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タブンネ虐待愛好会は次世代の虐待を考案すべく異世界転送機を使って別の世界にタブンネを送り込み、 見知らぬ世界で右往左往するタブンネをモニターで観察して楽しむという虐待を実験的に行っていた カメラ係「すいません会長、タブンネを見失ってしまいました」 会長「そこで変な物と戦おうとしてる奴じゃないか?全身ピンクで腹が黄色なんてタブンネしかおるまい」 監視係「いえ、これはタブンネっぽい服を着た女の子のようです」 会長「紛らわしいな… ん!?おい、転送機の様子がおかしいぞ!」 転送機はグオオオオと轟音を響かせガタガタと激しく揺れている そしてドン!という爆発するような音がして、モクモクと煙が出てきた そして蓋がガチャリと開き、中からエーフィかコジョンドのような白くて丸い顔の生き物が出てきた その生き物は長い耳毛が生えたとがった耳をパタパタ動かし、赤くて丸い小さな瞳で辺りを見回すと人語で何か話しだしたが、 集まっていた会員たちが話を理解する間もなく会長が杖でもって首を打ち、殺してしまった 秘書「会長!どうなされたのですか?!タブンネ以外の生き物を意味もなく打ち殺すなんて…」 会長「いや、こいつは何かこうとてつもなくおぞましい物のような気がしたんだ…」 会員「しかしどういう事でしょうかね?この装置は一方通行で 今の技術では異世界の物を取り寄せたりに送った物を戻すことは不可能はずなのですが」 会長「ふむ、もしかしたらこいつには何か特殊な能力があるのかもしれないな、こいつの死体を科学虐待課に送って分析させてみよう」 その謎の生き物の分析は困難を極め、 科学虐待課の他にあらゆる分野のエキスパートを外から招いて昼夜を問わず解析が行われた そんな折、会長が科学虐待課に様子を見にきた 研究員「あ、会長。こんにちは」 会長「いつもご苦労さん、アレについて何か分かった事はあるかな?」 研究員「はい、どうもこいつは生き物というか自律して動く機械といった方が正しいのかもしれません」 会長「ロボットということか、誰が何かの目的で送り込んだのだろうな?」 研究員「誰が送ったのかは分かりませんがこいつの役目は大方判明しました。それはエネルギーを集める事です その方法は中学生ぐらいの女の子を何らかの方法で深く絶望させ、その時に発生するエネルギーを回収するのです 会長「恐ろしい奴だな…、…ところで、そのエネルギーってのはどの位の量なんだ?」 研究員「それが驚くべきことにですね、電力に換算すると個人差はあるようですが女の子一人でイッシュ全体の全消費電力2年分に相当する熱量です」 会長「それはすごいな、…そうだ!その絶望をエネルギーにする技術というのは再現できないのか?」 研究員「え?わたしの見立てでは出来なくはないとは思いますが…」 会長「女子中学生の絶望には及ばなくても、タブンネの絶望でもけっこうな量のエネルギーが発生するはずだ! タブンネの絶望で発電所を作るんだよ!」 この日から研究方針を絶望からエネルギーを取り出す方法の再現に転換したのであった そして1年の月日が流れ、ついにタブンネ絶望発電機の試作機が完成し、実験が行われる事となった 実験方法は子タブンネの目の前で親タブンネを殺し、子タブンネの絶望を集めるという物だ 実験室の水槽に閉じ込められた子タブンネたち、 絶望集積装置は水槽の底に敷き詰められているものとパラボラアンテナのような形の2タイプの試作品が設置されている その水槽の前に連れてこられた母タブンネ、不安げな表情で水槽の中の子供たちに「ミィミィ」と必死に呼び掛けている 会長「よ~し、さっそく私がこのママタブンネさんに最高の絶望を…」 研究員「いえ、その必要はありません 母タブンネには数種類の強力なキノコの毒を混ぜた団子をヘルガーの毒炎で炙ったものを事前に飲み込ませております」 会長「そうか、私がやろうかと思ってたのだが… まあいい、毒キノコを食べた時のタブンネの悶絶ダンスはかなり笑えるからな」 解放された母タブンネは水槽に駆け寄りガラス面をぺたぺたと触りながらミィミィと中の子供たちと呼び掛けている 3匹の子タブンネもまたガラス面に集まってきてガラス越しに会話をするようにミッミッと鳴いてはしゃいでいる 再会できてうれしいのか子タブンネ達は満面の笑顔だった。これから起こる事も知らずに 研究員「そろそろ毒が効いてくる時間ですよ」 「ミヒッ?!」 母タブンネは自分の鼻から鼻血が出ている事に気がついて、手でくしくしと鼻をぬぐっている 鼻だけではなく口から、厳密にいえば歯と歯茎の間からも血を垂らして鼻から顎にかけて真っ赤だった 「ミヒーッ!ミヒーッ!」 息苦しいのか、体を硬直させプルプルと震えだし、そしてじわじわと耳が赤っぽくなっていった 見物会員「耳が赤くなってやがる、あのタブンネ息が止まってるなw」 会長「いや、あれは毒で耳の毛細血管が破壊されてああなってるんだ」 「ガプッ… ガプッ…」「ミィッ!ミィッ!!!」 母タブンネはビクンビクンと激しく痙攣して血でうがいをするように赤いあぶくを噴いた それだけではない、目からも涙のようにタラタラと血を流れだした 子タブンネは母親の急変に焦り出しミーッ!ミーッ!と泣き叫んで小さな手でガラスをぺチぺチと叩きだした その中の一匹は両手を前に突き出していやしのはどうの真似事をしている 「ガバガバッ!ガババオグエエエエエエエエエエエ!!!!ミエエエエエエエエエエ!!!!!」ビタッ、ビタビタッ、ベトッ! 「ミ゙ィィィィィィィィィィ!!!ヴミィィイィィィイィィィィ!!!!」 母タブンネは突然下を向いたかと思うと口と尻から赤黒いドロドロしたものをドバドバと吐きだして、 ぐらりとふらつき水槽に向かってべチャリと倒れこんでしまった そして全身の毛穴から血を噴き出し、ピンクの毛皮を赤く染めていく 子タブンネは母親のあまりの惨状に絶叫し、ウエッ、ウエッとえづきながら涙を流している 会長「はははは!、あれは毒でもって破壊された内臓のなれの果てだw」 「ウギィィィィィィイィィイイイイイ!!!!……ガバッ!」 「ミィ!ミィミィ!キィィィィ!!!」 「無理しないで」そう叫んでいるのだろうか、子タブンネは枯れかけた声で必死に母親に何かを訴えかけている 母タブンネは最後の力を振り絞り水槽を支えに立ち上がろうとするも、水槽に当てた手の皮膚がずるりと崩れ落ち、 そのまま溶けていくアイスクリームのように全身からまんべんなくダラダラと出血して再び崩れ落ちてしまった 血まみれのゾンビのような外見になり果てた母タブンネ。もう2度と立ち上がる事は無かった 「ミィ…ミィィ…」 子タブンネたちは水槽のガラスに両手をついたまま茫然としていた、 虐待愛好会員ならば幾度となく目にしている「絶望の表情」で 研究員「タブンネの絶望エネルギーの回収に成功しました!さっそく電力に変換します」 ウイィィィィンという音と共に電力変換機のメーターの値がどんどん上がっていく 会長「どうだ、実用化はできそうか?、せめて自動車のバッテリーぐらいの電力は出ていて欲しいのだが」 研究員「いや…、それどころか計算ではタブンネ一匹分の絶望でヒウンシティ全体の1日分の消費電力に相当する電力です …危険なのでここでは一度に電力にはできませんが」 会長「なんと! …よし、虐待愛好会エネルギー課を立ち上げ、エネルギー業界に殴りこみだ! 手始めに愛好会に所属してるタブンネ農家に絶望発電機を配って発電事業をさせてみる事にしよう」 偶然と思いつきから生まれたタブンネ電力事業…それはタブンネ達のさらなる地獄の時代の始まりであった ようやく実用化にこぎつけたタブンネ絶望力発電、 最初はタブンネ畜産業者の副業として田舎から広まっていった 最初は「なんで養タブ場から電気が出てくるんだ?」と怪しんでいた人々だったが、 ちゃんと安定して電気が来ると分かるとすぐに飛び付いてきた 何せ電気代が従来の電気会社の3分の1ほどなのである、 養タブ農家では毎日のようにタブンネの虐待や屠殺を行っていて絶望には事欠かず 発電の元がタダ同然だから安いのは当たり前だが 中には、お得意さんに電気をタダで供給している農家もいた 一方、都市部では若手の虐待愛好会会員が普及に努めていた 6畳ほどのスペースがあれば発電ができるので、団地やアパートの一室など草の根活動的に発電と供給を行っていた タブンネの悲鳴がうるさいと苦情が来ることもあったが 料金の安さから学生やフリーターなど経済的に余裕が無い層を中心にゆっくりとそのシェアを広げていく 会長は巨額の自費を投じ、工場や鉄道向けに発電所という名の巨大なタブンネ拷問場を作ろうと画策していたが、 自宅に自家発電用の絶望集積機を設置したところ 一ヶ月でイッシュ全体の消費電力の1年分の電力が発生したのでそれを使い回す事にした 虐待愛好会会員の努力と絶望発電機の小型化、量産化による普及、 何よりも燃料(タブンネ)コストの安さによる電気料金の型破りの安さで虐待愛好会のタブンネ発電のシェアは70%に達していた 残る30%の旧来の電気会社も絶望発電機を導入していて、効率的に絶望させる方法を求めてタブンネ虐待を繰り返していた つまりは大陸全体のほぼ全ての電気がタブンネの絶望によって供給されるようになったのだ これによってタブンネ需要は一気に急上昇、 特に離乳するかしないかの月齢の子タブンネが 絶望したときに一番多くの電力を生み出すというので高値で取り引きされた タブンネを絶望に追い込む虐待の方法は様々だが 「もう二度と餌をあげないよ」という旨を伝えて 頑丈な箱や水槽に閉じ込めるという虐待が楽だがなかなか電力が出るので広く行われている エコロジーな電力ができた上電気代も安くなってみんな大助かりなはずだが、 タブンネ愛護団体だけは話は別だった 愛護団体は総力を結集して各種メディアを史上空前の愛護活動を行ったが 「新聞の印刷機もテレビもパソコンも動くたびにタブンネさんが絶望して死んでいくんだよw」という指摘に反論する事ができず、 またその事実に耐えられなくなる団体員も増えてきた やがて愛護団体たちは「タブンネの森」と呼んでいた樹海の奥深くのタブンネ保護区域に電気を全く使わない集落を作り、 そこを拠点に手透きのわら半紙のチラシを町で配り 電気を使わない昔ながらの豊かな生活の啓蒙をするようになった そこに描かれているのはイモやブドウなどの作物がたくさん植えられた小さな畑をタブンネと一緒に耕している風景で、 牧歌的な「タブンネと暮らす理想の田舎」といった光景だが現実はまったく逆であった なぜなら、全土から子供が捕まって電力会社に売られる事を恐れた野生タブンネ達が集落の周辺に集まってきて 集落の作物を食い荒らすようになったからである 愛護団体員はタブンネに対して軽く追い払ったり柵を作ったりしたのだがまったく効果を為さない それどころか隠しておいた種芋さえ食い尽くされてしまい 集落は一年で木の皮や雑草を食べて飢えをしのぐ飢饉状態へと陥ってしまった はじめは大勢いた愛護団体員は一人、また一人と集落を去っていき、 一番酷いのになるとグチャグチャに潰された子タブンネの死体と 「タブンネなんか大嫌いだ!」と壁にタブンネの血で書き置きを残して夜逃げしてしまった一家だった それでも熱狂的な十数人の団体員は集落に留まり続けたがもはや町での啓蒙活動は行われず 愛護団体の集落はその存在を忘れられていった それから月日が流れ、ある虐待愛好会員がタブンネ狩り中に偶然その集落を発見した そこには荒廃した集落じゅうに腐敗した大小たくさんのタブンネの死体が転がっていて その中心にミイラ化した十数人の人間の死体が折り重なっていた 愛護団体員たちは頭がおかしくなり、野生のタブンネを巻き込んで毒草での集団自殺を決行したのだ…
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通じない言葉へ <拷問による尋問> 「もう1度だけ言おう。我々は君のポケモンとしての権利を尊重するつもりでいる」 椅子に座っている男が声を発する。 とても暗い部屋だ。小窓の1つもく、天井に吊るされた電球が照らすだけの暗い部屋。 電球に照らされた男の顔がやわらかい微笑みのかたちをつくる。 「さあ、なんの情報を流したのか正直に言うんだ。そうすれば、すぐにでも君を野生に返してあげよう」 軽く握り合わせた両手をテーブルの上に置き、テーブルの反対側にいる相手に優しく語りかける。 テーブルの反対側。そこにいるのは椅子に座っている――いや、座らされているタブンネだ。 手は後ろに回した状態で固定され、体を動かせないように、椅子の背もたれにロープで縛りつけられている。 最初はしびれていた足も、長時間の拘束によりすっかり感覚がなくなっている。 「ミッ……ミィィ……」 かろうじて動かせる顔を対面の男に向けて、必死に訴える。 自分は何もしていない。あそこにいたのは偶然で、敵の兵たちには暴行を受けていただけなのだと。 それは些かの誇張もない正当な主張。しかし―― バァン! 男が机をたたく。部屋全体が震えるかと思わせるほどの大きな音。 耳のいいタブンネにとって、その音はただ殴られるよりもつらいもの。目を閉じ、歯を食いしばる。 「さっきから言ってるだろう! 「ミィ」じゃわからん! 我々にもわかるように話せ!」 さきほどから何度も繰り返されるやり取り。 男は言っているのだ。鳴き声ではなく、人間の言葉を使って話せ、と。 もちろん、ただのポケモンであるタブンネにそんなことができるはずもない。 タブンネは涙を流しながら首を横に振る。 「ほう。首を横に振ったということは、教えるつもりはないってことか。なんとも見事な口の堅さだ。 スパイじゃなければ、看護兵として正規に使ってやってもいいぐらいだ」 タブンネはうつむく。 どうやったところで自分は解放されない。こうやって縛り付けられたまま生きていくしかないのだ。 タブンネは顔を上げると、部屋の中を見回して助けを求める。 部屋の中にいるのは男とタブンネだけではない。部屋の中には、男以外に数人の兵士がいる。 彼らは何かをするわけでもなく、ただじっと立ったまま、男とタブンネのやり取りを見つめている。 そして、その中の1人が前に出て発言する。 「あの……タブンネに尋問するということが無理な話なのではないでしょうか」 男はタブンネから、発言をした兵士のほうに目を向ける。 部屋の中が数瞬だけ沈黙し、男が口を開く。 「報告書は見たか? 戦場だというのに、このタブンネと敵の兵士が楽しそうに笑っていたらしいぞ。 タブンネが何か情報を流していたとしか考えられない。そうだろう?」 ちがう。 笑っていたのはあの男たちだけで、タブンネはひたすら叫び続けていただけだ。 まったく楽しくなんてなかったし、情報を流したりもしていない。 真実が正しく伝わっていないことにタブンネは悔し涙を流す。 そんなタブンネを無視して男は立ち上がると、前に出た兵士の肩にポンと手を置いて命令する。 「そうだな。どうも俺はタブンネの尋問には向かんようだ。お前が代わりに尋問しろ。 どんな方法を使ってもかまわん。1人でやってもダメなら、この部屋全員でやってもいいぞ。」 怪訝な顔をする兵士であったが、男の意図を察するとニタリと笑みを浮かべてうなずく。 兵士が部屋の中全体に呼びかけると、部屋にいた全員が集まりタブンネを囲む。 不穏な空気を感じたタブンネの表情が曇るのを確認すると、男は「殺さない程度にな」と言って部屋を出る。 男が扉を閉じる瞬間、兵士たちの怒鳴り声と、タブンネの「ギャァァァァァッ!」という叫びがかすかにもれたが、 完全に閉じた瞬間、不思議なことにその音はまったく聞こえなくなる。 「こんなことでもなきゃ、戦争なんぞやってられんよ」 男は晴れやかな顔で廊下を進む。 端から尋問する気などなかった。男がやったのはただのストレス解消だ。 戦争というものは想像以上にストレスがたまる。 だからこそ、何でもいいのでストレスを発散する方法を見つけなくてはならない。 今回、タブンネが何もしていないことなど理解している。 たまたま「タブンネと敵兵がいっしょにいて」「そこから笑い声が聞こえていた」という材料があったからこそ、 尋問する理由とするために事実を捻じ曲げて報告した。ただそれだけのことだ。 タブンネ狩りが当たり前に行われるイッシュにおいて、タブンネに暴力をふるうことに抵抗を持つ人は少ない。 あの防音性の高い部屋で行われている拷問、いや、尋問は相当に苛烈なものになっているだろう。 そんなことを考えながら男は廊下を進む。 尋問はまだ続いている。だから、部屋が使えないということを報告するために。 兵士たちのストレス解消を誰にも邪魔させないようにするために。 「ヒュー……ヒュー……」 人とポケモン。どちらが強いかと言われれば、誰もがポケモンだと答えるだろう。 ポケモンの力に人は及ばない。ポケモン相手に自分で直接戦わず、自分の持っているポケモンを戦わせる。 「ヒュー……ヒュー……」 だからこそ、人が直接ポケモンに攻撃を加えるとき、それは容赦のないものになることが多い。 そして、それは攻撃性が高いとは言えないタブンネ相手であっても例外ではない。 だがそれでも、この部屋でタブンネに対して行われた行為は、明らかに常軌を逸していた。 「ヒュー……ゴホッ、ゴホッ……ヒュー……ヒュー……」 木製のテーブルの上でうつぶせにされ、限界まで引っ張られた四肢を錆びた鉄釘が貫いている。 尻尾は引きちぎられ、背中には裂傷やみみず腫れが数えきれないほど大量に走る。 殴られ続けた顔面は目を開けられないほど腫れ上がり、舌にはいくつもの水ぶくれができている。 尋問という建前など完全に無視され、ただ一方的に暴力を振るわれたタブンネの姿。 男の言っていた「ポケモンとしての権利の尊重」など、そこにはひとかけらも存在していない。 「これ、そろそろ持ってっちゃっていいかな?」 白衣を着た老人が、部屋の中にいる兵士たちに尋ねる。 問いかけに対し、晴れ晴れとした笑顔を浮かべた兵士たちは「いいぜ」と言ってコクリとうなずく。 「じゃあ悪いけど、この台車に乗っけてもらえない? それ、けっこう重いからさ。 この歳になると、持ち上げるだけでもきついんだよ」 テーブルに固定されているタブンネの体を、兵士たちが力任せにテーブルから引きはがす。 鉄釘に貫かれていた四肢の一部が裂けていき、その激痛にタブンネが悲鳴を上げようとする。 しかし、その口からはかすれた叫び声が出るだけ。のどをつぶされて叫ぶことすらできないのだ。 「うるさいなぁ。……尻尾ってまだある?」 兵士の1人が部屋の隅に落ちていた尻尾を拾い、白衣の老人の方に持っていく。 老人は尻尾を受け取ると、必死に叫ぼうとしているタブンネの口の中にそれを突っ込む。 タブンネが静かになったことに満足そうにうなずくと、老人はタブンネを乗せた台車を押していく。 「さて、これの特性が『いやしのこころ』じゃないことを祈るばかりだ。 貴重な実験動物なんだから、簡単に死んでもらっちゃ困る。『さいせいりょく』だといいなぁ」 声を出すことすら封じられ、タブンネは台車の上で静かに涙を流す。 粗雑な扱いに加え、「これ」「それ」という言葉からはタブンネのことを物扱いしていることがわかる。 もはやポケモンとして扱ってもらうことすらできない。 そして「実験動物」という言葉。 これから何をされるかはわからない。 ただ―― 自分が仲間たちとの平穏な暮らしを送ることなど二度とできない。 それだけは、はっきりとわかった。 (<解剖実験>に続く)
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/1006.html
「ミッミッ!ミィミィミッ…」 クチャクチャと音を立てて木の実を食べるタブンネ。 タブンネが食べているきのみは農家から奪ったきのみである。 幸せそうな表情、とてもかわいい。 しかし、そんな幸せもいつか終わりが来て、いつもの地獄の日々が始まる…。 タブンネ達が巣に戻ると、巣が荒らされていた、恐らく野生のピッピの仕業だろう。 人の農地を荒らした罰である。 冬の飢えを凌ぐための食料や木の枝、布などは全て無くなり、残っていたのはピッピの足跡と人里から持ってきたであろうゴミだけだった…。 途方に暮れるタブンネ達、子タブンネは泣き叫び、その鳴き声だけが巣に響きわたる。 絶望した表情で巣からタブンネは出ると小さなヨーテリーが可愛らしい鳴き声を上げた。 「クウーン」 タブンネは今日を生きるためにヨーテリーを補食することにした。 「ミッミッ!」 タブンネはヨーテリーにすてみタックルを当てに行った、しかしヨーテリーは俊敏で鈍足なタブンネでは攻撃を当てることが出来なかった。 「キュウーン」 ヨーテリーは草むらの中に逃げていってしまった。 更に落ち込むタブンネ、その表情はいつものかわいい顔とは違い絶望の表情である。 タブンネは世間からは可愛らしい妖精のようなアイドルポケモンのイメージが有るが、それは大きな間違いである。 肥えた腹部に短足単腕鈍足、そのくせ食い意地ポケ一倍、そのせいかポケモンの生態系の底辺である。 並外れた繁殖力のおかげで数は大量でまともな食事にありつけるのはごく一部、大半のタブンネは食糧難から農家などを荒らして生活しているのである。 またタブンネは経験値が高いことで有名であり、経験値目的のトレーナーから襲撃をよく受けることがある。 イッシュ政府は並外れた繁殖力のせいで被害が出ているためタブンネ狩りを公式的に公認しており、イッシュで唯一保護法が適用されていないポケモンである。 しかしそれでも被害と生息数は年々増えており、可愛さゆえに餌付けをしてしまう人間がいるために政府は頭を悩ませている。 またタブンネの繁殖が進んでいる原因にはもう一つある。 それは大手マスコミによるタブンネの印象操作である。 今イッシュではタブンネによる被害も増えているが人気も凄まじく、まさに空前絶後のタブンネブームなのだ 。 マスコミはタブンネ愛護団体ミィーシェパードから献金を受け取りタブンネの印象操作を日々行っている。 タブンネの被害や悪事をテレビの前で告発したジャーナリストが手厳しいバッシングを受け、一家共々行方不明になったこともあるという。 それほどにタブンネの人気はイッシュを盛り上げているのである。 今は保護法が適用されていないタブンネだが、最近はタブンネ愛護団体ミィーシェパードがマスコミを使ってイッシュ政府に対して圧力をかけ始めた。 その結果、1ヶ月後にはタブンネ特別保護法が制定される予定である。 タブンネ特別保護法の中身は酷い物であり、タブンネを虐待した者は無期懲役を課せられるとの噂もある。 他にもミィーシェパードによるタブンネの生活を脅かしているポケモンの駆除も検討されているらしい。 先ほどのピッピなども駆除される恐れがある。 ミィーシェパードの勢力は凄まじく、イッシュだけでなくカントーやジョウト、ホウエンシンオウにも近々支部を置く予定である。 ある日、とあるジャーナリストたちはミィーシェパードがタブンネを別の地方に売買している様子を目撃した。 「ミィミィミィ!」「ミッミッ!」 檻の中に入れられた無数のタブンネたち、可愛らしい鳴き声を上げて船に積まれていく。 「しかし随分かわいいポケモンですね~」 「これがイッシュに生息するタブンネというポケモンか」 カントー地方の船乗りは感心していた。 「絶 対 に 大切にしてあげて下さいね」 ミィーシェパードのメンバーは念を押して車でその場を去っていった。 ちなみに車は高級な外車でタブンネマネーで買った車だそうだ。 ミィーシェパードはこうしてタブンネを様々な地方に売り飛ばし、大量のマネーを得る。 果たして売り飛ばされたタブンネ達の運命やいかに…。 「あのイッシュのアイドルタブンネちゃんがカントーにやってきた!」カントー地方のテレビではこのニュースが連日連夜放送されていた。 恐らくミィーシェパードがテレビ局に圧力をかけたのだろうか、タブンネはすっかり国宝扱いされていた。(マスコミが勝手に) カントー政府はまず入国してきたタブンネたちを最大級のもてなしで歓迎した。 「ミッミッ!」 すっかりアイドル気取りのタブンネたち、その人気がミィーシェパードとマスコミによって作られたものだとも知らずに。 その後カントー政府はタブンネをカントー図鑑のNo152番に制定し、大量のタブンネたちを野に放った。 そしてタブンネ特別保護法を制定してしまった。 こうしてカントー地方はすっかりミィーシェパードの支配下についた…。 一年後には予想を上回るペースで繁殖し、その生息圏を広げていった。 ミィーシェパードの企みは成功し、ジョウトやホウエンも同じ様にマスコミを使った印象操作でタブンネは他地方での繁殖を次々に続けていった。 しかし、ただ一つ、シンオウ地方だけは状況が違っていた…。 ミィーシェパードはシンオウ地方にもタブンネを送り込み、そしてミィーシェパードの圧力でマスコミを操りシンオウ地方も征服を企んでいた。 しかしシンオウ地方には新興宗教ギンガ教というシンオウ最大級の団体があり、シンオウのマスコミを支配下に置いているのもギンガ教だったからだ。 ミィーシェパードはギンガ教を潰そうとしたが、シンオウの住民の九割がギンガ教を信仰しており、とてもではなく支配下に置けるものではなかった。 それでも一応タブンネを大量に送り込むことは成功したが、元々経験値の塊であり、トレーナーに次々に狩られてあまり繁殖は進まなかった。 ミィーシェパードのシンオウ征服は成功しなかったのである。 ミィーシェパードはシンオウ征服が進まないことに苛立ち、イッシュ政府はシンオウ地方に戦争を仕掛ける体制をとることを決めた。 イッシュの政権はミィミィ党が一党独裁状体である。 またミィミィ党はカントー、ジョウト、ホウエンにも協力を求めた。 もちろんそれらの地方はそれを承諾し、シンオウ地方との戦争に突入していった。 シンオウ地方はガブリアス部隊を国境近くに配備、数は少ないが有事の際には頼りになるエリート部隊である。 対するミィーシェパード率いる連合軍はもちろん数でごり押しのタブンネ部隊。 しかも人間に甘やかされたタブンネ達なので戦力になるかは疑問だが。 それでも強力なわざマシンを使い強化されたタブンネ達はミィーシェパードには頼もしく見えたという。 そしてある日、カントー前線基地から出撃したタブンネ部隊はシンオウ征服へ乗り出した…。 国境近くに近づいたタブンネ達、向こう側にはガブリアスがタブンネ達を睨みつけている。 「ミィィ!」 一匹のタブンネがガブリアスにれいとうビームを放った、戦争開始だ。 「ウキ!」 タブンネがガブリアスにれいとうビームを放った時それを草むらから飛び出してきたゴウカザルが受け止めた。 「ウキィィィ!」 草むらから大量のゴウカザルが飛び出し、タブンネ達に火炎放射を浴びせた。 「ミギャァァ!」「ミィィ!ミッミィィィ!」 瞬く間に燃えていくタブンネ達、燃えたタブンネ達にゴウカザル達の容赦ない追撃が始まりました。 「ミブォファ!」「ミギャウェ!クェェ!」「ブヒィィ!」 焼き爛れた体に突き刺さるインファイト、ドラゴンクロー、血が血を洗い流し国境の土地は汚れた体液で覆い尽くされた。 「ミィィィ!」 生き残っていたタブンネは逃走を図ったがガブリアスに追いつかれ、補食されてしまった。 この戦闘をきっかけに、シンオウ軍はカントーに進行を始めた。 カントーに進行を進めるシンオウ軍、中でも大惨事がおこったのがタマムシシティ、ヤマブキシティである。 この街はミィーシェパードによって街の人間は全て退去させられ、タブンネの植民地になっていた。 街は糞尿にまみれ、異常な臭気を発していた。 さらにタブンネの繁殖力のせいで街はタブンネまみれになり、与えられた食料の奪い合いになることが多い。 そのためタブンネ達による共食いが多発、タブンネの残骸が街にしばしば見られるらしい。 そんな街にシンオウ軍が攻撃を仕掛けた。 軍が街にやってきた途端、タブンネ達は人間が食料を持ってきたと勘違いしたのかミィミィと媚びた声で鳴き始めた。 媚びた表情で軍に近づくタブンネ達、そんなタブンネを軍隊は火炎放射器で焼き払った。 「汚物は消毒だ~!」 軍人がそう言うと、タブンネ達の掃討作戦が始まった。 「ヒャッハー!この街は人間が居ないから好きに暴れられるぜぇ!」「豚祭りだぁ!」「満足させてくれよ!」 軍人たちは狂喜の表情でタブンネ達を焼き払っていく。 「ミィ!ミィィィィィ!」「ミッミッ!ミッミッ!」 我先にと地獄の業火から逃れようとゲートから街の外へ逃げようとするタブンネ達、しかし空から空気の振動がタブンネの体を引き裂いていきました。 「ミブォ!?」 空からトゲキッスがエアスラッシュでタブンネ達を攻撃しています。 どこにも逃げ場が無くなったタブンネは絶望の表情で刈り尽くされてしまったようだ。 こうしてカントー、ジョウトは1ヶ月で焼け野原となり、特にタブンネの個体数は大幅に減少した。 また、カントーを中心にミィーシェパードに対する不信感が強まり、住民はタブンネたちを迫害し始めた。 タブンネたちは草むらや街を歩く度に住民からお前のせいだと石を投げつけられたそうだ。 こうしてようやく害獣タブンネの駆除に乗り出したカントー、ジョウト地方。 ミィーシェパードは当然抗議、弾圧をしたが、戦争によって勢力や資金が衰えていたため、徐々にその影響力は薄れていった。 また、イッシュ地方にも新しい風が吹き始めていた。 ミィーシェパードの本拠地であるイッシュ地方は影響力が物凄く、タブンネを虐めようものなら最悪極刑も有り得る狂気の地方だが、そんな中タブンネ虐待派が陰に隠れて活動を始めた。 特にイッシュ地方の様々な街で行われたタブンネミキサーショーは大好評だったという。 日々タブンネ虐待派はその勢力を増していき、初めこそはミィーシェパードによる厳しい弾圧が入ったが、タブンネ虐待に目覚めたミィーシェパード会員の裏切りもあり、ついにはミィーシェパードと同等以上の勢力を持つようになっていた。 こうなるとイッシュを動かすのはミィーシェパードでは無くタブンネ虐待派となった。 タブンネ虐待派はマスコミも支配下に置き、タブンネ虐待グッズの販売も始めた。 特に人気の商品はタブンネ用ミキサーである、このミキサーはタブンネの肉を綺麗に抉れる用に出来ており、またタブンネの悲鳴がよく聞こえるように出来ているのだとか。 他の人気商品はタブンネホイホイ、特に農家の間で人気だという。 タブンネ虐待グッズはイッシュ地方で飛ぶように売れ、莫大な経済効果を生み出した。 ミィーシェパードが支配していたときよりもイッシュの雰囲気はよくなり始め、タブンネ虐待ビジネスは成功を収めていた。 タブンネ虐待派は虐待ビジネスで稼いだ金をカントー地方やジョウト地方に復興の為に寄付したという。 そのおかげでカントー地方やジョウト地方は徐々に回復の兆しが見え始め、またカントー地方、ジョウト地方に住み着くタブンネは元々その地方にいたポケモンたちに生息圏を取り替えされてしまい、姿を消していった。 また唯一戦争の被害を受けずにすんだホウエン地方はミィーシェパード最後の砦であった。 ミィーシェパードの勢力が衰えたイッシュ地方からミィーシェパード会長はホウエン地方に拠点を移し、ホウエン地方で勢力を立て直そうとしていた。 未だにミィーシェパードの勢力が強いホウエン地方、だがホウエンの港に着いたときにイッシュのミィーシェパード会長は絶句した。 そこでは人間とタブンネ達が本当の意味で笑い合い、友情を築いていた。 本当の意味で人間と対等なタブンネ、ホウエン地方では人間タブンネと無邪気に遊んだり、げしげししたり、冗談混じりでタブンネに軽いいたずらをしたりしていた。 もちろんタブンネは純粋な笑顔であり、嫌がった表情はしていなかった。 「ミィミィ♪」 真の意味で喜びの鳴き声を上げるタブンネ、それを見てミィーシェパードの会長はこう言った。 「私は愚かなことをしていた…タブンネを愛護するだけでタブンネたちと笑い合い、愛する事を忘れていた…」「そう、タブンネを本当の意味で愛していなかった…」 後悔した表情で泣き崩れるミィーシェパード会長。 「私たちはタブンネを過保護にする事に固執し、欲望のままに戦争までしてしまった…」「そんな私たちを許してくれるか?タブンネちゃん…」 そう言うと会長はタブンネの肩をたたいた。 「ミッミッ!」 タブンネは笑って返事をした、どうやら許してくれているらしい。 「そうか…ありがとうタブンネ…」 会長はタブンネに感謝した、その後会長はこう言った。 「あ、あの…後でタブンネちゃんとSMプレイがしたいんだか…いいかな?」 「ミッミッミィ!」タブンネは承諾した、恐らくこのタブンネは真性マゾなのだろう。 「ミッーーー!」 そしてその夜、タブンネの嬉しい悲鳴と鞭の音が夜空に響いた…。 その後会長や会員の改心の結果ミィーシェパードという団体は消滅し、「タブンネちゃんファンクラブ」という団体に生まれ変わった。 タブンネちゃんファンクラブではミィーシェパードとは違い、タブンネの様々な愛し方、虐め方を検討する団体である。 会長の実は隠れた趣味であるタブンネとのsmプレイはホウエン地方で大流行したという。 タブンネ虐待によりホウエン地方で増えすぎたタブンネの生息数も抑えられ、ちょうどいい数になった。 イッシュ、ホウエンは虐待の聖地イッシュ、もふもふなでげしげしの聖地ホウエンと呼ばれるようになり、いろんな需要でのタブンネ目的の観光客が増えていった。 本当の意味でお茶の間の人気者になったタブンネちゃん。 あの頃のような過剰な愛護はなく、虐待アイドルタブンネちゃんとしてタブンネは新たな生き方を始めた。 そう、タブンネへの愛情は様々なのである…。 fin ミィシェパードはタブンネに食料を与えにヤマブキやタマムシに行って共食いや食料を奪い合うタブンネを見て何も思わないのか -- (名無しさん) 2014-04-21 12 43 52 蓄え -- (名無しさん) 2015-07-31 11 00 18 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「タブンネ~」 分類:ヒヤリングポケモン タイプ:ノーマル 高さ:1.1m 重さ:31.0kg 特性:いやしのこころ(ダブルバトル・トリプルバトル限定で、自分以外の味方の状態異常を治すことがある) さいせいりょく(交代した時、HPを1/3回復する) ぶきよう(持っているアイテムを使えなくなる/ポケモンドリームワールド限定特性(未解禁)) ブラック みみの しょっかくで あいてに ふれると しんぞうの おとで たいちょうや きもちが わかるのだ。 ホワイト けたはずれの ちょうりょくを もつ。かすかなおとで まわりの ようすを レーダーのように キャッチする。 + 担当声優 林原めぐみ 『ベストウイッシュ』 福圓美里 『ベストウイッシュ』 林原氏は同アニメシリーズの準レギュラー・ムサシも務めている。 余談だが、ムサシはロケット団に入団する前は看護師を目指していた過去があり、さらに林原氏も実際に看護師の資格を所持している。 任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第5世代(『ブラック・ホワイト』(BW))。 ピンクと肌色を基調とする体を持ったかわいらしいポケモン。 大きく特徴的な耳を持ち、桁外れの聴力を備える。かすかな音で周囲の様子をレーダーのようにキャッチするという。 耳の触角で相手に触れると、心臓の音で体調や気持ちも分かる。 ちなみに海外名は「Audino」。 原作中の性能 HP:103 攻撃:60 防御:86 特攻:60 特防:86 素早さ:50 ダブル・トリプルバトル用の技を多く覚えるサポート役。 「いやしのはどう」による体力回復や、特性を強制的にに変える「なかまづくり」「シンプルビーム」などはサポート技として重宝する。 反面、攻撃技の火力は皆無であると言わざるを得ず、高威力で機能するのは反動も大きい「すてみタックル」ぐらいしかない。 わざマシン等をうまく使わないと戦わせるのは少々無理がある性能。多分ね。 生かすとしたらダブルバトルにて特性:いやしのこころによる状態異常回復、いやしのはどうによるHP回復や、 シンプルビームを使い、味方の特性を「たんじゅん:能力変動の幅が2倍になる」に変える事で、 かげぶんしんやのろい等の積み技の効果を倍加させたり、マイナス特性が足を引っ張るポケモンの特性を打ち消し、 1ターンおきにしか働かないケッキングや5ターン目まで本気が出せないレジギガス、HPが減ると攻撃力がガタ落ちするアーケオスのサポートに向いている。 多分ね。 標準以上の耐久力と特性のさいせいりょくをフルに活かせると非常に長持ちするため、使い回せるサポート役としてシングルでもお呼びがかかる事がある。 多分ね。 + これだけだと普通のサポート向けポケモンだが…… イッシュ地方のあちこちの草むらに生息しているのだが、揺れている草むらでのみ遭遇でき、 倒すと大量の経験値が一度に手に入るのである。 この為、レベルアップの為に数多のプレイヤーによって、出てきては狩られ、出てきては狩られ、を繰り返す悲しい運命にあるのである。 NPCの会話でも「たっくさん 経験値が もらえるの! なんだか 優しい ポケモンよね!」と言われ、 公式の攻略本でも「タブンネを倒して経験値をたくさん手に入れよう」と書かれる始末。正に公式サンドバッグ。 高レベルの個体になると「いやしのはどう」でこちらを回復してくれる事すらあり、狩りまくる事に罪悪感を感じる事もある人もいれば、 体力が減っている時に限ってタイプ一致の「とっしん」「すてみタックル」をぶちかましてくるので、 逆に憎たらしいと経験値は二の次で進んで狩るような人もいる。 特に、クリア後にライモンドームで戦えるドクターとナースの繰り出すものはレベル65とかなり高い。 トレーナーのポケモンなので経験値も更に高く、本作の「レベルに差があると貰える経験値が増える」という仕様、 経験値が多く貰えるようになる持ち物の「しあわせタマゴ」がストーリー攻略で貰えるようになる、デルパワー「けいけんち+++」を使用する事により、 卵から生まれたばかりのLv1のポケモンに対して、「タブンネと対面→即交代→別のポケモンの大爆発などで相撃ち」とすれば、 Lv1のポケモンが一気にLv43~48までレベルアップする。 通称は前作に倣って「タブンネボム」。数字にすると全条件が噛み合った場合、178632ポイントというとんでもない経験値が貰える。 前作にあった「ギャラボム」でさえ、同条件でも経験値はタブンネボムの約1/10程度だったと考えれば恐ろしい効率である。 加えて貰える努力値が「HP努力値+2」であり、 道具の補正をかけなければ1回までなら努力値を振り分けるにあたって影響の出ない数値をギリギリ満たしており、 それらを下げる道具が無かった『BW』初期の育成環境でも、育成に関係ない努力値が入ってしまう心配がなかったのも大きい (「ギャラボム」は複数のギャラドスを倒す関係で大量の「攻撃」の努力値が入ってしまう)。 再戦の条件は日付が変わる事なので、ワープゾーン前でリセットして選べば毎日一回戦う事が出来る。 生まれたばかりのポケモンはもちろん、努力値の調整をし終わった後のポケモンであっても、 対戦での上限であるLv50までの仕上げのレベルアップをさせる事が出来るため、経験値タンクとしては子供から廃人まで大人気である。 野生のものならジャイアントホール(Lv50~55)でやるのが良いが、オレンのみ(orオボンのみ)を高い確率で所持しているため、 攻撃が低すぎると粘られて苦戦する事もある。ゴーストタイプだと完封出来るのは内緒 また、揺れる草むらではマンムーやメタグロス、エモンガと言ったポケモンが出てくるため注意が必要である。 余談だが『BW』では、「HP努力値+3」「部屋を出たら即復活」「レベルの割に経験値が高い」 等の理由で狩られ続けているビクティニとはよくセットで話題に上がりやすい。 ちなみに、ビクティニ狩りはビクティニのいる部屋の配置等から、「ビクティニ道場」と呼ばれている。 結局『BW2』では道場主はいなくなってしまった。仕方ないね。 続編の『BW2』でも同じく経験値役であるが、ライモンドームで出現するタブンネがラッキーに変更されており、 高レベルタブンネが出現する場所は別のポケモンも揺れる草むらから出現しやすくなっている等前作より待遇はマシになっている…と思いきや、 新モード:フェスミッションで「タブンネを探せ」というタブンネ狩り専用イベントが開催出来る(一定数を捕獲or倒す事でクリア)。 同じく本作で追加された「メダルラリー」(条件を満たす事でもらえるメダル。コンシューマゲームにおける「実績」や「トロフィー」みたいなもの)に、EXPミリオネアというのがあり、取得条件は1日で経験値100万を稼ぐ事。四天王などもあるが、手っ取り早いのは高レベルのタブンネを低レベルのポケモンでひたすら狩るのみである。 条件を満たしても一度に貰える経験値が100000までとなり(これでもLv40位までは最低でも上がる)、一部の高レベル進化ポケモンの育成に手間がかかるようになったため、『BW』でタブンネボムをした方が楽と言えば楽。 本作のDSの時間・本体変更ペナルティが重く、その関係でライモンドーム乱数調整(特定の時間に起動しておしゃべりを録音したペラップを鳴かす事により、経験値ボムや有用アイテムが貰えるトレーナーを引き当てる方法)が使いづらいため、経験値や一部のアイテム稼ぎは『BW』でやった方が良い。 などなど、別の方面で待遇は相変わらずという感じである。 第6世代『X・Y』では、野生のタブンネは出現場所が6番道路の並木道のみと極端に狭くなっており、 しかも出現率も非常に低く、経験値稼ぎには全く使えなくなっている。 …これはイッシュ地方でタブンネを狩り続けてきたプレイヤーへの戒めと言う事なのだろうか。 なので本作のタブンネ狩りは、金づる金稼ぎ兼レベル上げ施設のバトルシャトー(ランクを上げるとタブンネのみを使うトレーナーが出るようになる)か、 クリア後にいけるフレンドサファリ(フレンドコードを交換した相手によってはタブンネが出るようになる)で行う事になる。 今回も貰える経験値は全ポケモン中トップであるが、「レベルに差があると貰える経験値が増える」という仕様が削除されたため、 レベル1のポケモンを場に出しても5~6桁の経験値は得られなくなっている。 + 嫌な事件だったね…… 原作でこんな扱いを受けているため、当然の如く虐待を好む人達(蔑称「虐待おじさん虐厨」)に目を付けられ、 タブンネを虐待するイラストやSSが散見される様になってしまった。 pixivにおいても「虐待アイドルタブンネちゃん」というタグが機能している時点でお察しください。 趣味は人それぞれだが、苦手な人がいる事も留意する様に。 しかし、全国6か所にある「ポケモンセンター」でもシンボルとして扱われていたり、 自分の誕生日の日にポケモンセンターに行けば、バースデーリボンの付いた特別なタブンネが貰えたり、グッズが発売されている。 ポケギアのスキンにはタブンネが単体で出ているバージョンがあったりと、何だかんだで公式からは愛されていると思われる。 その愛情が歪んでいるかどうかは置いといて + アニメでの扱い アニメ『ポケットモンスターベストウイッシュ』では、 それまでのラッキーに代わり、デザインを一新したジョーイさんと共にポケモンセンターで働くポケモンとして登場。 いやしのはどうを使って群れから離れたフシデ達を落ち着かせ、自分達を誘拐したロケット団を多彩な技で撃退したりと活躍の幅は広い。 皆が信頼するジョーイさんの仕事を「タブンネ~」の一言で台無しにしてしまう役割もあったり。前任のラッキーも似たような発言をしていたが 例 ジョーイさん「あなたのポケモンはみんな、元気になりましたよ」 タブンネ「(にこやかな笑顔で)タブンネ~」 他にも、同じく『BW』で初登場したダゲキがタブンネのコスプレをしていたり、アフロヘアーを着けていたりと、 ネタ方面でも活躍(?)している。 + 『ORAS』では ニンテンドー3DSでの『ルビー・サファイア』のリメイクである『オメガルビー・アルファサファイア』では、なんとメガシンカ枠を獲得。 イッシュ地方出身のポケモンではいち早くメガシンカの存在が発表された。 『X・Y』で獲得出来なかったフェアリータイプが付属し、特性は「いやしのこころ」に固定。防御・特防に長けた能力値に変化する。 耐久サポートと言う役割がはかどる事になるのだが、メガシンカしてまで登用する意義があるのかは今の所不明 稼ぎとしての役目は、他のプレイヤーの手持ち3体と1日1回戦える「秘密基地」により経験値の高いハピナスに取って代わられた。 MUGENにおけるタブンネ 全自動氏による手描きのタブンネが公開されている。 正面へのダッシュが出来ないが、技の数が多彩で近距離から遠距離まで幅広く戦える。 自分だけでなくタッグ時の味方の体力を回復する技も持つので、味方のサポートも行える。 まさに、オールマイティなキャラクターと言えよう。多分ね。 コンボも簡単に出来るので慣れれば思い通りに操作する事が出来るようになるだろう。多分ね。 攻撃力は最初は低めだが、挑発の「ふるいたてる」により最大6段階まで強化出来る。 ただ、技の中には自分自身も反動でダメージを受けてしまうものがある点に注意(ただし反動で自分が倒れる事は無い)。 出だしの一瞬で全身が大きな攻撃判定に包まれるので切り返しや対空に使える「ワイルドボルト」と、 画面端まで届き威力もそこそこの飛び道具「だいもんじ」。 この2つの必殺技はゲージを0.5消費するもののタブンネの技の中でもかなり優秀である。 さらにこれらの技は「弱>中>強>すてみタックル>弱>ワイルドボルト」など、コンボに入れる事が可能。 どちらも相手をダウンさせる効果があるのでダウンした隙に「ふるいたてる」を使って火力アップを図りたい。 最大の特徴は、バトル開始時に「もちもの」を選べる事。 もちものの選び方によって、戦い方も性能も大きく変わってくるので、重要な選択になる。 「なし」にする事も可能だが、キャラの性能だけで使う場合以外はメリットが無いので、何かしらのアイテムは持たせたい。 なお、消費アイテムはラウンドごとに補充する。 + アイテム一覧 オボンのみ 体力が半分以下の状態でダウンした時、体力が2割回復する。 ヒメリのみ 体力が半分以下の状態でダウンした時、ゲージが一つ分増える。 リュガのみ 体力が4分の1以下の状態でダウンした時、防御力が上がる。 防御力を上げる「ひかりのかべ」「リフレクター」とも重複する。 きあいのハチマキ 体力が0になるダメージを受けた時、一度だけこらえる。 正確には「倒された時にライフ1の状態で復活する」で、人修羅の食いしばりなどに近い。 必ず効果を発揮するのは「きあいのタスキ」のはずだが… こだわりメガネ 必殺技・超必殺の威力、回復量が1.5倍に上がるが、 1ラウンド中に最初に出した必殺技・超必殺技一つずつしか使えなくなる。 (例:とっしんとチャージビームを出した場合、その二つと通常技しかラウンド中に使えない) ひかりのねんど 防御力を上げる「ひかりのかべ」「リフレクター」の持続時間が長くなる。 かいがらのすず 相手に攻撃を当てた時、HPが少し回復する。 たべのこし HPが常時回復するようになる。しかし、戦闘中で最も低かった時のHPから200足した所までしか回復出来ない。 例 300までHPが減った場合、500まで回復する。 ちなみに、このタブンネはトウコ(『BWで』男主人公を選んだ場合に、ゲーム中で登場する女主人公の名前)のポケモンという設定のようで、 超必殺技使用時には彼女のカットインが入る。 デフォルトのAIは搭載されてない。 mugenファイルアップローダに作者不明のAIが上げられていたが、アップローダー運営業者廃業により現在入手不可。 また、更新で動画での使用に条件が追加された。 以下の要素を含む動画では使用禁止である。 虐待&フルボッコ要素(例 AI無しvsAIあり・狂ランク以上とされるキャラクターとの対戦・サンドバッグ目的での対戦) それを楽しむようにコメントを誘導する内容 (readmeより抜粋) 「これらの要素を含んでいる動画は投稿時期に関係なく削除してください」との事。 ルールを守って楽しく遊べるようにしよう。 出場大会 2012年公開キャラ&AIでタッグチーム大会 目指せ最強!強キャラベストタッグ決定戦 新・MUGENコミュニティ杯タッグ選手権 凍結 成長トーナメントRe
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小ネタ集・経験値52ポイント目 晩餐 タブンネ狩り遠征 タブンネの成る木 さいの河原
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バースデイタブンネ ねらいのまと 虐待愛好会会長のお花見 タブンネ絶望力発電 タブンネ絶望力発電(タブンネ視点) 死のなみのり 豚の錬金術師 狩られたタブンネの行方 タブンネ短篇集番外編「タブ屋」 タブンネの心を見てみよう第一弾 ふみん 押し入れの隠し子 タブンネの勘違い タブンネ短篇集「四谷タブンネ」 タブンネ狩り 身欠きタブンネ タブンネそうめん スナッフムービー ワカメッチ タブンネ短篇集「タブンネの皿」 タブンネ虐待愛好会の失敗企画 タブンネQ 溺死ベビンネ 全員平等
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「……チィッ! ……チィッ!」 静かな森の中に幼いタブンネの声が響きます。 必死に助けを呼んでいるのです。 声の主である子タブンネは、体をロープで巻かれて木から吊るされています。 自身の力だけではどうすることもできずに、こうやって助けを呼ぶことしかできません。 そんな子タブンネの声がどうやら届いたようです。 1匹のタブンネがガサガサと音を立てながら、茂みの中から顔を覗かせます。 このタブンネ、宙づりになっている子タブンネを見つけると、あわてて駆け寄ります。 木の根元から子タブンネを見上げ、どうやって助けようかと考え始めました。 そのときです。 「いけっ、マッハパンチだ!」 タブンネが声の方に振り向いた瞬間、格闘ポケモンの拳がタブンネの顔を襲います。 「ミキャッ!?」と声を上げて転がっていくタブンネ。 タブンネは手で鼻を押さえながら立ち上がりますが、短い指の隙間から大量の血がこぼれています。 タブンネの視線の先には、1人の人間と、1匹の格闘ポケモンがいます。 何が起こったのかわからずに混乱するタブンネでしたが、考える時間は与えてもらえません。 格闘ポケモンは、タブンネの全身を何度も何度も殴りつけます。 そして、大した時間もかからずにタブンネは力尽き、ボロボロになって地面に横たわっています。 「おー、一気に3もレベルが上がった」 タブンネのことなど気にもかけず、人間は自分のポケモンのレベルが上がったことを喜びます。 格闘ポケモンの方は、「お前に用はない」とでも言うかのように、倒れたタブンネを遠くの草むらに放り投げます。 人間とポケモンは近くの草むらに身を隠します。 やがて、子タブンネがふたたび「チィチィ」と鳴きはじめました。 そして、その声を聞きつけたタブンネがやってくると、隠れていた格闘ポケモンに倒されます。 これが何度も繰り返されているのです。 これは、子タブンネを餌としたタブンネ狩りです。 タブンネは仲間を想う気持ちが強いポケモンです。 たとえ自分の子どもでなくても、子タブンネが助けを求めていれば助けに来ます。 子タブンネに注意が行っているタブンネはとても無防備です。 タブンネたちは、抵抗することもできないまま狩られてしまいます。 この方法のメリットは、タブンネを探し回る必要がないということです。 タブンネを探して歩き回るより、1ヵ所で待ち伏せをしたほうが楽です。 さらに、タブンネたちは子タブンネの方を見ているため、人間の存在になかなか気づきません。 耐久力のあるタブンネといえど、無警戒で攻撃をもらえば簡単にやられてしまいます。 自分たちに被害を出さずに簡単にタブンネ狩りができるため、中堅のトレーナーにとても人気のある方法です。 そして、最近ではこれを利用してお金儲けをする人が出てきました。 子タブンネのもとにやってきたタブンネを大量に捕まえ、他の人間に提供するのです。 捕獲されたタブンネたちには餌を与えずに、極限まで弱らせます。 一撃で倒されるほどに弱ったタブンネを、他の人間のポケモンに倒させます。 そうすることで、野生のタブンネ狩りを行うより、安全かつ短時間でレベルを上げることができます。 そして、レベルアップと引き換えにお金をもらうことで収入を得るのです。 お金と引き換えに、時間を節約しながら大量の経験値を手に入れることができるこの方法は、 それなりの実力を持つトレーナーたちに高い人気を誇ります。 あるトレーナーは言います。簡単にレベルが上がるのがおもしろい。野生のタブンネを探す手間が省ける。 あるトレーナーは言います。自分のポケモンが一撃で相手を倒す爽快感は、実際のバトルではなかなか味わえない。 人間の糧となるために、今日も子タブンネが木に吊るされ、タブンネたちが狩られていきます。 森の中で「チィチィ」という鳴き声が聞こえても、決して近づいてはいけません。 タブンネの代わりに、あなたが狩られてしまう事故が起こるかもしれませんから。 安全にレベルアップを行いたい方は、お近くのジョインアベニューまで。 (おわり) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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とある野生タブンネがお腹を空かせて街の近くを物欲しげにウロウロしていた時。 一人の変なオッサンに声をかけられた。 「ねえ、そこのタブンネちゃん。キミ、可愛いね~。よかったらテレビに出てみない? 実はおじさんはタブンネちゃんが主役のテレビ番組を作ってる監督なんだ。 こうしてたまに外に出て新しいアイドルタブンネちゃんをスカウトしてるの。 どう、キミ出てみない?テレビに出たら皆の人気者になれるし、ギャラで美味しい木の実もた~くさん貰えるよ」 「ミッミィ?」 このタブンネ、人間に可愛いと言われたことなんか一度もないし、野生の世界の辛酸をそれなりに舐めてきた子、 そんな子にとって『皆の人気者になれる』『美味しい木の実もた~くさん』という甘い言葉はあまりに魅力的で ついホイホイと怪しいオッサンの後に付いて行ってしまったのだった。 オッサンがタブンネを案内したのは大きなビルの一室、テレビ撮影のスタジオ。 高い天井にライトが幾つも煌めき、町のジオラマが部屋の中央にでんと置かれている。 ジオラマを囲むのは無数のカメラ。大勢の人間がそれらの間を忙しそうに行ったり来たりしていた。 「ここでタブンネちゃんを撮影するんだよ。楽しみでしょう」 「ミッミィ♪」オッサンの言葉に嬉しそうなタブンネ。 でも、ちょっと待てよという風に考え込んだ後、オッサンに「ミィミィ」と何かを聞いた。 オッサンはタブンネのテレビ番組を作っているだけあってタブンネの言葉がわかるのか 「ああ。何をすればいいのかわからないって?」とタブンネに言った。 「簡単だよ。あのジオラマを踏んだり蹴ったりして壊してくれればいいの」 「ミミッ?」 「ん?壊しちゃっていいのかって?いやいや!キミ野生の子でしょう? 野生のタブンネのワイルドな可愛さを表現するためなんだから、豪快にぶっ壊してもらわないと困るよ~」 「…ミィ~?」なんだか納得いかない様子だが監督と名乗るオッサンの言う事は聞くつもりみたいのタブンネ。 「じゃっ、テレビに出るための特殊なオシャレをしないとね。 あっちにメイク係さんがいるから言う事を良く聞いて綺麗になるんだよ」 オッサンの言葉に従い部屋に入るタブンネ。鏡の前にちょこんと座って美人のお姉さんにメイクアップしてもらう。 「…ミミィ~?」タブンネはメイクが進んでいくにつれて不審げになっていった。 なぜならタブンネに施されたメイクはボコボコした皮膚に変な角、コロモリみたいな羽と どう見てもタブンネ的には綺麗とは程遠いものだったからだ。 でもお姉さんは怪獣みたいなメイクをされたタブンネを撫でながら 「うん、最高!とっても良くできたよ!これなら子供たちも大喜びだわ!」と、しごくご満足のご様子。 こうなると野生のタブンネも「今ニンゲンさんの間ではこれが綺麗なのかなぁ…」と思わざるをえなかった。 「メイクできたかい?おおっ。最高じゃないか。メイクさんの腕もいいけど、 素材のタブンネちゃんが最高だからだね!じゃあ早速撮影開始だ。スタンバイOK!」 オッサン監督の言葉に従ってスタジオが動き出す。場の緊張感にタブンネもドキドキしてきた。 「シーン6、スタート!」カチン! オッサンの言葉とカチンコの音を合図にジオラマにとてとてと走り出すメイクされたタブンネ。 「(豪快にブッコワス…)ミギャオ~。ミミィ~」 短い腕や足を懸命に振り回してタブンネ的に思い切りジオラマ模型の家々を壊していく。 が、傍目から見ると単にじだんだでも踏んでいるようにしか見えなかった。 「タブンネちゃん!もっと思いっきり!もっと迫力のある絵が欲しいんだよ!」 「(思い切り…?)ミギャァ~~オン!ミギャ~ン!」 オッサンの言葉を受けて体の動きを激しくして、ボディプレスやヒップアタックまでしてジオラマを壊すタブンネ。 スタジオ中にズシンズシンと軽い地響きまでひびく勢いになっていった。 「そう!いい感じだよ!そこだ!そう!最高だよ、その壊しっぷり!いいぞ!もっと!」 オッサンの褒め言葉に嬉しくなるタブンネ。それに何だか物を思い切り壊すのが楽しくなってきた。 「ミギャァオオ~~ン♪ミギャ~~♪」 「よし、いいぞ!そろそろ登場シーン行こう!」 調子にのって暴れまくるタブンネの前でオッサンがどこかへ合図をした。と、その時。 「エルエルッ!」シュンという音と共にテレポートでエルレイドがタブンネの前に現れた。 「ミミィ?!」いきなりの事にビックリするタブンネ。競演のポケモンさん?聞いてないよ?と思いながら どうしよう、とタブンネがオッサンの方を向きかけた瞬間。 エルレイドの正拳突きがタブンネの鼻先に思い切りめり込んだ。 「ミバァァァ!」鼻血ブーしながら後ろに倒れかけるタブンネ。 しかしそれをエルレイドは触角を掴んで止め、今度は強烈なハイキックをタブンネの側頭部に叩き込んだ。 「ミガァァ!」痛みに目の前で星が飛ぶタブンネ。 「おお!上手くなったじゃないか!今のは良い絵になったよ!」興奮したオッサンの声。 「ミヒィ…ミギュウゥ…?」側頭部の強打でクラクラする頭でどういう事なの?と必死で考えようとするタブンネだが 「エルレイッ!」考えが纏まる間も無くエルレイドのパンチを腹部に受け、ジオラマを壊しながら吹っ飛んでいった。 「今だ!必殺サイコカッター!!」オッサンの指示に従いエルレイドが仰々しいポーズをキメながら 肘の刃を伸ばし、体の前後でクロスさせて 「エルレイッド!」という掛け声と共にサイコカッターが発射された。 吹っ飛んで受身の取れないタブンネにそれが避けられるハズもなく 「ミッ…」という微かな声を断末魔としてタブンネは頭頂部から股まで縦に真っ二つにされてしまった。 左右に割れた胴体から血や内臓が派手にブチ撒けられる。 「よっしゃあ!カーット!」カチン! オッサンはカチンコを鳴らした後、嬉しそうにエルレイドに近づいて頭を撫でた。 「いや~。さんざんお前を叱った甲斐があったわ。よくここまで上手くなったもんだよ。 これで今週のタブンネQも撮影終了だ。いい絵が撮れたしきっと視聴率も上がるな!」 「エルエルッ♪」オッサンの言葉に嬉しそうなエルレイド。 実はオッサン監督が言っていたタブンネが主役のテレビ番組とは 『ネンブータ博士によって産み出された超巨大タブンネの怪獣が正義の味方エルレイマンに成敗される』という番組 タブンネQの事なのであった(スポンサー:タブンネ虐待愛好会)。 タブンネQに登場するタブンネ怪獣は全て実際のタブンネが特殊メイクで扮したものであり タブンネ怪獣のヤラレシーンが(グロ断面図にはモザイク入り)迫力あって最高と 一部の特撮マニアにはウケているようである。 勿論、一般のお子様や保護者にはグロすぎると大ブーイングで視聴率的には最悪なのだが 監督のオッサンは「まだ迫力が足りないのか!ようし!次こそもっと派手にモツをブチ撒けるぞ!」と 正反対の方向に熱意を燃やしているようで、タブンネQが続く限り スタジオの一室でこのタブンネのようにモツを晒して横たわるタブンネは絶えないであろう…。 お わ り エルレイドかわいい -- (名無しさん) 2012-02-19 08 31 32 むしろ円谷監督は過剰な残虐描写には反対してたんだよなあ… -- (名無しさん) 2012-08-21 04 41 04 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「ミッミッ♪」 パソコンに向かって仕事をしていたら、飼っているタブンネが何かを持ってきた。 ん、タブンネちゃんどうしたの? 「ミィミィ♪」 タブンネが持ってきたものを見てみると、それは博物館の広告だった。 『シッポウ博物館でタブンネ展を開催!いろいろなタブンネを見ることができます!』か…タブンネちゃん、これに行ってみたいの? 「ミィ!」 よし、それじゃあ今度の日曜日に行ってみようか! 「ミィミィ♪」 タブンネは嬉しそうに鳴いた。 そういえばこの子、生まれてから一度も自分以外のタブンネを見たことがなかったからなぁ… そして日曜日、タブンネを連れてシッポウ博物館に行った。正面には大きく、タブンネ展のポスターが貼られている。 「ミィミィミッ♪」とタブンネは早く入りたいのか服を掴んで引っ張ってくる。 タブンネちゃん、この日をずっと楽しみにしてたもんなぁ、そんなに急がなくても大丈夫だよ。 タブンネ展の会場に入ると、さっそく数匹のタブンネが展示されているのが目に入る。 タブンネは、展示されているタブンネに嬉しそうに駆け足で近付くと「ミッミッ♪ミィィ?」と話しかけていた。 展示品に話しかけるなんてタブンネちゃんはお馬鹿さんでかわいいね♪ 「ミィィ?ミィ?」 いくら話かけても返答がないので、展示品のタブンネの胸に触覚を当ててみるタブンネ。 「ミ…ミ?ミィ……ミギャアア!?」 もう、何びっくりしてるの?剥製から心臓の音が聴こえる訳ないでしょ?ホントタブンネちゃんは天然なんだから♪ あ、ホラ、あそこに色違いのタブンネさんの剥製もあるよ。綺麗だね~、こんなのめったに見られないよ。あれっ、タブンネちゃんどうしたの? タブンネは隅の方でブルブルと震えていた。 人がたくさんいるから怖かったのかな?大丈夫よ、私がおててをつないであげるから♪さっ、次のコーナーに行ってみようか。 次のコーナーにあったのは、ホルマリン漬けの子タブンネやベビンネだった。 「ミキャアアアア!!」 またタブンネちゃんびっくりしてる。たしかにホルマリン漬けっておめめが白くなってたりお口をパックリ開けてたりしててちょっとグロテスクだもんね、でも子タブンネちゃんやベビンネちゃんだったらかわいいから私は平気だよ♪ あ、見て!このホルマリン漬け、卵の中のベビンネちゃんの成長過程がわかるようになってるよ。すごいね~。 「ミヒィ…ミヒィ…ミヤァ…」 プルプル タブンネは泣き出してしまった。 どうしたの?もしかしてベビンネちゃんや子タブンネちゃんのことを見て童心に帰っちゃったのかな?甘えんぼさんだなぁ♪ じゃあもう次のコーナーに行こうか。 次のコーナーにも、タブンネのホルマリン漬けがあった。しかしそれは先程のものとは違い、腹を切られて内臓が見えるようになっていた。 へー、このコーナーはタブンネの体の構造とかがわかるんだ…ふぅーん、タブンネの体の中ってこういう風になってるんだね。勉強になるなぁ… 「ミ…ミヤァ……ァ…ァ…」 ガタガタ タブンネは展示されている同族の骨格標本に戦慄していた。 タブンネちゃん、骨格標本を指して何か言ってるよ、きっとあれに触ってみたいのね。 でも骨格標本は触ったりするのはダメって注意書きがしてあるからダメみたい…どこかに触れるコーナーはなかったっけ? あ、あそこに触れるコーナーがあったわ! 「ミ…ミィミヒィ?』プルプル そこには、プラスチックのケースに入れられた何かがあった。そして、そのケースには人間の手が入るサイズの穴があり、中の物を触れるようになっている。 ねぇねぇタブンネちゃん、あれ、タブンネの脳味噌が直接さわれるんだって! 「ミヤァアアア!!」 ポロポロ これでタブンネの脳味噌の感触や重さがわかるのね、すごいわ!ねえ、タブンネちゃんもせっかくだから触ってみようよ。 「ミャ、ミャア!」 フルフル 遠慮しなくていいのよ、ここは展示品に触ってもいいコーナーなんだから♪ グイッ タブンネの手がケースの穴に入り、中の脳味噌に触れた。 「ミィィイイイイィィィ!!!」 急いで手を穴から抜こうとするタブンネだったが、太い腕が穴にすっぽりとはまってしまっていた。 「ミィャア!!ミィィィ!!ミピィィィ!!」 フルフルフルフル なかなか穴から手が抜けず、タブンネは同族の脳味噌の感触を味わい続けた。 もう、タブンネちゃん興奮しすぎだよ♪ 帰り道 今日は楽しい一日だったね、お土産コーナーでかわいいベビンネちゃんの触覚ストラップも買えたし♪ 「………」 タブンネ皮でできたおそろいの帽子も買っちゃったわ、タブンネちゃん似合ってるよ♪ 「ミ……」 あれ、タブンネちゃん疲れちゃったの?まぁ、たくさんはしゃいだもんね。そうだっ、今度の日曜日には世界のタブンネ料理展に連れてってあげようか! 「ミギャァァアアアアア!!」 終わり
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舞台はタブンネにより衰退し荒廃したイッシュ地方。政府はタブンネの異常な増加に頭を抱えていた。 タブンネは草木があるところならどこにでも生息し、少しでも長く栄えるために子孫を大量に残すポケモンだ。 今までは多少タブンネの数が増えても肉食ポケモンによって生態系のバランスは保たれていた。 しかし現在タブンネの数は十年前の四倍ほどにまで増加している。このまま増え続ければイッシュ地方がどうなるか誰でもわかる。 なぜ爪や牙を持たず逃げ足も遅いタブンネがここまで増えたのだろうか?答えは一つ、タブンネ愛護団体の存在である。 愛護団体は今から五年前、タブンネ虐待を根絶するために発足した団体だ。掲げるスローガンは「ノーモア、タブンネ狩り」。 発足当時はタブンネに爆弾を埋め込むなどの非道な虐待が多かったこともあり、愛護団体は政府に正当な保護団体として認められていた。 ところが最近過激な活動が目立つようになった。虐待愛好家だけではなく、経験値のためにタブンネを倒すトレーナーも攻撃するようになったのだ。 最近起こった虐待愛好会会長殺害も愛護団体の仕業である。野良タブンネに技マシンで強力な技を覚えさせ生態系を崩しているのも彼らの仕業だ。 政府が取った対策は二つ。カルト教団と化した愛護団体の排除と増えすぎたタブンネの殲滅だ。 武装した警官隊と数十人のタブンネ狩りを得意とするトレーナーを集め、作戦決行はいよいよ明日となった。 次の日の朝六時。ヒウンシティの雑居ビルにある愛護団体の本拠地に警官隊が乗り込み、団員を全員逮捕することに成功した。 ビルの中は目が痛む派手なピンクで塗られ、奥には「タブンネちゃんのお部屋」と書かれた扉が見える。 トレーナーがモンスターボールを握りドアを蹴破る。中にはブクブクと太りきったタブンネたちが好き勝手に暮らしていた。 タブンネたちはいきなり入ってきた見知らぬ人間に一瞬驚いたが、警戒心が無いのか「ごはんちょうだい」と尻を振ってミィミィ鳴き始めた。 耳に残る媚びた鳴き声を聞かされたトレーナーはもう我慢の限界である。先頭の一人が近くにいたタブンネの腹に鋭い蹴りを刺した。 「うるさいんだよ、このブタが!」 「ミグッ!」 「ムブッ!ミヒイィィ」 「やめろぉ!私たちはどうなってもいい、タブンネちゃんだけは見逃してくれ!お願いだ!」 腹を押さえてうずくまるタブンネの脇腹や背中に容赦ない蹴りが入れられる。団体の一人が涙ながらに叫ぶが蹴りは止まない。 トレーナーは細い呼吸をしている青黒くなったタブンネの首を踏み折ると、震える他のタブンネたちにボールを投げた。 ボールからアーマルドが飛び出しタブンネたちはヒィ、と叫び声を上げた。中には失禁しているものもいた。 アーマルドは手前にいたタブンネを二匹まとめて串刺しにして壁に叩きつけた。壁にめり込んだ体は鮮血を噴出し動かなくなった。 「ミヒイイイイ!!ミャアアン!!」 タブンネは蜘蛛の子を散らすように走ったが、運動をしないタブンネたちは逃げられず次々と転んで倒れていった。 他のトレーナーもポケモンを出しタブンネを殺していく。 バンギラスの撒いた砂粒がタブンネの目を塞いだ。目を擦るタブンネの背骨を尻尾の一撃で粉砕する。 ゴローニャが転んだタブンネをハードローラーで足からぶちぶちと踏み潰し1ミリ程の肉の紙に変える。 ナットレイが長い触手でタブンネを捕らえ、体に生えた長い鉄の棘に何度も何度も叩き付ける。 デスカーンが棺桶の体にタブンネを閉じ込める。扉が開くと肥満のタブンネは中身が全て抜かれミイラになっていた。 テッカニンがタブンネたちの間を音速で通り抜ける。タブンネは体に赤い線が走っていることに気付いた瞬間、輪切りのハムになり床に転がった。 シャンデラが殺されて抜け出たタブンネの魂を全て吸い込み体内で焼き尽くす。 数時間で団員は全員逮捕、タブンネは全員処分された。 愛護団体は壊滅したが、まだ外にはタブンネが大量にいる。山森でピンク色を見ない日は無い。街ではタブンネによる犯罪が未だに起こる。 そこで政府はタブンネにより職を失った人をタブンネハンターとして雇用することにした。 生態系や街の秩序を乱すタブンネを狩らせ、失業者救済とタブンネの減少を同時に成し遂げようという狙いである。 そしてその結果は大成功であった。現在タブンネの数は十年前と同じ数値に戻っている。 最近ではタブンネの体力と再生力を利用して制限時間内にタブンネを倒した数を競うスポーツが流行している。 タブンネ狩りによりイッシュ地方は再び繁栄を取り戻したのだ。 完 しっかし愛誤団体には碌なのがいないな、グリーンピースやシーシェパード然りだな、たしか過去SSにミィシェパードなる輩が出てたな -- (名無しさん) 2012-05-31 15 22 39 名前 コメント すべてのコメントを見る