約 2,427,144 件
https://w.atwiki.jp/dfsco/pages/111.html
デザートスクリーム ■ブレーダーとウィザードの出身地 1,ワープゲート2,オフィサーダンハイク3,インストラクターゲト4,魔法商人ソリバン-(ウィザード武器販売)5,防具商人ディオン6,武器商人メチアス7,雑貨商人エイレーン8,倉庫ガードコックス9,マーカス10,テキ11,シト12,ディプラス○が+モンスター△がクエスト位置 デザートスクリーム
https://w.atwiki.jp/1548908-2/pages/609.html
デザートストーム パック:雷鳴の召喚者 フィールド魔法 全ての風属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンする。
https://w.atwiki.jp/quizbc/pages/1627.html
デザートドラゴン p e 属性 火 コスト 13 ランク B 最終進化 S レベル HP 攻撃 合成exp 1 ? ? ? 30 688 667 ? 最大必要exp 4,502 No. 1092 シリーズ 砂岩竜 Aスキル ハードラッシュ++ 敵単体へのダメージ中アップ(15%) Sスキル ブレイク・ストーン 自分を犠牲に全員をHP50%蘇生(?turn) 売却価格 ? 進化費用 - 進化元 - 進化先 灼熱の砂岩竜ゴア(最終進化A+) 進化素材 入手方法 備考
https://w.atwiki.jp/fumblekowai/pages/128.html
松ヶ崎 蕣 「逃れないのかな。私の宿命(ふこう)からは。」 Nationality 日本 Occupation 大学生 Sex 女 Age 21歳 Blood type:O Height 175 Weight 60 Color hair 黒 Color eyes 黒 Color skin 薄肌色 Language:日本語、ルーン語 経験値:14/14 メイン コマンダー サブ ウィザード 経歴 宗教家 精神 知識 信念 正義 背景 悪運 能力値 筋力 7 器用 5 敏捷 3 知力 10 感覚 9 魅力 5 体格 7 外見 8 判定値 射撃系 格闘系 運動系 知覚系 交渉系 教養系 技術系 55 36 32 77 60 90 45 ▼技能値(特記のあるもののみ記載) ●射撃系 ●交渉系 25+0+30 55 20+15+25 60 ●格闘系 交渉術 1 70 10+0+26 36 調達 2 80 ●運動系 ●教養系 10+0+22 32 20+35+35 90 運動 1 42 戦術 4 130 ●知覚系 知識 2 110 10+15+23 48 言語 1 70 精神力 1 87 ●技術系 10+10+25 45 現在値 最大値 耐久力 30 42 MP 15 15 移動力 慎重 3 通常 4 全力 18 武器名 使用技能 射撃種類 貫通力 非貫通D 貫通D 命中(至近/近/中/遠) 装弾数 備考 防具名 部位 装甲 防御 備考 ボディーアーマー3 胴体 20 3 ヘッドプロテクター 頭 12 0 クラスアーツ アウトジェネラル 戦術の達成値+7 ペップトーク 他人の失敗した判定振り直し プロンプトアクション ファンブル、クリティカルを通常の失敗、成功に変更 冴えたやり方 知識判定の達成値に+7する。この結果達成値が20以上になった場合、クリティカルとなる 生き字引 知識判定の成功率に+20%する 白魔術師 白魔法の効果を変更。白魔法の詠唱を3回まで重ね掛けさせられる 黒魔術師 黒魔法の効果を変更。黒魔法の詠唱を3回まで重ね掛けさせられる クイックキャスト 通常の行動に加えて、1回の行動を行える。この追加行動では魔法を使用しなければならない。このアーツは1度の行動チェックに対し1度しか使用出来ない 魔法 ヒール アナビオシス リジェネレイト カウンターポイズン ライト フライト ライトニング アースクエイク ブラインド アイスニードル 持ち物(手持ち) バックパック マジカルロッド 止血キット 2個 グレネードポーチ*2 サバイバルキット エマージェンシーキット 隠匿用ホルスター デザートイーグル ホーローポイント弾 ライト ダットサイト バックパック内 高性能ラップトップ ノクトビジョン 持ち物(装備品) スパイグラス 骨伝導無線機 GPS受信機 携帯情報端末 鎮痛剤 ナイトヴィジョン 偽造身分 簡易手錠 ソーサラーリング レーシングバイク(チューンアップ、防弾ガラス、車庫) ≪容姿・性格≫ 第1部参照 《設定》 第1部参照 現在は大学生です。 《PLより》 24歳になりたい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orisaba_kaisetu/pages/313.html
クラス:ライダー 属性:中立・善 真名:デザートライダー 出典:シャドウバース、進撃のバハムート 性別:女 身長・体重:不明 ステ―タス:筋力C耐久C敏捷C魔力D幸運B宝具C クラス別スキル 騎乗(B) 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 対魔力(D) 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 保有スキル 地域視察(B) その土地が安全なのかどうか調べる観察眼。 Bランクともなれば魔術的な罠を感知することが可能。 戦闘続行(C) 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。 砂漠の先導者(A) 砂漠に限りDランクの『カリスマ』を得る。 通常時においては多少視力が上昇する程度である。 宝具:『力強き相棒(ストロングフット)』 ランク:C 種別:対人 レンジ:1~2 最大補足:1人 砂漠にて共に暮らした相棒の鳥。 最大100㎞程度の速度で移動する。 しかし、真っ直ぐにしか行動できないため回避が難しくなる。 激突した者に物理ダメージを与える。 名前
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/1002.html
「カリス、必ず封印を解く。そして約束を果たそう!」 【名前】 イーグルアンデッド 【読み方】 いーぐるあんでっど 【声/俳優】 林泰文(剣) 【登場作品】 仮面ライダー剣仮面ライダーディケイドオーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 【登場話(剣)】 第22話「闇からの脱出」第23話「お前は誰だ?」 【登場話(ディケイド)】 第25話「外道ライダー、参る!」 【分類】 上級アンデッド 【生物モチーフ】 ワシ 【デザインモチーフ】 ギルガラス 【スート】 スペード 【カテゴリー】 J 【ラウズ】 フュージョン・イーグル 【詳細】 カテゴリーJに分類される上級アンデッドの1体。ワシの祖たる不死生物。 時速420kmの飛行能力と人間の8倍の驚異的な動体視力を有し、上空から両腕の鉤爪で襲い掛かる戦法を得意としている。 更に無数の羽手裏剣で相手をハチの巣にするなどの飛び道具にも長けている。 【仮面ライダー剣】 「高原」と名乗る眼鏡とスーツ姿の男性に化身する。 人間の姿でも空中を自在に浮遊し、羽手裏剣を発射可能。 無益な殺生は控え、人間よりも格下の存在と化した他の生物の事を心配し、会話の際は親しい相手以外には敬語を心掛けている。 動物に関しての蘊蓄を持ち、それをよく他人に自慢したがる癖がある。 カリスとはライバル関係を持ち、1万年前のバトルロワイアルで最期まで勝ち残った際に「最後の戦いをしよう」と約束を交わしていた。 その為に現代に復活した際、ジョーカーが変身していたカリスとオーキッドアンデッドの戦いに乱入する。 カリスをマンティスアンデッドと誤解し、1万年前の約束を果たそうとするが、逆に攻撃されてしまう。 「カリスが自身の事を覚えていないのか」と不審に思い、彼の正体を探っていた神丘を誘拐し、始を誘き寄せると「チェンジ」のカードを彼から奪い取る。 封印されたマンティスアンデッドの復活を目論み、「フロート」のカードでドラゴンフライアンデッドに変身したジョーカーを一蹴した。 その後、「チェンジ」のカードを取り返す為、剣崎と共に駆け付けた始と交戦する。 しかし、「フロート」のカードで空中を飛行するブレイドに翼を切り落とされ、地面に落下すると同時に「チェンジ」のカードも奪われてしまう。 カリスに変身した始の姿に絶句している隙を突かれ、ライトニングソニックを受け封印された。 封印後、「アブソーブ」のカードを組み合わせ、ラウズアブソーバーで読み込ませる事でブレイドをジャックフォームに強化変身させる。 【仮面ライダーディケイド】 「シンケンジャーの世界」でチノマナコのカイジンライドによって召喚された個体の1体として登場。 シンケンジャーを苦戦させるが、シンケンブルーのウォーターアローの射撃とシンケンイエローのランドスライサーの投擲に怯み、クウガのマイティキックを受け爆散した。 【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】 ショッカーの同盟怪人として登場。 処刑広場の決戦ではブレイドを迎え撃った。 【余談】 デザインモチーフは『仮面ライダー』のショッカー怪人、ギルガラス。 放送当時に発売された格闘ゲームでは使用可能キャラの1人として登場した。 『剣』の同エピソードで『仮面ライダーアギト』の小沢澄子役の藤田瞳子氏が栗原晋の元助手、神丘令役としてゲスト出演している。
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/445.html
あの忘れえぬ日々に(前編) ◆Wott.eaRjU 昔、ある施設に二人の子供が居た。 一人目は理想が高いくせに傷つきやすく、そしてどうしようもなく一人で抱え込んでしまう子供だった。 彼はこの世界は無数の選択肢で出来ていると信じ、何かを得ることは何かを捨てることだと思っていた。 無理だから。絶対に無理だから。何も捨てずに生きていくことは出来ない。 そう割り切っては目的のために色々なものを手放してきた。 自らの身体に嘘を上乗せし、生き急ぎながら兄弟のために必死に生きてきた。 しかし、彼は出会った。 どんなものも手放さずその両手で抱えて、いつも馬鹿みたいに笑う人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)と。 彼の世界が少しずつ変わっていった瞬間だった。 二人目の子供である彼は何もかもが嫌で認めたくなかった。 どうしようもない奴ばかりが闊歩する世界。自分を愛してくれない母親と父親。 そして何よりも母親と父親に愛されない自分自身が嫌だった。 施設に入れられ兄弟が出来ても枯れ切った彼を満たすにはまだ足りなかった。 やがて施設を飛び出しあてもなく彷徨った内にもう一人の自分に出会った。 天才だった。同じ自分であるはずなのに次元が違った。 憧れた。どうしようもなく憧れ、彼と共に歩いていくことを望んだ。 彼が連れて行ってくれると言った場所、そこを本当の楽園だと信じて。 彼の世界もまたその瞬間に変わっていった。 二人の子供はそれぞれ別の人物に出会い、そして互いに変わった。 果たして良い変化だったのか悪い変化だったのかはわからない。 しかし、全ては道筋の一つだったということは確かだった。 GUNG-HO-GUNS、同じ殺人集団の一人として育てられいつか出会うために。 それは決められたことだった。『運命』といってもいいかもしれない。 ただその運命の歯車はどこかでずれてしまった。 奇妙なことに今ここに居る二人目の子供にとって『運命』は既に始まっていた。 一人目の子供が彼らの師を彼の目の前で殺してしまったから。 だが、今ここに居る一人目の子供はそのことを知らない。 確かに昔、師を手に掛けたことはあるが結局は両脚を奪うだけに終わった。 断じて彼自身が渾身の頭突きを師に叩き込んだわけではない。 一人目の子供にとって『運命』は未だ始まっていなかった。 一人目の子供と二人目の子供は紛れもなく彼ら自身だ。 それでも今の彼らは互いに存在した時間に違いがある。 ほんの少しの違い、歯車のずれはきっと戻ることはない。 しかし、こう考えてみればどうだろうか。 劇場での出会い、そして今回の出会いがただの偶然ではないとしたら。 生じてしまったこのずれを『何か』が戻そうとしたのかもしれない。 誰も知らない、それこそ全能を越えた存在というべきものが。 もし神様が居るなら――だが、結局のところ戯言でしかない。 今から始まろうとしている出来ごとにとっては些細なことだった。 「もう一度聞くで。おんどれ……何もんや」 「言ったでしょう、ウルフウッドさん」 一人目の子供。ニコラス・D・ウルフウッド。通称『ザ・パニッシャー』。 二人目の子供。リヴィオ・ザ・ダブルファング。通称『ダブルファング』。 彼らの間で交わされるものは明確な殺意であり、常人では一息つくことすらも出来ない。 彼らは彼らのために用意された舞台で殺し合うように運命づけられているのだから。 そしてこの舞台の役者は二人だけではない。 「お前を殺して殺して殺して殺して殺して――殺してやりてぇヤツだよ」 “もう一人”の二人目の子供。ラズロ。通称『トライ・パニッシャー・オブ・デス』。 演目はミカエルの眼の殺人者三人による殺人遊戯。 閉幕は演者の内一人また二人が、もしくは全てが退場するまで。 どこまでも広がる天とどこまでも連なる地だけが観客だった。 ◇ ◇ ◇ 全身がピリピリする。 ボロボロな身体はさっきから痛みを訴えつづけていたがそれとはまた違った。 自分の身体は自分が一番判るとはよく言う。 パニッシャーを携えたニコラス・D・ウルフウッドもまたその例外ではない。 「埒があかん奴やな、ワイが聞きたいのはそういうことやない」 自分を殺したいというのは嫌でも判っている。 ラズロの全身からは憎しみが滲みだしこっちまで億劫な気分になるぐらいだ。 だが、ウルフウッドにはラズロという存在に覚えがなかった。 以前にリヴィオが口にはしていたが深く考えはしなかった。 しかし、殺意を剥き出しにされては考えないわけにもいかない。 一方的に知られ、自分が知らない状況はどうにも落ち着かず胸糞が悪い。 「おいおい。ふざけてんじゃねぞ。マジで忘れてるなら……かなりクルぜ」 一方、精神の帰還を果たしたラズロもウルフウッドと同様に胸糞が悪かった。 少し時間が掛かってしまったがようやくリヴィオの元へ戻れた。 しかも目の前にはあのウルフウッドが居る。 最高の状況。だというのに肝心のウルフウッドが自分のことを覚えていないときている。 自分の目の前でマスターの命を奪ったというのに。 右腕で握りしめたパニッシャーの外装を無意識に傷つける。 「……知らんもんは知らん」 「やってらんねぇ。なんでアンタがそうなんだ」 ますます許せない。 リヴィオのことは覚えているというのにどうして自分を忘れているのか。 まさかこの自分が印象に残っていないのか。弱かったとでもいうのか。 マスターは過大評価していたがウルフウッドは旧世代の改造を受けている身でしかない。 そんなウルフウッドに自らの存在を忘れられているなどあってはならない。 「おかしいだろ。俺をまた天涯孤独に戻した癖に……なんだってこんな……!」 「悪いとは思わん。お前のことなんて……これっぽっちも知らん」 マスターの代償を償わせるために出来るだけいたぶって殺そうと考えていた。 しかし、ウルフウッドに対する怒りは到底抑えられるものではない。 直ぐにでも本気で殺しに掛かろうかとラズロは考える。 パニッシャーは一本。身体に染み込んだトライパニッシャーはないが問題はない。 本気になれば、困った癖が出ればウルフウッドなどすぐにでも瞬殺出来る。 それでも殺しがいが削がれてしまったのは間違いなかった。 ラズロが殺したかったのは『マスターを殺した、くそったれなウルフウッド』だ。 断じて『自分のことすらも知らない、くそったれなウルフウッド』ではない。 結局殺す事に変わりはないが不愉快さは拭えない。 「――まあ、なんとなくわかったけどな」 そんな時、殺意に溢れていたラズロの目がやや見開かれる。 ウルフウッドの冷めた言葉がラズロの関心を惹いた。 「お前とリヴィオの関係は……なんとなくわかる」 「へぇ……本当に俺の知ってるアンタじゃないのか。許せねぇけどやっぱりさすがだな」 ウルフウッドのナイフのように研ぎ澄まされた視線をラズロは気にも留めない。 むしろ気分が良さそうにも見える。 たとえウルフウッドがあの時の彼でなくても、根本的に違いはない。 やりあえばあの時のように殺しにくい感覚(ダイ・ハード)もきっと感じられる。 自分の正体を看破したウルフウッドを、腐っても選りすぐりの者だと今一度確信する。 正直、いてもたってもいられず、我慢が出来ない。 「そんなもん、見ればわかるわ。お前がリヴィオを変えたんやな」 ウルフウッドの殺意が確実に上がっていく。 対するラズロは望むところだと言わんばかりに自然とパニッシャーを握る腕に力が入る。 どうしようもなく昂ぶってしまう心が自然とラズロの表情を歪ませる。 まるで汚物を見るかのような目で眺めてくるウルフウッドも気にならない。 刻一刻と近づいてくる瞬間を前にして、考えられることは一つしかないのだから。 「だったらどうしたっていうのさ」 「別にどうもあらへん。何も変わらん」 それも相手があのウルフウッドならこれ以上の戦いはない。 そしてもはや交わす言葉に意味がないことはラズロもウルフウッドもわかっている。 待ちかねた時が今まさにやってきようとしている。 「あのクソ外道がよう言うてたやろ? ミカエルの眼は、ワイ達は――」 結局のところウルフウッドとラズロは『部品』として改良された集団の一人だ。 身体を酷使し、再起不能になってしまえば自らの有用性を失くすことになる。 そうなってしまえば彼らには用はない。存在すらも否定されてしまう。 だが、彼らはミカエルの眼である以上活動しなければならない。 自らを歯車の一つに見立て、ミカエルの眼として己の存在が続くまでずっと消耗する。 過酷な訓練の中、ウルフウッド達は聞かされ続けた。 マスター・Cが言った、ミカエルの眼の殺人者として生き抜くための理。 それが彼らという存在を、彼らの有り方そのものを示している。 だからこそ彼らは口で何を言おうと、結局はこの生き方をなぞるしかない。 ウルフウッドが、ラズロが、そしてリヴィオが口にしようとする言葉通りに――。 息を呑む音が聞こえたかと思うと一瞬の静寂が顔を出した。 「「その機能こそが存在の全てと知れ――」」 互いのパニッシャーが構えられ、引き金が同時に引き絞られる。 ◇ ◇ ◇ 一瞬だった。 今は気味の悪いほどに静かだ。 飲んだくれのオヤジの腹のように膨れあがった嵐が過ぎ去ったようだ。 音という音が見当たらない。自分の耳が聞こえなくなったのかと思う。 それでも何故か自分の心臓が脈打つ音はいつも以上に聞こえた。 ドクン、と今にも胸の中から何かが這い出てくるのかと思うほどに激しい。 同時に熱いと感じる。ただただ熱い。身体の至る所が熱くなっている。 熱を帯びているというよりも熱のバターを身体中に塗りたくられている感覚がある。 熱を象徴する赤に染まった液体が全身をくまなく塗りつぶしている。 それらが外側からではなく内側からやってきたものだとようやく気付いた。 身体の内側から、面白いように流れ出している。 続けて痛みがきた。 同じく身体中から。 嫌な予感がする。 頭を下げて、見てみた。 やっぱりそうだった。 滲み出たものを見れば判っていた。 掻き毟りたいほどの痒みとは違う。 今まであったものとは違う。 たった今抉られた穴が全身に生えていた。 どうしようもない痛みはそこから来ていた。 正直――叫びたいほどに痛い。 「……がっ…………!」 全身から血を噴き出し、ウルフウッドが背中から倒れ込む。 ◇ ◇ ◇ 全身のゾクゾクが止まらない。 叫びそうになる衝動を抑えつけながらラズロは前を見る。 汚らしい血だまりに沈み、全身を不規則に痙攣させるウルフウッドがそこに居た。 それは一瞬の応酬の結果だ。 断じてウルフウッドが圧倒的に劣っているわけではない。 ウルフウッド、そしてラズロの戦闘技術はあまりにも高すぎる。 間合いの位置取りから始まり戦闘の全てが常人の範疇を越えている。 故にたった一度の隙さえあれば一方が圧倒することも困難ではなかった。 「ぬるいねぇ……ガッガリさせないでくれよ、ニコラス・D・ウルフウッド」 一度目の攻防はラズロが勝利した。 息一つ切らさないラズロには確かな余裕がある。 ラズロにとってウルフウッドとの戦いは初戦ではなく、彼の動きは見切れていた。 更にラズロ自身の類まれなセンスも重なり、ウルフウッドに後れを取るはずもない。 だからこそパニッシャーの銃弾をウルフウッドよりも早く彼の全身に叩き込めたわけだ。 そのウルフウッドの傷は並の人間であればとっくに死んでいるだろう。 だが、ウルフウッドもラズロと同じく肉体の強化を受けていることもあり致命傷はない。 恐らく見かけ以上には力は残されており、その証拠にウルフウッドは嗚咽を続けている。 そしてラズロの方がこれで終わりにはしたくなかったことも関係していた。 「腕は動くだろ?足は動くだろ?頭は動くだろ?まだ、生きてるだろ? だったら……まだまだ死んでくれるなよ?」 自分が勝つことなんて判り切っている。 初戦でなくとも、ウルフウッドから殺しにくい感覚を感じようともそれは揺るがない。 しかし、勝つだけでは駄目だ。マスターを殺した罪を存分に償わせる必要がある。 だからラズロは自らに一つの制限を課した。 パニッシャー以外の武器は使わない。 そのぐらいの事がなければ、勝負は一瞬で終わってしまうから。 何故パニッシャーなのかということはラズロ自身にもわかっていない。 ただ、無粋な銃器を使いたくなかったのかもしれない。 パニッシャーを持つということはミカエルの眼では最上の名誉なのだから。 ミカエルの眼の頂点同士の戦いにこそパニッシャーは相応しい。 「かっ……うっさいわぼけ、好き放題ほざきおって」 「待ちくたびれたんだ。仕方ねぇだろ」 ようやくウルフウッドが血反吐を吐きながらパニッシャーを支えにして立ち上がる。 出血は完全に止まっていないがミカエルの眼としての再生力は健在だ。 ラズロの手加減もあり戦闘を続けるにもきっと問題はない。 その証拠にウルフウッドの眼は死んではいなく、眼前のラズロを凝視している。 ただ、ウルフウッドの頬には一筋の汗が滴っていた。 (無茶苦茶なヤツやな……シャレにならん) ウルフウッドは改めてラズロの脅威を認識していた。 あっちの銃弾は受けたというのにこっちの銃弾は殆ど当たっていない。 指先さえも動かせないほどに桁違いだったラズロの速度に圧倒された。 もしラズロの言う事が正しければ奴を出し抜いてマスター・Cを殺したことになる。 自分に自信がないわけではないが、ウルフウッドにはその事が俄かに信じられない。 しかし、今さらラズロと自分の因縁を知りたいとは思わない。 今のウルフウッドには、もっと必要なことがある。 「だったら――続きといこうか」 身体を動かす方法。人殺しの方法。そして何よりも生き延びるための方法。 今まで学んだクソッタレの技術と、掛け替えのない知識を総動員する。 パニッシャーを持ち、走り出したウルフウッドが望むことはラズロの殺害だけだ。 ◇ ◇ ◇ ウルフウッドのパニッシャーからけたたましい音が鳴り響き、弾丸が空を裂いていく。 役目を果たした空っぽの薬莢が瞬く間に吐きだされ、次々と地面を打つ。 一方で発射された無数の銃弾の先に居るラズロが動いた。 薬莢が地面に落ちるよりも早く、右斜めへ身体ごと飛ばす。 幾つかの弾丸がラズロの身体を掠りはするが彼にとって負傷の内には入らない。 そして依然として宙に飛んだままの体勢でラズロは自らのパニッシャーを向ける。 銃口の後方に潜む顔は形容しがたい程の歓喜で染まっていた。 「そらぁ!」 再び轟音が響く。 ウルフウッドの眼前に無尽蔵とも思わせるほどの圧倒的な質量が現れる。 それは思わず血の気が引き、抵抗の意思を奪わせる光景だった。 直ぐに自分の身体がズタズタに引き裂かれる姿が予想出来てしまう。 だが、予想はあくまでも予想だ。 ウルフウッドには、そんな下らない予想に付き合う義理はない。 一歩も引かずにウルフウッドはパニッシャーの持ち手を今一度握りしめる。 「チッ!」 銃弾の殆どは当たった。いや、当たって『弾かれた』という方が正しい。 ウルフウッドはパニッシャーの銃身を地面に突き刺し、盾として銃弾をやり過ごす。 ミカエルの眼で限られた者にしか与えられない最強の個人兵装であるパニッシャー。 武器としての有用性はもちろんのこと、過酷な任務に耐えられるように一級の素材で造られている。 大抵の兵器では傷一つつけられない代物だが相手も同じくパニッシャーだ。 更に真正面から銃弾を受け続けていてはいずれ限界が来る。 たとえ限界がこなくともパニッシャー越しにウルフウッドに伝わる衝撃もかなりのものだ。 やがてウルフウッドの手がパニッシャーから放され、彼の身体が背中から後方へ飛ぶ。 「!」 ウルフウッドの奇行を前にラズロは面食らう。 衝撃の余波でウルフウッドが吹っ飛ばされたのか、それとも気でも狂ったか。 どちらにせよ好機だと考えながらラズロは丁度地を踏みしめた両脚に力を込める。 勢いを殺さず、ウルフウッドに向けて前進するが直ぐに安易な考えであったことを知らされる。 骸骨を模したパニッシャーの持ち手。 未だ突き立てられたパニッシャーのその隙間から一発の銃弾が飛びだす。 「もろうとけ」 見ればウルフウッドが懐から一挺の銃を抜き左手で握っていた。 デザートイーグル50AE。何度も引き金を引き、銃弾が尽きるまで発砲する。 精密な射撃にラズロは溜まらず速度を緩めることを余儀なくされる。 ウルフウッドにはラズロのようにパニッシャーだけを使うといった拘りはない。 使えるものは使う、当たり前の考えだ。 それゆえにラズロはウルフウッドの行動を不快には思わない。 流石に愉しませてくれるウルフウッドには感嘆すらもしている。 「ハッ! 豆鉄砲が!」 だが、ラズロはあくまでも減速しただけで止まったわけでない。 0.54インチ。拳銃用弾頭にしてはかなりの大型であるデザートイーグル50AEの弾丸もラズロを止めるには至らない。 鋭敏な感覚で弾丸を避け、避けそこなったものは自らのパニッシャーの銃身で捌く。 一方、背中から倒れ込みはせずに両脚で着地したウルフウッドの表情が驚愕に染まった。 パニッシャーの元へ駆け寄ろうとするラズロ。 腕を、パニッシャーを握った腕を大きく振りかぶろうとするラズロが居た。 「なっ!?」 「うおおおおおおおおおおおおおお!」 横薙ぎに振るわれたラズロの腕からの遠心力がパニッシャーも伝わり、強烈な勢いを生む。 パニッシャーが向かう先は同じくパニッシャー。 地面に突き立てられたパニッシャーをラズロはパニッシャーで殴りつける。 轟音が周囲一帯に響く。予想もつかないほどに強力な力がパニッシャー同士で炸裂。 土を吹き飛ばし、パニッシャーが宙へ飛ぶ。 横方向からの衝撃はパニッシャーの銃身に回転を加え、その回転が砂埃を吹きあげる。 最早十字架ではなく円形にしか見えないほどに回転は勢いを増していた。 そしてパニッシャーはそのまま突き進み、一直線にウルフウッドへ迫っていく。 「――クソッタレ」 ウルフウッドが軽く横へ飛ぶ。 パニッシャーの軌道上から自らの身体を逃がす。 だが、ラズロの方も黙っているわけでもなく、ウルフウッドの動きを逐一観察している。 ラズロがウルフウッドの動きを予期するかのように再度走り出し、右腕を突き出す。 握られたものはもちろんパニッシャーだ。 構えられた銃口が血に飢えた獣が獲物を捉えるが如くウルフウッドを捉えている。 対してウルフウッドの持つ武器はデザートイーグル一挺のみ。 パニッシャーを相手取るにはあまりにも心許ない。 ラズロもそのことがわかっているのだろう。 構うことなく直進を続けウルフウッドとの距離を詰める。 しかし、ウルフウッドにとって明らかに劣勢な状況だというのに彼に焦りは見られない。 やがて右腕を振りかぶり、ウルフウッドが文字通り咆えた。 その右腕には握られたものがあった。 「!?」 「がっ……!」 回転が急激に止まっていく。 ウルフウッドの右腕が捉えたものは円形状の何かに見える。 だが、実際には黒色の十字架だった。そう、言うまでもなくそれはパニッシャー。 パニッシャーが自らを横切っていく瞬間、持ち手の部分を掴み取った。 慣性によりそのまま前に進もうとするパニッシャーを無理やりに。 手首ごと持っていかれてしまう衝撃が電撃のように走る。 それでも左腕でデザートイーグルによる牽制を行いながら右腕は握り続ける。 顔面からは脂汗が染み出そうとも意に介さない。 ここでパニッシャーを手放すことは自らの死と同義なのだから。 ウルフウッドは自らが持ちうる最強の武器を手元に手繰り寄せる。 「んなくそぉ!!」 そして連射。ただパニッシャーを撃つ。 既にデザートイーグルは懐にしまい、パニッシャーのみに集中している。 視界はラズロしか入っていなく、指の感覚が失せてしまうかのように引き続ける。 パニッシャーから響く無数の発砲音はウルフウッドの鼓膜を容赦なく打ちつけていく。 慣れてはいるがいつかは耳がいかれてしまうかもしれない しかし、それでもウルフウッドが銃撃を止めることはない。 ラズロの方も依然として撃ち続けているのだから。 遮蔽物は何もない。どちらがより多くの銃弾を撃ち込めるかで全ては決まる。 だからこそたかが耳が痛くとも、たかが身体の節々がもう限界を迎えようとも、やらないわけにはいかない。 「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 最早どちらのものかわからない叫びを合図に更に火線が激しさを増す。 パニッシャーを撃ちつづけながら二人は一度も立ち止らない。 時にはすれ違い、時には並走するなど走り方には何も規則性はない。 ただ、その光景は熾烈の一言だ。 何十発、何百発の銃弾が行き来しお互いの身体を少しずつ削っている。 銃撃だけではない。示し合わせたわけでもないのに、同じタイミングで二人は重量のあるパニッシャーをまるで鈍器のように振り回すこともしている。 互いの傷口からは血液が飛び散り、身体と足元の地面を朱色に染めていく。 二つの血塗れのコマがぶつかりあっていると思えるほどに二人の動きはあまりにも速い。 だが、幾ら規格外の改造を受けたといえども彼らも元を辿れば人間だ。 疲れもすれば傷も負う。現に徐々に二人の勢いは落ちている。 元々の負傷、そしてミカエルの眼同士の戦闘はやはり彼らですらも大きな負担を強いている。 (キッツイなぁ……ほんまにキツイで、こいつは。せやけどなぁ……!) しかし、ウルフウッドは死ぬわけにはいかなかった。 自分にはやることがあるから。 ラズロを殺す。自分のために、自分が生き延びるために。 泥塗れになるような生き方をしてでも死にたくはないのだから。 そしてもう一つ、まだやれていないことがある。 あの日、施設にやってきたあいつの姿を思いだす あいつは泣き虫だった。いつも一人ぼっちで泣いていた。 子犬一匹も殺せないほどに臆病なあいつでも友達を守ることは出来た。 屋根の上によじ登ったジャスミンを、身を挺して助けたあいつは間違いなく仲間だった。 だからこそ、あいつは殺してでも奪い返す。 そのためにウルフウッドは死ぬつもりは全くない。 だが、死ぬつもりがない人間はウルフウッド以外にも居る。 ウルフウッドの猛撃に真っ向から向かうラズロだ。 (やっぱり殺しにくいな。だけど、いつまでも良い気になってもらっちゃあ、困る……!) ウルフウッドを完全に殺し切りマスターの仇を討つ。 ウルフウッドを殺すことがマスターへの最大の供養となることを信じている。 ミカエルの眼で危険分子として排除されそうになったこの命はマスターに救われた。 自分を必要とし、幾つもの教えをくれたマスターへの恩を忘れたことはない。 嬉しかった。あんなにも誰かに必要にされたことは一度もなかった。 殺しの技術も更に磨きをかけ、強さを求めた。 マスターのために働けるように、彼のためにどんな存在すらも殺せるように、と。 だからこそ死ねない。ここで、おめおめと逃げるわけにはいかない――。 やがて二つの人影が更に自らの加速を強め、一層に強い音が響いた。 「そろそろ……ケリつけさせてもらうで」 今一度の激突を経て丁度二人の間に数十メートルほどの距離が開く。 銃撃を止めたパニッシャーの銃身を地に垂らした形でウルフウッドが呟く。 ずっと連射していたのだ。先ずは弾切れを疑うべきだがフェイクという可能性もある。 それともただ身体の再生のために時間稼ぎをしているだけなのか。 静かに佇むウルフウッドの真意は誰にもわからない。 わかることは未だ戦意を失っていないことぐらいだ。 「へぇ、疲れたか? まあ、こっちはいつでもいいけどさぁ」 パニッシャーの引き金から指を放し、ラズロはウルフウッドの出方を見る。 ラズロの銃弾はまだまだ健在だ。鉛玉だけでなくロケットランチャーの弾頭すらもある。 今すぐにでも射撃を再開し、とどめを刺しにいくべきかもしれない。 しかし、相手はあのウルフウッドだ。一度ならず二度もマスターを出し抜いている。 自分が負けることはないだろうが必要以上に警戒してしまう。 手負いの獲物ほど予想にしないことをやってくるものなのだから。 実際、ラズロの考えは当たっていた。 ウルフウッドはラズロよりも多くの銃弾を貰っていた。 更に全身に受けた改造は既に旧式の技術であり、その再生はラズロに比べ劣化している。 全身からは血が噴き出し、足元もふらつく様子はまさに満身創痍というに相応しい。 それでも、ラズロの視覚は急速に接近するものを捉える。 ウルフウッドだ。 「っ!」 ウルフウッドのパニッシャーが一回転する。 横ではなく縦に、今まで向けていた銃口を肩に担ぐ。 その代わりに一周り大きい口がラズロに向けられる。 パニッシャーのもう一つの弾頭、ロケットランチャー用の銃口だ。 更にウルフウッドはパニッシャーを構えたまま今一度前進する。 ウルフウッドが着弾時の爆風を考えているかどうかはわからない。 「それがどうしたぁ!」 一方、ラズロには覚えがあった。 ウルフウッドがリヴィオと戦った際に同じようなことがあったのだから。 至近距離によるロケットランチャーの発射。 リヴィオなら必ず反応出来ると見込んだ上での行動は結果的に功を奏した。 リヴィオがロケットランチャーを弾くと同時に懐に飛び込み仕留める、といったように。 だが、ラズロはリヴィオとは違う。 ラズロの能力があればロケットランチャーを弾き、同時にウルフウッドを仕留められる。 逃げるつもりも毛頭なく、ウルフウッドを正面から撃ち迎えようと構える。 やがてウルフウッドがパニッシャーの引き金を引いた。 ラズロに向かって一直線に撃ちだされたものは――何もなかった。 「!?」 ラズロには目の前の出来事が信じられなかった。 パニッシャーの故障かと疑うが直ぐにその考えを捨てる。 自分達とウルフウッドはパニッシャーと己の身体を頼りに生きていた。 パニッシャーの扱い方を誤ることなど有り得ない。 もし、万が一故障だというならばロケットランチャーを使わなければいい。 まだ鉛玉の予備弾丸が充分にあれば、そっちを使えばいいだけのことで――。 そこまで考えラズロはようやく一つの答えを出した。 (まさか、フェイク……!?) 前提が間違っていた。 何故ウルフウッドの持つパニッシャーがロケットランチャーを撃てると考えていたのか。 銃口を向けられただけではわからない筈だった。 その弾倉に弾頭が入っていることなどラズロには知る由もないのに。 本当に弾切れだったのはロケットランチャーの方だった。 前回でリヴィオが隙を突かれた経験があるが故に過敏に反応し過ぎてしまった。 気の抜けたような空砲が鳴らす音が自分を笑っているようで酷く不愉快に感じる。 ハメられた己の不甲斐なさがどうしようもなく許せない。 薙ぎ払おうと構えていた腕を強引に引き戻し、パニッシャーの銃口を前へ向ける。 しかし、一瞬の硬直はウルフウッドには充分すぎる時間だった。 「なっ……!」 ラズロの眼前にはウルフウッドが居る。 それはいい。だが、何かが決定的に足りない。 あるべきパーツが足りない。 足りないものは象徴だった。 ミカエルの眼の殺人者としての名誉の象徴が、どうにも見当たらなかった。 同時に空を切る音が聞こえる。 上で何かが鳴っている。 ラズロが全てを理解し終えた時には無数の弾丸が降り注いだ。 「どうせワイのやないから……好きに使わせてもらうで!」 ウルフウッドはパニッシャーの引き金を最大限まで引き絞り、宙に放り投げた。 フルオートとまではいかないもののパニッシャーは依然として射撃を続けている。 射線はでたらめで狙いなどつけようがない。 しかし、不規則な動きだからこそ逆に避ける側にとっても予想は出来ない。 現にラズロも銃弾を幾つか貰っている。 それでもラズロを止められず、ウルフウッドも彼を仕留められるとは思っていない。 「ラズロッ!!」 宙を見上げ、驚愕に染まった顔を浮かべるラズロの元へウルフウッドが走る。 もちろんパニッシャーはない。それでもウルフウッドは発砲する。 デザートイーグル50AEだ。豆鉄砲にしかならない弾丸だがウルフウッドは撃つのを止めようとしない。 「舐めるなぁ!」 当然ラズロからの反撃がありそれはあまりにも手痛い。 パニッシャーによる銃撃はデザートイーグルのそれと較べものにならない。 だが、ウルフウッドは構わず弾丸の雨に突っ込んでいく。 瞬く間に弾丸がウルフウッドの全身を削り貫いていく。 まだ血が流れるのかと不安になるぐらいに血まみれな身体だがそれでも走る。 一体どこに力が残っているのかはわからない。 ウルフウッド自身にもわかっていないかもしれない。 しかし、そんなことはどうでもいい。 重要なのは、ウルフウッドの身体がまだ動くということだけだ。 ウルフウッドにとっても、ただそれだけで良いのだから。 「――かんにんな」 ウルフウッドは小さい声で呟き、懐からあるものを取り出す。 球形のもの、手に収まるサイズのボールだ。 赤と白を基調に彩られたそれをウルフウッドはラズロへ投げつける。 「チッ! まだあるのか!」 ラズロにはそのボール状のものに見覚えがなかった。 単純に打撃を狙った投擲用の武器なのか、中に爆薬の類でも積んでいるのか。 二人の間の距離はかなり近づいており、規模にもよるが爆発してしまえば向こうも無事に済むとは思えない。 それでも相手は既に実例があるウルフウッドだ。 充分にやってくると考えられるが意識しすぎたあまり先程は煮え湯を飲まされた。 だが、自分に対し飛んでくるものを前に何もしないわけにはいかない。 パニッシャーの銃撃で即座に撃ち落とそうとラズロは決断する。 そんな時、ラズロが撃つ前に彼の目の前で真っ白な閃光が迸る。 「なに!?」 ラズロは思わず片腕をかざして目を守る。そのぐらいに強い光だった。 ウルフウッドが投げたボール状のものからその光はきたことはわかった。 閃光弾のような目眩ましだったのかとラズロは判断する。 その認識は完全には正しいとはいえない。 ウルフウッドが投げたボール状のもの、モンスターボールから一つの影が飛びだしていたのだから。 タネを背負った緑色のカエルのような生物。 フシギダネと名目されたポケモンがつるの鞭を伸ばしながらラズロへ襲いかかる。 「引っこんでろ!」 しかし、ラズロが目を伏せたのは僅か一瞬のことだ。 直ぐにパニッシャーを構え直し、容赦なく引き金を引き絞る。 宙を浮いているフシギダネに逃げ場はどこにもない。 敢え無くその身体に無数の弾丸を受け、フシギダネは後方へ吹き飛んでいく。 それでもラズロは気を緩めない。 本来の標的であるウルフウッドを直ぐに目で追い始める。 やがてラズロから右斜めの位置で何かの音が響く。 考えるよりも早くラズロはそこにパニッシャーを向けて発砲する。 超人的な反応を持つが故に出来る芸当だが、ラズロは表情を歪める。 着弾音でわかった。手ごたえがあまりにもなさすぎる、と。 答えは先程の閃光の陰に隠れて直ぐ目の前までに迫っていた。 「よお」 懐に飛び込んでいたウルフウッドがラズロに飛びかかる。 ウルフウッドは既にデザートイーグルも捨てている。 全くの無手。それでもラズロは身の毛がよだつ感覚を覚えた。 パニッシャーで迎え撃とうとするがこの距離では間に合わない。 一端距離を取るべきだと考えラズロは後ろへ身を飛ばそうとする。 「歯ぁ食いしばれや――」 しかし、ウルフウッドはラズロに体当たりでもするような勢いで突っ込んでいる。 パニッシャーを手放したのもきっとこの機会だけに全力を叩き込むために。 ウルフウッドを甘く見過ぎていたことを実感する。 パニッシャーだけで殺すという拘りがここまで状況を悪化させてしまった。 だが、今更考えても無駄なことだった。 今はまさに拳を振りかぶろうとするウルフウッドをどうにかしなければならない。 「リヴィオッ!!」 やがてウルフウッドの拳がラズロの右頬を横殴りに殴りつける。 ラズロではなくリヴィオの名前を叫ぶウルフウッドの拳には力強さがあった。 同時に骨が砕けるような嫌な音が響くがそれはウルフウッドの拳から聞こえた。 ウルフウッドがラズロから受けたパニッシャーの銃弾は最早数えきれない。 使いものにならなくなった右腕だけでなく全身の感覚もだんだんと鈍くなっている。 ウルフウッドの身体も既に限界だった。 それでも既に死にかけの身体は止まることなくラズロへ向かう。 「ぐっ……こ、のっ………!」 衝撃により、思わずパニッシャーを零れ落としたラズロはいつかの光景を幻視する。 マスターが殺されたあの時と、ウルフウッドはとても似た動きをしていた。 頭蓋骨陥没、頸骨粉砕骨折。それらがミカエルの眼の使徒であるマスターを即死に至らしめた原因だ。 突進の勢いを殺さず、ウルフウッドが頭から飛びこむ。 迫ってくるウルフウッドの動きがスローモーションのように遅く見える。 ウルフウッドはあの時と変わりない、頭突きを叩きこもうとしていた。 「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」 ウルフウッドの叫びか、ラズロの叫びかそれとも二人の声が重なったのかはわからない。 ただ、ラズロにはマスターのあっけない最期と自分の姿が被ってしまっていた。 肉体の再生に関しては絶大な自信を持っている。 しかし、それでもマスターのようにあんな勢いで頭突きを貰えばどうなるかはわからない。 やがてウルフウッドがラズロに届こうとしたその瞬間、耳をつんざくような音が響く。 「なっ……」 両目を見開き、ラズロが心底驚いたような表情を見せる 既に慣れきってしまい生き方の一部になっている音だった。 一発の銃声が確かに聞こえた。周囲には誰にも居なくウルフウッドとラズロしかいない。 発砲したのはウルフウッドかラズロのどちらかだ。 パニッシャーは俗に言う機関銃であり発砲音は連続したものだ。 しかし、音は単発だった。それこそデザートイーグルのような拳銃を用いた際に出る音。 だが、デザートイーグルは地面に落ちている。 ならば、一体何を使って――そんな時だった。 「なんだ……なにやってんだ、おい…………!」 ラズロが疑問の声を上げたのと同時にウルフウッドが背中から倒れ込む。 撃たれたのはウルフウッド。ラズロは気づく。 ウルフウッドの半身が、ごっそりと削り取られていることに。 何度も見覚えのある光景だった。 だからこそラズロには全てがわかった。 ウルフウッドが何に撃たれたのか、誰が撃ったのかを。 全ては左腕が示している事に。 突き出された左腕はラズロの意識の下には置かれていなかった。 「てめぇ……リヴィオッ!」 さっきまで何も持っていなかった左腕が握りしめるものはベレッタカスタム、ソードカトラスの一丁。 装填された弾丸はエンジェルアーム弾頭。 ヴァッシュがエンジェルアームの力を弾丸に込めた代物だ。 リヴィオのやったことにラズロは目を充血させながら憤慨する。 ウルフウッドは自分が仕留めなければならなかった。 マスターの仇を返すにはこれしかなかったのだから。 故にラズロはリヴィオにも抑えきれない怒りを感じていた。 「――ラズロ」 一方、リヴィオはラズロだけに聞こえる声を発する。 リヴィオはラズロとは対照的に落ち着いていた。 リヴィオには自信があった。たとえラズロに何を言われようとも、ウルフウッドを撃つのは必要なことだと思っていた。 「俺達は勝たなきゃならない……勝たないといけないんだ。そうだろう、ラズロ……!」 以前のラズロならリヴィオの言うことなど聞きもしなかっただろう。 だが、今のラズロには何も言えなかった。 リヴィオも必死だった。今まで逆らったこともないラズロに対し、勝手な行動を取ったのも死ぬわけにはいかなかったためだ。 全てに勝って生き残るためにもどんなことだってやる覚悟は既に終えている。 そんなリヴィオがラズロには本当に自分が知っているリヴィオとは信じられない。 それでも不思議と嫌な感情はラズロには湧かなかった。 「……バカヤロウ」 気が抜けたようにリヴィオとラズロが尻もちをつく。 パニッシャーもソードカトラスも手放し、その場に大の字に寝そべる。 眼前のウルフウッドが動く気配は全く感じられなかった。 ◇ ◇ ◇ 時系列順で読む Back かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) Next あの忘れえぬ日々に(後編) 投下順で読む Back かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) Next あの忘れえぬ日々に(後編) Back Next かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) ニコラス・D・ウルフウッド あの忘れえぬ日々に(後編) かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) リヴィオ・ザ・ダブルファング あの忘れえぬ日々に(後編)
https://w.atwiki.jp/192tripimqj5mqvxi/pages/34.html
ステージ詳細 製作者 ◆zwu3dmM3OQ ワールド 2 サブタイトル ショクゴデザート テーマ 地上 難易度 2 隠しゴール あり 隠しゴール難易度 2 スプライト改造 なし タイルセット改造 あり タイルネーム Pa0_dx,Pa1_sabaku2 背景改造 なし 背景番号 - 音楽改造 なし ひとこと ショクゴという名の砂漠。
https://w.atwiki.jp/wakiyaku/pages/720.html
【作品名】「エイリアンvsプレデター」シリーズ 【ジャンル】ノベライズ 【名前】プレデリアン 【属性】寄生生物 【大きさ】ウォーリアーよりひとまわり大きい 【攻撃力】力はウォーリアーより強い ウォーリアーと同等の血液、尾、第二の顎を持つ 【防御力】頑丈さ自体はウォーリアーと同じくらい 腹を刃物で切り裂かれ、M4カービン(アサルトライフル)で腹や肩を 撃たれても死なない体力がある さらにクリーナーのリストブレイド(手に装備するナイフ状の武器) で脳を貫かれても最後の力でクリーナーの胴を尾で刺し貫いた 【素早さ】ウォーリアーが反応できないクリーナーの鞭攻撃を尾で防いでいる 移動はウォーリアーと同じ 天井等に貼りついて動ける 【特殊能力】妊婦の体内にいる胎児に生殖器官をうちこんでチェストバスターに変異させる 【短所】外骨格は結構傷つきやすい 【戦法】傷つけられたら血液をふりまく 【参考】 【名前】ウォーリアー 【大きさ】200cm 160kg 【攻撃力】プレデター(スカーと同等かやや下の強さ)の体を引き裂く腕力 強酸性の血液:コンバットナイフでも切れない金属網を数秒で溶かす 尾:自分の身長より長い コンクリートを砕く 第二の顎:口の中に隠してある プレデターのフェイスマスクを貫通する 射程40cmほど 【防御力】キチン質の外骨格を持つ 硬さは大きさ相応のカニ並みか 仲間の血液を浴びても溶けない酸耐性 【素早さ】十数m先から発射されたビームをよけながら前進したりマシンガンの弾をジャンプでかわしたりしているので並みの獣よりは速い 【名前】ザ・クリーナー 【属性】プレデター 【防御力】成人儀式をすませた歴戦の勇士であるためスカー以上 フェイスマスクは至近距離からのM4カービンの弾を防ぐ ウォーリアーの血液を浴びても戦える ただし片目をエイリアンの返り血で失っている 【名前】スカー・プレデター 【属性】プレデター 【防御力】近距離からデザートイーグル(大口径の拳銃)で撃たれて苦痛の叫び声をあげるがその後も治療無しで戦える 全身が炎上してもかまわずに敵を追跡できる 4スレ目 459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 17 48 27 ID QrjEn1Wo プレデリアン考察 ○○○愚地克巳~高町美由希 尾を突き刺して勝ち ×イングラム2号機 射殺負け △△オムニドロイド08、あのあれ 当たらない倒せない ×赤夜萌香 蹴り負け △ピエロ 当てられない倒されない ××楽進、張遼 斬殺負け 大田withイングラム2号機>プレデリアン>高町美由希>メルクリアーリ
https://w.atwiki.jp/senjo-kizuna/pages/24.html
ザク・デザートタイプ MS-06D 基本戦術は近距離機体戦術を参照。 強化版ザクIIといった感じで、出すための苦労に見合った性能はある。 基本の立ち回りはザクIIとあまり変わりは無い。 しかし、攻撃力・防御力・ブースト量など、全てにおいてザクIIよりも底上げされている。 特にマシンガンの威力強化が効いているためか、 ザクⅡと同じ動きをしても戦果が出る場合が多い。 しっかりとダメージをとる戦いをすれば、 基本戦力の高さからどの機体とも相性が良いと言えるだろう。 無視したい程度のコストだが無視できないようにしていくのが一番良い。 また、そこそこ動けるのにジム以外となら相討ちをとってもコスト勝ちできる安さの為 高コスト相手に玉砕覚悟もあり。但し、過信は禁物。 余談だが、スナイパーと区別する為に「デザク」「デザート」と発音する人が増えた。 基本データ 兵種 近距離戦型 HP 260 コスト 140 防御力 ■メイン 改造ザクマシンガン 武器名 弾数 ダメージ ダウン補正値 リロード速度 対拠点能力 備考 A 24 13/発 2 × 1押3発。ザクマシンガンより弾がばらつくが、威力は高い。射程180m B 24 1 約5秒 × 1押6発。弾切れ注意。射程180m マシンガン2種 ザクマシンガンよりダメージが上がっているので基本的に好みの問題 《改造ザクマシンガンA》 1トリガで3連射するマシンガン 弾がバラけるようになった為よりカス当たりしやすくなった 威力は高いので気軽に撃っていこう 至近距離で威力が上がる。 《改造ザクマシンガンB》 1トリガで6連射するマシンガン。 全段当たれば高威力で、削りも狙いやすいが弾切れには要注意 4回撃つと弾切れになるので弾が残り少ない時は撃ち切ってリロードしておこう 至近距離で威力が上がる。 ■サブ 武器名 弾数 ダメージ ダウン補正値 リロード速度 対拠点能力 備考 クラッカー×2 4 10 約8秒 × クラッカーを一度に2個投げる事で範囲拡大&射程が短くなってしまった(1回で弾数2消費)射程150m 3連ミサイルポッドA 3 4 × 連射性は低いが、高誘導1押1発射(機動力低下-小-)射程180m 3連ミサイルポッドB 3 10? 長め × 右から左へ3発同時発射(機動力低下-小-) クラッカーなら生存能力が高まり、ミサイルポッドなら攻めのバリエーションが豊かになる。 好みで選んでも良いが、チーム内での役割に応じて選べれるようになれば頼もしい。 《クラッカー×2》 オーバースローでクラッカーを2個投げる。 ザクIIのクラッカーに比べてダウン範囲が広くなった代わりに射程が短くなった。 当たれば一撃ダウンなのが大きく、間合いの調整などに重宝する。 下がりながら置いておく形で投げていけば、こちらを追ってくるのが難しい状況にできる。 勿論攻めながらダウンをとり、数的有利を一瞬でも作るのもいいが、 間合いが狭くなったのでその辺は数多く投げて間合いを掴もう。 飛ぶ相手には強いが自分より下方向にいる相手には当たりにくい。 壁に跳ね返らせる運用も可能。 《3連ミサイルポッドA》 左腕に装備する1トリガ1発発射タイプのミサイル。装備すると機動力低下-小-。 高誘導なので相手を追う場合に重宝するだろう。多少連射が効く様になっている。 更に当たったとしてもヨロケで済む為追い撃ちが可能。バズーカ的使い方が出来る。 単発の威力こそバズーカに劣るが、 当てた後の追い撃ちをしっかり行えばダメージも取れる。 持ち替え動作がほぼ無いので、継続して攻めていけるのが強み。 機動力が下がるので装甲寄りにカスタマイズしている場合は注意。 《3連ミサイルポッドB》 1トリガ3発連続発射タイプのミサイル 誘導も高く複数ヒット時はダメージも高いのだが硬直が長く サブでブーストを誘い硬直にメインを当てていくという戦法がやりづらい リロードも長いのも難点、基本的に装備するならAでいいだろう。 ■格闘 武器名 ダメージ ダウン補正値 対拠点能力 備考 ヒート・ホーク 10 × タックル 10 × ■セッティング カスタム名 装甲耐久力 旋回速度 ダッシュ速度 ジャンプ速度 備考 機動重視4 -4 +2 +4 +4 HP 230 機動重視3 -3 +1 +3 +2 HP 240 機動重視2 -2 +1 +2 +2 HP 248 機動重視1 -1 +1 +1 +1 HP 255 ノーマル 0 0 0 0 HP 260 装甲重視1 +1 -1 -1 -1 HP 265 装甲重視2 +2 -1 -2 -2 HP 272 装甲重視3 +3 -1 -3 -3 HP 280 装甲重視4 +4 -2 -4 -4 HP 290 ■支給 順番 武器名 支給パイロットポイント 1 3連ミサイルポッドA 400 2 セッティング1 500 3 セッティング2 500 4 改造ザクマシンガンB 700 5 セッティング3 700 6 セッティング4 700 7 セッティング5 1000 8 3連ミサイルポッドB 1000 9 セッティング6 1200 10 セッティング7 1200 11 セッティング8 1200