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1 ミステリー 憂ちゃん誕生日 2015/02/22 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424608827/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ↑11 長い感想はともかく半ば管理人批判はどうかと -- (名無しさん) 2018-10-22 13 45 39 読んでて凄く心地いいお話でした。 -- (名無しさん) 2017-03-14 23 58 03 読後の変な感覚が心地いい。 掴みどころがない感じ。 -- (名無しさん) 2016-12-04 21 24 14 けいおんではドーナツ=純というのが浸透してる。 -- (エル・プサイ・コングルゥ) 2016-09-03 15 51 11 この何とも言えない読後感。 何度か目を通してるけど好きな作品。 -- (名無しさん) 2016-06-26 22 53 45 こたつという名の小宇宙。 言い回しが可愛らしくも謎めいた話。 -- (名無しさん) 2016-02-07 21 41 32 何か不思議 魅力的。 -- (名無しさん) 2015-09-17 20 56 47 行間詰まってる割に章立ての区切りがあるので読みやすい。 4人の不思議な雰囲気が気に入った。 -- (名無しさん) 2015-04-16 01 07 55 後輩3人組に姉の唯って組み合わせよく見かける。 割にいいよね。 -- (名無しさん) 2015-03-10 22 33 18 確かに心地いい話。 けいおんと童話の融合。 狭い炬燵が無限の可能性ある空間に。 -- (名無しさん) 2015-03-08 01 28 05
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ドーナツホール(COVER) BASIC MEDIUM HARD Level 3 6 9 Objects 110 256 553 BPM 252 TIME - Artist 米津玄師 Version plus(米津玄師 PACK) 動画 攻略 名前 コメント ※攻略の際は、文頭に[BASIC] [MEDIUM] [HARD] [SPECIAL] のいずれかを置くと、どの譜面に関する情報かが分かりやすいです。 コメント(感想など) 名前 コメント ↑攻略と無関係の曲に対するコメントはこちらでお願いします。あまりにもかけ離れた内容は削除される場合があります。
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ドーナツトーク (CBC制作)(2022.04〜(予定)) (2022.04〜)
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<産地> 小麦粉:輸入が大半(アメリカ・カナダ・オーストラリア)・国産(全国) 乳製品(ドーナツ使用牛乳):北海道 卵※:愛知、岐阜(浜松にある店舗で使用されている卵に限った情報です。各県店舗、近隣から仕入れ) 豚肉:メキシコ ※エサは「安全性は確認されているものを使用しているということですが内容まではお答えしかねます」とのこと。 ■放射性物質検査は仕入先に任せているため自社での検査はしない。 <住所> 中区浜松エキマチ店:中区砂山町6-1 佐鳴台店:中区西伊場町62番6号 葵町店:中区葵東2丁目16-5 鍛冶町店:中区鍛冶町320-19 東区イオンモール浜松市野店:東区天王町字諏訪1981-3 イトーヨーカドー宮竹店:東区上西町1020-1 西区イオンモール浜松志都呂店:西区志都呂町5605番地 浜北区プレ葉ウォーク浜北店:浜北区貴布祢1200番地 <ホームページ> ミスタードーナツ 最終更新日:2012年02月28日 (火) 03時20分23秒 上へ
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◇-02 梓がリビングに戻ってきた。 戻るやいなや、何故か私を射竦めるような、 強い視線を梓は送ってきている。 「梓、長かったじゃん。まさか」 「ねえ純」 私の冗談を、梓は聞くまでもないといったように制した。 「いくつか、聞きたいことがあるんだけど」 梓の言葉はいやに落ち着いていて、 私は思わず固唾を呑んだ。 まさか、気付かれたのだろうか。 そんなはず、無い。私の隠蔽工作は完璧だ。 余計なこともせず、迅速に対応できていた。 うん、大丈夫。大丈夫だ。 「純はこのお菓子たちに手をつけなかったの?」 梓は卓上の、憂が出した煎餅たちを指差した。 なにを聞くかと思えば、訳も無い。 梓の質問はどこへ向かおうとしているのか。 「食べてない。見ればわかるでしょ。 他のお菓子もなにもね」 「そう。じゃあ次の質問。その麦茶、 私が来たときには注がれていたけど、 一体いつ注いだものなの?」 「なにその質問。私が家に来た時。 梓が来る前に紅茶を淹れちゃ、冷めるからね」 「そっか。それは気を遣わせちゃったね。 じゃあ、最後の質問。 純、その麦茶には口をつけた?」 全く梓の目指す方向がわからない。 まさかドーナツ以外のことで、例えば麦茶のことで 何か聞きたいことがあるのか。 そう思い、自分のグラスに目をやる。 (……っ!?) 戦慄した。 対して、梓が口角を僅かに上げたように見えた。 まさかこんな簡単なミスをするなんて。 “ドーナツにまぶされた粉が、麦茶の底に沈んでいる。” あのドーナツは白い紙に包まれている。 それはその粉が、食べる者の手を汚さないための配慮だ。 当然、私はそれを恐れた上で、 手と皿、そして自分の口についた粉も拭き取った。 しかし、我ながら小賢しいと思われた私は、 それでも決定的なミスを犯していた。 “口元を拭く前に麦茶を一度飲んでいるではないか!” どうする。梓が麦茶を確認してしまえば、 全てが明らかになってしまう。 まさか麦茶に砂糖等々のものを 入れて飲む趣味はあるまいし、 どれだけ探しても良い言い訳は見つからない。 仮に、憂のお菓子にも手をつければ、 何か別のものが云々とも言い訳できた。 しかし梓が、その逃げ道を塞いだ。 そのための質問だったのだ。 梓は決して馬鹿ではない。 安易に答えた私が馬鹿だった。 「どうしたの、純。質問に答えてよ」 勝者の笑みを浮かべる梓は、 まるで私を見下すようにして答えを促す。 実際、今の私は敗者だ。 だが私も、ただの黙する敗者で終わりたくない。 これは親友であり好敵手である、 梓との真剣勝負だ。 最後まで手を抜くつもりはないのだ。 悪足掻きだって辞さない。 「ああ、これはね……」 と、わざとらしくグラスを軽くつかむ。 そして、それを持ち上げる振りをして横に倒し、 麦茶をテーブルにこぼした。 「うわっ!」 「あっ、ごめん! 本当ごめん!」 憂が驚いて声を出し、梓が言葉を失っているうちに、 私は自分のポケットからポケットティッシュを取り出す。 「だ、大丈夫純ちゃん? 服、濡れてない?」 憂は必死に卓上にこぼれた麦茶を拭く 私を心配してくれていた。 少し罪悪感が芽生え、心がちくちくする。 しかし、これで全ての証拠は消された。 私の完全勝利だ。梓は未だ言葉を発せていない。 最後にテーブルを拭くのに使用したティッシュを、 近くのゴミ箱に捨てる。 「あれ、それ?」 憂は私のすぐ横の辺りを指差した。 私の身体に、再び戦慄が走る。 私のすぐ横の床に落ちていたのは、 “証拠隠滅に使用したティッシュたち”だった。 これらは乱雑に入れていたために、 今さっきポケットティッシュを取り出したとき、 一緒に出てきたのだろう。 私は焦ってそれを元の位置、 つまり私のポケットの中に、 取り出したポケットティッシュと一緒に入れる。 ……不意に、嫌な視線を感じた。 それは天敵に発見されたような、 例えば獲物を探す猫に見つかったような感覚だった。 正面に向き直ると、梓がにやりと笑っていた。 少し猫のような笑い方だな、と思った。 唯先輩ならこれを可愛いと評するのだろうが、 今の私は猫を恐れる鼠だった。 「ねえ純。そのティッシュ、ゴミ箱に捨てないの?」 ティッシュ。ゴミ箱に捨てられたティッシュと、 今ポケットに入れたティッシュを交互に見る。 そして、私は気づいてしまった。 「“どうしてゴミ箱に捨てなかったの?”」 梓は質問を変えてきた。 頭が燃えるように熱くなる。 しかし、顔はさあっと青ざめていく。 ……ダメだ。もう逃げられない。 絶対に梓は気付いている。 私がこのティッシュたちをゴミ箱でなく、 ポケットに入れた理由を合理的に 説明できなくては、私の負けだ。 そんな理由は“隠蔽に使いました”ぐらいしかない。 ここまで来て、負けを認めないのは さすがに見苦しい。 「……参りました」 「素直でよろしい」 梓は得意げに鼻を鳴らした。 一方の私は項垂れ、 失敗したと溜め息を漏らしていた。 ◆-02 勝った。勝ったんだ。 嬉しさのあまり笑みが零れる。 予想通り、純の麦茶が入ったグラスには ドーナツの粉が浮かんでいた。 私が見つけた自然な点、それは麦茶のグラスだ。 麦茶がそこにあっても、ああ、私が来る前に出したんだな、 としか思わない。特に気にもかけない。 問題は、それが純にとっても同じであったということ。 もし、純がそこにあっては不自然な点に固執し、 それを隠すことに全力を尽くしてくれていたならば、 そこにあっても当然な麦茶には 無関心でいたはずなのだ。 さて、その麦茶は私が来る、 ある程度前に注がれたものならば。 ついでに言うと、冷えているならば。 その中にドーナツに関する証拠が、 具体的にはドーナツにまぶされていた粉が 残っていても、おかしくないのではないだろうか。 以上が私の推測だった。 まあ、今回はただ運が良かったともいえる。 それでも結果的には、そこに目をつけた私の勝利。 それは揺るがない。 ただし、誤算が無かったわけではなかった。 実は私が描いたシナリオでは、 麦茶のソレを指摘するのみで事件が 解決するはずだったのだ。 だが、純は最後の悪足掻きとばかりに 麦茶をテーブルの上にぶちまけ、 その証拠を完全に隠滅してしまった。 ……純にその隙を与えてしまった、私の負けだ。 途中まで、本当にそう思っていた。 だからこそ何も喋ることは出来なかったし、 麦茶を拭く純の安堵した表情に対しても、 嫌味の一つも言えなかった。 しかし、純も焦っていたのだ。 幸運は意図しないところから転がり込む。 “私の目の前でティッシュをゴミ箱に捨てた。” もしそれを自分のポケットに入れてしまえば、 いくらでも理由はつけられただろう。 いや、これ単体では何の問題もなかった。 一番の問題は次の行動との整合性にあるのだ。 そう、純は次の段階で決定的なミスを犯した。 “自分が落としたティッシュを、自分のポケットに入れた。” 私はそれを見逃さなかった。 それを追及すると、純は自分のミスに気付き、 ついに自分から白状した。チェックメイト。 私は勝利の祝杯代わりに、紅茶を口に運んだ。 うん、やっぱり軽音部のものだ。 「……えっと、二人とも、なにをしてたの?」 一人取り残された憂が首を傾げている。 ぜひ憂には、唯先輩と同じように いつまでも純粋でいてもらいたい。純とは違って。 「くっそー、梓に負けたー!」 「えっ、えっ、勝負してたの? 一体なにを勝負してたの?」 私と純を交互に見る憂を尻目に、 私は純と目を合わせ、お互いに目をぱちくりさせる。 そして、憂の当然でありながら どこか場違いのような様子が可笑しくて、 私たちは笑い声をあげた。 憂は訳がわからないようで、 相変わらずきょとんとしていた。 * * * 純は全てを白状し、憂に謝った。 ちゃんと怒ってくれるか疑っていたが、 案の定、憂に怒った様子はなかった。 「大丈夫だよ、純ちゃん。 まだドーナツは二つあるんだから」 純の分はないと言っているような気がした。 一応、自分の分のドーナツを箱から取り出し、 自分の皿に乗せる。 「……まあ、仕方ないか。私も食べたわけだし」 純は顔を正面にいる私に向けた。 見るからに不愉快そうな顔だ。 「それにしても梓、あんたのあの笑みは最悪。 すっごい腹黒だよ」 「そっちこそ、腹に一物抱えてるくせに」 「うっ。これはドーナツだもん」 ドーナツなら腹の中にあっていいのか。 「もう。純ちゃん、金輪際こんなことしちゃダメだよ?」 「はーい……」 そして、本当に反省した様子の純を見た憂が、 何を思ったのか信じられない行動に出た。 なんと憂は、自分の分のドーナツを二つにちぎったのだ。 「はい、純ちゃんのぶん。 半分だけだけど、我慢してね?」 私は言葉を失った。 恐らく私以上に、純がきょとんとしていた。 しばらくして正気に戻った純は、 身体の前で慌しく両手を振り、辞退の意を示した。 「い、いやいやいや! 別にいいよ! これは憂のぶんだし、憂が食べてよ」 しかし憂は優しく純の手を掴み、微笑んだ。 「ううん、いいの。きっと本当の犯人は、 “食欲の秋”さんなんだから。純ちゃんは悪くないよ」 「そんな、まさか……」 「私は純ちゃんに食べてほしいな~」 憂は更に満面の笑みを、純に向けた。 まともにその笑顔を受けた純は 参ったというように、首をがくりと項垂れさせた。 「……わかったよ。降参。ありがとうね、憂」 「えへへ、どういたしまして!」 本当に嬉しそうな声だった。 さっと自分の皿に乗っているドーナツに視線を移す。 途端、私一人だけ丸々一個のドーナツを 食べるのが申し訳なく思えてきた。 「……あのさ。私のぶんも合わせて、 三人で分けない?」 「えっ」 「憂が分けてるのに、申し訳ないよ。 それに私だって黙ってたし……、 結果的に憂に嘘をついたことになるし」 私は黙ってドーナツの乗った自分の皿を テーブルの真ん中まで押した。 それを見た憂と純は目を丸くしている。 「私の気が変わる前に早く!」 私の叫ぶような声に驚いた憂は、 急いで自分の方へと皿を寄せる。 合計二つのドーナツが憂の手によって、 平等に三等分される。 「本当にいいの、梓?」 「……いいの!」 結果的に純の一人勝ちのような 気がするのは、確かに少し癪に触る。 しかし試合には勝っている。 試合に勝って、勝負に負けるとはこのことか。 ……それでも。 不思議と、嫌な気分はなかった。 むしろ清々しく、私の心は晴れていた。 * * * 「はい、どうぞ」 そう言って私の前に運ばれた皿には、 綺麗に等分されたドーナツが横たわっている。 他の二人の皿も同様だ。 「それじゃ、いただきます!」 「いただきます!」 「いただきます」 憂の掛け声に続いた二人の声が重なる。 早速、純が夢中となった例の期間限定ドーナツを 両手で持ち、口に運んだ。 ……あまいなあ。 少しだけ、私の手は汚れてしまった。 それでも口の中に広がる甘さは確かで、 非常に心地良いものだった。 「うわ、すごい美味しいね」 「本当、美味しいね……。純ちゃん、ありがとう!」 「へっへっへ。どういたしましてー」 「全く、調子良いんだから」 その心地良さはいつの間にか、 私たちの間に染み渡る。 まるで綿菓子に包まれているような ふわふわとした浮遊感と充足感の中で、 笑顔にならない者はいない。 外では秋風が荒び、がたがたと窓を揺らした。 たった窓一枚を隔てた外の世界は、 こことはまるで違う国みたいなんだろうな。 そう思うと、なんだか可笑しくて、 ついくすっと笑ってしまった。 「なーに笑ってるの」 「いや。……なんでもないのだー」 「あ、パクられた!」 「仕返しだよ、仕返し」 私の冗談に、三人ともがくすっと笑う。 ああ、なんて平和な日常なんだろう。 小賢しい悪戯も、それを暴くことも。 別段、大したことじゃないのに面白い。 どうやら私たちのすぐ隣には、 そんな程度のコトでも面白いコトに 勝手に変換してしまう“何か”があるようだ。 そしてそれはきっと、私たちが高校生の間にしか 手にすることのできない代物なのだろう。 それは大人になったら忘れてしまう。 ……甘い甘い、期間限定の魔法のようなモノ。 だからこそ、ここに私は宣言しよう。 このドーナツだけは、誰にも譲れないのだと。 ‐ お し ま い ‐ 戻る
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☆某所 純(ドーナツが美味しいと評判のお店にやってきましたよ、っと) 純(ここの期間限定ドーナツがめちゃくちゃおいしいそうで) 純(それが理由なのか、凄い列) 純(あ、あのドーナツかな。早く列進まないかな……) 純(あれれ、どんどん数が減ってく……) 純(……売り切れちった) 純(残念。って最後の一つを買ったお客さんどこかで見たことあるような……) ?「あら、あなたは…」 純「えーと、琴吹先輩?」 ☆店内 紬「へー。じゃあ、鈴木さんもこの限定ドーナツを狙ってたの?」 純「そうなんですよ。でも売り切れちゃってて……」 紬「じゃあ、はい。半分こしましょ」 純「そんな悪いですよ」 紬「いいからいいから。遠慮なんかしないで」 純「じゃあ遠慮無く。いっただきまーす」パクッ 紬「じゃあ私も、いただきます」パクッ 純「うーん、これは」 紬「あ、これは」 純・紬「いまいち」 純「やっぱりドーナツにアスパラガスは合わない‥」 紬「アスパラガス特有のえぐみのある苦味が口の中に残って気持ち悪い…」 純「はぁ……ここの限定ドーナツが美味しいって評判だからきたのに」 紬「あらまあ、評判なのはこのドーナツじゃないのよ?」 純「え?」 紬「この『アスパラドーナツ』は今日から始まった商品なの」 紬「評判がよかったのは、昨日までの期間限定『紅茶ドーナツ』よ」 純「ナ、ナンダッテー」 純「はぁ…」 紬「ねぇ、鈴木さん。こっちのドーナツ食べてみて」 純「はぃ……。え、なにこれ」 純「チョコレートコーティングは上品な甘さで」 純「外はさっくり。中はしっとりしていて、濃厚なコクのあるチョコレート生地が舌に絡んでくる」 純「こんな美味しいドーナツを食べたのは久しぶりかも」 紬「そうでしょう。ここのドーナツは基本的に美味しいの」 純「はい。とっても美味しいです」 紬「じゃあ次はこっちを食べてみて」 純「ふーむ」 紬「どうしたの? ドーナツの穴なんて眺めて?」 純「なんでドーナツに穴が空いてるのか、気になって」 紬「鈴木さんはどうしてだと思う?」 純「うーん。コスト削減のため?」 紬「不正解。中まで均等に熱を通すためにリング状になったというのが定説ね」 純「熱を通すためかぁ」 紬「でも鈴木さんの言ってることも一理あるかもしれないわ」 紬「リング状にすれば、型抜きを使えば棒状より簡単に作れてしまう」 紬「均等に熱を通すだけなら棒状でもいいし」 紬「円状ドーナツが広がったのには、手間暇を書けずにコスト削減しようという商業的な理由があるのかもしれないなって」 紬「私は考えてるの」 純「なるほど。ドーナツの穴にはそんな理由があったのかー」 紬「後ね、ドーナツに穴を開けるのが楽しいっていう作る側の理由もちょっとだけあるかなって思うの」 純「あぁ、楽しそうですね。ドーナツの穴あけ。琴吹先輩はドーナツを作ったことあるんですか?」 紬「ええ。何度かあるわ」 純「いいなー。私も一度作ってみたいんですよ。ほら、私ってドーナツ大好きだから」 純(あんまり話したことなかったけど、琴吹先輩っていい人だな) 純(おっとりポワポワなのにしっかりしてて、いかにもお嬢様って感じがする) 純(スミーレから聞いてた印象とはちょっと違うけど) 紬「ねぇねぇ鈴木さん。これから時間あるかしら?」 純「ありますよ」 紬「じゃあ、これから私の家でドーナツ作るのはどう? 菫のこともいろいろ聞きたいし」 純(私ももっと琴吹先輩と話してみたいし) 純(何よりドーナツを一度作ってみたかったし、行ってもいいかな) 紬「来てくれるかしら?」 純「ハイ!」 ☆琴吹邸調理場 紬「さぁ、着いたわよ」 純「ここは……調理場? めちゃくちゃデカイんだけど」 ?「紬お嬢様」 紬「斎藤、ひさしぶりね。ちょっと台所を借りたいのだけど」 斎藤「かしこまりました」シュッ 純「執事って初めて見ました。え、でも斎藤って…」 紬「ええ、菫の父親よ」 純「じゃあ挨拶しないと…ってもう行っちゃった」 紬「後からまた会うから、そのときに、ね」 紬「さて、ドーナツを作りましょう、と言いたいところだけど、その前に」 純「その前に…?」 紬「呼び方を変えない?」 純「呼び方ですか?」 紬「そうそう。鈴木さんと琴吹先輩じゃ堅苦しいと思うの」 純「ですねー。じゃあ琴吹先輩のことをなんて呼べばいいですか?」 紬「なんでもいいわよ。…ってちょっと待って。確か鈴木さんって菫のことを『スミーレ』って呼んでるのよね」 純「はい」 紬「じゃあ私のことはツムーギって呼んでくれないかしら」 純「ツムーギですか?? 流石にそれはちょっと馴れ馴れしすぎるような」 純(梓から琴吹先輩はちょっと天然だって聞いたけど、こういうことかー) 紬「だめ?」 純(そこで上目遣いは反則ですよ) 純「え、あ、じゃあツムーギ先輩でいいですか?」 紬「ありがとう」ニコニコ 紬「じゃあ、鈴木さんのことはなんて呼べばいいかしら。純ちゃんでいいかな?」 純(ここは悩みどころだなぁ。確かに純ちゃんと呼ばれるのも捨てがたいけど) 純(でも、琴吹先輩は梓のことを「梓ちゃん」と呼んでいたはず) 純(呼び捨てだとスミーレと被る) 純(ここは私のアイデンティティを保つべく…) 純「『純さん』でお願いします」 紬「ええ、わかったわ。純さん」 紬「じゃあさっそくドーナツを作っちゃおう」 純「おー!」 紬「じゃあ先ずは茶葉を煮出すね。純さん、お湯を沸かしてくれるかしら」 純「はい、スイッチは…これかな」 紬「お湯が湧いたね。じゃあここにこの茶葉を入れてくれるかな」 純「はい。…お湯が紅茶色になって、いい匂いがしてきました」 純「これは…いつもスミーレがいれてくれてる紅茶の匂い?」 紬「そうだね。じゃあ火を止めて、茶漉しで茶葉を取り除くわ」 純「……きれい」 紬「この紅茶汁が冷えるまでしばらくまってね」 ◇10分後 紬「もういいかな。じゃあドライイースト、強力粉、薄力粉、砂糖を入れたこのボールに」 純「卵と紅茶汁を混ぜたものを入れればいいんですね」 紬「正解。入れたらそのまま手で混ぜてくれるかな、純さん」 純「ベタベタして、手にくっついてやりにくい……」コネコネ 純「……お、まとまってきた。なんだか楽しくなってきた」コネコネ 紬「ある程度混ざってきたから塩をいれるね」ササッ 純「塩も入れるんだ」 紬「混ざったみたいね。じゃあバターを入れるね」ササッ 純「うわっ、またベトベトになった」コネコネ 紬「しばらくやってるとまとまってくるから、頑張って、純さん!」 純「ホントだ」コネコネ 紬「まとまったね。じゃあ今度は生地をボールに70回ほど叩きつけるんだけど」 紬「そろそろ交代しようか?」 純「はい、ツムーギ先輩。ちょっと疲れてきたんでお願いします」 紬「こう思いっきり」ペチン 紬「叩きつけるの~」ペチン 純(何アレ。早すぎて残像しか見えないんだけど) 紬「終わったわ」 純(まだ10秒ぐらいしか経ってないのに、もう?) 純(もしかしてツムーギ先輩って物凄い力持ち??) 純「つかぬ事をお聞きしますが、あのティーセットが入ってる棚をもってきたのってツムーギ先輩ですよね?」 紬「そうだけど…?」 純「ひょっとしてあれって先輩が担いで持ってきたんですか?」 紬「そうだけど…?」 純「いやいや、そんな『なに聞いてるんだ?』って顔しないでくださいよ」 純「ツムーギ先輩ってどんだけ力持ちなんですか。あの棚、軽く30kgぐらいありますよ」 紬「毎日キーボードを持って通学してたから、力がついちゃったの~」 純「そんな馬鹿な」 紬「はい、じゃあ生地を丸めて…ラップを被せます」 純「次は?」 紬「40分待ちます」 純「え?」 紬「お茶をいれるから、そっちで座って待っててくれる?」 ☆客間 紬「はい、どうぞ」 純「これがツムーギ先輩の紅茶」ゴクゴク 純「うん。美味しい。スミーレを入れてくれる紅茶も美味しいけど、ツムーギ先輩のも抜群です」 紬「それはよかったわ」 紬「それで、菫のことをちょっと聞いてもいいかな?」 純「はい、なんでも聞いてください」 紬「ちゃんと元気にしてる? みんなと仲良くできてる? 楽しそうにやってる?」 純「先輩、そんなに一気に聞かなくったって」 純(過保護だなー) 純「スミーレならちゃんと元気にやってますよ。みんなとちゃんと仲良くしてるし」 純「お茶を入れてる時はほんとうにイキイキして、あ、そういうところはツムーギ先輩と一緒ですね」 紬「そう?」 純「でも、ツムーギ先輩、本当にスミーレのこと大切に想ってるんですね」 紬「もちろん。菫は私の妹だから」 ◇40分経過 純「でね、その時梓が言ったんだけど…」 紬「それは爆笑ものね」 紬「…あら、もう40分経ったみたいね」 紬「ちゃんと発酵できてるかな?」 純「おお、二倍近く膨らんでるよ」 紬「成功ね。じゃあ軽く潰して空気を抜いて。やさしくね」 純「こうかな」グリグリ 紬「上手だね」 純「次は?」 紬「10分間待ちます」 純「え?」 ◇10分経過 紬「じゃあいよいよ成形よ!」 純「おー!!」 紬「この麺棒で生地を平らに伸ばしてくれるかな」 純「こうかな」ゴロゴロ 紬「そうそう。1.5cmぐらいの厚さでいいから」 純「1.5って薄くないですか?」ゴロゴロ 紬「二次発酵で膨らむからいいのよ」 純「へー。これくらいでいいですか。」ゴロゴロ 紬「いいわね」 紬「ここで取り出しましたはドーナツ専用穴あけ器」 純「おお、これが例の…」 紬「これで型を抜いていって」 純「これは……楽しい」ポン ポン 純「でも繰り抜いた時に余った生地はどうするんですか?」ポン ポン 紬「それはもう一度こねて型を抜いてもいいし」 紬「真ん中だけ使って、小さな丸いドーナツを作ってもいいの」 純「ドーナツの穴のドーナツが作れるんだ」ポン ポン 紬「じゃあ丸い小さなドーナツは作るとして、外周部分の余った生地はこねなおしましょうか」 純「はーい」 純「できた」 紬「よく頑張ったね。えらいわ」 純「あはは」 紬「じゃあ抜いた生地をクッキングペーパーの上に置いて行きましょう」トン 純「こうですね」トン ◇数分後 紬「終わったね」 純「はい。次は?」 紬「二次発酵のため40分ほど待ちます」 純「はーい」 ◇40分後 紬「うん。ちゃんと倍ぐらいの大きさになったね」 純「ホントだ。随分膨らむんですねー」 紬「じゃあ次は油であげるね」 純「え、油であげるんですか?」 紬「へ?」 純「ってドーナツだから当たり前か。なぜかオーブンで焼くんだと思ってました」 紬「パンやクッキーを作ったときのことを思い出したのかな?」 紬「じゃあ揚げていきましょう。最初は私がやるから、見ててね」 純「クッキングペーパーごと?」 紬「そう。後から自然と離れてくれるからこのままでいいの」 純「へー。あ、いい香り」 紬「じゃあ次は純さんやってみて。油には気をつけてね」 純「はーい」 純「うーん。もうひっくり返していいかな」 紬「よさそうね」 純「えいっ! おおいい色だ」 紬「ええ、きれいなきつね色にあがったね」 純「やっと…できた」 紬「ええ」 純「ドーナツ作るのって大変なんですね」 紬「発酵に時間がかかるからね~」 純「でも結構楽しかったかな」 紬「そう? じゃあさっそく食べてみましょう」 純「じゃあいっただきまーす」パクッ 紬「いただきます」パクッ 純「うーん、これは」 紬「あ、これは」 純・紬「美味しい」 ◇30分後 純「ツムーギ先輩、今日はいろいろありがとうございました」 紬「こちらこそ。あ、それとね、一つお願いがあるんだけどいいかな?」 純「なんでも言ってください」 紬「菫のことなんだけど、あの子とってもいい子なんだけど、ちょっと消極的なところがあるの」 紬「だから、純さんみたいな子がぐいぐい引っ張ってあげるといいと思うの」 紬「これからもあの子と仲良くしてあげてね」 純「もちろんです」 純「ねぇ、ツムーギ先輩。私からもひとつお願いしてもいいですか?」 紬「なぁに?」 純「 ☆桜ヶ丘高校-廊下 菫「あ、純先輩」 純「おお、スミーレ。あ、梓たちにはもう伝えてあるけど、今日は私、部活に行かないから」 菫「なんだか嬉しそうですね。いいことでもありましたか?」 純「あはは、わかっちゃうかなー」 純「これからツムーギ先輩とデートなんだ」 菫「え?」 おしまい 戻る
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〈デビルチョコ・ドーナツ〉 怪異 コスト2/太陽/悪魔/スイーツ/ATK2000/DEF0 魔結 断末魔→ 敵プレイヤー1人を対象とする。 そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。 POLAR NIGHT~シンノヤミ~ ブースターパックで登場のコスト2の太陽の怪異。 魔結と、断末魔で1枚ハンデスする能力を持つ。 小型の怪異ながら優秀なステータスを持ち、さらに断末魔を持つ。 スイーツであるため、《オーランジュ・ペコ LV2》によってサルベージできるため、使い回しも困らない。 さらにサーチも容易であるため、非常に取り回しの良いカードとなっている。 その上で悪魔にも属するため、それらのサポートも有効に働く。 同属性の《モナ・スタイラ(悪魔ver.) LV1》や〔悪魔の落とし子〕など相性のよいカードが非常に多いのも魅力的である。 カード情報 フレーバー・イラストレーター 絶頂の至福。絶望の後悔。 illust AKI 収録 POLAR NIGHT~シンノヤミ~ ブースターパック BP02S2-007 C
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どうもサン鯖所属の某プレイヤーのドーナツです|ω・`)
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ミスタードーナツと蒸しパンと姪 2009年5月16日 (土) 妹(三女)と妹(次女)の家へ。 ミスタードーナツをお土産に。 黒糖蒸しパンは、次女の家に着いてから(材料と蒸し器持参で)作りました。 今日は車二台で出発。三女は私の後ろにぴったり、連結したようにくっついて、 高速道路も私を見失うことなく、三女宅に無事到着。 夕方姪ちゃんを連れて帰宅。久しぶりに、今週末は姪ちゃんが我が家にお泊まり。 晩御飯は、お肉と蟹どちらが食べたい?と姪ちゃんに聞くと、 「今日はね~ワタシ、パスタが食べたい気分なの~」ということで、 これからお食事→温泉へ。 (写真掲載は控えます) おいしいもの かなえキッチン : ごはん日記 2009年05月
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戻る ほのぼの短編SS 童話調の地の文とか、不思議な展開とか元ネタあるのかな? 無いとしたら凄い。 ただ、展開としてはけもなくはれもない感じだし、少し幼い文体だから 読む人を選ぶかも。 -- (名無しさん) 2015-02-24 00 35 42 どこがミステリーだよw 菫ノートだと原文でのレスの区切りが活かせてないな せめて区切り線でも入れてほしかった 未読なら速報の過去ログで読んだ方がいいSSだ 以下、ネタバレ注意 読みやすいというより読んでいて気持ち良い文章だった これは読者に話しかける文体なのと、 あからさまなツッコミどころをうるさくない程度に挟んだおかげだな 文の長さをランダムに変えながらオノマトペをひらがなで挟むのも目にやさしい よくみると繰り返しが多いのも文体のリズムに良い影響を及ぼしている 冒頭の「コタツ=家族」という断言を終盤で回収するのも良い 冒頭での断言に感じる違和感が一連の事件を通して解消する構成がうまい 正方四辺形、という奇妙な言い方が4の反復に繋がるのも良い (ドーナツの名称も4つの称号を冠している。 さらに「ぶつ。/ぷー、ぷー、ぷー。」も1対3だ) この4の反復を3人で繰り返すことで、読者の無意識に足りなさを訴える この不足は家族が完成して初めて埋まるものだ (だからドーナツを取り返しても憂は「4分の3」と強調し続ける) それは1「4」章でドーナツを分け合って初めて埋まる (章の数も16つまり4の倍数で終わっている) 足りないものが埋まるというのは物語の基本構造で、よくできている 難点をあえて挙げるなら、純ちゃんである意義が薄く感じた どうも和ちゃんでも成立する気がする ドーナツだとしても、もう少し純ちゃんらしい活躍があるといい -- (名無しさん) 2015-02-25 05 38 17 とてもかわいい童話のようなお話ですね 親近感の沸く導入部は物語に入り込みやすく、とてもよいと思いました -- (名無しさん) 2015-02-27 01 10 40 確かに心地いい話。 けいおんと童話の融合。 狭い炬燵が無限の可能性ある空間に。 -- (名無しさん) 2015-03-08 01 28 05 後輩3人組に姉の唯って組み合わせよく見かける。 割にいいよね。 -- (名無しさん) 2015-03-10 22 33 18 行間詰まってる割に章立ての区切りがあるので読みやすい。 4人の不思議な雰囲気が気に入った。 -- (名無しさん) 2015-04-16 01 07 55 何か不思議 魅力的。 -- (名無しさん) 2015-09-17 20 56 47 こたつという名の小宇宙。 言い回しが可愛らしくも謎めいた話。 -- (名無しさん) 2016-02-07 21 41 32 この何とも言えない読後感。 何度か目を通してるけど好きな作品。 -- (名無しさん) 2016-06-26 22 53 45 けいおんではドーナツ=純というのが浸透してる。 -- (エル・プサイ・コングルゥ) 2016-09-03 15 51 11 読後の変な感覚が心地いい。 掴みどころがない感じ。 -- (名無しさん) 2016-12-04 21 24 14 読んでて凄く心地いいお話でした。 -- (名無しさん) 2017-03-14 23 58 03 ↑11 長い感想はともかく半ば管理人批判はどうかと -- (名無しさん) 2018-10-22 13 45 39