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≪個人趣味ロワ投下順本編SS:1~50≫ No. タイトル 登場人物 0 オープニングセレモニー エルフィ、ノーチラス、セイファート、夢野カケラ 1 Forest of midnight 小野妹子 2 森の反則王女にご用心 石川清隆、リリア・ミスティーズ 3 新たな道は エルフィ、竹内多聞 4 山姥の貧乏脱出大作戦 仁ママ、サーシャ 5 Policeman and nymph fencer 朝倉清幸、エイミス・フロリッヒャー 6 REPEAT 須田恭也、太田太郎丸忠信 7 どうあがいても、絶望 牛山サキ、宮中秀也、リーヴァイ 8 乱れよ、凄絶に ノーチラス、早野正昭 9 鼻毛な奴ら 大沢木小鉄、石川清憲 10 勇者(?)の旅立ち リック・ゼラルス 11 永井先生のバトルロワイアル 永井浩二、曽良、シルヴィア 12 Cruel, unjust execution 西川のり子、レオーネ、レイ・ブランチャード 13 フラウちゃんの受難 フラウ、伊賀榛名 14 月下幽鬼 宮田司郎 15 錆付いた歯車 アルソンズ・ベイル、章高 16 刈割 神田修次、最上佳奈 17 美しき水面 リュード 18 野良ミャオ ドーラ・システィール、春巻龍 19 妖艶淫狐降臨ノ巻 楢原喜三郎、費覧 20 人の話を聞かない女 聖徳太子、吉良邑子 21 For an irreplaceable younger sister ヴォルフ、平池千穂 22 廃展望台での遭遇 森屋英太、志村晃 23 WHITE OUT 大村寿美 24 修羅道を駆ける少女 北沢樹里、ルミーア・ホワイト、中村アヤ 25 寂しい芭蕉は、一人ぼっち 松尾芭蕉 26 快楽終わりて狼青年は後悔す ノーチラス 27 異種族コミュニケーション 石川清憲、大沢木小鉄 28 ブラッド・プリンセス リリア・ミスティーズ 29 DEMENT 曽良、リック・ゼラルス 30 それは危険な出会いなの 小野妹子、リュード、大村寿美 31 聖堂、考える二人 竹内多聞、エルフィ 32 驕った姫の落日 森屋英太、志村晃、ヴォルフ、平池千穂、リリア・ミスティーズ 33 赤い水 松尾芭蕉、石川清隆、アルソンズ・ベイル、章高 34 あなたは今どこで何をしていますか リーヴァイ 35 猫族ハーフと愛媛のチンパン シルヴィア、永井浩二 36 がんばれ聖徳太子 聖徳太子、レオーネ 37 さよならフラウ 伊賀榛名、フラウ 38 Doll thrown away エイミス・フロリッヒャー、ドーラ・システィール 39 警官でさえ敵わない 朝倉清幸、仁ママ 40 全てはご主人様のために 太田太郎丸忠信、吉良邑子 41 SILENT HILL 須田恭也、神田修次 42 夢のまた夢 レイ・ブランチャード、牛山サキ 43 病院/3時33分33秒 宮田司郎、曽良 44 嬉しさ噛み締める 費覧、北沢樹里 45 ぱらいぞうにまうづ 中村アヤ、石川清隆 46 エルフィ… エルフィ、竹内多聞、松尾芭蕉 47 三者三様 平池千穂、ヴォルフ、森屋英太 48 敗者復活、心機一転 エイミス・フロリッヒャー 49 BLACK DRAGON FLIGHT 石川清憲、大沢木小鉄 50 あっち側とこっち側の狭間 エルフィ、中村アヤ、石川清隆
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呪文障害 Spellblights 呪文障害は極めてまれで尋常ではない、擬似呪文能力を使用するクリーチャーを含む、呪文の使い手に独特の影響を及ぼす魔法的状態である。呪文障害は絶え間なく作用し、クリーチャーが呪文か擬似呪文能力の使用を試みたときにだけ兆候を示す呪いである。呪文か擬似呪文能力を使用する能力を欠いたクリーチャーは、通常は呪文障害の影響を受けない。 多くの魔法的効果とは異なり、呪文障害はアンティマジック・フィールド内でも通常持続するが、しばしば呪文の発動に影響を及ぼすため、その効果はその領域では概して減衰する。 呪文障害の発症 Gaining Spellblights 術者はさまざまな方法により呪文障害で苦しめられる。ビストウ・カース かメジャー・カース 呪文は異常な状況と同じくらいに自然に、以下に示すうちの多くの状態を与えることができる。 呪文障害の領域/Areas of Spellblight:通常、呪文の発動行為には呪文障害を負う確率がわずかに存在するが、魔法的に不安定な空間では、ささいな呪文発動行為も呪文の使い手を危険にさらすことになる。呪文障害領域には主な種別が2つある。下級呪文障害領域では、呪文の使い手は呪文を発動するたびにDC14の意志セーヴィング・スローを成功させねばならず、さもなくば無作為に下級呪文障害1つの影響を受ける。上級呪文障害領域では、術者はDC22のセーヴィング・スローに成功しなければ上級呪文障害1つを発症する。そのような領域の奇妙で無作為な本質のため、これらの効果は常に一貫していない。単一の種類の呪文障害を課す領域、および呪文発動ごとの抵抗がより簡単、あるいは難しい領域も存在する。 呪いおよびその他の呪文/Curses and Other Spells:あらゆる呪文障害はビストウ・カース あるいはメジャー・カース呪文を介して術者にかけられる。ビストウ・カース はいかなる下級呪文障害でも与えることができる一方で、術者を上級呪文障害で害するにはメジャー・カース が要求される。他の呪文は特定の呪文障害を負わせるか、呪文の一部のように術者が呪文障害を選ぶことができる場合がある。呪文に対するセーヴィング・スローの成功は、呪文障害が定着することを防ぐ。 呪文障害を獲得する選択式の方法 Optional Ways to Acquire Spellblights GMは以下の呪文障害の取得方法を含めて選択できる。 アンティマジック・フィールド:呪文の使い手がアンティマジック・フィールド 内で最初に呪文の発動を試みるとき、上級呪文障害1つを自然に負う可能性が存在する。術者は意志セーヴィング・スロー(DC15+アンティマジック・フィールド の術者レベル、あるいは術者レベルをもたない効果であればDC23)に成功せねばならない。 秘術呪文失敗:呪文の使い手が秘術呪文失敗判定に5%以下のロール(呪文失敗のロールで出目01~05を出す)で失敗するとき、呪文障害に苦しめられるようになる確率がある。失敗した呪文の使い手は意志セーヴィング・スロー(DC15+呪文レベル)に成功せねばならず、さもなくば呪文障害1つを負う。失敗した呪文が4レベル以下であれば下級呪文障害1つ、5レベル以上であれば上級呪文障害1つを負う。 魔法のアイテム作成:呪文の使い手は魔法のアイテムの作成時に、アイテムを作成する技能判定に失敗すると、GMはその術者に判定の結果として呪われたアイテムを作り出す代わりに呪文障害1つを与えることを選ぶことができる。呪文障害は作成を試みたアイテムの術者レベルに基づいてランダムに決定する。作成するアイテムの術者レベルが10以下であればランダムな下級呪文障害1つ、11レベル以上であればランダムな上級呪文障害1つを負う。 スペル・ターニング:呪文の使い手がスペル・ターニング で避け、攻撃したクリーチャーもそうであったとき、通常は呪文の記述に説明されるように共鳴現象を起こす。この代わりに、最初の効果を発動した呪文の使い手は共鳴現象を起こさずに、双方の呪文の使い手が上級呪文障害1つの影響を受けることを選択できる。共鳴現象の引き金となった呪文はどこかに効果を吸収される。 瞬間移動の不運:呪文の使い手が瞬間移動呪文を発動した結果、瞬間移動の不運により呪文障害を負う確率がある。瞬間移動呪文を発動した呪文の使い手は意志セーヴィング・スロー(DC15+その瞬間移動呪文のレベル)に成功せねばならず、さもなくば上級呪文障害1つを負う。 〈魔法装置使用〉:術者が〈魔法装置使用〉技能を用いて魔法装置の使用を試みて、出目1をロールしたとき、その術者はアイテムを24時間起動できなくなる代わりに、下級呪文障害1つを負う危険を選ぶことができる(意志・無効、DC10+アイテムの術者レベル)。 呪文障害の除去 Removing Spellblights 呪文障害の最も苛烈な症状は時折しかあらわれないかもしれないが、その状態はしばしば固着して取り除くのが難しい。呪文障害ごとに除去する条件があり、呪いであるかのように除去することもできる(リムーヴ・カース、ブレイク・エンチャントメント などによって)。下級呪文障害を除去するための術者レベル判定のDCは20であり、上級呪文障害を除去するDCは30である。呪文障害を除去するDCは1日経過するごとに1減少する(最小DC10)。呪いを取り除く呪文を呪文障害の除去に使用すると、術者レベル判定に-5ペナルティが課される。すべての呪文障害はメイジズ・ディスジャンクション、ミラクル、あるいはウィッシュ により術者レベル判定なしに自動的に除去される。 以下の表は下級および上級呪文障害のリストである。ランダムに呪文障害を決定する必要がある場合、適切な表でロールすること。 表:ランダム下級呪文障害/Random Minor Spellblights d10 結果 1 術盲症 2 術唖症 3 捻転発動 4 自失症 5 黒視症 6 秘術熱 7 血涙症 8 倦怠症 9 儀式妄想 10 呪文中毒 表:ランダム上級呪文障害/Random Major Spellblights d10 結果 1 秘術性白内障 2 名状しがたき恐怖 3 無効症 4 妄想固着 5 位相障害 6 呪文焼け 7 呪文昏倒 8 供与遮断 9 空間識失調 10 下級呪文障害表を2回ロールする。呪文の使い手は両方の呪文障害の影響を受ける。 呪文障害の解説 Description of spellblights 以下のセクションでは呪文障害を重大度に基づいて分類し、効果および効果を終了する特別な方法を特徴として解説する。いくつかの呪文障害の効果は若干有益な場合もあることに注意せよ。狡猾な術者は最悪の状況でさえも最大限に利用することができ、そしていかなる呪文障害の有益な効果もここに示されている。呪文障害が効果のレベルに基づく精神集中判定を要求し、術者が有効レベルを持たない擬似呪文能力を使用する場合には、擬似呪文能力の術者レベルの半分を代わりに用いること。 下級呪文障害 Minor Spellblights 以下のリストは多くの最も一般的な下級呪文障害の解説である。 術盲症/Caster Blank:術盲症を負う呪文の使い手は、呪文または擬似呪文能力の焦点を同じクリーチャーに二度以上合わせるのに苦労する。呪文の使い手はクリーチャーを呪文の目標にした後、術盲症が除去か抑制されるまでの間、再びそのクリーチャーを呪文の目標とすることができない。術盲を抑制するために、犠牲となった呪文の使い手は集中のための標準アクションを費やさねばならず、これにより再び目標型呪文を発動するまで術盲のすべての効果を振り払うことができる。術盲はクリーチャーを目標とする呪文のみに影響し、呪文の使い手は依然として範囲型呪文によってクリーチャーに影響を与えることはできる。 術盲症はコンフュージョン かインサニティ を除去するいずれの効果によっても回復できる。[精神作用]効果に対する完全耐性をもつクリーチャーはこの呪文障害に対する完全耐性をもつ。 術唖症/Caster Croak:影響を受けた呪文の使い手の喉あるいは口は魔法的にくびれる。呪文の使い手はかなり努力して辛うじて聞き取れる程度の言葉しか発せない。この影響を受けたクリーチャーは、他者が即行アクションを費やして発言に意思を向けることでようやく聞きとれる程度の声しか出せない。音声要素を持つ呪文発動は20%の失敗確率を持ち、[言語依存]の補足説明を持つ呪文のセーヴDCは4減少する。擬似呪文能力は音声要素を持たないため、この呪文障害から影響を受けない。クリーチャーがこの呪文障害の影響を受けている間、叫んだり悲鳴をあげることは不可能である。 ヒール呪文あるいは同様の効果はこの呪文障害を回復する。シャウト 呪文を発動した場合も同様だが、発動する時点ではまだ呪文障害の影響下にある。 捻転発動/Confounded Casting:捻転発動を受けた呪文の使い手は、発動するつもりだった呪文と実際に発動する呪文との間で精神が分離する。呪文の使い手は自身のターンに最初に呪文を発動するか擬似呪文能力を使用するとき、DC15+発動する呪文のレベルの2倍の精神集中判定を行う。この精神集中判定に失敗すると、術者は同じかより低いレベルの、発動時間が同じである、別の呪文か擬似呪文能力を選ばねばならない。呪文の使い手が他に呪文や擬似呪文能力を持っていない場合、アクションが失われる。最初に選んでいた呪文あるいは擬似呪文能力は消費されず、術者は後でもう一度発動を試みることができる。 捻転発動はコンフュージョン あるいはインサニティ を除去するいずれの効果によっても回復できる。[精神作用]効果に対する完全耐性をもつクリーチャーは、この呪文障害に対する完全耐性をもつ。 自失症/Disassociation:自失症を受けた呪文の使い手はアイデンティティが分離し、自身を他人のように認識し始めることにより軽度の狂気に陥る。自失症を受けている間、呪文の使い手は、有効距離が術者であるか目標が自身である呪文あるいは効果を使用できない。通常は個別のクリーチャーを目標にする必要のない、範囲に影響する呪文は術者を含めることができる。 自失症はコンフュージョン かインサニティ を除去するいずれの効果によっても回復できる。 黒視症/Ebon Eyes:黒視症を受けた呪文の使い手は、光と闇の知覚能力を反転させる真っ黒な薄膜で目を覆われる。クリーチャーは暗闇を明るい光、薄暗い光を通常の光、通常の光を薄暗い光、そして明るい光を暗闇として扱う。黒視症は盲目効果、目を眩ませる効果、紋様効果、あるいはその他の視覚効果から保護する。これらの効果に対するセーヴィング・スローに+2のボーナスを与える。 黒視症は盲目を除去するいずれの効果によっても除去できる。 秘術熱/Eldritch Ague:秘術熱は呪文の使い手を衰弱させる病気として発症する。この呪文障害を負う呪文の使い手は呪いが取り除かれるまで不調状態になる。呪いの対象が呪文を発動するとき、術者は衰弱して1ラウンドの間怯え状態になり、呪文発動あるいは擬似呪文能力の使用には精神集中判定の成功が必要となる(DC15+発動する呪文の呪文レベルの2倍)。セーヴに失敗すると呪文と発動のためのアクションは失われる。 呪われている間、秘術熱はちょうど病気のように働き、病気に対する完全耐性を持つクリーチャーは秘術熱に対しても完全耐性を持つ。リムーヴ・ディジーズ は秘術熱を癒す。多くの呪文障害と異なり、呪文障害を除去するためにこの呪文を使用するには術者レベル判定への-5ペナルティが課されない。 血涙症/Hemoculysis:血涙症を受けた呪文の使い手は呪文を発動すると目から出血する。量と持続時間は呪文のレベルに依存し、呪文レベルにつき1ラウンド持続する。目から出血している間、呪文の使い手は目が眩んだ状態であると見なし、1ポイントの出血ダメージを受ける。既に目から出血しているときに追加の呪文を発動すると、その呪文の提供する呪文レベルが現在の残り持続時間より大きければ、血涙の持続時間はリセットされる。呪文の使い手が目から出血する様は凄みがあり、出血状態の続く限り〈威圧〉判定に+2状況ボーナスと、〈はったり〉および〈交渉〉判定に-4ペナルティが与えられる。 血涙症はヒール あるいはリジェネレイト で回復する。 倦怠症/Lassitude:この呪文障害を受けた呪文の使い手は、呪文を発動するたびに精神集中判定(DC15+発動する呪文のレベルの2倍)をせねばならない。呪文の使い手は判定に失敗すると、呪文レベルにつき1ポイントの非致傷ダメージ(または0レベル呪文を発動した場合は1ポイントの非致傷ダメージ、あるいは擬似呪文能力を使用する場合には2術者レベルにつき1ポイント)。この非致傷ダメージは倦怠症の影響を受けている限り、いかなる方法によっても減少できない。 倦怠症はレッサー・レストレーション、レストレーション、あるいは過労を完全に除去できる効果によって回復できる。単に休むだけでは効果がない。非致傷ダメージに対する完全耐性をもつクリーチャーは、この呪文障害に対する完全耐性をもつ。 儀式妄想/Ritualistic Obsession:儀式妄想に苦しめられている呪文の使い手は、呪文発動時に余計な動作を加える。動作要素を持たないいかなる呪文(《呪文動作省略》した呪文でさえ)にもこれを必要とし、既に動作要素をもついかなる呪文にも、片手ではなく両手を空けておくことを必要とする。擬似呪文能力にも動作要素を必要とする。余計な動作は即行アクションの発動時間を標準アクションに、標準アクションの発動時間を1ラウンドに、1ラウンドの発動時間を2ラウンドに増加する。それ以外の発動時間は増加しない。余計な集中は術者の呪文の効果を増強するのに役立つ。余計な動作により発動時間の増加した呪文および擬似呪文能力のすべてのセーヴDCは1増加する。 儀式妄想はインサニティ を除去できるいかなる効果でも回復できる。[精神作用]効果に対する完全耐性をもつクリーチャーは、儀式妄想への完全耐性をもつ。 呪文中毒/Spell Addiction:呪文中毒者は意気揚々と魔法を用いるが、ひとたび呪文発動が終了するとその揺り戻しに苦しむことになる。中毒者は呪文発動に成功した後、次の自分のターンまで攻撃ロール、技能判定、およびセーヴィング・スローに+2士気ボーナスを得る。しかしながら、呪文中毒者が呪文を発動しなかったいずれのラウンドにおいても、その揺り戻しとして次の自分のターンまで不調状態になる。 呪文中毒はコンフュージョン、インサニティ、あるいは[病気]を除去するいずれの効果でも回復できる。[精神作用]効果に対する完全耐性をもつクリーチャーは、呪文中毒に対する完全耐性をもつ。 上級呪文障害 Major Spellblights 以下のリストはいくつかの最も一般的な上級呪文障害の解説である。 秘術性白内障/Eldritch Cataracts:この秘術障害を負う呪文の使い手は、呪文を発動するたびに視界が曇り、ついには盲目になるまで曇り続ける。呪文の使い手は呪文を発動するたびに、DC15+呪文レベルの頑健セーヴに成功せねばならない。失敗すると、呪文障害が除去されるまで視覚に基づく〈知覚〉判定に-1ペナルティを負う。ペナルティは-4に達するまで、セーヴィング・スローに失敗するたびに1増加し、その時点で代わりに盲目状態になる。 秘術性白内障は治療の難しい呪文障害である。盲目を治療するいかなる効果もペナルティを1減少する。ペナルティが-3以下に減少した場合、その術者が、ペナルティが-4に戻るのに十分な回数の頑健セーヴィング・スローに失敗するまで、いかなる盲目状態からも解放される。ペナルティが0に減少すると呪文障害から回復する。 盲目のクリーチャーと視覚を使わないクリーチャーは、秘術性白内障に対する完全耐性をもつ。 名状しがたき恐怖/Nameless Dread:名状しがたき恐怖を背負う術者は、遙か遠い次元か星々の狭間の暗黒から来た奇妙な存在を信じて悩み、その正気を蝕まれている。術者は呪文か擬似呪文能力を使用するたびに、名状しがたき追跡者の一瞥を目にする。術者は精神集中判定(DC15+呪文レベルの2倍)に成功せねばならず、失敗すると呪文レベルにつき1ラウンドの間、怯え状態になる。すでに怯え状態である場合には、呪文の使い手は元の効果の持続時間と新しい効果の持続時間のより長い方の間中、恐れ状態になる。すでに恐れ状態である場合には、元の効果の持続時間と新しい効果の持続時間のより長い方の間中、恐慌状態になる(そして、発動できない)。呪文の使い手が恐慌状態になるたび、5%の確率で不定の狂気に陥る(インサニティ 呪文のように、あるいはGMは『GameMastery Guide』の250~251Pに記述されている狂気から1つ選んでよい)。 名状しがたき恐怖に捕らわれた呪文の使い手は、特に[恐怖]あるいは[混沌]の補足説明をもつ呪文行使の達人である。この補足説明をもつ呪文を発動するとき呪文のセーヴDCは1増加し、呪文抵抗を抜くためのすべての術者レベル判定に+1技量ボーナスを得る。 [恐怖]を抑制する呪文は名状しがたき恐怖にも働く。[恐怖]効果を除去する効果は名状しがたき恐怖の効果(および、その呪文発動への利益)を1時間抑制する。 無効症/Negated:無効症を負う呪文の使い手は自身の持つ魔法的エネルギーを操る能力を混乱させられている。呪文の使い手は10+発動できる呪文の最大レベルの2倍に等しい呪文抵抗を得る。この呪文抵抗は自発的に引き下げることができない。加えて、呪文を発動するいかなるときでもこの呪文抵抗に対する術者レベル判定(1d20+術者レベル)を行わねばならない。判定に成功すると、呪文は完成し、呪文抵抗は呪文の使い手の次のターンの開始時まで除去される。失敗は術者が呪文を発動するのに十分な魔法的エネルギーを支配できなかったことを表すが、呪文は失われず再挑戦はできる。呪文抵抗の突破を援護するいかなる特技あるいは能力も、この判定に役立つ。 レストレーション は無効症の呪文抵抗を1日の間抑制する。 妄想固着/Obsessive Fixation:妄想固着を負う呪文の使い手は反復傾向を発達させる。これは呪文の使い手が呪文を準備するかどうか、あるいは擬似呪文能力を使うかによって異なる現れ方をする。呪文を準備するとき、影響下の呪文の使い手は選んだ呪文ごとに同じ呪文を2つ複製し、可能なかぎり多く複製呪文の準備を試みねばならないが、通常の呪文スロットの数を越えられるわけではない。この複数準備する(その結果、多様性が制限される)必要が唯一の効果である。呪文の使い手が任意発動か擬似呪文能力を使う場合、呪文の使い手が呪文を発動するか擬似呪文能力を使用するときは、次のターンでも同じ呪文を発動せねばならず、さもなくばターンの終了時から1ラウンドの間幻惑状態になる。呪文の使い手が同じ呪文の複製呪文を連続的に2つ発動するか幻惑状態になると妄想固着はリセットされ、自身の修得しているいかなる呪文でも発動でき、そうすると再びこのサイクルが始まる。 妄想固着はコンフュージョン かインサニティ を除去する効果で1日の間抑制できる。 位相障害/Phase Blight:呪文障害(訳注:spellblight。phase blightのミスか又はthisが抜けていると思われる)の影響下の呪文の使い手は、存在をぼんやりさせたりはっきりさせたりする。呪文の使い手は呪文を発動するごとに、発動する呪文レベルごとに1ラウンドの間、現実から消えたり現れたりする。相転移中、呪文の使い手に対するいかなる物理的攻撃も50%の失敗確率を負い、いかなる個別目標をもつ呪文も50%の確率で術者に影響を及ぼすことに失敗し、さらに呪文の使い手は範囲攻撃からのダメージを半減する。加えて、相転移が有効な間、呪文の使い手のすべての物理攻撃は50%の失敗確率を有し、クリーチャーを目標とするすべての呪文は50%の確率で目標に影響し、さらにすべての範囲攻撃は通常のダメージの50%となる。ブリンク 呪文を発動したときと異なり、呪文の使い手はエーテル化しておらず、全体で現実の内外を跳躍している。 ディメンジョナル・アンカー のような次元界移動を遮断する効果は、その持続時間中、クリーチャーの位相を安定化する。 呪文焼け/Spell Burn:この呪文障害の影響を受けた呪文の使い手は、呪文を発動するか擬似呪文能力を使用するたびに、火の中に居るかのように皮膚が燃えているように感じる。精神集中判定(DC 15+発動する呪文レベルの2倍)に成功すると、呪文の使い手はこの効果の苦痛を無視できるが、失敗すると1ラウンドの間よろめき状態になる。術者がこの呪文障害によりよろめき状態でいる間、[火炎]の補足説明をもついかなる呪文を発動してもセーヴィング・スローDCが1増加する。 この灼熱感は術者の想像による幻覚である。[精神作用]効果に対する完全耐性をもつ呪文の使い手は、この呪文障害に対する完全耐性をもち、かつ[火炎]の補足説明をもつ呪文を発動するときに効果の利益を得ない。 呪文昏倒/Spell Sap:呪文昏倒を負う呪文の使い手は呪文発動時に意識がブラックアウトする。呪文の使い手は精神的に硬直、乖離、または緊張し、あるいは気絶状態に滑り込みさえするかもしれない。影響下の呪文の使い手は、呪文を発動するか擬似呪文能力を使用するたびに頑健セーヴ(DC14+術者レベル)に成功せねばならず、さもなくば次の自身のターンの終了時まで幻惑状態になる。セーヴに10以上失敗すると、呪文の使い手は代わりに倒れて伏せ状態になり、1d4ラウンドの間気絶状態に陥る。 呪文昏倒はコンフュージョン かインサニティ を除去する効果により1日の間抑制できる。 供与遮断/Transference Block:供与遮断を負う呪文の使い手は味方を呪文の目標にするのが難しくなる。味方に呪文を発動するときはいつでも精神集中判定(DC15+発動する呪文の2倍)をせねばならず、失敗すると呪文は失われる。 供与遮断はアンティマジック・フィールド で1時間を費やすことで回復する。 空間識失調/Vertigo:空間識失調を負う呪文の使い手は呪文を発動すると目眩がして頭がふらふらする。呪文を発動するか擬似呪文能力を使用するたびに世界は回転して周囲を巡る。呪文の使い手は精神集中判定(DC15+発動した呪文レベルの2倍)に成功せねばならない。呪文の使い手が判定に失敗すると、倒れて伏せ状態になり、1d4ラウンドの間〈軽業〉、〈登攀〉、〈騎乗〉、〈隠密〉、および〈水泳〉判定に1+呪文レベルに等しいペナルティを受ける。呪文の使い手はこれらのペナルティの影響を受けている間、伏せ状態から起き上がるためにDC10の〈軽業〉判定にも成功しなければならない。 影響下の呪文の使い手にレストレーション を発動すると、この呪文障害は1日の間抑制される。 選択ルール:有害な状態の利益 Optional:Benefits of Harmful Conditions 才覚に長けた呪文の使い手は、経験を利用して自分の魔法に力を与える。上記の呪文障害の状態の多くが適切な状況下で優位を与えるのと同じ方法で、GMの裁量で、『Core Rulebook』の付録2に記載されている標準の状態もまた利益を提供することができる。以下の要素が呪文失敗確率を与える場合には、以下は発動成功の為の更なるロール(術者レベル判定や鎧の秘術呪文失敗確率のような)に追加で行われ、そのロールの後に解決される。 出血状態:呪文の使い手がこの状態の影響を受けている間、インフリクト・ウーンズ 呪文はダイスごとに1追加ポイントのダメージを与える。これはインフリクト・ウーンズ 呪文を使用するときのみ許され、これらの呪文をアンデッドを癒すために使うときには認められない。 盲目状態:盲目状態の呪文の使い手は、[光]の補足説明をもつ呪文のエネルギーのいくらかを盲目状態を打ち消す試みのために使用できる。盲目状態の呪文の使い手は[光]の補足説明をもつ呪文を発動するとき、20%の確率で呪文が失敗することも選べる。この発動に成功すると、呪文は盲目状態を終了させもする。 混乱状態:(一時的か恒久的か、あるいはインサニティ 呪文によるか効果によるかを問わず)混乱状態の呪文の使い手は混乱状態の平静期にその混乱を軽く打ち込むことができる。混乱状態の呪文の使い手が通常通りに行動できるとき、混乱あるいは狂気を負わせる呪文のDCが1増加する。術者はまたこれらの呪文が呪文抵抗を突破するための術者レベル判定に+2技量ボーナスを得る。 絡みつかれた状態:絡みつかれた状態の呪文の使い手は[力場]の補足説明をもつ呪文を発動するときに、20%の確率で呪文が失敗することを選べる。この呪文の発動に成功すると、絡みつかれた状態が終了するか、括られているのであれば、絡みつかれたままだが移動が妨げられなくなる。 目が眩んだ状態:目が眩んだ状態の呪文の使い手は、[闇]の補足説明をもつ呪文のエネルギーのいくらかを、目が眩んだ状態を打ち消す試みのために使用できる。目が眩んだ状態の呪文の使い手は[闇]の補足説明をもつ呪文を発動するとき、20%の確率で呪文が失敗することも選べる。この発動に成功すると、呪文は目が眩んだ状態を終了させもする。 聴覚喪失状態:聴覚喪失状態の呪文の使い手は、[音波]の補足説明をもつ呪文のエネルギーのいくらかを、聴覚喪失状態を打ち消す試みのために使用できる。聴覚喪失状態の呪文の使い手は[音波]の補足説明をもつ呪文を発動するとき、20%の確率で呪文が失敗することも選べる。この発動に成功すると、呪文は聴覚喪失状態を終了させもする。 満身創痍状態:満身創痍状態の呪文の使い手は、召喚術(治癒)呪文を強化するために、差し迫る死の恐怖を呪文に打ち込むことができる。呪文の使い手は満身創痍状態に足るダメージを受けている間、1日に1回、召喚術(治癒)呪文を発動するにあたり、本来の術者レベルよりも2レベル高い術者レベルを持っているものとして扱われることを選択できる。呪文の使い手は実際に呪文を発動せねばならず、この能力で魔法のアイテムによる呪文発動の術者レベルを引き上げることはできない。 組みつき状態:組みつき状態でいる間、呪文の使い手は接触攻撃呪文の発動時に20%の失敗確率を受けることを選択できる。呪文発動に成功すると、術者は組みついているクリーチャーに対する攻撃ロールに+2のボーナスを得る。 吐き気がする状態:吐き気がする状態の呪文の使い手は、召喚術(治癒)呪文のエネルギーのいくらかを、吐き気がする状態を打ち消す試みのために使用できる。吐き気がする状態の呪文の使い手は召喚術(治癒)呪文を発動するとき、20%の確率で呪文が失敗することも選べる。この発動に成功すると、呪文は吐き気がする状態を終了させもする。 毒を受けている、あるいは不調状態:1日に1回、毒を受けているか不調状態でいる間、呪文の使い手は[毒]あるいは不調状態効果を起こす単一の呪文の発動時に20%の失敗確率を受けることができる。呪文発動に成功すると、この呪文によるいかなる[毒]あるいは不調状態効果のDCも+2増加する。 怯え状態:怯え状態でいる間、呪文の使い手は1日に1回、自身の発動する[恐怖]の補足説明をもつ単一の呪文の力を増すために、自身の恐怖を解き放つことができる。これにより、その呪文のDCは1増加する。呪文の使い手は実際に呪文を発動せねばならず、この能力で魔法のアイテムによる呪文発動の術者レベル(訳注:DCの誤り)を引き上げることはできない。 よろめき状態:1日に1回、よろめき状態でいる間、呪文の使い手は標準あるいは即行アクションで発動する単一の呪文の発動時に20%の失敗確率を受けることができる。呪文発動に成功すると、呪文発動の直後に移動アクションを行うことができる。
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運命のGATE問いかけている ◆nkOrxPVn9c 「もうすぐホテルでしょうか」 息を切らしながら、無人の街を歩くのはウッカリデスという青年だ。 阿部高和から逃走した彼は、地図を片手にホテルに向かって歩いているところである。 歩き始めた地点から換算しても、2キロ近くしか歩いていないはずだ。 だが、ウッカリデスは元々体力が無い上に、バトルロワイアル開始からの疲労の積み重ねもあり、 一歩の足取りが異様に重い。 「さて、ここで少し休憩しますか・・・・・・」 ウッカリデスは、額の汗を拭って視線を横に移す。 そこには2階建ての一軒屋が建っている。 無人とは言え街は街だ。 そこにある一つ一つの建物も、人が住んでいてもおかしくないぐらいにリアルに作られているのだ。 小さな街の民家ではあるが、それ以上に少ない参加者しかいないこの島で、自分の選んだ家の中に誰かがいるという 可能性は極めて低い。 だからウッカリデスは、入る家を選り好みせず、たまたま近くにあったからという理由だけで 目に入った建物の中で休もうとするのだ。 そしてウッカリデスはドアノブに手をつける。 -ガチャ- (ん?) ドアノブは最後まで回ることはなかった。 回す途中で金属の衝突音が聞こえて、ウッカリデスの手のひらにドアノブが硬質の物に引っかかる感覚が伝わってくる。 -ガチャガチャガチャガチャガッチャ!- (え? これってもしかして) 錯覚ではないかと思い、何度もドアノブを回してみるも、 やはりドアノブは途中で引っかかって止まってしまい、ドアを開けることはできなかった。 (既に誰かいる!?) 直後、ウッカリデスの額に冷や汗が流れる。 鍵がかかっているということは、何者かが先客として篭城している証拠なのだ。 対主催なのかマーダーなのかそれともフリーダムなのかはこの時点では誰かはわからない。 ただ、彼が尋ねてきたということだけは知られてしまっている。 現在生き残っている参加者の中で、危険人物はどれだけいるのかと思い浮かべる。 (まさか阿部さんが先に来ているってことはないよな。 いやあいつはあそこで撒いたはずだ。 居る可能性は極めて低い。 ていうかいないで欲しい) 頭の中で一番(貞操が)危険だと思う人間を削除。 その後彼が思い浮かべる危険人物は、桂言葉にでっていう、そして熱血王子に相羽シンヤに ラッド・ルッソに朝倉涼子に小早川ゆたかぐらいだろうか。 (あ、意外と多い) 今名簿で確認できる、生きている参加者49人中7人が前述の人物に該当する。 確率にして7分の1。 助かる可能性は7分の6。 一見問題無さそうに思えるだろうが、 確率はあくまで確率に過ぎない。 だが今のウッカリデスには、その確率が一番恐r『一体誰なんですか?』 /||ミ / || / ||ヽ/ ヽ‐ '"´ |-‐' ヽ' \ | || / | . \ \ ガチャ | ||| /| |∨ i . ∧ .ヘ | ||| / | i | | | ハ ∧ | ||| /ノ | | |ヽ| ト、 . | ゝ | ||j/ | /|/ j/| ∨ | | | || ● j;ノ ● | ∨ . /i . / | || l | ∨ | . / | || ー'ー' ,.ィ' ト、 |/ | (_____ノ´|| | | \| | (_ノ / . . . || | / | ||/ || |/ | || || \ || ̄ ̄ ̄ ̄ \ || \|| 「「あっ」」 ウッカリデスの前に出てきた少女は、小学生と見間違えてしまいそうな体格の、ピンクのツインテールの少女であった。 それはウッカリデス自身もよく知るキャラクターであり、本来ならばかわいらしい妹分なのだ。 だが彼は知っている。 経緯はわからないが、彼女がこのバトルロワイアルに置いて狂ってしまっているということを。 今、目の前にいるのは、病人どころか人間のスペックを遥かに凌駕した、小早川ゆたかという少女だということを。 (よりによって大外れだ) ウッカリデスは、冷や汗を垂らしながらも彼女から逃げるべく後方に跳ぶ。 「待ってください」 背を向けて走り出したはずなのに、彼の目の前にゆたかが出現してしまうことにより足を止めてしまう。 なんてことはない。 ウッカリデスがバックステップをした瞬間に、ゆたかがそれよりも遠い着地点に跳んだだけだ。 (こんなところで・・・・・・万事休すか!) 彼女の戦闘力は知っている。 そして彼女が理不尽な理由で襲い掛かってきたことも、それが原因で仲間が殺されたことも知っている。 だからこそ、何の力も持たない彼には抵抗する気力が湧かなかったのだ。 腰を落とし、後ろ手で地面を着いて目を瞑る。 「本当に、ただの人間なんですね」 「あ、当たり前だろ! 何かできるならこの場で十代君の仇をとってやりたいさ!」 「十代? ああ、あの男の人の名前か・・・・・・悪いことしちゃったなぁ・・・・・・」 (まさか、今更になって悔いているのか?) 寂しそうな顔を見せるゆたかに、ウッカリデスは思案する。 パロロワで一度狂ってしまった人間が立ち直ることはたまにはあることだ。 ニコロワのつかさ&レナ然り、漫画ロワのエレオノール然り、カオスロワの夏奈然り、 ゆたかが罪の重さに気づいて悔い改めている可能性だってあるだろう、と。 「入ってください。 詳しい話は中でやりましょう」 そう言ったゆたかが、ウッカリデスに手を差し出す。 始めは戸惑うウッカリデスであったが、それ以外に選択肢がないことを知り、 渋々と彼女の手を取った。 ☆ ☆ ☆ 「つまり、あなたは運命を破壊するために動いていると?」 「そうです」 民家のちゃぶ台に、ウッカリデスとゆたかは向かい合って座っている。 放送を聴いた後、ウッカリデスはゆたかから運命について聞いていたのだ。 初めは彼女への嫌悪感で顔をしかめていたウッカリデスだったが、 ゆたかがバトルロワイアル中に体験した出来事を知ったため、今では意識しなくても冷静に話すことができる。 「運命は私達にとって倒さなければならない敵なんです。 あんなものがあるからみんなが不幸になる」 「では、十代君があなたに殺されるのも全て運命だったと?」 「はい。 あの人には本当に悪いことをしたと思っています」 (よく言うよ) しゅんと肩を降ろすゆたかを、ウッカリデスは内心見下す。 ゆたかは、十代を殺したことを後悔はしているが、責任を全て運命という言葉に擦り付けている。 殺す、という選択としたのは間違いなく彼女自身の意思が介在していたのである。 決して、操られていたとか暴走して我を忘れていたのではない。 「変態を庇うなんて優しい人でした。 でも、あの人が連れて来られたのもみんな運命が悪いんです。 だから、殺さなきゃ」 「存在するかどうかさえもわからないものを?」 「運命は存在します!」 ゆたかは、ちゃぶ台を叩き付けてウッカリデスを威圧する。 四角形のちゃぶ台の一角が穴を空けて砕け散る様に、ウッカリデスは怯むが、 すぐに彼女に目線を戻す。 「わかった。 確かに運命は存在するだろう。 でもどうやって破壊するんだい? 君が今言ったように運命に関わる者を皆殺しにしたところで、 それも結局運命だということになるんじゃないか? 十代君みたいに君に殺されるのが運命、だとね」 「そ、それは・・・・・・」 「みんなを運命から解放したいというならば、もっと先に忌むべき存在がいる。 それも運命みたいに見えない者ではない、僕らをここに連れてきた張本人とも呼べるやつらが!」 「あ」 呆けた声を出して口を開けるゆたかに、ウッカリデスは呆れてしまった。 彼女は運命という言葉に身を任せ、思考を停止させていたのだ。 言葉を詰まらせるゆたかであったが、何かを閃いたのか、 ウッカリデスに目線を合わせて更に言葉を放つ。 「あ、じゃ、じゃあ変態は!? みんなに迷惑かけているんだよ?」 「その変態に助けられたのではなかったのですか? あなたは」 「でも・・・・・・」 「でもじゃありません。 あなたはチャイナ服を着た男性も殺したといいましたよね。 私としては彼が何をしたのかというのも気になるのですが」 「何も・・・・・・していない・・・・・・」 彼らは知らぬが、泉こなたと共に行動していた6/という男性は、 ゆたかと会ったときにはチャイナ服を身に纏っていた。 男が女性の服を着る=変態=殺害対象としたゆたかは、奇襲をかけて彼を殺害することに成功したのである。 だが、ゆたかが見たのはあくまでこなた達と共にいたということだけ。 彼女と何をやっていたのかまでは確認をしていないのだ。 それだけではない。 こなたの担任の黒井ななこだってゆたかを守ってくれたし、 クールでロリが好きな女性だってゆたかに何も手出しをしていない。 「そうでしょう。 例え変態でも人畜無害な人がいることは、貴方自身わかっているのではないですか?」 「・・・・・・」 「いえ、この場合別のパターンも考えられる。 その男性は好きでチャイナドレスを着ていたわけではなかった」 「どういうこと?」 「考えてもみてください。 この緊急事態です。 武器どころか衣類すらまともに調達できないことがあるでしょう。 たまたま女性物しか着る服がなかったら、それを着るしかありませんよね」 「なんで? 元の自分の服着てればいいじゃん?」 「いいえ、激しい戦闘によってボロボロになってしまった服を着ていると、 外気を直接肌に浴びてしまって体調を崩してしまう危険性があります。 そうでなくても汗まみれ、血液まみれの服はいくらなんでも不衛生でしょう。 風邪をひいてしまったら生き残るどころじゃありません」 「確かにそうだね」 「だからといって裸になるのは言わずもがな。 全裸になっている人間は、本当に何かしら事情があるに違いありません・・・・・・例外はありますが」 「じゃあまさかその人が本当に迷惑な存在なの!?」 「うん」 そう答えたウッカリデスは、初めて彼女から目を反らして苦笑いをしたのだが、 ゆたかにとってはそれがなんなのかがわからなかった。 「これでお分かりになられたでしょうか」 「大体わかったよ。 あの人があんな格好をしたのも運命が悪いんだね」 (まだ言うか) どれだけ諭しても運命という言葉を捨てようとしないゆたかに対し、 ウッカリデスの中のドス黒い物が蘇ってくる。 単純な言葉に逃げている、見た目相応頭脳を持つ童女に仲間を殺されたことを思い出すと、 今すぐ反吐をぶっかけて踏み潰したい衝動に駆られる。 「迷惑な変態と主催者を殺す。 打倒運命にはまずはそれからだね」 (運命―暴君が悪事を行う時に利用する典拠。 愚者が失敗をしでかした時に持ち出す口実、か。 今の彼女にはどちらも当てはまる) 思考は大分まともになったのだが、それでも彼女はまだ言葉に依存している。 たった二文字の熟語を妄信し、踊らされているだけで進もうとしない愚者のままなのだ。 ピンポーン 「あ、はーい、今行きまーす」 (誰だろう?) 小さな街程度のサイズがあるエリアの一軒家、複数の参加者が偶然出会う可能性は非常に低い。 それこそ彼女が言うように運命というものを感じるウッカリデスであったが、 何故か、彼にはロマンチックなものには感じることなどできなかった。 ゆたかが玄関に向かってすぐに、喧騒が聞こえてくる。 相手は男のようだ。 『だ・・・・・・ら・・・・・・男・・・・・・掘るなんて・・・・・・・・・・・なん・・・・・・か?』 『言・・・・・・ろう? 俺は男を・・・・・・それで満・・・・・・』 『じゃあ・・・・・・覚えは・・・・・・かい?』 『え!?』 (掘る・・・・・・まさか!) 男、掘る。 玄関から途切れ途切れに聞こえてくる、たった二つのキーワードで、 ウッカリデスは今考えられる最悪の可能性を思いつく。 阿部高和を撒くときに使った、棒倒しによる心理トラップ。 自分が何処にいったか知らせることで、ノンケが態々ゲイを誘うはずがないと思わせて、 倒した棒の向きとは逆の方角へと向かわせる罠だ。 それを仕掛けられた相手が今ここにいると言う事は、罠が突破されたことを意味する。 (裏の裏を読んだ、というわけですか) 「ちょっとウッカリデスさん!」 「な、なんですか!?」 逃亡の準備を始めたウッカリデスの前に、ゆたかが険しい表情で戻ってくる。 頬を膨らませ、顔を紅くしている様は一見可愛らしいが、額に浮かべた血管から、かなり怒っていることが伺える。 そしてウッカリデスは、彼女の背後にいる存在を認識し、一番当たってほしくなかった予想が的中したことを悟った。 「やあ、また会ったな」 「あんたもこの人と一緒の変態だったんですね!」 微笑む阿部とは対象的に、ゆたかは一枚の写真をウッカリデスに見せ付ける。 写っているのは、紛れも無く上半身全裸のルルーシュ、つまりはウッカリデスの姿であった。 「ちょ・・・・・・こんな写真僕知りませんよ!」 「嘘言わないでください! 裏面にだってほら、『ホテルで愛し合おう』って書いてあるじゃないですか!」 「いやいやいやいや」 「照れ屋なんだなぁ、ウッカリデスくんは」 「照れてないから!」 「そうか。 ここがホテルじゃないから不満なんだな? 俺は何処でも構わないぜ」 「というわけで変態さんは変態さんと一緒になっててください! ぷんぷん!」 「うぉわ!」 そしてウッカリデスはゆたかによって阿部の胸板に押し出されてしまう。 衣類越しでも伝わる阿部の体温にウッカリデスは背筋を凍らせ、冷や汗を垂らしている。 ゆたかは彼らに興味を失い、部屋の中から出ていってしまった。 「じゃあ謙虚な少女はいなくなってくれたことだし、これからは男二人、熱い時間だぜ」 「ははは・・・・・・」 阿部高和に羽交い絞めにされ、手ぶらの状態であるウッカリデスは、 最早抵抗する気力さえ失っていた。 だが、彼の中は絶望だけで埋め尽くされているわけではない。 小早川ゆたかに言うべきことは全て言った。 後は彼女が、己の罪を自覚し、残る仲間やまだ見ぬ対主催達を傷つけぬことを願うだけだ。 ウッカリデスの耳元に、駆け足の音が聞こえてくる。 もうここに戻っていくこともないだろう。 「誰かが言ってましたよ。 運命に従うのも運命なら、運命に逆らうのもまた運命だってね。 どうやら僕はここまでのようです。 十代君、爆弾さん、僕もそちらに逝きます。 ロリスキーさん、お辛いでしょうがどうか挫けずに頑張りくださ―――」 彼の意識は白濁の海に沈み、二度と浮き上がってくることはなかった。 ☆ ☆ ☆ 「あんなまともそうな人が変態さんだったなんて、本当に怖いね」 民家を後にした小早川ゆたかは、ウッカリデス達の声が聞こえなくなったことに気づくと胸を撫で下ろした。 彼女にとっては、変態はみんなに迷惑をかける存在というから殺すべきという認識があったので、 以前のゆたかならば、阿部高和とウッカリデスは殺害対象であっただろう。 「でも悪い人じゃなかったなぁ」 阿部高和と名乗る男は、確かに変態ではあったが、初対面の小早川ゆたかに対して紳士的に振舞ったのだ。 かっこいい変態の男と交尾を行えればそれでよかったという。 そしてウッカリデスが以前彼を誘った男だというから差し出しただけだ。 それ以降、彼は特に危害を加えてきたわけではない。 「ウッカリデスさんもあの人が言うように恥ずかしかったんだね」 変態とは異端の存在だ。 ゆたかの世界でも、道を女装、あるいは全裸で歩いている人は見たことがない。 そんな人間は非難され、嘲笑の的になるからである。 ウッカリデスはそれが怖くて、自身が同性愛者であることを隠していたのに違いないと考えたゆたかは、 変態への嫌悪感を一旦心で廃して、無害な変態が心置きなく楽しめるように配慮したのだ。 「あの人達強そうじゃなかったしね」 彼女が求めるのは運命打倒のための力。 よって悪い変態でもない何の力も持たぬ一般人は一々相手にしている暇はない。 『喰らう』価値がないと判断したのだ。 「あ、でもあの人の持っていたカードは使えそうだったな」 ゆたかは、ウッカリデスと話している途中、彼に見せられたカードを思い出す。 三枚のカードの内、一枚に描かれていた女騎士は、彼女が以前戦った者と瓜二つであった。 翌日朝まで使用不能であるが、紛れもなく"力"。 今思えば惜しいことをしたと、ゆたかはため息をつく。 「まあそれはこれから手に入れていけばいいよね。 悪い変態さんなら殺して、いい人なら・・・・・・」 考える間、僅か1秒。 無邪気、とは程遠い笑顔を浮かべる。 しかし、嘲笑にも似たそれは眉をひそめることで崩れてしまった。 「ごめんなさい・・・・・・でも、やるしかないよね」 自ら発した、運命という言葉は言霊となり、未だにゆたかを縛りつける枷となっている。 彼女がウッカリデスの言葉の真意に気づくのか。 それを決めるのは運命などというものではない。 これからの彼女の意志と行動によってのみ決定されなければならないのだ。 【D-5道路/1日目-午後】 【小早川ゆたか@らき☆すた(原作)】 [状態]:冷静ではなく超冷静、妹萌力覚醒、身体能力劇的向上、疲労(小) [装備]:永遠神剣第七位『存在』@書き手ロワ2nd [持物]:デイパック、支給品一式 [方針/行動] 基本方針:運命を抹殺する。 0:阿部さん良い人だったな。 1:悪い変態は殺す。 2:力が欲しい。 そのためになら手段は問わない(?) 3:とりあえずは主催を抹殺する。 ※運命が何なのかは自分でも分かっていません ※記憶の混乱は止まりました。 ※エナジーボンボンと0号ガイバーユニットは、カレーに溶けてゆたかの体内に吸収され、更にでっていうの一部も吸収されました。 ※ガイバーユニットとキョンの残留思念は完全に消滅しました。 ※魔と化したカレーの影響により彼女の精神変化が稀に起こるようですが、エナジーボンボンが半分程度溶けているため、オプーナーの影響は薄まりました。 ※思考の節々にでっていうやオプーナーの影響が見られます。 ※ウッカリデスの話を何処まで飲み込んでいるかは不明です。 ☆ ☆ ☆ 「やっぱりこいつじゃ無理だったか」 阿部は、既に息がないウッカリデスの肉体を見下ろして呟いた。 自身のイチモツを受けきれず、文字通り逝ってしまう男は前例があったので、 ウッカリデスがこうなる可能性も予測していたのだ。 しかし、この男、自身の欲望を優先するあまり、二度と会えなくなるであろう餌を前に、 見過ごすことなどできない。 「でも女にもまともなやつがいるんだな。 感心感心」 小学生のような体格を持つ少女、小早川ゆたかを思い出す。 最初は警戒されて騒がれたものの、いい男とヤれればそれで良いと言ってウッカリデスの写真を見せたら、 すんなりとウッカリデスを差し出したのだ。 「変態扱いされるのは仕方ないが、空気読んでくれて本当に謙虚な女だ。 世の中の女もあれぐらいじゃなきゃな」 阿部高和の中にある女のイメージといえば、大体男女平等社会の中で男を見下して笑い、 怒りを見せたら泣いてみせることで自身を守る卑怯な生き物という印象の方が強い。 間違っても、彼の愛読書のヤングマガジンに載っている、某三姉妹のような少女達の姿は無い。 「まあみなみけは環境が特殊だから仕方ないけどな」 男性との交流しかしないため、女という情報を得る機会が乏しく、 出会ったことがある数名の短い付き合いの中で得た印象で判断することしかできないのだ。 「さて、俺もそろそろ行きますか」 阿部は、ウッカリデスのデイバッグを持ち上げる。 ウッカリデスの遺体を布団に入れて、再び男漁りの旅に 【D-5民家/1日目-日中】 【阿部高和@ニコロワ】 [状態]:打撲(側頭部)、出血(右手/手当て済み)、賢者タイム [装備]:ゼロの仮面(蝶高性能)@書き手2 [持物]:デイパックx4、支給品一式x4、マカビンビンx7本@ニコロワ、不明支給品x0-1、ウッカリデスが映った写真、 :ムラサャーミャ&コチーテ@アニロワ2、五寸釘、藁人形、金槌の呪いセット@オールロワ、きゅうり@やる夫ロワ :黄金の鎧の欠片@アニ2、セイバー&黒騎士の魔剣少女@ニコロワ、ホーリーエルフの祝福@ニコロワ [方針/行動] 基本方針:いい男を掘る。 0:ゆたかは良い娘だったな 1:さて、掘るやつ掘ったしどうするかな。 2:圭一を探して掘る、そしてキョンをもう一度掘りたい。 3:6/氏(カオス)とラッド・ルッソ(名前は知らない)はいずれまた掘りたい。 4:邪魔する女は容赦なく殺・・・・・・スパンキングで済ませてやるか。済まなかったら殺すけど。 [備考] ※登場時期は死亡後からです。 ※マカビンビンの効力は一本につき約2時間です。 ※女に対する考えが少し変わりつつあるみたいですが、今はそれから目を逸らしています。 ※妄想にふけっていたため第一放送をろくに聴いていません。 ※写真の人物をウッカリデス本人と思っています。 【忘却のウッカリデス@書き手ロワイアル2nd 死亡確認】 119 mind crash 投下順に読む 121 童貞のまま30歳になれば俺も魔法少女になれるかな? 119 mind crash 時系列順に読む 121 童貞のまま30歳になれば俺も魔法少女になれるかな? 099 涙の誓い(後編) 小早川ゆたか [[]] 110 露骨なロワ人のテーゼ 阿部高和 [[]] 110 露骨なロワ人のテーゼ 忘却のウッカリデス
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■山ねずみロッキーチャック 脚本 29 レッドのお留守番 30 コヨーテは森一番のりこうもの 33 あらいぐまボビーの失敗 34 じいさまがえるの旅 35 グラニーばあさんとコヨーテ 39 がんばれチャタラー 42 つかまったリスのチャタラー 44 トムとうずらのボブ 46 かけすのサミーはスマートだ 51 もうひとつの足跡は誰だ 52 ロッキーたちは冬ごもり ■アルプスの少女ハイジ 脚本 7 樅の木の音 8 ピッチーよどこへ 9 白銀のアルム 10 おばあさんの家へ 11 吹雪の日に 16 デルフリ村 17 二人のお客さま 18 離ればなれに 19 フランクフルトへ 26 ゼーゼマンさんのお帰り 37 山羊のあかちゃん 38 新しい家で 39 がんばれペーター 40 アルムへ行きたい ■少年徳川家康 脚本(全話) 1 誕生 2 かげり 3 別れ 4 春のあらし 5 旅立ち 6 さすらい 7 母のこころ 8 みなし子 9 竹千代帰る 10 いつか春が 11 めぐりあい 12 麦は踏まれて 13 孤児ふたり 14 大将への道 15 母のおもかげ 16 ふるさとにて 17 決意の夜 18 初陣 19 決戦!桶狭間 20 遠い道 ■一休さん 脚本 11 するめとやせ蛙 14 あくびと猫の茶わん 17 おしっことしゃっくり 19 われた徳利と二人の母 24 うそつきとお仕置き 31 お百姓と槍の試合 46 将軍さまとまきわり 72 大事なひげと和尚さん 77 さよちゃんと縁結び 81 お説教とがまんくらべ 98 がんこ爺さんと犬の恩返し 105 昼ちょうちんと黒いみかん 133 となりのはなと子供の喧嘩 143 夜ふかし将軍と一休の良薬 144 怒りんぼ将軍と笑った犬 148 金の成る木と酔っぱらい 156 一日お役人と一休人形 162 運動会と小坊主たち 164 るす番将軍といじわる問答 167 娘ひとりと聟三人 172 地獄坂と天神さま 178 三日ぼうずと水遊び 189 生まれ代りと本を読む猫 195 寒がり将軍と一休だるま 200 新右ェ門の失敗と裸ンぼ将軍 203 欲ばり桔梗屋とだまされた将軍 206 お花見とけちんぼ将軍 210 犬将軍と桔梗屋狸 215 天中殺とおかしな鳥 219 三羽の鳥とあほう鳥 221 宝の壺と大蛇山 222 こじつけ将軍と屁りくつ一休 227 猫ババ将軍と一休うちわ 229 お子様料金とゴミ将軍 235 がんこ和尚とたけのこ将軍 236 おしゃべり薬ととんち饅頭 238 とんち問答と将軍さまの直筆 244 たいくつ将軍と見えない献上品 246 花見酒と酔いどれ医者 247 ごまかした桔梗屋と猿の仕返し 255 だだっ子将軍とかみそり一休 259 殴られ損と一休裁き 262 犯人さがしと安売り合戦 287 一休床屋と目移りびようぶ 290 麦刈りと底のない桶 ■ふしぎの海のナディア 脚本(全話 16話からは梅野かおると共同) 1 エッフェル塔の少女 2 小さな逃亡者 3 謎の大海獣 4 万能潜水艦ノーチラス号 5 マリーの島 6 孤島の要塞 7 バベルの塔 8 ナディア救出作戦 9 ネモの秘密 10 グラタンの活躍 11 ノーチラス号の新入生 12 グランディスの初恋 13 走れ!マリー 14 ディニクチスの谷 15 ノーチラス最大の危機 16 消えた大陸の秘密 17 ジャンの新発明 18 ノーチラス対ノーチラス号 19 ネモの親友 20 ジャンの失敗 21 さよなら…ノーチラス号 22 裏切りのエレクトラ 23 小さな漂流者 24 リンカーン島 25 はじめてのキス 26 ひとりぼっちのキング 27 魔女のいる島 28 流され島 29 キング対キング 30 地底の迷路 31 さらば、レッドノア 32 ナディアの初恋…? 33 キング救助作戦 34 いとしのナディア♥ 35 ブルー・ウォーターの秘密 36 万能戦艦N-ノーチラス号 37 ネオ皇帝 38 宇宙(そら)へ… 39 星を継ぐ者… ■関連タイトル 廉価版 ふしぎの海のナディア Blu-ray BOX STANDARD EDITION 少年徳川家康 DVD-BOX デジタルリマスター版 アルプスの少女ハイジ Blu-ray メモリアルボックス 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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580 名前:細田守版 時をかける少女[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 12 43 20 ご利用は、計画的に。 【ネタバレ】名作を要約するスレ【上等】
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【登録タグ FALL O 曲 雪歌ユフ】 作詞:FALL 作曲:FALL 唄:雪歌ユフ 曲紹介 「わずか1分で楽しめるBMSイベント」という企画のために書き下ろした曲です。(投稿者説明文より タイトル通り1分間の幸せを連れてくる魔法。 歌詞 (動画歌詞より転載) 慌ただしい 日々を離れて 今日はどこか出かけたい気分 Oh,Sunday Oh,Holiday おはよう ありがと キミに会いに行きたいな そう 一分間の魔法をかけて ステキなメロディーとクールなリズム そう 一分間の魔法をかけて 楽しい出来事がボクを待ってる コメント 名前 コメント
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『安楽椅子探偵は魔法を使う 4―――真相』 4―――真相 やって来た時の打ちひしがれた様子とは打って変わって、意気揚々といった風に美希は公園を去って行った。 彼女の後ろ姿が視界から消えるまで見送ってから、私はリンクルンを取り出す。 番号をプッシュすると、数秒も待たずに通話が繋がる………最初に私の声を聞いた彼女の反応には、残念そうな響きが含まれていた。きっと、自分からは通信する事が出来ずに、あの娘からの連絡を待っていたに違いない。 頭の中で『ごめんなさい、お生憎様だけど私なの』と前置きして、彼女への用件を切り出す。 「ブッキー、今から私の言う事をよく聞いて。たった今、美希がそっちに戻ったの………うん………怒ってなんていないから平気よ。最も、最初は酷く落ち込んでいたけどね………」 リンクルン越しでも、ブッキーの戸惑う様子は伝わってくる。無理からぬ話だ。事情を知らない彼女にしてみれば、唐突に私からの連絡を受けて、彼女の恋人の様子を教えられているのだから。 「それでね、美希が訪ねて来たら、あなたに謝罪してくるでしょうから、許してあげて欲しいのよ。ええ、実はね―――」 訝しげな声で、その理由を聞き返してくるブッキー。そんな彼女に、手短に状況を説明したものの、なかなか納得はしてくれない。彼女の中では謝るべきは自分の方なのだろうから、それも当然ではある。 しかし、もういらぬ波風を立てる必要はない。事件はすでに解決したのだからーーー少なくとも、美希の中では。 「そうね………勿論あなたの気持ちは分かるのだけど、この件を丸く収めたいのなら、私の言う通りにして………大丈夫、もう下手に勘繰ってくるような事はないから………」 美希は素直ないい子だから、一旦決着の着いた話を蒸し返すような真似はしない筈だ。むしろ素直過ぎて、逆に心配になるレベルですらある。 その事に関しては恋人であるブッキーも承知はしているのだろう。彼女の声には若干安堵した響きが感じられた。 だが一転して、ブッキーは私へと不安げに問い掛けてきた。 「え、私?………ええ、『私は全部分かっている』の。………うん、まあ正直言って、いい気持ちはしないわね。けど、それはお互い様じゃない?とうの昔に終わった事よ………なら、そっとしておきましょう」 最後の方の言葉は、果たして彼女に対して言ったのか、或いは私自身に言い聞かせたものだったのか。 この件については互いの胸の内にしまっておく事をブッキーと約束しあって、私はリンクルンの通信を切った。 これで一件落着だわ、と、私は読書を再開する為に読みかけの文庫本を開く。けど、私の開いたページに挟まっていたのはしおりではなく、水色のメッセージカードだった。 思わず苦笑いしてカードを抜き取る。美希の去り際に念の為に隠しておいたけど、あの娘ってばこれの事なんかすっかり忘れてたわね。 指で挟んだメッセージカードを空に翳すと、複雑な気持ちで、私はその裏面に記されたイニシャルを眺めた。 ―――探偵は読者に提示していない手掛かりによって事件を解決してはならない。 ノックスの十戒の一つが頭をよぎる。ええ、勿論私は全て提示したわ。『美希を都合のいい結末に導く推理』に於いては、の話だけど。 そういえば、確かノックスの十戒にはこんなのもあった筈。 ―――変装して登場人物を騙す等の場合を除いて、探偵自身が犯人であってはならない。 ………もし仮に、『探偵が犯人側に加担していた』場合には、そのルールには抵触するのかしら。 私が最後まで、美希の事を『犯人』と呼ばなかった事に、彼女は気が付いてすらいないだろう。 美希を騙すのは思っていた以上に簡単だった。彼女がもともと素直だったっていうのもあるのだけど、偉大なる先達であるところの老婦人―――魔法使いの教えがあってこそ、ともいえる。 魔法使いの教え―――『順序こそ最も重要なもの』というその言葉に寄って、私の灰色の脳細胞は完全無欠なプランを組み上げた。 それからもう一つ、彼女はこうも言っていた―――あまりに綺麗な嘘は不自然だ、と。 だから私は、都合の良い結末に至るように、真実を織り交ぜつつ、美希の考えも取り入れながら、順序良く一つ一つ事件を解き明かしていったのだ。ただし、メッセージカードに関する順序と解釈をちょっと入れ替えた以外は、ではあるが。 順序の入れ替え―――『ブッキーに本を返す時に、美希がメッセージカードを挟んだ』のではなくて、『美希がブッキーに本を返す前に、既にメッセージカードは挟まれていた』だったとしたならどうなるのか。 その場合、あのカードが水色だった理由は大きく変わってくる―――事件そのものをひっくり返す程に。 けど、と私は考える。魔法使いの老婦人は、作中、産着の編み目を例にして、間違ってしまったところからやり直さなければ真実には辿り着けないと言っていた―――でも、多少編み目が飛んでいたり間違っていたとしても、出来上がるものが産着であるという事実に変わりはないだろう。ならばおそらく、私のやったことは間違ってはいない筈だ。 多少齟齬があったとしても、私達の関係には何も問題は無いのだから。 「お、お嬢ちゃん、難しい顔してるね~。さては予想以上に難事件なのかな?」 見上げると、テーブルの脇には顔の横にトレイを掲げたカオルちゃんが、ニカッと白い歯を見せて笑っていた。 「いいえ、カオルちゃん。事件自体は拍子抜けするくらい容易いものだったわ」 「本当かい?その割には眉間に皺を寄せてたけど?」 やだ、と眉根を指で揉んで、テーブルに頬杖を付くと、私はカオルちゃんに微笑み返した。 「本当よ―――犯人が誰なのか、一目見た時から私には分かっていたんだから」 カオルちゃんが言っているのは小説の話だと分かりつつも、私は彼にそう答えた。 カードを裏返してイニシャルを確認する必要すら無かった。私にとっては筆跡を見るだけで充分だったのだ。 例え子供の頃のものとはいえ、私が彼女の文字を見間違える筈がないのだから。 「やるねぇ、名探偵殿………というより、それじゃあまるで超能力者か魔法使いだな。じゃあオジサンから一つ、挑戦状を」 ………また魔法使いって言われちゃったわね。 カオルちゃんは手にしたトレイから、湯気の立つカップと、チョコレートのかかったドーナツの乗ったお皿をテーブルに並べる。 「あら?カオルちゃん、私、追加注文なんて―――」 「違う違う、言ったろ?挑戦状だってさ。カフェオレのお代わりは、アイデア代も兼ねたサービス」 「あ、じゃあこれが例の―――」 流石はカオルちゃん、仕事が早いわ。 つまりこれは、さっき話してたドーナツカフェの新しい名物メニューである週替わりのミステリードーナツ、その試作品第一号という訳だ。 とはいっても、手に取ってじっくり観察してみたところで、何の変哲も無い普通のドーナツにしか見えないわね………。 真剣な顔でドーナツとにらめっこする私が可笑しかったのか、カオルちゃんは愉快そうにグハハと笑った。 「最初から穴が空いてるんだから、今更穴が空く程見つめてたところで仕方ないよ。ま、まずは一口だけでも食べていただかないと」 確かにカオルちゃんの言う通りね。それに、見ただけで何か分かっしまったんじゃミステリードーナツの意味なんて無いもの。 推理するのは諦めて、パクッと一口、思い切って齧りつく。 途端に私の舌の上に、チョコレートの強い苦味と、蕩けるような果実の甘味が広がっていく。こう言ってしまうと、どう考えてミスマッチにしか思えない組み合わせなんだけど―――。 「!美味しい!」 思わず私の口をついて出たのは、賞賛と感嘆を込めたその言葉だった。 私の反応に、カオルちゃんは満足げな顔で頷いている。 「これ………周りをコーティングしているチョコレートは凄くビターで、これだけだとちょっと辛いくらいなんだけど、中に入ったジャム………桃?よね………のおかげで苦さよりも、その風味が際立つというか………ジャムの方も、その甘さと香りをチョコレートが引き立たせてて………凄く美味しいわ!」 「お、名推理だけじゃなく、お褒めのお言葉までいただいちゃったな。ありがとう、お嬢ちゃん」 「あ………でも………」 ふとある事を思い付き、私の声のトーンが落ちる。 それに気が付いたカオルちゃんは、怪訝な顔で私とドーナツを交互に見た。 「?何か気になる事でもあったかい?」 「………いいえ、何でもないわ………ただちょっと、個人的にこの組み合わせから思い出す事があってね」 スイート&ビターなこのドーナツは、今解決した事件そのものを表現してるみたいで、私は少し複雑な気持ちになっていた。 無論、カオルちゃんにそんな意図は無いんでしょうけど。………もしあったとしたら、カオルちゃんこそ魔法使いだわ………。 「ならいいけど………オジサン、ミステリーをテーマにミスマッチ狙ったら、最後の最後で何かミステイクでもやらかしたかと思っちゃったよ、グハッ」 「大丈夫よ、カオルちゃん。何ならそこからミステイクは抜いて、『ミス名探偵のお墨付き』ってフレーズを入れてもらっても構わないけど?」 そいつはいいや、とカオルちゃんは笑いながら、軽く手を振りつつ、ワゴンの方へと帰っていった。 私はといえば、ドーナツをもう一口食べようか、と口元まで運んだものの、やはり事件を連想してその気が失せてしまい、お皿の上へと戻した。 事件………そうだ、順序を入れ替えた所だったっけ、と、ドーナツを眺めながら私は再び回想し始めた。 水色のカードが送り主ではなく、受け取り手のイメージに沿ったものであったなら。 ―――つまり、あのカードが、ブッキー宛てではなく、美希宛てに書かれたものだったとしたなら、どうなるのか。 美希はブッキーに借りたあの本がお気に入りで、毎日のように読み返していた。そのことを知っていて、尚且つ当時彼女に想いを寄せていた人物が、あのメッセージカードを挟んだとしたなら? チャンスならあった筈だ。何しろ彼女達は、週替わりでお互いの家を行き来していたのだから。 しかしタイミング悪く、メッセージカードが挟まれてすぐに、それに気が付かなかった美希によって、送り主が知らぬ間に、あの図鑑はブッキーの元に返却されてしまった。 返却の後、ブッキーがメッセージカードを見つけてしまい、そして恐れたのだ。彼女達の関係を壊してしまう―――いや、ブッキーの想い人を奪おうとする、その存在を。 でも、ブッキーは子供の時から優しい子だった。故に、彼女の友人の想いの込められたそのカードを破り捨てる事だけは最後まで出来なかったのだろう………かといってどうしていいかも思いつかず、幼い彼女は、机の下に図鑑ごとメッセージカードを『封印』した。それは『傷つくのも傷つけられるのも嫌』という、目を逸らすだけの狡い行為とも受け取れるけれど。 果たして、カードを書いた少女は、美希からの返事の無い事をどう受け止めたのか。そう考えると、胸が苦しくなる。 そうしてゆるやかに、幼き日の想いは、深く昏い記憶の海の底へと沈んでいった―――今日、美希がたまたまそれをサルベージしてしまうまでは。 だからこそ、突然の事にブッキーは取り乱し、一人の少女の想いと、自分の後ろ暗い過去を知られてしまうのが怖くて、美希に逆上して見せたのだ。 自業自得とはいえ、ブッキーの苦悩は如何ばかりだっただろうか………これから先も、その罪の意識を引き摺ったままで、彼女は美希と過ごしていかなければならない。 そしてそれはブッキーだけではなく、真相を知って、それを隠すのに協力してしまった私も、だ。 「―――『子供の時には見えてたのに、今は見えなくなったり、失くした物がある』ね………」 いつしか時が経つにつれて、この罪悪感も薄れて見えなくなっていくのだろうか………今はただそれを祈るしかない。それと、現在の『彼女』―――カードの送り主にとって、美希に対してかつて抱いていた感情が、そうであってくれているように、とも。 私は手にしたメッセージカードを裏返した―――そこには、さっき美希に見せた時には指で隠していたもう一つのアルファベットとともに、イニシャルが並んでいる。 『L・M』 椅子から立ち上がった私は、苦い思いと共にメッセージカードを細かく引き裂くと、さっき食べたドーナッツの包み紙と一緒に、テーブル近くのゴミ箱へと捨てた。 席に戻った私の目に、カバーが風で外れたのだろうか、文庫本の表紙が飛び込んでくる。 『安楽椅子探偵は魔法を使う』。 美希に魔法使いって言われて、つい嬉しくて微笑んでしまったけど、使った魔法はまるで真逆ね。 作中の老婦人探偵は、座ったままで『事件の真相を解き明かす』という魔法を使っていたけど、私のは、どんな手段を使っても『事件の真相を隠し通す』、っていう魔法だわ。 もう一度文庫本を開こうか考えつつ、残す訳にもいかないわね、とドーナツを手に取る。すると、公園の入り口の方から、私を呼ぶ少女の声が聞こえてきた。 「せつな~!待たせちゃってごめ~ん!!」 私はにっこりと笑って、ドーナツを探偵の手にしたルーペ代わりに目の前に翳し、その穴から待ち侘びた愛しい人の姿を覗き見る。 それから誰にも聞こえない小さな小さな声で、一度だけ真相を口にした。 「………あなたが―――犯人ね」 ―――了
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作成者:雅戌 部品構造 部品定義部品 魔法の専門家 部品 魔法とは 部品 生活のための魔法の習得 部品 魔法のある生活 部品 魔法の危険に向き合う 部品 科学技術と距離を置く 部品 一の教え:魔法を使う事の責任 部品 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解 部品 三の教え:術式の構造と呪文の意味 部品 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法 部品 五の教え:健やかな体と穏やかな心 部品 修行を受けられるかどうか 部品 魔法の修行と技術伝承 部品 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心 部品 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術 部品 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達 部品 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力 部品 真伝五の教え:魔法を使うものの身体 部品 真伝六の教え:世界の多面性を知る 部品 魔法使いとしての義務と権利、活動内容 提出書式 インポート用定義データ 部品構造 大部品 魔法使い(玄霧藩国版) RD 20 評価値 7部品 魔法の専門家 部品 魔法とは 大部品 魔法使いという生き方 RD 18 評価値 7大部品 幼少期の魔法教育 RD 9 評価値 5部品 生活のための魔法の習得 大部品 理力・魔力の扱い RD 3 評価値 2部品 魔法のある生活 部品 魔法の危険に向き合う 部品 科学技術と距離を置く 大部品 魔法の基礎修行 RD 5 評価値 3部品 一の教え:魔法を使う事の責任 部品 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解 部品 三の教え:術式の構造と呪文の意味 部品 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法 部品 五の教え:健やかな体と穏やかな心 大部品 高度な魔法の修行 RD 8 評価値 5部品 修行を受けられるかどうか 部品 魔法の修行と技術伝承 大部品 伝承制限のある魔法修行 RD 6 評価値 4部品 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心 部品 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術 部品 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達 部品 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力 部品 真伝五の教え:魔法を使うものの身体 部品 真伝六の教え:世界の多面性を知る 部品 魔法使いとしての義務と権利、活動内容 部品定義 部品 魔法の専門家 魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。 森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。 子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。 そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。 玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。 部品 魔法とは 魔法とは、物理法則ではない、魔力というエネルギーを用いた法則である。 人や自然物が生み出す魔力を決められた術式に流し込む事で、物理法則と異なる現象を発生させ、それをコントロールするのが魔法であり、 火や水、風を起こしたり、物を動かしたりといった幅広い効果を生み出すことができる。 物理法則の外で多用な可能性を持つということは、危険も大きい。 特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。 特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、 空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。 部品 生活のための魔法の習得 森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。 魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法の基礎を教え、その使い方と使い道、危険性についてよく教え聞かせ、 子らが魔法を正しく使えるよう導き育てる。 (もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための魔法の基礎を身に着け、 やがて家業を継いだり社会に出て働く時などに、魔法の力を役立てる事となる。 部品 魔法のある生活 高物理域に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。 足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが上手い人と下手な人がいる。 マッチがあればマッチで火をつけるし、マッチがなければそれを取りに行くか、魔法で火をつけるかは人によるだろう。マッチがあっても魔法で火をつける人もいるかもしれない。 包丁が切れなくなったら研ぎに出すひともいれば、魔法をかけて使い続ける人も居るだろう。単に包丁を買い替える人もいるかもしれない。 日々の生活の選択肢に自然と魔法がある、それが低物理域の生活である。 部品 魔法の危険に向き合う 理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に詠唱戦を行える、という意味ではもちろんない。 誰だってパンチはできるが、軍人や格闘家のような的確なパンチが打てるわけではない。 包丁があれば誰でも人を傷つけられるが、普通の人は包丁を振りかざして他者を切りつけたりはしない。 理力も魔力も同じことである。当たり前に使えるものだからこそ、その扱いが危険にならないよう気をつけねばならないし、本当に効果的に危険な扱いをしようと思えば相応の訓練が必要である。 部品 科学技術と距離を置く 魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。 それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。 部品 一の教え:魔法を使う事の責任 どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。 魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。 子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。 人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。 そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。 そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。 痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。 人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。 痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。 その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。 そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。 部品 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解 世界の万物に宿る力、魔力がどういったものであるかを教えられる。 魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。 そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。 繰り返しになるが、魔力は万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。 自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。 知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。 蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。 なお、魔力は自然物だけでなく素養ある人間の体内でも生成できるが、人間が生成できる魔力の量はさほど多くない。 基礎的な魔法であったり、時間をかけて魔力をため込む性質の魔法であれば人間が生成する魔力で事足りるが、 難易度の高い魔法や効果の大きい魔法は、自然物に少しずつ魔力を借りるか、密度の高い魔力含有物である魔力触媒からの供給を必要とする。 部品 三の教え:術式の構造と呪文の意味 情操教育と知識教育を受けて下地が出来たところで、魔法を発動させるための基本の術式を教えられる。 実体のない術式というルールをイメージと呪文で起動させ、そこに魔力を通すことで魔法は発動する。 呪文の詠唱はこの術式の起動キーと、起動した魔法の効果を調整する制御コマンドによって構成されている。 詠唱というのは、魔法を起動させ、魔法の効果を自分の想像通りに調整するために行うものなのだ。 部品 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法 基礎的な魔法ほど術式の起動も簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、 術式が起動できるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまで更なる時間を要する。 この期間は練習を繰り返し、成功した体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。 一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。 確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。 子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。 部品 五の教え:健やかな体と穏やかな心 魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。 正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。 そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。 そのためには知識と技量だけでは足りない。 魔力の生成と利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。 魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てる。 心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。 部品 修行を受けられるかどうか 子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。 ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、 高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。 判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。 部品 魔法の修行と技術伝承 高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。 魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。 師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。 高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。 申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。 魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。 部品 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心 魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。 魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。 玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。 一.天下万民のためにあるべし 一.その力の大きさを忘れざるべし 一.自らの心を偽らざるべし 一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし 一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし 一.考えの異なる者の存在を認めるべし 一.常に世界を広く見るべし 一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし 一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。 また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。 しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。 弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。 すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。 部品 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術 高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。 主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、制御術式を沢山つけることで消費魔力を増やした基礎魔法を、何度も何度も起動し、 魔力の流れと用途に応じた必要量をより細かく正しく覚えていく。 魔力の量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、わずかな魔力量の違いとそれによる魔法効果の変更を実感として理解する。 繰り返し、何度も何度も練習して、基礎魔法の達人と言えるくらいに上達する頃、魔力の制御技術が過去と比べ物にならないほど高くなっている事に気づくのだ。 部品 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達 魔力制御訓練と同時並行で、より高度な技術の習得も進めていく。 魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。 狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、高度な制御術式を覚えたり、集中したイメージを素早く描けるように反復練習したりといった、 『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。 使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。 道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。 部品 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力 高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。 使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。 魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、 発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。 長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。 部品 真伝五の教え:魔法を使うものの身体 高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。 効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、 しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。 修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。 魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。 修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。 部品 真伝六の教え:世界の多面性を知る 長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。 物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。 そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、 広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。 言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、 自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。 広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。 これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。 同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。 正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。 常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。 その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。 部品 魔法使いとしての義務と権利、活動内容 魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。 教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。 いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。 自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。 また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。 それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。 提出書式 大部品 魔法使い(玄霧藩国版) RD 20 評価値 7 -部品 魔法の専門家 -部品 魔法とは -大部品 魔法使いという生き方 RD 18 評価値 7 --大部品 幼少期の魔法教育 RD 9 評価値 5 ---部品 生活のための魔法の習得 ---大部品 理力・魔力の扱い RD 3 評価値 2 ----部品 魔法のある生活 ----部品 魔法の危険に向き合う ----部品 科学技術と距離を置く ---大部品 魔法の基礎修行 RD 5 評価値 3 ----部品 一の教え:魔法を使う事の責任 ----部品 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解 ----部品 三の教え:術式の構造と呪文の意味 ----部品 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法 ----部品 五の教え:健やかな体と穏やかな心 --大部品 高度な魔法の修行 RD 8 評価値 5 ---部品 修行を受けられるかどうか ---部品 魔法の修行と技術伝承 ---大部品 伝承制限のある魔法修行 RD 6 評価値 4 ----部品 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心 ----部品 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術 ----部品 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達 ----部品 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力 ----部品 真伝五の教え:魔法を使うものの身体 ----部品 真伝六の教え:世界の多面性を知る --部品 魔法使いとしての義務と権利、活動内容 部品 魔法の専門家 魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。 森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。 子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。 そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。 玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。 部品 魔法とは 魔法とは、物理法則ではない、魔力というエネルギーを用いた法則である。 人や自然物が生み出す魔力を決められた術式に流し込む事で、物理法則と異なる現象を発生させ、それをコントロールするのが魔法であり、 火や水、風を起こしたり、物を動かしたりといった幅広い効果を生み出すことができる。 物理法則の外で多用な可能性を持つということは、危険も大きい。 特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。 特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、 空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。 部品 生活のための魔法の習得 森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。 魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法の基礎を教え、その使い方と使い道、危険性についてよく教え聞かせ、 子らが魔法を正しく使えるよう導き育てる。 (もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための魔法の基礎を身に着け、 やがて家業を継いだり社会に出て働く時などに、魔法の力を役立てる事となる。 部品 魔法のある生活 高物理域に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。 足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが上手い人と下手な人がいる。 マッチがあればマッチで火をつけるし、マッチがなければそれを取りに行くか、魔法で火をつけるかは人によるだろう。マッチがあっても魔法で火をつける人もいるかもしれない。 包丁が切れなくなったら研ぎに出すひともいれば、魔法をかけて使い続ける人も居るだろう。単に包丁を買い替える人もいるかもしれない。 日々の生活の選択肢に自然と魔法がある、それが低物理域の生活である。 部品 魔法の危険に向き合う 理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に詠唱戦を行える、という意味ではもちろんない。 誰だってパンチはできるが、軍人や格闘家のような的確なパンチが打てるわけではない。 包丁があれば誰でも人を傷つけられるが、普通の人は包丁を振りかざして他者を切りつけたりはしない。 理力も魔力も同じことである。当たり前に使えるものだからこそ、その扱いが危険にならないよう気をつけねばならないし、本当に効果的に危険な扱いをしようと思えば相応の訓練が必要である。 部品 科学技術と距離を置く 魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。 それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。 部品 一の教え:魔法を使う事の責任 どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。 魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。 子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。 人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。 そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。 そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。 痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。 人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。 痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。 その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。 そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。 部品 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解 世界の万物に宿る力、魔力がどういったものであるかを教えられる。 魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。 そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。 繰り返しになるが、魔力は万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。 自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。 知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。 蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。 なお、魔力は自然物だけでなく素養ある人間の体内でも生成できるが、人間が生成できる魔力の量はさほど多くない。 基礎的な魔法であったり、時間をかけて魔力をため込む性質の魔法であれば人間が生成する魔力で事足りるが、 難易度の高い魔法や効果の大きい魔法は、自然物に少しずつ魔力を借りるか、密度の高い魔力含有物である魔力触媒からの供給を必要とする。 部品 三の教え:術式の構造と呪文の意味 情操教育と知識教育を受けて下地が出来たところで、魔法を発動させるための基本の術式を教えられる。 実体のない術式というルールをイメージと呪文で起動させ、そこに魔力を通すことで魔法は発動する。 呪文の詠唱はこの術式の起動キーと、起動した魔法の効果を調整する制御コマンドによって構成されている。 詠唱というのは、魔法を起動させ、魔法の効果を自分の想像通りに調整するために行うものなのだ。 部品 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法 基礎的な魔法ほど術式の起動も簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、 術式が起動できるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまで更なる時間を要する。 この期間は練習を繰り返し、成功した体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。 一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。 確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。 子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。 部品 五の教え:健やかな体と穏やかな心 魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。 正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。 そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。 そのためには知識と技量だけでは足りない。 魔力の生成と利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。 魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てる。 心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。 部品 修行を受けられるかどうか 子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。 ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、 高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。 判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。 部品 魔法の修行と技術伝承 高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。 魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。 師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。 高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。 申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。 魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。 部品 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心 魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。 魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。 玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。 一.天下万民のためにあるべし 一.その力の大きさを忘れざるべし 一.自らの心を偽らざるべし 一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし 一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし 一.考えの異なる者の存在を認めるべし 一.常に世界を広く見るべし 一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし 一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。 また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。 しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。 弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。 すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。 部品 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術 高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。 主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、制御術式を沢山つけることで消費魔力を増やした基礎魔法を、何度も何度も起動し、 魔力の流れと用途に応じた必要量をより細かく正しく覚えていく。 魔力の量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、わずかな魔力量の違いとそれによる魔法効果の変更を実感として理解する。 繰り返し、何度も何度も練習して、基礎魔法の達人と言えるくらいに上達する頃、魔力の制御技術が過去と比べ物にならないほど高くなっている事に気づくのだ。 部品 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達 魔力制御訓練と同時並行で、より高度な技術の習得も進めていく。 魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。 狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、高度な制御術式を覚えたり、集中したイメージを素早く描けるように反復練習したりといった、 『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。 使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。 道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。 部品 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力 高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。 使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。 魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、 発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。 長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。 部品 真伝五の教え:魔法を使うものの身体 高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。 効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、 しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。 修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。 魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。 修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。 部品 真伝六の教え:世界の多面性を知る 長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。 物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。 そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、 広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。 言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、 自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。 広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。 これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。 同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。 正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。 常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。 その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。 部品 魔法使いとしての義務と権利、活動内容 魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。 教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。 いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。 自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。 また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。 それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。 インポート用定義データ [ { "id" 97567, "title" "魔法使い(玄霧藩国版)", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.602946", 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"2017-09-07 11 15 40.984881", "children" [], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "localID" 18 }, { "id" 97563, "title" "伝承制限のある魔法修行", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.078395", "updated_at" "2017-09-07 11 15 41.078395", "children" [ { "id" 97557, "title" "真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心", "description" "魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。\n魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。\n玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。\n\n一.天下万民のためにあるべし \n一.その力の大きさを忘れざるべし \n一.自らの心を偽らざるべし \n一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし \n一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし \n一.考えの異なる者の存在を認めるべし \n一.常に世界を広く見るべし \n一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし \n一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし \n\nこれらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。\nまた、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。\nしかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。\n\n弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。\nすぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。", "part_type" "part", "created_at" "2017-09-07 11 15 40.992392", 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"part_type" "part", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.008487", "updated_at" "2017-09-07 11 15 41.008487", "children" [], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "localID" 22 }, { "id" 97560, "title" "真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力", "description" "高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。\n使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。\n魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、\n発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。\n長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。", "part_type" "part", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.013175", "updated_at" "2017-09-07 11 15 41.013175", "children" [], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "localID" 23 }, { "id" 97561, "title" "真伝五の教え:魔法を使うものの身体", "description" "高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。\n効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、\nしっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。\n修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。\n魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。\n修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.017028", "updated_at" "2017-09-07 11 15 41.017028", "children" [], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "localID" 24 }, { "id" 97562, "title" "真伝六の教え:世界の多面性を知る", "description" "長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。\n\n物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。\nそのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、\n広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。\n言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、\n自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。\n\n広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。\nこれは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。\n同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。\n正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。\n\n常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。\nその繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.035839", "updated_at" "2017-09-07 11 15 41.035839", "children" [], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "localID" 25 } ], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "expanded" true, "localID" 19 } ], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "expanded" true, "localID" 16 }, { "id" 97565, "title" "魔法使いとしての義務と権利、活動内容", "description" "魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。\n教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。\nいずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。\n自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。\n\nまた、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。\nそれは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-09-07 11 15 41.47696", "updated_at" "2017-09-07 11 15 41.47696", "children" [], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "localID" 26 } ], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "expanded" true, "localID" 3 } ], "character" { "id" 252, "name" "階川 雅成" }, "expanded" true, "localID" 0 } ]