約 1,441,615 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/39716.html
ジェロラモ・カルダーノ (SR) (水/闇) (7) クリーチャー:マフィギャング/マジック・コマンド (7000) ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または攻撃する時、山札の上から1枚目を捲る、その後そのカードのコストより高いか低いかを宣言し山札の上から1枚目を捲る、宣言通りならば手札または墓地から好きなカードを1枚使ってもよい、違った場合自分の手札を1枚、相手に見せて選ばせる。その後捲ったカードと選ばれたカードを好きな順番で山札の下に置く。 ■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。 作者:EXES フレーバーテキスト ギャンブラーの最大の利益は、ギャンブルをやらなければ得られる?んなわけねぇだろ、挑戦しない奴に明日なんざこねぇよ。 ---ジェロラモ・カルダーノ 評価 久しぶりの投稿です、デュエマでガチもんのギャンブル効果ってあんまり無いなと思ったので作ってみました…お手柔らかにお願いします -- EXES (2022-06-06 18 50 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sakabamasuta/pages/26.html
名前:ルードル 年齢:20そこそこ 性別:♂ 身長:170 体重:58 スリーサイズ:… 種族:純人間 職業:行商人、半ギャンブラー 性格:商人気質 特技:カードのイカサマ・手品 長所:手先が器用 短所:金の事になると少々人が変わる 装備品右手:革の手袋 装備品左手:革の手袋 装備品鎧:フード付きコート 装備品兜:フード 所持品:商品の入った大きなリュック・短筒 容姿の特徴:深めに被ったフードで顔が上半分ほど隠れている 趣味:金貨数え、ギャンブル、珍品収集 恋人の有無:いない 好きな異性のタイプ:特に無い(彼曰く「純金製の女神像」とか) 最近気になること:金の生る木の真偽 将来の夢(目標):今は漠然とした目標無し 簡単なキャラ解説:ギャンブル好きな行商人。 時折酒場を訪れ、各地を放浪して手に入れた品や情報を売り捌く。 商品の中には珍品も混ざっているが、稀に出所不明の拾い物も…。
https://w.atwiki.jp/fukumotoroyale/pages/79.html
手札 ◆jeZ53dFAZA氏 体中の鈍い痛みに、鷲巣は忌々しさをまったく抑えずに舌打ちした。 不快極まりない。 それは体の痛みだけではなく。 あの時、逃げをうった己を鷲巣は心底嫌悪した。 何故、逃げた。 逃げなどと、王が逃げるなどと、そんなことが許されるはずがない。 苛立ち、苛立ち、苛立ち、煮え滾りも頂点に達した思考。 これが鷲巣巌か。 否。 帝王と恐れられた者か。 否。 苛付く。 杖を振り上げようとしたが、手には何もなく、苛付き故の歪んだ笑みが浮かべられた。 塵屑、虫けら、なんの存在価値も無い愚鈍、無能。 鷲巣は今だかつてそれらを”邪魔”だと認識したことすらなかった。 たったそれだけの意識すら、それらに割きはしなかった。時間の無駄だったからだ。王は自ら羽虫などに構わない。 鷲巣が、初めて、他者に大きく意識を割いたのは、あの夜だけ。 狂気の夜。 喪失の夜。 「………ぅ、…」 ざわざわと、心の奥が騒ぐ。 それが、慄きでも不安でもないことに、鷲巣自身軽い驚きを覚えた。 高揚。 「(馬鹿馬鹿しい…)」 何故、あの不快な出来事を思い起こして、そんな感情が湧き上がる。 「(…屈辱じゃ、あれは)」 己の剛運が唯一捻じ曲げられ圧し折られた、瞬間。 息を吐いて近くの木に凭れかかると、ずきりと胸が痛んだ。 「…チッ」 やはり肋骨にヒビが入っているのだろう。幸い、防弾チョッキを着ているのでこれをコルセット代わりに出来る。 少々肩は凝るが、流石に仕方が無い。 毒気を抜くような爽やかな風が頬を撫でた。 無論、毒そのもののような老王からソレが抜けるわけはなかったのだが、つられて顔を上げた鷲巣は、 大きな目を更に見開いて一点を凝視することとなった。 似合わぬ晴天、広い空の下。 特に周囲を警戒するでもなく、ただスタスタと歩く男。 「……っ!!」 痛みも忘れて腰を上げる。 向こうも、気付いたのだろう、僅かばかり進路を変更して、鷲巣のもとへと歩いてくる。 お互いに、まるで場違いな明るいその場所、 ギャンブルの魔物と狂乱の老王は再会した。 「ふ、っふはは…くははははははは…っ!!」 歩み寄り、距離を縮めながら、鷲巣は歓喜に体を震わせた。 「…アカギ…ッ!! 赤木しげるぅううう!!!」 「…クク、…元気そうじゃねえか、…鷲巣巌…」 見上げる。 見下ろす。 両者の距離は数mも無い。 不可思議なことではあるが、互いに、互いが武器を持っている可能性を忘れているわけでもなかったというのに、警戒することはなかった。 暫し、鷲巣がアカギを睨み上げ、アカギは鷲巣を薄笑みで見下ろすという時間が流れたが、不意にアカギが顎をしゃくる。 「行くか」 その先には、ギャンブルルーム。 「く、くく、…よかろう…」 しかして、ギャンブルルームの入り口、そういえばの事実を突きつけられる。 30分の利用料金、100万円。 本来、それは鷲巣にとってははした金に過ぎない、が、今は、件の殺人鬼のお陰で一文無しだ。 金に頓着せずに動いていた鷲巣は、所持金という概念を失念していた。眉間に恐ろしく深い縦皺を刻んで鼻を鳴らす。 「ククク…、…まあ、アンタなら仕方ない…」 「……ぁ゛あ?!」 くつくつと笑い出すアカギ。 暗に示しているのは、かつて鷲巣が『自分の金が”減る・無くなる”という概念自体を失念していた』あの時のこと。 無論、それを察せない鷲巣でもなく、ただでさえつり上がっている目尻を更に険しくさせかけた、 ところで、アカギの腕が目の前に伸びた。 チップが黒服に渡される。 「30分だ」 「…確かに。お入り下さい…」 「……フンッ」 ともあれやっとの、入室。 しかし時間が限られている。鷲巣としては両面麻雀を選びたかったのだが、アカギとのそれは時間が掛かるだろう。無理、だとして… テーブルの上に無造作に置いてあったカードを手に取る。 皇帝と奴隷が描かれているカードを暫し玩んだ鷲巣が、アカギにカードを向けた。 「時間が限られておる、これで勝負じゃ。…少しルールを変えてな」 絵札は『皇帝』『市民』『奴隷』 『皇帝』『市民』『奴隷』の札を2枚所持 3種類の絵札を出し合い勝敗を決める 皇帝は市民に勝ち、奴隷に負ける 市民は奴隷に勝ち、皇帝に負ける 奴隷は皇帝に勝ち、市民に負ける 絵札が同じなら引き分け 1セット中に使い切った種類の札は そのセットでは使用出来ない 6枚すべてを使い切って勝負する。それを3セット 2セット先取で勝利 アカギが了承し、テーブルに向かい合い、座す。 互いにカードを選択。 「…それで、アンタは何を賭けるつもりだ?」 静かに問う。 「わしと勝負するという権利。それでは不服か」 「…クク…」 カード開示。 アカギ、奴隷。鷲巣、皇帝。 「……使い所は難しそうだが、アンタは強力なカード…。…俺もまた、同じくな。このカードを賭けないか?」 カード、選択。 「…く…く、…カードはゲームに利用する為だけに存在するのではないと、承知の上か…!」 カード開示。 アカギ、奴隷。鷲巣、奴隷。 「ククク、破り捨てようが燃やそうが、それは所持者の自由…。そうだろ…?」 カード選択…。 時間としては、彼らがギャンブルルームに居た時間は20分と少しに過ぎなかった。 それに、そのうち5分弱は鷲巣が喚き散らした時間なので実質は15分強といったところだろう。 見るも無残に八つ当たりを受け、大破した小道具類を誰が片付けるのか、当然ながらアカギにも鷲巣にもそれは興味のないことで。 怒りと苛立ちに、赤を通り越して青くなっていた鷲巣の顔色がようやっと落ち着いてきた。 「………~~~~~~~」 比喩で、『脳の血管が切れて死んでしまうのではないか』というものがあるが、 人間案外脳の血管が数本切れても生きていけるのかもしれない。 少なくとも鷲巣は『血管が4~5本』は切れた顔色と顔付きだった。 「さっきも言ったが」 アカギはまったく涼しげに話を進める。 「アンタは強力なカード…。このゲームにおいてな……」 ギャンブルルームから少し離れた木陰、アカギは言葉を零しながらもペンを走らせている。 『何故なら、アンタはこのゲームの主催を知っている。…もしくは、心当たりがある』 「…わしの財産では飽き足りず、天運まで寄越せとぬかすか…っ」 鷲巣が声を荒げ、…荒げながら、ペンを動かす。 『このような下らんゲームのことなど、知らん』 「そうだ。…逆に俺を手札にしたかったら、いつでも勝負を仕掛けてきて良い…」 文字が書かれているのは、先ほどのギャンブルルームでアカギが失敬してきたメモ帳だ。 支給品は有限。活用できる他があれば、それを使う方が良い。 『あのカードを手に取って、ゲームを仕掛けてきた時…”少しルールを変えて”と…そう言ったぜ、アンタ。 あんなカード、俺は見たことがない』 「…充分だろう? 鷲巣巌」 『乗れよ、アンタも。このゲームの中で最も面白い…主催者殺しに…!』 ペンを動かす手を止めたアカギが、鷲巣を見下ろした。 ただ真っ直ぐな。 「ククク…」 狂人が。 何度目かも分からない感想を抱き、鷲巣は白髪の悪鬼を睨み上げる。 アカギが今、興味のあるギャンブルは”主催者殺し”なのだろう。 しかし。 鷲巣は思う。 言葉通りには受け取れない。 アカギは生死に興味が無い。自分のも、他人のも、だ。鷲巣は、身をもってそれを知っている。 アカギの、その信念には揺るぎなど無い。 求めるのはただ、身を焦がすほどの勝負、ギャンブル。 「……(このような狂気のギャンブルを思いつく主催…。ソレと勝負がしたいとでもいうか、赤木しげる)」 強烈な視線がアカギを射抜く。アカギは、薄く笑っている。鷲巣の視線は殺意と狂気を孕んでいたが、気にするでもなく。 ふん。 鷲巣は鼻を鳴らす。 「…さっさと行け…っ」 今度は鷲巣が顎をしゃくった。 狂気から、退いてはならない。例え生命の危機を感じても。 怯めば飲み込まれ、わけのわからぬまま”下”へと追いやられる。本来は上も下も無いというのに。 アカギはそれを知っている。 故に手に入れる。 灼熱の、剛運のカード…。 「100万は返せよ、鷲巣巌」 「~~~分かっとるわ…っ!!!!」 【E-4/道路沿い/夕方】 【赤木しげる】 [状態]:健康 [道具]:五億円の偽札 不明支給品0~2(確認済み)支給品一式 [所持金]:600万円 [思考]:もう一つのギャンブルとして主催者を殺す ※過去に主催者が開催したゲームを知る者、その参加者との接触を最優先に考えています。 接触後、情報を引き出せない様ならば偽札を使用。 それでも駄目ならばギャンブルでの実力行使に出るつもりです。 ※危険人物でも優秀な相手ならば、ギャンブルで勝利して味方につけようと考えています。 ※首輪に似た拘束具が以前にも使われていたと考えています。 ※主催者はD-4のホテルにいると狙いをつけています。 ※五億円の偽札 五億円分の新聞紙の束がジェラルミンケースに詰められています。 一番上は精巧なカラーコピーになっており、手に取らない限り判別は難しいです。 ※2日目夕方にE-4にて平井銀二と再会する約束をしました。 ※鷲巣巌を手札として入手。回数は有限で協力を得られる。(回数はアカギと鷲巣のみが知っています) ※鷲巣巌に100万分の貸し。 【鷲巣巌】 [状態] 膝裏にゴム弾による打撲、右腕にヒビ、肋骨にヒビ、少し動けるようになってきています [道具] 防弾チョッキ [所持金] 0円 [思考] 零を殺す、沢田を殺す、平井銀二に注目、有賀を自らの手で殺す。赤木しげるのに同行して動向を探る。 ※赤木しげるに、回数は有限で協力する。(回数はアカギと鷲巣のみが知っています) ※赤木しげるに100万分の借り。 051 仮定 投下順 053 孤島の鬼 051 仮定 時系列順 053 孤島の鬼 045 余裕 赤木しげる 068 計画 034 賭博覇王 鷲巣巌 068 計画
https://w.atwiki.jp/daikichi/pages/11.html
日本でパチンコのゲームをする 子供の頃、私が鮮明に覚えていたことの1つは、父がビデオアーケードに連れて行って派手なピンボールマシンで何時間も過ごすことでした。スチールボールがフリッパーからドロップターゲット、スピナーに跳ね返るのを見るのは、いつでも魅惑的なものでした。これは、なぜ私がラスベガスのピンボールホールオブフェイムに行くことに固執したのか、そして東京のにぎやかな通りに散らばっている パチンコ カジノパーラーにすぐに惹かれた理由を説明するかもしれません。私は、垂直ピンボールマシンに似たこの日本のゲームで手を試したいと思いました。 ほとんどが熱心なプレイヤーで占められている機械の列を中に見つけることができます。私はこれらの場所のいくつかを通り過ぎて、勇気を出して中を歩き、この人気のある形のギャンブルを試してみました。私はあなたが電話料金のビンゴサイトで支払うオンラインプレイに慣れていただけで、それほどスキルは必要ありませんでした。 技術的には、日本でのギャンブルは違法であるため、賞金(スチールボール)はトークンまたは賞品と交換され、後で別の場所で円と交換できます。 完璧なギャンブルの抜け穴のように聞こえます。 ゲームの目的は、最も単純な言葉で言えば、金属ピンの迷路を通って落ちるボールを発射することでした。中央の穴にできるだけ多くのボールをキャプチャしてみてください。これにより、仮想スロットマシンをプレイし、より多くの小さなボールを直接ウィニングバスケットに入れる可能性が高まります。
https://w.atwiki.jp/fukumotoroyale/pages/227.html
交渉 ◆6lu8FNGFaw氏 「…うぐっ…うぐっ…!」 アカギと別れ、村岡は言葉にならぬ憤りを噛み殺し、悔しさを滲ませた顔のままギャンブルルームを後にした。 ひろゆき、原田、アカギと勝負をし…只今三連敗である。 ここに集められている連中は今まで外の世界のギャンブルで戦ってきた屑、雑魚どもとは次元が違う。それを嫌というほど思い知った。 まともにやっては太刀打ちできない。 かといって、こちらが苦心して仕掛けた(力の差があるのだから当然ハンデとも言うべき)イカサマすらあっさり看破し、逆手に取るような連中である。 そんな苦境の中、敗者の義務…。指令だけが増えていく。 (…くそっ…!何なんざんすか…あいつらは…! こんなことなら…参加するんじゃなかったざんす…こんなギャンブル…!) 村岡はぎりぎりと歯軋りする。いくら後悔しても先に立たずである。 普段の慎重な彼なら、こんな胡散臭いギャンブルになど乗らなかったであろう。 カイジに大敗を喫し、カジノ以外の財産を失って放心状態のところに舞い込んで来た話である。 大金を失い、失意の底にいた村岡の下にやって来た『帝愛からの使いの者』に言葉巧みに誘われ、この地にやって来たのであった。 (殺し合いをしろだなんて聞いてなかったざんすよっ…!こんな善良な小市民のわしに何やらすんざんすかっ…! 話が違うざんす…!あからさまに詐欺っ…!こんな契約反故っ…!取り消し…!クーリングオフ…! だがっ…それは無理ざんしょ…確実に…。) 開会式で同じことを考え、それを先に口に出した少年があっさりと殺されたのを見て、そんな不満は一言でも漏らすまいと決めた。 主催に敵視されることだけは避けなければならない。死んでしまってはどうにもならない。 そこで、開き直って積極的にギャンブルで稼ごうとして…この様である。 アカギから受けた指令の一つ目は、『首輪の回収』であった。 他の人物にも首輪に関する指令を受けているので、他のことにして欲しいと懇願すると、アカギはあっさりと言い放った。 『同じような指令なら、手間が省けていいじゃない』…と。 そういう問題ではない。 原田から、『24時間以内に主催との窓口を作れ』『首輪に関する情報を探れ』と言われているのである。 そして、中間報告。明日の夕方にE-4で合流し、途中経過を報告するようメモに書かれてあった。 その後、24時間後の明日夜中までに結果を出さねば罰ゲームとして手足の指が十本飛ぶことになる。 それを簡潔にアカギに話すと、アカギは自分とも明日の夕方にE-4で待ち合わせをしようと持ちかけてきた。 …もしかしたら、原田とアカギは知り合いなのかもしれないと考え、それとなく探りを入れてみたが、アカギは何も答えてはくれなかった。 とにかく忙しい。 原田用と赤木用に最低二つは死者から首輪を剥ぎ取らねばならない。 原田の言う『首輪の構造を調べる』には首輪そのものがないと調べようがない。かといって自分の首輪で実験など、リスクが高すぎて論外である。 武器どころか首輪を剥ぎ取るための道具すらない状態で、首輪回収二つは大変な難業である。 標、赤松達に取り入るために、死体から剥ぎ取った首輪。 爆発させないよう気を遣いながら繋ぎ目の金具を叩き壊すのに、どれほど大変な時間と労力が必要であったか。 それに加えて、主催との窓口作りのことも考えねばならない。この指令をどうこなすべきか、見当もつかない。 目の前に広がるは絶望という名の闇…。五里霧中。 ………不意に、周囲に音楽が響き渡る。血なまぐさい戦場の雰囲気を気にも留めないような、暢気なショパンの円舞曲。 (放送ざんすか…!) 村岡は周囲を見渡し、丁度いい繁みを見つけると、中へ飛び込んで隠れ、必死に耳をそばだてた。 「……では、以上で放送を終了する。 引き続き、諸君の健闘を祈る」 放送はそこで途切れた。 (4人…) 死亡者の4人の中にはあの赤松も入っていた。天の名前は無かった。 だが、村岡が注目したのはそこではなかった。 (どうせなら、もっと死んでいてくれれば…。死体を探す労力が減るざんすのに。上手く行かない世の中ざんすね…) はああ、と溜息をつきながら、今の己の不遇を呪う。 (上手く行かない、ってのは主催側も思ってるようざんすね…。先程の黒崎の放送、どうも投げやりというか、苛立たしいといった口調だったざんす…) 村岡はふと、主催者のことを考える。先程の放送を思い出す。 『このゲームに不満を感じ、抵抗を試みようとしている一部の参加者諸君。 これまではこちらも静観してきたが…あまりに度が過ぎる行為には“それ相応”の報いがあるということを忘れないように……注意してくれたまえ。』 (……!!! ちょっと待つざんす。 原田の思い通りに行動していたら、同じ『対主催』…不穏分子と捉えられて、そのうち主催の標的になるやも知れんざんす…! だが、だからといって原田の指令を放っておくわけにはいかんし…!反故にすれば首輪が爆発し、失敗すれば指が飛ぶんざんすから…!) 村岡は頭を抱えた。 (一方に従えばもう一方の不興を買うことになるざんすかっ…!なんてことっ…最悪ざんす…!) まさにじり貧…追い詰められるっ…! 言いようのない閉塞感が村岡を苦しめる。 (どうすればいいざんすかっ…!だいたい、“それ相応の報い”だぁ…?一方的にこちらを嵌めておいて、その言いがかりは何ざんすっ…! こっちにだって言い分が………………………………………) その刹那、閃光が村岡を貫くっ…! 雷のように落ちた疑問の光が、地響きを立てるようにじわじわと広がっていく。 (………何で、こっちの動向を把握しているざんす…? …隠しカメラで監視しているからだろう。それくらいはやる連中ざんす。カイジが『沼』を出した時も、モニターで見てたらしいざんすから…。 それだけじゃない。『会話』も拾ってる。でなきゃ不穏分子、対主催たちの動向を把握しきれないざんすよ。 …島中に盗聴器…?いや、非効率的。なら…参加者が自分で『送信機』を持ち歩いてるんざんす…。 …『首輪』の形で…!) 主催者が参加者の動向を探るであろう事は予測していたが、どんな形でそれを探っているかまでは考えていなかった。 開始早々ひろゆきに持ち物を奪われて、生き延びることだけを第一に考え行動していた為、そこまで考えが至らなかったのだ。 (……………あ…ああああっ………!) 村岡は咄嗟に大声を出しかけ、必死でこらえる。 (……あるじゃないざんすかっ…!はっきり『通信手段』っ…! 例え一方通行でも…そう…『通話』とまでいかなくても…『発信』は出来る…!いつどこでも…! 『嘆願』することは可能っ…!) 村岡は興奮する己を諌めながら、なおも思考する。 (…としても…。実際『どこでも』というわけには行かない…。十分安全を確保した上でじゃないと駄目っ…! そして…他の参加者に『わしの目論見』を決して感づかれてはならん…! じゃあどうする…?ああして…そしてこうやって…。この順番で…) 村岡は暫くの間長考し、計画を纏める。何度も反芻し、計画に解れがないか自己採点する。 (よし…!完璧ざんす…!今の苦境から這い出し、圧倒的有利に進めるための知恵…! 生き残りの道…即ち『ビクトリーロード』っ…!) 意を決した村岡が向かったのは、先程までアカギと対決していた場所………E-2のギャンブルルーム。 アカギと別れてから、村岡の知る限り周辺に人通りは無かったので、今、他の参加者が使用している可能性は極めて低い。 村岡はギャンブルルームの入り口まで来て、黒服に100万のチップを突き出した。 「ほれっ…!」 「一人か…?」 「そうざんす。何か問題でもあるざんすかっ…?」 「…いや。100万、確かに…」 「いいから、さっさと中に入れるざんすよっ…!一分一秒でも惜しいんざんすからっ…!」 ムッとする黒服を押しのけ、ギャンブルルームの扉を開ける。中は先程と同じように、淡い色の壁紙がその場を落ち着いた雰囲気に演出していた。 その雰囲気に構うことなく、村岡は忙しなく振り返って黒服に問う。 「このギャンブルルームは当然、防音ざんすよね…!?」 「…ああ。それ以上の質問にはチップがないと答えられないが」 「それだけで十分ざんす…!」 村岡は言い捨てると、中に進む。 入り口の廊下を抜けると、多少広い空間が現れる。ギャンブルをするための雀卓、ルーレット等の台が犇いている。 村岡は台の合間を縫って部屋の奥まで進み、壁面にかけられた大きな風景画の前まで歩いてきて止まる。 不審に思った黒服が後を付いて行くと、村岡は風景画にもたれかかる様にして、額を擦りつけた。 「な、何をしているっ…?」 「しっ…!今忙しいざんす。黙ってろ…邪魔するなっ…!」 村岡は、精神統一を済ませると、黒服が驚くのも構わず風景画を『相手』に見立て、大声で叫び始めた。 「このゲームの主催者、黒崎様っ…!私は参加者の村岡という者ざんす…! 先程の放送を拝聴し、僭越ながら進言させて頂こうと考え、こうして嘆願することにしましたざんすよっ…!!!」 以下、村岡が黒崎に対して発信した演説の全貌である。 「今、このゲームは多少行き詰っている…。先程の黒崎様の言葉、わしにはそう感じましたざんす。 実は、わしも行き詰っているざんす…! そこで、わしは主催者様のお力をお借りしたい。その代わりといっては何ですが、主催者様の要望に答えられるよう誠心誠意、動こうと思うざんす…! どうかわしの言い分、提案を取り上げ、検討して頂きたいざんすよっ…! まず、わしの今の状況ざんす…! 開始早々ひろゆきという男とのギャンブルで負け、持ち物全て奪われた…! その後、天という男が気まぐれでわしに寄越した500万を元手に、原田という男にギャンブルを申し込んだざんす。 だがこれも負け、原田にいくつもの不利な条件と指令を押し付けられた…! その後アカギという男とギャンブルをし、またも負けてしまった…。そして、アカギからも指令を受ける身になってしまったざんす。 いえいえ、これも身から出た錆…。それはわかってるざんす。わしも迂闊だった…! 問題なのは原田、アカギから受けた『指令』の内容…! 原田からは『首輪の構造を調べよ』、アカギからは『死者からの首輪の回収』を言い渡されているんざんず。 その上原田からは、『指令を使い切るまでは人殺しをするな』なんて指令まで受けているざんす…! つまりわしは、これから約一日間、ゲームの目的である『殺し』もせず、死体を捜して首輪を回収して回らなきゃなりません。 それが出来なきゃわしの身が危ないざんすから…! 不毛…!主催者様にとってはきっととんでもない道化に見えるざんすね…わしが…! それともう一つ、原田から『24時間以内に主催者との直接交渉窓口を用意しろ』なんて指令も受けているざんす。 原田が主催とタイマンで話がしたい、なんて言っとるんです…!とんでもない話ですが…! 今わしが抱えてる問題って言うのはその辺りです。これらがあるから、わしは今本当の意味では『ゲームに参加』できない。 逆にこの問題が解消されれば、晴れて自由の身、心置きなく殺しが始められます。 わしは今武器が無いので、その辺も問題のうちの一つざんす…。」 村岡はいったんそこで言葉を区切った。しばらくの沈黙。 「主催者様…。面倒だと思われたざんすか…? つまり、わしの問題を解消させるためには、 『死者の首輪』を用意し、ゲームの危機にならない程度に首輪の構造を教え、明日、原田と黒崎様が連絡する段取りをしてやらないといけない…。 わしの為にその全てを行うのは面倒だ、と………。」 村岡は、最後の方はか細い声で呟くと、フェードアウトするように押し黙ってしまった。 風景画に再び額をつけると、堪えるようにグッと唇を噛む。 不意に、その口の端がつりあがった。 「クク…キキキ…!」 肩を震わせて笑い出した村岡を、後ろの黒服が不気味なものを見る目で遠巻きに眺める。 「そんなお手間は取らせないざんす…!」 村岡はガバッと勢いよく顔をあげると、(黒崎に見立てた)風景画に向かって大声を張り上げる。 「わしが黒崎様に頼みたいことはそんなことではないざんす…! わしは主催者様に一筆書いて頂きたいだけざんす…! つまり…こういう内容の書類を作成して頂きたい…! 『ギャンブルルームで参加者同士の間で交わした誓約書の内容と、 主催者と参加者の間で交わした誓約書の内容が矛盾するようであれば、 主催者と参加者が交わした誓約書の方が優先される。』 『その点を踏まえ、参加者村岡隆は、 他の参加者を殺すことが出来ないという指令を受けていたり、誓約書を持っていたとしても、 ギャンブルルーム外であればいつでも他の参加者を殺すことが出来、その時村岡隆の首輪は爆発しない。』 『村岡隆は交換条件として少なくとも一人は確実に他の参加者を殺すことを誓う』 こういった誓約書を書いて頂きたい…!」 村岡は一気にまくし立てると、息継ぎの為に一呼吸置いた。 「そもそも、ギャンブルルームの中の出来事が絶対、という効力があるのは、主催者様がそのルールを掌握しているからこそであり、 破れば我々の首輪を爆破できる、という権限を持っているからざんす…! わしはこの主催者様との誓約書、道理が通ると思っているざんす。 国の法律に例えれば、我々参加者同士が交わした約束が条例なら、主催者様の決めたルールは、言わば憲法…! 憲法と条例じゃ、どっちが優先されるかは明白じゃあないざんすかっ…? この提案、是非受けて頂きたい…! これを書いていただければ、真っ先に殺せるのは…。お分かりざんしょ…? わしと『互いに殺さない』の誓約書を交わした人物…!こいつらは『誓約書』の安心があるから、完全に無防備…! その上、原田に対しては先手を打ちたい理由、動機がある。失敗したら大怪我をさせると脅されているんざんすから。 その点、信用して頂けるはずざんす…!」 村岡はまた一呼吸置き、今度は声を抑えて話し始めた。 「ただ…二人殺すとなると、丸腰では実に不安ざんす…。 わしは、この島に来るまではごく普通の、善良な一般人であり、今まで人を殺したことがないざんすよ…。 そのことを心に留めていただき…。もし…もし許されるならざんすが…! 武器も支給して頂くこと…適わぬでしょうか…? なにせ奴らは拳銃や日本刀を持っている。不意打ち出来るとしても、素手では実に心許無いっ…! 出来ればわしのような者にも扱えるような、小型で精度の高い…サイレンサーつきの拳銃…!そして大量の弾薬…! ………そこまでは贅沢でしたら、ナイフでも爆弾でも…せめて何か…何か武器になるものを…どうか…! わしの嘆願はこれで全てざんす…!」 村岡は腕時計を見た。ギャンブルルームに入ってから10分程が経過している。 一息つくと、村岡は最後の纏めに入った。 「…ご多忙なる主催者様を急かすようで、大変心苦しいざんすが、わしはあと20分弱しかこのギャンブルルームに留まれないざんす。 その間に…是非…お返事を…! わしはもうあと100万しか持っておりません。所持金が0になる不安は、開始直後に嫌というほど味わったざんす。 ですので、もうわしには20分しか猶予がありません。 主催者様のお返事が頂けなければ、わしはこれから一日の間、人を殺すことができないざんす。 どうか賢明なご決断をお願いするざんす…! では…!」 村岡はそう言い残すと、風景画から離れ、近くにあった壁際のソファにどっかりと腰を下ろした。 額に汗の玉がギラついている。 (言いたいことは…全て言い切ったざんす…。) 村岡は暫くの間、達成感に浸った。 (もちろん…連絡が来ないことも在り得る…。………少なくとも、わしがどういった立場をとりたいか、だけでも主催者に伝わったはず…。 だが…自信があるざんす。主催者は動く…!このわしの申し出、主催者にとっても有難い申し出の筈ざんすから…! 原田を潰すことは確実に対主催達の動きを邪魔し、誓約書が無効化されたことに関して、対主催達の不安感を煽ることに繋がるざんすからね…!) (これで…復讐したいと思っていた連中に復讐出来るざんすっ…!それだけじゃない…) 村岡は頬が緩むのを押さえ切れなかった。 (『主催者との誓約書』を持ったわしは、ほぼ無敵ざんすよっ…! 少なくともギャンブルで勝負したいと思っている連中には…! これからも、勝負する時には、ギャンブルルームで『互いに殺さず』の誓約書を交わし、『絶対なる安全』を植え付け、勝負には勝っても負けてもかまわん。 外に出た直後に、参加者同士の誓約書など関係なく、そいつを殺し、持ち物全て奪う…!相手が死んだら、指令も約束も全て反故っ…!) 村岡は堪えきれずに笑い声を漏らした。 「キキ……キキキキッ……!」 (天才ざんすね…わしは…!!) その頃、黒崎が首輪に関する件でギャラリーのクレーム対応に忙殺されていたことなど、村岡には知る由もない。 【E-2/小道沿いのギャンブルルーム/深夜】 【村岡隆】 [状態]:健康 軽い疲労 精神高揚 [道具]:なし [所持金]:100万円 [思考]:主催者からの反応を待つ ひろゆきとカイジと原田とアカギに復讐したい 今は原田とアカギに服従する 生還する ※村岡の誓約書を持つ井川ひろゆきを殺すことはできません。 ※村岡の誓約書を持つ原田を殺すことはできません。 ※【指令その1】3回分の命令が終わり、開放されるまで、正当防衛以外の人殺しは不可。 ※【指令その2】24時間以内にゲーム主催者と直接交渉窓口を作る。失敗したら指10本喪失。 ※【指令その3】首輪の構造、性質等、首輪の解除に有益となる情報および物資の収集と調達。成功すれば原田から武器を貰えます。 ※赤木しげるに、回数は有限で協力する。(回数はアカギと村岡のみが知っています) ※赤木の五億円を本物だと信じています。 ※2日目夕方に、原田に中間報告の為にE-4に来るよう命令されています。同時刻、同じ場所で、赤木に回収した首輪を渡すよう命令されています。 ※主催者、黒崎に嘆願しました。黒崎がそれを受け入れ、誓約書の手配、武器の支給に応じるかどうかは次の書き手氏にお任せします。 113 第二回定時放送 ~起爆~ 投下順 115 金の狩人(前編)(後編) 113 第二回定時放送 ~起爆~ 時系列順 117 帝王 106 薄氷歩 村岡隆 133 猩々の雫
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1314.html
Top 創発発のキャラクター総合 白亜記 西方の島とギャンブラー 西方の島とギャンブラー 「最強の無限桃花というのはどういうのだろうか」 「ジャッカルだ」 夏。亀と気だるい野外調査をする午後。蔦が絡んだ家屋を調査していた亀に問うと即答された。 私はあまりの即答ぶりに聞き返す。 「なんだって? 今の個人名か?」 「最強の無限桃花の話だろう? ここから西の大海を渡った先にアメリカと呼ばれていた大陸がある。そこにある島にいる奴だ。 私が知る限りではあいつが最強の無限桃花だ」 「私だってそこそこ強いと自負しているが」 「そうだな。仮に目と鼻の先に立って戦闘を始めたらお前にも勝機がある、と言える。 それでも十秒で勝てなかったらお前が負けるな」 思わず眉をひそめる。 「随分な評価だな。そのジャッカルとか言う奴はどのくらい強いんだ?」 「そうだな……」 亀はしばし考え込む。 一体どれほど強いのだろうか。でも亀は最近私と戦っていないし全力だって見たことない。 そういえばあれから随分と日が経った。無限桃花たちを大量に殺したあの日から。 いつになったら次が来るのだろうか。実に待ち遠しい。あれは最高の一瞬ではなかったが実に楽しかった。 「わかりやすく言おう。この町が壊滅したとき、大魔法でどのくらいかかったか覚えているか?」 「ん? いや……長くはなかったかな。私と戦闘しながらだったからもっと早く出来たのかもしれんが」 「ジャッカルなら銃弾一発、三秒もあればこの街をこの世から消し去ってくれるだろう」 「……え?」 亀は近くの木陰に腰を下ろす。腰に下げた水筒から水を飲む。 「たまには思い出話でもするか。ジャッカルと呼ばれている銃使いの話だ」 「へっくちっ」 アメリカ大陸西方、かつてカルフォルニアと呼ばれた場所には大きなクレーターが出来ていた。 現在クレーターには海水が流れ込み、湖となっている。そんな湖と海の境目にわずかに残った土地があった。 人々はそこをカルフォルニア島と呼んでいる。 強い風が吹き荒れる土地ではあるが地上からの進入経路は一箇所しかなく、天然の要塞となっていた。 その島の内部、何軒かあるバーのうちの一軒。ヤマネコ亭の薄暗く煙たい店内の奥にくしゃみをした彼女はいた。 「なーんだ、ジャッカル。風邪でもひいたか?」 彼女と同じようにテーブルを取り囲んでいる三人の男の一人が下卑た笑いを浮かべる。 それに答えるように舌打ちをして持っていたトランプを二枚裏向きにテーブルに滑らせる。 「二枚交換だ」 「ジャッカル。ジャッカル。無理はすることはないんだ。今日はここまででいいんだぞ?」 「そうだぞぉ? お前が風邪をひいて困るのはこの島に住む人間全員なんだからな」 配られた二枚のカードを手札に加えて鼻を鳴らす。 「んなこたーてめぇらに聞いてねぇんだよ。さっさと降りるかどうか決めやがれ」 男たちが目配らせしている。そのうちの一人がカードを伏せておく。 その向かいの男も同じようにカードを伏せて置き、鍔の広い帽子を深く被る。 「アタイにとってはうれしくはないがまぁ賢い判断ってとこだろーな」 そして彼女は自分の向かいにいる男を見る。 男は目を見開き、手が震えていた。額から玉の様な汗が落ちていく。 「おい、ジョン。深呼吸をしろ。お前はよくやった。 見ろ、あのジャッカルからコインを取り返したんだ。プラスだぞ?」 「そうだ。今日はここで引くんだ。この元手があればお前の農具だって新品に出来るぞ?」 二人の男がジョンと呼ばれた男を説得する。 テーブルの上にあるコインは説得する二人はほとんど持っておらず、ジョンは幾分か持っていた。 しかし彼女の前にあるコインはジョンのコインとは比べ物にならない量であった。 彼女はため息をついて頭をかく。 「対戦相手が言うのもなんだけどな。ジョン。ここは降りろ。 この前お前んとこの子供五歳になったろ。これから学校入れるだとかで金は入用になる。 いいか。お前が降りたらアタイも降りてやるよ。そんで今日はお開き。いいだろ?」 双方の男がうんうんと頷く。 するとずっと黙っていたジョンが口を開いた。 「俺はよー……ずーっとウチの奴に迷惑かけて来たんだ。 ちっと金が浮けばすーぐに博打に走っておけらになって戻ってくる。 そのたびにあいつは俺と離婚だとか言うけどそれでも最後は一緒に居てくれるんだ。 ここで負けちまったら明日からの飯は水になるかもしれねー……。 でも勝てれば。もしも勝てれば。俺はあいつに恩返しが出来る気がするんだよぉ……」 ヤマネコ亭の店内は水を打ったかのように静かになっている。 ジョンの独白だけが店内に響く。 「俺だってよー……普段なら降りるぜ? でもこんなの引いたら……神様が言ってんだよ。勝てってさー……。 だから俺は」 自分の目の前にあったコインを全部前に出した。 「上乗せだ」 「後悔しないな」 「てめぇにぶんどられた分を取り返してやる」 彼女は自分の目の前にあったコインのほとんどを間に出す。 ジョンは手札を表向きにテーブルに投げる。 「キング二枚、エース三枚。フルハウスだ」 彼女の眉がぴくりと動き、誰かが口笛を細く吹いた。 ポーカーの役においてフルハウスというのは強い手であり、なおかつその中のキングとエースの組み合わせは最強と言える。 まさしく彼の言うとおり神様は彼に勝てと言ったのかもしれない。 店内の人間が固唾を飲んで彼女の手を待つ。 「おい! ジャッカルはいるか!」 その時、店のドアが開き男が駆け込んできた。 「化け物が出た! 出動してくれ!」 店内にいた男が舌打ちをする。 緊張していた店内の空気が一気に緩んだ。 「タイミング悪いねぇ。ま、この勝負だけやるかな」 彼女はそういって手札を置いて、帽子を被った。 その手札は――。 「あんたが神に愛されたってんならアタイは神を殺したよ」 ハートのストレートフラッシュだった。 このカルフォルニア島は魔物などの襲撃を受けることはさほど多くはない。 だが時には狼の群れを始め、牛の大群などから鳥や海洋生物など様々な種類の魔物が来る。 それに対しこの町の住民のほとんどが拳銃を所持している。 しかしこの銃が火を噴くのは専ら自分たちが野外に出たときの護身用でしかない。 魔物の襲撃に対し使用される火力はたった一つ。ジャッカルのみ。 なぜならそれで十分だからだ。 自警団の人数は五人。構成はジャッカルと島の周囲を交代で監視する魔術師が三人。そして雑用係が一人である。 先ほどジャッカルを呼びに来たのが雑用係のトムだ。 もちろんこれは大事な任務だ。緊急時に迅速に目的を果たせる人間でなくてはいけない。 トムの先導でジャッカルが町の路地を駆ける。ある路地に入るとトムは近くの木箱を踏み台にテントの屋根に飛び移った。 そして反動を利用し、建物の間に渡されたロープを掴み、更に跳んで行く。ジャッカルもこれに続く。 超越的な身体能力。普通の人間では到達出来ない天性の才能。 テントやロープは移動用に置かれているわけではない。それぞれが日々の生活に使われているものだ。 どこを使えばいち早く目的地につけるか。それを計算する能力。これが必要となる。 飛び上がった二人は屋根の上を走り始めた。向かう場所は中央の櫓だ。この町のどんな建物よりも高い。 櫓に飛び移り、登っていく。頂上には魔術師が一人、この町との唯一の陸続きを見ている。 目を凝らしてみると土ぼこりを上げて走って来る生き物が見える。凝らしてやっとわかるほど小さい。 「一匹か。やれやれ、飲みかけの酒があったっていうのによぉ」 この町には防壁というものが存在しない。粗末な柵が立っているだけで子供でも乗り越えられる。 故にたった一匹の魔物でも入ると大惨事になる。もちろんそれをさせないために彼女がいる。 空中に腕を伸ばし、掴む動作をする。すると銃が現れ、彼女の手に収まる。 彼女の能力に名はない。自身が必要ではないと考えているしジャッカルの能力と言えば通じる。 射程範囲は視界内。同時に操作できる銃は千丁を越え、最大威力は湖が出来る大きさのクレーターを作れる程度。 手動で操作する必要もなく、一度手を振り下ろすだけで火の海を作ることが出来る。 銃を掴んだ右手をまっすぐ伸ばす。スコープは付いていない。狙い定めることもなく引き金を引いた。 破裂音と共に弾が飛んでいく。ややあってから土ぼこりを立ててた生き物が文字通り吹き飛んだ。 「討伐完了、っと。さてと飲みなおしに行くかな」 「ジャッカル。報酬」 魔術師が懐からコインを弾く。それを受け取ると彼女は笑いながら櫓から飛び降りていった。 魔物を討伐することに報酬は出される。が、決して量が多いわけではない。慎ましく暮らせる程度だ。 彼女の功績を考えれば酒場に行けば無料で食事できるほどの活躍はしているだろう。 しかし本人はそれでよしとしなかった。店で食事をする以上は客である。代金は支払う。それが礼儀だ。 そう言いのけた。ではジャッカルは慎ましく暮らしているのか? それはノーだ。 時には店の酒を全て飲み干し、時にはさらに積んだ山盛りポテトをかっ食らう。お金が足りるはずがない。 先ほどの酒場に着いたジャッカルは元の席に座る。ジョンの姿は既になく、テーブルには自分のコインと 氷の解けきった酒が置かれていた。席についてそれを一気に飲み干すと店主に同じのを追加注文した。 新しい酒が届く頃、テーブルに先ほどと違う男が三人やってきた。 「ジャッカル。賭けをしないか?」 彼女はにやりと笑う。 最初、彼女が賭けに参加し始めたときあまりの強さに他の人間が辟易し、次第に成立しなくなっていったが ある日みんなの五倍の額を支払おうと言うと散々負けた男たちが賭けを挑んできた。 今のレートはコイン一個に対してジャッカルの支払いは百七十枚。彼女の年収が二十枚ほどなので一度でも負ければ 八年分近くのお金を失うことになる。ちなみに普通の男性の平均年収は六十枚ほどだ。 外貨としても使えるので金があってもモノがないという状況にはならないし、なによりも一度勝てば三年分の年収だ。 娯楽の乏しいこの町でこれをやらない手がない。 今日もテーブルにトランプが配られる。 町の守護神は今日も酒を呑み、にやりと笑った。 決戦場と無限使い 夕飯時の住宅とエプロンの女子高生 白亜記まとめに戻る
https://w.atwiki.jp/nfl2ch/pages/21.html
AABC AFC→アメリカンフットボールカンファレンスの略。 CCBS DDAZN Destiny EESPN GGAME PASS GAORA G+→日テレ G+ IInch J MMNF→マンデーナイト・フットボールの略。 NNBC NFC→ナショナルフットボールカンファレンスの略。 NFL NFL倶楽部 NFL Network NHK BS1 PPAT→ポイントアフタータッチダウンの略。エクストラポイントと同義 QQBサック QBレイティング SSNF→サンデーナイト・フットボールの略。 TTNF→サーズデーナイト・フットボールの略。 XXリーグ 数字1st&10 3rd&Inch 3rd&Long 3&out 4thダウンギャンブル→ギャンブル
https://w.atwiki.jp/codeofjoker/pages/3019.html
Ver. 2.1 カードNo. 2-1-027 種類 トリガー レアリティ C 名称 ダウジング 属性 無 CP 0 アビリティ あなたのユニットがフィールドに出た時、あなたは手札を1枚ランダムで捨てる。そうした場合、あなたはカードを2枚引く。 ギャンブル要素が強いドロートリガー。 その分、忘れられし地下書庫などと比較すると即時性がある。 安定した運用は捨札を活用する青系のデッキでの採用。 あるいはギャンブルと見限って高速圧縮を狙うのも悪くない。 フレーバーテキスト 様々な探し物を見つけてくれるダウジング屋の看板娘。プライベートでは密かに運命の相手をダウジングしているらしい。 関連項目 イラストトリックメイジ
https://w.atwiki.jp/hololisgta/pages/70.html
ギャング ギャングの作成は、管理者への申請が必要です。 ディスコードにフォームを記載していますので そちらを参照 ギャングメニューはF10となっています。 ギャングは麻薬「meth」を加工し、NPCに販売することで 自分のシマを拡大していきます。 禁止事項 ギャング用の拘束バンドは、ギャング以外の一般プレイヤー、警察、救急には使用禁止。 ギャング内のみで使用可。他ギャング間の抗争や仲間ギャングをキャリーする時に使用してください。
https://w.atwiki.jp/grvlrp/pages/54.html
ギャング 条件を達成したものにギャング総括の者から連絡が行き、話し合いの末認められれば設立可能。 設立金(1000万)と所属メンバーがボス含め最低2人いる状態であれば設立が可能。 ギャングは、ギャング同士で領地の取り合いが出来る。 領地内に長居したり薬の売買を行うと忠誠度が上昇する。 また、領地内で店舗を利用することで見ヶ〆料を得ることができる。 ギャング同士で抗争を行う場合は、ギャング同士でルールを決める必要がある。 カーレース ギャングのボスがとある人物から、ギャングの資金を使って5億で開催権限を購入できます。 ※開催権限が必要な場合は六法チケットにて ※ギャング資金のため、必ずメンバーと話し合って決めてください ギャングがカーレースを行った場合、警察にバレたら【32不正店舗経営罪】と【15賭博罪】が開催者(ギャングのボス)に課せられます。