約 2,070,666 件
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/481.html
https://w.atwiki.jp/yaruoonimusya/pages/110.html
_ _/ヽ __ -‐ ´ | __/ ̄ , /!| |r―‐┐ / / / /. l ll! l . |. / // / . / l / //. / . / / i i i . i ヽ l. / 〃. /. / / / / ! | . ト . | l ///. /. /. / ,イ /. | ト、 | l | l. /. /. / // /イ/ /} ノ| / |/斗ノ l ,イ. /. レ' / ニT≧≠、// レ,ィ≦!Tア| l //. /. / /. ト、{ lc} ` ' { l ノノ | ! i l / /. /. /. | i |!  ̄ ̄ . 、  ̄ | l l l | 〃. / | | | . ,イ l l l レ'/. ,イ ! ,イ| l| |\ .. -‐ ' /i | l |!.| l / | | /| l | l| | .> .. /| | |! } |l | レ |,|/.|l「 | ハ | `T´ i | | || /| ハ| ' リ| レ' リ`ー-、 {`>〈|ノレ レ' レ' r〈´ヽ_  ̄ ̄ {、 ノ >- 、 ー l `ー-、 /.  ̄\、 二= . `ー‐- 、. / `ー= 、 | ヘ.-< ヽ ∨ヽ l / >、 . . ∨! ∨ 邪気を操り他人を洗脳する術に長けた幻魔 使用AA:アルクェイド(月姫)
https://w.atwiki.jp/gardenkikaku/pages/484.html
所有者:シャウラ 分類:装着/刃物 属性:氷 物理固定ダメージ+3 魔法によって具現化する氷柱のような短剣。 攻撃毎に1d3で攻撃回数を決め、1d魔法適正で攻撃力を判定する。 上記攻撃は物理属性とする。 ダメージ時、1d100を振り20以下が出た場合相手を氷結状態にする。 シャウラ以外の使用は不可能。
https://w.atwiki.jp/tetegogakkyoku/pages/541.html
オフィーリア、まだまだ おふぃーりあ、まだまだ【登録タグ お シリーズ ソロ 血の女王】 nana-music.com 歌唱キャラクター 血の女王 歌詞 ブクブクと沈む中で思い出した 「背泳ぎは得意」 ずぶぬれドレスは重いけど まだまだ 溺れちゃいられないのよ オフィーリア 花を連れ川下り オフィーリア 編みかけの花輪はドジョウにプレゼント オフィーリア ふと気づけば意外にも青空 オフィーリア、まだまだ! オフィーリア 自己記録100ノット オフィーリア 瞬く間にイルカもメカジキも友達に オフィーリア 素潜りでどこだってゆくわ オフィーリア、まだまだ!
https://w.atwiki.jp/pixso/pages/48.html
パーソナルデータ 名前 オリヴィア・G・オフィーリア 性別 女 種族 テトラジェネス 年齢 25歳 身長 168cm 利き手 右手 誕生日 6月10日 使用武器 フェイズガン、体術 (3のマリア系タイプ) 一人称 私 二人称 貴方、名前 好き 機械弄り、知らない事を覚える 嫌い 孤独(一人の時間を持つのは好き)、理解出来ないモノ 好物 ザッハトルテ キャラシート 補足 料理 鍛冶 調合 合成 39 15 45 63 機械 細工 錬金 執筆 92 76 20 2 本タグに投稿された作品 イラスト 6月生まれ 魔法少女ぴくそ☆マギカ 凍てつく星より愛を込めて 単色ログ がやがや(PA クリスマス) 星の海へ エクシアメンバー おめでとうございます えくしあ! 漫画 あなたにであったひをおぼえている(公式 第一章) ごーいんにまいうぇい(公式 第一章) 雪山から抜けだせない(公式 第一章) お返しごった煮1 The first battle(公式 第一章) 面影(公式 第一章) きよしあの夜 Happy Christmas(PA クリスマス) 絵茶ありがとうございました! Happy(PA クリスマス) シークレットブーツ を 手に入れた!(PA クリスマス) ど根性ツリー(PA クリスマス) これだけはやりたかった(PA クリスマス) 悪気はほとんどない(PA クリスマス) プレゼント配りはどこいった(PA クリスマス) 一次会!(PA クリスマス) クリスマス交流2(PA クリスマス) 俺の友達を紹介します(PA クリスマス) クリスマスの奇跡(PA クリスマス) 寂しくなんて(PA クリスマス) 自己紹介なのです。 お話していただきました 森の中で side A お茶でもどうだい? お話したかったんです 小説 あなたにであったひをおぼえている(公式 第一章) 踊ろうよ!!(PA クリスマス) 補足 ウェーバー・ブラグ シン・クリッド ケーマ・ロッヴォ
https://w.atwiki.jp/seigeki/pages/499.html
作者:Elika 篠田01「清海先生は、まるで絵画のような人でした」 望月01「あら、篠田さん?早いわね」 篠田02「あ……お、おはようございます清海先生」 望月02「ふぅん……今日は模写?」 篠田03「は、はい……レヴィの、オフィーリアを」 望月03「悲劇のヒロインね。いい題材だわ」 篠田04「でも、なかなかうまくいかなくて……」 望月04「そうね……ここ」 篠田05「そういって清海先生は、木炭を持った私の手をとってカンバスに走らせた」 篠田06「あっ……」 望月05「ここのラインを、こうして……ほら、わかるかしら?」 篠田07「は…………はい……」 望月06「ふふ、どうしたの?顔が赤いわよ?熱でもあるの?」 篠田08「いえっ!その……な、なんでも……ない、です……」 望月07「そう……それは、恋する乙女の瞳ね」 篠田09「ん……っふ…………っ?!」 篠田10「清海先生の、まっすぐで、サラサラで、長い髪のにおいがした」 望月08「……もうすぐ、予鈴がなるわね。続きは──放課後に、ね」 篠田11「続き……続きって、なんだろう。なんの続きなんだろう」 篠田12「頭の中で、ぐるぐると考えがまわる」 篠田13「気がついたら──約束の、放課後になっていた」 望月09「篠田さん……いい子ね」 篠田14「あっ……あの……清海、先生……」 望月10「篠田さんは、レヴィが好きなの?」 篠田15「いえ、その……つい最近まで、知りませんでした」 望月11「じゃあ、どうしてこのオフィーリアを?」 篠田16「先月、美術部の活動で、市営美術館に行ったときに見かけて……」 望月12「そういえばあの時、オフィーリアの前にずっといたわね……」 篠田17「その……あの……せっ……先生に、似てるな、って……思って……」 望月13「オフィーリアが?私に?」 篠田18「は……はい……」 望月14「そう……ふふ、こんなに美人じゃないわよ、私」 篠田19「そんなことないです!!清海先生は……清海先生は、私の、憧れです」 望月15「ふぅん……ねぇ、篠田さん。ちょっと、そこに腰掛けてみてくれない?」 篠田20「え……?今、ですか?」 望月16「ええ。横を向いて……そう、顔だけこちらに……もうちょっと、ええ、そのくらいでいいわ」 篠田21「清海先生は、カンバスをイーゼルに立てかけて、木炭を走らせた」 望月17「あなたはね……ルノアールの、イレーヌ嬢に似ているわ」 篠田22「木炭がこすれる軽い音の中、清海先生はゆっくりと語りだした」 望月18「ルノアールはね……少女を描かせたら天才なの」 望月19「熟しきらない、無垢な輝きを──カンバスに、映し出す天才よ」 望月20「ルノアールが好んで少女を描いた気持ちが、私にはよく分かるわ……」 望月21「だって──こんなに美しいんだもの」 篠田23「清海先生が、イーゼルごとカンバスを私に向けた」 望月22「あなたよ、篠田さん……ふふ、きれいでしょう?」 篠田24「ぁ…………これが、私……」 望月23「そうよ。イレーヌ嬢なんかよりももっと、ずっと……魅力的よ、篠田さん」 篠田25「清海……先生ぇ……」 望月24「この髪も……頬も。首筋も、腰も。あなたのすべてをカンバスに映したわ」 篠田26「あぁっ…………先生、先生っ……」 望月25「ねぇ、篠田さん……この絵のあなたは私のものだけれど……今、私の腕に抱かれているあなたは、誰のものかしらね?」 篠田27「わ……私は……」 望月26「私のものになりなさい。身も心も、すべて。どんな美術品よりも、あなたをかわいがってあげるから」 篠田28「はい……清海、先生……」 篠田29「清海先生は、まるで絵画のように微笑みました」 篠田30「私は……その微笑の甘い鎖に、喜んでつながれるのでした」
https://w.atwiki.jp/shakespeare1616/pages/45.html
『オフィーリア』ジョン・エヴァレット・ミレー Dubdubd ジョンエヴァレットミレー:オフィーリアポスターとプリントキャンバス絵画アート写真家の装飾ギフトキャンバスにプリント-60X90Cmフレームなし
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/246.html
元スレURL しずく「オフィーリアになりました」 概要 可愛がられに行きましょう タグ ^中須かすみ ^桜坂しずく ^短編 ^ほのぼの ^しずかす 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/1205.html
なんか、こっち来るか、俺って驚いてる。 守るべきもの、という表題は、まだ若い二人には、共通して適用できる何かじゃないかと思ってる。 メタ的にも不安定なオフィーリア、 彼女を描きたい、と蟹様にお願いしもしたわけで、 また今のありようが自明であるヒルデガルドは、その先行きがかなり難しく面白くなりそうで、 やはり行くしかないと思う。 オフィーリアはなぜ戦っているんだろう、と。 オフィーリア (4) 重い足音と共に、オフィーリアへと歩み寄った重魔道機は、片膝をつき、かしずく姿を取る。 機はアズル・フォルトゥナ系の機体だった。だがアズル・フォルトゥナのような軽装ではなく、隕鉄をふんだんに使った重装となっている。 機体そのものはアズル・フォルトゥナを雛形にしたものだが、それにオフィーリアのために仕上げを行ったのは、シリヤスクスのものらだった。せめてもの手向けとばかりに、ふんだんに金を注ぎ込んでくれた。 本来、シリヤスクス宗家のオフィーリアならば、シリヤスクス一門の機神、アウラムル・ドラクデアを雛形にした機体を与えられるべきではあった。ガイユス家をはじめとしたシリヤスクスのものらは、一門宗主にして副帝レイヒルフトにそう働きかけていたのだが、ついに許されなかった。 アウラムル・ドラクデアを雛形にした機体となれば、平たく言えば黒の二、あるいは黒の龍神といった機体になってしまう。黒の零が事件があったとしても、レイヒルフトは許さなかった。 だがかまわない。オフィーリアはそう思っている。本当に。 アズル・フォルトゥナを雛形に作られたこの機は、この先オスミナで作られる機装甲らの元になるだろう。それらの孫機はら、この機のような魔道戦の仕掛けは持たない普通の機装甲となるだろうけれど。 この機の魔道戦能はシリヤスクスのものらによって、後に着けられたものだ。元は持たぬものを、後から付け足したがために、機は背に負い物をもっている。おかげで重く、歩きづらい。だから信じられぬものには任せられない。 機の魔道の双眸が光を失い、やがてその背の甲蓋が開かれる。現れたのはまだ少女の面影を残す若い女だった。 「アーシア」 機体の背を伝い降りた彼女に、オフィーリアは呼びかける。彼女は振り向き、踵を合わせ、そして握った右拳を左胸に打ちつける帝國風の敬礼をしてみせる。 それから、オフィーリアへと駆け寄ってくる。再び彼女は踵を合わせた。 「ただ今到着しました。機体に異常はありません」 「それは心配してないよ。お疲れ様、アーシア」 「はい」 アーシアは応じる。アーシアは学園の時からの知己、というよりオフィーリアの取り巻きであったし、オスミナへの輿入れと共にやってきた一人だ。 機は彼女に任せているが、彼女に戦わせるつもりはない。軍勢の指揮のために動き回らざるを得ないオフィーリアに代わって、機体を運ぶ搭乗員にとどめるつもりでいる。 彼女はもともとは本を愛する少女であったのだ。彼女は豊かな胸元の隠しに差し入れていた眼鏡をとりだし、そして掛けた。オフィーリアは言う。 「しばらくはお前に乗っていてもらわねばならない」 「承知しております、陛下」 そう応じるアーシアだけれど、彼女を乗せて対岸に渡すことはしたくない。アーシアには、ハーラル大公と戦う力は無い。 「・・・・・・」 だがオフィーリアは決めたのだ。 東岸へと軍勢を渡す。 今、海軍砦の城壁のすぐ脇の道を通って、近衛連隊が浮橋へ向かってゆく。ざくざくと軍靴の足音が連なり、河口近くならではの細かい砂塵が風に流れる。 本来なら、軍勢に休息を与えたいところだが、留まっていられなかった。進む士卒らの面々にも疲労の影は濃い。近衛連隊すらそうだった。 けれど士気は高い。フィンゴルド軍に先んじて海軍砦に着いたなら、続いては対岸へ渡り、フィンゴルド軍を叩く。それは士卒らにもわかっている。すでに騎兵が渡河して前進していた。 「陛下」 アーシアは一歩、踏み出し小声で言う。 「諸侯軍の機卒機装甲の状況はあまりよくありません。彼らにとって、強行軍でしたから」 「うん」 オフィーリアはうなずき、腕を伸ばしてアーシアの肩を抱え、引き寄せる。 「本当はここで休みを取らせたかった。お前もお風呂に入れてやりたいし」 「ここでお戯れはいけません・・・・・・」 アーシアからはかおりを感じる。香の水をつけている。昔からそういう子だった。綺麗好きで、戦陣で入浴ができないなりに、何とかする子なのだ。 彼女の香と体との匂いを嗅ぎながら、うずきを感じる。弱いところも感じるところも知っている。 香と体の匂いのように、絡み合って憂さを晴らせればとも思う。大人になって、彼女はさらに艶っぽさを増した。青さと固さが取れたというのだろうか。それは触れるとよくわかる。 「だめです、陛下・・・・・・」 抗う唇を唇で封じる。押し入るオフィーリアの舌に、アーシアの舌も絡んで応じてくる。 「・・・・・・」 離れる唇から糸を引いてしずくが落ちる。 並の相手と、あの機ならば、アーシアは遅れを取ることは無いはずだ。学園からの馴染みの中では、魔道の術に長けているし、その水の魔道は、あの機の魔道系とも相性がいい。 けれど相手は並ではない。ゴーラでも名の知れたハーラル大公だ。 「お前に戦わせねばならないかもしれない」 「・・・・・・わかっております、陛下」 アーシアはオフィーリアの袖をぎゅっと掴む。 「そのためにここに来ました」 「でも、お前の任は、あの機をわたしのところに届けることだからね。それだけは違えちゃいけないよ」 「・・・・・・はい」 「お前に戦えないと思っているからじゃない。わたしが戦って見せて、力を示さねばならないからだよ」 「はい」 今度は、納まったというようにアーシアはうなずく。オフィーリアは身を離し、そして言う。 「機の手入れを。待機せよ」 「はい陛下」 アーシアもまた退き、オフィーリアを見つめる。握った右拳で左胸を叩く帝國風の敬礼を行う。オフィーリアの帝國風の答礼を受けて、アーシアは背を向けた。 オフィーリアも近従へと振り向く。 「軍議を」 もちろんオフィーリアもわかっていた。オスミナ軍の行軍能力はそれほど高くない。兵站もまた同じようなものだった。だからオフィーリアが最初に行ったことの一つは、ルクレツィアの商会に、兵站もろもろの元受をさせることだった。それで帝國風のやり方に変わるほどではないが、ルクレツィアは良くやってくれている。 今日までもオスミナ軍は今までに無かった速さで行軍してきた。だが軍勢の中のものらはまた別になる。 だとしてもオフィーリアは決心を変えるつもりはない。敵に先んじて海軍砦に着いたならば、そこを起点に再び動くべきなのだ。 天幕には、すでに諸将が集まっていた。 また諸将も、オフィーリアの決心を聞かされても少しも驚かなかった。 「御意」 諸侯筆頭バシュタール侯以下、皆が武人の礼をもって応じる。 「しかしながら陛下」 諸侯軍筆頭バシュタール侯が踏み出す。 「これまでの強行軍にて、機卒機装甲は消耗しております。これよりさらに東岸を北進するのは厳しいかと」 オフィーリアはうなずき、ルクレツィアを見る。ルクレツィアも小さくうなずいて見せる。海軍砦到着と言っても、すべてが到着できたわけではない。かなりの落伍がある。 「では、献策せよ」 オフィーリアは言い、バシュタール侯を見返す。バシュタール侯や、諸侯軍は決してオフィーリアの脚を引っ張ろうとして行っているわけではないことも、わかってはいる。 「海軍砦に機装甲鍛冶場を開設し、機体整備に二日頂ければと」 「二日では長すぎる」 「しかし、二日でもすべての機の手当てができるわけではありません」 「近衛騎士団長」 オフィーリアは目を向ける。 「近衛騎士団の機を優先して手当てするとすれば、一日で足りようか」 「御意」 近衛騎士団長のドルクは応じ、踏み出してうなずく。この黒髪の近衛騎士団長は求められてもわずかしか口を開かない。 「では、一日のみでよいか」 「御意」 今の返事が、一日をもってして十分である、ということなのかそれとお、厳しいが命令であるからには行う、なのかよくわからない。アークリンデには、近衛騎士団長の言うことが良くわかるらしいのだが、ここは王宮ではない。 「任せる」 オフィーリアは言った。近衛騎士団は士気も高く、またドルク団長は近衛騎士団員に強く慕われていた。結束は強く、シャルロッテを近衛騎士団の中枢に入れることはできなかった。 近衛騎士団とオフィーリアとの間に、摩擦を起こすわけには行かない。近衛騎士団長ドルク以下、近衛騎士団のアークリンデへの忠誠は本物であり、ゆるぎないものである。オフィーリアの命令が受け入れられるのは、アークリンデの妃であるからだ。その則を越えることはできない。彼は忠誠にかけて御意と応じたのだ。オフィーリアは再びバシュタール侯へと向き直る。 「筆頭、その後に二日の時を費やして機体の修繕手入れを行う事にするのはどうであろうか」 「合わせて三日となればゆとりも生まれましょう」 「承知した。近衛騎士団には一日の、諸侯軍には三日の猶予とする。海軍砦に機装甲鍛冶場を開設せよ。キラルバ提督代行、海軍砦も協力せよ」 「御意」 キラルバを提督代行と呼んでも、バシュタール侯も、ドルク近衛騎士団長も特に驚きを見せなかった。 オスミナ要職のものらが、どのような関わりあいであるのか、オフィーリアも今一つ把握しきれていない。オスミナの王権そのものはそれほど強いものではない。その分だけ王権は、要職にある者らの力に頼ってもいる。 モウルデン公のような僭主が現れたのは已む無きところであるし、そのモウルデン公がアークリンデに強い親愛の情、というより家族愛を抱いていなければ、オスミナ王国そのものが簒奪されていてもおかしくはなかった。 もっと言えば、王宮、諸侯、そして軍勢の有力者の力と言い分を、王権は軽んじられない。 「兵站は、その三日のうちに備えを進めよ」 「御意」 ルクレツィアは、帝國風の敬礼をもって応じる。兵站だけは、オフィーリアの手のもので押さえた。これまでのやり方は、諸将が人足雇いを介して、人足などを集めるものだった。今は、諸将に人足を集めさせ、それにルクレツィアが荷を分配し、運ばせる。商会式のやり方に、反発もかなりあったらしい。 だが兵站を欠いていたら、敵に先んじてここに達することすらできなかっただろう。カメリア姉が内戦で最高勲章を受けたのは、帝國軍への兵站を一手に引き受け、成し遂げたからだ。 欠かせぬ役を果たしているルクレツィアに、オフィーリアが報いてやれることはごくわずかなのだけれど。 遺漏無きことを確かめ、オフィーリアは解散を告げる。 諸将は天幕を退くが、バシュタール侯は動かなかった。それに気づいたルクレツィアも動きを止める。オフィーリアはわずかな手振りでルクレツィアに退くように命じる。 天幕の中に静けさが落ちる。 「王妃陛下」 バシュタール侯は、オフィーリアに向きなおり、軽く頭を下げる。 「キラルバ提督代行への御処置、お気を付けいただきたく」 「いかなる意味か、バシュタール卿、ありていに申せ」 「申し上げます。キラルバ提督代行は、元は海賊のようなもの。我ら累代の貴族とは異なるもの。敗北の厳罰を避けるために謀反もあり得ました」 思わず、オフィーリアは唇を結んだ。それは、つい先ごろの事だ。だが押し流されてはならない。 「提督代行は失策であったか」 バシュタール侯は残った片目でオフィーリアを見、頭を振る。 「いえ、それは上策にございました。下策であったのは、その時に連れられていたのがわずかな手勢のみであったこと」 それからバシュタール侯はオフィーリアへと向きなおった。 「お連れの者らを信頼されるのは、それは正しきことにございます。されどそれのみで行えることには限りがございます。我ら一党もまた、陛下に捧げる忠誠、他の者らに引けを取らぬものにございます」 「覚えておく。バシュタール興」 「差し出がましいことを申し上げました」 バシュタール興は背をただし、武人の礼を行う。オフィーリアのゴーラ風の答礼を受けて、隙なく背を向けた。 オフィーリアは大きく息をつく。 振り返り、娘子従兵を呼ぶ。 「海軍砦にわたしの部屋を用意させよ。風呂も立てるように」 安堵したわけではない。 けれど、ひとりになりたかった。いいや、ひとりではいられないことも、判っていたけれど。 近従に導かれるまま、天幕から、海軍砦の一室へと向かう。この砦は国王直轄砦であり、王族の間がある。だが風呂の用意は遅かった。オスミナでは湯船に身を浸す習慣はそれほど強くないのだ。 外套を脱ぐのを、娘子従兵に手伝わせ、オフィーリアは組み椅子に身を沈める。 からだがうずく。 組み椅子に身を沈めたまま、身を抱える。 「・・・・・・」 気鬱がうずいている。こんなものに負けたくない。 けれど何もかも投げ出して捨ててしまいたくもなる。将でも王妃でもなく、ただ一人オフィーリアになって、抱きしめたい。抱きたい、抱かれたい。そんなこと、もうできないのだと判っている。 判っているからなおのこと、そうしたい。やっと抜け出してきたのに。ずっともがいてきたのに。捨てられるように在ったあの学園から、ようやくここへとやってきた。 己のままで、この世に躍り出て、あるがままに力を振るってみたかった。その素のままのオフィーリアを、愛してほしかった。帝國にあって、シリヤスクス宗家に生まれて、そのまま沈んでゆくことなんて、受け入れられなかった。 「・・・・・・」 今のオフィーリアは王妃で、王国の命運をかけて戦うために、ここにある。 勝たねばならない。 どんなことをしてでも。学園でやってきたプライドゲームではない。賭けているのは矜持なんかじゃない。 「ルクレツィアをここへ」 オフィーリアは娘子従兵に命じた。 そして、己を守るために戦うわけじゃない。そう思いたい。 だから、許してほしい。ルクレツィアに。 これまでプライドゲームで下してきた子たちにも。
https://w.atwiki.jp/shakespeare1616/pages/48.html
『オフィーリア』アレクサンドル・カバネル アレクサンドル・カバネル Alexandre Cabanel 「The Birth of Venus」 額装アート作品