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634 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/22(日) 14 55 33 ID ??? 629 ネーナ「ただいまー」 ルイス「あ!帰ってきた」 ルナ「スパイお疲れ。会議どうだった?何の話してた?」 ネーナ「うーん…問題児の処分がどうとか言ってた」 ガロード「それだけ?」 ネーナ「かな…あとはご飯が美味しかった!」 刹那「それは重要な情報ではないな」 ルー「あんた付き添いのくせに一番食べてたんじゃないでしょうね」 ジュドー「でもさー、それなら取りあえずは安心だな」 ビーチャ「ああ、てっきり宿題増やすとかテスト増やすとかそんな話かと思ってたよ」 モンド「いやー、心配して損しちゃった」 エル「安心したところでプールでも行かない?もう暑くて死にそう」 カミーユ「お、いいな」 ガロード「プール…ティファ…水着…」プシュー シン「いちいち放熱するな、暑苦しい!」 ファ「思いっきりあの連中の事を話してたんだと思うけど」 ティファ「これからは真面目になるから大丈夫と言う事じゃ…」 セシリー「うん、それはないと思う」 シーブック「だな。真面目なあいつらって想像付かないし」 沙慈「それはそれで何か寂しいしね」
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125 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/08/16(日) 12 48 40 ID ??? 103 シン「ステラにするべきかマユにするべきか、それが問題だ…」 カミーユ「ファ、フォウ、ロザミィいずれにしてもnice boatな予感が…」 ガロード「ティファの、水、着姿ッ!!」ブォー シーブック「気持ちは分かるけど、鼻血噴射はやめような」 ティファ「ガロード…(あれこれピンク色の妄想が彼女の思考を埋め尽くした)」 124 アムロ「ベル、肩に顎をのっけると痛いよ」 ベル「んもぅ、アムロったら」 アムロ「カニーン、もうちょっと肩の力を抜いてリラックスして」 カニンガム「は、はい(ち、近い…これじゃ逆に力入っちゃうわ)」 アムロ「お世辞は言わないよ。美味しい。ちょっと火が入りすぎたかな」 アリョーナ「えへへ、結構大変だったんですよ。本物の火を使うのって」 アムロ「チェーンはチャーミングだからこっちの服装も似合うよ」 チェーン「まぁ…アムロったらお上手ですね」 シャア「えぇい、理不尽ではないか!!なぜアムロのほうがウケがよいのだ!!」 アムロ「妬むな!!貴様ほどの男が、何て器量の小さい!」
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283 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 1/13 :2011/05/01(日) 01 41 24.23 ID ??? 【―― 奸計】 「どういうことだよ! あの光はサテライトキャノンだろ!?」 「向こうMSの中にガンダムDXが居たのは確認していたが、まさか撃ってくるとはな」 「DXだぁ!? ガロードがそんなことする筈がねえ!!」 「取り乱すのは止めろ。味方を失って私も動揺している」 詰め寄るガンダムパイロットの少年に対し、ジャックは悲痛な顔をしてみせた。 ガロードに説明したように、サテライトキャノンに呑まれた輸送船は空である。 だが、友軍であるギュネイやカラトにはその事は伝えていない。デュオも知る由もない。 今オーストラリアを席捲しているブグの部隊は、本来は宇宙に存在している事になっているのだ。 「クソッ……ガロードだってのか……ガロードだってんなら……っ!」 「お、おい!!」 「何かの間違いなんだ! 確かめてくる!!」 自分を止めようとするギュネイの声は、デュオには届いていない。 デュオはジャックが出発するとき、謎のカプセルを持っていた事を気にしていたが 彼が帰還した時、ブグの手にそれが無かった意味を考える余裕を失っていた。 そして、黒いガンダムは激突することになる。 【―― 戦場(2)】 オーストラリアに初めて足を踏み入れたとき、ゼロにはその乾いた赤土が血の色に見えた。 身体の中に滾る血ではなく、流れ出て焼けるように熱い血だ。 そんな嫌な感懐は暫く忘れていたというのに、大地を揺らすMSの駆動音を聞いていると思い出してしまった。 「オォォォオオォ!!」 組み付いたブグを振り払い、海中に蹴り落とす。 ビームサーベルを抜き、ミサイルを横薙ぎに払う。 ビームライフルの照準を合わせ、弾切れに気づいた。 「ちっ……」 ライフルのカードリッジと一緒に、ゼロは口の中に溜まった血を吐き捨てる。 ガンダムMk-II 試作0号機は人間の乗るMSではない。複雑な操作と、コクピットにかかるGはパイロットの神経と肉体を蝕む。 身体能力を強化した人間であるゼロだからこそ、扱える。 だがそれも、ゼロが十全の状態であることが前提だ。 「オマエ達なんかに、ニュータイプであるボクを倒せるものか!!」 哮りをあげ、ゼロは銃爪を弾いた。 彼を無視し、エネルギープラントに侵攻しようとするブグが爆散する。 「このボクを無視して、行こうというのかい! そんなこと、させるかよ!!」 ブッシやディザードザクしか残っておらず、ただ悪戯に撤退に時間を使う友軍に比べ ゼロのMk-IIはただ一機で戦線を支えていた。 284 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 2/13 :2011/05/01(日) 01 42 16.96 ID ??? 「なんだ?」 熱した鉄の糸を歩くような戦いを続けるゼロは、戦場の空気が一瞬変わるのを感じた。 僅かだが、セツルメント国家議会軍の動きが鈍ったのだ。 だがそれはゼロの奮戦によるものではない。それは当事者であるゼロが一番感じている。 「この無機質な殺気はなんだ!!?」 一瞬の停滞、その後にゼロを襲った感覚は巨大な敵の存在だった。 この停滞は戦況に対する反応ではない。戦闘方針の切り替わりによるものだ。 数多の戦場を知るゼロには、それが理解できた。いや、当然か。目の前に新手が現れれば、誰でもそう思う。 「最優先目標ヲ確認スル。機体名・ガンダムMk-II 試作0号機、パイロット・ゼロ=ムラサメ……」 NZ-000クィン・マンサ 最強のNT専用MSが、強化人間の宿命を背負った少年の前に立ちはだかる。 【―― 激突】 「なんで撃った!!」 「こっちにだって事情があるんだよ!!」 「俺にも言えない事情かよ!!」 「言えるんなら言ってるってんだよ!!」 DXを援護しようとデスサイズHにライフルを向けるガルスJを、ガロードは制する。 しかし、デスサイズHの後ろにはギラドーガとノブッシが既に展開していた。 ゼブラゾーンの住人達は、ガロードの制止を聞かなかった。やらねばやられる。 何より、ガロード自身がサテライトキャノンで火蓋を切ってしまった以上、制止に説得力がない。 「ガロード!!」 「頼む、引いてくれデュオ!! お前と戦いたくねえ!!」 「そりゃコッチの台詞だ!」 ビームライフルの軌跡が乱れる宇宙空間で、デスサイズHはアクティブクロークを広げていない。 それは防御を優先している現れだった。 「コロニーを……ゼブラゾーンのみんなを助ける為なんだ、信じてくれ!」 「ソイツらを助ける為に、アイツが……ゼロの夢が犠牲になっていい訳がねえだろうがよ!!」 ギラドーガのビームマシンガンをガロードが避ける。 ドライセンのトライブレードをデュオが切り捨てる。 戦場で、ただ二人だけが他を傷つけることを躊躇っていた。 「お前が俺の立場なら、信じられるのかよ! 自分達に喧嘩売ってきた俺を!!」 「信じるに決まってんだろ! ダチじゃねえかよ! お前は違うってのかよ、デュオ!!」 「違わねえよ! 今だって、お前のことを信じてらぁ!!」 ガロードは、近づいてきたギラドーガのビームアックスの柄を刈り取り、ブレストランチャーで頭部を破壊する。 デュオは、ガザCのナックルバスターをものともせず弾くと、バスターシールドで上半身と下半身の接続部を貫く。 「けどさ!」 「でもよ!」 「「ここは譲れねえんだぁぁぁぁ!!!!」」 285 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 3/13 :2011/05/01(日) 01 43 21.31 ID ??? 【―― 戦場(3)】 背後に回ったクィンマンサのファンネルに、片腕を失ったMk-IIが反応する。 桃色の粒子が漏斗の真ん中を貫き、空中に鉄片を散らす。 だがその瞬間、別のファンネルがMk-IIの頭部を破壊した。 「このボクが……キサマのような雑魚に!!」 クィンマンサの胸部が発光する。メガ粒子砲だ。 ゼロは回避の為にバーニアを噴かした。 だが…… 「燃料切れ!?」 ガンダムMk-II 試作0号機の欠点の一つに、稼動時間――継戦能力が低いという事があった。 燃費はいつだってMS開発を悩ませる要因だ。MS戦が行われるようになって戦艦の価値は相対的に低下した。 旧世紀の大戦で航空機に戦艦が為す術もなく敗れたように、MSにとって戦艦はただの的であった。 MSの戦闘区域に戦艦が近づくことは死を意味する。しかしMSの輸送、そして補給の為に戦艦は不可欠であった。 その為、MSの活動時間が長ければ長いほど、戦艦と主戦場との距離を離すことができる。 あるいは補給までの時間が長ければ長いほど、戦力の入れ替えというウィークポイントを減らすことができる。 試作機として予算を度外視して性能を追求したMk-II0号機は、この基本法則に反していた。 「死ぬのか…?」 自分に狙いを定める黄色の光をゼロは茫然と見つけた。 恐怖や無念は確かにある。引きつった情けない笑いが、コクピットの中で反響している。 その一方で不思議と「こんなものだ」とゼロは認められる気がした。 コロニー落としの原体験がそうさせるのかも知れない。 あの時も……人の命は一瞬で消えていったのだから。 『諦めるな!!』 脳に直接響いた男の声は、ゼロを諦観から引きずり上げた。 Mk-IIの脚部を自ら破壊しろ。その爆風でメガ粒子砲の射線から外れるんだ!――男の声が響く。 NT同士の共振……ゼロにも経験がないわけではない。 だがその男の意志は、彼が今まで触れてきた誰の意識よりも健やかで真っ直ぐだった。 「クロス…ボーン……?」 ゼロが視界に捉えたその男は、その男が駆るMSの額には海賊を示す骨十字が在った。 「所属不明機ヲ敵機ト認定。排除スル!」 招かざる客人へ、クィンマンサがファンネルのもてなしを行う。 だがマントを羽織った海賊は、レーザーの雨をモノともせず潜り抜けると、巨大な剣でファンネルの群を砕き薙いだ。 「シナプス、いやアンドル=パークウェスト!! こんな戦いは終わらせなくちゃならない! じゃないとお前は、彼女の所へ戻れなくなるぞ!!」 286 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 4/13 :2011/05/01(日) 01 44 39.01 ID ??? 【―― 兄弟(3)】 ムサカの艦橋で不機嫌に座る上司に、部下は訊ねた。 「出撃しないのですか?」 ギュネイはその自身よりも一回りは年上の男を軽蔑するように見返した。 デップリと太った体型からして、この男は一度もMSに乗った事などないのだろう。 「ミノフスキー粒子が散布された状況で、サテライトキャノンの狙いがついた それがどういう意味なのか分からないのかよ!?」 「は?」 「ガイドレーザー代わりのMS、あるいは戦闘機が接近していたと考えるべきだろうが! そいつを叩かない限り、第二射、第三射の可能性があるんだ! 俺がアイザックを出撃させたのを見て分からなかったのか!」 頭ごなしに年下の男に無知を指摘され、部下の男は顔を引きつらせた。 実際、ギュネイの着眼点は悪くない。事実はジャックがガロードに座標を教えたからであるが 断片的な状況から出した答えとすれば及第点であろう。しかし、人の上に立つ者としては落第であった。 シャアやナナイが、ギュネイを抜擢しながらも部署の長としてではなく手元に置くのは こういう部分を自分たちの近くで矯正させる為であったのだが、ギュネイ本人はそれに気づいてない。 「レーダーに反応!」 「やはり居たな! 照準合わせろ、撃ち落としてやる」 「待って下さい! これはウェイブライダー……MSZ-006Ζガンダムです!?」 「何……? いや、DXがいるならΖガンダムが居てもおかしくない!」 「ですが、信号は中立です。ホワイトフラッグも……通信を要請しています」 ギュネイは暫し考え、通信を許可した。 ムサカのモニターに、Ζガンダムのパイロット・カミーユと黒髪の少女の姿が映る。 黒髪といってもカミーユの幼馴染みであるファ=ユイリィではない。 その少女は、先日ソーラーパネルを盗み出したゼブラゾーンの少女だった。 「戦いをやめろ、ギュネイ=ガス!」 「弟から先に説得したらどうだ?」 頭ごなしに停戦を要求され、ギュネイは苛立つ。 元より、彼はカミーユが好きではない。カミーユが天然のNTであるという事もあるし、 シャアが彼を評価しているということに(本人は認めないだろうが)嫉妬を覚えている。 ただ……カミーユの頬に真っ赤な手形がついてることに触れてやらないのはギュネイの優しさだろう。 「それは仕組まれていた事なんだぞ!」 「仕組まれていた?」 「お前は、人間は宇宙空間に投げ捨てるような人でなしの口車に乗せられて戦っているんだ! それはいけないことなんだ!! 大尉がお前にそんな事を期待したのかよ!!」 287 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 5/13 :2011/05/01(日) 01 46 44.17 ID ??? 【―― 機械】 「なんとぉぉーーー!!」 クロスボーンガンダムの大型スラスターは、木星の高重力化での機動力を確保する為に設計されたものだ。 当然、木星よりも低い重力である地球上でも、その推進力を大いに発揮することができる。 四基のスラスターを自在に使い、常識外の軌道でクィンマンサの巨躯を飛び越えながら、その肩をシーブックは斬りつける。 「反応ガ上ガッタ?! データ修正、攻撃ヲ再開……」 「機械のすることではぁぁーー!!」 メガ粒子砲を潜り抜け、クロスボーンガンダムのビームザンバーがクィンマンサの動力部に袈裟懸けに食い込む。 「マタ反応速度が上昇!? 理解不能! 理解不能!」 「簡単な事だよ。初めは本気じゃなかった。俺の80%をお前は100%だと勘違いした。 そして、90%、100%、120%と力を出す俺に対応することができなかったのさ!!」 「120%ダト!?」 「忘れたのか? 人間ってのは、100%以上の力を出せるんだぜ?」 「何故ダ……?」 「そりゃぁ……」 クロスボーンガンダムのバーニアが青白い光を吹き上げる。 ビームザンバーがクィンマンサの装甲を押し溶かし、その巨大な身体を二つに分けた。 「夢とか誇りとか友情とか……愛とかが、そうさせるんだ」 「愛……?」 「だから、人間は機械なんかに負けはしないのさ」 ヒビ割れた大地に機械の巨人が砂煙を巻き上げ、唸りをあげて沈む。 しかしそれは戦いの終わりを告げる陣太鼓ではなかった。 「何……!?」 赤茶けた崖の上を埋め尽くす無数の褐色の機体。 昆虫から進化したような、異星人を思わせるグロテスクなソレは しかし何も感じず、何も与えない無機質な二つの目で、シーブックを見下ろしていた。 「戦闘プロ…グラム"シナプス"ノ…インストール…ガ終了シタヨ…ウダ……」 「シナプス? シナプスはお前自身のことじゃないのか!?」 「"シナプス"ハ、"MWレイ"ノ戦…闘プログラムノ、ノ、ノ……」 「クソッ、この機械壊れやがった……ッ!」 MWレイと呼ばれたその機体は、次々を崖を降りシーブック達に迫ってくる。 無機質な機械とはいえ、その行動目的――敵意は明確であった。 「ゼロ、君は下がっているんだ」 「人間は、機械なんかに負けないんだろ? キンケドゥ。 Mk-Ⅱはこんな状態だけど、砲台ぐらいならできる。 感謝しろよ、海賊。このボクが援護してやるんだからな!!」 ゼロの説得を諦めたシーブックは、ビームザンバーを構えた。 シーブックは目の前の大軍と戦う以外の選択肢を考えていない。 自分が受けた依頼は「婚約者を捜して欲しい」なのだ。 シナプスはレイチェルの捜しているアンドルではないのだから。 彼が元に戻る為の方法、それはこのモビルウェポンの先にある――シーブックの海賊としての勘が、そう告げていた。 「いくぞ! 海賊らしく……頂いていく!!」 288 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 6/13 :2011/05/01(日) 01 50 28.56 ID ??? 【―― 強敵】 DXのビームライフルが、デスサイズHのアクティブクロークに弾かれる。 四枚の外套を器用に一枚だけ動かして本体への傷を防ぐ。だが、それが一瞬の死角を生み出すことをガロードは熟知している。 スロットルを全開にして、加速Gに耐えながらデスサイズHの懐へと飛び込むガロード。 デュオも自機の特性はガロード以上に理解している。バルカンの牽制を交えながら、DXのビームサーベルを受ける覚悟を決める。 覚悟を決めれば、その衝撃に備えることができる。衝撃に対する動揺を抑えれば、それだけ次の一手が早く打てる。 「肉を切らせてぇ、骨を断つってやつだぁ!!」 接近すればするほど、長柄のツインビームサイズは取り回しが悪く不利になる。 しかしデスサイズHにはバスターシールドというもう一つの刃があった。 シールドからビームを発生させながら拳を叩き上げ、デュオはDXの腰を抉り斬った。 「骨を切らせて内臓殺しぃ!!」 破損により機体バランスを崩したDXだったが、ガロードはそれすら利用して鉄拳をデスサイズHのコクピットにめり込ませる。 予測してない衝撃に、デスサイズHの中のデュオは脳を揺さぶらせられる。 僅かな間、視界がブラックアウトする。その時間が致命的だとデュオは知りすぎる程知っていた。 「ガンダムファイト第一条、頭部を破壊されたモノは失格ぅぅ!!」 ビームサーベルを握ったまま、ガロードはデスサイズHの頭部を殴打した。 DXのビームサーベルはナックルガードが付いている為に、邪道ではあるが打撃武器としての使い道がある。 「やってくれるじゃねえか、ガロード!!」 デュオは上部に展開しているアクティブクロークを稼働させ、DXの肩を打擲した。 これも本来の用途とは異なる、想定外の使い方だ。現にアクティブクロークは衝撃に耐えきれずひしゃげている。 しかし、だからこそ奇襲になりえる。 「うぉおらぁぁぁぁあ!!」 「くっ!!」 289 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 7/13 :2011/05/01(日) 02 04 05.95 ID ??? 衝撃で互いに弾け飛んだことで二機の間に距離が生まれる。それはツインビームサイズの距離だ。 デスサイズHの二刃の鎌がDXを狙う。 それを防ごうと向けたDXディフェンスプレートは、あえなく両断された。 だが、DX本体がデスサイズHの間合いから逃げ出す時間稼ぎはしてくれたようだ。 漆黒の宇宙を駆け上がるDXを見上げ、デュオは不敵な笑みを浮かべた。 それは強者への尊敬と、それと戦うことに対する高揚の現れだった。 「地球育ちとは思えねえぜ、ガロード!」 無重力空間でのバランス感覚、それは訓練でも中々養うことができない天性のモノだ。 デュオは同じガンダムパイロット達の中で最も宇宙空間での戦闘に優れている。 天賦の才を持ち、さらにその人生の大半を宇宙で過ごしてきたという経歴が、彼にバランス感覚という武器を与えた。 そのデュオにガロードは食らいついている。 ガロードもまた、天に才能を与えられた者であったとしても、デュオとの経験差を埋めたもう一つの要因が必要だ。 それはおそらく、直感力だろう。 生身でMSを相手にするような綱渡りの生き方をしてきた結果かも知れない。同じく、物心ついた時には戦場にいた トロワがガンダムパイロットの中で最も直感力に優れているように。あるいは、NTの兄弟の中で育った影響かも知れない。 兎に角、ガロードはその類い希な直感力で、デスサイズHのハイパージャマーによる計器の誤差すら埋めてくるのだ。 「へっ……」 ステルス機であるデスサイズHが、メインモニターを破壊されては世話ない。 それもここ二日で二回もだ。厄年なんじゃないかと、デュオは牧師らしく非科学的な事を考えてみたりする。 基本的に口に出そうと出すまいと諧謔に溢れているデュオの性格は、戦場という空間に於いては心に余裕を与える。 これもまた、デュオの才能の一つだろう。 腰部にダメージを受け動きが鈍いDXを、不鮮明なサブカメラの画像で追いながらデュオは操縦桿を握った。 「そういや、ガチで喧嘩したことってなかったよな!!」 291 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 8/13 :2011/05/01(日) 02 06 01.61 ID ??? 【―― 介入】 ビームダガーをMWレイの頭部に沈める。 シーブックが撃破したレイの数はこれで17機になる。 しかしそれでもレイの総数から言えば一毫にも満たない。 既に何十機ものレイがシーブックとゼロの防衛ラインを超え(というより無視し)、エネルギープラントへ向かっていた。 ゼロの家族達や、ネオジオン社やネオジャパンの技術者達はもう既に海へ脱出しただろうか…… シーブックは歯を食いしばりながら考えた。その間にも敵は自分に群がってくる。 既にABCマントはその意味を成さず千切れ消え、クロスボーンガンダムの身体には無数の傷がついている。 「こんのぉぉぉぉ!!!」 やけくそ気味にビームザンバーを振り回す。 レイを2、3機巻き込んだ代償に、無防備になったクロスボーンガンダムは敵の突撃を受け、地を転がった。 「ッ!?」 追撃を仕掛けようとしたレイが、ビームの攻撃を受けて爆散する。 そのビームは、友軍であるゼロがいる方角とは別の方向から発射された。 「無様じゃないかぁぁキンケドゥゥーーーー!!!」 「X2? ザビーネか!?」 「キンケドゥさん、一度撤退して補給を受けて下さい!」 「トビアか!!」 二機の海賊が、地平線を埋め尽くすMWの大群に穴を穿つ。 その穴を広げるように、ビームの雨が戦場に降り注いだ。 「なっ……」 銀色のガンダムの一団が弧を描きながら、クロスボーンガンダムと連携し、レイを破壊していく。 彼らはクロスボーンバンガードの仲間ではない。キンケドゥであるシーブックがその存在を知らないからだ。 彼らの名は―― 「僕達はイルミナーティ。平和の番人、影ながら戦いに介入し、闘争の火種を消す者さ」 白鷺を思わせるような細身と鋭角のシルエットのガンダムは、Iセイバー――別名、イリュージョンと呼ばれる機体だ。 そのイリュージョン部隊のリーダー、クロスボーンガンダムのモニターの向こうでサムズアップをしている男 ――フィリッペ=サン==シモンこそ、トビア達の依頼人であった。 「モビル・ウェポン計画は続いていた。それは阻止しなければならない。 だが、"どこで"続いているか……それを掴むまでに随分と時間がかかってしまった」 292 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 9/13 :2011/05/01(日) 02 07 16.58 ID ??? 【―― 真相】 コロニー落としによって忘れられた大地と化したオーストラリア――… 考えてみれば、これほど秘密実験に適した場所はなかった。 セツルメント国家議会軍は、ここで新型MS・レイの開発と そのレイに搭載する戦闘プログラムの開発を行っていた。 戦闘プログラムのモデルに選ばれたのは歴戦の軍人であるアンドル=パークウェスト。 しかし、MWは人が操縦しない事を前提とした兵器である。 人に可能な事を機械が行っても、それは既存の兵器を超える事にはならない。 そこでMW計画の責任者であるジャック=ヘイル中佐は、さる凍結されたプロジェクトに目を付けた。 シナプス計画……その目的は機械兵士を完成させること。 人から感情を切り捨て、合理的な判断を下す脳を 人から限界を切り捨て、壊れることのない肉体を そうして人の枠を超えた兵士は、MWの戦闘プログラムとするのに相応しい存在だった。 一人の軍人を犠牲にし、シナプス―MW計画は狂気をパートナーにステップを踏んでいく。 × × × × × 計画も佳境に差し掛かった頃、何度目かの模擬戦闘実験での事だ。 「シ、シナプス機、ロストしました!」 「何!?」 プロジェクトの要であるシナプスを見失った彼らは、何度か捜索隊を出した。 シナプスの相手に用意した無人機は破壊されて見つかったが、シナプスとレイの姿はどこにもなかった。 それでも広大なオーストラリアの地を、MS一機で脱出するのは不可能だとジャックは高をくくっていた。 ゼロがオーストラリアにエネルギープラントを作る計画を打ち立てるまでは。 公にできない秘密裏のプロジェクトを理由に、ゼロの計画を妨害することはできない。 結果として、既に量産されプログラムを搭載する段階であったMWレイの工場は隠蔽、封印することにし エネルギープラント開発にセツルメント国家議会も参加することで、工場の監視とシナプスの探索を続ける事になった。 293 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 10/13 :2011/05/01(日) 02 10 30.47 ID ??? しかし、セツルメント国家議会に割り当てられた区画を幾ら捜してもシナプスの姿を見つけることができなかった。 とすれば、他の区画に存在している可能性が高い。シナプスの乗るレイが発見されたという報告は聞かないが もし見つかれば世論はセツルメント国家議会を許さないだろう。 ジャックはゼロやネオジオン社、ネオジャパンを排除して、セツルメント国家議会がエネルギープラント開発計画を担う、 あるいは計画自体が頓挫し、彼らがオーストラリアから撤退する……そういう状況を作り出し オーストラリア全域にMSを動員しても懐疑を受けない状態を作ろうと、シーバルチャーや傭兵を利用してきたが、それも上手く進まなかった。 元より、タカ派のこの男はまどろっこしい事が苦手であり、軍事力でオーストラリアを制圧し、シナプスを確保するべきという考えを持っていた。 シナプスを確保してしまえば、彼のデータを工場で待機しているMWレイにインストールし、その戦力で世論を黙らせることもできる。 それを行わなかったのは、単純に現地の戦力ではネオジオン社とネオジャパンの戦力に敵わないからであった。 × × × × × 「彼女をジャック=ヘイルは利用したんだ。オーストラリアの守りを薄くする為に!」 「確かにフィルターを盗んだことは悪かったよ! でも他の事は濡れ衣だ! 私達はやってない!」 Ζガンダムのコクピットから告げられた真実に、ギュネイは無言で頷いた。 カミーユの通信と前後して、地上に残った部隊からセツルメント国家議会軍の攻撃を受けたという連絡が入っていた。 ムサカにΖガンダムから送られてきた資料が届く。シナプス―MW計画の全容だ。 それはキラが探り出したものを、カミーユが奪ってきたものだった。 偶然とは恐ろしいものだ。NTの修羅場から逃げ、隠れる為に偶々キラの部屋に転がり込んだカミーユは そこで弟が妙な事件に首を突っ込んでいるのを目撃した。 シンと並んで兄弟一沸点が低い兄・カミーユに問い糾されて、キラはあっさりとガロードを売った。 「弟には俺からキツく言っておく。だから今は……」 「ふん! お前の弟やそこの女の事なんて構っていられるか! 勝手にしろ」 今から地球に戻っても遅い。だが幸いにして、シナプス-MW計画の頭であるジャックは宇宙にいる。 ギュネイは愛機ヤクトドーガのコクピットへとその身を走らせた。 294 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 11/13 :2011/05/01(日) 02 13 04.93 ID ??? 【―― 親友】 ジャック=ヘイルはガンダムが嫌いだ。 それは、彼のかつての部下・マーク=カランがガンダム乗りであるという、そんな子供じみた理由だった。 マークは有能なパイロットだった。大人しく自分の命令を従う駒であったのであれば 自分は今頃もっと上の地位に居ただろうし、マークは自分の片腕として十分な名誉と富を得ていただろう。 それをマークは事あるごとに自分とぶつかった。自分が欲する者をマークは欲しなかった。 だというのに、マークは誰からも愛された。 ジャックはそれが理解できない。正しくは許せないと言うべきだが、その自覚はジャックに無い。 だからジャックは自分の言うことを聞くマーク=カランを欲した。 彼が見るマーク=カランとは、ただのMSの操縦に優れたパイロットであり、それは機械で代用できる筈であった。 今、ジャックの目の前でガンダム同士が戦っている。 マークと同じ、人よりも優れた力を擁しながらも、その力の使い方を知らない愚か者だ。 愚かだから、こうして自分の手の平で転がされ、戦いあっている……ジャックは哄笑した。 「これからはモビルウェポンの時代なんだよ! ガンダムなどは滅びればいい!」 死神と呼ばれたガンダムがツインビームサイズを逆手に構え、加速する。 15年目の亡霊と呼ばれたガンダムがビームサーベルを振りかぶり、突進する。 両者の装甲に剥げていない所などどこにもない。 両者の戦いに手加減など一度もない。 音を介さない真空の宇宙空間であるのに、その二機がぶつかり合う瞬間だけは 二人の少年の咆哮が聞こえた気がした。 「うぉおおぉーーーーーー!!!」 「でやぁぁあぁあぁーーーー!!」 × × × × × ガンダム同士の戦いは終わりを迎えた。 ノズルが焼き溶けんばかりに噴かしていたバーニアは停止し、敗者は無重力の海にその身を任せる。 「………はっ」 「………へっ」 ビームの出力を切ったサイズを振り抜いたデスサイズHの姿が、ガロードの前にある。 ビームの出力を切ったサーベルを振り下ろしたDXの姿が、デュオの前にある。 「はっ、ははは……」 「へっ、へへへ……」 最後の瞬間、二人は共に自分が敗者になることを望んだ。 そうして黒いガンダムの戦いは、二人の敗者を生むことで決着したのだった。 「ったくよ、人の善意を無駄にしてくれやがって」 「お前の善意なんて気持ち悪くて受け取れるかっての!」 「その言葉、熨斗つけて返すぜ」 決して自分の役割が間違っているとは思わない。ドブ臭い役をやるために相棒と戦い続けてきた。 それでも、ガロードにならその相棒を壊されてもいいと思った。 決して自分の道が間違っているとは思わない。我が道をただひたすら走ることに疑問はない。 それでも、デュオになら殴られてもいいと思った。 「「お前はそういう奴だからな」」 スッキリとした顔で、悪ガキ二人は笑い合った。 295 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 12/13 :2011/05/01(日) 02 21 16.54 ID ??? 【―― 王手】 「なんだ、それはぁ!!」 ブグがDX目がけてサーベルを振るう。 だが、デスサイズHのビームサイズに阻まれる。 「おいおい、不意打ちは卑怯だぜ、ジャックのおっさん」 「悪役は何してもいいんだよ!!」 「デュオ!!」 蹴り飛ばされたデスサイズHを受けとめるDXの姿に、ジャックは唾を吐く。 「敵同士で馴れ合ってるんじゃぁない! どうしてガンダム乗りは俺の言うことを聞かないんだ、ガンダァァアム!!」 「どんなMSに乗ってようと、人質を獲る奴の言うことなんて聞くもんかよ!」 「人質?!」 「あ、ヤバっ……」 口止めされていた事を思いだし、ガロードは慌てて口を押さえる。 ちなみに、昔ガロードもティファを人質にしてたよね?というツッコミは無しだ。無しったら無しである。 「ゼブラゾーンのガキなら、もうとっくに捨ててしまってるんだよ! ハッハッハ!!」 「なっ……テ、テメエ!!」 「犯罪者に人権なんてあるわけないだろう!!」 「お前が決めることかよ!!」 「決めるんだよ! 世界の法は、セツルメント国家議会が決める!」 「それがお前の野心か、ジャック=ヘイル!!」 296 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 13/13 :2011/05/01(日) 02 22 16.01 ID ??? 「カ、カミーユ兄?!」 ヤクトドーガを乗せたウェイブライダー、そこから聞こえる声は間違いなく兄の声だった。 それだけでガロードは未来を予知した。修正されると。 カミーユが「宇宙を乱す物の怪め!」だとか「お前の存在そのものが鬱陶しいんだよ!」だとか 言葉の暴力を連打する間、ガロードはこの後どうやってトンズラするかをひたすら考えていた。 「ガンダム兄弟だけにいい格好させるかよ!」 説教タイムに痺れをきらしたギュネイが、なにか死亡フラグっぽいセリフと共にファンネルを飛ばす。 不規則な軌道を描き、ヤクトドーガのファンネルはブグの死角を取るように動き回った。 「ぐっ!」 ジャックは回避を試みるが、三発目を避けたところで被弾、そのまま体勢を立て直せずに嬲られた。 コクピットにビームサーベルを突き付けられ、ジャックは自身の敗北を認めざるをえなくなる。 「これでお終いだな、ジャック中佐。言いたいことがあるなら法廷で話すといい」 「エンディングだと? すでにモビルウェポンは動き出しているんだ! 停止権限は私にある。だが、オーストラリアの基地で直接私が停止命令を行わなければ停止しない仕掛けだ。 指紋、網膜、声紋の三重の照合で私本人だとメインコンピューターが判別してなぁ!!」 地球にジャックを連れてトンボ帰りをしなくてはならない。 しかしゼブラゾーンは地球からは遠すぎた。それに大気圏突入可能の戦艦、MSを用意する必要がある。 ジャックを押さえれば戦いは終わると踏んでいたギュネイやカミーユは、誤算に頭を抱えた。 「ハッハッハ! 私を捕虜にするならもう少し丁重に扱って貰おうか! いずれガーノー総督が私の身柄を要求するはずだ。 いや、その頃にはガーノー国家議長かな? ふふふ……セツルメント国家議会が地球圏の覇権を握るんだ! わかるか?」 勝ち誇るジャックに、ギュネイはビームサーベルをコクピットにそのまま突き刺したくなる衝動を堪えた。 ここでジャックを殺しても、なんの解決にもならない。 そんなギュネイの様子にジャックは一層気を良くし、スピーカーが通信を拒絶したくなるような気持ちの悪い笑いを続けた。 「オートマチックの戦争をするってことはなぁぁ人の本能を眠らせるってことだろぉがぁ! そんな考えで、地球圏の覇権なんざ握れるわきゃぁねぇぇだろぉぉぉぁぁぁぁ!!!」 そんなジャックの馬k…高笑いを遮り、突如現れた翡翠色のMSから絶好調な子安ボイスが放たれた。果てしなくウザい。だがそれがいい。 「なっ…」 「ギンガナムのおっさん?!」 「それに……エンジェルハイロゥ!?」 > To be continued...
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206 名前:委員長登場1/3 :2014/04/01(火) 19 41 50.42 ID ??? 兄弟が出てこない+自分設定なので気に食わなかったらパラレルパラレル~ 量が多くなったので3つくらいに分けます とある日の喫茶M&S ソーマ・ピーリスとフェルト・グレイスは、友人であるティファ・アディールに相談したい事が あると呼ばれていた。 ソーマ「しかし、ティファが私たちに相談とは珍しいな」 フェルト「そうね、どちらかと言えば私たちが相談することのほうが多いものね」 ティファは天然で少し抜けたところがあるものの、大抵の困ったことは恋人であるガロード・ラン に相談することが多く、むしろソーマ達二人のほうがその人脈を頼みにしている節が会った。 少しして店の入り口からティファが入って来た。 ティファ「遅れてしまって、ごめんなさい。待たせちゃいましたか?」 ソーマ「いや、私たちが早く来すぎただけだ。あなたが気にする必要はない」 と定番のやり取りをしていると、ティファの後ろに見慣れない少女が一人立っていた。 207 名前:委員長登場2/3 :2014/04/01(火) 19 43 58.34 ID ??? ティファ「さぁ、あなたも座って」 ティファは後ろの少女に座るよう促すと、少女を二人に紹介した。 ティファ「彼女は、チナ・コウサカさん。美術部の後輩なんです」 チナ「どうも初めまして。チナ・コウサカです。ティファ先輩にはいつもお世話になっています」 ソーマ「こちらこそ初めまして。ソーマ・ピーリスだ」 フェルト「私はフェルト・グレイス。よろしくね」 そんなやり取りをしているとティファが口を開く。 ティファ「実は相談をお願いしたいのは私じゃなくて、彼女の事なんです」 ティファが言うには、彼女はある男子に片思いをしているのだが、自身の性格が災いしていまひとつ 積極的になれず、どうしたらその男子と仲良くなれるか解らず困っているらしい。 そして、彼女が悩んでいる事を察したティファが声をかけて、相談に乗ったのだが、自分だけでは 力不足と感じたため、今回二人にも相談することになったのである。 ソーマ「確かに片思いという状況はティファとは無縁だものな、私たちを頼るのも解る」 ティファとガロードの仲の良さは近所でも有名だが、ガロードが積極的に動いた結果としての今の 関係であり、ティファ自身が恋心を自覚した時にはすでに両想いだったため、こういった相談には 不向きであった。 208 名前:委員長登場3/3 :2014/04/01(火) 19 52 59.04 ID ??? フェルト「それで、相手の男の子っていうのは誰か聞いても良い?」 チナ「あ、すみません言ってませんでした。同じクラスのセイ・イオリ・ガンダム君です」 その姓を聞いて二人は(また、あの一家か)と思いつつ、初めて聞く名前に二人は困惑した。 ティファの恋人であるガロードの兄弟であり、近所でも有名なガンダム家とは二人も個人的に付き合いが あり、何人かとは知り合いであるが、大半が一癖も二癖もある人物でまた、兄弟の数も多いため、全員 知っているわけではなかった。 フェルト「そのセイ君っていうのはどんな子なの?良かったら教えて」 チナが言うには普段はとっても優しくて真面目なんだけど、ガンプラバトルの大会が近付くと授業中 だろうと新作の事ばっかり考えてしまう、そんな癖のある子らしい。 ソーマ「相手の好きなものが解っているのなら話は早い。貴女もガンプラバトルを体験してみるといい 私たちも協力しよう」 フェルト「相手と同じ趣味があるとそこから会話が繋がるから仲良くなるのも早いものね」 二人のその言葉によって、チナはガンプラバトルの世界へと足を踏み入れるのであった。 続かない
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1時ごろ部屋で…。 コウ「暇だ…。休みなのは大学生だけ…。宿題も終わらせたし…やる事がない…。 アルも友達と遊んで遅くなるとか言ってたし…暇だしキースに電話を…。」 しかし、何処をどうかけまちがえたのかシーマにかかる。 シーマ「良いタイミングだねぇ。私も暇だったんだ。あんたの家に逝かせてもらうよ。 3時間後くらいにつくからねぇ…かくごをしときよ。」 コウ(まぁ…暇だったし…いいか。) この日、偶然皆が皆友人を呼ぶとは流石のコウも思っていなかったようだ。 そして、3時間後…。 シーマ「来てやったよ。暇だったんだろう?」 コウ「…はい。」 シーマ「こうやって人の家に地上げ以外で上がるのは久しぶりでねぇ…。楽しませてもらうよ。」 コウ「…はぁ…。」 シーマ「もっとしっかりおし!それだから目立たないんだよ。…誰か来たようだよ。」 カミーユ「ただいま~」 ファ「おじゃまします。」 コウ「どうぞ。 …ところでカミーユ、他の皆は?」 カミーユ「ジュドーとガロードは学校で花火暴発させて掃除、シーブックはバイト、ウッソは不明。 キラとロランとシーブックは多分もうすぐ…。」 シーマ「若い頃から男作って良いねぇ…。大事にしなよ。お互いさ。そうしないとこうかいするよぉ?」 カミーユ「…わかってます!そんな事は…。」 ファ「カミーユ、そんなきついいい方失礼でしょ。」 シーマ「なーに、気にすることはないよ。若いうちはこれくらい元気があった方がいいってもんだよ。」 カミーユ「この不快なプレッシャーは…キラはもうあの女とは別れたはずだ!ありえない!」 その10分ほど前…。 フレイ「あら、ウッソ君じゃないの。」 ウッソ「フレイさん、こんにちわ。久しぶりです。」 フレイ「何か用事でもあるの?貴方の家とはずいぶん違う方向みたいだけど…」 ウッソ「いえ、商店街の酒楽の近くを通ると危険なんでいつも遠回りしてるんです。 ちなみに今日は暇ですよ。」 フレイ「貴方の家に遊びにいって良い?」(チャンスね。これは) ウッソ「いいですよ。」 ウッソ「ただいま~」 フレイ「お邪魔します~」 カミーユ(…あの女か…不用意に怒らせると厄介だから当り障りの内容に…。それにしてもウッソは全く…。) コウ「あ、ウッソか。誰をつれてきたん…って!」 シーマ「あら、随分派手な服を着た子ね。服に着こなされている感じで。」 フレイ(怒りたいけど…ここで起こったら計画台無しよ。当てこするように…当てこするように…。) 「あら、そんな事はないわよ。それに、私は年増なのに地味に攻めるよりはましだと思ってるわ。」 シーマ「誰が年増ですってぇ?小娘にしては中々言ってくれるじゃないの。お茶をおねがいできるかしら?」 カミーユ(この悪意の充満した空間から早く逃げたい…。)「分かりました。」 ファ「随分険悪ねぇ…。」 ウッソ(襲ってこない綺麗なおねぇさんが3人もいる…幸せ…。) フレイ「…事実を言ったまでよ。いけない?」 コウ(これはどうやれば収まるんだ…?誰か来てくれ…。) シーマ「ケツの青い餓鬼が言ってくれるねぇ…。そんなに後悔したいのかい?」 フレイ「後悔?私が?笑わせないでよね。」 シーマ「生意気言ってると後悔するよぉ?」 脇で ファ「…一体何がおこってるの?聞いてたけど分からなくなってきた…。」 コウ「2人とも気が強いから…」 ウッソ(フレイさん…気が強くてなんかカッコ良い…) ジュドー「ただいま~…なんか剣呑な雰囲気だけどどうしたんだ?」 ガロード「今帰ったぜ~」 ハマーン「失礼する。」 カミーユ「…2人…にハマーン先生?こいつらが又なんかやらかしました? ささ、奥にどうぞ。」(この先生ならこの空気をどうにかできる…。) ハマーン「分かった。」 フレイ「…ハマーン先生!」 ハマーン「お前は…フレイ=アルスターか。」 シーマ「お、これは又熟年の方が来たねぇ…。まぁ仲良くやろうじゃないの。」 ハマーン「貴様と一緒にするな、年増。」 シーマ「言ってくれるねぇ…。あんたもそう年齢は変わらないはずだけどねぇ…。」 ハマーン「私は20だ!俗物が!」 フレイ「そうよ、ハマーン先生はあんたと違って若いんだから!」 ガロード「俺…ニュータイプじゃないけどさ…なんか凄いプレッシャー感じるんだけど…。」 カミーユ「…ああ…酷い事になってきたな…。」 ジュドー「すまねぇ…兄ちゃん。俺がガロードと昼食早食い競争からの大喧嘩なんてしなければ…」 ガロード「御免…。」 カミーユ「それ以前の問題だった。気にするな。」 ファ「あの人達…怖いわ…カミーユ…。」 コウ(何でこんな事になっちゃったんだろう…?ここは…地獄だ…。) ウッソ(綺麗なおねぇさんだらけ…幸せ…。) シーマ「大体、二人揃って赤髪にしちゃって、だらしないったらありゃしないよ。 どっかのアイドルにでも憧れたのかねぇ。」 ハマーン「これは地毛だ。」 フレイ「それに何であんな横恋慕女に憧れなきゃならないのよ!」 シーマ「お、なんかあの女に因縁でもあるのかえ?」 フレイ「貴方には関係ないでしょ?」 ハマーン「…横恋慕くらいでうろたえるとは…これだから俗物は。 もし好きな男がいるなら恋人がいようが婚約者がいようが奪い取るのが 女と言うものであろう。」 ファ「…聞き捨てならない…。」 カミーユ「え?」 ドモン「久々に帰ったぞ。」 レイン「お邪魔するわね。」 カミーユ「兄さん…どうにかして向こうの収拾を…」 ドモン「女の闘いには関わらんと決めた。あの陰湿なノリはついていけん。」 フレイ「そんな訳無いわ。横恋慕なんて卑劣以外の何者でもない行為よ。」 ファ「そうよ。最低の行為だわ。」 シーマ「これだからあまちゃんは…。そんなこと言ってると寝取られて泣くだけだよ。 寝取られる前に寝取る。これが女ってもんやぁね。」 ハマーン「そして、寝取られそうになったら男に嫌がられるくらいでも良いから 手段を選ばず捕まえて離すな。そう…今のフレイのようにな。」 フレイ「…そうなの…?」 レイン「騙されては駄目よ。横恋慕をされそうになった時は相手の女自身に文句を言い、 その上で男を引っ張ってくぐらいじゃ無いと駄目。捕まえて離さない程度なんて甘すぎるわ。」 ファ「…そうなの…?」 ガロード「どうなってるんだ?あれ。」 ドモン「女の闘いはいつ見ても怖いな…。」 ジュドー「フレイはキラ兄さんの事と重ね合わせてるだけ。昔は利用目的だったけど今はキラ兄さんが好きになった。 でもそれに気がついた時は兄さんはとっくにラクスさんの方へ…という訳。 多分ウッソに近づいてるのは将をいずんばまず馬を…って奴だろうな。 で、ファさんはカミーユ兄さんに関しての自分を重ね合わせてる。フォウさんの事があるからね。 シーマさんはどうせコウ兄さんを狙ってるだけ。正直柴豚はたいした障害にならないだろうけどね。 ハマーン先生はよく分からないけど、レインさんもファさんと似たようなパターンじゃないかな。」 ガロード「なるほどな。ま、説教されないですみそうだしいっか。」 (ハマーン先生はあんた狙いだっての。) …そして、夜…。 アムロ、シローが仕事が終わって帰宅、キラとシーブックがバイトを終わらせて帰ってきたときには、 家は凄い事になっていた。 シーマ、レイン、ファ、ハマーン、フレイ、そして偶然キラに PCのセキュリティを強化して貰った物を受け取ろうとして来たカガリ、ウッソが部活をサボった ことに憤慨して突入してきたファラ、ウッソをモドラット部に勧誘しに押しかけてきた カテジナ、ロランにお料理を教わりに来たソシエ、ガロードに商談を持ち掛けに来たパーラ、 更には職権乱用で美男子揃いのガンダム家連中に手を出そうと思って来たナタル、 等が大喧嘩を繰り広げていた。 アムロ「一体…」 シーブック「これは…」 シロー「何が…」 キラ「おこったんだろう…。」 カガリ「あ、キラじゃないか。まえ頼んでたあれ、完了したか?」 キラ「あ…ああ…。ところでこれは一体…」 フレイ「ちょっと、私のキラにちょっかいかけないでよ、男女!」 カガリ「てんめぇ、だーれが男女だ!大体キラはお前を避けてるだろうがどう見ても。」 ナタル「そこ、不穏当な発言をしていると異性間不純交際と見なして停学にするぞ!」 ファラ「それは職権乱用だろうが!!」(ナタルにギロチン延髄蹴り) アムロ「まさに修羅場だな…。」 キラ「いつ頃収まるんだろう…?」 コウ「はぁ…。」 因みにこの一件は、アルの偶然呟いた、 「そう言えばもうすぐバレンタインだね。楽しみだなぁ…。」 という発言で総員我に帰って帰っていって収まった。 勿論この後家族会議で、二股をかけている者、 及びそれに類する状況の者は当日それなりに工夫をする というルールが決められた。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 シーマ・ガラハウ ヒロイン ファ・ユイリィ フレイ・アルスター レイン・ミカムラ
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GX-9901-DX ガンダムDX(ディバイダー) [部分編集] 放たれた刃 UNIT U-X101 茶 2-6-2 R ガンダムX系 MS 専用「ガロード・ラン」 プリベント(5) 戦闘配備 バルチャー 範囲兵器(5) 《(1)》特殊兵装〔ハモニカ砲〕 《[2・6]》換装〔ガンダムDX〕 (自動A):このカードは、セットカードがセットされている場合、「高機動」「範囲兵器」+1を得る。 宇宙 地球 [5][3][5] 大量の特殊効果を持ったガンダムDXのバリエーション機。 戦闘配備にバルチャー、範囲兵器に特殊兵装と山積みであるが、セットカードのセットで高機動まで追加される。 特殊兵装のハモニカ砲は勿論、キャラクターのセットでも自動Aは起動する。高機動で交戦しにくいため、ガロード・ラン《DB7》との相性が良い。 また、捨て山の利用はお手の物である茶に属するため、特殊兵装を持つことも大きなメリット。 キョウジ・カッシュも存在する色の為、組み合わせ次第ではかなりの制圧力を持つ。 換装も持っている。コストは同じのため早出しはできないが、ガンダムDX(Gファルコン装備)と一緒に使うことで、毎ターン換装することも可能。 関連 ハモニカ砲 兵装
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450 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/02(水) 14 13 54.21 ID ??? このまま技術的な番組SS書くかな ほこ◯てネタでいいか? 452 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/02(水) 16 08 51.10 ID ??? ヒイロ「矛盾といえばヴァイエイト・メリクリウスだな」 デュオ「あれは俺がデスサイズヘルでぶった斬ったけどな」 トロワ「そういえばカトルを説得するのは苦労したな」 カトル「あの時は、ほんとゴメン」 五飛「くそっ 話の輪に俺は入れない」 458 名前:450 :2012/05/02(水) 19 00 31.14 ID ??? ロラン「では行って来ますね」 マイ「あ、僕も仕事に…」 ガロード「沙慈にジャンクの在り処を教えてもらったんだ!ちょっくら行ってくる!」 アムロ「ロランが久々の遠出か…最後の遠出はいつだったっけ?」 シャギア「一ヶ月と20日前の月に行ったっきりだ」 ララァ「ふふふ、空中分解対決楽しみね」 「ほこ×た◯」 ガロード「なんでCMのカットにシャギアがいるんだ!」 キャプテン「変態なのでロランの行動を知っているからという確率68.6419%」
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556 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 20 27 53 ID ??? セイラ「……兄さん、アムロ」 シャア「おぉ…アルテイシア…何の用だ?」 セイラ「お二人は明日退院です、おめでとうございます」 アムロ「セイラさん、まだまだ治ってませんよ!」 セイラ「その……院長が」 インチョー「603号室のエドワウさんとジョンさんな…明日退院だ」 セイラ「しかし…まだ完治していませんよ。医師として…」 インチョー「分かっている…だがな…苦情が相次いでいるのだよ…これを見たまえ」 『夜中に変な女の声が聞こえて来て眠れない』 『弟さんたちがやかましい』 『変な見舞客ばかりで怖いです』 『チクショウ!女ばかり見舞にきやがって!!』 セイラ「(最後の…これ、兄さんの字かな?)…わかりました。その旨を伝えます」 インチョー「すまないな……」 セイラ「……と言うことなんです」 シャア「(´・ω・`)」 アムロ「(´・ω・`)」 セイラ「弟さん達にも電話して、明日には帰れる準備をしておいて下さい…本当にすみません…では…」 シャア「……ぬう」 アムロ「……あ、頭が…」 558 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 21 02 46 ID ??? つ レイン レイン「おかしいわね、ドモンならこの薬で治るのに……」 アムロ「………………!!」 ←悶絶中 シャア「………………」 ←再起不能 559 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 21 04 30 ID ??? 結論:アムロ兄さんが入院すると結局ろくでも無いことになる 566 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 21 35 55 ID ??? ○月××日 間違った処方をされた薬を飲んだ両名は後日 青い目と髪をした女性が微笑んでるを見たらしい。 ○月×○日 再起不能状態から回復、もうじき退院出来そうだ。 両名はれいの女性が去っていくのを見たらしい。 ○月×日 両名が退院した日、病室の床が分解した。 568 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 22 23 33 ID ??? 566 テクス「・・・と言う訳で2人が健康に退院するまで。2人及びその関連人物を預かる事になった。」 ジャミル「しかしあの2人を預かるというのは・・・。船に多大な影響が出る恐れがあるのだが・・・。」 テクス「なに、たいていの問題はコーヒー一杯を飲んでるうち無くなるものさ。それ相応の謝礼も手に入ったし、 万一問題が起きればミンチにしようが、Tトロワすれに追放しようが、ポータブルD.O.M.E.に にしてもかまわないとの内諾を得ている。」 ジャミル「・・・解かった。君に任せる。」 テクス「ところで君もそろそろ身を固める気にはならないのかね。なんだったら実務に優秀で家庭内でも君にあった女性を紹介できるのだが。」 ジャミル「ありがたいが、せめてティファがガロードと身を固めるまでは私はフリーデンのキャプテンとしての責務はまっとうするつもりだ。」 テクス「やれやれ、頭が固いのは相変わらずか。」 ジャミル「すまん。」 テクス「まあ、いいさ、気がむいたら私に声をかけてくれたまええ。君は幸せになる義務があるのだから。」 ジャミル「・・・・・・。」 テクス「という訳だ。すまないな。2人とも。」 トニア「せんせい、もっとキャプテンにサラのことをアピールしてよ!!」 ティファ「(私がガロードと結ばれればサラさんにもきっかけが・・・きっかけが・・・(赤面)ハウ。」 トニア「ち、ちょっとティファしっかりして!!」 テクス「やれやれ、ガロードに連絡だな。」 574 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 23 10 56 ID ??? セレーネ「473で兄さんたちには休んでもらうはずだったのが、全然休めてないわねw」 ウッソ「むしろネタにされてますよ」 シン「入院すれば俺だって!」ボカスカ コウ「コウ・ウラキ、着替え持参で入院します!」ボコスカ ジュドー「やられてやるぜ!」ボカスカ キラ「やめてよね、腕っ節の弱さで僕に勝てるはずないだろ」スカポコ カミーユ「修正だ!修正してくれ!」ボカスカ ガロード「ケンカ買うよ!」ボカスカ ヒイロ「病院行きになるには俺はどれだけ殴られたらいい。ゼロは何も教えてくれない」ドカドカ セレーネ「ところで、何故コウとカミーユとキラとシンとヒイロとガロードとジュドーが殴りあい宇宙になってるの」 ウッソ「 461で2ケタ落ちして危機感を持って、無理やりケガしてでも病院ネタを作ろうとしてるんでしょうw シロー兄さんとシーブック兄さんとアルとシュウトは出番はこんなもんだと達観してますし、 ドモン兄さんは本気で暴れたらしゃれでは済まないので自重してますけどね」
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第15話「救世主」 ウィッツに案内されたのは光が燦々と差し込む広いバルコニーであった。 そこには豪華な料理が並べられており、彼らを招待した人間の力の強さを象徴しているようであった。 そしてそこにはレイ、タリア、アスラン、ルナマリアの他に、黒髪で長身の男がいた。 「ユウナ代表代行お待ちしておりました」 「ご招待いただきありがとうございます、デュランダル議長」 デュランダルが差し出した手をユウナが握り返す。 先ほどまで化かしあいをしていた2人であり、 それを知っていたタリアは内心で黒タヌキと青タヌキの化かしあい第2ラウンドかと思ったくらいである。 まあユウナにしてもデュランダルにしてもタヌキというよりは2人ともキツネと呼んだほうがそれっぽい気がしなくもなかったが。 こうして楽しむ食事とはかけ離れた食事会が始まった。 「インド洋沖の海戦、マハムールのローエングリンゲートでの君達の活躍は私のところにも聞こえてきているよ。 その中でもシン・アスカ、そしてガロード・ラン君の活躍は特にね」 デュランダルが横目でシンとガロードを見る。 「シン、君のことは覚えているよ?」 そこにいたシン、アスラン、レイ、ルナマリアは、シンがミネルバに乗っていたカガリに、突っかかった時のことを思い出す。 そしてシンが赤面しながら気まずそうな顔をする。 「そう堅くならないでもいいよ、シン。 今言った2つの戦闘の他にも、オーブで手負いとはいえあのフリーダムと互角に戦った君の実力を私は高く買っているんだ。 これからも君の活躍に期待させてもらうよ」 「あ、ありがとうございます!」 「そしてダブルエックスというオーブの秘密兵器でユニウスセブン落下の危機から世界を救い、 さらにオーブに突如として現れたフリーダムを撃退した凄腕のパイロット、ガロード・ラン。 ミネルバが戦線を離脱したのは痛かったが、君が我々に手を貸してくれたおかげで 連合の圧制から多くの人達を救うことができた。心から礼を言わせて欲しい」 「いやいや、なんつっても困ってる人たちを放っとく訳にゃいかねーからな。 何かあったら報酬さえもらえりゃ炎のMS乗りがズバッとお悩みを解決するぜ」 「はっはっは、それは頼もしい。それならばこれからも君の活躍を期待してるよ。 活躍されすぎてザフトの予算がオーバーしないといいんだけどね」 ガロードのデュランダルを見た感想は、初めて会ったときのユウナにフロスト兄弟の狡猾さを加えたような人物のようだ、というものであった。 つまりは油断がならない相手であるということである。 とはいえ、一国家のトップとあろう人間なのであれば、それくらいの能力がなければ勤まらないのであろうが。 それからしばらく他愛のない話が続いた後、デュランダルの目が突如として光る。 それにガロード、ユウナ、アスランが気付く。彼らは何かが始まるという警報が自分達の中で鳴っているのを感じていた。 「ガロード、君の目には、私達の世界はどう映っている?」 いきなり核心の1つを突いてくるガロードの中ではさらに大きな音で警報が鳴っている。 だが、そこにユウナがフォローをいれた。 「安心してくれガロード、議長はご存知だ。思ったことを話せばいい」 今、現場で緊迫した空気が流れており、その原因が何なのかがサッパリわからず、ポカンとしている人間が数人いるが、 それを完全に無視してガロードが静かに口を開いた。 「連合の連中がやってることはさっきも言ったように、見過ごすことはできねえ。 でも俺が思う限りでは、いつまでもナチュラルだ、コーディネーターだとか言ってたら、いつか取り返しのつかないことに なっちまうんじゃねえかって気がしてならねえ」 「なるほど、滅んだ世界を知ってる人間ならではの含蓄のある言葉だね。 私も今の君と同じようなことを考えている。おそらくそちらにいるユウナ代表代行も同じだろう。 だが、この世界もなかなかどうして複雑でね。それを望まない人間もいる」 「議長?」 突然の言葉にタリアが顔をしかめる。 「シン、ガロード、君達が使っているMS、いやそれだけじゃない。ライフルやミサイル、MS、これらは一体幾ら位だと思うかね? きっとそれは日常的ではない価格であることはわかるだろう。 MSを始めとする兵器、それだけじゃない。生活用品や医療用品、破壊の後に訪れる再生のためのビジネス。 戦争が起きて破壊が起きれば起きるほど、世の中では金が動く。 世界には戦争を裏で操り、ビジネスとして戦争を扱っている人間がいる。 彼らはあのブルーコスモスの母体、そして最大の支援者であり、かつてはそちらにいらっしゃるユウナ代表の セイラン家もそのメンバーであったことすらある、世界経済を裏で牛耳ってきた軍需産業等のトップが集まった組織であり、名をロゴスという。 この戦争、いやナチュラルとコーディネーターという垣根を払い、罪なき人々が苦しむことなき世界にするためには彼らをなんとかしなければならない、私はそう思っている」 「「「ロゴス…」」」 シンやガロード、アスランにとってはいささかスケールが大きい話であり、自身の想像力が追いつけずにいた。 「せっかくの食事会なのに重苦しい話をしてしまってすまないね。軍人である君達は確かに上からの命令従わなくてはならない。 だが、軍人が何のために戦うかといえば、それは軍人でない人達が平和に暮らせる世界を作るためだ。 君達が戦っているうちに、何のために戦うのか迷い、苦しむことがあるかもしれない。 だから、この戦いの先に何があるか、そのために何をすべきなのか、に関する私の気持ちを 君達を信頼したからこそ、話したのだよ」 考えることは各々違っていた。 ここでこのようなことを言った真意を掴みかねている者、 あまり深刻に考えていない者、とりあえずしばらくは手を貸しても大丈夫であろうと考える者、 デュランダルの示した考え方に強く心打たれた者など様々であった。 シンにとってデュランダルが示したものは強く共感できるものであった。 彼が力を欲した理由は、自分の力がないために味わった、理不尽な暴力で大切なものを失ったときの悔しさを2度と味わいたくない、平和に暮らしている人たちは守られるべきであり、守らなくてはならないというものである。 今のシンには、デュランダルの示したロゴスこそが人々を苦しめる、人々にとって憎むべき存在である、という構図ができつつあった。 大きな話をした後ゆえに少し面々に疲れの色が見えてきたことを察したデュランダルは、 おもむろに近くの電話を取り誰かを呼ぶ。 「議長、どうなされました?」 「いや、君に頼まれていた補充人員を待機させていたのを忘れていてね。 ちょうどいい機会だから君達に紹介しようと思ったんだよ」 「本当ですか、それは?」 タリアが少し怪しみながら尋ねた。 表立ってこそいないものの、シンとアスランの対立に頭を悩ませていたタリアは、確かに本国にMS隊の隊長となりうる人材の配備を願い出ていたのだが、こんなに早くその要請が受け入れられることに驚いていた。 部屋をノックする音が聞こえて、入るようにデュランダルが言うと、 オレンジの髪の、赤服を着た男が入ってくる。 その襟にはアスランやウィッツ同様、信頼を示すフェイスの紋章があった。 「このたび、アークエンジェルに配属になりましたハイネ・ヴェステンフルスです」 「彼は非常に優秀なパイロットでね。新型MSグフのパイロットとして、アークエンジェルに合流してもらうことになった。 以後、アークエンジェルではアスランのザラ隊とハイネのヴェステンフルス隊の2個小隊制でやってもらうことになったのでよろしく頼むよ」 その後、食事会で気さくに話すハイネと接したガロード達は、親睦を深めるべく話を続けていたが、 そこでユウナがアスランをさりげなく連れ出した。 「久しぶりだね、アスラン。まさかプラントにいったままザフトに復帰するとは思ってなかったよ」 「・・・・・・・・それは大変申し訳なく思っています…」 「まぁ僕としてはひとまずカガリが戻ってきてくれればそれでいいんだけど、君は誰の味方をするんだい?」 「どういうことですか?」 「議長から聞いたよ。何かあったら自分すら止めてくれと言われてフェイスになったそうじゃないか。 なら君は最終的にどの陣営につくのかと思ってね。 君も知っての通り、オーブは連合との同盟締結を拒み、その理念を守る道を選んだ。 にも関わらず、君のお友達はカガリをオーブに返す気配すらない。 僕が君達に嫌われていることくらいはわかっているが、一体何を考えているんだか…」 「それは私にも…」 「1つ君に教えよう。君がプラントへ出発した後、『彼ら』は所属不明のMSに襲われたようだ。 それ以降、彼らはカガリを拉致した後、完全に消息を絶っている。 もちろん、僕の仕業ではないが、犯人は全員死亡、乗っていたMSも自爆してしまったせいか身元などは完全に分からずじまい。 一応これを君に言っておかないと、君が彼らに接触できても、僕を怪しむように口車に乗せられかねないから、こんな話をしている訳だが」 「口車って…あなたこそキラ達を色眼鏡で見すぎではありませんか?」 ユウナのやや挑発的な台詞にアスランも熱くなってくる。 互いに言い過ぎになりつつあることは自覚していたが、事が事であるため、中々引き際が見えて来ない。 アスランは仲間を侮辱されたように感じているし、 ユウナは、自分の言動が己の立場を鑑みた言動ではなく、少なくともこれでは政治家失格とも思えてしまっているが、相互に譲れないところであるために衝突が起こってしまう。 「そりゃあいきなり自分の婚約者を、条約違反のMSと連合に返すはずの戦艦を持ち出して連れ去った連中を中立的視点で見るのは難しいよ」 「きっと彼らだってオーブのことを思ってのことです!彼らは純粋だ。だからこそオーブのためを思って…」 「彼らが純粋かどうかは僕は知らないよ。話したこともない人間だからね。 ただ、仮にキラ・ヤマト達がオーブのことを思っていたとしても、目的が全ての手段を正当化するなどということはありえない。 彼らのやったことは犯罪だ。挙句、市街地付近で暴れ回って街は大混乱だよ。 偶然にも死者がでなかったからいいようなものの、僕には彼らは自分達さえよければ周りはどうでもいい無責任な人間にしか見えないね」 「ならあなたはキラ達がどうすればいいと言うんですか!?」 「それはこっちが聞きたいよ。今のオーブを見ていまだにカガリを返さないのはどうしてだい? 僕が気に食わないのは結構だが、これ以上僕にどうしろと言うんだ?せめてカガリの身柄を解放してもいいんじゃないのかい? ・・・・・・・・・・すまない、熱くなりすぎた」 「・・・・・・いえ、私も言い過ぎました」 少し冷静になって2人は自分を振り返る。 そして、互いに今、目の前にいる相手を責めても何らの解決にはならないことを己の中で確認する。 「以前、君に言ったね、オーブかカガリ、どちらかは、と」 「・・・はい」 「君の機体、セイバーというらしいね。救世主、救い主…なるほど今の君にはピッタリなのかもしれない。 君はオーブのために彼らからカガリを救い出すのか、それとも僕という性悪な婚約者からお姫様を助け出す救い主なのか、 それとも、そのいずれでもないのか…君は一体どれだい?」 「今の俺はザフトのアスラン・ザラです・・・」 「僕には君がそれを通すことができるとは思えない。 酷な言い方かもしれないが、君がザフトに戻ったのは成り行きに流されたとしか思えない。 いつかきっと君はさっき言ったどちらかの救世主になる。 僕の方でもカガリを救出するために手は打っている。 でも君は彼らの仲間だ。僕より早くカガリを救出する可能性は高い。 君が選択をするチャンスが欲しいのなら、僕より先にカガリを助けてくれ」 ユウナは苦しんでいた。 ユウナとしても、オーブを自分の手で栄えさせたいという野望はある。 彼はオーブが欲しかった。 しかし、オーブの代表は、自分の婚約者であるカガリなのだ。 無理にでもカガリと結婚してしまえばオーブもカガリも自分の手にすることはできる。 だがそれでは国は治まらない、いやユウナの力では治まらないことを彼はわかっていた。 国民はカガリ・ユラ・アスハが大好きなのである。 だからユウナはどちらかを欲したのである。 アスランも同じように苦しんでいた。 プラントへ出発する直前にユウナから示された条件。 にもかかわらず、アスランはそれを事実上反故にしてザフトに戻ったのである。 本来であれば、カガリの傍にいることを望める筋合ではない。 だが、そのチャンスが今、目の前に示されている。 他方で、彼にとってかけがえのない仲間達は世界のお尋ね者となっている。 アスランとしては彼らも救いたかった。 しかし、アスランが望むものも、両方を手にすることは極めて難しいものであり、それをわかっているから彼は苦しんでいる。 こうして様々な人間の、様々な思いが駆け巡った食事会は終わった。 だが、直後に、世界には、彼らの苦しみを嘲笑うかのような出来事が続くことを彼らはまだ知らない。
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シャギア・フロスト 登場作品 機動新世紀ガンダムX 年齢:19 兄弟スレでの扱い 変態兄弟の弟とは逆ベクトルで19歳に見えない兄のほう。ガロードのライバルを自称し、双子の弟のオルバとともに何かとちょっかいを出す。 基本的には弟と一緒にいることが多いが、たまには単独行動もする模様。定職についているようなネタはあまり見かけず ガロードとその兄弟たちやティファにちょっかいを出したり、何故か砂糖をかき集めたり、ガンダム家の食事にちゃっかり乱入したりと自由気ままに過ごしているネタが多い。 双子の兄(姉)つながりということでか、エルピー・プルとの絡みも見かける。 すべてのスレに存在するフロスト兄弟は平行世界を渡り歩いている同一人物であるという説があるが、真偽は不明。 原作での扱い 『機動新世紀ガンダムX』におけるライバル兼ラスボス。 弟と常時意思疎通を行える『ツインズ・シンクロニシティ』という能力を持つ。 フラッシュシステムに適合しないだけで自分たちを正当に評価しない世界への復讐のため、弟とともに暗躍する。 交渉や上官への報告など、対外的な行動を担当。 常に冷静で余裕のある態度を崩さず、冷静さを欠いたオルバを窘める場面も多かったが、アイムザットに「カテゴリーFめ!」と罵られた際には歳相応の激情を垣間見せることもあった。 主な乗機 NRX-0013 ガンダムヴァサーゴ 両腕に伸張機構と巨大なクローを備えており、MSの首や手足をもぎ取る戦い方を得意とする。 また、胴部には陸上戦艦を一撃で沈めるほどの威力を持つビーム兵器、メガソニック砲を内蔵する。 遠近に対応した強力な兵装を備えており、攻撃能力に秀でた機体と言える。 特に鈍重と言う訳ではないが、長距離移動ではMA形態のアシュタロンに牽引されたり背に乗るなどしている場面が多く、機動性の面では同機に劣る模様。 NRX-0013-CB ガンダムヴァサーゴチェストブレイク メガソニック砲が三門となり、さらに攻撃性能が強化された機体。 背中にはサテライト・システムに対応したリフレクターが追加されており、受信したマイクロウェーブを電力に変換、ガンダムアシュタロンハーミットクラブのサテライト・ランチャーへ供給する役割も持つ。 主に登場したネタ (メインか、それに近い立ち位置で登場した作品や小ネタ) 主な関係者 オルバ・フロスト ガロード・ラン・ガンダム ティファ・アディール 関連項目 変態兄弟