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俺「ストライクウィッチーズ……だと……?」 109-131 作者 パラレルワールド あらすじ 突然、2010年の東京に飛ばされてしまった宮藤。 そこで俺と出会い、短い時間だが一緒に過ごすことになる。 2人は打ち解けその生活を楽しんだが、ついに帰る方法が見つかった。 ところが俺まで飛ばされてしまい逆に宮藤の世界へ。 運よく使い魔と契約し、ウィッチとして認められた俺はストライクウィッチーズに入隊。 ビビリながらも何とか初戦をこなす。 エーリカや宮藤と一緒に帰省も済ませ、過ごしていたある日のこと。 予報もなくネウロイが現れる。 しかし、それは罠であり俺は謎のネウロイと共に撃墜されてしまった。 一命を取り留めた俺達は、決戦の日に向け準備をすることとなった。 第8話「宿敵」 俺「ん…」 俺「ここは…」 目が覚めると、俺の目には無機質な白い天井が映っていた。 前にもこんなことがあったな。 確か、ネウ男に撃墜された時だったか… 112 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 22 33.88 ID Ed75T8GF0 そして、それをそのまま再現したかのように ベッドの両側には2人が居た。 宮藤「俺さん、目が覚めましたか!」 ネウ子「何であんなことを…」 俺「また助けられちゃったな」 宮藤「それはいいです!体に異変はないですか!?」 俺「うーん、とりあえず変化なしかな」 アレは失敗したのか? それとも、変身!とかになったりして… ネウ子「調べる…脱いで」 俺「よしわか…って、脱ぐの?」 ネウ子「上だけでいいから…」 素直に脱いでネウ子の方を向く。 すると突然、その手で俺の体をペタペタと触り始めた。 俺「一体何を…」 ネウ子「調べてるから…動いちゃダメ」 114 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 27 46.92 ID Ed75T8GF0 どうやら触診のようなものらしい。 聴診器ですらくすぐったいのに、人の手がくすぐったくないわけがない。 というかぶっちゃけエロイ。 俺「痛っ、何だよ宮藤。抓ったら痛いじゃないか」 宮藤「ふんっ」ツーン そんなやりとりをしていると、扉が開き中佐達が入ってきた。 ミーナ「お邪魔だったかしら?」 俺「そんなことないから!」 ――――――――――――――――――――――― 坂本「単刀直入に聞こう、お前は何をしていた?」 坂本「私が発見したから良いようなものの…」 そう、俺は海岸で倒れているところを朝の訓練中の坂本少佐に見つかった。 エーリカ「あそこって魔法陣のあった場所だよねー」 珍しく…と言ったら失礼かな。 少し怒気を含んだ様子でエーリカが言う。 115 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 32 06.72 ID Ed75T8GF0 ゲルト「つまり、奴らと同じ方法で強くなろうとしていたわけか」 俺「バレバレだな、その通りだよ」 シャーリー「何でそんな危険かも知れないことを、何の相談もなしにしたんだ!」 ルッキーニ「心配したんだよー」 俺「すまない…でも、これは俺の責任だから」 俺「俺ができることはこれぐらいしか…」 そう言おうとした時、俺の顔にビンタが炸裂した。 宮藤「そんなこと言わないで下さい」 いきなりビンタされた驚きで固まっていると 宮藤「そんな悲しいこと、言わないで下さい」 言い聞かせるように、宮藤が言った。 エイラ「バカな奴だな、ホント」 サーニャ「ふふ…お馬鹿さん♪」 ちょっと良いな今のセリフ…じゃなくて。 俺「どういうことだ?」 118 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 37 15.68 ID Ed75T8GF0 ミーナ「私達はストライクウィッチーズよ」 ペリーヌ「12…いえ、今は13人でしたわね」 リーネ「その13人が、みんな居てストライクウィッチーズなんです」 宮藤「誰の責任とか関係ないです。この問題はみんなの問題なんですから」 ネウ子「1人で…背負わないで…」 なるほどね…あの使い魔が言ってたのはこれだったのか。 駄目だなぁ俺、心配ばかりかけてしまう。 俺「わかった、ごめん。これからはちゃんと相談します」 宮藤「それでいいです!」 ゲルト「で、結局成功したのか?」 俺「何も変化はないけど…」 ネウ子「一応…成功してる…」 坂本「じゃあ今、俺は強くなったのか?」 ネウ子「そうだと思う…」 ミーナ「あのネウ男とは?」 119 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 42 41.18 ID Ed75T8GF0 ネウ子「多分互角ぐらい…」 シャーリー「まあ敵もそう間を空けずに来るだろう、戦略を考えないとな」 こうして、その日は戦略を立てるだけで終わった。 そして数日後。 ついに決戦の日が訪れた… ――――――――――――――――――――――― ウーーーーーーーーーウーーーーーーーーー ミーナ「ネウロイよ!」 ゲルト「いよいよだな」 ネウ子「感じます…アイツの力を…」 坂本「作戦は昨日話し合った通りだ」 シャーリー「やってやるかー!」 ルッキーニ「おー!」 ミーナ「みんな揃ったわね?」 「「「「「ストライクウィッチーズ、出撃!!」」」」」 ブロロロロロロロロロロロロ 120 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 47 04.78 ID Ed75T8GF0 ネウ子が言った通りの場所に行くと、そこにはネウ男が居た。 ネウ男「生きてたのか…元気だったか?」 俺「おかげ様でね」 ネウ男「おーおー、勢揃いしちゃって…」 ネウ男「こっちの戦力は俺だけじゃないぜ?」 そう言って、ネウ男は西を指差した。 ネウ男「少し先に、前回より少し多い…150ほど用意した」 ネウ男「どうする?俺にかかりっきりじゃ街が滅ぶぜ?」 ネウ男は挑発するように、こちらを見る。 しかし今日まで色んなパターンに対応できるように考えてきたのだ。 俺「予想通りだな…」 ネウ男「なんだと?」 俺「じゃあみんな、戦おう。必ず勝つんだ。」 ミーナ「あなたこそ気をつけるのよ」 坂本「お前も立派になったな」 ゲルト「まだあの模擬戦は済んでないからな!」 122 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 53 09.84 ID Ed75T8GF0 エーリカ「またお菓子かってよねー」ニシシ シャーリー「ま、大丈夫。なんとかなるさ」 ルッキーニ「がんばろー」 エイラ「今日の結果は…戦車の正位置。私の占いはよく当たるンダ」 サーニャ「みんなの力を信じます」 ペリーヌ「負けなんて許しませんわよ!」 リーネ「またみんなでお茶をしましょう」 宮藤「必ず…帰って来てくださいね」 ネウ子「約束…です…」 俺「もちろん!」 そしてみんなは俺1人を残し、ネウロイの方角へ飛んでいった。 ネウ男「おいおい、お前1人で俺を止めるってか?」 ネウ男「前回の惨敗を忘れたわけじゃねーだろ?」 123 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16 56 36.51 ID Ed75T8GF0 俺「黙れ」ドカッ ネウ男「ぐはっ」 話し続けるネウ男にイライラした俺は、問答無用で近づき 前回されたお返しにその拳を打ち込んだ。 数メートル吹っ飛んだところで、ネウ男は停止した。 俺「御託を並べてる暇があるならかかってこい」 ネウ男「やってくれるじゃねーか、さてはお前も…」 ネウ男「はっ!こりゃ面白い!何も知らないくせにただ力を求めた馬鹿が!」 ネウ男は心底おかしそうに笑う。 どうやら、この方法には何か秘密があるらしい。 だが今は関係ない。 ネウ男「ま、勝てたら教えてやるよ。行くぞ!」ヒュン ドガァァァァァァン 拳と拳がぶつかり合う音が響いた。 ――――――――――――――――――――――― 124 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17 00 05.00 ID Ed75T8GF0 ――ウィッチーズ・ネウロイサイド 宮藤「大丈夫かな…」チラ ゲルト「後ろを気にするな宮藤、奴は任せろと言ったんだ」 ミーナ「そうよ、そこで信じてあげるのが仲間でしょう?」 宮藤「…そうですね!」 坂本「見えてきたぞ…」 シャーリー「うひゃー、すげーなー」 エーリカ「これはちょっと本気でやらないとヤバそうだね」 ウィッチーズの前には、すごい数のネウロイが居た。 しかし、ここを通すわけにはいかないのだ。 お互い後ろを任せてるんだから。 ミーナ「全機攻撃開始!」 「「「「「了解!!」」」」」 ミーナ「隊を2つに分けた方がいいわね…美緒!」 坂本「火力のある者…私、ネウ子、バルクホルン、エーリカ、エイラ、サーニャは大型の駆逐に向かう!」 ミーナ「他は、私に続いて頂戴!」 126 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17 05 16.23 ID Ed75T8GF0 140、130…数は減っていくが、魔法力は無限ではない。 ペース配分を考えなければならない分、ウィッチーズは少し不利だった。 幸運だったのは、ネウ子がいたことかもしれない。 彼女は動力源はネウロイ…すなわちコアでありエネルギー切れの心配をしなくていいのだ。 よってネウ子が先陣を切り、他の隊員がそれに続くという形をとっていた。 ネウ子「っ!!」 ゲルト「危ない!」バシッ ネウ子に当たりそうなビームを、直前でバルクホルンが防ぐ。 ゲルト「無茶をするな、何かあったら…俺が悲しむぞ」 ネウ子「了解…」 リーネが取り囲まれるが、ペリーヌが追い払う。 ルッキーニが突っ込むが、シャーリーがフォローする。 いつも通りのウィッチーズだった、 ミーナ「80を切ったわ!」 ゲルト「うおおおおおおおおおおお」ガガガガガガガガガ エーリカ「ラストスパートだね!シュトルム!」ゴオオオオオオオオ 宮藤「はぁ、はぁ…まだまだぁ!!」 ――――――――――――――――――――――― 128 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17 10 04.63 ID Ed75T8GF0 ――俺・ネウ男サイド ドォン ガァン ガシッ 俺「(予想以上に強い…)」 ネウ男「ちっ、まぁ条件は対等だから仕方ないか」 今のところ、俺とネウ男は互角だった。 ネウ男「はっ!」シュン 俺「くっ…」バシッ 手に最小限のシールドを張り、ビームを弾く。 それと同時に、また奴が接近してくる。 回し蹴りが放たれたが、寸前で避けカウンターにストライカーで蹴り上げようとする。 しかし、それも当たらずすぐに拳の打ち合いになる。 俺が危惧していたのは、魔法力切れによる敗北。 長期戦は不利ということだ。 だから短期決戦のつもりで挑んだのだが中々に手強い。 129 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17 15 05.21 ID Ed75T8GF0 ネウ男「くらえっ」ドカッ 俺「ぐっ」 油断していると、1発許してしまった。 一旦距離をとり呼吸を整える。 ネウ男「はぁ、はぁ…わかんねーな、何故お前はそこまでしてアイツらに肩入れする」 ネウ男「所詮は違う世界の人間、どうなろうと構わないはずだ」 俺「簡単なことだ」 俺「好きだから、守りたいからだよ」 ネウ男「けっ、相変わらず人間様の考えはわかんねぇな!」ドカッ 俺「わかってもらわなくてけっこうだ」ドゴッ マズイ、そろそろ魔法力の底が見えつつある。 次の1手に賭けるしかないか。 俺「魔力充填開始」 俺は全魔法力を、その右手に充填する。 俺「魔力充填100%!」 130 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17 18 07.84 ID Ed75T8GF0 ネウ男「そろそろ限界か…?これで終わらせてやるよ」 そう言って、ネウロイも力を溜める。 時が止まった。 静寂が場を支配し、動いてるものは何一つない。 次の瞬間。 俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 ネウ男「しねええええええええええええええええええ」 ドカァァァァァァァァァァァァァァン 魔力同士の反発による爆発音が、轟いた。 ――――――――――――――――――――――― ――ウィッチーズ・ネウロイサイド ドガァン パリィン ミーナ「全機撃墜確認!」 坂本「周辺にも…うむ、居ないな」 ゲルト「ようやく終わったか…」 エーリカ「もう弾も魔法力もほとんど空っぽだよー」 131 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17 21 17.63 ID Ed75T8GF0 ドカァァァァァァァァァァァァァァン シャーリー「何だ今の音は!?」 ルッキーニ「あ、あれ!」 指差した方向は、さきほど飛んできた方角である。 エイラ「まさか…」 サーニャ「俺さんのところかしら…」 宮・ネ「っ!!!!」 たまらず宮藤とネウ子が飛び出した。 リーネ「芳佳ちゃん!」 ペリーヌ「2人とも、独断専行は危険ですわよ!」 ミーナ「みんなで追いましょう!」 一足先に現場に到着した宮藤とネウ子が見た光景は、壮絶な物だった。 次回予告 ついに決着がついたネウ男と俺。 そして、俺を待ち受けていた運命とは… 第9話「決断」
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縞模様の狸。 分身したり、火を操って攻撃してくる。 火を操るときにはその場から動けない。 主な出現場所 w1 ドロップアイテム 縞狸の皮 初出:16話
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俺「ストライクウィッチーズだってね」 587-377 作者 パラレルワールド あらすじ 突然、2010年の東京に飛ばされてしまった宮藤。 そこで俺と出会い、短い時間だが一緒に過ごすことになる。 2人は打ち解けその生活を楽しんだが、ついに帰る方法が見つかった。 ところが俺まで飛ばされてしまい逆に宮藤の世界へ。 運よく使い魔と契約し、ウィッチとして認められた俺はストライクウィッチーズに入隊。 ビビリながらも何とか初戦をこなす。 エーリカや宮藤と一緒に帰省も済ませ、過ごしていたある日のこと。 予報もなくネウロイが現れる。 しかしそれは罠であり、俺は謎のネウロイと共に撃墜されてしまった。 第7話「私にできること」 俺「ん…」 俺「ここは…」 目が覚めると、俺の目には無機質な白い天井が映っていた。 俺「何でこんなとこ…ってそうだ!あの子は!」 俺のベッドの右側には、宮藤がもたれかかって寝ていた。 魔法力を使い果たしているようだ…頑張って治療してくれたのだろう。 588 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 38 11.23 ID zTYswDuo0 そして俺の左側には…見知らぬ美少女がもたれかかって寝ている。 長めの黒髪をベッドに散らし、スースーと寝息を立てている。 誰だろう…?少なくとも俺の記憶には見当たらない。 まあ起きてから聞いてみればいいか。 宮藤「ふぁ…お、俺さん!目が覚めたんですか!?」 俺「あぁ、おかげ様でね」 宮藤「よかった…わたし…このまま…」グス 俺「わかったわかった、大丈夫だから泣くな。」 安心するように、頭を撫でてやる。 宮藤「エヘヘ…そうですね、ほんとに良かったです」 俺「ところで、この人は誰か知ってる?」 宮藤「いえ、それが…」 その時、扉が開く音がした。 592 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 42 29.44 ID zTYswDuo0 ミーナ「あら、俺さん目が覚めたのね」 坂本「体に異常はないか?」 俺「はい、大丈夫です。」 ミーナ「ならみんなを呼びましょう、色々と相談もあるわ」 ――――――――――――――――――――――― 皆が集まり、謎の美少女も起きた。 ミーナ「まずは、俺さん。あなた撃墜されたことは覚えてる?」 俺「悔しいですけど…はい。」 ミーナ「この人はあなたを助けてくれたのよ?」 坂本「瀕死の俺を背負って海から出てきたんだ」 シャーリー「『この方を助けて下さい』ってな」 俺「あれ?ってことはもしかして…」 ゲルト「心当たりがあるのか?」 593 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 46 34.56 ID zTYswDuo0 俺「あの時一緒に落ちたネウロイか…?」 ネウ子「はい…そうなんです」 一同「「「「「ネ、ネウロイだって!?」」」」」 リーネ「まさかそんな…」 ペリーヌ「どこからどう見ても人間ですわ!」 ネウ子「騙してごめんなさい…でないとこの人を助けられなかったから…」 ミーナ「あなたは何者なの?攻撃の意思はないのね?」 俺「それについては俺からも話すよ」 そして俺は、あの時何があったかを説明した。 このネウロイについても。 坂本「そうか…しかし、そんなことになっていたとは」 宮藤「ネウ子ちゃんは、その姿は変えられるの?」 ゲルト「なんだそれ?」 宮藤「ネウロイの女の子だから、ネウ子ちゃんかなぁ…って」 奇遇だな宮藤、俺もそう思うぞ。 595 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 50 07.42 ID zTYswDuo0 ネウ子「人間の姿は…これだけなの」 リーネ「ネウロイの姿にも戻れるんですか?」 ネウ子「はい」グニャ ルッキーニ「まっくろだー」 ミーナ「とりあえず、あなたは人間の姿でいてください」 ネウ子「はい」グニャ 俺「でもよく助かったな…ネウ子が助けてくれたんだろ?どうやったんだ?」 ネウ子「いえ…それは…///」 口篭りながら、頬を染めるネウ子。 何この反応!? ネウ子「着水時の衝撃を和らげる為に…その…抱きしめて…///」 俺「そ、そうなのか。ありがとうな」 目の前で、しかも照れながら 美少女にこんなこと言われたらこっちだって嬉し恥ずかしくなる。 596 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 54 30.39 ID zTYswDuo0 宮藤「わ、私だってずっと介抱してたんですから!」 それに答えるように、ネウ子も言い返す。 ネウ子「私だって…がんばったもん…」 2人の視線が火花を散らしている。 このままでは…と思っていると、少佐が助け舟を出してくれた。 坂本「そこまでだ、まだ話の途中だから大人しく聞け」 宮・ネ「了解」ショボン そこからしばらく話し合いが行われた。 要約すると、こんな感じだ。 あのネウロイ(ネウ男)は相当強い ネウ男もネウ子もシールドが使えるのは、ウィッチの魔力も微量ながら吸収したから 姿は、ネウロイ時と人間時の2種類。 ネウ子は裏切り者として、追放された。 ネウ子は全面的に協力する代わりに、基地に置いておく ミーナ「全員、異論はないわね?」 ゲルト「まあ悪い奴ではなさそうだ」 シャーリー「大丈夫だろー」 エイラ「サーニャに近づくナヨ」ガルルルル 598 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 57 55.39 ID zTYswDuo0 反応はまちまちだが概ね良好だ。 俺も助けてもらったわけだしな… 坂本「さて、こんな時間だ。そろそろ夕食にしよう」 ――――――――――――――――――――――― 俺はずっと眠っていたせいか、腹が減ってたので食事を楽しみにしていた。 していたんだが… 宮藤「俺さん、納豆も健康にいいからどうぞ!あ、混ぜてあげますね?」グリグリ ネウ子「煮物も…栄養つくよ…?」 このピリピリした雰囲気は何なんだよ。 他の奴らの生暖かい視線が身体に刺さる。 ネウ子「まだ病み上がりだから…あーん…」 俺「じ、自分で食べれるからね?」 宮藤「ご飯のおかわりどうですか?あ、お茶も飲みますか?」 俺「いや、もうお腹いっぱいだから大丈夫だよ」 2人のバトル(?)にげんなりしていると、他の面々も会話に混ざる。 599 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 16 59 11.62 ID zTYswDuo0 シャーリー「モテる男は辛いねぇ」ニヤニヤ 俺「病み上がりだから、看病してもらってるだけだよ」 俺だって、それだけとは思ってないが自爆することもないだろう。 ミーナ「ネウ子さんは何故これだけ私達の味方をしてくれるの?」 ネウ子「私は…彼と違って…俺さんと芳佳ちゃんの魔力が多かったから…」 坂本「もう1人はそのリングの魔力を取り込んだわけか」 ネウ子「だから私は…俺さんや芳佳ちゃんの気持ちとか…知識とか…そういうのも得たの…」 シャーリー「なるほどねー、道理で俺が好かれるわけだ」 宮藤「ななな何を言ってるんですかシャーリーさん」 エイラ「隠してもバレバレダゾ」 サーニャ「芳佳ちゃんは嘘が下手だから…」 そんなことを言ってると、ルッキーニがとんでもないことを言い出した。 601 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 02 17.14 ID zTYswDuo0 ルッキーニ「じゃあ、さいしょーどーきんすればいいじゃん!」 俺「ぶっ、げほっ、…そ、それはマズいんじゃないかな…?」 ゲルト「なんだ、そのさいしょーどーきんという奴は」 シャーリー「…ルッキーニ、それをどこで?」 ルッキーニ「んとねー、整備兵のおっちゃんが居て、3人の事聞いたら」 「がっはっは、そりゃあお嬢ちゃん妻妾同衾すりゃ解決ってもんよ!」 ルッキーニ「って教えてくれたの」 シャーリー「よし、アイツだな…。それからルッキーニ、その言葉を忘れるんだ」 ルッキーニ「えーなんでー」 ミーナ「ルッキーニさんにはまだ早いわね」 エーリカ「案外いい解決法かもよー?」ニシシ 宮・ネ「そ、そんな破廉恥な///」 リーネ「全く同じ反応してるね…」 ペリーヌ「元が一緒ということですわね」 603 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 07 05.09 ID zTYswDuo0 賑やかなもんだよ本当。 というか整備兵のおっちゃん!それ解決になってないから! いや俺は大歓迎だけれども…って何言ってんだ… あと、多分シャーリーにこってり絞られると思うぞ。 ――――――――――――――――――――――― ――風呂 俺「あー、極楽極楽」ザバーン 俺「毎度毎度、これは癒されるねー」 傷にも沁みないようだし、と体を確認していると扉の開く音がした。 まさかこんな時間に入浴か!? とりあえず俺は反射的に岩陰に身を隠した。 ネウ子「俺さん…居ないんですか…?」チャポン 俺「ネウ子か?」 ネウ子「良かった…居たんですね」 俺「あぁ…だが何故風呂に」 ネウ子「俺さんの背中を…流そうと思って…」 これは驚いた。 しばらく動けないでいると、ネウ子が申し訳なさそうに聞いてきた。 604 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 12 46.26 ID zTYswDuo0 ネウ子「やっぱり…迷惑でしたか…?」 俺「いやいやいや、全然オッケーだよ」 ネウ子「そ、それではこちらに…」 俺まで緊張してきた… しかし見れば見るほど、ネウロイとは思えないな。 宮藤の魔力を取り込んだせいなのかも知れないが、髪は真っ黒、胸は控えめ。 綺麗なその黒髪が、少し肩にかかって扇情的に…って落ち着け俺! 俺「じゃあよろしく頼む」 ネウ子「これぐらいで…大丈夫?」ゴシゴシ 俺「でも何でいきなり風呂なんだ?」 ネウ子「扶桑には、裸の付き合いというものがあると…私の知識にありました…」 なるほど、知識や感情も受け継いだわけね。 ネウ子「一旦流しますね…」 ネウ子がそう言った時、突如扉の開く音がした。 先ほどとは違い、それは荒々しいものだった。 605 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 17 20.25 ID zTYswDuo0 宮藤「一体何をしてるんですかぁ!!」 ネウ子「俺さんは…怪我してたから…背中流してるだけ…」 宮藤「そ、それは私がしようと思ってたのに…」 ネウ子「早い者勝ち…」 宮藤「む~~、交代です!交代!」 ネウ子「ダメ…」 俺「喧嘩しないで、公平に。代わりばんこでね?」 ネウ子「ん…それで妥協する…」 宮藤「じゃあ私が右半分で、ネウ子ちゃんは左半分ね」 ネウ子「うん…」 しばらくして、お湯をかけて洗い流してくれた。 まさかとは思うが… 宮藤「次は前ですね!」 やっぱりか! 608 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 22 20.28 ID zTYswDuo0 俺「いや、前はいいよ。自分で出来るし」 ネウ子「そう言わずに…やってあげる…」 俺「大丈夫だから…って、何でにじり寄ってくるの?」 宮藤「逃がしませんよ?ネウ子ちゃんはそっちからお願い」ジリジリ ネウ子「了解…」ジリジリ こういう時だけ結託しやがって… バスタオル姿の2人が迫ってくる。 うん、慎ましい胸がなんとも…ってそんなことしてる場合じゃなかった。 この後、壮絶な追いかけっこをしたが何とか逃げ切れた。 全く扶桑魔女ってのは恐ろしいね… ――――――――――――――――――――――― ザザーン ザザーン 俺「夜は少し冷えるな」 俺「ここだな…例の場所は」 誰にも見つからぬように海岸に来ていた。 深夜だから皆寝静まってると思う。 俺は今日1日で、2つのことを考えていた。 610 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 27 50.66 ID zTYswDuo0 1つ。 今回の事は俺の責任が大きく、俺が何とかすべきだということ。 2つ。 奴を倒すには力がいる。固有魔法うんぬんではなく、もっと莫大な力が。 その為にはどうすればいいか。 そして俺は、ある結論に至った。 だから海岸に来ているのである。 ネウロイに出来たのなら俺も出来ないことはないだろう。 「世界間移動時の放出魔力の取り込み」、つまり奴らと同じ方法。 これが俺の出した結論だ。 時計を見ると、午前2時55分。 すっと鷹が現れ俺に質問してきた。 鷹「お主はそれで良いのか?」 俺「ああ」 鷹「どうなっても知らんぞ」 俺「ああ」 鷹「…なら我から言うことは何も無い。」 鷹「いや、1つだけ助言だ。お主には仲間がいる。それを努々忘れるな」 俺「ありがとうな」 音も無く、俺の使い魔は消えた。 611 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 30 04.34 ID zTYswDuo0 2時57分。 宮藤からこっそり拝借したリングを装着する。 2時58分。 ちなみに今回向こうに行くのは1枚の写真である。 俺の一番大切な――ストライクウィッチーズ全員で撮った写真。 2時59分。 俺は魔法陣の外側から手をかざす。 外からなら大丈夫だろう。後は気合だ。 そして、3時00分。 魔法陣が発動した。 俺「ぐああああああああああああああ」 膨大な魔力が俺に流れ込んでくる。 しかし負けてはならない。 これを制御し切れなければ、俺は死ぬ。 俺「くっ、くっそおおおおおおおおおおおお」 必死で抗い、その魔力を自分の支配下に置こうとする。 その最中、これは走馬灯という奴なのだろうか? 俺の脳裏にある日常の1シーンが浮かんできた。 612 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 33 09.25 ID zTYswDuo0 ――――――――――――――――――――――― 宮藤「そんなに落ち込まないでください、俺さん」 俺「だって、もう入隊して2週間なのに手も足も出ないなんて…」 宮藤「私だって始めはそうでしたよ」 俺「でもなぁ…」 宮藤「私はね、お料理得意だったからそれも頑張ったんです」 宮藤「訓練では中々上達しないけど、せめて私にできることをしようって」 宮藤「それでみんなにも認めてもらえて、訓練も続けられました」 宮藤「大事なことは、自分にできることをするってことです」 俺「俺にできること、か…」 宮藤「人間なんてのは、違って当たり前でそれが個性です。 それを補い合って、人は生きていくんです」 宮藤「だから私は空で戦います。みんなの為にお料理もします」 宮藤「好きだから、守りたいから」 宮藤「俺さん、あなたにできることは何ですか?」 613 :パラレルワールド[]:2010/12/09(木) 17 36 00.92 ID zTYswDuo0 俺「そ、それは…ごめん。わからないよ」 宮藤「ゆっくり考えてください、まだまだ時間はありますから」 宮藤「って、ちょっと偉そうだったかな…」 俺「いや、ありがとう。宮藤はちゃんと考えててすごいな」 宮藤「エヘヘ…それほどでも」 ――――――――――――――――――――――― 俺「俺にできることは…こうするしかないんだ!!」 魔力と戦う内に俺は、意識を失った。 次回予告 強大な敵、ネウ男が現れたのは自分のせいだと責任を感じ 奴と同じ方法で自分も強くなることを選んだ俺。 そして、攻めてくるネウ男と他のネウロイ達。 その時ストライクウィッチーズは――― 第8話「宿敵」
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俺「ストライクウィッチーズですの」 548-578 作者 パラレルワールド 548 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 15 57 45.63 ID YZydu7jn0 あらすじ 突然、2010年の東京に飛ばされてしまった宮藤。 そこで俺と出会い、短い時間だが一緒に過ごすことになる。 2人は打ち解けその生活を楽しんだが、ついに帰る方法が見つかった。 ところが俺まで飛ばされてしまい逆に宮藤の世界へ。 運よく使い魔と契約し、ウィッチとして認められた俺はストライクウィッチーズに入隊。 初戦を終えた所で、やり残したことがあることに気付く。 果たしてそれは… 第5話「お暇をいただきます」 ―――東京 俺「ふー、帰ってきたぜ日本!」 俺は今、自分の部屋にいる。 飛ばされた時と、特に変わりないが久しぶりのせいか少し嬉しい。 549 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 15 59 26.26 ID YZydu7jn0 エーリカ「へー、これが俺の部屋」 宮藤「ただいまです!」 こうなってしまったのには、深いわけがある。 それは遡ること数日… ――――――――――――――――――――――― 坂本「休暇がほしいだと?」 俺「はい、数日でいいんです」 ミーナ「それは理由を聞いてもいいかしら」 俺「ちょっと元の世界でやり残したことがあって…」 しばらく時間を置いた後、真剣にこう尋ねられた。 坂本「かならず帰って来られるか?」 その質問は少し予想外だった。 鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていると、 ミーナ「それだけあなたは必要なのよ。ストライクウィッチーズは12人なの」 ミーナ中佐はにこやかにそう言い切った。 涙脆い俺は、若干涙ぐみそうになってしまう。 551 :パラレルワールド[怒られそうなぐらい軽々行き来します][]:2010/12/06(月) 16 04 15.13 ID YZydu7jn0 俺「…はい!必ず帰ってきます!」 坂本「よし!では、今日から3日間休暇ということにしよう。どうせネウロイも来ないだろう」 そして、礼をして俺が出て行こうとした途端、ドアが勢いよく開いた。 宮藤「俺さん、帰っちゃだめです!」 エイラ「そうダゾ、折角きたんだからゆっくりしていけヨ」 エーリカ「ストライクウィッチーズは12人なんだから!」 シャーリー「お姉さん泣いちゃうぞー」 そこには、話を聞きつけたであろう9人が勢ぞろいしていた。 しかし、どこか勘違いしているようだ。 ミーナ中佐と坂本少佐は笑いを堪え切れないでいる。 ミーナ「落ち着きなさい、俺さんは帰ってくるわ」 坂本「やり残したことがあるそうだ…そうだな、帰省みたいなものだ」 宮藤「そうだったんだ~」 俺「早とちりしすぎだっての」 553 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 09 05.02 ID YZydu7jn0 サーニャ「俺さんはそれだけ馴染んでるんですよ」 さっきも似たようなセリフを聞いたな。 まったく嬉しい限りだ。 と、ここでエーリカが目を光らせた。 エーリカ「じゃあついて行きたい!」 俺「へ?」 宮藤「それならわたしも行きます!」 ――――――――――――――――――――――― こうして現在に至るわけである。 ちなみに、移動は海岸に新たな魔法陣を書いて宮藤のリングを使った。 どうもそのリングと魔法陣の術式に反応して、行き先が決まるようだ。 1回目って実は危なかったんだな… 俺「よし、とりあえずまずは掃除だ。」 エーリカ「えーめんどくさーい」 俺「ほら、分担作業なんだから」 宮藤「私はハルトマンさんの服を買いに行きますね」 554 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 14 06.83 ID YZydu7jn0 俺「さすがというか慣れすぎだろ…はい、これぐらいあれば足りるだろ」 宮藤「では行ってきます!」バタン 俺「さぁ、掃除するぞー」 エーリカ「おー」 エーリカも、宮藤と同じで現代には興味があるようだ。 掃除しながらもあれやこれやと質問攻めにあった。 1時間程経っただろうか、掃除も一段落した頃宮藤が帰ってきた。 俺「おかえり、いい服はあったか?」 宮藤「はい、バッチリです」 そう言って、宮藤は服を取り出しエーリカに重ねた。 これもまたお世辞ではなく似合っている。 白基調の…まさに、天使の名に相応しい服。 エーリカ「おー、何かイイカンジだねー」クルクル よほど嬉しいのか、その場で回りだすエーリカ。 微笑ましいのだがスカートでそれは少し目に毒だと思う。 ちなみに、宮藤の服は既にクローゼットに置いてある。 家宅捜索されたらマズイだろうな… 思考を中断し、2人に呼びかける。 555 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 19 16.56 ID YZydu7jn0 俺「さてと、とりあえず出かけるか」 エーリカ「どこに行くの?」 宮藤「私の時みたいに、街を案内するんですよ」 ――――――――――――――――――――――― ザワザワ… オイスゲーナアレ ミセツケテンノカヨシネ ナンダアノヤロウ そりゃそうだよな。 こんな美少女2人を侍らしてる上に、 迷子にならないように手を繋いでいたら注目もされるわな。 宮藤「なんだか騒がしいですね」 エーリカ「もしかしてバレたのかな…」 俺「大丈夫だって、堂々としとけばいいよ」 しかもこの2人に、「自分は可愛い」という自覚がないから困る。 俺「さてと…もう昼だしまずは腹ごしらえかな」 この2人が喜びそうなところか… 558 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 24 15.56 ID YZydu7jn0 俺は色々考えた挙句、初体験であろうファーストフードに行くことにした。 結果を言うと、御満悦だったようだ。 新しい味に終始はしゃぎっぱなしだった。 お次は定番のゲーセン。 予想はしていたが、やはり銃を使うようなゲームに興味を示した。 エーリカ「これ弾は出ないの?」 俺「そりゃそうだ、出たら人が死ぬ。ゲームだからな」 宮藤「あれを撃てばいいんですか?」 俺「そう、リロードは画面外に向けるだけだ」 いざ始めると、2人は夢中で声をかけても気付かないほどだった。 その間に俺は飲み物でも買いに行くことにする。 中を1周して戻ってみると、2人がちょうどゲームを終えたところだった。 宮藤「いやー、楽しかったです!」 エーリカ「血が騒いだよー」 その後も、クレーンゲームやコインゲームなど散々遊んだ。 楽しんでくれて何よりだがそろそろ時間も遅くなってきた。 あまり遅くまで連れ回すのは、教育上よくないだろう。 俺「2人とも、そろそろ帰るぞー」 559 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 29 21.54 ID YZydu7jn0 そう言って、2人を連れて帰ろうとした矢先 ドンッ チンピラ1「おいにーちゃんどこみて歩いてんだよ」 こんなベタなイベントかよ… しかしマズいな、この世界では俺はもちろん2人も魔法は使えない つまり、ただの女子中学生レベルってことだ。 チンピラ2「おーおー2人もカワイイの連れちゃってー」 とりあえず宮藤とエーリカだけは逃がさないとな。 2人の目を見ると何か考えているようだったが、危ないので後ろに庇う。 チンピラ3「ははっ、王子様気取りってか!死ね!」ブンッ いきなり1人が殴りかかってきた。 しかし、そのパンチは止まって見えるほど緩いものだった。 あっちの世界で修行するうちに、驚くほどに鍛えられていたのだ。 自分でも全く気付かなかったが。 ガシッ チンピラ3「な、なにすんだよ!ぎゃあああああああああ」 俺はその手を受け止めると、捻り上げる。そして突き飛ばした。 いくら強くなったといえど、さすがにこの人数では相手をしきれない… どうするかと悩んでいると後ろに居たエーリカがとんでもないことを言い出した。 560 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 34 26.17 ID YZydu7jn0 エーリカ「ねぇお兄ちゃん、この人達なーに?」 俺「はぁ?」 チンピラ「「「お兄ちゃん!?」」」 宮藤「そーだよ、早く行こうよ!」 俺は、それが2人の作戦と気付くのに数秒かかった。 というか作戦って言ってもそれでいけるのか…? チンピラボス「兄妹かよ…ちっ、つまんねえ。お前ら、さっさと行くぞ!」 チンピラ「わかりやしたアニキ!」 俺「いいのかよそれで!?」 なんだか肩透かしを食らったような感じだ… こうして俺達は、無事に危機(?)を脱した。 エーリカ「良かったね、お兄ちゃん♪」ガシッ 宮藤「さ、行こう♪」ガシッ エーリカが右手に、宮藤が左手にそれぞれ掴まってきた。 やれやれ…まだ続けるのかそれ? まあ俺としては内心喜びつつ、両手に花状態で帰宅した。 562 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 39 04.79 ID YZydu7jn0 その夜、俺は1通の書置きを認めた。 「自分探しの旅に出ます。探さないでください 俺 」 よし、これで完璧だろう。 宮藤「なんですかそれ?」 俺「手紙…というか書置きだよ。捜索願いとか出されたら困るからね」 宮藤「律儀な世の中ですねー」 正直言うと、もう少しこちらに居たかったが 2人がいる、そしてあちらの世界を放っている以上 あまり長引かせるわけにもいかなかった。 本当なら、両親にも会って帰りたかったところだけど 何て説明していいかもわからないし保留にした。 エーリカ「ご飯まだー?」 宮藤「もうすぐ出来ますよ」 563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 16 40 52.51 ID qfwKVRHYO それ逆に捜索願い出されるような…… 564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 16 40 56.86 ID zJL7YsTvO ソレ余計に捜索願出されねえか?w 566 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16 46 34.44 ID YZydu7jn0 エーリカ「それなに?手紙?」 俺「書置きだよ、あっちの世界にしばらく行っても問題ないようにね」 エーリカ「読んでいい?」 俺「ああ、いいぞ」 エーリカ「…これ、逆に心配されない?」 俺「そうか?俺的には完璧なんだが」 エーリカ「自分探しは無いよー」 俺「そうかな…じゃあどうしよう」 エーリカ「旅行とかいいんじゃない?」 俺「それが無難かな、よし、それにしよう」 こうして俺はエーリカの助言を受けて変更した。 後々調べてみると、自分探しの旅と言って消息を絶つケースは少なからずあるらしい。 エーリカ様々だなほんと… 567 :パラレルワールド[手紙の内容を臨時修正致しました][]:2010/12/06(月) 16 49 03.20 ID YZydu7jn0 宮藤「ご飯できましたよー!」 3人で食卓を囲み、夕飯を食べる。 何と幸せな生活だろうか こんな生活が続けば…いや、何でもない。 これが終われば、俺達はまた戻るのだ。 元の生活――命を懸ける戦場に。 俺「うん、今日もうまいな」 エーリカ「さすが宮藤だね!そういえば、みんなどうしてるかな?」 ――――――――――――――――――――――― ――基地 ゲルト「ハルトマン!朝だ、起き…そうか、今は俺の世界に行ってて居ないのか。 …朝食を食べるか」 ミーナ「おはようトゥルーデ」 ゲルト「おはようミーナ」 ゲルト「おはよう、リーネと宮ふ…あぁ宮藤も行ってたか」 リーネ「おはようございますバルクホルンさん。どうかしましたか?」 ゲルト「いや、なんでもないさ」 ゲルト「はぁ…」 569 :パラレルワールド[さるでした][]:2010/12/06(月) 17 00 18.29 ID YZydu7jn0 シャーリー「どうした溜め息なんかついて」 シャーリー「さてはハルトマンと宮藤が居ないから寂しいんだな?」ニヤニヤ ゲルト「なっ!そ、そんなことはない!」 シャーリー「しょうがないな…ほら、これ食べたら一緒に飛行訓練でもしよう」 ゲルト「そこまで言うなら…やってやらなくもないぞ///」 シャーリー「(早く帰ってこいよー)」 ――――――――――――――――――――――― 俺「うん、きっと大丈夫だ」 宮藤「そうですね、シャーリーさんもいますし」 エーリカ「何でシャーリー?」 宮藤「だっておっp…包容力があるじゃないですか!」 今絶対おっぱいて言おうとしただろ! でも確かにあれは素晴らしい、うん。 想像しつつ、少し妄想の世界に旅立っていると不意に声がかかる。 570 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17 03 34.33 ID YZydu7jn0 宮藤「……俺さん何考えてるんですか?鼻の下伸びてますよ」 俺「えっ?いや別に」 宮藤「ふんっ」 エーリカ「これで私も加われば修羅場だね!」 俺「ややこしくしないでくれよ!」 賑やかな夕飯、風呂を終えていよいよ就寝の時間である。 しかし、今回は大丈夫。 そういえば、押入れの奥に敷布団があったのを思い出したのだ。 俺はそれで寝て、2人がベッドで寝れば…そう考えていたのだが エーリカ「zzz」スースー 宮藤「zzz」スースー 俺「もう寝たのかよ!」 前回の俺の作戦同様、先に敷いておいた布団で寝られていた。 そんなに気を使わなくてもいいのに… とりあえず起こすわけにもいかず、俺はベッドで寝た。 ――――――――――――――――――――――― 572 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17 05 52.33 ID YZydu7jn0 ―――翌朝 俺「んー」 目が覚める。 やっぱり布団というのは暖かいなぁ それにすごく柔らかいし… 俺「え?柔らかい?」 気付くと、2人が両側でくっついて寝ていた。 俺「うわああああああああああ」 エーリカ「うーん…なにー…?」 宮藤「ふあぁ…おはようございます」 俺「な、なんでここで寝てるの?昨日確か…」 エーリカ「こっちの方が暖かそうだったからー」 宮藤「ですー」 俺「ならそろそろ起きないか?」 エーリカ「寒いからもうちょっとー」ダキッ 宮藤「わたしもー」ダキッ 573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/06(月) 17 08 53.39 ID Su8A35Ht0 我が手に宿りし力よ!壁を殴りとばせ! 支援 574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 17 09 35.62 ID qfwKVRHYO 壁(バキッ 575 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17 10 20.04 ID YZydu7jn0 待て、ちょっと待て!抱きつくな! 男には面倒臭い生理現象があってだな… 俺「あんまり寝てると、お菓子買ってやらないぞ!」 エーリカ「それは困る…」ゴソゴソ よし、エーリカクリア! やはり現代のお菓子にも興味津々のようで、帰る前に買う約束をしていたのだ。 あとは宮藤か…いや、待てよ? 反対が空いてるんだから、背中を向ければいいじゃないか。 俺「ふー、どうにか抜け出した…」 しばらくすると宮藤も起きて、朝食。 そして例のお菓子等を買いに行くことになった。 朝からラッキ…いや、災難だったぜ。 ――――――――――――――――――――――― 576 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17 12 02.34 ID YZydu7jn0 俺「好きなだけとは言ったが、流石にそれは買いすぎじゃ…」 エーリカ曰く、どれも美味しそうなんだもん、とのことだ。 宮藤までもが両手に荷物を抱えている。 そして俺達は、奇異の視線に耐えながら大量のお菓子を持って帰った。 現在時刻は午後2時57分、俺の部屋。 いよいよあちらの世界に帰る時が来た。 俺「準備はいいか?」 エーリカ「おーけー」 宮藤「大丈夫です」 セットした時刻まであと2分となった。 離れないように、3人で輪になって手を繋ぐ。 中心には山のようにつまれたお菓子。 俺「3,2,1…」シュン 世界が反転する。 何度味わっても慣れないな、これは。 578 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17 14 02.17 ID YZydu7jn0 次回予告 無事休暇と言う名の帰省を終え、帰って来た3人。 そこには変わらない仲間達が居た。 そんな中、ストライクウィッチーズに忍び寄る黒い影。 果たしてウィッチ達の運命や如何に… 第6話「異変」
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パラレルパーキング(parallel parking(英語)) 縦列駐車(未作成)のこと。または、縦列駐車(未作成)で止める道路脇の駐車場(未作成)のこと。 日本語は車が縦に並んでいるので縦列駐車(未作成)だが、英語では道路の縁石に平行しているからパラレルパーキング。ややこしい。 同義語 「縦列駐車(未作成)」 関連語 「パラレル(未作成)」 2007年05月31日
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俺「ストライクウィッチーズやな」 30-56 作者 パラレルワールド 30 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 38 59.71 ID PgBsoM9/0 第4話「初めての空」 ――朝、俺の部屋 宮藤「俺さーん、朝ごはんですよー」 宮藤「開けますよー」ガチャ 宮藤「いつまで寝てるんですか!早く起きて下さい!」バサッ 俺「あー、おはよう…」 俺は半分寝ながら答えた。 朝に弱い俺は、元の世界に居たときも同じように起こしてもらっていた。 朝起こしてもらう…というのは誰もが望むことであろうがそれは 「朝だよ、起きて」ユサユサ こんな感じの時に限られる。 このように、朝眠い時に布団を剥がれたらむしろ嫌になるものである。 宮藤「もうみんな食堂に揃ってますよ!」 俺「わかったわかった、今行くよ」 そう言って、食堂に行くと確かに全員揃っていた。 33 :パラレルワールド[シリアスも後の方で出てくるはずなんで、もうしばらく緩いのにお付き合い下さい][]:2010/12/01(水) 18 41 50.59 ID PgBsoM9/0 ミーナ「これで揃ったわね」 ゲルト「遅いぞ俺!」 エーリカ「朝は1分でも寝ていたい気持ちはよくわかるよ~」 ゲルト「起こす方の身にもなってくれ…」 宮藤「全くです!これじゃあ、あっちに居た時と変わらないじゃないですか…」 シャーリー「なんか夫婦みたいだな」 宮藤「なっ!そ、そんなことないです!」 まったく…シャーリーはどういう意図でからかっているのだろうか? まあ宮藤が反応しすぎってのもあると思うが… エイラ「ほら、さっさと座れヨ」 坂本「よし!では、いただきます」 「「「「「いただきます」」」」」 38 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 44 17.76 ID PgBsoM9/0 ゲルト「やはり宮藤の飯は美味しいな」 エーリカ「そうだねー」 リーネ「久しぶりですね、ほんとうに」 ルッキーニ「おかわりー!」 ゲルト「くっ…お前は毎日これを食っていた上に宮藤を扱き使っていたのか!」 俺「何かその表現誤解があるような…」 ミーナ「それはそうと、俺さん。今日から本格的に訓練を始めてもらいます」 俺「具体的にはどんなことを?」 坂本「それは私に任せろ、まずは基礎体力からだ!ビシバシ鍛えてやるぞ、はっはっは!」 嫌な予感がするなぁ… しかし、ここに身を置いた以上それは必須だろうし頑張るしかないか。 そして、朝食を終えた俺は早速訓練を言い渡された。 42 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 47 18.45 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― 坂本「筋トレからだ!いくぞ!」 まずは腕立てから。 俺だって人並みに体力はあるつもりだし、筋トレ自体はそこそここなせる。 続いて腹筋。 いつの時代も鍛え方というのは変わらないんだな…と思いつつ体を動かす。 坂本「次はランニングだ!ついてこい!」 そう言うと、少佐は自ら走り始めた。 正直筋トレが少しこたえていたが、文句は言ってられない。 なんせ同じ内容をこなした宮藤、リーネ、ペリーヌは苦しそうではあるがついていってるのだ。 俺「はぁ、はぁ…」 坂本「どうした俺!遅れてるぞ!」 そういて、遅れながらも何とかついていってその日の訓練は終了した。 かなりハードだったのに、他の面々はケロっとしている。 ウィッチってすごいな…と改めて思った。 そうして、基礎体力や飛行訓練。 模擬戦などをして俺は着々と成長していった。 そんなある日… ――――――――――――――――――――――― 44 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 50 18.62 ID PgBsoM9/0 ウーーーーーーーウーーーーーーー ミーナ「ネウロイよ!」 坂本「バルクホルン、ハルトマン、リーネ、ペリーヌ、宮藤、俺、私が出撃。あとは待機だ!」 「「「了解!」」」 ハンガーでストライカーを履きながら俺は密かに恐怖を感じていた。 これが俺の初陣だと思うと、足が震えてきた。 本当に命を懸けて戦うのは初めてであり、死がこんなに身近に感じられると思わなかった。 ゲルト「緊張しなくていいぞ、大丈夫だ。」 さすが歴戦のウィッチ。 俺の心中もバレバレってわけだ。 だが守ってもらいっぱなし、というのも男が立たない。 俺は気合を入れるためにも全力で叫んだ。 俺「俺、出撃します!!」 ブロロロロロロロロロロロ エーリカ「俺の固有魔法って銃には使えないの?」 俺「直接触れてないと駄目みたいだ。」 ペリーヌ「それでその弓も持ってきてますのね」 45 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 53 06.90 ID PgBsoM9/0 リーネ「重くないんですか?」 俺「そんなには。もしかしたら役に立つかもしれないしな」 ゲルト「いたぞ!少佐、コアは?」 坂本「ふむ…迷うことはない、ど真ん中だ!」 こうして俺の初めての戦いの火蓋が切って落とされた。 と言っても、俺が前衛に出て戦うわけではなく バルクホルン、エーリカが前衛組 リーネ、ペリーヌが後衛組で 俺は宮藤とともに、少佐の2番機に入りサポートとなる。 バルクホルンの一言が効いたのだろうか、恐怖はいくらか薄らいでいた。 散々やった訓練や模擬戦を思い出しながら銃を撃ち続け、 そして、何一つ危ぶむ事もなく… ドカァァァン パリィン 坂本「コアの消滅を確認。我々の勝利だ。」 リーネ「楽勝でしたね」 宮藤「俺さんはどうでした?」 俺「まあ訓練通りに出来てよかったよ」 47 :パラレルワールド[戦闘薄くてごめん][]:2010/12/01(水) 18 56 10.30 ID PgBsoM9/0 ただ、バルクホルン、エーリカ、坂本少佐辺りの動きはやはり群を抜いてすごい。 いくら初戦とはいえ、まるで自分が親についていくだけの雛鳥のような気がして悔しい。 そんな表情を悟られたのか、坂本少佐に声をかけられた。 坂本「そう気に病むな、その内強くなれるさ。はっはっは!」 この隊の奴らはみんな心でも読めるのかね、まったく。 無事に帰って来た俺達を、待機していたウィッチ達が迎えてくれた。 ルッキーニ「おかえりー!みんなー!」 俺「ふー、よいしょっと…って、あれ…?」ペタン 基地に戻り、ストライカーを脱いだ俺は違和感を感じ…その場に座り込んでしまった。 ゲルト「ふっ、軟弱者が」 エイラ「どうした俺?腰が抜けタカ?」アハハ サーニャ「笑っちゃだめよエイラ。俺さん、支えるから掴まって下さい」スッ エイラ「な、なんでダヨサーニャ…」 エーリカ「トゥルーデも厳しすぎだよ!さ、反対側支えてあげる」スッ 宮藤「う~~……」 こうして俺は、エーリカとサーニャに支えられながら部屋に戻った。 もう情けなくて涙が出そうだ。 でもみんなが優しくて助かったな… 49 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 59 01.41 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― ―――そして夕食の時間 俺はある問題を抱えていた。 さきほどから、宮藤が口を利いてくれないのである。 俺「なあ、何かしらないけど悪かったって」 宮藤「…」プイッ 俺「一体何なんだよ…」 シャーリー&エーリカ「(ははーん、なるほどね)」ニヤニヤ エーリカ「俺ー、今日はお疲れ様!」ガシッ そう言うと、いきなり右腕に抱きついてきた。 俺「まあ最後はかっこ悪かったけどな」 エーリカ「そんな俺を労って、はいあーん」 俺「えっ?い、いきなりそれは…」 エーリカ「食べてくれないの…?」ウルウル ダメだ、その上目遣いは反則だ! 俺「わかったよ…」パクッ 50 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 00 05.85 ID PgBsoM9/0 エーリカ「おいしい?」 俺「あぁ、おいしいな」 シャーリー「じゃあ私も反対からあーん」 俺「なんでだよっ!?」 シャーリー「ハルトマンのは食べれて私のは…」シクシク 俺「食べる!食べるから!」パクッ シャーリー「うまいか?」 俺「うん」 なんだこれは…まさか人生初のモテ期到来か? 今まで取っておいてラッキーだったぜ… 何て考えていたら、ふと視線を感じた。 見ると、宮藤がすごい勢いで睨んでいる。 そしてハッと気付いた。 これが狙いだったのか! 宮藤「…」ジトー 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19 00 44.83 ID DtPb8YGyO ヒャッハー!壁の用意だァー! 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19 02 07.60 ID eAdrv2tB0 壁がないな………そうだ地球殴れば良いんだ! 53 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 02 32.21 ID PgBsoM9/0 俺「そ、そろそろ自分で食べれるから大丈夫だよ」 シャーリー&エーリカ「しょうがないなぁ…」 宮藤「ホッ…」 宮藤が安堵の表情を見せた。 予想通りと言ったところか、2人がその隙を見逃すわけがなかった。 エーリカ「ホッとした?」 宮藤「ななな何を…」アセアセ シャーリー「動揺しまくってるな」 ペリーヌ「まったく浮ついてますわ」 エイラ「わかりやすいなミヤフジ…」 サーニャ「エイラも大概よ」 坂本「はっはっは、モテる男は辛いな!」 ミーナ「(恋の予感!)」 54 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 04 11.39 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― そして、慌しい夕食を終えると一旦部屋に戻る。 風呂の時間だからだ。 一応言っておくと、俺だって興味がないわけではない。 だがしかし、まだまだ命は惜しいからな… 部屋でじっとしていると声が掛かった。 どうやら風呂が空いたようだ。 俺「ふー、やっぱり豪華だよなこれ」ザパーン 家とは桁違いの大きさの露天風呂にゆっくり浸かる。 空には綺麗な月が浮かんでいた。 俺「月は変わらないな…」 俺「元の世界どうなってるかな…」 ここに来て俺は、少し元の世界が恋しくなっていた。 所謂ホームシックというやつだろうか。 別に未練があるわけではない。 変化のない日常に、少ない交友関係。惰性で行く大学。 どれも取るに足らないものばかりだ。 なら、何故こんなにも俺はあの世界を想うのだろうか。 56 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 06 09.55 ID PgBsoM9/0 失ってみて初めてわかる。 本当に大切なものはすぐ傍に。 この言葉を笑い飛ばしてた頃が懐かしいな。 本当に失わないとわからないとは… 俺はのんびり風呂に入りながら、ある決意をした。 ちなみに風呂で鉢合わせ、なんてラッキースケベは無かった。 ちょっぴり期待したんだけどな… 次回予告 初陣をなんとかこなしたが、ホームシックに陥ってしまう。 そんな中ある決意をする俺。 それは一体何なのか… 第5話「お暇をいただきます」
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俺「ストライクウィッチーズね!」 879-909 作者 パラレルワールド 879 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 17 23.08 ID Ei4u+a7P0 ありがとう、いきます。 低クオリティ+完全オリジナルだから、不快な人はスルーしてね! 1945年 今日もストライクウィッチーズは戦っていた。 しかし、いつものネウロイとは違うようで苦戦している。 ゲルト「うおおおおおおおおおおおおお」ガガガガガガガ エーリカ「だめ、再生速度が速すぎて間に合わない!」 リーネ「今応援を呼びましたから、それまで耐えましょう!」 宮藤「了解!」 今ここにいるのは4人だけだった。 ちょうど警報時に訓練していたので、そのまま出撃してきたというわけだ。 しかし、1体だけなら4人で十分だろうという判断が間違いだったことをミーナ中佐は後に知ることとなる。 ゲルト「くっ、もう弾が…」 エーリカ「ミヤフジ、危ない!!」 エーリカがそう叫んだ瞬間、一筋のビームが宮藤のストライカーを貫いた。 880 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 22 27.88 ID Ei4u+a7P0 リーネ「芳佳ちゃん!」 リーネはすぐさま駆けつけようとするが、ネウロイの攻撃に阻まれる。 そうしている間に、宮藤はどんどん落ちていく。 ゲルト「みやふじいいいいいいいいいいいいい」 エーリカ「トゥルーデ落ち着いて!」 ゲルト「離せ!助けに行かないと!!」 ザパーン そして、誰も間に合うことはなく宮藤は海に落ちた。 薄れ行く意識の中、宮藤は思う。 「わたし、死んじゃうのかな…」 第1話「出会い」 宮藤が目を覚ますと、見知らぬ場所にいた。 宮藤「あれ?私たしか撃墜されて…」 宮藤「海に落ちた気がするんだけど…それにここはどこだろう?」 882 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 27 33.06 ID Ei4u+a7P0 ――2010年、東京。 ここに、1人の青年がいた。 俺「はぁ、そろそろ寒くなってきたな…」 俺は、どこに寄り道することもなく1人家路を急ぐ。 今は大学の帰りで、この後バイトに行かなければならない。 面倒臭いなぁなんて考えていると、ふと公園に人影が見えた。 俺「珍しいな…人がいるなんて」 当たり前だ。 ベンチとシーソーだけの小さな公園に人が寄るはずもない。 すると、その人影はこちらに近づいてきた。 ???「あのー、すいません。ここはどこですか?」 この姿、この格好、この声。…まずは頬を抓ってみた。痛い。 だってさ、普通アニメのキャラが目の前に居たら夢かと思うだろ? 俺「えーと…これは夢じゃないのかな…」 ???「はい?なんのことですか?」 俺「宮藤芳佳さんだよね」 宮藤「な、なんで私の名前を!?」 どうやらこれは現実のようだ。でもまぁこれはいい機会かもしれない。 いい加減、普通の日常は退屈してたんだ。 885 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 32 33.25 ID Ei4u+a7P0 俺「とりあえず、寒いだろうからうちに来て話そうか」 宮藤「いいんですか?それじゃあお願いします」 年頃の女の子が、そう簡単に男についていくもんじゃない! そう言いたいところだが、今は何より状況が切羽詰っている。 近所に、「俺さんが”パンツしか履いてない女の子”を連れていた」 なんて噂が広まったら、この町内にはいられない。 そんな理由から俺達は家まで走って帰った。 宮藤「それで、ここはどこなんですか?」 俺「落ち着いて聞いてほしい、今は2010年だ。」 宮藤「え-!?うそ、そんなまさか…」 俺「よく見て、服とか物が全然違うでしょ?」 宮藤「確かに見たことないものばっかりです」 宮藤「じゃあなんで私の名前を?固有魔法とかですか?」 俺「それなんだけどね…この世界では君達ストライクウィッチーズの話が物語になってるんだよ」 そして、俺はアニメになったことやそれが大人気だということ。 この世界とは違う世界だということなどを説明した。 887 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 37 31.13 ID Ei4u+a7P0 宮藤「じゃあ私、もうみんなとは会えないんですか…」 そう言って、涙目になる宮藤。 ちくしょう可愛いなぁもう! 俺「いや、そうでもないかも知れない」 宮藤「え?」 俺「確かさっきの話では、撃墜されて海に落ちたあと気がついたらここに居たんだよな?」 宮藤「はい、そうですけど」 俺「何が起こったのかはわからんが、もしかしたらこっちの世界から元の世界に行く方法もあるはずだ。希望はある。」 俺「とりあえず行く当てもないだろ?…しばらくうちに居ていいから」 宮藤「いいんですか!?ありがとうございます!」ニコッ おいおいどういう状況かわかってるのかよ… まったく無邪気ってのは恐いね 889 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 42 50.13 ID Ei4u+a7P0 俺「じゃあとりあえずバイトに行ってくるから」 宮藤「ばいと…ってなんですか?」 俺「仕事だよ、仕事。」 宮藤「わかりました!行ってらっしゃいです!」 俺「あ、あぁ。行ってきます」 こんな風に誰かに見送ってもらうのはなんだかくすぐったい。 というより、いきなり異世界に飛ばされたってのに順応早いなあいつは。 正直、タチの悪いのに見つかる前で良かったよ… ――――――――――――――――――――――― 俺「ただいまー」 宮藤「おかえりなさい」 そうだ、今家には宮藤がいたんだった。 893 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 47 53.86 ID Ei4u+a7P0 俺「ん?何かいい匂いが…」 宮藤「勝手に使っちゃってごめんなさい!食材が置いてあったから、お夕飯でも作ろうかと思って…」 俺「いや、嬉しいよ。ありがとうな!じゃあ早速いただくか」 宮藤「それで、あの…ごめんなさい、お米が見つからなくてご飯はないんです!」 俺「なるほどね…大丈夫だよ、ほら」パカッ 炊飯器をあけると、中から炊きたてのご飯が顔を覗かせた。 宮藤「な、なんですかこれは!?」 俺「炊飯器って言ってね、ボタン1つでご飯が炊けるんだ」 宮藤「さすが未来…」 俺「お、これうまいな」 宮藤「そうですか?よかったです」エヘヘ そして、食事中も部屋中のものに宮藤は興味を示していた。 1口食べるたびに「あれはなんですか?」「じゃあこれは?」と、目を輝かせて聞いてくるのだ。 …まあその姿も可愛かったわけだが。 しばらくは理性との戦いになりそうだ、と俺は1人考えていた。 890 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/27(土) 15 45 17.55 ID rft4j3JoO もっさんがウチに来てくれると信じつつ支援 891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/27(土) 15 47 00.25 ID hYYeTGM30 トゥルーデがウチに来てくr(ry 支援 892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/27(土) 15 47 42.99 ID tiRq01rm0 シャーリーがウチ(ry 支援 894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/27(土) 15 48 56.41 ID DfAsmoMEO ミーナさんがウチに(ry 支援 895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/27(土) 15 49 14.21 ID yGXr7Rfn0 サーニャg(ry 896 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/27(土) 15 49 20.20 ID sCAc1yJa0 マルセイユが(ry 897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/27(土) 15 49 20.27 ID T103AkMtO (ry 支援 898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/27(土) 15 50 40.59 ID yYWNKt800 ペリーn(ry 899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/27(土) 15 50 48.08 ID rft4j3JoO 全略したら何が何だかわからないじゃないですかやだー! 900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/27(土) 15 51 32.49 ID vXVFlfNYP 土方(ry 901 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 52 21.85 ID Ei4u+a7P0 食事が終わり、宮藤が食器を片付けている。 曰く、「居候なんですから、これぐらいさせて下さい!」だそうだ。 宮藤「ふんふ~ん♪」ガチャガチャ 手持ち無沙汰だが、これはいいな。 なんていうか、キッチンで家事する女の子ってロマンだよな。 なんて感傷に浸っていると、洗い物を終えた宮藤がやってきた。 作戦会議の始まりだ。 俺「さて、とりあえずシールドはれるかやってみて?」 宮藤「はい」 そういって、宮藤はシールドをはろうとするが… 俺「できないみたいだな…」 宮藤「治癒魔法もできません。なんていうか魔力自体が無くなったような感じです」 俺「それが鍵になるんじゃないか、とか思ったんだけど…」 俺「撃墜されたとき、何かいつもと違ったことは?」 宮藤「うーん…いつも通りだったと思います」 俺「何か手がかりがあればなぁ」 905 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 56 20.78 ID Ei4u+a7P0 宮藤「あ、そういえば!」 俺「何か思い出したか!」 宮藤「このアクセサリー、着けっぱなしでした!」 宮藤が取り出したのは、リング付きのネックレスだった。 宮藤「前日に買ってから、着けたまま出撃しちゃったんです」 俺「なるほど…まあ関係あるかも知れないから、アクセサリー関連も調べてみよう」 俺「で、明日からの話だが…」 俺「宮藤は家で待機、外出禁止。」 宮藤「なんでですか!?せっかくだし色々見てみたいのに…」 そうしてやりたいのもやまやまなんだが、生憎宮藤は有名人だ。 1人で歩かせるなんてとんでもない。 まあ、服を変えればどうにかなるだろうが… 服を買いに行く服がない。とはまさにこのことだ。 まあ俺が適当な服を買ってきてやればいいのだが、女物の服なんて詳しくない。 下着もどうにかしないといけないし。 その問題は休みの日にでも考えることにしよう… 906 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 15 59 11.69 ID Ei4u+a7P0 宮藤「わかりました、待機してます」ショボン 俺「その代わりと言っちゃなんだが、パソコンを教えよう。これで情報収集してくれ」 宮藤「ぱそこん…ですか?」 俺「あぁ、そこにあるそれがパソコンだ。」 マズハココヲコウシテ… ソウ、コレガマウスデ… ――――――――――――――――――――――― 俺「ふー、大分遅くなってきたな」 俺「先に風呂入ったらどうだ?沸いてるから」 宮藤「いえ、私はあとで…」 俺「だめだ、こういう時は女の子が先なんだ。」 頑として譲らない俺に、宮藤は渋々風呂へ向かった。 もちろん、風呂の使い方は教えておいた。 あとで呼ばれたら困るからな… そうして、俺も風呂に入り最大の難関がやってきた。 就寝の時間である。 907 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 16 02 33.37 ID Ei4u+a7P0 俺の家にはベッドは1つしかない。 宮藤の性格から、俺がソファで寝ると言うと、 じゃあ自分がソファで寝るとか言ってくるだろう。 ならば、先手を打って有無を言わさず寝る! 俺「宮藤ー、俺はソファで寝るからそこのベッドで寝ていいぞ。じゃあおやすみ!」 宮藤「そんなの悪いですよ、私がソファで寝ます」 宮藤「俺さん?寝たんですか?ねぇ俺さんってば」 俺「(寝たふり寝たふり)」スースー 宮藤「俺さん!もう…じゃ、じゃあ一緒に寝ますか…?//」 俺「はっ!?いいいいやそれはだめだろ!」アタフタ 宮藤「冗談です。やっぱり起きてたんですね」クスクス 俺「しまった、嵌められた!」 宮藤「まあ何を言っても聞かなさそうなので、ベッドで寝ることにします」 俺「そうしてくれ…おやすみ」 宮藤「おやすみなさい」 909 :パラレルワールド[]:2010/11/27(土) 16 03 36.58 ID Ei4u+a7P0 くっ、まんまと嵌められたぜ。 男心を弄びやがって… それはそうと、ベッドもそうだけど早く問題を解決しないといけないな。 なんせ何1つ手がかりなし…いや、あのネックレスがあるか。 明日から忙しくなりそうだ。 慣れないソファでも、色々あったせいかすぐに寝付くことができた。 次回予告 何故かわからないが、現代に飛ばされた宮藤。 買い物したり、パソコンしたり、ちょっとずつ順応してきた。 それでもやはりウィッチーズが恋しいらしい。 はたして帰る方法は見つかるのだろうか…? 第2話「わたしにできること」
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このページはこちらに移転しました パラレルワールド 作詞/ミヤコ それはまるで無限大の平行世界 住む場所も知らないパラレルワールド 案内しましょう今日はあたしの カオスな世界へ誘いましょう 頭の中がメンヘラ!! I love song for you. 七色のあたしをアナタに I love song for you. 歌という名の魔法に乗せて I love song for you. リアルを忘れる程のインパクト この声に綴ってアナタに見せてあげる もう少しだけココにいて 使えないガラクタの最後の叫びを もう少しだけココにいて 使えないガラクタの最後の夢を I love song for you. 七色のあたしをアナタに I love song for you. 歌という名の魔法に乗せて アナタだけにすべて聴かせてあげるから この声に綴ってアナタにすべてをあげる
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パラレルワールド 2010年の東京で二人は出会う―――― 第1話「出会い」 第2話「わたしにできること」 第3話「再会?」 第4話「初めての空」 第5話「お暇をいただきます」 第6話「異変」 第7話「私にできること」 第8話「宿敵」 第9話「決断」(最終回)