約 439,966 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1855.html
プロローグ 第一話 サーレーのトリステン逃避行 第二話 サーレーの受難と魔法少女 第三話 使い魔サーレーと黒髪メイド 第四話 サーレー君とボーンナムくんよ:前章 卑屈さと誇りと傲慢 第五話 サーレー君とボーンナム君よ:中章 固定と風と土と(前編) 第五話 サーレー君とボーンナム君よ:中章 固定と風と土と(後編)
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1949.html
「私は・・・・・・ゲルマニアの皇帝に嫁ぐ事になりました」 窓の外の赤い月を見るアンリエッタの瞳の色は、悲嘆に染まっている。 それだけで、彼女がこの結婚に対してどう思っているかが、痛い程にルイズは理解できた。 「アルビオンの革命が原因なのですね」 「えぇ、彼ら革命軍―――レコン・キスタは、今にも王家を倒し、国を乗っ取る勢いです。 いいえ、もう、事実上は彼らが乗っ取っていると言っても良いでしょう。 何せ、王国軍はほぼ壊滅状態で、ニューカッスルの城に篭城する事でなんとか生き延びているらしいですから」 敗北は時間の問題。 そして、その時間は限りなく短い。 「レコン・キスタは、全ての王権の廃止を謳っている以上、我々にも牙を剥く事になります。 悲しい事に、その時、彼らの進攻を防げる力は我が国にありません。 ですから・・・・・・トリステインは、ゲルマニアと早急に同盟を結ばなければなりません。 ふふ、そのような悲しい眼をしないで、ルイズ。 王族として生まれた以上、好きな人と結婚とする事など疾に諦めています」 「・・・・・・姫様」 「私が自分の心を殺せば、幾万の民の命が救えると言うのならば、喜んで私は自分の思いに杖を向けましょう。 王の命は民の為にあるのですから」 儚げに微笑むアンリエッタに、胸を締め付けられるような感覚を覚えたルイズは、どうしても彼女に同情の気持ちを抱いてしまう。 他人から羨まれて仕方の無い王族と言う彼女の立場。 しかし、果たして其処に居る事は、今、目の前で幸せを捨て去るしかない少女が望んだモノだったのだろうか? 「トリステインとゲルマニアの同盟・・・・・・これが結ばれたとなると、レコン・キスタも容易に手出しを出来なくなるでしょう。 ですが、向こうの者達も、それが分かっているらしく、私とゲルマニアの皇帝との婚約破棄の為の材料を血眼になって探しているようなのです」 アンリエッタは言葉を区切り、ルイズの眼を真正面から見据えた。 「私を悩ます原因は、この婚約破棄の原因となりえる物がある事です」 「原因となりえる物・・・・・・?」 「えぇ。私が以前、アルビオン王家・・・・・・ウェールズ皇太子に宛てた手紙。 その手紙が、ゲルマニア皇室に届けられたなら、恐らく、同盟どころの話では無くなるでしょう」 ルイズは、男性としてとても魅力的な事で有名なウェールズ皇太子の名前とアンリエッタの言葉の端々に散りばめられた感情から、 その手紙とやらの内容が、恋文である事が予想できた。 なるほど、大方、遠距離恋愛の文通の中で、戯れに婚礼の言葉でも書いてしまったのだろう。 ブリミルの教えの中で、重婚は重い罪である。 明るみに出れば結婚どころでは無いと言ったのは、どうやら比喩では無いらしい。 アンリエッタは、自分の胸の内だけに秘めた事柄を発した事により、先程よりも幾分、顔から緊張が解けていた。 対して、ルイズの表情は固い。 次に、アンレエッタが言ってくる言葉が予想できた為にだ。 「ルイズ・・・・・・今日、貴方の部屋に訪れたのは、この事に関係しています。 率直に言うと、貴方にはアルビオンに赴き、ウェールズ皇太子の下から手紙を回収してきて貰いたいのです」 心苦しそうに眼を伏せるアンリエッタに、ルイズは、ほらキタと、心の中で盛大に溜め息を吐いた。 「フーケ討伐の噂は、私の耳にも届いています。 幾多のメイジが苦汁を舐めさせられたフーケを捕らえたと言う貴方を見込んで、頼みます、ルイズ」 たかだか『土』のトライアングルのメイジを捕らえただけの生徒に戦場に行って来いと言うのか、この姫様は。 ルイズは、そのあまりの常軌を逸脱した頼み事に、ただ呆れるしかなかった。 温室育ちだと思っていたが、ここまではとは。予想外にも程がある。 だが、幾ら予想外と言えど、友人の・・・・・・しかも国の最高権力者の娘である人の頼みを無碍に断るのは、貴族として如何なものか。 「一つ、聞きたい事があります」 これだけは聞いておかなければならない。 「敵の数は、如何ほどですか?」 「・・・・・・・・・・・・五万、と聞いています」 五万人もの有象無象の敵の中に、切り込む自分の姿をルイズは夢想して、そのあまりの実現の難しさに頭を抱えた。 (ホワイトスネイク、あんた、五万の人間に勝てると思う?) どの道、城に近づくには包囲しているレコン・キスタと事を構えなければならない。 ならば、せめてどのくらいの確立で勝てるかを己の使い魔に問い掛けたルイズであったが――― (勝利ヲ前提トシテ考エルトナルト、君ト私ノ力ヲ最大限活カシタトシテモ難シイダロウ。 ダガ、手紙ノ回収ダケヲ目的トシ、敵陣ノ突破ダケヲ考慮スルノナラバ・・・・・・マァ、ナントカハナルダロウ) (あんた、五万人をなんとか出来るって言うの?) ―――割りと出来そうなニュアンスの言葉を返してきたホワイトスネイクに、思わず聞き返してしまった。 (数ハ、私ニトッテ致命的ナ脅威トナルコトハ無イ) 自身ありげな態度の使い魔に、胡散臭そう、と言った感じの視線を向けてから、ルイズは、アンリエッタの海色の瞳を覗き込む。 淡い色合いをしているその瞳の奥は、友人を死地へと送る罪悪感からか、どんよりと曇っている。 「姫様」 「・・・・・・はい」 「微力ながら、ルイズ・フランソワーズは、全力を尽くして目的の物を回収し、姫様へ届ける事を、此処に誓います」 「―――ルイズ」 ありがとうと、口元を押さえ俯くアンリエッタを見ながら、ルイズは拳を握り締める。 少なくとも、自分を訪ね、迷いを打ち明けた“この少女”は友人だ。 友人であるならば、自分は全力をもって彼女の苦痛を和らげなければならない。 それが、友達と言う関係であるのだから。 「頼みましたよ。ルイズ。 それから、これは王家に伝わる水のルビーです。 お金に困った時には、どうぞ、これを売り払って旅の路銀にしてください」 頼み事が済んだアンリエッタは、自分の指から引き抜いた指輪を手渡すと、 ルイズに一礼をしてから部屋の扉を開け、出て行こうとしたが、どうしても足が動かない。 「姫様?」 怪訝な顔をしたルイズの声に、アンリエッタは、あぁ、と悲しげに呻いた後に、マントから丸められた羊皮紙を取り出した。 「国よりも我を通す私は、きっと王族になど生まれてきてはいけなかったのでしょう。 ですが・・・・・・それでも、私は・・・・・・」 今にも泣き出しそうなぐらいに悲痛な呟きを漏らし、手紙をルイズの手に確りと握らせてから、アンリエッタは言葉を続ける。 「自分の気持ちに嘘をつけない・・・・・・こんな王女を、誰も許してくれないのでしょうね」 懺悔にも似た響きを持つ音に、ルイズは何も言えなかった。 いや、空気を読める者ならば、この時、誰も何も言えなかっただろう。 「だ、だ、だ、誰が許さなくても、僕が許します、このギーシュ・ド・グラモンが許します!!」 空気の読めない馬鹿一名は、声高々に反応した。 ルイズもアンリエッタも、突然現れた人物に驚いて固まってしまう。 そんな二人の様子など、もはや眼にも入っていないのか、 先程からずっと部屋の壁に耳を当てて話を聞いていたギーシュは、やれ、悩みなんて即座に解決してみせますとか、 レコン・キスタなんて、僕のワルキューレでこてんぱんにしてやりますとか、 あからさまに己が領分を履き違えた台詞を言いまくっていた。 なんとかアンリエッタより早く再起動をしたルイズは、目障りな金髪少年を連れて行くように、自分の使い魔に目配せすると、 ホワイトスネイクは、ギーシュの首根っこを掴んで、ずかずかと何処かへ去っていった。 最初は、放したまえ、とか、気安く触れるな、とか、強気な声が聞こえていたが、何かを殴るような音が廊下響いた後は、 勘弁してください、とか、もう許して、とか、実に情けない声に摩り替わっていた。 「あ、あの、ルイズ?」 「すっぱりきっぱり、今の事は忘れてくださいませ、姫様」 笑顔でそう言うルイズに、アンリエッタはこくこくと頷くと、 そのままフラフラと部屋からルイズの部屋を出て行った。 その後ろ姿を、ルイズはぼんやりと眺めていたが、 ギーシュをフルボッコにしたホワイトスネイクが帰ってくると、廊下と自室を隔てる扉を閉めるのだった。 早朝と言うのは、どうして、こうも気が滅入るのか。 才人は、そんなことを考えながら溜め息を吐いた。 「何、ぼさっとしてんのよ。さっさと付いて来なさい」 勝気で、傲慢で、可愛らしいご主人様は、朝も早くから元気一杯らしく、 まだ寝ている才人を蹴りの一撃で文字通り叩き起こしてから、 有無を言わせずに、剣を握らせて自分の後を付いて来るように言い放ったのだ。 ルイズと才人のどたばたに目覚めて、あからさまな不快感を隠さずにルイズを無言で見つめていたシエスタに、 出掛けて来る事を一応言っておいたが、あの顔はまったくもって納得していない顔であった。 帰ってきたら、多分、修羅場なんだろうなぁ、とか才人が考えている内に ルイズは目的の場所に付いたのか、早足だった歩調を止めた。 そこは、寮の五階ある一室の前であった。 「タバサ、起きてる?」 こんこん、と軽くノックをしてから返事を待つルイズであったが、三秒後には扉を抉じ開ける。 「ちょっと、入るわよ~」 良いのかよ、とか才人は思ったが、意見を口に出したら返答は蹴りか裏拳なので、何も言わない。 と言うか、言えない。 「何、まだ寝てるの?」 ベッドの上、ルイズ達が入ってきた事も気付かず、すぅすぅと眠っているタバサは、 上等なピスクドールのように、生きている、と言う単語から掛け離れた可憐さを持っている。 密かに、起こさずにこのまま寝顔を鑑賞したいと変態チックな考えに浸っていた才人を尻目に、 ルイズはベッドの真横に立つと、そのまま軽くタバサの頭を小突いた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・イタイ」 「起きたみたいね」 小突かれた頭を右手で押さえながら、タバサは恨めしそうに痛みの原因を作った人物を見たが、 そんな視線など気にもならないのか、ルイズはさっさと本題を口にする。 「あんたの使い魔。悪いけど、貸してくれない?」 あまりにもあまりな物言いに、流石のタバサも溜め息が口から出るのを止めることは出来なかった。 「アルビオン?」 「そう、急な用事でね」 自分の使い魔なのだから、どうして必要なのかを訊ねるタバサにぶっきらぼうに返答するルイズ。 その返答に、タバサは昨晩、彼女の部屋に王女が訪ねてきた事を思い出し、 恐らく国許からの頼まれた用事である事を看破したが、その内容までは流石の彼女も分からなかった。 「あんた相手に押し問答をする気も無いわ。 貸すの? 貸さないの? どっち?」 人にモノを頼んでいると言うのに高圧的な態度を崩さないルイズに、タバサは母国の勝気な従姉妹を思い出したが、 すぐに今の状況とは関係ないと彼女の顔を頭から追い出す。 「早く返事しなさいよ。こちとら竜が借りられないなら、馬で出発なんだから」 苛立たしさげに口調を荒げるルイズを宥めようと才人が、まぁまぁと声を掛けるが、返答の裏拳で沈黙する。 ふんっ、と鼻息荒く裏拳を放った拳をプラプラとさせて殴った痛みを散らせているルイズに、 タバサはベッドから立ち上がり、枕元に置いてある自分の身の丈程もある杖を手に取った。 「何のつもりよ?」 「使い魔は一心同体」 だから、と続きを紡ぐタバサは、大きな杖を確りと構え淡々とした声で告げる――― 「私も同行する」 ―――パジャマ姿で。 「・・・・・・どうかと思うわ」 本当に 緩やかとは掛け離れた風に身を委ねるタバサは、ルイズに注意された所為で、 パジャマでは無く学生の正装である制服姿となっている。 「うわっ! すげぇ! この竜すげぇ!!」 「五月蝿い!!」 背後の雑音に気を取られる事も無く、自分達を凄まじい勢いで運ぶ使い魔の首を撫でるタバサの顔は、睡眠不足の為か、幾分眠たそうであった。 「大丈夫、あんた?」 「問題無い」 普段通りの無愛想なタバサに、ルイズは、そう、と別段追求もせずに進行方向とは逆。 つまり、自分達が出発してきた学院の方へと視線を向ける。 「キュルケの奴・・・・・・どうしてるのかしらね?」 そういえば、あの赤毛の少女には何も言わずに出てきてしまった。 伝える義理が無いと言えば無いが、やはり友人に一言も無しに居なくなるのは、心苦しいものがある。 例え、それが伝えられないであろうものだとしてもだ。 「あんた、どう思う? キュルケが、今、何をしているかって」 ルイズの問い掛けに、タバサは暫く考え込むと、ルイズの方へと振り向き口を開く。 「怒っている」 「でしょうねぇ」 こりゃ、帰ったら大変ね、とルイズは頭を抱えるのだった。 ちなみに、同時刻。 もう出発したとも知らずに、ルイズ達を正門の前で待ち続けている、 髭を蓄えた凛々しい男が、何時まで経っても来ない彼女達に、ルイズと同じように頭を抱えているのは、 別にどうでも良い話だったりする。 第十一話 戻る 第十二話
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1913.html
「はぁ……」 本番30分前。楽屋の中でルイズはふとなぜ自分がこんなことをやっているのかと思いを馳せる。 ルイズは半年前から使い魔と一緒に国境を越えてさまざまな場所へと訪れた。 彼女たちはそこで歌を歌う。そこでさまざまな人を楽しませ勇気づかせなぐさめ励ましたのである。 しかし、こういう事になったのは彼女の使い魔の能力のせいに他ならない。 ルイズが召喚した使い魔は緑の髪を赤い髪留めで結んだ女の子だった。 最初はあの子全然喋らなかったからむちゃくちゃ焦ったわ……と過去のことを思い出して苦笑した。 だが彼女には歌があった。 彼女に刻まれた使い魔の紋章「ガンダールヴ」は彼女にありとあらゆる歌を歌わせることが出来るようにさせた。 彼女の歌声は学院生や教師、はたまた厨房で働いていた平民に限らずに使い魔すらも虜にした。 その姿を眺めていたルイズは誇らしいと思いながらもどこか複雑だった。 フリッグの舞踏会では彼女が呼ばれそこで彼女は素晴らしい歌を披露し、観客を魅了した。 その舞踏会を抜け出したルイズは一人夜空の下で風に当たっていた。いつの間にか涙が零れていた。 悔しかったのだ。と今になってルイズは思う。 使い魔は素晴らしい歌声で人を笑顔にすることができる。 でも自分は魔法も使えない「ゼロのルイズ」だ。それでは人を幸せにするどころか自分も幸せになることができない。 「はぁ……」 するとどこからともなく使い魔が現れた。 暗くてよく表情はわからなかったけど泣きそうな顔をしている気がした。 「なっ、なんであんたがここにいるのよ!」 そんなことを言った後でルイズは気づいた。自分は使い魔を見知らぬ人物がたくさんいるところに放り出して何をしているのかと 「まったく、ご主人様失格ね……」 すると使い魔の後ろにはルイズの友人であるキュルケが立っていた。 ルイズの姿が見えなくて使い魔が必死に探しているのを見かねて一緒に私を探しにきてくれたのだろう。 「ごめんなさい………」 自然と口をついてきた謝罪の言葉。その言葉にキュルケは驚きを隠せなかったそうだ。 でも使い魔はゆるゆると首を振り、私に歌を贈ってくれた。 その歌は頑なになっていた彼女の心を氷解し、勇気を与えてくれた。ルイズは感動して自然と涙を流していた。 そしてルイズは決心した。「私も一緒に歌を歌う」と それからというもの彼女は使い魔と一緒に歌の練習に励んだ。 使い魔である彼女は歌を知っている代わりに曲というものをあまり知らなかった。だからルイズは彼女に一音一音丁寧に教えてあげた。 練習は外れの草原で行われた。時折吹いてくる風が心地よかった。 「ルイズさーん、お弁当もってきましたよー」 このことを知ったシエスタというメイドはよくルイズと彼女にサンドイッチを作って持ってきてくれた。 その草原で一緒に食べたサンドイッチの味は忘れることは無いだろう。 「ん……はむ。」 ルイズはふと目の前にあったサンドイッチをつまんだ。 「……おいしい。」 そして使い魔品評会の日 彼女は使い魔と一緒に歌を披露した。その歌は聴く者を共感させ、感動させ、勇気を与えた。 アンリエッタ王女も涙を流して感動してくれた。 「あなたたちの歌をこの国で埋もれさせるのはもったいないと思うわ。 ぜひ、各地であなたたちの歌を広めてくださらないかしら?」 「そして、現在に至る……と。」 ルイズの独り言にじっと耳を傾けていた使い魔が不思議そうに首をかしげた。 「時々、ふと思っちゃうのよね。もし私がゼロのルイズじゃなくなってものすごい魔法を使えるようになったら… ううん!もしもの話よ。もしもの話。私はどうなっていたのだろうか……ってね。」 不思議そうに首をかしげる彼女。それに構わずにルイズは続けた。 「でも、私はあなたに出会えて本当によかったと思ってる。あなたと出会えなかったら世界中を回ることも出来ないし、人を喜ばせる喜びを知ることも無かったから……」 最近涙もろくなったとルイズは思う。 彼女と一緒に世界中を回って歌を歌うという事がどれだけ自分にとっても幸せな事か。本当にわかったかもしれなかった 彼女と一緒にユニットを組むようになってからルイズは彼女のことを「使い魔」と呼ばなくなった。 彼女は立派な「パートナー」だから――― 「ルイズさーん! 本番あと10分前でーす! スタンバイお願いしまーす!」 シエスタは今ではルイズ達の敏腕マネージャーとして活躍してくれている。 彼女の作ってくれるサンドイッチは今でも私の大好物だ。 「はーい!」 ルイズは笑顔で返事を返した。 はじめてステージに立ったときはとても緊張したけど今ではその緊張感を楽しめる様になっていた。 「行こっか! ミク!」 ルイズはパートナーの名前を愛しげに呼びかけた。 「VOCALOID2」の初音ミクを召喚
https://w.atwiki.jp/nicomment/pages/601.html
[2014/09/24 19 41] ゼロの使い魔F 第01話 「聖国のルイズ」 第02話 「水都市(アクイレイア)の巫女」 第03話 「無能王の乱心」 第04話 「女王陛下の恩賞」 第05話 「ド・オルニエールの乙女たち」 第06話 「波乱の露天風呂」 第07話 「砂漠のエルフ」 第08話 「逃亡の地下水道」 第09話 「タバサの戴冠」 第10話 「災厄の目覚め」 第11話 「ルイズの選択」 第12話 「ゼロの使い魔」 第01話 「聖国のルイズ」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm16630360 24 00 43 215 第02話 「水都市(アクイレイア)の巫女」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm16690878 24 00 71 191 第03話 「無能王の乱心」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm16748697 24 00 95 147 第04話 「女王陛下の恩賞」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm16809673 24 00 97 193 第05話 「ド・オルニエールの乙女たち」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm16871523 24 00 223 256 第06話 「波乱の露天風呂」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm16936195 24 00 124 224 第07話 「砂漠のエルフ」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm17004557 24 00 110 154 第08話 「逃亡の地下水道」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm17070933 24 00 157 128 第09話 「タバサの戴冠」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm17137429 24 00 211 182 第10話 「災厄の目覚め」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm17205926 24 00 107 147 第11話 「ルイズの選択」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm17273397 24 00 210 182 第12話 「ゼロの使い魔」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm17342323 23 45 201 57 sm17342404 23 45 181 36
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2111.html
まったく同じ言葉、あるいは名称であっても、時としてそれはまるで正反対であったり、または異なる意味となることもある。 ここに一人の少女がいる。 名をルイズという。 メイジでありながら、魔法が使えない。 成功率ゼロ。 そんなところから、ひと呼んでゼロのルイズ。 この二つ名は生涯変わることはなかったけれど、ある時期から、それはまったく異なる意味を持つようになる。 それは何かというと…………。 「……あんた、何?」 召喚した使い魔と契約を終えた後、ルイズは引きつった表情で、己の従者となった生き物に向かってつぶやいた。 珍しい生き物ですな、などと教師は言っていたが、ルイズ自身はあまり喜べずにいた。 召喚したその生き物はどこをどう見ても、すごそうには見えなかったからだ。 一言で言うなら、丸い魚チックな生き物だった。 本当に真ん丸いのだ。 よく言えば可愛いが、悪く言えば間抜けな姿だった。 ほえええ……。 鳴き声もひどく間抜けだった。 ふよふよと空中に浮かんでいるが、動きも鈍そう、というかちいとも動かない。 使い魔のルーンが刻まれている時もぬぼうっとしたままだった(ちなみにルーンは額あたりに)。 有効性を期待するのは恐ろしく不毛な予感がする。 「あんた、なんて生き物?」 ルイズはこのおかしな使い魔の顔(というか、体全体が大きな顔みたいでもあるが)をのぞきこみながらつぶやく。 ――……くーよん。 「へ?」 その時、ルイズの頭に何か声のようなものが響いた。 驚いてキョロキョロとしていると、とんでもないことが起こった。 使い魔が。 召喚したばかりの使い魔が、消えてしまったのだ。 まるで、煙か何かのように。 「……はい?」 ルイズは事態が飲み込めず、しばらくぼーぜんとしていた。 他の生徒たちから、嘲笑を投げつけられるまで。 朝になって、ルイズは重苦しい気分でベッドから目を覚ました。 気分だけでなく、体全体も重苦しい。 ベッドで泣き伏し続け、そのまま眠ってしまったようだ。 自分ではわからないが、目が真っ赤になり、その下には痛々しい隈ができている。 せっかく召喚したはずの使い魔。 それが、逃げてしまった。 というより、どこかへ消えてしまった。 そこまで思い出し、ルイズは思考を止めた。 頭の中を、毒蛇がのたくっているような、嫌な気分になってきたのだ。 胸がむかむかして、吐き気もしてくる。 そのくせ、心がざわつき、落ち着かない。 ゼロ。 成功率ゼロ。 ゼロのルイズ。 そんな言葉が頭の中でぐるぐるとまわっていた。 何だか、わけのわからない気持ちになってきた。 悔しいのか、悲しいのか、それとも情けないのか。 あるいはその全てなのか、そのどれでもないのか。 ルイズはのろりのろりと身を起こして、何気なく机の上を見た。 ペン刺しのペン。 するりと抜いてみる。 先がとがっている。当たり前だが。 ルイズは、ぼけっと手にしたペンを見ていたが、ふと妙な気持ちになった。 急に、ペンを自分の腕に突き刺してみたくなったのだ。 手の甲でも平でも、どこでもいい。 とにかく自分の体を傷つけたい衝動に駆られた。 そして、ぐいとペンを振り上げてから、そのまま動かなくなった。 (何やってんのよ……!) すんでのところで、行動を制止する。 そんなことをして何になるのか、自分が痛いだけである。 ルイズはいらだつ気持ちを抑えきれず、ペンを床に叩きつけた。 これというのも、あの忌々しいボールのせいだ。 いきなり幽霊みたいに消えやがって。 契約したご主人様を無視して。 おかげで、自分がどれだけ恥をかいたか。 覚えていろ。 もし見つけたら、 (どっかにいるってんなら、出てきなさいよ!! ただですまさないんだから!!!) ルイズは心の中で、叫んだ。 ぼうん。 「うひゃ!」 いきなり、間抜けな音がした。 ひっくり返りそうになりながら、ルイズは何事か目を凝らす。 そして、本当にひっくり返った。 そこには消えた使い魔が、相変わらずの間抜け面でふよふよ浮かんでいたからだ。 「出てきなさい」 小声でルイズは呼びかけた。 ぼうん。 音を立てて、ルイズの前に使い魔が現れる。 「うーーん……」 何回かのテストの後、ルイズは3つのことを理解した。 1、使い魔は逃げたわけでなかった。 2、使い魔はしばらくすると消えてしまう。 3、使い魔はルイズの声(正確には意思)に応えて姿を現す。 「けっこうすごい感じではあるんだけど……」 しかし、だからどうだという気もする。 呼び出せばすぐに出てくるところは便利だが、 (こいつに何ができるか、よねえ?) ただそこでぬぼっとしているだけなら、普通の猫や鼠でも召喚したほうがまだましである。 (でもまあ、ここは……) ひとまず契約は成功していたというところが大事だろう。 (このことを、ミスタ・コルベールに説明しとかないと) そう考えるとじっとしてはいられない。 ルイズは乱れた髪を簡単に整え、部屋を飛び出した。 途中でキュルケと出くわしたが、無視する。 今は相手にする気分でなかったし、そんな暇もない。 コルベールのもとに向かいながら、ルイズが先ほどと異なる棟のざわめきを感じていた。 先のそれが暗いマイナスなものなら、これはプラス。 これから、いいことが起こりそうな気がする。 そんな予感がむくむくと膨らんでいた。 ただし、そのいいことが、ルイズにとってはよくても、他の人間にはどうであるのか。 ルイズはそんなことは考えもしなかったのだけれど。 きっかけは何だったのか。 思い出せばくだらない言い争いが原因だったのかもしれない。 気がついた時には、食堂でギーシュと言い争いになっていた。 だが、決定的なスイッチとなってしまったのは、このやり取りだろう。 「君のその、丸っこい使い魔に何ができるというんだい?」 「さあね? でも、あんたの死ぬほど不細工なモグラよりは可愛いんじゃない?」 売り言葉に買い言葉とはいうけれど……。 それはギーシュをぷっつんさせるには十分すぎる威力を持っていた。 何だかかんだで、ルイズはギーシュと決闘することになってしまった。 ルイズは、不思議と負ける気はしなかった。 それは予感というよりも確信に近かった。 何故そんなことを思ったのかは、謎であるが。 決闘の前にギーシュが何か言っていたが、ルイズは聞いていなかった。 それよりも、早く使い魔を呼び出したくてうずうずしていたのだ。 そんなルイズのなめきった態度に、ギーシュはマジ切れしたのだろう、お得意の青銅ゴーレムを呼び出し、いきなり突進させてきた。 ルイズは目の前に出されたご馳走を出され、さあどうぞと言われたような気分で、 「出てきなさい!!」 使い魔を呼んだ。 主人の呼びかけに応じた使い魔は、この時通常とは異なる行動に出た。 いや、今までは呼び出しても何もしなかったのだが。 ほええええええええええええ!! 使い魔はその口から、何かきらきらと光る粒子のごときをものを吐き出したのだ。 その美しい、宝石の雪のようなものが周囲に降り注いだ瞬間、ギーシュのゴーレムはぼろりと崩れた。 「え? な? なんで??」 うそだろという顔つきで、ギーシュはまたゴーレムを出そうとする。 が、無駄だった。 形を形成する前に、ゴーレムはぼろぼろと土くれになってしまう。 しまいには、それさえも起こらなくなった。 硬直するギーシュの真横を、強烈な爆裂が通り過ぎた。 ルイズの失敗魔法。 普段ならば嘲笑の対象であるそれは、この時のギーシュには悪魔の凶器であった。 「……まいった」 「な~に~? 聞こえんな~~~」 かすれる声でいうギーシュに、ルイズは死ぬほど邪悪な笑みを浮かべながら、ゆっくりと広げた右手を突き出す。 「具合でも悪いのかしら~~? じゃ、下手糞で悪いけど、回復の魔法かけたげるわ」 煙をあげながら倒れるギーシュを見下ろしながら、ルイズは自分の使い魔の能力を理解しはじめていた。 何故、負ける気がしなかったのか。 それは、もしかすると契約を通じて、無意識ながら、使い魔の能力がルイズに伝えられたのかもしれない。 いずれにしろ、 (これはいけるかも……!!) ルイズは笑った。 ルイズが使い魔の能力の、本当の凄まじさを理解するのは、のちにフーケ事件と呼ばれる騒ぎでのことだった。 土くれのフーケと呼ばれる盗賊。 それが学園の宝物庫を狙ってきたのだ。 とはいえ、その時ルイズはそんなことなど知るよしもなかった。 ただ、夜散歩をしていたら、いきなりばかでかいゴーレムに出くわしたのだ。 最初はかなりびびっていた。 けれど、それだけにその後はかなりリラックスしてしまった。 使い魔の吐き出す輝く粒子。 それはあっという間に空中高く舞い上がり、ゴーレムをギーシュと時と同じように土に戻してしまった。 もっとも粒子は風の流れのせいか、宝物庫までとんでいき、防御のためにかけられている魔法も消してしまったが。 ちなみに、何か怪しい人影がいたので失敗魔法でぶっ飛ばしたらそれはミス・ロングビルだった。 ロングビルは爆発をまともに食らって全治三ヶ月の怪我をおい、ルイズはギーシュの一件もあり、謹慎処分をくらう羽目になる。 宝物庫の中は無事だったので、謹慎は短くてすんだのだが。 謹慎を食らっても、ルイズはちっともこたえてなかった。 何故ならば、自分の使い魔がどれだけすごいか、頭ではなく魂で理解できたから。 (メイジの実力を見るなら、使い魔を見ろ……か。なるほど、私にぴったりじゃない!) 部屋でじっとしてても、ニヤニヤと笑いが止まらない。 あの使い魔、原理はわからないがあれの吐き出す粒子は魔法を消去してしまう力がある。 ドットクラスのギーシュくらいのものなら、それなりでしかないだろうが、あの馬鹿でかいゴーレムさえ苦もなく無効にできるのだ。 自分の魔法が消された時の、ギーシュのあの顔! 思い出すだけでも傑作だ! 翼をもがれた鳥みたいにぶざまな姿だった。 ゼロのルイズ。 その二つ名は大嫌いだった。 でも、これから思い切り好きになれそうだ。 「そうよ、私はゼロのルイズ」 ルイズはくすくすと笑う。 (でも、ゼロなのは私じゃない……。ゼロになるのは……) 自分以外の、あらゆるメイジだ。 後年、ゼロのルイズの名は永く広く語り継がれることになる。 いかなるメイジも、彼女の前ではゼロになる。 ただ、虚無の属性をのぞいては。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5142.html
映画「パラサイト」からエイリアンを召喚 やや独自解釈等がありますが、目を瞑ってくださると幸いです ゼロのパラサイト-01 ゼロのパラサイト-02 ゼロのパラサイト-03 ゼロのパラサイト-04
https://w.atwiki.jp/zeromoon/pages/85.html
前ページ次ページゼロの白猫 「い゛っーーー!?」 「動くんじゃないよ? 怪しい動きをしたら即座に殺す。全員杖を捨てな」 腕を極められた激痛に喘ぐルイズに酷薄な声をかける。未だ自分が置かれた状況を理解し切れていない、呆然とした瞳で見上げてくるルイズに、無慈悲な冷笑を返してやった。 そこまできてようやく全員状況を飲み込めたらしい。だが、もう遅い。 「あなたが、フーケだったのね……!」 「ご名答。ちょっとばかり答えを出すのが遅かったようだね」 もはや学院で見せていた作り笑いを見せ続ける必要も無い。歯噛みするメイジ三人だが、ルイズを人質に取られてしまっては迂闊な行動は不可能である。やむを得ず、言われたとおりに杖を捨てた。 「なんで、学院に戻ってきたのよ……!? とっとと逃げれば良かったじゃない!」 「なに、間抜けな話さ。せっかく手に入れた破壊の杖だってのに、使い方は分からない、ディテクトマジックにも反応しないと来たもんだ」 「だから、使い方を確かめるために……!?」 「そういうこと。偽物を掴まされたかもしれないとも思ってね。学院の誰かなら知っているんじゃないかと思ったけど、まさか使い魔が知っているとは思わなかったよ」 フーケは杖をルイズに突きつけたまま、油断なくレンへと視線を向ける。 「そこの白い奴。お前、この破壊の杖の使い方を知っているのかい?」 「いいえ」 「これが何かは知っているんだろう? 言いな」 と、フーケはルイズの首にぐりっと杖をめり込ませる。ルイズは痛みと怒りで般若のような顔になっていた。 先程、ルイズを助けた際に聞こえた会話では、この白い幼女は破壊の杖の正体を知っているようなことをほのめかしていた。どんなものかさえ判れば、使い方を推測することはできるはず。もし判らなくても効果さえ知れれば売る方法はある。それがフーケの考えだった。 「別に言う必要もないでしょ」 だが、レンはフーケの予想とは反対の方向に動いた。ルイズを無視するように一歩、踏み出してきたのだ。 「何してるのよ!?」 悲鳴のような金切り声を上げたのはキュルケである。フーケは顔をしかめた。 「本気かい? あんたのご主人様がどうなっても良いって言うの?」 「人質を取るって、あまり賢い手段と思えないのよね。だって危険にさらされるのは人質と加害者でしょ? 仕掛ける側には全くリスクが無い」 こちらの言葉を無視しながら、一歩、また一歩とレンはこちらへ近づいてくる。人質をまるで気にしていないような行いに、フーケの心に焦りが浮かぶ。 「それ以上近寄るんじゃないよ! もう呪文は唱え終わってるんだ! あんたのご主人様が死ぬよ!?」 このエルフもどきが先程ルイズ救出のために動いたのは間違いない。なのに何故、今回はまるで主人の無事に頓着せず、平然と自分へ向かって歩いてくるのか。 「あら、私はマスターの事を思ってやっているのよ?」 「どこを取ったらそうなるんだい!?」 「この任務の肝は『フーケの討伐』と『破壊の杖』の奪還。せっかくマスターが両方の目的達成のチャンスを作ってくれてるんだから、これを見逃すほうが使い魔失格よ。ねえルイズ?」 ウィンクをルイズにしながら飄々と答えるレン。ルイズは使い魔に見捨てられて呆然としているようだ。 もうレンとフーケの距離は数歩分まで近づいていた。フーケは背中に流れる汗を感じる。有利なのは自分のはずなのに、まるで自分が追い詰められているようだ。 自分の判断ミスに内心舌打ちする。今、ルイズに向かって魔法を放った場合、その隙をこの使い魔に襲われるだろう。もっと早く行動を起こすべきだったのだ。 「それと、一つ申し上げておきますが」 す、とレンが口元に人差し指を当て、笑みを深める。 「私、残酷でしてよ?」 その言葉を聴いた瞬間。 頭をハンマーで殴られたような衝撃が走った。 「―――がっ!?」 いや、殴られたわけではない。感じるのは痛みではなく、凄まじい眠気。 (しまった―――!?) フーケは自分の考えの浅さを呪った。目の前の白い奴が先住魔法の使い手だということは、昨日学院で変身を見た時から知っていたのに。自分に気付かぬように魔法を使えること位、何故想定できなかったのか――! 膝が折れる。ルイズを掴んでいるのかもあやふやだ。ぐらぐらと揺れる視界が、勝手に閉じる瞼で狭まってゆく。 (こんな、所で……!) 何とか気力を振り絞り、杖を前方へと向け、魔法を発動させようとする。もう視界はほとんど闇。何処に誰が居るかも分からない。 それでも闇雲に魔法を使おうとした所で、足首に衝撃が走った。最早フーケには体勢を維持するだけの力も残っておらず、最後に土の感触を顔に感じて意識が途切れた。 「はい、おしまい」 くずおれたフーケは追い討ちに足払いを掛けられ、顔面から倒れこんだ。起き上がる気配はない。魔眼とやらを発動させたのだろう。便利な能力だ。 レンは爪先でフーケの頭をつついている。完全にオチているのを確認すると、レンはルイズへと向き直った。 「よく暴れなかったわね。そこだけはありがたかったわ」 「……目で合図してたのはあんたじゃない」 「ちゃんと気付いてたのね。上出来よ」 レンが主人の安否を気遣わずにこちらに向かって歩いてきた時は、ありったけの罵詈雑言を放ってやろうと思った。だが、こちらへウィンクしてきたときに思い出したのだ。こいつは確か、目を合わせることで相手を眠らせることができると。 手を差し伸べてくるレンの手を掴んで立ち上がる。その時睨んでやったが、レンは動じた様子も無く、いつもの微笑をルイズへ返してくるだけだった。 「任務完了ね。さっさと帰りましょうか」 そう言って元来た道へと向かおうとしたレンに、険しい顔のキュルケが立ちふさがる。 「あら、どうかしましたか?」 「あなた、ルイズを見捨てる気だったの?」 「さあ、どうでしょう?」 「誤魔化さないで! 苦し紛れにでもルイズが攻撃されてたらどうするつもりだったのよ!?」 ヒステリーのように叫ぶキュルケを冷めた顔になって見返すレン。 何の説明もされていないキュルケやタバサには、レンの行動が主人を見放して動いたように見えたらしい。 レンの能力をルイズは説明しようとするが、それより早くレンが口を開いた。 「あの場で人質が通用すると思われる方が問題よ。ルイズを盾にして『破壊の杖』の正体を話させて、用済みになったら皆殺し。フーケが考えてたのはそんなところでしょ。自分たちに危険が及ばなかったんだから良しとしなさいな」 確かに、フーケの正体を知った自分たちを五体満足で学院に返したとは思えない。 それでも、先程のやり取りはキュルケにとって見過ごせるものではなかったらしい。怒りを隠さずにレンへ反論しようとする。 「けど「そういう貴女はどうするつもりだったの? フーケに命令されて言われるがまま杖を捨てて降参して、全部終わった後で他人の批判? 判断も考え方もお子様ね」 キュルケの言葉は、レンの彼女をなじる言葉にかき消された。レンの言葉で、キュルケの顔が激怒と形容する他無い程に歪んむ。怒りの炎を放つべく杖をレンに向ける。 「よしなさいってばキュルケ! この子は最初から私を助けられる算段があったの!」 ルイズはレンの前へ跳びだして言った。 「この子の眼は特別なの。目を合わせたらそいつを眠らせる能力を持ってるのよ。さっきの言い回しは自分にフーケの眼を向けさせるためでしょ」 確かに最初は自分もレンへの怒りが合った。けれど、その怒りが向けられるべきはレンではなく、ルイズ自身だと理解していた。 主人が庇ったことで、納得いかないような顔だが、キュルケが杖を下ろす。レンを助けたルイズの行動に、しかしレンは渋面を返した。 「ルイズ、余計なこと言わないでよ」 「あんたがキュルケを挑発するからでしょ! 余計な事って何よ!」 「切り札の存在をバラしてほしくなかったってことよ。因縁があるんでしょ、キュルケとは」 そういえば、召喚した翌日にそんなことを言った気がする。けれど、彼女は今、自分の身を案じてくれていたのだ。そして怒ってくれたのだ。その相手に敵対するような発言などしたくなかったし、レンにもしてほしくなかった。 主の想いなど知らないとばかりに、レンはそっぽを向くと歩き出した。 「いい加減疲れたわ。早く帰りましょ」 一人ですたすたと元来た道へと戻っていくレン。ルイズたちも帰途へ向かう準備をするが、その場の全員の気持ちに何かもやもやしたものが残った。 ロングビルことフーケは、両手両足をロープできつく縛った上、万が一を考えて猿轡を噛ませていた。未だ眠ったままだが、これならば目を覚ましても抵抗できないだろう。 馬車の手綱を握るのはタバサである。御車役だったフーケを拘束して転がしているのだから仕方あるまい。 レンはさっさと猫になろうとしていたようだが、そうなる前にルイズは、 「まだ猫になっちゃ駄目。聞きたいことがあるんだから」 と釘をさした。その時のレンは大いに不満そうだった。そして馬車が学院へ向かう途中、レンへの質問会が始まっていたのである。 「レン、あなたどうやってゴーレムを消したの?」 「そうよ、あんなことまでできるなんて聞いてないわよ? 何が『戦いは得意じゃない』よ」 「嘘は言ってないわよ。本当に戦うことは専門じゃないもの。緊急の時だけよ。特にさっきのはね。すごく魔力を消費するんだから、もう眠らせてよ……」 くああ、と抑え切れないあくびをしながらレンは言う。あのゴーレムを消すのはやはり大技だったらしい。レンの目は半分閉じかかっている。今にも夢の世界へ旅たちそうだ。 「ねえ、この『破壊の杖』って一体何なの?」 「私も聞きたいわね。さっきルイズが振ってたけど何も起こらなかったし」 オスマンが秘蔵しながらも、使い方が分からないマジックアイテム。フーケは学院の教師たちに期待していたようだが、果たして教師たちも知っていたのかどうか。 レンは眠たそうに目をこすりながら、ぼんやりした瞳で呟くように言った。 「鉄砲って言って何か分かる?」 唐突に話が飛んだ。脈絡の無さにきょとんとする二人だが、記憶の中の『鉄砲』を思い出してレンに答える。 「平民が使う武器でしょ? 火薬で金属の玉を飛ばすらしいけど」 「え? まさかこれが鉄砲だって言うの?」 「その一種よ」 淀みなく言われたレンの答えに、しばらくルイズとキュルケは返事をすることを忘れていた。たっぷり数秒は経った後。 「「嘘でしょ!?」」 ルイズとキュルケの声が重なる。タバサまで興味を引かれたのか、振り返って『破壊の杖』を見ていた。 確かにこの鉄の筒は、魔法の杖には見えないが、銃にはもっと見えない。弾を込める穴も空いてないし、手に持つ為のグリップも見当たらない。 第一、本当に銃だというのなら、何故メイジであるオスマンが所有し、また秘法として保管していたのか分からない。 「信じられないなら学院長にでも聞いてみたら? 持ち主なら色々知ってるでしょ」 どうでも良さそうに応じていたレンだが、何かを思い出したのか、ルイズに向き直って言った。 「そうそうルイズ。 戻ったら学院長から『破壊の杖』の入手経路を聞いておいて」 「何でよ?」 「それは私が居た所にあった武器だもの。入手先が分かれば元の世界への手がかりになるかもしれないわ」 「何、元の世界って?」 「私の故郷よ。随分遠くから召喚されたから、帰る手段を探してもらってるの」 突っ込んでくるキュルケにさらっと答えるレン。嘘は言っていないが、大事な部分はぼかしている。この会話スタイルがレンのやり方なのだろう、とルイズは理解した。 「もう限界。寝るわ」 その言葉と共に、レンは一瞬で猫の姿になった。白い毛玉状態である。完全に熟睡していた。 「……ルイズ、あなた変わった使い魔を召喚したわねえ」 「うっさい」 正直、まだまだ聞きたい事はあったが、今は眠らせてやる事にした。レンも確かに疲れたのだろう、あんなゴーレムを相手にしたのだから。続きはまた夢の中で聞いてやろう。 ルイズは、今回頑張った慰労の想いを込めて、ゆっくりとレンの背中を撫でてやるのだった。 「それからあんたたち。この子が人間になれたり、先住魔法を使えたりすることは黙ってなさいよ」 「あら、何で? ゼロのルイズの使い魔がそんなすごい奴だと分かれば皆見直すんじゃないの?」 「この子、ちょっと珍しすぎるでしょ。下手したらアカデミーとかに連れて行かれるかもしれないもの。だから黙ってて」 「う~~ん、どうしようかしらね~~?」 わざとらしく迷うような声をあげるキュルケ。ルイズは、こいつ絶対何か吹っかけてくる気だと、次のキュルケの答えを警戒した。 「言わない」 だが、キュルケよりも早く、馬車の運転に専念していたはずのタバサが答えてきた。 「あ、ありがとう、タバサ」 「いい」 それで話は終わりだ、とばかりにタバサは再度前に向き直る。タバサの背中にもう一度感謝を返すと、ルイズはキュルケの方を向いた。 キュルケはタバサが珍しく会話に参加してきた事に、きょとんとした顔でタバサの背中を見ていたが、ルイズの真剣な顔をみて苦笑を一つ返した。 「タバサがああいってるんじゃ仕方ないわね。けど、貸し一つよ?」 「……仕方ないわね」 ツェルプストー家に貸しを作るなど癪だが、この場合は仕方あるまい。 あんたのせいなんだからね、と思いながらもルイズはレンの背中を撫でる手をずっと止めることはなかった。 「……ここは……?」 フーケの意識が覚醒する。目に入るのは見慣れた天井。辺りを見回してみると、そこは学院寮の自室だった。 「何で、またここに……?」 もう自分の正体は露見したのだ。なのにここにいる理由が皆目見当がつかない。盗賊である自分が放り込まれるとしたら牢獄しかないはずなのに。 「ご機嫌いかが? 怪盗さん?」 不敵な笑みを浮かべながら入ってきたそいつは、あの白いエルフもどき、レンだった。 自分の敵をみて、体を起き上がらせようとするフーケだが、そこでようやく体が動かない事に気がついた。首から上は動くし、声を出す事も問題ないのだが、首から下がまるで鉛のように重い。 「何を、した……!?」 「動けないようになってもらっただけよ」 どうやって、と聞こうとしたフーケだが、それについては聞くだけムダだと判断した。先住魔法の使い手に聞いても、恐らく理解などできまい。 「あたしをどうするつもりだい?」 「最初はオスマンやコルベール、あとギトー? とにかく学院の男性全員の相手をさせようかと思ってたんだけど」 さらりと言った内容は、とても看過できるものではなかった。フーケの背筋が寒くなる。主人を危険に晒した報復行為ということか。しかしこの幼女は『思っていた』といった。心変わりした、という事だろうか。相手の真意を確かめるため、慎重に聞く。 「……やめたのに理由はあるのかい」 「だって、ねえ」 レンはフーケの腕を持ち上げた。冷たい。何故身体の自由は全く利かないのに、いつもよりも感覚が冴え冴えとしているのか。 まるでフーケの言うことを聞かない腕に、レンはかぷりと噛み付いた。 「――ッ!!」 鋭い痛み。まず感じたのはそれだった。そして出血に伴う痛みがじりじりと腕に走る。血を、吸われている―――!? 「あんた、吸血鬼か!?」 「違うわよ。まあ、血からも吸えるけど、私はグールを作ったりはできないもの。これはちょっと確かめてるだけ」 じわじわと、熱が腕に広がってゆく。歯はすぐに引き抜かれた。その後、口の中でうごめく舌が滲んできた血を舐めとっていく。レンの舌はざらざらとしており、まるで肉の鑢だった。 血を全て舐め終えると、にやりと笑ったレンが一言。 「貴女、処女でしょ?」 フーケは自分の顔が朱に染まるのをはっきりと自覚した。ぱくぱくと口を開くも、レンへ言いたい言葉がうまく出てこない。 「初めての思い出だもの。ちょっとした趣向を凝らしてあげようと、私自ら出てきたわけ」 そう言うと、レンはフーケの腰に跨り、行儀よく手を合わせた。 「なにを……」 「いただきます」 微笑んで宣言するレンの顔。彼女にはまるで、肉食の獣が獲物を喰らおうとしているように見えた。 「っ……ふっ……」 流れる風景をぼんやりと眺めていると、後ろから聞こえる吐息が気になった。 振り向いてみると、相変わらずフーケが眠りこけている。 だが、何だか先程より呼吸が荒くなっているような―――? 「キュルケ。フーケが起きるかもしれないわ」 「杖も奪ったし、しっかり縛ってあるし、問題ないでしょ」 「そうだけど」 キュルケは興味なさげに答えてくる。 「んぐ……ふーぅっ――ふーっ」 先程に比べ、明らかに寝息が激しくなった。しかし彼女の目は閉じたままである。 「ね、ねえキュルケ」 「なあに? またフーケの事?」 「そうなんだけど、何か様子が変なのよ」 轡から漏れ出る彼女の吐息は熱がこもっている。まるで熱病にうなされているように。 「まさか、何か病気とか?」 「ほっときなさいよ」 「でも」 「あれだけ元気にゴーレムを操ってたのよ? どう見ても病人には見えなかったわ。もう起きていて、寝たフリをしながらの演技かもしれないし」 ごろん、とフーケが寝返りを打つ。手を握ったり開いたりを繰り返し、 時折びくっと痙攣する。顔は上気し、何かを耐えるように猿轡を噛み締め、その口の端からは涎が流れ落ちていた。 「あんたの白猫がなんかしてるんじゃない?」 「レンが? 何でよ」 「ほら、その子夢魔なんでしょ? 一応ご主人様と自分に危害を加えようとしてたわけだし」 そういえば、以前ギーシュにも何かしたような事を言っていたか。つまりフーケも今レンに『踏まれて』いるのだろうか。 そんな事を考えていると、一層フーケの痙攣が激しくなってきた。まるで釣った海老のように、がくっがくっと反ったり戻ったりを繰り返す。 「―――っ!! ぐ――んうぅぅぅぅっ!!」 一際大きい呻き声を発して、フーケの身体がビンッ弓なりに反った。そのままびくびくと痙攣を繰り返すと、急にくたっと寝転がってしまった。 「ふーーーっ……ふーーーっ……ふーーーっ……」 全力疾走を終えた後のように、深く、しかし間隔は短い息継ぎになるフーケ。 荒い呼吸共に動く胸は、先ほど見た時より容積が増しているように見える上、先端が盛り上って激しく自己主張していた。 しばらくその状態が続き、落ち着いたのかと思ったら、またびくびくと震えだした。 「ぶふううぅっ! ふぐーっ! ひゅふーーーっ!!」 「……こ、こここここれって」 「言わなくてもいいのよルイズ。分かってるから」 フーケ並に真っ赤になって、ぶるぶる震える指でフーケを指差すルイズ。 キュルケはフーケを苦笑しながら眺めている。 タバサはさっきから馬を走らせることに集中している。それは後ろの状況に極力目を向けないで済むようにしているように見えないこともなかった。 「お、起こした方がいいかしら!?」 「……やめといたら? 寝てる事には違いないんだし」 「はうううっ!! んうーーーッ!!」 結局。学院に到着する寸前まで、時間にして3時間以上の間。フーケはずっと悶え続け、馬車の中はとても気まずい空気に相成ったのであった。 「はーーーっ……はーーーっ……はぁあっ……」 「御愉しみいただけましたか?」 レンが指で弄んでいる、二人の分泌物。 粘土のような、青臭く匂う白濁物。さらさらした、酸っぱい匂いの透明な液。 レンは二つの混合物を指で捏ね回した後、糸を引くそれをじゅるるっと音を立てて啜った。 「ホント、濃いわね。喉にへばり付いてくるわよ?」 動けない。肢体の自由は戻ってきている。しかし、フーケにはこの幼女に言葉を返すことすらできなかった。 先程までの行為で、自分の体力、精神力、精力、全てこの使い魔に吸い取られてしまった。正直、今生きているのかが不思議だ。声を出すことも、指一本動かすことすらできない。 レンは口の中のものを全て飲み込むと、露わになっている臍に舌を入れてきた。 「あ……く……」 ぐりゅぐりゅとほじるように動く舌は、まるで彼女の内蔵まで犯そうとしているようだ。 そこから胸元、谷間、喉の道順でレンの舌が、珠のような汗と白濁を肉のブラシでこそげ取るように舐めとっていく。その時間はゆっくりで、フーケにとっては殊更長く感じられた。 そのままフーケの顔にレンの顔が近づき、頬にべたりと舌を貼り付けた。 匂う。先程レンが飲み込んだ物の匂いだ。鼻腔を犯すような悪臭と、それを擦り付けようとする舌の動きに、整えようとしていた思考がグチャグチャになる。 舌が頬から更に上へとなぞられていき、目尻に辿りつくとちゅっと吸われた。どうやら涙を舐め取っていたらしい。それだけの行為が、消耗しきっているフーケの背筋を再度ゾクゾクと震えさせた。 「ご馳走様でした。少しは足しになったわ。それでは、束の間の良い眠りを」 耳元で囁かれた言葉を合図にしたように、フーケに残されていた意識はぷっつりと消失した。 前ページ次ページゼロの白猫
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1150.html
「ガンパレードマーチ」のブータが召喚される話 ゼロのガンパレード 1 ゼロのガンパレード 2 ゼロのガンパレード 3 ゼロのガンパレード 4 ゼロのガンパレード 5 ゼロのガンパレード 6 ゼロのガンパレード 7 ゼロのガンパレード 8フーケのガンパレード 1 ゼロのガンパレード 9 ゼロのガンパレード 10 ゼロのガンパレード 11フーケのガンパレード 2 ゼロのガンパレード 12 ゼロのガンパレード 13 ゼロのガンパレード 14フーケのガンパレード 3 ゼロのガンパレード 15 ゼロのガンパレード 16 ゼロのガンパレード 17 ゼロのガンパレード 18フーケのガンパレード 4 ゼロのガンパレード 19 ゼロのガンパレード 20 ゼロのガンパレード 21 ゼロのガンパレード 22 ゼロのガンパレード 23 ゼロのガンパレード 24 ゼロのガンパレード 25 ゼロのガンパレード 26フーケのガンパレード 5
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2798.html
MASTERキートンの平賀・キートン・太一を召喚 ゼロのMASTER-01 ゼロのMASTER-02 ゼロのMASTER-03 ゼロのMASTER-04 ゼロのMASTER-05 ゼロのMASTER-06 ゼロのMASTER-07 ゼロのMASTER-08 ゼロのMASTER-09 ゼロのMASTER-10 ゼロのMASTER-11 ゼロのMASTER-12 ゼロのMASTER-13 ゼロのMASTER-14 ゼロのMASTER-15
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/600.html
【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】ラノベ 【先鋒】ワルドon風竜 【次鋒】タバサonシルフィード 【中堅】竜の羽衣with平賀才人&ルイズ 【副将】レキシントン号 【大将】オストラント号 【先鋒】ワルドon風竜 【属性】魔術師と風竜 【大きさ】成人男性+5mサイズのワイバーン 【攻撃力】 ワルドの魔法…常人なら即死する風の槍、達人でも重傷の雷とかが出せる 風の槍でゼロ戦の翼にへこみを付ける 【防御力】達人並と大きさ相応の動物並 【素早さ】平賀才人の剣を杖で止める、竜の移動はシルフィードより遅い 【特殊能力】風のユビキタス…四人に分身してさらに魔法使うが、ここでは無意味 【長所】ワルド 【短所】ワルド出番ねえ 【戦法】魔法 【次鋒】 【名前】タバサ 【属性】魔術師 【大きさ】少女並 【攻撃力】 「氷の槍」達人が全力で突き出した青銅の槍に無傷で耐えた鬼を一撃で刺し貫いて殺害出来る威力 吹雪で数十mの炎の壁を消す 雷を出す 【防御力】達人並 【素早さ】達人並 常人に見えない奴の攻撃をかわせる 【特殊能力】魔法は詠唱あり(一秒程) 【長所】魔法 【短所】詠唱必要 【戦法】吹雪バリア 【名前】シルフィード 【属性】龍 【大きさ】10m 【攻撃力】大きさ相応 ブレスはタバサの吹雪魔法より弱いくらい 【防御力】大きさ相応 【素早さ】反応は大きさ相応 普通の龍は150km/hと3巻にあるのでそれ以上 【特殊能力】人間になれる 【長所】飛べる 【短所】でかい的 【戦法】ブレス 【中堅】竜の羽衣with平賀才人&ルイズ 【属性】ゼロ戦 【大きさ】現実相応のゼロ戦並 【攻撃力】 機関銃…シルフィードぐらいの龍が即死する。現実相応 ミサイル…魔力に反応する追尾弾 ルイズの爆発…レキシントン号破壊級だが詠唱が五秒以上ある 【防御力】ゼロ戦並 乗ったサイトは達人並、ルイズは少女並 ただしサイトの剣は弱い魔法は吸い取る(数十mの竜巻とかは駄目だった) 【素早さ】ゼロ戦並 操縦するサイトはベテランパイロットか達人並 ルイズは少女並 単純な反応は鍛えた人5人と互角に戦える鬼を2匹まとめて瞬時に斬り殺せるくらい。 【長所】機関銃 【短所】爆発の詠唱長すぎ 【備考】サイトが操縦、ルイズは爆発準備 【戦法】機関銃→爆発 【副将】【大将】 【属性】戦艦 【大きさ】100m 【攻撃力】5mのクレーターが出来るくらいの大砲を装備 左右50ずつ装備 【防御力】大きさ相応の戦艦(ただしなぜか木製)、ルイズの爆発で消し炭に 【素早さ】大きさ相応、飛べる 【特殊能力】なし 【長所】でかい 【短所】作中あっさり壊される 【戦法】大砲撃つ 参戦 vol.806-807,809,816 vol.55 331 :格無しさん [sage] :2008/03/21(金) 18 54 05 ゼロの使い魔(ノベル) 考察 銃弾~軍艦の中間から vsフロントミッション 3勝2敗 【先鋒】反応差、飛行から遠距離から攻め続けて有利 【次鋒】ミサイルを雨あられとばら撒かれると厳しい。 【中堅】反応では相手が若干上なので先手強粒子砲で落とされて負け 【副将】大きさ、相手の速度から相手のミサイルなどによる爆風より こちらの大量の砲撃で攻め続けた方が早く倒せる。有利 【大将】同上 vsモノクロス 3勝2分 【先鋒】反応差から空中に逃げて攻め放題。心臓を狙い続ければ有利 【次鋒】同上。広範囲の吹雪、または氷の槍で刻み続ければ勝てる 【中堅】同上。機銃では再生されるだろうが魔法の威力が高いのでこれなら跡形も残さず倒せるか。有利 【副将】飛行、破壊力差から落とされることは無い。反応と防御力から砲撃で倒すのは困難なので分け 【大将】同上 vsるろうに剣心 2勝1敗2分 【先鋒】開始時こちらが空中にいない場合、超神速で乗り込まれて斬られて負け 【次鋒】移動速度から空中に逃げて吹雪勝ち 【中堅】機銃は速度から効かないかもしれないが、飛んでいれば相手の攻撃に当たることも無い。 詠唱完了後の広範囲爆発からはさすがに相手も逃げられないだろうので巻き込んで勝ち 【副将】5m破壊程度なら相手に回避される。飛んでいればまず壊されないだろうから分け 【大将】同上 vsハヌマーンと5人の仮面ライダー 2勝3敗 【先鋒】反応速度から先手で雷勝ち 【次鋒】逃げられても追いつける。空中から魔法吹雪で勝ち 【中堅】相手のミサイルの威力が桁違い。魔法詠唱完了までに撃ち負けるだろう 【副将】相手が堅すぎて攻撃が通じない。こちらの防御が大きさ相応なのでいずれ削られて負け。 【大将】相手が堅い上、剣の破壊力があるので貫かれまくって負け。 vsC市 2勝3敗 【先鋒】相手のほうが大きい。素で体当たりされたら負けるのはこちらだろう 【次鋒】魔法の詠唱時間も考えれば相手の狙撃の方が早いだろう。生身で防御力も普通なので不利 【中堅】爆撃機対ゼロ戦。こちらの操縦腕前から撃墜or詠唱完了まで粘ることが可能だろう。勝ち。 【副将】大きさと武装差から有利。 【大将】倒せない。いずれ捕まるか放射能で負ける。 vs熱風海陸ブシロード 1勝3敗1分 【先鋒】相手との攻撃と反応の差で闘っても勝てない。 相手の武器のリーチと開始距離から空へ逃げれば分けにはできる。 【次鋒】矢で竜は落とされるが術者は回避可能。地上戦でも回避しつつ詠唱して吹雪浴びせて勝ち 【中堅】機関銃は効かない。相手の移動速度が早すぎるため詠唱完了前に追いつかれて殴られて負け 【副将】大砲効かない。上同様追いつかれて負け。 【大将】同じ大きさで1対100とか無理。物量差負け [[ハヌマーンと5人の仮面ライダー]] > ゼロの使い魔 > [[るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~]] > 332 :格無しさん [sage] :2008/03/21(金) 19 09 26 乙。空飛べる場合、開始した時点では 【乗り物ルール】 位置と向きに関して 人間も乗り物も「お互い直線上で向き合って戦闘開始」 飛行能力を持つキャラは「対戦相手と開始距離分開けた直線上の数m上空」 となってるので飛んだ状態で出られるはず。位置は変わらないだろうけど。 なんでこれ乗り物ルールなんだろう・・・ vol.114 694 :格無しさん:2014/09/21(日) 18 05 42.05 ID c6IhEi+N ランキングざっと見ると 七人のナナ ゼロの使い魔>るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~>モノクロス Broken soul,Angel wing こいつら軍艦の壁とか、その下に固まってるガンダムゲームに勝てるとは思えないんだけど 695 :格無しさん:2014/09/21(日) 18 25 05.34 ID ra2CB4tJ わりと初期のランクがスカスカの頃に考察された作品だと、 たまにそういう結果的に上に取り残された系の作品出てくるな まあ、気づいた人がその都度指摘なり再考察なりして、ランクのねじれ解消していくしかないな 696 :格無しさん:2014/09/21(日) 19 36 53.57 ID Dl6eQ9mV その辺は考察不備というより相性の問題な可能性もあるな 速度が速くて小さい達人に軍艦が攻撃を当てるのはかなり大変だし、 装甲を破る攻撃力がなくとも乗り込まれて制圧される危険がある 巨大ロボ>高速達人>軍艦>巨大ロボ みたいな三竦みになってて、軍艦系の作品が多いから達人が勝ち星を稼いでるのかも 697 :格無しさん:2014/09/21(日) 20 06 00.27 ID Dl6eQ9mV ごめん、 696だけど、よく見たら モノクロス~が『富士』や日本海軍に中堅戦で勝ってるのは考察ミスかも 開始距離が遠いから超音速パンチの射程に入る前に負けると思う 先鋒や次鋒が砲撃を食らっても再生できると判定してるのも過大評価っぽい やっぱこの辺は再考察した方がよさそうだ vol.115 64 :格無しさん:2014/10/18(土) 22 13 08.79 ID OoFiBkp2 61の続きでゼロの使い魔再考察 とりあえず、るろ剣の位置は 61で問題ないと仮定して考察 ×FRONT MISSION シリーズ 【先鋒】打つ手なし。負け 【次鋒】攻撃は通じず撃たれて負け 【中堅】反応で優るし五秒くらいは粘れるか。爆発勝ち 【副将】先手を取られてロケット負け 【大将】すぐには落とされないだろう。斉射勝ち 2勝3敗 ×スーパー要塞空母『富士』 【先鋒】【次鋒】射程外から撃たれて負け 【中堅】この速度と精度の敵相手に五秒耐えるのは無理か。負け 【副将】命中精度と機動力の差で不利か。負け 【大将】大きすぎてすぐには倒せない。一斉射撃で負け 5敗 ×レジンキャストミルク 【先鋒】殺せたとしても乗っ取られるので負け 【次鋒】速度差と範囲攻撃で勝ち 【中堅】ミサイル勝ち 【副将】攻撃を当てられず<倒錯の森>負け 【大将】攻撃を当てられず全能負け 2勝3敗 ×スカイキッド 【先鋒】銃撃負け 【次鋒】詳細不明な戦艦と対空砲なら撃墜される前に乗り込めるか。勝ち 【中堅】詳細不明な銃にはまず撃墜されない。爆発勝ち 【副将】【大将】すぐに戦闘機を撃墜する精度はないか。爆弾負け 2勝3敗 ○鈴木爆発 【先鋒】見えないしいずれ体当たりを喰らって負け 【次鋒】ミサイル負け 【中堅】魚雷ではゼロ戦には当たらないだろう。爆発で勝ち 【副将】【大将】すぐには落とされない。大砲斉射で勝ち 3勝2敗 ○るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~ 【先鋒】近付いた所を跳躍斬りで負け 【次鋒】上空から吹雪で勝ち 【中堅】上空から爆発勝ち 【副将】大砲は当たらず体当たりに行ったところを乗り込まれて負け 【大将】大砲勝ち 3勝2敗 ○鋼鉄のレヴァイアサン 【先鋒】砲撃負け 【次鋒】吹雪で巡洋艦を撃沈するのは厳しいか。砲撃負け 【中堅】開始位置的に五秒くらいは逃げ回れる。爆発で勝ち 【副将】【大将】上昇すれば主砲副砲は当りにくくなる。対空装備に耐えつつ大砲連射で勝ち 3勝2敗 スカイキッド>ゼロの使い魔>鈴木爆発 再考察の結果は三作品とも下がるという事に。 という事は、この直上にある作品も確認が必要かも。 ゼロ魔以下の三作品で勝ち星を稼いで上にいる作品もあるっぽいので。 69 :格無しさん:2014/10/20(月) 15 08 45.37 ID lE8qLS9m ゼロの使い魔の再考察だが 戦艦に空飛んで勝てるの 少なくとも木造戦艦とかWW1と2ぐらいの格差があるのに それに副砲とか空飛んだら当たりやすくなるんじゃ 70 :格無しさん:2014/10/20(月) 18 39 54.56 ID MrEy4OD8 テンプレ見てみたが鋼鉄のレヴァイアサンの戦艦に副砲とかなくない? まあそれはともかく、相手が飛んでれば命中率が下がりはするだろう 空飛ぶ戦艦と戦うことを想定した設計も訓練もしてないだろうし 71 :格無しさん:2014/10/20(月) 19 42 24.86 ID 5V6i5t/+ それほど速く飛ばない100mの木造船が300m超え戦艦の対空兵装と撃ち合いで勝てるとは思えない 72 :格無しさん:2014/10/20(月) 22 22 50.11 ID MrEy4OD8 ゼロ魔側の大砲の威力は地面に5mのクレーター作成レベル 戦艦の主砲がどれくらいのクレーターを作れるかのデータは見つけられなかったけど、 沖縄に米軍の艦砲射撃でできた砲弾池ってのがあってこれが直径5m程らしい 具体的にどの艦のどの砲によるものかわからなかったのは遺憾だが、 艦砲と同レベルの大砲が片側50もあれば十分戦艦を撃破できると思う レヴァイアサン側の対空兵器は詳細不明なんで木造とはいえすぐに戦艦撃破は無理だろう 空中戦艦だから穴を空ければ勝手に浸水して沈んでくれるって事はないだろうし やっぱり問題は主砲を空中戦艦に命中させられるかになりそうだな ゼロ魔側も速度がよくわからんので当たると言われれば当たる気もするが…… 73 :格無しさん:2014/10/20(月) 23 12 41.14 ID 5V6i5t/+ 戦艦から見ても特大サイズの46cm砲よりでかい60cm砲の撃ち合いに耐えている 対艦ミサイルじゃ軽傷程度 しかも大きさも戦艦大和よりさらにでかい こんなの簡単に沈められるか? しかもルールよく見たら飛行能力持ちは「直線上の数m上空」ってあるけど戦艦にとっては少し浮かんでる程度だな これじゃ60cm砲も普通に当たるんじゃ 74 :格無しさん:2014/10/20(月) 23 36 09.91 ID MrEy4OD8 その60cm砲と5mのクレーター作成の威力比がよくわからないんだよね…… ただ、水爆がビキニで作ったクレーターが1.8km、トリニティ実験の原爆は330mなんで、 爆発の規模とできるクレーターの大きさには1桁以上の差があると考えられる するとゼロ魔の大砲は数十mの爆発に匹敵する威力がある事になって、 ルールによるとミサイルや高層ビル破壊と同等の威力になってる こんなのが50門もあれば戦艦くらい沈められると思う 戦艦の攻撃が当たるかはちょっとわからない 主砲の狙いをつけてから発射までの時間がわかればいいんだけど 75 :格無しさん:2014/10/20(月) 23 57 36.28 ID 5V6i5t/+ ゼロ魔の大砲は爆弾を撃ち出してるのか運動エネルギー弾なのかテンプレからじゃわからない てかそういう推測って柳田理論にならんの? 狙いをつける時間を考えるなら左右にしか大砲がついてないレキシントン号は正面向かい合っての撃ち合いにはかなり不利 76 :格無しさん:2014/10/21(火) 00 21 53.96 ID oQG0c6EK 開始時の向きは自由だから必ずしも正面向ける必要はないよ 相手ごとに変えるのはダメで統一しなきゃなんないけどね 戦法欄に書いてなければこういうのは考察人の判断なんだけど 戦列艦タイプの船なら横向きで開始がセオリーでしょ 81 :格無しさん:2014/10/24(金) 19 41 27.28 ID PGoyY4jY ゼロ魔の副将、大将は戦艦に勝てないとすると軍艦の壁↓あたりになるのか 82 :格無しさん:2014/10/25(土) 01 00 53.22 ID hyyEbCdf 81 戦艦の仕組みについて軽く調べてみたけど、やっぱゼロ魔の勝ちだと思う 大和みたいな戦艦の主砲は砲手が相手を見て狙いを付ける事はできないらしい 正規の手順だと、 見張り員が敵の位置を測定して伝達→艦内部の射撃盤に入力して仰角と旋回角を計算 →データが電気通信で砲に伝えられ砲手がそれに合わせて砲を動かし射撃 これだけの過程が必要らしい 近距離戦なら手順を省いて見張りが旋回角と仰角を目算して直接伝達できれば短縮できそうだけど それでもどうしたって数秒以上はかかるだろう しかも大和だと俯仰角は毎秒8度、旋回角は毎秒2度しか動かせない 初めの敵の位置と砲の向きによるけど狙いを付けるにもまた最低数秒はかかる その間に敵の位置も高さも変わるし戦艦の側も回避運動しなきゃ的になる 発射時の位置関係を先読みして狙いを設定するしかないけど簡単ではないと思う 互いにまぐれでしか命中しない状況なら砲の数が多いゼロ魔側が有利だろう 83 :格無しさん:2014/10/25(土) 18 11 50.87 ID BI7+WKWE 主砲以外にも武装あるんですがそれは 84 :格無しさん:2014/10/25(土) 18 53 28.06 ID sjMq2/By 相手が飛んでるなら高角砲と機銃で弾幕張るのがセオリーじゃね? 特に速い設定もないし、木製ならそれで十分だろ というか、オストラント号ってもっとちゃんとした設定があったと思うけど 手抜きなテンプレやな 85 :格無しさん:2014/10/25(土) 23 29 29.06 ID hyyEbCdf 詳細不明な速射砲や機関砲じゃ木造とはいえ短時間に戦艦破壊は無理だろう だから主砲を当てられるかどうかって話になった訳だし 86 :格無しさん:2014/10/25(土) 23 38 09.28 ID BI7+WKWE 詳細不明も何も、WW2の頃でも対空兵装の機関砲でも口径20mm越えてるだろ 87 :格無しさん:2014/10/25(土) 23 59 19.96 ID I7ajwTmD てか戦艦の主砲って46cm砲クラスだと衝撃波で艦上の飛行機もやばいレベルのはずだが 60cm砲と約500mの近距離で撃ち合ってたとえ当たらなかったとしても木造船が無事とは思えん 88 :格無しさん:2014/10/26(日) 02 01 41.09 ID RKOLRM5d 戦闘機に魚雷を当てることさえ可能な最強スレでいつまでボケたこと言ってんだ 92 :格無しさん:2014/10/26(日) 14 25 16.50 ID wwziBDe2 ゼロ魔の副将、大将の問題はともかく 中堅はエクスプロージョンの射程が書いてないように見えるんだけど 95 :格無しさん:2014/10/26(日) 14 44 57.64 ID zk0l/5fz 92 自分は射程が書いてないものは至近距離のみとして考察してる。 ゼロ魔なら先鋒・次鋒・中堅の魔法やブレスは全て近距離攻撃と判定。 ただ中堅の爆発や次鋒の魔法は攻撃範囲が広いので実質その分の射程があるのと同じ扱い。 96 :格無しさん:2014/10/28(火) 22 41 38.72 ID k8pI13HT 反応同等で初っ端から全武装の撃ちあいなら 数m浮いてるだけのゼロ魔の木造艦落ちると思うがな 122 :格無しさん:2014/11/01(土) 02 17 48.45 ID d2mdxOU9 96 軍艦の壁上からは木造艦で勝てるわけないから、その下だろうね