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206 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 22 51 14.31 ID 01O1dAmCo … ~夜、食通の友人の家~ 食通の友人「ふぅー無事商談がまとまったぜ」スタスタ 居間に戻ってきた食通の友人。 天井の穴は、業者が応急対応として塞いでくれたようだ。 電話「」プルルルルルル 食通の友人「はい、こちらフォアグライ加工場の取締役…」 ブラウンP『今日も一日お疲れ様。私だ』 食通の友人「…お、おお…」 ブラウンP『どうだった?八ツ橋はもう食べたかい?』 食通の友人「…あー。一個は食ったけど、残りは、それが…」 ブラウンP『それが?』 食通の友人「…夜中のうちに、侵入してきたアライちゃん達に…残り全部食われちまった」 ブラウンP『……………は??????』 209 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 22 56 00.01 ID 01O1dAmCo 食通の友人「夜中のうちにさ、天井に穴空けて入ってきたみたいで…。残りの八ツ橋、29個全部…食われてた」 ブラウンP『…』 食通の友人「…悪い。俺の警戒が足りなかった」 ブラウンP『殺す』 食通の友人「ヒッ!わ、悪かった!俺が悪かった!すまねえ!ディスパッチ動画送るからよ!」アセアセ 213 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 02 56.18 ID 01O1dAmCo ブラウンP『君のことじゃない』 食通の友人「え」 ブラウンP『害獣 殺す。全て殺す』プツッ 電話「」ツーツーツー 食通の友人「…切られた…」 食通の友人「とりあえず、ボール蹴り転がした時の動画でも送っとくか」ピッ 食通の友人は、居間とトレーニングルームで撮影した動画を送信した。 食通の友人「…」ピローン 食通の友人「…メールが返ってきた」ピッ 『いい筋肉だね。首筋を伝う汗もいい。ついでに害獣の悲鳴もいい。全部ありがたく使わせてもらうよ』 食通の友人「…使うって…何に使うんだ?…MAD素材とかか?」 218 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 14 33.25 ID 01O1dAmCo …一斉掃討作戦本部… 指揮官「特別遊撃隊?」 ブラウンP「はい。私一人を、他の隊員とは別行動として、自由に動き回らせてほしいんだ(怒)」 大臣「ど…どういうことなのですか?」 ブラウンP「はっきり言って、他の隊員達に合わせてノロノロ進むんじゃ、効率が悪い。野生解放した私を、単独部隊としてほしいんだ(怒)」 大臣「そ、それは…!もしアライさんを殺し損ねて、アライさんに情報が伝わったら…!」 ブラウンP「殺し損ねない。全て殺す。レーダーと嗅覚でどこまでも追い詰めて殺す(怒)」 指揮官「しかし、単独では…。もしも怪我したとき、誰もすぐ救援に行けませんよ?」 ブラウンP「必要ない。野生解放した私が、野良アライさんに負傷させられるわけがない」 指揮官「いやしかし…」 会長「構わないのです」 大臣「会長!?」 会長「良いのです、ブラウンP。ただし、殺したアライさんの位置はちゃんと全部回収マーカーのアプリで地図に情報を送るのです」 ブラウンP「…ありがとう。害獣を、全て駆除してやる…一匹残らず…!」ゴウッ 大臣「ここで野生解放するのですか!?」 219 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 21 46.48 ID 01O1dAmCo そうして、ブラウンPは単独遊撃部隊として、全国を駆け回った。 アライさん1000「ぎびいいいいーーーっ!」ブシャアアア アライさん2000「ぐぎびぃ!いだいのだあああああ!!」ブシャアアア アライさん3000「あぁああああ!アライさんの脚がああああ!!」ブシャアアア アライちゃん4000「だぢゅげでええええーーーーっ!」ブシャアアア アライちゃん5000「あ、あらいしゃん、わゆいごとしてないの…じびぃぃぃぃーーぇええーーーっ!」ブシャアアア アライさん6000「しにだくない!しにだ…ぐぎゃあああーーーっ!」ブシャアアア …アライさん駆除のペースは、それまでの5倍以上に跳ね上がった。 224 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 29 22.77 ID 01O1dAmCo … ~どこかの森~ アライちゃん7000「や、やべで…たべないで…」ピクピク クロケット帽アライちゃん1「(*1))」クチャクチャモグモグ クロケット帽アライちゃん2「(*2))」クチャクチャモグモグ クロケット帽アライさん1「もぐもぐ…。くちゃくちゃ…!げぇっぷ、やっぱりアラジビは最高なのだ!」 クロケット帽アライさん2「ふはははあー!みんなどんどん強くなってるのだぁ!」 アライスター・グローリー「ふふーん!これだけの力があれば、あいつに…ID1番に、復讐できるのだ…!はああっ!」キュイイインッ アライスター・グローリーの体が、野生解放の輝きに包まれる。 アライスター・グローリー「エリート気取りになって、勝手にアライさん達をカースト最底辺として決めつけたあの高ピーを!足蹴にしてやるのだ!」シュウウウウ クロケット帽アライさん1~10「「「「なのだー!」」」」ゴウウウッ アライアンスのメンバー達も、野生解放の光に包まれる。 226 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 35 13.95 ID 01O1dAmCo アライスター・グローリー「アライさんは忘れないのだ…。慢心しないのだ…」 アライスター・グローリー「ヤマゴヤ…ID1番は、10人以上で武装して暗殺を仕掛けたにも関わらず、単独で全員殺り返した化け物なのだ」シュウウウウ アライスター・グローリー「奴を殺すために!アライさん達は、食糧収集任務の最中に逃げ出し、密かに結託したのだ…!」シュウウウウ クロケット帽アライさん達「「「山小屋に死を!なのだー!!」」」 アライスター・グローリー「時は満ちた!山小屋に行くのだ!やつらの天下を終わらせるのだ!」ザッザッ クロケット帽アライさん達「「「なのだー!」」」ザッザッ 229 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 38 49.56 ID 01O1dAmCo そこへ… 一筋の光が、稲妻のようにやってきた。 ブラウンP「ははははははははは!ああーーーっはっはっはっはッ!!!」タタタタタ シュウウウウ …ブラウンPであった。 クロケット帽アライさん1「何者なのだ!?」 クロケット帽アライさん2「フレンズなのだ!野生解放してるのだ!」 クロケット帽アライさん3「こっちも全員野生解放なのだ!アライアンスの力を見せるのだ!」シュウウウウ ゴウッ クロケット帽アライさん4「弓矢、構えー!」キリキリ クロケット帽アライさん達「「「うおおおおーーーー!」」」バシュバシュバシュ クロケット帽アライさん達は、ブラウンPに向かって矢の雨を放った。 234 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 45 33.23 ID 01O1dAmCo しかし… ブラウンP「遅い遅い遅い遅い!!!」ガシシュバガシシュバガシシュバガシシュバガシシュバガシシュバ ブラウンPは自分に向かって放たれた全ての矢を、それぞれ一瞬で掴んで投げ返した。 クロケット帽アライさん1「ぐぼげええ!」ドズウウゥゥ ドサッ クロケット帽アライさん2「ぎびぃぃいーー!!?」ドグシュウウゥッ ドサッ クロケット帽アライさん3「ぎひいぃーーーっ!」ブシャアアア ドサッ クロケット帽アライさん4「あぱぁーーうぅぅーーっ!」ブシャアアア ドサッ 矢を放ったアライさん達全員の額に、矢が突き刺さった。 クロケット帽アライさん1~4「」ビグンビグンビグンブルルッビグググッジタバタビッタンバッタンビタンバタタッ ブラウンP「無駄無駄無駄ぁああ!」タタタタタ クロケット帽アライさん5「な…!?」 クロケット帽アライさん6「何なのだあいつ!?化け物なのか!?」 アライスター・グローリー「みんなでぶっ殺すのだ!あいつの肉は美味いのだーっ!」タタタタタ クロケット帽アライさん5~10「「「なのだーーー!」」」ダッ 244 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/19(日) 23 58 25.80 ID 01O1dAmCo ブラウンP「ぐぁるるるぅーーっ!がるるるぅううーーーっ!がぁうっ!」スバァドバァドグシャアズバビシャア クロケット帽アライさん5「ぐぎびぃぃぃーーーーーっ!」ブッシュウウウゥウ ドサァ クロケット帽アライさん6「のだぁあーーーーーーーー!?」ブシャアアア ドサッ クロケット帽アライさん7「ぐぼごげぇーーーーーっ!!」ブシャアアア ドサッ クロケット帽アライさん8「がぶひぃ!」ブシュウウ ドチャアッ クロケット帽アライさん9「や、やめ、ゆるし…ごぶふぅ!」ブシャアアア ドサッ クロケット帽アライさん10「ぶぎぃいいいっひいぃぃ!」ブッシュウウウゥウ ドサッ 野生解放していたクロケット帽アライさん達は、ブラウンPの手刀で一瞬にして致命傷を負い、血の海に沈んだ。 クロケット帽アライちゃん1「ぴいいぃぃぃ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ クロケット帽アライちゃん2「んぐ、んぐ!あらじびおいちーのりゃあ!(*3))」クッチャクッチャ クロケット帽アライちゃん3「たべてゆばーいじゃないのりゃああ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ クロケット帽アライちゃん4「ぴいぃーーーっ!にげゆのりゃあーっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ クロケット帽アライちゃん5「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ クロケット帽アライちゃん達は、必死のヨチヨチ歩きで逃げ出す。 ヨチヨチ大相撲で鍛えたその足腰があるためか、普通のアライちゃんより数倍速い。 アライスター・グローリー「に…逃げるのだあああ!みんな退却なのだ!生き延びれば、いつか勝機を得るチャンスはあるのだ!」タタタタタ クロケット帽アライさん11~20「なのだー!」タタタタタ クロケット帽アライさん達は、アライちゃん達を抱き抱えて逃げる。 249 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 00 09 14.62 ID 7kOVRi/7o ブラウンP「逃がさないよ!」ズバアアァ アライスター・グローリー「」ズバァブシャアアア アライスター・グローリーの頭「」ゴロン ブシャアアア アライスター・グローリーの体「」ビッタンバッタンビタンバタタッ クロケット帽アライさん11「あ、アライスター様ぁああ!?」 ブラウンP「自分の心配をすること…だねっ!」ズバァ クロケット帽アライさん11「ぐぼおおおおぉぉーーっ!」ブシャアアア クロケット帽アライさん12「がぶぎゅううううっ!」ブシャアアア クロケット帽アライさん13~20「のだぎゃぁああーーーーっ!」ブッシュウウウゥウ ドサドサドサッ アライアンス構成員の成体アライさん達は、なす術なく血溜まりに沈んだ。 ブラウンP「あとは…おちびちゃんだけか」 クロケット帽アライちゃん1「ぴ…ぴっ…」ウルウル クロケット帽アライちゃん2「あらいしゃんはさいきょーなのりゃ!おまえなんかやっつけゆのりゃ!たあ~!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ クロケット帽アライちゃん3「たちゅけてええええーーっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ クロケット帽アライちゃん4「やめゆのりゃーーっ!くゆなああーーっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 252 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 00 18 04.13 ID 7kOVRi/7o ブラウンP「アライちゃん殺す!全部殺す!」ザグザグズバズバァ クロケット帽アライちゃん1「ふぎゃあああああーーーっ!!」ブッシャアア クロケット帽アライちゃん2「See you in hell.」ブッシャアア クロケット帽アライちゃん3「ぷぎぃぃいぃーーーーーっ!!」ブッシャアア クロケット帽アライちゃん4「ぎびぃぃーーーーーっ!!」ブッシャアア クロケット帽アライちゃん5「ぴぎいぃぃぃーーーーっ!!」ブッシャアア クロケット帽アライちゃん6「ふぎゅぶぅぅーーーーっ!!!」ブッシャアア クロケット帽アライちゃん達「」ビグンビグンビグンブルルッビグググッジタバタビッタンバッタンビタンバタタッ… ブラウンP「ふぅ…」 アライアンスの構成員は、全員生命活動を停止…死んだのだ。 果たして彼女達が、何を企んでいたのか… 何を為そうとしていたのか… それは地獄でインタビューしなければ分からない。 ブラウンP「どれ、アラジビで腹ごしらえでもしようかな。もぐもぐ…」モグモグ アライスター・グローリー「」グチャグチャ ブラウンP「ふほー美味い!なんだこいつら、美味すぎる!!脳味噌までしっかり頂こう」モグモグ シュウウウウ… ブラウンPの体が一瞬、EXPを得た輝きを放った。 256 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 00 25 36.58 ID 7kOVRi/7o … ~大久野島~ ザザーン… 山小屋アライさん「げほごほ…へっくし!」 白衣のフレンズ「どうしました?」 山小屋アライさん「いや…。今頃、山小屋はどうなってるかなって…もう解体されたのかなって、思ったのだ」 白衣のフレンズ「山小屋ですか」 山小屋アライさん「あそこでみんなと一緒に食べるゴハンは美味しかったのだ…げほ!ごほ!」 白衣のフレンズ「風邪?いや…免疫力が下がってるようですね…」 山小屋アライさん「…気にしなくていいのだ。ぜぇ、はぁ…」ハァハァ 白衣のフレンズ「…ちょっとこれを、飲んでみては貰えませんか?」スッ 白衣のフレンズは、何かの食品パックを取り出す。 どうやらゼリーのようだ。 山小屋アライさん「これは…何なのだ?」 白衣のフレンズ「大臣とシロウ主任からの贈り物です」 山小屋アライさん「いただくだ。んぐんぐ…」チューチュー 山小屋アライさんは、ゼリーを吸って食べる。 258 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 00 30 49.90 ID 7kOVRi/7o 山小屋アライさん「…!?こ、これは…」 白衣のフレンズ「いかがですか?」 山小屋アライさん「…はぁ、はぁ…。凄いのだ…」 白衣のフレンズ「体の調子が良くなりましたか?いえ…調子が『良く見せる』状態を保てるようになりましたか?」 山小屋アライさん「…何なのだ、これは?」 白衣のフレンズ「サンドスターチャージャー。我々と大塚製薬が共同開発した栄養食品です」 山小屋アライさん「…」 白衣のフレンズ「あなたが今、一番欲しかったものはこれではありませんか?」 山小屋アライさん「…分かっていたのか…」 白衣のフレンズ「予想でしたがね。当たったようですね」 山小屋アライさん「アライさんのこと…軽蔑するか?」 白衣のフレンズ「大臣やシロウ主任は、しないでしょう…」 山小屋アライさん「…そうか…」 259 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 00 32 11.77 ID 7kOVRi/7o 白衣のフレンズ「もっとも、『私は』軽蔑しますがね」 山小屋アライさん「っ…!?」 白衣のフレンズ「まあ、作戦行動中は…、それを表に出しはしませんよ」スタスタ 山小屋アライさん「…」 260 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 00 32 41.16 ID 7kOVRi/7o つづく 車と石とアライしゃんの絵 パート13へ戻る
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193 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 7f92-vLjR)[sage] 投稿日:2017/11/15(水) 02 52 03.27 ID 2YsAv4ft0 瓶詰めアライちゃん 希望小売価格 \500 https //i.imgur.com/xt9D9F0.jpg https //i.imgur.com/MUtqGly.jpg 196 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW df20-ro9k)[sage] 投稿日:2017/11/15(水) 06 05 52.41 ID RqnRZb9G0 蓋に空気穴でも空いてるのかな? ウンコはどうやって捨ててるんだろ 197 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スップ Sd1f-j2QP)[sage] 投稿日:2017/11/15(水) 06 50 17.79 ID 5yapnI4Yd [1/2] 196 捨てるもなにも餌ですよ 198 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 7f88-jdso)[sage] 投稿日:2017/11/15(水) 07 05 54.17 ID Mm0K0Sur0 自分の餌は自分で供給。良い教育だね^^ 199 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 7fd0-sJj3)[sage] 投稿日:2017/11/15(水) 07 31 57.62 ID lNYnl/l40 常温保存でいいのかね 冷蔵庫や冷凍庫に入れたほうがいいのかね 200 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 5fba-Vgmq)[sage] 投稿日:2017/11/15(水) 08 10 56.86 ID E3fizOMx0 [1/2] アライ瓶ちゃん嫌な奴の家に 数本投げ入れれば楽しそう コバエさんの画像へ戻る
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297: 名無しさん (ワッチョイ ad88-1553) :2019/06/21(金) 03 18 25 ID ulRnjgQU00 「ただいまー」 一人暮らし部屋からは返事がない。だがこのわびしさを解消するためにペットアライちゃんを思い切って購入したのだ。移動用のケージからペットアライちゃんを用意してあったケージに移してやる。 「これからよりょしくおねがいましゅのりゃ」 アライちゃんはケージ越しに満面の笑みで両手をブンブンと振ってアピールしている。 「かいぬししゃん、ありゃいしゃんおなかくーくーなのりゃあ」やれやれ、早速おねだりか。 まあ初日だし大サービスだ、ケージの中に好物と聞いたリンゴを丸ごと1つ、入れてやる。 「ぎ、ぎんごなのりゃー!か、かいぬししゃん、これじぇんぶありゃいしゃんがたべていいのりゃ?」 よくよく聞けばペットショップではせいぜい1週間に一回、それも小さく切ったリンゴひとかけらが与えられるだけだった様だ。 「アライちゃん、食べる前に約束して。ウンチとおしっこはこのおトイレ以外では絶対にしちゃダメだからね」 「たいじょーぶなのりゃ、ちゃんとおぼえたのりゃあ」アライちゃんとしっかり約束をした。 「リンゴも食べ過ぎてお腹壊さない様に、一度に食べちゃダメだよ」 「わ、わかってりゅのりゃ。ありゃいしゃんにおまかしぇなのりゃー」 言うが早いかアライちゃんは自分の身の丈程もあるリンゴにかぶりついた。 しゃりしゃりしゃりしゃりしゃりしゃりしゃりしゃり!しゃくしゃくしゃくしゃくしゃく! 「おいちーのりゃー!」 意地汚くリンゴを食い散らかす様子はペット用に改良されたとはいえ、所詮はアライさんの子供といった様子だ。 「ありゃいしゃん、かいぬししゃんのおうちにこれてほんとにしあわせなのりゃ!」 穴だらけのリンゴから顔だけを出し汁まみれのアライちゃんを見て既に後悔の念が湧く。しっかりとしつけられて大人しく話し相手にもなると聞いたのに。これではただ五月蝿く汚らしいだけではないか。 物珍しさにつられてアライちゃんなど買わずにネコでも買えば良かったか?そう思っていると、 「こっすこっす!わっしゃわっしゃ!ありゃいしゃん、たべものあらうのとーってもじょーずなんだぞぉ!おせんたくだんしゅなのりゃー!」 そう叫びながら水を入れた器にリンゴを突っ込みバシャバシャと派手に水を撒き散らしながら洗っている。ケージ内も周りの床も水浸し、器の水はほとんど残っていないと言うのに器の底に擦り付ける様にガシャガシャと大きな音を立てている。 「アライちゃん、もうお水も無いしそろそろ静かにしようか?」声をかけたが、 「あらうのはありゃいしゃんのしゅーせーなのりゃ、あらっちゃだめってゆーのはありゃいしゃんといっしょにいたくないってことになるのりゃ」 「かいぬししゃんはやしゃしーからそんなこといわないのりゃー」全く聞く耳を持たず器にリンゴを叩きつけている。 まさかこんなにも言うことを聞けないとは! 人の言葉が分かるからと言って意思の疎通が出来るとは限らないのだと思い知った。 だったら決断は早い方がいい。 三千円は無駄になるけれどこんな不愉快な獣人の子供と何年も暮らすよりは全然いい。 ケージからアライちゃんを取り出すと、 「その五月蝿くガチャガチャと食べ物を洗うのがやめられないならアライちゃんは飼えない」 そう伝えるとアライちゃんの首を捻る。 「か、かいぬししゃん、ありゃいしゃんはいいこなのりゃ、ずっとかいぬししゃんといっしょにいたいのりゃ!しゅきしゅきなのりゃ!」 アライちゃんは首に力を入れ必死に抵抗する。 身体を抑えている手に自分腕を差し込んでなんとか逃げ出そうとしている。 「アライちゃん、ペットなんだから言うことは聞かないと。出来損ないは死ぬしかないんだ」 そうアライちゃんに伝えるとさらに力を入れて首を捻る。既にアライちゃんが抵抗出来る力を超えている。 「あ、ありゃいしゃん、がいぬじしゃんのおうぢにごれでほんとにしあわぶぎゅっ!」 コキッという感触と共に甲高い耳障りな声が消えた。本当に不愉快な生き物だった。 やっばり飼うなら実家で飼ってた様な猫にしよう! そう思いながらアライちゃんをコンビニ袋に包むと燃えるゴミの袋に詰めた。 298: 名無しさん (バックシ 0586-c2cd) :2019/06/21(金) 04 09 24 ID cGVd1c7.MM 297 素晴らしい。これから殺す個体に必要ない。死ぬしかないと語りかけるところが特に。 300: 名無しさん (ワッチョイ 496f-7af3) :2019/06/21(金) 17 19 48 ID NrFDotTg00 297 素早い判断ですね。 生き物は一度飼い始めたら責任もって飼わなきゃいけないけど、アライさんを相手にするのは嫌気がさしたら後は時間の無駄だからね。 犬ネコはICタグ埋め込みが義務化するけどアライちゃんも売るときは是非そうして欲しい。 自然環境のためにも野良アライちゃんが逃げ出したり投棄されないようにしないとね。 ※このページは、『アライさんアンチスレ避難所』様にあるアライさん、コバエさんなりきり用のスレッド『アライちゃんのおうち』をまとめたものです。 アライちゃんのおうち・番外2-アライちゃんとの正しいお別れの仕方 【アライちゃんのおうち】シリーズへ戻る
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93 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 09 11.80 ID tjns6SC+o ~東大学 アライ生物学研究室~ 研究員1「近年、アライグマによる被害が全国で急増しているみたいです」 研究室教授「アライグマ?アライちゃんじゃなくてか」 研究員2「アライちゃんもそうですが…。動物のアライグマです。分布がどんどん増えているらしいですよ」 研究室教授「へぇ~…。捨てられたペットアライグマ達が繁殖したんだっけか」 研究員1「今も捨てられてるペットアライグマはいるんでしょうかね?」 研究員2「いや、アライグマは楽園システムができてから、捨てる人はいなくなったそうだ」 研究員1「楽園システム…ペットアライちゃんみたいな?」 研究員2「そうだ。飼えなくなったアライグマは、楽園で引き取って世話するんだって」 研究員2「どっちかというと、ペットアライグマの楽園システムが先に出来てから、ペットアライちゃんにも同じようなシステムを導入したそうだ」 研究員1「へえ…。ほんとにあるんですか?面積が足りないような…」 研究員2「あるんだよ。…それ以上聞くな」 研究員1「す、すみません」ペコリ 94 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 15 58.03 ID tjns6SC+o 研究員1「ええっと…それで。非常に興味深いデータがあるんです」 研究室教授「何かな」 研究員1「全国で捕獲されたアライグマの、雌雄割合が算出されたのですが…。奇妙なことに…」 研究員1「雌が1に対して、雄が…5です」 研究室教授「…!?」 研究員1「オスのアライグマは、メスの5倍多く捕獲されているんです。それも、全国的にその傾向があります」 研究室教授「…たしかアライグマの性比バランスは、ほぼ1 1だったと思うんだが…?性比が偏るように遺伝子が変異したとか?」 研究員2「捕獲したアライグマを、人工的に繁殖した場合、出生した子供の性比はそうなります」 研究室教授「つ…つまり…性比の偏りは、遺伝子が変異したことによるものではない?」 研究員1「…おそらく自然環境の中でも、出生した赤ちゃんアライグマの性比は1 1ですが、何らかの後天的理由で、メスが減らされている…と想定されます」 95 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 19 46.93 ID tjns6SC+o 研究員1「こちらが、発見されたアライグマの個体数増加グラフです。右肩上がりにどんどん増えています」 研究室教授「あり得ん…!メスが1に対して、オスが5…!?こんな比率で、こんなペースで増殖できるはずがない!」 研究員1「しかし、すべて事実に基づいたデータです」 研究室教授「どうしてこんな性比の偏りが…?」 研究員2「何者かが、人為的にメスの赤ちゃんを間引きしている…とか?」 研究室教授「そんな者が全国に満遍なくいるとは思えんがな」 研究員2「むうぅ…?」 96 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 22 22.58 ID tjns6SC+o 研究室教授「…アライグマと交尾したアライさんが、オスのアライグマを産んでいる…とか?」 研究員1「今のところ、アライさんがアライグマを産んだというケースは全国で一切ありません」 研究室教授「…もしかしたら、アライさんは自然環境の中ではアライグマを産むようになる…?」 研究員2「科学的性質が未解明なアライさんだ…そういう可能性もあるかもしれませんね」 97 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 25 18.58 ID tjns6SC+o 研究室教授「…不明な点だらけだな…」 研究員1「そうですね…。まあ、こういうデータもあったよ、ということです」 研究員2「本日も実験、始めますか。今日はアライちゃんの迷路知能テストでしたね」 研究員教授「ああ、そうだな…。貴重な実験用捕獲野良アライちゃんだ、無駄遣いしないように実験しよう」 98 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 25 44.71 ID tjns6SC+o 続く 100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 01 24 37.61 ID EvYtJdnp0 乙 何というかアラスコ以上に誰かの意を感じるのが不安な世界 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 04 12 13.77 ID bcEAK+9R0 乙でしゅ オスが増える原因、果たして明かされる日はあるのか。そして実験の内容とは。次回も楽しみです 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 12 39 38.61 ID kLmDbg4uo オスが増えてるんじゃなくてメスが減ってるんじゃね? 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 12 56 57.71 ID 4vIsKsYLo 単純に野生のアライさんが雌は邪魔だと認識して減らしてるとか? 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 13 14 11.86 ID g/4W9DZH0 せやねぇ アライグマが全体的に増えつつ、オスの捕獲数がより増えているということは アライさんがオスを守っているというよりメスを間引いていると考えた方が自然か 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 16 13 38.64 ID BaUEHWUR0 もしくは、アライさんもアライグマの一種とするなら、雌であるアライさんが増えているので、 アライグマ全体的な雄雌バランスを保つために、アライグマの雌が減って雄が増えているのかも? このままアライグマの雌が絶滅すれば、アライグマ雄も生まれなくなるわけで、 そうなるとアライさんの交尾相手がいなくなり、アライちゃんも生まれなくなるので、アライさん絶滅? んな都合のいい展開はないかなwww。 106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 00 15 01.14 ID hNrvOlJW0 アラスコと違ってこの世界にはまだサンドスターを認識できる技術が無い 雌のアライグマがサンドスターに触れてアライさん化してるのでは…それで全体的に見た結果雄が増えてると思ってるとか? 108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22 02 30.38 ID 2FFZanWVO 雌を間引いたら個体数増加するのか? むしろ減るんじゃね? 109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 23 14 40.90 ID UwvKzxjf0 間引いている以上に全体が増えているのでは?という仮定のものじゃ? 例えばある範囲の元々アライグマの数が オス:100 メス:100 こうだった その後、その高い繁殖力で同じ範囲のアライグマの数が オス:600 +500 メス:600 +500 こうなった メスはアライグマを維持する分だけいればいいのでアライさんが間引き、 オス:600 ±0 メス:200 -400 となったとする メスは間引き、オスも守っているという訳ではないのでオスとメスは同じ確率で人間の罠にかかって減る 数が多いオスの方が罠にかかる数は多い オス:300 -300 メス:100 -100 そうと仮定すると、最初のころよりアライグマ全体は増えており 特にオスだけが増えているように見える みたいな? 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00 00 42.45 ID 6AZ1BAM40 この世界ってアライさんはアライグマからフレンズ化したことを知っているんだっけ? 111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 03 42 15.34 ID 6HTZ/fks0 110 確か知らない、そもそもフレンズという概念そのものが無い なんかアライグマの習性(?)らしき物がある奇妙な人型生命体くらいにしか思われてないんじゃない 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 05 20 31.67 ID 7Ri0iZw90 アライグマのメスが5匹中4匹サンドスターによりアライさんに変わっているみたいな可能性もあったか 野良姉妹の生活・親離れ編 パート5へ戻る
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//////////////////////////////////////////// _____WARNING!_____WARNING!_____WARNING!_____ //////////////////////////////////////////// 【彼女と敵対する状況になった場合、速やかに退却してください。】 //////////////////////////////////////////// _____WARNING!_____WARNING!_____WARNING!_____ //////////////////////////////////////////// アライズ Arise 来歴:ノーバディ・??? 年齢:?? 電脳内性別:女 電脳内種族:幻想種 マナコード:ばか/ファッション/ファイト 制作者:ラウニー、しらたまこ、130 イメージアイコン:哀川潤(戯言シリーズ) イメージカラー:紅(#d7003a)、真紅(#a22041) 「ははーん……」 「おもしろいッ!!」 ・概要 髪色も瞳も口紅も服装も紅い女だ。 信条は「弱肉強食」「おもしろさ」「不殺」。 “活かして克つ”者が最強だと信じている。 イリーガル・レイド『ラディカルレッド』の“ボス”を務める女性。 ログアウト不能障害直後、記憶喪失の状態でふらっと『ラディカルレッド』に現れた。 そのまま当時のボスを打ち破り、そのまま頂点に君臨し続けてる。 常軌を逸した強さを持つ。 正気を疑うほどの単騎戦闘能力を持っており、電脳政府からは『彼女との交戦はできるだけ避けるように』という指示も出ている。 そのデタラメっぷりは、このたった1年で数々の伝説を生んでいる。(コネクション参照) 感情のままに生きる自由人。 レーベルの街でバイクを乗り回しながら、日々好き勝手生きている。 『ラディカル・レッド』は電脳政府から「イリーガル・レイド」の扱いを受けており、それが大変気に入らない。 『現実派』と『正しき自警団』と一緒にされるのが嫌なようだ。 ・コネクション 【筋肉】[筋力]の判定に+3される。 素手でビルの柱を折って倒壊させたらしい。 【俊足】[敏捷]の判定に+3される。 乗り物や立体エレベーターに乗るより走った方が早いそうだ。 【直感】[感知]の判定に+3される。 体中のどこからでもビームが出るとか信じられない噂がある。 【集中】[精神]の判定に+2される。 咆哮で窓ガラスを一斉に割るとか迷惑どころの話ではない。 ・動機 ログアウト不能障害に関してはそんなに関心は高くないが、どちらかと言えば早く直ればいいと思っている。 ノーバディの彼女にとっては、外から“おもしろい”奴がいっぱい来るのは望ましいことだからだ。 しかし、他人どころか電脳政府の言うことを一つも聞かないので、全く役に立たない。 ・関係キャラクター 政府運営陣 名前 関係性 相性 大統領 「ハハッ! アタシは大人しく電脳政府(アンタら)を待たねぇぜ? 好きにやらせてもらう」 普通 『三月の天気雨』マスター 「ログアウト不能障害(トラブル)を解決すれば、アンタみたいなのが外からやってくるんだろう?最高じゃねぇか」 良 武蔵 権三郎 「今のレーベルつまらねぇよ。どうにかしてくれ」 普通 ティーン=ジャムプレイス 「“最高だ”って言うその歌声を聞かせやがれ」 普通 ラディカルレッド関係者 名前 関係性 相性 盗賊D 「普通にキモいんだよな」 優良 園田真奈美 「アンタが笑ってりゃ、とりあえずウチは安泰だな」 優良 ステゴブレイン 「アンタと遊ぶのはおもしれェけど、もう少しガツガツして欲しいねぇ。リベンジはいつでも受けて立つぜ」 優良 エゴイスティックピンク 「ディーをクビにしてオマエ幹部にならない?」 優良 他イリーガルレイドとの関係 名前 関係性 相性 現実派 「口ばっかり煩いから、顔面を殴ることにしてんだ」 最悪 名無しさん 「『現実派』の連中は大嫌ェだが、この男だけは評価できる。ジャムプレでアタシが唯一ライバルと認めた男さ」 良 アドルフ=トールマン 「なにもかもが気に入らねェ。見かけ次第、御自慢の正義ごとブッ飛ばす!」 最悪 爆音ラキ 「コイツはおもしろすぎるんだよな」 普通 「アタシを楽しませてみな」 「そしたらアンタらの“勝ち”でいいぜ?」
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134 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 21 59 38.21 ID tbaJn6duo … 野良アライちゃんは、人里へインターンシップへ行き、過酷な環境で過ごす。 しかし、疑問に思わないだろうか? 足が遅く、人懐っこいアライちゃん達が、なぜ人里でサバイバル生活ができるのか。 もし人間に見つかったら、その場で皆一匹残らず残酷に痛め付けられて殺されるのでは…と、思わないだろうか? あらゆる人間が皆、アライちゃんを見付け次第その場で殺すのであれば。 とても人里でなど、アライちゃんといえど生きてはいけないのではないか…と。 …しかし。 現に、いくらかのアライちゃん達は生き延び、成体へ成長している。 そして、その多くは、人間を『完全な外敵』とは思っていない。 一体なぜ、このようなことが起こっているのであろうか…。 135 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22 06 00.10 ID tbaJn6duo … ~ギャルの家~ ギャル「ふぅ~いいお湯だった~」ガラッ ギャルが風呂場から、バスタオルを巻いて出てきた。 ティアラアライちゃん「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ そこへ、首輪とティアラをつけたペットアライちゃんがやってきた。 ギャル「あら~ティアライ。ここまで来たの?もう、甘えん坊なんだから」ナデナデ ティアライちゃん「なのりゃ~!のりゃあ!のりゃあああ!」スリスリギューッ ギャル「な…何怖がってるの?」 ティアライちゃん「なのりゃあ!なのりゃあ~!」ヨチヨチヨチヨチ ティアライちゃんは、ギャルをどこかに案内しようとしているようだ。 ギャル「ちょっと待ってて、今髪渇かして服着るから…」ゴォォー ティアライちゃん「のりゃあ!のりゃあああ!」シッポフリフリ ギャル「よし渇いた!どうしたの?」スタスタ ギャルは、ヨチるティアライちゃんの後をついていく。 137 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22 16 44.28 ID tbaJn6duo ギャルはリビングについた。 すると… https //i.imgur.com/uTuLneH.png 野良アライちゃん1「ふははー!こののりものおもちろいのだぁ!」キャッキャッ 野良アライちゃん2「あっちにすすめー!こらー!ゆーこときくのだぁー!」バンバン 2匹のアライちゃんが、ルンバに乗って遊んでいた。 ティアライちゃん「の、のりゃ…」プルプル ギャル「」 ギャルは固まった。 野良アライちゃん1「うゆ!ひとしゃんなのだ!?あらいしゃんのおうちになんかよーなのだ?」シッポフリフリ 野良アライちゃん2「いっしょにあそぶのか?それともごはんくれゆのだ?」シッポフリフリコスリコスリ ギャル「」 ギャルは無表情で固まっている。 ティアライちゃん「う、うゆうぅぅ…」プルプル ティアライちゃんは、ギャルの足首にしがみついて震えている。 目の前のアライちゃん達は、どこからどう見ても、家に隙間をあけて侵入してきた野良アライちゃんである。 139 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22 27 37.14 ID tbaJn6duo ギャル「う、うわぁ…野良じゃん…最悪…」 ギャルはひきつった顔をしている。 野良アライちゃん1「おい!おまえ!なんかこたえゆのだぁ!」フゥーッ 野良アライちゃん2「ここはあらいしゃんのおうちなんだぞぉ!かってにはいってきたらこまゆのだぁ!」フゥーッ 野良アライちゃん1 2「「ふぅぅーlっ!のりゃ!のりゃ!」」シッポフリフリ 野良アライちゃん達は、ギャルを威嚇している。 ギャル「…」 ギャルは動けずにいる。 なぜさっさと野良アライちゃん達を殺さないのであろうか…。 140 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22 33 50.15 ID tbaJn6duo ギャル「え、ど、どうしよ…」オロオロ ティアライちゃん「うゆうぅ…」 ギャル「と、とりあえず、どっか追い出さないと…!どうしよう、どうしよう…!」アセアセ ギャル「す、スマホで調べてみよっかな…」 ギャルはスマホで『野良アライちゃん 追い払い方』と検索した。 何故『殺し方』で検索しないのであろうか…。 野良アライちゃん1「うぅ?なんかいうのだぁ!もしかして、あらいしゃんのかぞくになりにきたのか?」シッポフリフリ 野良アライちゃん2「ごはんくれゆなら、あたまなでてもいーぞぉ!」フフン ギャル「え、えっと…。追い払い方は…。『熱湯や催涙スプレーを噴射してひるませ、玄関まで蹴りながら追い払う…』?」 ギャル「…」 ギャル「む…」 ギャル「無理!!!スプレーとかないし!」 ギャル「それに、ね、熱湯…!?無理無理無理無理!!」アセアセ ギャルは焦っている。 142 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22 42 03.84 ID tbaJn6duo ギャル「で、出てってよぉ!ここあたしの家だし!」アセアセ ギャルは、『どうせダメだろうなぁ』と思いながら、野良アライちゃん達へ言った。 野良アライちゃん1「うしょなのだぁ!おまえがくゆずっとまえから、あらいしゃんたちここにきたぞぉ!」フゥーッ 野良アライちゃん2「あらいしゃんたちのほーがえらいのだ!」フフン ギャル「この家はあたしがお金払って借りてるの!あなた達が作ったわけじゃないでしょ!」アセアセ https //i.imgur.com/6hrf0zt.jpg ギャル「っ…」 やっぱりダメだった。 話が通じるはずがないのである。 ギャル「こ、こうなったら…」ガシィ ギャルは傘を掴んだ。 ギャル「で、出ていかないと、た、叩くよ!」フルフル ギャルは傘を剣のように構える。 145 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 22 50 21.55 ID tbaJn6duo 野良アライちゃん1「うゆぅ!こいちゅ!ぼーよくにものをいわせゆちゅもりなのだ!やばんなのだ!」フゥーッ 野良アライちゃん2「こーしょーけちゅえちゅなのだ!こんなきょあくはやっつけるのだ!」フゥーッ ギャル「ひっ…!」 ギャルは、明らかに自分より小さい相手に対してビビっている。 これだけの体格差があれば、十分にアライちゃんを嬲り殺すことができるはずだ。 野良アライちゃん1「たあ~!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん2「たあ~!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん達は、ギャルに突撃する。 ギャル「ひぃ!く、来るなあ!」ブンブン ギャルは傘を下に向け、横に振っている。 傘の先端の軌道は半円を描き、まるでバリアのようだ。 野良アライちゃん1「うぅ~!それふりまわすのやめゆのだぁ!」ヨチヨチピタッ 野良アライちゃん2「うぬぬ~…!これじゃちかづけないのだぁ!」ヨチヨチピタッ 野良アライちゃん達は、傘の前で止まった。 146 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 06 10.28 ID tbaJn6duo 野良アライちゃん1「うぅ~…!」フゥーッ 野良アライちゃん2「うぅ~…!」フゥーッ ギャル「あ、あわわ…」ブンブン ティアライちゃん「ぴいぃ…」ガクガクブルブル 場の状況は硬直している。 ギャルはやがて腕が疲れ、傘を振るのを止めた。 野良アライちゃん1「!いまなのだ!たあ~!」ピョンッ ヨジヨジヨジヨジ 野良アライちゃん2「とちゅげきなのだー!たあ~!」ピョンッヨジヨジヨジヨジ なんと野良アライちゃん2匹は、ギャルが握る傘に飛び乗り、よじよじと手の方へとヨチ登ってきた。 ギャル「い、嫌ぁあ!」ポイッ ギャルはアライちゃん達が乗っている傘を前方に投げた。 野良アライちゃん1「ぴぎっ!」ビターン 野良アライちゃん2「ぷぎゅ!」ビターン 野良アライちゃん達は、床に叩き付けられたが… 対してダメージはないようだ。 147 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 11 48.70 ID tbaJn6duo ギャル「はぁ、はぁ…!あたしの方が強いもん!出てってよぉ!」ハァハァ 野良アライちゃん1「うぅ~!でももうぶきはとったぞぉ!」フゥーッ 野良アライちゃん2「しゅてごよならまけないのだ!おねーしゃ、がったいわざでぶったおしゅのだ!」ヨチヨチ 野良アライちゃん1 2「「たああああ~~~!」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん達は、勢いよくギャルに突撃してくる。 ギャル「や、やだ!やだああ!」ドタドタ ギャルはティアライちゃんを抱っこしながら逃げる。 野良アライちゃん1「おいかけゆのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん2「よーしゃしないのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ ギャル「こっ…来ないでぇ!」ドタドタドタドタ ギャルは裸足のまま、必死で家の中を逃げる。 しかし、どう考えても体格や強さではギャルの方が上。 その気になれば、野良アライちゃん達を踏み潰すことくらい造作もないはずだ。 なぜ、強いはずのギャルが逃げているのであろうか? アライちゃん恐怖症なのか? それともアライちゃんを飼っているから、野良アライちゃんにも情が移り、手出しできないのであろうか? あるいはギャルが優しいから、アライちゃんを殺すのを可哀想だと思い躊躇しているのか…? 148 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 24 34.99 ID tbaJn6duo そのどれでもない。 大抵の人は、蚊ぐらい小さな虫なら殺せても… 相手の体の大きさが大きくなるにつれて、殺すことへの心理的抵抗が大きくなっていくのである。 蚊より蝿の方が殺しづらい。 蝿よりゴキブリの方が殺しづらい。 ゴキブリより芋虫や大ムカデの方が殺しづらい。 芋虫や大ムカデより、ネズミの方が殺しづらい。 そして、ネズミよりアライちゃんの方が殺しづらい。 そう感じる人が大多数なのである。 女性ならなおのことそうだ。 怒っているならともかく、冷静に躊躇せずアライちゃんを殺せる人は、決して多くはないのである。 これまで作中では、野良アライちゃんを自らの手で殺す者たちがいた。 亀太郎の仇討ちと殉葬のために、手足の動きを封じて埋めた男児兄弟たち。 若干早い中二病とスプラッターホラー趣味のため、殺しを楽しめるオカルテツヤ君。 前からアライちゃん相撲とかやってた上、帽子を台無しにされたガキ大将。 駆除業者の男児母親。 店内を荒らされ、怒りに燃えたラーメン屋店主。 猟師の免許を持ち、アライさん狩りの場馴れしている肉料理屋店主とその仲間。 …彼らのように自らの手で野良アライちゃんの命を奪える者は、この世界では少数派なのである。 149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 23 31 23.36 ID mC2D8zlX0 通じてないとはいえ人の言葉喋ってるから余計やりにくそう 150 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 34 39.84 ID tbaJn6duo もっとも、相手がスズメバチや毒サソリ等のような、『自分の命をガチで奪おうとする敵』ならば、 生存本能が働くため、誰もが皆殺すつもりで立ち向かうことができるであろう。 もしもアライちゃん達が、人間を襲って食うような、害獣以上の狂暴な猛獣であれば… ギャルとて自衛と自身の生存のために、野良アライちゃんを迷わず踏み潰せるであろう。 しかし。 野良アライちゃん達は、人を襲わない。 空腹で飢餓状態になったときに人に会っても、 餌をくれるまで食べ物をしつこくねだるだけで、噛みついたりはしない。 そう。 『アライちゃんは害獣だが、自分が殺されるわけではない』という微妙な安心感が、 生存本能による殺しのリミッター解除を妨げ、余計に野良アライちゃんを殺し辛くなっているのである。 151 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 40 38.13 ID tbaJn6duo ギャル「こ…来ないでぇ!」ガチャッ ティアライちゃん「ぴいぃ…!」 ギャルはとうとう、ティアライちゃんと一緒にトイレの中に閉じ籠って鍵をかけた。 『うゆ!かくれたのだ!』 『にげてったのだ!』 『わぁーい!うれちーのだぁ!ありゃいしゃんたちがかったのだぁー!』 『しまいのきじゅなのしょーりなのだぁ!おねーしゃんだいしゅきなのだー!』 『あらいしゃんもたくまちーいもーとがいてうれちーのだぁ!』 『しょーり♪しょーり♪しょーりのだんしゅ♪』 『せーぎ♪せーぎ♪せーぎのぽーじゅぅ♪』 トイレの扉の向こうから、せわしなく嬉しそうな声が聞こえてくる。 ギャル「うぅ…もうやだ…!誰か助けて…!」ウルウル ティアライちゃん「TДT」ブルブル… 152 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 50 39.18 ID tbaJn6duo ギャル「ん…あ、スマホ、持ってきてた…」サッ ティアライちゃん「のりゃ!」 ギャルは、先程アライちゃんの追い払い方を検索しているときに、スマホを持ってきていた。 ギャル「誰にかけよっか?駆除業者さんに連絡して来て貰った方がいいかな…」 ギャル「…」ピタッ ギャル「…いや、一人…いた」 ギャル「中学生の頃、学校で躊躇なくアライちゃんを踏み潰してドン引きされた子が…!」 ギャル「賭けるしか…ない!」ピポパ ギャルは、誰かに電話をかけはじめた。 153 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/01(金) 23 57 12.44 ID tbaJn6duo 電話をかけた後… ギャルはこっそりトイレを出て、玄関に来た。 しばらく経つと、玄関のドアがノックされた。 『ギャル、来たよ。私だよ。こんばんは』 玄関の扉の向こうから声が聞こえ始めた。 ギャル「あ、ああ、来てくれたんだ、ありがとう…」ブルブル ガチャッ ギャルは玄関のドアを開け、人物を招き入れた。 「ティアラちゃん大きくなったねー。うちのアラキレスも、大分大きくなったよ」 ギャル「あ、あはは…」 「私を呼んでくれてありがとう。さ、捕まえに行くから、案内して」ガサガサ ギャルは、その人物とともに家の中を歩き回り、害獣を探した。 154 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 00 00 52.85 ID mjeXGrB4o 「おぉーい、アライちゃんはいるかなー?可愛い可愛いアライちゃーん?」 その人物は、声を出してアライちゃんを呼び始めた。 ギャル「ちょ、逆に逃げるんじゃ…!?」 「さっき君たちのお家に勝手に入ってきた悪者は取っ捕まえたよー!君たちにお詫びがしたいから、食べ物たくさん持ってきたってー!」サッ 人物はにおいの強いチーズを取り出した。 「ごはんたーっぷりあるよ!出ておいでー!可愛い可愛いアライちゃーん!」 ギャル「そんなので騙されるのかな…」 155 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 00 14 19.45 ID mjeXGrB4o 野良アライちゃん1「のりゃーー!!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん2「ごっはん♪ごっはん♪おいちーごっはん♪」ヨチヨチヨチヨチ ギャル「ほんとに出てきた!」 「ほら、アライちゃん達。さっきの悪者はこいつでしょ?捕まえたよ」 野良アライちゃん1「うゆぅー!おまえいーやちゅなのだあ!うつわもおっぱいもでかいのだー!」シッポフリフリ 「後半のは余計だけど…。はい、ごはんあげるよ」スッ ギャルが呼んだ人物… ミニスカートの美少女は、Gカップ…いや、Fカップは余裕でありそうなぐらい豊満なバストを揺らしながら、チーズを床に撒いた。 野良アライちゃん1「のりゃーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん2「ごっはん♪ごっはん♪あっむあっむちたいのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん達は、チーズを食べ始めた。 野良アライちゃん1「んむんむんむ!あんむあんむあんむあんむあんむ!!!!」クッチャクッチャクッチャクッチャ 野良アライちゃん2「おいちーーのりゃ!おいちぃのりゃあーーーー!はむはむはむはむはむはむはむはむ!!!」クッチャクッチャクッチャクッチャ 野良アライちゃん達は、夢中でチーズを食べ漁っている。 ギャル「野良に餌付けして何の意味が…」 ティアライちゃん「だあ~だあ~」シッポフリフリ 「ティアラちゃんも食べる?」 美少女はティアライちゃんにもチーズを与えた。 ティアライちゃん「んみゅぅぅ~~~!!あんむあんむあんむ!!ごくん!!んみゃあ~!のりゃ~!なのりゃ~!≧∀≦」シッポフリフリシッポフリフリ ティアライちゃんも、チーズを食べて美味しがっているようだ。 158 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 01 04 40.28 ID mjeXGrB4o 野良アライちゃん1「げぇえええーっぷ!おいちかったのりゃー!おねーしゃんしゅきしゅきなのりゃー!」スリスリ 野良アライちゃん2「もっとたべたいのりゃー!」スリスリ 「ふふ、可愛い…。私の家には、今のがたーーぷりあって食べ放題だよ。良かったら来てみる?」 野良アライちゃん1 2「「いくのりゃああ~~~!!≧∀≦」」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん達は「可愛い」と言われて喜んだ。 まだ未熟なうちに母親のもとを離れたため、寂しがりや人肌が恋しいのである。 そのため、人に可愛がられることは、野良アライちゃんにとって母親の愛情を受けるかのようなとても強い精神的充実感と幸福感が得られるそうだ。 「それじゃあ、行こっか。この中入って」ガサガサ 野良アライちゃん1 2「「なのりゃ~!≧∀≦」」シッポフリフリ 美少女は、アライちゃん達をビニール袋をいれると、持ち上げてリュックサックへ詰めた。 「これで完了。このアライちゃん達連れていくね」 ギャル「あ、ありがと…慣れてるね…」 「こちらこそ、呼んでくれてありがとう。また出たら呼んでね」 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 01 09 55.66 ID CS6grQZv0 アラジビの材料かな? 160 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 01 15 03.57 ID mjeXGrB4o 「そうだ。あと、ちゃんと業者さん呼んでどこから入ったか調べて塞いで貰った方がいいよ」 ギャル「や、やっぱ…?」 「今の時期、アライちゃん達は冬籠もりの寝床を探してるから。下手に隙間つくるとウジャウジャ入ってくるから。まあ、体が大きいアライしゃんとかは入ってこれないけど」 ギャル「わ、わかった…ありがと…」 ティアライちゃん「のりゃー」シッポフリフリ 「じゃあねー」スタスタ リュックサック『『れっつごーなのりゃー♪』』ガサゴソ こうして、ギャルが召喚した人物は去っていった。 果たして、連れてかれたアライちゃん達がどうなるのか… それはギャルには分からない。 161 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 01 15 32.08 ID mjeXGrB4o つづく 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 01 24 08.59 ID CS6grQZv0 乙 ギャルが可哀そうだったな。 つか、野良が図々しい。 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 01 24 39.09 ID x9czMo6Y0 乙ー 虫ぐらいだと躊躇いもなく踏みつぶせるけど、鼠とか哺乳類だと出来なくなる的な心理に近いのかな? 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 04 15 54.23 ID zTCc5ATE0 おつー まぁ仮にもヒトっぽいなりで、ヒトっぽいクチ聞くわけだからなぁ 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 07 28 03.13 ID s5+7GigCo 良くて二階くらいだろうし掴んで外に放り投げるくらいなら大丈夫そうな気もするけど 鷲じゃよ鷲 パート4へ戻る
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515 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 921d-5szl)[sage] 投稿日:2018/02/12(月) 00 48 29.00 ID nAEn0aem0 [1/7] 女子中学生 VS アライさん 凍死 体育の授業というものは運動スペックの無い私には辛いものだ。1500メートル走を18分で走り切った私に友人が近寄ってくる。 友人「寒いねー。朝なんて池が凍ってたよ」 私「ぜーぜーぜー」 友人「大丈夫?汗すごいね。汗が冷えると風邪ひいちゃうからすぐ着替えないとね」 確かに今は汗だくで体は暖かいが、脂肪の鎧の無い痩せた私の体はこの湿った体操服が冷えればすぐに冷えてしまうだろう。 私「ぜーぜーぜー・・・ん?」 濡れる、冷える、寒い・・・体温。 良い事を思いついた。早速帰ったら試してみよう。 私「ぜーふっふっぜー・・・ぜー」 友達「(この子無表情で笑ってる)」 さて帰宅してまず必要な物をメイドに用意させ、私はとある場所に向かった。 それは地元で有名な中華料理屋。ここの残飯はアライさんに大人気なのだ。 アライさん「今日もおいしい食べ物がいっぱいなのだ!はぐはぐ」 ゴミ箱に入った餃子を食べ散らかしているアライさんの背後に私はそっと近づくと カシュッ テイザーガンをアライさんの背中に打ち込んだ。テイザーガンはいい、非力な私でもアライさんを容易に倒せる。 アライさん「べべべべべべべべべべべべべ」 テイザーガンを受けたアライさんは口から泡を吹きながら車エビのようにジタバタと暴れている。 アライさん「ぼぼぼぼぼびびびびげぼぼぼぼおぼぼぼ」ブリブリブリジョワー 食べた餃子を上から、下から糞尿を漏らしはじめたのでそろそろ動けなくなっただろう。私はテイザーガンのトリガーから手を放した。 アライさんがビクビクしてる間に私はアライさんを用意していた、アライさん駆除公式のキャリーバッグに入れた。 さて家に帰ろう。 516 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 921d-5szl)[sage] 投稿日:2018/02/12(月) 00 49 52.44 ID nAEn0aem0 [2/7] アライさん「はっ!ここはどこなのだ!」 私「うぇるかーむ」 私の顔を見るとアライさんは目を見開いてあとずさろうとした。しかし残念、アライさんの体はメイドにロープで椅子に厳重に縛り付けてもらった。 今アライさんはテーブルを挟んで椅子に座って私と向き合っている形だ。室内に入れるほどアライさんは清潔ではないので場所は庭。 アライさん「どうしてアライさんは縛られているのだ!はやくかいほーするのだ」 私「まぁまぁ、それよりこれをどうぞ。」 私はテーブルに薄い琥珀色の液体の入った紙コップを置いた。その液体はカラメルのような匂いがするのでアライさんは鼻をクンクンさせるとにっこりと笑った。 アライさん「良い匂いがするのだ!おいしそうなのだ。でも縛られていたら飲めないのだ」 私「飲ませてあげる」 私は紙コップをアライさんの口に近づけ、アライさんにその液体を飲ませた。アライさんは特に抵抗することもなくその液体を飲み込む。 アライさん「おいしいのだ!ピンクのじゃぱりまんみたいな味がするのだ」 私「ラム酒っていうんだよ」 私は立ち上がると地面に置いてあるじょうごとラム酒の瓶を持つと、アライさんの背後に回った。 アライさん「このおいしいやつを早くもっとよこすのだ!」 私「いいよぉ」 私はアライさんごと椅子を倒した。アライさんは上を向く形になる。そして何かを言おうとしたアライさんの口に無理やりじょうごを差し込み、ラム酒を一気に流し込んだ アライさん「もがもがもがもが」 アライさんは鼻からラム酒を吹き出しながら抵抗を続けたが、5本目を飲ませたあたりで静かになった。 さてぐったりしたアライさんを椅子から解放して両手両足を結束バンドで拘束した後私はアライさんにバケツにくんだ水を満遍なくかけた。当然アライさんは全身が濡れた状態になる。 あとは待つだけだ。私は空き瓶を両手に抱えて家に入った。 517 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 921d-5szl)[sage] 投稿日:2018/02/12(月) 00 50 22.15 ID nAEn0aem0 [3/7] 夕食の時に両親にラム酒を飲んだのじゃないかと疑われたので、アライさんへの実験のために使ったと1時間説明する羽目になった。 その後お風呂からあがった私はバケツに汲んで外に放置しておいた冷水とコップに入れたラム酒を持ってアライさんのもとへ向かった。 アライさんは寒さに身を震わせながらこちらを力無く見つめた。胃液とカラメル臭が混じった匂いがするので恐らくはアライさんはラム酒を吐いてしまったようだ。 さて困った、アライさんに今ラム酒を飲ませても吐いてしまうだろう。そういえばニュースで腸からのアルコールの吸収は飲むよりも良いと聞いた。 私は地面に置いたままのじょうごを拾い上げるとアライさんのおしりめがけて振り下ろした、のだが ズブッ! アライさん「ぴぃ!」ビグンビグビグ 暗闇のせいで目測を誤り、間違って一つ前の穴に刺さってしまった。アライさんの下半身から血が出ているが目的は達せられたので問題ないだろう。 私はそのままコップに入れたラム酒を注ぎこむと、バケツでアライさんの全身に冷水をかける。かけるたびにビクビクとアライさんは震えた。 さてココアでも飲みながら宿題をするとしよう。私は家の中に入ろうとすると、アライさんがか細い声でこちらに話しかけた。 アライさん「ひ・・・ひとさん。アライさんは・・・さむ・・・いのだ・・・。アライさんも・・・おうちに・・・入れて・・・欲しいのだ」 私はアライさんの前にしゃがみこんだ 私「アライさんは私の実験に付き合ってもらうの。わかる?」 アライさんはしくしくと泣きながら私にお願いしてきた アライさん「おねがい・・・なのだ・・・アライさん・・・には・・・こどもが6人いるのだ・・・。おなかをすかせて帰りを・・・待っているのだ」 私「わかった。」 私がうなづくとアライさんの顔がぱっと明るくなる。 アライさん「じゃあ・・・これを外して・・・ほしいのだ・・・」 私「アライさんのおうちってどこにあるの?一緒に行こうよ。お菓子一杯持っていくよ?」 アライさん「おかし?小さいヒトさん・・・おうちはおおきいから・・・お金持ちなのだ?」 私「そうだねとってもお金持ち。いっぱいお菓子をアライさんの子供たちにあげられるよ?」 アライさんの瞳に少し光が戻った。 アライさん「連れて・・・いくのだ・・・いっしょに・・・くるのだ」 私「うん、いいよ。一緒に行こう。ちょっとまって」 私は着替えとメイドに一緒についてきてもらうために一旦家に入った。 518 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 921d-5szl)[sage] 投稿日:2018/02/12(月) 00 50 37.61 ID nAEn0aem0 [4/7] キャリーバッグに入れたアライさんは寒さに震えながらもなんとか私たち二人を自分の家の前に案内してくれた。そこは大きな公園の横にある森の中だった。 アライさん「ここなのだ・・・それより・・・アライさんは寒いのだ。全身がビチョビチョだから・・・温めてほしいのだ」 私はアライさんの訴えに耳を貸さずに家に帰ることにした。これでアライちゃんの場所はわかった。今日はしっかりお腹を空かせてもらおう。 なにしろ明日はお菓子を持っておじゃまするのだから。 鼻歌交じりに自分の家から離れていく私にキャリーバッグの中のアライさんが力なく抗議した。 アライさん「え?アライさんを家に…帰してほしいのだ。帰りを…待っているのだ。おかしをくれるって」 私「うんあげるよ。明日子供達にはね。」 そこで私は今日初めてにっこりと笑って言った。 私「でもアライさんは私の家に帰って死ぬの。」 アライさんはフンやおしっこ、性器に注入されたラム酒を漏らしながら力なく抵抗し、命乞いを続けたが私は気にすることなくキャリーバッグを引き家路についた。 家に帰った私はアライさんを庭の風通しの良い芝生の上に転がすと、とどめに水をたっぷりとかけ、そのまま家に入った。明日には実験の結果が出るだろう。 今日は運動をたくさんしたのでよく眠れそうだ。 1時間後 アライさん「寒いのだ…寒いのだ…」ブルブルブル 2時間後 アライさん「痛い…のだ…両手両足が…いたい…のだ…」 4時間後 アライさん「あが…あがが…びび…びぃ…熱い…からだが…あつ・・・い」 次の日、私が外に出るとうっすらと地面に雪が積もっていた。 私「さてと」 私はアライさんの様子を見に行く。予想が正しければアルコールで体温が逃げやすくなった濡れたアライさんは凍死しているはずだ。 いたいた。アライの上にはうっすら雪が積もり、垂れ流されたフンは凍っている。目は別々の方向を向き、舌はだらんと口からはみ出していて非常に間抜けだ。 見た感じ死んでいるようだが一応触ってみよう。私はアライさんのお腹に触れてみた。どうやら死んでいるどころか凍っている。 メイド「お嬢様。朝ごはんが出来ましたのでお入りください。それと大量のカステラを用意しろと言われましたので買っておきます。」 私「うん、業務用スーパーのでいいよ。実験で使うのだから。」 今日も良い日になりそうだ。 おわり 【女子中学生シリーズ】へ戻る
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499 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 6b71-aKZ8)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 01 22 12.98 ID pib5SqgX0 [3/6] 季節は冬。日本海を渡って吹き付ける冷たい風が、日本アルプスとぶつかって生み出す雪雲が、容赦なく 雪を積もらせる日々。 他人のおこぼれにあずかるしか能のないアライさんには厳しい季節である。 アライさん「うう…寒いのだ…」 東北は日本海側の降雪地帯、あまり開発もされていないいち地方都市。 その車通りもまばらなアスファルトの道路を、さらに交通量が少なくなる深夜、 アライさん一家が歩いていた。 アライちゃん1「ちゃむいのら…おかあしゃんなんとかするのら…」 アライちゃん2「ちゃむいのらぁ…」ブリブリブリブリビチビチ アライちゃん3「…」 成獣のアライさんはまだともかく、その仔のアライちゃんたちも精彩を欠いている。一匹はお腹を下したらしく 汚らしい下痢便を垂れ流しているし、一匹は口を開く気力すらない。限界が近いのは明らかだった。 アライさん「…こうなったら、あれを試してみるのだ」 まるで秘策があるような口ぶりであるが、実際のところはそう大した話ではない。仔を授かる前一頭で雪山を うろついていた時、人間がビバークしているのを見たことがあるのだ。その当時は冷たい雪に穴を掘って 避難したって冷たいに決まってるのだ、あのニンゲンはガイジなのだ、とせせら笑っていたアライさんであるが、 自分に都合の良いように、そんな部分は忘れている。 アライさん「…! あったのだ、おっきな雪山なのだ!」 アライちゃん1「ゆきやまであったかくなるわけないのら、がいじなのら……」 アライちゃん2「ちゃむいのらぁぁぁ…」ブリブリビチビチ、ブチュ、ブシュッ、 アライちゃん3「……」 ちょうどよくアライさん一家の前に現れたのは、二十台強ほどが停められそうな駐車場を持つホームセンターだった。 その駐車場の隅には、何台ぶんかの駐車スペースを犠牲にして、駐車場を除雪した雪が山となって盛られている。 アライさん「アライさんにお任せなのだ!」 アライさんは雪山に取り付くと、冷たさをこらえて穴を掘り出した。すべては我が子を守らんがため、母の愛が 成せる業である。 しかし。 アライちゃん1「そんなゆきをほったってエサはないのら、がいじなのら……」 アライちゃん2「ちゃむいのらぁぁぁぁぁぁぁ…」プスゥ、プシュ、プスッ アライちゃん3「…………」 アライグマは一般に、穴を掘るのは対して得意ではない。アライさんになってもそれは同じことだった。 人間大の手足を得たぶんだけ早くはなっているのだろうが、どうにもちんたらしている。 母の愛も、アライちゃんたちにはいまいち伝わっていないようだ。 アライさん「ぜぇ…はぁ、…つ、疲れたのだ……」 それでも一心不乱に掘った甲斐はあったのか、アライちゃんサイズなら十分入ることが可能な横穴ができあがった。 500 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 6b71-aKZ8)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 01 22 43.22 ID pib5SqgX0 [4/6] アライさん「ぜぇ、はぁ……。さぁチビたち、この中で休むのだ」 アライちゃん1「…もううごけないのだ……」ヨチ…ヨチ… アライちゃん2「ちゃむい…らぁ…」プスゥ、プシュ、プスッ アライちゃん3「……………」 アライちゃん1と2はそう言いながらもよろよろと横穴に入っていく。アライちゃん2の下痢はもう出すものが なくなって止まったようだ。アライちゃん3はもう動けなかった。 アライさん「入るのだ!」 アライちゃん3「……………ぅ」ボトッ アライちゃん3はアライさんに掴まれてぽいっと穴の奥へ投げ入れられた。愛はあれどこういうところが雑なのが アライさんの限界と言える。まだかろうじて息はあるようだ。 アライさん「う、ぐ……せ、せまいのだ…」 身をかがめ、四つん這いでないと成獣のアライさんにはきつい大きさである。 アライさん「…けど、風に吹かれないのは、思ったよりラクなのだぁ」 ようやく一息つけたと、少しアライさんの顔がほころぶ。 とはいえ皆空腹だ。エサを見つけてこなければ、まずチビたちが危ない。息が整ってくると、アライさんは発つ決意をした。 アライさん「よし、アライさんはエサを探してくるのだ。おまえたちは、ここで待っているのだ」 アライちゃん1「わかったのら……」 アライちゃん2「ちゃむ…い……」プスゥ、プシュ、プスッ アライちゃん3「…………………」 アライさん「……」 わかっていたことだか、三匹とも限界が近い。急がねばならない。 アライさんはずりずりと横穴から這い出すと、一目散に駆け出した。 夜勤終わりの青年「飛び出し?! やべぇ…!!」キキーーッ!! アライさん「じびぇっ?!!」ドン!!!!!!! …グチャ そうして道路に飛び出した際に、たまたま通りかかったムーヴカスタムに撥ねられた。 ABSはきちんと作動したが、ツルツルに凍っていた路面に対してあまりにも制動距離が不足していた。 結果、アライさんはほとんど減速していない軽自動車に衝突され、肋骨の大部分を骨折し、血を吐きながら飛んでいった。 アライさん「」ガクッビグッビグッバタッバタタタッビグンビグッバタタッ ガチガチのアイスバーンに頭から叩きつけられたアライさんは、脳を激しく損壊させ、見苦しいゴキカイジムーブを 行った後に絶命した。 夜勤終わりの青年「………はぁぁぁぁぁぁ~。…良かった、アライさんで」 人身事故を起こしてしまった!と思って真っ青になっていたドライバーは、胸をなでおろし、心の底から 安堵の息をついた。 あれがヒトだったら大変なことだったと自分を戒め、たしか自分の保険は単独事故も直せるはず…と 算段をつけながら、アライさんの死骸には目もくれずに再び走り出し、安全運転をこころがけて家路についた。 501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 6b71-aKZ8)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 01 23 08.13 ID pib5SqgX0 [5/6] さて、この元アライさんは、明け方カラスたちのお腹を満たしてこの世から退場するわけであるが、 彼女の遺児たちはいったいどういう運命をたどるのか? 「知ってた」とか言われそうであるが、もうすこしお付き合いいただこう。 アライちゃん1「……くらいのら……」 アライちゃん2「ちゃ…む………」プスゥ、プシュ、プスッ アライちゃん3「……………………」 遺されたアライちゃんたちだが、自分たちの母親に降り掛かった出来事をなんにもわかっていなかった。 というのも、決意も固く一目散に飛び出したアライさんのせいで、時間差で静かに横穴の入り口の上の雪が 崩れ落ち、穴を塞いでいたのだった。 酸欠が危惧されるほどしっかりと塞がったわけではない。今すぐ掘れば脱出は可能だろう。しかしそれも、 疲労困憊のアライちゃん3匹には荷が重かった。 ただただ時間だけが経過し、夜が明けた。 ゴウンゴウンゴウン… アライちゃん1「……なんなのら……?」 一番マシなコンディションのアライちゃん1がその音に気づいた。ヒトしゃんののりもの…クルマの おおきいやつの音だ、とアライちゃん1は気づいた。しかしそれをかき消すほどの、この何かを 引きずるようなでかい音はなんだ…? その正体は… オペレーター「さーて、ちゃっちゃとすますか」 駐車場の除雪に駆り出された除雪車が、古い雪山にさらに雪を集めている音だった。しんしんと静かに降った 雪にアライちゃんたちが気づけるはずもないが、その降雪量は50cmにもなった。除雪車によって集められた 雪は押し込まれ、圧縮され… アライちゃん1「ぎゅぶうううぅぅぅうぅ?!?!」 アライちゃん2「じびぇえぇぇぇぇ?!?!」 アライちゃん3「……………………」 アライちゃんたちの居た空洞もあっけなく崩れた。アライちゃん3はすでに息絶えていたが、雪に生き埋めに なって窒息するアライちゃん1や2に比べればまだマシだったのかもしれない。 もちろん除雪車のオペレーターが巻き込まれたアライちゃんたちに気づくはずもなく、彼は自分の仕事をこなして、 依頼主…ホームセンターの店長に報告に行った。 オペレーター「終わりました―。クルマ戻してもオッケーっすよー」 店長「まいど、どうもご苦労様です」 オペレーター「そろそろ排雪もしてほうがいいかもしんないっすね」 店長「無茶苦茶降ったものねえ」 オペレーター「ダンプ使う現場増えてくんで、今のうちっすよ。親方に言っときましょうか?」 店長「うーん、じゃあお願い」 オペレーター「うっす。じゃあお疲れ様です」 502 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 6b71-aKZ8)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 01 23 37.74 ID pib5SqgX0 [6/6] 店長「お疲れ様です」 アライちゃん1「……………………」ブリブリ…ミチミチ… アライちゃん2「……………………」ビチビチ…ジョロジョロ… アライちゃん3「……………………」 窒息死したアライちゃんたちは体の中のものを垂れ流していたが、分厚い積雪の奥なのでもちろん誰も気づかず、 しばしの時がながれた。 … うって変わって、抜けるような青空の広がる快晴。 オペレーター「じゃあ始めますか」 ドライバー「うーい」 早朝、件のホームセンターの駐車場には一台のダンプとショベルカーが止まっていた。このショベルカーが うず高く積まれた雪を掻き出し、ダンプに積めるだけ積む。そして、適当に開けた場所…この街の場合は河川敷だ… に捨てに行く。地道といえば地道だが、客商売なのにいつまでも駐車場を圧迫させておくわけにも行かないのだ。 アライちゃん1「……………………」ドサドサ アライちゃん2「……………………」バサバサ アライちゃん3「……………………」ゴロゴロ いちいちゴミを選別したりはしないので、アライちゃんたちだったものも一緒くたにダンプに乗せられ、運ばれてゆく。 河川敷に山と積まれた雪の上に、アライちゃんたちだったものも振りかけられ、またすぐにその上から 雪が振りかけられた。 アライちゃん1「……………………」 アライちゃん2「……………………」 アライちゃん3「……………………」 やがて厳しい冬が過ぎ、春になった。 小春日和の柔らかな日差しが、少しずつ雪の山を溶かしていく。 アライちゃんたちだったものも、徐々に露わになってくる。 カラス「カァ、カァ」 そして待ってましたと言わんばかりにカラスに食われた。奇しくも母親と同じ最期を辿ったのであった。 (アライさんが少しでも減って)めでたしめでたし。 503 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 1f62-RjiE)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 08 11 51.25 ID kf3DEoL50 面白かった クソ害獣の死には冬と雪がよく似合う 504 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウカー Sa4f-lN22)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 08 35 13.43 ID pk0LT2ESa 雪山ちほーのアライさんには厳しい季節だからねー 賢いアライさんなら雪が降る前に巣穴を確保して餌を蓄えて冬を乗り越えそうだけどヨチラー連れの新米母アライさんには厳しいかな? 505 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワンミングク MMbf-V97V)[sage] 投稿日:2018/01/09(火) 11 25 40.84 ID otqco2zzM 凍えて震えるアライちゃん良いよね 504 餌ためても今度はそれを目当てにやってきたアライさん同士の家族対決の殺し合いが見れそう コバエさんその2 へ戻る
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403 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 07 07.18 ID 9IUZ6WXA0 タイトル「変わったアライちゃんたち その後②」 みなさん、こんにちわ。 アライさんトラップ研究所、通称、ATLです。 以前、一風変わったアライちゃんたちのその後をご紹介しました。 データの関係上、LTとSTのみでしたが、今回は欠損個体の成長について紹介しようと思います。 欠損個体には、毎日健常アライさんの様子を見てもらい、歩き方について学ばせています。 そのため、各欠損個体がどのような受け止め方をしているか、という点についても併せて見て頂きたいと思います。 404 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 07 44.35 ID 9IUZ6WXA0 まずは、片腕欠損から見て頂きましょう。 便宜上、腕欠損ということから「Arm Deficit」を略して、ADと呼ぶようにしています。 アライしゃんAD「ア、アライしゃんは、やれば、できるこ、なの、ら...!」 ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ アライしゃんAD「い、いつか、にほんあしで、あるいて、みせる、のら...!」 ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ ヨチ 片腕が無いため、重心移動を慎重に行いながら歩いていますね。 アライしゃんであれば二足歩行をしていてもおかしくありませんが、ADはヨチヨチ歩きなのが分かりますか? これは、LTの時と同じと考えられます。 アライちゃんの時には重心の取り方、手足の出し方が分かっていませんでしたが、成長するにつれて理解できた証拠です。 両足がしっかりしているため、順調に成長すれば二足歩行もできるようになるでしょう。 405 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 08 46.58 ID 9IUZ6WXA0 では、両腕欠損はどうでしょうか? こちらは、両腕欠損ということから「Both Arm Deficit」を略して、BADと呼ぶようにしています。 アライしゃんBAD「きょうこそは!」 アライしゃんが座っていますね。 アライしゃんBAD「せーの!」 おーっと、立ち上がりましたね。 アライしゃんBAD「わ、わ!」 ドテーン あー、バランスを崩してしまいましたね。 アライしゃんBAD「いたいのらーーー!!」ビエーン 思いっきり顔から転倒したため、仕方がないですね。 このようにBADは両腕が無いため、ヨチヨチ歩きが出来ません。 そのため、重心の捉え方を分からないままに立とうと試みます。 ですが、当然転んでしまうわけですね。 諦めずに続けていれば、いつかは立ち上がることも夢ではないでしょう。 いつまでかかるか、分かりませんが、ね。 406 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 09 29.92 ID 9IUZ6WXA0 次に、片足欠損の個体を見てみましょう。 こちらは、足欠損ということから「Leg Deficit」を略して、LDと呼ぶようにしています。 アライしゃんLD「よいしょ。」 アライしゃんが四つん這いになっていますね。 いや、この場合は三つん這いですかね? アライしゃんLD「フンーーーーー!!」 気合の入った声は聞こえますが、一歩も前に進んでいませんね。 アライしゃんLD「ど、どうすればいいか、わからないのらーーーーー!!」ビエーン 三つん這いのまま、泣き出してしまいましたね。 これは、歩くための推進力が足りていないためです。 四つん這いにしろ、歩くためには両足が必要になります。 そのため、片足が欠損しているだけで歩けなくなります。 しかしながら、この状態でも歩く方法が一つだけあります。 それは、下半身を引きずりながら両腕で前に進む、ということです。 歩く、という表現が正しいか分かりませんが、一先ず前に進む、という点ではクリアしているでしょう。 アライしゃんLD「だれか、あるきかたをおしえてほしいのらーーーーー!!」ビエーン 果たしてこの個体はどのように成長するか、楽しみですね。 407 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 10 16.52 ID 9IUZ6WXA0 次に、両足欠損の個体を見てみましょう。 こちらは、両足欠損ということから「Both Leg Deficit」を略して、BLDと呼ぶようにしています。 アライしゃんBLD「アライしゃんは、あきらめないのら!」 ズルズルズルズル 当然足が無いため、腕だけで前に進もうとすると腰を引きずる形になります。 アライしゃんBLD「ぎにゃーーーーー!! いたいのらーーーーー!」ゴロゴロ よく見ていただくと分かりますが、このようなことを何度も繰り返しているため、腰のあたりが真っ赤になっています。 アライしゃんBLD「なんで、アライしゃんにはあんよがないのら!! おかしいのら!!」ゴロゴロ そのような体で産まれてしまったから仕方ない、と一言で片づけることが出来てしまうのが辛いですね。 そんな一言を浴びせてしまったら生きることを放棄してしまいかねません。 研究材料として、最後まで足掻いていただきましょう。 アライしゃんBLD「おかーしゃーーーーーん!!」ゴロゴロ この個体も、どのように成長するかが楽しみですね。 408 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 11 01.94 ID 9IUZ6WXA0 では、最後に四肢欠損の個体を見て頂きましょう。 こちらは、四肢欠損ということから「Limb Deficit」になります。 ですが、略称が片足欠損の個体と被ってしまいます。 そこで、この個体はダルマモードと名付けることにしました。 略称もそれに合わせて「Dharma Mode」から、DMと呼ぶようにしています。 アライしゃんDM「はやく、アライしゃんのためにごはんをもってくるのら!!」 四肢が無いため、歩行訓練のしようがありません。 そのため、ご飯も満足に自分で食べれません。 両腕欠損、BADもモノを掴む手段はありませんが、足があります。 そのため、あちらに関しては這ってでも食べ物のところに辿り着き、食事をします。 つまり、DMはすべての世話をしてもらわないと生きていけないのです。 そのため、性格は通常のアライさん以上にふてぶてしくなります。 そう、世界が自分を中心に回っているかの如くです。 そして、運動をしないため、ふっくらとしています。 いや、デブ、と直接的に言ってあげた方がいいかもしれませんね。 この個体はこれ以上観察しても成果はなさそうなので、初潮を迎え次第、【アライちゃんライン】送りになるでしょう。 アライしゃんDM「どうしたのら!? はやくごはんをもってくるのら!!」 409 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/07(木) 21 11 38.63 ID 9IUZ6WXA0 如何だったでしょうか? 欠損個体でも欠損した場所によっては、このような考え方の差が産まれる、というわけですね。 この後の成長も楽しみですね。 ...ここだけの話ですが、アライちゃんについて体毛が通常と異なる個体が産まれています。 通常の個体は灰色と紫色といった薄汚いカラーリングでしたが、今回の個体は少々異なります。 こちらについては映像の準備が出来次第、公開したいと思います。 お楽しみに。 では、今回はこれで失礼します。 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 21 28 17.01 ID s4JoLrgP0 乙ー アライしゃん達(ダルマ除く)結構努力してて驚いた 両手両足以外でも目とか耳とかが機能してなくても訓練次第では順応しそう 412 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 21 37 38.72 ID Cptj07dq0 乙です 四肢欠損にバリエーションあって面白かったです 視覚や聴覚といった五感が欠損したパティーンとかも気になってきました 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 21 50 44.58 ID B8+o/Zgeo 乙乙ー 反応のパターンが多いとやっぱりいいですね ここのアライしゃん達みたいに産まれた時からじゃなくて アライさんに成長した後に意図的に欠損するとどういう 反応するのかも気になります 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 23 45 08.80 ID FNmwWHzn0 乙 今の所は欠損が主流だけど逆に強化個体とかも出てくんのかな? 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 07 38 21.37 ID 4/iuVT1A0 414 想像してる方向とは違うかもしれないけどボディビルダーアライさんとかもその一種かな? 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 17 43 29.29 ID eDBm6d/M0 アライさん強化個体って需要あるのかな? ターミネーターやメタルギアみたいな軍事産業くらいじゃない? 最悪アンブレラ社のT-ウイルスみたいな生物兵器になりかねないかもよ 417 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/06/08(金) 22 18 58.33 ID cz61jYml0 流石に強化個体は出す予定はないですけど、話の流れではどうなるか分かりませんね。 そもそも、マッスルアライさんに関しては、夢でムキムキのアライさんに追いかけられる、ってのを見たところから勢いで作ってしまったので。 【アライさんトラップラボ】シリーズ
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ふりがな きゃっとけいあらい 他の呼び名 アライドン ゲームの種類 ヴァンパイアセイヴァー ストリートファイターZERO3 ストリートファイターⅣ スーパーストリートファイターⅣ 意味・プレイヤーの詳細 関東で活動していた強豪プレイヤー。現在は拠点を関西に移して活動中。 ヴァンパイアシリーズではフェリシア、ZERO3ではアドン、ストⅣシリーズではバルログを使用。 現在スーパーストリートファイターⅣにおいて、BP全一バルログとして活躍している。 戦績 GODSGARDEN #2.5 4位(バルログ) 動画(Youtube・ニコニコ動画・・・) アライ@cat-k(フェリシア) vs T2ya(ザベル) アライ@cat-k(フェリシア) vs Kaji(リリス) GODSGARDEN#2.5 -No,1- GODSGARDEN#2.5 -No,11- SUPER STREET FIGHER IV AE スパ4AE:チャリティー2on大会(3/20)その2