約 1,035,514 件
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/10454.html
ヘビガラスはピクミン3の無犠牲縛りで苦戦したなー - 名無し (2023-07-04 21 14 20)
https://w.atwiki.jp/merge-mansion/pages/366.html
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/194.html
にじいろがらす【登録タグ いやらしい@我々P に 曲 鉛音ピネ】 作詞:いやらしい@我々P 作曲:いやらしい@我々P 唄:鉛音ピネ 曲紹介 自動作曲ソフト「れっつ、めろめろ!」「自動作曲システムACS」を使って作ったオリジナル曲 歌詞 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/niconicomugenjintori/pages/381.html
数珠丸恒次(248、252、255、258、298、328) JET(247、253、255、263、264、267) チャダ(252、259、258、262、265、272、274、278、353) 服部半蔵鮎香(259、262、264、265、268、275) 霜(259、262、265、266、297) 雛(278、279、283、286) 火抜慣行(289、292、295、298、303、307、312、314、315)
https://w.atwiki.jp/hosiyomi/pages/348.html
https://w.atwiki.jp/queenssoulpict/pages/32.html
攻 583防 507魔力 10 攻 818防 708魔力 10 攻 935防 809魔力 10 攻 1578防 1366魔力 15
https://w.atwiki.jp/psoemu/pages/475.html
アギト系(Ver.2まではセイバー系)のレア武器 刀身は長いものの、リーチは他の武器と変わらない 強力な刀でありながらレンジャーも装備できる Ver.2では未来へ向かってをUlt最大SSでクリアすると手に入った 装備しているとたまに混乱状態になることがあるので注意が必要 DC・PC レアLv 攻撃力 命中 最大付加 エレメント 装備条件 付加能力 12 900 190 0 ヘル 攻撃力820、HU及びRA専用 装備中混乱 GC・X-BOX・BB レアLv 攻撃力 命中 最大付加 エレメント 装備条件 付加能力 10 580~650 53 0 ヘル 攻撃力850、HU及びRA専用 装備中混乱
https://w.atwiki.jp/carcoating/pages/13.html
硬化系・硬化型ガラスコーティングとは 常温でガラス質(ケイ素重合)の硬化物を生成するタイプのガラスコーティングを指す。 ガラス質の被膜、硬化を謳っていても常温放置で硬化物を生成しないタイプはこの系統に属さない。 例を挙げるとガラス系、ガラス繊維系と呼ばれ「水」で希釈可能なエマルジョンタイプのコーティング剤は硬化系・硬化型ではない。
https://w.atwiki.jp/matome3435/pages/1147.html
イエナガラスの緑茶用小型ポット 2009年2月6日 (金) このドイツ製のティーポットはイエナガラス(JENAER GLAS) といって、チューリンゲン地方イエナの街で生産されていました。 「イエナガラス」といえばドイツではそのまま「耐熱ガラス」をさす代名詞です。 1884年に光学や化学の工業分野での耐熱ガラスの開発、家庭用品の生産は1918年から始まり、それ以来多様な商品を送り出してきました。 イエナガラス製の耐熱ガラス・ティーポットの美しさは世界的に有名ですが、その源流は美術史上に名を残すヴァーゲンフェルトによってデザインされたティーセットまでさかのぼります。 東西ドイツ統一のあと、工房の閉鎖が相次ぎ、世界的な ガラス技術を誇ったイエナガラスも、ついに3年前工場閉鎖、生産終了という悲しいお知らせが届きました。 このティーポットは緑茶用小型ポット(400ml)。 ストレーナーが大きくとても美味しいお茶を淹れることができます。 これを割ってしまったらもう手に入れることは難しい、と思うと扱いも丁寧になります。 とにかく、大切にていねいに使っている、一番お気に入りのティーポット。 おいしいもの かなえキッチン : ごはん日記 2009年
https://w.atwiki.jp/pawapokerowa/pages/232.html
ガラスの普通 ◆n7WC63aPRk 「ふふ…うふふ…ははは…」 自然と笑みがこぼれる。 様々なビジョンが頭の中を駆け巡り、そのたびに笑い声が漏れる。 それは、東優が苦しみ、段々と死んでいく姿。 そして次の標的を捜し求めては殺し、次々と倒れていく、目の前の参加者たち。 そんな野丸太郎は、早く誰かを殺したいと言わんばかりに、ウージーを手に取り、嬉々とした表情で商店街を闊歩していた。 「ふふ…へへ…だれもいないんですかね?」 商店街は閑散としており、歩を進めるたびに野丸の足音が響き渡る。 人がいないのならその辺の猫でも犬でも殺しておきたいところだったが、猫の子一匹見つからなかった。 「殺し合いってことは、やっぱり沢山の人を殺すのが普通ですよね。 …それにしてもここは人があまり集まらないようですね。 う~ん……あちらの方なら人がたくさんいそうですね。」 誰に話しかけるでもなく、自分に言い聞かせるわけでもなく、 野丸は言葉を吐き、商店街を後にすると、西の方角へと歩いていく。 もはや何が普通なのか、彼にはわからない。 何で普通を求めるのか、覚えていない。 もしかしたら、彼の中での普通は、殺人を行うための都合のよい言葉でしかなくなっているのかもしれない。 しかし、当の野丸本人はそんなことに気づくことも気にかけることもなく、ただ、普通を求めていく。 ただ普通を手にするため、殺人の対象を求め、歩み続ける。 ☆ 消防署にとどまっている二人・白瀬芙喜子と愛は、じっと息を殺し、消防署の二階の窓から外の様子を窺っていた。 30分ほど前、あの全身赤ずくめの男・レッドがこの消防署の前を通りかかったのだ。 激昂した様子で歩いてきたレッドは消防署を見つけると、その前で立ち止まり、外側から中を覗き込むように、消防署の前でじっと立ち止まっていた。 恐らく、あの男には奇襲は通じないだろう。そして二人がかりであっても、一筋縄ではいかないだろう。 そう思った二人は、急いで二階へと昇ると、レッドが通り過ぎるのを待った。 レッドはしばらく訝しげな様子で消防署を見つめていたが、気配がないのを悟ったのか、それとも違う何者かの存在に気付いたのか、 中に入ってくるでもなく、そのまま西に向かって立ち去って行った。 「そろそろ大丈夫かしら?」 「そうね……。もう遠くに行ったみたい」 「……ふぅ。……どうやらアンタが忍者ってのも本当みたいね。……あんまり信じたくないけど」 「なによ。まだ疑ってたの?」 CCRのエージェントである白瀬と現実の忍者である愛にとっては、姿をくらまし、気配を消すことなどは朝飯前である。 特に、忍びとして生まれ、育ってきた愛は、人目を避けることに加え、敵の居場所を正確に察知することにも長けていた。 「それより……結構待ったけど誰も来ないわね」 「ええ。でも焦りは禁物ね。せっかくこんな良い隠れ家見つけたんだから、 慌てて外に出て行って、みすみす狙い撃ちなんてされたら元も子もないわ」 「ええ。でも……結構時間も経った割には誰も来ないわね」 時計を見ると、9時15分を回ったところである。 正確な時間は把握していなかったが、大体ここに留まってから1時間くらい、といったところだろうか。 数時間はここで待ち伏せをするつもりなので、2人にここを離れる気はさらさらないが、 レッド以外の人物の動きを全く把握できていないのは歯がゆくもあった。 「そうね。ちょっと整理してみようかしら。時間もありそうだし」 そう言うと白瀬はデイパックの中から名簿と地図を取り出して床に広げる。 「えーと……18人死んだわけだから、残りは42人。私たちとあのレッドとかいうのを引いて39人ね。 ……まぁ放送から何人か死んでいるとしても、まだ結構な人数が残ってるわけよね」 簡単な計算をしながら地図と時計を交互に見て独り言のように言う。 「それで全部のエリアが8×8の64。そのうち禁止エリアが3つで、 殆ど海のエリアが6つくらいあるから、動けるのは55くらいかしらね」 紙に書くわけでなく、自分の頭の中で次々と計算を続けていくため、隣にいる愛はなかなかついていけていない。 そんなこと関係ないさと言わんばかりに、白瀬は次々と数字を口ずさんでいく。 しかし、突然投げ出すように、動きを止めた。 「はぁ……。色々考えてみたけど……人の動きなんてやっぱり計算できるもんじゃないわねぇ……」 「え? じゃあさっきから色々計算してたのは?」 「あぁ……。確率としてだけど、今1つのエリアに何人いるのかとか、これまでのペースから見て何人くらい死んでるのかとか、 私らがここで待ち続けてたら、いつ頃人が通りかかるのかとかね、色々考えてみたんだけど、なんか面白くなくってねぇ」 「え?」 「……面白くなくなっちゃったのよ。こんな未来とか過去とかから馬鹿みたいに人を集めてんのに、 今更ちょっと計算したくらいで何をどうしようも意味ないじゃないってね。 イライラするだけだからやめちゃったの」 どんなに冷静に現実を見つめなおしてみても、 やはりあのカメダとやらのデタラメな技術だか能力のことを思うとイライラが湧いてくる。 恐らく、根本的にあの男の人格が気に入らないということもあるのだろうが、 そんな中でろくな動きが取れないというのが何よりも腹立たしい。 「……まぁいいわ。どの道ここにいればとりあえずは安全なんだし。そのうち誰か来るでしょ」 「…………そうね……」 自分に言い聞かせるように、白瀬がデイパックに物をしまっていく。 そこまで状況を本格的に理解していない愛は、苛立ったり落ち着いたりを繰り返す白瀬を少し不審な目で見つめる。 二人の間に一瞬の静けさが漂ったそんな折、ダダダダ……、という音が辺りに響き渡った。 ☆ 「さて、どのくらい歩いたのでしょう。30分くらいですかね」 野丸太郎はひたすら一本道を歩き続けていた。 30分ほど歩き続けているのだが、全く人と出会う気配はない。 それでもひたすらにアスファルトの上を歩き続けている。 そんな野丸だったが、突然大きなコンクリート状の建物を発見した。 遠目では分かりづらいが、3階建てくらいで、1階部分はシャッターで閉ざされている。 「あれは何でしょうか。……方向から見て消防署でしょうかね。 ……あ、もしかすると東さんはあそこに隠れているのかもしれません。 消防署にも救急箱くらいはあるはずですからね。」 地図を見て、一人で呟いて一人で納得する。 そして、勝手に確信を持った野丸は迷いなく消防署へと歩を進めていく。 商店街ほど沢山ではないが、道の両端にはいくつかの建物が並んであり、その一番隅に消防署はあるようである。 「うふふ……。なんとなく東さんの匂いがしてきたような気がします。 すぐに殺してあげますよ。東さん……ふふふふ……」 危ないことをつぶやきながら、一歩ずつ、ゆっくりと、ウージーを手に進む。 そして、廃屋と思われる建物の目の前に来ると、すぐ隣に消防署があった。 待ち伏せされているのではということを考えると、さすがにすぐに飛び出していくのは危ないと思い、建物の陰に隠れて様子を窺う。 救急車の出動のためか、消防署の目の前は少し開けた様子になっており、消防車が数台は止められるくらいのスペースが空いている。 「うーん……広いですねぇ……」 すぐにも飛び出していきたい思いはあったのだが、ここから飛び出してしまっては、 警戒されたり、狙われてしまうかもしれない。 裏口に回ろうかとも考えてみるのだが、消防署は壁を伝うようにして窓が張り巡らされており、 裏口に回るにはどの道姿を晒さなくてはならない。 どうやって突破しようか、と野丸は考える。 「まずはどの辺に人がいるのかを確認しなければなりませんね……。 ……と言ってもここからだと中の様子が全く分かりませんねぇ」 ああでもないこうでもないと様々な考えを巡らせながら、消防署への侵入方法を熟考していく。 しかし、平々凡々な高校球児である野丸には、とてつもなく良い発想はなかなか浮かんでこない。 うーん、と腕を抱えて建物に寄りかかりながら考えを巡らせていく……。 そんな時、突然、道の向い側の草むらがガサリと音を立てたのを野丸は見た。 「だ、誰ですか?!」 とっさにウ―ジーを構えると、引き金を引く。 弾が一気に発射され、草むらが踊るように揺れる。 そして草むらの中にいる何者かの体をマシンガンがとらえたのを、野丸は撃ちながら感じた。 先ほど東を襲撃した際と同じ感覚である。 「やったか?」と思ったのだが、その音の主はマシンガンによる襲撃に驚く様子もなければ、 傷ついて呻くわけでもなく、不気味に草むらの中に佇んでいる。 「そ、そこにいるのはわかってますよ。で……出てきなさい!」 そう叫ぶと、野丸は自分自身が身を隠している立場であるということを忘れ、 ウ―ジーを構え、その草むらに向かって次々と弾を撃ち込んでいく。 何度も、何度も、同じ場所に向かってフルオートで連射をしていく。 そしてその度に命中している感覚があるのだが、全くダメージを与えられている感覚がしない。 何者なんだこいつは、と野丸が口に出そうとすると、その瞬間、草むらから一つの影が野丸の目の前に飛び出してくる。 「うわあ!!!」 それは、全長2メートルはあるかという、巨大な昆虫。クワガタだった。 巨大な体と、その体の半分近くを占める顎。そして本来のクワガタにはあるはずのない巨大な口がついている。 キリキリと顎を動かすとともに歯を鳴らしており、お腹を空かせているのか、ということを予想される。 野丸が知るはずもないが、このクワガタ、この大会が始まって間もない時刻に一人の参加者を捕食しており、 お腹を膨らませてずっと昼寝をしていたのだが、再びお腹を空かせ、ランチタイムを求めてここまで歩いてきたのだった。 そして、道路の真ん中に飛び出してきたこの奇怪な生物を見て、野丸は腰が抜けたようにその場にへたり込んでしまう。 羽を広げて飛翔し、大きな口をあけてクワガタが飛んでくる。 野丸は死に物狂いでウ―ジーを構え、やけくそに撃ち続けていく。 しかしクワガタの装甲は固く、ウ―ジーによる銃撃を撥ね退け、物ともしない様子で襲いかかる。 「こ、これはやばいですよっ! うわぁぁぁぁ!!!」 5メートル、4メートル……とだんだん近づいてくるクワガタ。 周りを一切気にせずに叫びながらウ―ジーを連射していく。 先ほどと同じく、一切効き目があるような様子は見られず、物ともしない様子で襲いかかってくるのだが、 そのクワガタの顔面に弾が命中した瞬間、一瞬だけクワガタの動きが止まった。 勿論それに野丸が気づくはずはないのだが、ただひたすらにウ―ジーを撃ち続けていると、 2回、3回とクワガタの顔面や口元に弾が命中していき、ひるんだクワガタは遂に逃げるように飛び去っていく。 「はぁ……はぁ……どうにか、撃退はできたみたいですね」 クワガタの襲撃から逃れ、ほっと一息を入れて肩をおろす野丸だったが、間髪いれずにその瞬間、右肩に衝撃が走る。 突然の衝撃に何が起きたのか全く理解できない野丸だったが、ふと自分の右肩を見て、それが真っ赤な血で染められているのに気がつく。 「……え?」 何が起こったのかを確認する間もなく、続けざまに右のわき腹に、今度ははっきりと痛みが走る。 「う……わぁぁぁぁ!!!」 また叫びながらその場に崩れ落ちる。 一体何が起こったのだ。そう思い、辺りを見回すと、消防署の目の前に人影らしきものが見えた。 目を凝らしてみてみると、銃をこちらに向けて立っている女性の姿が目に入った。 それは数時間前、野丸が一瞬だけ接触した、あのレッドと戦っていたスーツ姿の女性であった。 痛みに堪え、うずくまりながら、野丸は考えた。 撃ってきたということは、あの女性は殺し合いに乗っているということだろうか。 どちらであろうと自分はあの人を殺さなければならないのだが、この状況で、それができる確率は限りなく0%に近い。 単純な戦闘能力でいえばあちらの方が何枚も上手であるし、姿は見えないが、あちらは二人組だったはずである。 全く勝ち目はない。 どうにかして話し合いに持ち込み、隙を見て逃げるか、二人とも殺してしまうかしかないだろう。 恐らく、警察であるのだから、この状況でも人の話を聞くくらいの余裕はあるだろう。 そう決断すると、野丸はなんとか上体だけ起こすと、ウ―ジーを捨て、両手をあげてその女性の方へ向き直る。 「えっと……降参です……」 野丸がそう言うと、そのスーツの女性――白瀬芙喜子は、不信の目を強めながらも、いきなり3発目を撃つことはなく、銃を構えたまま口を開いた。 「アンタ……もう一人はどこへ行ったのかしら?」 ☆ 消防署の外で鳴り響いた音が銃声――それもマシンガンの類――であるとほぼ同時に気がついた愛と白瀬は、すぐに窓の正面から左右に分かれ、壁際に身を隠した。 こちらに対する威嚇なのか、それとも交戦中なのか。 続けざまに鳴り響く銃声を聞き、その発信源の正体と目的をとっさに思い浮かべる。 銃声は20秒から30秒ほど、一定の間隔をおいて鳴り響いていたが、男の悲鳴と共に鳴りやんだ。 「誰かやられたのかしら?」 「さあね……。今のだけじゃ判断し難いわ。でも、外でマシンガンぶっ放してる奴がどんな人間かくらいは予想できそうね。」 愛の問いかけに、チラリと窓から外を覗き込んで白瀬が答える。 外には誰もいない。しかし、少し離れた場所、隣の建物の影にかすかに人影を見ることができた。 先ほど悲鳴があったことから考えても、交戦があったのではと予想する。 「状況から考えて、二人以上の人間が交戦していたのは間違いなさそうね。 それと、大体30秒くらいかしら。あんなに長い間マシンガン撃ち続けて、悲鳴が聞こえてきたのは。」 「まぁ……結構長い間鳴ってたわね」 「普通に考えて、そんだけ撃ってやっと命中、なんてのはド素人としか考えられないわ。少なくとも、銃に関してはね。 まぁ、やけくそで撃ちまくってたら当たっちゃって、死体見て叫んだのかもしれないけどね」 白瀬が先ほどの影を指さして言うと、愛もその先を見つめ、人影を確認する。 そして、言い終わると、白瀬は立ち上がり、銃を手に嬉々とした表情で部屋を後にする。 「というわけで、大したことない奴みたいだから、早めに仕留めておきましょ♪」 「え……でも、まだどんな奴かはっきりとわかったわけじゃないんでしょ?」 「大丈夫、大丈夫。そんなときのための同盟じゃない、愛?」 目的とは一致しているので仕方がないか、と思いながら、愛も渋々白瀬の後に着いていく。 何の武装も用意していなかったが、サポートだけならどうにかなるだろう。 二人が裏口から消防署の外に出ると、再び銃声が鳴り響く。 今度は、銃声と同時に悲鳴も聞こえてきており、先ほどよりもより切実な叫びであるようにも感じられる。 殺したと思っていた相手が生きていて、止めを刺そうとしているのだろうか。 どのみち、目の前の相手に必死になっているのであればありがたい、と言わんばかりに白瀬は小走りに対象が見える場所へと移動していく。 すると、銃声はすぐに止み、白瀬の目の前に現れたのは、サブマシンガンを手に、腰が抜けたように建物にもたれかかり、へたり込んでいく男の姿であった。 その男とは、白瀬と愛がレッドと対峙した際に、レッドに突然襲い掛かっていった男である。 しかし、その男が狙っていたであろう対象はどこにも見当たらない。 もしかしたら、この男が狙ったのはレッドだったのだろうか。 そんな考えも一瞬頭を過ったが、深いことを考える前に目の前の男をどうにかせねばと思い、白瀬は銃の引き金を引く。 目の前の男・野丸太郎の右腕が鮮血に染まるのを確認すると、続けざまにもう一発を発射、 完全に命中はしなかったが、弾は野丸の腹をかすめ、野丸はその場に崩れ落ちた。 このまま止めを刺してもいいかと思ったが、何も話せなくなる前に、先ほどまで交戦していた相手がどこに行ったのかを聞きだす必要がある。 そして、都合のいいことに、野丸は銃を捨て、手を挙げて降参をしてきた。 もし野丸の相手がレッドであった場合、素人の銃で怪我をするとは考えにくい。 戻ってくる前にはっきりさせておかないといけない。白瀬はストレートに野丸に向かって問う。 「アンタ……もう一人はどこへ行ったのかしら? さっきまでアンタがマシンガンぶっ放していた相手よ」 「あ、ああ……。どこかに飛んで行ってしまいましたね」 白瀬の問いに、すぐに殺されることはないと、野丸はほっと胸をなでおろした。 そして、安心したからか、パッと聞いただけではさっぱり理解のできない返答をしてしまう。 「飛んで行った? ……アンタ何の相手してたの?」 「えっと……巨大なクワガタでしたね。逃げたみたいですけど」 「……クワガタ……? …………アンタもしかしてあたしのことからかってるわけ?」 「え……いや、違いますよ。本当ですよ。いたんですよ、大きいのが。信じてくださいよ。 普通はそんなのいないですけどね、普通は。でも、ほら、普通の僕が言うんだから間違いないですよ」 不信しながら銃を構えて野丸を睨みつける白瀬。 それに対して野丸は必死に弁明しようとするが、なかなか上手く説明することができない。 このままでは何もできないままみすみす殺されてしまうと思い、思い切って一歩前に出ると、地面に足をつけたまま、頭を下げ、伏して、土下座のような体勢をとった。……というより、白瀬に向かって土下座をした。 「すいません! 嘘みたいだけど本当です! 僕……ただ普通になりたいだけです! ああいうのに襲われたら普通はああするだろうと思ってやりました! だから……」 土下座をした状態で大声を上げて叫ぶ野丸を見て、白瀬は呆れ返っていた。 この状況で土下座。 銃を向けられている中で、相手から目を逸らすなど、白瀬からすれば、それこそ普通ではない。 それでも尚、普通、普通と叫ぶ野丸に、白瀬は嫌気が差してきた。 もう大した情報は引き出せそうにないし、本人も環境のせいか、相当頭がイッてしまっているようだ。 そんなことを考えていた白瀬は、野丸のすぐそばまで歩み寄り、その頭に銃を向ける。 そして、野丸が顔を上げると、目の前には銃口が見えたが、あまりに突然すぎる出来事に何も言葉を発することができなかった。 「あんたねぇ……普通になりたいとか言ってたっけ?」 「へ……は、はい……」 白瀬の問いかけに、野丸は間の抜けた声で言葉を返す。 そしてそれを聞いた白瀬は、ため息をつき、呆れたような口調で続ける。 「はぁ……。いいわ。いいこと教えてやるわよ」 「は、はい…」 「……普通なんてのはね、普通になろうとした時点で、普通にはなれないのよ。」 「……え……?」 「……だから、つまり、あんたは最初から失格ってわけ」 「え……え……」 白瀬からの言葉を受けて、野丸は言葉を失う。 そんな野丸に、白瀬は容赦なく言葉を浴びせ続け、そろそろ終わりにしようと、銃の引き金に手をかける。 「…………」 「だから、あんたは普通にはなれないの。……そんなこと人殺しに参加してる時点で気づくべきだけどね」 「……ウソだ」 「はぁ……。ウソじゃないわよ。あんたは普通じゃない。人殺しに参加した罰で、ここで死ぬの。 ……まぁ、それが今のアンタにとっての、普通なのかもね」 「……ウソだ……ウソだ……ウソだそんなことー!」 「白瀬!危ない!」 「えっ……?」 屋根の上で待機していた愛の警告を受け、白瀬は何者かの気配に身の危険を察知し、野丸の顔に向けられていた銃口を、そちらに向ける。 白瀬の左手方面からは、巨大な殺人クワガタがものすごい勢いで飛行してきており、白瀬が銃を向けたときには、 既にそれがクワガタの形をしているものであると識別するのが困難なところまで接近してきていた。 白瀬は、銃撃は不可能だととっさに判断し、身を翻して襲撃から逃れようとするが、一瞬早くクワガタの右顎が白瀬の左肩を貫く。 「……ぐっ……」 痛みに声を上げそうになるが、ぐっと歯を食いしばり、銃をクワガタの顔面に向けて、1発、2発と撃ち込んでいく。 まったくダメージがある様子はないが、時間稼ぎ程度にはなったようで、白瀬はクワガタの顎を掴み、自身の体に突き刺さったそれを思い切り引き抜いた。 「くっ……な、なんなのよこいつ……」 大顎から逃れてひと安心、というわけにもいかず、血の匂いを嗅いで興奮したクワガタが尚勢いを増して白瀬に飛び掛っていく。 しかし今度は屋根から飛び降りてきた愛がその足を掴んでおり、思うように動きが取れない。 「ほら見てください。僕の言ってることが正しかったじゃないですか! やっぱり僕が普通なんだ!」 立ち上がった野丸が大声で叫ぶ。 クワガタに気をとられていた白瀬と愛がその声のする方を見ると、手榴弾を両手に抱えた野丸がもの凄い形相でこちらを睨み付けながら立っていた。 「僕は……僕は普通なんだぁぁぁぁー!!!」 野丸はそう叫ぶと、手榴弾を二人に向かって投げつける。 まずい、ととっさに感じた愛は、自分が今足を掴んでいる巨大なクワガタを思い切り投げ飛ばした。---- 運よく命中したのか、二人の目の前で爆発が起こると、あたりに煙が立ち込める。 爆発による被害はなかったが、しばらく煙があたりを覆っており、その煙が晴れたときには、 そこに野丸の姿はなく、動かなくなった巨大なクワガタが転がっているだけであった。 「一体なんだったのよ……」 「さあ……。とりあえず仕留めそこなったわね」 「ええ……。でもあいつはもう完全に壊れてたわ。ほっといても勝手に死ぬわよ。 とりあえず……銃を置いていったみたいだから、回収しておいて頂戴。あたしは少し休むから。 ……ああ疲れた……」 そういうと、白瀬は左肩を抑えて消防署の中へと入っていく。 愛も野丸の忘れ物を拾うと、後に続いた。 【D-2/消防署/一日目/午前】 【白瀬芙喜子@パワプロクンポケット8表】 [状態]左肩に刺し傷 [装備]ベレッタM92(6/15) [道具]支給品一式×3(不明支給品0~2)、予備弾倉×5、さおりちゃん人形@パワポケ6裏、ケチャップ(残り1/4程度)、煙幕@パワポケ5裏×2 [思考]基本 優勝する 1:戦力増強のため弱者から倒す、強者は後回し。 2:八神を最優先で殺す。 3:愛と行動するが、灰原と合流できそうならば愛から灰原に乗り換える。 4:過去の人間が居るってことは……未来の人間も居るってことかしらね? [備考] ※未来や過去から集められてるのではないかと思っています。 ※灰原に関しては作り直したのか、過去から浚ったかのどちらかだと思っています。 【愛@パワプロクンポケット5裏】 [状態]右脇腹に傷(応急処置済み) [装備]ウージー [道具]支給品一式 [思考] 基本:自分が生き残ることが第一。 1:未来……ピンと来ないわね。 2:生き残るためなら、他の人間を殺すのもやむ終えない。 3:一先ずは白瀬と共に行動するが、白瀬への警戒を怠らない。 [備考] ※参加者はそれぞれ違う時間から誘拐されたと何となく理解しました。 ☆ 野丸太郎はひたすら走っていた。 どれくらい時間は経過したかわからない。 右肩とわき腹からはまだ血が流れている。 でももう痛みなど感じない。 さっきのあの女の人の言葉が頭から離れない。 「普通にはなれないのよ」 「あんたは最初から失格ってわけ」 「あんたは普通じゃない」 「ウソだ。ウソだ。ウソだ。ウソだ…………」 何度も声に出してその言葉を否定するのだが、それが頭から消えることはなかった。 だから、ひたすらに走る。 忘れるまで走り続けてやる。 そのうち、草むらに入り、丘を登り、森の中へと入った。 もう30分は走ってきた。それでもあの言葉は野丸の頭の中を侵食し続ける。 「ウソだ……そんなことない……僕は……普通なんだ!!」 野丸が大声で、高らかに叫んだときだった。 『ピー、ピー』 「……え?」 昼間なのに静かな森の中に、電子音が鳴り響く。 『爆発まで、30秒です』 「え……なんで……あ……」 野丸は数時間前まで眺めていた地図を思い出す。 最初にいた商店街から西に歩いてきて、消防署であの女の人に出会った。 そしてつい先ほど、あの人に言われたことを忘れようと思い切って走っていった方角は……商店街の反対側――西だった。 そしてその方角にずっと進んでいくならば―――。 ―――禁止エリア それに気がついた野丸は、ガタガタと足を震わせてその場に崩れ落ちる。 しかし、あきらめきれない野丸は、地面を這い、雑草を掻き分けて、森の外を目指す。 そうしている間にも、25秒、20秒、15秒と、無常にも首輪は時を刻んでいく。 「だ、誰か……出して……ここから出してください! 出して……助けて!」 いくら叫んでもその声は誰にも届くことなく、空しく森の中に響いていく。 「僕は……まだ普通に……普通に……普通にならなくちゃいけないんだ……だから……」 必死に地べたを這いずり回る。先ほど銃撃を受けた傷口に土が入ったり、草が摺れたりするが、そんな痛みはもう感じない。 『残り10秒です。9,8,7……』 「なんで……なんでこんな目に遭わなくちゃならないんだ……」 『残り5秒です。4、3、……』 「僕は……僕は…………普通になりたかっただけなのに…………」 仰向けに倒れた野丸の目からは一筋の涙が流れ出す。 そしてそれがスイッチであったかのように、首輪が小さな音を立てて爆発する。 パタリと倒れ、動かなくなった野丸だったが、その目からは涙が流れ続けていた。 【野丸 太郎@パワプロクンポケット7 死亡】 【残り36人】 投下順に読む 079 赤、情報、神社にて。← 戻る →081 人間になりたい犬 時系列順に読む 079 赤、情報、神社にて。← 戻る →081 人間になりたい犬 前へ キャラ追跡表 次へ 063 TEMPS 愛 087 潜むは蛇と鬼 063 TEMPS 白瀬芙喜子 087 潜むは蛇と鬼 057 野丸太郎にとっての『普通』 野丸太郎 GAME OVER