約 2,183,792 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8732.html
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第六話『東天王国第一王女』 「だったらあたしも魔法を使うわ。」 決闘を見守っていたルイズは我が耳を疑った… ミントがそう言った瞬間、握られていた二つのリングはその手を離れ その場でそのまま宙に浮くとミントの左手の掌を軸に不思議な事に高速で回転を始めた。 そしてその中心はあらゆる色の光が複雑に、又絶妙に混合された様な輝きが螺旋を描く様に蠢きながらミントの手に収束していく。 それを見てギーシュが、ルイズが、キュルケが、オスマンが…ミントの姿を見ていた誰もが共通した認識を抱く。 『あれは決して始祖の授けた系統魔法では無く全く異なる魔法だ。』…と そうして高速回転するデュアルハーロウを媒介にミントの手元の魔力の螺旋から光り輝く 『白い』魔力の弾丸がまるで弓矢を射る様にして連続して打ち出された。 白色の魔法タイプノーマル『バルカン』 ミントの魔法は元と成る各色の魔力に撃ち出す型を組み合わせて形作られる。 例えるならば弓とその番える矢をそれぞれ状況や目的によって切り替えるのだ。 今まさにミントがワルキューレに放った物はミントの扱う魔法の基礎の基礎、純粋な魔力の塊を弾丸にして射出しただけでである。 弾丸はゴーレムに衝突するとそのままその身をえぐり弾ける様に消滅した。 (貫通はしてないって事はほぼ青銅と相殺か…軽く撃ってこれってのはやっぱり異常ね…) ミントは崩れ落ちたワルキューレの残骸が動かなくなった事を確認し、やはり身体が軽いだけで無く魔法の威力まで上昇している事を確信していた。 どうやら今のでギーシュも混乱したらしく向かって来ていた6体のワルキューレも動きを止めている 「な…何だ…今の魔法は!?いや、それは魔法なのか?!」 ギーシュが我に帰ってワルキューレを散開させると、再びミントが魔法を放つ為魔力を集中させ始める。 魔力の螺旋の中心の輝きは今度は美しい『緑』 「さっき魔法って言ったじゃん。」 「おのれ、だがワルキューレはまだまだ健在だ。四方からの攻撃、今の魔法では対処出来まい!!」 ギーシュは冷静にさっきの魔法バルカンを思い起こし2体のワルキューレを自らの防御に回すと残りの4体のワルキューレを散開状態から一気に攻めへと転じさせた。 緑色の魔法タイプスーパー『インパルス』 四方から迫るワルキューレを十分に引き寄せ、引いた右手で魔法のトリガーを引く。 瞬間、魔力を帯びた風の刃がミントを中心に放射状に三度放たれた。 吹き抜けた風は圧倒的な切れ味を持って、迫り来るワルキューレ達の胴と足とを幾つにも切断し、その余波を持ってワルキューレを弾き飛ばすと周囲の野次馬の直前で霧散する。 「あんたさーわざわざ攻め手を宣言してどうすんのよ?」 その様に周囲の観客は信じられない物を見る様に一斉に沸き立つ。 「嘘!今あの子エアカッターを使ったわよ。」 キュルケもまた驚きながら隣に座ったままのタバサの肩を揺らして声をかけていた。 「似ているけどあれは違う…。」 風の優秀なメイジであるタバサは僅かに感じたミントの撃ち出した風の刃の違和感に戸惑いながらも分析を行う為ここでようやく視線を本から決闘の場へと移す事にした。 「ば、馬鹿な僕のワルキューレが…」 ミントの周りに転がる五体のワルキューレの残骸を見てギーシュは無意識に一歩後ずさる、最早ギーシュに余力は無い。 (あれだけの魔法、詠唱を行っていない様だったがどんなメイジも次の魔法を放つには僅かにでも時間が必要な筈。ならば…) ギーシュは残された2体の内1体に操作を集中させるとミントへと一気に接近させる。 それなりに冷静な分析を行っての咄嗟の判断。 悪くは無い、だが甘かった… 剣を振りかぶったワルキューレはいとも容易くミントのデュアルハーロウの殴打でその剣を何処かに弾き飛ばされると次いで繰り出された必殺の飛び蹴りで再び地面を転がされる事になる。 デュアルハーロウの中心で光が『赤く』煌めく… 赤色の魔法タイプワイド『バレット』 倒れたワルキューレはミントの追撃に放った地面で燃え上がる火柱に焼き尽くされ土へと還る… 「これでラスト!!」 そして間を置かずだめ押しとばかりにミントは叫ぶともう一発魔法を撃ち出す。 黄色の魔法タイプパワー『ボルト』 魔力の解放と耳をつんざく轟音と共にギーシュの直衛に付いていた最後のワルキューレの頭上に降り注いだ一発の強烈な落雷。 ミントの扱う魔法の中でも最大級の威力を持つ雷を一切の容赦なく放たれたのだ。 当然の如く最後のワルキューレも一瞬の内に焼き尽くされ崩れ落ちる。 (嘘…) ルイズはその光景を未だ信じられなかった。 自分の召喚した生意気な平民の少女が今目の前で魔法を行使しあの青銅のギーシュを圧倒しているのだ。 そしてミントの扱った魔法は正体不明な物と風、火、雷の三つの四種。 少なくとも雷の魔法は風のメイジの中でもスクウェアクラスで無くては扱えない筈、使用した魔法がインパルスとボルト、その二つだけであったならミントは実は風のスクウェアメイジだったと言う事で話は纏まるというのにますますルイズの頭は混乱していた。 「まだやる?」 「……あ…」 デュアルハーロウを構え魔力を集中させたままミントは絶句して目の前のワルキューレの残骸を見つめるギーシュに問いかける。 最早その場に居る誰が見てもギーシュの敗北は明らかだった。 「ま…参った。僕の負けだ…」 力なく膝を折ってそう宣言したギーシュに決着を認めた周囲の生徒達から歓声が起きる。 そうしてやっとデュアルハーロウを手放してミントはゆっくりとギーシュに歩み寄り、 その肩を優しく叩いた。 「さ、立ちなさい。あたしに魔法使わせたんだからあんた大したもんよ。ほら、立ってしゃんとしなさい!」 その健闘を讃える様なミントの優しい言葉にギーシュは顔を上げて促されるままに立ち上がった。 「あぁ、ありがとうミス・ミントこの決闘僕の完敗だよ。 そして先程までの君への暴言を全て撤回させて頂く。みんなこの決闘僕の負けだ!!」 いっそ清々しいまでの敗北にギーシュは吹っ切れた様に高らかに薔薇を掲げて自らの敗北を観衆の中で宣言した。 敗北を受け入れるのもまた決闘に敗れた貴族の誇り、そんなギーシュを表だって貶す人間はそこには居なかった。 そうしてここにヴェストリの広場の決闘は決着を迎えたのだが… ミントはそんなに甘くはなかった。 今の間にいつの間にか歩いてギーシュから10メイル程距離を取っていたミントが惜しみない拍手に包まれているギーシュに向かって突然大きな声で呼びかける。 「ギーシュ・ド・グラモン!歯を食いしばりなさいっ!!」 「えっ?」 何事かと静まり返る広場、振り返りミントを見ようとしたギーシュ、全速力の勢いを乗せて跳躍したミント… 次の瞬間ギーシュの視界に映ったのはやはりミントの靴の裏だった。 「ぶへぇぇぇっっ!!!!!」 鈍い音と共にワルキューレもかくやと言う程にボコボコになったギーシュがヴェストリの広場に転がる 「…な…何で…」 辛うじて訪ねた後静かに事切れたギーシュに再び歩み寄るミント 「決着は勝者が降参を認めた場合って決まりでしょ?あたしまだあんたの降参認めて無いじゃん。」 肩を窄めてそう平然と言ってのけるミントに周囲の生徒達の顔から血の気が引く… それは周りのルイズも同じだった。それはいくら何でもひどすぎる。 「ちょっと待ちなさーい!!」 ここで決闘が始まってから沈黙を守っていたルイズが必死の形相でミントに駆け寄りその胸ぐらを掴み上げる。 「いくら何でもやり過ぎよ!!この馬鹿!!」 「別に良いじゃない?こいつだって唯じゃ済まさないって言ってたんだからこれ位覚悟の上よ。」 「とっくに降参してたでしょうが~!!」 「ルールとしては問題なかったわ。」 ギャンギャン吠えるルイズに開き直りのミント二人の口論が続く中、ギーシュは友人達とモンモランシーに引きずられる様にして医務室へと運ばれていった。 ___学院長室 「勝ちおったのう。それもあっさりと…どう見る?ミスタ・コルベール。」 オールド・オスマンは再び遠見の鏡に布を被せて椅子に深く腰掛けるとコルベールに意見を求めた。 「あの見た事も無い魔法、彼女がかなりの実力をもったメイジであると言う事は覗えました…」 コルベールは頭を捻りながらミントの魔法を思い返す。 「うむ。しかしガンダールブはかつて武具を操ったと伝え聞く… 確かにあのリングの様な武器でゴーレムを打ち据えはしたが殆ど魔法で仕留めよった。 分からん事が多すぎるのぅ…これは近い内直接訪ねる事になるかのぅ?それにしても…」 「えぇ全く…」 『とんでもない少女じゃわい(ですな)。』 ___ルイズの部屋 決闘騒ぎの直ぐ後、ミントは強引にルイズの手によって部屋へと引きずり込まれると 周囲の反応などから覚悟はしていたがやはり質問攻めの憂き目に遭っていた。 ルイズとしては問いただしたい事は山の様にある。だが、先ずは確認しなければならないのはミントが何処かの貴族の娘であった場合の処遇だ。 これが他所の国の有力者の娘なら最悪の場合国際問題になってしまう。それはまずい。 「ミント、先ずは確認するけどあんた魔法が使えるって事はまさか貴族なの?」 なるべく平静を装いながらルイズはテーブルの向かいに座るミントに問いただす。 「あぁ魔法が使える=貴族のトリステインの感覚で言えばあたしは少し違うわね。」 ミントの返事にルイズは露骨に慎ましい胸をほっと撫で下ろす。 「なんだ…メイジだけど貴族じゃ無いなら私の使い魔で居て貰う「あたし王女だからね。」」 ルイズの言葉を遮りここに来て初めてミントははっきりとルイズに自分の身分を明かした。 「はぇっ?」 「あたしは魔法国家東天王国の第一王女だからそうね…やっぱり王族になるかしらね。ここもトリステイン王国って名前なら王族が統治してたりするんでしょ?」 「えっ?…えっ?王族?王女って…えっ?」 ミントの発言のありえなさに混乱しルイズは呆然となる。 「まぁあたしもトリステインなんて名前聞いた事も無かった事だし多分相当にここと東天王国は離れてるんだと思うのよね。 あ、それと一応あたし家出中の身で面倒な事になったら困るからあんまり王女だって言い触らさないでね。 ってルイズ、聞いてんの?」 「ええぇぇぇぇっっ~~~~~~~~~~!!!」 驚愕によるルイズの絶叫は唯々女子寮塔に響き渡った。 前ページ次ページデュープリズムゼロ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1396.html
学院長室でオスマンは、いつものように自分の秘書である、ロングビルにセクハラをしていると、コルベールが本を持ち、あわてて入ってくる。 「オールド・オスマン!」 「そんなにあわてて、どうしたのだね? ミスタ・コンペイトウ」 オスマンは自分の楽しみを邪魔され、不機嫌になりつつも、ただことで無い様子のコルベールに問いかける。 「コルベールです! それはともかくこれを見てください!」 コルベールは自分の名前を訂正すると、持ってきた本をオスマンに見せる。 「これは、『ブリミルの使い魔たち』・・・ずいぶんと古い本じゃのう」 「この本のこのページと、この先日召喚された使い魔に刻まれたルーンを見比べてください!」 コルベールは、そういいながらほんのページをめくりつつ、懐からバッツに刻まれたルーンの書かれた紙をオスマンに見せる。 「! これは! ミスタ・コルバール君このことは、誰かに?」 「いえ、言ってませんが・・・それよりも自分はコルベールです!」 「そうか・・・ミス・ロングビル、すまないが少し席を外してくれんかのぉ」 オスマンは先ほどまでのふざけた態度を改め、真剣な表情でそう言うと、ロングビルは会釈をし学院長室から出る。 「さて、ミスタ・コルベールこの記述とこのメモが正しいなら、この召喚された使い魔はガンダールヴと言う事になるが・・・」 「はい! 伝説が光臨したんですよ!」 「そう興奮する出ない。ところで、このルーンは誰の使い魔に刻まれたのかね?」 「はい、それはミス・ヴェリエールが召喚した楽師です」 「ふむ・・・しかし、その本の記述が間違っている可能性も・・・バタン! 「オールド・オスマン!」・・・今度はミスタ・ギターか一体何じゃ?」 オスマンが、本の方が間違っているのではと、言い終える前に、あわてた様子でギトーが入ってくる。 「大変です! ヴェストリの広場で生徒達が決闘を始めました! 早急に【眠りの鐘】の使用を!!」 ギトーの普段の冷静な姿はなく、自分の名前を訂正すらしないでオスマンに眠りの鐘の使用を申請する。 「はぁ、生徒達の小さな争いごときで秘宝を使うわけにはいかんよ。ミスタ・バター」 「それが! 決闘しているのはグラモン家の三男と先日ミス・ヴァリエールに召喚された楽師なんです! もし! もし! 彼に万が一のことがあったら、あの素晴らしい音楽が聴けなくなるんですよ!! それは、もうこのハルケギニア全体の損失ですよ!」 「のぅ、ミスタ・コルバーン、ミスタ・ガトーってこんなに熱いキャラだったかのぅ?」 「私はコルベールで彼はギトーです。・・・もっと冷酷な方だと思っていましたが、音楽に対してはこんなにも熱い方だったんですね・・・」 オスマンの質問にコルベールは、研究に熱中している自分もあんな感じなのかなぁと、思いつつも答え、途中であることに気づく。 「ってオールド・オスマン今決闘しているのは!」 「! うむ、丁度いい機会じゃな!」 「何が丁度いいんですか! (ゴン!) ・・・きゅう」 コルベールがオスマンに声をかけると、オスマンもコルベールが何を言いたいか察し、素早くうるさいギトーを気絶させると、 遠見の鏡を起動させヴェストリの広場の様子を映し出す。 すると、そこには数体のワルキューレを素手で粉砕するバッツの姿があった。 時は少し戻る・・・ 「諸君! 決闘だ!!」 ヴェストリの広場の中心でギーシュは唄うように宣言する。 周囲の生徒達も珍しいイベントとして、盛り上がってゆく。 そんな盛り上がりの中、ヴェストリの広場の入り口からバッツがやって来る。 その目は、いつものような陽気さは一切無く、歴戦の戦士の目であった。 しかし、学園の生徒達の多くは戦いを知らぬ者が多いため、その気配に注意するものは少ない。 注意を向けないものの一人であるギーシュは、自分の勝利を確信し、挑発をする。 「臆病者の楽師が、よくこれたね! まぁ今から謝れば許しやって「だまれ」・・・なに?」 「決闘だろ? だったら、さっさと始めようぜ? それとも貴族様は、実際には戦えない臆病者か?」 バッツは、ギーシュに逆に挑発し返すと、周りから笑い声が上がる。 「・・・! どうやら君は死にたいようだね。いいだろう! この『青銅のギーシュ』の力を見せてやる!」 ギーシュはそう宣言すると、呪文を詠唱し、薔薇のついた杖を振るう。 すると、杖についた薔薇の花びらが舞その花びらから、乙女を模した青銅のゴーレムが3体現れる。 「君の相手は、このワルキューレがするよ! おっと、魔法を使うのが反則とは言わないでくれよ? 貴族の決闘なんだ僕が魔法を使うのは当然だろ?」 「ああ、別に反則だとは思わないさ。むしろ全力で来てもらわないと、こっちも面白くないからな」 バッツはギーシュが作り出したワルキューレに恐れることなく、ただ余裕の表情で構える。 「ふん、強がりもそこまでだよ楽師君! やれ! ワルキューレ!」 ギーシュの命令によりワルキューレ達は一斉にバッツに襲い掛かる! 「ふっ!」 バッツはまず正面のワルキューレに対して己の拳を叩き付ける! グシャ! 普通であれば青銅製のゴーレムに拳を打ち付ければ、砕けるのは拳なのだが、彼はモンクを極めし者! 彼の拳は次元の狭間にて、てつきょじんすら砕いており、青銅で出来たゴーレムごとき敵ではなく粉砕する! しかし、襲い掛かって来たワルキューレは三体! 残りの二体がバッツをはさむ様に襲い掛かる。 「甘いッ!」 バッツは左側から襲い掛かって来るワルキューレをしらはどりで防ぎ、右からの攻撃には、彼の身に付けたマント、 【エルフのマント】がまるで意思を持ったかのように防ぐ! そして、体勢を崩したワルキューレ達にカウンターを決め粉砕する。 「で?」 バッツは粉砕したワルキューレを見ながらギーシュに問う。 「くっ、ま、まだだ、ワルキューレ!」 ギーシュは、再び呪文を唱えワルキューレを4体作り出す。 「もう、油断はない! 楽師君覚悟「その勝負待って!」・・・らう?」 ギーシュがワルキューレを作り終え、第2戦を始めようとした時、ルイズが剣を持ってやって来た! 「よかった、まだ始まってなかったようね。バッツ! この剣を使いなさい! ギーシュだって魔法を使うんだからこれくらいいいでしょ!」 ルイズはそう言うと、見るからに神々しい剣をバッツに渡す。 「ル、ルイズこの剣は?」 「貴方の道具袋に入ってた奴よ! 決闘に行くにしても武器くらい持ちなさいよ!」 「い、いやその剣は・・・」 「いいから! 主人である私が持ってきたんだから使いなさい! これは命令よ! ギーシュもいいでしょ!? そっちは魔法を使うんだから こっちが武器の一つや二つ持っても構わないでしょ!」 「いや、とてもかま「ギロ」・・・いえ、ナンデモアリマセン。剣ヲ使ッテ下サイ」 流石にギーシュも反対しようとするが、ルイズの視線に思わず許可してしまう。 一方その様子を見た、観客の心境 『サドだ! 素手で圧倒してたのにあんな立派な剣を渡すなんてルイズはサドだ!』 『やばいだろ? たかが青銅のゴーレム相手あんなすごい剣渡すなんて、ルイズはギーシュに死ねって言ってるのか!?』 と、全員ルイズのことはこれからは、ゼロのルイズではなくサドのルイズと心の中で呼ぶようになったとか・・・ 一方バッツも困っていた。実はルイズが持って来た剣の名は【エクスカリパー】彼のライバル(?)ギルガメッシュが 【エクスカリバー】と間違えて使った、まがい物の剣でその威力は誰がどんな相手に使ってもかすり傷しか付けられない剣である。 しかし、そんなことを知らないルイズが一か八かの望みをこの剣にかけて持ってきたのだ。 「その剣なまくらだから使えない」と、言ったら、彼女を深く傷つけてしまうため・・・ 「わかった、ルイズそこまでしてくれたんだ、勝って見せるさ」 と、言って彼はルイズから剣を受け取る。 「さて、勝負の再開と行くか」 そう言うとバッツは先ほどとは違い【まもり】の体制になる。 「くっ、行け! ワルキューレ!」 ギーシュは4体のワルキューレをけしかける。 バッツは先ほどのように、しらはどりとエルフのマントで数体の攻撃を避けるが、1体のワルキューレがその防御を掻い潜り攻撃を当てようとする! しかし、彼が着ている服はミラージュベスト! 1回の攻撃ならば分身によって防がれる! そして数体に対しお返しとばかりに彼の剣が振るわれるが・・・ バッツが切りつけたワルキューレ達は先ほどのバッツの拳違い、かすり傷しか付けられない。 「やっぱ効かないか・・・なんか剣を持ったときから力がみなぎるけど、この剣じゃなぁ。なんかギルガメッシュの気持ちがわかったかも・・・」 バッツはその結果に誰にも聞かれないように愚痴る。 「へ? ・・・えーっと、ふっ、素晴らしい剣を使っても使い手が下手ならば、意味が無いのだよ! 楽師君!」 ギーシュは自分が作ったワルキューレの強度は先ほどと対して変わらないのに何故か彼の剣戟を耐えたことに疑問を覚えつつも 自分が有利になったことに気を良くし、余裕を見せる。 「果てさて、どうしたもんだか・・・」 バッツはそう呟きながら再び守りの体制に入る。 そして、しばらくの間ワルキューレの攻撃を防ぎながらカウンターを決める攻防が続くが、ワルキューレには少しづつ傷がつくのに対し、バッツはワルキューレの攻撃を 避けたり、時には受け止め、ダメージそのものはないが、戦いを知らぬ者から見ると四体のワルキューレにいい様にやられてる様にしか見えない。 「バッツ! もういいわよ! 諦めて降参しなさい!」 戦いを知らぬ者の一人であるルイズは、バッツが良い様にやられるのを見てられないと止めようとする。 しかし、バッツは余裕の表情で「大丈夫さ」と、言いワルキューレの攻撃を防ぐ。 「そろそろ、反撃と行きますか!」 バッツはワルキューレの攻撃を防いだ後、ワルツを踊り始める。 彼の踊りを受けたワルキューレは魔力を奪われ、ただの青銅の塊になる。 残りのワルキューレ達もバッツを襲うものの今まで防がれてきた攻撃がバッツに効くはずも無く、 彼がワルツを踊ると魔力を、ジルバを踊ると体力を奪われ崩壊してゆき、やがて全てのワルキューレがその活動を停止する。 ・・・最もタンゴや剣の舞も踊っていたが、効果が無かったので気にしないことにする。 「さて、まだワルキューレを出すかい?」 剣をギーシュに向けバッツがそう聞くと、 「いや、もう僕の精神力ではワルキューレは作れないし、この状況下で逆転する手はない。・・・悔しいが僕の負けだ。そして君の勝ちだ楽師君」 ギーシュはそういうと杖を落とし、自らの敗北を認める。 「じゃあ、後はルイズとさっきの二人に謝罪をしっかりするんだな。後、俺は楽師じゃなくて冒険者だ」 バッツはそう言うと、ルイズに「剣、持ってきてくれてありがとな」と声をかけた後、ヴェストリの広場から出て行く。 残された観客達は平民の青年がメイジの少年を圧倒した事実に驚きを感じながらも、剣を持ってからのギーシュの逆転そして、 そこからさらに逆転するさまはまるで演劇の様であり、観客は興奮し拍手を送る。 一方この決闘の一部始終を見ていたオスマン達は、 「楽師が勝ちましたね・・・」 「うむ・・・」 バッツの勝利に驚きを憶えたがそれ以上に、 「しかもドットとはいえ彼のゴーレムを素手で簡単に砕きましたね」 「うむ、じゃが解せないのは、逆にあの剣を持ったとたん、強度は変わっとらんゴーレムに傷を付けられないでいたこと・・・」 「そして、最後に彼のゴーレムを破壊したあの踊り・・・」 「ただ、わし等に言える事は・・・」 二人はコクンと頷き合い声そろえ、 『彼はガンダールヴで無いと言うこと!』 そしてしばらくの沈黙の後、 「ですね。数多くの文献には、ガンダールヴは多くの武器を使いこなしたと書かれてます。しかし、彼はあの様な素晴らしい剣を使いこなしていない!」 「うむ、ミスタ・コルベールお主にはこの書物の他にもブミリルの使い魔のルーンについて調べてもらう」 「はい!」 そのやり取りを終えコルベールは再び調べ物をするため、書物室へ向かう、一人残されたオスマンは、 「彼は一体何者なんじゃ・・・」 一人そう呟くのであった。 なお、実はギトーもいたのだが、未だに気絶しており彼が気がついたのはオスマンが学院長室を出た後だとか・・・ 生徒達のルイズ、ギーシュへの評価が変わりました。 ドット~ライン(やや実力は低い)の生徒の場合 ルイズ ゼロのルイズ→サドのルイズ ギーシュ ただのドットのメイジ→本気を出せば、素晴らしい剣の攻撃を耐えられるゴーレムを作れる見所のあるドットメイジ ライン以上の生徒場合 ルイズ ゼロのルイズ→サドのルイズ ギーシュ →特に変わらず ついでに、オスマンとコルベールの評価 ルイズ いつかは大成すると思う、がんばりやのメイジ→よくわからない使い魔を召喚したメイジ ギーシュ 生徒の一人→やや評価ダウン バッツ ルイズが召喚した楽師→ガンダールヴ以外のブリミルの使い魔のどれかのルーンが刻まれた旅芸人
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2491.html
前ページ次ページゼロと聖石 ギーシュは怯えていた。 目の前のゼロに、先ほどまで格下だと疑わなかった存在に。 ルイズはしらけていた。 試したいことの半分も消化しないうちにギーシュが杖を手放したから。 杖を突きつける者と突きつけられる者の彼我が逆転した瞬間だった。 ギーシュが去った直後、私は部屋に駆け込む。 装飾された儀式用のきらびやかな杖、ヴァリエール家の家紋を象った杖を取り出す。 アルテマの知識が教えてくれた大切な事項。 ―――魔法とは杖によって発動するのではなく、 武器や大気に篭った魔力を糧として自身を媒介にして放つもの――― その観点から引っ張り出したのがこの杖だ。 どこかの霊木に水のメイジが精霊からもらった水で磨き、土のメイジが加工した銀を聖水で加護をした特注品。 そりゃもう魔力ならいくらでも篭っている。 ついでにマントも黒に赤い裏地の物を羽織る。 よし、これで後方防御も40%プラス。 魔法も20%防げる。 制服とバレッタでHPもMPもバランスよく、状態異常も無効。 ―――いけない、また変な思考が。 装備品を整え、ヴェストリの広場へ。 この姿を見た生徒達は後にこう語った。 「ゼロがゼロじゃなくなった瞬間」と。 「逃げずに来たのは誉めておこうか、『ゼロ』のルイズ」 「おあいにく様、逃げる理由が無いもの。ギーシュ・ド・グラモン」 無粋に無粋で返したところで無粋の極みだ。 「もっとも、あなたは地べたを這い蹲る運命なのだけれどね」 こちらはせめて、小粋に返そうではないか。 「こちらは武器として魔法を使わせてもらうよ、まぁ『ゼロ』は『ゼロ』なりに逃げ惑ってくれたまえ」 そう言ってギーシュがワルキューレを召喚する。 その数は1体、これで十分だと言わんばかりだ。 呼び出された瞬間にこちらに駆け出してくるワルキューレ。 その拳が私の眼前に迫ったとき、一つの魔法を発動させた。 空振るワルキューレの拳。 次の瞬間にはワルキューレの真後ろに立っていた。 「甘い、そして遅いわよ」 ワルキューレが振り向きざまに裏拳を放つ。 その攻撃もかすることなく私はワルキューレの真横に。 矢継ぎ早に繰り出される攻撃を右に左に後ろにあるいは正面に『跳んで』回避する。 ギーシュには悪夢のような光景だった。 何しろルイズが消えたと思ったら次の瞬間には別な場所にいる。 しかも、その距離がどんどんワルキューレに対して遠くなっているのである。 いつこっちに現れてもおかしくない、そう思って二体目のワルキューレを防衛にまわすのはまともな判断だった。 ルイズ以外の相手には。 ギーシュがワルキューレの2体目を出したのを確認。 こちらはテレポの実験を終了する。 距離が離れると失敗するという説明だったが、今の状態なら100%跳べる。 ある程度ギーシュに近づいた瞬間、詠唱を開始。 使う魔法は三属性。 まずは、目の前の防衛用に対して目標をセット。 追いかけてくるワルキューレに対して思いっきり跳んで距離をとる。 「岩砕き、骸崩す、地に潜む者たち。集いて赤き炎となれ! ファイア!」 跳び終わった瞬間に詠唱終了。 突然現れた炎にワルキューレはなすすべなく熔かされる。 そのことに驚きながらもギーシュは防衛に1体、攻撃にもう1体を追加。 これで3体。最大数は7だったはず。 向かってくる2体に狙いを定め、詠唱。 「闇に生まれし精霊の吐息の、凍てつく風の刃に散れ! ブリザド!」 突然出現した氷塊がワルキューレ2体を砕く。 観客がどよめくが、気にしない。 テレポで徐々に距離を詰める。 ギーシュも近づけさせなければいいという精神で作り出せる限界数、7体のワルキューレを作成する。 そこまで密集されるとやりたくなるのが人の性である。 足を止めてワルキューレの一番前にいるやつに狙いをセット。 さすがにあのアルテマは死ぬだろう。 というわけで、 「虚栄の闇を払い、真実なる姿現せ。あるがままに! アルテマ!」 若干威力を抑えたアルテマを放つ。 威力は失敗魔法と同じくらい。 それだけあれば十分だ。 一撃で守りを固めていたワルキューレが吹き飛び、粉々になる。 その爆煙が晴れる前にテレポでギーシュの後ろへ跳び、足払い。 さらに正面に跳んで杖を突きつける。 爆煙が晴れる。 彼我関係が覆され、地面に這い蹲る形のギーシュに、杖を首に向けるルイズ。 ギーシュの目は恐怖に怯えている。 その恐怖で杖を手放している。 誰かがギーシュの手元に目が行く前に詠唱を終了させる。 「残念ね、降参してくれればこんな目にあわずにすんだのに」 「ま、まい「もう遅い。まばゆき光彩を刃となして地を引き裂かん! サンダー!」 ギーシュにどこからか落ちてきた雷が着弾。 全身をこんがりとさせてギーシュは意識を失った。 さすがにやりすぎを反省し、詠唱。 「清らかなる生命の風よ、失いし力とならん! ケアル!」 ギーシュを緑色の光が包み、雷で焼け爛れた皮膚が再生する。 相変わらず気絶したままだったが、これなら問題は無いだろう。 「それじゃあね、ギーシュ・ド・グラモン。今度はもっと腕を磨いてきなさい」 そのままギーシュに背を向けてヴェストリの広場を後にした。 遠見の鏡からオスマンとコルベールが決闘の様子を眺めていた。 「アレが、ヴァリエールが契約した聖石の力…」 「多分、あれはほんの一部分に過ぎんな。あの悪魔には程遠い」 オスマンが遠見の鏡の発動を止め、空をにらむ。 「わし等も、覚悟せんといかんの。場合によっては殺さねばいかん」 「彼女を、ですか?」 その言葉にオスマンは答えず、緊迫した空気だけが流れていた。 前ページ次ページゼロと聖石
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/23320.html
ヴァルキリー(ヴぁるきりー) 登場作品 + 目次 ゼスティリア 関連リンク関連種ゼスティリア 表記ゆれ ネタ ゼスティリア 種族 妖魔・有翼 備考 - Lv. 85 HP 46534 物攻 2811 物防 655 術攻 2093 術防 802 重量 4 集中 4443 のけぞり値 -85% 確率効果 ×3.88 技回避 9.6 術回避 11.7 経験値 7425 ガルド 43560 落とすアイテム フォルブランニル 出現場所 アリーシャアフターエピソード:エレイン遺跡ボス 属性タイプ 激減:風弱点:火 特殊能力 HPが残り70%以上の場合は仰け反らない 強化リンク - (※基準はNormal 落とすものは最大値) 行動内容 槍による突きで目の前の相手を攻撃。 スクリュードライバー / 錐揉み回転しながらの突進で前方の相手を攻撃する技。 ウィンドランス / 正面へ風の槍を発射して攻撃する、風属性の天響術。 総評 デビルの上位種。光の槍を持った女天使型憑魔。 アリーシャアフターエピソードにて、ルフと共にエレイン遺跡のボスとして出現。 ▲ 関連リンク 同名の称号 関連種 ゼスティリア デビル ガーゴイル サキュバス ナイトメア エンジェル 表記ゆれ ヴァルキュリア ワルキューレ ▲ ネタ ヴァルキリー(英:valkyrie)とは、「ワルキューレ」の英語表記の事。 ▲
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/4713.html
Phase 1,2,3 強化クエスト ブリュンヒルデ AP23 カルデアゲート:強化クエスト 推奨Lv.90 絆P 915 EXP 38,190 QP 9,400 報酬 -- 全3回 弓3狂4 1/3 霜の巨人Lv32(狂) HP19,634 霜の巨人Lv28(狂) HP17,168 ワルキューレLv32(弓) HP27,636 2/3 ワルキューレLv32(弓) HP48,061 霜の巨人Lv34(狂) HP39,359 ワルキューレLv35(弓) HP50,338 3/3 火の巨人Lv40(狂) HP150,129 ドロップ 巨人の指輪 備考 強化クエスト ブリュンヒルデ AP23 カルデアゲート:強化クエスト 推奨Lv.90 絆P 915 EXP 38,190 QP 9,400 報酬 -- 全3回 弓4狂3 1/3 ワルキューレLv36(弓) HP20,705 ワルキューレLv32(弓) HP18,424 山の巨人Lv31(狂) HP28,999 2/3 ワルキューレLv38(弓) HP43,691 山の巨人Lv32(狂) HP54,409 山の巨人Lv33(狂) HP56,093 3/3 カラミティ・ジェーンLv85(弓) HP177,606 ドロップ 弓のモニュメント 備考 強化クエスト ブリュンヒルデ AP23 カルデアゲート:強化クエスト 推奨Lv.90 絆P 915 EXP 38,190 QP 9,400 報酬 聖晶石 x2 / スキル2強化 全2回 弓1狂4 1/2 山の巨人Lv46(狂) HP52,102 霜の巨人Lv51(狂) HP27,717 山の巨人Lv42(狂) HP47,612 2/2 火の巨人Lv45(狂) HP119,924 ナポレオンLv73(弓) HP202,593 ドロップ 弓のモニュメント、巨人の指輪 備考
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/755.html
9 泣く少女、笑う男 ルイズにはわからないことが多すぎる。使い魔の氏素性もそうだし、何を考えてるかなんて一つもわからない。今なんて言ったのかもそうだし、大体なんだって決闘を受けたのか。わからないことが多すぎる。なんで笑っていられるの?そんなにボロボロなのに。 なんだか嫌な気分だ。今の状況についていけないからではない。もっと直接的な何かが原因だ。使い魔を見る。 組んだ腕に顔をうずめるようにしている。着ているボロ布の重さがなくなったかのように、風に大きくなびいている。 使い魔を中心に、青黒い波動が発せられているようだ。違う。中心は…移動している。なにか悪いものが、目に見えない悪いものがいる。 ルイズの方へ近づいてくる。冷や汗が流れる。血が濁っていくような感覚。 ある瞬間、楽になる。何故だろう。切っ先を逸らされたような安堵感。 背後から耳障りな音が聞こえる。金属の軋む音だ。振り返る。ギーシュの錬金したゴーレムの一体、ワルキューレがボコボコにへこんでゆく。 ルイズは驚いてそれを見る。使い魔の攻撃か?さっきから薄ら笑いを浮かべている私の使い魔が、何かしたのか? ワルキューレは全身を金槌で殴られたかのように、ボロボロになった。助けを求めるようにギーシュを見る。ふらつきながら歩いていく。 突然のことにギーシュも驚いているようだ。他のゴーレムに指示を出すことも忘れ、近づくワルキューレを見つづける。 なんとか、といった足取りでギーシュの所にたどり着く。崩れ落ちる。片膝を地に付き、手を差し出す。縋りつくかのように。最後の力を振り絞るかのように。 わかることが一つ増えた。このゴーレムらしからぬ人間臭い動作。さっきの赤土人形と同じ奴が操っている。それが私の使い魔なのかは…わからない。けど、多分そうだ。 ギーシュは差し出された手を握り締める。薔薇を持ってないほうの手で。ワルキューレの顔が歪む。ギーシュの左手が握りつぶされる。突然の出来事に、声にならない悲鳴を上げるギーシュ。 ギーシュは手を押さえる。その場にうずくまる。かぼそい呻き声。見上げたとき、ワルキューレは立ち上がっていた。腰に手をやり、前傾姿勢で主人を見下ろす。なんのダメージも負っていないように見えた。 顔の一部に亀裂が横に入った。メリメリと耳まで裂けていく。ぶらりと外れかけたそれは下顎か。口の中には針のように鋭い歯が、乱雑に生えている。金属的だが凛とした、澄んだ声が言う。 「飼い犬に手を潰されるってのはどんな気分だァーッ!?」 ギャハハと笑う。見た目と口調が全く合っていない。というか、喋っている時点でおかしい。やはり操られている。 ギーシュは震える右手で薔薇を振り、残ったゴーレムに命令を下す。無傷のワルキューレは目標を使い魔から同属へ。操られたワルキューレは後ろをチラリと見る。力を込めて屈む。二体が迫る。奇怪な叫びをあげながら後ろに向かって飛ぶ。手足を伸ばす。 三体がのゴーレムが、混然となって地面に転がる。一体が素早く起き上がる。他の二体の首を蹴る。ギビン、音を立て首は千切れる。山なりに観衆に向かって飛んでゆく。首を失ったワルキューレは動かなくなる。生徒達の間でちょっとした混乱が起きた。 ギーシュは立ち上がる。目に涙を浮かべながら。傷だらけのワルキューレがそちらを向く。両手両足を大きく振って走る。ギーシュは痛みをこらえてルーンを唱える。花びらが散り、更なるゴーレムが―― 「バァ~~カッ!!そんな『痛くて痛くて息をするにも一苦労です』みたいな面で錬金できるかァ~~ッ!」 出る前に蹴り倒される。鼻血と砂煙を上げて地面を転がるギーシュ。ルイズは仰向けのその姿に憐憫を覚える。 だが、ワルキューレには――その操者には?――そんな感情はないらしい。再び大股で近づき、そのまま倒れこむ。青銅の兜を着けた青銅の頭がみぞおちにめり込む。 グウ。蛙のような声をあげ、昼食をもどすギーシュ。吐瀉物を浴びながら高笑いするワルキューレ。酸い臭いが辺りに漂う。 ワルキューレは抱きかかえるようにしてギーシュを立たせる。そのままひっくり返し、頭から落とす。くぐもった悲鳴が聞こえる。胸を引っ掴み、引き上げる。顔を見つめて下品に笑う。金髪が血に染まってゆく。 地面に投げ捨て、再び仰向けに。両膝に飛び乗る。もちろん折れる 。ギーシュは今日何度目かの悲鳴を――最初の悲鳴から五分もたっていないのだが――上げる。 裏返す。肩を踏み、手を引っ張り上げる。鈍く硬い音がして外れる。反対側も同じように外す。 足を持ち、引っ張り上げる。くるりとワルキューレ自身が向きを変え、ワルキューレのカカトをギーシュは至近距離で見つめることになる。ワルキューレは全身をしならせる。 ギーシュを背中から、地面に叩きつける。ギーシュは胃液の残りと血を少し吐く。薔薇はまだ手放していない。 意識の朦朧としたギーシュの顎をつま先で押し、顔を反らせる。首筋がむき出しになる。ワルキューレは笑いながら足を突き出す。膝を折り曲げ、ふくらはぎを腿につける。そのまま体重を掛け、脛を首に落とそうとした所で動きが止まる。 「フギィ!」 ワルキューレが叫ぶ。力が抜けていくように見える。 ギーシュが錬金をしたらしい。一片の薔薇の花びらが舞い落ちる。 低く濁った笑い声が聞こえる。あわてて振り返る。足を引きずって、使い魔が歩いてくる。ルイズを通り越して、横たわるギーシュに向かって。 ギーシュは顔にボンヤリとした表情を浮かべていた。全て終わったと思っていた。突然、衝撃がギーシュを襲う。胸板に太い足が乗せられている。肺から空気が強制的に排出される。 ルイズは止めに入ろうと二人の側による。 「負けたことを認めるか」 使い魔が言う。コクコクとうなずくギーシュ。 「要求がある。飲むか」 うなずくギーシュ。顔色は青くなりつつある。 「証明しろ。おまえの杖を折れ」 動きが止まる。使い魔は優しく言う。 「おれが折ってやろうか?」 首が横に勢いよく振られる。 ギーシュは己の薔薇を握り締める。手のひらに棘が刺さり、血がひとすじ、ふたすじ流れ出る。薔薇の造花が折れる。ひどく軽い音を立てて。 そのままギーシュが白目を剥く。肉体の損傷に精神が屈する。意識を失う。広場が沸き返る。 使い魔はきびすを返し、こちらに歩いてくる。もう笑ってはいない。その目は中庭の出口を見ている。ルイズは進行方向に立ちふさがる。 「……なにしたの」 漠然とした質問。期待した答えは返ってこない。 「決闘だ」 そう答えて使い魔は歩き出す。数歩で止まり、付け加える。 「一対一の」 再び歩き出す。今度は立ち止まらなかった。振り返りもしなかった。 ギーシュを生徒達が囲む。治療魔法で応急手当をする者がいる。レビテーションで運ぼうとするものがいる。 ルイズは自らの無力さを思う。死を前にして笑う使い魔を前に、私は何もできなかった。今もまた、何も出来ないでいる。 主人だけに見送られながら、使い魔は姿を消す。ルイズは涙を流していた。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/453.html
ヴェストリ広場は「風」と「火」の塔の間にある広場だったが、周囲を野次馬が取り囲んでいるあたりは 広場というよりもまるで野良試合のリングのようだった。 生徒達よりも優に頭一つは背の高いジョナサンは野次馬を掻き分けるようにして広場の中に歩み入る。 「ん?ワイン片手とは随分と余裕じゃないか、平民」 ギーシュは既に広場の奥に陣取っていた。 「それとも酔いで恐怖を少しでも誤魔化そうという魂胆かな?」 取り巻きがどっと笑う。 (思い出す…あの日、ディオと勝負した試合を…) ジョナサンの脳裏に、少年時代に経験したほろ苦い敗北の記憶がよぎる。 「まあいい。諸君、決闘だ!」 ギーシュの声に野次馬が一斉に沸き立つ。 (だが全てがあの時とは違う。場所は異世界、相手は魔法使い、) 「改めて名乗らせていただこう。僕は『青銅』のギーシュ・グラモン!」 (そして僕には皆から受け継いだ精神があるッ!) 「ジョナサン・ジョースター」 クゥゥゥゥゥ…コオォォォ… 広場に響く耳慣れぬ音に野次馬の歓声が不安そうなざわめきに変わる。 だが音の正体がジョナサンの呼吸音であると分かると、 「何のつもりだい?フーフー吹くならファンファーレでも吹いて貰いたいものだね」 ギーシュは手にしたバラの造花を構え、 「メイジと平民では力の差がありすぎる。君には一つアドバンテージをくれてやる。 このバラ、つまりメイジの命たるこの杖が僕の手から離れれば負けを認めてやろう」 短く口訣を結んでから軽く振る。 絹の花弁が一枚宙に飛び、音も無く地に落ちると、瞬く間に花弁は女性を模した青銅の甲冑へと姿を変える。 「ああそうだ、言い忘れていたな。僕はメイジだ。メイジらしく魔法でお相手するよ」 指揮棒のように造花を構え、 「青銅のゴーレム『ワルキューレ』が君の相手だ…文句はあるまいね?」 ジョナサンを指すと、甲冑は無造作に、しかし自然な動きでジョナサンへと歩み寄る。 しかしジョナサンはその動きを見ていない!構えてもいない! その目はグラスに注いだワインに向けられていたッ! グラスに注いだワイン、その水面には幾重にも波紋が浮かんでは消える。 (あの甲冑の『波紋』だけが探知できない…使い魔…いや、生物ではないのか?) 波紋探知機。 自分の発する波紋を使い生物の位置と種類を特定する、波紋法を利用した対生物専用のレーダー (むろんジョナサンはこのような単語を知らないが)であるが、波紋の「慣らし」で使ってみた結果に ジョナサンは目を奪われていた。 「おいおい、余所見していると危ないぞ?僕のワルキューレは手加減できないからね!」 得意気なギーシュの声にジョナサンが視線を上げると、既に目の前に迫った青銅の甲冑-ワルキューレは 鋲を打った青銅の拳を固め、素早く右フック。 「おおおッ!?」 ジョナサンは開いた左手をワルキューレの下腕に素早く当て、拳の軌道を逸らす。 次いでワルキューレは拳を逸らされた反動を生かして左フック。ジョナサンはこれに右膝を当てて受け止め、 「コォォォォーッ!」 呼吸で生まれる波紋を集め、 「ふるえるぞハート!」 束ね、 「燃え尽きるほどヒート!」 拳を受け止めた膝の一点から放出ッ! 「鋼を伝わる波紋!銀色波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)ッ!」 …したが、ジョナサンの波紋は丁度避雷針が雷を地面に逃がすかのように、 ワルキューレの青銅の腕を、胴体を、足をすり抜け、あっさりと散らされてしまう。 「うまくかわして一矢報いた、ってつもりかい?」 ギーシュは得意気な笑みを浮かべ、 「何をしたかは知らないが、その程度では僕のワルキューレに傷一つ付けられないよ!」 オーケストラの指揮者気取りで造花を振り、ワルキューレに再度攻撃を命じる。 (波紋が生物の体へ流れた感触が無い…) ジョナサンは右へ左へと闇雲に振り回されるワルキューレの拳から横飛びに離れ、 (やはり使い魔、いや生物ではない…ならばッ!) ワインを口に含み、 (ツェペリさん…あなたの技をお借りします) 波紋の呼吸ッ! 「波紋カッター!」 歯の隙間から噴き出したワインは極薄の回転ノコと化し、鋭い風切り音と共にワルキューレの青銅の身体へと 食い込み、まるで熱したナイフでバターを切るように切り込んでいく! 「あれ…魔法…なのか?」 「属性は何だ?水か?」 「まさか!あんな術聞いたこともありませんわ」 「それよりも一瞬光らなかった、あいつ?」 野次馬が口々に言い合う中、ジョナサンの放った波紋カッターがワルキューレの右腕を断ち落とすと、 「何で、何で、平民なのに、魔法が…」 やっとの事で人垣の前に陣取ったルイズと、 「な、な、何をした平民ッ!武器も無しに、僕のワルキューレをッ!」 御自慢のワルキューレを易々と傷物にされたギーシュは動揺をあらわにした。 しかし! 「…浅い!」 胴体へ食い込んだ所でカッターを形作る圧力が急速に失われ、無害なワインの雫へと戻り、飛び散った。 (やはり波紋の集中が甘いのか…) 「お、おのれェェェ!」 ギーシュはバラの造花で宙を薙ぎ、同時に6体、今度は様々な武器を手にしたワルキューレを練成、 都合7体のワルキューレで素早く円陣を組んでジョナサンを取り囲む。 「どうやら僕を本気にさせたようだな…全力で相手してやるッ!」 激昂するギーシュに対しジョナサンは平静さを崩す様子は無い。 (戦いの思考その1…敵の立場で考える) 呼吸を乱さず、波紋を練りつつ、左右を見回す。 (同士討ちの可能性があるのに僕を取り囲んだ…冷静さを欠いた判断だ) 突きつけられた武器を見定める。馬上槍が2、両手剣が2、片手剣が2、拳が1。 (冷静さを欠いているなら、当然全員を円陣の中央にいる僕に突っ込ませるはず) 「どうだ!君の魔法でもこれだけの数を同時に相手にできるかッ!」 総攻撃の命令を下すべくギーシュは造花を顔の横に、あたかも手にしているのが細剣で、 これでジョナサンの澄ました顔をえぐってやらんと言わんばかりに、構える。 「ギーシュ!まさか本当に殺す気ッ?!」 ルイズの怒声は既に悲鳴に近い。 (波紋カッターでは威力不足だった…だがこれならッ!) 波紋エネルギーを再度高めると、 (な、何だ?) ジョナサンは左手の甲に熱と光が生じたのを感じ、 (左手…?) その原因を調べようとわずかに視線を逸らせたその時、 「食らえぇッ!」 ギーシュは造花を突き出し、ワルキューレは命令のままに得物をジョナサンへと突き立てるッ! 最初は誰一人として何が起きたのか理解できなかった。 同士討ちにこそならなかったが、ワルキューレの武器の切っ先は互いに絡みあい、 その先にはザルのように穴だらけにされたジョナサンが…いなかった。 「上だァァッ!」 野次馬の一人が天を指す。 ジョナサンは一瞬の間に宙へ逃れていた!その高度およそ5メルテ! そして手にしたグラスは空っぽッ! 「パウッ!」 再度ジョナサンの口から超高圧のワインが撃ち出される! しかも今度は一点に絞り連続して射出ッ!波紋カッターならぬ波紋ジェット! 波紋ジェットの先端は波紋カッターのように圧力が失せずにワルキューレの青銅の胴体を貫通! そこでジョナサンが素早く首を振るとジェットも縦横無尽に振り回され、武器が絡み合って 身動きの取れないワルキューレを次々に切り刻み、広場の石畳をえぐり飛ばすッ! (ディオ…今度は君に礼を言わないとな…) 崩れ落ちるワルキューレの残骸を背に、 (これは君が僕を倒した技なんだから) ジョナサンは音も無く降り立った。 左手の紋章はゆっくり輝きを失い、また元の黒い線条へと戻った。 目の前の出来事を理解する数瞬の後、得意絶頂の極みにあったギーシュはようやく 自分が絶望のドン底に叩き落された事を悟った。 「うっ…うわあああぁッ!来るなッ!来るなあぁッ!」 ごく平静に歩み寄るジョナサンに対し、ギーシュは更に造花を振り上げ、 「く…?」 全身に奇妙な痺れを感じる。 「コ…ケ…」 動けない。声が出ない。呼吸もままならない。 (ま、まさかこいつ、僕に『麻痺』の魔法をッ…) 辛うじて動く目だけを動かして何が起きたかを確認すると、造花の先はジョナサンの手にした 空のグラスに突っ込まれていた。 ジョナサンの体はどことなく金色の光を発しているように見え、同じ光がグラスを伝い、造花を伝い、 ギーシュの全身をも包んでいる。 (こいつッ!もしかして!動けない僕をメッタ打ちにッ!) ギーシュは人生初めて「全身の血の気が引く」感覚とはどのような物かを知った。 (こ、降参するッ!僕の負け…) 「ケ…ヒ…」 (駄目だァァァ!こ、声が出ないィィィ!そ、それどころか…息がッ!呼吸が…できないッ!) 脂汗がどっと流れ出す。 (こいつッ…もしかして…このまま…僕を…) ジョナサンがゆっくりとグラスを引くと、バラの造花もギーシュの指から引き抜かれる。 造花が指から離れると金色の光が薄れ、直後に体の自由が戻ったギーシュが膝から崩れ落ちた。 激しく空気を貪るギーシュの目の前に造花入りのグラスが差し出され、 「杖を手放したな。君の負けだ」 ジョナサンの勝利宣言と共に野次馬が一斉にどよめいた。 「なぜ…あのまま…窒息するのを…待たなかった…?」 まだ息が荒いながらも立ち上がるギーシュ。 「いや…動けない僕をどうにでもできたはずだ… なのに…あれだけの魔力がありながら…なぜ僕を攻撃しないんだ?」 「確かに僕は決闘の申し出を受けたが、それはシエスタの誇りを守るためで、できれば君を傷つけたくはなかった。 あのワルキューレだって攻撃していいものかどうか、最初は迷ったぐらいだ。」 ちらりとワルキューレの残骸に目をやる。 「それに、あの技…あの時に初めて試したものだから、どれほどの威力があるか分からなかった。 間違って君やミス・ヴァリエール、それに他の皆を巻き込む訳には行かないから、 上空から攻撃してみたら正解だったよ…あの有様だ」 ワルキューレがいた地面は波紋ジェットの余波で深い溝が幾重にも刻まれ、石畳はおろかその下の土壌までが ぱっくりと口を開けていた。 「あと勝負とはいえ、君のワルキューレを7体も壊してしまった。許してほしい」 「ふっ…はっはっは!」 突然天を仰いで笑い出すギーシュ。 「おいおい、あのワルキューレは僕が『錬金』で作ったゴーレムだよ!魔力さえあれば幾らでも作れるさ!」 笑い終え、2メルテ近いジョナサンを見上げるギーシュの顔には元の自信が戻っていた。 「とはいえ正直魔力は今ので底を尽いたし、さっき僕が言ったアドバンテージに従えば僕の負けだ。 ルールは遵守する。さもなくば決闘そのものを侮辱することになる… 違うか平民、いや、ジョナサン・ジョースター?」 「その通りだ」 グラスからバラの造花を抜き取るギーシュ。今度はビリッと来なかったのでほっとした様子を見せる。 「だがそれでは僕の気が済まない。せめて勝者の望みを一つ聞かせては貰えないか? さあ、ジョナサン・ジョースター、君の望みを言ってくれ。これは僕自身の誇りの問題だ」 「シエスタと、あの二人の女生徒に謝って欲しい」 ぽかん、と呆けた顔に変わるギーシュに反し、 「あと、友人は僕をジョジョと呼んでいる」 ジョナサンの顔はごく真剣なままだった。
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/8796.html
戦場の吸血鬼ヴァルキューレ SR 火/闇 コスト7 +6000 ジオ・ヴァンパイア ■ブラッディ・スレイブ7―このクリーチャーがコスト7以下の光またはサイキック・クリーチャー以外のクリーチャーとバトルして勝った時、そのクリーチャーを自分のバトルゾーンに、タップして置いてもよい。そうした場合、そのクリーチャーの種族をアンデッドに変更し、次の自分のターンの終わりに、そのクリーチャーを相手の墓地に置く。そのクリーチャーにクロスギアをクロスすることはできず、バトルゾーンを離れるときは相手のバトルゾーンに戻してから指定した場所に移す。 ■このクリーチャーの効果でバトルゾーンに出たクリーチャーはアンタップされ、さらにスピードアタッカーを得る。 ■このクリーチャーの効果でクリーチャーがバトルバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー全てのパワーは+1000される。 ■このクリーチャーはタップされていないクリーチャーを攻撃できる。 (F)お行きなさい、我が忠実なる僕達よ。 作者:プッチ 評価 実際暴れられたらかなり怖いです;;パワーが低いのが唯一の救いだけど、ディアボロスZとかがいたらもうやられ放題。相手は叫ぶでしょう。「俺のクリーチャーを返してくれー!」← -- ペケ (2011-01-02 23 40 36) 無限掌したらエラいことになりますねww 勝負が決まりそうです -- 紅鬼 (2011-01-03 14 15 29) 名前 コメント 今日 - 昨日 - -
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1313.html
1 【種別】 人名(仮) 【初出】 SS二巻 【解説】 本編開始前の2月頃にロンドンに出没していた、ジーンズ切り裂き魔。 銀に近い髪の、スラリとした神裂と同世代の女性。 鋼の胸当てに、肘の上辺りまである手袋、両足には太股まである長いブーツ…… つまるところ伝説のビキニアーマーを身に纏い、何故だか共に白と黒の牛柄である。 「ヴァルキリーは純粋な非人間ではなく、主神オーディンに力を与えられた『人間』である」 「ヴァルキリーは男性を接待して虜にし、忠実な戦士へと『教育』する役割を持つ」という学派の魔術理論のもと、 色香を使い、優れた部下を増やし、単身で魔術結社級の力を得る事を目指した。 そのためのヴァルキリー化手段として「エロい鎧の踊り子さん」という結論に到達、恥を偲んでまで人間を捨てた(自称)。 実際天然物には及ばずとも、神裂と打ち合いが出来る程度には強いらしい。 ヴァルキリーの神話にちなんで、 9体の分身を使って虜にした男性を操る魔術、『九人祝い(ナインサポート)』を使う。 接待の得意分野は羞恥プレイ(攻め)だとか。 【口調】 「~につき」「~の事」を多用する。 例)「その殿方が興奮するのも無理なき事。 何故ならば、それこそがこのヴァルキリーに込められた存在意義である事につき」 2 【種別】 人種・魔術理論 【元ネタ】 Wikipedia - ワルキューレ 【初出】 SS2巻 【解説】 ワルキューレを参照。
https://w.atwiki.jp/msl-wiki/pages/190.html
シグルーン(光) スターモンリーグ考察 ジュエル考察 似たスキルの組み合わせを持つスターモン ストーリーワルキューレ グランドワルキューレ シグルーン シグルーン(光) シグルーン レアリティ:☆5 アイコン 属性 ステータス レベル50(60) 入手方法 孵化光の契約ワルキューレ→グランドワルキューレ→シグルーン バトルタイプ 系 HP () ノーマルスキル エーテルストライク 攻撃力 () アクティブスキル ヴァルハラの呼び声(全体攻撃) 防御力 () スーパースキル なし 回復力 () 亜種スキル ファイティングスピリット(40~45%:限定無し) ブティック 休暇コレクション スキル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 スキル名(☆3) %.ターン スキル名(☆5) %.ターン スターモンリーグ考察 通常リーグ 特別リーグ(攻撃側:リーダーSP最大、防衛側:隠しSP最大) チャンピオンリーグ 相性のいいスターモン スターモン名(属性) 対策 スターモン名(属性) ジュエル考察 似たスキルの組み合わせを持つスターモン ストーリー ワルキューレ きらびやかな輝きを放つワルキューレ。巨大な敵も一撃で倒すことができる。”女王”と呼ばれることには大きな重圧を感じている。歌うことが大好きで、いつの日か戦闘力ではなく、歌声で人々に認められたいと思っている。 グランドワルキューレ 強い戦士を探し求める旅に、いまだ確かな見通しは得られていない。襲いくる敵を顔色ひとつ変えずに粉砕しつつ、彼女は単調な毎日をやり過ごす。そんなある日、使命を果たすために足を引きずって歩いていると、2人の旅人がスターモンリーグの開会式で歌う歌手のオーディションについて話しているのが耳に入った。途端に彼女の顔が輝いた。オーディションも「戦いの一種」とつぶやくと、彼女はラパーンに向かった。 シグルーン 最初は見るだけのつもりだった。だが、あれよあれよと言う間に、気づけば参加申込みをしていた。大都市で注目を浴びるのを避けようと、彼女は分厚い鎧を脱いだ。途端に緊張と不安で体が震えてくる。ぼうっとしているうちに、いつのまにか順番が来て舞台に呼び出されていた。照明を浴び、自分を見つめる数百人の観客を前にして気が遠くなりそうだったが、彼女の歌声が流れはじめた瞬間、ラテシア最高のアイドル歌手伝説が幕を開けた。