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千葉 紗子(ちば さえこ) 担当キャラ ナン ケラス(TOV) ベリル・ベニト 声優・他作品ネタ リアルで元・南青山少女歌劇団メンバー。元は宝塚歌劇団志望だったという。CV業界では異色の事務所に所属している。 「かならず当たる!」と学校でも大人気の風水師・Dr.リンの正体。実は「光の巫女」の生まれ変わりであり、後に闇の王や鬼と戦うために「光の巫女」に変身することができるようになる。 自称天才画家の少女。こちらでは自分が臆病者だったりハーツキャラで唯一秘奥義の隠し連鎖を使えるが、残念ながら「超飛来刃・爆炎斬」は使ってくれない。「もういい加減にしてっ!」とも言ってくれない。 撲殺天使ベリルちゃん『天使による神域厳戒会議』(通称:ルルティエ)によって派遣された天使。目的は「全ての女の子の成長が12歳体型(ロリ)で止まる、不老不死の薬」を作る学者プレセア(CDドラマ版)を少年のうちに抹殺(撲殺)するためだった。妹がマオ(CDドラマ版ではリアラ)、天使仲間にマルタとその母ヒルダ、カーレルがおり、プレセアの幼馴染の図書委員がグリューネ。 CDドラマ版ではコリーナが演じた。 Hで没になった武器が釘バットだったり、バレイア教の雑誌で『切り裂き天使ペリドットちゃん』なるパロディネタも出ている。ベリル「ぴぴるぴるぴる、ぴぴるぴ~♪」 陽海学園新聞部顧問であるカラス魔女。ゴスロリ衣装がトレードマーク。いわゆるOGだが、新聞部のメンバーにはリチャード・コレット・アイーシャ・マルタ・パティがいる。 アニメ版のアイドルカバーでは南野陽子と渡辺満里奈をカバーしている。歌劇団育ちだったためかオリジナルより上手い。 原作だとドM。 メルディを殺されたので、カイルを非常に憎むヤンデレレズのメガネっ娘。カイルの部下の人の役もやってました。 鉄腕ベリル。古代兵器の強奪犯を追って宇宙から地球にやってきた連邦警察の怪力女性捜査官。その途中で誤って地球人の少年を殺してしまったため、彼の蘇生措置が完了するまで少年の意識を自身に移し、「2心同体」の状態に。地球では収入を得るため不思議系グラドルとして活動している(少年と融合してしばらくは控えていたが後半で再開)。 それ以前に作られたOVA版ではエクスシアだった。 サポートメカにオネエ男に変身できるマグニスがいたが序盤で壊れてしまい、その後パーツはケータイに。 養成学校時代の教官バルバドスを慕っている。同期にはリヒターがいる。 幼馴染に地球に住んでいるヒスイがいる。だが最後には彼と敵対することに。 アニメは原作とは別物(原作での黒幕や設定が複雑で、アニメ放送時連載継続中だった為)。しかしアニメ版第一期のヒロインアグリアは原作に逆輸入された。 少女時代育ての親だったロボットを目の前で殺された事がトラウマになっており、日ごろの教育もあり殺人に強い嫌悪感を持っている。だが原作ではリヒターが暴走した彼の幼馴染に殺されるのを止められず、ベリル自身でリヒターの幼馴染に止めをさしてしまった。原作では最後に彼女の住む世界を管理してきた存在を破壊、結果的に追跡していたテロリストの願いを叶えてしまい(逮捕は出来たが)世界を支えていた技術もついでに壊れ、少年に体を返すことがかなり困難になってしまった。そのおかげで宇宙戦争も阻止されたが。 連合軍第501統合戦闘航空団所属。同僚はアイーシャ、マーテル(PSP)、アンジュ、シアン、ペリドット、ステラ、パティ、フェニモール、ルビア。前線で指揮を執ることが多い司令官。 「はっはっはっ」と笑うのがクセの、豪快な性格。 アイーシャの才能を見出し、隊に勧誘した。 しかし、一年後に声変わりしてしまった。 「キモい」のではなく「気持ち悪い」同級生ハリーに普通に接することができる女子高生。面白いことが大好きで、普段は細目だが、面白いことに遭遇すると半目を開く。 バレー部の副キャプテンでキャプテンはハリー。ドナに思いを寄せるハリーに何かと助言を与えフォローしている(面白がっている節もある)が、たいてい空回りしてハリーからいらぬ恩返しを受けることが多い。ハリーがドナのために弁当を作って持ってくると、あれこれ言ってハリーが妄想しているうちに毎回弁当をくすねてしまう。(これを期待している節も) そのドナとも親しいが、主にドナの友達らとしゃべっている描写が多い。 ドナの家に遊びに行く際、酒のようなものを持っていってはドナやその妹のコハク達に飲ませている。酒だとは明言されておらず公式ファンブックでははっきり否定されているため、酒ではない。 ティアが理事長を務める風華学園の生徒でティア達によって集められた異能力者の一人。学園側が自分達能力者を集めて何か企んでいることを察し妨害しようとするも、彼女の行為とは裏腹にエステルたち能力者が次々と現れていく。学園側に監禁されていたクラスメイトで能力者でもあるミントを助けたことから、自分たちが使役する召喚獣が倒されることで自分たちの大切な人を失うことを知る。さらに学園側は彼女たちを一人になるまでお互い戦わせることが目的だった。 当初はクールな少女を気取っていたが、回を追うごとにメッキが剥がれ次第にヘタレキャラに。
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平山せいをお気に入りに追加 平山せいとは 平山せいの63%は白インクで出来ています。平山せいの19%はビタミンで出来ています。平山せいの15%は元気玉で出来ています。平山せいの2%は犠牲で出来ています。平山せいの1%は毒物で出来ています。 平山せいの報道 JFE東日本・平山快 サヨナラ絶好機に凡退「自分のせい。反省の残る1年」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 天下とは何か…DisGOONie10作目「MOTHERLAND」開幕、千秋楽はライブ配信も(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 江藤淳とジョン・ダワー――思想的立場の違いを超えて彼らが見た「近代日本」:会田弘継 | 記事 - 新潮社 フォーサイト 巨大かさ地蔵、にっこり登場 鈴鹿・地域づくり協稲わら作品公開 - 中日新聞 永瀬廉主演NHKドラマ『わげもん』キャスト発表 小池徹平、久保田紗友、武田鉄矢ら(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 次世代リーダーが目指すべきDXの本質は破壊と創造による企業価値の向上 - スマートワーク総研 【速報】聖隷クリストファー 逆転サヨナラ勝ちで春のセンバツ出場がほぼ確実に 東海大会準決勝で至学館に勝利(静岡朝日テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 小学生が描く「みらいの太子町」絵画作品/兵庫県太子町ホームページ - 兵庫県太子町 連載:道玄坂上ミステリ監視塔 書評家たちが選ぶ、2021年9月のベスト国内ミステリ小説(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ヤクルト惜敗 連勝7でストップ 9回1死満塁の絶好機で山田、村上に一本出ず(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 龍谷大が7年ぶり30回目の優勝 逆転で神院大下す(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 韓国の新型コロナ新規感染者「3273人」…来週からは「本格的な増加の可能性」(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース この“リブ”がいいんです! 着心地も運動性も なサイドリブスウェットに感動(OCEANS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山梨不明女児の母、いまも苦悩 自責の念を駆り立てるネット中傷 - 朝日新聞デジタル 乾燥の秋 正しいケアで健康な髪へ 専門家アドバイス - 中日新聞 戸田恵梨香、永野芽郁ほか『ハコヅメ』キャストの㊙︎メイキング&座談会映像、9月8日Huluにて独占配信決定! - スクリーンオンライン 東国原英夫が菅首相の“政治家タイプ”を分析『裏方・寝技師…』系ゆえ 「コミュニケーション能力やカリスマ性が」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 偽版画「鑑定」なく横行 歯止めにブロックチェーン検討 - 日本経済新聞 『仮面ライダー ゼロワン』亡役・中山咲月、トランスジェンダー&無性愛者を告白 フォトエッセイ発売(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <新型コロナ>急変の自宅療養者に「輪番制」で対応へ 熊谷知事検討、感染は「当初想定で最悪の方向」と危ぐ(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ロジウム、パラジウムの発見者…ウィリアム・ウォラストン誕生(ブルーバックス編集部) - 現代ビジネス キユーピーから機能性表示食品のドレッシング BMI高めの人向けに2品・血圧高めの人向けに2品を発売(食品新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 男子バレー西田有志 雑草エースを強くしたのは両親の教え/支える力1 - 東京五輪がやってくる - 五輪コラム - ニッカンスポーツ 都立高入試、男女で合格点が違うのはおかしい!「男女別定員制」廃止を求め現役教員たちがネット署名 - 東京すくすく 「未利用魚」問題に、南伊豆の漁師が立ち上がった!!クラウドファンディングに挑戦中 - PR TIMES 平山あや、歯の矯正始める「嫌なことばかりだったので」 - ニッカンスポーツ 日本初の宇宙人ヒーロー「遊星王子」復活。 21年8月公開 - AV Watch 抗がん剤治療の副作用による末梢神経障害 正座をした後のようなしびれが手や足に 症状が長引くことも - 読売新聞 よろい姿で消毒液 武田信玄ゆかりの地で「駅員も必死」 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル 医師が懸念…「糖質ゼロ・カロリーゼロ」を極力避けたい理由 | 富裕層向け資産防衛メディア - 幻冬舎ゴールドオンライン 若者にも人気の「昭和レトロブーム」、絶対に行きたくなる3つの場所 - ダイヤモンド・オンライン 恐ろしい…若い世代にも急増している「新型栄養失調」とは? | 富裕層向け資産防衛メディア - 幻冬舎ゴールドオンライン 草刈正雄“神田”に寄り添う升毅“小林”の人情味あふれる人柄に「催眠術にかかってるのかと思うほど涙が!」 - テレビドガッチ セックスレスの話し合い。いったい、何がどうなれば「解決」なの? - ウートピ 平山 雄 プロフィール - 文春オンライン 「真夏に一日中、火の横」半世紀前に復活…山里で続くしょうゆ醸造 - 西日本新聞 下北沢成徳高バレー部、春高敗退後も練習続ける理由 - We Love Sports - スポーツコラム - ニッカンスポーツ 「仮面ライダーセイバー」で平山浩行が先代の剣士に、子連れライダーも登場(コメントあり) - ナタリー 【クリップボード】平山監督がベストセラー「閉鎖病棟」映画化 - 産経ニュース 平山せいのウィキペディア 平山せい 平山せいの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 平山せいのリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 平山せい このページについて このページは平山せいのインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される平山せいに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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リンクジョーカー - サイバロイド グレード〈0〉 ノーマルユニット (ブースト) パワー 5000 / シールド 10000 / クリティカル 1 自:先駆(同じクランのユニットにライドされた時、(R)にコールできる) 起【R】:[CB(1),このユニットをソウルに置く]あなたの《リンクジョーカー》のヴァンガードがいるなら、相手のグレード1以下のリアガードを1枚選び、呪縛する。 (呪縛されたカードは、裏向きになり何もできない。持ち主のターンの終わりに表に戻る) フレーバー:さぁ…侵略開始だ。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 1 (100%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 1 コメント
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トイズバレー鉱山(といずばれーこうざん) 概要 シンフォニアとラタトスクの騎士に登場したダンジョン。 登場作品 + 目次 シンフォニア詳細(TOS) 入手アイテム(TOS) 出現モンスター(TOS)固定敵 サブイベント(TOS) ラタトスクの騎士入手アイテム(TOSR) 出現モンスター(TOSR) 関連リンク シンフォニア + 詳細・TOS 詳細(TOS) テセアラにあるダンジョン。 レザレノ・カンパニーが所有するエクスフィア鉱山。 プレセアの要の紋を作るために必要な抑制鉱石を入手するために訪れる。 入り口近くでガードシステムと戦闘になる。 モーリア坑道に繋がっていると言われており、ファンタジアとの繋がりを感じさせる要素の一つとなっている。 + 入手アイテム・TOS 入手アイテム(TOS) セージ EXジェムLv1 EXジェムLv3 スーパーペリット セイントレイピア サンドサーベル クレセントアクス アイアンウェポン バトルスーツ シルクローブ サンダーマント 抑制鉱石 魔眼イビルアイ + 出現モンスター・TOS 出現モンスター(TOS) No. 名前 Lv 名前 備考 33 バジリスク 30 3100 - 60 ロックゴーレム 33 5520 固有種 124 レッドアイ 31 2300 - 162 ローラースネイル 32 3200 固有種 165 レッドローパー 31 3440 固有種 166 バキュラ 1 255 - 固定敵 ガードシステム+ガードアーム×4+リペア装置+オービット×2 + サブイベント・TOS サブイベント(TOS) 魔剣士 エクスフィアは生きている ▲ ラタトスクの騎士 + 入手アイテム・TOSR 入手アイテム(TOSR) レモングミ ライフボトル アニマ アニムス エレメンタルの欠片 良質の石材 バスタードソード ミラージュクローク ライトバンダナ ガーネット サファイア アメジスト 2000ガルド + 出現モンスター・TOSR 出現モンスター(TOSR) No. 名前 Lv HP 009 トードストール 36 4072 048 ヴァイパー 36 3619 070 キャタピラー 37 3637 072 ハベトロット 38 11049 075 ロックイーター 39 16218 081 ピットスパイダー 38 3330 082 アラクネ 39 10488 094 コカトリス 39 4043 109 メガリス 40 4713 140 ウーズ 35 3451 155 ピットフィーンド 38 3308 177 エルダードラゴン 41 12267 ▲ 関連リンク
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フジテレビ系列 バレーボールワールドカップ2007 大会スポンサー 大会スポンサー 特別協賛日産自動車(女子大会) HONDA(男子大会) 協賛日本たばこ産業(男子・女子両大会兼務) 公式飲料明治乳業(女子大会) 賛助企業久光製薬(女子大会) ジャパネットたかた(男子大会) 横浜ゴム(男子大会)
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パン崎努プロローグ 某年4月。希望崎学園にも、春が来る。 新入生が入り、1年生、2年生は進級をする。希望崎学園は広く、生徒数が多い。クラス替えもあるので、今まで知らなかった人とも出会う、キャッキャウフフな季節である。 「ねーねー、聞いた? 今度、購買部に伝説の焼きそばパンが入荷するんだって!」 「まじで! あの伝説の焼きそばパン!」 「何それ知らなーい」 「お前頭スポンジか? めっちゃうまい上に、すげえご利益があるとか、なんでも願いが叶うとか言われてんだよ! 食ってみてえなあ!」 頭スポンジ発言をした男が女子数人に張り倒される姿を背景に、やれそんな話はデマに決まってるだの、この学校だからあり得るだの、そもそも一個しか売らないんだから手に入るわけがないだのと喧騒が巻き起こる。今をときめく高校二年生は、くだらないながらに夢があり、生産性がありそうにみえるが実際には微塵もない話が大好きである。 「あ、パン崎君とかどう? めっちゃパン食べそうな名前だけど、興味ない?」 突然会話を振られたのは、窓際後ろから二番目の席、数人の友人たちと談笑しながら、可愛らしい大きさの弁当箱で昼食を取る男。中身は、本人の手作りである。 背筋を伸ばし、背もたれを椅子につけない、美しい姿勢。箸と弁当箱を手に持つ姿からは、気品すらあふれてくる。 しかし、ほほがこけるほどやせぎすな体からは少しばかり不健康な印象を受ける上、長身で、腕、脚など体の各パーツが長いため、格好がいいというよりは、出来のいい人形のような人間味のなさを持っていた。 その頭には髪の毛が一本もなく、肌の色は透き通るように白い事もあり、さながら修行僧かガン患者のようですらあった。 パン崎努は、困ったように 「うーん。僕、パンはちょっと苦手でさ。ごめんね」 と言い、ニコリとほほ笑んだ。 話を振った男も、そっかーと言って、すぐに群衆の中に消えた。 だから、パン崎が小さく口の中で唱えた、 僕はパンじゃなくて、パンツが食べたいんだよ。 の一言は、誰の耳にも届くことはなく、ざわつく教室に溶けていった。 「はいー、それじゃ、今度は火の呼吸法ねー」 放課後、天井の高い体育館で、男子バスケ部や男子バレー部等の大きな部活が活動する一角で、畳6畳程度の小さなスペースにマットを敷いて、総勢3名のヨガ部員が練習をしている。 パン崎は、数少ないヨガ部員の一人であった。ヨガ部は人が少なすぎて、特定の練習場所を持たず、その日その日で借りることができる場所を使っている。パン崎は、女子が所属する部活と場所を共有する時は何かと理由を付けて休んでいるのだが、今日体育館で活動する部活は男子部のみだ。心穏やかに練習ができることを喜んでいた。 パン崎は、ヨガが好きだった。ヨガは、己との対話である。自分の体が、何をしたら心地いいか、何をしたら苦しいか等を、ストレッチや呼吸法を通して知ることは心地よかった。また、自分の肉体を知ることは、パン崎自身の能力を使う事にも非常に有用であった。 何よりも、ヨガ部には女子がいなかった。教室でスカートをはいている女子がいるという事実を意識しただけでもよだれが出てくるパン崎にとって、女子のいない部活は、安息の場であった。 なぜならば、パン崎努は、パンツを食べる、いわゆるパン食を唯一の性癖とする男であるからだ。だが、彼はその性癖を実現できたことは一度もない。 小学1年生のころ、パン崎は当時流行っていた格ゲーが好きで、かといって外で遊ぶのが嫌いなわけでもない、活発な、健康的小学生だった。少し元気がよすぎるけど、何よりも他人のことを一番に考え、みんなで楽しむことが大好きな、リーダーシップを持った少年だった。 パン崎が、仲のいい友達と近所の公園でかくれんぼをして遊んでいた時のことである。生垣の下に潜むパン崎は、泥にまみれて捨てられていたある雑誌を目にとめ、なんの気なしに開いてみた。それはいわゆるヤング○○的な青年誌で、少しお色気のあるシーンはあるものの、大人が見る分には単なる漫画雑誌であった。 しかし、幼少のパン崎にとって、ちょっとエッチなシーンに対する衝撃は並大抵のものではなかった。ヤンキーがヒロインを犯す寸前だったり、ヒーローが助けた女性とベッドインしたり、仲間のお色気お姉さんが主人公にクンニしろオラァァァ! したりといった描写を、パン崎は食い入るように見続けた。 何よりもパン崎が見入ったのは、主人公が転んでヒロインの股に頭からダイブし、純白のパンツを口に含むシーンだった。色々なモノが染みついたであろうそれを口に含む描写に、パン崎の股間は人生最初のエレクトリックサンダーを達成した。 それ以来、パン崎はパンツを食べるという行為に対して、尋常ならざる興味を持つことになった。何分小学1年生である。性差を意識する者などほとんどいない。幾分早めのエレクトを経験してしまった、パン崎以外は。 転ぶ女子はパンツを隠そうともしないし、そもそもジャングルジムとかで遊んでいるだけでもいくらでも目に入ってくるし、体操着に着替える時など、同じ教室で着替えるんだからとんでもない。 しかし、パン崎は厳しい両親の教育の結果、高い道徳心と強い倫理観を持っていた。嘘をついてはいけない。盗んではいけない。人の嫌がることをしてはいけない。パンツを口に含んではいけないとは教えられたことはないが、それが正しい行いではないことは、当然のように想像がついた。 だから、パン崎は、己の欲望に蓋をし続けることになった。 「はいー、それじゃあ次は座禅を組んで、空中に浮いてくださーい」 ヨガ部長の声に引き戻され、現実に戻る。座禅を組み、宙に浮く。不必要な情報がシャットアウトされ、不純な欲求が消えていくのを感じる。今だけは、パンツのことを忘れられる。それが、パン崎にとっての救いだった。 ちかちか、と眼の端で何かが光った。ふと見あげると、体育館の天井の蛍光灯が点滅していた。ヨガ部は気が付いていないようだが、他の部の部員が何人か気にしている様子だ。体育館の天井は高いため、大きな梯子か何か持ってこなければ交換はできない。 どうせ誰かがやらなければいけないことだ。 「部長、ちょっとすみません」 「お、どしたのパン崎君?」 部長が不思議そうな目を向ける中、地面に立ち、無造作に右手を蛍光灯に向ける。 「Dad Rule. She Move(君は僕のおもちゃ)」 ニュオーン。 パン崎の右手が、早歩き程度の速さで伸び始める。おおー、という声が聞こえる中、パン崎の右手は手が入る程度の鉄網を抜け、切れかけの蛍光灯をつかみ、きゅきゅっと捻って取り外す。 「おい、先に網外さねえと……」 バレー部員がそう言った瞬間には、すでにパン崎の右手は通常の位置に戻り、その右手には細長い蛍光灯が握られていた。 「お気遣い、ありがとうございます。でも、僕の能力、大丈夫なんですよ。原理はよくわからないんですけど」 ぽかんと口の空くバレー部に微笑み、一礼する。蛍光灯は、先生の所に持っていけば、新しいものと取り換えてくれるはずだ。体育館の隅に置いておき、後で持っていくことにしよう。 ヨガ部長が、感心したように腕を組み、うんうんと唸る。 「ありがとねー、パン崎君。いやあ、本当に便利な能力だよねえ、それ」 「それが、そうでもないんですよ。この能力、遠くのものを掴むくらいしか、役に立たないんですから」 当然だ。この能力は、本来パンツを盗むためのものなのだから。 再び、小学生時代。その日は体育があり、着替える際に女子のパンツを見続けて、興奮冷めやらなかった。 下校道の途中にあった、一戸建て2階ベランダの物干しざお。あれは、フリルが可愛い、白色のパンツだった。 欲しい、と思った。強烈な欲望と、倫理観との戦い。関係ないことを考えて、気を紛らわす。昨日食べた夕食。最近はまっている格ゲー。 ふと、右手をパンツに向けた。深い考えがあったわけではない。ただ、思ったのだ。 腕が伸びたら、と。 その瞬間、パン崎努は魔人として覚醒した。気が付けば、自分の手には、白いパンツがあった。理解が追い付かず、しばらく茫然とした後、自分がしたことの重大さに気づいて震えが止まらなくなった。 パンツを盗んだ。僕が、自分の意志で。 罪悪感と、達成感と、今すぐパンツを口に含みたい気持ちがあふれ出し、混乱したパン崎は、パンツをその場に置き、全力で駆けだした。そのまま公園のトイレに入り、泣きながら何度も吐いた。吐きながら、あのパンツもったいなかったなと考え、そんなことを思っている自分が恐ろしくて、さらに吐いた。 それ以来、パン崎はパンツに対して恐れを抱くようになった。正確にいえば、パンツと相対した自分に対して。人を傷つけ、法に背いてでもパンツを食べたいと考えている自分を抑え込もうと必死だった。 ストレスで禿げた。拒食症気味になり、がりがりに痩せた。たくさんつらい思いをした分、人に優しくなれた。だが、パン崎のパンツ欲はなくならない。ふとした瞬間に、間欠泉のように吹き出る欲望の波に飲まれそうになる。 パンツを買ってみたこともある。だが、パン崎のパンツ欲はあくまでも性欲だ。新品のパンツでは想像力が刺激されず、ただ布を噛んでいるという感覚だった。 小学校ではまだ何とかなった。しかし、中学生になり、パン崎自身も思春期を迎えることになると、その辛さは圧倒的であった。 何しろ、性的な魅力を増した女子中学生と触れ合う機会が増えるうえ、彼女らのほとんどがパンツをはいているのだから、尋常ではない。数えたことはないが、おそらく95パーセント以上の女子はパンツをはいているだろう。 しかも、女子の制服はスカートだ。今更言うまでもないことだが、おそろしいことにパンツは常に空気に触れている。つまりパン崎は、女子がはいているパンツがふれた空気が充満する教室で呼吸しているのだ。正気でいられる方がおかしい。 パン崎が中学校に初めて登校した時、あまりのパンツ臭にあてられ、勃起が止まらず貧血を起こした。運ばれた保健室でも、脚を組んだ女性保険医の黒色パンツに苦しめられて失神した。起きては保険医パンツがいて失神し、起きては椅子の上に立ち棚の上の包帯を取っている保健委員の可愛いパンツがいて失神し、最終的には救急搬送された。 パン崎は、常に綱渡りなのだ。 ヘッドロックしながらヨガヨガ叫びつつ相手の頭を殴る体操を終えて、本日のヨガ部の活動は終了した。マットを片付けている最中、部長を含む先輩たちと話す。部員が少ないから、上下関係は無いに等しい。パン崎は自分がやります、といつも言うのだが、結局片付けも掃除もみんなでやることになり、その雰囲気が心地よかった。 「いや、そろそろ新入生入ってくんないとまずいんだよねー。パン崎君、誰かいない?」 部長が水を向けるが、パン崎は首を横に振る。 「僕の友達には聞いてみたんですけど、全滅でしたね。新入生は、見学に来てくれないと接点がないですからね」 「やっぱり、部活紹介で火吹くからだめだったんだろ」 「だって、ヨガの基本じゃん!」 部長と先輩が浮くべきだったか火を噴くべきだったかの論争を始める。わいわいと話すこの時間が、今のパン崎にとって一番の憩いの時間である。論争に熱中している間に、できる限り掃除を進めておこうとモップを取り出した時に、ぞくっ、と背筋に悪寒が走った。 パンツの匂いだ。 「あ、あの……」 声に振り返ると、ロングの黒髪、褐色の肌、肉付きの良い体をしたおとなしそうな女性がいた。相当、可愛い部類に入る。さぞ、パンツはうまかろう。 「ヨガ部、入りたいんですけど……」 うおおお! と、先輩たちの歓声が聞こえた。冷汗がダラダラと出てくる。怪訝そうな顔をした女の子に、精一杯笑顔を作って答えた。 「ようこそ。歓迎しますよ」 もう、この部にもいられない。 パン崎が、とぼとぼと帰り路を歩く。目に入るのは、道行く体操服女子。制服女子。私服女子。タイトスカートの先生。 同じ空間にいて、同じ空気を吸っているのに、どうして僕は君たちに触れられないんだろう。 ここまで辛い思いをして、やりたいこともできなくて。それでも生きてる意味ってあるのかな。 パンツ。パンツが食べたい。 もう無理だよ。 パン崎は、購買部の横を通った時、扉に貼られていた「伝説の焼きそばパン、近日入荷!」のチラシを見た。 これほどの人気だ。必ず争奪戦になるだろう。そうなった時、自分のような平凡で、弱弱しい魔人能力では、とても勝ち残ることはできまい。 『この能力、遠くのものを掴むくらいしか、役に立たないんですから』 ふと、自らの言葉が頭をよぎった。 僕の能力は、弱い。でも、これは戦うことが目的ではない。パンを買うことが目的なのだ。 僕なら、もしかしたら。 パン崎は、考える。脆弱な能力で焼きそばパンを手に入れる方法を。 そうだ。これは、運試しだ。達成できる可能性が低いほどちょうどいい。自分を許すための、許されたと錯覚できる程度の”何か”が欲しいだけなんだから。 きっかけはなんでもよかった。ただ、僕の限界に、このお祭りが重なっただけなんだ。 パン食べたら、パンツ食おう。 パン崎の目に、切れかけた蛍光灯のような、わずかな光が宿った。
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作中に登場する組織・派閥のまとめです。 転移者男子(23人) 女子(20人) オムイ領 その他の領地 ディオレール王国王都 近衛師団 第一師団 第二師団 地方 教国 商国 超越者、英雄 転移者 日本の一般的な進学校に通う高校2年生。日本人なので黒髪黒目の者が多い。 校内で「美少女クラス」,「芸能クラス」と呼ばれるように、良くも悪くも目立つ生徒ばかりを意図的に委員長のもとに集めた学級。 異世界においてはあくまで遠い国からやってきたということだけ伝えているので、戦闘に長けているのは戦闘民族だからだとか遥みたいなのゴロゴロいると思われている。 31日目頃には遥の影響で名前呼びしなくなってきている。 58日目にLv100超過。(遥を除く) 個々の能力だけでなく一団として冒険者としてはトップクラスの実力であり、英雄や勇者と呼んで差し支えない。 男子(23人) うち13人は死亡。魔法職が多かった。 所属 人物 備考 ぼっち 遥 本作の主人公。 オタク オタA(小田) クラスのいじめられっ子グループ。 〃 オタB~D 莫迦 莫迦A(柿崎) クラスの運動部系男子グループ。 〃 莫迦B~E 不良 不良A(勝山) クラスのいじめグループ。 〃 不良B~F 男子生徒 モブ男子A クラスのモブ男子。 〃 モブ男子B~G 女子(20人) 全員が戦闘職ではあるが遊撃型や一撃離脱型、防御型や後衛型が多い。柔軟な戦闘が得意な小田達,柿崎達と組むことで盤石となる。 男子がいなくても安全に戦えるように日々精進している。 好きなスイーツとして委員長やセレスらお饅頭派、シャリセレスやネフェルティリらクレープ派、副委員長Cらパンプキンパイ派に分かれている。 所属 人物 備考 委員会 委員長 クラスの学級委員長。両手剣と剣の二刀流を主としながら魔法も使えるオールラウンダー。速さと技を重視した戦闘スタイル。 〃 副委員長A 委員長に負けず劣らずの美少女。対人戦向きの二刀流で、スキルによる影の手2本も操れるので実質四刀流。「残影刀」持ち。 〃 副委員長B 良い人ランキング1位。Job 大賢者であり「神秘の杖」の他にも魔法特化の装備かつ同級生で一番のMP量を誇る。理由あって前衛で無双している。おそらく「杖術」持ち。 〃 副委員長C 小動物、子供服を着れる体型。胸部装甲も小動物並み(AA)。一方で、大人っぽい衣装が好み。カボチャが大好物。撹乱と囮からの背後からの急所攻撃という暗殺者や忍者系の戦闘スタイル。DeXの高さを活かし、フランシスカ2本を器用に扱う。「鬼迫の帽子」持ち。 〃 楯っ娘(ミワ) 楯職であり、遥から「カウンター・シールド」,「アーマード・プレート」,「魔重のモーニングスター」を落札。背はそこそこあるが線が細く、弾き飛ばされてばかりだった。高いHP,ViT,SpE,DeXを生かした受け流しと間合いの詰め方をアンジェリカから学び成長。 ビッチ ビッチリーダー(島崎) クラスのわがまま女子グループ。人気読モ。 〃 ビッチA~D 体育っ娘(*1) ギョギョっ娘(千佳) 元水泳部で、福貫のコーチ。囮役として敵を引き付ける役回り。ホラー耐性がないのでアンデッド系の魔物が苦手。 〃 裸族っ娘(福貫) 競泳の五輪強化選手で、国際大会に出ている。"マーメイドプリンセス" 〃 新体操っ娘 新体操の五輪強化選手で、国際大会に出ている。"フロア上のフェアリーダンス"リボンやフープやボールに変形する棍棒型の武器を扱う。「錬金」持ち。 〃 バレー部A,B 垪和(はが)と酒々井(しすい)。高1のときインターハイで準優勝した"ツインタワー"。楯をメイン武器に、剣,斧,ハンマー,槍をサブ武器に扱う。半円型の防御陣における中央の要。 文化部っ娘 図書委員 委員長に次いで戦力としてもリーダーとしても遥に信頼されている女子。「正しすぎて碌でもない」幻覚,目くらましなど状態異常,足場への細工など搦め手,陽動を行える。 〃 手芸部っ娘 髪を三つ編みにして纏めている。編み物やレースの縫い方を遥に教えた。 〃 服飾部っ娘(天羽) 手芸部とともに服作りの基本を遥に教えた。 〃 料理部っ娘 職業によるマイナス補正で、料理が上手くいかない。調味料のレシピなどを遥に教えた。 〃 美術部っ娘 島崎達の服飾のアイデアを作画して遥に伝えている。 女子の誰か ジョブ「剣聖」+特殊能力「剣の極み」でもオークを斬れない(14日目時点) 女子の誰か 四大魔法LvMaxでもオークの頭を吹き飛ばせない(14日目時点) 女子の誰か 遥が女子に興味なさそうに振る舞うことからBLを期待した腐女子。 女子の誰か 両手剣使い。 女子の誰か 双刀使い。(副委員長A?) 女子の何人か 「瞬歩」や「縮地」持ち。 女子の何人か 弓職。それぞれ「必中」,「軌道予測」などを持つ。 胸部装甲についてブラが要らない者(副委員長Cなど),スポーツブラで事足りる者(副委員長Aなど)がそれぞれ数名ほど。委員長,副委員長Bはトップ5に入る。バレー部A,Bも大きい部類。新体操っ娘,盾委員長は中の上。島崎達は副委員長Aよりは大きい。図書委員,美術部,三つ編みっ娘は上位勢。 オムイ領 所属 人物 備考 領主一族 メロトーサム・シム・オムイ オムイ領主。辺境伯。メリ父さん。代々イケイケな性格で、オムイ領を守るため自ら陣頭に立って戦い続けている。また生活費を削って方々に資金援助を行うなど辺境のために尽くす様子が見られる。 ムリムール・シム・オムイ 領主夫人。綺麗系。ムリムーリさん。先代の姫騎士にして「暴虐のムリムール」と呼ばれていた。長大な剣を扱う。 メリエール・シム・オムイ 領主の娘。メリメーリさん。辺境の騎士のなかでも最高クラス。 領主配下 側近A メロトーサム付きの側近。代々側近を務めている家系で、イケイケな領主一族を諫める立場にある。最近は、メロトーサムに代わって遥とやり取りすることも多い。 メイドA 領主夫妻付きのメイド。若くはない。 メイドB メリエール付きのメイド。若い。 シノ一族 尾行っ娘 シノ一族の若頭。看板娘と同年代で15歳くらい。 〃 シノ一族々長 尾行っ娘の父。 〃 尾行っ娘一族 主に情報伝達のために登場する。基本的に顔に布を巻いているので素顔はわからないが、おっさんもいればお姉さんもいる。 冒険者ギルド ハキエス 真面目な性格のギルド長。辺境出身者であり、オフタ達とは友人。 受付嬢A 受付委員長。一家が落ちぶれ行き場をなくしたところをオムイの街に受けいれられ助けられた過去を持つ。外部からやってきた者としてメロトーサムやハキエスとは違う視点で遥を評価している。 受付嬢B 口を滑らせては怒られる方の受付のお姉さん。鑑定士。#18には彼女が語り手となる場面が数行だけある。 オフタパーティー(*2) オフタ Bランク冒険者パーティーのリーダー。剣のおっちゃん。 ガテク 槍のおっちゃん。 キリキル エルフの弓使い。 アーケミー 全身鎧。モデルのような西洋系の美女。 イェブギィーク フードを被った魔法使いの女性。可愛い系。 ゲヴェンティエ 聖術師の女性。可愛い系。 白い変人(*3) 看板娘 幼少期から白い変人(人物)の英雄譚を聞かされて育ったので感謝・尊敬・憧れがある。喜んだり怒ったりすると、変な踊りをする。遥がスライムさんのお守りを任せてもいいと言うくらいの実力がある。仲良しの尾行っ娘とは同年代。 行商 行商人 怪しいフードの店員。概ねダンジョン産のアイテムを販売している。ガテクに命を救われた過去がある。 武器屋 鍛冶師のおっちゃん 禿げたおっちゃん。鍛冶師。武器防具を販売している。 雑貨屋 雑貨屋のお姉さん 美人店主。オムイの街で一番の品揃え。 孤児院 王都孤児っ子 王都から引っ越してきた孤児。伝令っ娘など。50~60人。遥達に保護されてからもしばらく、良い子にしているからご飯を食べられているという強迫観念に駆られていた。 〃 辺境の孤児っ子 辺境の勇者が遺した子供たち。40~50人程度。 〃 イレイリーア エルフの巫女で、ヴィズムレグゼロの妹。孤児っ子達とともに引っ越してきた。 その他の領地 所属 人物 備考 ナローギ領 領主 オーク顔で、ぶよぶよの体。貴族であり、剣を扱う。辺境が鎖国した事態の責任をその命をもって取らされたと思われる。 〃 配下 オムイ領主一族の馬車を襲って返り討ちにあった。知力はゴブリン並み、顔はオーク並み。技こそあるが、SpEはコボルトLv5未満。 〃 シノ一族 元はオムイ領のために働く一族。一時期はナローギ領に仕えていたが改めてオムイ領に巣戻りした。 カスギール領 領主 大侯爵。 〃 後継ぎA,B 双子、色男、背も高い。金をかけて教育されたので学問も剣術も優秀、金と家柄で女性を誑かしてきた。 ギエスダット領 ダジマカム 大侯爵の飼い犬であり、王国最強の暗殺者だった。 ディオレール王国 王都 所属 人物 備考 王族 ディアルセズ・ディー・ディオレール なんちゃら王国のなんちゃら王。賢王。 〃 ムスジクス 王弟。白地に赤菱の印。 〃 グヴァデーイ 第一王子。シャリセレスの兄であり、それなりにおっさん。豚。王位継承権を巡って争いを起こす。母親が大侯爵家の出身であり、大侯爵と癒着している。 〃 クザリュスヴェリ 第二王子。グヴァデーイの弟。シャリセレスの兄。猿。王位継承権を巡って王国を乗っ取る。ムスジクスやグヴァデーイよりは有能。 〃 シャリセレス・ディー・ディオレール 王女であり近衛騎士団々長。 〃 第三王子 才覚があるかもわからないほどに幼く、外国との繋がりもなく、母親も大貴族の出身ではないため特に後ろ盾もない。 〃 第四王子 同上。 〃 第五王子 同上。ただしシャリセレスとは同腹の姉弟。(*4) 王族配下 侍従長 ディアルセズ達が幼少の頃より従事してきた爺。元教育係として、ムスジクスが愚王と呼ばれていることに責任を感じている。 〃 セレス メイドっ娘。シャリセレスの側近であり影武者。スキル 「覇威」 〃 ヴィズムレグゼロ 王国最強の護衛。 貴族 「王の剣」 腐敗した貴族社会と相容れず没落してなお有事の際には王国のために装備を調えていた。元は男爵や子爵だがおそらく褒章として爵位が上げられている。 近衛師団 近衛騎士団 シャリセレス・ディー・ディオレール 近衛騎士団々長であり王女。 〃 女騎士A 真っ赤な髪の西洋美人。ムスジクスとともに辺境へやってきた。 〃 女騎士B ブルネットな髪に彫刻のような整った顔立ち。ムスジクスとともに辺境へやってきた。 第一師団 力と速さで直感的に戦うスタイルなので柿崎達と相性がいい。 一応は集団戦型だが個人技に重きを置き徹底した打ち合い打ち勝つ身体能力重視。 戦闘の勘や感性が足りていないので、柿崎達の能力を求めている。 身長もでかいマッチョなお姉さん達。 第一師団 バルバレラ 第一師団々長であり、シュコバサス家当主の娘。身長180㎝超えのマッチョなお姉さん。 第二師団 第二師団 テリーセル 第二師団々長。男爵。 地方 貴族 ○○・シュコバサス 北部大侯爵シュコバサス家の当主。かつて熊の様な壮観な大男だった。病に臥せていたが祝勝会で全快した。 教国 王族 アリアンナ 王女。シスターっ娘。 国軍 聖堂騎士団 教国の最高戦力。辺境平定時の同級生達に匹敵する強さを誇った。 〃 教会騎士団 聖堂騎士団には及ばないものの十分に強い。狂信者に自爆特攻を課すなど非人道的。 傭兵 森林戦部隊 主に獣人を捕らえている。辺境に向かうムスジクスを追い詰めた。深緑に白線の印。 商国 七剣(*5)(*6) ヴィズムレグゼロ 商国の懐刀だったが、離反し王国へ寝返る。 軍人 指揮官A 元S級冒険者。 超越者、英雄 所属 人物 備考 超越者 神 元は人間。魂の波長および総量が合致したとして遥達を辺境に召還した。教会が宣う「天罰」のような直接的な干渉はできない爺。 村人A サバイバー。 英雄 白い変人(人物) とある村の英雄。
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カノンノ・グラスバレー + 目次 カノンノ・グラスバレーTOWレディアントマイソロジー3 レイズテイルズオブフェスティバル2024 TOWレディアントマイソロジー3 「ひとりで抱え込まないで。みんないるから。私も、みんなもいるから」 年齢:15歳 性別:女性 身長:158cm 体重:44Kg 声優:平野綾 称号:夢を描く少女 アドリビトムで活躍している優しく快活な15歳の少女。 医者だった両親の間に生まれるも、すぐに両親は従軍医師として国に徴兵され、戦場で死亡している。 家も戦火で失い、両親に仕えていた執事が親代わりとなり各地を放浪としながら育てられた。 旅の末、行き着いた村でアドリビトムの発足に立会い、ギルドメンバーとなっている。 誰も見たことのないような奇妙な風景をスケッチブックに描き、 またその風景がどこにあるのかと探し求めている。 + ネタバレ 原初の世界樹の「オリジナル・カノンノ」の因子を受け継ぐもの。 そのため、パスカの因子を受け継いではいないが、 オリジナル・カノンノの因子を受け継いでいるためパスカ・カノンノ及びカノンノ・イアハートとは見た目がうり二つである。 ▲ レイズ 医者であった両親を戦争で亡くし、 戦火で故郷を失った。彼女は両親に仕えていた 使用人ロックスによって育てられる。 一時期は教会に保護されていたが アドリビトムの発足に立会、参加する事に。 明るく優しい性格の持ち主である。 「カノンノ・G」と呼ばれる。 ▲ テイルズオブフェスティバル2024 テイフェス2024の1コマ漫画「3人のラヴ・ビート」、「みんなで協力準備中!」に登場。 ▲
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ここを編集 ■刀剣乱舞 花丸 作画監督 8(雨・吉・小・崎) 12(吉・崎・松・古・豊) 作画監督補佐 6(豊・中) ■続 刀剣乱舞 花丸 作画監督 OP(森・竹・徳・松・豊・熊) 1(豊) 5(竹・中) 10(中・栗・奥) 11(竹・曾・栗・有・山・崎) 12(竹・熊・有・曾・鈴・平・合・古) 作画監督補佐 3(豊・熊・中) 7(熊・平) ■多田くんは恋をしない 作画監督 8(山・瀧・凌・菊・助・市) 13(矢・板・菊・瀧・凌・長・吉・山・熊・山) ■曇天に笑う 外伝 宿命、双頭の風魔 作画監督(升谷由紀、下條祐未、岡本達明、管振宇、李少雷、市川敬三、永田正美と共同) ■進撃の巨人 Season3 作画監督 45(大・富・手・み・田・田・肥) 49(下・升・川・手・山・千・富・田・浅・工・手・長・宮・胡) ■曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋 作画監督(升谷由紀、下條祐未、岡本達明、川崎玲奈、西原恵利香、皆川愛香利、永田正美、田中志穂、浪上悠里、日向正樹、三橋桜子と共同) ■うちのメイドがウザすぎる! 作画監督 1(杉・鈴・濱・山) 3(平・立・中・合・舘) 5(中・平・中・舘・川・杉・山・平・久) 7(平・舘・山・杉・中・立・久・寿) 9(中・川・平・立・渡・松・上・中) 12(山・久・鈴・立・平) ■劇場版 王室教師ハイネ 作画監督(丹羽恭利、日下岳史、宮本武史、森前和也、大塚あきら、石野聡、西本成司、斉藤香織、島崎望、徳田夢之介、林あすか、菊池一真、大橋圭、小谷杏子、粟井重紀、小橋陽介、熊田明子、丸山翔子、二宮奈那子、三宅雄一郎、渡部桂太と共同) ■進撃の巨人 Season3 (Part.2) 作画監督 52(升・川・山・徳・大) 57(髙・胡・千・田・宮・菊・下・西・手) 59(肥・大・高・西・宮・田・胡・千・手・升・田・山・手) ■ダンベル何キロ持てる? 作画監督 OP(袖・菊) 3 7(川・舘・曾・菅・上・宮・永) 10(川・舘・曾・助・鈴・平・立) 12(袖・曾・立・平・川・舘・菅・上・池・乘) ■ヴィンランド・サガ 作画監督 20(佐・三・村・山・若・山・室・新・山・梁・フ・チ・宮・辻・清) 22(山・三・川) ■A3! 作画監督 1(長・亀・林・西・小・二) ■放課後ていぼう日誌 作画監督 OP(熊・直・市) ■池袋ウエストゲートパーク 作画監督 2(長・中・矢・吉・谷) 5(矢・山・納・長・小・中・中) 8(澤・尾・ウ・宮・畠) 11(山・矢・豊・舘・中・澤・尾・長・藤・畠) 12(山・矢・澤・尾・長・豊・舘・川・ウ・菅・上・畠・K) ■憂国のモリアーティ 作画監督 3(山) ■2.43 清陰高校男子バレー部 作画監督 4(森・重・石) 6(森・重・C・小) 8(森・重・高・小・C・小・豊) ■Vivy -Fluorite Eye’s Song- 作画監督 6(宇・胡・岡・五・三・山・山) 10(新・藤・林・陈・杭・陈・黄・𪠌・朱・戯) ■ましろのおと 作画監督 12(小・阿・高・橋・福・中・茂・吉・江・三) ■Sonny Boy 作画監督 5(石・川・小) ■SPY×FAMILY 作画監督 5(南・村・岡・宮) 9(下・宮) 10(下・宮・村・南) 17(齋) 19(下・南・松) 25(岡・村・南・升・下) 作画監督補佐 1 ■NieR Automata Ver1.1a 作画監督 2(大・市・吉・松・伊・川・杉・林・真・樋) 6(川・杉・伊・鳥・竹・樋・真・L・大・浜・林・染) 10(杉・林・宗・鳥・真・浜・L) 11(浜・樋・伊・市・L・K・杉・松・松・相・滝) ■テクノロイド OVERMIND 作画監督 10(曾・立・平・山・小・山・歩・本・南・中・松・﨑) ■Paradox Live THE ANIMATION 作画監督 3(福・山・日・大・青・小) 7(村・い・石・山・日・松・白・中・牧・渡・猿・齊・西・大・藤・上) 10(村・い・大・下・白・中・牧・渡・黄・福・山・福・王・劉・李・周・趙・上) 12(清・福・山・い・関・福・細・猿・牧・西・村・白・中・牧・渡・黄・福・日・王・劉・李・周・趙・上) ■夜のクラゲは泳げない 作画監督 1(中・谷・豊・山) 3(久・山) 5(迫・山・金・菊・曾・久) 8(川・金・山・久・お・ぶ) 9(中・山・本・曾・﨑・鈴) 10(徳・宮・鈴・本・山・松・千・中・鈴) ■関連タイトル Blu-ray うちのメイドがウザすぎる! Vol.1 スペシャルCD付き df
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23代目スレ 2008/04/16(水) ものごころついたときから、あたしには父親がいなかった。 あたしのお父さんはどこにいるの? 母さんにそう訊いても、「お父さんは遠くにいるのよ」と答えるばかりだった。 あたしは、お世辞にも聞き分けのいい子供じゃなかった。あっさりと自分の境遇を受 け入れることなんて、できるはずがない。 たとえば、幼稚園の父親参観日だ。 二軒隣りのゼラドがお父さんのほっぺたをつまみ、お隣のヴィレアムがお父さんの前 髪を引っ張ってる間、あたしはサポートロボットのエルマを積み木の山の中に突っ込ん でいた。 それでも、人間十何年も生きていれば変わっていくものだ。泣いても喚いてもどこか らか父親が降って湧いてくるわけじゃなし、あたしには母さんもエルマもいる。うちは そういう家庭なんだと、そう考えるようになっていた。 そうして、高校生になったある日のことだ。 家に帰ると、見たことのない子供がリビングで寝転がってテレビを観ながら屁をこいていた。 「やぁレイナ、大きくなったね!」 呆れたことに、この子供があたしの父親だった。 名前はルアフ・ガンエデン。見た目は子供だけど、中身はオッサンだ。 より正確にいえば、ぱっと見は子供だけれど、よくよく見れば金髪には白髪が混じっ ているし、かすかに加齢臭もする。下っ腹なんかはぽっこり突き出していて、明らかに メタボリック症候群の兆候があった。 つまり、顔つきがやけに幼いほかは、正真正銘単なるオッサンだった。 このオッサンは昔、バルマーというところでインチキ霊感商法の親玉みたいなことを やっていた。ところが、このインチキがバレた。当然、真実を知った者は怒りくるった。 なかでも怒ったのはシヴァーという、あたしの同級生のおじいさんだ。ボッコボッコ の半死半生の目に遭わされながらも命からがら逃げ出したオッサンは、その後各地を転 々とし始めた。逃亡半分、罪滅ぼし半分で、探偵をやってみたり正義の味方の真似事を してみたりしていたらしい。その中でなんやかんやあって母さんと出会い、あたしが生 まれたということだった。 この、『なんやかんや』の詳細はいまもってわからない。聞いたことがあるような気 がするけど、忘れてしまった。たぶん、今後聞いても忘れると思う。 「これからは家族全員一緒だよ! さあお父さんの胸に飛び込んでおいで!」 まあお父さん、会いたかったわ! そんなセリフが吐けるほど、あたしは聞き分けのいい子供じゃなかった。 ◆ その日は、珍しく母さんが朝から食卓にいた。 ずっとあたしを女手ひとつで育てていた母さんは、家を空けることが多い。どこでな にをやって稼いでいるのか、ぷらりとどこかへ出かけ、そのまま何日も帰ってこない。 たまに在宅しているかと思えば、昼過ぎまで寝ているというのが常だった。 「それでさ」 件のオッサンはテレビに映っているお天気お姉さんに目尻を垂らしながら、茶碗に山 盛りにされたご飯を頬張っていた。 「アギラさんの甥っ子さん、いるだろ? ほら、角でタバコ屋やってる。 お見合い、失敗したんだって」 「ふぅん」 母さんは寝ぼけ眼のままフォークでスパニッシュオムレツをつついていた。 「惜しかったなぁ。今度こそ仲人できると思ったのに」 どこでなんの影響を受けてきたのか知らないけれど、このオッサンはたまに仲人をや りたがることがある。 もっとも、その企みが実現したためしはない。なにしろ、この町の住人ときたら地域 ぐるみでフラグクラッシュしてるんじゃないかと思うくらい縁が薄い。ここ数年、結婚 式が開かれたという話を聞いたことがない。 「あのさぁ、あんたさぁ」 母さんは興味なさげにスパニッシュオムレツをかきまわしつづける。 「仲人仲人いうけど、 仮にセトメさんちのお見合いが上手くいっても、あんたは仲人なんかできないからね」 「え、なんでさ」 「だって仲人って、普通既婚者がやるもんでしょう?」 「そうだね」 「あんた、結婚してないじゃない」 「あっはっは、うちの奥さんは面白いことをいうねえ。 こんな大質量な愛の結晶までこしらえといてさ」 あたしを箸で指すな。そして大質量っていうな。 「そうじゃなくてさぁ」 母さんは小さくあくびをかみ殺した。 「籍入れてないじゃない、あたしたち」 「は」 オッサンは箸を口に運びかけた格好のまま凍り付いた。 そのまま、たっぷり三十秒ほどが経過した。 「え、あれ? そうだっけ?」 「そうよ」 「入れてなかったっけ?」 「入れてないわよ。あんた、あたしのとこに転がり込んできたときも、出てくときも、 この子が生まれたときもバタバタしててさ。籍入れるどこじゃなかったじゃない」 「え、えぇっと、それじゃ、なにかい? 僕ら、今日の今日までドキドキ同棲生活続けてたっていうこと?」 「特にドキドキはしてないけど、ま、そうなるわね」 「えぇ~、マズい、マズいよぉ~、それはぁ~」 オッサンは急に頭を抱え始めた。 「ねぇ、僕ぁ教師だよ? 聖職者だよ? 生徒の模範となるべき人物だよぉ~?」 「あんたにそういう自覚があったとは驚きね」 なんのイヤガラセか、このオッサンはあたしが通う学校で教鞭を執っている。専門は 歴史だ。本当かウソかはともかく数百年生きているというから、思い出話をしているよ うな感覚で授業をしているんだろう。 「尊敬するルアフ先生の真似して、 同棲生活し始めちゃう生徒が出てきちゃったらどうするんだよぉ~」 「ま、それはそれで、その子の人生なんじゃないの?」 「よし、セレーナ」 オッサンはテーブルの上に身を乗り出して、母さんの手をしっかとつかんだ。 「結婚しようか」 「イヤよめんどくさい」 母さんはすげなくオッサンの手を振り払った。空になった食器を重ねて、食卓を立とうとする。 「えぇ~、なんでぇ~?」 「なんでって、あんた入れようにも戸籍ないじゃない」 「戸籍ならあるよ。教職に就くときにさ、イェーガーさんからもらってきたもん。 ほら、あのとき、お醤油借りに行ったついでに」 「ああ、あのとき」 どうやら、戸籍というものはお醤油を借りに行くついでに手に入れられるものらしい。 「ねぇ~、いいじゃん~、減るもんじゃなし」 「減りはしないけど、離婚歴は増えるかもしれないしねえ」 「ちょっとぉ~」 「ああ、ハイハイ」 洗い場に向かいながら、母さんはそっと肩をすくめた。 「じゃ、今日の帰りにでも役所寄って婚姻届もらってくるから」 「ちょっとちょっとちょっと!」 オッサンは大げさにテーブルをばしばし叩き始めた。 「書類一枚で済ますつもりかい!? イヤだよ、僕ぁ、そんな乾いた夫婦関係は!」 「はなから乾いてるじゃない」 「乾いてないよ! 潤ってるよ! もう、しとどに潤ってるよ!」 「やめてよ、朝っぱらから」 「ねぇセレーナ? 君だってさ、遠い遠い昔は夢見る女の子だったわけじゃない?」 「ま、わりとごく最近までね」 「結婚式とかさぁ、やっぱ憧れるものだろう?」 「やめてよ、いまさらウェディングドレスなんて歳でもあるまいし」 「ほらごらんほらごらん!」 オッサンは突然勝ち誇ったような顔をして立ち上がった。 「とっさにウェディングドレスなんて言葉が出てくるっていうことは、そういうことだよ!」 ちらりと振り返った母さんは、苦虫を噛みつぶしたような顔をしていた。 ◆ 困ったことに、あのオッサンは妙なところで妙な行動力を発揮する。 結婚式会場やら招待状やらの手筈はいつの間にか整えられて、あたしたち母娘はあれ よあれよという間に式当日を迎えていた。 「いけませんよセレーナさん、新婦がそんなに飲んじゃぁ」 「シラフじゃやってらんないわよ、こんなの」 エルマにがみがみいわれながら、母さんはまた一本ウィスキーのボトルを開けた。 新婦側の控え室だった。母さんは借り物のウェディングドレスの裾をからげて脚を組 み、かったるそうに頬杖を突いていた。あと1メートルも近づけば、強烈なアルコール臭 が鼻を突くはずだ。とてもじゃないけど、これからバージンロードを歩こうって人間に は見えない。 「マタニティ・ブルーというやつか?」 壁にもたれかかって腕組みをしていたスレイさんが、クスリと笑う。今日の式では、 母さんとは長い付き合いのスレイさんレーツェルさんの夫婦が仲人を務めることになっ ている。 「マリッジ・ブルーの間違いじゃない?」 「あ、そうだったな。どうも、私は式を挙げていないから」 「挙げればいいじゃない。あんたのとこは、旦那が稼いでるんだから」 「タイミングが合わなくてな」 「じゃ、代わる?」 「冗談いうな」 「あ~ぁ、バックれちゃおうかな」 母さんはゲップ混じりのため息をついて、ウィスキーのボトルに直に口を付けた。 「いいじゃないかべつに、結婚式くらい。やって困るものではないだろう」 「あんたたちの肴にされるかと思うと、たまんないのよ」 「そんなことはないさ。みんな、お前を祝福に来てる」 「あたしを、ねえ」 母さんは薄く笑った。自嘲のような諦観のような、不思議な笑い方だった。 「本当だ。私たちの仲間内で、ちゃんとした式を挙げた人間は少ないからな」 「そりゃぁ、あんたたち、ポンポンできちゃった婚するからでしょ」 「そういうお前は、ふらっとどこかへ行ったかと思ったら、その子を抱えて帰ってきたのだろうが」 「そうだっけ?」 「そうだ。父親について、私たちはずいぶん噂したんだぞ」 「あら、あたしは最初かホントのこといってたわよ? 誰も信じなかっただけで」 「まさか、あの人だとは思わないじゃないか」 「そうねえ、今にして思えば、別のオトコかも」 「今さらそんなこといったってダメだ。娘さんを見ればわかる。父親そっくりじゃないか」 そんなことあるはずがない。スレイさんの言葉に、あたしはひとりブスッとした。 「今思えば、なんだったのかしらねえ、あの妙なベビーブームは」 「戦争が終わって、みんな浮かれていたんだ」 「ねえスレイ、あんたあのとき、幸せだった?」 「まあな」 「ふぅん」 母さんはまた頬杖をつき始める。 「お前は、どうなんだ。いま、幸せか?」 「見ればわかるでしょ」 お時間です。アクア先生が母さんを呼びに来た。 母さんはウィスキーを一気に飲み干して、大儀そうに立ち上がった。 ◆ 意外というかなんというか、式は粛々と進行した。 「汝、健やかなるときも病めるときも、 喜びのときも悲しみのときも、富めるときも貧しきときも、 これを愛しこれを敬いこれを慰めこれを助け、 その命ある限り真心を尽くすことを誓いますかと問い掛けるのも私だ」 仮面を被った胡散臭い神父が決まり文句を述べる。 オッサンは終始ニタニタ笑っていて、母さんはかったるそうな顔をしていた。 あたしはといえば、式の間じゅう会場の隅に突っ立って、アホみたいにステンドグラ スを睨みつけていた。 「一粒一粒が特注のライスシャワーだ。遠慮はいらん。全粒持ってけ!」 ナンブさんのとこのキョウスケさんが盛大にライスシャワーをばらまく中で、母さん たちが式場から出て行く。 「おめでとー」 「おしあわせにー」 「今さら感が漂ってるけどー」 祝福の言葉を浴びながら、母さんはやれやれといった風情でブーケを放り投げた。 黄色い歓声を上げる女の子たちの中で、除雪車のように突き進むふたつの影があった。 アクア先生とミッテ先生だった。見ていて悲しくなるような形相でブーケに向かって手 を伸ばしている。 ブーケがふたりのうちのどちらかに落ちる、まさにその寸前だった。世界バレーの選 手もかくやという高度でジャンプし、ブーケをブロックしてしまう人物がいた。ラミア 先生だった。 「なにするんですかぁっ!?」 「いや、バレー部顧問の血が騒いで」 「いつバレー部の顧問なんかやってたんですかっ!」 「来週頭」 「じゃ、いま関係ないじゃないですかっ!」 「いまはバスケ部の顧問だから」 「だったら、いまのブロックはなんだったんですか!」 言い争うふたりをよそに、花の甘い香りがあたしの鼻先をくすぐっていた。 「あ、レイナ、いいなぁ」 横にいたゼラドが指をくわえる。 いったい、なにがどうなったんだろう。ブーケはあたしの手の中に収まっていた。 「じゃ、レイナ、母さんたちいまから新婚初夜だから」 オッサンを小脇に抱えて、母さんがケラケラ笑っていた。 「2、3日あけるから、晩ご飯はイェーガーさんちで呼ばれなさい」 母さんは留守が多かったから、あたしは一通りの家事はできる。ちっちゃな子供のこ ろじゃあるまいし、お隣に晩ご飯をごちそうになる必要なんかない。そんなことくらい、 母さんだって知っているはずだ。 「ちょっと母さん!」 母さんは振り向いて、ぱちりとウィンクをした。 「今日のは、見本ね」 なにもいえないでいるあたしを尻目に、母さんたちはオープンカーに飛び乗った。後 部に括り付けられたカンカラを盛大に鳴らしながら発車する。 オッサンが短い手をぶんぶんと振りまわす姿が、見る見るうちに遠ざかっていった。 あたしは送りの言葉を発することもできず、ただただ立ち尽くしているほかはなかった。 ああ、うちはこういう家庭なんだ。 あたしがそんなふうに考えられるようになるまで、たぶん、あと1、2年かかると思う。