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熱湯と言っても差し支えの無い程に温度を上げたシャワーを全身で受け止める。 瞑目して、肌を刺す痛みが、痺れへと変わるのをジッと待つ。 ◆迷走と迷走◆ まるで、それは一つの儀式のようであった。 華奢な体つきに、筋肉を纏い、その身体には小さな傷跡が無数に浮かび上がる。普段は目に見えない傷なのだが、色白な肌が熱を帯びるとこうして薄紅色に浮き上がる。普段は邪魔にならないように一括りにしている髪は解かれ、背中にまで伸びた鴉の濡れ羽色の髪は存分に湯を吸って背中に張り付く。鎖骨に張り付く自身の髪を紅色の瞳を薄っすらと開けながら呆と見下ろす。同じ黒髪でも、彼女のものとは異なり随分と禍々しいものに思えた。 「健全な精神は健全な肉体に宿るっていうのかよッ」 喉を震わせて笑う姿は自身は不健全な精神だから、不健全な肉体を持っているのだと嗤っているようだ。 キュッ、とシャワーのノズルを閉め、軽く二、三度頭を振ると、勢い良く水滴が浴室の壁に飛び散る。全身に浮かび上がる傷跡はそれだけ自身の潜ってきた修羅場を意味することを知っていた。事実、三年前よりも増えた傷跡に比例するか、それ以上に格段に腕は上がっていた。それは白兵戦全般でもあり、何よりMSの操縦技術を指している。 自分とキラをプラントが飼っているのはある意味ガンダムの数において勝る地球側に対する無言の牽制でもあった。 クライン議長を除き、前線を知らない議会の人間は自分かキラか、そのどちらかが地球側につくのを恐れているようでもあり、また、事実キラ・ヤマトが再びオーブに戻りザフトに敵対する素振りをみせようものなら即座に彼を撃墜する命を受けていた。 一人の人間の動きが世界をどうこうできるものかよ、と嘲笑うものの、事実三年前の戦争が一人の愉快犯によって連鎖的に火種を生み、大火と変え、宇宙すら巻き込もうとしていた。 その事実を何処まで知っているのかは別として、自分達の住む世界は、或いは人の生きる世界というものは何処までもあやふやで不確かな基盤の上に立っているものらしい。 最も、どちらにせよ、キラ・ヤマトがオーブについて敵対するというのであれば、言われずとも躊躇無くこれを殲滅する気であるのは確かであった。 それはプラントの命であるとか世界の秩序だとかの為ではない。 『彼女』が戦火の再び上がる世界を見て、また悲しみの涙を流すのを防ぎたいと思うから、ただそれだけのことであった。 その為ならば、例え最後には共闘し、あの戦いを駆け抜け、現在同じ軍に所属しているキラが相手だろうと一欠けらの躊躇いも無かった。 適当に身体を拭き終えると、部屋着に着替え、頭をガシガシと拭きながら浴室を出る。 「シン、アンタまた朝帰り?」 其処には、家主に無断で入り、且ついつの間にか朝食の準備を終えた副官の姿があった。 「何だ…来てたのか、ルナ」 溜息混じりにそう言うと、即座に自分の顔目掛けて紙の束を投げつけてくる。 特に動揺するでもなく、「MSの射撃よりも正確だな」などと思いながらそれを冷静にキャッチすると、シンの目線は投げつけられた束 ―― 軍関係の資料の束に行く。 「朝一で、敬愛する上官に頼まれていた書類を処理して、しかも届けに来た副官に、それは無いんじゃありませんこと、隊長殿?」 腰に手をやり、眉間に皺を寄せるルナマリアは、諦めたように大きく溜息を付くと、肩まで伸ばした赤い髪をかき上げる。 気持ちを切り替えるときの仕草なのだと、付き合いの長さからシンにはわかっていた。 「まぁ、いいわ。それより早く食べましょう?どうせ何も食べてないんでしょう」 「どうして言い切れるんだよ」 「フン…甘ったるい子供がつけるような香水の匂いをプンプンさせて帰ってきておいてよく言うわ」 「お見通しですかい」 最も、お節介にも自分の衣類をさっさと洗濯機に叩き込んだ彼女ならば何をしていたかくらいわかって当然なのではあるが。 故に特に反論するわけでもなくリビングのソファーに腰掛けると、ルナマリアの作ったスクランブルエッグを口にする。 「美味しい?」 ほんの少し期待を含んだ眼差しで見上げてくる彼女を横目で見遣りながら、よく咀嚼し、飲み込む。 「不味くはない」 「もうっ!!もっと気の利いた事は言えない訳?」 そういって頬を膨らませるが、お世辞を言ったら言ったで彼女は怒る。 どうせ怒られるなら正直に言った方がシンとしてはまだマシだ。 「そりゃあアンタが作った方が美味しいのは知ってるけど」 そう言って自分の皿にあるスクランブルエッグにようやく手を付けると「十分美味しいじゃない」とブツブツ零す。男勝りであった三年前に比べて彼女は身体つきも、醸し出す空気もより女性らしくなっていた。シンの小隊で共にブレイク・ザ・ワールドを戦い抜いた戦友にして、唯一の女性の赤服である彼女に憧れる者は少なくない。 少なくないどころか、男女共に憧れの的であるらしいとディアッカが言っていた。 こんな男の所に足繁く通いつめなくても、選り取り見取りだろうに… 他人事のように内心呟く。 口に出さないのは以前それを言ったら拳が飛んできたのを思い出したからだ。 『いい女はね、意外と駄目な男に弱いのよ』 繰り出される拳をひょいひょいと避け終わると、「やってらんない」と停戦の申し出と共に言われた台詞だった。ちゃんと駄目な男とわかっていて通いつめてきているというのなら、特にそれ以上文句を言う気も起こらなかった。 事実、自分の部屋への無断侵入を許しているのは彼女だけであるし、今身近でもっとも気を許せる存在は間違いなくルナマリアだった。 「シン…アンタさ…」 スクランブルエッグの焼き過ぎた部分をフォークで突きながら不意にルナマリアが呟く。 視線は皿の上にそそがれたままだ。 「いい加減子供の火遊びに便乗するのも大概にしなさいよ?」 やっぱりバレバレだったのか、と驚くわけでもなく、寧ろ目聡い彼女に感心する。 「何?ついにイザークの耳にでも入った?それともキラさんとか?流石に議長だったらデスティニー取り上げられるかな…」 隊長職を失うのは些か困る。彼女を探す手段が一つ消えてしまう。 「そうやって興味本位や、憧れで近付いてきた女の子を受身っぽく食い物にするのも程々にしないと、アンタ本当に立ち直れなくなるわよ?」 ルナマリアはシンの心配をしていた。 三年前から、ルナマリアを除きシンは深い付き合いをしなくなっていた。大概が、シンの心が自分に全く無いことを悟った女性が離れていくというのがパターンなのだが、シンがそういう聡くて、自尊心の強い女性しか相手にしない事をルナマリアは彼の一番近くにいる事で気付いていた。とてもじゃないが、アカデミーを卒業して間もない、開戦時のガキ丸出しだった頃のシンからは考えられない狡猾さだ。 唯一の例外は、偶に自分と肌を重ねる時だけ。 それは決まってかつてのZEUTHの仲間達と会した日の夜などだった。 否が応にも『彼女』の不在をまざまざと知らしめられる事になるからだ。 女々しい男だ、と冷めた目で見ている自分と根っこの部分では何処までも一途で変われない人だ、と愛しい目で見ている自分、そして、それでも尚唯一癒す立場にいられる事を喜ばしく思っている自身を嘲笑する自分の存在を感じる。 「コーヒー淹れるけれど、ルナも飲むだろ?」 いつの間にか物思いに耽る自分を尻目に、朝食を食べ終えたシンの声がキッチンから聞こえる。 「当然!!シンのコーヒーだけは飲めるのよねぇ」 コーヒーが元々苦手だったルナマリアは、逆にコーヒー党のシンが豆から挽いたコーヒーを初めて飲んで以来彼のコーヒーならば好んで飲めるようになっていた。 以前、仲間からも冗談半分で「喫茶店でも開いたら」と言われて苦笑していたのを思い出す。 ルナマリアにはシンのその時浮かべた苦笑の意味が何となくわかっていたが、悔しいので敢えて深く考えることはしなかったが。 ふと、シンの皿に視線を移すと、アレだけ憎らしいコメントをしておきながら、皿には一欠けらの食べ残しも無く、綺麗にされていた。 こういう可愛げのない可愛さが好きなのよね…ズルイなぁ… そう思って苦笑しながら皿をキッチンに運ぶ。少し悔しいので、「キッチンに行くならお皿ちゃんと片付けなさいよね」とお小言も忘れない。 「うるさいなぁ、いつまでも姉貴気取りは止めろよな」 「だったらもう少し手が掛からないといいんだけどね」 憎まれ口の遣り取りはもう何年にもなる。きっと今尚シンの中に彼女は住み続けている。仲間達は口には出さないものの、殆どが諦めていた。諦めていないのは、シンとは真逆の生き方をしているようで根が同じ、たった一人の女性のみを想っているガロードと、何処までもシンの味方である事を自負しているカミーユとレイ、そして、自分だけだ。 ガロードの根底にあるのは多分シンに対する抱く必要の無い『罪悪感』。 自分は惚れ抜いた少女 ―――― と言っても既に少女から美しい女性へと変わりつつあるティファと添い遂げている事から来る罪悪感があった。 そしてルナマリアの中にあるのは ―――― 『嫉妬』だった。 「だって、卑怯じゃない…勝ち逃げなんて…」 シンには聞こえぬようにそっと呟いた。 勝てるならそれに越したことはないが、例え負けるとしても、同じ負けるなら正々堂々と戦って負けられれば良かった。そうすれば、こんなにシンに報われない想いを抱き続けなくても、或いは済んだのかもしれない。幸せになった二人をみて、見返してやろう、こんな良い女をフッた事を後悔させてやろうと空元気の一つでも出せたかもしれない。 それなのに彼女は消えた。消えない、消せないキズを残して。 だから許せない、帰ってきてもらわなければ、シンも自分も前に進めない。 だからさ、早く帰ってきてよ、セツコさん… コーヒーを淹れるシンの、背中を見つめながら、ひたすらにそう願った。 前へ戻る 次へ進む
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モニターの向こうに映る光景を横目に、レイ・ピストルの引き金を引く。眼前に迫っていたグフが瞬く間に爆発し、辺りを粉塵が覆う。 煙幕を切り払い素早く視界を確保しつつセツコは敵機を示す点滅 ―――― レジェンドの立つ場所に目をやる。 そこには先程からセツコが注意を払い続けている光景がある。 『レイィィィィーーーー!!』 『シィィィィィンーーー!!』 互いの激情と信念をぶつけ合うようにデスティニーとレジェンドがぶつかり合う。 レジェンドの二本一対のビームサーベルに対抗すべく、両肩のフラッシュエッジを使い二機のガンダムが剣戟を重ねる。 その機体の動きは共に卓越した技術のなせる業である筈なのに、演舞のようにという華美な形容詞とは遠くかけ離れたものだ。 チカ、チカ、と遠目からも両者がぶつかり合う度に紅色の光が弾ける。 あたかも互いの魂が鮮烈な火花を散らせているように、幾度も幾度も星の海の中に彼岸花の如き華が咲いては散る。 単なる戦争を超えた峻烈さと悲壮さが刹那の煌きと化し、両者の戦いは、大軍の入り乱れる戦場においても何処か一線を画しているように見える。 機体越しであるというのに、セツコにはレイから溢れ出る激情、執念めいたものがレジェンドの機体を通して立ち昇ってくるようだ。 あの機体に乗るレイの心情がセツコには何となく理解出来た。 心の何処かで自分と共に歩いて当然という確信が、単なる思い込みに過ぎなかったととうの本人に知らしめられる事がどれほど心の中に昏い感情を呼び起こすのかを彼女もまた知っているのだから。 『シン…俺はお前を許さない…』 あの日、あの決別の時のレイの言葉にはアスランに向けられた淡々としたものではない『情』が籠っていた。 アスランに向けられた『議長を裏切ることは許さない』という信念から放たれる冷徹な言葉ではなく、『自分の気持ちを裏切ることは許さない』という純粋な感情から放たれた激しい怒りと悲しみの言葉だった。 まるで潔癖な少女のような言葉を吐くものだと思いながら、自分自身も『あの日』似たような昏い感情に苛まれた。 けれども、共感できるからと言ってみたところでレイは現在敵である事は変わらぬ事実である。 だからこそ、とセツコは深く息を吐く。 「私も決めなくちゃね、覚悟を」 ガナリ・カーバーを全開にすると、バルゴラの脚部を手近なデブリに固定する。 呪わしき未知の力を秘めた兵器が、忌まわしい顎を開き、射線軸の固定及び照準を定めると小さく息を吐きながらグリップを握りこむ。 星の海に、禍々しくも神々しい光の奔流が天に流れる河の如く全ての敵を呑み込む。 自分に纏わりついていた小隊を纏めて消し飛ばしたセツコは目的の場所に目をやる。 斬り合いに業を煮やしたアッシュグレーの機体から包み込むように十の牙が射出されたところだった。 ◇ セツコの瞳に映るのは、キュベレイの放つファンネルによって撃墜されたデスティニーの映像。 21回目の戦闘の終了を知らせる表示と共に、シミュレーターからハマーンが出てくる。 立ち振る舞い全てに凛々しさと孤高な気高さを兼ね備える女性はツカツカとシンのいる筈のシミュレーターへと歩み寄って行く。 常日頃より様々な事を思索するように気難しげに、悩ましげに表情を強張らせているその顔は酷く不機嫌なものへと変わっていた。 「少年、さっきのアレは一体何なのだ!!ム、聞いているのか、少ね……」 そういって覗き込むと、ハマーンは呆れて声も出ないと言わんばかりに言葉を噤む。彼女にしては珍しい表情にセツコは駆け寄る。 「どうかしたの?シン君……あ……」 ハマーンと同じく覗き込んだセツコの視線の先には、シートに身を預けて眠りに落ちているシンの姿があった。先程のハマーンの表情の正体がこれだ。 どうやら集中力の糸と共に疲労の糸も切れてしまったようで、半ば気を失うように眠り落ちている。 「呆れたものだ。此処まで自分を追い込むとは全く……休む事の重要さを把握しきれない内は戦士とは言いがたいな」 まるで自分にまで向けられたようなハマーンのセリフにセツコは俯く事しか出来なかった。 遅れてシミュレーターからアムロが降りるのが視界の隅に入る。顔を上げると、アムロは何事かを考え込むように眉間に皺を寄せながらシンの方に近付いていく。「シン…」と声をかけようとして、セツコとハマーンがシンを囲んで呆れているのと、寝入ってしまったシンの姿で全てを把握したのか苦笑を浮かべる。 「やれやれ、仕方がないな…」 「アムロ・レイ。私は戻るぞ。肝心のがコレではどうにもなるまい」 そういってシンを目で指すハマーンにアムロも頷かざるを得ない。 「無理矢理起されてでもシンは続けたいと思うだろうが、これ以上は流石に無理だな」 それを聞くと、鼻を鳴らしハマーンは踵を返す。セツコは思わず、その背に声をかける。 「あ、あのハマーンさん」 「どうしたセツコ・オハラ?」 「あの……シン君にさっき何を言おうとされたんですか?」 足を止めると、ハマーンは微かに首をセツコの方に回し、苛立たしげに呟く。 「最後のシミュレーションの際、少年は確実に私を捉えていた」 「え?でもシン君の攻撃はアムロさんのファンネルに…」 アムロの方に目をやると、彼は首を振る。 「後手に回ったのは俺の方だよ。けれどシンはあの一瞬太刀筋を強引に曲げたんだ…それがデスティニーの動きをぎこちなくさせた」 それはつまりシンが相手を倒すことを、命を奪うことを躊躇したという事、今までのシンには決して見られなかった迷い。 「セツコ……シンがこの訓練をしている理由は君も気付いているだろう?」 「レイ君を……レジェンドを想定して、ですか?」 νガンダムとキュベレイを仮想レジェンドガンダムとするのは余りにも豪華過ぎるきらいがあるとは思うが、おそらくそうでなければシンはカミーユ達に付き合ってもらっている筈だ。つまり、シンは自分の手でレイを… 「シンの意気込みは買うが、シミュレーターでさえ敵を倒すことを躊躇うようでは…」 あえて続きを語ることは無いが、アムロの言おうとしている事はセツコにも充分理解が及ぶ。戦場ではどれだけの綺麗事を述べても、最後は殺るか殺られるかという血生臭い点に集約される、しかし、今のシンではどれほど腕を上げたとしてもツメの甘さが命取りとなるのではないのかという危惧が直接の相手をしたアムロとハマーンのみならず、その場にいた誰もが抱いていた。 ◇ 「シン君……」 セツコの呟きが、寝入ったシンを除いて誰もいなくなったデッキに響く。傍らに腰掛け、シンの寝顔をこうして眺め始めてから一刻ほど経とうとしていた。 ちらりと脇に置いた小皿に視線を移す。小皿には先程セツコが食堂を借りて握ってきたおにぎりが未だに熱を持ち、ラップの内側に水滴を作っていた。 味のわからない自分にもコレくらいは出来ると思い用意したのだが、やはり止めておいた方が良かったかなと思いつつもセツコはシンの眠りこけているシートの空いたスペースに身を預けてシンの寝顔を見つめる。 「シンを起してやって、今日は休ませてやってくれ」と、アムロに言われた筈なのに、コレではシンが風邪を引いてしまう、セツコ自身重々承知はしていた。 けれども、これほどに安らかな寝顔を崩してしまうのは躊躇われた。 いや、本音を言ってしまえば、セツコは初めて見るシンの寝顔に引き寄せられ、足が根を張ったように動けないでいた。 いつもの、ここ最近は特に顕著であった張り詰めた表情が和らぎ、精悍さを増しつつあると思っていた顔はまだ幼さの残るものである事を示していた。 いつもの紅の瞳が、今は瞼と長い睫によって隠されている。額に張り付いた長めの黒髪をそっと解いてあげると、微かに前髪に残る汗の感触に胸が高鳴る。出撃後そのまま何時間も篭りきりのシミュレーター内には汗と埃に混じってシンの匂いが満ちており、セツコの胸の痛みを更に増していく。 (私……なんてはしたないのかしら…) こうして、シンの寝顔をずっと見つめ続けている自分を心の中で叱責する。 第一彼の隣にはもう既に『彼女』がいるではないか。これでは三文小説に出てくるようなふしだらな女そのものだ。 あの日、シンとルナマリアが口付けを交わしているのを見てしまった。 今でもあの時の事を思い出すだけで胸が痛みを訴えてくる。 いつもシンと共に戦ってきた彼女なら、いつも悲しみにメソメソしているような自分とは異なり、躍動感と生命力に満ち溢れた彼女ならシンとお似合いだ。 そう何度も言い聞かせても、セツコの痛みは増すばかり。 何て滑稽なのだろうか、自分の想いに気付いたと同時に失恋するなんて。弟みたいな少年と自分で自分を言い聞かせて気持ちから目を逸らして、中途半端に親しい関係にしがみ付いておいて、その挙句に決定的な光景を見せられて勝手に傷付いている。 彼に想いを告げる前に失恋したのが不幸中の幸いかもしれない。彼に、シンに余計な重荷を心に背負わせずに済んだのだから。 後は自分がこの気持ちを押さえ込んでしまえばそれで済む話だ。 じゃあ、一体何故今自分は此処にいるのだろうか? シンへの想いを断ち切ると決めたのなら、こんな事をしている場合ではない筈だ。 シンがレイとの決別から自分の為すべき事を決めた様に、自分にも為すべきことがある。 たった一人のグローリー・スターとして戦い抜くこと、あのアサキムという許しがたい男を倒すこと、その為には訓練を絶やすわけには行かない。 シミュレーターが使えるのは此処だけではないのだから、早々に鍛錬に取り組むべきだ、そうセツコの理性が語っているというのに、 セツコの手は操縦桿ではなくシンの前髪を指で弄び、セツコの瞳はモニターではなくシンの寝顔に注がれている。 (何を未練たらしくしているの?) 胸にある想いに気付くことがなければ、想いの名に気付かなければ或いは以前と同様に誤魔化せたのかもしれない。 『放っておけないから』、『ついつい気にかけてしまうだけだから』、『手の掛かる弟のように思っているから』、幾つもの便利な言葉を用いて今の自分の行動を正当化していたのかもしれない。いや、間違いなくそうしていた筈だ。そうやって自分の中の『覚悟』に言い訳をしていたのかもしれない。 決して一人の女として想っているわけではないから傍にいても構わないだろうと、喪失を恐れる自分の臆病な心に、人を愛してしまう事を、人を想ってしまうことに怯える自分の弱い心に無様な言い訳をしていたに違いない。 けれども、今はもうその言い訳すら出来ない。 (私はシン君が好き) そう言葉にしてしまうと、漠々と渦巻いていた気持ちが驚くほどまとまりを帯びて形作られる。 その想いの、情の深さに驚く。淡い恋心等という可愛らしいものではなく、セツコ自身未だに認めきれない激情とも言える恋慕の念。 どうしようもなく疼く『女』の自分が、どのような形でも彼と共にいたいと自分の行動を説明している。何て愚かしいのだろうか、今更執着してしまったところで仕様の無いことだというのに、自分という人間の、セツコ・オハラとしての時間が限られているこの身で何を望むというのだろうか。 しかし、どれ程自身を嘲笑ったところで想いが消える筈もなく、セツコは締め付ける心の痛みに耐えようと胸を押さえつける。 (それでも、少しでも時間が残っているのなら……) 心の中の呟きをギュッと唇を引き結び、滲む涙を軍服の袖で拭う。 これ以上弱い考えに流されてしまったら、自分の中の覚悟が本当に崩れ落ちてしまうようでセツコはその考えから逃れるように声を振り絞る。 「シン君」 名残惜しい、そう思いながらどうしようもなく掠れてしまう声で呼びかける。 「シン君」 もっと、この安らかな寝顔を出来ることならずっと自分だけのものにしてしまえたらと、昏い誘惑に心引かれながら。 「シン君」 ぴく、とシンの瞼が微かに揺れると思えばゆっくりと帳が上がって行くように紅がその姿を現す。 心残りという気持ちと、目覚めたシンに真っ先に声をかけられる喜びを抱きながら呼びかける。 「シン君」 「うわっ」 まさか自分が寝てしまっていた事に気付いていなかったらしく、シンは飛び上がる。 そのリアクションは少し酷いわ、と口に出さないまでも思う。 シンの瞳が自分を映しているのに気付き、セツコは努めて唇を、頬を、眉を、瞳を笑顔の形にする。 「風邪引いちゃうよ?コーディネイターでも全く引かないわけじゃないんでしょ?」 シンが不思議そう、というよりも不審そうな眼差しで見つめてくる。紅の瞳に曝された気恥ずかしさと、冷静に顧みて自分の取っていた行動から跳ね上がる鼓動を必死に落ち着かせようとするものの、もしかして起きていたのだろうかと不安になってくる。 不安を誤魔化すように、セツコは脇に置いておいた小皿を手にする。 「お夕飯。食べてなかったでしょう?」 シンは、寝起きで未だに頭が上手く働いていない事が明らかであり、いまいち状況を呑み込めていないように呟く。 「あれ……?俺一体……」 その仕草があまりにも可愛らしく見えてしまい、思わず噴出してしまう。 「21回目を終えてからそのまま糸が切れたみたいにプッツリと眠っちゃったのよ?覚えてないの?」 「21回目……ああ、確かハマーンさんに……」 そこまで思い出して、自分の敗北に苦虫を噛み潰したような顔をする。 「これは……セツコさんが?」 シンの視線が小皿のおにぎりに注がれる。 「うん。シン君がお夕飯まだだって知って、食堂で残ったご飯で」 「食べても良いですか?」 「うん。その…お口に合うかわからないけれど」 「ありがとうございます!!」 表情が一転してパァッと明るくなり、シンは小皿のおにぎりに齧り付く。 「うめぇ~!!」 お世辞ではなく、本心でそう言ってくれている事が伺い知れるシンの表情に、頬が熱を帯びて赤くなっている事を自覚する。 おにぎり一つ褒められたくらいで、先程まであれだけ色々と思い悩んでいた癖に何て現金なものだろうか。 そうは思いつつも、次々と自分の握ったおにぎりを胃袋に収めていく様を見ているのは嬉しかった。 「生き返った~」 全てのおにぎりを平らげると、シンは心底満足したように笑う。 どうしようもなく緩んでしまう頬を恨めしく思いつつセツコはミネラルウォーターをシンに渡す。 締りの無い己の頬への恨み言は後にして、セツコはどうしてもまず聞いておきたかった事を口にする。 「大丈夫……だった?おにぎり変な味とかしなかった…?」 辛過ぎたらどうしようか、おにぎり一つまともに作れない女だとか思われたらどうしようか。 しょうもない事と自分ではわかっているものの、シンが言ってくれたのはお世辞ではないと信じたいと思いつつも聞かずにはいられなかった。 「変な味どころか、すっげぇ美味かったです。何かこんだけ飯が美味いって感じたの久し振りかも……」 「そ、そうッ?……あ……ご、ゴメンなさい」 何の飾り立ても無い代わりにストレートど真ん中の褒め言葉に、抱いていた不安が一転して喜びに変わる。 思わず弾んでしまった声に、ハッとなって俯く。何をおにぎり一つで大喜びをしているんだと、変な人だなと思われてしまうという危機感が生じる。 俯かせている頭を上げてシンをそっと見てみると、まるで仕方の無い人だとでも言いたげに微かに苦笑しているのを見て、セツコは気恥ずかしさに縮こまってしまいたくなる。 (ああ…やっぱり変な人だって思われてるっぽい…) 暫らく、デッキにはシンの水を飲む音しか無かったが、セツコにはそれすらも耳に入らなかった。 羞恥と喜びで耳に響く心音をどうにか落ち着かせたくて必死だった。 水を飲み、ようやく一息つけたのか、シンはセツコのそんな懊悩も露知らずに声を上げる。 「あ、そういえば、俺大事な事ずっと言い忘れてました」 「どうしたの?」 「コーヒー…ご馳走様でした。とても美味かったです」 ひゅッと、微かな罅割れから漏れ出る空気の様に息が吐き出される。 冷たい汗が背筋を走る。もしかして、自分がシンと彼女のキスを見てしまった事がバレてしまったのかと心が乱れる。 軽口を叩きながら「実は見ちゃった」等と何でも無いようにシンをからかうという器用な真似はセツコには実行はおろか、脳裏に浮かぶ選択肢の中にさえ存在していなかった。そこまで器用ならそもそも、此処までに自縄自縛な展開にはなっていない。 しかし、セツコの心配は杞憂に終わる。 「でも何だってあんなところに?」 きょとんと、聞いてくるシンの言葉に安心しても良い筈なのに、セツコは涙が出そうになった。 尋ねてくるシンの瞳の中に欠片も、自分が彼に好意 ―――― 恋心を抱いているのではないか、という疑念が見えなかったからだ。 (笑わなくちゃ…笑顔を、笑顔を作らなきゃ…) シンが眠っている間、あれ程気付かれないようにしようと思っていた自分の好意が実際に気付かれていなかったのだから、ここは安心するべき場面だと自分に言い聞かせても堪らなく泣いてしまいたい衝動が胸を食い破ってしまいそうになる。 自分の笑顔が剥がれ落ちていくのがわかるというのに、それを止められない。それでも、精一杯の精神力で唇を笑顔の形に引き摺りあげる。 「何かシン君が一人でお月様を見上げてたからお邪魔しちゃ悪いかなって思ってね。それに、私もシミュレーターの特訓の相手の約束があったし」 辛うじて、もっともらしい嘘を付くことが出来た。 「そうだったんですか?でも遅くまでシミュレーターばっかりしてて実戦になって過労で撃墜されるなんてオチは止めてくださいよ?頼みますから」 「うん、わかってる。でも最近のシン君にだけは言われたくないかも」 「ううう…それは、その、正直其処を突かれると困ります。って、そういえばいつかの時と逆になりましたよね?」 「逆?」 「ほら、セツコさんがシミュレーターで眠りこけちゃってたのを俺が起した時と」 「………覚えてたの?」 胸がトクンと高鳴る。あの時、シンに優しく揺り起こされながら不意に思い浮かべた叶わぬ夢を思い出した。 シンは、少し困ったようにセツコの肩を優しく揺すり、耳元でそっと柔らかく囁いてくれた。 ぼんやりとしながら、セツコは「いつの日かこういう風に優しく起される日々が来るのかしら」と、思う事も叶わない夢を抱いた。 思い出すたびに、戦いが進むたびに、それは叶う筈の無い夢だと思い知らされるのに、それでも今尚思い出してしまう、何処かで願ってしまう夢。 「勿論、あんなのセツコさんだけでしたからね」 「うふふ、そうだね……」 けれど、自分にはそんな事を願うことさえ許されない。願う、望む、求める、夢見る、期待する、祈る、それさえも人から遠ざかるにつれて、未来の前に閉ざされた障壁の高さを、厚さを痛感するにつれて、自身の覚悟を容易く揺さぶる要因となるからだ。 自分の決めた道を進むために、自分は未来を捨てる覚悟を決めた。 自分の捨てた未来が、結果的に仲間達の明日を作るのなら、それ以上は何も望まないと納得したのだ。 だから、自分の中に溢れる想いには厳重に封をしなければいけない。 「なんで…だよ…」 「シン……君?」 そう自身の心に幾度も幾度も刻み込んでいると、耳朶にシンの苛立つ声が微かに届く。 自分が何かしてしまったのだろうかと不安になる。 「何でもありませんよ。それよりも、どうしてセツコさんこんな時間までこんなところにいたんですか?」 「うん。シミュレーターの相手をして欲しくて」 「あの…あんまり無理は……」 「ご心配なく、どっかの誰かさんが眠ってる間に、お風呂にも入って睡眠もしっかり取ってきました」 大嘘だ。 本当はずっと君と一緒にいたんだよ。 本当は君の顔をずっと見つめていたんだよ。 本当はずっと君の傍から離れなかったんだよ。 そう言ってしまいたかった、言って楽になってしまいたかった。自分だけをその瞳に映して欲しかった。 そう、だけどそれは無いものねだりだ。だから嘘を付く、彼にも自分の心にも。 これ以上彼に重荷を背負わせない為にも。 彼は今の時点で既に押し潰されそうな思いを抱えている。親友との決着を。 「ねぇ……シン君…ここのところの特訓って……レイ君と戦うためなの?」 「………ハイ。いえ、殺すとかじゃなくて、そうですねアイツと向き合うために必要だと思って」 「向き合う…為?」 「きっと、何の覚悟も持たずに今のアイツの前にでたら俺はすぐにやられると思うんです。だから、こっちも覚悟を決めないと」 「覚悟…そんな、そんな悲しい……」 セツコの手に、デンゼルとトビーを葬った時のあの忌まわしい痺れが甦る。 震えてしまいそうな手を握り締める。 彼も同じ道を歩もうというのだろうか、そう思うとやるせない思いに苛まれる。 「でも決めたから…考えて、それで決めたから。後はそれをやり遂げるだけです…」 ◇ シンの寂しげに、けれども毅然とした決意の言葉が静かな夜に鳴り響く鈴のように耳の奥に反響している。 その響きを耳にして以来ずっと考えてきた事を、自分の覚悟を確認する。 バルゴラがガナリ・カーバーから実体剣を抜き出し、薙刀のように振るう。 PS装甲を持たぬグフやザク、マラサイのような量産機が紙の兵隊の様に切り裂かれる。 セツコは己の周囲がアムロやカミーユ、シンといったニュータイプやコーディネイターに囲まれている環境のせいか、いまいち己の成長を自覚していないが、既に並みのパイロットでは束になっても適わぬほどの力量を持つに至っている。 無意識にバルゴラを振り回すだけで、量産機は次々と薙ぎ払われていく。 しかし、この時ばかりはセツコはその事に頓着せず、常に一定の間隔を置きながら一つの座標に注目していた。 アッシュグレーのガンダムと、グレーを帯びたトリコロールカラーのガンダムの激突が続く。 レジェンドの背面から射出されたドラグーンが縦横無尽に方向を持たぬ宇宙空間を跋扈し、デスティニーを翻弄しているように見えるが、デスティニーはコレを紙一重で避け続けている。シンは勿論の事、セツコの記憶の中のレイの操縦技術よりもレジェンドの動きはより研磨されシャープなものとなっている。 おそらく、シンと同様にレイも今日という日の為に腕を磨いたのだろう、親友と戦う事を想定して。 互いが互いに相手に向ける感情が、怒りが、憤りが、悲しみが、孤独が、剣先を通して針の霧雨のように、光の矢のように互いを傷つけていた。 鮮やかな紅の炎の中で、血泥に濡れ絡み合う蛇のように互いに縺れ合うそれは決して機械と機械の戦いではなく、人間と人間のぶつかり合いであった。 シンとレイは何かを語り合っているようだが、セツコの位置からでは辺りを覆う爆音と混線によって聞き取れない。 しかし、唯一つわかるのは、三基ものドラグーンを破壊したところまで戦いを優位に進めてきたデスティニーの動きにキレが無くなり始めた。 マシントラブルなのだろうか、体調の変化なのだろうか、それはわからない。 けれども、執念じみたレジェンドの猛攻に次第にデスティニーが防戦一方になっているのはわかる。 このままではシンは ―――― 焦燥が彼女の身の内を焦がして行く。 (早く、早く、早く!!) モニターの向こうでは、標的をザフトの旗頭と化しているレジェンドと交戦中のデスティニーに切り替えたMSが群がり始めた。 丁度死角に位置していたのか、ドラグーンとレジェンドの猛攻に集中しすぎていたせいなのか、シンは接近するグフに気付けなかった。 グフのヒートロッドに強かに打ち据えられたデスティニーはすぐさま体勢を立て直すと、レフトショルダーに装備しているビーム砲を引き出しグフの小隊に撃ち込む。数機撃墜するものの、その隙を逃すまいとレジェンドのドラグーンがより執拗な動きで迫る。 (シン君……私は、私は…貴方には……) 傷付き、打ちひしがれる事で強くなってきた少年は、今自分の中の確信に従って憎しみの先の強さを、与えられるものではない自分だけの強さを身に付けつつある。けれども、万が一親友を手に掛けてしまったら果たして。 ステラの時のように、立ち上がれるのだろうか。 アスランの時のように、踏み留まれるのだろうか。 今までと同様に、果たして乗り越えられるのだろうか。 親友の死と、親友を殺したという事実には大きな隔たりがある。 もし立ち直れなかったらどうするのだろうか、想像さえしたくもない。 故に、こんなところで終わらせてはいけない、彼にはこれから先も道があるのだから。 自分とは違って。 撃ち漏らした上半身だけのグフが亡者の如くデスティニーに絡み付き、ドラグーンがグフごとデスティニーを攻める。 引き剥がしつつ避けようとするものの、遂にビームスパイク状になった大型ドラグーンがデスティニーのウィングスラスターに組み付く。 既に目視が充分に可能な距離のバルゴラのモニターに、やけにゆっくりとデスティニーの羽根が拉げていく瞬間が鮮明に映る。 (アナタには死んで欲しくないッ!!) 廃棄コロニーに叩き付けられるデスティニーの姿を目にした瞬間、セツコの中の感情が一気に弾ける。 フルスロットルにより、加速したバルゴラのガナリ・カーバーがハイエナの如くデスティニーを追撃しようとするマラサイを鉄槌のように打ち抜く。 身体に掛かるGを歯を食いしばって堪えると、セツコはバルゴラを急転回させる。 『やはり…やはり来ましたか……セツコ・オハラ……ッ』 眼前の機体からは、嘗て聞いたこともない感情 ―――― 『負』の感情を滲ませた声が通信越しであってさえ充分に伝わる。 ニュータイプではなく、幾つもの修羅場を潜り抜けて来たセツコのパイロットとしての感覚が、その声の持つ底無しの井戸の如き昏さにプレッシャーを受ける。先程のシンとの会話でも激情は感じ取れたが、それとは全くの別物 ―――― 『憎悪』であった。 シンに向けていたのは純粋な『怒り』。自分の手の中から飛び出した、自分を裏切った彼への悲しみさえ秘めた真っ赤な炎の如き感情。 そして、今セツコに向けているのは這い上がるように焼き尽くそうとする真っ黒な炎、『憎悪』であった。セツコにも身に覚えのある感情である。 すぐにでも膝を屈してしまいそうなプレッシャーを眼前の機体、レジェンドから受けながらもセツコは一歩たりともたじろがない。 唇を引き締め、自身の秘めた決意を、覚悟を口にする。 「レイ君……貴方にシン君は殺させない…シン君にも貴方を殺させない。貴方は………私が倒す!!」 倒れたデスティニーを庇う様にレジェンドの前に立ち塞がっていたバルゴラがウィングから青い粒子を放ちながら、ゆっくりとガナリ・カーバーを構える。 セツコは一気にフットペダルを踏み込むと、主の呼び声に呼応するように、バルゴラが引き絞られた矢の如くレジェンドへ向かって行く。
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秩序R アルミン・アルレルト アルミン・アルレルト MAX Lv50 クラスチェンジ可能 Armin Arlert 性別男性 必要統率 23 HP AT DF TOTAL 初期能力(純正品) 3050 3270 3550 9870 LvMAX時能力(純正品) 12190 10880 11820 34890 純正継承値 + 0 + 0 + 0 スキル 洞察力味方DF +7%初期 ☆ MAX --- 売却価格 6760マーニ 入手経路 進撃の巨人召喚 召喚セリフ 「ごめん 迷惑かけた 後衛と合流する」 図鑑テキスト今まで勘違いをしていただけだ 最初からこの世界は、地獄だ 強い者が弱い者を食らう、親切なくらい分かりやすい世界… レアリティ一覧(調査兵団) 属性 ランク キャラクター名 Lv 統率 スキル 交換不可期間 秩序 レア アルミン・アルレルト 50 23 味方DF +7% 初期 ☆ 2013/12/06~2014/02/18 Sレア アルミン・アルレルト[訓練] 60 39 味方DF +10% 初期 ☆ Sレア エレン・イェーガー 60 40 味方 秩 AT +20% 初期 ☆ Uレア エレン・イェーガー[訓練] 70 65 味方 秩 AT +30% 初期 ☆ Uレア ミカサ・アッカーマン 70 67 味方AT +10% 初期 ☆ レジェンド ミカサ・アッカーマン[訓練] 80 116 味方AT +15% 初期 ☆ SKレベル 5☆☆☆☆☆ 10★★★★★ 15★★★★★ 20★★★★★ 25★★★★★ 30★★★★★ 35★★★★★ →に近づくほど発動率がUP(効果は変わらない) コメント
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J2リーグ 1999年 順位と失点の関係 説明 チーム名は当時のままです。 1999年参加チーム(10チーム) コンサドーレ札幌 ベガルタ仙台 モンテディオ山形 大宮アルディージャ FC東京 川崎フロンターレ ヴァンフォーレ甲府 アルビレックス新潟 サガン鳥栖 大分トリニータ ランキング表 順位表 順位 クラブ名 順位と失点の関係 順位 失点 順位と得点の関係 順位 得点 順位と得失点差の関係 順位 得失点差 1 川崎フロンターレ 同じ 1 34 同じ 1 69 同じ 1 35 2 FC東京 同じ 2 35 得点は下位 5 51 得失点差は下位 4 16 3 大分トリニータ 失点は下位 5 42 得点は上位 2 62 得失点差は上位 2 20 4 アルビレックス新潟 同じ 4 40 得点は下位 8 46 得失点差は下位 5 6 5 コンサドーレ札幌 失点は上位 2 35 得点は上位 3 54 得失点差は上位 3 19 6 大宮アルディージャ 同じ 6 44 同じ 6 47 同じ 6 3 7 モンテディオ山形 同じ 7 53 得点は上位 6 47 同じ 7 -6 8 サガン鳥栖 失点は下位 9 64 得点は上位 4 52 同じ 8 -12 9 ベガルタ仙台 失点は上位 8 58 得点は下位 10 30 同じ 9 -28 10 ヴァンフォーレ甲府 同じ 10 85 得点は上位 9 32 同じ 10 -53 トップページ ねーむ コメント すべてのコメントを見る
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トップ→アイテム→収集品→収集品/あ行→収集品/お→扇の羽根 マツモトキヨシ公式通販サイト 扇の羽根 ☆天狗 Lv165・166(ミカサの岩戸:エリア3) ☆ペリレミオ Lv259・260(第3宮:中の間・奥の間)
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風船おじさんとコリオリの力との関係 作詞/42スレ107 風船は一つだけじゃつまらない 二つだとか三つだけじゃまだしょぼい 1000単位軽く行くとコリオリが襲ってくる! コリオリが襲ってくるぞ 風船割るため襲ってくるぞ とっても怖いぞコリオリ強いぞ 赤い風船割ったあとは コリオリ帰っていくから 風船おじさん 行ってくるよ 町の海の空の向こう コリオリのいない町へ
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【作品名】『エイリアン』シリーズ 【ジャンル】SF映画 エイリアン(エイリアン・ウォーリアー、ドッグ・エイリアン、ニュー・ウォーリアー等の)の基準値である参考テンプレ 【属性】エイリアン 【大きさ】2m 【攻撃力】”インナーマウス”と呼ばれる第二の顎を持つ。カメレオンの舌のように、口腔から一直線に数十cmの長さまで飛び出す。 噛み付きや、口腔より射出される際の勢いによる対象物への打撃(及び貫通)によって、主に獲物を攻撃するために使われる。 その射出力は、人間をはじめとする生物の骨格はおろか、金属をも貫くほどである。 手足の力は人間をはるかに凌ぐ。手に6本ずつある指の先端には鋭い爪を備えており、これと強い握力とを併用することで、 何も凹凸の無い天井や壁に張り付くことも可能である。爪は金属を切り裂ける。 尾は身の丈以上に長い。先端は槍のように鋭利な形状をしていて、岩石をも貫くほど硬い。鞭のように振り回すか、槍のように突き刺すように攻撃する。 何回か突進したら合金や鋼鉄製の扉(結構分厚い)を破壊できる 【防御力】普通の拳銃の銃弾だと弾くことができるほどの外殻、同種の体液である強力な酸を浴びても溶けないし液体化した鉛を浴びせてもその高熱に耐えられる 【素早さ】1.5mの距離から拳銃で連射しても発射後回避可能な反応速度、かつそれ相応に戦闘可能なほど俊敏な速度 【特殊能力】宇宙空間で活動可能 血液はあらゆる金属を溶かすほどの強力な酸になっており銃や剣などで攻撃して返り血を浴びたら攻撃した側も死亡する またその酸を口から吐いて飛ばすことができる(射程は2mほど) 【もう一つの参考テンプレ】 【名前】エイリアン・クイーン 【属性】エイリアン 【大きさ】10m 【攻撃力】基準値のエイリアン以上 自身の防御力にダメージを与えるパワーローダーと同等の怪力 【防御力】基準値のエイリアン以上 グレネード弾数発の爆発に耐える 【素早さ】基準値のエイリアン以上 それの大きさ相応 【特殊能力】基準値のエイリアンと同様なことが可能 【名前】エレン・リプリーwithパワーローダー 【属性】宇宙船ノストロモ号の唯一人の生き残り 【大きさ】エレン・リプリー・・・成人女性並み パワーローダー・・・2m 【攻撃力】リプリー自身は鍛えた女性並みでパワーローダーはエイリアン・クイーンにダメージを与えるほど パワーローダーは元々、ミサイルやコンテナといった重量物を運搬するためのものなのでそれなりのパワーがある 攻撃手段は腕しかないがその腕のリーチも2mほどあって長い 【防御力】パワーローダーはエイリアン・クイーンの攻撃に耐えられるが、リプリーは鍛えた女性程度か 【素早さ】エイリアン・クイーンと戦闘可能なほど 【長所】パワーローダーのパワー 【短所】どちらかと言うとロボットと言うよりパワードスーツに近いのでパイロットが生身むき出し 【備考】『エイリアン2』のラストの状態で参戦 参戦:vol.2
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ソフトボール 女子2部 2001年 得点と勝数の関係 説明 チーム名は当時のままです。 ランキング表 順位 勝数 チーム名 試合数 得点と勝数の関係 順位 得点 1 11 YKK四国 14 同じ 1 55 1 11 伊予銀行 14 得点は下位 2 54 3 10 本田技研栃木 14 同じ 3 51 4 9 三洋島根 14 得点は下位 5 26 5 6 日本精工 14 得点は上位 4 41 5 6 TOETECK 14 同じ 5 26 7 3 日立マクセル 14 同じ 7 22 8 0 YKK黒部 14 同じ 8 20 トップページ ねーむ コメント すべてのコメントを見る
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月光号 コンビニ前 「レントン君、こんにちは」 「あ、セツコさん、いらっしゃい」 レントンは元気に挨拶した。 「今日も、甘いお菓子ですか?」 にっこり微笑むセツコ。 「それもだけど・・・」 少し考え、顔をレントンに近付けるセツコ。 「・・・頼んでたモノ、入ってる?」 レントンは、ハッした。 「あっ!今日入りましたよ!」 レントンは奥から小包大の箱をセツコに差し出す。 「でも、こんな大量の傷薬、何に使うんですか?料理とか?」 レントンがセツコに目を向けると。 セツコは直立不動の姿勢で固まり口をパクパクさせていた。 ウワッと、レントンは一歩引いた。 (・・・言えない、言えないよ、私がシン君の背中をズタズタに引っ掻いて、挙げ句、最近は噛みついて肩をボロボロにしてるなんて) 「あの~?セツコさん?」 レントンがセツコの目の前で、手のひらを左右に振る。 「・・・コ・・コレハネ、ワタシタチ、パイロットテ、ケガガオオイジャナイ?」 「確かに!」 レントンは目をキラキラと輝かせ、セツコを見る。 「予想外の事にも、対策を立てる、それが、一流パイロットの条件なんですね?」 「・・・ソ・・ソウヨ・・」 (・・み・・見ないで、そんな目で、私を見ないで…) 「それじゃ、セツコさん、10BSです」 震える手で代金を渡すセツコ。 「ありがとうございました」 純真無垢な眼差しはセツコの姿が見えなくなるまで向けられた。 この夜セツコは、どうしても泣き止まず、シンは途方に暮れたという。 どっとはらい レントン「あ、そう言えば」 セツコ「?何かな?」 レントン「数日前、シンさんが飴玉買っていったんだっけ…」 セツコ「へ~……(はっ!?)あ、あの、それってイチゴ味だった?」 レントン「そうですよ。あ、一緒に舐めたんですね。」 セツコ「そそそそうなの!あ、あははは…」 ~二日前~ セツコ「ん…はぁっ、シン君、キスで飴玉口に入れるなんて…ヤラしい…///」 シン「ハハ…セツコさんの舌のリハビリも兼ねて、ちょっと。」 セツコ「舌のリハビリって…毎晩、してるよ…」 シン「そうでしたね。じゃあ、今晩も―――」
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/4118.html
ソフトボール 女子2部 2002年 得点と勝数の関係 説明 チーム名は当時のままです。 ランキング表 順位 勝数 チーム名 試合数 得点と勝数の関係 順位 得点 1 15 レオパレス21 16 同じ 1 80 2 14 ホンダ栃木 16 得点は下位 4 45 3 9 YKK四国 16 得点は上位 2 77 4 7 日本精工 16 得点は下位 6 37 4 7 TOETECK 16 得点は下位 5 40 4 7 三洋島根 16 得点は上位 3 54 7 5 関病院 16 同じ 7 28 8 4 ソニー埼玉 16 同じ 8 23 トップページ ねーむ コメント すべてのコメントを見る