約 580,878 件
https://w.atwiki.jp/njucdtb/pages/303.html
新ジャンル「触手とスライムと女の三角関係」 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/19(土) 00 11 14.62 ID cmWYA1Xt0 女「ふふふ、残念ながら腹筋スレだよー☆」 触「女さん……私にお腹はないのですが」 ス「俺もないな」 女「え、うそ!? じゃ腕立て伏せ!」 元スレ(1) .
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/4832.html
690 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 20 28 36 ID ??? だがしかし。GMが多少間違った知識をゲームに反映したぐらいで、いちいち訂正してゲームを中断させるPLの方がウザいわ。 内の鳥取の話だが。 691 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 20 33 55 ID ??? 690 うろ覚えで訂正入れてゲーム中断させた挙句その訂正自体が間違ってても笑ってごまかす奴がいるうちの鳥取。 地蔵なんだけどそういう時だけ元気になるからウザイ! 692 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 20 41 17 ID ??? 具体的な報告じゃないけど、 揚げ足とるのに汲々としてて、 いざ他人の間違いを見つけると ここぞとばかりにあげつらうやつってなんなの? 693 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 20 48 17 ID ??? 690-692 A・・・Aさん。揚げ足取りが大好きでいつも揚げ足取りばっかりする。Bさんの揚げ足取りは聞こえないふりをする。 B・・・Bさん。Aさんの揚げ足取りをすることがある。 C・・・Cさん。聞こえないふりをするAさんに追い討ちをかけることがある。 俺・・・俺。この手のgdgdなやりとりが始まるといつも「セッション早く終われ」と祈る。 メンバーが険悪と卓を囲んでる他の人間にもふいんき(ryが飛び火するって愚痴。 あ、スレ違いだ。 694 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 20 53 02 ID ??? 693 スレ違いの話題だと書き込む時点で知ってるなら書き込んでんじゃねーよ。 わざとらしいんだよ。 ……こんな感じ? 695 名前: ダガー+我コソハ浪漫派也 投稿日: 2009/05/26(火) 21 47 43 ID 2+XXt8Y/ ここまでエクストリーム茶道なし(遅 692 そうゆうのは、せいぜい20半ばくらいまでっすよ。 まァ2chとかでは正確なソースを提示して当然な場面もあるけど。 696 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 22 09 46 ID ??? 逆にその手のトンデモ知識を、MMRばりの無茶な理論で粉飾して、 ツッコミが追いつかないほどのナンセンス万歳なノリでやるセッションも面白そうだ。 DXトワイライトなんか、モロにそんなノリだったし。 697 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/26(火) 22 18 01 ID ??? 時代劇で伝奇物のノリのキャンペーン(ちなみにNW)やった時は 最後にGMがこれは色んな小説の設定や展開をつまみぐいして 繋ぎあわせたものだとバらしてたな。 参加メンバーが時代物の小説をあまり読まないメンバーだからネタも 割れなかったと言っておった。 スレ224
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6972.html
276 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 13 34 15.99 ID ??? PC1のコネにヒロインが登場。 そのヒロインを助ける判定に失敗やファンブルしまくるPC1。 その尻拭いをしていたPC2。 エンディングでヒロインが「PC1は駄目!PC2のほうが好き!」と発言し、PC2とくっつくかと思いきや、 PC2「ごめん、俺。女には興味がなくて……。PC1ってかっこいいよね。はぁはぁ」とカミングアウト。 ヒロインも振られたということがあったなあ。 いや確かに、PC2はPCヒロインのポジションにつくこと多いけどさ。 PC1の尻拭いとかしてたけどさ。 男でそのポジ狙ってるとは思わねーよ、普通ww スレ310
https://w.atwiki.jp/quablonews/pages/79.html
略奪愛?三角関係?について意見を聞きたいです。 僕は甘いでしょうか?別にいいですよね? ↓ 僕はとある彼女と付き合っていました。しかし、お互いの気持ちが恋愛的に冷めて別れてしまいました。 数日後にその彼女と親友が付き合い始めました。告ったのは親友です。 僕と親友と彼女はとても仲が良くて、いつも遊んだりしていました。 親友は僕と彼女が付き合っているときからも好意はあったそうです。 それを打ち明けられました。正直気分はつらいですが、二人を責めるつもりはありません。 今のところ、また僕たち3人は仲良く遊んでいますしその彼女とも特に気まずくないです。 彼女が今幸せならそれでいいと思っています。 が、とある仲の良い友人がそんなの本当に親友か?付き合ってるときからずっと狙ってたのに?と言ってきました。 それで、親友と友人が喧嘩になり、どっちか選べといわれました。 僕は親友とも友人とも仲良くしたいのですが、どうも無理そうです。 ↑ そこで親友を選ぶ僕は間違ってますか? こんな質問自体がまずおかしいですが、みなさんの意見が聞きたいです。 厳しい回答でもかまいません。 分かりづらいところ、補足してほしいところがありましたらぜひおっしゃってください。 回答はこちら(Yahoo!知恵袋) 女 略奪したくありませんか? 成功率約90%の方法がここに
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/2002.html
70-371『ドラクエ2な三角関係』の続き 「ひとまず休戦しましょう。」 ハルヒの発言に、佐々木が手を止める。 「世界樹の位置は不明。そんなもんに時間を費やすよりは、ハーゴンぶちのめしたほうが早くない?」 ハルヒの言葉に佐々木が頷く。 「ただ単に行動不能になる呪いみたいだし、確かにそれが手っ取り早いかな?」 脳筋魔法シスターズ爆誕の瞬間であった。 「ご、ごゆっくりぃぃぃぃ!」 「所詮バックアップなのねぇぇぇぇ!」 「みくる姉さぁぁぁぁぁぁあん!」 「……?下が騒がしいのです。」 ハーゴンは下の階がざわついているのが気になった。 「また三人で暴れているのですかね。破壊神の復活を邪魔しようなんて、ふてぇ奴らなのです。」 ハーゴンは祈りを中断し、階段に向かった。 ヒタ… ヒタ… 階下から足音がする。 「だ、誰なのですか!」 ……返答はない。 「答えるのです!」 ハーゴンは再度叫ぶが……返ってくるのは足音と沈黙ばかりだ。 「た、谷口さん!朝倉さん!藤原くん!答えて欲しいのです!」 ヒタ… ヒタ… 沈黙、そして足音が近付く恐怖に耐えかね、ハーゴンは部屋に戻った。 施錠し、一安心かと思いきや…… ゴンッ! バキッ! ベリッ! 破壊音がドアから響く。 「あ、あ、あわわ……」 ハーゴンが腰を抜かした時……暴力に耐えかねたドアが、ゆっくりと開く……。 「はじめまして。そしてさようなら。」 そこにいたのは……返り血に染まったハルヒ。 「お仕置きの時間よ。」 ハルヒの後ろから見える、佐々木の妖艶な微笑み……。ハーゴンは、自らの運命を悟った。 キャアアアアアアア…… ……こうして世界は夜明けを迎えた……。 「……な、何か俺……単なる役立たずじゃねぇか……」 ベラヌールの宿屋。キョンはハルヒと佐々木がハーゴンを倒した事について溜め息を洩らした。 「いや?キミには今から大仕事があるが?」 「そうよね、佐々木さん。」 旅で苦楽を共にするうちに、すっかり打ち解けた二人はキョンを見る。 「…………何だかわからんが、猛烈に嫌な予感がするんだが…………」 本能的に危機を察したキョンが、逃げ腰になる。が、長い間横になっていた為に身体は言うことを聞かなかった。 『あは!ぬふっ!しゅ、しゅごい!妊娠確実ッ!』 ……という、(彼にとって)悪夢のような出来事があり…… 何ヵ月かして故郷に凱旋した時。 「キョンくぅーん、何でハルにゃんと佐々木お姉ちゃんのお腹が大きいのー?」 という妹の問いに、彼は答えられなかった……。 ローレシア、サマルトリアは他の王族が継ぎ、世界を救った三人は、ムーンブルク再興に精を出した。 「な……なんてこった……!」 冒険が終われば、悠々自適のサマルトリアライフを夢見ていたキョンだったが、そうは問屋がおろさなかった。 ムーンブルク王と二人の女王は、ムーンブルクを再興させ、末永く幸せに暮らしましたとさ。 「驚天動地だ。」 「何がよ、このバカキョン。」 「くっくっ。」 END
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/4965.html
690 名前: 686 [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 15 50 11 ID ??? ちょこちょこまとめながら投下してます 同じオンセの人ここ見てるの知ってるので、特定ツッコミはそっちでよろしく 小物:身長百五十くらい。可愛さウリ 姫:同じく身長百五十くらい。顔は普通 ピザ:同じく体重百五十くらい。生物学上雌 事の始まりは遥か昔。小物と姫が同じオンセサイトで出会った処から始まる。 それぞれ男キャラと女キャラを作り、それなりにセッションをしていったそうな。 紆余曲折はあったものの(ここにも痛いエピソードはあるのだけども)、PC同士の結婚まで漕ぎ着けた二人。 この時、ピザは、まだ、別の標的を向いていた。 691 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 15 57 36 ID ??? まとめてから投下しろよ 692 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 01 00 ID ??? 書き方がカップル板修羅場スレみたい。 最初に登場人物一覧作るあたり 693 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 05 33 ID ??? 691 じゃ、まとめてからにしますね 692 あれ。一覧書くのって普通じゃないのかな 694 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 06 51 ID ??? 個人的なこと言うと、いくらピザだろうと生物学上雌とか書いたりしてる奴を好意的には見れん 695 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 22 39 ID ??? 694 よう、生物学上雌 696 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 33 19 ID ??? 686は、 355程度の情報で自分の知ってる話だと決め付ける当たり、 どうにも自己主張が臭い。 せめて「それで思い出した」くらいならまだ判るのだが。 その後の小出し投稿とか内容を見る限り、どんな報告をしてくれるか非常に楽しみだ。 699 名前: 686 [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 39 59 ID ??? 姫が新しいPCを作り、それが軌道に乗ってきた頃、それは始まった。 別のプレイヤーのPCが、姫の新PCにちょっかいを出し始めたのだ。 (この別のプレイヤーはオヤジとしておく。身長百七十くらい。三十路) 彼らのPCは小物の居ない処でセッションを重ね、瞬く間に仲良くなっていった。 ピザも一緒に。 そしてある時、四者が一同に会するセッションが来た。 オヤジと姫のPCが、仲睦まじくしている中、 ピザのPCの猛攻により、小物のPCが陥落。既成事実により、カップルとなる。 ピザは姫より優越してるとご満悦。 姫を狙って居た小物はセッション中につまんねーと連呼。 GM含む周りは困惑しつつも、シナリオ自体は秀逸なセッションに集中していった。 700 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 40 24 ID ??? 別に報告にフォーマットはないし一般的かどうかは手法の一つとは思うけどなんとも言えない 人物一覧はあると読みやすいのは確かだと思う。でもその一覧に露骨なネガがあると読み手はいい気しないんじゃないかな 701 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 40 37 ID ??? アメリカっぽい樽のような人になら一度出くわしたことがある T Tに出てきたジャイアントドワーフってあんな感じかなあってくらいに円筒っぽかった 702 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 40 44 ID ??? そのセッション後も、 新PCに執心で、以前のPCを使おうとしない姫 小物のPCに攻勢をかけるピザ 小物のストレス表現に困惑(一部ヲチ)する周辺 という構図が続くのだが・・・ 新PCを掻っ攫われた小物は、PLに秘密の会話で直接アタックする事にしたそうな。 そして遂に、姫に、付き合ってくださいと告白をする。 会った事も無いのに告白され、それに困った姫は、オヤジに相談する。 そしてお断りしたはず、だった。 そして、オフ会の話が持ち上がる。 703 名前: 686 [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 41 29 ID ??? 参加を表明していた小物と姫とピザ。 小物が無茶をしないか等を相談してるうちに、オヤジと姫は仲良くなっていく。 そしてオフ。諦めきれない小物は姫に付きまとい、オヤジはそれを見守る構図ができあがる。 プレゼント(キーホルダー)をこっそり用意したり、再び直接告白したりしたが、やはり振られたそうな。 そして、オヤジと姫のカップルが成立したそうな。 それを知った小物は、呪いと祝福の入り混じった言葉を姫に吐き、また双方共通の友人を裏切り者とレッテルを貼り、その両方により味方を失い、消えていったそうな。 そしてそれを知ったピザも、姫とオヤジを敵対視し、小物をフォロー、ゲットしようと動くも大した成果は得られず、フェードダウンしていったそうな。 そして小物が再びひょこっと戻ってきて痕跡を残したばかり 痕跡残したのと時期的に一致したので、そうかな?と思ったんですよ。 696 704 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 44 07 ID ??? そうですか はい次 705 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 44 22 ID ??? 俺はアイツらやお前らよりすげーんだぞ ということだけは判った 706 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 45 33 ID ??? 言っちゃいけないんだろうが、あえて言わせてくれ。 卓ゲ関係なくね? 707 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 46 41 ID ??? 706 サンクス。最後まで読む手間が省けた 報告を面白く書こうとする奴にはロクのが居ないな 708 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 51 18 ID ??? 自分がおもしろがって書けば、読み手にもそれが伝わるという実に青春ドラマ的な考え方なんじゃね? 709 名前: 686 [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 52 35 ID ??? 舞台がオンセという事で関係あると思っていたのですけど お目汚し失礼しました 712 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 16 59 10 ID ??? 寧ろ 686の鳥取仲間の報告に期待したい 713 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 00 07 ID ??? あと自分から大物と思ってる奴に限って、報告者が困だったりな 714 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 06 28 ID ??? あぁ、あるな。 715 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 20 51 ID ??? 俺ァてっきり「このオヤジってのが俺なんですけどね」というオチがつくものとばかり……。 716 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 29 38 ID ??? 715 そのオチがつくと嫌な感じがさらに上がるぜ! 717 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 30 20 ID ??? 俺もてっきり最後は、今では姫は俺の嫁 で終わると思ってた 718 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 33 07 ID ??? ここはその生物学上雌が報告者というオチはどうか 719 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 40 59 ID ??? 畜生誤発注しちまった どうすんだよこの在庫… 卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍 卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍 卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍orz 722 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 51 01 ID ??? 実際686の立ち位置は何処だったんだw 723 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 53 42 ID ??? 722 GMだったんじゃね? 724 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 56 02 ID ??? ・この三人を放逐したくて影で根回ししていたサークル最年長の雌 ・三人の誰かに横恋慕していた生物学上ホモサピエンス ・でも実は姫は俺の使い古しですけどねなサークル代表 どれが一番面白いかなあ 725 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 17 57 27 ID ??? 他にPLがいないと確定もしてないような? しかし、登場人物一覧にオヤジがいないので報告者=オヤジの可能性は高いと思う。 スレ228
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/1513.html
霊夢もの第3話、Eパートです。 いきなり霊夢サイドからスタートです。 フランドールのほか、ついにあいつが出てきます。 ではどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ああもうまったく! 何でこういう時に見つからないのよ!」 今、私は○○の手当てをするために薬箱を探している。 ○○はここにはいない。近くの森の、私が張った結界の中で待ってる…はず。 もっとも、○○の怪我の責任のいくらかは私にあるのだから、本当に待っているのかはちょっと自信が無い。 事の起こりはパチュリーの持ってきた一部の号外、そこに載っていた写真だった。 ○○と魔理沙が、手を取り合い見つめ合っている写真…。 それを見た私と、アリスと、パチュリーの3人は、『魔理沙があいつにたぶらかされた』と思った。 …日頃から魔理沙にべったり(本人は否定しているけど)なアリス。 いつも迷惑そうにしている影で、魔理沙の来訪を待ちわびている様子のパチュリー。 二人はこの写真と、載っていた記事を見て、○○の殲滅を決定した。 アリスは一足早く○○を見つけて攻撃し始め、一歩送れて神社に着いたパチュリーは、私に事態を説明してくれた。 あの写真が目に入った瞬間、頭が真っ白になった。 え? なにこれ? いつの間にあの二人が? どうして? 頭の中に訳の分からないものが渦巻き、記事の内容も上手く認識できない中、魔理沙の証言とやらが目に入った。 『あいつの事か? 結構好きだぜ』 絶対○○が魔理沙をたぶらかした、そうに違いない。私が決めた、今決めた。 そうしてパチュリーとともに飛び出した私は、程なくアリスと合流、そして○○を見つけ出した。 アリスとパチュリー、そして私。3人とやり合う事になった○○は…生き残りはしたものの、怪我をした。 私達はといえば、揃いも揃って呆けていた。 なぜ? よく分からない。とりあえず負けかけた…というのは確かなように思う。 呆けた頭がはっきりするにつれ、目の前が見えてくる。 そこには、倒れ臥している○○。 全身から血を流し、片足が焦げ、そのままうつ伏せでピクリとも動かない。 まるでそのさまは、○○が… 「……!」 目を閉じ、頭を振ってわきあがったいやなイメージを消す。 そうだ、大丈夫。 ○○はちゃんと目を覚ました。 いろいろ聞きたい事はあるけど、とりあえず死んではなかった。 ○○はちゃんと生きていたんだ。 せっかく膝枕してやったのに、飛びのかれた時はさすがにちょっとムッと来たけど。 …まあ、どけと言ったのは私だし、今まで戦ってた相手だって考えれば、仕方ない気がするけど…ちょっとだけ 傷ついたかも。(←彼は照れてただけです) …大体、冷えた頭で冷静に考えてみれば、こちらの根拠…と言うかソースは、あの天狗の書いた新聞だ。 そう、あの天狗なのだ。 『疑ってかかってやっと話半分』なんてことの多いあれを、インパクトのある写真を見たからとはいえ頭っから信じきるなんて… 私とした事が。 他の二人も大体同じ結論に至ったのか、なんだかばつが悪そうだった。 まあ、殲滅は事情を確認してからでもいいよね、うん。 そう思って、実行に移そうとした、時。 悪い事は重なる。 事もあろうに、あの傍迷惑な妹が号外を読んだというのだ。 アリスやパチュリーと同じくらい、魔理沙のことを思っている。…いや、誰はばからず好きと公言していると言う点では一番 積極的と言えるあの吸血鬼、フランドール・スカーレット。 今彼女は、大急ぎでここを目指している。 目的は一つ。あいつを…○○を壊す事。 そうする事で、魔理沙を取り戻せる。そう考えているのだろう。 …それが間違いだと気付きもしないで。 もし号外の内容が正しいなら、それをしてしまえば魔理沙は「切れる」。 そして、フランの事を敵とみなして、そのまま二度と、元の関係には戻れない気がする。 間違っているなら、…おそらくこちらの可能性が高いが…なおまずい。 だって、やるだけ無駄だから。 …とりあえず、○○の怪我の応急手当だけでもしておかなければならない。 このまま行けば、○○はなす術もなくフランに消し飛ばされる。 だから必死に薬箱を探しているのに、 「何で見つからないのよ、もう!」 こんな事なら、○○だけでも連れて来ればよかった…、…! 連れて…来れば? 「そうだ…」 何故気付かなかったのだろう。 今○○を一人にしてはいけない。 フランの目的は『○○を壊す事』だ。 『ここに来る事』じゃない。 つまりフランがなにかの偶然で、○○を見つけたら…! 「っ!」 思うやいなや神社を飛び出す。 お願いだから間に合って…! すでに日はとっぷりと暮れ、星が見え始めていた…。 「あー、一応聞いてもいいか?」 「何?」 「人から聞いた話なんで外れてたら謝るが…あんたがフランドール・スカーレットで間違いないか? レミリアの妹の」 「あってるよ」 「そうか…」 思わず手で顔を覆い、そのまま天を仰いで『oh my god...』などど言いつつ神に文句をぶちまけたくなる。 両腕が痛いし、転びそうなんで出来ないがね。 実際のところ、非常にやばい。 こっちの戦闘能力はほぼゼロ。戦う事はおろか逃げる事もまず不可能。こんな状況でどうしろと? …向こうは殺る気満々だし… 「魔理沙に変な事したでしょ」 「覚えが無い」 「魔理沙をおかしくしたんでしょ」 「まったく知らん」 「魔理沙を『てごめ』にしたんだって?」 「してたら多分俺生きてない」 多分無意味だろう問答を続ける。しかしものの見事に平行線だな… とか思ってたら、向こうが痺れを切らしたらしい。 うわ早っ! 「あーもう、もういいよ。消えちゃえ!」 「やだ」 「うるさーーーーい!! 禁忌『レーヴァティン』!!!」 彼女の持っていた杖が炎を纏った巨大な剣へと変わる。やば…! 炎の剣が、森を、薙いだ。 私の目の前で、あいつは、消えた。 やっとたどり着いたそこには、もうすでにフランがいて、 なにかを叫びながら、フランが、剣を… 「…○○っ!」 弾かれた様に飛び出し、一目散にそこへ降りたつ。 そこは地面が大きく抉られ、木々は一瞬で灰か炭に変じ、その難を逃れた木も一部が燃え盛っていた。 「あ…」 思わずその場にへたり込む。地面はまだ熱かったが、そんな事さえわからなかった。 …間に、あわなかった…。 「…ちぇっ」 そんな私の耳に入るフランの舌打ち。 思わずキッとそちらを睨む。 「何霊夢? …いいからそこどいて、危ないよ」 「…! あ、あんた…っ!」 文句を言い終わるより早く、高まる魔力にその場を飛びのく。 直後、フランの放った魔力弾がそこを直撃、更なるクレーターを作った。 「ぐっ…フラン! あんた…」 「やっぱり生きてた。だめじゃん、ちゃんと消えなきゃ」 「え…?」 土煙が晴れ、クレーターがはっきりとその姿を現す。 その中央にいたのは… 「○○!」 そう、レーヴァティンによって跡形も無く消えたはずの○○だった。 でも何故? どうやってあんなところに? 「モグラみたいだね。私は見た事無いけど。…まあいいや、今度ははずさないから」 そのフランの言葉にはっとする。 そうだ、今はそんな事よりフランを止めなきゃ! 「フラン! ちょっとま…」 「禁弾『カタディオプトリック』!!」 爆音とともに天空高く放たれた光弾が、急角度で地上へ…○○めがけて落ちていく。 私はとっさに○○をかばいに入った。 迫ってくる光弾を受け止めるべく、結界を展開する。 …着弾。また着弾。そしてまた着弾。 ○○が全く動かせそうに無い現状、かわすのではなく受け止めるしかないが、さすがにきつい。 渾身の力を振り絞って耐えるが、もう結界にほころびが入り始めている。 このままじゃ、二人もろとも…。でも、だからって○○を見捨てる事はできない。しかし… 結界が限界を迎え、さらに光弾が降り注ごうとした。 …その時。 「ブレイジング…スタァァァァァァァァッ!!!!!」 叫び声とともに、彗星が私達とフランの間を駆け抜ける。 光弾はその輝きに飲まれ、消滅してしまった。 …遅いわよ、もう…。 「…魔理沙?」 フランが呆けた声を出す。 「よっ。…珍しい所で会うな、フラン」 そういって片手をあげたのは、たった今駆け抜けた彗星だったもの。 そう…今回のキーパーソンの一人、霧雨魔理沙だった。 なんだかいきなりめまぐるしく状況が変わり始めた感がある。 霊夢たち3人との決戦、妹様襲来警報、レーヴァティンを如何にか避けたが、あっさり見破られ絶体絶命、そこに現れたのが… 「…魔理沙?」 いつか来るとは思っていたが、このタイミングとは。 まあ、運がよかったと言うべきか。 この調子なら、生き残れそうな気がしてきたからだ。 「霊夢…」 俺は、とりあえずかばってくれた霊夢に声をかける。 霊夢は、俺のほうを振り向くとほっとしたように言った 「良かった…生きてて…」 「全くだ」 自分でもそう思う。何せあのよけ方は賭けだったからなぁ… 「間に合ったみたいね」 「肝を冷やしたわよ、全く…」 そういって降りてきたのはパチュリーとアリス。 二人とも疲れた顔をしている。 「パチュリー、アリス…」 「よう、お二人さん。如何にか生きてるよ。…二人が魔理沙を?」 俺の問いかけに二人は首を振って答えた。 「ちょっと違うわ。実は妹様を見つけるために、一度街道に戻ってから魔力探査をしてみたんだけど…」 「ぜんぜん見当はずれな方…つまりあんたのいる方に反応が出たのよ。大急ぎで戻ってきたわ」 「その途中、ちょうど号外の事で神社に行こうとしていたらしい魔理沙と鉢合わせしてね?」 「事情を話して、ついてきてもらったってわけ」 なるほどね。全く、最後の最後でやっと運が向いてきたか。 上空では、魔理沙とフランが弾幕ごっこしつつ言い争いをしている。 「だから、それは誤解だって言ってるだろ!? 私はあいつに恋愛感情なんか持って無いっての!」 「嘘だ! じゃあ何で魔理沙はあの写真の中で、あいつとあんなふうに手なんてとりあってたのさ!」 「だから前話したろ!? あいつのスペルカードは特別で、私達みたいなのが魔力を充電してやらないと使えないんだって! あいつはいつもリストバンドの下にカードをしまってるから、わざわざ取り出すよりそのまま充電したほうが手っ取り早くて 楽なんだよ!」 「二人で恋人みたいに見つめ合ってたくせに!」 「あれはあいつが手を握られたくらいでドギマギしてたから、からかってやってる最中だったんだよ! あの後すぐにあいつに からかうなって思いっきり怒鳴られたんだからな! マジで!」 ……。 「あー、アリスさんにパチュリーさんや…すまんがあの魔理沙の証言を以って、俺の主張と代えさせていただきたいんだが…」 「…ええ、よーく分かったわ…」 「…ごめんなさい」 「ァリス、ハャトチリ?」 「ゲンキダシテー」 ず~ん…と沈んだ顔で謝ってくる二人。慰める人形。…まあ、誤解が解けたようで何よりだ。 「霊夢も、OK?」 「え、あ、ええ…」 霊夢も、なぜかあわてた様子だったが…とりあえず分かってくれたようだ。良かった良かった。 「OKじゃないよ。全く、せっかく邪魔な無礼者が消えてくれると思ったのに…」 「え?」 見上げるとそこには、どこか残念そうな顔をした、紅い少女が立って(と言うか浮いて)いた。 霊夢たちが彼女に気付き、驚きの声を上げる。 「…レミリア!」 そう、レミリア・スカーレット。 紅魔館の主、『永遠に紅い幼き月』とも呼ばれる『紅い悪魔』、吸血鬼である。 あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 37です。 「3話目」、Eパートでした。 ほんとにFパートまで行っちまった…orz 勘のいい方は気付かれたかもしれませんが、実は霊夢、ある根本的なところを勘違いしています。 このあたりはFパートで語られる予定なので、そちらのほうにどうぞ。(マテ ここでなんとレミリア登場! …いや、さきのあらすじ(エピローグとルビをふる)をお読みの方なら予想がついたかと思われますが、 これから彼女が最後の?爆弾を落としてくれる予定です。お楽しみに。 さて、Fにかかるか…ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=(;-_-)/ゼンリョクダッシュ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 霊夢もの第3話、Fパートです。 とつぜん登場したレミリア、その真意やいかに? 今回フランドール関連で、かなり強引、或いは俺的解釈全開と思しき展開があります。 ○○の態度が気に障るかもしれませんので、ご注意を。 ではどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 傍迷惑な号外から始まった誤解の連鎖。 その結果、アリス、パチュリー、さらには霊夢、挙句の果てにはフランドールと、 幻想郷最強クラスのお歴々に殺されそうになった俺だが、 魔理沙の援軍もあってようやっとその誤解が解けて一安心…という所に、 不穏当な発言とともにやってきた一人の人物がいた。それは… 「…誰かと思えばちみっこか、何だよこんなときにこんなところで」 「ちみっこいうな! 何度言ったら分かる!」 「…あんた、ホント度胸あるわね…」 「古今東西、一般人でレミィにそんな口が叩けるのは多分彼だけでしょうね…」 紅魔館の主たる吸血鬼、レミリア・スカーレットだった。 「…で? どういうことだよ、なんか俺に消えてほしそうな発言だったが?」 「まさしくその通りだよ。無礼者な上に邪魔者と来ては、いくらなんでも看過できない話だ、全く」 「わけが分からん…」 無礼者呼ばわりはまあ分かる。俺はこいつの事を主に『ちみっこ』と呼んでいるからだ。 おまけにタメ口だし。 だが、俺がこいつの事をそう呼ぶようになった…と言うか、怖がらなくなったそもそもの原因は、こいつの自爆によるもの なんだがなぁ… 俺がここに来てすぐ、魔理沙が俺の歓迎会を開こうと言い出した。 要は理由をつけて宴会が開きたかっただけなんだろうが、そのおかげでさまざまな幻想郷の住人と会い、交流をもてたのだから ありがたい話ではあった。 さすがに冬の真っ盛りの時期と会って、参加人数はそんなでも無かった(例えばマヨヒガ組は完全欠席)が、それでも好奇心などでか わざわざ集まってきた面々がいた。 そのうちの一人が彼女、レミリアである。 初めて見た彼女は威厳に満ち、近づきがたい雰囲気を持っていた。 絶対的な『格の差』とでも言うのか、とにかく『敵わない』と言うイメージと、近付き難さを感じていた。 …が、しかし。 珍しく(本当に珍しい話らしい)悪酔いした彼女が、俺の前で『ある事』をしてしまったことで、それらの雰囲気が消し飛んだ。 俗に『れみりゃ変身』と呼ばれる、本来新月のときまれに発生すると言う…所謂、幼児化である。 はっきり言って、お子様だった。これでもかと言うくらい。 そしてかわいかった。 それを見てしまったことで、危うく彼女の御付のメイド長に『殺人ドールの刑』に処せられる所だったが。 …まあとにかく、これがきっかけで彼女に対して…何と言うか、耐性のようなものを持ってしまったのだ。精神的に。 おかげで、普段のノリで彼女と会話が出来るのだが、それが彼女には『無礼』と映っているらしい。 …あるいは、恥ずかしいところを見られたので、目撃者を消したいとか? 「お前、そこまで…」 「何の話だ?」 …声に出てたか、いかんいかん。 だが、邪魔者とはどういうことだ? 皆目見当がつかないが…。 と言うか、むしろそれ以上に… 「なあ、ひょっとして今回の件、裏で糸を引いてたのはお前なんじゃないのか?」 「「「えっ!?」」」 そばにいた霊夢、パチュリー、アリスの3人が驚きの声を上げる。 確かに『まさか?』だが、こいつは確か『運命を操る程度の能力』を持っていたはず。それを使えばあるいは… 「…察しがいいな、○○。そう、今回の黒m「くろまく~」…」 ちゅどんっ! 「そう、今回の黒幕は」 「いやいや待て待て、今なんか撃ち落としたろ!? 通りすがりの何か撃ち落とさなかったか!? おい!」 「気にするな。 割り込むほうが悪い」 「そーなのかー!?」 絶対違うと思うがなぁ… あ、なんか冬っぽいふくよかそうな妖怪がピクピクしてる。 「話がそれたな。戻すぞ、いいか?」 「はあ…」 「何か気が抜けるわね…」 「同感」 俺も。 アリスなんかまだポカンとしてるし。 「今回の件、黒幕といってもいいのは…ほかならぬこの私だよ。○○」 「どういうこと? レミィ。…あの号外は天狗の書いたものでしょう?」 「そうだよパチェ。あれは天狗が書いたものだ」 「な…ならなんで黒幕があなたなのよ。矛盾するじゃ「そういう事」ない…って、霊夢?」 再起動したアリスの問いをさえぎるように、霊夢が言う。 どうやら理解したようだ。 「レミリア…あなたひょっとして、私達に○○を消させようとした?」 「「な!?」」 そう、レミリアはおそらく、誰よりも先にあの号外に目を通し、あの号外を利用して俺が命の危険に遭う様に『運命改変』を 施したのだ。 初めは、自分と関係性の薄いアリスを使って。 それで消しきれないとなると、パチュリーや霊夢を。 いずれも、冷静に考えれば誤解と分かる程度のそれに『気付かない』と言う形を以って。 それらが回避された…いや、回避されそうだと分かった時点で、最終的にはフランドールと言う『切り札』までも切ってきた。 …さすがにことごとく運やら何やらで回避されたのは予想外だったろうが…。 「つくづくしぶとい奴だよ、お前は。…まあ、私もこれで消えるならそれまで、程度の気分で干渉したから、別に生き残ったとしても どうと言う事はなかったんだがね」 「…フランドールにはマジで殺されかけたな」 「あれはいけるかと思ったんだが」 「じゃあ、なんで?」 「…霊夢が俺をかばったからか?」 「私が?」 「あのままだと俺はともかく、霊夢が無事じゃすまない…そう思ったんだろう。だから魔理沙を『間に合わせた』…違うか?」 「その質問に関しては『Yes』と答えておくよ」 「…なんで!?」 霊夢がレミリアに詰め寄る。まあ、確かに。 俺もよく分からなかったが、今ならなんとなく分かる。 レミリアが『霊夢を守るため』に『改変』を行った事、俺を指しての『邪魔者』呼ばわり。これらのことを考えれば…。 「やっぱあの号外だろ、動機は」 「そうね」 「レミィ…」 「だからそれがわかんないのよ! あれに載ってたのは『魔理沙と○○の事』でしょう!? フランはともかく、何であんたが!?」 ……。 「…は?」 「え?」 「はい?」 「ん?」 「…な、何よ」 いや、一瞬思考が止まったぞ。今霊夢はなんと言った? 「…なあ、パチュリー。霊夢にはあの号外、見せたんだよな?」 「え、ええ。確かに見せたわ」 「ならなんであんな台詞が出るわけ?」 「私に聞かれても…」 「…パチェ、あれを読んだときの霊夢の様子は?」 「え、えっと…」 ヒソヒソ話の末、パチュリーが必死にそのときの情景を思い出そうとする。頑張れパチュリー、君だけが頼りだ。 「確かあの時は、号外の最初…あの記事の部分を見た瞬間固まったのよ。一度。その後、からくり人形みたいにギギギッと音を 立てそうな動きで首を上下させて記事を読んでいたようだったわ…。すぐ私に号外を返して、外へ飛び出していったんだけど」 「…つまりその時、何らかの…、例えば例のこいつと魔理沙のツーショット写真でも見て、固まった…思考停止したまま、首だけが 無意識に動いていた…という風にも考えられるわけだ」 「…つまり、霊夢はあの記事を完全には把握していないと?」 「おそらく」 通りで。あいつが怒るとしたら魔理沙と霊夢自身の両方に関してのはずだから、おかしいなーとは思っていたんだが…。 しかしこれはこれで厄介な気がするがどうでしょう。 「あー…霊夢?」 「何よ」 そうこうしている間にレミリアが霊夢に説明をしようとしていた。 プリーズウェイト! その説明待った! こっちの死活問題に~! 「どうもあの号外の内容について誤解があるみたいだが、あれは…「違う違う違う!ちがあぁぁぁぁぁう!!!」何だ!?」 叫び声の方を見る。そこにはまだやりあっていた魔理沙とフランドールの姿。 叫んだフランドールは…なんかめったやたらにレーヴァティンを振り回していた。森が燃える~。 「いけない…。水符『プリンセスウンディネ』!」 パチュリーの展開した水の魔法が、森についた火を消し止める。良かった、これでここが焼け野原にならなくてすむ。 しかしフランドールのほうへ向かった水は、彼女の剣が発する熱でかなり蒸発してしまっているようだ。 恐るべし、吸血鬼の底力。 で、当の本人は… 「あいつは魔理沙をだましてるんだ、あいつは魔理沙にへんな事しようとしてるんだ!」 「だから何度も言ってるだろ? それは誤解だ。あいつは別に…」 「嘘だ!」 「嘘じゃないよ、ほんとだって!」 「あいつは魔理沙を取ろうとしたんだ!」 「取られてないって」 「嘘だぁぁぁぁぁっ!!!!」 それだけで吹き飛ばされそうな殺気を噴出させながら、フランドールは…泣いていた。 泣きながら、なおも叫んだ 「あいつは魔理沙を取ったんだ! 私から魔理沙を取ったんだ!」 「だから違うって!」 「あいつが来てから魔理沙が来なくなった。パチュリーの所に行く事はあっても『私の所』には来なかった!」 「…」 「あいつが魔理沙を取ったんだ! あいつが来なきゃ魔理沙はきっと…」 「自分に会いに来てくれた…か?」 ポツリと呟いた俺の言葉。だがしかし聞こえていたらしい。彼女は俺を睨みつけ、さらにヒートアップする。 やれやれ、自分で自分をピンチにしてどうするんだか、俺は。 「あんたを壊せば元に戻る! 魔理沙は会いに来てくれる! だから私は…!」 その姿は、まさしく駄々をこねる子供そのものだった。 泣きながら、その手にした杖…今は巨大な炎の剣と化したそれを振るう様を、俺はただじっと見ていた。 事態の変化にやっと追いついたらしい霊夢たちがカバーに入ろうとするが…遅い。 その剣が、俺に迫り、そして… 後ろから彼女を抱きしめた奴によって、止められた。 抱きしめたのは、魔理沙。 魔理沙を振りほどこうと暴れる、フランドール。 そんな彼女の耳元で、魔理沙は、言った 「ごめんな、寂しい思いをさせて」 暴れていた剣が、止まる。 その瞬間、切っ先は俺の眼前、10cm程のところだった。 俺は、動けなかった。 …俺は、動かなかった。 魔理沙に抱きつき、泣きじゃくるフランドール。 誰もが、黙ってその様を見ていた。 「…で? 結局お前にとって魔理沙は何なんだ?」 俺を、除いて。 一つ、たとえ話をしよう。 あるところに、人形遊びの好きな子がいた。 その子は近所の友達とは遊ばず、いつも一人、家の中で人形達と戯れていた。 何故友達と遊ばないのか? そう聞いた大人がいた。 そうしたら子供は答えた。 「だって友達は都合が悪いと、私の遊びたいときに遊んでくれない」 「人形達なら、いつだって、私の好きな時に応えてくれる」 …そしてこうも言ったそうだ。 「人形達なら飽きたとき、いつでも自由に捨てられる」 …とな。 お前にとって、魔理沙は何だ? この話で言う、どっちにあたる? …そうか、ならいい。それならいい。 もう一つ、たとえ話をしよう。 もしも、魔理沙が不治の病にかかったら? それも、明日をも知れぬ命だ。 その病は、治すにはたった一つの方法しかない事が分かった。 例えばお前が血を吸って吸血鬼化したとしても、その病は治らない。 確実に、死ぬ。いや…消える。 魂をも蝕む、その病によって。 お前なら、どうする? そうだろうな。方法が一つなら、そうだろう。 だが、これには副作用がある。 これで助かった奴は、心が、死ぬんだ。 二度と自分から話しかけない。 二度と自分から笑いかけない 二度とお前に応えない。 魔理沙が、魔理沙じゃなくなるからな。 それでも、命を救うには、この方法しか、ありえない。 命をとるか、心をとるか。 お前なら…どうする? そうだな。 決められるわけが無い。 そういうものだ。それで正しいと思うよ、俺は。 …思うに、魔理沙も、それと同じ状態だったんじゃないか? …程度はどうあれ。 「どういうこと?」 「いやなに。たいした事じゃないがね…」 問いかけるフランに、俺は肩をすくめて言った。 「今回の事で分かったろ? 魔理沙は別に、お前の事をないがしろにしたわけじゃない。お前の事は、むしろ大事に思ってる。 …ただ、時間的な理由とかで、先に解決しておきたい事があったから、それを優先させただけでな」 「…」 「…もっとも、お前の言うとおり、その原因のほとんどは俺だろうがな」 「…」 大分彼女も落ち着いてきたようだ。話を聞く気になっている。 「例えば、パチュリーには会いにいったって話。あれは俺が頼んだ事なんだよ。…俺が外から来たって事は知ってると思うが、 外には妖怪の類なんていないからな、つまり当時の俺はなんら自衛の手段を持ってなかった」 「それで?」 「だから魔理沙に相談したんだ。保護されるだけじゃダメダメだろ? どうにか自衛の手段がほしかったんだよ」 「ああ、それで私はパチュリーんところに行ったわけだ。あそこなら資料に事欠かないしな」 そう魔理沙が肯定する。しかし彼女はまだ釈然としない様子だ。 「…でも、その後は? …魔理沙はあんたのところに通ってたって…」 「その事については俺もよく分からんが…想像はつく」 「どんな?」 「…お前さんは、俺があと1ヶ月と半月くらいで幻想郷(ここ)からいなくなるって知ってたか?」 「え!?」 …知ってるわけ無いか。号外で始めて俺のことを知ったようだったしな。 「つまり、外に興味を持っていた魔理沙が、俺から何らかの話を聞くには、急を要する必要があったんだ」 「…私に会うよりも?」 「お前らは、魔理沙さえ長生きすればそれこそ100年は会ったり話したり出来るだろ? 俺はそうは行かなかったんだよ。 …ここを出たら、基本的にもう二度とここに来る事は無いからな」 「あ…」 「あるいは…お前への土産話か何かにでもするつもりだったんじゃないか?」 「えぇ!?」 言われて彼女は魔理沙を見るが、魔理沙は応えずそっぽを向いた。 ただ、微妙に顔を赤らめ、さらにばつ悪げに頬を掻いていたので、割と彼女にはバレバレだった。 「魔理沙…」 フランドールの顔にやや明るいものが混じる。 …今のうちに言っとくか。 「…聞いた話じゃ、お前さんは500年近く地下にいたんだって?」 「え、あ、うん…」 「それだけ待ってやっと出来た友達なら、会えなくて寂しいと感じるのは当然だろうな…」 「…」 「…でもさ、逆に言えばそれは、500年近く『我慢出来てた』って事だよな?」 「?」 「確かに、友達の存在を知らないで過ごす500年は、知った上で待つ1年よりも過ごしやすいかもしれないが… 要は発想の転換だよ」 「発想の転換?」 「『自分は500年近く我慢出来てた。なら今更数ヶ月程度、我慢できないわけが無い』…とか」 「あー…」 「俺の件に限って言えば、『どうせあいつは後2ヶ月足らず、私と魔理沙は80年。今我慢したっておつりが来る』…とかな?」 「そっか…そんな考え方があるんだ…」 「すぐに出来るって訳でも無いだろうがな。おまえは別に一人って訳でも無いだろ? 姉貴がいる、メイド長がいる、門番さんに、 パチュリーや小悪魔たちも。みんなお前がつらいときに、きっと支えてくれるだろう面子ばかりだ。いつだって頼っていいんだ。 そう考えればもう1つ2つ、出来る我慢も増えるだろ。頑張れがんばれ…な」 「…うん」 …なんか、めっちゃ臭い事言った気が…まあいいか。 そう思ったのもつかの間だった。 「…○○が」 「ん?」 なにやら俺とフランドールを除く皆が驚愕の表情でガタブルしている。 なんだなんだ? 「○○が壊れたぁぁぁぁぁーっ!」 「上海蓬莱気を付けて! ○○が何かまともっぽい事言ってるわよ!?」 「えーと、この危機的状況を如何にかする方法は…」 「おい、無事か? 頭は大丈夫か? ちゃんとバカか?」 「○○! ○○しっかりして、ねえ!」 ……。 「お…お前ら…」 「○○、いいから落ち着け、今医者を連れてくるから!」 「永遠亭に連絡…いえ、精神科医はどこ!?」 「人形達を使って探してみる!」 「頼む、事態は急を要する!」 「○○~っ!」 「俺を何だと思ってるんだぁぁぁ~~~っ!!!!!」 あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 37です。 「3話目」、Fパート終了~。 Gパート…orz 何か○○が壊れてます。 今回はかなり来てます。 …ええ。最後のみんなのうろたえっぷりは私自身の心情です(マテ いよいよ次はGパート、第3話のエピローグに入ります。 長かった…! …Hパートだけはやらんぞ、絶対…。(超不安) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 霊夢もの第3話、最終Gパートです。 よ~やっと終わりました~! そういうわけでエピローグです。 ではどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「うー…」 どーも、○○です。 今動けません。 あの号外による大騒動からはや3日、神社の周りは平和そのものです。 騒動の反動だと思うと、何か微妙な気分ですが。 「あの後も急展開だったからなぁ…」 「いや、私達は真面目だぜ?」 「真面目すぎるくらい真面目よ」 「むしろあなたが不真面目ね」 「まあいつもの事だがな」 「だから落ち着いて? いつもどおりバカでいいのよ?」 「もういいよ…」 5人がかりでの暴言にさめざめと涙を流す。 何かもうどうでもいいや… 「あ…あは…あはははは!」 「?」 突然フランドールが笑い出した。 「フラン…?」 「あは、あはは、あははははははは!」 「…くっ…ふふ…」 「○○?」 「はははははははは!」 後はもう大爆笑。 みんな徐々に笑い出し、みんななんだかもう色々吹っ切れた感じだった。 「ほんとにごめんね、魔理沙も、○○も…」 「あー、まあ私があんまり会いに行かなかったのもあるからな、気にするな」 「こっちもいいよ、気にしてない。…ま、さっき話した事だけ、気に留めといてくれればいいや」 「うん!」 心底申し訳なさそうに謝るフランドールに、魔理沙と俺がそういうと、彼女はちょっと涙の残る、でも満面の笑顔で頷いた。 「フラン…」 「お姉様…」 そして向き合う姉妹。 本来なら地下に…そうでなくとも紅魔館の中にいなくてはならないはずのフラン。 本来なら、ここは無断外出をした妹を姉が叱る場面なのだが… 二人の間の空気は、とても穏やかだ。 「お姉様ごめんなさい。勝手に外に出ちゃって…」 「いいのよ、フラン。今回あなたは大事な事を学べたようだから。…でも、こんな無茶はもうこれっきりにしてね」 「うん!」 そんな、口調まで変わって…って、あれが地だしな。うん。 しかしまあ、変に威圧的な口調になるより、ああいうお嬢様然とした口調の方がよっぽど威厳を感じるのは何でかね? …あっちも地なんではあろうが…。 「それと…今日は結果オーライだからいいけど、どうせ殺るならもっと真面目に殺らないとどこまでも生き延びるわよ。 この人間生命力だけはゴキブリ並みだから」 「おーいこらぁ! こっち見ながら何不穏当な事唆しとるかぁ!」 いやマジ、縁起でもないから。 「うん、頑張る」 「そこは頑張るな~!」 「あははっ、冗談だよ、冗談」 「冗談に聞こえんて…」 思いっきり脱力する。勘弁してくれ… 「あははははっ! …じゃあお姉様、私、館に戻ってるね」 「ええ、そうしてて。私は後始末してくから」 「はーい! 魔理沙、またね!」 「ああ、また近いうちになー」 「○○!」 「ん?」 「今日はありがと…それじゃね」 「おう。じゃあな、フランドール」 「フランでいいよ。じゃ、また!」 「…ああ。またな、フラン!」 こうして、皆が見送る中小さな紅い台風はお家へ帰っていきました。 にしても… 「まさかとは思うが…おいちみっこよ、ひょっとして実はこの展開を読んでたんじゃないのか?」 「「「「はぁっ!?」」」」 突然の俺のぶっ飛んだ発言に、皆が驚きの声を上げてこちらを見る。 そんな中レミリアだけが、こちらを見ぬまま冷静な声で聞き返してきた。 「…どうしてかしら?」 「いや、なんとなく浮かんだだけだがね…。何かこう不意に、今までの騒動全部が、この瞬間のための布石であったかのように 感じられたんだよ」 …周りの視線が再びイタイものを見るものになってくる。 「あ、あんた…」 「いくら何でも…そこまで突飛な…」 「さんざバカ呼ばわりしといて今更常識求めんなよ!? …で、どうなんだ?」 俺の問いかけにレミリアは… 「さあ、どうかしらね?」 そういって、振り向きざまに片目をつぶり、笑いかけてきた。いたずらっぽい表情で。 「…まあ、いいけどな」 俺もそういって、話を終わらせた。 …って、あれ…? 「どうでもいいけど、フランが飛び出したときはまだ日が出てたよな? どういうわけか今回は平気だったが…もしもの事が あったらどうする気だったんだ?」 「あ…」 間抜けな声を上げて固まるレミリア。…おいちょっと待てまさか…。 「…考えてなかったのか?」 「あー…だ、大丈夫よ。読み取った運命じゃ大丈夫ってなってたし、うん」 「考えてなかったのな…」 それでいいのか、紅い悪魔。 そう、気が緩んだ瞬間。 「…あっ…だだだだだ…がっ…!」 今まで感じなかった全身の痛みが、一気に襲ってきた。 「お、おい○○、大丈夫か!?」 「大丈夫じゃないだろ。あれだけのダメージの上に、土の盾があったとはいえフランの魔法弾を直でくらったんだ。…骨の一つや 二つは砕けてるんじゃないのか?」 「な!?」 「レミィ、それホント!?」 「このクレーターが何で出来たと思ってる? 霊夢がカバーに入る直前まで、こいつは一人でフランと向き合ってたんだよ。 …どうやってか、レーヴァティンまでかわして」 「レーヴァティンを!? あの怪我で!?」 「あー…種明かしゃ簡単だぜ? あれは…。ただ穴掘っただけだし」 「穴? …ああ、なるほど…」 「まず、地面に倒れこむ。土の符の力で、自分の真下に、自分が入れるだけの穴を掘る。後は上に、土をかぶせる…これを大急ぎで やった。それだけだよ。…それだけしか出来なかったとも言うが」 「いや、無理するな!」 「いいから黙ってなさい!」 「うーい…」 言ってそのまま横たわる。 …いや、体勢的にはぜんぜん変わらんけど。 「とにかく医者を呼ばないと…永遠亭に…」 「いやその必要はない」 「レミィ!?」 「何で必要ないのよ!」 「何で咲夜がここにいないと思う?」 「え?…あ!」 「お待たせしました、お嬢様」 「待たせたわね」 「いや、いいタイミングだったよ」 そういって現れたのは、レミリアおつきのメイド長、十六夜 咲夜(いざよい さくや)。 そして、永遠亭に住む蓬莱の薬師、八意 永琳(やごころ えいりん)だった。 「…片足は第2度の火傷、両腕は筋肉がずたずた、さらに全身の骨が骨折もしくはヒビ…か」 「そんなにひどかったの!?」 「…よく今までしゃべったりとか出来てたな…」 「まあ、痛みとか感じてなかったからな…」 「それは痛みを通り越したって言うのよ…」 「あうあうあう…」 俺の発現に呆れ顔で言うメイド長と、何か壊れ気味の霊夢、つーか落ち着け。 「…ふう、どうやらあの号外、珍しく半分は本当だったようね」 「え?」 ため息とともにメイド長が聞き捨てならない台詞をはく。 待てメイド長それは禁句… 「だから、『霊夢と魔理沙と○○が三角関係になっている』って…あんたの心配ぶりなら、つまり半分は本当ってことでしょ?」 「…え?」 嫌ーーーーーーーーーー! 「え? だってあれって○○と魔理沙の…え? 私? え? あれ?」 「…総員、対騒音防御」 「畏まりました」 「了解」 「ほら、あなた達も」 「ハーイ!」 「ミザルイワザルー」 「消音結界準備OK…」 「よし、いつでもいいぜ」 いや、俺動けないっすから! 耳塞げないっすから! ざんねーん! 「な…何よそれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!!?????」 …そして、霊夢の絶叫を最後に、俺は意識を失ったのだった…。ちゃんちゃん。 「全く、何で私があんたなんかと…」 ここ最近の霊夢の口癖となりつつある台詞。 顔で苦笑(わら)って心で泣いて、俺はその台詞を聞き続けている。 「…ほら、あーん」 「あー…まぐっ」 今食べさせてもらってるのは永琳先生特製レシピによる薬膳粥だ。 どーもよく分からんが、このお粥をちゃんとした栄養と一緒に食べていれば回復が早まるらしい。 つくづく天才って…と言うか幻想郷ってすごい。下手なギャグ漫画なら再現できるぞ、この調子じゃあ。 …現実に俺がそういう状況っぽいし。 「晒し者にはなりたくなぁーーーーーーい!」 「黙って食べる!」 「はい…あーん」 何で食べさせてもらってるかって? だって俺今両手使えねーもん。 今回の件で、何だかんだと言っても多大な迷惑をかけたということで、アリスとパチュリーが正式に謝ってきた。 別にいいとは言ったのだが、向こうが納得してくれなかったので、交換条件を出す事にした。 今回散々お世話になったカードのバージョンアップをお願いする事にしたのだ。 ボロボロになったり、行方不明になった木刀とかの代わりを…というのも考えたが、彼女らの得意分野を考えてそっちの方にした。 フランも謝ってきたが、あれはあの時決着が付いたという事でOKということにしたので、とりあえずは、『彼女を愛称で 呼ばせてもらう』というので納得してもらった。 レミリアに関しては…ノーコメントの方向で。 むしろ世話になった永琳さんのほうは、俺の治療のために新しい調合で薬を作ったそうなので、その試用経過をレポートにして 出してもらえばいいという事だった。 …で、残った霊夢に関しては… 「ほら、こぼれてるわよ!」 「あ、すまん…」 「全くもう、世話が焼けるんだから…」 …という感じで、俺の世話を焼いてもらっているのである。 「しっかし、あれだけの怪我が完治まで1週間強とは…常識を疑うよ。全く」 「あの薬師はそこらへんがとんでもないからね…まあ、リハビリやなんかもあるから、もうちょっとかかるだろうけど」 「それでも十分すごいよ…っと、ご馳走様」 「はい、お粗末様」 かちゃかちゃと食器を片す音。 こういう時って、あの台詞が似合うよな 「いつもすまないねぇ…ケホケホ」 「『そんな事は言いっこなしよ』…とでも言ってほしいの?」 ジト目で返された。いいじゃんか、暇なんだから。 「こっちは忙しいの。あんたがいない分仕事は増えるし、あんたの世話でさらに増えるし。全くなんで私がこんな…」 ブツブツ言う霊夢。うう、面目ない。 「全く、早く良くなって、少しは手伝いなさいよね」 「うい~っす」 努力します。 「じゃあ、私は片付けとかがあるから」 「うす」 そういうと霊夢は、食器を持って出て行った。 …さて、暇だ。 「…とっとと出てきなさい、萃香」 「なに~?」 目の前に小さな娘が現れる。 その頭には立派な角。 幻想郷でも見かけなくなったという幻想のきわみ…『鬼』の伊吹 萃香(いぶき すいか)だ。 「ちょっとあんたに言っておきたい事があってね」 「ん~?」 聞いているのかいないのか、いつでも酔っ払っているこいつは、その赤ら顔でフラフラしながら、台所へ向かう私についてくる。 「…で? なーに?」 食器を水桶に付けてすぐ、萃香が聞いてくる。 私は戸棚に向かいながら、話を切り出した。 「あんたでしょ? 家に届いた号外を隠したのは…、それも、ひょっとして紅魔館に届けなかった?」 「え?あれ? あー…ばれた?」 失敗しっぱい、とばかりに舌を出す萃香。 『ばれた?』じゃないわよ… 「あんたね、そのおかげでとんでもない事になったんだから…分かってんの?」 「えー? でも面白かったし…それに霊夢もまんざらじゃなかったんじゃないの? あいつの世話して」 「どこが? めんどくさいだけじゃない! あいつってばちょっと目を離すとすぐ無茶して怪我して、ちょっとは大人しく してるかと思ったら今度は食事やら何やらでいちいち世話が焼けるし! ホント私が見て無いとダメダメなんだから!」 「…ラブラブじゃん…」 …プツン 私はあるものを戸棚から探し出す。 こんなときのために常備しておいたものだ。 散々引っ掻き回してくれた上に、ここまで事実無根な事をのたまってくれたお礼は… 「たっぷりしないとね…フフフフ」 「霊夢? …それ…!」 取り出した『それ』を、入れ物である枡から一掴み取り出す。 萃香の顔が瞬時に真っ青になる。 私は『それ』を振りかぶり… 「私とあいつは…」 「ちょっとまって霊夢! 落ち着いて! お願いだからそれだけは、ね!?」 「何でもっ!なあぁーーーーーーーーー一い!」 「痛ーーーーーーーーーっ!!!!」 「…なんか、季節はずれの節分に泣く鬼の声みたいな悲鳴が…」 「ぐ、具体的ですね…」 俺もそう思う。 「…で? 何の用なんだ? このデバガメ天狗」 「デバガメって…取材活動と言って下さいよ」 そう。俺の部屋には来客がいた。 霊夢を通してって訳ではないようだが…いいのかね? まあいいけど 客の名は射命丸 文(しゃめいまる あや)。 鴉天狗にして、『文々。新聞』の記者。そう、件の号外を書いた、迷惑の張本人だ。 「お前の『真実の号外』とやらで俺がどんな目にあったと思ってるんだ? …この程度ならまだましだろ」 「うう…それを言われると弱いです…」 「で? 用件は何なんだよ」 「あ、はい。今回、私の号外が原因で大怪我をさせたようなものなんで、一言お詫びに…と」 「ほー」 なかなか殊勝な心がけだ。 …本当にそれだけなら。 「で、他には? 今なら気分がイイから(←注意)、質問くらい答えてやれなくも無いぞ?」 「本当ですか!? いえ、実は今回の大騒動の渦中の人に、この件の感想をぜひ聞かせていただきたいと…」 …判決、有罪。 「…雷って、さ」 「…はい?」 「空気を裂いて大地を穿つもの…なんだよな」 「はあ、そうですね…」 「そう、空気を、裂くんだ。…風とか、風とか、風とか」 「あ、あの…?」 「他にこうも言うよな、悪い事をした子が怒られるとき、『雷が落ちた』…って」 「えと…」 「あのね文さん、俺、今体は動かないけど、『イメージだけなら出来るんだよ』」 「……(汗)」 「さて、問題です」 「な、何でしょう?」 「騒動の原因と思しき人が、謝罪にかこつけて全く反省していないと自ら暴露するような行動を取った時…渦中の人はどんな風に 思うでしょう?」 「……(滝汗)」 「今日は日本晴れかぁ…。こういう日に落ちる雷を『青天の霹靂』って言うんだって?」 「あ、あの、私急用を思い出したので、これで!」 言うが早いか、外へ飛び出す文。 しかしあわてているのか、襖やらなにやら閉めずに行って、結果部屋から飛んでいく彼女が丸見えだったりする。 対するこちらはあわてず騒がず、『すでにイメージから何から準備完了状態の』雷符に意識を向ける。 …エネルギー全使用、充填率120%。 後はただ一言、『キーワード』を呟くだけ 「…『落雷(ヴォルク・タン)』」 どごぉぉぉぉぉぉん!! 「あ~~~~~~…」 …復讐、完遂。 「いい空だ…寒いけど」 世は全て事もなく、本日は、晴天なり。 あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 37です。 「3話目」、Gパート、そして全パート、終・了! 長かった…。 でもHパートはやらんで済みました…。 ちなみに、最後に○○が呟いた『キーワード』は、とあるTRPGの同名の魔法から取りました。 何か使ってみたくなったもので…。 まさかここまで長引くと思いませんでした。本当にきつかった。 書いてて楽しかったから良いんですけど、途中どうつなげようかとか色々悩んでかなり参りました。 後半はなんだか強引とも言える展開で、好評をいただいた前半部に比べてどうだろう? とかかなり不安です。 楽しんでいただけるといいのですが。 第4話は予定では5話との前後編もの。今回よりさらに長くなるだろう事が今から予想されます。 詰め込む癖を如何にかしないと…orz では、またいずれ。 359 (未完) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2341.html
ギー太www -- (名無しさん) 2012-11-20 00 19 42
https://w.atwiki.jp/testest-umigamedb/pages/581.html
2020年8月18日 出題者:従業員よっしー タイトル:「三角関係の果てに」 【問題】 ワタナベは女によって殺された。 その女はコシノも殺してしまった。 しかし女は殺人の罪を問われることはなかった。 一体どういうことか? 【解説】 + ... 医療支援のためにアフリカにいるワタナベとコシノ。 しかしアフリカで雌のハマダラカに刺されることでマラリアに感染してしまい、死ぬことになってしまった。 《死》《瞬殺》 配信日に戻る 前の問題 次の問題
https://w.atwiki.jp/angelbeats_pcgame/pages/27.html
http //hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1436010774/695 日向と同じ部屋の方が安心→お願いする→大事な場所 松下→許す トルネード直前の選択肢で一緒にいてくれ トルネード後の学食での選択肢でまだドキドキが止まらない とっとと裸になる 野田→一緒に→挑む 岩沢→そうする 野田と戦った→動けない 日向と一緒→トッピング 日向の漫画には食いつく マルゲリータピザは日向に手伝ってもらう 日向と行動 トムヤムカレーに関しての日向の質問には逆だを選択 銃の練習の際は日向が缶を並べ終わるのを待つ ここで初回の違和感が芽生えるので本当にランダムなのか疑う 翌日朝はガン見 二度目の違和感でもう一度ランダムなのか疑う 野田→上着 岩沢→関根→岩沢に興味→音の話題 異を唱える→日向についていく 風呂では後ろから抱き付くを選択 野田→上着 よくない TKとの信頼関係を吐露した日向に対して出る選択肢では俺は!?と迫る ユイ加入の是非を問う選択肢ではそうだなを選び却下する 野田がいる 肩を貸す ここで食券の操作を暴くことができるので暴く 食券を選ぼうとする日向にストップをかける 言い逃れようとする日向にダウトを告げる 謝意を述べる日向を許し、やさしく諭した後に日向 markII やめておく 行く→受ける→そうだ→ああ