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サモンズボードモンスター図鑑 No.059 水の猫又 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 水の猫又 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。No.059 レア度 【レア度?】 レベル 1 最大Lv【??】 スキル 【スキル名】 進化素材・費用 - コスト 【コスト?】 HP 【HP?】 【HP?】 ターン(最短) 【初期ターン数】(?) - 種族 - 攻撃力 【攻撃力?】 【攻撃力?】 Lスキル 【Lスキル名】 - 主属性 水 攻撃回数 【攻撃回数?】 【攻撃回数?】 進化元 青化猫 - 副属性 - 合計攻撃力 進化先 - - 編集 能力 【能力?】 EXP E? max? 入手先 【入手先】 - 生息地・入手方法 ダンジョン 進化・合成情報 進化: 同スキルモンスター スキル・Lスキル 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る サモンズボード攻略非公式wikiトップページへ戻る
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ゲーム基本情報 タイトル サモンズボード 対応端末 iOS/Android ジャンル ボードゲーム 配信開始日 Android:2014年2月10日(月)/iOS:近日配信予定 価格 無料(アイテム課金あり) メーカー ガンホー・オンライン・エンターテイメント 著作権表記 (C)GungHo Online Entertainment,Inc. All Rights Reserved. 関連リンク 公式サイト ゲーム概要 ガンホーが放つスマホ時代のボードゲーム「サモンズボード(サモンズ)」 今までのボードゲームの概念を覆す全く新しい体験を、スマートフォンを通じて楽しめる最新作 「サモンズボード」内で繰り広げられるストーリーとは?目の前に広がる世界とは?果たしてどんな未来が待ち受けるのか…ボードゲームに新たな風を巻き起こす
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BIOHAZARD 6 レオン編 part63-300~,351~355,384~393、part64-5~11 301 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/10/19(金) 19 25 51.38 ID QInqt6090 【レオン編】 CHAPTER 1 合衆国大統領直属のエージェント組織【DSO】の一員、【レオン・S・ケネディ】は、震える手を押さえながら銃を構えた。 「それ以上近づかないでください」 通じないことはわかっていた。“感染者”は、もはや人間ではないのだから。しかしそれでも、レオンは呼びかけ続けていた。 「近づかないでください…… お願いです、大統領…… ……アダム!」 届かないとわかっていても、彼は叫んだ。しかし、合衆国大統領アダム・ペンフォード“だったもの”は、 殺戮本能の赴くまま、シークレット・サービスの女性へと襲い掛かろうとしていた。 次の瞬間、彼は心を氷に閉ざして、引き金を引いた。 ……時は2013年6月29日。場所は合衆国の地方都市トールオークス、アイヴィー大学の一室。 この大学で、大統領はパーティを開催し、そしてその壇上で、ある重大な発表を行なう予定であった。 しかし、それはもうもはや叶わない。彼は、動く死体を経て、いまや物言わぬ死体へと変わり果てていた。 ショック冷めやらぬなか、シークレット・サービスの女性は、意を決したようにレオンにある衝撃的なことを告白した。 「私がやったの…… 私が、この事態を引き起こした」 突然の展開に驚くレオン。女性の正体と話の内容とを尋ねる。だが、女性はそれに答えず、目的地だけを告げた。 「トールオークス教会の大聖堂。そこですべてを話すわ」 ちょうどそのとき、オペレーターの【イングリッド・ハニガン】から通信が入った。 ハニガンはDSOをサポートする組織【FOS】の一員で、レオンとは9年前の事件で組んで以来の長い付き合いである。 ハニガンによれば、この女性は【ヘレナ・ハーパー】。現在シークレット・サービスに出向しているが、所属はDSOらしい。 「二人とも無事でよかったわ。状況を報告して」 「……大統領を射殺した」 ハニガンの指示に対して、沈痛な表情で答えるレオン。 さすがのハニガンも驚き絶句したが、しかしある程度周辺状況を把握しているだけに、事情はすぐに飲み込んだようだ。 「大学を中心に半径3マイル四方が感染。状況は悪化する一方よ。今すぐ脱出して」と、ハニガンは言った。 平和だった街は、瞬く間にバイオテロの餌食となり、ゾンビが溢れる地獄へと変貌したのである。大統領も犠牲となった。 「トールオークス教会に向かうわ。レオンが犯人の情報を掴んだらしいの」 ヘレナが素早くウソをついた。レオンも、少し考えて、それに調子を合わせることにした。 騙されてくれたかどうかはわからないが、ハニガンは教会行きを許可し、サポートしてくれることになった。 「……やけに教会にこだわるな? 懺悔したいことでもあるのか?」 「そこじゃないと話を信じてもらえないからよ」 軽口を混ぜながらもレオンが質問するが、ヘレナはそれに簡潔にしか答えない。すべての説明は、教会に着いてからだという。 大学の木造校舎を進む。木の床を革靴で踏む足音が、人の気配のまるでない廊下に響いた。……15年前の記憶(トラウマ)が蘇る。 「もしこの事態を引き起こしたのが本当にお前だったら……覚悟してもらう」 レオンはヘレナに対して、冷たく言い放った。 ふと、人影が見えた。生存者か。素早く追跡する二人。 追いつくと、大学職員の男性であった。どうやら構内にいるはずの娘を探しているらしい。 いったい何があったのか、状況を把握しきっていないレオンは彼に尋ねてみた。 「霧… 突然、霧のようなものが!」 と、彼はやや曖昧な表現で答えた。パニックや不安もあるし、実際、正確なところはわからないのだろう。 リズ、という名前の彼の娘を一緒に探すことになった。 ヘレナは先を急ぎたい様子だったが、レオンは無視した。真相解明も大事だが、生存者保護のほうがもっと大事だ。 進んでいくと、意外とあっさりリズを発見できた。だが、血にまみれており、足元もおぼつかない様子である。 父親が彼女に肩を貸して歩いた。大学から出るには、地下の駐車場に行けばいい、と彼は教えてくれた。 四人でエレベーターに乗り込む。だが、エレベーターが地下に着く前に、リズは力尽きて動かなくなった。 父親は泣いた。感染したのか、咳き込みながらも泣いた。 そのとき、急に停電が起こった。暗闇に包まれる。 「グァァァァ……!」 うめき声。肉に何かが突き刺さる音。血が噴出す音。何かを噛むような音。 電気が戻った。……父親は死んでいた。娘は、父の喉を食いちぎり、その肉に食らいついていた。 次の獲物のレオンに襲い掛かるリズ。不意を突かれて対応が遅れたレオン。ヘレナに「撃て!」と叫んだ。 ヘレナはためらったが、しかし、レオンを助けるために発砲した。リズの頭に銃を突きつけ、撃ち抜いた。 「撃たなければ俺が死んでた。……それに、あれはもう……人じゃない」 ショックを受けた様子のヘレナを、レオンはそっと慰めた。 地下駐車場に着いた。しかし、ここももうゾンビに侵食されつつある。シャッターには、何十体もへばりついている。 シャッターを開けて外に出ることは不可能だろう。他の出口を探す必要がある。 悪夢のような状況の中、二人は脱出に向けて歩き出した。目指すは教会。大学構内を抜けて、徒歩で向かうことにする。 中庭に出た。そこのセキュリティ・ゲートを潜れば、外に出られる。職員棟に行って鍵を取り、ゲートを通りぬける。 裏通りに出て、ちょうどそこに停まっていたパトカーを拝借する。予備の鍵は、サンバイザーに挟んであった。 車を走らせ、このまま一気に教会へ……は、辿り着けなかった。事故車にぶつかり、車は横転。二人は何とか這い出る。 地上は、事故車と漏れたガソリンの火の海で、まともに進めない。ハニガンは下水経由で地下鉄の線路に入るルートを提案する。 それに従い、マンホールを降りる二人。深い縦穴の奥は、漆黒の暗闇であった。 ふと、レオンの脳裏に、アダム・ペンフォードと交わした会話が思い出された。 彼は、レオンにとっては上司であり、同時に、旧友であり同志であった。DSOは、彼がレオンを招いて設立したものだった。 昨今のバイオテロの横行する現実は、すべて【アンブレラ】が元凶とされている。しかしさらなる元凶は、合衆国政府だった。 アンブレラに生物兵器の開発を依頼したのは合衆国なのだ。だが、政府は15年前、アンブレラにすべての責任を押し付けた。 「だが、B.O.W.はいまや全世界の脅威だ。そうなった責任は我々にある。すべてを明らかにする、それが我々の務めだ」 アダム・ペンフォード大統領は、レオンにそう打ち明けていた。今日、行なわれるはずだった演説とは、それだったのだ。 その勇気ある決断をした彼は、今はもう動かない。レオンにできる弔いは、彼の意志を邪魔したこのテロの真相を解明することだろう。 地下鉄に出た。電車が猛スピードで走り抜けていく。轢かれそうになったところを、危なく避けた。 「なんで電車が?」「たぶん暴走だ。中身はゾンビで一杯だろう(That s a Zonbie Express)。」 ヘレナの疑問に、レオンは軽口で答えた。(エクスプレスには、急行電車という意味と、宅配便という意味がある) まだ先は長いのに、ライトの調子が悪くなってきた。暗闇の中、ゾンビと戦いつつ、二人は進む。 暴走電車を避けたり、停止した列車の中を通りぬけたりして、ようやく、教会に最寄の地下鉄の駅へと着いた。 地下に入ったことで一時的に途切れていたハニガンとの通信が回復した。周辺の様子を尋ねた。 「事態は悪くなる一方。……一言で言うなら“地獄”よ」と、ハニガンは端的に答えた。 街中いたるところで車両事故が起き、そこらじゅうが火の海だった。この光景もまた、15年前を思い出させるものだ。 ゾンビの中には、鎮圧に来ていた特殊部隊員らしき格好の者もいた。装甲が分厚く、銃弾を弾かれてしまう。厄介だ。 また、喉が驚異的に発達し、「鳴き声」によって攻撃とゾンビ召集を行なう変異体にも遭遇した。 状況に応じて、民家を通り抜けたり、工事中の足場を使ったりして、着実に進んでいく二人。 すると、生存者を見つけた。カップルと、警察官だ。横暴な男、ヒスる女。ゾンビ映画の典型のようなカップルだった。 警察官曰く、近所のガンショップにも生存者がいるという。豊富な武器と強力な防犯設備で、拠点になっているらしい。 レオンは彼らと合流してそこに向かうことを提案。ヘレナは半ばあきらめたようにそれに合意した。 ガンショップについたが、店主のオヤジはちょうどゾンビも押し寄せてきているという理由で入れてくれない。 とりあえず周辺のゾンビを片付けろ、というオヤジ。「害虫駆除じゃないんだぞ……」とちょっとあきれるレオン。 カップルの男が「付合ってられるか、俺は逃げる!」と一人で出て行った。そして、お約束のように死んだ。 レオンは、ゾンビの中に「ダメージによって変異する固体」がいることに気づいた。 脱皮というか、表面のヒフがズルリと脱げて、筋肉剥き出しの姿になると、身体能力が驚異的に向上しているのである。 【t-ウィルス】によるゾンビとは、性質が違う。おそらくは、新型のウィルスなのだろうと想像できた。 ガンショップ周辺のゾンビを一通り片付けて、次の連中が押し寄せてくる前に、急いで二階へと上がって合流した。 (生存者の中に日本人がいて、日本語で「まかせとけ!」「やったぞ!」とか言う。ドラマ『HEROS』を意識してるのかな) ショップ店長のオヤジ曰く、友人がバスでこちらに向かっているという。合流したら、避難所の教会に行くつもりらしい。 寄り道かと思いきや、結果的に教会への最短ルートとなった。二人は、このまま生存者たちと行動を共にすることにした。 ゾンビがまたぞろぞろと押し寄せてくる。すると、極めて異常な巨体のゾンビが登場した。巨漢というより、肥満体である。 「XLサイズもいたのか」とレオンは軽口を叩いたが、そのパワーと重量は尋常ではない。相当の苦戦を強いられる。 生存者で力を合わせたものの、無尽蔵のゾンビたちにじりじりと押されていく。部屋から部屋へ、ベランダまで追い詰められた。 と、そこへ爆音をあげてバスが到着。助かった。全員バスに乗り込んで、いざ教会へ向けて出発……できなかった。 まだ生きていた肥満ゾンビが、バスを持ち上げている。タイヤが空回りして走れない。 ガンショップのオヤジが転落した。助けようとして、日本人も一緒に落ちた。オヤジは奥の手の手榴弾でゾンビごと自爆した。 あとちょっとのところで犠牲となった二人を悔やみつつ、レオンは肥満ゾンビに銃弾を浴びせる。 ゾンビが手を放した。バスが走り出し、ゾンビを轢き殺しながら進んでいく。 ……夜は、まだ始まったばかりだ。 351 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/10/26(金) 20 54 25.62 ID jLx55A0p0 【レオン編】 CHAPTER 2 バスの車内にて、ハニガンと連絡をとる二人。彼女曰く、トールオークスの9割、約7万人が感染しているという。そして…… 「“ネオアンブレラ”を名乗る集団から犯行声明が出ているわ」 「アンブレラ!? ……ラクーン・シティの再来というわけか」 思い出したくなかった名前を聞かされ、表情が曇るレオン。 「ところで、あなたは何を掴んでいるの、レオン? あなたから情報を引き出せと“外部”がうるさいの」 とハニガンは言った。外部とは、FOSオフィスに乗り込んできた大統領補佐官の【ディレック・C・シモンズ】のことだ。 DSOおよびFOSはあくまで大統領直属。政府内での大統領の側近であろうが、ここでは権限を持たないヨソ者である。 とはいえ、大統領が死亡した現在、その原則にも矛盾が生じ始めている。シモンズの介入を防げる状況にはない。 説明しろと言われてもできないし、ウソでしたとはいえない。口ごもるレオン。 だがそのときうまい具合に(というと語弊があるが)、バスが事故を起こした。動けなくなったところを、ゾンビに囲まれる。 さらには、暴走トラックに突っ込こまれて、バスは崖から落下した。レオンとヘレナは外に放り出され、泥の上を転がった。 彼ら以外の生存者は、バス落下の衝撃で押しつぶされたか、その後の爆発炎上で焼け死んだ。 「嘆いてるヒマはないわ」とヘレナは言った。そのとおりだった。教会はもうすぐ、墓地を抜ければ辿り付ける。 墓地の中では、肉がかなり腐れ落ちているゾンビと頻繁に遭遇した。おそらく、埋められた死体が蘇っているのだろう。 今回のウィルスは、t-ウィルスをはるかに上回る、強力な感染力を持つということだろう。 鍵を探したり、ゾンビに襲われた弾みでヘレナとはぐれたり、いろいろしつつも墓地を抜け、ついに教会に到着した。 分厚いドアを叩き、開けるように頼む。しかしまたもやちょうどゾンビが押し寄せてきて、殲滅するまで入れてもらえない。 「お前を信じてここまで来たんだぞ? それに値する情報なんだろうな?」 「そう思えなければ遠慮なく私を撃てばいい」 ゾンビと奮闘しながら、レオンは念を押して尋ねる。ヘレナはそれに淡々と答えた。 ようやく中に入ることができた。生存者たちは喜びを見せるが、レオンが「救助隊じゃない」と言うととたんに落胆した。 所在なげにうろうろとしている生存者たちをよそに、ヘレナはまっすぐに教会の祭壇へと向かい、そして顔色を変えた。 「前に来たときは、確かに階段があったのに……。仕掛けがどこかにあるはずよ」 そういうことなら、レオンは慣れたものだ。そこらじゅうを探索し、聖母像をつかった仕掛けを解読。ドアが開いたので、 その先にある石像の罠や、レーザー光に反応するドア、鐘を撃って鳴らす仕掛けなどを次々と解読していく。 そして、鍵となる像を手に入れて、再び聖堂に戻ってきた。それを使って、祭壇に隠れた階段を開く。 ……すると、その階段から、ぶよぶよと膨れた体の怪物が登場した。体中に、乳房にも似た袋状の器官をぶら下げている。 怪物は、その器官から紫色のガスを噴出した。ガスに触れた生存者は、あっと言う間にゾンビに変わってしまった。 大学で出会った生存者の「霧」という言葉を思い出すレオン。……今回の事件の元凶は、どうやらコイツらしい。 その怪物、【レポティッツァ】を撃破した二人は、階段を降りていく。すると、薄汚い牢獄のような場所に出た。 番号を入力するだけで鍵が開く、非常に簡素なセキュリティ・ロックがかかっているので、入力して進んでいく。 椅子がひとつ置いてあるだけの、少し広い監房に着いた。ヘレナが椅子の感触を確かめるように触って、言う。 「……この場所覚えてる。デボラがまだいるはずだわ」 言うと、ヘレナはどんどん先行してしまう。デボラという名前を呼び続け、部屋を手当たり次第に調べていく。 とある部屋に着いた。牢獄から一転、ハイテク機器が充実した、いかにもバイオ研究所という感じの部屋だ。 そこの培養カプセルには、人の形をした、全身かさぶたに覆われているような、【サナギ】のようななにかがあった。 「3日前にはこんなものなかった」とヘレナは驚く。どうにも説明が要領を得ないが、ヘレナは説明は後だと言い続けた。 その研究室で、レオンはVHSビデオテープを見つけた。……2013年のいまどき、VHS? と思いつつ、手にとると…… ラベルには『Happy Birthday Ada Wong』の文字。……【エイダ・ウォン】!? 驚き、ビデオを再生するレオン。 培養層の中にあるのと同じ、人間型のサナギ。その背中が割れて、粘液の糸を引きながら、人間が這い出してきた。 それは、アジア人らしき髪色と肌色の女性だ。その女性が顔を上げる。それは……まさしくエイダ。 「……これがお前の言う“真実”か」 レオンがいらだたしげに尋ねる。が、ヘレナは知らないと答えた。 「あんなの人間の生まれ方じゃない あなた“あれ”の知り合いなの?」 怯えたような疑いの声で、ヘレナが言う。 「……まあな。……お前が全部話すなら、引き換えに教えてやってもいい」 レオンは少し面倒そうに答えた。 研究施設の中もゾンビがうようよいた。白衣を着たゾンビが目立つ。研究員も被害に遭ったようだ。 そして、ところどころ、さきほどのサナギがぽつぽつと存在していた。これもまた研究員のなれの果てだろうか。 そのサナギの背中が割れて、中からオゾましいクリーチャーが誕生し、襲い掛かってくる。まさに、地獄だ。 レバー操作で足場を操作しながら進むエリアを抜ける。ゾンビに囲まれたのでダストシュートで脱出した。 いいかげん、あてのない探索にいらだったレオンが、ヘレナに情報を明かすよう言うが、ヘレナの答えは同じだ。 「言ってもあなたは信じてくれない……でもあの子さえいれば…… “あいつ”の企みを立証できるの」 そしてついに、ある部屋にて、横たわる女性を見つけた。ヘレナは喜び、駆け寄る。 「デボラ! デボラ、しっかりして!」「……ヘレナ?」 彼女は生きていた。すこし虚ろではあるが、意識もあるようだ。三人で、脱出をめざし移動開始する。 だが、少し進むと、デボラが苦しみ始める。とつぜんの発火、そして変異。デボラもまた、サナギと化した。 そしてそのまますぐ、背中が割れて、再誕した。……もちろん、怪物として、だ。 狂乱し、泣き叫ぶヘレナ。デボラがもはや人間ではないことを、すぐには受け入れられない。 駆け寄り、抱きしめる。デボラの背中から生えた触手が、ヘレナの背中に突き刺さろうとしていることに気づかない。 突如、ボウガンが飛んできた。デボラに直撃し、吹っ飛ばす。驚いて振り返る二人。そこにいたのは……エイダ。 「まるでバケモノでも見るようね」 エイダは、いつもの微笑と口調を見せた。 ヘレナは彼女に銃を向けた。それをそっと抑えるレオン。そして、エイダに説明を求めた。だが、やはりはぐらかされる。 お約束通り、地下施設が崩れ始めた。長居はできない。 「どうする? まだ話を続ける?」 エイダに皮肉っぽく言われるまでもなく、脱出を優先するしかなかった。 だが、変異を続けるデボラに襲われる。脱出しつつも、ところどころでは戦いながらの行動になった。 広間っぽいところでは戦闘し、そこが崩れて落ちたら今度は脱出優先だ。エイダを加えた即席チームで進んでいく。 ヘレナから少し離れたときを見計らったように、エイダはレオンに指輪をそっと渡した。 「勘違いしないでね? 意味はあとでわかるわ」「そうかい」 相変わらずエイダは秘密主義だ。レオンも質問しなかった。 トロッコを見つけた。おそらくは、外に通じているはずだ。それの発車と同時に、再びデボラが襲来。走りながら戦う。 無駄だと分かっていても、デボラに対し呼びかけ続けるヘレナ。彼女に対して、エイダが冷たく聞こえる声で言った。 「殺してあげなさい…… 妹さんが可哀想だと思うのならね。でないと、あなたが殺されるわよ」 トロッコが脱線した。足場に片手でつかまり、今にも落下しそうなエイダ。そして今にもデボラに襲われそうなヘレナ。 レオンは片方に手を貸し、片方に射撃援護してそれぞれを救い出す。 デボラが落下していく。ヘレナが伸ばされた手を掴んだ。……だが、彼女にももう分かっていた。もうこれは、妹ではない。 「……もう泣かないわ、あなたの仇をとるまでは ……だから……許して」 ヘレナは、手を緩めた。デボラの手がすり抜けていく。長い竪穴の底知れぬ闇へと、デボラは墜ちていった。 ついに、ヘレナは重い口を開いた。 今回のテロ事件は、すべて大統領補佐官のシモンズが絵図を描いたものである、と。 シモンズは、ヘレナとデボラの姉妹を拉致。デボラを人質にして、ヘレナを脅迫する。「大統領の警備に隙を作れ」と。 今回のテロの最大の標的は、大統領だったのだ。トールオークスの7万人は、それの巻き添えのようなものだった。 仕方ないとはいえ、ヘレナはテロの実行および大統領の暗殺の実行犯も同然。彼女の台詞は、そういう意味だったのだ。 ヘレナの情報を聞き終えたレオンは、次にエイダへと質問の矛先を変える。 だがエイダは、またしても「話せば長いわ」とはぐらかした。こうなると絶対に聞き出せない、とレオンは知っている。 「相手はこの国を作った連中よ。うまく立ち回らないと、自分たちが死ぬことになるわ」 エイダは、二人に対してそうアドバイスを残して、さっさと一人で立ち去ってしまった。 残された二人は、テロの首謀者にして、大統領の、妹の仇であるシモンズに、怒りをあらわにする。 そのとき、本部から通信が入った。 その声は、ハニガンではなかった。 「私がどうしたって?」 「……シモンズ!」 384 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 13 11 31.16 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 3 「君のことは大統領から聞いているよ、レオン・スコット・ケネディ君」 「こっちもアンタのことは聞いている。30年来の盟友だそうだな」 シモンズからの連絡は、遠回りな社交辞令から始まった。 シモンズは言う。 「君たちにテロ首謀者の嫌疑がかかっていてね。特にヘレナ・ハーパー、君は大事なときに警護をおろそかにした」 脅迫によって絵図を描いておきながら、いけしゃあしゃあと、シモンズは言ってのけた。 「ふざけないで! このテロを仕組んだのはあなたたちよ!」 「告発のつもりかね? なんの証拠があって言っている?」 シモンズは自信たっぷりに言う。実際、その通りだった。最重要容疑者である二人の証言に効力はないし、物的証拠はない。 「国家の安定を保つこと それが私たちの任務だ」 シモンズは言う。「国家の安定」と彼は強調した。レオンは、そこに陰謀の壮大さを嗅ぎ取る。これは容易ではない事態だ。 「……本当の地獄は、ここからのようだな」 余裕綽々のシモンズが通信を一方的に切ったあとで、レオンはヘレナにそう打ち明けた。 「俺たちは同じボートの上のようだな、嫌が応にもパートナーというわけだ」 今いる場所は、教会の地下。カタコンペ(地下墓地)に繋がっているので、そこを通って脱出することにする。 教会の地下がまるごとバイオ研究施設 兼 実験生物収容所だったことを考えると、ここもシモンズの息がかかっているだろう。 案の定、趣味のいい仕掛けが山盛りの、インディ・ジョーンズの映画に出てきそうな遺跡に仕上がっていた。 ほとんどミイラ化した死体のゾンビがうようよと出てきた。教会に収められた死体か、あるいは長年の生体実験の廃棄物か。 「やれやれ、教会で暴れまわった罰か?」 こんな状況でも、レオンは軽口を忘れない。 先に進むと、「一族の証を示せ」と刻まれた頑丈なドアに辿りつく。あいにく二人ともシモンズの一族とはつながりがない。 もしや、と思って、エイダからもらった指輪を使ってみると、ドアが開いた。 その先は、水の満ちたエリア。そこには、サメ状の怪物がいた。できるだけ相手をしたくないものだ。避けて進む。 クランクで交互に鉄格子を開きながら進んでいく。 厳重な警備に辟易するが、しかしこういう仕掛けがあるということは、研究室を守るために人の手が加えられた道である証。 要するに、どこか出口と繋がっているというわけで、つまりこの道を進めば脱出できると考えてよいだろう。 ようやく大きな門に到着。これで出られそう、と思ったら、また落とし穴に落ち、再び地下遺跡へ逆戻りした。 崩れまくる道とゾンビたちに苦労しながらも、またひたすら進む。 そのうち、地下水流に出た。水の中を歩き、時にはもぐって泳ぎ、どんどん進んでいく。 先ほどのサメのB.O.W.に襲われるも、戦ったり逃げたりを繰り返すこと数度。 最後は、天然の岩肌ウォータースライダーを滑り降りながら銃撃し、サメを撃破することに成功した。 ひたすら水に流される二人。なんとか水面に浮き上がると、気がつけば市街を脱出し、湖まで抜け出ていた そんな二人の上空を、爆撃機が通り抜けていく。……ふと街の方向を見ると……キノコ雲が浮かんでいた。 かつてラクーンでも行なわれた、核ミサイルによる「滅菌作戦」であった。 トールオークスの街は、地図から姿を消した。もはや、テロの証拠は微塵も残っていないに違いない。 これもシモンズの差し金に違いない。歯噛みする二人。 そこに、ハニガンが連絡を入れてくる。彼女はまだ二人を信じて協力してくれるようだ。とても心強い。 シモンズは何者かと電話で会話し、慌てて出て行き、プライベート・ジェットで中国へ向かったらしい。 B.S.A.A.によれば、中国で新しいテロが起きているという。なにか想定外のトラブルのようだ。 「中国では、半年前に東欧で発見された、新型の【C-ウィルス】が使用されたらしいの」 とハニガン。新たな恐るべき脅威に、二人にも緊張が走る。 ハニガンいわく、DSOおよびFOS上層部からも、二人はテロ犯人だと疑われはじめているらしい。 レオンは一計を案じ、ハニガンに「俺たちはここで死んだことにしてくれ」と頼んだ。 時間を稼いでいる間に、中国へ乗り込み、シモンズと直接決着をつける。 387 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 13 13 58.85 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 4 ……2013年6月30日、中国、蘭祥(ランシャン)上空。 トールオークス消失から、まだ一晩も経っていないが、レオンらは次なる戦場へと向かっていた。 移動手段は飛行機。ハニガンに無理を言って用意してもらったもので、ほかにも乗客は何人かいる。 ヘレナは、なぜ当局に引き渡さなかったのか、尋ねる。ヘレナを突き出せば、少なくともレオンの疑いは晴れたはず。 だが、レオンはそうしなかった。そのことについて、レオンはまた得意の冗談を混ぜて答えた。 「君ひとりを悪者にして解決する事件じゃない。……それに、女に振り回されるのは慣れてる」 ことこういう事態において、こういう移動が平穏に終わったためしがない。案の定、飛行機が揺れた。 急いでコクピットへ向かうと、パイロットが感染し、あのレポティッツァへと変異していた。 紫色のガスを吐かれたら、乗客たちがゾンビと化してしまう! 急いで攻撃する二人。 しかしトドメを刺しきることができず、逃走を許してしまう。レポティッツァは天井裏へと逃げた。 飛行機の異常は止まらない。ハニガンの分析によれば、圧力隔壁に原因不明の異常とのこと。 後部へと向かい、バルブを閉める二人。そこに、レポティッツァ再登場。紫色のガスを盛大にぶちまけられた。 非常にマズい事態だ。すぐさま、ガスを外に放出させるために、後部ハッチを開いた。 ガス以外にも後部格納庫内のものが気圧差で吸い出される。レポティッツァも落ちていった。 レオンとへレナの二人も落下しそうになったが、なんとかハッチにしがみついて耐えて、飛行機内に戻った。 パイロット不在では飛行機は堕ちる。急いでコクピットへ戻る二人。 しかし、機内は既にガスで充満、乗客は全員ゾンビとなっていた。だが、手遅れを悲しむ暇はない。 コクピットに到着、今度は左の主翼に異常。墜落はほぼ確定事項だった。 「なけるな…… どこまでひどくなるんだ? この状況は……」 やむなく、レオンが操縦。せめて不時着は成功させようと、必死でレバーを引いた。 ランシャンの街が近づいてくるのが見えた。 ふとそのとき、レオンは、街を走る列車の上にエイダが立っているのを見かけた。 なんとか街に降り立った二人。少し進んだところで、思わぬ二人組と遭遇した。 その片方はレオンもよく知っている少女……いや、15年も経てばもう立派な大人か……【シェリー・バーキン】だ。 「シェリー、どうしてここに? エージェントになったとは聞いていたが」 レオンの問いに、シェリーは傍らの男……【ジェイク・ミューラー】を示し、「彼を保護し、連れてきた」と答えた。 レオンに同じ事を尋ねるシェリー。レオンは正直かつ端的に答える。 「俺たちは、大統領補佐官のシモンズを追ってきた。ヤツはテロの首謀者だ」 「えっ!? そんなはずない…… シモンズは私の直属の上司よ」 レオンの言葉に驚くシェリー。だが、レオンがそういうことで偽りや出鱈目を言う男ではないと、彼女は知っている。 互いにいろいろと情報交換したいところだったが、来訪者がそれを阻んだ。 シェリーらを追ってきたと思われる強靭な体躯を持つB.O.W.、【ウスタナク】が、攻撃を仕掛けてきたのだ。 巨大な鉄塊が投げつけられる。レオンはシェリーを救おうとするが、少し遠い。しかし間一髪、ジェイクがシェリーを守った。 「またあいつかよ!?」 起き上がり、敵を確認した男が叫ぶ。 「知り合いか?」「元カノみたいなもんさ、どうにも引き際がわかってねぇんだよな!」「わかるよ、そのうち慣れるさ」 皮肉屋同士が、軽口を叩き合った。銃を構える。四人で共闘だ。 「ラクーンに比べれば朝飯前さ、そうだろシェリー?」 ウスタナクは持ち前の強靭さに加え、右腕パーツを付け替えながら戦う。その頑強さにてこずる四人。 だが、燃え盛る鉄塔が倒れてきて、ウスタナクは下敷きになった。死んだかは怪しいが、少なくともしばらくは動けまい。 レオン・ヘレナ組とシェリー・ジェイク組は分断されてしまったが、とりあえずは逃げられる。 鉄塔越しに、シェリーが無事か確かめるレオン。 シェリーは、クーチェンのクンルンビルでシモンズと落ち合う手はずになっている、という情報をくれた。 折りよくハニガンとの通信も回復した。ナビをしてもらいながら進む。 そばには、いかにも中国らしい、雑多なマーケット街がある。そこを抜ければ、クンルンビルへの近道となる。 マーケットに足を踏み入れる二人。彼らを出迎えてくれたのは、住民と思われる男の断末魔の悲鳴だった。 「今のは何!?」「……トラブル、だな」 イヤな予感をひしひしと感じつつ、マーケットを通り抜ける道を探す二人。 鍵がみっつもかかった扉を抜ける必要があり、その鍵を探さねばならないようだ。またいつものパターンである。 そんな折、積んであった豚の死骸から、形容しがたい奇妙な怪物が這い出てくる。 いちおう人型ながら、各部位ごとに分離しながら生存が可能。攻撃して千切れても、またすぐに元に戻る。まるで不死身だ。 動きはのろいが、どんな狭い隙間でも通り抜けるし、触手状の器官で壁でも屋根でもよじ登って追跡してくる。 あしらいつつ、鍵を3つ揃えたレオン。精肉所らしき建物に侵入し、怪物をミンチマシーンにぶちこんだ。 まだ活きているかもしれないが、さすがに細切れになっては、少なくとも今すぐには行動できないだろう。今のうちに逃げよう。 ようやく辿り着いた。ビルはもうすぐそこだ。しかし、目当ての扉に先に入っていく先客の影が見えた。……あれは、エイダ? 急いで追跡するレオン。追いつき、声をかけた。やはり、エイダだった。……どこか違和感があるが、しかし確かにエイダだ。 だが、そのときアサルトライフルの連続した銃声が響いた。エイダは話もせずにすばやく逃げ出した。 銃撃したのは誰だ? ソイツらも、エイダを追っているのか? 新たな勢力の介入に疑問は深まりつつも、レオンはエイダをひたすら追跡することを選ぶ。 エイダを追っていくと、そこはまたも恒例の、研究施設だった。罠や仕掛けが侵入者を阻むようにできている。 そんな折、エイダを追跡していた何者かの影がちらりと見えた。どうやら武装している軍人らしい。 彼らとほぼ平行して進んでいく。すると、奇妙な部屋に閉じ込められた。 ガラス越しに隣を見ると、そちらでもエイダを追う二人組が閉じ込められているのが見える。 「何、この部屋?」「わからないが…… 嫌な感じだけは伝わってくるな」 『ロック完了しました。試作品のテストを開始します』 彼らの言葉に答えるように、アナウンスが響いた。 エイダが、試作品の兵器、自動運転で敵に向かっていく爆弾を起動したのだ。 爆弾は次から次へと湧き出てくる。いくら銃撃してもきりがない。ロックを解除して部屋から抜けるしかない。 さすがのハニガンでもハッキングで解除するのは不可能らしいので、内部からの手動操作も交えてロック突破を狙う。 なんとか解除に成功。だがエイダは一足早くさっさと逃げていた。レオンはさらにエイダを追跡していく。 ついでに向こうにいる男たちも部屋を抜け出したようだ。ヤツらより先にエイダに追いつかなければ。 「待て、エイダ! 話がある!」「悪いわね。そんな気分じゃないの」 エイダはひたすら逃げる。 「逃がすな!」「わかってます!」 男たちの叫びも響いた。彼らは周りこんでエイダを角に追い詰め、銃を突きつける。 レオンは、そのうちの一人に乱闘を挑んだ。エイダを殺させるわけにはいかない。 乱闘の末、銃を突きつけあう二人。お互いの顔を見つめあい……そして、気づく。 「……クリス?」「……レオンか!」 そう、彼らはB.S.A.A.の【クリス・レッドフィールド】と、その部下の【ピアーズ・ニヴァンス】だった。 「彼女を殺させるわけにはいかない、彼女はテロの重要証人だ」 レオンが言った。 「証人? 彼女はテロの首謀者だ!」 クリスが反論し、「違う、首謀者はシモンズだ!」 またレオンが言い返す。 「俺たちは、部下を皆殺しにされた!」「俺たちは、アメリカ大統領と市民7万人を失った!」 お互い、一歩も譲らない。 「ネオアンブレラだぞ? この名前が俺たちにどういう意味を持つのか……!」 「わかってる!」 「どうあってもこの女を信じるというのか?」 「……信じる」 クリスの問いに、レオンは明確に答えた。 そうこうしている隙に、エイダは閃光手榴弾を投げて、すばやく逃走した。 追跡を妨害され、少し苛立つクリスだったが、しかし、戦うべき敵、目指す目的は同じだというレオンの説得に折れる。 「……エイダはB.S.A.A.が追う、お前たちはシモンズを追ってくれ」 「……クリス、お前を信じるぞ」 レオンは別れ際に、クリスにそう呼びかけた。クリスは、少し曖昧に頷いた。 「レオン、本当によかったの? 後悔しない? 彼女を追わなくて……」 「俺たちのターゲットは、あくまでシモンズだ。エイダの心配なら、あとでするさ」 ヘレナの問いに、レオンは静かに答えた。そう、憎い敵はほかにもいる。狙いはそいつ……シモンズだ。 二人は、黒服に護衛されたシモンズを、ついに発見した。そこに、シェリーとジェイクのコンビも到着する。 「エージェント・バーキン! 彼らにこの場所を教えたのは君か?」 「あなたがテロの首謀者だというのは本当ですか!?」 シモンズの問いに答えず、シェリーは叫んだ。 「余計なことまで吹き込まれたか? アメリカのため、ひいては世界のためだ」 自白も同然に、シモンズは答えた。 「それが大統領を殺した理由か!」「なにを言っている? 殺したのはキミだろ」 レオンの叫びに、シモンズは答える。そして、黒服に発砲を命じた。黒服たちはマシンガンを乱射する。 知らなくていいことを知ったシェリーらは消し、レオンとヘレナは捕らえてテロリストとして処刑。それが彼のシナリオだ。 レオンは、ジェイクにシェリーを任せて、自分たちはシモンズを追うと言った。全員がそれに合意した。 シェリーは別れる前に、シモンズに渡すはずだったデータをレオンへと手渡す。 C-ウィルスから世界を守るために必要な情報が、すべて入っている、とのことだった。 一方、シモンズ。立ち去ろうとしたところに、謎の暗殺者に襲われた。喉元に、麻酔弾を撃ち込まれる。 だが、その麻酔針弾に入っていたのは、麻酔液ではない。C-ウィルスだ。 「……あの女、考えることは一緒だったか!」 シモンズは低くうなって、ふらふらと落下。電車の上に降り立った。 レオンとヘレナの二人は、それを追って電車へと飛び乗った。 電車の中を通り抜け、屋根へと上った二人。シモンズが電話で誰かと話している様子を目撃する。 「あなたが私にくれたもの、そっくりお返しするわ、シモンズ。最初は不安や恐怖に襲われるでしょうけど、安心して。 あなたはただ人間でなくなるだけよ、全人類と共に、ね」 謎の女の勝利宣言に、シモンズは怒りで携帯電話を握り潰した。すでに変異は着実に進みつつある。 「シモンズ! とうとう追い詰めたぞ!」 叫ぶレオン。 「私を追ってどうする? あの女を追え。エイダ・ウォンをな。あの女は私を裏切った、何かを企んでいる」 シモンズは言った。言い訳ではなく、本心なようだった。だが、二人の最大の標的はシモンズだ。 「大統領の仇か、バカめ! あのまま発表させていたらどうなった!? アメリカの権威は失墜、世界は破滅していた! まだわからんか! この国も大統領も、世界を破滅に導く…、立派な…… 罪人だ……ッ! 言い分を言い終わる前に、シモンズの体はウィルスによって変異し、四速歩行の獣状の怪物となった。 「無知で無価値な虫ケラがぁぁ! ばらバらにヒキさいテやる!!」 シモンズと戦う二人。電車内を立体的に使うシモンズを銃撃して、外に落とした。 しかしシモンズは、電車と同じ速度で平行して走って追ってくる。なんという身体能力だ。 「C-ウィルスの叫びが聞こえる!! もはや私の意志ではどうにもならん!!」 シモンズに、反対車線の電車が突っ込んでくる。だがシモンズは、正面衝突した電車を逆に弾き返して見せた。 そして全速力でレオンらの乗る電車の前に回り込むと、そのまま突っ込んできた。 万全の状態で衝突されたら電車が吹っ飛ばされる。だが二人の銃撃で態勢を崩したシモンズは逆に電車に轢かれた。 人間形態に戻るシモンズ。 「わかってるのか貴様ら… この世界から私が消えることの意味が!」 しぶとく自己を正当化し続ける。 「世界に再び安定が訪れるってことだ!」 レオンが力強く答えた。 そして、ヘレナの弾丸が、ついにシモンズの額を貫いた。決定的なダメージを負い、崩れていくシモンズの体。 いつの間にか電車と平行して飛んでいたヘリが、それを見届けたように離れていく。 それを見て、シモンズは絶望したように叫ぶ。 「バカな! ファミリーが私を見捨てるはずがない!!」 電車は制御を失いつつある。河をまたぐ大橋の上で、レオンらは電車から河へと飛び降りた。 そして電車は脱線、シモンズごと河へと落下していった。 河から上がる二人。……シモンズにトドメは刺せたのだろうか? これで勝利なのか? 「……どうだろうな。俺たちのやれることはやった」 レオンは、自分に言い聞かせるように言った。 よろよろと街へとあがると、民間人を避難させているB.S.A.A.らと遭遇。のろのろとだが着実に避難が進んでいる。 「これで、終わったのね」「ああ、終わった」 ヘレナが言い、レオンも答えた。 だが、その予測は甘かった。ハニガンから連絡が入る。シェリーと連れの男が、何者かに誘拐されたらしい。 発信機の信号によれば、彼らの居場所は海底油田。間違いなく、ネオアンブレラの息がかかった拠点施設である。 なぜさらわれたのか? 思い当たる理由はひとつ。先ほど受け取ったデータを、まだ持っていると勘違いされたからだ。 つまり、敵組織の狙いはこのデータだ。急いでデータ内容をチェックする二人。 「これはどういうこと? C-ウィルスの脅威から世界を救う方法って…… ジェイク!?」 驚く二人。 海底油田に最寄のB.S.A.A.部隊の照合を頼むレオン。ハニガンによれば、最寄なのはクリスらのチームらしい。 急いでクリスに連絡を繋いでもらった。クリスは現在、戦闘機に乗っているらしい。 「レオン、今どこにいる!?」 こちらの用件を言う隙もなく、クリスが慌てたようにいった。 「ターチィの街のはずれだが、どうした?」「レオン、急いでそこから逃げろ!!」 だが、遅かった。ミサイルがどこからかまっすぐに飛来し、ターチィ上空で爆発したのである。 紫色のガスが飛び散り、街中に広がる。……そう、C-ウィルスだ。ターチィの街は、瞬時に地獄へと化した。 ……最悪の夜が、始まった。 6 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 14 39 46.19 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 5 ターチィの街は地獄と化した。市民のみならず、B.S.A.A.の隊員たちもゾンビに成り果て、襲い掛かってくる。 クリスは、戦闘機のコクピットからレオンへと呼びかける。幸い、レオンらはガスの直撃を浴びていなかった。 クリスが今にもターチィに引き返してきそうに思えて、レオンは制止した。彼らには、もっと大事な任務がある。 海底油田へと向かい、C-ウィルスから世界を救う鍵を握る二人を救い出してもらわなければならないのだから。 「一人はシェリー・バーキン。もう一人は、ジェイク・ミューラー。……あのアルバート・ウェスカーの息子だ」 レオンが、シェリーから受け取ったデータに書いてあった衝撃の事実を告げた。クリスは驚き、叫ぶ。 「レオン……。エイダ・ウォンは死んだ」 クリスが、自分の目で見た衝撃の事実を告げ返した。レオンは驚き、言葉を詰まらせた。 さておき。少しでも多くの人々を救い出すべく、B.S.A.A.を手伝うことにしたレオンとヘレナ。 街中にガスが充満しているが、ガスは地表に広がるように設計されているらしく、超高層ビルの上層階までは届いていない。 そこなら、緊急避難場所として、そして屋上からヘリで脱出する出口として使うことができるだろう。 「よし、クアッドタワーへ向かうぞ」 レオンの提案に、ヘレナは頷く。 B.S.A.A.隊員たちと縦列フォーメーションを組んで進む。しかしすぐに生存者の保護どころではなくなった。 テロ攻撃のウィルスが強力すぎるのである。もはや街で出会う人影はゾンビばかりであった。 レオンはt-ウィルスに対して完全な抗体を持っているのだが、その彼でさえ、呼吸ごとに体力が奪われているのが分かる。 濃厚な霧の直撃を食らえば、一息吸うまでもなく衰弱死してしまうであろう。生き延びて進むだけで精一杯だ。 霧のない場所を見つけて走り、建物の中に逃げ込んだ。だが、ゾンビが窓を割って侵入してくる。霧も流れ込んできた。 とにかく、走る、走る、走る。生き延びるにはそれしかない。 ゾンビに追いつかれた。B.S.A.A.の隊員の一人が、ゾンビたちを一身に引き受けて、レオンたちに叫んだ。 「振り返るな、いくんだ!」 彼は建物の中に残り、自らの手でドアを硬く閉めた。 気がつけば、何人かいた隊員たちも、残るは一人だけだった。車を見つけて、三人で乗り込む。 霧の濃い地帯を通り抜けることに成功したものの、道路が事故車で埋まっており、タワーまではたどり着けなかった。 レオンらは降りて進むことを選んだ。隊員は「生き残りを探す」と言って車で別の道へと向かった。 ゾンビと戦いながら進む。そこに、石油を満載したタンクローリーが突っ込んできた。衝突、爆発、炎上。 爆発に吹き飛ばされて、ヘレナはダメージを追う。レオンは彼女を励ました。 そこに、小型の戦闘ヘリ。パイロットの顔はフラッシュライトの裏に隠れてよく見えないが、レオンははっきりと見た。 「……エイダ!? 死んだはずじゃ……!?」 その呼びかけに答えているつもりか、ヘリがガトリングガンを乱射。レオンらに襲い掛かるゾンビをなぎ倒していった。 ハニガンとの通信が回復した。彼女に状況を聞いてみるが……返事は予想通りの「地獄」だった。 彼女のナビで、タワーへの最短ルートを教えてもらう。だが、その途上にはゾンビの群れや事故車の河が待ち構えていた。 さらに、墜落した戦闘機が落下してきて火の海になったり、乗せてもらったヘリがパイロット死亡で墜落しかけたり……。 さんざんな目に遭いつつ、ようやくタワーに到着。だが、彼らを迎えてくれたのは、B.S.A.A.隊員の死体の山だった。 いや、もう一人いた。その姿を見て、レオンは呟く。「……懲りないヤツだ」 そう、シモンズだ。 またも獣状の形態へと変異するシモンズ。だが、先ほどよりもさらに身体が大きい。変異が暴走しているようだ。 そこに、エイダの乗ったヘリが登場した。ガトリング砲でシモンズに攻撃を加える。 「わかったぞ エイダ…! 私の命令を無視し、ウェスカーの息子を連れ去った理由が! 貴様、よりによってヤツの“血”で、C-ウィルスを強化したな!!」 叫ぶシモンズ。その言葉を証明するかのように、変異は暴走を続け、みるみる巨大化していく。 シモンズは、ティラノサウルスを思わせる二足歩行の巨大獣へと変身した。だがその頭部全体は巨大な眼球で出来ている。 まぶたの代わりに、花弁のように牙が並んでおり、それで食らいついて攻撃してくる。 戦っていると、さきほど別れたB.S.A.A.隊員が銃座つきトラックで合流した。さっそく乗り込んで使わせてもらう。 だが、しばらく戦った後、シモンズの攻撃を受けてトラックは吹き飛ばされ、隊員は下敷きになって死んでしまった。 シモンズがとうとう沈黙した。それを見届けたエイダのヘリは、タワーの屋上へと向かって飛んでいった。 レオンらは、それを追って、エレベーターで屋上へ向かうことにした。 「あなたにとって、彼女はどういう存在なの?」 ヘレナが尋ねた。レオンは答えに詰まって、少し考える。 そして答えようとした、そのとき、爆発でエレベーターが外れた。ジャンプしてワイヤーにつかまり、自力でよじ登ることに。 必死でよじ登る二人。そんななか、もう聞き慣れてしまったあの声が響いた。シモンズ、三度復活である。 エイダが、今度は生身でそれに応戦した。手を貸したいところだが、両手ともふさがっている。祈ることしかできない二人。 だが、エイダは攻撃を受けてしまい、気絶してしまった。エイダの危機に、レオンは己の身の危険も顧みず、跳んだ。 エイダらがいる足場へ無事着地し、エイダを抱き上げて呼びかけるレオン。 「エイダ、聞こえるか? こんなところでくたばるオマエじゃないだろ? 悪運の強さはお互いさまのはずだ」 「お前に用はない、レオン! 彼女から離れろ! エイダ、さあおいで…… 私だけがお前の理解者だ……!」 意味ありげな言葉を吐くシモンズが、爪を飛ばす攻撃をしかけてきた。レオンは、エイダの盾となってそれを背中に受ける。 「……変わってないわね」 エイダが目覚め、レオンを見つめる。いつもの謎めいた笑みではなく、暖かく柔らかい笑みを浮かべたように見えた。 レオンとエイダ、そして離れた位置から援護するヘレナの3人で共闘する。だが真に怪物となったシモンズはしぶとい。 レオンが吹き飛ばされた。片手で足場の縁に掴まるが、シモンズにその手を踏みつけられる。 「助かりたいか? 死にたくないだろう!? ならば命乞いをしろ!」 サディスティックに見下すシモンズ。 その背後から、エイダが近づく。脇腹にクロスボウの矢を深くねじ込み、さらに抱きかかえて共に飛び降りた。 そして自分だけは空中でワイヤーフックを使い、華麗に向かいのビルへ。シモンズだけが、まっさかさまに落下していく。 見詰め合うレオンとエイダ。傍にいた時間はほんのわずか、また離れ離れになった。笑顔を残し、立ち去るエイダ。 「……お前はいったい誰なんだ? なぜ俺を助ける? エイダ!」 レオンの呼びかけにも、何も答えない。 思えば、レオンはエイダのことを何も知らない。目的も素性も、エイダ・ウォンという名前が本名なのかさえも。 「……レオン、行ってもいいのよ。追わなくていいの?」 ヘレナが言った。だがレオンは「いいんだ」と短く答えた。 ヘレナの情報端末に、メッセージが届いていた。発信者はエイダだ。 『もう少し長く遊んでいたかったけど、もういくわ。それと屋上にあなたたちへのプレゼントを用意しておいたわ』 屋上へ上がった二人。そこで、エイダが先ほど乗っていたヘリがあるのを発見する。あれで脱出できる。 だが、既に屋上もゾンビで溢れはじめている。ヘリポートまで、それらをかき分けて進まなければならない。 ヘリまであともう少しというところで……またも、シモンズ。 さすがにダメージが大きかったのか、触手を伸ばしてゾンビに突き刺しては捕食し、失った肉体を補っている。 いや、それどころか、吸収を続けてどんどん巨大化を繰り返している。頭部の眼球は大量増殖し、もはや昆虫の複眼状。 手足の数は増え、さらに羽まで生えた。そのフォルムは巨大な蝿のよう。いわば「蝿の王」大悪魔ベルゼブブだ。 「ここがお前の墓場だ。もう死ぬ準備はできたか、シモンズ?」 「もう十分よ、地獄があんたをお待ちかねよ!」 渾身の決戦となった。おりしも、空には雷雲が立ち込めている。避雷針が落ちていたので、レオンは一計を案じる。 それをゾンビに突き刺して、シモンズがそれを捕食するように仕向ける。そこに雷が落ちれば、シモンズはダメージを受ける。 なんとかシモンズをひるませて、ヘリへとたどり着いた二人。そこには、エイダからのプレゼントがもうひとつあった。 ……お約束の、ロケットランチャーだ。 慣れた手つきでそれを構えて、シモンズの頭部へと狙いを定めるレオン。発射、着弾、炸裂。シモンズは叫び、そして落ちていく。 空中で人型に戻るシモンズ。そしてタワー中央ホールに聳え立つオブジェに突き刺さり、動かなくなった。 シモンズの体液がタワーの床を染めた。……上から見下ろすレオンには、その模様が、あのアンブレラのマークに見えた……。 ヘリのコクピットを開ける二人。そこに、もうひとつ、エイダからのプレゼントを見つけた。コンパクトだ。 その中には、あるデータチップが隠されていた。端末を取出し、すぐに内容を確認する。 それは、シモンズがテロ首謀を自白している映像と、ほかさまざまな証拠が入っていた。これがあれば、二人の嫌疑は解ける。 ……二人はヘリに乗り込み、飛び立った。目指すは、合衆国。 絶望の夜は、こうして終わりを迎える……。 11 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 15 04 54.59 ID DRLhSctd0 【レオン編】 Ending 日時不明。さわやかな青空が広がる昼下がり。 ヘレナは、墓前に花を添えた。仇を討ったことを、妹に報告していたのだ。 デボラの遺体はここにはない。トールオークスごと消滅してしまった。でも、魂はここに眠っていると信じている。 振り返り、レオンとハニガンに礼を言うヘレナ。「これで思い残すことはない」と。 いかなる理由があろうと、彼女はテロに手を貸した大罪人だ。万を超える命を奪った罪を償わねばならない。 だがレオンは彼女に、DSO制式拳銃を手渡す。復帰の誘いだ。驚き、理由を尋ねるヘレナ。 「調査委員会が証拠を正式に採用したのよ。世間に公表はできないけど、ね」 ハニガンが、法的な理屈を言った。 「大統領なら、きっとこうしたはずだ」 続けてレオンが、私的な理由を言った。 はじめは疑いもあったが、今ではもう、彼らは立派なチームだ。ヘレナは微笑み、銃を受け取った。 本部に戻るため、車へと向かう三人。と、ヘレナがレオンに向かって、何かを投げた。 ……それは、あのエイダのコンパクトだった。 「次、会ったときに、彼女に返すんでしょ?」 ヘレナは、悪戯な笑みを浮かべて言った。そして、あっけにとられるレオンを尻目に、さっさと車に乗り込んでしまう。 「……女ってヤツは(Women...)」 レオンは苦笑いし、どこかで呟いた覚えがある言葉を、また繰り返すのだった。
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「おいおい、どうなってんだよ」 男、垣根帝督は独りそう呟いた。 何故こんな馬鹿な殺し合いに自分が参加させられているのか。 暗部組織『スクール』のリーダーでありその身を闇に堕とした。 学園都市『第二位』であり恨みもたくさん買っているだろう。 考えれば誰かが仕組んだか何かの実験などと仮説は立てれる。 だがソレを差し引いても解せない事がある。 どんな人間も乗り越えられない壁。 何故死んだ自分がこの場に生きている身として存在しているのか 死んだ。そうだ自分はあの時、『第一位』に殺されたはず。 だったら何故生きているのか。体を動かしても何も違和感はない。どうやら『ピンセット』はないようだ。 これが科学の力なのか?一つ話を聞いた事がある。学園都市には絶対な腕を持つカエル顔の医者が居ると。 その男なら可能なのか?いや人を生き返らせる話なんて聞いた事がない。 だが何故自分は生きているのか?馬鹿馬鹿しい。垣根は考えるのをやめた。 とりあえずバックの中から名簿を取り出す。 知った名前は二つ 学園都市の『第一位』と『第三位』の名前だった。 (一方通行……お前もここに居るのか) 垣根の歯がギシリと鳴り拳に力が入り込む。その余波で謎の物体が地面に突き刺さった。 (おっと、落ち着け落ち着け) 一方通行には恨みがたしかにある。そして悪党の意味も今は何となく理解しているつもりだ。 そしてこの怒りを誰にぶつけるのか。一般人?関係ない人々に危害を加えるつもりはない。 悪党?正真正銘の外道なら殺るがそれに満たない格下には手を出さない。 一方通行。お前しかいない。殺られた分は殺り返す。 (っても『壁』があるのは事実か……) 垣根は主催側の言い成りにはならない。かと言って正義のヒーローになるつもりもない。 一度死んだ身。いわば二度目の生。何故同じ生き方をしなければならないのか。 どうせ監視されているのならば遅かれ早かれ『奴』の耳に入るだろう。 そうすれば『第二候補』や『本命の核』なんて関係ない。そこから情報全てを洗いざらいにし辿り着けばいいだけの話。 殺し合いが終われば元の居場所に戻る。ならそれまでは自由にやらせてもらう。 「俺は俺のやりたいようにやらせてもらうぜ……アレイスター!!」 それが垣根帝督が出した答えのない一つの答えだった 「そこのお前、質問に答えて貰おうか」 空中に浮いてる一人の男が話しかけてきた。 そして地上に下りる。何故飛んだし。 「カカr……孫悟空、ピッコロ、ヤムチャに会ったか?」 「いいや会ってねぇ」 「ふん……ブロリーにセルとは?」 「残念ながら俺はまだ誰とも会ってねぇ」 「そうか、ならばとくにブロリーと会ったならば構わず逃げることだな」 それだけを言い残し、また飛び出そうと「一方通行過ぎんだろ、こっちも聞け」 なんだ手短に済ませと言わんばかりの表情でこちらを睨んでくる。 「アクセラレータ。名簿じゃ一方通行って書いてある。第三位は……はいいや。とりあえず一方通行に会ったか?」 「俺が出会ったのは貴様だけだ」 「悪いな、俺の名前は垣根帝督」 「俺はベジータだ」 垣根帝督の名前及び一方通行に反応を示さない当たり本来の自分の関係者じゃない事が分かる。 第三位に興味がないため学園都市に居ない事にはならない。 空を飛んでいたとは何らかの能力か何らかの機械。 どちらにせよそんな事が起きるのは学園都市関連がほとんど。 だが現段階では一般人と判断して構わないだろう。引っかかるとすれば溢れ出る威圧感ぐらいだろう。 「あいつ等に会ったら二回目の放送の時に会場に来いと言え」 そう言いベジータは空に舞い上がり飛んで行く。 それに認めたくないがカカロットが居るなら何とかなる。そう思う自分がいた。 そして先ほど会った垣根と言う男。素振りは見せなかったがあの目、あの気は人を殺した事があるものだった。 だが奴は乗っていない。何か理由でもあるのだろうか。 気づけば上手く気が探れない。そして本来の力が体から感じられない。 舞空術のスピードも明らかに落ちている。 (これか……) そっと自分の首に取り付いている首輪に手を当てる。どうやらコイツが犯人だろう。 だとしたらまずは首輪を外す事を優先事項にした方がよさそうだ。 首輪を外せる参加者の接触。これも頭に入れとくか。 「おい、アンタさっき言った奴らの特徴教えてくれよ」 「あぁ……!!貴様!?」 垣根帝督が翼を生やし空を飛んでいる。 その姿はまるで御伽噺に出てきそうな、メルヘンチックな翼だった。 「似合わないって?自覚している」 今ここに『最強』には及ばない『最強』の者が出会う これは運命か――――仕組まれたのか それは誰にも分からない 【E―6上空/1日目・深夜】 【ベジータ@ドラゴンボール】 【状態】 健康 【装備】 普段着 【持ち物】 ランダム支給品1~3、基本支給品一式 【思考】 基本: 主催を倒し生還する 1: メルヘン……? 2: カカロット達と合流し敵を倒す 3: ブロリーだと? 4:できれば首輪も外したい 5:会場で感じた猛者達と闘ってみたい 【備考】 ※原作終了後(GT前)より参戦 ※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費 戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる 【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】 【状態】 健康、能力発動中 【装備】 普段着 【持ち物】 ランダム支給品1~3、基本支給品一式 【思考】 基本:基本は自由。主催を倒して帰る。一般人はなるべく巻き込まない 1: ベジータと情報交換 2: 首輪を外したい、能力で試してみるか、それとも研究所で情報を仕入れるか 3: 自由にやらせてもらう 4:アレイスターが関わっているならば辿り着く 【備考】 ※15巻終了後(死亡後)より参戦 ※能力に若干の制限あり? ※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。 ※全キャラ共通ですが会場そのものを破壊できる力は基本制限あり 開幕 時系列順 Green Green 開幕 投下順 Green Green GAME START ベジータ 怪物攻略戦 GAME START 垣根帝督 怪物攻略戦
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ★イルコモンズ・リブート・キャンプ 札幌 (好評のうち終了しました) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ★イルコモンズ・リブート・キャンプの記録 06年春、福岡を出発点に、大阪、京都、名古屋、東京、仙台、札幌と、日本各地の大学やフリースペースにて、計21回行われた「イルコモンズ・トラベリング・アカデミー」が札幌の開催を最後に終了……のはずが、「イルコモンズ・リブート・キャンプ」となって、ふたたび復活。福岡での開催に続き、本州に先駆けて、札幌での再開催が決定。元・現代美術家で、民族誌家のイルコモンズ(=小田マサノリ)による、展示とワークショップとレクチャーと、おまけに、サミットまでついてくる、たのしいキャンプ。 ●とき 2007/09/03~09/09の期間毎日 ●ところ ATTIC(中央区南3西6長栄ビル4階/http //www.a-yaneura.com) さっぽろ自由学校「遊」(中央区南1西5愛生舘ビル2階/http //sapporoyu.org/) ●お申し込み、お問い合わせ さっぽろ自由学校「遊」(011-252-6752/syu@sapporoyu.org) スケジュール レポート 会場地図 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。
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キャラクター:コモンズ 味方側 アルヴィン セフィナ 清雲? ユウ 敵側 フェルス? キーナ?
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その瞳は何を思うのか、固まったまま動かない。 それでも澪は続ける 澪「律が私達を巻き込みたくないと思うように私達も律に平和に暮らしてほしいんだ……。この件に関してはいずれ決着をつけないとならないと私も思ってた。 理不尽に人が死んでいくなんておかしいから…。だから今日ここで、みんなで……この件を解決してそしたら…」 律「何で…そこまで私のことを?」 律が顔を上げ真っ直ぐに澪を見つめる。 澪「軽音部の…仲間だから。私が律を大好きだから。心の底から、一緒にいたいと思える人だから」 律の中で何かが弾けた─────。 誰が人一人の為に何度も何度も諦めずに自分の命を投げ出してまで救おうとするだろうか。 前に律は自分を救うのは自分しかいないと定義したが澪はこんなにも私を救おうと努力している。 自分が何度も何度も払った手を何度も何度もさしのべてくれる 周りを巻き込みたくないと言う気持ちは、ただの甘えだったのだ 自分がそう思ってると言うことは澪達も当然そう思っている筈だ。 私はそれを理解せずただ私の意見だけを押し付けていた…… 目の赤みが消えていく…… 律「…………唯の…歌が聴こえたんだ」 律は澪の手のひらにあるクマのキーホルダーを手にとった。 澪「私もだよ。唯はまだ歌うことをやめてない。こんな中でも…」 律「私の今までしてきたことに全て言い訳なんかしない。私は人を撃ち仲間を撃ち仲間を傷つけ仲間を裏切った。その責任を負わなくちゃならない」 澪「律…」 律「だから……」 今、私の 願い事が 叶うならば 翼がほしい また唯の歌声が聴こえる この背中に 鳥のように 白い翼 つけてください 律は、ようやく澪の手を自ら 握った─────。 その少し前────、 唯達はダストシュートがある部屋に来ていた。 和「しかしラッキーね。このプラグがないと律は先には進めないんだから自動に私達と会わなければならない形になるわね。律も落とすならあそこしかないと考えてるだろうし」 さっき図書資料館を横切った時に落ちているプラグを見つけ拾っていたのだ 梓「でも入れ違いになりませんか?私達がこっちから降りている間に……」 和「澪が先に会ってるなら大丈夫でしょ。もしかしたら私達の出番なく話はついてるかもしれないけど…それはそれでね」 唯「澪ちゃんなら大丈夫だよ。きっとりっちゃんを元に戻してくれるよ」 梓「で、この階段どうします……?」 この上がダストシュートなのだがその二階に上がる為の階段は宙に浮いている。 恐らくあの下にある六角の穴に何かを取り付け下ろすのだろうがそんな道具は持ち合わせてなかった。 和「……嫌だけど仕方ない……」 和はその六角の穴が開いている所まで行き、「ふんっ」と刀の柄を無理矢理ねじ込んだ。 それを回すことにより少しづつ階段が下がって来ている 唯「和ちゃんとカターナがんばって!」 和「カターナって…いや…突っ込むのやめとくわ」 階段を登りダストシュート前まで来た三人。 唯「あれぇれぇ~行き止まりだぁ」 和「本当ね。鉄板が怪しいわね。この向こうかしら」 梓はその横の歯車の塊を見据えていた。間にぽったりと歯車が抜けており隣には赤いボタンがついている 梓「これって…」 梓はポケットからクラブの鍵の部屋で入手した歯車を入れボタンを押す、すると──── ジジジジジと歯車が回転した後に隣の鉄板が自動ドアの様に横へズレた。 唯「わ~ぉ!お手柄、よあずにゃん!」グッジョッブ 親指を立て突き出す唯 和「さすが梓ね」 梓「えへへ//」 唯「暗いね~、どこに繋がってるのかなぁ。もしも~し」 もしも~し………… もしも~…… もし…… 唯「凄い響くよ!」 和「遊んでないで行くわよ。私が最初に行くわ。降りてみて大丈夫そうなら声をかけるから」 梓「大丈夫ですか?」 和「まあ大丈夫でしょ」 そう言って和は降りていった。 一年後─────── 唯「結局あれから和ちゃんから返事はありませんでした…私達はそのままラクーンシティを脱出し…今では駅前のパン屋で生計を立ててます」 梓「一人で何やってるんですか先輩…」 唯「ぷ~ノリ悪いなぁあずにゃんは」 梓「そう言うのは律先輩担当ですから。」 唯「りっちゃん…帰って来てくれるかな?」 梓「きっと帰って来てくれますよ。人は変わってしまっても、思い出は変わりませんから」 唯「そだね!」 『二人とも降りてきて~』 和からの声がかかり二人も暗闇の穴の前に立つ。 唯「……思ってたより怖いね」 梓「そ、そうですね」 唯「年功序列で私から先に行くよあずにゃん!」 梓「がんばってください先輩!」 唯「行ってきます…!」 唯はそうして暗闇の世界にダイブした。 唯「ひゃあ~っ」 和「っと……」 滑り落ちてきた唯を和が受け止める。 唯「ありがと和ちゃん//」 和「いいわよ。しかしここは……」 唯「多分犬舎だよぉ、この先のマンホールからプラグの部屋に行けるよ~」 梓「………」スタッ 唯「さすがあずにゃん…身のこなしが違うぅ」 梓「一応色々訓練しましたから。さあ、急ぎましょう」 三人は奥にあるマンホールを降りる。 和「下水を歩くなんてあまりいい気はしないけど、みんな我慢して行きましょ」 梓「義足錆びないかな…」 唯「うひゃあ冷たい…」 和を先頭にジャブジャブと下水道を歩く三人。この先がどうなっているのか、皆不安だった。 変わってしまった律がまた私達を本当信じてくれるのかどうか… 唯「今、私の 願い事が 叶うならば 翼がほしい」 唯はその不安を打ち消す様に歌い始めた。 唯和「この背中に 鳥のように」 和もそれに続く…。唯の歌で戦うと言う言葉を笑わずに親身に受け止めてくれた唯一無二の親友 マンホールを登りその先に見える扉に三人は歩いて行く 唯和梓「白い翼 つけてください」 梓も続く。誰よりも唯を心配し、何度も命を救ってくれた大切な後輩 そして、その扉を開け放つ──── 澪「この大空に翼を広げ」 恥ずかしがり屋で怖がりだけどみんなのまとめ役、軽音部の大切な仲間であり友達 律「飛んで行きたいよ~」 いつもは軽口やお笑いキャラだけど誰よりも軽音部のみんなを思い、責任感がある部長であり、いい笑いの女房役 まるで側で聞いてたかの様に二人は手を繋ぎながら続けて歌った。 唯はその光景を見た瞬間涙を浮かべる。でもこのまま泣いてしまっては歌えないとそれを拭う。 梓も同じだった、和はニコリと微笑みながら 三人は赤い橋の真ん中辺りにいる澪と律の元へ行く。 悲しみのない 自由な空へ─────── 翼 はためかせ…行きたい… 五人はこうして、また集まれた この広い世界で これは偶然でも奇跡でもない、彼女達の互いを想う気持ちが生んだ軌跡なのだ 律「…………みんな…」 律の口が歪み、目から涙がこぼれ落ちる 律「みん゛な…こん゛な゛私を……」 涙で上手く喋れない…… 和「お帰りなさい、律」 律「のどかには……謝っても謝りきれないよ…取り戻しつかないよ…」 和「律、取り戻しのつかないことなんて、ないわ。そう思うのなら…償えばいいのよ。私にも、彼にも…誠意を持って」 律「うん……うん……」 泣きながら何度も頷く律 梓「お帰りなさい、律先輩」 律「ありがとう…梓。梓はそんな姿になってでもみんなを守るために戦ってるのに…私と来たら……」 梓「律先輩も、気持ちは同じじゃないですか。みんなを守りたくて、ちょっとその伝え方が不器用になっちゃっただけです」 律「梓……。後輩に慰められるなんて…部長失格だな」 梓「桜高軽音部の部長は律先輩しかいません」 律「梓…………」 唯「お帰りりっちゃん!」 律「唯……。唯の歌、聴こえたよ、私にも」 唯「えっ?」 律「私の恋はホッチキスも翼を下さいも」 唯「そっかぁ……何でかはわからないけど…良かった//」 律「これありがとう」 律はクマのキーホルダーを見せる。 唯「みんなでまた会えます様にって言うお守りだったんだけど効果テキメンだね!」 律「だな」ニコッ 澪「お帰り、律」 律「ただいま、澪。澪には一番迷惑かけたな……。何回も冷たくしても…澪は私を追いかけて来てくれた」 澪「私の力だけじゃないよ。みんなが、支えてくれたから。唯、叩いたりして本当にごめんね。ずっと謝りたかった」 頭を下げる澪 唯「ううん、私が悪かったの。だから私もごめんなさいだよ澪ちゃん」 唯も頭を下げる 律「二人とも顔をあげてくれ。その原因を作ったのは私なんだから……私が謝る」 律は地面に膝をつけそのまま頭を下げる。 日本の最高位の謝り方、土下座だ 唯「そこまでしなくても……」 澪「そうだよ律!」 律「いや……こんなものじゃまだまだ足りないくらい私は迷惑をかけたんだ…だから……だから……」 律「本当にすみませんでした!!!」 律の澄んだ声が響いた 和「武士道ね」 梓「許してあげるです」 唯「侍だねりっちゃん!」 澪「律、みんな律が大好きだよ」 かつて私が唯に言ったセリフだ それを自分が言われるなんて思いもしなかった。 律「ふふ」ニコリ 律は土下座をしながら誰にも見えない様に笑う。 私は帰って来られたんだ。この輪の中に 律の心はもうもやもやかかった雲はない。 空には虹が掛かり綺麗な快晴を覗かせている。 晴れない空はないと、改めて思った。 突破口 やあ、みんな。俺のことを覚えていてくれてる人がいるだろうか。 そう、ハンクだ。懐かしいな 今お前は何をしてるんだって? ははっ……愚問だなぁ…… ハンク「絶賛逃亡中に決まってるじゃないか」 いくら走っても後ろから追いかけてくる怪物。 もうどれくらい下水道を走ったろうか ハンク「しめた!左に扉が!」 下水道から段差を登り扉に入り抑えつける ガタンッガタン 扉が衝撃で揺れる。あっちから叩いているんだな見なくてもわかる ハンク「なんて損な役回りだ……」 途端に扉が揺れるのが止む ハンク「ん……?何だ?」 ハンク扉を恐る恐る…… ハンク「開けるわけねー!!このパターンは開けたら横にいて死ぬパターンだろ!知ってるんだからな騙されんぞ!」 映画などでそれはみんなわかっていることだ。でもその物語のキャラは必ず開けてしまう。 それはそう言う設定なんだと言ってしまえばおしまいだが実際その状況下におかれればわかる ハンク「ちょっとだけなら……」 ハンクは少しだけ扉を開け覗き込む───── 「あら?どちら様かしら」 怪物代わりに美女がいた。美女が怪物が入れ替わる…… これが本当の美女と野獣 ハンク「ってやかましいわ!」 「(大丈夫かしらこの人……)」 ハンク「さっき化物を見なかったか?」 「居たわね。でも何発か撃ち込んだら何処かへ逃げて行ったわ」 ハンク「俺のアサルトライフルが効いていたか!しかし助かったぜねーちゃん」 エイダ「エイダ、エイダウォンよ」 ハンク「ハンクだ。いやまだ生き残りがいるとはな。これは澪達に報告しないと」 エイダ「澪……それって秋山澪のこと?」 ハンク「おぉそうだ!知り合いか!」 エイダ「ならレオン達も来てるってことね…ふふふ。」 妖気に微笑むエイダ ハンク「しかし……」 何という破壊力……。美人で更にチャイナドレスだと……? こいつ………… ハンク「(澪もチャイナドレス着てくれないかな…)」 エイダ「あなたは…見たところUSSの隊員みたいだけど…」 ハンク「USS?なんだそりゃ」 エイダ「あなたのその装備よ。その対バイオテロ様のガスマスクはアンブレラのものじゃない」 ハンク「アンブレラ…の?」 澪が言っていた……この街をこんなにしたのはアンブレラだと 律と言う女の子との亀裂が走ったのもアンブレラのせいだと 俺がその隊員だと……? なら俺は…… ハンク「はは……そ、そうなのか」 エイダ「?」 澪の達の敵、仇は……俺か エイダ「そろそろ行くわ。私はここに用事があるから」 ハンク「そうか…気を付けてな」 もうそんなことしか言えないぐらいハンクは気を病んでいた。 どんな顔をして戻ればいいんだ。記憶を失っているとは言え俺はアンブレラ…澪達の敵だ 話さずこのまま騙し通すか…でももし俺が記憶を取り戻した時にこの記憶が消えてしまい澪達を…… 考えたくもなかった。 ハンク「……」 気づけばさっきの美女はいなくなっておりポツンと一人取り残されていた。 ハンク「……戻るか」 今はアンブレラのハンクではない。澪を守る男ハンクだ 俺の記憶よ、頼むからここを脱出するまでは戻らないでくれよ ───────。 17