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第1弾 2011年7月27日発売 294円 ボーナスパーツを全種集めるとAXー00が完成する。 ラインナップ LBXアキレス(ボーナスパーツ 頭) LBXクノイチ(ボーナスパーツ 胴体) LBXハンター(ボーナスパーツ 武器・台座) LBXジョーカー(ボーナスパーツ 脚) LBXジャッジ(ボーナスパーツ 右腕) LBXジ・エンペラー(ボーナスパーツ 左腕) 第2弾 2011年11月27日発売 294円 ボーナスパーツを全種集めるとLBXカイザが完成する。 ラインナップ LBXオーディーン(ボーナスパーツ 頭) LBXパンドラ(ボーナスパーツ 胴体) LBXフェンリル(ボーナスパーツ 武器・台座) LBXナイトメア(ボーナスパーツ 脚) LBX月光丸(ボーナスパーツ 右腕) LBXハカイオー絶斗(ボーナスパーツ 左腕) 第3弾 2012年3月26日発売 294円 ボーナスパーツを全種集めるとLBXゼノンが完成する。 ラインナップ LBXペルセウス(ボーナスパーツ 頭) LBXエルシオン(ボーナスパーツ 武器・台座) LBXアキレス・ディード(ボーナスパーツ 胴体) LBX鬼クノイチ(ボーナスパーツ 足) LBXハンター牙(ボーナスパーツ 右腕) LBX聖騎士エンペラー(ボーナスパーツ 左腕)
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No.105 ソルジャー No.105 ソルジャー 主な使用者 - セットになるウェポン 剣(煌剣オーラブレード)、盾(オーラバックラー) 専用必殺ファンクション - フレームタイプ ナイトフレーム グレード MG AC LP DF 斬 貫 衝 火 水 雷 光 重さ 価格 入手方法 ヘッド 54 314 112 +11 0 -5 +9 -8 -6 +9 6 - 裏ランキングバトル44,8,2 ボディ 54 314 112 +17 0 -8 +10 -11 -8 +14 7 - 裏ランキングバトル44,8 アームR 54 314 112 +14 0 -7 +10 -9 -8 +13 6 - 裏ランキングバトル44,8 アームL 54 314 112 +14 0 -7 +10 -9 -8 +13 6 - 裏ランキングバトル44,8 レッグ 54 314 112 +14 0 -7 +10 -9 -8 +13 7 - 裏ランキングバトル44 合計 1570 560 +70 0 -34 +49 -46 -38 +62 32 - グレード MG AC LP DF 斬 貫 衝 火 水 雷 光 重さ 価格 入手方法 ヘッド 54 314 112 -5 +11 0 -8 +9 +9 -6 6 - ポイントショップ ボディ 54 314 112 -8 +17 0 -11 +10 +14 -8 7 - ポイントショップ アームR 54 314 112 -7 +14 0 -9 +10 +14 -8 6 - ポイントショップ アームL 54 314 112 -7 +14 0 -9 +10 +14 -8 6 - ポイントショップ レッグ 54 314 112 -7 +14 0 -9 +10 +14 -8 7 - ポイントショップ 合計 1570 560 -34 +70 0 -46 +49 +62 -38 32 - 備考 入手時AC1 グレード MG AC LP DF 斬 貫 衝 火 水 雷 光 重さ 価格 入手方法 ヘッド 54 314 112 0 -5 +11 -6 +9 +9 -8 6 - カード354,365 ボディ 54 314 112 0 -8 +17 -8 +14 +10 -11 7 - カード354,365 アームR 54 314 112 0 -7 +14 -8 +13 +10 -9 6 - カード353,364 アームL 54 314 112 0 -7 +14 -8 +13 +10 -9 6 - カード353,364 レッグ 54 314 112 0 -7 +14 -8 +13 +10 -9 7 - カード353,364 合計 1570 560 0 -34 +70 -38 +62 +49 -46 32 - グレード MG AC LP DF 斬 貫 衝 火 水 雷 光 重さ 価格 入手方法 ヘッド 54 314 112 +11 -5 0 -8 -6 +9 +9 6 - カード364,373 ボディ 54 314 112 +17 -8 0 -11 -8 +14 +10 7 - カード364,373 アームR 54 314 112 +14 -7 0 -9 -8 +13 +10 6 - カード365,373 アームL 54 314 112 +14 -7 0 -9 -8 +13 +10 6 - カード365,373 レッグ 54 314 112 +14 -7 0 -9 -8 +13 +10 7 - カード365,373 合計 1570 560 +70 -34 0 -46 -38 +62 +49 32 - グレード MG AC LP DF 斬 貫 衝 火 水 雷 光 重さ 価格 入手方法 ヘッド 54 314 112 0 +11 -5 +9 -6 -8 +9 6 - 裏ランキングバトル28 ボディ 54 314 112 0 +17 -8 +14 -8 -11 +10 7 - 裏ランキングバトル26 アームR 54 314 112 0 +14 -7 +13 -8 -9 +10 6 - 裏ランキングバトル26,4 アームL 54 314 112 0 +14 -7 +13 -8 -9 +10 6 - 裏ランキングバトル26,4 レッグ 54 314 112 0 +14 -7 +13 -8 -9 +10 7 - 裏ランキングバトル26,4 合計 1570 560 0 +70 -34 +62 -38 -46 +49 32 -
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『ドラゴンボール タッグバーサス』ゲームシステムが明らかに バンダイナムコゲームス ドラゴンボール タッグバーサス【PSP】 (中古)カプコン マーヴル VS カプコン2 New Age of Heroes PS2 カプコン タツノコVS.CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES【Wii】 カプコン TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS【Wii】 のように仲間と交代して闘うのではなく、常に二人が同時に戦うゲームのようです。 二人が同時に闘っちゃ「タッグ」じゃないだろう。 (プロレスなどではタッグマッチは基本的にチームで闘うのは一人です) 一人で闘う場合はチームメイトはCPUが操作するようです。 …4キャラ中操作するのは一人…。なんか歯がゆい場面が多くなりそうです。 独り者の場合ネット対戦できないと面白さは半減しそうです。 仲間の状態が把握しにくいので2画面で相方の闘いも分かるDSで出して欲しかったです。 任天堂 ニンテンドーDSi LL グリーン そもそもドラゴンボールは仲間が居るにもかかわらず、一対一の勝負をする場面が多いです。 仲間に「手を出すな!」は常套句ですし、ブウ編にいたっては誰が闘うか「じゃんけん」で決めるほど。 よっぽど作者は複数が入り乱れて闘うのを描くのをメンドクサがるようです。 [PSP] ドラゴンボール タッグバーサス [PSP] ドラゴンボール タッグバーサス PSP PR(以下の広告はブログとは無関係です) 押すなよ!押すなよ!ぜ・っ・た・い・に押すなよ!(ダチョウ倶楽部的な意味で)
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属性 衝 色 青 アクション属性 斬貫 アクションAP +400 LBX フェンリルカスタム TYPEフェンリル ストームマシンガン Lv0 1000 Lv5 2100 必殺ファンクション バスターボール ★★/★ AP2400 ダメージ1 サポートステップに自分のトラッシュエリアにあるサポート2枚を自分のライフの一番下に裏向きで移し、相手のライフに2ダメージを与えることができる。 第4弾 ブースターパック 世界の希望で登場したTYPEフェンリル。 カード効果ライフに移す ダメージを与える 収録パック第4弾 ブースターパック 世界の希望 SR
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攻撃ブースト系 標準的な攻撃力UP系能力。 ブーストは能力を持つデジモン本人にのみ、ブースターはパーティー全員に効果を及ぼす。 それぞれABC系は対応したボタンの攻撃力を上げ、Vは全てのボタンの攻撃力を上げる。 特にテラ系VはLVⅢウィニーデックに完全体とも(テイマーの腕次第で究極体とも)渡り合える力を与える。 攻撃ブースト 自分の攻撃力を+100 M攻撃ブースト 「メガ攻撃ブースト」自分の攻撃力を+200 攻撃ブースターA 味方デジモン達のA攻撃の攻撃力を+100 S攻撃ブースターA 「スモール攻撃ブースターA」味方デジモン達のA攻撃の攻撃力を+150 K攻撃ブースターA 「キロ攻撃ブースターA」味方デジモン達のA攻撃の攻撃力を+200 M攻撃ブースターA 「メガ攻撃ブースターA」味方デジモン達のA攻撃の攻撃力を+300 G攻撃ブースターA 「ギガ攻撃ブースターA」味方デジモン達のA攻撃の攻撃力を+400 P攻撃ブースターA 「パーティ攻撃ブースターA」味方に特定のデジモンがいる時に発動味方デジモン達のA攻撃の攻撃力を+500 攻撃ブースターB 味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+100 S攻撃ブースターB 「スモール攻撃ブースターB」味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+150 K攻撃ブースターB 「キロ攻撃ブースターB」味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+150 H攻撃ブースターB 「ハーフ攻撃ブースターB」味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+250 M攻撃ブースターB 「メガ攻撃ブースターB」味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+300 G攻撃ブースターB 「ギガ攻撃ブースターB」味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+400 P攻撃BB- 「パーティ攻撃ブースターB-」味方に特定のデジモンがいる時に発動味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+400 P攻撃ブースターB 「パーティ攻撃ブースターB」味方に特定のデジモンがいる時に発動味方デジモン達のB攻撃の攻撃力を+500 攻撃ブースターC 味方デジモン達のC攻撃の攻撃力を+100 K攻撃ブースターC 「キロ攻撃ブースターC」味方デジモン達のC攻撃の攻撃力を+200 G攻撃ブースターC 「ギガ攻撃ブースターC」味方デジモン達のC攻撃の攻撃力を+400 P攻撃ブースターC 「パーティ攻撃ブースターC」味方に特定のデジモンがいる時に発動味方デジモン達のC攻撃の攻撃力を+500 攻撃ブースターV 「攻撃ブースターヴァリアブル」味方デジモン達の攻撃力を+100 攻撃ブースターV改 「攻撃ブースターヴァリアブル改」スキャン時に余ったコストの値に合わせて味方デジモン達の攻撃力をUp K攻撃ブースターV 「キロ攻撃ブースターヴァリアブル」味方デジモン達の攻撃力を+150 M攻撃ブースターV 「メガ攻撃ブースターヴァリアブル」味方デジモン達の攻撃力を+200 G攻撃ブースターV 「ギガ攻撃ブースターヴァリアブル」味方デジモン達の攻撃の攻撃力を+250 P攻撃ブースターV 「パーティ攻撃ブースターヴァリアブル」味方に特定のデジモン がいる時に発動味方デジモン達の攻撃力を+300
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ブーストゲージ考察 基本事項 開始時は0%で、最大300%まで溜めることが出来る。 100%、200%のところに目盛りがあり、 100%以上たまっていれば使用可能。 三つ分までストック可能というわけだ。 ゲージを増やす方法は 相手に攻撃を当てる(ガードされてもOK) 相手の攻撃を喰らう(ガードしてもOK) ケンシロウの天破の構えなど特定の技を使う(空振りしてもOK) ブーストを使用すると一定時間攻撃を当てたり喰らったりしても ブーストゲージが上昇しなくなる。(約8カウント間) 開幕4秒間もブーストゲージは増加しない。(バニシングは除く。) ブーストゲージの増加量 10% 弱攻撃をヒットかガードさせる。攻撃判定のない構え技を出す。 20% バニシングをヒットさせる。強攻撃をヒットかガードさせる。受身を取る。 50% バニシングをガードさせる。 特殊 必殺技は技によって増加量が違う。多段技は少なく一発技は多い模様。 防御側は攻撃側通常増加量の半分をアジリティした場合は100%回収できる。 不明だがゲージ増加行動を行うと増加が倍になったり半分になったり。 (某ゲームのテンションシステム?)他にバニシングの行動後など。 ブーストの効果 地上の場合は横に(画面端に突き当たったらレバー反対で往復できる。) 空中の場合はベクトルのかかっている方向に高速で移動する つまりジャンプの上りでだせば斜め上方向に、 下りで出せば斜め下方向へかっとぶ。 ブーストをうまく使えば普通は繋がらないコンボも繋がったりする。 ガード時など特定の状況下以外ならいつでも発動可能だ。 通常版とキャンセル版 ブーストは二種類ある。通常版とキャンセル版だ。 何もしていないとき、または技の攻撃発生前に出すのが通常版で、 技の硬直中に出し技動作を中段させるのがキャンセル版。 通常版はゲージを20%しか使わないが、 キャンセル版は50%も消費してしまう。 ゲージ消費の法則 1 大前提として、使用後は「次の目盛りまで減る」と覚えておこう。 とりあえずブースト1回使うと、 通常版、キャンセル版に応じた一定量のブーストゲージをガクッと消費する。 例えば、160%溜まっているときにキャンセル版ブーストを使うと ゲージを50%ガクッと消費し、110%になる。 しかし、110%のところで減少は止まらない。 ゲージは次の目盛りの100%のところまでゆっくりと減少してしまうのだ。 これが「次の目盛りまで減る」ということである。 結果的に一度のブーストで60%のゲージを使うことになる。 ブーストを発動してゲージ残量が目盛りをまたいだ場合でも ゲージは次の目盛りまで減少する。 たとえば120%溜まっているときにキャンセル版ブーストを使うと、 ゲージまず70%までガクッと減り、そのままゆっくりと0%まで減ってしまう。 結果的に一度のブーストで120%のゲージを使ってしまうわけだ。 同じブーストでもゲージ消費量に違いがある、 このことはしっかり覚えておこう。 2 ブーストの使用によって減少を開始したゲージ、 この減少中のゲージを使って再度ブーストを使うことが可能だ。 これがブーストゲージのわかりづらい部分である。 例えば、ゲージが110%溜まっているときにキャンセル版ブーストを使うと ゲージは60%になった後0%まで減少していってしまうが、 この減少中のゲージが50%以上ある状態であれば、 もういちどキャンセル版ブーストを使うことが出来る。 ブーストの使用によりゲージは110>60・・59・・58・・・・・0と 徐々に減少していくわけだが、 この減少中の数値が50%以上であれば、もう一度ブーストを使えるのだ。 この場合、減少中のゲージがさらに50%分ガクッと引かれることになる。 例えば、ゲージ110%でブーストを使用し、減少中の数値が55%のところで 再度キャンセル版ブーストを使用すると、ゲージは 110>60・・59・・58・・・55 (ブースト使用でガクッと50減少)>5・・4・・3・・・0 と減少してゆくことになる。 文章ではどうにもわかりづらいので、 実際にゲームをプレイしながらゲージ減少の法則を理解して欲しい。 バニシングストライクの性質 バニシングストライクをヒットさせた時は、 レバー前だけで(Eボタンを押さなくても)ブーストをだすことが可能だ。 この時のゲージ減少量は、キャンセル版に当たるにもかかわらず、20%である。 また、空中連続技にバニシングストライクを組み込んだ場合、 レバー前だけでは自動ブーストは出ない仕様になっている。 ここでEボタンを押し、無理矢理ブーストを出したとしよう。 (いわゆる手動ブースト) この場合でも、ゲージ消費量はなぜか20%である。 この「手動ブーストでも20%しか消費しない」という性質は、 バニシングストライクをガードされた場合にも当てはまる。 バニシングストライクは基本的にブースト面でお得な技になっているわけだ。 また、バニシングストライクからの自動ブーストは、 ブーストゲージが100%未満でも使うことが出来る。 実際にゲージが10%くらいのところで バニシングストライクを当てて自動ブーストを出すと、 一瞬にしてゲージが100%まで溜まり そこから減少を始めるようになる。 当然、減少中のゲージでもう一度ブーストを使用することも可能。 ブーストコンボ中にもブーバニ等でバニシングを当てると何故か20%ほど回復して そこから減りだす。実質バニシングブーストはタダで使える。 バニシングストライクはゲージ関係の制限を受けないということになる。 ここらへんもややこしいところなので、 実際のプレイに合わせて理解して欲しい。
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Temperance 「あーもう、何だいアイツ! リーダーの舎弟のくせにアタイたちよりエラそうにして!」 矢沢リコは怒っていた。 小さな身体全体を使って天地を揺るがすほどの怒りを表していた。 その怒りの原因の『アイツ』について、郷田三人衆の間で対策会議が開かれている。 「ウヘヘ……郷田くんに対しての態度も生意気だよなあ」 「そう! 慎ましさってのが全くない! いっちょアタイたちでシメてやろうよ!」 「でも一度は郷田くんを倒したほどの手練れでごわす。返り討ちにされるのが関の山でごわすよ」 何度会議を開いても、結局この結論に至るのだ。 スラムでは力が絶対。力無き者はそれと等価値の別手段をとるしかない。 「う~~ん、何かアイツの弱みでもつかめればいいんだけどねえ…」 「誰の弱みが何だって?」 予期しない来訪者の声に三人が振り返る。『アイツ』だ。 ジャケットにタロットを携えた気障な立ち振る舞い、郷田とはまるで正反対の仙道ダイキがそこにいた。 「仙道! 何でアンタ、ここにいるんだい?!」 「おいおい、俺はお前らのリーダーに呼ばれたんだぜ? 文句なら郷田に言ってくれ」 互いに警戒を緩めず、腹の探り合いが始まる。 売り言葉に買い言葉、模範的な不良同士の交流方法である。 「はん、リーダーの言うことに従うなんて、ちょっとは身分ってヤツをわきまえたみたいじゃないか」 「フン…勘違いするな、俺は郷田の命令だからここに来たわけじゃない。 ジョーカーの調整にはアンリミテッドバトルが好都合だと思っただけさ」 「は?」 「LBXでお前らと遊んでやってもいいと言ってるんだ。ありがたく思え。それとも…怖くて逃げ出すつもりかい?」 仙道の意向など知ったことではないが、向こうが売ったケンカを買わなければ郷田三人衆の名が廃る。 口より先に手が出る集団にしては、会話が数十秒成立しただけでも上出来であろう。 先ほどの結論通りたとえ勝ち目がないとしても、リコたちは仙道の安っぽい挑発に全力で乗ってしまうのだ。 「いい度胸じゃないか。郷田三人衆の力、見せてやるよ!!」 だが気合もむなしく、バトルは一方的なものだった。 ジョーカーMk-2が舞うたびに、クイーンが砕け、マッドドッグがひしゃげ、ナズーが潰れる。 デスサイズハリケーンの一撃で、3体が一度にブレイクオーバーする。 けれども何度LBXを破壊されようとも、周囲に散乱するグリスやらジャンクやらを使ってメンテナンスを繰り返し、三人衆はことごとく立ち上がった。 「アタイたちは降参したわけじゃないよ!」 「ウヘヘ……まだまだ!」 「今度こそ、リベンジでごわす!」 「ハア…これで23戦目。よく飽きないねえ」 心底あきれ果てて悪態を吐き、仙道はリコたちに背を向ける。 「どこ行くつもりだい?!」 「便所だ。そのくらいいいだろ」 「待ちな! アタイがついてってやるよ。この辺の道は複雑だし、それに…そのまま逃げられでもしたら困るしねえ」 チッ… 短く舌打ちの音が鳴ったあたり、リコの読みは図星だったらしい。 一応、リコの案内に従い、階段を下り、瓦礫の山を抜け、スラムの奥へと向かっていく。 もともとここは旧校舎だったらしいが、人間の気配など感じられない。 リコ曰く、ガラが悪いだけの不良もどきはスラムの入口にたむろって奥に近づこうともしないため、隠れ家にするにはもってこいだそうだ。 かつて廊下であったろう窮屈な道を通り、男子便所に到着した。 一人そこに入ろうとする仙道の後ろで、リコが吠えた。 「いいかい、見張ってるから勝手に逃げんじゃないよ。帰ったらバトルの続きだからね」 鬱陶しい、と仙道は思った。 「ったく、あれだけ叩きのめしても懲りないとはな。付き合いきれないねえ…」 威勢だけで突っかかってくる雑魚どもへの文句をぼやいてから、立ったまま用を足す。 仙道は、今日初めてリラックスした。 水こそ通ってはいるが、この廃墟のような建物に近づく者は他にない。 仙道が最も慣れているのは、一人きりの空間だ。 このような自分以外誰もいない時にだけ、気を緩めることができる。 だから、完全に油断していた。 声を掛けられるまで、リコがすぐ背後に迫っていたことに全く気付かなかったのだ。 「アンタ、態度はデカいくせにナニは小っちゃいんだね」 「なっ、いつの間に…」 リコに下品な指摘をされ、慌ててソレをしまう。 だがもう遅い。 他人に決して暴かれたくないソレは、リコの目にしっかりと捉えられてしまった。 「いやあ、まさか一中の元番長さんの男の沽券がそんなにみすぼらしいとは思ってなかったよ」 「いい加減に…!」 「リーダーの我王砲に比べたら、アンタのなんてオートマチックガンだ」 プツン。 ケラケラとせせら笑い続けるリコに、仙道がキレた。 「さあて、弱みも見つけたことだし、ギンジたちに報告を……へ?」 外へ駆け出そうとするリコの身体が宙に浮いた。 男の両手が女の両肩をつかみ、軽々と持ち上げたのだ。 次の瞬間、リコは個室の洋式便座に座らせられる形となる。 「クッククク…男をその手の冗談でからかわない方がいいぜ、おチビちゃん…?」 その声音は異様なまでに低かった。 目の前の男に対する言い知れぬ恐怖がリコの心を支配する。 リコは逃げようとしたが、身体を押さえつけられて身じろぎ一つできない。 この細腕のどこにそんな力があるというのか。 「は、離せっ、せんど…んんっ」 抗議の言葉を紡ぐ唇は、男の唇でふさがれた。 蛇のような舌が歯を割って侵入し、女の口腔を這い回る。 リコは舌を噛み千切ってやろうかと思ったが、頬を強くつかまれて顎を固定されば、口を閉じることもできない。 舌の裏や口の天井を舐られ、唾液を流し込まれる感触に背筋が凍る。 ようやく唇を離された時には、リコの息はすっかり上がりきっていた。 「はあっはあっ…何すんだ、この変態!」 そう言い終わらないうちに、仙道の懐から何か小さな物体が飛び出した。 ジョーカーMk-2だ。 そして、怪しく研ぎ澄まされたジョーカーズソウルをリコに向けて振り下ろし、 シュッ――バサッ 「ひっ!」 無残に切り裂かれたサラシが足元に落ちた。 それは、これから起きるリコの運命を表しているようだった。 ジョーカーMk-2を懐に戻し、左手にCCMを握ったまま、仙道はサラシをゴミのように踏みつけ、その持ち主である哀れな女の耳元でささやく。 「脅迫ってのはなあ、常にする側とされる側が入れ替わる可能性がある」 リコは知っておくべきだった。 仙道という男が計算高く陰険で、そのくせ頭に血が上ると何をしでかすかわからない厄介者であることを。 男はタロットカードを一枚、女の鼻先に突き出す。 「塔(タワー)のカード。お前、破滅だぜ?」 「へ、変なことしたらリーダーに言いつけてやる…!」 むき出しになった胸を両腕で隠しながら、震える声でリコは精一杯の虚勢を張る。 「そいつは願ったり叶ったりだねえ。俺もアイツとは縁を切りたい…が、言えなくなるだろうよ。今からのことは」 手持無沙汰だった右手が、怯えるリコに近づく。 腕による妨害など意に介さず、仙道の長い指がするりとリコの胸に滑り込んだ。 男の堅い手のひらが柔肌を執拗に撫でる。 揉む、というにはあまりにもボリュームのない胸だが、その頂はリコが女だということを主張していた。 「やめろっ、触るなっ…あっんんんぁっ」 「ハハ、胸は小さい方が感度がいいってのは本当みたいだなあ。お前、気持ちよくて逆らえないって顔してるぜ?」 「んっ…演技だよ…! アンタがヘタクソで可哀そうだから付き合ってやってるだけさ」 どんなに不利な立場になろうと相手を挑発することが、リコ流の強がりだった。 しかし、仙道に対しては最悪の態度である。 リコが強がれば強がるほど、サディストの仙道はより陰湿な手段を選択する。 「そうか。ならもっと本気を出そうかねえ」 「っ……! うぅぅっ…!」 耳に息を吹きかけられ、未知の感覚にリコは呻く。 そのままこめかみにキスを落とされ、少し荒れた唇とザラつく舌が首筋をなぞる。 気色悪い。なぞった皮膚には、嫌悪感で鳥肌が立っていた。 唇が鎖骨を越え、胸の頂に至ったところで、不意に身体が離れる。 だがリコがほっとしたのもつかの間、唐突に無機質な音が響いた。 カシャッ、カシャッ 否、先ほどから鳴り続けていたのだが、リコが気づいていなかっただけなのだ。 その正体がカメラのシャッター音だと把握するには、少々の時間と視覚的情報を必要とした。 見れば、仙道は左手のCCMを何やらいじっている。 「アンタ、何を…」 「おチビちゃんがこんなにいい顔して鳴いてるんだ。後で他の奴らにも見せてやりたいんだよ……郷田とかな」 「…! この卑怯者……ひああっっ!!」 リコが仙道を睨み付け手元への警戒を怠った一瞬、下半身を覆っていた袴が容易く降ろされ、ほとんど裸になったリコの女の部分が直に触れられる。 もちろんCCMはその光景を写し続けていた。 3体のLBXを同時に操れるほど繊細な指の動作が、リコの弱点を的確に刺激する。 敏感な突起が摘まれると、腰から頭の先まで電流が走った。 どんなに心で気丈に抗おうとも、それとは裏腹に身体は仙道の愛撫に対して如実に反応する。 奥からどんどん秘蜜が沁み出てきて、仙道の指の侵入を助けてしまう。 濡れそぼったそこの内部で指が蠢くたびに、快楽の波が襲いかかってくる。 「ああぁっっ…もうっ……ダメえっ…!」 あと一歩で絶頂に達する。 そうリコが思った瞬間、彼女を弄んでいた指が突如動きを止め、体内から引き抜かれた。 結果、快楽の波は引き、やりきれない火照りだけが残る。 「えっ…どうして…」 「休憩だよ。俺は馬鹿みたいに体力があるわけじゃないんだ。お前らのリーダーと違ってね」 もちろん嘘だ。 底意地の悪い仙道は今、いかにリコを苛め抜くかを考えているのだ。 その反抗的な心をどうやってへし折ろうか。 苦痛にも似た寸止めの快楽を与え続けてやろう、自ら求めるまでイかせてなどやるものか。 そして服従したとき、その証拠をリコが愛してやまない郷田に突き付けてやる。 それが、仙道の選択した陰湿な手段だった。 そのくらいリコにも察しはついたが、仙道の右手がてらてらと濡れていたのからは目を背けたかった。 少しだけリコの気が落ち着いた頃、再び秘所に手を伸ばされ、いじくられ、また寸前で止められる。 それが延々と繰り返される。 イきそうなのにイけない。 まるで息が詰まるような、鈍く、だが確実な苦しさが積もっていく。 焦らされるほどに身体は昂ぶっていき、気が狂いそうになる。 イきたい。だったらお願いしないと。 イかせてほしい。でもアイツには屈したくない。 何度目の絶頂をかすめた後だろう。ついにリコの口から声が漏れた。 「イかせて…」 「あん?」 「イかせてみろよ! アタイ一人をイかせることもできないのかい?! このドヘタクソ!」 まだ素直な言葉ではなかったが、それで十分、とばかりに仙道は冷笑した。 「クッククク…上等だ。イき地獄に突き落としてやるよ」 一瞬だった。仙道が少し強く性感帯に触れただけで、リコは高みに上り詰めさせられる。 「ああんんんっ、ふあっ、あぁぁああああっ!!」 あっという間にイかされた事実が、リコは悔しくて仕方なかった。 だがそれ以上にキモチイイ、という感情が大きかった。 陶酔の中、甘い痺れが全身に沁み渡る。 そんな弛みきった身体に、新たに鮮烈な刺激が加えられればどうなるか。 「ひやああんっ?! あっ、やだぁ、もういいよぉ!」 「地獄、と言ったろう。まさか一度で終わると思ったんじゃないよなあ?」 イったばかりで敏感になっているリコの秘部は、仙道から課せられる愛撫を増幅して受け止める。 仙道の指は、肥大したクリトリスを、熱を持ったGスポットを、リコが感じるすべての部分を、執拗に擦り上げる。 しかし過ぎたるは及ばざるがごとし。行き過ぎた快楽もまた苦痛となる。 「やあああっっっ!! やだっもうっ、イきたくない…はあぁぁあん!!!」 また甲高い嬌声が上がり、同時に女の身体が痙攣する。 リコは数えきれないほど幾度もイかされた。 いけ好かないあの高慢ちきな男に。 絶え間ない凌辱、そして鳴り続けるCCM音は、抵抗する気力さえもリコから奪っていった。 「さて、仕上げだな」 散々ボロボロにされて肩で息をするリコを横目に、仙道はリコの言うオートマチックガンを抜いた。 オートマチックガンでもか弱い女を傷つけるには十分すぎる。 嬲り尽くされ朦朧としていたリコが我に返り、恐怖に青ざめる。 「ひっ…それだけはやめろ、頼む! じゃなくて…やめてください、お願いします! 仙道……さん…!」 仙道に頭を下げるなど、リコにとってはこれ以上ない屈辱だろう。 だがどれだけ仙道を威嚇しても逆効果にしかならないことは身に染みていたから、ただ助かりたい一心で懇願した。 今の状況では最適解だといえる。 不幸なのは、男がリコの想像以上に外道であったことだ。 「そうだなあ…M字開脚しながら両手でピースサインを作って、笑顔で自己紹介と状況説明でもしてくれれば、やめてやってもいい」 まるで出来の悪いアダルトビデオのような要求を、仙道は淡々と告げた。 CCMをビデオ録画モードに切り替えて、リコの返答を待っている。 どうするのが最も賢明か、何をすれば最悪の事態から逃れ得るのか。 リコの出した答えは、 「……矢沢リコです。仙道…さんの弱みを握ろうとつけて行ったら、逆にいっぱいイかされて、今は…犯されそうになってます…」 泣いてしまいたかった。 だが泣けば心の壁が崩れてしまいそうだったから、必死に涙をこらえた。 笑っているのは仙道がそう指示したからで、それ以外の理由はない。 脚を広げているのも、ダブルピースしているのもそうだ。 仙道の機嫌を損なわないよう、プライドすら捨てて、従順な素振りを見せる。 その甲斐あってか、仙道は勝ち誇ったように笑った。 そして、男は残酷な判決を下す。さらけ出されたリコの秘部に、オートマチックガンがあてがわれた。 「アッハッハハ! 本当にやりやがった!! ほら、ご褒美だ!」 「そんな! 約束が違うじゃないか!」 「俺、約束は破る主義なんだよ。お前らのリーダーと違ってねっ!」 声高に叫ぶや否や、息つく間もなく一気に突き挿れた。 「いっ…やああああああぁぁああっ!!!」 「ぐうっ…キツいな。お前が言うほど、郷田のも大したことないんじゃないのか?」 十二分に濡れているはずなのに、それでもリコの中は狭く固く閉ざされている。 挿れる、というよりねじ込むといった形に近い。 最奥に当たったら一度入口まで引き抜き、再び最奥に楔を打ち込む。 リコの小さな身体は不躾な侵入者に悲鳴を上げていた。 「ひぎいっ、やだあっ! リーダー、リーダー、助けてよおっ!」 「お前のリーダーは今頃アキハバラにいるさ。 世界を守る危険な戦いとやらに手下を巻き込んで自分はオタクの街に入り浸ってるなんて、ひどい男だよなあ!」 「ちがうよおっ…リーダーを、悪く言うなああっ!」 「何でだよ。現に単なる自己満足で俺を引き込んで、自分の女一人守れてないんだ。アイツは所詮口だけの暴君さ」 「ひっく…ちがうんだってば…リーダーはぁ…」 「さっきからリーダーリーダーってうるさいねえ…! 今お前の目の前にいるのは郷田じゃない、俺だ。 ほんっとムカつくんだよ、そういうの!」 仙道が忌々しげに発した言葉も、リコが気にかける余力はなかった。 リコはただうわごとのように、郷田のことを呼び続ける。 そのことはより一層仙道を腹立たせた。 怒りをぶつけるように、できるだけリコに苦痛をもたらすように、荒々しく腰を打ち付ける。 それは子どもの八つ当たりと何も変わらない、非合理的な行動だった。 リコは仙道に突き上げられながら、涙も流さずに嗚咽を押し殺していた。 仙道もいつもの気取った態度を繕う余裕もなく、眉間にしわを寄せて苦悶の表情を浮かべる。 快感など生まれようもない交わりでも、性的興奮がもたらされるのは生理現象なのだろうか。 激しく揺さぶっているうちに、やがて限界が近づく。 「そろそろフィナーレといこうか」 「…! 中はあっ、中はやめてえっ!!!」 仙道の発言を理解した途端、虚ろな目をしていたリコが反射的に叫んだ。 それを聞いた仙道は、当たり前だ、とでも言いたそうに吐き捨てる。 「俺だってお前のガキの父親にはなりたくないさ」 仙道がリコの中からオートマチックガンを引き抜いた直後、ソレは暴発し、リコの脚から顔にまで、濃い精液がぶちまけられた。 幼さの残る小さな女の身体に、男の邪心を余すことなく浴びたそのアンバランスさは、ある種芸術的にすら感じられる。 その芸術をカメラに収めようとCCMを向けても、リコには生臭い白濁をぬぐう力さえ残っておらず、ただ呻くことしかできていなかった。 「いやあ…っく…ぇっぐ…」 「そのカッコで郷田に泣き付きにでも行くかい? 『仙道に犯されました、何とかしてください』ってなあ。アイツがどんな顔するか楽しみだ!」 ひとしきり嘲笑った後、仙道は自分のモノをしまおうとして違和感に気付く。 赤い色がまとわりついている。 よく見れば、先ほどまでソレが入っていたリコの女の穴からも、同じ赤色が垂れていた。 「お前、まさか処女…」 「うっ…わあああああん! わあああああああん!!」 リコはとうとう、堰を切ったように泣き出してしまった。 それは仙道が初めて見た、リコの涙だった。 リコは泣いて泣いて泣いて泣いて、声が涸れるほどに泣いた。 片や計算高いがゆえに不測の事態に極めて弱い仙道は、想定外にリコの処女を奪ってしまったことで動揺を隠せず、慌てふためいていた。 ようやくリコが泣き止んだ頃には、水道の湯でハンカチを濡らしてリコの身体を拭く仙道の姿があった。 身をかがめてリコに目線を合わせたその顔には、ばつが悪そうな表情が浮かんでいる。 いくら仙道が悪ぶろうとも、所詮は中学生。 乙女の純潔を過剰評価してしまう思春期の年頃であったし、そのせいで相手が大泣きすれば自分が悪いと思い込んでしまうくらいには幼く、正直であった。 「悪かった。撮ったデータも全部消したよ。……本当にすまなかった」 一方、女の立ち直りは早い。 リコは体力こそ戻っていないものの精神力はすでに回復し、先ほどまで泣いていたことなど露知らぬとばかりに、滑稽なほど強気な態度を取り戻した。 「もう謝んなくていいよ。アンタがそんなだとこっちまで調子狂う。 ていうか、謝るくらいなら最初っからこんなことすんじゃないよ」 「…おチビちゃんが郷田の女だと思ったんだ」 「はあ? 違うに決まってんだろ! アンタ、リーダーをどんな目で見てるんだい」 「だってお前、郷田のアレがどうだとか言うから、てっきり寝たものかと…」 「それはミソラ四天王で温泉旅行に行った時に見たんだ。そのくらいの考えもまわらないのかい、この馬鹿!」 他人同士の中学生男女が混浴など非常識だろう、と内心毒づく。 だが、それはそんなにまで気を許しあっているという証拠だ。 「リーダーは平和を望むレックスたちのために日夜戦ってるんだ。演歌だねえ。女にうつつを抜かしてる暇なんてないのさ。 アタイたちだってリーダーの力になれるなら、何だってするよ!」 リコは無い胸を張って、誇らしげに言い切った。 理解できない。なぜ所詮は他人でしかない郷田のためにそうも尽くせるのか。 仙道の頭の中にあるデータベースのどこを探しても、その答えは見当もつかなかった。 だから皮肉でもなく嫌味でもなく、ただ真実を知りたくて、リコに尋ねた。 「お前、どうしてそんなに郷田を信じてられるんだ? アイツは以前俺に負けたし、アルテミスでも無様に負けた。普通は幻滅とかするだろう」 「そりゃリーダーは頼りないとこもあるかもしれないけどさ、だからアタイたちが支えてやりたいんだよ。 それがダチってもんだろ?」 ダチ、仲間。全てを一人でやってきた仙道には馴染みのない言葉だった。 一中では信頼を置けるものなどなく、ただ力で言うことを聞かせてきただけだ。 そしてアルテミスで完膚なきまでに敗退した時、手下からは見限られた。 番長とはそういうものだと思っていたし、それ以外を知らなかったから何の疑問も感じなかった。 だが郷田は違う。心の底から信じ合い、足りないところを補い合う、仲間がいた。 仙道は郷田のせいで、そういう世界を知ってしまった。 それが仙道は憎たらしくて、羨ましかった。 自分には仲間がいないと『知ってしまった』こと、それが仙道の弱みだった。 だから、奪って、傷めつけて、自分をこの世界に引き込んだことを後悔させてやろうと思った。 今日も本当はそのためにスラムに来た。 なのにどれだけLBXを破壊しようとも奴らは全く絶望しない。 リコだって先ほどレイプされたことなどもう気にしていない。 あれほどひどい仕打ちを受けたもともとの発端が郷田だとしても、恨み言の一つさえ言いやしない。 頭が空っぽなのか、驚異的なまでのお人好しなのか、何にしろ仙道の周りにはいないタイプだった。ただ一人を除いて。 「お前、郷田に似てるな。類は友を呼ぶ、あるいは朱に交われば赤くなる、か…」 「仙道のくせにいいこと言うじゃないか、ありがとよ。なんたってリーダーはアタイたちの太陽だからな!」 清々しいほどにニカッとリコが笑った。 「太陽(サン)。意味は成功、人望、可能性…か」 なるほど、暑苦しい郷田に合わないこともない。 しかしそれを認めるほど仙道も素直ではない。 「だが太陽(サン)の逆位置は無計画と停滞。せいぜい奴に振り回されないよう、気をつけるんだな」 「他人事みたいに言うんじゃないよ。アンタだって今はアタイたちのダチなんだからね!」 ダチ? 俺が、郷田たちの? …反吐が出る。 聞く耳持たない、とばかりに仙道はリコから顔を背けて立ち上がる。 「…あのさ、アンタ強いんだから、いざという時はちゃんとリーダーを助けてやってくれよ」 「……さあ、どうかねえ」 仙道はそのまま、一度も振り返ることなく、その場を離れた。 後ろでリコが、勝手に逃げるんじゃないよ、と叫ぶのが聞こえた。 だが郷田の命令も、リコの頼みも、仙道が従う義理などない。 郷田の仲間を屈服させるという目的が果たせないと分かった以上、もうスラムにいる必要もない。 ひどく寒々しい荒涼とした道を、仙道は一人歩んだ。 スラムの出口まで来て、ついに寒さに耐えきれず、立ち止まる。 いったい何を占うためか、一枚、タロットを引いた。 「節制(テンペランス)のカード…今の状況を受け入れろ、ということか」 他に面白いことがあるわけでもないし、舎弟ごっこに付き合ってやるのも、まあ悪くはないか… 形ばかり、ハア、とため息を一つついてから、従順な捻くれ者は踵を返した。 道は、暖かかった。
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