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おりんりんランドでゆっくりしていってね!!! 8月1日 夏休み。 ちぇんはゆかりんとらんしゃまの仕事が一段落したのでおりんりんランドに連れて行ってもらえる事になった。 老舗テーマパークだったおりんりんランドも東風谷動物園やナズミーランドに対抗すべく8月からリニューアルオープンしたのだ。 中でも目玉は"三途の川下りライド"だ。 らんしゃまはゆイタニック号事件("【ゆイタニック号のゆ劇】およげ!らんしゃま"参照)以来水にはいい印象を持ってないがこれもちぇんのためだ。 「むきゅ、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりいってきます!」 ゆイタニック号で知りあった家庭教師のぱちゅりー先生に見送られ、ちぇん一行は一路おりんりんランドへ。 「おりんりんランドへようこそ!ゆっくりしていってね!!」 おりんがお出迎えしてくれ、手押し車型のスィーで三途の川下りライドへ。 船着場に来たものの水上スィーが無い。またこまちがどこかでサボっているようだ。 ちぇんが沈んだ面持ちで「わかるよー。乗れないんだねー…。」とつぶやくと 「心配御無用!」とおりんが何かを引いて来た。 「えぇっ、これって!?」動揺するらんに対してゆかりんは 「あら、可愛いじゃない。」と笑顔である。 「うー!」 「わかるよー!」 ちぇん達の前に流れてきたのはさがわうーびんだった。 「ちょ、さがわうーびんってダンボールよ!ドロ船よりやばいじゃない!?」 「さがわうーびんは防水ダンボールよ!ゆっくり安心してね!」 不安がるらんにおりんが説明する。そんならんをよそ目にゆかりんとちぇんはさがわうーびんに乗り込む。 「クッションが入っててゆっくりできるわね。」 「わかるよ~。らんしゃまもおいでよ~。」 「で、でも…」 渋るらんしゃまをおりんが押し込む。 「ゆわっ!?」 「3名様ごあんな~い!ゆっくりしていってね~!」 船内?で期待に顔を輝かせるちぇんとらんに対してらんはまだ不安そうだ。 ─── ピチョン ─── 「ゆわっ!?」 らんの後頭部に水滴が垂れてきた。空を見上げても雨雲などない。 キョロキョロと周りを見わたすらんの後頭部にまたも水滴がピチョンと落ちる。 「ゆわあああああああ!」 「ゆわあああああああ!」 らんがあまりに叫び声をあげるので水の中のゆっくりむらさまでびっくりしてしまった。 先程の水滴はムードを盛り上げるためにむらさが底抜け柄杓で水滴を垂らしていたのだ。 (底抜け柄杓なので船が沈む事はない) ─── トントン ─── 下から何か音がする。なんだろう?と思ってちぇんが水面を覗くと 「に~ちょ~り~」 「ゆわあああああああ!」 にちょりの中国産セイバーフィギュアのような邪神ぶりに驚いたちぇんは反対側に逃げるが にちょりは素早く回り込み水面から顔を出す。その瞬間を狙ってゆかりんは 「秘技!少女臭!!」 「ゆぐわああああああ!」 ゆかりんの必殺技の前にたまらずにちょりは水の中に逃げ込む。 すると今度は犬神家の一族の助清の様に2本の足が水面からにょきっと出てきた。 「ゆわあああああああ!」 今度はゆかりんが驚く番だ。 「わからないよー。らんしゃまあれは何ー。」 「あ、あれはおさとうゆっくり!」 おさとうゆっくりとは最近見られる様になった新種のゆっくり?で 基本まりさ顔で何とも言えない笑みをたたえている。 抱き枕のような体に2本の足が生えており、腕は普段収納されているようだ。 これはスクール水着装着型のおさとうゆっくりすわこだ。 おさとうすわこはシンクロのように逆さになってちぇん達の周りをグルグルまわって 脅かすのでゆかりんの少女臭が効かない。 「わかるよっ!」 ちぇんは意を決してさがわうーびんから身を乗り出し尻尾ですわこの足をくすぐった。 「ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 バランスを崩したすわこは別の場所に流れて行った。 「ゆふぅ~、一段落ついたよ。」とらんがひと息つく暇もなく 「がおー!食べちゃうぞ~!」 ビグ・れいむが大口を開けて待ち構えていた。 「ゆわあああああああ!」 らんが必死に尻尾をつかって漕いで回避するのを尻目にゆかりんはドスまりさと世間話をしていた。 「あら、ドス。再就職が決まったのね、おめでとう。」 「ありがとう。この不況で大型ゆっくり業界も仕事がなくてね~。でもこれでゆっくりできるよ!!!」 ("小ネタ370 ドスまりさの面接"参照) ドスとビグの間を擦り抜けいよいよゴール寸前。そんなちぇん一行を見つめるゆっくりがいた。 「ゆふふ…最後の締めにこの私が。しかもこんな形で出てくるとは夢にも思わなかったでしょうね!」 びっくりさせるなら今! 「びっくりしていってね!!!」 3人は目を見開いた。それはまりさが帽子をつかって水上に浮く様に、 唐傘を逆さにして水面に浮かぶゆっくりこがさだった。 「………」 「………」 「………」 (ゆふふ、あまりの恐怖に声も出ない様ね。さあ、思う存分びっくりしていってね!!!) 「かわいい~!」 「あら、らん。初めて楽しそうな顔をしてるわね。」 「わかるよー。コーヒーカップさんなんだねー。」 「ちょ、びっくりしていってね!」 「楽しかったわねえ。らん、ちぇん。」 「最後の最後にほっこりさせてもらったわ!」 「わかるよー。楽しかったんだねー。」 「びっくりしていってよー!!!」 おさとうゆっくりもドスまりさも元ネタとキャラが違いすぎる ドスまりさからは毒が消えて味気ないし、 おさとうゆっくりは完全に別物化してる -- 名無しさん (2010-08-20 18 16 41) こがさ可愛すぎ!萌え死する!w -- 名無しさん (2011-09-04 08 30 42) 名前 コメント
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ゆっくり新聞 いつものような穏やかな昼。 博麗神社の境内を掃除している霊夢の耳に、覇気のない声が聞こえた。 「毎度~、文々。新聞でーす……。」 射命丸文が自身で発行している新聞を配達しに来たようなのだが……。 「元気無いわね。」 これは霊夢の嫌味でも何でもない。 普段の射命丸なら、欝陶しくなる程に元気な声でやって来る筈なのだが。 「どうしたのよ?」 「実は、……ライバルが出現してね。」 「ライバル?」 霊夢が聞き返すと、射命丸は新聞を入れている鞄から紙らしきものを取り出して渡した。 「『ゆっくり新聞』……?」 受け取った霊夢がそう言うと、射命丸は大きく溜め息をついて語りだした。 そもそもは、射命丸が飼っていたきめぇ丸(体付き)の言葉に始まる。 「おねえさん、このきめぇ丸も、しんぶんをかいてみたいのですが。」 前々から、きめぇ丸が新聞に興味を持っているのを 知っていた射命丸は、色々ときめぇ丸に手解きをした。 しかし、考えてみるときめぇ丸に活字を組んだりすることは出来そうにもない。 「変な期待持たせちゃったかな……。」 と思っていた。 だがしかし。 しばらくして、喜々としたきめぇ丸が紙切れを持って来た。 「おねえさん、みてください!もりのみんなとかいた『ゆっくりしんぶん』です!!」 意外と上等な白い紙に、案外綺麗な字で書かれた、存外きちんとした体裁の手書き新聞だった。 「どうしたの、これ?活字を組んでる訳じゃなさそうだけど。」 「こうりんどうのおにいさんに『こぴーき』をかしてもらいまして。 おねえさんのしんぶんとは、おもむきがちがいますけどいかがですか?」 さっと目を通して見たが、ゆっくり達の日常が垣間見える微笑ましい記事だった。 「うん。いいと思うよ。お金はさすがに取れないけど、それは今後次第、だね。」 「ありがとうございます!!!」 きめぇ丸は嬉しそうに首を振動させた。 「あ、そうそう。今度からは私達はライバル同士。新聞に関しては基本的に不干渉ね。 相談には乗ってあげるけど。」 「がんばります!!きよくただしいきめぇ丸です!!」 「その結果がこれなのよ……。」 ぼやく射命丸。 そう言われ、件のゆっくり新聞を見た霊夢は納得した。 それは射命丸の回想の中と比べて、かなり内容が強化されていた。 まずは、ゆっくりまりさへの取材を元にした、食用キノコや魔法用キノコの紹介や旬、 その棲息場所を書いている記事。 1人には確実に需要がある。 次に、ゆっくりぱちゅりーによる薬草・毒草講座。 更にゆっくりけーねのゆっくりパズルや、ゆっくりありすのゆっくりトレンドコーナー、 ゆっくりあきゅんのゆっくり昔話など。 特集は『てっていきゅうめい!ドスまりさはじつざいするのか!!その⑨の3』 週刊新聞だそうだが、かなり力が入っていた。 ……香霖堂の広告まである。 「最近じゃ文々。新聞より面白いとか言われるみたいでね……立つ瀬がないのよ。」 そう言うと射命丸はまた溜め息をついた。 「まぁ、あんたも醜聞記事ばかり書いてないで 工夫しろってことじゃない? 精進しなさいよ。」 「ぎゃふん。」 ―― 今回も流れを読まないお目汚しで申し訳ありませんでした。 by.ゆっくり怪談の人 射命丸はスキャンダルばっかり追いかけてるからなぁ・・・ -- 名無しさん (2010-11-27 19 25 46) ゆっくり新聞見てみたい -- ゆっくり好きのただのオタク (2012-10-23 21 00 18) 名前 コメント
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これは日露戦争のパロディです 大湯作理帝国→大日本帝国のゆっくり版 れみりゃ帝国→ロシア帝国 めーりん半島→朝鮮半島 エゲレツ帝国→イギリス 合衆連邦→アメリカ合衆国 売国奴はゆっくりしないで死んでね! あと前編です。 それでも良いと言うならドゾ… 時はゆっくり歴1903年、大湯作理帝国はある悩みを抱えていた。それは、 〘れみりゃ帝国〙との関係である。 何故かというと、何とれみりゃ帝国軍が、めーりん半島に攻撃を仕掛けてしまったのだ。 これに大湯作理帝国(これからはゆっ帝と呼ぶ)は激怒した。何しろ自分達の傀儡国が奪われるかも知れないのにみすみす見逃す訳には行かなかった。 しかしゆっ帝には軍備力はそこまでないし、何しろ相手はれみりゃだ。だからゆっ帝はれみりゃ帝国と戦いたくはなかったのだ。しかしこうなった以上は戦わなければならない。そこでゆっ帝は軍備増強をすることにした。 まず装備品を合衆連邦から輸入していたユンチェスター銃から最新式の参零式ゆっくり銃に変更、 更には敵陣地砲撃のために、弐拾八式臼砲を開発した。 また、エゲレツ帝国とも同盟を結んだ。 かつて上層部のゆっくりは、戦争派か交渉派で別れていた。交渉派はなるべく戦争をしたくなかったのだろうが、めーりん半島攻撃によって交渉派は全員戦争派に変わった。 「めーりん半島を征服しようなんてかんがえてるげすれみりゃはゆっくりしないでしね!」「れみりゃはゆっくりできないんだねーわかるよー」「ぜったいにゆるさなえ…」「みんなまつんだぜ!まださくせんを決めてないんだぜ!」こうして議長のまりさは、この会議に出席している全ゆっくりにさくせんを聞いた。 まずはもりけん(笑)のぱちゅりーに聞いた。 「むきゅ!そんなのぜんいんでとつげきすればいいじゃない!」流石はもりけん(笑)考えている次元が違う。次は次!霊夢の意見。 「れいむはしんぐるまざーで可哀想なんだよおおおおおおおお!?!?」あっ(察し) こうした壮大な議論の中、世論は一体何をしていたのでしょうか。 「れみりゃはゆっくりしないでしねぇーーー!!」 「「「ゆっゆっおー!」」」「れみりゃをたおせー!」 「「「「ゆっゆっおー!」」」」 「れいむはしんぐるまざーで可哀想なんだよおおおおおおおお!?!?!?」「「「あっ(察し)」」」 こうした中で政府は決断した。 「れみりゃに宣戦布告をするからがんばってねー。」 「「「「「「「「は?」」」」」」」」 こうしてれみりゃと戦争が始まったのであった。 続く ゆっくり突撃していってね!2 今まで書いた作品 わされいむ 鉄壁の軍人まりさ ゆもんぐあす れみりゃの悲劇 ゆっくり機関士 ゆっくりいじめ系3526 ゆっくり機関士2? うーぱっくを虐待するゾ! ゆっくりいじめ系3527 れいむとまりさのれみりゃ復讐大作戦? 原種ゆっくりvs鬼威参 ゆプラトゥーン どすのけつだん ゆっくりのww1rts ゆっくりのww1RTS 2 新設定集
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※原作キャラが出てきます。 ※虐待はぬるめです。 ※ゆっくり信仰していってね!の若干続きです。 ゆっくり体調管理をしていってね! 「今日も良い天気ねぇ…参拝客の人やゆっくりも沢山きてくださるし…」 「むきゅう…本当ね、八坂様の信仰も集まるし最高だわ」 神社の参道では掃除を行う緑色の巫女と、ゆっくりぱちゅりーの姿があった。 ここは守矢神社。 外の世界で信仰が集まらなかったために幻想入りしたのだが、こっちで集めた信仰はうなぎのぼり。 調子に乗った神様とその傘下に入って日夜研究開発を行う河童が闊歩する神社の巫女とそこで強化された核ぱちゅりーである。 「最近身体の調子はどう?」 「むきゅッ、大丈夫よ。八坂様のご加護のおかげですこぶる元気だわ」 このぱちゅりーは守矢神社のぱちゅりー・ちぇん種をまとめるリーダーぱちゅりー。 当初は早苗に対しても敬語で喋っていたが、早苗が別に対等で構わないと言ってからはこんな感じで仲良しのご様子。 ちなみにここで言うご加護は餡子の代わりに搭載された核融合炉の事である。科学技術の塊であり、神託も加護もあったもんじゃない。 「そう、良かったわね。他のみんなはどうなの?」 「それも大丈夫よ、八坂様や早苗、信者のみなさんがくれるお野菜のおかげで普通のぱちゅりー種より元気だわ!」 「そっかー…そうだね、元気なのに越したことはないわね!」 「むきゅ、早苗は大丈夫なの?」 「う、うん…この間霧雨さんと弾幕ごっこをした時から…ちょっと風邪気味かな」 「むきゅう~♪早苗も体調管理は…「たいへんだよぉおおおお、わからないよぉおおおおお!!」むきゅ!?」 大声をあげて駆けてくるのは群れのゆっくりちぇん(核非搭載)だ。 神社の石段を4段飛びで駆け上がってくる。 「どうしたの!?」 「たいへんだよ!れいむがいっぱいこっちに向かってくるよ!いっぱいすぎて数がわからないよぉおお!!」 すぐさま1人と1匹と1体は階段から山の麓を見下ろす。 するとそこには紅葉でもないのに、赤のコントラストが山道を埋め尽くしていた。遠目に見てもわかる、ゆっくりれいむの群れである。 「むきゅきゅ!また性懲りもなく神社を狙ってきたのね!」 「どうするのーどうするのー!?」 「むきゅう…ひーふーみー…1000はくだらないわね」 3つ数えただけで1000と判断するのはどうかと思われるが、確かにそのくらいの数のれいむ種が階段を昇ろうと大挙している。 どこかの地域ではれいむ種のみで構成された群れにいくつもの群れが壊滅させられたと聞く。 今回の群れはそこまでの数ではないものの、普通に考えて1000を越えるゆっくりの集団は群れを通り越して大量破壊兵器である。 「どうしましょう、神奈子様も諏訪子様も今は幻想郷神様会議で留守にしていますし…」 「わからないよー!!」 「むきゅっ、流石にあの数になると早苗のスペルカードでも一掃は難しいわね。ちぇん!みんなを呼んで頂戴、迎撃戦よ!」 「撃退するんだね!?わかるよー! 急遽集められたゆっくり達は、ゆっくり守矢守備隊として作戦会議を始めた。 会議に参加しているのは核ぱちゅりーに核ちぇん、そして群れの中でも有事の際に備えて格闘訓練をしていた白兵ちぇんと武装ぱちゅりーだ。 「むきゅっ、ここは八坂様が戻られるまで防衛するべきだわ!」 「無理だよー!敵の数が多すぎるよー!」 「取りあえず核ぱちゅりー部隊は先行するわ!少しでものんでぃれくしょなるれーざーで数を減らすのよ!」 「「「「「「「むきゅーん!!」」」」」」」 「ちぇん達はどうするのー?」 「核ちぇんも先行するよー!ちぇんとぱちゅりーは早苗さんと一緒に鳥居で食い止めるんだよー!」 「「「「「鳥居が防衛ラインだねーわかる、わかるよー!!」」」」」 「むきゅううううううう、戦闘準備よぉおおおお!!」 と言ったものの群れの一般ゆっくりで戦えるのはちぇんが20にぱちゅりーが15、他のゆっくりも投石等で応戦体制を取っているが、相手は4桁だ。 広場に誘えば早苗のスペルカードなら数百単位で消滅させれるが、それでも一撃と言う訳にはいかない。 その隙に数で攻めてこられては少なからず非戦闘ゆっくりに被害が出てしまうだろう。 それに早苗は風邪気味で本調子ではない。ゆっくりを守りきれないどころか自分が返り討ちに合わない保証は無い。 何としても階段を昇りきる前に奴らを殲滅する必要がある!! 「むぎゅう!総員一斉射撃よ、長距離砲撃で一気に叩くわ!」 「「「「「「「むきゅーーーーー!!のんでぃれくしょなるれーざー!!」」」」」」」 「ゆべぇえええええええええええ!!」 「で、でいぶのほっぺがなぐなっだあああああああ!!」 「ゆーんゆーん!おぎゃあじゃーん!あんよがいだいよぉおおおおおおおお!!」 「まむまむにあながあああああああぁぁぁぁ!」 8本のレーザーが眼下のゆっくり達を貫通して行く。先頭から中腹にかけてのれいむ達は阿鼻叫喚の地獄絵図だ。 「ゆがっ、や、やべで!!でいぶをぶみづぶざないで…」 「ゆっゆっゆっ、しにぞこないのれいむはそこでゆっくりしていってね!れいむたちがゆっくりせいあつするよ!」 貫通し死に掛けたゆっくりを踏み台にして後方のれいむ達が駆け上がってくる。 1本で10体は貫通しているだろうか、だがれいむの数は全く減っていなかった。 「むむむきゅ!?全然倒せていないわ!」 「まだよ!諦めずに次弾装填、第二射行くわよ!」 「「「「「「「むきゅーーーーー!!のんでぃれくしょなるれーざー!!」」」」」」」 再度8本のレーザーがれいむに襲い掛かる。 しかしぱちゅりーは気がついていた…心なしか第一射よりもレーザーが細くなっている。 「ゆがぁああああああああ、あ、あづいよぉおおおおお!」 「ゆぐぅ…でいぶのみぎめがみえないよぉ…」 「あつっ!ゆっくりやけどしたよ!へんないやがらせはゆっくりしないでやめてね!」 「む、むきゅう…」 ダメージの割合が減っている…ぱちゅりーの不安は的中していた。 れいむは初撃の時よりも近づいているから効果は上がっているはずなのに、致命傷を受けたゆっくりの数は少なくなっている。 にとりは説明していなかったが、ぱちゅりー達は薄々気づいていた。のんでぃれくしょなるれーざーにある2つの問題に。 1つはレーザーの太さだ。 ぱちゅりーの口から放出されるレーザーは直径が5cmから最大出力で10cm程度。 威力と射程は必殺技に相応しく、ドスさえ一撃で貫通するが、この太さは一般ゆっくりでさえ中枢餡子に当たらなければ致命傷にはならない。 ゆっくりはその特性上、貫通攻撃に強い。 痛みはもちろんあるが、中枢餡を貫かれない限りは即死する事はない。被弾が頬の場合に至っては我慢すればそのまま活動できる。 2つめは発射回数。 動力こそ核燃料で半永久的に活動する事ができる核ぱちゅりーだが、のんでぃれくしょなるれーざーは別だ。実際はレーザーとは名ばかりの超高速餡子砲だから。 これは微量の餡子を高速で放射し、目標を駆逐する攻撃方法だ。つまり発射する餡子が必要になる。それがぱちゅりーの後頭部にあるレーザー用餡子だ。 これを核エネルギーで圧縮し効率的に発射する、しかし効率的と言っても限度はある。 まして身体のほとんどを融合炉に消費しているため、レーザー用餡子の備蓄量は少ない。ノーマル核パチュリーで4発が限度だろう。 リーダー核ぱちゅりーは試作追加ぷろぺらんとを帽子の中に内蔵しているため、6発まで発射ができる…たったの6発だ。 「むきゅう…このまま照射していても殲滅はとても無理ね」 「どうしたものかしら?」 ぱちゅりー達に流れる不穏な空気…彼女達は気づいていた。 その気になれば自分達は生き残る事ができるが、とても後方の仲間を、早苗を守りきるのは不可能だ。 「むきゅきゅきゅきゅ…」 「むっ…むむむきゅーん!むきゅーん!!」 賢いが故に理解してしまう絶望。 想像できる結末。 「むきゅうぅー…リーダー…「めがふれあ」ならどうかしら?」 「むぎゅう!?」 “ばくふ・めがふれあ” ぱちゅりー達がその機密保持のために使用する事ができる最終手段である。 「ダメよ!あれは機密保持の手段であって、攻撃用の装備じゃないわ!」 「むきゅっ、でもこのままレーザーで迎撃しても半分も倒せないわよ!」 「むっきゅーん…」 もう無理だ。 口には出さないがぱちゅりー達の全員がそう結論付けた。 どれだけ強くなっても結局は単体決戦用だ。これだけの物量の前には核ぱちゅりーでさえも無力であった。 そんな時、絶望するぱちゅりー達に陽気な声がこだました。 「ちぇんたちの出番だねー!」 「わかる、わかるよー!」 「1000匹くらい楽勝だねー!」 ゆっくり核ちぇんだ。 「何言ってるの?悪いけど体当たりだけじゃどうやったって勝てっこないわよ!」 「そんなことないよー!」 「ちぇん達にはぱちゅりーに負けない攻撃手段があるよー!」 そう言ってちぇんはぱちゅりーに背中を見せた。 いつもの二股尻尾…いや、このちぇん達は尻尾ではなく棒が刺さっているのだ、それも六角形のかなり長めの棒だ。 「これは制御棒っていうんだよーわかるねー?」 「これを押し込めば物凄い熱量をもつんだよー、すごいよー!」 「その状態で3匹並んで階段を転がれば、れいむなんて全部溶かしつくすよー!」 「「「わかる、わかるよー!」」」 「むきゅ!そんな凄い能力があったのね!」 「早速制御棒を押し込みましょう!」 「ダメだよー階段を転がって一掃するから、もっと上まで引き付ける必要があるよー!」 そして数分後、れいむの群れは階段のすぐ上まで辿り着いた。 「さんひきでれいむたちをとめようなんて、ばかなの?しぬの?」 「ゆっゆっゆ、ばかなちぇんたちをたおして、れいむたちのゆっくりぷれいすをてにいれるよ!」 「「「「ゆーっ!」」」」 「今だよ!制御棒を押し込んでねー!」 「むきゅ、みんな行くわよ!」 「「「「「「「ゆーしょ、ゆーしょ!」」」」」」」 ガコン、と音が鳴ったと瞬間にちぇんの目が青白く輝きだした。 それと同時にぱちゅりーはちぇんから妙に暖かさ…いや、熱さを感じ出した。 「む、むきゅう…かなり熱いわ…ちぇんは大丈夫なの?」 「…大丈夫じゃないよー」 「臨界開始だねーわかるよー!」 「ぱちゅりー…お別れだよー」 「むきゅっ!?」 臨界の始まったちぇんは周囲に数百度の高温を撒き散らす。そして最後には燃え尽きてしまうのである。 「さぁみんないくよー!」 「ちゃんと均等に並んでねー!」 「わかるねー転がるよー!」 「むきゅ、貴方達待ちなさい!」 「「「ぱちゅりー今までありがとうねー」」」 「むぎゅう!!」 「ゆゆゆっ!?ちぇんがころがってくるよ!」 「たったさんびきでくるなんて、おお、おろかおろか」 「行くよー!」 「熱いねーわかるよー!」 「れいむなんて全部丸焼けだよー!」 階段から転がるちぇん。そこから先はれいむ達にとっては地獄でしかなかった。 火の玉ですらない、青色に輝いたちぇんが来たかと思えば、自身の身体や親友、仲間が次々に溶け出しているのである。 「ゆぎゃああああああああああああああああ!!あづぃうばぁああああああ!」 「ゆぐっ、ゆっぐり、で、でぎばい…」 「ゆぎゃぎゃぎゃ…ぎゃ…ぎ…ぎ…うべぇ」 「で、でいぶだぢ…にげで…… 「あぶないよ、すぐにおかあさんのなかにはいってね!」 「ゆっくちわきゃったよ!」 「おきゃーしゃんのなかはちゅめたくてゆっきゅりー!」 「……あぎゃぎゃぎゃぎゃ、あづいぃいいいいい!」 「おきゃーしゃん!?ゆっきゅりあちゅいよ!」 「ゆっきゅりできにゃいよ!」 「ごごごべんんえあがぢゃんだぢいいぃいいいいいい!!」 「ちっともすずちくにゃらにゃい、おきゃーさんはじねぇええええ!」 「あぎゃぎゃ!あぢゅいよぉおおお!」 「ゆっ!?なんだかうえがさわがしいよ!」 「たいへんだよ、うえのほうのれいむがとけちゃってるよ!」 「ど、どぼじでとけちゃうのおおおおおおお!」 こうして半分以上を降っただろうか。 れいむの群れも1/3程度が融解し、跡形もなくなっていた。 溶けながらも鳴り止まない悲鳴に恐怖し、下山するれいむと、上を目指すれいむが衝突し、そこでも地獄絵図は続いていた。 「ゆがぁ!なんでおりてくるの!」 「はやぐ!はやぐおりで!でいぶたちもどげちゃうでしょ!!」 「いみのわからないれいむはゆっくりしね!」 そしてちぇん。 「ぎにゃあああああああああああああああああ!!」 「わがらないよぉおおおおおおおおおおおおお!!」 「が、がまんするんだよぉおおおおお!もう少しで本隊に到着するよぉおおおおおおお!」 周りのゆっくりを溶かす勢いの熱だ、本体が無事なわけはない。 皮はとっくにただれており、中から融合炉の一部が見えている。 転がりながられいむと階段周辺の草木を燃やしつくし、徐々に転がるスピードと熱が上がっていく。 「ガガががガガガアアああアあああああああ!!わがらないぎぎぎぎぎぎ!」 「らんしゃまぁあああああああああああ!!だずげでぇええええええええ!」 「も、もう少しだよー……もう少しで敵の本隊だよぉ……」 「も、もうげんがいだよぉ…」 「らんじゃまぁ…あづいよぉ、だずげでぇ…」 「が、頑張るんだよー…三匹一緒に本隊に辿り着くんだよー……でないと…は…はじ…はじけな…さいが……でき…な…」 もはや限界に近づいた核ちぇん達。 リーダーちぇんだけが辛うじて意識を保っているが、それももう風前の灯火だ。 れいむだけではない、彼女たちもまた地獄の中にいるのだ。 そんな彼女達の前に、一片の光が差し込んできた。 「ち、ちぇぇえええええええええええええええええええん!!」 れいむの本隊から聞こえたのは幻聴ではない。 本物のゆっくりらんだった。 神奈子の庇護の下にいても、何か物足りない生活…その足りなかった物が、ちぇんの目の前にいた。 「らんじゃまぁあああああああああああああ!!」 「ぼんもののらんじゃまぁああああああああ!!わがるよぉおおおおおお!!」 「………………」 「ちぇぇぇぇぇぇええええん!」 「………ダメだよー、らんしゃまの側に着いたら……予定通りめがふれあをするよー……」 何を言ってるんだこいつは。二匹は揃って同じ事を考えていた。 大好きならんしゃまが目の前にいる、こんな屑れいむなんてさっさと倒して、らんしゃまに熱いのを取り払ってもらおう。 なのにこいつはらんしゃまを……爆破する!? 「わがらないよぉおおおおおおおお!」 「なにをいっでるのぉおおおおおお!あいではらんじゃまだよぉおおおおおお!ばがなの、じぬのぉおおおお!?」 「らんしゃまが原因だよぉおお!わかってよぉおおお!!」 この騒ぎの原因はゆっくりらんだった。 らんは風の噂でちぇんが沢山いる神社がある事を聞いた。そこでは数多くのちぇんが幸せに暮らしている。 最初はそんな話だったが、神社に近づくにつれて話は変化していき、近辺のゆっくりは軒並み排除され、無残に殺されていくと言った話に変わってきた。 そんな場所はゆっくりできない。 ゆっくりできない神社にちぇんがいる。 つまりちぇんは神社に囚われている! ちぇんを助けないと! ゆっくりらんはちぇんのためならゆっくりとは思えないほどの頭の回転を始める。 そして考え付いたのが、少し前に聞いた“山のようなれいむの群れ”の話。 れいむ種を集めて襲わせる。その隙にちぇんを助けて下山する。 れいむは腐るほどいるし、先導しやすい。ゆっくりの楽園があると言いくるめる(実際少し前はそんな噂だった)、他は子供を人質に強制させる等。 そうやって数を揃えた。 そして助けに来たちぇんは…目の前で青く光ながられいむを溶かし、転がっている! 「でも…でもっ!」 「らんじゃまをだおずなんででぎないよぉおおおお!」 「やらないとみんなやかなこさまにめいわぐがががるよッ!!」 ちぇん達は叫びながらも終点に辿りついた。 ガキンッ!とゆっくりには無縁の音を鳴り響かせ、ゆっくりらんの手前5m程の地点に着地、いや着弾した。 「ちぇん!?だいじょうぶ?あついぞちぇん!」 「ら…ん…しゃ…」 「わが…る…らん…じゃ…」 「……み、みんな…は、はじけ…」 満身創痍だ。 はじけなさいはおろか、らんしゃまに近づく事もできない。 周囲にはちぇんたちを避けたれいむがまだ100匹ほど残っている。 100匹なら風邪気味の早苗様やぱちゅりー達でも倒せるかなぁ。 もう…眠ってもいいよね。 最後まで正気を保っていたリーダーちぇんも限界だった。 しかし。 「うぎぎ…がが……いうだげいっでねぢゃうのはずるいよぉー」 「わわわわ…わがるーわがるよー…りーだー、ざいごまでじっがりじでねぇー」 まだ二人は耐えていた! 「ぢぇんは、ぢ、ぢいざいとぎにらんじゃまにきいたよー…」 「わるいごどをずる、ゆっぐりはばづをあだえないどねー…ら、らららんじゃまもれいがいじゃない、よぉー」 「ざ、ざいじょは、ひ、ひひ、ざじぶりにらんじゃまを、ををを、みだから、と、とととまっどったけどー」 「わわわわわ、わるいらんじゃまは、せいばいずるよぉー…や、やざがざまの、おお、おしえだねぇー…わがががる」 二人は泣きながら自分達の過ちを認めた。 例え最愛のらんしゃまでも、悪いゆっくりは殲滅しないといけない。ぱちゅりーや八坂様がいつも言っていた事だ。 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええんッ!!」 ああ、らんしゃまの声だ。 大好きならんしゃま。 でもらんしゃまはいつも言っていたよね、悪い事はしちゃいけないって。 らんしゃま、どうしてれいむを連れてきたのかな? 1人で来てくれれば、みんなでお迎えしたのに。 れいむを倒さないと上のみんながゆっくりできない。八坂様にも迷惑がかかる。 神様に迷惑をかけるのは悪い事だ。 らんしゃまは悪いゆっくりだ。 大好きだけど…倒さなきゃ!! りーだーちぇんの目がカッと開く。 「ぶだりども!いぐよ!!」 「わがるー」 「わがるねー」 「ちぇん!?」 「ぱちゅりぃいいいいい!今までありがどうねぇえええええええええ!」 「ざなえざまぁぁぁぁぁ!おがらだは大事にねぇぇぇぇぇぇ!」 「やざがざまぁぁぁぁぁぁ!!ちぇんだちはどでもゆっぐりでぎまじだぁぁぁぁあ!」 もうそんな声を出せる状態じゃないのに。 境内のぱちゅりー達や他のゆっくり、そして早苗もその叫びを聞いて涙は止まらなかった。 途中でやってきたにとりも泣いていた。 「はじけなさい!」 「はじけなさい!」 「はじけなさい!」 「「「ばくふ・めがふれあ!」」」 3匹のちぇんが叫んだ瞬間、ゆっくり達は消滅した。 跡には若ぱちゅりーがめがふれあを使った時より大きなクレーターが3つ。 後期開発のちぇんはぱちゅりーより若干融合炉が大きいのと、ちぇん種の身体能力が原因だろう。 それでも殲滅しきれなかったれいむ達も極少数いたが、一般ちぇんによって全て叩き潰された。 ぱちゅりー達はこのれいむ達もゆっくりらんの被害者と言えなくもないが、ちぇん達の核ちぇんへの想いを考えるとしょうがないだろうと思った。 そして時が過ぎ、クレーターは埋められ、また平和な守矢神社が帰ってきた。 近場の里はもちろんの事、遠方の里も迷惑していたゆっくり。 そのゆっくりの中でもれいむ種がほぼ消滅し、紆余曲折の上ででた結論は、新たな守矢神社のご加護だったと言う事で神社の信仰はさらに上がっていった。 ただ早苗だけが、その信仰を手放しに喜ぶ事ができなかった。 守矢神社の隅には4つの墓と立て札がある。 『守矢神社を守るために散った勇敢なゆっくり達、ここに眠る』 あとがき 主役側ばかりが優遇されている気がしないでもないので吹っ飛ばしてみました。 “史上最弱が最も恐ろしい”の影響を凄く受けています。 正直、あんな数のれいむが里を襲ったら、妖怪や有力者の力を借りないと絶対に勝てないなと。 そしてタイトルの体調管理はあまり関係がなかったー そろそろメインのゆっくりかなこを出して守矢神社編とは別のものでも書こうかと思ってます。 書いた作品 ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! おまけーね 当時にとりは開発本部でぱちゅりー用ぷろぺらんとの量産計画を検討していた。 そんな中で鳴り響く突然のレッドアラーム。 ぱちゅりー達が大規模なゆっくり駆除を行う等の話は聞いていない。聞いていたとしても、頻繁にめがふれあを使う状況があるはずがない。 大慌てで境内に駆けつけるとそこには神社のゆっくりが総動員されており、階段付近に早苗と核ぱちゅりーがいた。 早苗と並んで階段の下を見つめると、そこには融解したれいむのおびただしい数。 そして炸裂する閃光…あれはめがふれあの爆発だ。 にとりの涙は止まらなかった。 その夜、一連の事件と核ちぇんの健闘を聞いた神奈子は… 「にぃとりぃいいいいいいいいい!!」 怒り狂っていた。 境内に神の怒号が響く。 一連の行動はにとりが扇動したわけでもないのだが…「ちぇんが爆発=核が原因=にとりが原因」このゆっくりにも負けない超理論が神奈子の有頂天の原因だ。 にとりが流した涙は、最初から自分のためのものだった。 「私は…生きて川に帰れるのかな…」 きっと無理かもしれない。 このSSに感想を付ける
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※原作キャラが出てきます。 ※虐待はぬるめです。 ※ゆっくり信仰していってね!の若干続きです。 ゆっくり体調管理をしていってね! 「今日も良い天気ねぇ…参拝客の人やゆっくりも沢山きてくださるし…」 「むきゅう…本当ね、八坂様の信仰も集まるし最高だわ」 神社の参道では掃除を行う緑色の巫女と、ゆっくりぱちゅりーの姿があった。 ここは守矢神社。 外の世界で信仰が集まらなかったために幻想入りしたのだが、こっちで集めた信仰はうなぎのぼり。 調子に乗った神様とその傘下に入って日夜研究開発を行う河童が闊歩する神社の巫女とそこで強化された核ぱちゅりーである。 「最近身体の調子はどう?」 「むきゅッ、大丈夫よ。八坂様のご加護のおかげですこぶる元気だわ」 このぱちゅりーは守矢神社のぱちゅりー・ちぇん種をまとめるリーダーぱちゅりー。 当初は早苗に対しても敬語で喋っていたが、早苗が別に対等で構わないと言ってからはこんな感じで仲良しのご様子。 ちなみにここで言うご加護は餡子の代わりに搭載された核融合炉の事である。科学技術の塊であり、神託も加護もあったもんじゃない。 「そう、良かったわね。他のみんなはどうなの?」 「それも大丈夫よ、八坂様や早苗、信者のみなさんがくれるお野菜のおかげで普通のぱちゅりー種より元気だわ!」 「そっかー…そうだね、元気なのに越したことはないわね!」 「むきゅ、早苗は大丈夫なの?」 「う、うん…この間霧雨さんと弾幕ごっこをした時から…ちょっと風邪気味かな」 「むきゅう~♪早苗も体調管理は…「たいへんだよぉおおおお、わからないよぉおおおおお!!」むきゅ!?」 大声をあげて駆けてくるのは群れのゆっくりちぇん(核非搭載)だ。 神社の石段を4段飛びで駆け上がってくる。 「どうしたの!?」 「たいへんだよ!れいむがいっぱいこっちに向かってくるよ!いっぱいすぎて数がわからないよぉおお!!」 すぐさま1人と1匹と1体は階段から山の麓を見下ろす。 するとそこには紅葉でもないのに、赤のコントラストが山道を埋め尽くしていた。遠目に見てもわかる、ゆっくりれいむの群れである。 「むきゅきゅ!また性懲りもなく神社を狙ってきたのね!」 「どうするのーどうするのー!?」 「むきゅう…ひーふーみー…1000はくだらないわね」 3つ数えただけで1000と判断するのはどうかと思われるが、確かにそのくらいの数のれいむ種が階段を昇ろうと大挙している。 どこかの地域ではれいむ種のみで構成された群れにいくつもの群れが壊滅させられたと聞く。 今回の群れはそこまでの数ではないものの、普通に考えて1000を越えるゆっくりの集団は群れを通り越して大量破壊兵器である。 「どうしましょう、神奈子様も諏訪子様も今は幻想郷神様会議で留守にしていますし…」 「わからないよー!!」 「むきゅっ、流石にあの数になると早苗のスペルカードでも一掃は難しいわね。ちぇん!みんなを呼んで頂戴、迎撃戦よ!」 「撃退するんだね!?わかるよー! 急遽集められたゆっくり達は、ゆっくり守矢守備隊として作戦会議を始めた。 会議に参加しているのは核ぱちゅりーに核ちぇん、そして群れの中でも有事の際に備えて格闘訓練をしていた白兵ちぇんと武装ぱちゅりーだ。 「むきゅっ、ここは八坂様が戻られるまで防衛するべきだわ!」 「無理だよー!敵の数が多すぎるよー!」 「取りあえず核ぱちゅりー部隊は先行するわ!少しでものんでぃれくしょなるれーざーで数を減らすのよ!」 「「「「「「「むきゅーん!!」」」」」」」 「ちぇん達はどうするのー?」 「核ちぇんも先行するよー!ちぇんとぱちゅりーは早苗さんと一緒に鳥居で食い止めるんだよー!」 「「「「「鳥居が防衛ラインだねーわかる、わかるよー!!」」」」」 「むきゅううううううう、戦闘準備よぉおおおお!!」 と言ったものの群れの一般ゆっくりで戦えるのはちぇんが20にぱちゅりーが15、他のゆっくりも投石等で応戦体制を取っているが、相手は4桁だ。 広場に誘えば早苗のスペルカードなら数百単位で消滅させれるが、それでも一撃と言う訳にはいかない。 その隙に数で攻めてこられては少なからず非戦闘ゆっくりに被害が出てしまうだろう。 それに早苗は風邪気味で本調子ではない。ゆっくりを守りきれないどころか自分が返り討ちに合わない保証は無い。 何としても階段を昇りきる前に奴らを殲滅する必要がある!! 「むぎゅう!総員一斉射撃よ、長距離砲撃で一気に叩くわ!」 「「「「「「「むきゅーーーーー!!のんでぃれくしょなるれーざー!!」」」」」」」 「ゆべぇえええええええええええ!!」 「で、でいぶのほっぺがなぐなっだあああああああ!!」 「ゆーんゆーん!おぎゃあじゃーん!あんよがいだいよぉおおおおおおおお!!」 「まむまむにあながあああああああぁぁぁぁ!」 8本のレーザーが眼下のゆっくり達を貫通して行く。先頭から中腹にかけてのれいむ達は阿鼻叫喚の地獄絵図だ。 「ゆがっ、や、やべで!!でいぶをぶみづぶざないで…」 「ゆっゆっゆっ、しにぞこないのれいむはそこでゆっくりしていってね!れいむたちがゆっくりせいあつするよ!」 貫通し死に掛けたゆっくりを踏み台にして後方のれいむ達が駆け上がってくる。 1本で10体は貫通しているだろうか、だがれいむの数は全く減っていなかった。 「むむむきゅ!?全然倒せていないわ!」 「まだよ!諦めずに次弾装填、第二射行くわよ!」 「「「「「「「むきゅーーーーー!!のんでぃれくしょなるれーざー!!」」」」」」」 再度8本のレーザーがれいむに襲い掛かる。 しかしぱちゅりーは気がついていた…心なしか第一射よりもレーザーが細くなっている。 「ゆがぁああああああああ、あ、あづいよぉおおおおお!」 「ゆぐぅ…でいぶのみぎめがみえないよぉ…」 「あつっ!ゆっくりやけどしたよ!へんないやがらせはゆっくりしないでやめてね!」 「む、むきゅう…」 ダメージの割合が減っている…ぱちゅりーの不安は的中していた。 れいむは初撃の時よりも近づいているから効果は上がっているはずなのに、致命傷を受けたゆっくりの数は少なくなっている。 にとりは説明していなかったが、ぱちゅりー達は薄々気づいていた。のんでぃれくしょなるれーざーにある2つの問題に。 1つはレーザーの太さだ。 ぱちゅりーの口から放出されるレーザーは直径が5cmから最大出力で10cm程度。 威力と射程は必殺技に相応しく、ドスさえ一撃で貫通するが、この太さは一般ゆっくりでさえ中枢餡子に当たらなければ致命傷にはならない。 ゆっくりはその特性上、貫通攻撃に強い。 痛みはもちろんあるが、中枢餡を貫かれない限りは即死する事はない。被弾が頬の場合に至っては我慢すればそのまま活動できる。 2つめは発射回数。 動力こそ核燃料で半永久的に活動する事ができる核ぱちゅりーだが、のんでぃれくしょなるれーざーは別だ。実際はレーザーとは名ばかりの超高速餡子砲だから。 これは微量の餡子を高速で放射し、目標を駆逐する攻撃方法だ。つまり発射する餡子が必要になる。それがぱちゅりーの後頭部にあるレーザー用餡子だ。 これを核エネルギーで圧縮し効率的に発射する、しかし効率的と言っても限度はある。 まして身体のほとんどを融合炉に消費しているため、レーザー用餡子の備蓄量は少ない。ノーマル核パチュリーで4発が限度だろう。 リーダー核ぱちゅりーは試作追加ぷろぺらんとを帽子の中に内蔵しているため、6発まで発射ができる…たったの6発だ。 「むきゅう…このまま照射していても殲滅はとても無理ね」 「どうしたものかしら?」 ぱちゅりー達に流れる不穏な空気…彼女達は気づいていた。 その気になれば自分達は生き残る事ができるが、とても後方の仲間を、早苗を守りきるのは不可能だ。 「むきゅきゅきゅきゅ…」 「むっ…むむむきゅーん!むきゅーん!!」 賢いが故に理解してしまう絶望。 想像できる結末。 「むきゅうぅー…リーダー…「めがふれあ」ならどうかしら?」 「むぎゅう!?」 “ばくふ・めがふれあ” ぱちゅりー達がその機密保持のために使用する事ができる最終手段である。 「ダメよ!あれは機密保持の手段であって、攻撃用の装備じゃないわ!」 「むきゅっ、でもこのままレーザーで迎撃しても半分も倒せないわよ!」 「むっきゅーん…」 もう無理だ。 口には出さないがぱちゅりー達の全員がそう結論付けた。 どれだけ強くなっても結局は単体決戦用だ。これだけの物量の前には核ぱちゅりーでさえも無力であった。 そんな時、絶望するぱちゅりー達に陽気な声がこだました。 「ちぇんたちの出番だねー!」 「わかる、わかるよー!」 「1000匹くらい楽勝だねー!」 ゆっくり核ちぇんだ。 「何言ってるの?悪いけど体当たりだけじゃどうやったって勝てっこないわよ!」 「そんなことないよー!」 「ちぇん達にはぱちゅりーに負けない攻撃手段があるよー!」 そう言ってちぇんはぱちゅりーに背中を見せた。 いつもの二股尻尾…いや、このちぇん達は尻尾ではなく棒が刺さっているのだ、それも六角形のかなり長めの棒だ。 「これは制御棒っていうんだよーわかるねー?」 「これを押し込めば物凄い熱量をもつんだよー、すごいよー!」 「その状態で3匹並んで階段を転がれば、れいむなんて全部溶かしつくすよー!」 「「「わかる、わかるよー!」」」 「むきゅ!そんな凄い能力があったのね!」 「早速制御棒を押し込みましょう!」 「ダメだよー階段を転がって一掃するから、もっと上まで引き付ける必要があるよー!」 そして数分後、れいむの群れは階段のすぐ上まで辿り着いた。 「さんひきでれいむたちをとめようなんて、ばかなの?しぬの?」 「ゆっゆっゆ、ばかなちぇんたちをたおして、れいむたちのゆっくりぷれいすをてにいれるよ!」 「「「「ゆーっ!」」」」 「今だよ!制御棒を押し込んでねー!」 「むきゅ、みんな行くわよ!」 「「「「「「「ゆーしょ、ゆーしょ!」」」」」」」 ガコン、と音が鳴ったと瞬間にちぇんの目が青白く輝きだした。 それと同時にぱちゅりーはちぇんから妙に暖かさ…いや、熱さを感じ出した。 「む、むきゅう…かなり熱いわ…ちぇんは大丈夫なの?」 「…大丈夫じゃないよー」 「臨界開始だねーわかるよー!」 「ぱちゅりー…お別れだよー」 「むきゅっ!?」 臨界の始まったちぇんは周囲に数百度の高温を撒き散らす。そして最後には燃え尽きてしまうのである。 「さぁみんないくよー!」 「ちゃんと均等に並んでねー!」 「わかるねー転がるよー!」 「むきゅ、貴方達待ちなさい!」 「「「ぱちゅりー今までありがとうねー」」」 「むぎゅう!!」 「ゆゆゆっ!?ちぇんがころがってくるよ!」 「たったさんびきでくるなんて、おお、おろかおろか」 「行くよー!」 「熱いねーわかるよー!」 「れいむなんて全部丸焼けだよー!」 階段から転がるちぇん。そこから先はれいむ達にとっては地獄でしかなかった。 火の玉ですらない、青色に輝いたちぇんが来たかと思えば、自身の身体や親友、仲間が次々に溶け出しているのである。 「ゆぎゃああああああああああああああああ!!あづぃうばぁああああああ!」 「ゆぐっ、ゆっぐり、で、でぎばい…」 「ゆぎゃぎゃぎゃ…ぎゃ…ぎ…ぎ…うべぇ」 「で、でいぶだぢ…にげで…… 「あぶないよ、すぐにおかあさんのなかにはいってね!」 「ゆっくちわきゃったよ!」 「おきゃーしゃんのなかはちゅめたくてゆっきゅりー!」 「……あぎゃぎゃぎゃぎゃ、あづいぃいいいいい!」 「おきゃーしゃん!?ゆっきゅりあちゅいよ!」 「ゆっきゅりできにゃいよ!」 「ごごごべんんえあがぢゃんだぢいいぃいいいいいい!!」 「ちっともすずちくにゃらにゃい、おきゃーさんはじねぇええええ!」 「あぎゃぎゃ!あぢゅいよぉおおお!」 「ゆっ!?なんだかうえがさわがしいよ!」 「たいへんだよ、うえのほうのれいむがとけちゃってるよ!」 「ど、どぼじでとけちゃうのおおおおおおお!」 こうして半分以上を降っただろうか。 れいむの群れも1/3程度が融解し、跡形もなくなっていた。 溶けながらも鳴り止まない悲鳴に恐怖し、下山するれいむと、上を目指すれいむが衝突し、そこでも地獄絵図は続いていた。 「ゆがぁ!なんでおりてくるの!」 「はやぐ!はやぐおりで!でいぶたちもどげちゃうでしょ!!」 「いみのわからないれいむはゆっくりしね!」 そしてちぇん。 「ぎにゃあああああああああああああああああ!!」 「わがらないよぉおおおおおおおおおおおおお!!」 「が、がまんするんだよぉおおおおお!もう少しで本隊に到着するよぉおおおおおおお!」 周りのゆっくりを溶かす勢いの熱だ、本体が無事なわけはない。 皮はとっくにただれており、中から融合炉の一部が見えている。 転がりながられいむと階段周辺の草木を燃やしつくし、徐々に転がるスピードと熱が上がっていく。 「ガガががガガガアアああアあああああああ!!わがらないぎぎぎぎぎぎ!」 「らんしゃまぁあああああああああああ!!だずげでぇええええええええ!」 「も、もう少しだよー……もう少しで敵の本隊だよぉ……」 「も、もうげんがいだよぉ…」 「らんじゃまぁ…あづいよぉ、だずげでぇ…」 「が、頑張るんだよー…三匹一緒に本隊に辿り着くんだよー……でないと…は…はじ…はじけな…さいが……でき…な…」 もはや限界に近づいた核ちぇん達。 リーダーちぇんだけが辛うじて意識を保っているが、それももう風前の灯火だ。 れいむだけではない、彼女たちもまた地獄の中にいるのだ。 そんな彼女達の前に、一片の光が差し込んできた。 「ち、ちぇぇえええええええええええええええええええん!!」 れいむの本隊から聞こえたのは幻聴ではない。 本物のゆっくりらんだった。 神奈子の庇護の下にいても、何か物足りない生活…その足りなかった物が、ちぇんの目の前にいた。 「らんじゃまぁあああああああああああああ!!」 「ぼんもののらんじゃまぁああああああああ!!わがるよぉおおおおおお!!」 「………………」 「ちぇぇぇぇぇぇええええん!」 「………ダメだよー、らんしゃまの側に着いたら……予定通りめがふれあをするよー……」 何を言ってるんだこいつは。二匹は揃って同じ事を考えていた。 大好きならんしゃまが目の前にいる、こんな屑れいむなんてさっさと倒して、らんしゃまに熱いのを取り払ってもらおう。 なのにこいつはらんしゃまを……爆破する!? 「わがらないよぉおおおおおおおお!」 「なにをいっでるのぉおおおおおお!あいではらんじゃまだよぉおおおおおお!ばがなの、じぬのぉおおおお!?」 「らんしゃまが原因だよぉおお!わかってよぉおおお!!」 この騒ぎの原因はゆっくりらんだった。 らんは風の噂でちぇんが沢山いる神社がある事を聞いた。そこでは数多くのちぇんが幸せに暮らしている。 最初はそんな話だったが、神社に近づくにつれて話は変化していき、近辺のゆっくりは軒並み排除され、無残に殺されていくと言った話に変わってきた。 そんな場所はゆっくりできない。 ゆっくりできない神社にちぇんがいる。 つまりちぇんは神社に囚われている! ちぇんを助けないと! ゆっくりらんはちぇんのためならゆっくりとは思えないほどの頭の回転を始める。 そして考え付いたのが、少し前に聞いた“山のようなれいむの群れ”の話。 れいむ種を集めて襲わせる。その隙にちぇんを助けて下山する。 れいむは腐るほどいるし、先導しやすい。ゆっくりの楽園があると言いくるめる(実際少し前はそんな噂だった)、他は子供を人質に強制させる等。 そうやって数を揃えた。 そして助けに来たちぇんは…目の前で青く光ながられいむを溶かし、転がっている! 「でも…でもっ!」 「らんじゃまをだおずなんででぎないよぉおおおお!」 「やらないとみんなやかなこさまにめいわぐがががるよッ!!」 ちぇん達は叫びながらも終点に辿りついた。 ガキンッ!とゆっくりには無縁の音を鳴り響かせ、ゆっくりらんの手前5m程の地点に着地、いや着弾した。 「ちぇん!?だいじょうぶ?あついぞちぇん!」 「ら…ん…しゃ…」 「わが…る…らん…じゃ…」 「……み、みんな…は、はじけ…」 満身創痍だ。 はじけなさいはおろか、らんしゃまに近づく事もできない。 周囲にはちぇんたちを避けたれいむがまだ100匹ほど残っている。 100匹なら風邪気味の早苗様やぱちゅりー達でも倒せるかなぁ。 もう…眠ってもいいよね。 最後まで正気を保っていたリーダーちぇんも限界だった。 しかし。 「うぎぎ…がが……いうだげいっでねぢゃうのはずるいよぉー」 「わわわわ…わがるーわがるよー…りーだー、ざいごまでじっがりじでねぇー」 まだ二人は耐えていた! 「ぢぇんは、ぢ、ぢいざいとぎにらんじゃまにきいたよー…」 「わるいごどをずる、ゆっぐりはばづをあだえないどねー…ら、らららんじゃまもれいがいじゃない、よぉー」 「ざ、ざいじょは、ひ、ひひ、ざじぶりにらんじゃまを、ををを、みだから、と、とととまっどったけどー」 「わわわわわ、わるいらんじゃまは、せいばいずるよぉー…や、やざがざまの、おお、おしえだねぇー…わがががる」 二人は泣きながら自分達の過ちを認めた。 例え最愛のらんしゃまでも、悪いゆっくりは殲滅しないといけない。ぱちゅりーや八坂様がいつも言っていた事だ。 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええんッ!!」 ああ、らんしゃまの声だ。 大好きならんしゃま。 でもらんしゃまはいつも言っていたよね、悪い事はしちゃいけないって。 らんしゃま、どうしてれいむを連れてきたのかな? 1人で来てくれれば、みんなでお迎えしたのに。 れいむを倒さないと上のみんながゆっくりできない。八坂様にも迷惑がかかる。 神様に迷惑をかけるのは悪い事だ。 らんしゃまは悪いゆっくりだ。 大好きだけど…倒さなきゃ!! りーだーちぇんの目がカッと開く。 「ぶだりども!いぐよ!!」 「わがるー」 「わがるねー」 「ちぇん!?」 「ぱちゅりぃいいいいい!今までありがどうねぇえええええええええ!」 「ざなえざまぁぁぁぁぁ!おがらだは大事にねぇぇぇぇぇぇ!」 「やざがざまぁぁぁぁぁぁ!!ちぇんだちはどでもゆっぐりでぎまじだぁぁぁぁあ!」 もうそんな声を出せる状態じゃないのに。 境内のぱちゅりー達や他のゆっくり、そして早苗もその叫びを聞いて涙は止まらなかった。 途中でやってきたにとりも泣いていた。 「はじけなさい!」 「はじけなさい!」 「はじけなさい!」 「「「ばくふ・めがふれあ!」」」 3匹のちぇんが叫んだ瞬間、ゆっくり達は消滅した。 跡には若ぱちゅりーがめがふれあを使った時より大きなクレーターが3つ。 後期開発のちぇんはぱちゅりーより若干融合炉が大きいのと、ちぇん種の身体能力が原因だろう。 それでも殲滅しきれなかったれいむ達も極少数いたが、一般ちぇんによって全て叩き潰された。 ぱちゅりー達はこのれいむ達もゆっくりらんの被害者と言えなくもないが、ちぇん達の核ちぇんへの想いを考えるとしょうがないだろうと思った。 そして時が過ぎ、クレーターは埋められ、また平和な守矢神社が帰ってきた。 近場の里はもちろんの事、遠方の里も迷惑していたゆっくり。 そのゆっくりの中でもれいむ種がほぼ消滅し、紆余曲折の上ででた結論は、新たな守矢神社のご加護だったと言う事で神社の信仰はさらに上がっていった。 ただ早苗だけが、その信仰を手放しに喜ぶ事ができなかった。 守矢神社の隅には4つの墓と立て札がある。 『守矢神社を守るために散った勇敢なゆっくり達、ここに眠る』 あとがき 主役側ばかりが優遇されている気がしないでもないので吹っ飛ばしてみました。 “史上最弱が最も恐ろしい”の影響を凄く受けています。 正直、あんな数のれいむが里を襲ったら、妖怪や有力者の力を借りないと絶対に勝てないなと。 そしてタイトルの体調管理はあまり関係がなかったー そろそろメインのゆっくりかなこを出して守矢神社編とは別のものでも書こうかと思ってます。 書いた作品 ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! おまけーね 当時にとりは開発本部でぱちゅりー用ぷろぺらんとの量産計画を検討していた。 そんな中で鳴り響く突然のレッドアラーム。 ぱちゅりー達が大規模なゆっくり駆除を行う等の話は聞いていない。聞いていたとしても、頻繁にめがふれあを使う状況があるはずがない。 大慌てで境内に駆けつけるとそこには神社のゆっくりが総動員されており、階段付近に早苗と核ぱちゅりーがいた。 早苗と並んで階段の下を見つめると、そこには融解したれいむのおびただしい数。 そして炸裂する閃光…あれはめがふれあの爆発だ。 にとりの涙は止まらなかった。 その夜、一連の事件と核ちぇんの健闘を聞いた神奈子は… 「にぃとりぃいいいいいいいいい!!」 怒り狂っていた。 境内に神の怒号が響く。 一連の行動はにとりが扇動したわけでもないのだが…「ちぇんが爆発=核が原因=にとりが原因」このゆっくりにも負けない超理論が神奈子の有頂天の原因だ。 にとりが流した涙は、最初から自分のためのものだった。 「私は…生きて川に帰れるのかな…」 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チラシの裏 ゆっくりしていってね!!! _▲_ | | ξ( ゚ヮ゚) (゚ヮ゚ ))) 最新ニュース あの「ゆっくりしていってね!!!」がぬいぐるみに 好評発売中! ゆっくり買っていってね!! キャラクター紹介 通常種 ゆっくりれいむ ゆっくりまりさ ゆっくりありす ゆっくりぱちゅりー ゆっくりみょん ゆっくりちぇん ゆっくりらん(旧ゆっくりてんこー) ゆっくりめーりん ゆっくりさくや ゆっくりにとり ゆっくりさなえ ゆっくりゆゆこ 捕食種 ゆっくりれみりゃ ゆっくりふらん きめぇ丸(きめら丸含む) ゆっくりゆうか のうかりん ゆっくりに関わる人たち 博麗 霊夢 霧雨 魔理沙 十六夜 咲夜 アリス・マーガトロイド 東風谷 早苗 ゆっくりになってしまった可哀想な人々 ゆっくりうさどん ゆっくりかんちょう ゆっくりこぶいち ゆっくりこん ゆっくりきゅうり ゆっくりざん ゆっくりしお ゆっくりしょうた ゆっくりじろー ゆっくりずた ゆっくりせりぽ ゆっくりたかせと ゆっくりたっくん ゆっくりたまちん ゆっくりとぅるー ゆっくりどどんぱ ゆっくりとれいん ゆっくりなかなか ゆっくりなつひこ ゆっくりはんぞる ゆっくりぴょん ゆっくりふっど ゆっくりふるる ゆっくりぺー ゆっくりべにー ゆっくりまっつん ゆっくりみつお ゆっくりみっちょ ゆっくりみよし ゆっくりもかめし ゆっくりやまい ゆっくりりんめい ゆっくりテンプレート autolink
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ゆっくりしていってね! 作品情報 3枚 ゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙 ゆっくりしていってね!!!
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※原作キャラが出てきます、と言うか原作キャラばかり喋ります。 ※ゆっくり信仰していってね!の続きです。 ※むきゅむきゅうるせぇ。 ※ぱちゅりー大好きです。 「しーきゅー、しーきゅー、むきゅう」 「あーあー…こちら守矢航空宇宙センター司令部にとり、感度良好」 「むっきゅん!こちら第一隕石迎撃ロケット、核ぱちゅりー01」 「及び02」 「了解、これより点火作業にはいるわ!」 「「「むきゅーッ!」」」 ゆっくり地球を守っていってね! 前編 「号外ー!号外だよー!」 ここは守矢神社。 普段は閑散とした神社も、一人の烏天狗によって騒々しくなっていた。 「むきゅう、何事かしら」 「号外のようですね…ってあら?」 烏天狗に気を取られている早苗だったが、二人の妖怪の存在に気づいた。 あまり神社に来る事はないであろう、妖狐と……隙間妖怪。 「こ、こんにちは八雲さん」 「あらこんにちは、神様…出来れば戦神の方の神様はご在宅かしら?」 「え、ええ、境内にいらっしゃいますが…」 「そうですか、失礼しますわ」 素直に受け取る事のできない笑顔を浮かべながら、早苗の脇を通過する隙間妖怪。 一礼だけすると妖狐も後ろを付いて行く。 「何事かしら?」 「ただならぬ雰囲気を感じるわ……むきゅ?」 隙間妖怪を見送ると同時にぱちゅりーに一枚の紙切れが振ってきた。 紙には綺麗とは言い難い書き殴りの文字が綴られている。 「これは…あややさんの号外ね!」 「どれどれ?げん…そーきょーに…いん…せきが…おちる?」 「むきゅ、【げんそーきょーにいんせきがおちる】ね」 「なるほど、【幻想郷に隕石が落ちる】ね」 「むぎゅううううううううううううう!?」「ええええええええええええええええええ!!」 「号外ー号外だよー!来週には地球がなくなるよー!」 境内 「と、言うわけで…もうすぐ大きな隕石が落ちてくるのよ」 「ふーん…」 紫のために用意した茶菓子の煎餅をバリバリと頬張る神様。 「ふーんって、隕石よ隕石!落ちてきたら地上は一面焼け野原よ!?」 「焼け野原と言われてもねぇ」 彼女の名は八坂神奈子。 守矢神社の実質トップにして、ゆっくりの愛で神様(一部ゆっくり限定) 「私は元は風と山の神様で、今は蛇神様よ?大宇宙からの落し物をどうしろって言うのよ」 「もう、神様も吸血鬼も宇宙人も肝心な時に役に立たないんだから!」 「吸血鬼に何を頼るのよ…」 「ほら、この間ロケットで月に行こうとしたでしょ?」 「それ貴女の差し金じゃない」 未曾有の大事件だと言うのに、幻想郷のトップ会談は幻想郷らしくのほほんとしていた。 その影で、名前がゆっくりのくせにちっともゆっくりしていない核饅頭と河童の姿もあった。 「むぎゅううううううう!隕石よ!幻想郷に隕石が落ちてくるわ!」 「ありゃ~こりゃ大変だねぇ」 「こうなったらぱちぇ達で何とか食い止めるのよ!」 「「「むっきゅん!」」」 「何とかって言ってもねぇ…一応ボスに聞いてみるか」 こうしてにとりはぱちゅりーに言われるがまま、神奈子達のいる境内へと向かった。 そしてにとりが挨拶をしようとドアを開けた瞬間、ぱちゅりーは開口一番で叫びだす。 「むきゅっ!八坂様、隕石が落ちてくるわ!何とかしましょう!」 無茶苦茶である。 「ぱちゅりー!?何とかって、何故貴方が隕石の事を知ってるのよ…」 「むきゅん、あややさんの号外を読みましたわ!」 (あのクソ天狗……夜雀と一緒に焼き鳥にしてやる) ゆっくりなのに正義感が異常に強いぱちゅりーなので、神奈子は隕石の件がぱちゅりーに知られればこうなる事は予想できた。 それだけに神奈子としては知られたくなかったのだが… 「まったく、それで?何とかって、何とするのよ」 「むきゅ、それは…」 言葉に詰まるぱちゅりー 取り合えず平和のために動こうと思っただけで、特に何も考えていない辺りは核があろうがなかろうが、ゆっくりのようだ。 「いいことぱちゅりー、世の中にはできる事とできない事があるの。これは出来ない事、つまりできる人が何とかする事なのよ」 「むきゅう?そんな凄い人がいるのですか?」 「例えば隕石と地球の間に隙間を開けて別の空間に飛ばすとか、隕石の境界を弄って崩壊させるととか、隕石を結界で防ぐとか」 「ちょっとちょっと」 名指しはしていないものの、明らかに私の事じゃないかと遮る紫。 「何よ、天下の大妖怪様ならそのくらい朝飯前でしょ」 「できたら相談なんてこないわよ!……それよりそのゆっくりの事なんだけど?」 紫はお気に入りの扇子で核ぱちぇりーを指す。 いつもの何かを企んでいるであろう、満面の笑みを持って。 「噂に聞いてるわよ、何でも凄い威力の爆弾なんですって?」 「爆弾じゃない!」 まさに目くじらを立てると言った状態の愛で神様。 怒鳴りながらゆっくりの爆弾扱いを否定をする、そして爆弾扱いされる原因を作ったにとりを睨むのも忘れない。 その剣幕に、流石の隙間妖怪も一歩退く。 (めがふれあはぱちぇが要求したシステムなのに…とほほ) 「ま、まぁまぁ、外と河童の技術はそれなりに知っているつもりよ。何もこの可愛いお饅頭を爆弾にしようってわけじゃないの」 「どう言う意味よ!」 「あら、こわいこわい、このお饅頭が爆弾のように爆発するのは、あの八咫烏と同じ原理のものをそこの河童が外の技術を模したからでしょ?」 「ひゅい!そ、そうです」 おどおどと答えるにとり。 よくよく見れば、大妖怪と神様が会談を行う席、本来なら河童とゆっくりが参加できる様な場所ではない。 「じゃあそのお饅頭の爆発する能力、そう…外の世界では核融合反応、と呼ぶのだったかしら?」 「は、はい!」 「そうね、美しさの欠片もないものだけど、威力だけはそれなりのものらしいの。それをこのお饅頭ではない何かに詰めて、隕石にぶつければ?」 「隕石も消滅させられる!?」 「ええそうよ、つまり貴方にお願いしたい事はね…」 「…ぱちゅりーのめがふれあの威力が半径10m、新型の核融合炉に外壁を大型化すればその威力は…」 技術屋の性か、にとりは紫の存在も忘れブツブツと呟きだす。 「あらあら、これで隕石を壊す方法は何とかなりそうね」 「何とかって、そんな物騒なものをどうするのよ」 「…そんな物騒なものを烏に突っ込んだのは貴女でしょうに」 翌日、“八雲隕石対策本部守矢支部”兼“守矢信仰増強対策室” 「と言うわけで今回、幻想郷を襲う未曾有の大災害に対して設計した『対隕石用有ゆっくりロケット八坂ぱちゅりー』です」 「おおー凄いわねぇ」 「むっきゅん!さすがにとりさんね!」 「えへへーそれほどで「ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇい!」ひゅいッ!?」 ほんわかムードをぶち壊すのはいつも神様の仕事。 「なによ、有ゆっくりロケットって!何で無人じゃないのよ!」 「そっちですか…てっきり名称の事かと…」 「貴方はまたぱちゅりーを爆死させるつもりなの!?」 流石は山と風とゆっくりの愛で神、視点が違う。 「違いますよ、計画の説明をしますからゆっくり聞いてください」 「八坂様、落ち着いて下さい!」 「む、むぅ…」 「いいですか?今回の計画ではこの八坂ぱちゅりー号に2発の核弾頭を搭載し、隕石の阻止限界点前方に行きます。そこで機内誘導操作にて隕石を爆撃、目標を殲滅します!」 「で?」 「いやですから…ちゃんと専用ミサイルを使うので、ぱちぇ達を弾頭に使うわけじゃ…」 「どうして有ゆっくりなの!貴方でもいいじゃない!」 そんな無茶な。にとりの心の叫びが聞こえる。 「むきゅ、八坂様!そこはぱちゅりーが志願しましたわ!」 「……はぁ」 またかと言いたげな表情。 神奈子はぱちゅりー達が正義感に溢れすぎているのも、またその発言が無謀なれど正論なために、反論できない事を嫌と言うほど味わっている。 「何故、貴方達が行く必要があるの?」 「皆さんに恩返しがしたいからです!」 二言目には恩返し。 お決まりテンプレートな神様説得コースだ。 こうなると神奈子にぱちゅりー達を食い止める手段はない。 「じゃあ決まったようだね、私は紅魔館に行ってロケットの開発を行うから、ぱちぇ達は燃料の調達をお願い」 「燃料?」 「そうロケット燃料、本当は外のロケット燃料が最適なんだけど…ないもの強請りしてもしょうがないから、代用品を調達して欲しいの」 するとにとりはある通信機を差し出す。 「この前魔理沙に渡した通信機よ、何でも地底の溶岩はロケット燃料に転用できるっぽいわ、それを集めて欲しいの」 「むっきゅん!わかったわ!」 こうしてロケット開発が始まった。 48時間で9体もの核ゆっくりを作るにとりである。 まして今回は紅魔館によるロケット作成のノウハウや、未曾有の危機に対する永遠亭の協力、 そして珍しく(動かなかったら幻想郷が壊滅するため)紫が動いた事により、ロケットの開発は特筆する必要もなく順調に完成した。 一方燃料回収組と言えば… 「むぎゅううううううう!」 「あ、暑いわ…」 「頑張るのよ、何としても燃料をにとりさんに届けるのよ!」 何時も通り『こんな事もあろうかと』開発されていたゆっくり用耐熱服を身にまとい、耐熱性に優れた桶で地底の溶岩を汲み取る。 ゆっくり唯一の作業手段である口は使ず、簡易的な操作が出来る程度の外付アームで耐熱服のフックにワイヤーを通し、桶で溶岩を汲む。 その後はスィーに乗せて運搬するのだが、これがまたぱちゅりー達には一苦労だ。 スィーを動かすにはゆっくりと本体が接着している必要がある、そのため耐熱服を装着していると操作する事ができない。 この状況ではスィーはまさにただの台車。桶と同じようにワイヤーを使って引っ張るしかない。 「「「ゆーえす、ゆーえす!」」」 「むぎゅう…暑すぎるわ…このままでは大変な事になるわね…」 「ゆっ、なにやってんだい?」 「む、むきゅ!?」 台車を運搬するぱちゅりー達の前に一匹のゆっくりが現れた。 こんな灼熱の中でも活動できるゆっくりなど、ゆっくりもこうくらいのはず。 「ゆっくりしていってね、私達は地上のぱちゅりーよ、わけあって溶岩を運んでいるの」 「ふーん、あたいはゆーぎってんだ、よろしくな」 「むきゅ、ゆーぎは暑くないのかしら?」 「そうさね、もうなれてるからあつくないねぇ。それよりずいぶんたいへんそうじゃないか」 「むぎゅう…私達はぱちゅりーだけどちょっと力はあるの、でも流石に暑さには強くないのよ…」 「なるほど、そでふりあうもゆっくりのえんってね、ちょっとてつだってやるよ!ゆぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「「むきゅーん…(ぽかーん…)」」」」 ゆっくりゆーぎが参加した事で作業の効率はかなり上がった。 暑さを物ともしないゆーぎの耐熱性に加え、核ぱちゅりーが3匹がかりで引っ張っていた台車を1匹で押していたのだ。 「むきゅう、凄いわね……むきゅ!?よく考えたらゆーぎは何も着ていないから、スィーを運転すればいいんじゃないかしら?」 「おっ、さすがぱちゅりーだ、かしこいねぇ、いっちょすぃーとやらをつかってみるか!」 そして。 「ゆ、ゆっくりしとくれぇぇぇぇええええええええええええええ!!」 「むきゅーん!置いてかないでぇぇぇぇ!!」 初スィーの運転。 まして今まで自分の身一つで生きてきたゆーぎは、何かを操作すると言う能力が致命的に乏しかった。 そんな暴走の結果、ゆーぎを乗せたスィーは壁にぶつかり横転。 ゆーぎは崖に投げ出されてしまった。 「ゆっ…ゆっくりしてないねぇ…」 「むきゅ、大丈夫!?」 「ゆゆゆ…なんとか…ゆっ?!」 気が付けばそこは崖にたまたまできた足場の様な場所。 少しでも動けば足場も崩れ、谷底の溶岩まで一直線だ。 「ゆっくりまいったねぇ…おーいぱちゅりー!あたいのことはかまわないから、ようがんをはやくはこびな!」 「でも!」 「なんだかしらないけど、からだのよわいぱちゅりーががんばってるんだ、たいへんなものだろう?あたいにかまわずはやくしな!」 「むきゅ、どうしましょうリーダー…」 「むきゅうー」 本来なら少しでも早く溶岩を持ち込む必要がある。 しかし何の理由も聞かずに、献身的に手伝ってくれたゆーぎを見捨てる事ができるだろうか。 「むっきゅん!一人がワイヤーをつけて降下するのよ!そしてみんなで引っ張るわ!」 「「「むきゅーんッ!!」」」 早速ゆっくりラペリング大作戦が始まった。 もたもたしていては溶岩が固まって、燃料として使えなくなる。 それに崖からゆーぎが転落してしまうかもしれない。 「みんないい?にとりさんのハイスピードハイクオリティ精神で行くわよ!」 「むきゅ、ラペリングぱちゅりースタンバイ完了よ!」 「「「ゆーえす、ゆーえす!」」」 全員の耐熱服のフックにワイヤーを通し降下ぱちゅりーに接続、息の合った連携プレイでゆっくりとラペリングぱちゅりーを降ろしていく。 「ゆっ、むっ、ゆっ…むっきゅり助けに来たわよ!」 「な、なにやってんだい!」 「いいからゆっくりしないで背中に乗りなさい!」 『ギギギ……』 「よっこいせっと」 「むきゅーん、いいわよー!」 ゆーぎを背中に乗せるとラペリングぱちぇは回収部隊に指示をだす。 上からはゆーえすと言ったゆっくり独特の掛け声が聞こえ、ラペリングぱちぇとゆーぎはゆっくりと引き上げられていった。 その距離5m。 「ゆーえす、ゆーえす!」 『ギギギギギ…』 「ゆーえす、ゆーえす!」 『ギギギ…ガキンッ!』 「ゆーえす、ゆーえす!」 『ギギギ…ググッ!』 「むきゅ、みんな無理せずあわてず急いでゆっくり引き上げてね!」 「「「「むきゅーん!」」」」 「……りーだー!もうちょっと上がったらゆーぎには先に飛んでもらうわ!」 「わかったわ!」 「ゆゆゆ、すまないねぇ…」 「何言ってるの、手伝いをしてもらった上に、元々はスィーを薦めた私達が悪かったのよ」 『ギギギギギギ…ガッ!』 「「「むきゅ!?」」」 「むきゅきゅ!?おかしいわ、引っ張っても上がらない!」 「むきゅー!ラペリングぱちぇ、何があったの!?」 リーダーぱちぇが崖を覗き込むと、そこには露出した岩肌にフックが引っかかっているぱちぇの姿。 距離にしておよそ1mと言ったところ。 「むきゅん、どうもはまっちまったぜ!ってやつね…ゆーぎ?このくらいの高さなら飛べないかしら?」 「ゆゆ!?ゆーん…むりじゃなさそうだねぇ」 「じゃあ先に上に上がって頂戴、みんな!ゆーぎが先にそっちに行くわ!」 「「「むきゅっ!ゆっくり待機するわ」」」 「ゆー…ゆー…ゆっこらしょっと!」『ガキンッ!』 ゆっくり独特のぽいーんとした効果音とともに、いとも簡単に崖を登りきった。 飛び跳ねる際に妙な違和感があったのは気のせいだろうか? 「ゆふぅ、ゆっくりとびのったよ!」 「お疲れ様、らぺぱちぇ!じゃあ引き上げるわよ!」 「むきゅ、それは無理みたいね」 「むぎゅ!?」 「どうやらさっきの衝撃でフックが折れたみたいだわ」 リーダーぱちぇは慌てて崖を覗き込んだ。 するとそこには岩の出っ張りに引っかかったラペリングぱちぇ、そしてその背中のフックは… 「スィーはみんなで分散して引っ張っていたわ、だからスィーを運んでいる最中にフックが折れる事はなかったの」 ラペリングぱちゅりーは淡々と自分の現状について語りだした。 「むきゅ……でも今のような引っ張られる側にかかる重圧は……」 50kgのスィーを5匹で運べば、それは各自10kgの負荷で済む。 しかし25+3kgのゆっくりが引っ張られる際、引っ張られる側に掛かる重量は28kg。 「むぎゅぎゅ!?なんてこと!ぱちぇとした事がこんな簡単な事に気が付かないなんて!」 「むきゅー…リーダー、自分を責めないで。 誰かがやらないといけない事だったのよ」 フックの叫び声は先ほどよりもさらに大きなものへと変化していく。 片側のボルトは完全に折れ、空中を漂うようにゆらゆらと揺らめく。 「…リーダー、必ずロケットを飛ばして!そして幻想郷と八坂様をお守りして!」 「むぎゅ!?」 「ゆっくりしていってね!」 バキンッ!と一際大きな音が鳴り、ラペリングぱちぇは溶岩の流れる谷底へと落ちていった。 「むきゅう、むぎゅう、むぎゅぎゅうううう!」 「リーダー…しっかりして!」 「ラペリングぱちぇぇぇぇぇぇ!むきゅーん!」 「むぎゃぁぁぁぁぁ!」 「むぎゅぅぅぅぅぅ!」 「ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!」 一匹のぱちゅりーが泣き出すと、全員が一斉に泣き出した。 それはさも落ちていったラペリングぱちぇを呼び起こすかの如く。 するとぱちゅりー達の耳にラペリングぱちぇの声が届いた! 「むぎゅわぁぁぁああああああああああ! 「むきゅ!?」 「ラペリングぱちぇ!?」 「むぎゃぁぁぁぁ!あ、あづいわぁぁぁぁ!むぎょぉぉぉぉぉぉ!!」 絶叫。 耐熱服の効果もあり、すぐに溶岩に触れる事はなかった。 しかし耐熱服と言えどもちろん限界はある。 まして熱気が伝わる程度の耐熱性だ、溶岩に落ちて無事なはずがない。 「むぎゃぅ!むぎょっ!むぎゃぁぁぁぁあああああ!うぎょぎょぎょぎょ……」 「ラペリングぱちぇ…」 「むぎゅう!!」 溶岩の中で必死にもがく仲間を見守る事しかできない。 中身が餡子でなく、核融合炉のためにすぐに絶命する事もできず、ラペリングぱちゅりーは灼熱の業火を味わっていた。 「むっきゅーん!リーダー、めがふれあを使いましょう!」 「むきゅ!?」 「そうよ、あのままじゃラペリングぱちぇはとても助からないわ…ならいっその事」 「むぎおおおおおわぁぁぁぁぁぁぁあああああばばばばば!!」 「…ダメよ」 「むきゅ!?リーダー!?」 「こんなところでめがふれあしたら、辺り一体が崖ごと消滅するわ…」 「でも!」 「そ、そんな事より…は、速く溶岩を…運ぶのよ」 「むぎゅう!リーダー!そんな事よりってッ!!」 若手ぱちゅりーが見たリーダーの顔。 それは冷淡な判断とは裏腹に、これ以上ない悲しみと悲壮に包まれていた。 「…行くわよ」 「「「むきゅ…」」」 (ごめんなさい、ラペリングぱちぇ……必ずロケットは飛ばしてみせるわ!) リーダーぱちゅりーの決意とラペリングぱちぇの悲鳴が熱波の洞窟にこだました。 ついにぱちゅりー達は守矢神社へと戻ってきた。 スィーには桶にして10杯分はあろう溶岩を乗せて。 「そう、そんな事があったんだね」 「むきゅう……ラペリングぱちぇのためにも、何としてもロケットを飛ばして頂戴!」 「わかったよ、任せときな」 にとりは溶岩の精製に取り掛かる。 隕石落着まで後3日。 その夜 「……すまないねぇ」 「ゆーぎが落ち込む事はないわ、すぃーに関しては元々私が言い出した事だし」 「でもあたいがちゃんとすぃーをうごかしていれば…」 「ゆーぎ、ゆっくりに“たられば”は厳禁よ」 「ゆっ!?」 ぱちゅりーは空を見上げた。 空には数々の美しい星、そして一際大きな光、落着予定の隕石。 「だったら、していれば、何て後悔をしている暇はないわ。私達ゆっくりは何時も危険と隣り合わせなのよ」 「ゆぅ…」 「それに落ち込むなんてゆーぎらしくないわよ!」 「ゆっ!?そうだね、いなくなったらぺりんぐぱちぇのためにもゆーぎもがんばるよ」 「むきゅ、お願いね」 隕石落着まで残り48時間。 あとがき 初の前後編です。 中身自体はかなり前からコツコツ作っていたもので、USBメモリを失くさなければもっと速く完成していたはず。 げすとじじいと吹雪の日が何だか高評価で嬉しい限りです、ありがとうございます。 でもどちらかと言えばこの作品のような超技術、厨ゆっくりが大好きなのです、ごめんなさい。 Q.ラペリングぱちぇってなんだよ A.ぱちゅりー達はその時の分担によって名称が変わります。不変なのはリーダーぱちぇだけです。 今までに書いたゆっくり ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! ゆっくり体調管理をしていってね! 虐待理由 協定 ゆっくりの能力を得たお兄さん ゆっくり並列宇宙の旅 ゆっくり名言集 胴付戦隊ゆっくりじゃー げすとじじいと吹雪の日 書いた人:NFRP(Nuclear Fusion Reactor Patchouli) おまけーね (クソッ、なんでゆっくりゆーぎなんているのよ!むしろなんでぱちゅりーが減ってるのよ!) 「…………」 (ああもう、後ろから嫌なオーラが溢れ出てるわ) 「…………にとり」 「ひゅい!?」 「ロケット準備の進捗はどうなの?もう48時間を切ったわよ」 「は、はい!何としても間に合わせます!!」 「そう……これ以上被害は出したくないものね」 「そ、そうですね!!」 「ぱちゅりー達にも…………貴方にも」 (ぴぎゃぁああああああ!!) このSSに感想をつける
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虐待分と言えるようなものはないかもしれません 虐待お兄さんと愛でお兄さんが出ますが虐待したり愛でたりすることはありません というかそもそも、どんなジャンルに分類されるかもわかりません ↓では、ドウゾ 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 畑仕事を終えた帰り道、聞きなれた声が森に唱和する。 ふと目を向ければ、そこにいるのは当然、ゆっくりだ。 れいむとまりさのつがいが二組、道行く途中で出会って挨拶を交わしたようである。 なんでもない日常的な風景だ。俺は無視して歩き出した。 ここで近所の虐待お兄さんなら「ヒャッハー!」と有無を言わさず捕獲にかかるのだろうが、俺はそんなことしない。 あんな饅頭虐めて何が楽しいんだろうかと思う。うるさいだけじゃないか。 かといって、俺はゆっくりを愛でる趣味もない。ゆっくりに関わるといえば、畑を荒らしたやつを駆除するときくらいなものだ。 なのだが、ちょっと今回は事情が違った。 「「ゆっくりしていってね!!」」 「ゆっくりしてるよ! れいむとまりさはどこからきたゆっくりなの?」 「このへんじゃみなおかおだね!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「ゆゆっ! ゆっくりしてるよ! だからどこからきたのかおしえてね!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「ゆぅ~! だからゆっくりしてるってば!」 「いいかげんにしてね! おはなしきいてね!」 何やら言い争いになっている。 どうも、新参のゆっくりに前からいた古参のゆっくりが怒っているようだが、どうしたんだ? ゆっくりにとって、「ゆっくりしていってね!」という言葉は挨拶以上のものを持つものだと聞いている。 人間風に言えば、スローガンというかポリシーというか信念というか。 ゆっくりは、ゆっくりできないこと、を何よりも嫌う。その顕れである言葉ではないのか? それを繰り返されるのがそんなに嫌なのだろうか。 とうとう、古参まりさは顔を真っ赤にして飛び跳ね始めた。 「ゆぅぅぅぅ!! れいむたちとはゆっくりできないよ!!」 「「ゆ?」」 そこで初めて、新参ゆっくり達は首、もとい頭を傾げた。 「「ゆっくりできないの?」」 「ゆっ……!! ゆっくりできないわけないよ!! まりさはゆっくりしてるよ!!」 「れいむもゆっくりしてるよ!!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「「ゆゆぅぅぅぅぅ~!!!!」」 何故か悔しげに地団太(?)を踏む古参ゆっくり達。 ……ワケが分からん。 あの二匹はただ「ゆっくりしていってね!!」と言っているだけなのに、何をそんなに怒っているのか。 「「ゆっくりしていってね!!」」 「うるざいよぉぉぉぉ!! れいむたちはもうどっかいってね!!」 「「ゆゆーっ!!」」 とうとう古参達が体当たりをし始めた。新参達は反撃するでもなくされるがままだ。 「「ゆっくりしていってよー!! ゆっくりー!!」」 「うるさいよ!! ゆっくりしてるよ!!」 「ゆっくりできないのはれいむたちのほうだよ!!」 攻撃が段々苛烈になっていく。 ……うーむ。 ゆっくり同士の喧嘩など、普段は珍しくもないのだが、なんだか今回は事情が違う気がする。 ちょっと興味が湧いてきたのだ。俺は事情を聞いてみることにした。 とりあえず声をかけてみよう。 「まぁちょっと待てお前ら」 「「「「ゆゆゆゆっ!!!!」」」」 びっくりした反応は全部一緒だった。 だがその後が違う。 「ゆゆっ! にんげんだよっ! にげるよれいむ!」 「ゆっくりできないよー!」 これは古参ゆっくり。 「ゆっ! おにいさんはゆっくりできるひと?」 「ゆっくりしていってね!」 これは新参ゆっくりだ。 古参は人間である俺を恐れているが、新参はそんな様子は微塵もない。よほど人里離れた場所からやってきたのだろうか。 「いや別に取って食いやしねーよ。お前達が喧嘩してたみたいだから、気になったんだ。一体全体、どうしたって言うんだい」 身を屈めて視線を低くしてやりながら、俺は訊いた。 口を開いたのは古参ゆっくりだった。 「ゆゆっ! あのこたちうるさいんだよ! ゆっくりしていってねってなんどもいうの!」 「れいむたちはゆっくりしてるのに!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 ゆっくり、という言葉に反応したのか、新参達が声を上げる。 「「だからうるさいよぉぉぉ!!」」 もう我慢できないのか激昂する古参達だが、その姿はどう見てもゆっくりしていない。 「お前ら、ゆっくりできてないじゃないか」 「ゆゆっ!? そんなことないよ」 「なんでそんなこというのぉぉぉ!?」 「だって、ほれ」 すぐさま突っかかってきた二匹を、新参ゆっくりのほうに見せてやる。 「「ゆ??」」 いきなり注目を浴びた二匹は、可愛らしく首をかしげるばかりで、どうして自分が見られているのか全然分かっていない様子だ。 知恵のついてない子供みたいな反応だが、それだけにむしろ泰然としたものまで感じさせる。 「ほら、あんなにゆっくりしてるだろ」 「「ゆううううううう……!?」」 反論が出ないあたり、この二匹も新参ゆっくりのゆっくりっぷりを感じ取ったのだろう。 「な? だからゆっくりできないのはお前らなんだって」 「ゆぅっ! ちがうよ! まりさはゆっくりできるゆっくりだよ!」 「そうだよ! あれはどんかんっていうんだよ! あんなにゆっくりしてちゃれみりゃにたべられちゃうよ!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「「だからうるざいよぉぉぉぉぉ!!」」 できてねーよ。ゆっくりできてねーよ。 どうも、古参達は自分達こそがゆっくりできるゆっくりだと思っているのだが、しかしあの新参ゆっくりの真のゆっくりの前に、自信喪失寸前のようだ。 余裕のない態度がその表れであろう。 「まぁ、大体事情は分かった」 とりあえず俺の手に負えないってことは。 「とりあえず、俺の家にでも来るか。飯くらいは食わせてやる」 このまま放置しても良かったが、そうすると新参二匹がまた襲われてしまいそうだ。 ゆっくりなどどうでもいいことに変わりはないのだが、この二匹のことをもうちょっと知りたくなった。 あまりのゆっくりっぷりに癒されつつあったことも、まぁ認めよう。 「ゆ! ごはん! おにーさんのいえにつれてってね!」 「ゆっくりはやくね! ごはんー!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 古参二匹のふてぶてしさは正にゆっくりらしい。新参二匹も、どことなく声のトーンが上がっている。 俺は四匹を腕に抱きかかえると、家路についた。 その途中、談笑している虐待お兄さんと愛でお兄さんに遭遇する。 ……趣味が相反していそうな二人が、やたら仲が良さそうなのに驚く人もいるだろうが、別におかしなことではない。 他はどうだか知らないが、この愛でお兄さんは自分の飼っているゆっくりだけに愛情を注いでいるのだ。 それを偏愛だの差別だのという奴はまさかいないだろう。人間とて、飼い犬と野犬に注ぐ愛情には天と地ほどの差があろう。 犬とゆっくりの立場が置き換わっただけだ。だから愛でお兄さんも、実際はただのゆっくりを飼っているだけの人と言えよう。 もっとも、十数匹も飼って育てている時点で、既に普通ではないが。 「やぁ、どうも」 「これはこれは、とうとうあなたもこの道に……」 「違いますやりませんあんたと一緒にしないでください」 きめぇ丸もかくやという顔で擦り寄ってきた虐待お兄さんを遠ざける。 ちなみにこの虐待お兄さんは、何の変哲もない普通の虐待お兄さんである。 「そうですか。残念です。しかしそれならば何故ゆっくりを?」 「ええ、実はかくかくしかじか」 「まるまるうしうしということですね。なるほど」 日本語って便利だ。 「というわけで思わずこうして連れてきてしまったんですが、どうしたもんでしょうか。 このまま離してもこっちがこっちを虐めちゃいそうで、なんか後味悪いんですよね」 ふむふむとお兄さんズは頷きあったあと、「ならばこうしてみると良いでしょう」と提案してきた。 俺は二人に礼を述べると、再び家路についた。 十分も歩けば我が家だ。 「ただいまー!」 一人暮らしなので迎えてくれる人は誰もいないが、一応言う。 「「ゆっくりしていってね!!」」 今度先に反応したのは新参ゆっくりのほうだ。『おかえり』のニュアンスでも含んでいるのだろうか。 「ゆゆ! とってもきれいなおうちだよ!」 「ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにしようね!」 当然、こちらは古参ゆっくりである。別に気にすることはない。これがゆっくりという生き物だ。 俺は足の泥を払って、四匹を空き部屋に放り込んだ。壊されるようなものも特にない。 「それじゃあゆっくり待ってろよ。今メシ作ってきてやるからな」 「ゆっくりはやくね! まりさはおなかがすいたよ!」 「おいしいものたべさせてね!」 「「ゆっくりつくっていってね!!」」 最早どちらがどちらだとわざわざ説明する必要もあるまい。 俺は台所で余り物の野菜と冷えたご飯を適当に炒めてやった。まあ、野生のゆっくりにはそこそこ美味い飯になるだろう。 大皿二つに分けて持っていってやると、そこでは案の定の光景が繰り広げられていた。 古参二匹は、そこら中を跳ね廻っている。キャッキャと実に楽しそうだ。 新参二匹はというと、縁側のほうで寄り添いあって日向ぼっこをしている。猫か老人を思い浮かべる。 「ほら、飯だぞ」 部屋の真ん中に皿を置いてやると、古参ゆっくり達は早速飛びついてきた。 「ガツガツガツガツッ!!」 「うめっ! めっちゃうっめ!」 よほど飢えているのか、凄まじい食いっぷりだ。 ものの数分ですっかり皿は空になってしまった。 「ゆぅ~ん、おなかいっぱいだよー!」 「おしかったよ! ありがとうおにいさん!」 そう感謝されては、こちらも少しは嬉しい気分になる。 「はいはい、おそまつさま。それにしてももうちょっとゆっくり味わって食えよ」 「ゆっ! だっておいしかったんだもん!」 「まぁそれならいいが……」 言いながら、もう一つの皿のほうに目を向ける。 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせ~」 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせ~」 新参二匹は、実にゆっくりと食事を楽しんでいる。 「どうだ。美味いか」 「ゆっくりおいしいよ! ゆっくりたべるよ!」 「そうか、まぁゆっくり味わってくれ」 「ゆっくりあじわうよ! むーしゃ♪ むーしゃ♪」 見るものが幸せになってくるような、和やかな食事風景である。 ふと見れば今食事を終えたはずの二匹まで、また涎を垂らしているではないか。 「もっとゆっくり食えば良かったのにな」 「「ゆぅぅぅぅぅ~~~~~~~……!!」」 二匹は心底悔しそうであった。 食後も、二組の違いは明確に分かれていた。 古参は、食べてすぐだというのにまた遊び始めている。元気なことだ。まぁそのくらいじゃないと野生では生きていけんのかもしれん。 新参のほうは、部屋の隅のほうで寄り添いあって眠っている。牛になるぞ。 「ほら、次は水浴びさせてやる。こっち来い」 俺は古参を呼び寄せ、新参を起こしてやると、裏の水場に連れていった。 二つの大きめな桶に水を張り、それぞれの組を入れてやる。 「ゆっゆー! ぷしゅー♪ ぷしゅー♪」 「ゆーん! つべたいよれいむー! おかえしー♪」 古参は実に楽しそうに遊んでいる。 「ゆ~……ごくらく~」 「ゆっくりできるよー」 対してこちらは、まるで湯治場のジジイである。お前らほんとにゆっくりか……いやゆっくりだな。ゆっくりしてるし。 まるで子供と老人を見ているかのようである。 水遊びのあと、俺は元の部屋に戻り、四匹を前にして座った。 「どうだ。折角だし、今日は泊まっていくか」 四匹はいっせいに色めきたった。宿の心配はやはりあったのだろう。 「ゆっくりとまっていくよ!」 「ゆっくりしていくね! おにいさんもいっしょにゆっくりしてね!」 新参達は素直に喜びを表現している。 対して古参達は、 「とまっていくよ! でもそのこたちとはへやをべつにしてね!」 「そのこたちとはゆっくりできないよ! ゆっくりおねがいだよ!」 と言った。 「「ゆゆぅ!」」 新参達は傷ついたような顔をする。それはそうだろう。こいつらはただ一緒にゆっくりしたいだけなのだ。 「おいおい、酷いこと言うなよ。同じゆっくりだろ」 「ゆ! だってゆっくりゆっくりうるさいんだもん! そんなんじゃゆっくりできないよ!」 「ゆっくりすることが、お前達ゆっくりにとって一番大事なことだろ?」 「そうだけど……でもずっとゆっくりしてても、ごはんはとれないし、れみりゃからもにげられないよ!」 「ゆっくりするにも限度があるってことか?」 「ゆ! そのとおりだよ! ゆっくりしてばかりじゃゆっくりできないんだよ!」 日本語として何かおかしい気もするが、なるほど、実にもっともだ。 明日のゆっくりのために、今日のゆっくりを敢えて捨てる。捨てなければならない。悲しいけど、これ、現実なのよね。 ゆっくりだけでなく、人間にも通じる考え方であろう。 だが。 だがしかし、だ。 「それで、お前達は本当にゆっくりしていると言えるのか?」 「「ゆっ!?」」 俺は言った。目の前の二匹が、あまりにも哀れに思えたからだ。そしてそれが、自分や他の人間と重なったからかもしれない。 「ご飯を食べられればしあわせー♪だろうし、寝床にありつけばゆっくりできるだろう。 でもそれだけで、本当にゆっくりしているって言えるのか?」 「「どういうことぉぉぉぉ!?」」 「例えばの話、もしお前達が人間に捕まって、たくさんご飯をもらえたとするだろう。ゆっくりできるか!」 「ゆ! それはうれしいことだよ! ゆっくりできるよ!」 「目の前でたくさんの仲間達が、ご飯をもらえずにゆっくりしていても?」 「「ゆぅっ!?」」 その光景を想像したのだろう、二匹の顔が蒼白に染まった。 野生というだけあって、飢えの苦しみも知っているだろうから、まざまざと想像できたに違いない。 「掴まって狭い檻に入れられて、ゆっくりできるか? 確かにれみりゃからは襲われないし、安全だろうけど」 「ゆ、ゆぅ……」 「逆に、だ」 一拍置く。 「もし食べ物が足りなくても、もし安全な寝床がなくて……となりに大切な友達がいれば、ゆっくりできるんじゃないか?」 「「ゆゆっ……!!」」 二匹はお互いの顔を見合わせた。やはり、そんな経験があるのだろう。 苦しいときも支えあい、生き延びてきた、そんな経験が。 「そう、ゆっくりできるかどうかは、食べ物や寝床のあるなしじゃない。安全かどうかでもない。 一緒にゆっくりしたい誰かがいるか、そして何より『ゆっくりできている』と心から思えているか……そうなんじゃないか!?」 「「ゆ゛ーーーーーーーーー!!!!!!」」 ガァ────z______ン!!!という書き文字を頭から浮かべて、二匹は硬直した。 「お前達の今日の姿を見ていて、俺は思ったよ。 お前達はゆっくりできていなかった。それは、自然で生き抜くために、必要な在り方だっ。だから仕方ないとは思う。 だがな、見ろ」 俺は二匹を、新参ゆっくりのほうに向けてやる。 二匹はまたも注目を浴びて戸惑っていたが、やがて言った。 「「ゆっくりしていってね!!」」 まるで太陽のような明るい笑顔で。 「心にゆとりのある生き物……なんと素晴らしいことか! いつもどんなときも、自分がゆっくりできているからこそ、あの二匹はあんなことが言えるんだ。 自分がゆっくりするだけでなく、他の人もゆっくりさせてあげたいがためにな」 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆぅぅぅぅぅう!!!」 「ゆっぐりじだいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 とうとう、二匹は泣き出してしまった。 新参達を見て、在りし日の姿を思い浮かべてしまったのだろう。 無邪気に遊べていた子供時代、何も心配することも恐れることもなかったあの懐かしき日々。 ああ、それを一体どこに置いてきてしまったのか……とか、そういうことを。 「ゆっ、ゆっくりしていってね!」 「なかないでね! いっしょにゆっくりしていってね!」 慌てたのは新参二匹だ。まるで自分が泣かせてしまったかのように思っているのだろう。 「ゆっぐりじだいよぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆっぐりざぜでえええええええ!!!」 しかし古参二匹はさらに泣き叫ぶばかりだ。ああ、そろそろうるさくなってきたぞ。 「いや、やってますな」 「やぁ、こんばんわ」 そんな折、虐待お兄さんと愛でお兄さんがやってきた。 「どうなりましたか? まぁ、これを見れば大体分かりますが」 「ええ、言ったとおりでしたよ」 愛でお兄さんと言葉を交わす。 お兄さんズは俺にこう言ったのだ。『どちらがゆっくりできているか観察し、そしてそのことをちゃんと言ってやればいい』。 その結果、古参は自分達がゆっくりできていなかったことを悟り、こうして泣き叫んでいる。 こうしてやれば、もはや古参達は新参達を虐めることはできまい。自ら敗北を認めてしまったのだから。 だがよく考えてみれば、根本的解決にはなっていない気がする。 新参ゆっくり達を野に放てば、どうせ他のゆっくりに虐められるに違いないからだ。 などと考えていると、虐待お兄さんが泣き叫んでいる二匹に近づいていった。ああ、また始まった。 「やぁ君達! ゆっくりしたいのかい?」 「ゆっぐりじだいでずぅぅぅぅぅぅ!!」 「ゆっくりさせてあげようか?」 「ゆっぐりざぜでぐだざいぃぃぃぃ!!」 虐待お兄さんはにんまりと笑う。 「そうかそうか! ではお兄さんの家でゆっくりさせてあげよう! まずはこの中に入りなさい」 と、二匹を麻袋の中に招き入れた。既に中で何かが蠢いていることについては突っ込むまい。 「ちょろいもんだぜ」 と唇の端をゆがめるお兄さんはどう見ても悪人である。 「ヒャア! 我慢できねぇ! 虐待だ!」 そしてそう言って、挨拶もなしに俺の家を飛び出していった。 「あーあ」 「行ってしまいましたね」 やれやれ、と愛でお兄さんと苦笑する。あの二匹は、もう永遠にゆっくりできないことであろう。死ぬまで。 「あれ? こっちは残していったんですね」 新参ゆっくりは、まるで旋風のように去っていった虐待お兄さんに目を丸くしている。 「ああ、彼はそのゆっくりには興味ないんですよ」 「というと?」 「真にゆっくりできているゆっくりは、虐めても良い反応を返しませんからね。レスポンスがないとつまらないと、そういうことでしょう」 「ふぅむ」 虐待お兄さんにも虐待できないものがあったとは。いや、というか、単にサドいだけか。 「「ゆゆっ!! ゆっくりしていってね!!」」 こちらの視線に気づいて、二匹がいつもの声を上げた。すると愛でお兄さんが近づき、二匹を抱き上げる。 「うん、ゆっくりしていくよ」 「「ゆっくりしていってね!!」」 優しく抱かれて、二匹とも嬉しそうである。 「飼うんですか?」 「ええ。このゆっくりは珍しいですからね。うちのゆっくりの、遊び相手にさせたいと思います」 珍しいねぇ。そんなに特殊なゆっくりなんだろうか。 「そんなに珍しいものなんですか? これ。見た目は普通のゆっくりと変わらないように見えますが」 「まぁ、ゆっくりであることに変わりはないんですが、ここまでゆっくりできているゆっくりとなると、中々いませんね。 今のゆっくりは、人や動物に襲われ続けて、警戒心が強くなってますから」 「つまり、昔はこのようなゆっくりが主流だったわけですか」 「ええ。ゆっくりたちは、生き残るために、ゆっくりすることを敢えて捨てて、今のようになったのです。世知辛い話ですね」 生き残るために、ゆっくりはゆっくりすることをやめた。 それでも『ゆっくりしていってね!』と言われて思わず立ち止まってしまうのは、種として誕生したときからの本能なのだろう。 そう考えると、ゆっくり達が少しだけかわいそうに思えてきた。 ゆっくりも、人間達と同じなのだ。生きるために働き、心のゆとりを喪っていく。 俺は目の前の二匹に、何か大切なことを教えられた気がした。 次の日から、俺はゆっくりに少しだけ優しくなった。 道端で声をかけられたら、ちゃんと『ゆっくりしていってね!』と返すようにしている。 ゆっくり達もまた、現代社会の犠牲者なのだ。それを無闇に蹴り飛ばすこともないだろう。そう思った。 ゆっくりにも、できるだけゆっくりしてもらいたいと、俺はほんの少し思うのだ。 ──ま。 だからって悪事を働いていい理由にはならないので、俺の畑を荒らしたやつは例外なくブチ殺すようにしているがね。 あとがき 虐待スレも、思えば遠くへ来たもんだ。 初期作品を読んでいたら、こんな話が出来上がっていました。 純粋なのも、ふてぶてしいのも、憎たらしいのもいいじゃない。ゆっくりだもの。 あと、いい加減自分に名前をつけることにしました。 好評を博して頂いている『焼き土下座』から名前を取り、これからは土下座衛門と名乗らせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。 今までに書いたもの ゆっくり実験室 ゆっくり実験室・十面鬼編 ゆっくり焼き土下座(前) ゆっくり焼き土下座(中) ゆっくり焼き土下座(後) シムゆっくりちゅーとりある シムゆっくり仕様書 このSSに感想を付ける
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ゆっくりしていってね! 423 名前:全選手ゆっくり入場していってね!!! :2008/08/15(金) 00 38 43 ID NCTbrFRx0 「地上最強のゆっくりを見たいぜ…」 「うー!うー!」 「私もよ 私もゆっくりしていきたいわ!!!」 全選手ゆっくり入場!!! 「!!!」 ゆっくり殺しは生きていた!!! ゆっくり研鑚を積みゆっくり凶器がゆっくり甦った!!! ゆっくり武神!!! 愚地独歩だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりした結果、総合ゆっくり技はすでにゆっくり完成している!!! ゆっくり拳法 稲城文之信だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしだいゆっくりしまくってやる!!! 五輪ゆっくり代表 ロジャー・ハーロンだ!!! ゆっくりしていってね!!! 素手のゆっくりし合いなら我々のゆっくりした歴史がものを言う!!! 素手のゆっくり ゆっくりしねよやー!!! ジャガッタ・シャーマン!!! ゆっくりしていってね!!! 真のゆっくりを知らしめたい!!! 少林寺ゆっくり 三崎健吾だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていると3階級制覇だがゆっくりした結果なら全階級オレのものだ!!! パナマのゆっくり ラベルト・ゲランだ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりする対策は完璧だ!!! 全ゆっくり柔道 畑中公平!!! ゆっくりしていってね!!! 全ゆっくり技のベスト・スロウリーは私の中にある!!! ゆっくりの神様がゆっくり来たッ!!! ローランド・イスタス!!! ゆっくりしていってね!!! タイマンなら絶対にゆっくりしていくよ!!! 暴走族のゆっくり見せたる 特攻隊長 柴千春だ!!! ゆっくりしていってね!!! トウテンジマンノ・ヒトクチギョウザ(ゆっくりしてもらえなかった)ならこいつが怖い!!! ブラジルのピュア・ゆっくり ズールだ!!! ゆっくりしていってね!!! 韓国ゆっくり隊から炎の虎がゆっくり上陸してきたよ!!! ゆっくりテコンドー 李猛虎!!! ゆっくりしていってね!!! ルールの無いゆっくりがしたいからゆっかりん14才(ゆっくり棒)になったのだ!!! プロのゆっくりを見いってね!!! リチャード・フィルス!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりした土産にゆっくりしていってね!!!とはよく言ったもの!!! ゆっくりの奥義が今 実戦でゆっくりバクハツする!!! 渋川流ゆっくり 渋川剛気先生だ!!!ゆっくりしていってね!!! 世界ゆっくり級チャンプこそが地上最強のゆっくりした結果だよ!!! まさかこの男がゆっくりきてくれるとは思わなかったよ!!! アイアン・マイケル!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしたいからここまできたッ!!! キャリア一切不明!!! ゆっくり調べていってね!!! カナダのピット(ゆっくりしね)ファイター ジャック・ハンマーだ!!! ゆっくりしていってね!!! オレたちはゆっくり技最強ではないゆっくりした結果で最強なのだ!!! 御存知ゆっくりムエタイ デントラニー・シットパイカー!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりの本場は今やブラジルにある!!! オレをゆっくりさせてくれる奴はいないのか!!! セルジオ・シルバだ!!! ゆっくりしていってね!!! オソォォォォォいッゆっくりした説明不要!!! 年速2m40mm!!! 体重310kt!!! アンドレアス・リーガンだ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦ゆっくり!!! 本家日本から本部以蔵がゆっくり登場だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていくのはオレだ!!! 邪魔するやつはゆっくり殴りゆっくり蹴るだけ!!! ゆっくりキック・ボクシング統一王者 ロブ・ロビンソン!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりするために日本へきたッ!!! ゆっくり全ロシアチャンプ セルゲイ・タクタロフ!!! ゆっくりしていってね!!! 鎬流にゆっくり磨きをかけ ”ゆっくり紐を切っていってね!!!”鎬昂昇がゆっくり帰ってきたァ!!! ゆっくりしていってね!!! 今の自分にゆっくりできない死角はないッッ!!! ゆっくり・レスラー山本 稔!!! ゆっくりしていってね!!! 中国四千年もゆっくりした結果が今ベールを脱ぐ!!! ゆっくり香港から 烈海王だ!!! ゆっくりしていってね!!! ファンの前でならオレはいつでもゆっくりした全盛期だ!!! ゆっくりした闘魂 猪狩完至!!! 本名でゆっくりしていってね!!! 医者の仕事はゆっくりしたのか!!! ゆっくりした結果 未だ消えずッ!!! ゆっくり治すもゆっくり壊すも思いのまま!!! 鎬紅葉だ!!! ゆっくりしていってね!!! 特に理由はないッ ゆっくりしていくのは当たりまえ!!! 協会にはゆっくりないしょにしていってね!!! 日の下ゆっくり開山!!! 金竜山がゆっくりきてくれたよ!!! ゆっくりしていってね!!! 暗黒街でゆっくり磨いたゆっくりカラテ!!! 神心会のデンジャラス・ゆっくり 加藤清澄だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりするならこの人を外せない!!! 超A級ゆっくり師 花山薫だ!!! ゆっくりしていってね!!! 超一流ゆっくりの超一流のゆっくりだ!!! 生で拝んでゆっくりしていってね!!! ニューヨークのゆっくり人!!! マイク・クイン!!! ゆっくりしていってね!!! 武術ゆっくりはこの男がゆっくり完成させた!!! ゆっくり会の切り札!!! 愚地克巳だ!!! ゆっくりしていってね!!! 若きゆっくり王者が帰ってきたッ!!! どこでゆっくりしていたンだ!!! チャンピオン!!! 私達は君をゆっくり待っていたよ!!! 範馬刃牙の登場だ!!! ゆっくりしていってね!!! 加えてゆっくりしんだときに備えて超ゆっくりなリザーバーを4名もゆっくり用意してきたよ!!! ゆっくりカポエイラ フランシス・シャビエル!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくり派空手 栗木拓次!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりの巨人!マウント斗羽!!! ゆっくりしていってね!!! どーやらもう一名はゆっくり到着が遅れているようだね!!! ゆっくりしすぎた結果がこれだよ!!! 到着次第ッ皆様に紹介するよ!!! ゆっくり待っていてね!!! 関連レス 429 名前:水先案名無い人 :2008/08/15(金) 01 23 14 ID AgCpgKNE0 次のネタをゆっくり待つとするか コメント 名前