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東洋クロス 本店:大阪府泉南市樽井六丁目29番1号 【商号履歴】 東洋クロス株式会社(1926年2月~) 京都染再整株式会社(1919年5月14日~1926年2月) 【株式上場履歴】 <大証2部>1966年10月 日~2009年8月26日(東洋紡績株式会社と株式交換) <大証1部>1952年3月1日~1966年 月 日(2部に指定替え) 【合併履歴】 2006年8月 日 岸和田倉庫株式会社 2004年3月 日 クロス商事株式会社 1943年9月 日 豊浜常盤工業株式会社 1943年9月 日 豊浜興業株式会社 【沿革】 大正8年5月 大角卯之助が金山藤兵衛、市田庄兵衛と提携し、資本金30万円をもって京都染再整株式会社(京都・四条大宮)を設立。我国最初のブッククロスの製造に着手。 大正15年2月 社名を東洋クロス株式会社に改称。 昭和10年9月 吉祥院(京都市)に新工場を建設し、本店を移転。 昭和18年9月 豊浜常盤工業株式会社と豊浜興業株式会社を合併し、東京工場として操業開始。 昭和18年10月 京都工場を、株式会社神戸発動機製造所に現物出資し、東洋紡績株式会社の休止工場であった樽井(大阪府)に工場を移転。 昭和19年3月 企業整備による残存生産工場となり、樽井工場で生産再開。 昭和20年3月 本店を大阪府泉南郡樽井町に移転。 昭和23年6月 綿布、スフ布の晒加工、エンパイヤクロスの製造販売を開始。 昭和26年10月 東京工場を東洋ゴム工業株式会社に売却。 昭和26年12月 東洋紡績株式会社より賃借中の樽井工場を現物出資により譲受け。 昭和27年3月 大阪証券取引所に上場。 昭和29年3月 加硫用塩ビレザーの製造販売を開始。 昭和34年12月 東レ株式会社との共同開発により合成皮革「デラクール」完成。製造販売を開始。 昭和37年3月 クロス商事株式会社設立。 昭和37年12月 東京出張所を東京支店に昇格。 昭和39年9月 岸和田倉庫株式会社設立。 昭和41年10月 大阪証券取引所市場第二部に上場移行。 昭和43年1月 石綿株式会社設立。 昭和56年9月 東クロエンジニアリングサービス株式会社設立(現・非連結子会社)。 平成元年4月 株式会社三新(現・連結子会社)の株式を取得。 平成2年3月 岩国市(山口県)に新工場を建設し、岩国工場として操業を開始。 平成2年3月 樽井工場においてフィルム加工を開始。 平成11年1月 岩国工場がISO9001の認証を取得。 平成11年12月 樽井事業所がISO14001の認証を取得。 平成13年2月 株式会社三新と石綿株式会社が合併し、株式会社三新が存続。 平成14年5月 樽井事業所がISO9001の認証を取得。 平成16年3月 クロス商事株式会社を吸収合併。 平成17年10月 岩国事業所がISO14001の認証を取得。 平成18年8月 岸和田倉庫株式会社を吸収合併。 平成19年 スーパー防汚加工(汚れ防止加工) 「ピュアマックス」の生産販売を開始。 平成20年7月 大阪本社事務所移転 本店・樽井事業所:大阪府泉南市樽井六丁目29番1号 大阪本社事務所:大阪市中央区久太郎町二丁目4番27号 堺筋本町TFビル 東京支店:東京都中央区東日本橋三丁目6番11号 日本橋橘ビル 岩国事業所:山口県岩国市灘町10番10号 クロスとは、本の装丁用の美しい布製品や紙製品のことで、教科書、一般書籍、通帳などの表紙に用いられ、私たちの知識を広め文化の向上に役立っている。 また、昭和34年にはナイロンを原料とした合成皮革「デラクール」を誕生させ、その名は合成皮革の代名詞にまでになった。 最近では、有力な合成皮革メーカーとして、特に衣料用の新製品を次々に市場に送り出し、好評をはくしており、さらには地球環境を守ろうという願いから、燃焼によりダイオキシンの発生の懸念のある塩ビを使用しない脱塩ビ製品を開発販売している。 平成21年3月 東洋クロスのコーティング技術を使用したペット用レインコート・エコバック・ブランケットの通信販売サイト TOCLO SHOPが リニューアルオープンされる。
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概要 弓と台座を組み合わせた弩と呼ばれる射撃武器です。 毎ラウンド射撃可能ですが、使用するたびに太矢を消費します。 シューター技能でのみ使用できます。 クロスボウにおける「追加D」欄の数値は、キャラクターの筋力ボーナスを置換します。 すなわち、追加ダメージは、「キャラクターのシューター技能レベル+武器固有の追加D」で決定され、キャラクター自身の筋力ボーナスが適用されません。 一覧表 Bランク 名称 属性 用法 必要筋力 命中補正 威力 C値 追加D 射程 価格 ライトクロスボウ 刃 2H 1 - 16 10 0 30m 160 ノーマルクロスボウ 刃 2H 5 - 20 10 0 30m 260 ヘビークロスボウ 刃 2H 10 - 25 10 +1 30m 530 ビーストバスター ※2 刃 2H 15 +1 30 10 +2 30m 7,280 Aランク 名称 属性 用法 必要筋力 命中補正 威力 C値 追加D 射程 価格 ボウガン 刃 1H 5 - 15 10 0 20m 800 アーバレスト 刃 2H 10 - 30 10 +1 40m 1,000 ティム 刃 2H 15 - 35 10 +2 50m 1,280 クレインクィン 刃 2H 20 -1 50 11 +3 40m 1,500 ストリングボウ ※1 刃 2H 13 - 33 10 +2 30m 1,880 Sランク 名称 属性 用法 必要筋力 命中補正 威力 C値 追加D 射程 価格 ゴーツフット 刃 2H 7 - 32 10 +1 50m 3,950 スコルピオ 刃 2H 13 - 28 10 +2 50m 4,970 デスペアー 刃 2H 19 - 44 10 +3 50m 6,260 バリスタ 刃 2H 25 - 50 10 +5 50m 9,200 SSランク 名称 属性 用法 必要筋力 命中補正 威力 C値 追加D 射程 価格 ザグラン 刃 2H 8 +1 43 10 +5 30m 56,000 カルヴァリア ※1 刃 2H 14 +1 49 10 +6 30m 67,000 ソートレル ※2 刃 2H 20 +1 50 10 +7 40m 72,000 ガルド 刃 2H 26 +1 56 10 +9 40m 76,000 ※1:アイテム詳細参照 ※2:属性武器(炎)+3/消費MP3 アイテム詳細 アイテム名 知名度 形状 ランク 概要 製作時期 効果 さんぷる
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永い後日談のネクロニカのぺぇじ ネクロニカ/オリジナルホラー
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邪聖剣ネクロマンサー2 邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN 機種:Mob,DSi 作・編曲者:古代祐三,柳川剛 開発元:ハドソン,ソニックパワード 発売元:ハドソン 発売年:2009(Mob),2010(DSi) 概要 『邪聖剣ネクロマンサー』の続編として作られた携帯アプリ。 古代祐三氏にとって、携帯電話の音源による初めての作曲となった。 2010年には『邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN』としてDSiウェアに移植されており、DSiウェア版でエンディングに到達することでサウンドテストが解禁される。 なお、曲名はいずれもクトゥルフ神話用語。 収録曲(以下、DSiウェア版サウンドテスト収録リスト順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 The Pacer タイトル Dark Awakeing プロローグ Carhuria フィールド N'kai 終盤フィールド Arkham 通常の街 Rue d'Auseil 崩壊した街 Nameless City 最後の街 The Haunter of Dark ダンジョン black citadels of Koth 終盤ダンジョン Kadath ラストダンジョン The Challenge from Beyond 通常戦闘 ダウンロード29位RPGバトル316位 the lord of the Old Ones ボス戦 Great Old One 大ボス戦 Elder Gods ラスボス戦 The King in Vellow イベント戦 The soul of Chaos 絶望的イベント The Festival 楽観的イベント Ex Oblivione 悲劇的イベント Black Rites 危機的イベント the Ultimate Mystery 神秘的イベント luminous thing ラスボス前座戦 To a Dreamer エピローグ Warder of Knowledge スタッフロール
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マクロス7 1994年制作のTVアニメ。 当時のマクロス3本立て企画の「TVアニメ」。 マニアックな方向の「プラス」に対し、「アニメらしい楽しさ」 を押し出した作品。監督はアミノテツロー。 このころから河森は自身の企画、原作でも自分で監督することが少なくなるが、 「他人の演出を見たい」 という理由をあげている。河森は独りよがりにならず、客観的なバランスを保つことが良い作品を作るために重要と考えているため、 他人の意見が必要になるようだ。 アニメ制作の現場では有名な演出家に作品のすべてを任せてしまったために理解しがたい作品になることもままあるが、 河森は作品の演出には客観的な視点が必要で個人的な主張が入るのはあまり良くないと考えているらしい。 かつてマクロスを制作した後、アニメの多くでアイドルや変形ロボ、戦闘人種といった マクロスのアイデアが真似された経験から、 「誰も真似しない作品」 を目指して制作された。 「戦わない、歌うだけの主人公」などのアイデアは大胆かつシンプルではあったが、 敵であるバロータ軍とその正体であるプロトデビルンは過去のマクロスの設定に根差した複雑な成り立ちを持ち、 単純な作品とはなっていない。 作品のクライマックスの展開は、「愛・おぼえていますか」で最後にボドルザーを撃ち殺した場面に対する アンチテーゼともいえる。 「プラス」と「7」の成功で河森は演出家としての評価が定まり、その後自身の原作によるアニメを 次々と制作することになる。
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アリス・クロスロード ありす・くろすろーど アリス・クロスロードデータ システムデータ 容姿に関する設定 設定 データ 名前:アリス・クロスロード 年齢:16 性別:女 身長:167cm 体重:48Kg スリーサイズ:B74W58H81 髪:金色 肌:スノウホワイト 瞳:サファイアブルー 誕生日:6月27日 所属クラブ:帰宅部 学年クラス:1-D 一人称:わたくし システムデータ スタイル:◎バサラ・●マヤカシ・ハイランダー 一般技能:グレゴリ会、自我 容姿に関する設定 蜂蜜色の長い髪に青い瞳な日本人受けのするブロンド美人。目は切れ長の釣り目系で背も高く、足も長くて、見るからにすらっとしている。 高校生なんぞやらずに、モデルでも食っていけそうなくらい、すらっとした美人だ。 日本語も(時々怪しくなるが)ぺらぺらだし、成績もよければ運動もできる。まさにミスパーフェクト…と言いたいところだが、俺は意外な弱点をしっている。 いや、これはこれでマニアックな層には大うけな特徴なわけだが…そう、アリス・クロスロードはひんぬぉっ!?な、何だこの得体の知れない生物は!?げっ…こっちにくるなばかああやつらのてがぼくのあしを(ここで文章は終わっている 設定 アリス・クロスロードは天才と呼ばれた少女である。 事実、彼女は10歳の頃にはすでに片手を超える言語を解する事ができ、また、魔術においても一流の魔術師顔負けの才能を示していた。 所属したイギリスのグレゴリ会や編入したBABEL機関でもその才能は如何なく発揮され、マーリンをして「コリャ無理じゃ」と言わしめたソロモンの魔法書の読解に成功するという偉業を成し遂げた。 しかし、実のところ、その才を見出したマーリン自身にも彼女の度を越した成長ぶりは予想外だった。と、言うのもマーリンの目にはアリスの魔術師としての才能は凡百の魔術師となんら変わらぬものと映っていたからだ。 では、凡百の才しか持ちえぬはずのアリスが何故ソロモンの魔法書の読解に至るまでになったのか? それは、彼女の度を外れたのせられやすさと負けず嫌い、そしてプライドの高さに起因する。 マーリンにその才を見出された10歳の頃、アリスは初級呪文の練習に励んでいた。 たまたまうまくいったのが、魔術を教えていた先生の目に止まった。 「アリスはすごいなぁ、天才かもしれないね」 先生にとっては軽いほめ言葉であったが、しかしそれはアリスにとっては世界を変える呪文そのものであった。 そうか、ワタクシは魔術の天才だったのですわ! そう己を認識してしまったアリスにとって、こと魔術に関して自分のわからない事やうまくできない事があるのは我慢がならなかった。 わからない事があったり上手くいかない事があるのは当たり前の事だ。子供はそこで挫折を知りながら成長していく。 しかしアリスは一味違った。 わからない事や上手くできない事があっても、彼女は決して諦めなかった。 諦めるという文字が子供の頃の(そして多分、今現在も)彼女の辞書からはすっぱりと抜け落ちていたのだ(正確には修正液で塗りつぶしていたに等しい)。 何しろ諦めるという行為がその事象に対して負けを認めるに等しく、極度の負けず嫌いの彼女にとってはそれは認められない現実であった。しかも、自らを天才であると信じる彼女には必ず成し遂げる自信があり、諦める理由がなかったのだ。 その結果、彼女は超人的な努力で全てを成し遂げていった。 それを見て周りはアリスを天才と呼び、それがまたアリスに更なる自信をあたえるという、言わば勘違いスパイラルが今の彼女を作り上げたのだった。 原因や過程はともかく、彼女は天才の呼び名にふさわしい存在としてBABEL機関で研究と実践の日々を送っていた。 が、そんなある日、彼女はある噂を耳にした。 それは『時の彼方に失われたハズの魔本”ネクロノミコン”の起動が成功した』というものであった。 ネクロノミコンといえば、ソロモンの魔法書に勝るとも劣らない逸品である。 ちょうどその調査を始めたばかりであったアリスにとって、それは面白くない噂であった。 しかも、それを成し遂げたのは自分と同じ位の歳の日本人だと聞いて、アリスはもはや黙ってはいられなかった。 ちょうどあがっていた、高天原学園への交換留学(と言う名目での出張)にアリスは飛びついた。 そうしてアリスはまだ見ぬライバル(勝手に認定)と出逢うためだけに、日本語の教科書を片手に極東への航海へと旅立つのであった。 良かれ悪しかれ。
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二層目まで揃えたら上面にクロスを作ります。 運がいい人はできているかも。出来ていた場合は次のステップにいってください。 ↑のように青の面のクロスを作ります。 まず、↑の図の右下のパターンを作ります。 右下のパターンになってる場合はラッキーです。 ※左下のパターンは上面を180度回転させれば右下のパターンになります。 ↑の図の向きで↓のパターンをやります。1.2回やると↑の図の右下のパターンになりますので、その向きで↓のパターンをやると上面にクロスができます!
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前ページ次ページサモンナイトクロス 冷たい……というよりは乾いた静寂が、場を支配していた。 シンはただ痴呆のように茫然としてベッドの上――よく見ればこれもコズミック・イラの技術体系とは違う――に座っている。 どうしようもなく、目の前の少女を観察する。 そもそも、この少女は細かく観察すると奇妙な姿だった。妙に青白い肌をしているし、肌の一部は明らかに有機物ではない。シンの知識の中で例えるなら……サイボーグかアンドロイド、といったところになるのだろうか。 「申し遅れましたが、私は医療看護用自動人形(フラーゼン)のクノンと申します。本来ならばアルディラ様に仕えている身ですが、現在アルディラ様はこちらにいらっしゃいませんので」 シンがじろじろと見ていたせいだろうか。求めていたわけでもないのに、少女――クノンはそう告げてくる。 ともあれ、名乗られたら名乗り返すのが礼儀であろう。シンは後頭部を掻きながら右手を差し出し、 「あ、ああ。俺はシン。シン・アスカ。シンでいいよ」 「はい、分かりました。シン様」 ……クノンは、差し出したシンの右手を握ってくる様子もない。行き場のなくなった右手に空しいものを感じながら、シンは手を引っ込めた。 (とりあえず……信用はできるかな) シンはそう判断を下す。非常に機械的で融通が利かなそうではあるが、その分嘘を吐いてくる可能性も低い。 そうと決まれば、情報を収集するのにうってつけと言えた。主観性の薄い情報は貴重だ。 「あのさ、俺がこの世界に召喚されたって話だけど……」 段々と、言葉が尻すぼみになる。自分がどれだけ馬鹿なことを言っているのか、とシンは内心で気恥ずかしさを覚えていた。 それに対し、クノンは平然と答えてくる。 「あなたのいた世界がどういった世界かは知りませんが、この世界は〝リィンバウム〟と呼ばれています。この世界では召喚術が発達しているのです」 「はあ」 シンは気のない返事をした。まあ、このくらいなら分からないこともない。シン達の〝地球〟という言葉に相当するのがその〝リィンバウム〟なのだろう。 そして、召喚術が発達している…… 「あれ? じゃあ、その召喚したものってどうするんだ?」 ふと、シンは生まれた疑問を投げかけた。召喚術とやらを使える人間がどれだけいるかは知らないが、もしも召喚したものを元に戻せないのなら今頃この世界は召喚獣でありふれているのではないか。 「召喚した際、術者は召喚獣と誓約を行います。細かい説明は省きますが、その制約の条件は〝元の世界に戻すこと〟です」 「なんだ、じゃあ召喚したものを元に戻せるんじゃないか。なら俺も――」 「できません」 きっぱりと。安堵しかけたシンに、クノンは無情とも言える宣告をした。 「なんでだよ!」 「召喚獣を送還できるのは、召喚した術者だけだからです」 さも当然のごとく、彼女は言った。訳が分からず、シンは眉根を寄せる。 そんなシンを知ってか知らずか、クノンが続けてくる。 「召喚師と何らかの理由で別離、もしくは召喚師が死亡した場合、送還されていない召喚獣は二度と元の世界へと還れません。そういった召喚獣を〝はぐれ〟と呼びます」 唐突に。何の脈絡もなく、シンは悟った。 ――要するに。 「その……俺も〝はぐれ〟ってこと?」 「細かい事情は省きますが、そういうことです」 言葉にならない衝撃に、シンがぐらりと頭を揺らした。そのまま、ベッドに倒れこむ。 「それでは、失礼します。何かご入り用があればお呼びください」 クノンは律儀にぺこりと頭を下げて、シンのいる部屋から出て行った。 ――これが、ざっと一時間ほど前の話である。 ふらふらと。これ以上ないほどに頼りない足取りで、シンはいずことも知れぬ場所を歩いていた。 その表情には覇気がない。生気すらない。普段が意気に満ち溢れているだけに、それがなくなると途端に貧相に見えてくる。 もっとも、それも仕方のないことだろうが。 嬉しいことがあった。悲しいこともあった。死にそうな場面で奇跡のような幸運に出会ったこともある。 そのすべてが水泡に帰した。もう、シンは元の世界には戻れない…… これから、この世界でどうしていけばいいのだろう。あの世界をさておいて、この世界で平穏に暮らすのか。 悪くはないのかもしれない。少なくとも、誰も自分を責めることはできない……が、それを皮肉と感じる内は受け入れられそうにもない。 「……あれ?」 ばったりと、シンは足を止めた。 考え事をしていたせいだろうか。とりあえず外の空気を吸おうとしたはずが、いつの間にやら見覚えのない景色に変わっている。 白い砂浜。寄せては返す波。無意味なまでに輝く太陽を反射してきらめく海。そして、その向こうに見える水平線…… さーっと、今度はシンの顔から血の色さえ失せてくる。 「迷っ……た……?」 まずい。知らない土地で遭難する危険性は、アカデミーで叩き込まれている。そこで生き抜く方法も。 しかし、それはあくまでシンのいた世界に適用される教訓だ。この世界で通用するかは分からないし、何よりろくな装備もない。 そこらの人間が相手であれば負ける気はしないが、もしもこの近辺に、熊か何かがいたら。いや、もしかしたらもっと危険な何かかもしれない。 などと膨らむだけ膨らむ想像に、シンが身震いしていると―― 「下がりなさいっ! 一人を相手にそんなにたくさんで、恥ずかしくないの!?」 声が響いた。言葉からすれば怒声ではあるが、響きはむしろ悲鳴のそれに近い。 シンは思わずそちらに目をやり――その光景に、思わず硬直した。 ひとりの少女が、そこにいた。年の頃は十歳ほど。いかにも勝気そうに吊り上った目と長い金髪、被った大きな赤い帽子が特徴的である。 何か赤い、丸いものを庇うように抱えて、周囲に群がる〝もの〟に対して威嚇的な視線を向けている。 それは、なんというのか……ゲル状の何かだった。昔やったゲームなどではそれこそ〝スライム〟などと名付けられていたモンスターにそっくりである。 (ああ、本当にここ、そういう世界なんだ……) 理解していたものの、そういった現実を実際に突きつけられるのは辛い。シンは一瞬座り込んで現実から逃避したくなったが、そういうわけにもいくまい。 「やめろッ!」 叫んで、シンは少女の前に躍り出た。そのまま庇うように、手を広げる。 「あ、あなたは……?」 少女が眼を丸くしてシンを見やる。どう言ったものか。シンは迷ったが、とにかく叫んだ。 「君は俺が守るから! だから、安心しろ!」 半ば自棄的ではあったが、心底からの言葉であった。 もう二度と、自分の目の前で弱い存在が理不尽に死ぬのは許さない。妹の携帯に、シンはそう誓ったのだから。 そして、うねうねと近づいてくるゲル状の物体を睨み据える。 武器はない。銃もナイフも、自らが命を預けていた〝インパルス〟もない。それでも戦わなくてはならない。 シンは拳を固めた。ゲル状の相手に、物理的な打撃は通用するのだろうか。やや疑問には思ったが、やるしかないのだ。 周囲にさっと目を走らせる。数は三体。いったいどんな能力を持っているかはまったく不明だが…… などと考えていると、突如としてスライム(仮)の一体が動いた。それも、予想よりも遙かに俊敏な動きで。 「うおっ!?」 飛びかかってきたスライムを間一髪で避ける。 「このっ!」 避けざまに拳を叩きこむ。しかしそれはスライムの外観通りの感触――要するにゼリーの塊に手を突っ込んだような手応えしか残らず、明らかにダメージはない。 おまけに、拳を引きはがすことができない為にシンの次動作が数秒遅れた。 その隙を逃さず、スライムの一体がシンに飛びかかってくる。 衝撃。シンの身体は予想外のスライムの力に、軽々と吹っ飛ばされていた。そのまま強かに背中を打ちつける。 「弱ッ!?」 視界の外から、シンの不甲斐無さに少女が思わず突っ込んでくる。 (しょうがないだろ、この状況……) 内心で言葉を返すも、予想外にダメージは大きい。こちらからの攻撃は通さないくせに不公平だ、とシンは文句を言いたかったが声が出ない。 意識が遠くなってきた。気絶してはいけない、と念じるものの意志とは別に身体が意識を閉ざそうとしている。 己の無力さに歯噛みしながら……シンの意識は、闇に落ちた。 「あの、大丈夫ですか?」 真上からの呼び声と、後頭部に感じる柔らかな感触に、シンは目を覚ました。 瞼を薄く開くと、心配そうに彼の顔を覗き込む女性と目が合う。女性はシンの目が開いたことに安堵してか、にっこりと微笑んだ。 逆光で顔は判然としないが、赤い髪の色が眼に付く。 「ルナ……」 思わずそう呟いてしまったのは、望郷の念からだろうか。シンには分からなかった。そんなシンの呟きを耳にしてか、女性はきょとんとした様子で首を傾げる。 「ルナ?」 「あ、いや……」 (何を言っているんだ、俺は……) 胸中で自嘲しつつ、シンは頭を横に向けた。同時に、自分の頭が何の上に乗っているのか気付く。女性の太腿だった。それも生肌の上。 慌てて、シンは視線を真上に戻す。頬が紅潮しているのが分かった。 (いや確かにステラの胸も柔らかかったけどこれはこれでまた別の柔らかさがって、何考えてるんだ俺――) などとシンが悶々としていると、 「何鼻の下伸ばしてるのよっ!」 怒号と共に、シンの顔面に小さい靴底がめり込んだ。 痛みに声すら上げられず、シンは顔を両手で押える。鼻血は出ているが、不思議と鼻は折れていない。 「な、何するんだよっ!?」 思わず起き上がって抗議するシンを、靴底をめり込ませた張本人――先ほど襲われていた少女の吊り上がった目が迎撃する。 「ふんっ。みっともない顔を矯正して差し上げたんです」 シンの眼光に少女は臆することもなく、尊大な態度を崩すこともない。さすがに頭に来て、シンは唸った。そんなシンを、女性が押しとどめる。 「ま、まあまあ、ふたりとも落ち着いてください」 「……思いっきり落ち着いてる」 明らかに落ち付いていない様子で、シンは答えた。その際に、判別し辛かった女性の顔がはっきりと見える。 年は、シンより幾つか上だろう。背中まで伸びた赤い髪と頭に被った白い大きな帽子が特徴的な、全体的に柔らかい風貌の女性である。 よくよく見れば、ルナマリアなどとはこれっぽっちも似ていない。姿も、雰囲気も、何もかも。 そういえば、とシンは周囲を見渡した。先ほど少女を襲っていたスライムの姿は見当たらない。そのシンの視線に気付いてか、少女が刺々しく口を開いた。 「それなら、その人が倒してくれました。あっさりと」 皮肉たっぷりにそう告げる少女の態度がまたしても頭に来たが、今度はシンは耐えた。 「い、いえ、たまたまですよ。この剣があったから……」 と、女性は近くの岩場に立てかけてあった剣をシンに見せた。 シンは剣など詳しくない――というか見たこともないが、そんな彼の目から見ても奇妙な剣であった。 剣のサイズとしては大きい方だろう。刀身だけで一メートル以上ある。それを眼前の女性が軽々と持っていることも不思議だったが、もっと目を引いたのは剣の装飾というか、材質である。 何でできているかは知らないが、簡潔に言えば……翡翠の宝石を固めて剣にしたような、そんな剣だった。 「へえ。あんた、凄い剣士なんだな」 「いえ、そういうわけでも……」 感心したようにシンが頷くと、アティは照れたように頬を掻く。 そんなやり取りをしていると、背後から益々もって嫌味な声が聞こえてきた。 「それよりも、あなた何者? この島の住人なの?」 「………………」 シンは答えない。別に他意があって答えないわけではない。答えられないのだ。 この島の住人か、と聞かれれば――ノーだ。そもそもこの島どころか、この世界の住人ですらない。 さて、どう答えたものか。シンが逡巡していると、少女はそれを別の意味に取ったらしい。声を荒らげて、 「ちょっと、人の話を――」 「待ってください、ベルフラウ」 少女の言葉を遮り、女性はぺこりと頭を下げた。 「すみません、私はアティって言います。この子はベルフラウ。私の生徒です」 「私はまだ、あなたのことを先生とは認めていません」 シンにとってはどうでもいいことをベルフラウが指摘する。それは当人たちの問題なのだろうと勝手に納得することにして、シンは頷いた。 「俺はシン。シン・アスカ」 「分かりました、シン君ですね」 ……確かに年上には違いないのだろうが、君付けで呼ばれるとこそばゆい感じがする。ザフト内では呼び捨てだっただけに尚更だ。シンは慣れない感覚に、とりあえず首筋を掻いた。 「それで……あんた達は、どうして?」 「あの、私たちは嵐に遭って遭難してですね……」 「……そうなんだ」 シンが思わず呟いた瞬間、向う脛に痛みが走った。 「痛っ! なにすんだっ!」 「こっちが真剣なのに、つまらないことを言ってるからですっ!」 理不尽だ。シンはそう思った。決してギャグで言ったわけではない……こともなかったかもしれないが、いきなり蹴ることもないだろうと思う。 「はぁ……まったく、助けに来てくれた時はカッコよかったのに……」 深々と嘆息して何やらぶつぶつと言っているベルフラウは無視し、シンはアティに向きなおった。 「ごめん……悪いけど、俺も似たようなもんなんだ。だから、この島のことはよく分からない」 「そうですか……」 僅かに意気を落としたようなアティに、シンは取り繕うように続ける。 「あ、いや、でもさ、誰もいないってわけじゃないみたいなんだよ。だから、きっと無人島とかいうことはないと思う」 「あ、そうなんですか? それなら何とかなりそうですね!」 案外とあっさり気を持ち直したアティが頷いて、それから頭上に浮かぶ太陽を見上げた。気付かなかったが、陽は既に傾きかけている。 「でも、もうすぐ日も落ちるみたいですし。島の探索は明日になってからにしません?」 「そうだな。体力のことも考えなきゃいけないし」 多少は軍人らしく、シンは冷静な判断を下した。それからちらりと、ベルフラウの方を見やる。 彼女はこちらの視線に気付くと明後日の方向を向きながら、 「……まあ、仕方ありませんわね」 と、ぶっきらぼうに言ったのだった。 静かな夜だった。月の明かりは強く、また篝火もあるために決して暗くはない。もっとも篝火を焚いたのはシンやアティでなく、たまたまベルフラウが拾ったはぐれ召喚獣――本人は〝オニビ〟などと勝手に名付けていた――が火炎を起こしたのだが。 流石に見張りも立てずに寝るのは物騒だということで、シンは自ら見張りを買って出た。正直疲れてはいたが、こういった場面では男の出番だろう。 シンが偶然にも持っていた、味の悪い携行食を食べる必要もなかった。近くには食用の木の実があったし、数も申し分なかった。こういったアナログな技術というものも馬鹿にしたものではない。 煌々と燃える火をじっと眺めていると、オーブが炎に包まれた日を思い出す。 アスハの〝中立〟という理念のためだけに犠牲になった両親と妹を…… 瞼が重く、緩くなる。目頭が熱くなったので、シンは咄嗟に上を向いた。そうしなければ、泣き出してしまいそうだった。 「ここから見る星って、奇麗ですよね」 聞こえてきた声に、シンは視線を下に戻した。寝ていたと思っていたアティの目が、まっすぐにこちらを見ている。隣に横たわるベルフラウは、とうに寝息を立てているようだった。 「なんだ、寝てなかったのか?」 「いえ、ちょっと目が覚めただけです」 ふうん、とシンは気のない返事をする。アティは気にした風もなく、再び夜空へと顔を向けた。 「私、時々思うんですよ。もしもあの星を間近で見られたらどんなにいいだろうな、って」 「……そんなにいいもんでもないと思うけど」 シンは、宇宙にいた頃を思い出して呟いた。 大概の星というのは近づけば決して奇麗ではないことが分かる。特に月など、クレーターだらけで墓場か何かにすら見えるほどだ。宇宙から見て奇麗に見えるものなど、それこそ地球くらいのものだろう。 「あはは。まるで見てきたみたいな言い方ですね」 屈託なく笑うアティに、シンはどう言い返したものかと迷う。結局、その口から出たのは意味のない吐息だけだった。 宇宙。プラント。共に駆け抜けた戦艦と同僚、そして愛機。シンは目を閉じて、それらの光景を思い出す。感傷的になっていることは自覚していたが、止めるだけの自制もシンは持ち合わせていなかった。 代わりというわけでもないが、事務的な口調で告げる。 「寝れなくても、目くらいは閉じとけよ。明日はこの島を探索するんだから体力もいるし」 「はい、分かりました」 (これじゃあ、どっちが年上だか分かったもんじゃないな) 苦笑して、シンは再び星空を見上げる。 星は、先ほどと変わりなく瞬いていた。 前ページ次ページサモンナイトクロス
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前ページ次ページなのはクロスの作品集 はやて編3話『争いは混沌の果てに・・・後編』 注:これはあくまでヒロイン争奪サバイバルゲームです。まじめに見ると馬鹿を見るので 肩の力を抜いて、シンが頑張ってんのにお前等何やってんの! と言う気持ちで見てください 元第一地上前線本部 なのはとティアナ達の死闘が始まってから既に三十分。 そこは生命の息吹など微塵も感じられない荒野となっていた。 テントや資材は跡形もなく吹き飛び、ついさっきまで平坦だった大地は人が通ることすら困難なほどにクレーターだらけになっている。 ぺんぺん草どころか微生物すら蒸発している大地に、ボロボロになった三人の少女が横たわっていた。 スバル「・・・つ、よい」 ティア「・・・・こんなの、悪魔なんて表現じゃ・・・生ぬるいでしょ」 ギンガ「三人がかりでも・・まるで歯が立たないなんて・・・」 ところどころ擦り切れたバリアジャケットと、彼女達の憔悴しきった姿が痛々しい。 体につけてある風船もティアナ達が合計しても五つなのに対して、なのはは未だ三つのままだ。 なのは「私言ったよね? 勝てるなんて幻想だって・・・。 Aランク魔導師が三人集まったくらいでどうにかなると思ってたの? あはははっ!! 私の言ったことそんなに間違ってるかなぁ?」 精神のたががはずれヤンデレ化した『ナノハサン』は、通常の三倍の壊れっぷりでティアナ達を圧倒していた。 まさに『白い悪魔』だ。気のせいか目も赤く光っている気がするし、台詞回しといい強さといいまんまラスボスである。 ティア「・・・スバル、あんただけでも逃げなさい。ここは私とギンガさんがなんとしても持たせるから・・・」 始まってから幾度砲撃を受けただろうか。 どれだけ撃っても尽きることのないなのはの圧倒的な魔力量は、確実に彼女らの戦う意思を奪い取っていた。 ギンガ「ええ、現状ではそれが最善の手だわ」 ギンガさんもそれに同意する。 なのはの無傷の風船三つに対し、自分達はすでに二つ。 残りの体力も考えると、落とされることあっても全員無事に逃げ切れる可能性は低い。 それならば指揮官として最善の方法を取るべきだとティアナは判断を下す。 ティア「新式のシフトDも通用しなかったし、くやしいけど、このまま全滅するくらいなら・・・」 自分とギンガが囮となりスバルを逃がす。それならば最低一人は生き残れる。 ティア「あたしが合図したら本部に真っ直ぐ向かうの。いいわね、スバル」 スバル「そんなのいやだよ!」 ティア「いいから行きなさい! このまま意味もなく全滅したら、あたしの指揮能力が疑われちゃうでしょ!」 スバル「・・・でも、ティア、ギン姉・・・」 ギンガ「そんな顔しないの。これはゲームなんだから死ぬことはないわ」 そのとき、今まで一言も発さなかった彼女達のデバイスが戦いが初めて話しかけてきた。 (判りにくいので和訳) ブリッツキャリバー『まってください、マスター』 マッハキャリバー 『私達はまだ戦えます。それなのに諦めるつもりですか?』 クロスミラージュ 『何もできずに負けてしまっては、あれから何も成長していない ことになります。あなたはそれでも良いのですか?』 彼らだけは気付いていたのだ。 今の自分達の状態で敵に背を向ければ全滅は免れないことを。 そして、まさに冥王と化した『ナノハサン』を倒せる唯一の方法に! ティア「無理言わないで。あんた達だって見てたでしょ。いくら攻撃したって、あの鉄壁の防御力の前じゃ無意味よ。 ギンガさんの全力の一撃が片手で受け止められたのよ」 マッハキャリバー『触ることすらできなくても、風船をやれば彼女は脱落します。その方法ならあるはずですよ』 ギンガ「触らなくても・・・そうか! 『振動破砕』!」 ギンガの答えに三体は満足そうに点滅した。 いくらナノハサンでも一応人間だ(たぶん)。 バリアブレイクと一撃必殺の威力をもつ「振動破砕」を二つ同時に打ち込めば、 いくらナノハサンでもひとたまりもない・・かもしれない。 ティア「・・・やってみる価値はあるわね。でも、あの人は機動性も伊達じゃないわ。 一瞬でウイングロードの届かない上空まで逃げられたらやりようがないわよ」 ギンガ「動きを止めて、なおかつ必殺の一撃を食らわせられる技といえば。 ・・・・スバル、アレを使うわよ!」 スバル「アレって・・・まさかアニメで見たアレのこと!?」 ティア「ちょっと、何の話? ぜんぜん読めないんだけど!」 ギンガ「たった一つだけ方法があるの。だからお願い。二人とも力を貸して!」 なのは「おかしいな。皆もっと手ごわかったはずなのに・・・。どうしちゃったのかな。 ああ、今日は魔力リミッター解除してたんだっけ。じゃあ、最後のお話も終わったみたいだし、そろそろ再開しようか」 自分の勝利を信じているのか、なのはは余裕の表情だ。 だが、古来より言われているように余裕は慢心を生み、慢心は隙を生む。 そして、相手が命を懸けて向かってくる戦場では一瞬の隙が命取りになるのだ・・・・ってどこかで誰かが言っていた。 ティア「(全員の余力をかんがみても、これが本当に最後の一撃。必ず決めないと・・・) はあぁぁぁぁっ!!! ファントム・・・ブレイザァアアアアーーーーッ!!!」 なのは「そんなものが今更・・・」 ティアナの全力の必殺技はなのはのディバインバスターの前にあっけなくかき消される。 ティア「引っ掛かった! 今よ、スバル、ギンガさん!」 初めから暴走ナノハサンにこの程度の技(ティアナにとっては必殺技なのだが)が通用するなんて思っていない。 これは作り上げた煙幕によって隙を作り・・・。 スバル「取った! ダブル・・・・」 ギンガ「行けぇ! リボルバー・・・・」 ――――――両側から姉妹同時攻撃を決めるための布石! なのは「その程度の手が見抜けないとでも思ったの? アクセルシューター、打ち落として!」 なのははありえないほどのスピードでアクセルシューターを周囲に展開した。 その数は優に三十を超えている。 そして、それらは一目散にギンガとスバルに向かっていった。 ギンガ「! きゃああああ!」 爆煙に包まれギンガが落ちていく。 ギンガの二つ目の風船が割れたことで彼女の残りの風船は一つ。 あの体制からなら、こちらへの追撃は不可能だろう。 もうすぐスバルもおちる。二十発近くのアクセルシューターを全て避けきれるほど、彼女は回避がうまくない。 なのは「いい手だったね。煙幕にまぎれての左右同時攻撃。でも、これで終わり・・・」 だが、スバルのほうに打ち込んだはずのアクセルシューターはすり抜けていった。 これでお終いと油断していたなのはは、このタイミングでの幻影の使い方に意表を疲れる。 なのは「えっ! スバルは幻影?」 ギンガ「・・・・後は任せたわよ、スバル」 ティア(おそらく、普通に隙を作ろうとしても通用しないわ。だから、最後に懇親の力で攻撃すると見せかける。 頼むわよ、スバル) 自分を倒せるとしたらISの超振動による合体攻撃しかないはずだ。 何故このタイミングでティアナ達の方からそれをはずしたのか、なのはは冷静に分析する。 答えはごくシンプルだ。 彼女達には『それ以上の切り札がある』! スバル「ありがとう、ティア、ギン姐。おかげで・・・完成したよ。この必殺技が!」 ギンガ「ええ、上出来よスバル」 なのはは落ちていくギンガの方を見てみて驚いた。 彼女は最初から左手のリボルバーナックルを装備していなかったのだ。 全てはスバルに力を集中させるためのフェイク。 なのはを落とすために三人が編み出した最後の奇襲。 なのは「リボルバーナックルが両手に!じゃあ、ギンガさえ囮!」 ギンガ「これが勝利の鍵よ!」 スバル「はあああああああ!」 突如、ウイングロードを覆い隠していた煙の中から、魔力を帯びた巨大な風の渦が生まれ なのはを渦の中に閉じ込めた。 スバルは最初からギンガの後ろにぴったりと付いて隠れていたのだ。 アクセルシューターをくらい、大げさに下に落ちる振りをしてみたのも展開しっぱなしのウイングロードから目を逸らすためだ。 なのは(この風圧じゃうまく動きが取れない! 突破できないことはないけど、 一瞬でも隙を見せれば・・・!) スバルの両腕に装着されたリボルバーナックルが超回転することによって、加熱した空気が渦を巻き、敵の動きを渦の中に閉じ込める。 スバル「なのはさん、覚悟!」 なのはの力量なら周りを取り囲む渦を抜けることも不可能ではない。 だが、この渦に巻き込まれ、僅かでも体制が崩れればスバルの強烈な一撃は防ぎきれなくなる。 超振動を一撃でも貰えば、自分と違って柔らかく何の防御能力も持たない風船は簡単に割れてしまう。 だったら・・・。 なのは「打たれる前に撃て! レイジングハート! エクセリオンモード ドライブ」 ――――――『IGNITION』 なのは「アクセルチャージャー起動、ストライクフレーム」 ――――――『OPEN』 なのは「エクセリオンバスター ACS ドライブ!」 ウイングロードが真っ直ぐになのはの元へと伸びていく。 スバル「いくよ、マッハキャリバー!」 ――――――『はい、相棒』 スバルは一瞬だけ、自分の『相棒』に微笑みかけるとスバル「フルドライブ」 ――――――『IGNITION』 スバル「ギア・エクセリオン!!!」 ――――――『A.C.S. STANBY.』 スバル「いきます、なのはさん!」 なのは「遊んであげる。おいで、鉄女」 レイジングハートとダブルリボルバーナックルが組んだ拳と槍と化した巨砲が激しくぶつかり合い 凄まじい光と轟音があたりに響く。 なのは「強くなったね、スバル。でも、これで終わりだよ。・・・ブレイク!」 ティア「まさか、なのはさんはあの体制からでも討てるの!スバル、逃げて!」 ほぼゼロ距離からの砲撃にスバルはかわす術を持たない! スバル「くっ・・・!」 なのは「シュート!」 掛け声にあわせて発射された『高速突撃砲エクセリオンバスターA.C.S』はほとんど真正面からスバルに直撃した。 ティア「スバルーーーッ!!!」 ティアナの絶叫が荒野(になった草原)に響く。 なのは「ほぼゼロ距離で、全力全壊のエクセリオンバスターの直撃。 よっぽどのことがない限りはこれで落ちるはず。そう、リインフォースでもない限りは・・・」 リインフォースの名を思い出して、なのはの心が僅かに疼く。 目の前で苦しんでいた彼女に何もできなかった事実はいまでも彼女たちの胸に暗い影を落としている。 後悔や無念・・・些細なきっかけで蘇った苦い記憶は、瞬く間になのはの心を蝕んでいく。 分にも満たない気の迷いだったが、刹那の判断が生死を分ける戦場において、その時間はあまりに長すぎた。 スバル「まだまだぁ!!!! 」 直撃を貰いながらもスバルは止まらない。 振動拳を前に向かって展開することで、偶然にも魔力素の大半を弾いていたらしい。 なのは「・・・しまった!」 とっさにレイジングハートの柄で攻撃を受け止めるが、スバルの「振動拳」は防御そのものを受け付けない。 レイジングハートはなのはの両手ごと上方に弾かれてしまう。 スバルはそれを見て、技を完成させるため両腕を胸の前で組みなのはに向けてかかげた。 スバル「一撃・・・・必倒!」 魔力を片手で練り上げ、前方にそれぞれ一つずつ魔力スフィアを形成し、 それを維持した状態で両手を組むことで、二つの魔力スフィアは一つとなる。 そして両手を組んだまま、相手に向かって数倍に威力が膨れ上がったディバインバスターを打ち出す。 辛く厳しい訓練の中で編み出したスバルの最終必殺技が、ついになのはに向け放たれた。 スバル「ツイン・・・ディバイン・・・バスター!」 ティア「これ、まんまヘルアンド○ブンじゃ・・・」 ギンガ「勝つのは勇気あるものよ」 ティア(このサイボーグ姉妹相手にわたし一人じゃ突込みが足りないわ・・・orz) フェイト「そうだね♪ 何とかしないとね♡」 ギンガ「い、いつの間に隣に!」 ティア「って人の心を読まないでください!」 ツインディバインバスターの輝きが消える。 そこには、ほぼゼロ距離で魔法を打ち返され動きを止めたなのはと追いすがるスバルの姿があった。 なのは「ぐ、このくらいなら・・・」 なのは自身にはダメージはほとんどないようだ。直前でシールドを何十にも張ったのはさすがというべきだろう。 だが、衝撃で三つの風船の内一つはバラバラになっていた。 なのはの体制が崩れた千載一遇のチャンス。ティアナ達が追撃しないはずがない。 スバル「ギン姉! 受け取って!!」 この隙に、ギンガはウイングロードで一気に飛び上がりスバルから左手のリボルバーナックルを 受け取ると落下しかけたなのはに強襲を掛けた。 ギンガ「今よ! 合わせなさい、スバル!!」 スバル「ナノハサン、覚悟! 疾風! 三・連・撃!! 」 (注:回転しているのは腕のデバイスだけです) ギンガ「 旋風! 回・転・脚!! 」 (注:足は回転していません) ナノハサンが体勢を立て直せない隙に、姉妹の息のあったコンビネーションがこれでもかというくらい気持ちよく決まっていく。 卑怯かもしれないが、戦いは非情なのだ。 実際問題、ナノハサンの戦闘力のほうが卑怯です、ホント。 スバ・ギン「とどめ、疾風!! 双 連 撃!!!」 なのは「きゃああああああっ」 止めの一撃も見事に決まりナノハサンはそのまま干上がっていなかった湖まで吹き飛ばされ,水柱と共に水底に消えていった。 バリアジャケットがあるため死にはすまい。 だが、かなり効いたはずだ。 戦略的に考えるなら、前線隊長の戦闘力を奪うだけでも十分こちらの勝ちと言えるだろう。 スバル「はぁはぁ、・・・・やった?」 ギンガ「・・・・たぶん、ね。二人ともお疲れ様」 スバル「やったよ、ティア~! 私達とうとう勝ったんだよ♪ あのナノハサンに!」 ティア「こら引っ付くな! ・・・そうね、あんたにしてはいい動きだったわ (ホント、今度ばかりはよくやったわよ)」 ギンガ「でも、最後のアレはもう駄目かと思ったわね」 スバル「えへへー」 ティア「さ、時間もないし早く後方の部隊と合流しましょ。」 ――――――勝手に終わらせないでくれるかな ・・・何が起こったの? わからない。 何か聞こえたかと思うと、気が付けばみんな地面に突っ伏していた。 そうだ、声の方向に振り向いたら、いきなりピンク色の魔力光が目の前に迫ってきて・・・。 なのは「あ~あ、風船が残り一個になっちゃった」 ティア「あ・・あああ・・」 信じられなかった。信じたくなかった。 あれだけ頑張ったのに。アレだけ努力したのに。この人はいつもそこに平然と立っている。 ――――――ホントに人間なの? なのは「誤算だったなぁ。三人がこんなに強くなってるなんて・・・。でも、残念。あと一歩がんばりが足りなかったね」 体ももう動かない、逃げる術もない、救援も来ない。 ギンガ「・・・・万事休す・・・ね」 チャージを済ませたレイジングハートが自分達に向けられ、三人は今度こそ覚悟を決めた。 パアンッ! ティア「・・・ひっ! 」 しかし、幾ら待とうと何も起こらない。 テ・ス・ギ「・・・・・・・・・?」 不思議に思って恐る恐る目を開けてみる。 普段なら開けた瞬間、撃ってくるなどといった鬼畜的所業はとてもしないだろうが、 今はなのはさんではなくナノハサンだ。わかるものか・・・。 スバルティア「え!?」 ギンガ「・・・・・なんで」 目を開けたティアナたちは驚愕した。 なのは「・・・なんで、私の風船が・・・?」 割れた風船はティアナたちのものではなくナノハの風船だった。 しかし、何故? どうして? 周りに味方がいないのは魔力反応を見ても明らかだったはず。 おまけにここら一体は荒野と化したため、潜む場所など存在しない。 ならば、誰にも気付かれないまま誰がどうやってなのはの風船を割ったと言うのか? いや、それを成せる人間が機動六課に一人だけいた。 ??『どうやら、射撃の腕前は落ちてねぇようだな。毎日覗きで鍛えてただけはあるぜ』 テ・ス・ギ「「「 ヴァイス陸曹!!! 」」」 ヴァイス「やばそうだったんで手を加えさせてもらった。どうだ、当たったか?」 通信機から入ってきた音声に目を丸くするティアナたち。 なのは「ホント・・・誤算・・・」 注意深く探れば見つかったかもしれない。 二次の方向に微かに見える魔力反応を。 戦闘開始から今まで一度も動くことなくなのはを見つめ続けてきた男の存在を。 穏健派射撃部隊筆頭ヴァイス・グランセニック。 男達は言う、彼のスコープに捉えられない女性はいない・・・と。 なのは「三キロ先からの超精密射撃。うかつ・・・だったね。一番厄介な伏兵を忘れてたなんて」 なのはは最後にそう言い残して『敗者隔離ゾーン』に転送されていった。 ティアナ「・・・今度こそ終わったのね」 スバル「ティア、あたしたちもっともっと強くなろう! そして今度こそ・・・」 ギンガ「私達だけの力でなのはさんに勝ちましょう、絶対に!」 こうして、彼女達の因縁の対決は第三者の横槍が入ったことであっけなく終了してしまった。 次は負けないという彼女達の強い決意を残して・・・。 前線戦闘指揮官補佐 高町 なのは ・・・・・戦線離脱 ヴァイス(ふ、決まった。これで俺の株も急上昇! シンがいない間に高感度を挙げておく策は大成功だぜ!) ギンガ「・・・・ところで『覗き』ってなんのことですか?」 スバル「詳しい話が聞きたいんですけど・・・」 ティアナ「ちょっと、ご同行願いましょうか」 ヴァイス(高感度アッ・・・・・あれ?) 戦いは最終局面へ。 NGシーン ナノハサンはそのまま湖まで吹き飛ばされ水柱と共に水底に消えていった。 乙樽「ふ、貴様等には水底が似合いだ」 ティアナ「・・・・・あんた誰?」 乙樽「私はランク1位、オッツダ・・・・」 ナノハサン「駄目じゃない、あなたが出てきちゃ・・・」 乙樽「ば、馬鹿な!!」 ナノハサン「作者はACFAやってないんだよ? MAD素材だけで補完しようなんておこがましいよね。 私の言ってること間違ってるかな?」 乙樽「こんなものが私の最後か・・・」 ナノハサン「ちょっと・・・頭冷やそうか・・・」 乙樽「認めん、認められるか、こんな(ry」 ウィン・D「人類など(機動六課には)どこにもいないさ、水没王子」 フェイト「そうだね。どこにもいないね」 ティアナ「だから、どこから出てくるのこの人たち!」 前ページ次ページなのはクロスの作品集
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FPS(一人称シューティング)というゲームで、あまり日本では馴染みのないゲームとなっています。 基本的に相手を殺していって、勝利するという単純なゲームです。 詳しくはwikipediaをご覧ください^^;