約 473,242 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/33545.html
忌弾電融 ジャッツアイル SR 水/火/自然 (7) クリーチャー:ディスペクター/ミルクボーイ/ビートジョッキー 8000 ■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く) ■ターンの初めにカードを引くとき、代わりに3回GR召喚する。 ■自分のGRクリーチャーは全て種族にディスダスを追加し、ササゲール2を得る。 ■自分のターンの終わりに、自分のバトルゾーンにGRクリーチャーが四体以上いたら自分はゲームに負ける。 ■W・ブレイカー 作者:蜜柑丸 忌弾電融(いみだまでんゆう)ジャッツアイル 【企画】連結!集結!ディスペクター!の参加カード。 自分のGRクリーチャーを全て疑似ディスダスにしてしまう能力と、ターンの最初のドローと引き換えに大量にGRクリーチャーを呼び出す能力を併せ持つ一体。 しかし、ターンの終わりに自分のバトルゾーンに四体以上GRクリーチャーが居ると強制的に敗北してしまう。 大型のディスペクターを展開し続けれる状況を維持し続ける事を強いられる能力の持ち主だ。 関連 《BAKUOOON・ミッツァイル》 《ベイB ジャック》 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/karosonline/pages/56.html
ミニミとはペットのことで、成長することで自動取得やHP/MP回復増加バフが付きます。 ペット管理人から購入するか、課金アイテムでカプセルを入手したら、ペット管理人に話しかけペット管理で孵化させる必要があります。 カプセルを預けると経験値を取得して、やがて孵化可能な状態になります。 もう一度ペット管理人に話しかけて孵化を実行すると、4時間後に孵化します。 Lv3の経験値がMAXになったら、再度ペット管理人に話しかけ訓練させることで各種補助機能が次第に有効になっていきます。(ペットは-10(薄青)のmobでも経験値が入ります。-11不可) 訓練を選択すると、幸運型・強化型・補助型の3タイプからいづれか一つを選べます。 共通平和時HP回復率/MP回復率向上幸運型ドロップ率、クリティカル率増加 強化型物理攻撃力増加、魔法攻撃力増加 補助型商店が遠隔で利用できる
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44446.html
SCP-1941-JP 日本人なら勝利して欲しいって欲が出ちゃうのは頷けるし、日本理事の言葉も重いが、外国人に任せちゃいけないのかな?それはそれで問題があるって国もあるかもって言うなら、太平洋戦争時日本と関係ない第三国の人間とか -- 名無しさん (2016-12-05 03 13 44) ↑覚悟や信念もあるだろうが確実性を取っていると思われる。敗戦の重みを知るのは当事国のみだし、だからこそ欲を自覚して対応できる。無論反乱因子は想定内だろうが、第三国に一任した時、反乱因子は確実に増えるだろう。人間心理はそういうものだから、俺は正しい判断だと思うよ -- 名無しさん (2016-12-05 05 37 34) この手の歴史改変scpはドイツでもありそう というかナチスが造ってそう -- 名無しさん (2016-12-05 05 43 49) そして「高い城の男」系(最近だとユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン)みたいな架空戦記ワールドに・・・ -- 名無しさん (2016-12-05 10 55 51) たしかGOCハブページでネオナチ系団体がGOCの注視している団体の一つに上がってる(財団の要注意団体には載ってないけど) -- 名無しさん (2016-12-05 13 40 22) ↑×5 このSCPには「日本人しか戦闘に参加できない」という制限があるんですよ。薩英戦争の時には財団も海外から応援を呼んで戦闘に参加しようとしましたが、それらの人員や艦船は異常空間に到達できず、日本支部の部隊のみでの戦闘を強いられた結果歴史改変を止められませんでした。 -- 名無しさん (2016-12-05 14 58 48) こういうのも面白いな・・ -- 名無しさん (2016-12-05 15 05 03) 相手があのハンニバルだったらどうなるだろうか? -- 名無しさん (2016-12-05 16 36 47) 演説かっこいいなあ -- 名無しさん (2016-12-05 20 40 02) 薩英戦争のインシデントha -- 名無しさん (2016-12-05 20 46 45) ↑途中で切れた…薩英戦争の戦闘事案、結果が逆に書かれてるように見えるんだけどどうかな? -- 名無しさん (2016-12-05 20 51 04) ↑4 紀元前の兵器(鎧槍盾弓馬)が100年でどれだけ進歩するんだって話で -- 名無しさん (2016-12-05 23 15 21) ↑↑ん、ああ原文読まないとわかりづらいよね 「薩英戦争は本当は薩摩が勝ってたけどこのSCPにより戦いでは勝敗が入れ替わり、結果歴史も影響を受けちゃった」ため我々は「薩英戦争は薩摩が負けた」と習うんだよ -- 名無しさん (2016-12-05 23 22 39) 陸軍「陸軍としては、財団の提案に反対である」 -- 名無しさん (2016-12-06 00 43 06) scpのナンバーも開戦年にかけてるのか、 -- 名無しさん (2016-12-06 05 54 25) ↑3原文だと戦闘事案では英国側が事実上敗北(撤退)したとされてるから、むしろ薩摩が負けたと言うのが改編前の史実なんじゃないかと思ったんだけど -- 名無しさん (2016-12-06 08 29 30) 『財団』の信念を最も鮮やかに描き出している傑作だと思う。確か、これもSCP-1000-JPの応募作だっけ? なんでこっちが選ばれなかったのだろうか? -- 名無しさん (2016-12-06 13 37 41) コンテスト開始直後に投稿された2つで投票合戦になって他のに余り票がいかなかったんだっけ?まあ今の1000-JPも良作だと思うし別にいいと思うけど -- 名無しさん (2016-12-06 14 29 19) オレとしては最初二つが圧倒的だったんだと思いたいね。もっと言うとこう言っちゃなんなんだけど太平洋戦争関連の1000jpエントリー記事大杉問題だったのもあったんじゃないかな -- 名無しさん (2016-12-06 22 55 12) 後世世界の大高もキレるであろう所業、歴史のifはそのif以降のすべてを否定することにほかならんからね -- 名無しさん (2016-12-13 19 06 55) ドラえもんとかのタイムマシン(実際にその場に行く)と違って、一応「時空間異常の中での戦闘」で「相手は当時とは似ても似つかないものに換装されてる」なのだから、その分葛藤は少ない・・・のか?例えばミッドウェイの日本側空母が全部ニミッツ級だったらテレビゲームにしか見えないよ、多分きっとMaybe -- 名無しさん (2016-12-19 00 54 45) 太平洋戦争で、その勝利がその後の歴史を変えかねないものといったら……やはりミッドウェーかのう。だけど、ミッドウェーを制しても、生産力に差がありすぎるんだから、どのみちじり貧に陥って結局負けると思うんだけどどうだろう? それに、原爆というものもあるし -- 名無しさん (2017-01-05 12 12 41) 細かいことですが、承久の乱で本来敗北したのは後鳥羽上皇で、崇徳上皇が敗北したのは保元の乱では? -- 名無しさん (2017-01-08 10 12 17) ↑2 ミッドウェイで太平洋側の全空母と共に熟練搭乗員と船員の大半を喪失したアメリカ軍は大本営発表で戦争の継続を図るも、世論を抑えきれず不利な講和を強いられる とかいくらでもifの歴史はあるでしょ -- 名無しさん (2017-03-03 03 30 53) 臭すぎる... -- 名無しさん (2017-03-09 01 44 38) ↑2 なるほどー……。戦術レベルの戦いでも、戦略や歴史に影響を与えることってあるんだなぁ……(感心 -- 名無しさん (2017-03-09 10 54 17) ファンタジーの薄い(歴史改変以外無い)世界ならともかくSCP世界はマジで一つ収容違反が起こるだけで人類絶滅がザラだからな・・・ -- 名無しさん (2017-03-09 14 43 35) 個人的な違和感は「日本を戦争で負かす事に拒否感があるのは日本人なら当然」って言う立場で書かれてる点かな。そりゃ、今現在の日本を戦争で負かせと言われたら反発する人が大半だろうけど、太平洋戦争当時の日本を負かせと言われてもそもそも昔の日本の勝敗にそんなに興味ない、って人のほうが多い気がする。」 -- 名無しさん (2017-03-14 14 03 56) ↑まあ日本理事獅子が声明出したのが終戦直後だからってのはあるけど、戦争の勝敗が現在の日本の状況にまで波及してると考える人がいると考えたらどう?荒れそうだけど領土問題、不況、その他色んな問題の根が第二次大戦の結果が現在の状況を作ってると考える人。或は戦争の結果はともかく今の状況を変えたい増しになるかも知れないと考える人たち。で、日本支部的にはそれでよくなる可能性もなくはないけど悪化する可能性だってあるよね?って -- 名無しさん (2017-03-14 19 56 29) ↑いや「考える人がいる」のは自然なんだよ、何の問題もない(誰も考えなかったらそれはそれで不自然)。でも、このSCiPは「考える人がほとんどである」と言う感じに書かれてるように見える。「考える人も考えない人もどっちもいるぐらいのバランスが現実的だと思う。 -- 名無しさん (2017-03-23 04 21 30) 別に理事の声明も「いるかもしれない」としか言ってないしなぁ……その考えちゃう一部の人を踏みとどまらせるための声明でしょ。ただでさえ改変止めるチャンスは一回しかないんだし、説得一つで自覚持ってくれるなら儲けものだと思うけど。 -- 名無しさん (2017-03-26 00 25 32) モノとしては(日本の創作では)ありがちなんだよね。太平洋戦争に今の自衛隊が~ってのは。ドイツはナチ礼賛なんてできないから少ない(ない?)のは当然だが、イタリアでもあまりこういう創作の話は聞かない。 -- 名無しさん (2017-04-23 22 44 25) そら、イタリアでは自分たちで反乱起こしてムッソリーニを捕まえて自力で枢軸から離脱したからな。ドイツがムッソリーニを奪還して親ナチ軍人を抱きこんで国を分裂させたけど。 -- 名無しさん (2017-05-12 09 19 21) 2045年の兵器使った本気の戦争で、しかも複数回やる可能性大となるとマジでやばそう -- 名無しさん (2017-07-02 08 06 46) 少なくとも1945年に原爆二発落っことされちゃうよ、ってのが伝わるだけで大分歪みそうだからなー -- 名無しさん (2017-07-07 19 30 28) 敗北のための勝利…かっけー -- 名無しさん (2017-08-14 06 25 59) タイムパラドックス起きただけで時空崩壊しかねない財団世界だからね、仕方ないね。 -- 名無しさん (2017-09-09 19 12 50) 声明文がかっこよすぎて鳥肌たった -- 名無しさん (2017-12-26 01 11 47) 現代兵器に置き換わっても維持出来ないだろと思ったけど、ICBM(と核弾頭)ぶっぱが出来るから勝てるのかね? そうなるとICBMを全て撃ち落とす必要があるからアメリカ(財団側)はかなり大変だろうけど。 -- 名無しさん (2018-01-29 06 14 00) 意外と真珠湾とかで「ここで負けていればトータルでは損害は小さかったはずだ」みたいなはなしだったりして -- 名無しさん (2018-01-31 09 54 57) しかし未来に財団が敗北するような戦いがあったらこのオブジェクトはどうなるのだろうか。 もし財団がこのオブジェクトを起動したらこのオブジェクトはThaumielとなり財団に忠誠を誓う理事獅子は道化に成り下がってしまうのではないだろうか。それがいいことなのかどうかはそれこそ誰にも分からないだろう。 -- 名無しさん (2018-01-31 13 25 34) ↑獅子理事は世界を守るためにSCP-1941-JPを起動させないという事を言ってるだけだよ。財団の敗北は多数のオブジェクトの収容違反が伴うだろう。それによるKクラスシナリオ=世界滅亡が確定的なものになった時SCP-1941-JP -- 名無しさん (2018-03-01 01 38 07) 理事獅子ってSCP-1153-JPのことを知ってたのかね。もちろん違う人の書いたSCiP何だけど。そこらへんのSCiPのつながりとか裏事情とか妄想してみるのはシェアワールドの楽しみだと思う。 -- 名無しさん (2018-03-01 03 45 10) 日本勝利に導いて未来の知識と技術で政府を変えれば滅亡には至るまい -- 名無しさん (2018-08-16 14 13 19) ↑そういう干渉はできないぞ?日本が勝利した場合「100年前の太平洋戦争で日本が勝利した2045年になる」だけだから。1945~2045年の間に歴史改変の影響でKクラスシナリオが起きたら?その可能性がコンマ%でもある限り財団は「現在」を守るために「過去」に勝利しなければならない。 -- 名無しさん (2018-08-22 23 19 22) ↑6 起動したのが負号部隊だからなぁ...そんな生ぬるい事にはならなそう -- 名無しさん (2019-01-02 08 28 16) 2045年式装備の大日本帝国VS財団のRTSとか面白そう。ミッドウェイだとフォード級空母同士の戦い程度だけど、レイテだと日本軍特攻機が置換された核弾頭とかバンカーバスターぶっ放してくる。 -- 名無しさん (2019-02-26 01 09 39) 現状の財団の収容オブジェクトが改変後にも変わらず存在しているなら・・・まあ、壊滅は必至だな。クソトカゲで、死神で、緋鳥で。壊滅する要因が揃いすぎている。 -- 名無しさん (2019-09-26 10 16 28) 今更なんだけど薩英戦争の部分の記述が逆転してるから修正してほしい。戦闘に介入した財団職員曰く改変前の史実は薩摩の全面敗北で、改変後の史実が(現実と同じ)イギリスの敗退による痛み分けになった、が正しい。 -- 名無しさん (2019-10-23 16 51 38) 異常な方法で戦争に勝利したら今度は歴代大統領のボスラッシュが始まりそうだなと思った(小並感) -- 名無しさん (2019-11-01 18 30 01) 100年後って事は中世期ヨーロッパとかなら技術差はあまりないな。無い事は無いけど。 -- 名無しさん (2020-01-10 13 30 32) シュタゲっぽい感じか -- 名無しさん (2020-01-19 18 59 35) いや、やっぱこれ記述が逆でしょ。SCP-1941-JP-2が薩摩側になってるから、薩摩が勝ったことで歴史が変わってる(戦闘に参加したメンバーは影響受けてない)状態ってことでしょ?「英国が勝った」が「薩摩が勝った」に変わってんだよ -- 名無しさん (2020-02-02 20 55 21) そもそも戦闘事案2と3がろくに書かれてない理由がわからん。戦闘事案3は敗北条件達成できてるから他の戦闘事案と区別できるし、途中まで書いてやめたとしか思えないんだが -- 名無しさん (2020-02-02 20 58 25) このscpの影響で41~45年のどこかの戦いで日本が勝った結果、日本に落ちた原爆の数が10倍くらいになって東アジアと太平洋が生き物の住めない場所になり……なんて余裕でありそうだからなぁ -- 名無しさん (2020-02-05 02 23 59) ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-03-20 00 18 26) ログ化しました -- (名無しさん) 2020-03-25 12 44 56 何故か演説が銀河万丈の声で再生された -- (名無しさん) 2020-04-04 20 34 43 これと恩人三部作の二つにからんだSCPをルーキーコンテストに出そうと企んでる。 -- (名無しさん) 2020-04-20 09 41 31 1645年のところで「これを受けた家康は」っておかしくない?もう死んでるはずなんだけど。ちなみに元記事では徳川家としか書いてないです -- (名無しさん) 2020-06-04 05 52 15 そんなに……僕たちの力が見たいのか…… -- (名無しさん) 2020-06-19 14 20 44 taleでは、とある歴史の授業を受ける戦史にちょっと詳しい学生の視点で「ミッドウェー海戦では、大日本帝国軍は『奇跡の大勝利』と謳われるほどの勝利を納めたが、結局物量差は覆せず敗戦に至った」という「SCP-1941-JPを用いた歴史改変自体は成功しても、本来の目的である歴史への干渉自体には望んだ成果を出せなかった」という身も蓋もないオチが書かれていたなあ……(財団的には「バタフライ・エフェクトでどのような変化が起こりうるかわかったもんじゃないのが怖いところなんだぞ」だけど) -- (名無しさん) 2020-06-26 20 08 34 本来薩摩が勝ってたら薩英戦争の再戦はしないはずの理屈から言うと1941年に飛ぶかもしれないって推測がされるのは既に1941年から負けてる訳で1942年のミッドウェー海戦まで勝ってたという認識が既に…? -- (名無しさん) 2020-08-17 06 02 00 財団はタイムパラドックス絶対許さないマン、一度の過去改変でXKシナリオどころか時空崩壊起こすかもしれないからね。 -- (名無しさん) 2020-09-06 16 30 45 ↑13より良い歴史でも未来にしわ寄せが来るという事もあり得るから歴史を今のままにするという点では個人的には刀剣乱舞やFGOのイメージ -- (名無しさん) 2021-02-03 00 33 14 このscpのメタ的な意味は「自分の願望通りに歴史を否定したり修正したりすんな、そんな事をすれば必ず歪みが生じる」っていうことだと思う。もちろんファンタジー的な過去改変としての意味ではなくて、正しい歴史認識を持てという意味で -- (名無しさん) 2021-03-28 19 26 27 ???「その時歴史は……動かなった! 倒すべき敵を動かしても、地球は何も変わらなかったんだっ!!」 -- (名無しさん) 2021-05-08 14 05 10 ↑5真珠湾でもっと米艦隊をギッタンギッタンのメッタンメッタンにしようとしてる可能性…はないのか!真珠湾は明らかに日本軍の勝利で、このオブジェクトは起動者の意思とか関係なく、負けた側にオーパーツを渡すわけだからむしろ利敵行為だわ。ということは、本来帝国海軍は真珠湾で対空砲火くらいまくって熟練搭乗員全ロスからの空母数隻撃沈とかくらった返り討ち案件だったけど、コイツによって真珠湾勝利に歴史改変されてる可能性の方が高いのか。はえー -- (名無しさん) 2021-11-15 19 52 45 ↑君未来人? SCP-1941-JPを用いて1941年の戦闘を改変するのは、その100年後の2041年にならないとできないんだぞ。負号部隊による起動は、ただの予約でしかなくて、改変そのものはまだ行われてないよ -- (名無しさん) 2021-12-15 17 42 05 太平洋戦争の特定会戦だけに勝利しても(それこそ薩英戦争の例のように)大勢として変化はないと思うんだけどな 関ヶ原とかは当に天下分け目の戦いだが、例えばミッドウェー海戦で日本側が勝っててもそれが太平洋戦争全体を覆すレベルとは思えないよね -- (名無しさん) 2022-07-04 09 25 00 ↑同意。個人的には100年という期間が正しい歴史に修正する為の"遊び"として -- (名無しさん) 2022-07-08 12 44 49 取ってあるように感じる -- (名無しさん) 2022-07-08 12 45 24 そして颯爽と2040年の世界から現れるM2重機関銃 -- (名無しさん) 2022-09-13 06 16 53 うーんこの -- (名無しさん) 2022-10-28 16 50 22 これ第三国が処理しても良くない? -- (名無しさん) 2022-12-05 19 34 15 太平洋戦争が始まった日って事で、真珠湾攻撃の日時にあわせてて、対象が真珠湾になって米軍にズタボロにやられておしまいだと思う -- (名無しさん) 2022-12-22 05 50 12 起動した負号部隊の連中にも大いに共感できてしまう悲しきオブジェクト。その時になったら日本支部から少なくない数が寝返ってそう -- (名無しさん) 2023-01-20 11 04 35 負号部隊と大日本帝国がやべー奴等だから寝返りは少ないだろう。文明が、少なくとも日本の正常性が崩壊している可能性は高い。何なら獅子の言い回しが弱い位 -- (名無しさん) 2023-01-22 20 09 16 そもそも日米の資源の差を考えるにちょっと歴史いじっただけでは圧勝なんてありえなくて辛勝がせいぜいなので、アメリカに勝っても疲労困憊のところをロシア改めソビエトに襲われて終わりだろうな。そして資源の差まで覆してアメリカに圧勝 ソビエトを返り討ちにしたいなら、その資源をどこから持ってくるのかと言う話になり、距離を考えたらアメリカ本土から回収して対ソ連に回す時間はないので、未来の日本から運ぶ事になり、最悪バブル期が消滅して21世紀の日本は今以上にボロボロになる。戦勝なんてやらんのが最適解。むしろ21世紀にこそ改変したい要素はいっぱいあるし…(おい) -- (名無しさん) 2023-04-14 08 19 02 何がキナ臭いって江戸初期に作られた装置なのに時間指定欄が太陽暦で西暦って所。作るのに南蛮人が関わっているか、あるいは未来の日本人…? -- (名無しさん) 2023-07-21 15 53 38 対象日時の制限が不明で、100年以上前の日付を入力して起動したらどうなるのかとか、対象日時の間隔は最低どれだけ空けなければいけないのかとか誰にも分ってないんだよね。太平洋戦争は1回の戦闘で逆転してもアメリカに勝てる目は無いけど後者が無制限なら目ぼしい負けた戦闘の日付全部を入力すれば全部の戦闘で無双して全勝する事でアメリカが講和を申し出てくる可能性すらあるし、前者が可能なら押した瞬間に設定日時の100年後(押した時間から見て既に過去)に歴史改変軍が出現して勝って歴史改変が「既に実行された」事にされてしまう。前者は流石に反則すぎて考え難いか? -- (名無しさん) 2023-07-30 21 26 59 日本の敗北を認められなくて歴史を改変、改竄しようとするってまんまネトウヨやんな 事実は小説よりも奇なりやな -- (名無しさん) 2024-01-21 22 04 23 『勝利せよ、敗北のために。』を見る度思うけど、『敗北せよ、勝利のために。』の題名の方がストーリーに合うインパクトも出るんじゃなかろうか。勝利せよ、という命令は普通だけど敗北せよ、は普通じゃないので丁度良く読み手に好奇心を与えられる -- (ナナシ) 2024-01-23 14 49 38 勝利は改変に対する手段であって目的じゃ無いからね。正統な敗北の歴史を歩むため、という目的の演説から来るメタタイトルなわけで -- (名無しさん) 2024-04-16 03 51 34 改変後の未来は「不確定」で改変されなかった未来は「確定している」、そんだけの話にな~にそんなにギャーギャー言ってんだか -- (名無しさん) 2024-09-02 02 51 40 最後の下りは大袈裟。ドヤ顔で演説しなくても、財団職員なら過去改変の危険さぐらい死ぬほど分かってると思うけど -- (名無しさん) 2024-09-20 11 07 15 ↑いやでも考えてみろ。あくまでこれを管轄しているのは”日本支部”職員だ。たとえ過去改変があろうと日本が負けていたことに納得いかないって奴もいるにはいる筈なんだからこういう演説せざるをえなかったんじゃないのか? -- (黒星雷斗) 2024-09-22 22 30 24
https://w.atwiki.jp/gods/pages/123847.html
ドミタルズヴォニミル(ドミタル・ズヴォニミル) ハンガリー王の系譜に登場する人物。 クロアチア王。 関連: イロナ (妻)
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/8983.html
フォニミン +目次 アビス 関連リンク関連項目 類似項目 アビス フォミクリーに必要な物質。被験体からレプリカ情報を抜き出す時に使う。 ワイヨン鏡窟で採れるエンシェント鏡石に多く含まれているが、エンシェント鏡石は強度が一定ではない故、採掘が非常に難しく、研究者の間では高値で取引されている。 関連リンク 関連項目 ジェイド・カーティス ディスト ▲ 類似項目 ▲
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1095.html
第174話 同盟国の暗部 1484年(1944年)8月23日 午後7時 バルランド王国首都オールレイング バルランド軍北大陸派遣軍司令官であるウォージ・インゲルテント大将は、休暇のため、22日に祖国バルランドに戻っていた。 この日、インゲルテントは、自宅の3階のベランダから、首都を眺めていた。 「どうだね将軍。久しぶりの我が家は?」 隣でワインを飲みながら、同じく外の風景を眺めていた小太りの中年男性が聞いて来る。 「心地良い物ですな。いつもは見慣れているこの風景も、久方ぶりに見ると、妙な新鮮味があります。」 インゲルテントは、隣にいた小太りの男・・・・財務大臣のミルセ・ギゴルトに微笑みながら返した。 「それよりも、ワインの味は如何です?」 「なかなか悪くないぞ。」 ギゴルトは満足気な表情で言う。 「ウェンステルのワインは上物が多いと、前から聞いていたが、聞きしに勝る美味さだ。この程良い甘みは、甘い物好きの私にピッタリだよ。」 「ありがとうございます。」 「私はそのワインよりも、このやや辛めのワインが丁度良いですな。」 後ろから声が掛る。 振り向くと、ソファーに座っていた筈の30代後半と思しき男性が、ゆったりとした足取りでベランダに近付いてくる。 「そのワインは、私よりも妻に飲ませた方が喜ぶでしょうな。」 バルランド王国労働商業省の副大臣を務めるハバル・スカンヅラは、軽やかな口ぶりでインゲルテントに言う。 「では、1本土産にすると良いですよ。ワインはまだまだたっぷりありますから。」 「いやはや、面目ない。」 スカンヅラはそう言いつつ、恥ずかしげな笑みを浮かべながら頭の裏を掻いた。 「もうそろそろ、残りの客人も来る頃ですな。」 インゲルテントは、応接間の壁に掛けられた時計に目をやりながら呟く。 今日は、ギゴルトとスカンヅラの他に、2人の客人がこの屋敷に来る予定である。 それから1分もたたぬうちに、メイドがインゲルテントに声を掛けて来た。 「お館様。プラルザー様とキルスィグ様がお見えになられました。」 「おお、来たか。通して良いぞ。」 インゲルテントはメイドにそう指示してから応接間から下がらせた。 間もなくして、新たな客人が室内に入って来た。 「インゲルテント将軍。久しいな。」 「これはプラルザー大臣。再びお会いできて光栄ですよ。」 彼は、痩身の中年男・・・・内務大臣のガヘル・プラルザーと握手を交わす。 「将軍閣下、お元気そうで何よりですぞ。」 眼鏡を掛けた30代前半と思しき男が右手を差し出す。 「キルスィグ君、君も元気そうだな。その調子だと、仕事は順調にいっとるようだね。」 インゲルテントは陽気な口調で、輸出省次官であるエフド・キルスィグに返しつつ、握手を交わした。 「では皆さん。丁度腹も空いて来た頃です。ここはひとまず、夕食にしましょうか。」 彼は快活のある声音で言ってから、両手を叩いた。 応接室のドアが開かれ、メイドや執事が入ってくる。 彼らはテキパキとした動作で、料理を乗せるテーブルを設置し、次いで、豪華な料理を乗せて行く。 5分と経たずに、インゲルテントらの目の前には、豪華な料理や飲み物がずらりと並べられていた。 彼らはしばらくの間、インゲルテント家自慢のシェフが作った料理を楽しんだ。 それから40分後。 食事も粗方終えた頃、インゲルテントはプラルザーから質問を受けた。 「将軍。北大陸戦線は、現在膠着状態にあると言われているが、それは本当なのかね?」 「正直申しまして、それは事実です。我々連合軍は、エルネイル地方は完全に奪取しましたが、内陸から60ゼルドほど 進んだ所で、完全に足踏みしている状態です。」 「我がバルランド軍が行った攻勢は、敵の強固な防御のせいで失敗したと聞いているが、アメリカ製の武器を手にした我が軍は、 以前より強くなったのではないのかね?アメリカ製武器の購入には、鉱物資源の輸出を始めとして、少なからぬ代価を払っているのだが。」 「無論、その通りです。」 インゲルテントは即答する。 「ですが、今回ばかりは、敵の方に軍配が上がってしまいました。シホールアンル軍は、アメリカ軍の主力戦車であるシャーマン戦車をも 打ち破る事が出来る新型キリラルブスを多数導入した他、軽量型の対空魔道銃を要所に配置し、万全の態勢で我々を迎え討ちました。 無論、我が軍もアメリカから渡された火砲を用いて事前に砲撃を行った上で軍を進めました。我々は、作戦前に勝利を確信していました。 何せ、我がバルランド軍は上陸以来、連戦連勝でしたから。」 「なのに、負けてしまったのか?」 「はっ。面目ない事ですが。」 インゲルテントは申し訳なさそうに頭を下げる。 「私は帰国直前に、対抗部隊の詳細を知らされました。第62軍と67軍が戦った相手の中には、シホールアンル自慢の魔法騎士師団が 含まれていて、その師団は石甲師団に改変されていました。この石甲師団は、全てのキリラルブスが、最新鋭の強化型キリラルブスで、 火砲や魔道銃も他の師団より多く配備されていたようです。これとは別に他の部隊にも、シホールアンル軍は装備の整った精鋭師団 ばかりを前線に配備しており、我々は敵の精鋭と血で血を争う戦闘を繰り広げました。最初こそ、攻勢は躓きかけましたが、第62軍が ようやく前線を突破して、敵の守備部隊を包囲しようとしました。事前の計画では、ここで第64軍も突入して、敵部隊を包囲、殲滅する 手筈でした。ですが、第64軍は、シホールアンル側の装甲列車をも投入した猛反撃によって消耗し、前線突破は困難になっていました。 その上、前線を突破した第62軍も攻撃部隊に多大の損害が生じており、このままでは逆に、第62軍が包囲される可能性がありました。 そこで私は、仕方なく」 「後退を命じた、という訳か・・・・」 ギコルトが意外そうな顔つきでインゲルテントを見つめた。 「冷酷な軍人を気取っていた君が部隊を後退させるとは、珍しい物だな。何かあったのかね?」 「別に、私は現場の事を考えて指示を下したまでです。」 インゲルテントは微笑みながら、しかし、冷ややかな目線で見つめ返した。 「一昔前ならば、攻撃続行を命じています。正直申しまして、私はあんな役立たず共がまだいる事に腹を立てているのです。奴らが 望む武器を与え、満足の行く食事も与え続けたというのに、あの体たらくとは!」 彼は、徐々に憤りを交えながら言い放つ。 「ですが、あ奴らとて、私が持つ大事な駒には違いありません。その持ち駒を全て失ってしまえば、私は連合国の他の将官達・・・・ 特に、アメリカ軍の将官達に顔向けが出来なくなる。命令を発して、全滅させるまで戦わせるのは容易いですが、そうすれば、 私は彼らに無能と罵られるでしょう。一昔前のようなやり方は、もはや出来ないのですよ。」 「時代は変わるか。昔は、平民共なぞ気にせずに居られたが、今ではそうもいかん。特に、アメリカが参戦してからは、平民共は 貴族が何だ、というような態度を表し始めている。それもこれも、あの若造のせいだな。」 プラルザーが仇を思うかのような口ぶりでインゲルテントに言った。 「何が民主化だ。馬鹿馬鹿しい。ヴォイゼの若造はアメリカにかぶれすぎておる。」 プラルザーは嘲笑を浮かべながら、グラスのワインを一気に飲み干す。 「まあまあ、今はとりあえず落ち着きましょう。」 そんなプラルザーに、インゲルテントは苦笑しながら、ボトルを取ってプラルザーのグラスに注いだ。 「シホールアンル軍は防御一辺倒で我が連合軍に当たっているようだが、それは全戦線でも同じかね?」 「はい。敵はリスクの大きい攻勢を取りやめ、少しでも有利に戦闘を行える防御に切り替えています。その影響で、 我々のみならず、アメリカ軍も前線で足踏みをしている状態です。その一方で、ウェンステル戦線・・・・おっと、 今では南部ジャスオ戦線でしたな。」 インゲルテントは慌てて言い直す。 「南部ジャスオ戦線では、我が軍は順調とまでは行っていませんが、それなりに早いペースで戦線を押し上げています。」 「ほほう、それならば、ジャスオ西部に居座るシホールアンル軍に対して、南からも圧力を加えられそうですな。」 キルスィグが調子の良い口ぶりで言ってくる。 「この調子なら、ジャスオの帝国軍に大打撃を与えられるのでは?」 「ところが、そう簡単な話ではないのだよ。」 インゲルテントは首を横に振りながら、キルスィグに返答する。 「確かに、南ジャスオ戦線で、連合軍は進撃を続けている。だが、この進撃は、我々にとってあまり好ましくない進撃なのだ。」 「好ましくない?それは一体・・・・?」 「まさか、シホールアンルは南部ジャスオに援軍を寄越したのかね?」 キルスィグとプラルザーが怪訝な表情を表しながら、インゲルテントに聞く。 「いえ、敵は援軍を寄越したりしていません。むしろ、その逆です。」 インゲルテントはそこまで言ってから、ため息を吐いた。 「シホールアンル軍は、南部部隊から徐々に撤退しつつあります。」 「撤退!?」 「そんな、まさか。」 キルスィグは驚いたような声を上げ、プラルザーはあり得ない、といった顔つきで言う。 「ほほう、つまり、シホールアンルはこれからもやる気満々という訳だね?」 そんな中で、ギコルトだけがインゲルテントの思う事を理解していた。 「ええ、その通りです。敵は、ジャスオ中西部からの上陸軍が、北大陸を分断する事を恐れて、上陸軍を押し留めると同時に、 南部から部隊を撤退させているのです。これは、ミスリアルとカレアント側の特殊部隊から送られた情報を分析した結果、 明らかになった物です。」 「敵はジャスオを放棄するつもりか?」 「恐らくは。もしかしたら、デイレアも放棄する可能性があります。」 「あれほど、他国を併?する事に固執してきたシホールアンルが、大事な領土をあっさりと放棄するとは・・・・・」 「確かに、北大陸の領土は、シホールアンルにとっていずれも掛け替えの無い領土です。ですが、簡単に言ってしまえば、 デイレア、レイキ、ジャスオは必要のない土地です。今の仕事に精通しているキルスィグ君なら、シホールアンルの考えて いる事は良く分かるだろう?」 「はい。つまり、資源ですね?」 「その通り、資源だ。」 インゲルテントは深く頷いた。 「デイレア、レイキ、ジャスオは、資源が意外と少ない国です。自国を賄う分の資源は一応足りていますが、中には足りない 部分があります。デイレアは、穀物が豊富に取れますが、代わりに魔法石鉱山が少なく、南のレイキから輸入する事で、 不足分を賄っていました。逆にレイキは穀物の出荷量がどうしても少なく、デイレアに魔法石を輸出する代わりに、 穀物や食料品を輸入する事で自国を安定させています。ジャスオも同様で、この2国に魔法技術や建築技術関係の技術支援を 行う代わりに、各種資源を輸入して国を持たせていました。残りのバイスエ、ヒーレリ、それにウェンステルは自国領だけで 安定する事が出来、鉱物資源等も、かの3国と比べて豊富にあります。将軍閣下は、シホールアンル側は役立たずなこの3国 を捨てた上で、撤退して来た将兵と本国の将兵を加えて戦線を強化しようとしている、と考えておられるのではないですか?」 「当たりだ。」 インゲルテントは、生徒から満足行く回答を貰った先生のように表情を緩ませた。 「シホールアンルにしてみれば、せっかく得た領土を失うのは痛い。だが、領土は失っても、資源は豊富にある。それに、 この3国を捨てれば、戦線を一本化出来、防御を好きなだけ強化できる。正直言って、シホールアンルの戦争のやり方は、 昔と変わらず上手い。」 「奴らは、行ける時は徹底的にやり、不利な時はあっさりと引くからな。あの国は、風を読む事に長けている。将軍、そうなって しまったら、君が望んでいた戦争の早期終結は果たせそうにないぞ。」 ギゴルトは、責めるような口調でインゲルテントに言った。 「いや、早期終結事態は可能だ。我々とシホールアンルが講和すればよい。いくら練達が揃っているシホールアンルとはいえ、 もはや苦しい時期だろう。」 プラルザーが口の端を歪めながら言う。 「最も、それは私達が望まぬ終わり方だ。この戦争には、勝たねばならない。でなければ、君が計画しつつある例の事も出来なく なってしまう。」 「将軍閣下、貴族が今の姿のままで生きて行くためには、どうしても、英雄が必要なのです。シホールアンルを打ち倒したと言われる英雄が。」 スカンヅラが姿勢をずいと、前のめりにしながら言ってくる。 「貴族も。そして、国民も、英雄を欲しています。この戦争後の我々が起こした第一歩は、いずれはバルランドが南大陸での覇権を広げる 礎になります。」 「その事は、私も重々承知しています。」 インゲルテントは、余裕を表しながら、皆を見回す。 「それに、私は皆様方を不快にさせる情報ばかりを集めていた訳ではありません。」 「何か良い報せでもあるのかね?」 「はい。」 インゲルテントは顔を頷かせる。彼の表情は、揺ぎ無い自信に満ち溢れていた。 「先日、シホールアンル国内にいる私の知り合いから、今後の戦争の行方を左右するであろう情報を手に入れました。」 「それは本当かね?」 「ええ。確かな筋からの情報です。彼には、この日のために8年間頑張ってもらいました。」 彼はそう言った後、乾いた口を湿らせるため、ワインを少しだけ飲んだ。 「シホールアンルは強い。奴らがあれだけ派手に戦えるのは、資源が豊富に揃えられているからです。そして、 それを精製する施設も同様です。これが存在する限り、奴らは戦争を続けるでしょう。ですが、この大事な物が・・・・・ 全部とは言えませんが、支障を来してしまうほどの量を失ってしまえばどうなります?」 「・・・・・まさか。」 インゲルテントを除く一同は、驚きの余り、互いに顔を見合わせた。 「我々はついに、その大事な物の多くを奪ってしまう事が可能となりました。」 彼はそう言いながら、ニヤリと笑った。 「それもこれも、全てアメリカのお陰です。」 それから5分後。 応接室の空気は、先程と比べて、妙に明るくなっていた。 「ふむ。これなら、君の思う通りに出来るだろう。」 「しかし将軍閣下、大丈夫なのでしょうか?」 キルスィグがやや不安気な表情を浮かべながら、インゲルテントに聞いて来た。 「アメリカ太平洋艦隊の一部とはいいますが、第37任務部隊は大艦隊ですぞ。流石にまずいのでは?」 「まずい物をまずくなくさせるのが、君の仕事だよ。」 インゲルテントは親しげな口調で答える。 「アメリカは、我が国から銅を輸入している。南大陸各国の中では、我々が最大の輸出量を誇っている。元々、北大陸に送るはず だった銅が、送り主が滅んだ影響でそのまま放置されていたが、それが無ければ、アメリカは危なかった。そして、アメリカは今も、 我が国に頼っている。君は確か、銅輸出に対しては重要な役割を担っているな?」 「はい。明日来訪されるハル国務長官との会議では、臨時に輸出担当の責任者として運輸大臣と共に参加する予定です。」 「そのハル長官に言って欲しいのだ。もし、この作戦が受け入れる事が出来なければ、銅やその他の物資の輸出が難しくなる、と。」 「閣下、あなたはアメリカを敵に回す気ですか?」 「何を言うか。むしろ、頼れる味方として信頼している。」 インゲルテントは即答する。 「ただ、戦争には終わらせなければいけない時期という物がある。アメリカとて、財政は限りなく豊か、ではない。現に、 幾度も国民から資金を集めているではないか。シホールアンルを降伏させるには、どうしても使える手駒が必要だ。私は、 手駒を変えたいだけだ。それも、永久にではない、一時的にだ。無論、言い方は色々あるから、君の方で考えてくれ。 どんな暴論でも、優秀な正論に変えるのは、君の専売特許だろう?」 「はっ、そうですな。」 最初は戸惑いを見せていたキルスィグも、インゲルテントの言葉を聞いていく内に乗り気になった。 「ハル長官との会談では、運輸大臣に話を通してから私のほうで上手く伝えましょう。そもそも、銅鉱物の産出量に関する問題は、 以前から指摘されていましたからな。」 「頼んだぞ。」 インゲルテントはそう言ってから、キルスィグに向けてグラスを掲げた。 「それにしても、君と言う奴は相変わらず、利用する物は何でも利用するのだな。例え、相手が同盟国の軍であろうとも。」 「はっはっは。私に掛れば、容易き事です。」 インゲルテントはそう言ってから、視線を宙に漂わせる。 彼の双眸には、帆の暗い光が混じっていた。 「全ては、我が家の復讐のため。革命と偽って、我が主君を倒した、憎きヴォイゼ家を根絶やしにするためです。そのためには、 手段を選びません。最も、あの若造は私が、滅んだ筈のウィスフテント家の人間だとは気付いておらぬようですが。」 インゲルテントはそこまで言ってから、視線をギコルトに戻した。 「それはともかく、まずは宴を楽しみましょう。」 彼はそう言ってから、再び招待客達のグラスに酒を注いで行った。 8月26日 午前8時 アメリカ合衆国ワシントンDC この日、ワシントンは快晴であった。 国会議事堂前の大通りは、いつもと同じように多数の自動車が行き交っている。 ポトマック河の川沿いには、住人が歩き、ある物は暑い日差しに汗を垂らしながら歩き続け、ある者は立ち止まって、川の水に 触れながら友人と雑談を交わしたり等、さまざまな光景が見られる。 戦時中であるにも関わらず、アメリカ国民はいつもと同じような1日を過ごしつつあり、アメリカ国内は平穏そのものであった。 その国の主たる男は、今、ホワイトハウスの執務室で、国務長官のコーデル・ハルと、海軍作戦部長のアーネスト・キング大将、 陸軍参謀総長のジョージ・マーシャル大将と話し合っていた。 「・・・・なるほど。バルランド側は条件を突きつけて来たか。」 アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトは、腕組みしながら唸った。 「バルランド王国で、銅の産出量に問題があるのは以前から指摘されていたようです。それに加え、バルランド側の最大の銅鉱山は 事故で休業状態にあり、産出量は低下する見込みのようです。こうなると、我が国の産業にも影響を及ぼしかねません。」 ハル国務長官は、冷静な口調でルーズベルトに言う。 「だが、それを防ぐ手は何とか用意している。それが、シホールアンル帝国最大の工業地帯を、爆撃で壊滅させ、戦争終結を早める事・・・か。 ミスターキング。我が海軍の機動部隊で持って、それは本当に可能なのかね?」 「可能です。」 キングは答えた。 「シホールアンル帝国は、大陸南西部のシェルフィクル地方にある工業地帯に多数の重要施設、並びに魔法石鉱山等を有しています。 このシェルフィクル工業地帯は沿岸部にあり、機動部隊の艦載機なら充分に攻撃が可能です。」 「その重要地点の防備に当たっていた航空部隊が、つい最近、大幅に減らされたというのです。これは、バルランド側の将軍である、 ウォージ・インゲルテント大将から得た情報です。」 「インゲルテント将軍か。本当に信用できるのかね?」 ルーズベルトは不快げな表情を表す。 「かの将軍は、ホウロナ諸島攻略でミスしているし、つい最近の攻勢作戦でもヘマをやらかしている。彼は、自軍が使えぬから我々を 利用しようと、考えたのではないかね?」 「まさか、そこまでは考えていないでしょう。大統領閣下、これはバルランド側からの提案です。決して、強く要請する、といった 内容ではないのです。とは言っても、工業地帯を攻撃したら、物資の輸出は定量まで確約する、と言った時点で彼らの意図は丸わかりですが。」 「バルランド側は焦っているのではありませんか?」 傍で話を聞いていたマーシャル大将が、ハルに質問する。 「バルランドを始めとする南大陸は、我々がこの世界に転移する以前から、シホールアンルと戦争を続けています。この世界の基準からして、 4、5年を超える長規模の戦争はなるべくやりたくない代物だと思われます。現代戦でも多大な消費が出る戦争です。経済基盤が中世と 似たような物であるバルランドは、既に戦争継続が厳しい状態にあるのではありませんか?」 「そこの所は、私は分かりかねます。ですが、考えられない事ではありませんな。」 「それに、戦争の早期終結は、南大陸のみならず、我々にも良いニュースとなる。勿論、私はシホールアンルとマオンドの現体制が 打ち倒されるまで、戦争は続ける。2国の首脳達は、劣勢に陥ろうが立ち向かおうとしている。しかし、もし、彼らが戦争継続に 必要な物を失えば、どうなるだろうか?」 ルーズベルトは、3人の顔を見回しながら言う。 「敵はやる気満々でいる。ならば、そのやる気を削げばよい。」 「大統領閣下、もしや。」 キングが尋ねてくる。 「ミスターキング。今、我が合衆国には、ある病が流行り始めている。」 ルーズベルトはそう言った後、側に置いてあった新聞を広げた。 「ここを見たまえ。戦死者の家族達が、ロサンゼルスでデモを開いている。将軍、これまでに、我が合衆国が受けた戦死傷者はいくらに 上ると思うかね?陸海合わせて、30万以上だ。」 彼は眼鏡を外し、両手を組んで、その上に顎を乗せる。 「戦死者の数は、30万以上の中のうち、3分の1にも満たないだろうが、それでも10万近い合衆国軍人が、この戦争で命を落としている。 確かに、私達は勝ち進んでいる。遠く異世界の大陸では、我が軍を主導とする連合軍が、シホールアンル軍やマオンド軍を追い詰めている。 もはや主導権を握った以上、勝ちは見えた。いずれは、敵国の首都に乗り込み、我が国の将兵は、星条旗よ永遠なれを聞きながら、町中を 行進するであろう。だが、それに至るまでは、あとどれぐらいの月日が必要になるか?」 彼は右手を離し、その手で新聞の記事を叩いた。 「少なくとも、1年半はかかるかもしれない。いや、2年以上は見積もった方が良い。我が軍の装備は優秀だ。だが、敵の国土は、 余りにも広い。我々は、その長い期間を待つ事ができる。だが、国民は、果たして待てるだろうか?」 ハルとキング、マーシャルの脳裏に、とある光景がよぎる。 圧倒的な戦力で持って、次々と戦線を押し上げて行く陸海軍。 だが、敵の反撃は熾烈であり、海で、陸で、空で、将兵は次々と死に絶えて行く。 ある者は、敵兵と白兵戦をしながら討死し、ある者は墜落していく航空機の中で死の瞬間を待つ。 また、ある者は乗艦共々水葬にされ、国には僅かな遺品のみが届く。 勝ち戦の筈の戦争。しかし、犠牲者達の遺族にとっては、愛する家族を失えば、その時点で戦争は負けたに等しい。 無論、自分の息子の死を、祖国のためだと褒め称える者もいるだろう。 だが、全員がそのような思いを抱く筈が無い。 やがて、厭戦気分が芽生え、それはいつしか、反戦運動に繋がっていく。 小さな火は、徐々に拡大し、最後には手の施しようのない大火に成長する。 地方で行われた反戦運動は、時間が経つにつれて大きくなり、やがては・・・・・・ (このDCにも達する・・・・か) キングは、憂鬱そうな思いで、そう結論付けた。 「私は、戦争を中途半端な形に終わらせたくない。はっきりと決着を付けた上で終わらせたいと思っている。 インゲルテント将軍の提案は、我々にとって願っても無いチャンスだ。ミスターキング。私は、海軍に対して、 作戦案の立案を要請する。」 その言葉を聞いた瞬間、キングは内心で諦めの念が沸き起こった。 「だが、同時にインゲルテント将軍の案が、本当に実行可能か。そして、その情報は本当に信用に足りる物かどうかも確かめて 欲しい。もし、将軍の案が実行不可能であり、情報が全くデタラメな代物ならば、将軍の案は取り下げて良い。」 「案を取り下げるのですな?」 ハルが尋ねる。 「その場合、バルランド側は、我が国に対する銅等の輸出を減らす可能性があります。かの国も、今は苦しいようですからな。」 「構わん。ある程度備蓄も溜まっている。」 ルーズベルトは躊躇いを感じさせぬ口調で答えた。 「ですが、作戦に成功したとしても、戦争はどれぐらいの期間で終結するかが問題ですな。」 マーシャルが横から言ってくる。 「大西洋戦線が収まれば、その戦力を太平洋戦線に注げる。今、レーフェイル大陸では、マオンド側の勢力減退が著しいからな。 かの国は、元々あった領土のうち、既に3分の1を失っている。恐らく、今年中には決着がつくかもしれない。」 「作戦が成功し、大西洋戦線が収まれば・・・・最長でも来年の9月までは、戦争は終結するかもしれない。とすると、あと1年か。」 ルーズベルトはそう言ってから、深くため息を吐く。 「それまで、国民が大人しくしておればいいが・・・・・それはともかく。」 彼は、キングに顔を向け、改まった口調で告げる。 「例の案は、裏付け調査を同時に進めながら、一応作戦計画を立案してもらいたい。実行可能かどうかは、私か、リーヒ提督に、 なるべく早く知らせて欲しい。」 「はっ、早急に取り掛かります。」 キングは、いつもと変わらぬ冷静な口調でルーズベルトに答えた。 その一方で、彼の内心には、この案が取り下げられて欲しい、という思いが強く浮かんでいた。 9月5日 午後2時 カリフォルニア州サンディエゴ アメリカ太平洋艦隊司令長官であるチェスター・ニミッツ大将は、この日の午後2時5分前から、参謀長のフレッチャー中将と 共に作戦室で待機していた。 「キングさんからサンディエゴに赴くとは、これまた珍しいですね。」 椅子に座っているフレッチャーは、立ちあがって地図を眺めているニミッツに語りかけた。 「何でも、緊急で伝えたい事があるようだ。もしかしたら、敵機動部隊をさっさと潰せ、と命じるかも知れんぞ。」 「それはちときついですな。」 「だが、ハルゼーの奴なら、喜んでキングの命令を受け入れてくれ、と言うかも知れんぞ。第3艦隊の連中は、敵機動部隊が イースフィルクに入港した翌日に、敵艦隊攻撃の許可を求めて来ているからな。あの時は却下したが。」 「しかし、キングさんからも同じような事言われたら、流石に断り切れないでしょうな。」 「恐らくはな。まっ、私も腹案を持っているから、さほど心配はしとらんが。」 ニミッツはそう言ってから、不敵な笑みを浮かべた。 その時、作戦室のドアが開かれた。 「長官。海軍省からキング作戦部長がお見えになりました。」 「うむ。こっちに通してくれ。」 ニミッツは従兵にそう言ってから、自らも椅子に座った。 そう間を置かずに、キングが入室して来た。 「やあ、待ったかね?」 キングは、いつもと変わらぬ無表情さを張り付かせつつ、2人に話し掛けて来た。 「いえ。大丈夫です。何かお飲み物でも?」 「紅茶を一杯頼む。では、ここに座らせて貰うぞ。」 キングは、ニミッツとフレッチャーに向き合う形で、反対側に座った。 「太平洋方面はどうなっているかね?」 「はっ。現在、太平洋方面では、シホールアンル海軍の機動部隊が本国から、ヒーレリの前進拠点であるイースフィルク軍港に 入港して以来、緊張状態が続いております。現在、ホウロナ諸島には、第3艦隊所属の第37、第38任務部隊を待機させると同時に、 エルネイル周辺の海軍部隊に厳重な警戒態勢を取るように命じ、敵機動部隊の襲撃に備えています。」 「敵からは、何か動きはあったかね?」 「いえ。敵機動部隊は23日に入港して以来、ずっと待機したままです。その他には、護送船団と敵の海洋生物が幾度か交戦して いますが、今の所は小康状態となっております。」 「第3艦隊からは何かあったかね?」 「はっ。第3艦隊司令部からは、24日に敵機動部隊攻撃の許可を求める通信が入りましたが、それ以外は何もありません。」 「フン。流石は血の気の多いハルゼーだ。反応が鋭い。」 キングは嘲笑するかのような口ぶりで呟く。 「命令は却下したのかね?」 「はい。現状では、艦載機のみによる攻撃では危険が大きいと判断し、第3艦隊側の提案を却下いたしました。」 「妥当な判断だ。」 キングは頷く。 「さて、本題に入ろう。」 キングは、持っていた鞄から封筒を取り出し、それをニミッツに渡した。 「まずは、中に入っている書類に目を通したまえ。」 「はっ。」 ニミッツは小さく頷いてから、封筒の中から書類を取りだす。そこには、次の作戦に関する数枚の書類があった。 「Operation Hailstone・・・・これは・・・一体?」 「次の作戦の名前だ。太平洋艦隊は、近日中に新しい作戦に取りかかってもらう。」 キングは有無を言わせぬような口調でニミッツに言う。 冷静な口調とは対照的に、キングの心は、裏付け調査の望まぬ結果に対する不快感で満ち溢れていた。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- SS投下終了です。 訂正です。 文中でなぜか併?という文字がありますが、あれは併吞と書いてあります。 この場をお借りして訂正いたします。
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1372.html
第260話 突き出しの槍 1485年(1945年)11月27日 午後9時 ワシントンDC 「………だから、私はこれまでにも何度も申しました!」 会議室に苛立ちの含んだ声が響き渡る。 「シホールアンル帝国は戦後に徹底的な制裁を加え、二度と大国にのし上がらぬようにするべきです!奴らが軍事力という“おもちゃ”など愚かしく、 煩わしい物であると、心の奥底に植え付け、経済面でも重い制限を加え」 「それこそ最悪の手段ではないか!?」 別の声がその説明を遮った。 「貴方は繰り返し繰り返し、そのような事をおっしゃられるが、我々合衆国は第1次大戦後、連合国がドイツを始めとする敗戦国に正気を疑いたくなる程の 賠償金をふっかけ、経済、軍事、ありとあらゆる面で強い制限を加えた事を知っている。そして、戦争を再び起こさせないように行ったこれらの策が、 かえってドイツの復讐心を煽り立て、再度のヨーロッパ大戦を引き起こした遠因ともなった事を忘れたのか!?」 「シホールアンルがドイツと同じ行動を取る事はありえん!」 「ヴェルサイユ会議後の要人達もそう言って、あの条約にサインしたではないか!その結果が、転移前まで行われていた、血で血を洗う欧州戦争だ! あなたは、独立をなし得たばかりのレスタンやジャスオに、チェコスロヴァキアとオーストリアの二の舞になれと言われるのか!?」 「そんな事を私がいつ言ったのだ!?それに、前にも言った通り、ここは元の世界ではなく、異世界だ!そう、全く違う世界なのだ!彼らが敗戦後、 我が合衆国の力を思い知る。そうなれば、ナチスドイツのように暴走するという事はあり得ないと私は確信する!」 「だから、何故そんな事を言えるのだ!?そもそも、工業力はともかく、民族意識という点においてはドイツ以上に高いであろうシホールアンルに、 そんな楽観的な推測を立てる事自体が危険極まりない!」 「そうだ!」 「彼の言う通り!」 対シホールアンル“穏健派代表”の発する言葉に同調する者が相槌を打つ。 「何を言うか!?あいつらは平時にこっそりと、自国民を他国に流出させて、国家転覆を謀ったならず者国家だぞ!ヒーレリがいい例だ!君はもし、その時が来たら、 合衆国を緩やかな解体に追い込んだ国賊として弾劾される事になるぞ!」 「そんな姑息で、忌々しい計画を立てる国なぞ、残さずに併合するか、分割統治しても構わんでしょう。」 「第一、戦後に独立国とするのも甘すぎる!連中が強大な工業力再び手にしたら最後!また多くの合衆国青年の命が奪われる事になる!今次大戦での我が合衆国軍の死傷者数は幾らかご存知か!? 60万名以上ですぞ!?その内の大半は太平洋戦線だ!遠い将来、シホールアンルと再戦となれば、これとほぼ同じ数の犠牲者が出る事は間違いなしですぞ!?」 「だからといって、苛烈な占領政策を敷けばやはり復讐される可能性が高まる。戦後の軍事裁判を行う事は賛成だが、何も、シホールアンル国民にまで苛烈な扱いを 課すべきではない。第1次大戦後のドイツのように、どん底景気に落ち込んで、逆に支援を増やさねばならない事になったら、ただでさえ危ういと言われている合衆国経済に 更なる負担が生じてしまう。」 穏健派の言葉を受けた強硬派の代表が、苛立ちに顔をゆがめながら言い返す。 「ならば、戦後の統治は同盟国に任せれば良いではありませんか。」 「無茶を言ってもらっては困る!」 穏健派代表が目を剥いた。 「彼らの占領政策は合衆国以上に苛烈な物になりますぞ!特に、国土を蹂躙されたレスタンやヒーレリ軍が復讐がてらに、シホールアンル本土の一部を強制的に併合する可能性がある。 今は、合衆国がいるから落ち着いている上に、現存する軍隊も、合衆国軍の指導を徹底的に受けた事もあって、捕虜や敵国臣民の対応も紳士的だが、彼らも元はその国の民だ。 そして、国民のシホールアンルに対する恨みは半端な物では無い。ほとぼりも覚めぬ内に、合衆国軍抜きで軍の駐留を許可してみろ!かつてのフランス、ベルギー軍がドイツに 対して行ったような直接行動に出る事は、火を見るよりも明らかだ!」 「手緩い!」 穏健派代表の言葉を、強硬派はそう切って捨てた。 「貴方は、口では同盟国の恨みが何とやらと言っておられるが、心の中では、同盟国国民の考えがまるで分っていない。」 「何ですと!?」 「そもそも、被占領国の国民を虐げたシホールアンル帝国に対して、親政を行おうとする事自体間違っている。そんな事をすれば、アメリカは喉元が過ぎれば、かつての敵対国が やった事も全て忘れて、恨み真髄の同盟国に向けて今日から新しい友達になると、馬鹿な吹聴をする……と言う能天気な国家として馬鹿にされかねませんぞ。」 「だから、どうしてそのような事になると言うのだ!?私は何度も申した通り……!!!」 アメリカ国務省内のとある会議室では、午後2時から終戦後のシホールアンル帝国に対するアメリカの占領政策を決めるため、各界の要人達や政府、軍の高官達が集まり、 入手したばかりの情報やこれまでの資料を用いた会議が行われていた。 だが…… 「はぁ……グローヴスさん。やはり、今日もこんな感じになってしまいましたな。」 アメリカ商務省より随員として、国務省に赴いたヴルッグ・カーペントは、随員待機室の隣に座るレズリー・グローヴス少将に声をかけた。 会議室は防音となっているため、会議の内容までは完全に分らないのだが、参加者たちの怒声は防音の筈の壁すらも通して、はっきりとではないが、外に漏れていた。 「仕方ないさ。誰も彼もが、戦後のシホールアンルはこうしなくちゃいかんと考えている。カーペント君、君はまだ若いから、こんなどろどろとした会議は聞くだけでも 嫌になるだろう?」 「若いと言っても、36歳になるおじさんですがね。」 カーペントは、堀の深い痩せ顔に苦笑を貼りつかせた。 「まぁ、正直嫌になりますな。毎度毎度こうだと、戦争が終わるまでに話は付くのかと思ってしまいますよ。」 「私も、マーシャル将軍の随員としてここに居るが、本当に、この進行の遅さはどうかと思うな。予定では、今日までに7割がたの話が終わって居る筈なのに……」 「それが、今日にもなって、話は全体の3割近く、ですからね。」 「参ったとしか言いようがないな。」 グローヴスはため息を吐いた。 「もう、この対策会議も7回目だ。なのに、進歩はあまりない。」 「私は、第4回目会議から参加しているのですが、最初もこのように、激しい議論が繰り広げられたのですか?」 「最初はもっと酷かったぞ。」 グローヴスは頭を掻きながら、反対側に座っている人物に目を向けた。 目の前で本を読んでいた猫耳のスーツ姿の男性が、グローヴスの視線に気付いた。 「君も確か、1回目から随員として参加していたな?」 「ええ。あの時は、うちの大ボスも参加していたので、もう大荒れでしたね。なにしろ、殴り合いの喧嘩が起こるほどですから。」 目の前のカレアント人役人……フィンキィ・ヘリンスィンは、あどけなさを感じさせる顔に苦笑を張り付かせながらグローヴスに話した。 カーペントは、今ではすっかり慣れているが、ヘリンスィンと初めて会った時、外見上の判断で彼の年齢を22、3歳ぐらいかと思って声をかけたが、 「カーペントさん。僕は今年で48です。あなたよりも年上ですよ。」 と、年齢を聞いたカーペントに対して、ニッコリと笑いながら答えた。 その時のカーペントは大層驚いていたが、この世界の住人……特に、エルフや獣人といった亜人種と呼ばれる彼らが不老長寿である (カレアント人の平均年齢は70歳ほどだが)と説明されると、カーペントは半信半疑ながらも、ようやく納得する事が出来た。 初対面の頃の苦い思い出を記憶の隅にしまいつつ、カーペントはヘリンスィンに聞いた。 「殴り合いって……そんなに激しかったのですか?」 「うちの大ボスや、他国の代表者達はシホールアンルに対する厳重な処分を行う事を、強く希望していました。ですが、アメリカ側の代表……今日の会議に参加している 穏健派代表がきっぱり断ったのです。」 「第一回目の会議では、シホールアンル帝国の戦争犯罪をどう裁くかと、シホールアンルの国土割譲を行う必要はあるのかどうか、という点を話し合っていた。君も、 ここまでの話は聞いているだろう?」 「ええ。一応は……」 グローヴスの問いに、カーペントは頷く。 「会議は初っ端から紛糾さ。そもそも、国際法という物が存在しないこの世界で軍事裁判を行う事自体あり得ない話なんだが……最初はその辺りで激論が開始。 で、ようやく話が纏まったかと思うと、今度は南大陸側が主導で戦争犯罪の裁判を執り行いたいと言ったり、国土の分割統治はどうこうだの……まっ、聞くだけでも 憂鬱になるほどの激論ぶりだったな。」 「話が進みませんからねぇ……で、終盤には殴り合いが起きたりと、本当、散々でしたなぁ。」 「いやぁ……凄かったんですなぁ。」 グローヴスとヘリンスィンの話を聞いたカーペントは、頭の中で声高に怒鳴りあう各国の交渉団代表の姿を思い浮かべた。 「もっとも……何故か、会議終了後は、参加者全員でバーで飲み合っていたけどな。」 「……どうしてそうなったんです?」 「うちの大ボス………ウェレンヴィ大使がこう言ったんですよ。憂さ晴らしに皆で飲みに行こう!とね。」 「ハハ。思い出すと今でも笑ってしまうよ。あんなギスギスした空気で、ウェレンヴィ大使もよく言う。流石は、暴れん坊のミレナ女王の親戚と言った所かな。」 カーペントは唖然となった。 「……この世界の女の人って、どうして、こうも男勝りの人が多いんでしょうかねぇ。」 「男勝りにならないと、生き辛いんですよ。特にカレアントではね。」 カーペントの言葉を聞いたヘリンスィンは、苦笑しながらそう言った。 「まっ……男勝りとやんちゃを履き違えた方が国家元首になるぐらいだからな。」 「ははは、毎度毎度、女王陛下には振り回されっぱなしですよ。」 ヘリンスィンは恥ずかし気に頭を掻いた。 「ともかく、会議は毎度毎度、こんな感じだったな。進展がない訳ではないが……終戦に向けたこういった準備が、早いという訳でも無いのが現状だろうな。 特に、こんな状態ではね。」 「と、言いますと?」 「誰も彼もが、思考停止に近い状態に陥っているからだよ。」 グローヴスはきっぱりと言い放った。 「俺は陸軍の一軍人に過ぎんから、そこらに居る一流の学者さん達のようにご高説をのたまう事は出来んが……そんな俺でも、シホールアンル戦の後、どんな問題が 待ち受けているのかは理解できる。」 「そもそも南大陸では、シホールアンル帝国に勝利すれば、かの国の領土を一部なりとも自国領にできると考えている者が多い。最も、うちの国も含めた、 各国首脳はそんなのは無理と諦めていますが……民は違います。」 「国民は、シホールアンル領のどこかを得たいと思っているようだ。正直、少し前まで合衆国の厭戦気分に影響されかけていたのに何をと言いたいが…… こんな状況だ。考えが変わってもおかしくはあるまい。」 「それに加えて、民はシホールアンルに2度と、強い力を付けて貰いたくない、かの皇帝や、大貴族達に血の制裁を与えたいとも思っている。この思いは、 シホールアンルに近い国ではほぼ大多数を占めています。それに対して、アメリカは基本的に、シホールアンルの一時的な全土占領を行った後は、程良い所で 独立させると明言しています。それに異を唱える者は、決して少なくありません。」 「アメリカ国内でも、この会議室にいるような、シホールアンル分割統治や、旧世界のヴェルサイユ条約のような思い制裁を加えようと考えている、強硬派等の輩も かなり居る。この会議は、各国の交渉団や、その強硬派や政府代表を集めて行われているんだが……実りのある議論は確かに行われてはいるが……こうも歩みが 遅いとは、俺も予想していなかった。」 「そもそも、軍事裁判を行う際に基となる、国際法が無いのも問題ですよね。」 カーペントも口を挟んだ。 「この会議では、その事についても議論が交わされたようですが……なんでも、元の世界の国際法をそのまま、この世界の国際法として適用しよう、という話も出て来たようですね。」 「その直後に、遡及適用にならないかと突っ込まれとるがな。」 グローヴスは眉間を揉みながら答えた。 「もっとも、ジュネーブ条約なぞ……外見は素晴らしいが、実際は穴だらけのザル法だ。合衆国軍は、元の世界の法を遵守して、クリーンな軍隊を語っているが。 戦争と言う行為をやっている時点で、クリーンも何もありゃせんのだ。それならば、別に……国際法をそっくりそのまま適用しても構わんと、私は思っているよ。」 「ですが……グローヴス閣下は」 「遡及適用にならないか、と言ったと言いたいのだな?」 「はい。」 「……学者方は考えは素晴らしいが……行動に移るのに躊躇いを感じるものが多いと俺は思う。別に、無いのなら………元々ある物でもなんでも使ってやればいいじゃないか。 そう……ここは異世界だ。」 グローヴスは両手を広げた。 「元の地球じゃないんだ。ならば、アメリカはこの世界の人達に、白目を向けられずに、転移から培ってきた信頼を崩さない範囲で好きにやればいい事じゃないか。 遡及適用だと?そんなの知らん。ザル法なら改良すればいい。名前が気になるか?ならば、ジュネーブ条約やハーグ条約を、サンディエゴ条約やロサンゼルス条約でも、 改名して好きに適用して、どうぞ。と、言いたいね、俺は。」 「ハハハハ。グローヴス閣下、これなら政治家になってもよろしいのでは?」 グローブスの話を聞いていたヘリンスィンが微笑みながら言うが、グローヴスは首を振った。 「政治家になんかなりたくないね。そもそも、さっきの俺の演説だって、素人の話す便所の落書きみたいなものだ。俺のような奴が政治家になんざ、無理に決まっているよ。」 「でも、言いたい事はよく分かりますよ。確かに、僕も似たような事を思っていますね。」 「ああ……この世界の人達は別にして、俺達の中には、旧世界には戻れないのに、元のしがらみから離れられん奴が多いんだよ。だから、こうやって、延々と堂々巡りの会議が 開かれ続ける事になる。ただ………こんな混沌とした話し合いの中から、まずいと思うような合意が出ない事だけは、素直に評価したい。」 「ですね。」 ヘリンスィンが幾度も頷いた。 「毎度毎度、エライ話し合いが施されますが、合意内容はアメリカさんの基本路線に沿った形になっていますからね。」 「そういう事だから、最近はこんな、長時間の喧嘩じみた会議も悪くはないかと思っている。」 「話し合えるだけ話し合い、一定の目途がついたらそこを煮詰め、合意する……これが民主主義という物なんですかね。」 ヘリンスィンは、何処か羨まし気な口調でグローヴスに言った。 「専制主義や独裁国家でも、リーダーが良くて、話好きなら似たような事も出来るさ。」 この日の会議は、午後11時に閉会した。 アメリカ合衆国は、この日の会議で穏健派と強硬派が激論を重ねたものの、最終的にはシホールアンル本土の分割は一切行わず、講和成立後には過剰な制裁を加えず、 ヴェルサイユ体制の失敗を踏まえたうえ、現実的な制裁を加える事を検討する事で合意が成った。 シホールアンル本土に対する独立措置や戦後の産業支援等については、後日、改めて話し合われる事となった。 1485年(1945年)11月27日 午前11時 ヒーレリ領リーシウィルム 「……すっかり、冬景色になってしまったなぁ。」 第5艦隊司令長官フランク・フレッチャー大将は、旗艦である戦艦ミズーリの艦橋からスリットガラスの外を眺めながら、ぽつりと呟いた。 「気温は何度だ?」 「マイナス12度となっております。」 参謀長のアーチスト・デイビス少将が答える。 「もうそんなに下がったのか。どうりで、体が震える訳だ。」 フレッチャーはコートを着込んだ体を震わせながら、しかめっ面でそう言い放った。 「明日はクロスロード作戦を実行するため、リーシウィルム港から出る訳だが、準備の方はどうなっているかね?」 「各任務群とも、出港準備は着々と整っております。明日は予定通り、全艦が出撃できるでしょう。」 「補給部隊はどうなっている?」 「補給部隊も、順調に待機地点に向かっているようです。」 作戦参謀のジュレク・ブランチャード中佐が答える。 「それから、現地の状況ですが……潜水艦からの報告によりますと、敵根拠地のあるクレスルクィルは雪が降っておりますが、レビリンイクル諸島付近の天候は 回復に向かいつつあり、四日後からは好天になる見通し、という報告も上がっております。」 「四日後か。その頃には、ここから出港した我が艦隊は補給を受け、シェルフィクルに向かい始めている。そして、その2日後にはレビリンイクル諸島の東の沖合に 到達予定だ。」 「その頃には、我が方の出撃を察知したシホールアンル海軍の主力もクレスルクィルを出港して待ち構えているでしょうな。」 「ああ……今度の海戦は、この大戦で最後の大海戦となるだろう。」 フレッチャーはそう答えた後、スリットガラスから離れ、すぐ後ろに設置されている司令官席に腰掛けた。 「そう言えば、陸軍の方はどうなっとるかね?」 「ハッ。陸軍は今の所、補給と再編の為に進軍を停止していますが、間もなく進撃を再開するとの事です。」 「……こんな寒い、雪の降る中でも進撃を続けるか。いくら冬季装備が充実しているとはいえ、陸軍の将兵達は苦労しているだろうな。」 「攻勢開始から昨日までの時点で、本土侵攻軍は同盟国軍も含めて、5万を超える死傷者を出したようですが……」 「要塞地帯突破の際にかなり痛めつけられたと聞いている。特に、前衛を担っていた陸軍第7軍の損害が酷いらしい。」 「やはり、シホールアンル軍も本土を攻撃されているだけに、死にもの狂いで反撃していますな。」 「とはいえ、攻勢自体は進み、要塞陣地帯も一部突破している。東からは、パットン将軍率いる第1軍集団も敵の抵抗を退けながら前進を続けている。 航空支援が天候のせいで、少なくとも2週間近く受けられないのが痛いだろうが……」 フレッチャーは複雑そうな表情を浮かべた。 「とにかく、我々は陸軍の頑張りが実る事を期待しつつ、敵主力部隊の撃滅と、シェルフィクル攻撃に集中しましょう。幸いにも、戦況は我が方が優勢です。 じきに、シホールアンル南部は合衆国軍と同盟国軍によって分断されるでしょう。」 「君の言うとおりだ。俺達は、俺達の戦いを制する事だけに気を配るとしよう。」 デイビス少将の言葉に、フレッチャーも楽観的な口調で答えた。 「しかし、こうも寒くてはな……若いころはいざ知らず、年の行った体にはかなり応えてしまうな。」 「真冬ですからな。仕方ありませんよ。」 フレッチャーの弱気な言葉に、航空参謀のホレスト・モルトン大佐が答えた。 そのモルトン大佐もコートを付けているが、体を震わせているフレッチャーとは対照的に、モルトンは寒さを感じていないのか、むしろ、コートを脱いでも平気そうな顔をしていた。 「航空参謀は確か、アラスカの生まれだったな?」 「ええ。兵学校に入るまではアラスカに住んでおりました。若い頃から、真冬でも親父と一緒に狩りに出かけたりしたせいか、いつの間にか、寒さに強い体になってしまいました。 その反面、暑いのが苦手でして……任官した当初、暑さに慣れるまではかなり苦労しましたよ。」 「雪国出身者は大抵そうなるな。まっ、そんな短所も適応能力で補ってしまうのが、人間の凄い所だな。」 「ご最もです。」 モルトン大佐が相槌を打つ。 「だが、悲しいかな。こんな他愛の無い会話をしても、憎らしい寒気は一向に消えてくれん。という訳で……ここは少しばかり、コーヒーを飲むとしようか。」 「長官。それは良いご決断ですな。」 デイビス参謀長はそう言った後、従兵にコーヒーを注文した。 2分後……従兵が艦橋にコーヒーを運んできた。 デイビス参謀長はトレイからコーヒーカップを2つとり、1つをフレッチャーに手渡した。 「ありがとう。」 フレッチャーはデイビスに礼を言いながらカップを受け取った。 淹れ立てのコーヒーを少し啜る。 程良いまでに暖かくなったコーヒーは、寒気に震えていた体に染み渡った。 「今頃、敵さんはどう思っていますかな。」 「どのように思っている……か。」 デイビスの言葉に、フレッチャーはカップを口から離し、両手で包み込んだ。 「恐らく、敵も数では明らかにこっちが上と確信しとるだろう。航空戦力も、シホールアンル側がどれだけ集めているかは分からんが……こっちより少ない事は明らかだろう。」 「となりますと……敵は怯えているかもしれませんね。」 「かもしれんな。」 フレッチャーは肩をすくめながら答えた。 「だが、敵は必ず出て来る。その時のシホールアンル海軍は、戦闘直前の怯えなぞすっかり吹き飛ばしているだろう。敵機動部隊も、十分な休養期間を与えられて練度も 侮れんかもしれん。必然的に、次の海戦も激戦になるだろうな。」 「……また、何隻か沈んでしまいますかね。」 「敵が居る以上……犠牲は避けられんよ、参謀長。」 フレッチャーは冷徹な言葉でそう言い放った。 「例え、リプライザル級空母や、アイオワ級戦艦が数隻まとめて撃沈されようとも、第5艦隊は敵の主力を壊滅させ、工場地帯を全滅させなければならん。そうでなければ…… この大戦を早期に終わらす事なぞ、出来はしまいよ。」 フレッチャーは単調な言葉で呟いた後、再びコーヒーを啜った。 一口目は美味しく感じたコーヒーの味も、2口目からは異様に苦く感じられる。 フレッチャーは、その強い苦味が、これから流れ出るアメリカ、シホールアンル軍両将兵の血の味のような気がして、不快な気分になった。 11月27日 午後9時 カリフォルニア州サンディエゴ 太平洋艦隊情報参謀を務めるジョセフ・ロシュフォート大佐は、司令部の地下にある情報部の執務机に座りながら、部下達の仕事ぶりを見つめていた。 室内には30名の部下と12名の特殊補助要員がおり、彼らはタイプライターのタイピング音やテレタイプの稼働音を聞きながら、ある者は何か思った事が あるのか、真剣な顔つきで他の人物と相談を行ったり、ある者は本と紙を交互に見ながら、右手に握ったペンで紙に何か書き記していく。 別の者はタイプライターを素早く打ち込み、凄まじい速さで文書を作成して行く、といった光景が室内の至る所で繰り広げられていた。 「ウィラード。やはり、流れは変わらんか?」 ロシュフォートは、執務机の前で紙の束をめくり続けているクリンス・ウィラード大尉に話しかけた。 「ええ、3日前から状況は変わりません。お使いさんと猊下の息子さんの会話は短いままです。こちらも、何とか手掛かりを見つけようとしているのですが、 さっぱりですな。」 「ゲストさん達もやはり、手詰まり状態かね?」 ロシュフォートは、部下達と相談を重ねたり、ソファーに座って戦線各地から回収した古文書の束と格闘する南大陸からの補助員達を見つめながら、ウィラードに聞く。 「はい。彼らも頑張ってはいるんですが……」 「ふむ……状況は変わらず、か。」 ロシュフォートは深く溜息を吐いた。 「もしかしたら、あの一連の暗号は、完全に新しく作られた物では無いでしょうか。そうでなければ、ここまで難航する事は無かった筈です。」 「君の言う通りかもしれんな。」 ウィラード大尉の言葉に答えたロシュフォートは、険しい顔つきになりながらタバコをくわえた。 「どうぞ。」 タバコに火をつけようとすると、ウィラード大尉がジッポライターを点火して、タバコの先に近づけて来た。 「気が利くね。」 部下の気配りに微笑んだロシュフォートは、タバコの先端に火をつけた。 「あの時、ニミッツ長官に調子の良い言葉を言ってしまったが……こりゃ、考えていた以上に難儀な仕事だぞ。」 彼は紫煙を吐きながら、本音をウィラードに話す。 「仕方ありませんな。」 「とはいえ、こうなる事も一応、予測はしていた。一定の目処がつくまでは、情報を集め続けるしか手はないな。」 「確かに。」 ウィラード大尉も致し方なし、と言った口調で返しつつ、自らもタバコを吸い始めた。 「大佐。陸軍より新たな情報が入りました。」 部下の1人が、たった今入手したばかりの電報をロシュフォートに手渡した。 「ありがとう。」 ロシュフォートは礼を返しながら、紙に書かれている内容を一読した。 「2日前から進撃を停止していたシホールアンル西部国境線の陸軍が、進撃を再開したようだ。」 彼はそう言いながら、紙をウィラードに渡す。 「……第7軍が大損害を負ったにもかかわらず、進撃続行ですか。」 「恐らく、攻撃の主役は、続行して来た第30軍だろう。まっ、この第30軍も、これまでの戦闘で手傷を負っているかもしれんが…… 要塞線を突破した今は、機甲師団の多い第30軍を主攻にした方がいいだろう。」 「しかし、北大陸は今、冬真っ盛りのようですが……いくら冬季装備が潤沢に行き渡っているとはいえ、前線の将兵達は辛いでしょうな。」 「でも、ここでシホールアンル本土南部を分断できなければ、南部にこもる150万以上の敵軍をみすみす、中部地方やその北に逃がしてしまう事になる。 陸軍さんとしては、ここで多少無茶をしてでも、敵の本土分断を成し遂げたい所なのだろう。」 「……これ以上、味方には死んでもらいたくない所ですがね。」 「俺もそう思うよ……さて、すまんが、俺は少し仮眠してくるよ。」 ロシュフォートは席から立ち上がると、幾分疲れを感じさせる足取りで仮眠室に入っていく。 「3時間したらまた来る。だが、その途中で何かあったら叩き起こしてくれ。」 「わかりました。」 ウィラードの返事を聞いたロシュフォートは、軽く右手を振ってから仮眠室に入っていった。 ここの所、激務が重なり続けた事もあり、疲労が抜け切れていないロシュフォートにとって、この3時間の仮眠も些か物足りなかったが、太平洋艦隊情報部が 寝る間も惜しみ、一丸となって未知の怪奇文の解読に取り掛かっている以上、ロシュフォートは責任者としての責務を何としてでも果たす事を決意していた。 ベッドの上に倒れこんだ後は、すぐに眠りにつくことが出来た。 体にたまっている疲労が濃いためか、それが来るまでは夢を見る事すら叶わなかった。 「大佐!大佐!起きて下さい!」 深いまどろみの中でも、その第一声ははっきりと聞こえた。 「……む……」 「大佐!起きて下さい!大事件が発生しましたよ!!」 「ん……大事件だと?それより、今は何時だ?」 「午後11時15分です。大佐が眠りについてから1時間40分程です。」 「そうか……明かりが付いているのに起きないとは、俺も相当疲れが溜まっていたな。」 「これを見れば、疲れは愚か、今頭の中にある眠気も吹き飛んでしまいますよ。」 ウィラード大尉は、どこか上ずった声で言いながら、ロシュフォートに3枚の紙を手渡した。 「……何だこれは。短いな。」 1枚目の紙は、いつもの発信人と差出人の名前が含まれた内容だった。 「ヴィリンホルメの使いより、ウェクトケインラ猊下の息子よ。もう発する言葉は多く無い。ただただ、獲物の横腹に噛み付き、臓物を存分に食らえたし……… これは何だ?」 「……シホールアンル軍の攻撃命令文です。」 ウィラード大尉は、2枚目の紙を見るように促した。 「この暗号文が発せられた10分後に、第2軍集団司令部から送られた緊急文です。」 「……シホットのくそったれ共め!!」 ロシュフォートは、紙に書かれた内容を読み終えるなり、思わず罵声を発していた。 太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ元帥は、サンディエゴに赴任してからは、オーシャンサイドに居を構え、そこで家族と共に暮らしていた。 この日も、午後7時に帰宅し、夕食を終えた後は妻キャサリンと共にラジオを聴きながら、読書に耽っていた。 時間も11時を過ぎ、そろそろ眠りに付こうと考えていた時……唐突に家の電話が鳴り始めた。 「……電話か。」 「いえ、貴方は座っていて。私が取るわ。」 キャサリンは、立ち上がろうとするニミッツを制止し、けたたましく鳴り響く電話の受話器を握った。 「もしもし、ニミッツですが……はい……はい……」 キャサリンは言葉を止め、ニミッツに顔を向けた。 「太平洋艦隊司令部のレイトンさんから、貴方に至急、お伝えしたいことがあるそうよ。」 「……こんな時間にか。」 ニミッツは、壁に掛かっている時計の針が11時15分を指している事を確認しつつ、椅子から立ち上がり、キャサリンから受話器を受け取った。 「私だ。」 「長官。夜分遅くに申し訳ありません。」 声の主は、太平洋艦隊情報参謀のエドウィン・レイトン少将であった。 「別にかまわんよ。何か起きたのか?」 「は。陸軍から緊急通信が入りました。通信によりますと……現地時間午前1時15分頃(アメリカ西海岸と大陸の時差は約4時間)、オスヴァルス北西89キロの 防衛線に布陣していた第42軍が突如として、敵の猛砲撃を受けた後、進撃して来た多数の敵装甲部隊と激戦を展開中との事です。」 「オスヴァルス北西に敵の攻撃だと?陸軍はこの攻撃にどう対応している?そして、この攻撃を食い止める事は出来るのか?」 「現地からの情報はこれだけのようですが……ん?どうしたロシュフォート、新しい情報だと?」 受話器の向こう側で、ロシュフォートとレイトンが話す声が聞こえる。 「すいません長官。たった今、新しい情報が入りました。情報によりますと、第42軍は目下、防戦を展開中のようですが、状況は……極めて、不利との事です。」 「戦闘開始から既に何分経っている?」 「現地からの情報を見る限り、1時間になるでしょうな。」 「わかった。一応、これは陸軍の戦いだが……私も至急、司令部に向かい、戦況の推移を確かめる事にしよう。」 「アイアイサー。」 ニミッツは受話器を置くと、キャサリンに顔を振り向けた。 「これから、仕事ですね?」 「ああ。すまんが、服を用意してくれ。今から司令部に行く。」 ニミッツは柔らかな口調で、キャサリンにそう言った。
https://w.atwiki.jp/cobitsfrontier/pages/15.html
農場コビッツとは 農場で育てることのできるコビッツ。まずは土地を耕した後に種を植えると、育成時間後にコビッツになる。 さらに育成時間分放置していると野良コビッツとなって走り回る。 野良コビッツ 走り回ると収穫が大変なうえ、もらえる経験値も下がってしまう。が、可愛いのであえて何匹か走らせておくといやされる 野良コビッツが増えすぎると宇宙へでいってしまう。コビッツケミカルライトを使うと呼び戻せる。 また、大気が汚染していると成長が遅くなる。 農場コビッツ一覧 名前 土壌 成長時間 育成範囲 kW 取得経験値 取得経験値(野良時) 種入手方法 パームコビッツ 草原 00 01 30 1x1 20 6 5 ショップ(最初から) キュウリコビッツ 草原 00 05 00 1x1 30 8 7 パインコビッツ 草原 20 00 00 1x1 250 32 31 スイカコビッツ 草原 07 00 00 1x1 160 21 20 トゲトゲコビッツ 砂漠 02 00 00 1x1 110 15 14 ダンブルウィードコビッツ 砂漠 00 30 00 1x1 60 15 14 エアープランツコビッツ 砂漠 01 00 00 2x2 100 20 5 サキュレントコビッツ 砂漠 02 00 00 1x1 230 30 28 ハスコビッツ 水田 05 00 00 1x1 140 20 18 マングローブコビッツ 水田 08 00 00 1x1 170 22 21 アシコビッツ 水田 00 10 00 1x1 50 13 12 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/dffnt/pages/60.html
バッツの画像貼りたい バッツはいいぞ
https://w.atwiki.jp/masusaba/pages/27.html
通常時 筋力C(3) 耐久C(3) 敏捷B(2) 魔力B(4) 幸運D(2) ルーン時 筋力B(4) 耐久B(4) 敏捷A(5) 魔力B(4) 幸運D(2) スキル名 スキル効果 ルーン魔術(バゼット) 戦闘時、筋力、耐久、敏捷+1 パリィ 回避判定時コンマ+1 宝具名 宝具効果 斬り抉る戦神の剣(フラガラック) ランクA 相手の切り札が発動した際に発動 固定ダメージ5の攻撃を繰り出す。基本命中率9割