約 2,473,990 件
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/121.html
2011年4月30日 大きな地図で見る 最近、日本で北欧ミステリが注目を集めている。その一番の要因としては、スウェーデンの作家であるスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』(1~3、各上下巻、早川書房)が2008年末から2009年にかけて日本のミステリ界を席巻したことが挙げられるだろう。『ミステリマガジン』2010年11月号では北欧ミステリの特集が組まれ、今年に入って以降も、4月にハヤカワ・ポケット・ミステリからスウェーデンの作家ヨハン・テオリンの『黄昏に眠る秋』が出て話題になっているのみならず、5月にはノルウェーの作家カリン・フォッスムの『湖のほとりで』の刊行が予定されており、また年内にはアイスランドの作家アーナルデュル・インドリダソンの長編2作品の東京創元社からの刊行も予定されている(※2012年に延期)。 このページでは、逆に北欧では日本のミステリがどれほど読まれているのかを知るため、国際交流基金が作成している「日本文学翻訳書誌検索」を基礎資料として、それに独自に調査した分を加え、北欧諸言語に翻訳された日本のミステリをまとめている。なお、国際連合の区分では、バルト海を挟んでスウェーデン・フィンランドの対岸にあるバルト三国、すなわちエストニア、ラトビア、リトアニアも北欧5カ国とともに「北ヨーロッパ」に分類しており、また言語系統的にも北欧5カ国の一部とバルト三国の一部は関係があるため、このページではバルト三国での翻訳状況も一緒に扱うことにする。 北欧およびバルト三国の言語について 北欧に「ガラスの鍵賞」というミステリの賞がある。これは、北欧5カ国、すなわち、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドの5カ国で1年間に発表されたミステリの中で、最優秀ミステリを決定しこれを表彰する賞である。この5カ国ではどの国でも国名に「 - 語」を付けた言語が使われていて、つまりこの賞は言語の壁を越え、5つの異なる言語で書かれたミステリから最優秀作を選ぶという、非常に手間のかかっていそうな賞なのである。 『ミステリマガジン』2009年10月号でミステリ評論家の松坂健氏は、「仮にアジアでこのようなミステリ大賞をつくって、日本、韓国、台湾、中国などとミステリ作品を競わせることができるだろうかと考えると、難しいだろうなあと思う」と述べているが、これは確かにそうだろう。北欧5カ国でこのような賞が可能になっているのは、その言語の近さによるものだと思われる。北欧5カ国の言語は、まったく言語系統の異なるフィンランド語を除けば、どの言語も北方ゲルマン語群(英語やドイツ語の親戚)に属し、「知識人であればどの北欧語も読めるというほど互いに似通っている」のである。なかでもノルウェー語話者は、特に訓練をしなくても、「スウェーデン人とデンマーク人の間では両者の仲介が出来、アイスランド人の発言の通訳が出来る」のだという。また、唯一系統の異なる言語を使用しているフィンランドでも、フィンランド語とともにスウェーデン語が公用語となっており、国民の94%を占めるフィンランド語母語話者の中にはスウェーデン語を理解できる人も多いという。東アジアの日本、韓国、台湾、中国は同じ漢字文化圏に属するとはいえ、言語は日本語・韓国語・中国語でまったく異なっており、翻訳の手間だけを考えても、北欧の「ガラスの鍵賞」と同じような賞の実現は難しいと言わざるを得ないだろう。 北欧5カ国の言語の中で唯一系統の異なるフィンランド語は、バルト三国のうちのエストニアの公用語であるエストニア語と非常に近い関係にある言語で、「相互理解も困難ではない」という。ただし、バルト三国の言語の中でフィンランド語に近い関係にあるのはエストニア語だけで、ラトビア語とリトアニア語は、北欧5カ国の言語やエストニア語とは異なる別系統の言語である。(言語に関する引用箇所は『世界のことば』(朝日選書、1991年)より) Index アイスランド (Iceland)桐野夏生 (Natsuo Kirino) ノルウェー (Norway)桐野夏生 (Natsuo Kirino) 高見広春 (Koushun Takami) 戸川昌子 (Masako Togawa) スウェーデン (Sweden)桐野夏生 (Natsuo Kirino) 戸川昌子 (Masako Togawa) デンマーク (Denmark)桐野夏生 (Natsuo Kirino) 鈴木光司 (Koji Suzuki) 戸川昌子 (Masako Togawa) 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) フィンランド (Finland)高木彬光 (Akimitsu Takagi) 松本清張 (Seicho Matsumoto) ――北欧5カ国まとめ―― バルト三国のミステリ エストニア (Estonia)松本清張 (Seisho Matsumoto) ラトビア (Latvia) リトアニア (Lithuania)小林久三 (Kyuzo Kobayashi) 鈴木光司 (Koji Suzuki) 松本清張 (Seisho Matsumoto) 森村誠一 (Seiichi Morimura) 参考文献 リンク 以下、ISBNをクリックすると、現地のネット書店等の該当ページが開くようになっている。 「★追加」と注記した書籍は、国際交流基金のデータに掲載されていないものである。 アイスランド (Iceland) アイスランド語:母語話者数 約32万人(北欧5カ国およびバルト三国の中で最少) 桐野夏生 (Natsuo Kirino) Næturvaktin / 『OUT』 ISBN 9789979788157 (2005年) 翻訳者のJón Hallur Stefánsson氏(ノルウェー語版Wikipedia)はアイスランドの推理作家。 アイスランド語から(直接・間接問わず)日本語に訳されたミステリは、イルサ・シグルザルドッティル『魔女遊戯』(集英社文庫、2011年)、アーナルデュル・インドリダソン『湿地』(東京創元社、2012年6月)、『緑衣の女』(仮題/東京創元社から出版予定)などがある。 ノルウェー (Norway) ノルウェー語:母語話者数 約500万人 桐野夏生 (Natsuo Kirino) Ute / 『OUT』 ISBN 9788205352513 (2006年) 翻訳者のIka Kaminka氏は、ほかに村上春樹や夏目漱石、パトリシア・ハイスミスのノルウェー語訳を手掛けている。(日本の作品は、英語からの重訳だろうか?) 高見広春 (Koushun Takami) (ノルウェー語版Wikipedia) Battle Royale / 『バトル・ロワイアル』 ISBN 9788204105134 (2006年) 翻訳者のYngve Johan Larsen氏は、ほかに村上春樹の翻訳などを手掛けている。 戸川昌子 (Masako Togawa) Blodig dagbok / 『猟人日記』 ISBN 9788251403566 (1990年)(リンク先 書影なし) 翻訳者のAtle Næss氏(英語版Wikipedia)は、ノルウェーの小説家。 ノルウェー語から(直接・間接問わず)日本語に訳されたミステリは、ベルンハルト・ボルゲ『夜の人』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ、1960年)、アンネ・ホルト『女神の沈黙』、『土曜日の殺人者』、『悪魔の死』(集英社文庫、1997-1999年)、トム・エーゲラン『狼の夜』(扶桑社ミステリー、2008年)、ジョー・ネスボ『コマドリの賭け』(ランダムハウス講談社文庫、2009年)、カリン・フォッスム『湖のほとりで』(PHP文芸文庫、2011年5月)などがある。 スウェーデン (Sweden) スウェーデン語:母語話者数 約1000万人(北欧5カ国およびバルト三国の中で最多) 桐野夏生 (Natsuo Kirino) (スウェーデン語版Wikipedia) Fri / 『OUT』 (★追加) ISBN 9789170022180 (2007年) ISBN 9789170026645 (2008年) 翻訳者のLars Vargö氏は、ほかに夏目漱石や安部公房の翻訳を手掛けている。 戸川昌子 (Masako Togawa) Kvinnojägaren / 『猟人日記』 ISBN 9789150209181 (1988年)(リンク先 書影なし) 英語からの重訳。翻訳者はÖjevind Lång氏。 ほかの北欧の国々と比べると、スウェーデンのミステリの邦訳は以前からそれなりになされており、古くは『新青年』にS・A・ドゥーゼやフランク・ヘラーの作品が邦訳されていた。1970年代から80年代にかけては、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーのマルティン・ベックシリーズ全10作(角川書店)や、ヤーン・エクストレム『誕生パーティの17人』(創元推理文庫、1987年)が注目を集め、その後もヤン・ギルー(1995年)、シャスティン・エークマン(1998年)の邦訳が刊行されている。21世紀に入ってからは、2001年にヘニング・マンケルのミステリ作品が刊行されたのに続いて、リサ・マークルンド(2002年)、ホーカン・ネッセル(2003年)、カーリン・アルヴテーゲン(2004年)、アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム(2007年)、オーサ・ラーソン(2008年)、スティーグ・ラーソン(2008年)、カミラ・レックバリ(2009年)、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(2009年)、ラーシュ・ケプレル(2010年)、ヨハン・テオリン(2011年)と、次々に新たな作家の邦訳が続いており、日本ではスウェーデンは、英米やフランスに次ぐミステリ大国として認知されているといっていいだろう。 デンマーク (Denmark) デンマーク語:母語話者数 約600万人 桐野夏生 (Natsuo Kirino) Ude / 『OUT』 (★追加) ISBN 9788791812309 (2008年) 鈴木光司 (Koji Suzuki) (デンマーク語版Wikipedia) Ring / 『リング』 (★追加) ISBN 9788759525012 (2005年) Spiral / 『らせん』 (★追加) ISBN 9788759526132 (2006年) 戸川昌子 (Masako Togawa) En kvindejægers dagbog / 『猟人日記』 (★追加) ISBN 9788777243462 (1993年)(リンク先 書影なし) 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) Skyggefamilie / 『R.P.G.』 (★追加) ISBN 9788711431740 (2010年) 題名から判断して、英訳版『Shadow Family』からの重訳だろう。 デンマーク語から(直接・間接問わず)日本語に訳されたミステリは、アーナス・ボーデルセン『轢き逃げ人生』、『罪人は眠れない』、『殺人にいたる病』、『蒼い迷宮』、アイザック・ディネーセン(カレン・ブリクセン)『復讐には天使の優しさを』、ペーター・ホゥ『スミラの雪の感覚』(新潮社、1996年)、『ボーダーライナーズ』(求龍堂、2002年)などがある。 フィンランド (Finland) フィンランド語:母語話者数 約600万人 高木彬光 (Akimitsu Takagi) Ilmiantaja / 『密告者』 ISBN 9789510064917 (1974年) 翻訳者はMarjukka Iizuka氏。名字から判断して、日系の人が日本語から訳したのかなと思ったが、WorldCatによれば英語からの重訳だそうだ。 松本清張 (Seicho Matsumoto) Junaongelma / 『点と線』 ISBN 9789510059869 (1973年) 翻訳者はKristiina Kivivuori氏。 フィンランド語から(直接・間接問わず)日本語に訳されたミステリは、マウリ・サリオラ『ヘルシンキ事件』(TBS出版会、1979年)、ペンッティ・キルスティラ『過去よさらば』(新樹社、2000年)などがある。 ――北欧5カ国まとめ―― フィンランドを除く4カ国 桐野夏生『OUT』が4カ国すべてで翻訳されているのは、やはりエドガー賞の候補になったというのが大きいのだろう。またアイスランドを除く3カ国では、戸川昌子『猟人日記』が翻訳されている。戸川昌子は、ジュリアン・シモンズの推理小説研究書『ブラッディ・マーダー』でも取り上げられており、欧米ではある程度知名度があるようだ。あとは宮部みゆきの作品がデンマークで刊行されているぐらいで、有名どころの江戸川乱歩、松本清張、夏樹静子の本が出ていないか各地のネット書店等で検索してみたが見つからなかった。広義のミステリまで目を配ると、ノルウェーで高見広春『バトル・ロワイアル』、デンマークで鈴木光司の『リング』、『らせん』が訳されている。 フィンランド 言語系統が違うことが影響しているのか、翻訳されている作品もほかの4カ国とは異なっている。北欧5カ国およびバルト三国の8カ国の中で、唯一、高木彬光の作品が刊行されている。 上では単行本として刊行されたもののみまとめたが、短編では、スウェーデンの雑誌『CDM』(Short Stories of Crime, Detection Mystery)に宮部みゆき「うそつき喇叭」が掲載されている(情報源:『ミステリマガジン』2009年1月号、p.37)。また、国際交流基金のデータによると、ノルウェーのHalldis Moren Vesaas氏(英語版Wikipedia)が1988年に岡本綺堂の「平家蟹」(青空文庫)を翻訳している(ノルウェー語タイトル: Heike krabbane )。 ほかに、小松左京『日本沈没』(日本推理作家協会賞受賞作)のスウェーデン語訳(Japan sjunker、1980年刊行)もある。 国名 人口 公用語とその母語話者の数 推理作家一覧(各言語版Wikipedia) アイスランド 32万人 アイスランド語(32万人) ノルウェー 494万人 ノルウェー語(500万人) Kategori Norske krimforfattere (カテゴリ:ノルウェーの推理作家/146人) スウェーデン 942万人 スウェーデン語(1000万人) Kategori Svenska kriminalförfattare (カテゴリ:スウェーデンの推理作家/111人) デンマーク 556万人 デンマーク語(600万人) Kategori Krimiforfattere fra Danmark (カテゴリ:デンマークの推理作家/35人) フィンランド 538万人 フィンランド語(600万人) Luokka Suomalaiset rikoskirjailijat (カテゴリ:フィンランドの推理作家/74人) (フィンランドでは、国民の6%が母語とするスウェーデン語も公用語になっている) (母語話者数は、国外居住者も含む) バルト三国のミステリ 国名 人口 公用語とその母語話者の数 エストニア 134万人 エストニア語(105万人) ラトビア 223万人 ラトビア語(150万人) リトアニア 325万人 リトアニア語(400万人) (比較:横浜市の人口が約370万人) (母語話者数は、国外居住者も含む) バルト三国のミステリについて書かれている日本語の文献は今までに見かけたことがない。乱歩が世界のミステリについて手紙のやり取りをして苦労して情報を集めた時代とは異なり、現代ではインターネットという便利なものがある。 Google翻訳を使いつつWikipediaの記事を辿っていくと、以下の記事が見つかった。北から順に並べる。 エストニア語版WikipediaKriminaalromaan (推理小説) Eesti kriminaalkirjandusteoste loend (エストニアの推理小説リスト) Kategooria Eesti kriminaalkirjanikud (カテゴリ:エストニアの推理作家) ラトビア語版Wikipediaなし リトアニア語版WikipediaDetektyvas (推理小説) Kategorija Lietuvos detektyvų rašytojai (カテゴリ:リトアニアの推理作家) 「エストニアの推理作家」のカテゴリには10人の作家の記事がある。その中でも一番若い Indrek Hargla (1970年生まれ、男性)の作品はフランス語やロシア語、フィンランド語に翻訳されているとのことだが、amazon.frではそれらしき書籍が見つけられなかった。長編ではなく短編が翻訳されただけなのだろう。SFやホラーも書く作家のようだが、2010年には、15世紀のエストニアの首都タリンを舞台に、薬剤師のメルキオール(Melchior Wakenstede)が事件の謎を解く『Apteeker Melchior ja Oleviste mõistatus』(薬剤師メルキオールと聖オラフ教会の謎)(書影)と『Apteeker Melchior ja Rataskaevu viirastus』(薬剤師メルキオールとラタスカエヴ通りの幻影)(書影)を発表している。 ラトビア語版Wikipediaでは推理小説に関連する記事が見つけられなかった。エストニア語版Wikipediaが約8万の記事を擁しているのに対して、ラトビア語版Wikipediaは総記事数が3万ほどなのでこれは仕方がないか(比較:日本語版の総記事数は約73万)。 「リトアニアの推理作家」のカテゴリには8人の作家の記事があるが、他言語へ作品が翻訳されている作家はいないようだ。古い時期の作家の記事が多いが、1950年以降生まれの作家に、Juozas Šikšnelis(1950年生)とSaulius Stoma(1954年生)がいる。 この3言語では、日本の推理作家の記事は書かれていない。 エストニア (Estonia) エストニア語:母語話者数 約105万人 松本清張 (Seisho Matsumoto) Mäng sõiduplaaniga / 『点と線』 ISBN不明 (1974年版) 1974年?(国際交流基金のデータでは1972年)、エストニアの出版社「Eesti Raamat」から刊行。翻訳者はAgu Sisask氏。 エストニアでの刊行が確認できる日本のミステリはこの一作のみ。エストニアでの刊行とほぼ同じ時期に、フィンランドでも『点と線』が刊行されている。フィンランド語とエストニア語が非常に近い言語であることが関係しているのだろうか。 ほかに、国際交流基金のデータによれば、1962年に江戸川乱歩の短編「人間椅子」が翻訳されているとのこと(エストニア語タイトル: Inimtooi )。 ラトビア (Latvia) ラトビア語:母語話者数 約150万人 国際交流基金のデータでは翻訳なし(ミステリに限らず、ラトビア語への翻訳のデータが1件もない)。上で示したように、日本のミステリのデンマーク語への翻訳については、国際交流基金のデータではゼロだったが実際には翻訳があったので、ラトビア語訳も実際には刊行されているかもしれない。 リトアニア (Lithuania) リトアニア語:母語話者数 約400万人 小林久三 (Kyuzo Kobayashi) Rugpjūtis be imperatoriaus / 『皇帝のいない八月』 ISBN不明 (1984年) 1984年、リトアニアの出版社「Mintis」から刊行。翻訳者は(国際交流基金の記述では)Damute Skuoziuniene氏(正しくは Danutė Skuodžiūnienė か?)。 英訳やフランス語訳、ドイツ語訳も出ていない作品が突如出てきたが、この作品はロシア語訳が出ているので、おそらくロシア語からの重訳だろう(翻訳者の名前 Danutė Skuodžiūnienė で検索すると、ロシア語からリトアニア語への翻訳者であったことが推察できる)。表紙に書かれた作者名は「K. Kobajasis」となっている。 鈴木光司 (Koji Suzuki) Skambutis / 『リング』 ISBN 995597253X (2005年) Spiralė Skambutis II / 『らせん』 ISBN 9955700009 (2006年) Kilpa Skambutis III / 『ループ』 ISBN 9789955700104 (2007年) Tamsus vanduo / 『仄暗い水の底から』 ISBN 9789955972556 (2005年) 松本清張 (Seisho Matsumoto) Juodoji evangelija / 『黒い福音』 ISBN 5415001964 (1991年版) 1969年、リトアニアの出版社「Vaga」から刊行。翻訳者はJuozas Vaišnoras氏。 松本清張の作品の中で、なぜ英訳もフランス語訳もドイツ語訳も出ていないこの作品が?と思ってしまうが、この作品もロシア語訳が出ているので、その重訳だろう。なお、リトアニア語では清張の名前は「Seitė Macumotas」と書くようだ。発音は「セイチョー・マツモタス」でいいんだろうか。 森村誠一 (Seiichi Morimura) Mirties konteineriai/ 『死の器』 ISBN不明 (1986年) 1986年、リトアニアの出版社「Mintis」から刊行。翻訳者はStanislovas Nekrašius氏。国際交流基金のデータではタイトルの綴りに誤りがある。表紙に書かれた作者名は「S. Morimūra」。 国際交流基金のデータでは原題が書かれていないが、1986年以前にロシアで刊行された森村誠一作品を探したところ『Контейнеры смерти』(死の器)が見つかったので、リトアニア語版のタイトルからみても、これの翻訳と見て間違いないだろう。 参考文献 北欧5カ国のミステリについて:『ハヤカワミステリマガジン』2010年11月号【特集 北欧ミステリに注目!】(早川書房、2010年9月)(小山正「北欧ミステリ徒然草」、およびその他の北欧ミステリ特集記事) 北欧5カ国およびバルト三国の言語について:『世界のことば』(朝日選書、1991年)(池上佳助「アイスランド語」、大島美穂「ノルウェー語」、本間晴樹「スウェーデン語」、村井誠人「デンマーク語」、百瀬宏「フィンランド語」、松村一登「エストニア語」、志摩園子「ラトビア語」、村田郁夫「リトアニア語」) リンク Hið íslenska glæpafélag (アイスランド推理作家協会) Rivertonklubben (リバートンクラブ) ※ノルウェーの推理作家団体 Svenska Deckarakademin (スウェーデン推理作家アカデミー) Det Danske Kriminalakademi (デンマーク推理作家アカデミー) Suomen dekkariseura (フィンランド推理クラブ) Asociación Internacional de Escritores Policíacos (国際推理作家協会)北欧支部:Skandinaviska Kriminalsällskapet (スカンジナヴィア推理作家協会)Glasnyckeln - The Glass Key (ガラスの鍵賞) 「日本ミステリの海外刊行」に戻る
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/4726.html
マジック・ツリーハウス 登場人物 コメント メアリー・ポープ・オズボーン(著)、食野雅子(訳)両氏による児童文学シリーズ。 登場人物 リグレー ジャック ゴチミル アニー ムウマージ モーガン ピカチュウ ピーナッツ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 マフォクシー:マーリン アママイコ:トレイシー プテラ:ヘンリー ガチゴラス:ティラノサウルス ダダリン:海賊ボーンズ -- (名無しさん) 2019-04-01 00 50 05
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/965.html
スイスファミリー・ツリーハウス アトラクション:Swiss Family Treehouse 映画『スイスファミリー・ロビンソン』(1960年)をモチーフにしたウォークスルータイプの散策型アトラクション。生活感のあるツリーハウスを模した展望台で、19世紀の難破船や無人島で発見されたものを模したプロップスが観察できる。 ディズニーランド 名前:スイスファミリー・ツリーハウス 原題:Swiss Family Treehouse オープン:1962年11月18日~1999年3月8日 所属:アドベンチャーランド 後継:「ターザン・ツリーハウス」(1999年) 映画『スイスファミリー・ロビンソン』でツリーハウスのデザインを担当したウォルフガング・ライザーマンの協力の下、イマジニア*のビル・マーティン*が全体デザインを担当。高さ70フィート、横幅80フィートで、重さは150トンにも及ぶ。 オープンセレモニーには映画『スイスファミリー・ロビンソン』の主演俳優ジョン・ミルズと娘のヘイリー・ミルズも出席した。当初はCチケットが必要だった。木の葉は赤茶色のものだったが、日焼けによる劣化が激しかったため、1960年代前半には緑色の葉に変更された。 1999年、当時の最新映画『ターザン』仕様の「ターザン・ツリーハウス」へのリニューアルが決まり、クローズとなった。 マジック・キングダム 名前:スイスファミリー・ツリーハウス 原題:Swiss Family Treehouse オープン:1971年10月1日~2021年3月12日 リニューアル:2021年3月12日~ 所属:アドベンチャーランド 高さ60フィートで、幅90フィートで、アナハイム版と比べるとずんぐりした木となっている。材質は鉄、コンクリート、スタッコなど。 開園50周年に合わせたリニューアルが企画されている。 ディズニーランド・パーク (パリ) 名前:スイスファミリー・ツリーハウス 原題:Swiss Family Treehouse (La Cabane des Robinson) オープン:1992年4月12日 所属:アドベンチャーランド 東京ディズニーランド 名前:スイスファミリー・ツリーハウス 原題:Swiss Family Treehouse オープン:1993年7月21日 スポンサー:ユーハイム 所属:アドベンチャーランド 関連作品 ターザン・ツリーハウス
https://w.atwiki.jp/dwotawiki/pages/28.html
スイスファミリー・ツリーハウス 【Swiss Family Treehouse】 [[ディズニーランド]] 名称 スイスファミリー・ツリーハウス 英名 Swiss Family Treehouse オープン日 1962年11月18日 クローズ日 1999年3月8日 タイプ ウォークスルー 後継 ターザンのツリーハウス (1999年6月23日〜) エリア アドベンチャーランド 原作 スイスファミリー・ロビンソン (映画) ディズニーランドのアトラクション一覧 [[マジック・キングダム]] 名称 スイスファミリー・ツリーハウス 英名 Swiss Family Treehouse オープン日 1971年10月1日 (パークと同時オープン) タイプ ウォークスルー エリア アドベンチャーランド テーマ スイスファミリー・ロビンソン (映画) マジック・キングダムのアトラクション一覧 "Swiss Family Treehouse" by Sam Howzit is licensed under CC BY-NC 2.0 ディズニーランド・パーク(パリ) 名称 スイスファミリー・ツリーハウス 英名 Swiss Family Treehouse 仏名 La Cabane des Robinson オープン日 1992年4月12日 (パークと同時オープン) タイプ ウォークスルー エリア アドベンチャーランド テーマ スイスファミリー・ロビンソン (映画) ディズニーランド・パーク(パリ)のアトラクション一覧 "La Cabane des Robinson on Adventure Isle" by Castles, Capes Clones is licensed under CC BY-NC 2.0 [[東京ディズニーランド]] 名称 スイスファミリー・ツリーハウス 英名 Swiss Family Treehouse オープン日 1993年7月21日 タイプ 屋外ウォークスルー エリア アドベンチャーランド テーマ スイスファミリー・ロビンソン (映画) スポンサー 株式会社ユーハイム (1993年7月21日〜現在) 東京ディズニーランドのアトラクション一覧 "Swiss Family Treehouse" by Castles, Capes Clones is licensed under CC BY-NC 2.0 特徴ディズニーランド版 マジック・キングダム版 ディズニーランド・パリ版 東京ディズニーランド版 外部リンク 関連動画 『スイスファミリー・ツリーハウス (Swiss Family Treehouse)』は、マジック・キングダム、ディズニーランド・パリ、東京ディズニーランドに存在し、ディズニーランドに存在したアトラクションである。 特徴 1960年公開のディズニー映画「スイスファミリー・ロビンソン」にて、乗っていた船が難破し無人島に流れ着いたロビンソン一家が船の廃材を使って無人島に建てたツリーハウスを探索できるアトラクション。この映画は19世紀のスイスの児童文学「スイスのロビンソン」が元になっている。さらにこの小説は18世紀の小説「ロビンソン・クルーソー」を元にしたものである。 映画におけるツリーハウスは、「滝の水を水車で汲み上げ竹の水路を通し受けがめと冷蔵庫まで運ぶ」「にある船の舵を回すと階段を巻き上げられるようになり、猛獣の侵入を防げる」「危なくないように手すりがつけられている」と説明されており、実際にアトラクションにも同様の工夫が見られる。アトラクションではゲストが遊ぶことも考えて手すりは映画よりも多くつけられている。 階段を巻き上げられる舵は紐がついているのが確認できるのみで、実際に階段を巻き上げられるわけではない。 ツリーハウスのオルガンのある部屋では、映画のテーマソングである「スイス・ポルカ」が流れている。クリスマスシーズンにはクリスマスソングの「世の人忘るな(God Rest You Merry, Gentlemen)」「ひいらぎかざろう(Deck the Halls)」「もみの木(Tannenbaum)」が流れ、オルガンのある部屋にクリスマスツリーやプレゼントが置かれる。この中で「もみの木(Tannenbaum)」は映画でも劇中歌として使用されている。 アトラクションのゲストの通る道はツリーハウスを登って降りるまでの一本道となっている。ツリーハウスの部屋やキッチンは入ることができず、外から眺めるのみである。 ツリーハウスの木は「ベンガルボダイジュ」というイチジクの木の仲間である(*1)。 ディズニーランド版 1962年11月18日(*2)にアドベンチャーランドにオープン。 ツリーハウスの建っている大樹は「Disneyodendron semperflorens grandis」と呼ばれる高さ70フィート、幅80フィートの人口の樹でできている(*3)(*4)。ツリーハウスの幹はコンクリート整、枝は鋼鉄をコンクリートでコーティングしたもので、30万枚以上のプラスチックの葉は全て手作業で付けられている(*5)(*6)。 アトラクションがオープンする前の1962年10月、ウォルトは映画で父親役を演じた「ジョン・ミルズ」とその妻と娘を招待してツリーハウスのツアーを行った(*7)。 アトラクションのオープニングでは映画でウォルトと共に父親役を演じた「ジョン・ミルズ」とその妻と娘が出席し、映画で一家の三男役を演じた「ケヴィン・コーコラン」とスイス領事館がウォルトにスイスの国旗を渡した(*8)。スイスの国旗はオープニングセレモニーでツリーハウスに掲げられた(*9)。 オープン当初ツリーハウスの葉の色は赤であったが、後に緑色の葉に変えられた。撤去された赤い葉が過去にネットオークションに出されていたこともあった(*10)。 以降作られた他のディズニーパークのツリーハウスの葉は全て緑色になっている。 1999年3月8日(*11)にクローズ。跡地に「ターザンのツリーハウス」がオープンした。 マジック・キングダム版 1971年10月1日(*12)にアドベンチャーランドのアトラクションとしてパークと同時オープン。 マジック・キングダム版のツリーハウスの人口樹木は「Disneyodendron eximus」の名で知られている。 ディズニーランド・パリ版 1992年4月12日(*13)にアドベンチャーランドのアトラクションとしてパークと同時オープン。 「アドベンチャーアイル」という島に存在し、この島にはツリーハウスの他、ロビンソン一家が地下室として利用している洞窟や、ロビンソン一家が乗ってきた難破船がある。 東京ディズニーランド版 1993年7月21日(*14)にアドベンチャーランドのアトラクションとしてパークと同時オープン。東京ディズニーランド10周年の一環としてオープン 外部リンク 公式サイト マジック・キングダム版Swiss Family Treehouse | Walt Disney World -Resort (英語) ディズニーランド・パリ版La Cabane des Robinson | Disneyland Paris (英語) 東京ディズニーランド版【公式】スイスファミリー・ツリーハウス|東京ディズニーランド|東京ディズニーリゾート (日本語) Wikipedia スイスファミリー・ツリーハウス - Wikipedia (日本語) Swiss Family Treehouse - Wikipedia (英語) D23 Disney A to Z Swiss Family Treehouse - D23 (英語) 関連動画 + 折りたたみ Swiss Family Treehouse (Walk Through) Magic Kingdom - Walt Disney World - YouTube Disneyland Paris Adventure Isle walkthrough Adventureland 2017 DisneyOpa - YouTube La Cabane des Robinson - Disneyland Paris - YouTube TDL スイスファミリー・ツリーハウス / Tokyo Disneyland Swiss Family Treehouse - YouTube 【Attraction SOUND】スイスファミリー・ツリーハウス クリスマスBGM / Swiss Family Treehouse Christmas songs on the Organ - YouTube Walt Disney and the Swiss Family Robinson cast in Disneyland - YouTube
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/3305.html
ジャンル 検索する作品のジャンルを下記からクリックして下さい。 アイドル(3) アウトドア(1) 悪魔(5) 異世界(2) 異文化交流(3) SF(14) 歌(2) 宇宙人(1) オタク(5) オリジナル(19) 陰陽師(1) 科学(1) 学園(61) 家族(1) カード(1) ガンアクション(2) ギャグ(8) 逆ハーレム(1) 吸血鬼(4) 兄弟/兄妹/姉弟(4) 近未来(3) ゲーム(1) ゲーム原作(11) ご当地アニメ(5) コメディ(11) サバゲー(1) 仕事(3) シスコン(1) 写真(2) 小説原作(2) ショートアニメ(11) 推理(1) スピンアウト(1) スピンオフ(1) スポーツ(6) 青春(13) 精霊(1) 戦車(1) ダークファンタジー(2) 厨二病/中二病(4) 超能力(1) ツンデレ(8) 日常(12) 忍者(1) ハーレム(12) バイト(1) バトル(28) ヒーロー(2) ファンタジー(18) ブラコン(1) 変身(9) ぼっち(2) ほのぼの(8) 魔法(2) 漫画原作(30) 巫女(1) ミステリー(1) 女神(2) ライトノベル原作(27) ラブコメ(13) 恋愛(11) ロボット(4) 友情(6) 幽霊(1) 百合(1) 妖怪(1) 【ミステリー】 STEINS;GATE
https://w.atwiki.jp/pastimegame/pages/93.html
≪クラス≫:アヴェンジャー 【真名】:ウィンチェスター・ミステリー・ハウス 【属性】:混沌・悪 【筋】:E 【耐】:B 【敏】:E 【魔】:EX 【幸運】:E- 【宝具】:C++ ` 、_. | | | | | .| ´ / l |.| | | | |. | ri´ ヽ ,.斗t.| l. l L___」γ⌒ヽ.L__」 │/ l 卜、 __| || `´ | |廴|ヽノ.| | 〃 | | |--------┤| l ! _Lr;zzt;zz三;zztzzz」 l l .! ____三三二7 / ! | ! r';才´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヾ、ヽ. l l H´r==========⊂二⊃,'| .l .| l !.| `! | .l i l | l三⊂二⊃三-――┘l. ヽ .! ! l | | l i i ノ .!. L三三三三¨¨¨¨ヽ ! ∧ーt-卞ヽ ;斗-―ztx; j j.!_」,ィ1 .| r――---- / ! ! ヽ ト ヾ、\ / __.Lニニ」__\ / /ノ イ./ l .| ! ,/ ! ! ヾ!ヽヾ\__/ | | \ィ´/ /.レ ! .! !-‐" | l l 「1 .l .| | l ト孑 | | l ー------二二コ l ∨.l l、l .| | l l ! ! l l――――- ! l Ⅵ .!.ヾヘ、 _.! ! 〃7 j ノ l 「¨¨¨¨¨¨¨¨ l ! ヾ! { \_キ¨¨¨¨7彡" j l./ l .! .l l `┘ ,仁三三三三二; └イ .! .l___l .l ,仁三三三三三二 l l ヽ 「¨TTTTTTTTTTl三三三三三三lTTTTTTTT┤ / ̄ ̄¨¨¨¨ 【特徴】:反英霊・亡霊 【保有スキル】 ◆群体:A 数百万という亡霊の集合体。 全てを潰し終えない限り、消滅する事は無い。 【対軍宝具以上の宝具を使用しなかった戦闘においての生存率が大幅に上昇する】 ◆念動力:B 所謂ポルターガイスト現象。 周辺の物に魔力を付与させて投げつけられる。 また相手の【魔】で判定を行わせ、失敗した対象を金縛り状態に出来る。 【戦闘に+補正】 【使用時に【魔】+対魔力で対抗判定を行い、失敗した場合、対象を金縛り状態にする】 ◆怨念:EX 群体の強い負の感情、魂を魔力に変換する事で限りない魔力を保有する。 そのため強力な呪法を多く放つ事ができ、アヴェンジャーより敵と認識された者は自動でその対象となる。 【アヴェンジャーが襲撃した戦闘において大幅な+補正】 【三回使用するたび、【群体】の効果が減少する】 【宝具】 ◆『怨念集う呪いの屋敷(ウィンチェスター・ミステリー・ハウス)』 ランク:C+ 種別:結界宝具 レンジ:1~20 最大補足:100人 ∧ iニニiニiiニニiニi †_____| ̄|_____/; ; 'i,....| |;;| | |;;|iニニiニi iニ iニi † 'i.|.i' /;i 'i.|.i' 'i.|.i'; ; ;,;'†iニ 'i.|.i' 'i.|.i' .'i.|.i'.ー†、,______________| | | ∧ ,i鬻i、; i ,'i鬻i`、 /鬻i、;;;;;;∧ /i鬻i,/i鬻i/i鬻i、 ∧ . . __ . . .__ . . ..__ . . .__ \!_| |/ 'i,_iニニニ.、iニニニニヽiニニニ.、 / 'i, ニニ'i,,,ニニ'i,,ニニ,/ 'i, /∧ /∧ ./∧. /∧ /∧ ,,,/i''"``i |i--i|; ;||i_i i_i |; ;| |i--i|; ;|i''"``l|i--i|;;|i--i||i--i;i''"``i | i ロ| | i ロ| | i ロ| | i ロ| | i ロ|\ | / i''"``i;|i_ii_i|; ;||i_i i_i |; ;| |i_ii_i|; ;|i;ロ; ||i_ii_i| ,|i_ii_i||i_ii_i;|;; |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニi, ;|/__i'ニニi'ニニニニニニニニニニニニニニ; iニニニ|ニニニニニニニニニ;iニニニ| |;;`|∩| l |i--i|; __|ロロ|_,,|i--i|;; ;| | |i_i| |.|i--i| |i_i| |;; | | ̄| | ̄| | ̄| | ̄| | ̄| |; | ! !|コ i |i_ii_i|; iLiLiLiLiL||i_ii_i|;; ;i;ロ; | |i_i| |.|i_ii_i| |i_i| |;; | |_i_i| |_i_i| |_i_i| |_i_i| |_i_i| |;!; | !_!i'ニニiニニニニ `ー--- "ニニニニ; iニニニ|lニニニニニニニニニiニニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニニニi; | | ;; i|i--i|;| ;;i , '⌒`、| ;;i|i--i| ;| | |i_i|;, '⌒`、 |i_i|;;|;; | ..!;; ∩|''⌒ 、 !;; ∩| |i_i| |i_i| |; | | ;; ;i|i_ii_i|;| ;;i | || ;;i|i_ii_i| ;i;ロ; | |i_i|;| | |i_i|;;|;; | ! ! !| ... i ! ! !| |i_i| |i_i| | '; ;'' ':` '; ;============ニニニニニ; iニニニ|ニニニ]ニニニ]ニニ iニニニ|;;| ̄ ̄| ニニニ| ̄ ̄|ニニニニニニi-ー''"’~| ,,. ; 、。,., ,.; .,、。、|;;;;. ,.,,,' '; ' '; ;'' '` '; : ニニニi,,' '; ' '; ;'' '` '; :' '; ' ニニニi ;'' '` '; :' '; ;'' '` '; : '; ;'' '` '; ;'' '` '; :; ' '; :;; ' '; :; :' '; ' '; ;; :;;'' '` '; :;; `:;ニニニi,,' '; ' '; ;'' '` ' '; ' ' '; ' '; : '; ;'' '` '; : 自身の殻である幽霊屋敷を、結界魔術という形で周囲へ展開する。 この結界内において、アヴェンジャーの力は大きく高まり、 念動力のランクは限界値へと上昇。魔法に近き現象すら引き起こす。 しかし屋敷内には脱出用の非常口が多数用意されており、 封じた相手に逃げられ易いという欠点を持つ。 【発動時、相手を自らの結界の中に取り込み、ターン経過ごとに以下の判定を行う】 【1:消滅判定、2~4:負傷判定、5~6:金縛り判定、7~0:脱出】 ◆『銃弾に墜ちし悪霊群(カーズ・オブ・ガンナー)』 ランク:C++ 種別:結界宝具 レンジ:1~999 最大補足:?? 常時展開し、内面を構成している固有結界。 群体を生み出しているものであり、群体が作り出している。 通常、殻の外に漏れる事は無いのだが、銃で撃たれる、もしくは令呪を使用するという条件を満たした場合にのみ、 殻は消滅し結界は外部へと出てしまう。 そうなると一つの形を構成していた亡霊達は散らばり、それぞれの孤立した存在と化す。 この状態の亡霊単体は並の魔術師と互角、もしくは劣る程に弱いがその数は脅威であり 放っておけば銃の引鉄(トリガー)を引いた者ごと周囲一帯、街一つを呑み込もうとする。 【銃で狙撃されるか、令呪二画を使用すると発動、同時にアヴェンジャーは消滅する】 【アヴェンジャーの【群体】を除くスキルを所有した全ランクE相当の亡霊が大量に召喚され、周囲のサーヴァント、マスターを問わず戦闘する】 【その場合、戦闘終了時に判定を行い、成功するまで連戦となる】 【発動時、討伐令が施行される】 【来歴】 ウィンチェスター・ミステリー・ハウスに取り付いた亡霊達。 銃に撃たれた者達が集っており、その数は日が経つごとに増え続ける。 現在では少なくとも数百万は存在しているだろう。 本来ならばウィンチェスター・ミステリー・ハウスの完成と共に怨念の解放の場となるはずだったのだが、 工事は未完成のままに終了。結果として亡霊を集めるだけの場と化してしまっている。 洋館を所縁に召喚されており、それを殻として存在している。 本体は中身の方であり、真名は正しくは「ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの悪霊」 【聖杯への願い】 表面的には銃を持つ者への復讐を望んでいる。 だが本音では怨念からの解放を願っており、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスを完成させるのが願いである。 『救っ■■■■。■願■けて――――許サナイ。殺ス殺ス殺ス。忌マワシキ武器ヲ許サナイ』 (救ってくれ。お願い助けて) 『僕、俺、私ハ復讐者。ダカラ復讐スル――――完成■せ■■■。我に■いを■■』 (完成させてくれ。我に救いを頼む) 【性格】 狂気の塊であり復讐者という型に自分を当てはめている。 この時はエコーの入ったような声であり、ひらがな部分はカタカナになる。 群体の為に一人称は安定せず、「」ではなく『』で話す。 救われたい、というのが本音であるが悪霊故に無意識に隠そうとしており、 本音の言葉にはところどころにノイズが走って■が発生する。 またこの時にはカタカナがひらがなに戻る。 何らかの要因で救われた時には■が消滅し本音で話す。 『ギギ――敵ヲ確認。排除スル』 『殺■のも■■れるのも嫌■■に』 (殺すのも殺されるのも嫌なのに) 【AAもしくは容姿】 __ \ .|o| / __ r=''i~||`ヽ. r'_,-,_', |~| |`'ー、 | |..||`ヽ.| 〔|}_.―._{|〕 l,_| |〔〔l|| 〔||―'-i....___|..___,-〉ヘHヘ〈ー、__,............___|.........|‐=∥ |`ーレニニi77ニニi7ヲ/ヲ/フ´ニニニ| | .| _.-;''\|| |冂| | | |三三| | | .| |c〈 〈ヽヽ. ,--、 || | | |==、_|三三|__,.====| | .| |c∧ ヽ〉 ヽ / / , -‐、 || |r===,| |- - - - - - - - - - - -'、三ニ', | ヽ,c.',__ri^i/`''/ / / || ト、 三`'i|| ̄||三三三|| ̄ ̄|| ̄`Y`、.三`、|/___./`''/-、/`'/ || | `i''ー-|| | 三三三|| || | . ̄ ̄l.i´r====ノ`ー'^'ー'´`'/ _... -‐‐┐ / ̄ ̄フ`ヽ, || |'(米)三/| || .目| |.| | /`ー--、.._`ー'ゝ''´、,_,.-‐''´ r、/__/ r‐‐i'´〔ト、|〕7`'r'´ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄i , -‐‐'‐'''''´`ヽ,_ `'ー、`ー;´ /|/ ̄__/`ヽ, | []|`i´ ̄| | | ̄] .| rr‐| ゝ、___)_..)) i ̄`ー-、 ゝ、 |r―--、 |__| .|........| |_. ̄__|__|l,___| `'ー`'''ー-'、 ヽ (_ ,' ,'ー-、 `y'フー、ヽ, ∧r-ヽ,ヽ‐‐',.___`ーr‐‐‐‐r‐‐-r、iノ `''ー--―''´`''ー--'′ λ|.....ノヽ|__ノ | | `ーr---r--| | | | ト、ヽ_ノフノ .| | | | | | | | ヽ`ーヲ | | | | | | | |  ̄ | | | | .| .| || r‐┴.┴r、_|___|_ l|r―‐┴‐┴ト、_ | | ̄ ̄| | ((())| ||| | ̄ ̄ ̄~| || | |___//ト、.----r' `|| ト、___.イ |' `iー―'^iノ|´ | .|`ヽr―‐‐.r'´ト、 | | | | | | | .|| |r=='、| | 「~| | | |,.===、| |ノ || .| | ||| | | | | || | | ||.| | | | | || | |  ̄ | .| | | | |レ、 | | [|||||||] | | | | | i、___ノ l___|.....l___r,‐‐r、ノ /| .| /||',| ト、 | __.-‐'ー‐rr='|`i'''''i ト. | |_| |;| |;|_|_.|| 人/ ̄フ´ ̄ ̄|l `ー‐‐'| ヽレ''''''''| |'''''''''''トi `''ー‐--'--――''――――''′ |l,.-―| |―--|| l.,__y__|l イデオン(伝説巨神イデオン) 身長:294.3cm・体重:375.64kg ヘラクレスより一回り大きい 無機質な見た目。生物感はまるで無い。 【行動方針】 基本的にはマスターに従順。僅かに好戦的な態度を見せるがその程度。 銃を持っているものを見かけた際はその限りではなく、途端に襲いかかる。 相手がモデルガンを持っているだけの一般人だろうと問答無用に襲う。 【その他・備考】 特性上、対人宝具には滅法強い。 対軍宝具だろうと数発は耐えられる。 だが流石にエクスカリバーのように余程なオーバーキルを受ければ一撃で消滅してしまう。 群体の為、攻撃を受ける事はHPの減少ではなく残機の減少。休息による回復は見込めない。 さらに【怨念】のスキルは強力だが諸刃の刃でもあり、 戦闘時に魂を削ると同時に自分の残機もゴリゴリ削っていく。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/119.html
2011年5月2日 日本の推理小説のイタリア語訳本のリスト。 関連ページ:イタリア推理小説略史 (2012年7月1日) ついさっきまで知らなかったのだが、イタリア語版Wikipediaをさまよっていたら、イタリアには1946年に刊行を開始したミステリ叢書「ジャッロ・モンダドーリ」(Il Giallo Mondadori)(英語版Wikipedia)というのがあるのを知った。なんでもその前身は1929年に刊行を開始していて1946年に現在の名前になったそうだが、1946年から現在までですでに3000冊を超えていると聞くと、イタリアはあまり推理小説が盛んなイメージではなかったのでちょっと驚いてしまう。日本でいえば、1953年から早川書房が刊行している「ハヤカワ・ポケット・ミステリ」に相当しそうだが、「ジャッロ・モンダドーリ」も翻訳作品中心であるものの、イタリアの国内作品もそれなりに収録しているというところがポケミスとは異なっている。 イタリア語版Wikipediaには、この叢書のNo.3026(2011年3月刊行)までの全リスト(イタリア語版Wikipedia)があったので、まずそこから日本の推理作家の作品を探した。以下に引用する。Wikipediaのリストは100冊ごとに1ページになっており、全31ページにわたる。左端のNo.をクリックすることで、該当のページが開くようにした。 イタリアのミステリ叢書「ジャッロ・モンダドーリ」(Il Giallo Mondadori)で刊行された日本の作品一覧 No. イタリア語タイトル 著者 原題 刊行日 321 Vita da cani Milton K. Ozaki (A Fiend In Need) 1955年3月26日 887 Tre per la forca Milton K. Ozaki (Case Of The Cop's Wife) 1966年1月30日 1049 Appuntamento per un massacro Milton K. Ozaki (Wake Up And Scream) 1969年3月9日 1065 Carcere nero Milton K. Ozaki (Inquest) 1969年6月29日 1149 La morte è in orario Seicho Matsumoto (松本清張) (Ten To Sen) 『点と線』 1971年2月7日 1170 Mai gettare la spugna Milton K. Ozaki (Never Say Die) 1971年7月4日 1334 Settimana di morte Robert O. Saber (Time For Murder) 1974年8月25日 1969 L'ascia, il koto e il crisantemo Seishi Yokomizo (横溝正史) (Unugamike no Ichizoku) 『犬神家の一族』 1986年10月26日 2008 Di amore si muore Masako Togawa (戸川昌子) (The Lady Killer) 『猟人日記』 1987年7月26日 2051 Tempesta d'autunno Shizuko Natsuki (夏樹静子) (The Third Lady) 『第三の女』 1988年5月22日 2112 Come sabbia tra le dita Seichō Matsumoto (松本清張) (Suna so utsuwa) 『砂の器』 1989年7月23日 2332 Un bacio di fuoco Masako Togawa (戸川昌子) (A Kiss of Fire) 『火の接吻』 1993年10月10日 2519 L'abbandono Natsuki Shizuko (夏樹静子) (Tenshi ga kiete iku) 『天使が消えていく』 1997年5月11日 2570 Il palazzo dei matrimoni Seicho Matsumoto (松本清張) (Kuroi Sora) 『黒い空』 1998年5月3日 2598 Il treno del mistero Kyotaro Nishimura (西村京太郎) (Misuteri Ressha Ga Kieta) 『ミステリー列車が消えた』 1998年11月15日 2672 Filastrocca per l'assassino Keigo Higashino (東野圭吾) (Hakuba sanso satsujin jiken) 『白馬山荘殺人事件』 2000年4月16日 (『犬神家の一族』の原題の綴りが間違っているが、Wikipediaの執筆者の誤りなのか、それとも奥付けでそもそも誤っているのかが分からないので、とりあえずWikipediaに書かれたまま引用する) No.1から順に見ていって、「Ozaki…、日本人見つけた!」と思ったら違っていたのが、ミルトン・K・オザキである(そもそも、尾崎姓の推理作家は尾崎諒馬ぐらいしか思い当たらないが、まさか翻訳されていないだろう)。ミルトン・K・オザキはここで見掛けるまでその存在を知らなかったのだが、日本人を父に持つ日系アメリカ人推理作家で、執筆に使用したのは英語だそうだ(英語版Wikipediaの「Milton K. Ozaki」など参照)。なお、上の表に入れたRobert O. Saberは、オザキのペンネームである。(2011年5月6日追記:探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)会報第1号(1947年6月)に、「シカゴ探偵作家クラブ 日本人会長」と題するニュースが載っており、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)シカゴ支部の支部長に「Milton Ozakiといふ日本姓の人」が選出されたと伝えている。美容院主であり探偵作家である、アメリカの著名出版社の小説賞を受賞している、などと簡単に紹介している。ただし、作品を読んだことがある人はいなかったようで、「その作品も作家の人となりも今の所不明である」としている。) 日本語で書かれた作品で最初にこの叢書から刊行されたのは、松本清張『点と線』。これが1971年に刊行されているが、日本の作品が次に出るまではなんと15年の歳月を待つ必要があった。1986年に横溝正史『犬神家の一族』が出ると、その後90年代の終わりまでに犬神家を含め日本の作品が8作品刊行される。しかし2000年代に入ると、2000年に東野圭吾『白馬山荘殺人事件』が刊行されただけで、その後11年間日本の作品の刊行はない。なんとも残念ではあるが、とはいえ、次にこの叢書に収録される日本の作品はなんなのか、楽しみにしていたいと思う。 なお、この叢書ではほかのアジア諸国の作品は刊行されていないようだが、ほかの出版社まで見ると、中国のミステリ作家・何家弘(か かこう/ホー ジアホン)の『瘋女』(のちに『血之罪』に改題)のイタリア語訳『La donna pazza』(英訳すると"The crazy woman")が2007年に刊行されている。この作品は、イギリスの新聞『ガーディアン』でアジア10大推理小説の1つに選ばれ、中国の作家莫言も絶賛している作品で、ほかにフランス語訳も出ている。イタリアは、欧米諸国の中ではいち早く台湾の島田荘司推理小説賞に協賛しており、2011年夏に決定する第2回受賞作は台湾や中国、日本のみならず、イタリアでの刊行が決定している。イタリアは欧米諸国の中でも、比較的、アジアのミステリ界へ視線を向けている国だと言っていいだろう。 (イタリアではほかに、中国ミステリの創始者・程小青(てい しょうせい/チョン シャオチン)の作品集『Sherlock a Shangai』(2009年)も刊行されている) 2011年5月2日追記 イタリアではジャンルとしてのミステリのことを「ジャッロ」(黄色)と呼ぶというのは以前にどこかで聞いたことがあったが、その由来になったのが上で紹介したモンダドーリ社の叢書だそうだ(マリネッラ・ヴァーネ・デトレフス「現代のイタリア・ミステリー事情」(光文社『ジャーロ』第3号[2001年春号]、翻訳:山中なつみ)参照)。特徴的な黄色い表紙を使ったこの叢書(英語版Wikipediaに写真あり)は、1929年に「リブリ・ジャッリ」(I libri gialli、=黄色い本)というシリーズ名で刊行が開始され、1946年に現在の「ジャッロ・モンダドーリ」という名称になった。 このページのリストについて このページの以下のリストは、イタリアのネット書店「Libreria Universitaria online」でイタリア語に翻訳されていそうなミステリ作家(英訳やフランス語訳、ドイツ語訳がすでに出ている作家など)の名を検索して作成しているもので、イタリア語訳が出ている日本のミステリ作家の完全なリストではない。また、短編のイタリア語訳に関しては、基本的にフォローできていない。ネット書店「Libreria Universitaria online」のデータには上述の「ジャッロ・モンダドーリ」のデータはなぜか登録されていないようなので、「ジャッロ・モンダドーリ」での刊行作品については、イタリア語版Wikipediaでの記述を参考にしていることをお断りしておく。 また、まず作家で選んで、それぞれの作家について翻訳状況を書いているので、なかにはミステリではない作品も含まれる。 ※ミステリを含む広義のエンターテインメント作家の作品について調べています Index あ行有栖川有栖 (Alice Arisugawa) 石田衣良 (Ira Ishida) 江戸川乱歩 (Edogawa Ranpo) 岡本綺堂 (Kido Okamoto) か行北方謙三 (Kenzo Kitakata) 桐野夏生 (Natsuo Kirino) 栗本薫 (Kaoru Kurimoto) さ行島田荘司 (Soji Shimada) 鈴木光司 (Koji Suzuki) た行高見広春 (Koushun Takami) 戸川昌子 (Masako Togawa) な行夏樹静子 (Shizuko Natsuki) 西尾維新 (Nisio Isin) 西村京太郎 (Kyotaro Nishimura) は行東野圭吾 (Keigo Higashino) ま行松本清張 (Seicho Matsumoto) 湊かなえ (Kanae Minato) 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) や行横溝正史 (Seishi Yokomizo) アンソロジー リンク 更新履歴 以下、ISBNをクリックするとネット書店「Libreria Universitaria online」の該当ページが開くようになっている。 あ行 有栖川有栖 (Alice Arisugawa) 『赤い月、廃駅の上に』に収録されている短編「海原にて」のイタリア語訳が、2011年2月にイタリアで刊行された雑誌『ALIA storie』に掲載された。(翻訳者のマッシモ・スマレ氏のサイト(イタリア語・日本語・英語)参照)。 (マッシモ・スマレ氏は、かなりの数の日本の短編小説をイタリア語に翻訳している。以下では作家ごとに逐一挙げることはせず、一番下の「アンソロジー」のところで扱う。) 石田衣良 (Ira Ishida) Tokyo nights / 『池袋ウエストゲートパーク』 ISBN 9788834712078 (2006年) 江戸川乱歩 (Edogawa Ranpo) (イタリア語版Wikipedia) La belva nell'ombra / 『陰獣』 ISBN 9788831756587 (1992年)(書影なし) ISBN 9788831761901 (1995年)(書影なし) ISBN 9788831780292 (2002年) Il mostro cieco / 『盲獣』 ISBN 9788871681085(1994年)(書影なし) L’inferno degli specchi / 短編集 表題作『鏡地獄』 2011年4月発売。英訳版短編集"Japanese Tales of Mystery Imagination"からの翻訳、9編収録。新聞販売店などで雑誌扱いで流通している。書店では販売されないが、この種のものは書店で流通する一般の書籍よりもかなり部数が多いとのこと。(マッシモ・スマレ氏よりご教示いただきました) 書影等はこちらを参照のこと(イタリア語) Weirdletter L’inferno degli specchi di Edogawa Ranpo 岡本綺堂 (Kido Okamoto) Detective Hanshichi I misteri della città di Edo (2011年)(リンク) Detective Hanshichi Indagini nelle strade di Edo (2012年3月)(リンク)(第2巻は『Detective Hanshichi Indagini nei vicoli di Edo』というタイトルでも出ている? リンク) ほかに『Detective Hanshichi Misteri e indagini nell'antica Edo』(2012)も出ている。上記の2冊のセット販売。 収録作は分からない。1巻の方に「奥女中」を訳した「La dama di compagnia」が収録されているようではある。 か行 北方謙三 (Kenzo Kitakata) Tokyo noir. Chi semina odio raccoglie vendetta! / 『檻』 ISBN 9788854113039 (2009年) この作品は2006年9月に英訳が出ている。 桐野夏生 (Natsuo Kirino) (イタリア語版Wikipedia) Le quattro casalinghe di Tokyo / 『OUT』 ISBN 9788873058175 (2003年) ISBN 9788854503229 (2009年)(2003年版と表紙が異なる) Morbide guance / 『柔らかな頬』 ISBN 9788873059875 (2004年) Grotesque / 『グロテスク』 ISBN 9788854502482 (2008年)(書影なし) Real world / 『リアルワールド』 ISBN 9788854503533 (2009年) L'isola dei naufraghi / 『東京島』 ISBN 9788862510806 (2010年) Una storia crudele / 『残虐記』 ISBN 8862511116 (Giano、2011年11月) 栗本薫 (Kaoru Kurimoto) 『グイン・サーガ』 1巻 L'uomo leopardo. Saga di Guin vol.1 ISBN 9788842913481 (2005年) 2巻 Il guerriero. Saga di Guin vol.2 ISBN 9788842913498 (2006年) 3巻 La battaglia di Nospherus. Saga di Guin vol.3 ISBN 9788842913504 (2007年) ほかに、漫画版『グイン・サーガ』や漫画版『パロスの剣』も刊行されている。 さ行 島田荘司 (Soji Shimada) 講談社BOXから刊行中の『Classical Fantasy Within』(現在8巻まで刊行、全12巻予定)のイタリアでの刊行が予定されている。(『本格ミステリー・ワールド2011』(南雲堂、2010年12月)より) デビュー作の『占星術殺人事件』は欧米では英語版やフランス語版が刊行されているが、イタリア語版は刊行されていない。 鈴木光司 (Koji Suzuki) (イタリア語版Wikipedia) Ring / 『リング』 ISBN 9788842912811 (2003年) ISBN 9788846204530 (2005年) ISBN 9788850209897 (2006年) Spiral / 『らせん』 ISBN 9788842913313 (2004年) ISBN 9788850211302 (2006年) Loop / 『ループ』 ISBN 9788842913306 (2005年) ISBN 9788850213825 (2007年) Dark water / 『仄暗い水の底から』 ISBN 9788842913849 (2006年) ほかに、『リング』の漫画版なども刊行されている。 た行 高見広春 (Koushun Takami) (イタリア語版Wikipedia) Battle royale / 『バトル・ロワイアル』 ISBN 9788804586876 (2009年) 「ジャッロ・モンダドーリ」ではないが、同じモンダドーリ社から刊行。 戸川昌子 (Masako Togawa) (イタリア語版Wikipedia) Di amore si muore (1987年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『猟人日記』 Un bacio di fuoco (1993年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『火の接吻』 Appartamenti per signore sole / 『大いなる幻影』 ISBN 9788879720854 (1994年)(書影なし) ISBN 9788878181403 (1997年)(書影なし) 3作とも、欧米のさまざまな言語に翻訳されている人気作。特に『猟人日記』は、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語など北欧諸言語にも翻訳されている。 な行 夏樹静子 (Shizuko Natsuki) Tempesta d'autunno (1988年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『第三の女』 L'abbandono (1997年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『天使が消えていく』 『第三の女』は、フランス語訳『La promesse de l'ombre』(暗闇の中の約束)がフランス犯罪小説大賞を受賞しているので、その余波を受けてイタリアでも刊行されたのだろうか……と思ったら、フランスでの刊行は1989年で、実はイタリアの方が先に刊行されているのだった。イタリア語のタイトルは「秋の嵐」。なお、1987年に出た英訳版『The Third Lady』が、この作品の欧米諸言語への最初の翻訳である。 『天使が消えていく』は、英語を含め、欧米の他の言語には翻訳されていないと思われる。 西尾維新 (Nisio Isin) Death note. Another note. Il serial killer di Los Angeles / 『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』(2006) ISBN 9788863463095 (2009年) ISBN 9788863465334 (2009年)(書影なし) ISBN 9788863468601 (2010年)(書影なし) xxxHOLiC AnotherHOLiC / 『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(2006) ISBN 9788864680743 (2011年4月)(書影なし) 筆名の表記は「Nisio Isin」。戯言シリーズは『クビキリサイクル』と『クビシメロマンチスト』の英訳が出ているが、イタリア語訳は刊行されていない。 西村京太郎 (Kyotaro Nishimura) (イタリア語版Wikipedia) Il treno del mistero (1998年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『ミステリー列車が消えた』 この作品は、1990年に英訳『The Mystery Train Disappears』、1992年にフランス語訳『Les Dunes de Tottori』が刊行されている。イタリア語のタイトルは単に「ミステリー列車」となっているが、フランス語のタイトルが「鳥取砂丘」になっているのと比べたらだいぶましだろう。西村京太郎の作品は、フランス語訳はほかに『名探偵なんか怖くない』など数作が刊行されているが、イタリア語訳および英訳はこの1作のみ。 は行 東野圭吾 (Keigo Higashino) Filastrocca per l'assassino (2000年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『白馬山荘殺人事件』 La seconda vita di Naoko / 『秘密』 ISBN 9788884909565 (2006年) Il segreto del lago / 『レイクサイド』 ISBN 9788860731913 (2007年) Il Sospettato X / 『容疑者Xの献身』 ISBN 8809770692 (Giunti Editore、2012年9月) L'impeccabile / 『聖女の救済』 ISBN 8809781627 (Giunti Editore、2013年9月) 東野圭吾作品の欧米諸言語への翻訳は、2004年8月に刊行された『Naoko』(『秘密』の英訳)が最初かと思っていたが、「ジャッロ・モンダドーリ」にすでにその4年も前に『白馬山荘殺人事件』が収録されていたようだ。『Naoko』以前には他にも、ドイツ語版『レイクサイド』(Mord am See、2003年7月)が刊行されている。このイタリア語版『白馬山荘殺人事件』が、おそらく欧米諸言語に翻訳された最初の東野圭吾作品である。上でも書いたが、イタリアはミステリがあまり盛んではないという認識はやはり見直す必要があるようだ。 ま行 松本清張 (Seicho Matsumoto) (イタリア語版Wikipedia) La morte è in orario (1971年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『点と線』 Come sabbia tra le dita (1989年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『砂の器』 Il palazzo dei matrimoni (1998年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『黒い空』 1971年に「ジャッロ・モンダドーリ」で刊行された松本清張『点と線』が、おそらく初めてイタリア語になった日本の長編ミステリだと思われる。 湊かなえ (Kanae Minato) Confessione / 『告白』 ISBN 8862510918 (Giano、2011年5月) 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) (イタリア語版Wikipedia) Il passato di Shoko / 『火車』 ISBN 9788834712368 (2007年) イタリアではほかに、漫画版『ブレイブ・ストーリー』も刊行されている。『火車』は、ほかに英訳『All She Was Worth』やフランス語訳『Une carte pour l'enfer』などが出ている。 や行 横溝正史 (Seishi Yokomizo) L'ascia, il koto e il crisantemo (1986年 ◆ジャッロ・モンダドーリ)/ 『犬神家の一族』 松本清張の『点と線』以来、実に15年ぶりに「ジャッロ・モンダドーリ」から刊行された日本の作品。横溝正史作品のイタリア語訳はこの1作のみ。なお、英訳が出ているのも『犬神家の一族』のみである。隣国のフランスでは、『犬神家の一族』のほか、『悪魔の手毬唄』、『八つ墓村』 が刊行されている。 アンソロジー 小説家であり翻訳家でもあるマッシモ・スマレ氏が、主にアンソロジー『ALIA』(既刊10巻、公式サイト、公式サイトの一部の日本語訳)で、数多くの日本の短編をイタリア語に翻訳している。スマレ氏のサイトから、主なもののみ挙げる。より詳細な情報は、マッシモ・スマレ氏のサイト(News、Publications)(イタリア語・日本語・英語)をご覧ください。 ALIA giappone. Antologia di narrativa fantastica (2007年1月)浅暮三文「遠い」、朝松健「紅紫の契」、小松左京「蚊帳の外」、小中千昭「原理主義的なる恐怖の始まり」、栗本薫「走馬灯」、皆川博子「流刑」、宮部みゆき「いつも二人で」、津原泰水「天使解体」 ALIA sol levante. L'arcipelago del fantastico (2008年6月)早見裕司「夏の少女」(日本に先駆けてイタリアで発表)、ひかわ玲子「白い影」、北野勇作「カメ天国の話」、小林泰三「海を見る人」、栗本薫「パソコン日記」、牧野修「夜明け、彼は妄想から来る」、皆川博子「たまご猫」、柴田よしき「つぶつぶ」、田中啓文「火星のナンシー・ゴードン」、筒井康隆「台所にいたスパイ」、山田正紀「死蠟」 Foglie multicolori. Racconti dal Sol Levante (2010年1月)浅暮三文「行列」、「小さな三つの言葉」、坂東眞砂子「冷たい手」、江國香織「溝」、「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」、井上雅彦「赤とグリーンの夜」、角田光代「ロック母」、菊地秀行「踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人」、松本侑子「花の寝床」、皆川博子「骨董屋」、三浦しをん「骨片」、「冬の一等星」、宮部みゆき「囁く」、大沢在昌「雷鳴」、太田忠司「公園の怪獣」、桜庭一樹「遺憾ながら」、辻仁成「さめながら見るゆめ」、横森理香「飯と、汁と、漬物と」 ALIA storie. L'arcipelago del fantastico (2011年2月)有栖川有栖「海原にて」、ひかわ玲子「黄金の王国」、松本侑子「赤萩の家」、立原透耶「インビジブル」(日本に先駆けてイタリアで発表)、高野史緒「空忘の鉢」、矢崎存美「初恋」、マッシモ・スマレ「Storia romantica di code e di canini」 (『ALIA』のこの号については、高野史緒さんがブログで詳しく紹介していらっしゃいます。「イタリア・デビューしました」(2011年4月4日)) スマレ氏のサイトには書かれていなかったが、2003年発売の『Alia. L'arcipelago del fantastico. Antologia di narrativa fantastica』に、海野十三、夢野久作、早見裕司の短編が掲載されているようだ。 (2011年9月14日追記:スマレ氏のツイートによると、この巻に収録された海野十三の作品は、「千年後の世界」と「人造人間(ロボット)殺害事件」。) リンク 朝日新聞グローブ (GLOBE)|Best seller 世界の書店から 第8回(2009年4月20日)イタリアの書店での売れ行きランキング。ミステリが上位を占めていることが分かる。 朝日新聞グローブ (GLOBE)|Best seller 世界の書店から 第28回(2010年2月22日)イタリアの書店での売れ行きランキング。1位はジャンリーコ・ カロフィーリオの作品。 更新履歴 2012年9月24日 - 2011年刊行の湊かなえ『告白』、桐野夏生『残虐記』、2012年刊行の東野圭吾『容疑者Xの献身』を追加。 2013年12月9日 - 東野圭吾『聖女の救済』を追加。 関連記事 イタリア推理小説略史 「日本ミステリの海外刊行」に戻る
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/124.html
2010年5月26日作成 2012年5月、更新作業中 完成日未定 チャッタワーラック『二つの時計の謎』(アジア本格リーグ、講談社、2009年9月)に解説として付されている宇戸清治「タイ・ミステリーの過去と現在」や、平松秀樹「東南アジアにおける日本文学」(日本比較文学会編『越境する言の葉――世界と出会う日本文学』彩流社、2011年6月)よれば、タイでは2002年に鈴木光司の『リング』がベストセラーになって以降、日本の最新のエンターテインメント小説が多く翻訳されているという。 カテゴリー>推理小説 http //www.se-ed.com/eShop/Products/ProductList.aspx?CategoryId=501 ※リンク切れ (2010年5月26日現在、1299件) カテゴリ>推理小説・ホラー小説(新しいものから順に一覧) http //www.se-ed.com/eShop/Products/ProductList.aspx?CategoryId=497 http //www.se-ed.com/eShop/Products/ProductList.aspx?CategoryId=498 http //www.se-ed.com/eShop/Products/ProductList.aspx?CategoryId=502 (SF) http //www.se-ed.com/eShop/Products/ProductList.aspx?CategoryId=507 http //www.se-ed.com/eShop/Products/ProductList.aspx?CategoryId=512 ★ Index あ行赤川次郎 綾辻行人 伊坂幸太郎 石田衣良 石持浅海 今邑彩 歌野晶午 江戸川乱歩 大石圭 岡嶋二人 乙一 か行鎌田敏夫 神永学 貴志祐介 桐野夏生 倉知淳 さ行島田荘司 椙本孝思 鈴木光司 瀬名秀明 た行高木彬光 高里椎奈 高野和明 恒川光太郎 な行西尾維新 乃南アサ は行はやみねかおる 坂東眞砂子 東野圭吾 本多孝好 ま行牧村泉 松原秀行 道尾秀介 三津田信三 宮部みゆき 森博嗣 や行薬丸岳 梁石日 横溝正史 横山秀夫 吉村達也 おまけ リンク あ行 赤川次郎 大量に翻訳されている。 綾辻行人 『緋色の囁き』、『暗闇の囁き』、『黄昏の囁き』が翻訳出版されている。 伊坂幸太郎 死神の精度 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786161000288 重力ピエロ http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786165150316 陽気なギャングが地球を回す http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9789749273500 石田衣良 石持浅海 今邑彩 『i 鏡に消えた殺人者』 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9786161001063 歌野晶午 タイのネット書店での「Shogo Utano」検索結果 『葉桜の季節に君を想うということ』タイ歴2552年3月(2009年?) 江戸川乱歩 ( เอโดงาวะ รัมโป / เอโดกาวะ รัมโป / เอโดกาวา รัมโป ) 少年探偵団シリーズ 1巻 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9789744431233 2-6巻 http //www.se-ed.com/eShop/Search/SearchList.aspx?Keyword=Edogawa SearchType=Name SelectType=All 大石圭 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789743689154 岡嶋二人 『99%の誘拐』 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9786111000245 乙一 タイのネット書店での「Otsuichi」検索結果 『銃とチョコレート』 『ZOO』 タイ歴 2548年8月(2005年?) か行 鎌田敏夫 ルージュ―恐怖を運ぶ六人の女 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789744994462 神永学 貴志祐介 タイのネット書店での「Yusuke Kishi」検索結果 7作品。 桐野夏生 『OUT』など。 倉知淳 『ほうかご探偵隊』 http //twitpic.com/8mulak さ行 島田荘司 タイのネット書店での「Soji Shimada」検索結果 『占星術殺人事件』 タイ暦 2552年3月刊行(2009年?) 『異邦の騎士』 タイ暦 2552年3月刊行(2009年?) 椙本孝思 鈴木光司 『リング』など 瀬名秀明 『パラサイト・イヴ』 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749966501 た行 高木彬光 高里椎奈 高野和明 『グレイヴディッガー』 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9789749899465 恒川光太郎 な行 西尾維新 デスノート http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789743038457 乃南アサ は行 はやみねかおる 坂東眞砂子 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749899625 東野圭吾 タイのネット書店での「Higashino」検索結果 『嘘をもうひとつだけ』、『赤い指』、『悪意』、『仮面山荘殺人事件』など。 『容疑者Xの献身』タイ語版 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9789749698907 『秘密』 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749899861 本多孝好 ま行 牧村泉 松原秀行 道尾秀介 「Shusuke Michio」検索結果 少なくとも『向日葵の咲かない夏』、『龍神の雨』、『ラットマン』の3冊が翻訳出版されている。 三津田信三 禍家 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9786161000264 宮部みゆき http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749899663 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749899656 森博嗣 や行 薬丸岳 梁石日 横溝正史 タイ語タイトルをクリックするとタイのネット書店の該当ページが開きます。 タイトル タイ語タイトル 備考 1 『犬神家の一族』 ฆาตกรรมในตระกูลอินุงามิ 旧版 2 『八つ墓村』 หมู่บ้านแปดหลุมศพ 3 『悪魔が来りて笛を吹く』 บทเพลงปีศาจ 4 『迷路の花嫁』 ร่างทรงมรณะ 5 『獄門島』 คดีฆาตกรรมบนเกาะโกะกุมน 6 『三つ首塔』 เจดีย์สามเศียร 旧版 7 『悪魔の手毬唄』 คดีฆาตรกรรมเพลงเล่นลูกบอลปีศาจ 旧版 8 『夜歩く』 อย่าออกมาเดินตอนกลางคืน 9 『本陣殺人事件』 ในห้องที่ปิดตาย 10 『迷路荘の惨劇』 คฤหาสน์เขาวงกต 11 『幽霊男』 บุรุษวิญญาณ 12 『吸血蛾』 ผีเสื้อดูดเลือด 13 『不死蝶』 ผีเสื้ออมตะ 14 『女王蜂』 ผึ้งนางพญา 15 『華やかな野獣』 สัตว์ป่าแสนสวย 16 『死神の矢』 ลูกศรเทพมรณะ 17 『悪霊島』 เกาะวิญญาณอาถรรพณ์ เล่ม (上巻、下巻) 18 『悪魔の百唇譜』 บันทึกมรณะ 19 『仮面舞踏会』 งานเต้นรำสวมหน้ากาก 20 『扉の影の女』 ข้างหลังบานประตู 21 『支那扇の女』 หญิงผู้ถือพัดจีน 22 『毒の矢』 ลูกศรพิษ 23 『スペードの女王』 ราชินีโพดำ 24 『白と黒』 ขาวกับดำ 25 『悪魔の降誕祭』 คริสต์มาสซาตาน ※『悪魔の手毬唄』は旧版と新版でタイトルの綴りが微妙に異なっているが、単なるタイプミスなのかタイトルの変更なのかは分からない。 横山秀夫 『半落ち』 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749899649 吉村達也 おまけ 韓国のミステリー小説、ユ・グァンス『秦始皇帝プロジェクト』(2008年)のタイ語版 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786160407460 台湾のミステリー小説、寵物先生(ミスターペッツ)の『虚擬街頭漂流記』(2009年)のタイ語版 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786167031217 台湾のミステリー作家、既晴の作品のタイ語訳本 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749916988 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749916964 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?CategoryId=512 No=9789749916971 中国の人気サスペンス作家、蔡駿(さいしゅん/ツァイジュン)の作品のタイ語訳本 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786117031168 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786117061110 ジャック・カーリイ『百番目の男』のタイ語版 http //www.toulo.com/product/ProductDetail.asp?ProductID=16150 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』のタイ語版 http //www.se-ed.com/eShop/Products/Detail.aspx?No=9786167244037 チャッタワーラック『二つの時計の謎』(原題『死亡推定時刻』)の原書 タイのネット書店 Googleブックス リンク 国立国会図書館 「タイの出版界の状況について」(2007年12月) 「日本ミステリの海外刊行」に戻る
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/7339.html
【TOP】【←prev】【Dreamcast】【next→】 WEB MYSTERY タイトル WEB MYSTERY 予知夢ヲ見ル猫 ウェブミステリー 機種 ドリームキャスト 型番 T-39501M ジャンル アドベンチャー 発売元 メビウス 発売日 1999-4-22 価格 5800円(税別) 駿河屋で購入 ドリームキャスト
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/115.html
2011年11月9日 『韓国ミステリ史 第二章』では、1940年代から1960年代までを扱っている。 目次 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち第一節 戦前~戦後の読書事情 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案(1)金来成による翻訳・翻案 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 (3)その他の翻訳・翻案 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説(1)金来成が戦後に発表した探偵小説 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 参考文献 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】 以上の2つの記事を未読の方は、金来成についての以下の簡略紹介をご覧になってから第二章にお進みください。 金来成 (きん らいせい、キム・ネソン、1909-1957) 1909年、平壌(ピョンヤン)近郊に生まれる。平壌の学校で英語教師(後に翻訳家)の龍口直太郎(たつのくち なおたろう)の授業を受け、探偵小説の魅力を知る。21歳から26歳まで日本に留学。早稲田大学法学部独法科在学中の1935年、探偵雑誌『ぷろふいる』(1933-1937)に「楕円形の鏡」が掲載されデビュー。同年には、同誌の創刊二周年特別懸賞募集に投じた「探偵小説家の殺人」も入選し掲載された(ほかの同時入選作は、光石介太郎「空間心中の顚末」など)。日本語で発表した創作はほかに、雑誌『モダン日本』(1930-1951)の懸賞ショートストーリー募集に入選したユーモア掌編「綺譚・恋文往来」(こちらで全文公開している)がある。 『ぷろふいる』でのデビュー後は、探偵作家の光石介太郎が同誌デビューの作家に声をかけて結成したYDN(ヤンガー・ディテクティブ・ノーベリスト)ペンサークルの会合に出入りした。また、江戸川乱歩を師と仰いでおり、乱歩邸を訪れたことも二、三度あった。乱歩によれば、金来成は「非常な感激屋で、情熱家で、文学青年であった」(「内外近事一束」『宝石』1952年9・10月号)という。 金来成が日本で発表した2編の探偵小説は本格謎解きもので、中島河太郎も『ぷろふいる』から出た新人の中で金来成には特に注目していたようである(『日本推理小説史』第九章「ぷろふいる」五年史)。しかし、金来成はデビュー1年後の1936年春、早稲田大学を卒業すると朝鮮に戻る。以降は金来成は朝鮮語(韓国語)で作品を発表し続けたが、その作品は一作も邦訳されておらず、彼がどのような作品を書いていたのかは日本ではほとんど知られていない。 朝鮮に戻った金来成は、日本で発表した「探偵小説家の殺人」を翻訳改題した「仮想犯人」(1937)を皮切りに、「狂想詩人」(1937)、「復讐鬼」(1938)、「異端者の愛」(1939)、「屍琉璃(しかばねるり)」(1939)、「白蛇図(はくじゃず)」(1939)、「霧魔」(1939)(こちらで翻訳公開している)、「第一夕刊」(1940)、「秘密の扉」(1941)などの短編探偵小説(多くは変格物)や、ベストセラーとなった長編通俗探偵小説『魔人』(1939)、『台風』(1943)、さらには少年向けの探偵小説『白仮面』(1937-1938)、『黄金窟』(1937)などを発表。また同時期に、『赤毛のレドメイン家』の翻訳や、ホームズ物、ルパン物の翻案を行った。朝鮮半島に探偵小説を広めるため、まさに韓国の乱歩と言っていいほどの八面六臂の活躍をしたのである。 金来成の作家生活は約20年だったが、後半の10年は主に大衆文学を執筆しており、探偵小説の創作は少ない。戦後の探偵小説作品としては、日本語で執筆したまま未発表だった長編探偵小説『血柘榴』を原型とする『思想の薔薇』(1955)や「罰妻記(ばっさいき)」(1949)などのほか、『巌窟王』、『鉄仮面』、『ルルージュ事件』の翻案などがある。 金来成は朝鮮に戻ってからも乱歩に手紙を送っていた。それは戦争で一度途切れるが、1952年からは再び乱歩と文通を開始している。金来成は旧友と会うことや探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)の見学を望んでいたが当時の情勢では渡航は難しく、探偵作家クラブが韓国政府に金来成の来日を認めるよう手紙を送ったが、結局来日は実現しなかった。また、金来成は自作を翻訳して日本の探偵雑誌に掲載することを望んでいたが、これもどうやら叶わなかったようである。 金来成は1957年、脳溢血のため死去。人気作家として大衆文学のベストセラーを連発しているさなかのことだった。生誕100年となる2009年を迎えて以降、韓国では長編『魔人』の復刊や新編集の短編探偵小説集の刊行などがあり、金来成の探偵作家としての再評価が進んだが、日本ではほとんど知名度がないというのが現状である。 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち 第一節 戦前~戦後の読書事情 1952年に金来成(キム・ネソン)が江戸川乱歩に送った手紙で、韓国の当時の推理小説事情を知ることができる。おそらく、金来成が韓国(朝鮮)に帰った1930年代後半~1940年代初頭のころの状況を説明したものだと思われる。 江戸川乱歩(1952)「欧亜二題」 次に現代の朝鮮探偵小説については、金君は左のように書いている。 「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。中にもルパン(ルブランではないのです)と、江戸川乱歩(明智小五郎ではないのです)と、ホームズ(ドイルではないのです)が大いに受けました。昔の黒岩涙香を知っていたのは私一人であったかも知れません」。 ポーやルブラン、ドイル、ガボリオなどは確かにこの時期にすでに韓国語に翻訳されていたようだが、引用中に名前が挙がっている日本の作家、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木らの作品が韓国語になっていたのかは分からない。1930年代以降、朝鮮半島では、日本の大衆雑誌『キング』(Wikipedia)や少年向け雑誌『少年倶楽部』(Wikipedia)などが日本語のままで若者の間で広く読まれていた(南富鎭「『キング』と朝鮮の作家」(2005))。おそらくは、日本の探偵作家の作品は翻訳されたのではなく、そのまま日本語で読まれていたのだろう。たとえば江戸川乱歩は、『キング』には『黄金仮面』(1930-1931)、『鬼』(1931-1932)、『妖虫』(1933-1934)、『大暗室』(1936-1938)を連載し、『少年倶楽部』には1936年から1940年にかけて少年探偵団シリーズを連載しているが、これらは日本のみならず朝鮮半島でも読まれていたことになる。【注1】 なお、金来成は1937年に少年向け探偵小説『白仮面』と『黄金窟』の連載を始めている。金来成にこのような少年向け探偵小説の依頼が来たのは、あるいは江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの人気を受けてだったのかもしれない。また、江戸川乱歩が少年探偵団シリーズ第二作『少年探偵団』を『少年倶楽部』に連載したのは1937年だが、翌1938年には韓国を代表する文学作家のパク・テウォン(朴泰遠)(박태원)(1910-1986)(Wikipedia)が、少年向け探偵小説『少年探偵団』(소년탐정단)を雑誌『少年』に連載している。 戦後の韓国では正式なルートで日本の本や雑誌が入ってくることはなかったようだが、闇で入ることがあり、金来成は1946年に創刊された日本の推理雑誌『宝石』などを韓国で読んでいた(江戸川乱歩「内外近事一束」(1952))。 南富鎭(なん ぶじん)氏は戦後の韓国の読書環境について以下のように書いている。 南富鎭(2011)「松本清張の朝鮮と韓国における受容」 松本清張文学の韓国での受容を論じる際に不可欠な要素になるのが翻訳の問題である。しかし、日韓においてはこれ以外の大きな問題がある。植民地期の日本語教育、あるいは自発的な日本語の習得から、翻訳を通さずに原文をそのまま読める層が幅広く存在しているからである。【中略】松本清張が活躍しはじめる一九五〇年代、あるいは一九六〇年代には、日本とほぼ同時で清張の作品に接した日本語読者層が韓国にかなり存在していたと言える。翻訳の必要性はなく、日本語のほうがかえって理解しやすいという読者層である。当時の読者層を支えた知識人層が一般的にそうであったと思われる。後にハングル世代が増えていくに従って、また彼らが読者層の主流を占めることになるに従って翻訳の必要性が生じてくる。 また、韓国推理作家協会のチョン・テウォン氏は1950年代の韓国について、日本語からの重訳でルパンやホームズ、ポーが訳されたと紹介した後で以下のように書いている。 鄭泰原(チョン・テウォン)(2000)「韓国ミステリ事情」 日本の推理小説自体は反日感情があり、ほとんど出版されることはなかった。かろうじて韓国作家による翻案という形で出版されていただけだった。 少なくとも1950年代までは、以上のような要因から、日本の推理小説の翻訳は韓国では出版されなかったようである。韓国の作家による日本の探偵小説の翻案にどのようなものがあったのか気になるが、それについての資料は見つけられなかった。 注1:少なくとも雑誌『キング』は台湾でも読まれていたようである。中島利郎「日本統治期台湾の「大衆文学」」(2002)参照。 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案 (1)金来成による翻訳・翻案 1935年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューした金来成(きん らいせい/キム・ネソン、1909-1957)は、1936年に韓国(朝鮮)に戻ってから探偵作家・大衆小説作家として活躍した。金来成は戦後になると一般向けの創作探偵小説はほとんど発表しなかったが、少年向け探偵小説や翻案探偵小説は発表した。 金来成についての記事と重複するが、金来成による翻訳・翻案小説のリストを掲げておく。 金来成が翻訳・翻案した作品(韓国での単行本刊行順) 【韓国の国文学研究者パク・チニョン(박진영)氏のブログ記事「金来成略年譜(간추린 김내성 연보)」および「金来成著書目録(김내성 작품집 목록)」を参考にしている。この2つはパク・チニョン氏の研究の成果であり、2009年に韓国で刊行された金来成の翻案小説『真珠塔』(パク・チニョン編)に付録として掲載された】 年 著者 一般的な邦題 韓国語タイトル 1940年 イーデン・フィルポッツ(英) 『赤毛のレドメイン家』 『赤毛のレドメイン一家』(홍두 레드메인 일가) 翻訳 1947年 アレクサンドル・デュマ(仏) 『巌窟王(モンテクリスト伯)』 『真珠塔』(진주탑) 翻案 1947年 コナン・ドイル(英) (ホームズ物5編) 『深夜の恐怖』(심야의 공포) ※短編集 翻案・翻訳 1948年 モーリス・ルブラン(仏) 『奇巌城』 『宝窟王』(보굴왕) 翻案 1948年 エミール・ガボリオ(仏) 『ルルージュ事件』 『魔心仏心』(마심 불심) 翻案 1949年 フォルチュネ・デュ・ボアゴベ(仏) 『鉄仮面』 『秘密の仮面』(비밀의 가면)【少年向け】 翻案 1954年 ジョンストン・マッカレー(米) 『黒星(くろぼし)』 『黒い星』(검은 별)【少年向け】 翻訳? 『真珠塔』はラジオドラマの脚本として書かれたもので、放送翌年の1947年に単行本化された。これは『モンテクリスト伯』の翻案作品であるが、おそらく『モンテクリスト伯』(1844)を翻案した黒岩涙香の『巌窟王』(1901)を再翻案したイ・サンヒョプ『海王星』(1916)をさらに翻案したものだと思われる。この『真珠塔』は大ヒットし、のちに漫画化されたりテレビドラマ化されたりもしている。2009年には約50年ぶりに再刊された(『真珠塔』2009年版)。 金来成の訳業についての詳細は、「韓国ミステリ史 特別編 - 金来成 第一章 第三節 (2)翻訳・翻案」を参照のこと。 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 パン・イングン(方仁根)(방인근)(1899-1975)は戦前から恋愛小説などで有名だった文学作家。日本の中央大学卒業。戦前には探偵小説に近い長編小説『魔都の香火』(1934)を発表しているほか(韓丘庸「翻訳時評 「韓国ミステリー」の課題と展望(1)」参照)、ルブランの『813』等の探偵小説の翻訳もしていた。 1940年代後半から1960年代半ばまで、チャン・ビホ(張飛虎)(장비호)探偵シリーズを断続的に発表した。これは李建志氏によれば、「実はコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を翻案したもので、残念ながら独自の作品とはいいがたい」という(李建志2006)。パン・イングンは戦後も多数の作品を発表しているが、すべての作品がホームズ物などの翻案だったのか、それとも創作も含まれていたのかは分からない。 韓国国立中央図書館の蔵書探偵小説『復讐』(복수)(1948) 探偵小説『放火殺人事件』(방화살인사건)(1949) 探偵小説『悪魔』(악마)(1949) etc... (3)その他の翻訳・翻案 1950年代半ばから人気を集めた大衆雑誌には創作推理小説だけでなく翻訳の推理小説も多く掲載された。 南富鎭(なん ぶじん)氏の調査によれば、松本清張作品の最初の韓国語訳は1961年の『点と線』と『ゼロの焦点』である【注2】。また、韓国推理作家協会のチョン・テウォン氏によれば、それと同時期から佐野洋、黒岩重吾、水上勉、南條範夫、西村京太郎、多岐川恭らの短編が紹介されるようになった。(日本と韓国の国交回復は1965年) 欧米の推理小説の翻訳では、1962年にルパン全集、世界名作推理文学全集(全10巻)、世界推理傑作選(全6巻)など全集の刊行が相次いだ。また、1960年代には映画とともに007シリーズが高い人気を得ていたという。 注2:松本清張の作品は1961年から次々と翻訳されたが、「無節操に重複翻訳され、時には翻案され、しかも題目も原題を大きく変えられている作品が多いため、清張の原作と翻訳作品の対応関係はいまだに明らかにされていない」(南富鎭2011)という。清張作品は2012年1月から30作品ほどが韓国語訳されることが決まっている(参照:「日本‘社会派推理小説’元祖作品 異例的にコンソーシアム通じ翻訳出版」)。 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説 (1)金来成が戦後に発表した探偵小説 金来成(キム・ネソン)は戦後には、探偵小説の短編集『狂想詩人』(1947)(のちに『怪奇の画帖』に改題)、『秘密の扉』(1949)(乱歩の蔵書にあり)などを刊行し、短編「罰妻記(ばっさいき)」(1949)などを発表してはいるが、1949年に連載を始めた『青春劇場』を機に大衆文学作家へと転身し、以降は少年向け探偵小説(翻案含む)は発表したが、一般向けの新作探偵小説は発表しなかった。 1954年には、1936年に日本語で執筆した長編探偵小説『血柘榴』を『思想の薔薇』として連載開始。1955年に上巻、1956年に下巻を刊行した。この作品は金来成が最初に書きあげた長編探偵小説であり、また最後に発表した探偵小説となった。戦後、少年向け探偵小説としては、『夢見る海』(꿈꾸는 바다)、『黄金蝙蝠』(황금 박쥐)、『二重の虹がかかる丘』(쌍무지개 뜨는 언덕)、『おばけ敢闘』(도깨비감투)などを発表している。 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) 活動期間は短かったものの、この時期に推理小説専門作家として活躍した作家にホ・ムンニョンがいる。 ホ・ムンニョン(許文寧)(허문녕 or 허문영)は1960年代に登場【注3】。ホ・ムンスン(허문순)、ソンゴル(성걸)などの筆名も使った。金来成と日本の推理小説の影響を受けている(パク・クァンギュ2008)。1963年より短編シリーズ「暗行御史(アメンオサ)朴文秀(パク・ムンス)」(암행어사 박문수)を連載【注4】。ほかにも歴史ミステリやエロティックハードボイルド、サスペンスなど様々なミステリ作品を発表した。短い期間で長短編合わせて約200編を発表したが現在では忘れられた作家になっており、新刊書店ではホ・ムンニョンの作品を見つけることはできない。 韓国国立中央図書館の蔵書1961年:『白雪領』(백설령) - 時代探偵小説 1964年:『明洞夫人』(명동부인) 1965年:『稲妻二丁拳銃』(번개 쌍권총、번개 雙拳銃) - エロティックハードボイルド、稲妻シリーズ 1966年:몽당비 마귀(몽당비 魔鬼) - 稲妻シリーズ 1965年:『君を狙う』(너를 노린다) - サスペンス小説 1965年:『魔の女体』(마의 여체、魔의 女體) 1965年:『黒い禿鷲』(검은 독수리) etc... 韓国国立中央図書館の蔵書を検索すると、石坂洋次郎『雨の中に消えて』の翻訳『비속으로 사라지다』(1964)の訳者が「許文寧」となっているが、推理作家のホ・ムンニョンと同一人物かは分からない。 注3:「許文寧」という名前は「ホ・ムニョン」と発音される場合もある。ここでは仮に「ホ・ムンニョン」としておく。 注4:パク・ムンス(朴文秀/박문수、1691-1756)は暗行御史(アメンオサ/암행어사)という役職に就いていた実在の人物である。日本でいえば、名裁判官として知られる大岡忠相に相当するような人物である。パク・ムンスを主人公にしたファンタジー漫画『新暗行御史』(しん あんぎょうおんし、全17巻)が小学館の漫画雑誌に2001年から2007年まで連載されていたので、名前を聞いたことがある人もいるだろう。パク・ムンスを主人公とする物語は文献として伝わるものだけでなく、口承伝承としても韓国全土に分布している。 (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 【2012年6月11日、加筆修正】 ホ・ムンニョンが作品を発表していたのと同じ時期の1965年、韓国日報社の雑誌『週刊韓国』(주간한국)で第1回長編推理小説公募が行われている。この時の当選作はムン・ユンソン(文允成)(문윤성)(1916-2000)の『完全社会』(완전사회)。ただ、これは純然たるSF小説で、韓国SF史上初の長編SFとされる記念碑的な作品でもある。東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(リンク先韓国語)によると、この作品はコールドスリープで眠りについた男性主人公が100年後の女性しかいない時代に目覚めて苦しむというストーリーで、「単性」社会の問題点を指摘するものだという。同記事で書影も見られる。この作品は1985年に『女人共和国』(여인 공화국)というタイトルで再刊されている。 1968年にはキム・ハビン(金瑕彬)(김하빈)の『君とその人が痛みをともにするとき』(너와 그가 아픔을 같이 했을 때)が入選している。キム・ハビンは雑誌『少年中央』(소년 중앙)1977年1月号に連載第1回が載ったA・A・ミルンの『赤い館の秘密』(붉은 벽돌 집의 비밀)の翻訳などをしているが、詳しいことは分からない。 『週刊韓国』の推理小説公募がいつごろまで実施されていたのかは分からない。 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 純文学作家としてデビューしたものの、早くから推理小説も積極的に執筆した作家にヒョン・ジェフン(玄在勲)(현재훈)(1933-1991)がいる。1957年、高麗大学哲学科を卒業。1959年、『思想界』新人賞で短編「憤怒」が入選しデビュー。推理小説の手法を用いることで主題の重さを強化した。1958年には『夜』。1977年、世界の推理小説を集めた叢書《河西推理選書》(全36巻)が韓国で刊行された際には、韓国の作家でただ一人収録作家に選ばれ、『熱い氷河』、『流れる標的』が収録された。《河西推理選書》には、日本の推理作家の作品では、江戸川乱歩『孤島の鬼』『陰獣』、横溝正史『本陣殺人事件』、松本清張『ゼロの焦点』『点と線』『砂の器』、森村誠一『高層の死角』『人間の証明』『野性の証明』が収録されている(→ラインナップ)。 1985年には推理小説の短編集『絶壁』で韓国推理作家協会主催の韓国推理文学賞(後述)の第1回大賞受賞者となった。この短編集は主に1970年代後半から1980年代初めまでの作品を集めたもので、12編収録。松本清張などの日本の社会派の影響が見て取れるという。(韓国推理作家協会のソン・ソニョン氏による「ヒョン・ジェフン紹介記事」(2009年4月18日)参照) ハン・サンジン氏によるヒョン・ジェフン『絶壁』のレビュー(ブログ「極限推理 hansang's world」、2009年9月11日) ほかにも、純文学作家が散発的に推理小説を執筆することがあった。クァク・ハクソン(郭鶴松)(곽학송)の「白色の恐怖」(백색의 공포)(1963)、チョ・プンヨン(趙豐衍)(조풍연)の『深淵のアンテナ』(심연의 안테나)(1966)、ソン・サンオク(宋相玉)(송상옥)の『死後に話す女』(죽어서 말하는 여자)(『幻想殺人』(환상살인)に改題)(1971)などがある。 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 この章で名前を挙げたパン・イングン(方仁根)(1899-1975)、ホ・ムンニョン(許文寧)、ヒョン・ジェフン(玄在勲)(1933-1991)は韓国でも現在では忘れ去られた作家であり、彼らの推理小説を韓国の新刊書店で手に入れることはできない。この時期の韓国の推理小説で日本語に翻訳されたものは見当たらない。 韓国ミステリ史に組み込むのは無理があるが、この時期には日本とソビエト連邦で、朝鮮半島に出自を持つ小説家が推理小説を発表していた。野口赫宙(かくちゅう)とロマン・キムである。 野口赫宙(1905-1997)は当初のペンネームは張赫宙(ちょう かくちゅう/チャン・ヒョクチュ/장혁주)。1932年に張赫宙というペンネームで文学作家としてデビューし、1950年代から野口赫宙というペンネームを使用した。1950年代末から1960年代初めにかけて『宝石』や『探偵実話』で推理小説を発表。推理小説の単行本は『湖上の不死鳥』(東都書房、1962年)のみである。 ロマン・キム(1899-1967)は朝鮮名は金夔龍(きん きりゅう/キム・ギリョン/김기룡)。両親とも朝鮮人だがソ連で生まれ、1950年代から1960年代にかけてソ連でロシア語でスパイ小説を発表した。邦訳に『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年12月)がある。 ロマン・キムの生涯については、「ソ連/ロシア推理小説翻訳史/ロマン・キム」を参照のこと。 参考文献 韓国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) ←今見ているページ 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』