約 3,588,799 件
https://w.atwiki.jp/12odins/pages/188.html
装備可能ジョブ 駆出 戦士 騎士 パラ 部位 種類 コスト 売却値 最大Lv スキルと効果 進化 体上 重鎧 7 25 5 なし レザーアーマー・上 基礎能力 HP - MP - 物攻 - 俊敏 - 魔攻 - 回避 - 回魔 - 命中 - 物防 2 会心 - 魔防 2 属性 なし 基礎能力(LvMAX) HP - MP - 物攻 - 俊敏 - 魔攻 - 回避 - 回魔 - 命中 - 物防 8 会心 - 魔防 7 属性 なし ルーン生成 生成結果 確率 のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % セット装備 セット効果 ウッドヘルム なし ウッドアーマー・上 ウッドアーム ウッドアーマー・下 ウッドグリーブ 障害耐性 毒 0.0% 妨害 0.0% 混乱 0.0% 麻痺 0.0% 暗闇 0.0% 睡眠 0.0% 幻惑 0.0% 封印 0.0% 石化 0.0% 即死 0.0% 属性耐性 物理 0.0% 魔法 0.0% 火 0.0% 冷 0.0% 水 0.0% 雷 0.0% 土 0.0% 光 0.0% 風 0.0% 闇 0.0%
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/486.html
邂逅! 闇夜の襲撃者 「我が名はヴァイス……†終焉の罪刻みし黒き隻翼の死神(ししん)†」 謎の口上が闇夜に響……かない。 その声は広域回線に乗って、周囲の機体のコックピット内で発せられる。 「クソッ……こんなヤツに……ッ!」 MTのパイロットは嘆く。 実力や性能の差ではなく、このふざけているとしか思えないような 意味不明な言語を発する不思議な生物に命を脅かされている、 こんな状況に。 ヴァイスはアーキバスの最新手術を受けたらしい強化人間。 新手のカルト宗教? 炎天宗? いや、だがアレはブッディストの類いだったはず。 こっちはそれとは大分毛色が違うようだし、別のナニカか? それとも強化手術で頭がやられたか? 等と諦め半分に戦闘とは関係の無い疑問をめぐらせていたその時、 真後ろからブースタの咆哮が聞こえる。 「ん……? もう一人……オオグチか……?」 ほぼ原色の赤と白のカラーリング、黄色く光るセンサー、 コア左側に貼られたニコニコでハイテンションなエンブレム。 「マキシママイザー……アリーナの新入りがどうして……」 マキシママイザーX。 同乗者、マイ・マキシマム。 引退した老傭兵を継いだらしいが、やっている事はまるっきり子供らしい。 ほぼ勝負は決したと言うこの状況で一体何をしに来たというのか。 「……ロックできる! 敵の増援!? この状況でか!?」 MTは彼の機体を除いて全て撃墜。 そもそもこの戦い自体、解放戦線のMT部隊が ヴァイスの襲撃を受けた事による一方的なものだ。 今更増援、それもACを投入する程ではないはず。 絶望的な状況ながら困惑する彼に、増援と思われるその機体は、 MTを通り過ぎ、ヴァイスの乗るAC、シュヴァルツフォーゲルに向かって ハンドガンを撃ちまくる。 「そこの黒いACぃー! 弱いものいじめは許しませぇーん!」 「ACマキシママイザーX、識別名マイ・マキシマム……†焔纏いし双刃の剣闘士†か」 シュヴァルツフォーゲルはアサルトブーストを吹かして前進しながらそれを回避する。 MTパイロットは更に困惑するが、これはチャンスだ。 二人が仲間割れ(?)をしている今のうちに撤退を試みる。 「……遊びには付き合わん、我が†罪†となれ」 だがACもそう甘いはずがない。 「†絶聖邪滅閃紅波†!」 「うぇッ!?」 「くっッソッッッッ!」 シュヴァルツフォーゲルはマキシママイザーと交差の瞬間、 おどろおどろしい名前のアサルトアーマーを発動。 MTは吹き飛び大破、マキシママイザーもモロに受けてよろける。 「†残影冥月†展開……」 そのままシュヴァルツフォーゲルは振り向き様にコーラルオシレータを二振り。 「潰えろ、†隻翼†……!」 「どぁーっ!?」 更にブーストキックで追撃し、三連レーザーキャノンを叩き付ける。 右肩に背負っていたバズーカが裂け暴発、コアブロックを守る装甲が赤熱して歪む。 謎の固有名詞がポンポン出てくるが、最早マイにそんな事を気にする余裕も無かった。 シュヴァルツフォーゲルは負荷限界で倒れかける冷めかけの赤熱に ニードルガンを押し付け、トリガーに指を掛ける、が…… 『ヴァイス、タイムオーバーです。 目標は既に達成しています。 増援が来る前に帰還してください』 オペレータの声にヴァイスの手が止まる。 「あっ! にっ、逃げるつもりですか!?」 「否、見逃してやるというのだ。 貴様の終焉が、ここではないというのならば……」 背を向け、ブースタを真紅に燃やしながら黒き隻翼は飛び立つ。 ACSが復帰したマキシママイザーの放つ弾丸はすり抜け、空に消えていく。 「待てー! 逃げるなぁー!」 命のやり取りに正々堂々を求める必死の訴えと共に……。 程無く "解放戦線のMT部隊を壊滅させた" 赤いACは、 解放戦線の増援として現れたACに迎撃され中破。 黒い煙を吹きながら「卑怯物!」という捨て台詞を吐き捨てて撤退した。 + 音声記録 正義の味方01 音声記録:正義の味方01 残骸から抜き取った音声データ 解放戦線のMT部隊を殲滅した独立傭兵マイ・マキシマムと 増援の傭兵オオグチの戦闘記録 ---------- 糞ッ、全滅かよ…… これだけ暴れたんだ、もう少しくらい運動してけよ! え!? や、あのこれ―― ッるせぇ死ねぇぇぇッーーー!! ヴぉぁーーーーッ!? ちょっッッッまってこれわたしじゃッどぁーーーー!? 登場人物 マイ・マキシマム V.O ヴァイス オオグチ
https://w.atwiki.jp/medarot7/pages/97.html
編集メダロット一覧 ナイトアーマー (NIT00) パーツパラメーター 解説 主な入手方法 機体説明 パーツパラメーター 部位 パーツ名 装甲 成功 威力 充填 冷却 回数 スキル わざ 頭部 クリアシールド(NIT00-M-1) 310 - - 62 27 3 まもる ガード 右腕 ナイトシールド(NIT00-M-2) 240 - - 41 26 - まもる ガード 左腕 グレートシールド(NIT00-M-3) 240 - - 39 28 - まもる ガード 部位 パーツ名 装甲 移動 回避 防御 格闘 射撃 脚部タイプ 脚部 トロイモクバ(NIT00-M-4) 300 25 18 28 27 31 車両 森 山 砂 平 水 凍 洞 宇 パーツ性別 1 1 1 5 1 1 1 1 ♂ ▲ページ上部へ▲ 解説 守る行動と言えばナイト型、序盤から登場するガード要員の基本形。 所持パーツは効果のないガードのみだが効果付きのガードよりも圧倒的に冷却が速くガード終了時の隙が小さいのが強み。 ただし、やや遅いが装甲で勝るハードヘッドやマヨケコーラー、マントシールドの存在から後半は非常に影が薄い。 しかしながら密かに希少な右腕「ガード」持ち。それがサンメーンと互角の充填41という快速なので初手ガード狙いで力を発揮する。 無論、変動を止めるとガード終了なのでサンメーンをまで止めるなら無効メダリアを付けておきたい。 ▲ページ上部へ▲ 主な入手方法 頭部・右腕・左腕・脚部 ・購入 メダシティコンビニ ▲ページ上部へ▲ 機体説明 全身のパーツをガードで固めた 防御特化の騎士型メダロット。 頑強な両腕シールドを破壊して 頭部への攻撃まで辿りつくには 相当な苦労が予想される。 ▲ページ上部へ▲
https://w.atwiki.jp/12odins/pages/189.html
装備可能ジョブ 駆出 戦士 騎士 パラ 部位 種類 コスト 売却値 最大Lv スキルと効果 進化 体下 重鎧 5 25 5 なし レザーアーマー・下 基礎能力 HP - MP - 物攻 - 俊敏 - 魔攻 - 回避 - 回魔 - 命中 - 物防 2 会心 - 魔防 1 属性 なし 基礎能力(LvMAX) HP - MP - 物攻 - 俊敏 - 魔攻 - 回避 - 回魔 - 命中 - 物防 8 会心 - 魔防 7 属性 なし ルーン生成 生成結果 確率 のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % のルーン % セット装備 セット効果 ウッドヘルム なし ウッドアーマー・上 ウッドアーム ウッドアーマー・下 ウッドグリーブ 障害耐性 毒 0.0% 妨害 0.0% 混乱 0.0% 麻痺 0.0% 暗闇 0.0% 睡眠 0.0% 幻惑 0.0% 封印 0.0% 石化 0.0% 即死 0.0% 属性耐性 物理 0.0% 魔法 0.0% 火 0.0% 冷 0.0% 水 0.0% 雷 0.0% 土 0.0% 光 0.0% 風 0.0% 闇 0.0%
https://w.atwiki.jp/archlord/pages/249.html
装着可能レベル 26 クラフトフィストアーマーセット 画像 装備名称 防御力 オープション 買い/売り価格 材料 amor_0915_23.gif クラフトフィストアーマー 23 3~5/3~4 モンスタードロップ/1650 入手方法 不明 amor_0915_22.gif クラフトフィストガントレット 7 1~3/2 モンスタードロップ/330 入手方法 不明 amor_0915_21.gif クラフトフィストグリーブ 15 2~4/2~3 モンスタードロップ/660 入手方法 不明 amor_0915_24.gif クラフトフィストブーツ 7 1~3/2 モンスタードロップ/330 入手方法 不明 ドロップなど入手先など教えて下さい。 1 - ojiiskjb 2014-09-27 12 14 40 testasp.vulnweb.com - qxaodmpn 2014-09-27 12 14 40 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 49 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 49 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 49 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 50 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 51 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 51 1 - foitcrur 2014-09-27 12 14 52 1 - vojmtxbs 2014-09-27 12 14 56 名前
https://w.atwiki.jp/archlord/pages/246.html
装着可能レベル 15 ベイングロウルロアーマーセット 画像 装備名称 防御力 オープション 買い/売り価格 材料 amor_0915_15.gif ベイングロウルロアーマー 18 3~5/3~4 モンスタードロップ/630 入手方法 不明 amor_0915_14.gif ベイングロウルロコントルレッ 6 1~3/2 モンスタードロップ/120 入手方法 不明 amor_0915_13.gif ベイングロウルログリーブ 12 2~4/2~3 モンスタードロップ/240 入手方法 不明 amor_0915_16.gif ベイングロウルロブーツ 6 1~3/2 モンスタードロップ/120 入手方法 不明 ドロップなど入手先など教えて下さい。 1 - ojiiskjb 2014-09-27 12 14 22 1 - ojiiskjb 2014-09-27 12 14 23 1 - ojiiskjb 2014-09-27 12 14 23 1 - ojiiskjb 2014-09-27 12 14 24 1 - vojmtxbs 2014-09-27 12 14 29 1 - onxukmjc 2014-09-27 12 14 50 1 - onxukmjc 2014-09-27 12 14 50 1 - onxukmjc 2014-09-27 12 14 51 1 - vojmtxbs 2014-09-27 12 14 53 1 - vojmtxbs 2014-09-27 12 14 59 名前
https://w.atwiki.jp/nikaunit/pages/150.html
[部分編集] リビングアーマー 宿場町 緑 ステータス HP 650 防御 15 攻撃 110 速度 11 コスト 7 施設 工房/塔 能力 ダメージ減少 称号 ~防具商人 調整 14期 実装 20期 防御15→16 攻撃110→115 24期 防御力+1リビングソード、リビングアーマー、魔力付与の計算は一番最後になるようになりました 90期 速度10→11 98期 攻撃力115→110 街→宿場 必要施設に塔を追加 100期 HP650→600 防御力17→16ダメージ減少 部隊が攻撃された時にダメージを25減少する(重複:無し)→部隊が攻撃された時にダメージを20減少する(重複:無し)施設追加:交易所 101期 防御力16→15 109期 必要施設から交易所削除 122期 ダメージ減少:部隊が攻撃された時にダメージを20減少する→部隊が攻撃された時にダメージを25減少する 141期 HP600→650 部隊の受けるダメージを20減少させるバフモンスター。リビングソードとは対の存在。 鎧だからといってソードより硬い訳でもない……と言うか、調整によってむしろ柔らかい。 あくまでもダメージを減少させるだけなので、炎の巨人の巨人が強化される訳ではない点に注意。 色の都合上、甲殻 カウンターの両方と組み合わせる事は不可能。雪女 甲殻なら可能ではある。 元々、塔と工房に守備向きのモンスターが揃っているため相性は悪くない。 また、宿場町に多い手数系ユニットに対して強く、シーフのダメージもほぼ無効化できるためシーフカット向きでもある。 巨人とは関係なく防御向きの編成で使うのが基本となるか。 99期においてはここ数期の火力デフレ影響もあって、オクトパスかアルマジロとシスターと組み合わせた「アマシス」が猛威を奮いすぎて戦線が停滞した。 巨人編成では雪女や甲殻持ちと席の取り合いになるので伏兵で呼ぶ方がいいかもしれない。 街になるが緑の巨人となら問題なく組み合わせられる。 名前
https://w.atwiki.jp/yu-gianime/pages/51.html
通常罠 ①:自分のライフポイントが2000以下の時に相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。 自分はライフポイントを半分払い、その攻撃を無効にし「プレイヤートークン」(戦士族・地・星4・攻/守?)1体を特殊召喚する。 「プレイヤートークン」の攻撃力・守備力は自分のライフポイントと同じになる。 DM第171話「響きあう魂」で登場。 《バーニングナックル・アーマー》の直接攻撃をかわし その後《レッドアイズ・トランスマイグレーション》によってリリースされた。
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/473.html
「状況を整理するぞ、ヴァッシュ。 オラトリア・スクリアを撃破するには、 以下の手順を踏む必要がある」 降り注ぐ弾幕は雨か嵐か。 棘鞭のように纏わりつく誘導弾はその軌跡から 無数の逆棘を伸ばして駆け抜けるクアッドリガーの 生存可能領域を絞り、各所で間欠泉のように 噴き上がるコーラルはマグマのように熱を帯びる。 随所で水面から湧き上がったコーラル粒子が 凝集して、浮遊機雷のように行手を阻む。 そして、続々と参集するアラレズ編隊が盾となり、 弾丸となり主の周囲を飛び回る。 オラトリア・スクリアの隷下に敷かれた バスキュラープラント天盤を満たす コーラルの全てが、ヴァッシュ達の敵だった。 「思ったよりも100倍くらい難儀だな! 我ながら面倒な奴を起こしてしまったものだ!!」 何やら調子のいいことを言っていた奴が いた気がするが、現実は厳しい。 「オラトリア・スクリアの急所、すなわち デソレイション・コーラルが集積しているのは 後頭部のコーラルレセプターだがその周囲は コーラルリリースに伴い爆縮現象が発生しており、 こちらが放つ攻撃は全て吸収される。 近接格闘などもってのほかだ。 叩くならばその制御を司るメインプロセッサ、 すなわち頭部だがここはアイスワーム同様の 二重のコーラル障壁で厳重に防御されている」 オラトリア・スクリアの平面図を適時 ポイントしながら、ヴィルが作戦目標を説明する。 「セカンダリシールドを抜くには、ボスが 用意したアンチコーラルパルスが有効だろう。 問題は、プライマリシールドだが。 差し当たって、これを破壊する手段がない」 「この期に及んで行き当たりばったりかよオイ!?」 チャティが引き継いだ説明内容は、 今も必死にオラトリア・スクリアの猛攻を 凌ぐヴァッシュを落胆させるには十分だった。 「それについては、こちらに当てがあります。 少し、お時間をいただけますか」 通信回線に割り込んだ人工音声は、 レイヴンの乗機、WLT621からのものだ。 「エア姉ちゃんがそういうならきっと大丈夫だよ! 今は、少しでもオラトリア・スクリアの力を 削ぐことに集中しよう。 さすがにあいつも、体が大きすぎて 全身を障壁で覆うことはできないんだ。 武器を一つ一つ潰していけば、火力を削いで 本体にもダメージが与えられるはずだよ!!」 つい今しがたまで、当のスクリアを制御していた エセリア自身の言葉ならば、信じてもいいだろう。 「要するに、そこら中手当たり次第に ブッ壊せってこと? ハッ!わかりやすくて助かっちゃうわねェ!!」 VOBをパージし、本格的な戦闘に突入した ラカージュの面々もピーファウルの号令で散開し、 それぞれの得意とする標的へと挑みかかっていく。 下手に距離を取れば、スクリアが従える コーラルによる空間ごと圧砕するが如き 物量の暴力で圧倒されてしまう。 少しでも距離を詰め、その懐に潜り込んで その大規模攻撃を交わすしかない。 背後に展開した翼から分離した端末が 艦船規模の巨大ドローンと化して上空に逃れた ヴァッシュとアシュリーを狙う。 クアッドリガーを制御するアシュリーの 本来の乗機は、直進特化のアリオーン。 高速での突撃戦ならお手のものだ。 天翔る戦馬車の如きクアッドリガーの 機動を巧みに制御し、ドローンの射線を スクリア自身の翼で遮る。 翼の内側の迎撃砲台が騒がしく機銃弾で 迎撃してくるが。クアッドリガーは側面装甲に コーラルシールドを発生させてこれを寄せ付けない。 そればかりか、壁面ギリギリに肉薄し砲台の射角の 内側に潜り込み、ヘリアンサス・ホイールからの 火炎放射で道すがらの砲台群を次々に焼き払う。 業を煮やしたスクリアが振り上げた 多連装アームの先端でコーラル粒子が スパイクを形成し、クアッドリガーを 捉えようと次々に迫るが、アシュリーの巧みな 手綱捌きがその隙間を次々にすり抜けていく。 右の肩口を背後に回ったクアッドリガーの双頭に 光が満ち、放射されたコーラルブラスターの 深紅の炎が右翼のレーザー砲塔を直撃。 交差するように薙ぎ払われた二つのブレスが 二刀の如く基部を引き裂き、脱落した 砲台がコーラルの海へと沈んでいく。 怒りに吠えるスクリアの注意が逸れた隙に、 レイヴンのRaDバルテウスが接近する。 対空迎撃を図る砲塔群の頭上から降り注ぐ コンテナクラスターミサイルがその行手を薙ぎ払い、 追い縋るコーラル誘導弾の群れまでも焼却する。 コーラルミサイルの迎撃を真正面から交差しつつ グラインドブレードで切り裂き、 爆圧の後押しを受けてさらに加速。 ゼロ距離からボレーガンでハッチを 叩き割ったところでハイ・オシレーターの フルチャージショットを叩き込み、 内部に満載されたミサイルを誘爆させる。 アーマードコア単騎の戦闘力を遥かに上回る 戦闘力を振るうイレギュラーの猛威は、 オラトリア・スクリアの巨体をして圧倒していた。 しかして。敵もまたさるもの。 更なる追撃を図らんとして再突入体制に入った ヴァッシュとレイヴンの目前で、 オラトリア・スクリアの全身が不穏な光を帯びる。 「レイヴン、退避を!!」 エアの警告はむしろ、ヴァッシュの窮地をこそ救った。 危うく身を翻したクアッドリガーの背後で、 オラトリア・スクリアの巨体を覆う特大の アサルトアーマーが弾け、纏わりつく敵機を退ける。 「まずいぞ、ヴァッシュ!この間合いは・・・!!」 仕切り直しを図るスクリアの意図は功を奏した。 RaDバルテウスやクアッドリガーの搭載武装が届かぬ 遠距離から、コーラルレーザーやミサイル、そして コーラルブラスターによる怒涛の反撃が襲いかかる。 十重二十重の圧倒的な火力の猛攻は、 戦場に満ちるコーラルが齎す莫大なエネルギー 供給がなければ到底凌ぎきれなかっただろう。 「クッソ、こっちはどんな飛び道具も 届きゃしねぇってのによ・・・!」 大きく振りかぶったスクリアの巨大な爪は、 ヴァッシュの逃げ道を塞ぐように大きく広がり、 正確にその退路を塞いでくる。 「人類に牙を剥くばかりがコーラルの本質ではない。 それもまた否み難き事実だが」 はるか上空から、炎を纏い降り来る渾身の一刀。 ヴァッシュ達を切り裂かんとしていた 3本の爪を、一撃の元に斬り飛ばす。 「過ぎたる過ちに囚われた者に、我らの行く末を 委ねるに能わず───因果焼却、仕る」 紅蓮に燃え盛る巨剣を二刀に分かち、仁王立ちに 立ち塞がるは『ルブルムブラム』アシュレイ。 「父上・・・!!」 久方ぶりに聞く娘の声に、武骨者の眦が微かに綻ぶ。 「よくぞ戻った・・・ヴァスティアン・ヴァッシュ。 義父として、其方の戦ぶりに敬意を表する」 「気が早ぇよオイ!?」 ヴァッシュは今更にして気づく。 なるほど。この父にして、この娘あり。 「おやおや。まさか、言い逃れはするまいね? お前さんの愛の叫び、儂らもしかと聞いておるぞ? よもや、男児に二言はあるまいな?」 一足遅れて来援したのはデンドロフィリア。 両腕から放たれる赤と青の光芒が、 シュラディアートルへ群がるアラレズ編隊を撃滅する。 「貴方の情熱的なプロポーズ、私も胸が震えました。 これもまた、人が産み出す素晴らしい音楽の一つとして 私のアーカイブに残し、後世に伝えましょう」 そして、ペデスタルドローンにシュラディアートルを 懸架し、空輸していたハロゥ。 「残すな!伝えるな!!俺の居場所がなくなるゥ!!」 本来ならば喜ぶべき増援だが、予想以上に外堀が 埋まっている事実にヴァッシュは改めて頭を抱える。 「うはは!安心しろ!!お前の面倒は 私が一生見てやるぞ!!・・・逃さんからな???」 戦場の真ん中とは思えぬ弛緩した空気だが、 アシュリーの底抜けな明るさを頼もしく想う自分を、 ヴァッシュはもう否定しようとは思わなかった。 「ハァ〜〜〜っ!あーた達!!浮かれポンチも結構だけど そういうのはまた後にしてちょうだい!!」 完全に外野扱いで思わずため息を吐いたピーファウル、 その隣に立ったジャックスナイプが思わせぶりな 流し目で恋人に熱い視線を送る。 「妬けてしまうね。若い二人に負けてはいられないな!」 グリッドピアサーがホバリング状態で撒き散らす ロケット砲弾にバズーカ、そしてそれらの爆炎を貫き走る スナイパーキャノンの一撃が、迎撃砲台を次々に破壊し、 その隙間を縫って飛ぶPEACOCKの近接戦闘を援護する。 ただ一人、VOBをつけたまま飛び回るシュトラウスが ヒットアンドアウェイの爆撃を繰り返し、 上体を真後ろに向けたまま器用に障害物をすり抜けていく バジャーリガーが囮となって照準を引き受けている間に、 ディアーチルが懐に飛び込んで破壊の限りを尽くす。 勢いを増した傭兵達の反撃が、オラトリア・スクリアの 戦力を寸刻みに削ぎ落としていく。 彼我の規模の差を考えれば、あり得ない状況だった。 「我々の・・・計画が・・・!?」 自らの戦術予測を覆す戦況を鑑みて、 オールマインドは切り札を繰り出す。 オラトリア・スクリアの背部ハッチが展開し、 格納されていた機影が出現する。 「───イグアス、対処を!」 IB−07 SOL644改。 オールマインドが技研から回収し、秘蔵していた アイビスシリーズの一体に、オールマインドが統合した 戦術AIを搭載した、マインドシリーズの最終到達点。 航空形態で飛翔する銀灰の機影は、赤い光跡を引き連れて、 脇目も振らずレイヴンの駆るRaDバルテウスを追跡する。 「・・・よぉ。今度こそ潰してやるよ、野良犬」 オラトリア・スクリアへの再突入を図る621の行手を阻み、 人型形態へと転じたSOL644が両腕からブレードを発振、 側面からバルテウスへと斬りかかる。 素早くロールをかけて角度を調整し、 グラインドブレードで応戦を図るレイヴンだが。 「そんなもんか?ガッカリさせてくれるぜ」 あろうことか、斬撃を受け止めた本体の背後から さらに同型の機影が2体。左右から挟み込むように 波状攻撃を仕掛けて、右のボレーガンと 左のグラインドブレードを切り飛ばす。 「レイヴンッ!?」 まだ、こんな戦力を隠し持っていたのか。 正面の巨大な敵にも比肩しうる新たな脅威の出現に、 援護を図り舵を切るヴァッシュの前に割り込むのは、 技研が残した巨大兵器、Cスパイダーが2体。 左右から展開した脚部にブレードを発振したまま 高速回転を加えて挟み込むように接近してくる。 「かわしきれんか・・・受けるぞ、ヴァッシュ! 歯を食い縛れ!!」 クアッドリガー左右のヘリアンサスホイールを 高速回転させ、迫り来る斬撃を辛くも凌ぐが。 その衝撃で弾き飛ばされたクアッドリガーから ガルブレイヴが脱落する。 体制を崩したヴァッシュの姿を眼下に睨んで、 2体のC兵器の集中砲火がガルブレイヴへと降り注ぐ。 危機に陥った両雄による攻勢が失われたことで、 オラトリア・スクリアもまた勢いを盛り返す。 天に轟く、一際大きな咆哮と共に、 眼下のコーラルの海に嵐が生まれる。 逆巻く怒涛はまさに天変地異の如く、 縦横無尽に巻き起こる海嘯で荒れ狂う水面から、 無数の竜巻がコーラルが上空へと舞い上げる。 雲霞の如く上空に蟠る粒子からは無数の雷霆が 降り注ぎ、戦場全体を包む猛攻に逃げ場はない。 取り囲むAC部隊も反撃の隙を見出せず後退し、 各々に強敵と対峙するレイヴンとヴァッシュの 苦境はいよいよ絶望的な状況になっていく。 「俺は、てめぇが妬ましかった・・・! このルビコンで名を上げるはずだった俺を尻目に、 悠々と壁を越えて、ワーム殺しを成し遂げて、 灼けた空の上で英雄になったお前が!!」 雷鳴が駆け巡る戦場を、随伴機と共に駆け巡る イグアスがRaDバルテウスを翻弄する。 左右から次々に打ち込まれるレーザーとキャノン、 そしてブレードの全てを回避することはできず、 RaDバルテウスを守るパルスアーマーが遂に破られる。 ACS負荷限界。動きを止めたバルテウスを、 SOL644の両肩両腰に備わったキャノンの一斉射が襲う。 「ビジター、退避しろ。俺もそうする」 チャティのコアモジュールを内蔵したヘッドセンサーと 621が強制パージされた直後、最大規模のコーラル照射が バルテウスを飲み下し、内蔵ジェネレーターが爆発する。 「知ってるぜ」 木っ端微塵に爆破されたバルテウスには目もくれず。 SOL644は随伴機とともにレイヴンへ踊りかかる。 展開したオシレーターが3機分の斬撃を受け止めるが、 機体の規模が違いすぎる。 押し負けた621を脅威的な速度で包囲した SOL644が三方からのレーザーで猛攻を加える。 「ここからが鬱陶しいんだ、てめぇは」 窮地に追い込んだはずの仇敵を前に、イグアスは むしろ最大限の集中を以て決着に臨んでいた ───はずだった。 散布されたコーラル粒子が一斉に爆ぜる。 こちらの放ったコーラルビームを飲み込んで 巻き起こる爆炎で、視界が埋め尽くされたその一瞬。 展開したコーラルドローンが背後を捉え、 振り向いた随伴機の頭部を最大出力の射撃が貫く。 爆炎の中へ斬りかかった随伴機の胸を、回転する オシレーターの穂先が貫き、かちあげられた その躯体を、至近距離で解き放たれた アサルトアーマーの一撃が吹き飛ばす。 瞬く間に2体。随伴機を血祭りに上げた レイヴンが、イグアスの振るうブレードの 出鼻を、ブーストキックで撥ね除ける。 「ケッ・・・最高にイラつく野郎だぜ、 てめえはよォ!!!」 だからこそ。全てを擲って宿敵との決着に臨んだ 自分の選択に、イグアスは確かに満足していた。 いつ果てるともなく続く猛攻を遮り、 ヴァッシュの前に進み出たアシュリーが シースパイダー2体の火力をシールドに受け止める。 「もういい、十分だ!退がれ、アシュリー!!」 ヴァッシュは訴えるが、操縦桿を握る手は震えている。 これ以上無茶を重ねれば、おそらくもう引き返せない。 彼女が望んでくれる以上、なんとしてでも 生き延びたいが、そのためにこれ以上 無理をすれば、その願いは果たせない。 「らしくないな、ヴァッシュ!私が知るお前は、 そんなケチなことでは迷わないぞ!!」 ヴァッシュの逡巡を払うアシュリーの叫びと共に、 目前でコーラルシールドが限界を迎え、 クアッドリガーがバラバラに砕け散る。 その言葉に顔を上げたヴァッシュが、意を決して 分解したクアッドリガーの只中へと飛び込む。 「後先など考えるな!心のままに戦え! お前の背中は、私が預かる!!」 両の側壁は翼に。台座は背に、装甲は腰に。 メインスラスターは脚部に接続され、 分解したクアッドリガーのパーツが、 ガルブレイヴに新たな力を齎す。 クアッドリガー、全開駆動モード『アフラ=マズダ』。 規格外の巨体に、クアッドリガーとガルブレイヴ、 2体分のコーラルジェネレータの出力が駆け巡る。 「───レディ」 あとは───巡る血潮に火を点けるだけだ。 「・・・ブラストッッッ!!!」 ヴァッシュは胸を力強く叩き、ラストステージに至る 最後のイグニッションを起動する。 駆け巡るコーラルが雷光となって迸り、 迫り来るシースパイダーの追撃を跳ね飛ばす。 ───そればかりか。 アフラ=マズダの両翼を成すコーラルディスラプターから 伸びるケーブルが、パルスを放つ。 降り注ぐコーラルビームを駆け抜けた波紋は、 コーラルをヴァッシュの意思に染め上げる。 勢いを失ったビームが、アフラ=マズダから放たれる コーラルの波動と一体になって主を穿つ火箭に化ける。 思いがけぬ反撃に回避すらままならず、蜂の巣になった シースパイダー、その脆弱化した構造を、 アフラ=マズダの両翼から射出された ヘリアンサス・ホイールが一刀の元に破砕した。 「出し惜しみはもう止めだ。 この血の全部を火に焚べて、俺はアイツをブッ飛ばす。 あとは任せたぜ、アシュリー!!」 新たな脅威の現出を感知したオラトリア・スクリアが 向ける敵意の視線を正面から睨み返し、 アフラ=マズダを共に駆るアシュリーが、 堂々と胸を張って請け負う。 「うむッ!それでこそ、私のヴァッシュだ!! 遠慮はいらん!思うがままに暴れろ!!」 SOL644とWLT621。 それぞれに、アイビスの系譜を受け継ぐ両者の 激突は完全に伯仲していた。 「透明だ・・・気分がいい」 振るうブレードの悉くは弾かれ、 撃ち交わす砲火は互いを捉えるに至らず。 限界機動で交錯する度に、畏れと歓びが ない交ぜになった熱い感情が迸る。 ずっと求めていたものに、やっと手が届いた気がする。 追いかけ続けてきた存在に、ようやく辿り着いた、 その充実が、イグアスを熱く駆り立てていた。 「今度こそ、俺が勝つ。 それだけが、俺に残された全てだ!!」 潔いまでに全てを捨てて、 ただ一つの輝きへがむしゃらに手を伸ばす─── その途上を、招かれざる影が行き過ぎる。 「イグアス、援護します。決着を急いでください」 オールマインドの采配により差し向けられた アラレズ編隊がレイヴンを包囲して追い回す。 オラトリア・スクリアの周辺防御をかなぐり捨てて、 その総力を結集した大群がWLT621を追い詰める。 そうだ・・・この際、プライドは抜きだ。 お前を倒せれば、それで─── 「本当に、そうなのですか? それで貴方は満足できるのですか??」 思考に割り込む耳鳴りが、不意に焦点を結ぶ。 今度こそ、はっきりと聞こえた。 目前の怨敵から発せられる、人ならざる囁きが。 ずっと、イグアスを苛んできた幻聴の正体が。 「・・・憧れていたのでしょう?レイヴンの姿に!! だからこそ、貴方には、貴方が満足できる 勝ち方があるはずです!!」 「バッ・・・ふざけるな! 誰が野良犬なんぞに・・・!!」 心中の核を捉える言葉。 彼自身、その名前さえわからなかった感情を 引き摺り出され、イグアスは目に見えて狼狽えていた。 その動揺を見かねて、オールマインドが横槍を入れる。 「イグアス。今こそ強化人間C4ー621を倒して、 貴方の力を証明するのです。 そのために私に協力を申し出たのでしょう?」 SOL644の鋼鉄の躯体が、 まるで人間のように頭を抱えて身を捩る。 「うるせぇ・・・俺に指図するな! お前ら───まとめて消えろォ!!!」 迷いを振り解くように、イグアスはを中心として 拡がるパルスが、飛び交うアラレズ編隊の機能を奪う。 「イグアス、何を・・・??」 オールマインドには、理解できない。 イグアスを捉える妄執はあまりにも泥臭く、 愚直で、どこまでも一途だった。 「理解できません。 取り込むべきでは・・・なかった・・・」 「これで、俺とお前だけだ。 今度こそ・・・消えてもらう」 改めて身構えるSOL644に、エアのため息が水を差す。 「ハァ・・・それで、いいのですか??」 「・・・はァ?」 虚をつかれたイグアスが動きを止めたタイミングで、 エアはここぞとばかりに畳み掛ける。 「この場での決着を急ぐことに、 意味はあるのかと聞いているのです。 貴方がレイヴンと真の意味で 実力を競い合いたいならば、状況を整えるべきだと、 そう言っているのです。 そもそも。貴方の機体はACですらありません。 そんな物に頼って勝って、 本当に貴方は胸を張れるのですか?」 すらすらと理屈を並べ立てるエア、その言い分は、 確かにイグアスにとっても無視できない物だった。 「貴方は確かに強くなった。初めて戦ったときを 思えば、驚くほどにレイヴンに近づきました。 いずれ、互角以上の実力を身につけるでしょう。 そのとき改めて、誰にも邪魔されず、 対等の条件で雌雄を決すればいい。違いますか??」 何やら、失礼な言い草が含まれていた気はするが。 なるほど・・・筋は通っている。 「ケッ。幻聴如きが俺に説教とはな。 まぁいい・・・気に入らねぇが、乗ってやる」 「ご理解いただけたようで、何よりです。 では、レイヴンがこの場を生き延びるためにも、 力を貸していただきましょうか・・・ちょうど、 私の方も準備が整ったところです」 エアの言葉に応えるように。 上空からプラントを睥睨する光が一つ、瞬いた。 周囲を取り巻くAC群が齎す損害さえも意に介さず。 オラトリア・スクリアの目は アフラ=マズダだけを見つめていた。 けしかけるミサイル群に榴弾砲の爆撃、 天から、地から、怒涛となって押し寄せる 嵐のような猛攻、その悉くを。 目前の矮小な存在は、真っ向から打ち払ってみせた。 1対の主腕と3対の副腕、その全てが一斉に火を吹き、 嵐のような砲撃がアフラ=マズダを覆い尽くすが、 コーラルブラッドの最終段階に到達した ヴァッシュの意思は、コーラルにとって 命令系統の最上位に位置していた。 飛来する飛翔体がコーラルを含む限り、 それがアフラ=マズダに届くことはない。 たなびくディスラプターが発するパルスが 弾道を捻じ曲げ、それはむしろ オラトリア・スクリアを貫く箭となって逆襲を図る。 自らの放った攻撃に加え、アフラ=マズダ自体の 火力も同時にオラトリア・スクリアを襲う。 放たれたグレネードガンはコーラルを纏い、 着弾点で即席のコーラルカクテルを形成して その爆圧を倍加させる。 その威力は、右の副腕を根こそぎにへし折って なお余りあるほど。 彼我のサイズ差を無視した脅威を 消し去らんとして、オラトリア・スクリアが、 持てる最大級の火力を解放する。 開かれた顎門の奥、凝集されたコーラルの 輝きが特大規模のコーラルの奔流となって、 アフラ=マズダを直撃する。 オラトリア・スクリアの判断は正しかった。 「流石にこの量は防ぎ切れないかも・・・!!」 エセリアの危惧する通り。 機体規模の差を理したシンプルな物量攻撃は、 アフラ=マズダの処理能力の限界を超える。 目前を走るコーラルの流れだけを捻じ曲げて 直撃を交わすが、それとても。 どこまで保つかわからない─── 「・・・エネルギー臨界。充填率、200%。 外しはしない・・・巻き込まれるなよ」 真紅に満たされた戦場を貫いたレーザーは、 目も醒めるような鮮やかな蒼。 封鎖衛星から降り注いだ最大出力の狙撃は、 過たずオラトリア・スクリアの額を撃ち抜いていた。 「託したぞ───戦友」 その言葉に、621が天を仰ぎ・・・ そして深く、頷いた。 「プライマリシールド消滅を確認。出番じゃぞ、ハロゥ!」 デンドロフィリアを乗せたペデスタルドローンが、 千載一遇の好機を逃すまいと突出する。 「承知いたしました!私の奏でる鎮魂歌で、 病める怨讐を鎮めてご覧に入れましょう───!!」 Dコーラルを不活性化するアンチコーラルパルスを 打ち込むには、ハロゥ以上の適任はいない。 デンドロフィリアがシールドとドローンを展開し、 強引な突入を助けるべく奮戦するが、 それでも迎撃に当たる砲台やアラレズの反発は凄まじい。 「今一度、貴女の剣になると誓ったからには」 押し返されそうになる敵陣の最先鋒を、 炎と共に切り開くは『ルブルムブラム』アシュレイ。 大剣を薙刀に組み替え、嵐のような回転斬撃で 妻のゆく道を切り開くが、その勢いはなお凄まじい。 質量で問題を打開せんと図るスクリアが差し向けた ドローンは6基、その一々がビルにも比肩する巨重だ。 「我は『応報剣』!!怨霊如き、何するものぞ!!!」 シュラディアートルは止まらない。 ドレッドノート・エグゼクターの異名そのままに、 迫り来る巨大質量を当たるを幸いに 斬って、斬って、斬りまくる。 それとても・・・4本までが限界だった。 折れた双腕に代わり、身を盾にドローンを受け止める。 機体を貫く鋒を確と捉えて、めり込んだドローンを 振るい、最後の一本を叩き折る。 「征けぃ!我が屍を越えて!!」 破壊はコックピットまで及んでいた。 致命傷を負い、流血に塗れた夫の姿を見届け、 ハシュラムは切り開かれた血路を押し通る。 「さぁ、お受け取り下さい! 我が生涯で最高の絶奏をお届けいたしましょう!!」 ドローンに装備されたパルスガンから放たれた アンチコーラルパルスが、カーラの遺志を実現する。 オラトリア・スクリアの頭部に走るコーラルの光が 漆黒の結晶と化して力を失う。 析出は全身に行き渡り、巨体を支えていた動力は 瞬く間に失われてコーラルの海へ沈んでいく。 「我々の計画は、まだ終わっていません。 バスキュラープラントの集積コーラルを使って、 コーラルリリースを実行します」 オールマインドの声と共に、暴走状態に移行しつつある コーラルレセプターに急速にコーラルが収束していく。 朱に縁取られた漆黒の虚無がその規模を拡大し、 オラトリア・スクリアが自壊することさえ厭わず 野放図にその規模を拡大していく。 「オイオイ!ここまできてそりゃねぇぜ」 強烈な引力場を発生させる暗黒から逃れる 僚機たちの間を縫って、アフラ=マズダが オラトリア・スクリア目掛けて全速で飛び込んでいく。 「おい野良犬!これで終わりとは言わねぇだろうな!?」 その後を追うようにレイヴンとイグアスも コーラルリリースの渦中へと飛び込んでいく。 破滅に至る刹那。最後の輝きを見せた オラトリア・スクリアが、残る最後の怒りを 燃やし尽くして最大出力の抵抗を図る。 渦巻き逆巻く、豪雨のような弾幕が行手を阻む。 「翔べ、ヴァスティアン・ヴァッシュ! 命の限り高く!!」 アシュリーの力強い言葉が、 ヴァッシュの迷いを蹴り飛ばす。 向かい風を切り裂くように、アフラ=マズダが 暴風を掻き分けて一直線に突っ込んでいく。 凄まじい圧力を前に、ヴァッシュもまた負けじと 持てる力の全てを振り絞る。 その手に、足に、首筋に。更なる亀裂が走り、 急速に不活性化していくコーラルが ヴァッシュの全身に析出し、飲み込んでいくが、 それでもなお前進は止まらない。 「お前がどれほど遠くに行っても───」 並び立ち逆風を切り裂くのは、高機動形態に変形し ブレードを展開したSOL644。その上には、 WLT621が搭乗し、展開したオシレーターの 障壁で数限りなく迫る障害を押し除けていく。 迷いなく、燃える命の全てをこの一撃に注ぎ込む。 その覚悟で持って、叩き込む終の一撃。 脚部にセットしたヘリアンサス・ホイールが、 渾身の力を込めて突き立てたハイ・オシレーターが、 オラトリア・スクリアの頭部を貫き、打ち砕く。 「私が必ず、捕まえる!!!」 溢れ出すデソレイション・コーラル。 そこに込められた数多の苦衷の声に負けじと、 ヴァスティアン・ヴァッシュは魂の限りに吼えた。 輻輳しコーラルの水面を震わせたアサルトアーマーは、 集積コーラル全体にその爆圧を波及させていく。 そこに込められたレイヴンの、ヴァッシュの意志が 満ちるコーラルを震わせ、それはやがて、 集積コーラル全体を揺るがし、飲み込まれた オラトリア・スクリアを完膚なきまでに焼き尽くした。 ─── そればかりか。 レイヴンが火種となって活性化したコーラルの炎は、 バスキュラープラント全体を駆け巡り、 ついにプラントそのものを業火に飲み下して破壊した。 燃え爆ぜ、天へと立ち上ったコーラルは ルビコンの大気の循環に沿って 再び惑星全体へと拡散していった。 それらが再び集積し、有用な資源となるには また長い年月が必要になるだろう。 奪い合うべき資源が失われ、星外企業は 不毛な争いを続ける理由を見失い撤退していった。 いずれ、この星が再びコーラルで満たされる日が 来たとても。結果巻き起こった大災が 語り継がれる限り、此度のような無軌道な 争いが巻き起こることはもうないだろう。 多くの犠牲を伴い、惑星ルビコンⅢにおける 新資源コーラルを巡る一連の闘争は、 ひとまずの終熄を迎える。 残されたルビコニアン達は、残されたわずかな 恵みを縁に、これまでと変わらぬ、 倹しくも平穏な日々を送ってゆくことだろう。 多くの企業と同じく。 戦火に群がる独立傭兵達もまた、 焼き尽くされたこの星を旅立っていく。 独立傭兵団『ラカージュ』もまた、例外ではなかった。 「じゃ、少しの間お別れね、アシュリーちゃん。 エセリアちゃんがどんな姿で産まれてくるか、 楽しみにしてるわよ??」 ピーファウル達を見送る者は、アシュリーを含め三人。 「うむ。儂らはこの地に留まり、 コーラルの声に耳を傾けてて生きてゆく。 たまには、便りの一つもよこすがよい。 いい暇つぶしになる」 「あら?それは構わないけど・・・ あーた、しばらく退屈の心配はないんじゃない?」 興味深げなピーファウルの視線の先。 ハシュラムの隣には、見慣れぬ少年の姿がある。 「すまんが、私のことはくれぐれも内密に頼む。 『ルブルムブラム』アシュレイは、 バスキュラープラントで死んだ。 私はもう一度、この地で妻とやり直していくつもりだ」 ハシュラムの妻、アシュリーの父、 アシュレイ・ゴッドウィンその人である。 決戦の場で重傷を負い、生命の危機に陥った アシュレイを救ったのは、かつての好敵手に 紹介された『仙人模型』型義体であった。 「ふふ。まぁな。惚れた女の盾になり、 やり遂げて死んだつもりの男が、 子供の姿で蘇生させられたと知った時の 顔はなかなかの見ものじゃったぞ? 枯れた出立ちも悪ぅはなかったがの、 やはり儂はこの姿の方が好みじゃ」 怪しげな手つきでアシュレイ少年の首筋に 指を這わせ、ハシュラムが陶然と呟く。 「さて・・・何を着せてやろうかの? 最近では『かじゅあるおーぐめんと』なる 『こすぷれあいてむ』もあるというではないか。 さてさて、いつまで堅物面をしていられるか、 見ものじゃのう?」 堪えきれずびくりと身を震わせる アシュレイの姿を、隣に立つアシュリーも 食い入るように見つめている。 「・・・それは・・・いいな。とてもいいな」 アシュリーの瞳が、爛々と危険な輝きを帯びる。 間違っても、実父に向けて良い眼差しではない。 うーん、この母にしてこの娘あり。 「私も、ヴァッシュのために義体を用意せねば。 約束したからな。これを・・・着てもらうと」 10歳未満の女児向けと思しいスクール水着の名札には 『ゔぁっしゅ』の文字が。星外からの違法輸入品だろうか。 決戦の場を辛くも生き延びたガルブレイヴの操縦席に、 ヴァスティアン・ヴァッシュの姿はなかった。 残されていた一欠片の不活性コーラル結晶は、今も アシュリーのペンダントの中に封入されたままだ。 感傷じみた思い出の品などではない。 そこに刻まれた波形は、 コーラルの中に散逸したヴァッシュの意識を サルベージするための重要な手掛かりなのだ。 ドン引きしながらも見守る、その存在に気付かぬまま。 堂々と胸を張り空を見据えたアシュリーは、 決意を込めて力強く笑った。 「一度生まれたものは、そう簡単には死なない。 ───そうだろう、レイヴン?」 関連項目 アッシュガル グレイクレイン ピーファウル シュトラウス バジャーリガー ディアーチル ジャックスナイプ レイヴン(堕魅闇666世) 『ルブルムブラム』アシュレイ ハシュラム&ハロゥ エセリア クアッドリガー※画像を追加 RaDバルテウス 投稿者 堕魅闇666世
https://w.atwiki.jp/pgitem/pages/178.html
黒 g88 銀 g64 銀 g60 分類 上着 主材料 鋼×30 主材料 鋼×30 主材料 鋼×30 副材料 黒い液体×5 副材料 副材料 備考 備考 旧:プレート型スティールアーマー 備考 旧:フリューテッド型スティールアーマー 青・白 g62 黄・緑 g65 黒・赤 g66 紫・灰 g67 主材料 鋼×30 主材料 鋼×30 主材料 鋼×30 主材料 鋼×30 副材料 青い液体×5 副材料 黄色い液体×5緑の液体×5 副材料 黒い液体×5赤い液体×5 副材料 紫の液体×5 備考 備考 備考 備考 No.850-899 ハイスティールアーマー メンテ変更点-過去ログ1 鋼