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★ヴァンパイア共通の能力や弱点 ▼無敵/文明レベル5以上の兵器 ヴァンパイアには近代兵器が一切通用しません。たとえ核ミサイルを撃ち込んでもヴァンパイアたちは平然と立っているでしょう! ただし特別な宗教儀礼によって『神聖』となった弾丸や爆薬はこの『無敵』を貫通します。ヴァンパイアに銃火器などで挑むのであれば、〈聖別〉技能によって『神聖』な弾丸を作り出す必要があります。 ▼弱み/『神聖』な物品 〈聖別〉技能によって『神聖』になった武器や矢弾を始めとして、ヴァンパイアは『神聖』なものを弱点とします。あくまで一般的に、ですが『神聖』な武器は強大なヴァンパイアであればあるほど苦手とします。『神聖』な武器によって傷を負った場合には弱点1レベルにつき、防護点を引いた後のダメージを+1Dします。 この弱みによってヴァンパイアの防護点を無視することはできません。 ▼苦手/『神聖』な場所 教会や神社など、神聖な場所を苦手とします。そうした場所に居座る場合は1秒ごとに1D点のダメージを受けます。ただし高位のヴァンパイアが『人間の殻』を被っている時は、このペナルティを無視することができる場合もあります。 ▼追加防護点(10点) ヴァンパイアは非常に頑強な存在です。普通の攻撃に対しては10点の防護点を所持しています。しかしこの防護点は射撃呪文など魔法による攻撃、魔法のかかった武器や『神聖』な武器による攻撃には効果を発揮しません。 ▼頑丈な四肢 通常部位の破壊は生命力を基準に必要なダメージを求めますが、ヴァンパイアの場合は最大HPを基準に部位の破壊に必要なダメージを定めます。「目」の場合は最大HPの10分の1(端数切上)としてください。 ▼アジット よほど低級のヴァンパイアでない限りは、自らの住処として『アジット(隠れ里)』を所有しています。詳しくは『アジット(隠れ里)』のページを参照してください。 ▼追加ヒットポイント ヴァンパイアは人知を超えた耐久力を持っています。ハンターたちの攻撃は概ね強力です。それに耐え抜き、脅威を与えるだけのヒットポイントを設定すべきでしょう。 ヴァンパイアはその特殊な力を行使するため大量のHPを消費します。PCに脅威を与えたい、と考えるのであれば少なくともヒットポイントは300必要になるでしょう。 ▼魔法の瞬間発動と疲労点の半減 とりわけ魔法という分野に関して、ヴァンパイアは人間に対して絶対的な優位を持ちます。ヴァンパイアはその技能レベルを問わず、あらゆる呪文の詠唱時間を半分にすることができます。その結果必要とされる集中時間が1未満になった場合、その呪文は瞬間で発動します。技能レベルによって詠唱時間が短縮される場合には、半分にした後短縮します。 また、ヴァンパイアたちは呪文を発動した際消費する疲労点を半減することも可能です。これも同じく、技能レベルによって詠唱時間が短縮される場合には、半分にした後減少します。 呪文の集中時間が短縮されても、動作や詠唱の有無に関しては技能レベルに依存します。例えば呪文技能レベル15のヴァンパイアが《静寂》の呪文を受ければ、呪文は使えなくなります! シナリオの都合上、どうしてもPCに対して「通さない」といけない呪文がある場合、GMは【色即是空】や【野生の勘】の達人相手であっても、呪文抵抗を無効であったことにしても構いません。ただしこのルールはごく慎重に運用してください。 ▼攻撃回数増加 一般にキャラクターの攻撃回数は1回から2回です。格闘動作を導入しても4回程度でしょう。これでは徒党を組んで向かってくるハンターたちを相手に、脅威を与えることができません。ヴァンパイアを作成する際には多数の眷属を引き連れているのでない限り、この能力を持たせることをお勧めします。200CPで作成されたPCがパーティを組んで挑むなら、それを凌ぎ切れるだけの能力を持っているでしょうから。 ただし『GURPS百鬼夜翔』の記載通りに「受け」の回数を増やすのはおすすめしません。攻撃が一向に当たらず、勝負がなかなかつかなくなるからです! 「受け」や「止め」の回数を増やすのであれば、それは別の特殊能力として処理するのが得策です。 ▼美醜/外見 ヴァンパイアたちは人間の姿を装っていますが、それは彼らの持つ妖力による偽装であり、本来の姿は別です。多くのヴァンパイアは本性をさらけ出さなければその本領を発揮できません。 ヴァンパイアたちはよほど下位のヴァンパイアや低位の眷属でなければ『瞬間』の増強のかかった「人間変身」を保有しています。 恐怖判定への修正は、「百鬼夜翔」から大きく変更が加えられていますので注意してください、 外見 通常の人間への修正 ハンターへの修正(怖いものなしなどの修正込み) 人間の姿の時の平均的容貌 珍妙 +0(GMの判断によっては恐怖判定を行わない) 恐怖判定を行わない 「悪い」 かわいい・可憐 +4(GMの判断によっては恐怖判定を行わない) 恐怖判定を行わない 「魅力的」 人間そっくり +4(GMの判断によっては恐怖判定を行わない) 恐怖判定を行わない 「普通」 びっくり -5 +5 「普通」 怪奇 -5 +5 「普通」 本当の姿がない -5 +5 「普通」 異界の美 -5 +5 「魅力的」 凶悪 -10 0 「悪い」 醜怪 -10 0 「醜い」 畏怖すべき美 -15 -5 「美しい」 異様 -15 -5 「最悪」 名状しがたい -20 -10 「最悪」 絶対の美 -20 -10 「人外の美貌」 根源的恐怖 -30 -20 「最高」 巨大化 一段階につき-2 一段階につき-1 - ▼PC側がかけている一部補助系呪文の強制解除 戦闘開始時に、PCにかかっている以下の呪文の効果を強制的に解除します。 霊薬、魔女術の魔術動作【魔女薬】による強化は解除されません。 《韋駄天》《倍速》《軽荷》《振動武器》《沈黙》《沈黙障壁》《動物作成》《従者作成》《戦士作成》《呪文抵抗》《呪文耐性》《呪文障壁》《魔法障壁》《知恵》《不屈》《背中の目》《防熱》《防冷》《氷結武器》《火炎武器》《火矢》《電撃武器》《透明》《ぼやけ》《闇》《武聖》《素早さ》《怪力》《活力》《切れ味》《聖剣作成》《月光》《太陽光》《極光》《盾》《鎧》《頑強》《矢よけ》《矢返し》《物質障壁》《完全障壁》 ▼治癒系呪文の連続行使ペナルティなどの無効化 《大治癒》《自己治癒》《極大治癒》などの呪文について、自身の負傷を回復させることによるペナルティを受けません。また、1日に複数回これらの呪文を使用しても、累積使用によるペナルティを受けません。 ▼射撃呪文の即時「大型化」 《火球》《電光》などの射撃呪文を、一瞬で最大まで「大きく」することができます。 ▼「敵対的」な霊薬への抵抗 生命力±意志の判定に成功することで、敵対的な霊薬の効力を無効化することが可能です。 ▼ヴァンパイアの眷属 ヴァンパイアに血を吸われたり何らかの術をかけられたりした人間やあるいはその死体は、グールを始めとした眷属に変わってしまうことがあります。ゴーレムやアンデッド、使い魔、精霊など、ヴァンパイアが使用した呪文によって作成・召喚された「魔法の生き物」も眷属として扱われます。 彼らはおおむね知能が低く、呪文を扱うなどの高度な能力も持ちません。また現代兵器も普通に通用する場合があります。しかし時間をかけて成長すると、一般的なヴァンパイアと同等の知性や現代兵器への耐性を持ち得ます。かつて一般人であったとしても、一度眷属になってしまった人間は決して元の姿には戻りません。ヴァンパイアハンターは使命として、速やかに彼らを処分する必要があるでしょう。 ▼HPを消費することで行使可能な特殊能力 ・呪文や格闘動作、フェイントなどへの強制抵抗 これは《埋葬》や《音噴射》【クイーンズ・オーダー】などへの対抗措置です。 HPを20消費することで、呪文や格闘動作への抵抗を強制的に抵抗(即決勝負に勝利)したことにできます。 ・転倒や朦朧状態、各種状態以上からの即時回復 自分のターンにHPを30消費することで、転倒や朦朧状態、呪文や格闘動作などの効果により一時的に付与されている能動防御や判定へのペナルティ、各種状態異常を無効化することができます。一度に複数の効果が付与されている場合はすべての効果から回復することができますが、〈聖歌〉や【イニシャル刻み】【十字受け】など、「神聖」な効果は無効化できません。 ・一時的な「よけ」の強化 サブマシンガンや「乱れ突き」などの過剰な「連射」や連続攻撃への対処として、HPを20支払うことでその「連射」や連続攻撃に対してだけ「よけ」を+4することができます。 ・各種判定へのペナルティの一時的な無効化 判定を行う直前にHPを15支払うことで、その判定に課せられているペナルティを「一度だけ」無効化することができます。やはり〈聖歌〉や【イニシャル刻み】【十字受け】など、「神聖」な効果は無効化できません。 ・ファンブル、相手のクリティカルの無効化 攻撃や呪文の発動などで自分がファンブルを出した際、自分が受ける攻撃や呪文について相手がクリティカルを出した際などに、HPを30支払うことで、ファンブルならば普通の失敗、クリティカルなら普通の成功に変更することができます。 ・判定値の強化 判定の直前にHPを20支払うことで、その判定の目標値を+5することができます。 ・呪文のさらなる高速化 呪文発動の直前にHPを20支払うことで、いかなる呪文であっても詠唱、動作なしの「瞬間」で発動させることができます。 ・〈錬気〉の無効化 ハンターに攻撃をする際、HPを5点支払うことで相手の〈錬気〉による防護点を無視できます。また、ハンターから攻撃を受ける際、HPを10点支払うことで相手の〈錬気〉による「神聖」な「魔法」の武器としての効力を無効化することが可能です(連射や連続攻撃の場合、これらはすべての攻撃に対して適用されます)。 ・相手の防護点の半減および無効化 ハンターに攻撃が命中した際、HPを10点支払うことで相手の防護点を半減(端数切り上)することができます。HPを20点支払えば相手の防護点を無視できます(〈練気〉や「頑強」による防護点も半減(無視)します)。 ・失った部位の回復 腕や足などの部位を失った際、HPを30点支払うことで失った部位を取り戻すことができます。 ・防護点の倍増 攻撃(相手の1度の行動に複数回の攻撃を受けた場合も含む)を受けた際、HPを25点支払うことで一時的に防護点を5点増加させることができます。 ・必中攻撃 相手が能動防御もしくは呪文抵抗などに成功した際に使用できます。HPを30消費することで、相手の能動防御または呪文抵抗を失敗したことにできます。「タリスマン」の効果に対しては無効です。 ・ヴァンパイア特有の特殊な呪文 《夜の帳》/範囲 その場に即席の『隠れ家』を展開します。この呪文は必ず自身を中心に発動します。範囲内にあるキャラクターは、抵抗の余地なく『アジット』に飲み込まれます。『アジット』に飲み込むキャラクターは、術者が自由に選ぶことが可能です。 『アジット』のマナは原則として『濃密』ですが、呪文を使わないヴァンパイアであれば『疎』である可能性もあります。 ▲持続:術者が死亡するか、自らの意思で解除するまで ●エネルギー消費:1/32(最低1)・1 ★前提:「ヴァンパイア」であること。 ■魔化:護符。タリスマンやアミュレット。必要エネルギー100。眷属やあるいは「なりかけ」でも「アジット」を展開できる。 《眷属化》/通常・知力または生命力で抵抗 対象を自らの『眷属』にします。『眷属』になったヴァンパイアには様々な能力的特権が与えられます。優れた能力値や魔法の力を得たり、富を得たり、病から解放されたりーーなんでも構いません! 《眷属化》の呪文が効果を発揮するには、ヴァンパイアにより様々な条件を満たさなければなりません。即座に眷属となることもあれば、徐々に近づいていくこともあるでしょう。ーーいずれにせよこの呪文にかかった人物を救う手立ては今のところありませんが、少数ながらこの呪文の魔力から逃れることができた人物がいるのも事実です。 なんの条件もなしには人間、あるいは他の生き物を眷属にすることはできません。典型的な条件の一つが『契約』でしょう。 強い意志や生命力の持ち主はこの呪文による誘惑を跳ね除けることができます。「人間としての生を全うしなければならない明確な理由」があれば抵抗判定に+5から+25の修正があります。例えば「生きて家族を守らねばならない」と言うのは人間として生き抜く理由に含まれるでしょう。強い愛の力は時に《大原罪》の誘惑すら跳ね除けるのです! 逆に魔法の力に対して強い執着があったり、そもそも死の淵にあるなど「人間の側から離れかけている」人物は、抵抗判定にー5からー25のペナルティを受けます。 この呪文は《呪い除去》などで解除することができません。 ▲持続:永遠 ●エネルギー消費:20 ★前提:「ヴァンパイア」であること。 ■魔化:所有者や使用したものを眷属に変える呪いのアイテム。どんなもの、あるいは場所にでも魔化できる。必要エネルギー100以上。 《屈服》/通常・知力で抵抗 対象の信念や正義、希望を踏みにじり、戦う意志を挫く呪文です。 この呪文の効果を受けると、(「あきらめない」などの特徴の有無に関わらず)、意志判定の自動失敗の数値が13以上に変更されます。 「悪夢」「フラッシュバック」「恐怖症」「臆病」「怠惰」「中毒(アルコール中毒も含む)」「偏執狂」「不幸」「朴訥」「命知らず」「躁鬱」「嫉妬」「直情」「過小評価」「見栄っ張り」「多重人格」「記憶喪失」の特徴を持っていると抵抗判定にー2のペナルティを受けます。 「大雑把」「冷静沈着」「無感動」「気まぐれ」「自信過剰」「獣性」「乱暴者」「執念」「誓い」「高潔」「一意専心」「悪運が強い」「幸運」「都合のいい偶然」「高慢」「自己中心的」「死の秒読み」「運命」「聖職者」「特異点」「不幸」「マナの祝福」の特徴を持っていると抵抗判定に+2のボーナスを受けます。 これらのボーナスとペナルティは打ち消し合いますが、ペナルティやボーナスが重複することはありません。 ▲持続:1分 ●エネルギー消費:6・同 ★前提:《恐慌》、「ヴァンパイア」であること。 ■魔化:装身具。着用したものに常時影響する呪いのアイテム。必要エネルギー300。 《高速再生》/特殊 ヴァンパイア特有の高速再生能力です。自分のHPを瞬時に回復します。発動すると20D点のHPが回復します。この呪文を同じ日に連続で使用すると発動判定にペナルティが掛かります。自分が負傷していることによるペナルティは受けません。2回目なら―8、3回目ならー16です。このペナルティはヴァンパイア特有の特殊能力でも軽減できません。 ▲持続:永続 ●エネルギー消費:10 ★前提:「ヴァンパイア」であること。 《豹変》/通常 対象に精神的な不利な特徴、あるいは精神的な有利な特徴を植え付けます。「不幸」や「死の秒読み」「特異点」なども含みます! 消費するエネルギー2点につき1CP-1CPの特徴を植え付けたり、不利な特徴や有利な特徴を買い戻させたりすることができます。この呪文はいくつでも重ねてかけることができます。重ねてかければ、まったくの別人になってしまうこともあり得るでしょう! ▲持続:術者が死亡するまで永続 ●エネルギー消費:1CPにつき2 ▼準備時間:1CPあるいは-1CPにつき1秒 ★前提:「ヴァンパイア」であること。 ■魔化:装身具。着用したものに特定の精神的不利な特徴を植え付ける呪いのアイテム。必要エネルギー-1CPにつき50。 《祟り》/特殊 目標に何らかの「災い」が降りかかります! 対象は「場所」でも「人」でも「共同体」でもあるいは「特定の血筋」でもかまいません。 影響する範囲が大きければ大きいほど、「災い」の内容が大きければ大きいほど消費エネルギーと準備時間は増大していきます。「何らかの条件を満たさなければ発動しない」とか「何らかの条件を満たすと術者が生きていても解除される」などとしても良いでしょう。《祟り》の内容は〈魔法理論〉や《魔法分析》では解析できません。《魔法隠匿》が一緒にかかっていれば、それが呪文の影響であることすら気付けないかもしれません! ▲持続:術者が死亡するまで永続 ●エネルギー消費:規模による ▼準備時間:規模による ★前提:「ヴァンパイア」であること。 ■魔化:装身具。着用したものや関係する「何か」に特定の「災い」が降りかかる。必要エネルギーは内容による。 《受胎》/特殊 性行為の相手を妊娠させます! 生まれてくる子供がダンピールや半人狼か普通の人間か、あるいは「もっと別のおぞましい何か」かは、術者が自由に決めることができます。 ▲持続:子供が生まれるか「特定の条件を満たす」まで持続 ●エネルギー消費:女性を妊娠させるなら10、男性を妊娠させるなら20 ▼準備時間:術者による(★お察しください★) ★前提:「ヴァンパイア」であること。 ■魔化:避妊具。性行為を行うとそれに参加している「全員が」強制的に妊娠する。使うと効果が失われる。必要エネルギー1000。 《昏睡》/通常 相手を永遠の眠りに誘います。 呪文にかかった目標は、術者が決めた特定の条件を満たすまで決して目を覚さなくなります。老いることも飢えることも病気にかかることもなく、ただ眠り続けるのです。 ▲持続:「特定の条件を満たす」まで ●エネルギー消費:20 ▼準備時間:1分 ★前提:「ヴァンパイア」であること、《安眠》+《断食》 ■魔化:針や棘。刺さると目標は昏睡状態に陥る。必要エネルギー500。 《呪いの息》/特殊 あなたが吐き出す息に「通常呪文」または「射撃呪文」を込め、効果範囲を扇型に広げます。 《呪いの息》は消費するエネルギー3点につき1ヘクス先まで届き、それと同じだけ扇型に影響範囲の先端が広がります。例えばこの呪文にエネルギーを9点消費した場合、到達する距離は3ヘクス先までとなり、3ヘクス先が横幅3ヘクス、2ヘクス先が横幅2ヘクス、1ヘクス先が横幅1ヘクスとなります。《呪いの息》は原則範囲内にいるすべてのキャラクターに影響しますが、「止め」に成功したキャラクターがいる場合、その背後の一直線状にいるキャラクターには影響しません。 この呪文が効果を発揮するには三回判定が必要になります。《呪いの息》が無事発動したかの判定、込めた呪文が無事発動したかの判定、《呪いの息》を狙った場所に放てるかの〈魔法の息〉の判定の3つです。 〈魔法の息〉の判定に失敗すると、うまく《呪いの息》を吐くことができず、呪文は発動しません。ファンブルすると咳き込んで自分自身が呪文の影響を受けます! この攻撃に対しては「止め」か「よけ」しか行えません。「よけ」を行った場合、成功すると1ヘクス範囲の外側へと移動することができます。範囲外に出ることができなければ、「よけ」に成功しても意味はないでしょう。受動防御は「有効」です。 ●エネルギー消費:到達距離1ヘクスにつき3(最大15)・半 ▼準備時間:1秒+息の中にこめる呪文の準備時間 ★前提条件:《呪いの矢》 《呪いの槍》/特殊 「通常呪文」もしくは「射撃呪文」にのみ影響する特殊な呪文です。その呪文を槍状のエネルギーに込め、一直線上に放ちます。 《呪いの槍》は消費するエネルギー2点につき、1ヘクス先まで届きます。例えばこの呪文にエネルギーを10点消費した場合、到達する距離は5ヘクス先までとなり、その直線上のヘクスにいるすべてのキャラクターを対象にします。しかし直線上で「止め」に成功したキャラクターがいると、その後ろに呪文の効果は影響しません。 この呪文が効果を発揮するには三回判定が必要になります。《呪いの息》が無事発動したかの判定、込めた呪文が無事発動したかの判定、《呪いの槍》を狙った方向に放てるかの〈呪文射撃〉の判定の3つです。 〈呪文射撃〉の判定に失敗すると、うまく《呪いの槍》を放つことができず、呪文は発動しません。 この攻撃に対しては「止め」か「よけ」しか行えません。「よけ」を行った場合、成功すると1ヘクス範囲の外側へと移動することができます。「後退」を行うことが可能ですが、後退しても範囲外に出ることができないのであれば、「よけ」に成功しても意味はないでしょう。側面に「後退」することはできません。受動防御は「有効」です。 ●エネルギー消費:到達距離1ヘクスにつき2(最大12) ▼準備時間:1秒+槍の中にこめる呪文の準備時間 ★前提条件:《呪いの矢》 ▼格闘動作・魔術動作について 基本的に「流派共通」「銃器」に含まれるものであれば習得していても不思議はないでしょう。他の個別の流派については、「堕落した死者」などでない限りは身に付けていないとした方が妥当です。ただし「鉤爪戦闘術」「ワイルド・ライフ」「黒魔術」「結界魔術」「精霊魔術」「魔眼術」「魔女術」「錬成魔術」は例外ですし、敵の攻撃・行動を表現するために適当な格闘動作を取り入れる分には問題ないでしょう。ただし【第七感】【第八感】だけは絶対におすすめしません!
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ヴァンダナ インド神話に登場する仙人。 アシュヴィン双神に穴から救い上げられた。
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ヴァンダル ノヴゴロド公国の伝説的な君主。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/2824.html
キーヴァン ケルト神話の神。 関連: クリーナー (恋人)
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夜騒城オルドスヴァン アンコモン 火 コスト3 城 ■自分のターンの初め以外に、自分のマナゾーンのカードが増えた場合、そのターン、全てのクリーチャーは可能であれば攻撃する。 ■自分のクリーチャーは「パワーアタッカー+4000」を得る。 (F)夢だけならいつか僕たちも目覚めたときに気づくだろう。今までの長い道、Oh,yeah! フレーバーは某アーティストの歌詞から抜粋。 作者:MorG 密城メモライズ 追憶城ナイトスリング 長城グレートウォール 夜騒城オルドスヴァン 秘城アンドリック 効果がグルグルする城シリーズ。 フレーバーをつなげるとある曲の1番になるという。 評価
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セルヴァン chara_daniel.jpg 役職 キャラ名 ダニエル サブキャラ 無 属性 火 レベル 89 職業 磁石 有 担当 シエルの執事
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カード画像 基本情報 カード名 ヴァンパイアソルジャー レヴァン() カード種類 ユニット レベル 1 所属軍 ATLAS 属性 OWLミリタリー闇 ATK 2 HP 2 STK 2 カードID 2020GB01-050 レアリティ ★ イラストレーター 鷹木骰子 カードテキスト 【OD】【TD】「未来視」 君のデッキの上から1枚見て、そのまま戻すかデッキの下に置く。 フレーバーテキスト ……見えるぞ。基地の防御を固めたまえ。「終末の獣」がやってくる。具体的には第二弾ブースターでな。 ■解説・総評 関連 終末の獣と思われるカード ト・メガ・セイリオン 具体的には第二弾「邪神襲来」 未来の弾について言及をするカード それぞれのフレーバーテキストが、一つ先の収録弾のカードやプレイ環境について言及している。 ヴァンパイアソルジャー レヴァン ダークロード・レヴァン ル・シャブティ ケットシー クロノスの末裔 レヴァン 一つ先の弾とは明言していないが、先の展開について言及するカード パルジファル ソニックヴォルテージ 収録パック 第一弾「地球 異世界連合軍結成!」 名前
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しばらくお待ちをm(__)m
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ケテヴァン キリスト教の聖人の一。 カヘティ王国の女王。
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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 「はーい皆鯖マスターのみんなー元気?フラット・エスカルドスでーす! 皆がこの超カッコいい聖杯戦争に勝ち抜くor生き残る為に今日は素敵な講師をお連れしましたー! 俺の師匠で時計塔で抱かれたい男№1。プロフェッサーカリスマ。マスターⅤ。などの数多くの二つ名を持つ名物講師。 その名もロード・エルメロイⅡ教授です。ハイ拍手~パチパチパチ~!」 「………………フラット。これは一体何のつもりだ?」 「ああ駄目ですよ先生!登場はにこやかにって言ったじゃないっすか!そんな不機嫌そうな顔で登場されてもファンは喜ばないですよ! そんなんじゃライダーで掘ってやりたい萌え男。Zeroの正ヒロイン。ラブリーベルベット。燃え萌えウェイバーちゃんの二つ名が泣きますよ?」 「ファック!!勝手に妙なモノを付け足すな!」 「え~、割と事実じゃないですかぁ」 「……もう良い。お前と話してると頭が痛くなる。私は(日本産のゲームで)忙しいんだ。帰らせてもらうぞ」 「え?あ、ああっ!ちょ、ちょっとちょっと!待ってくださいよ教授!」 「ええい離せファック!私は(POKEモン!で)忙しいと言っているだろう!フラットお前の遊びの邪魔はせんから私の平穏の邪魔をするな」 「ここで帰られたら折角この場に教授を呼んだ意味が無くなるじゃないですか!今日は講義をして欲しくて先生を呼んだんですってば!」 「……なに講義だと?」 「はい、今日は教授に講義を頼みたくて来てもらったんですって!」 「それで私に講義をしろ、と?」 「ああっ!いくら弟子達がどんどん成功して輝いていくのが腹立たしいからってそんなあからさまに嫌そうな顔しないでくださいよ!俺だってほら、大成してないんだから教授と一緒ですっ!(ニコニコ)」 「し・ね・♪(ニコッ!)」 「ああっ!すみませんすみません!待ってください!教授ぅぅぅ後生ですからお願いしますよぉ!サーヴァントの講義なんて教授くらい聖杯戦争の知識と経験がないと出来ないんですってばぁぁ!」 「ええい判った、判ったから抱きつくな、足に縋り付くな!そしてその汚い涙と涎に鼻水を拭け!」 「え?本当っすか!?本当に講義してくれるんですね?!やったっ!じゃあちょっと待ってください拭きますすぐ拭きますからズピ~☆」 「……………おい、フラット君。君は私を馬鹿にしているな?」 「うわ!?何故かチリ紙がいつの間にか教授のスーツになってる!?一体俺に何をしたんですかグレートビッグベン☆ロンドンスター!」 「ファ─────ック!!!」 「はぁ───では気は乗らんが講義を始めるぞ。おいそこの馬鹿。聖杯戦争においてサーヴァントに求められるものはなんだか判るか?」 「顔とか筋肉とかとにかくカッコ良さじゃないでしょうか?」 「…………………」 「………………当たり?(期待に満ちた瞳)」 「………その通りだ。サーヴァントに求められているものは戦力。扱い易さ。負担の少なさ。大きく分けてこの三つだ」 「あの、カッコ良さは……?」 「ははは、そんなもので勝ち残れる、ましてや生き残れるなら誰も苦労はしないだろうな!」 「え~でも教授だってカッコ良かったから生き残ったんじゃないんですか? なら教授のサーヴァントだって超カッコ良かったんでしょうっ!?」 「……………………こほん!まあ、そのなんだ。まあアイツもそこそこにはカッコ良かったぞうん。私ほどではないが。うん。カッコ良かった、うん。まあ私程ではないが」 「ほらあ!ならやっぱり重要な要素じゃないですか!?」 「アホ言え!そもそも私のライダーはさっき言った三つをちゃんと兼ね揃えて………」 マスターV、いま蘇る十年前の聖杯戦争の記憶───。 勝手に敵の前で真名を名乗るわ、マスターを引っ張り回すわ、霊体化しないわ、言う事聞かないわ、マスターに舐めた口を叩くわ、 人の金を勝手に使うわ、人様の額をデコピンで割ろうとするわ、マスター様にパシリをさせるわ、etcetc…… 「……………………………と、とにかく!サーヴァントをカッコ良さ重視で選んでも聖杯戦争では勝てないし生き残れないんだっ!」 「じゃあなんで先生は生き残れたんですか?」 「そりゃ単純に私のライダーが強かったからに決まっているだろう。勿論私自身の努力もあるがな。 確かにライダーは扱い易さと負担の少なさは最低最悪の部類だったが一番重要な要素である戦力はちゃんと持ち合わせていたからな」 「ふ~ん。なら戦力が一番重要なら他の二つはどのくらい大事なんですか?」 「それは今から説明する。 まず今話してる戦力だがこれはそのまんまサーヴァントの強さだな。 宝具、ステータス、スキル、通常戦闘能力などなどを全部ひっくるめたものの事だ。 聖杯戦争はサーヴァント同士の激突が基本となる以上、自分のサーヴァントが弱ければまず戦いに勝てない上に生き残れない。 だがまあサーヴァントのクラス次第では弱くてもなんとか戦っていけるんだが…それは一応例外としておく。 ハサンを見れば判るがそう都合良く上手くいくものでもないからな。とりあえず手札は強いに越したことはないと覚えておけ」 「はーい。まあ俺も弱っちいのよりは強いサーヴァントの方がカッコイイと思いますし」 「なら結構。次に扱い易さだ。これも戦力ほどでは無いが結構重要な要素となる。 殆どのマスター(魔術師)にとってサーヴァントととは聖杯戦争に勝つ為の道具であるのは判るな?」 「ふるふる(首を横に振ってる)」 「……………お前みたいな馬鹿マスターは例外だと覚えておけ!」 「とにかく!いくら令呪で抑え付けられるとは言えサーヴァントにもそれぞれ性格や重んじる方針が存在する。 騎士は正々堂々と戦いたがったり、自由人は勝手気ままに行動といった風にな。 だから相性によってはマスターとサーヴァントの食い違いで軋轢を生む場合もあるし、最悪協力関係が壊れる場合もある。 状況によっては令呪を使用して命令を訊かせるか、訊かせないか、なんて事にも関ってくる。 さらに言えば宝具の扱い易さも結構重要だぞ。 アルトリアを見れば判ると思うが本人の性格と宝具威力の問題で使用の際に枷になったりするケースもあるし、あまり周囲に損害を与えるようなものも秘匿が第一の魔術師的にはあまり旨くない」 「確かに関係ない人を巻き込むのは良くないですもんね」 「ともかくだ。円滑な聖杯戦争の為にも自駒の扱い易さはあまり軽視しないことだ……じゃないと私みたいに苦労するハメになるぞ……」 「教授はサーヴァントの扱いで苦労したんですか?」 「………ノーコメントだ」 そして最後の負担の少なさだが、これはまあ他の二つほど重要視しなくてもいい。流石にこればっかりは実際に契約してみないことには判らん。 宝具使用時にかかる魔力負担、現界に必要な魔力供給、戦闘時に持っていかれる魔力量。 サーヴァント本人の魔力量が多かったり、宝具の燃費が良かったりすればラッキー程度に考えておけばいい」 「じゃあなんでこの項目を上げたんですか?」 「バーサーカークラスのような著しくマスターに負担の掛かるサーヴァントもいるからだ。 要するに自身の魔力量と相談してクラスは決めろという事だな。 魔力量が少ないマスターが下手に狂戦士やあまりに強すぎる大英雄なんかを選ぶと危険だ。特に狂戦士は普通に死ねるぞ」 「意外と大変なんですねぇサーヴァントのマスターになるって」 「そうだ、だからお前はイギリスで大人しくしていろ」 「えーーーーーーっ!!?」 「さて、ここまでで何か質問はあるか?」 「はい!じゃあじゃあ超強くて超カッコいいサーヴァントなら最強ですよね!?」 「…………………はぁ。ああそうだな。とりあえず強くて扱いやすいサーヴァントならきっと超カッコイイだろうな……」 「では以上の三点を踏まえて実際に見ていってみる事にするぞ。フラット、解説して欲しいサーヴァントはどれだ?」 「え~とえーと!じゃあとりあえず第五次と第四次のサーヴァントで!」 「……皆鯖第一次からではなく何故それからなんだ?」 「いや俺が聞きたいからです」 「……ふぅ、まあ良いだろう。と言いたい所だが14体分の鯖解説は流石にレス数的にも長くなったので却下だ。 フラット一人の為にスレ消費する訳にはいかん。他の者にも需要があるようだったらその内補習をしてやる」 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?……ぐすん」 「鬱陶しいから泣くなファック。予定通り皆鯖の解説はちゃんとしてやる!」 「え?やったー流石は燃え萌えマスターV、話が判る!」 「ファック!い・い・か・ら・黙って聞・け!(両手でアイアンクローしながら)」 「きょきょきょきょ教授教授!潰れる!頭がトマトに、このままじゃトマトに!!」 「では記念すべき第一次皆鯖のセイバーから始めるぞ」 「まずこのベーオウルフだが流石はセイバークラスなだけあって能力値と宝具に恵まれているな。 まあ伊達に怪物や竜退治の英雄なだけはあるといったところか。この分だと宝具を使用しない通常戦闘も普通に強いだろうな。 保有スキルも戦闘系ばかりだし、火避けの加護は有り難い。性格も伝承通りならば、だが特に問題は無かろう」 「ヘラクレスと同じく超筋肉キタァアアアア!やっぱ筋肉キャラは本当は強いんですよ!!そう言えば教授、この人宝具数が凄いですよね」 「だな、ベーオウルフの売りの一つと言ったところだろうな。メインでネイリングとフルンディングを使い分けて、ここぞという時に無双の鉄腕。 ……まあ戦略としてはこんなところか。とりあえずこいつは宝具の使用の有無に関係なく接近戦が滅法強いと考えられる。 あととにかくこのセイバーはバランスが良いと言うか割と隙が少ない、三種の宝具でさり気無く近中遠距離に対応出来る部分も評価出来る。 マスターの負担も大火力宝具持ちでは無いからそう大きいものでは無い筈だ。とは言っても軽くも無いだろうがな。 ただ今言ったが宝具が三つとも対人宝具であるため流石に対軍宝具や対城宝具との打ち合いは少々分が悪い。 よって破壊力に物言わせて宝具戦になる前に接近戦で一気に押し切るのが一番手堅い戦術だな。 まあ強いて欠点を挙げるなら火属性以外の魔術抵抗力がそう高くない点か。だがそれでも十分にお薦め出来る。なにか質問はあるか?」 「…………うわぁすごい……普通にサーヴァント講義になってる」 「フラットォ。君はあれかな?もしかして私に喧嘩を売っているな?」 「いえいえ!感動してたんですよ感動!次生きましょう次!」 「全く。次はランサー、本多忠勝か」 「BINKAN!BINKAN!サムライ!!サムラーイ!!!HARA切りでござる!!」 「フラットうるさいぞ!黙って訊け!!」 「て言うか先生、このランサーって身長と持ってる槍の大きさ全く釣り合ってないんですけど……バグ?つかコレ振り回せるんですか?」 「仕様だから気にするな。それになフラット、この程度の不釣合いな大槍でも楽々扱えてこそランサーのサーヴァントだぞ」 「へえランサーって奥が深いですね」 「まあとにかく能力の方を見てみるぞ。ステータスは……まあ普通だな。神代の英雄や怪物退治したって訳じゃない戦国武将だからまあこんなもんなのかもしれん。 ただ戦力として考えると十分充実している。特にスキルと宝具の相性が凄まじい。 また性格は伝承通りなら忠節の臣だな。マスター的には扱い易そうでいい。宝具も利器型だから負担も極端に大きくはない筈だ。 槍兵は足を武器の一つとするがこいつほど速度を武器にするランサーもいないかも知れんな。 防御力を切り捨た代償に得た回避力で避けて避けて避けてとにかく回避するのがこのランサーのスタイルなのだろう」 「ふはははっはははは!当たらなければどうってことは無い!ってゲームで言ってました!」 「うむ、スッパーロボット対戦の現実系ロボットも回避が主体だな。お陰で装甲が紙だが」 「スッパーロボット?」 「……おほん。まあ最後まで勝ち残れるかまでは判らないがこのランサーは普通に戦っても結構良いところまではいけるだろう。ならあとはマスターの力量次第だ」 「えーとじゃあ次はアーチャー、アン・ズォンで!」 「アン・ズォンか。こいつは少々毛色が違うタイプだ。あと犯人はヤスだ、間違いない。 ステータスやスキル自体はパッとしないが亀と関係している為なのかは知らないが見た感じ攻撃より守りが優れているな。 なにせふざけたことにこいつの宝具は要塞そのものだ、堅固なのは当然と言ったところか」 「きょ教授!もうこのアーチャと組むしかないでしょ!城ですよ城!しかも無敵移動要塞とか有り得ないですって!!カッコ良過ぎる!!」 「だがなフラット。そうは言うがこのアーチャーは二番目の重要素である扱い易さが結構悪いぞ?」 「え、そ、そうですか?」 「ああ。守りは伝承通り鉄壁なのは間違いないだろう。だが宝具攻撃の種別が対軍宝具でおまけに無差別攻撃だ。宝具の使用場所がかなり限定されてしまう。 なにしろ50mも有るからな、どうしても場所を取るしかなり目立つ。魔術師のルールに厳格なマスターや手の内の秘匿を重視したいマスターなどは避けるのが無難だ。 逆に一般人など知るかファック!と言うようなマスターには最適かもな。宝具戦が強い弓兵クラスらしく高ランク宝具の強さに物言わせて戦うのが良いだろう」 「う…他の人を巻き込まない方向で何とかなりませんか?」 「マスターの努力次第で出来ないことはないが、どうやっても行動する際の枷にはなるぞ?あとあんまりにも派手に目立ったり、多数の一般人を巻き込んだりすると監督役に目をつけられる可能性があるからそれにも注意が必要だ」 「マスターの努力次第かあ……う~んでも俺はこのアーチャーが良いんだよなあ。移動要塞ぃ……」 「まあいい。次はライダー、ラメセス二世か、流石はエジプトで最高の人気を誇るファラオと言ったところか。 本人が戦士としても優れているだけあってステータスはなかなかに上等だな。 性格面が未知数なところが吉と出るか凶と出るか……王様って人種は基本的に碌な性格をしてないから余計に気になるところだ」 「確かに王様ってなんか変わった人が多いですよねえ」 「そしてスキル面だが、特にあまり目ぼしいものは無いが低ランクとはいえ陣地作成スキルの存在は大きい」 「先生、これってキャスターのクラススキルですよね?」 「そうだ。キャスターのクラススキルだがラメセス二世の神殿建設の一面が強く出たのだろう。これをどう使うかはマスター次第だな」 「宝具はっと……A+!?アーチャーの城もAランクで凄かったですけど、こっちのA+はもっと凄すぎるじゃないですか!」 「押しの強さがライダーの特徴だからな。おまけにラメセス二世は外国でも有名な英雄だ。だがこのラメセス二世には他とは違う特性がある。それがこっちの補助宝具の存在だ」 「あははっ!自分の銅像が宝具なんて凄い目立ちたがりなファラオですよねー」 「この補助宝具と連動させた『太光煌く王の神判』は日中だとほぼ無敵だな。なまじ私のライダーの神威の車輪もA+だっただけにあんなのが複数回に渡り襲ってくるなど考えたくも無い……」 「へえ、教授がそこまで言うなんてかなり凄いサーヴァントなんですか!?」 「ああ。これは個人的な推察だが、もしかするとこのラメセス二世がエジプト英雄の中では最強のサーヴァントかもしれない」 「エジプトで最強かもしれない!?うわわわ、いいなあ!いいなあ!しかもファラオですよファラオ!」 「だがこいつは陣地作成や補助宝具の存在があるためアサシンやキャスター同様に戦略性が求められるサーヴァントだぞ? まあマスターとして腕試しをするにはもってこいのサーヴァントかもしれんがな」 「マスターとしての腕試しか。俺はそういうのはあんまり興味ないんですけど……」 「くそっ……ライダーも良かったが、出来れば私もこういうのと契約したかったぞ……(ボソっ)」 「え、教授今何か言いました?」 「何も言っていない。とにかくラメセス二世は戦力的には十分に決勝まで残っていられるサーヴァントだ。では次に行くぞ」 「アサシンのスキュラか……」 「あれどうしたんですか教授、そんな顔して?」 「いや、まあなんていうか…悪いことは言わん。スキュラを引き当てたマスターは聖杯は諦めろ」 「ちょまだ戦ってないじゃないですか!」 「いや聖杯戦争にならんのだ。悲しい事だがまずスキュラはアサシンとして機能していない。よほど運が良くないとマスターの暗殺が不可能に近い」 「え、どうして?」 「見れば判るが気配遮断のランクが低いだろう?これじゃマスターを近くで守るサーヴァントに攻撃の際に感付かれる。 マスターの暗殺ってのは最高ランクの気配遮断A+持ちのハサンでも困難な時があるんだぞ。残念だがDランクでは全く足りていない」 「……そういえばアサシンの暗殺ってあんまり上手くいってなかったですね……」 「でも一番の原因は下半身と上半身の命令系統が全く別という点だな。スキュラの意思でさえ無視して怪物下半身が行動してしまう以上はマスターの命令なんて訊く訳が無い。 聖杯戦争で使えばこのスキュラは駒としてではなく怪物として暴れることになる可能性が高い。 そうなったらスキュラのマスターにとっては聖杯戦争どころではないからな。最悪マスターは下半身に殺されるという結末を迎えるなんて事までありえる」 「そ、そんな~……そんなの可哀相じゃないですか!」 「そんなもんは知らん。とにかくスキュラを正しく運営するのなら自陣に篭って聖杯戦争が終わるまで彼女とネンゴロしてるのが一番正しい。 化け物下半身を封印しておけばとりあえず害は無い……と言うか戦闘力も無い」 「えーマジでどうにもならないんですか~?」 「と言うか彼女は聖杯戦争という戦場の相性自体が悪すぎるんだ。 下半身怪物化したスキュラは怪物なだけあって戦闘力自体は決して低くは無いんだが、本領を発揮出来る地形が限定されていたり、敵の多くが怪物を退治する側の英雄ってのは何の嫌がらせだと同情したいくらいだぞ!?」 「そういえば彼女水棲生物でしたね……フユキには一応海と河があるのはせめてもの情けですかね?」 「まあともかく真っ当なマスターには私はお薦めしない。真っ当ではないマスターならチャレンジしてみるのも良いだろう」 「はーい……。ちょっと見てみたかったけど諦めます……」 「で次はローランか。おまけにバーサーカー」 「あ~なんかヘラクレスやランスロットと同じ香りがしますよ教授」 「全く同感だ。魔力量に自信の無いマスターは絶対に選ぶな。大英雄+狂戦士の組み合わせはどこぞの洗剤混ぜるな危険!だ」 「でもその甲斐あって能力値が半端じゃないですよ!なんですかこのハイスペック!鬼性能も良いところじゃないですか!」 「元々が有名なフランスの大英雄なんだからそりゃあな。おまけにローランと言えばシャルルのパラディンの中でも最強だったくらいなんだし」 「えーとじゃあ戦力的には?」 「訊くまでも無いだろう。戦力的には文句無しのエース級だ。仮に大英雄を敵にしても五分で戦える。まあマスターの負担が地獄だが…」 「クラススキルも合わせて戦闘系スキルが多いですね」 「騎士という立場的にもローラン自身の性格的にも、こいつは騎士王と同様一騎打ちの戦闘がメインのサーヴァントだな 「教授ところでローランって狂化させる利点あるんですか?該当はするんだし普通にセイバーで呼んだ方が良いんじゃないんですか?」 「狂化している利点か?そうだな。宝具、スキルは問題なく使用出来るし、魔力負担以外のデメリットは特に無い。 利点としてはまず戦力強化は当然なんだが、あとはローランの行動をマスターがちゃんと掌握出来るって点があるぞ? 伝承通りの性格だとローラン伯はかなりの破天荒……と言うかアホだ。破天荒なライダーと契約したことのあるマスターとして言えることは、サーヴァントがマスターに断り無く勝手に行動してくれるとマスターは色々ときついぞということだな」 「ああなるほど。サーヴァントに振り回されなくなるって利点があるわけですね!流っ石振り回されるのが似合う男№1!」 「お前一発くらい殴っても良いか?」 「宝具!宝具行きましょう宝具!」 「…………チッ。だがデュランダルの方は特に言う事はないな。一騎打ち用に相応しい利器型能力の聖剣だ」 「そう言えば俺ずっと思ってたんですけど魔剣も良いですけど聖剣って良いですよねえ。響きがカッコイイなあ……ああ聖剣…」 「剣でウットリとした顔をするな気持ち悪い!マスターにとって重要度が高いのは聖剣よりももう一つの方だ」 「………ハッ!!呆っとしてた。えと、こっちの角笛ですか?」 「ああ、そっちは使い方次第では戦局に大きく影響する。何しろ他マスターとサーヴァントの強制転送だからな。時に援軍や他マスターを嵌める罠としても利用出来る。 一番難しいのが一番目の条件だからこれをクリアするのがマスターの腕の見せ所だな。まあそれまでにマスターの魔力が残ってるかの方が心配だが……」 「えと、じゃあバーサーカーローランはサーヴァントとしてどうなんですか?」 「マスター次第で勝てるか負けるかが変わる。飛びぬけて優秀な魔術師以外は辞めておくことだな。普通のマスターは色々と苦労はするだろうがセイバークラスで呼んだ方が良い」 「う~む、でもまあ折角ならサーヴァントだし喋れる方が良いですよね」 「では最後キャスター、鉄扇公主だな」 「先生!芭蕉扇で涼むってロマンじゃないですか?」 「そんな真似したら暑さ以外に家が吹き飛ぶだろうが!」 「まったくこのアホは……さて、このキャスターだが見ての通り補助系のキャスターだな」 「それってあんまり強くないってことですか?」 「いや、鉄扇公主は妖術師と戦士の側面もあるキャスターだからな。接近戦でもそれなりにちゃんと戦える筈だ。 ただ宝具も戦闘を補助する部類のため必殺性に欠ける部分があるのが少し残念か」 「ここまで能力が偏ってると完全に火属性サーヴァントの天敵ですねこのキャスター。特にラメセス二世の」 「ああ、だから敵のサーヴァント次第では有利になったり不利になったりするだろうな」 「扱い易さや負担とかは?」 「魔力負担はそう悪くはなさそうだ、と言うかむしろ良いかもしれん。ただ扱い易さは不明としか言えないな。まあ伝承が伝承だから彼女のマスターは用心するに越したことは無い」 「え~とじゃあハズレサーヴァントって事ですか?」 「いやまさか。そこまで判子押して薦められるサーヴァントでもないが決してハズレという事は無い。組み合わせ次第ではちゃんと戦ってはいける。後はキャスターらしく権謀術数がどこまで出来るか、か」 「ふ=むなるほど。じゃあ先生、総評なんですけど俺としては第一次皆鯖の中ではどれを選べばいいんでしょうか?」 「うむ……そうだな。ベーオウルフ、本多忠勝、ラメセス二世、辺りが戦果を出せそうだ。普通のマスターにはラメセス二世がお薦めできる。だがお前にはベーオウルフだろうな」 「なんでベーオウルフなんですか?」 「筋肉で怪物退治、裏切られる心配も殆ど無く、戦力としても強い。なにより温厚な性格のようだからマスターがアホでも許してくれる」 「なるほど~!よっ!流石は最強講師マスターベルベット!!」 「七クラス全部済んだな。さあ、これで講義は終わりだ。じゃあなフラット。私は(POKEモン!する為に)帰らせてもらうぞ!」 「ありがとう~ありがとう!絶対領域マジシャン先生ー!アーチボルト家幼女の奴隷ティーチャー!」 「ファーーーーークッ!!!」 ~FIN~