約 2,424,036 件
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1123.html
262: 名無しさん (ワッチョイ e1ef-100f) :2019/05/29(水) 05 51 31 ID 4ajoc3.k00 「さあアライちゃん、しっぽを取ったら人に一歩近づくよ」 「不愉快なしっぽのダンスなんてやらなくてもみんな仲良くしてくれるよ」 アライちゃん1に微笑みかける ぎっとしっぽを捻り引く! ブチブチと皮膚がちぎれる感覚がつたわってくる! 「えいっ!」 アライちゃん1「みんぎゃわー、ひぎっひぎっっっ!」 ブチっという音とともにしっぽがちぎれる アライちゃん1は激痛とアイデンティティを失った悲しみでのたうち回る アライちゃん1「みぎぃ、みぎぃー、ちっぽがぁぁぁ!アライしゃんのじょうめいがぁぁぁっ!!!」 「いやー、良かったね、これで人間になれる!人生勝ち組だよ!」 しっぽがなくなったアライちゃん1を祝福する アライちゃん2「ぶるるっ!いやなのりゃ、あんなできそこないになりたくないのりゃっ!」 僕がアライちゃん1に気を取られてると思ったのだろう、アライちゃん2がそーっと僕から後ずさりで離れていく もちろんヨチヨチハイハイのアライちゃんだ ほんの2、3歩の距離を取るのがやっとだ 僕はアライちゃん1をアライちゃん3、4のいるケージに放り込むとあっという間にアライちゃん2のしっぽを掴み目の前にぶら下げる アライちゃん4「いいきみなのりゃ、おくびょうもりょっ!」 アライちゃん3「ニンゲンにこびをうりゅとか、アライしゃんのかざかみにもおけないのりゃっ!」 アライちゃん3、4は落ちて来たアライちゃん1をゲシゲシと蹴りつける アライちゃん1「やべーどりゃ、やめーどりゃ、いぼーどどくぜじでおでーじゃんにざがらゔにゃー!」 頭を抱えながら妹達に命令している アライちゃん2の処理が終わるまで無事でいるかな? まあ、死んだら死んだで3人になるだけか アライちゃん2に視線を戻す 姉妹3人のしっぽが引きちぎられるのを目の当たりにしたからか、意外と静かだ 「悪あがきすると思ったんだけどな」 アライちゃん2「ひ、ひとしゃん」 「なにかな?」 アライちゃん2「ていあんがあるのりゃ、もういちどアライしゃんにちっぽのだんすやらせてほしいのりゃ」 アライちゃん2「さっきのはちっぱいしちゃったのりゃ、おねーしゃんがふりつけまちごってたのりゃ」 アライちゃん2「アライしゃんがかんぺききゅーとなだんすすゆかりゃ、こんどはアライしゃんだけでやらせてほしいのりゃ」 アライちゃん2は往生際の悪さを発揮して僕にはなんの得にもならない提案をする アライちゃん2「そりぇでっ、かんぺきぷりちーにだんすできたりゃ・・・」 僕は話を無視して、今回は一気に力づくでしっぽを引きちぎった ぶっっちぃーん!!! アライちゃん2「あぎゃぎゃぎゃぎゃん!!!」 アライちゃん2「なんれー!なんれはなしおぎいれぐれっ、ひぎっ、ひきっ」 アライちゃん2は目を見開き驚きを隠せない様だ 「アライちゃん、交渉っていうのはね、相手が欲しいものを出さないと交渉にならないんだよ?知ってた?」 バカにも、アライちゃんにすらわかるように言ったはずだが、アライちゃん2はしっぽが無くなったおしりをさすりながらキョトンとしている ショック過ぎたのか泣くのも忘れている様だ アライちゃん2「らっで、ひどじゃん、ちっぽどだんず、ほべでぐれだのにー、いじゃいのりゃー、だばざでだのりゃー」 アライさん特有の不幸ゲージが振り切れたのか今度は号泣しだした アライちゃん2「びぇっ、びええーん、のおぉーんおん」 「静かにしなさい!」 僕はアライちゃん2を叱りつけると胴体を持ち直し横っ面を思い切りビンタする アライちゃん2「のぉー、ぷぺっっ!!!」 アライちゃん2の首がぐりんと真横を向く アライちゃん2「っっつ?!」 アライちゃん2の頭を掴み正面を向かせる 「アライちゃん、勝手に話を進めて相手の同意も得ずに約束した気になるのはアライさん全体の悪い習性だよ?」 「そもそも何をしようと4人ともしっぽは取るつもりだったから、ダンスが上手くても無駄だったんだよ?」 アライちゃん2は今度はぼろぼろと大粒の涙を流しながら声も出さずにメソメソと泣き始めた 267: 名無しさん (ワッチョイ e1ef-fec5) :2019/05/30(木) 03 31 29 ID 4ajoc3.k00 アライちゃん2はまだ鼻を鳴らしてぐずっている アライちゃん2「いたい・・・のりゃ、かなしいのりゃ・・・ぐずっ」 よし、準備が出来た 僕は部屋の中央に備え付けた背の高いテーブルに3人の入ったケージとアライちゃん2を降ろす アライちゃん2「ここ、なんなのりゃ?ひとしゃん?ぶるるっ、まだいたいことすうのりゃ?」 テーブルはアライちゃんたちがこれから暮らす空間として用意したもので、一般的な4人掛けの食卓テーブルを2つ繋げている そこには体長50センチ程度のアライちゃんがゆったりとくつろげるミニチュアのベッドが4台と 食卓として利用するミニチュアのテーブルとアライちゃんの人数分の4脚の椅子が並べてある また猫用の砂箱をトイレとしてテーブルとは離れた位置に設置してある 部屋自体は6畳程度の広さで天井近くに2か所、明り取り用の窓がはめ込んである 窓ははめ殺しで開けることは出来ず、入り口も一か所、出入りには鍵の必要なオートロックの扉と逃亡防止策は万全だ これからこの部屋でアライちゃんが人間社会で共存するための教育を進めていくつもりだ アライちゃん4「ここからだすのりゃー、アライしゃんをいじめるニンゲンはやつざきにすりゅのりゃ!!」 アライちゃん3「はやくちっぽなおすのりゃ、アライしゃんのいうこときかないとゆるさないのりゃ」 相変わらず鼻息が荒いな、教育を始める前にお仕置きしないと しっぽを捻じ切った痕も塞がりつつあり、既に血も止まっている、さすがの回復力だ アライちゃん1はというとアライちゃん3、4にボコられ全身が引っ掻き傷だらけで毛皮もあちこち擦り切れている アライちゃん1「うじゅう、ひどいのりゃ、ひとしゃんもいもーともアライしゃんにひどいことばかりするのりゃ」 頭を抱えて丸まりブルブルと震えている 僕はケージの入り口を開け、雑にケージを逆さにした アライちゃん1「ぽげっ!」 アライちゃん3「ぴぎっ!」 アライちゃん4「へぶっ!」 3人のアライちゃんはケージに体のあちこちをぶつけながらテーブルに落ちる 3人のうち、最も好戦的なアライちゃん4がいち早く体勢を立て直し、頭を低く構える アライちゃん4「ふしゃーっ!!!ニンゲンめ、ゆるさないのりゃっ!!」 全身の毛を逆立てて自分を大きく見せる!唸り声もなかなかの大きさ、激しい怒りと殺意に溢れている!! ぐぐぐっと身体を縮めると反動をつけて後ろ足でテーブルを蹴った! ぴょーん いくら姉妹の内が膝立ちや伝い立ちが出来るからと言って、ハイハイ期のアライちゃんでは矢の様にとはいかない 跳び上がったアライちゃん4は放物線を描き僕に向かってくる 緩やかなジャンプの頂点あたりでアライちゃん4を叩き落とす! アライちゃん4は「へぶっ!」とさっきと同じ声を上げて床に叩き付けられた 思い切り顔面と腹を床に打ち付けのたうっている 「アライちゃーん、やっちゃったねぇ」 アライちゃんのファーの様な首回りの毛をむんずと掴み目の前に吊り下げる アライちゃん4「ふぐー、お、ば、えっ!!あらいひゃんにひどいごどばっかじでっ」 アライちゃん4「いまにおかーしゃがだずげにぎでおばえなんが、ごでんばんじひでぐれるんだぞー」 アライちゃん4「のおおぉーん、のっ、のおおおおぉん」 号泣である アライちゃん4にはアライさんのアイディンティティを全否定する屈辱を与えないとな 僕はアライちゃん4をテーブルに置き首元に手をかける、そして・・・ びりぃっとアライちゃんの毛皮を引き裂く 面白いことにアライさんたちの毛皮は服状になっていてきれいに脱がすことが出来るが アライさんたちはそれを自分の毛と認識している為、自分で脱ぐことは出来ない様だ もちろん生まれて数ヶ月のアライちゃん達にそんな認識は無い訳で、アライちゃん4も 他の成り行きを見守っていた3人の姉妹も驚きを隠せずにいた アライちゃん4「へっぷしっ!ニンゲン、アライしゃんになにしたのりゃっ!てにもったのはなんなのりゃっ?!」 上半身丸裸になったアライちゃんは肌寒いのか、恐ろしいのかブルブル震えている 残っている毛皮はタイツ上の下半身だけだ 「これ?アライちゃんの毛皮だよ?アライちゃんはもうアライちゃんじゃなくなるから残った毛皮も取るよ」 ビリビリと残った下半身の毛皮もむしり取りぽいと投げ捨てる 何が起こっているのかわからないといったアライちゃん達 アライちゃん4には事態を理解させる為に大きな鏡で自分の姿を見せてやる 姉妹と鏡の中の自分を交互に見返し、何度目かにようやく鏡の中の奇妙な奴が自分だと気付いた様だった アライちゃん4「ひ、ひどいのりゃ、ちっぽもない、けがわもない、アライしゃんのかわいいとこがぜんぶきえたのりゃ」 ついさっきまであんなに怒気を孕んでいたアライちゃん4の声からみるみる覇気が消えていくのがわかった ぼんやりと空を見つめ、焦点の合わない瞳からは光が消え失せ、吊り上がっていた目尻も心なしか下がっている様に見えた 268: 名無しさん (ワッチョイ e1ef-fec5) :2019/05/30(木) 03 32 42 ID 4ajoc3.k00 アライちゃん1がおそるおそる口を開く アライちゃん1「ひとしゃん、そ、そのへんにしとくのりゃ」 アライちゃん1「まだひきかえせるのりゃ、それいじょうやるとおかーしゃをよんでころしてもらうしかないのりゃ」 最も弱気なアライちゃん1から脅しの言葉が発せられた アライちゃん1「あ、アライしゃんもてあらなことはしたくないのりゃ、 はやくしないとおかーしゃがひとしゃんをころしにくるのりゃ」 どうやら置かれている状況を理解する必要がある様だ 僕は一旦部屋から出ると黒い布を被せた大きなケージを台車に載せて運んで来た ケージからは「なんなのだー?くらいのだー?」と呑気な声が聞こえる 「アライちゃん達、これが誰かはわかるよね?」 ケージに掛かった布を取ると、そこにはアライちゃん達の母親、アライさんがいた! アライさん「おー、アライさんの子たちなのだ―、待ってるのだ、すぐここから出るのだー」 静かにさせる為に入れておいた揚げパンをくちゃくちゃやりながらケージの出口を探している アライさん「うーん、出方がわかんないのだ」 きょろきょろと辺りを見回すアライさんと目が合った アライさん「おい、そこのひと、アライさんをここから出してほしーのだ!」 アライさん「聞こえてるのか、アライさんはあの子たちと一緒に居ないとダメなのだ」 無視する アライさん「うー、何で黙ってるのだっ!!いいから早く出さないとかんど―的な親子の再会が出来ないのだ―!」 アライさんはケージに手をかけガシャガシャとケージを揺すり出す 僕は無言のままケージの入り口を開ける アライさん「それでいいのだ、従順にしてれば悪い様にはしないのだwww」 僕を見下す様に一瞥するとアライさんは子供たちのいるテーブルに近づく そして子供たちを見て・・・ アライさん「なっ!どうしたのだ!!みんなのしっぽがないのだ!!」 アライちゃん4「ううっ、おかーしゃ!あのニンゲンなのあ、あいちゅがアライしゃんたちにひどいことしたのりゃー!!」 アライさん「ひ、ひどいのだ・・・お前、毛皮まで取られたのか・・・許せないのだ!アライさん一家の危機なのだ!!!」 アライさんはブルブルと震えこちらを殺意を孕んだ目で睨み付けている アライさんはぐっと姿勢を低くし爪を立てた、完全な臨戦態勢だ! だっ!床を蹴り僕に向かって突っ込んでくる!! アライさん「とりゃー!!!」 掛け声はマヌケだった 269: 名無しさん (ワッチョイ af43-fe41) :2019/05/30(木) 21 11 54 ID wpWh36pM00 268 母アライさん登場だ! 親子揃って身も心もバキバキにへし折ってやりたいですね! ※このページは、『アライさんアンチスレ避難所』様にあるアライさん、コバエさんなりきり用のスレッド『アライちゃんのおうち』をまとめたものです。 アライちゃんのおうち・その18 【アライちゃんのおうち】シリーズへ戻る
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1131.html
208: 名無しさん (ワッチョイ ad88-2c1b) :2019/06/19(水) 04 44 21 ID ulRnjgQU00 「これで小さいアライさんたちも一人前なのだ!」 小さな山の麓、遥か遠くに街を望む一本道で母親のアライさんが3匹の若いアライさんの旅立ちを見送っている。 「アライさんの大事な大事な小さいアライさんたちはこれからヒトの住むところに冒険するのだ!それで美味しいものやあったかモフモフなものをたっくさん持ち帰るのだぁ!!」 「たのしみなのだ!!」「がんばるのだ!!」「おみやげもってくるのだ!!」 3匹の若いアライさんはワクワクした気持ちを抑えられず声を上げる。 そして3匹は声を合わせ「アライさんにおまかせなのだー!!」とまるで勝どきを上げる様に叫んだ。 そして母親である大きなアライさんに背を向けると人里に向かい歩いていく。 「気を付けるのだー!!!」 大きなアライさんは感動の旅立ちを盛り上げる様に旅立つ我が子に声援を送る。 感動の別れを演出しては見たものの、車なら1時間半程の道のりも、ようやく3~4歳児程度の背丈があるかどうかの小さなアライさん達では目指す街までは三日は掛かるだろう。 成長しても10歳児程の大きさにしかならないアライさんだがそれと比べても遥か遠くの人間の街へ冒険させるのは無謀であろう。 事実、既に母親と別れで30分以上経っているのに小さいアライさん達の姿はまだ声の届きそうな距離にいる。 「小さいアライさん達は全然遠くに行かないのだ、とんだウスノロどもなのだ・・・寒くなるまでにご飯やあったかフワフワが必要なのだ、不安なのだー」 大きなアライさんは今頃になって無謀な旅立ちを不安に感じている様だ。 そうこうしているうちに3匹を遮る様に右手の木立から人間が表れた。 人間は背の高い女性で野球のユニフォームに身を包み右手には金属バットを携えている。 「おっ、ゴミパンダの子じゃーん、どこ行くのー?」 女は3匹のアライさんに声をかけた。 「なんなのだ?アライさんはしらないやつとははなさないのだ」 「おまえ、いいヒトさんなのだ?わるいヒトさんなのだ?」 「なんかたべるものもってないのだ?」 3匹はてんでバラバラに返事をする。 「じゃあアタシは良い人か、悪い人か、どーっちだ」 女はそう言うとポケットから飴玉を取り出し包み紙をほどくと食べ物を欲しがったアライさんに飴玉を渡す。透明のカンロ飴だった。 「アライさんにこのキラキラくれるのかー、キラキラたべるものなのだ?」 「そうだよー、とっても甘くておいしいよー、食べてみ?」 女はそういうとポケットからもう一つ飴玉を取り出して口に放り込み美味そうに口の中で転がすと飴玉を貰った小さなアライさんも女に倣って飴をなめ始める。 「んまい!んまいのだあぁぁ!はじめてたべたのだー、キラキラあまあまおいちーのだぁぁあ!」 アライさんは感動で大きな声を上げる。 「おまえいいヒトさんなのだ!アライさんにもキラキラのあまあまよこすのだ!」 「ほいよ!アタシは良い人だからねー」 女はもう1匹のアライさんに飴玉を渡しながら無視を決め込んでいた最後のアライさんに目を向けると「あんたは?」という顔をする。 「ア、アライさんにもキラキラあまあまよこすのだ・・・」 最後のアライさんはおずおずと手を出す。 女は「そうそう、素直が一番だよー」といいながら飴玉を渡す。 「で、ゴミパンダ達は何してんのー?」女の問いかけにアライさんの1匹がはっとした表情をして自分達に言い聞かせる様に答える。 「アライさんたちはー、ヒトのすんでるところにいっておいしいものやあったかモフモフをさがすのだ!!」 ぐっと手を握り高らかに宣言する。 「で、さっきからいってるゴミパンダってなんなのだ?」 「あれ、知らないの?人間の間じゃあんた達のことはかっこよくゴミパンダって呼んでんのよ?ね、ゴミパンダって良くない?」 そう言われたアライさん達は口々に「ゴミパンダ、かっこいいのだぁ!」「アライさんはゴミパンダさんなのだ?」「きょうからゴミパンダさんって呼ぶのだぁ!」と明らかに馬鹿にされているのも気付かずに“ゴミパンダ”を名乗っている。 再確認したばかりだというのにあっという間に冒険のことは忘れている様だ。 「おまえのもってるピカピカのぼうはなんなのだ?」別のアライさんが尋ねる。 「あれー、ゴミパンダは知らないのー?これでカコーンとやると空が飛べんのよ、鳥みたいにピューっとね!」 「それは・・・ほんとうなのだ?」アライさんが目をキラキラさせて身をのり出す。 「ほんとほんと、ゴミパンダも飛んでみる?」女が尋ねると3匹のアライさんは一斉に 「とびたいのだー!!!」と手を上げる。 「えー、みんな飛びたいの?結構大変なんだけど、飛ばすの」 「ゴミパンダさんがとぶのだー!」「そらをとんでくろいとりさんみなごろしにするのだ!」「ゴミパンダさんがいちばんゆうしゅうでてきにんなのだー!」 3匹は我先にと女に纏わりつく。 「仕方ないなー、今回だけだよ?じゃあそこに並んで並んでー!」 女はアライさんを山側に向かって一列に並ばせると金属バットを振りかぶる。 209: 名無しさん (ワッチョイ ad88-2c1b) :2019/06/19(水) 04 45 11 ID ulRnjgQU00 「小さいアライさんたちは何してるのだ?」 我が子の旅立ちを見守っていたアライさんは立ち止まったまま一向に進まない3匹の娘達に苛立ちを隠せないでいた。 「あのバカ達にちょっと言ってやるのだ!」アライさんは娘達のほうへ向かってのたのたと歩き出した。 「じゃあ順番にいくよー、葬らん!!!」 歩いてくるアライさんに向かって金属バットをフルスイングする。 右端のアライさんの後頭部をすくい上げる様に「ゴキン!」と力いっぱいブッ叩く! アライさんの後頭部はぱっくりと割れ、飛んでいく頭に引きずられる様に宙を舞う。 こちらへ歩いてくるアライさんの頭上を越えて顔面から道路に擦られる様に落ちる。 娘が顔面から落ちたグシャっという音に大きなアライさんは振り返る。 「な、なんなのだ!」そこには後頭部からどくどくと血を流す娘がこと切れていた。 女は残る2匹のアライさんに目をやり「どんなもんよ!」と声をかける。 「すごいのだ!ゴミパンダさんもはやくとびたいのだ!」「おおおー、とりさんもびっくりのスピードなのだ!」と空を飛ぶワクワクを抑えきれない様だ。 「ほんじゃどんどん行くぜー、葬らん!!!」 女は残る2匹も立て続けに大きなアライさんに向かって打ち込む! 「しっかりするのだ!目を覚ますのだ!」 大きいアライさんはこと切れたアライさんを必死に揺さぶるが返事はない。 そのアライさんに向かってさらに2匹の娘が飛び込んで来る。 アライさんの横をかすめる様に飛んで来た小さいアライさんはベシャっと頭から落ちる。 「だからなんなのだー!」大きいアライさんが音のした方向を覗き込もうとした瞬間にその後頭部へ最後の娘が突き刺さる様に飛んでくる。 ゴキンっとひと際大きな音が響いた! 「のごおっ!のだっ、いだいのだあぁぁあ、アライざんのぎぎなのだあぁぁあ!!!」 後頭部に激痛を感じ大きなアライさんは頭をコスコスと擦りながらのたうち回る。 暫くしてようやく痛みが引いたアライさんが目を上げるユニホームを着た女が血まみれの金属バットを手に覗き込んでいた。 「ゴミパンダ、大丈夫?」女は心配そうに声をかける。 大きいアライさんは後頭部をさすりながらこちらを向く。 「い、いったい何が起こったのだ?どうして小さいアライさん達が動かなくなったのだ?」 「いやー、みんな空―を飛びたいって言うからさー、ちょいと手伝ったんだよー」 女はへらへらと笑いながら答えた。 「アタシ言ったんだよ、空飛ぶのは危ないってさ。でもあの子達がどうしてもって言うから」 アライさんがむぅーっと怒りを露わにする。 「おまえがやったのか、ひどいのだ、責任を取るのだ!」アライさんが詰め寄る。 「えー、ゴミパンダはアタシにどうしろっていう訳?」 「ゴミパンダって何なのだ?ちゃんと話を聞くのだ!」 女はあれっという顔をする。 「なになに?あんたも知らないの、人間はあんた達のことを尊敬の念を込めて“ゴミパンダ”って呼ぶのよー?」 「そうなのだ?そんなことよりゴミパンダさんの小さいアライさんを動かなくした責任を取るのだ!寒くなる前にあいつらがごはんもあったかフワフワも取ってくるはずだったのだ!」 大きいアライさんに詰め寄られた女は困った様に 「うーん、じゃあさ、ゴミパンダの家族は何匹いる訳?」と尋ねると、大きなアライさんは 「たくさんなのだ!1、2、3、たくさんなのだー」とムカつくピカピカ顔で答える。 「ゴミパンダとゴミパンダの子供が3匹、さらに何匹かいるのね?」 「そうなのだ!大家族なのだ!ゴミパンダさんは一家の大黒柱なのだー!」てへへっと笑うアライさんが自慢げでさらに不快感を煽る。 「しょうがないなー、じゃあ今持ってる食べ物分けてあげるから家族のとこに案内してよ」 「任せるのだ!で、何持ってるのだ?全部ゴミパンダさんによこすのだ!罪を償うのだ!」 「はいはい」言いながら歩き出したアライさんの後に続く。 210: 名無しさん (ワッチョイ ad88-2c1b) :2019/06/19(水) 04 46 34 ID ulRnjgQU00 道を逸れ森の中に入るとよく使っているであろう獣道に出た。 アライさんについて15分ほど歩くとトタン屋根がさび付いた小さな物置小屋があった。 「ここがゴミパンダんちかぁー、良い家だねー」 そういうとアライさんはピカピカ顔でふふんと鼻を鳴らす。 「今ゴミパンダさんのかーいいかーいいちびアライさんを見せてやるのだー!みんなー、出てくるのだぁー!」 「のあー」「のりゃー」「なのりゃー」「ぴゅるるるぅー」わらわらと膝下にも届かない様なアライちゃんが6匹と一抱えもある様な大きなアライグマが物置の隙間から這い出して来た。 「キモっ!」女は一瞬顔をしかめる。 「なんか言ったのだ?」アライさんが怪訝そうに女を見上げる。 「いやー、みんなかわいいなってw」女はへらへらと答える。 「にしても、アライグマもいるのねー」 「このこなのだ?このこはピュルルさんなのだ!ぴゅるるーって鳴くからピュルルさんなのだぁ!毎晩きもちーパコパコしてくれて最高の彼氏なのだ!」 「それからちびゴミパンダさんたちもゴミパンダさんに似てみんな可愛いのだー!」 アライグマを愛おしそうに抱き上げ女に向かって見せびらかしながら、娘たちを褒めながら結局は図々しくも自分を可愛いと自慢気に話す姿がムカつく。 女はうんざりとしアライちゃんに向かってしゃがみ込んだ。 「みんな可愛いねー、アタシのことはミナって呼んでいいよー」 そういって挨拶をした。 「それじゃ、かわいいみんなにはお菓子を上げちゃおうかな?」 ガサゴソと腰のポーチからお菓子の袋を探る。 「いやいや、ゴミパンダさんに一旦全部よこすのだ!」遮る様にアライさんがミナに両手を差し出す。 「えー、大人げないなぁ!じゃあさ、アタシとゴミパンダでゲームしよう!」 ミナはアライさんをじらす様に提案する。 「これからあそこの繁みに飴玉を5つ投げるから全部探せたらアタシの持ってるお菓子全部あげるね」 「めんどくさいのだ、すぐに渡すのだ」 「ダメダメ、お菓子は結構あるから頑張ってよ」そう言ってチョコレートやビスケット、スナック菓子などを大き目のポーチから取り出して見せる。 「お、おおおーすごいのだ!!ゴミパンダさんが飴玉全部見つけたらこれ全部ゴミパンダさんのものなのだ?」アライさんは早くも前のめりでゲームに対する不満も吹き飛んだ様だった。 「いいねー、じゃあ先に一個飴玉をあげるから、しっかり見て、これとおんなじのを5つ探してねー」と包みを剥いた飴玉を一つ、アライさんに手渡す。 「これが飴玉なのかー!ピカピカしててきれーなのだ!それにとってもあまーいにおいがするのだぁ!これは食べていいのだ?」 「いいよー、しっかり味わって匂いを覚えてねー」 ミナがそう言い終わる前にアライさんは飴玉を口に放り込みぺちゃぺちゃと不快な音を立てて舐め始めたるとツリ目を細めながら嬉しそうにしている。 よほど飴玉が気に入った様だ。 「ぺちゃぺちゃ、はやくぺちゃ、飴玉ぺちゃぺちゃ、投げるのだぁー」 アライさんがゲームの開始を急かす。 「ゴミパンダが飴玉探してる間にこの子達と遊んでていい?」と女が尋ねると、 「好きにするのだ!早く!早く始めるのだ!!」そんなことどうでもいいといった風にそわそわしている。 「はいはい、じゃあ一つづつ投げるからどこに飛んで行くかよく見ててねー」 そういうとミナは一つづつ別々の方向に思いっきりの力で飴玉を投げていく。 「あっ、ひどいのだ!遠くに投げ過ぎなのだ!」 言い終わる前にアライさんは最初に投げた飴玉に向かってダッシュした。 211: 名無しさん (ワッチョイ ad88-2c1b) :2019/06/19(水) 04 47 47 ID ulRnjgQU00 アライさんが繁みに消えたのを確認してミナはしゃがみ込むとアライちゃんへ声をかけた。 「ほら、おいでおいでー、美味しいのあるよー」 そう声をかけてキャラメルコーンの小袋を開けると匂いにつられてアライちゃんがわらわらと寄ってくる。 「あまあまのにおいがしゅるのらー」「おいちそーなのらー」「アライしゃんによこすのりゃー」「はやくたべたいのりゃー、いまたべたいのりゃー!」「アライしゃんがみつけたのらー、ぜんぶアライしゃんのものなのあー!」「はやくしゅるのりゃ、はやく、はやくすうのりゃぁー!」 6匹のアライちゃんは袋に向かってぴょんぴょんと飛び跳ねたりミナのズボンのすそを引っ張ったり我先にとミナに群がった。 「はいはい、いっぱいあるよー」袋からキャラメルコーンを掴むとアライちゃんの前で掌を広げて見せる。 「アライしゃんのりゃぁ!」「ぜんぶたべるのあー!」「もっとよこすのりゃー!」「アライしゃんがさきなのらー」「ぴゅるるー!おまえらはたべりゅなぁー!」「はぐっ、はぐっ、はぐっ、んまぁいのりゃあー!!!」 物の数分で最初の分は食べ尽し追加しているうちに中身は半分以下になった。 「ぷふぅー、んまんまなのりゃー」「もっと!もっとよこしゅのりゃぁ!」「おなかいっぱいなのりゃ、ミナはアライしゃんをなでていいのらー」「つぎはミナとあそぶのりゃ!たかいたかいするのりゃ!」「おまえりゃたべしゅぎなのら、アライしゃんはたべたりないのりゃ!」「ほかのでいいからもっとよこすのあー!」 ミナは面倒臭くなり袋の残りをアライちゃんの上へ振りまいた。 アライさんはまだ小さな飴玉を見つけるのに苦労をしている様だ。 「匂いはするのに全然見つからないのだー、ニンゲンはひどい奴なのだー!」 繁みからガサガサという音がうろうろと移動している。 アライちゃん達に目を移すとようやく全員が腹いっぱいになったのか、腹を見せてゴロゴロしたりと野性生物と思えない程に無防備でだらしない姿を見せている。 ミナは1匹を掴み上げると膝に載せ腹を撫でてやる。 「きもちいーのりゃぁ、もっとやらせてやるかりゃどんどんなでるのりゃぁ」 生まれたばかりのアライちゃんでも傲慢さは成獣と変わらない。 膝の上のアライちゃんを俯せにし、頭と身体を掴み素早く捻るとコキャっという首の折れる感触がしてピクリとも動かなくなった。 「あれー、気持ち良すぎて寝ちゃったか―」死んだアライちゃんを足元に降ろすと次を膝に乗せてやる。 「アライしゃんはけづくりょいにはうるしゃいのら、ていねいになでなでするのりゃぁ!」 このゴミを今すぐに磨り潰したいという思いを抑えてまずは背中を撫で警戒心を取り除く。 「うーん、きもちーのりゃーミナはけじゅくりょいのさいのーがあるのりゃー」 「そりゃどうも」そういうと1匹目と同じ様に手早くコキャっとやる。 動かなくなったアライちゃんを降ろすと次、また次と手早く静かにアライちゃんを縊り殺していく。 最後の一匹をコキャっとした後にアライグマに近づく。ずっとミナを遠巻きに眺め、好物であるはずのお菓子も足元に転がってきたいくつかを口にするだけだったがミナが寄ってくると踵を返す様に物置小屋に入っていく。 ミナはタオルを取り出すと口元を覆いマスクにすると小屋の中に入っていく。 小屋のすみで小さくなっているアライグマに声をかける。 「ピュルルさーん、ご飯ですよー」 今度はお菓子ではなく、毒を練り込んだ団子をポーチから取り出すとアライグマの鼻先にちらつかせるがそっぽを向いたままだ。 「仕方ない、これを使うか」ミナは小さな注射器を取り出すとアライグマの尻に打ち込んだ。 「ぴゅるるるぅっ!」威嚇の声を上げて飛びずさるアライグマだが注射器の中身は筋弛緩剤。次第に体が動かなくなり、声も出せずに5分と持たずに動かなくなった。 ミナはアライグマを死んだアライちゃん達の傍に運んだ。 そのあとは死んだアライちゃんたちとアライグマをさも眠っている様な体勢にしアライさんが飴玉を持ってくるのを待った。 「よ、ようやく全部見つけたのだぁ、はぁあー」 ミナの方へ両手の中の飴玉を5つ、誇らしげに見せつける。 「おー、時間かかってたから無理かと思ってたけどちゃんと全部見つけたねぇ」 大げさに表情を作ってアライさんを褒めてやる。 「ふふん、ゴミパンダさんは何をやらせても完璧な天才なのだ!偉大なのだ!讃えるのだ!」 「そっかー、ほいじゃ今持ってるお菓子と集めた飴玉はゴミパンダにあげるね」 アライさんはツリ目を細めハエの様に両手をコスコスし始める。 「やったのだぁ、美味しーものいっぱいなのだぁ!」 お菓子の袋を開けようと四苦八苦するも開けられず、歯と爪でびりびりと袋を引きちぎる。 「はぐっ、はぐっ、んまい、んまいのだ!くっちゃくっちゃ、あまぁーいのだあぁ!」 チョコレートを銀紙ごとくちゃくちゃと食べているアライさんに声をかける。 「ゴミパンダの子供とアライグマ、お腹いっぱいで寝ちゃったんだけど―?」 アライさんはチョコレートに夢中でミナの声に雑に返事をする。 「ゴミパンダさんはあまーいの食べるのに忙しいのだ!そいつらはおうちに放り込んでおくのだ!!」そういうとアライちゃん達の市外から目をそらし次のお菓子を開け始める。 「やれやれ、じゃあ小屋に寝かせておくからねー」そうみなが返事をするも、 「これはサクサクしてあまあまで美味しーのだ!こっちはぱりぱりでしょっぱくて美味しーのだ!ゴミパンダさんが勝ち取ったゴミパンダさんのごはんなのだ!誰にもやらないのだぁ!」と家族そっちのけでお菓子を貪る。 「じゃ、アタシ帰るからー、また来るねー」そう言うとミナはアライさんの住み家を後にした。口元には笑みが浮かんでいた。 アライさんはミナからせしめたお菓子を食い漁ると物置小屋に戻った。 「なんだーちびゴミパンダさんたちはまだ寝てるのかー、早く起きるのだー!」 返事は帰ってこない。 「早くご飯を探しに行くのだ!お前たちのすきすきな芋虫もザリガニもまってるのだぁ!」 物置小屋の誰も声を発さない。 「どおしたのだ、なんで無視するのだ!ゴミパンダさんを無視するなんて悪い子なのだ!」 小屋は静まり返ったままだ。 「ピュルルさーん、早く起きるのだ!いつものきもちーパコパコするのだぁ!」 子供達よりも大好きなピュルルさんを交尾を餌に起こそうとするも反応がない。 「みんなしっかりするのだぁー!!」 アライさんは1匹づつ家族を揺すり起こそうとするが誰も寝息すら立てていない。 「ゴ、ゴミパンダさんがお菓子を一人で食べたから怒ってるのかー?そんな小さいことで起こるのは頭悪いのだ!早くちゃんとお話しするのだー!無視はダメなのだー!」 もちろん返事はない。家族が一度に死んだ、アライさんの脳裏にうっすらとその考えが浮かぶが受け止められず、家族に何度も何度も呼びかけるだけだった。 「無視しないでほしーのだ・・・早く起きてほしーのだ・・・ゴミパンダさんを一人にしちゃダメなのだ・・・ううっ、へっ・・・へねっくー!へねっくー!早く、早くゴミパンダさんを・・・アライさんを助けてほしーのだぁぁー・・・へねっ、へねっ・・・うわああぁん!」 誰も返事をしない物置小屋でアライさんは一晩中フェネックを呼び続けました。 あった事もない、もう何処にもいないフェネックを・・・。 アライさんのssへ戻る
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/330.html
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21 31 59.94 ID cp2pOnAbo 武装警官「放射!」カチッ 火炎放射器から炎が放たれた。 厳密には着火された可燃液が噴射されたのである。 当然、そんなことをアライさん達が予測できるはずもなく。 交尾後アライさん1「あぎぎぎぎぃゃぁあああああーーーーーーっ!」ボッゴオォゥウ 次々に、炎に包まれる。 妊娠中アライさん2「あづいあづいいぃぃっぎゃあぁああああああーーーーーーー!!」ボジュウゥゥ 新しい命は、生まれることもなく。 出産直後アライさん3「のぎゃあああぁぁあっぁぁああああああ!!やめるのだあああっ!」ガシィ 産まれたばかりの我が子を、火炎から身を守る盾に使う。 乳児アライちゃん3「ぶじぇえええっ!」ボオオゥ 乳児アライちゃん4「ぴぎぃぃっ!」ボオォゥ 産まれたばかりの命は、母の盾となって燃えていく。 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21 39 33.83 ID cp2pOnAbo 乳母アライさん4「だずげでぇーーーっ!!!!」ボゴゴジュウウゥゥ 乳児アライちゃん1「びいぃぃぃっ!!!」ボオオウ 乳児アライちゃん2「のりゃああああああああっ!!!」ジュワアアアァ 母子もろとも、一瞬で炎に包まれる。 母アライさん5「びぎいいぃぃぃぃぃっっっ!!ちびたぢいいぃぃぃっ!おがーざんをだずげでえええっ!」ボッゴオォゥウ 籠の中へ囚われた我が子へ助けを求める。 アライグマ♂「キュルルル!!」メラメラ ついでに害獣を一匹駆除する。 火炎放射を浴びたアライさん達は、燃え盛る炎に身を焼かれ、悲鳴を上げる。 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21 41 20.75 ID cp2pOnAbo アライちゃん1「お、おがーしゃんがもえてるのらあぁ!」ガシャガシャ アライちゃん2「たいへんなのだ!ひとしゃん!おかーしゃんをたしゅけるのらぁ!」ガシャガシャ 運転手によって籠へ閉じ込められた子供達は、籠の中で騒ぎ、暴れている。 武装警官「こいつらはどうします?保健所送りですか?」 警官1「養殖させられた特定有害駆除対象フレンズは、いかなる目的にも利用できない。まとめて焼却処分しましょう」 武装警官「了解」ガシッ アライちゃん1「のだ?」 アライちゃん2「あらいしゃんたちを、おへやからだしてくれるのか?」 武装警官は、アライちゃん達の入った籠を持ち上げる。 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21 44 47.04 ID cp2pOnAbo 武装警官「フン!」ポイッ アライちゃん1 2「のりゃあああ!?」 投げられた籠は、炎の中へ落ちた。 アライちゃん1「ぴぎいぃぃぃいぃっっ!!!あぢゅいあぢゅいのりゃあああああっ!!だぢゅげでええっ!だちてえええぇえーーっ!」ガシャン!ガシャン! アライちゃん2「のぎゃあああああああああああっ!!!おがーじゃーーーんっ!!だぢでえええええええっ!」ガシャンガシャン 炎に包まれたアライちゃん達は、籠の中で暴れ回る。 だが籠はびくともせず、アライちゃん達を炎にくべたまま閉じ込めている。 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21 50 51.31 ID cp2pOnAbo やがて、放った炎は消えた。 交尾後アライさん1「」プスプス 妊娠中アライさん2「」プスプス 出産直後アライさん3「お…ご…ぇ…」ジュウゥゥ 乳母アライさん4「…ァ…」プスプス 乳児アライちゃん1~4「」ジュウウゥ 母アライさん5「」プスプス アライグマ♂「」プスプス 死屍累々である。 焦げ臭い匂いが部屋に充満する。 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21 59 10.49 ID cp2pOnAbo アライちゃん1「」ブスブス アライちゃん2「」ジュージュー 籠の中の子供2匹も、焼け焦げたようだ。 武装警官「焼却完了」 警官「まだ1匹息があるぞ」 出産直後アライさん3「…だ…げ…で…」ジュージュー 出産直後のアライさん3は、我が子を盾にすることで、頭部や胸部など致命的な部位を防御していた。 もっとも、手足や下半身は燃え尽きており、放置しても助かる見込みはないだろう。 単体回復スキルがあっても、もはや死を待つばかりである。 武装警官「焼きますか?」 警官1「いや、いい…」スタスタ 警官1は、アライさん3へ歩み寄る。 出産直後アライさん3「だ…げ…ず…げ…」ピクピク 警官1「フン!」グシャッ 出産直後アライさん3「ぎゅっ」メキィ 警官1は、アライさん3の喉を踏みつけた。 警官1「ふっ!ふっ!ふっ!」ドスドスドスドスドスドス 出産直後アライさん3「」グシャッグシャッグシャッグシャッ ボギン 何度も喉を踏みつけると、そのうち首が折れた。 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 08 41.24 ID cp2pOnAbo 警官1「おい、アライさんはこれだけか?嘘をついたら刑期が延びるぞ、慎重に答えろ」ガシッグイッ 運転手「………奥の部屋で、チビを集めてる。それで全部だ」 運転手は諦めたようであり、自供する。 … 先程のアライちゃん飼育室の扉が開けられる。 金網の向こう側に、アライちゃんがわらわらと集まっていた。 その数、ざっと30匹はいると見てよい。 アライちゃん1「ひとしゃんなのらー」ヨチヨチ アライちゃん2「ごはんなのかー?」ヨチヨチ アライちゃん3「そっちいくのらー」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん4「ひとしゃん!あらいしゃん、おしょとにいってみたいのら!もりでおしゃんぽしたいのらぁ!」ヨチヨチヨチヨチ 警官1「む、壁の穴に入ろうとしている!焼却開始!」 武装警官「ラジャー」ガシャリ 武装警官は、火炎放射器を構えた。 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 15 50.04 ID cp2pOnAbo 武装警官「放射!」ボッゴオォゥウ 火炎放射器から、30匹ほどのアライちゃん達に向かって炎が放たれる。 アライちゃん達「「「「のぎゃああああああああああああああーーーーーーっ!!」」」」ボゴワアアァァ 武装警官は、火炎放射器を左右に動かし、広範囲へ炎を放つ。 アライちゃん1「ぎぴいいぃぃっっ!!」ピョンピョン アライちゃん飼育室の床は金網になっている。 アライちゃん1は金網の上で炎に包まれ、跳ね回る。 アライちゃん2「あぢゅいいいぃぃっ!おがーじゃーーーんっ!だぢゅげでえええええっ!」メラメラ アライちゃん2は、体を床に擦り付けて火を消そうとする。 だが床は金網である。火を消すには役に立つはずもない。 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 22 59.68 ID AjArXORvO アライちゃん25「ひ、ひいいぃっっ!!とんねるにかくれりゅのりゃああっ!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 何匹かのアライちゃん達は、壁に空いた穴へ向かってよちよちと走る。 アライちゃん26「なのだーーっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ スポッ アライちゃん27「びいぃいっ!せなかがあぢゅいのりゃあっ!」メラメラ ヨチヨチヨチヨチ スポッ アライちゃん28「こあいのらーーっ!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ スポッ アライちゃん29「かくれるのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ スポッ アライちゃん30「これでだいじょうぶなのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ スポッ 数匹のアライちゃんは、壁に空いた穴へ逃げ込んでしまった。 警官1「ちっ!逃げ込まれたか!」 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 27 55.87 ID cp2pOnAbo 武装警官「…あの壁の穴、どこに通じてるんでしょうかね?」 警官1「いや、わからんが…」 武装警官「…ん?金網の向こう側だけじゃなく、こっち側の壁にも穴が空いてるな」 武装警官は、壁の穴に気付く。 籠へアライちゃんを『捕獲』するためのトンネル出口だ。 武装警官は、壁の穴に耳を当てる。 「こ…こわいのらぁ!」 「もういったのか?」 「まだはなしごえがきこえたのらぁ!」 「びええええええんっ!せなかがあぢゅいのりゃああああっ!」 「べりーかーぷ!」 武装警官「…どうやら、この穴は向こう側とつながってるみたいですね」 警官2「ということは…」 武装警官「このトンネルの中に潜んでますね」 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 31 17.47 ID cp2pOnAbo 武装警官は、壁の穴に火炎放射器の先を突っ込む。 武装警官「放射!」カチッ 暗い壁の穴の中が、火炎によって照らされ明るくなる。 火炎はジェット噴射のような勢いでトンネル内を焼き尽くしていく。 金網の隔たりの向こう側に空いた壁の穴から、火炎が飛び出た。 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 35 56.27 ID cp2pOnAbo 武装警官「放射終了」カチッ 武装警官は穴から火炎放射器を引き抜く。 武装警官「燃やしました」 壁の穴へ逃げ込んだアライちゃん達がどうなったか、確認の必要はないだろう。 警官1「さて、向こうは…」 アライちゃんの飼育室は、焼け焦げたアライちゃんの山となっていた。 警官1「…全員死んだかな?」 武装警官「一応念入りに燃やしておきます」ボッゴオォゥウ 武装警官は、アライちゃんの山へ再び炎を放った。 アライちゃんの山から聞こえた声「のぎゃあああああああああああっっ!!!!」 武装警官「生き残りがいるっぽいですね。念入りに焼きましょう」ボッゴオォゥウ やがて、燃料をだいぶ減らしたあたりで炎を止める。 もう声は聞こえなかった。 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 42 18.96 ID cp2pOnAbo … 警官は、この違法養殖場の従業員を一人残らず逮捕した。 現場にいなかった従業員の名前も芋づる式に判明。 指名手配は済んでおり、いずれ捕まるだろう。 運転手「くっ…なぜ、ここがわかったんだ!?追跡はされてなかったのに!」 山での所有者「ここの従業員以外、誰も立ち入らせてなかったぞ!バレるはずがない!」 車のトランクに入った装備は少なかったが、それだけで警官による追跡などを行う相手に決めるのは困難であろう。 実際のところ、カムフラージュに隙は見当たらず、山へ立ち入る人物は確認されていなかったのだ。 警官1「電話で通報があったんですよ、ここで養殖されてるって」 運転手「で…電話!?バカな、一体誰が!?」 警官2「匿名の通報でした」 山の所有者「匿名…!?」 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 46 02.19 ID cp2pOnAbo … ~特定有害駆除対象フレンズ撲滅委員会 本部~ 会長「…」 会長がいる部屋の自動ドアが開く。 しかし、出入りする人物の姿は見当たらない。 「拙者、帰還したでござる」 どこからともなく、部屋の中で声がした。 会長「…よくやったのです。お前の潜入調査で、違法養殖場を摘発できたのです」 「はっ、拙者、光栄でござる!」 返事をした人物の姿は見当たらない。 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 51 00.07 ID cp2pOnAbo 会長「もう透明化を解除してもよいのです」 「御意でござる」 会長以外誰もいなかった空間に、次第に人影が浮かび上がっていく。 緑の髪の少女「ふぅ…大変こわかったでござる…」スッ なんと、緑の髪の少女が出現した。 今までは透明になっていたようだ。 いったいどんなテクノロジーだろうか? …現代科学でこのような芸当を披露することはできない。 未知なる可能性、サンドスターを操る者…フレンズの特殊能力で間違いないだろう。 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 22 57 32.96 ID AjArXORvO 会長「長期にわたる潜入捜査、ご苦労だったのです」 緑の髪の少女「い、いえいえ、拙者、できることをしたまででござる…」 会長「そう謙遜しなくていいのです。お前のハートは、かつてのビビり屋さんだった頃よりずっとタフになっているのです」 緑の髪の少女「いやぁ、そんな…」テレテレ 会長「野良アライさんは、一匹残らず滅ぼすのです。食べて、殺して、絶滅させるのです」 緑の髪の少女「…仲良くできたらいいのでござるが…拙者、もうその望みは捨てたでござる」 緑の髪の少女「かの救世主が、たったひとつだけ和解を諦めた相手、セルリアン…。きゃつらもその同類とみなし、心を鬼にするでござる…!」 会長「ただ一つ、大変なことがあるのです」 緑の髪の少女「な、何でござるか?」 会長「お前、ずっと透明になって潜入捜査してたせいで、行方不明者扱いになって捜索されてるのです」 緑の髪の少女「なんとな!?」 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 23 03 49.40 ID AjArXORvO … 緑の髪の少女「…」テクテク 緑の髪の少女は、部屋から出て、廊下を歩く。 緑の髪の少女「…ぅ…」テクテク 少女の脳裏に、炎に包まれるアライさん達の顔が浮かぶ。 必死に助けを求める者。 最期に母親の愛情を求める者。 必死に助かる術を探し隠れるも、無惨に殺される者。 緑の髪の少女「う…ぷっ…!」 炎に焼かれ、焼け焦げていく顔。 苦しみに悶える、断末魔の悲鳴。 肉が焼ける匂い。 そんな所業を、ヒトとそう変わらない姿のアライさん達へ、躊躇なく執行する武装警官の顔。 緑の髪の少女「むぐっ…んん!」タタッ 緑の髪の少女は、トイレへ駆け込む。 緑の髪の少女「げえええええっ!おえええええええっ!!!」 少女は吐いた。 涙を流しながら吐いた。 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 23 10 43.24 ID cp2pOnAbo 緑の髪の少女「はぁ…はぁ………」ゼェゼェ 緑の髪の少女「なんでで…ござるか…」ハァハア 緑の髪の少女「アライさんだって、拙者達と同じフレンズなのに…!」 緑の髪の少女「親子の愛があって、喜んで、遊んで、笑って、泣いて…心があるのに!」ハァハア 緑の髪の少女「なんでっ!あんなに躊躇なく、みんな殺してしまえるのでござるかっ…!」ハァハア 緑の髪の少女「どうしてあんなに残酷になれるのでござるか…どうして…」ハァハア 緑の髪の少女「…」ハァハア 緑の髪の少女「……うぐっ、ぐすっ…」シクシク 緑の髪の少女「分かってるでござる…もう、平和的な解決方法がないってことくらい…」 緑の髪の少女「それでも…彼女達を殺すのに、微塵も心を痛めないのは…おかしいでござる………」トボトボ 緑の髪の少女「…」トボトボ 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 22 35 08.73 ID I1ss82tZ0 なんか心が痛むな このコバエさんが違法な方法で養殖されたものじゃなかったらどれだけの経済的価値があったかと思うと 幕間 パート2へ戻る
https://w.atwiki.jp/milestonematome/pages/89.html
ライド チーポからのメールなどでの言及から。 『~アイテムを取ると、ライドのスピードが上がるポ!』 ルジエがイルマティックエンベロープ内で操る自機の名前。 単にDEFにおける同タイプの機体の総称である可能性もあり。 ショット、ドール、シールド、3種類の武装を操り、真実の鍵を探す。 各武装は主にレベル30毎に弾の数、弾速、手裏剣、反射弾など、大きく強化される。 それ以外は攻撃力の強化になる。 特殊武装としてメガロファズが存在する。
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/410.html
858 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/24(日) 14 25 47.75 ID DVh79GMQo ~ロッジ~ 廃村アライさん6「なんなのだここは?アライさんの村じゃないのか?」 廃村アライさん1「村の回りは食べ物がなくなったのだ!だからここに移り住むのだ!」 山小屋アライさん「たくさん食べ物を集めたら、成績をつけるのだ。成績のいい奴は、鶏の卵を食わせてやるのだ」 廃村アライさん6「た、卵…!わかった、ここに住むのだ!」 副リーダーアライさん「だが、ここでは怠け者と泥棒、仲間割れする奴は要らないのだ」ザッ 副リーダーアライさん「怠けた奴はカースト底辺になり、食べ物の配当が少なくなるのだ」 副リーダーアライさん「そして、泥棒と仲間割れをやった奴は…死刑なのだ。…そのルールを守れれば、ここで暮らしていいのだ」 廃村アライさん1~6「楽勝なのだー!」 888 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/24(日) 17 54 54.09 ID DVh79GMQo 廃村アライさん1「そうだ、アライさんのチビ達も連れてきていいのか?」 廃村アライさん2「アライさん村に可愛いチビを置いてきたのだ」 どうやらアライさん達は、自分たちが棲み家にしている村を『アライさん村』と名付けたようだ。 副リーダーアライさん「もちろんなのだ。ただし、他のアライさん村住人に、この場所を知られてはならないのだ。朝のうちに移動するのだ」 夜行性であるアライグマの平均睡眠時間は、朝4時~昼15時の、11時間であるという。 人の姿になったアライさんは、サンドスターの働きのためか、好きなときに眠れるようになっている。 実際のところ、アライさんの食糧探しは日中よりも深夜に行われることが多い。 ある程度全体的な傾向はあり、深夜2時に寝て、昼10時頃に起きる者が多いようだ。 つまり、早朝は皆寝ているのである。 廃村アライさん1「うーん、でも朝は寝ていたいのだ…」 副リーダーアライさん「掟に従えない奴はここに住ませられないのだ」 廃村アライさん2「わ、わかったのだ…」 …早朝… 廃村アライちゃん1「むにゃむにゃ…ありゃりゃしーおうちなのぁ…ふわぁ…」ヨチヨチヨチヨチ 廃村アライちゃん5「ねみゅい…のぁ…」ヨチヨチヨチヨチ 廃村アライちゃん6「おかーしゃ、おんぶして…なのぁ…」ヨチヨチヨチヨチ どうやら、引っ越しは完了したらしい。 889 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/24(日) 18 03 21.45 ID DVh79GMQo …1週間後… 廃村アライさん1~5「ほどくのだーーーーーーーーーーーーーー!」ジタバタジタバタ 廃村アライちゃん1~8「ぴいいぃーーーっ!ありゃいしゃんわりゅくないのらああぁっ!」ビエエエエン 廃村から来たアライさんのうち、6匹中5匹が縛られていた。 その子供は実行犯ではないが、連帯責任で縛られていた。 廃村アライさん1「アライさん悪くないのだ!お前達が食べ物を取り上げるからお腹減ったのだーーー!」ギュウルルウルルル 廃村アライさん2「無理矢理にここに 連れてこられて!理不尽なルールに従わされたアライさん達が!可哀想なのだあああ!」ビエエエエン ロッジアライさん3「泥棒ふぜいが命乞いするななのだ!」 廃村アライさん3「ごめんなさいなのだー!次はもうしないから、許してほしいのだーー!殺さないでなのだぁ!」ジタバタ 山小屋アライさん「『次はもうしない』…?『次は見付からないように盗む』の間違いじゃないのか?お前みたいな奴は、一生反省も更正もできないのだ」 廃村アライさん6「まったく…駄目な奴らなのだ」フゥ 廃村アライさん6は、盗みをやっていないようだ。 副リーダーアライさん「…1匹残っただけで大したもんなのだ」 ロッジアライさん5「新入りの恒例行事なのだ」 895 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/24(日) 18 21 39.93 ID DVh79GMQo 副リーダーアライさん「では…死刑執行ぉぉおーーーう!」 廃村アライさん6「泥棒には死を!」ブンッ ロッジアライさん1~20「たあ~!」ブンッ 一斉に、次々と石が投げられる。 廃村アライさん1「ぎびいぃぃ!」バキィ 廃村アライさん2「いだいのだああ!」ボギィ 廃村アライさん3「ぐびぃ!やめうのだああ!いだいぃ!じにだぐないいいぃ!」グシャ 廃村アライちゃん1「ぎゅっ!」ドグシャ 廃村アライちゃん2「ぴいぃぃっ!おがーしゃんのばがあああっっ!」ズドグシャア 廃村アライちゃん3「ぐげぇっ!ありゃいしゃんたち、がんばっておべんきょーやおしごとちてたのにいぃぃっ!」ベギィ 廃村アライちゃん4「ぴぎぃ!おきゃーしゃんのごみいぃっ!くずううぅぅっ!ぎびっ!」ドガグシャ 908 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/24(日) 18 43 23.65 ID DVh79GMQo … 廃村アライさん1~5「」ビクッビクッ 廃村アライちゃん1~8「」ピクピク 泥棒たちの顔面は投石により崩壊していた。 血まみれの石が散乱していた。 廃村アライさん6「ぜぇ…はぁ…」ハァハァ 副リーダーアライさん「はじめての死刑執行、ご苦労様なのだ。そしてお前も盗みや仲間割れをやったらああなるのだ」 廃村アライさん6「はぁ…はぁ…」 山小屋アライさん「死体は解体して乾燥させ、鶏のエサとか、桑の実や野苺の肥料にするのだ。やり方を教えるからついてくるのだ」スタスタ 副リーダーアライさん「うっぷ…アライさんを解体するのか…。やりたくないけど、仕方ないのだ…」スタスタ 廃村アライさん6「それ、聞いたことあるのだ」 山小屋アライさん「のぁ?」 911 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/24(日) 18 48 50.69 ID DVh79GMQo 廃村アライさん6「…バッグアライさんも、侵入者をやっつけた後に同じ事をやってたのだ」 山小屋アライさん「……………もう死んでる奴か?」 廃村アライさん6「そうなのだ。みんなで処刑したのだ」 山小屋アライさん「………ハアアァァァ~~~…………」 廃村アライさん6「あんまり溜息つくと、幸せが逃げるのだ!」 山小屋アライさん「幸せが逃げたから、溜息ついたのだ…」 本来群れを作らないアライさん達が、ロッジで共同生活できている、もう一つの理由。 それは、共同生活の資質がない者が、来てすぐに間引きされるためである。 その割合は、半分以上が処刑されるという。 アラしゃぶと掃討作戦 パート5へ戻る
https://w.atwiki.jp/gods/pages/49500.html
テアライオニ(手洗い鬼) 香川県に伝わる妖怪。 海で手を洗う巨大な妖怪。 『絵本百物語』にも描かれる。
https://w.atwiki.jp/yusakunonnon/pages/98.html
クロアライト #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1125.html
270: 名無しさん (ワッチョイ 930d-c174) :2019/06/05(水) 03 00 04 ID ulRnjgQU00 アライさんはマヌケな掛け声とは裏腹に鋭い跳び込みを見せた! すっとアライさんの側面へ避け足を引っかける アライさん「のげっ!!」 アライさんがびたん!とつんのめって床に倒れ込む 跳び出すまでのごたくが長過ぎてさすがに避ける準備が出来ていた、楽勝である アライちゃん4「ああっ、おかーしゃ!たつのりゃ、ニンゲンをころしゃないとみなごろしなのりゃ!!」 アライちゃん3「なにやってりゅのりゃー、さっさとたちあがりゅのりゃっ」 アライちゃん1「こわいのりゃー、おかーしゃのぴんちなのりゃー!!!うるうる」 アライちゃん2「ニンゲンしねー、おかーしゃにはやくころしゃれろー!」 アライちゃん達から応援とも罵声ともつかない声が飛び交う アライさん「ふぬぬー、ひへるほあ、ひひょうもろめー」 立ち上がったアライさんの鼻からダラダラと鼻血を流し涙目になっている アライさんは「ふんっ」と手鼻をかみ呼吸を整える アライさん「もう卑怯な手にはのらないのだ、必殺の爪で八つ裂きにしてやるのだっ!!!」 更に低い体勢でぐっと力を籠める アライさん「行くのだー、しねぇええっ!!!」 先ほどの攻撃を遥かに上回る鋭い突撃!爪を振り回しながら突っ込んで来る!! ひょい、びたん!! またしてもバレバレの攻撃を避け、足を引っかける アライさん「へぶっ!!」 再度カエルの様に床に倒れ込むアライさん アライちゃん3「あー、おかーしゃのマヌケっ!」 アライしゃん4「ばかなおかー、おかーしゃはばかなおかー」 アライちゃん2「ぶるるっ、まけちゃうのりゃ、・・・おかーしゃがさいきょうじゃなかったのりゃ?」 アライちゃん1「こわいのりゃーみなごろしにされりゅのりゃー、ぎぴぃぃー!」 アライさん「また卑怯な手をー、許さなぷげっ!!!」 僕はアライさんの腰の辺りに飛び乗ると馬乗りのまま後頭部を両手で掴み・・・ゴンッ!と床に叩き付けた アライさん「のがーっ、りゃめるのぎゃっ!!」 アライさんの言葉を無視して顔面を何度も何度も床に打ち付ける 「ひぎっ、いだいのびぎっ、やめへげっ、ゆるしぷげっ、し、しんじゃうげっ!!」 10回ほど床に叩き付けた後でアライさんから離れる アライさんはぴくぴくと痙攣しもはや戦う気力は無い様だった アライさん「ううぅ、し・・・しんじゃうのらぁ」力なく呻く そもそも成獣でも10歳児程度の知能と体格、爪や牙に注意していれば アライさん1匹ならそれ程脅威ではない これ以上付き合うのは時間の無駄だ、アライさんは適当に動けなくして アライちゃんの教育を行おう もともとアライさんの登場はアライちゃん達が考える最強の救世主、アライさんを目の前で 叩きのめすことで反抗の意思を潰すのが目的だし、今はこれ位で良いか 271: 名無しさん (ワッチョイ 930d-c174) :2019/06/05(水) 03 01 06 ID ulRnjgQU00 アライさんの首根っこを掴み吊し上げる 何度も床に打ち付けられた顔面は鼻が潰れ、瞼が腫れ上がり、 はあはあと荒く呼吸する口は自慢の牙を含めた歯が何本も折れていた 「さあ、アライちゃん達!これが強くて偉大なアライさんの真の姿だよ」 「本当は武器も持たない人間に素手で半殺しにされる馬鹿で弱い生き物なんだ」 「アライちゃん達はこんな下らない生き物になっちゃいけないよ」 アライさんの無残な顔面をアライちゃん達の目の前に突き付ける アライちゃん達「ひいぃぃぃっ、こりょひゃにゃいれぇぇぇー!!!!」 4人とも最早逆らうどころか、いかに生き残るか、それだけの様だ アライちゃん4「あ、ありゃいしゃんはもうおけけもちっぽもにゃい、ひとしゃんとおんなしなのりゃ! ありゃいしゃんはもうひとしゃんだかりゃ、ありゃいしゃんはもうおともりゃちなのりゃ!」 アライちゃん3「そいちゅはひとしゃんきらいきらいなあほなのりゃ!ひとしゃんのことはアライしゃんがいちばんしゅきしゅきなのりゃ!」 アライちゃん2「こ・・・ことさにゃいれ、ころしゃないれ、こりょひゃにゃいれえぇぇぇー」 アライちゃん1の様子がおかしい、ガタガタと震えていたと思ったら深呼吸し声を上げた アライちゃん1「アライしゃん、ひとしゃんになりゅ、おみみもおけけも、ひとしゃんがきりゃってるとこりょ、じぇんぶしゅてるのりゃぁぁ」 そういうと自分の毛皮を爪を立ててビリビリと引きちぎる様に脱いでいく 全裸になったアライちゃん1は自分のケモ耳をそれぞれ掴むと爪をたて強く引っ張る! 爪が入ったところからびっとケモ耳が裂けていく アライちゃん1「いじゃいけりょ、こりぇはひとしゃんになるにょには・・・いりゃないのりぃやぁぁぁー、いぎぎぃぃーっ!!」 まず右のケモ耳がびりっと半分ほど裂ける アライちゃん1「つっ、もうひょひ、もうひょっとりぇ、ちょりぇりゅぅぅぅっ!」 ぶっちーんと右のケモ耳がちぎれ、すっぽ抜けて飛んで行った アライちゃん1「ひ・・・ひとしゃん、ありゃいしゃん・・・もうひょとれ・・・ひとしゃんなのりゃあぁ」 残った左のケモ耳を両手でさらにぐいぐいと引っ張るアライちゃん1 一見臆病と思われたアライちゃん1だが、姉妹の中で一番思い切りが良い様だ アライちゃん1「いじゃい、いじゃいけりょ・・・もうしゅぐ・・・ひとしゃんになりゅうぅぅぅぅっつああぁ!!!」 ぶちんとケモ耳が引きちぎれる!アライちゃんは激痛に失禁しぐったりと倒れ込んだ どうやら失神した様だった 273: 名無しさん (ワッチョイ 6b99-39da) :2019/06/05(水) 17 49 13 ID Mj19uOZY00 271 残ったしっぽはどうなるのか期待です。 274: 名無しさん (ワッチョイ 930d-292b) :2019/06/05(水) 21 52 43 ID ulRnjgQU00 273 ああ、どうしましょうね? あんまり考えてませんでしたがアライちゃんの心をポッキリさせるのに使いたいっすね 275: 名無しさん (ワッチョイ dbf5-0310) :2019/06/05(水) 23 06 22 ID wpWh36pM00 274 目の前で焼いて灰にしてしまうというのはいかがでしょう? 276: 名無しさん (ワッチョイ 6b99-39da) :2019/06/06(木) 01 21 34 ID Mj19uOZY00 275 耳を無くしたアライちゃんの最後のアイデンティティですね。 自ら抜くか、ひとしゃんの手で抜かれるか。 その時抵抗があるかどうかも見所ですね。 自慢のふわふわしっぽがどうなるか気になります。 277: 名無しさん (アウアウ 6652-48b8) :2019/06/06(木) 09 24 02 ID 2lBqailwSa 残った尻尾にオイルを掛けて燃やしましょう きっとまた元気にヨチヨチ歩きますよ 278: 名無しさん (アウアウ 873d-1b91) :2019/06/06(木) 11 07 09 ID 4A4phzC6Sa アライさんに食べさせてあげる 279: 名無しさん (ワッチョイ 23b0-fec5) :2019/06/09(日) 02 08 27 ID ulRnjgQU00 自己中心的で傲慢なアライちゃんが自分でアライさんとしての存在を捨てるといった しかも自分で毛皮を脱ぎ捨てケモ耳を引きちぎったのだ、完全敗北の表明であり絶対服従の宣言でもある それを認めるアライさんは見たことがない、初めて見る反応に僕はちょっぴり感動した ぶら下げたままのアライさんをケージに放り込み鍵を掛ける 「アライさんは後で処理するから、そこでじっとしてな?」 気絶したアライちゃん1のケモ耳は残念ながら半分程度が千切れただけでまだまだ根元は残っている 本当はもっときちんと切り取るつもりだったんだけど・・・まあ人間とアライさんとに大きな力の差があると 理解してくれたことはまあ良かった せっかくだし残ったケモ耳を切ってしまおう、自分で引きちぎった位だし、麻酔は要らないな おっと、お漏らししてたんだっけ、先に洗っとくか?バケツにぬるま湯を張り石鹸でアライちゃんの下半身を洗う。 ついでに残った手袋状の腕と靴の様な足の毛皮を脱がす様に剥ぎ取る アライさんたちの手足の爪は毛皮部分に付いているいるので、これを脱がしてしまうことで爪の脅威は無くなる 不思議なものだが小さいうちに無力化出来るのは有り難い 股間を中心に丹念に洗ううちにアライちゃん1が目を覚ました様だ アライちゃん1「うりゅっ?ひ、ひとしゃんっ!!こ、こりょしゃないで・・・」 「大丈夫、ちょっとした行き違いがあったみたいだけど、最初からアライちゃん達を殺す気はないよ?」 アライちゃん1「ほ、ほんとーなのりゃ?、ありゃいしゃんをたしゅけてくれりゅのりや?」 「本当だよ、アライちゃん達がちゃんと僕の言うことを聞いていい子にしてくれたらご飯も寝るところも用意して 毎日一緒に人間になれる様にいろんなことを教えてあげるよ」 アライちゃん1「お、おおおー!すごいのりゃ!あらいしゃんはこれからひとしゃんになるのりゃ? いっぱいいりょんなことおぼえてひとしゃんとたのしくくらせるのりゃ?!うれしいのりゃー!!」 「へえ、アライさんがあんなことになったのに信用してくれるのかい?」 アライちゃん1はうーんと考え込み、一回ぶるっと震えるも吊り上がった目尻を目いっぱい下げてへへっと笑う アライちゃん1「アライしゃんは―、ひとしゃんのいうことはなんれもきくいいこなのりゃー たっくしゃんがんばりゅのりゃ、だからにゃんにもしんぱいしてないのりゃ!!!」 言い終わるとさらに嬉しそうに表情を作りへへっと笑いかけてくる この笑いが卑屈なものに感じられ不快な笑顔にさらに不信感が付きまとうが、取り敢えずは良しとしよう 「じゃあ最後におみみの残った部分を綺麗に切り取って、これで痛いのは最後だよ」 アライちゃん1はへっ?という驚きの表情を作る それはそうだ、失禁するほどの激痛に耐え切り取ったケモ耳の残りを更に切るなんて!!!! アライちゃん1はバタバタと暴れ出す 280: 名無しさん (ワッチョイ 23b0-fec5) :2019/06/09(日) 02 10 00 ID ulRnjgQU00 アライちゃん1「もういいのりゃ、アライしゃんのきゃわいいおみみはもうぼろぼりょなのりゃ! こりぇいじょういたいにょはむりー、しんじゃうのらぁぁー」 「はいはい、あとちょっとみみをちょきんと人間の道具できれいに切り取るから大丈夫 自分でちぎった時よりずっと早くずっと楽に終わるよ?だから我慢出来るよね!!」 手から逃げようとバタバタ暴れるアライちゃん1に強めに言い放つ 「さあ、これが終われば人間になる準備は完了だよ、アライちゃん!」 アライちゃん1「ううぅ、うりゅうぅぅ、こわいのりゃ、いやなのりゃぁー」 「暴れると他のところが切れてもっと痛くなるよ?アライちゃんのおてて間違ってちょん切ってもいいの?!」 そういうとアライちゃんの顔はみるみる青ざめ手足が硬直する 「そうそう、アライちゃんは我慢が出来る良い子だね、アライさんとは大違いだ」 アライちゃん1「おかーしゃとはちがう・・・ち、ちがうのりゃ!おかーしゃとはちがうひとしゃんになるのりゃ!」 「よし!よく言った!!」 僕は大きなハサミを手にするとケモ耳をアライちゃんの頭に沿って綺麗に切り取ってやった ジョギリ!! アライちゃん1「ぎぃにゃぁぁぁー」 もう片方もジョギジョギリ!!! アライちゃん1「ひんぎぎー、ひぎっ!ひぎっ!うっ、うっ」 ようやく終わった、今回は気絶も失禁もしていない、良い子だ 2つのケモ耳を切り終わった瞬間にアライちゃんは頭をものすごい勢いでコスコスし始めた 無意識のうちに回復の能力を使っている様だった アライちゃん1「ほ、ほんとうにこりぇでおありなのりゃ?もういちゃいことおわりなのりゃ?」 おずおずと上目遣いで懇願する様に話す姿は、もう許して下さい、といった空気を発していた 「本当だよ」アライちゃんにはそういったがもう少しして歯が生え変わる時に牙をへし折り、 それで無害化は完了するんだか、今は言わないでおこう 「あとは血まみれの髪の毛を洗ったら完了、いいね?」 アライちゃん1「おっけーなのりゃ、きりぇいにしゅるのはしゅきしゅきなのりゃ やしゃしくなれなれしゅるみたいにありゃってほしいのりゃー」 アライちゃん1は満面の笑みだ 僕はアライちゃん1の頭にシャンプーとリンスをまとめて塗り込むと傷口を避ける様に丁寧に洗ってやった アライちゃん1「あ・あ・あ・あぁー、きもちーのりゃぁ!おみみのいちゃいいちゃいがきえてくのりゃぁー ひとしゃんはしゃかしゃかしゅりゅてんしゃいなのりゃー、いだいなのりゃー」 満足してもらえたらしい、今度はアライちゃん1の頭にお湯をかけてやる アライちゃん1「みぎゃっ、お、おめめ!いたいのりゃぁぁぁー!!うしょちゅきぃい!!!」 「ごめんごめん、目を開けちゃいけないって言ってなかったね、しょうがないお湯の中でジャボジャボするよ」 ちょっと意地悪をしたくなった僕はアライちゃん1を逆さにしてざばざばとお湯に出し入れし雑に洗う アライちゃん1「がぼっ、がぼぼっ!!ひん・・りゃうっ!がっぼっ!ごっぼっ!」 そろそろ止めないと溺れるかな?アライちゃん1をお湯から引き上げる 「はい、かわいいアライちゃんのいっちょ上がり!!」 タオルでごしごしと体を拭くとベットの上に座らせ毛皮の亡くなった体に布団をかけてやる アライちゃん1「ひとしゃんはちょっとしごとがざちゅなのりゃ、でもこりぇはあったかいのりゃー こりぇはアライしゃんのなのりゃ?」 どうやら幾分かは満足してくれた様だ さて残りの3人はどうかな? アライちゃん2「ごーもんなのりゃ、おそりょしーのりゃ、いたいのはいやなおりゃ」 アライちゃん3「ちっぽはもうかえしゃなくていーのりゃぁぁん!おうちにかえりたいのりゃぁぁん!」 アライちゃん4「ひ、ひとしゃん?あらいしゃん、おねーしゃんみたいにおみみきられるのやーなのりゃ もうこりぇでひとしゃんってことにしてほしーのりゃぁー」 テーブルの上からぴくりとも動かず、ひと固まりになって口々に助けを乞うている 284: 名無しさん (ワッチョイ cb65-2e76) :2019/06/12(水) 02 41 47 ID ulRnjgQU00 280 「さて、アライちゃんたちは人になるためのお勉強を頑張ってもらいます」 「このお勉強をやりたくない子はやらなくても構いませんが、その場合は害獣として駆除されます!」 「どうなるかというと、アライちゃんのお母さんよりも痛くてひどい目にあいながら殺されます!」 アライちゃん2「ころしゃれりゅんのあ?じぇったいいやなのりゃ!」 アライちゃん2「れも、ひとしゃんはおみみもとりゅってゆーのりゃ、それはいやなのりゃ、ろっちもいやいやなのりゃー、えりゃべないのりゃぁ」 うるうると涙を溜め、ケモ耳を守る様に両手で押さえている。 「なるほど、言いたいことは解るけど死んじゃうのと痛いのを我慢するの、どっちがいいか解るよね?」 アライちゃん2「ぶるるっ、わきゃるけりょ、わかりちゃくないのりゃぁぁ、うわぁぁん!!」 僕は泣き出したアライちゃん2からアライちゃん3に向き直り、 「どうする?」と尋ねた。 アライちゃん3は当初の好戦的な態度から一変し、ぐすぐすとぐずりながら懇願する。 アライちゃん3「お・・・おねがいしましゅのりゃ、いだいにゃのはアライしゃんじゃなくひとしゃんりゃってわかったのりゃぁ」 アライしゃん3「アライしゃんはがいじゅーやめりゅってやくしょくしゅますのりゃ」 アライしゃん3「りゃから・・・りゃから、アライしゃんらけはおうちにかえしてくりゃしゃいましぇー」 大きな頭をテーブルに擦り付け土下座の様な、拝む様な体勢で懇願する。 「いや、ここで暮らすか死ぬか今すぐ選んでもらいます」 アライさん3「う、うぅうっ、いたいのいやなのりゃ、しにゅのもいやなのりゃ、うわわー!もうどうしたりゃいいにょかじぇんじぇんわかんにゃいいぃぃぃー!!!」 頭を抱えごろごろと転がり悶絶する。 さて、一番好戦的で尊大だったアライちゃん4はどうかな? 「君はどうするのかな、アライちゃん4?」 アライちゃん4はついに来たという表情で苦しそうに胸を押さえている。 アライちゃん4「うがあぁぁ!!みみっ!もうおみみしかないのりゃっ!!こりぇはアライしゃんのぷらいどのかたまりなのりゃあぁぁ!」 アライちゃん4「なんでもゆーこときくのりゃ、ありゃいしゃんはおかーしゃのいうことじゃなく、ひとしゃんのゆーことなんでもきくのりゃ!りゃから、りゃからっ!」 アライちゃん4「おみみはとらにゃいでぇぇぇー!!!」 この子も号泣だ。最早自分では判断が出来ず、悶絶し喚き散らした。 「アライちゃん1、この子たちどうする?殺しちゃってもいい?」 アライちゃん1「こりょしていいのりゃ、っちぇいいたいのりゃ」 アライちゃん1「アライしゃんがいたいいたいのときにひどいことしたのりゃ・・・りぇも、むかちゅくけどしまいなのりゃ」 アライちゃん1「アライしゃんはぜんぶのいもーちょをゆゆしゅのあ、らからひとしゃんもアライちゃんのいもーちょをゆゆしてほしーのりゃ・・・」 ほー、珍しいこともあるものだ。本当に妹たちとの血の繋がりを大切に思っているのか、 それとも自分への攻撃を分散させるための盾を確保したいのか・・・まあ様子を見よう。 285: 名無しさん (ワッチョイ cb65-2e76) :2019/06/12(水) 02 43 05 ID ulRnjgQU00 僕はアライちゃん達全員を見渡し、言った。 「じゃあ、みんなのお母さんに聞いてみよう!アライさん、聞いていたよね?アライさんはアライさんの子供たちと暮らしたい?どうしたいかな?」 ケージの中のアライさんに声をかける。 アライさん「・・・・」 無言だ、無視をしているのか?僕はケージをがしゃん!と強く蹴った。 「アライさん!」アライさんはビクッっと身を震わせて僕の顔色を窺う様に言った。 アライさん「ヒトはんはほいつらが欲ひーのら―?だったらくれてやるのら、ふきにふるのら」 「いいのかい?この子たちはどうしていいか解らないみたいだけど?」 アライさん「構はないのら、アライはんはほいつらのへーでひろいめにあっだのら、ほいつらは失敗作なのら」 アライさん「アライはんはもっとゆーしゅーなアライはんを産みなおふのら」 一族定番のアライさん理論だが精神的に追い詰められた我が子にかける言葉としては最低だ。もっとも、アライちゃん達が最早救済はなく、僕の言うことはどんなに辛いことでも従うしか選択肢が無いとはっきりさせるのには効果があっただろう。 「アライさんありがとう、あとはアライちゃん達に選んでもらうよ」 アライちゃん達に向き直るとアライちゃん1は「ほらやっぱり」といった表情で母親を一瞥した。 アライちゃん1「いもーちょたちぃ!おねーしゃのはなしをきくのりゃ!!」 アライちゃん1「しんだりゃおしまいなのりゃ、おいちーきのみもいもむちもざにがにも、にゃーんにもたべりゃれなくなるのりゃ!」 アライちゃん1「ひとしゃんはアライしゃんたちにおうちをよーいしてたのりゃ!ごはんもくれりゅっていってうのりゃ!おみみはなくなったけろおねーしゃはこれかりゃもいきておいちーごはんいっぱいたべりゅのりゃ、おかーしゃなんかよりずっとちゅよくていだいなひとしゃんになるのりゃー!!」 アライちゃん1「いもーちょたちもおねーしゃといっしょにいきりゅのりゃ!おみみとおけけしゅてりゅのりゃ!こりぇからはひとしゃんにしゅきしゅきになってもりゃわないといきられないのりゃー!!!」 大演説だった。 アライちゃん4がおずおずと口を開く。 アライちゃん4「らけろおねーしゃ、おみみとりゅときおちっこもりゃしてないてたのりゃ・・・ちっぽのときみたいなのやーなのりゃぁ・・・」 アライちゃん1「ゆーきをだしゅのりゃ!アライしゃんがちんれないのがだいじょーぶのしょうこなのりゃぁ!!」 アライちゃん4「う、うりゅうぅ、しかたないのりゃ」 アライちゃん4「ひとしゃん、アライしゃんはちにたくないのりゃ、おみみきっていいのりゃ・・・れもがまんできたりゃおねーしゃみたいにやしゃしくしてほしーのりゃ」 ようやく二人目確保だ。 286: 名無しさん (ワッチョイ cb65-2e76) :2019/06/12(水) 02 45 55 ID ulRnjgQU00 さてアライちゃん2・3はどうかな? 「さあ、残りは君たち二人だけだよ、どうする?死ぬ?」 にっこりと判断を促すとアライちゃん2がようやく口を開いた。 アライちゃん2「やっぱしえらべないのりゃー」 そういって俯くとぼろぼろとテーブルに涙がこぼれた。 アライちゃん3がそれに続く。 アライちゃん3「うぅっ!おうちかいりたいのりゃぁ、ちにたくない・・・ちにたくないのりゃあ・・・」 こちらもぼろぼろと涙を流しがっくりと膝を落とす。 「それじゃあ、これだけは見せたくなかったんだけど・・・」 そう言って僕は懐からスマホを取り出し、彼女たちの前にここに来たアライちゃん達の処分の様子を収めた動画を再生した。 その子達はここにいるアライちゃん達よりも強気で好戦的。しかもアライさんは捕獲時に大暴れした為にその場で処分しており、今回の様にアライちゃん達に人間との力の差を理解させる材料に出来なかった。そのせいか一向に協力を得られず、一匹ずつ姉妹を殺し脅しをかけたが結局最後の一人まで抵抗し全てその場で処分することになってしまった。 映像が流れ始めるとアライちゃん達はスマホの画面に釘付けになった。 画面の中のアライちゃん「ふうぅぅっ!アライしゃんはなあ、いだいなんだぞぉ!おまえらみちゃいににほんあしでたてるのだー!!」 画面の中のアライちゃん「ふははー、ころしてやるのりゃー!!ちねぇぇ!!」 ぶんぶんと腕を振り回し威嚇する大きなアライちゃんを画面の中の僕は厚手の革手袋をはめて首根っこを掴む。そしてごちん!と頭をテーブルの上に打ち付けている。 画面の中のアライちゃん「おひゃあー」 マヌケな声を上げぐったりしたアライちゃんを逆さ吊るしにし両足を掴むと左右に開脚させる様に引き裂いていく。スマホからは画面に映っていないアライちゃん達の悲鳴が聞こえる。 画面の中のアライちゃん「や、やめるの、ぎぃぃぃー、やめっ、やめっ!!」 みちみちと股間が裂け始め股間の毛が真っ赤に染まり始める。 画面外からは他のアライちゃん達の声が聞こえる。 「おねーしゃがんばりぇー、こりょしぇー」「ひぃぃ、なにやってるのりゃー、はやくころしゅのりゃー」「おまえがありゃいしゃんをまもりゅのりゃー」「かせいしゅるのりゃー」「ニンゲンころしゅのりゃー」とてもではないが人としての教育をするのは無理だと感じ、そのまま殺処分とした。 アライちゃん2・3はめりめりと股間から裂けていくアライちゃんの姿から目を背けられずにいる。選択を間違えば自分たちが同じ姿になると解ってしまったから。 大きなアライちゃんが股裂きの末に内臓をこぼしながら真っ二つになった後も五人のアライちゃんが次々と処刑される映像が続いた。 無造作にアライちゃんを手に取り、あらぬ方向に体を絞り上げ背骨をへし折ったり、しっぽを振り回し何度も他の姉妹の目の前に叩き付け頭蓋が砕ける様を見せつけたりと、自分でもやり過ぎたと反省するほど凄惨な光景だった。 最後の一匹が踏み付けられ全身の骨が砕け絶命するところで映像は終わった。 「アライちゃん達、どうするか決まったかな?」 判断をしかねていたアライちゃん二人に優しく声をかけてやる。 アライちゃん2・3「ひっ、ひとしゃんになりましゅうぅぅ!おみみきってくだしゃいぃぃぃ!」 ようやく意思は決まった様だ。 287: 名無しさん (ワッチョイ cb65-2e76) :2019/06/12(水) 02 51 12 ID ulRnjgQU00 おひさしぶりです。ちょっと長くなってますが、喜んで頂けると幸いです。 個人的にはアライちゃん達の尊厳を踏みにじったり、 希望を一つづつ潰す様な生殺しのが好きです。 でもアライさんが自分の子供を暇潰しにブンドドして壊しちゃうのは好きでした。 他の方の作品もみたいなと思います。 ではまた。 289: 名無しさん (ワッチョイ 4a49-5eac) :2019/06/12(水) 18 11 50 ID Mj19uOZY00 287 すばらいしい。 身の振り方を決めたアライちゃんたちの覚悟がどこまで本気か見ものです! とくに2・3は意志薄弱そうなので今後に期待です。 290: 名無しさん (ワッチョイ 7a20-42b7) :2019/06/13(木) 01 20 28 ID wpWh36pM00 287 更新お疲れ様です! さて、あのアライちゃん達に「勉強」がどこまでできるものか見物ですね 293: 名無しさん (バックシ 54ae-f4c8) :2019/06/14(金) 16 59 20 ID rQiZWDxsMM 殺すだけがアラ虐じゃないとは思う 殺したら虐待って言葉の定義から外れるって意味じゃなく アライさんのような傲慢で自己中心的な害獣がアライさんとしての生き方を断たれたならそのストレスは計り知れないものになりそうだし 円形脱毛症になりそう 294: 名無しさん (ワッチョイ 4a49-5eac) :2019/06/14(金) 17 50 24 ID Mj19uOZY00 293 当の本人に罪の意識や害獣の自覚がないのがいいよね。 「なんでヒトはアライさんにツラくあたるのだ。アライさんはなんにもわるくないのだぁ」とか言って悩んでる姿がアラ虐的にはとてもよい。 295: 名無しさん (ワッチョイ 5601-00fd) :2019/06/14(金) 23 19 33 ID /9vjI5lg00 アライちゃん「かいぬししゃん……かいぬししゃんがくれたへねっくがなにもいわないのりゃ……」 フェネック人形「…………」 アライちゃんのおうち・その19 ※このページは、『アライさんアンチスレ避難所』様にあるアライさん、コバエさんなりきり用のスレッド『アライちゃんのおうち』をまとめたものです。 【アライちゃんのおうち】シリーズへ戻る
https://w.atwiki.jp/gods/pages/29497.html
アライテュレエ ギリシャ神話に登場する女性。 関連: アラス (父) ケイソス (夫) メドン(3) (息子) 別名: アライテュレエー
https://w.atwiki.jp/koebu_wiki/pages/269.html