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最終章 その後、朝比奈さんとハルヒには妹のお守りを頼み俺はその間に校庭の隅に穴を掘り、朝比奈さん(大)と長門の遺体を埋めた、古泉の遺体は見つからなかった。 恐らく閉鎖空間の消滅とともに消滅してしまったのだろう。 それから五日間、俺とハルヒと朝比奈さんは学校にも行かずに家に引きこもっていた。 長門の必殺技のおかげで世界は大混乱していた。北向きに放たれた衝撃波は一瞬にして中国、韓国、北朝鮮、モンゴル、ロシアとその方向にある大体の国を新地に戻してしまっていた。 当然学校も休みである。日本に土地的に被害はなかったのだが経済は混乱中であった。しかし働かずに飯は食えないのでほとんどの店は大体四日後には通常通り営業していた。 六日目、布団の中で蹲っていたら携帯がなった。朝比奈さんであった。 「あのぅー、実は未来から指令が来ていたんです。七日前に。今気づいたんですけど。 実はそれによると 『今、これをみているときにはとても悲しいことがあったはずです。 ですがあなたはそれを乗り越えなければなりません。例え未来の自分の死を見てしまったとしても、親しい友人が亡くなったとしても。 あなたは強い子です。だからかならず乗り越えられます。 本当につらいと思いますが、私からの最後の指令です。 あの日から一週間たったらキョン君を呼び出してこれからあなたがすべきことを全て教えてもらって下さい。 彼は全て知っています。 それがすんだらすぐに未来に帰って下さい。 あなたはこれから一週間前のあの日のために剣術を習ってもらいます。 こんなことを言うのもなんですががんばって下さい。』 って事なんですけど。どういう事なんでしょうか。」 おそらくは七夕や消失騒動のときや一週間後の朝比奈さんが来たときのことだろう。 「わかりました、今から会えますか?ハルヒも一緒に。」 それからハルヒにも電話をかけ。喫茶店「夢」で会うことになった。 「元気そうだな、ハルヒ。朝比奈さんも。」 「どう見たら元気そうに見えるのよ。馬鹿ね。」明らかに元気のなさそうなハルヒ。 会釈する朝比奈さん。 世間話をする余裕などなくすぐに本題に入った。 七夕のとき俺を導いてくれたこと、 ハルヒがいなくなったとき助けてくれたこと、手紙で指示を出してくれたことなど全て包み隠さずに教えてあげた。 ハルヒは完全に非現実的な話や裏話を聞いて少し元気になったようだった。 「わかりました。いままで本当にありがとうございました。私は未来に帰ります。」 そして何ながらハルヒと抱擁を交わす。 そして瞬きした瞬間に、消えた。 自分が死ぬ運命を知っていて、友達の未来のために活動し、友達の未来のために命を捨てる。 なんて強い人だったんだろう。 ハルヒは俺に背を向けわなわなと肩を震わせていた。 泣いているのだと思うと思わず抱きしめたくなった。 が俺のそんな感情すぐにかき消される事となった。 いきなり振り向いたハルヒはこう言った。 「キョン、SOS団は何をする活動だったか覚えてる?」 「確か…『宇宙人や未来人や超能力者を探しがしだて遊ぶ。』だったか?」 「そう、正解。でも本当はその目的は果たされていた。そうよね。」 「そうだな。」 「じゃあSOS団って何の略省だったか覚えてる?」 「『世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団』だろ?」 「じゃあ私が有希やみくるちゃんや古泉君や世界中のみんなのために今何をしようと考えているかわかるわね?」 「いーや、わからん。」これは嘘だった。大体のことは予想できる。 「まあいいわ。あんたは私に黙ってついてくればいいのよ。」 そういうとハルヒはいつぞやのように俺の手を引っ張り走り出した。 俺はこの瞬間思った。 サンタクロースなんてもんは信じてなかったが今は信じられるような気がする。 なぜなら宇宙人がいて未来人がいて超能力者がいた。それならサンタが存在してもおかしくない。 もしかしたらハルヒは俺にとってのサンタクロースなのかもしれない。 極端に強引なサンタだが。 これから何をするかって?決まってるだろ? この団長様と世界を大いに盛り上げるのさ。 THE END
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タルラ ランク:B E(アークナイツ) 属性 ・女・感染者・レユニオン・ムーブメント・龍 固有の敗北条件 (E)以外の感染者に止めを刺したキャラクターが生きてると敗北 能力値 ESP能力レベル 6 ESPパワー 50 耐久力 5 精神力 4 特殊能力 ・火焔[戦闘][攻撃][主要][E] ~弾使用時、火力を+10して使用できる。 また、~弾使用時に精神力を+2してチェックを行える。 ESPパワーを追加で10消費する。 ・フロストノヴァ[戦闘][特殊] このキャラクターが戦闘に参加してから3ラウンド後の 終了時に発動可能。戦場にあるマスを破壊し、白紙の惑星 カードを1枚設置する。以降このマスに居るタルラ以外の キャラクターはラウンド終了時、または通常行動終了時に 1:1の損害判定を受ける。 ・クラウンスレイヤー[戦闘][攻撃][主要][E] LV2以下の攻撃Cカード使用時、防御不可として 使用できる。同調不可。 ・――そは墜ちる、死に焦げた影の上に[特殊][常動] サイコブラストが発動した場合、受ける損害判定を10:1 ではなく20:1に変更する。また、サイコブラストが発生 した周囲に居るキャラクターは8:1の損害判定を受ける。 備考 [常動] * ** Q&A Q. A. このキャラクターへの意見 名前 コメント
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二人と別れた俺は、おそらく一人しか中にいないであろう部室へと向かう。 今まではずっと不安だったが、とりあえずハルヒに会えることが嬉しい。 いつものようにドアをノックしてみるが、中からは返事がない。ハルヒはいないのか? 恐る恐る俺はドアノブに手をかけ静かにドアを開けてみる。 『涼宮ハルヒの交流』 ―第五章― 「遅かったわね」 ……いるんじゃねえか。返事くらいしろよな。ってえらく不機嫌だな。 「当然よ。有希もみくるちゃんも古泉くんも、用事があるとかで帰っちゃったし。それに……」 ドアの方をビシッと音がしそうな勢いで指差す。 「なんでか知らないけど部室の鍵が開きっぱだったし」 あっ、すまん。それ俺だ。 などとはもちろん言うことはできない。 「なんでだろうな。閉め忘れたとかか?」 キッ、と睨まれる。まさかばれてんじゃないだろうな。 「おまけにあんたは……」 俺が何だ? 「なんでもないわよ」 何だ?わけがわからねえぞ。まさか『俺』の方が何かしたのか? とりあえずやることもないが、立っているままもどうかと思い、いつもの椅子に腰を降ろす。 なんか落ち着かねえ。緊張してるのか?俺。まぁ実際ずっとハルヒに会いたかったわけだからな。 「で?」 顔を上げると、ハルヒがこっちをじっと見ている。 「で、って?」 「なんか言いたいことでもあるんじゃないの?そんな顔してるわよ。 いつも言ってるでしょ。言いたいことを言わないのは精神衛生上良くないのよ」 言いたいことねえ。あるにはあるんだが、なんと言えばいいやら。 「ああ、そうだな。とりあえず昨日の昼は悪かったな」 「昼?何のこと?」 ハルヒの頭の上に?マークが浮かんでいる。 「いや、だから昨日の昼につい……」 ちょっと待てよ。ひょっとすると、昨日の俺の昼間の出来事はないことになっているのか? そういえば古泉も昨日は閉鎖空間は発生してないようなこと言ってたし。 「あんた、あたしに何したのよ」 ハルヒはじとーっとした目でこちらを見ている。 「いや、お前にはわからないかもしれないな。まぁそれでもいいさ。謝らせてくれ」 「………」 「昨日は少し言い過ぎた。つまらないことで怒ってしまって悪かった」 そう言って軽く頭を下げる。 「………」 ハルヒは話は聞いているのだろうが、何も喋る様子はない。 というよりも、おそらくはこの状況がわかってないんだろうな。 俺は椅子から立ち上がり、ハルヒに近付き、ハルヒの正面に立つ。 「けど、お前にとっては確かにつまらないことかもしれないが俺にとっては大事なことだったんだ。 ……なんでかって言われると少し困るが、たぶん俺はお前のことが――」 「違うわ!」 ハルヒは声を荒げて俺の言葉を遮る。 ……違う?何がだ? 「どういう意味だ?何が違うってんだよ」 「何がって、言う相手が違うに決まってんでしょ。それはあたしに言うことじゃないわ」 は?どういう意味だ?ますます意味がわからん。 「お前は涼宮ハルヒだろ?じゃあ間違ってないじゃないか」 じゃあ他の誰に言うんだ?長門か?朝比奈さんか?それとも古泉か?いやいやそんなわけあるか。 「そうだけど、あたしはあんたの思ってる涼宮ハルヒじゃないのよ」 何を言ってるんだこいつは?ハルヒはハルヒだろ? 「何の話だ?お前はハルヒだけど違うハルヒだとでも言うのか?」 「そうよ。だってあんたはあたしの知っているのとは違うキョンなんでしょ?」 ――ッ!?何でだ?何でわかる? 「どうして知ってるんだ!?」 ハルヒは得意満面といった笑顔を浮かべる。 「あたしに知らないことなんかないのよ!」 嘘吐け。 いや、待てよ。俺がここにいるのがこいつの力によるものなら知っている可能性もあるのか。 「ていうか一目瞭然よ。このあたしがまさか自分の好きな男を間違えるわけないでしょ?」 ……今なんてった? 「ちょっと待ってくれ。てことはお前は『俺』、というかあいつとそういう仲なのか?」 「そういうってどういうよ。今はあいつからの告白待ちね。でもあいつヘタレなのよね」 おい、ひどい言われようだぞ、『俺』。 それにしてもやっぱり俺が知っている世界とは微妙に違うみたいだな。これは違うハルヒだ。 「だからあんたはさっきの話は元の世界に戻って、そこのあたしにしてやりなさい」 なんだって?元の世界?どういうことだ?俺に帰る場所があるのか? 「無駄に質問が多いわね。仕方ないから説明したげるわ。ここは簡単に言うとパラレルワールドってやつ? あんたから見ると異世界ってことになるのかしら。あたしからすればそっちが異世界だけど」 じゃあ、ハルヒの言ってることが確かなら俺は元の世界からこの世界に飛ばされて来たってことなのか? 飛ばされて来たっていうかこいつに引っ張ってこられたんじゃないか?いや、そうだろ。間違いない。 古泉、長門、お前らの推理は大外れみたいだぜ。やれやれ、ドキドキさせやがって。 とにかく、俺にはまだ元の居場所に帰れるってこてなのか?でも、それなら、 「なんで俺はここにいるんだ?」 「そんなの知らないわよ。あ、別にあたしの力であんたを連れてきたわけじゃないわよ」 このハルヒの仕業じゃないってのか?……じゃなくてそんなことより、 「お前……自分の力を知ってるのか?」 「まぁ薄々はね。正確には良くわからないわ。いちおうみんなには知らないふりで通してるけど」 確かに、古泉も長門もそんな話はしてなかったような気はするが。 二人ともハルヒには自覚がないってことを前提に話してたよな。確か。 これはまずいんじゃないのか?いや、でも特に危険なことは起こっていないみたいだし。 「別にあんたが心配することじゃないわよ」 まぁそりゃそうかもしれんが。 「他のみんなのことも知ってるのか?」 「みんなのこと?ちょっと普通じゃないっぽいなー、くらいにしか知らないわ」 「そっか、まぁそれでいいと思うぜ。ちなみに俺は至って普通な――」 「ま、そんなことはどうでもいいわ。帰りたいなら元の世界に戻ったら」 くそっ、またこいつは俺の話を……。それにそんな簡単に言われてもなぁ。 「それが出来りゃ苦労はしてない」 「そうなの?帰ろうと思えば帰れるはずよ。少しくらいなら手伝ってあげるわ」 何だって?そんなことまで出来るのか?出来るのならぜひとも頼みたいものだが。 「そんなこと出来るのか?そのためには俺はどうすりゃいい」 「どうって、帰りたいんでしょ?帰ればいいじゃない」 ダメだこいつ……。全く会話にならん。俺の話ちゃんと聞いてんのか?聞いてないんだろうなあ。 まぁ会話にならんのはいつものことか。 「あのなぁ。だから、どうすりゃ帰れるのかって話だよ」 「知らないわよそんなこと。帰りたいって思ってりゃ帰れるのよ」 こいつはまた無茶苦茶言ってるし。 「仕方ないからヒントをあげる。昔の人は言ったわ。Don t think,feel.よ」 いや、全くわからん。とりあえずこいつ適当なこと言ってるだろ。 てことは考えてもわからんってことか?わかりそうにはないが。なら勘で動いてみるか? それとも時間が経てば勝手に帰れるのか?だったらいいな。 「まぁいい。なんとかするさ。無事に帰れることを祈っててくれ」 とは言ってみたもののどうすればいいやら。 「ぶっちゃけ言うと返そうと思えば返せるのよね。具体的にどうするとは言えないけど」 こいつはまたとんでもないことを言い始めた。 なんだと。じゃあ今まででの会話は一体なんだったんだ? というか俺の扱いが物みたいになっている気がするんだが、気のせいか?気のせいだよな? 「このままでも面白いかなと思ったけど、本気で帰りたいみたいだから帰らせてあげるわ それに……向こうからも呼び出しがかかってるみたいだし」 ハルヒがそう言った瞬間、俺の後ろ、ドアの向こうから気配を感じる。 うわあ、本当に気配って感じるものなんだな。……なんて感心している場合じゃない。 これは、ハルヒか? 「ハルヒが……呼んでる?」 「そうね。向こうのあたし。っていうか向こうのあたしってホントに無意識で力使ってんのね」 変なところで感心しているハルヒを後ろに、俺は自分の世界の気配をはっきりと感じていた。 この世界ともお別れか。たった一日だが、かなり長い時間過ごした気がするぜ。 少しばかり名残惜しいな。 「色々と世話になったな。助けてくれてありがとよ」 「別にいいわ。たいしたことはしてないし。もうちょっとあんたで遊びたかったけどね」 あんたで、ね。やれやれ、勘弁してくれ。 その言葉とは裏腹に寂しそうな表情を浮かべるハルヒを見ていると、それも悪くないと思えるから不思議だ。 だが、かといってここにずっといるわけにはいかない。 「すまんな。気が向いたら『俺』にももう少し優しくしてやってくれよ」 「気が向いたらね。……あ!」 突然何かを閃いたのか、ハルヒが急に異常なほど嬉しそうな顔を見せる。 「どうした?」 「……ん、なんでもないわよ」 おいおい、そんな顔でなんでもないってことはないだろ。何を企んでんだか。 まぁおそらくは『俺』が何らかの苦労をするんだろうなあ。頑張れ、『俺』。異世界から応援してるぞ。 「じゃあそろそろ帰るわ。あ、そういえば一つ頼みがあるんだがいいか?」 「頼みによるわ」 「俺がお前に正体をばらしたことはできたら内緒にしておいてくれ。特に長門には」 「別にいいけど。なんでよ」 当然だが不思議そうな顔で聞いてくる。 「いや、ちょっと大見得きってきたからな。かなりカッコ悪いことになってしまうのさ」 今になって思い返してみるとかなり恥ずかしいこと言ってた気がする。いや、言ってたはずだ。 「わかったわ。けどどうせ何したってあんたはたいしてカッコ良くないわよ。」 「へいへい、わかってるよ」 ドアの前まで来て首をひねり背中越しにハルヒに顔を向ける。 「じゃあな。案外楽しかったぜ」 じゃあな。こっちの『俺』、古泉。もう会うことはないかもしれないが元気でな。 長門。お前の期待には答えてやれなかったな。すまない。俺にはまだ帰れるところがあるみたいなんだ。 朝比奈さん……は会ってないけどお元気で。 ハルヒからの返事も聞かず、ドアに手をかけ、一気に開ける。 するとドアの向こうにあるはずの廊下は見えず、全身が真っ白な光に包まれる。 何も見えん。 意識があるのかないのかもはっきりしないまま、後ろからハルヒの声が微かに聞こえた気がする。 「じゃあ、―――でね」 最後にハルヒが何と言ったのか、最後までは聞き取れなかった。 いや、聞こえてはいたのだが、意識が朦朧としていたせいか、はっきりと理解できなかった。 おそらくは別れの挨拶だろう。じゃあな、もう一人のハルヒ。 そして俺の意識はゆっくりと薄れていく。 ……ような気がしただけだった。 目の前には同じように白い景色が浮かんででいるが、これは……天井? 「ここは……どこだ?」 わけもわからないまま、口からはとりあえず口にすべきであろう言葉が溢れる。 「おや、お目覚めになりましたか」 ◇◇◇◇◇ 第六章へ
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昼休み、ハルヒは昨日置き忘れた財布を取りにいくため、部室に向かっていた。 「もう!財布がなきゃ学食が買えないじゃない!」 蝶番が可哀相なくらい勢いよく部室のドアを開けるとそこには先客がいた。 「有希じゃない」 窓際でぽつんとパイプ椅子に座っていた長門は、今まで食べていた コンビニ弁当に向けていた無感動な目を、たった今入ってきた少女に向けた。 「いつもここでお昼食べてるの?」 「そう」 ハルヒは柔らかな光を受ける長門の顔をじろじろ見た後、 彼女の手のコンビニ弁当を見て表情を変えた。 「っ有希!あなたもしかして毎日コンビニ弁当だったりする!?」 静止していた頭がかすかに動く。 「ダメよ!育ち盛りの高校生が毎日そんなんじゃ!だからそんな細いままなのよ!!」 長門が何か反応を返す前に、ハルヒは長門の手を右手で、 長机の上に放置されていた財布を左手でわしづかみにした。 「学食行くわよ学食!今日は私がおごったげるからじゃんじゃん食べなさい!!」 長門は左手にコンビニ弁当を、箸を持った右手をハルヒにつかまれたまま、 自分の手を強引に引いて走り出す少女に抵抗することもなく、足を動かし始めた。 学食の机に向かい合わせで座る二人の間には、カレーと定食Aとサラダとデザートが 美味しそうな匂いと湯気を立ち上らせながらずらりと並んでいた。 ちなみにカレーは長門が指定したもの、定食Aはハルヒの昼食用のもの、 サラダとデザートはハルヒが長門に食べさせるために独断で注文した。 長門が代金を払おうとするのをハルヒは強引に止めて、全ての代金を自分で支払った。 「さ!食べて!遠慮はいらないわよ」 長門は目の前に置かれたスプーンを手にとると、そのスプーンをカレーライスに ゆっくり差し込み、カレーのからむライスをすくいあげて、自らの口に運んだ。 「美味しい?」 ハルヒが長門に問いかける。 長門はスプーンを口から出し、咀嚼し飲み込むと、よく見ていないとわからない程度に頷いた。 「そう、よかった。今日は好きなだけ食べなさいよ」 ハルヒは満足そうに微笑みながら言った。 長門は、先ほどとほとんど同じ動きでカレーライスをすくいあげると、 それをハルヒの顔の前にもっていった。 「?くれるの?」 ハルヒは少し驚いた様子でスプーンを差し出す少女を見る。 首がかすかに上下するのを見てハルヒは少し不思議に思いながらも 「じゃあいただこうかしら」 と言うと、横髪を手でおさえながらスプーンを口に入れた。 長門はスプーンがハルヒの口に入っていく光景を、人形のように静止したまま見つめた。 ハルヒはスプーンから口を離すと 「ちょっと甘いわねえ…私はもっと辛いほうが好きだわ」 と口をもぐもぐさせながら言った。 「よくわからないけどありがとね有希。でも残りはあなたが食べなさいよ!」 ハルヒはそう言いながら割り箸を小気味のいい音を立てて割ると、 自分の昼食である定食を食べ始めた。 長門はハルヒが定食に集中しているのを確認するように見つめた後、 ハルヒの口にカレーライスをからめとられて、今は何ものっていないスプーンの先端を軽くなめた。 そしてすぐにカレーライスをすくうと、ハルヒと同じようにもくもくと食べ始めた。 おわり
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一緒に食事をしながら会話をしていくうちに藤岡を気に入ったハルカ。 もっと話をしたいけど、洗い物を済ませないといけない。 幸いカナと一緒にテレビを見ているが、それももう少ししたら終わる。 それが終わったら帰ってしまうだろう。 チアキが手伝ってくれてるが、間に合いそうにない。 しかし、チアキを見てハルカは閃いた。 「とっても良い子じゃない、藤岡くんって。」 「そうですね。あれが番長なんて何かの間違いです。」 チアキも好印象のようだ、ハルカにとって都合がいい。 「それに何というか、お父さんに似てるのよね。」 「え?」 チアキの関心も強まったようだ。いい傾向に物事が進む。 「お父さんは、あんな感じですか?」 そうして、藤岡に興味を示したチアキ。後はどうにかして帰るのを止めるだろう。 その間にハルカは洗い物を終え、紅茶の用意をする。 少しして、ハルカが紅茶を持っていくと藤岡に寄りかかったチアキを確認できた。 「あらあら、ごめんなさいね?」 こうして、ハルカは藤岡との談話を楽しむ時間を手に入れた。 「(計画通り!!!)」 このまま夜遅くまで談話を続け、泊めさせようと企むものの、 カナが暴走したせいで失敗に終わった。 完
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(虫成分が含まれます。苦手な方は回避願います) その夏、キリギリスのハルヒは、山で海で、全力で遊んでいました。 そうこうしていた、ひときわ暑い日、知り合いのアリが荷物を運んでいるのに出くわしました。 「なによ、キョン、あんた汗だくじゃないの! 真夏の炎天下に力仕事なんかして、熱射病で倒れても知らないからね!」 「なんだ、ハルヒか。おまえこそ、大丈夫なのか?」 「なによ、夏休みの宿題なら最初の3日で終わらせたわ。後の憂いなく、思う存分遊ぶためにね!」 「そうじゃなくて、冬の食料のことだ。夏のうちに食べ物を蓄えておかないと、あとで大変だぞ」 「そんなの、なんとかなるわ。あたしは今の瞬間を思いっきり生きるの!宵越しの金を持たない江戸っ子よ!」 「おいおい」 「だいたいね、この不景気に貯蓄なんてしてどうすんのよ! 世の中にお金が回らなくなって、ますます不況になるわ。デフレ・スパイラルよ。そもそも貯め込んでる連中は消費性向(所得のうち消費に回す割合)が低くて、毎日かつかつで生きてる人の方が高いのよ。だから富裕層にお金が集まり、貧富の差が拡大すると、社会全体の平均消費性向は低くなるってアーヴィング・フィッシャー(Irving Fisher, 1867年〜1947年)も言ってるわ。すると、社会全体の消費は減退、モノが売れなくなって不況へまっしぐらよ! さあ、キョン、その米倉を開いて、町中の人たちに分け与えなさい!」 「おまえは、どこの米騒動だ? だいたいな、おまえの理屈だと、最善の社会は、なるべく多くの人間を貧者にして、そいつらに生活できるぎりぎりの金を配って、社会全体の消費性向は100%に限りなく近くするのが良い、ってことになるぞ。しかし、そんな世の中で、誰が働くんだ? 誰が生産性を高めるための投資をする? その資金はどうやって調達する? おまえは消費のことばかり言ったが、だれかが生産しないと、生活費をもらったって、生活に必要なものが買えないんだぞ。多分、金あまりモノ足らずで、インフレになる。だいたい儲けがないと、誰も働かないし、儲かる可能性がゼロなら誰も投資なんてしない。そんな社会はまずいと思うぞ」 「もう、うっさいわね。あんたときたら、あーいえば、こーいうの典型なんだから」 そうこうするうちに、やがて夏がおわり、秋が来ました。 キリギリスは、ますます陽気に遊んで、歌なんかも歌っていました。 けれど、とうとう、さむいさむい冬がやってきました。 野原の草はすっかり枯れ果て、キリギリスの食べ物は1つもなくなってしまいました。 「ああ、おなかがすいたわ。そうだ、キョンのお弁当を横から食べる、というのはどうかしら」 こうしてキリギリスは、蟻たちが暮らすマンションにやってきました。中に入るには、部屋番号を指定して、インターホンっで相手と話して、中からオートロックを解除してもらわなくてはなりません。 「ねえ、キョン、いる?」 ……… …… … 「しかしですね、夏に遊んでいたものをホイホイ助けていると、大きなモラル・ハザードとなりますよ。どうせ国がたすけてくれるのだからと、経営努力しない銀行が増えてしまうようなものです」 といってるのは、今回、出番がこれだけの古泉アリでした。 「そんなことは、わかってる。だがな、だからと言って放っておけるか!」 アリのキョンは外に飛びだし、キリギリスのハルヒを抱え上げました。 「うわ、突然、何すんのよ、キョン!」 「こら、暴れるな。こんなに体、冷やして。なんか温かいものでも食わせてやる」 アリは自分の体重よりも重いものを楽々運べるのです。運ぶのは、だいたいは「食べ物」なのですが、ここは深く考えないでおきましょう。わからない人は大人の人に聞いて下さい。 こうして、キョンをハルヒを中に入れました。 「あんた、よかったの? ほかのアリから、いじめられない?」 「そんな連中じゃないさ。あいつらが言うことが正しいのは俺だって分かってる。だからといって、死にそうな奴を放っておくのも違うと思う。それだけだ」 「……キョン」 「ん、なんだ?」 「あの、その……ありがと」 その後、ふたり(?)は末永く幸せに暮らしました。 「ちょっと、待って。キョン、あんた、働きアリでしょ? 性別から言うとメスじゃないの?」 「それをいうならハルヒ、キリギリスで歌うのはオスじゃないのか?」 「「……なら、いいか」」 こうして、ふたり(?)は仲むつまじく暮らしました。 「すまん、ハルヒ。おれはメスだが生殖機能がないから、おまえの子を生んでやれん」 「バカ、あんたがいれば、それで十分よ! そんなことより、だっこしなさい、6本の腕で!」 こうして、ふたり(?)は末永くバカップルに暮らしました。 「こら、キョン、どこ触ってんのよ!」 「後ろ足の発達したこのあたりが……」 たのむ、おわってくれ。
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作者:[―{}@{}@{}-]◆LV2BMtMVK6(?) 「修羅となれ、貼ると修羅だ。」 集ったハルトシュラー総員が湧いた。歴史の歯車が噛み合い、それは音を立てて動き始めた。 だが、これに先立つ一つの事件があったことを知らずして、この演説の影響を測ることはできない。 11月のある寒い日に、あるいは定めて、あるいは期せずして同じ場所に居合わせた者たち。 その日焼きとり屋から香ばしい煙が昇る街角に現われた、物々しい警備。 ハルトシュラー親衛隊が列を組んで粛々と行進する後ろには――希代の神総統ハルトシュラーが。 前席で運転手の眼光は、鋭くあたりの隅々に配られている。 一行はある古骨董屋の前で進むのをやめ、一人の親衛隊長がドアを開くと、 追随しようとする者を手で制止し、ハルトシュラーは狸の置物の向こうの開かれた戸口の向こうへ入っていった。 「粗茶では御座いますが、どうぞ召されませ」 「ありがとう。ところで、今回の要件であるが」 茶に形ばかり口を付け、音楽家は口を開いた。 「じっと見守って来ていたが、賑わいが足りぬようだな」 「左様、住人の気質が……あの様で御座ります故」 正座した燕尾服の影は、ある種の虫の名を憚ったとも見えた。 「ああ…あの者らは兎に角……あの様であるから。表に参っている者たちも、一皮むけばカサカサなどと口走る」 「えゝ、左様に御座いましよう、そろそろ御身を顕わされては如何」 「余直々にであるか。それも考えぬではなかった。だが、彼らの気質は感想よりも、今少し創作活動に向けられて然るべきと考える故、沈黙を守っておった」 「御身様は万能であらせられますゆえ」 庭の紅葉を透かして障子に陽が射す。映った葉影はさやかに揺らいだ。 しばらくの間、二人は沈黙を守っていた。 「では」 「畏れ」 二人は同時に口を開き、閉ざした。 「同時だぁーっ!?」 頓狂な声がしたのは、隣の家からでもあっただろうか。 いずれにせよ、次に口を開いたのは音楽家であった。 「では、余を顕すこととせん。斯くなる上は容赦はせぬぞ」 「御意、承りまして御座います」 燕尾服姿に柔らかい笑みが差した。 以降、水面下にハルトシュラーの手が伸び始めた。前兆が訪れたのは一週間ほど後のことであった。 第二次の移転、新規ブームと、それに伴う住人の流入である。だが、これらは前兆にすぎなかったのだ。 25日夜、ハルトシュラーは蜂起を断行した。それに伴う前述の演説は、ハルトシュラー全員の心を揺り動かした。 こうして、彼らはここに、歴史の新たな1ページを記したのである。 ハルトシュラーは表舞台に姿を現した。最早止めうる者は――。
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ハルヒが雨を降らせた2時間目の後も、奇妙な出来事は続いた。 何故かチョークが虹色になったり、校庭に突然小規模な竜巻が出現したり、何も無いとこで谷口がコケたり。 その度にクラスメイトが驚いたり笑ったりしていたが、ハルヒだけはただ静かに笑っているだけだった。 そして俺の疑念は、確信へと変わっていく。 ハルヒは完全に、自分の能力を自覚してやがる。 昼休み、俺はいつも一緒に飯を食う谷口と国木田に断りを入れた後、部室へとダッシュした。 こんな状況で頼れるのは、やっぱアイツだからな。 息をきらせながらドアを開けると、やはり居た。寡黙な宇宙人、長門有希。 しかし今日は長門だけでは無かった。古泉もいる。 その古泉はいつものニヤケ面を封印して、シリアスな顔つきで居た。 これだけでも、ただごとじゃないと理解できる。 「古泉、お前も来てたのか。」 「ええ。その様子を見るとあなたも既に気付いているでしょう。 はっきり申し上げます。緊急事態です。」 「……涼宮ハルヒが自分の能力を自覚した。」 やはりか…… 「恐らくトリガーは、彼女自身の能力によるもの。」 「ハルヒの能力?」 「ええ。恐らく涼宮さんは、僕達が隠し事をしていることを前々から感付いていたのでしょう。」 マジでか………まあ前々から勘は鋭いヤツだったからな。 「そして彼女は願ってしまった。『全てを知りたい』とね。 その瞬間能力によって、彼女は自らの能力を自覚した。」 「それだけではない。恐らく彼女は情報統合思念体のことも、古泉一樹が所属している機関のことも、 朝比奈みくるが未来人であることも全て理解している。」 おいおい、本当に『全て』じゃねぇか。 俺でさえ理解するのに数日かかったというのに、あいつは一晩でそれを全部受けとめたのか。 「昨日の深夜、大規模な閉鎖空間が発生しました。 当然と言えるでしょう。突然大量の情報が彼女の脳に降りそそいだ。 涼宮さんで無くてもパニックになるはずです。 あまりも膨大な閉鎖空間で我々も苦戦を強いられました。ですが、その閉鎖空間は突然自然消滅したのです。 きっと彼女は、閉鎖空間も自由にコントロールできるようになったのでしょう。」 「能力を自覚した今、涼宮ハルヒに出来ないことは何一つ無い。」 そうだ。今のハルヒに不可能という文字は無い。なんだって出来る。 さっきの雨程度で済むなら問題無いが、もっと大きな願いを叶えようとしたら? 街中に宇宙人を光臨させるとか、動物園に不思議生物を入れるとか、メチャクチャな世界を望んだら? ハルヒに限ってそんなことはしないと思うが、その気になれば一国を滅ぼすことすら出来てしまう。 ……まったく、ほんとにとんでもねぇ能力だ。自覚したとあっては、尚更だ。 「だ、だがハルヒはあれでも常識的な部分はある。 孤島の時にも言ったが、不思議のために人が死ぬことを望むようなヤツじゃないはずだ。」 「ええ。僕もそう信じていますよ。しかし、彼女の願いが今のイタズラ程度で収まるとも考えにくい。 そのうち、僕等に関わる大きな願いをしてしまうでしょう。例えば……」 古泉が例を挙げようとしたその時だった。 部室のドアが控えめに開かれ、入ってきたのは朝比奈さん。 だがいつものエンジェルスマイルは影を潜め、暗くうつむいている。 「朝比奈さん?どうかしたんですか?」 俺が声をかけると、彼女の目に涙がたまっていく。 「ふぇぇ、キョンく~ん……」 そして朝比奈さんは、俺の胸に飛び込んで泣き始める。あ、朝比奈さん!? 「ど、どうしたんですか朝比奈さん!」 「未来が……未来が消えちゃったんですぅ!」 なんだって……未来が!? 「どういうことですか朝比奈さん。説明していただけますか? 「はい……」 彼女は涙をぬぐい、口を開いた。 「未来との通信が一切出来なくなったんです。時間移動もしようとしたけど出来ませんでした。 未来が完全に書き換わっちゃったんです。だから私が元々居た世界はもう存在しません。 お父さんもお母さんも……ふぇぇぇ……」 朝比奈さんはまた泣き出して座りこんでしまった。 これも、ハルヒの仕業か……おいハルヒ。これはシャレの限度を超えているぞ。 お前は間接的に、だが確実に、朝比奈さんの世界を滅ぼしたんだ。 「あら、みんな集まって何してるの?楽しそうね。」 その声にハッとして顔をあげると、そこにはハルヒが居た。 「お前にはこれが楽しそうに見えるのか?」 「ええ、とっても。」 俺は怒りをこめた返事をした。だがハルヒは、静かな笑みを崩すことは無い。 「あたしも、混ぜてよ。」 続く
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第1章 ―春休み、終盤 結局俺たちは例の変り者のメッカ、長門のマンションの前の公園で花見をしている …はずだったのだが、俺の部屋にSOS団の面々が集まっているのはなぜだ? よし、こういうときはいつものように回想モード、ON 「我がSOS団は春休み、花見をするわよ!」 ハルヒの高らかな宣言を聞き、俺は少し安心した 春といえばハルヒの中では花見らしい もっと別のものが出てきたらどうしようかと思った ま、原因はさっきの古泉が付き合う付き合わないとか言っていたせいだろう 春は恋の季節と歌った歌があったからな 「お花見…ですか?」 ハルヒの言葉に北高のアイドルにして俺のエンジェル、そしてSOS団専属メイドの朝比奈さんが反応した 「そ、お花見。言っとくけどアルコールは厳禁だからね!!」 アルコール厳禁を宣言するだけなのに何がそんなに楽しいのか、ハルヒの笑顔は夜空に栄える隅田川の打ち上げ花火のようにまばゆい光を放っていた 「わぁ…あたしお花見って初めてで…すごく楽しみ」 対抗意識を燃やしたわけではないだろうが、それに負けじと朝比奈さんの笑顔も春の花畑を優雅に舞う蝶が羽休めのためにチューリップに静かにとまったかのような清楚な微笑みだった 「このメンバーでお花見とは、楽しくなりそうで僕も楽しみです。」 ハルヒに従順なイエスマン、古泉も相変わらず微笑をうかべたまま反対しようとはしない もちろん長門はというと寡黙なその視線を分厚い文庫本に注いでるだけだ と、いうわけでSOS団お花見計画は満場一致で開催が決定された しかし、春休みに楽しい予定が入ったからといって時間の流れというのはその時間を頭出ししてくれたりはしない 目の前に立ちはだかるでっかい問題をどうにかするのが先だった そう、すべての学生の不倶戴天の敵 ―もうわかるだろう、奴の名は学年末テストだ どうにかしようとは思っていても結局至極当然のように放課後になると俺はここ、文芸部の部室にいるわけで、それは鳥が空を飛ぶように、魚が水の中を泳ぐように足が部室をめざすのだから仕方ない このままだと俺がリアルにハルヒの力によってではなく、俺の力不足によって1年生をループすることになるのですべてのプライドを捨て、部室でネットサーフィンしてばかりの我らが団長様に教えを請うことになった ハルヒはこんなのもわからないのといった表情で、それでいて勉強しているというのにどこか楽しそうで、それでも親切丁寧に俺に勉強を教えてくれた しかも、教えるのがやたらうまい 俺のバカ頭で、見ただけで頭が痛くなりそうな数式を頭を痛めつつだが、なんとか解けるまでにしてくれた なるほど、だからあの眼鏡の少年は将来タイムマシンに準ずるものを開発してしまえるのか だから画家にはならないでくれ もう二度と俺のモンタージュを書かないように、と思ったのは余談だ なんやかんやで学年末テストでは学年でとまではいかないがクラスで5本の指に入るくらいの点数を叩きだすことができた 担任の岡部もびっくり仰天だっただろう ハルヒ様様だ テストが終わればあとは春休みを待つばかりで俺はwktk…じゃなかった、期待して到来を待った 春休みまでの数日で俺が古泉にボードゲームでかなり勝ち越したことも付け加えておこう ―そして 春休み初日 天気予報で今年の桜開花予想を聞いたハルヒは終業式の日のうちに本日の集合を決めていた その場で話し合えばいいのにハルヒはいちいちみんなで集まりたいらしい その点に関しては俺も異論はないが なので俺がめずらしく一念発起し、たまには俺以外の―そうだな、古泉辺りが理想だが、 他の団員に喫茶店代を出させてやろうと思っても俺含むすべての団員がハルヒの願いによって操られるためいつでも最後に到着するのは俺だ なぜハルヒが俺におごらせたいのかは謎だが というわけで結局いつもの喫茶店に俺たちはいるわけだが1ついつもと違うことといえば長門が2つの合宿以外で見せなかった制服ではない私服姿でいることだ 淡い水色のワンピース その寒涼系のコーディネートはひどく似合っていて何かあるのかと勘ぐった俺の思考を一瞬止めた しかし、勘ぐったのは束の間、長門から特に特別な表情は読み取れなかったため特異な理由があるわけではなく、 ただたんに長門が‘そうしたかったから’このワンピースを着ていると悟った俺は「よく似合っている」の一言で片付けることにした ハルヒはというと春というより夏に近い格好で、ノースリーブシャツにキュロットといった服装 愛しのマイエンジェル、朝比奈さんはタートルネックにスリットの入ったロングスカートとこれまた何ともそそる格好をなされていた 蛇足だが古泉はワイシャツにジーパン、そのうえにスプリングコートを羽織っていた それが道行く女性の視線を集めたのはいうまでもない 「今年の開花予想は4月3日だって。例年より早いらしいけど、地球温暖化の影響によって東京の桜はかなり早く咲くらしいの。 それを考えると騒ぐ程のことではないってテレビでいってたわ」 温暖化云々と地球環境問題のことを聞くと危惧するべきだろうが、俺は正直、ホッとしていた 学校が始まってからの開花だったらどうしようかと考えていたからだ これもハルヒの力によるものかもしれないのだが 「と、いうわけでキョン、場所取りお願いね、ちゃんと前の晩から徹夜するのよ」 さらりととんでもないことをぬかしたハルヒは穏やかな笑顔で俺を見つめた 仕方なく反論を用意した 「確かに場所取りは重要だがいくらなんでも一人で徹夜はひどいだろう、せめて…」 せめて古泉も道連れにと言い掛けたところでハルヒが口を開いた 「誰も一人で行けなんていってないでしょ?大丈夫」 そのあと、ハルヒは南極に白くまが、北極にペンギンが住み、地球の自転、公転が逆になっても耳を疑うようなことを言った 「あたしもいくわよ」 と、いうわけで何度かの市内探索パトロールを経て、4月2日夜、ハルヒに呼び出された俺は変り者のメッカの例の公園でハルヒとともにブルーシートを広げ、場所を確保している さすが変り者のメッカというべきか他にも数ヶ所で場所取りの人材が場所を確保している ちなみにハルヒが場所取りを立候補したのは「あんただけに今年の1番桜を見せるわけにはいかない、むしろあたしが見るべきよ」というものだった 次の日の昼頃に他の連中が来てドンチャン騒ぎをしたのだがハルヒが「やっぱり花見は満開のときがいいわね」と言ったため本日4月5日にもう一度花見が割り当てられたのだったが ―雨 一言で片付く事象で花見は中止 なぜかSOS団は俺の家に集まっているといった状況になっている 回想モード、終わり 第2章
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SHE-HULK シーハルク 通称:ハル子、ハイヤフー、ハイヤホー 必殺技 コマンド 技名 詳細 236Atk ヘヴィストライク 移動投げ。当てると相手をピヨらせるので追撃し放題 623Atk サマーソルトキック 対空。技後6でチャリオット4でカタパルトに移行 22S クラウチング その場でスタート姿勢をとる。Sでキャンセル可 クラウチング中に6 チャリオット クラウチングから猛ダッシュ。ずっと走り続ける。Sでキャンセル チャリオット中にL トーピードレシーブ ズサーー!っと滑り込む。下段。ダウン拾い可 チャリオット中にM クローズライン ラリアット。膝崩れ誘発。地味にアーマーつき チャリオット中にH サマーソルトキック 通常版とほぼ同じだが、カタパルトにしか移行できない クラウチング中に4 カタパルト クラウチングから後ろへ大きく三角跳び。Sで慣性を無視して真下へ着地 カタパルト中にL シューティングスター 落ちながら攻撃 カタパルト中にM アルバレストキック 落ちながら攻撃。軌道が大きく変化 カタパルト中にH ダイビングセントーン ドシーーン!と落ちて攻撃。範囲広め ハイパーコンボ 236Atk+Atk→236S→236S エメラルドキャノン 追加コマンドはタイミングよく入力する必要がある。 214Atk+Atk テリブルアクシデント LV3。コマ投げ。サンデードライバー=下手な運転手のこと 623Atk+Atk クリミナルランドリー このゲーム唯一の対空コマ投げHC。ハイヤフー。かなり強力 特殊技 6H 振りかぶって殴る 2入れっぱでクラウチングに移行 空中で2H ヒップドロップ 急降下してケツアタックをお見舞いする。ダウン追い討ち可 コンボレシピ LMHS JMMHS クラウチング トーピード エメラルド 高難度 JHS(着地) JMHS(着地) JMHS(着地) M2H エメラルド 性能: 移動投げ、HC対空投げが優秀。知らない相手なら端で延々とハメ続ける事も可能。 特にHC対空投げはソー等のHC投げからディレイドで出すと回避がとても困難になる。ハイヤホー。 立ち回りに難があり、触ってしまえばこっちのものだが、触るまでが難関。苦行。忍耐。 空中での移動手段がないのでSTG相手はとてもキツい。素直に交代したほうがいいかもしれない 技が独特なので使いこなすのが大変だが、プレイヤー次第で大化けしそうなタイプではある