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【作品名】バトル・オブ・アトランティス 【ジャンル】映画 【先鋒】怪獣 【次鋒】巨大怪獣 【中堅】グリーン 【副将】ブルー 【大将】レッド 【名前】怪獣 【属性】モンスター 【大きさ】100m程の首長竜めいたモンスター 【攻撃力】格闘で中堅~大将にダメージを与えられる 【防御力】中堅~大将の格闘攻撃を何度もくらっても戦闘続行可能 【素早さ】中堅~大将と同等の速度と反応 【長所】デカい 【短所】大きさがガバガバ 【名前】巨大怪獣 【属性】先鋒の子供 【大きさ】300m程の首長竜めいたモンスター 【攻撃力】格闘で中堅~大将にダメージを与えられる 【防御力】中堅~大将の格闘攻撃やレールガンでほぼ無傷 【素早さ】中堅~大将と同等の速度と反応 【長所】親よりデカい 【短所】こいつも大きさがガバガバ 【中堅~大将】 【属性】巨大ロボ 【大きさ】100m程の人間 【攻撃力】格闘一撃で200m級のビルを倒壊させる レールガン:見た目は完全にレーザービームで、地面を真っ二つにしながら射線上の100m程のマンションを真っ二つにする威力 射程は1km程、連発可能、弾速はマッハ数千(移動の数百倍速い)、溜め無し 【防御力】200m程のビルを倒壊させる格闘攻撃くらっても戦闘続行可能 深海数千mで活動可能 大気圏に突入して地面に激突しても特に見た目に損傷は無い 【素早さ】マッハ10程で走れる、飛行もできる(核弾道ミサイル(マッハ10以上)と同速) その速度で格闘戦も可能 【長所】パクリ元(パシフィック・リム)並みには強い気がする 【短所】ロボが損傷を負うと中の人も負傷に準じた傷を負う 大きさがガバガバ
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2021年公開「GodzillaVSKong」に登場した怪獣。 + 戦闘能力 ①格闘 単独ではゴジラとコングを圧倒できる格闘技術がある ②使用技・能力 アトミックパンチ 熱戦 尻尾ドリル ロケット噴射 ミサイル ③耐久力 ゴジラの体当たりを耐え、チャージされていないコングアックスの斬りつけを耐える程の耐久性 ④技巧 + 対戦怪獣 勝利 ゴジラ 敗北 コング + 他怪獣との比較 ゴジラとコングとの単独の戦いでは両者に対し終始圧倒していたが、両者既に体力を激しく消耗していたとも考えられる為同格扱いとされる
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599 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 28 42 ID 26hAdXll 屋敷の外から聞こえる雨音と、衣服を脱ぐ音だけが部屋に響く。 呆気にとられるジャンを他所に、クロードは次々と着ている服を脱ぎ、椅子にかけてゆく。 胸元に巻きつけていた晒のような布もとり、最後は下着さえも脱ぎ去って、一糸まとわぬ姿となる。 「あ、あの……」 突然のクロードの奇行に、ジャンは言葉を失って立ちつくすしかなかった。 だが、彼が言葉を失ったのは、何もその行動に対してだけではない。 自室に客人を連れ込んで、前置きもなしに衣服を脱ぎ去る。 知らない者が聞いたら変な誤解を生みそうな行為だが、それ以上に、ジャンは衣服の下から現れたクロードの身体に釘付けとなった。 ルネほどではないにしろ、その肌は白く美しい。 均整の取れた体つきも相俟って、見る者を魅了しないかと言えば、それは嘘になる。 そして、何よりもそれ以上に特異だったのが、クロードの胸元にある二つの膨らみだった。 その顔立ちと声色からして、彼は間違いなく男性である。 少なくとも、ジャンは今までそう思っていた。 現に、生まれたままの姿となったクロードの下半身には、列記とした男性器の姿が見て取れる。 しかし、その一方で、彼の胸は女性のそれを思わせるほどに、柔らかな膨らみを帯びていた。 決して大きくはないが、形の取れた二つの乳房。 晒布で締めつけていたこともあり、服の上からでは気づかなかった。 が、一切の縛めを解かれた今、胸元だけ見れば、彼の身体は間違いなく女性のそれだった。 「もう、おわかりでしょう、ジャン様……」 躊躇いも恥じらいもない、鋭く刺すような視線。 裸体をさらしているにも関わらず、クロードはまったく臆することなくジャンに語りかける。 「私は『ふたなり』なんですよ。 生まれた時は、自分のことを純粋な男だと思っていましたがね。 大人になるにつれて、胸元が女性のように大きく膨らみ……果ては、女性特有の月の物まで始まるようになりました」 「月の物って……。 それじゃあ、君は……」 「ええ。 私は生まれつき、男の身体と女の身体を併せ持っていたのです。 ここからでは見えませんが……女性が子を作り、育てるための場所も持っております。 その一方で、男としてのそれも、何ら問題なく機能しますが……」 600 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 29 58 ID 26hAdXll 自分の下半身に目を落としつつ、クロードがどこか憂いを帯びたような口調で言った。 両性具有。 またの名を、ふたなり。 父の持っていた医学書からの知識で、ジャンもそういった人間がいることは知っていた。 が、実際に目の前にするのは初めてであり、やはり驚きを隠せない。 男でありながら、同時に女の身体も併せ持って生まれてきてしまったという事実。 それを知った時、目の前の男は、どれほど深く苦悩したことだろうか。 今までは純粋な男だと思っていた自分の身体が、徐々に異質な物へと変貌してゆく様。そのことに、どれほど震え、また怯えたことだろうか。 「先ほど、ジャン様にはお話したはずです。 御主人様は、人を容姿で判断するような狭量な御方ではないと」 「あ、ああ……。 確かに、君に言われると……そう納得せざるを得ないかな……」 「御主人様はお優しい方です。 現に、私のような者でさえ、こうして召し抱え……果ては、執事長という役職まで下さるのですから……。 人として扱われず、周りからは化け物と呼ばれてきたようなこの私に、生きる意味を与えて下さったのですから……」 己の裸身をさらしたまま、クロードは胸元に手を添えて静かに言った。 その言葉に、何も返すことができないまま、ジャンは茫然と立ち尽くしている。 生まれながらにして、人とは異なる肌や瞳を持ってしまった少女、ルネ。 そして、その身体が大人に変わるにつれて、男でも女でもない存在となってしまった青年、クロード。 医者である自分でさえ、ともすれば彼らに好奇の眼差しを向けかねないとも限らない。 ならば、医学的知識もない一般の者からすれば、彼らの姿は正に異端者だ。 下らない、迷信じみた差別に振り回され、彼らは今までも周囲の冷たい視線に耐え続けてきたのだろう。 「ジャン様。 これは、私の御主人様からのものではなく、私自身の願いです」 「あなた自身の?」 「はい。 私にとっての生きる意味とは、生涯をかけて御主人様に尽くすこと。 お嬢様が養女になられてからは、その尽くす対象に、お嬢様も含まれるようになりました」 601 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 31 26 ID 26hAdXll 迷いのない真っ直ぐな瞳と、真っ直ぐな言葉だった。 異端者として忌み嫌われてきたクロードを、テオドール伯は何の偏見もなく召し抱え、その側へと置いた。 その事実がクロードに、伯爵への極めて深い忠誠心を抱かせているのはジャンにもわかる。 「昨晩、お嬢様はジャン様のことをお話された際、珍しく笑顔になられたのです。 普段であれば、決して笑うことなどないお嬢様が、ジャン様の話をされた時だけは、天使のような笑顔を浮かべたのです」 「天使って……。 そんな、大袈裟な……」 「いえ、大袈裟などではございません。 現に、私も今までお嬢様に尽くして参りましたが……あのような笑顔を見たことは、一度たりともなかったのです」 最後の方は、少し残念そうな口ぶりだった。 恐らく、ルネとてクロードに感謝していないわけではないのだろうが、それが彼女の笑顔に繋がるかと言われれば、必ずしもそうとは言い切れない。 もっとも、己の職務に忠実になり過ぎるあまり、冗談の一つも言えないであろうクロードが、人を笑わせることができるなどとは考え難いということもあるが。 「今一度、無理を承知で申し上げます、ジャン様。 お嬢様の、お話し相手になっていただけませんか。 例えそれが、御主人様の病が快方に向かう間だけのものだったとしても……お嬢様の笑顔のためであれば、私は地に頭をつけてでも頼み込む次第です」 「わ、わかったよ。 わかったから、そう改まらないでくれないかな。 それと……まずは、早く服を着た方が……」 断ることなど、この状況では出来なかった。 ただ、目の前で頭を下げるクロードに対し、ジャンは当たり障りのない言葉をかけて、その場を凌ぐだけだった。 クロードが伯爵に心酔してしまう気持ちは、ジャンにもわからないではない。 己の存在全てを否定されたクロードに、唯一手を差し伸べたのが、テオドール伯だったのだから。 そして、そんな伯爵への強過ぎる忠義心は、伯爵の養女であるルネにも向けられるようになったのだろう。 本当は、ルネとこれ以上の関係になりたいとは思わなかった。 昨日、厨房で話をしたのは、単にその場に現れたルネに合わせただけのこと。 今朝のリディの態度もあり、ジャン自身、この土地に自分を縛り付けるような枷を残すべきではないと考えていた。 だが、目の前でこうも頼み込まれれば、ジャンとて断るに断れない。 クロードの望みは実にささやかなものだったが、本人にとっては重要なものなのだろう。 そして、それはジャンにとっても同様だ。 気軽に頼みを引き受けた結果、別れの際にルネを傷つけることになりはしないか。 彼女に深い喪失感を抱かせるのであれば、自分はあくまで行きずりの医者であるべきではないか。 602 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 32 20 ID 26hAdXll そんな考えも頭をよぎったが、クロードの刺す様な眼差しの前には、ジャンも彼の頼みを断る口実が見つからなかった。 彼らは今まで、はみ出し者として辛い人生を送ってきたのだ。 ここで自分がクロードの頼みを断れば、それこそ二人を傷つけることになるかもしれない。 ルネも、そしてクロードも、己の奇異な姿故に、ジャンから拒絶されたのではないかと思うようになるかもしれない。 結局、ジャンはクロードの頼みを聞き入れて、ルネの話し相手になる他になかった。 無論、伯爵の病気が快方に向かうまでという条件付きではあるが、それでもクロードは納得してくれたようだった。 自分は別に、同情からルネの話し相手を引き受けたわけではない。 彼女に過度な期待を抱かせないよう、適度な距離を保ちながら接するように注意せねばならない。 そう、自分の肝に銘じながら、ジャンは服を着直したクロードと共に部屋を出た。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 冷たい雨が、午後の街を濡らして行く。 夕暮れ時には早すぎる時刻だというのに、灰色の空の下、街は入相の頃のように薄暗い。 午後の仕事を一通り終えたリディは、宿場の自室で窓の外を眺めながら考えた。 雨は未だ止む気配を見せず、憂鬱な気分だけが広がってゆく。 夏の暑い盛りに降る雨ならばまだしも、冬の冷たく湿った雨は、どうにも好きになれない自分がいる。 今朝、ジャンと食堂でした会話を思い出し、リディは頬杖をついたまま大きな溜息を洩らした。 自分はなぜ、ジャンにあんな話をしてしまったのだろう。 何の前置きもなくあんな話をすれば、ジャンが困ることなどわかっていただろうに。 (馬鹿だな、私……。 あんな言い方したら、まるで私の方が、ジャンに甘えているみたいじゃない……) 心の中でそんなことを呟いたが、ジャンに甘えたいというのはリディの本心でもあった。 ジャンがこの街を訪れてから、早くも一週間と少しが経とうとしている。 相変わらずこちらの気持ちは告げられないままだが、ジャンが自分の側にいる生活は、決して悪いものではない。 だが、リディが望むものは、そんな中途半端な関係ではなかった。 自分がジャンにとっての居場所になり、ジャンにこの街に留まってもらうこと。 そして、最終的には自分にジャンの想いを告げ、幼き日の約束を果たすこと。 そう、頭では理解していたが、やはり心の寂しさだけは埋められなかったのだろうか。 もっと、ジャンの側にいたい。 十年間、ずっと会えなかった分だけ、彼に自分を見てもらいたい。 十年分の寂しさを、彼の胸で癒して欲しい。 それらの想いが高まって、今朝はつい、ジャンに自分の弱い一面を見せてしまった。 自分の寂しさをわかって欲しいという気持ちが先走り過ぎて、返ってジャンに気まずい思いをさせてしまった。 603 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 33 08 ID 26hAdXll 「はぁ……。 この分だと、私……嫌われちゃったのかなぁ……」 今朝の食堂にあった重い空気は、リディとて気づいていた。 失敗したと思った時は既に遅く、ジャンはリディの言葉に何も答えてはくれなかった。 今さらながら、自分の軽率な行動が悔やまれた。 感情に任せて甘えた結果、返ってジャンを遠ざけてしまった。 本当は、自分の方がジャンの居場所になってあげなければならないのに、それさえもできなかった。 時間は無尽蔵にあるわけではない。 今のまま無難な関係を続けていても、進展はまったく望めない。 このままジャンとの距離が縮まらない内に、彼が自分の前から去ってしまうこと。 それだけは、なんとしても避けねばならない結末だ。 「でもなぁ……。 私がジャンのためにできることって、いったいなんだろう……」 自分は別に、何か特別な力があるわけではない。 知識ならばジャンの方が圧倒的に上であるし、ジャンが往診に通っている伯爵のように、富や権力に恵まれているわけでもない。 結局、自分にできることは、ジャンのために快適な寝床と食事を用意することくらいだ。 傍からすれば他愛もない、誰にでも出来ることに思われるだろう。 だが、宿場の仕事とは、そもそも旅の人間の疲れを癒すところにある。 ならば、自分がジャンのために精一杯仕事をすれば、それはジャンにとっての癒しにもなるのではないか。 「そうだよね……。 私だって、ジャンのためにできること、あるはずだよね」 外は未だ雨が降っていたが、リディの気持ちは少しだけ前に向いて動き出していた。 一人でじっくりと考えたせいか、幾分か気持ちも落ち着いてきたようだ。 今日はジャンのために、久しぶりに豪華な夕食を作ろうか。 連日の往診で、ジャンとてきっと疲れているはずだ。 少しでも美味しい物を食べてもらいたいというのは、リディの純粋な想いでもある。 「よしっ! そうと決まれば、行動開始よね。 今日は久しぶりに、気合入れて夕食作るわよ!!」 机を両手で軽く叩き、そのまま勢いをつけて立ち上がる。 自分にできることは決して特別なことではないが、それでもジャンのことを癒してあげたいという気持ちだけは、誰にも負けないつもりだった。 604 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 34 00 ID 26hAdXll ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 夕刻が近づくにつれ、雨も幾分か小降りになっていた。 窓辺を雫が流れ落ちるような激しさは既になく、ポツポツと、小さな水滴が窓に張り付いてくるだけである。 この分であれば、夜にはこの雨も止むだろう。 窓の外で、雨に濡れている木々の梢を見ながら、ジャンは少しほっとした。 このまま夜半まで雨が続けば、必然的に夜は冷え込むことになる。 リウマチを患っている伯爵にとっては、あまり好ましいことではないからだ。 「お茶が入りました、お嬢様」 白磁の陶器が乗った盆を持ち、クロードが部屋へと入って来た。 相変わらず、無機的な表情は変わらない。 己の秘密をジャンに明かした時とは違い、その顔はいつもの冷静なそれに戻っている。 「ありがとう、クロード。 では、お茶にしましょうか、ジャン様」 目の前で紅茶を入れるクロードに簡単な礼を述べ、ルネがジャンに向かって言った。 今、ジャンがいる場所は、他でもないルネの部屋だ。 伯爵の娘の話し相手とはいえ、自分は流れ者の医者である。 執事や女中が見張る中での会話になると思っていたが、ルネはあえて自分の部屋で話を聞きたいと申し出た。 どうも、他人に見張られた状態で話を聞くのは、ルネにとって好ましいことではないらしい。 「では、ごゆっくりと……」 紅茶を入れ終わったクロードが、ティーポットを乗せた盆だけを持って部屋を出た。 そういえば、ジャンはこの屋敷でクロード以外の使用人と話をしたことがない。 廊下を数人の執事や女中が歩いているのは見かけたが、ジャンと話をするのはクロードだけだ。 そして、伯爵やルネと直接話をしているのも、クロードだけのように思われた。 現に、今もクロードは、執事長という立場でありながら、ルネの部屋に自ら紅茶を運んできた。 己の深い忠誠心故に、伯爵やルネの世話を可能な限り自分で行いたいという感情の現れなのだろうか。 そんなクロードが、自分とルネが一つの部屋で二人きりになることを許す。 普通に考えれば、これは理解し難いものがある。 こちらを信用してくれているのか、それとも試しているのか。 どちらにせよ、目の前の令嬢に失礼なことがあってはならない。 ルネに非礼を働けば、それは即ち、ジャンの身の保証がなくなるということである。 605 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 35 06 ID 26hAdXll 「どうされました、ジャン様?」 先ほどから何も言わずに黙り込んでいるジャンの顔を、ルネが覗きこむ様にして見る。 相手の視線に気づき、ジャンは思わず咳払いをすると、少し慌てた様子でルネの方へ顔を向けた。 「えっと……。 いや、ちょっと外を眺めていたんだ。 少しは小降りになったとはいえ、まだ雨が止まないからね。 このまま夜まで降り続いたら、伯爵の病気にも良くないと思ったんだよ」 「そうですわね。 でも……私は、晴れの日よりも雨の日の方が好きですわ。 真昼の日差しは、私にとっては、少しばかり意地悪ですから……」 「君の身体のことは、クロードさんから聞いたよ。 でも、今はその話をするのはよそう。 君だって、こんな話をするために、僕を部屋に招いたわけじゃあないだろう?」 「うふふ。 お優しいのですね、ジャン様は」 紅茶を一口だけ飲み、ルネはジャンに微笑みかける。 以前、ジャンが初めて屋敷を訪れた時に、窓辺から不安そうにこちらを見降ろしていた顔ではない。 厨房で出会った時もそうだったが、あの少女にこんなにも穏やかで純粋な笑顔が作れることが、ジャンは不思議でならなかった。 「それじゃあ、今日は何の話をしようか。 君が聞きたいというなら、僕の旅した場所のことは、余すことなく話すつもりだよ」 「そうですね……。 では、ジャン様。 雨についてのお話など、お持ちでしょうか?」 「雨、か……。 特にこれといって、珍しい話はないけど……」 「別に構いませんわ。 私、雨が好きなんです。 いつもは見慣れた庭の草木も、雨に濡れた姿を見ると、いつもより美しく思えるんです。 雨露に濡れて装いを変えた花壇の草花を見ると、それだけで、草花の息吹を感じられる気がしますわ……」 最後の言葉を言った時、ルネの視線は、どこか遠くを見つめるような視線になっていた。 生まれながらにして日光に弱く、外の日差しの下を歩くことさえも許されない。 その容姿故に外界から隔絶され、決して表の世界を知ることなく育った少女。 それなのに、どうしてこうも、ルネは自然の変化を繊細なまでに感じ取ることができるのだろうか。 恐らく、永きに渡り閉鎖された世界にいたことで、逆に感覚が鋭敏になっていたのだろう。 四季折々の自然の変化、空気の流れ、そういったものの変化を、普通の人間よりも強く感じられるようになったに違いない。 606 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 36 41 ID 26hAdXll 彼女は純粋だ。 ルネの言葉を聞いたジャンは、改めてそう思った。 その肌の色、髪の色と同じく、その心もまた穢れを知らない。 人々の好奇の眼差しに怯えながらも、心の奥底にある、美しいものを愛でる感情は失われていない。 だが、それ故に、ジャンはルネのことが少しだけ怖くもあった。 彼女は周りの変化に敏感な人間だ。 それはなにも、自然の変化だけとは限らない。 自分と関わる他人の目、口調、そして放たれている空気から、自分がどう思われているのかを察知する。 下手に気づかいを見せれば同情から話し相手になったと思われるだろうし、距離をとり過ぎれば、それは拒絶として受け取られる。 クロードは、自分を信頼してルネの話し相手になって欲しいと申し出てくれた。 だからこそ、自分はその期待に答えねばならない。 いずれは街を去ることを考えると、ルネと深い関わりになることは避けたかった。 が、すぐさまクロードの身体のことが頭をよぎり、その考えを否定する。 あんなものを見せられては、ジャンも引くに引けなかった。 「それじゃあ、今日は僕が南西の山間部を旅した時の話をしようか。 幸い……って言うのもおかしな言い方だけど、僕が訪れた時、そこは雨だった」 もう三年、いや、四年ほど前の記憶だろうか。 まだ父と共に放浪の旅を続けていた頃の話だが、ジャンはあえてそこは伏せて話を始めた。 目の前で期待に溢れた眼差しを向けてくるルネに対し、不貞の父の話をすることなどは、あまりに無粋に思えた。 あの日、自分が山間部の村を訪れた際、そこでは雨が降っていた。 雨天の最中に山を歩くことは不快で仕方がなかったが、村に着いたことで、その苦痛からも解放された。 そして、村で一晩過ごした翌日の朝、ジャンは森の広がる峡谷にかかった、大きな虹を見たのである。 雨が美しい物を生みだすと知ったのは、この時が初めてだったように思う。 それまでは、ジャンにとって雨など煩わしいだけの存在だった。 こと、父と旅をするようになってからは、道中の雨に幾度となく悩まされてきた。 その記憶があまりに強かっただけに、山と山を繋ぐ橋のようにして現れた虹は、ジャンにとって衝撃だった。 淡々と話を続けるジャンの横で、ルネは食い入るような眼差しを向けながら、その話に聞き入っている。 きっと、彼女の頭の中では、ジャンの話している場所の光景が、ありありと再現されているに違いない。 一度も見たことのない場所でさえ、その豊かな想像力で頭の中に思い描き、感動を共有する。 旅先で見た物の話を続けながらも、ジャンはそんなルネの姿に、やはり神秘的な何かを感じていた。 607 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第七話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/29(月) 07 51 52 ID 26hAdXll 「……で、そこの村には、ちょっと変わった伝説があってね。 なんのことはない、子ども向けの御伽話なんだけど……そこに出て来る主人公の名前が、僕の名前と同じなんだ」 「まあ、そうですの? それでしたら……きっとその方も、ジャン様のようにお優しい方なのでしょうね」 「いや……。 まあ、確かに気立ては良い人だとは思うけど……。 でも、その話の中のジャンは、僕とは似ても似つかない怪力の大男だよ」 「見た目は関係ありません。 例えその方が大男であったとしても、ジャン様と同じ御名前の方でしたら、お優しいに決まっています」 まだ、話の最初すら口にしていないのに、ルネはジャンに向かってきっぱりと言い切った。 その口調は丁寧かつ柔らかなものだったが、同時に自身に溢れた気丈さも併せ持っている。 厨房で初めて話した時とは違い、もしかすると、これが彼女の本来の性格なのかもしれない。 面と向かって自分のことを優しいなどと断言され、ジャンはどこかくすぐったいような気持ちにさせられた。 自分の気持ちをはぐらかすようにして懐中時計に目をやると、既に時刻は夕食の時間に近づいていた。 「おっと、もうこんな時間か。 残念だけど、今日はこの辺で御暇させていただくことにするよ」 「あら。 もう、そんな時間になりましたの? もし、ジャン様がよろしければ、クロードに御夕食の用意をさせますのに……」 「いや、さすがにそこまでは甘えられないよ。 僕だって一応は、お金を貰って仕事をしに来ているんだからね」 「そうですか……。 では、ジャン様。 続きは、また明日にでもお聞かせ下さい」 「ああ、そうさせてもらうよ。 それと……その、ジャン様ってのは、やめてくれないかな? 何度も言うようだけど、僕は行きずりの医者にしか過ぎないし……クロードさんからも、君とは友人のようにつき合うよう、言われているからね」 去り際に、ジャンはルネに向かってそう告げた。 ルネと初めて会った時に砕けた話し方をしたのは、相手を警戒させないための措置だ。 しかし、クロードからルネの話し相手になるよう頼まれた後も、ジャンはルネと友人のような話し方をするよう努めていた。 養女とはいえ、相手は伯爵の娘。 普通であれば、そのような接し方はルネに対して非礼に値する。 が、しかし、生まれながらにして人の目を気にして生きてきたルネにとって、身分も容姿も気にせずに話ができる相手は貴重だった。 そのことを汲んだ上で、クロードはあえて、ルネと話す時は畏まらないようジャンに告げたのだ。 「わかりました。 では、この次からは、ジャンと呼ばせていただくことにします。 これでよろしいのでしょう?」 部屋を出るジャンを笑顔で見送りながら、ルネは最後にそう言った。 本当であれば、あの敬語混じりの口調もなんとかして欲しいところだったが、さすがにそこまでは要求できない。 養女とはいえ、ルネも貴族の令嬢である。 彼女の言葉の一つ一つに気品があることは、むしろ自然なことなのだから。 帰りの馬車に揺られながら、ジャンはふと後ろを振り返った。 細かい様子はわからなかったが、遠ざかって行く屋敷の窓辺から、こちらを見つめている確かな視線を感じたからである。
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月刊東方自作アレンジランキング 2009年9月号 【集計期間】 2009/9/1 0 00 00 - 2009/9/30 23 59 59 【集計方法】 再生数+(コメント数x補正値)+マイリスト登録数x20 【集計対象】 集計期間内に投稿された「東方自作アレンジ」「東方風自作曲リンク」タグが付いた動画。 音源部分を投稿者が作成している動画(コラボ・代理うpは可) 結果(動画内では31位~100位は結果のみ紹介) ※動画名・タグは集計時のものを使用しています。 ※同一作者によるバージョン違いについてはPtsが最も高い動画のみ紹介 ※ZIP配布作品(自作の配布は除く)、上海アリス幻樂団の楽曲と全く関係ない作品は除外しています。 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 1 278,667 動画名 【ファミマ入店音】ファミマ幻想郷店で店員が激しい弾幕を展開してきた 投稿者 桐生 動画ID sm8224758 備考 週刊東方ランキング2009年9月3週1位 2 223,131 動画名 小学生に本気で「ナイト・オブ・ナイツ」を演奏させてみた 投稿者 I.F.[In Field] 動画ID nm8312267 備考 3 195,517 動画名 【東方Vocalアレンジ】Floating Darkness【原曲:平安のエイリアン】 投稿者 愛羽薫・月子 動画ID sm8241815 備考 4 164,194 動画名 【東方ボーカルアレンジ】White Lotus...【感情の摩天楼 ~ Cosmic Mind】 投稿者 Liz Triangle 動画ID sm8128559 備考 5 81,028 動画名 【うp主】ナイト・オブ・ナイツではナイツ【うんうん動画】 投稿者 うp主 動画ID sm8165214 備考 6 64,016 動画名 【東方ニコ童祭】東方メドレー:東方幸福空【beatmaniaⅡDX】 投稿者 team あまてる 動画ID sm8335453 備考 7 54,276 動画名 【GB】妖怪の山 ~Mysterious Mountain 投稿者 ajipo 動画ID nm8153661 備考 8 46,189 動画名 【東方自作アレンジ】東方風神録~Non-stop Remix 投稿者 戦ピー 動画ID sm8335125 備考 9 38,703 動画名 【東方】平安のエイリアンをアレンジしてみた 投稿者 あう 動画ID nm8338562 備考 10 30,987 動画名 オカリナで東方永夜抄【吹いてみた】 投稿者 MIN 動画ID sm8331472 備考 11 20,080 動画名 東方非想天則「悠久の蒸気機関」をアイリッシュ楽器等で演奏してみた。 投稿者 K-waves LAB 動画ID sm8378892 備考 12 18,213 動画名 【東方ニコ童祭】アナタガモトメルモノ【東方自作アレンジ,ボーカル】 投稿者 ShibayanRecords 動画ID sm8344620 備考 13 16,088 動画名 【東方ニコ童祭】Grateful Ladle【キャプテン・ムラサ】 投稿者 Cerotte(狐兎疋) 動画ID nm8338669 備考 14 15,438 動画名 【東方風】自作曲を四曲作ってみた+おまけ一曲【自作曲】 投稿者 桐生・zaK 動画ID sm8338191 備考 15 13,919 動画名 稲穣る東風 投稿者 akikiki 動画ID sm8336168 備考 16 11,733 動画名 【東方BGM】WickedMarisa 投稿者 2151(そばかす魔理沙の人) 動画ID sm8257005 備考 17 11,264 動画名 【東方ニコ童祭】わたしはこねこ【東方自作アレンジ,ボーカル】 投稿者 ShibayanRecords 動画ID sm8346422 備考 18 10,738 動画名 東方星蓮船のボスキャラがおおよそ分かるように紹介してみた 投稿者 YuLogic 動画ID sm8218886 備考 19 9,953 動画名 ネイティブハンマー 投稿者 aliquot 動画ID sm8338840 備考 20 8,672 動画名 【東方アレンジ】感情の摩天楼 東方星蓮船 投稿者 ようひ(free-logic) 動画ID sm8111036 備考 21 8,180 動画名 【ゆ(仮)】竹取飛翔アレンジしてみた。 投稿者 ゆ(仮) 動画ID sm8218255 備考 22 7,983 動画名 【東方自作アレンジ】Unknown girls【紅魔郷・地霊殿・星蓮船】 投稿者 白銀 動画ID sm8099204 備考 23 7,197 動画名 【東方】ナイト・オブ・ナイツをメタルっぽく作ってみた 投稿者 悟り弟 動画ID sm8140632 備考 24 6,786 動画名 東方ピアノ基地⑨楽譜「おでんぱ恋娘の自慰行為」 投稿者 世紀末ニート 動画ID sm8114968 備考 25 5,735 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【ニコ童祭】フランちゃんの夏休み劇場【フランコミュ】 投稿者 フランドール・スカーレットコミュニティ 動画ID nm8338172 備考 26 5,669 動画名 【東方】少女さとりをRemixしてみたよ【アレンジ】 投稿者 rance4ner 動画ID sm8334123 備考 27 4,793 動画名 東方非想天則ED 悠久の蒸気機関を全部声式で 投稿者 みりん屋 動画ID nm8312527 備考 28 4,595 動画名 ⑨東方紅魔郷⑨【アコギで】おてんば恋娘【弾いた男】 投稿者 黒ダマ 動画ID sm8175534 備考 29 4,512 動画名 【東方アレンジ】空耳スパーク【東方×あずまんが大王】 投稿者 after 動画ID nm8338672 備考 30 4,239 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【ファミコンアレンジ】チルノのいっき【⑨の日記念】 投稿者 YS(FragileOnline) 動画ID nm8183433 備考 +31位~100位のサムネイルも展開する 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 31 3,788 動画名 【東方自作アレンジ】小さな小さな夢の国【小さな小さな賢将】 投稿者 mocchie 動画ID sm8133696 備考 32 3,232 動画名 [東方自作アレンジ]最終鬼畜全部打楽器 投稿者 camera 動画ID sm8168185 備考 33 3,143 動画名 東方 アレンジ 天空の城 ラピュニッジ 投稿者 Kun 動画ID sm8110931 備考 34 2,948 動画名 東方ピアノ譜-東方メドレー2 投稿者 イルカ 動画ID sm8250350 備考 35 2,918 動画名 【東方ボーカルアレンジPV】MischiefGirl【CrossGear】 投稿者 CrossGear 動画ID sm8341165 備考 36 2,915 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【星蓮船ネタ】「感情の摩天楼 ~Cosmic Mind~」をアレンジしてみた。 投稿者 AKITO 動画ID sm8319479 備考 37 2,786 動画名 東方紅魔郷『紅楼~Eastern Dream』x Twistafeat.Pharrell Williams『Give it up』remix 投稿者 haru☆ 動画ID sm8342643 備考 38 2,560 動画名 お空もびっくり!?核融合講座 投稿者 YuLogic 動画ID sm8255018 備考 39 2,483 動画名 【東方自作アレンジ】慧音がカレーの力に目覚めた【インド】 投稿者 かち割り氷 動画ID sm8344813 備考 ピックアップ作品 40 2,426 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方オーケストラアレンジ】UNオーエンは彼女なのか? 原曲寄り 投稿者 鱒おこわ 動画ID nm8191312 備考 41 2,361 動画名 緑眼のジェラシーをオーボエで吹いてみた 投稿者 ドル 動画ID sm8131977 備考 42 2,345 動画名 【オリジナル】 東方EX道中曲っぽい曲のフルバージョン 投稿者 yosiyosi 動画ID sm8295977 備考 43 2,317 動画名 【東方アレンジ】千年幻想郷【トランス】Hands up on the moon 投稿者 Jerico 動画ID nm8311287 備考 44 2,309 動画名 Bad Apple!!を星蓮船風アレンジしたらボス戦??っぽくなった 投稿者 クロス 動画ID sm8277960 備考 45 2,256 動画名 【東方】オーエンとハルトマンとエイリアンを混ぜてみた。【アレンジ】 投稿者 SHOEI SOUND 動画ID nm8367926 備考 46 2,211 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 左城宮則紗 テーマ曲「黒と影の偽歴史 ~The Fake with High Quality」 投稿者 SHACHI 動画ID sm8200359 備考 47 2,211 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方ピアノアレンジ】UNオーエンは彼女なのか? 原曲融解 投稿者 鱒おこわ 動画ID nm8223990 備考 48 2,141 動画名 【東方自作アレンジ】モリヤノチカラ・未完成【手描きPV風】 投稿者 桃符「狐式ネコ用枕」 動画ID sm8340579 備考 49 2,141 動画名 東方赤河童 ~ interactive dream (みとりんED曲) 投稿者 榊原(153)まりんとん 動画ID nm8335504 備考 50 2,133 動画名 嫁に愛を注いだらテーマ曲がカオスになった【運命のダークサイド】 投稿者 mocchie 動画ID sm8136392 備考 51 1,962 動画名 Perfect storm(Snowstorm×おてんば恋娘×クリスタライズシルバー) 投稿者 あう 動画ID sm8233393 備考 52 1,886 動画名 【東方メタルアレンジ】RED HAZARD DEMO【紅のひろば2】 投稿者 ELECTRIC RED 動画ID sm8178159 備考 53 1,875 動画名 【東方ニコ童祭】Garden of nether world【広有射怪鳥事~Till When?】 投稿者 魅斗(狐兎疋) 動画ID nm8338790 備考 54 1,874 動画名 【東方アレンジ】駅で流れていそうな感じのもの【発車メロディ】 投稿者 park 動画ID sm8344708 備考 55 1,856 動画名 【東方】ネイティブフェイスを心地よくアレンジしてみた 投稿者 ばんし 動画ID sm8205222 備考 56 1,803 動画名 【東方アレンジPV】紅魔館にピアノなんかあったっけ? 投稿者 UNKNOWN ? DIMENSION 動画ID sm8349302 備考 57 1,754 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方ニコ童祭】Solitary Senhorita【自作ボーカルアレンジ】 投稿者 再調整の人・永悶・まいこ 動画ID nm8339221 備考 58 1,729 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方風自作曲アレンジ】黒と影の偽歴史(2koto3koto s shadow mix) 投稿者 二言三言 動画ID nm8337996 備考 59 1,716 動画名 【東方自作アレンジ】フォールオブフォール~我流ピアノアレンジ 投稿者 戦ピー 動画ID sm8347362 備考 60 1,688 動画名 東方星蓮船 虎柄の毘沙門天 ソロピアノアレンジ 投稿者 あひゃ 動画ID nm8347497 備考 61 1,644 動画名 【東方自作アレンジ】紳士のFUSION願望【霊知の太陽信仰】 投稿者 mocchie 動画ID sm8199993 備考 62 1,624 動画名 東方の名曲をオルゴールにしてみた。 投稿者 二上幽 動画ID sm8343925 備考 63 1,586 動画名 【東方自作アレンジ】少女さとり~3rd eye をヴォーカルアレンジしてみた 投稿者 Liu Noco 動画ID sm8227729 備考 64 1,552 動画名 東方組曲3-前半 投稿者 raytona(ホモワインぬこP) 動画ID sm8340373 備考 65 1,511 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方GBアレンジ】Save the Mind【真・東方チップチューン地獄】 投稿者 YS(FragileOnline) 動画ID sm8331993 備考 66 1,509 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 三味線・でも・ナイツ (三味線×ナイト・オブ・ナイツ) 投稿者 超暇人.hys 動画ID sm8171573 備考 67 1,348 動画名 【東方アレンジ】ゲリラ台風直撃UFO【東方星蓮船】 投稿者 榊原(153)まりんとん 動画ID nm8172917 備考 68 1,337 動画名 「黒と影の偽歴史 ~The Fake with High Quality」をそれっぽくしたよ 投稿者 榊原(153)まりんとん 動画ID nm8231218 備考 69 1,327 動画名 【東方ニコ童祭】砕月(緋想天)オーケストラ編曲 投稿者 ゆっきー 動画ID sm8337019 備考 70 1,325 動画名 【明日ハレの日、ケの昨日】Come On Suwa【アレンジ】 投稿者 routine5656 動画ID sm8128700 備考 71 1,321 動画名 【東方自作アレンジ】感情の摩天楼~PandoraBox 投稿者 44teru-k 動画ID nm8276192 備考 72 1,303 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方】cloudy melancholy【自作アレンジ】 投稿者 13.c.Gilbert 動画ID sm8231629 備考 73 1,282 動画名 【東方アレンジ】夜が降りてくる【打ち込んでみたすぺしゃる】 投稿者 冴崎一希(kazuti) 動画ID sm8325629 備考 74 1,278 動画名 【東方アレンジ】雪花の郷 ~Perfect Snow Blind 投稿者 Aliceray 動画ID nm8149260 備考 75 1,266 動画名 【東方自作アレンジ】少女綺想曲~ Dream Battle ⑤remix 投稿者 PURU 動画ID sm8334473 備考 76 1,265 動画名 チルノのパーフェクトさんすう教室 MIDI ピアノアレンジ FULL 投稿者 グラハム 動画ID sm8204216 備考 77 1,262 動画名 【東方アレンジ】 決戦!ルーネイトエルフ 投稿者 shinnsenyasai 動画ID nm8231931 備考 ピックアップ作品 78 1,262 動画名 【東方】天空のグリニッジ~アレンジ~ 投稿者 ベックマン 動画ID sm8292843 備考 79 1,261 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 ジ】少女幻葬 - Necro-Fantasy(DJ A.Q. SMASHCORE REMIX) Feat . プリコ 投稿者 A.Q 動画ID sm8137072 備考 80 1,258 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方GBアレンジ】平安のエイリアン【真・東方チップチューン地獄】 投稿者 YS(FragileOnline) 動画ID sm8315167 備考 81 1,257 動画名 【東方】稲田姫様に叱られるからをギャルゲー風にアレンジ第二弾! 投稿者 ばんし 動画ID sm8271774 備考 82 1,257 動画名 【東方自作アレンジ】ハルトマンの妖怪少女【ハルアゲイン】 投稿者 梗(ハルアゲイン) 動画ID sm8108313 備考 83 1,220 動画名 【東方自作アレンジ】最終神判逝ってよし【the Last Judgement】 投稿者 mocchie 動画ID sm8106300 備考 84 1,217 動画名 【東方ギターインスト】Melody of Calamity【厄神様の通り道】 投稿者 炭酸 動画ID sm8207327 備考 ピックアップ作品 85 1,204 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方ボーカルアレンジ】story【妖怪の山 ~ Mysterious Mountain】 投稿者 ゆずひこ(Alice Music) 動画ID sm8246001 備考 86 1,184 動画名 【東方アレンジ】平安のエイリアン・修正版【chiptuneアレンジ】 投稿者 因幡 ジョナサン 動画ID sm8265918 備考 87 1,174 動画名 【東方自作アレンジ】みらくる☆ふるーつ SA・NA・E!!【ヴォーカル】 投稿者 瀬戸八十八夜 動画ID nm8338063 備考 88 1,146 動画名 【東方】最終鬼畜和ジャパニーズ・S(最終鬼畜妹フランドール・S) 投稿者 GIWA 動画ID sm8347172 備考 89 1,120 動画名 Body Feels DARKSIDE 投稿者 asdf 動画ID nm8243104 備考 90 1,120 動画名 東方 アレンジ 芥川☆龍之介の河童 投稿者 Kun 動画ID sm8305993 備考 91 1,108 動画名 【東方アレンジ】ティアオイエツォン(withered leaf) 投稿者 あおいひと 動画ID sm8324267 備考 92 1,096 動画名 少女さとり ~ 3rd eye【FM音源アレンジ】 投稿者 恥晒し兎 動画ID nm8293719 備考 93 1,088 動画名 【東方自作アレンジ】あややややま【妖怪の山】 投稿者 mocchie 動画ID sm8266133 備考 94 1,073 動画名 【逃避乙】東方BGMっぽさを醸しだしてみたかった 投稿者 ヘリを 動画ID sm8288694 備考 95 1,072 動画名 【東方ピアノアレンジ】ナイト・オブ・ナイツ 投稿者 popo81080 動画ID sm8230366 備考 96 1,067 動画名 【オーエン×ファミマ】F.M.店員は彼女なのか?【ド素人がアレンジ】 投稿者 黒衣 昌留 動画ID sm8334364 備考 97 1,063 動画名 【東方自作アレンジ】フラワリングモーニング【フラワリングナイト】 投稿者 mocchie 動画ID sm8336647 備考 98 1,060 動画名 【オーケストラ風】竹取飛翔 ~ Lunatic Princess ~ ヴォヤージュ1970 投稿者 こうちゃん 動画ID sm8318747 備考 99 1,058 動画名 【東方ニコ童祭】東方旧作BadApple!!と東方妖恋談をアレンジしてみた。 投稿者 Zey 動画ID sm8346785 備考 100 1,050 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方自作アレンジ】平安のエイリアン 投稿者 ごまプリン 動画ID sm8251663 備考 オープニング・エンディング曲 OP 動画名 おてんば恋娘を知るもの来たれ! 投稿者 pooh 動画ID nm4602280 備考 ED 動画名 【耳コピ+アレンジ】 Maple Dream... 【東方旧作】 投稿者 生パン 動画ID sm4439540 備考
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482 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 22 40 ID Pk9vug3C 窓を叩くパラパラという音に、ジャンはベッドの中でゆっくりと目を開けた。 この季節、ジャンのいる国では雨が多くなる。 農家にとっては恵みの雨なのだろうが、街で暮らす人間にはたまらない。 日の出ている時間も徐々に短くなるため、本格的に寒さが身にしみる季節となってくるのだ。 足先の冷たさに、ジャンは目覚めるなり体を起こし、同時に足を毛布の中に引っ込めた。 寒い。 昨日までの晴れていた天気が嘘のようだ。 身体の芯から氷で冷やされているような感覚に、思わず胸の前を両腕で抱えて震え上がった。 「やれやれ……。 どうやら、本格的に冬がやってきたみたいだな。 この寒さで、伯爵の病気が悪化しなければいいけど……」 テオドール伯の病のことを考えると、ジャンは少々気が重くなった。 彼の病気は、薬を飲めば治るようなものではない。 体質を変え、痛みを和らげ、病気の進行を食い止めることはできても、根本から治療する術などありはしない。 昨日、伯爵に処方した薬だけでは、もう間に合わなくなるだろう。 こと、この地方の冬の寒さは厳しく、老齢の伯爵にはこたえるはずだ。 リウマチを患っている者にとって、冷えは大敵である。 ベッドから抜け出して服を着替えると、ジャンは鞄の中身を確認してから部屋を出た。 一応、必要な薬の材料は一通り揃えてある。 当分はこれで持つだろうが、雨が続くようでは買出しにも支障が出る。 やはり、伯爵の力を借りて、どこぞの行商人と直接契約でも結ばねば駄目なのかもしれない。 安定した診察と治療を続けるには、それも仕方がない。 そんなことを考えながら、ジャンは服の襟を正して部屋を出た。 リディは既に起きて朝食の準備をしているようで、三階の廊下はしんと静まり返っていた。 二階へ続く階段を下り、そのまま食堂へと向かう。 部屋の扉を開けると、何やら香ばしい匂いが鼻をくすぐった。 「あっ、おはよう、ジャン。 今日は寒いね」 「ああ。 どうやら、完全に冬がやってきたみたいだね。 僕も寒いのは苦手じゃないけど……昨日と比べても、今朝はちょっと寒過ぎる気がするよ」 「大丈夫、ジャン? もしかして、風邪とかひいてない?」 「平気だよ。 こう見えても、父さんと一緒に旅していた頃は、野宿するようなこともあったしね。 屋根のある部屋と上等なベッドで眠れるだけでも、僕には十分さ」 483 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 23 40 ID Pk9vug3C 強がりではなく、それは本心だった。 リディは心配そうにしていたが、ジャンは自分自身、そこまで身体が弱いとは思っていない。 小さい頃は読書好きでモヤシのような子どもだったが、父と十年も放浪の旅を続ければ、自然と暑さや寒さに対する抵抗力もついていた。 「そうそう。 今日は寒いから、朝から体が温まるものを作っておいたんだよ。 よかったら、出かける前に食べて行かない?」 ジャンを気遣うような表情はそのままに、リディが尋ねた。 先ほどの香ばしい匂いは、やはり朝食の仕込みをしていた際のものだったようだ。 「そうだね。 折角だから、いただこうかな。 でも……今日は雨だし、クロードさんが来るのは昼過ぎだから、それまでは宿にいることになると思うけど……」 「なぁんだ。 まあ、ジャンが喜んでくれるなら、別に私は構わないけどね」 口では少し残念そうに言っているものの、口調そのものは明るかった。 軽快な足音と共に、リディは階下の厨房へと続く階段を下って行く。 宿場の構造上、調理場だけは下の酒場と共有するような形になっていた。 程なくして、リディがスープの入った鍋を持ってきた。 鍋の蓋の隙間からこぼれ出る湯気に混ざって、チーズの焦げたような匂いが漂ってくる。 蓋を開け、レードルでスープを皿に取り分けると、リディはそれをジャンの前に置いた。 「リディ……。 このスープ……」 「うん。 私のお母さんが得意だったチーズスープだよ。 ジャンも、昔、私の家に遊びに来たとき、食べたことがあったよね」 「ああ、覚えているよ。 僕の母さんは、料理はあまり得意じゃなかったからね。 あの時は、本当にリディの家が羨ましく思えた」 「そこまで言われると、ちょっと恥ずかしいかな。 それに、私の料理の腕だって、まだお母さんには及ばないと思うしね」 自分の分のスープをよそいながら、リディは多少の謙遜も込めてそう言った。 この街にいる間だけでも、ジャンには自分の作った美味しい料理を食べてもらいたい。 その一心から、ここ最近の調理の仕込みは一段と力を入れてきた。 メニューはどれも家庭料理の域を出ないものだったが、かけている手間と時間が違う。 それこそ、自分の母の腕には及ばなくとも、ジャンに満足してもらえるだけのものを出しているという自信はあった。 484 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 24 22 ID Pk9vug3C テーブルに備え付けられたバスケットからパンを一切れ取り、ジャンはそれをスープの皿の横に置いた。 目の前に席にリディも座り、二人で少し早目の朝食を始める。 他の宿泊客は未だ目覚めていないのか、食堂にはジャンの他に誰かが来るような気配はなかった。 「ねえ、ジャン。 私の作ったスープ……どうかな?」 「うん、美味しいよ。 昔、リディの家で食べさせてもらったのと、全然変わらない」 「本当? 無理して、お世辞とか言ってない?」 「いや……。 お世辞なんかじゃなくて、普通に美味しいよ。 君がこんなに料理が上手だなんて、今まで知らなかった」 「そ、そうかな……。 別に、普通だと思うけど……」 ジャンは率直に思ったことを述べたつもりだったが、リディは嬉しそうだった。 少し、はにかんだ表情になりながらも、ジャンに誉められたことは満更でもなさそうである。 それから二人は、互いに他愛もない話をしながら簡単に食事を済ませた。 パンとスープだけの朝食だったが、冷え込んだ朝に暖かいスープが食べられたことだけで、ジャンは十分に満足だった。 食器の片付けをしながら、リディがふと窓辺に顔を向ける。 外では未だ大粒の雨が窓ガラスを叩いており、窓に張り付いた雨粒は、そのまま雫となって下に流れ落ちて行く。 「雨、止まないね……」 呟くように、リディが言った。 その顔がどことなく影を帯びているように見えるのは、果たして薄暗い空のせいだけだろうか。 「ジャン。 あなたは、雨って好き?」 食器をまとめたリディがジャンに問う。 何気ない、本当に他愛もない問いかけだったが、なぜかリディの表情には元気がなかった。 「そうだなぁ……。 天気に関して好きとか嫌いとか、あまり考えたことはなかったよ。 少なくとも、農家の人にとっては、この時期の雨は大切みたいだけどね」 「ふうん。 私は雨、あまり好きじゃないな。 雨の日の思い出って、嫌なことしかないから……」 485 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 24 49 ID Pk9vug3C 「嫌なこと?」 「うん……。 私のお母さんが亡くなった日も、こんな雨の日だったの。 今日みたいに、冷たい雨の降る日に……お母さん、風邪をこじらせて、そのまま死んじゃったんだ……」 いつしかリディの声は、聞きとることが難しいほどに、か細いものになっていた。 その声に、いつものはつらつとした様子はない。 重たい空気が部屋を包む中、ジャンもリディに何を言ってよいのか躊躇われた。 もし、自分がこの街に残り、今のように医者をやっていたらどうだったか。 病に伏せるリディの母親を救い、彼女に今のような思いをさせずに済んだのではないか。 馬鹿らしい考えだということは、自分でもわかっていた。 別に、自分が街に残っていたからといって、リディの母親の病気を確実に治せたというわけでもない。 しかし、その一方で、別れの言葉さえも告げずに街を去ってしまった自分自身、どこかでリディのことを裏切っていたのではないのかという罪悪感もある。 リディ自身がそんなことを言うとは思えなかったが、今のような顔をされると、やはり後ろめたいものを感じてしまう。 何とも言えぬ気まずい空気が食堂に流れた。 互いに次の言葉を出せなくなり、外から響いてくる雨音だけが、妙に大きな音に感じられた。 「あの……ごめんね、ジャン。 急に、こんな話しちゃって……」 沈黙を破ったのは、リディの方からだった。 この場の空気を気まずくした原因が自分の言葉にあると気付き、さすがに申し訳なさそうに俯いている。 「いや、別に君が気にする必要はないよ。 リディだって、色々と苦労はしたんだろ。 それに……嫌な思い出ってものは、忘れたくてもなかなか忘れられないものだからね」 「ありがとう、ジャン。 でも、私はもう平気だよ。 家族はみんな死んじゃったけど、代わりにジャンが帰って来てくれたんだものね。 だから、今はちょっとだけ、寂しいのも我慢できるかな」 そう言って、リディは無理に笑顔を作るような素振りを見せたが、彼女の言葉にジャンは答えなかった。 いったい、リディは何のつもりで、こんなことを言うのだろう。 思わずジャンは、そんなことを考えながら彼女を見た。 伯爵の病気が快方に向かえば、自分は街を去ってしまうのだ。 それをわかって言っているのだろうか。 やはり、この街に帰って来たのは間違いだったのかもしれない。 今後もリディがこの街で宿場を続けて行くことを考えると、自分はこれ以上、リディに深く関わることは避けるべきなのかもしれない。 486 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 25 48 ID Pk9vug3C 階下の厨房に食器を片づけに戻るリディに、ジャンはクロードが迎えに来たら呼ぶように言って食堂を去った。 これから他の宿泊客が朝食のために食堂を訪れることを考えると、この気まずい空気は早めに払拭しておきたい。 それに、下手にリディに同情しすぎて、彼女に妙な依存心を抱かせてしまうのもよくないと思った。 人のいなくなった食堂に、再び静寂が訪れる。 先ほどまでの話声は既になく、あるのは規則的に窓ガラスを叩く、雨の音だけだった。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ クロードがジャンのいる宿場を訪れたのは、昼を少し過ぎた辺りのことだった。 最近になって気づいたのだが、彼はいつも寸分狂わぬ時間で宿場にやってくる。 一、二分の誤差はあるものの、迎えの時間が大幅にずれたことなどまったくない。 時間にルーズな者の多い、ジャンの国の人間とはえらい違いだ。 これも一重に、異国から流れてきた者の感覚の違いというやつだろうか。 その日は午前中にすることもなかったので、ジャンは独り部屋の中で、適当に本を読んで暇を潰していた。 とはいえ、仕事のことを完全に忘れたわけではなく、読んでいたのは、例の東洋医学の本である。 本格的に冬が訪れた今、伯爵に処方する次の薬を考えていたのだ。 リディに呼ばれ、ジャンは本を片付けて一階へと降りた。 クロードに案内されるままに馬車に乗り、そのまま伯爵の屋敷に向かう。 もう、この街に来て、かれこれ一週間近くは同じ生活を続けているだろうか。 街を濡らす雨の音に混ざり、馬車を引く馬の蹄の音が聞こえてきた。 時折、水溜りを踏んでいるのか、パシャパシャと何かが跳ねるような音がする。 それ以外は何も聞こえず、雨の街中は不気味なほど静かだった。 もう昼を過ぎているというのに、馬車を包むこの静寂はなんなのだろうか。 単に雨が降っているというだけでは、あまりに説明がつきそうにない。 空気が冷たく感じる原因は、ジャンにもわかっていた。 何のことはない、隣にいるクロードが、あまりに無口で無表情なためだ。 いつもジャンの送迎に現れるものの、その顔は同じ人間として、あまりにも変化に乏しかった。 つい、目の前の男には感情というものがあるのかと、本気で疑いたくなってしまう。 馬車を使えば伯爵の屋敷までは決して遠くはなかったが、ジャンにはそれまでの道中が長く重苦しいものに感じられた。 今朝のリディといい、今日はどうにも気分が滅入る。 リディは雨が嫌いだと言っていたが、このままでは自分も雨嫌いになってしまいそうだ。 ところが、そんなことを考えていたジャンの気持ちを他所に、その日の静寂を破ったのはクロードの方だった。 487 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 26 29 ID Pk9vug3C 「ところで、ジャン様……?」 突然名前を呼ばれ、ジャンはしばし驚いた表情でクロードを見つめる。 彼の方から話を振ってくることなど、これまではまったくなかったのだから。 「昨日、ルネお嬢様に会われたようですね」 クロードの口から出た言葉に、ジャンは思わず顔を強張らせた。 ルネ・カルミア・ツェペリン。 テオドール伯の娘である、赤い瞳をした少女。 昨日、ジャンが厨房で薬を煎じている際に現れ、そこで束の間の談笑をした。 まさか、昨日のことで、自分は何か咎められるようなことをしてしまったのか。 特に無礼を働いたつもりはなかったが、それでもやはり不安になる。 無表情な分、何を考えているのか分からないクロードの存在が、更にその不安をかき立てる。 だが、そんなジャンの心配を他所に、クロードは「屋敷に着いたら話があります」と告げただけだった。 それ以上は何も語らず、いつもの無口な執事長に戻る。 その瞳は、既にジャンの方へと向けられてはいない。 クロードは、いったい何を考えて、ジャンにルネとのことを問うたのだろう。 横目に彼の顔を見てみるものの、そこには答えなど書かれてはいない。 今日は朝から、自分の周りを気まずい空気だけが漂っているような気がする。 なんだか自分の目の前まで黒い雲で覆われそうな気分だったが、狭い馬車の中では逃げ場もない。 いつしか馬の足音は、石造りの道を歩くそれから土を踏むそれに変わっていた。 雨は未だ止む気配を見せなかったが、伯爵の屋敷のある丘までは、目と鼻の先まで近づいていた。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ジャンが伯爵邸に着いたとき、外はまだ雨が降り止んでいなかった。 屋敷の廊下を歩いている分には雨音も幾分か和らいだように思われたが、ふと窓辺に目を向けると、そこには雨垂れが止まることを知らない滝のように流れ落ちているのが見て取れる。 これでは、むしろ朝方よりも雨が強くなっているのではないか。 そんなことを考えながら、ジャンはクロードに連れられたまま屋敷の廊下を歩いた。 いつもであれば、このまま伯爵の部屋に赴いて往診をし、その後、病状に合わせて薬を煎じる。 もう、かれこれ一週間近く、こんな生活を続けている。 ところが、その日にジャンが連れてこられたのは、果たしてテオドール伯のいる部屋ではなかった。 488 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 27 19 ID Pk9vug3C 「どうぞ、こちらへ……」 人目を憚るようにして、クロードがジャンを部屋の中に招き入れる。 決して大き過ぎる部屋ではなかったが、それでもジャンは、案内された部屋が十分に広いものであると感じていた。 品の良い内装品に彩られた部屋の様子が、より一層、その場の空気を高貴なものにしていたからかもしれない。 ガチャリ、という扉の閉まる音だけがして、部屋にはジャンとクロードの二人きりとなった。 相変わらず、クロードは必要以上のことを語ろうとしない。 彼が何を考えているのかが分からないだけに、先ほどから妙な不安にまとわりつかれているような気がしてたまらない。 「あの……この部屋は……?」 たまらず、ジャンがクロードに尋ねた。 これ以上の沈黙を続けることは、心の方が先に悲鳴を上げてしまいそうで怖かった。 「ここは、私の部屋ですよ、ジャン様。 この部屋であれば、人目を憚ることなくお話ができるというものです」 「人目を憚るって……。 何か、僕だけに話さなくちゃいけないことでもあるのかい?」 「ええ。 昨日、ジャン様がお会いになったルネお嬢様ですが……彼女のことについて、少々お話があります」 やはり、そう来たか。 自分の予想が悪い方向に当たってしまったことを感じ、ジャンは思わず指に力を込めて手を握った。 執事長であるクロードが、自分の部屋に客人を直々に呼び出して話をする。 彼の立場から考えれば、これは余程のことだ。 昨日、ルネとは互いに談笑をしただけだったが、やはりどこかで無礼を働いてしまったのか。 この先、自分はどんな断罪を受けることになるのだろう。 そう思って身構えるジャンだったが、クロードの口から出たのは意外な言葉だった。 「では、ジャン様。 単刀直入に申し上げます」 「な、なんだい……?」 「ジャン様には、お嬢様の……ルネ様の話し相手になっていただきたいのです」 「えっ……!?」 あまりのことに、ジャンはしばらく時が止まったような感じがした。 自分の耳を疑ってみたくなったが、クロードは至って真剣な眼差しでこちらを見つめている。 もっとも、目の前の人形のような執事長が、冗談を言うとは間違っても思えないのだが。 489 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 41 28 ID Pk9vug3C 「あの……話し相手って……」 クロードの言っていることが上手く呑み込めず、ジャンは言葉を切りながら聞き返した。 「ですから、ジャン様にはお嬢様の話し相手になっていただきたいと……そう、申し上げているのです」 「でも、話し相手って言ってもなぁ……。 見ての通り、僕はしがない旅の医者だ。 テオドール伯の診察のために、この御屋敷に通わせてもらっているだけで……貴族のお嬢様が楽しめるような話なんて、そう知っているような者じゃないよ」 「これは、ご謙遜を。 昨晩、お嬢様はジャン様のことを、いたく気に入られたご様子でした。 見ず知らずの他人に、お嬢様があそこまで心を開くようなことは、滅多にないことなのです。 故に、ジャン様にはお嬢様の、お話し相手になっていただきたいと思った次第なのですが……」 「それはまた、随分と過大評価されたものだね、僕も……。 でも、さっきも言ったけど、僕はあくまで伯爵の病気を治すために訪れた旅の医者さ。 クロードさんが、僕のことをどう思っているかは知らないけれど……あなたの言うお嬢様の話し相手には、やっぱり吊り合わないんじゃないのかい?」 自分のことを誉められて悪い気はしなかったが、それでもジャンは、あえて自分を卑下するようにして言った。 所詮、自分は気まぐれで帰省した旅の医者。 定住の地など求めてはいないし、何よりも自分を追い出したこの街に、そこまで長くいるつもりもない。 他人と深い繋がりを持つこと。 それは、旅の医師である自分には不要な関係だ。 今朝のリディを見ても分かるように、下手な優しさは相手の依存心をかき立てる。 その結果、不幸な別れしか残らないのだとしたら、最初から深い繋がりなど持たない方がよいのだ。 「なるほど。 ジャン様のお考えは、わかりました……」 クロードが、小さな溜息と共にそう言った。 いつもは感情の片鱗さえ見せないだけに、こういった仕草さえも珍しく感じられる。 「では、質問を変えましょうか」 何も言わず、あくまで自分を下に見ることで距離を保とうとするジャンに、それでもクロードは諦めずに尋ねる。 「ジャン様は、お嬢様のお姿を見て……どう思われましたか?」 「ど、どうって……」 「御覧の通り、お嬢様は普通の人間とは、その容姿を大きく異にしておられます。 故に、他の者から好奇の目で見られ、拒絶されることも多かったのです。 心無い者からは、魔女とまで呼ばれたこともありました」 490 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 42 00 ID Pk9vug3C 「魔女、か……。 まったく、馬鹿馬鹿しい発想だね。 彼女だって、望んであの姿に生まれたわけじゃないだろうに……」 「ええ、その通りです。 ですが、お嬢様はその体質故に、光に臨むことは決して叶わないのです。 日中の太陽の光は肌を焼き、酷いときは全身に飛火や瘡蓋ができます。 他の者たちが容易につかむことのできる光でさえ、お嬢様には身を焦がす毒でしかないのです」 いつしかクロードの口調は、ややもすると熱を帯びたものに変わっていた。 普段、感情の欠片さえ見せない男だったというのに、そのどこにこれだけの想いを隠していたのかが不思議だった。 クロードの言わんとしていることは、ジャンにも分かる。 ルネが、他者とは異なる容姿で生まれついたが故に、好奇と偏見の目に晒され続けてきたという現実。 物心ついた時から奇異の眼差しを向けられてきたとあっては、その心を貝のように閉ざしてしまうこともまた、至極当然のことだったのだろう。 しかし、だからこそ、そんなルネが自分から心を開こうとした相手を逃したくない。 ルネのことを理解してくれる人間に、彼女の側にいてもらいたい。 その気持ちは、ジャンにもわからないでもない。 「僕は……」 慎重に言葉を選びながら、ジャンは大きく息を吸い込んでクロードに言った。 自分は医者だ。 例えどのような姿で生まれ、どのような瞳や髪の色を持とうとも、それらに偏見を抱くようなことがあってはならない。 それに、自分のせいではないというのに、他者から拒絶され、意味嫌われる辛さは痛いほど知っている。 「僕は……彼女のことを、容姿で判断したりはしないよ。 それが医者としての、人に対する接し方だし……彼女だって、自ら望んで人とは違う姿に生まれてきたわけじゃないんだろうからね」 「なるほど。 それが、あなたの答えというわけですね」 「ああ、そうだよ。 まあ……しいて言えば、僕は彼女のことを、とても美しい人だと思った。 こんなことを言えるような立場じゃないってことは、自分でもわかっているけど……彼女がとても純粋な人だってことは、僕にもわかる」 その場を取り繕うための方便ではなく、これはジャンの本心だった。 全身の色が抜けてしまったかのようなルネの身体は、たしかに知らない者が見たら驚くだろう。 だが、ジャンにはそんなルネのことが、とても純粋で美しいものに思われた。 自分と同じ異端者でありながら、穢れを知らず、一点の曇りもない眼差しを持っている。 491 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 42 50 ID Pk9vug3C 下らない、身勝手な幻想だということは、ジャンも十分にわかっていた。 ただ、同じ異端者という立場が奇妙な同族意識を生み、そこに共感することで、自分自身を慰めようとしているのだということも知っていた。 自分がルネに抱いている感情は、結局のところ自分勝手な妄想に過ぎない。 そう思っていたジャンだったが、彼の言葉を聞いたクロードは、どこか安心した様子でジャンに答えた。 「美しい……ですか。 そのようなことを言われたのは、あなたが初めてですよ、ジャン様。 お嬢様を御自分の養女として迎えたテオドール伯でさえ、彼女にそこまでの言葉をかけることはありませんでしたからね」 「養女!? それじゃあ、ルネ……いや、お嬢様は……」 「ええ。 ジャン様のお考えの通り、御主人様の本当の娘ではございません。 四年前、まだ我々が隣国にいた際、御主人様がご自身の養女にされたのです」 「そうだったのか……」 テオドール伯とルネは、血の繋がりのある親子ではない。 クロードの口から語られた言葉は衝撃的だったが、彼の言葉によって、ジャンの中で疑問に思っていたことが一つ解決した。 伯爵とルネは、父親と娘というには、あまりにも年齢が離れ過ぎている。 母親に当たる人物が屋敷の中にいないこともあり、どうにも奇妙な感じを抱いていたが、養女という関係であればなっとくがゆく。 「四年前……お嬢様は、家族の者と峡谷を馬車で移動している際に、不幸にも落石による事故に遭われました。 その現場に偶然居合わせた私と御主人様が、お嬢様を助け出したのです」 「落石事故、か……。 だったら、彼女の本当のご両親は……」 「ええ。 既に、この世を去られています。 お嬢様も酷い怪我をされていましたが、奇跡的に命を取り留めました。 以後、御主人様は彼女を養女にされ、亡くなられたご両親の代わりに育てておられるのです」 話を続けているうちに、クロードの口調はいつものそれに戻りつつあった。 昔の話をすることで、少しは気も静まったのだろうか。 「御主人様は、ジャン様と同じように、人の容姿に関して偏見を抱くようなことはされません。 だからこそ、身寄りのないお嬢様を、何の躊躇いもなくお引き取りになられたのです。 例え、その髪の色や肌の色、瞳の色が、他の者たちと異なるものであったとしても……」 ジャンに背を向け、窓辺に流れ落ちる雨垂れを見据えながら、どこか遠くを見るような表情でクロードは話し続ける。 人を見た目で判断しないというテオドール伯の考えには、ジャンも共感する部分はあった。 492 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】 ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 43 33 ID Pk9vug3C だが、それにしても、クロードが自分を個室に招き入れた理由はなんだろうか。 先ほどから、不思議に思っていたのはそこである。 ルネと伯爵の関係については謎が解けたが、それとは別の疑問がジャンの頭の中に浮かんできた。 ルネについての話をするのであれば、別に移動中の馬車の中でもよかったではないか。 確かに聞き手を選ぶような話かもしれないが、別に人目を憚る必要があるとは思えない。 「あの……クロードさん。 話はわかりましたけど……それなら、どうして僕を、わざわざこんな個室に呼んだんですか? 話をするだけなら、別に馬車の中でもよかった気がしますけど」 「そうですね。 確かに、御主人様とお嬢様の関係をお話するだけであれば、それで済んだでしょう」 クロードが、どこか意味ありげな口調でジャンに告げた。 まだ、こちらには伝えたいことがある。 そう言わんばかりの表情で、無言の圧力をかけてくる。 「ですが、お嬢様のお話し相手になっていただくのであれば、ジャン様にも知っておいていただきたいことがあるのです。 そして、それは……なぜ、私がジャン様に、このようなお願いをしたのかという理由でもあります」 「知っておいて欲しいこと? なんだい、それは……?」 「口でお伝えするよりも、お見せした方が早いでしょう。 医師であらせられるジャン様であれば、私も抵抗なく秘密をお話できます故に……」 そう言うと、クロードはジャンの方に向き直り、徐に自分の服についたボタンに手をかけた。 何事かと思うジャンではあったが、クロードはそんな彼に構うことなく、己の着ている服のボタンを外してゆく。 脱ぎ去った黒い燕尾服を椅子にかけると、今度はその下に着ていた服のボタンにも手をかけた。
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月刊東方自作アレンジランキング 10年1月号 【集計期間】 2010年01月01日 00 00~2010年01月31日 23 59 【集計方法】 再生数+(コメント数x補正値)+マイリスト登録数x20 【集計対象】 集計期間内に投稿された「東方自作アレンジ」「東方風自作曲リンク」タグが付いた動画。 音源部分を投稿者が作成している動画(コラボ・代理うpは可) 結果(動画内では31位~100位は結果のみ紹介) ※動画名は集計時のものを使用しています。 ※同一作者によるバージョン違いについてはPtsが最も高い動画のみ紹介 ※ZIP配布作品(自作の配布は除く)、上海アリス幻樂団の楽曲と全く関係ない作品は除外しています。 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 1 228,599 動画名 [東方ヴォーカル 原曲 万年置き傘にご注意を]待チ人ハ来ズ。PV[豚乙女] 投稿者 動画ID sm9479413 備考 2 156,088 動画名 【東方手書き】 情緒不安定が治らない 【自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9370009 備考 3 14,812 動画名 【東方自作アレンジ】orange peco【ちぇえええええええん】 投稿者 動画ID sm9275606 備考 4 10,770 動画名 【東方】不思議の国のアリス~the Grimoire of Alice【WIN風アレンジ】 投稿者 動画ID sm9380503 備考 5 10,369 動画名 【東方Vocal】FOUR SEASONS OF LONELINESS verβ【Tatsh・サリヤ人】 投稿者 動画ID sm9537207 備考 6 10,329 動画名 【東方自作アレンジ】神々が恋した幻想郷 ~ Sky Float Mix. 投稿者 動画ID sm9434789 備考 7 10,027 動画名 【東方】ナイト・オブ・ナイツの楽譜を真っ黒にしてしまった【MIDI】 投稿者 動画ID sm9295150 備考 8 7,982 動画名 【東方自作アレンジ】少女幻葬~我流ピアノアレンジ 投稿者 動画ID sm9341084 備考 9 6,673 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 FC音源でシンデレラケージ 投稿者 動画ID sm9483393 備考 10 6,482 動画名 【ビデオコンテ】東の冬 ~ 雪のみちしるべ【Ver.0.3】 投稿者 動画ID sm9490535 備考 11 6,222 動画名 【東方自作アレンジ】東方妖々夢~Non-stop Remix 投稿者 動画ID sm9338049 備考 12 6,115 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【PV】感情の摩天楼~PandoraBox【BMS】 投稿者 動画ID sm9401214 備考 13 5,299 動画名 【東方】恋色マスタースパークをギャルゲー風にアレンジしてみた 投稿者 動画ID sm9317173 備考 14 5,010 動画名 東方リコーダーベスト【2009年】 投稿者 動画ID sm9380488 備考 15 4,970 動画名 【東方】 月まで届け、不死の煙 ~PsyTranceRemix~【自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9354882 備考 16 4,859 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方】無何有の郷【巡音ルカ+自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9404495 備考 17 4,551 動画名 【東方自作アレンジ】天空の花の都~U.S.D.T.remix~【全曲マラソン】 投稿者 動画ID nm9329643 備考 18 4,539 動画名 【立体音響】 60分間のピアノ独奏による東方的子守唄 【作業用BGM】 投稿者 動画ID sm9534341 備考 19 4,475 動画名 稲田姫様に叱られるから~ベルVer.~ 投稿者 動画ID sm9381019 備考 20 4,189 動画名 【東方自作アレンジ】幽霊楽団の宴~Phantom Dining~【全曲マラソン】 投稿者 動画ID nm9394359 備考 21 3,937 動画名 【東方】 酔夢想 ~SHUTENDOJI~ 【自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9454189 備考 22 3,659 動画名 【東方自作アレンジ】トラウマティック京都【レトロスペクティブ京都】 投稿者 動画ID sm9320868 備考 23 3,538 動画名 神々が恋した東方萃夢想に叱られるから 投稿者 動画ID nm9286116 備考 24 3,394 動画名 【東方】感情の摩天楼(劣化アレンジ)公式設定編 投稿者 動画ID sm9263322 備考 25 3,363 動画名 【東方自作アレンジ】千年狂想郷~History of the lunatic Moon 投稿者 動画ID nm9317371 備考 26 3,283 動画名 【東方自作アレンジ】ハルトマンの鋼鉄処女【ハルトマンの妖怪少女】 投稿者 動画ID sm9320248 備考 27 3,183 動画名 Datura Syndrome - 少女さとり - 東方地霊殿 / Tsukasa (Sound Online) 投稿者 動画ID sm9298709 備考 28 3,179 動画名 砕月 アレンジ 投稿者 動画ID sm9339860 備考 29 3,139 動画名 【東方アレンジ】永遠に紅き少女の命 投稿者 動画ID nm9523106 備考 30 3,116 動画名 【東方自作アレンジ】brimming emotions【感情の摩天楼】 投稿者 動画ID nm9409274 備考 +31位~100位のサムネイルも展開する 順位 Pts 動画サムネイル 動画詳細 31 3,025 動画名 【東方自作アレンジ】Lil Sis Kiss 投稿者 動画ID nm9279245 備考 32 2,949 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 PAD ZONE【東方自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9414672 備考 33 2,942 動画名 【東方(劣化アレンジ)】星蓮船キャラ崩壊編 投稿者 動画ID sm9287538 備考 34 2,934 動画名 【オーケストラ風】霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion 投稿者 動画ID sm9387110 備考 35 2,808 動画名 幽霊楽団(オルゴール風味) 投稿者 動画ID nm9318969 備考 36 2,770 動画名 エレクトロサブマリン【東方アレンジ】 投稿者 動画ID sm9473223 備考 37 2,739 動画名 【東方自作アレンジ】運命のダークサイド 投稿者 動画ID nm9374788 備考 38 2,654 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方自作アレンジ】千年幻想郷【HR/HM】 投稿者 動画ID nm9342675 備考 39 2,627 動画名 【自作東方ボーカルアレンジ】閉ざされたユナ・ナンシィ・オーエン 投稿者 動画ID sm9472530 備考 40 2,625 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 月まで届け、不死の煙をアレンジしてみた(30) 投稿者 動画ID nm9458696 備考 41 2,565 動画名 【東方】Bad Apple!!が紅魔郷以降の曲だったら【アレンジ】 投稿者 動画ID sm9300183 備考 42 2,518 動画名 砕月 アレンジ2 投稿者 動画ID sm9394357 備考 43 2,474 動画名 Sakura Goose 【東方自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9436856 備考 44 2,459 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 桜花之恋塚をアレンジしたった 投稿者 動画ID nm9469392 備考 45 2,446 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 鶯壱里 - 東方ピアノ楽譜曲選(2/3) 投稿者 動画ID nm9443318 備考 46 2,426 動画名 【東方永夜抄】 プレインエイジア 【自作アレンジ】 投稿者 動画ID sm9490574 備考 47 2,392 動画名 【東方】チルノのパーフェクトさんすう教室弾いてみた【IOSYS】 投稿者 動画ID sm9502627 備考 48 2,385 動画名 亡き王女の為のセプテットちょっとアレンジ 投稿者 動画ID nm9408359 備考 49 2,372 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方萃夢想(Arrange)金管六重奏ver, 投稿者 動画ID sm9527752 備考 50 2,350 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方「魔界地方都市エソテリア」ギターアレンジ 投稿者 動画ID sm9367014 備考 51 2,331 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 U.N.オーエンは彼女なのか?をRemix 3 投稿者 動画ID sm9397785 備考 52 2,268 動画名 【東方自作アレンジ】ベースとドラムだけで広有射怪鳥事 投稿者 動画ID sm9499619 備考 53 2,240 動画名 ファミコン音源で少女さとり 投稿者 動画ID sm9292835 備考 54 2,136 動画名 【こみトレ15】東方の曲を色々リコーダーで吹いてみた【XFD】 投稿者 動画ID sm9351465 備考 55 2,128 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方自作アレンジ】U.N.オーエンはこの子なのか? 投稿者 動画ID sm9260492 備考 56 2,127 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【初音ミク】PADじゃないから!(フラワリングナイト)【オリジナル】 投稿者 動画ID sm9533559 備考 57 2,084 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方幻想的アレンジ曲『魔女の恋しき舞踏会』 投稿者 動画ID sm9513095 備考 58 2,024 動画名 【東方アレンジ】Memoria【東風谷早苗】 投稿者 動画ID sm9437467 備考 59 2,017 動画名 【東方自作アレンジ】Gale Marine【キャプテン・ムラサ】 投稿者 動画ID nm9430261 備考 60 1,977 動画名 【東方自作アレンジ】妖怪症状【ラップしょーとばーぞん】 投稿者 動画ID nm9371021 備考 61 1,966 動画名 最終鬼畜全部声にいろいろ音を追加してみた 投稿者 動画ID sm9361838 備考 62 1,942 動画名 【上海アリス幻樂団】天空のグリニッジを自作アレンジ【大空魔術】 投稿者 動画ID sm9373001 備考 63 1,936 動画名 【東方自作アレンジ】 R system 【霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion】 投稿者 動画ID sm9448952 備考 64 1,868 動画名 【東方】未完成【メドレー】 投稿者 動画ID sm9540479 備考 65 1,852 動画名 東方の6面ボスっぽい曲をつくってみた 投稿者 動画ID sm9260656 備考 66 1,847 動画名 [東方アレンジ] 「[rosé]」(ハルトマンの妖怪少女) 投稿者 動画ID sm9277012 備考 67 1,840 動画名 【東方アレンジ】妖魔夜行- Project Noire+++ mix - 投稿者 動画ID sm9506145 備考 68 1,836 動画名 【東方】 U.N.オーエンは彼女なのか? (Rinfield Remix) 【高音質版】 投稿者 動画ID sm9267697 備考 69 1,810 動画名 【東方アレンジ】東方緋想天-幼心地の有頂天 投稿者 動画ID nm9428590 備考 70 1,809 動画名 【東方ボーカル】境内裏ゆらゆら&ブルース【ソウル・ブルース】 投稿者 動画ID sm9352055 備考 71 1,800 動画名 【東方星蓮船】ボス曲をメドレーで弾いてみた 投稿者 動画ID sm9437546 備考 72 1,779 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 修正版【東方オーケストラアレンジ】UNオーエンは彼女なのか? 投稿者 動画ID nm9296999 備考 73 1,774 動画名 【東方アレンジ】UNオーエンは彼女なのか?オーケストラアレンジ 投稿者 動画ID nm9317638 備考 74 1,773 動画名 【東方】感情の摩天楼 / 聖白蓮のテーマ 一人で四重奏【星蓮船】 投稿者 動画ID sm9332006 備考 75 1,768 動画名 [東方][No.4][Fe(SCarletN)3][ピアノとバイオリンのアンサンブル][Arrange By Rvdavid] 投稿者 動画ID sm9463374 備考 76 1,754 動画名 【東方アレンジ】平安のX【混ぜてみた】 投稿者 動画ID sm9363683 備考 77 1,714 動画名 【東方自作アレンジ】騒霊チンドン屋【幽霊楽団】 投稿者 動画ID sm9262769 備考 78 1,681 動画名 【東方自作ヴォーカル】(台湾) Unstable Fantasy【ネクロファンタジア】 投稿者 動画ID sm9322704 備考 79 1,672 動画名 【東方自作ヴォーカル】(台湾+翻訳) Wind of Truth【風神少女】 投稿者 動画ID sm9479059 備考 80 1,668 動画名 【東方自作アレンジ】東方妖々夢幻譚【全曲マラソン】 投稿者 動画ID nm9490197 備考 81 1,661 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 マッチ売りのゆっくり 投稿者 動画ID sm9372853 備考 82 1,651 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方アレンジ】幼女さとり〜3 years old【Hardstyle】 投稿者 動画ID sm9271403 備考 83 1,649 動画名 【東方自作アレンジ】平成のインベーダー【平安のエイリアン】 投稿者 動画ID sm9531578 備考 84 1,638 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方DANCEアレンジ】Lily Lily Lily【天空の花の都】 投稿者 動画ID sm9456781 備考 85 1,636 動画名 【東方自作アレンジ】オン・ベイシラ・マンd(ry【虎柄の毘沙門天】 投稿者 動画ID sm9260022 備考 86 1,613 動画名 【東方自作アレンジ】懐かしき東方の血バンドアレンジして歌ってみた 投稿者 動画ID nm9433010 備考 87 1,551 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方アレンジ】 D.E.L (原曲:ネクロファンタジア) 【LiLAC】 投稿者 動画ID sm9325869 備考 88 1,544 動画名 【東方永夜抄】もう歌しか聞こえない【焼鳥アレンジ】 投稿者 動画ID nm9386528 備考 89 1,543 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 不思議の国のアリスをアレンジしてみた(31) 投稿者 動画ID nm9511306 備考 90 1,537 動画名 ファミコン音源で神々が恋した幻想郷 投稿者 動画ID sm9463974 備考 91 1,534 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方】音楽わからないけどキャプテン・ムラサをアレンジしてみた 投稿者 動画ID sm9399858 備考 92 1,508 動画名 真黒楽譜「最終鬼畜妹フランドール・S」 ピアノ二重奏 再調整版 投稿者 動画ID sm9391586 備考 93 1,503 動画名 幻想紅稜線 投稿者 動画ID nm9491519 備考 94 1,488 動画名 東方ピアノEasyモードメドレー とりあえず100曲 投稿者 動画ID sm9282502 備考 95 1,470 動画名 【東方吹奏楽】U.N.オーエンは彼女なのか? 投稿者 動画ID sm9514326 備考 96 1,469 動画名 【東方自作アレンジ】華のピッチャー大江山【華のさかづき大江山】 投稿者 動画ID sm9394946 備考 97 1,461 動画名 吾等の愛した幻想郷【神々が恋した幻想郷】 投稿者 動画ID sm9359982 備考 98 1,452 動画名 【東方自作アレンジ】Greenwich Taste【天空のグリニッジ】 投稿者 動画ID sm9427766 備考 99 1,430 動画名 【東方自作アレンジ】天人の怒りが有頂天【有頂天変】 投稿者 動画ID sm9460844 備考 100 1,414 動画名 【東方自作アレンジ】FeArFuL uNluCkY GiRL【U.N.オーエン】 投稿者 動画ID nm9269491 備考 ピックアップ P 動画名 亡き王女の為のセプテットちょっとアレンジ 投稿者 動画ID nm9408359 備考 P 動画名 【東方自作アレンジ】 R system 【霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion】 投稿者 動画ID sm9448952 備考 P 動画名 【東方自作アレンジ】オン・ベイシラ・マンd(ry【虎柄の毘沙門天】 投稿者 動画ID sm9260022 備考 P 動画名 【東方アレンジ】the Grimoire of Alice【オーケストラ】 投稿者 動画ID sm9462574 備考 P imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 【東方自作アレンジ】虎柄の毘沙門天 投稿者 動画ID sm9260446 備考 P 動画名 【東方自作アレンジ】幻想風舞曲【妖怪の山】 投稿者 動画ID sm9528972 備考 OP imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 動画名 東方紅魔郷BGMのアレンジメドレー 投稿者 動画ID sm4338469 備考 ED 動画名 【耳コピ+アレンジ】 Maple Dream... 【東方旧作】 投稿者 動画ID sm4439540 備考
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概要 種類 飲食店 関連人物 ベルゼブブ 登場媒体 原作(ゲーム) 引用元 メモリーカード「食べすぎ注意」 ベルゼブブが気に入っているレストラン。「いつもうまいものをいっぱい食わせてくれるから、俺も気に入っている」とのこと。オーナーシェフもベルゼブブのことを気に入っており、「ボナコンのクリーム煮」や「おにぎり」などレストランのまかない飯の裏レシピを伝授している。ベルゼブブは教えてもらったボナコンのクリーム煮を再現しようとするが、味見と称して歯止めが利かなくなってしまい、兄弟たちから非難された。その際にマモンが「リストランテ・二ヌルタに行って、ベールを甘やかすなって言っておくか」と仄めかしている。 語源 二ヌルタ(英語:Ninurta) バビロニアやアッシリアで崇拝されたメソポタミア神話の豊穣(農業・狩猟)と戦闘の神。意味は大地の主。元来はシュメール地方を中心として祀られた大地の神で農業や狩猟などの豊穣を司った。後に狩猟から戦闘の神の要素が派生し、後者の神として崇められるようになった。紀元前3千年紀のメソポタミアは都市国家間の争いが激しかった上に、多数の捕虜をしばしば殺害していたため犠牲者が多く、ニヌルタの性格も時代が下るにつれてより戦闘の神としての性格が強くなり、「戦士の王」の祖形となった。 ニヌルタは銅の神・青銅器の神でもあり、煮えたぎり姿を変える活きた山「クル」と戦い、クルが投げつけてくる緑色の石(酸化銅・緑青)を粉々に砕き、精錬して赤い物(純銅)に変え、石の魔力を封じたことでクルは無力な赤い姿となり、山は楽園となった。 関連項目 ボナコンのクリーム煮 登録タグ #リストランテ・二ヌルタ #飲食店 #魔界 ▲ページTOP
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ボストン・セルティクス 【創設】1946年6月6日 【本拠地】ボストン 【ホームアリーナ】TDガーデン 【ウェブサイト】http //www.nba.com/celtics/ 過去の成績 (赤背景は最高成績。青背景は最低成績) シーズン 成績(勝率) Conf.順位 Div.順位 プレーオフ 移転・名称変更 1946-1947 22-38 (.367) 1947-1948 20-28 (.417) 1948-1949 25-35 (.417) 1949-1950 22-46 (.324) 1950-1951 39-30 (.565) 1951-1952 39-27 (.591) 1952-1953 46-25 (.648) 1953-1954 42-30 (.583) 1954-1955 36-36 (.500) 1955-1956 39-33 (.542) 1956-1957 44-28 (.611) 1957-1958 49-23 (.681) 1958-1959 52-20 (.722) 1959-1960 59-16 (.787) 1960-1961 57-22 (.722) 1961-1962 60-20 (.750) 1962-1963 58-22 (.725) 1963-1964 59-21 (.738) 1964-1965 62-18 (.755) 1965-1966 54-26 (.675) 1966-1967 60-21 (.741) 1967-1968 54-28 (.659) 1968-1969 48-34 (.585) 1969-1970 34-48 (.415) 1970-1971 44-38 (.537) 1971-1972 56-26 (.683) 1972-1973 68-14 (.829) 1973-1974 56-26 (.683) 1974-1975 60-22 (.732) 1975-1976 54-28 (.659) 1976-1977 44-38 (.537) 1977-1978 32-50 (.390) 1978-1979 29-53 (.354) 1979-1980 61-21 (.744) 1980-1981 62-20 (.756) 1981-1982 63-19 (.768) 1982-1983 56-26 (.683) 1983-1984 62-20 (.756) 1984-1985 63-19 (.768) 1985-1986 67-15 (.817) 1986-1987 59-23 (.720) 1987-1988 57-25 (.695) 1988-1989 42-40 (.512) 1989-1990 52-30 (.634) 1990-1991 56-26 (.683) 1991-1992 51-31 (.622) 1992-1993 48-34 (.585) 1993-1994 32-50 (.390) 1994-1995 35-47 (.427) 1995-1996 33-49 (.402) 1996-1997 15-67 (.183) 1997-1998 36-46 (.439) 1998-1999 19-31 (.380) 1999-2000 35-47 (.427) 2000-2001 36-46 (.439) 2001-2002 49-33 (.598) 2002-2003 44-38 (.537) 2003-2004 36-46 (.439) 8 4 2004-2005 45-37 (.549) 4 1 2005-2006 33-49 (.402) 11 3 2006-2007 24-58 (.293) 15 5 2007-2008 66-16 (.805) 1 1 2008-2009 62-20 (.756) 2 1 2009-2010 50-32 (.609) 4 1 2010-2011 56-26 (.683) 3 1 2011-2012 39-27 (.591) 4 1 2012-2013 41-40(.506) 7 3 通算 3108-2124 (.594) チームレコード 記録 選手 記録シーズン 1試合最多得点 60 ラリーバード 1984-85 プレーオフ1試合最多得点 54 ジョン・ハブリチェック 1972-73 通算得点 26,395 ジョン・ハブリチェック シーズン総得点 2,338 ジョン・ハブリチェック 1970-71 シーズン平均得点 29.9 ラリー・バード 1987-88 1試合最多リバウンド 51 ビル・ラッセル 1959-60 プレーオフ1試合最多リバウンド 40 ビル・ラッセル 1962-63 通算リバウンド 21,620 ビル・ラッセル シーズン総リバウンド 1930 ビル・ラッセル 1963-64 シーズン平均リバウンド 24.7 ビル・ラッセル 1963-64 1試合最多アシスト 28 ボブ・クージー 1958-59 プレーオフ1試合最多アシスト 19 ボブ・クージー 1958-59 ラジョン・ロンド 2008-09 通算アシスト 6,945 ボブ・クージー シーズン総アシスト 794 ラジョン・ロンド 2009-10 シーズン平均アシスト 11.7 ラジョン・ロンド 2011-12 1試合最多ブロック 9 ロバート・パリッシュ 1981-82 ケビン・マクヘイル 1985-86 プレーオフ1試合最多ブロック 7 ロバート・パリッシュ 1981-82 通算ブロック 1,703 ロバート・パリッシュ シーズン総ブロック 213 ロバート・パリッシュ 1980-81 シーズン平均ブロック 2.8 ケビン・マクヘイル 1985-86 1試合最多スティール 9 ポール・ピアース 1999-00 ラリー・バード 1985-86 プレーオフ1試合最多スティール 7 デニス・ジョンソン 1985-86 通算スティール 1,556 ラリー・バード シーズン総スティール 164 ラリー・バード 1985-86 シーズン平均スティール 2 ラリー・バード 1985-86 最新シーズンロスター ※最終更新日:201年月日 【ヘッドコーチ】 Pos. Num 名前 身長 体重 キャリア(年数) 永久欠番 Num 名前
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60 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 07 58 43 ID uJ5+ffLu 朝方から降り続いていた冷たい雨は、今はすっかり止んでいた。 空を覆っていた灰色の雲は姿を消し、その名残である残骸のようなちぎれ雲の間から、黄色い月が顔を覗かせている。 乙夜の刻、宵闇の蚊帳が降りた街の宿場で、リディは独り窓に映る自分の影を眺めていた。 消灯の時間は既に過ぎており、今は階下の宿泊客も眠りについている。 そして、それは隣室にいるジャンも同様だ。 窓に向かってほっと溜息をつくと、息のかかった窓ガラスが一瞬だけ白く曇った。 腕の中に一枚の毛布を抱きしめて、リディは夕食時のジャンの様子を思い出した。 今朝、自分はジャンの前で、迂闊にも亡くなった母親の話などをしてしまった。 ジャンの中に自分の居場所を求めるあまり、返って彼に気を使わせることになってしまった。 そして、その結果、ジャンは心なしか自分を避けているような気がしてならない。 今日、夕食を食べていた時も、ジャンは必要以上に自分と関わろうとはしなかった。 他愛もない会話の一つや二つは交わしたものの、話を始めるのは常にリディの方である。 ジャンは決して自分から語らず、リディの話を聞くだけに徹していた。 いつにも増して力を入れて夕食を作ったのに、向こうから感想を述べるようなこともしてくれなかった。 やはり、今朝のことで、自分はジャンに嫌われてしまったのだろうか。 だとすれば、どうしたらジャンは、自分のことを許してくれるのだろうか。 (折角、ジャンが帰って来てくれたのに……。 これじゃあ、今まで頑張ってきたことも、全部無駄になっちゃうよ……) そもそも、ジャンが自分のことを嫌っているかどうかなど、実際には断言できないことである。 生真面目な彼のこと、単にこちらに気を使い、不要なことを言わないようにしているだけかもしれない。 だが、このまま何の進展もないままに時だけが過ぎて行くことは、リディにとって耐えがたい苦痛だった。 相手がすぐ側にいるのに、決して手を触れることのできない現実。 それがリディの不安を必要以上に膨らませ、想像を悪い方へと働かせてしまう。 「ジャン……。 どうすれば、あなたは私を見てくれるようになるの……?」 誰に言うともなく、ぽつりと呟くようにして零すリディ。 ジャンがこの街に来て、リディの宿場で居候のような生活を続けて既に一週間と少しの時間が過ぎ去った。 その間、当然のことながら、ジャンがリディのことを女として意識したようなことはない。 61 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 00 07 ID uJ5+ffLu 十年前、まだお互いに幼い子どもだった時と比べ、ジャンは立派な大人になって帰って来た。 だが、大人になったのは、なにもジャンだけではない。 リディもまた、この十年で大きく成長したことは、最早言うまでもないのだから。 大人になったジャンは、リディが思い描いていた以上に素敵な男性だった。 少なくとも、リディ自身にはそう思えた。 ならば、そんなジャンに、自分のことも見てもらいたいというのは我侭だろうか。 大人になった自分を、大人の女として見て欲しいというのは、独りよがりな願望なのだろうか。 「ジャン……。 あなたはやっぱり、この街が嫌いなのかな。 この街も、この土地も……それに、私も……」 答える者などいないはずなのに、口が勝手に言葉を発していた。 何かを言い続けていないと、それだけで不安に押し潰されそうになって怖かった。 すぐ隣には想い人が寝ているというのに、自分は指一本さえ触れることができない。 まったくもって、運命の女神とは意地が悪いとリディは思う。 どれほどジャンと同じ場所にいられたとて、このままでは単なる生殺しだ。 腕の中にある毛布を抱きしめ、慈しむ様にして顔を埋めた。 そっと息を吸い込むと、毛布からはほのかに男の香りがした。 昼間、ジャンのベッドのシーツと毛布を取り替えるという名目で、リディは部屋にあった毛布を持ち出した。 代わりの毛布は置いてきたので、ジャンが寒さに震えるようなことはない。 が、夕刻まで続いた雨のせいで、シーツと毛布を干すのは翌日に回す他なかった。 リディの手元にあるのは、そんなジャンの使っていた毛布である。 本当は、いけないことだとわかっていた。 自分の立場を利用して、ジャンの使っていたものを手に入れる。 もし、これがジャンに知られれば、自分はますます嫌われてしまうかもしれない。 しかし、そんな理性とは反対に、リディは自分の感情と行動を抑えることができなかった。 今まで我慢をしてきた分、とうとう想いが外に溢れ出てきてしまったと言った方が正しいか。 「ん……ふわぁ……。 ジャンの匂いだ……。 暖かくて優しい……それに、懐かしい匂い……」 毛布に染みついた香りを吸い込むたびに、リディは自分の脳がとろけそうになるのを感じていた。 旅を続けていたために変わってしまった部分もあったが、本質的には何も変わらない。 昔、この街で一緒に過ごしていた時と同じ、優しいジャンの空気がそこにあった。 まるで、ジャンの代わりとでも言わんばかりに、リディは毛布を固く、きつく抱きしめる。 ほんの少しでもジャンを感じられるものが側にないと、心が不安に負けてしまいそうになる。 62 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 01 07 ID uJ5+ffLu 柔らかく温かい毛布を抱きしめている内に、いつしかリディの手は寝衣の中に伸ばされていた。 自分の敏感な部分に指で触れると、そこが微かに湿っているのを感じた。 もう、これ以上は我慢できない。 寝衣として身につけていたネグリジェを脱ぎ捨て、リディは一糸纏わぬ姿となる。 その胸元に、ジャンの香りの残る毛布を埋め、露わになった胸に自分の手を這わせた。 「あっ……んぅっ……」 押し殺そうとしても、自然と声が出てしまう。 一度身体が求めてしまうと、もう自分ではどうすることもできなかった。 母を亡くし、この宿場を一人で切り盛りせねばならなくなった時から、リディは寂しさに負けそうになると、ジャンのことを思い出して自分を慰めていた。 しかし、今日のそれは、今までのものとは違う。 毛布から伝わるジャンの温もりを感じながら手を動かすことで、今までになく気持ちが高ぶっている自分がいる。 毛布の端を胸に被せ、その上から手を添えるような形で、リディは自分の胸を揉みしだいた。 想い人の匂いに包まれた毛布の上から手を触れることで、まるでジャンに触れられているかのような錯覚に陥ってくる。 「んっ……くぅっ……はぁっ……」 段々と、呼吸が荒くなってくるのが自分でもわかった。 毛布の下で、二つのふくよかな膨らみが、大きく左右に揺れ動く。 その膨らみは、細く、小さな指からなるリディの手には収まりきらず、毛布で包まねば零れ落ちてしまいそうだった。 大人になったのは、ジャンだけではない。 十年という歳月の間に、リディもまた一人の少女から大人の女性へと変わっていた。 そんな自分自身を、ジャンに余すところなく見てもらいたい。 大人になった自分の全てを、ジャンにしっかりと受け止めて欲しい。 「ジャン……。 もっと、私を見て……。 大人になった……私を見て……」 壁一枚隔てた向こう側には、自分が想いを寄せるジャンが眠っている。 このまま声を出し続ければ、ジャンに気づかれてしまうかもしれない。 自分の行為がジャンに知られ、ますます疎遠な態度を取られるかもしれない。 そう、頭ではわかっていても、溢れ出る想いは止められなかった。 いや、むしろ、ジャンに聞こえてしまうかもしれないという現実が、返って背徳的な刺激となってリディを昂奮させていた。 「――――っ!!」 動き回っていた自分の指が、胸の上にある敏感な部分に触れた。 毛布の上から触れているにも関わらず、二つの突起は僅かな刺激にも反応するくらい敏感になっていた。 63 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 02 06 ID uJ5+ffLu 最早、胸を弄ぶくらいでは耐えられない。 胸元から腹にかけて広がった毛布を伝わせるようにして、リディは右手の指を、そっと下へ伸ばしてゆく。 そろそろと、それでいて迷いのない動きで、自分の最も敏感な部分へと指を伸ばす。 「んんっ……」 指先が触れたとき、そこは既に十分過ぎる程濡れていた。 少し指を這わせただけで、痺れるような快感がリディを襲う。 ジャンの毛布を抱いていることで、いつも以上に感覚が過敏になっていた。 自分の秘所へと指を滑り込ませ、リディはそれを中で激しく動かした。 深夜、自分の他は誰もいない、音の無い世界だからだろう。 そこまで大きな音ではないにも関わらず、自分の身体が生む厭らしい音が、リディの耳にもはっきりと聞こえた。 吐き出される欲望の証がシーツを濡らし、ジャンの使っていた毛布もまた濡らしてゆく。 「あっ……はぁっ……やぁっ……だめっ……!!」 ジャンに聞かれてしまうかもしれないという考えは、既に頭の中から消え去っていた。 身体が命じるままに手を、指を動かし続け、波のように襲ってくる快楽に身を委ねて声を上げた。 「ジャ、ジャン……。 私……私……」 絶頂が近づき、リディは思わずジャンの名を叫んで毛布をつかんだ。 その端を口に咥え、一瞬、眉根を寄せて身をよじる。 「はぅっ……んんぅぅぅっ!!」 ジャンの残り香が口いっぱいに広がったところで、リディは自分の身体に電気が走ったような感覚に襲われた。 そのまま指を動かし続け、怒涛の如く押し寄せる快感に身を任せて一気に果てた。 「はぁ……はぁ……」 今まで溜まっていた欲望を全て吐き出したことにより、リディは自分の頭が少しずつ冴えてゆくのを感じていた。 未だ、頭の一部はぼんやりとした感覚が残っていたが、それでも意識は鮮明だ。 (ジャンの毛布……汚しちゃったな……。 明日、晴れたら洗濯しなくちゃね……) 本当は、洗濯などしなくない。 洗って日に干せば、それだけでジャンの匂いが失われてしまう。 もっとも、このまま自分の欲望の痕を残したまま、ジャンに毛布を使ってもらうわけにもいかないが。 仕方なく、リディは起き上がって寝衣を着ると、事の終わった後の毛布にくるまって眠りについた。 明日、この匂いが消えてしまうのであれば、せめて今夜はジャンの温もりに包まれて眠りたい。 毛布に残ったジャンの匂いを感じながら、ジャンに抱かれる夢を見ていたい。 空は、いつしか雲がなくなり、月が完全にその姿を現していた。 青白い月光に照らされながら、リディはジャンの毛布で体を包み、一時の幸せを噛み締めていた。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 64 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 02 53 ID uJ5+ffLu 代わり映えのしない日々ほど、月日の流れるのは早く感じられるのかもしれない。 ジャンが故郷の街に戻ってから、早くも二週間ほどの時が流れようとしていた。 極月の頭に差し掛かり、今年も残すところ後一月もない。 伯爵の病も、徐々に快方に向かっている。 自分がこの街を離れるのも、そう遠い日のことではないとジャンは感じていた。 年の暮を名もなき土地で過ごすのは少しばかり寂しかったが、辛い思い出のある生まれ故郷で過ごすよりはマシである。 それに、自分の父を異端者扱いし、自分諸共この街から追放したのは教会の力も大きい。 ジャンは無神論者というわけではなかったが、こと、この街において、教会の鐘を聞きながら聖夜を過ごす気持ちにはなれなかった。 今日もまた、迎えの馬車がジャンのいる宿場へとやってくる。 丘の上の伯爵の家に往診に行き、病気の経過を診て症状にあった薬を煎じる。 そして、その後はルネの話し相手となり、彼女に旅先で見たものや聞いたものなど、自分が体験してきた様々なことを話す。 多少の変化はあったものの、この街に帰ってきてから、特に代わり映えもなく続いている日常だ。 何も知らない者から見れば、ジャンが流浪の医師であり、この街に対して複雑な感情を抱いたまま過ごしていることなどは、想像もつかなかったに違いない。 だが、そんな平穏な日常においても、ジャンは己の立場というものを考えずにはいられなかった。 あの日、リディが彼女の母親の話をした時から、ジャンはリディと少しばかりの距離を取って生活していた。 いずれは街を去るであろう自分は、リディの心の拠り所になどなれはしない。 それに、彼女に不要な期待を抱かせて、妙な依存心を煽ってしまうのも憚られた。 一方、テオドール伯の娘であるルネに対しても、それは同様だった。 クロードはジャンにルネの話し相手になるよう頼んだが、それとて伯爵の病が快方に向かうまでの、ほんの一時のことでしかない。 過剰にルネを喜ばせて別れを辛いものにするのは気が引けたし、下手な同情心を向けて、後で裏切られたと思われるのも嫌だった。 それに、何よりもジャンは、ルネの純粋さに惚れ込みそうになる自分がいることに気づいていた。 無論、そんなことは叶わぬ夢である。 身分の違いもさることながら、ジャン自身、自分はルネとは違い、酷く穢れた存在であると感じていたからだ。 65 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 03 29 ID uJ5+ffLu 生まれながらにして他者とは異なる異質な容姿を持ちながら、その心だけは純粋なものを忘れずに生きてきたルネ。 その一方で、不貞の父を持ち、その穢れた血筋を引き継いで、親子共々街を追い出された自分。 異端とされた理由には、二人とも己自身に責任があるわけではない。 が、しかし、自分とルネでは、あまりにも流れている血に違いがあり過ぎるとジャンは考えていた。 純粋な心を持った貴族の令嬢と、不貞の父を持った旅の医者では、比べるまでもない。 (結局、僕は行きずりの医者でしか過ぎない。 その場で苦しんでいる人を助けることはできても、それから先、誰かの支えになることなんて、出来はしない……) その日の診察を終えた後、ふとそんな考えがジャンの頭をよぎった。 今までも、旅の途中で訪れた街や村を離れた時に、同じ想いに駆られたことがある。 結局、自分がしているのは、偽善としか言えない行為なのだ。 その辺の野良犬や野良猫に、気まぐれで施しを与えるのと同程度の行い。 どれほど立派な医師であろうとしたところで、流れ者である自分にできるのは、その程度のことである。 クロードは、ルネとは友人のような対等の関係になるよう望んできた。 ルネ自身もそれを望んでいる節はあったが、それでもジャンは、彼女に自分自身のことを話すのだけは避けてきた。 己の内面は一切語らず、あくまで旅先で見たものと聞いたことだけを伝える。 そうすることでしか、今のルネと適度な距離を取る方法が見つからなかった。 帰り際、ルネはいつも、伯爵邸の窓辺から去り行く馬車を眺めている。 その姿を頭に思い描いただけで、ジャンは自分の心が痛んで仕方がなかった。 これ以上、ルネに近づいてはならない。 また、リディに対しても、居候の関係以上になってはならない。 なぜなら、自分は彼女達の拠り所になれるような、懐の深い男ではないのだから。 丘の上の屋敷から街まで続く一本道を、馬車を引く馬の蹄が規則的に叩く。 時折、砂利を踏むような音を混ぜながら、夕暮れ時の街に向けて馬車は丘を下って行く。 この生活は、あくまで一時のものなのだ。 それが終われば、自分はまた当てのない旅に出る。 そして、この土地に戻ることは、恐らく二度とないだろう。 行きずりの人間として、あくまで他者とは一定以上の距離を取り続けること。 それこそが自分の生き方として正しいものだと、少なくとも、この時のジャンはそう思っていた。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 66 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 04 14 ID uJ5+ffLu 冬が訪れると、この土地では曇天が続くことも珍しくない。 日が短いことも相俟って、丘と街を覆う空気も冷たさを増してくる。 どんよりと曇った空には月明かりは勿論のこと、星の瞬き一つ見えることはない。 丘の上の屋敷からは、街の灯りが良く見えた。 晴天の刺すような日差しに比べ、夜の街を照らす灯りは、自分にとっても暖かいものだとルネは思う。 この季節、陽射しが強くないことは、ルネにとっては好ましい。 ところが、こと最近に至っては、曇天の空が自分の気持ちを代弁しているかのようで煩わしかった。 強い日差しは自分にとって毒だとわかっていても、灰色の空を見ていると、それだけで憂鬱な気持ちにさせられてしまう。 冬の雨と風、それに日の射さない日々が続くことが、養父であるテオドール伯の病を悪化させるということは言うまでもない。 しかし、それ以上に、ルネは自分の中に一抹の不安を抱いて過ごすことが嫌だった。 ジャン・ジャック・ジェラール。 養父の主治医としてこの屋敷を訪れたその青年は、自分の容姿や出生に関係なく、実に気さくに接してくれた。 クロードに頼まれてのことではあったが、自分の話し相手にもなってくれた。 そして、なによりも、彼はこんな自分の姿を見て、何ら恐れることもなく話しかけてくれた。 最初の内は、互いに単なる好奇心だったのかもしれない。 ジャンはルネの容姿に、ルネはジャンの話に、それぞれ興味と関心を抱いていた。 そんな関係だった。 だが、ジャンの話を聞いている間に、ルネは自分の中で、ジャンの存在が大きなものになっているのを感じていた。 その一方で、ジャンが決して自分のことを語らずに、ルネ自身と距離を取ろうとするのも気になった。 自分はこの容姿故に、理由なく疎まれ、忌み嫌われてきた。 自分を他の人間と同じように扱ってくれたのは、養父やクロードだけだった。 養父であるテオドール伯の性格は、ルネもよくわかっている。 気難しそうな顔をしているが、彼は人を見た目で判断することをしない人間だ。 そして、身寄りのないルネに手を差し伸べるだけの、懐の深さも持っていた。 クロードに関しては、最早言わずもがなである。 彼は、その特異な身体故に、ルネのこともまた差別と偏見の眼差しで見るようなことをしなかった。 その上、彼の伯爵に対する忠誠心は極めて強く、それはルネ自身にも向けられている。 そんな彼が、ルネの不快に思うようなことを口にするはずもない。 自分は愛されている。 決して万人に好かれているというわけではないが、自分の側には娘として可愛がってくれる養父も、どんな願いでも聞き入れてくれる使用人もいる。 そう、頭で理解しようとしていたが、ルネはその先に更なる愛情が欲しかった。 同情や慈愛、それに忠誠心などではない。 他者とは異なる容姿にとらわれず、自分の内面を見据えた上で、それでも無条件に愛してくれる者が欲しかった。 「ジャン……。 あなたはどうして、私の前に現れたのですか……」 67 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 23 38 ID uJ5+ffLu 細い指で窓ガラスを撫でると、夜露に濡れた窓に一筋の線が生まれた。 ルネにとって、ジャンは初めて自分のことを恐れずに接してくれた人間だった。 伯爵やクロードもそうだったが、ジャンの存在は、身内のそれとは決定的に違う。 初対面の、しかも明らかに異質な容姿をした者に対し、何ら臆することなく話をする。 その上、クロードから身体や出生の秘密を聞いたにも関わらず、彼は何の偏見も持たずにルネと話をしてくれた。 そんなジャンだったからこそ、ルネもまた自分の内なる姿を躊躇いなくさらけ出すことができた。 無論、一度に全てを見せるわけにはいかなかったが、少なくとも、他の人間には決して見せないような笑顔を意識せずに出すこともできた。 それだけに、ここ最近のジャンの様子は、ルネにとっても気がかりだった。 ジャンは明らかに、ある一線を越えることを躊躇っている。 自分のことは決して語らず、あくまで旅先で見たものの話しかしない。 ルネが望むものは何でも話してくれたが、ジャン自身のことについては、まったく話してはくれなかった。 こちらから尋ねてみたこともあるが、その時も、適当に話を逸らされて終わってしまった。 ジャンは、自分に差別と偏見の眼差しを向けるような人間ではない。 では、なぜこうまでして、ジャンは己の内なる部分を語ろうとはしないのか。 それがルネにはわからなかった。 このまま、今の距離を保ったまま、ジャンはこの屋敷を去ってしまうのだろうか。 致し方ないことと知ってはいても、やはり受け入れられない自分がいる。 「失礼いたします、お嬢様……」 そこまで考えた時、戸を叩く音にルネは自分の意識を現実に引き戻した。 あの声は、クロードのものだ。 こんな夜更けに彼が訪れる理由。 それは、ルネも十分にわかっている。 「入りなさい、クロード」 扉の向こう側にいる者だけに聞こえるよう、ルネは決して大きくはない声でクロードを招き入れた。 金具の擦れるような音がして、クロードがルネの部屋に入って来る。 「お嬢様。 今宵の御加減は、いかがでしょうか?」 「少しだけ、喉が渇いていますわ。 まだ、当分は我慢できると思いますけど……」 「そうですか。 しかし、遠慮されることはありません。 衝動が抑えきれなくなってからでは、手遅れになる可能性もあります故に……」 「そうですわね。 でも、あなたは大丈夫なのですか? ここ最近、随分と私の渇きを癒してくれていましたけど……」 68 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 24 26 ID uJ5+ffLu ルネの赤い瞳が、不安そうな表情でクロードを見る。 彼の身体のことを考えると、ここで自分の欲望のままに、クロードの首筋に口をつけるのは躊躇われた。 定期的にルネを襲う、耐え難いほどの渇き。 それは時に激しい衝動となって、生きている人間の血を求めた。 本来であれば、月に二度ほど血を啜れば衝動も納まっていた。 が、しかし、ここ最近に至っては、三日に一度の頻度で血を口にせねば満足できない自分がいる。 一度に飲み干す血の量こそ減ったものの、回数そのものは増えている。 結果としてクロードからもらう血の量が劇的に増えたわけではなかったが、それでも、こう間を開けずに血を求め続ければ、今にクロードの身体が持たなくなるのではないかと思ってしまう。 「私のことなら、心配は不要です」 薄暗がりの中、クロードは表情一つ変えずにルネに告げた。 やせ我慢などではなく、きっとそれは本心なのだろう。 「ありがとう、クロード。 では、今宵もあなたの血で、渇きを癒させてもらうことにしますわ……」 胸元をはだけ、露わになったクロードの首筋に、ルネはそっと唇を這わせて歯を突き立てた。 流れ出る鮮血をこぼさないように気をつけつつ、それを丁寧に吸ってゆく。 喉の奥を、鉄のような匂いのする液体が通り過ぎるのがわかった。 いつもであれば、それだけでも十分に満ち足りた気分になる。 だが、今日はいくら血を口にしても、ルネの中にある渇きを完全に抑えることはできそうになかった。 「どうされました、お嬢様」 いつもより早くルネが口を離したことで、クロードは訝しげな顔をして後ろを振り返った。 この数日間、初めは遠慮をしているのかと思ったが、やはり違う。 ルネは他人の血だけではなく、何か別のものを求めている。 それが、彼女の身体を襲う渇きと相俟って、衝動が生まれる周期さえも不安定なものにしている。 確信はなかったが、クロードにはそんな気がしてならなかった。 「ごめんなさい、クロード。 でも、駄目なのです。 どれほどあなたの血を飲んでも、渇きが満たされなくて……」 「なるほど。 やはり、そういうことですか。 どうやらお嬢様は、私の血の他にも欲しているものがあるようですね。 それが、お嬢様の内なる衝動と重なって、執拗なまでに渇きを覚えさせている……。 そういうことではないでしょうか?」 69 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第八話】 ◆AJg91T1vXs :2010/12/06(月) 08 25 16 ID uJ5+ffLu 「私に……欲しているものが?」 「ええ。 ですが、それは私の口から申し上げるものではありません。 お嬢様自身、既にお気づきのはずであると思われますが……」 クロードの言葉に、ルネは無言のまま自分の胸に手を置いた。 自分の心の奥底で、自分が求めているものは何か。 そんなことは、聞かれるまでもなく明らかだった。 自分が心の奥底で求めているもの。 それは紛れもない、あのジャンだった。 つい先ほど、クロードの血を啜っていた時でさえ、自分はジャンの血を啜っている想像に駆られていた。 間違いない。 自分はジャンを求めている。 だが、向こうがルネのことをどう思っているのか、それはまだわからない。 今までも、ジャンはルネに可能な限り、気さくに接するよう努めてくれた。 だが、その一方で、決して己の内面を語ろうとはしなかった。 自分はまだ、どこかで信用されていないのではないか。 そんな不安が頭をよぎるが、すぐに今しがたの行いを思い起こして首を振る。 秘密があるのはジャンだけではない。 ルネとて、その心の内に仄暗い秘密を抱えている。 定期的に襲ってくる衝動を満たすため、他人の血を啜らねば生きていけないという深い闇を。 このことがジャンに知られたら、さすがに彼も自分を恐れるに違いない。 その容姿だけでなく、行動までもが異質な存在であると知られたら、ジャンとてルネを受け入れることはないだろう。 自分の秘密は、決してジャンに知られてはならない。 しかし、ジャンのことを考えると、この衝動を抑える術が見つからない。 己の内なる衝動に怯えながら、ルネは何も言わずにクロードを返した。 今に感情を抑えきれなくなり、自分が自分でなくなるのではないか。 一度そう思うと、それだけで体が震え、怖かった。 (ジャン……助けて下さい……) 目の前のガラス窓が、ルネの目にぼんやりと曇って映った。 赤い瞳から流れ落ちた雫は、その瞳の色とは反対に、実に清らかな輝きを持ってルネの足元へと舞い降りた。