約 3,621,314 件
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/676.html
───────────────────────Another Servant epilogue ─────── ─────あれから、冬木はまたいつも通りの日常へと回帰した。 冬木全域をすっぽりと覆っていた色濃い不吉な気配はすっかりと消え失せて、いつしか怪奇な出来事や猟奇的な殺人もピタリとなりを潜め、気が付けば影も形もなくなっていた。 今では冬季にしてはさして寒くもない過ごしやすい温暖な冬木の気候がこれでもかと自己主張を続けている。 だが世界が曇天の空模様から穏やかな快晴になっても、世間が騒がしいのは相変わらずであった。 日本では尊皇攘夷やら倒幕やら志士狩りやら内戦やらの動乱が世紀末な雰囲気で相も変わらず続いている。 あと数年、もしくは数十年か。 とにかくこの時代と時代の狭間にある激動のお祭り騒ぎはしばらくは鎮まりそうもないだろう。 さらに騒動といえばもう一つ。 冬木も冬木で名家の当主遠坂刻士氏の突然の凶報が町中を震撼させていた。 遠坂氏の遺体が明らかな他殺体である事からも、猟奇殺人事件と同様の事件または何者かによる暗殺などではといった憶測が多く飛び交った。 が、しかし結局真相は闇の中に葬られた。 重要な手掛かりも真犯人も見つけらないままこの事件は迷宮入りすることであろう。 いや、そればかりかこの町で起きた怪事件や猟奇殺人の殆どがきっと年月と共に人々の記憶から薄れていき、いつか三流の怪談話に成り下がるに違いない。 だけどそれも仕方のないことだと、旅荷物を纏めた和装の黒髪の少女がのんびりとした歩調で歩き出す。 ああ、陽光が温かくてとても気持ちがいい。 彼女は眼鏡を掛け直して、燦々と太陽が輝いている青空を眩しそうに見上げた。 本当にいい天気だ。 大空には小鳥が羽ばたいて、地平線には綿飴みたいな大きな白い雲。 でもあまりに空が遠すぎて、 ついあの日々、あの夜に、想いを馳せてしまった。 かけがえのない日々は夢のように掌から零れて無くなり、得た報酬は何も無い。 これぞまさしく世に有名な格言"骨折り損のくたびれ儲け"ってやつなんだろう。 だけど一応五体満足だし、両脚もちゃんと動く。 ならばとにかく動かなくっちゃ。 うん、動くから歩くのだ。 カラン、カラン。と耳朶に届く音楽。 木製の履き物が小気味良い音色を奏でている。 手に入れた物は何もなく、失った者は少なくない。 命を賭け金にした割には見合ったご褒美も貰えなかった。 だけど、手元にきちんと残ってくれたモノもある。 もし誰かにそれで満足したのかと聞かれるとやはり首をかしげてしまうだろうけれど、 ─────それでも、自分は失った人たちから未来を遺して貰えたのだ。 だから生き《あるい》ていく。 彼らの命を賭した贈り物に心から感謝したいのならば、 これからの人生を一生懸命に胸を張って生きて行こう。 あの愛しい人たちが、自分の遺したモノには価値があったのだと永く誇れるように─────。 目的地の故郷は遥か遠く、まずは手近な我が家《みらい》を目指して一歩ずつ進んで行こう。 彼女の視界に映るのは空と海の二色の青。 なんて綺麗な光景。 長い悪夢から目覚めて、 在るべき姿を再び取り戻した美しい世界だけが、 どこまでもどこまでも広がっていた─────────。 ◇ ◇ ─────七つの悲願を懸けた戦いは終わった。 七つの魂は眠るように地上から旅立つ。 どこまでも落ちてゆく。 どこまでも昇ってゆく。 世界《じかん》の理の外へと向かって。 元居た玉座へと還るために彼らはどこまでも溶けて消えてゆく────。 何一つとして遂げられなかった切なる願望。 誰一人として報われることのなかった徒労。 絶望で彩られた全滅。 悲観しか湧いてこない結末。 ────なんて、救われない………。 だが呪っても祈っても、一度迎えたエンディングは変化しない。絶対に。 七人の戦争は初めから無意味なものだったのだ。 彼らが冬木の聖杯戦争に招来される事はもう二度とない。 全ての願いを叶える万能の杯の奇跡を手にする機会もない。 あるいは悲願を成就出来る機会さえもないかもしれない。 しかし七色の御霊の輝きは色褪せることもなく力強いままだった─────。 これで終わりにするつもりは毛頭ないと、英霊達の魂がその不動の輝きを以て示している。 彼らの戦いはまだ終わらない。 だってこのまま終われる筈もない。 胸に抱いた願いはそう簡単に捨て去れるほど陳腐なものではないのだから。 この程度で絶望し諦められる程度のものならそもそも誰も最初からこんな祈りなど抱いてはいない。 だからあきらめる、なんてことも決して無い。 英霊たちは永遠なる一時(ひととき)の眠りにつく。 未来は永劫に続いている。 ───永遠。 それは瞬きのように短く、そして死の如く長い久遠の時。 永遠の中でならきっともう一度くらい機会に巡り会える。 そう希望を信じて眠りに落ちた。 そうして再び目覚めた時、 彼らはまた次なる旅路へとその歩みを踏み出してゆくであろう。 その祈りが成就するそのときまで─────────────── ◇ ◇ 修練場という名の地下の穴蔵。 ジクジクとした粘着く空気の中で無数の蟲が蠢いている。 やがてソレは次第に一箇所に固まり、ついにはひとつのカタチへと変化を遂げた。 しかしソイツは見る者によっては妖怪か何かにしか思えない異質な眼光をした人型の生き物だった。 かつての若々しさをとうに失った───腐臭を放つ、朽ち枯れた老人。 ─────マキリ・ゾォルゲン。 500年もの果てしない年月を超え《いき》てきた正真正銘の大魔術師《バケモノ》である。 怪老の瞼がゆっくりとまばたきを繰り返す。 間桐臓硯は夢から覚めるかのように昔噺みたいな遠い過去の回想を終了した。 口惜しい。今思い返してもなんと口惜しいことか。 あと一歩。第二次聖杯戦争は本当にあと一歩で天門の扉が開くところまで漕ぎ着けられた大儀式だった。 マスターが参加者としての自覚が薄く、サーヴァントも命令に従わずで、その結果が儀式としての体裁を成さず無様に終結した第一次聖杯戦争。 前回の大失敗を活かして、令呪というサーヴァントを御するための切り札と、儀式進行を円滑にするための骨格となるルールを敷き、魔術協会に降霊儀式の邪魔をされぬようレベルの高くない外来マスターを秘密裏に招待し開催したが、最終的に相討ちによる全滅の末に時間切れで決着した第二次聖杯戦争。 聖堂教会に監督役を一任し、世界大戦の混乱に紛れて執り行なわれたが、帝国陸軍やナチスというトンデモない邪魔者を混じえて帝都で戦った降霊儀式は大聖杯をコントロールする小聖杯が破壊されるというまさかのハプニングによって無効試合に終わった第三次聖杯戦争。 そして三度に渡る儀式で得たノウハウによってさらに洗練されたスムースな聖杯戦争を可能としたが、第三次が原因でシステムに大きなバグを抱えてしまっていた十年前の第四次聖杯戦争。 第一次~第四次までの殺し合いを振り返ってみても、七騎全てのサーヴァントを排除し、ヘブンズフィールを発動させる段階まで辿り着けたのは第二次聖杯儀式だけであった。 そしてだからこそ、間桐臓硯はあの二百年に一度しか無かった機会を心底惜しんでいる。 無論、臓硯も第二次聖杯戦争の最終戦が行われていた遠坂邸《あのばしょ》に居合わせていた。 息を殺し、気配を潜めて、三体のサーヴァントと三人のマスターが殺し合う様子を物陰から見ていた。 そして、その後の結末も────。 悠久の年月を生きた代償は途方もなく重い。 五百年もの歳月の重みに耐えられなかった魔術師の魂は劣化するどころか腐敗を始め、結果として肉体までもを腐らせた。 身体が腐り落ちる屈辱と恐怖と憎悪は魔術師の心身を大きく歪めてしまった。 絶えず脳に上書きされ続ける負の感情と新しい記憶が過去確かに存在した崇高な想い《きおく》を霧のかかった不鮮明なものへと成り下げる。 されど、どれだけ記憶に霞が立ち込めようとも克明に覚えているモノもあった。 ─────それがあの神々しく輝く光の道《あな》。 永遠の命を、完璧なる不老不死を己に授けてくれるあの"白光の洞"を色褪せぬ鮮度で今もまだ鮮烈に憶えている。 自分の眼の前に確かに在りながら、手の届きそうな所に視えているのに、それでも届かない絶望感。 水のように不老不死が掌から零れ落ちていく屈辱を忘れもしない。 もう一度あの頂に。 魂が完全に腐り切ってしまう前に必ずやあそこへ到達するのだ。 今回で五度目。 円蔵山地下大空洞の大聖杯は一ヶ月ほど前から起動を開始しており、各所では複数のマスターがサーヴァントの召喚に成功している。 当然、御三家の一角である間桐陣営も第五次聖杯戦争で使役するサーヴァントの召喚は完了していた。 不出来な弟子が喚んだのはエトルリアの神殿から発掘された鏡を触媒に召喚した有名な女怪。 些か歪んだモノが来たが、それでも英霊としての格は申し分ないものだった。 だが、一番の問題は使役するマスターの方にある。 あのような出来損ないの屑では恐らく、いや九割方此度の戦いには勝てまい。 前回の儀式で駒として出した落伍者の雁夜をも大きく下回る下等生物。欠陥品。臆病者。 忌々しいことにマキリのマスターは聖杯戦争を重ねる毎に血が薄まり脆弱になっていた。 思い起こせば第二次儀礼でマスターとして送り込んだ燕二がこの地に根を張って以来徐々に零落していき終には没落した間桐家のピークだったのだ。 今のマキリの一門ではもはや直系であのレベルの術師を産み落とすのさえ不可能に近い。 使い物になる有力な駒が一つもないのでは今回の結果も芳しくはないだろう。 しかしまあそれも間桐臓硯にとっては予定の内ではある。 本当の勝負を懸けるのは………本命はあくまで次回以降の聖杯戦争。 前回の儀式で手に入れた戦利品を使って中々に面白い実験体が手許にあるとは言えど、戦闘用に調整してないのでは実戦投入は出来まい。 もしまた衛宮切嗣や言峰綺礼のような戦闘能力が著しく高いマスターが儀式に参加していれば危険だ。 無理に参戦させ、返り討ちに遭って殺さるようなリスクは負えない。 次回以降の聖杯戦争のためにもどうあってもアレには優秀な後継を生み落して貰わねばならないのだ。 よって今度の聖杯降霊儀式に期待するところなど何も無い。 期待出来る要因など有りはしない筈なのだ。 だというのに────何かが起きる。 臓硯はそんな予感がしていた。 なぜだかはわからない。 だけど二世紀にも渡って当事者で在り続けた魔術師の胸には久しく忘れていた不思議な高揚感があった。 "はてさて。もしや本当に、此度の聖杯戦争は何かが起こるやもしれんのぅ" 待ち焦がれた半世紀に一度の大舞台。 不老不死を褒賞にした熾烈な競争が幕開けの時を待っている。 いつの間にか間桐臓硯は干上がった体の内から湧き上がる不可思議な期待感にクツクツと忍び笑いを漏らしているのだった。 運命の夜。 宿命に導かれた少年が始まりの聖鐘を打ち鳴らすのは───────明日である。 ───── Fate/Another Servant Heavens Feel 2 ~END~ ─────
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/968.html
夜の新都、ビルの屋上に、二人の人影が立っていた。 「どうしても、魂喰いをやめる気は無いのか?慎二」 正義の味方を目指す魔術師見習いの少年、衛宮士郎は眼前に立つ悪友に問いかけた。 「くどいな。僕にはやりたい事と、やらなけりゃならない事がある。魂喰いはその一つだ」 かつて魔術師を目指していた少年、間桐慎二は、偽臣の書を握りしめ、迷い無く言い放った。 「やらなくちゃいけない事っていうのは、桜の事か?」 「さあね、想像に任せるよ」 その時、慎二のすぐ傍に、飛行服を着た白人が出現した。幽世の存在、サーヴァント。騎乗兵の役を与えられた男だった。 「やあ、シンジから話を聞いている。君がエミヤシロウだね」 敵に対してもにこやかに微笑する男―――普通である。 これまで、士郎とその相棒は、様々なサーヴァントと相対してきた。そのいずれもが、英霊の名に恥じぬ武威と迫力を存在全てから発していた。 だが、目の前のライダーからはそういったものが感じにくい。もっともこれは自分の召喚したバーサーカーにもいえる事例だが。とにかく、このサーヴァントにも言葉を投げかけた。 「あんたは魂喰いなんてして、どうも思わないのか?」 「思うところはあるさ。自分の名と、祖国の名誉に泥を塗る行為だからね」 ライダーの表情から微笑が消え、影が濃くなった。 「しかし、それでも為さねばならないことがあると言えば、君はどう思う?」 「俺は「そこまでだ。ライダー」」 言葉を遮った悪友は、厳しい目で士郎を見ていた。 「お前もだ。衛宮、ここに来たのは話のためじゃない。僕とお前はマスターで、ここには誰もいない。なら、やるべきことは一つだろう?」 慎二の言葉に、士郎も、傍らにサーヴァントを顕現させた。光の粒子が集束し、人型を作り出す。 優雅な束帯。 流水のような黒い髪。 夜海のような黒い目。 ―――美しい子供である。 顕現した英霊は、顔の造作では無く、存在そのものが光を放っているような高貴さと可憐さを持っていた。 正にこの国においての最高の象徴。 人の国に降り立った太陽。 現人神。 衛宮士郎のサーヴァント、バーサーカー。 幼帝が、口を開く。涼やかな声である。しかしその口調には怒りが混ざっている。 「朕(わたし)が治めた神州の民草。その方が民草を傷つけし異人か」 バーサーカーの問いに対し、ライダーも答えた。 「その通りです。天皇陛下」 「やめる気は無いのだな?」 「ええ、正義を勝ち取るには戦い以外ありますまい」 「水天皇、安徳帝言仁である。異国の英雄よ、この場で散華せよ」 バーサーカーの手に握られた剣が、輝きを増す。 瞬間、ライダーが跳躍する。その周囲には風が渦巻いていた。 「ドイツ第三帝国、ルフトヴァッフェ所属、ハンス・ウルリッヒ・ルーデル―――征くぞ」 風は物体を形作る。それは飛行機の形状となったそれにライダーは乗り込んだ。 空気が変わる。ライダーは今まで相対したサーヴァント達に勝るとも劣らない武威を見せつけた。 ―――然り。 馬を持たない騎士などいない。文字通りの意味での人馬一体ならぬ、人機一体。 あの飛行機―――Ju87、ドイツ第三帝国が誇った急降下爆撃機。それに騎乗した状態でこそ、『ライダー』たりえるのだと、士郎は理解した。 そのままシュトゥーカは急上昇し、上空で点になるまで飛び上がり続けた。 警報音に似た風切りの音。友軍の兵士達からはジェリコのラッパと呼ばれ、敵軍の兵士達からは悪魔のサイレンと呼ばれた轟音が夜空に響き渡る。 「来るみたいだぞ。バーサーカー」 「うむ。こっちに近づいている」 慎二は既に退避している中、ビルの屋上に残っているのは士郎とバーサーカーだけだ。 バーサーカーが剣を構える。かつては持つにも一苦労していた神器は苦もなく振るうことができるようになった。 協力者の力によるものだが、だからこそ彼等のためにも負けるわけにはいかないと、士郎は思う。 決意を新たに空を睨む。 鉄の怪鳥は寸前まで迫り、両翼に顕現した37mmFlak18機関砲が一斉に火を噴いた。 「―――ほう」 ライダーのサーヴァントたる英雄、ハンス・ウルリッヒ・ルーデルは眼下の光景に少しばかりの驚きを口にした。 飛来した弾丸は、全てバーサーカーたる安徳天皇が身体から発した魔力によって、中空で叩き落とされた。 「やるね、しかし『慣れているとは思えない』」 あれだけの荒技が最初から使えるのであれば、この身が接敵した瞬間に粉々にすることも難しくなかったはずだ。 考えてみればあのバーサーカーは最初見たときから、そのステータスの高さやスキルの多さに比較して、身のこなしや戦略の判断が、どうもチグハグなのだ。 英雄は戦いをくぐり抜け続けた者達だ。 十字軍の勇士として騎士の中の騎士と謳われた獅子心王。 剛力と巨躯を誇るペリシテの巨人兵士。 天帝の子である九つの太陽を撃墜した弓の神。 暗殺教団の伝説を生み出した山の老人達の始祖。 そのいずれとも相対したライダーだからこそ分かる。バーサーカーのあの力は、何らかの方法で底上げされたものだ。サーヴァントを易々と強化できるということは、 「キャスター、か」 ライダーは機関砲を消失させ、別の装備を顕現させた。 「ああ、いい。これこそオペラだ。カイザーを『脚色』したかいがあった」 激戦が行われている場所から離れた別のビルの屋上では、キャスターのサーヴァントが歓喜の表情で右手を振るっていた。 「それでこそだ。カイザー!ドラッへの力を奮い、全ての敵を噛み砕け!!」 「本当にあのナチ野郎に勝てるんでしょうね。衛宮君とバーサーカーは」 興奮するキャスターこと、リヒャルト・ワーグナー。バーサーカーを次元違いに強化した張本人は、背後から怨嗟に満ちた目で自分を見るマスター、遠坂凛を見やった。 「たりめえだ。魔力放出、対魔力、筋力も耐久も敏捷性もパワーアップ、こいつで勝てねえ方がおかしいぜ」 「そう、それならいいけど」 「フロイライン。今はオペラを楽しもうぜ。世紀の天才、ワーグナーの新作オペラだ。感涙モノだぜ?」 「ええ、バーサーカー一人強化するのに、劇場一つ借り切って遠坂家の全資産の半分をマスターである私に無断で使ったかと思うと血の涙が出そうだわ」 遠坂凛にとって、このサーヴァントは召喚した当初から気に入らなかった。 性格に難があるだけでは無く、維持にかかる魔力は通常の三倍。そのくせ魔術は使えない。 そして、凛にとって最大の不幸は呼び出した彼が史実通りの浪費家だった点に尽きる。 凛が戦費として蓄えていた貯蓄は、二日でキャスターの放蕩のために消えた。 そして、キャスターの宝具。『至高なる我が絢爛歌劇(リヒャルト・ワーグナー・フェストシュピールハウス)』を更に豪華にするためと称して、遠坂家が先祖代々受け継いできた土地や宝石、魔道書にまでキャスターは目をつけた。 劇場の彫刻一つのために幾つの金には代えられない宝石が人手に渡ったのか、考えたくも無い。 しかも、宝具に対する効果は、ただ豪華になるだけだと知ったとき、本気で令呪で自決させようかと思った。 しかし、凛は悪夢がまだ終わっていないことを、次のキャスターの台詞で思い知った。 「なーに、ケチなこと言ってんだ。俺が使ったのはフロイラインの全財産だぜ?」 ―――ハ?ナニヲイイヤガリマシタカ? 「俺は半端な仕事はしねえ。使う時はパーッと使うべきだ。宝石はまとめて宝石商に売った。家も土地も売った。まあ、坊主の家に厄介になるから不便は無えだろ。あと、それでも足りない分は借金したから、ほれ」 そう言うとキャスターは、闇金として評判が悪い金融会社のチラシを真っ白になっている凛に手渡し、自分は持ってきたワインを飲みながら、観戦の続きをしている。 「あー、美味え。パトロンの金で飲む酒程美味い酒はねえや」 故に、大爆発寸前の凛に気づく筈も無く、飲み干したワインの空瓶を放り投げる。それは凛の頭に当たった。 「ありゃ、もう空か。しかたねえ、フロイライン。ちょっとそこの無人契約機で金出して」 「死ねや、コラアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 凛の鉄拳がキャスターの顔面に直撃し、そのまま回転しながら吹っ飛ばされたキャスターはビルから転落した。 「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア……」 肩で息をした凛は、戦闘中のビルを見ると、絶叫した。 「勝てぇぇぇぇぇぇ!!勝ちなさい!!衛宮君、バーサーカー!!勝たないと私がどうするか分かってんでしょうねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 遠坂凛の声が聞こえる。 遠いのでよく聞こえないが、どうやら勝利を願って激励してくれているらしい。 「……勝たないとな、バーサーカー」 「当たり前だ!勝って、聖杯を手に入れるのだ!!」 バーサーカーは意気込みも露わに、水流を操り飛行機からの銃撃を防いでいる。 年相応の元気な子供らしい表情を見せたバーサーカーの姿に、士郎はそれを頼もしく思いながら、バーサーカーの願いを思い出していた。 『朕(わたし)に、別に聖杯で叶えたい願い事は無い。しいていえば、聖杯を手に入れること自体が目的だな』 バーサーカーが、安徳天皇が、聖杯を手に入れることを切望しているのは、叶えたい願いがあるからでは無い。 正確に言えば、安徳天皇の願いは、『自分で何かを手に入れる』ことだ。 生前持っていた帝位は、自分で手に入れた物では無く、他者から与えられただけのものだった。 自分は幸せだったのだろう。国で最高の位に座り、三食が与えられ、多くの者達が最期まで守ってくれた。 だからこそ、自分は自分で手に入れた何かが欲しい。かつての生は紛れもなく幸福だったと、多くの人々に守られたこの身は決して無為な存在ではなかったと、胸を張って言えるように。 バーサーカーの叫びに、士郎は頷いた。 「ああ、聖杯は俺達の物だ」 「全く、頑固な対空砲火だ。いや、放水か?」 Ju87を操りながら、ライダーことハンス・ウルリッヒ・ルーデルは下から放たれる水の弾丸を回避していた。 凄まじい攻撃だが、ライダーは涼しい顔で回避していた。急降下爆撃のプロフェッショナルとして、無数の対空砲火をくぐりぬけてきたライダーにとって、この程度の弾幕ならば、それほど慌てるものでもなかった。 地上に目を落とす。 自分の戦友であるシンジは、既に遠く離れた場所に退避している。攻撃の頃合いだろう。 ―――床に身を伏せ、気色の悪い生物に嬲られる少女。 それが、ライダーが現世で始めて見た光景だった。 シンジからある程度のことを聞いたライダーは、当然元凶である怪老を斃そうとしたが、何を仕掛けているかわからない以上、シンジと共に聖杯を手に入れるしか、シンジも本来のマスターである少女もあの不気味な屋敷からは解放されないと理解した。 『あいつの為じゃ無いさ……だけど、それでも妹だからね。聖杯の力を少し分けてやるくらい吝かじゃないよ』 最初は戦いに怯えるだけだったあの少年も、今ではかつての戦友達と同じ、かけがえのない相棒となった。 ライダーは決意した。元々願いなど無く、ただ戦いを求めて召喚に応じた身だ。ならばこの身と、爆撃の技をもって聖杯を手に入れようと。その為なら泥でも舐めてみせると。 「聖杯は手に入れる。戦友とその妹を、妄執と狂気から永遠に解放するために」 飛行機が、急上昇し、そして急降下してくる。その動きに、士郎とバーサーカーは息をのんだ。 それこそ、ペリシテの巨人を一撃で葬り去ったライダーの絶技―――!! 「急降下爆撃!!」 「『空の魔王(カノーネン・フォーゲル)』だ。そのビルなど、ひとたまりも無い。仮に爆撃に持ちこたえたとしても、地上までの自由落下に耐える事はできない……さらばだ。東洋の皇帝と、マスターの少年よ」 爆弾が全て投下され、一斉に屋上の敵を狙う。 悪魔のサイレンと共に飛来してくる爆弾を見ながら、バーサーカーは自らの宝具、『水天宮草薙剣(すいてんぐうくさなぎのつるぎ)』を構えた。 「士郎!ゆくぞ!」 声色には僅かに緊張の色が混ざり、身体は強張っている。それでも両眼は空を見ていた。 そんなバーサーカーを見て、士郎は剣を構えている手に、自分の手を重ね合わせる。 「大丈夫、できる筈だ」 その言葉に、バーサーカーは花のように笑った。 「当たり前だ!」 構えている剣から湧き出す魔力が霧となり、周囲を白色に包む。魔力の集束は必要無い。『解き放て』ば、全ては終わる。自らの魂に刻まれた八岐大蛇の因子と、血に刻まれた天照大神の因子を合一させ、生まれる力を全て神剣に流れ込ませる。 想像するは、かつてこの剣に名を付けた日ノ本最強の武人、創造するは、その英雄がかつて振るった至高の一撃。 今にも衝突しようとする上空の爆弾と、『射線』上にいるライダーの機体目がけて、振り下ろす。 真名開放に、バーサーカーと士郎、二人の声が重なった。 「「『天叢雲(あめのむらくも)』」」 ―――かくして、神話の蛇は再び現世に顕現する。 「!?」 空中に出現した洪水。 ライダーにはそうとしか言いようが無かった。濁流は爆弾に衝突すると、爆風全てを吸収、いや、かき消した。 そして、八尾に枝分かれした水流は、四方八方からライダーを屠りにかかる。 「戦略兵器も持っていたのか。参ったな」 だが、危機的状況にあくまでライダーの口調は軽い。機体を操り、水流から逃げにかかる。 そして、水流八尾の隙間から、屠るべき敵の姿を垣間見た。 濁流の間隙を縫って飛ぶ。攻撃の全てをスレスレで躱し、或いは機体の一部を犠牲にして飛び続ける。 そして、銃弾の有効射程距離に接近した。 「貴方達と戦えた事は、英霊(エインヘリャル)の誇りだ。全てが終わったら、ヴァルハラで酒を酌み交わそう」 敵への敬意を持ちながら、ライダーは引き金に手をかける。 そして、気がついた。 「あんたは強いよ。ハンス・ウルリッヒ・ルーデル。だけど、あんたの負けだ」 ライダー迎撃の作戦は、二撃目が存在する。一撃目の『天叢雲(あめのむらくも)』、そして。 士郎は、濁流を抜けてきた飛行機に向かって、投影した剣を引き抜く。 それはごく普通の十字剣として生まれ、担い手となった王の心と、聖地奪還に燃える騎士達の思いによって聖剣となった剣。異教徒殺しの宝具。それを一度目にした衛宮士郎の投影によって、それは今彼の手にある。 「『獅子吼する―――勝利の剣(エクスカリバー・ライオンハート)』!!」 聖光が、敵機を包み込み、夜空に一つの太陽が生まれた。 「……ふう、やれやれ。今度の戦争はこれで終わりか」 ビルの屋上に倒れ伏したライダーは、無傷で立つバーサーカーと士郎に一瞥を送ると、上空を見上げた。 夜空を見上げるライダーの下半身は既に消滅している。霊核も損傷しているのであろう、最早動くこともできそうにない。 「あの攻撃がフェイントで、マスターの攻撃が本命だったとはなあ」 呑気そうに笑うライダーに、士郎も口を開いた。 「総攻撃をかいくぐって安心したところを、獅子心王の剣でとどめを刺す。あんたを倒すにはこれ以外なかった」 「宝具の二段重ねを使わなければ撃墜できないとまで、思わせるとは、私も偉くなったもんだ」 その時、屋上の片隅から聞こえた足音に、意識がそちらの方を向く。 「……ライダー」 姿を現した慎二に、ライダーはそれまでとはうって変わって沈痛な表情を形作った。 「ああ、畜生、口惜しいな。シンジ達を空に解き放つ事が出来なかった……シンジ、すまない、すまなかった」 「何言ってんの、馬鹿野郎」 英霊の心からの謝罪に、慎二は傲岸に笑った。 「お前がいなくても、僕はやっていける。僕はお前がいなくても大丈夫だ。桜だってどうにかしてみるさ。だから……笑って逝けよ。『戦友』」 慎二のその言葉に僅かな沈黙の後、ライダーはフッと微笑んだ。 「そうか……そうだな、さらばだ戦友、ジークハイル」 「ああ、あばよ。ハンス・ウルリッヒ・ルーデル、僕のサーヴァント。ジークハイル」 そこで、ライダーは完全に消滅した。それまで見届けると、慎二は笑顔のまま涙を流す。 「僕はまだ戦う。宿命と戦ってみせる……衛宮、攻撃したければ、やれよ」 士郎は、無言で背を向けた。そして一言だけ呟いた。 「いつか、皆が笑っていた場所で待っている」 そのまま歩き出す士郎を追う前に、バーサーカーは慎二に向き直る。 「当然、そこにはお前もいる筈だぞ」 そのまま、霊体化し消えた。 自分以外いなくなったビルの屋上で、慎二は空を見上げていた。ライダーが自分を乗せて、翔けた空。 「あいつは、いつか桜も乗せたい、って言ってたよな」 慎二は歩き出す。目指すは間桐の屋敷、呪われた我が家。 「僕は気が短いんだ。いつかなんて、待ってられない。早く、早く、一刻も早く、僕らは自由になる」 歩く道程は険しく、遠く、それでも誇り高く少年は第一歩を歩き出した。
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/2595.html
魔術医療:A (アイリスフィール(天の衣)(Grand order)) サーヴァントとしてのアイリスフィールは、高度な治癒の魔術を行使する。 【A+ランク】 【Aランク】 【Bランク】 【Cランク】 【Dランク】 【Eランク】 【E-ランク】
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/346.html
偽装:D (トリスタン) 変装・擬態の技術。容姿を変えサーヴァントとしての気配を隠蔽して行動できる。ただし、勘 の鋭い者には即座に見破られる可能性があり、また自らが攻撃態勢に移ると偽装能力は即座に 解除されてしまう。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/283.html
【元ネタ】黙示録 【CLASS】ライダー 【マスター】 【真名】マザー・ハーロット 【性別】女性 【身長・体重】167cm・53kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具EX 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。 ただし、竜種は該当しない。 【固有スキル】 魅了:A+ 魔性の美貌により、老若男女を問わず対象の精神を虜にする。 ここまでくると魅惑ではなく魔術、呪いの類である。 対魔力で抵抗可能だが判定次第。 黄金律:A 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 大富豪でもやっていける金ピカぶり。一生金には困らない。 【宝具】 『黙示録の獣(アポカリプティック・ビースト)』 ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 かつて存在し、現在は存在せず、そして、バビロンが底知れぬ場所より生み出す宝具。 赤き竜より同等の力と権威を与えられ、善を汚し悪へと誘惑する呪詛で構成された、 7つの頭と10の角を持ち、それぞれの角に冠を持つ『緋色の獣』。 その呪詛は常に気化し、周囲を侵食し汚染し続けるが、 大地よりマナを奪うことで強力な再生能力を得ているため、呪詛の供給が途絶えることは無い。 『溢れる邪淫(ルクスリア・チャリス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~25 最大捕捉:50 鮮血を元に香り高く味の良い真紅のワインを生み出す、黄金の杯。 杯の内部で空間が圧縮されており、大量のワインを蓄えることができる。 この杯のワインには、人々の理性を一時的に麻痺させ、感情的な行動を促進させる効果がある。 対象の持つ精神攻撃無効を一定確率で無効化し、魅了に対する抵抗判定にペナルティを与える。 ワインを広範囲に対し霧状に噴霧することもできる。しかし、効果は大きくランクダウンする。 【解説】 キリスト教における黙示録に出現する。 「地上の忌むべき者や売春婦達の母たる、大いなる、謎めいたバビロン」。「グレート・ハーロット(The Great Harlot="大淫婦"の意)」とも呼ばれる。 もろもろの民族、群衆、国民、国語の上に立つ人々を惑わす悪徳の象徴とされる美女。 緋と紫の衣を着て、黄金と宝石と真珠で体を飾り、金の杯で善きキリスト教徒の血を飲んで酔う。 体中が「神を汚す名前」で覆われ、七つの頭と十の角を持つ黙示録の獣に乗る。 【イメージイラスト】 マザー・ハーロット① マザー・ハーロット② 騎乗バビロン M・H(色なし) M・H(色つき) M・H(色なし修正版) M・H(色つき修正版) M・H(色なし帽子マントなし修正版) M・H(色つき帽子マントなし修正版) 大淫婦① 大淫婦② 大淫婦③ ハーロットさん① ハーロットさん② ハーロットさん③ ハーロットさん④ 【出演SS】 裸婦は月夜に舞う マザー・ハーロットエッチネタ集 マザー・ハーロット召喚 ネイキッド・ハーロットのピンクな日々 サーヴァントの一日。ハーロットの場合 AとHの最終決戦 Fate/MINASABA 16th (ハーロットルート) マザー・ハーロットVSブリュンヒルド、士郎争奪戦 黙示録が訪れなかった世界で。アンチキリストとマザー・ハーロットの邂逅 衛宮士郎&マザー・ハーロットのトラぶる道中記 シグルド&ブリュンヒルドのトラぶる道中記 平行世界での皆で考える聖杯戦争 予告編 メルティブラッド風・勝利セリフ一覧 マザー・ハーロット編 ドキッ!女だらけの聖杯戦争 黙示録の救済 黙示録の終末 Go!Go!守護神タロス! バベルの塔の狸 ウラド、バビロン、アンチキリストの三つ巴戦 Fate/Revelation ~ドキッ☆EXランク宝具持ちだらけの聖杯戦争~
https://w.atwiki.jp/anchorwars/pages/27.html
______ | i i | | i i | ./| i i | ./ | i i |ヽ . / ./.| ̄ ̄ ̄ ̄.|ヽヽ ./ | | ,───、| | ヽ | | |/ ̄ ̄\| | | \ ヽ´ ̄ ̄`ヽ| / ヽ 丶|,──.|/ / .___ .. | | .___ ..|──| __<|_|>__ |──| | ̄ ̄_|/───────‐ヽ|_ ̄ ̄| ,,< ̄ ..| ̄ ̄| | ̄`| |´ ̄.| .| ̄ ̄| ̄> 、 |ヽ .)_...‐| ̄| ̄| | .| | .| .| ̄| ̄|‐.._( /| / ヽ / |──| | .| | .| .|──| ヽ / ヽ ./ | `─‐| |__.| .|__.| .|─‐´ ヽ ヽ ./ | \__|─‐|__/ ヽ ヽ / // ┌‐┐_/| 三 |`ヽ.┌‐.┐ ヽ\ ヽ .// / .| | .| 三 | . | | ヽ\ ヽ _ ──/ ‐ヽ ̄\_ | |. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..| | _/ ̄/‐ ヽ── _ .... ̄──_ / / \_|__|_______|__|_/ ヽ \ _── ̄  ̄ ̄‐ ̄──,,,,,,,,,,,, | /./| | ヽヽ | ,,,,,,,,,,,,── ̄‐ ̄ ̄  ̄ ̄| ././ .| .| ヽヽ..| ̄ ̄ | //. .| .| .ヽヽ| \ | .| / \ | .| / .`| |´ | | | ̄| | | | | | | | | .| | | .| 前回の聖杯戦争でアインツベルンが召喚したイレギュラークラス“ジャッジ”のサーヴァント 今回の聖杯戦争の発起人 聖杯戦争の妨害するものは衛星軌道上から狙撃する。 でも別に最低限、戦争の体裁が整いさえすれば、構わないらしい。以下具体例外部からサーヴァント持ってくるのはOK。 棄権もOK。 だが、「参加しない」のはNG。 ジャッジマンによる、よくわかる聖杯戦争の経緯 アインツベルンは海鳴市で管理者の許可を取らずに勝手に聖杯戦争を始める 彼らは「ジャッジを敗北させ聖杯に送り、聖杯内部から不正操作することで勝利」をもくろむ。 企ては失敗し、“ジャッジ”は聖杯戦争を中断してしまう。 その影響でキャスターが残ることとなる。 残ったキャスターは次回の聖杯戦争を最短で始めるために外部からの魔力の蒐集を行った。当然ながら並行して、自身も3年間みっちり聖杯戦争に勝つための準備を行っている。 アインツベルンはルール違反のペナルティとして次回の聖杯戦争でのサーヴァント召喚権を剥奪され、参加者を集める義務を課せられた。ただし、聖杯戦争に介入してはいけないというわけではない。 こうして聖杯戦争の術式を起動するための魔力と、7人の参加者が集まった。ただし一部参加者はサーヴァントの召喚前に殺されている
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/2412.html
太陽への転身:EX (トナティウ) ルーラーは炎の中に飛び込み、太陽となった。 その逸話がスキルとなった物であり、効果としては一回だけ発動可能な蘇生権限。 そして蘇生後一定時間の間ルーラーの霊基はサーヴァントの枠組みの中でだが、太陽神の物へと近づく。 低下していた神性は向上し、鮮血の太陽でのファンブルの発生を抑え、ステータスの向上などが起きる。 なお一度蘇生した後この権限は多大な魔力と時間をかければ再生可能ではある。
https://w.atwiki.jp/orisaba_kaisetu/pages/169.html
クラス:アサシン 属性:中立・悪 真名:ナイトメア 出典:伝承 地域:ドイツ 性別:女 身長・体重:147㎝・40㎏ ステータス:筋力E耐久E敏捷C魔力A幸運B宝具B クラス別スキル 気配遮断(B) サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 保有スキル 夢魔の囁き(A) 囁きを聞いた者に判定を行い、失敗した者を眠らせる。 淫魔の誘い(A) 淫魔として他者を誘惑する。 精神力で抵抗可能。 変化(A) 望んだ姿になる。 宝具:『悪夢とは我である(フェアフュールング・アルプトラオム)』 ランク:B 種別:対人 レンジ:1~10 最大補足:1人 自身の姿を対象の恐怖する姿に変化させる。 見るだけでその者を恐怖させ、動けなくさせる。 また、睡眠している者にはプラス補正がかかる。 名前
https://w.atwiki.jp/koakumasei/pages/123.html
∧ ___/ ∧ r― 、 .... \ミ∧ .、 ヽ彡 \ \ У / 八 ヽ . ∥ | |イ⌒ 、 | \ . ∥ | ∧| ,ィ≠x | | . _ ┐ ∥ ナー 炒 ノ | | . _ -=ニニニ____ | r≠ | | .r-=ニ- ニ__} | | .{炒 , ノ/ l l .ニニ _人__ ニ/l | | .v 、 / / / | ..ニニ / \ ニイ ... | | l| .. / / / | .. ニ/| {l /}/} .} ニ ⌒、 、 l| \ __ r>――┐ l | | // 《 // / ノ ニr┐\八 / / / | | | ∧∨ | |.〈 ____ニイ} / | _/ | |. `┘|. }_/ rー=ニニ「 { ⌒}_ -=-- /  ̄ ̄ V / l 〈__ ̄___ /  ̄/乂リ l ∨ / ___ }└{ / .l /{/\_〉 | ∨ ___∧ ノ /  ̄ ) / l ^ヽ __ ../ ∧ ./⌒ヽ__/| ,イzwwwwwr_-_ 丶 __l∧/ \╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ 【キャル】 筋力 C 耐久 A 敏捷 C+ 魔力 C 幸運 A 技能 B++ 宝具 A++ 《備考》 ・願いは仲間が石にならない世界。ステータス公開済み。 ・結標によってマスターを殺されたが、エレノアの手により召喚獣として復活。 《所有スキル》 ケイオスグリモワール〔B〕/魔法の対象を複数に変更できる。威力はそのぶんダウンする。 ダークエクリプス〔B〕/魔力を消費することで、自身の魔法の威力を大幅にあげる アーマーダウン〔B〕/魔力を消費することで、対象の耐久を大幅にさげる 《宝具》 アビスバースト/広範囲型の宝具。対象に強力なダメージを与える。敵味方の判別も可能。 また、この宝具を受けた対象は精神が低いとしばらく恐慌状態に陥る。 ただし、発動にはかなりの魔力を必要とする。
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/1556.html
【元ネタ】日本・史実 【CLASS】アーチャー 【マスター】 【真名】大江匡房 【性別】男 【身長・体重】不明 【属性】混沌・中庸 【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具C 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってからも一日間現界可能。 【固有スキル】 予知:C 魔術系統の一種。熒惑星は未来を知る星であり、三国時代には晋が勝者となることを伝えたという。 地形適応:C 特定の地形に対する適応力。冥界の如き「異界」であっても通常通りに活動出来る。 芸術審美:C 芸術作品、美術品の知識を蒐集したことによる知識。 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。 博覧強記で知らざることなく、ただ管弦のみ誤りが見られた(一部は誤解)と評された。 軍略:E 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 源義家に兵法(おそらくは『孫子』)を教授し、後三年の役の展開を有利に運ばせた。 【宝具】 『熒惑星譴責之矢(けいこくせいけんせきのや)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人 賀茂保憲(安倍晴明の師)に師事して天文に通じていた備後守致忠が厠で天文のことを談じていた時、不敬行為に対して熒惑星(火星)から放たれたという戒めの矢。 熒惑星の化身とされたアーチャーが敵対しているサーヴァントに放てば相手を追尾し、 結界その他の守りを無視して命中し、火属性のダメージを与える。 ただし、木星が矢から守護してくれたという信仰から、木製の物理障壁に当ると止まって炎上させる。 『冥官熒惑星(みょうかんけいこくせい)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1 陰陽道・宿曜道を得意とした僧侶が頼みにしたという、熒惑星としての権能=冥府との繋がり。 既に聖杯戦争から退場したサーヴァントの後を追って証言を訊く、サーヴァントの心残りとなっている人物や、 マスターが会いたい故人を出現させる等の行為を一時的に可能とする。 【Weapon】 『無銘・弓矢』 『無銘・太刀』 【解説】 平安後期の文人貴族(1041~1111)。後三条院~鳥羽院に仕え、中納言にまで上った。 源平と藤原氏ばかりの公卿の中では異質の存在であり、清濁併せ呑むのを通り越して自身が混沌としていたつかみがたい政治姿勢、 他に代わる者がなかった才学の結果であったと思われる。 日本で二番目の往生伝である『続本朝往生伝』以下、神仙・霊狐・遊女・田楽とアーチャーが関心を持って記録した分野は多岐に渉っており、 後世の八幡信仰・小野篁冥官伝説・本地垂迹説の一部の説はアーチャーなしでは存在しえなかった。 キャスターにするとネタが豊富過ぎ、正直もてあます程伝説と逸話に満ちた人物。 本人がある程度意図的に伝説・伝承を創作(当時は個人の創作も異界の啓示とされた)した形跡もあり、 なおかつ本人が学者として権威があったためにその説が珍重され、後世の人が混乱している。 キャスターであれば阿弥陀・八幡信仰関連の、ライダーであれば大宰権師の事績が採用された。