約 518,399 件
https://w.atwiki.jp/tunderesure/pages/108.html
Le souhait ツン編11 作者 79氏 『・・・前線の影響で、夜通し雪が降り続いております。今朝窓の外の景色を見て、驚かれた方も多いのではないでしょうか』 テレビのニュースでは、そんな事を言っていた。 暖房をつけたばかりでまだ十分に暖まっていないリビングで、私はクッションを抱いて何気なくニュースを見ていた。 窓のほうを向く。確かに、外は真っ白。 歩きたくないなぁ。でも、ハロはいつもどおりに来るんだろうな。 ハロの事だから、寝坊するかも?『布団から出たくない』とか言っちゃってさ、妹さんに迷惑かけて。 こんな寒い中で私を待たせる気だったら承知しないわよ。本当。 『さて、十二月も中旬。いよいよクリスマスですね』 ツン「あっ」 そうだ。もうクリスマスなんだった。 『クリスマスケーキの予約は、もうお済でしょうか。今日は、クリスマスの装飾に彩られた、町の商店街から・・・』 そ、そうよね。もうあちこちで・・・なんだったかしらあの歌。 ジングルベル、ジングルベル、すすが出るみたいな歌詞の・・・。すすだったかしら?変な歌。 違うに決まってるじゃない。『ジングルベル』でいいんだったかしら? 違う違う。そんな事どうだっていい。問題はハロよ。 何よあいつ。もうすぐクリスマスだってのに、何の音沙汰も無いわ。 『ずっと内緒で用意してたんだよ』っていうパターンじゃないのは確かだわ。ハロがそんなに気がつくわけがないし。 大体、全体的に鈍感なのよね。わかってるんだかわかってないんだか・・・。 あ、あそこは敏感なくせに・・・/// な、私ったら朝から何・・・。は、ハロじゃあるまいし、そんな事考えるなんて。ああ、バカバカ。 違うんだってば。 ハロが私に何も言ってこないのが悪いのよ。 クリスマス、どれくらい重要な行事かわかってるのかしら? ツン「・・・」 なんか、去年もこんな事言ってたような。 あの時はハロ、何してくれたんだっけ? 確か買い物に行ったのよね。そして、そう、服を買ってもらったのよ。あー、あの服、その時買った服だったの。 もちろん覚えてるわよ。そうそう、そうだったわ。 でも・・・。 ずっと付き合ってきたわけだけど、私たちあんまり進展してない気がする。 そ、そりゃ、色々あったわよ。あったけど、でも。やっぱりハロは、私だけを見ていてはくれない。 理緒の強引さが、ちょっとだけ羨ましくなった。 私がもっとハロをしっかり繋ぎとめておけたなら、理緒が来ようが来まいが関係無かった筈なのに。 ハロはいっつも、あちこちに気を取られてふらふらしてる。 そうだ。 今日学院に行ったら、それとなくクリスマスのことを言ってみよう。 あいつ、気付くかしら? 『・・・今朝窓の外の景色を見て、驚かれた方も多いのではないでしょうか』 ハロ「やっかましね!!」 テーブルを叩く。朝の食卓が揺れた。 ユリ「もう、大きな声出さないでよ。びっくりしたなあ」 由梨はそんなのんきな事を言いながら、パンを一片取った。 ハロ「お前なあ。外真っ白だぞ!?」 ユリ「昨日までは雪なんて殆ど無かったのにねー」 ハロ「のほほんとすんな!また雪かきの季節だぞ!?しかも毎朝寒くてつらい!なんだよこの冬の装い!」 ユリ「しょうがないじゃん」 ハロ「・・・ま、そりゃそうだけどよ」 由梨に説かれたように、おとなしく食事を続ける。 ハロ「はあ・・・」 ユリ「でもほら、悪い事ばっかりじゃないよ」 由梨がテレビを指差す。 ハロ「あん?」 『クリスマスケーキの予約は、もうお済でしょうか。今日は・・・』 口に咥えていたパンが落ちた。 ユリ「え?どしたの、おにいちゃん?」 ハロ「由梨、今日何日だ?」 ユリ「えっと・・・十七日かな?」 あと一週間か。 ハロ「そうか、もうそんな時期か」 パンを取り直し、何事も無かったかのように食事を続ける。 ユリ「がんばってね!」 にこやかに言う由梨に、俺はずっこけた。 ユリ「どしたの、おにいちゃん!?」 ハロ「どうもこうも・・・どう受け取ればいいんだよその言葉を」 ユリ「え?ほら、秋奈先輩。クリスマスなんだし、デートしてあげるんでしょ?」 ハロ「ああ、まぁそのとおりだ。お前、何ともない・・・いや、なんでもない」 ユリ「変なの」 ハロ「しかしクリスマスなんて元は冬至じゃないか。一月六日とかに延ばしたほうがいいんじゃないか?」 ユリ「そしたら正月が大変じゃん。冬至かどうかは知らないけど、でもロマンチックな日だと思うけどな」 ハロ「そうかなあ」 ユリ「そうなの」 頭をかく。 ユリ「だから、秋奈先輩にはとびっきりのプレゼントを用意してあげなきゃ駄目だよ?」 由梨は人差し指を立てて力強く言う。 ハロ「把握・・・」 ユリ「うんうん。私の事なんか気にしないでごゆっくり」 それもまたどうとっていいのかわからないセリフだな。 ハロ「よぉ」 降りしきる雪の中、ツンは待っていた。 通学路の、いつもと同じ角。ベージュのダッフルコートを着、手袋をし、白い息を吐いて。 俺はいつもと同じ時間に来た筈だけど、怒らせたかな? ツンは俺が近付くや否や、 ハロ「痛!」 叩いた。 ツン「何でもうちょっと早く来れないのよ!?」 ハロ「早くも何も俺はいつもどおりに来たぞ!時計を見てみろ!最近買ったやつなんだがな、なかなかいいデザインだろう!」 間違えた。 ハロ「時間だ、時間を見ろ!いつもより三分も早い。区間賞を狙える勢いだ。な?」 ツン「何が『な?』よ」 じっと俺を睨みつけるツン。 ツン「私、ずっと寒かったんだから!バカ!バカバカ!」 ポカ ポカ ポカ! ハロ「いたい いたい!」 ツンの手が止まる。 ハロ「どした?」 ツンはちょっと考えた後。 ツン「なんでもないわ。あーもう、寒い!早く行くわよ!」 ハロ「ああ」 学院に到着する。 ハロ「お、早いな」 雪が降ったにもかかわらず、毒男と蕪雲の悪友コンビが教室に待ち受けていた。 俺は鞄を机に置いた。 ツン「ね、ねえハロ?」 ハロ「ん?」 ツン「そろそろ、寒くなってきたわよね?」 何を今更。 ハロ「こんなに雪も降ってることだしな」 ツン「・・・ハロ、そろそろあの時期だなーって思わない?」 ハロ「え?」 俺は背後の二人に意見を求めた。 ハロ「(いきなり世間話からはじめたのだが、君たちはどう考える?)」 蕪「(何か大きな事を頼もうとしてるんだと思われ)」 毒「(銀行から融資を受けるときと似ている)」 ハロ「(だよな。なんか怖いな)」 ツン「何コソコソ相談してるのよ?」 ハロ「いや、なんでもない」 ツンは面白くないような顔をして言った。 ツン「まさか、本当に気がつかないの?」 ハロ「クリスマスだろ?な?」 毒「あーもうちょっと粘れよバカ」 蕪「空気嫁(^ω^;)」 ハロ「うるせえな」 ツン「あんたたち、ちょっと」 ツン「で、クリスマスの事だけど」 それぞれ一発づつビンタを喰らい、黙る二人。ビンタ自体は俺も属性がないから、痛いだろうなあと思う。 ツン「別に強制はしないわ。いい物を買って欲しいとか、そういうんじゃなくて」 ハロ「あ、いいのか」 ツンは顔を俺の目の前に近づける。 ツン「いい!?『強制はしない』の意味わかってるわよね!?気を利かせるのよ、気を!」 ものすごい威圧感だ。ナイアガラの迫力を超える。 ハロ「ああ、わかってる」 ツンは顔を離す。 ツン「それに、そういう事はいつだってできるのよ。でも私は正直なところを言うと、言うと・・・///」 強気だったツンの表情が、急にしおらしくなる。 ツン「その、あ、あんたたち、出て行きなさい!」 蕪雲たち二人を教室から追い出そうとし始めるツン。 蕪「詳細キボンヌ」 毒「俺たちのことは窒素だと思って話せばいくね?」 ツン「うるさい!」 二人を追い出し、教室のドアまで閉める。 ツン「あ、あのね?笑わないで聞いて欲しいんだけど」 ハロ「うん」 ツン「こ、ここ今年のクリスマスは――」 理「遥君!」 ガラッ、と教室のドアを開け、理緒が突入して来た。 ハロ「なんとー!?」 俺は簡単に抱きしめられた。避けないから。いや、避けようとは思うんだけどつい。 理「ねえ遥君、今年のクリスマスは何か予定がおあり?」 と言いながら、人差し指で顎をなぞる理緒。 ハロ「あ、いえ、今のところは」 ツン「駄目よ!はーなーれーなーさいっ!」 ぐいっと理緒を引っぺがす。 理「何するんですの?今、せっかくいいところでしたのに」 ツン「そう思ってるのはあんただけよ!って言うかそれはこっちのセリフよ!」 理緒はふぅ、とわざとらしくため息をついた。 理「こんな暴力的な女に、表に締め出されて震えている子犬を見かけましたわ」 ツン「暴力的とは何よ!あの二人が空気読めないから・・・」 理「いいえ!」 びし、とツンを指差す。 理「遥君を独占しようとする独占欲にまみれたあなたは十分暴力的ですわ!」 ツン「って、あんたにだけは言われたくないわよ!」 理「でも、遥君は嫌がってませんでしたわ」 ツン「それは単にハロが変態だからでしょ!」 ハロ「『単に』って何だよ!」 ツン「何よ、『変態』とか言われて悦ぶくせに」 ハロ「くっ・・・!」 毒「否定汁」 ツン「とにかく!今年のクリスマスは私がもらうの!」 グイ、と俺の右腕を引くツン。このままではありがちなパターンで俺真っ二つ。 理「いいえ、今年は理緒の家でパーティーですわ!」 グイ、と俺の左腕を引く理緒。フッ・・・完成だ。 毒「悲鳴に手を離したほうが勝ち」 蕪「それなんて裁き?」 痛さは別として、腕に当たる感触からして大きいのはやはり理緒のほうだな。 チト「何だ?朝から騒がしいな」 今度は、智途が教室に現れた。 チト「騒がしいと思って覗いてみれば、何やってるんだ?」 蕪「智途さm・・・ウボアー!」 裏拳が頭にヒット。転がり、悶え転げる蕪雲。 チト「あ、そうだ。ところでハロ、今年のクリスマスは空いてるか?」 毒「この状況見て言うとは随分強硬な姿勢だなおい( A`;)」 ツン「ダメ!残念だけど今年は空いてないわよ!」 理「そうよ。今年は理緒と過ごすんですわ!」 ツン「何勝手に決め付けてるのよ!?ああもう、ハロ、あんたはどうなのよ!?」 ハロ「・・・え?」 硬直する場。 皆の視線が集まる。 ハロ「そりゃあ、もちろん」 [アツン 理緒 智途 由梨 中に出す ハロ「ツンと過ごすよ」 笑顔でそう言う。ツンは豪く驚いたような顔をしていた。 ハロ「え?何?」 俺何か変なこと言った?教えてママン。 ツン「と・・・」 と? ツン「当然よ!」 腕を離し、ツンはふんぞり返って言った。 理緒も腕を離す。 理「あーあ。もうちょっと楽しみたかったですのに」 チト「呆気無いな」 ハロ「お前らやる気無いだろ」 プレッシャーがようやく解けた俺は、安心して自分の席に座った。 理「ま、そんな事はわかってましたわ。曲がりなりにも二人はお付き合いしているわけですし」 ツン「曲がってないわよ」 蕪「って言うか智途様の場合は、漏れが既に予約してるんで無r」 ゴッ(SE 裏拳) 毒「妄想乙」 敬礼する毒男の傍を、ごろごろ転げていく蕪雲。 理「問題はぁ」 理緒はゆっくりと俺に近付き、顎を指で軽く持ち上げて言った。 理「クリスマスまでの夜をどう過ごすか、ですわ♪」 ハロ「そう、なのか?」 好きすぎるシチュエーションに、つい動揺してしまう。心はもう服従の構えだ。 理「一日ぐらいいいでしょう?」 ハロ「ええっと・・・」 どうかな。上と話し合ってみないと・・・。 ツン「コラぁ!なに人の彼氏を誘惑してんのよ!さっさと離れなさい!」 理「じゃ、後でね」 ハロ「あ、うん」 ツン「って何約束してんのよバカぁ!あー、もうやだ」 ツンはがっくりとうなだれた。その様子に、顔を見合わせる一同。 ツン「みんなして、私をからかって・・・」 ハロ「あ、ツン、あのな」 ツン「あんたたちなんか、あんたなんか・・・あんたなんか、大キライよ!」 ハロ「あっ!?」 ツンはそう叫び、教室の外へ走って行ってしまった。 ハロ「・・・」 俺は唖然とし、智途を見た。が、智途は視線を逸らした。 蕪「BAD直行の予感」 ゴッ(SE 裏拳) 理「ご、ごめんなさい。理緒、少しからかい過ぎてしまいましたわ」 申し訳なさそうに理緒が言う。 ハロ「いや、俺がはっきりしないから」 俺、何も思ってなかった? ツンの事。 『こ、ここ今年のクリスマスは――』。 続く言葉がわからないでもない。何か特別なものであって欲しいんだ、今年のクリスマスが。 俺はクリスマスの事なんか興味無い。ただのイベントでしかないなんて思う、ロマンのかけらも無いやつだよ。 だから、今年もいつもどおり、何か買ってやって、それをクリスマスプレゼントとして、それで終わらせるつもりだった。 『終わらせるつもり』。なんていい草だ。ツンは楽しみにしてたのに。 今までもツンをからかっては面白がってたんだけど、流石に今日のはまずかった。 ツンの気持ちを踏みにじるなんて。彼氏のすることか。死ね俺。 死んでる場合じゃない。 ハロ「謝りに行くよ」 俺は立ち上がる。 理「・・・」 至る所を捜したが、ツンはどこにも居なかった。 驚いた事に、ツンは一校時の授業にすら出なかった。 ハロ「(そこまで落ち込むことかな・・・)」 おそらく、ツンは帰ったのだろう。 でも、俺はそれを追うことなく、今授業を受けている。 尤も、授業は聞いていない。だけど時間が過ぎていく。 謝ろうと思っていたのに、だんだんその気持ちも蔑ろになっていくのに気付いた。 行って謝ってもいい。 けど、それでどうするんだよ?謝って許してくれなかったらどうする。 たぶん許してはくれない。でも、どうすればいいんだ。俺には方法がわからない。 クリスマスにデートする約束もした。今日だって、来る時もずっと一緒だった。 心のどこかでツンを軽視してた。 ハロ「・・・」 隣の席にツンは居ない。 ハロ「・・・」 俺は居たたまれない気持ちになった。 その授業が終わった休み時間、俺は学院を出た。 もちろん、授業は終わっていない。帰りにはいつも熾惺の生徒が歩いているのだが、当然こんな時間に帰るやつは居ない。 交通量の少ない道に、サクサクと雪を踏む音が響く。 その音は、次第に早くなっていった。 ハロ「ツン・・・」 商店街に差し掛かる。 早くもクリスマスの装飾をしている店々からジングルベルが聞こえてくる。 このままじゃ、クリスマスどころじゃない。 ツンから『キライ』なんて言われたのは初めてだ。 今まで、嘘でもそんな言葉は言わなかった。 『バカ』『変態』『邪魔』色々言われてきたが、・・・。 足が止まる。 俺の『好きだ』なんて、その言葉まで嘘だとは思われてないよな? 首を振る。そしてまた走り出す。 ようやく、ツンの家の前にやってくる。 切らした息を深呼吸で整え、また深呼吸。 そして、インターホンを押す。 ピンポーン♪(SE チャイム) ハロ「・・・」 ツン「どちら様ですか」 ツンの声が聞こえた。 ハロ「あ、ああ。俺だけど」 インターホンはプツッと電源が切られた。 ハロ「おい!開けてくれよ!」 ここで会えなきゃ意味が無い。俺は必死になって玄関のドアを叩く。 すると、玄関のドアがそっと開いた。 ツン「近所迷惑」 リビングに招き入れられる。 ツンは今までここに居なかったのか、暖房のスイッチを入れた。 …ツンは本当に疲れた顔をしていた。 ハロ「ツン、あのな、俺・・・いや、ごめん。謝る。本当に・・・ごめん」 ツン「・・・」 反応が無い。顔を上げる。ツンは聞いているようないないような、そんな虚ろな目で俺を見ていた。 ハロ「その、俺、いままでツンの事、なんていうか軽視してた。からかってばかりで、気持ちなんか考えないで」 ツン「・・・」 ハロ「彼氏失格だった。もう俺の言葉なんか信じられないかもしれないけど、もうそんな事しない。許してくれ」 また頭を下げる。が、やはり反応は無い。 伺うように、頭をゆっくり持ち上げる。 ハロ「なぁ、もうキライか?俺は今でもお前の事が好きなんだけど」 ツン「言わないで」 ハロ「え?」 ツン「来ないで!」 ツンは涙目になって、その悲憤の表情を俺に向けた。その体は怒りに震えていた。 ツン「私は嫌。あんたなんかキライ。大キライ。謝りに来たって許さない!理緒のところにでも行っちゃえば?」 ハロ「行くわけないだろ!」 ツン「どうかしら?私の事なんか放っておいて、すぐふらふらあちこちに行っちゃうくせに、今更私の事を好きだなんて言われても あんたが言うと安っぽく聞こえて仕方がないのよ!」 ハロ「――・・・」 ツンは言い放つと、その場に膝をついた。 その目からはやがて涙が零れてきたが、俺は声を掛けてやることができなかった。 ツンが怒ってる理由はからかう事なんかじゃなかった。そんな事もわからなかった。気付いてやれなかった。 本当に嫌気がさした。この嫌気で自分が殺せたらと思うほどだ。 掛けてやる言葉が、見つからない。泣き崩れるツンを目の前にして、俺は。 ハロ「・・・」 俺はツンを抱きしめた。 ツン「!何するのよ!やめて、離して!」 どうしたらいいんだ。どうしたらいいのか、わからないんだ。俺じゃ不器用すぎて・・・。 ツン「・・・ハロ?」 どうしようもできなくて、俺は泣くしかなかった。悲しいけど、ツンを離したくない。どう伝えればいいのかわからない。 誰かに流されるのももう終わりにするから。お前はいつも俺の傍で慰めてくれたじゃないか。だから行くな。 ツン「・・・」 ツンは、ぽんぽんと俺の背中を叩いた。 ツン「もうわかったわよ」 ハロ「・・・」 体を離す。 ツン「情けない姿晒さないでくれる?」 俺は袖で涙を拭いた。 ツン「全く、この寒い中。その様子だとコートも学院に置いて来たのね?」 俺は頷いた。ツンはため息をついた。 ツン「昔とおんなじ。あんた、泣き虫治ってなかったの?こっちが情けなくなってくるわ」 ハロ「・・・ごめん」 しばし、静寂が続いた。その間に、俺は呼吸を整えた。 ハロ「言うとおりだな。俺、何も変わってない。寂しがりやで、泣き虫だ」 ツン「お母さんが居なくなってから、なんて言ってたわね?」 ハロ「ああ。あの時俺は泣いてばっかりで、そばにずっと居てくれたお前にお礼を言えなかった。お前はそれこそ何もせず 俺のそばに居てくれただけだったけど、あの時俺はかなり慰められたんだ。ありがとう」 ツン「・・・。ね、ハロ」 ツン「今年のクリスマス、どうするの?」 ハロ「どうする、って」 俺には何も思いつけなかった。 ハロ「ツンが決めてくれ。俺、やっぱりプレゼント・・・それぐらいしか思い浮かばない」 ツン「そう・・・」 ハロ「・・・」 ツン「でも、自分で考えなさいよ?」 ハロ「え?」 ツン「私が強引に引っ張って行っちゃったら、それは今までと同じ事じゃない。やっぱり、あんたが考えないと」 ハロ「そう、だな」 ツン「それに、あんたがこう、私をびっくりさせるようなプレゼントをしてくれれば、嬉しい・・・でしょ?///」 ハロ「びっくりするような、か。・・・わかった」 ツン「本当!?き、期待しないで待ってるわ」 そういった後、ツンは気付いたように壁掛け時計を見た。 ツン「そろそろ、学院に戻ろうかな。ハロ、その、悪かったわ」 ハロ「何謝ってるんだ。もともと悪いのは俺のほうだったんだから。けど、そうだな。授業もあるし」 俺は立ち上がろうとした。 ハロ「おっと」 が、よろめいてツンを押し倒す格好になってしまった。 ツン「ど、ドサクサに紛れて何やってるのよあんたは!?///」 ハロ「足が痺れて・・・ずっと正座だったから」 ツン「とにかく、手首掴んでる手を離して。そういうところを無意識に確保しないでよバカ」 ハロ「ああ、ごめん」 俺が何とか手を離し、両手のひらを床についた。そしてその次の瞬間、ツンが俺の唇を奪った。 ツン「・・・これで、仲直りよ」 ハロ「・・・」 ツン「な、何よ。不満?///」 呆気に取られる俺を見て、ツンは顔を赤らめてぷいと横を向いた。 ハロ「欲求が不満」 顔を近づけ、ツンがこちらを向いたところを今度は逆に唇を奪い返した。 が、迂闊だった。ツンはもともとキスがうまく、首に腕を回されると、逆に口内を犯されていってしまった。やがて唇は離れる。 ツン「あんた、震えてたわよ?大体、あんたが上だなんて百年早いのよ」 生意気な事を言うツン。腰を下げて正座に近い格好になる。今度は胸を触って責める。というか触りたいから触った。 ツン「あ・・・///」 両手でそのふにふにとした感触を楽しむ。体にこんな気持ちいいものがついてるなんて、やっぱり女体は神秘だなあと思う。 ツン「いいいつまで触ってるのよ!///」 ハロ「飽きるまで」 ツン「この変態!///マゾのくせに・・・!」 ツンは足を俺の股下をくぐして曲げると、ズボンの上からでも形のはっきりしているそれを足でいじり始めた。 ハロ「う・・・」 ツン「ほらほら、このままイきたくないでしょ?ズボンが汚れるじゃない」 ハロ「わかった、手、離す」 ツン「ダメよ、こういうのにもちゃんと耐えられるようにならなきゃ!」 ハロ「む、無茶言うなよ制服だぞ。洗うの大変なんだから」 ツン「あんたね、人に散々かけてるくせに、自分のは大切なの?」 足は、より素早くズボンの上からそれをまさぐり始めた。 ハロ「う、うう。だって・・・」 ツン「ほら、我慢我慢」 耐え切れなくなって、俺はベルトに手をかけた。 ツン「こ、こら!勝手に何やってるのよ!」 ハロ「い、挿れたい・・・」 既に勃ちきったそれを取り出して、我慢しきれず言った。 ツン「何言ってるのよ、これから授業なのよ!?」 既に勃ちきったそれを見て、赤面しながら言った。 ハロ「もう休まない?」 言いながら、スカートをめくる。 ツン「ダメって言ってるじゃない、変態!///」 ばさっとスカートを押さえる。 ツン「わ、わかったわよ。でも舐めるだけよ?それでいい?///」 ハロ「なんでもいい・・・」 俺は体を離し、足を投げ出す。ツンは起き上がり、それに顔を近づけた。 ツン「ありがたく思いなさいよ、まったく・・・///」 言った後、それを口に咥えた。 ハロ「う・・・」 吸い上げながら、ツンはやや激しめに頭を動かす。我慢汁ごとすべて吸い上げられているような感覚に、思わず悶える。 ツン「ん、ん、んん、///」 ハロ「ちょ、激し・・・!」 何が嫌なのか、最短記録を目指しているのか、事情は知らないが、凄まじい責めを受ける。 眼下に揺れるツインテールを見ると、ツンの表情や口はうかがい知る事ができないものの、その激しさを物語るには十分 などと実況してる余裕は無い!後ろについていた両腕も震え、もう限界だ。 ツン「ん・・・んっ!?///」 我慢できず、とうとう俺はツンの口の中に出してしまった。全然『とうとう』じゃない。どう見ても早漏です本当に(ry ツンは迷わず台所に走っていき、それを吐き捨て、水で流した。 そして、こちらにすたすたと歩いてきて。 ツン「さ、学院行くわよ」 ハロ「マジですか!?」 ツン「マジよ。はやくその、えと・・・しまう!///」 何だよその素早い切り替わりは。俺はふてくされながらそれをしまった。 ツン「さ、早く行くわよ!」 ハロ「口、大丈夫か?ガムとか飴ならあるけど」 ツン「気が利くわね。じゃあ貰うわ」 俺からのど飴を貰った後、すこし考えるツン。 ハロ「どうした?」 ツン「なんで用意してるのよ!?」 ハロ「や、偶然だ、偶然」 雪は止んでいた。 二人ぶんの足音が辺りに響く。俺は、ここを来たときの事を思い出した。 ハロ「もう、怒ってないか?」 ツン「え?」 ハロ「ほら、俺・・・」 ツン「もうその話はいいのよ」 ハロ「あ、うん」 サクサクと雪道を進む。 ツン「もうあんたのこと、キライだなんて言わないから」 ハロ「俺も言わない」 ツン「そういえば、あんたから『キライ』って言われた事無いわね」 ハロ「な?」 言った途端、ツンの顔がボッと赤くなった。 ツン「な、ななな何が『な?』よ!カッコつけてんじゃないわよバカ!///」 そういいながら早足で進むツン。雪道をもろともしない。 ハロ「待て待て!どこへ行く!?」
https://w.atwiki.jp/kinoutun/pages/371.html
ターン11編成 以下の様に個人騎士団を作成します。 騎士団名:キノウツン親衛部隊 母体組織:キノウツン藩国 分類:個人騎士団 URL:http //www23.atwiki.jp/kinoutun/pages/371.html 支払内容:http //www33.atwiki.jp/t-eyes/pages/15.html 消費申請:http //www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=ryokosya mode=res no=839 23:藩国口座:5 23-00434-01:はる:4 23-00435-01:アシタスナオ:5 23-00437-01:船橋鷹大:9 23-00444-01:VZA:27 ターン11編成 --:キノウツン親衛部隊 文殊個人修正一覧URL: ながみ藩国:http //maki.wanwan-empire.net/characters/bonus_list?nation_id=7 キノウツン藩国:http //maki.wanwan-empire.net/characters/bonus_list?nation_id=23 羅幻王国:http //maki.wanwan-empire.net/characters/bonus_list?nation_id=25 取得HQ根拠URL: ながみ藩国:http //sakanagi.sakura.ne.jp/idress/idwiki/wiki.cgi?page=Yggdrasill#p2 キノウツン藩国: http //www23.atwiki.jp/kinoutun/pages/287.html#id_f579d563 http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/16241 藩国保有絶技URL:http //www23.atwiki.jp/kinoutun/pages/102.html 藩国保有アイテムURL: キノウツン藩国:http //www35.atwiki.jp/marsdaybreaker/pages/583.html 羅幻王国:http //www35.atwiki.jp/marsdaybreaker/pages/585.html#id_b0cf6ae1 聯合国保有技術URL: 海軍兵站システム:http //ragen.s7.xrea.com/x/aplow/index.php?%B5%BB%BD%D1%A5%A2%A5%A4%A5%C9%A5%EC%A5%B9#y53c1a13 (HQ:http //blog.tendice.jp/200708/article_41.html) (HQ引き継ぎ:http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/17976) 狩猟技術:http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/17291 <キノウツン親衛部隊> ○初期AR19 ○乗り物 アビシニアン:国有(http //www23.atwiki.jp/kinoutun/pages/175.html#id_649f6e73) (パイロット1)浅田(ACE) (パイロット2)07-00166-01:利根坂 凪巳:高位南国人+猫妖精+名パイロット+ホープ+秘書官:敏捷+1*幸運+1; (パイロット3)23-00439-01:木材:高位西国人+猫妖精+猫先生+猫柔術家+シオネ=アラダの守り手:敏捷+1*幸運+1; (コ・パイロット1)25-00476-01:ぱんくす:高位西国人+猫妖精+工兵長+砲兵:敏捷+1*幸運+1 (コ・パイロット2)23-00xxx-01:資源猫士:西国人+猫妖精+猫妖精+猫先生: (コ・パイロット3)23-00xxx-02:資源猫士:西国人+猫妖精+猫妖精+猫先生: (コ・パイロット4)23-00xxx-03:資源猫士:西国人+猫妖精+猫妖精+猫先生: ○人数制限特殊: なし ○部隊評価値 体格:筋力:耐久力:外見:敏捷:器用:感覚:知識:幸運 21:21:21:21:21:21:21:21:21 こちらの質疑により、体格~敏捷をACEの能力で上書きしました。 http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/19677 /*/ ■総出撃消費資産 資源:5万t 食料:5万t 燃料:8万t ■編成種類 軽編成 ■総特殊消費 資源:0万t 食料:0万t 燃料:34万t こちらの質疑により白兵修正の特殊を使用しています http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/19597 ■総消費 資源:5万t 食料:5万t 燃料:42*0.75^3=17万t 資産は母体のキノウツン藩国が消費します。 2008/7/4に食料消費を修正:http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/20029 ※燃料消費について アビシニアン:中距離:3*1:3 アビシニアン:遠距離:3*1:3 猫妖精:夜戦:1*9:9 猫妖精:白兵:1*9:9 猫先生:夜戦:2*4:8 猫柔術家:白兵:2*1:2 キノウツンと聯合状態にある羅幻王国さんが搭乗されていますので、羅幻王国さんと聯合状態にないながみ藩国さんから出向されている利根坂 凪巳さんの燃料も海軍兵站システムの恩恵を受けます。 参考:http //p.ag.etr.ac/cwtg.jp/bbs2/19556
https://w.atwiki.jp/matome_x_shinjikyun/pages/22.html
「ここで良いかしら?」 シンジの方を見て確認を取るリツコ。 否定されないとわかりきった視線を向けられては、やはり頷くしか出来ない。 立っているのはブティックホテルの前。 男性に買われた際に連れ込まれるチープなホテルではなく、 外装からして少し気取った感じのするホテル。大きく月の看板がでており、 水色のライトが当てられている姿は神秘的な印象が有り綺麗に見える。 「あの、ホテル代は……」 「どっちが払うのか基準は知らないけれど、私が持つわ。選んだのは私だし」 「あ、ありがとうございます」 きちんと礼を言ってから会釈する。リツコの視点からは、その礼儀正しさや 再び上げた幼く可愛らしい顔立ちのシンジがこの仕事をするのは不釣合いに見える。 もっと汚れた人間がするべきね。 誰とは言わない。言葉にも出さない。リツコは再び歩き出して ホテルの中へと入っていく。逃げ出さずにシンジが後ろを付いてきているのを 彼の足音で確認しながら。 写真で選んだ通り、寧ろホテルの外装通り、部屋は妙に洒落ていた。 派手なベッドもその周りも至って他のホテルと変わらない筈だが、 照明の色合いが少しだけ優しい気がする。 それでもやはり未だ14歳のシンジにこの建物の空気は慣れない。 ましてやこのテの場に来て次にする事は大抵決まっている。 それを連想して更に緊張してしまう。 逆にリツコはその年齢からか、随分とこの空気に馴染んでいる。 戸惑っている少年を置き去りにするように中央より更に奥に有る、 白いシーツが清潔過ぎるベッドへと向かい、そのまま腰を下ろして足を組む。 もう何度と無くしてきた仕草のように。 「人を買うなんて初めてだわ。時間で決まってるわけじゃないし、 何かお話とかしてから始めるのかしら?」 ベッドの上で足を組み変えるリツコ。 その細長い足は相変わらず黒いストッキングに隠されているが、 場所の所為なのか妙に扇情的で艶めかしく見える。 果たしてネルフ本部なり葛城家なりでもこんなに色の有る足をしていただろうか。 「その人にもよりますけど……」 リツコ視線と細く形良い足首に促されてシンジもリツコの隣に腰掛ける。 「名前とか年とか聞かれて、世間話みたいのを少しして、その… …アダルトビテオを見て……」 巨大スクリーンとも呼べる程無駄に大きいテレビ画面は消えているが、 電源を入れればすぐに男女の交わりだけを流すチャンネルに回されるのだろう。 「……それから、お仕事になるって感じです」 「ふぅん、そうなの」 「人によっては何も言わずに、あの……いきなりスる人とかも居るんですけど」 そういう種類の人間は苦手だ。大抵無理矢理縛ってきたり 口汚く罵ったりと乱暴に扱ってくる。 思い出してシンジはサイズもデザイン合っていない ワイシャツの下の細い体を震わせる。 「女の人はちゃんとお風呂入ってから、って人が多いんですけど……」 座って俯くと自分の膝が見える。 その上に緊張の為拳を作って置いていた手の上にリツコがそっと手を重ねてきた。 「シャワーも浴びないでこんな事をするの?」 質問の直後、答える間も与えられずにシンジの唇はリツコのそれで塞がれる。 静かに唇が重なった状態で、互いに相手の唇が随分柔らかいと感じた。 唇が舌で舐め上げられた。 「んっ!」 その感触に驚いて塞がった口から声を漏らしたのはシンジの方。 リツコの舌は器用に出来ていて、僅かな隙間からシンジの咥内へ侵入し、 きつく閉じていた歯と歯の間をなぞる。早く開けと言わんばかりに。 「ふ……んぅ……っ!」 声と共に熱い息を洩らしながらゆっくりと歯を開くと、 すぐ後ろに隠れていた舌がすぐに見付けられた。 シンジとは違いリツコは声を出さずに、しかし鼻からは堪えられない熱い息を 音も無く出しながら少年の咥内にたっぷりと唾液を注いでいく。 胸を押し付けるようにリツコが抱き締めてきた。 着痩せするタイプなのか思ったよりも大きく、そして柔らかくていやらしい感触が シンジの薄い胸を刺激する。 リツコはいつも通りフォーマルで堅苦しいブラウスを着ている。 着心地が良い物を選んでいるのか服越しにスベスベした感覚が有る。 しかしそれがもどかしい。その衣服を剥ぎ取って下着も奪い去って 直にリツコの肌に触れてみたい。 口付けを交わしながらゆっくりとシンジは押し倒された。 「んんっ……ン……」 男女が逆転していると先週客に指摘された事を忘れて シンジは声を洩らしながらリツコの背に両腕を回した。 まさかリツコを抱き締めるとは。それもこんな淫らなベッドの上で。 そっと目を開けると見える化粧の乗ったリツコの顔と そのだいぶ上の優しく暖かい色の照明器具は紛れも無くブティックホテルの物だ。 この続きをした後に、今までの関係でいられるのか。 どうなろうと買われた以上働かなくてはならない。 最後にシンジの下唇を舌先で舐め、リツコは漸く唇を解放する。 「シンジ君は可愛いのね。もう汗ばんでるわ」 押し付けられていた胸の部分はリツコの言葉通り汗によって濡れていた。 他人の体温の所為だけではなく、自分の体温自体が上昇しきっているのが原因だと 自覚出来る分だけ恥ずかしい。益々汗をかきそうだ。 「長いキスをしたのは久々。きっとシンジ君の方が私より経験豊富ね」 「そんな事……」 その後に続く言葉が出ない。 このシンジの様子では経験は豊富でも年齢はやはりリツコの半分にも満たない子供、 か細い腕がリツコのブラウスの背を未だ放せない姿は更に幼く見える。 「シンジ君、先に脱いで頂戴。脱ぐ所を見せて」 「はい……」 リツコは舌を交えた割にはしっかりと喋っていたが、 それでも今までに無かった甘さが含まれて聞こえる。 これから脱ぐのは着替えが目的でもデータ収集が目的でもない。 その理由も話しているような声。 ワイシャツのボタンを1つずつ外していくシンジ。 普段の何倍も荒い呼吸で上下している胸が徐々に露になる。 「やっぱり細いわね」 データとして数字を知っているし、下着すらつけない状態で着用する プラグスーツ姿を何度も見ている。 それでもリツコは言わずにいられない程にシンジの体付きは華奢に見えた。 繊細で折れそうな体を折れる程に抱き締めても許される関係を 金で築き上げているとはとても見えない。 恥ずかしそうにリツコから顔を背けて脱ぐ仕草等経験すら無い少年に見える。 リツコはベッドに両足を上げ、ストッキングと下着を同時に下ろした。 ブラウスもスカートもそのままに、足だけを曝け出す。 女性特有の香りが鼻について顔を向けたシンジの視界に脱ぎ捨てられた 黒いストッキングが入った。見てはいけないと思いながらも 絡まった下着に目が向く。服を脱ぐ手も早くなる。 「あぁ、靴下は履いたままで良いわ。その方が恥ずかしいでしょ?」 「えっ……は、はい」 言われた通り靴下は残し、そのまま恥ずかしい気持ちを何とか飲み込んで 手を震わせながらシンジは下着を下ろした。 Index Back Next
https://w.atwiki.jp/rpb-boon01/pages/26.html
ξ゚⊿゚)ξ ツン ジョブ / 格闘家 18歳 ブーンの幼馴染であり、イチサン村長の養子 拳術 取得Lv スキル名 消費 説明 Lv01 内養功 MP20 気功を操作し、自身のHP分味方を回復する Lv03 ドリルパンチ TP15 回転を加えたパンチにより敵の防御力を無視する一撃を加える Lv06 剛剄 MP20 気功により6ターン対象者の攻撃力を上昇させる Lv10 ツンデレる TP20 3ターンの間、敵の攻撃をキャンセルして反撃を行う。 Lv14 ラブリー TP10 コンボスキル Lv1 連続して使用すると強力な攻撃ができる Lv19 剛掌波 TP45 剛の拳を持った人間のみが使える力の奔流、敵全体にダメージをあたえる Lv26 超光戦姫ツンデレイナー TP70 TP ツンデレポイント を変換し戦う戦士超光戦姫ツンデレイナーに変身する Lv35 10万ボルト TP80 体内から生成した電気で敵を攻撃する敵全体に雷属性のダメージ
https://w.atwiki.jp/tunderesure/pages/90.html
Le souhait ツン編10 作者 79氏 ――遅い。 遅いな。もう朝の五時だと言うのに、由梨は一向に起きてこない。 早朝のリビングに、スズメたちのちゅんちゅにんぐ(chunchuning)が響いている。 椅子に座りなおす。 まったく、どうしたことだ。もう食器も並べてあるのに。 このまま起きてこなかったら、おにいちゃん餓死する事必死。 おにいちゃん餓死。 そのニュースは瞬く間に全米に広がり、人々を震撼させた。 無理も無い。その手口は、二年前にノースカロライナで起きたあの悪夢のような事件と酷似していたからだ。 二年前と同じ見出しが、新聞の紙面に躍る。 おにいちゃんおにいちゃん。何だいジュリー、こんな夜中に。おにいちゃんはどこにも行かないよね?はっはっは。 当たり前だろう。怖い夢でも見たのかい?だって、こわいんですもの。わかったわかった。愛しいお前を置いて行くものか。 さ、だから安心してもうお休み。うん。ああそうだ、あと、寝る前にちゃんとおヒゲを剃るんだよ。 ハロ「ってどっちも男かよ!!11!」 テーブルを叩いた衝撃に、食器たちが音を立てた。 朝から気持ちの悪い世界に㌧で行ってしまったぜ。 ハロ「ご飯マダー?」 箸でコップの淵を叩く。ちんちん。 ガチャ ユリ「あ、おはよおにいちゃん・・・今日は早いね」 由梨が目をこすりながらリビングに到着した。 ハロ「何でお前、枕持ってきてるんだ?」 ユリ「えっ?・・・あっ!」 気付いて、猛スピードでリビングを去る由梨。 再び、箸でコップの淵を叩く。ちんちん。 愛妹が息を切らして戻ってきた。 ハロ「誰がボケろと言ったよ」 ユリ「ごめん・・・本当に寝惚けてた」 ハロ「今日は体育祭だと言うのにたるんでるぞ」 ユリ「ごめん」 ハロ「謝るな!」 ユリ「えっ!?ご、ごめん・・・あっ。あれ?なんて言えばいいんだろ」 一生懸命考え中のところ悪いが。 ハロ「ところで腹が減ったので早いところ朝食にして欲しい」 ユリ「そんなに気合入ってるんだったら、代わりに作ってくれてもいいのに・・・」 ぶつぶつ言いながら、由梨はキッチンに向かった。 ハロ「まあ本当は体育祭なんて楽しみじゃないんだけどな」 体位臭い。なんて如何わしい響き。 小学校の運動会なら人殺到だけど、今となっては人殺伐が関の山。 関の山。 どこの力士だろう。 それはそれとして、一般客の入場おkって事は、まず間違いなく雪花さんは来るだろうな。 渋沢さんは来るか・・・?もう何ヶ月も見てない気がするが。 一時滞在みたいな事言ってたし、おそらくもう帰ったんだろうな。 ハロ「あ、そうだ。元気の出そうなもの作ってくれよ」 ユリ「元気の出そうなもの?おにいちゃんの持ってる本に載ってたようなの?」 ハロ「そ・・・お前、いつの間に」 ユリ「あ、卵切らしてたかなー」 わざとらしく冷蔵庫を覗く由梨。 俺の持ってる本に載ってるような物?体育祭にどんな元気つけて行けって言うんだそれは。 家を出る。 ハロ「暑い・・・」 朝から蒸し暑い。これだから日本は。 体育祭が楽しみだったから朝早く起きたのではもちろんなく、況してや気合が入っていたわけでもない。 この暑さにやられ、寝苦しくて止むを得なく早く起きてしまったんだこれが。 どうよ、この日差し。 でも、日差しより君のほうが眩しいよ。 それって実際言われてみて嬉しいものなんだろうか。 じゃあ彼女見るときはサングラス掛けとけよとしか思わないんだが。相手は太陽だぞ? そんなくだらない事を考えながら、俺はいつもの道をゾンビのように歩いていた。 ツン「あ、ハロ。おはよう」 暑いな。容赦無い。 ツン「ちょっと!通り過ぎないでよ!」 ハロ「え?」 聞き覚えのある声。 ハロ「ああ、この匂いはツンか。おはよう」 ツン「何で判断してんのよあんたは!?///」 ハロ「にほひ・・・」 ツン「ああ、もう!シャキっとする!みっともないわよ?」 ツンにそう言われ、背筋を伸ばす。 両手を腰に当てて俺を見上げているツンの姿を確認。 ハロ「おはよう」 ツン「二回も言わなくていいのよ」 ハロ「今のは明日のぶんだ・・・ふぁ~あ・・・」 大きな欠伸をした。 ハロ「あれ?」 ツン「何よ?」 ハロ「ブルマ穿いてないな」 ツン「穿くわけないでしょ!?」 ハロ「あ、そうか。うちの学校はブルマじゃないんだった」 ツン「今時ブルマの学校ってあるの?しかも学院で」 ハロ「あるにはあるんだが・・・」 どこの世界にあるって言えばいいのか説明に困る。 ハロ「まあ、要するにお前のブルマ姿が見たいって事だ」 あれ?間違った。 ツン「バカ!」 スネを蹴られる。 ハロ「てんめぇ俺の黄金(24金)の右足になんて事を!」 思わずうずくまる俺。 ツン「ふん!私は悪くないんだからね!」 そっぽを向くツン。 顔を上げると、ツンの脚が眼前にあった。 ハロ「こ、これはマジでやばい・・・」 ツン「そんなわけないでしょ」 こんな近くで脚を見るのは久しぶりだな。 ハロ「・・・」 ツン「ちょっとハロ、だいじょう――!!///」 ツンが振り返り、俺の愚行がばれちゃった。 ガッ ハロ「モルスァ!!」 学院に到着する。 見れば、既に朝練に励んでいる生徒も多いようだ。 ところで両スネが痛む。 教室に着き、とりあえず鞄を置く。 ハロ「で、ツンは朝練やるのか?」 ツン「ハロは?」 ハロ「俺?行く気無いなぁ」 椅子と引き、自分の席に座る。 ツン「そうなの?まあ私も朝練はしないけど」 ツンも座る。 ハロ「何だ、やる気の無いヤツだな」 ツン「あんたには言われたくない」 蕪「朝から、やる気の無いやつらだお」 毒「こんなやつらとは組めんな」 突如現れる二人。 ハロ「いや、お前ら種目違うだろ。しかも同じクラスだし」 蕪「特に智途様の身にかかる火の粉は漏れが排除せねばならんお」 蕪雲はテニスのラケットを取り出し、ガットの上でボールを転がしながら言った。 ツン「何?私の事?」 蕪「漏れたちとテニス勝負をして漏れたちが勝ったら棄権してもらうお」 毒「ダブルスでな」 ハロ「ダブルスって俺も含まれてるのか?俺テニスなんかやった事――」 ツン「うけて立とうじゃないの!」 工工エェ(;´Д`)ェエ工工!? ハロ「いや俺はサッカーやりに来ただけで本当に何も知らねぇんだ!信じてくれ!あとバスケと」 毒「俺も卓球専門だけどな( A`)」 ハロ「じゃあ断れよダブルスやるの!」 ツン「コート空いてる?」 蕪「当然だお。決戦だお」 ハロ「でも、智途も不戦勝したところで喜ぶだろうか?」 しーん。と静まり返る。 蕪「こ、こここ細かい事気にするなお」 動揺してるな。 蕪「とにかく勝負するお。ヤイヤイ言うのはそれからで十分だお」 十分手遅れだと思うんだが。 テニスのラケットを借りさせてもらった。 ツンがこれがいいって言うから持ってみたが、何か違いがあるんだろうか? ここは経験者の意見に従うのが一番だな。 俺は試合結果がどうであれツンや智途のミニスカ姿が見られればなんでもいいんだが・・・ん? ハロ「何だ毒男」 毒「由梨ちゃんは何の種目に出るの?」 ハロ「なんだ。お前が把握してないとは珍しいな」 毒「うっかりしてたんだ。テニスかどうかだけでいいんだ」 ハロ「おぬしもエロよのう」 毒「いやいや。で、どうなん?」 ハロ「そりゃお前の思っているとおり、もちろん・・・」 毒「(* A`)!」 ハロ「卓球だ」 毒男、全く機能せず。 俺よりも機能してないんじゃないか?何回ツンに怒鳴られたかわからん。 よって、俺たちのほうが優勢。 1セットとって40-0だ。 ハロ「ツンもなかなかやるな」 ツン「あんたが下手なだけよ。ちゃんと集中して」 はいはい。 ハロ「ん?」 智途が駆け寄ってきた。 チト「練習に使いたいんだが、何分ぐらいで空きそうだ?」 ハロ「ツン。後何分くらいで勝負つきそう?」 ツン「五分あれば十分よ」 チト「フ、強気だな。じゃあそれを信じて待ってるとしよ――」 ティュィー(瞬間移動の音) 蕪「いいですとも!空けますとも!」 ツン「何よ!まだ勝負はついてないでしょ!?」 蕪「やっぱやめるお。こんな卑怯な真似しても智途様は喜ばんお」 それ、俺がさっき言ったよな。 ハロ「だってさ。お開きだ、ツン」 ツン「納得いかない!」 チト「なんだかよくわからんが、せっかく空けてもらったんだ。始めよう、しのた」 し「あ、はい!」 毒男も、あんなに落ち込む事は無いだろうに・・・。 ハロ「(パスキタ――(゚∀゚)――!!)」 俺へのパスじゃないけどな! 「あっ!」 ウェヘヘ左ウィングの俺にボール取らせたらどーなるか分かっちゃってんのかよチミ。 俺ゴールに向かって一直線栄光の架け橋へとぉー!! って何だ何故かゴール前に敵さんいっぱい!?何気に足速えよこいつら! 迫るゴール。後ろからさっき抜いたやつが来てるのも感じる! どーするよ俺。どーすんの! ?「HEY」 ハロ「!」 味方の右ウィングが上がってきている。 あ!君は南極からの留学生ルドルフ・エン・ダンス君! ハロ「ルドルフ!頼んだ!」 俺はルドルフに最後の希望を託した。 ルド「おk・・・FIRE!!」 ルドルフのオーバーヘッドキックが、ゴールネットを揺らした。 ピーッ(SE ホイッスルの音) 「キャー!」 ハロ「ルドルフ。別にキャプテン○みたいな事しなくても入ったぞあれは」 ルド「何。女子たちも見に来てるからパフォーマンスしますよ」 ハロ「なるほど。向こうに居た時もそうやって女を釣ってたわけだ」 ルド「ニホンゴ ワカリマセン」 またそれぞれのポジションへと散っていく。 ハロ「かなり日本語よくわかってるじゃないか」 ピーッ(SE ホイッスルの音) テニス、どうなってるかな。このあとバスケなんだよな・・・。 クラスでは目立ってない俺。 しかしこの体育祭と、そしてその後の文化祭で、俺を見直すやつが大勢居る筈だ! まずは、この卓球の種目で何気なく優勝をもらって行って、それをプレリュードとさせてもらおうか。 卓球だけはスポーツで唯一自身のある競技なのさ。 それにしても対戦相手、遅いな。 決勝でこれとは情けない。 これまで由梨ちゃんと当たる事はなかった。可哀想に、どこかのクラスに負けてしまったんだろう。 ならば俺が優勝商品を持って由梨ちゃんにプレゼントしに行くだけさ。 何。優勝なんて俺には必要の無いものさ。 必要なのは君のえが し「由梨ちゃん、急いで!」 毒「( A`)?」 ユリ「ま、待ってよしのたん」 ああ、そうか。しのたが決勝の相手ね。 ユリ「しのたんは出ないんだから、私より先に来ても意味ないでしょ?」 だが我が野望を邪魔立てする気であれば・・・え? 毒「え、決勝の相手って・・・」 ユリ「あ、あれ?毒男先輩?卓球強いんですね」 毒「ええ、まあ・・・(* A`)ホワワ」 ユリ「じゃ、時間も押してるみたいなんで」 毒「え?」 俺の優勝は? 由梨ちゃんの笑顔は? 毒「・・・(計算中、計算中、計算中、計算中)」 もうだめぽ ようやくテニスコートにたどり着く。 ハロ「はぁ、はぁ・・・」 くっそ、サッカーもバスケも負けちまった! ルドルフが『係の仕事ありマース』とか言って抜けちまうから悪いんだぞ全く。 あー、釈然としねえ! おっと、テニステニス・・・。 ハロ「あ、ツン!」 決勝戦には間に合ったようだ。 ツンが決勝まで進んだと言うことを噂で聞いて半信半疑だったが、どうやら本当らしい。 ツン「何よ?もうちょっとで始まるんだからあまり話しかけないでよね」 チト「ハロに八つ当たりしなくてもいいだろう」 智途もユニフォーム姿で・・・あ? 決勝って、この二人? ツン「・・・何?智途には関係無いじゃない」 チト「無いが、八つ当たりされるほうも気分のいいものでは無いだろう」 ハロ「いや、俺は別に」 ツン「八つ当たり八つ当たりってしつこいわね。これは真剣勝負なんだから」 チト「ハロ、気を悪くしないでくれ。月岡も気が立ってたんだ」 ハロ「あ、ああ」 ツン「・・・いい度胸じゃない」 おお。ツンから怒りのオーラが! ルド「ハイハーイ!stopネー!あとはテニスで戦おう!」 ハロ「お前ここの審判だったのか」 なら俺でも最優先だな。 ツン「決着をつけてやるわ!」 チト「面白い」 両方とも凄い闘気だ。例えるならドラゴニック(ry 蕪「智途様がんがれー!」 毒男が居ないな。あいつ決勝まで行ったんだ。 ツン「行くわよ!」 パコン! サーブ速っ!こりゃかなり本気だな。 パコン! でも智途も難なく打ち返す。もしかして、最終的にはボールから火が出るくらいにまでなるんじゃないか? ルド「うーん、どうやら彼女たちは君を賭けて戦ってるみたいだね」 ハロ「?何でわかるんだ?」 ルド「よく耳を澄ましてごらんよ」 …。 ツン「いい加減・・・諦めなさいよ!」 チト「諦め・・・切れるかっ!」 ツン「ずっと・・・一緒なんだから!」 チト「これでも結構・・・一途なんだぞ!」 ハロ「・・・あいつら」 ルド「聞いてて恥ずかしいよ」 ハロ「なるほど。向こうに居た時もそうやって」 ルド「ボンゴ ワカリマセン」 俺だってわかんねえよサンスクリット語なんか。 まあ歓声のほうが大きい。聞き取れるやつはそう居ないだろうな。 現に蕪雲も聞き取れてないみたいだし。 ハロ「あっ!」 ツンがネットした。 ツン「あー!もう!」 それでも随分打ち合ってたよな。俺から見ればかなり凄いが。 ツン「まだまだ行くわよ!」 チト「来い!」 番長同士の喧嘩みたいに最後は穏やかに終わるんだろうか?かなり居づらい。 ドドドドドドドドドドドド 智途 1 15-0 1 ツン ハロ「このゲームはニセット先取で勝ちが決まる。そろそろ決まるぞ・・・」 と、言ってもデュースでしばらく続くだろうが・・・。 ユリ「おにいちゃんおにいちゃん!」 ハロ「どうした?」 ユリ「あのね、私ね、卓球で優勝したの!」 ハロ「ああ・・・は!?!!???優勝!!??!?!1?」 ユリ「うん!」 え?と言うことは毒男は? 辺りを見回すが、その姿は無い。 ユリ「褒めて!」 犬か。 ハロ「すごいすごい。よしよし」 頭を撫でてやる。 ユリ「えへへー」 みんなが居る手前、あんまり愛溢れるスキンシップはできないのは勘弁してくれ。 ハロ「こっちはこんなにも平和なのにな」 ドドドドドドドドドドドド ツン「し、しぶといわね・・・」 チト「そ、そっちこそ・・・」 あ、またデュース。 ハロ「そう言えば今日、理緒が居ませんが」 東「輝青院は欠席じゃと連絡があった」 ハロ「てんてー、いつの間に」 東「で、これはどうなれば勝ちなのじゃ?ちと教えてくれんかのう」 ハロ「・・・はい」 し「うーん、なかなか決まりませんね。女の意地、ってやつなのでしょうか・・・」 ユリ「しのたんしのたん!」 し「・・・何ですか?」 ユリ「あのね、おにいちゃんに」 し「褒められたんですね?さっきも聞きましたよ」 ユリ「案外簡単に勝っちゃったのにね」 し「それもそうですね。毒男先輩、ボクの目から見ても下手でしたし」 なんであんなにギクシャクしていたんでしょう? し「でも、今はテニスを見ましょう。いいですね?」 ユリ「はぁい」 ご機嫌ですね・・・。 ハロ「あ」 チト「くっ!またデュースか・・・」 ルド「勝負あり。勝者月岡!」 チト「なっ!?」 ワアアアアア (安っぽいがSE 歓声) ツン「やったわ!」 大きくガッツポーズをするツン。 し「智途先輩、数え間違えてました?」 チト「――・・・」 智途は硬直して言葉も出ないようだ。 蕪「えー、今回の件については私といたしましてもまことに」 チト「うるさい黙れ!」 蕪「あっ!智途様、流石の漏れも痛いお!痛いお!痛痛痛痛痛」 ぽんぽん。 肩を叩かれ、振り返る。 ルド「やあヒーロー。プリンセスがお待ちだよ」 ハロ「・・・うるせえな」 既に多くのクラスメイトに囲まれているツン。入る余地は無いようだ。 ハロ「そういうわけでさらば」 東「こりゃ。おぬしそれでも男か」 立ちはだかるてんてー。 ハロ「その証拠が見たいと言うのなら拒みはしませんが」 東「拒め!ああ、ほら行ってしまうぞ」 二人の試合が予想以上に長引いたため、閉会式はとことん簡易な形に切り替えられ、迅速に終了した。 ツン「なんか表彰も味気ない。明日とかにゆっくりやればいいのに」 着替える暇もなかったツンは、あの後に普通にてんてーから優勝トロフィーを手渡しされたのだった。 ハロ「体育祭関係者も冷や汗なほどの白熱振りだったぞ。いや、決着がついてよかった」 ツン「ふん・・・」 でも、雪花さんも渋沢さんも何で誰も来なかったんだろうな?忙しかったんだろうか。 そのままツンの家まで帰ってきた。 俺を待たせるのも嫌だし、何より面倒くさいと言うことで自宅で着替えると言い出したからだ。 俺はあつかましくもツンより先に座り、ソファーにもたれかかって寛いでいた。 ツン「で、本当はどっちに勝って欲しかった?」 ツンも俺のすぐ脇に座った。 ハロ「本当は、も何も・・・ツンに決まってるじゃないか」 ツン「本当?智途が勝ってたら智途にそう言うんじゃない?」 ハロ「いや、そんな事は」 ツン「智途ばっかり見てなかった?」 ハロ「や、それは無い。どっちも見てた」 だから今日はおなかいっぱいです。 ハロ「素直に喜べよ。優勝だぞ?優勝!」 ツン「じゃあ、もらってもいいのね?」 ハロ「?何を?」 ツン「優勝賞品」 ツンは座っている俺に跨るように座り俺と向き合うと、その顔を近づけてきた。 ハロ「え、俺?」 ツン「・・・何よ。当たり前じゃない。じゃなきゃあんなに頑張ってあげないんだから」 ハロ「そ、それはども・・・」 ツンはため息をついた。 ツン「あんたね、チラチラ見るならまだ可愛げがあって許せるんだけど、凝視するのはやめてくれない?」 確かに、俺は短いスカートからのびるツンの脚に目が釘付けだった。 ツン「しかも勃ってるのが当たってくるし・・・あっ!?」 俺はそのまま、ツンを抱きしめた。 ツン「や、やぁ、バカッ!何してるのよ!?///」 顔が丁度ツンの胸に埋まる。ツンに頭を押さえつけられるが、全然離れはしない。 ツン「ば、バカっ、変態・・・!///」 顔を離す。 ハロ「ブラが凄く邪魔」 ツン「あんたのズボンのほうが邪魔よ」 ハロ「邪魔って言われても脱いで外出たら捕ま」 ツンは腰を浮かせ、ズボンの上から指でそれを起こした。すると再び腰を下ろし、自らの股間を竿にあてがう。 そのまま擦り付けるようにして、上下運動を開始した。 ハロ「ぅ・・・」 ツン「どう?邪魔でしょ?」 ハロ「わ、わかった。脱ぐから・・・!」 ツンはふふっと笑って、いったん体を離した。 俺が脱いでいるのを、ツンはソファーに座って背後から見守っている。 俺は、ツンが思っている以上に興奮していたのかもしれない。 ツン「じゃ、いつもみたいに足で・・・きゃっ!?」 俺はほとんど無意識のうちに、ツンをソファーに押し倒した。 首筋を舐めながら、手を回して服の上からブラを外しにかかる。 ツン「ゃ・・・あっ、ばかぁ・・・///」 うまくブラを外す事に成功した。服の間から手を差し入れ、やや強引にそれを取り除く。 ツン「いたっ・・・あ、あんたはね、賞品なんだから、大人しくしてなさいよ!」 俺に跨られながらも気丈な態度を取るその姿に、俺はますます興奮を覚えた。 短いスカートを手でめくり、股間に竿をあてがう。そしてそれをこすりつけた。 突き上げるたびに、亀頭にスカートが当たってくる。同時に手で胸の柔らかさも堪能する。 ツン「や、ゃめ・・・へんた・・・///」 ツンの目は次第に潤みはじめ、顔は赤く火照っていた。 ツン「あ・・・は、はろぉ・・・!///」 ツンはソファーを掴み、快楽に悶えている。 尤も、一番悶えているのは俺のほうで、正直もう出てしまいそうだった。 ハロ「は、はぁ、ツン・・・!」 動くたびにスカートがすりすりと亀頭を撫で、微妙な刺激を与えてくる。 もう限界だった。 情けなくも俺はツンのこの姿に心を奪われていた。 最初から。 ハロ「あ、もう、出・・・!」 ツン「――!あ、ぁ、あぁ・・・///」 俺はスカートの中に射精してしまった。 精液はどくどくと出ても、スカートに押し返されどろどろ流れ落ちてきた。 ツン「ぁ・・・う・・・///」 ツンは恍惚とした表情で天井を見上げている。 ハロ「はぁ、ご、ごめん・・・」 腰を引き、精液と欲望にまみれたペニスが姿を現し・・・どろりと糸を引いた。 ツン「ば・・・出しすぎよ・・・///」 ハロ「つい、興奮しすぎて」 ツン「『つい』ってあんたね」 俺は息を整えながら、少し反省した。 ツン「夢中になってくれたなら・・・」 ハロ「え?」 ツン「な、なんでもないわよ!さ、さっさと片付けるわよ、変態!///」 ハロ「あ、うん」 あれ?『変態』って否定すべきだったよな、今。 翌朝。 ハロ「あれ?」 ユリ「どうしたの?おにいちゃん」 ハロ「なんでトロフィーが家にあるんだ?」 トロフィーを手に取る。 ハロ「『優勝 種目:卓きゅ・・・」 ユリ「お・・・おにいちゃんの・・・」 恐る恐る振り返ると、涙目の由梨の姿があった。 ユリ「ばかあぁぁー!」 ハロ「あっ!?」 あ、朝飯が・・・。 由梨はキッチンを駆け出てしまった。 ハロ「はぁ」 やっちまったな。さて、どうやって慰めるか・・・。 そう言えば、由梨には優勝のご褒美あげてなかったな。 頭撫でた程度しかしてないし、直接本人に聞いてみようか? コンコン・・・ガチャ。(SE ドアをノックする音&開ける音) ハロ「あ、あのさ、由梨。そう言えば、まだ優勝のご褒美あげてなかったよな?何がいい?」 ユリ「・・・」 ハロ「例えば、えーと・・・スキンシップとか。・・・由梨?」 ユリ「すー・・・すー・・・」 寝てやがる。 ハロ「仕方ないな。朝食でも作ってやるか」 昨日は俺も気が利かなかったし、これくらいで許してくれよ。
https://w.atwiki.jp/kinoutun/pages/69.html
キノウツンの誇り関連ファイル イベント40 キノウツンの誇り に関するファイルへのリンク集積ページです。 敵 TYPE1 【敵TYPE1】 敵 TYPE2 【敵TYPE2】 敵 TYPE3 【敵TYPE3】 周辺地図 【周辺地図】
https://w.atwiki.jp/gods/pages/91348.html
ヤリツキイン(耶律喜隠) 中国帝王の系譜に登場する人物。 関連: ヤリツリコ (耶律李胡、父)
https://w.atwiki.jp/tenhouchara/pages/62.html
◆リツミサン 参考:牌賊! オカルティ 参考作品の登場人物『梨積港』をさん付けして片仮名表記にしたID 最高段位 九段 R2290 (8/23時点) 鳳凰卓対戦数1600戦↑(安定段位8.677)の東南戦メインプレイヤー ニコニコ生放送配信者 ※2011/08/08(月)16 35 26.11に九段(R2182)で確認
https://w.atwiki.jp/gods/pages/91375.html
ヤリツガリ(耶律雅里) 中国の亡命政権、北遼の皇帝。 関連: テンソテイ (天祚帝、父) 別名: ヤリュートヤーリ (ヤリュート・ヤーリ)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/65661.html
シリツナネ(尻綱根命) 日本神話に登場する人物。 オウジンテンノウ応神天皇の大臣。 関連: タケイナダネ (建稲種命、父) タマヒメ(2) (玉姫、母)