約 823,658 件
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/772.html
外法魔道士 イゼルマ コスト 14 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 緋色のドライアド (樹A) - ランク A HP 408 827 進化先 禁書の探究者 イゼルマ (A) ヒタヌキ (タヌキC+) - MAX Lv 50 攻撃 513 932 進化費用 140,000 フレイフラウ (フラウC+) - No.0320 Aスキル ハードラッシュ+ 敵単体へのダメージ小アップ 売却価格 11,550 火石のロシェ (ロシェC+) - 編集 Sスキル 紅炎の魔術 (6) 敵全体へ火属性の中ダメージ 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1362.html
【早朝】 No. タイトル 登場人物 043 ロンリーウルフ シーザー 044 疾走スル狂刃 野比のび太、ノーチラス、マティアス 045 背筋伸ばして生きていけ 坂田銀時、エルフィ、ブライアン 046 Great elder brother ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイ、クレアス 047 繰り返される銃声と流血 フラウ、黒崎奈桜 048 もしもフラグを踏んだら リリア、森屋英太、アレックス、伊東結、ムシャ、リュティ、フラウ、シーザー 049 宿命-sadame- ライガー、ギンギライガー 050 「兄を超えられる弟はいない」 テト、香瀧宏叔、ライガー、ギンギライガー 051 現実は時に想像すらも超える 土方十四郎、佐藤文博、シリウス、紺野優佳、沖田総悟 052 白の夢 冬月蒼羅 053 死をも許されぬ傀儡 トレディア、東風谷早苗、ノーチラス 054 復讐と服従、読みはちょっと似てる 銀鏖院水晶、源ちずる、宿禰千恵 055 父よあなたは ドラゴナス、見月そはら、高村紀嗣 056 フラグを踏んだらサヨウナラ リリア、森屋英太、リュティ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、フラウ、冬月蒼羅 【朝方】 057 マコトノヤイバ、アヤカシノヤイバ 土方十四郎、シリウス、ノーチラス 058 愚者の舞 坂田銀時、エルフィ、ドラゴナス、テト 059 涙を拭いて ダーエロ、リーヴァイ 060 まもりきれぬもの 沖田総悟、佐藤文博、紺野優佳、土方十四郎、ノーチラス、ブライアン 061 耳障りな誘惑、花椿の香り ギンギライガー、銀鏖院水晶、リュティ 062 LONG ROAD アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ 【第二回放送】 No. タイトル 登場人物 063 第二回放送(俺得ロワ3rd) 香取亮太
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/317.html
霧中逃避行 ~Panic Hopper~ ◆ou3klRWvAg みかはぼーっと湖面を見つめている。 「ベルフラウちゃん、遅いなぁ……」 夷腕坊の中はそんなに快適でもなく、じっと籠もっているのもなかなかに辛い。 なかなか帰ってこないベルフラウが気になって、みかは夷腕坊の口から外へと出て辺りの様子を窺う。 すると。 「……え、何これ……」 思わずそんな声が出た。 奇妙な霧が、いつのまにか周囲を包んでいることに気づいたのだ。 湖だから霧も出やすいのかな? とそんなことを思いかけて、こちらに移動する前に見た霧を思い出す。 あの霧がこっちに流れてきたのだろうか? ……そういえば、この霧は怪しいってベルフラウちゃんと話したような…… (ど、どうしよう?) 光化学スモッグとか、そういう毒のある霧ではないと思うが、文字通り五里霧中の状態でみかは途方に暮れる。 行ったまま戻ってこないベルフラウも心配だった。 こんな霧の中、はたしてちゃんとみかの元に戻ってこられるのだろうか? 霧を見つめて惑っているみかの頭上で、唐突に腹の底に響くような強烈な爆発音が響いた。 「ひゃあっ!?」 熱を伴った紅い光が頭上を明るく照らし、みかは頭をかかえてうずくまった。 ガラスやコンクリートの破片が、周囲にばらばらと降り落ちる。 「な、なに!? 火事……?」 逃げなきゃ、と思って一歩踏み出しかけて、みかは見た。 熱に焦がされて一瞬晴れた霧のあいまに、確かに見た。 ――――炎の勢いに押し出されるようにして空を舞った小さな何かが、 焼け焦げた欠片と煙を空中に散らしながら目の前で湖に落ちていくのを。 「え……!!?」 目の前で起こったことが信じられなかった。 尾のようにはためく金色の髪、真っ黒に焦げた半身、一瞬のそれが目に焼きついて離れない。 遠かったのと霧越しだったのとで、みかの目にはそれが人形だと気づかず、ふつうの小さな女の子に見えた。 金色の髪、ぼろぼろになってもわずかに色の残っている赤い服は、さっき出会ったばかりのベルフラウの姿に容易に結びつき、 「それが人間の女の子である」という誤認識をいっそう強化した。 みかは、動けない。 ……いま、目の前で、人が死んだ? 怖いとか悲しいとかいやだとか、そういった感情すらすぐには沸かなかった。 みかは真っ白になって固まっていた。 しかし、そう呆然ともしていられない事態が次に起こった。 「――――――!」 遠く誰かの声が響くと同時に、空気の質が変わった。 「……え……ぇ……?!」 セーターを脱ぐときのような感覚が、うなじや腕、背中にぞわっと走る。 帯電した空気に、みかのおかっぱ髪がぶわっと逆立つ。 間をおかず、みかの視界が点滅し眩めいた。 閃光にくらんだ視力が回復しないうちに、特大の爆竹を焚いたような破裂音が水面を渡って爆ぜる。 みかの目の前に、威嚇するようにいかづちが鋭く落ちたのだ。 「……あ……」 空は晴れている。間違っても自然のものではない。 ――ベルフラウは言っていた。 ここには、魔法みたいな力を使える人間や、危険な生き物がいると。 ――そういう存在にみかが襲われる可能性も、あると。 「…………あ…………」 みかの体が勝手に震えだしていた。 ――――気づかれたんだ。 ――――気づかれたんだ! みかの頭の中をパニックが吹き荒れ、その場で硬直する。膝から震えが全身にひろがり、とまらない。 みかにとって、魔法は未知そのものだった。未知は恐怖に直結していた。 知らないものが一番怖い。 みかは怯えた。思い込みが勝手に自分自身を脅迫する。 あの声の主の男の子が、きっと炎を使ってさっきの小さな女の子を殺したんだ。 で、こんどは自分の番なんだ。 さっきの雷はみかに気づいたぞ、見つけたぞ、っていう脅しの一発なんだ。 きっとこの後すぐに、さっきの物凄い炎が自分めがけてくるんだ。 みかは気づかない。 落雷は湖に落ちた少女人形への追撃で、みかを狙ったものではないことに。 魔法の使い手は、地面近くに濃く淀む霧に隠れたみかの姿に気づいてなどいなかったことに。 みかは気づかない。 だから、ただ、怖い。 だから、ただ――――死ぬのが、殺されるのが、怖い! 逃げなきゃ、という思いと怖い、という思いが心の中で真っ向ぶつかって、 早くここから離れなきゃと思うのに、みかの体は勝手に動いて夷腕坊の操縦席に這い戻っていた。 霧の中をやみくもに逃げるよりじっとしていたほうがいいとか、そんな打算は後付けで、 ただ安全な場所を求めての行動だった。 操縦者の身を守る編み籠のなかにうずくまり、みかは震える。 ここなら、外から攻撃されても大丈夫なはず。 ……でも、このままじゃダメなんじゃない? すぐに見つかってしまうんじゃない? 見つかって、ころ…… (……いやぁ……!!) 自分の考えに頭を激しく振り、狭苦しい編み籠の中でいっそう縮こまった。 数時間前のちょっと立派な覚悟など、本物の恐怖の前にどこかへいってしまった。 逃げ出したかった。 でも怖かった。 安全な自分の家、自分の部屋、あったかい布団を思い出す。 家に帰りたい。 もうやだよ、こんなところやだよ……! 何をどう考えてどうやったのか、みかもよくわからなかった。 ただ、間近に迫ると思われる恐怖に、死の予感を前に、みかの「死にたくない」「安全なところへ行きたい」という 強い意思の集中に、エスパーぼうしは機械らしい正確さで、勝手に応えてくれた。 視界がぶれる。 ひずむ。 体が浮く。 発動したのは、さっき使ったばかりの「テレポーテーション」。 みかの思いはひとつ。 死にたくない。 どこでもいい、魔法の炎や雷から逃れられるところ。安全なところへ――――! 全身が軽くなり、つめたくなり、感覚が瞬間的に消失し――ふいにすべてが元通りになる。 空間転移は唐突に始まり、唐突に終わった。 …………。 ……。 夷腕坊の半開きになったままの口から入ってくるのだろうか。 頬にやさしいそよ風を感じる。 ここはどこだろう――――。 外に出て様子を確かめなくちゃ――と思うが、体が動かない。 慣れないエスパーぼうしの連続使用で、みかの精神的疲労は限界に達していた。 ただ、殺し合いの場にあるという緊張が、かろうじてみかの意識をつなぎとめている。 しかし、その緊張の糸も、極大の疲労という重い錘に引っ張られてみるみるちぎれそうになる。 「…………ぅ……ん、」 みかは、今にも閉じそうになる目で周囲を見た。 そこは分厚い肉色の護謨(ゴム(表皮に守られた薄暗い夷腕坊の操縦席。 その、繭のような閉じた空間に安堵を覚える。 ああ、ここならきっと安全なはず。 ここがどこだって、この中にいれば、きっと安全だよね。 なんだか外がうるさい気がするけど、ここなら、きっと大丈夫だよね……。 ベルフラウのことを意識の端にのぼらせる間もなく、みかの意識はそこで途切れた。 【?-?(位置不明)/1日目/昼】 【鈴木みか@せんせいのお時間】 [状態] 極度の精神疲労による昏倒中 [装備] 参號夷腕坊@るろうに剣心、エスパーぼうし@ドラえもん、FNブローニングM1910 [外見] 夷腕坊の操縦席の中にすっぽり収まっている (ので、外見からでは一見して中に人がいるとは分からない) [道具] 支給品一式 [思考・状況]………… ………… 1:ものすごく疲れたので、このまま休む 2:怖い。人殺しが起こっているという事実を受け止めたくない 3:ベルフラウのことが心配 基本:殺し合いはしたくないが、どうしたらいいのか具体的には考えてない ※みかは、ベルフラウの説明によりここが「リィンバウム」だと思っています。 ※リィンバウムについての簡単な知識を、ベルフラウから得ました。 同時に、ベルフラウの考察を教えてもらっています。 ※みかのテレポート先は、次の書き手のかたにお任せします。 ただ、葵のテレポート同様制限もあって、あまり遠くには行けません。 せいぜいMAP南東エリア内のどこかだと思われます。 ≪097 エスパー・フィーバー 時系列順に読む 100-1 別れ、そして……≫ ≪099-2 水中追跡行 ~Little Seeker~ 投下順に読む 100-1 別れ、そして……≫ ≪099-1 運命はこの心次第で決まる 鈴木みかの登場SSを読む 126 拝啓、地獄の釜の底から≫
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/375.html
それぞれの限界、それぞれの転向 (前編) ◆3k3x1UI5IA 獣の耳持つ少女を追うか、それともみかの待つ廃墟の街に戻るか―― 相反する二択を迫られたベルフラウ=マルティーニは、結局、どちらも選ばなかった。 否、正確に言えば……「どちらも選べなかった」、と言うべきか。 「我ながら、情けないですわね……!」 髪から水を滴らせながら、ベルフラウは下唇を噛む。 彼女に、もう少し魔力があれば。あるいは、彼女にもう少し体力があれば。 そう思わなくも無かったが、しかし実際問題として無いものは仕方が無い。 北に走り去る獣人の少女を追うだけの体力もなく、また来た道を引き返すための魔力もなく。 ベルフラウに選ぶことができたのは、一時の休息だけだった。 太い丸太を何本も組んで作られた、東西に走る橋の下。 そのままでも隠れられそうな場所であったが、ベルフラウはさらに『地』のクロウカードを使用。 残り少ない魔力を使って土を動かし、大地を掘り、作り出したのは小さな『洞穴』だった。 橋の上を渡る者からも道路を歩く者からも、共に死角になる位置。 多少狭いのが難だが、慣れない魔法での土木工事であることを考えれば十分過ぎる出来だろう。 ここなら誰にも見られる心配は無い。少しの逡巡の後、ベルフラウは濡れそぼった衣類を一気に脱ぎ捨てる。 水を吸った重いワンピース。肌に張り付く不快なタイツ。頭に乗っているだけの状態だったベレー帽。 さらにしばらく迷った後、思い切って濡れた下着も脱いでしまう。 重く冷たい服から完全に解放され、思わずほッと溜息が漏れる。心地よい開放感。 しかし、ここまでたっぷり濡れてしまっては、絞った程度ではなんともならない。 『火』のカードで焚き火でもすれば別だが、魔力の残りも乏しいし、火力調整も難しそうだ。 裸のままでしばらく過ごすか、それとも濡れた服をまた着るのか……? あられもない姿のまま、彼女は少し思案する。 「そうですわ、そういえば確か、替えの服が……!」 ベルフラウの支給品は3つ。 1つ目は四大元素のクロウカード。もう1つは今は置いておくとして、最後の1つは女の子用の衣類のセット。 軽く調べたきり、すっかり存在自体を忘れていたソレを、彼女は取り出す。 幸い、こちらは濡れていない。ご丁寧にも下着まで揃えてあったものを、有り難く使わせてもらうことにする。 「……ちょっと、丈が短すぎませんこと?」 身につけてみたベルフラウは、その下着が見えそうな程のミニスカートに少し顔を顰めるが。 それでも、裸でいるよりはずっといい。サイズもさほど問題無いようだ。 内務省特務機関等能力支援研究局B.A.B.E.L.所属、『ザ・チルドレン』の制服――。 実はこれ、人によっては大きな誤解を生みかねない危険な衣装なのだが、今のベルフラウに知る由もない。 着替えを終えた彼女は、濡れた自前の服を畳んで仕舞い込むと、洞窟の中に腰を下ろす。 「まずは体力と魔力の回復を図らなければ、何もできませんわね……。 いざとなったら、目立ってしまいますけど、『あの支給品』で一足飛びに……」 疲れきった頭では、なかなかまとまった思考ができない。 いつしかベルフラウは、橋の下の隠された洞穴の中、こっくりこっくり、と船を漕ぎ始め、そして……。 * * * ――ガガガンッッ!! 「……はうッ!?」 まさに青天の霹靂。耳をつんざく轟音が、ベルフラウを叩き起こした。 普段なら考えられないような間抜けな声と共に飛び起きた彼女は、狭い天井に頭をぶつけて。 涙目になりながらも、ベルフラウの意識は一気に覚醒する。 ちょっとの休憩のつもりだったのに、眠ってしまっていたらしい自分。 どれほどの時間を浪費してしまったのだろう? 北に向かった獣人は? 廃墟で待っているはずのみかは? そして、今の閃光と轟音は――!? 「落雷、ですの!? でも、それにしては――」 穴の入り口から覗き見た空は、到底雷が落ちるような天気ではない。 ここに潜り込む前に見た周囲の景色にも、雷が落ちそうな大木などは見当たらなかった。 けれど、それでもすぐ近くで落雷があったことは間違いなく。 こんな不自然な現象が起こる可能性は、いくつか考えられるが。 「召喚術? 召喚獣の能力? それとも――このカードのような、『魔法』?」 なんにしても、平和的な状況で必要となる『力』ではあるまい。 耳を澄ませば、風に乗って不穏な音が聞こえてくる。 途切れ途切れの声、何かを切り払うような切断音、そしてどこか壊れた笑い声―― 明らかに、近くで戦闘が行われている。しかも、その気配は次第に近づいているようだ。 ベルフラウは、迷う。 様子を伺いに出てみるか、それとも、この隠れ家に隠れているか。 戦闘に介入するか、それとも、自分の安全を優先して見過ごすか。 獣耳の少女を見た時と同様の迷い。ベルフラウ本来の性格と、みかと交わした約束とが再びぶつかり合う。 「ど、どちらにしても、いざという時には動けるようにしておきませんと……!」 答えの出ない二択を前に彼女が「選んだ」のは、またしても「第三の選択肢」だった。 いや、それは「選択肢」と呼んでいいのだろうか? どちらの選択肢も選べる状況を意識しながら、「とりあえず」、問題解決の「方法」の確認と準備に入る。 ランドセルから取り出したのは、ランドセルよりも大きなスーツケース。 そう、支給品の中に「コレ」があったからこそ、ベルフラウは遠くまで出かける気にもなったのだ。 「コレ」を使えば、来る時にはあれだけの時間がかかった道も、飛んで戻ることが出来る。 いざとなれば、さほどの時間をかけずに引き返すことができる。 ただし、その定員は僅か1名。みかと一緒に乗ることはできない――だからこそ、彼女には残ってもらった。 またその移動方法は隠密性とは掛け離れた、目立つこと必至の「最後の手段」。 これの使用は、ここまでのベルフラウの行動方針を一転させることを意味する。 覚悟を決めるように一呼吸置き、静かにスーツケースを開く。 真っ先に目を引くのは、歪んだ笑顔を貼り付けたかのような大きなカボチャの頭。 説明書を確認しながら、後頭部に開いた穴に両手を突っ込む。指貫が装着され、操り糸が引き出される。 ベルフラウ第二の支給品、懸糸傀儡『ジャック・オー・ランタン』。 繰り糸を通して伝えられた指先の動きに応じ、自由自在に動き回る操り人形。 その体内には多数の武器が仕込まれており、付属の箒を使えば高速飛行も可能な戦闘用懸糸傀儡―― ――とのことだが、しかし、ロクに練習もしていない彼女に扱いきれるものかどうか。 「……いえ、やってみせますわ。最悪でも、わたくし1人が逃げ切るくらいは……!」 ベルフラウは、胸に湧き上がってきた不安を頭から振り払う。 ジェダが添付した解説書には、詳細な操作方法と共に「素質さえあれば子供にも扱える」との記述があった。 自分にだって、やってやれないことはないはずだ。『水(ウォーティ)』のクロウカードの時のように。 それに理由は思い当たらないのだが、この操り人形にはどこか親しいものを感じるし―― * * * ――ベルフラウは、知らない。 『 Jack-o'-lantern 』。 その名には、戯画化され定型化された『ハロウィンのカボチャ』の他にも、もう1つの意味がある。 それは、沼に漂い人を惑わす妖しい灯火、『 Will-o'-the-wisp 』の別名。 つまり、日本語に訳せば『狐火』――あるいは『鬼火(オニビ)』、である。 * * * (……ここを一時退くのは「敗北」じゃない! 僕には優勝できるだけの力が、きっとあるッ! だけど……っ!) 手足に絡み付いてくる蔦を、片端から切り払う。 距離を詰めようとした所で、飛んできた薔薇の花弁を仰け反ってかわす。 そこから剣を振っても、人形は既に間合いの外。 決め手の無いまま、延々と体力と魔力を削られていく不毛な戦い。レックスの苛立ちは募る。 「このっ……バケモノめッ!」 「あははッ☆ 負けないのよ♪」 赤い実の揺れる蔦が、レックスの足首を捉える。 一瞬動きが止まった所に、「ヒナ」を自称する人形が振るった金属製の『こんぼう』が襲い掛かる。 咄嗟に盾も防具もない左腕でガード。 衝撃に吹っ飛ばされながら、それでもレックスは冷静に分析する。 (骨も折れてない、今のダメージは大したことない! この子、『攻撃力』そのものはあんまりない! この子がどちらかと言えば『魔法使い』、または『まどうし』タイプなのは明らかだ。でも……!) 人間として見るかモンスターとして見るかは、大した問題ではない。 重要なのは、接近戦より『魔法』に類する中・遠距離戦を得意としているという事実。 この手のタイプが単体で現れたとしても、本来ならレックスの敵ではない。 敵ではない、はずだったのだが。 (くっ、この蔦、しつこいッ……! 邪魔過ぎるッ!!) 勇者として戦ってきた長い旅の中でも、こんな技や魔法を使ってくるモンスターは1匹もいなかった。 いや、触手を持ったモノはいた。植物のようなモノもいた。 けれどそいつらだって、こんな風に自由を奪う使い方はしてこなかった。 赤い実が所々についた植物は、1本だけならかなり弱い。腕や足の力で容易に引き千切れる。 けれど、数が多い。複数の蔦に捕捉されたら、魔剣で切り払ってやらないと動けなくなる。 そしてそのタイムロスの間に、人形自身は素早く剣の間合いの外に逃げてしまう……。 それが、さっきから延々と繰り返されている。 徹頭徹尾、こちらの剣が「届かない」。 向こうが「1発殴ろう」とした隙に、すかさずこちらも「1発当てに行く」のがレックスたちの世界での基本戦術。 この人形相手に限ったことではなかったが、普段とはまるで勝手の違う戦いに、レックスは焦る。 では、剣が駄目なら魔法を使えば良いのでは? 彼は『戦士』ではなく『勇者』なのだから。 ……しかし、それもまた危険なのだった。 試しに放ってみた牽制のベギラマは、舞い上がった薔薇の花弁の壁に阻まれ、人形本体に届かなかった。 まあ、マホカンタに類する(しかし反射効果のない)防御用の魔法だとは思うのだが……。 しかし、その対象範囲や効果時間が分からない。どこまでの魔法を防がれてしまうのか、見当もつかない。 (あの花びらの壁、『ギガデイン』なら貫けるか……? でも……!) もしも彼の最強魔法・ギガデインさえも通じなかったら、と思うと、迂闊に試すこともできない。 この人形は、ギガデインを一度見ている。すなわち、レックスの最強の技を既に知っている。 トマとはやての時のように、第三者の乱入を期待することもできない。 もしも万が一、ギガデインさえも防がれてしまったら――その消耗は、今後の命取りにもなりかねない。 『ドラゴンの杖』によるドラゴラムも同様だ。 それで確実に倒せる保障があればともかく、貴重な残り使用回数、間違っても浪費したくはない。 となると、この状況を突き崩せる唯一の可能性は、相手のミス、あるいはMPの枯渇……なのだが。 さっきから惜しみなく蔦や花弁を振るい続けているというのに、人形の表情に焦りは見えない。 (……ひょっとして、MPが無限なの!? それとも、あの技の消耗がゼロ?!) だとしたら、これは容易な相手ではない。 装備が足りない、技量が足りない、条件が足りない、仲間が足りない――どれが原因かは、分からないが。 ともかく、今のレックスには倒しきれない。この戦闘が始まった時点で、詰んでいる。 実際には、先のことを考えすぎるあまり自縄自縛に陥っているだけなのだが、幼い彼には気づかない。 打つ手なし。決め手なし。突破口なし。使えるかもしれないモノは、ことごとく躊躇いがよぎる。 しかし走って逃げようとしたら「回り込まれる」――のではなく、やはり蔦によって拘束される。 これもまた、レックスのいた世界には無かった「逃走阻止の方法」だ。調子が狂う。 剣を振るい、手足を縛る植物を斬り払いながら、彼は考えを巡らせる。 (ここは――『アレ』を使うしかない!?) 実のところ、レックスにはもう1つ使えるモノがある。 手にした魔剣に加えてもう1つ、ボウガンの少年から奪い取った「3つで1組の」支給品。 1つ1つが異なる機能を持ち、使い方次第では今後の戦いを有利に進められる品々。 しかし、どれも1回使ってしまったら終わりの消耗品。残り2回分ある『ドラゴンの杖』よりも貴重だ。 使い方を間違えてはいけない。 もし万が一、「使ったけれど打ち消されました」ということにでもなれば、今度こそ確実に「詰む」。 冒険をしてでも「使う」べきか、それとも状況の好転を信じて、今の膠着状況をもう少し続けるか――。 レックスは剣を振るい、飛んでくる花弁を避けながら考える。 必死に、考える。 ――戦いの中で余計なことを考えていた彼は、だから状況の急変に気付けなかった。 不意に、人形からの攻撃が止まる。『ヒナ』と名乗った人形が、驚いたような表情を浮かべる。 好機とばかりに突進しかけたレックスは、そして後ろから迫ってきた気配に、はッ!と振り返る。 「――きゃぁぁぁぁぁッ!?」 耳に飛び込んで来たのは、どこか可愛らしい、しかし聞き覚えのない女の子の悲鳴。 でもレックスの視界に移ったのは、女の子の姿からは程遠い、大きな頭を持ったカボチャの怪物の姿で―― それは恐るべきスピードで、突進というより墜落するような形で、レックス目掛けて「降って」きて―― 避ける間もなく、衝突。 激しい衝撃音と共に、濛々たる土煙が上がった。 * * * ベルフラウ=マルティーニが「選んだ」のは…… いや、「選ぼうとした」のは、結局、「その場からの移動」だった。 物陰からこっそり窺った限りでは、戦っているどちらもベルフラウの求める「先生」ではない。 両者の戦い方を見ても、召喚術を使う様子はない。むしろ小柄な方が使う技は、召喚獣の使う技に近い。 これでは、接触する価値は薄い。 ベルフラウが探しているのは、「先生」あるいは「腕のいい召喚術師」だ。 戦い、殺しあっている2人に、干渉せずともいいのか? という葛藤は当然あったが…… 脳裏に浮かんだのは、やはりみかとの約束。 「危ないことはしない」――。 片方が一方的に嬲られているなら助ける気にもなるが、遠目に見ても状況は膠着していたし。 どちらに味方していいか分からない以上、取れる選択は「自分の安全の確保」だけだった。 2人は次第に近づいてくる。 さっきの落雷のような広範囲に及ぶ攻撃が放たれれば、橋の下に隠れていても巻き込まれる危険がある。 安全を確保するには、逃げるしかない。 そう、ベルフラウはただ、逃げようとしただけだったのに。 懸糸傀儡『ジャック・オー・ランタン』に乗って、猛スピードで遠ざかるつもりだったのに。 2人の剣も魔法も蔦も花弁も届かぬ上空を、一気に走り抜けてしまうつもりだったのに。 複雑怪奇な機構を備えた懸糸傀儡は、やはり素人には難し過ぎたのだ。 ほんの僅かな操作ミスが、全く違う動作に繋がる。 ほんの僅かな指の動きが、数十倍数百倍にも増幅されて結果に反映される。 「ま、待ちなさい『ジャコ』、私が行きたいのは、そっちじゃな――!」 なまじ、飛びあがるのに成功してしまったのがいけなかった。 風に煽られ捲れ上がるスカートを気にする余裕もなく、カボチャ頭の妖怪は空中をフラフラと迷走して―― やがて、眼下で戦っている2人の居るあたりに向かって、墜落を始める。 こちらに背を向けたまま、気がついていない少年。驚きの表情を浮かべる小柄な少女。 少年がようやく気付いて振り返るが、今さら間に合うものではない。 「――きゃぁぁぁぁぁッ!?」 恥も外聞も忘れて、ベルフラウの口から悲鳴が迸る。もう避けられない。 激突。衝撃。舞い上がる土煙―― ベルフラウの意識は、またしてもそこで途絶えてしまった。 * * * 「な――何をされたッ!?」 全身に走る痛みに耐えながら、それでもレックスは素早く跳ね起きる。 状況が把握しきれない。 唐突に飛び出してきた「何者か」に強烈な体当たりを喰らったのは分かるが、それ以上の状況が分からない。 仮にも天空の勇者、この程度の衝突でどうにかなるようなヤワな身体はしていなかったが…… レックスは、もうもうと舞い上がる土煙の中、目を凝らす。 「……ふーん、『ジャコ』って言うんだ♪ よろしくなの☆」 『…………』 土煙の中、2つの影が見える。 片方は、ついさっきまで戦っていた「ヒナ」という人形。そしてもう片方は…… 声こそ聞き取れなかったが、さっきの乱入者。 身体に比して巨大過ぎる頭部を持つ、カボチャのモンスター。 「ヒナ」に「ジャコ」と呼ばれたソレは、凶悪な両手持ちの鎌を手に、少女人形を守るように身構える。 レックスは、戦慄する。 この状況は、まるでさっきと同じような―― 『グルグル使いのトマ』が『アビシオンさん』を呼んだ時と、同じような――! 「仲間を呼んだ!? そんな……!」 「いけぇ、ジャコ! やっちゃえぇ♪」 『…………!』 レックスの考えがまとまるよりも早く、敵が動き出す。 鎌を振り上げ、突進してくるカボチャ頭。咄嗟に剣で受けようとしたレックスの動きが、急に止まる。 ――全身に、蔦が絡み付いていた。 赤い実が揺れる蔦。「ヒナ」がさっきまで使っていた、拘束の技。 これでは、避けられない。 ザシュッ。 袈裟斬りに振るわれた大鎌の衝撃に、レックスの視界がブレる。 「ぐあぁぁぁッ!!」 思わず悲鳴が漏れる。まさに痛恨の一撃。 恐ろしい切れ味を持っていた鎌は、レックスを拘束する蔦もろとも、一刀両断。 ギリギリの所で蔦ごと身を仰け反らせ、即死こそ免れたが、それでもこれは相当な深手だ。 防具も何もない今の状態、いくら天空の勇者といえど、限界がある。 逆に敵が拘束を断ってくれたこのチャンス、転がるようにして距離を開けながら必死に頭を巡らせる。 (このままじゃ、本当にダメだ! ここで倒されちゃうわけにはいかないんだ! やっぱり、『アレ』を使って――!) レックスは懐にある3枚のカードに手を添える。 先ほども使用を検討し、しかしその希少性から躊躇ってしまったカード。 1枚は、今は意味が無い。 1枚は、行き先こそ『町』や『村』ではないが、基本的に『ルーラ』に近いモノ。 そして最後の1枚は、これも行き先は違うが、敵にかける『ルーラ』のようなモノ―― カードに添えられていた解説から、レックスはそのように理解していた。 (『キメラの翼もどき』は、ダメだ。選べる行き先が、「今の僕にとっては都合が悪すぎる」。 『敵を吹き飛ばすカード』も、ダメだ。 さっき、「ヒナ」って子だけだった時なら良かったけど、対象に取れるのは1人だけ。 2人の敵の片方だけ飛ばしても、今はあまり意味がない……!) カボチャ頭も「ヒナ」も、強敵だ。この負傷では、1人を相手にするだけでも危険な状態。 単純に彼らを対象に使用するのでは、十分ではない。 他に何か、この窮地を確実に脱する方法は―― 「……そうか、その手があったか。なんでさっきは気付かなかったんだろう?」 「??」 ピンチは時に、人に思いも寄らぬ知恵を授ける。 この『カード』が、レックスの世界の『魔法』と似たものなら―― この『カード』に書かれた文面が、この通りの意味を持つのなら―― きっと、「そういうこと」もできるはずだ。 彼の表情の変化に首を傾げる「ヒナ」に、レックスは静かに声をかける。 「――僕の名前はレックス。君の名前は?」 「ヒナは、雛苺って言うのよ。聞いてなかった?」 「『雛苺』か。覚えておくよ。いつかチャンスがあれば、その時には――!」 レックスはそして、1枚のカードを取り出す。 彼の動きに気付き、カボチャ頭と蔦が迫ってくるが、しかし遅い。 カードを掲げ、レックスは高らかに叫ぶ。 「『初心(デパーチャー)』、使用(オン)! 対象――『レックス』!」 後編へ
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/219.html
魔道士 レナ コスト 7 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 緋色のドライアド (樹A) - ランク A HP 700 1,236 進化先 炎術士 レナ (A) ヒタヌキ (タヌキC+) - MAX Lv 50 攻撃 634 1,153 進化費用 160,000 フレイフラウ (フラウC+) - No.0388 Aスキル ハードラッシュ++ 敵単体へのダメージ中アップ 売却価格 3,900 火石のロシェ (ロシェC+) - 編集 Sスキル 火炎の魔術 (5) 敵全体へ火属性の小ダメージ 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考
https://w.atwiki.jp/intertwine/pages/74.html
PM15:00 白姫邸 地下室 カタカタカタッ 巨大なスパコンのコンソール動かしている指が見えない速度でタイピングしていた。 液晶の画面には、びっしりと数式とアルファベットで埋め尽くされており 普通の人間では理解に及ばない物だろう。 「まだこれだけでは安定しないか・・・・。」 コンソールを動かしている指先がエンターキーを押すと、その動きが止まった。 そして、ぐっと背伸びをしながら、久遠は一息入れる。 「う~む。騎士団のシステムだけでは、複雑化しすぎてシステムが安定しないか・・・。 かといってGの情報をとってくるとしても危険すぎる橋を渡る割には得る物が未知数か・・・・・かといってスマートブレイン社の量産型システムを服用して数値を下げるのもなんだしな・・。」 久遠は、画面とにらめっこしながら呟く。 「・・・そろそろ休憩したらどうですか?」 「!?・・・・なんだフラウか。」 久遠はビクッと身体を震わせたが首だけを動かして、ティーセットを用意したフラウが ちょこんとたっていた。 「また行き詰まっているのですか?」 フラウディアは、手慣れた手つきで紅茶を入れていた。 「・・・まあね。・・・生身の人間でもフラウ並のポテンシャル維持できるシステム となるとそう簡単に作れる物じゃないわね。」 久遠はため息をはきながらフラウディアを見る。 見た目はあどけない無垢な少女だが、 その中に秘めし能力は他を圧倒するほど強力なものだ。 久遠自体あまり深く知らないのだが、 フラウディアは古代の遺跡から発見された中枢ユニットであり、精巧にできた人形の自動人形。土方重工の会長であり、 久遠の祖父である修斗が昔の友人から久遠の護衛の為に 譲り受けたらしいく、本来の持ち主及び久遠の護衛に派遣された意味などは 修斗と当人以外分かってはいない。 「それでは、当機がお嬢様を護衛の為に使わされた意味を無くしてしまいます。」 フラウは、表情を変えることもなく淡々と言う。 それは自慢でも何でもなくそれが真実なのだ。 フラウが来る前に行った騎士団へのハッキングでおおよその所在がばれてしまったにも 関わらず、久遠が未だ存命なのは彼女の影響力ともいえる。 久遠が独自で調べた情報では、なにせフラウの二つ名は「白姫の過ぎたる力」なのだから 「分かってはいるけど、どうもね・・・。」 久遠は、ぐっと拳を握る。 彼女とてただ守られているお姫様はいやなのだ。 着の身着のままで助けを求めてきたあの姉弟が来たときから・・・ 父のつまらない計画を叩くと決めた日から戦う力を自ら求めた。 今までも、父の所行を噂には聞いていたが実質の被害者たる姉弟を見ると、 個人の為だけでなく彼らのためにもどうにかしたいとおもうのだった。 「そうですか・・・あまり無理はなさらぬようお願いします。」 フラウはぺこりと頭を下げると、久遠の邪魔をしないように部屋を後にする。 「・・・・さて、またがんばりますか!」 久遠は、また数式とのにらめっこを再開した。 PM16:00 ボード学園近くの派出所 「ふぅ・・・」 こきこきと首を回しながら、日報を書いている女性警察官が重い息を吐いた。 彼女の名は、「玉宮 天音」といい、この町に赴任して というより警察学校を出てまだ一ヶ月弱しかたたない。 本来ならば、新人の警察官には指導員として先輩の警察官がつくのだが、 現在彼女以外この派出所には警察官が存在していないようだ。 「う~ん。この町は暇で良いところときいていたんですけどね~。」 天音は、日報を書き終えるとぼけ~っと外を眺める。 彼女の言うとおり、この町にはSB社の本社もあり、高級住宅街も数多く存在するため 治安は都会でありながら良好な場所であまり警察の出動件数は多くない地域であっただが最近では、謎の怪物が出るという噂と失踪事件が多発するという為に、警察として地域巡回をする時間がかなり多くなったのである。 「あの子達とも関係があるのでしょうかね?」 失踪事件の書類をまとめながら、天音はふと首から提げているロケットを見ながら呟き、そのロケットを開く。 そこには、3人の子供の姿が映っている。 一人は、幼いときの天音だ。 特徴的な栗色の髪を束ねて、にかっと活発的な笑みをしている。 その横にはその時の天音より幾分幼い藍色の髪を少女が、控えめな笑みを浮かべており、 その少女の横には、藍色の髪をした少女と全く同じ顔した緋色の髪の男の子が少女の服の 裾を掴みながら隠れていた。 彼ら二人は、天音の家の近くにあった孤児院の子供だ。 彼ら以外にも孤児院には子供達はいたのだが彼女にはこの二人が一番気が合い よく日が落ちるまで一緒に遊んでいたものだ。 天音にとってこの二人は、幼なじみだった。 「だった」と過去形なのは、天音が中学に上がる頃にある事件が起きた。 この二人の姉弟がいきなりいなくなったのだ。 原因は分からない。 当時は誘拐事件かと騒がれたのだが、結局色々な憶測が飛び交い今でも分かっていない。 「彼ら二人がなぜいなくなったのか?」、「そしていまどうしているのか?」 ただその二つを知るために、彼女は警察官へとなった。 けれどなったからといって自分の追い求めた真実に近づいてはいない。 故に、もう無理かも知れないとあきらめたこともある。 「・・・おや?・・・あの子達は?」 眺めていた外には、よく見慣れた制服の少女達が通りかかった。 その一人の彼女の名は「風瀬 華枝」という。 この町では有名すぎるからだ。 失踪した彼女が突如一ヶ月前に、発見された際にはメディアでよく騒がれたものだ。 しかし、それ以外にも天音には印象に残る理由があった。 なぜなら、天音がこの町に赴任した初日に彼女が第一発見者として保護したのだから・・ そのことが彼女にとってあきらめかけた幼なじみとの再開に希望の光を灯したのだから 「一体あの子達は、今は何をしているのかしらね?」 天音は、くすりと笑みを浮かべて華枝達を視線だけで見送った。 ←第1章第15話「G.B.R.I.E.L」第1章第17話「Σの覚醒」→
https://w.atwiki.jp/bokuori_data/pages/57.html
製作者 ずっきぃ 出場大会 第三回大会 経歴 「この世界は間違っている・・・私がこの腐った世界を変えてみせる・・・!」 スラム出身の少女はこの世界が、この社会がおかしいことに気が付いた 政府の陰謀を世に知らしめるため、自身を戦慄と狂乱の世界に投げ込む決意をする ◆惑星「フラウ」について 銀河系のはずれにある貴重鉱石資源の豊富な惑星フラウ 過去、近隣の惑星から資源獲得を目的とし何度も侵略戦争を仕掛けられてきた その度に惑星フラウの人類種、フラウホミニナーの高い身体能力と科学力を使い撃退してきた そういった攻防に業を煮やした侵略惑星の一つ、マスキオはフラウホミニナーを打倒するべく 致死性の高い生物兵器を侵略戦争に投入する 前線で戦っていたフラウホミニナーの男性の九割が死滅 防衛にあたっていた残りの兵士や避難していた女子供までも命の危機に陥った そんな中、マスキオが撒いた生物兵器のワクチンを開発することに成功する ワクチンは即効性があり、生物兵器に対抗出来うるものであったが 致命的ともいえる副作用があった それは染色体異常が起こり、男が生まれないことであった 生物兵器による劇的な死か、ワクチンの副作用による緩やかな死か フラウホミナーは決断した 緩やかな死が待っていようとも足掻いてみせる ワクチンを投与し、みごとマスキオを撃退せしめたのである そして、惑星フラウは、フラウホミニナーは女性だけになってしまった 女性だけになってしまったフラウホミニナーの次の課題は どのようにして種の絶滅、緩やかな死を防ぐかであった そして遺伝子学の発達により女性同士であっても子供を作り、子孫を残す方法が発見された しかし、まだ問題もあった ワクチンの副作用における染色体異常が原因で フラウホミニナーの女性は妊娠することができなかった もし懐妊したとしても母子ともに危険な状態に確実になってしまう フラウホミニナーの研究者は、この問題を外部妊娠という方法をもって解決した つまりフラウホミニナーは試験管ベイビーという形で子孫を残す方法を編み出したのだ 惑星フラウの統一政府が管轄する公共外部妊娠施設「ベイビーセンター」で当面の問題を解決することができた ・・・かのように見えた ◆人類種「フラウホミニナー」について 惑星フラウでもっとも繁栄している人類種 惑星内に置いて戦闘力・生存能力が高く、また知能も高いため高度な社会的生活を営んでいる 平均寿命が150~200歳と長いがそのぶん成長速度が遅い 長命であるがために1代でも飛躍的な科学技術の向上が望める 外見的特徴 ・肌が褐色であるが、髪の毛の色素が薄い ・大きな耳を持っており視覚だけでなく聴覚を用いて周囲の状況を把握することができる ・手や足、また首が比較的長く手先が器用である ・足は逆関節的なシルエットとなっており、走力や跳躍力が高い 過去の侵略戦争の影響で現在は女性しかおらず、また高い科学力を使った同性で子孫を残す方法を持っている また性差という概念が薄れており、女性らしさ、男性らしさというものがなく 名前も一般的には男性名と思われるものを付けることもある ◆問題化する格差社会 ベイビーセンターでは公共事業としてほぼ無料で“子供を作る”ことを請け負っている しかし、ベイビーセンターは持っている高い遺伝子関連の技術を応用し 生まれる前から任意の優れた特徴を選択できるサービスを始めることとなった つまり親が子供を作る際、外見から能力から自由に選択しコーディネイトすることができるようになったのだ しかし、遺伝子関連の技術がまだ一般普及していないこと、遺伝子解析や遺伝子“生成”にかかるコストなどが相まって フラウホミニナーの上流階級の者しかこのサービスを受けることができなかった このコーディネイト・フラウホミニナー(コーディネイター)と呼ばれる新人類は当然のように社会的に成功し そしてより優れたコーディネイターを生み出すことができた そのため貧困層であるナチュラルボーン・フラウホミニナー(ナチュラル)との社会的・経済的格差が より一層広がる結果になった またコーディネイターは自身らを優勢種と認識しており、ナチュラルを劣等種であるとして差別・迫害しており 高等な学校や医療機関などコーディネイターが関わっている機関ではまともにナチュラルの相手をしないことも多々ある ◆統一政府の陰謀 フラウホミニナーには男性は生まれない そう認識されているが、実は先の戦争で使われたワクチンの副作用はほとんどなくなっており 男性のフラウホミニナーが生まれることは可能であり、女性も妊娠しても命の危機に陥ることはなくなっている このことは政府によって伏せられている 理由として、ベイビーセンターで培った遺伝子学の技術がほかの惑星との外交において重要な要素となっており またコーディネイター関連の利権が大きく、それが手放せなくなっているためである また政府が出生を管理することで一種のディストピアを形成しており、政府の威厳や国家権力などを守るために隠ぺいしている また先の戦争の影響もあり民族強化を目標に 遺伝子学の研究を元に、より優れた種、より進化した新たな種である エボリューショナル・フラウホミニナーを作り出す研究も秘密裏に行われている 今回のアンドロメダリバティの主催する大会にも 表向きは来賓として 実際にはより優れた遺伝子的要素を持つサンプルを得るために 惑星フラウ統一政府高官が出資者として参加している ◆キャラクター説明 キャラクター名:アントニオ 年齢 :60歳(人間でいうところの20歳くらい) 惑星フラウのスラム出身の少女 出自自体はナチュラルボーンではあるが、偶然的にコーディネイターをも凌駕する優勢種として生まれた 外見から始め、身体能力、学習能力などほぼ理想形・完成形に近い形で生まれたが 出自がナチュラルであるという理由で迫害されており、まともな学校へは通ったことはない しかしスラムに住む高齢者は長い人生における知識や知恵を持っており 学校に行かずともある程度の学力を身に着けることはできた 特にアントニオの祖母の知り合いであるドクターと呼ばれる女性がさまざまなことを教授してくれており 役に立つかわからないが、という前置き付きで戦闘についても学んでいる 実戦経験は少ないが、天性のセンスで何事もそつなくこなすことができる 祖母からは先の戦争が起こる前の話を昔話として聞いており 昔は男性がいて、平和で平等で、といった夢物語のような世界にあこがれを持っていた あるとき、祖母が病気で倒れしまう 病院に連れて行ったがナチュラルであるという理由で受診を断られ 「もし診てもらいたいなら」と法外な医療費を請求されることになる 本来なら治せるはずの病気だったが、適切な処置もされず この病気が原因で結果、アントニオの祖母は亡くなってしまった このことをきっかけに社会に対して疑問を持ったアントニオは 自分なりに調べた結果、この世界が間違っていることに気が付いた そしてその原因が政府にあり、政府の陰謀にも気が付くことができた このままでは自分たちは幸せにはなれない 祖母のような犠牲者をまた出してしまう 祖母に聞いた昔の平和で平等な世界を取り戻すため アントニオは政府を打倒すべく旅に出ることを決意する ◆大会への参加理由 旅を続けていく中で同志を集め、力を身に着けていくアントニオ しかし、政府打倒の決定打をいつまでも見いだせずにいた そんなおり、耳に飛び込んできたのはアンドロメダリバティ主催の大会であった この大会は全宇宙で同時生中継されている この大会で優勝し、すべてのカメラ、すべての視線が自分に向いた瞬間に 政府の陰謀を暴露すれば、もみ消す間もなく政府打倒のきっかけになると考えたのだった ◆戦闘方法など アントニオは強化外骨格スーツを身にまとい、主に肉弾戦にて戦闘を行う この強化外骨格スーツは先の戦争でフラウホミニナーが実際に使っていたもので フラウホミニナーの身体能力を補助し 手先の巨大マニピュレーターで重い重火器などを扱うことができた 防御力も優れており全身をしっかりガードしていれば大抵の物理的ダメージを無効化できた アントニオが着ているものは先の戦争で打ち捨てられたものを改修して使用しているため パーツが継接ぎであったり足りない部分も多い そのため本来の機能を完全に引き出せてはいないがそれでも十分な補助になっている 重火器自体は改修もできない状態だったためしかたなく肉弾戦を行っている 攻撃方法としては高い身体能力・跳躍力・走力を使って翻弄し、物理で殴る また巨大な岩などを投げつけるなど また外骨格スーツの機能として空を蹴ることができ 所謂二段ジャンプを行ったり空中で方向転換などができるようになっている これは着用者が蹴る動作を行う瞬間、脚部・足裏の部分から斥力を発生させ あたかもその場所に床などがあるような状態を発生させより跳躍することができるというものである ただし空中に浮いているというわけではないので長時間滞空するためには常に跳躍し続ける必要がある ◆異質なコーディネイターからの崇拝 コーディネイターとは自分たちをより理想的なものに進化させることを望んでいる そんななか、アントニオはほぼ理想形・完成形というものを具現化した存在である コーディネイターの中には迫害・差別の対象のナチュラルである彼女を特別視し 崇拝にも似た念を抱いているものがいる 本人たちも他のコーディネイターも劣等種のナチュラルを崇拝しているという矛盾に 悩まされることもあり またアントニオも自分を差別的に扱うはずの また自分が崩壊させようとしている 存在に崇拝されているということに複雑な感情を抱いている デザインなどイラスト関連 デザインを考えていた時に描いたラフ 強化外骨格のデザイン 惑星フラウの人々 「―わたしは、このスラムに住むみんなが強く生きていければそれでいい」 ドクター スラムに住む高齢な知識人 アントニオちゃんや他のスラム住人に勉学や護身術などを教授した人物 アントニオちゃんが問題が発生したら前提から覆そうとするタイプとすると ドクターは前提は前提のままで、その中でどうするのかを考えるタイプの人物です なのでスラムの悪環境の中でいかに生きていくかを常に考えていたのでしょう アントニオちゃん発起後はアドバイザーとして助言なんかしてるんじゃないでしょうか? 「―あら、こんな特等席で見られるなら安い入場料ですわよ?」 惑星フラウ統一政府高官 設定上にある大会に出資することを提案した人物 コーディネーター部門の最高責任者であり自身もコーディネーターである 大会にはサンプルを見定めるために来賓として参加している人物です ちなみにこのキャラクターは当選した暁には生中継カメラの目の前で首根っこつかまれて押さえつけられる役をやってもらおうかなとか考えてました あとコーディネーターはコーディネート作業の弊害で体のどこかに文様みたいなのが浮かぶ(政府高官だと右目の下あたり)設定になっていて コーディネーターの証である反面、完全を目指すコーディネーターの不完全な部分でもあるみたいな設定です 「―あたいは好きなことやっていたい性分なんだ」 ジャンク屋少女 スラムに住むジャンク屋の少女 普段はジャンク品や鉄くずを集め売りさばいたり 使えそうなものは修理して生活の一部に取り込んだりして 生活している様子 アントニオちゃんの来ている強化外骨格スーツを修理したキャラクターです 所謂ギーク設定 以下広告
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/970.html
旅人 ジェニファー コスト 23 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 緋色のドライアド (樹A) - ランク A HP 544 921 進化先 発掘家 ジェニファー (A) フレイフラウ (フラウC+) - MAX Lv 50 攻撃 498 843 進化費用 230,000 ヒノキノ・ルーキー (キノコC+) - No.0470 Aスキル キュアセルフ 自分のHPを50回復 売却価格 10,600 火石のロシェ (ロシェC+) - 編集 Sスキル あわてないで! (12) 攻撃を2ターン遅らせる 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/3810.html
剣客 ボタン コスト 30 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 緋色のドライアド (樹A) - ランク A HP 896 1,515 進化先 遍歴の剣客 ボタン (A) フレイフラウ (フラウC+) - MAX Lv 50 攻撃 1,010 1,708 進化費用 260,000 ヒノキノ・ルーキー (キノコC+) - No.1380 Aスキル 烈火剣 3問連続正解でダメージ小アップ 売却価格 12,000 火石のロシェ (ロシェC+) - 編集 Sスキル 焔の篝火 (9) 火属性の味方の攻撃力を中アップ 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/3592.html
寡黙な剣士 アベル コスト 27 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 緋色のドライアド (樹A) - ランク A HP 589 997 進化先 漆黒の剣士 アベル (A) フレイフラウ (フラウC+) - MAX Lv 50 攻撃 1,123 1,899 進化費用 190,000 ヒノキノ・ルーキー (キノコC+) - No.1289 Aスキル ドレインソード 敵のHPをかなり吸収する 売却価格 8,700 火石のロシェ (ロシェC+) - 編集 Sスキル ディスペアー (7) HPを350使い、敵単体へ絶大ダメージ 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考