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デビル メイ クライ 4(Part2/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。 2009/10/26にWiki直接投稿 本部内の渡り廊下。跳ね橋を下ろそうと装置を操作するがこれも魔の力の影響か、 橋自体に巨大な樹木が絡みついていて役をなさない。 仕方なく他の道を探して後戻ったネロは、はびこった大木により壁が大きく崩れ落ちた、とある一室にやってきた。 焦りに呼吸を弾ませながらぐるりを見渡し、ふと頭上の「それ」に気付いて息を呑む。 鳥籠にも似た奇妙な装置。目を閉じたキリエが揺らぐ赤い光に捉えられるようにして浮いている。駆け寄ろうとしたネロの前に、耳障りな羽音と共にアグナスが現れた。 「やっと来たか……」 「キリエに何を!」 アグナスは睨みつけるネロの視線から隠すように、キリエの前に剣を掲げて挑発する。 「自分で確かめてみたらいい。私を倒せたらの話ではあるがね」 忌々しげに舌打ちをし、 「お前は殺す。キリエは守る。それだけだ!」 端的な言葉を吐き捨てて、ネロは開いた右手をひときわ激しく光らせた。 「貴様……!貴様ッ!」 辛うじて宙に浮きつつ、腹を押さえたアグナスが、怨嗟の声を振り絞る。 「殺す!殺してやる!」 喚きながら突きつける剣に、 「来いよ。首をスッ飛ばしてやる」 今度はネロが両手を広げて挑発を返した。 度を失った叫びと共に、アグナスは剣を振りかぶり突進してこようとしたが、 その進路を猛スピードで飛ぶ何者かに遮られ、慌てて急ブレーキをかける。 「何者か」……いや、「何者かたち」……それは一群の「天使」だった。 彼らはしばらく辺りを目まぐるしく飛び回っていたが、ほどなく一斉にネロに向かって殺到してくる。 四方八方から次々と飛び掛ってくるのを或いは剣で弾き飛ばし、或いは槍を捕まえて投げ飛ばすが、 数と機動力の差のせいで防戦一方に追い込まれてしまう。 幾つもの翼が風を切る音と、剣戟の音が響く中、アグナスは傍らに生まれた光、その中から現れた鎧姿に恭しく頭を垂れた。 「教皇……」 「もう良い、アグナス。お前は降臨の準備をせよ」 老人のシルエットとは似ても似つかないが、翼を具えた豪壮な姿の鎧は確かに教皇の声でそう命じ、アグナスは従順に応じてその場を飛び去って行った。 「教皇」は眼下で荒れ狂うネロを一瞥すると頭上をゆっくり振り仰ぐ。そこにはキリエがいまだ気を失ったまま、「鳥籠」の中に浮かんでいる。 滑空してきた「天使」の槍を跳ね返し、ネロはハッとして中空を見やった。 他のものとはデザインのやや異なる鎧を纏った、四枚羽根の「天使」がキリエを抱え、連れ去ろうとしていた。 援護の為か、更にも増して激しくなった「天使」たちの攻撃を片っ端から捌きとめ、突進してきた二体の槍を両腋に挟んで投げ飛ばし、駆け出した所で剣を弾き飛ばされるがかえりみもしないで跳躍する。 「彼女に触るな!」 二体同時に飛び掛ってきた「天使」が一瞬で吹き飛ばされた。 青白く光る右手を、宙を遠ざかるキリエに向かってあらん限り、一杯に伸ばす。 「キリエーッ!」 「ネ……ロ……」 喉も割れんばかりのネロの雄叫びが届いたのだろうか、 目を閉じたままのキリエが無意識の下から、囁くようないらえを返した。 しかし、彼がその存在を呪いながらも同時に少なからず頼みにもしていたであろう悪魔の腕は、 先刻のようにやはり肝心なところで彼を裏切った。 彼に出来たのは、辛うじて、その胸に下がっていたペンダントを掴み取る事だけ。次の瞬間には、急降下してきた一体の「天使」によって地上に叩き落され、床に磔にされてしまう。 「その力、やはりスパーダの血か……」 鎧の下でもがくネロを見下ろし、教皇はそう呟いたが、すぐに踵を返し、飛び去っていく。直後、その後詰をするかのように二体の「天使」が宙を滑り、襲い掛かってきた。 が、最早遠くなるキリエの姿しか映していないその両目が赤く輝くや否や、その身を刺し貫いた二体の槍もものかは、右腕の一振りで三体すべてが吹き飛ばされて壁に叩きつけられ、ガラクタと化す。 よろめきながら、ネロはなおも数歩を走ったが、ぽっかりと空いた壁の穴の向こうには、もう誰の姿も見えなかった。 荒い息をつきながら、左手の中に残されたものを見下ろす。 光る掌の上の、小さなペンダント。 がっくりと膝を突き、何度も拳を床に叩きつけるネロの獣のような叫びは、やがてかすかなすすり泣きへとかわっていった。 教団本部内の一室、つい先刻教皇が「蘇った」部屋を横切ろうとしたネロは、はっと息を飲んで足を止める。 「遅かったな」 あの赤いコートの男が寄りかかっていた柱から身を起こし、床に突きたてていた大剣を背負うところだった。 「今さら……何の用だ?」ネロは歯軋りせんばかりの剣幕で「こっちは急いでるんだ」と男を乱暴につきのけ先へ進もうとしたが、その肩を「そろそろ―――」と背後から男がつかんだ。 途端、ぎろりと相手を睨みつけ、つかんだ手を払いのけざまにネロは男に殴りかかったが、男はそれを難なくかわし、今度はネロの腕をつかんで「鬼ごっこはヤメだ」上から覗き込むようにしつつ言う。 と、戒められたネロの右腕がこめられた力で輝きだすのを見て取るや、男はぱっと手を放し、独り相撲を取らされたネロは、自分の力のあおりを食らって背中から壁に突っ込んでしまった。 「その刀を返せ」壁に開いた大穴に、のしのし歩み寄りながら男が言う。 「何の話だ……」という言葉とは裏腹に、ネロの体から光の波動が湧き出して、次いで放たれた一陣の衝撃が崩壊で立ち込めた土埃を吹き払った。 顔を庇っていた手を下ろして男が低い息を漏らす。 彼と対峙したネロの背にはオーラが造り出した異形の影が佇んでいた。 しかしそれを目にしても男は特に慌てるでもなく、 「俺の兄貴の物でね。返すなら―――」ひょいと背中に手をやり、大剣を抜き放つ。 「見逃してやるよ、坊や」 「“坊や”か……」と鼻をこするや「我ながら甘く見られたもんだ!」ネロは刀を腰だめに構え、ひと息に振り切った。 目前に迫った居合いによる衝撃波を男は宙に飛び上がってかわし、そのままちょんと天蓋の上に腰掛ける。 背後で崩れ落ちる石柱を見やり、感嘆めいた声を上げてからこちらを見下ろし、「忠告だ」と人差し指でみずからの胸をこつんと叩いた。「年長者は敬え」 もちろんネロがそれに従うわけもなく、彼は男を無視してそのまま駆け去ろうとしたが、進行方向に男が飛び降りてきて道を塞がれ、忌々しげな息をつく。 大剣を肩に担いでそれを眺める男のまなざしから、ふと笑みが消えた。 激しい剣閃の応酬が続く。 4合、5合、6合目についにネロのがむしゃらな剣が男の大剣を宙に跳ね上げた。 チャンスとばかりにネロは刀を胸元に引きつけ、渾身の突きを放ったが、喉元にその切っ先が届く寸前、男がするりとその攻撃をかわしざま、ネロの後頭部をぽんと叩いて押し出した。 結果勢いを狂わされたネロは足をもつれさせて無様に床に転がり、男は落ちてきた大剣を見事にキャッチして、悪ガキのような笑い声を上げた。 往生際悪く上半身だけ跳ね起きて、歩み寄る相手にヤケクソまがいの一撃を浴びせようとしたが、首の真横に剣をつきたてられて、そこでようやっと観念したネロは床に大の字になった。 「頭は冷えたか?」彼と同じく荒い息をつきながら、それでもにやにや笑って男が聞いてくる。 ネロが顔を背けると「何だよ、文句あるか?」となおも聞くので「殺す気はないって顔だな(英語だと「最初っから俺で遊んでたんだろ」という)」右腕を踏みつけた男の足を睨みつけてネロが応えると、男はネロの右腕から足を上げ、床から剣を抜いて身を引いた。 「その刀は、人と魔を分かつ剣でね。俺が持つのがスジなのさ」ふらつきながら床から身を起こすネロに言い聞かせるようにそう言って「家族の形見だしな」と付け加え、男はとんとん、と胸を叩いて見せたが、 「必要なんだ……」 手にした刀に眼を落とし、低い声で囁くネロを見ると、彼は小さく頭を振って息をついた。 「なら、持ってけ」 あっさりとなされた提案に、ネロはきょとんとして男を見返したが、「頭も冷えただろ。行きな」 男はそれ以上何を説明するでなく、ただ親指で出口の方を指す。 暫しの無言ののち、ネロは右手の刀を握り締め、歩き出した。 すれ違う二人の間に、ふと一陣の風が吹く。 「おい!」 その時、遠ざかるネロに背を向けたまま、男が声をかけた。 「名前は?」問われて「ネロだ。あんたはダンテだろ」と答えると「悪くない名前だ……」ネロは呟き、歩み去っていった。 「お前もな」 振り返り、男……ダンテがそう返す。 そのまま小さくなる背中を見送っていたダンテの視界に、突然白い影が割って入った。 扇情的な切れ込みの入った教団服に褐色の肌を包んだ銀髪の美女。 教皇に言ったとおり、グロリアが彼のもとに現れたのだ。 両者の間に張り詰めた空気が流れる……かと思いきや。 沈黙もつかの間、突如ダンテが噴き出し、膝を打って笑い始めた。 「似合ってるじゃないか」 言われた方も、「それはどうも」 肩をすくめてあっけらかんと応じると、ひょいと腕を伸ばして何かを剥ぎ取るような動作を見せる。 するとエキゾチックな銀髪美女は姿を消し、以前の彼女とはまるで正反対の……銀のボブヘアは腰までのブロンドに、褐色の肌は抜けるような白に、白い団服は黒いチューブトップと黒皮のパンツに変わった……美女が現れた。 彼が笑い出したのも当然、そしてグロリアが魔剣スパーダを教団にもたらせたのも当然のこと、彼女の正体こそダンテの相棒、女悪魔のトリッシュだったのである。 「……行かせていいの?」 「あんな顔されたらな」 愛剣「リベリオン」を床に突きたて、そう答えるダンテにトリッシュは歩み寄り、彼の肩に手を置いて、 「大事になっても知らないわよ」とその顔を見上げたが、 「その時はその時だろ。俺がケツを拭くさ」 剣を背に戻しながら彼女の相棒は頼もしいというか行き当たりばったりというかないらえを返し、トリッシュは無言でなんとも言いがたい視線を向けるのだった。 「これは……」 教団本部、最上階。そこに安置された二本の角に後光のような輪を戴く巨大な石像を見上げて呟きを漏らしたのもつかの間、ネロはやおら銃口をその頭部に向けた。 「美しい姿だろう?」 両手を広げ、教皇は問いかけたが、 「俺の趣味とは合わないね」すげないネロの答えに「それは残念だ」左手を振った。 それに応じて石像の額にはめ込まれた青い宝玉の中から現れたものを見て、ネロの目が驚きに見開かれる。「キリエ……」呟き、銃を下ろしてしまうネロに教皇が問いかける。 神の中で彼女と溶け合い、一つになって永遠の愛を証明したくはないか、と。 「××××してな!」 ネロはただそう返して歯噛みする教皇はそれきり無視し、キリエにひたむきな眼を向ける。 「今助ける。信じてくれ」 彼女もまたじっとネロを見つめ返したが、小さく頷いたかのように見えた瞬間、その体は石像の中に引き戻されていった。 「交渉は決裂か。未完成とは言え、この神の力の強大さを思い知れ」と教皇は叫び、彼と神という名の巨像とを相手取った戦いが幕を開けた。 吹き飛ばされつつも何とか体勢を立て直し、石像の額に降り立った教皇に、閻魔刀を振りかざしたネロが飛びかかる。が、すんでの所で教皇の足元の宝玉からキリエが再び現れて、それに怯んだネロは巨像に掴み取られてしまった。 「愛のために破れるか」とあざ笑いながらも、教皇はネロの持つスパーダの力を認めたが何故か「ダンテほどではなかろうがな」と付け加えた。 何とか逃れようとあがきながらも唐突に出てきたダンテの名を訝るネロに、本来石像の中にはダンテを取り込む予定だったと教皇は告げ、「だが結果が同じなら、容易な道を選べばいい」ネロに向けてその手を差し招くと、閻魔刀が石像をすり抜けて浮かび上がり、教皇の手の中に納まった。 「貴様の血とこの閻魔刀の力で、我らは望みどおりの楽園を築ける」 刀を掲げて勝ち誇る教皇の前に、その時ふいに白い影が舞い降りる。驚きに眼を見張る間もなく、彼は飛び降りてきたクレドの放った剣閃を受けてその場に崩れ落ちた。 逃げろと叫ぶクレドの声に、なんとかネロは右腕を引き抜いたが、同時に響いた苦鳴に愕然と眼を見開く。特に傷ついた様子もなく裏切りの理由を訊く教皇に串刺しにされつつも、クレドは彼の望む理想の世界のために何でもやってきたが、何も知らぬ妹までも利用した事だけは許せない、と途切れ途切れに糾弾する。 「愛か?家族への?愚か者め!」教皇は吐き捨てて刀を振り払い、「信ずるべきは、絶対的な力のみだ……!」必死で伸ばすネロの手を掠めて落ちていくクレドの姿を見送った。 クレドの、血に染まったその体は、しかし石畳の床に激突する寸前、何者かに抱きとめられて難を逃れる。 壁際にクレドを横たえるダンテを守るように進み出たトリッシュの正体を看破して、教皇は「貴様らにも予想外だっただろう、この小僧の体に流れる血はな!おかげで我らが神は完成する!」となおも嘲った。 が、ちらりと相棒と視線を交わして、ダンテが「坊やはまだやる気みたいだぜ?」溜息混じりにそう言ったのと同時に、ネロの伸ばした悪魔の腕が教皇を鷲づかみにして石像の胸部に叩きつけた。 やったかと思われた瞬間、しかし既に「神」と同化している教皇を「神」の体に叩きつけた所で意味はなく、「神」の体内を通ってネロの背後に現れた教皇がその右腕を像の拳に縫いとめた。 最早脱出は不可能と哄笑しながら教皇は刀を携えて再び「神」の中に姿を消し、ぐったりとうなだれるネロに、「坊や!ギブアップか?」とまるきり外野の口調でダンテが問いかける。 「もう、打つ手ナシでね……」ネロはそう返すのがやっとの事で、それきり顔を上げることもできない。 しかし「そりゃ大変だ」と肩をすくめたダンテが「死ぬのは勝手だが、刀は返せよ?」と薄情に指を突きつけると、「取りに来な……」とこの期に及んで憎まれ口を叩いた上に中指を突き立てつつ巨像の中に引き込まれ、「悪ガキめ……」ダンテは苦笑交じりに呟いた。 かすかな歌声と差し込む光に目を開けると、赤黒い、夕焼けのような空にネロはキリエと二人、浮かんでいた。 彼を目覚めさせた光は、キリエから放たれているようだった。 かすれる声でネロが呼びかけると夕闇が払われ、辺りは光に満たされる。 守れなかったと呟くネロに、キリエはただ微笑んで手を差し出す。 けれどもその手をとろうとした刹那、キリエの体は金色の粒子に変わって闇へと融けていった。 ありがとうと囁くキリエの声に、ネロは闇に捕らわれ、もがきながら叫び続ける。 「約束だ!ここから抜け出す!君と一緒に!」 だがその絶叫も、そして思わずあふれた涙も虚しく闇に飲まれ、かき消された。 あれは白昼夢だったのか、気がつくと現実の彼は強靭な肉の塊に捕えられていた。不気味な肉の檻……それは「神」の像の体内、その胸の青い宝玉の中に位置していた。 すると宝玉が鈍く明滅を始め、同時に不気味な地鳴りが辺りを包む。「神」が空中へ浮かび上がろうとしているのだ。 頭上遥かに舞い上がる「神」の背に出現した、奇妙な光る輪のような物体を指し「見ろよ!羽が生えた!」ダンテが呆れた嘆息のような笑い声を上げた。 「悪趣味なデザインね」切って捨てるトリッシュに首を振り、ダンテは背後にへたり込んだクレドに完成した「神」の行方を尋ねた。 何とか立ち上がろうとしながら果たせず、クレドは「世界の救済には混沌が必要だ」と答える。 彼らはこの街に眠る魔界への扉、地獄門を開こうとしているのだと。折れた閻魔刀、魔界を封印した鍵を復活させようとしていたのはその為だったのだ。 「人と悪魔を分かつ剣、か……」呟くダンテにクレドは喘鳴に濁る声で必死に訴える。 スパーダの息子の貴方ならば、神さえ殺せるかも知れない、と。 「期待されてるみたいね」トリッシュが目を向けるが、ダンテは「らしいな」と受け流すだけだ。 すると、「頼む、救ってやってくれ……」ようやっとのことで立ち上がったクレドがダンテの肩を掴んだ。 「彼らを……キリエと……ネロを……」だが、それが彼の最後の言葉だった。 倒れ込もうとするクレドをダンテが支えたが、その体は光に包まれ、無数の粒子になって飛び散った。 「分かったよ」しばしの後、ぽつりとダンテが呟いた。 「遺言じゃ仕方ねえ」やれやれとでも言いたげに腕を組むダンテに「私は住民を避難させる」言い置いてトリッシュがすたすたその場を去ろうとするので 「おい!そもそもお前が……」と難所を押し付けられた不満もあらわに言い募ろうとすると「じゃあ交代?」ぴしゃりと遮られてダンテは一瞬口ごもった。 結局は「いや……こっちがいい」 降参!とばかり、手を上げてダンテは大股に歩き出した。その背に彼の相棒が続く。 歩き去る彼らの後ろ、二人の背中を見送って、光の最後の一粒が蛍のように舞い上がり、闇に消えた。 「さあ、欲望のままに暴れるのだ」 地下の神殿らしき建物。宙に渡された石の通路を、誰に向けてか語りかけながらアグナスがゆっくりと進んでいく。 「喰らい尽くせ。この世界の崩壊の果てにこそ」 やがて石の通路は丸い台座で行き止まりになった。彼が、というより彼が携えた閻魔刀が近づくにのに合わせ床で不気味に脈打つ赤い魔方陣に向かってアグナスは刀を振りかぶり、 「神の支配する楽園の時代が―――訪れるであろう!」 叫ぶと、その中心に開いた「鍵穴」に向けて剣を突き刺した。 一瞬、辺りが白く輝き、そしてそれは一面の巨大な魔法の赤光に変わる。 「今こそ!審判の時!」 深紅に輝く閻魔刀を前に、アグナスは喉も割れんばかりの雄叫びを上げた。 大聖堂の前に避難していたフォルトゥナの市民たちが、巻き起こる地鳴りに不安そうに顔を上げる。見上げる目の先で、あの巨大な石版が不意に膨れ上がり、泥のような飛沫を……否、そう見える程の膨大な数の悪魔たちを吐き出した。 転げるように逃げ出した彼らを、悪魔たちが次々と屠っていく。 追い詰められ、震えるだけの無力な民たちを覆う悪魔の影。 と、その影を何者かが吹き飛ばした。 恐る恐る振り返れば、白い騎士が宙に翼を広げてこちらを見下ろしていた。 同じく街のあちこちで、騎士たちが悪魔を払い、人々を「救って」いく。 「恐れることはない!神は今、降り立った!我らを救うために!」 騎士たちを従えて宙を行く「神」の頭上で教皇が高らかに叫んでいる。 「感謝を捧げよ!賛歌を歌え!世界はまだ終わってはおらぬ!」 力強く腕を打ち振ると、「神」の頭の不完全な……まるで悪魔の角のようにも見える「輪」が稲光を放ち、輪の欠けた部分に生じた雷球から生じた電光が無数の悪魔たちをやすやすと打ち砕いた。 辺りに教皇の笑い声が響く。人々を「救う」、その気高い筈の所業とは裏腹な、下卑た笑い声が。 気のない拍手が辺りに響く。 「なかなか演技派だな、爺さん」 火に包まれた街とそこに降り立った「神」を遠く眺めながら、ダンテはまるで熱のこもらない口調でそう言うと、コートの裾を翻して歩き出した。 「魔剣教団?」 ピザをかじりながらダンテは古い知り合いを見上げた。 「そう。聞いた事は?」 だだっぴろい机の上に手をついて、ぴっちりした白いスーツに包まれた、豊かな胸元をさらしながら尋ねてくる。 「宗教には縁がない」 彼と同じ感想を抱いたのか、相棒は机の端に腰掛けて、彼と同じくピザをかじりつつ足をぶらぶら揺らすだけで、こちらのことを見もしない。 「フォルトゥナで信仰されているの。物好きしか知らないけどね」 「お前みたいな?」 「そういう事。スパーダの事は詳しい?」 まぜっかえすダンテに怒りもせずあっさり返すと、彼女は更にそう尋ねた。 「何でも知ってるってわけじゃない」 と、返してダンテは脇の相棒に目線をやったが、トリッシュはあいも変わらずピザをかじっているだけだ。サングラスの奥の眼……片側が青で、片側が赤い奇妙な眼でそれを睨んで、昔なじみはガンベルトに包まれた物騒なフトモモを揺らして歩き出した。 「スパーダはその街の領主だった。人々は彼が去った後も彼を崇めてる……神としてね」 「悪魔が神になったか」 お行儀悪く机の上に載っけていた足を床に降ろして、皮肉な口調でダンテが笑う。 聞いているのかいないのか、ピザを食べ終わったトリッシュは、こちらもまたお行儀悪くなおかつエロい音を立てながら指をしゃぶると、テーブルをぴょんと飛び降りた。 「話はここからよ。問題はその教団。悪魔を捕まえてるの。何度かは仕事を邪魔されたわ」 「動物園でも開くのか」 彼女は今度こそ苛立たしげにダンテの手からピザをひったくった。 「……まだあるわ。あなたが持ってるような―――魔具も集めてる」 ピザでこちらの事を指す彼女の手から 「じゃあ博物館だな」 と相変わらず茶化しながらそれをひったくり返そうとしたダンテは、ひょいと手を引っ込められて、 「……何だよ」 忌々しげに机を軽くたたいてまたその上に足を乗っけなおす。 突いていた両肘を机から離して、仁王立ちになった彼女が 「そんなものより―――はるかに凶悪な目的だとしたら?」 ピザを片手に言い放った所で何か思うところがあったのか、ダンテはようやく机から立ち上がった。 「……退屈しのぎにはなるだろうな。トリッシュ!」 呼びかけて、返事が、そういえば気配もないのに気がついて、眉をひそめて背後を振り返ったダンテはやれやれと首を振った。 背の壁にかけてあった父の形見の魔剣「スパーダ」が消えている。 刀掛けには鮮やかなルージュで「See You There(現地集合)」の文字。 「ややこしい話になってきた……」 そう言いつつも、密林の木漏れ日の下を行くダンテの口元には、楽しげな笑みが浮かんでいる。 密林の「門」の前までやって来たダンテ。 怪訝そうに背後の空を振り仰ぐと、蛇体をくねらせ、卵を射出しながらエキドナが泳いでいくのが見える。 息をつき、首を振ると出し抜けに駆け出した彼は、飛来する卵の着地点まで駆けつけると、それを次々と蹴り返す。 蹴り返された卵は宙で複雑に跳ね返り、最後に放ったオーバーヘッドキックの一撃でビーンボウルのように卵の群れを弾いて、全ての卵が龍態を解いて女怪の姿を現したエキドナの顔に次々ぶつかった。 「貴様、何者じゃ!」 怒り、声を上げるエキドナに「無視されるのは嫌いでね」とダンテは肩をすくめる。 「わらわの子と一体となり平穏な余生を送れば良いものを!」 叫んだエキドナが龍に身を変えて襲いかかったが、ダンテは手にした剣をひょいと背中に掲げただけ、次の瞬間その姿はエキドナの大きく開いた口の中に飲み込まれてしまった。口の間からはみ出した片足が力なくぶらりと揺れる、と見えたのも束の間、「そういう誘いなら……パスだな」易々と龍の大顎をこじ開けてダンテが再び姿を見せる。 弾みをつけて龍の口中から飛び出すと、睨みつけるエキドナにダンテは悠揚と剣を突きつけた。 「刺激があるから人生は楽しい。そうだろ?」 「わらわの森!わらわの子!」 体液を噴出しながら、苦しげにエキドナが喚いている。 しばしの間、ダンテは無言のままその悲鳴を聞いていたが、やおら銃を引き抜くと、容赦のない一撃を食らわせた。轟音と共に引き裂くような悲鳴を残してエキドナが四散する。 「黙ってた方が美人だな」 嘯いて銃をしまうと、彼は巨大な石門の基部へ足を向けた。台座の上で瞬く光に手を伸ばすと、それは独りでに宙を滑ってダンテの掌に納まった。 「まず一つ……」 呟くと、光が一層強くなり、それが収まったとき……ダンテの両手と両足、それに下顎は奇妙な「鎧」に覆われていた。紫の光の帯が脈打つ両の拳を握り締めると、軽い金属音がして更に刺状の肘当てが現れる。それらを眺めやった後、ダンテは門へと向き直った。しなやかな足捌きで石畳を踏みしめ、ゆるゆると両腕を泳がせて、指先を揃えた右の手をぴたりと巨大な石壁に突きつけた。 転瞬、伸ばした指を拳に変えて、その分開いた僅かな隙に、雷光のごとき拳打を叩き込む。途端、彼の体を中心に放射状に突風が吹き抜け、弾けた瓦礫が飛び散った。巨大な石門の表面に地から天へと亀裂が走り、一つ瞬きしたあとにはそれは幾つもの石の塊となり、雪崩を打って落ちてくる。するとダンテは身をかがめるや、拳を腰だめに構えて跳躍した。 掲げた拳から炎を吹き上げ、門の欠片を砕きつつぎゅりぎゅりと上昇し、途中からは身を反転させて幾つもの石塊を蹴り割って、頂点に到達したところで手刀を閃かせ、一際巨大な門の天頂部に当たる岩塊を叩き割り、着地する。 拳を握って力を溜めるダンテの背後、落ちてきた巨石が次々と重なっていく。石塊が落ちきり、見上げるほどの石の山になるのと同時に、ダンテは鼻の頭を親指でぴんと弾き、天高く飛び上がる。そうして紫の炎を纏い、放たれた手刀は巨石の山を、その断面を赤く溶けるほどに焼きながら真っ二つに叩き割った。 土埃、いや、焼かれた石の上げた蒸気だろうか。もうもうと上がる煙の中で 「あと二つ……」 反した拳を眺めながら呟いて、ダンテはその場を後にした。 ネロがバエルを倒したことにより止んだ筈の吹雪が、何故か再び猛然と荒れ狂っている。 フォルトゥナ城の中庭を横切りながらダンテはふと顔を顰めて鼻を摘んだが、上空から響いてくる嬌声に目を上げて、そこで淫らな踊りを繰り広げる女たちを見つけるや、そんなことは忘れたかのようなヤニ下がった表情になり、口笛を吹いた。 そうして光る裸身の女たちが絡み合い、腕を伸ばしてこちらを差し招くと、「ベイビーちゃん!」両手を広げて彼女たちの元へと駆け寄った。 「サイコーだ!」雪の上を滑り、近づいた彼を、待ってましたとばかりに宙から降りてきた女の一人が抱きしめようとするが、ひょいとかわしたダンテは仰向けのままバックスケーティングして、もう一人の女のお尻を下から覗き込んだ。エロ親父そのものの行動に、慌てたように彼女は距離をとり、しかしまたお互いに近づいてはかわし、かわされる。 やがてダンテは凍った地面に寝転がると、吹雪の中に舞う異様な女たちをニヤニヤと見物し始めた……が、その直後、水面を迫る鯱のように、その何倍もの大口をあいた大蛙が飛び掛ってきて、哀れダンテは一呑みに……と思いきや、難なく彼は中空に飛び上がってその顎を逃れた。 「わしに気づいとったんか!」 ネロを辟易とさせたのと同じ、汚らしい色の消化液を口から飛び散らせながら怒鳴る、バエルそっくりのこの化物の名は「ダゴン」。 ネロが閉じた筈のあの「門」の中をうじゃうじゃとこちらへ向かってきていた、バエルの「兄弟」の内の一匹である。ダンテはそれを知ってか知らずか 「体は隠れてたが、そのニオイがな……」と、いかにもわざとらしく顔の前で手を振って見せる。「ヒドイもんだ」 「ふざけた人間が!丸呑みにして消化したるわい!」 挑発に怒り狂ったダゴンは足を踏み鳴らし、雄叫びを上げた。悪臭を孕んだ颶風が吹きつけて、ダンテのコートが吹き上げられて裏返しになり、頭の上に被さってしまう。間抜けな空気をコートと共に払いのけ、「消化できるならな」不敵にダンテは笑うのだった。 べちゃんと地面に叩きつけられ、「まだ終わっとらんぞ!」往生際悪く向き直ろうとするダゴンの目に、飛びかかってくるダンテの姿が映る。 「わしの兄弟が……」捨て台詞は大剣に一刀のもとに断ち切られ、力尽きた大蛙は巨大な氷塊となって爆散した。氷霧の向こうに魔界への門、更にその足元の台座に輝く光が見える。 密林の門と同じく、光体はダンテが伸べた右腕に応えて宙を走り、手の中に納まった。が、光が消えるとそこにはおよそ武器とはとても思えない、大きめのアタッシェケースがぶら下がっている。中央に物騒というか悪趣味な髑髏のエンブレムがついていて、脈打つようにそこから光が走っている表面をこつこつと叩いたダンテは「なるほど」何に納得したんだか、「食べ放題ってわけだ」そうひとりごちるとそれを肩の上に担ぎ上げた。 たちこもる氷の霧が晴れていく。ぼんやりと踊る無数の赤い光、その下に蠢く、同じく無数の巨大な「何か」がその輪郭を鮮明にしていく。 気づけば中庭はバエルとダゴンの「兄弟」たちで溢れかえっていた。しかしダンテは無軌道に暴れ狂う化物蛙に慌てず騒がず、ただにやりと口の端を吊り上げて、高く掲げたカバンを地面に叩きつけた。するとそれは光を放ち、次の瞬間……何故か一基のガトリングガンがその場に姿を現した。大きすぎる標的を横一列になぎ払うと再びカバン、というか元カバンのガトリングガンが光りだし、ダンテがそれを担ぎ上げると、それはロケットランチャーに変形した。次いで景気よく放たれたロケット弾が群れの真ん中で馬鹿でかい爆炎を上げ、重たげな体が一斉に空を飛ぶ。ランチャーは三度光って三枚の羽を持つブーメランに、宙を走って全ての的を切り裂き、ダンテの手の中に納まった。 これで終わり……ではもちろん無い。カバンに戻ったそれを、歓声を上げながらブン回したダンテの背中で更にカバンが何だかすごい変形を始め、全方位砲撃台としか言いようが無いようなシロモノが組みあがった。いかにも楽しそうな顔でダンテが発射菅を押し込むと、べらぼうな数のミサイル弾が飛び出して、ムチャクチャな軌道で星空を駆け、的の全てに襲い掛かった。天高く上がる爆煙を前に、がっしと地面にカバンを置くダンテ。片足をカバンの背に乗っけてどうだとばかりに惨状を眺めている足元で、カバンの留め金がかちりと外れた。 いかにも普通のカバンのようにぱかんと開いたその中からは、絶対に普通のカバンは発しない、そして今までの変形の時とも違う、何やら怪しげな光が……。怪訝そうにダンテは顔を傾けてその中を覗き込んだが、一瞬の後、ばたんと足の先で蓋を閉じてしまった。 一体何を見たのだろうか。ちなみにこのカバンの形をした魔界兵器の名前はパンドラと言います。そしてこの後カバンを閉じた衝撃(?)が最後のトドメとなったのか、床に大穴が開いて階下に落とされたダンテは、同じく戦闘の衝撃で(?)排気機能が止まってしまい、毒ガスに満たされた構内を「やり過ぎた」とボヤきながらとんだ回り道を強いられることになるのですが、それはまた別のお話。 不気味な燐光を放ちながら宵の空に浮かぶ「神」を遠くに見上げ、ベリアルは忌々しげに呟いた。 「人間が神を気取るとは……愚かな事よ」 「同感だな」 と、思いもしないところから応えが返り、見下ろすと、他ならぬ彼の、燃え盛る尾の上にはたはたと手で顔を仰ぎつつ、平然とダンテが腰掛けている。 「貴様……!」 慌てたベリアルは尾を打ち振り、ダンテを宙に投げ出した。が、相手は慌てるどころか、ぎゅりぎゅりと回転して着地すると、 「早く気付けよ。コートが燃えただろ」 外套の裾を持ち上げてばさばさと払い、しれっとした顔である意味ボケともいえるツッコミを入れる始末だ。 「逆賊スパーダの息子が!同胞の仇を取らせてもらうぞ!」 地響きを立てて歩み寄るベリアルを、ダンテはただ腕組みをして泰然と待ち受けている…… 「これほどの力とは―――無念なり……!」 ぜいぜいと苦しげに肩を上下させるべリアルに、息一つ切らしていないダンテが指を突きつける。 「汚いケツ見せておうちに帰りな。許してやる」 しかしべリアルが勝者の情けを受け入れることはなかった。 「一度退いた身、二度は退かぬ!」 叫ぶなり、全身に炎を纏わせ、残された力を振り絞り突進してくる。 が、それもダンテの放った銃弾の前に火の粉となってあえなく散った。 べリアルの起こした最期の風に、朱の蛍が断末魔のように舞い、消えるのを眺めて 「ショボイな……ハデな花火を期待したんだが」 呟いたダンテは銃をしまい、巨大なモノリスの前へ歩を進めた。 台座の上に浮かぶ光球に手を伸ばすとその輝きは一際増し……それが収束した時、ダンテの背には奇妙な物体が納まっていた。 肩だけの鎧のような、金属で出来た外格だけの翼のような……「翼」にはそれぞれ幾本かの細剣が仕込まれているようだ。 ちらりと背を振り返ったダンテはふふんと笑い、いきなり天高くジャンプした。 「コイツを!」その両手には「翼」から抜き放った剣が赤く輝いている。 「突き刺す!」叫ぶと同時に剣は幾本にも分裂し、投げ放たれてモノリスに幾つもの穴を穿つ。 「力をこめて!角度を変え!刺す!」 不思議なことに、叫びつつ次々と剣を投げていのに、その背の剣が尽きることはない。 「さらに……もっと強く!ブチこんでやる!」 何故かフラメンコ調になったBGMに乗り、気取ったポーズをキメながら放っている剣の軌跡は、どうやら何かの図形を描いているらしい。気合いと共に放った締めの一撃がその中心に突き立ち、長いジャンプを終えて地面に着地したダンテは、フラメンコダンサーよろしく赤いバラを咥えている。 「最後に……」 パンパン、と両手を打ち鳴らすと、石板に刺さっていた全ての剣が破裂して、モノリスはハートの形になった。 「絶頂を迎えた後―――」 振り向きざまに投げたバラが、ハートの中央に残っていた剣の柄を叩いて 「君は自由だ」ハートは見事に真っ二つになった。 その間に遠く浮かぶ「神」の姿が覗く。 「意外と小さく見えるな」 相変わらず異様な後光を背負った巨体をそう評すと、右手を伸ばしてそれを握り潰す仕草をしてみせる。 「残るはあんただ、Mr.カミサマ」 宣言して、ダンテはぽんと手のひらの埃を払った。 「悲しいかな、悪魔如きでは―――君を止める事はできぬのか」 薄暗い室内、スポットライトに照らされてうずくまっていたアグナスがゆっくりと立ち上がる。 芝居がかった仕種で腕を伸ばすと……別の一角にライトが切り替わり 「呼んでは殺し―――呼んでは殺し。歪んでいるな」 足を乗せていた椅子をステージの端に蹴り滑らせてダンテが応えた。 「正気じゃない。それがお前たちの―――正義なのか!」 眩しいライトを浴びながら、馬鹿馬鹿しいほどの大仰な身振りでアグナスを糾弾する。 「人間とは―――まことに愚かな生き物だ。一度地獄を味わわねば神の存在を信じようとはしない」 それには答えず、どこからか取り出した骸骨を眺めてアグナスは嘆く。同時に、なんかモノローグ調にアグナスと骸骨のアップが画面に映り込んだ。 「なんと皮肉な話である事か……」 突然疾走った稲光と共に手の中の髑髏を握り潰した彼は、砕けた粉をふっと吹いた。 「そんな話に興味はない」 骨粉でできた煙幕の中、ステージに寝転がったダンテがわずらわしそうに手を振って、やおら立ち上がる。 「俺は―――」「アレを―――」「返して欲しいだけなんだ!」 あの、何だか今にも歌い出しそうなんですけど……というような身振りで訴えるダンテに 「閻魔刀だな!君が望んでやまぬ物は!」 悪魔に変身したアグナスが蛾に似た羽根を広げ、「私がここで守る閻魔刀だな!」手にした大剣を取り回して高々と掲げた。 「そうくるだろうと思っていたよ」 片方は確実にノリでやっているのだろうがもう片方はどうなのか……とにかくついにクラッカーさえもがうち鳴らされ、ベンチで「舞台」にスライドインしたダンテは、舞い散る紙吹雪の中で高笑いをあげると、突如腰の銃を抜き、天に向けてトリガーを引く。 轟音の次の瞬間には、彼は壁際のスパーダ像の上にいて、 「始めよう!天使と戦う事ができるとは―――素晴らしい幸運だ!」 相変わらずの芝居がかった身振りで軽いキスを投げた。 「なぜだ……これほど……力に、サ、サ、差がある!」 吹き飛ばされて、ベンチの上に尻で着地したアグナスは、変身の解けた我が身を見回し、上擦り声をあげた。 「お前が人間をやめたからさ」 そんな彼にちょいと指を突きつけ、ダンテが事も無げに答えたがアグナスには納得が行かない。 「お前も人間じゃない!なぜ私が負ける!」 「人間は弱いか?確かに肉体は弱いかもな」 円台の上をぶらぶらと歩きながらダンテがレクチャーよろしく語り始めたのを見て、アグナスは慌てて腰を探り、メモパッドとペンを取り出すと彼の側へと駆け寄った。 「だが悪魔にはない力がある」 「悪魔にはない……それは、ナ、何だ?研究の参考にしたい!教えてくれ!」 アグナスは背を向けたダンテになおも追いすがろうとしたが、その姿さえ見ずダンテは銃を抜き撃った。 アグナスの上げた小さな悲鳴と共にその手の帳面が弾き跳ばされ、無数の紙がひらひらと舞った。取り戻そうと宙を掴んで狼狽するアグナスの上に、ダンテの冷たい声が降ってくる。 「研究の続きはあの世でやりな」 どうにか一枚を捕まえて、掲げてみると、黒々と開いた穴の向こうから微塵の諧謔もない悪魔狩人の目がこちらを睨み下ろしていた。 「俺からの宿題だ」 再びの轟音でアグナスはまたも宙を舞い、ベンチの上に尻餅をつく。ぱたりと両腕がシートに落ちて、最後の息を吐いた顔の上に死者に掛ける布のように紙が舞い落ちた。 「そして残るは沈黙のみ」 一人として居ない観客に向け、カーテンコールに応える役者よろしくダンテは恭しく会釈すると、ハムレットの最期の台詞を口ずさみ、幕引き代わりの銃弾を天へと放った。 大聖堂の正面に鎮座する、最後の地獄門の前へとダンテはやって来た。腕には閻魔刀を携えている。聖堂の地下に突き立てられていたのを引き抜いて来たのだ。つまり目の前の巨大な石板には強大な悪魔を通す力は最早無い。しかしダンテは閻魔刀をモノリスへと掲げ、ひとりごちた。 「大した建築物なんだが、悪影響だからな」 そう、今だそれが悪魔を魔界から呼び寄せる厄介な装置であることには違いないのだ。 直後鞘走った鋭利無双の一撃が横凪ぎに巨石に吸い込まれる。 次いで幾筋もの剣線がその後を追って石面に閃き……鐘の音にも似た高らかな金属音と共にダンテが納刀すると、ひと呼吸の後にただ一本の線で両断された石板の上半分がずるずると滑り落ち、もうもうたる土煙を上げた。 ただの石塊と化した地獄門の残骸を眺めるダンテの背に、歩み寄る人影がある。 「取り戻した?」 「コイツはな」 尋ねたトリッシュに左手の閻魔刀を示すと 「残りは……」 彼女は呟くが、それきり言葉を切った。ダンテも特段無言のままだ。二人の視線の先、やっと収まった土煙の向こうには、依然として浮かび続ける「神」が居る。 「助けは必要?」 ややあって、トリッシュがダンテを振り返ったが、ダンテは相棒をちらりと見て 「いや、別にいい」首を振り、閻魔刀を肩に引っ掻けた。 「住民の避難を頼む」 「了解」 トリッシュは歩み去り、ダンテは「神」を眺め続けている。 大聖堂の尖塔の天辺にすとんと降り立った背中に 「地獄門を破壊するとはな」 声を掛けられ、ダンテは目も眩むような足場の上でいとも気安く振り返り、宙空に羽根を広げた「教皇」を見た。眼下には破壊された街、そして彼の周囲には彼に付き従う「天使」の「騎士」が無数に飛び交っている。 だが、ダンテの軽口が影を潜めることはない。 「眺めが良くなっただろ?さて―――そろそろ遊ぶか?」 「そのためにそこに登ったか。貴様では神に触れもせぬわ!」 「ちょっと違うな」 傲然と宣言する教皇にダンテは首筋をちょんちょんと指して見せた。 「見下ろされたくなかっただけだ」 「減らず口を!いつまでそんな態度が続くかな?」激昂する相手に「死ぬまでさ」けろっとして笑い、次の瞬間、無数の「天の騎士」達がダンテの元へと宙を走って殺到する。が、 彼らは全てダンテの踏み台と化した。抜きもしない閻魔刀ではたかれ、或いは槍を捕まれて引き寄せられ、投げつけた閻魔刀に叩き落とされ(教皇は流石に、というべきか、これを見事にかわしたが)愉しげな声を上げたダンテが宙で閻魔刀をキャッチして、逆の手で放ったリベリオンが「神」の石の体に突き立って……それは果たして瞬き一つの間もあっただろうか、それを足場にしてダンテが「神」の体に辿り着くまでに。 「おい、触ってやったぜ?」 にやにやしながら閻魔刀を持った手の甲でぽんと「神」の体を叩くダンテに 「へばり付いていろ、虫けらめ」 教皇は唸り、背を向けた……と思ったのも束の間、凄まじい勢いで突進をかけて剣閃を放った。 が、そこにダンテの姿は既にない。上か、下か……気配を探る背後の足場に降り立つ足音、振り返るより速く抜き射たれた銃弾が教皇の体を貫いた。だが…… ばらばらに弾け、地面へと落ちていくのは恐らくただの鎧の残骸だ。明らかに手応えが無さすぎる。 「本体は中か……」 呟いたダンテはやれやれと溜め息を吐き、正面の巨体を見上げた。 「まずはコイツの相手だな!」 宙を跳び、「神」の胸に着地したダンテは、そこに輝く青い宝珠に力の限り閻魔刀を突き立てた。 刀の割った傷口から光が漏れ、何らかの効き目があるかと思われたが、 「閻魔刀の力など、この神には―――通用せんわ!」 いい所で「神」が腕を伸ばしてきて掴まれそうになり、閻魔刀を残したまま宙へと逃げる。が、ダンテもただで転ぶ男ではない。 「外が駄目なら!」 腰の左右からエボニーとアイボリーを抜き放ち、両腕をクロスして構えると、息もつかせぬ連射を喰らわせる。迸った弾丸は、何と全てが閻魔刀の剣柄に一列に重なって命中した。先刻地獄門を破壊した時の、一ヶ所に加えた連閃にも勝る精密さだ。与えられた力により遂に閻魔刀は宝珠を砕き、その奥の、グロテスクな襞の合わせ目へ突き立った。 「中から壊すさ」 再び尖塔の上へ着地して、してやったりとばかりに顎を反らすダンテの前に、まるで赦しを乞うように「神」が倒れ込む。 「貴様……!何をした!」 顔を上げ、苦しげに喚く「神」……教皇の声を完全に黙殺し、ダンテは腕を拡げ、語りかけた。 「起きな、坊や。遊ぼうぜ」 ひととき、「襞」には何の変化もなかった。が…… 「ネロ!!」 一際強く、ダンテが呼び掛けるとそれは激しく蠢き始めた。まるで中から何者かが押し破ろうとしているかのように。そして、それに呼応するかのごとく、突き立った閻魔刀が妖しい光を放ち始める。 出し抜けに、襞の中から血飛沫を上げて異形の腕が姿を見せた。それは輝く掌でしっかりと閻魔刀の剣柄を掴み、肉の割れ目を一息に切り裂いた。 べしゃりと床に崩れ落ち、ふらつきながら半身を起こしたネロの耳に、「坊やの番だぜ」遠くこもったダンテの声が呼び掛ける。 「ヒーロー役はくれてやるよ、楽しみな」 それを聞いたネロは僅かの沈黙の後に軽く唇を噛み、「分かったよ……」呟くと、閻魔刀を地面に突き立て立ち上がった。握った刀に目をやって、力強くひと振りしたのち、歩きだす。 「俺が終わらせる!」 「そっちは任せる!神様の相手で忙しいんでな!」 軽い口調で言った途端に「神」の手がダンテを捕らえようと伸びてくる。その巨体に大ジャンプで飛びうつり、執拗に追ってくる腕を危ういところで次々にかわしていくダンテ。 「分かってる。ちゃんと働くさ」 割れた宝珠の向こうに行動を開始したネロを見送って 「行ってこい、坊や」 ダンテは笑い、呟いた。 「神」の体内最奥部。心臓に当たる臓器だろうか、巨大な球状の岩塊、その表面に開いた幾つもの穴の一つに捕らえられたキリエを見いだし、歩み寄ろうとするネロの行く手を 「貴様を利用することに固執して―――ダンテを野放しにし過ぎたか」 忌々しげに唸る教皇が遮った。 「知らねえよ。キリエを返せ!」 と吐き捨てるネロに教皇は今まで従ってきた者が何故逆らうと問う。 「いろいろムカついたけどな……お前はキリエを巻き込んだ!」 刃を向けるネロを教皇は嘲笑う。 「それは何だ?愛か……?」 教皇に魔剣を突きつけられたキリエがそれでもネロに微笑みかけ、光の中に取り込まれた。 「黙ってろ!」 ネロは閻魔刀を一閃し、衝撃波が教皇を襲ったが難なく跳ね返されてしまう。 危ういところでそれをかわしたネロだが、教皇の姿が消えたことに気づく。 「終わらせるぞ、坊や!」 狼狽するネロを勇気づけるかのように遠くダンテの声が響いた。 「すぐに片付ける!」 「調子に乗るなよ、小僧!貴様を倒すなど造作ない事よ!」 応じて叫ぶネロの背後に「神」の体内から教皇が現れ、衝撃波がネロを襲う。 が、それは振り向きざまに放ったネロの剣閃によって押し止められ、双方の魔剣が生んだ剣波が両者の間で激しい爆発を起こした。 「魔剣スパーダ!何故、力を与えてくれぬ!何が欠けている!」 打ち負かされ、とどめの一撃を辛うじてかわした教皇が上ずった声で魔剣に呼び掛けた。 「お前らの教えだろうが」見苦しくあがくその背中にネロは指を突きつける。 「スパーダは人を愛した。その人を愛する心が―――お前にはない!」 断じられ、逆上した教皇がキリエに剣を向けたがもうネロは怯まなかった。 「今度こそ助ける。待っててくれ」 低く呼び掛け、歩きだす。 「動けばこの女が……!」 脅し文句が終わらぬうちに、その目前にネロは無造作に閻魔刀を投げた。 魔剣に目を奪われた教皇がはっと気づいたときには、既にネロの異形の腕が眼前に迫っていた。一瞬のロスは余りにも大きく、「神」の体内に逃げることも叶わぬまま、天井に叩きつけられる。 次の半瞬、ネロは反した腕で閻魔刀をかっさらってそれを囚われのキリエに向かって閃かせ、くるりと体を反転させた。その背に教皇が落ちてきて、逆手に握ったネロの閻魔刀に貫かれ、赤黒い血を吐き出す。 戒めを解かれて倒れ込むキリエをネロは抱き止め、教皇は絶叫と共に自らの傷口から放つ禍々しい光の中に消えていった。 「待たせたね……キリエ」 腕の中のキリエにネロが囁きかけると彼女は瞼を開き、彼に気づくと腕を伸ばしてその胸元に頬をすり寄せた。 同じくネロも彼女を抱き寄せて、二人は強く抱擁しあう。 「終わったか」 リベリオンを掲げて受け止めた「神」の拳が動きを止めたことに気づき、ダンテは衝撃で上がったもうもうたる土埃の中、溜め息混じりの苦笑を漏らした。 軽く勢いをつけて向きを反らしてやると、それは軽い地響きをたてて拳を地につき、ただの石像のように微動だにしなくなった。 まるで始めからそうしていたかのような石像、その額に埋め込まれた青い宝珠をダンテがじっと見上げていると、出し抜けにそれを突き破り、キリエを抱いたネロが飛び出してきた。 しゃらしゃらと舞い落ちる青硝子を踏んで歩くネロを、キリエは見上げ、彼の首筋にそっと頬を寄せる。 「遅刻だな」 それを腕組みし、ニヤニヤ顔で見ていたダンテが声をかけた。 「謝ればいいのか?」 キリエを降ろしながら相変わらず可愛いげのない言葉を反すのに 「待ってたって事さ」 事も無げに応えた背後で、その時俄に獰猛な唸り声が上がった。 振りあおぐと、力を失いただの石像と化したかと思われた「神」が突いた腕を支えに身を起こそうとしている。 「しぶとい爺さんだな」 先刻までは彫像然として無表情だったその面が、憎々しげに食いしばった歯を剥き出しにしている……まるで誰かが乗り移ったかのように……のを目にし、両の腰からエボニーとアイボリーを抜いて歩き出したダンテの行く手を、ネロがずいとスパーダを上げて遮った。 「俺の街だからな。最後は―――俺の手で」 それを聞き、 「それもそうだ」 低く笑ったダンテは白銀と漆黒の銃を腰に納め、ネロからスパーダを受け取って、空いた手を「神」に向け、煽るようにひょいと振った。 「やっちまいな」 「神」を睨み上げていたネロがふと振り向く。胸の前で指を絡め、心配そうに見つめているキリエに 「すぐ戻るよ」 呼び掛けると、彼女はちょっとうつむいたあと、小さく笑んで頷く。それに同じ微笑みを返して、ネロは再び前を向き、見送る二人を背に歩きだした。 「右手がこうなった時、神を呪ったよ」 異形の右腕を握り込むと、それは彼に呼応して妖しく輝きだす。彼の行く手、最早腰も立たないのかこちらにたどたどしく半身を転じようとしているのは真贋はとまれ、まさしくその「神」だ。 早朝の空に土埃を撒く巨体を睨み付け、ネロは両の手をぱんと打ちつけた。 「ブチ殺してやりたいと思った……実行するぜ!」 「そうさ―――」 ネロは異形の拳を握りしめ、四肢をついて総身のあちこちから土煙を上げる「神」の眼前へ高々と飛び上がった。 「この腕はお前をブチ殺すためにあるって事だ!」 気合いの声と共に拳を繰り出すと、具現化した魔力の巨大な掌が「神」へとまっしぐらに伸びて、その顔にがっちりと食らいつく。 「この一撃で―――消えろ!!!」 烈帛の雄叫びと共にネロは拳を握り込み、「神」の顔はぞぶりと喰いちぎられて砕け散った。 周囲に衝撃波が走り、無惨に顔面を抉り取られた「神」が、今度こそ完全に力を失い、倒れこむ。 舞い散る凄まじい粉塵の中、ネロはつかのま「神」を倒した右手を眺め、小さくガッツポーズをするのだった。 噴水の水は半分がた漏れでてしまい、石柱は崩れ落ちて廃墟寸前になった聖堂前の広場。 吹き抜ける朝風に髪をそよがせ、立つダンテの背に 「感謝してる」少し居心地悪そうにネロが声をかけた。 意外な言葉に、らしくないな、とダンテは苦笑する。 「反抗の方がお似合いだ」 だが、ネロがそれにいつもの小生意気な態度を返すことはなかった。 あるいはそれが、そうと認めた相手だけに見せる彼本来の性格なのかもしれない。 「かもしれないけど―――助けられたしな」 ネロはダンテをまっすぐに見て、穏やかに礼を言った。 「気にすんな。こっちもワケありだ」 するとダンテは鷹揚に笑ってうなずき、ネロの肩を軽く叩いて 「元気でな」 彼らしい、そっけないほどあっさりとした挨拶を最後にすたすたと歩き出す。 何か言いかけて、しかし結局ネロは無言で俯き、そのまま二人は別れ…… るかと思われたが、 「待てよ」ネロがダンテを呼び止めた。 「忘れ物だ」 振り返り、自分に向かって掲げられた閻魔刀を目にしたダンテは一瞬片眉を上げる悪戯っぽい笑みを見せたが、それはすぐに消え、何故か妙にまじめくさった表情になった。 「やるよ」 「ナニ?」 が、口調は以前似たような事を言った時とほとんど変わらず、あたかも余った飴でもくれてやるかのように軽いので、以前にも増してネロは面食らい、さっき閻魔刀を差し出す前にちょっと惜しげな顔をしたことも忘れて、大切なんだろ?と訊き返す。 「何か問題でもあるか?俺がそうしたいんだ」 眉を寄せるネロは気付いているだろうか。 教皇が言った「スパーダの血族」の意味を。「兄の物」「家族の形見」と言ったそれをダンテがネロに託すわけを。 (英語なら、更に「お前を信頼してるからだよ」的なことを言います) 「お前も好きにするといい」 とまれ、ダンテはそう言い残すなり再び踵を返した。 「ダンテ!」 遠ざかる背中にネロが呼びかける。 「また会えるか?」 さっき口にできなかった問いだろうか。その返事は背を向けたまま、揃えた二指をちょい、と振っただけ。そのまま彼は大股に歩み去っていった。 自分と同じ銀髪の、自分より少し背の高い影が格子の上がった門の向こうに消えるまでを見届けて、ネロは右手の閻魔刀に視線を向けた。 恐らくは、彼自身にとってもそうと気づかぬ形見である刀が輝き、異形の腕に吸い込まれると、 「これで……終わったの?」 気遣わしげな囁きが背中にかかった。 「たぶんね。たぶん……」 悲しそうに辺りの惨状を見回しているキリエに従って、同じように見回しながら返すいらえの言葉尻はあいまいな呟きになった。 悪魔たちはもう現われないのだろうか? ほんとうにこれで終わりにできたのだろうか? 「街がボロボロ……」 「そうだな」 長い、余りにも長い一日の間に余りにもたくさんのものが壊れ去ってしまった。 溜息のようなネロの同意に、再びキリエが問いかける。 しかし今度の問いは微笑みと共に、 「でも……私はまだ生きてるのね?」 囁く声はむしろ力強ささえ感じさせた。 「ああ」嘆息を微笑に変え、「君も、俺も」頷いたネロは歩み寄りかけてふと右手に視線を落とした。 「キリエ。俺が悪魔でも―――人間じゃなくても―――平気なのか?」 異様な光を放つ、人のものではありえない右手を胸に抱え、ネロは小さな声で問いかける。 彼ががためらい、開けた一人分の距離。それをキリエは躊躇することなく詰め、ゼロにした。 「ネロはネロだから」 異形の手をもどかしげに引き寄せて、細い両手で包み込み、優しく胸に抱く。 「私が大好きな―――誰よりも人間らしい人だから」 その言葉にネロは曇らせていた顔に笑みを取り戻し、キリエの首筋にそっと腕を回した。 不思議そうに瞬きしていたキリエが視線を落とすと、胸の上には幾たびの受難にあったあのペンダントがやっと本来の持ち主のもとに帰って朝日に輝いていた。 二人は笑みを交し合い、見つめ合う瞳はやがて真剣な色を帯びる。 どちらからともなくそのまぶたが閉じられて、ネロはキリエに頬を寄せ、その唇を奪……う直前、やおらブルーローズを真横に向けてブッ放した。 「そんな気はしてたさ」 きょとんとしているキリエを尻目に、溜息をついて周囲を睨みつける。 今しがた門扉に叩きつけてやったのを除いても、十匹以上の悪魔が恋人達をからかうように輪になって、下卑た声を上げながら踊り狂っている。 やはりあれで終わりではなかった。 悪魔はもう現われないなんてことはなく、これからも奴らとの戦いは続くのだろう。 人間が諦めず、生きて戦い抜く限り。 「キスはお預けだ」 背後のキリエを振り返ると、 「いいの」 彼女ははにかんだ笑みを見せて胸元のペンダントをそっと握り締めた。 「……待ってる」 こころなしか、なんだか幸せそうだ。 「ありがとう」 ネロは銃を持った拳で鼻をこすり、歩き出した。 「さて……」 彼に向け、悪魔たちが一斉に宙を飛び、殺到してくる。 左手のブルーローズを牽制に、ネロは異形の右手を引き絞った。 「遊ぼうか!」 「助かったわ。私の仕事も安泰」 やってきた昔なじみはそう言いながら、銀色のアタッシュケースをデスクの上に滑らせた。 が、ダンテは相変わらず机をオットマン代わりにするお行儀の悪い格好でグラビア雑誌を読みふけり、そちらに視線を遣しもしない。 代わってうきうきとした足取りでやってきたトリッシュがアタッシュを引き寄せて開いたが、中には丸められた(……つまり、丸められるだけの厚さしかない)ドル札の筒が一本きり。 「それにしてはちっぽけな報酬ね。“誠意”って知ってる?」 重さで気付いたのだろう、引き寄せた瞬間から加速度的に雲行きが怪しくなっていったトリッシュが、紙筒をためつすがめつしながら皮肉ると、 「あら?スパーダを持ち出して、話を混乱させたのは誰?」 負けじと挑戦的な笑みを浮かべた昔なじみが、煽る気満々のシナを作って相手を睨み上げる。 しばし恐るべき女二人の恐るべき視線がばちばちと火花を散らし、そののち二人は申し合わせたように標的を変えた。剣呑な二対の流し目を向けられたダンテは一瞬らしくもなく目を白黒させた後、おもむろに雑誌を目元に引き上げ熱視線を遮ろうとしたが、トリッシュがそれを取り上げぴしゃりと卓上に叩きつける。 「おい、今いいトコなんだ!」 抗議もものかは、据わった視線を相棒に縫い付けたまま 「ダンテの意見は?」 トリッシュは尋ねたが、どうやら半分人間のクセに(というか半分人間だからなのか)ダンテは悪魔のトリッシュよりも金銭に執着がないらしい。 「貰えるモノは貰う。だろ?」 絶対使い方間違ってるセリフをしゃあしゃあとのたまい、彼は再び雑誌の世界に没入し始めてしまった。 ハア!?とか言い出しそうなトリッシュを尻目に 「じゃあ―――商談成立ね」 にっこり笑って宣言した古なじみが踵を返し、トリッシュがやれやれとでもいいたげな視線を涼しい顔のダンテにぶつけていたその時、ダンテの足に蹴り落とされることなくデスクの端に乗っかっていた電話が、アンティークな外見にふさわしい呼び出し音で鳴りだした。 「“デビルメイクライ”」 歌うように応じたトリッシュは、一拍の後、何故か戸口に向かった足を止めてこちらを見ている昔なじみに眉を上げてから、傍らの相棒に目をやった。 「合言葉アリの客よ。すぐ近く。どうする?」 彼女の表情がなんとも言えずニンマリしているのは何故だろうか、いうまでもない。 ダンテはやおら雑誌をぴしゃっと閉じて机に投げ、立ち上がった。 「決まってる!」 真っ赤なコートの裾を勢いよくはらって、机上に放り出していた白銀と漆黒の銃をかっさらい、長剣を背中に引っ担ぐ。 左手でエボニーをスイングし、右手でアイボリーをくるくる回しながら歩く横顔は鼻歌でも歌いだしそうな薄い笑みを浮かべていて、さっきまでとは大違いだ。 「私も行くわ」 その行く手を塞いだ古なじみが言うと 「好きにしろ。タダ働きだがな」 陽気に両手を広げ、さっきのトリッシュみたいに節回しをつけながら歌ってその脇を戸口へと向かう。 「他に趣味がないのよ。貴方もでしょ?」 背に担いだ物騒なブレード付きのランチャーを揺らして昔なじみが振り向くと、 「まあね」 トリッシュが答え、彼女に肩を並べた。 「行くか」 ダンテが勢いよく扉を蹴破り、三人は景気づけの花火とばかりに銃を乱射するのだった。 「Com’on Babes, Let’s Rock!!」
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● デカ神姫 ● ◆ 第一話 「幻を紡ぐ少年」 ◆ ※幻さんの幻の物語とのコラボです。 目が覚めると、もう朝の10時を廻っていた。夏休みだからって遅すぎだけど、 昨夜はずっとネロの事を考えてて眠れなかったんだ。 「慎一、起きましたか?」 何時からそこにいたのか、枕元にネロがいた。 ネロ。悪魔型の神姫。記憶を無くして彷徨っていた。 僕は彼女に、行方不明のマスターを探してあげる約束をしたんだ。 「お早うネロ。起こしてくれてもよかったのに」 「いえ、気持ちよさそうに眠っていたので……」 そう言ってネロはニッコリ微笑んだ。 遅い朝食を済ませると、服を着替えて外出の準備をする。 正直に言うと外出は苦手だ。いや、人との関わりが苦手と言うか。 数年前に父が犯した罪。周りの自分を見る目。自分が周りを見る目。 あれ以来、確かに僕の世界は変ってしまった。でも変えてしまったのは 自分なのか世界の方なのか。……何かそんな小説があったっけ。 「慎一、大丈夫ですか?」 黙り込んでいた僕に、ネロが心配そうに声を掛けた。 「大丈夫だよ。ちょっと考え事をしてただけ」 「あの……体調が悪いなら今日はセンターに行かなくても……」 「ううん、何かマスターの情報が入っているかもしれないから…行ってみようよ」 僕はネロをカバンの中に収めると、御影市神姫センターへ向った。 夏の日差しの中、街の中を歩いて行く。暑い。イヤになるぐらいに暑い。 通行人達も気だるい雰囲気を漂わせている。 ハンカチを被ってうつむいている人。 半袖を肩まで捲って歩いている人。 センターが見える曲がり角で座り込んでいるサラリーマン風の男性。 ……こういう人とは、特に関わりたくないな…… 無視してその側を通り過ぎようとすると、突然その男性に腕を掴まれた。 「し…………少年、頼みがある」 ビックリして思わずその手を振り払ってしまう。 「な、何ですか貴方は!」 「何って……敢えて言うなら正義の味方か?」 …………ホントに何なんだ、この人は…… 「別に大した事じゃない。ちょっとコンビニで食い物を買ってきて欲しいんだ」 そう言ってサイフを差し出した。 「そんなの自分で行けばいいじゃないですか」 「俺はココを離れる訳にはいかないんだ。理由は言えないが……」 言わなくていいです。聞きたくもありません。 勿論断りたかったけど……このままじゃセンターに入れないし、仕方なくコンビニに行く。 買物カゴの中に適当にパンと飲み物を放り込む。レジで会計をしようとサイフを開けると 中には230円しか入ってない。ふぅ……自分のサイフを出してお金を払う。 「少年、すまなかったな!」 僕から買物袋とサイフをひったくると、猛烈な勢いでパンを食べ始めた。 「モグモグ……昨日から何も食べてなくてね……モグモグ……今日は相棒も居ないし……」 「それじゃ僕はこれで……」 「そうだ、何かお礼をしなくちゃいけないな!」 「いえ、いいですいいです!」 そのまま逃げるように立ち去る。今日はセンターに行くのは諦めよう…… その夜。ネロの事を心配して梓が電話をしてきた。 『そう、それでセンターに行きそびれたのね』 「うん。変な人だったな……」 『でもその人、昨日から何も食べてないって言ったのよね?それじゃ昨日から ソコにいたのかしら?』 「そういえば……どうなんだろう?」 『センターに何かする気なのかしら…気になるわね。明日の朝、一緒に見に行かない?』 「えっ、流石にもう居ないと思うけど……」 次の日の朝。まだ居た。同じ場所に。 「あの人だよ」 「う~ん…ずっとセンターの方を窺っているわね」 それを離れた場所から窺ってる僕と梓。 ネロがカバンから顔を出して、 「昨日はカバンの中で声しか聞いてませんけど、悪い人には思えませんでした……」 「でも見た感じは不審者以外の何者でもないですね」梓の肩でミナツキが言った。 みんなで考え込んでいると、突然ネロがカバンから飛び出した。 「なっ……ネロ!?」 目で追いきれない程のスピードで動き回る。激しい衝突音。 稀に目の端に映るもう一つの影。……ネロ、戦っているのか!? 『ラン!!その子達は違う!!!!!』 遠くから例の男性が叫ぶと、ネロ達の動きが止まった。 目の前に、ネロの他にもう一体の神姫がいた。 男の子みたいな格好。髪はショートカット。銃とナイフを構えている。 例の男性が走りよってきた。その手にはアタッシュケースをぶら下げている。 「ラン、この子が昨日言っていた少年だよ」 ランと呼ばれた神姫が、僕達の方を向いて申し訳なさそうに言った。 「ご、ゴメンなさい!ボクてっきり『連中』の仲間だと思ったヨ……」 「れ、れ、れ、連中って……」 梓の言葉に、男性が困ったように言った。 「まいったな……これは全部話さなくちゃいけないか……」 男性の名前は松田敏郎、刑事さんらしい。 何でも最近多発している神姫の武装強奪事件を追っているとの事。 「正直、窃盗自体はそんなに大変な事じゃないんだ。問題はプロトタイプの強力な武装が 盗難されて更に改造され、犯罪に使われてしまう事なんだ」 刑事さんは最近の被害状況パターンから、次のターゲットはココだと予想して ずっと張り込みをしていたんだそうだ。 「それなら隠れてないでセンターの人に言って協力してもらえば……」 梓のもっともな質問に、刑事さんは答えた。 「……ココは別件で色々あってね。出来れば接触したくなかったんだ。 でも君たちが身内となると……もう接触してしまったも同然か」 そう言うと刑事さんは、彼の神姫ランを肩に乗せて言った。 「センターに案内してくれないか?君の言う通り、協力を依頼しよう」 センターでは若い女性職員が対応してくれた。 「つまり、研究所で開発中の武装が狙われているという事ですか?」 「そうです。どうやらココは色々と『特殊な物』を扱っているようですしね」 刑事さんの目つきが変った。ゾッとするような冷たい目。 「………………解りました。とにかく所長室にお通しします」 「ありがとう。ランはココで待っていてくれ」 「解ったヨ!」 そうして二人は奥に行ってしまった。 暫くして刑事さんが戻ってきた。 「ラン、一回戻るぞ」 「何か解ったんだネ?」 「さっきの職員さん、ココの研究員でもあるんだが……明日、野外での武装データを 取る為に近所の公園で実験をする予定なんだそうだ」 「それじゃ……」 「ああ、連中が襲ってくるとしたらその時だ。一回戻って準備をしてこよう」 「了解だヨ!」 センターから出ようとした刑事さんが、ドアの所で急に立ち止まった。 「そうだ少年、いや慎一くん。パンのお礼がまだだったね。すぐソコに ケーキの美味しい喫茶店があるんだけど、一緒にどうだい?」 「あの…いえ、僕は……」 「遠慮するなって!それに……ネロちゃんの事も聞きたいしね」 ドキッとする。これは……変に断ったらネロが疑われる…… 「……解りました。ご一緒させていただきます」 「あっ、それじゃ私も……」梓が慌てて言った。 「悪いけど君は遠慮してくれ。給料日前であまり金が無いんだよ!」 そして僕と刑事さんは、梓を残してセンターを後にした。 「……これ、美味しいんですか?」 「口に合わなかったかい?『マヨネーズホイップケーキ』」 最低だ。いろんな意味で最低だ…… 刑事さんに連れてこられた喫茶店。もう二度と来ない…… 「さて、と。それじゃネロちゃんの事を聞かせてもらおうか」 テーブルの上のネロが不安そうにしている。 「何の事ですか?ネロは普通の……」 「隠すのは無し。時間のムダ。ランと戦った時の動き、どう見ても普通の神姫じゃない」 刑事さんがジッと僕を見つめる。冷たくはないけど、とても鋭い視線。 沈黙を破ったのはネロだった。 「あの……全部私が悪いんです。全部私がお話しします」 「ネロ!何を言ってるんだ!」「でも慎一!」 「二人とも落ち着きなヨ!」 ずっと黙っていた刑事さんの神姫、ランが口を開いた。 「ボクもトシローも『たかが違法改造』ぐらいで大騒ぎしないヨ! 問題なのは違法改造や盗難されたプロトタイプが犯罪に使われる事なんだ!」 ランはネロの手を取ると、優しく続けた。 「ボクの使ってる銃だって銃刀法に触れる物なんだ。問題はその「心の在処」だ。 トシローはキミ達の心が知りたいんだヨ!」 心の、在処…………… 「解ったよ……刑事さん、全部話します。残らず」 僕は全てを話し出した。 ネロの事。記憶喪失の事。不法所持の可能性。 インストールしたプログラムの事。(入手先は勿論言わなかったけど) そして……父の事件の事さえも。 「そっか……色々と大変なんだな」 「いえ、そんな……」 「俺も何かしてあげたいけど、下手に動くと逆に迷惑を掛けそうだな。 その代わり、助けが欲しくなったら何時でも言ってくれ。何があっても飛んでくるから」 「刑事さん……ありがとうございます」 「刑事さん、なんて水臭い。俺のことは『アニキ』って呼んでくれ!」 「あ、あ、アニキ、ですか……」 「そう、ア・ニ・キ!」 突然ランが刑事さんの頭を殴る。 「バカ言ってんじゃないヨ!慎一くんが困ってるじゃないカ!!」 「困ってるのは俺の方だ!その暴力癖、いい加減何とかしろ!!」 二人がケンカを始めてしまった。 結果、僕たちは店から追い出されてしまった。 別れ際、刑事さんが言った。 「慎一、一つだけ約束してくれ。 君は辛い記憶を持っている。でもそれを否定する事だけは止めるんだ。 どんな記憶だって君の一部。それを否定することは自分を否定する事なんだ。 失われた記憶を求めて頑張っているネロちゃんの為にも、その事だけは忘れないでくれ」 「刑事さん……」 「だから俺のことはアニキと……イテテテッッ、ラン、止めろってば!!!」 後日。センターで聞いたんだけど、あの後で刑事さん達、窃盗グループと大立ち回りを やったそうだ。何でも軍用兵器まで出てきて、知り合いのファーストランカー達の力も 借りたとか。 「ネロ……僕は強くなれるかな……」 「えっ、慎一、何か言いましたか?」 「いや……何でもないよ。さぁ、頑張ってネロのマスターを探さないとね!」 「はい!」 ネロが明るく答えた。 第二話 作成中? へ進む デカ神姫 トップページへ戻る
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初出場 WHEEL.OF.EASY 本名(鳳来蓮狭) プロフィール 身長 181cm 体重 66kg 誕生日 不明 血液型 A型 趣味 ナンパ 出身地 日本 年齢 19歳 アイカラー 黄目 大切なもの リリホ 好きな食べ物 角煮 嫌いな食べ物 もち 好きなタイプ 不明 好きな有名人 釈由美子 得意なスポーツ バレーボール 格闘スタイル ハイパーリング 関係者 リリホ・ドルーム(親友) ネロ・ワーズ(?) 両親ありの一人っ子。元々は人間だがネロ・ワーズに騙されて狼男として改造された。ハズサはネロを嫌っていたがネロはヴォルツの奴らに指示されてて反省している。ネロはヴォルツの司令塔ゲレイジー・ヴェンドルズに指示されハズサを狼男に改造しゲレイジーはハズサを使って何かを企んでいるらしい。リリホ・ドルームと出会ったのは金持ち学校。ハズサはリリホの後輩。リリホにいきなり話しかけられてハズサは驚いたらしい。本当はリリホと関わりたくないと思い込んでいた。リリホはハズサに話しかけて家まで連れて来た理由は婚約者にリリホを諦めて欲しかったから。ハズサは婚約者がいるならいいじゃんと言っていたがリリホは嫌がってる。ハズサはリリホに毎日ケータイで連絡しあっているがハズサは一度も出ないでリリホの前から消えた。自分が狼男だとバレて嫌わるから。能力は風?大会をチラシで見て興味を持ち出場したが狼男になりかけた。狼になってもリリホには手出しすることができない。 性格 真面目で頭がいい。ナルシスト。 狼男で人間にばけてる -- 名無しさん (2009-12-17 18 13 53) 名前 コメント -
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次へ進む GM:でははじめましょう 謙信:あい ティリス:よろしくおねがいします 雨宮翼:ひゃっはぁ! よろしくー ネロ:いやっほう GM:現状でできることは、黒の剣士を追うか、3度目の迎撃をするか、だね ネロ:よろしくお願いします GM:さて、何もしないなら、このまま第3の襲撃が発生するよ 雨宮翼:んー。ぶっちゃけ3度目きたら、またネロ様に集中砲火だよね? GM:基本的に敵のルーチンはそうなってるね 謙信:黒の剣士に因縁がある人がどうしたいかだねー 雨宮翼:そんなに妹が好きかー!! ネロ:その前に妹パワーでこっちから突入するというのは可能であろうか ティリス:妹ぱわー・・・ GM:うむ、現在の難易度は45なので、不可能ではないが GM:同行者指定すれば、ネロ以外も登場できるし GM:ただ、シーン外での判定なので、《女神の祝福》や《盾の乙女》では支援できない ティリス:ぁぉ 雨宮翼:つまり‥‥「クリティカルしろ」ですね?w GM:フレアを使えば良いんじゃね(ほじほじ 雨宮翼:屑札を10枚ほどたたきこめば、イケルか‥‥? 謙信:此処はネロ様が妹とイチャラブしてフレアを貯める展開かっ! 雨宮翼:つまり、キミだなw 謙信:‥‥はっ ネロ:うむ、PCで妹指定してしまったのは謙信公だけだw ティリス:ほほう GM:んじゃ、クライマックスに移行する? 謙信:因みに何か条件を満たせば難易度が下がったりするんでしたっけ? GM:相手の位置情報が分かれば、難易度は下がるよ。 雨宮翼:それだ! ティリス:位置情報? 雨宮翼:‥‥って、それを掴むためにゃ「3回目の迎撃」達成が必須、だっけか。マリア博士によると。 ティリス:はっ 《殺人処方箋》でどうだろう GM:ふうむ。メジャーアクションが必要なので、シーンに登場してくれないと困るにゃー ティリス:‥‥ということは位置情報の入手自体には問題ない? GM:うん ティリス:じゃぁ黒の剣士追うシーン作っていいかな そこの途中かラスト辺りにでも特技で調べます。 GM:じゃあ剣士のほうで行くか 名前 (行動値):HP/最大値:LP/最大:[財産]食事効果、その他 ネロ (47): 2/ 52:3/3 :[2/8]白兵達成値+3、妹×5 ティリス(39):71/71(91):7/7 :[7/15] 雨宮翼 (35): 1/26(31):7/7 :[3/3] 謙信 (1):217/217 :5/5 :[5/5] ■ミドル6「漆黒の剣士」 シーンプレイヤー:ティリス 登場は任意 ゴスゴール山に近い険しく深い山の奥。 濃密な霧の中に、剣が一つ浮かんでいた。 まるで、白い霧という湯に使っているかのようだ。 かりそめの身体だった全身甲冑は、周囲の地面に散乱している。 ティリス:登場任意ならば、ちょっと我侭したい GM:独りで会うかい? GM:まあ、そちらで相談して決め手ちょ ティリス:邪龍石と関わったら云々とかディオスに言われたのが気になったので‥‥ ティリス:飛鳥から飛び出して一人で行動しちゃってるみたいな ティリス:(ヤバくなったらタスケテ!w 雨宮翼:任せろ! 必ず助け出す! だから、‥‥だから、安心して、酷い目にあってくれ!w 謙信:「なに?ティリス殿がいなくなった?」 雨宮翼:ティリス(の恰好)がピンチになったら、すぐに駆けつけるぜ!! 雨宮翼:くそう、なんて酷い剣だ! 寸止めで恐怖をあおりつつ、衣服だけ切り裂くなんて‥‥っ ティリス:早いよ!w ティリス:じゃぁ単独行動しちゃうわ ティリス:あ、《魔神召喚》宣言で一応、それなりに戦闘準備はしている。 ティリス:グリーフに跨って、シーメルとヴァッファモートを従わせ中。 GM/黒の剣:【‥‥俺に何か用事でもあるのか?】 GM:宙に浮かんだ剣が語りかけてくる。 ティリス:「用もなにも‥‥ 今まで散々付けねらった理由が聞きたい」 ティリス/魔神ヴァッファモート:(むぅ‥‥ 似ているが、似ているだけでやはり違うのかこやつ‥‥) GM:黒の剣士「答える義理はないが‥‥かまわんか」 GM/黒の剣:【お前の母親が俺から奪い取り、お前に継承した“俺の力”を返してもらう】 ティリス:「お母さんが‥‥?」 従わせてる方々に(なんか知ってる?)と目線を投げるも分からないと返される GM/黒の剣:【そのためには、俺がお前を切るのが手っ取り早い。それだけだ】 ティリス:「私は私の、お母さんの力のことなんて聞いたことも無い‥‥」 GM/黒の剣:【それで? 用はそれだけなのか?】 ティリス:「私の力‥‥ 私と邪龍石の関係、それと‥‥」 ティリス:「あなたとお父さんの関係は?」 GM/黒の剣:【さすがに、俺がテルティウムでないことは気付いていたか】 GM/黒の剣:【ああ、こっちでは“グランブリンガー”‥‥とかいう名だったか?】 ティリス:「‥‥え、えぇ! 気付いたわ」 GM/黒の剣:【だが、この剣そのものは正真正銘、お前の父親だ。‥‥まあ、今は抜け殻だがな】 ティリス:「その口ぶり。よもや、あなたもタスクのような?」 GM/黒の剣:【あの坊主にチルバーストの残留思念が取り付いていたようだが‥】 GM/黒の剣:【それと同じことがお前の父親にも起こったのだ】 ティリス:「まさか‥‥!」 GM/黒の剣:【17年前、お前の父親と母親が二人で倒した魔王のことは‥もう知っているな】 ティリス:黙って聞き入ってよう。 GM/黒の剣:【邪龍石にて欲望を叶え、悪行の果てに覚醒した魔王】 GM/黒の剣:【そいつは死に、残された邪龍石も砕かれ、封印された】 GM/黒の剣:【だが‥そもそも邪龍石は並みの武器で砕けるような代物ではない】 GM/黒の剣:【確かに、マーキュリーを持つフォーリナーでもいれば容易いだろうが‥‥】 GM/黒の剣:【17年前のオリジンにそんな者は居なかった】 GM/黒の剣:【不思議に思わないか? 確かにお前の父と母は強力な剣と魔導師だったが‥】 GM/黒の剣:【その二人以外に匹敵する使い手は、当時のオリジンに数多く、とは行かぬまでも何人も居たのだ】 GM:アウゼロンとかが筆頭ですね。 ティリス:オリジンじゃぁなぁ‥‥w GM:今までの印象と打って変わって、今日のこの剣は饒舌(?)だ ティリス:襲ってくる様子も無いのよね GM/黒の剣:【なぜその二人だけで魔王に立ち向かったのか? 他の使い手と協力する道もあったのに?】 GM/黒の剣:【まあ、いろいろと理由はあるが‥‥】 GM/黒の剣:【最大のものは、お前の父親もまた“邪龍石”だからだ】 ティリス:「えっ!?」 GM/黒の剣:【この刀身を見ろ】 GM/黒の剣:【まるで水晶のように透き通っている‥‥ この材質に見覚えがあるはずだ】 GM:たしかに、黒い輝きを宿してはいる。 GM:が、それさえなければ美しい水晶の大剣に目を奪われていただろう。 GM/黒の剣:【容易に破壊できない邪龍石だろうと、同じ材質の物をぶつければ破壊できる】 GM/黒の剣:【まあ、単純明快な解決方法だな。だが、砕いた側にも相応の反動があるものだ】 ティリス:「うっ‥‥これは、ネロ帝の持っていた‥‥」 ティリス:「砕かれた石の邪念‥‥」 GM/黒の剣:【俺は本来の住処を砕かれ、寄る辺を失ってしまったが、お前の父親に取り付きながら機会を待った】 GM/黒の剣:【俺の他の欠片たちを、テル‥グランが回収していたのも好都合だった】 GM/黒の剣:【そういう意味では、封印の遺跡を盗掘してくれた、あの異星人どもには感謝せねばならんな】 GM/黒の剣:【いずれにせよ、今はこうして、俺がお前の父親の体を使わせてもらっているわけだ】 ティリス:(封印の遺跡‥‥ テオス?) ティリス:「‥‥私の父親を帰して欲しい、と言ったら?」 チャキッと杖を構える GM/黒の剣:【なんだ、やはり話し損だったか。‥‥そんなに死にたかったとは】 GM:散乱していた甲冑がカタカタと動き始める。 GM/黒の剣:【こっちは星王にうけたダメージを回復するので忙しい】 GM/黒の剣:【だが、本来の力を取り戻せるのならば、それもまた良し】 GM/黒の剣:【まさか、星王自らが保護していたお前が、みずから飛び込んできてくれるとはな‥‥】 GM:甲冑がひとりでに組みあがり、人型を取る・・・そして、その中に周囲の霧が吸い込まれていく! GM:戦闘しますか? ティリス:「ならば尚更に問答無用。悪しき因果はここで断ち切る」 後ろで幻獣たちが発奮中 ティリス/魔神ヴァッファモート:(ちーちゃん、気持ちは分かるが流石に分が悪くないかの?)ヒソヒソ ティリス/シーメル:(そうよ。なんだかんだでダスク級のバケモノでしょ、こいつ?)ヒソヒソ ティリス:「‥‥どのみち、私が邪龍石と関わりを持つことをこいつは望んでいるように思える」 ティリス:「ならば‥‥飛鳥の皆には、頼れない‥‥」 ティリス:で、出来れば演出戦闘だけでボコられるぐらいにしておきたいかな‥‥ ティリス:GM、戦闘に入ったら、戦闘から逃げてシーンを閉じるとか出来なくなりますか? GM:戦闘に入ったらキミは死にます ティリス:わーーお! GM:さて、誰が登場する? 雨宮翼:んー。まぁティリス単独で切り抜けるのは無理っぽいしな。おれ出るよ。やっぱ 雨宮翼:GM。ティリスを逃がすために、おれが代わりに斬られてもいいかな? GM:代わりに斬られたら、タスクがやばいんじゃない? 雨宮翼:なぁに。1回死んだ程度じゃ、おれのティリスへの愛の炎は消えないぜ! 雨宮翼:ティリス以外が倒れてもなんとかなるが、ティリスが倒れたらどうにも対処不能だしなぁ。 ティリス:他の方の登場処理はどうなりますか? GM:他のキャラがシーンに登場するなら、少しは死期が延びるかもね ティリス:どんなバケモンだこいつ‥‥ 雨宮翼:現状だと「判定の余地なく死亡確定」なのか。OK。なら、おれもかけつけるぜ!w 雨宮翼:うひひ。なんか火に油って感じだけど~♪ 登場は「任意」だったっけ。 謙信:戦闘に入りそうなら駆けつけますよ GM:演出で済ませるのなら、そっちでもいいよー? 「ティリスに宿る力」は奪ったとするけど。 雨宮翼:それって「この状況でティリスが無事に見逃される演出を思いつけ」ってことだよな‥‥?w ティリス:演出だけの為に登場してもらって演出だけで逃げれば良いのかな ティリス:それともなんらかのペナルティ的なものは回避不可? GM:相手がこちらを見逃したくなる交渉をするとかね ティリス:戦闘さえしなけりゃ、宣言だけでシーン退場していいのかな? GM:まあ、退場の仕方によりますね GM:何もせずに逃げてるだけなら、当然追っかけてきますし ティリス:牽制とかでも攻撃を仕掛けたらアウトかw ティリス:この剣士から逃げるに値するには、それっぽい演出だけでおk? データ的な根拠も必要? GM:判定に持ち込んだら勝てないけど、根拠のある演出があれば認めるよー ティリス:了解! では演出頑張る GM:ふっふふ、演出で言えば、黒の剣士はいくらでも空間を切り裂いて転位できるのを忘れずに 皆で相談を続ける。GMを待たせつつ、ああでもない、こうでもないと喧々諤々。 「最後のパス枠で“ネロからの妹”を得て、邪龍石(妹)パワァでひっさらってもらうってのは?w」 「タスクやネロ様が邪龍石パワァを暴走させて大爆発! 気づくと奴は逃げていた、ではどうだろう?w」 「ネロ様が死んでしまう」「そこで石を取り出す処理までする?」「うん。その後に復活させようぜー」 「飛鳥で吶喊して黒の剣士に突っ込み、艦首エリアをパージして逃げようかと思ったんですが‥‥」 ** ** ** そして、20分ほどが経過した後‥‥ ** ** ** GM:さあ、相談の結果やいかに? ネロ:では出よう。 ティリス:むむむ、と一触即発な空気の中 場に一つの気配が増える。 GM/黒の剣:【む‥‥真帝ネロ、か】 ネロ:「――そこな魔剣。ヒトの妹――いや仲間に何をやっている」 GM/黒の剣:【待て、今、変な単語が聞こえたが‥‥まさか、アレと同調してしまったのか?】 ティリス:(踏みとどまった!)「‥‥あいや、ネロ帝。どうしてここに‥‥」 ネロ:「帝王だからな」(理由になってない>ティリス GM/黒の剣:【しょ、正気か? 真帝ともあろうものが‥】 GM:珍しく、黒の剣士は動揺している ネロ:「フンッ、この身は帝王、少しばかり厄介だが、我に御せぬモノではない」>黒の剣 ティリス/魔神ヴァッファモート:「前々から思っておったが主ゃ、人間じゃなくて帝王という生物かなんかなのでは‥‥」 GM/黒の剣:【俺ですら、石を回収せず見ない振り‥もとい、あえて放置しておいたというのに】 ネロ:「この世全ての妹? ハ! 我を染めたければその3倍は持ってこい! 臆するには足りぬ!」 GM/黒の剣:【お前ほどの男が、なぜその石を‥】 ティリス:「ネロ帝‥‥邪龍石を行使するものは、同じ邪龍石を破壊するとその意志を受け継がれる‥‥」 ティリス:「そしてこの剣は邪龍石‥‥つまり」そそくさとネロ帝の後ろに隠れる ネロ:「我だからこそだ。挑戦を退くわけにはいくまい!」>黒の剣 GM/黒の剣:【いや、俺もごめんこうむる】 GM:剣を退く ティリス:(本音だ!) GM/黒の剣:【それを回収するとしたら、最後に回すよ】 ティリス:「その時が、あなたの願望を叶える時、ということね」 ティリス:「‥‥願望が妹関連でに染まらなければいいけど」 ネロ:「ああ、『今の』貴様風情では御し切れまい」 GM/黒の剣:【俺とて、まさか妹とか願われるとは思っていなかったんだよ!】 GM:逆切れ気味 ネロ:「退くが良いぞ妹――いや魔剣よ」 ティリス:「あ、やっぱ既に妹扱いに」 GM/黒の剣:【どういうことだ! どういうことだ! 全世界の妹のお姉ちゃんってどういうことだよ! クソクソッ!】 GM:毒づきながら、空間を切り裂く。 GM/黒の剣:【また来るからな! 覚えとけよ!】 ティリス:自分から逃げたぁ!? ネロ:「良かろう」 ティリス:「‥‥いや、うん。お邪魔しました‥‥」 雨宮翼:「おそろしいヤツだったぜ」 ふぅ。額の汗をぬぐい。 GM:心地よい風が吹き抜ける。 ティリス:「‥‥‥‥」 ティリス:「えーっと、帰ろう、お兄ちゃん?」 GM:シーンを切る前にやることはあるかな? ティリス:あ、殺人処方箋‥‥もうなんかそういう空気じゃないけど 謙信:「おーい!ティリスどのー、無事かー!」登場 雨宮翼:「ま、待ってくれー 置いていくなよ! おれも一生懸命かけつけたのに!」 雨宮翼:「おっさんに全てオイシイとこもってかれたーぁー?!」 絶叫w 雨宮翼:「ティリス、一人でヤツのとこに飛び込んでいくなんて‥‥」 なんで相談してくれないんだ! このばか! ティリス:「みんな、つけてきてたのね」 雨宮翼:「ああ。‥‥まさか、ヤツに逢うためだとは思わなかったけどな」 謙信:「まったく、突然になくなるのだからな、探したぞ。あまり無茶をするモノではない」 ネロ:「だが――このまま待ち受けるのも性に合わぬ」 ティリス:「まぁそれはともかく‥‥」 かくかくしかじかと自分の身の上とか今回得た情報を放出 ティリス:「ということで私が邪龍石と関わると、あの黒い剣の思惑通りになってしまう恐れがあるやもしれないのだけれども‥‥」 謙信と飛鳥をチラ見 雨宮翼:「今更だぜ、ティリス」 薄く笑って、鼻の下をこする。へへ。 雨宮翼:「奇麗な花にはトゲがある‥‥ってな。でも、そのトゲがなけりゃ、その花じゃないだろ?」 ティリス:「‥‥そう。ここまでの付き合いがどうのより‥‥あなたたち相手だからこそ今更、かと思うことにする」 雨宮翼:「安心しろよ、ティリス。おれ達はおまえを見捨てない。――何があっても、必ず助ける」 謙信:「今になって知らぬフリをする気はないわ。ティリス、お主は我らの仲間であろ?」 ネロ:「帝王としては目にした事態を見過ごすわけにはいかぬのでな」 ティリス:「‥‥私が軽率だった。これからも、頼りにさせて欲しい」 ティリス:(後ろでヴァッファモートはおーいおいおいと感動して泣いている) 雨宮翼:「マリア博士のよそう?じゃ、もうじき第3波が押し寄せてくるはずだ。それで敵の本拠地を掴める‥‥んだっけ?」 雨宮翼:謙信ちゃんに自信なさげに尋ねる。 謙信:「うむ、そう言うことになる、のだがの>タスク」 雨宮翼:というわけで。話が敵の本拠地云々の方で振ったので。《殺人処方箋》期待age ティリス:じゃぁ《殺人処方箋》しておきますかー ティリス:新しい召喚魔を使う 魔法陣ぐるぐる描いて、そっから全身が包帯でグルグル巻きの幼女が現れる ティリス/イルマ:「おゃおゃ、ちーちゃんおひさー」 ティリス:「お久しぶりです、ども。早速ですがかくかくしかじか」 ティリス/イルマ:「りょぅかぃりょぅかい。運命の魔女イルマさまにおまかせぁれ」 ティリス:つって包帯をしゅるっと解くとなんと未来を予知してくれる素晴らしい召喚魔なのだ! 雨宮翼:「‥‥ッ!」 また新しい娘だ! ティリス、どこまで‥‥ ティリス:内容は「死鳥が今何処に居るか、何をしているか」を教えていただきたい! GM:ほい、ではシーンが切り替わる ■ミドル?:大断崖最深部 マスターシーン 「りゅうおう」が、傷ついた死鳥にプロミネンスを送って修復している その光景がズームアウトしていく。 ‥‥そこは、巨大な谷の底だった。濃密な霧が満ちている どんどんズームアウトしていくが‥‥ まだ、谷の上部が見えない GM:オリジンで、これほど巨大な谷といえば‥‥ GM:大断崖しかない! GM:シーン終了 ティリス/イルマ:「‥‥‥って感じ」 ティリス/イルマ:何も書かれてない包帯に目を通すと、そんなことを告げる。 謙信:「大断崖か‥‥ 確かにあれだけの巨大なモノを隠すにはうってつけかもしれん」 雨宮翼:「えーと。つまり、あれだろ!」 そこに行けば、ヤツらを叩ける! GM:というわけで、これで邪龍石(妹)による登場難易度が30になりました ティリス/イルマ:「まぁ、ぅん、そんな感じ」 謙信:「ふむ‥‥」イルマの頭を撫で撫で。 雨宮翼:「すげぇな! ちびっ娘!」 にっかり。無造作になでなで。 雨宮翼:(‥‥素肌に包帯だけ。微妙な起伏が実にえろい‥‥ 誰の趣味だ、これ?!) ティリス/イルマ:「じゃ、ちーちゃんぁたしもう帰って寝るから‥‥」 動じずに撫でられ撫でられ ティリス/イルマ:「ぁんたら、ちーちゃんの面倒ちゃんと見なさいよ」 ティリス/魔神ヴァッファモート:【勿論じゃい】 ティリス/シーメル:「おかーさんお疲れ様ー」 ティリス/イルマ:ぽひゅんっと煙を捲いて消える。活動時間の短い魔なのだ。 ネロ:「ふむ――」 雨宮翼:「おかあさんッ?!」 え、あ、うそーぉー?!w ティリス/魔神ヴァッファモート:【ワシの嫁になんか文句でもあるんかい?】 雨宮翼:「ありません。お義父さん」(キリッ ネロ:「ほう? また凄い家族構成だな」 ティリス/魔神ヴァッファモート:【義父呼ばわれるする筋合いは無いわッ!】 ティリス/魔神ヴァッファモート:鎌をタスクの目の前の大地に突き刺す。どすん! 雨宮翼:「わぶっ?!」 その衝撃で吹き飛ぶ‥‥どがーん☆ 謙信:「おお、ヴァッファモート殿、どうやら細君のおかげで我らの目指すべき場所が分かったようじゃ、礼を言うぞ」 ティリス/魔神ヴァッファモート:【うむ、良きに計らえぃ】 GM:さて、それではシーンを切るけど、何かあるかな? 謙信:[焼き肉食べ放題]を購入しよう(ダイスを振る)出目「1・6」で12、財産点5点+屑札で達成値18。 謙信:これで、現在HPと最大HPが+5されます。 ティリス:ダメ元で「フォティオチャン」(漢字が出ない‥‥)でも狙おうかしら ティリス:2d6+10(ダイスを振る)出目「4・6」で20、絵札+屑札2枚を加えて達成値32で成功。 ティリス:シナリオ終了時まで【心魂値】+2ね。 雨宮翼:んじゃ、おれは「温泉」購入しておくよ。 雨宮翼:‥‥さっきのツッコミ喰らったダメージで、どくどくと脳天からギャグ流血。 雨宮翼:2d6+3 目標値10(ダイスを振る)出目「4・5」で12、成功。HPを最大値まで回復! GM:終わったかな? GM:次に妹邪龍石で転位するなら、これが最後のミドルになるぜ。 GM:つまり、GMチェックで手札上限+3枚して10枚扱いで手札処理をどうぞ。 GM:妹ジャンプ判定に失敗した場合は、登場できないが、成功したらクライマックスだぜ GM:失敗したら、第3の襲撃になっちゃうけど、その場合は手札を7枚まで削ること。 GM:では手札とパスの処理を ティリス:既存パス「漆黒の剣士への疑惑」を「漆黒の剣士への喪失」に変更。 雨宮翼:既存パス「ティリスからの不安」⇒[ティリスからの信頼」に変更希望。いいかな? ティリス:いいよー 雨宮翼:サンクス ティリス:新規パス「お母さんからの遺志」を取得。これで、パス枠が7つ埋まる。 雨宮翼:それはいいね!w GM:じゃあ今日はここまでかなー 雨宮翼:おつかれー GM:手札セーブするよー ティリス:おkぃ GM:せーぶしたよー ティリス:スケジュールも特に問題なければそのまま来週よね 雨宮翼:うい。ありがとー またね! GM:また来週ー 雨宮翼:おつかれー 謙信:はい、またライシュー ネロ:あー、しかし我が出た途端大惨事になったなー ネロ:真面目にやったのに―― ティリス:いや、あれぐらいでいいんじゃない?w 雨宮翼:ネロさまずるーいーw おいしすぎるですよ!w ティリス:あのままだとシリアス通り越してデスムードだったし 雨宮翼:ああ、なにを真面目に頑張って妄想を練っていたのか‥‥とほほw ネロ:もうなんか自分は存在自体が美味しすぎるのが悔しいw ネロ:はっはっはっ ネロ:帝王とは孤高なる者よ 雨宮翼:うん。50mくらい離れたとこから指さされるくらい孤高なる存在だよね。 ティリス:50mくらい離れた位置からでも指折られちゃいそう ネロ:「あー、帝王だー」「しっ、見ちゃいけません」 ティリス:どういう会話だw ネロ:子供には優しいよ ネロ:「これでガリガリさんでも買ってくるが良い」 雨宮翼:おお、ヒーローだ! ティリス:60円でヒーロー気取りか!www 雨宮翼:んじゃ、おれはミミちゃんに慰められて涙目になっておくよ‥‥ 謙信:わーい!ていおうのおじちゃん、ありがとう! ティリス:子供お前か!?wwww ティリス:さて、あたしも落ちまする 雨宮翼:いいなぁ。ネロ様に勝てる気がしない。いろいろな意味で‥‥w ネロ:PLの自分も御し切れてる気がしないよ! ネロ:シリアスにやっても面白くなってしまうってどういうことなの‥‥ ミドル6終了時点での各自のパス 雨宮翼 1:因縁「神王エニアからのお話があります」(ライフパス⇒ミドル1、ミドル3で変更) 2:感情「大いなる力への羨望」(シナリオパス) 3:因縁「ティリスからの信頼」(PC間パス⇒ミドル4、ミドル6で変更) 4:感情「未来への見えない恐怖」(OPで獲得⇒ミドル2で変更) 5:感情「謙信への尊敬」(ミドル1で獲得) 6:感情「ネロへの疑問」(ミドル2で獲得) 7:感情「セクストゥムへの執着」(ミドル4で獲得) ティリス 1:因縁「星王ディオスからの執着」(ライフパス) 2:感情「漆黒の剣士への喪失」(シナリオパス⇒ミドル6で変更) 3:因縁「謙信からの信頼」(PC間パス) 4:感情「ノレア様への家族」(OPで獲得) 5:感情「邪龍石への不安」(ミドル2で獲得) 6:感情「時間線への興味」(ミドル4で獲得) 7:因縁「お母さんからの遺志」(ミドル6で獲得) 謙信 1:因縁「織田信長からの庇護」(ライフパス) 2:感情[亡霊戦艦への責任](シナリオパス⇒ミドル3で変更) 3:因縁「ネロからの敬意」(PC間パス) 4:感情「織田信長への親愛」(OPで獲得) 5:感情「翼への好感」(ミドル1で獲得) 6:感情「ティリスへの感嘆」(ミドル2で獲得) 7:感情「セクストゥムへの不安」(ミドル4で獲得) ネロ 1:因縁「拳帝ジーアからの脅威」(ライフパス) 2:感情「拳帝ジーアへの妹」(シナリオパス) 3:因縁「タスクからの感服」(PC間パス) 4:感情「バイクへの妹」(OPで獲得) 5:因縁「邪龍石からの妄執」(ミドル2で獲得) 6:感情「謙信公への妹」(ミドル3で獲得) 7:感情「セクストゥムへの妹」(ミドル4で獲得) 次へ進む
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#blognavi 今日は体調悪いながらもやっぱり会館へ来てしまった俺。 適当にさっちんで入って昇竜コマンド練習、ネロがかなり連コしてくれました。ほんで普通にやればいいものをネロJBをTOG君直伝の多段シールドを練習しようとしたらあんまり出来ないままブッコされましたorz んでメカヒスイで入り直したら珍しく勝てました。ほんで記念すべきメカヒスイの初連勝をしたところで別のひたすらJCネロに負ける。んであぁーあー連勝ストップだよぉと後ろを見ると 茶坊発見 茶坊さん勘弁してください(悪くない) いやぁ到着すると連勝止まる現象はまだ続いていますなw その後、高さんと挨拶をし、メルブラ。高さんマジテクいから! その後スポランで茶坊ワルク・高七夜を倒した遠野にメカで挑戦 2ラウンド取れちゃったやっほーい。 勝てなくてもラウンド取れるだけでかなり嬉しいのはさすがメカクォリティ。 会館に戻り茶髪ネロ改め果汁さん達と対戦(BBS書き込みサンクス)とりあえず、高七夜が負けて、茶坊シエルの見せ所だぜ!と意気込み、張り切りすぎたのか間違えて遠野選択、しょうがないので高さんに変わったのが間違い、この人志貴使わせたらまずいよってくらい連勝してました。ほんで果汁さんに負けて・茶坊シエルも負けて今日のブーム、メカヒスイで挑戦。負けたけど2ラウンド取れました。かなり嬉しいとかね。 メカヒスイは動けるようになるとかなりおもしろいんだなぁーとか思いました。 その後SATネロ登場。 ほんと渋谷でこの人のネロに逢ったらゲームオーバーです。 本当にありがとうございました。 とりあえず帰りに一人で渋谷のすき屋いったら 脇知弘 が居ました。 渋谷で見るの2回目だ。 それだけ。ぇ ********* コメントレス レナさん え、かなり故意に文章を書きましたがなにか?笑 カテゴリ [メルブラ] - trackback- 2006年01月27日 03 00 54 昨日はお疲れ様でした。 -- 高 (2006-01-27 15 53 38) スミマセン投稿ミス(ノд`) 昨日はお疲れ様でした。それとモタモタしてて一緒に帰れなくてスミマセンでした。今回はあまり対戦できなかったので、今度の29日は、よろしくお願いしますw -- 高 (2006-01-27 15 56 20) 名前 コメント #blognavi
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PREV:第3話 前編 NEXT:第4話 前編 ストーリー 君達!その辺りにしておきたまえ 火の守護者 グレン ……グレン? なぜここに?というか、何だその喋り方は ゼロ・フェニックス そんなことを気にするなんてナンセンスだ闘いは非、科学的なんだよ 火の守護者 グレン な……何……? ゼロ・フェニックス 言うことが聞けないのならばカードに戻るか?ゼロ・フェニックス 火の守護者 グレン お前……どの立場から物を言っている ゼロ・フェニックス imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ……っ! ネロ・グリフィス imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ルカ様……!お待ちしておりましたわ! ネロ・グリフィス imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ルカ様をお迎えする準備が全くできておらず申し訳ございませんわ ネロ・グリフィス imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ルカ様が過ごしやすい世界を作るために色々と動いていたのですが…… ネロ・グリフィス そんなこと……しなくていいのにルカちゃん、闘うのやだよ…… 闇の守護者 ルカ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 え……は、はい……?ル、ルカちゃん……? ネロ・グリフィス ルカちゃんはねみんなと仲良くしたいの…… 闇の守護者 ルカ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 は……ぇ……?ル、ルカ……様……? ネロ・グリフィス これからという時に無粋な……誰の謀だ? バルガライゾウ バルガライゾウ 自然の守護者 チュリン ……チュリン? バルガライゾウ 僕達には闘いが必要ないそんなのは分かり切ったことにエビデンスは必要ない 自然の守護者 チュリン だってライゾウにはこの僕が付いている!皆もアグリーのはずさ! 自然の守護者 チュリン な、なんだ何を言っているんだ、チュリン? バルガライゾウ エレナ! スペル・デル・フィン すみません貴方が来るまでにこの事態を収めようとしたのですが…… スペル・デル・フィン 言い訳なんて聞きたくない 光の守護者 エレナ えっ……!? スペル・デル・フィン 聞こえなかった?それとも、聞く気がないだけ? 光の守護者 エレナ エ、エレナ……?どうかしたのですか? スペル・デル・フィン な、何か、我は貴方の気に障ることでも…… スペル・デル・フィン この程度の事態も収められないなんて…… 光の守護者 エレナ こんなものが私の切り札?嘆かわしいわ…… 光の守護者 エレナ エレナ……!何故そんなことを……い、一体何があったのです!? スペル・デル・フィン おい、キリコ!これは一体どういう状況だ! ゼロ・フェニックス imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 か、解釈違いですわ――!! ネロ・グリフィス エ、エレナ……何か私に悪い所があるなら直しますから機嫌を…… スペル・デル・フィン おい、これが危惧していた「精神への影響」か!? ゼロ・フェニックス キリコ!待たせたな! 水の守護者 カイト ここからは私も共に頑張るぜ! 水の守護者 カイト ………… キリコ ……ほう様子のおかしい主人を無視か バルガライゾウ キリコ、お前は何を知っている? バルガライゾウ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 もう関係者全員ここに揃ったでしょう!? ネロ・グリフィス imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 プログラムをいじれば何とかなるなら早くして下さいまし――! ネロ・グリフィス ………… キリコ いつまでシラを切るつもりだこの状況も分からないで済ませるつもりか? ゼロ・フェニックス ……よし、これで万全 キリコ クリーチャ―達は落ち着いてシミュレーターも安定する作戦に支障はない キリコ 我らを落ち着かせる……?作戦……?何を言っている、キリコ! スペル・デル・フィン 貴方達の望みである守護者を呼び出した キリコ 会いたかったでしょう?望みも叶い、争う理由も最早なくなった キリコ 好きなだけ守護者と戯れ好きなだけデュエマをするといい キリコ キリコは【プレイヤー】に用がある キリコ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 会いたかったのはルカ様よ!あれはルカちゃんですわ! ネロ・グリフィス そ、そうだ!あんなのはエレナじゃない! スペル・デル・フィン 本物だったら我は堪えられない! スペル・デル・フィン そもそも、あれらは本物なのか?それともデータの産物か? バルガライゾウ 本物だとすれば、何故危険のある状態の今呼び寄せた ゼロ・フェニックス 自分が語った可能性を計算に入れられないほどお前はバカじゃないだろう ゼロ・フェニックス ………… キリコ だんまりですか…… スペル・デル・フィン imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 だったら手っ取り早い方法を取るだけ、ですわね ネロ・グリフィス 貴方自身が壊される前に白状することだ スペル・デル・フィン 気づいていないかもしれんがお前は今、我らの主人を友を冒涜している バルガライゾウ ……む? バルガライゾウ バルガライゾウ今キリコを攻撃するのはアグリーできないね…… 自然の守護者 チュリン 僕達とのコンセンサスが取れていないんじゃないかな?ディスカッションが必要だよ! 自然の守護者 チュリン ネロ・グリフィス……ルカちゃんは闘うの、やだな…… 闇の守護者 ルカ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ぅ…… ネロ・グリフィス スペル・デル・フィン貴方……私の言うことが聞けないというの? 光の守護者 エレナ 私の言うことを聞かないとどうなるのか……一度身体に教え込まないといけないわね 光の守護者 エレナ ひ、ひぃっ!? スペル・デル・フィン ゼロ・フェニックス闘うなんて非、論理的なことは言わないだろう? 火の守護者 グレン …………チッ ゼロ・フェニックス 我らの主人達がキリコの前に立ちふさがって邪魔を……! スペル・デル・フィン キリコ!貴方は一体何を企んでいるのですか! スペル・デル・フィン PREV:第3話 前編 NEXT:第4話 前編
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名前 技1 技2 アクナス アダム イブは何処だ! アベロエス イブ アダム~♪ お邪魔王 うっしっし~ カリフ ギルガ・めっしゅ ギルガ・メッシュ 散るがいい サイコリア シェイフ・リヤード ジャオーム スカルエッジ スカルゴート 滅びの歌 ダーク・マター ダークナイトメア ダイヤモンドゴーレム デス・メタル デルタモル ノアール ハルマ マキュラ 魔弾 まな板の上の鯉 マモー ムッツリーニ りゅーの使い 力に負けし王 三大堕天使サイザー 鳳凰十字斬 三大堕天使ジャミ 羅漢撃 三大堕天使ジン 極斗脚 亡命する青年 僕は逃げるんだ!! 山賊団員 どりゃー!! 不宇摩喜太郎 切れたナイフ 天使な小悪魔 天草四郎時貞 キリスト様私に御加護を… 牛魔王 北斗 宿命 占い師 氾濫 生誕 由比正雪 白き翼の闇竜マジュラ シャイニングブレス 老犬チル パク 妖狐 邪気 呪詛師魁念 貴方はもうすぐ死にますよ! 宝蔵院胤舜 岩鵜バレス 怪人ジャイアント 石礫 果てなき運命ザンス 泡銭 炎のアンダルシア 信長之野望 魔王は死なぬ! 南斗 春 借上 真・魔界の大王ネロ 真ダークナイトメア 真竜王 キッポク 破綻 ベートーベン君ありがとう ・・・ 神竜王 荒木又右衛門 唯一神ザラケス 寄生地主 寄生虫ウール Mドレイン 寄生虫カール 寄生虫ムール 寄生 密偵 通告済みだ! 深紅の魔竜セキレイ サン・シャイン 細木先生 ずばり言うわよ♪ 創造皇ジェノ・ネロ 全てをやりなおせ! 悲しき運命マルコア ふむ… 揺るぎなき運命ギルガ 散れ! 散りゆく運命セツ はてろ! ・・ 最終最凶生命体ネロ 無名の天死 ららららら~♪ ・・・ 超生命体ネロ メガブラスタ 超最強生命体ネロ ギガブラスタ 超魔神化ネロ 新生 運命の相手 慟哭天使 緑服のセクトの男 魁人シャラ 桜吹雪 摩訶四将弥ヶ月 亜空斬 摩訶四将飛将 摩訶四将餓馬 摩訶四将頸羅 豸斬 暴漢 魅羅姫ノア 儚き運命レクサス 激辛大魔神ハバネロ 閻魔の使い 繁栄 判決 ・・・ 醜いアヒルの子 転職して白鳥に!!! 闇鳳凰 魔 魔ダム 魔の双門 魔五星アスモ 魔五星テヒア 魔五星バズー 魔五星ムーア 魔道剣ジェノスパイラル 魔五星美華月 魔王 終わりだ!! カウントダウン開始 魔列車 魔虫デスモスラ 魔界の女王蜂 蜂の群れ 魔界の王ロキ 魔界の王女えりりん 魔界の王子キル てぃ! 魔界の白猫 またたび! 魔界の住民 ひゃ~ 魔界の海亀 アクアブレス 魔界の黒き猫 魔界の黒鶴 魔の一声 魔界の働き蜂 ダークニードル 魔界の闘犬 魔界の騎士 旋律の魔剣 魔界廼五鬼・怪鬼 魔界廼五鬼・惰鬼 魔界廼五鬼・絶鬼 魔界廼五鬼・餓鬼 魔界廼五鬼・癒鬼 魔界転生 風侵 魔界樹 毒霧 魔神化ネロ 魔神戦鬼ファニール 魔神獄殺! 魔酒飲・・ 魔竜アスラゴン 魔猿 連撃 魔龍・邪 魔龍・無 魔騎士?アミパ 魔騎士ハートー イヤだイヤだ~ 魔騎士ユーダ 血粧弾 魔獣恋々 堕天使ルシファー
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難易度:上級者 分類:タイトル限定 レベル0 浴衣のエリー×4 お菓子を差し出すネロ×2 活発なネロ×2 桜並木のシャロ×4 コーデリア&エリー×4 レベル1 恥ずかしがり屋 エリー×3 天然少女 シャロ×4 シャーロック・シェリンフォード×3 レベル2 本好きなエリー×2 トイズ発動!シャロ×3 ドジっ子探偵 シャロ×3 レベル3 ハロウィンナイト エリー×3 けなげでひたむき シャロ×3 コーデリアのお花畑×2 クライマックス トライアセンド×2 サイコキネシス×3 シャーロックの膝枕×3 緑、赤、青の3色からなる。《探偵》のカードのみで構成されている。このため「桜並木のシャロ」がペナルティ無しで出せることが多い。 「お菓子を差し出すネロ」の特殊効果で、全てのキャラカードに「サイドアタックできない」を付与するというものがあるため、「お菓子を差し出すネロ」が舞台にある場合はCPUはパワーで負けていても全カードでフロントアタックしてくる。また、CPUは低レベルでは「活発なネロ」の特殊効果で入手した「けなげでひたむき シャロ」を次のターンでクロックに置いてくる。このため手札が増えて手数が増えることとなり、「浴衣のエリー」の応援もあるためレベル0の段階では強い。 レベル1のカードが少ない上にいずれもパワーが弱く、中盤で持ちこたえられない。しかし、レベル3のカードは多めで、「コーデリアのお花畑」も有ることから終盤に粘り腰がある。
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RGM-86R ジムIII 性能 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 SFS 防御 27200 550 M 11500 120 190 190 190 6 B - B - C ○ ○ 武装 名前 射程 威力 EN MP 属性 命中 CRI 武装効果 使用適性 対応適性 備考 宇 空 地 水上 水中 宇 空 地 水上 水中 ビーム・サーベル 1~1 3300 12 0 BEAM格闘 85% 10% ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ビーム・ライフル 2~4 3600 16 0 BEAM射撃 80% 0% ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 半減 ミサイル・ポッド 3~5 3800 18 0 物理射撃 75% 0% ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ アビリティ 名前 効果 備考 なし 開発元 開発元 4 ネロ 3 ジムIII 設計元 設計元A 設計元B 設計不可 開発先 開発先A 開発先B 開発先C 開発先D 2 ジムII(連邦軍仕様) 2 ジムII(エゥーゴ仕様) 3 ジムIII 4 ネロ 捕獲可能ステージ ステージ 出現詳細 なし GETゲージ ステージ 出現詳細 なし クエスト クエスト番号・名称 達成条件 なし 備考 登場作品『GUNDAM SENTINEL』 ジムIIのアップグレードではなく新規に作られたジムIIIで、Mk-IIの簡易量産型に近い性能を持つ。 開発元は少なく、ネロかジムIIIからしか開発できない。 基本性能は量産機としては優秀で、ネロに僅かながら劣る程度。 武装はジムIII同様、サーベル、ライフル、ミサイル・ポッドの三種。射程5まで対応できるので、バズーカ相手に撃ち負けないのは大きい。 開発先は、実質的にジムIIIとネロの二択。ジムIIIに行ってジェガンを開発するか、ネロに行ってSガンダムを開発するといいだろう。
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第五十七話 はばたけ! カイザーフェニックス2号 魔女「あら…」 戦場での変化に、魔女は面白そうに笑った。 魔女「あらら、面白い事になってるわねぇ」 それは魔法の副作用だった。 真紅の記憶を呼び戻すための魔法の余波が近くにいたネロが受けてしまったためである。 魔法の作用と、ネロの意志の強さが重なり合い、本来知りえるはずの無い記憶を呼び起こした。 追い詰められたネロの勝ちたいという信念が引き起こした、偶然の奇跡である。 ネロ「…」フラリ 幽香(アームド)「あら、まだ立ち上がるのね」 ネロ「僕は…僕は……誰よりも諦めが悪いんだよヴァーカ!」 幽香(アームド)「ヴァ…カですって?」 ネロ「皆、力を貸してくれ!」 カズキ「う…ネロちゃん?」 しゃも「くっ…」 ネロ「確かに僕達じゃあいつらには勝てないかも知れない。だからこそ、ここで僕達の力があいつらに通用するって証明したいんだ。この後のエヴァやたから達の戦いのために!」 ゴリ「そうだ…俺の出番はもうないかも知れないけど…」 隼人「へっ、見せてやろうじゃねぇか」 羽衣狐「妾も参加させてもらおう」 セイバー「ふふ…まだまだ負けぬぞ!」 ネロ「皆、行くよー!」 六人「おー!」 明久「無駄だよ! 黒き翼レイヴン! アームド!」 明久が漆黒の鎧を纏う。 そこへ、ゴリ、隼人、羽衣狐の三人が立ちはだかった。 隼人「もう化身も出す力はねぇが…」 ゴリ「例え化身が出なくても!」 羽衣狐「例えミキシトランスが出来なくとも!」 隼人「俺達の力、俺達の想い、食らってみやがれ!」 ゴリ「うぉぉぉぉ!」 明久の周囲に、踏切が出現した。 けたたましい赤信号の音に驚き、攻撃を躊躇してしまう。 ゴリ&隼人&羽衣狐『マッドエクスプレス!』 三人が並んで走るその姿は、まさに超特急列車! 未来への片道切符握りしめ、目の前の暗闇を体当たりで吹き飛ばす。 明久(アームド)「うわー! どうせ僕はやられ役だーい!」 幽香「マジカルフラワー!」 セイバー「させぬ! アウレアハーモニーG3!」 眩い黄金劇場が、幽香の視界を奪う。 セイバー「ふははは! 我の勝ちだ! 行け、ネロ、しゃもう、カズキ!」 ネロ「しゃも! カズキ! 行くよ!」 しゃも「任せるなの!」 カズキ「うぉぉぉ!」 ネロは帽子の中からお菓子を取り出すと、一気にそれを口の中に頬張った。 ネロ「カロリー補給完了!」 全てのエネルギーを力に変えて、両手から強大な炎を解き放つ。 そこへしゃもの杓文字と、カズキのサンライズハートが左右から力を叩き込むこんだ。 三つの力は一つになり、炎は大きくその姿を変えていく。 ネロ&しゃも&カズキ『カイザーフェニックス2号!』 かつての記憶の『彼女』は一人で放っていた炎の必殺技。 それは『彼女』の強大な力があってこそ成せる技だった。 だから『彼女』はネロに、別の方法でオリジナルに近い、あるいはそれ以上の力を引き出す方法を教えた。 それは信頼できる仲間と共に放つ事で力を自分の力を何倍にも高めるという、極めてシンプルかつ難しいものだった。 炎はそして、天を駆けるファイヤーバードとなって『フラワーマスターズ』に襲い掛かった。 メロン「おお!?」 たから「あの技は!」 パラレル・ワールドのミストが使用していた、火炎系最強の必殺技。 ネロが呼び覚ました記憶は、それを伝授された記憶だったのだ。 ネロ「いっけぇぇぇ!」 オクタヴィア「深淵のアギラウス! ギガバイトスクリュー!」 海の渦も、不死鳥の前では焼け石に水に等しい。 化身もろとも一瞬にして蒸発させ、オクタヴィアをも炎によって打ち倒した。 幽香「なん…ですって!?」 ネロ「どうだ! 見たか、僕達の力! ヴァーカヴァーカ!」 勝利の雄たけびを上げるのだが、戦況は変わらない。 そうして、時間終了を告げる鐘の音が鳴り響いた。 ラグナロク第一戦。 エルドラドチーム6人とフェーダチーム10人により、フェーダの勝利とする。 ちま「負けちゃったけど…良くやってくれたね。相手はたった一人倒しただけかもしれない。でも、相手は倒されることがないと絶対の自信を持っていた。その自信を崩しただけでもお手柄だったと思うよ。お疲れ様!」 皆「おー!」 満身創痍ながらも、全員は無事だった。 両チームが引き上げていく中、鞠也はふと立ち止まる。 鞠也「…確かに戦闘には勝った。だが、すっきりしねぇ…」 空を見上げ、鞠也は咆哮する。 鞠也「うおおおおおお!」 彼の魂の叫びが木霊する。 蝙蝠(石)「…!? あの叫び」 大阪「どうしたんや、センちゃん」 蝙蝠(石)「あいつの中で、くすぶり続けている力があるみたいだ」 大阪「う~ん、難しい話はよう分からんなぁ」 鞠也の元へ、魔女がゆっくりと歩いてきた。 魔女「あらん、どうしたの鞠也さん」 鞠也「俺は目的は果たしたし、約束を守った。これで貸し借りはなしだ。俺は、俺の道を行く」 魔女「そうなの? 残念ねぇ。折角イイモノを持ってたのに」 鞠也「…そう言うと思ったぜ。だけどな、俺はお前らのやり方が気に入らない」 彼が指を鳴らすと、デンバードが走ってきた。 鞠也「あばよ」 デンバードにまたがり、彼はいずこかへと去っていく… ラグナロク・アンフィテアトルムの通路にて。 たから「…辛苦さん!」 真紅「…」 たから「一体、どうしたというのかしら」 真紅「俺は…俺を認めない奴らと戦う。セカンドステージ・レスラーとしてな」 たから「辛苦さんが…セカンドステージ・レスラー?」 魔女「それはあたしから説明してあげるわ」 たから「あなたは…魔女」 魔女「レスラーという存在を守るために、あたしが彼女を送り込んだのよ。あたし達のルーツである、あなた達をエルドラドから守るためにね」 たから「辛苦さんは本気でレスラーを守ろうとしていたはずよ。それがなぜ」 魔女「それはね。あたしが彼女の記憶を一時的に消していたのよ。あなた達に怪しまれないように、ウラさんに接触をさせてから送り込むという回りくどい方法を取ってね」 たから「あなたという人は…なんてことを」 魔女「そのおかげで、旅人さんとの記憶を守れたでしょ?」 たから「くっ…辛苦さんは、それで良いの?」 真紅「…構わない。俺が望んだことだ…俺は、フェーダの一員として戦う」 魔女「じゃ、またねぇ」 たから「辛苦さん…くっ」 ウラ「…たからちゃん」 たから「ウラさん」 ウラ「本当はね。僕は彼女の正体に気づいていたんだ」 たから「!? なんですって?」 ウラ「気づいていながら、僕は君達を救うためにメロンちゃんと一緒に過去へ送り込んだんだ」 たから「それはまた、どうして?」 ウラ「彼女は純粋だった。純粋にレスラーを守ると言ってくれたんだ。彼女は本当は優しく、強い子だと思った。たからさん達…メロンちゃんの元の人格であるメロンパン娘ちゃんがいるレスラーの皆なら、彼女の憎しみを払ってくれるだろうと思ってね」 たから「そう…」 メロン「そうだったのか…そうとも知らず…」ズーン たから「メロンさんのせいでも、ウラさんのせいでもないわ」 メロン「たからさん…?」 たから「彼女が世界への憎しみに囚われているというのなら、私達が払ってあげましょう。私達は彼女が優しく強いという事を知っている。そうでしょう?」 いつの間にか、ネロやエヴァ達レスラーズが通路に集まっていた。 彼女達は一斉に首を縦に振る。 エレン「私もエルドラドに操られていましたが、皆さんのおかげで戻ってこれました。皆さん、彼女の心の闇を払ってあげましょう!」 皆「おー!」 玲二「……」 しゃも「…真紅…」 (続く)