約 2,771,712 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4421.html
本項はPSP版を解説しています。同名のアーケード版はディシディア ファイナルファンタジー (AC)を参照。 ディシディア ファイナルファンタジー 【でぃしでぃあ ふぁいなるふぁんたじー】 ジャンル ドラマチック プログレッシブ アクション 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売・開発元 スクウェア・エニックス 発売日 2008年12月18日 定価 6,090円 廉価版 アルティメットヒッツ 2010年9月16日/2,940円 判定 良作 ポイント FFシリーズ初の本格的クロスオーバー作品各作品の主人公とラスボスが勢揃い激突する迫力「ブレイブ」システムによるFFらしい戦闘、美麗なFFらしい演出原作再現や偏りの排除にもソツが無い ファイナルファンタジーシリーズ 概要 特徴・評価点 賛否両論点 総評 その後の展開 余談 概要 『ファイナルファンタジー』(FF)シリーズ生誕20周年記念作品。『キングダム ハーツ』シリーズのスタッフが中心となって製作した。発売日は初代『ファイナルファンタジー』発売のちょうど21年後に設定されている(20周年記念作品であることから元々は発売日も2007年12月18日予定だったが、開発が追いつかなかった)。 FFシリーズでは初といっていい、ストーリーの付いた本格的なクロスオーバー作品。ジャンルはいわゆる対戦アクションにあたる。 後述する部分もあるが、FC・SFC時代のシリーズ作品はほぼこれが初のクロスオーバー出演にあたり、3Dで表現された事さえあまりないような作品も存在していた。加えて当作品の大半のスタッフが関わっている『キングダム ハーツII』ではキャラ改悪という経験もあったため、シリーズファン(特に古参)からは期待も不安も大きかった。 また、登場するFFキャラ全員を野村哲也氏がリファインするということや、あえてRPGではなくスクウェア・エニックスとしては実績が薄いアクションゲームとして製作したことから、発売前は賛否両論が激しかった。 しかし、発売後は丁寧な作り込みから評価を伸ばし、PSP向けの作品としては大ヒットとなった。 特徴・評価点 基本ルール 戦闘は1対1のタイマン勝負。先に相手のHPを0にした方の勝ちだが、それとは別にお互いに「ブレイブ」という数値を持っており、この数値がそのまま相手にHPダメージを与える際のダメージ値となる。HPにダメージを与える「HP攻撃」とは別に「ブレイブ攻撃」があり、ブレイブ攻撃を当てると相手のブレイブを奪って自分のブレイブに加算できる。……1行で書くとややこしくなるが、まずはお互いに「ブレイブ」という火力を奪い合い、十分に溜めて一気に相手を倒すことになる。 ブレイブ攻撃はヒットすると、相手のブレイブを自分のものへと吸収する。そして相手のブレイブを0にすると、相手を「BREAK(ブレイク)状態」にしたうえ、こちらはマップにプールされているブレイブを追加獲得できる。 BREAKされた側はブレイブが基本値まで回復する(BREAK中にブレイブ攻撃を当てても回復が早まるだけ)かHP攻撃を当てるまではブレイブ0として扱われる。見た目以上に不利になるので、いかに自分のブレイブを守りながら相手をBREAKするかが勝敗を分けるといっても過言ではない。 レベルや装備によるステータスはブレイブの増減にのみ影響を及ぼし、HPへのダメージには一切影響しない 。そのため、アクセサリや後述の召喚石を駆使すれば高レベルの相手に勝つことも不可能ではないのも特徴の一つ(もっともそういう相手は一瞬でこちらをBREAKに至らしめる他、初期ブレイブも大抵はこちらのHPを上回っているため、少しでも読み間違えると文字通り瞬殺される)。 HP攻撃を当てることで初めて相手にダメージを与えることができるが、所持していたブレイブをすべて消費し、初期値までの回復速度もそれまで溜めていたブレイブに応じて若干長くなるため、ブレイブBREAKをされやすい危険な状態となる。 言い換えればHPへの攻撃は逆転の隙を与えることと隣り合わせであるため、出して当てれば必ず有利になるというものではない。 HPを削らずに勝利する手段はない。倒しきれなかったときは、スキをフォローする立ち回りをこなさなければならないことになる。 ブレイブが初期値より少ない状態でHP攻撃を当てた場合、回復速度は通常より若干早くなる。そのため「BREAKされる前にHP攻撃を当てブレイブを手早く取り戻す」という手もある。 攻撃のそれぞれには、接触した際の判定となる強度が設定されている。ブレイブ攻撃は弱、HP攻撃は強というが一般的だが、中レベルという例外ケースがあったり、同レベルでも物理 魔法という強弱関係がある。なお、魔法系HP攻撃は物理系HP攻撃ではね返され、自分のブレイブで自分のHPを減らさせられてしまうことも起きる。逃げ惑ウボァー ブレイブシステムはバランス面での批判意見もあるが基本的には評価されており、特にオリジナリティーやFFシリーズのRPG性との融合の面に関しては評価が高い。 ある程度インフレしたダメージ体系も特徴であるFFシリーズを原作とする本作において、一般的な格闘ゲームのような「徐々にダメージを与えて体力を削り切る」方式だけではなく、「強力な一撃を与えて撃破する」ことが可能となっていることは英断であると言える。 簡単操作・爽快なアクション 本作のアクション部分は『キングダム ハーツ』シリーズの流れを汲んでいることもあり、爽快感は折り紙付き。 PSPのボタンをフルに使うが、ほとんどの動作を1ボタンで繰り出せる上にコマンド自体が簡単(だいたいRとどれかのボタンの同時押し)なので意外とあっさり覚えられる。アクションゲームに馴染みの薄いであろうFFユーザーを意識した調整が行われている。 基本的には、〇がブレイブ攻撃、□がHP攻撃、×がジャンプ、△がムーブアクション(後述)、R+□がEXモード発動。アビリティの装備により、R+×での回避やR+△でのダッシュも可能。 基本的な移動やジャンプのほか、ステージ上のレールや壁を高速で移動できるムーブアクション、エアダッシュと移動だけでも多彩かつ爽快。特定の攻撃を当てるとマップを破壊したり、吹っ飛んだ相手をさらに追撃したりもできる。 攻撃は基本的に対応ボタンとアナログパッドの入力方向の組み合わせで出せる。コマンドも出すときに「ニュートラル」、「相手方向(空中では上)に入力」、「相手と逆方向(空中では下)に入力」と非常に簡単。コンボはそこからボタンを連打するだけでもつながる。 さらには回避でキャンセルして最速入力でつなぐ、確実につなぐにはディレイをかけるなど、条件があるがその分単発で出すよりも強力なコンボもある。 また、「EXゲージ」と呼ばれるゲージを最大まで貯めることで一定時間「EXモード」という強化状態に突入できる。EXモード時はキャラの見た目が変化するだけでなく、HP自動回復、能力強化、EXモード専用アビリティ解禁と様々な特典が付く。さらに発動時にはガード判定が発生しほとんどの攻撃を弾けるので、カウンター手段としても使える。 EXモード中にHP攻撃を当て、追加入力を行うと超必殺技「EXバースト」が発動可能。EXバースト中は一方的に攻撃でき、フィニッシュ時には追加でHPダメージを奪うことができる。さらにキャラごとのコマンド入力に成功するとフィニッシュの威力が大きく上がる。 基本的に原作における最強技(をアレンジしたもの)が採用されており、そのド派手な攻撃は一見の価値あり。例えばクラウドなら超究武神覇斬、ティーダならエース・オブ・ザ・ブリッツを振るう。原作で必殺技が存在しないキャラは新規に作られている。 なお、EXバーストを使うとその時点でEXモードは終了してしまう。必ずしもEXバーストを発動する必要はなく、EXモード中にHP攻撃を当ててもEXバーストを使うかどうかはプレイヤー自身の判断と状況に委ねられる。 豊富なカスタマイズ要素 普通のRPGと同じく、戦闘することでキャラのレベルが上がり、能力が上昇したり新しい技やアビリティを覚えたりする。それ以外でもカスタマイズの幅は非常に広く、装備やアクセサリによるカスタマイズはもちろん、装備する技や召喚石によって同じキャラでも性能が大きく変化する。 装備は武器なら剣や杖、頭装備なら兜や帽子というようにカテゴライズされており、ステータス補正の傾向もカテゴリによって異なる。そのため、どのステータスを重点的に強化したいかで最適な装備は大きく変わる。 武器だけでも剣、大剣、槍、短剣、投てき、杖、ロッド、楽器など多くの種類があり(さらにキャラクターごとに専用武器あり)、それらを収集する楽しみもある。当然キャラによって装備できるカテゴリと装備できないカテゴリがあるので、キャラごとに自分だけのベストな装備を見つけ出す楽しみがある。なお、ゲームが進むとそのキャラが本来装備できないカテゴリの装備を装備可能にするアビリティも登場し、よりカスタマイズの幅が広がる。 バハムートやイフリートなどの召喚獣は、戦闘中に1回だけ使える「召喚石」として登場。自分や相手のブレイブを変化させる効果があり、使うタイミングや効果によって一発逆転もあり得る。もちろん相手も使ってくるため、有利だった戦況を一気にひっくり返されることもある。 召喚獣だけでなく『VI』のギャグ担当「オルトロス」、『V』の裏ボス「オメガ」やライバル「ギルガメッシュ」、『IV』の四天王などといったボスキャラや「サボテンダー」「トンベリ」といったザコモンスターも召喚石として登場する。 攻撃するための技やガードなどのアクションは「アビリティ」としてキャラに装備する。ジャンプやガードなどの基本的なアビリティは最初から覚えているが、レベルが上がることで新たな技やアビリティを覚えていくのでそれに合わせた戦術を練る必要がある。さらに、アビリティ毎に設定されたCP(キャパシティポイント)の合計が上限値以下になるように装備しなければならない。キャラの使い勝手にも大きく影響するため、アビリティの取捨選択は非常に重要。 また、各アビリティにはAP(アビリティポイント)と呼ばれるポイントが設定されており、最大まで貯めることでアビリティを「マスター」し消費CPが軽減されるほか、別のアビリティに派生することがある。 基本的にCPはレベル上昇とアクセサリでしか増えることがないので、アビリティをマスターするほど多くのアビリティが装備できるようになる。 ブレイブ攻撃からHP攻撃へのコンボ派生技を覚える場合もある。キャラは限られているが、これらを覚えると使い勝手が劇的に変化する。 装備やアクセサリはショップで買うことになるが、強力なものはベースとなる装備に加え「素材」が必要になる(*1)。 素材はアクセサリとして戦闘後入手したり、サブモード「デュエルコロシアム」で入手する。ごく低確率だが、バトル終了時に敵が落とした装備を入手したりもできる。 登場キャラクター 『1』~『10』までの各ナンバリングタイトルから、「コスモスサイド」として主人公が、「カオスサイド」として敵役が一人ずつ出演している。 カオスサイドの敵役はラスボスが選出されている場合が多いが、『4』のゴルベーザなど例外もある。造形的な出しやすさやシナリオへの絡ませやすさを優先した結果だろう。 さらに隠しキャラとして『11』からシャントット(コスモスサイド)、『12』からガブラス(カオスサイド)が登場する(*2)。 基本的にコスモスサイドには癖が少ない初心者向けのキャラが多く、逆にカオスサイドのキャラは癖が強い上級者向けのキャラが多い。とはいえどちらも「弱い」わけではない。特にカオスサイドのキャラを使いこなすには相当な修練が必要だが、使いこなせるようになれば凄まじい強さを発揮してくれることを明記しておく。 各ナンバリングタイトルからまんべんなく出演しており、『キングダム ハーツ(KH)』シリーズや『いただきストリート(いたスト)』シリーズなど過去の同シリーズクロスオーバー作品でありがちだった出場作品における特定FF作品への偏りも特にない。作中の扱いについても特に意図的な贔屓を感じさせるものはみられない。 FFIの主人公である光の戦士(ウォーリア・オブ・ライト 以下WoL)が主人公サイドの代表となっているぐらいだが、これは妥当なところだろう(*3)。 若干キャラクター性が固定されてしまった面もあるものの、本作の発売によって知名度や人気が比較的低かったFC世代やSFC世代のFF(任天堂ハードで出ていたナンバリングのFF)のキャラクターに光が当たったことは特に大きい。 ちなみに野村氏は『IV』のカインを出そうと最後まで粘っていたらしいが、結局他のゲームとのバランスを考えてという理由でゴルベーザになった。また、当初は未発売であった『XIII』のキャラもゲストで出る予定だったが、本作でキャラや戦闘のイメージが固まってしまうのは困る、ということから没になった。続編ではカインとXIIIのライトニングが登場している。 イラストやモデリングには特に苦慮があったようだ。例を挙げると、FFIのカオス側として登場したガーランドに関しては公式イラストが全く存在していなかったことからゲーム内のドット絵を元に新たに作成している。 使用可能なキャラクター22人それぞれに戦闘の「コンセプト」が設定されており、原作での特性を本作でのキャラクター特性としてうまく反映している。例えばFFIIから参戦したフリオニールは「自由に武器を使える」という原作のシステムを踏襲して各種の武器を駆使して戦い、FFIVから参戦したセシルは原作の「暗黒騎士」と「パラディン」の2つの姿を使い分けて戦う。 また、新しいキャラクターを使ったときの新鮮さや固有の使用感が感じられやすいことから、性能の差別化という点でも大きく成功している。22人の中には能力的に被りがちなキャラも何人かいるというのに、驚くべきことに似通った性能のキャラは一人もいない。 なお、エボン・ジュ(実体がないので描きようがない)、ゼロムスや永遠の闇(明確な人格を持たず超展開的に登場する)といった、扱いづらいラスボスたちに関しては全員「個性が薄い」「ストーリーと絡ませづらい」として採用が見送られている。 豪華声優陣 声優はきちんとオリジナル版でのキャストを起用している。また、今までボイスが付いていなかったキャラクターのキャストも豪華。男性では若本規夫氏や緑川光氏や千葉繁氏、女性では池田昌子氏や林原めぐみ氏や島本須美氏、ナレーションは日本俳優界の大御所・菅原文太氏と、一度は聞いたことのあるだろう超ベテラン・実力派人気声優から大物俳優の方々がかなりの熱演でゲームを盛り上げてくれる。 DS版では実現しなかったゴルベーザ(もちろん声は鹿賀丈史氏)の「いいですとも!」や、エクスデスの「カメェェェッー!」といったシリーズファンからネタにされがちなセリフも、ボイス付きで聞けるようになっている。ファンから完璧な演技とネタにされた皇帝の「ウボァー」や、やたらと渋かっこいい「カメェェェッー!」など、FFファンなら必聴モノ。 それ以外のキャラも声と雰囲気が合っていると好評。特に千葉氏が演じるケフカはあまりのハマリっぷりに「あれは本人(ハマリ役を超越している)」とまで言われるほど。 DS版IVでセシルを演じた程嶋しづマ氏は声優としての演技の上達が窺え(*4)、汚名返上を果たした。 原作再現 スタッフに社内のFF好きをベテランから新入社員までまとめて集結させたと言うだけあって、シナリオや小ネタもシリーズファンのツボを付いたものが多く、特にエンディングの演出には唸らされる事必至。 本作ではヘルプがかなり充実しているが、説明を担当するのがシリーズに登場したキャラ達。さらに説明の随所に原作ネタが織り込まれており、プレイ経験があるとニヤリとする箇所も多数。中には『キングダム ハーツII』を元にした自虐ネタまである。 シリーズファンおなじみのネタの他にも、10問用意されているおまけの3択クイズでは攻略本にも載っていないネタや社内のスタッフでしか知らないネタが用意されているなど、製作側の努力が窺える。シリーズ初期の作品は情報が少ないため、ファンサイトを参考にしたという。 戦闘時の各モーションやアビリティもかなり原作に忠実に作られている。特に各キャラのEXバーストは原作完全再現のレベルに達している(*5)。 グラフィック・演出 オープニング、エンディングムービーのクオリティは非常に高い。オープニングではクロスオーバー作品らしくキャラクター同士が協力したり別のタイトルのキャラと戦ったりと見所は多い。中でもティーダとジタンの連携攻撃や、スコールvsセフィロスのイケメンバトルはオープニング最大の名場面とも言われている。 ストーリー中のムービーも非常に豊富。千葉氏によるアドリブ全開のケフカやカオスサイドのキャラとのアクションなど、どれも見応えは十分。終盤のムービーでは操作キャラによってムービーに登場するキャラや発言が微妙に変化するなど、かなり細かい部分も作り込まれている。 エンディングはファイナルファンタジーへとリンクする心憎い演出となっており、シリーズファンの間では語り草となっている。 対人対戦 当然対人対戦も可能。本作はエクスデスのように「人間が使ってこそ強い」キャラもおり、純粋な実力以外にも駆け引きや事前の準備もバトルに大きく影響するのでかなり熱い。 また対人対戦限定で「アーティファクト」という特殊な装備をドロップすることがある。 ステータスへの補正値はベースとなった装備の数値を引き継ぐが、追加効果はアーティファクトにしかつかない強力なものがある。この効果のついたアーティファクトを求めて対人対戦を繰り返すプレイヤーもいた。 プレイヤーの情報を記載されるフレンドカードもあり、オンラインプレイで相手と交換できるほか、すれちがい通信で配信したり受け取ったりできる。 また、自分がカスタマイズしたキャラクターのゴーストを登録できる。ゴーストは持ち主の戦い方がある程度反映されるほか、対戦(CPU戦含む)成績によって強さが変わる。受け取ったゴーストと戦うこともでき、戦績も記録される。ストイックに強敵と戦うもよし、有用なアイテムを持つゴーストと戦ってアイテムを集めるもよし。また、自分のフレンドカードを持った人ともう一度すれ違うと戦績が更新され、対戦数に応じた報酬が貰える。 バトルリプレイ バトルの内容をリプレイデータとしてメモリースティックに保存・鑑賞できるほか、カメラアングルも自由に編集できる。 コンボの研究に使うもよし、苦手キャラの立ち回りの研究に使うもよし、カッコイイ動画をつくるもよし。使い方はプレイヤー次第。 編集したリプレイデータはaviファイルに変換してネット上にアップしたりできるほか、スクリーンショットをjpegファイルに書き出すこともできる。そこ、ティナのパンチラ撮らない!! これらの膨大な要素を詰め込んだおかげでUMDディスク容量を使い切った事も有名。 賛否両論点 コマンドバトル アクションゲームが苦手なプレイヤーのためにコマンド操作が実装されているが、実際の所この操作自体の癖が強く、最強アイテムに必須な素材が出づらいというデメリットがある。 おまけに、解禁するには一度ストーリーをクリアする必要がある本末転倒ぶり。そんな腕前があるなら、わざわざそこから初心者向けのコマンド操作に変える必要はない。 アレンジ関連 野村氏のイラストや、音楽のアレンジに対する抵抗感を示すユーザーもいる。特に『V』のバッツや『VI』のケフカはファンが多いこともあって引き合いに出されやすい。 バッツのイラストについての批判は、ゲーム中のドットグラフィックの元となったことから印象に残りやすいデフォルメイラスト(渋谷絵)ではなく、攻略本などでしか確認できない天野喜孝氏が描いたイラスト(天野絵)を元にしたことによるものが大きい(これはVの移植でも特に指摘された点でもある)(*6)。さらにバッツのアナザーコスチュームは単なる色違いではなく、別の天野画ベースのため、ファンにとっては更に不満が強い物となっている(*7)。 繰り返しになるが、本作のバッツの外見は天野氏によるオリジナルを忠実に再現したものであるし、一概にファンのイメージを裏切ったといわれる代物ではない。そして本作のキャラクターも込みで逆に天野絵に忠実なバッツの外見が認知されつつあることは、少なくないファンサイトによってもわかる。 結局、続編でバッツのドットグラフィックに忠実なデザインがサードフォームとして登場した。頭身が上がるとシンプルさが際立ち、他のキャラたちと並ぶと浮いているので、この格好をメインデザインにしなかったのも頷ける話である。 音楽はアレンジと原曲の両方が使われているのだが、統一感が薄い上に大胆なアレンジの曲も多く、賛否両論。 「全てアレンジでは寂しい、原曲で戦ってみたい」「もっとアレンジ曲を聴きたい」この辺りの要望は尽きない。そう考えると、それなりに原曲とアレンジ曲のバランスがとれている、ともいえる。 また、『VI』のメドレー曲である「蘇る緑」も冒頭部分である「カイエンのテーマ」のアレンジ部分が使われており、本作の出場キャラクターであるティナのテーマのアレンジ部分が使われていない。ただしティナのテーマが単独として存在しており、使い回しの批判を回避するために代わりにティナの次にケフカと因縁が深いカイエンのテーマを使用した可能性がある。 また、オリジナル曲も存在しており、ムービーシーンやメニュー画面等で使用されている。 オリジナル曲は他の石元丈晴氏、関戸剛氏(*8)が担当した。なお、新規ボーカル曲の演奏等にカナダのロックバンド「Your Favorite Enemies」が携わっている。 ストーリー ストーリーについては、個々のシーン別では評価されている部分もあるものの、全体に対して無理に取り繕った感が強い。 とはいえ、参戦作品ごとに世界観もキャラクターも大きく異なる作品を1つの世界観に収めるクロスオーバーものには多少の無理ある部分や違和感は付き物であるため、仕方ないことではある。シナリオ自体は王道といえるものであり、単体として優れているとまではいわないが、一方的に否定されるべきほどまでに酷いわけでもない。 キャラ性能・その他システム面 CPU戦でのエクスデスは最大レベルの100でも楽に勝ててしまう弱さから、「エクスデス道場」という経験値稼ぎが確立している(ユーザーから「先生」というあだ名がつけられたほど)。他にも皇帝は自分の出した攻撃を跳ね返されて自爆することがあるため、こちらも「皇帝道場」として使われる。 断っておくと弱いのはCPUに限っての話で、人間が使うぶんにはそんなことはない。エクスデスの場合、極めた人間が使うとガード技でほとんどの攻撃を弾かれて反撃される難攻不落の要塞と化す。元々ゲーム中でもガードからのカウンター系キャラであることは記載されており、CPUはその特性を全然生かせていないがために弱く感じるだけなのだ。この辺りはユニバーサルチューニング(UT)版で修正される(*9)。 エクスデスはコンセプト上ヘタに強化すると無理ゲーと化す危険性があったため、意図的に弱くした可能性が高い。 実際に性能的に最悪なのはケフカで、殆どの攻撃技がダッシュで消されたり、魔法反射でカウンターをされる為、極めても厳しい状態である。 ストーリーモードでのラスボス・カオス戦は初見殺しに近い。HP・召喚石の使用状況引き継ぎで3連戦(もちろん負けたら最初からやり直し)、全体的に技の性能が高く避けにくい、召喚石が複数の効果を持つうえに何回でも使えるというチート性能。 とはいえ、どの技にもはっきりとした回避方法が存在し、バトルTIPSにも攻撃回避のヒントが追加されるため、何回も戦えば攻撃の回避方法や立ち回りも自ずと見えてくる。何より初めて戦うときはカオスのレベルがそれほど高くなく、こちらのレベルをしっかり上げていればごり押しでも何とかなるためそこまで理不尽ではない。 ちなみに隠しストーリー「究極の幻想へ」に登場するカオスのレベルはなんと110。若本規夫氏の威圧的な声と相まって絶望を味わったプレイヤーは数知れず。レベル差によるごり押しが不可能となっており、真にプレイヤーの実力と経験が試される。 永久パターン等のハメ技や、一発攻撃を当てればそのまま勝てるような装備の組み合わせも存在する。 ハメ技に関しては後述のUT版では一部修正された。 その他原作再現点 コアなFFファンから見れば「何でこれを採用したの?」と疑問符が付くような要素が存在する(武器の例で言うと、WoL、セシル、ジタンの最強武器など)。 ただ、そのような疑問をゼロにすることは恐らく不可能(特にリメイクやスピンオフの多いI・IIやVII辺り)。むしろ少なめに抑えられたことには原作に対するリスペクトが窺える。 ムービーでフリオニールが持つ野ばらの品種が間違っている点はよく突っ込まれる。ゲームの野ばらは品種改良系のバラだが、実際の野ばらは一重の白か淡い紅の花。 アホの子バッツ、妙に消極的で大人しすぎるティナなど、言動が原作から考えて違和感の残るキャラも目立つ。 キャラ崩壊などと仰々しく表現するレベルではないのだが、原作での性格の一要素を強調しすぎているきらいがある。 全員がシナリオ上でキャラ立ちするよう、ある程度はやむを得ないところもあったのだろう。少なくとも、KHIIのように原作とは無関係な性格付けをされたキャラはいない(ただし下記のパンネロは除く)。 ヘルプにてFFXIIのパンネロがプレイヤーキャラクターの解説を担当しているが、多くのキャラクターに悪態をついている。原作では他人を気遣う優しい性格なのだが。 ちなみに悪態をついている理由もちゃんと説明されているが、それも「ヴァンが参戦していないから」というもの。一方でティナ等に関しては普通に語っているが、前述の悪態の方が印象に残ってしまう。FFXII未プレイのユーザーには「嫌な女」として認識した人も多く、当然XIIファンの間では黒歴史扱い。 + 文字が見づらい場合は拡大してご覧ください 続編ではこの件がネタにされており、各キャラへのコメントが全て変更され、当たり障りの無いものになっている。 シャントットの扱いが贔屓であると一部のファンから批判されている。負けシーンで人形へと姿を変える(*10)、他のキャラクターから過剰に持ち上げられ逆にシャントットは他キャラを見下す、など。 とはいえ、「現行でサービス配信しているネットゲーム」からの参戦と言うことで、他のキャラ以上にキャライメージを崩し難かったと言う事情もある。なお、続編では他キャラとの絡み台詞はややマイルドになった。 ナンバリングタイトルの主人公であるにもかかわらずヴァンが登場しなかった件では、主に『XII』のファンから批判が多い。 発売後、ヴァンの声優を務めた武田航平氏は「ヴァン役で出演したかった」とコメントしている。批判が多かった声の方も『仮面ライダーキバ』でXII当時とは比べ物にならないほどの上達ぶりを見せていたので「この声でヴァンをやって欲しかった」と惜しむ意見は多い なお、不参戦の理由は「『XI』と『XII』のキャラクターはゲスト扱いなので、主人公格の者は今回は敢えて外す」と言うこと。 後に続編でヴァンの登場が決定したが、武田氏の前所属事務所と折り合いが付かず、担当声優が小野賢章氏に変更されることになった。ただ、小野氏の演技はスタッフが驚愕するほどヴァンにしっくり合っており、ユーザーからも好評である。 ディシディア関連は今後も小野氏を起用していくとの事。もう武田氏のヴァンは聞けないのかと悲しみの声も多く聞かれたが、HD版に相当する『FFXII TZA』では約10年ぶりに武田氏がヴァンを担当することになった。 総評 その作りこみは名作といって差し支えないレベル。各作品全てにこれでもかと愛を注ぎ込み、アクション面もKHシリーズのスタッフが中心となっただけあって非常に爽快感満点。 他のキャラゲーが抱える問題点である「一部キャラや作品への贔屓(特に一部作品しか出ないこのシリーズが目立つ)」「崩壊気味なゲームバランス」「原作要素の」といった課題は殆んどクリアしている。お祭りゲーとして見なくても十分以上に楽しめる出来。 そのせいもあってか、キャラゲー最高峰のゲームとも言われている程。各原作のキャラクター性や世界観を存分に活かしたゲーム性を構築し、そしてCERO Cになることによる購買層の減少というデメリットより原作再現をすることを決意したスタッフ達の気合は伊達じゃないと言えよう。 その後の展開 初週販売数は50万本以上という数を記録し、PSPで『モンスターハンターポータブル』シリーズに次ぐ歴代3位(当時)の数字となった。 最終的な売り上げは97万本以上とPSPソフト歴代5位であり、モンハン一強(*11)であったPSPの中では大健闘したといえる。 2009年11月1日に、いわゆる海外版の『ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング』が発売された。 2011年3月3日には続編『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』が発売。 新キャラや新システム、新ストーリーのほか、本作のストーリーが丸々収録されている。 2015年2月に、イベント『ジャパン アミューズメント エキスポ2015』にて、本作がアーケードゲーム作品として稼働されることが発表された。タイトルは本作と同じく『ディシディア ファイナルファンタジー』。 戦闘が3vs3になり、グラフィックの高解像度化、新キャラの追加などがの要素を引っ提げ、同年11月に正式稼働した。 余談 本作は社内の若手にチャンスを与えるという意味を兼ねており、『すばらしきこのせかい』でディレクションを務めた荒川健氏を総合ディレクターに据えるなどベテランだけに頼らない製作が行われていた。 だが、上述の荒川氏やバトルプログラム担当であった池田隆児氏など主要メンバー数名は本作後しばらくして社を去っており(*12)、本作が成功したにもかかわらずやや皮肉な結果を迎えている。
https://w.atwiki.jp/nothing/pages/535.html
シードブレイク 人が踏み入れたことのない森には当然道などなく、獣道や草や蔦で覆われていない木々の間を進む。先頭をキラが進んで枝打ちして、シン、ミーア、ラクス、ステラ、アレックスと続く。奥へ進めば進むほど森は深くなり、光の差し込まない鬱蒼とした濃い森の空気が彼らを包んだ。 森に住む獣達は突然の来訪者を歓迎せず、運悪く彼らのテリトリーに入ったならば打ち倒すほかなかった。6人では逃げるにしたって知れていて、剣を振り回すのもやっとの森ではなかなか順調な道行ではなかった。 「ミーア、こっちでいいかな?」 「そのまま進んで。少しだけどメイリンの残り香が残っているわ」 服は裂け、腕や足に擦り傷が幾つもできた。 周囲の安全を確認し、前方に少し開けた場所を見つけようやく一息入れることになった時、シンはアレックスが持っているものに目が留まった。 「アンタ、なんですかそれ!?」 「何って、牙と角」 アレックスは牙と角を蔦に巻き付けて肩に下げていて、よく見ればステラの首には小さい羽と牙の首飾りがあった。まるでどこぞの民芸品のように本当によくできてる。 「アレックスすごい。バザールでお店開ける」 「さすがに手に持つのはつらくなってきたな。次は毛皮でザックを作るか・・・ああ、シン、次の獲物はできるだけ皮に傷をつけないでくれ」 皮に傷つけないでくれって・・・。 「できるわけないでしょう!」 違う違う。問題はそうじゃない。 シンは傷つけずにどうやって倒すかという問題より、散々苦労して倒して来た獣達の末路を問題にしたいのだ。 「そうじゃなくて、何やってたんですか!」 「何って・・・」 アレックスとステラが顔を合わせる。そして、2人して軽く笑ってシンを見ると、ステラがにっこり笑って両手を差し出した。 「シン。ステラ、白魔法使えるようになった!」 白魔法。 炎や雷で相手を傷つける魔法は一般的に黒魔法と呼ばれ、反対に傷を癒す魔法を白魔法と呼ぶ。治癒から始まり、傷を塞いだり、怪我や病気を治したりする。シンとステラが王墓に行く途中でミーアから習ったのは黒魔法だった。 ずるい。 シンがまず最初に思ったのはそれ。 けれど、口には出せずにただ意味のない事を呟く。 「そんなこと、してたんだ・・・」 「まだ初歩の初歩だけどな。ステラはシードを集めるのが上手い」 嬉しそうなステラに胸がちくっとした。 「そうだ。さっそくシン相手に使ってみるか。ほら、袖口の所に傷がある」 ステラの伸びて来た手を黙って見つめ、手から零れ落ちる緑色の淡い光をじっと見つめる。ミーアにぱっくり裂けた傷を治してもらった時と同じひんやりと染みこむ感じ。 けど、なんだか暖かい。 それが一生懸命白魔法を使っているステラの気持ちなのかシンには分からず、直った傷口を見て素直に感嘆する。 「ステラ頑張った。シンもう痛くない?」 「すげーーっ!! 直ってるっ」 まだうっすらと傷は残っているのかもしれないけれど、確かに血が滲んでいた傷は消えて薄い線が残っているだけ。ひりひりした痛みも引きつるような感覚もなく、シンは思わず腕をぐるぐる回していた。勢い余って木の枝に盛大にぶつけてしまっていた。 「イテッ」 「静かにしてっ」 キラの鋭い静止が飛んでシンは慌てて口を噤み、皆がキラの方を向いた。 前方を伺って、気持ちしゃがみ込んでいるように見える。ラクスが後ろから覗き込み『まあっ』と声を出してすぐに手で押さえた。 足音がする。 枝を折、草を踏みしめる音が近づいてきて、目の前の場所で止まった。見たこともない服装をした男が3人息を整えていた。グレー色の服は飾り気がなく、全員が色白でとてもこのような場所で力仕事をするように見えなかった。 「研究所の奴らがどうしてここに・・・」 研究所? シンは声の主を探して振り向くが、目の前の男達が話し合う内容にミーアを見た。彼らの会話の中に出てきた名前。それは確かに『メイリン』と言わなかったか? シン達、全員が息を呑んで耳を澄ます。 「一先ず、鉱山へ戻るぞ」 「キャンベラと言っても、あんな小娘だ。そうそう遠くまで行ける筈がない」 「人工種石だけでも回収しなければ、貴重なサンプルだ。ドクターになんと言われるか」 彼らは勝手に納得すると、シン達に盗み聞きされているとは知らずに、来た方向へと戻っていく。キラとラクスが振り返ったミーアが、謎の男達が消えた森の奥を見つめた。 所は変わって、帝都ディセンベル。 建物の3階分の高さはある吹き抜けの両脇には太い列柱が立ち並び、その間を黒髪の男と前を行く男より幾分背の低いフェイスが歩いていた。眩しいほどの昼の光と柱が作る影のコントラストが、空間をスポットライトのように照らしている。 その中を進む男が振り返る。 「レイ。ここでを待っていてくれないか」 「はい」 重厚なレリーフで覆われた扉の向こうに男が消える。 これより先は王宮。皇帝とその家族が住まう場所・インペリアルパレス。在って無きが如き皇帝の私的空間の中でまだプライベートが確保できている場所。勝手慣れ親しんだ通路を歩き、扉を開ける。 「父上、お呼びですか?」 ここでは父は皇帝ではなく、息子は王子ではなかった。 「ギルバートか・・・遅かったな」 「これでも急いで来たのですよ」 家族と言うには少しよそよそ過ぎる会話は、いくら皇帝という垣根を取り払っても超えられない一線が故。まして、意思の疎通が図られないのであればなおさら。 「元老院から何か言われましたか」 「お前は察しが良くて困る。新しく作った研究所で扱っておるモノのことだ・・・種石はそこにないものとして扱うのが慣わしのはず、何をしておる」 ギルバートは軽く詰問されているというのに、表情一つ変えずに答える。 「おや、父上はとっくにご存知だと思いましたが?」 「・・・まあ良い。元老院も種石の事に感づき始めている」 午後の光が差す部屋は、皇帝が普段いる御座所よりもずっと小さく、ソファーとデスク、本が並んだ書棚に、壁に掛けられた絵画が一つあるきりの書斎とも居間とも着かぬ部屋。 「時はずっと動いているのですよ、あの時からずっと留まらずにコスモス連邦は研究を進め、奴らも・・・次の生贄を見つけた」 ギルバートが壁の絵を見上げる。 赤ん坊を間に挟んでまだ幼い少年2人、その後ろに黒髪の少年とまだ歳若い男が立つ。男ばかりだが家族の肖像があった。仕方ない、皇帝には4人の妃がいたのだから。 「恨んでいるのか」 「屈するわけにいかないと仰ったのは貴方です」 ギルバートが振り返らずに言い捨てた。 反対に肩の力を抜いたのはパトリックの方で、米神を押さえるようにして肘を突き、窓の外を見る。青々とした芝生と庭の木々が風に揺れている。 目を閉じれば、芝生の上でじゃれ合うように喧嘩する息子達が浮かび、赤ん坊の泣き声が聞こえると言うのに、それは泡沫。けれど、目を開けた今も、あの頃と状況は何一つ変わっていないのだ。 「シンは?」 「家出中ですよ、空賊に弟子入りして今はキャンベラの里の付近でしょう」 「元老院は御しやすいと踏んで、シンを皇帝の椅子に据えたいのであろうな」 「ええ。今頃になって慌てている姿を見るのは滑稽ですよ」 失脚を狙っていた最初の王子はなかなか尻尾を出さず、2番目の王子は左遷先で隠遁状態。操り人形にと目論んでいた末の王子は行方不明。コスモス連邦とは一応の停戦状態にあるが、双方、兵器開発に余念がなく、目処が着けば一触即発。 切り札となるのはどちらも種石。 覇王の遺産。 お互いが相手の様子を伺い隙あらば版図を広げようとしているのに、肝心のプラント帝国では権力争いに明け暮れている。喉から手が出るほど欲しいだろう。長きに渡る両国間の抗争に決着をつける力が。 「滑稽なものか。元老院の連中は老獪な輩だ、非常時任命権を持ち出して議会を唆すかも知れん」 「ですから、父上ーーー」 ギルバートが振り返って、デスク上で今だに眩しそうに外を見つめているパトリックを見る。 自ら放ったセリフに父は僅かに笑みを見せ、ギルバートはその顔を焼き付けた。静かに目を伏せた父を置いて王宮を出ると、フェイスマスター2人が彼の帰りを待っていた。 「もしかしてここって空中都市の鉱山と同じかな」 声さえも反響して自然と小声になる。 今、シン達は男達を追って洞窟の中に入り、中で倒れている男を発見したのだった。刀傷や打撲の痕が幾つもあり既に事切れている。 「でも、この人達は先程走り去っていた人達では?」 「おそらくそうね」 ミーアが立ち上がって、洞窟の奥に視線をやる。 壁は仄かに光って、確かにシードを含んでいた。 「・・・メイリンが心配だな」 「そういやアンタ、こいつらのこと研究所の奴らって言っていたよな」 そんな事をここで持ち出されるとは思っていなかったのだろう。やや驚いた表情でアレックスがシンを見た。 「研究所って何?」 「帝国でシードを研究している機関だ」 短く言い捨てたアレックスが銃の薬莢を確認して、ミーアに先に行くことを促した。何者かに殺されている男達。誰が何の目的で研究員を殺害したのかは分からないが、そんな所をメイリンが彷徨っている。 シンはまだ聞きたいことがあったけれど黙る。 なんでアンタがそんな事を知っているんだ? シンだけでなくキラからも不審の視線を向けられていたが、アレックスは一向に気にせずステラを前に洞窟を奥へと進んだ。所々倒れている研究所の男達や、採掘の現場らしき場所を通る。洞窟は森に比べれば獣達に襲撃される確立は低かったが、それでも皆無ではなかった。洞窟特有の蝙蝠や岩肌を伝う蛇、地中から沸いて出る亡者が彼らの前に立ちはだかる。 「こいつら死んでるのに、何で動いてんだよ!」 「ゾンビだからに決まってるじゃない」 「だーかーらー!!」 死んだ奴がなんでゾンビになるんだよ。 シンは心中で毒づく。 既に慣れてしまったけれど、改めて考えれば到底ありえないことなのだ。 朽ちた肉を僅かにつけた骨の人間が棍棒や錆びた剣を振り回している。 「シードに引き寄せられている。深く考えるな・・・どうせお前の頭じゃ理解できんだろう」 アレックスの放った銃声がシンの目の前のゾンビをバラバラにして、シンは息も荒く振り返る。 「どういう意味ですかっ、それ!」 「こらっ、余所見をするなっ!」 「きゃっ」 ラクスの声が反対から聞こえて、シンが余所見をした隙に頭上から蝙蝠が彼女めがけて飛んできていた。 「こんのーーーっ!」 シンは慌てて蝙蝠を狙う。 ラクスは手にしたスタッフでそれを叩き落そうとするが、岩がむき出しの坑道では上手く交わすこともできず、つまずいてバランスを崩す。シンの剣は蝙蝠を切り落としたが、彼女は後ろに倒れる。 「おっと」 「・・・あ」 ラクスはいつの間にか後ろにいたアレックスに、とすんと凭れるように支えられて転倒を免れていた。すこしあっけに取られるシンの目に、2人の背後から迫るゾンビを見つけて、慌てて走り出す。 「危ないから、王女様はあまり動くな」 アレックスもゾンビ討伐に再び参戦し、洞窟の中を奥へ奥へと曲がりくねった坑道を進んだ。途中で倒れている研究者達は皆無残に殺されていたが、中には辛うじて息がある者いた。 「・・・一体奴らは何者だ・・・」 呻くような声を出し、泡と共に抜ける呼吸。どんな白魔法でももはや助からない息に、ミーアが洞窟に横たえる。 「あのキャンベラから早く・・・」 ビクリと震えてシン達が研究者を見たが、それが最後の言葉だった。その時、洞窟の奥から聞こえる悲鳴。 「メイリン!?」 ミーアが走り出して、キラ、シンと続いた。 坑道を走り、散乱した木箱や採掘の道具を乗り越えて進む。金網が破られたその先で影が動いた。ふらりと揺れるのはキャンベラ特有の長い耳。ジッとこちらを伺っているのは、ステラと同じくらいの背のキャンベラ。けれど、その瞳に生気はなかった。 「待って、様子が変だっ!?」 駆け寄ろうとしたミーアをキラが制して、やや距離を置いてメイリンを遠巻きにする。 確かに様子が変だった。 一言も発せず、ふらふらとこちらを伺っている。ミーアとメイリンは知り合いだろうに、顔一つ動かさずに軽い酩酊状態なのだ。 まるで、何かが憑いているかのように。 ゆらゆらと立ち昇るシード。 小さなキャンベラの手先は震え、崩れ落ちる寸前ほんの小さな一言が零れ落ちた。 「・・・助けて・・・」 胸の辺りが眩く光った時、後ろからメイリンを支えた研究員が手にしていたのは赤紫の光を放つ石だった。 あれは、種石? いや、違う。もっと禍々しい。あれが・・・人工の種石!? シンはメイリンから奪った人工種石を自らの胸に押し付ける研究員を見る。驚いたことにそれはずぶずぶと服にめり込んで行き、半分程が身体と融合していた。 「これは私のモノだ。この光、身体に力が漲るようだ!」 どう見ても貧弱そうな研究が、メイリンを突き飛ばす。 「お前達もこれを奪いに来たのか? だが、そうはさせん!!」 吹き付けるシードの風に一瞬目を瞑れば、キラが剣を振り上げていた。 アレックスが銃を撃ちミーアが矢を射る。派手に命中しても痛みを感じないのか、そのまま突進して来た。シンはハッとしてステラとラクスを庇って、剣を構えた。 ズシーーーン。 重い一撃が身体に掛かる。 所詮素人だから動きは見え見えだったから受けることができたが、この重さは一体!? 「ラクス達は下がって」 「こいつは普通じゃない!」 何発も身体に銃弾を受け、背に幾つも矢を突き刺したまま研究員は暴れまわる。足や手を切りつけても、血を流すばかりで動きは止まらない。 「あの人工種石を狙って!」 「分かってるっ」 「シン、行くぞっ」 キラとシンが同時に切りかかって隙を作り、アレックスが人工種石を狙撃する。3人の連携プレーのまず一弾。シンはキラと共に、凶暴化した研究員に剣を振り上げた、その時。 目の前で弾ける人工種石。 フレアーが広がって身体にめり込んだ石が粉粉に散り、男をシードが包んだ。 手で振り払うだけの軽く動作にキラもシンも弾き飛ばされていた。 「今のっ!?」 「勝手に人工種石が砕けた・・・」 動きも力も何もかも別の男がキラを突き飛ばし、シンへと拳が伸びる。 避けきれずに後ろに吹っ飛ばされ、頭から鉱山の壁に激突した。慌てたステラが駆け寄ってきたが、返ってそれは危険だった。 標的がシンからステラに変わる。 シンは身体を起こそうにもしびれた足に力が入らず、剣を使って立ち上がり、注意を引く為に剣を投げつける。敢え無く剣は叩き落されてしまったが、ぐるりと首を回してシンを見る。 目論みは成功したが、シンは絶体絶命だ。腰からナイフを取り出してみるが、防ぎきる自信がない。 やられるっ! 視界の外でステラが手を伸ばす。 シンの紅い瞳に殴りかかる男がいっぱいに映し出され、その中で、男は急にベクトルを変えて横に吹っ飛ぶ。 硝煙の匂いと洞窟に反響する銃声。 アレックスが狙った玉が男の頭を貫いて、ようやく研究員は倒れた。指一つ動かさずにそのまま息絶える。さすがに頭蓋を半分失ってはいくら力を得ようとも動きようがなかった。無残な死体に目を逸らすラクスをキラがそっと誘導して、メイリンを抱きかかえているミーアのもとまで連れて行く。 「しっかりして・・・!」 「・・・ミ・・・ア・・・?」 そろそろと上がった手をミーアが掴んでその胸に抱きかかえる。 「あの人達・・・石にシード・・・吹き込むのにキャンベラが一番・・・効率いいって・・・」 「無理には話さなくてもいいのよ、メイリン」 「お・・・姉・・・ちゃん」 シン達はメイリンを連れて洞窟から出て、森を抜けてキャンベラの隠れ里まで戻った。里の入り口のつり橋の手前でルナマリアが一行を待っていた。ミーアに抱きついていたメイリンが、ルナマリアを見て身体を離す。 「お姉ちゃん、ごめんなさい」 「アンタが無事で良かったわ」 姉妹の再会はそっけなく、メイリンを後ろに隠してルナがシンを見る。 「約束だったわね」 「ああ」 「本当は私、風に問うの得意じゃないのよ」 彼女はさびしく笑ってミーアを見た後、両手を空に向かって伸ばして目を閉じる。 シンは急に風向きが変わったような気がした。山から吹き降ろす風はただ、風車を回して大地を撫でていくだけなのに、今は風がルナの周りを回っている。葉を舞い上げて空へと運ぶ。 視線を戻したルナをシン達は固唾を呑んで見守った。 「シードを感じろ、と」 たったこれだけ呟く。 誰もが落胆の色を浮かべた。 種石の使い方が『シードを感じろ』では、ステラの種石活用法を笑えない。 「これ以上は分からないわ。役に立てなくてごめんね」 「いいえ、ありがとうございます」 ラクスはルナに頭を下げるが、慌てたのはルナとメイリン。 「ちょっと止めて下さい。助けてもらったのはこっちなんだから・・・」 「皆さん、ありがとうございます。助けてくれて」 2人のキャンベラが頭を下げる。 「風はこれ以上答えないけれど、もしかしたらマルキオ教祖なら何か分かるかもしれないわ」 マルキオ教。 それは大陸全土に広がる教えで、プラント帝国、コスモス連邦どちらからも独立を保っている一大勢力である。その教えの中心は大陸の南の果てにあった。 「マルキオ教本山。そこへ行けば何か分かるのでしょうか?」 ラクスの疑問に答えたのはアレックス。 「あそこには古くからの文献や古の言い伝えが残っているからな、キャンベラと同じく歴代の教祖は記憶を受け継ぐと言う話だからもしかしたら・・・」 「そこに行けば種石のことが分かるかもっ!?」 誰もそうだと言いはしないけれど、残された希望だった。 行くなとは誰も言うまい。そうと決まれば、時間が惜しい。ラクスとキラがアレックスに声を掛けようと一歩踏み出したが、彼は動かないミーアを見ていた。 ルナもミーアを見ていて、心配そうにメイリンが2人を見上げている。 メイリンは洞窟でミーアを姉と呼んだ。それはルナと間違えていたからなのか、それとも。 「・・・ルナ。一つだけ教えて欲しいの」 山から吹き降ろす風がミーアの長い髪を攫う。 「風は私を憎んでいる? 怒っている?」 ルナは瞳を閉じて片手を空へと掲げた。腕にまとわりつく風が大きく円を描いてルナとミーアの外を一周して去っていく。シンはあんなに不安そうなミーアを初めて見たと思った。 「怒ってなんていないわ。まして憎んでなんかいない。風はただ・・・去っていった貴方を懐かしんでいるだけよ」 「そう」 どうしてだろう。別れに2人とも寂しそうだった。 それなのに2人の間には距離があった。シンは辛いならそう言えばいいのにと思う。メイリンのように。 「・・・いや! この数十年、ずっとお姉ちゃんは・・・」 「メイリン」 ルナがメイリンを引き寄せて抱き寄せる。この隠れ里でひっそりと暮らしているキャンベラ、彼女達はまだ小さかった。 「アタシにはもう声が聞こえないの。メイリン、ルナをちゃんと助けてね」 「でもっ!」 「・・・さっさと行きなさいよ」 ミーアは笑って、ルナとの距離を縮めた。ルナが気づくよりも早く2人を抱きしめる。山からの冷たい風が3人を包んで風車を回し、大空へと昇っていく。離れた彼女を追ってルナの手が宙を彷徨い、すぐに落とされた。 ミーアが背中を向けるのをアレックスはずっと待っていて、別れを告げた彼女はゆっくりと歩き出す。シンは見送るルナとメイリン、ミーアを見比べて先程のセリフを思い出す。 里を出てから数十年とはどういうことなのだろうか。 ルナとメイリンは自分と同じくらい、ミーアだってアレックスと同じくらいの年齢だと思っていたのだが、本当はもっと・・・。 「なあ、ミーアって何歳なの?」 やや驚いたままミーアは、何も言わずに森へと足を向ける。 深く考えて言ったわけではないのだ。ただ、気になっただけ、それだけだったのにアレックスが怖い顔をして無言で説教をする。声には聞こえなくても表情で何となく言いたいことが分かる。 このバカ! なぜそんな事になるのか分からずにいると、キラとラクスが通り過ぎざまに呟く。 「王子として失格ですわ、シン」 「1人の人間としても失格だよ」 だから何でっ! 1人分からずにいると、ステラのとどめの一撃がシンにお見舞いした。 「もー、シン。ダメダメ」 全員に置いていかれてシンはハッとした。 今自分は誰に何を尋ねた? 「うわっ。ごめんミーア、俺っ!」 シンは慌ててミーアを追いかける。視界に納めた彼女の肩は微かに震えていて、一向に振り返らないミーアに謝罪を繰り返す。 「みっともないだけですわね」 ラクスはプラントの王子の失態に呆れ、拗ねてみたものの、必死に謝るシンが可笑しくて笑いが止まらないミーア。 「全くだね。あんなで王子なんて、プラント帝国が心配だよ」 「末っ子だからな、甘やかされてたんだろう」 後輩のミスに先輩男性陣が冷やかす。 キャンベラの隠れ里を後にして、シン達は飛空艇を止めた場所に戻る為に再び森へと入る。その森の入り口でミーアがくるりと振り返った。 「それはそうと、ねえ、アレックス」 彼女は目じりに涙を浮かべたまま、両手を差し出した。いわゆる物乞いのポーズで、アレックスは彼女の手の平と彼女を交互に見る。 「アタシにはくれないの、アレ」 「アレ?」 ステラの胸元を飾る首飾りを指しているのだと知って、アレックスは慌ててシンを引き寄せた。シンはいきなり引っ張られて、彼から耳打ちされた。 「お前、何か作ってミーアにプレゼントしてやれ、ついでにラクスにも。女は執念深いから気をつけろよ」 戻る 次へ 「ダメダメ」1回目です。2回目まではまだまだ遠い・・・。
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/1078.html
発売日 2004年12月17日 ブランド Escu de タグ 2004年12月ゲーム 2004年ゲーム エスクード キャスト 比未子(フィリア・カーネリアス,ミジンコ),しまだかおり(ビビアン・カーネリアス,シンシア,猿子さん),天天(趙鈴玲,カマキリ,エビ子),春野萌(ルシフェル・ナナリ,市民C,寮長,ブス),紬叶慧(シルフェ),あさり(シオリ・サンダース,ハルノ,レポーター,ハレルノン),森山葵(伊藤くん,おふくろ,女A,テル坊),伴風太(篠原さん,アナウンサー,野郎),甘美(ヴィルヘルム・ミカムラ,おやじ,パパリン),若宮亮(学会幹部),桜ノ宮天馬(学会員A,アメンボ),須藤彦一(学会員B,怪人アメバルン,男優),百空丸(マイケル),SHIN(ルーズベルト),征十郎(ベルナルド),武島あや(真理亜,女優),美留(骸骨,店長,ママ),川崎賢悟(テルテル坊主),朝咲そよ(欲望のハタヤマ,理性のハタヤマ,天使,母犬,女生徒,スチュワーデス,子分A&B),1トン亀井(石塚教官),西原優至(シューマッハ,小人A),ひなみ(かすみ,子犬,店員その2,子供),まっくす金子(おっさん),炎(市民B),川奈水影(小人B),若(小人C),花吉(店員その1,男生徒),山口恭平(猿雄さん),加湿器(神父),薫娘(女生徒,女の子,女B),井戸堀宣雄(ヤンキー),籐太(食虫植物),森川明大(アメバルン,アナウンサー) スタッフ 企画:メタモルファンタジー制作委員会 キャラクターデザイン・原画:光姫満太郎 シナリオ:籐太,新 CG監修:はなたかれとも,モリ CG彩色:POKYO,HALO,TO-YA,紫カジマ,芦田周子,奏山始,仲田雅史,hid.たけ,のりさん,て☆れ☆ら 背景:モリ ゲスト原画・CG:はなたかれとも,水鼠,モリ,HALO プログラム:水鼠 システムグラフィック:はなたかれとも 音楽:NSN 授業チップキャラ/原画:はなたかれとも 授業チップキャラ/CG:HALO 戦闘/システム・チップキャラ:はなたかれとも 戦闘/魔法エフェクト・背景CG:HALO シナリオ台本:uta スクリプト:籐太 音声録音:岩田修一 音声編集:入鹿守,新 協力:IWAサウンド パッケージ:華高れとも マニュアル:HALO 広報・制作進行:て☆れ☆ら スペシャルサンクス:最上圭吾,さらだ★魔騎,鳳月,◇羅義,リム,ひつじ,木下拓史,橘流央,???,真鍋誠吾,紫カジマ,三宅和哉,ジョニー草分,マイケル穴見 制作:有限会社エレメント オープニングテーマ 「Miracle Fantasy」 作詞:籐太 作曲:NSN 歌:Yu-Ko
https://w.atwiki.jp/pokeguide2/pages/595.html
正式名称:ニンテンドーDS「ファイナルファンタジー3」攻略ガイド 開設日:2006年8月下旬 閉鎖日:2008年4月~12月頃 代表住民: ファイナルファンタジー3 攻略ガイドとは? 「ファイナルファンタジー3 攻略ガイド」に関するリンク 「ファイナルファンタジー3 攻略ガイド」に関する情報/コメント ファイナルファンタジー3 攻略ガイドとは? ポケガイの管理人が運営していたとされる隠されたもう一つのガイド系列 サイトカラーは灰色 約二年に渡り生存されていたサイトであったが、掲示板も利用者が殆ど居なかった上に海外からの自動書き込みも増加 ポケガイを始めとするガイド系列とも全く関わりを持っていなかったため知名度は極めて低い ていうか誰も知らない かつて同時期に賑わっていたとされる爆走やドラガイと比較してもその人口の少なさが十分に伺えるであろう 因みにサイトの作りは他のガイド系列と比べると少し違いが生じており、トップページに多数の項目や、更新履歴までも貼られていたり、 普段ならスレのリストの一番上に位置するはずの「掲示板のルールと使い方」も別ページに作られてあるなど仕様が異なっている 「ファイナルファンタジー3 攻略ガイド」に関するリンク トップページ(過去ログ) 攻略掲示板(過去ログ) 雑談掲示板(過去ログ) 「ファイナルファンタジー3 攻略ガイド」に関する情報/コメント 名前 コメント ファイナルファンタジーIII
https://w.atwiki.jp/orirobo2010/pages/14.html
国名:鋼鉄郷ドラドルエ ドラドルエには「人間」の他に「機械種族」が存在する。 「機械種族」は巨大な身体に頑丈な装甲を持っているが、彼らは痛みも快感も得ることなく、食事や睡眠など肉体に付随する喜びを知らない。それゆえに欲望や恐怖を抱くことなく、それらが満たされ退けられた時の幸福をも知らない。文字どおり機械として、心を揺らされることなく永劫の時をただ費やすのみである。 それゆえに彼らはいつしか、喜怒哀楽に満ちそれらを表現できる人間を深く羨むようになり、「人間のような肉体を手に入れたい」という渇望を抱くことになる。 人間を襲い、肉を己の歯車に巻き込み、血を己のオイルに混ぜ込み、神経電流を己の電子回路に流し込めば人間のような肉体が手に入る。いつしかそんな幻想を抱き始めた機械種族は、人類に対し突然の侵略行動を開始する。 人類に機械種族に対抗するすべは、たった一つだけ残されていた。それが、二つの種族の「魂」を入れ替える契約の存在である。 酷く希少な相性の問題をクリアし、ファンタジーらしい秘儀を満たした人間と機械は、ごく短時間だけ互いの体を交換することが可能なのだった。 人間の能力者は、己の体を貸す代償として、機械の体を借りて機械種族と戦うことができるのだ。 しかし、人間の肉体を得た機械種族は好き放題に快楽の追求に動くため、能力者たちは大きな負担を抱えて行くのだった…… 登場人物? 少年(10代後半を想定)&格闘タイプ いつも半分夢の中にいるかのような少年。しかし、決して眠ることはない。 彼の肉体を得た機械種族の行動が「睡眠」であり、恐ろしく質の良い睡眠で向こう数年分の睡眠を先取りされてしまっているからである。 何年も眠っていない精神は切れかけの電球のように明滅しているが、彼が次に眠りを得るのは死ぬ時だろうと噂されている。 戦闘では瞑想に近い状態で動くものに片端から襲いかかるという危ない奴である。 少女(少年と同じくらいを想定)&スピードタイプ(翼とか羽とか?) 非常にスレンダーな体型だが、それを維持するために毎日血を吐くようなダイエットに励んでいる少女。 というのも、契約している機械種族が彼女の肉体を得て行う行動が「スイーツのドカ食い」であるため、戦っている間に10000キロカロリーくらい摂取されてしまうからである。彼女本人はもう何年も甘いものを口にしていない。 戦闘ではスピードを活かして偵察や奇襲を行う。また、1体1でもそれなりに強い。 傭兵(30代前半)&砲撃タイプ 傭兵団を組織する団長。契約している機械種族が彼の肉体を得て行う行動は「子作り」であるため、30人も子供を抱えている。そのため傭兵団というより保育園であり、いくら戦って報酬を得ても養育費に消えて行く運命である。 現在は、機械種族の楽しみは我が子と遊ぶことに移っているので、新たな子供ができる心配はとりあえずないようだ。 戦闘では多数の火器を駆使して、敵の殲滅から味方のサポートまで幅広い仕事をこなす。彼がいるだけで、粗末な武器や他の国からもらってきた旧式の兵器しか持たない通常の人間でも格段に安心して戦うことができる。 敵のボスについて 元人間、機械種族と契約していた能力者。 契約で機械種族と肉体を交換しているときに、事故により自分の肉体と機械種族の魂が同時に死亡(機械の体を完全に味方にしようと思った人間側の暗殺という噂もある)。 しばらくは機械の体を持った人間として人間のために戦っていたものの、あらゆる感覚が無い機械の体で永遠を過ごすこと、二度と人間の感覚が得られないことに絶望し、次第に狂っていく。 彼はついに身も心も機械になって人類に牙をむき、どの機械種族よりも人間の体を求める最悪の機械種族になってしまう。 なおこの事例は、機械種族が人間の体で行動しているときは決して死なせてはならないという教訓となって人類に刻まれている。 追加設定(原案者カントさんとの会話内容より抜粋) 「至高の生物」というコンセプトの竜種 強靭な生命力を兼ね備えた、非常に屈強で勇猛な生物 竜種の最大の特徴として、強力な炎の力を持つことが上げられます。マナとでも言うべき、自然のエネルギーを直接抽出して炎に変換し、自分に有利な戦闘場所を作るために相手に負担を与える陽炎の結界を張ったり、爪や牙、表皮などに炎を纏わせて攻撃・防御にも使用できます。これらを制御するのは竜の顎の下にあり竜の肉体の状態をコントロールする「逆鱗」と呼ばれる部位で、ここを破壊されると竜はその力を制御できなくなり、その生命力も大きくそがれてしまいます。また、そのような理由で逆鱗には強力な炎の力が蓄積されており、名のある強力な武器などでそこを破壊するとあわよくばその力をそのまま宿すことも可能です 逆鱗は竜種の血管を通して炎の力を生み出すための純粋なマナを行き渡らせているので、竜種の血を体内に取り込んだ生物は一時的にそのあらゆる能力を爆発的に上昇させることが出来ます。ただ、マナの純度とその力が強すぎるので適応できなければ(=生命体として弱ければ)体が拒否反応を起こし、かえってマイナスになります。無論本来とはけた外れの力を振るうことになるので反動も強いです。端的に言えばドーピングでしょうか 竜種は基本的に性質は穏やかで、決まった縄張りで生き続けます。昔はもっと多くの竜種が存在したんですが、人間をはじめとする生物らはその力を危惧し、竜たちを根絶しようとしました。そのせいで竜種の数は激減しました。敢えてここは自然の摂理に従って、竜種は繁殖能力が非常に低い動物です。そのため数が増えず、いつしか幻の生物として扱われます。しかし、今の竜種はどちらかというと他の生物に好戦的です。いちおう自分の中ではこのような過去の事例が基づいていると考えていますが オーダートラック 「ファンタジー国の敵側って、何て名前? ハムやす」 「ファンタジー国の味方側の格納庫まわりって、どうなっているの? ハムやす」 「原生生物は? ナットさん」 「この追加設定とやらをもう少しまとめて欲しい ハムやす」 「ビジュアルとしての地理状況って? ナットさん」 鋼鉄郷ドラドルエには4つの地方があり、それぞれに中核となる「発電所」が存在する。 「発電所」は機械種族のエネルギー補充に欠かせない場所であるため、人間と機械種族双方の戦力が集中する激戦地となっている。 どの地方も一国の中に複数おさまっていられるとは到底思えない異常なまでに偏った気象を持つため、何らかの巨大な力の存在が推測されている。 北方:水力発電所 海が近く、頻繁に豪雨が降り注ぐ地帯。水力発電所は豪雨地帯から流れ込む大量の濁流に包まれる盆地に存在している。 わずかな陸路すら水でずぶずぶの底なし沼状態となっているため、歩行系の機体では発電所に近づくどころか歩くことすら困難である。 また、雨や水蒸気のために火薬系武器は湿気でだめになり、光学兵器も空中で激しく減衰してしまう。 相性最高:飛行系格闘機 相性最悪:歩行系射撃機 東方:風力発電所 常に嵐が吹き荒れている地帯。中でも風力発電所の周辺は激しい乱気流に包まれている。 飛行系機体は、滞空能力に極めて優れた機体を除いて、ことごとく嵐に飲まれて地面に叩きつけられることとなるだろう。 当然、射撃の照準などつけられるわけもなく、最も有効な攻撃手段は嵐に流されない超重機体での体当たりである。 相性最高:車両系格闘機 相性最悪:飛行系射撃機 南方:火力発電所 火炎が大地から間欠泉のごとく噴きだす砂漠地帯。さらに火力発電所の周辺には可燃性ガスが漂っており、いつ発火してもおかしくない。 火薬系の装備をしているならば、瞬く間に自然発火を起こし自爆して果てることになるだろう。 熱で陽炎が発生するため光学兵器の精度は下がるが、もともと遮蔽物のない砂漠なので精度低下を補ってあまりある威力を発揮してくれるだろう。 相性最高:飛行系射撃機 相性最悪:車両系格闘機 西方:地熱発電所 活発な造山活動が今も続く山岳地帯。地熱発電所はとびきり険しい山脈の谷間にある。 山間部には身を隠すための遮蔽物が豊富にあるため、身を隠せない飛行系機体は敵を発見できぬまま撃墜されることになるだろう。 ゲリラ戦術が極めて有効な防御優位の地形であり、人類側の防衛の要でもある。 相性最高:歩行系射撃機 相性最悪:飛行系格闘機 要項用原文 所属/ファンタジー国 人類側 地熱発電所防衛隊 地熱発電所のある山岳地帯を拠点とする勢力。携行火器や他の国家から買い入れた兵器を運用し、天然の要害を利用したゲリラ戦術に長ける。 地熱発電所から安定して電力を供給されているため、小さな街を作って広く難民を受け入れることが可能となっている。その規模は部隊と言うより軍に等しい。 傭兵団とも深いかかわりがあり、腕に覚えのある人間ならすぐに受け入れてもらえるだろう。 臨海都市同盟 ファンタジー国北方に位置する、海に面した数々の都市の連合体。通商によって得た財力を基に、機械種族と契約した人間を多く雇っている。 都市と都市の間に網の目のように水路を貼りめぐらせ、豪雨地帯から流れ込む濁流を水路に流して利用することで、猛烈な勢いの物資・兵員の輸送を可能としている。 もともと水に弱い機械種族が豪雨地帯を苦手としていることもあり、比較的平和な場所であるといえる。 水力発電所がどこにあるかの情報が失われてしまったため、多くの傭兵を雇い入れて豪雨地帯の探索を盛んに行っている。 傭兵団 激戦地の支援から物資輸送の護衛まで、幅広い任務を金で請け負う傭兵団。機械種族と契約した人間を中核に据えていることが多い。 機械種族<クリートレス> 「操り糸の無い」と自ら名乗る機械種族集団。火力発電所・風力発電所を制圧しており、ファンタジー国各地に電力補給のための中継点を持つ。 基本的に指揮系統は存在しないが、機械らしい合理性の元に情報を共有し、共同で作戦に当たることはある。
https://w.atwiki.jp/dscheat/pages/11.html
ファイナルファンタジー タクティクスアドバンス2 封穴のグリモア 改造コード A6FJ CCB201F8 GP 99,999,999 0212E63C 05F5E0FF CP 9,999 1212E640 000270F MAX クランスキル 2212E644 00000063 2212E645 00000063 2212E646 00000063 2212E647 00000063 メインキャラクター MAX HP 1212C094 000003E7 1212C096 000003E7 MAX MP 1212C098 000003E7 1212C09A 000003E7 MAX ATK, DEF 2212C09D 00000063 2212C09F 00000063 2212C0A1 00000063 2212C0A3 00000063 プレイタイム0 00 00 0212C028 00000000 ロウ無効 2212E8E6 00000000 AP変動後MAX 520B9CF4 E201C0FF 020B9CF4 E3A0C0FF D2000000 00000000 スマッシュゲージMAX6人分 9212C062 00000212 B212C060 00000000 2000000C 0000001E 20000054 0000001E 2000009C 0000001E 200000E4 0000001E 2000012C 0000001E 20000174 0000001E D2000000 00000000 何度でも神獣召喚可能6人分 9212C062 00000212 B212C060 00000000 20000015 00000000 2000005D 00000000 200000A5 00000000 200000ED 00000000 20000135 00000000 2000017D 00000000 D2000000 00000000 L+R押すと装備全部 94000130 FCFF0000 D5000000 63000000 C0000000 0000019B D6000000 0212DC1C D4000000 00000001 D2000000 00000000 D0000000 00000000 セレクト押すとおたから全部 94000130 FFFB0000 D5000000 630001AF C0000000 000000CB D6000000 0212E2D8 D4000000 00000001 D2000000 00000000 D0000000 00000000 セレクト押すと消費アイテム全部 94000130 FFFB0000 D5000000 6300019C C0000000 00000012 D6000000 0212E28C D4000000 00000001 D2000000 00000000 D0000000 00000000 オークションのトークンMAX 021324FC 63636363 中断データ消えない 0210A680 E1A00000
https://w.atwiki.jp/pixiv100/pages/266.html
すっかり恒例となった閲覧数競合型ファンタジー企画の雄、pixivファンタジアシリーズの第3弾は 3大国の戦乱を生きる「勇敢な戦士」とその世界を描く。 世界観・設定はI・Ⅱとは独立した新しいもの。 今回も物語の行方は順次投入されるイベントの結果(閲覧数)によって左右される。 公式イベントは3大国が真っ向から衝突する三つ巴の戦いを描くものとなっている。 壮大な規模と奥行を持つ企画であるが、本質は「ファンタジーを描く企画」であり、参加に必要なのは 世界観に沿ったファンタジー絵を描いて 「pixivファンタジアⅢ」タグと所属国タグを付ける という2点のみ。自由なイメージイラストを一枚描くもよし、イベントにのめり込むもよし。(→Q A) 参加作は全て「描いてもいいのよ」扱い。R-18は全面不可ではないが直接的なものは非推奨。 エンターブレイン社からの刊行が決定しており、ピクシブ通信では企画主のインタビューも読める。 戦争は集結し、来年1月頃にはIVの実施も予定されているが この世界の物語は終わることなく「PFⅢアフター」として続いて行く。 +見出し 公式使用タグ国まとめ 派生タグギルド類 関連企画 関連タグ 外部記事 公式イベント第一章 トライホルン大戦使用タグ 派生タグ 第二章 荒れ狂う風使用タグ 派生タグ 第三章 震える三つ角使用タグ 派生タグ 最終章 風無き大地の決戦使用タグ 派生タグ 情勢 企画内企画 企画内企画(アフター) 企画主 arohaJ 企画告知イラスト 【pixivファンタジアⅢ】 企画用素材 公式のものは【PF】地図素材のみ。参加者によるものは「PF3素材」タグなど 企画関連サイト pixivファンタジアⅢ 個人的ギルドまとめ(簡易版) PFⅢ組織一覧 ギガンダル連邦まとめwiki タグで巡る【pixivファンタジアⅢ】 開催期間 2009.3.20~5.10 代表タグ pixivファンタジアⅢ 企画目録 公式使用タグ pixivファンタジアⅢ 国名タグ:閲覧数集計は国名タグに基づき行う。詳細は下表。 ウィンドラント ギガンダル アカツハラ 国まとめ 国名・タグ 紹介 統治者 主要人物 首都 エネルギー源 コピー 備考 ウィンドラント ○ ローランド11世 アルブレヒト, ドワイト隊長, ネロ レグルスブルグ 大気の力 風と共に生きる最古の王国 長い歴史を持ち魔法文化が栄え、「魔法騎士」の修行者が多い ギガンダル ○ 白雪の魔女エレイン ドレイク, フレドリック, ヴィルヘルム オブシディアン 魔鉱石 忌わしき極寒の大地 苛酷な風土と波乱の歴史を持つ。巨人族、獣人族、闇族 アカツハラ ○ 将軍ヤタ(*) ウェイダー, カンナヅキ, ナガシマ アマハガネ 燃える水 紅の大帝国 侵略・併呑を繰り返し形成された東の帝国。文化技術に優れる 『各主要都市』、世界地図『トライホルン全域』(素材版)も参照。 (国に属さないイラスト検索) 派生タグ 短期間に大量のタグが派生するため捕捉の困難が予想されます。 新しいものに気付いたら追加して下さるか、末尾のコメントフォームから一報をお願いします。 ピクファンガイド - 全体のガイドとなるようなイラスト。(提唱, cf. あかつはら瓦版) ピクファン出版物 設定類 PF3素材 PF3エンブレム pixivファンタジアⅢサイドストーリー - 漫画など PFⅢ連作ストーリー1話目リンク - 企画内で進行しているストーリーの起点を一覧。(提唱) トライホルン千夜一夜 - 一枚絵で完結した物語や物語性の高いイラスト? pixivファンタジアⅢ世界設定 - 主にコンセプトアート的なイラスト PF3百景 PFⅢ設定資料 PF3アイテム アカツハラ武器開発 PF3音楽 - 各地域のイメージソングや、漫画のBGMなど。 キャラクターの見出し類 【PF3】交流しようよ! - キャラクターの交流推奨タグ。1キャラにつき1つまで。(提唱、補足) PF3交流したよ 【PFⅢ】ガチバトルしようぜ! - 戦闘相手募集。(提唱) やっつけていいのよ/倒してもいいのよ - 他企画でも使われる PF3PC - いわゆるキャラクターシートタグ。(提唱) PFⅢ旅人 (提唱) PF3獣人 PF3魔物図鑑 PF3軍服 組織・集団・募集 PF3メンバー募集 - ギルドなど。下記参照 PF3ギルド連盟 - 募集終了のものも含めギルドの見出しとなるタグ。(提唱) PF3商売 - PF3内商売のまとめタグ。1商売につき1つまで。(提唱) ピクファンフリー - 無所属 行動・戦闘 ピクファンアート - 他国の人物を描きたい時に使用。(提唱) PF3戦略 PF3行動 PF3エンカウントバトル これらの他I・Ⅱからのものを含むシリーズ共通派生タグも使用されている。 ピクファンおっぱい ピクファンイケメン ピクファンナイスミドル ピクファンドラゴン ピクファンわんわん ピクファン双子 (提唱) ピクファン甲冑 ピクファンプリクラ PFⅢアフター - 期間終了後 PFⅢロマンス (提唱) PFⅢソロマンス - 独り身バージョン PFT - pixiv fantasia tactics. FFT風のドット絵 pixivファンタジアⅢ世界設定より――PFでは世界観も参加者が作り上げる ギルド類 [「ギルド」を編集] 『PFⅢ組織一覧』wikiが非常に便利なのでそちらの利用を推奨。 当ページでは「PF3メンバー募集」タグより組織としてタグが定義されているものを記載。既に募集を終了しているものもあり。 国名分類は主にタグに基づき行っています。誤りがありましたらご一報下さい。 「pixivファンタジアⅢ 個人的ギルドまとめ(簡易版)」や「ピクファンガイド」タグにあるギルドまとめも有用。 ウィンドラント 貿易船ペル号 ゲリュオン小隊 【PFⅢ】レッドクロス 第五研究室 運命の十三騎士:【運命の十三騎士】第三小隊 【運命の十三騎士】第十一小隊 第十二小隊 第十三小隊 最強傭兵部隊 南方商人組合 ウィンドラント食べ歩き友の会 色彩の騎士団 冒険者ギルド「ヴァルクレア」 ネコヅキ隊 PFⅢピジョン ファジィサーカス団 デュラン一行 ステラ孤児院 暁隊 ハブーブ砂軍 山賊団シュバルツカッツ リゼット一家と大きなお城 ウィンガード魔法騎士団 鍛冶屋カンカン レクス旅団 桜しぐれ遊撃隊 夜鷹の翼 喫茶Segen ドラゴンバスターズ クレメンティア修行僧 スワン空軍 王都新聞社 Dears! リューディア観測所 白蛇騎士団 シャルル公直属部隊『N』 Mother-healing ラムル部隊 ウィンドラント近衛騎士団 ファリッシャー PF3カフェあみん ウィンドラント第7軍団 りあるな屋 キルルミ団 飛空部隊グリフィン ギガンダル ギガンダル第○魔法師団:3 4 0 5 2 1 星宮十二騎師団:聖水竜星団 夢幻星団 (紅蠍星団 双刃星団 紅巨蟹団 雲の舞魚星団) 百鬼隊 オブシディアン技術研究所 ギガンダル独立強襲部隊,【PF3】バイソン狙撃班 ギガンダル隠密掃討部隊 祈り火の兄弟達 アフェイブル 南剴の旅団 【PF3】正義の味方 部隊ラヴィーナ ガナー診療所(黒樅誘導戦) サナギの子 ギガンダル戦竜隊 レースショップ・エル ギガンダル貧民街 ソリティエル 「北の大地探索隊」 飛行兵団ブルーゲイル ギガンダル第8救護隊 アースゲルズ遊撃隊 ブライゼル第六遊撃部隊 エレインのため息 ギガンダル諜報特務局 アーンシェ テレイオス一行 ギガンダル特遊隊 レアンドラ王国残党 第二空域戦闘隊 『背中の盾』隊 ギガンスケイズ フォルノア小隊 オブシディアン少年団 墨染の囁き 傭兵部隊雪華 魂の呼ぶ声 遭難部隊 ロザ家 大陸統一部隊 地形戦略部隊 ディンポニー研究所 アトラス機関 アカツハラ 傭兵旅団グラナダ アマハガネ古代技術研究所 影狼部隊 近衛親兵 【PF3】アカツハラ弓師隊 立花亭 アカツハラ十色組 電電族 良薬本舗サガマタツヨシ 技術師団 アカツハラ整備士隊 裏方黒子 反魔法集団「赤蝮」 反政府組織菊皇,東葉,篝火 糸蛾部隊 カラクリ部隊 特別鬼妖部隊 アカツハラ狙撃部隊 帝立大學院 白狐隊 サムライ七兄弟 カラクリ産総研 アカツハラ強襲部隊【桜花】 紅鋼乗組員 反政府組織鎖烏 全翼飛翔隊 治安維持部隊「雷轟」 第壱空挺師団,急襲部隊「瞬雷」 カラタチ直属部隊「星見草」 アカツハラ技術開発研究所 朝比奈組 歴史記録団体・灰示記 拳狼隊 特機猟歩兵隊 反古代技術・彦猿 ショクニンカタギ 雑貨屋「風琴亭」 【黄泉】 黒菱烈士隊 魔術舞装隊 六六部隊 ロイヤルシザー 華蝶院 イグニス飛行船工場 ツキシロ旅館,隠密部隊「月白衆」 実験部隊『御剣』 第参師団 アカツカラ部隊名【眼】 巨界師 メイラク神社 鬼舞姫 雑技団「鈴蘭」 アカツハラ焼刃隊 夜諜の梟 悠幻の鈴 独立仇討部隊サネカズラ 遺跡発掘商団ミッドガル 神谷一家 支援部隊『真朱』 アカツハラ指令総本部 無所属 フルカネルリ魔法学院 ロドリゲス一家,黒ヒゲ団 超絶変態紳士同盟,反変態紳士の会 ミラの弟子 金色狼傭兵団 国境なき治癒ギルド ヴァルシア盗賊団 ムジカ魔法楽士隊 旅人喫茶まねきぬこ あつまれLv1 メリス教団 カシオレンの酒場 煙の魔術師 キャラバン【スゴロク】 ワン商会 サンクオシス教会 千羽鳥郵便 ローズクォーツ組合 ペンギン一座 朧屋(逃し屋) ダイダロス大監獄 夕凪の商人 メレジーネ和平協会 ヴァプラ移動研究所 盗品販売業ウッドペッカー商会 その他 赤い雪 - 反ギガンダル ラーカン同郷会 - アカツハラのラーカン出身者? アフター ブラックホルン 戦災復興友の会 ガナー診療所@ギガンダル――共に生き、戦う仲間は「PF3メンバー募集」タグにより結集 関連企画 pixivファンタジア pixivファンタジアⅡ 関連タグ ファンタジー パーソナルタグ:pixivファンタジア 外部記事 ピクシブ通信 (タグ) 【pixivファンタジアIII】第2章終了――arohaJさんにいろいろ聞いてみました 【pixivファンタジアIII】ギガンダル第3魔法師団登場のCM風動画が公開中 【pixivファンタジアIII】今度は劇場版!?――アカツハラ陣営が活躍するCMムービーが公開中 「pixivファンタジアIII」終了によせて pixivの楽しみ方1 - Vox - PF3の紹介あり 「PF3素材」――公式ロゴなどは存在せず、参加者が自由に作成し任意で使用する。以上、参加作より 公式イベント 閲覧数集計により物語の帰趨を左右する公式イベントは10日間ずつ3回、最終章が15日間の計4回で 3大国の相克を描く3つのイベントが並行して実施される。 参加方法はイベントタグを付けそのお題に沿ったイラストを描くだけの単純なもので イベント期間中にイベントと関係のないイラストを描くのも自由。 イベント終了後もイベント用タグでイラストを描いても良いがイベント集計には関係しない。 イベントタグは1つだけ付けること。 章 名称 期間 (中間発表) 第一章 トライホルン大戦 3.26~4.5 (3.31) 第二章 荒れ狂う風 4.6~4.15 (4.10) 第三章 震える三つ角 4.16~4.25 (4.20) 最終章 風無き大地の決戦 4.25~5.10 (5.1, 5.5) 第一章 トライホルン大戦 企画主 arohaJ 告知イラスト 【PFⅢ】公式イベント「第一章トライホルン大戦」 開催期間 2009.3.26~4.5 (中間発表 3.31) 代表タグ なし 使用タグ ベイダオ北領戦 ヴルツホルン開戦 風見鶏の戦い イベント名・タグ 関係国 (絞込検索へリンク) 中間集計(4.1) 最終結果 舞台, 備考 枚数 勢力 枚数 勢力 ヴルツホルン開戦 ウィンドラント 186 56266 439 115879 ヴルツホルン地方は陥落しウィンドラントのシャルル公ネロは籠城 ギガンダル 205 65598 446 116105 風見鶏の戦い ウィンドラント 77 22730 203 48516 ワゾー諸島・ジルウェット島は陥落しアカツハラはウィンドラント本土へ アカツハラ 91 38146 186 69142 ベイダオ北領戦 ギガンダル 125 39462 367 100449 白雪三島・ ベイダオ島はギガンダルが戦いを優位に進め島首都に迫る アカツハラ 166 46601 393 90928 派生タグ ギガンダル:黒樅誘導戦 「ヴルツホルン開戦」参加作より 第二章 荒れ狂う風 告知イラスト 【PFⅢ】公式イベント「第二章・荒れ狂う風」 開催期間 2009.4.6~4.15 (中間発表 4.10) 代表タグ (なし) 使用タグ バステアの王 カナリア平原の戦い 白雪攻城戦 イベント名・タグ 関係国 (絞込検索へリンク) 中間集計(4.11) 最終結果 舞台, 備考 枚数 勢力 枚数 勢力 バステアの王 ウィンドラント 168 54929 471 142191 シャルル・バステア城はネロ公が守り切りウィンドラントは反転攻勢へ ギガンダル 132 36761 475 135363 カナリア平原の戦い ウィンドラント 96 28774 320 87294 五角橋・カナリア平原もウィンドラントが制し戦線は再びワゾー諸島へ アカツハラ 68 23371 322 84620 白雪攻城戦 ギガンダル 128 42088 421 131423 ベイダオの首都バイシュエは攻略できずアカツハラはギガンダル本土へと追撃 アカツハラ 155 48133 443 147586 派生タグ ウィンドラント:ネロ耳の陣 ギガンダル:ヘルファイア部隊 棘炎解放戦 黒い棘 アカツハラ:仮面の陣 「白雪攻城戦」参加作から 第三章 震える三つ角 告知イラスト 【PFⅢ】公式イベント「第三章・震える三つ角」 開催期間 2009.4.16~4.25 (中間発表 4.20) 代表タグ (なし) 使用タグ 逆襲の風 歴戦の二将 揺るがぬ暴風 イベント名・タグ 関係国 (絞込検索へリンク) 中間集計(4.21) 最終結果 舞台, 備考 枚数 勢力 枚数 勢力 逆襲の風 ウィンドラント 85 18283 510 164631 ヴルツホルン北部・カーム高原の戦いはウィンドランドが制し北進 ギガンダル 183 42040 471 123685 歴戦の二将 ウィンドラント 111 42077 481 185413 ウィンドラント北部・イブー。ネロ公が途中参戦し勝利、アカツハラは北伐軍へ一本化 アカツハラ 129 52162 370 127602 揺るがぬ暴風 ギガンダル 163 45686 507 178957 ギガンダル東部・グラウ平野はアカツハラ北伐軍が制す アカツハラ 150 49318 444 210049 派生タグ ウィンドラント:ウィンドラントの祈り リュクレースの歌 【PFⅢ】フンドシしようよ!,赤フン隊 ギガンダル:片吟大乱戦 生還への曙光, チーム「カラシン」 アカツハラ:アカ★バニー大作戦 紅色の骸骨 「揺るがぬ暴風」参加作から 最終章 風無き大地の決戦 告知イラスト 【PF】公式イベント最終章・風無き大地の決戦」 開催期間 2009.4.26~5.10 代表タグ (なし) 告知イラスト 使用タグ 風無き原の戦い 真紅の軍団 黒耀門の守護者 派生タグ ギガンダル:黒耀門警備隊 亡霊部隊ネクロス ウィンドラント:癒しの風 我らウィンドラントの風と共に イベント名・タグ 関係国 (絞込検索へリンク) 途中集計1(5.2) 途中集計2(5.6) 最終結果 舞台, 備考 枚数 勢力 枚数 勢力 枚数 勢力 風無き原の戦い ウィンドラント 369 100496 642 167408 1142 286503 カーム高原・風無き原・黒耀門 ギガンダル 241 83420 434 131703 921 260403 真紅の軍団 ウィンドラント 127 45217 276 107263 702 241692 アカツハラ 223 84058 383 137986 775 248357 黒耀門の守護者 ギガンダル 307 111701 518 173168 986 312450 アカツハラ 190 48133 395 119296 832 283508 「黒耀門の守護者」参加作から 情勢 - ウィンドラント ギガンダル アカツハラ 備考 期間 (発表日) 報告書 投稿数 総国力 MVP 投稿数 総国力 MVP 投稿数 総国力 MVP 3.20~25 (3.26) 第1回中間報告書 764 316468 白い睡魔 620 238247 ある文豪の肖像の想像 599 209253 アカネ - 3.26~31 (4.1) 第2回途中集計 1698 793626 - 1551 662299 - 1431 529683 - - 4.1~4.5 (4.6) 第1章結果発表 2253 1006253 マウスラージ 2175 969428 ライチ衛生兵 1963 795524 ご注文をどうぞ。 最大勢力ウィンドラント、イベントでは全敗 4.6~10 (4.11) 第4回途中集計 3012 1358647 - 2913 1253705 - 2626 1082818 - - 4.11~15 (4.16) 第2章結果発表 3707 1661284 風よ。ネロ耳に届いているか 3623 1585782 暮れの戦場 3312 1378085 海天城 全イベントが第1章と逆の結果となる一進一退の展開 4.16~20 (4.21) 第6回途中集計 4168 1904672 - 4208 1851397 - 3862 1805645 - アカツハラ猛追 4.21~25 (4.25) 第3章結果発表 5097 2434480 坊や、戦の仕方を教えてあげるわ 4912 2367950 巨人族の乙女 4574 2425548 アカツハラの翁 ウィンドラント再び2勝も国力拮抗、最終決戦へ 4.26~30 (5.2) 最終章第1回途中結果 5834 2912622 - 5728 2947325 - 5153 2912991 - - 5.1~5.5 (5.6) 最終章第2回途中結果 6441 3245474 - 6401 3276131 - 5760 3311342 - - 5.6~5.10 (5.11) 最終章結果報告 7347 3720056 風と一緒に 7400 3761729 アスプリオンの竜使い 6656 3933542 ともだち イベント勝数 ウ ア ギ=5 4 3 でウィンドラント最終勝利 総国力は期間内の投稿の、調査時点での閲覧数の総和。閲覧数3000を超えるイラストは3000で計算。 MVPは実閲覧数により決定する。同じ参加者は2度以上MVPにはなれない。 エピローグ 企画内企画 ヴィアロの魔導書 - PF2から共通の魔法設定。(主催) ピクファンるるぷ - トライホルン行楽情報マガジン。(主催) 【PF3】赤軍突撃合作 - 赤褌で合作企画。〆切4.14。(主催) PF3カードダス - (テンプレート) 「PF3カードダス」参加作より 企画内企画(アフター) まったりしようよ! - 甘いものを食べる。(主催) 【PFⅢ】ホリ☆コレ - ウィンドラントのキャラクター「ホーリィ」のファッション企画。(主催) TH周遊ツアー - 貿易船ペル号によるトライホルン周遊。6.21まで。(主催) PFⅢ抱き枕 - テンプレートで抱き枕製作。(主催) PFⅢ対決イメレス - 本戦中に実現しなかった対決を実現しようという企画。(主催) PF神羅 - 神羅万象風カード作成。(主催) 【PF】うちの子紹介します (主催) TH周遊ツアーの様子。浴衣コンテストも実施した。 スパムが書き込まれていたらお手数ですが消しておいてやってください。 コメント 結末はどのくらいまで書いていいものか迷いつつ更新。改めて、お疲れ様でした! (2009-06-14 02 35 56) 似たようなタグでも「PF3獣人」型と「ピクファンドラゴン」型があるのですが、「PF3~」は今回限定、「ピクファン~」はシリーズ共通タグということになるんですかね?分類に少し悩んでます。 (2009-04-20 00 53 55) ありがとうございます。アカツハラの地名ですがアカツハラの組織というわけでもないのかな?「その他」という分類を作ってそこに入れてみました。 (2009-04-20 00 50 54) ラーカン同郷会なるものが有りました、無所属!? (2009-04-17 18 05 31) ありがとうございます。双子だけで50件もあるとは…! 「派生タグ」に追加しておきました。 (2009-04-16 19 42 23) 「ピクファン双子」タグが追加されていました。 id=3875719 (2009-04-15 22 45 41)
https://w.atwiki.jp/gamekoryaku/pages/235.html
光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-の攻略 光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-の攻略ゲーム 攻略本・サウンドトラックなど 攻略サイト その他 ゲーム パッケージ メーカー公式HP 価格 発売日 備考 スクウェア・エニックス 公式HP Nintendo DS¥ 5,980 2009年10月29日 攻略本・サウンドトラックなど 表紙 タイトル 出版 価格 発売日 備考 光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝- 公式コンプリートガイド スクウェア・エニックス ¥ 1,365 2009/11/26 攻略サイト サイト名をクリックで攻略サイトへ移動します。 サイト名 感想 攻略@wiki その他 戻る
https://w.atwiki.jp/nothing/pages/483.html
出会い お腹がすいているから、なんでもかんでもおいしそうに見えた。故郷を出て数週間、ようやくたどり着いた旧アプリリウス王都はそれはそれは活気のある街だった。 「とても帝国に負けた国とは思えないよなー」 ついぽろっと口に出してしまったら、バザールのおばちゃんにジロリとにらまれてしまった。砂で汚れた少年が愛想笑いをしながら、品物の果物に手を伸ばす。 「こ、これいくら?」 「30エンだよ!」 背負ったリュックから財布を取り出してエン通貨を探すが見つからない。少年は慌てて、服のポケットや別の袋を探すが。・・・・・・バザーで流通しているのが、旧アプリル通貨だということを知らなかったから持ち合わせなどあるわけがなかった。 その上、一口齧ってしまっていた。 「なんだい、払えないのかい!?」 「あっ、いや、そうじゃなくて・・・」 良く見ると随分と体格よさそうな女性だ。 少年の3倍の容量がありそうなボリュームの女性がずいと身を乗り出してくると、結構な迫力になる。たかが30エンくらいで何をもたつくんだ、俺! と奮起させても、脳裏に浮かんだのは古くからのことわざ。 三十六計逃げるに如かず。 自然とその場をもうダッシュで駆け出していた。 背中に当たるのはバザールのおばちゃんの叫び声とそれに呼応した男達の手だったけれど、足には自信があったからなんとかバザールを抜け出すことができた。 おかげで、完全に初めての街で迷子になってしまっていた。 仕方ないから少年は食べかけの果物を手に、街の様子を見て回る。小さな子供が路地を駆けて行き、ポスッとぶつかる。 「こらっ!?」 怒った時にはもうずっと後ろを駆けていた。 本当に、帝国に屈した国とは思えない。 照りつける太陽の日差しが街を流れる水路に反射してまぶしく手をかざす。すると、帝国の紋章が入った赤い垂れ幕が視界の片隅にちらついた。 門や大きな建物には必ずと言っていいほどぶら下がっている。 「盗むなら帝国軍人からにしろよなー」 「バザールのおばちゃんからくすねるなんて不貞ぇ野郎だ」 行く手を塞ぐ少年二人組み。 街の子供だろうか。 「別に・・・最初から盗むつもりじゃなかったんだよ。ちょうど今、エン持ってなかっただけ」 「あーあー、こそ泥はいつも同じこと言うんだよねえ」 「お前、他所者だろ?」 格好を見れば一目瞭然。 反対に相手は、この街にマッチした涼しげな格好をしていた。 「この街の奴らと言葉が微妙に違うもんな。どこの田舎から出てきたんだよ」 「どこか行きたいところはあるか? おのぼりさん」 間違いじゃない。 この街は初めてで、実を言えば迷っている。 けれど、少年にとってそれを素直に認めるのはしゃくだった。 どこに行きたいかだって? そんなの決まっている。 あの噴水の向こうに見える馬鹿でかい建物に行きたいんだよ。けれど、見えているばかりで一向にたどり着けないのだ。まっすぐ進むには建物や路地が邪魔をする。 「まずは宿屋ってとこか?」 「あっ、でもこいつ金持ってないじゃん」 完全に馬鹿にした態度に頭にくる。 手持ちのエンがないだけで、帝国領内で流通しているゴールドならあるのだ。 「金ならあるっ!」 「へぇ~、どこに?」 「ほらっ・・・って、あ・・・」 あるはずの財布がない。 バザールで出した時はちゃんとあったのに。 あれからどうしたと記憶を辿れば、ちゃんとリュックにしまった記憶がない。ポケットを探した時に突っ込んだままだったのか。 盗まれたのだ。おそらく、路地でぶつかった子供。 背中を冷や汗が流れ、目の前のふんぞり返っているこの街の子供に一矢報いるどころか代えって窮地に追い込まれてしまったのだと悟る。 さて、どうやって挽回するか。 ふと目に入るは一際大きな建物。 「あそこに、さっ!」 指差す先はかつてこの地を収めていたアプリル王国の王宮。 覇王の末裔のクライン家が歴代住んでいた宮殿にはそれは目もくらむお宝が眠っているのだろう。持ち主がクライン家から帝国に替わっただけで、今も莫大な財宝があるに違いない。たとてその大部分は帝都に持ち去られた後だとしても、一市民が一生遊んで暮らせるお宝の一つや二つは残っているはずだ。 スリと勘違いして少年にちょっかいをかけてきた奴らだ。何か思うところがあるだろうと睨んだがそれは正解だったようだ。 「お前・・・本気か?」 相手の少年の目が急に鋭くなる。 「ああ」 「なんだやっぱり金持ってねーじゃん」 「これから稼がせてもらうんだよ」 稼がせてもらうというのとは少し違うのだが、強ち間違ってはいないだろう。 何も何の当てもなく、アプリリウスくんだりまで来たわけではない。王宮勤めになると聞いた兄に会いに来たのだ。その時に少し金子を工面してもらおうと思う。 ところが戯言だと笑って済ますどころか、目の前の少年達はさらに厳しい顔つきになる。 「このままおとなしく返すわけには行かないな」 「ついてきな。っと、その前に、お前の名前は?」 「俺は、シン」 「じゃあ、シン。俺はスティング、こいつはアウル」 「はぐれるなよ、田舎モン」 「シンだ!」 シンが連れて行かれたのは、路地裏の小さな商店だった。 売っている物はちょっとした小物や服、薬で街の何でも屋といった風で、その店のさらに置くに子供から大人まで数人が集まっていた。 「こいつが、王宮に忍びこもうっていうバカか」 「バカってどういう意味だよ」 シンはついくせですぐに言い返してしまったが、代えって連中の笑いを誘うことになった。連中の一人が口を開く。 「どうやって王宮に忍び込む気だったのかねぇ」 「唯でさえ、新しい執政官が就任して警備が厳しいってのにさ」 「それとも誰か伝でもあるのかい?」 何人もの目に囲まれて言葉に詰まる。 困った展開だなと思っても、抜けだすタイミングがない。できれば係わり合いになりたくない連中だけれども、まてよ・・・とシンは考え直す。 逆にこっちが利用してやればいいんだ。 まんまとお宝をせしめて兄をびっくりさせてやろう。 「そっちこそ、俺にお宝を独り占めされるのが怖いんだろ」 「バーカ」 口を尖らせるアウルとは反対に、ニヤニヤと笑う男達。 「ああ、それは困るな。俺達のお宝を狙っているんでね」 思ったとおりだ。シンは内心ほくそ笑む。 「そこでものは相談だ」 ほら来た。 「俺達と手を組まないか?」 日が暮れるのを待ってシンを含めた盗賊団は行動を開始する。 王宮周辺の警備は盗賊団の男が言ったとおり、確かに物々しい警備だった。至る所に鎧を着た警備兵が立っており、一般の通行人の往来を妨げていた。聞けばアプリリウスに入る各門も制限しているらしく、間一髪だと胸を撫で下ろした。 正面から忍び込むのは危険すぎると、地下水道から王宮へと忍び込む。当時の技師を調べ上げて、地下水道から王宮へと繋がる道を探し当てていたのだから、意外と頭の回る連中なのかも知れない。 王宮内に忍び込んでからは二手に分かれた。 ところが。 「大丈夫か?」 シンは金髪の少女とペアを組んで宝物庫を目指すことになった。・・・なったのだが、盗賊にあるまじきのんびりさ加減に驚いた。 ステラと名乗った少女は、帝国兵がうろうろしている通路を平気で進んで行くのだ。シンがせっかく見つからないように遠回りしているのに、実に暢気にじゅうたんの上を歩いていく。 「だあーー、そっちじゃない!?」 「あっ、ばかっ」 3度、シンがステラに注意した時についに帝国兵に見つかってしまった。ガチャガチャと鎧を鳴らして数名の帝国兵が駆けてくる。 「ステラはそっから戻れっ! 早く」 「・・・シンは?」 通路を挟んで小声で話し合うが時間がない。 「もう少しをここをかき回してから追いかける。ステラは早く逃げろ!!」 「うん。シンもすぐ来る?」 「すぐ行くから心配するなっ」 「いたぞーーっ」 兵士の野太い声が迫っていて、二人はさっと反対方向に走りだした。気が付けば追ってくる兵士の数が倍になっている。 「冗談じゃないぜ」 お宝を見せびらかすつもりが、窃盗の容疑でとっつかまった所を見られたら何を言われるか分かったものじゃない。シンは行き止まりの壁に埋め込まれていた通風孔を外して無理やりなかに忍び込んだ。 息を殺して帝国兵が通り過ぎるのを待つが、なかなか追っ手は減りそうもない。 暗闇に目が慣れてきたから、別の脱出ルートを探し始めた。暗がりで唯のスペースだと思ったそこは、向かいに階段があるようだった。 四つんばいになってすごすごと階段まで進む。 通路にまだ帝国軍がいるのを確認して、階段を降りることにした。 「どこだ、ここ」 たどり着いた部屋は何もなく、巨大な扉があるだけだった。 かび臭い部屋のじゅうたんは一歩進むごとに、細かい埃が舞い上がって、思わず咽そうになる。 「いいや、開けちゃえ」 その日は新しい執政官就任のパレードがあったせいか、街はお祭り気分だった。警備は厳しかったが、着任の挨拶に立った執政官が平和を望む演説をしたせいで、噂ほど苛烈な人物ではないのかもしれないという安堵があった。 新任の執政官は帝都で辣腕を振るっている切れ者だと言う前評判だったのだ。 きな臭い噂の絶えることのないアプリリウスにそんな男がやって来る。街が色めき立たないわけがなかった。 思い出す就任のパレード。 この街にやってきた理由。それは新しい執政官を見るためでもあった。 遠くの階段からじっと姿を見つめ、太陽の光を反射する銀の髪を見て、周りの評判に耳を澄ます。 演説の後に拍手が沸き起こった時、一番安堵していたのはシンだったのかも知れない。 表面上、平和そうに見えるこの街でも反帝国の動きはあって、彼らにとって新しい執政官は絶好の的だからだ。 パレードも就任演説も無事終わり、差し当たりこの街がどうこうなることはなさそうだ。 4人兄弟の末っ子に生まれ、年の離れた兄達。 さして仲が良かったとは言えないが、それでも肉親を亡くす悲しみを何度も味わうのはごめんだった。3人の兄の中で唯一兄弟らしい関係にあった兄はもういない。今は二人の兄のうち、また一人が離れていくと聞いて、居ても立っても居られなかった。 もう、2度と会えないような気がして。 帝都から遠く離れたアプリリウスまで来てしまった。 良かった。兄上、これなら大丈夫そうだ。 音もなく開いた扉の向こうにあるものを見て、シンは目を見開いた。人一人が遊んで暮らせる量なんてとんでもない。価値が分からないものも多くあるが、一見して高価なものと知れる坪やら甲冑やら宝石箱やらが所狭しと並んでいてる。 中でも一際目を引くのは中央に置かれた大理石の女神像だった。 シンの背丈よりも高い女神は残念な事に顔がなく、卵のようにつるんとした頭をしていた。惹かれるように歩み寄り、そのすべすべの肌に触れてみる。 すると途端にがしゃと卵が割れて中に隠してあったものをさらけ出した。 なんだこれ? 宝石とも違うこぶし大の石。しかし、ぼんやり光を放っているようにも見えて、月明かりに照らしてみる。朱や橙の光が浮かんでは消える。珍しいものにシンはその石をかざした。 「そいつを渡してもらおうか」 ハッとして、声のした方を見ると長い耳をした亜人と白いシャツを着た男が立っていた。 シンは驚きのあまり呼吸が止まった。 戻る 続く 途中までは展開をなぞるので、バレバレですよねぇ。翌日、ちょっぴりラストを修正してます。うわ、1W後にまた修正してますよ、この人。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/4205.html
ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士 機種:Mob,iOS,And 作・編曲者:水田直志 開発元:マトリックス 発売元:スクウェア・エニックス 発売年:2010(Mob)2012(iOS,And) 概要 携帯電話版のファイナルファンタジーシリーズの完全新作。略称は『FFL』。 同マトリックス開発の『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』のように昔のFF作品を意識した作品となっている。 音楽は『光の4戦士』と同じく水田直志氏によるもの。Android版はBGMを新しくリファインしている。 有料オプションとして、BGMをチップチューン風のアレンジに変更することも可能。 収録曲 曲名 補足 順位 プレリュード LEGENDS EDITION タイトル画面 戦士の凱旋 故郷に吹く風 光の旅路 光の世界 光放つ刃 光の世界・通常戦闘 ダウンロード103位 剣をおさめて 戦闘勝利 ファンク de チョコボ 魔の潜む洞 洞窟系ダンジョン 闇の彷徨 闇の世界 闇を裂く剣 闇の世界・通常戦闘 頂きを越えて 山系ダンジョン 脅威に立ち向かう ボス戦 一触即発! 帝国アヴァロン 帝国系ダンジョン 帝国四天王 アヴァロン帝国四将軍戦 アプリ222位 悲しみを心に秘めて 今は遠い君に 仮面の男 大いなる旅立ち アルフヘイム おやすみ、今は 吟遊詩人の恋 ドワーフの谷 クリスタルの欠片 遥かなる故郷 踊り子マトーヤ 愉快な街角 カジノ 衝撃!! 骸たちの住処 隠れ里 抜け忍 次元変動 黄昏た世界 黄昏の世界 空駆ける船に乗り 飛空艇 ダークフロー 決戦へ 無の世界 オープニング LEGENDS EDITION ラストバトル前イベント 予言の真相 IMPERATOR エルゴ戦 混沌の渦の中で ラスボス戦 エピローグ 世界の行方 スタッフロール セカイノユクエ Android版スタッフロール 歌:riyaサントラ未収録 ダウンロード103位 サウンドトラック ファイナルファンタジーレジェンズ 光と闇の戦士 オリジナル・サウンドトラック ダウンロード配信。 PV