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第1幕 第1場 (舞台上には、カタリーナ教会の内部を斜めに切り取った光景が広がっている。身廊は左手奥に伸びているように思われるが、見えるのはその最後列のベンチ席だけである。 前景には、聖歌団席との間に、何もない広い空間があり、後にこの空間は黒いカーテンで身廊と完全に仕切られる。ベンチ席の最後列には、エーファとマクダレーネが腰掛けている。やや離れた場所にはヴァルター・フォン・シュトルツィングが脇の柱にもたれて立ち、エーファに眼差しを注いでいる。エーファは、無言のまま身振りだけだが、何度もその眼差しに向かって振り返る。) 会衆 あなたの元に救世主が訪れて… (ヴァルターは、エーファに対して、切実な恋の問いかけを身振りで表現する) あなたからの洗礼を進んでお受けになり… (エーファは、眼差しと身振りで答えを与えようとするが、またも恥じらって視線を下に落とす) そのお体を犠牲の死に捧げられし時… (ヴァルターは優しい身振りだが、せっつくように) 救世主は我らに救済の約束を与えられ… (エーファは内気にヴァルターを拒みながらも、再び想いを込めて、さっと彼に目を上げる) 我らも洗礼によって浄められた…。 (ヴァルターは天にも昇る気持ち。これ以上ない証拠を得たと、希望にあふれる) 救世主の犠牲にふさわしい者になるために。 (エーファは微笑むが、やがて恥じらって目を落とす。ヴァルターは迫るような身振りだが、急に中断する) 気高き洗礼者ヨハネよ!キリストの先駆者よ…! (ヴァルターはまたも迫るような身振りだが、すぐに柔らかな物腰となり、話をさせてほしいと丁重に申し込むような身振りとなる) 我らを温かく迎え入れよ。あのヨルダン川のほとりにて。 (教会に集った会衆は立ち上がると、出口に向かい、コラールの後奏が流れる中、三々五々教会を後にする。ヴァルターは極度に緊張しながら、今しがた席を立ち、マクダレーネを引き連れて、ゆっくりと自分の方に向かって来るエーファを見つめている。いよいよエーファが傍まで来たのを見ると、ヴァルターはあらん限りの力を振り絞るように教会の通路を駆けて、彼女に向かっていく) ヴァルター (小声だが、炎のように激しく、エーファに) お待ちください!一言だけ!どうか一言だけでも! エーファ (素早くマクダレーネのほうに振り返って) あら、 ハンカチを…!ねえ!まだあそこにあるか見て来てくれる? マクダレーネ 忘れんぼさんね!つまり、探せということね! (マクダレーネは会堂の椅子席へと引き返す) ヴァルター お嬢様!ぶしつけな振舞いをお許しください! ただ一つ知りたいことがあって、 あえてお尋ねせずにはおれなかったのです。 その結果は生か死か?吉と出るか凶と出るか? ああ、ただ一言、お答えください。 お嬢様は… マクダレーネ (戻ってくる) はい、ハンカチよ。 エーファ あら、やだ!ハンカチ用のピンもないわ! マクダレーネ きっとどっかに落っことしたんでしょう? (マクダレーネは探しながら、また引っ込んでいく) ヴァルター 楽しき昼か、死の夜か? 求めるものが得られるのか。 恐ろしいことを耳にしてしまうのか。 お嬢様…どうか… マクダレーネ (また戻ってくる) ピンもありましたよ。 さあ、お嬢さん!ハンカチもピンも戻ったことですし… あら、やだ!今度は私が聖書を忘れてきちゃった! (マクダレーネは慌てて、またも引っ込んでいく) ヴァルター その一言をおっしゃっていただけないのですか? この私への判決となる言葉を。 はいでしょうか、いいえでしょうか!せめてただ一言。 お嬢様、おっしゃってください! (決然と、早口で) お嬢様は、すでに婚約をされておられますか? マクダレーネ (また戻ってきて、ヴァルターにお辞儀をする) これはこれは…騎士様。 何と光栄なことでしょう。 エーファさんのお相手をしていただいたなんて? 勇者様がお越しになることを、 我が主人ポーグナーの耳に入れてもようございますか? ヴァルター (苦々しげに、情熱を込めて) ああ…あの家になど足を踏み入れねば良かった! マクダレーネ おやおや、若様!何をおっしゃられますの? 今しがたニュルンベルクに着いたばかりで、 おもてなしなど受けていないとは言わせませんわ。 料理もお酒も、衣裳もお部屋もご用意しましたわよ。 それなのに、何一つ感謝してもらえないとは? エーファ ああ、違うわ、レーネ!そんなことを話してたんじゃないの。 この方は、私に教えてほしいことがあるんですって。 でも一言で言えばどういうこと?余り理解できなかったわ! まるで夢の中にいるみたい!この方は、 こうお尋ねになったの…私がもう婚約しているのかと。 マクダレーネ (飛び上がらんばかりに驚いて) 何ですって!そんなことを大声で! 早く家に帰りましょう。 ここでは人目についてしまいます! ヴァルター だめです!全て教えていただくまでは! エーファ (マクダレーネに) ここには誰もいないじゃない。みんな帰ってしまったわ。 マクダレーネ だからこそ、こっちはやきもきするんですよ! 騎士様、どうか場所を改めて! (ダーフィトが聖堂の小部屋から出てきて、せっせと黒いカーテンを閉めはじめる) ヴァルター (迫るように) だめです!どうかもう一言! エーファ (マクダレーネに頼み込むように) 一言だけよ! マクダレーネ (すでに背を向けていたが、ダーフィトの姿を認めると、立ち止まり、嬉しそうに歓声を上げる) ダーフィト?あら!ダーフィトじゃない? (マクダレーネはもう一度前方に振り向き、ヴァルターの方に向かう) エーファ (マクダレーネに) どう言えばいいの?あなたから言ってもらえないかしら! マクダレーネ (気もそぞろに、何度もダーフィトへと振り向きながら) 騎士様、あなたがこのお嬢様に尋ねたことは、 簡単に説明できる話ではございません。 確かに、エーファ・ポーグナー様は婚約しておりますが… エーファ (勢い込んで、話に割って入る) 婚約相手を見た人は、まだ誰もいないのよ。 マクダレーネ 相手のことは、まだ誰にも分からない。 明日の朝、マイスタージンガーに賞を与える審査会場で、 初めてその相手が決まるのよ。 エーファ (うっとりと) その方に月桂冠を授けるのは、花嫁であるこの私。 ヴァルター (いぶかしみながら) そのマイスタージンガーとやらに? エーファ (不安そうに) あなたはマイスタージンガーじゃないの? ヴァルター 求婚の歌をだって? マクダレーネ 審査会の場で。 ヴァルター 賞を勝ち取る者とは? マクダレーネ マイスター達の意中の人よ。 ヴァルター でも花嫁ご自身は、どなたを選ぶのです? エーファ (我を忘れて) あなたよ。他に誰がいると言うの!? (ヴァルターは、興奮の余りあちらこちら寄り道しながら、舞台の袖の方へと向かう) マクダレーネ (ひどく驚いて) まあ、エーファ!エーファったら!あなた、正気? エーファ レーネ!あの騎士を私にちょうだい! マクダレーネ でも昨日初めて会ったばかりの人じゃないの。 エーファ 私の胸がこんなに急に苦しくなったのは、 ずっと昔から、絵の中であの方を見ていたからだわ! だって…ねえ?あの方、ダーフィトにそっくりじゃない? マクダレーネ (ひどくいぶかしげに) バカなこと言わないで?ダーフィトにそっくりですって? エーファ 絵の中のダヴィデのことよ。 マクダレーネ ああ…あの竪琴を抱えて、長いひげを生やした、 マイスター達の盾形紋章に描かれている人のことね? エーファ 違うわ!巨人ゴリアテに石つぶてを投げ、 ベルトに剣をはさみ、手には投石器を持ち、 頭の周りに、きらめく巻き毛を輝かせている男の人よ。 絵画の巨匠デューラーが描いているじゃない。 マクダレーネ (大きくため息をついて) ああ…ダーフィト!ダーフィト! ダーフィト (いったん向こうに行ってしまっていたが、また戻って来ると、ベルトに定規をたばさみ、大きな白いチョークを麻紐につなげてぶらぶらさせながら) はい、ぼくだよ!どなた様のお呼びかな? マクダレーネ ああ、ダーフィト!あんた、何て酷いことをするのよ! (独り言で) このやんちゃ小僧ったら!まだ何も知らないのかしら? (大声で) 何よ? あたしたちを、カーテンの中に閉じ込めちゃおうってわけ? ダーフィト (優しく) 君の心の中になら、喜んで閉じ込められるさ! マクダレーネ (激しく) ねえ、あんた!言いなさいよ! ここで、どんな悪戯を仕出かそうと言うの? ダーフィト 何てこった、悪戯だって?至って真面目なことだよ。 マイスター達の審査席の円を作っているのさ。 マクダレーネ 何ですって?歌の会があるってわけ? ダーフィト 今日は、自由課題の試験だけだよ。 試験を受けて、規則に違反しなければ、 徒弟の身分からは解放される。 稽古の成果を裏切らずにこなした者は、マイスターにもなれるというわけさ。 マクダレーネ それなら騎士様は、ちょうど良い所にお出ましというわけね。 さあ、エーファ、行きましょう。もう帰らねばならないわ。 ヴァルター (素早く、エーファとマクダレーネの方へ振り返る) ポーグナー親方の所へ、私も連れて行ってください。 マクダレーネ この場にてお待ちくだされば、もうじき親方は参ります。 あなたがエーファ様の御手を勝ち取ろうというならば、 天の時、地の利が、あなたに幸せをもたらすはず。 (二人の徒弟がやって来て、ベンチを運んでくる) さあ、早く行きましょう! ヴァルター 私はどうすれば? マクダレーネ 試験に受かる方法を、ダーフィトに教えさせますわ。 ねえ、大好きなダーフィト! この騎士様のために一肌脱いでちょうだい! 厨房にあった甘いお菓子をあげるわ。 それに明日は、もっといっぱいおねだりしてもいいのよ… もしも、この若殿が今日にもマイスターになれたらね。 (マクダレーネはエーファをせっついて、立ち去るよう促す) エーファ (ヴァルターに) もう一度お会いできますか? ヴァルター (極めて情熱的に) 今夜中にも…きっと! 私が挑もうとしていることを、どう言い表せば良いのでしょう?心も新た、気持ちも新た、 全てがこれからは新しいのです。 私が知り、理解していることは一つだけ。 想いを尽くして、あなたを手に入れること! 剣の道ならずとも、歌の道で、 マイスターとして必ずあなたを勝ち得てみせましょう。 あなたのために、善なる血潮を! あなたのために、詩人の霊感を! エーファ (極めて熱を帯びて) 心のひと!至福の炎のようなひと! あなたに聖なる愛の神のご加護がありますように! マクダレーネ 早く家に帰らなければ、まずいですわ! ダーフィト (ヴァルターを驚きに満ちて品定めしながら) 今すぐマイスターにだと?いやはや!何という思い上がりだ! (マクダレーネはエーファを急いでカーテンの向こう側に引っ張っていく。興奮の余り呆然としているヴァルターは、二人の徒弟が壁際から中央に引き出してきていた説教壇風の背の高い肘掛け椅子に身を投げる) 第2場 (さらに大勢の徒弟が舞台に現れる。彼らはベンチを数脚運んできて、マイスタージンガー達の着座用に並べていく) 第2の徒弟 ダーフィト、どうしたんだ? 第1の徒弟 仕事をしろよ! 第2の徒弟 審査席の用意を手伝ってくれ! ダーフィト 僕は君たちが来る前に、誰よりも熱心にやったんだから、 今は君たちでやりたまえ。 僕には別の用事があるんだから。 4人の徒弟 思い上がったもんだ! 4人の徒弟 なにせ模範生だからな! 4人の徒弟 何と言っても、あの靴屋が師匠というのは大きいよ。 4人の徒弟 師匠ときたら、靴屋の仕事にも、羽ペンを使い… 4人の徒弟 詩作の際には、糸と針。 4人の徒弟 詩を書き留めるのは、靴皮の上。 12人の徒弟全員 (セリフに合わせた身振りで) できればなめしたいものだ…その靴皮を! (徒弟たちは笑いながら、散り散りに去って行く) ダーフィト (考え事をしている騎士ヴァルターを、しばらく眺めた後) 始めよ! ヴァルター (怪訝そうに) 何を? ダーフィト (さらに大声で) 「始めよ!」と、「審判」が叫んでいるのです。 さあ、歌ってください!知らないとでも? ヴァルター 審判とは、何のことだい? ダーフィト まさかご存知ないのですか?歌の審査会に初めて出るとでも? ヴァルター 初めてだよ…職人が審査員を務めるなんて所はね。 ダーフィト あなたは「詩人」ですか? ヴァルター そうだったらなあ! ダーフィト では「歌い手」ですか? ヴァルター そんなものもあるのか! ダーフィト ですが、あなたは「学友」で、その前は「弟子」だったんでしょう? ヴァルター どれも初めて耳にする言葉だ。 ダーフィト それなのに、いきなりマイスターになろうって言うんですか? ヴァルター へえ…そんなにも難儀なことなのかい? ダーフィト おお…レーネ!レーネ! ヴァルター 君にだってできるんだし! ダーフィト おお…マクダレーネさんよ! ヴァルター 詳しく教えてくれよ! ダーフィト (気取ったように腰掛けて) 騎士殿…マイスター歌手という肩書きは、 一日で名乗れるような甘いものではありません! この私は、ニュルンベルクで最も偉大な師匠である ハンス・ザックスに教えを受けております! それでも1年たっぷり教えを受け、 やっと「弟子」になったばかりなのです。 靴作りと歌作りを、 私はひたすら学びました。 きれいに皮をなめした頃合いに、 母音と子音の歌い方を学び、 糸をきっちり結び合わせた頃に、 ようやく韻の踏み方を理解できたのです! 針で糸を通し、 錐で穴を開けながら、私は学びました。 響かない男性韻とは?響く女性韻とは? 韻律とは何か、音数とは何か、 前掛けに靴型を突っ込んだまま、長い韻とは何か、短い韻とは?硬い韻、柔らかな韻、明らかな韻、見えざる韻とは? みなし子韻とは?ダニとは?接着音節とは? 休止とは?穀粒とは?花とは?棘とは?… こうした全てを、私は丁寧に学んで行ったのです。 どれだけの苦心があったか、お分かりでしょう? ヴァルター それはさぞかし良い靴ができただろうね? ダーフィト ハハッ。ですが、まだ落ち着くには早いですよ! 一つの「詩節」は、いくつかの詩行と繋ぎ目から出来ています。一体誰が、それにふさわしい規則を素早く見つけ、 正しい縫い目と正しい糸を見い出して、その「詩連」を 見事な詩節に繋ぎ合せることができるでしょう。 それができて初めて「後楽節」の出番です。 「後楽節」の要件は、長くも短くもないことに加え、 すでに「前楽節」で使われた韻を、 一つたりとも含んでいないことです。 以上全てをマスターしていても、 まだまだ「マイスター」と名乗るには時期尚早です。 ヴァルター 何だ、それは!それじゃまるで靴屋になるみたいじゃないか? 私が教えてほしいのは歌の技法なのに。 ダーフィト ええ。僕だってせめて「歌手」ぐらいにはなりたいんです! それがどんなに難儀なことか分かりますか? マイスターの調べと節回し… その無数の名称… 強い調べやら、弱い節回しやら、 誰が全てをいっぺんに覚えられるでしょう! 「短い調べ」「長い調べ」「長すぎる調べ」 「筆記用紙の節回し」「黒インキの節回し」 「赤い調べ」「青い調べ」「緑の調べ」 「茨の花の節回し」「麦わらの節回し」「フェンゲルの節回し」「柔らかな調べ」「甘い調べ」「薔薇の調べ」 「短き恋の調べ」「忘れられし調べ」 「ローズマリーの節回し」「においあらせいとうの節回し」 「虹の節回し」「夜鳴き鶯の節回し」 「百日草の節回し」「シナモンの節回し」 「もぎたてオレンジの節回し」「緑の菩提樹の芽の節回し」 「カエルの節回し」「若い雌牛の節回し」「ごしきひわの節回し」「死んだクズリの節回し」 「ひばりの調べ」「かたつむりの調べ」「吠える犬の調べ」 「メリッサの花の節回し」「マヨラナの節回し」 「黄色いライオンの皮の節回し」… (感情を込めて) 「忠実なペリカンの節回し」 (誇示するように) 「色とりどりの糸の節回し」… ヴァルター もう沢山だ!いつ終わるんだ…その調べは! ダーフィト これまでは、たかだか名称だけです。 いよいよ歌い方の学習です。 マイスター達が示してくれた手本通りにね! 声量が大きくなっても、小さくなっても、 全ての言葉と節回しが明晰に聞こえねばなりません。 歌い出しは、高すぎもせず、低すぎもせず、 声が届くところから始めるのです。 息を十分にため、早く飛び出さずに、 最後に声が上ずらないようにするのです。 歌詞の前に声を出してはなりませんが、 歌詞の後で口を震わせてもなりません。 「花」や「コロラトゥーラ」を変えることなく、 あらゆる装飾音は厳格にマイスターの手本に従うのです。 もしも間違えたりしたら、あなたはたちまち混乱し、 迷子になり、滅茶苦茶になります。 それ以外の所でいかにうまく行っていようとも、 たちまち「歌いそこね!」とされてしまいます。 多大な刻苦勉励にもかかわらず、 私自身もそれほど進歩しておりません。 何度試しても上手くこなせないのです… そのたびに師匠からは、「膝にあてがう革紐」を見舞われる。 (やわらかに) ですから、レーネどのの助けさえ得られない時には、 (悔し泣きするように) 私は「パンと水だけ」を歌うのです! こうした実例をじっくり考えて、 マイスターになろうという妄想などは捨ててください! まず「歌手」や「詩人」にならなくては、 「マイスター」にはなれないのですから。 4人の徒弟 (作業しながら) ダーフィト! ヴァルター では、詩人とは何者なんだい? 4人の徒弟 ダーフィト!来いよ! ダーフィト (徒弟たちに向かって) 待ってろ!もうすぐ行くぞ…! (素早くヴァルターに振り返って) 「詩人」が何者かって? もしもあなたが「歌手」にまで登りつめ、 マイスターの調べを正確に口ずさみ、 自ら韻と単語をつなぎ合わせ、 それらを適切な場所に配置して、 マイスターの調べに合わせれば、 詩人の栄誉を受けることになるでしょうよ。 4人の徒弟 おい!ダーフィト!親方に告げ口してもいいのか? 全ての徒弟 とっとと、おしゃべりをやめたらどうだ? ダーフィト そうか!やっぱりな!ぼくが手伝ってやらなけりゃ、 準備が全て滅茶苦茶になっちまうってもんだ。 (徒弟たちの方へ向かおうとする) ヴァルター (ダーフィトを引き止めて) あともう一つだけ聞かせてくれ。 「マイスター」と呼ばれるのはどんな人なんだい? ダーフィト (素早く振り返って) 騎士殿…それでしたらこういうことです。 (非常に思わせぶりな表情で) 心底から湧き出る創意工夫のもとで、 自分自身が発案した単語と韻を駆使して、 (極めて柔らかな声で) 幾多の調べの中から、新たな節回しを生む詩人… そのような 詩人こそが、「マイスタージンガー」と認定されるのです。 ヴァルター ならば今の私に残された道は、マイスターだけだ! どうせ歌わねばならないのなら、 成功への道はただ一つ。 歌詞にふさわしい独自の調べを見つけるまでだ。 ダーフィト (徒弟たちの方を向いて) お前達は何をしてるんだ?…ああ、ぼくがいないばかりに、 審査席と椅子とをあべこべに配置してしまった! (ダーフィトはがみがみ怒鳴りながら、徒弟たちがこしらえた審査席の配置を逆にしていく) 今日は「歌学校」だとでも言うのか?…知っているだろ、 小さ目の審査席で十分!ただの「資格試験」なんだから! (舞台中央に幕付きの大きな足場を組み立てようとしていた徒弟たちは、ダーフィトの指示に従い、慌てて足場を脇によけると、代わりに比較的小さな板張りの足場を据え付ける。さらに椅子を一つ持って来て、その前に小さな書見台を置く。椅子の脇にある大きな黒板には、チョークが紐で結わえつけられている。足場の周りには暗幕が取り付けられ、初めは後ろ側、次に両脇、最後に正面に取り付けられて、完全に目隠しされる。) 全ての徒弟 (作業をしながら) 結局、一番の切れ者はダーフィトってわけか。 野心がギラギラしているもんな。 今日は資格試験だから、 きっとあいつも申し込む気だな。 早くも優れた「歌手」気取りってわけか! 何せ「叩く」の韻は、しっかり身に付けたし、 「ひどい空腹」の節回しも、見事に歌えるんだから。 4人の徒弟(第1テノール) だけども、あいつの十八番は、「きつい足蹴」の節回し… 全ての徒弟 散々きつく親方に蹴られたからねえ! (両脚で蹴る仕草。みんなで大笑いする) ダーフィト ああ、笑うがいいさ!今日の出番はぼくじゃない。 審査を受けるのは別の人さ。 その人は生徒だったこともなければ、歌手でもない。 仰せの所では、詩人なんぞ飛び越していくそうだ。 なぜなら、その人は騎士殿だから、 一足飛びで、余計な苦労はせずに、 今日にもここでマイスターになりたいというわけだ。 だから、せいぜい立派に審査席をこさえてあげてくれ! (徒弟たちが準備を完了させるまでの間に) それはあっちだ!これはこっち!黒板は壁にかけて、 審判の手元にすぐに置けるようにするんだ! (ヴァルターの方を振り向いて) そうそう…その「審判」ですよ!気になりませんか? 審判の前で、すでに多くの挑戦者が歌いそこねました。 ミスの上限数は7回です。 審判はチョークでミスをチェックしますが、 ミスが7回を超えてしまったら、 もう歌いそこねで、全て水の泡です! どうかお気をつけください! 審判が目を光らせていますよ。 (荒々しく手を打ち合せながら) どうかマイスターらしい歌をご披露ください! 花の冠を、見事手に入れてください! 果たして、見事な絹で出来た花冠が、 めでたく騎士殿に与えられるでありましょうか? 徒弟たち (ダーフィトの台詞の間に審査席を仕切っていた徒弟たちは手をつなぎ、審査席を中心にして、入り混じりながら輪舞を踊る) 果たして、見事な絹で出来た花冠が、 めでたく騎士殿に与えられるでありましょうか? (祭具室のドアが開き、ポーグナーがベックメッサーを連れて登場すると、徒弟たちは驚いて散り散りになる。彼らは、舞台後方へと引き下がる) ERSTER AUFZUG ERSTE SZENE Die Bühne stellt das Innere der Katharinenkirche in schrägem Durchschnitt dar. Von dem Hauptschiff, welches links ab dem Hintergrunde zu sich ausdehnend anzunehmen ist, sind nur noch die letzten Reihen der Kirchenstuhlbänke sichtbar. Den Vordergrund nimmt der freie Raum vor dem Chor ein; dieser wird später durch einen schwarzen Vorhang gegen das Schiff zu gänzlich geschlossen. In der letzten Reihe der Kirchenstühle sitzen Eva und Magdalene; Walther von Stolzing steht, in einiger Entfernung, zur Seite an eine Säule gelehnt, die Blicke auf Eva heftend, die sich mit stummem Gebärdenspiel wiederholt zu ihm umkehrt DIE GEMEINDE Da zu dir der Heiland kam,… Walther drückt durch Gebärde eine schmachtende Frage an Eva aus …willig deine Taufe nahm,… Evas Blick und Gebärde sucht zu antworten; doch beschämt schlägt sie das Auge wieder nieder …weihte sich dem Opfertod,… Walther zärtlich, dann dringender …gab er uns des Heils Gebot … Eva, Walther schüchtern abweisend, aber schnell wieder seelenvoll zu ihm aufblickend …dass wir durch ein Tauf uns weih n,… Walther entzückt, höchste Beteuerungen, Hoffnung. …seines Opfers wert zu sein. Eva lächelnd, dann beschämt die Augen senkend. Walther dringend, aber schnell sich unterbrechend Edler Täufer, Christ s Vorläufer!… Walther nimmt die dringende Gebärde wieder auf, mildert sie aber sogleich, um sanft um eine Unterredung zu bitten Nimm uns freundlich an, dort am Fluss Jordan. Die Gemeinde erhebt sich, wendet sich dem Ausgange zu und verlässt unter dem Nachspiel allmählich die Kirche. Walther heftet in höchster Spannung seinen Blick auf Eva, welche ihren Sitz ebenfalls verlässt und, von Magdalene gefolgt, langsam in seine Nähe kommt. Da Walther Eva sich nähern sieht, drängt er sich gewaltsam durch die Kirchgänger zu ihr WALTHER leise, doch feurig zu Eva Verweilt! - Ein Wort! Ein einzig Wort! EVA sich schnell zu Magdalena umwendend Mein Brusttuch…! Schau! Wohl liegt s im Ort? MAGDALENE Vergesslich Kind! Nun heisst es such! Sie kehrt nach den Kirchenstühlen zurück WALTHER Fräulein! Verzeiht der Sitte Bruch! Eines zu wissen, eines zu fragen, was müsst ich nicht zu brechen wagen? Ob Leben oder Tod, ob Segen oder Fluch? Mit einem Worte sei mir s vertraut mein Fräulein sagt - MAGDALENE zurückkommend Hier ist das Tuch. EVA O weh! Die Spange! MAGDALENE Fiel sie wohl ab? Sie geht suchend abermals nach hinten WALTHER Ob Licht und Lust oder Nacht und Tod? Ob ich erfahr, wonach ich verlange, ob ich vernehme, wovor mir graut Mein Fräulein, sagt - MAGDALENE wieder zurückkommend Da ist auch die Spange. Komm, Kind! Nun hast du Spang und Tuch ... O weh! Da vergass ich selbst mein Buch! Sie geht nochmals eilig nach hinten WALTHER Dies eine Wort, Ihr sagt mir s nicht? Die Silbe, die mein Urteil spricht? Ja oder nein! - ein flücht ger Laut mein Fräulein sagt, entschlossen und hastig seid Ihr schon Braut? MAGDALENE die wieder zurückgekehrt ist und sich vor Walther verneigt Sieh da, Herr Ritter, wie sind wir hochgeehrt mit Evchens Schutze habt Ihr Euch gar beschwert? Darf den Besuch des Helden ich Meister Pogner melden? WALTHER bitter, leidenschaftlich Oh, betrat ich doch nie sein Haus! MAGDALENE Ei, Junker! Was sagt Ihr da aus? In Nürnberg eben nur angekommen, wart Ihr nicht freundlich aufgenommen? Was Küch und Keller, Schrein und Schrank Euch bot, verdient es keinen Dank? EVA Gut Lenchen, ach, das meint er ja nicht. Doch von mir wohl wünscht er Bericht. Wie sag ich s schnell? Versteh ich s doch kaum! Mir ist, als wär ich gar wie im Traum!- Er frägt - ob ich schon Braut? MAGDALENE heftig erschrocken Hilf Gott! Sprich nicht so laut! Jetzt lass uns nach Hause gehn; wenn uns die Leut hier sehn! WALTHER Nicht eh r, bis ich alles weiss! EVA zu Magdalene s ist leer, die Leut sind fort. MAGDALENE Drum eben wird mir heiss! Herr Ritter, an andrem Ort! David tritt aus der Sakristei ein und macht sich darüber her, die, schwarzen Vorhänge zu schliessen WALTHER dringend Nein! Erst dies Wort! EVA bittend zu Magdalene Dies Wort! MAGDALENE die sich bereits umgewendet, erblickt David, hält an und ruft zärtlich für sich David? Ei! David hier? Sie wendet sich wieder zurück, und zu Walther. EVA zu Magdalene Was sag ich? Sag du s mir! MAGDALENE zerstreut, öfter nach David sich umsehend Herr Ritter, was Ihr die Jungfer fragt, das ist so leichtlich nicht gesagt; fürwahr ist Evchen Pogner Braut EVA lebhaft unterbrechend Doch hat noch keiner den Bräut gam erschaut. MAGDALENE Den Bräut gam wohl noch niemand kennt, bis morgen ihn das Gericht ernennt, das dem Meistersinger erteilt den Preis - EVA enthusiastisch Und selbst die Braut ihm reicht das Reis. WALTHER verwundert Dem Meistersinger? EVA bang Seid Ihr das nicht? WALTHER Ein Werbgesang? MAGDALENE Vor Wettgericht. WALTHER Den Preis gewinnt? MAGDALENE Wen die Meister meinen. WALTHER Die Braut dann wählt? EVA sich vergessend Euch oder keinen! Walther wendet sich, in grosser Erregung auf und ab gehend, zur Seite MAGDALENE sehr erschrocken Was, Evchen! Evchen! Bist du von Sinnen? EVA Gut Lene, lass mich den Ritter gewinnen! MAGDALENE Sahst ihn doch gestern zum erstenmal? EVA Das eben schuf mir so schnelle Qual, dass ich schon längst ihn im Bilde sah! Sag, trat er nicht ganz wie David nah? MAGDALENE höchst verwundert Bist du toll? Wie David? EVA Wie David im Bild. MAGDALENE Ach, meinst du den König mit der Harfen und langem Bart in der Meister Schild? EVA Nein! Der, dess Kiesel den Goliath warfen, das Schwert im Gurt, die Schleuder zur Hand, das Haupt von lichten Locken umstrahlt, wie ihn uns Meister Dürer gemalt. MAGDALENE laut seufzend Ach, David! David! DAVID der hinausgegangen und jetzt wieder zurückkommt, ein Lineal im Gürtel und ein grosses Stück weisser Kreide an einer Schnur schwenkend Da bin ich! Wer ruft? MAGDALENE Ach, David! Was Ihr für Unglück schuft! für sich Der liebe Schelm! Wüsst er s noch nicht? laut Ei seht, da hat er uns gar verschlossen? DAVID zärtlich Ins Herz Euch allein! MAGDALENE feurig Das treue Gesicht! Ei sagt! Was treibt Ihr hier für Possen? DAVID Behüt es, Possen? Gar ernste Ding ! Für die Meister hier richt ich den Ring. MAGDALENE Wie? Gäb es ein Singen? DAVID Nur Freiung heut der Lehrling wird da losgesprochen, der nichts wider die Tabulatur verbrochen; Meister wird, wen die Prob nicht reut. MAGDALENE Da wär der Ritter ja am rechten Ort. - Jetzt, Evchen, komm, wir müssen fort. WALTHER schnell sich zu den Frauen wendend Zu Meister Pogner lasst mich euch geleiten. MAGDALENE Erwartet den hier; er ist bald da. Wollt Ihr Evchens Hand erstreiten, rückt Ort und Zeit das Glück Euch nah. Zwei Lehrbuben kommen dazu und tragen Bänke herbei Jetzt eilig von hinnen! WALTHER Was soll ich beginnen? MAGDALENE Lasst David Euch lehren, die Freiung begehren. - Davidchen, hör, mein lieber Gesell, den Ritter hier bewahr mir wohl zur Stell ! Was Fein s aus der Küch bewahr ich für dich; und morgen begehr du noch dreister, wird hier der Junker heut Meister. Sie drängt Eva zum Fortgehen EVA zu Walther Seh ich Euch wieder? WALTHER sehr feurig Heut abend, gewiss! - Was ich will wagen, wie könnt ich s sagen? Neu ist mein Herz, neu mein Sinn, neu ist mir alles, was ich beginn . Eines nur weiss ich, eines begreif ich Mit allen Sinnen Euch zu gewinnen! Ist s mit dem Schwert nicht, muss es gelingen, gilt es als Meister Euch zu ersingen. Für Euch Gut und Blut! Für Euch Dichters heil ger Mut! EVA mit grosser Wärme Mein Herz, sel ger Glut, für Euch liebesheil ge Hut! MAGDALENE Schnell heim, sonst geht s nicht gut! DAVID der Walther verwunderungsvoll gemessen Gleich Meister? Oho! Viel Mut! Magdalene zieht Eva eilig durch die Vorhänge nach sich fort. Walther wirft sich, aufgeregt und brütend, in einen erhöhten kathederartigen Lehnstuhl, den zuvor zwei Lehrbuben von der Wand ab mehr nach der Mitte zu gerückt haben ZWEITE SZENE Noch mehrere Lehrbuben sind eingetreten; sie tragen und stellen Bänke und richten alles zur Sitzung der Meistersinger her ZWEITER LEHRBUBE David, was stehst? ERSTER LEHRBUBE Greif ans Werk! ZWEITER LEHRBUBE Hilf uns richten das Gemerk! DAVID Zu eifrigst war ich vor euch allen; schafft nun für euch hab ander Gefallen! VIER LEHRBUBEN Was der sich dünkt! VIER LEHRBUBEN Der Lehrling Muster! VIER LEHRBUBEN Das macht, weil sein Meister ein Schuster. VIER LEHRBUBEN Beim Leisten sitzt er mit der Feder. VIER LEHRBUBEN Beim Dichten mit Draht und Pfriem. VIER LEHRBUBEN Sein Verse schreibt er auf rohes Leder. ALLE ZWÖLF LEHRBUBEN mit entsprechender Gebärde Das - dächt ich - gerbten wir ihm! Sie machen sich lachend an die fernere Herrichtung DAVID nachdem er den sinnenden Ritter eine Weile betrachtet Fanget an! WALTHER verwundert Was soll s? DAVID noch stärker »Fanget an!« - So ruft der »Merker«. Nun sollt Ihr singen! Wisst Ihr das nicht? WALTHER Wer ist der Merker? DAVID Wisst Ihr das nicht? Wart Ihr noch nie bei ‘nem Sing-Gericht? WALTHER Noch nie, wo die Richter Handwerker! DAVID Seid Ihr ein »Dichter«? WALTHER Wär ich s doch! DAVID Seid Ihr ein »Singer«? WALTHER Wüsst ich s noch! DAVID Doch »Schulfreund« wart Ihr und »Schüler« zuvor? WALTHER Das klingt mir alles fremd vorm Ohr. DAVID Und so gradhin wollt Ihr Meister werden? WALTHER Wie, machte das so grosse Beschwerden? DAVID O Lene! Lene! WALTHER Wie Ihr doch tut! DAVID O Magdalene! WALTHER Ratet mir gut! DAVID setzt sich in Positur Mein Herr, der Singer Meister-Schlag gewinnt sich nicht an einem Tag. In Nüremberg der grösste Meister mich lehrt die Kunst Hans Sachs! Schon voll ein Jahr mich unterweist er, dass ich als Schüler wachs . Schuhmacherei und Poeterei, die lern ich da alleinerlei hab ich das Leder glatt geschlagen, lern ich Vokal und Konsonanz sagen; wichst ich den Draht erst fest und steif, was sich dann reimt, ich wohl begreif! Den Pfriemen schwingend, im Stich die Ahl , was stumpf, was klingend, was Mass, was Zahl - den Leisten im Schurz, was lang, was kurz, was hart, was lind, hell oder blind, was Waisen, was Milben, was Klebsilben, was Pausen, was Körner, was Blumen, was Dörner - das alles lernt ich mit Sorg und Acht. Wie weit nun, meint Ihr, dass ich s gebracht? WALTHER Wohl zu ‘nem Paar recht guter Schuh ? DAVID Ja, dahin hat s noch gute Ruh ! Ein »Bar« hat manch Gesätz und Gebänd ; wer da gleich die rechte Regel fänd , die richt ge Naht und den rechten Draht, mit gutgefügten »Stollen« den Bar recht zu versohlen. Und dann erst kommt der »Abgesang«; dass der nicht kurz und nicht zu lang und auch keinen Reim enthält, der schon im Stollen gestellt. Wer alles das merkt, weiss und kennt, wird doch immer noch nicht »Meister« genennt. WALTHER Hilf Gott! Will ich denn Schuster sein? In die Singkunst lieber führ mich ein. DAVID Ja, hätt ich s nur selbst schon zum »Singer« gebracht! Wer glaubt wohl, was das für Mühe macht? Der Meister Tön und Weisen, gar viel an Nam und Zahl, die starken und die leisen, wer die wüsste allzumal! Der »kurze«, »lang « und »überlang « Ton, die »Schreibpapier«-, »Schwarz-Tinten«-Weis ; der »rote«, »blau « und »grüne« Ton; die »Hageblüh«-, »Strohhalm«-, »Fengel«-Weis ; der »zarte«, der »süsse«, der »Rosen«-Ton; der »kurzen Liebe«, der »vergessne« Ton; die »Rosmarin«-, »Gelbveiglein«-Weis , die »Regenbogen«-, die »Nachtigall« -Weis , die »englische Zinn«-, die »Zimmtröhren«-Weis , »frisch Pomeranzen«-, »grün Lindenblüh«-Weis , die »Frösch «-, die »Kälber«-, die »Stieglitz«-Weis , die »abgeschiedene Vielfrass«-Weis ; der »Lerchen«-, der »Schnecken«-, der »Beller«-Ton, die »Melissenblümlein«-, die »Meiran«-Weis , »Gelblöwenhaut«-, gefühlvoll »treu Pelikan«-Weis , prunkend die »buttglänzende Draht«-Weis ... WALTHER Hilf Himmel! Welch endlos Tönegeleis ! DAVID Das sind nur die Namen nun lernt sie singen, recht, wie die Meister sie gestellt! Jed Wort und Ton muss klärlich klingen, wo steigt die Stimm und wo sie fällt; fangt nicht zu hoch, zu tief nicht an, als es die Stimm erreichen kann; mit dem Atem spart, dass er nicht knappt und gar am End Ihr überschnappt; vor dem Wort mit der Stimme ja nicht summt, nach dem Wort mit dem Mund auch nicht brummt. Nicht ändert an »Blum « und »Koloratur«, jed Zierat fest nach des Meisters Spur. Verwechseltet Ihr, würdet gar irr , verlört Ihr Euch und kämt ins Gewirr wär sonst Euch alles auch gelungen, da hättet Ihr gar »versungen!« Trotz grossem Fleiss und Emsigkeit ich selbst noch bracht es nicht so weit. So oft ich s versuch und ‘s nicht gelingt, die »Knieriem-Schlag«-Weis der Meister mir singt. sanft Wenn dann Jungfer Lene nicht Hilfe weiss, greinend sing ich die »eitel Brot- und Wasser«-Weis ! Nehmt Euch ein Beispiel dran und lasst vom Meister-Wahn! Denn »Singer« und »Dichter« müsst Ihr sein, eh Ihr zum »Meister« kehret ein. VIER LEHRBUBEN während der Arbeit David! WALTHER Wer ist nun Dichter? VIER LEHRBUBEN David! Kommst her? DAVID zu den Lehrbuben Wartet nur, gleich! - schnell wieder zu Walther sich wendend Wer der »Dichter« wär ? Habt Ihr zum »Singer« Euch aufgeschwungen und der Meister Töne richtig gesungen, fügtet Ihr selbst nun Reim und Wort , dass sie genau an Stell und Ort passten zu eines Meisters Ton, dann trügt Ihr den Dichterpreis davon. VIER LEHRBUBEN He, David! Soll man s dem Meister klagen? ALLE LEHRBUBEN Wirst dich bald des/deines Schwatzens entschlagen? DAVID Oho! - Jawohl! Denn helf ich euch nicht, ohne mich wird alles doch falsch gericht t. Er will sich zu ihnen wenden WALTHER ihn zurückhaltend Nur dies noch wer wird »Meister« genannt? DAVID schnell wieder umkehrend Damit, Herr Ritter, ist s so bewandt mit sehr tiefsinniger Miene Der Dichter, der aus eig nem Fleisse zu Wort und Reimen, die er erfand, äusserst zart aus Tönen auch fügt eine neue Weise, der wird als »Meistersinger« erkannt. WALTHER So bleibt mir einzig der Meisterlohn! Muss ich singen, kann s nur gelingen, find ich zum Vers auch den eig nen Ton. DAVID der sich zu den Lehrbuben gewendet Was macht ihr denn da? - Ja, fehl ich beim Werk, verkehrt nur richtet ihr Stuhl und Gemerk! - Er wirft polternd und lärmend die Anordnungen der Lehrbuben in betreff des Gemerkes um Ist denn heut »Singschul «? - Dass ihr s wisst, das kleine Gemerk! - Nur »Freiung« ist! Die Lehrbuben, welche in der Mitte der Bühne ein grösseres Gerüst mit Vorhängen aufgeschlagen hatten, schaffen auf Davids Weisung dies schnell beiseite und stellen dafür ein geringeres Brettergerüst auf; daraufstellen sie einen Stuhl mit einem kleinen Pult davor, daneben eine grosse schwarze Tafel, daran die Kreide am Faden aufgehängt wird; um das Gerüst sind schwarze Vorhänge angebracht, die zunächst hinten und an beiden Seiten, dann auch vorn ganz zusammengezogen werden ALLE LEHRBUBEN während der Herrichtung Aller End ist doch David der Allergescheit st, nach hohen Ehren ganz sicher er geizt ‘s ist Freiung heut; gewiss er freit, als vornehmer »Singer« er schon sich spreizt! Die »Schlag«-Reime fest er inne hat, »Arm-Hunger«-Weise singt er glatt. VIER LEHRBUBEN (1. Tenor) Doch die »harte-Tritt«-Weis , die kennt er am best - ALLE Die trat ihm der Meister hart und fest! Mit der Gebärde zweier Fusstrtte. Sie lachen DAVID Ja, lacht nur zu! Heut bin ich s nicht; ein andrer stellt sich zum Gericht der war nicht Schüler, ist nicht Singer, den Dichter, sagt er, überspring er; denn er ist Junker, und mit einem Sprung er denkt ohne weit re Beschwerden heut hier Meister zu werden. Drum richtet nur fein das Gemerk dem ein! Während die Lehrbuben vollends aufrichten. Dorthin! - Hierher! Die Tafel all die Wand, so dass sie recht dem Merker zur Hand! sich zu Walther um wendend Ja, ja, dem »Merker«! - Wird Euch wohl bang? Vor ihm schon mancher Werber versang. Sieben Fehler gibt er Euch vor, die merkt er mit Kreide dort an; wer über sieben Fehler verlor, hat versungen und ganz vertan! Nun nehmt Euch in acht! Der Merker wacht. Derb in die Hände schlagend Glück auf zum Meistersingen! Mögt Euch das Kränzlein erschwingen! Das Blumenkränzlein aus Seiden fein wird das dem Herrn Ritter beschieden sein? DIE LEHRBUBEN welche zu gleicher Zeit das Gemerk geschlossen haben, fassen sich an und tanzen einen verschlungenen Reigen um dasselbe Das Blumenkränzlein aus Seiden fein, wird das dem Herrn Ritter beschieden sein? Die Lehrbuben fahren sogleich erschrocken auseinander, als die Sakristei aufgeht und Pogner mit Beckmesser eintritt;sie ziehen sich nach hinten zurück この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg/I-2
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フィリップイッセイ(12)(フィリップ1世) ドイツのバーデン辺境伯の一。 バーデン=シュポンハイム辺境伯。 関連: クリストフイッセイ (クリストフ1世、父) オッティーリエフォンカッツェンエルンボーゲン (オッティーリエ・フォン・カッツェンエルンボーゲン、母) エリーザベトフォンデアプファルツ(4) (エリーザベト・フォン・デア・プファルツ、妻) マリアヤコベアフォンバーデン (マリア・ヤコベア・フォン・バーデン、娘) フィリップ(65) (子) フィリップヤーコプ (フィリップ・ヤーコプ、子) マリーエーファ (マリー・エーファ、子) ヨハンアダム (ヨハン・アダム、子) マックスカスパー (マックス・カスパー、子)
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フリードリヒフェルディナントルートヴィヒ(フリードリヒ・フェルディナント・ルートヴィヒ) 神聖ローマ帝国バイロイト侯領のブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯の系譜に登場する人物。 関連: カールヴィルヘルムフリードリヒフォンブランデンブルクアンスバッハ (カール・ヴィルヘルム・フリードリヒ・フォン・ブランデンブルク=アンスバッハ、父) エーファエリーザベトヴュンシュ (エーファ・エリーザベト・ヴュンシュ、母)
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エエ~ 【エア~】【エカ~】【エサ~】【エタ~】【エナ~】【エハ~】【エマ~】【エヤ~】【エラ~】【エワ~】 【エア~】【エイ~】【エウ~】【エエ~】【エオ~】 エーア エーイオネウス エーイオネウス(2) エーイオネウス(3) エーイオネウス(4) エーイオネー エーヴ エーヴァ エーヴァル エーヴェル エーウゲネイオス エーヴル エーエオス エーエティオーン エーエティオーン(2) エーエティオーン(3) エーエティオーン(4) エーエティオン エーエティオン(2) エーエティオン(3) エーエティオン(4) エエオウ エーオーオス エーオース エーオーネー エエオス エーオス エーカ エーカークシャローシュニーシャチャクラ エーカーダシャムクバ エーカジャターラークシャサ エーカシュリンガ エーカダシャムカ エーカダシャムッカ エーカダンタ エーカチャクラ エエカトル エエカトルケツアルカトル エエカトルケツアルコアトル エエカトルケツァルコアトル エーカパータラー エーカパート エーカパルマー エーガルト エーガルド エーガンス エーギル エークバ エーグル エーゲリア エーゲリア(2) エーコ エーコー エーサ エーサイアス エースシー エースス エーセーフェーク エーダ エータア エーダイン エーダル エーダン エーダン(2) エーダン(3) エーディーン エエティオン エエティオン(2) エエティオン(3) エエティオン(4) エーディタマリーガブリエーレアンナ エーディトシュタイン エーディナフォンカップヘア エーティン エーデイン エーディン エーディン(2) エーテル エーデン エードーノス エードン エーニーテ エーニオペウス エーネ エーネー エーノプス エーノプス(2) エーノプス(3) エーバーハルディーネ エーバーハルディーネフォンヴェーデ エーバーハルディネエリーザベト エーバーハルディネルイーゼ エーバーハルト エーバーハルト(2) エーバーハルト(3) エーバーハルト(4) エーバーハルト(5) エーバーハルト(6) エーバーハルト(7) エーバーハルト(8) エーバーハルト(9) エーバーハルト(10) エーバーハルトイッセイ エーバーハルトイッセイ(2) エーバーハルトイッセイ(3) エーバーハルトイッセイ(4) エーバーハルトゴセイ エーバーハルトサンセイ エーバーハルトサンセイ(2) エーバーハルトサンセイ(3) エーバーハルトサンセイ(4) エーバーハルトニセイ エーバーハルトニセイ(2) エーバーハルトニセイ(3) エーバーハルトニセイ(4) エーバーハルトフリードリヒ エーバーハルトヨンセイ エーバーハルトルートヴィヒ エーバーハルトロクセイ エーハン エーピオネー エーファ エーファ(2) エーファアントーニアフォンホフマン エーファエリーザベトヴュンシュ エーファカタリーナ エーファクリスティーナ エーファクリスティナ エーファフォンイスバリ エーファフォンザルム エーペイオス エーペイロス エーベンロット エーマ エーマティーデス エーマティオーン エーマティオーン(2) エーマティオーン(3) エーマティオーン(4) エームンスヴェンソン エームンド エーメン エーモン エーラ エーラーヴァティー エーラーパトラ エーラープトラ エーラーワン エーラウメル エーラサ エーラシュ エーラパトラ エーリアル エーリウ エーリウ(2) エーリゥ エーリエル エエリオス エエリオスヒュペリオン エーリク エーリク(2) エーリク(3) エーリクアポンメルン エーリクアローセンボー エーリクイッセイ エーリクイッセイ(2) エーリクグスタフルードヴィグアルベルト エーリククリストッフェルセン エーリククリストッフェルセンロヴェンバルク エーリクゴセイ エーリクサンセイラム エーリクシェランズファー エーリクナナセイ エーリクニセイ エーリクニセイ(2) エーリクニセイイムーネ エーリクフレゼリククリスチャンアレクサンダー エーリクプローペニング エーリクメンヴェズ エーリクヨンセイ エーリクロクセイ エーリゲネイア エーリゴネー エーリゴネー(2) エーリジュ エーリジュ(2) エーリダノス エーリダノス(2) エーリック エーリネ エーリヒ エーリヒ(2) エーリヒ(3) エーリヒ(4) エーリヒイッセイ エーリヒイッセイ(2) エーリヒイッセイ(3) エーリヒイッセイ(4) エーリヒイッセイ(5) エーリヒタイゼン エーリヒニセイ エーリヒニセイ(2) エエリボイア エーリュウ エーリング エーリングスカッケ エール エール(2) エール(3) エールキング エールケニッヒ エールディル エーレ エーレ(2) エーレ(3) エーレイオス エーレイオス(2) エーレーチュ エーレーレート エーレーレート(2) エーレク エーレクトラー エーレクトラー(2) エーレクトラー(3) エーレクトラー(4) エーレクトリュオーネー エーレクトリュオーン エーレクトリュオーン(2) エーレクトレー エーレクトレー(2) エーレクトレー(3) エーレボルト エーレレート エーレレート(2) エーンガス エーンガスオグ エーンセル エーンバル
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目次 史実に忠実な台本 ハンス・ザックス~さまざまな作品に登場する、著名な靴屋にして詩人 本当は善良? コミカルな判定役ベックメッサー 「朝、私はバラ色の光に輝き」~替え歌の最高傑作第1節 第2節 第3節 傲慢な貴族か、それとも謙虚な芸術の信仰者か~騎士ヴァルターの人物像 エーファと三人の求婚者 一塊に扱うなんて失礼! 個性豊かなマイスターたち 映像と録音DVD CD 史実に忠実な台本 《マイスタージンガー》は作曲者が三十代の頃、《タンホイザー》と対になる喜劇として構想されたものだった。実際には《タンホイザー》の完成後、《ローエングリン》に取りかかったので、結局《マイスタージンガー》のが仕上がったのは二十年も後になってからだったが、古代アテネの時代には、悲劇の後に陽気な喜劇が上演される風習があり、ヴァーグナーはそれにならおうとしたようだ。 《タンホイザー》と《マイスタージンガー》はどちらも歌合戦をテーマにした作品というだけでなく、歴史上においてもかなり密接な関係を持つ内容を含んでいる。《タンホイザー》に登場するミンネゼンガーはマイスタージンガーの先祖と位置されている人々であり、《マイスタージンガー》のヴァルターは自己紹介の歌の中で、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(《タンホイザー》にも登場する、著名な実在のミンネゼンガー。)の詩から規則を学び取ったと言っているのだ。 手工業のマイスターはドイツ各地に存在したが(中世と少々趣を異にしながらも制度そのものは現在に至るまで継承されている)、芸術の中心としてとりわけ栄えたのが十六世紀のニュルンベルクで、オペラでは驚くほど忠実に当時の習慣が映し出されている。例えば劇中でマイスターたちは聖カタリーナ教会に集うが、実際にこの教会は<歌の学校>の開催場として使われていたし、優勝者に渡される賞や、<歌い損ね(versungen)>、<タブラトゥール(Tabulatur)>といった細かい用語に至るまで再現されていて、ヴァーグナーが台本作成にあたってかなり情報収集したのがうかがい知れる。第三幕でザックスがヴァルターの歌に洗礼を施すのも、決してヴァーグナーが思いついた大げさな儀式ではなく、当時の<歌の学校>のしきたりで、新しいマイスター歌曲が生まれた際には二名の名付け親が立ち会い、命名が行われたのである。第一幕でダーフィトが羅列する奇妙な調べの名もほとんどが実在したもの。石頭のマイスターたちが仰々しく儀式を執り行って、<魚の鱗のごとく輝くワイヤー>などと命名していたのかと思うと非常に面白い話である。 ハンス・ザックス~さまざまな作品に登場する、著名な靴屋にして詩人 ハンス・ザックスは十六世紀に活躍した実在の靴屋。史実においても大変有能だったようで、二十代前半で早くもマイスターの地位についている。詩人としても非常に多作で、おびただしい数のマイスター歌や劇作品など、テーマやジャンルも多肢に渡った(劇中でザックスを讃えるために歌われる《目覚めよ!》は彼の詩がそのまま使われている)。ザックスは中世に活躍したマイスタージンガー中最も有名で、十八世紀から十九世紀にかけて彼を主人公にした文学作品が多く生まれている。その中で最も有名なのはやはり、ヴァーグナーが描いたこのザックス。周りの人々を包み込むような慈愛にあふれながらユーモアも備えたその性格は非常に魅力的だ。ベックメッサーとのコミカルなやりとりも劇中の見どころで、バス(あるいはバリトン)歌手のセンスが問われる難役でもあるだろう。 ところで、ここに登場するザックスはすでに妻を亡くし、男やもめとなっているが、実は若き日のザックスを描いたオペラも存在するようだ。ヴァーグナーに先立つこと二十八年前、アルベルト・ロルツィングが作曲した《ハンス・ザックス》である。《マイスタージンガー》とは対照的にまったく知られておらず、筆者自身聴いたことはないのだが(調べてみると一応CDは存在するらしい)、ドイツ語版Wikipediaにあらすじが詳しく紹介されており、ヴァーグナーのオペラと比べてみると面白い。《マイスタージンガー》ではザックスの隣に彼が想いを寄せるエーファが住んでいるが、ロルツィングでも同じくザックスの恋人クニグンデ(実在のザックスの最初の妻の名)は隣人、しかも金細工師の娘である。ザックスの弟子ゲルク(=ダーフィト)はクニグンデの従妹コルドゥーア(=マグダレーネ)に想いを寄せ、靴を直してもらいに来るアウクスブルクの市会議員ヘッセ(=ベックメッサー)は、金細工師兼ニュルンベルク市長のシュテフェン(=ポーグナー)が決めたクニグンデの婚約者という設定。また、ザックスの詩を弟子のゲルクが自分のものと騙る、市会議員ヘッセがペテン師の汚名を着せられて追い出されるなど、《マイスタージンガー》でおなじみのシチュエーションが形を変えて出てくる部分もある。筋書きは違うものの、全体の構図や登場人物の行動には共通点が見られ、ヴァーグナーがロルツィングも参考にしながら台本作成したのが窺える。 本当は善良? コミカルな判定役ベックメッサー 「こんなに意味のない歌なんか聴いたことがない!」、「区切りはつかめないし、コロラトゥーラはないし、 メロディーらしきものがどこにもない!」このようにベックメッサーはヴァルターの歌にありとあらゆる悪口雑言を浴びせる。だが実を言えば規則から大きく外れた行為をしているのはヴァルターではなく、むしろベックメッサーのほうである。歴史上の<歌の学校>では、試験を受けた者が歌い損ねた場合、本人にだけわかるようにそっとそのことを告げた。となると、マイスターたち並びに弟子たちが集う公衆の場で間違いをあげつらうベックメッサーは慣習違反したことになる。もう一つ、彼は自作の歌を歌う時にリュートで伴奏をつけているが、マイスター歌曲は基本的に無伴奏だったからこれも違反に数えられないこともないだろう。そもそもベックメッサーは、よくこれでマイスターになれたと思うほど才能がなく、第二幕で披露するセレナードは音楽、歌詞共に苦笑せざる得ない代物。第三幕に至っては、せっかく手に入れた美しい歌詞を読み誤って笑いものになってしまうほどだ。いわゆるヒーローとヒロインの邪魔者であり、オペラには付き物の敵役なのだが、劇中の喜劇的な要素はほぼ彼が担っているという点で観客にとってはじつに好ましい役でもあり、どこか憎めない。 第一幕のポーグナーとの会話で分かるように、彼はオペラの幕が上がるより以前からエーファに想いを寄せ、求婚を続けている。オペラの中で彼がライバルと認識しているのはザックスとヴァルターだが、面白いことにザックスに対しては―少なくとも第一幕の段階では―ある種の譲歩的姿勢を見せている(コートナーが求婚者を募った時、「やもめでもいいのでは? ザックスに聞いてみたらいいですよ」と言う)。一方でヴァルターに対する攻撃は前にも述べたように常軌を逸するほどのものであり、彼がザックスに対して以上に嫉妬心を燃やしているのが分かる。ベックメッサーの立場であれば、どこからともなくふらりとやってきて、いきなりマイスターになってエーファと結婚するなどと言い出すヴァルターに苛立つのも無理はない。この役で面白いのは、劇中で描かれるすべての言動が<ポーグナー嬢への求婚>という最大の願望から発していることだ。第一幕ではひたすら恋敵の<追放>に専念し、二幕ではエーファの気を引こうとセレナードを歌い、三幕では求婚の歌のことで頭を抱え、ついに公衆の面前で徹底的に恥をかく。少々毒舌で頑固ではあるかもしれないが、こうして見ると性格は意外にも単純で一途。ベックメッサーが絶望し、激怒して逃げていくシーンは自業自得であるとはいえ、少々気の毒でさえある。 「朝、私はバラ色の光に輝き」~替え歌の最高傑作 前項につづいてベックメッサーの話題になるが、彼が歌合戦で披露する歌は最初から最後まで優勝歌の駄洒落の連続である。この歌は日本語訳だけ読んでも十分に笑わせてくれるが、かわいそうな判定役がどこをどう読み違えたのか比べてみるのも一興だろう。以下、左側がヴァルターの歌詞、右側がベックメッサーの歌詞である。 第1節 Morgenlich(朝の) von Blüt (花の) geschwellt die Luft(辺りは満ち溢れて) voll aller Wonnen, nie ersonnen(思いも及ばぬほどの喜びを漂わせつつ) ein Garten lud mich ein, Gast ihm zu sein(ある庭園が私を客人として迎え入れた Morgen ich(朝、私は) vonBlut(血の) geht schnell die Luft(大気をさっとよぎる) wohl bald gewonnen wie zerronnen(溶けるような速さで間もなく勝ちとれるだろう) im Garten lud ich ein - garstig und fein(私は庭に招き入れた、下品かつ上品に) 第2節 Wonnig entragend dem seligen Raum(その花園は喜びにあふれ) bot goldner Frucht heilsaft ge Wucht (美しい黄金の実を) mit holdem Prangen(優しく優美に) an duft ger Zweige Saum(豊かに実る) herrlich ein Baum(神々しいばかりの樹) Wohn ich erträglich im selbigen Raum(私はどうにかその園に住まい) hol Geld und Frucht - Bleisaft und Wucht(お金と果物、鉛と重しを取ってくる) Mich holt am Pranger(晒し台から私を) auf luft ger Steige kaum(坂道は風が吹いてるとはとても言えない) häng ich am Baum(私は木で首を吊る) 第3節 an meiner Seite(私の傍らに) gleich einer Braut (花嫁のように) umfasste sie sanft meinen Leib(私を優しく抱きしめた) mit Augen winkend(眼差しを向け) die Hand wies blinkend(その手で指し示す) an meiner Leiter(私の梯子に) Bleich wie ein Kraut(キャベツのように青ざめて) umfasset mir Hanf meinen Leib(麻糸がわが身に巻き付く) mit Augen zwinkend(ウィンクしながら) der Hund blies winkend(犬は手を振りながら吹いた) 原形をとどめないほど変化している部分は割愛したが、こうして見ると全体に字を抜かしたり、あるいは複数の単語を続けてしまうミスが多く見受けられる。どうしてこれほどのミスを犯したかは想像するしかないが、ベックメッサー自身「賭けてもいいが、誰も理解できないだろう」と口にしているからこの歌詞が変と思ったのは事実のようだ。しかし、ザックスの「知名度には信頼を置いている」ため、読み取ったままに歌い、あのような悲劇を迎えることになる。 傲慢な貴族か、それとも謙虚な芸術の信仰者か~騎士ヴァルターの人物像 ザックス、ベックメッサーに続いてオペラの要となるのはヴァルターだが、台本上では先の二人に比べてずいぶん個性に乏しい描き方をされており、そのため歌手の役作り(あるいは演出上のコンセプト)によってはただ傲慢な騎士にしか見えないことも多い。たしかにヴァルターには貴族階級で甘やかされて育ったがゆえの誇り高さはあり(彼の姓シュトルツィングはドイツ語で誇り高いという意のstolzからきている)、それは言動の端々に見られる。マイスター組合への入会を拒絶されて怒り狂うシーンや、自分が納得しさえすれば規則から外れても意に介さないような態度はその好例だろう。しかし、こうした言動の一部分だけを見て彼を傲慢と決めつけるのは早計にすぎるように思われる。第一幕で明らかにされるように、ヴァルターは自らも芸術家になりたいという思いからニュルンベルクに渡ってきたのであり、身分を捨てて市民になるつもりでいた。マイスターになりたいという思いは、決してエーファと結婚したいから飛びついたような軽々しい気持ちではなく、ニュルンベルクを発った時からの目的でもあったのだ。本の中で過去のマイスターたちと触れ合ったヴァルターは、さぞ希望に胸を膨らませてニュルンベルクのマイスターたちの前に歩み出ただろう。だが、現実は夢とあまりにも違った。身分を問われたり(由緒正しい家柄かと尋ねられた時、多くの演出でヴァルターはかっとなり、剣を抜こうとする)、どこで学んだかくどくどと質された挙句、ろくに歌も聴いてもらえずに追い出されたのだ。これでは尊敬の念も夢もずたずたで、強い不信感に陥ってしまうのも無理はない。 ところで台本には特に詳しく書かれてはいないが、ヴァルターの反感はおそらくポーグナーにも強く向けられただろう。ポーグナーはマイスターの中で唯一ヴァルターと面識があった人物であり、会話の中で彼がヴァルターの引っ越しも手伝ったことが語られるが、不思議なことにいざヴァルターが苦境に陥った時、この老親方は何一つ手を貸してやらないのだ。それどころか、第一幕大詰めでザックスがヴァルターの歌を聴くよう必死で促している時もひっきりなしにしゃべり続け、その後もヴァルターと何がしかの連絡を取った形跡は見られない。第三幕、メダルの授与式でヴァルターが突然マイスターになることを拒むのは、ポーグナーの姿を目にして一気に昨日の屈辱が蘇ったからかもしれない。 このように、一見すると平凡に見えるヴァルターもよく読み込んでみるとさまざまな感情が浮き彫りになってくる。この役はそれほど難しくないといわれるが、実際に細やかな感情を自然に表現し、誇り高く感受性の豊かな騎士像を作り上げた歌手は数少ない。 エーファと三人の求婚者 劇中の出来事はすべてこの女性を中心にして進んでいく。ザックス、ベックメッサー、ヴァルターの三人から愛されていることからも分かるように素直で愛らしい娘だが、彼女が実際誰を愛しているのかは少々曖昧である。 ベックメッサーに対しては強い嫌悪感を抱いているが、そもそもエーファがどの程度彼のことを知っているかは不明。劇中では直接顔を合わせるシーンは一つもないし、身近な者にもなぜ嫌っているか話してもいないので、おそらく見た目と父親から常日頃聞かされる話だけで判断しているのだろう。しかし、前にもみたようにベックメッサーは見かけよりも善良な性格。エーファもよく知りあっていれば、才能はあっても少々傲慢な面があるヴァルターよりベックメッサーを選んだかもしれない。しかし、物語の中で最も彼女と密に感じられるのはザックスである。ヴァルターとの間には他のヴァーグナー作品でみられるような強い絆(例えばオランダ人とゼンタ、ジークムントとジークリンデなど)は感じられず、むしろザックスとのほうが細やかなやりとりが交わされる。ヴァーグナーが意識してヴァルターとの間よりザックスとの関係を深く描いているのは事実で、第一幕の冒頭と第二幕の一部を除いてエーファがヴァルターと言葉を交わす機会はめったにない。そして結末においては月桂冠(=自分の夫に選んだ証)をヴァルターから取り、ザックスの頭に載せてしまうのだ。結末に関しては演出家が工夫を凝らし、ヴァルターの合意のもとで(あるいは二人で)月桂冠を捧げるようになされている場合が多いが、それにしても台本上にこうしたシーンがあるのは(ヴァーグナー自身はそのつもりがなかったとしても)、いずれエーファがザックスの元に戻ることを暗示しているように感じられないだろうか。 一塊に扱うなんて失礼! 個性豊かなマイスターたち ザックスとベックメッサー、及びポーグナーを除くほかのマイスターたちはいわゆる脇役の部類に属し、オペラのタイトルを飾っている人々であるにも関わらず(タイトルの”Die Meistersinger”は複数形)注目を浴びることはまずない。しかし、第一幕後半と第二幕の殴り合いのシーンでは緻密なアンサンブルを繰り広げて重要な役割を果たしているし、点呼の際には一言ずつソロも用意されている。彼らは一般に規則のみを重んじる堅物揃いと解説されているが(それは確かに事実ではある)、この点呼での答えはさすがにマイスターとしての気転を感じさせる。 彼らの中で比較的目立つのはコートナーで、マイスター会議の司会を務めることもあってインパクトが強い。彼がタブラトゥールを読み上げる場面はほとんどアリアに近く、おどけたようなコロラトゥーラもついているので、脇役バスとしてはなかなか歌い甲斐があるのではないだろうか。それに続いて存在感があるのがナハティガルとフォーゲルゲザンクで、二人はしばしば主役の歌の合間に感想を述べる。フォーゲルゲザンクは脇役マイスターの中ではかなり柔軟な考えの持ち主で、ザックスが革新的なアイディアを出しても賛同しようとしたり、ヴァルターが自己紹介の歌を歌った時には手放しの賞賛を与えたりする。一方、ナハティガルはニュアンスによってかなり人物像が変わるタイプ。丁重だが気取っているのもいれば(ベルリン・ドイツ・オペラ フリードリヒ演出、1995)、実直で優しく、第一幕でも最後まで何とかヴァルターを支持してやろうとする(ヴォルフガング・ヴァーグナーのバイロイトでの演出、1984)のもいる。台本上ではヴァルターをかばってやろうとするのはザックスだけだが、舞台ではしばしばマイスターたちのセリフをうまく読み替え、ヴァーグナー演出のナハティガルのようにさりげない演技でヴァルターの味方であることを示す例も多い。このヴァーグナーの演出はマイスターの個性を浮き彫りにした例として非常に優秀で、ナハティガル以外にも仕立て屋のモーザー(ベックメッサーが限りなく罰点を書き入れた黒板を見て腹を立てる)、シュヴァルツ(ザックスがベックメッサーに反論しているのを好ましそうに聞いている)などはヴァルターの味方として、一方コートナー(ベックメッサーに最後まで媚びへつらう)、オルテル(興奮気味にヴァルターの歌を悪く言う)は反対者として明確に描いている。 会議の場面に続いてマイスターたちの次の活躍シーンはいわゆる殴り合いの場である。マイスターともあろう者が率先して喧嘩に繰り出すとは苦笑いせざる得ない話だが、争っているメンバーを観察しながらなぜ仲が悪いのか想像してみるのも楽しい。さまざまな罵り言葉が飛び交う中で目につくのは、アイスリンガーが「いつもごまかして商売してやがら!」と言われる点。他のマイスターたちはほとんどが何かを製造する仕事についている中で、アイスリンガーは唯一スパイス小売商という職種なので、少々商売がうますぎるのだろうか。 ところで、この大喧嘩のシーンは台本に少々曖昧な点がある。上記のようにマイスターたちは率先して争いに加わっているのだが、彼らはすべて隣人と記載されており(筆者はすべてマイスターの名まえに置き換えた)、別に<マイスターたち>と書かれている役名があって紛らわしいのだ。この<マイスターたち>は登場人物表で挙げた人々以外とは考えられないので、おそらくメインで争っている者以外のマイスターと捉えるのが妥当だろう。 映像と録音 DVD W.ヴァーグナー演出、シュタイン指揮/バイロイト祝祭管弦楽団マイスターたちの項でも触れた盤で、このオペラを鑑賞するにあたって第一にお勧めしたい映像。古き良きバイロイトの遺産で、キャストも豪華である。まずヘルマン・プライ演じるベックメッサーが絶品で、おそらく世界最高に頑固な役作りだと思われるが、彼独特の持ち味でどこか憎めない部分も出し切り、終幕では後悔の色も見せて観客の共感を呼ぶ。ベルント・ヴァイクルは大きな包容力とユーモアを合わせもつザックスにぴったりだし、グレアム・クラークのダーフィトもこの役の短気な面と機敏さをよく演じきっていてインパクトが強い。ジークフリート・イェルザレムのヴァルターはかなり穏やかな役作りで台本から浮かび上がるイメージとはだいぶ外れているが、その分魅力的でもある。マリー・アン・ヘガンダーは声が金属的なので耳につくときもあるが、全体としてはエーファのイメージにふさわしい。なお、この演出ではザックスとベックメッサーが最後に和解する設定になっており、ヴォルフガング自らが二人を握手させるパフォーマンスがある。 フリードリヒ演出、フリューベック・デ・ブルゴス指揮/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団こちらは前衛的な演出の部類に入り、舞台が二十世紀に移されているが、物語そのものは台本通りなので、それほど違和感なく楽しめる。この舞台はかなりコメディ性が強く、本来それほどユーモアを感じないヴァルターやエーファもからりと明るいのが特徴。円の中にニュルンベルクの街がいっぱいに広がったモニュメント(地球のすべてがニュルンベルクで成り立っているという思い込みの強いマイスターたちの内面を表したものか)が序曲の間から登場し、その後もたびたび姿を見せる。デンマークのソプラノ、エヴァ・ヨハンソンがおてんばなエーファを歌い、ヴォルフガング・ブレンデルは生の感情をぶつける人間的なザックスを演じている。アイケ・ヴィルム・シュルテのベックメッサーはプライほどの個性はないが、演技はうまく、充分に笑わせてくれる。しかし、歌手陣の中では何と言ってもヴァルターを歌うイェスタ・ヴィンベルイが最高。解説で述べたニュアンスをほぼ出し切っているだけでなく、彼独特のユーモアもにじませて観る者を退屈させない。なお、ヴィンベルイは第二幕エーファを待つシーンでヴァルターがつぶやくセリフ"Die Alte ist s! (あれはおばさんのほうだ!)”を"Die Lene ist s! (あれはレーネさんだ)”と歌い替えている(後術するCDでも同様)。これがヴィンベルイ自身の変更であるのか、それとも版の違いによるものかは不明だが、数年後のメトでこの役を演じたベン・ヘップナーも同様に歌っているので(ただし彼の役作りにはヴィンベルイと似た個所が見られる)、対訳では一応Leneのバージョンも加えてある。 CD ハイティンク指揮/コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団旧コヴェントガーデン改装前の最後の公演という貴重な側面を持つ収録。キャストはヴィンベルイ以外は、ほぼコヴェントガーデンのメンバーでまとめられ、ジョン・トムリンソンが包容力豊かなザックスを、トーマス・アレンが表現力豊かに小言の多いベックメッサーを歌っている。若い恋人たちを歌うのはナンシー・グスタフソンと前述のヴィンベルイ。オーケストラが雑でしばしばテンポがかみ合わず、歌手の声とずれてしまうのが残念だが、全体に非常に出来栄えのいい演奏である。 All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+
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オアンネス隊 怪しい非政府組織。 主力艦ロディニア?を保有する。 オアンネス 指揮官兼『ロディニア』艦長 イルカ頭の怪しい男。魔族。 あえて一言で表すと陽気な海賊の親分。 元ネタはメソポタミアの伝説の魚人。 ジョージ・ハーバート・スカイウォーカー 『ロディニア』副長。 温厚な顔の中にも時たま凄みを見せる、皮肉好きな老人。 人間族。 息子は軍事力(フォース)の暗黒面に堕ちたらしい。 元ネタは某元大統領。 エーファ・ロドリス 『ロディニア』機関長兼陸戦隊隊長。理術士。 きまぐれでものぐさな美女。あまり体力はないらしい。 アンドリュー・カレナック 『ロディニア』機関補佐兼陸戦隊員。槍使い。 エーファの下僕。仕事に関しては真剣で、不真面目な主人を一喝することも。 ファーデン・ハミル 陸戦隊員。斧使い。 陽気な竜人のオッサンで、前の職場でヘマをしてオアンネスに拾われた。 家族からはないがしろにされているらしい。 元ネタは『恐竜家族』 得河信輝 司令部補助要員兼陸戦隊員。剣士。 館林当麻と愛妾・凍季の間に生まれた、館林家の(真の?)正統な後継者。 出自を隠し、館林家再興のために戦う。 礼儀正しく生真面目な男。 女への免疫は全くない。 セシリア 白衛軍のドゥール博士に生み出されたフィリスのコピーで、現在は信輝の召使い。 寡黙で感情に乏しく、世間知らず。 『伯爵』 オアンネス隊のオーナー。 『ウィルモア卿』、『船乗りシンドバッド』等の偽名を名乗る謎の老人。 莫大な資産家らしいが、どのように資産を築き上げたのかは謎である。 元ネタは『モンテ・クリスト伯』
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バルバラフォンヘッセン(バルバラ・フォン・ヘッセン) 神聖ローマ帝国のモンベリアル伯の系譜に登場する人物。 関連: フィリップイッセイ(9) (フィリップ1世、父) クリスティーナフォンザクセン(2) (クリスティーナ・フォン・ザクセン、母) ゲオルクイッセイ(3) (ゲオルク1世、夫) ウルリヒ(5) (子) フリードリヒイッセイ(10) (フリードリヒ1世、息子) エーファクリスティナ (エーファ・クリスティナ、子)
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第五場 ヴァルターがちょうど角を曲がって道に現れる。エーファは彼に気づき、マグダレーネを振り払って、ヴァルターめがけて道を走っていく。 エーファ やっぱりあの方よ! マグダレーネ わかりましたよ!じゃあ、 何とかしましょう。 (急いで家に入る。) エーファ (夢中になって) 騎士様!いいえ、あなたって呼ぶわ! 私、何でも話すわ、あなたは分かってくださる人だもの。 今日はひどい目に遭ったって知ってるわ。 だけど、あなたこそ賞にふさわしい騎士で、 私の最高の友なのよ! ヴァルター (激しい口調で) ああ、ちがうんだ。僕はただの友でしかない。 賞には値しないんだ。マイスターなんか夢のまた夢だ。 尊敬していたのに、嘲笑われて終わった。 そして気づいたんだ、 愛する人に求婚する権利はないのだ、と! エーファ そんなことないわ!あなたの恋人は 自分の心にかなう人にだけ冠を授けるのよ。 私の心をつかんだのはあなたですもの。 私はあなたにだけ賞を渡すわ。 ヴァルター ちがうよ!きみは 選ぶ権利を持ってないじゃないか。 きみがお父様の規則に縛られている限り 僕は何もできない。 「娘の夫はマイスタージンガーでなければならず、 娘に求婚できるのはあなた方が選んだ人だけなのです。」 お父様は物々しい口調でそうおっしゃったんだ。 彼が撤回する意思がないかぎり後戻りはできない。 それでも僕は勇気を奮い起こして、 慣れないことばかりではあったが、 愛と情熱を込めて歌い、 マイスターの決まりに従おうとしたんだ。 ところが、マイスターたちは! (怒りが募って) ああ、あのマイスターどもめ! 韻だの規則だので塗り固められた石頭連中! はらわたが煮えくり返りそうだ。 僕が夢中になったものの実態が あんなものだったのかと思うと、 気分が悪くなる! 自由を求めて逃げよう! 僕がマイスターになれるところに 行ってしまうんだ! 僕のことを本当に愛してくれるなら、 どうかお願いだから 一緒に遠くまでついてきてくれ。 もう何の希望もない。 すべての道は閉ざされたんだ! マイスターを名乗るやつが、 どこにでも悪霊みたいにはびこっていて、 僕を嘲笑おうと 集まってくるのが見えるぞ。 組合の印をつけて、 何か思いついたみたいに、 あちこちから顔を出してくる。 どこを見渡しても 石頭連中ばかりじゃないか! そのマイスターたちとやらは調子に乗って ばかにするようにうなずきながら きみをじろじろ見て、 大きな輪の中に 入れ込んで、 鼻声出したり、ワーワーわめきながら 我こそきみの夫と言い張る。 きみは不安がって震えてるのに、 やつらはきみを自分たちの慰みものにして 歌の椅子に 無理やり押し上げる! これを我慢しろって言うのか?思いっきり ぶちのめしちゃいけないとは、あまりに不公平だ! (夜警の角笛が力強く響く。) わあー! 彼はいかにもという風に片手を剣にかけ、攻撃的なまなざしで辺りを見回す。 エーファ (なだめるように彼の手を取って) あなた、落ち着いて。 夜警が角笛を吹いただけよ。 急いで菩提樹の陰に隠れて。 夜警はここを通り過ぎていくわ。 マグダレーネ (ドアのところから小声で呼ぶ。) エーファちゃん、もう遅いですよ。 そろそろ帰っていらっしゃい。 ヴァルター 逃げるの? エーファ (微笑んで) 逃げたほうがいいんでしょう? ヴァルター 僕を置いていくの? エーファ (優しく、しかし決意を込めて) いいえ、マイスターたちをね。 マグダレーネと一緒に家に入る。 夜警 (道から現れ、歌いながら手前に来て、やがてポーグナー家の角を曲がって左手に消える。) 皆さん、お聞きください。お知らせいたします。 時計の鐘が十時を打ちました。 火の元にご用心、ランプもあなどらぬよう。 どなたも家事の災害に遭いませんように。 主なる神を讃えましょう。 ザックス (接客ドアの陰で立ち聞きしていたが、ぼんやりしていた明かりの中、いまほんのわずか戸を開ける。) よくないことが起きるぞ。 駆け落ちする気だな。 気をつけよう。駆け落ちはいけない。 ヴァルター (菩提樹の後ろで) あの人は来てくれないんだろうか。ああ、じりじりする。 (エーファがマグダレーネの衣装で家から出てくる。この姿に気がついて) いや、来てくれたかな。 ああ、ちがう。あれはおばさん/レーネさんか。 (エーファはヴァルターを見つけ、走り寄ってくる。) いや、やっぱりあの人だ! エーファ おばかさん、 本当にしょうのない人ね。ほら、来たわよ! (楽しそうに彼の腕に飛び込む。) ヴァルター (大喜びで) ああ、いまこそ分かったぞ。 マイスターの賞をもらったのは僕なんだ! エーファ 余計なことは考えないで!行きましょう! どうかうまくいきますように! ヴァルター この道を行こう、 ほら、向こうだよ。 門の前に下男と馬を待たせてあるんだ。 (遠くから夜警の角笛。 二人が通りを横切って角を曲がろうとした時、ザックスがランプをガラス玉の後ろに立て、再び開け放った扉からどぎつい光を投げかけるので、エーファとヴァルターの姿は突如としてはっきり照らし出される。) エーファ (あわててヴァルターを引きもどして) まあ、靴屋さんだわ。 見られては大変! 隠れて!近づいちゃだめ! ヴァルター ほかに道はないのか? エーファ 向こうの通りを行けばいいかも。 でも入り組んでるし、 よく分からないわ。 もしかしたら夜警に出くわすかもしれないし。 ヴァルター じゃあ、仕方がない。 このまま行こう。 エーファ 靴屋さんが窓からいなくなるまではだめよ。 ヴァルター さっさと引っ込んでもらおうよ。 エーファ 姿を見せちゃだめよ。 あの人、あなたを知ってるんだから。 ヴァルター あの靴屋が? エーファ ザックスなのよ! ヴァルター ハンス・ザックス?僕の味方だ! エーファ そうは思えないわ。あなたの悪口ばかり言っていたもの。 ヴァルター 何だって、ザックスさんが?彼まで?明かりを消してやる! 第六場 ベックメッサーは夜警の後を追うようにして通りを歩いてきて、ポーグナー家の窓をぜんぶ窺い、ザックスの家に寄りかかって、持ってきたリュートを調弦する。 エーファ (ヴァルターを押しとどめて) だめだったら!あら、聞いて。 ヴァルター リュートの音だ。 (ザックスはリュートの音を耳にすると、急に何か思いついた様子で明かりを引っ込め、ドアの下半分をそっと開ける。) エーファ ああ、困ったわ! ヴァルター どうして? 見てごらん、靴屋は明かりを引っ込めた。さあ、行こう! エーファ あなたったら、見えないの?別の人が来て、そこに立ってるじゃないの。 (ザックスは気づかれないように自分の仕事机をドアのそばに据え、エーファが嘆いている声を耳にする。) ヴァルター 聞こえてもいるし、見えてもいるさ。 楽師さんみたいだよ。こんな夜遅く何をするつもりだろう? エーファ (がっくりと) ベックメッサーが来ちゃったのよ! ザックス ははん、思ってたとおりだ! (そっと仕事にかかる。) ヴァルター あの判定役か?やつが僕の目の前に? よし、あの怠け者を殺してやる! エーファ とんでもない!お願いよ、父を起こさないで! あの人は一曲歌ったらすぐ帰るわ。 あの茂みのところに隠れていましょう。 男の人がこんなに手をかけるとは知らなかったわ。 (彼女はヴァルターを引っぱって、茂みに隠れた菩提樹のそばにあるベンチに連れていく。ベックメッサーは必死に窓のほうばかり窺い、じりじりしながらリュートを荒っぽくかき鳴らす。彼がついに歌いだそうとした時、ザックスがものすごい勢いでハンマーを叩き下ろす。明かりは再びこうこうと輝き、道の向こうまではっきり照らし出されれている。) ザックス イェールム!イェールム!おおい、おおい、 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー (不機嫌になって石のベンチから飛び上がり、仕事中のザックスを見つけて) 何事だ! うるさいな! ザックス かつてエーファが神に追放され、 楽園を出ねばならなかった時、 固い石のせいで 彼女ははだしの足をけがした。 ベックメッサー このいじわる靴屋は何を思いついたんだか。 ザックス 主はこれを憐れみ、 ヴァルター (そっとエーファに) これは何の歌?どうしてきみの名前が出てくるんだい? ザックス 彼女の足を可愛く思っていたこともあって、 エーファ (そっとヴァルターに) 聞こえてはいるわ。 私とは関係ないの。 ザックス 自分に従う天使を呼びつけて、 エーファ どうも当てこすってるみたいね。 ザックス 「哀れな罪の女に靴を作るように! 私の見たところ、アダムも 石のせいで足の指をけがしたようだ。 ちゃんと無事に歩けるよう、 やつにもぴったり合う靴を作ってやれ!」 ヴァルター いらいらするな。時間がどんどん経ってしまうじゃないか。 ベックメッサー (ザックスのほうに寄って行って) ちょっと、まだ起きてるんですか?もう夜更けですよ。 ザックス これはこれは、市の書記殿!まだお目覚めでしたか! 靴のことが心配でならないのですね。 ご覧のとおり、ちゃんと作っています。 明日には履けるようにしますから。 (仕事にかかる。) ベックメッサー (腹を立てて) 靴なんかどうでもいい!今は静かにしてもらいたいんだ! ザックス イェールム!イェールム! おおい、おおい、 何たること!トララライ!トララライ!おお! おお、エーファよ、エーファ!悪い女だ、 良心がとがめないかな、 ヴァルター (エーファに) 僕たちと判定役のどっちに当てつけてるんだろう。 ザックス 人間に足なんぞ生えてるから、 エーファ (ヴァルターに) 思うに、三人平等に あてこすってるみたい。 ザックス 天使が靴を作る羽目になったんだ。 エーファ ああ、つらいわ。 何か悪いことが起きそう。 ザックス 楽園にとどまっていれば石なんかなかったのに。 ヴァルター かわいい人、元気を出して! ザックス おまえの若気の過ちのせいで 針金だの錐だのを使って働かなければならないのだ。 エーファ あの歌を聞くと悲しくなるわ。 ヴァルター 僕は聞いてないよ。 きみがそばにいてくれるし、 夢みたいに幸せさ。 (彼女を優しく引き寄せる。) ザックス アダムさんももう少ししっかりしてほしいものだ。 おかげで私はピッチを使って靴底をとめなければならない。 私が品格があって天使みたいに清らかでなかったら、 こんな仕事、悪魔に下げ渡すところだ! ベックメッサーは脅すようにザックスに突っかかっていく。 ザックス イェー… (中断する。) ベックメッサー 今すぐ聞け! 悪ふざけのつもりか? おまえはまったくいつでもタイミングが悪いな! ザックス 私がここで歌ってるのが迷惑になりますかね? だって靴は仕上げろとおっしゃるんでしょう? ベックメッサー じゃ、中に入って、黙っていてくれ! ザックス 徹夜仕事というのはなかなかつらいものですよ。 景気づけするために、 外の空気と楽しい歌が必要なんです。 では、第三節をお耳に入れましょう! (針金にワックスを塗りつける。) ベックメッサー まったくどうかなりそうだ! ザックス (仕事を続けながら) イェールム!イェールム! おおい、おおい、 ベックメッサー いじの悪いわめき声だ! ザックス 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー しまいにはこれが私の歌だと思われてしまう! (耳をふさぎ、絶望して歩き回りながら自問自答し、窓の前を行ったり来たりする。) ザックス おお、エーファ、わが嘆きを聞いておくれ。 こっちは大変な思いをして、機嫌が悪いのだ。 靴屋が作り上げた芸術品を、 彼女は足で踏みにじりながら世界を歩く。 ある天使が同情し、 この仕事から解放して たびたび楽園に呼んでくれるのでなければ、 靴もブーツもほったらかすところだ! だが、天国に滞在し、 地球を足元に見ることができるのなら、 気分が落ち着いてくるし、 ハンス・ザックスは靴屋と詩作に 勤しむことができるというものだ。 ベックメッサー ああ、窓が開いたぞ! (彼は今そっと開けられた窓を窺う。窓辺にエーファの服を着たマグダレーネが用心深く姿を見せる。) エーファ (すっかり取り乱した様子で) あの歌はつらいわ、どうしてかわからないけど。 早く、ここを出たい! ヴァルター (飛び上がって) よし、それなら 剣を使ってでも行こう! エーファ だめよ!それはやめて! ベックメッサー まちがいない、彼女だ! ヴァルター (剣から手を離して) その価値もないか。 エーファ そうよ、ここはじっと我慢して。 ベックメッサー (ザックスが仕事を続けながら歌っている間に必死にあれこれ考えていたが) これ以上やつが歌い続けたらこっちはたまったものではない! エーファ ああ、あなた、 私のせいでこんなことになったのよね。 ベックメッサー (靴に取り組んでいるザックスのほうに歩いていき、続く会話の間街路に背を向けて、リュートをかき鳴らしながら、マグダレーネが窓から去ってしまわないように気を配る。) ザックスさん、一言だけお話があるんですが… ヴァルター (小声でエーファに) 窓にいるのは誰? ベックメッサー しかし、あなたは靴にご熱心ですな。 エーファ マグダレーネよ。 ベックメッサー 私はすっかり靴のことは忘れていましたよ。 ヴァルター うまいことをやったね! ベックメッサー もちろん靴屋の腕前も評価してはいますがね、 ヴァルター おかしくて吹き出しそうだよ! ベックメッサー それよりも芸術の友としての価値のほうが大きい。 エーファ 早く終わってくれたらいいのに! ヴァルター 判定役がさっさと歌い始めてくれたら終わるんだけどね。 (ヴァルターとエーファはベンチで身を寄せ合いながら、続くザックスとベックメッサーのやりとりをだんだん面白そうに観察する。) ベックメッサー あなたの判断力は高く評価しているんですよ。 ですから、ちょっと耳を貸してもらえませんか。 明日お嬢さんを勝ち取るつもりの セレナードなんですが、 あなたの意にかなうかどうかと思って。 (何度も窓のほうに振り返りながらかき鳴らす。) ザックス おやおや!お世辞なんぞ言って! また叱られたくはありませんよ。 「靴屋が詩人として有名になってからというもの、 靴のほうはすっかりおろそかになってる。 」 たしかにぶかぶかで音がうるさかったですね。 ですから詩もメロディーも放り出して、 本業に戻っているんです。 自分の知識を総動員して、 必ず朝までに新しい靴を仕上げますよ。 ベックメッサー (必死になって) やめてくださいよ!あれはほんの冗談だ。 真剣に言ってるんだから聞いてくださいよ。 あなたは民衆から尊敬されているし、 ポーグナー嬢からも一目置かれている。 明日、私は公衆の目前で 求婚するのだが、 私の歌があなたのお気に召さないと わが名誉に傷が入るのでは、と気がかりでね。 ですから、どうか聴いてください。 今から一曲歌いますから、 あなたの気に入るか入らないか教えてほしい。 そうしたらちゃんと見直しができるというもの。 (またリュートをかき鳴らす。) ザックス どうか私にはお構いなく! そんな栄誉は受けられません。 私が作るのは流行歌だけですから。 だからこうして路地裏で歌い、靴を型にはめてるんです。 イェールム!イェールム! おおい、おおい、 ベックメッサー ちくしょう!臭いピッチそのもののような あの歌を聴くといらいらする! ザックス 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー 黙らないか!近所迷惑だ! ザックス 皆さんは慣れていますよ。 気になんぞとめません。 「おお、エーファ、エーファ!」 ベックメッサー (かんかんになって怒りを爆発させ) この性悪靴屋め! いたずらにも程があるぞ! 今すぐ黙らないと、 目にもの見せてくれるぞ。 (いらいらとリュートを爪弾きながら) あんたは信じられんくらい妬み深い。 自分じゃよっぽど賢いつもりなんだろう。 だから他に頭のいいやつがいると地団太を踏むわけだ。 どうだ、あんたのことは裏も表も知ってるぞ。 今までぜんぜん判定役に選ばれてないことが、 性質の悪い靴屋としては癪に障るんだろう。 それならそれで結構。ベックメッサーが生きているうちは、 なおかつその口から一つでも韻が出てくるうちは、 そして私がマイスターとして尊敬されている間は、 ニュルンベルクがいかに「花咲き育とう」とも、 ハンス・ザックス殿、しっかりと言っておこう。 あんたが判定役に選ばれることなんか絶対にない! (怒り狂ってリュートを爪弾く。) ザックス (落ち着き払って注意深く聴いていたが) いまのがあなたの歌だったんですか? ベックメッサー 勘違いされてはかなわん! ザックス 規則破りな歌でしたが、 なかなか誇らしく聞こえましたね。 ベックメッサー 聴いてくれるのかね? ザックス 神かけて、 あなたがお歌いなさい。 私は靴底を縁取っていますから。 ベックメッサー だが、あんたが歌いはしないだろうな? ザックス 歌うのはあなたですよ。 私は仕事がありますからね。 ベックメッサー そのうるさいハンマーはやめてくれないか! ザックス ハンマーを使わずにどうやったら靴底を打てるんです? ベックメッサー 何だって!そっちが叩いてるのに歌えというのか? ザックス あなたは歌を、私は靴を仕上げなければならないんですよ。 ベックメッサー 靴は欲しくない! ザックス 今はそうおっしゃるが、 歌の学校ではまた中傷なさるんじゃありませんか? いや、待てよ!これが一番いいか。 人間は二人三脚で歩むのがいいと言いますしね。 私は仕事を中断するわけにはいかないが、 判定役の技も習得したい。 その腕前にかけてはあなたが一番です。 私が教えを乞うとすればあなた以外にはありません。 というわけで、あなたが歌うのを私はじっと聴き、 そのそばで仕事を続けようかと思いますが。 ベックメッサー 注意深く聴いてください。もし間違いがあったら チョークで印をつけてくださいよ。 ザックス いいえ!それでは靴が仕上がりません。 判定はハンマーで靴底を叩いて行いますよ。 ベックメッサー いじわるにも程がある!しまった、もう遅くなってる。 お嬢さんが窓辺から去ってしまう! (リュートをガチャガチャかき鳴らす。) ザックス (ハンマーで仕事をしながら) 始めよ!ちょっと急いでくださいよ。 さもないとまた私が歌いますからね。 ベックメッサー やめてくれ!それだけはいやだ!ああ、もう、いらいらする! あなたが図々しくも判定役を買って出るのなら いいだろう、ハンマーで叩いて印をつけたらいい。 規則に沿ってきちんきちんとやってもらうが、 規則に沿った歌い方をした時に叩かないでくださいよ! ザックス 靴屋が知っている通りの規則で判定します。 仕事をしたくてうずうずしますよ。 ベックメッサー マイスターの名誉にかけて誓うんだろうな? ザックス 靴屋の心意気にもかけて! ベックメッサー 一つも間違いを犯さず、 すらすらと歌ってみせますよ。 ザックス だったら明日、あなたは靴を履けませんよ。 (夜警の角笛が遠くで響く。) ヴァルター (小声でエーファに) ばかばかしい騒ぎだね。 夢みたいだよ。 ザックス (接客ドアの前にある石造りのベンチを指して) ここにお座りになっては。 ベックメッサー (家の角まで退いて) ここに立たせてください。 ヴァルター 僕があの歌の椅子を下りてから間もないのに! ザックス なぜそんなに遠くに? ベックメッサー あなたが見えないようにですよ。 歌の学校での習わしどおりです。 エーファ (安心しきってヴァルターの胸にもたれて) とりとめのないことが頭の中をぐるぐる回ってるわ。 でも、結果がどうなるかさっぱり見当がつかないわね。 ザックス でも、そこではよく聞こえない。 ベックメッサー 私の声は力強いから このくらいの距離で優しく弱めるのですよ。 (彼は窓に向かい合うようにして街角に立つ。) ザックス いいぞ!では、準備は万端。始めよ! (ベックメッサーは、先ほど怒り狂っている時にうっかり高く調弦してしまっていたD線を正しく直す。ザックスはハンマーを構える。) ベックメッサー (リュートの伴奏に乗って) 「私は見た、 私を喜ばすその日が輝くのを…」 (ザックスは叩く。ベックメッサーはびくっとする。) 「そして、わが心は… (ザックス、叩く。ベックメッサーは中断するが、また歌い続ける。) 「生き生きした…」 (ザックスは叩き、ベックメッサーは怒って振り返る。) おい、冗談はよせ!どこがいけなかったんだ? ザックス こう歌ったほうがよいのでは。 「そしてわが心は生き生きと…」 ベックメッサー だが、それでは「私は見た」との 韻の関わりはどうなる? ザックス しかし、メロディーも大事ですよ。 言葉と音はきちんと合っていなくては。 ベックメッサー あなたと喧嘩する気はないんだ! 叩くのはやめてくれ。 さもないと後悔する羽目になるぞ! ザックス では続きを。 ベックメッサー 混乱してきたぞ。 ザックス もう一度最初から。 三つの間違いまでは叩かないでおきましょう。 ベックメッサー (独り言。) とにかくあいつのことは気にしないのが一番だ。 ただ、お嬢さんの気が散らないことだけを祈ろう。 「私は見た、 私を喜ばすその日が輝くのを。 わが心は生き生きと 勇気にあふれる。 死ぬことは考えず、 (ザックス、叩く。) それより若き令嬢に 求婚することを考えよう。 (ザックス、叩く。) なぜすべての日のうちで、 この日が最も美しいのか。 (打音。怒って) ここで皆の者に私が告げよう、 (打音。) それは美しいお嬢さんが (叩く音が二回。) 彼女の愛すべきお父様から、 (ザックスは叩き、皮肉たっぷりにうなずく。) ーお父様が口頭で約束されたように、 (音は小さいが、たくさん叩く音。) 結婚するようにと決められたから。 (叩く音が五回。かんかんになって) 自信のある者は、 (打音。) 来て、とくと見るがよい、 若き令嬢の優美な立ち姿を。 (三回叩く音。) 彼女こそわが希望の綱。 (打音。) それゆえこの日は美しく青く輝く、 (たくさん叩く音。) 私が始めに見たとおりに。」 (彼は怒り狂って角を回ってザックスに詰め寄る。) ベックメッサー ザックス、私を殺す気か? 頼むから黙ってくれ! ザックス 私は黙っていますよ。 判定していただけです。それについては後で話しましょう。 だんだんと靴底も仕上がってきましたしね。 ベックメッサー (マグダレーネが窓辺から去ろうとしているのに気がついて) えっ、行くのか?あっ、待ってください!とにかく歌わなくては。 (街角に戻り、ザックスに拳骨を突き出して) ザックス、この仕返しはきっとしてやるからな! (第二節の準備をする。) ザックス (ハンマーで叩く準備をしながら) 判定役は位置についています。続けよ! ベックメッサー (次第に大声になり、息を切らす。) 「今日、この心ははやる、 (打音。) 若き令嬢に求婚しようとして。 (三回の打音。) しかし、お父様はどうしても (打音。) 条件をつけておきたいとおっしゃる、 (三回の打音。) 彼の財産を継ぎ、 なおかつかの上品なお嬢さんに (二回の打音。) 求婚しようとする者に。 (数えきれない打音。) その条件とは、組合のまじめなマイスターであり、 お嬢さんを愛していること。 (三回の打音。) そしてなおかつ証明すべきは (二回の打音。) その芸術的資質。 (連打音。) マイスターの歌合戦で、 優勝を目指して歌おう、 彼女の夫になりたいのなら。 (怒って地団太を踏む。) 芸術を語るからには、一切のごまかしを避け、 一生懸命に取り組むべき。 (次々と打音。) そうして初めて賞品が微笑む、 激しい情熱をもって求めていたものが。 (ザックスは頭を振りながら、一つひとつ間違いを数えるのはやめ、仕事に専念することにして、ハンマーで叩きながらくさびを型から外す作業を続ける。) それはすなわち若き令嬢を得ること。」 ザックス (店の戸から頭を突き出して) もう終わりですか? ベックメッサー (ひどく心配になって) なぜそんなことを聞く? ザックス (出来上がった靴を勝ち誇った様子で突き出して) 靴が出来上がりましたので。 (リボンで結び合わせた一足の靴を高く掲げ、振り回す。) これこそ正真正銘、判定役の靴! では、判定役の格言をお耳に入れましょう! (力強い声で) 靴底に長短取り混ぜて しっかり書き込んでおきましたよ。 はっきり読み取れますし、 ここでお耳に入れましょう。 決してお忘れになっちゃいけませんよ。 良い歌はリズムが大切。 誰か間違いを犯した時、 書記殿は黒板に書き入れるが、 靴屋は皮に叩き込む。 これで安心して走れますよ。 一組のいい靴ができましたので。 これであなたの足がパカパカいうことはありません。 リズミカルに靴底を仕上げましたよ! ベックメッサー (通りの端まで引っ込み、壁に寄りかかり、ザックスの声をかき消そうとやっきになってわめくように歌い、怒り狂ってザックスに向かってリュートを振り上げているうちに息が切れ、せかせかと歌い続ける。) 「私がマイスターの名にふさわしいなら、 今日こそそれを証明してみせよう。 なにしろ私は優勝を思って燃え、 焦がれ渇いていて、何としても手にせねばならないから。 さあ、九人のミューズを呼び出し、 彼女たちを頼って、 私の詩の才能を見てもらおう。 私は規則なら完璧に知っているし、 基準でも何でも軽く突破できる。 だが、ボールが転がるように アクシデントが起こることも考えられる。 特に頭が混乱しかねないのは、 若き令嬢に 求婚しようとするから。 (一息入れる。) 独身生活にやつれはてた この身。 名誉、役職、体面、収入のすべてを 気に入っていただけるような歌に込め、 お嬢さんが私を選んでくださることを祈る、 この歌が御意に召しました暁には。」 ダーフィト (ベックメッサーが寄りかかっている後ろの窓をほんのわずか開けて、様子をうかがう。) ちくしょう、何だ? (マグダレーネの姿を見とめて) えっ、あそこにいるのは? レーネじゃないか。はっきり見えるぞ! 彼女がこいつを呼んだのか? レーネは僕よりこいつが好きなのか? 待ってろ、思い知らせてやるから! 思いっきりぶん殴ってくれる! 彼は家の中に引っ込む。 隣人 (始めは数人だが、ベックメッサーの歌の間にあちこちの窓が開き、人々が顔を出す。) そこで吠えてるのは誰だ? ギーギー声を振り絞ってるのは誰だ? こんな夜更けに気が知れないな! 静かにしてくれ!安眠妨害だ! おい、聞けよ、ばかみたいにわめいてるぞ! おい、そこのおまえ!黙って、とっとと帰ってくれ! 吠えたりわめいたりするのはよそでやってくれ! 彼らは窓から引っ込み、次から次と寝巻のまま通りに出てくる。ザックスはしばらくの間どんどん広まる騒動を観察しながら明かりを消し、姿を見られないように店の中に入るが、常にわずかだけ隙間を開けて、菩提樹の茂みから目を離さない。ヴァルターとエーファはだんだん不安になりながら、どんどん押し寄せてくる人波を見つめている。ヴァルターは自分のマントで恋人を包み、自分自身さらに茂みの奥に身を隠す。そのため、二人の姿はほとんど見えなくなる。 ダーフィト (棍棒を持って戻り、窓からひとっ跳びでベックメッサーめがけて飛び掛かる。) こんちくしょうめ、これでも喰らえ! マグダレーネ (必死にダーフィトにやめるように合図し、窓辺で悲鳴を上げる。) ああ、ダーフィト!どうしたらいいの! 助けて!助けて! 殴り合って二人とも死ぬわ! ベックメッサー (逃げようとするが、ダーフィトは襟首をつかんで離さない。) この出来損ないの若僧め! 放さんか! ダーフィト ああ、打ちのめしたら放してやるとも! ベックメッサーとダーフィトはつかみ合いを始める。間もなく二人の姿は完全に見えなくなるが、すぐに前景に戻ってくる。必ずベックメッサーが逃げ役で、ダーフィトは追いついては思いっきり殴りつける。 フォーゲルゲザンク、ツォルン、モーザー、アイスリンガー、 ナハティガル、コートナー、オルテル、フォルツ (窓辺で) おい、見ろ!とびかかれ! あそこで二人がつかみ合いをやってるぞ! (通りに出てくる。) オルテル (通りに向かって叫ぶ。) おおい!こっち来いよ!殴り合いの始まり始まり! 弟子たち (始めは一人ずつ、だんだんあちこちから集まってきて) こっち来いよ、殴り合いだぜ! フォーゲルゲザンク、ツォルン、モーザー、アイスリンガー、 ナハティガル、コートナー、オルテル、フォルツ (通りで準備して) ちょっと放してくれ!道を開けろ! さもなきゃぶん殴るぞ! さっさとよけろ! 職人たち (火かき棒を手に、あちこちから集まってくる。) おおい!職人はみんな集まれ! 喧嘩が始まったぞ! これは殴り合いに発展してるな! みんな来いよ! 弟子たち 錠前屋を見なかったかい? やつらが始めたんだよ! 第二、第四の弟子 あれは靴屋の一行だな! 第一、第三の弟子 いや、仕立て屋さ! 第二、第三の弟子 大酒飲み連中め! 第一の弟子 大喰らいめ! マグダレーネ (窓辺で、絶望しきった様子で祈るように) まあ!ダーフィト!ああ、どうしましょう! 助けて!助けて!二人とも殴り合って死んでしまうわ! 婦人たち (窓を開け、見まわして) この喧嘩はいったい何事? これは殴り合いに発展してるじゃないの! お父さんがいなきゃいいけど。 あそこに主人がいるわ! ツォルン (第一の隣人―フォーゲルゲザンクを捕まえ) おい、おまえもここか? そっちに何の関係がある? フォーゲルゲザンク 何を漁りに来たんだ? 誰かおまえに何かしたか? ツォルン 気づかれるぞ、おまえの顔は知れてるからな。 フォーゲルゲザンク そっちこそ! ツォルン どうしてだ? フォーゲルゲザンク そら、喰らえ! (殴る。) ツォルン (また殴って) 馬鹿者! フォーゲルゲザンク そっちは大馬鹿だ! (またツォルンを殴る。) 弟子たち あそこの連中は鍛冶屋さんかな。 ちがうよ、あれは錠前屋だって! あそこには家具屋の一行が見える。 それにもちろんあれは肉屋だ! わあい!あそこで御者さんが踊ってるぞ! おいで、おいで!これはすごく楽しい踊りだよ! すごいぞ!こんな殴り合い、見たことない! 婦人たち ちょっと向こう(あそこ)を見てよ! 何て騒音!何て争い! だんだん心配になってくるわ! マイスターたち (年寄りの市民たちと一緒に集まってくる。) この喧嘩はいったい何事だ? どこを見ても殴り合いばかりじゃないか! マグダレーネ 必死に大声をはりあげて) 聞いて、ダーフィト! その方を離してちょうだい! 私に何にもなさってないのよ! お願いだから聞いて! 職人たち 織工が来たぞ、皮なめし工に、 それからあれは値切ってばっかりの一行だ! 婦人たち ちょっと、皆さん! いいかげんにしたらどうなの! まあ、あのおばあさんは何するつもり? みんなして殴るのが 当たり前みたいになってしまってる! コートナー (ナハティガルに飛び掛かって) まえから殴ってやりたかったんだ! モーザーとアイスリンガーが喧嘩している。 モーザー 怖いのか? アイスリンガー 奥さんにけしかけられたのか? ナハティガル (コートナーを殴って) 訴えるぞ! モーザー 棍棒の使い方を伝授してやる! (殴り合う。) アイスリンガー 無礼者! モーザー それはこっちの台詞だ! 職人たち 思ってたとおりだ! バシンと叩きのめせ! 一発お見舞いだ! ちょっとは特訓してやらないと気が済まない! いいぞ!どんどんよくなる! 弟子たち (大喜びで) 小売り商人が加勢に来たぞ、 大麦と砂糖を持ってきたみたいだ。 コショウもあるし、シナモンにナツメグ。 いい香りだけど、何の役にも立たないと思うな。 コートナー (杖を持ってきて) 気をつけろ、殴るからな! ナハティガル まだやるつもりか? コートナー それ、殴ってみろ! ナハティガル (殴る。) どうだ! コートナー この悪党め、おまえが カチンとくるまでやるぞ! (追いかける。) ナハティガル (後ろから叫ぶ。) お返しはしてやる! 職人たち 全員集合だ!棍棒も入り用だぞ! オルテル この悪党! アイスリンガー いたずら野郎、待て! モーザー いつもごまかして商売してやがら! フォルツ 前から殴ってやりたくてうずうずしてた! 弟子たち おいおい、その言い方はないだろう! 口をふさげ! いくら何でも僕はそんなことは言わないぞ! 職人たち あそこに肉屋のクラウスがいるぞ、 見てはっきり分からあ! 家んなかが焼けたみたいな騒ぎだ! 明日になったらぜんぶ収まるんだろうな! 仕立て屋はハンガーを持ってきた!みんな集まれ! マグダレーネ ああ!いったいどうしたら! ダーフィト!お願いだから聞いて! 弟子たち わあい!殴ったぞ!ウサギみたいにおびえてら! 何でもかんでも確認してる! 婦人たち キャー!あそこに主人がいるわ! ああ、ハンスが見つかったらいいけど! みんなしてワインの飲みすぎよ! いったいどうしたらいいの? みんなして気でも狂ったの? マイスターたち いいかげん静かにして めいめい家に帰れ! さもないと手ひどくぶん殴るぞ! これ以上逆らう気なら 我々も参加するからな! 弟子たち 楽しく元気にやろう!今からが本番だ! どんどん突き進むぞ! わあい、お見舞いするぞ!今の見た? ひげにもろにぶち当たったぞ! ドシーン、とすごいぞ!これはひょうの嵐みたいだ! 殴り合いやってたら夜警もすぐには来ないよ! 元気に喧嘩しよう!怖がるのはなしだ! 職人たちもしっかりやってるんだから! 怖気づいたら不名誉になるぞ! さあ、立ち向かえ! 男らしく振る舞おう! 僕たちみんな殴り合いに参加だ! 隣人たちと弟子たちはすでに殴り合っていたが、その波がどんどん広がる。 職人たち こんなもの、すぐ片づけるぞ! 家が火事になったみたいな騒ぎだ! 勇敢に立ち向かえ、打ちのめすんだ! 婦人たち ワインを飲みすぎて 酔っぱらってるのよ! ちょっと、クリスティアンを見てよ。 あんなに殴ってはペーターがのびちゃうわ! 大変!あそこでミヒェルがシュテッフェンを殴ってるわ! 助けて!お父さん!お父さん! あの人たち、死人がでるまでぶつわ! 誰もこっちの言うことなんか聞きもしない! 職人たち おい、どうにかしろよ!さっさと帰れ! 俺たちは今来たばかりだぞ! まさか道をふさぐつもりじゃないだろうね。 通らせろ、さもなきゃ殴るぞ! ベルト作りめ!-ブリキ加工屋め! そっちが立ち退きゃいいだろ! 錫加工職人!-にかわ作りめ!-ロウソク屋め! 絶対譲歩しないぞ! 殴ってしまえ! びくびくするな! 仕立て屋だ!亜麻織職人だ! やっつけろ!そんな言い方はない! とにかく帰って ここを出て行ってくれ! マグダレーネ (下を窺って) ああ、どうしましょう、まだつかんでいる! 婦人たち ペーター、聞いてちょうだい! イエス様!ハンスが頭を殴られたわ! ハンス、いいから聞きなさいって! 大変!このままでは息子が死んでしまう! ああ、神様!これはまるで地獄! 神様、早くこの騒ぎが収まりますように! まあ!主人が勇敢にも立ち向かっていった! ツォルン いたずら小僧め! フォーゲルゲザンク いんちき! ツォルン 怖くなったろう? フォーゲルゲザンク もっと前に殴っとけばよかった! コートナー、オルテル、フォーゲルゲザンク とっとと失せろ、奥さんの機嫌を損ねるぞ! ツォルン もっと思い知らせてやろうか? フォルツ、シュヴァルツ 走って戻れ!さもなきゃ奥さんから叱られるぞ! ツォルン、モーザー だが、もし私がいやだと言ったら? ナハティガル 私がまだここにいるからといって、そっちに何の関係がある? フォーゲルゲザンク さあ、家に帰れ! アイスリンガー こっちが楽しんでるのに口を出さないでくれ! コートナー、オルテル、フォルツ、シュヴァルツ、モーザー とにかく職人どもを帰さないと! ツォルン こっちだって立派なマイスターなんだぞ! アイスリンガー ばか野郎! コートナー とっとと失せろ! ナハティガル いいから家に帰ろ! フォーゲルゲザンク そういう自分たちもさっさと帰ったらどうだ! 婦人たち かつらだろうが本物の頭だろうがぐしゃぐしゃだわ。 ああ、みんなよろめいてる! フランツ、いいかげんにしなさい! ああ、もういつまでつづくの? 急いで、助けを呼ばなくては!人殺しよ、殺人よ! 水を持ってきて!水よ! この騒ぎを収めるには水しかないわ! あの人たちの頭にジャーッと浴びせかけるのよ! 取っ組み合いはどんどん広がり、わめき声と罵り声が響き渡る。 マグダレーネ ダーフィトったら、気でも狂ったの? (必死に大声をはりあげて) お願いだから聞いて! その方はベックメッサーさんよ! ポーグナー (寝巻を着て、窓のところに現れ) 何てことだ!エーファ、窓を閉めるんだ! 私は下が無事かどうか見てくる。 彼は、窓辺で叫びながら両手を差し出していたマグダレーネを部屋に引き入れ、窓を閉める。 ヴァルター (それまでエーファとともに茂みに身を隠していたが、いまエーファを左の腕にしっかりと抱き寄せ、右手で剣を抜く。) 思い切ってやってみよう、 このまま突っ切っていくんだ! 彼は剣を突き出しながら舞台の前面まで出てきて、エーファとともに道を歩んでいこうとするが、その時ザックスが勢いよく仕事場から飛び出し、革ひもを振り回しながら行く手を阻み、ヴァルターの腕を捕らえる。 ポーグナー (階段のところで) おい、レーネ!どこにいるんだ! ザックス (半分気を失いかけているエーファを階段のほうに押しやって) お家にどうぞ、レーネさん! ポーグナーはエーファを支えながら家に入る。ザックスは革ひもでダーフィトを軽くぶち、蹴飛ばすようにして接客ドアから中に押し込み、もう一方の手でしっかり捕まえておいたヴァルターを引っぱりながら、自分も中に入ってすばやく後ろ手にドアを閉める。ザックスのおかげでダーフィトから解放されたベックメッサーは、 大慌てで人ごみの中を逃げていこうとする。ザックスが通りに分け入って行った時、ちょうど夜警の角笛が聞こえ、誰もが大急ぎでちりぢりに引き上げていくので、舞台はあっという間に空になる。どの家の扉も閉まり、誰もいなくなったところに夜警が現れ、目をこすり、びっくりしたようにあたりを見回し、頭を振る。 夜警 (小さな震え声で) 皆さん、お聞きを… お知らせします。 時計の鐘が… 十一時を打ちました。 化け物や悪霊がうろつく時間です。 誰も悪魔に魂をさらわれんことを! 主なる神を讃えましょう! 角笛の音。満月がのぼり、小路を明るく照らし出す。夜警はゆっくりと歩いていく。夜警の姿が角の向こうに消えた時、最後の音とともに幕が下りる。 FÜNFTE SZENE Walther ist die Gasse heraufgekommen; jetzt biegt er um die Ecke herum Eva erblickt ihn, reisst sich von Magdalene los und stürzt Walther auf die Strasse entgegen EVA Da ist er! MAGDALENE Da haben wir s! Nun heisst s gescheit! Sie geht eilig in das Haus EVA ausser sich Ja, Ihr seid es! Nein, du bist es! Alles sag ich, denn Ihr wisst es; alles klag ich, denn ich weiss es; Ihr seid beides, Held des Preises und mein einz ger Freund! WALTHER leidenschaftlich Ach, du irrst! Bin nur dein Freund, doch des Preises noch nicht würdig, nicht den Meistern ebenbürtig. Mein Begeistern fand Verachten, und, ich weiss es, darf nicht trachten nach der Freundin Hand! EVA Wie du irrst! Der Freundin Hand, erteilt nur sie den Preis, wie deinen Mut ihr Herz erfand, reicht sie nur dir das Reis. WALTHER Ach nein, du irrst! Der Freundin Hand, wär keinem sie erkoren; wie sie des Vaters Wille band, mir war sie doch verloren. »Ein Meistersinger muss er sein, nur wen Ihr krönt, den darf sie frein!« So sprach er festlich zu den Herr n, kann nicht zurück, möcht er auch gern! Das eben gab mir Mut; wie ungewohnt mir alles schien, ich sang voll Lieb und Glut, dass ich den Meisterschlag verdien . Doch diese Meister! wütend Ha, diese Meister! Dieser Reim-Gesetze Leimen und Kleister! Mir schwillt die Galle, das Herz mir stockt, denk ich der Falle, darein ich gelockt! Fort in die Freiheit! Da hin gehör ich, da, wo ich Meister im Haus! Soll ich dich frei n heut, dich nun beschwör ich, komm und folg mir hinaus! Nichts steht zu hoffen; keine Wahl ist offen! Überall Meister, wie böse Geister seh ich sich rotten, mich zu verspotten mit den Gewerken, aus den Gemerken, aus allen Ecken, auf allen Flecken seh ich zu Haufen Meister nur laufen, mit höhnendem Nicken frech auf dich blicken, in Kreisen und Ringeln dich umzingeln, näselnd und kreischend zur Braut dich heischend, als Meisterbuhle auf dem Singestuhle, zitternd und bebend, hoch dich erhebend! Und ich ertrüg es, sollt es nicht wagen, gradaus tüchtig d rein zu schlagen? Man hört den starken Ruf eines Nachtwächterhorns Ha! ... Er hat mit emphatischer Gebärde die Hand an das Schwert gelegt und starrt wild vor sich hin EVA fasst ihn besänftigend bei der Hand Geliebter, spare den Zorn! ‘s war nur des Nachtwächters Horn. Unter der Linde birg dich geschwinde; hier kommt der Wächter vorbei. MAGDALENE ruft leise unter der Tür Evchen! ‘s ist Zeit mach dich frei! WALTHER Du fliehst? EVA lächelnd Muss ich denn nicht? WALTHER Entweichst? EVA mit zarter Bestimmtheit Dem Meistergericht. Sie verschwindet mit Magdalene im Hause Der NACHTWÄCHTER ist währenddem in der Gasse erschienen, kommt singend nach vorn, biegt um die Ecke von Pogners Haus und geht nach links ab Hört, ihr Leut , und lasst euch sagen, die Glock hat zehn geschlagen bewahrt das Feuer und auch das Licht, damit niemand kein Schad geschicht! Lobet Gott den Herrn! SACHS welcher hinter der Ladentür dem Gespräche gelauscht, öffnet jetzt, bei eingezogenem Lampenlicht, ein wenig mehr Üble Dinge, die ich da merk eine Entführung gar im Werk! Aufgepasst! Das darf nicht sein! WALTHER hinter der Linde Käm sie nicht wieder? o der Pein! - Eva kommt in Magdalenes Kleidung aus dem Hause; die Gestalt gewahrend Doch ja, sie kommt dort! - Weh mir, nein! Die Alte/Lene ist s! - Eva erblickt Walther und eilt auf ihn zu Doch aber - ja! EVA Das tör ge Kind da hast du s! Da! Sie wirft sich ihm heiter an die Brust WALTHER hingerissen O Himmel! Ja, nun wohl ich weiss, dass ich gewann den Meisterpreis! EVA Doch nun kein Besinnen! Von hinnen! Von hinnen! o wären wir schon fort! WALTHER Hier durch die Gasse dort finden wir vor dem Tor Knecht und Rosse vor. Nachtwächterhorn entfernt. Als sich beide wenden, um in die Gasse einzubiegen, lässt Sachs, nachdem er die Lampe hinter eine Glaskugel gestellt, durch die ganz wieder geöffnete Ladentür einen grellen Lichtschein quer über die Strasse fallen, so dass Eva und Walther sich plötzlich hell beleuchtet sehen EVA Walther hastig zurückziehend O weh, der Schuster! Wenn er uns säh ! Birg dich! Komm ihm nicht in die Näh ! WALTHER Welch and rer Weg führt uns hinaus? EVA Dort durch die Strasse doch der ist kraus, ich kenn ihn nicht gut; auch stiessen wir dort auf den Wächter. WALTHER Nun denn durch die Gasse! EVA Der Schuster muss erst vom Fenster fort. WALTHER Ich zwing ihn, dass er s verlasse. EVA Zeig dich ihm nicht er kennt dich! WALTHER Der Schuster? EVA ‘s ist Sachs! WALTHER Hans Sachs? Mein Freund! EVA Glaub s nicht! Von dir Übles zu sagen nur wusst er. WALTHER Wie, Sachs? Auch er? Ich lösch ihm das Licht. SECHSTE SZENE Beckmesser ist, dem Nachtwächter nachschleichend, die Gasse heraufgekommen, hat nach den Fenstern von Pogners Haus gespäht und, an Sachsens Haus gelehnt, stimmt er jetzt seine mitgebrachte Laute EVA Walther zurückhaltend Tu s nicht! - Doch horch! WALTHER Einer Laute Klang. Als Sachs den ersten Ton der Laute vernommen, hat er, von einem plötzlichen Einfall erfasst, das Licht wieder etwas eingezogen und öffnet leise den unteren Teil des Ladens EVA Ach, meine Not! WALTHER Wie, wird dir bang ? Der Schuster, sieh, zog ein das Licht. So sei s gewagt! EVA Weh! Siehst du denn nicht? Ein and rer kam und nahm dort Stand. Sachs hat unvermerkt seinen Werktisch ganz unter die Tür gestellt Jetzt erlauscht er Evas Ausruf WALTHER Ich hör s und seh s ein Musikant. Was will der hier so spät des Nachts? EVA in Verzweiflung ‘s ist Beckmesser schon! SACHS Aha, ich dacht s! Er setzt sich leise zur Arbeit zurecht WALTHER Der Merker? Er in meiner Gewalt? Drauf zu! Den Lung rer mach ich kalt! EVA Um Gott! So hör! Willst den Vater wecken? Er singt ein Lied, dann zieht er ab. Lass dort uns im Gebüsch verstecken. - Was mit den Männern ich Müh doch hab! Sie zieht Walther hinter das Gebüsch auf die Bank unter der Linde. Beckmesser, eifrig nach dem Fenster lugend, klimpert voll Ungeduld heftig auf der Laute. Als er sich endlich auch zum Singen rüstet, schlägt Sachs sehr stark mit dem Hammer auf den Leisten, nachdem er soeben das Licht wieder hell auf die Strasse hat fallen lassen. SACHS Jerum! Jerum! Hallo hallo he! O ho! Trallalei! Trallalei! O ho! BECKMESSER springt ärgerlich von dem Steinsitz auf und gewahrt Sachs bei der Arbeit Was soll das sein? Verdammtes Schrein! SACHS Als Eva aus dem Paradies von Gott dem Herrn verstossen, gar schuf ihr Schmerz der harte Kies an ihrem Fuss, dem blossen. BECKMESSER Was fällt dem groben Schuster ein? SACHS Das jammerte den Herrn, WALTHER flüsternd zu Eva Was heisst das Lied? Wie nennt er dich? SACHS ihr Füsschen hatt er gern, EVA flüsternd zu Walther Ich hört es schon ‘s geht nicht auf mich. SACHS und seinem Engel rief er zu EVA Doch eine Bosheit steckt darin. SACHS »Da, mach der armen Sünd rin Schuh ! Und da der Adam, wie ich seh , an Steinen dort sich stösst die Zeh , dass recht fortan er wandeln kann, so miss dem auch Stiefeln an!« WALTHER Welch Zögernis! Die Zeit geht hin! BECKMESSER tritt zu Sachs heran Wie, Meister? Auf? Noch so spät zur Nacht? SACHS Herr Stadtschreiber! Was, Ihr wacht? Die Schuh machen Euch grosse Sorgen? Ihr seht, ich bin dran Ihr habt sie morgen. Er arbeitet BECKMESSER zornig Hol der Teufel die Schuh ! Hier will ich Ruh ! SACHS Jerum! Jerum! Hallo hallo he! Oho! Trallalei! Trallalei! O he! O Eva, Eva! Schlimmes Weib, das hast du am Gewissen, WALTHER zu Eva Uns oder dem Merker? Wem spielt er den Streich? SACHS dass ob der Füss am Menschenleib EVA zu Walther Ich fürcht , uns dreien gilt er gleich. SACHS jetzt Engel schustern müssen. EVA O weh der Pein. Mir ahnt nichts Gutes! SACHS Blieb st du im Paradies, da gab es keinen Kies. WALTHER Mein süsser Engel, sei guten Mutes! SACHS Um deiner jungen Missetat hantier ich jetzt mit Ahl und Draht EVA Mich betrübt das Lied! WALTHER Ich hör es kaum! Du bist bei mir, welch holder Traum! Er zieht sie zärtlich an sich SACHS und ob Herrn Adams übler Schwäch versohl ich Schuh und streiche Pech. Wär ich nicht fein ein Engel rein, Teufel möchte Schuster sein! Beckmesser drohend auf Sachs zufahrend SACHS Je - Er unterbricht sich BECKMESSER Gleich höret auf! Spielt Ihr mir Streich ? Bleibt Ihr tags und nachts Euch gleich? SACHS Wenn ich hier sing , was kümmert s Euch? Die Schuhe sollen doch fertig werden? BECKMESSER So schliesst Euch ein und schweigt dazu still! SACHS Des Nachts arbeiten macht Beschwerden; wenn ich da munter bleiben will, so brauch ich Luft und frischen Gesang; drum hört, wie der dritte Vers gelang! Er wichst den Draht ersichtlich BECKMESSER Er macht mich rasend! SACHS fortarbeitend Jerum! Jerum! Hallo hallo he! BECKMESSER Das grobe Geschrei! SACHS O ho! Trallalei! Trallalei! O he! BECKMESSER Am End denkt sie gar, dass ich das sei! Er hält sich die Ohren zu und geht verzweiflungsvoll, sich mit sich beratend, die Gasse vor dem Fenster auf und ab SACHS O Eva! Hör mein Klageruf, mein Not und schwer Verdrüssen! Die Kunstwerk , die ein Schuster schuf, sie tritt die Welt mit Füssen! Gäb nicht ein Engel Trost, der gleiches Werk erlost, und rief mich oft ins Paradies, wie ich da Schuh und Stiefel liess ! Doch wenn mich der im Himmel hält, dann liegt zu Füssen mir die Welt, und bin in Ruh Hans Sachs ein Schuh- macher und Poet dazu. BECKMESSER Das Fenster geht auf! Er späht nach dem Fenster, welches jetzt leise geöffnet wird und an welchem vorsichtig Magdalene in Evas Kleidung sich zeigt. EVA mit grosser Aufgeregtheit Mich schmerzt das Lied, ich weiss nicht wie! O fort, lass uns fliehen! WALTHER auffahrend Nun denn mit dem Schwert! EVA Nicht doch! Ach, halt! BECKMESSER Herrgott, ‘s ist sie! WALTHER die Hand vom Schwert nehmend Kaum wär er s wert! EVA Ja, besser Geduld! BECKMESSER der, während Sachs fortfährt zu arbeiten und zu singen, in grosser Aufregung mit sich beraten hat Jetzt bin ich verloren, singt der noch fort! EVA O bester Mann, dass ich so Not dir machen kann! BECKMESSER tritt zu Sachs an den Laden heran und klimpert, während des Folgenden mit dem Rücken der Gasse zugewandt, seitwärts auf der Laute, um Magdalene am Fenster festzuhalten Freund Sachs! So hört doch nur ein Wort! WALTHER leise zu Eva Wer ist am Fenster? BECKMESSER Wie seid Ihr auf die Schuh versessen! EVA ‘s ist Magdalene. BECKMESSER Ich hatt sie wahrlich schon vergessen. WALTHER Das heiss ich vergelten! BECKMESSER Als Schuster seid Ihr mir wohl wert, WALTHER Fast muss ich lachen. BECKMESSER als Kunstfreund doch weit mehr verehrt. EVA Wie ich ein End und Flucht mir ersehne! WALTHER Ich wünscht , er möchte den Anfang machen. Walther und Eva, auf der Bank sanft aneinandergelehnt, erfolgen des weiteren Sachs und Beckmesser mit wachsender Teilnahme BECKMESSER Eu r Urteil, glaubt, das halt ich hoch; drum bitt ich hört das Liedlein doch, mit dem ich morgen möcht gewinnen, ob das auch recht nach Euren Sinnen. Er klimpert wiederholt seitwärts nach dem Fenster gewandt SACHS Oha! Wollt mich beim Wahne fassen? Mag mich nicht wieder schelten lassen. »Seit sich der Schuster dünkt Poet, gar übel es um Eu r Schuhwerk steht.« Ich seh , wie s schlappt und überall klappt drum lass ich Vers und Reim gar billig nun daheim, Verstand und Witz und Kenntnis dazu, mach Euch für morgen die neuen Schuh . BECKMESSER kreischend Lasst das doch sein! Das war ja nur Scherz. Vernehmt besser, wie s mir ums Herz! Vom Volk seid Ihr geehrt, auch der Pognerin seid Ihr wert. Will ich vor aller Welt nun morgen um die werben, sagt, könnt s mich nicht verderben, wenn mein Lied ihr nicht gefällt? Drum hört mich ruhig an; und sang ich, sagt mir dann, was Euch gefällt, was nicht, dass ich mich danach richt . Er klimpert wieder SACHS Ei, lasst mich doch in Ruh ! Wie käme solche Ehr mir zu? Nur Gassenhauer dicht ich zum meisten, drum sing ich zur Gassen und hau auf den Leisten. Jerum! Jerum! Hallo hallo he! BECKMESSER Verfluchter Kerl! Den Verstand verlier ich mit seinem Lied voll Pech und Schmierich! - SACHS O ho! Trallalei! Trallalei! O he! BECKMESSER Schweigt doch! Weckt Ihr die Nachbarn auf? SACHS Die sind s gewohnt ‘s hört keiner drauf. - »O Eva, Eva!« - BECKMESSER in höchste Wut ausbrechend O Ihr boshafter Geselle! Ihr spielt mir heut den letzten Streich! Schweigt Ihr jetzt nicht auf der Stelle, so denkt Ihr dran, das schwör ich Euch. Er klimpert wütend Neidisch seid Ihr, nichts weiter, dünkt Ihr Euch auch gleich gescheiter. Dass andre auch was sind, ärgert Euch schändlich! Glaubt, ich kenne Euch aus- und inwendlich! Dass man Euch noch nicht zum Merker gewählt, das ist s, was den gallichten Schuster quält. Nun gut! Solang als Beckmesser lebt und ihm noch ein Reim an den Lippen klebt, solang ich noch bei den Meistern was gelt , ob Nürnberg »blüh und wachs «, das schwör ich Herrn Hans Sachs nie wird er je zum Merker bestellt! Er klimpert in höchster Wut SACHS der ihm ruhig und aufmerksam zugehört hat War das Eu r Lied? BECKMESSER Der Teufel hol s! SACHS Zwar wenig Regel doch klang s recht stolz! BECKMESSER Wollt Ihr mich hören? SACHS In Gottes Namen singt zu ich schlag auf die Sohl die Rahmen. BECKMESSER Doch schweigt Ihr still? SACHS Ei, singet Ihr, die Arbeit, schaut, fördert s auch mir. BECKMESSER Das verfluchte Klopfen wollt Ihr doch lassen? SACHS Wie sollt ich die Sohl Euch richtig fassen? BECKMESSER Was? Ihr wollt klopfen, und ich soll singen? SACHS Euch muss das Lied, mir der Schuh gelingen. BECKMESSER Ich mag keine Schuh ! SACHS Das sagt Ihr jetzt; in der Singschul Ihr mir s dann wieder versetzt. Doch hört! Vielleicht sich s richten lässt zwei-einig geht der Mensch am best. Darf ich die Arbeit nicht entfernen, die Kunst des Merkers möcht ich erlernen. Darin kommt Euch nun keiner gleich; ich lern sie nie, wenn nicht von Euch. Drum singt Ihr nun, ich acht und merk und fördr auch wohl dabei mein Werk. BECKMESSER Merkt immer zu; und was nicht gewann, nehmt Eure Kreide und streicht mir‘s an. SACHS Nein, Herr! Da fleckten die Schuh mir nicht, mit dem Hammer auf den Leisten halt ich Gericht. BECKMESSER Verdammte Bosheit! - Gott, und ‘s wird spät am End mir die Jungfer vom Fenster geht! Er klimpert eifrig SACHS aufschlagend Fanget an! ‘s pressiert! Sonst sing ich für mich! BECKMESSER Haltet ein! Nur das nicht! - Teufel, wie ärgerlich! - Wollt Ihr Euch denn als Merker erdreisten, nun gut, so merkt mit dem Hammer auf den Leisten; nur mit dem Beding, nach den Regeln scharf, aber nichts, was nach den Regeln ich darf. SACHS Nach den Regeln, wie sie der Schuster kennt, dem die Arbeit unter den Händen brennt. BECKMESSER Auf Meisterehr ? SACHS Und Schustermut! BECKMESSER Nicht einen Fehler glatt und gut! SACHS Dann gingt Ihr morgen unbeschuht. Nachtwächterhorn sehr entfernt WALTHER leise zu Eva Welch toller Spuk! Mich dünkt s ein Traum. SACHS auf den Steinsitz vor der Ladentür deutend Setzt Euch denn hier! BECKMESSER zieht sich nach der Ecke des Hauses zurück Lasst hier mich stehen! WALTHER den Singstuhl, scheint s, verliess ich kaum! SACHS Warum so weit? BECKMESSER Euch nicht zu seh n, wie s Brauch der Schul vor dem Gemerk . EVA sanft an Walthers Brust gelehnt Die Schläf umwebt mir s wie ein Wahn ob s Heil, ob Unheil, was ich ahn ? SACHS Da hör ich Euch schlecht. BECKMESSER Der Stimme Stärk ich so gar lieblich dämpfen kann. Er stellt sich ganz um die Ecke, dem Fenster gegenüber, auf SACHS Wie fein! Nun gut denn! - Fanget an! Beckmesser stimmt die in der Wut unversehens heraufgeschraubte D-Saite wieder herunter. Sachs holt mit dem Hammer aus BECKMESSER zur Laute »Den Tag seh ich erscheinen, der mir wohlgefall n tut..... Sachs schlägt auf, Beckmesser schüttelt sich »Da fasst mein Herz sich einen Sachs schlägt auf, Beckmesser setzt heftig ab, singt aber weiter guten und frischen - Sachs hat aufgeschlagen, Beckmesser wendet sich wütend um die Ecke herum Treibt Ihr hier Scherz? Was wär nicht gelungen? SACHS Besser gesungen »Da fasst mein Herz sich einen guten,frischen -« BECKMESSER Wie sollt sich das reimen auf »Seh ich erscheinen«? SACHS Ist Euch an der Weise nichts gelegen? Mich dünkt, sollt passen Ton und Wort. BECKMESSER Mit Euch zu streiten? Lasst von den Schlägen, sonst denkt Ihr mir dran! SACHS Jetzt fahret fort! BECKMESSER Bin ganz verwirrt! SACHS So fangt noch mal an drei Schläg ich jetzt pausieren kann. BECKMESSER für sich Am besten, wenn ich ihn gar nicht beacht . Wenn s nur die Jungfer nicht irre macht! Den Tag seh ich erscheinen, der mir wohl gefall n tut; da fasst mein Herz sich einen guten und frischen Mut. Da denk ich nicht an Sterben, Sachs schlägt lieber an Werben um jung Mägdeleins Hand. Sachs schlägt Warum wohl aller Tage schönster mag dieser sein? Schlag. Ärgerlich Allen hier ich es sage Schlag weil ein schönes Fräulein zwei Schläge von ihrem lieb n Herrn Vater, Sachs schlägt und nickt ironisch beifällig wie gelobt hat er, viele kleine Schläge ist bestimmt zum Eh stand. Fünf Schläge. Sehr ärgerlich Wer sich getrau , Schlag der komm und schau , da steh n die hold lieblich Jungfrau, drei Schläge auf die ich all mein Hoffnung bau Schlag darum ist der Tag so schön blau, viele Schläge als ich anfänglich fand.« Er bricht wütend um die Ecke auf Sachs los BECKMESSER Sachs! Seht, Ihr bringt mich um! Wollt Ihr jetzt schweigen? SACHS Ich bin ja stumm! Die Zeichen merkt ich; wir sprechen dann derweil lassen die Sohlen sich an. BECKMESSER gewahrt, dass Magdalene sich vom Fenster entfernen will Sie entweicht? Pst, pst! - Herrgott! Ich muss! Um die Ecke herum die Faust gegen Sachs ballend Sachs, Euch gedenk ich die Ärgernuss! Er macht sich zum zweiten Vers fertig SACHS mit dem Hammer nach dem Leisten ausholend Merker am Ort! - Fahret fort! BECKMESSER immer stärker und atemloser »Will heut mir das Herz hüpfen, Schlag werben um Fräulein jung, drei Schläge doch tät der Vater knüpfen Schlag daran ein Bedingung drei Schläge für den, wer ihn beerben will und auch werben zwei Schläge um sein Kindelein fein. viele Schläge Der Zunft ein bied rer Meister wohl sein Tochter er liebt, drei Schläge doch zugleich auch beweist er, zwei Schläge was er auf die Kunst gibt ununterbrochene Schläge zum Preise muss es bringen im Meistersingen, wer sein Eidam will sein. Er stampft wütend mit den Füssen Nun gilt es Kunst, dass mit Vergunst, ohn all schädlich gemeinen Dunst, fortwährende Schläge ihm glücke des Preises Gewunst, war begehrt mit wahrer Inbrunst, Sachs, welcher kopfschüttelnd es aufgibt, die einzelnen Fehler anzumerken, arbeitet hämmernd fort, um den Keil aus dem Leisten zu schlagen um die Jungfrau zu frei n.« SACHS über den Laden weit herausgelehnt Seid Ihr nun fertig? BECKMESSER in höchster Angst Wie fraget Ihr? SACHS hält die fertigen Schuhe triumphierend heraus Mit den Schuhen ward ich fertig schier. - Während er die Schuhe an den Bändern hoch in der Luft tanzen lässt Das heiss ich mir echte Merkerschuh - mein Merkersprüchlein hört dazu! - sehr kräftig Mit lang und kurzen Hieben steht s auf der Sohl geschrieben da lest es klar und nehmt es wahr, und merkt s Euch immerdar. Gut Lied will Takt wer den verzwackt, dem Schreiber mit der Feder haut ihn der Schuster aufs Leder. - Nun lauft in Ruh habt gute Schuh, der Fuss Euch drin nicht knackt, ihn hält die Sohl im Takt! BECKMESSER der sich ganz in die Gasse zurückgezogen hat und an die Mauer mit dem Rücken sich anlehnt, singt, um Sachs zu übertäuben, mit grösster Anstrengung, schreiend und atemlos hastig, während er die Laute wütend nach Sachs schwingt "Darf ich mich Meister nennen, das bewähr ich heut gern, weil ich nach dem Preis brennen muss, dursten und hungern. Nun ruf ich die neun Musen, dass an sie blusen mein dicht rischen Verstand. Wohl kenn ich alle Regeln, halte gut Mass und Zahl; doch Sprung und Überkegeln wohl passiert je einmal, wann der Kopf ganz voll Zagen zu frei n will wagen um jung Mägdeleins Hand. Er verschnauft sich Ein Junggesell, trug ich mein Fell, mein Ehr, Amt, Würd und Brot zur Stell, dass Euch mein Gesang wohl gefällt, und mich das Jungfräulein erwähl, wenn sie mein Lied gut fand." - DAVID hat den Fensterladen, dicht hinter Beckmesser, ein wenig geöffnet und lugt daraus hervor Wer Teufel, hier? - Er wird Magdalene gewahr Und drüben gar? Die Lene ist s -, ich seh es klar! Herrje, der war s, den hat sie bestellt. Der ist s, der ihr besser als ich gefällt! Nun warte, du kriegst s! Dir streich ich das Fell! Er entfernt sich nach innen NACHBARN erst einige, dann immer mehr, öffnen während Beckmessers Lied in der Gasse die Fenster und gucken heraus Was heult denn da? Wer kreischt mit Macht? Ist das erlaubt so spät zur Nacht? Gebt Ruhe hier! s ist Schlafenszeit. Mein , hört nur, wie dort der Esel schreit! Ihr da! Seid still und schert Euch fort! Heult, kreischt und schreit an andrem Ort! Sie verlassen die Fenster und kommen nach und nach in Nachtkleidern einzeln auf die Strasse heraus. – Sachs beobachtet noch eine Zeitlang den wachsenden Tumult, löscht aber alsbald sein Licht aus und schliesst den Laden so weit, dass er, ungesehen, stets durch eine kleine Öffnung den Platz unter der Linde beobachten kann.Walther und Eva sehen mit wachsender Sorge dem anschwellenden Auflaufe zu; er schliesst sie in seinen Mantel fest an sich und birgt sich hart an der Linde im Gebüsch, so dass beide fast ungesehen bleiben DAVID ist, mit einem Knüppel bewaffnet, zurückgekommen, steigt aus dem Fenster und wirft sich auf Beckmesser Zum Teufel mit dir, verdammter Kerl! MAGDALENE winkt David heftig zurück. Am Fenster, schreiend Ach, Himmel! David! Gott, welche Not! Zu Hilfe! Zu Hilfe! Sie schlagen sich tot! BECKMESSER wehrt sich, will fliehen; David hält ihn am Kragen Verfluchter Bursch! Lässt du mich los? DAVID Gewiss! Die Glieder brech ich dir bloss! Beckmesser und David balgen sich fortwährend; bald verschwinden sie gänzlich, bald kommen sie wieder in den Vordergrund, immer Beckmesser auf der Flucht. David ihn einholend, festhaltend und prügelnd VOGELGESANG,ZORN,MOSER,EISSLINGER, NACHTIGAL,KOTHNER,ORTEL,FOLZ an den Fenstern Seht nach! Springt zu! Da würgen sich zwei! Sie kommen herab. ORTEL in die Gasse laut schreiend Heda! Herbei! s gibt Schlägerei LEHRBUBEN einzeln, dann mehr, von allen Seiten dazukommend Herbei! Herbei! s gibt Keilerei! VOGELGESANG,ZORN,MOSER,EISSLINGER, NACHTIGAL,KOTHNER,ORTEL,FOLZ Bereits auf der Gasse Ihr da, lasst los! Gebt freien Lauf! Lasst ihr nicht los, wir schlagen drauf. Gleich aus einander da! GESELLEN mit Knitteln bewaffnet, kommen von verschiedenen Seiten dazu Heda! Gesellen ran! Dort wird mit Streit und Zank getan; da gibt s gewiss noch Schlägerei; Gesellen, haltet euch dabei! LEHRBUBEN Kennt man die Schlosser nicht? Die haben s sicher angericht t! ZWEITE u. VIERTE LEHRBUBE s sind die Schuster! ERSTE u. DRITTE LEHRBUBE Nein, s sind die Schneider! ZWEITER u. DRITTER Die Trunkenbolde! ERSTER Die Hungerleider! MAGDALENE am Fenster, verzweifelt die Hände ringend Ach Himmel! David! Gott! Welche Not! Zu Hilfe! Zu Hilfe! Sie schlagen sich tot! NACHBARINNEN haben die Fenster geöffnet und gucken heraus Was ist das für Zanken und Streit? Da gibt s gewiss noch Schlägerei! Wär nur der Vater nicht dabei! Da ist mein Mann gewiss dabei! ZORN (auf den ersten Nachbar - Vogelgesang stossend) Ei, seht, auch Ihr hier? Geht s Euch was an? VOGELGESANG Was sucht Ihr hier? Hat man Euch was getan? ZORN Euch kennt man gut. VOGELGESANG Euch noch viel besser. ZORN Wieso denn? VOGELGESANG Ei, so! Er schlägt ihn. ZORN Er schlägt wieder. Esel! VOGELGESANG Dummrian! Zorn schlägt wieder. LEHRBUBEN Ich glaub, die Schmiede werden s sein! Nein, ‘s sind die Schlosser dort, ich wett! Ich kenn die Schreiner dort. Gewiss, die Metzger sind’s! Hei! Schaut die Schäffler dort beim Tanz! Herbei, herbei! Jetzt geht’s zum Tanz! Immermehr! ‘s gibt grosse Keilerei! NACHBARINNEN Mein! Seht nur dort(hier)! Der Zank und Lärm! Der Lärm und Streit! s wird einem wahrlich angst und bang! DIE MEISTER und älteren Bürger kommen von verschiedenen Seiten dazu Was gibt s denn da für Zank und Streit? Das tost ja weit und breit! MAGDALENE mit grösster Anstrengung Hör doch nur, David! So lass doch nur den Herrn dort los, er hat mir nichts getan! So hör mich doch nur an! GESELLEN s sind die Weber! s sind die Gerber! Die Preisverderber! NACHBARINNEN Heda! Ihr dort unten, so seid doch nur gescheit! Ei hört, was will die Alte da? Seid ihr denn Alle gleich zu Streit und Zank bereit? KOTHNER stösst auf einen Nachbar - Nachtigal Euch gönnt ich s schon lange. Moser, Eisslinger beide im Streit. MOSER Wird euch wohl bange? EISSLINGER Hat euch die Frau gehetzt? NACHTIGAL schlägt Kothner Das für die Klage! MOSER Schaut, wie es Prügel setzt! Sie schlagen sich. EISSLINGER Lümmel! MOSER Grobian! GESELLEN Dacht ich mir s doch gleich spielen immer Streich! Wischt’s ihnen aus! Gebt’s denen scharf! Immermehr! Die Keilerei wird gross! LEHRBUBEN jubelnd Krämer finden sich zur Hand, Mit Gerstenstang’ und Zuckerhand; Mit Pfeffer, Zimt, muskatennuss, Sie riechen schön und bleiben gern vom Schuss. KOTHNER holt einen Stock hervor Seht euch vor, wenn ich schlage! NACHTIGAL Seid ihr noch nicht gewitzt? KOTHNER Nun, schlagt doch! NACHTIGAL schlägt Das sitzt! KOTHNER Dass dich Halunken gleich ein Donnerwetter träf! verfolgt ihn. NACHTIGAL nachrufend Das für die Klage! GESELLEN Herbei! Hei! Hier setzt’s prügel! ORTEL Dass dich Halunke! EISSLINGER Wartet, ihr Racker! MOSER Massabzwacker! FOLTZ Euch gönnt ich’s lang! LEHRBUBEN Meinst du damit etwa mich? Halt’s Maul! Mein ich damit etwa dich? GESELLEN Dort den Metzger Klaus kenn ich heraus! s brennt manchem im Haus! s ist morgen der Fünfte! Schneider mit dem Bügel! Zünfte heraus! MAGDALENE Ach! Welche Not! David! So hör doch nur einmal! LEHRBUBEN Hei! Das sitzt. Seht nur, der Has’! Hat überall die Nas’. NACHBARINNEN Mein! Dort schlägt sich mein Mann! Ach, Gott! Säh’ ich nur meinen Hans! Sind die Köpfe vom Wein euch voll? Säh’ die Not ich wohl an? Seid ihr alle blind und toll? DIE MEISTER Gebt Ruh und schert euch jeder gleich nach Hause heim, sonst schlag ein Hageldonnerwetter drein! Stemmt euch hier nicht mehr zu Hauf, oder sonst wir schlagen drein! LEHRBUBEN Lustig, wacker! jetzt geht s erst recht an! Nur immermehr heran! Hei, nun geht s Plauz! hast du nicht gesehn! Hast s auf die Schnauz! - Ha! nun geht s Krach! Hagelwetterschlag! Wo es sitzt, da wächst nichts so bald nach! Keilt euch wacker! Keiner weiche! Haltet selbst Gesellen mutig stand! Wer wich, s wär wahrlich eine Schand! Wacker drauf und dran! Wir stehen alle wie ein Mann! Wie ein Mann stehn wir alle fest zur Keilerei! Bereits prügeln sich Nachbarn und Lebrbuben fast allgemein durcheinander GESELLEN Bald’ ist der Fünfte. ’s brenntmanchem da im Haus! Nun tüchtig drauf und dran, wir schlagen los! NACHBARINNEN Sind euch vom Wein denn noch die Köpfe voll? Seht dort den Christian; er walkt den Peter ab! Mein! Dort den Michel seht, der haut dem Steffen eins! Hilfe! Der Vater! Der Vater! Ach, sie haun ihn tot! Hört keines mehr sein Wort! GESELLEN Ihr da, macht! Packt euch fort! Wir sind hier grad am Ort! Wolltet ihr etwa den Weg uns hier verwehren? Macht Platz, wir schlagen drein! Gürtler! - Spengler! Macht ihr euch selber fort! Zinngiesser! - Leimsieder! - Lichtgiesser! - Nicht gewichen! Schlagt sie nieder! Keiner weiche! Tuchscherer! Leinweber! Schlagt’s ihn’ hin! Haltet’s Maul! Schert euch selber fort und macht euch heim! MAGDALENE hinabspähend Herrgott, er hält ihn noch! NACHBARINNEN Peter! So höre doch! Jesus! Der Hans hat einen Hieb am kopf. - Hans! Ei, so höre doch! Jesus! Sie schlagen meinen Jungen tot! Gott, welche Not! Welche Höllennot! Gott steh’ uns bei, geht das noch lange hier fort! Hei! Mein Mann schlägt wacker auf sie drein! ZORN Racker! VOGELGESANG Zwacker! ZORN Wird euch bang? VOGELGESANG Euch gönnt ich’s lang! KOTHNER, ORTEL, VOGELGESANG Packt euch jetzt heim, sonst Kriegt ihr’s von der Frau! ZORN Wollt ihr noch mehr? FOLZ, SCHWARZ Lauft heim, sonst Kriegt ihr’s von der Frau! ZORN, MOSER Geht’s euch was an, wenn ich nicht will? NACHTIGAL Was geht’s euch an, Wenn ich nun grad’ hier bleiben will? VOGELGESANG Auf, schert euch heim! EISSLINGER Was geht’s euch an, wenn mir’s gefällt? KOTHNER, ORTEL, FOLTZ, SCHWARZ, MOSER Schickt die Gesellen heim! ZORN So gut wie ihr bin M;eister ich! EISSLINGER Dummer Kerl! KOTHNER Macht euch fort! NACHTIGAL Schert euch heim! VOGELGESANG Schert doch euch selber fort! NACHBARINNEN Die Köpf und Zöpfe wackeln hin und her! Gott, wie sie walken! Franz, sei doch nur gescheit! Ach, wie soll das enden? Auf, schreit zu Hilfe Mord und Zeter! - Schafft Wasser, Wasser her! Wasser her! Wasser ist allerbest’ für ihre Wut! das giesst ihn auf die Köpf herab! Die Rauferei ist allgemein geworden, Schreien und Toben MAGDALENE Nein! David, ist er toll? mit höchster Anstrengung Ach, David, hör s ist Herr Beckmesser! POGNER ist im Nachtgewand oben an das Fenster getreten Um Gott! Eva! Schliess zu! Ich seh, ob unt im Hause Ruh! Er zieht Magdalenen, welche jammernd die Hände nach der Gasse hinab gerungen, herein und schliesst das Fenster WALTHER der bisher mit Eva sich hinter dem Gebüsch verborgen, fasst jetzt Eva dicht in den linken Arm und zieht mit der rechten Hand das Schwert Jetzt gilt s zu wagen, sich durchzuschlagen! Er dringt mit geschwungenem Schwert bis in die Mitte der Bühne vor, um sich mit Eva durch die Gasse durchzuhauen. Da springt Sachs mit einem kräftigen Satze aus dem Laden, bahnt sich mit geschwungenem Knieriemen den Weg bis zu Walther und packt diesen beim Arm POGNER auf der Treppe He! Lene! Wo bist du? SACHS die halb ohnmächtige Eva die Treppe hinaufstossend Ins Haus, Jungfer Lene! Pogner empfängt Eva und zieht sie in das Haus. - Sachs, mit einem Knieriemen David eines überhauend und mit einem Fusstritt ihn voran in den Laden stossend, zieht Walther, den er mit der andren Hand fest gefasst hält, mit sich hinein und schliesst sogleich fest hinter sich zu. Beckmesser, durch Sachs von David befreit, sucht sich eilig durch die Menge zu flüchten. – Im gleichen Augenblick, wo Sachs auf die Strasse sprang, hörte man einen Hornruf des Nachtwächters. Alle suchen in eiliger Flucht nach allen Seiten hin das Weite, so dass die Bühne sehr bald gänzlich leer wird. Als die Strasse und Gasse leer geworden und alle Häuser geschlossen sind, betritt der Nachtwächter die Bühne, reibt sich die Augen, siebt sich verwundert um und schüttelt den Kopf. DER NACHTWÄCHTER mit leise bebender Stimme Hört, ihr Leut, und lasst euch sagen, die Glock hat eilfe geschlagen bewahrt euch vor Gespenstern und Spuk, dass kein böser Geist eu r Seel beruck! Lobet Gott, den Herrn! Hornruf. Der Vollmond tritt hervor und scheint hell in die Gasse hinein; der Nachtwächter schreitet langsam dieselbe hinab. Als der Nachtwächter um die Ecke biegt, fällt der Vorhang, genau mit dem letzten Takte All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+/III-1
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作る? 名前:エーフィ 体重:軽量級 登場作品:ポケットモンスターシリーズ 説明文 エーフィについて エーフィの性能について エーフィのエフェクトは確率ながらも転倒を起こすこともある。 キャッチフレーズは「変幻」のエーフィ エーフィの特性について イーブイの進化による変化 イーブイ 能力ワザ表 5段階で 攻撃の威力 攻撃の早さ 攻撃のリーチ つかみ間合い 歩く速さ 走る速さ 地上ジャンプ力 空中ジャンプ力 空中横移動の早さ 落下速度の速さ ふっとびにくさ 復帰力 特殊ワザ表 ジャンプ回数 カベジャンプ カベ張り付き しゃがみ歩行 滑空 ワイヤー復帰 その他 2回 × × × × × なし 長所と短所 ●長所 ●短所 得意なステージ 説明文 苦手なステージ 説明文 得意な相手 説明文 苦手な相手 説明文 通常ワザ変更点 イーブイの通常技にエフェクトが追加 モーション変化 横スマッシュ サイコショック ダメージ 22~28% 吹っ飛び力 大 上スマッシュ しねんのずつき ダメージ % 吹っ飛び力 下スマッシュ みらいよち ダメージ 19~25% 吹っ飛び力 準大 エーフィのいる地点に念波を配置し、時間経過で発動。扱いにくいが罠仕掛けに向いている 必殺ワザ 通常必殺ワザ サイケこうせん ダメージ % 吹っ飛び力 螺旋状のレインボービームを放つ遠距離技。押しっぱなしで継続可。貫通はせず、相手を押し出すビーム 横必殺ワザ スピードスター ダメージ % 吹っ飛び力 星を無数に飛ばす遠距離攻撃。Bボタン連打で継続 上必殺ワザ サイコキネシス ダメージ 10~15% 吹っ飛び力 中 見えない何かに放り投げられるように上昇。付近の相手も巻き込める 下必殺ワザ あやしいひかり ダメージ 1% 吹っ飛び力 - 発動中はサーチライトのような光をコントロール。光を相手に当ててBボタンで発光。相手をコントロールパニック状態(一時的に操作法が変更)にさせる 最後の切り札 とっておき(超) ダメージ % 吹っ飛び力 その他 基本的にイーブイと同上 上アピール: 横アピール: 下アピール:あさのひざし(一回5%回復で秒速1%) CV: 応援ボイス: 勝利ポーズ BGM: 勝利ポーズ1[X]: 勝利ポーズ2[Y]: 勝利ポーズ3[B]: 敗北ポーズ: カラー 紫 立ち回り 対策 ボスバトル攻略 資料 関連 新キャラ投票 新ファイター予想 ファイターリスト スーパーファイタークリエイト コメント 今日 5 昨日 0 総訪問者 158 -- 彗青 (2015-08-07 23 18 33) 名前 コメント
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初出:第2話 名前の初出:第18話 声(ドラマCD第2弾):伊達忠智 声(ドラマCD第8弾/第10弾):小山剛志 声(TVアニメ版):小山剛志 家族構成 妻:エーファ 第一子:流産 第二子:男児(一歳になる前に死亡) 娘:トゥーリ 娘:マイン 第五子:冬を越えられず死亡 第六子:流産 息子:カミル 父方の親戚 又従兄弟:ディード(ギュンターの父親とディードの母親が従兄妹(*1)) 容姿 髪の色:青色 000000000 瞳の色:薄い茶色 000000000 地位 階級:平民 職種:兵士・南門の班長→東門の班長→東門の士長→北門の士長→西門の士長→西門の班長→ギルベルタ商会の護衛 年齢関連 マインとの年齢差:+25(夏)(*2) 誕生季:夏以外(*3) マインとの冬の年齢差:+25or26(誕生季による) ギュンター視点の回 第18話 閑話 娘は犯罪者予備軍!?(書籍短編I ギュンター視点 娘は犯罪者予備軍!?) 第77話 閑話 門番という仕事 書籍第一部III エピローグ 書籍第二部I・II 特典SS 娘はやらんぞ(ふぁんぶっく2・書籍短編1 ギュンター視点 娘はやらんぞ) コミック第三部VII SS ハッセの土産話 書籍第四部IV 書下ろしSS 大改造を防ぐには 書籍第四部IX 特典SS 兵士と騎士の情報収集(書籍短編2にも同題で収録) 書籍第五部IV 書下ろしSS 西門での攻防 書籍第五部VIII エーレンフェスト防衛戦(前半) ギュンター視点 誓いを果たす日 作中での活躍 マインの父親。物語の開始時点では、南門の兵士で班長を務めている。 木工職人の息子だったが吟遊詩人の語る騎士に憧れていた。 平民では騎士になれないと知り、門を守る士長に直談判して兵士見習いになった。 その時の士長がエーファの父である。 「街ごと家族を守れる兵士になりたいと俺は本気で思っている。その夢を笑わなかったエーファに側に居て欲しい。」とエーファに求婚した。その際に貴族の騎士の作法に倣って魔獣を倒して得た小さな魔石を捧げた。(*4) 愛妻家で、重度の子煩悩。 洗礼式の後から兵士見習いとして門番をしているため、顔を見せずに馬車で移動する富豪や貴族を除いて、ほとんどの街の住民が顔見知り。 マインが数日熱が下がらないと職場でもピリピリさせて、ご飯を作ると自慢したりと周囲をうんざりさせている。 頭がよくないため、異常に頭の働くマインのことを賢い程度に思って、気味悪く思うことなく溺愛している。 マインがなついたオットーやルッツに嫉妬して、何かと競ったりする。 神殿長が極刑をちらつかせ脅迫した時は、家族のためにひるまず立ち向かった。 マインを延命するための魔術具を手に入れる伝手も金もなく、神殿に通わせることになった事を不甲斐なく思っていた。 街の中では契約魔術で守られているマインが余所の貴族に掻っ攫われるのを防ぐため、全ての紹介状や招待状に目を通せる門番に一層従事する。 休みの日は神殿の孤児達に採集や道具の手入れを教え、冬支度の手伝いなど世話を焼いている。 エーファが身籠ってからは、マインと赤ちゃんのことばかりして延々と話して、トゥーリに煙たがられていた。 カミルの出産では、マインと一緒に役に立たず鬱陶しがられた。下町では病的に潔癖と言われているマインの忠告を聞いて、衛生に気を付けた。 貴族の出入りに制限をかけられているが、ダームエルから偽物の許可証が出回るかもしれないことを伝えられ、各門の士長に伝えた。 東門だけは士長が門番に伝えなかったため、他の領地の貴族を街に通してしまう。下町で身食い兵に襲われていたマインとトゥーリを助け出す。 神殿でビンデバルト伯爵達に対峙し、フランとダームエルと共に戦うも、伯爵からマインを庇って魔力の火傷を負う。 神官長が現れ事なきを得たが、マインが領主の養女になり、娘としてのマインは表向き死亡扱いにされることが決まった。 最後にマインから最高神と五柱の大神の祝福を受け、フリュートレーネの癒しの力で、跡形もなく傷跡が消えた。 伝達を怠った東門の士長が罰せられ、公称では娘を失い、街に入った貴族を捕えるために健闘したことなどを考慮されて東門の士長になった。 08年から14年にかけて、毎年の春や秋に神殿とハッセの小神殿の間を灰色神官・灰色巫女とギルベルタ商会(後にプランタン商会)の馬車が行き来する際の護衛を兵士が依頼される時、商会側から兵士代表として指名を受けて参加した。(*5) エーレンフェストの下町をエントヴィッケルンで改造することが決まった際には、ハッセへの護衛の機会を利用して下町住人が気をつけるべき点をローゼマインから聞き取り(*6)、各門の士長達や協会関係者などを集めて周知徹底した。(*7) 13年秋、ダールドルフ子爵夫人グローリエによる聖典盗難事件が発生した際(*8)、下町の兵士・門番から情報収集するよう命じられたダームエルとアンゲリカに北門士長として応対し、2人を他の門に配置されている門番に面通しするためにダームエルの騎獣に同乗して3箇所の門を巡り情報収集を補佐した。またダームエル達が戻った後に集まった情報を改めて神殿に持っていった。(*9) この騎獣に同乗したとき「人生で今が一番騎士っぽく輝いているのではないか」と考え、この姿をエーファやマインに見せてやりたいと思った。 15年春に勃発した礎争奪戦では、避難した家族からお守りを預かって、エーレンフェストの街の西門を騎士と共に守った。 襲撃者によって放たれた魔獣のヴォルヘニールは多く、騎士だけでは対処しきれず一匹が兵士に襲い掛かったことから、小手で殴りつけた。 腕に噛みつかれるが、お守りが発動してヴォルヘニールが爆散した。威力を知ったことで、家族から預かったお守りの数だけ無茶をする。 兵士の中では一番の功労者で、最終的にヴォルヘニール二匹を討伐し、影武者のグラオザムを蹴り飛ばしてお守りで止めを刺す。 騒動の収束後、兵士への褒章を渡しに来た成長したローゼマインを見て、誇らしくも寂しげな複雑な表情をみせる。 フェルディナンドからローゼマインの専属達と共にアーレンスバッハへ同行してもらう事を告げられ、直接お守りを手渡された。 15年春の終わりにアレキサンドリアの下町に引っ越した。 アウブによるエントヴィッケルンで整備されたギルベルタ商会の三階にエーファやカミルと共に住んでいる(独立したトゥーリの住居は二階)。 経歴 (年代はマインの誕生を0年とする) 03年頃 西門の班長を務め、オットーに兵士職を紹介。(*10) ~7年冬頃 南門の班長を務める。 08年春 東門の班長に異動する。(*11) 08年春~夏頃 東門の士長に就任する。(*12) 11年春 北門の士長に異動する。(*13) 14年春 西門の士長に異動する。(*14) 15年春? 西門の班長に異動する。(*15) 15年春 西門でヴォルヘニールを二匹爆散させ、グラオザムを蹴り飛ばした後お守りで止めを刺した。(*16) アレキサンドリアの下町に移動。ギルベルタ商会の護衛に再就職の予定。(*17) 作者コメント 【2015年 02月19日 活動報告返答】 家族にとってマインの奇行はギュンター譲りなのです。 マインの気質はギュンターとそっくりなのです。家族内ではよく似ていると評判です。(範囲、狭!)家族ラブなところも、マインは自覚していませんが、周囲から見るとそっくりです。 ギュンター父さんはすでに色々とご近所では噂の多い人なのです。ご近所ではマインの奇行を実際に知っている人が少ないですが、「ギュンターの子だから」で大体が済みます。 オットーとギュンターは恋愛観や家族観が似ているので、ギュンターも兵士としてオットーを紹介する気になったのです。 嫁がそんなに好きなのか? わかるわって感じで。(笑) オットーとギュンターは、門で「上司と部下はよく似るんだな」と言われています。 ギュンター父さんはマインから見れば厳つい一面もありますけれど、エーファから見ると猪突猛進で困ったところが多い夫です。 【2016年 06月09日 活動報告返答】 父さんが士長を殴って止められるまでは……うん、大暴れでした。 その場に駆けつけた兵士達が全員一致で「もう少し落ち着くまで門に来ないでください」と言うくらいは暴れました。 【2017年 10月11日 Twitter】 >ウィンク考察 ギュンター:任せとけ! 【2020年 09月05日 Twitter】 【2020年 09月07日 活動報告】 >「I love you」以外の英語の愛情表現 I am head over heels with you. (君にぞっこんだ) これは何となくギュンター。妻にマジぞっこん。 【2021年 11月22日 Twitter】 >いい夫婦の日 ギュンター&エーファ、オットー&コリンナ どちらも夫が猛烈に押しまくって結婚した夫婦です。 今でも愛の言葉やスキンシップを欠かしません。 愛たっぷりのいい夫婦ですが、下町の普通ではないので注意。 ルッツの両親くらいが普通。 ギュンターやオットーは愛戦士。笑 二組の馴れ初め話は第一部Ⅱの書き下ろし短編をチェック☆ コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。 西門の士長は胃の辺りを押さえている人で、ギュンターではない。 - 2016-03-04 20 45 42 536話時点(13年冬)では北の士長ですね。もう少し遅ければ自分の責任問題だったと言っているので、何日か後にくる14年春には西門の士長であっているかと。 - 2016-03-04 22 02 16 アレキサンドリア移動後どうしてるんだろ?兵士として積み重ねたキャリアが消えちゃいそうだが (2018-09-05 15 23 27) SS『カルラ視点 息子の成長』で「トゥーリや家族を危険から守るためにギルベルタ商会の護衛に再就職が決まっている」とある。 (2018-09-05 17 46 42) ギュンターは騎士(貴族)が求婚の魔石を送るように魔物を倒してえた魔石をそのままエーファに贈り求婚した。 (2019-12-09 16 02 44) もともとマインの薬代が家計を圧迫してたから貧民暮らしだったのかな?もし当初の予定通り10歳まで貴族の養女にならなかったら、もっといい所に引っ越してたかもな。 (2020-06-03 11 22 55) 物語開始時点で班長だからね。兵士見習いや平兵士ならともかく役職持ちがそこまで厳しいとは考えにくい。一方で元々木工職人の生まれでルッツとも遠い親戚ということなんで生まれた時からあの近くに住んでいたのだろうともいえる。隣近所や親せきの中では出世株だけど同時に体の弱い娘がいたので引っ越す余裕もなかったという感じじゃなかろうか。 (2020-06-03 19 40 58) 職場では街全部の平民と顔なじみ、自宅では子供時代からの深くて狭い付き合いという切り替えが心地良くて、金のゆとりを得た後も引っ越しし無かったのかも。また、狭い付き合いの自宅こそ、妻子を守るのに都合良いと計算したのかも。 (2020-09-27 17 52 01) 全属性祝福をうけた身内のうちでは出世度低めかな、貧民から領主候補生に単独で応対するまでになったトゥーリは別格としても、たとえば「総兵士長」てな感じになってもよかった? 出世は望みじゃないってことなのかな。 (2020-12-30 11 31 56) フェル様をお前呼び出来る唯一の平民w (2020-06-25 16 43 34) ギュンターにとってはお貴族様であろうとも平伏はしないからな怖いもの知らずというか、マインひいては家族の為なら命をかけれる男の中の男 (2020-06-25 17 45 38) ギュンターが平伏しないのは、あくまでも平伏してたら家族が守れないときだけよ? 仕事柄、街に出入りする貴族の馬車に応対したり、北門勤めなら同居してる騎士とも業務上の会話があるが、平民が貴族に向けてとるべきへりくだった態度はしっかりとる 4-9特典でダームエルに対してでさえ、相手を観察しながらどこまでの発言なら許されるのか慎重さを忘れない 最終話のフェルディナンドに向けては娘の婚約者として身内扱いしてることの表れ (2020-07-11 09 14 50) ちなみにアンタ呼ばわりする驚異的人物も存在する…平民が貴族の前で喋れないってそういう事なんだけどね (2020-07-09 20 16 56) 書籍関連SSを軽く反映してみました 4-9特典の「騎獣に同乗させてもらって空飛んでる今、人生で一番騎士っぽい!」、それどころじゃないはずの緊迫感をはらんだ場面でこんなことも考えてるギュンターちょっと好き でもたとえ顔見知りなダームエル・アンゲリカ相手でも平民兵士が貴族な騎士に対して持っている武力格差への危機感を忘れず、また同じことが同僚にも起こることに考えを及ぼすあたりにはうぅむなるほどと考える面も生まれ…… (2020-07-09 14 15 42) 確実にマインはギュンター似だと確信できるシーンだなw (2020-07-09 17 00 28) ギュンターは街平民の大半の顔を覚えているほど記憶力が良く、オットーほどで無いが書類仕事も出来る班長。マインの様な方面の賢さに馴染みが無いので、とても賢いとだけ理解している。ギュンターが頭が悪いはずが無い。 (2020-07-11 14 02 29) 教育を受ける機会が無くその必要も無いのなら、いくら地頭が良くてもそれが発揮される事は無いからな (2020-07-11 14 40 39) 「頭が良くない」だと愚か者って意味に捉えられがちだから「学が無い」や「教養がない」のほうがいいかもね。士長の仕事や貴族との交渉もできるから地頭は悪くない。 (2020-07-11 15 17 32) まあ士長なんて腕っぷしだけでなれるもんじゃないしな。プライドだけで文字覚えるし基礎スペックは間違いなく高い (2020-07-18 13 05 06) 「ー」含めて5文字以上は貴族という法則があったけど、外れてるのはギュンターだけ? (2020-09-27 17 31 37) エーミール(ベンノの叔父)、ギルベルタ(ベンノの曾祖母。貴族の命名だけど)。 法則と言うより慣例な気がするが。 (2020-09-27 21 41 21) カナ文字数は多いけどシラブルは2つだけだからいいのさ (2020-12-30 11 19 22) ちょっと下世話な話になるけど、ギュンターとエーファみたいな貧民って子作りの場所とタイミングなくね? ベッドは子供と一緒だし、部屋もまともに分かれてない。 (2021-10-10 11 31 09) トゥーリ赤ちゃんの頃にロゼマ仕込むのは理解できるけど、カミルの時はどうやってたのか気になるよな。まさかキッチンで? (2021-10-10 11 38 13) マインが病弱で寝台占拠していた頃はカミル作れなかった。本須降臨後のマインは元気になって外出るようになったから、ギュンエフのタイミングができた。なのかな (2021-10-10 11 41 03) いや、その状態でも2人作ってる。産まれはしなかったが……。マインが癇癪起こして泣き喚いたのもその時。 (2021-10-10 14 31 47) ※訂正 ごめん、すぐ死んだけど1人は産まれてた。 (2021-10-10 14 32 58) 日本でも昔は川の字で寝るのが普通だった。その場合、子供が熟睡するタイミングでやったらしい。子供は熟睡すると滅多に起きないからね。 (2021-10-10 11 48 27) プライバシーの概念がないから。もしかするとセックスを隠さなければならないって思ってないかもよ。家族の前でおまるでおしっこする世界やぞ。 (2021-10-11 10 26 18) ハンネローレ等に囲まれた状態でローゼマインが話した理想の男性はお父さん発言は周囲にどう受け取られてたのだろう。 (2021-10-27 20 23 21) 父さんと語ってるのは心中でだけで、トゥーリ以外の周りは、カルステッドかジルヴェスターが理想なんだなと思ってるかと。 (2021-10-27 21 19 12) 義父様を意味する言葉は現地語でも肉親の父親とは違う単語みたいだからカルステッドのことを言ってると認識されてるかと。 (2021-10-28 10 44 03)