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雷鬼神獣(らいきしんじゅう)ジェラシック・レオン 8(赤2紫2神2)/赤紫/化神・皇獣・呪鬼 1 Lv1 11000 3 Lv2 17000 5 Lv3 22000 フラッシュ《最高神煌臨:皇獣/呪鬼&コスト6以上》『自分のターン』自分の「ゼウス」/「ヘラ」の創界神ネクサスのコア1個を自分のスピリットに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。 【界放:2】Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨/アタック/破壊時』相手のスピリット/アルティメット1体のコアすべてをトラッシュに置く。その後、自分の赤/紫の創界神ネクサスのコア2個をこのスピリットに置くことで、自分のトラッシュにある系統:「界渡」/「化神」を持つカード1枚を、手札に加えるか、このスピリットの下に煌臨元カードとして追加する。この効果でこのスピリットにコアが置かれたとき、このスピリットは回復し、コアが0個の相手のスピリット/アルティメット1体を破棄する。 シンボル:赤紫 作者:あると 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 優秀 (0) 普通 (0) 微妙 (0) コメント 名前 コメント
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わたしの声が、聞こえますか? あなたの心に、届いていますか? ここは暗くて、寒くて、誰もいません。 誰の声も、聞こえません。 淋しいです……。 わたしを見つけて下さい。 わたしの声を聞いて下さい。 わたしを、必要として下さい……。 それとも……、 あなたの心に、もうわたしはいないんですか……? 「――という訳で、遅れに遅れていたシン君の紋章機なんですが、よーやく最終調整が完了したそうです」 「本当ですか!?」 好々爺然とした笑みを浮かべた初老の男、エンジェル隊司令官ウォルコット中佐の通達に、シン・アスカ――ではなく隣のミルフィーユ・桜葉が目を輝かせた。 「はい。先程本部から連絡がありまして、もう間もなく第一格納庫に搬入される予定です」 「わーい! やったぁー!」 ウォルコットの言葉をあたかも自分のことのように喜ぶミルフィーユの傍で、しかし当のシン本人は、まるで事態が呑み込めていないかのように赤い両眼を白黒させていた。 「な、ちょ……俺の紋章機って、えっ!?」 事実、司令官の言葉はシンにとってはまさに青天の霹靂、寝耳に水とも言える突発的かつ衝撃的なものだった。 自分専用の紋章機……? 何だそれは、俺はそんなことは一言も聞いていないぞ!? 「やったね、シン君!」 困惑するシンの心情に頓着することなく、ミルフィーユが満面の笑みを浮かべてシンを振り返る。 「今日からシン君もわたし達と同じ、正義の味方ギャラクシーエンジェルの仲間入りだねっ!」 そう言って屈託なく笑いかけるミルフィーユに、シンは思わず口を噤む。 それがいけなかった。 「アスカの紋章機かぁー。見に行こ、見に行こう!」 「やっぱ最新型なんだろーねぇ……どんなモンが来るのか楽しみだよ。特に主砲とか、ミサイルポッドとか、レーザーとかバルカン砲とか」 「銃の話ばかりですわね、フォルテさん。でもアスカさんの機体が気になるのはわたくしも同じですわ。搬入は第一格納庫でしたわね……」 「……神の祝福を」 「あー、皆さんズルイです! わたしも行きます、待って下さーい!」 ぞろぞろと格納庫へ見物に出掛けるエンジェル隊の仲間達を、ミルフィーユも慌てて追いかける。 ブリーフィングルームには、シンとウォルコットの二人だけが残された。 「これで貴方も名実共にギャラクシーエンジェル隊の一員ですよ、シン君。頑張って下さいね」 期待しているような笑顔で激励の言葉を口にするウォルコットから、シンは思わず視線を逸らした。 「紋章機は、ありがとうございます……。俺、頑張ります……!」 絞り出すように口にした感謝の言葉は、酷く歪で、震えていた。 紋章機を、「戦う力」を与えて貰えるというのは純粋に嬉しかった。 これまでミルフィーユ達に守られるだけだった自分が、これからはミルフィーユ達の隣で共に戦うことが出来ると考えると、それだけで心地よい充足感が胸の中に満ち溢れる。 今度こそ何かを守れるかもしれない、という期待に酔い痴れてしまいそうになる。 ただ一つだけ、たった一本だけ残った小さな不安の棘が、シンの心の奥に深々と突き刺さっていた。 「あの、中佐……デスティニーは、どうなるんですか?」 遠慮がちに尋ねるシンを見下ろし、ウォルコットは何の感情も読み取れぬ仮面じみた笑みを浮かべたまま――、 「シン君。これからは貴方の紋章機、GA-X01〝トゥルーデスティニー〟が貴方の機体です」 と、答えになっていない答えを返すだけだった。 わたしの声が、聞こえますか? あなたの心に、届いていますか? ここは暗くて、寒くて、誰もいません。 誰の声も、聞こえません。 でもあなたの声だけは聞こえます。 暗い闇のずっと奥、冷たい壁の向こうにあなたを感じています。 だって、あなたは〝わたしの世界〟そのものなんですから……。 あなたは、どうですか? わたしの声が聞こえていますか? わたしを感じてくれていますか? それとも……、 あなたの世界に、もうわたしはいないんですか……? 「ぅわっ、赤い!?」 「ぬをっ、青い!?」 「いえいえ、ちゃんと白いですわ」 バラバラの声を上げる蘭花とフォルテ、そしてミントの科白通り、その紋章機は青く、赤く、そして白かった。 蒼を基調とした胴体に鮮やかな紅の両翼、更に本体後部のスラスター部分は純白と、トリコロールカラーが見事に調和している。 トゥルーデスティニー、それがこの機体の名前だった。 鋼鉄の翼を左右に広げ、背中の大剣を尾のように後方へのばした刃金の巨鳥、〝真の運命〟と名付けられたシンの剣となり翼となる新型紋章機に、その場の誰もが見惚れていた。 「うわぁ、綺麗……」 感嘆の声を零す傍らのミルフィーユに、目の前の新しい機体を見上げていたシンは大いに同意した。 喜悦と戦慄を混ぜ合わせたような、とにかく〝熱い衝動〟が全身を駆け巡る。 懐かしい感覚だった。 最初にこの感覚を体験したのは、アカデミーを卒業してすぐ、「アーモリーワン」のモビルスーツ・ハンガーで初めて〝インパルス〟を見た時のことだった。 二度目は自分の力が議長に認められ、〝モビルスーツのデスティニー〟を与えられた時、そして今回が三度目だった。 エンジンは停止しているというのに、こうして見上げているだけでトゥルーデスティニーの息吹を感じる。 本能的にシンは理解していた……この機体は「強い」と。 自分とトゥルーデスティニーなら、「エンジェル隊のシン・アスカ」なら、「ZAFTのシン・アスカ」に出来なかったことが出来るような気がする。 今まで守れなかった何かが、守れるような気がする。 そんな増長すらも抱いてしまう程に、シンはこの〝新しいデスティニー〟に魅せられ――、 〝古いデスティニー〟の存在は、いつの間にかシンの心から消え去っていた……。 誰もわたしを見てくれません。 誰もわたしの声を聞いてくれません。 ここは暗くて、寒くて、誰もいません。 誰の声も、聞こえません。 誰もわたしを助けてくれません。 あなたもわたしを助けてくれないんですね。 わたしの声は、もうあなたには届かないんですね……。 あなたの心に、もうわたしはいないんですね。 あなたの世界に、もうわたしはいらないんですね。 だったら……、 わたしも、こんな世界はいらないです……! ――轟! まるで直下型の地震でも起きたかのように、格納庫が――否、エンジェル隊基地全体が大きく震撼する。 「うわぁ、っと!」 「きゃあ!?」 バランスを崩し、床に倒れ掛かるミルフィーユを、シンが咄嗟に抱き止める。 「何だ……隕石か!?」 非常警報がけたたましく鳴り響く中、通路脇の手摺で身体を支えながら周囲を見回すフォルテに、ウォルコットが「いいえ」と首を振った。 「――事態はもっと深刻なようです。管制室からの報告なんですが、第二格納庫に未確認のロストテクノロジー反応が突如出現、保管していた機動兵器を奪って脱走したそうです」 「「「「「「!!」」」」」」 ウォルコットの言葉に、その場の全員が息を呑んだ。 エンジェル隊基地には複数の格納庫とカタパルト・デッキが点在する。 紋章機専用に設計され、エンジェル隊の機体が――トゥルーデスティニーも含めて――全て納められた、この第一格納庫。 そして第二格納庫に保管――否、封印されている機動兵器というのは――、 「デスティニー……!」 真紅の双眸を限界まで見開いたシンが、乾ききった唇で呟いた科白は、背後の紋章機とは似て非なる〝愛機〟の名前。 「機体が着いて早々ですが、早速出番がやって来ましたね。シン君?」 放心したような顔でその場に佇むシンを横目で見遣り、ウォルコットが有無を言わさぬ口調で声をかける。 ウォルコットは続いてミルフィーユ達エンジェル隊員を見渡した。 「――ギャラクシーエンジェル、出動! ロストテクノロジーに寄生されたZGMF-X42S〝モビルスーツ・デスティニー〟を回収、もしくは破壊しなさい」 「「「「「了解!」」」」」 第一格納庫に高らかに響くウォルコットの命令に、ミルフィーユ達は敬礼で応えた。 ここは地球から遥か何万光年も離れた銀河の果て、トランスバール皇国。 古代文明の遺産〝ロストテクノロジー〟の回収を主な任務とし、銀河の平和と安全を守るために日夜戦い続ける特殊部隊が存在した。 その名は――ギャラクシーエンジェル! 六人目の翼を新たに加えた銀河の天使が、今、無限の宇宙に飛び立とうとしていた……。 ――続く 次へ進む 一覧へ
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「Blind Justice~ジェラスト島~」の憲法 少し気が遠くなるかもしれませんが、このBJでの憲法的なルールです。 無断で宣伝は禁止 これはこのBJで最も重要なことです。 実際に色々あってからの追加になってしまいましたが、絶対に守って下さい。 多重登録は厳禁 多重登録は厳禁とし、したかたはアクセス禁止またはデータ削除をします。 (各国の代表者はそれを話し合い流刑させる事ができる) 荒らしは無視 荒らしは相手が居ることで余計に興奮してしまいます。ので無視し、管理者の刑をお待ち下さい。 (各国の代表者はそれを話し合い流刑させる事ができる) 各国の代表は話し合いをしてからの代表権限行使で無いと違法とみなす 各国の代表は多重登録者などを処刑する事ができる。 権限行使は代表同士で話し合わない場合は違法とみなしデータ削除を実行する事がある。 (税率変更等の国の仕事の場合は除く) データの改変及び管理画面またFFFTP侵入は厳禁 データの改変・管理画面侵入・FFFTP侵入が確認された場合即アクセス禁止処置を施す。 中傷,侮辱,他人の嫌がる言葉の使用等は管理者に報告 上記の事をする人は他人が何かを言っても聞く耳を持ちません。それだけかと言うとそうじゃなくなる時もあります。余計に悪化しないように管理者に報告して下さい。 (各国の代表者はそれを話し合い流刑させる事ができる) 報告は各国の君主か「管理者」へ 報告等はできるだけ「管理者」に報告が望ましいです。 ですが居ない場合は君主の方に状況がわかるようにご説明下さい。 また、その報告を受けた君主の方は代表掲示板に行き話し合いを進めて下さい。その参加を勧める場合、メール等での連絡お願いします。 上記の事に関わらず他の方に迷惑がかかることはしないこと 上記の事以外にも迷惑と思ったら各国の代表者会議の方に報告する。 報告を受けた方は代表掲示板での話し合いをして下さい。また、迷惑行為をしてる人は無視し、管理者の削除をお待ち下さい。
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――時は少し遡る。 「四番機小破、被害状況:主砲破損。五番機小破、被害状況:シールド破損。二番機中破、被害状況、推進部損傷……これでまともに戦える機体は、一番機と六番機だけですわ」 「いやはや、今回は中々の強敵みたいですねぇ」 「六番機、戦闘形態にトランスフォーム。目標との格闘戦に入りました」 「ふむ……」 淡々と告げられるミントの状況報告に、ウォルコットは髭を弄りながら片目を眇める。 それは、まるでSF映画でも観ているかのように非現実的な光景だった。 モニタースクリーンの中を所狭しと飛び回り、激しく火花を散らしながらぶつかり合う二体の巨人を、ミントとウォルコットは固唾を呑んで見守る。 否――正確には〝見守ることしか出来なかった〟と言う方が適当だろう。 管制として基地に残ったミントが戦闘の直接参加することなど出来る筈が無く、また仮に出撃していたとしても、この〝常識外れの戦い〟に割って入る程の勇気も技量も無い。 それは出撃した他のエンジェル隊員達も同様らしく、画面に映し出される虚空の戦場は、今や〝二人のデスティニー〟のためだけの舞台と化していた。 もっとも、この時点で既にミルフィーユ機以外の紋章機は被弾し、そもそも戦闘の続行そのものが難しい状況にあるのだが。 文字通り〝目にも留まらぬ迅さ〟で斬り結ぶ二体の巨人を画面越しに眺めながら、ミントが感嘆の息を吐く。 ――その時だった。 「ミントさん。そろそろ貴女も出撃て頂けますか」 無言で戦況を見守っていたウォルコット中佐が、管制席のミントに唐突に発進を要請したのは。 「……何故、このタイミングで?」 怪訝そうな眼で問うミントに、ウォルコットはいつもの好々爺然とした笑みを浮かべて答える。 「いやね……実は先日開発部からロストテクノロジーを利用した新兵器の試作品が送られて来ましてね、性能試験をエンジェル隊でやって欲しいとか」 「この機会についでにそれも済ませてしまおうと、そう考えた訳ですか……ということは今わたくしの紋章機には、その訳の分からない新兵器とやらが積まれているんですね?」 「はい、つい先程搭載が完了したと格納庫から報告がありました」 いけしゃあしゃあと答えるウォルコットにミントは不愉快そうに眉間にしわを寄せ、モニタースクリーンの隅に愛機のデータを呼び出した。 画面上に映し出される、弧を描くような左右のアームが特徴的なライトブルーの機体の中央部には……成程、確かに何やら見慣れない武装が取りつけられている。 如何にも試作品らしく配線を一部剥き出しにした、洗練されているとはとても言い難い不格好な大型の銃器。 それが――、 「――Aクラス新型戦略兵器、通称〝マイクロウェーブ・キャノン〟?」 カタログデータに目を通しながら胡散そうに眉を寄せるミントに、ウォルコットもばつが悪そうに視線を逸らす。 エンジェル隊を束ねる老獪な狸親父は普段通りの曖昧な笑みを浮かべ、しかし暗がりのせいか、その顔はまるで本当に困っているようにミントには見えた。 ――ギャラクシーエンジェル隊基地、管制室。 ミント・ブラマンシュ少尉とウォルコット・O・ヒューイ中佐の会話記録より。 「トリックマスター……?」 全天周モニターの端に映り込む、見覚えのあるライトブルーの機体の名を、シン・アスカは無意識の内に口にしていた。 この場にいない筈の最後の紋章機、管制役を引き受けた搭乗者と共に基地に残った筈の機体が何故……? 「何で、ミントが――」 『三番機、目標を捕捉。これより戦闘を開始致します』 思わず口に出たシンの声を塞ぐように、聞き慣れた声が通信モジュールを介してコクピットに反響する。 同時に紋章機トリックマスターの周囲を浮遊する、三枚のブレード状の羽根で構成された無線誘導型飛行砲台〝フライヤー〟が一斉射出、デス子を取り囲むように展開した。 「〝とっておき〟をお見舞いしますわ――フライヤーダンス!!」 朗らかに微笑むミントの声に合わせて、デス子を包囲するフライヤーが紫電を放ちながらエネルギーを集束する。 瞬間、放たれたプラズマレーザーの嵐が全方位からデス子を襲い――密着するトゥルーデスティニーごと、容赦なく撃ち抜いた。 『ぬぉああああああああああっ!?』 『ゎきゃあああああああああっ!!』 スピーカー越しに響くシンとデス子の悲鳴を聞きながら、ミントはやり遂げたような晴れ晴れとした笑顔で、一言。 「最小限の犠牲で最大限の効率……我ながら今のは見事でしたわ」 鬼だった。 『こ、殺す気か……っ!?』 「あら? 生きていらっしゃったんですか、アスカさん」 徐々に晴れる爆煙の中から悪態と共に平然と姿を現わすトゥルーデスティニーに、ミントがわざとらしく感嘆の声を上げる。 傍に確認出来るデス子もただ被弾の衝撃で目を回しているだけのようで、傷らしい傷は見当たらない。 揃いも揃って常識外れの頑丈さだ……と、原形を留めているどころか寧ろ掠り傷程度のダメージしか負っていないらしい鋼鉄の巨人達に、ミントは呆れたように息を吐く。 気絶したデス子を引き剥がし、トゥルーデスティニーがトリックマスターを(首が無いので身体ごと)振り返った。 全天周モニターの側面部に通信用ウィンドウが開き、憤怒に顔を歪めるシンの顔が映し出される。 どうやら味方――それが自分であったという点については問題にしてはいないだろう、シン・アスカとはそういう男だ――ごと撃ったことが余程気に入らなかったらしい。 恐らく罵声の一つや二つでも言わないと気が済まないとでも思っているのだろう。 ……だがそれは、こちらも同じなのだ。 『ミント、お前……!』 「目は覚めましたか?」 案の定、激昂したように声を上げようとするシンを制し、ミントは冷やかな眼でそう口にした。 『何をいきなり――』 「アスカさん、貴方わざと死のうとしてませんでしたか? 彼女――デス子さん、だったかしら?――になら殺されても良いと思ってませんでしたか? こうなったのは自分のせいだからとか、彼女を捨てた自分が全て悪いんだとか……そんな自分勝手な言い訳を並べて逃げようとしてませんでしたか?」 『――っ!!』 図星を衝かれたように表情を歪めて黙り込むシンに、ミントはますます冷然と続ける。 「ふざけないで下さい。貴方独りが死ねばそれで済むとでも思っているんですか? 貴方にそれだけの価値があるとでも思っているんですか? 自惚れるのも大概になさい。 彼女の暴走の責任が自分にあるのだと、アスカさんがご自分でそう思い込むのは勝手です。しかし、ならば尚のこと、貴方は安易に死んではならない筈ではないのですか? 貴方が今なすべきことは、自責に溺れて死ぬことではなく、生きて彼女を止めることではないのですか? 貴方がやらなくて、一体誰が彼女を止められるというのですか?」 厳しく叱咤するミントの言葉に、ウィンドウの中のシンが愕然としたように一瞬大きく目を見開いた。 逡巡するように視線を彷徨わせ、やがて観念したように、シンは吐息を零しながら自嘲するように口元を歪める。 『……とても敵味方お構いなしに撃った後、最小限の犠牲がどうとか言ってた奴の科白とは思えないな』 「それはそれ、これはこれですわ」 シンの皮肉を、ミントは笑って誤魔化した。 「――でも、頭は冷えたでしょう?」 『……ああ、そうだな』 その時、トゥルーデスティニーの傍を漂っていたデス子が身じろぎした。 瞬間、シンは紋章機の背面バーニアを全力噴射、トリックマスターの傍まで機体を一気に後退させる。 『見ていて清々しくなる程の逃げっぷりですわね』 「戦略的撤退って奴も時には必要なんだよ、前線の兵隊には。いつも安全な基地の奥に引っ込んでる参謀様には解らないだろうけどな」 回線越しに軽口を交わしながら、しかしシンもミントも、虚空の向こうでゆっくりと身を起こすデス子から目を離さない。 『どう戦いましょうか、アスカさん? フライヤーでは火力が足りないことは確認済みですし、このマイクロウェーブ・キャノンは色々な意味で未知数です』 「俺が接近戦で倒すってのも難しいしな……本当、八方塞がりだよ」 ウィンドウを介して互いに見つめ合いながら、二人は揃って溜息を吐く。 「――でも、今ここで俺達が何とかしなきゃいけないんだ。俺と、ミントと、ミルフィーユの三人で」 『ふぇ!?』 パイロットシートを挟んだ全天周モニターの反対側で、唐突に名前を呼ばれたミルフィーユ・桜葉が、ウィンドウの中で呆けたような表情を浮かべていた。 目を覚ました時、彼女の傍に愛しい主の姿は無かった。 まるで母親の温もりを求める幼子のように、彼女は主を探して視線を彷徨わせ――そして虚空の向こうに、見慣れない紋章機の傍に寄り添う首の無い鋼の巨人を見つけた。 「ギャラクシーエンジェル……また新しいタイプですか」 最初に黙らせた三機ではない、あの鬱陶しい花飾りの女の機体でもない、そして勿論、主を奪った忌々しい偽物とも違う〝六機目の紋章機〟を、デス子は嫉妬の眼で睨みつける。 まただ、またギャラクシーエンジェルにマスターを奪われた……! 主を奪い、自分を暗くて寒くて誰もいない闇の中に閉じ込めた怨敵に、またもやマスターを掠め取られた! 主が自分を見てくれていたのに、殺し合いの瞬間(とき)だけは自分がマスターを独占出来たのに。 戦いの中でしか、あの人は自分を顧みてくれないというのに……! なのに……それすらもギャラクシーエンジェルに邪魔されてしまった。 またあの女達にマスターを、自分にとっての全てを奪われた! 「赦さない……!」 紅の瞳に憎悪の炎を宿し、デス子は凍てつくような声で低く呟いた。 赦せない、自分から居場所と主を奪ったギャラクシーエンジェルを。 赦せない、自分ではなくあの女達の傍を選んだマスターを。 赦せない、愛しいあの人を憎まなければならない自分自身を。 何もかもが、赦せない……! だから――薙ぎ払うのだ、何もかもを。 それだけが、彼女に残された全てであるのだから。 「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 片手に握るトゥルーデスティニーの頭部(の残骸)を握り潰し、デス子は背中の対艦刀を引き抜き、雄叫びを上げながらトリックマスターとトゥルーデスティニーへ突進した。 トゥルーデスティニーも迎え撃つように片手の大剣を水平に構え、もう片方の手で傍のトリックマスター側面のアームを掴み、まるで馬に跨るようにその背中の上に乗り上げる。 首なし騎士……その時、その場の全員の脳裏に同じ言葉が去来した。 紋章機の背に乗り虚空を駆ける首なしの巨人の姿は、御伽噺の中に登場する死神そのものだった。 「デスティニー……もう過去に囚われて戦うのはやめろよ」 ミントの機体と共に宇宙(そら)を翔けながら、トゥルーデスティニーのコクピットからシンがデス子に呼びかける。 「過去をどれだけ求めても何も手に入りはしない、俺達は『きのう』に戻ることは出来ないんだ」 「――っ!」 シンの言葉に、デス子は愕然としたように表情を凍りつかせた。 一番聞きたくない言葉だった。 マスターにだけは、言って欲しくなかった科白だった。 鋼鉄の巨鳥の背に乗り、大剣を構えて迫る首なしの巨人の背後に、デス子は別な鋼の巨人を幻視する。 刃金の剣を振り被るトゥルーデスティニーと重なるように、光の剣を掲げる真紅に彩られた鋼鉄の騎士の幻影が見える。 ――〝ジャスティス〟! 胸の中でその名を叫んだ瞬間、デス子の中で「何か」が弾けた。 「あなたが……あなたがそれを言うんですか!?」 ハイライトの消えた赤い瞳でトゥルーデスティニーを睨みつけ、デス子はシンに怒号する。 「過去に一番囚われてるあなたが! 『きのう』から一歩も前に進もうとしないあなたが!!」 「それもまた『きのう』の俺だ!!」 「そんな理屈っ!!」 絶叫しながら対艦刀を振り下ろすデス子に、トゥルーデスティニーはトリックマスターの背を蹴り跳躍、振り抜いた大剣でデス子の刃を受け止めた。 トゥルーデスティニーを援護するようにトリックマスターがフライヤーを展開、デス子を背後から狙い撃つ。 高出力プラズマレーザーの弾丸がデス子の背中に突き刺さり、左右の翼が千切れ飛んだ。 「くぅ……このぉ、いい加減ウザいんですよっ!!」 苦悶に顔を歪めながら、デス子はトゥルーデスティニーを蹴り飛ばし、まるで槍投げのように対艦刀を投擲した。 矢のように虚空を突き進む対艦刀は寸分の狂いもなくトリックマスターの背中に命中、装甲を突き破り機体を貫通する。 紋章機の腹部中央に取りつけられた虎の子の新型兵器も、その攻撃であっけなく破壊され――ていなかった。 そもそもトリックマスターの機体そのものから、マイクロウェーブ・キャノンは忽然と姿を消している。 一体どこへ……? 消えた敵の新兵器を探して、デス子は焦ったように視線を忙しなく周囲に走らせる。 その時――、 「――換装完了! バーンって撃っちゃいますよ!!」 どこか緊張感に欠けるミルフィーユの声が、デス子の頭の上から響き渡った。 慌てて頭上を見上げたデス子の目に、長距離砲の代わりにマイクロウェーブ・キャノンを機体腹部に取りつけた桜色の紋章機が、自分に銃口を向ける姿が飛び込んでくる。 「換装って……そんなのいつの間に!?」 「勿論、貴女が気付かない内に」 驚愕の声を上げるデス子をモニター越しに眺めながら、大破したトリックマスターの中でミントが薄く嗤う。 砲身側面部に取りつけられた羽根のような装甲板がX字を描くように四方に展開し、マイクロウェーブ・キャノンの砲口付近に光が紫電と共に集束を始める。 「チャージなんてさせないですよ!!」 怒号を上げながら虚空を蹴るデス子の脚を、その時〝爪のような何か〟が掴まえた。 反射的に足元に視線を落としたデス子は、次の瞬間思わず息を呑んだ。 ワイヤーチェーンに繋がれた鋼鉄の鉤爪が、まるで足枷のようにデス子の足首を掴まえている。 「アンカークロー!? 何でこんなのが……?」 破壊した筈の敵の武装が、文字通り「足を引っ張る」形で再び自分の邪魔をしてきた事実に、デス子は動揺したような声を上げる。 ワイヤーチェーンの繋がる先を、デス子は無意識の内に視線で追い――千切れたチェーンの先端を握り締める、首なしの巨人を見つけた。 「チャージの邪魔なんてさせない」 不敵に笑うシンの科白に合わせて、トゥルーデスティニーは手元のチェーンを手繰ってデス子を引き寄せる。 「何これ、何なんですかそれは!? 識らない、わたしはそんな戦い方なんて識らないですよ!!」 「言っただろ……お前が識った気になっている俺は、所詮『きのう』の俺に過ぎないんだよ!!」 アンカークローに掴まえられたまま為す術も無く引っ張られながら、狼狽えたような声で叫ぶデス子に、シンも負けじと叫び返した。 片手でワイヤーチェーンを手繰り寄せながらトゥルーデスティニーは背面バーニアを点火、大剣を構えて自分もデス子に突進する。 「デスティニー、お前の『きのう』は俺が持っていく。お前を苦しめる過去のしがらみは、俺が全部薙ぎ払ってやる! だから……お前も『あした』を見て生きろ!!」 「――っ!?」 シンの言葉に、デス子の眼から涙の雫が零れ落ちる。 直後、横薙ぎに振るわれたトゥルーデスティニーの大剣がデス子の脇腹にめり込んだ。 斬られたような感触は無い、寧ろ鈍器で殴られたような痛みだった。 前のめりに倒れるデス子の身体を、トゥルーデスティニーの鋼鉄の腕が抱き留める。 「安心しろ、峰打ちだ」 薄れゆく意識の中で、そんな優しい主の声を聞いた気が――、 「駄目……シン君逃げて!!」 ――瞬間、全てが真っ白に塗り潰された。 こうしてシン・アスカの、ギャラクシーエンジェル隊での最初で最期の任務は終わった。 「――ということがあったんですよ」 「へぇー、お姉ちゃん達とそんなことがあったんですか」 過去を懐かしむような顔で話を締め括るデス子に、アプリコット・桜葉が感嘆の表情で相槌を打った。 他のエンジェル隊の面々も興味津々といった様子で聞き入っている。 ルーンエンジェル隊員寮、ヴィラ・エンジェル。 洗濯物を干し終えた後の、とある晴れた休日の昼下がりだった。 トランスバール軍が開発した試作兵器、マイクロウェーブ・キャノン――正式名称、物体縮小波照射装置。 その名の通り物体を縮小する特殊な光線を発射する、ロストテクノロジーを応用した恐るべき兵器。 マイクロウェーブ・キャノンの直撃を受けたデス子は、その大きさを人間の子供程度にまで縮小、戦意喪失したところをギャラクシーエンジェル隊に保護された。 その後、軍の教育プログラムを経て正式にエンジェル隊の一員となり、保護責任者であるシン・アスカのルーンエンジェル隊への異動に伴い所属をNEUE軍に移して、今に至る。 「あの時のわたしは、もうマスターと一緒に飛べないって思い込んで、それで勝手に絶望して、何かに八つ当たりしたかっただけなんです。 過ぎ去った『きのう』ばかり追い求めて、『いま』とか『あした』とかを全然見ようとしないで……これじゃマスターのこと言えませんよね」 「デス子ちゃん……」 自嘲するように笑うデス子に、アプリコットはかける言葉が見つからなかった。 「――でも今は、マスターとずっと一緒にいられます。もうマスターの翼にはなれないですけど、わたしはわたしのやり方でマスターの〝デスティニー〟であり続けます」 そう言って明るく笑うデス子の顔には、孤独に震えていた頃には絶えず真紅の瞳の奥で渦巻いていた深い闇は、最早どこにも見当たらなかった。 「それに今や、マスターはわたしがいないと何も出来ないロクデナシさんなのです。マスターはずーっとわたしのものなのです!」 「勝手なこと言ってんじゃねーっ!!」 段々と危ない方向に暴走を始めるデス子の科白に、どこからともなく怒号が響き渡る。 デス子の胸元がもぞもぞと動き、そして次の瞬間――、 「――ぷはぁ!」 制服の胸ポケットから、シン・アスカがひょっこりと顔を出した。 「あ! こんにちは、お兄ちゃん」 「相変わらず小さいですね、アスカ中尉」 「ドやかましい! お前らにポケットに入れて持ち運ばれる屈辱が解ってたまるか」 呆れたように言うリリィの挨拶に噛みつくように言葉を返すシンは、現在身長8センチ。 マイクロウェーブ・キャノンが放たれたあの時、シンはトゥルーデスティニーと共にデス子の巻き添えとなり、その大きさを手乗りサイズまで縮小してしまったのだ! 物体の縮小には成功したトランスバール軍だが、拡大する技術は未だ完成していない。 そのためシンは元の大きさに戻ることなく、エンジェル隊の愛玩隊員(マスコット)として、隊員達に弄られながら生きることを余儀なくされているのだ。 頑張れシン・アスカ、負けるなシン・アスカ。 運命(デスティニー)は、きっと君の味方なのだから! ――と、信じたい。 ――END 前に戻る 一覧へ
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『各紋章機、全システムの起動を確認』 『ハッチ開放、カタパルトを展開。射出推力正常です』 着々と進められる発進シークエンスの状況報告を、シン・アスカは受領したばかりの新しい自分の機体、紋章機トゥルーデスティニーのコクピットで聞いていた。 周りを囲む全天周モニターには、機体コンディションや環境情報、その他様々なデータのウィンドウが表示されては消えていく。 メインシステムから呼び出した操縦マニュアルを流し読みしながら、シンは静かに出撃の瞬間を待つ。 操縦桿を握る両手は、じっとりと汗ばんでいた。 『――緊張してますか? アスカさん』 新たなウィンドウが目の前に展開し、通信用ヘッドセットを着けたミントの顔が映し出される。 シンを新たに加えたエンジェル隊の管制のため、ミントはオペレーターとして基地に残ったのだ。 「緊張? ……ああ、緊張してるさ」 『あら? 意外と素直なんですね』 あっさりと肯定の返事を返すシンに、ウィンドウの中のミントが意外そうに目を瞬かせる。 拍子抜けしたような表情を浮かべるミントに「俺を何だと思ってるんだ」とぼやきつつ、シンは表情を引き締めた。 「戦闘機に乗るのはコアスプレンダー以来だからな……久し振りだし、そもそも慣れてないし、実戦が演習通りにいかないのは身を以て知ってるし」 それに……と続きそうになった己の言葉を、シンは寸でのところで呑み込んだ。 今はおしゃべりに興じているような時ではないし、出撃前の今この場で話すような内容でもない。 緊張を殺ぐような真似は慎まなければならない、気を引き締めなければ墜とされるのはこちらなのだ。 『アスカさん?』 怪訝そうな顔で首を傾げるミントに「何でもない」とぶっきらぼうに返し、シンは操縦桿を握る両手に力を籠めた。 思考を戦場の兵士のそれに切り替え、「話は終わりだ」とばかりにウィンドウから逸らした視線を正面に固定する。 『ラッキースター、カンフーファイター、ハッピートリガー、ハーベスター、トゥルーデスティニー、各機発進準備完了。カウントダウン開始します』 発信シグナルが次々光を灯し、最後の一つが――点灯した。 『進路クリア。ギャラクシーエンジェル隊、発進どうぞ』 「シン・アスカ、トゥルーデスティニー行きます!」 力強い掛け声と共にシンはフットペダルを踏み締め、両手の操縦桿を前方へ押し出した。 機体背部のバーニアから噴射炎を吐き出しながらトゥルーデスティニーが銀河に飛び発つ。 カタパルトから射出されたトゥルーデスティニーの左右を、左右から四機の紋章機が取り囲む。 右側に並ぶのは長距離砲を装備した機体と猛禽の爪のような左右のアンカークローガ特徴的な紋章機、ミルフィーユが乗るラッキースターと蘭花が駆るカンフーファイター。 左側を飛ぶのは過剰な程の重火器類が目立つ重武装機と楯のような円盤状のパーツを装着した機体、フォルテの愛機ハッピートリガーとヴァニラが操るハーベスター。 エンジェル隊の紋章機に左右を護られながら、トゥルーデスティニーは光の軌跡を残しながら虚空を翔ける。 『やっほー、シン君! 初めての紋章機はどうですか?』 僚機との通信チャンネルが開き、展開されたウィンドウの中でミルフィーユが朗らかに笑った。 ミルフィーユに続くように新たなウィンドウが次々と表示され、フォルテや蘭花、そしてヴァニラとノーマッドの顔が映し出される。 『初陣なんだ。素人があんまり無理するんじゃないよ?』 『そうそう。目立とうなんて生意気なことは考えんじゃないわよ、アンタはアタシ達先輩の背中にしっかり隠れてれば良いんだから!』 『まぁそんなこと言われて大人しく引き退がる貴方でもないでしょうけどね。寧ろ敵を見つけた瞬間真っ先に突撃するのは目に見えてます。 どうせ何を言っても無駄でしょうから敢えて何も言いませんから、お荷物にならない程度に勝手にやって下さい。フォローはしてあげますから』 『……神のご加護を』 『シン君、頑張ろうね!』 それぞれの形で激励の言葉を贈る仲間達を見渡しながら、シンは力強く首肯を返した。 「お荷物になんてならないさ……デスティニーは俺が止める、このトゥルーデスティニーでな」 シンの返答に、ウィンドウの中のミルフィーユ達も満足そうな顔で頷いた。 自分にとって、デスティニーとは何なんだろうか……トゥルーデスティニーのコクピットに座り、全天周モニターの端に表示されたマップを眺めながら、シンはふと自問した。 マップの中央で明滅する赤い光点に、五つ固まった青い光点が少しずつ接近している。 青い光点が自分達エンジェル隊、そして赤い光点がこの任務の目標――ZGMF-X42S、通称モビルスーツ・デスティニー。 果たしてデスティニーは自分の何だったのか、シンは再び己に問う。 ギルバート・デュランダルの野望〝デスティニー・プラン〟の象徴、〝インパルス〟の代わりに与えられた「戦う力」、ZAFTの技術の粋を集めた最強の兵器……。 運命と名付けられたあの機械仕掛けの巨人を表す「記号」ならば、他にも様々な言葉が当て嵌まるだろう……だがそれらは決して、今自分が求めている「答え」ではない。 シンがデスティニーへ向ける感情は複雑だった。 好きか嫌いかと問われれば躊躇いなく「嫌い」と即答するだろう、それどころか憎んでいると言っても過言ではない。 だが同時に、シンがあの機体に精神的に依存し、短い間ながら同じ戦場を共に駆け抜いたあのモビルスーツに愛着を感じていることもまた事実だった。 だから余計に分からなくなる……。 ZAFTどころかコズミック・イラという世界そのものから離れた今、自分が未だデスティニーに執着している理由が。 トゥルーデスティニーという新たな「戦う力」を手に入れた今、デスティニーを壊すことに躊躇いを感じる理由が。 自分にとって、デスティニーというモビルスーツは一体何だったのか……。 どれだけ考えても、悩んでも、その「答え」を見つからない、寧ろ考えれば考える程袋小路に迷い込んでしまう。 否――もしかしたら初めから、「答え」など存在しないのかもしれない。 ただ一つ、だけ分かっていることがある――デスティニーは「兵器」だ。 戦う力、人殺しの道具……たとえどのような言葉で形容しようとも、デスティニーが「兵器」であることに変わりはない。 そしてシン・アスカの定義する「兵器」とは、決して――、 「あなた達は一体、何なんですかぁぁぁぁーーーっ!!」 ――決して、逆ギレ気味の雄叫びを轟かせながら宇宙警備隊の巡航艦隊を対艦刀で薙ぎ払う、モビルスーツ級に巨大な謎の少女ではない。 「いい加減にぃ……っ!」 繰り返そう。 デスティニーは断じて、腹立ちまぎれに長距離砲を乱射する身長十数メートルはあるモビルスーツ級の巨大少女ではない。 「終わらせるんです……何もかもを!!」 ……決して、八つ当たりで宇宙艦隊を壊滅させるモビルスーツ級な(以下略)。 ないと言ったら、ない……と信じたい。 『シン……そろそろ気は済んだかい?』 ウィンドウの中のフォルテが、同情するような視線を送りながらシンに尋ねる。 フォルテの問いを受け、シンは現実に立ち返った。 「……ああ、そうだな。もう大丈夫だ」 まるで己に言い聞かせるように呟きながら、シンは片手で顔を覆った。 指の隙間から覗く真紅の瞳の奥では、眼前の「理不尽な現実」への明確な敵意が焔となって揺らめいている。 『うわぁ……何かちょっと見ない間にすごく可愛くなりましたね、あの娘』 スピーカーから流れ出る感嘆したようなミルフィーユの声が、今のシンには酷く耳障りなものに感じられた。 「……うるさい」 固く噛み締めた奥歯の隙間から、苦々しそうな呟きが零れ落ちる。 『ホント、見違えちゃったわぁ……あれもロストテクノロジーの影響なんでしょうかね? フォルテさん』 『さぁねぇ……でも素質は最初からあったと思うよ? ちょっとしたきっかけで大化けするからねぇ、女ってのは』 「うるさい……!」 再び紡ぎ出される拒絶の声。 目の前の現実から逃げるかのように顔を伏せるシンに、しかし追い討ちをかけるように非情な言葉が次々と突き刺さる。 『それで、どうするつもりですか? シン・アスカ。撃つんですか、撃たないんですか。いや、それ以前に――貴方に彼女が撃てますか?』 『神よ、罪深き者達をお赦し下さい』 「うるさいうるさいうるさぁぁぁーーーぁいっ!!」 その瞬間、我慢の限界を突破したシンの絶叫が銀河に木霊した。 癇癪を起こした子供のように喚き叫ぶシンの視線の先には、鋼鉄の鎧を纏い刃金の翼を広げた、クロガネの巨人―― 「デスティニー……」 ――っぽいコスプレをした、女の子がいた。 かつての愛機の変わり果てた姿を目の当たりにし、シンの目尻に涙が浮かぶ。 『取り敢えず、「鉄腕少女デス子」とでも命名しときましょうか』 『あ、それ良い名前ですね蘭花さん。デス子ちゃんっぽくて可愛いです』 まるで他人事のように目の前のデスティニー(のなれの果て)に勝手に名前をつける蘭花とミルフィーユに、シンは本当に泣きそうになった。 『気持ちはお察ししますが、アスカさん……』 ウィンドウの中のミントが、憐憫と呆れを混ぜ合わせたような顔で息を吐いた。 『――前、見た方が良いですよ?』 「へ?」 ミントの言葉に顔を上げたシンの目に、その時飛び込んできたものは――至近距離で対艦刀を振り下ろす、デス子(蘭花命名)の姿だった。 「このぉぉぉーーーっ!!」 「のぉぉぉーーーおっ!?」 デス子の怒号とシンの悲鳴が、その瞬間ぴたりと重なった。 慌ててシンは操縦桿を倒し、フットペダルを全力で踏み込む。 瞬間、トゥルーデスティニーの機体が蜻蛉を切るようにその場でくるりと一回転し、勢い良く振り上げられたブレード状の尾がデス子の対艦刀を弾き返した。 衝撃でデス子が仰け反った隙に、シンはバーニアを最大噴射、機体を後退させてデス子との距離を稼ぐ。 『お見事ですわ』 『なんつー出鱈目な……』 曲芸紛いの機動で敵の奇襲を凌いだシンにミントが賞賛の言葉を贈り、蘭花は舌を巻いたように唸る。 「紋章機……ギャラクシーエンジェル隊……」 それまでの荒々しい咆哮とは打って変わったような抑揚の無い声で呟きながら、デス子は虚ろな瞳で五機の紋章機を見渡した。 右手の対艦刀を背中の鞘に戻し、代わりに黒光りする無骨なライフルを取り出す。 「あなた達がいるから、あなた達みたいなのがいるから……」 ライフルを握る右腕をゆっくりと持ち上げ、眼前の「敵」にぴたりと銃口を固定する。 シンと同じ紅蓮色の瞳に憎悪と敵意の光を宿し、デス子は次の瞬間、躊躇なく引き金を引いた。 「ちぃ……問答無用かい!」 次々と虚空を奔るビームの銃弾を躱しながら、フォルテが苦々しげに舌打ちする。 目標は明らかな敵意を持って自分達エンジェル隊に攻撃を仕掛けてきた、言葉による説得は望めないだろう。 戦闘による目標の捕獲、または撃墜しか選択肢は無い。 「気は進まないんだけどね……」 サイズこそ紋章機並ではあるが明らかに「人の形」をした目標を撃つことに、良心の呵責を感じない訳ではない。 しかし軋む己の心から敢えて目を逸らし、フォルテは前を見据える。 割り切れなければ、死ぬのは自分達なのだ。 「ギャラクシーエンジェル隊、戦闘開始! 目標、敵――えーと――デス子!!」 「「「「了解!!」」」」 フォルテの号令を合図に、エンジェル隊の反撃が始まった。 ――つづく 前に戻る 次へ進む 一覧へ
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うらひそでたまに配信をしている。 自称5指。 AUで女性プレイヤーのみを募集した事があり、そこへレイタが女性になりすまして凸をした事があった。その時、レイタはそのまま彼の配信へ呼ばれ、そこで女性になりすまして色々と会話していた。レイタの完璧な演技で彼は騙され続け、ネタ暴露の後に顔を真っ赤にして長々と愚痴っていた。それ以降、彼が女性募集をする事はなかった。
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ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【カウンターサイド】リセマラ当たりランキング - カウサイ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 終末のアーカーシャ(終アカ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】最強パーティー編成とおすすめキャラ【転スラアプリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) アイプラ攻略Wiki|アイドリープライド - AppMedia(アップメディア) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説ならではの悩み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ガーディアンテイルズ】ギルドレイド戦(秘密の研究所)の攻略とおすすめキャラ【ガデテル】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ”(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? 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【登録タグ miko み イオシス 曲 東方アゲハ 緑眼のジェラシー】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2700.html
愛の巣って…あ!あと純に絡んであげてください。 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-20 02 23 56
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/853.html
「全砲門開放、出力最大! 喰らいな――ストライクバースト!!」 全身を重火器で武装したフォルテの紋章機、ハッピートリガーが両腕を広げるように左右側面のレーザーポッドを展開し、機体に搭載したあらゆる兵装を一斉に撃ち出した。 「そんなもの……!」 雪崩のように押し寄せるビームとミサイルの群れを睨みつけ、鋼鉄の鎧を纏い刃金の翼を広げた巨人の少女、コードネーム〝デス子〟が苛立たしげに表情を歪める。 右手のライフルで迫り来るミサイルを撃ち落とし、デス子は背中の翼を羽撃かせた。 鋼鉄の両翼の内側から光の羽を噴出させ、残像を残しながら降り注ぐビームの雨を潜り抜ける。 「ちぃっ、何て出鱈目な機動性なんだ……モビルスーツとやらは化け物か!?」 敵の異常なスピードにフォルテが忌々しそうに舌打ちする中、弾幕の嵐から脱したデス子は更に加速、背中の対艦刀を左手で引き抜きながらハッピートリガーに急接近した。 「このっ、墜ちろ!!」 狼狽の声を上げるフォルテを嘲笑うように、デス子は次々と撃ち放たれるレーザーの雨の中を飛び回り、左手の対艦刀を振り上げながらハッピートリガーに肉薄する。 そのまま仕返しとばかりに振り下ろされたデス子の斬撃は、しかし――両手剣を片手で扱おうとしたせいか――手元が狂い、二連砲の銃身を斬り落とすだけで終わった。 「くぅ……っ」 致命傷こそ免れたものの被弾の衝撃に(物理的に)揺れる紋章機のコクピットで、フォルテは手元のパネルを操作、半ばから両断された二連砲を機体から切り離す。 本体から分離し、闇の中をゆらゆらと漂う二連砲は、すれ違うようにデス子の脇を通り過ぎ、その背中の向こうで爆発した。 思わず安堵の息を吐くフォルテの顔は、しかし次の瞬間、目の前の光景に愕然と凍りついた。 全天周モニター越しにフォルテの目に飛び込んできたものは、ライフルを手放した右掌にビームの光を集束させるデス子の姿だった。 「吹っ飛べえええぇーーーっ!!」 怒号を上げながらデス子が光って唸る右手を突き出し、ハッピートリガーに掴みかかる。 槍の如く突き出される鋼鉄の掌底がハッピートリガーの表面装甲に触れる、その刹那――、 「やらせるかぁぁぁーーーっ!!」 ――シン・アスカの怒号と共にトリコロールカラーの流星、紋章機トゥルーデスティニーがバーニアを全開に噴かし、デス子の横合いから弾丸のように突っ込んで来た。 文字通り渾身の敵の奇襲に、デス子はバックステップを踏むように虚空を蹴って後方へ飛び退き、トゥルーデスティニーの体当たりを回避する。 目標を見失い、しかも方向転換も今更利く筈もなく、トゥルーデスティニーはデス子とハッピートリガーの間を空しく通り過ぎる――筈だった。 「逃がすかものかぁぁ!!」 トゥルーデスティニーのコクピットで、シンは雄叫びを上げながら操縦桿を倒し、機体を90°横へ傾けた。 直後、トゥルーデスティニーはバーニアを逆噴射、主翼を軸に独楽のように回転する。 機体後部から伸びるブレード状のスタビライザーが横薙ぎに振り抜かれ、デス子を真横から殴りつけた。 予想外の敵の追撃をもろに喰らい、デス子はビリヤードの珠のように弾き飛ばされる。 だが、シンの攻撃はまだ終わっていなかった。 「――まだまだぁ!」 咆哮をコクピットに轟かせ、シンは紋章機を更に旋回、機体正面の長距離砲をデス子へ向ける。 銃口に荷電粒子が集束し、次の瞬間、撃ち放たれた破壊的な光の奔流がデス子を丸呑みにした。 瞬間、爆発の炎がモニタースクリーンを白く染め、シンは思わず眩しさに目を細める。 光が納まり、回復したモニターの中央にシンが見たものは――、 「でぇぇぇーーーいっ!!」 ――左手の盾を正面に構え、右手に持ち替えた対艦刀を振り被りながら接近するデス子の無傷な姿だった。 「墜ちろぉぉぉーーーっ!!」 「――このっ!」 絶叫と共に振り下ろされるデス子の対艦刀と、再び反転したトゥルーデスティニーのブレードが、宙空で激しくぶつかり合い火花を散らす。 不意に、まるで背筋を氷の舌で舐められたような悪寒に襲われ、シンは咄嗟にフットペダルを踏み締めた。 後部バーニアを最大に開放したトゥルーデスティニーが、まるで飛び退くようにその場から後退し――直後、 「目からビィィィーーーム!!」 ――デス子の紅の双眸から突如放たれた二条の光線が、虚空を薙ぎ払った。 「くそっ……非常識な真似しやがって!」 機体を再び反転させてデス子と正面から睨み合いながら、シンは舌打ち交じりに毒吐いた。 長い戦いになりそうな予感がした。 「凄っ……」 息もつかせぬシンとデス子の攻防に、蘭花が思わず感嘆の声を上げた。 初めての紋章機を手足のように操るシンの操縦技術も驚異的だが、何より――、 「――紋章機で本当に“格闘”戦する馬鹿なんて、アタシ初めて見た……」 接近戦用の格闘装備ならば蘭花の紋章機、カンフーファイターも搭載している。 だがその武装が想定する「格闘戦」とは「スピードを活かした一撃離脱戦法」である、間違っても「本当に零距離で殴り合う」などという変態的な戦い方ではない。 『くそっ……非常識な真似しやがって!』 「アンタが言うな」 スピーカーの向こうで戯けたことをほざく赤い眼の新入りに、蘭花はこっそりと舌を出した。 「やめて! シン君もフォルテさんもデス子ちゃんも、皆やめて下さい!!」 全天周モニターの向こうで繰り広げられる激闘にショックを受けたように顔を青ざめさせ、ミルフィーユ・桜葉がパイロットシートから身を乗り出しながら叫んだ。 「どうして……何で喧嘩しなきゃならないんですか!? こんなの絶対に間違ってます!!」 『――ミルフィーユ』 必死に制止を訴えるミルフィーユを、シンがウィンドウ越しに冷たく一瞥する。 『今回の任務の第一目的はロストテクノロジーの回収か破壊――つまりあいつの捕獲か撃墜だ。それを忘れるな』 「解ってるよ、そんなの解ってるよ! でも他にも方法はあるでしょ、話し合いとか……戦う以外の道もあるでしょ!?」 冷酷極まりないシンの物言いに悲痛な声で叫び返し、ミルフィーユはモニターの中のデス子を哀しそうな眼で見遣りながらパイロットシートに座り直した。 「撃って撃たれて、撃たれたから撃ち返して、やられた借りは百倍返しで……そんなの、哀し過ぎるよ……」 そう言って肩を震わせながら俯くミルフィーユの頬を、一筋の涙が流れ落ちた。 「デス子ちゃん! もうやめて!!」 目元いっぱいに涙を溜めて、ミルフィーユはデス子に力の限りに呼びかけた。 「わたし、デス子ちゃんを傷つけたくないんです! それはきっとシン君だって、皆だってきっと同じ気持ちです!! だからお願い、暴れるのはもうやめて!!」 「……うるさい」 「何もかもを壊して、たった一人のパートナーのシン君とも殺し合って……デス子ちゃんが欲しいのは、本当にこんな悲しい未来なの!?」 「うるさい!」 「帰ろうよ、デス子ちゃん……わたし達が戦う理由なんて、喧嘩する理由なんて無いんだから。一緒にエンジェルベースに帰ろう? 帰って、迷惑かけた人達皆に「ごめんなさい」って謝って、それで全部終わりにしようよ。それでこんな戦いは終わりにしようよ」 「うるさいうるさいうるさぁぁぁーーーい!!」 ミルフィーユの説得に拒絶の叫号を返し、デス子は右手の対艦刀を両手で握り直した。 「あなた達が……マスターを奪ったあなた達が、暗くて寒くて誰もいない闇の中に閉じ込めたあなた達が! そんな綺麗事を言うなあああああああああああっ!!」 逆上したように絶叫しながらデス子は対艦刀を振り上げ、光と刃金の翼を羽撃かせながらラッキースターに突進した。 赤い瞳の奥で憎悪の炎を燃やすデス子の気迫に呑まれ、ミルフィーユは思わず息を止める。 「あとデス子って呼ぶなぁぁぁーーーっ!!」 心からの叫びを轟かせながら、デス子は対艦刀を縦一文字に振り下ろす。 その時、凍りついたように動きを止めるミルフィーユの紋章機、ラッキースターの前に、まるで盾にでもなるかのようにライムグリーンの影が突如躍り出た。 円盤型のシールドを装備したヴァニラの機体、紋章機ハーベスターである。 「……光波防御帯シールド展開、出力最大」 ヴァニラの呟きと共に紋章機右肩部の円盤が発光し、ハーベスターとラッキースターを包み込ように形成された光の「傘」がデス子の斬撃を受け止める。 「そんなものっ!!」 刃を阻む敵のバリアに怯むことなく、デス子は対艦刀を目の前の厄介な光の「傘」へと振り下ろした。 「こんな淋しいだけの世界なんていらない! こんな空っぽの未来なんていらない! 何よりあなた達が一番いらない!! だから薙ぎ払うんです、何もかもを!!」 胸の中に溜め込んだ激情を吐き出しながら、デス子はバリアを何度も、何度も対艦刀で打ちつける。 「壊して! 薙ぎ払って! 消し飛ばして! 何もかもを真っ白で真っ平にするんです!! ガラクタも宝物も、欲しいものもいらないものも全部!!」 光の「傘」の表面に徐々に傷がつき、亀裂が広がり……そして遂に限界を超え、バリアは音を立てて砕け散った。 護りの「壁」を失ったハーベスターにデス子が容赦なく斬りかかる。 「だから……あなた達も撃つんです、あなた達も壊すんです! 今日、ここで!!」 歪んだ想いを乗せて袈裟がけに振り下ろされたデス子の斬撃が、ハーベスターのシールドを両断した。 追い討ちをかけるように、デス子は対艦刀を腰だめに構え直し、ハーベスターのコクピットへ迷いなく突き出す。 「この馬鹿!! ――アンカークロー!」 蘭花の怒号と共にカンフーファイターの両腕、アンカークローがデス子へ撃ち出された。 敵の不意打ちにデス子は咄嗟に斬撃の軌道を捻じ曲げ、無理矢理振り上げた対艦刀の刀身で左右から迫り来る鋼鉄の鉤爪を弾き返す。 「お返しですっ!!」 短く叫びながら、デス子は両肩のビームブーメランを引き抜き、カンフーファイターへ大きく振り被って投げつけた。 緩やかな弧を描いて飛来する二本のブーメランがカンフーファイターの両脇を掠め、アンカークローの射出装置を切り裂きながら通り過ぎる。 「あっぶな……」 主武装は失ったものの直撃は辛うじて免れたことに、蘭花は安堵の息を吐く――直後、 『――蘭花、避けろ!』 切羽詰まったようなシンの声が通信回線越しにやかましく響き渡る。 何事かと思わず後ろを振り返った蘭花が見たものは、Uの字を描くように大きく旋回し、再びカンフーファイターに迫る二つのブーメランだった。 紋章機後部、推進用スラスターにビームの刃が深々と突き刺さり、激しい揺れがコクピットを襲う。 「斬刑です!!」 推進部を破壊され、身動きの取れないカンフーファイターに、デス子が――とどめを刺すつもりなのか――対艦刀を振り上げながら急速接近する。 「駄目ぇぇぇーーーっ!!」 遠ざかるデス子の背中をロックオンし、ミルフィーユが咄嗟にトリガーを引いた。 機体中央の長距離砲にエネルギーが充填され、ラッキースター最強の武装、ハイパーキャノンが撃ち放たれる。 闇を呑み込みながら虚空を突き進む極太の光の奔流を、デス子が憤怒の表情で振り返る。 「あなたって人は、本当に……っ!!」 呪詛の言葉を零しながら背中の大出力砲を引き出し、エネルギーを急速充填させる。 「――本当に、何なんですかぁぁぁーーーっ!!」 怒りと憎しみを織り交ぜたようなデス子の怒号と共に大出力砲が火を噴き、二色の光の激流が正面からぶつかり合い、互いに喰らい合い、そして相討ちになるように爆発した。 「デスティニィィィーーーッ!!」 両手の操縦桿を固く握り締め、シンは紋章機のコクピットで怒号した。 パイロットシートの周囲に新たなウィンドウが無数に展開し、最後に鳥を象ったトランスバール皇国軍の紋章がシンの正面に映し出される。 ――EMBLEM FRAME NEO OPERATION SYSTEM Generation Unrestricted Network Drive Assault Module ――Combat Battle Mode…TRANSFORM STANDBY READY. G.U.N.G.A.Mとも読める文字の羅列が紋章に重なるように表示され、次の瞬間、トゥルーデスティニーが「変形」を始めた。 左右の主翼が機体背面へ折り畳まれ、胴体が「く」の字に折れ曲がる。 後部の推進部はスライドして脚になり、側面アーマー下に格納されていた腕も展開する。 最後にV字型の角飾りをつけた頭部がせり出し、変形は完了した。 「何、あれ……」 「紋章機が、変形した……?」 「嘘……」 突如人型に――鋼の巨人に姿を変えたシンの機体に、ミルフィーユ達は驚愕を隠せなかった。 しかし一番衝撃を受けていたのは、〝変形する紋章機〟という非常識を目撃したミルフィーユ達ではなく、〝自分でないデスティニー〟を目の当たりにしたデス子だった。 「デスティニー――デスティニー、ガンダム……!」 震える声で、デス子はその名を口にした。 「なぁデスティニー、お前は何がしたいんだ……?」 戦慄に顔を強張らせるデス子をモニター越しに見上げ、シンはトゥルーデスティニーのパイロットシートからぽつりと呟いた。 「お前は何を求めているんだ? お前は何が欲しくてこんなことをしているんだ……?」 淡々と紡がれる疑問の言葉は、しかしその実、答えを求めている訳ではなかった。 全てはシンの自問自答、〝目の前の敵を討つ〟ための自己暗示に過ぎない。 それとも……と、シンは続ける。 まるで凍てついた焔のように冷たく熱い、そんな矛盾した光を瞳に宿し、シンは表情を消した顔で〝敵〟を見据える。 「それとも――また戦争がしたいのか、お前は!?」 シンの怒号と共にトゥルーデスティニーが背中の大剣を引き抜き、〝二人のデスティニー〟の戦いは第二ラウンドに突入した。 ――つづく 前に戻る 次へ進む 一覧へ