約 2,982,122 件
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/251.html
太陽-The Sun-◆YhwgnUsKHs 太陽。 タロットの19番。 ***** 『そのときまたお会いするとしよう』 放送はその言葉を最後に途切れた。 古城におけるある一室、そこに張り詰めていた空気がその言葉を最後に少し弛緩する。もっとも、『少しは』というのが頭に付く。 そこにいる3人の顔は、安堵こそあるものの、厳しいそれだからだ。 「小鳥遊くん、よかった……無事、だった」 「佐山君もブレンヒルト先輩も呼ばれなかった」 「ウルフウッドもリヴィオも呼ばれなかった……だけど……」 この中では1番安堵が顔に現れているのは、部屋の扉辺りで隠れている少女、伊波まひる。 彼女ほどではないが、少し安心している様子がとれるのは、イスに座る丹精な顔の(現在)少年、新庄・切。 そして、1番沈痛な表情をしているのは、新庄の向いのベッドに座る男、ヴァッシュ・ザ・スタンピード。 そして3人の手にはそれぞれ名簿と筆記用具が握られており、さきほどまで放送の内容をメモしていた。 禁止エリア、そして死亡者たちの名前を。 13人という、またしても多い死者の数を。 3人の知り合いの名前は誰も呼ばれなかった。その点に関しては3人ともほっとしていた。どの知り合いも、彼らにとっては大切な人だからだ。 新庄とブレンヒルトについては少し関係が薄いとはいえ、先輩と後輩だ。死んでしまえばショックに決まっている。 ヴァッシュは東方仗助、吉良吉影の名前に顔を曇らせたが、それは広瀬康一の知り合いで協力者であり敵対者だ。仗助と会えなかったのは残念だが、ショックを受ける ほどではない。 ただし、ヴァッシュが出会った少女、園崎魅音の名前は別だった。 決してお世辞にも友好的だったとは言えない。罵倒の言葉、悪辣な笑み、それはヴァッシュも分かっていた。 彼女はきっと他人に害なす思考だったのだ、と。彼女が死んで助かった者がいるかもしれない、と。それでも―― 「でも、やっぱりそういう理屈じゃない……あの子だって、もしかしたら止められたかもしれないんだ。僕が、あの時……」 あの乱闘騒ぎが思い浮かぶ。黒服の男、怪しいメイド、広瀬康一、園崎魅音。 あの時自分には場をかき乱すことしかできなかった。もし、躊躇わずにあの少女を取り押さえる事ができていたら、そう思うと溜まらなかった。 「ヴァッシュさん……気持ちは分かるよ。でも」 新庄が慰めようとしたのか、声をかけようとした。だが 「わかってる。こうやって放送があったんだから、いつまでも未練がましくしていちゃいけないんだって。 そんなことしてたら……その間に、もっともっと死んでいく人が出ちゃうし、ね」 ヴァッシュが手元の名簿を見ながら辛そうな顔をした。新庄もそれにつられて名簿を見る。 そこに書かれた65人の名前、そのうち既に28人の名前にチェックマークが入っていた。 それは死亡の証。新庄にはその名前を横線で潰すことがどうしても躊躇われた。名前とはいえ、なんだかその人自身を鉛筆で汚すように思えて。 それでも、チェックを入れることもなんだか辛かった。まるで自分が死体処理をするような、そんな事務的な感覚を感じてしまったから。 「6時間で、28人……」 新庄の呟きに、ヴァッシュは顔を曇らせ、離れたところにいる伊波はびくっと体を震わせた。それに気付いた新庄が口を抑える。 「ごめん伊波さん! 怖がらせるつもりは無かったんだけど」 「だ、大丈夫……新庄さんやヴァッシュさんの前で、私だけ怖がってるなんて、できないよ」 伊波は表情に恐れを残しながらも笑ってそう言った。 放送前、新庄はついに死というものを実感し始めた自分を励ましてくれた。確かに、放送でその実感が更に強まり、怖いのは確かだ。 でも、新庄も頑張っている、それでも自分を気遣ってくれる、と思うと、その恐怖に屈してはならない気がした。 誰も強くない。だから、共に支えあって頑張らなければならない。新庄がそう教えてくれた。 信じろ、信じようとした相手を信じろ。メカポッポがそう教えてくれた。 人の足を停めるのは〝絶望〟ではなく〝諦観(あきらめ)”、人の足を進めるのは〝希望〟ではなく〝意志〟。高槻さんがそう教えてくれた。 「私は、諦めない……新庄さんを、ヴァッシュさんを信じて……弱い私だけど、少しでも支えていく……そう、決めたから」 伊波は恐怖を拭い去り、新庄とヴァッシュに笑顔と共にそう言った。 その答えに新庄は微笑んでうなずき、もう信用してもらったことに、ヴァッシュは涙目で頷いた。 のだが、ヴァッシュはやがて苦笑して 「決めてくれたのはいいけど……そこからもう少し近づいて来れないかな、マヒル」 「ご、ごめんなさい……支えると決めても、男の人はまだ怖くて」 「ああ、ごめんごめん! 大丈夫! そこから見てくれてるだけでも充分支えになってるから!」 「ヴァッシュさん、そのフォロー、どうなんだろ……世のストーカーの免罪符になりそうで僕怖い。特に僕が捜してるとある人」 「え?」 新庄がとある男を思い浮かべながら、ふと窓から部屋の外を見下ろした。 別に何気ない、ちょっと何かに目を落とした、ただそれだけの動作のはずだった。 「え?」 だから、新庄は一瞬呆けた声しか出せなかった。 「どうしたの?」 ヴァッシュがそれに気付き、新庄の視線をゆっくりと追う。 日も高くなり、日差しも強くなってきた屋外。見下ろした方には北を向く古城の門がある。 門の前には大きめの庭が広がっている。もっとも、手入れをされていないのか、雑草が伸びまくっており、本来の 役目を果たせない花壇が草まみれで泣いていそうなものだった。 その花壇にある石畳みの道も、汚れが溜まりに溜まってとても見れたものでなく、皹が入っているような酷い有様だ。 その上に、赤色が散っていた。緑髪の倒れている男を中心に。 ****** 逆位置の意味は『消沈、停滞、挫折』。 実際の状況は悪くないが、その発展性がなくなる、それ自体が停滞、中止になる、という意味がある。 例えるなら、道を進んでいたら日が沈み、道の先が暗闇に包まれ、先に行けばいいか、どうしたらいいのか不安になる、そんなところか。 落日により訪れる、闇だ。 ****** 『モンキー・D・ルフィ』 その名前を聞いた途端、何かがおかしくなった。 その名前の前に聞いた、蒼星石の名前への考えも、完全に消え去った。 突然足の力が抜け、体中に力が入らなくなった。 おい、なんでだ。 なんで俺は今倒れていくんだ。 今までもったじゃねえか。それが、なんでここで。 あいつの死が、そこまでショックだったっていうのか? ふざけるな。 俺はしんじねえ。 自分の目で見るまでは。 「おーい、ゾロー」 信じてたまるか、あんな奴の戯言なんざ。 「ゾーロー」 見るまでしんじねえ、あいつの亡骸を見るまでは 「…………」 あの能天気な船長の死に様を見るまで― 「”ゴムゴムのーーーー!”」 あ? 「”気付け”ーーーーーーー!」 「グアアアアアアアアアアア!?」 いきなりぶん殴られた!? 「てめえ、何しやがるルフィ!」 「お前こそ!おれがゾロゾロゾロ言ってるのに気づかないじゃねえか!ゾロが悪い!」 「んだとこら!」 俺は目の前のぷんすか怒っているルフィに対して同じく怒鳴った。 そう、目の前の……ん? 「……おい待て」 「なんだよゾロ!」 「おまえ……死んだんじゃなかったのか?」 「は?…………あー」 ルフィは俺の質問に何かを思い出すような暢気な顔をした。 ったく、そんなこったろうと思ったがな。ギラーミンの野郎、よくもまああんなホラを。 「ったく、おまえが死んだなんてありえねえとは思ったがな」 「ああ、わりぃ、おれしんじまった!」 「ああそうかよ」 「おい、もう1回言ってみろ」 「おれしんじまったんだって」 「…………」 ルフィは俺の目の前でヘラヘラ笑っている。 いつもみてーに、能天気に。 おい 「悪ぃな、ゾロ。せっかくグランドラインにだって来たのにな」 おい、こら 「怒るだろうなー、みんな。ナミも、サンジも、チョッパーも、ロビンも、フランキーも」 待て 「あっちじゃきっとウソップにも怒られちまうなー。ま、しゃあねえ!」 だから 「後は、任せた。ゾロ、海賊団やみんなのこと、頼むな。お前にしかたのめねえんだよ」 こら 「お前ならできるって、んじゃあ」 ――――もう限界だ。 「ぐああっ!!」 次の瞬間には、ルフィが思いっきり宙を吹っ飛んでいった。 変な話だな。 たしかお前のジジイの話じゃ、ゴムの体に効くのは愛ある拳って話じゃなかったか? 俺は今愛なんてこめちゃいねえぞ。今、俺が拳に込めたのは―― 「おいルフィ。てめえ、いつからそんな奴になった」 「ゾロ……」 起き上がったルフィが頬を抑えながらこっちを見た。 俺はそのルフィに早足で進み、胸倉を掴んで引っ張り上げた。 これが、俺がついていってやる、って決めた船長の姿かよ。 ったく、情けねえ。 「何が任せるだ。おい、てめえの役目は、そんな易々と頼めるものじゃねえだろ」 「……」 「わかってるのか。てめえの役目、船長を今後一切任せる、ってことはよ」 『俺は、海賊王になる男だ!!』 「てめえ自身の夢も他人にやっちまう、ってことだろうが!!」 「っ!!」 俺はもう一度ルフィを殴った。 だが、今度はルフィは吹っ飛ばず、足でこらえて立ち止まる。 そして、俺を見たその顔は……一変していた。 その顔は……悔しさに満ちていた。 「しかたねえだろ!!」 ルフィの拳が飛んできた。 俺はそれをもろに顔に喰らった。が、俺の体はふっとばねえ。 どうした、手前はそんなに弱かったのかよ。全然堪えねえぞ? 「おれはもう死んだんだ! だったら、お前に任せるしかないだろ!! 仲間を、船を! おれはもう、あいつらの船長じゃいらねえんだよ!!」 ルフィがそう叫ぶ。 奴の悔しさはよくわかった。ああ、そうだろうさ。 奴の夢へのそれは俺がよく知っている。 それが、死で終わっちまったんだ。悔しいだろうな。辛いだろうな。なきてえだろうな。 それがどうした 「てめえの夢は、てめえだけの夢だろうが!!」 俺がふたたび奴を殴る。死、って奴でふぬけたあいつを、ぶっ飛ばす。 「死んだくらいでお前の夢は終わっちまうほど、薄っぺらいもんじゃねえだろ!!」 「!! ゾロ……」 「てめえはそんな奴じゃない。死んだって関係ねえ!そうだろ!」 「……」 「死んだんだったら、ゾンビになってでも、骸骨になってでも、幽霊になってでも船長をやれ!」 「っ!!」 「てめえのその麦わらは、死んだっててめえのものだろうが!! ルフィは俯き、俺はその顔に容赦なく拳を入れようとする。 いくらでもやってやる。手前が、船長がふぬけてるのが直るま―― その拳を、止められた。 ルフィの手によって。 こっちを見上げ、にかっと笑ったルフィによって。 ***** 正位置の意味は、『達成、成就、満足、友情、愛情、可能性』 一転して、プラスの意味になったな。まさに、上りし太陽があらゆる物を照らし出し、輝かせるということか。 太陽の光により道先の闇は消え、人は道の先の可能性を見出す。 そして、人が目指す可能性―― 人はそれを、夢と呼ぶ。 ***** 「そう、だよな。……へへっ、そうだ。おれの夢は、おれのもんだ。誰かに任せていいもんじゃなかった」 「やっとわかったかよ、馬鹿船長」 「ああ、悪かったなゾロ。おれ、死ぬのって初めてだからよ。ちょっとばかし、暗くなってた」 「いや、普通死ぬのは1回きりだ」 「あ、そっか。ははは……よっし、ゾロ!」 「なんだよ」 そう言うとルフィはその腕を思いっきり後ろに伸ばした。 おい、待て。 このパターンは……まさか。 「お、おい!まて!」 「おれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「意味がわかんねえんだよ、おい!!」 その腕が、物凄い速さで戻ってきて 「『死んでも』!!」 俺の顔に、拳が直撃し 「海賊王になる男だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 俺はその痛みと共に、意識を手放した。 ――――ありがとな、ゾロ―――― ――――俺はてめえの死体を見るまでしんじねえからな。これは、あくまで夢だ―――― ――――それでいーよ。あとさ、チョッパー……助けてやってくれ―――― ――――大事な船医だ。まあ、頼まれてやるか―――― ――――さんきゅ。んじゃあ、どうする?どう言ったほうがいいかな、おれ―――― ――――そうだな。……これなら、てめえが死んでも生きてても、どっちだってかまわねえだろ―――― ――――だな。死んでたら……お前が来る頃にはもう、俺海賊王になってるぞ?―――― ――――なら、俺もそっちに行くころには、世界一の大剣豪だ―――― ――――負けねえぞ――――― ――――上等だ―――― ――――負けんなよ―――― ――――ハナからそのつもりだ―――― 「「またな」」 ****** 「大丈夫かなあ」 新庄はさっきの一室で、ベッドに寝ている男の傍にいた。 この部屋はヴァッシュが目覚めた後、同行を承諾してくれたヴァッシュと共に情報交換をしながら城を探索していたところ見つけた部屋だ。 廊下などの寂れてひび割れたところとは一線を画す部屋で、中の道具やベッドは明らかに新しい、人の手入れが行き届いているものだった。 なにより、そこには医療品が充実していた。薬、包帯、メス、等等。ここは医務室、だと一応3人は判断した。城に医務室、というのもどうも違和感があるが。 一先ず、せっかく医療道具があるのだからと、伊波の足の細かい傷に消毒や包帯を施した。やったのはもちろん、伊波本人。男が触れられないのだから仕方ない。 ヴァッシュの肩の傷を2人は気にしていたが、ヴァッシュが直りかけている肩の傷を見せると、それ以上は言わなかった。 それがどういう作用のものかは、彼は語らなかった。だから2人もそれには触れなかったのだ。 そこで放送を聞いている途中に、外の男を発見した3人は、すぐに外に向かい男を助けた。 刀を三本持ち、傷だらけの男。新庄と伊波はその様相に警戒した。このような様なら、殺人鬼、と判断するのが当然だろう。それほどまでに血まみれだった。 だが、ヴァッシュは男の刀を3本とも抜き、その刀身を触ったりすると、躊躇い無く男を抱え上げた。 彼曰く『彼の刀は血に塗れていない。拭いたにしても、短い時間じゃ感触でわかる。けど、それがない。だからこれは全部彼自身の血だ』と。 そう言って、ヴァッシュは彼を助けるべく医療室へと運んでいった。 その背中を見ながら二人は思った。『多分、彼はそんな理屈抜きで助けたかったのではないか』と。 殺人者か、そうでないかを関係なく。情報交換と一緒の会話で、彼らもヴァッシュのことをなんとなく理解し始めていた。 ヴァッシュの明るさに、彼に抱いていた警戒心が和らいでしまうほどに。 そして、止血や消毒、包帯などを、怪我になれているらしいヴァッシュ、応急処置の方法くらいは学んでいる新庄の2人で行った。 伊波は男に触れないので、道具を探してマジックハンドで手渡す手伝いに留まった。 輸血もしたかったが、輸血パックは見つけられても男の血液型がわからなかった為、ひとまずはここまで処置して、彼が目覚めたらすぐに血液型を聞くという手はずになった。 それで所用でここにいないヴァッシュと伊波に代わり、新庄がここで男の傍にいるのだった。 「大丈夫かな……ここまでして死んじゃった、じゃ……嫌だよ」 男の寝顔を見ながら新庄は辛そうな顔をした。そう心配したくなるほどの血の量だったからだ。あんなに怪我して、元気でいられる人間など―― そう思ってみていた男の口が、大きく開き―― 「うあああああああああああああ!!ルフィてめえええええええええ!!」 「ワアアアアアアアアアアアアアアア!?」 「あ? てめえ……誰だ?」 「さっきの叫び声をなかったことにしないでよ!? なんで突然叫ぶのさ!?」 「おれの刀はどこだ」 「お願いだから話題を一つに絞ってくれないかな! あ!そんなことより君の血液型――」 【A-2 古城跡・2階・Dr.くれはの医療室/一日目 日中】 【ロロノア・ゾロ@ワンピース】 [状態]疲労(中)、全身にダメージ(大)(止血、消毒、包帯済み)、左腿に銃創(治療済み)、血液不足 [装備] [道具]支給品一式×2(食料と水一人分消費)、麦わら海賊団の手配書リスト@ワンピース、迷宮探索ボール@ドラえもん、 不明支給品(1~3)、一方通行の首輪(血がこびりついている) [思考・状況] 0:刀はどこだ?こいつは誰だ?あとルフィの奴、覚えてろ 1:傷を治す為病院に向かう。 2:ウソップの仇打ち 3:ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい) 4:ルフィ(死体でも)、チョッパーを探す。橘あすかにも会ってみたい。リーゼントの男にも興味 5:首輪の秘密が気になる。 6:金ぴか鎧(アーチャー)は次に会ったらただではすまさない。 7:あの声は何だったんだ? ※参戦時期は少なくともエニエスロビー編終了(45巻)以降、スリラーバーグ編(46巻)より前です。 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています ※黎明途中までの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。 ※入れ墨の男(ラズロ)が死亡したと考えています ※圭一に関しては信用、アーチャーに関しては嫌悪しています。 ※雪走が健在であったことに疑問を抱いています。 ※第1回放送を全く聞いていないので、ウソップ以外の黎明及び早朝の死亡者、 禁止エリアを知りません。 ※大阪(春日歩)から、危険人物としてクーガー、カズマ、ヴァッシュの情報を教えられました。 ※不明支給品は一方通行のものです。 【新庄・運切@終りのクロニクル】 [状態]:健康 [装備]:S W M29 6インチ 6/6@BLACK LAGOON 、尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL [道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、予備弾丸26/32 、八千代の刀@WORKING!!、秋水@ワンピース、雪走@ワンピース [思考・状況 ] 1:ゾロの血液型を聞いて輸血をする。 2:ヴァッシュを待つ。 3:メカポッポを待ってみる。(なかば諦め) 4:まひると行動しながら小鳥遊を捜す。。 5:佐山と合流しここから脱出する 6:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。 7:人殺しはしない。 8:ゾロについてやや警戒。 ※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません ※新庄の肉体は5:30~6:00の間にランダムのタイミングで変化します。 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。 ※参戦時期は三巻以降です ※カズマを危険人物だと認識しています ※まひるに秘密を話しました ※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。 殺してしまった男(ベナウィ)に関してと、殺害した状況に関しては話したどうか、後続の書き手に任せます。 ※古城跡の2階の1室が、Dr.くれはの医療室@ONE PIECEになっています。 ***** 「じゃ、あの男の人は任せて。大丈夫だよ、きっと悪い人じゃない」 「し、信じてますけど……でも、今じゃなくちゃいけないんですか?」 「うん。僕が自分を見失ったせいだから……ごめんね、君達を置いていって」 男が倒れていたのとは反対方向、ヴァッシュが辿り着いた方の門の前に、伊波とヴァッシュはいた。 伊波は離れた壁から見守っていて、ヴァッシュはそんな彼女に向かってはにかんだ。 ヴァッシュは伊波のその態度が決して悪意のものではないと知っている。病気のようなものだから仕方ないのだと。 それでも自分を見送りにわざわざ来てくれた。多分今こうして男の自分と話すのも辛いんじゃなかろうか。彼女に酷使させるのは辛かったが、それでも嬉しいと思う 自分がいる。 そう、彼はここから少し離れる。 理由は、気がかりなことがあるからだ。 コウイチが死ぬ前、連絡を取る事を約束した黒服の男性。 だが、コウイチの死、人を殺したショックで逃げ出してしまったヴァッシュはその連絡手段を放置してきてしまい、そのまま6時間も経過してしまった。 もういないかもしれない。そもそも、自分は彼の名前を知らない。だから、放送で既に呼ばれている可能性もある。 だけど。 「もし、彼が生きていたら。もし、まだ連絡を取ろうとしてくれていたら……そう思うと、やっぱり僕は戻らなくちゃいけないんだ。 本当、ごめん」 「だ、大丈夫、です……わ、私も新庄さんも、が、頑張りますから……。新庄さんに何かあったら、私があ、あの男の人を!」 「いや、あの人は大丈夫だと思うけどなあ」 たどたどしく言いながら伊波は手に持ったマジックハンドをぶんぶんと振った。それが彼女なりの懸命な送り出しなのだと、ヴァッシュは悟る。 「隣のエリアだし、時間はかけないようにするから! あの人か、あの通信機か……どっちも見つからなかったら、すぐ戻ってくるから! 4時までには必ず戻るよ! それまで……セツを、助けてあげて?」 「……は、はい!」 伊波の返事を聞き届けると、ヴァッシュはデイパックを担いで走り出した。 手元には、新庄と交換した愛用の銃。もう、人の命を奪わないことをこれに込めて。 行き先は、南。 自分が通信機を放置してしまった辺り、そして、人がいる可能性がその周辺で高く、捜すのにも時間がかからなそうな場所―― 『学校』へ向けて。 【A-2 古城跡南/1日目 日中】 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 [状態]黒髪化、左肩に刺突による傷(再生中) [装備]ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム [道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸36発分 [思考・状況] 基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。 1:ベナウィを殺した場所と学校へ行き、黒服の男(サカキ)と電伝虫を探して連絡を取る。見つからなくても4時までには古城跡に戻る。 2:新庄、伊波と同行する。ゾロについては信用。 3:ウルフウッド、リヴィオとの合流。 4:ウルフウッドがいるかもしれない……? ※原作13巻終了後から参加 ※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。 ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。詩音は死んだと思っています。 ※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。 ※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。 ※全身の切り傷は再生しました。 ※伊波、新庄と情報交換をしました。佐山、ブレンヒルト、小鳥遊、高槻、メカポッポ、片目の男(カズマ)の情報を得ました。 【A-2古城跡・門前/1日目 日中】 【伊波まひる@WORKING!!】 [状態]:疲労(小)、足に擦り傷・切り傷 、男に触られた事による動揺 [装備]:学校の制服 [道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!! [思考・状況] 1:新庄、ヴァッシュと支えあい頑張る。 2:新庄を助けながら、ヴァッシュを待つ。 3:メカポッポの到着を待つ。(半ば諦め) 4:諦めない。常に信じ抜く。 5:佐山、小鳥遊と合流する。 6:ゾロに対して大分警戒。 ※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました ※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。 ※運命のスプーンのことは知りません。 ※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。 ※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。 殺してしまった男(ベナウィ)に関してと、殺害した状況に関して話したどうか、後続の書き手に任せます。 ***** どうだ?今回の話は。 ? 向こうで騒いでいる二人組、彼らはまるで太陽のようだ、か。 成程。確かに、奴らは太陽に相応しいかもしれんな。だが、奴らに逆位置はあまり似合わんな。俺としては、もっと奴らに相応しいカードがあるんだが……。 まあいい、それはまたの機会にしてやる。さて、次は何にする。 何? そろそろ蜂蜜に飽きてきた? 時系列順で読む Back 進むべき道はいつもそこにある Next UN-SYMMETRY 投下順で読む Back 進むべき道はいつもそこにある Next UN-SYMMETRY Back Next ここにいていいだろうかとは尋ねない ヴァッシュ・ザ・スタンピード それは誰にも聞こえぬ歌――勇侠青春謳(前編) ここにいていいだろうかとは尋ねない 伊波まひる 知人の奇妙な行動 ここにいていいだろうかとは尋ねない 新庄・運切 知人の奇妙な行動 葡萄酒(ヴィーノ)の残滓 ロロノア・ゾロ 知人の奇妙な行動
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/167.html
石ころ帽子 支給者 春日歩 所有者の変遷 春日歩 説明 制限 制限により、原作準拠の物から以下の弱体化を受けています。 ·大きな物音、叫び声などを立てると、装備者から半径30m以内にいる者はそれを認識する。 ·鍛えた軍人レベル以上の五感を持つ者に対しては、上記の制限(距離、"大きな物音、叫び声"の判定)がより強化される。 (具体的には、より遠い距離、微かな気配でも装備者の姿が認識されやすくなる) ·さらに、常人のそれを超えた五感を持つ者に対しては完全に無効。 初登場話 0019:不倶暗雲 秘剣“電光丸” 支給者 小鳥遊宗太 所有者の変遷 小鳥遊宗太→破壊? 説明 持っているだけで勝手に体が動き、剣の達人のような立ち居振る舞いができる。 具体的には相手の動きをセンサーで検知し、コンピュータで判断した作戦を実行する。 死亡状態でない限り、持ち主の状態に関係なく作動する。(目を閉じている、眠っているなどの状態でも可。) ただし刃が付いていないので、殴るだけである。またバッテリーが切れると動かなくなる。 初登場話 0020:小鳥遊無双? タイム虫めがね 支給者 フィーロ·プロシェンツォ 所有者の変遷 フィーロ·プロシェンツォ→ストレイト・クーガー→御坂美琴 説明 初登場話 0024:主役 空気ピストル 支給者 園崎魅音 所有者の変遷 園崎魅音→ハクオロ→佐山・御言 説明 「バン!」と叫ぶと空気の弾丸が発射される秘密道具。指にはめて使います。 威力は低く、殺傷力もありませんが、性質上銃弾は無限です。 初登場話 0026:招かれたもの 忍術免許皆伝の巻物仮免 支給者 桜田ジュン 所有者の変遷 桜田ジュン→ベナウィ→サカキ→ゼロ 説明 ハテノハテ星雲にあるアミューズメントパーク·ドリーマーズランドにおける忍者の星における忍者の免許皆伝のための実地試験の忍術が少し使えるようになる巻物。使える術は次の3つ①壁抜けの術 その名の通り壁をすり抜ける事が出来る。しかし厚すぎる壁は越えられない②バッタの術 バッタのように高く飛ぶことが出来る。だいたい一般家庭における屋根裏までが限度 ③ネズミ変化の術 少しの間、小さなネズミの姿になることが出来る。ある程度時間がたつと元の姿に戻ります。 初登場話 0028:一人の夜 きせかえカメラ 支給者 ライダー(イスカンダル) 所有者の変遷 ライダー(イスカンダル)→古手梨花→ニコラス・D・ウルフウッド→H-3放置 説明 正方形のカメラの形をした道具。着せ替えたい服装のデザインをカメラにセットし、対象の人とデザインを合わせてシャッターをきる。すると対象の人が今着ている服を原子レベルにまで分解してデザインの服に変える。但し故障もしくは服装デザインの入っていない状態でカメラを使うと服が消えてしまい、対象の人は裸になる事がある。服の分子が分解だけされて再構成しないのであると思われる。 初登場話 0055:イスカンダル大戦略 きせかえカメラ用服装イラスト集 支給者 ライダー(イスカンダル) 所有者の変遷 ライダー(イスカンダル)→古手梨花→ニコラス・D・ウルフウッド→H-3放置 説明 きせかえカメラ用の服装デザインが描かれたイラスト。 いくつかバリエーションがあるようだ。 初登場話 0055:イスカンダル大戦略 白銀の剣 支給者 カルラ 現在の所持者 破損 説明 長編ドラえもん、のび太と夢幻三銃士よりの出展 初登場話 0058:ネズミの国 空気クレヨン 支給者 佐山·御言 現在の所持者 佐山·御言 説明 空中に文字や絵を描くことが出来るクレヨン。原作では描いた絵が動き出す能力もあったが、ここでは制限されている。書いた文字や絵は書かれてから六時間後に自動的に消えるように設定されている。 初登場話 0066:剣士と悪役とバイトと人形と 迷宮探索ボール 支給者 ロロノア·ゾロ 所有者の変遷 ロロノア·ゾロ→小鳥遊宗太→ロロノア·ゾロ 説明 煙を出して迷路内を把握してゴールまで誘導してくれる。ボール、原作ではブリキの迷宮を突破するときに使用 初登場話 0041:小鳥の遊び 四次元ポケット 支給者 レッド 所有者の変遷 レッド→D-4図書館に破壊されたまま放置 説明 どんなものも入れることができるドラえもんがいつもお腹に付けているポケット 入る容量は無限大だがもともと入っていたはずの秘密道具は入っていません またポケットの中は同様の機能を持つスペアポケットと繋がっています。それと制限によりポケットの中に長時間入るとどちらかに吐き出されます どのくらいの時間がかかるか、どちらに飛ばされるかは後続の方にお任せします。 またどちらかのポケットが禁止エリアに入ってしまった場合 ポケットの中も禁止エリアに入ります。 初登場話 0079:戦いへの想い スペアポケット 支給者 グラハム・スペクター 所有者の変遷 グラハム・スペクター 説明 パンツじゃないもん!!!!. 初登場話 0079:戦いへの想い 通り抜けフープ 支給者 ストレイト·クーガー 所有者の変遷 ストレイト·クーガー→バラライカ→竜宮レナ→H-3に放置 説明 形状は現代のフラフープと同じ形。これを壁やドアなどに接地すると、フープをくぐってそのドアや壁の向こうへ抜けられる。ただし、次元を操作することによって、通り抜けできなくしたり、全く違う所への抜け道になったりする。フープの形は基本的に円形で固定されているが、ポケットから取り出した後や、壁に設置した後取り外す時に形が変形する時もあり、ある程度柔軟な素材で出来ている。なお、ロワ内では制限であまり厚い壁、および遠距離には抜けられないようになっている 初登場話 0085:炸裂―エクスプロード― タケコプター 支給者 トニートニー·チョッパー 現在の支給者 トニートニー·チョッパー 説明 空を自由に飛びたいな。はい、タケコプター。説明不要なほど有名なひみつ道具で、一見して竹とんぼのようなプロペラ。自分の身体に取り付けて「飛びたい」と願うとプロペラが回って空を飛ぶ。衣服の上に装着すると衣服だけが飛んでいってしまうことがあり、またバッテリー駆動なので、酷使するとバッテリーが上がる場合がある。 初登場話 0115:信じてた 信じられた その全てを つけかえ手ぶくろ 支給者 佐山・御言 現在の支給者 佐山・御言 説明 人体のパーツを自在に付け替えることが出来るようになる手袋。外見はゴム手袋に何となく似ている。パーツを取られても痛みやダメージを受けることは一切ない。また、取ったパーツは本来あるべき位置だけでなく、好きなところにつけることが可能。どこにつけても機能を発揮する。ドラえもんの目を取ったりしていたので、ロボットにも有効らしい。ただし制限として、頭と胴体を分離させることは出来ないとする。 初登場話 0133: Radical Good Speed (前編) ひらりマント 支給者 アルルゥ 現在の所持者 アルルゥ→ライダー(イスカンダル) →アルルゥ→ミュウツー 説明 攻撃などを逸らしたり跳ね返したりできるマント。ある程度使用するとボロボロになり、使い物にならなくなってしまう。 初登場話 0135:銃弾と交渉と どこでもドア 支給者 ミュウツー 現在の支給者 ミュウツー 説明 お馴染みのひみつ道具。行き先を思い浮かべながら扉を開くことで、その場所に移動できる。どこにでも無制限に移動できるわけではなく、マップデータのない場所や異次元空間、10光年以上離れた場所などは目的地に設定することができないらしい。ロワ内では、MAPに描かれている範囲内かつ、周囲13エリア内のみで移動可能。 13エリアの内訳は、自分がいる1エリア、そこから東西南北に2エリアずつ、北東、北西、南東、南西に1エリアずつの菱形状。具体的に選ばなかった場合はランダムに飛ばされる。地下へ移動できるかは不明。使用限度回数は最大3回まで。 初登場話 0163:EPISODE163 疾走 シナリオライター 支給者 ??? 現在の所持者 ??? 説明 見た目は普通のライター。シナリオを書いた紙を中に入れ火をつけるとそのとおりの行動を取らせることができる。誤字があってもそのまま演じさせるといった融通のきかない面もある。原作コミックスでは8巻「ライター芝居」に登場。 初登場話 0141:第二回放送
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/302.html
Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM いらない物は? 「壊れた玩具」 嫌いなことは? 「不完全なこと」 怖いことは? 「欠落すること」 ◇ ◇ ◇ 日当たりの悪い廊下に新庄・運切の足音が響いている。 ゴム製の靴底が石の床材を叩き、トントンと駆け足のリズムを刻む。 「ちょっと待ってよ……」 新庄は先を行く男――ゾロに声を掛けた。 後ろから追ってくる新庄のことなど気にする様子もなく、ゾロは大股で歩を進めている。 一般的な靴と地下足袋という履物の違いか、響く足音は新庄のものだけ。 ゾロから目を離してしまえば、微かな物音も聞こえないほど引き離されて、置き去りにされてしまいそうだ。 「お前が勝手についてきたんだろ」 ゾロは振り向くこともせずに答えた。 本人からしてみれば、これでも普通に歩いているだけなのだろう。 しかし新庄は部屋を出たときから早足を強いられ続けていた。 ゾロが一歩で進む距離を、新庄は二歩で踏み越える。 ゾロがゆっくり進む路を、新庄は倍の速さで脚を動かす。 新庄は一向に変化しない歩幅の差を睨みながら、少しだけ前のことを思い出していた。 伊波やヴァッシュと一緒に城内を探索していたときのこと。 そのときは、歩幅の違いなんて気にすることなく歩くことができた。 ヴァッシュはゾロと同じかそれ以上に背が高くて、歩幅も広かったはずなのに。 (合わせていてくれたんだな――) 何も言わず、自分や伊波が苦労しないように。 心遣いとは離れて初めて分かるものなのだろう。 新庄は窓の外に視線を向けた。 眼下には城塞の周囲に広がる森があるだけで、人影は全く見当たらなかった。 ここの廊下の窓は南を向いているので、もしかしたらヴァッシュが見つかるかもしれない、と思ったのだ。 だが、そうそう都合よくはいかないらしい。 「それにしても迷路みたいだね……」 探索中にも抱いた感想を漏らす新庄。 こんなところで迷子になったら一大事だ。 新庄が視線を前に戻すと、まさにゾロが階段を昇ろうとしているところであった。 『城に近付く』仮面の男へ向かっているはずなのに、何故か『上階へ続く』階段を。 「……え?」 ゾロの足取りに迷いはない。 迷いはないのだが、致命的に間違っている。 「ちょ、ちょっと!」 新庄は慌てて駆け出した。 ここで見失ったら二度と出会えない――そんな予感が本気で胸を過ぎっていた。 ◇ ◇ ◇ 苦しくて、惨めで、消えてしまいたかった。 『お父様』から頂いた身体を壊されてしまうなんて。 こんなジャンクに成り果ててしまうなんて。 人形は完璧でなければ意味がない。 片腕を失った醜い人形など、誰が必要とするだろう。 身を裂くほどの苦痛が水銀燈の心を苛む。 しかしどんなに辛くても、命を絶とうという思いは浮かんでこなかった。 醜く壊れてしまったといえ、大切な身体であることに変わりはないからだ。 それを自ら捨て去るなど『お父様』への侮辱に他ならない。 だから、生き延びる。 けれど、それだけでいいのだろうか。 真紅のミーディアムが死んだとき、水銀燈は喜んだ。 これで真紅がアリスになる道は狭まったと思って喜んだのだ。 しかし実際にアリスへの道を絶たれたのは水銀燈の方であった。 それを許すことが出来るのか? ……許せない。 ……許すことなんてできない。 脱落した自分を横目に、真紅がアリスへ近付くなんて、見過ごせるはずが無い――! 愛憎が渦を巻き、苦痛と恥辱を飲み込んでいく。 選ぶべき道はこれしかないと確信し―― 水銀燈は、闇の中で残された腕を伸ばした。 その口元に微かな笑みを湛えて。 ◇ ◇ ◇ 城壁の穴を潜ったハクオロは、城内の荒廃ぶりに目を見張った。 位置は城の東端、荒れ果てた庭の一画。 建物から離れているため、何に遮られることもなく庭園を一望できる場所だ。 「攻め落とされたのではないな……」 草木は枯れ、石垣は崩れかけているものの、戦場となった形跡は見当たらない。 火を放たれた様子もなく、草花は兵士に踏み荒らされることなく、咲いていた頃と同じように枯れている。 戦火に飲み込まれたのでは、こうはいかないに違いない。 何らかの理由で放棄され、自然に朽ち果てたというところか。 ハクオロは枯れた花壇の間を真西へ歩いていく。 この城はハクオロがよく知る城塞とは別物だ。 しかし、城である以上、文化や文明が違っても共通点は幾らでも見出せる。 例えば敷地の西に建つ屋敷。 他の建築物とは違う雰囲気をもつそれは、恐らく城主の居館だろう。 ハクオロが目指しているのも、あの建物であった。 ハクオロは、アルルゥを護ることを第一としていた。 そのためにはまずアルルゥを見つけ出すことが必要だが、現状では手がかりが何もない。 必要なのは情報だ。 たった一人で、この広大な地域を踏破できるとは到底思えない。 ならば、捜索対象をアルルゥだけに絞るより、アルルゥと出会った者にも広げれば…… そうすれば多少なりとも可能性が高まるだろう。 誰かを探す。 その目的を果たす最善の手段は、人が集まる場所を探すこと。 自分が進んできた方でも、イスカンダル達がやってきた方でもない方角で、人が集まるであろう場所……古城と学校。 ハクオロが選んだのは、川を越えずに辿り着ける古城であった。 城という堅牢な防衛施設であれば、戦いを厭う者が集まっているかもしれないとも考えていた。 「しかしこの荒れようではな」 期待を裏切られたような感覚を覚えながら、ハクオロは居館の扉に手を掛けた。 誰かが古城へ向かっていたのは確認していたが、どこへ行ったのかまでは把握していない。 探すならば虱潰しにいくしかないだろう。 鍵は掛けられておらず、多少蝶番が軋んだ程度で、あっさりと開いた。 荒れたホールを抜け、大広間へと抜けていく。 「これは……!」 大広間に入るなり、ハクオロは絶句した。 壁に叩きつけられて砕け散った食卓。 無残にも引き剥がされた絨毯。 額縁ごと粉砕された絵画。 この惨状は、城内の荒廃とは明らかに異質であった。 経年による劣化では断じてない。 何かしらの暴力によって破壊されたのが明白だ。 ハクオロは注意深く周囲を睥睨した。 ここで戦闘があったのではないか―― そう思い、痕跡を探る。 しかし、部屋の内装は酷く荒らされているのだが、血痕などは全く見当たらない。 「どういうことだ……?」 戦闘にはなったが、ここでは負傷しなかったのか。 それとも出血するような負傷ではなかったのか。 あるいは――戦闘ではなく、ただ暴れただけなのか。 判断する材料は足りていない。 ひとつだけ確かなのは、ここで『何か』が起こったということだけ。 ハクオロは大広間を一望する位置に掛けられた絵を見上げた。 丸い卓を囲む、流麗な外套を羽織った男達を描いた絵画。 中央に座するのは刃のような碧眼を持つ美貌の少年王。 城主が住まう居館には、こうした武威を示す絵画が決まって飾られているものだ。 ハクオロは彼らが何者であるのか知らなかったが、従者たる武将と王を描いていることは理解できた。 「皮肉なものだな……今の私を、王の肖像が迎えるとは」 足元に刻まれた三つの円環に、ハクオロはまだ気付いていない。 ただ、王と騎士達――アーサー王と円卓の騎士の肖像を前に、ただ嘆息を漏らすだけであった。 ◇ ◇ ◇ 「ちっちゃい……」 伊波はベッドに横たわる『少女』を前に、ぽつりと呟いた。 少し前までゾロが寝ていたベッドには、今は黒い服の『少女』が占有している。 生きた人形――ローゼンメイデン。 その存在は既にゾロから聞かされていたが、こうして目の当たりにすると驚きを禁じえない。 背丈はゾロの言うとおり、数十センチから一メートル。 ここにいる誰よりも、古城という風景に溶け込んだ服装。 ゴシック・ロリータとでもいう奴なのだろうか。 白い肌や銀色の髪と見事に調和していて、可愛いというより綺麗という感想が強かった。 「本当に人形なんだな……これだと手当てじゃなくて……」 修理になるかも、とヴァッシュは呟く。 大きさを除けば人間の少女と大差ない……とは実のところ言いがたい。 何より目立つのは背中の翼だ。 黒く艶のある、磨かれた黒曜石のような羽に包まれた双翼。 一見すればそういう飾りなのかと思えてしまう。 しかし少女が身じろぎするたびに小さく動き、それが飾りではないと証明している。 鳥のように飛ぶことが出来るのかは分からないが、少なくとも身体の一部ではあるらしい。 そしてもう一つの異質。 少女の左腕は『負傷』ではなく『破損』しているのだ。 そこに人間らしい血肉はない。 「……」 伊波の脳裏を、とある機械の姿が過ぎる。 メカポッポ―― 新庄に支給されたという鳥型の機械。 意志を持ち、自力で動く不思議なロボット。 未だ戻らないメカポッポと、この少女の間には明らかな違いがあった。 ――首輪である。 少女の首には、伊波のそれより一回り小さな首輪が嵌められている。 つまりこの少女は、メカポッポのような『支給品』ではなく、伊波と同様に連れてこられた『参加者』なのだ。 「参ったな」 ヴァッシュは心底困った様子で少女を診ていた。 生物の肉体とは勝手が違いすぎる。 痛覚はあるのか。 傷を塞ぐ必要はあるのか。 出血に類するものはあるのか。 何もかもが分からない。 つまるところ、対処の仕様がないのだ。 とりあえず破損箇所に包帯を巻いてはみたものの、これに意味があるのかすら見当もつかなかった。 ヴァッシュはベッド横の椅子に腰掛けたまま振り向いた。 伊波もヴァッシュの数歩後ろから、心配そうな視線を少女に向けている。 「とにかく意識が戻るのを待って――あ――」 ヴァッシュがそう言った矢先、少女の瞼がぴくりと動く。 赤い虹彩がうつろに天井を見つめ、ゆっくりとヴァッシュ達に向けられた。 「あ、起きたよ!」 「大丈夫か! 傷は!?」 上体を起こした少女に寄るヴァッシュと伊波。 少女の端正な口元が怒りに歪んだ。 「来ないで!」 「……危ない!」 少女が怒りに任せて翼を振るう。 数本の羽が鋭い矢のように放たれる。 ヴァッシュはその脅威を一目で理解し、咄嗟に横へ飛び退く。 それと同時に、伊波を右腕で抱え込んだ。 「ひっ……!」 ヴァッシュは少女の放った羽から伊波を護ろうとしただけだ。 誓って他意はない。 伊波も頭の中ではそれを理解しているだろう。 けれど、条件反射までは止められない。 「嫌あっ!」 零距離からの抉り込むような一撃が、ヴァッシュの脇腹に突き刺さる。 打撃点は肋骨の少し下。 急所を打ち抜くレバーブロー。 「うぼぁ!」 伊波に突き飛ばされ、派手に転倒するヴァッシュ。 急に腕から解放された伊波は、受身を取る暇もなく、額から床に落下した。 ごつり、と小気味のいい音が響き渡る。 「……あらぁ?」 ようやく平静を取り戻した少女――水銀燈が、周囲をきょろきょろと見渡す。 ベッドの傍では、額を押さえて転げまわる人間の女と、脇腹を抱えて悶絶する男が一人ずつ。 水銀燈は現状を理解しようと嗜好を巡らせ、考えるのを止めた。 考えるだけ、無駄そうだった。 ◇ ◇ ◇ 「はぁ……はぁ……はぁ……」 息を切らす新庄の横でゾロが訝しげに周囲を見渡した。 眉間に皺を寄せ、現状に納得していないのがありありと分かる表情だ。 「おかしいな、何でこんなところに出るんだ?」 二人が立っているのは、城の中で最も高い建造物の屋根の上。 その傾斜の中ほどで、ゾロは何事もないかのように直立し、新庄は落ちないよう頑張ってしがみ付いていた。 本来目指すべき地上とは奇跡的なまでに正反対の位置である。 どうしてこんなことになったのか。 もはや説明するまでもあるまい。 「全然……っ! おかしくない……っ!」 荒い息の合間を縫って、新庄は声を張り上げた。 階段を昇り続ければ最上階まで到達するのは当然だ。 それはもう、コーラを飲めばゲップが出るくらい確実に。 「仮面の野郎は……どこだ?」 ゾロは目を細めて城の敷地を見渡した。 新庄とゾロが屋根に立ち、ヴァッシュ達が二階にいるこの塔は、名称を主塔(ベルクフリート)という。 城壁の内側に建造され、城内で最大の高さを有する塔である。 位置は敷地の南東、高さはおよそ三十メートル。 一片が十メートル程はある四角形の塔で、他の建造物からは少しばかり離れた位置に建てられている。 主塔とは見張りと防衛を兼ねた建造物であり、内部の施設もそれに見合ったものばかりだ。 まず、最上階は監視用の部屋。 城塞の周囲を隈なく見渡すことが出来るようになっており、逆にそれ以外には向かない造りとなっている。 その下の四階は居住区域。 堅牢な主塔の上階という安全性から、城主の家族などが住んでいたとされる階である。 新庄達にそうした専門的知識は無いが、部屋の内装を見れば大体の見当はついた。 だいぶ荒れているとはいえ、豪華さのレベルが他とは段違いなのだ。 三階には召使のものと思しき質素な部屋と、炊事場が備えられていた。 火を使って水や油を加熱すれば、窓から敵兵に浴びせる兵器に早変わりするため、この高さに炊事場があったのだという。 そして二階には医療室などの諸々の施設。 万が一のときには主塔に篭城することになるため、戦いに必要な設備は一通り揃っている。 また、意外なことに、主塔の出入り口は二階に存在しているのだ。 梯子を外せば敵兵の侵入を阻むことができるからだ、とはヴァッシュの言である。 一階は、新庄達が探索した限りでは倉庫として用いられていた。 入り口が二階にあるため、感覚的には地下倉庫のそれに近い。 中身を逐一確認したわけではないが、特別は物品は無いだろうというのが三人の結論であった。 「もう入ってきちゃったのかな」 新庄はゾロに倣って地上に視線を巡らせた。 入り口は北の城門ひとつだけ。 城を囲むのは、生身の人間には乗り越えられそうにもない城壁。 これだけを見れば、北以外からの侵入は不可能であるかのように思われる。 しかし城壁の其処彼処が崩れており、山城であるためか「堀」が存在していないので、侵入自体はどこからでも容易である。 事実、新庄と伊波も城壁の南に開いた穴から城内に入ってきたのだから。 「かもな……」 城壁で囲まれた敷地の中央は荒れた庭園が占めている。 まさにゾロが倒れていた庭だ。 手入れが行き届いてさえいれば、美しい薔薇が咲き乱れる美しい庭だったのかもしれない。 だがそれも仮定の話。 荒れ果てた風景、それが全てである。 城内で目立つ建物といえば、主塔の他にもうひとつ。 敷地の西側に建てられた、豪勢な洋館のような建築物――城主が住まう居館(パラス)がある。 防衛を重視していた主塔とは打って変わって、居館は居住性と豪華さへの比重が大きかった。 現在はかなり荒廃しているものの、往年の壮麗さは想像するに余りある。 ちなみに、新庄と伊波がヴァッシュを運び込んだ応接室も居館の中の一部屋であった。 後は幾つかの塔や建物、そして十字架を掲げた礼拝堂と思しき建築物。 それが城内にある施設の殆どだ。 「よし、今度こそ降りるぞ」 「待って! ボクが先に下りる!」 新庄は先ほどの壮絶な迷いっぷりを思い出し、慌てて機先を制した。 果たしてゾロを上手く先導することができるのか。 そもそも主塔から脱出すること自体できるのか。 その結末は誰も知らない。 【A-2 古城跡・居館1階・大広間/一日目 午後】 【ハクオロ@うたわれるもの】 【装備】:なし 【所持品】:基本支給品一式×4、 コンテンダー・カスタム@Fate/Zero 、防災用ヘルメット、コンテンダーの弾薬箱(スプリングフィールド弾27/30) 、ロープ×2、消火器、防火服、 カッターナイフ、黒色火薬入りの袋、大型レンチ@BACCANO!、ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、双眼鏡、医薬品多数、ライター、 起源弾@Fate/Zero(残り28発)、クチバの伝説の進化の石(炎、雷、水)@ポケットモンスターSPECIAL、 空気ピストル@ドラえもん メリルのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 、排撃貝@ONE PIECE、 デリンジャーの残弾20 鉄パイプ爆弾×4、治癒符5枚@終わりのクロニクル 【状態】:右足と右肩に銃創(包帯処置、止血処置済み。ただし消毒なし)、左手首骨折 【思考・行動】 1:ギラーミンを倒す。 2:何としてもアルルゥを護り抜く。 3:そのためにもアルルゥの情報を手に入れる。 4:もしそれが叶わなければ……? 5:ミュウツーに対して怒りの念。 【備考】 ※クロコダイルの名前は知りません。 ※クロコダイルの能力を少し理解しました。 ※聖杯戦争とサーヴァントについての情報を一通り得ました。 ※かつて戦ったニウェの言葉が頭の中に入ってきてます。 ※もしベナウィやエルルゥを殺した相手の事がわかったら? ※参戦時期は少なくともシケルペチムでの戦いの後。 ※ヴァッシュが古城に向かっているのに気付いています。 【A-2 古城跡・主塔2階・Dr.くれはの医療室/一日目 午後】 【伊波まひる@WORKING!!】 [状態]:疲労(小)、足に擦り傷・切り傷(消毒済)、額の痛み [装備]:学校の制服 [道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!! [思考・状況] 0:うあああ…… 1:新庄、ヴァッシュと支えあい頑張る。 2:新庄を助けながら、ヴァッシュを待つ。 3:メカポッポの到着を待つ。(半ば諦め) 4:諦めない。常に信じ抜く。 5:小鳥遊、佐山の話を聞いた安堵感 6:佐山、小鳥遊と合流する。 7:ゾロに対してある程度信用、ただし触れたら…。 ※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました ※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。 ※運命のスプーンのことは知りません。 ※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。 ※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。 ※ベナウィの事は聞かされていません。 ※概念って何? 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 [状態]黒髪化、左肩に刺突による傷(再生中) 、脇腹の痛み [装備]ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム [道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸36発分 [思考・状況] 基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。 0:ぐおおお…… 1:水銀燈をどうにか助ける。 2:新庄、伊波と同行する。ゾロについては信用。 3:ウルフウッド、リヴィオとの合流。 4:ウルフウッドがいるかもしれない……? ※原作13巻終了後から参加 ※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。 ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。詩音は死んだと思っています。 ※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。 ※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。 ※伊波、新庄と情報交換をしました。佐山、ブレンヒルト、小鳥遊、高槻、メカポッポ、片目の男(カズマ)の情報を得ました。 ※水銀燈の左腕が欠損していることに気づきました。 【水銀燈@ローゼンメイデン】 【状態】:全身に切り傷、左腕欠損(包帯を巻かれている) 【装備】:卵型爆弾@バッカーノ、強力うちわ「風神」@ドラえもん、 【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 0:なにこれ…… 1:真紅をアリスにはさせない。 2:ローザミスティカは必ず手に入れる。 【備考】 ※ナナリーの存在は知りません ※会場がループしていると確認。半ば確信しています ※古城内の大広間に『○』型のくぼみがあります。このくぼみに何が当てはまるかは不明です。 ※魅音(詩音)、ロベルタの情報をサカキから、鼻の長い男の(ウソップ)の情報を土御門から聞きました。 ※気絶していましたがヴァッシュの声は無意識に届いています。 【A-2 古城跡・主塔屋上/一日目 午後】 【ロロノア・ゾロ@ワンピース】 [状態]疲労(中)、全身にダメージ(大)(止血、消毒、包帯済み)、左腿に銃創(治療済み)、 [装備]八千代の刀@WORKING!!、秋水@ワンピース、雪走@ワンピース [道具]支給品一式×2(食料と水一人分消費)、麦わら海賊団の手配書リスト@ワンピース、迷宮探索ボール@ドラえもん、 不明支給品(1~3)、一方通行の首輪(血がこびりついている) [思考・状況] 0:向かってくる仮面の男が安全かどうか確かめる。 1:傷を治す為病院に向かう。 2:ウソップとルフィの仇打ち 3:ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい) 4:ルフィ(死体でも)、チョッパーを探す。橘あすかにも会ってみたい。リーゼントの男、ヴァッシュにも興味 5:佐山・小鳥遊の探し人に会えて安堵 6:首輪の秘密が気になる。 7:金ぴか鎧(アーチャー)は次に会ったらただではすまさない。 8:あの声は何だったんだ? 9:概念?何だそりゃ? ※参戦時期は少なくともエニエスロビー編終了(45巻)以降、スリラーバーグ編(46巻)より前です。 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています ※黎明途中までの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。 ※入れ墨の男(ラズロ)が死亡したと考えています ※圭一に関しては信用、アーチャーに関しては嫌悪しています。 ※雪走が健在であったことに疑問を抱いています。 ※大阪(春日歩)から、危険人物としてクーガー、カズマ、ヴァッシュの情報を教えられました。 ※不明支給品は一方通行のものです。 ※新庄・伊波の二人と情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも 気づいています。 ※1回目、2回目の放送の内容を新庄、伊波の二人から聞きました。 【新庄・運切@終りのクロニクル】 [状態]:健康、顔に腫れもの、精神的な疲労 [装備]:S W M29 6インチ 6/6@BLACK LAGOON 、尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL [道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、予備弾丸26/32 [思考・状況 ] 1:ゾロと仮面の男の所へ行く。 2:ヴァッシュを待つ。 3:メカポッポを待ってみる。(なかば諦め) 4:まひると行動しながら小鳥遊を捜す。 5:佐山と小鳥遊のことを聞いてひとまず安心しつつも変態的な意味での不安が…… 5:佐山と合流しここから脱出する 6:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。 7:人殺しはしない。 8:ゾロについてやや信用。 9:概念、どうしてここに ※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません ※新庄の肉体は5:30~6:00の間にランダムのタイミングで変化します。 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。 ※参戦時期は三巻以降です ※カズマを危険人物だと認識しています ※まひるに秘密を話しました。次の変化のときに近くの人に話す必要は… ※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。 ※ベナウィの事は聞かされていません。 ※ゾロの声に聞き覚え? ※ゾロと情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも気づいています 【A-2城の構造(現在までに判明分)】 北:城門 西:居館(1階:大広間、応接間) 南:礼拝堂 南東:主塔(1階:倉庫 2階:医療室 3階:炊事場、居室 4階:居室 5階:監視室) 中央:庭園 ※城壁が全体を囲んでいますが、穴だらけなのでどこからでも進入できます ※周囲は深い森で、堀などの設備はないようです ※居館1階の大広間の床には『○』型のくぼみがあります ※主塔2階の一室がDr.くれはの医療室@ONE PIECEになっています ※上の内容は現在までに判明している情報のみのため、他に建物や設備がある可能性も充分あります 時系列順で読む Back 私のお墓の前で泣かないでください Next 力-Strength-(前編) 投下順で読む Back 瞬間 Next 力-Strength-(前編) Back Next 知人の奇妙な行動 水銀燈 Free Bird(前編) 知人の奇妙な行動 ヴァッシュ・ザ・スタンピード Free Bird(前編) 知人の奇妙な行動 ハクオロ Free Bird(前編) 知人の奇妙な行動 ロロノア・ゾロ Free Bird(前編) 知人の奇妙な行動 伊波まひる Free Bird(前編) 知人の奇妙な行動 新庄・運切 Free Bird(前編)
https://w.atwiki.jp/anago34/pages/15.html
DR²ナイト雀鬼 ナイトライター Filsnown -光と刻- 雫 痕 ToHeart WHITE ALBUM こみっくパーティー まじかる☆アンティーク 誰彼 うたわれるもの Routes 天使のいない12月 Tears to Tiara 鎖 -クサリ- ToHeart2 フルアニ DR²ナイト雀鬼 ナイトライター アレイ:アイレ ttp://www.aire-cl.com/ フランソワーズ: たま: メイフィア・ピクチャー: イビル: エビル: ルミラ・ディ・デュラル:ミラル ショップねーちゃん: コリン: ユンナ: Filsnown -光と刻- ティリア・フレイ: サラ・フリート: エリア・ノース: ソフィア・デルム: 雫 長瀬 祐介(ながせ ゆうすけ): 新城 沙織(しんじょう さおり):上司理緒さん 月島 瑠璃子(つきしま るりこ):津市切り困る 藍原 瑞穂(あいはら みずほ): 太田 香奈子(おおた かなこ): 長瀬 源一郎(ながせ げんいちろう): 月島 拓也(つきしま たくや): 桂木 美和子: 吉田 由紀:岸田湯よ 痕 柏木千鶴: 柏木梓:アシカ’s騒ぎ 柏木楓: 柏木初音:ネギは遣わし 相田響子:秋子用意だ 日吉かおり(ひよしかおり):栞可否よ 柏木 耕一(かしわぎ こういち): 柳川 裕也(やながわ ゆうや): 小出 由美子(こいで ゆみこ): 高砂 六花(たかさご りっか): アズエル:エアールーズ:http //www.google.co.jp/m?q=%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA 高砂 風花(たかさご ふうか):蓋買う誤差か リズエル:瑠璃絵図 ToHeart 藤田 浩之(ふじた ひろゆき): 神岸 あかり(かみぎし あかり): 長岡 志保(ながおか しほ):ほな滋賀顔 保科 智子(ほしな ともこ): 来栖川 芹香(くるすがわ せりか): 宮内 レミィ(みやうち れみぃ): 松原 葵(まつばら あおい): 姫川 琴音(ひめかわ ことね): 雛山 理緒(ひなやま りお): 来栖川 綾香(くるすがわ あやか): 佐藤 雅史(さとう まさし): 坂下 好恵(さかした よしえ):挿し絵貸したよ 坂下恵子:たけし解雇さ セバスチャン: 長瀬 源五郎 (ながせ げんごろう): 神岸 ひかり(かみぎし ひかり):秘技、尻神化 宮内 あやめ(みやうち あやめ): マイケル 宮内(まいける みやうち): 岡田メグミ:メカ織田組 松本リカ: 吉井ユカリ: 鈴木寛子(すずきひろこ): 辛島 美音子(からしま みねこ): HMX-12マルチ: HMX-13セリオ:雄二「おっさん、絵競り無知」 田沢圭子:ザ・小池タワー WHITE ALBUM 藤井 冬弥(ふじい とうや): 森川 由綺(もりかわ ゆき):百合も若き 緒方 理奈(おがた りな): 澤倉 美咲(さわくら みさき):桜見脇さ 河島 はるか(かわしま -): 観月 マナ(みづき - ): 篠塚 弥生(しのづか やよい): 七瀬 彰(ななせ あきら): 緒方 英二(おがた えいじ): フランク 長瀬(ふらんく ながせ): 如月小夜子(きさらぎ さよこ): こみっくパーティー 千堂 和樹(せんどう かずき): 高瀬 瑞希(たかせ みずき): 牧村 南(まきむら みなみ): 猪名川 由宇(いながわ ゆう):ナウい我が湯 大庭 詠美(おおば えいみ): 長谷部 彩(はせべ あや): 芳賀 玲子(はが れいこ): 塚本 千紗(つかもと ちさ):鳥坂持つ地 桜井 あさひ(さくらい あさひ):朝倉飛来 立川 郁美(たちかわ いくみ):美川立ち食い 御影 すばる(みかげ すばる): 澤田 真紀子(さわだ まきこ): 風見 鈴香(かざみ すずか):観鈴坂か 星野 美穂(ほしの みほ): 月城 夕香(つきしろ ゆか): 夢路 まゆ(ゆめじ まゆ):真面目油湯 九品仏 大志(くほんぶつ たいし): 立川 雄蔵(たちかわ ゆうぞう): 縦王子 鶴彦(じゅうおうじ つるひこ): 横蔵院 蔕麿(おうぞういん へたまろ): 九品仏桜(くほんぶつさくら):洛北物産 まじかる☆アンティーク 宮田健太郎(みやた けんたろう): スフィー・リム・アトワリア・クリエール:明日フィルム撮りあり、絵は栗 リアン・エル・アトワリア・クリエール: 江藤結花(えとう ゆか):湯、上とか 高倉みどり(たかくら -):く、ドラミ借りた 牧部なつみ(まきべ -): 長瀬源之助(ながせ げんのすけ: 高倉宗純(たかくら そうじゅん): 因幡ましろ(いなば -): 江藤泰久(えとうやすひさ):久弥絵疎す 西中島美南(にしなかじま みなみ):見な、マジ死神な 宮田あすか: 誰彼 坂神 蝉丸(さかがみ せみまる): 杜若 きよみ: 桑嶋 高子(くわしま たかこ):タワシ独楽堅く 三井寺 月代(みいでら つくよ):ミイラで靴よ 砧 夕霧(きぬた ゆうき): 石原 麗子(いしはら れいこ): 御堂(みどう): うたわれるもの ハクオロ: エルルゥ: アルルゥ: オボロ: ユズハ: ドリィ: グラァ: ウルトリィ: カミュ: ベナウィ: クロウ: トゥスクル:薄く取る カルラ:あ、裏カレー通いる? トウカ: テオロ: ソポク: カムチャタール: ヌワンギ: ササンテ: インカラ: チキナロ: アムルリネウルカ・クーヤ:ヤーク ttp //www.fsk-fukusho.co.jp/syouhin/yhaaa/yhaaa-001.htm サクヤ:草屋:スタジオジブリの各部署と三鷹の森ジブリ美術館関係法人の事務所が入居している建物の通称。 ゲンジマル: ハウエンクア: ヒエン: ニウェ: オリカカン: スオンカス: デリホウライ: ムツミ: ミコト: カルラゥアツゥレイの女の子(デリ子) :あれ、こんな小野から打つ宇野いる? Routes 那須 宗一(なす そういち): 湯浅 皐月(ゆあさ さつき): 伏見 ゆかり(ふしみ ゆかり):冬尻神 リサ=ヴィクセン(Lisa=Vixen): 立田七海(たつた ななみ):津波立たな 梶原 夕菜(かじわら ゆうな): 湯浅 文月(ゆあさ ふみつき): エディ: 長瀬源次郎(ながせ げんじろう): 福原 庄蔵(ふくはら しょうぞう): 和田 透(わだ とおる): 篁(たかむら): 醍醐 五郎(だいご ごろう): ミルト: 高井 鈴美(たかい すずみ): 伊藤 正義(いとう まさよし): 那須大八郎(なすのだいはちろう): さくや: 悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ): 那須小二郎(なすのこじろう): 源頼朝(みなもとの よりとも): 醍醐 六郎(だいご ろくろう): 天使のいない12月 木田時紀(きだ ときのり): 栗原透子(くりはら とうこ): 榊しのぶ(さかき しのぶ): 麻生明日菜(あそう あすな): 須磨寺雪緒(すまでら ゆきお): 葉月真帆(はづき まほ): 木田恵美梨(きだ えみり): 霜村功(しもむら いさお): 巣鴨文吾(すがも ぶんご): 橘(たちばな): Tears to Tiara アロウン: アルサル: リアンノン: モルガン: オクタヴィア: オガム: タリエシン: リムリス:夢リリス スィール:居留守 ラスティ:ティスラ:カルナータカ音楽のリズムで3柏子 エポナ: エルミン:見えるん ドルウク: ガイウス: クレオン: ミルディン: 鎖 -クサリ- 香月恭介(こうづき きょうすけ: 折原明乃(おりはら あけの):荒木の羽織 綾之部可憐(あやのべ かれん): 綾之部珠美(あやのべ たまみ): 片桐恵(かたぎり めぐみ): 香月ちはや(こうづき ちはや:葉月、高知や 折原志乃(おりはら しの): 早間友則(はやま とものり): 岸田洋一(きしだ よういち): ToHeart2 河野 貴明(こうの たかあき): 柚原 このみ(ゆずはら -): 向坂 環(こうさか たまき): 小牧 愛佳(こまき まなか):海鼠描き魔 笹森 花梨(ささもり かりん): 姫百合 珊瑚(ひめゆり さんご): 姫百合 瑠璃(ひめゆり るり):李姫緩り 十波由真(となみ ゆま): 長瀬由真(ながせ ゆま): ルーシー・マリア・ミソラ: るーこ・きれいなそら: 草壁 優季(くさかべ ゆうき):雪草浮かべ 高城 優季(たかしろゆうき): 久寿川 ささら(くすがわ -): HMX-17a イルファ: HMX-17b ミルファ: 河野 はるみ: くま吉: HMX-17c シルファ: 山田 ミチル(やまだ -): 吉岡 チエ(よしおか -): 小牧 郁乃(こまき いくの):今、この茎 菜々子(ななこ): まーりゃん先輩:インリン山瀬派 朝霧 麻亜子(あさぎり まあこ):尼子詐欺有り 北新地まーりん:多摩森林基地 小鳥遊:山梨借りた 柚原 春夏(ゆずはら はるか): 向坂 雄二(こうさか ゆうじ): 薫子(かおるこ): カスミ: スミレ: ひとみ: ダニエル: 長瀬 源蔵 (ながせ げんぞう): 玲於奈 レナエ ttp://item.rakuten.co.jp/baranoie/10004442/ フルアニ 諸角 勇(もろずみ ゆう): 榊 倫子(さかき りんこ): ルビィ・リリン: {シェ
https://w.atwiki.jp/we11/pages/80.html
国籍:スイス 名前:ディエゴ・ベナリオ ユニネーム:BENAGLIO 年齢:1983-09-08 身長:194cm 体重:89kg ポジション:両サイド gk 利き足:右 成長タイプ:普通 能力 30/82/85/57/67/66/83/65/52/55/56/53/60/69/42/80/44/41/41/40/76/53/53/68/83/65/4/4/4/A 特殊 なし
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/187.html
呼び水◆b8v2QbKrCM 「クッ……15人もとは。想定外だな」 C-2とB-2の境界線付近の路傍で、サカキは独り歯噛みした。 15人――先程の放送で伝えられた死亡者の数だ。 その中にイエロー・デ・トキワグローブの名があったこと自体は大きな驚きではなかった。 サカキが知る参加者の内では、イエローはお世辞にも身体的能力が高いとは言えない。 恐らくレッドとイエローも、自分と同様にポケモンを奪われた状態でここに放り出されたのだろう。 いかにイエローが腕のいいトレーナーであっても、肝心のポケモンが手元になければ意味がない。 現状の問題は、どこにいるかも知れないトレーナーのことではなく―― 「まさかオレがいない間に襲撃を受けたのか?」 電伝虫をデイパックに押し込め、道の行き着く先を仰ぎ見る。 サカキが焦る理由。 それはヴァッシュ達と連絡がつかないということだった。 15名という死亡者は想像以上の数だ。 にも関わらず、様々な事情から、サカキは彼らの名を知らぬまま。 故に放送から彼らの安否を知ることは出来ず、電伝虫という生物の力を借りることにした。 それが、数分前。 サカキは山頂の学校を目指し、黙々と山道を歩いている。 結論から言えば、サカキはヴァッシュ達と連絡を取ることができなかった。 いくら待てどもコール音が止むことはなく、何の反応も返ってこないのだ。 襲撃を受けて通信に出ることができない状況にされたのか。 或いは何らかのトラブルで電伝虫が使用できなくなってしまったのか。 いずれにせよ、事態が良くない方向へ転がっているのは明白だった。 やがて山道を抜け、学校の門前に辿り着く。 周囲に他の参加者はいないのか、ここまで一切の障害らしきものはなかった。 明け方の山というのは、ひどく静かで、冷たい。 サカキは朝露に靴を濡らしながら、康一達と別れた地点を目指して歩き出した。 森の木々の間を行き、草と低木を脚で乱暴に掻き分ける。 そして、森の中にソレを見つける。 「……最悪の展開だな」 成程、これでは連絡など望むべくもあるまい。 サカキを迎えたのは、森の中に放置された二人分の死体だった。 片方は見覚えのない青年。 もう片方は、サカキと合流する手筈になっていた少年であった。 広瀬康一という名は知らないが、その外見はしっかりと記憶している。 二目と見られないほどに損壊した死体ではないのだ。 見間違えということは、ない。 そしてこの青年が、恐らくは襲撃者。 どちらも息絶えているということは相打ちになったのか。 よもやこんなに早く計画が暗礁に乗り上げようとは。 サカキは誰に向けることもできない憤りに表情を歪めた。 もう一人、ヴァッシュ――サカキはその名を知らない――の姿が見えないのは、危機を逃れたのか、あるいは。 少なくとも康一と同じ場所で死亡したというわけではないようだ。 「私だ! 誰かいないか!」 周辺に響き渡るよう声を張り上げる。 付近にヴァッシュがいるならば、この声を聞きつけてやってくるだろう。 危険人物を招き寄せるリスクは承知だが、それ以上に早期の合流が重要だとサカキは判断した。 ――暫し、待つ。 周囲は依然として静寂に包まれ、人間の気配すら感じられない。 「駄目か……計画の建て直しは避けられんな」 あの男はここにはいない。 あるいは、この世にも―― サカキは少年の死体の傍らに落ちていた電伝虫を拾い上げた。 目をつけていた相手を二人も同時に失ったのは痛い。 しかしだからといって計画に変更はない。 予定通りに手駒を集め、戦力を整えるだけだ。 そのためには自身も身を守れるだけの装備を整える必要があるだろう。 幸か不幸か、辺りには二人分の持ち物が散らばっている。 差し当たってはこれらを有効活用させて貰うとしよう。 サカキは冷徹な思考で計画に微修正を加え、物資の回収を開始した。 歴史を感じさせる造りの紅い槍。 奇妙な内容の巻物。 白い鞘に収まった刀。 デイパックの中身も有用だ。 基本的な支給品は幾らあっても困るものではない。 袋に詰められているのは薬草の類だろうか。 用途の分からない鍵――これも一応貰っておこう。 そして最後に。 少年のデイパックに入っていた、黒いベスト。 一見すると単なる衣服だが、触れてみれば通常とは異なる素材で繕われていることが何となく分かる。 サカキはスーツの下に着用していたベストを脱ぎ、代わりにそちらを身につけた。 質量は増していて多少硬質ではあるものの、行動に支障はなさそうだ。 「……む?」 ふと、サカキは足元に落ちている血痕に目をやった。 まずここに一つ、少し離れたところに一つと、死体から少しずつ遠のいていく、一連の血痕。 まるで何者かが流血しながらこの場を立ち去っていったかのようだ。 少量かつ、それぞれがかなりの間を置いて点在しているので、 荷物を回収するために屈んでいなければ気がつかなかったに違いない。 サカキは指先で血痕に触れた。 流れ出して間もないのか、まだ凝固しきっていない。 推定だが、彼らの絶命と前後して流れたのだろう。 可能性は大きく分けて二つ。 一つは、ここで斃れている死体のどちらかが、血を垂らしながらここへ移動してきた可能性。 それならば別段気にかけるような痕跡ではない。 もう一つは、第三者がこの場を離れていった可能性。 血痕が意味を持つとすればこちらの方だ。 ――生き残っていたヴァッシュ。 ――襲撃者の片割れ。 ――巻き込まれた完全な第三者。 傷を負っての流血なのか、それとも返り血が地面に垂れただけなのかは関係ない。 いずれにしても、ここで起きた出来事を詳細に把握していることだろう。 「……追う価値はあるな」 無駄足の危険性はあるが、ここで立ち止まっていても意味がないのもまた事実。 サカキは血痕の指し示す先へと視線を移す。 森の中に、絶海の孤島の如く佇む人工建築物――古城。 もし人が見知らぬ森を彷徨うとすれば、ただ徒に歩き回ったりはしない。 無意識のうちに人工物を目指してしまうものだ。 それが大規模な建造物であれば尚のこと。 血痕の主でなくとも、参加者の誰かが脚を休めに留まっていることも有り得る。 死体に背を向け、サカキは歩き出した。 目指すは古城―― そこに誰がいるのか、何が起ころうとしているのか。 今の彼に知る術はない。 そして、彼がリスクを冒してまで口にした声。 目当ての相手こそいなかったが……聞き届けなかったものがいない保証など、有りはしないのだ。 血痕は呼び水のようにサカキを古城へ誘う。 サカキの声もまた、誰かを誘う呼び水になるのかもしれない。 【B-2 森/一日目 朝】 【サカキ@ポケットモンスターSPECIAL】 [状態]:健康 [装備]:投擲剣・黒鍵 5/10@Fate/zero、防刃ベスト@現実 [道具]:支給品一式×3、電伝虫@ONE PIECE×2、破魔の紅薔薇(ゲイ・シャルグ)@Fate/Zero 忍術免許皆伝の巻物仮免@ドラえもん、和道一文字@ONE PIECE、シゥネ・ケニャ(袋詰め)@うたわれるもの、謎の鍵 [思考・状況] 基本:ゲームを潰してギラーミンを消す 1:血痕(ヴァッシュが浴びた返り血)を追って古城へ赴く 2:同士を集め、ギラーミンへの対抗勢力を結成する(新生ロケット団) [備考] 第三部終了(15巻)以降の時間から参戦。 ※康一、ヴァッシュの名前はまだ知りません。 ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。 ※ギラーミンの上に黒幕が居ると推測しています。 ※康一の死亡を確認しました。ヴァッシュの生死についてはどちらとも確信していません。 ※表記されている道具のほかに、通常のベストが一着、デイパックに入っています。 ※防刃ベストは通常のベストに偽装したもので、銃弾等を防ぐほどの性能はありません。 B-2・森にベナウィの死体、広瀬康一の死体が放置されています。荷物は空のデイパックのみです。 また、その周辺にサカキの声が響き渡りました。 時系列順で読む Back ダブルファング Next Give me a power! 投下順で読む Back ダブルファング Next ジャイアントキリング(前編) Back Next BLACK FRACTION サカキ 合言葉はラブアンドピース(前編)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/52576.html
ベナヤ 旧約聖書『サムエル記』に登場する人物。 カブツェル出身。 ダビデに仕える勇士の一。 月ごとの分団の長の一。 ケレテ人とペレテ人の上に立つ役を任命された。 のちにダビデの護衛長となった。 関連: エホヤダ (父) アミザバデ (息子)
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/125.html
非常な覚悟と揺れるココロと ◆UcWYlNNFZY 地獄のような殺し合いの場所にやっと日が昇り始めている。 悪夢のような夜が終わりを告げ朝が始まろうとしていた。 そして、その中で草原を2人の人間が黙々と歩いていた。 トゥスクルの皇、ハクオロと園崎家次期頭首、園崎魅音の二名。 ハクオロの背はに彼の部下であったトウカの亡骸が。 彼はトウカを埋葬する為に唯、歩いていた。 「済まないな、園崎……火葬を選ばなくて」 「いや、いいよ。おじさん、まさかそんな時間かかるとは思わなかったしさ……はは、やっぱり何も考えて無かったよ……私」 「いや……園崎はトウカの事を思っていただけだ……誰よりもな」 「……ハクオロさん」 「とりあえず街に行くぞ。そこに行けば何か道具など有るかもしれん」 「……うん」 彼らは火葬という手段を考えたのだが油などが無い現状遺体が燃え尽きるまで数時間もかかる。 且つ燃え尽きるまで、傍に居続けなければならない。 それに火葬で人を呼び寄せる危険性だって充分ありえたのだ。 呼び寄せる人が全て安全とは限らないのだから。 メリットよりもデメリットが多いと判断し火葬という手段を諦めた。 とはいえ、トウカを埋葬する事には変らない。 それが、魅音の意志でありハクオロの意志であるのだから。 そして埋葬する為の何か道具を探す為に止め街に探す事にしたのだ。 (……ハクオロさん) 魅音の前をトウカを背負っていたハクオロが歩いている。 何時の間にか魅音を追い越し唯、黙々と歩いていた。 口数も少なく足早に。 魅音は思う、ハクオロの事を。 トウカを失って最も哀しいのはハクオロだという事を。 でもそれを彼は決して言わない。 それが皇である自身の役目であるといいたいように。 決して何も言わず、立ち振る舞いに現さない。 理屈を優先している。 だけど。 ハクオロの本心はどうなのだろうかと思う。 ハクオロ個人としてはトウカの死をどう受け入れているのだろうか? ハクオロはその死を吹っ切っているのだろうかと疑問に思う。 語る言葉はとても強い言葉だけど心は見えてこない。 理屈に固められた言葉だけ。 ハクオロの素の感情は見えてこない。 魅音はそれが何処かもどかしく感じ、でもそれを口にする事はできなかった。 ハクオロの表情を見ようと思っても仮面に隠された顔から何も読み取る事ができない。 それが何処か遠い存在のようにも感じて。 トウカの死をも力にしてるように感じていた。 魅音はそれが大人なんだろうかとさえ思ってしまう。 でもそれに対して魅音は思う。 (でもそれって……何か哀しいよ。それが大人というなら……私は何か嫌だ) 何か哀しいと。 それが大人になるという事なら。 成長というなら。 嫌だと思ってしまう。 確かに感情を喚き散らす事は決していい事とはいえない。 でも、感情を露わにしないというのもそれは何処か哀しいものだと思ってしまう。 これがハクオロの強さなのかもしれない。 でもそれは魅音からすれば寂しく哀しいものだった。 それがハクオロと自分との違いなのだろうかさえ。 小さいようでとても大きな違いなのだろうかと思ってしまう。 明確な『溝』かもしれないとさえ 思ってしまう。 (違う!……ハクオロさんは仲間だっ!……溝だとしてもきっと乗り越えられる。私達はそうしてきた……だから大丈夫) 魅音はそんな事を一瞬考え慌てて頭をブンブン振って否定する。 何を馬鹿な事をと思って。 第一今自分とハクオロはトウカを埋葬する為に団結していると。 溝があってもきっと乗り越えていける、そう前向きに思って前を向く。 考えるのはやめた、歩くことに集中すると決めて歩く足を早く動き始めた。 目の前には黙々と歩くハクオロが。 何故か魅音はそんなハクオロの背が近いのに遠く感じて。 そしてハクオロの背に背負われているトウカがハクオロには重たそうに見えた。 何故か。 何故かだけど。 そう 感じた。 感じて……しまった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ふぅ……結構歩いたね」 「……ああ」 あれからハクオロ達は歩き続け草原を抜け街を見つける事ができた。 早速道具を探索に入ろうとするも、もう少しで放送という事もあり一度休憩をとる事にし近くの家に入る事にした。 家は平屋でキッチンとリビングと二部屋しかなくリビングには大きなテーブル、食器棚、ベッドといったとても簡素な家だった。 家や町並み、家具にハクオロは驚ききつつも休憩を優先する。 ベッドにはトウカが安置されていてやすらかに眠っていた。 椅子に向かい合いながら座っていた二人は喋ることなく魅音は水を飲みハクオロはディバックの中に入っていた支給品を調べていた。 互いに何処か落ち着かないまま時間だけが過ぎていく。 放送が訪れるのを唯待っていて。 「園崎」 「うん……?」 幾らかの時が経った時だろうか、ハクオロが唐突に魅音を呼ぶ。 魅音がハクオロの方を向くと一丁の小さい銃と銃弾と3つの石がテーブルに置かれている。 「何さ? これ」 「私の支給品だ……進化の石とでりんじゃーという武器らしい」 テーブルに置かれていたのは進化の石とハイスタンダード・デリンジャー。 進化の石は炎と水と雷がありポケモンを進化させることができしかも無くならないらしいとハクオロが言いった。 が、ポケモンについてはハクオロも魅音も理解できないので何の石かさっぱり理解できずそのままにしておこうという結論に。 だが、ハクオロが見せたかったのは石ではなくもう一つのもだった。 「ハクオロさん……これって銃だよね?」 「ああ、銃が何がよく知らないが武器だ、そして説明を見る限り、園崎が持っているものと違って命を確実に奪う事ができる……凶器だ」 「……それが……どうしたのさ」 「これを……園崎に渡したい。私では使えこなえそうもないしな」 「……っ!?」 ハクオロはしっかりと意志を持った目をして魅音に告げ手渡す。 魅音は驚き、そして狼狽した。 両者とも理解していた。 命を奪う武器を与えるという事の意味を。その重さを。 それはもしも襲われて説得も聞かず仕方なくなった場合の時 「私に……人を殺せって言うの?」 その人を殺すという事。 命を奪えという事。 その覚悟を持てという……厳しすぎる事だった。 魅音は震えていた。 ミュウツーに襲われた時死ぬ可能性だった……いや代わりにトウカが死んだ。 ミュウツーが命を奪った。 その命を奪うという行為をもし襲われたからといって自分ができるのかと。 いや、結局は殺し合いに乗った人物と一緒の行為をしなければならないのかと。 不安と……そしてハクオロに対して一種の失望ともとれる哀しさが満ちていた。 「ねえ……どうなのさ?」 「…………そうではない……最悪の話……覚悟をして欲しいだけだ」 「同じじゃないか!……それ」 「………………」 「何か……いってよ……ねぇ?……ねぇってば」 魅音の声が震える。 ハクオロに言って欲しくなかった、そんな事。 例え、例え殺さなければならない状況が本当にきたとしてもだ、それでも言って欲しくなかった。 最後までそんな事言って欲しくなかった。 例え夢物語のような事でも、それでも。 理屈では、そうなる時がくる可能性だってある事はわかっている。 最初に襲われた時だったってそうなった可能性はあったのだから。 でも、殺すとかそんな事、言って欲しくなかった。 甘えだとしても。 言って欲しくなかった。 魅音の感情が、心が。 そう告げていたから。 ハクオロは唯黙っていて。 魅音は悲痛な顔をしてハクオロを睨んでいた。 やがてハクオロは口を開く。 「では……園崎。もしお前の本当に大切な仲間が襲われていた場合……殺すしか助ける方法が無い場合……どうするのだ?」 「……っ……それは」 ハクオロの問いに魅音が戸惑う。 もし、圭一達がミュウツーのような存在に襲われていた場合どうするのかと。 圭一達は絶対に助けたい。 でもその為に重い引き金を引けるのだろうか? 瞬時に答えは返ってこなかった。 狼狽する魅音にハクオロは続ける。 「そしてもしお前の仲間が殺し合いに乗ってもう戻れない位置にまで進んでしまった場合……どうするのだ?」 「……!?……それって」 魅音が聞き返すがハクオロは応えない。 それは暗に殺せるのかと聞いてるのと同じだから。 もし圭一達が殺し合いに乗って沢山の人を殺して狂気に駆られて止められなかった場合……殺せるのかと。 その問いに魅音は 「止めるさ! 何があっても!」 「……理想論だな」 殺しという選択肢は選ばない。 そんな事になっても仲間だけはどうしても止めたかった、絶対に。 そんな応えにハクオロは理想と切り捨てる。 叶わないものだと、理屈で。 魅音はそれに反論を言う。 「じゃあハクオロさんはどうするのさ!」 「私は……仲間を助けるのがそれしかない場合はそれを選ぶ。そして仲間達がもう戻れない位置まで進んでしまった場合……私が手を下す」 ハクオロはそう答える。 もし、エルルゥやアルルゥが襲われている場合……説得が聞かない場合殺しをえらぶだろうと。 それは戦でも一緒の事だから。 そしてカルラやベナウィが自分の為に殺し合いに乗り罪なきひとを殺し続けたの言うのなら、手を下すだろうと。 それが 「それが……皆の上に立ちそして国を治める皇のやるべき役割だ」 ハクオロの役目なのだからと結論付けて。 唯、そう言い放った。 「そんなの!……えっ?……」 魅音は怒りに駆られハクオロの胸倉をつかむ。 が、ハクオロの顔を見て直ぐ放した。 何故なら仮面に隠された顔の中で見える目がとても、とても悲しい目をしていたから。 それ以上魅音は言えなかった。 言える訳無かった。 その途端自分自身が何処か恥ずかしくなって 「ご、ごめん……ちょっと風に当たってくるよ」 魅音は身を翻し家から出て行く。 ハクオロの問いに答えを返さないまま。 唯、立ち去った。 今はきっとお互いに落ち着かないといけないから。 そう、そう思ったから。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「はぁ……なにやってんだろ……私」 魅音は玄関の扉に身を預けながら呟く。 またハクオロとぶつかってしまった。 何故かそれか無性に悔しくて。 心が不安で揺れている。 「殺す覚悟……かぁ」 手に握っている小さい銃を見つめる。 とても小さい銃。 だけど確実に人を殺せるものだ。 この重たい引き金を引けば。 殺せるのだ。 不安になる。 ハクオロから投げかけられていた言葉。 仲間の為に誰かを殺せるか。 仲間を殺せるか。 どうなんだろうと思ってしまう。 大切な仲間達。 前原圭一。 園崎詩音。 竜宮レナ。 北条沙都子。 古手梨花。 その仲間達が襲われていたとしたら……? もし殺されていたりしたら……? あのトウカでさえ殺されたのだ。 仲間が死なないなんて事……ありえないのだから。 そんな絶望がありありと思い浮かんでしまう。 圭一が剣で串刺しになる姿。 詩音が銃で頭を撃たれる姿。 レナが車で轢き殺される姿。 沙都子が首を絞められる姿。 梨花が崖から落とされる姿。 有りえるかも知れない……絶望。 「嫌だっ……そんなの絶対に嫌だっ!」 仲間が殺されるなんて嫌だった。 そんなの絶対に嫌だった。 なら。 仲間を助ける為なら……殺す? 「わかんない……そんなのわかりっこないよ」 解る訳無かった。 解りたくも無かった。 そして仲間達が殺し合いに乗ってしまう……もう一つの絶望。 雛見沢症候群。 それによってもしかたら全員がそうなってしまう可能性だって……有りえるのだ。 雛見沢症候群だけではない。 この殺し合いの恐怖に飲まれて錯乱してしまう可能性だってある。 恐怖に負けてくるってしまう事はありえてしまうのだから。 絶望が溢れるこの殺し合いでは 狂いに狂って戻れない事が有りえるかもしれないのだから。 圭一が狂い。 詩音が狂い。 レナが狂い。 梨花が狂い。 沙都子が狂い。 魅音の自らの手で殺さないといけなくなる……絶望。 「それも……もっと嫌だっ! 絶対に嫌だっ!」 それも嫌だった。 絶対に嫌だった。 そんな絶望。 そんな運命。 絶対に嫌だったから。 ならば魅音は 「私は……どうすればいい?」 どうすればいいのかと心に問う。 仲間を助ける為に。 そんな絶望避ける為に。 どうすればいい? 「そうさ……簡単だよ」 ……簡単だった。 とても簡単だった。 大切な事を魅音は見失う事だった。 例え絶望だらけだとしても。 魅音はそれを信じればいい。 どんな時でも。 そう、 それは 「それでも……私は……絶望よりも……希望を! 仲間を! 信じるっ!」 絶望よりもかすかにでも存在する希望を信じる。 そして共に戦った仲間を。 何処までも。 何時までも。 絶対に。 絶対に。 信じ抜けばいい。 唯、それだけなのだから。 魅音は拳を空に向かって高く高く突き出した。 希望を仲間を。 絶対に信じるために。 日はもう既に 高く高く上っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「私は何をしてるんだろうな……トウカ」 ハクオロは溜め息をつつベットに寝ているトウカに呟く。 もうトウカは問い返す事ができないのは知っているのに。 それでも自嘲を聞いてもらうしかなかった。 魅音に言った事。 自分でも厳しいと思うぐらいの事。 それを今魅音に聞いた。 自分は偉そうに言ったが果たして自分はそうなのだろうか。 理屈では解っている。 そうだと言い切ったのだから。 だけど、それは余りに悲しい事だ。 自らの手で仲間を殺さなければならないという事は。 臣下の過ちを正すのは君主の役目だ。 だがしかしハクオロにとってベナウィやカルラは臣下以上に 家族でもあったのだから。 もし彼らが殺し合いに乗って止まらないのなら。 自ら手にかけなければならない。 そう、家族を殺さなければならない。 それは、それはとても悲しい事。 とても悲しい事だ。 でもそれを選ばないといけない。 悲しくてもだ。 それが救いとなりえるのなら。 それで罪が償えるとなりえるのなら。 選び取らなければならない。 君主として。 でも……それは悲しい事。 ハクオロの本心を押し潰してやらなければいけない、とても悲しい事だ。 「無様だな……私も」 そうハクオロは自嘲する。 冷静である様勤めても身体が震えてしまう。 これで一国の君主かと笑ってしまう。 そして仲間の為に誰かを殺すという事。 そんな事慣れている。 もう、ずっと前からやっていたのだから。 だがしかしそれよりも別の感情が湧き上がっていたのだった。 それは家族が殺される恐怖。 エルルゥ、アルルゥが凄惨に殺されてしまう姿。 もし、だ。 もし彼女達を殺され彼女達を殺した者にあったとして。 自分は冷静でいられるのだろうかと。 ハクオロ個人に戻って激昂して止まらなくならのではないかと思ってしまう。 君主でいられるのだろうか? 「……無理かもしれない」 ハクオロはその問いに対して肯定は出来なかった。 なんて甘いのだろうと笑いたくなるぐらい。 本当に無様だった。 「なあ……トウカ……お前は笑うか? 無様な私を」 自嘲するようにトウカに問う。 当然答えは返ってこない。 でも、トウカのやすらかな顔は凛としていて。 ハクオロはそれを唯見つめるだけ。 それを見てはっと思う。 「いや……私はそれでも生きて胸を張って生きていかなければならない。命を尽くしたお前の為に」 例えハクオロの今の姿が無様であっても生きなければならない。 迷っていてもそれでも胸を張らないといけない。 それが命を尽くしたトウカの為にできる事。 トウカの生を馬鹿にされないようにするにも自分は胸をはりしっかり生きなければならない。 それが君主を想い剣に想いを残したトウカの為に自分ができる事なのだから。 「お前には……もう、三度も助けられたな」 笑いながらハクオロはトウカに言う。 そして忠節を尽くしたトウカに今、ハクオロができる事。 仲間であったトウカに感謝を。 家族であったトウカに哀悼を。 そして臣下であり最高の武士であったトウカに告げる言葉を。 彼女の働きを認める最大の言葉を。 「御勤め……ご苦労であった」 贈った。 心の。 心の底から。 その時 ―――忠義、尽くしたまで。 トウカのその言葉が。 ハクオロの心に。 そっと。 そっと聞こえた気がした。 【A-6 線路沿い/一日目 早朝】 【ハクオロ@うたわれるもの】 【装備】:ガイルの剣@ポケットモンスターSPECIAL スモーカー大佐の十手@ONE PIECE 【所持品】:大型レンチ@BACCANO!、ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、基本支給品一式、クチバの伝説の進化の石(炎、雷、氷)@ポケットモンスターSPECIAL 【状態】:健康 体に僅かに痛み トウカの遺体を背負っている 服の裏にトウカの血がこびりついている 【思考・行動】 1:ギラーミンを倒す 2:仲間(魅音の仲間含む)を探し、殺し合いを止める。全てを護り抜く。 3:トウカを弔う。 4:ミュウツーに対して怒りの念。 【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に】 【装備】:空気ピストル@ドラえもん ミリィのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 【所持品】:排撃貝@ONE PIECE、デリンジャーの残弾20、基本支給品一式 【状態】:健康 体にやや痛み 悲しみ 【思考・行動】 0:仲間を信じる 1:仲間(ハクオロの仲間含む)を探し、殺し合いを止める 2:詩音と沙都子にはやや不安。 3:トウカを弔う 4:線路を辿って駅に向かう? 5:ミュウツーに対して恐怖。 6:死者に対しては誠意を以って対応する ※本編終了後の参戦です。雛見沢症候群の事を知っています。 【支給品説明】 クチバの伝説の進化の石@ポケットモンスターSPECIAL クチバシティの海のそこにあるという進化の石。 普通の石と違いポケモンに使ってもなくならない。炎、雷、氷のみっつ。 ミリィのハイスタンダード・デリンジャー@トライガン・マキシマム ミリィ・ストライフが使用するハイスタンダード・デリンジャー。 小型の銃で手のひらに収まる程度。 時系列順で読む Back コードギアス ナナリーと旅館三騎士 Next 同じ夜明けを見ている 投下順で読む Back コードギアス ナナリーと旅館三騎士 Next 同じ夜明けを見ている Back Next Beyond 園崎魅音 皇と人と Beyond ハクオロ 皇と人と
https://w.atwiki.jp/yoiake/pages/15.html
合成武器 スヴィア・ブレイク・スライダー= EX蹴り飛ばすわよー+EX蹴り飛ばすわよー+スヴィア・ブレイク+スヴィア・ブレイク+スヴィア・ブレイク+量子+超変化の魔力+神聖な粉 幻想殺し 怪しい手+不思議な手+不幸の手+不幸属性+幸運属性+引きつける属性+ウニ髪+量子+超変化の魔力+神聖な粉 放課後ティータイム 唯のギター+澪のベース+律のドラム+紬のキーボード+梓のギター+量子+超変化の魔力+神聖な粉 開打散靱琥珀失脚 ジョニー+マジカルアタック・コパポンX+開打靠靱琥珀脚+ジョニー+マジカルアタック・コパポンX+開打靠靱琥珀脚+量子+超変化の魔力+神聖な粉 大地の咆吼「ギオ・エルガ」 竜騎召喚+竜騎召喚+竜騎召喚+竜騎召喚+竜騎召喚+竜騎召喚+量子+超変化の魔力+神聖な粉 月姫-TYPEMOON- TYPE-MOON+TYPE-MOON+TYPE-MOON+TYPE-MOON+TYPE-MOON+吸血鬼の血+超変化の魔力+超変化の魔力+超変化の魔力 L.S.O(超人姉妹同盟) 処刑レーザー+ハレーズコメット+L.S.O+L.S.O+L.S.O+量子+超変化の魔力+神聖な粉 サタデーナイトフォエバー L.S.O(超人姉妹同盟)+L.S.O+量子+超変化の魔力+神聖な粉 ホウマツノユメ EXロンドン・ロンド+EXロンドン・ロンド+ウタカタ+ウタカタ+ウタカタ+量子+超変化の魔力+神聖な粉 繰気弾 新狼牙風風拳+新狼牙風風拳+新狼牙風風拳+新狼牙風風拳+新狼牙風風拳+新狼牙風風拳+量子+超変化の魔力+神聖な粉 ヘルズフラッシュ ヘルズフラッシュ+ヘルズフラッシュ+ヘルズフラッシュ+ヘルズフラッシュ+ヘルズフラッシュ+ヘルズフラッシュ+量子+超変化の魔力+神聖な粉 魔剣グラム 兵符「エインヘルヤル」+兵符「エインヘルヤル」+兵符「エインヘルヤル」+ベル・キュリアの魔力+ベル・キュリアの魔力+ベル・キュリアの魔力+量子+超変化の魔力+神聖な粉 福引券 福引コピー券+紙 聖玉 火玉+水玉+風玉+土玉+光玉+闇玉+無玉+七色の宝玉+石ころ+固形の魔力+固形の魔力+固形の魔力 エネルギー波 気玉+気玉+気玉 ダブルスターライトブレイカー スターライトブレイカー+スターライトブレイカー+スターライトブレイカー+スターライトブレイカー(子供Ver)+スターライトブレイカー(子供Ver)+スターライトブレイカー(子供Ver)+量子+超変化の魔力+神聖な粉 HS増加薬の入った宝箱 HS増加薬+HS増加薬+HS増加薬+HS増加薬+HS増加薬 合成素材の入った宝箱 神聖な粉+超変化の魔力+覚醒の魔力+TYPE-MOON+量子 素材の詰まった宝箱 火玉+水玉+風玉+土玉+光玉+闇玉+合成素材の入った宝箱 メダルの入った宝箱 小さなメダル+小さなメダル+小さなメダル+小さなメダル+小さなメダル 福引券の入った宝箱 福引券+福引券+福引券+福引券+福引券 錬金術カードセット 錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット+錬金術カードセット 市販武器合成 トンファーレーザー フレイムトンファー+トンファーレーザー+トンファーブレイク 高出力バズーカ 雷銃+滅銃+ハンドガンマチルダ+キャリコ2000+無限ロケットランチャー オメガウェポン 式神「憑依荼吉尼天」 火水木金土符「賢者の石」 アルテマウェポン 鬼神「飛翔毘沙門天」 「夢想天生」 重破斬「ギガスレイブ」 隠符「フィビドゥンインシャドウズ」 「全人類の緋想天」 ジ・エンド 「ブレイジングスター」 「フェニックス再誕」 大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」 「スリーフェアリーズ」 四天王奥義「三歩必殺」 「サブタレイニアンローズ」 遠眼「天狗サイコグラフィ」 恨弓「源三位頼政の弓」 想起「うろおぼえの金閣寺」 浄符「クラリフィーライト」 紫奥義「弾幕結界」 チルノの愛剣 チルノの愛剣『当たり剣』 葉符「狂いの落葉」 チルノの愛剣『チョコエッジ』 月光「サイレントフラワー」 「サブタレイニアンサン」 龍魚「龍宮の使い遊泳弾」 「デフレーションワールド」 陽光「サンシャインニードル」 チルノの剣 審判「浄頗梨審判 -射命丸文-」 怪奇「釣瓶落としの怪」 究極の魔王「ロードオブナイトメア」 「百万鬼夜行」 瘴気「原因不明の熱病」 「蓬莱の樹海」 祟符「ミシャグジさま」 化鉄「置き傘特急ナイトカーニバル」 「コンプリートクラリフィケイション」 チルノの愛剣『ウエハースブレイド』 石符「金剛桜花」 「西行寺無余涅槃」 「待宵反射衛星斬」 オメガ 秘弾「そして誰もいなくなるか?」 End of School Days 星薙の太刀 星光「スターストーム」 守符「ペンデュラムガード」 アリスインネバーランド 幽霊「忍び寄る柄杓」 飛鉢「伝説の飛空円盤」 アルテマ 「グランギニョル座の怪人」 大ナマズ「これで浮き世もおしまいじゃあ!!」 冬符「ノーザンウイナー」 「小悪霊復活せし」 恨符「丑の刻参り七日目」 神滅斬「ラグナブレード」 黒翼竜 「天網蜘網捕蝶の法」 超☆必殺鮮血の結末 双龍 彩華「虹色太極拳」 「マウンテン・オブ・フェイス」 忿怒「空前絶後大目玉焼き」 怪奇「釣瓶落としの怪」 竜破斬「ドラグスレイブ」 「無何有浄化」 白槍「プラチナ レイ」 鬼符「青鬼赤鬼」 河童「スピン・ザ・セファリックプレート」 大奇跡「八坂の神風」 創符「流刑人形」 死価「プライス・オブ・ライフ」 「日出づる国の天子」 クリスタルグレイブ 刹那五月雨撃 飛翔連撃 ニーベルンヴァレスティ 「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」 「ブラインドナイトバード」 花砲「フラワースパーク」 空間殺法 ハードブレイク 豊作「穀物神の約束」 苺轍 蒼星斬艦刀 疾風「風神少女」 失われし時への鎮魂歌 薔薇の竜 たまちゃんの木刀 世界樹 「季節外れのバタフライストーム」 譫妄「イントゥデリリウム」 「エンシェントデューパー」 獣の数字 ドリィとグラァの弓 正体不明 逆行運河・創世光年 オボロの双剣 爆弾戦法 牙連絶蹴撃 クロウの長剣 インディグネイトジャッジメント 長剣「フランヴェルジュ」 天翔蒼破斬 烈破焔焦撃 闇の吹雪 カルラの大剣 トウカの細剣 紅主・闇浮提厳浄 ハクオロの扇子 降霊召符・元 冬符「ノーザンウイナー」 庶オ分割 グランドクロス ベナウィの槍 最後の審判 ヒーローの一撃 ケルベスフェンサー ~水夏~ 凍符「パーフェクトフリーズ」 禁警視された酒『福ビール』 高機能武器ケース 蝕符「トータルエクリプス」 宵符「ナイトレイヴン」 星符「ミッドナイトレヴァリエ」 「スカーレットディスティニー」 禁忌「レーヴァテイン」 禁忌「フォーオブアカインド」 禁弾「スターボウブレイク」 禁忌「クランベリートラップ」 禁忌「カゴメカゴメ」 禁忌「恋の迷路」 禁弾「過去を刻む時計」 禁弾「カタディオプトリック」 結界「生と死の境界」 式神「八雲藍」 魍魎「二重黒死蝶」 結界「夢と現の呪」 罔両「禅寺に棲む妖蝶」 罔両「八雲紫の神隠し」 結界「動と静の均衡」 結界「光と闇の網目」 罔両「ストレートとカーブの夢郷」 吸血鬼の力 シャナの大太刀「贄殿遮那」 光と闇の道 ビール とある 定温保存 番外個体 最終信号 吸血殺し 透視能力 強制詠唱 空力使い 肉体再生 青髪属性連発 吸血殺しの紅十字 未元物質 聖母の慈悲 心理掌握 空間移動 追跡封じ AIMストーカー 聖なる右 ミサカネットワーク 七天七刀 窒素装甲 天罰術式 座標移動 超電磁砲 念動砲弾 原子崩し トラウィスカルパンテクウトリの槍 海軍用船上槍 一方通行 超次元ゲイムネプテューヌ ネプテューンブレイク 愛の注射器 カオスエッヂ インフィニットスラッシュ スパイラルブレイク 魔法少女リリカルなのは クロスシフト ブラットバイブル・ハートブレイカー 紫電一閃 スターライトブレイカー+ ディバインバスターA.C.S プラズマザンバーブレイカー ヴァリアブルバレット ダブルスターライトブレイカー ペルソナ マハンマオン ラグナロク アカシャアーツ メギドラオン メギドラダイン マハガルダイン マハジオダイン マハブフダイン マハラギダイン マハムドオン 月姫 すっごい究極奥儀 大暗黒翡翠拳 第七聖典・原罪救済 怒ったんだから・・・・・・! 「閃鞘・迷獄沙門」 「武装999」 直死の魔眼・決死の一撃 ナイトオンザブラッドライアー(インザニティ) 絶技雷極・安崩拳 赤主・焔華 偽固有結界・ぐるぐる翡翠ワールド 極死・七夜 ナイトルーラーザブラッドディーラー 火葬式典 固有結界・枯渇庭園 グナーデン・シュートス 「ブルード・ディ・シュヴェスタァ」 夜摩判決 ネコアルク・カオス 「赤主・檻髪」 赤主・遍生 少しばかり戯れようか? 抜刀奥義・賀正箒星 クリームパフドリームレム 姉妹の絆・劇場版 バレルレプリカ・オベリスク
https://w.atwiki.jp/fragcharacterwiki/pages/29.html
それってわからないから、私に聞いたんですよね(笑) アニメでは53話で初登場。登場作はこの作品だけ。 それなのにもかかわらず、論破力はガイアナとほぼ互角である。 ギニアに色々論破をしたが、最終的に破壊神に弟共々消し飛ばされた。 ベナンコピペ用 🇧🇯