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俺「さて、昨日の夜にやるかと言って、午前中にアンケートをとった小ネタの時間になりました! 進めていくのは俺と」 伯爵「やあ、(女の子は)みんな大好きヴァルトルート・クルピンスキーだよ。ウィッチのことなら、なんでも聞いてよ」 俺「……なんで伯爵なの? 俺、ロスマン先生にお願いしなかったっけ?」 伯爵「ひどいなー、ボクたち友達だろう?」 俺「え、友達? 誰と? 誰が?」 伯爵「知らなかったのかい?」 俺「全く存じません」 伯爵「じゃあ、恋人かも」 俺「なんで深くなるんだよ!」 伯爵「あはは、やっぱり悪友ってところだよねボクたち」 俺「……もうそれでいい。で、なんで伯爵がここにいるの?」 伯爵「ふふっ。だって、501以外の世界のウィッチを紹介するんだろう? 女の子の話ならボクの出番じゃないか」 俺「まあ、そうだが……でも伯爵、今回紹介するウィッチは知らないだろ?」 伯爵「ハンナの従卒やってるマティルダ君でしょ? もちろん知ってるさ!」 俺「なんでだ知ってんだ、おまえアフリカ行ったことないだろおい」 伯爵「だってハンナはかわいいかわいいボクの部下だったんだ。砂漠なんかに送られて寂しがって泣いてないか見に行くくらいするよ」 俺「マルセイユが、寂しがって泣く……?」 伯爵「実際はさっさと帰れとか言われちゃったんだけどね」 俺「あ、やっぱりか」 伯爵「ま、彼女なりの照れ隠しだよね、あれ」 俺「それは100%ねーから。つーかそんな時間いつあったんだよ」 伯爵「ボクの辞書に、不可能って文字はないんだ」 俺「そりゃただの落丁……っていかん、伯爵のペースに巻き込まれたら雑談だけで話が終わる」 伯爵「ひどいなぁ。ボクはいつも通りにやってるだけなのに」 俺「はいはいそうだな普段どおり予測不能だよ。まあいい、とりあえずさっさと本題に入るぞ。今日のウィッチは、さっきも言ったが今のところ唯一のアフリカ出身ウィッチのマティルダさんだ」 伯爵「ハンナの従卒だけど、ボディーガードとかバーや彼女の個室の管理もしてるね。ハンナの部屋にはボクも入れてくれなかったよ」 俺「そのお姿や今回では紹介しきれない情報はフミカネ氏のサイトで確認してくれ」 伯爵「マティルダ君は、ほんとハンナをかいがいしくサポートするね」 俺「鷲の化身を探せってお告げで一族から別れた程だから相当マルセイユを慕ってるだろうな」 伯爵「でも、あの一途なところがいいね。口数少なくハンナの影にいつも控えて、言葉を挟むことなく主を支える。男の子じゃなくても、憧れちゃうんじゃないかな?」 俺「うん、否定はしない」 伯爵「しかも彼女はジョーク好きで、どこかいつも余裕を持った感じがするね。アフリカの広い大地みたいな器って言うのかな?」 俺「凄く完璧超人のように思えるけど、高所恐怖症なんだろ?」 伯爵「みたいだね。でも、魅力を損なう要因にはならないよ」 俺「空飛ぼうよと誘われて必死に否定するマティルダさん……イイ!」 伯爵「いつもの余裕がなくなってるギャップがミソなんだね。バルクホルンの魅力の一つが堅物さと優しさの二律背反なように、完璧さの裏にある弱さってのもたまらないね」 俺「たまらんな」 伯爵「たまらないと言えば、ボクは彼女の肌がたまらないよ」 俺「またいきなり飛ぶね」 伯爵「あの黒い肌、どうしても目がいってしまうあの色が魅力的だよ」 俺「……この前は、白い肌を褒めてなかったか?」 伯爵「エディータとかの真っ白な肌は繊細さを醸し出す。ナオちゃんとかの黄色い肌は太陽みたいな健康的な元気さが感じられるね。そしてマティルダ君の黒い肌は力強さと生命力が瑞々しい。これはボクの持論でしかないけど、どんな色の肌にも魅力はあるんだよ?」 俺「さすがだわあんたまじ淑女」 伯爵「まあね。これでも伯爵って呼ばれてるからね」 俺「中型おっぱい派の俺としてはあの程よいサイズの胸も一押しだな」 伯爵「へー、あのサイズが好きなんだ」 俺「巨乳には圧倒的インパクト、貧乳にはつぼみのような可憐さがあるから、俺の好みではあるが、とにかく体全体との曲線的バランスを俺は重視するし、マティルダさんは素晴らしい!」 伯爵「うんうんわかるなぁ。あの張りのありそうな全身にこう手を這わせたくなるよね」 俺「あの黒い肌って、より全身が引き締まって見えるし、動物的なというか野性的なというかこう理性とか超越した本能的な官能美が醸されてる!」 伯爵「なんか、目がケダモノだよ……?」 俺「あと、あのYシャツ一枚の格好とのコラボレーションは男の夢と言って過言じゃない!!」 伯爵「水をかけたいね」 俺「かけたいな。透けて欲しい」 伯爵「避けられたけどね」 俺「実行したのかよ!!」 伯爵「うん、しかも水を無駄にするなって怒られた」 俺「馬鹿すぎる。だが、その自らに正直な姿勢は嫌いじゃない」 伯爵「お褒めに預かり光栄だ」 俺「惜しむのは成功しなかったことか」 伯爵「そうだね。彼女、ものすごい身体能力だったよ」 俺「だろうな。生身でも魔法を使ってるんじゃないかってくらいものすごいが、スリング投石で小型ネウロイなんか木っ端微塵とか半端ない。なんでも普通のウィッチとは違う魔法体系に属してるらしい」 伯爵「実に、残念だ」 俺「ああ、前線でも余裕で通用するこれほどの戦力が従卒で、軍属じゃないのは確かに残念d――」 伯爵「魔法行使に使い魔を使わないってのは残念だよ」 俺「あ、そっちすか……」 伯爵「だって、使い魔の耳とか尻尾が生えた姿だって見たいじゃないか。君だって見たいだろ?」 俺「そう言われると……見たいな」 伯爵「だよねえ。それにハンナもフラウもニパ君もナオちゃんも熊さんも他のみんなも、尻尾撫でた時の手触り最高だから余計残念だよ」 俺「……うらやましい」 伯爵「触りたいなら、君も触ればいいんじゃない?」 俺「同性の伯爵はともかく、俺がやったら殺される。生きてても痴漢でぱくられる」 伯爵「日ごろの行いの差ってことかな?」 俺「それは俺が圧倒的に勝ってる自信がある」 伯爵「やだなぁ、ボクこんなに真面目ちゃんなのに」 俺「変な方向に真面目であることは認めるが、一般的な真面目では絶対にない!」 伯爵「同じようなこと、もう他に三人から聞いたなぁ」 俺「そりゃ、伯爵知ってる人ならみんなそう思ってるさ」 伯爵「でも、ほとんど初対面だったのにストームウィッチーズ隊長のおケイさんにも言われたよ?」 俺「さすがおケイさん人を見る目がある。伯爵の人柄を一発で見抜くとは」 伯爵「でも彼女酷いんだよ? ちょっと後輩で元部下のところへ遊びに来ただけだってのに怒ってさ。せっかく美人なのにあれは歳だね、まあボクの守備範囲的には無問題だけど」 俺「おケイさんはBBAじゃねえぞおい!」 伯爵「しかも、それを伝え聞いたロンメル将軍に呼び出されちゃったんだよ」 俺「ちょ、おま、どんだけ問題起こしてるんだよ!!」 伯爵「ま、ちょっと腕組んで胸当てながらお願いしたらパットン将軍が許してくれたけどね」 俺「パットンおやじぃぃぃぃぃ! うらやまもとんけしからん!!」 伯爵「言ってくれれば、君にもやってあげていいよ?」 俺「え? まじ?」 伯爵「うん。ボクのお願い一つ聞いてくれるならね」 俺「はははなんだそんなことか。なんなりとお申し付けくださいませ!!」 伯爵「ありがと。それじゃあさ……」 俺「うんうん」 伯爵「熊さんには、君がボクを無理やり連れてきたってことにしといて」 俺「…………え?」 伯爵「いやー、助かったなー。きっと一晩耐久正座だ。頑張ってね、お・れ♪」 俺「Oh……」 ページ先頭へ
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人工ウィッチ 2 俺「ストライクウィッチーズ?」 559-666 作者 ID bN6enlk60 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 559 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 04 45.02 ID SO7hg4AV0 前々スレまでのあらすじ エーリカ「人工ウィッチ?」 男「あんた達の名前になんか興味はない」 ― 射撃訓練 ― 坂本「おや、あいつも射撃訓練か。お手並み拝見といくかな」 男「……」スッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ !! エーリカ「全然当たってないね」 バルクホルン「狙いの補正もせずに撃ち続けるだけ、さまになってるのは射撃姿勢くらいのものだ! この距離の静止目標も命中させられずに、どうやってネウロイと戦うつもりだ。せめてもっと小口径の、装弾数が多く弾膜を張れる銃に持ち替えたらどうだ」 男「……小口径じゃ大物の爆撃機を落とせない」 560 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 07 44.72 ID SO7hg4AV0 ― 飛行訓練兼、哨戒飛行 ― 男「……」 バルクホルン「いいか少尉。今回飛行するエリアは一応ネウロイの勢力圏から離れているが、遠からず出現が予報されてもいる。 もし接敵した場合は、お前は後方で待機するんだ。分かったか?」 『む……サンダーヘッドより501stリーダー、お客さんだ。12機。ベクター020、60km。エンジェルズ30。トゥーパリェフ (大型爆撃機) 級1、ラロス級3の戦爆連合中隊が3個』 バルクホルン「おい、少尉!?」 男「……」ギュオオオオ!! 芳佳「早い!」 エーリカ「一人でやる気ー?」 561 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 10 21.17 ID SO7hg4AV0 エイラ「トゥーパリェフに……」 芳佳「着陸(?)した!?」 男「……ネウロイのコアは艦首付近、正中線上……」ピタッ (銃口を押し付ける) 男「 く た ば れ 」 ドンドンドン! ドガァァァン!! あらすじ終わり 562 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 11 56.16 ID SO7hg4AV0 芳佳「すごい、あの至近距離の爆発も防ぎきってる」 エイラ「……あれなら、回避は要らないかもナ」 ミーナ「銃撃の腕も、確かに必要ないわね」 バルクホルン「滅茶苦茶だ!あんな戦い方で生き延びられるはずが無い!」 エーリカ「……ふーん」 563 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 16 05.97 ID SO7hg4AV0 ミーナ「少尉。何故命令を無視したのですか?」 男「……」 バルクホルン「……」イライラ ミーナ「あなたは確かにネウロイを撃墜しました。しかし、私はあなたに『後方で待機しろ』『編隊に戻れ』と命令したはずです」 男「……」 バルクホルン「……」イライライラ ミーナ「少尉、聞いているのですか?」 男「……」 バルクホルン「……」イライライライライライラ バルクホルン「いい加減にしろ貴様!!」 564 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 23 21.85 ID SO7hg4AV0 芳佳「うわぁ!」 エイラ「ひぇ!」 バルクホルン「独断専行、命令無視!英雄にでもなったつもりか!?」 男「……」 バルクホルン「貴様、聞いて――」グイ 男「触るな」ガシ! バルクホルン「!?」 ギリギリギリ...バシッ ミーナ.oO(トゥルーデと渡り合った……?) 男「ネウロイは墜とす。俺が、だ。それをお前たちがどう思おうが、知った話か」 エーリカ.oO(一瞬はだけて見えたあの胸にあったのは……) 565 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 26 14.94 ID SO7hg4AV0 ― 帰投中 ― バルクホルン「……」 ミーナ「……」 男「……」 ギッスギッス エイラ「おいミヤフジ、気まずいゾ」ヒソヒソ 芳佳「私もですよ!」ヒソヒソ 芳佳「あ、皆さん、基地が見えてきましたよ!いやー、無事に帰ってこれてよかったですねぇー」 男「先に降りさせてもらうぞ」 バルクホルン「……好きにしろ」 ミーナ「……」 ギッスギッスギッスギッス 芳佳「あうー……」 566 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 31 21.25 ID SO7hg4AV0 ― 基地、ハンガー ― 男「……」スタスタ ミーナ「待ちなさい少尉。あなたには一週間の飛行停止処分を下します」 男「……断る」 ミーナ「嫌だというなら、拘束――」 ハミルトン「それは駄目だ、させられないな、中佐」 ミーナ「ハミルトン中佐」 ハミルトン「彼の作戦行動に関する権限は、私に一任されている。あなたにではない」 ミーナ「現場指揮官は私か坂本少佐です。命令を無視する味方は、戦場ではときに敵以上に危険です。そんなことを許すわけには――」 567 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 37 17.46 ID SO7hg4AV0 ハミルトン「中佐、これは連合軍システム軍団、ひいては連合軍総司令からの命令だ。命令なんだよ、お嬢さん。 分かるだろう?彼の試験を妨げるものなど、あってはならないのだよ」 バルクホルン「あれが試験だと?自殺行為の間違いじゃないのか」 ハミルトン「しかし彼はネウロイを撃墜した。戦果は聞いている。私はこの結果にはおおいに満足して――」 男「……――」フラッ バタン エーリカ「!?」 エイラ「なんダ?倒れたゾ」 男「ぐ……あ……」ビクッビクッ ミーナ「衛生兵を!宮藤さん!」 芳佳「はい!」 569 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 56 24.62 ID L+iQEKAr0 人口ウィッチの続きか 期待 570 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 57 20.72 ID x3AYsnbfO 待ってたぞ ワッフルワッフル! 571 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 58 09.95 ID IsYtosxc0 いいぞ、待ってた 572 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 04 02.61 ID SO7hg4AV0 ハミルトン「待ちたまえ」 ミーナ「中佐!?」 ハミルトン「彼のメディカルチェックは私の担当だよ、任せておきたまえ――おい」 白衣の男達 (システム軍団スタッフ) 「……」ザッザッザッ 白衣の男達「持ち上げろ、行くぞ」 グイッ 男「……」グッタリ 白衣の男達「やはり急激な魔力消費は負担が――」 「――の副作用――」「なぁに、代わりはいくらでも――」ザッザッザッ 574 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 06 10.76 ID SO7hg4AV0 バルクホルン「わけが分からん」 エーリカ「……元々ウィッチじゃなかった人があれだけの魔力を得るんだもん。たぶん、けっこう無茶な処置を受けてるんだよ」 芳佳「今のは、その副作用ってことですか?そんな、酷い」 ミーナ「反抗的なのも、それが理由だったのかしら」 バルクホルン「……無理やり魔力を発現させられて、酷い副作用に悩まされて、か……」 エーリカ「トゥルーデ、ちょっとかわいそうって思ってる?」 バルクホルン「ふ、ふん!どんな事情があろうと、命令無視など許さん!」 エーリカ「からのー?」 バルクホルン「しかし、少し言い過ぎたかも知れんな……『英雄にでもなったつもりか』とは。 そうでもしないと、自身の境遇に納得ができないのだろう。すこし無神経だったか――ハッ!」 エーリカ「優しーね、トゥル~デ~」ニシシ バルクホルン「お前が言わせたんだろうが!」 576 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 08 09.76 ID SO7hg4AV0 ― 次の日 ― バルクホルン「起きろハルトマン!とっくに時間だぞ!」 エーリカ「ううん……あと50分……」ムニャムニャ バルクホルン「ふ、ざ、け、る、な、起きろ!」 577 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 10 24.99 ID SO7hg4AV0 ― 食堂 ― エーリカ「ふわー……あ」トコトコトコ 宮藤「あ、ハルトマンさん。もう皆さん朝食は済んでますよ」 エーリカ「んーごめんごめん、何か残り物ちょーだい。……あれ?」 スタスタスタ エーリカ「ご一緒していい?はい、ミソスープ」 男「……ふん」モソモソ エーリカ「君も寝坊したの?」 男「……」モソモソ エーリカ「宮藤の料理は美味しいねー」モグモグ 男「……」ズズズ... エーリカ「昨日は大変だったみたいだけど、体はいいの?」 男「何のつもりだ」 578 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 12 16.03 ID SO7hg4AV0 エーリカ「ん?」 男「一緒にお食事、なんて間柄でもないだろう。何故俺に関わる」 エーリカ「んー?なんでだろ。興味?」 男「迷惑だ」 エーリカ「いやー、この味噌汁おいしーねー」ズズズ... 男「聞いてないのか、こいつ」ズズズ... エーリカ「ねぇ、美味しいと思わない?」 男「不味い。食えたものじゃない」 バルクホルン「何だと貴様!?」 エーリカ「うわ、トゥルーデいたの?」 バルクホルン「通りがかりだ!貴様、宮藤の料理が不味いというのか!」 男「ふん」 579 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 13 29.83 ID SO7hg4AV0 宮藤「あ、あの、バルクホルンさん、私は気にしてませんから。すいません、お口に合わなかったみたいで」 バルクホルン「宮藤が謝る必要はない!作ってもらった料理に対して不味いと抜かすとは、礼儀以前の問題だ! そもそも、これのどこが不味いと――」ズズーー エーリカ「あ」 バルクホルン「ブホァアアアア!?」ブーーー! 男「!?」 宮藤「バルクホルンさん!?」 エーリカ「あー、彼に渡した味噌汁、私があれ思い切り混ぜてたからさ……」 バルクホルン「肝油!?ハルトマン、貴様あああああ!!」 580 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/29(水) 14 14 58.26 ID YxzUHbTL0 それは本当に食えたもんじゃないな… 581 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 15 32.98 ID SO7hg4AV0 エーリカ「あっはっはっはっは、ごめんごめん。――でも少尉、さっきまで普通に飲んでたよね」 バルクホルン「こんなものを平然と……?」 芳佳「(ペロ)……うぷっ」 男「……」 エーリカ「ねぇ少尉、君、実は味覚ないんじゃない?射撃が下手っぴなのは、触覚にも異常があるからだったりして」 バルクホルン「なに……?」 男「……ちっ」 エーリカ「それも人工ウィッチ化の副作用なの?それに、君の服の下――」 男「黙れ」 エーリカ「ん?」 男「知りたがりは早死にすると相場が決まっているぞ」 エーリカ「……はーいはい。今日のところは、ここまでにしとくよ」 芳佳.oO(一歩間違えればただのすごく悪質ないたずらなのに、なんか真面目な話ってことになってる……。これがエース……)ゴクリ 582 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 18 20.05 ID SO7hg4AV0 ― 数日後、基地台所 ― エーリカ「宮藤ー、今日のご飯はー?」 芳佳「今日はコンソメのスープにしようかなと思います」 エーリカ「お芋いただきー!」 芳佳「あ!それはまだ茹でたて――」 エーリカ「あちちち!」 芳佳「あーあー。手、見せてください」ピョコ エーリカ「ふーふー」 芳佳「もう、つまみ食いなんかするからですよ」キィィィン エーリカ「えへへ、ごめんごめん」 芳佳「はい、応急手当終わりました。一応、医務室でお薬塗ってもらって下さい」 エーリカ「はーいよ」 584 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 19 17.99 ID SO7hg4AV0 ― 医務室前 ― エーリカ「ばんそーこばんそーこ、と。あれ?『使用中』?なにが――」 男(医務室の中)「ぐあああああ!!ああああああああ!!」 エーリカ「うひゃ!?」 ミーナ「フラウ」 エーリカ「ミーナ!中で何が起きてるの?」 ミーナ「彼の『メディカルチェック』中よ」 エーリカ「メディカルチェックって……この声、ただ事じゃないよ」 ミーナ「ええ。機密といって、私も何をしているのかは知らされていない。彼、何をされているの……?」 エーリカ「……ミーナ、私この前見たんだけど、あいつの――」 ガチャ 男「……」フラフラ ミーナ「少尉!?メディカルチェックは終わったの?いいえ、何をされていたの!?」 男「……あんたには関係ない」フラフラ スタスタ 585 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 21 29.72 ID SO7hg4AV0 ミーナ「少尉、あなた」 ハミルトン「それ以上は、無用に願いますよ、ヴィルケ中佐」 エーリカ「……」ジトー ミーナ「ハミルトン中佐、あなたはこの実験で何をしているのですか」 ハミルトン「最初に申し上げた通りですよ?人工ウィッチの実戦試験・評価です」 エーリカ「さっきの叫び声は?ただ事とは思えないけど」 ハミルトン「機密事項ですよ」 ミーナ「それが通るとでも思うのですか」 ハミルトン「彼はあなたに助けを求めましたかな?」 ミーナ「……いえ」 ハミルトン「そうでしょう?では、仕事があるので、失礼」 エーリカ「……べー、だ。何あいつ」 ミーナ「どうしたらいいのかしら」 587 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 24 31.58 ID x3AYsnbfO wktk 592 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 07 34.91 ID SO7hg4AV0 ― 次の日 ― ウウウ―――― ミーナ「ネウロイ出現!スクランブルチーム、出撃準備!」 男「俺も、出る」 ミーナ「無茶です、許可できません!そんな顔色で……」 ハミルトン「許可しよう、行きたまえ」 男「……」スタスタスタ ミーナ「あ、待ちなさい少尉!……ハミルトン中佐!!」 ハミルトン「彼に対する直接指揮権は私にある。何度も言った通りにね」 ミーナ「いいえ、今度という今度は認められません。彼の顔色を見ていないのですか?いえ、そもそも彼にメディカルチェックと称してどんな処置を? あなたの言う『メディカルチェック』の度に、少尉の健康状態は悪化しています」 593 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 09 03.94 ID SO7hg4AV0 ハミルトン「『チェック』の内容については機密事項だ」 ミーナ「あんな状態でネウロイと戦うことは自殺行為以外の何ものでもありません」 ハミルトン「大丈夫だよ、我々の『調整』は完璧だ、ネウロイごときに、彼は殺せんさ、ふふふふふ」 エーリカ「ネウロイ『には』殺せない、ね。あの人が自分で寿命を使い切って死ぬのは勝手ってこと?」 ミーナ「え?」 ハミルトン「おや?」 エーリカ「彼の胸に埋まってる装置――魔力炉が、彼の命を魔力に換えてる。それがあの異常に強力な魔力の正体でしょ」 ハミルトン「おやおや。ご存知だったとは。ふふ、では一つだけお教えしよう。 確かに私たちは、メディカルチェックとして彼を『調整』している。『治療』ではなく、戦うための『調整』だ。 戦う力を維持する為に、確かに彼は自身の寿命をすり減らして魔力に換えている。全て、彼自身の意思でね」 エーリカ「あいつの?」 ハミルトン「あの闘志だけは、『調整』では得られないものだ。自身の命さえ躊躇わずに差し出すその闘志。彼はきわめて貴重な被験者だ。ふふふふふ」 エーリカ「うえー……」 エーリカ「ミーナ、あの人もう行っちゃったよ」 ミーナ「……追いましょう。せめて一人で戦わせることだけは防がないと」 595 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 13 45.51 ID SO7hg4AV0 ― 戦場 ― 男「死ね、滅べ。燃えて、墜ちろ!」 ドガガガガ!! 坂本「まるで阿修羅だな」 エーリカ「……」 597 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 52 49.38 ID x3AYsnbfO おもすれー 599 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 04 51.39 ID SO7hg4AV0 ― 501戦隊基地、廊下 ― {エーリカ「あ、いた。ねー君――」 男「」バタン エーリカ「うわっ!」 男「ぐ……か……」ビクビク エーリカ「また発作!?医療スタッフを呼ば――」 ――― 男(調整中)「ぐあああああ!!ああああああああ!!」 ハミルトン「『治療』ではなく、戦うための『調整』だ。戦う力を維持する為に、 確かに彼は自身の寿命をすり減らして魔力に換えている」 白衣の男達「なぁに、代わりはいくらでも――」 ――― エーリカ「駄目だ、あいつらには任せられない。よし」グイッ 男「……」グッタリ エーリカ「ううう、お、重いー」ズルズル 600 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 06 39.46 ID SO7hg4AV0 ― その夜、エーリカとバルクホルンの部屋 ― バルクホルン「ハルトマン!ジークフリート線を越えることは許さないと何度言ったらわかるんだ!またゴミが増えてるじゃないか!」 エーリカ「ゴミじゃないよー、使うものだよ」 バルクホルン「お前が使うものなら、なおのことお前の領地でどうにかしろ!これも、これもこれも!」ポイポイ ポイポイポイ...グラグラ バタバタバタ!! バルクホルン「うわあ!?」 「あー、トゥルーデがいじるからバランスが崩れたんだよー」 バルクホルン「いっそう侵食がぁぁぁぁ!もう怒ったぞ!今夜からしばらく私はミーナの部屋を借りる! ここを片付けるまで、帰ってきてやらないからな!」 エーリカ「ええー?トゥルーデ行かないでー!」 バルクホルン「こんなときばかり、哀れっぽい声を出すな!」バタン! 601 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 09 59.19 ID SO7hg4AV0 エーリカ「……はぁ。さて、ねー起きてる?」 ゴソゴソ 男「……俺はまだ生きてるのか。てっきりゴミ山に埋葬されたものだと思ってた」 エーリカ「ゴミ山とは酷いなー。せっかく匿ってあげたのに」 エーリカ「脈に、体温……どうやら容態は安定してるね。ああ、良かった」 男「医学の心得があるのか」 エーリカ「まーね。戦争が終わったら、医者になりたいんだ。勉強もしてるし」 男「……戦争が終わったら、か」 エーリカ「君は、この戦争が終わったらどうするの?」 男「考えたこともない――システム軍団の連中を呼んでくれ、体を動かせるようにしなければ」 エーリカ「まぁまぁ、そう焦ることはないじゃん。ゆっくりしてきなよ。また『調整』されるだけでしょ」 男「そうしなければ戦えない。……『匿った』とは、連中からということか?余計なお世話だ」 602 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 11 40.49 ID SO7hg4AV0 エーリカ「……君の戦いは、見てると胸が詰まるんだよ」 男「なに?」 エーリカ「どうしてそうまでして戦うの?自分の命を磨り減らしてまで」 男「……知っていたのか」 エーリカ「うん」 男「物事には対価が必要だ。ウィッチでないものが戦う魔力を得ようとすれば、こうするしかない」 エーリカ「だから、なんでそこまでするの?無理やりやらされてるわけじゃないんでしょ? 君はいつも独りっきりで戦ってるみたい。誰かにやらされてるんじゃなくて、誰も寄せ付けないで」 男「お前には……お前たちには理解できないさ」 エーリカ「なんで?」 男「話したくない」 エーリカ「そーやってすぐ拒絶する」 男「……」 603 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 13 52.45 ID SO7hg4AV0 エーリカ「こんどはだんまりねー。まぁいいや。じゃあこっちの話を聞いてよ。 トゥルーデ……バルクホルン大尉ね、いつも規律規律ってうるさいあの娘。 あの娘は、もうクリスっていう妹以外の肉親が残ってないんだよ」 男「……」 エーリカ「だからその妹を守るため、安心して暮らせる世界のために戦ってる。宮藤も、たくさんの人を守りたくて戦う。 リーネもサーニャもエイラも坂本少佐もペリーヌも、みんな。だからなんだってわけじゃないけど」 男「……」 エーリカ「ここにいる人はみんな、それなりに背負うものがあって戦ってる。 でも、守りたいものがあるっていうのは、希望があるっていうこと。だからみんな戦いの中でも笑ってられる。 君の戦いからは、それが感じられない。なんとなくだけど、悲しさしかないみたい」 男「……くっく、良いセン突いてる」 エーリカ「ねぇ、話してくれない?」 男「……」 エーリカ「話してくれるまでは帰さなーい」 男「……チッ」 604 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 14 54.32 ID SO7hg4AV0 男「……俺にあるのは復讐だけだ」 エーリカ「復讐?」 男「そう、家族と故郷の復讐だ。カールスラントの小さな村。ある日空が黒い影に覆われ、全てが炎の中に消えた。 俺だけがその日たまたま村の外にいて、かろうじて逃げ延びた」 エーリカ「それは……辛いね」 男「別に同情して欲しいわけじゃない。あの女も、似たような境遇だろう。不幸自慢で張り合うつもりはない。 ただ、俺の戦う理由はそれだ。それ以外は何もいらない」 エーリカ「堅いなー」 男「なに?」 エーリカ「復讐が悪いこととは言わないけどさ……でも、少しくらい自分の幸せも考えたらいいのに」 男「お前に何が分かる、家族を、故郷を喪った俺の何が!」 エーリカ「故郷がネウロイに占領されてるのはわたしも同じだよ、同じカールスラント人だもの」 男「お前には家族が……!……いや、すまん。不幸自慢などするつもりはないんだ。 だが、俺はもう、ネウロイへの憎しみ以外のものが見えない」 エーリカ「ううーん……憎しみ以外のもの、かー。なんでもありそうだけどねー。美味しいものとか」 606 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 15 45.63 ID SO7hg4AV0 男「俺にはもう味覚が残ってない。嗅覚も。触覚だって半分は麻痺してる。お前が以前言った通りにな」 エーリカ「あ、そうだったっけ」 男「分かったろう、もう人並みの幸せなど望める体じゃないんだ。望むつもりもない」 エーリカ「ううー、まだあるはずだよ、それでも。あ、恋とかは?」 男「……」 男「……なぁ、俺からも聞いていいか。なぜ俺に付きまとう?興味本位にしては、しつこすぎる」 エーリカ「え?……うーん。なんでだろ?」 男「……お前は、とんでもなくタフな女か、とんでもないバカ女かのどちらかだろうな」 エーリカ「かもね。でも、その方が楽しいよ、絶対にさ」 男「……」 エーリカ「ちょっとでいいから、生き続けようとしてみなよ」 男「……考えておこう」 607 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 16 49.21 ID SO7hg4AV0 ― 数日後 ― バルクホルン「待て少尉。貴様、また訓練中に命令を無視したな」 男「……」 バルクホルン「貴様がそれなりのリスクを背負って戦っていることは分かる。そうまでして戦いたい理由があるであろうこともな。 しかし、それでも、だからこそ、命令には従え。生き残るには連携が必要だ。戦い抜いてこそ勝利が見える」 芳佳.oO(また「関係ない」ってつっぱねられそう) エイラ.oO(またギスギスしそうだナ~) 男「……ご忠告には痛み入る」 バルクホルン「!?」 芳佳「あれ?」 エイラ「?」 男「だが、命の使い切り方は自分で決める」 バルクホルン「お、おいそれは――」 男「俺のことは、気にかけてくれるな」スタスタスタ 609 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 17 41.21 ID SO7hg4AV0 ― 廊下 ― エーリカ「最初は、あれくらいが限界かなー」 男「見ていたのか」 エーリカ「うん。でも、まぁ、よくできました。ふふっ」ナデナデ 男「触るな……。ふん」 614 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 17 02 02.66 ID x3AYsnbfO エーリカにナデられたい 653 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 31 10.47 ID SO7hg4AV0 609から続き ― ブリーフィングルーム ― ミーナ「カールスラント国境付近で、ネウロイに妙な動きが見られるようです。そこで、ウィッチによる強行偵察が要請されています。 美緒、説明を」 坂本「うむ。先だっての大攻勢を撃退されて以来、この方面でのネウロイの作戦行動は小康状態にあったのだが、ここ」パシ 坂本「戦略偵察チームのカメラが、このあたりにネウロイらしき影が集結中なのを捉えた。詳細な作戦目標はこの一帯だ」 男「……!」 坂本「そこで高高度を行く偵察機のカメラではこれが限界だ。低空でより目標に接近して情報を収集する必要がある。 そこでわれわれの出番というわけだが、当該地点はネウロイ勢力下だ。 発見される危険性を少しでも避けるため、このミッションは一機のみでこれにあたる。そこで、誰が――」 男「俺に行かせてくれ」 坂本「ふむ?」 ミーナ「少尉、実験のついでで任せるには、この作戦の重要度は――」 男「実験は関係ない。そこは俺の故郷なんだ。頼む、行かせてくれ」 ミーナ「……いいでしょう」 654 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 32 36.93 ID SO7hg4AV0 ― 出撃当日、ハンガー ― エーリカ「や、おはよー」 バルクホルン「ハルトマン?」 ミーナ「珍しいわねフラウ、こんな朝早くに」 男「……何のようだ?」 エーリカ「ただの見送りだよ、邪険にしないでよー」 男「ふん」 エーリカ「隙ありー!」 チュ 男「?」 バルクホルン「な!」 ミーナ「え!?」 655 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 33 20.63 ID SO7hg4AV0 エーリカ「頬の触覚、半分は残ってるんだから、ナニされたかくらい分かるでしょ?」 男「何のつもりだ?」 エーリカ「復讐以外にも、モチベーションって必要かと思ってさー。 君けっこう良い男だしね。無事帰ってきたら、こっちにしたげる」チョンチョン バルクホルン「フラウ!?」 男「……ふっ」 エーリカ「ああ、笑った!?今、鼻で笑った!?」 男「発進するぞ、邪魔だ」バルルルルルル... エーリカ「べー、だ!」 658 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 38 01.57 ID SO7hg4AV0 ― カールスラント、作戦目標地点周辺 ― 男「初めての帰郷がこんな形とは、皮肉なものだ」 . . . 男「見えてきた。これは……」 659 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 38 53.34 ID SO7hg4AV0 ― 501戦隊基地 ― 男『501stリーダー、ターゲットインサイト。ネウロイはここに分巣――基地を建設しようとしているようだ』 ミーナ「なんですって」 男『よりにもよって俺の故郷に……ゴミ虫どもめ……!』 ミーナ「落ち着きなさい、少尉。もう十分です、帰投してください。基地建設の阻止は後日改めて――」 男『うわガガガ!......ザー...ドンドンドン!...』 ミーナ「少尉!?」 男『ザー...ちっ、迎撃機と対空砲...ザー...のすごい...数だ』 ミーナ「損害は?逃げ切れそうですか?」 660 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 39 33.84 ID SO7hg4AV0 男『ザザ......ネガティブ。どうやら逃がす気はなさそうだ。それに、俺もここを背にして逃げるつもりはない。もう二度とな。 一機残らず始末してやる……!』 ミーナ「少尉、一人では無理よ、なんとか逃げ切って、応援を要請――」 エーリカ「ちょっと貸してミーナ」 ミーナ「フラウ?」 エーリカ「こちらエーリカ……そう意固地にならないでさ。帰ってきたら、イイコトしたげるよ?」 バルクホルン「ハルトマン!?」 男『――ふふ』 エーリカ「……?」 男『お前は、タフでいいやつだ。お前のようなやつに会えてよかった』 エーリカ「それなら――」 男『だが、すまんな。俺にはやはりこの生き方しかできん。 ……それに、その貧相な体の色香に惑わされて命を惜しんだと思われるのは、癪だからな』 エーリカ「っ――。この、馬鹿やろー!」 661 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 40 23.11 ID SO7hg4AV0 ― カールスラント、作戦目標地点 ― エーリカ『馬鹿やろー!』 男「くっくっ……」 ポイ (無線機を放り捨てる) 男「では、いくぞ!」 ダダダダダ! ギィン!ギィン! ダダダダダ ドガン!! . . . 662 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 41 19.38 ID SO7hg4AV0 男「はぁ、はぁ、はぁ。残存弾数ゼロ、ストライカーも被弾だらけ。残りの敵の数は……」 ウヨウヨ ワサワサ 男「ふん、ゴキブリみたいにキリ無く沸きやがって……。口惜しいが、ここまでだな。 だが、故郷よ、お前をやつらの好きにはさせんぞ――魔道炉、フルドライブ!」キィィィィィィィィ... ダダダ! ダダダダダ! 男「ネウロイども、必死になって撃ち落としきたな。お前たちにも恐怖があるのか!? だが、もう遅い!は、ははは、ははははははははは!!」 663 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 42 02.88 ID SO7hg4AV0 カッ ドガァァァァァァァァァァン!! 664 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 42 59.12 ID SO7hg4AV0 . . . ミーナ「ガリアからも閃光が見えたそうよ」 バルクホルン「では、ネウロイの基地は」 ミーナ「おそらく、跡形も残ってないでしょうね。その村も」 エーリカ「……」 バルクホルン「……フラウ、やつは故郷をネウロイから守ったんだ。とんでもなく不器用なやり方だが、やつは確かにやり切った」 エーリカ「……うん」 ミーナ「戦隊、気をつけ!カールスラント――少尉に向け、敬礼!」 ビシッ! 666 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 46 46.60 ID WBLCLoYnP エーリカ「結局、名前も呼んでくれないまま逝っちゃったね……馬鹿……!」 (終わり) 667 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 48 38.05 ID WBLCLoYnP クオリティ低くてすまん 他人の妄想ベースだとここらが限界らしい じゃあの 668 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 50 57.67 ID x3AYsnbfO やるじゃん GJ 669 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/29(水) 19 54 00.36 ID CyhLUo4G0 乙 良かったぜ 670 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 57 34.28 ID FpvJa2WAO 乙 エーリカのイイコト凄く気になるんだけどそっち√のエピソードはないのかい? 671 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 00 46.51 ID vPXUuTle0 ハッピーエンドにしてほしかった 672 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 05 04.96 ID L+iQEKAr0 乙 良かったよー 674 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 14 53.29 ID WBLCLoYnP 670 いざ求められるとわたわたしてしまうエーリカと、 興味津々でエロいことしてくれるエーリカと、 女は度胸とばかりにさばさば応じてくれるエーリカ、 どれがいいか決めたら自分で書いてみるといいぞ 675 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 23 09.01 ID x3AYsnbfO カッコイイけどなんか寂しいな、男 綺麗に纏められていてかなり好き。 -- 名無しさん (2011-03-11 14 02 21) 名前 コメント
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360 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 15 04.73 ID wGjNW/YW0 翌日、朝早くに目が覚めた。緊張していたのでは、と言われれば否定はできない。 俺「さて・・・・・・」 寝間着から、いつもの服装に着替える。 俺「いよいよだ・・・・・・」 ブリーフィングルームへ向かう途中、 俺「おっと・・・・・・、おはようざいます」 バルクホルン「おはようございます、俺少佐」 俺「・・・・・・予想以上に、早かったですね」 バルクホルン「ええ、確かに・・・・・・。あなたがうちに来てからまだ1週間もたっていないというのに。 ・・・・・・できればもっと、お話をさせてもらいたかった」 俺「・・・・・・そういってもらえるのは嬉しいです」 361 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 20 00.62 ID wGjNW/YW0 俺「もし作戦が成功したら、あなたはどうするんです?」 バルクホルン「・・・・・・戦場へ赴く前に大切な人の話をしたら、やられる。安っぽい小説の定石ですよ」 俺「これは失礼・・・・・・」 バルクホルン「・・・・・・まあ、作戦を成功させても、本当の平和が訪れるわけではないです。 まだネウロイと交戦を続けているところもある・・・・・・。 本当の平和が訪れるまで、私は戦い続けます」 俺「ふふふ・・・・・・、あなたは軍人の鑑だ」 バルクホルン「いえ、私などまだまだ未熟ですよ」 俺「・・・・・・大切な人を、悲しませちゃいけませんよ。軍人としてではなく、一人の人間として」 バルクホルン「・・・・・・重々承知しております」 362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 19 21 10.82 ID 8sJvk5b50 マジメなお姉ちゃんが新鮮になるぐらい末期 363 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 25 00.14 ID wGjNW/YW0 ミーナ「ただいまより、第501統合戦闘航空団はこの地よりネウロイを一掃するために、 オペレーション・マルスに参加します!」 ミーナ「我々の任務は、連合国艦隊機関、『大和』の護衛です!」 ミーナ「全員、出撃!!」 一同「了解!!」 そして、全員がハンガーへ向かい、ストライカーユニットを履き、空へと飛び立つ。 乗組員A「見ろ!!ウィッチだ!!」 乗組員B「おお!ストライクウィッチーズだ!!」 バルクホルン「・・・・・・これが『大和』か」 シャーリー「でっけぇなー!!」 364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 19 28 56.52 ID eGVhZbRq0 支援 365 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 30 00.09 ID wGjNW/YW0 坂本「・・・・・・見えたぞ」 ミーナ「・・・・・・ええ」 ペリーヌ「見えてきましたわ・・・・・・」 リーネ「芳佳ちゃん・・・・・・」 芳佳「うん・・・・・・」 俺「見えてきたな・・・・・・」 サーニャ「・・・・・・大きい」 芳佳「あれがネウロイの巣・・・・・・!」 ミーナ「そうよ」 坂本「敵の親玉だ」 366 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 34 00.14 ID wGjNW/YW0 乗組員C「まもなくヴェネチアに到達。ネウロイの防衛圏内に突入します」 乗組員D「大和、ネウロイ化まで、あと3分!」 乗組員E「駆逐艦ニコラス、被弾!!」 杉田「総員!戦闘配置!!」 シャーリー『・・・・・・俺、聞こえるか』 俺『・・・・・・どうした、シャーリー』 シャーリー『もし無事に作戦が終わって基地に戻ったら、前よりもっといいサービスしてやるよ』 俺『・・・・・・ネウロイの巣を潰すだけでも十分なのに、それにサービスがつくなんて言われたら、 頑張らないわけにはいかないな』 シャーリー『へへっ・・・・・・』 367 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 39 09.77 ID wGjNW/YW0 ネウロイの巣へ近づいて行くと、やがて夥しい数のネウロイが現れた。 ミーナ「始まったわ!大和がネウロイ化するまでの間、なんとしても守りきるのよ!!」 一同『了解!!』 そして、各々がネウロイの撃墜に向かう。 俺「俺たちも行くか」 エイラ「あァ、ソウダナ」 サーニャ「行きましょう!」 368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 19 57 23.50 ID 8sJvk5b50 いいところでさるったか 369 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 00 32.12 ID wGjNW/YW0 ミーナ「・・・・・・攻撃が大和に集中しているわ」 坂本「・・・・・・奴らも、大和が普通じゃないことに気付いたか」 エイラ「コッチだコッチー、ヒャッホーイ!!」 俺「未来予知も便利なもんなんだな!」 エイラはネウロイの攻撃を避けながら、うまく一列に誘導し、 エイラ「サーニャ!!」 サーニャ「うん!!」 そこへ、フリーガーハマーの20mmロケット弾を撃ち込む。 俺「・・・・・・ネウロイも案外馬鹿なんだな」 サーニャ「一発しか撃ってないのに・・・・・・」 エイラ「すごいゾ、サーニャ」 『うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!』 370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 20 02 51.01 ID ao9mwZ2I0 支援 371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 20 04 39.85 ID hX+Y+/Ta0 しえん 372 :エピローグの思いついた場面に繋げるまでが書けない[sage]:2010/10/04(月) 20 05 03.55 ID wGjNW/YW0 エーリカ「ねえ、全然減らないよぉ!」 バルクホルン「黙って倒せ!勲章が向こうから飛んでくると思えばいい!!」 エーリカ「そんなんどーでもいいよぉ!!」 俺「すごいな・・・・・・あの二人は」 シャーリー『くそっ!きりがない!!』 ルッキーニ『ロマーニャから出てけー!!』 『大和』の方を見ると、宮藤さんがネウロイの攻撃からシールドで必死に守っていた。 373 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 10 00.44 ID wGjNW/YW0 坂本「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・・」 ミーナ「大丈夫?少佐」 坂本「何のこれしき!宮藤たちも頑張っている、私も負けてはいられない!!」 杉田「・・・・・・対ネウロイ用対空弾、全艦砲撃開始!!」 物凄い爆発音がしたかと思えば、艦隊の対空砲撃が始まったようだった。 俺「すごい威力だな・・・・・・。でも」 374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 20 12 22.67 ID yX/BmeKH0 しえん 375 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 15 00.13 ID wGjNW/YW0 リーネ「あっ・・・・・・」 ペリーヌ「囲まれた!?」 宮藤「リーネちゃん、ペリーヌさん!!」 坂本「させるかああぁぁぁぁ!!!」 宮藤「坂本さん!!」 ミーナ「少佐!!」 坂本「烈 風 斬 !!」 その場には、ただ金属がぶつかり合う音だけが響いた。 坂本「なっ・・・・・・」 宮藤「うっ・・・・・・」 ミーナ「っは・・・・・・はぁっ・・・・・・」 376 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 20 04.14 ID wGjNW/YW0 宮藤「大丈夫ですか!!坂本さん!!」 坂本(・・・・・・魔法力が。・・・・・・烈風斬が、・・・・・・効かない?) 乗組員D「目標との距離、11000。ネウロイ化まで、あと30秒。魔導ダイナモ、起動準備」 杉田「追い込まれた人間の恐ろしさを、奴らに思い知らせてやれ!」 乗組員D「残り20秒!19、18・・・・・・」 エイラ「くっそおぉ!!」 俺「いくらなんでも数が多すぎる!!」 ルッキーニ「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」 シャーリー「ルッキーニ、頑張れ!!」 バルクホルン「まだまだぁ!!」 エーリカ「もうしょうがないなぁ・・・・・・」 ペリーヌ「リーネさん、大丈夫でして?」 リーネ「は、はい!」 尚も、ネウロイは発生し続ける。 377 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 25 00.21 ID wGjNW/YW0 ミーナ『魔法力の消耗した者は、各自空母天城に退避して!』 坂本「もう私は戦えないのか・・・・・・誰も・・・・・・守れないのか・・・・・・」 ミーナ「・・・・・・」 乗組員D「4!3!2!1!0!」 杉田「コアコントロールシステム改!起動!!」 乗組員D「魔導ダイナモ、始動!!」 バルクホルン「始まったか!」 エーリカ「みたいだね!」 378 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 30 00.12 ID wGjNW/YW0 サーニャ「俺さん、エイラ、見て!」 エイラ「うわ、ホントにネウロイになってる!」 俺「すごいな、ありゃ」 乗組員D「大和!ネウロイ化完了!!」 乗組員F「制御可能時間、残り約9分!」 杉田「『大和』、浮上!!」 宮藤「『大和』が、飛んだ!!」 乗組員D「全システム、正常に作動中」 杉田「成功だっ・・・・・・」 379 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 35 00.30 ID wGjNW/YW0 ルッキーニ「わぁ・・・・・・」 シャーリー「すっげー!」 エイラ「サーニャ、見ろ見ろ!」 サーニャ「もう見てる・・・・・・」 乗組員D「敵、ネウロイの巣を捕捉。目標の軌道に乗りました!」 杉田「進路そのまま。『大和』、最大船速!」 ミーナ『・・・・・・任務完了!全員、空母天城に帰艦して!』 ミーナ「・・・・・・少佐、私たちの任務は成功したのよ」 坂本「私にとって・・・・・・生きることは戦うことだった。ただ・・・・・・もうシールドを失い、烈風斬も使えない・・・・・・」 ミーナ「・・・・・・あなたは十分戦ったわ」 380 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 40 02.39 ID wGjNW/YW0 ネウロイ化した『大和』は、敵ネウロイの攻撃にも怯むことなく、巣との距離を縮めて行く。 宮藤「あれが・・・・・・ネウロイ化の力・・・・・・」 杉田「そう、ネウロイ化した『大和』は無敵だ!」 乗組員D「ネウロイの巣まで、距離1000!・・・・・・残り500!」 バルクホルン「なんて火力だ・・・・・・」 乗組員D「・・・・・・300!」 杉田「突っ込めぇ!!」 そして、『大和』はネウロイの巣に到達した。 381 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 20 45 00.94 ID wGjNW/YW0 ミーナ「きゃあっ!」 坂本「うっ!!」 杉田「今だ!!主砲、斉射!」 乗組員D「斉射!!」 杉田「我々の勝ちだっ・・・・・・」 ―――しかし、 ミーナ「・・・・・・ど、どうして撃たないの?」 坂本「・・・・・・まさかっ!」 382 :ショタ俺[]:2010/10/04(月) 21 04 53.37 ID 17vzDqBu0 さるった? 383 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 21 05 07.95 ID wGjNW/YW0 乗組員G「っ艦長!!火器管制システムが起動しません!!」 杉田「なんだとっ!?」 乗組員G「魔導ダイナモが停止しています!駄目です!!主砲撃てません!!」 杉田「っ!!なんて様だ!!!」 制御が利かなくなった『大和』に、ネウロイは容赦なく攻撃をしかける。 乗組員D「艦長っ・・・・・・」 杉田「もはや・・・・・・これまでか・・・・・・」 杉田『皆、よく戦ってくれた・・・・・・。しかし、大和の魔導ダイナモが起動せず、主砲が撃てない! 作戦は・・・・・・失敗した』 384 :277[]:2010/10/04(月) 21 05 18.32 ID nOLN4OWm0 支援 続き書きあがったので頃合をみて投下します 385 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 21 10 01.20 ID wGjNW/YW0 ペリーヌ「失敗!?」 リーネ「そんな・・・・・・負けちゃうの?」 バルクホルン「馬鹿なっ・・・・・・」 シャーリー「マジかよ・・・・・・」 ルッキーニ「うわあぁぁぁぁあぁぁぁん・・・・・・」 杉田『全艦、十六点回頭!戦線を離脱する!!」 俺「・・・・・・まだだ!まだ終わっていない!!」 サーニャ「・・・・・・男さん?」 俺「・・・・・・俺がネウロイ化した『大和』を操作する」 386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 11 33.62 ID ym5J/9Ff0 もっさんの見せ場がw 387 :大事なところで修正忘れとか・・・・・・[もっさんのことなんて考えてない]:2010/10/04(月) 21 15 09.34 ID wGjNW/YW0 杉田『しかし・・・・・・』 俺『まだネウロイ化自体は解けていないのでしょう。それなら、まだ可能性はある』 サーニャ「っ駄目です!また倒れちゃいます!!」 俺「ロマーニャをネウロイに明け渡すくらいなら、俺が倒れてでもそれを止めたほうがよっぽどマシでしょう」 サーニャ「でもっ・・・・・・」 ミーナ『・・・・・・わかりました』 サーニャ『ミーナ隊長!!』 ミーナ『ただし、条件があります。・・・・・・無理はしないこと。いいですね?』 俺『・・・・・・了解』 388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 17 37.39 ID 8sJvk5b50 このままではもっさんがただのお荷物になってしまう!! それもSSだ 389 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 21 20 01.00 ID wGjNW/YW0 あの時のように全神経を落ち着かせ、集中する。やがて、体を巡る魔法力を感じるようになってくる。 俺(・・・・・・やっぱり多すぎる。そして、なにより・・・・・・) 数多の光点のなかに、一際大きく、輝く光が一つ。 俺(『これ』を相手にしてるなんてな・・・・・・おっと、余計なことを考えちゃいかんな・・・・・・) ネウロイ化しているなら、どんなに大きかろうが小さかろうが、コアは存在しているはずである。 そして、それをなんとか制御できれば――― 俺(・・・・・・見つけた) 大きく輝く光の近くに、やや違った光り方をしている点が一つ、あった。 俺(ここまで来ればこっちのもんだ・・・・・・) そして、その光に意識を集中させた―――その時だった。 390 :もっさんをどうするか考えた結果は『放置』[sage]:2010/10/04(月) 21 25 00.15 ID wGjNW/YW0 俺(!!??) 明らかにおかしかった。 俺(なんだ・・・・・・この感覚・・・・・・) 足に力が入らなくなり、倒れそうになる。 俺(魔法力が・・・・・・吸い取られる!) サーニャさんが何か声をかけてこようとしていたが、俺はそれを手で制する。 俺(落ち着け・・・・・・すぐ終わらせればいい) 再び、集中する。 少しの間操って、主砲を発射すればそれで終わりだ。何ら問題はない。 俺(よし・・・・・・いい感じだ) 391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 26 41.19 ID nOLN4OWm0 あれ?サーニャいっしょにきてたんだ 392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 21 27 49.05 ID eGVhZbRq0 支援 393 : 391描写不足ですまん。俺は空母にいる[sage]:2010/10/04(月) 21 29 13.51 ID wGjNW/YW0 乗組員G「・・・・・・!?艦長!魔導ダイナモが再起動しました!!」 杉田「なんだとっ!?」 乗組員G「こちらから制御することはできませんが、確かに起動しています!」 杉田「なんということだ・・・・・・これがウィッチの力なのか・・・・・・」 俺(・・・・・・これで、終わりだ) 強烈な眩暈に襲われ、その場にへたり込む。 サーニャ「俺さん!!」 俺「大丈夫ですよ・・・・・・」 次の瞬間、大きな爆発音と共に、激しい衝撃波が起こった。 サーニャ「あっ・・・・・・ネウロイの反応、消滅・・・・・・」 394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 29 21.91 ID ym5J/9Ff0 やっと第2話オワタ遅筆にも程があんだろう俺… 全11話予定でこれとは先が思いやられる 395 :エピローグ挫折。[sage]:2010/10/04(月) 21 35 00.96 ID wGjNW/YW0 シャーリー「すっげー!!」 ペリーヌ「やりましたわ!!」 リーネ「勝ったよ!!勝ったんだよ芳佳ちゃん!!」 宮藤「うん!!やったよリーネちゃん!!」 杉田「・・・・・あれでは、『大和』も木っ端微塵だろうな」 乗組員E「艦長!!レーダーに反応あり!!『大和』です!!」 杉田「おおっ!!あの爆発の中で!!」 バルクホルン「『大和』は無事なのか!」 エイラ「あの爆発でやられないナンテ・・・・・・スゲーナ」 396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 35 52.36 ID 8sJvk5b50 あきらめんなよ!! 397 :ちょっとしたエピローグはあるけどね[sage]:2010/10/04(月) 21 40 00.81 ID wGjNW/YW0 ミーナ「っ・・・・・・おかしいわ、ネウロイ化が解けてない」 宮藤「え?」 杉田「何故だ!?ネウロイ化はとっくに解けているはずだぞ!!」 サーニャ「ネウロイの反応が復活!!」 バルクホルン「なんだって!?」 一瞬、目を疑った。現実だと認めたくなかった。爆発の煙の中から出てきたものは――― 宮藤「な、なにあれ!」 ミーナ「そんな・・・・・・まさか!」 杉田「なんという巨大なコアだ!!」 398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 41 58.08 ID PuHyZ2THO とりあえず、サーニャとにゃんにゃんしてれば良いと思うよ。俺は 399 :もっとサーにゃんにゃんって感じの書いておけば良かった[sage]:2010/10/04(月) 21 44 37.06 ID wGjNW/YW0 やがて、そのコアの周りに子機が生成され、ビームが放たれた。 乗組員D「ネウロイからの攻撃です!!」 杉田「全艦退避行動!!」 エーリカ「戦艦が一撃だ!!」 ミーナ「なんて破壊力なの・・・・・・!」 艦長B「コアを破壊する!!主砲斉射!!」 乗組員D「戦艦の砲弾が、ネウロイの寸前で停止!!」 杉田「な、なんだと!?」 400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 45 53.34 ID 2EvqcBfcO 終わったら投下してみてもいいかな?初めてのSSだからつまらないかもしれないけど… 401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 47 27.10 ID nOLN4OWm0 どうぞどうぞ 402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 21 47 33.05 ID e9ozMf0M0 400 ここはそういうところさ 期待してるぞ 403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 50 21.46 ID wGjNW/YW0 エーリカ「シールドだ・・・・・・」 バルクホルン「ネウロイが、シールドを張った!!」 シャーリー「嘘だろっ・・・・・・」 ミーナ「あのシールド・・・・・・」 俺「ぐっ・・・・・・」 体中から、何かが抜けて行くような感覚に襲われた。 サーニャ「俺さん!!しっかりしてください!!」 俺(おかしいっ・・・・・・もうリンクは切ったはずだ・・・・・・) だとすれば、考えられるのは一つだった。 俺(・・・・・・向こうから無理矢理こっちに繋ぎやがったのかっ・・・・・・どこまで滅茶苦茶なんだよ、畜生!!) 404 :サーにゃんにゃんなエピ・・・・・・[sage]:2010/10/04(月) 21 55 00.17 ID wGjNW/YW0 サーニャ「俺さん!!俺さん!!」 シャーリー「おい俺、しっかりしろ!!」 バルクホルン「っ、ミーナ!!」 ミーナ「・・・・・・ええ、間違いないわ。ネウロイは男少佐の魔法力を利用しているのよ!!」 乗組員D「艦長!こちらの攻撃が通じません!!」 杉田「よもやネウロイがシールドを使うとは・・・・・・。こうなっては我々にはもうどうすることもできんっ・・・・・・」 俺「・・・・・・ははは、あっははははは!!」 俺は思わず笑ってしまった。周りは気が狂ったのかというような視線を向けてくるが、そんなのは気にしない。 俺「やってやろうじゃねぇか・・・・・・」 サーニャ「俺さん・・・・・・?」 俺(俺とネウロイ、どっちが先に潰れるか・・・・・・) 405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 56 54.21 ID 8sJvk5b50 二作目を書いてもいいのよ? 406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 21 57 37.82 ID nOLN4OWm0 ああ、遠隔操作してるのか。勘違いしてた 407 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 22 00 10.04 ID wGjNW/YW0 俺が思いついた方法は、こちらからも魔法力を送り込み、コアを直接潰すこと。 もっとも、この能力を使ってそんなことをしたことはないのだが、生憎、今はそれしか方法がない。 リスクは高いが、やらないよりはやってみるほうがいい。 俺「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」 ミーナ「何をしているの俺少佐!さっき出した条件を・・・・・・」 なにやらごちゃごちゃと五月蝿い中佐を、先ほどのサーニャさんと同じように手で制する。 エーリカ「・・・・・・ま、ここは任せてみようよ」 ミーナ「でもっ・・・・・・」 エーリカ「男には、意地ってもんがあるでしょ」 ミーナ「・・・・・・」 408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 22 01 58.99 ID ym5J/9Ff0 君島ぁぁぁ 409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 22 03 16.98 ID 2EvqcBfcO 401-402 ありがとう。終わるまで書き貯めしてくる 410 :二作目書くとすればこの話の数年後がぶt(ry冗談だ[sage]:2010/10/04(月) 22 05 00.77 ID wGjNW/YW0 ネウロイは、俺の魔法力を吸い尽くそうとしている。 俺は、ネウロイを潰そうと魔法力を送り込んでいる。 一見、俺が不利なように見えるが、実はそうでもないらしい。 乗組員D「っ!!艦長!!砲弾がコアに命中しました!!」 杉田「な、何!?」 バルクホルン「! 砲弾が命中した!!」 宮藤「シールドを張らなくなった・・・・・・?」 ミーナ「っ、俺少佐は!?」 411 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 22 09 51.17 ID wGjNW/YW0 俺「・・・・・・大丈夫です。俺は、大丈夫・・・・・・」 それは、嘘だった。 サーニャ「俺さん・・・・・・?」 急に視界が霞んで行く。 『―――!―――!!!』 皆が俺を呼んでいるような気がした。 俺(疲れた・・・・・・少し休ませてもらおうか) 第五部 終 ちょっとしたエピローグも投下 ナイトウィッチ エピローグへ続く
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俺「今日こそ揉ませてください」 気持ちの良い朝日に包まれる食堂で、俺はニパの前で土下座をしていた。 ニッカ「え、今日は何?」 ニパは怯えた様子で言うが俺は無視した。 そして心の中でほくそ笑み、今にも飛びだしそうな全身を抑えるのに労力を捧げていた。 無理矢理揉もうとするから拒まれるのだ。 扶桑最上級の礼を持って接すれば、俺は合法的にニパの胸を揉めて、誰からも非難を受けない。 我ながら完璧な作戦だった。 この間雪山サバイバルを教えてくれたロスマン先生に見せてやりたいくらいだった。 菅野「またやってるよ」 下原「今日は三つ指ですか…気持ちは分かりますけど」 クルピン「ワオ、定ちゃん大胆だねぇ」 ロスマン「冗談は頭だけで結構よ伯爵」 クルピン「やだな先生。箸で叩くのは作法がなってないよ?」 ニッカ「カンノ助けて…」 そう言ってニパは潤んだ目でナオちゃんを見る。 ちらちらとこちらをうかがう目にあらぬほどの興奮を覚え、 俺「俺は君の胸を揉むためだったら命を掛けてもいい!!」 思わず土下座を解いてニパの手を握り締めた。 あきらめたような感じの雰囲気にまたもや興奮し、早速我慢の限界に達して俺は一気に胸の内をブチ撒けてしまった。 俺「君が胸を揉ませてくれるなら、俺はツンドラの大地に素っ裸で落とされてもいい! 揉むためだったら一日を過ごす事も、君への愛を叫び続ける事だって出来る!!」 ニッカ「ッ―――大尉ーー!!!」 ニパは半分本気で叫んでいた。 すると偶然寝坊をしてきた熊さんに俺は一瞬にして首をつかまれ そのまま引きずられてしまった。 そんなに叫ぶほど嬉しかったなんて。照れるなよ。 ◇ サーシャ「磨き残しがあったら正座で一晩明かして貰いますからね」 俺「そんな、ご褒美ですよ」 照れながら言うといきなりスパナが飛んできた。 そしてそのまま俺の後頭部に当たった。まるで雷に打たれた様な痛みに俺は鼻血を出してしまった。 俺「いっぁふッ痛い!熊さんすごく痛い!!」 サーシャ「知りません!」 なんと無茶苦茶な人なんだと逆に感動を覚えるくらいだった。 格納庫には俺と熊さんとブレイクウィッチーズのストライカーユニット。 かなりの頻度で届くらしく、補給班の軍人は諦めたように笑っていた。 サーシャ「この子も不備はありませんね」 俺「点検とかは整備班の仕事じゃないですか」 サーシャ「…これはおまじないです」 俺「じゃあ、ひょっとして今まで全部やってきたんですか?」 疑問のままに聞いてみると、熊さんは頷いた。 しばらく二人無言でストライカーを磨いていると熊さんが振り向き、 サーシャ「それに、好きでやっている事ですから」 そう言って頬を染めて笑った。 無性に抱きしめてやりたくなり手を伸ばしかけた所で丁度良くお昼のラッパが響いた。 サーシャ「あ、俺さんお昼を作らないと!」 俺「今日は下原さんがやってくれますから。それより熊さん」 サーシャ「なんでしょう?」 俺「お昼にしましょう」 手早くござを敷いて熊さんを座らせ、紅茶を淹れてやる。 おまじないは完了していないが、朝食を食べ損ねた熊さんにはちょうどいいだろう。 もうとか、お仕置きとか言いながら熊さんも心なしか嬉しそうな顔をしている。 サーシャ「サンドウィッチですか」 俺「ええ。昨日のローストビーフが余ってましたから」 納得したように頷くと、熊さんはそのままサンドウィッチを食べる。 厚切りの軽く焼いたパンにローストビーフと戻し野菜。砕いた胡椒がアクセント。 サーシャ「おいしい…やっぱり料理はお上手ですね」 と言うので調子に乗って 俺「でしょう?」 腕を組むと、さすがに怒られた。 少しは言い返せと言われても、熊さんの言葉に嬉しくない事なんてないです。 と返したらまたスパナで殴られた。痛い。 俺「っつぅ………」 サーシャ「まったく…でもどうして戻し野菜なんですか?」 俺「パイロットの友人から教えてもらったんです。それに戻し野菜の方が味付けが楽なので」 サーシャ「…確かにそうですけど」 俺「たまには軍隊らしいのもいいじゃないですか」 もし彼女たちがもっと先にあるほったて小屋で戦うようになっても、俺はそこには行けないのだ。 行く資格も無ければ権利も無いのだから。 そうなれば彼女たちが食べるのは缶詰や乾パンとかの、味気のないものになるだろう。 いやいや食べるよりは、前もこんなの食べたなと思った方がましに決まってる。 俺「俺が作った料理じゃなくても好き嫌いしないでくださいね」 考えていると、あまりの屈辱に悔しくて泣きそうになった。 戦闘が激しくなったら彼女たちは馬車馬のように働くのだ。そしてご飯は軍人たちと同じ男らしい泥味の食物。 栄養とか衛生、見た目…きっと噛んだらじゃりじゃりするのだ。 鼻がツンとして涙が出てきた。 しかし何とか体裁を保ち「何でもないです忘れてください」と繕うが涙は隠せず、 どうしようもなくなって立ち上がると、グッとエプロンの裾を曳かれてシートに落ちた。 尾てい骨のあまりの痛みに叫びそうになっていると 熊さんが俺の手を握った。 ハッとして彼女の顔を見ると、微笑みながら俺の頬に手を添えた。 サーシャ「変なことを考えてないで、おいしいものを作ってください」 俺は泣いた。 どうしていいかよく分からなかったが、それしか残されていなかったように思う。 どさくさに紛れて熊さんを抱きしめてしまったが、その日は何もされなかった。 嬉しいはずなのに涙は止まらなかった。 ページ先頭へ
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扶桑皇国第三○ニ海軍航空隊。 厚木基地を根拠地にするこの部隊は、横須賀鎮守府や首都東京を含む関東を守る防空部隊である。 最激戦区の欧州にウィッチを派遣することの多い扶桑であるが、海軍の実力派ウィッチも多く所属する、本土きっての主力航空隊だ。 特に「男」のウィッチがいることで有名である。 その「男」のウィッチである俺は、呼出しを受け第三○ニ航空隊司令室に向かっていた。 ドアをノックをすると声が返ってくる。 司令「入れ」 俺「入ります」 司令「ああ、来たか」 俺「俺中尉ただ今参上いたしました」 敬礼を向ける先、巨大な執務机にいるのは不釣合いとも思えるような少々小柄な女性だった。 真面目な雰囲気をだしていた俺だったが、女性が返礼をするとすぐに表情を崩してしまう。 俺「いきなり呼出しなんて俺何かしましたっけ?」 司令「いや『今回は』説教ではないぞ」 俺「おー、そりゃありがたい。安奈ちゃんの説教はいつも長いんだよなー」 司令「階級は大して気にしなくていいとは言っているが『安奈ちゃん』はやめろといつも言っているだろうが……」 整った表情を顰めるのは小園安奈大佐。 第三○ニ航空隊の司令であり、かつてはリバウ遣欧艦隊リバウ航空隊の副長(飛行長兼任)を務め、リバウ三羽烏を部下に持っていたこともある女傑である。 カールスラントのアドルフィーネ・ガランド少将程ではないが大佐という元ウィッチとしては破格の地位にあり、扶桑海軍ウィッチの運用にはかなりの影響力を持っているらしい。 俺「なに? もしかして年齢気にしてる? 確かにもう20も後は――」 安奈「……ねじ切るぞ?」 俺「おっと失礼小園隊長」 口では言うが反省の様子があまり見られない俺に対して溜息をつくが、さっさと用件を済まそうと安奈は話を続けた。 安奈「辞令だ」 俺「辞令? なんでまた」 安奈「上層部にガランドから増員要請があったらしくてな、それでお前にはひとっ飛び行ってもらうわけさ」 俺「はぁ。でもガリアも解放された今、欧州は大分優勢なんじゃ?」 安奈「わざわざ私のところにもガランドから催促が来た。『獅子は兎を狩るにも全力を出す』とな」 耳にかかる艶やかな黒髪を払い背もたれに身を預ける安奈は、ふんと鼻を鳴らした。 俺「つまりどういう意味で?」 安奈「『優勢なうちにネウロイどもを叩き潰したいからウィッチの出し惜しみするな』ってことだろうよ」 俺「なるほどねぇ……」 納得といった様子で俺は頷く。 俺「そんで、俺はどこへ行けばいいんで?」 安奈「オラーシャだ。東部戦線のな。第502統合戦闘航空団と言えばお前でもわかるだろう?」 俺「さすがの俺でもそれくらいは知ってますって」 胸を張る俺だったが、安奈から向けられる視線は微妙に胡散臭そうにしている気配があった。 安奈「まあいい……ちなみに出発は明後日だ」 俺「はやっ!!」 驚く俺であるが安奈は全く気にしない。逆にもっと爆弾を投下する。 安奈「後そうだ、ペテルブルクまでは自分で飛んでけ」 俺「……ごめん安奈ちゃん、今なんて?」 安奈「ペテルブルクまで自分で飛べと言ったんだ。あと安奈ちゃん言うな」 俺「はぁああああ!?」 絶叫した俺だが、安奈は全く態度を変えない。まるで俺がおかしいといわんばかりである。 安奈「なにを驚いている? お前の固有魔法があれば大丈夫だろう。前だってテストでここからシドニーまで飛んだじゃないか。ペテルブルクはシドニーよりは近いぞ」 俺「確かに厚木から7800kmくらいあるシドニーよか近いけど、それだって7000kmは割らないでしょうが!!」 安奈「なんだぁ、前はできて今はできないとでも言うのかぁ?」 俺「できるできないの前に、やりたくない!! 固有魔法でどうにかなるって言っても長く飛べるってだけだから、巡航速度じゃ15時間以上かかるんだよ!!」 安奈「飛べるなら、飛べ。お前は扶桑男児だろうが、泣き言など聞かん」 ちょっとキツメの目をさらに細めて、安奈は猛烈な抗議を行う俺を冷たく突き放す。 安奈「だいたいこれは命令だ。まあ、理由としてウィッチの長距離飛行に関するデータ取りってのもあるにはあるがな」 俺「そもそもウィッチに長距離飛行なんてさせるもんじゃないって……」 石油を燃料とする飛行機はともかく、ウィッチが長距離飛行をするには問題が多い。 長時間の飛行は精神肉体両面でのウィッチへの負担があまりにも大きいのだ。 訓練を積んだウィッチでも長時間飛べば消耗が激しく大した働きが出来ないので、ウィッチを長距離で飛ばしても作戦上の意味がないこともある。 そしてそもそも、増槽もあるが魔力は基本的にウィッチ自身のもので、燃費を切り詰めたとて長時間飛行を行うには膨大な魔力を持つウィッチが必要で、それは数がとても少ない。 この最後の問題を解決できる固有魔法を持っているがゆえに、俺は苦労しているのであった。 俺「なんでこんな目に俺が……」 安奈「固有魔法があるだけウィッチとしてはいいだろうに」 がっくりと俺は肩を落とす。 だがそんなことを気にする安奈ではなく、辞令を俺に渡す。 安奈「ほれ、いつまでもいじけてないでさっさと準備しろ」 俺「はいはい……」 安奈「はいは一回にしろ」 俺「へーい……」 安奈「おい、はいですらなくなってるぞ」 一度大きなため息をついてから、俺はしぶしぶといった様子で退室した。 夕方の食堂に女性の陽気な声が響いてた。 女性「ほう、オラーシャか! なんだ、あそこでかいんだろ?」 俺「でかいんすよ。それを俺は横断しなきゃならないってわけで……」 女性「あっはっは! いいじゃないか、お前にしかできないことだ。誇れ誇れ!」 俺「姉御はほんと楽しそうで……」 ざっくばらんに切った短い髪の女性は赤松明美中尉。 軍神と称される北郷章香とは親友であり、彼女の列機を長く務めるなど、海軍指折りのエースウィッチの一人である。 無類の酒好きだが、意外にも教官としては優秀で、新米だった俺を今まで指導したのも彼女。 既にあがりを迎えており現在は第三○二航空隊で教官扱いで所属するが、隙を見てはこっそり出撃する上官泣かせなウィッチでもある。 明美「そりゃあなぁ、あのダメダメだった俺が天下の統合戦闘航空団様に派遣されるんだ。ずっと教えていた私の鼻も高いってもんじゃあないか!」 俺「行くのはともかく自分で飛ぶのは……」 明美「だから、それはお前しかできないだろ? なら伝説だ、やってやれって」 俺「姉御は気楽っすねぇ」 だがどうも愉快そうな明美と違い、俺の表情は曇り気味だった。 明美「まったくなんださっきからしけた面して、酒が足りてないんじゃないのか!!」 溜息をつく俺の前にある空きグラスに明美は手ずから扶桑酒を注いでやる。 明美「さあ飲め飲め!!」 俺「って、わかりましたからそんな背中叩かないでくださいよ!!」 明美「あっはっは! そうだそれでいい、命令ならどうせやらなきゃならないんだ。気楽にやったほうが100倍ましだろう!」 俺「まあ、そりゃねぇ」 明美「それに、お前は私の弟子だ。自信持っていいんだぞ!」 がばっと明美は俺の肩に手を回しがっちりと力を入れる。 俺「じゃ、師匠の顔に泥を塗らない程度に頑張りますかね」 明美「おっ、いい顔になったな!」 次第に明美の笑顔につられて俺にも普段通りの笑顔に戻っていた。 日も落ちた食堂。 先ほどまで俺と一緒に酒盛りに興じていた明美は、一人で酒を飲んでいた。その表情にも少々影がある。 彼女の正面に、グラスを持って安奈が座った。 安奈「珍しいな。お前がそんな表情をするとは」 明美「おや、安奈ちゃんじゃないの」 安奈「……お前ら師弟はいい加減に学習能力がないのか?」 明美「私達が言われて唯々諾々と従うような奴に見えるかい?」 呆れた顔を見せる安奈へにやりとした笑みを見せながら、明美は酒瓶を向ける。 安奈「やれやれ……そういえば、その弟子はどうした? さっきまで騒々しい酒宴だったと聞くが」 明美「あいつなら、整備兵どもに連れてかれたよ。今度ペテルブルクまで飛ぶのに使う富嶽の調整だとさ」 安奈「なるほど」 『富嶽』とは扶桑の技術力を結集した戦略爆撃用ストライカーユニットである。ただ、とある問題から実機は一つしかなく『技術力の無駄』と揶揄されている。 巡航速度だけ見ても毎時400kmを超えるなど、爆撃用としては破格の速度であり、実用上昇限度も15000mと高性能。戦略爆撃を目的としているだけあり魔力増幅率も高く積載重量も多く、素晴らしい機体のように一見すると思える。 だが、そもそも前述した通りウィッチに長距離爆撃には向かず、それが可能な膨大な魔力量を誇るウィッチがいたとしても、長距離爆撃に使うだけ人材の無駄なのだ。 それに、どんなに積載量が多くともウィッチが爆弾を持つ以上リベリオンの爆撃機B-29に敵わず、対地攻撃に使うとしてもより効率的なストライカーは多いのだ。 それゆえの『技術力の無駄』である。 安奈「しかし、酒を飲んでもすぐに仕事ができるのはうらやましい限りだな」 明美「確かに、あいつの固有魔法はそういう意味じゃあ便利だあね」 安奈「体内に取り込んだアルコールを魔力に変換する能力だったか?」 明美「そ。空でも酒を飲めば魔力が回復できるなんてギャグみたいな能力だよねえ」 安奈「そのせいで富嶽を押し付けられたわけだが」 そう、魔力変換の固有魔法のために、飛行中でも魔力の補給が可能な俺のところに実働データを取るという名目で富嶽はある。 そして上層部の命令で過去にはここ厚木基地からシドニーやホノルルまで飛ばされていたのだ。そして、今回はペテルブルクまでである。 明美「見てる分には楽しいけどね」 安奈「弟子が心配か?」 言って、安奈はちらりと明美へ目線を送る。 ちょうど酒を傾けていた明美は、一瞬止まってから観念したように息を吐き出した。 明美「ま、そりゃ心配だよ。男のウィッチなんてほぼ皆無だろ? 訓練校で見つけた時から今までずーっと世話してやってきたんだから、心配にもなるって」 安奈「まあそうだろうな。あの性格も酒好きなところも、お前によく似ている。それに腕も確かだ」 明美「おや、それは嬉しいね。安奈ちゃんが褒めるなんて」 安奈「認めていなければ統合戦闘航空団に推挙などしないさ」 空になった明美のグラスに、今度は安奈が酒を注ぐ。 明美「ふっふっふ。そこんとこは私も保証するよ。あいつならちゃんと戦果を挙げるってね」 安奈「それはよかったのか悪かったのか判断に困るな」 明美「やれやれ、ひどい言いようだね」 言葉とは反対に明美の口元には笑みが浮かんでいた。 それを見て安奈も口の端をつりあげる。 安奈「そろそろお前も弟子離れするべき時だろうしな」 明美「弟子が離れていかないだけさ」 安奈「ふっどうだか」 明美「なんだよ、文句あるのか?」 軽く明美に睨まれても、安奈は表情を崩さない。 にやにやと愉快そうだ。 安奈「どちらが正しいかの結論は置いておくが、あいつも一人立ちってことだ」 明美「まあ、な。これで厄介払いが出来る」 明かりにかざすように明美がグラスを掲げた。 透き通った扶桑酒の中で光が揺らりと泳ぐ。 安奈「あっちで騒動を起こすかもしれんぞ?」 明美のグラスに自らのものを並べるように安奈も腕を伸ばす。 明美「だけどここみたいに『またお前か』で済ましてはもらえないからなぁ。そこは自己責任さ」 安奈「確かにな」 明美「まあ、どちらにせよあいつを信じるしかもうないけどな」 明美の目線が安奈へと向けられる。 そこにはいつになく温かな色合いが見えた。 安奈「私もよく考えればあいつとは長い付き合いだったな」 明美「まだまだ続くさ。必ず帰ってくるから、な」 視線を交わし、お互いに小さく笑みが漏らす。 安奈「バカな部下の」 明美「バカな弟子の」 二人「巣立ちを祝って」 グラス同士がぶつかる甲高い音が小さく響いた。 二日という時間は過ぎるにはあまりに早く、厚木基地の滑走路には富嶽のストライカーユニットを履いた俺と、明美がいた。 明美はおもむろに一本の扶桑刀を鞘から抜き放つ。 刀身に反射した陽光は、まるで太陽をかき消すかのようにまばゆく、一切の無駄のない細き刀身は美しさと同時になにものをも寄せ付けないような怜悧さを持っていた。 実戦や訓練で扶桑刀によく触れる俺であっても見とれてしまう、まさに名刀と言える刀だった。 明美「いい刀だろ?」 じっと俺が見ていたのに気付いた明美がにやりと笑う。 俺「そうっすね。すげえいい……」 明美「うむ」 偽ることなく俺が言ったことで、満足そうな表情を浮かべる。 そして、流れるような動作で鞘に刀を収めるとそれを俺へと差し出した。 明美「ほれ、やるよ。餞別だ」 俺「え? いやいやこんないい刀もらえませんって」 首を振ってとんでもないと俺は辞退してしまう。 明美「ばぁか、師匠からの贈り物を断るやつがあるか」 俺「いや、当然のように受け取ってもだめでしょうが……」 明美「かー! いちいち細かいこと気にしやがって!」 眉をひそめた明美が、俺の鼻先に左手の指を突き付けた。 明美「お前がこれから行く先は最前線で、しかもオラーシャだ。扶桑刀がそうほいほい補給できるわけじゃない」 お気楽さを前面に出している普段と違い、真剣そのものな瞳に俺は気圧される。 明美「それを慮って、ネウロイごときにゃ負けない名刀を私がわざわざくれてやるんだ。受け取れ!」 今度は眼前に刀を差しだされた。 再び視線は漆喰の黒き鞘に吸い寄せられる。 そして、気付けば刀に手を伸ばしていた。 明美「そうだ、その刀の銘を教えておこう」 ずしりとした見た目以上の重みを深く感じていた俺は、はっとして明美に視線を戻した。 明美「『雷切』さ」 俺「雷切……」 明美「そうだ。雷神をも切ったと言われる名刀だ。どうだ?」 俺「最高っすね」 明美の不敵な笑みに、俺も不敵な笑みを返す。 俺「確かに、ネウロイ如きには負ける気がしない刀だ」 明美「ふっ」 満足そうに鼻を鳴らすと、そのまま明美は俺に背を向けて歩き始めた。 明美「用はそれだけだ。後はまぁ、なんだ」 背を向け歩みを滞らせることなく、後頭部を掻きながらちょっぴり恥ずかしそうに言う。 明美「死ぬなよ」 俺「あ……」 今までの人生の約三分の一を共に過ごしてきた尊敬する人からの、らしくないと言えばらしくない、それでいて率直な気持ちの吐露。 俺「姉御!!」 気付けば俺は声を張り上げていた。 蘇る懐かしい日々。 ある時は怒られた。 ある時は徹底的にしごかれた。 ある時は一緒にバカをやった。 ある時は死線を共に潜り抜けた。 いろいろあったけれど、彼にとっての彼女というのは簡単。 俺「今まで、ありがとうございました!!」 頼りになる『姉御』だ。 地面に頭をぶつけてしまいそうな勢いで、いやもしかしたら当ててしまうつもりだったのかもしれない、それほどの気持ちで頭を下げた。 明美「ふん、らしくないっての……バカ弟子が」 頭を下げ続けていた俺は、明美が足を止め振り返っていたことも、小さく呟きを零したことも、結局気付くことはなかった。 その日、扶桑皇国海軍第三○ニ航空隊所属俺中尉は、第502統合戦闘航空団へ飛び立った。 ページ先頭へ
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セイバー ヴァルキリモン アーチャー ガワッパモン シルフィーモン アポロモン ランサー ライダー フックモン キャスター ウィザーモン ウィッチモン アサシン バーサーカー エクストラクラス
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83 :復讐の俺か。面白そうだな[sage]:2010/09/30(木) 23 39 47.07 ID dU6sSSX30 昨晩のことが色々と引っかかって、結局あまり眠れなかった。 とりあえず着替えてから部屋を出る。 宮藤「あ、俺さん!」 ブリーフィングルームへ行くと、約一名を除いた全員が集まっていた。 宮藤「これから買出しに行くんですけど、何か欲しいものありますか?」 俺「欲しいもの、か・・・・・・」 すぐに頭に浮かんだのはコーヒーをドリップするための器具一式だが、 そんなことをする暇はないだろうし、値段も張るだろうからやめておいた。 俺「インスタントコーヒーをお願いしようかな。種類とかは適当でいいよ」 宮藤「わかりました。インスタントコーヒーですね」 84 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 42 19.48 ID dU6sSSX30 買出し組を見送った後、 ミーナ「美緒と俺さんとサーニャさんは執務室に来てくれるかしら」 名前を呼ばれていない隊員は、何かあったのかと疑問の視線をこちらに向けている。 一方、呼ばれた三人は何の話をするのか、言われなくてもわかっているだろう。 リーネ「何かあったんでしょうか・・・・・・」 ペリーヌ「知ったことじゃありませんわ・・・・・・」 エイラ(サーニャ・・・・・・) バルクホルン「・・・・・・」 俺(坂本少佐には既に知らされたのか・・・・・・) 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/30(木) 23 42 37.13 ID SgqBR8gY0 眠い支援 86 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 45 01.06 ID dU6sSSX30 ミーナ「まず、私があなたたちを呼び出した理由はわかりますね?」 その言葉に、三人とも無言で頷く。 ミーナ「・・・・・・、昨晩のネウロイの件ですが、各地軍部に連絡を取ってみましたが、 やはりレーダーに異常はなかったとのことです」 ミーナ「そこでもう一度問いますが、リトヴャク中尉」 サーニャ「は、はいっ」 サーニャさん、とは呼ばなかったことから、事の重大さが伝わってくる。 ミーナ「本当に、気付かなかったんですね?」 言い換えれば、任務をサボった訳ではないのか、ということだろう。 サーニャ「はい・・・・・・気付きませんでした・・・・・・」 坂本「ほぼ確定・・・・・・か」 87 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 48 00.49 ID dU6sSSX30 ミーナ「・・・・・・ネウロイが進化を続けているのは分かってはいたけど」 ミーナ「今回はどう対処すればいいのか・・・・・・わからないわ」 美緒「軍のレーダーは頼れず、サーニャの能力にも頼れず、ただ頼れるのは俺少佐のみ・・・・・・か」 その言葉に、サーニャさんは申し訳なさそうな表情を浮かべた。 それが事実であるのだから、どうすることもできない。 ミーナ「だからといって、俺少佐だけでどうにかなる問題でもない・・・・・・」 俺「・・・・・・」 ミーナ「考えるだけで頭が痛くなるわ・・・・・・」 サーニャさんは今にも泣き出してしまいそうな顔をしている。 責任など誰にもなく、仕方ないといえば片付いてしまうことだが、放っておくことはできない。 我々の敵は本当に、厄介なことをしでかしてくれた。 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/30(木) 23 48 35.06 ID 6LfdTnxW0 支援 89 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 51 01.79 ID dU6sSSX30 部屋に訪れた沈黙が、無線機からのノイズが混じった音で破られた。 『・・・・・・求む。こちらシャーリー・・・・・・応答求む!繰り返す。こちら・・・・・・・・・・・・至急・・・・・・』 買出しに出ているイェーガー大尉からの連絡である。 ミーナ『こちらミーナです。そちらの状況は?』 ミーナ(予想が外れてくれれば嬉しいのだけれど・・・・・・) シャーリー『中佐か!急に・・・・・・にネウロイが・・・・・・・・・・・・こっちに気を・・・・・・街を・・・・・・精一杯だ!』 ミーナ『わかりました。至急応援に向かいます。それまでなんとか持ちこたえてください!』 ミーナ(そんなに甘くはないわよね・・・・・・) シャーリー『了解した!』 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/30(木) 23 51 07.32 ID CDf+2ZW40 小説の中の俺は大抵、エースだな 91 : 90一応エースというより脇役っぽくすることを心がけてる[sage]:2010/09/30(木) 23 54 03.57 ID dU6sSSX30 ミーナ「どうやら考える時間は与えてくれないようね」 坂本「やれやれだな・・・・・・」 ミーナ『総員!大至急出撃準備!!』 いきなりの出撃命令に驚かなかったものはいないであろう。 いるとすれば、この事態を予想していた者と、ただの間抜けな者である。 ミーナ『サーニャさん、ネウロイの捕捉は?』 サーニャ『っ・・・・・・駄目です』 ミーナ『そう・・・・・・』 ミーナ(やはり今回も・・・・・・) 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/30(木) 23 55 41.70 ID 3pcC1D8SP 支援 93 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 57 01.77 ID dU6sSSX30 エイラ「サーニャ・・・・・・どうしたンダ?何かあったのカ?」 サーニャ「ううん、なんでもないのよ、エイラ」 エイラ「そ、ソウカ・・・・・・」 エイラ(私じゃ・・・・・・頼りないのカ・・・・・・?) 俺『こちらナイトフォグ、ネウロイを捕捉した。方位070、高度およそ3000、 ラロス級、いや、ラロス改が4、ケファラス級が1の戦爆連合が5個』 俺『早く行かないと、ローマにいる三人が危ないかもしれない』 ミーナ『っ、急ぎましょう!!』 一同『了解!!』 94 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 00 19.08 ID UHixO2zE0 シャーリー「ッチィ!!大丈夫かっ!!ルッキーニ!!」 ルッキーニ「うぅっ、まだ・・・・・・絶対に・・・・・・ローマの街は、絶対守るんだもん!!」 シャーリー「もう少しだ!!もう少しで皆が来る!!それまで持ちこたえろ!!」 宮藤「はいっ!!」 シャーリー(でも、そろそろやばいぞ・・・・・・多分、二人も) シャーリー(この数は三人じゃ受け止めきれない!) 宮藤「あっ、シャーリーさん!!後ろ!!!」 シャーリー「なっ、しまっ・・・・・・」 シャーリー(間に合わないっ・・・・・・) 95 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 03 00.67 ID UHixO2zE0 バルクホルン「・・・・・・どうやら、間に合ったようだな」 シャーリー「バルクホルン・・・・・・」 ミーナ『トゥルーデとエーリカは右!リーネさん、ペリーヌさんは左! 俺さん、サーニャさん、エイラさんは上!私と坂本少佐は正面を叩きます!』 一同『了解!!』 エーリカ「行くよトゥルーデ!!」 バルクホルン「ああ!!」 ペリーヌ「行きますわよ!!」 リーネ「はい!!」 俺「行きますよ!!」 エイラ「言われなくてもワカッテるヨ!!」 サーニャ「っ・・・・・・」 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00 04 49.87 ID UFYjCoAe0 ロマーニャの中にローマって街があるのか それとも逆か 97 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 06 05.23 ID dU6sSSX30 ミーナ『宮藤さん、シャーリーさん、ルッキーニさんは基地に退避して!後は私たちに任せて!!』 シャーリー『そうさせてもらうよ、中佐』 宮藤『はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・』 ルッキーニ『絶対に・・・・・・、この街を・・・・・・守ってね・・・・・・』 ミーナ『ええ・・・・・・守ってみせるわ』 坂本「行くぞっ!!」 ミーナ「行きましょう!!」 98 :喉 ◆NODO.2x7/2 []:2010/10/01(金) 00 07 47.78 ID 1qPuOjR50 BE 3084192768-2BP(2272) sssp //img.2ch.net/ico/jisakujien_3.gif 96 それであってるよ ロマーニャ公国にローマの街がある 99 : 96 ロマーニャの中にローマがあります[sage]:2010/10/01(金) 00 08 53.38 ID UHixO2zE0 俺「俺が突っ込みますっ。二人は援護をお願いします!!」 エイラ「ソンナこと言って、一人でオイシイとこ持っていこうとしてるんダロ?そうはさせないからナ!!」 俺「ユーティライネン中尉っ」 エイラ「エイラでいい!!」 俺(どっちが上官なんだか) サーニャ「私が援護します!!」 エイラ「ヨシッ・・・・・・行くゾっ!!!」 俺「言われなくても!!」 100 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 12 00.19 ID UHixO2zE0 一気に加速し、ケファラスへと突っ込む。 ラロス改が前に出てきたところで、すかさず側面に回り、MG42を構え、7.92mm弾を撃ち込む。 俺(やはり防弾装甲でなかなか削れない・・・・・・) 速度を緩めることなく、そのままラロス改の背後へ回る。 今度は同時に二丁構え、倍の量の弾を撃ち込む。 俺(まず一機・・・・・・) 続いて、こちらを向いているラロス改へと狙いを定め、撃つ。 エイラ「なかなかやるじゃナイカ!!」 エイラも、二機のラロス改を片付けたところだった。 俺「そっちこそ!!」 サーニャ「二人とも!!前から来てる!!」 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/01(金) 00 14 27.72 ID Bmr5/RQH0 思ったんだけどラロス改とか1945年だとかなり旧式じゃねー? 102 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 15 00.37 ID UHixO2zE0 俺「ご心配なく!!」 ケファラスが放ったビームをシールドで防ぐ。避けてしまえば街に被害が出るかも しれない。 20mmのロケット弾と、7.92mm弾がケファラスの装甲を削る。 俺「一気に行け!!」 エイラ「いちいち言わなくてもいいヨ!!」 エイラが引き金を引いたままケファラスの上へ回り、弾丸を浴びせ続け、 エイラ「よしっ・・・・・・」 俺「ミッションコンプリート、ってところか」 サーニャ「すごいわ、エイラ。俺さんも」 103 :喉 ◆NODO.2x7/2 []:2010/10/01(金) 00 16 33.59 ID 1qPuOjR50 BE 257016522-2BP(2272) sssp //img.2ch.net/ico/jisakujien_3.gif 細かいとこは気にするな 104 : 101 アニメしか見てない俺が無理に使った結果が(ry[sage]:2010/10/01(金) 00 17 24.40 ID UHixO2zE0 バルクホルン『こちらバルクホルン、こっちは片付いた』 ペリーヌ『こちら青の一番、ネウロイを撃破いたしました』 男『こちらナイトフォグ、ネウロイを撃破しました』 ミーナ『こっちも片付いたわ。皆さんお疲れ様。幸い、街に被害はないようね』 ミーナ『これより、基地に帰還します』 一同『了解!』 そしてそのまま、基地に戻ろうとした瞬間――― 男『っ!!まだだ!!新たなネウロイを捕捉!!方位160、数は・・・・・・全体でおよ そ50!!』 105 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 19 35.33 ID UHixO2zE0 ミーナ『なんですって!?』 坂本『皆、魔法力は残っているか!?』 バルクホルン『大丈夫だ!!まだ行ける!!』 ミーナ『無理はしないで!!他の部隊に至急応援を要請します!!』 俺『駄目だ!!間に合わない!!』 エーリカ『どうするミーナ!!私たちはまだ大丈夫だけど他の皆は!?」 リーネ『私たちも、まだ戦えます!!』 ミーナ『でも・・・・・・!』 俺『大丈夫です。ミーナ中佐。俺が行きます』 ミーナ『俺さんっ・・・・・・まさか』 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/01(金) 00 20 17.49 ID nAOXNBT/0 男の娘ラノベがいまいちだった。うっぷんをこめて書き溜めよっと。そして支援する。 107 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 22 35.41 ID UHixO2zE0 ミーナ『駄目よ!!魔法力を消耗した今の状態じゃ危険過ぎます!!』 俺『でも今やらないと街がやられますよ!!』 エイラ(一体・・・・・・なんナンダ?話が読めナイ・・・・・・) ミーナ『それでもっ・・・・・・』 俺『約束したでしょう!!絶対に街を守るって!!!』 ミーナ『っ・・・・・・』 ミーナ『・・・・・・わかりました』 坂本(・・・・・・) エーリカ「来た・・・・・・」 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00 23 12.75 ID 8NPAinQT0 やったー俺の詳細な設定書けたよー 次回投下時に一緒に爆撃する 109 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 00 25 13.63 ID UHixO2zE0 『これ』をやるのは、いつ以来だろうか。 俺(・・・・・・よし) 全神経を落ち着かせ、集中する。体を巡る魔法力を感じる。 ネウロイの位置や動きもはっきりとわかるようになってきた。 バルクホルン「・・・・・・?なんだ?何が起こっている?」 真っ暗闇の中に、光が点々と浮かび上がる。そこへ意識を集中させる。 リーネ「ネウロイが・・・・・・同士討ち・・・・・・?」 ただただ、集中する。 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00 39 49.97 ID Rhd0rm8UP しえん 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00 52 10.33 ID 0bxxAR0j0 しえん ttp //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1175468.jpg 112 :喉 ◆NODO.2x7/2 []:2010/10/01(金) 00 57 05.52 ID 1qPuOjR50 BE 2570160285-2BP(2272) sssp //img.2ch.net/ico/jisakujien_3.gif 誰も居ないようならちょっとずつ投下するけど 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00 58 01.33 ID 8NPAinQT0 いいんじゃないかな 114 :さるった[sage]:2010/10/01(金) 01 00 26.16 ID 5jlnJRVK0 ―――何も、見えない。 エイラ「な、なんナンダ?コレは・・・・・・」 ―――何も、聞こえない。 サーニャ「―――!―――!!」 ――――――何も、感じない。 第二部 終 ナイトウィッチ 第三部へ続く
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俺「どうもみなさんこんばんは! ついに三日目になりました『今日のウィッチ』のコーナー。お伝えするのはザ・紳士こと俺と」 伯爵「やあ二日ぶりだねみんな。寂しい思いをさせてごめんよ、ヴァルトルート・クルピンスキーだ」 俺「……お帰り伯爵」 伯爵「うん、ただいま」 俺「おまえ大丈夫だったのか? 熊さんのフルコースだろ?」 伯爵「ふふっ、心配はありがたいけど大丈夫さ。ちょっと熊さんのありあまる愛情で足が痺れちゃったくらいだからさ」 俺「あー……なんというかその、お疲れ様?」 伯爵「平気だって、ボクこう見えて慣れてるからさ。それより早く女の子の話しようよ」 俺「清々しいまでに変わりのない伯爵に安心した」 伯爵「ボクはいつだって自分に正直だからね。それで、今日の女の子は誰だい?」 俺「えー、今日ご紹介するウィッチは、公式で確認される唯一の陸戦ウィッチで大人気のこのお方! セシリア・グリーンダ・マイルズ少佐だぁ!!」 伯爵「彼女の姿はフミカネ氏のサイトでも見れるけど、出来れば同人誌のアフリカの魔女他を見て欲しいね」 俺「伯爵も言っていたように同人誌が主戦場のアフリカ勢は501以外では人気が高いな」 伯爵「そうだね。まあ、北アフリカ戦線は元々人気が高いし、戦車好きは陸戦ウィッチの活躍するこの作品キャラが好きになるのも道理だからね」 俺「かの有名な陸軍の三将軍が集まってたり、男達が活躍するのもいいところだ。っと、あまりこっちに注力するとそれだけで時間が消えてくから、マイルズ少佐のお話に移ろう」 伯爵「セシリアちゃんねぇ、彼女とはボクもお会いしたことがあるよ」 俺「そういや二日前にマティルダさん紹介した時にアフリカに遊びに行ったって言ってたな」 伯爵「うん、そう。その時にお目にかかったんだ」 俺「伯爵のことだからまたとんでもないことしたんだろうな。いきなり『ボクとティータイムでもしない?』とか言ったんじゃないのか?」 伯爵「違うよ、ボクはちょっと『タンクデサントさせてくれない?』ってお願いしただけさ」 俺「アウトおおおお!! 超アウト!! なにそのド直球なんだけど全力のビーンボール!? あんた正気か!?」 伯爵「ひどい言い様だね。紳士な君だってできるものならタンクデサントしたいだろう?」 俺「そりゃ是非ともしたいに決まっている! タンクデサントは振り落とされないようにしっかり捕まる必要もあるんだ、密着度MAXとか最高だろ!!」 伯爵「ほら、ボクはただみんなの思いを代弁したに過ぎないじゃないか」 俺「思ってもさすがに普通は言わないんだよ。どう考えても許可してくれないんだから」 伯爵「まあ確かにそうだったね、そのまま笑顔で主砲を向けられた時はさすがのボクでもちょっと肝を冷やしたよ」 俺「撃たれなかっただけよかったと思うぞ」 伯爵「ブリタニア出身だって言うし、ブリティッシュジョークで返してくれると思ったんだよ」 俺「いや、どう考えてもブリタニア人の許容範囲超えるだろ。しかもあんた初対面でしょうが。それにマイルズ少佐は真面目キャラだからな」 伯爵「でも、お詫びに化粧水プレゼントしたら結構うれしそうに受け取ってくれたよ」 俺「へー、っていうかなんでそんなの持ち歩いてるんだよ」 伯爵「いやー、アフリカって砂だらけだし乾燥してるって言うじゃない? だから女の子はお肌のケアが至上命題だと思って、贈呈用にいくつか持っていってたんだよ。ハンナもこれは受け取ってくれたし」 俺「おまえそういうところだけは本当に気が回るよな……」 伯爵「褒め言葉をありがとう」 俺「喜ぶな」 伯爵「でもさ、彼女のことパットンガールズは『訓練スパルタすぎ』『オニだ』とか愚痴言ってるんだよね」 俺「あー、真面目で責任感があるからな。訓練が厳しいのだって、実戦で死なないようにと責任を自覚してるからだと思うぞ」 伯爵「愛ゆえに厳しいってところだね。熊さんがことあるごとにボクやナオちゃん、ニパ君に小言を言うのと同じようにさ」 俺「うん、そうだな。そう考えるとその厳しさもなんとも微笑ましく思えるだろ? それに、年頃の女の子らしい所もいくつもあるんだぜ?」 伯爵「それはそれは是非ともお聞きしたいな」 俺「ハルファヤ峠守備隊長のバッハ少佐に『戦友』と呼ばれて涙ぐんだり、古子が手に入れた薔薇水に興味を示したり、真面目ちゃんがところどころで見せる女の子は一面に撃破された人は多いはずだ」 伯爵「なるほど、化粧水プレゼントした時の表情はそういうわけだったんだね」 俺「やはりギャップというのは重要だ。乙女な一面を見ると、普段の鬼教官っぷりも職務中ゆえに作っているキャラのように見えて微笑ましいし」 伯爵「仮面の下の素顔を部下の前で暴いてあげたくなるね!」 俺「するとどうでしょう、そこには顔を赤くして怒るマイルズ少佐がっ!!」 伯爵「素晴らしい……」 俺「たまらない……」 伯爵「そうそう、ボクとしはボブカットって言うのもポイント高いね」 俺「なして?」 伯爵「だってボブカットってさ、こう元気溌剌としたイメージを抱かせるじゃない?」 俺「確かにそういう意味では陸戦ウィッチにはぴったりかもな」 伯爵「しかも、少佐っていう高い地位に対してボブカットの匂わせるまだまだ垢抜けない少女っぽさがボクの心をくすぐるんだ」 俺「わかる! わかるぞ!」 伯爵「特にそれがわかりやすいのは一コマだけちらっと出たドレスアップした姿の時かな、上品さは失ってないんだけど、どこか背伸びしたご令嬢って感じがして微妙なアンバランスさがそそるよ」 俺「ブリタニア淑女っぽい格好もいいけど、普段の戦闘服もよくね? あのシャツとズボンの間の隙間とかオラわくわくしてくっぞ!」 伯爵「さすが紳士を自称するだけあるね、いい目の付け所だ」 俺「まあ男はなにかしら変態なので正直に言いますと、俺は女の子のおへそが大好きなんです!!」 伯爵「ぶっちゃけたね」 俺「だってしかたないだろ!? あのキュッと締まったウエスト部分だけでもご飯三杯いけるのに、そこにちょこんとあるおへそ!!」 伯爵「丸出しじゃなくて、女の子の動きによってちらちらと見えるくらいがボクの好みかなぁ」 俺「それもまたよし! だが、できればその柔らかそうなお腹に触りたい」 伯爵「おへその周りをなぞるように撫でたいね」 俺「撫でられるとくすぐったそうに身を捩ってくれるとなおよし!」 伯爵「頬を上気させて、たまにびくんびくんと反応する体!」 俺「本気になれば逃げ出せるだろうになぜかそうしない!」 伯爵「動きにあわせて艶かしく波打つように動くおへそあたり」 俺「うぼぁー!! 最高だよぅ!! マイルズ少佐のおへそぺろぺろしたいよぅ!!」 伯爵「彼女、そういうとこ無頓着そうだよね。『なにを見ているんですか?』みたいな感じで返しそう」 俺「……ふぅ」 伯爵「落ち着いた?」 俺「ああ、なんとか」 伯爵「そういえば、コミックアラカルト1巻にも野上先生がアフリカ組を描いてたね」 俺「描いてたな、特にP103の大コママイルズ少佐はいいな。同人誌はもう入手が困難だから、興味を持った人はこちらを手始めに買ってくれてもいい! まぁみんな既に買ってると思うけど」 伯爵「汗にまみれてのあの笑みは色気を感じてぞくぞくするよ」 俺「あと、へそが見える!!」 伯爵「はいはいそうだね」 俺「あ、もちろんこの時のまんまるな可愛い使い魔の耳も好きだぜ」 伯爵「使い魔たぬき説もあるけど、実際のところはどうなんだろうね?」 俺「かわいいからなんでもいいです」 伯爵「君ならそう言うと思ったよ」 俺「伯爵は違うのか?」 伯爵「まさか! あの耳を甘噛みしたいと思ったよ!!」 俺「さすが伯爵言うことが違った!」 伯爵「ボクには一つ夢があるんだ」 俺「なに?」 伯爵「使い魔の耳と、人間の耳を同時に弄ったらどんな反応が返ってくるのかなぁ、って夢」 俺「……なんという淑女」 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2969.html
98 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 21 50 35.37 ID FJJIvtWI0 [2/18] あらすじ い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… ,. -‐'""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『おれは飛行機事故で死ぬと i| !ヾ、_ノ/ u { }//ヘ 思ったらいつのまにかパンツ丸出しの痴女に助けられていた』 |リ u } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが / ヾ|宀| {´,)⌒`/ | ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった… ,゙ / )ヽ iLレ u | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ / } V ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7 T /u __ / /`ヽ / ´r -―一ァ‐゙T´ "´ / /-‐ \ 催眠術だとかパンツじゃないだとか / // 广¨´ / / /´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ / ノ `ー-、___/ // ヽ } _/`丶 /  ̄`ー-{ ... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… 104 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 21 56 49.14 ID FJJIvtWI0 [3/18] ―室内― 俺「……あれ?ここはどこだ?」キョロキョロ 俺「確か俺って、飛行機事故に会って、いきなり知らない奴にびっくり体験をさせられて、気づいたら空を落下中で・・・ 気づいたときには、パンツ丸出しで空を飛ぶ巨乳の女の子に助けてもらっていて……」 俺「本当にそんな事があったんだっけ……?でもここはどこだ?見たことが無い部屋なのは確かだし、なんだか妙にレトロな雰囲気もするし」 ガチャッ 俺「!?」 ハイデマリー「……気がついてよかった。助けた直後に気を失ってしまったから心配してたの」 俺「……」 ハイデマリー「……どうしたの?」 俺「えーと……あれ?夢……じゃない?それともこれは夢の中か?普通、あんな上空を女の子が空を飛んでいるなんてありえない」 108 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 02 11.09 ID FJJIvtWI0 [4/18] 俺「きっとこれは夢だ……だからこれも感触なんてないはずだ」モミモミ ハイデマリー「……///」 俺「あれ……?夢にしちゃリアルなもみ心地だな……」モミモミ ハイデマリー「……あ///」 俺「ふむ、夢じゃない……?とすると俺は死んであの世の事か?それとも……」ムニュリ ハイデマリー「あ……あの……///」 俺「うーん……やっぱこのもみ心地は本物っぽいよなぁ」モミモミ 112 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 09 53.97 ID FJJIvtWI0 [5/18] 俺「……ん?ところで、君は誰?それとなんでパンツ丸出し?何これ、襲ってもいいわけ?」 ハイデマリー「……どうやらかなり錯乱してるみたいですね」 俺「そりゃ、錯乱もするよ。可愛い巨乳の女の子がパンツ丸出しで目の前に現れりゃ……」 ハイデマリー「あの……さっきからパンツパンツと何の事を……?」 俺「えっ?その下にはいてる白い物……」 ハイデマリー「ズボンのことですか……?」 俺「ズボン……?え?え……?」 ハイデマリー「やはりショックで錯乱しているようですね……先生を呼んできますから安静にしていてください」 113 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 15 37.14 ID FJJIvtWI0 [6/18] 俺「あれぇ……?」 … … 医師「外傷はなし。時々わけのわからない事を言ってはいるが、意識は明瞭・・・・・・」 俺「わけのわからない事を言ってるのはそっちでしょう?ウィッチとか、ズボンとか、カールスラントとか……わけがわからないよ」 医師「こちらとしても、君の言っていることがさっぱりだ。携帯やPCやwi-fiとは何だね?」 俺「・・・…」ウーン 医師「一晩休めば、きっと治るだろう。とにかく今は安静にしていなさい」 俺「はぁ……」 116 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 21 13.88 ID FJJIvtWI0 [7/18] ―病室― 俺「まずは俺の置かれている状況を整理しよう…・・・」 俺は、ドバイからの帰りに飛行機事故にあった そこで、急に現れた男に変な穴に突き飛ばされたら、次に気がついたときには空の上から落下していた その途中で、パンツ……いや、空飛ぶ少女に助けられたところで気を失った 次に目が覚めたときは、病室らしい部屋だった……と 後は、ここにはPCや携帯がないらしい。これがおかしいところだ。いまや世界中のどこにでも携帯やPCがあるはずだ しかも、ここは僻地の民族の部落なんかじゃない。ちゃんと文明らしい文明がある場所だ そして聞きなれない単語とおかしなもの…… ウィッチ……?魔法使いの事だよな ズボン。どうみてもパンツだ。あの少女はパンツ丸出しで恥ずかしくないのだろうか カールスラント。一度も聞いたことの無い国の名前だ…… 119 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 28 26.71 ID FJJIvtWI0 [8/18] 俺「だけど、これは夢なんかじゃない。あの胸のもみ心地は本物だ」 俺「……これ以上の情報がなきゃどうにもならな……ん??新聞だよなこれ……」ペラッ 俺「……1945年?見間違いじゃないよな……確かに1945年って書いてある。新聞の内容は……」ペラペラペラッ 俺「……」 俺「なんだよこれ……手の込んだドッキリか?なんだよこれ……」 よし。寝よう!きっと起きたら自宅のベッドの中だ…… … … 121 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 33 10.18 ID FJJIvtWI0 [9/18] ―翌朝― 俺「……夢じゃなかったわけか。要するにあれだな?俺は過去に。しかも別の世界にタイムスリップしてしまったと」 俺「しかも、この世界は中々ハードで不思議な世界っぽいときた。ますます作り話みたいな話だ」 ネウロイ?エイリアンみたいなものとの戦争中だということ その戦争は人間が劣勢だってこと この世界には、俺を助けてくれたパン……空飛ぶ女の子。ウィッチが沢山いて、そのエイリアンと戦っている事 戦艦の写真や文明の発達具合から、ほぼ1945年と変わりが無い事……あるとしたら、女の子が空を飛ぶ不思議な技術が確立されている事だろうか 俺「一度ゆっくり、1から説明して貰わないといけないなぁ……」 123 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 40 34.85 ID FJJIvtWI0 [10/18] ガチャッ ハイデマリー「……おはようございます。気分はどうですか?」 俺「大分、落ち着いて自分が今どんな状況にあるのかを自分なりに確認できたところです」 憲兵A「ハイデマリー少佐、本当にいいのですね?本来ならば混乱していたとはいえ、ウィッチにあのような行為をするような奴を……」 ハイデマリー「あれは事故でしたので……///」 憲兵B「ちっ。命拾いしたな……やっぱり女は顔か顔なのか?」 俺「……?」 ハイデマリー「それでは急な話ですが、一緒についてきてもらえますか?」 俺「別にそれは構いませんけど。こっちも色々と聞きたいことが沢山できてしまったので」 128 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 46 06.93 ID FJJIvtWI0 [11/18] ハイデマリー「それでは行きましょう。ついてきてください」 憲兵A「おらっ、さっさと立て!」 憲兵B「もたもたするな!」 俺「痛いな……もう」 … … ―尋問室― ハイデマリー「私は報告しなくてはならない事があるので後はよろしくお願いします。くれぐれも問題の無いようにお願いします」 男「お任せを」 ハイデマリー「それでは後ほどお会いしましょう」ガチャッ 憲兵A「さーてーと」 憲兵B「まずはわかっているよな・・・・・・?」 俺「?」 131 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 51 23.67 ID FJJIvtWI0 [12/18] 憲兵A「オラァ!」ドゴォ 俺「!?」 憲兵B「よくも、俺達の魔女にあんな事をしでかしてくれたな!」ドゴォ 俺「ぐへぇ……」 憲兵A「くっそ……ハイデマリー少佐の胸を胸を……!」ゲシッ 俺「ぐ……」 憲兵B「この位で終わりだとおもうなよ?」ゲシッゲシッ 俺「ごほっ……」 男「二人とも。顔は狙うなよ?見える範囲で傷が残るとハイデマリー少佐にばれるからな」 憲兵A「ご忠告どうも!この、この!」ゲシゲシ 憲兵B「本当ならその綺麗な顔を吹き飛ばしてやりたいところだけどな!」ボコスカ 135 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 58 58.60 ID FJJIvtWI0 [13/18] 俺「ぐ……」 男「この位で辞めて置いたほうがいいのでは?」 憲兵A「この程度で辞めれるかよ!こいつは、俺の魔女の胸をねちっこく何度も何度も揉みしだいたんだ!」ドコォ 憲兵B「くそっくそっ。あんな事をしたくせにお咎めなし。イケメンは死ね!」ボコォ 男「ハイデマリー少佐の胸を……ですか。それは万死に値しますね」 俺「……」 憲兵A「だからこうやって俺達が」 憲兵B「教育してやってるんですよ!」 俺「…………」 男「教育なら仕方ありませんね」 136 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 02 40.33 ID FJJIvtWI0 [14/18] 俺「……くそ」 憲兵A「あ?まだ喋れるのかよ」 憲兵B「とっととくたばっちまいな」 俺「……こんな所で、どこなのかわからない場所で、どこの誰かもわからない奴に殺されてたまるかよ」 憲兵A「まだまだ元気なようだな。しかも自分がやった事をまるで反省していない。更なる教育が必要だな?」 憲兵B「おうよ」 俺「……」 憲兵A「なら今度はこいつだぁ!鉄パイプを食らいやがれオラァ!!」ブンッ 俺「!!」ガシッ 憲兵A「……?素手で止めた?」 俺「……あれ?」 憲兵B「動くなA。当たるぞ!!」ブンッ 俺「!!」ガシッ 138 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 07 39.20 ID FJJIvtWI0 [15/18] 俺「……やけにスローに見えるし、鉄パイプを受け止めても痛くない?痛覚がマヒでもしてるのか?それとも夢か……?」 憲兵A「くそっ!離せこのやろう!」 俺「離したらまたそれで殴りかかってくるだろ……?夢なら鉄パイプ位曲げられるんじゃないか?」グニャッ 憲兵B「こいつっ!素手で鉄パイプを曲げやがった!?」 男「……まさか。あれは!?」 憲兵A「どうしたんだよ!」 男「あいつの頭を良く見てみろ……」 憲兵A「……嘘だろ?どうして……」 憲兵B「使い魔の耳と尻尾……?あいつまさかウィッチだったのか!?」 男「これは不味いぞ……どうする……」 憲兵A「どうするもなにも。マジでどうすりゃいいんだよ」 憲兵B「そうだ。こいつ自分がウィッチだって自覚していないみたいだから、今のうちに消しちまえば……」 139 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 10 53.95 ID FJJIvtWI0 [16/18] 憲兵A「そうしよう!ハイデマリー少佐には銃を奪われたと思ったら自殺をしたと報告すればいいしな!」カチャリ 憲兵B「やれ!」 俺「!」 憲兵A「わるいな。これでさよならだ」カチッ バンッ! 俺「……!」 … … ハイデマリー「事情はわかりました……この3人を独房へ」 良い憲兵さん「了解しました。ほら、さっさと立って歩け!」 俺「助かった……でも、さっき俺は一体何をしたんだろうか……イキナリ青い壁のようなものが出たんだけど?」 141 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 12 54.93 ID FJJIvtWI0 [17/18] ハイデマリー「あなたもウィッチだったんですね……」 俺「ウィッチ?昨日からその単語をよく耳にするけど、一体ウィッチって何なんだ?なにより、この世界はどうなってるんだ」 ハイデマリー「……持ち物や身なりや言動から不思議な人とは思っていましたが、どうやらあなたは」 俺「この世界の住人じゃないだろうね。なにしろエイリアンが地球に襲い掛かってきたのは映画位でしかないからな」 432 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 19 45.97 ID Ec5j6gP90 [6/18] 俺「聴きたい事が山積みだからまずは何から聞くべきか……」 ハイデマリー「私の答えられる範囲ででしたら、お答えします」 俺「そうだな……ならまずは」 … … 俺「やっぱりまだ俄かに信じられないな……」 ハイデマリー「私もまるで夢の国の話を聞いているみたいです」 俺「そりゃ俺が話したことはこれから数十年先の事で、しかもこの世界の未来じゃないからね。それよりも俺も魔法だなんておとぎ話でしか聞いたことないよ」 ハイデマリー「え?」 俺「え?って言われても。魔法なんてあるわけない……」 ハイデマリー「あなたもウィッチですよね……?」 俺「何言ってるんだよ。俺がウィッチなわけないだろう?俺の世界じゃ魔法使いなんて作り話か、本当ごく一部の、しかもかわいそうな人達の卑称だぜ?」 437 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 25 40.65 ID Ec5j6gP90 [7/18] ハイデマリー「でも、あなたの頭……」 俺「わかるよ?俺の頭がおかしいとでも言いたいんだろう?今からすれば作り話みたいな話だからそう思われてもおかしくはない」 ハイデマリー「いえ。あなたの持ち物を見せてもらって、少なくとも未来から来た事には納得しています。私が言いたいのは……」 俺「?」 ハイデマリー「鏡を見たほうが早い……かも」 俺「鏡?俺の頭に何か変なものでも刺さってるのかよ……」チラッ 俺「……」 ハイデマリー「その……見ていただければあなたがウィッチだとすぐにわかると思いますが」 俺「なんじゃこりゃーーーーーーー!」 俺「まてまてまて。いい年こいて犬耳とかないわー……全くこんないたずら」グイッ 俺「……」グイッグイッグイッ 俺「……」ぐいぐいぐいぐいグイグイグイグイグイグイグイグイ 440 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 31 29.30 ID Ec5j6gP90 [8/18] 俺「取れないんだけど……しかも引っ張ると痛いんだけど……何これ。まさか接着剤でつけたんじゃないよな?」 ハイデマリー「それは使い魔が発現している状態です。耳だけじゃありませんよ?」 俺「……まさか」チラッ 俺「……」プラーン 俺「尻尾まで完備ですかそうですか……しかも動くのかよ」フリフリパタパタ ハイデマリー「あの、その耳や尻尾に見覚えはありませんか……?」 俺「……あるよ。実家で飼ってたうちの一匹、バーニーズ・マウンテンドッグの耳と尻尾だな、これは」 ハイデマリー「その犬にお尻へタッチされた事は……」 俺「何度もあるよ。何度のしかかられた事か……」 443 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 37 02.60 ID Ec5j6gP90 [9/18] ハイデマリー「あなたの世界ではウィッチは居ないようですけど、契約自体はされていたようですね」 俺「……この耳と尻尾を消す方法は?」 ハイデマリー「魔法力のコントロールでです」 俺「どうやるの……」 ハイデマリー「ええと……会得まで少し時間がかかるかもしれません」 俺「まじで……可愛いちびっ子なら耳と尻尾が出っ放しでも可愛いけどさ……俺みたいな24のおっさんがそんな状態とかキモイだけじゃねーか」 ハイデマリー「あの……中々にあってますけど……。かっこいいですよ……?」 俺「……あまりうれしくないけど、ありがとう」 … … 446 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 44 08.46 ID Ec5j6gP90 [10/18] ―それから数ヶ月後― ウィッチ「今日も全員無事に帰還できてよかったですね」 ウィッチ「ええ。でもいつになったらネウロイと戦わなくていいんだろー。そういえば俺さんはネウロイの居ない世界からきたんでしたっけ?」 俺「ああ。ネウロイはおろか、ウィッチも居ない世界だったよ。その代わり人間同士が戦争をしてたけどね」 ウィッチ「へぇ~。私達からすれば人同士が戦争なんて今じゃ考えられないですよ~」 ウィッチ「ネウロイとの戦いでそれ所じゃないだけかもしれないけどね」 俺「ま。今の俺には関係ないけどね……俺も生きるために毎日必死さ」 ウィッチ「帰りたいとは思わないんですか?」 俺「帰りたいけど……帰る方法がわからないから半ば諦めてるよ」 451 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 50 05.44 ID Ec5j6gP90 [11/18] ウィッチ「もし、帰れる方法が見つかったら帰ってしまうんですか?」 ウィッチ「それとも、こっちに骨を埋める覚悟ですか?」 俺「んー……どうだろうね。帰りたくないといったら嘘になるし、自分のすべき事があるこっち側に残るのも悪くない」 ウィッチ「そのときの気分ですよね」 俺「そうだね」 男「ちっ。ウィッチと仲良くしやがって……」 男「自分がウィッチでちょっと最近活躍してるからって生意気な……」 男「いきなり現れたと思ったら、すぐにエース様()だもんな」 男「ウィッチをとっかえひっかえ食ってるって噂もあるし、ネウロイにやられて死ね」 453 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 54 19.53 ID Ec5j6gP90 [12/18] … … ―食堂― 俺「ふぅ……やっぱりこの時間帯だと人の目が痛いな」 周りは全部敵 ウィッチと仲良くしていることを快く思わない連中は多い。多いどころじゃない、ほぼ100%か 俺「あの子達と一緒ならまだマシなんだけど、彼女達はシャワー中だろうからなぁ」 男「おっと、ごめんよ!」ドンッ 俺「おっと」 男「足元がお留守ですよ」ニヤニヤ 俺「おっとっと」 俺「ふぅ……」 最初は簡単にぶちまけてたけど最近はもうそんな事はしない したとしてもただじゃ済まさないけど、後々面倒だからあまりやりたくはない 457 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 01 22.91 ID Ec5j6gP90 [13/18] 俺「ま、小さい頃から夕食は一人で食べる機会が多かったから苦にはならないけどさ」モグモグ ハイデマリー「ご一緒してもいいですか?」 俺「ハイデマリーさんか。俺と同席なんかでよければどうぞ」 ハイデマリー「ありがとうございます」モグモグ 俺「ちょっと前から気になってたんだけど、ハイデマリーさんはみんなとはご飯を食べないの?時間帯的には会うはずだろ?」 ハイデマリー「影が薄いですから……私が居ても」 俺「そうとは思わないけどなぁ……」 ハイデマリー「逆に、俺さんこそいつも一人でですよね?」 俺「そりゃそうだ。周りは全員敵みたいなもんだからね……仕方ないさ」 ハイデマリー「そうだったんですか……俺さんも一人なんですね」 俺「ああ。こっちの世界じゃ一人ぼっちさ」 459 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 08 07.19 ID Ec5j6gP90 [14/18] ハイデマリー「一人ぼっちじゃありませんよ?少なくとも私が居ます」 俺「そう言ってもらえるとありがたいねぇ。さっき俺さん「も」って言ってたけど、ハイデマリーさんこそ一人じゃないでしょう?」 ハイデマリー「私も……一人ですよ」 俺「……違うだろ?少なくとも俺が居るし、一人じゃないね」 ハイデマリー「……///」 周りの男達「チッ」 … … ―自室― 俺「さてと……訓練するか」ピョコン 俺「ええとまずは……マッチを動かす練習からにするか……!」 マッチ「」ヒョコヒョコ 俺「1本……2本…3本……」 マッチ達「」ステップステップ 461 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 13 46.13 ID Ec5j6gP90 [15/18] 俺「ここで、全部発火……」 マッチ達「」ボウッ 俺「大分スムーズにやれるようになってきたな……次は」シャカシャカ 俺「カードを並べて……☆」ペラッ 俺「月、戦車、塔、太陽、世界、死神、女教皇」ペラペラペラペラペラペラ 俺「あっちの世界でこんな事やれてたら、見える、私にも見えるぞ!とか言いながら捲ってたんだろうねぇ。これは車輪かな……あたりっと」ペラッ PSI こっちに着てから目覚めた能力。固有魔法とかいうものらしい 今は室内だから、こまごまとした事をしているけど、戦闘ではかなり有用なスキルだった 透視によるネウロイのコア索敵、発火による攻撃、サイコキネシスによる攻撃etcetc…… 俺「これから先も生き延びる為には、もっとやれる様にならないといけないんだ」 469 自分:俺「ウィッチ?」 ミス PSI→PSY[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 23 11.62 ID Ec5j6gP90 [16/18] 俺「ハイデマリーさんは頑張ってるかな……?覗き見してるみたいで少し抵抗があるけど、あの子のことが気になるんだよな」 ハイデマリー「わーれーらーウィーッチ まもーりーなりー♪」 俺「特に何事もない……か。でも嫌な予感がしてならない。今日これから起こる……?」 俺「何が起こる……!」 ウィッチの中には、かなり詳しい事が判る予知が使える者も居るらしいが、今の俺じゃこの程度が限界だった ただ、悪い事が起こる。これだけは確実だ…… 俺「何か写しだされるといいんだけど……」 … … 58 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 09 32.02 ID IgmYQnXK0 [2/14] 俺「何が写るか……」 俺「……!」 ふむ……。これはいかん ハイデマリーさんに良くない事が起こるわけか…… 俺「こっちに飛ばされてきて、俺はあの子に助けられた……だから今度は俺が助けに行かないとな」 … … ウィッチ「ちょっと!こんな時間に何してるの?」 ウィッチ「勝手にストライカーユニットや武器を持ちだしたら怒られちゃうよ?」 俺「ちょっと、行かないといけない場所ができたんですよ。説教もろもろはハイデマリーさんを無事に連れて帰ってこれたら聞きますよ」 ウィッチ「え?どゆこと?」 ウィッチ「まさか、何か悪い事でも予知したの?」 俺「ま、そんなとこ」 61 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 16 02.13 ID IgmYQnXK0 [3/14] ウィッチ「まあ、そういう事なら……」 ウィッチ「内緒にしててあげる」 俺「ありがと。ちょっと行ってくるよ」 … … 俺「さてと……ある程度速度を付けて、テレポート!」キュイイイン 壁(オッスオッス) 俺「」ボンッ ウィッチ「あー……」 ウィッチ「いたそー……」 64 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 19 15.86 ID IgmYQnXK0 [4/14] ちょっと30分まで離席します 68 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 32 47.14 ID IgmYQnXK0 [5/14] 俺「いてててて……気を取り直して。テレポート」グルグルグル……ビューン ウィッチ「いっちゃった……」 ウィッチ「最初からαじゃなくてβを使えばよかったのに」 ウィッチ「天井は貫通できるのに壁は貫通出来ない不思議……」 ウィッチ「そこは突っ込まない方向よ」 ウィッチ「うん……」 … … 俺「……!ハイデマリーさんはどこだ?気配を追ってきたから近くに居るとは思うけど……」 こういう時の能力だ 有効活用せねば…… 俺「……千里眼で場所を確認して……ついでにテレパシーも送っておこう」 73 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 39 52.07 ID IgmYQnXK0 [6/14] … … ハイデマリー「おーおーぞらまうーは、あーまーたのウィーッチ」 (急いで戻って。何か悪い事が起こるかもしれない) ハイデマリー「……?今、俺さんの声が聞こえたような」ブゥン ハイデマリー「ネウロイ!」 … … 俺「でん……俺のテレパシー届いたかな?届いたなら戻って来てくれると思うんだけど……」 ザザッ (ネウロイ確認。迎撃します) 俺「ちっ……間に合わずか。嫌な予感しかしない」 78 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 46 03.32 ID IgmYQnXK0 [7/14] ―VSネウロイ― ハイデマリー「このネウロイ、硬くて速い……」ダダダダダッ ネウロイ()キンキンキンキンッ ハイデマリー「火力も……高い!?」シールド ネウロイ() ハイデマリー「こんなネウロイを街の方まで行かせる訳にはいかない……!」 ズガガガガ、ヒュンヒュン、ズガガガ…… ハイデマリー「はぁ、はぁ……」 ネウロイ() ハイデマリー「弾切れ……」 80 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 53 31.38 ID IgmYQnXK0 [8/14] ハイデマリー「魔法力も……」 ネウロイ()ビーム ハイデマリー「シールド、持って……!」ミシミシ……パリン ハイデマリー「きゃあああああ」 … … ハイデマリー「……?」 俺「間に合ってよかったよ。今度は俺が助ける番かな?」 ハイデマリー「どうしてここにいるんですか……?」 俺「その……ちょっとハイデマリーさんの様子を覗いていたら、嫌な予感がして、ちょっと念写したらこんなものが写ってしまったから、あわてて駆け付けたわけ」 ハイデマリー「……私のお墓?」 俺「しかも、没日が今日の日付が彫られてたから焦ったよ……。でも間に合ってよかった」 82 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 59 39.58 ID IgmYQnXK0 [9/14] ハイデマリー「どうして、そこまで私に……?」 俺「そりゃ、命の恩人だからさ」 ハイデマリー「そうですよね」 俺「それに、こんな可愛い子を死なせるなんてとんでもない」 ハイデマリー「……可愛い子だなんて。私はそんな……」 俺「というのが建前。本当は下心でいっぱいさ。危険な所に颯爽と駆けつけたら惚れてくれるんじゃないか、とかいい雰囲気になれるんじゃないか、とかね」 ハイデマリー「それって……」 俺「おしゃべりはここらにして……あのネウロイを倒しちゃおうか」 ハイデマリー「でも、もう弾が……」 俺「それなら俺の銃を使って」 ハイデマリー「それじゃあ俺さんの武器が無くなってしまいませんか」 俺「大丈夫だよ。今の俺は全身が武器のようなものだからね」 83 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 05 46.43 ID IgmYQnXK0 [10/14] … … ―戦いも終盤にさしかかり― 俺「サイコキネシス……から繋いでそらそらそら!コアはここにあるんだろ!」スパスパスパ ハイデマリー「コアが見えた……!」ダダダッ ネウロイ()ピシピシピシ…パリン 俺「やったみたいだね、ハイデマリーさん」 ハイデマリー「はい。助けに来てもらわなかったら本当にあの写真のようになっている所でした……」 俺「それで……ハイデマリーさん?」 ハイデマリー「何でしょうか?」 俺「さっきの事なんだけどさ……俺」 ハイデマリー「は、はい」 ?「はーい、そこまで。ストーップ」 俺「!?」 ハイデマリー「!?」 86 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 11 05.63 ID IgmYQnXK0 [11/14] 俺「お前は……!」 ?「久しぶりだねー、ちゃんと生き延びてたみたいだね!」 俺「てめぇ……」 ?「まーまー。怒らない怒らない。今日は君にとって朗報を持ってきてあげたんだよ?」 俺「朗報?」 ?「うん。元の世界に帰りたいとは思わないかい?」 俺「元の世界に帰れる……?」 ?「そりゃそうだよ。君をあっちからこっちに連れてきたのはボクなんだから。こっちからあっちにに連れて行く事も出来るにきまってるじゃないか」 俺「……」 ?「ま、答えは聞かないけどね。ちょっと君は強すぎて、このままじゃつまらないから帰って貰うよ。勝手に連れてきたりしてごめんね」 俺「……」 ?「あれ?どうしたんだい?もっと嬉しそうにしたらどうだい、自分の世界に、家に帰れるんだよ?」 俺「……俺にはまだやらないといけない事があるんだけどな」 ?「だから言ったでしょ?強制的に帰って貰うって。あ、二度と会えないだろうから愛の告白はしない方がいいよ。帰ってから引きずるだけだろうからね」 88 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 16 58.02 ID IgmYQnXK0 [12/14] 俺「てめぇ……簡単にばらしやがって」 ハイデマリー「///」 ?「それじゃあ。急だけど、さようならだよ。ゲートオープン!」パチン 俺「やめろ!俺はまだ……くそっ……」 ?「さようならー。向こうに帰っても元気でねー」 ハイデマリー「俺さん、私の手に捕まって!その穴から引っ張り出します」 ?「もう無理なのになー。そんな事するとお姉さんまで引きずりこまれるよ?あ、もう遅いけど」 ハイデマリー「きゃあああ」 俺「うわあああああ」 ?「よーし、これでまずは一仕事おしまい。でもあのお姉さんまで送ったのは失敗だったなー。さーてと、こっちに連れてくる人をまた探しにいかなきゃ」 … … 89 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 22 53.59 ID IgmYQnXK0 [13/14] ―現代― 俺「……ん?ここは、どこだ」キョロキョロ 俺「……俺の家だよな。見覚えのある庭だし、家も見覚えがある。……そういえば!」 ハイデマリー「……」 俺「……あの数か月は夢じゃなかったらしいな、それともずっと夢が続いてるのか……?とりあえずは、ハイデマリーさんを部屋に運んで、ストライカーユニットをガレージにぶっこむか」 … … 俺「今は○月○日……?数か月どころか俺がドバイから帰ってくる予定だった日じゃないか。TVも携帯もカレンダーも全て同じ日だよな……うーん」 ハイデマリー「ん……ここは?」 俺「お?目が覚めたかい?」 ハイデマリー「……ここはもしかして、俺さんが居た世界ですか……?」 俺「そうだね。俺が居た世界、俺の居た時代、そして俺の家の寝室だ」 もどる
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俺「お晩です! 呼ばれず飛び出てジャジャジャジャーン! 『今日のウィッチ』のコーナーをお伝えするのは、座右の銘は『左見て右見て女見て』の俺と」 伯爵「やあ、座右の銘は『きた! 見た! 触った!』のヴァルトルート・クルピンスキーだよ」 俺「代わり映えのないお馴染みこのコンビでお送りします」 伯爵「ちょっと聞いてよ、今朝は新聞を開いたんだ。あ、言っておくけどボクでも新聞くらい見るよ?」 俺「いや、誰もそんな疑いは持ってないって」 伯爵「まあ、ウィッチの女の子が載ってるとページがめくれなくなっちゃうんだけどね」 俺「なんだよ、いつも通りの伯爵じゃねーか」 伯爵「そう、それだよ」 俺「はぁ?」 伯爵「よくみんなに『いつも通りだね』って言われるんだけど、ボクはなにがいつも通りなのかわからなくて、困っちゃうんだ」 俺「んなもん俺にわかるかよ! ってか新聞の話はどうなったんだ!!」 伯爵「え? この話興味なかった? なら、他の話する?」 俺「……もういい、紹介コーナーを始めよう。えー、調子がなんか狂うけど、行くぞ。今日ご紹介するウィッチは、元ネタの人も一部で大人気! スオムス出身ボーイッシュガール! 『ツイてないカタヤイネン』ことニッカ・エドワーディン・カタヤイネンだあ!!」 伯爵「ボクが長女を務めるブレイクウィッチーズの次女だね!」 俺「ストライカーはよく故障するし壊すし、撃墜されるし、と。あまりのアンラッキーぶりから『ツイてない』と評されているわけだな」 伯爵「しかも、常に自分に中度の治療魔法がかかる体質だったり、常に体内に魔力を循環させたりで、どんな激しい墜落からも生き延びてるんだよね」 俺「味方を巻き込むような大事故が一切ないのもすごいとこだ」 伯爵「そこらへんは、どこかの駆逐艦みたいに『死神』とか影口たたれないで『ツイてない』と笑い話にしてもらえるんだからいいことさ」 俺「ストライカーが貴重なスオムス軍上層部が扱いに困ってエースなのにハンガーの掃除係やらされたりとかは、似たようなもんな気もするけどな」 伯爵「ハンガー掃除なんてやらされるエースウィッチは彼女だけだろうね」 俺「しょんぼりしながら掃除してたんだろうなぁ」 伯爵「ボクとしては後ろからすっと近づいて、ニパ君のおっぱいもみたい」 俺「うん、もみたい」 伯爵「わけて欲しい? だめだめ、君は自分の胸で我慢しなくちゃ」 俺「女の子相手はともかく、男にその発言はおかしい!!」 伯爵「まあまあ、それは置いといて。とにかく、ニパ君と言えばいまや『にっぱい』という言葉のあるほどの隠れ巨乳的おっぱいキャラだよね」 俺「そうだなあ。だけど、意外なことにフミカネ氏のサイト絵を見る限りそこまで大きいおっぱいじゃないんだ」 伯爵「Twitterでもエイラ君と同等かちょっと下、みたいな発言が見られたしね。通常ならおっぱいキャラにはならないよね」 俺「ああ、それなのになぜ信奉されているのか? それはひとえに漫画のキミとつながる空にある!!」 伯爵「これを見たフミカネ氏がつい『この半年で育ったのか!』みたいな発言をした程の巨乳だったね、あれは」 俺「初登場の墜落したシーンでもそのサイズを主張し、サウナの中ではタオルから覗く上乳だけでもくらっとくるのに、エイラがもんだ時のあのまん丸具合!」 伯爵「あのサイズは……やばかったもんねぇ。502は本拠地ペテルブルクにあるんだし、ヨロイネン観測所までちょっと飛んでいけばよかったよ」 俺「だがここで気になってくるのは『なら、ニパはどのくらいおっぱいが成長したのか?』だ」 伯爵「そこで、ボクらで独自調査をさせてもらったよ!」 俺「漫画のP81にあるニパの全身像、だいたいこれは身長が12cm、おっぱいの横幅1.85cm、縦幅0.93cmくらいある」 伯爵「一方、身長はニパ君と同じ160cmで胸もほぼ同じサイズだったらしいエイラ君は、姿勢とかを勘案しつつP80で測るとだいたい身長が11.4cm、おっぱいの横幅1.5cm、縦幅0.8cmくらいだね」 俺「さらに関数電卓を用いて身長に対するおっぱいのだいたいの比率を出してみた。ニパの%/エイラの%と示すとすると、おっぱい横幅の比率は15.4/13.6、おっぱい縦幅の比率が7.75/7.0となる」 伯爵「服装が違うとはいえ……とっても成長したね。言ってくれなきゃダメじゃないかニパ君ったらいけずだなぁ」 俺「エイラと一気に差が開いてる。恐ろしい成長だ」 伯爵「しかも、さらにびっくりな調査結果も出たよね」 俺「ああ、P114のハイデマリーで同様の調査をすると、身長に対するおっぱい横幅比率が約15.6%、縦幅比率が約7.78%というデータが出た」 伯爵「ハイデマリーちゃんの身長は158cmだから、ニパ君のおっぱいは、ハイデマリーちゃんとほぼ同等ってことだね……あれ?」 俺「ハイデマリーと同じクラスとか隠れ巨乳ってレベルじゃねーぞ!! 正真正銘の巨乳だろ!!」 伯爵「これじゃあおっぱいキャラになるわけだよねー。あ、502における501的なおっぱいもみキャラはボクでいいんだよね? うれしいなぁ」 俺「とはいえ、ニパのおっぱいのよさはでかさだけじゃない」 伯爵「わかった、あのセーターだよね!」 俺「その通りだ! セーターというのは分厚い。ゆえに体のラインが見えにくくなるもの」 伯爵「だけど、ニパくんはそんなセーターの上から見てもわかるあの胸のサイズと素晴らしい形!!」 俺「手が伸びないやつは紳士淑女じゃねえ!!」 伯爵「さらにスパイスを加えるのはニパくんの容姿と性格だね」 俺「髪の毛はショートで少年っぽい。性格も白黒つけたがるし、前向き一直線過ぎて周りが見えなくなりがち、とこっちも少年っぽい」 伯爵「そんな少年っぽい体に」 俺「あの規格外のおっぱい」 伯爵「ギャップが凄まじいよ。男友達みたいなノリで付き合ってたのに、あんな女の子らしさの塊を見せ付けられでもしたら、もう一撃だね」 俺「心構えないところにガツンときたら、ノックアウトされる」 伯爵「それとここだけの話、正座する時は膝の上で手を揃えさせられるんだけど、そうするとニパ君のおっぱいが腕で左右から寄せられて、むぎゅっと凄いことになるんだ」 俺「しっ、しかも正座中だから上のアングルから覗けるってことじゃないか!!」 伯爵「素晴らしいよね!?」 俺「にっぱい! にっぱい!」 伯爵「にっぱい! にっぱい!」 俺&伯爵「にっぱい! にっぱい! もませてにっぱい!!」 俺「……さて、あまりにもおっぱいおっぱい過ぎておっぱいしかないのかと言われそうなのでおっぱいを抜いた魅力を語ろおっぱい」 伯爵「そう? だったらそうだなぁ……あの真っ白なタイツに包まれた美脚とか」 俺「あれなー、おっぱいの影に隠れてるがすらりと綺麗だよな」 伯爵「タイツがまた魅力を引き出してるしね」 俺「さわさわと撫でた後に一気に引き摺り下ろしてやりたい!!」 伯爵「そこで一言『ひどいじゃないかー!』で完璧」 俺「くくく……いじめてオーラを出すのが悪いのだ」 伯爵「空気読めないっていうのも、お仕置きする理由とかに使えそうでいいよね」 俺「ああ見えて隙が多いんだろうな」 伯爵「うんうん、騙されやすいしねえニパ君」 俺「ああ、真っ直ぐ純情だからエイラの悪戯によくひっかかってたらしいな。中学生集団仲良しスオムス空軍じゃいじられまくりだろうな」 伯爵「いいなぁ、ボクもいたずらとかして慌てさせたい。耳とかはむはむしたら慌てるよね?」 俺「それいたずらちゃうセクハラや」 伯爵「どちらも、愛情表現だってことには変わりないよ」 俺「愛情表現じゃないが、友情表現の秘話なら一つあったな」 伯爵「ああ、あの話?」 俺「うん、たぶんそれ。ニパとは姉妹かってくらい似ているハッセが、ニパとおそろいのセーターを着ている理由の話」 伯爵「見た目は同じなのに、ストライカー壊しの常連のニパ君と、ザ・優等生で後輩にも大人気なハッセ君。ある時いやになったニパくんが私服のセーターを持ち込んで着るようになったんだよね」 俺「個性を出そうとしたんだろうけど上官に見咎められて、それを取り成してくれたのがハッセと、余計に卑屈になりかけてたんだよね」 伯爵「そんなある日、ニパ君とハッセ君が後輩と共に出撃したんだけれど、ハッセ君が撃墜されちゃうんだよね」 俺「一気に動揺する後輩達。しかしそこでハッセが一言『私たちにはまだニパがいる!』」 伯爵「見事にニパくんは後輩を率いてネウロイをやっつけました、と」 俺「後日、ハッセの入院した病院にお見舞いに来たニパの手には、おそろいのセーターがあった」 伯爵「それは、以前ハッセ君が自分も着てみたい、といった発言をしていたのを覚えていたニパ君からのちょっと素直じゃないお礼のプレゼントだったんだ」 俺「いい友情ストーリーだな」 伯爵「うん。でも……」 俺「ああ、だけど……」 伯爵「ハッセ君と言ったら」 俺「あれだよなぁ」 俺&伯爵「『見分け方…? おっぱい大きい方がニパだよ』」 ページ先頭へ