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2016年08月03日22時57分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 真改 BOSS 30 堅守高速 1 1 山田四退士 Donald-2nd-R 10 攻撃重視 1 0 . . 30 攻撃重視 1 0 翔鶴 優子 バブ・ルス 35 堅守高速 1 0 第460回D-BR杯がスタートです! 前回優勝したのは真改です! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? 真改の攻撃!(命中率95%/会心率5%)翔鶴 優子に2のダメージをあたえた!! 翔鶴 優子 「やせたら、もう好き勝手は言わせないわ!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 30 , 翔鶴 優子 33 ) 翔鶴 優子の攻撃!(命中率95%/会心率5%)翔鶴 優子 「りんごと豆腐でダイエットぉぉおおおお!!!」.に3のダメージをあたえた!! . 「たとえ明日が苦しくてもまたその明日がある…!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 33 ) .の攻撃!(命中率74%/会心率5%). 「あたし、お芝居が好き!」 翔鶴 優子は素早くかわした。翔鶴 優子 「やせるのよ!やせるのよ!今度こそ!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 33 ) 山田四退士の攻撃!(命中率65%/会心率8%)山田四退士 「黒星とは不覚だ また黒星でおさわがせもの償還」 翔鶴 優子は素早くかわした。翔鶴 優子 「やせるのよ!やせるのよ!今度こそ!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 33 ) 真改の攻撃!(命中率95%/会心率5%)真改、会心の一撃!!!翔鶴 優子に20のダメージをあたえた!! 翔鶴 優子 「やせたら、もう好き勝手は言わせないわ!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 13 ) 翔鶴 優子の攻撃!(命中率10%/会心率6%)翔鶴 優子 「りんごと豆腐でダイエットぉぉおおおお!!!」 真改はゆうゆうとかわした。 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 13 ) .の攻撃!(命中率11%/会心率7%). 「あたし、お芝居が好き!」 真改はゆうゆうとかわした。 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 13 ) 山田四退士の攻撃!(命中率69%/会心率16%)山田四退士 「黒星とは不覚だ また黒星でおさわがせもの償還」翔鶴 優子に19のダメージをあたえた!! 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 27 , 翔鶴 優子 -6 )翔鶴 優子のLIFEは0になった!翔鶴 優子はやられた・・・「リバウンドしてしまったわ。あああああ…」 真改の攻撃!(命中率95%/会心率9%)真改、会心の一撃!!!.に17のダメージをあたえた!! . 「たとえ明日が苦しくてもまたその明日がある…!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 10 ) .の攻撃!(命中率14%/会心率20%). 「あたし、お芝居が好き!」 真改は素早くかわした。 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 10 ) 山田四退士の攻撃!(命中率15%/会心率22%)山田四退士 「黒星とは不覚だ また黒星でおさわがせもの償還」 真改はギリギリかわした。 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 10 ) 真改の攻撃!(命中率95%/会心率12%)真改、連続攻撃!!!.に3のダメージをあたえた!!.に2のダメージをあたえた!! . 「たとえ明日が苦しくてもまたその明日がある…!」 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 5 ) .の攻撃!(命中率17%/会心率26%).「あたし、お芝居が好き!」 ミス!真改にダメージをあたえられない! 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . 5 ) 山田四退士の攻撃!(命中率94%/会心率28%)山田四退士 「黒星とは不覚だ また黒星でおさわがせもの償還」.に27のダメージをあたえた!! 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 10 , . -22 ).のLIFEは0になった!.はやられた・・・. 「演りたい…! いつか、紅天女を…!」 真改の攻撃!(命中率95%/会心率14%)真改、連続攻撃!!!山田四退士に1のダメージをあたえた!!山田四退士に1のダメージをあたえた!! 残り体力( 真改 30 , 山田四退士 8 ) 山田四退士の攻撃!(命中率20%/会心率30%)山田四退士、会心の一撃!!!山田四退士 「真改 is yontai」真改に50のダメージをあたえた!! 残り体力( 真改 -20 , 山田四退士 8 )真改のLIFEは0になった!真改はやられた・・・真改 「無念」 勝ち残ったのは山田四退士です!山田四退士がタイトルを初防衛しました!山田四退士 「どうだみたか。」 ははははは!!ボスがいるデ杯をV2防衛してやった!! 僕が世界一のアンチボスだーーーーーーーーーーー 僕が四代目のアンチボスだーーーーーーーーーーー 僕が究極のアンチ防御狂だーーーーーーーーーーー by.Donald-2nd-R(山田四退士の人)
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(簡素な紙にペンを走らせている) (手紙のようだ) (乱雑な殴り書き) (…? 視界が滲む) (涙か。怒りで頭に血が昇ったか。一部読めない) (読める箇所は………………) ◇ 結論だけ、書く。 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した失敗 失敗した。 あたしがあたしだということを思い出したのはほんの1年前だった 恐怖の大王が落ちるとか言われてた日 バカだバカだ何が恐怖の大王だどうせなら落ちてくれればよかった あたしはこの24年間、記憶を失っていた。 覚えていたのは名前ぐらいだった。 思い出したのはほんの1年前だった 恐怖の大王が落ちると言われて落ちなかった日 恐怖の大王なんてどこにもいないけどあたしは死にたい 修理が完全じゃなかったタイムマシンは不具合があったあたしは1975年に跳んだとき何も覚えていなかった それを今になって思い出すあたしは真っ白でどうしたらいいか分からず施設に保護された 橋田鈴というまっさらな人間として普通に生活してきただけで阿万音鈴羽としての使命は完全に忘れていて去年思い出した 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したあたしは失敗 これじゃあ未来は変わらない ゴメン。 ゴメンね。 あたしは何のためにこの歳まで生きてきたんだろう。 使命を忘れてただのうのうと生きてきた。 こんな人生、何の意味もない。 意味がない。意味がない。意味がない。 思い出さなければよかった。 思い出せてよかった。 君に謝ることができてよかった。 許して許して許して許して許して許して。 あたしの計画は狂ってしまった。 ゴメン。ゴメン。ゴメン。 こんな人生は、無意味だった ◇ (文字通り筆を投げ出したのか最後の一画が長く紙上を走っている) (……首を、括る) (遺書だったようだ) (そうか) (これがあなたの過去か、マスター) (……オレも、未来を変えたかったよ) (あたしは失敗した) (だから、この世界線にもう興味はない) (次のあたしと、世界線に託すことにする) (なのに) (これは、なに?) ◇ 「それじゃあ、行ってくるよ母さん」 「いってらっしゃいトランクス。三年以上待たせちゃったもの。孫君たちも待ちくたびれてるでしょ」 「ああ。無事人造人間を倒せたってやっと伝えられる」 (なに?走馬灯?) (でもこんなの知らない。青い髪の男女に知り合いはいない。街も、さすがにここまで戦場みたいにはなってない) (なら、これは……?) 「ッ!母さん離れて!」 「おやおや気付かれてしまったか。気配は隠していたはずだが、サイヤ人の勘というやつかな?」 (げ。なにあれ) (虫?いや喋ってるし。じゃあ人?あんな緑の体色に斑点の人類ある?) (……夢かこれ) 「何者だキサマ」 「すぐに分かる。俺は、お前の親戚さ」 (…緑のから金色のオーラみたいのが出た) (末期に見るのがファンタジー?頭お花畑?クスリはやってないんだけど) 「…バカな。フリーザと、父親の。ピッコロさんに、悟空さん。父さんの気まで……」 「言ったろう、お前の親戚だと!はぁッ!!」 (え、な、殴、ちが、殺し!?) (速すぎて見えな…い、こともない) (夢だから?にしても変) (生々しい。命のやり取りのにおいがする) 「父さんも悟空さんも死んでいる!フリーザたちもそうだ!親戚なんて産まれるはずもない!」 「察しが悪いな同胞よ!Dr.ゲロの死後も最強の人造人間作製の実験は続いていたのだ。最強の生物の細胞を掛け合わせて産まれた、最強の人造人間が私だ!」 (青い人が押されてる) (…?ポケットから何か出して?) 「人造人間か!それならこれでどうだ!」 「ほう。何かと思えば緊急停止コントローラーか。お前ごときがどうやって17号と18号を倒したのか疑問だったがそういうことか!」 「これでおまえも…!」 (スイッチを押した…!) (でも怪物は止まらない!) (尻尾が男の人の首に巻きついて……ああ……!) 「生憎とバイオテクノロジーにより産まれた私に緊急停止装置は取り付けられていない。無意味だよコントローラーは」 「さて、別段お前に用があったわけではないトランクス。必要なのはタイムマシンだ。17号と18号が生きている時代に向かい、奴らを吸収すれば私は完全体に成れる」 (タイムマシン!?あれが!?) (それじゃあこれはもしかして別の世界線!?) 「邪魔するなブルマ。お前にも別の用はない。発進するだけなら講義の必要もない。黙って見ていろ」 (ダメだ) (え?誰の声?) (また、人造人間に世界が壊される) (このままあの世になんて行けない。行ってたまるか)(青い髪の男の?) (ドラゴンボールさえあれば) (なんでも願いが叶うチャンスがあれば…!) (願いが叶う?) (…………ある、のか?) (なら、話は早い) (そうか。それで……) (オレの死後を捧げる。その対価をここに貰い受けたい) ◇ シュン、という空気を裂く音を立てて巨大な球状物体が現れた。 再現された秋葉原のラジ館屋上にゴン、と音を立ててそれは着地する。 「それで、あなたはそのタイムマシンでこの聖杯戦争に乗り込んできたんだ」 少女、阿万音鈴羽はそう言ってタイムマシンから青い髪の青年が降りてくるのを出迎える。 続けてやはり関心を惹かれるものがあるのか、タイムマシンを調べ始めた。 「重力操作装置でブラックホール発生させて、時空を超える感じ?根っこの理論は父さんのタイムマシンと一緒かな。 あ、でも出力凄いね、マイクロブラックホールじゃなくてもっと大規模なの?大部屋全体の重力1000倍とかいけちゃう系? 残り航行時間は…なし!?燃費悪ッ!未来に行けるのは父さんのよりハイテクだけど、燃費はあっちのがいいかなあ」 などと弄っているのが一段落し、鈴羽の手が止まったところで青年はタイムマシンの外部スイッチを操作して、マシンを手のひらサイズのカプセル状に変形させる。 それをポケットに収めると、鈴羽も携行性はこっちのが上だななどと感心しつつ、気持ちをレジスタンス時代に切り替える。 「あなたがこの界聖杯(ユグドラシル)に世界線移動したのにあたしが巻き込まれて、この世界にいた16歳の阿万音鈴羽の体に記憶をタイムリープさせたってこと? …因果だね。岡部倫太郎風にいうならシュタインズ・ゲートの選択ってやつかな」 自殺寸前だった―――いや自殺した直後の虚無感しかない鈴羽だったが、偶然のタイムリープが彼女の胸に黒い炎を灯す。 記憶と感情は未来を変えるエージェントのものを取り戻した。肉体も全盛期に戻った。SERNのラウンダーを何人だって殺せるコンディションだ。 そしてここには、IBN5100はないが無限の願望機『界聖杯』がある。 「行こう、えーとトランクス君だっけ?未来を変えるためにさ」 少女の呼びかけに青年は答えた。 「■■■■■■!!!」 理性を失くした雄叫びで。 「……セイバーでもライダーでもなくバーサーカーぁ?んーまあしょうがないか」 その様を見た鈴羽の顔にシニカルな色が浮かんだ。 「歴史を変えようなんて、イカレてなきゃやってられないよね」 でしょ?と狂気のマッドサイエンティストの顔を浮かべて。 歴史を変えるための第一歩を二人は踏み出した。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 トランクス@ドラゴンボール 【パラメーター】 筋力E~B 耐久E~C 敏捷E~B 魔力E~B 幸運E 宝具A++ (後述のスキルにより一部ステータスのコントロールを可能とする) 【属性】 秩序・狂 【クラススキル】 狂化:C 耐久と幸運を除くパラメータをランクアップさせるが、理性を喪失し人間的な思考ができなくなる。 クラス別スキルであると同時にサイヤ人としての種族特性でもあるため、何らかのきっかけがあれば制御可能になるかもしれない。 今の彼の状態はブロリーというサイヤ人が陥った、尾を失くした状態で大猿の力を引き出した暴走状態に近い。 【保有スキル】 天性の魔:E- 生まれながらに怪物であることを宿命づけられた存在。 トランクスは大猿の進化した粗暴な戦闘民族、惑星ベジータに巣食ったサイヤ人という地球外生命体と地球人の混血児である。 加えて彼の師匠孫悟飯は神の悪性そのもの、大魔王ピッコロに師事しており、トランクスもまた純正の魔の系譜である しかし彼は生まれついて理知的な母に似た性格をしており、さらに幼少期に尾を切り落としたことにより大幅にランクダウンさせている。 父譲りの極めて頑健なサイヤ人としての体質と、サーヴァントとなってなお鍛錬によりステータスが伸びる特性を持つ。 そして尾の生えた状態で満月を目にすることでその本来の獣性を露にする。 本来死者であるサーヴァントが成長などするはずないが、全宇宙で最も知名度の高いサイヤ人は死後も鍛錬により大きく力を伸ばした実績があり、トランクスも神の住まう領域で大きく力を伸ばした逸話を持つためその特性をスキルとして再現している。 気功操作:A++ 肉体に宿る神秘の力、『気』を自在に操る。 修得の難易度は最高レベルで、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。 A++ランクともなればエネルギー弾として放つ、肉体に纏っての強化、戦闘力(ステータス)のコントロールや感知、自在に飛行するなど多彩な応用力を持つ。 狂化しているため戦闘力を0にするのは令呪による補助などなくてはできないが、そのほかの技能についてはほぼ問題なく機能する。 機人相殺:A 人ならざるヒトと相互いに殺し合う運命。 相殺(そうさい)でなく相殺(そうさつ)。 トランクスはメカフリーザ、人造人間14号、17号と18号など機械生命体を多く破壊し世界を救っている。 そして人造人間セルとは数多の世界線において数奇なめぐり合わせの上にあり、セルはトランクスを二度殺し、トランクスはセルを二度殺している。 機械の属性を持つのものに対し与えるダメージにプラス補正がかかる。 さらに機械以外のものにより形成されたヒトに対しては与えるダメージに加えて受けるダメージにもプラス補正がかかる。 魔眼(偽):EX 運命探知の魔眼、とこれを自覚したとある科学者は名付けた。またの名をリーディング・シュタイナー。 人類すべてが保持する能力であるが、特にそれが顕著に表れている。 世界線の移動を認識し、本来ならば修正される記憶を保持することができる。 さらに虚数事象や剪定事象となり消え去ったはずの世界線すら観測し、在り得ないものを在るものとしてしまう。 我思う故に我在り、我観測す故に世界在り。 トランクスはタイムマシンにより過去へ渡り、一人の英雄の命を救うことで世界線を移動させたが、彼はタイムマシンにより本来彼のいた歴史、その英雄の死んだ世界線へと帰還している。 世界線移動による記憶改変を受け付けない。 そしてトランクス自身が身を置いた世界線を認識するかぎり、その世界線を異聞帯、あるいはパラレルワールドとして存続させる。数多の時間移動を繰り返したことで生ける空想樹とも言うべきモノへとトランクスは変質してしまった。 逆にトランクスが歴史を改変しても、彼は移動した世界線の未来に身を置くことはかなわず、元の世界線にしかタイムトラベルできない。 そのため例えば聖杯を用いた時間遡行、人理の焼却を解決したとしても、彼が戻った現代の人類は滅んだままであろう。 【宝具】 『魔人封じ、機人裂く剣(タピオン・プレイズ・ララバイ)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:1人 1000年の昔、南の銀河のコナッツ星で暴れた幻魔人ヒルデガーンを真っ二つに切り裂き、そして封印した剣。 勇者タピオンがその身に封じた魔人と共に現代まで持ち続け、別れ際にトランクスに託したもの。 ヒルデガーンとは全長数十メートルはあろうかという巨体に、攻撃する時以外は霊体でいるという怪物で、かつてそれを裂き封じたこの剣は巨人殺しおよび霊体特攻の概念を持つ。 さらにトランクスに振るわれ、幾度か歴史に多大な影響をもたらす強大な機械生命体を斬ったために機械特攻の概念も宿す。 折れたり欠けたりしたことも一度や二度ではきかないが、そのたび修繕されており、少量の魔力で修復可能。 『1000年に1人の黄金戦士(超サイヤ人)』 ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 穏やかで純粋な心を持つサイヤ人が強い怒りや悲しみによって覚醒した姿。 頭髪は黄金に瞳は碧眼に染まり、膨大な気が意識せずとも濃霧のように体を覆っている。 幸運と魔力を除くステータスを3ランク上昇させる。 スキル:天性の魔により成長の可能性があるトランクスはここからさらに先の領域に足を踏み入れることもあるかもしれない。 『魔閃光』 ランク:― 種別:対軍魔技 レンジ:1~20 最大捕捉:100人 気功操作の極み。 両の掌から集約した気を放ち、強大な光線で攻撃する。 神の悪の心から生まれた大魔王ピッコロから孫悟飯が学んだ奥義であり、孫悟飯に師事したトランクスもまたこの奥義を扱う。 一国を滅ぼし、月をも砕く魔王より脈々と受け継いだ魔の極み。 『青き追い風よ、希望を運べ(チェンジ・ザ・フューチャー)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 地球の天才科学者ブルマが、地球外の文明からインスピレーションを得て開発に至り、トランクスが活用したタイムマシン。 重力発生装置が組み込まれており、岡部倫太郎らが開発したものと同じくブラックホールを利用したもので、鈴羽にも多少は理解できる。 エネルギー効率が極めて悪く、トランクスの生前は往復のエネルギー貯蓄に3年前後を必要とした。 サーヴァントとなっても同様で、一流の魔術師が数年魔力を蓄えて片道一度使えるかどうか。 令呪3画を用いても難しく、そもそもトランクスが理性も騎乗スキルも持たないバーサーカーで召喚されたためまともな運用は不可能。 英霊の座に至ったトランクスはこの宝具を獲得し、無理矢理に発動して界聖杯の召喚に割り込んだ。 本来の役割である並行世界移動装置としての役割を果たし、彼は『単独顕現』に成功。近似するタイムマシンを保有していたためか、そのトラベルに巻き込まれる形で鈴羽の意識もタイムリープしてしまったのがこの主従の成り立ちである。 それにより残存エネルギーはほぼなし。よほどの事態がなければ発動はできないだろう。 【weapon】 『魔人封じ、機人裂く剣(タピオン・プレイズ・ララバイ)』 【人物背景】 戦闘民族サイヤ人の王子ベジータを父に、地球有数の大企業カプセルコーポレーションの天才科学者ブルマを母に持つサラブレットとして産まれる。 しかし突如現れた二人の人造人間17号、18号によってトランクスを含む地球の人々は絶望の未来に囚われることになる。 地球最強の戦士孫悟空は心臓病で他界し、ベジータをはじめとする有力な戦士も人造人間に殺され、残された戦士は孫悟空と息子悟飯とベジータの息子トランクスの幼い二人だけ。 後に孫悟飯も人造人間に敗れ、トランクスも瀕死の重傷を負う。 それでも過去に希望を送り、未来の可能性を掴むために孫悟空存命の時代にタイムトラベル。悟空に病の特効薬と人造人間の襲来情報を渡し、未来を改変する。 そしてトランクスも過去において力を増し、また人造人間二人の弱点を掴んだことで勝機を得る。 未来に戻り人造人間17号、18号を倒し、その報告に過去へと向かおうとした……そこへ新たに現れた人造人間セルの奇襲を受け死亡する。 別の世界線においてはこれを撃退するのだが、それは様々な事象の絡んだ歴史改変の影響であり、このトランクスはそこまでの知識、あるいは実力を持ち合わせていなかった。 そのためにこのトランクスは再び人造人間を撃滅するために地獄の閻魔のもとへ行かず、英霊の座、そして後悔と怒りを持って聖杯戦争へと臨む。 余談であるが、地球の神や銀河を統べる界王をも超える力を身に着けた彼は戦闘力だけならば神霊クラス。その強さが逆に災いし、聖杯では本来の彼のスペックを再現しきれていない。 【サーヴァントの願い】 人造人間による絶望の未来を改変する。 【マスター】 阿万音鈴羽@STEINS;GATE 【マスターとしての願い】 SERNによるディストピアの未来を改変する。 【weapon】 なし。 【人物背景】 SERNという組織によって支配された未来を改変するためにタイムトラベルした時間遡行者。 目的は1975年でIBN5100というパソコンを入手し、2010年の仲間に託すことだが、父親と会うために2010年でいったん途中下車。 2010年に長期滞在したせいでタイムマシンが故障してしまうが、岡部倫太郎や父親をはじめとするメンバーと親交を深める。 その後オペレーション・エルドフリームニル(岡部主催のお別れパーティ)参加後、タイムマシンを父、橋田至に修理にしてもらい、1975年に向かった。 しかしそのタイムマシンの修理は不完全であり、鈴羽は遡行後の1975年において記憶を失ってしまう。 以降橋田鈴と名乗り、24年を無為に過ごし、記憶を取り戻した瞬間その事実に絶望。 任務の失敗を告げる手紙を遺し、自殺する…のが本来の歴史。 この世界線においては自殺の寸前にタイムリープが発生。 絶望の記憶を界聖杯に存在する16歳相当の肉体に転写し、聖杯戦争に臨む。 【能力・技能】 SERNに対抗するレジスタンス組織の一員であり、相応に鍛えた肉体と精神をしている。 銃器などの扱いと、IBN5100を扱うための工学知識を有する。 【令呪】 右手の甲。 阿万音鈴羽の「A」だけが刻まれたラボメンバッジ。 歯車で一画、矢印で一画、Aで一画。 【方針】 聖杯狙い。 一度致命的な失敗を犯してしまったタイムリーパーたちは、修羅となることも厭わない。
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もううんざりだ。 何がうんざりかって? このケツの穴がひりひりする毎日のことだ。 原因は狂気に染まった目で俺を狙い隙あらばアナルめがけて襲いかかってくるあのホモ古泉。 大体超能力者じゃなかったのかあいつは。いつのまにあんな暴走変態野郎に成り下がったんだ。 ハルヒもかすむほどの行動力で、もはや主役交代といってもいい。 そもそも今のこの世界は明らかに狂っている。朝比奈さんは何か黒いし、鶴屋さんはあれだし、 長門も明らかにおかしい。ハルヒだってそうだ。今までズルズルとつきあわされちまったが、もう我慢ならねえ。 だから俺はここに宣言する。今こそ抵抗活動――レジスタンスとして俺は立ち上がるんだ。 この狂った世界を元の平和な世界に作り直すための抵抗運動なのだ。まず最初の標的は古泉。 おかしくなった奴の中でもっとも苛烈な変化を遂げている。奴をどうにかしなければ、正常化なんて絶対無理無理カタツムリだ。 ――決して「無駄な」抵抗なんていう頭によけな文字をつけないこと。 朝、俺が北高にやってくると…… 「いぁぁぁぁぁぁやあああああほほほほほほほほー!」 イカレタ叫び声で襲いかかってきたのは、あの超能力野郎・古泉だ。 これだけでも引くってのに、なぜか上半身ブレザー・下半身裸という変態スタイルで、 あろうことかケツを俺に向けて飛んでくる。しかも、物理法則を完全に無視した水平飛行でだ! 「おはようのキスを差し上げましょう! さあ、僕のアナルに!」 俺に背を向けて飛んできているから表情まではわからんが、かなりいっちゃった恍惚とした顔なんだろうな。 今までの俺だったら、このまま何もせずにやられ放題か、ひたすら逃げ出すという選択肢しかなかったが、 抵抗を決意した俺は今までとは違うぞ! 「とうっ!」 「――はうお!」 古泉の驚愕と衝撃が入り交じった声。俺は間髪入れずに奴のケツに太さ5センチの鉄棒をねじ込んでやったのさ。 いつも俺が受けている屈辱と痛みを思い知るがいい! 「はうううううう! 朝から過激なプレイをしますね……!」 なっ……こいつこっち側もOKだったてのか!? 快楽を貪るような表情を見る限り、 堪えるどころか喜んでじゃねえか! 「っうく……あなたの気持ちはよくわかりました。しかし、公衆の面前でこのような振る舞いは感心できませんね」 朝の登校時間に半ケツで飛びかかってきたお前が言うな! しかし、古泉はもはや問答無用と言わんばかりにケツに刺さった鉄棒を抜きにかかり、 「せっかくです……! 僕のアナルを貫いたこの棒であなたを指せばまさに穴兄弟――」 俺は古泉のしようとしていることがわかったので、一目散に逃げ出した。 やはり抵抗は一日では成就せずか。やはり、ここは仲間を作るべきだな。 「朝っぱらから災難だったなキョン」 「ああ、最近あいつの変態ぶりも磨きがかかりすぎてたまらん」 時刻は昼休み。俺は弁当をとっとと食い終えて谷口と雑談を交わしていた。 「だがよ、いくら抵抗を決意したからといってあれはまずいんじゃねえか?」 「……どういうことだ?」 「あのなキョン。すっかりあのホモ男に毒されちまっているようだが、 朝の登校時間に男のケツに鉄の棒をつっこんでいる図を見てみろ。誰だって変態に見えるだろ」 「なっ……あれはあいつが襲ってきたから!」 俺がつばを飛ばして抗議しようとするが、谷口ははいはいと軽く受け流して、 「いいか? 常人なら襲われたら普通は逃げる。迎え撃つ奴の方が少ないと思わないか? あまつさえ、その反撃で襲ってきた奴が喜んでいると来ているんだ。誰が見ても変態さ、お前も含めて」 ……しまった。まさか俺の燃えたぎる抵抗心が逆に作用してしまうとは……! 「ちまたの噂じゃ、おまえはツンモホって呼ばれているらしいぜ」 「なんだそれは!?」 「ああ、ツンホモってのはな、嫌だ嫌だと言いつつ何だかんだで……」 「説明しなくていい!」 俺はチャック全開野郎と黙らせると、思考モードに移行し始める。このままではまずい。 俺がいくら抵抗しようとしても周りからそう見られてしまえば、全く意味はない。いい感じに既成事実化となっちまう。 「しかし、この学校はどうなっているんだ? いくら何でも自由奔放すぎるだろ。 ホモ男が昼夜闊歩して男を追いかけ回しているんだぞ。更生させようとか、せめて止めたりするのが普通じゃないのか?」 だが、谷口は肩をすくめて首を振り、 「残念だが、もはやあいつに注意しようとか更生させようなんて考えている奴はいねえよ。 聞いた話じゃ、この学校の7割の男子生徒は奴の捕食済みだ。当然、教員もな。岡部の奴も普段は熱血ぶっているが、 あいつの前じゃすっかりダメダメ」 なんてこった。古泉の魔の手はもはやそこまで届いていたとは。あいつは学校を乗っ取るつもりなのか? 「意外とそうかもしれねえぞ。今や、奴に逆らう人間はお前ぐらいだしな」 「……いや待て谷口。となれば、まだ女子生徒や女性教員がいる。古泉の毒牙も向けられていないはずだ。 何せ女性だからな。そっちを味方につければまだ勝機は……」 「キョン」 そこで谷口が俺の肩に手を置き 「お前は大切なことを見失っているぞ。あの古泉という男をよく見て思い出してみろ。そう奴は――」 谷口は俺に向けてびしっと指を向け、 「奴は――美形だっ!」 なっ……しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! そういや、古泉のアナル性癖ばかりに気を取られていたおかげで、 あいつの基本スペックのことをすっかり失念していたぞ。あの魅惑の美形フェイスなら大抵の女性ならイチコロだろう。 俺は頭を抱えて、 「なんてこった。男ばかりか女もすでに攻略済みってことかよ。もはや、あいつに逆らえる奴はいないってのか……。 お前も実は捕食済みって事はないよな?」 「んなわけねえ。あいにく俺は男にはさっぱり興味がないからな。おまけに女を独り占めする古泉って野郎もいけすかねぇ。 なんてうらやまし――いや、嫌らしい奴なんだ。俺にも少し分けて――こんな事はやめさせるべきだな、うん」 俺は疑惑の視線をはねとばすように谷口がぐっと拳をあげる。何だか発言の所々に怪しげな部分があったような気がするが、 まあ、こいつの顔を見ていればまだ古泉の魔の手は及んでいないらしい。ならば、ここは仲間にするべきだな。 「ここだけの話だが」 周りに聞こえないように俺は谷口にぐっと顔を寄せ、 「この状況はイカンと思うんだ。下手をすれば学校が乗っ取られかねないし、そもそも毎日毎日ケツを狙われるのは もううんざりだしな。ここで一発反抗してやりたいと考えている。どうだ? お前も乗らないか?」 「ふ……そう言うと思ったぜ。俺も以前からあいつはいけすかねえ奴だと思っていたところだ。 男に狙われるのはゴメンだし、このままじゃ周辺の女子もみんな持って行かれそうだしな。お前の抵抗活動とやらに協力するぞ」 そう言って俺たちは熱い同志の拳を握りあったのであった。 さて、そうは言ったもののこれからどうするかだ。生徒や教員が全て古泉の手中下にある以上、 仲間を増やすことも難しいだろう。 と谷口が携帯電話を取り出したかと思えば、 「俺にいい案がある。これを見ろ」 そう言って突き出してきたのは、携帯電話内のメモ帳らしきものだ。そこには見覚えのあるものから無いものまで、 女子生徒の名前がずらっと書かれている。 「これはこの一年間俺が必死に集めた校内女子生徒データ集だ。これを見れば女子生徒の関係からなにやらまで 一目瞭然。すげえだろ?」 ストーカーみたいな奴だな。 「……そんなつっこみはいらん。とにかく、この女子生徒データを使ってあのスマイル男を攻撃する」 「どうやって?」 疑問符を浮かべる俺に、谷口はニヤリと薄気味悪い笑みを浮かべ、 「これの情報を元に、女子生徒たちに亀裂をもたらすんだ。あの古泉って野郎がそこら中の男女を構わず食いまくっていることを 知らせてな。当然、嫉妬に狂った女子生徒たちは……」 何だかすさまじく陰険な上に、卑怯な手段のように聞こえて仕方がないんだが…… 「バカ野郎。この鉄壁の状態を崩すには内側からやるのが一番効果的なんだよ。まあ、見てろって。 今日のところは俺一人でやるから、明日の結果を楽しみにしてな」 イマイチ納得がいかないが、まあ谷口がやる気になっているのを否定する理由もない。とりあえず、任せてみるか。 翌日の朝。俺はさっそく谷口陰険攻撃の成果を目撃することになる。 教室に向かうべく廊下を歩いていた俺だが、激しい言い争いの声を聞きつけてそちらへ向かったのだが、 どうやら女子生徒二人が何やら言い争っているらしい。今にもとっくみあいを始めそうな剣幕で怒鳴りあっている。 所々聞こえてくる声の中に古泉っていう単語が混じっているところを見ると、谷口の作戦の効果なのか? しかし、こんな白昼堂々女の言い争いを始めるとは度胸のある女子もいたもんだ。ハルヒなみかもしれん。 そのまましばらく言い争いが続く。二人とも涙目になってきているのを見ると、正直罪悪感に押しつぶされそうになる。 いくらなんでもこれはやりすぎなのかもしれない。しかし、元はといえばあまりに不節操な古泉が原因だろう。 俺は悪くないはずだ。 そんな感じに必死に自己正当化を試みていたところ、争いの大元である古泉が登場だ。 何やらなだめるように言い争っていた女子生徒たちの間に割って入る。だが、そのくらいで収まるはずもなく、 今度は古泉に向けて二人の怒りが爆発し始める。 ――そのときだった。古泉が二人の女子生徒の肩に手を載せたかと思えば、突然奴の身体が金色に発光し始めた。 そして、古泉の腕を伝って二人の女子生徒も発光を始める。 次の瞬間、今までの言い争いが嘘だったように女子生徒たちはうっとりとした表情に変わった。 古泉に抱きついて何やら話している。なんだ、今のはなんだ? 「ちっ……うまくいくと思ったんだが、やっぱり手強いな」 いつの間にやら俺の背後に谷口が立っていた。指をくわえて悔しがるそぶりを見せている。 「……あれがお前の言う作戦か? 見事に失敗してしまったようだが。正直あまり賛同はできないが……」 「いや、だが実際に女子たちが動いたんだ。今回は失敗だが、これを続ければやがて取り返しのつかない事態になるだろうよ。 まだまだ先は長いんだ。気長に行こうぜ」 「ああ……」 そう言って谷口は教室に歩いていった。俺もそれに続こうとして―― ふと、古泉がこっちを見ていることに気がつく。奴はわざとらしくウインクすると、 女子生徒たちを引き連れて立ち去っていった。 放課後――というかもう夜になってからだ。俺と谷口はせっせとビラを掲示板に貼り付けていた。 当然、古泉を誹謗中傷する内容だ。いや、内容は全くの事実なんだけどな。 「ほらキョン。ぼさっとするなよ。とっととすまさないとみつかっちまうぞ」 「……ああ」 意気揚々とビラを貼りまくる谷口とは対照的に、俺はどうしても乗り切れない。何というか抵抗するにしても、 やたらとこそくな手段に訴えているように思えてならないのだ。 状況が状況だからきれい事なんて抜かしている場合でもないのはわかる。しかし―― 「そこで何をしているのかね?」 「うわっ!」 突然後ろからかけられた声にびびる谷口。あわててビラを懐にしまおうとするものの手を滑らせて、 辺り一面にまき散らしてしまった。 振り返ってみれば、そこにはあの生徒会長と書記である喜緑さんがいる。やばい、みつかっちまったか。 生徒会長はちらばったビラを一枚拾い上げ、冷徹なその表情は変えることもなくなめるようにその内容を読み始めた。 「ふむ」 ビラを読み終えた生徒会長は俺たちを見回し、 「今日の朝、不適切な行為をしている輩がいると申告があったので見回りをしていたのだが、 あっさりと犯人が見つかったようだな、喜緑くん」 「はい生徒会長。情報によれば、この二人に間違いないかと」 何がそんなにおもしろいのか知らないが、にこやかな笑顔で答える喜緑さん。まずいぞ。このまま職員室でも連行されれば、 お説教は確実だろう。下手をすれば停学もあり得る。どうする!? 生徒会長はキザな手つきでめがねの位置を直すと、 「本来であれば、これはもはや生徒会の手に負えるような事態ではない。 早急に教職員に君たちの処遇を判断してもらうことになるが、申告してきた被害者が寛大で良かったな。 示談で終わらせても構わないといっている。そうだったな、古泉」 「その通りです、生徒会長」 生徒会長の背後からすっと現れたのは、あの変態大王古泉だ。やはりこいつの差し金か! 古泉はいつものニヤケスマイルで俺たちに近づき、 「どうやら彼らは僕に誤解を持っているようです。単純に停学などで対処しても彼らの怒りを増幅するだけ。 ならば、ここは僕に対する誤解を解く方が賢明だと判断できますね」 「私も異論はない」 そう生徒会長の同意を取り付けた古泉は機敏な動きで谷口の元に駆け寄り、 「あなたとはあまり接触がありませんでしたね? いい機会です。僕への誤解を解くために桃色ワールドへご招待しましょう」 「ひっ……やめろ! 俺はそっちの気はないんだ! おいキョン助けてくれ!」 悲痛な叫び声を上げる谷口を救うべく俺は古泉を引き離そうとするが、生徒会長に割り込まれて阻止されてしまった。 「どけっ!」 「忘れてほしくないな。君たちは本来相応の処分が適当なのだ。この程度で片づくのであれば、安いものだろう?」 「助けてくれ~! キョン、お願いだ! は、早く~!」 生徒会長に遮られ、俺は谷口の悲鳴を聞くことしかできなかった。この野郎……! 「確かに俺たちの行為はまずかった。それは認めてやる。だが、あの古泉の事を完全に放置なのは納得できねえ! 俺たちを取り締まるなら、あいつの暴走行為もとがめるべきだろ! 不公平だ!」 俺の必死の抗議に対して生徒会長は少し顔を下に向けて、 「……彼はいいんだ(ポッ」 ぽっ……じゃねえ! なに頬を赤らめてやがる! こいつも古泉に掘られちまっているのかよ! 結局、俺はそのまま学校から放り出されてしまい、谷口を置いて帰路につくしか無くなってしまった。 しかし、途中見かけた初老の用務員のおじいさんまで俺の姿を見て見ぬふりしているのは驚いた。 古泉はどれだけストライクゾーンが広いんだ? 翌日。俺はもしものために通販で購入しておいたスタンガンを懐にしまい、学校へ向かった。 谷口……無事でいてくれよ。 俺が教室に入ると意外にも平然とした顔の谷口がいた。ほっと一安心しつつ、 「何だ、谷口。無事だったのか」 「ん? ああ、キョンか。あの後は大変だったぜ。危うくトイレの中に引きずり込まれそうになったが、 すんでの所ですねを蹴り上げて逃げ出したんだ。あの後、どんな地獄が待ったいたのかと思うとぞっとするな」 谷口は大げさに身震いした。この調子なら大丈夫そうだな。 と、そこで急に俺に顔を近づけてきて、 「だがな、やられたままの俺じゃねえぞ。重大な情報を入手してきた」 「なんだと?」 「今日の昼休み、屋上で何か重要なことがあるらしい。あの口ぶりじゃ、あいつの目的にもからんでいるのかもしれねえ。 そこをキャッチするなり、叩くなりすれば効果は絶大だな」 そう得意げに話す谷口。でかしたぞ、普段のへたれっぷりからは想像できない活躍だな。 意外と早くこいつ――懐のスタンガンの出番かもしれん。 昼休み。俺たちは昼食も取らずに一目散に屋上に駆け上がった。そして、出入り口の近くに隠れる。 この位置なら古泉が屋上に上がってきても気がつくまい。 ――10分経過。まだ古泉は現れない。 「しかし、重要な事って何なんだ? まさか、悪魔召還の儀式とかじゃないよな」 「そこまではしらねえよ。もう少ししたらわかるだろ」 谷口の言う通りか。ま、もうちょっとの辛抱でわかるだろう。 ――そしてさらに10分後。ついに古泉が現れた。俺たちには全く気がつかず、屋上の中心あたりまで移動する。 が、 「そんなところに隠れていないで出てきたらどうです?」 古泉は俺たちの方に振り返りもせずに言った。ちっ気がつかれていたか。 「やれやれ、ばれちまっていたなら仕方ないな。古泉、お前は今から何をする――うっ!?」 俺がここで言葉を中断したのは、突然首筋に冷たいものが当てられたからだ。 すっと視線をおろして正体を確認すると、それは小型のナイフ。そして、それを俺に突きつけているのは背後にいた谷口だ。 「……すまねえ、キョン。おとなしくしていれば危害はくわえねえ。古泉の方に行くんだ」 谷口の声は冷徹な一方、何かに興奮しているようだった。ちっ、昨日うまく逃げおおせたってのは嘘か。 すでにこいつも古泉の毒牙に……! 俺はこのまま抗っても無駄だと思い、おとなしく谷口に従う。さて、どうする? 古泉は俺の方に振り返り、あのさわやかスマイルを向ける。 「全くあなたもしつこいですね。これだけ抵抗したのはあなただけですよ。素直に僕との悦楽の道を選べばいいもの」 「……俺の心がそれを許さないんだ。お前の横暴に立ち向えってな叫び続けるんだよ」 「ですが、それも終わりです。この状況ではどうにもならないでしょう。さあ、おとなしく僕へアナルを捧げなさい」 どうする……!? まさに絶体絶命だ。前には変態男が牙をむき出しにして近づいてきているし、 背後はがっちりと谷口に押さえ込まれている。だが……ここであきらめるわけにはいかねえ。 となると突破口はやはり―― 「おい谷口」 「なんだキョン? もうすぐお前も官能の世界へ行けるんだ。おとなしくしていることだな」 「お前はこれで満足なのか?」 「なに?」 谷口の手に力が入り、数ミリナイフが俺のクビにめり込む。まだ柔らかさのおかげで血は出ていないようだが。 「……当たり前だろ。今までの俺はまさに食わず嫌いだったんだな。あんな快楽が得られるとは思わなかったぜ。 それをあの人は教えてくれたんだ。満足に決まっているだろ?」 「ナンパ成功率ほぼゼロのままでか? あっさり振られただけの状態で終わることもか?」 谷口の手の力がさらに強まる。だが、俺は構わずに続ける。 「今のお前は逃げているだけだ。現状で女にもてることができず、安易に受け入れてくれた男に逃げたんだ。 その方が楽だからな。失敗することもなく、ただ身をゆだねているだけで良い」 「うるせえ……!」 「もう一度言ってやる! お前はただ逃げているだけだ!」 谷口はもはや怒り限界のようだ。しかし、こいつが起こると言うことはまだ本質がわずかながら残っている証拠だ。 俺はこいつの本能にかける! 「俺はもうこんな狂った世界にうんざりなんだ! だから、元の戻すって決めた! なのにお前まで俺を置いて狂気に染まる気か! 俺を――1人にしないでくれ!」 「う……うおおおおおおお!」 谷口は突然うなり声を上げたかと思うと、俺からナイフと遠ざけ古泉の方に飛びかかった。 古泉はふっと嘲笑の笑みを浮かべると、右手を大きく横に振った――同時に谷口の身体があり得ないようなスピードで吹っ飛び、 屋上のフェンスに衝突する。 「谷口っ――!」 俺は即座に谷口の元に駆け寄り抱きかかえる。口の中を切ったのか、ツーと血が流れ出ていた。 「……へへっ。ありがとな、キョン。俺はあやうく大切なものを失うところだったぜ……」 「ああ……今のお前は最高に格好いいぞ!」 ぜいぜいと激しく呼吸を繰り返す谷口。ああ、今のお前なら世の中の女性もメロメロさ。 「キョン……俺の死を無駄に……するなよ……ぐふっ」 そう言い残して谷口は息絶え――はせずに気絶した。まあ、ぐふって言ったし大丈夫だろ。 俺は谷口を安定した姿勢で寝かせると、きっとできる限りのガンをとばしながら古泉の方へ振り返った。 だが、古泉は全く意に介さず、 「全く……愚かとしか言いようがありませんね。一体何があなたをそこまでさせるのですか? そこでくたばった男もそうです。理解できませんね。ま、たとえ理解できてもどうしようもない陳腐な理由なんでしょうが」 「……黙れ!」 いくら我慢強い俺でも、さすがに堪忍袋の緒が切れた。俺は全力で古泉に殴りかかる。 だが、奴は軽い身動きで俺のパンチを交わし、逆に俺の溝撃ちにブローをかましにかかる。 しかし、俺もすんでの所でそれを交わすと目の前にあったのは無防備な古泉の顔。俺は余っていた左拳でこいつの顔を殴りつけ ――と思ったら、全身に何かが猛スピードで衝突したような衝撃を受けて、後方に吹っ飛ばされた。 勢いそのままに地面にたたきつけられて、そのままごろごろと転がる。な、何だ今のは!? 「うくっ……ごほっ!」 俺は咳き込みながら何とか立ち上がると、いつものスマイルを浮かべたままの古泉が目に入る。 ちっ、こっちのパンチは浅かったか。 しかし、奴も無傷ではなかったらしい。大層丁寧に俺が殴った右頬をなでると、 「……まさか、僕の顔に傷を付ける人間が存在していたとは驚きです。 どうやらあなたの覚悟は見せかけだけというわけではなさそうですね」 「最初からそう言っているだろ……!」 俺はまたファイティングポーズを取る。圧倒的に不利な状態――だが、負けるわけにはいかねえ! 古泉はしばし何か考えていたようだが、 「そうですね。今まであなたとの鬼ごっこも楽しかったんですが、そろそろこれ以上無駄な時間は使えなくなりました。 終わりにする頃合いでしょう」 そう言って、突然全身に力を入れるようなポーズを取り始める。そして、 「ふんっ……うおおおおおおおぉぉぉぉぉ――Oh,YES!」 突然古泉のブレザーがはじけ飛び、パンツ一丁の姿になった。それもビキニでもっこりが強調されているもので、 股間には蝶ネクタイのようなものがつけられていた。さらに金粉を塗ったようにその肉体は金色に輝いている、 この……真性のヘ・ン・タ・イ・め! 「フフッ、この姿をさらしたのはあなたが初めてです。その栄誉を胸に悦楽のアナル世界へご招待して差し上げましょう」 「……一体何者なんだ、お前は」 俺は古泉と距離を取るように、こいつの周りを歩く。古泉はいつも以上に気色悪い笑顔を浮かべ、 「僕は僕ですよ。機関より派遣された超能力者。とはいっても着たばかりの当時とは違い、 今では超能力が使い放題になっていますがね」 「何だと!? お前は閉鎖空間でしか超能力を使えないはず!?」 「ええ、以前はその通りでした。しかし、ある日そんな制限を超えて使える方法見つけてしまったのですよ。 正直、今までの限定的すぎる能力にはうんざりさせられていましたからね。そのときは思わず万歳をしてしまったほどです」 古泉の周りをグルグル回りながら、俺は奴の隙を見つけようとする。だが、全くみつからねえ……なんて奴だ。 「能力に制限がかからなくなった以上、僕がこれ以上我慢する必要はありません。これだけの力を持っている以上、 ふさわしい行動というものがあるでしょう?」 「……世界征服でもするつもりか?」 俺の指摘に古泉は苦笑しながら、 「そのような貧弱な表現は好きではありませんね。僕が望むのは世界平和です。どんな民族・文化も 僕の元で全て一つになる。僕の超能力を持ってすれば造作もないことです。 現にこの学校の大半は僕の支配下に置くことができました。これを拡大していけばいいことです」 「あきれた誇大妄想だな。世界平和を望む前に、まず適切な病院に行った方が良いんじゃないか?」 「……しかし、あなたがどうしても屈しなかったのは計算違いでした。いえ、脅威ではなかったんですが、 ついあなたをどうやって屈服させようかと征服欲に駆られてしまいましてね。おかげでスケジュールが大幅に遅延中ですよ」 なんて野郎だ。そこまでヘンタイだったとはぞっとするぜ。 と、古泉はすっと手を挙げて、 「おっと、ちょっとおしゃべりがすぎましたね。ではそろそろ終わりにしましょうか」 ちっ、結局隙は見つからなかったか、ならば正面突破で行くしかないな! 俺は意を決して、再度古泉の飛びかかろうとするが、 「うっ――!」 古泉から発せられる異様な気に怖じ気づく。なんだ――これは! 「さすがのあなたもこれには耐えられないでしょう。さあ、桃源郷へ旅立ちなさい!」 そう言いながら両手を前に突き出したとたん、どこからともなくゴワ~ン!と鐘が鳴り響く音がした。そして―― 「肛門拡張波(アナル・バースト)!」 「――うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 恐るべき波動。俺が見舞われたのは全身の細胞一つ一つに染み渡り、全身にサブイボが発生した。 なんて――なんて攻撃だ! これを食らえばただではすまない……! 俺はよろよろと力を失い、地面に突っ伏した。ちくしょう――身体が……うごかねえ。 そんな俺を見下すように古泉が、 「フフフフッ。どうですか、僕の必殺の一撃は。もはや立つ気力もないでしょう。早くその快楽に身を任せてしまった方が 楽になれますよ」 好き勝手なことをいいやがって――! 「これでこの学校の制圧も完了ですね。次は――なっ!」 古泉が驚愕の声を上げる。当然だ。奴が渾身を込めた一撃に、俺は耐えぬいたんだからな! 立ち上がれ俺の足! 折れるな! 俺の心よ! 俺はぎりぎりの状態ながらも立ち上がって古泉をにらみつけた。そんな俺を見つめる古泉の顔と来たら、 完全に驚いて表情が崩れちまっている。ざまあみやがれ! 「バカな……アナル・バーストを受けてまだ立ち上がるとは! 一体、あなたは……どうして!」 「お……俺にも負けられない理由があるんでね……!」 古泉は明らかに動揺している。やるなら今しかないが、俺もふらふらだ。くそっ、動け俺の足! 「ふっ……ふふふふっ、しかしあなたもそんな状態で立ち上がってどうするというのですか? もはや勝敗は決したも同然。あきらめてはいかがです。これ以上は無駄な抵抗ですよ?」 「たとえ……たとえ俺の肉体が傷つこうとも俺のコスモ――じゃなかった俺の抵抗心はきえねえ! 俺はこの抗う心でお前を倒す! そして、取り戻すんだ! 俺の望んだ世界を!」 「……仕方ありませんね。暴力的な手段は好みではないのですが!」 古泉が右手を掲げたかと思えば、今度はおなじみの火球が折れに向かって飛び出した。マリオみたいな奴だぜ! 俺は間一髪でそれを交わし、後方にジャンプしながら移動する。その間も容赦なく古泉のファイアーボール攻撃が続くが、 さっきまでのヘロヘロ具合が嘘のように俺の足は軽く、次々とそれをかわしていった。 「バカな! 僕以上の機動力なんて!」 「今までの恨み、ここで晴らしてやる!」 俺は一定距離を古泉と取ったところで、逆に奴に向かって前進を開始した。 驚きの表情を浮かべる古泉が次々と火球を放つが、俺はことごとくそれをかわす。 「お前さえ倒せば!」 自分でも信じられない身の軽さだ。見える、古泉の動きが手に取るように見えるんだ! ついに俺は古泉を眼前に捕らえる。俺は足ら払いをかけるべく、右足を軸に左足を古泉の足めがけて回転させるが、 これを読んでいたのか、古泉は数メートル上空まで飛び上がるような大ジャンプでかわした。なんて野郎だ! 今度は古泉が肉弾戦を挑んでくる。落下速度そのままで俺の頭上へ手刀を振り下ろしてくるが、 間一髪でそれをかわす。俺は古泉の落下した瞬間を狙って奴の脇腹に蹴りを加えようとするが、 地面につくほどまでに身を崩して落下の衝撃を緩和したと思えば、その反動で俺から数メートル離れたところへまた大ジャンプだ。 こいつ、本当に人間離れしてやがる。だが、俺も負けられねえ! 俺は古泉に余裕を与えまいとまた離れた古泉と間合いを詰める。が、それを待っていたかのように古泉は再び火球を 俺めがけて発射した。直撃覚悟で俺は両腕を前に突き出し防御のポーズを取りながらつっこむ。 ――かなりの痛みを覚悟したんだが、俺の両腕は意外にちょっとした衝撃程度で古泉の火球をはじき飛ばしていた。 つい出た言葉はこれだ。 「そんな攻撃なんか!」 何だかわからんが、ここまできたら押して押しまくるしかない! 一気にまた古泉との距離を50センチ以内に縮め、俺は右フックで古泉の身に頬を狙うが、 華麗な回転するような動きでそれをかわし、その回転そのままに俺めがけてローキックを仕掛けてくるが、 俺も小さくジャンプして、それをよける。さらに俺は着地の反動を利用して 今度は右足を軸にして左足をまわして足払いをかけるが、古泉は地面から数十センチの場所で一回転するようなジャンプで それをかわした。このっ! すばしっこい奴だな! このとき、古泉がにやりと笑みを浮かべたのを俺ははっきりと確認した。そして、同時に古泉が開いた右手を 俺の頭をつかむように差し出してきた。さっきの必殺攻撃か! ならあれを使うのは今しかない! 切り札は俺の懐――スタンガンだ! 懐からそれを取り出すとあらかじめ出力全開にしておいたそれを 突き出された古泉の右手に向かってぶつけた。バチバチッ!と不快な電撃音が走り、古泉の右腕を押し戻す。 だが、それでも奴の笑みは消えない! 「甘いですね! タネは逆の方に隠しておくものです!」 今度は左腕が俺の方に突き出される! やばい! 俺の右腕のスタンガンは間に合わない! ええい! どうとでもなれ! 俺はとっさに左手を古泉の左手を受け止めるように突き出した。古泉は勝利を確信した笑みを拡大させ、 「終わりです! この距離からでは耐えられないでしょう! 肛門拡張波(アナル・バースト)!」 「……とまれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 俺の願いが通じたのか。古泉の左手から発せられた異常な波動は俺の左手が完全に受け止めていた。 それ以上、俺に向かって降りかかることはない。 「そんな! 受け止めるなんて!」 「見たか! これが俺の――抵抗心だ!」 俺は左手の不快な波動をあさっての方向に投げ飛ばすと、渾身の力を込めて右手のスタンガンを古泉の腹にぶつけた。 「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 古泉は強烈な電撃ショックを受けて悲鳴を上げる。だが、それも一瞬だ。 すぐにまた得意の大ジャンプで俺から数メートル離れたところまで飛んだ。ちっ! 致命傷までは行かなかったか! 「うっ……ううう!」 しかし、古泉もかなりのダメージを負ったらしい。苦悶の声を上げながら俺の方をにらみつける。 完全に余裕が無くなっているな! もう一押しだ! 「なんなんですか、あなたは! この力……あまりに異常ですね!」 「ああ、自分でも驚いているんだよ。ここまでやれるとは思っていなかったからな」 すっかり立場逆転だな。気分が良いぜ。このまま一気にけりをつけてやる! 「い、一体あなたは一体……!?」 「俺は俺だ! 他の何者でもない! ただひたすらこの世界が正常になることを願う一人の――普通人だ!」 そうさ。俺は負けられない。 古泉のあの回りくどくてわかりにくい胡散臭さを取り戻すために。 朝比奈さんのポンコツぶりを取り戻すために。 長門の無表情無感情ぶりを取り戻すために。 そして! 何よりもハルヒの100Wの笑顔を取り戻すために! 「俺は――お前を倒す!」 俺の決意表明に。古泉はふっと悟ったような表情を浮かべ、 「良いでしょう……! どうやら僕もあなたを甘く見すぎていたようだ。ならば死力を尽くして戦います! 行くぞっ!」 「応っ!」 俺たちはまた激突する―― ……… …… … カアカアカアッ……とカラスの鳴く声が響く。 俺たちが完全に力尽きて、地面に座り込んだのは校舎が夕焼けで真っ赤に染まった頃だった。 昼休みどころか、午後の授業を完全に無視して俺たちは殴り合いを続けたが、 結局決定的な一撃は生まれず勝敗は決しなかった。 「全く……あなたは……本当にしつこい……ですよ」 「お前の頑固ぶりも……だ」 俺たちは地面に大の字に転がり、空を眺めていた。決着はつかなかったが、何だろうか、このすがすがしい気分は。 と、古泉が立ち上がり俺の方に手をさしのべてきた。 「今日のところは引き分けですね。今はこの良い気分の余韻に浸りたい気分ですし」 「ああ……そうだな。おまえと拳を交えて何だかすっきりしたよ」 「それはうれしいですね……」 俺は古泉に肩を抱きかかえられて立ち上がる。そして、思わず二人でほほえみあった。これが友情って奴か。 初めてこいつとこんな顔で話した気がする。 そして、俺たちはさらなる友情を深めるためにハッテン場のトイレに向かって歩み出し…… 「ってそれじゃなにもかわってねえだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「はーははははは、まちなさ~い!」 俺は一目散に逃げ出した。ちくしょう! 今日の殴り合いは無駄骨かよ! だがあきらめねえぞ。これを続けていけばきっと世界は変わるはずだ! 俺の戦いはまだ始まったばかりなんだ! (谷口)「あの~ところで俺は?」 ◇◇◇◇◇ 翌日の朝。俺は抵抗活動への自信を深めていた。 古泉とまともに戦えることがわかった。今の俺は無力じゃない。挫折してあきらめたりしなければきっと―― 「オラオラオラオラ~! とっとと金を出せっていってるだろ~!」 「ひいいいいいいいっ!」 朝っぱらから目撃したのはやくざキックで鶴屋さんを蹴りまくる朝比奈さんだった。 古泉はどうにかできるかもしれない。だが、あれは? 一体どう対処すれば良いんだ? 俺の抵抗活動は苦難に満ちている―― ~続くわけがない~
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滑走路基本情報 コメント 滑走路 時間は違うが、「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」チャプター16にて初登場。 基本情報 アンチャーテッド3のマルチプレイのマップの中でも広い部類に入るステージの1つ。 序盤は輸送機とトラック数台が並走しこのトラックに乗った状態でスタートする。常に、トラックの位置が変わるので転落死に注意。時間が経つと戦闘機が輸送機後ろを走っているトラックを爆破するのですぐに別のトラックか輸送機に移ること。 ここのシーンを首位で終わらせると「輸送機に乗るネイト」のメダルが入手できる。 チームデスマッチではパッチデータの1.11によりイントロなしが追加された。 滑走路のため飛行機が格納されているガレージがあり、隠れやすい場所である。正面からの打ち合いが苦手な人は活用しよう。 ステージの中で一番高い場所に木の建物があり、下のSAS-12がある場所に梯子でつながっている。しかし時間が経つと飛行機が来て爆撃されて死ぬので、利用するタイミングをよく考えよう。 また、固定銃座もあり、一発一発の威力が非常に高いので、ぜひ活用しよう。引き落としに注意。2ヵ所に設置されているがそのうち1ヵ所は飛行機が監視台を爆撃しない限り、登れない。 木の建物と監視台どちらを爆撃するかはその時にならないとわからない。両方爆撃されることもあれば爆撃しないこともある。 強力武器は、 RPG M32ハンマー T-Bolt sniper SAS-12 Pistole Mag-5(宝探し及び目標マッチに出現) の6つがあり、ゲーム内では非常に多い部類に入る。 コメント PustoleじゃなくてMg5ですよ -- 達人 (2012-04-15 20 39 37) Mg5じゃなくてPustoleですよ -- 名無しさん (2012-04-20 03 03 28) Mg5もありまっせ -- 名無しさん (2012-05-25 20 39 34) ↑それはチーム目標マッチですね -- g1328812 (2012-10-27 19 35 31) 名前 コメント
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アプデでスコープ展開速度は上がったのはいいことだ・・・けど、ニューンってあのモーションは変わってないのなw - 名無しさん 2015-08-04 18 50 17
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ヴィンセント・ペレスの痕跡 名前 説明 銀のロケットペンダント マリサがペレスに贈ったアンティークのロケットペンダント 神秘の加工品 プリカーソル・オーブはいまだに謎の多い不思議な物体だ。古代人は重力を無効にするために使ったとうわさされてい。”古代宇宙飛行士”説の支持者は、効果を失ったパワーセルだと信じている。ヴィンセント・ペレスは。古代のイースターエッグハントによく似た、画された物体にまつわる神聖な儀式の重要な要素と信じていた。 こて 工芸品を慎重に発掘するときに考古学者が使っていた古いこて。ヴィンセント・ペレスのものらしい。グエロの兵士が奪い、ここに置いたに違いない。 ペレスの日誌 ペレスの古びた日誌。詳細な記録を残すトレジャハンターはネイトだけではないようだ。 国際遺跡事務局の地図 セテ・シダデスの本拠地を記した遺跡事務局の地図。 眼鏡 ペレスが子文書の解読に使っていた眼鏡。 つるはし 考古学者が土を砕くのに使う小さなつるはし。ヴィンセント・ペレスの持ち物らしい。これをつかってグエロと手下達はこのあたりを掘り起こしていたようだ。 ペレスのIDカード ペレスのIDカードは、彼が国際遺跡事務局に20年以上も所属していたことを示している。 ペレスの道具 ペレスの道具がセテ・シダデスの本拠地に散らばっており、彼が必死にその場所を探していたことが分かる。 ペレスのふるい このようなふるいは、考古学者が細かい工芸品の破片を、土からより分けるときに使用する。 ペレスのトラック 積もった埃の量から見て、ペレスのタラックは数週間以上この場所に停まっているようだ。 備考 神秘の加工品はアンチャーテッドシリーズを手がけたNaughtyDogのヒット作ジャックダクスターで登場するアイテム、プリソカルオーブのオマージュ。 どこにどのミステリーがあるのかは、下の検索フォームを使って調べてください。 検索
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一方その頃、滋賀上空では。 「ハーッハッハッハッハ、ハーッハッハッハッハ!」 黒いマントを羽織った黄金の髑髏男が、高笑いしながら空を飛んでいた。 このロワでの彼の行動指針は、まだわからない……。 【一日目・16時37分/滋賀県大津市】 【黄金バット@黄金バット】 【状態】健康 【装備】タケコプター@ドラえもん 【道具】支給品一式 【思考】 基本:??? 1:ハーッハッハッハッハ
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登録日:2020/07/01 Wed 22 33 51 更新日:2024/03/13 Wed 10 17 00NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 アンチゴーネ アンチスティッカー グロース星人 ジャンボーグA ツタンカーメン 侵略宇宙人 円谷怪獣 宇宙人 怪獣化光線 戦闘隊長 指揮官 森山周一郎 地球人よ…、我々グロース星人の戦いの合い言葉を教えてやる! 『殺せ!奪え!焼き尽くせ!』 よいか! 『殺せ!奪え!焼き尽くせ!』だ! 地球を我々のものにするのだ! 『ジャンボーグA』の第1話から第13話に登場した宇宙人。 出典:ジャンボーグA/円谷プロ/第1話「エメラルド星からの贈り物」/1973年1月17日放送 出典:ジャンボーグA/円谷プロ/第13話「よみがえれ今!ジャンボーグA-二大サイボーグ怪獣登場-」/1973年4月11日放送 身長:2.5~45m 体重:300kg~2万t 出身地:グロース星 別名:侵略宇宙人 声:森山周一郎 【概要】 地球から約15光年離れた、銀河系24星雲・グロース星から地球侵略にやって来た「グロース星人」の初代戦闘隊長。 後に地球にやって来るマッドゴーネやサタンゴーネと比べて体の装飾が少なく、目が大きく丸い見方によっては幼いようにも見える顔つきをしている。 しかし、性格は極めて残忍かつ悪質で、子どもの存在を激しく憎む。 地球人の子どもを愚かと嘲笑い、少年の連れていた子犬を怪獣に変えるなど通常の破壊活動に加えて精神的にもいたぶろうとする。 同時に、子どもが成長すれば自分たちにとって驚異になるとの考えも持っており、それ故に容赦なく殺そうとする。 後のマッドゴーネやサタンゴーネといった格上の指揮官にもない独自の特徴として、手に持つ杖のような武器「アンチスティッカー」から怪獣化光線を発射し、生物、無機物問わずサイボーグ怪獣に変貌させる事ができる。 この怪獣化光線で生み出された怪獣は、生物と機械の特性を併せ持つ「サイボーグ怪獣」で、元が生物でも無機物でも両方の特性を得るように改造されて誕生する。 怪獣化したものは基本的には元に戻す事は不可能だが、パンダのぬいぐるみが怪獣化したデスコングキングだけは元に戻る事ができたので、何らかの条件によっては可能なのかもしれない。 このアンチスティッカーは、通常の武器としても使用し、接近戦ではもちろん、破壊光線や消化剤を発射する事もできる。 基本的には宇宙船から指示を出しているが、怪獣を造り出す時などに度々外に出たり、病院を占拠して怪獣製造工場を造ろうとした時には、直接現場で指揮を執った。 作戦としては、原子力エネルギーセンターや核兵器庫、超兵器「スーパーロケット」の実験が行われるPAT宇宙航空所などの重要拠点を狙う傾向があるほか、後半はジャンボーグAを直接打倒するための作戦も見られるようになった。 外見や、続いて着任したマッドゴーネがサタンゴーネを自分より格上と言っている事から戦闘隊長の中では一番下っ端なのは確実だが、PATの隊長を二人も葬るという大きな戦果をあげている。 【活躍】 第1話で、宇宙船に乗って地球に襲来すると怪獣化光線でトカゲを怪獣「キングジャイグラス」に変え、ダムを破壊して東京を水浸しにしようとする。 その過程で、立花ナオキの兄でもあるPATの立花信也隊長を殺害。 その後、PATの目がダムに向いていると見て直接東京を襲撃するが、そこにエメラルド星人から贈られた巨大ロボット「ジャンボーグA」が登場し、キングジャイグラスは倒されてしまう。 すると、地底から姿を現して巨大化し、ジャンボーグAに宣戦布告を行い、姿を消す。 その後も、様々な怪獣を造り出しては送り込み地球を窮地に陥れ、PATが開発した超兵器「スーパーロケット」の破壊に成功するなどの戦果をあげるものの、ジャンボーグAやPATの活躍もあってことごとく失敗。 第12話で、大阪を占拠して前進基地にする作戦を立てると、ジャンボーグAの性能や戦闘力を徹底的に分析した上で造り出した怪獣「ゴールデンアーム」を送り込む。 ゴールデンアームは倒されるが、狙い通りジャンボーグAを燃料切れに追い込んで撤退させ、さらに後詰めとして怪獣「デッドファイヤー」を出現させて岸隊長を殺害する。 勝利を確信してデッドファイヤーと共に大阪の街を破壊して行くが、エメラルド星人から再びナオキがジャンボーグAを託されて登場すると、ついに決戦となる。 デッドファイヤーと共に攻撃するが、連携がうまく取れずにうまく攻撃できず、二対一にもかかわらず劣勢になってしまう。 それでも「ジャンサーベル」を落とさせて追い込むが、ジャンボーグAの放った「ハンティングフラッシャー」でデッドファイヤーが倒され、その隙を突かれて「ジャンサーベル」で腹を貫かれて口から緑色の体液を流して絶命した。 【アンチゴーネ配下の怪獣】 巨腕怪獣キングジャイグラス サーベル怪獣ルバンガーキング 毒煙怪獣チタンガー 巨大ロボットジャイアント・ロボット(ゼロ) パンダ怪獣デスコングキング 一つ目サイボーグモンスロボ 再生怪獣キングテットゴン 怪鳥グラスキング 宇宙蠍キングジンジャー サイボーグロボットフライトキング ドクロ怪獣ドクロスキング マント怪獣ゴールデンアーム 火炎怪獣デッドファイヤー 【その他】 デザインモチーフはツタンカーメンの仮面。 これまでの円谷作品に登場したヤプールやインベーダーよりも、さらに分かりやすい悪役としてデザインされている。 後任のマッドゴーネを「兄貴」と呼んでいたが米谷佳晃は自著で実の兄弟ではなく、いわゆる「兄貴分」の関係とのこと。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] キング大好きすぎる… -- 名無しさん (2020-07-01 23 55 47) ↑もっと増えるよ。あとチェーンも好きだよグロース星人。 -- 名無しさん (2020-07-02 00 08 08) 8体のキングwww -- 名無しさん (2020-07-02 00 21 47) 大阪決戦でタンクローリー特攻で火達磨になった怪獣を「今消してやる!」と消火してあげる上司の鑑。 -- 名無しさん (2020-07-02 18 28 05) そういえばPATの隊長二人も殺害してるの地味にすごいよねこいつ -- 名無しさん (2020-07-02 23 04 59)
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概要 冨田格は、かつて出版されていたゲイ雑誌G-men二代目編集長の経歴を持つ人物。 ペンネームは公園トイレでのハッテンが大好きという事から、 Ga・Ga・n・bo (※便所の蚊として知られる、足の長い蚊のような生物がガガンボ) 全裸目隠しで公園のベンチに縛り付けられ、 放置の末に朝になって清掃員に解いてもらったという話が有名。 (現代なら間違いなく逮捕案件ですね) G-menについては急激な売上低迷の責で編集長の座を三代目に明け渡すが、 編集者として作家への原稿料未払いや、 予告掲載した作品を自己判断で掲載取りやめするなど、 多くの問題を残した。