約 3,964 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/17492.html
登録日:2010/01/13(水) 22 09 54 更新日:2024/05/22 Wed 00 17 40 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 Innocent_Grey エロゲー クロウカシス 七憑キノ贄 ゲーム ミステリー 呪い 惨劇 村 東北地方 洋館 陸の孤島 白い花は、ただ春を待つ。 東北地方の山村、七月村。 この地に語り継がれている奇妙な伝承を調べるために東京の大学からふたりの学生がやってきた。 吹雪に見舞われて遭難しかけたふたりは、この地域を統べる七月家の次女・紅緒に助けられ、「七憑舘」と呼ばれる黒塗りの舘へ招かれる。 折しも七月家では奇妙な結婚式が執り行われていた。 新婦が棺の中に入って一晩無事に過ごし、朝を何事もなく迎えれば晴れて婚約は成立するのだが―― ――何者かの殺意が、結婚式を破壊した 退路のない陸の孤島で、惨劇の夜が明ける。 2009年12月11日にセールスされたInnocent Grey5周年記念作品となるクローズドサークルADV 登場人物 〇七月家 七月詩音 声:優稀澪 幼い頃から幽閉されて育ったせいで外の世界を知らない。髪や肌の色が薄い所謂アルビノ。 七月紅緒 声:あじ秋刀魚 一見するとお嬢様風だが… 七月藍 声:秋城柚月 マイペースだが、スイッチが入ると暴走する。 七月摩夜 声:柚月かなめ 七月家の現当主。 七月恒星 藍と紅緒の父で前当主の有名な音楽家。 しかし、物語が始まる数ヶ月前に自殺した。 〇七月家使用人 辻村星次 声:馬並硬太 恒星の弟で執事的ポジションの管理人。 燈山あかね 声:高井戸雫 メイドその1 ムードメーカー。 水守なるみ 声:かわしまりの メイドその2 態度や振る舞いは悪いが料理だけは上手い。 〇その他 切原想子 声:葉村夏緒 主人公の先輩。 高嶺仁 声:野☆球 七月家の顧問弁護士。 顔面火傷。眼帯。 六曜勇 声:蘭丸 七月家の親戚で結婚する事が義務付けられている。 御巫博士 声:瀬路啓維 七月家の主治医。かなりのイケメン。 七憑舘 数百年に渡って七月村やその近隣を支配してきた七月家の一族が住む洋館。 不気味な外見と七憑きの呪いが相まって「七憑舘」と呼ばれている。 七憑きの呪い 一つ目:七月家の当主が全て変死している件 二つ目:七月家には男が生まれない件 三つ目:七月村の神隠しの件 四つ目:舘が漆黒に塗り込められている件 五つ目:大量の鴉が舘を覆う件 六つ目:"七憑きの贄"の件 七つ目:贄とされた娘の霊が舘をさ迷う件 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/crossboard/pages/55.html
ここで、時間はその日の朝まで遡る。 『死屍累々』という言葉が本当に死人が出ている状況しか表せないのだとしたら、一体この状況をどんな言葉で表せば良いのだろう。 後で知った話だが、雪崩が今直面している状況で死人は1人も出ていなかったという。 それ自体は幸いと言う他無いが、お陰で今の状況を『死屍累々』の一言では表せなくなってしまった。 朝。 学生達が登校する時間帯。 雪崩が学校へ向かう最中に見たのは、制服も学年もバラバラな何人もの生徒達が倒れている異様な光景だった。 「ちょっと、何…何これ…」 すぐさま携帯電話を取り出し救急車を呼ぶ雪崩。 「もしもし……… あの、すぐ来てください!子供達が、生徒達が何人も倒れているんです! いえ、ケガしてるかどうかはまだ確認してないのに…でも! えぇと、場所は……」 場所を知らせるために右を向いては目印を探し、左を向いては目印を探す。 間におおまかな住所も伝えながら。 最終的に電話で伝えたのは車が走るには狭すぎる程細い道がある事と、すぐ近くに公衆トイレがある事。 そして、左右を見回した時に何度も視界に入って来た大きな機械に視界を固定し、伝える事を全て伝え終わった携帯の通話スイッチを切る。 “キャパシティダウン”。 能力開発を受ける者やそれに少しでも関わっている者ならほとんどがその存在を知る、対能力者用の機械。 最初は雪崩も無能力者狩りが原因ではないかと考えていたが、狩る側の能力者が自分の首を絞めるような行為をするとは思えない。 では何故こんな光景が広がっているのか。 それを考えようとした矢先、足元から微かに聞こえた声が思考を中断させる。 「う、う…うっ」 見ると、足元で倒れていた女子生徒が気絶から覚めて目を開けている。 「! 大丈夫!?まだ立たない方がいいわ、こんな状態なのに…」 女子生徒の制服は雪崩の勤める学校のものとは違う。 が、その素性は意外にあっさり明らかになった。 女子生徒のものと思われる鞄から生徒手帳が姿をのぞかせていたのだ。 それを手に取り、中にこの女子生徒と見て間違いない写真が載っているのを確認する。 名前は『上崎音葉』というようだ。 完全には開ききっていない目で周りに目を向けた後、音葉はある方向に顔の向きを定め、真っ直ぐ指を差す。 その先にあるのはキャパシティダウン。 「あなた…能力者なの? あれを止めればいいのね! 待ってて、今gkwpb」 ザザザッ 言葉の最後にチューニングの合っていないラジオのような雑音が混じる。 それだけではない。音葉の目にはその雑音が混じる瞬間、雪崩の姿が壊れかけのテレビに映った映像の如く歪んで見えたのだ。 音葉は雪崩の姿を目で追い続ける。 他の倒れた生徒の安否も確認しながら、同時に何かを探しているようにも見える。 ………その最中にも、幾度となく姿がぼやけたり歪んだりするのを見逃さずに。 「あった!」 雪崩が手に取ったのはスイッチの付いた機械。 音葉はあれが押されると同時にキャパシティダウンが作動したのを覚えていた。 探していたのはこのリモコンのようだ。 すぐさまスイッチが押され、キャパシティダウンはようやく機能を停止する。 音葉は体が軽くなり、不快感からも開放されていく感覚を覚える。 「もう大丈夫よ」 自分の元に駆け寄る雪崩の姿が音葉の視界に入る。 「…………学校の先生みたいだけど、私はあなたの生徒じゃない。 …どうして助けたの」 「そんなに不思議? 自分の生徒じゃなくたって、教師はいつでも生徒の味方をするものなのに。 たとえ学校が違っても、ね」 至極当たり前の事と言わんばかりの口調で雪崩は答えた。 しばらくして救急車が到着し、音葉を含めた生徒全員が運ばれたのを見送った雪崩は再び学校へ向かって歩き出す。 一度は音葉に付き添おうとした雪崩だったが、どうせ軽い検査を受けるだけだから心配はいらないという音葉の言葉に止められてしまった。 「……そういえば、あの先生…」 音葉には気になる事が1つあった。 あの時自分を助けてくれた先生が、自分の声ごと消えかかっていた瞬間があった。 それも1度や2度じゃない。 リモコンを探している間中ずっとだ。 そして。 「キャパシティダウンが機能を停止した途端、それがピタリと無くなった」 助けてくれた事への感謝はもちろんあった。 しかし今の音葉が雪崩に持った感情は、むしろ疑惑の方が圧倒的に大きくなっていた。 能力の妨害が入っている間中消えかける教師。 考えれば考える程、思考の迷宮に嵌っていく。 「………………あ」 そこにトドメを刺すかのごとく新たな疑問が生まれる。 「………………………………………………名前聞くの忘れちゃったじゃない…」 執筆:あさぎりさん
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/1208.html
(2016年12月02日00時49分):ヴィジ・カルマルクはトータル5勝で敗退しました… 5勝とはジャマンティックWGMの通称である 主にバトルロイヤルで扱われており、男女兼用である 最近では5勝V3のやつや5勝戦術勝ちなど ありとあらゆる種類の5勝が流通してきているが 究極型の5勝でデ杯にでてV逸するケースも少なくないため しっかりと手柄争奪することをお勧めする なお、いわゆるなんかな特徴としての5勝とは全くの別物であるため注意が必要 また、以上の文章はすべて適当である でででっでっでででー 2016年12月02日00時56分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 七月←艦・・・これ? サイファー 31 守備重視 1 1 トワイライトスパークル←マイリトルポニー ヨッシー 21 攻防強化 1 0 演習・EDF隊長←誰だ? ユア・ネーム 15 堅守高速 1 0 ヴィジ・カルマルク←怪物だああああああああ 柑橘類の人 10 速攻重視 1 0 第20513回D-BR杯がスタートです!前回優勝したのは七月です!果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? 演習・EDF隊長の攻撃!(命中率90%/会心率5%)演習・EDF隊長「EDFの勇猛さを見せる時だ!」 ヴィジ・カルマルクはギリギリかわした。ヴィジ・カルマルク「はぁ?そんな甘ったれたこと言ってどうするつもりだよ……」 残り体力(七月 31,トワイライトスパークル 21,演習・EDF隊長 15,ヴィジ・カルマルク 10) ヴィジ・カルマルクの攻撃!(命中率95%/会心率5%)ヴィジ・カルマルク、痛烈な一撃!!!ヴィジ・カルマルク「ならばこの場から一人残らずぶっ潰してやる!アクアテール!」七月に18のダメージをあたえた!!七月の防御 が13ダウンした!! 七月「くっ…この死神部隊に傷をつけるとは!」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 21,演習・EDF隊長 15,ヴィジ・カルマルク 10) 七月の攻撃!(命中率95%/会心率5%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」トワイライトスパークルに3のダメージをあたえた!! トワイライトスパークル「もう!痛いじゃないの!」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 18,演習・EDF隊長 15,ヴィジ・カルマルク 10) トワイライトスパークルの攻撃!(命中率69%/会心率5%)トワイライトスパークル「友情の魔法の力、見せてあげる!」 演習・EDF隊長は素早くかわした。演習・EDF隊長「一番多く倒した奴には、なんでも好きな酒を呑ませてやるぞ!」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 18,演習・EDF隊長 15,ヴィジ・カルマルク 10) 演習・EDF隊長の攻撃!(命中率94%/会心率5%)演習・EDF隊長「EDFの勇猛さを見せる時だ!」ヴィジ・カルマルクに4のダメージをあたえた!! ヴィジ・カルマルク「悪いけどオレは今お前と付き合ってる場合じゃねえんだよ」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 18,演習・EDF隊長 15,ヴィジ・カルマルク 6) ヴィジ・カルマルクの攻撃!(命中率95%/会心率12%)ヴィジ・カルマルク、痛烈な一撃!!!ヴィジ・カルマルク「ならばこの場から一人残らずぶっ潰してやる!アクアテール!」演習・EDF隊長に11のダメージをあたえた!!演習・EDF隊長の防御 が19ダウンした!! 演習・EDF隊長「こんな負傷が何だ!最後まで戦うぞっ!」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 18,演習・EDF隊長 4,ヴィジ・カルマルク 6) 七月の攻撃!(命中率95%/会心率7%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」トワイライトスパークルに1のダメージをあたえた!! トワイライトスパークル「もう!痛いじゃないの!」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 17,演習・EDF隊長 4,ヴィジ・カルマルク 6) トワイライトスパークルの攻撃!(命中率68%/会心率8%)トワイライトスパークル、会心の一撃!!!トワイライトスパークル「こういう魔法、得意なんだー!」演習・EDF隊長に36のダメージをあたえた!! 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 17,演習・EDF隊長 -32,ヴィジ・カルマルク 6)演習・EDF隊長のLIFEは0になった!演習・EDF隊長はやられた・・・「君がストーム1か。ともに行動させてもらうぞ」 演習・EDF隊長さん、トワイライトスパークルはストーム1ではない!! ヴィジ・カルマルクの攻撃!(命中率95%/会心率18%)ヴィジ・カルマルク「ならばこの場から一人残らずぶっ潰してやる!アクアテール!」トワイライトスパークルに14のダメージをあたえた!! トワイライトスパークル「もう!痛いじゃないの!」 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 3,ヴィジ・カルマルク 6) 七月の攻撃!(命中率95%/会心率10%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」トワイライトスパークルに3のダメージをあたえた!! 残り体力(七月 13,トワイライトスパークル 0,ヴィジ・カルマルク 6)トワイライトスパークルのLIFEは0になった!トワイライトスパークルはたっ・・・トワイライトスパークル「もうおしまいよ!」 ヴィジ・カルマルクの攻撃!(命中率95%/会心率22%)ヴィジ・カルマルク「ならばこの場から一人残らずぶっ潰してやる!アクアテール!」七月に26のダメージをあたえた!! 残り体力(七月 -13,ヴィジ・カルマルク 6)七月のLIFEは0になった!七月はだーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!! つまり、ヨコドリィ・・・七月「くっ…この私が沈む?でも、これが私たちの戦い方だから!」勝ち残ったのはヴィジ・カルマルクです!ヴィジ・カルマルクが見事にD-BR杯を制覇しました!ヴィジ・カルマルク「フン、どいつもこいつも甲斐性の無い奴等ばっかり……、実につまらん」 横取りされちゃった 複雑加減 微妙な気持ちをくれてやる! 残り2人っていう状況で次通常 迎え討つから僕のアクアティティティティーン 侮らないで 魚人男5勝 以外とありなんだって 気づいて 通常攻撃ダメージ 手柄横取止まらないジャマンティック 防衛宣言嘘ついたら会心連続乱れ撃ち by.Donald-2nd-R 柑橘類の人からの追記:さあ次のデ杯を見てみましょう。 2016年12月02日08時29分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 ヴィジ・カルマルク 柑橘類の人 10 速攻重視 1 1 ナマコブシ なまこぶし 20 守備重視 1 0 ピカチー・サンダリオン Donald-2nd-R 10 スピード 1 0 七月 サイファー 31 守備重視 1 0 第20514回D-BR杯がスタートです!前回優勝したのはヴィジ・カルマルクです!果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率5%)ピカチー・サンダリオンはZパワーを身体にまとった!!ピカチー・サンダリオンが解き放つ全力のZワザ!!!ピカチー・サンダリオン「ではヴィジ・カルマルクよ黒焦げになれ、スパーキングギガボルト!!」Over Kill Damage!! 効果は抜群だ!!!ヴィジ・カルマルクに24のダメージをあたえた!! 残り体力( ヴィジ・カルマルク -14 , ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 31 )ヴィジ・カルマルクのLIFEは0になった!ヴィジ・カルマルクはやられた・・・ヴィジ・カルマルク「くっ、さっきのはすまなかったな。とりあえずオレの負けは認めてやるよ」ヴィジ・カルマルク、開幕会心被弾により無念の一抜けです……。 七月の攻撃!(命中率44%/会心率5%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」 ピカチー・サンダリオンはギリギリかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、七月の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 31 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率55%/会心率5%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 七月はゆうゆうとかわした。七月「その程度の攻撃じゃあ、びくともしないわね!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 31 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率8%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」 ミス!ナマコブシ にダメージをあたえられない! 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 31 ) 七月の攻撃!(命中率47%/会心率5%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」 ピカチー・サンダリオンはギリギリかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、七月の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 31 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率10%/会心率6%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 ピカチー・サンダリオンはゆうゆうとかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、ナマコブシ の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 31 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率14%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」七月に1のダメージをあたえた!! 七月「くっ…この死神部隊に傷をつけるとは!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 10 , 七月 30 ) 七月の攻撃!(命中率50%/会心率8%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」ピカチー・サンダリオンに2のダメージをあたえた!! ピカチー・サンダリオン「うげぇ!!急所に当たったんだけど!!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 30 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率13%/会心率9%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 ピカチー・サンダリオンはゆうゆうとかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、ナマコブシ の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 30 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率20%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」七月に3のダメージをあたえた!! 七月「くっ…この死神部隊に傷をつけるとは!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 27 ) 七月の攻撃!(命中率53%/会心率11%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」 ピカチー・サンダリオンはギリギリかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、七月の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 27 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率64%/会心率12%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 七月はギリギリかわした。七月「その程度の攻撃じゃあ、びくともしないわね!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 27 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率26%)ピカチー・サンダリオン、会心の一撃!!!ピカチー・サンダリオン「では七月よ黒焦げになれ、スパーキングギガボルト!!」七月に25のダメージをあたえた!! 七月「くっ…この死神部隊に傷をつけるとは!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 2 ) 七月の攻撃!(命中率61%/会心率42%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」 ピカチー・サンダリオンはゆうゆうとかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、七月の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 2 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率19%/会心率14%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 ピカチー・サンダリオンは素早くかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、ナマコブシ の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 2 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率30%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」七月に2のダメージをあたえた!! 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 8 , 七月 0 )七月のLIFEは0になった!七月はやられた・・・七月「くっ…この私が沈む?でも、これが私たちの戦い方だから!」 ナマコブシ の攻撃!(命中率20%/会心率15%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」ピカチー・サンダリオンに3のダメージをあたえた!! ピカチー・サンダリオン「うげぇ!!急所に当たったんだけど!!」 残り体力( ナマコブシ 20 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率30%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」ナマコブシ に1のダメージをあたえた!! ナマコブシ 「ファック!」( ・大)ーnAn ピカチー・サンダリオン「うぜぇ」 残り体力( ナマコブシ 19 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率20%/会心率15%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 ピカチー・サンダリオンは素早くかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、ナマコブシ の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 19 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率30%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」 ミス!ナマコブシ にダメージをあたえられない! 残り体力( ナマコブシ 19 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率20%/会心率15%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 ピカチー・サンダリオンはゆうゆうとかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、ナマコブシ の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 19 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率30%)ピカチー・サンダリオン、連続攻撃!!!ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」ナマコブシ に1のダメージをあたえた!!ナマコブシ に1のダメージをあたえた!! ナマコブシ 「ファック!」( ・大)ーnAn ピカチー・サンダリオン「うぜぇ」 残り体力( ナマコブシ 17 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率20%/会心率15%)ナマコブシ 「みずびだし」(大・ )( ・大)「毒々」 ピカチー・サンダリオンは素早くかわした。ピカチー・サンダリオン「ちょ、遅い。笑える、ナマコブシ の攻撃の遅さ。」 残り体力( ナマコブシ 17 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ピカチー・サンダリオンの攻撃!(命中率95%/会心率30%)ピカチー・サンダリオン「どうもピカチーです。それじゃあ早速・・・10万ボルト!!」 ミス!ナマコブシ にダメージをあたえられない! 残り体力( ナマコブシ 17 , ピカチー・サンダリオン 5 ) ナマコブシ の攻撃!(命中率20%/会心率15%)ナマコブシ 、会心の一撃!!!ナマコブシ 「やられたらやり返す!倍返しだ!」( ・大)ーm9 ピカチー・サンダリオン「ぐは」ピカチー・サンダリオンに38のダメージをあたえた!! 残り体力( ナマコブシ 17 , ピカチー・サンダリオン -33 )ピカチー・サンダリオンのLIFEは0になった!ピカチー・サンダリオンはやられた・・・ピカチー・サンダリオン「ちょーーーん。まさか僕こそが主人公(笑)だったとは。」勝ち残ったのはナマコブシ です!ナマコブシ が見事にD-BR杯を制覇しました!ナマコブシ 「Z技使わずに勝った奴いるのか?」(・大・)(・大・)「こういうやり方さ」 なんとあのカルカルクさんがピカチュウもどきの開幕Zワザで 弱点をつけられ一抜けされるという大変な事態が起きてしまいました。 まあそのピカチュウもどきもナマコブシには敵いませんでしたが……。 by柑橘類の人
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/1216.html
2016年12月10日01時56分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 七月 サイファー 31 守備重視 1 2 ツユハ ヨッシー 39 体力重視 1 0 セピア・カルセンティン 柑橘類の人 15 攻撃重視 1 0 バラクバル・スライマーン 柑橘類の人 20 攻撃重視 1 0 第20549回D-BR杯がスタートです!現在七月がタイトルを1回防衛しています!挑戦者がタイトルを奪取するのか、チャンピオンが防衛記録を伸ばすのか!? 七月の攻撃!(命中率95%/会心率5%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」ツユハに4のダメージをあたえた!! ツユハ「けろぉ~!」 残り体力( 七月 31 , ツユハ 35 , セピア・カルセンティン 15 , バラクバル・スライマーン 20 ) バラクバル・スライマーンの攻撃!(命中率91%/会心率5%)バラクバル・スライマーン「ならばこっちも渾身を込めていくぞ!ワイルドボルト!」七月に2のダメージをあたえた!! 七月「くっ…この死神部隊に傷をつけるとは!」 残り体力( 七月 29 , ツユハ 35 , セピア・カルセンティン 15 , バラクバル・スライマーン 20 ) ツユハの攻撃!(命中率87%/会心率5%)ツユハ「ちゃぷちゃぷしよ~!」バラクバル・スライマーンに5のダメージをあたえた!! バラクバル・スライマーン「ふむ、どうやらお前もそこそこ頑張っているようだな!」 残り体力( 七月 29 , ツユハ 35 , セピア・カルセンティン 15 , バラクバル・スライマーン 15 ) セピア・カルセンティンの攻撃!(命中率75%/会心率5%)セピア・カルセンティン「まっ、ここは精一杯頑張らないとね……。それじゃ……ヘドロ爆弾!」バラクバル・スライマーンに21のダメージをあたえた!! 残り体力( 七月 29 , ツユハ 35 , セピア・カルセンティン 15 , バラクバル・スライマーン -6 )バラクバル・スライマーンのLIFEは0になった!バラクバル・スライマーンはやられた・・・バラクバル・スライマーン「こりゃ参ったなぁ……。まあ今回ばかりはお前の勝ちを認めよう!」←まずはこのセリフに注目バラクバル・スライマーン、無念の一抜けです・・・。 七月の攻撃!(命中率95%/会心率5%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」ツユハに2のダメージをあたえた!! ツユハ「けろぉ~!」 残り体力( 七月 29 , ツユハ 33 , セピア・カルセンティン 15 ) ツユハの攻撃!(命中率95%/会心率6%)ツユハ「ちゃぷちゃぷしよ~!」セピア・カルセンティンに5のダメージをあたえた!! セピア・カルセンティン「うーん……、まだまだ気が抜けない戦いが当分続きそうね……」 残り体力( 七月 29 , ツユハ 33 , セピア・カルセンティン 10 ) セピア・カルセンティンの攻撃!(命中率83%/会心率14%)セピア・カルセンティン、会心の一撃!!!セピア・カルセンティン「さあ、ここからがあたしの一番の見せ所よ!!流星群、カモーン!!」ツユハに48のダメージをあたえた!! 残り体力( 七月 29 , ツユハ -15 , セピア・カルセンティン 10 )ツユハのLIFEは0になった!ツユハはやられた・・・ツユハ「干上がっちゃうよ…」 七月の攻撃!(命中率95%/会心率8%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」セピア・カルセンティンに2のダメージをあたえた!! セピア・カルセンティン「うーん……、まだまだ気が抜けない戦いが当分続きそうね……」 残り体力( 七月 29 , セピア・カルセンティン 8 ) セピア・カルセンティンの攻撃!(命中率80%/会心率18%)セピア・カルセンティン「まっ、ここは精一杯頑張らないとね……。それじゃ……ヘドロ爆弾!」七月に17のダメージをあたえた!! 七月「くっ…この死神部隊に傷をつけるとは!」 残り体力( 七月 12 , セピア・カルセンティン 8 ) 七月の攻撃!(命中率95%/会心率10%)七月「さて、肩慣らしといきましょう。対空戦闘、開始!」セピア・カルセンティンに5のダメージをあたえた!! セピア・カルセンティン「うーん……、まだまだ気が抜けない戦いが当分続きそうね……」 残り体力( 七月 12 , セピア・カルセンティン 3 ) セピア・カルセンティンの攻撃!(命中率87%/会心率33%)セピア・カルセンティン「まっ、ここは精一杯頑張らないとね……。それじゃ……ヘドロ爆弾!」七月に17のダメージをあたえた!! 残り体力( 七月 -5 , セピア・カルセンティン 3 )七月のLIFEは0になった!七月はやられた・・・七月「くっ…この私が沈む?でも、これが私たちの戦い方だから!」勝ち残ったのはセピア・カルセンティンです!セピア・カルセンティンがバラクバル・スライマーンの伏線を回収して見事にD-BR杯を制覇しました!セピア・カルセンティン「あっ、ついでに言っておくけど後で試合の片付けも皆で協力して行うからね」 何故かスレイマンがセピアちゃんの勝利を予言していたかのような発言を していましたが、まさかそれが現実になるとは思いもしませんでしたね……。 by柑橘類の人
https://w.atwiki.jp/gosi/pages/40.html
『史談会速記録』11輯(明治26.8.8) pp.21-44 文久三年癸亥七月鹿児島湾に於て英船と戦争の事実附十七節 吉木竹次郎速記 明治二十五年十二月二日 一同着席 市来四郎君臨席 (目次では「明治二十四年十二月二日」と記す) 文久三年七月鹿児島湾に於て英船と戦争の事実 附鹿兒島に於て戰爭と决し準備を設けたりし事 ○英艦の要求は殺人を出し養育料を收めるにありし事 ○剌客を用ひ英人誘殺の策を立てし事 ○刺客を商人に姿ひ軍艦奪掠を策せし事 ○天保山砲台より初めて砲撃し爾他砲台之に做ひし事 ○英艦薩摩の蒸氣船を燒きたる事 ○始めて大小砲の長徑彈丸を見たる事 ○鹿兒島にて死傷人は拾一二人に過ぎざりし事 ○軍艦の死傷は五十九人に上りし事 ○鹿兒島の蒸氣船を奪ひし際の實况 ○英兵の上陸を期して藩廳は防戰の準備を爲せし事 ○英艦錨を截り棄て去りし事 ○英人の死屍を市街に曝せし事 ○沖ノ小島の砲台より不意に英艦を砲撃せし事 ○前の濱戰爭は陋習改良の効果を奏せし事 ○アルムストング社報告に誤謬ある事 ○齊彬公海岸に高壘を築かれし事 市来四郎 久しいことでありますから忘れましたけれども、思ひ出して不束ながらお話し申ます。鹿児島で英船と戦争を致しましたは、文久三年七月二日三日の両日でござります。此の原因から御話し致しますと、文久二年の夏久光が大原卿の関東御下向の時は御付添を命ぜられ、江戸に参りまして、其秋八月帰国の途中で八月二十一日でござります、生麦村に於て英人を殺したことが原因でござります。夫れから鹿児島戦争となって居ります。其殺してから戦争までの間の種々の事実を御話し申しますは、中々長ひ話になりまして、一日や二日に御話し申しても尽くされぬ次第でござります。 今日は鹿児島に英船が侵入致して戦争になって、其後和睦を致したことをお話し致します。 鹿児島に英船が大小七隻参りましたは、文久三年の六月二十七日の申の刻時分にて鹿児島より二里半ばかりある所の谷山郷と申す所に七つ島と云ふがござります。小さい島が七つありますから、七つ島と申します。其沖合に乗込みて碇泊致しました。其軍艦は、大軍艦が一隻、中形軍艦が二隻、四艘は小さいので今言ふ巡洋艦とか砲艦とか申すさまの船かと思ひます。皆な小さいでござりました。固より本藩では戦争を致す積りになって居りましたから、前以てより海岸には随分警備も堅固に設け、大小砲や或は烽火台なども拵へました。可なりの準備が出来て居りました。そこで英艦が見へたと云ふことを、遠方から烽火を挙げまして城下まで通知致してから、豫ねて準備の通り、砲台や其他の警衛の兵隊は烽火或は号砲に依って悉く持場々々に出ましてござります。そこで英艦は七つ島の沖合に七隻ながら碇泊致して、依然として何たることもなくて、其日は、碇泊致して居ったでござります。夫れから役人共が出て、何様なことでやって来たかと言ふことをたずねました處が、彼申すに、生麦に於て我国人を殺したことに就て、幕府に掛合を致すけれども曖昧糢糊の答へで、一向訳が分らぬから、止むを得ず談判に来たのであると申して、其参った当日は最早や夕景になりまして、其儘に於て砲台の警衛兵抔が出て警護して居ったのでござります。翌日即ち二十八日の朝巳の刻比でござりました。二里半ばかりの所でござりますから、城下まで直ちに乗込みて城下の海岸砲台の前十町位の所に、其七隻が投錨致したでござります。程なく応接の役人が出て次第を尋ねました所が、大軍艦の方に廻れと云ふことで、其方に乗込みましたところが、次官と申すものより書面を出して、生麦に於て無暗に我国人を殺したことに就て、幕府に掛合すれども曖昧糢稜なることで、一向訳の分らぬ答弁であるから、止むを得ずこちらに乗込みて来たから、此書面を只今渡すから、是れより二十四時聞内に答弁せよと云ふ。斯ふいふ初めより剛情な申振りであったさうでござります。其書面の趣と云ふは、生麦に於て国人を無闇に殺したは、島津三郎の従者と云ふことは判然致して居るから、其の下手人を出せ。其の殺された者の妻子養育料を出せ。又三十万弗の償金を出せと云ふ請求であったさうです。若し下手人を出すことが出来ねば島津三郎の首を見たいと云ふことでござりましたそうです。夫れから役人共が其書面を携へ帰って反訳を致しましたところが、果して其通りの文意で、夫れから役人を軍艦に遣しまして、此答弁は重大なことであるから二十四時間内に答弁することは出来ぬ。只今国主──即ち今の忠義でござります、霧島山の温泉に行って居るから、其の往復と云ふも一週間も掛らねば答弁する訳には行かぬと斯ふいふ答を致しました。さうすると夫れは以ての外のことである。霧島山は我々も地図で以て知って居る。一週間抔掛ることはないと──、色々と嘘を吐きましたものであるから喧しく言出したさうです。其時は今の重野安繹を、乗組て居る支那人と文章筆談の為めに連れて参りました。寺島宗則は洋学者の事であるから、これも連れて行ったでござります。さういふことはどうしても鹿児島の方では当時攘夷流行の砌でござりますから、あちらの請求に応じては済まない。兎に角戦ふより外はないと云ふことになりました。尤も前以てよりの覚悟でござりまして、夫れで準備も致してありました。斯く島津三郎の首を出せと云ふ様な申し立てでござりますから、勝敗利鈍を顧みず、戦ふより他はないと始めより決してござります。さういふ訳でござりますから、最早や此方には戦端を開くの準備をなしました。然れども先づ一つの策謀を設けやうと云ふことになって、それは大久保一蔵、小松帯刀、中山中左衛門等の議であったそうです。兎角戦はねばならぬけれども七艘の大小軍艦を装ふて参ったものであるから、中々容易なことでないから、謀を以て彼の軍艦を奪ひ、船長の首も取ろふと云ふことに議決しました。夫れから刺客を用ゆるの策が起ったであります。其計画と云ふものは城下に客屋がござります。其所は高貴の方が来たられた時御接待申す所でござります。其所に、船長始め呼出して途中でやって仕舞ふか、又は宴会を開いて其場でやって仕舞はふと云ふ計画であったさうです。夫れから伊地知貞馨等が軍艦に参りまして、 書面の趣き何分藩主が遠方に行って居るから答弁も速かには出来ない。其中に此れまでの差しもつれを御談判にも及びましゃうから、或は長の間の船中で退屈でもありませうから、客屋に御出で下されと云ふ請求を致したさうです。其の時の使は伊地知貞馨等であります。其事を申入れましたところが英艦の方では言下に、御馳走抔に呼ばるゝ時節ではない。我が国辱になって居ることであるから、是非曲直を糺す為めであると云って、上陸を受合はなかったさうです。そこで第一策は毀はれました。酒肴の用意も充分あった様子で無駄になったさうです。夫れから第二の案は船に乗込んで刺客を用ゆることになりて、奈良原喜左衛門此輩の策でござります。最早や呼び下ろしてやって仕舞ふことは出来ないから、軍艦に乗込んで頭立ちたる者を悉く斬って仕舞ひ、さうして船中の者も撫で斬りにして、軍艦をも奪ふと云ふ大胆なる計画になったそうです。其通りにやろふと云ふことになって、重もに海江田、奈良原兄弟が主張策であったそふです。英人を殺したは奈良原即ち奈良原繁が兄、奈良原喜左衛門が始め手を下したので、夫れから弟も一緒に居りまして手助け致したそうです。海江田信義も其一列に居って手を下した面々でござります。さういふ所からして刺客のことを案じ出したものと見へます。そこで大久保や小松抔も異論はなくて面白い策と云ふ様なことであった様子でござります。さうして久光に其事を云ったところが、それはいけない、夫れは血気の処分と云ふもので、到底行はれぬ。上陸を促しても来ぬから敵愾の軍艦だからと申されたさうです。けれども、大久保抔は攘夷家で、外国人と見れば何事も悪いと云ふ人であるから強いて願ふた様子で、是れが御免なければ彼等は固より身を棄てゝ居ることでありますから、過激な事を為すに相違ないと云ふところから、久光も、さういふ訳ならば勝手にせよ。兎に角戦端は開けるに違ひない。若し云ふことを聞かねば仕やうがないと云ふ様なことになって、夫れから大久保抔は、撃剣家の輩を九十八人、皆な奈良原、海江田抔が人撰したさうです。そこで命令を下したであります。夫れには不服な者もあれども命令となっては仕方がないから各々決死したでござります。其出立ちは小さい船にて当地で言へば五太力船位なものでありました。外国人の好む西瓜或は桃抔を売る姿にて出立ちましたので、今日は話にもならぬ可笑しい話でござります。其小さい船が十六盃になって居ります。それに各々刺客の面々乗り込んで、西瓜や桃の類を積んで売りに出掛けたが六七人つゝのでござります。始めの程は買はうとした様子でござります。大艦には奈良原兄弟、其他一列の者が、あれには大将が乗って居るから、是れから先きにやって仕舞はねばならぬと云ふところから、頭立ちたる輩が乗込んださうでござります。向ふでも余程殺気を含みて居るのを見て取った様子で、甲板までは乗せたけれども、長次官の居る所には通さなかったさうです。そこで乗込みは乗込んだが、水夫其他に対しては無益なことと奈良原抔も考へたと見えて、手を下すことも出来ぬで空しく引き取りましたさうです。初めの申合せは船長の首を取らば相図をするから、其時各艦一緒にやれ、或は又小さな船に大砲一門宛載せつけて、自由に砲撃の出来る様に設けあり、此の舟が十余隻ありて、夫れも直ちに砲発する様に申し合せてありました。けれども大軍艦でも撃ち沈める様なことは万々出来ないのです。今日より見れば児戯に等しい話である。さういふ仕掛けでありましたが、何分甲板まで乗込みても事を挙げる都合がなかったから空しく引取ったさうです。適々の計画も水泡になりました。夫れから向ふの者も其の挙動を見て取ったと見へて、始めは戦端を開くの景気も無かったが、余程挙動が違って参りましたさうです。夫れは二十九日までの事でござります。其間に可笑なことが多ふござります。さうすると七月朔日の朝になりて、七隻の軍艦が一里ばかりの桜島と云ふ所の地方に碇泊場を変えました。其の時は随分天気の模様も大風の兆では無いかと云ふ天気でござりました。外国人も大風の模様を見て碇泊の位置を変へたかと思ひました。けれども薩摩の方では今の様な馬鹿な挙動がござりますから、アチラも見て取ったと見へて碇泊の位置を変へたであらうと思ひます。朔日の朝になりますして琉球の船が三隻ほど碇泊して居りました。是れは支那風の船で──、戦争となる積りであるから此の船々は半里ばかりの所に逃げさせました。其時此方の蒸気船は三隻碇泊して居りました。一隻には寺島宗則が船長で一隻は五代友厚が乗り頭で、もう一隻は本田彦次郎と申す者が乗りて居りました。最早や戦端を開く勢いが現はれて参りました。此方には始めより戦ふ積りであったから、寺島、五代は、甚だ憂へまして、此れで戦端を開く場合でないと云ふことは前以てより申したけれども、用ひらるゝことでなく、そんな臆病なことを言ふかなどといって軽蔑せられたさうです。其の三隻を焼かるゝか取らるゝかに相違ないと感じましたから、此の軍艦を近い所に置いては宜くないからと寺島、五代は申立て、夜中に外づすが宜い。然らざれば彼れの有になると云ふことを殊更寺島が忠告致したさうです。夫れ丈けは採用せられて、さうして城下より三里ばかりの所の大隅の国の重富と云ふがあります、そこの海まで寺島抔は乗込んで外づしたのでござります。少し港の様な所であります。さういうことで英国船の方でも蒸気船は外づし、琉球船も外づし、又日本の親船が数十雙居ったけれども外づし、砲台には警衛の兵も多く見へたから、向ふでも余程其の辺を見て取ったと見えまして、桜島の方に碇泊したと見えます。さうして七月二日の朝になって私共も現在見て居りますが、其三隻の蒸気船を英船が挽ひて彼の大軍艦の碇泊場の方に向って行きます。今で申すと巳の刻比でござりました。皆な英船が我が蒸気船を奪って大軍艦の居る所に向って引出しましてござります。是れは奪はれたと云ふことを感じました。然るに天保山と申す所の砲台より直ちに発砲し始めました。始めの程は距離が遠いでありました。横から見て居りましたが、弾丸は敵の船には達せず、皆な途中に落ちて仕舞ふ様でござりました。そこで向ふでも大に狼狽したと見えて、抜錨して運動したるは余程間が取れました。けれども砲台より届かうと届くまいと各所の砲台は無暗にポン〳〵やって居ります。側から見て居れば可笑いのでござりました。夫れから凡そ一時間余にもなりまして、奪ふた三隻の蒸気船に煙が立ちました。さうすると七隻の軍艦も程なく運動を始めました。幾回も運動して──砲台に向って撃ち込む様になりました。其の距離は近ふなりまして、雙方撃ち合ひまして、遂に城下市中に火を掛けました。遙かに見て居りましたが忽ち燃へ上りました。同日は朝から東風強く午前十一時比より雨も甚だしく大風雨となりました。城下の砲台は東に向って居りますから丸で風を受けて居ります。向ふの船はさういふ大風雨にも運動して居りますから、砲台の方に吹きつけらるゝ様に見へました。夫れには余程困難な様子でありました。さうすると酉の刻時分でありましたか──、第一の砲台の前は川口になつて、潮の干満に依りて砂洲が出きる所でござります。夫れに第二の軍艦が乗り掛けました。其の時は船が傾きて困難な様子に見えました。砲台のつい四五丁の所に横はりました。けれども其の砲台は始めより構造が宜しうござりませぬ所から、敵丸の為めに大砲も稍々用立たぬ様に打こわされました。大小八門程備へてありましたが、みな敵弾の為めに打こわれました。他の砲台から撃ちましたけれども、何分距離が遠いので格別の効能は無かったでござります。其の時向ふの軍艦の方でも、帆柱の上から小銃を以て目前の砲台の中を余程撃ちました。小銃は霰の様に撃ったさうです。さうすると程なく他の軍艦が来て綱を附けて漸く引出しました。横はって居りましたは一時問に余りました。其小銃の弾丸は砲台其他に沢山落ちて居りました。其の弾丸は皆な椎の実の様で長玉でありました。鹿児島で小銃の玉の長いのを見た始めでござります。大砲も長玉でござります。近頃の英国の歴史を見ればアルムストンの発明で此の時の報告書が載ってあります。随分自分勝手な報告でござります。此の時砲台の兵士が一人敵丸の為めに死にました。其他、所々で流れ玉で傷を負ふたものは六七人ござりましたけれども、現に戦死は此外に二人でござります。其他商人などが逃げ迷ふて居るものが流れ玉に方って死んだものが四人あります。其他負傷者は僅かでござります。そこで戦争中に鹿児島の方より撃れた敵艦に後日乗りて見ましたが、相応に傷めて居ります。第三の軍艦は五十ポウンドの臼砲を以て能くも撃当てたもので一弾で十余人打ち殺しました。後日彼れが新聞に記してござりますを見ました。其一弾で船長と兵士を殺して居ります。夫れは彼国の歴史にも其通りあります。其他彼此れ五十九名の死傷でござります。味方の方は僅かの死傷でござりました。実に意外なものでござります。夫れで五十斤の臼砲のことは後日寺島の話に同人の乗って居った船であったさうです。此朝寺島が乗って居る船を奪ひに来たのは、蒸気船四隻で夜明け方に四隻の軍艦が来て、横から乗りつけて直ちに綱を以て結ひつけたさうです。其辺は鍛練したものであったさうです。乗組の者はそこで切り合って死んだものもござります。是は二人死にました。其他は悉く船に乗組みながら船を引出して、軍艦の方に引ひて参ったのです。其の時寺島抔は船の牢に入れたさうです。夫れから本艦に送られて其の長官と一所に丁寧にして置いたさうです。其の時砲台より大砲の弾力の大小種類などを問ふたさうです。寺島抔は程善く言って五十斤の臼砲が有ると云ふことを云ったところが、折り返して聞き、将校を集めて運動の方法を変へたさうです。後から聞くと五十斤の臼砲があると云ふに付て、砲台の距離近く乗り込ませたさうです。砲台より凡そ五六町の所を運動致したと見えて居りました。夫れは寺島の砲術上に就ての後日の話でござりました。果して夫れが盲ら当りと云ふものでもござりませう、艦長一人に士官水夫の輩、其の弾丸の為めに二十余人死んで居ります。さういふことは後日の話であります。さうして其の日は大風雨でありましたから、砲台を守った兵士は大はだ抜きになって終日砲台の上に現はれて発砲致したでござります。さうして申の上刻比には向ふから砲撃を止めて昨夜碇泊の所に引取りました。当夜は定めて夜戦を仕掛るであらうと其の準備をなした。私共も夜討をするであらう、引退くは奇体なことであると云って、夜中其の備へを致して居りました。私は其の時分天保銭の製造方を持ちて居りました。製造所は海岸に接した所で、上陸の備に兵士百人もおりました。ところが暮時分より小軍艦が一隻製造所の前海に乗り来りて、頻りに製造所を攻撃しました。近地に大小砲の製造所がござります。夫れをも頻りに砲撃致しました。其の隣りに旧藩主の別荘がござりました。是れも砲撃しました。焼玉の様なものを打込まれて夫れが為めに私の製造所と、大砲製造所は燃へ上りました。私共は僅かの人数でござりましたから、そこを引き上げて、弾丸の直樣来らぬ所に扣へて居りました。ところが製造所は悉く燃へて仕舞ひました。旧藩主の別荘は燃上らぬで済みました。之れが七月二日の戦争の始末でござります。其の時城下の海岸に硫黄商人が居りまして、硫黄を沢山土蔵に詰め込で居るところに弾丸を打込みましたから、夫れから出火になって、市街及び士族の邸宅三百戸位も焼けました。此れが初日の戦の景況でござります。 先刻も申しました通り、必ず夜討をするに相違ないと皆人思ひまして、其の準備怠らず各々上陸したら討たうとか、昔流義の槍薙刀等をも手当致して居りましたが、上陸はせず、軍艦は夜もすがら楽を奏して楽しんで居ると云ふ様に聞えました。翌三日の朝天気も晴朗になって、昨日の天気とは打って換りましたから、今日は定めて上陸するであらうと其の準備で居りました處が、正午時までも一向上陸の形が見へない。けれども蒸気の煙は七隻ながら立ちて居りました。程なく抜錨した様子に見えましたから、程なく上陸するだろうとか、昨日の如く砲撃をするかと思ったところが、湾口の方に向って走せ出しました。各所に砲台がござりますから、遠撃致して出る様でござります。城下にも遠方から討込み、砲台にも討込んだけれども人も何も少しも損ぜぬ。其の儘退いて初め碇泊した七ッ島まで参りて碇泊致しました。さうして一夜そこに居りました。其の船を砲台の方から討ち傷めたと見えて夜中修覆する様な音も聞えて、鍛冶屋或は大工の立騒ぐのを望遠鏡で見掛ける位の距離でござりました。又其の所に一夜碇泊して翌四日の朝湾口に向って出て仕舞ひました。其の時は侵入の時よりは速度が緩い様でござりました。十四五里の所まで航し、中形の軍艦一隻は残して他の六隻は出て仕舞ひました。是れは何故に一隻残したかと皆な怪しみました。そこで陸上は警備怠らず致して居りました。後で聞きますると機関が損じて航海が出来なかったから残したさうです。七日ばかり経て引船が来て引いて出ましたさうです。其の後英国新聞を見ても或はアルムストンの報告を見ても、機械を損じた為めに残して置いて、他日引取ったとござります。戦の次第は大略さういふことでござります。又英船は錨を棄て置いて出帆致しました。先刻お話し申しました通り蒸気船を奪ふて引いて参りますから、砲台よりは無暗に砲発を始めました。向ふも狼狽の形でござりました。錨を上げる間がなかったと見えて、其錨は後日発見致しました。さういふことを以て見れば、無暗に砲台より討立てたから狼狽したと見へます。向ふは直ちに戦ふ積りでもなかった様に思はれます。そこで錨を上げる間が無くて其儘に切って運動を始め砲発を始めたらうと思ひます。錨は其後御承知の通り岩下方平等が横浜に於て和睦を致しましたから、懇意を結ぶと云ふ積りからして、此方より長崎まで送り返しました。其時英人は大に喜んだ様子、其後段々聞きますると、大切な錨を捨てたは、軍艦の一大恥辱だと云ふことを聞いて後と以て遺憾なことで、此錨を引っぱって置けば相応な金も取れると云ふことでありました。さういふことでござりました。軍さの景況は第一の砲台と第二の砲台と云へば、其景況は変りますけれども極概要の所は夫れ位なものでござりました。さうすると四五日も致して英人の死骸が漂ひ上りました。帆木綿の様な布袋に入れたものもあり、けっとの様な物に包んだものもありました。そこで此方では二人の兵士が死んだのみで手負が六七人あったばかりでござりましたから、勝軍と唱へて大に威張りました。英人の死骸は城下の市街広小路と申す所に曝して縦覧させまして、さうして後ち其の死骸は城下外れの牛掛灘と申す所の刑場に埋めました。其後私は長崎に出まして、戦争に参った軍艦二隻に乗って見ました。相応に砲丸の痕がござりました。其の時我が砲丸が是れ程用に立ったかと思ひました。機械も相応に傷んでおりました。長官の住居部屋の甲板を討ち抜きたもあり、砲丸、大小船中に留まったのを観物に置いてありました。それで我が砲丸も用を為したと思ひました。 蒲君(義質) 英人の死骸は幾つ上りましたか。 寺師君(宗徳) 七つ──、艦長の死骸も上りました。袋に入れて玉を附けて沈めたものでありましたが、風波の為めに打上げました。七ッ島沖にて音楽をやったは水葬の式であったであらふと申します。 市来君 水葬の楽とも思はず、一里半ばかりの所で楽を奏したので、ひどい奴等だ、軍さするのに、夜中は音楽をして楽んで居ると拳を握ったことでありました。 寺師君 当時鹿児島の台場は旧式が交りて、中にも古式の青山流と云ふのは手に持って居て撃つので、夫れは青山と申す一派の師範家がござります。此れは沖ノ小島と云ふ所が桜島の側にござりますが、小さい島で、其絶頂に砲台がござります。そこに青山は一派の門弟を率ひて守って、英船が引く時に、まさか其所に砲台があるとは思はなかったか、其近海を通ると頭の上から不意に鉛丸の大砲を撃った。けれども鉛丸であるから船の側などに食い附いて、玉は這入らなかったが大変驚いた様子。若し七隻で此の小島を囲んだら大変なであるが、其事もなく引きました。之れなぞは全く自分の力をも量らず無暗にやったから打てた事であります。 市来君 此の戦争は今にして考へると、大損亡は無論、馬鹿な戦争と人は見もしませう。私も一寸はさう思ひますけれども、此の事は大変開明の刺戟薬だと考へます。夫れからして一般の思想が進んだでござります。斉彬は開明を主とした人で、大小砲は固より砲台等も西洋風に築造しました。けれども死後には頓着も致さず、のみならず大久保、中山などは攘夷家の親玉で、西洋風はいかぬと云ふもので、古風な荻野流の砲術を持ち出して、ゲベル銃は長いとか云って短うなしまするとか、或は槍薙刀を以て伐り込まなくてはいけんとかいって、全く古風に引き戻しました。けれども、大砲は西洋風でなければならぬと云ふことで備へてあったのは斉彬の御蔭でござりました。若し全く古風の武器ならば見苦しき敗を取るでありましたろうと考へます。小銃丸の長いものを用ゆるは奇体と皆な人が唱へました。其他各々思想発達の途となりました。之を以て考へまするに全く馬鹿な軍さで無益などゝは申されませぬ。 寺師君 城下近辺其他各所に松が植てござります。其松を大砲玉で打ち抜いたのが沢山でござりました。是なんどを見て人々皆驚ひたので夢が醒めました。 市来君 そこで可笑い一話がござります。奈良原の宅は私の宅より直径二町位もある所であります。海上軍艦の通航する辺よりは二十丁計の距離でありませう。英艦より放った一弾丸が奈良原が邸に飛び来りて、小坐敷の軒を打ち毀はしました。隣りに質屋がござりましたが、其蔵も毀はしました。其時分婦女子の口に生麦で英人を殺した人だから、其崇りでそこに丸が来たのであらうと云ったことがござりました。偶然に当るも可笑な話であります。 寺師君 私は児供の時でハキとは覚へませぬが、軍艦の来到せし際に海岸より眺めて黒い大きな船が居りしはた微かに覚へて居ります。又戦が初りて雨を犯し、母に負はれて逃げたる時の苦みは忘れられぬ様でござります。又夜中に戸を明け市街の焼ける火光空に映りて物すごかりしは今も僅かに覚へて居ります。 市来君 奈良原と私の宅は二町も距りて、軍さの前々晩、私は製造所より帰って、其時母が申しまするに、軍さになるうから迯げなければならぬ。隣家なんぞは皆な迯げたと申しますから、私は、決して外づすに及ばぬ。どんな大砲でもこゝまで来る気遣はないと能く云ひ聞せました。然るに奈良原の所へ玉が来ましたから、母からいぢめられて謝まったことがござりました。其の後英国の新聞紙を見れば、鹿児島戦争の時用ひたる大砲はアルムストングでござりましたを知りました。アルムストングの実験表の報告もござりました。其実験表中に破裂弾は好結果を得たと云ふことが表に出して、一発も破裂せぬはなかったと書いてござります。夫れは誤りでござります。私が海軍省の者に云ったことがある。英国の歴史も当てにならぬ、大小砲の丸の発せぬのが幾らもあるが、夫れが発せぬのは無いと云ふことを書いてある。其書を久光に見せました。久光申されまするには、城下に撃込んだ弾丸大小三つ持って来て見せた。皆な破裂せぬのであった。直に池に填めさせたことであると申されました。彼等が書にも事実を誤ったこともござります。 寺師君 未発の弾丸を弄んで死んだ人があります。 市来君 英艦より砲台其の他に向って打出した玉数は沢山でござりました。後日掘って沢山持って参りました。商売人が取出したものを鍋屋で焼ひて破裂して死んだものもあります。 寺師 船と台場の違いは今日もあると云ふことであるが、船の方が死人は多いものだと云ふことですが、鹿児島前ノ浜の戦争で見れば、船では五十何人の死傷、鹿児島の方では兵士で斃れた者は二人、町家には三四人、他は人民が不慮流れ玉に中ったのでござります。又祗園洲と云ふ台場は一番激戦したので、能くも撃ったことは撃ったもので、皆な大砲を撃って居ります。大砲の孔は大概割れました。或は車架も打毀はれて居りました。夫れ故に軍艦が浅瀬に掛りしときには用立たゝずして打つことは出来なかったと申します。 早川君(勇) 亜米利加船を馬関で撃った時、私も参って居りました。ところがコチラのは始終丸が船を越しました。アチラのは、丸が岸の方に直下に来ました。砲台の下の方に多く来ました。 市来君 鹿児島下町の海岸に斉彬が見込みを以て、高い堤を築きました。さうして市街は二階造りを禁じました。家根の海上より見えぬ様に塁を高く築きました。其時は殿様が、見立てに過ぎる。此高堤を築てから、海が見へないとか何とか申しました。此高堤は支那学者に万里の長城の高さをしらべさせて、家根の見えぬ様に築かせましたさうです。戦争の時効能があって、弾丸が夫れに当って市街は焼けぬのみならず、弾丸は人家に多くは来ませなんだから此時に皆感心したことであります。廃藩後除けて仕舞ひました。又生麦に於て英人を殺した次第からして、戦争になる迄のことは、種々百端の事実がござりますけれども、是は後日の御話しに致しましょう。 寺師君 船が参った時、鹿児島の軍備の模様の一班を申しますが、誠に抱腹絶倒に堪へぬことが多うござります。或る策士の言ふにはあの船を引っくり返へす方略があらう。それはどうすると云ふと、大なる樽に水を入れて出す。さうすると彼れがそれを取るであらう。桶が浮くから上の船が引っくり返へるであらうと云ふ様なこともありました。(笑声起る) 早川君 船を奪ふた時疵がつく。上陸をさせた時に切り尽くさうと云ふ策もあったではありませんか。 市来君 大久保抔は真の攘夷家で、外人といえば唾を吐く様でありました。先刻も申上げましたが、菓物売の謀は鹿児島では西瓜売の謀と云って居る。夫れは大久保と中山仲左衛門が策であったさうです。人間と云ふものは一日々々進歩するもので、其時は夫れ位な大久保さんであったのです。夫れから後は懲り〳〵して和睦せねばならぬと云ふことになって居ります。其位置に腹の変ったところも一の歴史でござりませう。其の辺の事もあんな高名な人であったから、当時の所論挙動も一の歴史話になりますから、夫れも後日の御話に致しませう。个様御話申すことは、極、大略で、其大道筋の事実でござります。其御心得を願います。細かなことは国事鞅掌史に記してあります。追て御覧に入れます。(一同立禮)
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/562.html
シリーズもの 七月の雪。 第一話(こなた&かがみ) 七月の雪。 第二話(〃) 七月の雪。 第三話(〃) 七月の雪。 第四話(〃) 七月の雪。 第五話(〃) 七月の雪。 第六話(〃) 七月の雪。 第七話(〃)(完結) コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/roseofmay/pages/192.html
7月交流会は奈落のバグのため、本来やるつもりだった紫陽花との対抗戦の選考会を延期(蟹いわく延長)し、久しぶりの団体戦を行うことになりました 形式はポケモン方式のシングル、制限はOCG制限でした チームわけ アンドゥくじで見事ちゃんこから選ばれた伊吹とサーヴィがリーダーとなった ちゃんことかマジいらね・・・ じゃんけんで勝ったサーヴィからメンバーを選ぶことに・・・ ×サーヴィ あやや○○○ ×アルス ×おくー○ 蒼 銀○→蟹○ ×伊吹○ ×すー○ ×しゃな○ ×てぃるな ×ねぅ ×くーら 試合解説 第1試合 ○銀VSねぅ× 「げぇっ次元」 第一試合はねぅの悲鳴とともに幕を開けた 銀の開幕次元の裂け目は次元トスに取っては神の贈り物でも、ねぅのデッキにとっては地獄の宴でしかない それでもねぅは精神操作から薔薇の24打点を得、さらに櫃予約していた大嵐で銀の場を荒らす しかし、ここから銀のゲイルが黒薔薇を潰し、反撃の狼煙を上げる スキドレバルバを展開され、ねぅに取って苦しい時間帯が続く やっとのことで転移で奪ったバルバも収縮でバラバラに引き裂かれる 最後は銀の帰還でゲームセット (執筆:伊吹) 第2試合 ×アルスVSすー○ てぃる「シングル強い魔轟でね、28-3とかね、チョッ笑っちゃうんで」 アルさんのデッキはシングルには滅法強い魔轟。 対するすーさんは猫。ガチvsガチの戦いである。 先攻ダストを決めて上々の立ち上がりをみせるすーさん。 情報アドを駆使してメタポを除外ウス。アルさんのアド供給路を断ち、強力なバックを剥がしていく。 サンブレケルベからトップで活路を見出したいアルさんだが、肝心の引きはチューナばかり。 猫→貪欲→死霊でアドをかっさらわれ、ガイウスの自身除外でゲームエンドか…と思われたものの、ワンチャン激流! しかし、トップにかけるしかない程に広げられたアド差を埋めることは出来ず、最後はすーさんがトマトパンチ(あやリスペクト)で勝利を納めた (執筆:あやや) 第3試合 ○お空VSくーら× 先攻を取ったお空が使うのはガエルデッキ。初手からイレカエルを引き、 その効果により鬼ガエルを召喚、黄泉ガエルを墓地に送る。 さらに、くーらのスタンバイフェイズに葵を発動、圧倒的有利な初動を演出する。 …が、ここまで進んだところでくーらがまさかの回線落ち。 執筆者ともども、不完全燃焼のまま決闘はお空の勝利で終わった。 (執筆:アルス) 第4試合 ×お空VSしゃな○ 前決闘に引き続き、お空は初手鬼ガエル+黄泉ガエル+イレカエルから黄泉ガエル2枚を墓地に送る 好調な滑り出しを見せる。しかし、後攻のしゃなはおろ埋からのケルビムでお空の場の カエル達を破壊。 マイクラ裁き撃ち抜きに失敗したものの、ジャンクロンからのアンドロイド召喚 により逆転を狙うお空。が、マイクラで見えていたダムドの召喚を許してしまう。これに対し 「ごめん、死にました」とまで言ったお空だったが、クロソからのライザー召喚で再び態勢を立て直し、 ライザーをカタストルに破壊された後もブリュにより追撃をかける。 しかし、しゃながここ一番でソラエクから裁きの龍をドロー。全体破壊効果を使用し、ブリュを破壊。 ラストドローに賭けるお空だったが逆転の一手を引くことはできず、しゃなが勝利を手にした。 (執筆:アルス) 第5試合 ×サーヴィVS伊吹○ サーヴィは前に大和大会で優勝した裏表ラバーズ たいしていぶっちは最近おきにいりの同調レッドアイズ サーヴィは猫を棺にいれるという動物ぎゃく( 対するいぶっちは未来融合で着実にレダメを出す準備を整える サーヴィは猫を救出しさらにハリケーンで責めるがいぶっちが4000バーンを選択 星屑を出すだけにとどまる そこに未来から現れるFGD さらにレダメの応酬 サーヴィを1ターンでしとめた (執筆:蒼) 第6試合 ○あややVSてぃるな× 「まぁこれでいいや」 一見けだるそうに見えるが、しかしこれが彼のいつもの プレイスタイルである。相手がだれであろうとその姿勢を変えないという 強みはこの試合でもいかんなく発揮されるのであろうか…。 「よりにもよっててぃるなんとかよ…」 彼は相手が大物になれば強くなる性質がある。 この試合でもペリカンは勝利という名の大空にはばたくことはできるのか…。 さて試合の経緯に移ろう。 試合が動いたのは3ターン目のあややのドローにてぃるなが黄泉ガエルをコストに葵を発動し、 魔轟神の基軸となるグリムロを捨てさせた。 5ターン目、あややはここでラッシュをかける。レスキューキャットと チャワ+クルスのコンボでレイジオンを2体シンクロ召喚し、てぃるなに4600もの ダメージを与えた。 これでてぃるなが劣勢に立たされたかと思えば、流石にそう簡単に デュエルを終わらせてくれない。スタンバイフェイズに蘇生した黄泉ガエルをリリースし、 砂塵の悪霊をアドバンス召喚した。あややの場のモンスターは全滅し、てぃるなが攻撃を仕掛ける。 お互いに一歩も引かない状況でいつ均衡が崩れてもおかしくない状況で動いたのは あややだった。 てぃるなのエンドフェイズにガナシアをコストにサンダーブレイクで砂塵の悪霊を破壊し、 次のターンには召喚僧サモンプリーストをこの状況で召喚し、レスキューキャットを特殊召喚した。 マジックテンぺスターをシンクロ召喚し、このデュエルに終止符が打たれたかと思ったが、 バトルフェーダーでバトルフェイズは終わり、まだ勝負は続く。 お互いに動かない状況が3ターンほど続いた・・・勝負の決着は4ターン目に訪れた。 あややが前のターンにセットしていたメタモルポットの反転召喚からアーカナイトマジシャンのシンクロ召喚に つながり、マジックテンぺスターの効果で手札をすべて捨て、3000点のダメージで見事あややが勝利した。 (執筆:サーヴィ) 第7試合 ○あややVSしゃな× まごーvsライロ 光の頂上決戦 先攻1ターン目はしゃながソラエクからおろ埋でルミナスガロスを作って無理にでもアドをとりにいく ここでエンド時沸いてくるウォルフ あやや返しは初手サモプリでどや てぃるなんとかさんがただの引き厨やろ・・とか言ったのは私は全く覚えてない、全く 猫チャワケルベ、クリッターを捨てトリッキーガナシアを捨てトリッキー、レイジオンを作りエンシェント・ホーリー・ワイバーン オネスト警戒かと思われたしゃなのルミナスもトリッキーに「トリッキーマジックなんたら!」でやられ ルミナスから始まりガロスウォルフ達の戦線は崩れてしまった しかしここでしゃなも黙ってはいない、ここでトラゴエディアで巻き返そうとする しゃなのターン、貪欲からハンドのダムドを切り、エンシェント・ホーリー・ワイバーンを奪い守備でモンスセットエンド宣言 するとあややはとまらない トリッキーとクシャノでスタダを作りパーンチ で、ダメステにライフを1000支払い―― エンシェント・ホーリー・ワイバーン を特殊(えっ、あいつにそんな隠された効果がry) セットライコウもスタダに処理され しゃなのターン セット安定 エンド あややはハリケーンでトドメをさしました。 あ、嘘 ハリケーンからモンスターで殴ってトドメをさしました。 (執筆:すー) 第8試合 ○蟹VS伊吹× 時間延長の犠牲となった銀ちゃんの代打として登場した蟹が使用するのはカエルデッキ 今日はカエルが多いなー雨だからかなー、アルスさんの頭の上にもアジサイ咲いてたしね というわけでカエルVS同調深紅 伊吹はチート初手未来からレダメ展開→マテリアルでペースを握ったに見えたが・・・ そこはディフェンスに定評のあるフェーダーがカットしてガイウスに繋げる ホント同調深紅はガイウスに弱いんだよね さらに狡猾な落とし穴で伊吹の場を空にし、イレカエルの超圧縮で逆にペースをつかむ蟹 そして現れたのは神のカード・オベリスク、会場のボルテージは一気にピークへと達する ショッカーを出すまで攻めないという万全を期した慎重なプレイングで、そのまま伊吹にワンチャンすら与えぬまま葬り去った ゴッド・ハンド・クラッシャー! (執筆:伊吹) 第9試合 ○あややVSすー× 「んじゃ大和wikiにおれの項目できるくらいの活躍してくるか」 と、早速フラグを立てるすー 対するあややはサンブレでトマトを潰し、嵐でバックもまとめて吹き飛ばす 更地に変わるすーのトマト畑、いつかの悲劇が再び繰り返されたのだ あややの脳裏で、その光景がかつて自分の畑を襲った悪夢と重なった 今回の加害者は、自分なのだ だが、あややは感情を飲み込み、勝負に徹することを選んだ アカナイテンペですーの畑を蹂躙し1ショットキルを成立させる すーのフィールドには今後10年、ぺんぺん草すら生えないであろう・・・ 「フラグ立てない方がよかったな・・・」 (執筆:伊吹) 結果 優勝:サーヴィチーム 最多勝:あやや 執筆MVP:すー エキサイティン特別賞:蟹
https://w.atwiki.jp/dngss5/pages/281.html
SSその1 ◆◆◆◆ (ここが戦場?どうせなら拷問博物館の方が好ましかったのに) 目に飛び込んだのは『奈良国立博物館』と書かれた表札だった。 気の利かない大会運営の采配に、佐渡ヶ谷真望は豊かな銀髪を揺らし嘆息する。 (どうやら奈良国立博物館へ飛ばされたようね) 真望は建物の入口前に立っていた。 前方に十一面観音立像のレプリカ。背後を振り向くと、そこらに鹿の群れが佇んでいた。 知識と教養を総動員して地形把握に努める。 東京、京都、九州。 日本に4つある国立博物館で最も歴史ある奈良国立博物館。春日大社の武具や甲冑、正倉院の国際的文化資料、そして幾万の仏教美術品を所蔵する、日本有数の博物館である。 ——鑑賞品は、拷問に役立たない。せめて収蔵物に実用的な武器があれば良かったのだが。 第一回戦。対戦相手は各地で戦いを求め、実力で参加枠を勝ち取った少女、七月十。 純粋な力の差は明白であり、せめて数々の拷問器具を内包した拷問博物館で戦えれば、地の利を活かすことができた。しかしまだ手はある。真望は近接での拷問を最も得意とした。 (家族で行ったミラノの拷問博物館は楽しかったわ) 真望は数年前の家族旅行を思い出す。そして、十一面観音立像に触れると、酷薄な笑みを浮かべた。 「ま、私の鞭にかかればここも拷問博物館に早変わりするのだけれど。さあ私を愉しませてくれるブタはどこかしら」 乾いた音が鳴り響く。真望が携帯用の鞭を振り抜いた音だ。 CTC(Close Tortures Combat)——近接拷問術。 学園の女王として、正面突破以外は有り得ない。だが焦る必要はない。 今宵、歴史的資料は自分の欲望を満たす為の拷問博物館へと堕落するのだから———— ————数分後を想像すると、真望は何ともいえず昂ぶった。 ◆◆◆◆ 七月十が転送されたのは、周囲を青銅器に囲まれた異質な資料展示室内。ガラスケースに整然と並べられた銅鏡や壺、銅鐸群。 ここが奈良国立博物館だとすぐに気づいたのは僥倖だった。祖母が毎年欠かさず正倉院展へ出向いていたことが幸いした。 「おばあちゃんから聞いたことがある。青銅器を見れば奈良国立博物館だと思えって。奈良国立博物館は新館と仏像館、そして人気のない青銅器館の三館で構成されてるんだっけ」 鉄筋コンクリートの建物、新館。 赤レンガの明治近代洋風建築、仏像館。 そして、人気のない建物、青銅器館。 確か、それぞれの建物は地下の回廊で繋がっている。 敷地内は広い。地形の利用法が試されるだろう。しかし、気配を探るが、対戦相手を近くに感じ取れない。 七月十は意識を集中し、対戦相手の佐渡ヶ谷真望の姿を思い浮かべる。本戦会場で見た時、氷のような表情がすごく綺麗だった。姿勢や筋肉のつき方から、白兵戦に長けた戦いをすることも推察できていた。 戦闘で最も重要なのは精神的な駆け引きだと七月十は思っている。 果たして今回の敵は、全力を振るうに値するのだろうか。 彼女はどこにいるのだろう?七月十の心は彼女と戦いたいという思いに駆られた。 「対戦相手を探すのか。面倒だな」 七月十は口笛を吹き、拳を振りかざした。 ◆◆◆◆ 新館のエントランスを歩いていた佐渡ヶ谷真望は雷鳴の如き轟音を耳にした。 (音が大きい。どこかの建物が崩落した音かしら?) すぐさま鞭を構え、戦闘態勢をとる。 音は青銅器館の方角からだ。 真望は思考する。今の轟音は、おそらく七月十からの合図だ。 音の大きさから、青銅器館は半壊、または完全破壊されただろう。ならば七月十が次に向かうのは、青銅器館から最も近い仏像館の可能性が大。 …仏像館に来い、というメッセージか。 「不遜な子。自分に自信があるのね、この私を誘うだなんて。良いわ、誘いに乗ってあげる」 プライドの高さゆえ、真望は七月十の誘いに乗らざるをえない。駆け引きは既に始まっている。 (お痛をする悪いブタは、しっかり教育してあげないと。それができなければ私は負けるだろう。いわばこれは心の戦いというわけね) 七月十への対策はいくつか想定している。 警戒しつつエントランスから建物の外に出ると、仮説はすぐに確信へと変わった。 青銅器館のあった場所から煙が上がっている。 建物は見る影もなく、瓦礫の山と化し、大地は裂けていた。 それは想像を超えた大破壊だった。奈良国立博物館の青銅器館だけが、完全に消失している。 「屈辱だわ…なんて力で殴ってるのよ」 言葉とは裏腹に、興奮が収まらない。 足はひとりでに、仏像館へ向かっていた。 ◆◆◆◆ 拳ひとつで青銅器館の建物を完全に破壊し尽くした七月十は、その足で仏像館へ向かった。 策は単純。敵が出るまで、博物館敷地内すべての建物を破壊する。 この仏像館に対戦相手の佐渡ヶ谷真望はいるだろうか。いや、敵は自ずとやってくる。本戦出場者がこの程度の挑発を受けないようでは、予選を通れた実力があるとは思えない。 (やっぱり来た) 仏像館。広い室内を白い明かりが照らし、曼荼羅図のように何体もの仏像が並べられている。まるで自分が博物館の中にいることを忘れてしまうほど美しい。 七月十が口笛ジャズの名曲『whip lush』を吹いていると突然、口笛の旋律に合わせ、乾いた鞭の良い音が室内に響いた。 正面から現れた対戦相手は、鞭を持ったボンテージ衣装の銀髪金眼の女性。 学園の女王、佐渡ヶ谷真望だ。 七月十は口笛を吹いていた。仏像に囲まれた異空間は白い光に包まれ、極楽浄土のように荘厳な雰囲気を醸し出す。 「美術館デートだなんて。御仏の前で殺し合うのは素敵ですこと」 佐渡ヶ谷真望が氷のように冷たい声を出した。 七月十は問いかけには答えず、彼女の姿を注視していた。 改めて見ると大人っぽい格好だ。黒いレザーで布地面積の少ない服を着こなしており…なんというか、かなり敵組織の女幹部みたいだ、と思う。 (どうしよう…見た目が派手で悪人みたいだ…銀髪だし) 彼女を外見通り、悪人として受け取って良いものだろうか?それは悪人のみに全力を振るう七月十にとって、重要な問題だった。 しかし自分は天元山に篭りがちな世間知らずの少女だ。相手は単に都会的な格好をしてるだけかもしれないと、七月十は自戒した。 「……」 「あら、私を無視するなんて酷いわ。屈辱よ。今ならまだ間に合うわ。ねえ、私の下僕にならない?」 「悪いけど、そういう上下関係は苦手なんだ。もっとシンプルにいこう」 もっとシンプルに、単純な力比べを。七月十の思いに応えるように、真望は微笑んだ。どうやら思っているより悪い人ではなさそうだ。 「断られるのはわかっていたわ。あなたって人の話を聞かなさそうな顔をしているもの。でも気が合う。私も小賢しい真似は嫌いよ。来なさいな、この佐渡ヶ谷真望が遊んであげる」 「真望さんか…!上から見下すような態度だね。私は七月十!七月十って呼んで!」 ◆◆◆◆ 真望の用意した戦闘法は至ってシンプル。攻撃を避け続けることだ。 (七月十の拳に触れることは致命傷につながる。) 鞭で牽制しながら、真望は七月十を注意深く観察する。 カンカン帽、中華衣装風のワンピースにサンダル。裾からスカートが覗いている。 髪は肩まで届くかといった程度。 あの細い体のどこに、さきほどの青銅器館を破壊した力が眠っているのだろうか。 (けれど、どんな攻撃でも当たらなければ意味がない。) 七月十が拳を振るうより早く、真望は鳥の翼のように舞い上がる。宙を飛び、曼荼羅のように八方に安置された仏像の中で一番大きな一体に着地した。 仏の頭を踏みにじる大胆な行為。これで地の利は得た。SMとはコミュニケーション。女王は見上げるのではなく、常に上から見下すことが重要。攻撃は一切触れさせない。 CTC(Close Tortures Combat)——近接拷問術。 相手は五体で建物を破壊するほどの実力者。通常打撃は有り得ない。 狙いは鍛えることの不可能な皮膚への鞭攻撃。あるいは急所攻撃。あるいは拘束によるギブアップ。 ①鞭による皮膚への痛覚攻撃——死の苦痛は実際に人を殺す。有効 ②縄で拘束、宙吊りにする——力で抜け出す可能性あり。却下 ③言葉責め——有効 結論。③言葉責めで攻撃を誘い、避けたところを①鞭で叩く。 拷問、拘束に優れた身体技能を応用し、しなやかな動きを作り出せば七月十の拳の打点をズラすことすら可能。 これで致命傷は避け———— 「ところで正面突破とは感心するけど」 「…ッ!」 瞬間。真望は絶句する。 対面に立つ少女、七月十は、3メートル近い不動明王座像を片手で持ち上げていた。 「私は拳以外でも戦うよ」 「…御仏の前だと興奮するって、言ったばかりじゃないのっ!」 策は小娘に看破されていた。地の利を活かすとはこういうことだ、と言わんばかりに、七月十は不動明王座像を手元で回転させる。 これでは、御仏の前での戦いではなく、御仏を使った戦いだ! 七月十は不動明王座像を真望に向けて投擲した。 「おらああああーッ!」 「なんて子、とてもガサツ!矯正されたいの…?」 言ってはみたが、まるで戦車の主砲のような威力だ。こんなものを正面から受け止めれば、一体どうなってしまうんだろう。 こみ上げる欲望を抑え、真望は嗜虐的な笑みを作り、不動明王座像を睨めつける。 やることは何も変わらない。このような不動明王なぞ、愚かな男どもと何ら変わらぬではないか。 「私の便器を舐めなさいッ!」 真望は酷薄な態度で、鞭の先端で輪を作り、不動明王を受け止める。そして遠心力を用いて不動明王座像を七月十に向けて投げ返した。七月十の力は規格外。ならばそっくり返せば良い。 投げ返すついでに不動明王の尻を叩いてやる。叩いたところが摩擦熱で黒く焦げ、赤不動が心なしか頬を赤らめたような気がした。 「中々の力だね。やっぱり戦闘魔人なんだ。」 七月十は笑いながら軽快に不動明王座像を受け止め、再び投げ返してきた。この小娘に遊ばれている。このままではさながら不動明王の応酬であり、付け入る隙がない。 このような大味の勝負では、すでに拷問器具を使用した大半の想定が破綻している。七月十。遊んでいるが、決して考えていないわけではない。 屈辱だ。まさか学園の女王である自分が小娘に不動明王をあてがわれるとは。 (どうにかして隙を作らないと…攻撃すら届かない!) 「気に入らないわ」 女王としての自負が失われた気がした。このような状況をいつまでも続けるわけにはいかない。怒りと暗い感情に支配された真望は、思いのままに不動明王の顎を蹴り上げる。 不動明王は粉々になり、無数の木片となって2人に降り注いだ。 「…真望さん、力が一段上がったね」 「私はね、屈辱を受けると強くなるのよ。隙が出来たわね。今度は私の番」 そう言った時には、既に真望が振り下ろした鞭は七月十に巻きついていた。 ◆◆◆◆ 七月十は目の前の敵に素直に関心していた。真望さんの戦い方には誇りがある。大会の観客を意識しているのか。それはこちらもまた同じ。七月十は共感の思いを抱く。 誰かに見られている戦いで恥を晒すわけにはいかない。 「ふんっ」 七月十は、あえて鞭を振りほどかなかった。 逆に真望から鞭を奪おうと、反対方向、つまり下方に体を動かした。10トンの体重がぶら下がればそれは山の重みと化す。 「綱引きだ、真望さん」 「さっきからその子供じみた態度。まるで見せつけるかのよう。もう少し真面目に戦ったらどうかしら」 真望が鞭を手放しそうにするところをギリギリ堪えている。しかし彼女の繊細な指先が動くと、鞭が一段とキツく七月十の首に食い込んだ。 ————自重による締め付け。10トンの体重が自分自身への枷となる。鞭は首筋を窒息させ、脱出を許さない。 「ぐうっ…がっぐぎぎ…!」 「どうかしら、戦うだけのお猿さんにはお似合いの首輪よね?」 七月十は揺るがない。綱引きの体勢を崩さず、真望と鞭を上下に引っ張り合った。 (やはり、怒らせるほどに真望さんの膂力は上がっている) 少ない酸素の中で思考する。先ほどの発言から、佐渡ヶ谷真望は怒れば怒るほど強くなる能力者という推測を立てられる。 初めから正面突破を狙ったプライドの高さ。戦闘にかける強い意志。仏罰を恐れぬ奇抜な服装。全ては自負を高め、より怒りやすくする為なのだろう。 「コォォオ」 玉龍拳・龍の息吹。七月十は首を絞める鞭に手をかけ、気道を確保する。 七月十は真望がどういう人間かを冷静に分析していた。…全力で殴っていい相手かを。 「強いな…真望さん!あんたと一回戦で戦えて本当に良かった」 「その余裕のある態度がむしろ私を刺激しているのよ?自覚してるかしら」 隙を見せたのは真望の方だった。七月十はその隙を見逃さない。 力ではない。真望が鞭を引っ張る方向へ、七月十は呼吸を合わせるように、今度は上方へ跳躍する。 「あっ!?」 七月十は仏像に立つ真望よりも高く舞う。自分を見上げる真望の目線を確認すると、一気に全体重をかけて臀部を振り下ろした。 戦闘機並みの体重は、まともに受ければ必殺の一撃となる。 「顔面騎乗っ!?」 「違うよ」 真望が叫ぶよりも早く距離を詰め、すれ違いざま、七月十は真望の顔面に正拳を叩き込んでいた。 「んんっ!」 拳が交錯した瞬間、距離を詰められた鞭は緩み、七月十は容易に拘束から脱した。衝撃で仏像が頭から大破し、真望は落下する。 「すごいな。今の拳、3割くらいの力で殴ったつもりなんだけど。よく気絶しなかったね!」 「生意気…言葉の意味もよくわからないわ」 真望は想定以上に耐久力がある。七月十の3割の力は、常人ならば即座に昏倒する威力だ。 七月十は真望の顔を見下ろす。真望はある種恍惚とした顔でこちらを睨みつけている。 真望は…怒らせるほどに強くなる。 「私は普段、どうしようもないクソヤローしか殴らないが…ひとつだけ例外がある」 何事にも例外があるとは、おばあちゃんの言葉だ。 七月十が全力を出さないのは、ある1人の少年との約束があるから。 「…願いを言え。私の全力に耐え切ってみせろ」 例外の存在。七月十の全力に耐えきれる奴。 願いの実現とは試練であり、試練を乗り越えた者の願いを叶えることはやぶさかでは無い。ただし、全力の拳との対価だ。 ◆◆◆◆ 来たな、と真望は意を得た。 初めから本命の対抗策はこれだった。 七月十。願望実現能力者。各地であれほど暴れまわっていれば、噂は自ずと耳に入る。 身体能力の差は歴然。だからこそ心理的駆け引きが重要となる。 七月十の全力を引き出すことには成功した。 ————これは心の戦いだ。ここからはより心理的駆け引きが重要となる。 そして、全力の拳に対抗する手段もまた既に練っている。 「ふふ、良いわ。私を全力で殴ってみなさい」 真望の笑みは被虐的だった。反対に七月十は柔和な笑みを浮かべている。 双方の利害が一致したと真望は感じ入った。 そもそも七月十が、全力で人を殴りたいという欲望を抱えていることは明白だった。建造物を一瞬で破壊する体術を十全に震える機会など少ないだろう。 これは運命。全力で殴られたい真望とは、すこぶる相性が良い。強者にこそ屈伏するのが最も相応しい。 真望には秘めた願望がある。女王としての責務とは真逆の、秘めた被虐願望が。 果たしてこの気持ちは悪なのか。そう考えるとさらに興奮が増す。 「私の願いは…あなたに全力で殴られること。さあ、私を殴りなさい」 「なるほど、気持ちが良いな。つまり全力での戦いそのものが願いか」 「まあ大体そうね」 七月十の指摘は少しズレているが、あながち間違いでもない。 先ほど殴られた顔面が熱くなる。自分が期待感に満ちた表情をしていることがわかる。愛する父のように、自分も全力で殴られたい。 「…願いを言え!」 七月十が一歩一歩足を進める。 (そうだ、来い) 「お前の願いを言え!」 「私の願いは…」 「私の拳は!」 七月十が拳をふりかざした! 「どんなクソヤローの願いでもひとつだけ叶えてみせるっ…拳だあぁっっっ!」 瞬間、真望は殴られた!! 刹那!真望は七月十の拳が輝くのを見た!光が一点に収束し、真望の腹部に撃ち込まれる。 「玉龍拳奥義・果報!大願成就!」 痛みにならぬ程の痛み。高防御力を誇る特殊ボンテージスーツ『ヴァン・ダークホーム』が意味をなさない。威力が地面に伝わり、仏像館が崩壊する! 「一」!「念」!「一」!「殺」! 体が千切れるように、建物の壁が崩れ…瓦礫を吹き飛ばし…仏像群を破壊し…溶岩噴出口のように深い穴が穿たれた! ◆◆◆◆ 果たして本当にこれで良いのか? 確かに七月十は強い。強くてその上、人を傷つけることに躊躇がない。殺すことに躊躇はあるようだが…理想的な支配者で、その上魅力的だ。 だが、佐渡ヶ谷真望にも選ぶ権利がある。 思い出すのは8歳の時の記憶。 父は世間向きには高名な格闘家だったが、家庭内では母のブタだった。 あの日。初めて低音ロウソクを買って貰った日。真望はふざけて父にロウソクを垂らした。別に反応を求めていたわけでは無かったのに。 「フゴフゴ、フゴッファ」 まさか、父にロウソクの垂らし方の注文を付けられるとは思いもしなかった。至らぬ女王がブタに注文を付けられることは珍しくない。 愛する父は愛する母のブタだが、決して真望のブタではなかったのだ。 屈辱だった…何気ない家庭の一場面でしかないそれは、真望に生まれて初めての衝撃を齎した。 (真望の真(ほんとう)の望(のぞみ)は…お父さまより……自分よりも強くて……男らしくて、たくましくい殿方から屈辱を受けること。つまり男性なのよ!) 父が見ている。母が見ている。奴隷たちが見ている。 相手が男性でないと、何のために大会に出場したのか分からない!! 「私の願いは!」 理想のパートナーに想いを馳せる。殴られた下腹部の奥が熱くうずき始める。思考はいつも以上に明瞭だ。 「私の願いは!こんな小娘に負けるわけにはいかないという覚悟!七月十、お前を倒してさらなる高みへ至る!」 絶対に男性に対して屈伏してみせる! 『悪徳の栄え(プロスペリテ・デュ・ヴィス)』 真望は精神的苦痛を受けるほどに強くなる。 精神的苦痛は今、かつてない程に心を苛んでいた。 ◆◆◆◆ 白煙が立ち込める中、立ち上がる真望の姿を見た。七月十は構えを解かず、次なる一手に備える。 「……」 「ふふ…屈辱よ。屈辱だわ。致死量のダメージを受けても、しばらく生きていられるほどに。」 ここからは一手誤れば必敗の領域だ。七月十は気を引き締めて状況を観察する。 真望の肉体ダメージは甚大。常人ならば即死している。そもそも人の形を保っていること自体が異常だ。 だが、生きている。 真望は、七月十の拳を敢えて受けることで、自らの能力を最大限に利用したのだ。 これが、切札。真望が用意した単純にして明快な攻略法なのだろう。死の屈辱によって、身体を極限まで強化し、死を免れる! そして死の屈辱を受けた肉体は、攻撃力もまた殺人的に強化されているということか! (なら、真望さんはどれほど強くなったのだろう?) 真望が暗い光に満ちた恍惚とした表情のまま口を開く。 「あなたの拳は凌いだ。さあ次は私のば」 「二度目は!!!!」 真望が何か言い終わる前に、七月十は二発目の全力の拳を叩き込んだ。 「ない!!!!」 「ぐふぅぅぅぅ」 全力で戦える相手を…七月十は心のどこかで求めていたから、それがたかが一発のパンチで済む道理はない!! そして、願いは一度しか叶わない! 七月十の歓喜の拳は真望を弾き飛ばし、仏像館を完全に破壊し尽くした。 ◆◆◆◆ 七月十の二度目の全力を受けた真望は、一瞬で新館へと飛ばされた。 真望はまだ生きている。二度目の攻撃を食らうという恥辱が、真望の魔人能力をさらなる段階へと押し上げたのだ。 だが、もう立てない。脚は震え、口から吐血し、鼻で呼吸が出来ず、思考が覚束ない。焼肉食べたい。 (鬼よ…鬼!あの子は戦いに求めるハードルが高すぎる…!) 今まで味わったことのないほどの痛み。至上の快楽、愉悦。真望はこのまま倒れて命を失って良いとさえ思った。 (嗚呼…七月十。なんて素敵な方なの!彼女をお姉様とお呼びしたい!でもそれはこの戦いが終わってから…) 今や真望は七月十に恭順の意すら抱いていた。女王としてのプライドごと殴り壊されたのかもしれない。しかし、だからこそ辛うじて立ち上がる力を振り絞る気力が湧いた。 「これからの戦いを想像すれば立てる…まだ立てるわ」 「寝てるんじゃねーぞ!立てゴラァ!」 突然の出来事である。真望は脇腹を蹴られた。 「ああああーーーーッ!」 「何喚いてんだゴラァッ!大丈夫か立て!今すぐ立ち上がりやがれーーッ!」 予期していなかった方向からの攻撃。この衝撃は…恋!?真望はブタのように地面を転がった。 (渋いハスキーボイス。七月十のものでは…ない!この声の主は一体だれ!?) 顔を見上げるよりも早く、太く逞しい手を差し伸べられる。無言で手を取ると、真望はまるで指示されたかのように立ち上がる。 見るとそこには、見知らぬ屈強な白人男性がいた。白人男性は仏様のように柔和な笑みを浮かべると、真望の脇腹をもう一度蹴った。 一切容赦のない無慈悲な一撃だ。 「ああああーーーーッ!」 突然現れた屈強な男性。真望は混濁する意識の中、その男を見る。 (ああ…なんてお父さまより……ううん、わたしよりも強い方……男らしくて、たくましくて……理想のパートナー!?) その男性は屈強なイケメンの白人男性だった。全身の雰囲気から人を傷つけることに愉悦を感じる外道であることを即座に感じさせるボンテージファッション。 (なんてこと、これは夢に見ていたシチュエーションよ。見知らぬ男に屈服させられて…脳内から汁が溢れ出てしまう!) これは夢小説?否、思えば当然の帰結だ。なぜなら、佐渡ヶ谷真望は七月十の一撃を耐え切ったのだから。 佐渡ヶ谷真望の願いが叶った! 召喚された!七月十の能力で、自分より強くてたくましい嗜虐趣味の理想の殿方が召喚された! 「えっと…あなたは?」 「俺はずっとキミを応援してきたファンさ。さあ、理想の戦いを始めようね」 いくらなんでもこんなところにファンなんて来れるものだろうかと、真望は思案した。だが、白人男性はすでにAED装置を起動していた。 ◆◆◆◆ 七月十は吹っ飛んでいった真望に追撃を加えるべく、新館へ駆けつけた。 真望があの程度の攻撃で倒れるとは思えない。敵は怒れば怒る程耐久力が高まる特殊能力の持ち主。二度目の攻撃によってさらに強くなった可能性が高い。 (ここまでの戦いで、わかった事がある。真望さんはカメラを意識して戦ってる。私と同じように。きっと知り合いに見られながら戦ってる) ならばこそ、全力で迎え撃つのが礼儀。 そして、角を曲がった時。目に飛び込んできたのは、縄で吊るされ、AED装置で心臓に電気を流されながら、鞭で打たれる佐渡ヶ谷真望の無様な姿だった。 「◯×▽■×」 七月十は声にならない声を出した。 これが衆人環視、人の目に見られながら戦う者の末路なのか。 だが真望は、七月十など存在しないかのように見知らぬ白人男性に鞭で叩かれている。 「オラッ!お前は七月十と戦うんだよ!戦うと言え!」 「はい!わかりました!戦います!戦わせてください!」 「良しっ!いい返事だ!どうだ、自分の鞭で叩かれる気分はどうだ!」 「ああああーーーーッ!」 「せいっ!せいっ!」 「ああああーーーーッ!ああああーーーーッ!」 見知らぬたくましい白人の殿方が真望を鞭で叩いている。 明らかに異常な光景だ。何が起きているのか七月十にはわからない。戦場に第三者はいないはずだ。 (いや、わかる。わかってしまった!) 七月十が動こうとした瞬時、真望もまた大きく震動しながら動きだす。 気が付いた時には、真望は力で縄を引きちぎり、七月十の股関節を蹴り上げていた。 「かっ…は…!速い!」 「七月十お姉様、股関節には神経が集中しており、男女問わず急所となりますのよ?」 「よし!そうだ真望!お前は戦うために生まれた醜い戦闘マシーンだ。AED装置で心臓を加速しながら動くブタだ!」 動きに反応できなかった。AEDを利用した電気反射は肉体の可能性を上回る。肉体では鍛えられない領域。七月十には想像もつかなかった世界。 その衝撃が痛みと相まって精神を揺さぶる。 七月十は生まれて初めて膝を地面につけた。 痛みに耐えながら理解する。 (詳細まではわからないが、きっとこれが、真望さんの願った光景なんだ!) 「だとしたらヤバイ…!この見知らぬたくましい白人の殿方が、真望さんを攻撃すればするほど真望さんは屈辱で強くなる!」 「ほおぉぉぉぉー!」 とても口では言えないようなことをされた佐渡ヶ谷真望は、まさに理想の状態!自由意志を完全に放棄し、全てを他者へ委ねることで到達する奴隷の境地へと至った! 能力との相乗効果が増し、致死量の傷すらもみるみる回復していく! 「なんてこと!これが佐渡ヶ谷真望さんの魔人能力の最終形態だったんだ!今の真望さんは死すらも乗り越えた、不老不死の状態だ!」 公衆の面前で理想の男性に理想の行為をされるという最大の恥辱。加えて、AED装置による心臓電気マッサージによる血行促進。 本来あり得ない出来事が実現したことにより、佐渡ヶ谷真望の魔人能力は最大の効果を発揮していた。 いわばこれは死のオーバーフロー。死すらも乗り越えた無敵状態である。 ◆◆◆◆ (はあ…はあ…見ないで…!観客の皆!七月十お姉様!私を見ないで!) ご主人様のブタとなったことで真望は本当の自由を手に入れた。 もはや不死者と化した真望は、生殺与奪の権を他者に預ける危険な快感に浸っていた。 だが、これは命懸けの快楽だ。常に恥辱を受け続けなけば、精神テンションは整えられてしまい、能力は解除。受けたダメージが全てフィードバックし、死に至るだろう。 (見ないで…!嗚呼、でも戦いたい!戦闘本能が私を支配する) 「真望。お前は戦うために生まれてきたブタだ。ブタはブタらしくブタと叫べ!」 彼の声が聞こえる。目は既に目隠しをされており、光は入らない。 「ブターーーーーッ!」 「ブタはそんな鳴き声をしねえっ!」 見知らぬたくましい殿方。その一撃一撃から、強い想いが伝わる。そう、まるで長年連れ添った夫婦のように。 ただの嗜虐心からではない。彼もまた命をかけている。真望の命を。 (真望にここまでしてくれるこの殿方は、一体何者?) 『心臓マッサージをします。危険ですので離れてください。』 AED装置の危険な機械音声が電気マッサージの時間を告げる。本来は心臓震盪を起こした急患への緊急治療に用いる為の機械。博物館にならどこにでもある医療装置。 『ピーーーーーー!』 だが、不死者が用いることで、心臓の血流を促進し、電気反射で五体を超高速駆動させる為の加速装置となる! AED装置の本領発揮!これが真に地形を利用した戦い方だ! 高速射出された真望がタックルする。七月十は反応できない。絡まりながら壁に激突する。 「ぐがっ!」 「七月十お姉様…拷問に必要なのは主従関係。他には何もいらないのよ」 真望の蹴りを受け止めた七月十が苦しい声を出す。それがまた愉悦を感じさせた。 だが、次の瞬間にはそれがブラフだと気づく。固い鉄を殴った感触。目隠しが取れる。七月十が両腕に抱えていたのは、ボンベだった。 (酸素ボンベ!?いつのまに…いや!これは酸素ではない) ボンベから液化ガスが噴出し、真望に降りかかる。それはすぐさま気体となった。 「気をつけろ真望。それは博物館なら必ず壁に格納している消火用のハロゲン化物だ」 「そうか、ハロゲン化物は鎮火性だけでなく"絶縁性"、浸透力にも優れる。これで私はもうAEDで電気を流せない。なんて博物館を熟知した戦いなの」 「ハァ…ハァ…玉龍拳奥義、ハロゲン化物拳。玉龍拳はあらゆる状況を想定した暗殺拳なんだ。知ってた?真望さん」 七月十は拳を振りかざす。狙いは真望ではなく見知らぬたくましい白人男性。 (七月十に、今の私を一撃で倒す方法は存在しない。ならば…) 真望もまた殴りかかる。だが、咄嗟に殴った相手は、同じく白人男性。これはご主人様を七月十からの攻撃から庇い、尚且つご主人様に抵抗することで後々にお仕置きを頂戴するという、真望と殿方の息のあったコンビネーションだった。 (本当に…初めて会ったとは思えないくらい、私と殿方は相性が良いわ) 七月十の攻撃、真望の攻撃。全く異なる気持ちから生じた一撃が、見知らぬ殿方に炸裂した。 「真望…寝てんじゃ…ねーぞ…」 真望が耳にしたのは、崩れ落ちながら自分を応援する…見知らぬたくましい殿方の声援! ◆◆◆◆ 敵から何度も打撃を喰らうのも、ここまで不覚をとるのも初めての経験だった。 ことここに至り、七月十は見知らぬ白人男性と真望の間の絆を見抜きつつあった。原理はよく分からないが、そういう形の愛は確かに存在するのだ。 見知らぬ殿方は、先に真望から愛の抵抗をうけたことで、七月十の拳の打点を逸らされた。どんな攻撃も、ポイントをズラせば致命傷を避けられる。 それは七月十対策を怠らなかった真望にしかできない愛の形だった。 「真望…頑張れ…負けるな…」 殿方が崩れ落ちる。七月十は…真望を見る! 今や不死者となり、極限強化された恋する乙女を! 「すごく…羨ましい。私も好きな人と結ばれたい」 七月十はできるだけ理解できる範疇で言葉を投げかけた。 「そちらこそ、あなたもきっと誰かのために戦っているのね」 お互いがお互い、恋に恋する少女だと、もう気付いていた。 2人は拳を構えた。 真望は、単純な右ストレートを繰り出した。それは単純ながら、七月の身体を破壊できるであろう一撃。 だが。 「バカな…」 真望の拳を、七月十は軽い跳躍で回避した。 それはまるで、体重10トンとは思えないほどの軽業。玉龍拳のしなやかな身体技法。 「どんな攻撃も当たらなければ意味がない。おばあちゃんの言葉さ」 七月十全力の拳が…炸裂した! ◆◆◆◆ 1発目は耐えられた。2発目で限界が来た。3発目で耐えられなかった。 不死者と化した程の防御力も、ピンポイントで致命傷を与える10トンの拳の前では無力に等しかったのだ。 (たとえ不死でも、気絶するまで殴られれば気絶してしまう) 「真望!負けるな!立ちやがれー!」 (恥辱さえあれば、強くなれる) だが、不思議と恥はない。なぜだろう。 そう考えて、既にそれ以上の辱めを受けたからだと、佐渡ヶ谷真望は気が付いた。なら、こんなところで彼と出会わなければ良かった。 (全てを曝け出した。もう何も恥ずかしくない) 「立て!立つんだ真望ー!」 真望は七月十との友情を感じながら…彼女を67体のゴリラに幻視するほどのダメージを受け…ようやく気絶した。 ◆◆◆◆ 玉龍拳奥義、ゴリラ拳。七月十が自分の体重10トンであることを鑑みて独自に考案した、67連撃である。 実戦で用いるのは初めてだ。 七月十は息を吐き出しながら、見知らぬたくましい殿方を睨みつけた。 「お前は確かに真望の為に戦っていた!だがお前は私たちの勝負に割って入り!初対面の女性を傷つけたクソヤローだ!」 「ああ…そうだな。その事実に変わりはない」 この怒りをどこへぶつけて良いのかわからない。なぜ怒るのかもわからない。だが、法倫理が目の前の男を許さない。 七月十は拳を振りかざした。 「お前の願いを…言え!」 ◆◆◆◆ 「フェム様、七月十が第三者を殴る行為は、外部の人への暴力行為違反に抵触するのでは?」 グロリアス・オリュンピア会場、貴賓席にてエプシロン王国の王女、フェム=五十鈴=ヴェッシュ=エプシロンの侍女ピャーチが冷静に進言した。 フェム王女は顎に指を当てて首をかしげる。 「そうねえ…そもそも、どうやってあの殿方は試合場に入ったのかしら?」 「おそらく七月十の能力による効果かと、フェム様。」 ピャーチの推察には耳を傾けず、フェム王女は試合場のモニターを食い入るように見つめる。 「ピャーチ…カメラを新館のエントランスに切り替えて!早く!」 フェム王女が突如として声をはりあげる。 「はっ?ハイ!」 ピャーチは言われるがまま、モニターを監視カメラ映像に切り替えた。 それは新館のエントランスの映像。一面ガラス張りの壁と、何も置いていない台座が映るばかりである。 「…フェム様?何も映っておりませんが?」 「違うわ。何も映っていないんじゃない!映っていないとおかしいのよ!…十一面観音立像が!」 興奮したフェム王女が立ち上がる! 「あの見知らぬたくましい殿方の正体は新館エントランスに置かれていた十一面観音立像よっ!」 「なんですって、あの見知らぬたくましい殿方は十一面観音!?」 ————ルール上の盲点!十一面観音像を殴る行為は反則にならない! 「そう!アレは七月十の能力によって佐渡ヶ谷真望の願いを託されて命を持った、十一面観音立像よ!!真望の理想の男性なんて存在しなかったのよ!だから真望の願望を真に叶えられるのは御仏様しかいなかった!」 「そんな…!ではあの御仏様の願いは…!?七月十っ!そいつの願いをかなえては駄目ー!御仏様の願いは衆生の救済よ!」 ピャーチもまた立ち上がり叫ぶ。だが、その声は試合場に届かない。 「このままでは衆生が救済されてしまうわー!」 ◆◆◆◆ 圧倒的な破壊痕。奈良国立博物館の建物はすべて破壊され、跡形もない。 クレーターの中心地には、身体が真っ二つに割れた見知らぬたくましい殿方が転がっている。 「バカヤロー!なぜ命乞いをしなかった!」 「俺は…仏像なんだ」 しかし、その切断面はまるで木製の人形のようになっており、血が出ていない。彼は仏像だったのだ。 「お前…仏像だったのか!」 「ああ。俺はずっと博物館に閉じ込められていたから、海外への憧れが強かったんだ。俺の願いは衆生の救済ではなく…ミラノで素敵な女性と恋に落ちることだったのさ」 奈良国立博物館は海外観光客も多い。エントラスに安置された十一面観音立像が海外、特にミラノへの憧れを持つことは何らおかしいことではなかった。 「ならばお前の願いは…ミラノ人に転生することだったんだな」 「ああ。真望の願いは、俺の願いでもあったんだよ」 そういうことだったのか。七月十はすべてを理解し、光の粒子となってゆく白人の殿方を見た。 「おばあちゃんが言っていた…聖アンブロージョ教会のすぐ隣にミラノ拷問博物館というところがあるって。お前はミラノ人になってそこへ行くんだ。真望も必ずそこへ行くだろう」 「拷問博物館か…良い…響きだ…」 仏像は…光となって消えた。 「真望さん…必ず仏像の願いを叶えてやるんだぞ。"真"の"望"みだから…真望なんだろ?」 立ち尽くす七月十。 「はいっ!分かりました!私、必ず彼を追いかけます!七月十"お姉様"!」 返事をしたのは、気絶から覚醒した真望だった。 「えっ?なんでもう起きてるの?能力のせい?」 「勝負は私の負けです!だから私は七月十お姉様の奴隷になります!服従させてくださいっ」 「いやだ。私の方がたぶん年下じゃん。なんか怖い。来ないで」 「あ〜ん、お姉様ったら毒舌〜お待ちになって〜〜」 ◇◇◇◇ これは記憶。七月十が戦うための原動力。 「七月十はさー、"望"みを半分"叶"えるから七月十なのよ」 「へー、じゃあ一族全員誰かの望みの為に動ける奴らなんだ!すごいな!」 高い岩山。雲すら突き抜ける鋭角の斜面に、少年少女が2人座している。 それは、遠い過去の記憶。 「えへへー、そうなの。でも、おばあちゃんがまずは自分の望みの為に生きろって。」 「俺もおばあちゃんの言う通りだと思うぞ。お前も望むがままに生きろ」 少年の顔は夕日に照らされてハッキリと見えない。 だが、少女の真っ赤な表情は少年にハッキリと見えていた。少女は少年にもたれかかり、抱きついて両腕を肩に回す。少女の表情が見えなくなる。 「良いのよ。私の望みはもう叶ってるから。…なんて言って。君もそうやって女の子に簡単に騙されたら駄目だよ?」 「騙されねーよ」 「えへへへへーねえこっち見てー」 他愛ない会話。 だが、どんな女の子でも恋は悪徳にならない。 ◆◆◆◆
https://w.atwiki.jp/pecasumou/pages/2.html
メニュー トップページ 親方入門ページ(ご新規さん用) 2012年三月場所取組表 2012年三月場所星取表 2012年三月場所番付表 PECA大相撲登録力士 PECA大相撲細則 引退力士 親方専用ページ 親方会議 画像置き場 場所用テンプレページ リンク PECA大相撲実況板 攻略等 部屋の初期経営 スカウトのコツ 各部屋の育成方針 解析データ 力士データの調べ方 過去のデータ 2012年初場所取組表 2012年初場所星取表 2012年初場所番付表 2011年十一月場所取組表 2011年十一月場所星取表 2011年十一月場所番付表 2011年九月場所取組表 2011年九月場所星取表 2011年九月場所番付表 2011年七月場所取組表 2011年七月場所星取表 2011年七月場所番付表 2011年五月場所取組表 2011年五月場所星取表 2011年五月場所番付表 2011年三月場所取組表 2011年三月場所星取表 2011年三月場所番付表 2011年初場所取組表 2011年初場所星取表 2011年初場所番付表 2010年十一月場所取組表 2010年十一月場所星取表 2010年十一月場所番付表 2010年九月場所番付表 2010年九月場所 取組表 2010年九月場所星取表 2010年七月場所番付表 2010年七月場所 取組表 2010年七月場所星取表 プラグイン紹介 まとめサイト作成支援ツール ここを編集
https://w.atwiki.jp/kikiredia/pages/278.html
神仏誕辰。中国の民間につたわる神々の縁日のこと。縁日にあたる日は神々それぞれの誕生日だとされている。 『農暦諸神仏誕辰千秋表』による。 正月 正月初一日 元始天尊 正月初一日 弥勒尊仏 正月初三日 孫天医真人 正月初六日 清水祖師 正月初八日 五殿閻羅王 正月初九日 玉皇上帝 正月十三日 関聖帝君 正月十五日 門神戸尉 正月十五日 上元天官 正月十五日 臨水夫人陳靖姑 正月廿二日 武徳尊侯沈祖公 正月廿四日 雷都光耀大帝 二月 二月初一日 一殿秦広王 二月初二日 済公活仏 二月初二日 土穀尊仏 二月初二日 福徳正神 二月初三日 文昌梓童帝君 二月初八日 三殿宋帝王 二月十五日 九天玄女娘娘 二月十五日 太上老君 二月十五日 精忠岳王 二月十六日 開漳聖王 二月十八日 至聖先師 二月十八日 四殿五官王 二月十九日 観世音菩薩 二月廿一日 普賢菩薩 二月廿二日 広沢尊王 二月廿五日 三山国王 二月廿六日 南宮趙真君 三月 三月初一日 二殿楚江王 三月初三日 玄天上帝 三月初六日 済公活仏 三月初七日 三天主考王 三月初八日 六殿卡城王 三月十五日 無極老母娘 三月十五日 保生大帝呉真人 三月十五日 中路財神趙元帥 三月十六日 準提菩薩 三月十八日 南天廖將軍 三月十八日 后土皇神 三月十九日 太陽星君 三月二十日 註生娘娘 三月廿三日 天上聖母 三月廿六日 鬼谷先師 三月廿七日 七殿泰山王 三月廿八日 蒼頡先師 三月廿八日 東獄大帝 四月 四月初一日 八殿都市王 四月初四日 文殊菩薩 四月初八日 釈迦仏祖 四月初八日 文始真君尹喜 四月初八日 九殿平等王 四月十四日 呂純陽祖師 四月十五日 釈迦文仏 四月十七日 十殿転輪王 四月十八日 北極紫微帝君 四月十八日 華陀神医先師 四月廿一日 李托塔天王 四月廿一日 先天朱将軍 四月廿四日 金光祖師 四月廿五日 武安尊王 四月廿六日 神農五穀先帝 四月廿六日 南鯤鯓李王爺 四月廿七日 南鯤鯓范王爺 五月 五月初一日 南極長生帝 五月初五日 南天駱恩師 五月初六日 薛府千歳 五月初七日 巧聖先師 五月十一日 天下都城隍爺 五月十三日 関平太子 五月十七日 蕭府王爺 五月十八日 張府天師 五月十九日 九天馬恩師 六月 六月初三日 韋馱尊仏 六月初六日 九天李恩師 六月初六日 虎爺 六月十一日 田都元帥 六月十五日 無極老母娘 六月十五日 王霊天君 六月十六日 先天王霊官 六月十八日 南鯤鯓池王爺 六月十九日 観音菩薩 六月廿四日 関聖帝君 六月廿四日 西秦王爺 六月廿四日 雷祖大帝 六月廿四日 南極大帝 六月廿五日 二王明山国王 七月 七月初七日 七星娘娘 七月初七日 大成魁星 七月初七日 衛房聖母 七月十三日 大勢至菩薩 七月十五日 中元地官 七月十八日 瑤池王母娘 七月十九日 天然古仏 七月十九日 值年太歲星君 七月廿一日 普庵菩薩 七月廿三日 南宮柳星君 七月廿三日 諸葛武侯 七月廿三日 法主聖君 七月廿三日 民雄大士爺 七月廿四日 鄭延平郡王 七月廿五日 武徳侯沈祖公 七月三十日 地蔵王菩薩 八月 八月初一日 慈済真君 八月初一日 尹太和真人 八月初三日 北斗星君 八月初三日 九天司命灶君 八月初三日 九天朱恩師 八月初三日 姜相子牙千秋 八月初五日 雷聲普化天尊 八月初八日 瑤池蟠桃大会 八月初八日 八字娘娘 八月十五日 福徳正神 八月十五日 天然古仏 八月十五日 太陰星君 八月十五日 南宮孔恩師 八月十五日 臨水夫人林姑 八月十五日 南鯤鯓朱王爺 八月十八日 九天玄女娘娘 八月十八日 開台鄭国姓 八月廿二日 燃燈古仏 八月廿二日 広沢尊王 八月廿三日 桓侯張大帝 八月廿三日 邢府王爺 八月廿四日 南鯤鯓萬善爺 八月廿七日 至聖孔子先師 八月廿九日 中華聖母 九月 九月初一日 南斗星君 九月初一日 飛天大聖 九月初九日 斗母星君 九月初九日 九皇大帝 九月初九日 中壇元帥 九月初九日 天師北帝 九月初九日 臨水夫人李姑 九月初九日 天上聖母 九月十三日 孟婆尊神 九月十五日 極無老母娘 九月十五日 朱聖夫子 九月十五日 南鯤鯓呉王爺 九月十八日 倉頡先師 九月十八日 顕応祖師 九月十九日 観世音菩薩出家紀念 九月廿五日 三王独山国王 九月廿八日 五顕大帝 九月廿九日 薬師仏 十月 十月初五日 達摩祖師 十月初十日 水仙尊王 十月十二日 斉天大聖 十月十五日 下元官水大帝 十月十八日 地母至尊 十月廿二日 青山霊安尊王 十月廿三日 南天周倉将軍 十月廿五日 感天帝許真人 十月廿七日 紫微星君 十一月 十一月初四日 安南尊王 十一月十一日 太乙救苦天尊 十一月十五日 無極老母娘 十一月十七日 阿弥陀仏 十一月十九日 九蓮菩薩 十一月廿三日 張仙大帝 十一月廿七日 董公真仙 十二月 十二月初六日 普庵祖師 十二月初八日 張英済王 十二月初八日 林内済公禅師 十二月初八日 釈迦文仏 十二月十六日 福徳正神 十二月廿四日 送神 十二月廿五日 天神 十二月廿九日 華嚴菩薩 十二月廿九日 南斗北斗星