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通常MOB 名前 HP ドロップ品 備考 watch tower bandit 121 盗賊の弓, レザープレート 弓兵 watch tower bandit 100 石の剣, 盗賊のブーツ 剣兵 magic bandit 80 魔法の革着, マジッククリスタル, 治癒のポーション 鎌兵 BOSS 名前 HP ドロップ品 備考 盗賊長ターナ 503 盗賊の血印 動きは遅いが攻撃力は高い、狭い部屋だがうまく立ち回ろう BOSSレアドロ? 名前 種類 エンチャント NBT 備考 ターナの胴着 胴 ダメ減Ⅱ,耐久Ⅴ MH+1 ターナの鎖脚 脚 ダメ減Ⅰ,耐久Ⅴ,爆発耐性Ⅰ MS+0.002 ターナの鉄斧 斧 ダメ増Ⅱ,耐久Ⅴ 攻撃力7.5,MH+2,MS-0.01 NBT とは? 攻略など 道中はまだしもボスの攻撃が意外と痛い、レベルを上げつつ防御にも降ってみよう。 道中MOBレアドロ詳細→盗賊の装備 BOSSレアドロ詳細→ターナの装備
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蒼天 攻略 wiki こちらはアラリオ(株)の運営する究極進化系三国志オンラインゲーム「蒼天」の攻略サイトです。 現在まだ工事中ですので機能しておりません。 ◆管理人からのコメント◆
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337 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1b12-haA8)[sage] 投稿日:2017/11/01(水) 00 02 44.84 ID oEyxPPVx0 [1/5] アライさん「フェネックー、フェネックー」 フェネック「どーしたのさアライさん」 アライさん「すごいお宝の手掛かりを見つけたのだ!」 フェネック「お宝ね~」 アライさん「フェネックにだけ特別に見せてやるのだ!」 フェネック「どれどれ…… うーん、よくわかんないね」 アライさん「ここをよく見るのだ!」 フェネック「うーん、ヒトの絵だね」 アライさん「よく見るのだ!このヒトはこのキノコを食べてこんなに大きくなってるのだ!!」 フェネック「そうだねアライさん」 アライさん「次はこっちの絵なのだ」 フェネック「ちがう絵だね」 アライさん「こっちのヒトはこの花を食べてなんと手から火を出しているのだ!!」 フェネック「うーん、うさんくさいねー」 アライさん「これはきっとコモンジョというやつなのだ!!アライさんはこのキノコと花を見つけるのだ!!お宝ゲットするのだ!!!」 フェネック「うーん、とりあえず図書館で聞いてみよーよアライさん」 338 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1b12-haA8)[sage] 投稿日:2017/11/01(水) 00 04 41.22 ID oEyxPPVx0 [2/5] ――――― ――― ― 博士「どうも、アフリカオオコノハズクの博士です」 助手「どうも、助手のワシミミズクです」 アライさん「知ってるのだ!そんなことよりこのコモンジョに載ってる奴のことを教えるのだ!!」 助手「楽勝です」 博士「我々は賢いので」 ――― ―― ― 助手「そんなものはないのです」 博士「存在しないのです」 アライさん「のだっ!?」 フェネック「やっぱりねー」 助手「でも、火のような形をしたキノコなら知ってるのです」 博士「我々は賢いので」 アライさん「おお!それはすごいのだ!!それならきっと食べれば大きくなって火も使えるのだ!!!」 フェネック「でもそんなの本当にあるの~?」 助手「何を言うのです。たしかあそこに……」 博士「ちょっと待つのです」 アライさん「できるだけ早くするのだ!」 助手「見つけたのです」 博士「これなのです」 アライさん「おお!本当に火っぽいのだ!赤いのだ!!」 フェネック「すごいねー」 アライさん「これ借りてくのだー!!」 フェネック「待ってよアライさーん」 助手「なっ!」 博士「なんとっ!」 助手「……本当に元気が有り余ってるのです」 博士「まったくです」 339 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1b12-haA8)[sage] 投稿日:2017/11/01(水) 00 06 08.12 ID oEyxPPVx0 [3/5] ―――――ラッキービーストや他のフレンズに迷惑かけまくりつつなんやかんやあって アライさん「つ、ついに…… ついに見つけたのだ!!」 フェネック「がんばったねー、アライさん」 アライさん「早速食べてみるのだ…… のだっ!?」 フェネック「え?」 アライさん「はっ、はひっ、はひーっ、はひーっ!!」 フェネック「アライさん?アライさーん!!?」 火のようなキノコ、それはカエンタケだった。 致死量わずか3グラム、口にすれば嘔吐・腹痛・下痢のキノコ毒によくある中毒症状から始まり、 全身の皮膚が爛れ、呼吸困難に陥り、動くことさえままならず、まともに言葉も発せられなくなり、 血中の白血球・赤血球が激減し、新たに血液を造ることも出来ず、生命維持に必要な多数の臓器の機能が停止する。 アライさんのssへ戻る
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375: 名無しさん (ワッチョイ cdd7-4e45) :2019/07/16(火) 19 44 50 ID jTV.hXn.00 昔見た論理的思考クイズを参考に作りました。 女「は~、こんなはずじゃなかったのに」 ここはジャパリパーク。 フレンズと呼ばれる動物と人間が合わさったような不思議な生き物たちと触れ合えるテーマパークである。 そしてこの女はパークの飼育員である。 幼いころ見たフレンズと飼育員の絆に憧れて苦難の末に就職した。 しかし女の担当になったフレンズにはとても絆など期待できない。 女は職員の間でもハズレ枠と呼ばれるアライさんの担当になってしまった。 アライさんの自己中心的な振る舞いに疲れ果てていた。 思えばこれまでアライさんに何度殺意を抱いたことか。 だがパークで飼育されているアライさんを始末すれば罪に問われる。 女「担当替えを申請しても今回も却下、もう辞めようかな。 いっそのことアライさんが消えてくれればいいのに」 老人「これこれ、そんなこと言うでない」 女「失礼ですが、どちら様で」 老人「私はお前たちの世界で言う神とでもいったところだ。 お前が苦労しているのは十分承知しておる。 幼いころに抱いた憧れと現実のギャップに悩んでいる事も。 特別にお前さんの願いを叶えてやる。 本来3つなのだがお前さんの苦労に報いるため4つ叶えよう」 女「本当ですか?ならアライさんを消してください」 老人「お前さん本気でそんなことを思っているのか? 確かに性格に難があるが1つの命だぞ。そんな願は叶えられん」 女「そこをなんとか、このままじゃ自分はいつか気が狂ってしまいそうです」 老人「駄目だ、罰としてお前の願い事で得られる2倍の物をアライさんに与える」 女「それじゃあ、仮に私が1億円要求したら、アライさんは2億円手に入る事になると?」 老人「そういうことだ」 女「そんな、どうか考え直してください」 老人「だめだ、考え直す気はない。さあ、欲しい物を言うがいい」 女はその言葉を聞くと内心笑いが止まらなかった。 1つ目に莫大な現金を要求した。 2つ目に1000年に一度会えるかいうレベルの容姿と性格の男性と結婚させてもらった。 3つ目にどんな病気やけがを負っても死んでいなければ、常人の2倍の速さで完治する体を要求した。 そして4つ目の願いでアライさんを殺した。 376: 名無しさん (ワッチョイ cdd7-4e45) :2019/07/16(火) 19 49 49 ID jTV.hXn.00 そのころのアライさん アライさん「まったく今回の飼育員も使えないのだ」 アライさんが飼育員の無能を嘆いていると突如目の前に莫大なお宝が現れた。 アライさん「すごいのだ、今まで見たこともないお宝なのだ。全部アライさんの物なのだ」 それだけではない、なんとお宝のそばには滅多にお目に掛かれないであろう超イケメンのアライグマがおり、こちらに近づいてくるではないか。 アライさん「今日はなんて幸運なのだ、さっそく交尾するのだ」 すると突如アライさんの全身を凄まじい激痛が襲った。 アライさん「ぎゃー、い、痛いのだ。誰かー」 それがアライさんの最後の言葉になった。 翌日アライさんは変わり果てた姿で見つかった。 そのそばにはパークでは今まで見たことのないアライグマがいた。 このアライグマは後にフレンズ化し女の担当フレンズとなった。 その容姿は多くの者を惹きつけた。 性格も今までのアライさんとは比較にならない程善良で、瞬く間にパークの人気者になった。 女「こんな人気フレンズの担当になれるなんて、まさに怪我の功名ね。 あの時“自分を半殺しにした”だけの価値はあったわ」 女の長年の夢がようやく叶ったのだった。 アライさんのssへ戻る
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盗賊 暗殺、高速移動など、ユニークな戦闘スタイルの職業。 武器としては扱いづらい部分もあるが、経験を積めばとても強力な職業である。 職業名 所持している武器 概要 ・一次職(初期職業) 盗賊 石の剣 ・二次職(二次転職職業) ナイトウォーカー 手裏剣 ※盗賊からの転職 デュアルブレイド 光輝影の短剣 ※盗賊からの転職 ・三次職(現盗賊最終転職職業) ナイトメア エクザイルド・キルリック ※デュアルブレイドからの転職
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176 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 59ba-gERm)[sage] 投稿日:2017/12/05(火) 23 21 13.27 ID 6W3C9tuE0 [1/3] れんげ「具!遊ぶん!」 具「」コクッ ガサッ れんげ「ん?」 負傷アライちゃん「ハァ…ハァ…お野菜食べようとしたらババアに殺されかけたのだ…あれはアライしゃんのものなのに…」ヨチヨチ れんげ「!アライちゃんがいるん!」 具「キュルルルー」フゥーッ れんげ「…いいこと思い付いたん」 アライちゃん「…のりゃ?」 れんげ「つかまえたん!」ガシッ アライちゃん「!は…離すのだー!」 177 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 59ba-gERm)[sage] 投稿日:2017/12/05(火) 23 29 29.23 ID 6W3C9tuE0 [2/3] れんげ「言われなくても離すん」 アライちゃん「じゃあさっさと離すn」 れんげ「たぁー!」ブンッ アライちゃん「じびぃぃぃっ!?」ピューン れんげ「具!とってくるのん!」 アライちゃん「のぎゃ!」ベチャッ 具「」ダッダッガブッ アライちゃん「!!痛いのりゃーーー!離すのだー!」 具「」ダッダッパッ アライちゃん「た…たしゅ」 れんげ「もっかいとってくるのん!」ガシッブンッ アライちゃん「ぎびー!?」ピューン ……………………………………………………… 数分後 アライちゃん「の…りゃ…」ピクピクッ れんげ「…もう飽きたん…具、それたべていいのん」 具「」ガブッ アライちゃん「ぎ…びゃ…」 具「…!」 178 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 59ba-gERm)[sage] 投稿日:2017/12/05(火) 23 33 26.52 ID 6W3C9tuE0 [3/3] ▼おや?具の様子が…? れんげ「…?」 具「!!!」パァー れんげ「!?」 ボンッ タヌキのフレンズ「…?」 ▼なんと!具はタヌキのフレンズに進化した! れんげ「やったのん!具、かわいいのん!」 具「やったー!」 アライちゃん「」 おわり 後日談 クロスオーバー系へ戻る
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253 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スップ Sd82-ZH6f)[sage] 投稿日:2017/11/16(木) 16 58 09.94 ID GMUNu8jld [1/2] #アライちゃんのウンコ争奪戦 恐るべき繁殖力でどんどんその数を増やしていく、まさに人間社会にとっての害獣アライさん。 しかし数が増えれば増えるほど、自然の摂理でどうしても食いっぱぐれるアライさんの家族が増えてくる。 そういったアライさんは、育てきれなくなったアライちゃんを口減らしのために捨ててしまうのだった。 アライさん「チビ、今日はお前と遠くまで食べ物をとりに行くのだ。他のチビたちはお留守番してるのだ」 アライちゃん「わーいわーい!おでかけなのらー!」 数時間後 アライちゃん「ビエエーン!おかーちゃ、おかーちゃ、どこいったのらー。おなかちゅいたのらー」 こうやって山中に捨てられたアライちゃんは外界に対する知識も警戒心も持たないため、人里に降りてきて住み着く事がほとんどだった。勿論、大半はあっという間にカラスや野犬の餌になるか、人間によって駆除されてしまうのが常である。 とある街中を流れる川沿いの土手の上を舗装した道路にも、そんなアライちゃんが顔を覗かせていた。 このアライちゃんは、生まれつきなのか左耳の先端が垂れ下がっていた。 タレ耳「おなかちゅいたのらー」 タレ耳アライちゃんは道路脇の草むらから顔を出し、キョロキョロと辺りを見回して食べ物を探していた。 夕暮れ時の土手の上の道路には、沢山のヒトがいた。歩いて何処かへ向かう者、乗り物に乗って素早く走る者、そして犬の散歩をさせている者。 タレ耳「あっ、あったのら!」 アライちゃんが嬉々として見つけたのは、散歩の途中でしたのであろう犬のウンコだった。この辺りは土地柄が良くないのか、愛犬のウンコを片付けない飼い主が少なくなかった。 親がおらずロクに食べ物を見つけられない野良のアライちゃんにとって犬のウンコは貴重な食料である。アライちゃんはまだ新しい犬のウンコに飛びつくと迷う事なくそれを口にした。 アライさんの体内にはごく微量とはいえサンドスターが存在し、あらゆる病原体からその身を守っている。そのためアライさんは生まれた時から腐った生ゴミはおろか排泄物を口にしても平気なのである。 タレ耳「うーむ、まったりとしてコクがありながらそれでいてしつこくない、ふかくてせんさいなあじわいなのら」クッチャラクッチャラ 何処で覚えたのやらソムリエのような感想を呟きながら、アライちゃんは久々の食事を味わっていた。 しかしいつの間にかその横で、もう一匹のアライちゃんが犬のウンコを貪っていた。このアライちゃんには、何かにぶつけたのか左の頬に小さな青アザがあった。 青アザ「これはなかなかのあじなのら。アライちゃんはこーきゅーしこーなのら。そこらへんのイヌのウンコではまんぞくできないのら」クッチャラクッチャラ タレ耳「あっ!おまえなんでかってにウンコをたべてるのら!」 青アザ「このおいちーウンコはアライちゃんがみつけたからアライちゃんのものなのら!」 タレ耳「ぐぬぬぬー!ウンコどろぼーはきょあくなのら!」 青アザ「やるのら?かかってこいなのら!」 尻尾の毛を逆立てて2匹の小さな害獣がお互いを威嚇しはじめた。 しかし一触即発の睨み合いを打ち切ったのは、太いリードに繋がれた一匹の大型犬だった。 飼い主と共に歩いてきた大型犬は、腹に響くような低い唸り声でアライちゃん達を威嚇した。野生の感覚でアライちゃんを、自分や飼い主に対して害をなす存在だと見抜いていたからだ。 タレ耳「ぴぎっ!」 青アザ「のわぁ!」 慌てて道路脇の草むらの中に逃げ込む害獣2匹。 しかし脱兎の如く遠くへと逃げた訳ではなかった。そう、あれだけの大型犬ならば当然大量の排便をする。アライちゃんの狙いはそれであった。 コソコソと草むらの中から大型犬の後をつけるアライちゃんたち。 そのうち大型犬はソワソワと同じ所を回り始め、すぐに少し腰を下げて脱糞しだした。 青アザ「うおー、ピカピカのおたからいっぱいなのら」 ヨダレを垂らしながらボトボトと落ちる犬のウンコを見ている青アザに、突如タレ耳が飛びかかって押し倒した。 タレ耳「フハハ!あのウンコはアライちゃんのものなのら!」 254 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スップ Sd82-ZH6f)[sage] 投稿日:2017/11/16(木) 16 58 52.23 ID GMUNu8jld [2/2] 馬乗りになって青アザの顔をめちゃくちゃに引っかきまくるタレ耳。 「まずはおまえのきたならしいかおをきれーにしてやるのら!」 あっという間に青アザの顔面は、その青アザも見えないほど血まみれのズタズタになった。 しかし青アザもまけじと、自分の顔を引っかいているタレ耳の親指に噛みついて躊躇なく食い千切った。 タレ耳「ぴぎゃー!あ、アライちゃんのゆびくわれたのらぁ!」 青アザ「うゆー!このー!」 ひるんだタレ耳の顔を、下から青アザが思い切り引っかいた。鋭い爪がタレ耳の左の目、眼球をザックリと切り裂く。 タレ耳「ぴぎぃぃっ!めっ、めっ、めがぁぁぁっ!」 顔を押さえて倒れ、のたうち回るタレ耳。 青アザ「フハハ!つぎはおまえのヘタれたマヌケなみみをなくちてやるのら!」 青アザはタレ耳をうつ伏せに押さえつけると、その左耳に噛みついて一気に食い千切った。 タレ耳「ぴぎゃー!み、みみ!みみー!のらー!」 青アザ「フハハ!これがてんばつなのら、フハハ!」 しかし転げ回るタレ耳の身体が青アザの足にぶつかる。勝ち誇って馬鹿笑いをしていた青アザがモロに顔から転んだ。 青アザ「のぎゃっ?!」 タレ耳は転んだ青アザの腰にしがみつくと、その尻尾の付け根に思い切り噛みついた。 青アザ「いたいのらー!ま、まさか、おまえ、やめるのら!」 悲鳴も意に介さず、青アザの尻尾の付け根の肉を食い千切るタレ耳。そして立ち上がると青アザの腰を片足で踏みながら両手で尻尾を掴み、大根でも抜くかのように渾身の力を込めてもぎ取った。 青アザ「ぴぃぎゃああー!!」 幼いアライちゃんでも本能的に理解している事だが、アライさんの尻尾は二足歩行のためのバランサーの役割を果たしている。その尻尾を失えば、もう二度とまともには歩けない。せいぜいヨタヨタと数歩進んで転ぶのが関の山、走るなど夢のまた夢といった具合である。 青アザ「ひっ、ひいーっ!ご、ご、ごめんなさいなのらー」 土下座して青アザが謝る。アライさんの世界では謝る事は敗北を意味する。 タレ耳「フハハ!アライちゃんのかちなのらー」 引き千切った尻尾を、土下座している青アザの後頭部に投げつけてやる。 片耳と片目と指一本を失ったものの、タレ耳アライちゃんは勝利した。 顔面を切り裂かれた上に尻尾を失って歩けなくなった青アザは敗北した。 そしてこのウンコ争奪戦における勝利者が振り向いた時、大型犬のウンコは消え去っていた。 タレ耳「のわ?! ウンコ、ウンコどこいったのら…?」キョロキョロ 大型犬の飼い主は良識ある人で、とうの昔に愛犬のウンコを片付けて立ち去っていたのであった。 四つん這いの青アザも必死で地面の臭いを嗅いでいたが、ついには泣き出した。 青アザ「ウンコないのら、ウンコないのら…ビエエーン!」 タレ耳「ビエエーン!アライちゃんの、アライちゃんのウンコがぁ、ビエエーン!」 夕暮れ時の道の上には、深傷を負って泣きじゃくる2匹の小さなアライちゃんがいるだけだった。 数日後 小学生A「おい見ろよ、カラスがアライちゃん食ってるぞ!」 青アザだったもの「」 小学生B「あっちのは内臓食われてるぞ!」 小学生C「うげーグロっ!あれまだ動いてない?」 タレ耳「あ、アライちゃんの…なかみ…もう、だちゃないで…ほちぃ…の、らぁ」ピクッピクッ 小学生A「あ!ヤバい遅刻だ!急がなきゃ!」 小学生B「おい走れって!」 小学生C「写メ撮りたかったなぁ」 小学生B「また見れんだろ。この辺アライちゃん多いし」 小学生たちが走り去った後、草むらの中から1匹のアライちゃんが顔を出した。 アライちゃん「おなかちゅいたのらー」 コバエさんのssへ戻る
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89 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 06 02.59 ID oslrr5Ae0 タイトル「アライさんキャッチ Ver.2.0 都市型」 アライさんトラップ研究所、通称、ATLです。 今回は「アライさんキャッチ Ver.2.0」を都市型に転用したトラップを見ていただこうと思います。 「アライさんホール」の時は、廃屋と謳っておきながら地下を作るなど、工事費が高くなってしまいました。 そのため、「アライさんキャッチ Ver.2.0」を転用することにしました。 では、早速見ていただきましょう。 90 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 06 42.41 ID oslrr5Ae0 今回の舞台となる廃屋です。 築五十年の平屋です。 数年前に住人が亡くなり、息子夫婦が相続したそうです。 持ち主の方に許可を頂き、改造しました。 まず、窓などの出入りできるところは、固定して開けられないようにしています。 また、ガラスには特殊フィルムを貼って、割られないようにしています。 そして、入り口となる筒と、その隣に制御ボックスを設置します。 屋根には、ソーラーパネルを載せて、電力を確保します。 あとは、「アライフレグランス+」を振り撒けば、完成です。 今回の「アライフレグランス+」は、この廃屋がある敷地にしか撒いていません。 そして、「アライフレグランス-」も街に散布していません。 工事費は、「アライさんホール」の時に比べて、だいぶ抑えることが出来ました。 この工事にあたり、前回はアライさん一家を事前に間引きしましたが、今回はしていません。 ですが、被害は多数確認されているようです。 さて、どのようなデータが取れるのか楽しみですね。 91 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 07 20.44 ID oslrr5Ae0 アライさんが現れる所まで、映像を進めました。 観察を始めて、二日ほど経過した辺りです。 アライさん「今日は、この辺りからいい匂いがするのだ。」 アライさん「チビのために、たくさん持ち帰るのだ!」 どうやら、子持ちのようです。 ここからでは分かりませんが、どこかに巣を作っているようですね。 アライさん「ここからいい匂いがするのだ。」クンクン 敷地内に入っていきましたね。 アライさん「どうやって、中に入ればいいのだ?」 アライさんが廃屋の周りを探索していますね。 アライさん「お、ここから入れそうなのだ。」 アライさん「んしょ、んしょ。」 アライさんが中に入っていきましたね。 では、内部カメラに切り替えて アライしゃん1「こっちからいいにおいがするのら。」 アライしゃん2「アライしゃんもきょうからいちにんまえなのら。」 アライしゃん3「おかーしゃんのためにがんばるのら。」 アライしゃん4「たくさんもってかえるのら。」 おや? アライしゃんたちがやってきましたね。 発言からすると、母アライさんが動けないため、代わりに食料を探しているようですね。 アライしゃん1「ここにはいってみるのら。」 アライしゃん2「アライしゃんがさきにめをつけていたのら!」 アライしゃん3「はやくはいるのら。」 アライしゃんたちが敷地内に入っていきましたね。 アライしゃん1「みんなでいりぐちをさがすのら。」 分散して、入り口を探すようですね。 アライしゃん4「おねーしゃんたち! みつけたのら!」 アライしゃんの声に反応して、他のアライしゃんが集まってきましたね。 アライしゃん4「ここからはいれそうなのら。」 アライしゃん1「さすがなのら。」 アライしゃん2「さっそくはいるのら。」 アライしゃん3「なにがあるのかたのしみなのら。」 次々と、アライしゃんが入っていきますね。 さて、内部カメラに切り替えてみましょう。 92 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 08 05.02 ID oslrr5Ae0 アライさん「おぉ、中々広いのだ!」 先に入ったアライさんのところから、再生しています。 アライさん「早速、食べ物を探すのだ!」 バタバタ 当然、中には食べ物はありません。 「アライフレグランス+」の効果で、感覚が若干麻痺しているのでしょう。 アライしゃん1「なかはひろいのら!」 アライしゃん2「おねーしゃん、じゃまなのら!」 アライしゃん3「はやくなかにはいるのら!」 アライしゃん4「うしろがつまってるのら!」 アライしゃんたちも中に入ってきましたね。 アライしゃん1「みんなでさがすのら!」 アライしゃん2「いっぱいもちかえるのら!」 アライしゃん3「いもーとたちもまってるのら!」 アライしゃん4「がんばるのら!」 発言からすると、アライちゃんが巣にいるようですね。 バタバタ アライさん「なんだかうるさいのだ。」 奥から、アライさんが現れましたね。 アライしゃん1「おまえはだれなのら!?」 アライしゃん2「ここはアライしゃんがさきにみつけたのら!」 アライしゃん3「ドロボーはいけないのら!」 アライしゃん4「おかーしゃんじゃないのら!」 アライさん「好き勝手言って! アライさんが先に見つけたのだ!」 一触即発ですね。 アライさん「邪魔者は倒すのだ!」 アライしゃん1「かえりうちにしてやるのら!」 アライしゃん2「おまえをたおして、すにもちかえるのら!」 アライしゃん3「おねーしゃん、さすがなのら!」 アライしゃん4「しまいのちからをみせてやるのら!」 体格差では勝てないにしても、数の暴力でどうにかなるのでしょうか? 93 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 08 47.27 ID oslrr5Ae0 アライしゃん1「たぁ!」タッ アライさん「分かりやすいのだ!」スッ アライしゃん1「のら!?」 ドカッ アライしゃん2「たぁ!」タッ アライさん「甘いのだ!」スッ アライしゃん2「のら!?」 ドカッ アライしゃん2「じゃまなのら!」 アライしゃん1「いたいのら!」 アライしゃん3「たぁ!」タッ アライさん「同じなのだ!」スッ アライしゃん3「のら!?」 ドカッ アライしゃん3「あたらないのら...」 アライしゃん2「いたいのら!」 アライしゃん1「アライしゃんがかわいそうなのら...」 アライしゃん4「おねーしゃん!?」 連携は出来ていないですね。 一匹ずつ攻撃してましたね。 アライさん「その程度で勝とうなんて、甘いのだ!」 アライしゃん4「ア、アライしゃんはつよいのら!」ガクガク 唯一攻撃していないアライしゃんの膝が笑っていますね。 アライさん「フン!」ブン アライしゃん4「うげっ!」 ドカッ アライさんの蹴りがお腹に入りましたね。 アライしゃん4「ゴホッ!ゴホッ!」 血を吐きながら、咳き込んでいますね。 アライしゃん3「いもーとのかたきなのら!」タッ アライさん「単純なのだ!」スッ アライしゃん3「のら!?」 ドカッ このままでは、アライしゃんがアライさんに倒されてしまうのは時間の問題かもしれませんね。 アライしゃん2「こうなったら...」 94 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 09 51.80 ID oslrr5Ae0 アライしゃん2「そいつが、いもーとのあいてをしているあいだに、おくをさがすのら!」 アライしゃんが、奥へ消えましたね。 アライしゃん1「それはめいあんなのら!」 もう一匹も、奥へ消えましたね。 アライしゃん3「おねーしゃん!?」 残されたのは、アライしゃんが二匹とアライさんです。 アライしゃん3「いもーと!」 アライしゃん4「ゴホッ!ゴホッ!」 しかも、アライしゃんの内、一匹は血を吐いていますね。 アライさん「お前だけで、勝てると思っているのだ?」 アライしゃん3「アライしゃんがいきのこるためには、おまえをたおすしかないのら!」 アライさん「やってみるのだ!」 アライしゃん3「たぁ!」タッ アライさん「フン!」ブン アライしゃん3「のりゃ!?」 ドカッ アライさんの蹴りが飛びかかってきたアライしゃんの顔に入りましたね。 アライしゃん3「いたいのら! あらいしゃんのかおがいたいのら!」 アライさん「まずは、お前から黙らせるのだ!」 ゲシッ ゲシッ ゲシッ ゲシッ アライしゃん3「の...ば...」ピクピク アライさん「中々しぶといのだ...」ハァハァ 95 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 11 14.08 ID oslrr5Ae0 ガブッ アライさん「痛いのだ!」ブンブン アライしゃんの顔を執拗に踏みつけていたアライさんの尻尾に、先にダウンしていたアライしゃんが噛みついたようですね。 アライさん「こいつ、離すのだ!」ブンブン アライしゃん4「うーっ、うーっ!」キラ ブス アライさん「のだー!!」ゴロゴロ 尻尾に噛みついたアライしゃんが爪をアライさんの足に突き立てましたね。 その痛みで、アライさんが転がっていますね。 アライさん「痛いのだ!」 アライしゃん4「まじゅは、しょのあしを、ズタズタに、ちてやるのら!」ゴホゴホ ザッ ザッ ザッ ザッ アライさん「あーっ!」 アライしゃんは顔へのダメージが大きいのか、呂律が回っていませんね。 ですが、動けないアライさんの足を執拗に攻撃してますね。 アライしゃん4「これきゅらい、きょうげき、しゅれば」 バタッ アライしゃんが倒れてしまいましたね。 どうやら、限界を迎えたようです。 一方、顔を攻撃されていたアライさんはというと、 アライしゃん3「...」シーン 死んでいますね。 96 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 12 55.93 ID oslrr5Ae0 アライさん「足が動かないのだ!」 アライさんが腕の力で起き上がろうとしていますが、上半身を上げるだけで、床に倒れてしまいましたね。 アライしゃん1「なにもなかったのら...」 アライしゃん2「べつのところをさがすのら...」 奥から、争いから逃げ出したアライしゃんがやってきましたね。 アライしゃん1「いもーと!? どうしたのら!?」 アライしゃん2「しっかりするのら!?」 慌てて、妹のアライしゃんに駆け寄っていますが、すでに死んでいるんですよね。 アライしゃん1「おきるのら!」ユサユサ アライしゃん2「ねてちゃダメのら!」ユサユサ アライさん「そんなことより、アライさんを助けるのだ!」 ビクッ アライしゃん1「おまえがやったのら?」 アライしゃん2「ゆるさないのら!」 そもそも、この二匹が逃げ出してなければ、死んでなかったかもしれませんがね。 アライしゃん1「のらのらのらのらのらのら!」ザッ アライしゃん2「のらのらのらのらのらのら!」ザッ アライさん「のだーーーーーっ! やめるのだーーーーーっ!」 一匹が馬乗りになり、アライさんの背中を攻撃していますね。 もう一匹は、手を攻撃していますね。 97 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 14 41.08 ID oslrr5Ae0 アライさん「手が動かないのだ... 体も痛いのだ...」 アライしゃん1「これくらいにしてやるのら...」ハァハァ アライしゃん2「いもーとのかたきはとったのら...」ハァハァ アライしゃんからの攻撃で、アライさんの体はボロボロですね。 アライしゃん1「こんなところに、ようはないのら...」ハァハァ アライしゃん2「さっさと、でるのら...」ハァハァ アライしゃんが筒に向かっていますね。 アライしゃん1「んしょ」 ビリビリ アライしゃん1「のらーーーーー!」ビクンビクン センサーにかかったようですね。 アライしゃんの体が痙攣していますよ。 アライしゃん2「おねーしゃん!?」 突然の光景に、後ろにいたアライしゃんが驚いていますね。 アライしゃん2「んしょ、んしょ...」ズルズル アライしゃん1「...」シーン アライしゃん2「おねーしゃんがいきしてないのら!?」 電流によって、アライしゃんは死んだようですね。 口からは泡を吹き、舌を出して、これは間抜け面ですね。 アライしゃん2「ここからでられないのら!」 アライしゃん2「ほかにでぐちがないのか、さがすのら!」 最後のアライしゃんが奥に消えましたね。 98 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 16 32.56 ID oslrr5Ae0 アライしゃんが戻ってきましたね。 アライしゃん2「ガラスがわれないのら... でられないのら...」 ペタッ アライしゃん2「ここからでたいのら!」ジタバタ アライしゃんが駄々をこね始めましたね。 さて、アライしゃん一匹だけで生き残ることが出来るでしょうか? アライさん「アライさんも動けなくてツラいのだ...」 99 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 18 00.82 ID oslrr5Ae0 こちらの映像は、三日後のものです。 アライしゃん2「おなか...へった、のら...」 唯一生き残ったアライしゃんの周りには骨が散乱していますね。 死んでしまった姉妹や、アライさんを食べて生き残っていたようですね。 ですが、それも尽きてしまって、空腹のようですね。 もう残っているのは、自分の糞しかありません。 まぁ、アライさんであれば、食べるでしょうけど。 100 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/22(木) 23 18 30.35 ID oslrr5Ae0 この後、新しいアライさんがトラップに入っていき、一週間で十三匹ものアライさん、アライしゃんがかかりました。 一先ず、街中を徘徊するアライさんの駆除はこれで出来るかと思います。 これからも、検証を重ねてデータを確実なものにしたいと考えています。 そのため、次の課題として、巣に残されたアライちゃんをどうするか、というのが出ています。 我々はこの課題の解決に向けて動いています。 また、結果が出ましたら、ご報告いたします。 では、今回はこれで失礼いたします。 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 00 08 51.56 ID Mcmik5iwo 虐待欲もアライさんへの敵意も見えない 1はいったいどういうモチベーションでアラ虐書いてるんだろうな 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 05 10 05.45 ID 52xE5e2H0 乙。面白かったです 102タイトルの通り研究するためのものだと思うけど そこに善悪もなく、ただ単に好奇心とかで実験台にする描写は好き 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 06 05 18.39 ID jaZxAQ4r0 アライさんなのによく一匹死んだだけでそこから出ようとすると死ぬって分かったな 2匹くらい死んでからよくわからないけどここは通れないってなるかと あと諦め悪く壁に体当たりし続けるとか もっと無駄な抵抗をする生物という認識だったからちょっと意外 105 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/23(金) 07 44 48.15 ID kj4HqQErO 104 たしかに、諦めの悪いアライさんは全然書いてないですね。 今度書いてみます。 【アライさんトラップラボ】シリーズ
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427 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday!WW cd20-MtoP)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 22 16 18.15 ID OGciDly30HAPPY [2/2] アライさん「なんでなのだ!アライさんが勝つはずだったのだぁ!やり直すのだぁ!」 アライしゃん「そーなのだ!」 アライちゃん「のりゃー!のりゃー!」ヨチヨチ 428 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday! 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 22 40 09.02 ID ymAs+/Rz0HAPPY [2/4] 427 俺は弁当とついでに夕飯も作ってからバイトに出た その日、バイト先から帰ってくるとなんと作ったはずの夕飯がきれいさっぱりなくなっていた でも、鍵はかかっていたし誰かが入ってくるわけもないしきっと作ったつもりになっていたんだろうと思った いや、待て待て、おかしいぞ? よく考えろ・・・夕飯をつくってないならこの汚れた皿はなんなんだ? もしかしてと思って冷蔵庫を開けるとそこにはグチャグチャに食い荒らされた食材が散乱していた。 それだけじゃない、食材から垂れたであろう汁が家の奥に続いてる 俺は汁の跡を追いかけてみた 辿りついた先にはこの前出したばかりのコタツ。汁の跡は更にその中に続いていた・・・ いやな予感がする・・・おかしい、布団を整えてから家を出たはずなのにグチャグチャになっている・・・ 俺は恐怖に震えながらもそっとコタツの中をのぞいてみた・・・ 「ぴぃぃぃぃっ!」「みちゅかったのりゃあ!?」「おかーしゃんのうしょちゅきぃっ!?」 そこには、なんとあの害獣アライさんの子供が三匹もいたのだ!! 「でもアライしゃんはかわいいからヒトしゃんはメロメロになるのりゃ!」「のーさつするのりゃ!」「あいのどれいにするのやぁ!!」 とりあえずこの害獣共を始末するべく何か武器になるものを取ってこよう そう思ってコタツに突っ込んでいた頭を抜いた時だった。 ガンッ、という強い衝撃が後頭部に来た。すぐに強烈な痛みも来た。 「ふはははーっ!人間はやっぱりバカなのだ!!」 クラクラする頭を押さえながら振り向くとそこには灰皿を手にしたアライさんがいた 灰皿をよく見ると赤くなっている。どうやら頭から血が出てるらしい・・・ 「チビたちをオトリにすれば人間なんてチビたちのかわいさでスキだらけなのだ!」不愉快な声でより頭がズキズキする。 「でも、アライさんの姿を見られたからには生きては帰さないのだ!他の人間を呼ばれたら厄介なのだ!!」 くそっ、害獣風情がいい気になるなよ・・・ 俺は痛む頭を押さえながらアライさんに躍りかかった 「かかったなアホがなのだ!」 その瞬間、足元に何かがぶつかり転んでしまった 「よくやったのだ!」「ふはははーっ!お母さんは賢いのだ!!」 なんと、アライさんすらも囮で、俺はアライちゃんが成長したアライしゃんのタックルを受けてこけたのだ。 やばい、早く立たなきゃと思っても一発目の攻撃が効いているのか上手く体に力が入らない・・・ 「死ねぇなのだ!」ああ、俺はアライさんごときに殺されてしまうのか・・・ 「力が欲しいか?」急にアライさん以外の声が響く。それはまるで直接脳内に語りかけているような・・・ 「力が欲しいのなら……」ああ、力が欲しい!こんな死に方だけは死んでもごめんだ!! 「くれてやる!!」 「のだあああああっ!!!」「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃっ!!!?」「ぴぎゃあっ!!!」「ほげぇぇええええっ!!?」「のびゃっ……」 気が付いたときには、俺は素手でアライさん親子の身体をバラバラに引き裂いていた アライさん「なんでなのだ!アライさんが勝つはずだったのだぁ!やり直すのだぁ!」 アライしゃん「そーなのだ!」 アライちゃん「のりゃー!のりゃー!」ヨチヨチ 429 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday! 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 23 09 18.43 ID ymAs+/Rz0HAPPY [3/4] 427 俺は弁当とついでに夕飯も作ってからバイトに出た その日、バイト先から帰ってくるとなんと作ったはずの夕飯がきれいさっぱりなくなっていた でも、鍵はかかっていたし誰かが入ってくるわけもないしきっと作ったつもりになっていたんだろうと思った いや、待て待て、おかしいぞ? よく考えろ・・・夕飯をつくってないならこの汚れた皿はなんなんだ? もしかしてと思って冷蔵庫を開けるとそこにはグチャグチャに食い荒らされた食材が散乱していた。 それだけじゃない、食材から垂れたであろう汁が家の奥に続いてる 俺は汁の跡を追いかけてみた 辿りついた先にはこの前出したばかりのコタツ。汁の跡は更にその中に続いていた・・・ いやな予感がする・・・おかしい、布団を整えてから家を出たはずなのにグチャグチャになっている・・・ 俺は憤怒に震えながらもそっとコタツの中をのぞいてみた・・・ 「ぴぃぃぃぃっ!」「みちゅかったのりゃあ!?」「おかーしゃんのうしょちゅきぃっ!?」 そこには、やはりあの害獣アライさんの子供が三匹もいたのだ!! 「でもアライしゃんはかわいいからヒトしゃんはメロメロになるのりゃ!」「のーさつするのりゃ!」「あいのどれいにするのやぁ!!」 とりあえずこの害獣共がいるということは恐らく親のアライさんも近くにいるはずだ そう思ってコタツに突っ込んでいた頭を抜いた時だった。 ガンッ、という鈍い音が俺の頭があったところに響いた。すぐに戦闘態勢をとった。 「のだっ!?アライさんの完璧な作戦が!?!」 硬く拳を握り締めながら背後に振り抜くとそこには灰皿を手にしたアライさんがいた 「のだぁああああーーーーっ!!!?」吹っ飛んで行ったアライさんをよく見ると一部赤くなっている。どうやら頭から血が出てるらしい・・・ 「の、のだ…… ず、頭痛がするのだ、は、吐き気もなのだ…… くっ…ぐう な…なんてことなのだ……」不愉快な呻き声を漏らしている。 「このアライさんが…… 気分が悪いのだ?このアライさんが馬鹿な人間如きに頭を打たされて…… 立つことが…… 立つことができないのだぁ!?」 くそっ、害獣風情が人間を馬鹿にするなよ・・・ 俺は昂ぶる憤怒頭を抑えながらアライさんの行動を見極めた 「かかったなアホ…… のだぁっ!?」 その瞬間、アライさんが目配せしていた何かがある辺りに蹴りをかました 「お、大きいチビィッ!!?」「げほっ、げはぁ…… お、お母さんびゅっ……!!」 なんと、アライちゃんが成長したアライしゃんが隠れていたようだ。取り敢えず頭を踏み砕いておく。 やばい、部屋ん中が血で汚れちまうと思ってもアライしゃんから溢れ出るドス黒い血は止とまらない・・・ 「の、のだぁ……」ああ、カーペットがアライさんごときに汚されてしまった・・・ もう容赦せん! コタツのコンセントを抜き俺はコタツを一気に持ち上げた! 「ぴぃぃぃぃっ!」「ちゃむいのりゃあ!?」「なにがおきちゃのやぁ!?」 中で震えている幼獣どものうち一匹、その腹目掛け渾身の一撃を放つ! 「ぴぎゃあああああああっ!!!がばっ……」 「ぴいぃぃぃっ!いもうちょおおっ!!?」「ぴ、ぴぁあああああっ!!」これで生きているのは2匹だけだ。 俺はアライちゃんの尻尾をそれぞれの手でつかむと「ぴぃっ!?はなちゅのりゃあ!!」「たしゅけておかーしゃあっ!!」 「な、なにをする気なのだ……?」アライさんの傍まで近づき両手の鈍器で「のびゃあっ!?」「はぎゃあっ!?」「のがっ……!」 オラオラオラオラオラオラオラ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!! 「のだのだのだのだのだのだのだのだのだ!!?」「のりゃのりゃのりゃのりゃのりゃのりゃのりゃのりゃ!!?」「のやのやののやのやのやのやのや!!?」 無駄ァッ!! 「「「ノッダーバァアァァァァアアアアア!!!?」」」 燃えるゴミは月・水・金 430 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday! 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 23 11 42.71 ID ymAs+/Rz0HAPPY [4/4] アライさん「なんでなのだ!アライさんが勝つはずだったのだぁ!やり直すのだぁ!」 アライしゃん「そーなのだ!」 アライちゃん「のりゃー!のりゃー!」ヨチヨチ 何度やり直しても結果は変わらない それが「アライさん・E・レクイエム」 アライさんのssへ戻る
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…… 「命はだけたすけるだと?」 「へへへ、死ぬのはお前らだよ!」 煙幕が晴れると、何故か奥に寿司屋のカウンターがあった。その後ろから声がする。 「グォォォォォォォォォォォォ!」 「ケケケケケケケケケケケケ!」 カウンターの裏から、今回の資料で見たこの店のオーナーとそのオーナーと裏で繋がっている男とおぼしき二人が現れた。 おぼしき、というのは、この二人は人では無さそうだからだ。獣でもなく、フレンズでもなく、言うなれば獣人。 大柄の熊と小柄なカメレオンが、カウンターから猛スピードで突っ込んできた。 「撃てぇ!」 隊長の号令の元、全員が一斉に射撃を開始する。 放たれた自動ライフルは殆どが獣人達の体に傷をつけるも、勢いは止まらない。動物は人と違い、痛みで動きを止めることがない。その特性を存分にはっきしている。 「……!!!」 突進してきた2体に、隊員達が吹っ飛ばされる。 「ぐぉ!」 隊長は突進をもろにくらい、向かいのビルの壁に突っ込んだ。 「しねぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 カメレオンが、動けない隊長めがけトドメを刺そうとする、が、 「ぐげぼぉぉぉぉぉぉぉ!」 すんでのところで隊長がアサルトライフルを構え、心臓と肺の付近に接射され。そのまま倒れた。 「なん……でぇ……。」 「罠だよバーカ」 カメレオンはまだ息があるが放置し、クマの加勢へと向かった。 グォォォォォォォォォォォォ 熊がけたましい鳴き声と共に手をブンブンと振り回している。 「どごだぁぁぁぁぁ!」 クマは隊員3に両目を潰され、闇雲に爪で空を切り裂いているようだ。 隊員3は大型の猟銃を背中から取り出し構え、撃つ。 「グェ…………!」 クマは脛椎を破壊され、立ったまま絶命し、くしゃり倒れた。 どうやら付近に敵は居ないようだ。 「さてと……」 隊長はカメレオンの胸ぐらをつかみ、端末を顔に押し付ける。 「こいつはどこだ?」 端末に写し出された丸眼鏡の男、先程までこのカメレオンの男と会食をしていた男だ。 「そいつは今さっき裏手から出ていった!ここにはいない!だがまだ近くにはいるかもしれないぞ!なあ話しただろだから俺はたすけ」 グチャ 隊長がダガーでカメレオンのよく回る舌を首の骨ごと切断した。 「一足遅かったか……おい!」イライラ [あー上から逃げました。凄まじいスピードですね。] 「糞が!……裏手と待機してた奴等は全員追え!……残りは俺らでやる。」 [わっかりました。] 苛立ちを抑え仕切り直す、まだ館内に潜んで要るかもしれない。ここで撃たれても馬鹿馬鹿しい。 隊長を先頭に館内の捜索を開始、中央から奥にかけて警備が3人絶命している。その間を縫うように発煙を巻き付けられたアライちゃん2匹が潰され、焼かれて原型を留めずに死んでいた。 隊員2が、亡骸の前に立ちすくみ、絶望と悲しみの目で呆然と見ている。 「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい…」 頭をかきむしり、今にも膝から崩れ落ちそうになりながら、ただただ肉塊への懺悔を繰り返した。 隊員3に肩を叩かれ、我に帰る。 「……無理はするな。君はこんなことするべきじゃない……。」 彼は普段寡黙で近寄りがたい印象だっが、言葉は優しく、隊員2の境遇を知った上で除隊を勧めていた。 隊員2は涙の浮かぶ目元を擦り、気を引き締める。 「大丈夫です。私が起こした惨事の結末、私が責任をもって最後まで見届けます。」 「…………」 隊員3は不安を払拭できていないのだろう。黙って隊員2に続いた。 「おい……集合だ。」 隊長に、カウンターの奥から呼ばれる。 「ひひひ……アライさんのチビ……食べられたのだ……。」 「ごろじでやる!ごろじでやる!ごろじでやる!」 「もう……ころしてほしいのだ……。」 アライさんが3匹、壁に磔にされていた。妊娠しているのだろうか、お腹は大きく膨れている。 だが普通の大きさの数倍は大きい。これが彼らの探していた物だ。 隊長が間髪入れず、アライさん達を一撃で脳を破壊した。 「のぎぇ!」ビクビクバッタンバッタン 「ぐぇぁ!」ビクビクバッタンバッタン 「ぎぇぇ!」ビクビクバッタンバッタン 「…………」 隊員2は、静かにアライさんの死骸を見つめた。 隊長がアライさんの死骸の下腹部に手を突っ込むと、中のものを乱暴に一気に引き抜いた。 「のぎゃぁ!のぎゃぁ!」 次の死体からも 「のびぇ!ほぎゃぁ!」 その次も 「のぎゃぁ!のぎゃぁ!」 「びぇぇ!きゅるる!」 中から、アライちゃん……だが髪は短く、服は幼児服で、なにより鳴き声と大きさが、人間の赤子そっくりだ。 隊長はその異形の赤子を写真でとり、隊員4へ送りつけた。 [隊長ー、ビンゴでーす。これ遺伝子操作されたアライちゃんですよー。] 追跡中の車内で、隊員4が端末からデータを照合する。 このアライちゃんは、人間の遺伝子とアライちゃんの遺伝子を配合した人工生物。正式名称はなく、通称『赤アラ』と呼ばれている。今だ成体や野生化した個体は確認できず、全て赤ん坊の姿と知能で発見されている。 倫理的にも生体保護、環境的にも問題が多いが、 違法にペットや食用、虐待用に出回っている。 そして、 「そっちは捕まったのか?」 [いーやダメっすねぇ~。あいつフレンズの細胞射ってますよ。] 「そっちもかよ……。」 それを作ったのが、丸眼鏡をつけた元パーク研究員の男である。パーク崩壊後、雇用を失った従業員は彼のようにその技術を買われ、違法な研究や取引に力を貸していた。彼らからすれば生きるため仕方がないが、一般市民にとってはいい迷惑だ。 [まあ、フレンズ細胞を活性化させてるからレーダーに丸写りなんですけどね。] 「警察に協力仰いでふ頭に誘い込め、今度こそ確実に仕留めろ。」 [はーい。] 隊員4との通信を終了し、隊長は静かに隊員2を睨む。 「こいつらは保護対象じゃない、お前が殺せ。」 「な…………!!」 「……流石に悪趣味が過ぎるぞ!」 隊員3が隊員2を庇うように 割って入り、隊長へ反論する。 「この部隊で男も女もねぇんだよ。そいつさっき死んだヨチラーを見て狼狽えてたろ?今後そんな調子じゃ足引っ張るだけなんだよ。」 隊長は本気だ、ここで隊員2を見極めるつもりらしい。隊員2はガタガタと震え、うつ向いている。 「無理なら今すぐこの隊から消えろ。邪魔だ。」 隊員2は震えている、でもここで立ち止まるわけにはいかない……。自分の過ちの贖罪のため、彼女は前を向く。 「…や…やります。この子達を……天国へ私が連れていきます!」 隊長は、鼻で笑う。 「天国なんてあるわけねぇだろ。生きてるか死んでるかだ。」 隊員2は隊長とすれ違い、後ろで産声を上げる赤アラへとゆらりと近づく。 「ほぎゃぁ!ほぎやぁ!のぎゃぁ!」 殺すために、 「のびぇぇぇぇん!」 贖罪の為に 「のぎゃぁ!ほぎゃぁ!」 苦しまないよう…… 「おい!弾が勿体ねぇ、ナイフでやれ。」 あまりにも狂った命令に全員が驚嘆し、隊員3の怒りが頂点に達した。 「ふざけるのも大概にしろ!」 隊員3が隊長の胸ぐらをつかみ、叫ぶ。隊員6が止めに入るも、隊長がそれを制止した。 「ふざけてんのはてめぇらだろ?…動物愛護団体ごっこか?いいか?こいつらの為に俺達が危険を背負う必要なんざ塵一つ分もねぇんだよ…」 胸ぐらを捕まれて腕をつかみ、ただひたすら力を込める、骨がギリギリと軋み、隊員3のうでが内出血を起こしている。 「ぐ…!」 「それとも何だ?もし部下にいらん被害だして、テメェで責任とれんのか?」 隊員3はそれでもなお決して手を離そうとしない。むしろそのまま手を持ち上げようとした、 「やります…やればいいんでしょ…」 二人の硬直状態が続くと思われたとき、隊員2が答えを出した。 隊長と隊員3が手を離し、身だしなみを整える。 「そうだ、ぶっ殺せ、懺悔も後悔も…全部ぶっ殺してからにしろ…。これ以上民間人への被害を出させるな、チームを危険にさらすんじゃねぇ…。」 彼女の目から優しさが消え、瞳には映らない自分を睨み、呪詛を吐いている。 「許さない…」 ナイフを取り出し、赤アラの前にたつ。 「へけぇ!のへぇ!」ケラケラ 「ああああう!のああああう!」ヨチヨチ 「あうううう!のりやぁ?」ゴロゴロ 「しゅぴーしゅぴー」シッポフリフリ 「お前のせいでこの子達は死ぬんだ…お前のせいでぇ!」 隊員2は勢いよくナイフを赤アラの脳へと突き立てた。 「のp」ザシュッ 痛みを感じることなく、脳天から血を拭きだしながら死んだ。手足の痙攣が、アライちゃんの仲間であることを感じさせる。 もう一匹 「あああう」バシュッ もう一匹 「のりゃ?」グシュ もう一匹 「しゅぴー」シュッ 隊員2は全て切り追えると、身体中血塗れのまま隊の方へと無言で戻った。もう引き返せない地獄へと、踏み出した。 オガ……ジャ……アジュ……イ……ノリャ…… 部屋の隅で、声が聞こえる。 シェナカノ……ドッテ…… 煙幕に利用されたアライちゃん1が、全身を焼かれて皮膚が焼けただれ、虫の息だ。 隊員2は、踏み出そうとした一歩を思い止まり、アライちゃん1の方へとかけていく。 アライちゃん1「おねーしゃん……たしゅけてぇ……。」 まだ、私は地獄へ行くべきじゃない……一人でも多くのフレンズを助けるんだ……。殺す道なんて……絶対に……。 隊員2は腰から医療用キットをとりだし、サンドスター補給液の封をポキリと切る。消え行く命を助けるために。 「アライちゃん!今たすけ」 パァァァン アライちゃん1「ごびゅ……いじゃい……おが……じゃ」ゴポォ 炸裂音がうしろで響いた。 振り向くと、隊長が拳銃を構え、アライちゃん1の喉元めがけて発砲していた。 アライちゃん1は口から大量の血液を吐き出し、絶命した。 アライちゃん1「しゃむい……おか……しゃ……。」 「チッゴミが残ってたか……。」 使われることのなかったサンドスター補給液が、地面でこぼれおちる。 隊員2は、少しでも希望を持った事が許せなかった……そして理解した。地獄は此方から向かわなくても、彼方から向かってくる事を。 「あ……あぁ……。」 逃げ場などないのだ……ここから抜け出しても地獄はまた追ってくる……ずっとそうだった……。 彼を見殺しにしたあの日から……。 「全員撤収!帰るぞ!」 「あぉ……あ……」 最早隊員2に心はない、ただとぼとぼと、隊の後ろを追った。 .. オギャー!オギャァー!キュゥゥ! 声がする。 「んだ?まだゴミが残ってたか?」 隊長が構える……。 「待て……いや違う!」 隊員3が、隊長を制止する……。 「オギャァ!キュウウウウ!」 「赤アラじゃありません!」 隊員6が声を調査する。 隊員5が赤子の付近を警戒する。 隊員2は気づいたら走っていた。赤子の元へと一直線に。 そこには高そうな揺りかごと毛布に包まれた… 「キュウウウ!キャウウウウ!」 金色の髪と尻尾をもつ、赤子がいた。 「あ……あああああああ!」 赤子を抱き上げると、隊員2は泣いた。嬉しいのな悲しいのかもわからずに、ただただ泣いていた。 「どうせ人工生物だろ?ならここで処分しても」 隊員3は隊長の銃口を握って決して離さない。 「それは本部で調べることだ、ここで決断することじゃない。」 隊員3の言葉への反論を探したが見つからずニヤリと笑うと、隊長は銃を振りほどき振り向いた。 「……撤収……お前ら二人はそのガキを連れて本部へ行け、俺らで追跡に合流するぞ。」イライラ 「了解」 隊員2と3を残し、隊長達は館を後にする。 「もう……諦めない……一人でも多く……助けるんだ……。」 「…………。」 二人は、赤子を抱き上げに外へ歩き出した。この絶望だらけの世界で……。 …… 夜の港の倉庫で小さい人影が動いている、 金色のがかった髪と大きな耳、桃色の服をきた少女、フェネックのフレンズだ。 駆除隊の目を憚るように、隠れて周囲を移動している。 「……」 その目付きはいつもの彼女に似つかわしくない、険しい顔をしていた。 ふと、後ろから音が聞こえた事に振り向く。よれよれの服をきた男が、後ろから近づいてきた。 男の手には、追跡されていた筈の男の頭があった。 顔は苦痛に歪み、首の断面は綺麗に切断されている。 「やぁフェネック……」 「……やあやあお兄さん久しぶり……その人殺しちゃったんだね。」 「ああ……あんなことやった奴を放ってはおけないよ。」 男はにっこりと笑いかけ、それが逆に恐ろしい。この男らフェネックを追っていたが、狙いはフェネックではない。 「あの子なら、もう私は守ってないよ。」 「なに?……」 男の表情が、険しくなる。 「信頼できる人に預けた。もう貴方には手出しさせないよ!」 男の瞳が月夜に照らされ、どこまでもまっすぐな正義感に燃えていた。 「なあフェネック……わかってんだろ?かわいそうでもあれは殺さなくちゃいけない……。あれは生きてちゃいけないんだよ……。」 「わかんないよ!生きてちゃいけないってなに!?お兄さんが決めることなの!?」 フェネックは叫ぶ、男に問いかけるように。男を責めるように。 「後悔するぞ……あれは人類にどうこうできるもんじゃない……。」 「その時は私が殺すよ……絶対に。」 駆除隊の光が近づいてくる、二人は何も語らず、反対方向へと消えていった。 隊が丸眼鏡の男の無惨な遺体を発見するまで、あと少しだけかかりそうだ。 アライさんのssへ戻る