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僕が夏休みをのんびり一人で過ごしていた、ある日のこと。 ただ、緑色の扇風機は僕を涼しくさせようと頑張っていたとき、 のんびり相手の出来ない予期せぬ訪問者に、僕は苦笑してしまった。 「ねー白石ぃ。」 「なんでしょう?」 「あつい。」 「知ってます、もう25回目です。」 「そんなこと数えてたの?馬鹿じゃないの?!」 …あながち間違ってはいませんけど、 思いっきり馬鹿扱いされるのは何故か腹がたちますね。 「…そんなこと言うなら、扇風機、消しますよ?」 「ダメ、それだけはダメ!」 学校の補習の帰りになんとなく立ち寄ったの、 と我が白石家にやってきたあきら様は、 すぐさまエアコンのリモコンを探した。 「ちょっと、エアコンの、ぴっ、ってやるやつは?」 「ありませんよ?というか、エアコンは家にありませんよ?」 「あぁぁぁ?!」 青筋たてて怒られた。 そんな贅沢なものは、一人暮らしのこの家には存在しませんよ。 「あんた…よくそんなんで生きて行けるわね…」 「風通し良いですからね、案外快適ですよ?」 黄色のハンカチで顔を拭うあきら様を見て、 僕は提案した。 「あきら様、これに着替えたらどうですか?」 「なんで、あんたのなんかに…」 「そんな制服着てたら暑いですよ?」 かぁっ、とあきら様の頬が赤く染まる。 表情の変化を楽しんでいたら、殴られた。 「いでっ」 「い…いつまで見てるのよっ…この変態!」 「す、すいませんすいません!」 僕はあきら様が着替えない理由をやっと把握して、 慌てて風呂場に駆け込む。 …そういえばこの紫色の入浴剤、中身はまだあったかな、と振ってみる。 あまり音はしない。買いだめしてあったかな。 「いいよー」 着替え終わったらしく、あきら様の明るい声が聞こえる。 僕の渡したぶかぶかのオレンジのTシャツは、裾をゴムで留められていて、 学校のスカートはそのままだった。 「やっぱりあきらは何色でも似合うねっ」 「そですね」 フツーな返事ですいません。 あ、睨まれた。 大きめのTシャツの下から、申し訳なさそうに灰色のスカートが覗く。 靴下は真っ白い三つ折りソックス。 …そのスカート暑くないですか? 「あつい…」 「26回mへぶっ!」 「だから、数えるな!」 「すいません!」 はー、とひとつため息。 ぱたぱたと、オレンジ色のTシャツをめくり、それで風をおくっている。 …な、なんだよ、僕が頼んだんじゃないし。 あきら様はぱたぱた、ぱたぱたと、おへそのところまでめくりあげて風をおこしている。 危ない、いろんな意味で、危ない。 「なによ。」 「い、いや、なんにもっ!」 「そっ」 あれ?怒らなかった。 ぷい、と僕から顔を背けて、僕のベッドにダイビングするあきら様。 軽いからか、ぽすん、と僕がダイビングしたときよりも軽い音がする。 「はー♪涼しくなったー」 くるり、と仰向けになる。 彼女の目が、窓の外に向けられる。 「もう、空がこんな色、してる…」 空を見上げる。 藍色の空が僕たちをみていた。 「涼しい…」 「でしょう?」 あきら様は僕のベッドでころり、と寝返りをうつ。 じっと僕を見ている。 布団の上をぽんぽん、とたたく。 ここに来い、ということらしかった。 おとなしくそこに座る。 もう一度、ぽんぽん、と布団をたたく。 ここに寝ろ、ということらしかった。 あきら様に目線を合わせてねっころがる。 だめだ、目をあわせられない。 何故だ、 あきら様の顔が、ほんのり赤くなっていく。 「みないでよっ…」 「すいません、あきら様が可愛くって…」 つい、本音が出てしまう。 この顔を見られて欲しくなくって、 その小さな体を抱き寄せる。 同じ、風が吹き抜けて行く。 同じ時間を、感じている。 それがなんとなく嬉しくて。 ついついにんまりしてしまう。 いつも表情が違って、 どれが本当のあきら様かわからなくなる。 いつもにこにこしている貴方も、 不機嫌で僕に当たり散らかす貴方も、 全部が大好きなんだ、ということを 僕は今知った。 彼女は虹の色みたいに、 いろんな彼女がいる。 僕は今、言える。 虹色の彼女が、好きなんだということを。 「ねぇ、白石?」 「なんでしょう?」 彼女の頭をそっと撫でる。 頬をぷにっとして、その感触を楽しむ。 とろん、とした眼は、すぐに閉じてしまいそうだった。 「おやすみなさい…」 「おやすみなさい、あきら様…」 つん。 彼女の鼻が、僕の鼻に当たる。 目が合ってしまうのが、恥ずかしくて。 ちょっと距離が近づく。 そっと、唇が触れる。 このままでいたい。そう思った。 あきら様もそう思ったのか、動く気配はなかった。 唇を触れ合わせたまま、僕らは眠りについた。 それが、僕たちの、 初めてのキスだった。 コメントフォーム 名前 コメント
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ゲ ー ム の 主 人 公 だ け が 旅 を し て な い か。 予 約 は 簡 単 楽 天 ト ラ ベ ル 楽 天 ト ラ ベ ル 【タナトラジャ犠牲祭+αの旅】 第9話)ローカルバスで出会う人々 《インドネシア旅行記|タナトラジャ|ランテパオ|マカッサル|ジョグジャカルタ》 ジョグジャカルタ郊外にはプランバナン寺院やボロブドゥール遺跡と言った世界遺産があり、世界中から観光客が押し寄せる。 ジョグジャカルタの街に近いプランバナン寺院は、空港行きのトランスジョグジャの終点が寺院入口なので、初日にサクッと訪れた。 世界遺産プランバナン寺院 そして翌日はローカルバスでボロブドゥール遺跡に向かった。 遺跡行きのバスが発着するバスターミナルまでは冷房の効いたトランスジョグジャで行けるのだが、そこからのバスを見てのけぞった。 あわわ、ノンエアコンバスだ!! 東南アジアで冷房のないバスがあっても驚くには値しないのだが、インドネシア有数の観光地へのバスが冷房なしとは想定外であった。まぁ、大抵の観光客はツアーバスで遺跡にやって来る。主に地元住民が利用するローカルバスが、おんぼろのノンエアコンなのも仕方がない。 ボロブドゥール行きのローカルバス バスに乗り込んで出発を待つ。するとここは東南アジア。いろんな人たちが乗り込んでくる。 弁当売りやら、スナック売りやら。 まあここまではタイなどでもお馴染みの光景で、想定の範囲内であった。だが、次にやって来たのは、 「ヤクルトいかがですか?」 なんと、ヤクルトおばちゃんがバスターミナルで乗客を待ち伏せて狙い撃ち。 日本にも数多くのヤクルトレディがいるが、路線バスの中に乗り込んで商売を始めるという事はありえない。なんという斬新な販売チャネルの開拓!! これにはスワローズのゆるキャラ「つば九郎」もびっくりだ。 バスの中で演奏するミュージシャン バスが走りだすと途中からからマンドリンを抱えた女性が乗り込んできた。そして楽器を弾きながら見事にインドネシアの歌を披露する。一通りの演奏が終わると、乗客はおひねりを渡していく。無論流れでオイラも幾らかを出さざるを得ない。一通りこのバスのお客からもらうものをもらうと女性はバス降りていった。 ストリートライブと言うのは世界各国で見かけるものだが、ストリートを走るバス内ライブというものは初めて見た。 この国を生きる人々の生命力の逞しさを見た気がした。 世界遺産ボロブドゥール遺跡 (続く) もどる < 9 > つぎへ なんちゃって世界旅行-海外旅行記|中東|アフリカ|中南米|アジア|タイ|欧州|沖縄| なんちゃって世界旅行ブログ-新着情報&雑談
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第12回MENU大会10位河川の氾濫とゲリラ豪雨デッキ デッキ種類:30枚/二酸化炭素・混色 作成者:石田三成二世 作成日:2013年8月 カード名 枚数 雪氷アルベド・フィードバック 1 大気の流れが変わる 1 雪や氷がとける 1 海のかさが増える 1 集中豪雨 1 河川の氾濫 1 排熱の増加 1 ヒートアイランド 2 ゲリラ豪雨 2 大気汚染 1 明かりをつけっぱなしにする 1 生活排水 その1 1 エアコンフィルターの掃除をさぼった 1 無責任な行動 1 置き去りペットの野生化 1 二酸化炭素 10 人 3 大会使用:第12回MENU主催大会(2013年8月11日)10位 備考:この大会での対戦成績2勝3敗
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オーダー名 [731]苦手なエアコン オーダー主 ソウイチロウ(25歳) 事情 僕はエアコンが苦手でな。この暑い夏でも自然の涼しさで凌いでおる。ただ女性は暑い夏でもオシャレに手を抜かないらしいな。私の恋人にもエスニックなコーデを頼む。 欲しいもの ジャケット、シャツ(長袖)、パンツ 予算 2100 Lv ☆☆☆☆ ジャンル エスニック 待ち時間 30分 カラー 指定なし 備考 【EV】夏 お礼 ランダムカラー素材、ランダム型紙、パフスリーブブラウス 01 Exコーデ例 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 ロングジャケット 01 赤 01 [pT]モダン柄A 02、花柄D 02、梅A 02×4 2110 16008(4000/9340/1.2) ブラウス 06 赤 01 [pT]ドット柄A 01、ハート柄A 01、花柄D 01×4 1010 費用計4130 ロールアップデニム 03 赤 01 [pT]ハート柄A 01、花柄C 02、花柄D 01×4 1010 参考データ 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 ロングジャケット 01 [pT]モダン柄A 01、花柄D 01×5 1310 予算700G理論値4680(1400/3280) (569) ロングジャケット 01 赤 04 [pT]モダン柄A 02、雪結晶A 02、花柄D 01×4 1510 4780(1500/3280) (978) ロングジャケット 01 [pT]モダン柄A 02、花柄D 02×3、梅A 02×2 1710 予算900G理論値4880(1600/3280) 未検証日替素材使用 ロングジャケット 01 [pT]モダン柄A 02、花柄D 02、梅A 02×4 2110 5080(1800/3280) 未検証日替素材使用 エスニック/ジャケットを編集する 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 ブラウス 06 灰 01 [pT]ドット柄A 01、ハート柄A 01、花柄D 01×4 1010 4380(1100/3280) (541) エスニック/シャツを編集する 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 ロールアップデニム 03 ラ 03 [pT]ハート柄A 01、花柄C 02、花柄D 01×4 1010 4380(1100/3280) 322 ドットロールアップズボン 01 ラ 03 [pT]ドット柄A 01、ノイズA 01、花柄D 01×4 1010 4380(1100/3280) 322 袴 01 赤 01 [pT]ノイズA 01、モダン柄A 02[pR]ペイズリーA 01×4 2060 4980(1700/3280) (676) エスニック/パンツを編集する
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【スレ28】町家に住む人 このページのタグ:家・住まい 【参考】町家の再生や有効活用を推進するプロジェクト、 町家倶楽部のサイト 。 738 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/27(木) 19 04 30 ID WtT7P6rD 10年位前、京都の町家に住んでました。友達と二人暮らしで家賃は5万円。 築35年二階建て、一階が台所と風呂、トイレ、居間(8畳)。二階が2部屋(どちらも8畳)。庭付き。 エアコンなし。夏は扇風機でしのぎ、冬は石油ストーブで暖を取る。 良かったところ・・・ ○芸大生だったので、収納と製作スペースが広く取れるのが良かった。 ○大家さんが融通の利く人で、部屋の改造OKしてくれていた。 建築系の友人に棚を作ってもらったり、多少汚しても無問題。 困ったところ・・・ ○ねずみが出る。Gはもちろん。庭の水はけが悪いので、蚊も多かった。 ○水周りが弱っている。お湯が出なくなることもしばしば。入居時お風呂が水漏れしていた。 ○友人の溜まり場にされる。 同居の友人と折り合いが悪くなったので、別居しました。 750 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/27(木) 22 40 07 ID /qfAtSK4 737 そんなに珍しくないと思うけど、町屋に住んでいる(住んでいた)ものです。 数年前に建て直したので、今では厳密には町屋ではありません。 建て直したのは余りにもぼろくなったから。 震災もあったし(京都はひどくなかったけど、何せ古かったので扉が閉まらなくなったりした)。 ほんとは町屋を(見た目だけでも)復元するように建て直せれば良かったのだけど、 消防法だかにひっかかったりとんでもない額がかかったりして、結局断念。 ちょっと和風っぽい目立たない家になりました。 あんまり洋風っぽかったり白かったりすると、近所から「景観が…」と文句を言われます。 家の住み心地は普通だと思います。 ただ夏は家に入るとひんやりしていて、涼しかった記憶があります、 冬はかなり寒いです。 玄関の障子を開けたところ(店舗でいう風除室みたいな)にもストーブをおいていました。 構造は完全に「うなぎの寝床」で、裏庭のむこうに離れもあります。北側なのでとても寒い。 玄関から庭を通って住居空間へあがるのですが、 外国人の方が観光に来られた際、玄関(つまり庭の前)で靴を脱いでしまい、 裸足で庭を歩いていたことが印象的です。 あんまり「生活」じゃなくてすみません。 751 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/27(木) 22 44 20 ID AZjp/qEU 町家は暑かったり、寒かったりのようですね。エアコンは付けなかったのですか? 752 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/27(木) 22 49 20 ID PqyrC3WS 750 もし町屋を維持することにしていたら補助が出たりするんですか? 753 :750:2007/09/27(木) 22 50 38 ID /qfAtSK4 751 うちはエアコンつけてましたよ。 まあそれでも一日中つけてるわけでもなし、朝や帰宅したときとかが、という話です。あと廊下とか。 でも建て直して分かったのですが、暖房は効きが悪かったようです。 754 :750:2007/09/27(木) 22 52 29 ID /qfAtSK4 752 出ないと思います……。だからどんどんなくなっていくのだと。 前の家のほうが私は好きだったので、出来れば維持したかったのですが。 765 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/28(金) 04 35 03 ID m3DzM/hI 738 ○友人の溜まり場にされる。 これはやっぱりスペースが広いから? 853 :738:2007/09/29(土) 21 56 30 ID qfv4yNRC 765 亀レスすいません。 スペースが広いのもあるし、実家から通学している人がよく泊まりに来ていたので 気安かったんでしょう。知らない人が来ていてもスルーだったし。 同居の友人と折り合い・・・というのは男というより生活リズムの不一致ですね。 課題の制作が切羽詰ってくると、殺伐としてました。 それに加えて上記のように人の出入りが多かったので疲れてしまった。 最初はめちゃくちゃ仲良かったのに、一緒に暮らすと(ry 他にも町家で暮らしてた人はいましたが、正直言って、 余程メンテナンスと改築をきちんとしない限り、長く暮らすメリットはあまりないかと思います。 857 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/30(日) 00 36 46 ID m1hvZFox 853 レストン。 どのパターンでも同居は大変だよね。
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#blognavi http //mobile.seisyun.net/cgi/agate/news24/dqnplus/1211038523/a 某小売大手の電力会社が夏に「エアコンの設定温度は26°Cに設定して、節電にご 協力下さい。」ってあるけど… 確かに企業業績をあげるには無駄な設備投資しないことが最重要ですから。 そのうち「パケ放題ですけど使い放題じゃありません。でも、契約時はパケ放題 必須なんで毎月基本料金+4200円かかります。」www カテゴリ [日記] - trackback- 2008年05月18日 23 59 59 #blognavi
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「ここ、何処?」 亀井絵里は降り立ったホームで思わずそう呟いた。 台風が来たら半壊しかねないような、古びた駅舎…否、駅舎と呼べるような立派な建物ではない。 申し訳程度の日除け兼雨除け、色あせた木製のベンチは座ったらギシッと嫌な音を立てそうだ。 当然、自動販売機なんてものはなく、駅員も存在しない―――所謂、無人駅。 ホームでしばし呆然とした表情を浮かべた絵里は、とりあえず、といった感じでベンチに座る。 「あっつ! 何これ…」 座って数秒もしないうちに、亀井絵里はその場に立ち上がる羽目になる。 申し訳程度の日除けでは、日差しが高い時間はベンチに直接日の光が当たる、 すなわち、熱されたベンチに絵里は座ったのだ。 とんでもないところまでやってきてしまった、と今更のように後悔しても遅い。 強烈な日差しが降り注ぐホームで、亀井絵里は何故こんなことになったのか反芻する。 きっかけは、些細なことだった。 亀井絵里が住む賃貸マンションのエアコンが壊れてしまった、さぁ、これから寝ようという時間に。 防犯という観点から窓を開けて寝るわけにもいかず、亀井絵里は非常に寝苦しい夜を過ごした。 よく眠れないまま朝を向かえた亀井絵里は、早速管理会社に連絡した。 そこで、備え付けのエアコン自体がかなり古い物であったため、どうせなら新しいのに取り替えようという話になる。 難しい話はよく分からなかったが、新しいエアコンの代金や業者へ支払うお金は大家持ちで、 亀井絵里は一銭も払わなくていいらしい。 新しい物になるのは嬉しい、しかもタダだと喜んだのも束の間。 業者の手配、エアコンの取り外し及び設置作業に丸一日かかるという。 そんなに長い間、暑い部屋で見知らぬ業者と過ごすのは耐え難い、 亀井絵里の心情を酌んだのか、管理会社の人間が代わりに見てくれると言ってくれた。 おそらく、エアコンついでに部屋の状態を見ておこうということだろう。 その言葉に甘え、亀井絵里は家を出てきた。 最初は、“仲間達”の集う喫茶リゾナントに行こうかと、そう思っていたのだ。 だが、そうしなかったのは…向かう途中に見た広告が原因だった。 “避暑地で過ごす、快適な夏!”というキャッチフレーズに、亀井絵里の心は高鳴った。 空調の効いた部屋で過ごすのもよいが、たまにはこうした所で過ごすのも悪くはない。 患っていた病気もほぼ完治し、普通の人のように過ごせるようになった亀井絵里はその思いつきのままに駅に向かう。 そこまではまだ、よかったのだ。 亀井絵里はかなりルーズな性分だ。 ちゃんと調べてから行動に移す、という概念が皆無と言ってもいい。 待ち合わせ時間には平気で遅れてくるし、適当というのが座右の銘ではないかと仲間達には言われる始末。 そんな亀井絵里が最初から避暑地に向かえるわけがなかったのだ。 大して考えもせずに切符を買い、二度乗り換え、約三時間半。 その結果が、辺り一面田んぼが広がり、遙か遠くの方にポツンポツンと民家があるような田舎だった。 亀井絵里は溜息を付くと、一旦ホームから出て反対側のホームへと向かう。 反対側のホームは若干影こそあるものの、やはり暑かった。 額から伝う汗をハンドタオルで拭きながら、亀井絵里は時刻表を確認する。 「ちょ、次の電車来るまで二時間とかありえないんですけど…。 こんなとこいたら絵里干からびちゃうよー」 情けない声を上げながら、亀井絵里はしばし考え込む。 このまま、ここでじっとしているか、涼を求めて僅かながらに見える民家の方へと行ってみようか。 まだまだ日は高く、微風一つ吹かないこの状況。 迷う亀井絵里を後押ししたのは、折角ここまで来たのだから何か収穫がなければという“焦り”。 亀井絵里はよし、と一言気を吐くと炎天下の畦道を歩き出す。 所々に小石が転がる畦道は真っ直ぐ民家のある辺りまで伸びているようだ。 遠く見えるけど、歩いてみたら案外近いに違いない。 あの辺りまで行けば、自動販売機とか商店とかあるかもしれない。 都会じゃ見れないような、珍しいものもあるかも。 色んな想いを胸に歩き出した亀井絵里の足取りは、 五分、十分と時間が経過するうちにどんどん鈍くなってくる。 期待していた風が吹く気配はなく、空は雲一つない快晴。 ジワジワと亀井絵里の体力が奪われていく。 無理もなかった。 最初、喫茶リゾナントに行くつもりで帽子の一つすら被らずに出てきたのだ。 気休めにハンドタオルを頭の上に乗せてみたものの、 小さなハンドタオルでは保護できる範囲が狭く、まさに焼け石に水とはこのことである。 容赦なく照りつける日差しが恨めしい、と思う気力すら奪われるほど暑い。 出発する際に購入した500ミリリットルのペットボトルの中身は、残り僅かとなった。 もう随分歩いてきたというのに、まだまだ民家や緑の見える場所は遠く、 亀井絵里は再び決断を迫られる。 このまま民家の方まで歩き続けるか、大人しくホームまで引き返すか。 迷いながらも、分かっていることが一つあった。 どっちにしたって、もの凄く体力を消耗する。 「皆、今頃、リゾナントでアイスティーとか飲んでゆっくりしてるんだろうなぁ。 …あー、絵里に風を吹かす“能力”があったらなぁ…」 愚痴と共に亀井絵里は立ち止まり、どうしようか考え込む。 そうしている間も、日差しに体力を奪われ、 余りの暑さに目眩すら覚え始める。 睡眠不足、それに加えてうだるような暑さ、 すなわち…熱中症になりやすい条件がしっかり揃っている。 亀井絵里の世界が歪む。 ゆらゆら、ゆらゆら。 世界が揺れる、輪郭がぼやけていく。 朦朧とする頭、あ、ヤバいなという危機意識とは裏腹に、体はまるで他人の物のように思うようにならない。 (…こんな所で倒れたらマジヤバイよ…携帯は…あ、リゾナントだから置いてきたんだっけ… あー…マジ、どうしよ…) 歩かなければ、このままでは崩れ落ちてしまう。 分かっているのに、体は自分の意思とは無関係にゆっくりと崩れ落ちていこうとしていた。 微風でいい、吹いてくれれば。 亀井絵里の“祈り”は何処にも届かず、その世界が闇に包まれていこうとしたその刹那。 ゴウッという音と共に、亀井絵里の体を突風が薙いだ。 突然の風に、堕ちかけていた亀井絵里の意識が覚醒する。 世界が色を取り戻し、ぼやけた視界がはっきりとしてくる。 涼しい。 気持ちいい。 突風の後、辺り一帯に吹き始めたのは柔らかな微風だった。 気温が高いため、けして涼しいとは言えない微風ですらも今の亀井絵里は心地よい。 その風は消耗していた亀井絵里の体力を、再び歩き出そうと思えるくらいまで回復させる。 サァ…サァ…と、亀井絵里の耳に届くのは風に吹かれた稲穂が奏でる音。 その音に耳を傾けながら、亀井絵里は天を仰ぐ。 眩しい太陽の日差しを遮るように、雲が少しずつ少しずつ風に流れて広がってきた。 * * * あの後、亀井絵里は結局ホームまで引き返した。 風と、空を覆い始めた雲のおかげで随分楽になったとはいえ、いつまた風が止むかも分からない。 手持ちの飲み物の残量もないことから、今回は大人しく戻ることにしたのだった。 僅かな影に身を置き、電車が来るのを待つ亀井絵里。 何も考えずに適当に乗り継いでやってきたおかげで、帰り着く頃には夕食の時間になっていることだろう。 食欲はあまりないが、とりあえず今一番やりたいことは…思う存分涼しい部屋で水分を取って横たわりたい、それだけだ。 よく考えないで行動に移す癖を直さないとな、と思いながら亀井絵里は小さく微笑む。 散々だったけど、でも、悪くない。 普通、幾ら自分が悪いとはいえ、見知らぬ田舎で行き倒れそうになって そのように思える人間は、ごく少数派だろう。 亀井絵里はかなりルーズで、適当が服を着て歩いているような奴だと周りから評される。 だが、普通の人間なら嘆くような場面でも前向きに物事を捉え、 事態を打開するために力強く前進していこう、そう思えるタイプだ。 病気で入院していた頃は、前向きとは程遠い暗い少女だった亀井絵里。 亀井絵里が今こうして明るく前向きな性格になれたのは、仲間達と出会い、 本来の自分を取り戻すことが出来たからだろう。 ぼーっとしている亀井絵里の視界に、ようやく電車が現れた。 ゆっくりとホームに進入してきた電車に乗り込んだ亀井絵里は、窓際の席へと陣取って車窓を開ける。 動き出した電車の車窓から入ってくる風が心地よい。 目を細めながら景色を見つめる亀井絵里の意識は、少しずつ少しずつ微睡んでいく。 亀井絵里はついに気付くことはなかった。 あの時、突如吹いた突風、そしてホームに向かうまでの間もずっと吹いていた微風、 それは己が新たに得た“超能力”によるものだということを。 強烈な日差しに崩れ落ちていく刹那、亀井絵里は無意識のうちに、 己の脳にある“超能力を司る領域”に新たなチャンネルを加えた。 今まで“傷の共有-インジュリー・シンクロナイズ-”以外の能力を有していなかった亀井絵里が、 危機的状況下で得た能力は―――“風使い-ウィンド・マニピュレート”。 自らの能力で危機的状況を切り抜けたことに気付くことなく、亀井絵里は眠りの淵に沈む。 亀井絵里が再び覚醒したのは、乗換駅兼この路線の始発駅。 駅員に起こされた亀井絵里は寝惚け眼をこすりながら、再び路線を乗り換える。 家に帰り着いた頃には、夕食を取るには少々遅い時間だった。 とりあえず、何か食べようと思いながら亀井絵里は、 あ、と大きな呟きと共にベッドの脇へと駆け寄る。 置いていった携帯電話に残る着信履歴、メールの山。 疲れた亀井絵里は休息を取るよりも先に、仲間達への連絡に忙殺される。 皆、もの凄く怒っていた。 でも、その感情は絵里に対する心配からくるものだと分かるから、亀井絵里は何度も謝る。 亀井絵里が最後の仲間と話し終える頃には、すっかり日付も変わっていた。 シャワーを浴び、亀井絵里はようやく長い一日を終える。 新しいエアコンの効き具合は上々で、布団に横たわった亀井絵里は小さく微笑んだ。 (今度また行く時は…ちゃんと準備してから行こうっと) 瞼を閉じても、今も尚鮮明に思い出せる。 抜けるような青空と、広がる水田の緑が眩しかったことを。 そよぐ風の心地よさと、あの場所に漂っていた、都会にはない温かな雰囲気を。 今度は皆で行きたいな。 それが、亀井絵里が眠りに落ちる寸前に思ったことだった。 ―――己が得た新たな能力に亀井絵里が気付くのは、もう少し先の未来のことである。
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P「やっぱりアイスはあずきバーだろ」 小鳥「は?」 執筆開始日時 2012/08/04 元スレURL ログ速URL 概要 P「いやぁー、暑いなぁ……」 小鳥「本当に暑いですね……エアコンは調子悪いですし……」 P「あー……仕事もはかどりませんね」 小鳥「ですねぇ」 P「こう暑いと……やっぱり冷たいものが食べたいですね」 小鳥「……そうめんとかですか?」 P「いえ、やっぱりキーンと冷えてて、甘くて疲れもとってくれる……」 小鳥「アイス……いいですねぇ」 タグ ^オールキャラ まとめサイト インバリアント SSだもんげ! SSちゃんねる SS森きのこ! ストーリア速報
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グラハムの部屋データ みんなのお部屋はこちら【未作成】 初期部屋 初期家具(赤字は固定家具、青字は入れ替えのみ可能、緑字は撤去可能) エアコン オフィスパソコンラック(左) オフィスパソコンラック(右) けけアイドル(机上) サーバー(左) サーバー(右) だらしないコンポ だらしないソファ ダンボールテーブル ツートンローテーブル ノートパソコン(机上) りょうめんのほんだな 壁紙 ほんだなのかべ 絨毯 ふるいフローリング ♫初期BGM けけアイドル 固定家具等の情報提供をお願いします! だらしないソファーは撤去してくれたけどコンポは撤去してくれない -- リッキー (2015-06-08 19 56 11) 何度も送ってるけどコンポは回収不可 -- まな (2015-08-01 10 48 46) 名前 コメント