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ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい テンポよくておもしろかった。 -- (名無しさん) 2009-07-12 23 54 29 ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい 途中からラーメンしか出てこないと気付いたにもかかわらず、 出るわ出るわ、手法の多さに感服 おうたと手品は本当にやられた、笑い過ぎて顔が痛かったw たっぷり笑わせて頂きました、ご馳走様! -- (名無しさん) 2009-07-13 00 50 57 ゆっくりいじめ系2903 れいむの恩返し さらに言うなら、最初から我が身を削っていることを お兄さんに説明していれば、こんなことにはならなかったろうに れいむもお兄さんも浮かばれないのが可愛そう いい話だが、切ない気分になった -- (名無しさん) 2009-07-13 00 59 17 ゆっくりいじめ系2885 まりさ達は優秀な劇団員 持ち上げて落とす方法がたっぷり、 ありありと描かれていて気分はドキワク 特に、親まりさに自分の立場を分からせる場面は、 シンプルながら見応え抜群 ただ、個人的な細かいことを言うと、 もうちょっと文章を整理して頂きたいところ 随所に三点リーダーが散りばめられているが、 正直大半はいらないのではないだろうか 作者さんに思うところがあってのことなら、失礼 -- (名無しさん) 2009-07-13 01 11 31 ゆっくりいじめ系2887 あるお兄さんの悲劇 あぁ、これはひどいwww ひどすぎるwww 一生分の放送禁止用語を目にした気分だ あんなゲシュタルト崩壊起こるぐらい耳にしたら、ぶっ壊れてもしょうがないよな -- (名無しさん) 2009-07-13 01 14 10 ゆっくりいじめ系2882 怪奇現象 何も知らないお兄さんにしたら立派な怪奇現象だろうな、怖がるのも道理 しかしながら、うどんげが可愛過ぎて困る、作者さんこの野郎GJ! いつもの幽霊れいむ一家も忘れない辺り、サービス精神を感じる -- (名無しさん) 2009-07-13 01 23 16 ラーメン自重www どんだけラーメン好きなんですか、噴きました これはゆっくりじゃなくてもトラウマになるよw 腹筋崩壊しました、面白かったです! -- (ゆうくりゆっくり) 2009-07-13 13 27 32 ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい ↓ の感想に番号付けるの忘れてました、すみません -- (ゆうくりゆっくり) 2009-07-13 13 29 30 ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい 最後までこのしつこさを破らないで話がポンポン進むのは良かった。 が、最近のお笑い芸人のパターンも思い出された -- (名無しさん) 2009-07-13 19 32 05 ゆっくりいじめ系2891 長年の夢2 前作と合わせて読みましたが、作者さんの意図がわからず、意味不明な作品というのが感想でした。 そんなに過去作を自慢したいなら永遠に自演していれば? そんなに虐待が嫌いなら創作とかで書けばいいのでは? ここのSSの続編だからってここで書かなきゃいけないというわけではありません。その前の作品も当時の愛でに書くべき内容でしたし。 真剣に引退、又は創作や双葉に移る事を提案します。 それと後書きも読者に喧嘩を売っているようにしか見えませんでした。 特に後書き最後の一文が意味不明理解不能。 -- (名無しさん) 2009-07-14 00 14 07 2889 ゆっくりベンチャー 作者さんもわかってるみたいだけど、ゲス描写のが長くて読んでもあまりすっきり出来なかった。 -- (名無しさん) 2009-07-14 07 31 15 ゆっくりいじめ系2896 ゆっくり駆除 虐待描写をあっさりとカットしすぎてる その代わりに力入れたんだろうと思しき部分が厨二臭い描写で 明らかにバランス逆だろこれ というかこの作品、名前付きオリジナルパートナーだの暗視スコープでナイフ回収だのと 作者的かっこいいものを投影したいために虐待を出汁にしたようにしか見えなかった エアすっきりSSはゆっくりできないよ! -- (名無しさん) 2009-07-14 09 30 28 ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい 虐待なのに胃に重いものがないという不思議 ギャグで無茶振り天丼ネタなのに虐待が置き去りにされていることもなく よくよく見てみると扱う物が酷くなっている辺りも笑いに拍車をかけている 良い対ゆっくりならぬ対読者へのテレフォン虐待でした -- (名無しさん) 2009-07-14 09 42 20 ゆっくりいじめ系2902 ゆっくりボール ちょwww何最後イイハナシにしてんのwwwwww でも虐待描写はすすすすすすすすっきりーーーーーーー できたのでいいけどね -- (名無しさん) 2009-07-14 15 52 13 ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい これはwww酷いwwwwwwww -- (名無しさん) 2009-07-14 16 05 01 ゆっくりいじめ系2896 ゆっくり駆除 駄作! 書きたいことだけダラダラ・グダグダと…。 文章力が中学生レベルだョ。 特に俺口調の人物がゆっくりに向かって「貴方、どこから入ってきたの?」 その直後また俺口調(ありがちなタフガイ調、刑事モノで言えば、先輩刑事役?) キャラクターの性格付けもワケが解らないね。 -- (名無しさん) 2009-07-14 18 54 27 ゆっくりいじめ系2897~2902 ゆっくりボール カゴでゆっくりをさらってきて、土蔵で虐待するという、少し前の よくある虐待のシチュエーションでなんだか懐かしい気がしました。 主人公が考え出した虐待の手法も、きちんと生かされていてなかなか面白かったし ラストでも笑いを取れていて読了感も悪くありません。 展開もメリハリがあって飽きさせない。単に人間の行う虐待に終始するだけでなく ゆっくりの行動も必死ながら間抜けで、思わずニヤリとしてしまいます。 それらが簡潔で要を得た描写をされており、長編にしては 比較的読みやすい印象がありました。 とはいえ、後半が少し長いかな・・・・と思う人もいるとは思いますが。 個人的にはなかなかの良作です。 -- (名無しさん) 2009-07-15 00 26 57 ・ゆっくりいじめ系1379 ドスに纏わる二、三の話 まさかこんな所で川上稔ネタを見るとは思わなかったwww -- (名無しさん) 2009-07-15 01 51 09 ゆっくりいじめ系2896 ゆっくり駆除 文章がおかしすぎる、誤字脱字もひどいし話もひどい。 -- (名無しさん) 2009-07-15 04 19 28 ゆっくりいじめ系2903 れいむの恩返し 日本の古典にのっとっていながら、主人公の激しい嫌悪感にのたうつ様子が 笑えながらも、ほんのりした切なさがこみあげました。やはり、元に話を 知っているため行動が善意であることと、あんこの排出方法を変えている 意図がうすうす読み取れたためでしょうか。それでいて、全体的にあっさりと 仕上げられていることが話の収まりの良さに繋がっていると感じました。 -- (名無しさん) 2009-07-15 16 47 31 ゆっくりいじめ系2902 ゆっくりボール 真正面から虐待のアイデアをぶつけ、それのみで構成しながらも 飽きさせることなく最後まで読ませてくれました。 こういう話は現実ではゴムがどうのこうのというつっこみは野暮で、 ゆっくりに一つの特性を与え、それを話の柱に十分に使ったということが 何よりも大切なことだと感じます。 ただ、それだけにラストがちょっと浮いていた印象がありました。 力作だけに締めを十分なものにしたかったのかと推測しますが、男の偏執の 行き着く先は余人が理解できないほど孤高なものでよかったかもしれません。 -- (名無しさん) 2009-07-15 17 00 13 ゆっくりいじめ系2896 ゆっくり駆除 何せ5W1Hが全くといっていいほどない。 文章どころか日本語に問題があった。非常に読みづらい。 加えて、何を伝えたいのか分からない。 生半可に行き当たりばったり書くのではなくプロットを立ててから書いてほしかった -- (名無しさん) 2009-07-15 17 05 28 ゆっくりいじめ系2896 ゆっくり駆除 一歩一歩手探りで書いている感覚がありました。 話の内容も理解できます。 ただ、思考をなぞっていく書き方は、本人の葛藤や思考を伝えるには 役立ちますが、このようなジャンルでは他者の様子を臨場感をもって 伝えることが求められます。まずは観察する、そして伝えるという 2点を克服すれば、表現したかったことがより多くの人に伝わると思います。 -- (名無しさん) 2009-07-15 17 11 50 ゆっくりいじめ系2895 れいむたちの反省週間 畑ものはいくつかありますが、対象に人を知らない純朴ゆっくりを 利用したのはユニークですね。「こんなのはじめて」と頬を赤らめる 親れいむは、ゆっくりらしい「時折の意味不明な反応」で、キモく ありつつも、愛着がもてました。結末も軟着陸といったところで、 無理な虐めよりもいじりが似合うゆっくりだけにいい締め方だったと思います。 -- (名無しさん) 2009-07-15 17 20 11 ゆっくりいじめ系2894 日曜の朝に あえて虐待の具体的な様子を書かずに、テンプレートなキャラクターでの 台詞のみをのせたことが、かえって物語の主題を強調していました。 「効果的な省略」というのは難しいことなので、締めの綺麗な収まり方も 相まって良質の読後感がありました。 -- (名無しさん) 2009-07-15 17 35 28 ゆっくりいじめ系2893 カスタムれいむ この作品の書きたかったことは飼い主のモラルなんかではなく、 ゆっくりを上書きしていく何かの「歪み」ですね。 社会が冷静におかしいというのは、じんわりとしたホラーで そうあるべき対象となったゆっくりという存在自体への 救いのようのない虐待で、不気味な余韻を残してくれる作品でした。 -- (名無しさん) 2009-07-15 17 39 40 ゆっくりいじめ系502、503 ゆっくり家族と恐怖映像 オチまで読んでそうかこういう事だったのか! と納得。 かなり後味悪い話でしたが、自分の好きなタイプの虐待でした。 良かったです。 -- (名無しさん) 2009-07-15 17 48 28 ゆっくりいじめ系2842 ありす虐待エンドレス2 駄作!! 我々、もとい少なくともわたしは 「嬉々として虐待をするおにいさん」 「ベラベラワケがわからない事を喋るおにいさん」 をゆっくりの虐待と同等かそれ以上の比率で観たいワケじゃナイ。 ゆっくりの苦しむサマより、「エンドレス」というギミックに懲りすぎて 失敗している。残念!!! あと、セリフ多すぎ☆ ウヒヒヒ -- (まいてぃーゆん虐ッ苦☆) 2009-07-15 21 41 12 ゆっくりいじめ系2890 ゆっくりを飼うって難しい クソワロタw そぉい! -- (名無しさん) 2009-07-16 10 32 03 ゆっくりいじめ系2777 副工場長れいむの末路4(後編) ありゃ、ハッピーエンドだったか、残念 -- (名無しさん) 2009-07-16 12 47 54 ゆっくり虐め系2100 メタな人達 あれだけアンチ虐待発言してた奴らが、結局虐待をしているという矛盾に、俺のストレスがマッハだった。 つまんね -- (名無しさん) 2009-07-16 14 27 39 ゆっくりいじめ系2766・てんこを無視してみた これ、いじめはいじめでも他のジャンルじゃない? ま、てんこが可愛かったから良いけど・・・てんこかぁいいよハァハァ -- (Wikiオタ) 2009-07-16 16 53 47 ゆっくりいじめ系2877 撮影お兄さん パンツ!!おぱんちゅ!!! -- (名無しさん) 2009-07-16 17 19 21 ゆっくりいじめ系2889 ゆっくりべんじゃー 誤字脱字が酷い。 この作品に限らないが、総じてゆっくりSSには誤字が多すぎる。 作者たちは推敲という行為を知らないのだろうか? 不思議でならんのだが…。 せっかく良い作品を書いても誤字が出た途端興ざめ。 きちんとした文章を出すというのは最低限の常識。 そこから初めて評価を受ける資格ができる。 これから書く作者さんには是非とも推敲をしてもらいたい。 -- (名無しさん) 2009-07-16 20 40 58 ありきたりな虐待でしたがテンポがよく すっきり読むことができました。 人間の口調もいい感じですね。はっちゃけたキャラは好きです これからもがんばってください! -- (ゆっくりいじめ系2894 日曜の朝に) 2009-07-17 05 19 01 ゆっくりいじめ系2762 れみりゃはメイド長 時系列の挿入の仕方が悪すぎる 回想入れるのであらば論理が繋がるように心がけてください -- (名無し) 2009-07-17 21 41 15 ゆっくりいじめ系2895 れいむたちの反省週間 子の刻と明六つを勘違いしてない? 子の刻だと時間帯がピンとこない -- (名無しさん) 2009-07-18 01 09 40 ゆっくりいじめ小ネタ556 卵生ゆっくり 生まれねぇよw どうやって繁殖すんだこいつらw -- (名無しさん) 2009-07-18 03 05 42 面白かったぜ、また書いてくれよ!すっきりー! -- (おにいさん) 2009-07-18 14 51 04 ゆっくりいじめ系2902 ゆっくりボール 久々に傑作を見たw 描きたいテーマを絞って思う様書かれているのが小気味よい。 大作にもかかわらず誤字もなく一気にするっと読めた。 オチも洒落が利いておりニヤリとさせられた。 赤ゆ虐待好きは必見。 ゆ虐かくあるべしと思わず手を打った快作。作者さんGJ! -- (名無しさん) 2009-07-19 02 10 38 ゆっくりいじめ系2911 ゆっくりできない四畳半 後半の展開がなかなかいい。子ゆっくり達の性格が行動によって分りやすくキャラ立ちしており そうなるとこいつらがあがいて自滅していく様がより楽しくなってくる。 続くようだし、この脱出不可能の牢獄で ゆっくり供がどういう行動を取っていくか、続きが楽しみ。 -- (名無しさん) 2009-07-19 14 51 33 ゆっくりいじめ系2912 一家離散:親れいむ『捌け口』 この親れいむが悪口雑言を撒き散らさないのよね。 別離した家族の幸せを祈ってるし この境遇にあって楽天的な言動もちらほらあることから、温厚な性格を思わせる。 だからこそひたすら虐待される様を思い描くと可哀想できゅんきゅんきちゃうねぇ。 同時にお兄さんのすっとする気持ちにも感情移入できるようないい文章構成だと思う。 今回はお兄さんの虐待動物として苦痛を存分に味わって死にました、という 救いようの無いお話ということでいいんだけど、話の「ヤマ」が欲しかった気もする。 虐待お兄さんに飼われてからは蹴られるだけでそのまま終わりだから ちと拍子抜けの感があった。 -- (名無しさん) 2009-07-19 15 12 49 ゆっくりいじめ系2910 教育の成果1・2 野良ゆっくりを教育しようとしても賢い個体じゃないと無理、というか無駄。 そして大変な労力と技術を費やすことになる。普通のペットだってそら大変だし。 きちんとゆっくりを教育しようとするなら いつものノリで単に虐待しながら教育しようとしても、身につかないんじゃね? ・・・ってな感じで主人公が苦悩する作品で、虐待SSというより 饅頭教育(笑)の困難さを描いた読み物だと思う。特に後半は。 お兄さんは教育にかこつけて半分自分でもわかって虐待を楽しんでた。 それでも後半はきちんと饅頭どもと同じ目線に立って教育を施そうと悩んだわけだ。 けど成果はあがりませんでした・・・・・ それじゃストレスたまるでしょおおおおおおおおおおおお!? 前半は虐待SSとしてきちんと成り立っているけど すっきりーしたい人は後半はあまりお勧めできない。読み物としてならアリかな。 -- (名無しさん) 2009-07-19 16 15 42 ゆっくりいじめ系2917 獣お兄さん うーむ。中二なんだねー。わかるよー。 文章はそのものは別に悪くは無い。 ただ展開が何の変哲も無い変身バトルものでしかない。 例えばゆっくりや人間に何らかの葛藤や解決が困難な問題 事情やドラマを交えたりして肉付けしてみたりしないと話として軽すぎる。 お兄さん無双の内容だけだと虐待より中二臭が目立ちすぎる。 オチもよくわからーん! -- (名無しさん) 2009-07-19 16 30 12 ゆっくりいじめ系2920 ぬし 間抜けにあっさり死んでいくゆっくりたちが実に楽しい。 話のテンポも良く、さくさく読めるのはコメディものとしては合格だと思う。 裏切りが早い赤ゆが面白かった。 -- (名無しさん) 2009-07-19 16 52 57 ゆっくりいじめ小ネタ564 氷点下 失礼を承知で…。 この作者さんは好きじゃないのだけどこの作品は吹かせてもらいました。 せっかく奇跡的に生き延びたのにwそこが実にゆっくりらしい。 …本当に、別人? -- (名無しさん) 2009-07-19 19 48 55 ゆっくりいじめ系1941 幻”思”痛 乳酸をにゅうさんきんとかwww流石饅頭、きがくるっとるwwww -- (名無しさん) 2009-07-19 21 15 25 ゆっくりいじめ小ネタ563れいむ、れいむ 現代に逆幻想入りしてしまったゆっくりの物語。 れいむへのシンプルだが容赦の無い虐待。心の折れ具合とでも言うか、徐々に絶望を味わっている感じが出ていて良かった。 全体的な文章構成を評価すると、台詞のみで構成される幻想郷の描写と、それと対象的な細かい状況、心理描写のある現代のギャップが非常に印象的。 トドメを刺すようなオチも良く、話の長さも冗長過ぎず、これぞSSといった感じ。 小ネタにするのは若干惜しい程だと感じた。 最近のSSはグダグダでどうも…という方にオススメの一作。 -- (名無しさん) 2009-07-20 03 17 21 ゆっくりいじめ系2911 ゆっくりできない四畳半 やっぱし文が上手い、頭一つ完全に抜けて巧い。 読んでて誰が書いたかすぐ分かるのは初めての体験♥ -- (名無しさん) 2009-07-20 08 51 17 ゆっくりいじめ系2818 れいぱーありすはゆっくりできない ありすはれいぱーなのか? それだとゆっくり全体にありす種が多くなるのでは? むしろ、れいむ・まりさがれいぱーを流布しているんじゃないのかな? れいむは、まりさを引き留めるために。 まりさは、れいむを引き留めるために。 これなら、れいむ・まりさが多いというのもわかる。 -- (うーん) 2009-07-20 17 58 05 ゆ結うュュュュュュュキュ旧友結いりりりっりり里足しし視し失せ寝年会厭氏sね意思sねユックリし寝所あjと言う初男はkjてゃ位ティうオアtひぃうあhgkはksdjティうち絵h地う湯湯jつえきゅきゅくくくゆゆゆゆゆっゆゆゆゆゆうゆゆゆゆゆゆゆkっくくくくくくくりりっりりりっりいりrしね -- (名無しさん) 2009-07-20 18 20 37 ゆっくりいじめ小ネタ560 俺・始めての大量捕獲 2 自分で読み返してみたかな?誤字脱字が多くて非常に読みづらい。 改行も読みづらいし、その辺を他の人のSSから学んでみてはどうだろうか? 折角お兄さんがネジが一本変なところに刺さってる感じなのに、文体のせいでイメージしにくいのが勿体無い。 -- (名無しさん) 2009-07-21 11 10 19 駄作! んほおおおじゃねぇよwww後書きでクソワラタ -- (名無しさん) 2009-07-21 13 41 20 駄作! -- (名無しさん) 2009-07-21 14 14 07
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『野良ゆっくりを飼うということ』 21KB 愛で 自業自得 飼いゆ 野良ゆ 赤ゆ 希少種 現代 独自設定 失礼します 前作anko4299 ゆっくりは幸せな夢を見るか? の続き物となっております。 なるべくこの話の中で完結するようにしていますが、そちらの方も読んでいただけたら話がよりわかると思います。 それではどうぞ 公園でゆっくりを拾うということ。 それは人間からしてみれば二つの想像が出来る。 虐待目的か、ただの気紛れか。 飼いゆっくりにするということなどまず、間違いなく想像できない。 野良ゆっくりとは汚いものだ。 街の生態系の中でも最底辺を這いずり回り、汚染物質と廃液とゴミの中を蠢きまわる存在である。 しかし、そんな存在でもあえて拾う人間がおり。 更にその中でも、優しきに人間に拾われて飼いゆっくりになれるということは奇跡と言っても過言ではない。 ただ、嘆くべきは多くのゆっくりが、人間はゆっくりをゆっくりさせるものという妄執を持っていると言う事か。 そしてその妄執を持つゆっくりは、自らが飼いゆっくりになれることを信じて疑わないのである。 とある経緯により、公園の群れから赤びゃくれんを託されたお兄さんは下宿先であるマンションの一室で苦悩していた。 座椅子に座り、ローテーブルに赤びゃくれんを置いて頭を抱えている。 託されたはいいにしても、お兄さんはゆっくりを飼ったことはなかった。 せいぜい、種類の名前や好物、苦手なものなど、本格的に飼うとなっては知識不足な点が多すぎるのである。 託された以上は立派なゆっくりに育てて見せると、特に約束したわけでもない。 ハンカチに包まれて静かな寝息を立てている赤びゃくれんを見る。 じっとその寝姿を見詰めていると、何か内から湧き上ってくるのをお兄さんは感じていた。 「ああ、そうだな」 いくら適当不思議饅頭の仲間だとしても。 生き物を飼うのはそういうことではないという使命感からか、お兄さんは決意した。 そして、ノートパソコンのスイッチを入れる。 「まず、野良ゆを飼いゆにするにはどうすればいいんだ?」 餅屋は餅屋、ゆっくりに関する情報が集まっていると言っても過言ではないとある場所のHPにアクセスする。 そこはもっともゆっくりたちが恐れるものの代名詞、加工所だ。 情報の海をこれでもないあれも違うと探しながらやっとのことで辿りつく。 「えっと? まず指定の病院に連れて行って病気の検査に……デトックスぅ!?」 お兄さんの頭は日常生活ではそうそう触れ合う事の無い言葉の羅列にくらくらしていた。 下手したら人間の自分よりよっぽど上な処置を施される可能性もある。 さすがに首を捻ったお兄さんであるが、一応すると決めた以上はやり通そうと思い直す。 そしてまずは病院に連れて行こうと思い、びゃくれんの為の簡易移動ケースを作ってやることにした。 部屋の隅に置いてあった通信販売サイトの段ボールの中でも特に小さいものを選ぶ。 最後は中にチラシやプリントの束を詰めて見事に完成、即席ベッド。 その上にハンカチに包まれたびゃくれんをそっと置いてやる。 「行くか」 バッグに財布が入っているのを確認し、段ボール箱を抱えて外に出る。 部屋の鍵を閉めたところで段ボールを抱える自分の姿を想像し、少しだけ涙が出てくるお兄さんであった。 お兄さんのマンションから歩いて徒歩10分程にある加工所系列のゆっくり専門病院。 外壁はお洒落なレンガ調であり、清潔さに溢れた門構えはまるで人間の病院と同じである。 そのあまりの立派さに本当にここであっているのだろうか、間違っていないだろうかと思ってしまいお兄さんは入ることを躊躇するのだが。 しかし―― 「おねがいじまずぅぅぅぅぅぅ! だずげでぐだざいぃぃぃぃぃ! ばりざのおぢびじゃんがじんじゃいぞうなんでずぅぅぅぅぅ!」 「はやくでてこいくずぅぅぅ! れいむのおちびちゃんがしんじゃうだろぉぉぉ!」 「ゆ゛……ゆ゛っ、ゆぅ」 病院の前で人目もはばからずに叫ぶ野良一家を目の前にすれば、嫌でもここがゆっくりの為の病院だと言うことが一目でわかる。 どこで聞いたのかは知らないが、野良ゆ達にとっても、ここは希望の場所なのである。 砂糖水の涙を撒き散らし、必死に頭を地面に擦りつけるまりさ。 両のもみあげをぴこぴこと振り回し憤怒の形相で病院の中を睨み付けているれいむ。 全身をカビに蝕まれ、お飾りの形状から恐らくれいむであろう赤ゆが、苦しそうな声を上げていた。 その光景を見てここがゆっくり専門病院で間違いないだろうと判断したお兄さんだが、ふと足を止めた。 あの野良ゆたちはドアの前に居座っている。 そしてその病院の扉は自動ドアではなく押し引きするタイプのドアだ。 あそこで潰されることもなく喚き続けていられたのも、自分たちの力で開けられないからだろう。 だが、もしここで自分がドアを開けようとすればあの野良一家は病院内に入ろうとするだろうし、そしたら病院にも迷惑がかかる。 果てどうしたものだろうかと考えると、お兄さんは見つけられてしまった。 野良一家に。 「だずげでぐだざいぃぃぃぃ! あぞごにいげばおぢびじゃんがだずがるんでじょぉぉぉぉ!? なんでだずげでぐれないのぉぉぉぉぉ!?」 「ゆっくりしてないでさっさとあのとうめいなかべさんをどけてこいこのくそどれい! れいむのゆるしもなくゆっくりしてるんじゃないよぉぉぉ!」 子供をドアの前に残して跳ね寄ってくる親ゆっくりたち。 汚汁を撒き散らし目を見開くその様は実にゆっくりしていないと言えるだろう。 お兄さんは鬱陶しそうに目を逸らす。 今のお兄さんはこんな野良ゆに付き合うつもりはさらさらない、仕方ない、潰すかと考え始めた時。 「うっせぇぞゴミ共!」 その一声と共に、白衣を着た中年男性が勢いよくガラス戸を押し開けた。 「ゆっ! だずがるよおぢびじゃぁぁぁん!」 「このくそじじい! あけるのがおそいんだよぉぉぉ! そしてれいむはごみじゃないぃぃぃぃぃ!」 忙しい事にこっちに跳ねて来たかと思うともうドアの方へと跳ねて行っている。 が、待てよとお兄さんは首を傾げる。 あの親ゆっくりたちはドアの前に子供を置いてきた。 そして、あの男性は建物の中からドアを押して出てきた、つまり。 「あん? てめぇらの糞小袋はそこの床の染みになってるよ」 「ゆっ!?」 「ゆあっ!?」 男性は確信犯であった。 親ゆっくりたちは一分程停止し、長い長いタイムラグの後に、ようやくその餡子の線がなんであるかを知った。 子供を殺されて怒り狂わない親など居ない。 それはゆっくりであっても例外ではなく。 「ゆわぁぁぁ! おちびちゃんをころしたげすはしねぇぇぇぇぇ!」 「せいっさいっだぁぁぁ! しねぇぇぇぇぇ!」 そして、無謀にも人間に挑むのである。 「うっせぇぇぇ! 病院では静かにしろぉぉぉ!」 と、大きく足を振り上げ叩き潰す態勢に入る。 そのフォームは余りに美しく、振り上げられた脚が風を巻き起こしているかのような幻覚を生み出していた。 「おりゃぁぁぁ!」 「ゆべぇっ!?」 「まりさぁぁぁぁ?!」 「もういっちょぉぉぉ!」 「ゆげしぇっ!」 男性は舌を口ごと踏み抜いてまりさとれいむを黙らせた。 ゆっくりは舌がないとまともにしゃべることはできない、現に、目の前の番も意味不明の呻き声を発することしかできないでいた。 ここまで来るとゆっくりがすることはただ一つ、逃げることだ。 「ぼぼじでぇ!? ぼぼじでばじざぼぼびぢぢゃんぼぼんばべびぃぃぃぃぃ!?」 「べびぶばぁぁぁぁぁ! ぼんばぼぼべじんでびびぶっぐりじゃばいんばぁぁぁ!」 「まぁまぁゆっくりしていけ」 「ぶっぐりべぎぐばげばいべじょっ……ぼぞらぼどんべるびだぃぃぃ!」 「ぼろぜぇぇぇ! べびぶぼぼろぜぇぇぇぇぇ!」 「ゴミ箱の中でな」 そう言うと男性は二匹をちりとりに乗せて近くのゆっくり用ゴミ箱に叩き込んだ。 こうして、あの番は子供を助けられることもなく死んだことになるが、同情することないだろう。 人の領域に踏み込もうとする野良にはふさわしい末路だ。 そして男性は水を撒いて地面についた餡子を流し去り、お兄さんの方に振り向く。 「客か? 今ならすぐに診てやれるぞ」 「また珍しいのを拾ってきたもんだなぁ」 「はぁ……」 そのまま男性に連れられて、あれよあれよの間に診察室へと通されたお兄さん。 この医師だという男性と、受付の女性以外に人はおらず、本当にすぐ見てくれるほど暇であったようだ。 箱の中で眠るびゃくれんをじっと見ている。 「ところで、これ? 生きてるのか?」 「生きてますよ。寝てるだけで」 「一体何食わせたんだ? ラムネか?」 「あー、聞いてないです……」 「聞いてない? どういうことだ、話してみろい」 お兄さんは正直に、医者にどういう経緯があってこのびゃくれんを拾うに至ったかを説明する。 ほうほうと相槌を打つ医者はかなりフランクではあったが大層な聞き上手であり、お兄さんもスムーズに話すことが出来た。 お兄さんが話し終わると、医者はパンと思いっきり手を叩いた。 何事かと身体をびくつかせたお兄さんであったが、続いて聞こえてきた声が更にお兄さんを驚かせた。 「ゆ……ゆっくりおはようございます」 なんと今までずっと深い眠りについていたびゃくれんが目を覚ましたのである。 今までずっと寝ていたのに、一体どういう事なのだろうと混乱するお兄さんに医者は説明する。 「うどんげの“きょうきのひとみ”っていうのは催眠術の一種みたいなもんでな。こんなふうに何かきっかけがあると覚醒したりするのよ」 「そうなんですか?」 「ああ。ほら、よくテレビで催眠術師が催眠を解く時の暗示として手を叩いたりするだろ? それと一緒だよ」 「へぇ……」 「腕の良いうどんげなら更に細かく暗示を決められるがな」 医者はそんなことを言いながらてきぱきと診察の為の準備を始めていた。 特に面白そうな見物、というわけでもないのでお兄さんは箱の中を覗いてみる。 中ではびゃくれんが一体自分がどこに居るのだろうかと、不安そうな顔で辺りを見回していた。 そして、ふとさした影に気付いたのか、上を見上げた。 お兄さんと目が合う。 「こ、こんにちは。ゆっくりしていってくださいね」 「ああ。ゆっくりしてるよ」 「あの、にんげんさんはあのときのにんげんさんですよね? ここは、どこですか?」 「ゆっくり専門の病院だよ?」 「びょういん、ですか? どうしてわたしがびょういんに?」 「はいはいすぐに説明するからちょっと失礼」 そういうと医者はひょいと赤びゃくれんを持ち上げて診察を始める。 髪の毛の質や目を覗きこんでみたり、肌の張りの具合と底面など。 見落としが無いようにじっくりと調べてから、診察机に引いておいたティッシュの上にびゃくれんを置く。 「運が良いな兄ちゃん。油の染みも特にない、土汚れだけだ。とりあえず洗浄とデトックスくらいで十分だろう」 「あ、あの! にんげんさん! わたしはいったい?」 「ん? ああ、この兄ちゃんの飼いゆっくりになるんだよ。良かったな」 「ゆ? ええっ!?」 驚いた顔をして動きを止めるびゃくれん。 当然だろう、野良であるならば誰もが憧れる飼いゆっくりになれるのだ、驚いて当然である。 と、いいたいところだが。 野良ゆっくりの反応からすればこれは稀な部類に入る。 ゆっくりしていないと人間を見下すゆっくりは、ゆっくりしている自分たちを飼うのが当然だと思うのだ。 だから、こういう反応を示すゆっくりは珍しいと言って良い。 「とりあえず洗浄だな、おおーい。頼むー」 固まったびゃくれんをそのままにトレイに乗せて、受付をしていた女性にびゃくれんを預ける。 そして女性は診察室の奥の方へと消えて行った。 「さて、さっきはあんなこと言ったが、飼うんだろうな、もちろん?」 「ええ、はい」 「んじゃ、いろいろ書いてもらうからな」 そういって医者はペンと共に複数枚の書類を寄越してくる。 書かれている文字を見ると誓約書の類だったり名前住所を書く欄があるものであったり。 「えっと、これは?」 「飼い主の登録とバッジの申請、そしてゆっくりを飼うにあたっての誓約に同意するものだな」 「ああ、バッジ制度については知ってますけど、誓約ってのは初めて知ったんですが」 バッジ制度、それは飼いゆっくりのランクを示す制度である。 銅バッジはそのゆっくりが飼われているということを示すものであり、躾も悪かったりされていない個体も多い。 銀バッジは銅よりも上等であり、人間と生活するにあたり必要十分な躾をされている個体と認定される。 このクラスになると、人間と共に飲食店などに入ることも許されてくる程だ。 そして最上級である金バッジ。 人間の良き隣人であることを証明されたこのバッジは、全飼いゆっくりが目指すべき場所でもある。 その扱いも、下手に手を出せば訴訟沙汰になってもおかしくないほどだ。 バッジ、と一言で言ってもそれほどの格差がある。 「バッジ制度については知ってんだな? じゃあ捨てゆっくりについては?」 「それは、急な転勤でゆっくりを飼えなくなったとか、飼っていたゆっくりがゲス化したとかで捨てられたゆっくりのことでしょう?」 「そうなんだよ。それで捨てるのが問題なんだよ。可哀想だからとか、愛着があるから殺したくない、だから捨てるんじゃなくてな。 捨てるときは潰すなり加工所に持っていって欲しいのよ。そんなゆっくりが野良で生き続けることは少ないが、そいつらが人間に被害を加えることもありうるんだ」 ゆっくりによる被害はお兄さんも良く知っている。 家へ勝手に侵入しては荒らしまわったり、飼いゆを自分たちをゆっくりさせないゆっくりと称する制裁やれいぽぉなど。 花壇や家庭菜園を荒らしまわることもあり、大変な問題になったこともある。 「でだ。犬や猫でも同じでな、飼っているペットの損害は飼い主の責任だ。その所在をはっきりさせる為にも必要なんだ」 「そうだったんですか。わかりました」 この書類の意味を理解したお兄さんは一つ一つきっちりと文言を読み込んでサインする。 たっぷり10分程かけたお兄さんは最後に判を押し、医者に書類を全て渡す。 医者も渡されたものに記入漏れやミスが無いかを確認し、満足そうに頷く。 「まぁ、糞真面目に全部読んだあんたならゆっくりを飼っても大丈夫だろうな」 「はぁ……ありがとうございます」 けなされてるんだか褒められてるんだかわからないお兄さんは生返事だ。 「いやいや、褒めてるんだぜ? 中にはよく読みもしないうちにさっさと書いて出してきたと思ったら、結局捨てちまうようなのがさ」 「そんな人が居るんですね……」 「そうよ。っと、ところで兄ちゃん、今までにゆっくりを飼ったことは?」 「ありませんね。ついでにこの後ペットショップに行こうかと」 そうお兄さんが言うと医者はにんまりと笑う。 「丁度いい! ここで揃えていけよ。安くするからさ」 「でも……ここ病院でしょう?」 「ここはどこだか忘れたのか? ここは加工所直系の病院だ。品物の品質に関しては保証するぜ」 準備していたのだろう、ばっとカタログを差し出してくる。 お兄さんは準備のいいことだと思いつつ、医者からカタログを受け取りページを捲った。 正直なところ、何を用意して何を買えばいいのか一切わからない。 「……すいません、何買えばいいんですかね?」 「なんだ、そんなところからか」 「種類だとかなんだとかは知ってますが、飼うってなるとそこまでは……」 「野良の対処とかは飼うとは別ものだもんな、よーし、めんどくさいがゆっくりを飼う心得をついでに教えてやるよ。暇だしな」 医者からのレクチャーを受け、とりあえず必要最低限の物だけを紙にメモしていく。 愛玩用グッズとか、そういうのまで買ってしまったら、今後お兄さんの食卓には白いご飯のみになるだろう。 「こんなところか」 「あ、ありがとうございました。いろいろ勉強になります」 「なに、どうせ暇なんだ。時間を潰すには丁度いい」 「そういや、なんでずっと誰も来ないんですか? もう一時間くらいいますけど……」 「ゆっくりなんてのはゆっくりさせておけば病気になることなんてないしな。怪我もオレンジジュースですぐに治る。年に何度かの定期健診くらいさ、病院が必要なのは」 「……言っちゃ悪いんですけど、それって病院必要なんですかね?」 「無ければ無いでうるさいんだよ、いろいろとな」 そんなことを言いながら、医者はのんびりとしていた。 そしてちらと壁に掛けていた時計を見る。 そろそろだなと医者が呟くと同時に、奥の方からあの看護婦が戻ってきた。 手のトレイの上に、すっかり綺麗になったびゃくれんを乗せて。 「お疲れー。じゃあ次これ用意してね」 「わかりました。人使いが荒いんですから」 「その割には時間かけてたじゃない?」 「どうせ暇なんだからいいじゃないですか。ああ、他の検診も済ませておきましたから」 「はい、ありがとうね」 医者はトレイを受け取り、看護婦はお兄さんが書いたメモを受け取りまた奥の方へと消えていく。 ほんの数秒、医者はびゃくれんを診る。 「うん、大丈夫でしょう」 医者は机の上にトレイを置いた。 トレイの上に乗っていたびゃくれんに野良だったころの面影はない。 泥や土は丁寧に落とされ、土で赤茶けていた髪の毛も、金髪を基調とし頭頂部からかかる紫のグラデーションが映えるようになっていた。 肌の汚れもすでになく、まるで白絹のような美しさと弾力を兼ね備えているようである。 「君のびゃくれんは健康そのものだよ。ちょっと栄養不足気味みたいだけど、それ以外に問題は無し。はい、これで終了。お疲れ様」 「はい、ありがとうございます」 「で、お金はあるのかな?」 「な、なんとか……」 「ならいいんだよ。じゃ、お大事に。何かあったらまたおいで」 「失礼します」 「おっと忘れてた」 と、医者がまたも机の下から何かを取り出す。 赤ゆ用の移動用ケースだ。 バスケットのようなものであり、中には脆弱な赤ゆっくりを痛めないように程よく固く柔らかいマットが敷き詰められている。 これ自体が赤ゆ用のベッドにもなる優れものだ。 それを、医者はお兄さんへと手渡す。 「少し早いけど、これ商品ね」 「いいんですか? 後払いになりますけど……」 「いいのいいの。折角綺麗にしたのにまた汚れるのも嫌でしょ? ああ、ハンカチと君が持ってきた段ボール、どうする? 捨ててもいい?」 元々ハンカチは捨てる気でいたお兄さん、処分までしてくれるというならありがたい。 「じゃあ、お願いします」 「はいはい。じゃ、お帰りはあちらから」 びゃくれんを持ち上げた時、ふんわりとしたミントの香りが漂ってくる。 いいゆっくり用のシャンプーを使っているのだろうな、と思いながらお兄さんはびゃくれんをバスケットの中へと入れてやった。 一方でびゃくれんは未だに戸惑い顔のまま固まっている。 無理も無いだろう、今まで両親から蔑まれ、非常にゆっくりできない生活を送っていたところの急な生活環境の変化だ。 人間であっても戸惑うばかりであろう。 お兄さんはそんなびゃくれんを面白そうに見つめながら、医務室を後にした。 「では、お会計はこのくらいになります」 諭吉さんが一枚と野口さんが三枚、お兄さんの財布から消えて行った。 この前口座から下ろしたばかりなんだけどなぁ、と思うもお兄さんはなるべく顔を出さないようにする。 びゃくれんが不安そうにこちらを見上げているのだ。 不穏な顔を見せる訳にもいかない。 「お大事に」 看護婦の声を背中に受けて、お兄さんは病院を後にした。 右手にはびゃくれんを乗せたバスケットを、左手には今日買ったばかりの飼育用品を。 飼育用品にはそれなりの重さがあるのか、春先にも関わらずにお兄さんの額にはうっすらと汗が浮かんでいる。 「お おにいさん?」 びゃくれんがお兄さんに声をかける。 「どうした?」 前を向いたままお兄さんは答える。 さすがに、この荷物を抱えたまま視線をそらしてはまっすぐに歩く自信がお兄さんにはないのである。 「どうしてわたしをたすけたのですか? わたしはあのまま」 「なに。自分から死を受け入れるゆっくりなんて初めて見たしな。それで飼おうって気になったんだ」 それに、このびゃくれんの両親の思い通りにことが運ぶのが嫌だったと言うこともある。 その辺りを知るはずないだろうに、うまく事を進めてくれたあの友人とその飼いゆっくりには感謝の気持ちで溢れてくる。 今度何か御礼をしないとな、とお兄さんはひっそりと考え始めていた。 「でも わたしにはそんなしかくはありません」 「はぁ? 資格ってなんだよ? 初めて聞いたぞ?」 「ゆっくりはゆっくりしているからゆっくりであり ゆっくりしているからおにいさんのようなにんげんにゆっくりさせてくれるとおそわりました」 「そんな訳ないだろ。ゆっくりは人間をゆっくりさせるからゆっくりをゆっくりさせるんだ。教えたやつは馬鹿だな」 「わたしもそうおもいます ずっとまちがっているとおもっていましたから でも やっぱりわたしではだめなのです」 「どうしてだ?」 「わたしが おにいさんをゆっくりさせられるとはとうていおもわないのです」 驚いたお兄さんはびゃくれんを見る。 その瞳は真剣そのもので、嘘を言っているようには思えない。 今の言葉は野生や野良で生きるゆっくりの価値観を大きく逸脱したものだ。 大抵の場合、ゆっくりというものは自分たちがゆっくりしているから他の全ての存在もゆっくりできる、という誇大妄想じみた価値観を持っている。 この価値観はペット用に厳しく躾けられたものであっても、時折その価値観に縛られることがあるほど強い。 希少種とはいえ、つい先日まで野良の群れの、しかも通常種中心の群れで過ごして居たびゃくれんにどうしてそう思えるのだろうか。 お兄さんは無性に聞いてみたくなった。 「どうしてそう思うんだ?」 「わたしはうまれたころからゆっくりしていないゆっくりとののしられてきました それでも りょうしんにかんしゃしていないわけではないのです わたしをうんでくれたのですから ですが わたしがうまれたことでりょうしんはゆっくりできなくなり むれもゆっくりできなくなりました そんなわたしがどうしてにんげんさんをゆっくりさせることができるのですか?」 びゃくれんの声は悲痛だった。 両親に愛されることもなく、群れからも厄介者扱い。 その生まれの特異性ゆえに殺されることもなく、直接的な危害を加えられたわけでもない。 だが、常に針のむしろに座っているようなその暮らしは、幼い心を苛み続けたのであろう。 ともすれば、ゆっくりが持つ価値観も容易に破壊するほどには。 びゃくれんの話を聞いてお兄さんはふと思い出したことがある、親から虐げられたゆっくりは極めて善良になりやすいと。 なるほど、人間とゆっくりが共に暮らすのに困難な理由の一つに上げられるのが価値観の違いだ。 ゆっくりは全て自分がゆっくりできるからと上であると考え他者を見下していく、そんな考えと姿勢を人間が許すはずもない。 しかし、その価値観の違いがわかるのは賢い希少種と、理解しているかは微妙だが幼少から躾けられた飼いゆっくりたちのみである。 そして、もう一つの例外が、親から虐げられたゆっくりだ。 親であるゆっくりから虐げられるということは、ゆっくりであることを否定されたにも等しく、そのような価値観を抱くこともないのである。 つまり、とお兄さんは結論付ける。 このびゃくれんは飼いゆっくりに相応しい素質を持ち、きっと良いパートナーになれるであろうと。 辛い生活を送ってきたからこそ、報われてもいいのではないだろうか。 むしろ報われるべきであろう。 お兄さんはゲスは嫌いではあるが、真面目に生きようとしているゆっくりは好きなのだ。 「なんで最初から諦めるんだ?」 「わかりました……えっ?」 ゆっくりさせられない自分は飼われる価値はない、そう思い捨てられる気でいたのであろうびゃくれんが驚きの声を発する。 不思議そうな瞳で、お兄さんをまじまじと見つめていた。 「俺はお前みたいな真面目なやつは好きなんだ。手伝ってやりたいと思う。でもな、最初から諦めるのは駄目だ」 「で でも……」 「でももなにも無い。俺をゆっくりさせられないなら、ゆっくりさせられるようになればいい。簡単だろ?」 「そうですけど」 「仏さんだって修行を積んで悟りを開いたんだ。時間を掛ければきっとなれるさ」 「みほとけも ですか?」 「ああ。そうだ。それでも、諦めるのかい?」 びゃくれん種は仏教関連の建物や道具を好む、ということを医者から聞いていたお兄さんはびゃくれんを励ます為に仏を引き合いに出した。 前向きにさせる為だから仏も罰は下しはしないだろう、果たして、びゃくれんは考え込んだ。 その時間実に五分。 ゆっくりと考えたびゃくれんが次にお兄さんを見上げた時には、実に晴れ晴れとした顔をしていた。 「おにいさん わたし がんばります じぶんをきめつけるなんてじきしょうそうでした わたし おにいさんをゆっくりさせてあげられるようにがんばります!」 「その意気だ。一緒に頑張ろうな、びゃくれん」 「はいっ!」 元気のいい返事だ、と思いながらポケットから器用に鍵を取り出す。 びゃくれんが考えているうちに、お兄さんはマンションに辿り着き階段をのぼっていた。 自宅の鍵を開け、そして。 「ようこそ、俺の家へ。今日からここが、お前の住む場所だ」 南向きに面した大きな窓からは光が溢れ、びゃくれんを包むよう。 お兄さんはバスケットからフローリングの床の上にびゃくれんを下ろしてやった。 びゃくれんは歓喜に打ちひしがれる様に震えている。 「ああっ わたし ほんとうに……」 目尻に涙を溜めて、びゃくれんは振り返る。 そして今まで誰にも見せたことの無いとびっきりの笑顔で、言った。 「おにいさん これからよろしくおねがいしますね!」 「ああ、よろしくな」 お兄さんとびゃくれんの生活はこれから始まる。 ―了― びゃくれん愛でのつもりでしたが、若干考察よりでしたね。 今度はお兄さんとびゃくれんの生活を書いてしっかり愛でてみたいと思います。 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 過去作 anko4299 ゆっくりは幸せな夢を見るか?
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■ゆっくりを飼いたいお兄さん 僕はゆっくりが飼いたい。 人間の言葉を喋る不思議なお饅頭。 なんと興味をそそられる存在なのだろう。 だが子供のころにシーモンキーを飼って以来、僕はペットを飼った事がなかった。 こんな僕でも上手く育てられるだろうか? 疑念は尽きない。 そう言えば飼ってたシーモンキーは、気がついたら水が無くなって全滅していた。 今回もダメかも知れない。 そんな僕に、ペットショップに勤める友人から、ゆっくりを飼わないか? と誘いがあった。 拾った野良ゆっくりの在庫が勝手に繁殖し、在庫が在庫を呼ぶバーゲンセール状態らしい。 そんな物売るなよとも思ったが、これは迷っていた僕にとって、またとないチャンスだろう。 一匹100円で良いよと言う友人の言葉も、僕の決意を後押しした。 「いらっしゃいませ──って、お前か。よく来たな」 「うん、やっぱり飼う事にしたよ」 後日、僕は友人の勤めるペットショップへとやって来ていた。 店内には犬や猫、よくわからない昆虫と一緒に、ゆっくりが所狭しと並んでいる。 ケースの中のゆっくりは寝ていたが、ふと気になって値段を見てみた。 桁が違う。お隣の血統書付きわんわん様と同じ値段だ。 「そっちはちゃんと調教されてるからな」 「だろうね。こんな値段じゃ買う気も失せるよ」 「現金な奴だなぁ。じゃあ、ちょっと奥に来いよ」 どうやらワンコインゆっくりは奥にいるらしい。 友人の後を追い、店の奥へと進んで行く。 「どれにする?」 友人に連れられ入った部屋には、ゆっくりの詰められた水槽がいくつも並んでいた。 水槽の中のゆっくりは足の踏み場もないらしい。 身動きも出来ずにゆっゆっと声をあげている。 こんなに多いと迷ってしまう。 というより、どれも同じに見えて仕方ない。 「なんか大きさ以外、どれも同じに見えるんだけど」 「飾りをよく見ろよ! ぜんぜん違うだろ!」 確かに違うが、僕にはその違いの意味が解らなかった。 きっとカブト虫とクワガタ虫の違いみたいな物なのだろう。 それなら強い奴の方が良い。長生きしそうだ。 「どのゆっくりが一番強いの?」 「お前はゆっくりで何がしたいんだよ!」 「あー、ごめんごめん。どのゆっくりが一番丈夫なの?」 「丈夫さなら、やっぱり大きい奴だな」 「じゃあ、これで」 僕はパッと見で一番目立った、大きなゆっくりを指差した。 赤いリボンのついた丸々と太った奴だ。 「れいむか。まぁ初心者は飼いやすいかもな」 「へー、もう名前ついてるんだ」 「いや、これは種類で──」 友人の説明を右の耳から左の耳に聞き流す。 やたらと種類がいるようだが、どうせ飼うのは一匹だ。 覚えても意味がないだろう。 「じゃあ、そのれいむとやらを買うよ。100円で良いんだよね?」 「ああ、もっと欲しくなったら言ってくれよ。当分、このまま置いておくからさ」 友人に100円を渡しながら、れいむをエコバッグの中に詰め込む。 れいむが何か言っていたが、家につくまで我慢してもらうとしよう。 僕はゆっくりとの生活に夢を馳せながら、るんるん気分で帰路についた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、れいむ、ここで一緒に暮らそうね」 「ゆゆっ! やっとおそとにでられたよ。きのきかないおにいさんだね。でも、ここは、なかなかいいおうちだね。ここをきょうかられいむのおうちにするよ! おにいさんはゆっくりしてないで、れいむのためにごはんをもってき──ゆべぇえええええ!!」 やってしまった。 気づいたら潰していた。 なんという事だ。 家に持って帰って5分もたってない。 シーモンキーですら一夏持ったのに……。 僕は大きくため息をつき、また明日、新しいゆっくりを買いに行く事にした。 「ちょ、もう殺したのかよ」 「いや、なんか偉そうだったんで、つい」 「仕方ないなぁ。今度は殺すなよ」 翌日来店した僕を、友人が呆れ顔で迎えた。 再び友人に連れられて、ゆっくり部屋に移動する。 今度は失敗しないよう気をつけよう。 「どれにしようかなぁ? 大きいのはダメだったから、今度は小さいのにしようかなぁ?」 「えっ? 赤ゆっくりにするの?」 「いや、もう赤いのはいいよ。また潰しちゃうし」 「飾りの色じゃなくて、赤ちゃんにするのかって意味」 「あー、赤ちゃんだから赤ゆっくりね。なるほどね」 僕は友人の言葉に納得し、水槽の中から一番小さいゆっくりを探し出す。 小さいのは他のに潰されたりしてたので、なかなか探すのが大変だった。 「あっ! そこの隅っこに三匹いる黒い帽子の奴で頼むよ。一番小さいのを一匹ね」 「赤まりさか。まだ生き残っていたんだな」 「また名前が付いてるのか。ゆっくりって便利だなぁ」 「昨日説明しただろ! これは種類で──」 友人の説明を右の耳から左の耳に聞き流す。 種類も名前も大差ないじゃないか。 どうせ僕はこの黒い帽子のをまりさと呼ぶんだし。 「じゃあ、そのまりさとやらを買うよ。100円で良いんだよね?」 「小さいから50円でいいよ。何ならもう一匹赤まりさを買っておくか?」 「いや、同じのが二匹いると、名前を呼ぶとき面倒そうだからいい」 友人に50円を渡しながら、まりさをエコバッグの中に詰め込む。 まりさが何か言っていたが、家につくまで我慢してもらうとしよう。 僕はゆっくりとの生活に夢を馳せながら、るんるん気分で帰路についた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、まりさ、ここで一緒に暮らそうね」 「………」 「あれ?」 バッグを開けたのに、まりさの返事がない。 それどころか姿もない。 不審に思った僕は、エコバッグをひっくり返し、中身を床にブチまけた。 1.5リットルのペットボトルが2本。冷凍チャーハンが2袋。サンマの缶詰が5個。潰れた饅頭が1個。 帰りにスーパーで買った品物しかない。 いや、待て待て。潰れた饅頭は買った覚えが無い。 よく見るとソレがまりさだった。 何たる不覚。 家に帰って5分どころか、家につく前に殺してしまった。 しかも殺した記憶すらない。 僕は大きくため息をつき、また明日、新しいゆっくりを買いに行く事にした。 「いやぁ、小さすぎるのも問題ありだね」 「俺はお前が問題ありな気がするよ」 友人が失礼な事を言ったが、軽く聞き流しておく。 さっさと次のゆっくりを決めなければならない。 こっちは忙しいのだ。 「今日は中くらいの奴にしとこうかなぁ? でも、赤いのと黒いのばっかだしなぁ」 「お前、本当にゆっくりが飼いたいんだよな?」 「もちろんだよ! あ、この紫の帽子の奴くれよ!」 「ぱちゅりーか。何でこいつを選んだんだ?」 「一番数が少なかったから」 「ああ、そう」 僕は友人に100円を渡し、嬉々としてエコバッグの口を開く。 「ちょっと待て。今日はこのレジ袋をサービスでやるから、これにいれて帰れ」 「地球の環境考えろよ」 「いいから! いいから!」 「むきゅぅ、なんだかここはせまいわ」 「ほら、なんか文句言ってるし。やっぱりエコバッグの方が」 「いいから! ぱちゅりーはこの本を読んでてね!」 「むきゅ! これはきょうみぶかいほうこくしょなのよ!」 「スーパーのチラシじゃん、それ。キャベツがすごく安かったよ」 「いいから、帰れよ!」 追い出されるようにペットショップを後にし、僕はスキップしながら帰路についた。 レジ袋の中でぱちゅりーも、むきゅぅむきゅうぅと喜んでいた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、ぱちゅりー、ここで一緒に暮らそうね」 「む、むっきゅぅ……」 「ぱ、ぱちゅりいいいぃいいいい!!」 レジ袋の中のぱちゅりーはぐったりし、今にも死んでしまいそうだ。 ヤバイ。最短記録を更新してしまう。ヤバイ。 あれ? でも昨日の赤ゆっくりは家につく前に死んでたから、あれが最短になるのだろうか? 思わず考え込んでしまいそうになったが、今はぱちゅりーを助けるのが先決だ。 僕は対処法を聞きだすため、友人に電話をかけた。 「あっ、僕僕、僕だけど」 「なんだよ。もう殺したのかよ」 「酷い事言う奴だな。まだ死んでないよ」 「じゃあ何だよ!」 「それがさぁ、死んでないけど、今にも死にそうなんだよねぇ」 「どうやったらそうなるんだよ! このゆっくりキラーが!」 「失礼な。元はと言えば、お前がエコバッグに入れなかったせいだろ」 「いや、それ絶対に関係ないし!」 「あー、まぁいいや。ところでさぁ、死にそうなゆっくりってどうすればいいの?」 「具体的には、どう死にそうなんだよ?」 「なんかぐったりしてる。お前んちのポチくらいヤバイ」 「ポチは元気だよ! オレンジジュースでもかけとけ! あと死ね!」 切られた。気の短い奴だ。 まぁ、対処法は聞けたのだから良しとしよう。 さてと、それじゃさっそくオレンジジュースでも買いに── 「し、死んでる!」 ぱちゅりーは電話の最中に死んでしまったようだ。 こっちの気も短かったらしい。 僕は大きくため息をつき、また明日、新しいゆっくりを買いに行く事にした。 「ふぅ……やっぱり生物を飼うのって大変だよね」 「お前が言うと違和感があるけど、まぁそうだよな」 「わかるよー、わかるよー」 「おっ、なんかこのゆっくりが俺の気持ちを解るらしい。今日はこいつにしようかな」 「今日の犠牲者はちぇんか」 「犠牲者って言うなよ! 僕はゆっくりが飼いたいんだよ!」 「わかるよー、わかるよー」 「良いゆっくりだなぁ。よし、こいつに決めた! はい100円」 「さよなら、ちぇん」 友人の差し出すレジ袋をお断りし、エコバッグにちぇんを詰める。 わからないらしいが、お家に着くまでの辛抱だ。頑張ってくれ。 僕はゆっくりとの生活に夢を馳せながら、るんるん気分で帰路についた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、ちぇん、ここで一緒に暮らそうね」 「わから……わかるよー!」 おっ、今回は何だか上手くいきそうだ。 嬉しくなった僕は、ちぇんと一緒に酒を飲む事にした。 今日は無礼講だ。朝まで飲むぞ! 「でさー、最初に買ったソフトがアトランチスの謎だったわけよ」 「わかるよー、わかるよー」 「ん~? 本当に解ってるのか? あのゲームはすごいんだぞー」 僕は不条理なゲームについて、ちぇんと熱く語りあった。 ちぇんは僕の話にわかるよーと相槌を打ってくれる。 モアイと758の関連性について語り合ったとき、僕はちぇんとなら上手くやっていけると確信した。 「そっかー、わかるのかー。ちぇんは良い奴だなー」 「わかるよー」 「あれ? お前、ぜんぜん飲んでないじゃん。ほら、ぐっと飲みなよ」 「わ、わからないよー!」 「酒の味が解らないなんて、ちぇんはまだまだ子供だなー」 「わからな……いよ……」 「ほらほら、ぐっとぐっと!」 「わか……ら……ない……よ……」 翌朝、目が覚めると、二日酔いで頭が痛かった。 ちぇんも二日酔いなのだろうか。何だかぐったりとしている。 いや、もう自分を騙すのはよそう。 ちぇんは酒に飲まれて死んでいた。 今日もペットショップに行かなくてはならない。 「まぁ、だんだん長くなってるから大丈夫だよね」 「1年飼えるようになるまでに、何匹殺すつもりなんだよ!」 「失敬な。殺す気なんてないよ。うっかり殺してるだけだよ」 「わからないよ!」 「何だよ、お前ちぇんかよ。あ、そうだ。このさい、喋らないゆっくりはいないの?」 「もうお前、犬とか飼えよ……」 「うちはペット禁止のアパートなんだよ!」 ゆっくりも大差ない気がしたが、逆ギレしてしまった以上引くわけにはいかない。 「昨日のちぇんはさ、何か上手く行きそうだったんだよね。あんな感じ奴で頼むよ」 「あー、じゃあこれにしろよ」 「これ?」 「ちーんぽ!」 僕は頭がクラクラしてきた。 なんて卑猥な奴なんだろう。 「え? なにこれ? 名前はちんぽ?」 「これはみょんって言うんだ。でも正式名称は──」 「うん、みょんね! なんかちぇんと名前の響きも似てて良い感じだよ!」 「人の話聞けよ。だからお前はダメなんだよ」 友人が何か言っていたが、僕はもうみょんに夢中だった。 友人に100円玉を握らせ、みょんを片手に帰路へつく。 みょんもちんぽちんぽと大はしゃぎだ。 途中、警官に職質されたけど、ゆっくりを飼える喜びで乗り切った。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、みょん、ここで一緒に暮らそうね」 「ペニスッ!」 こうして僕とみょんの生活が始まった。 湯上りで素っ裸の僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 朝の生理現象中の僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 トイレで用を足してる僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 何となく全裸になった僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 みょんは最高だった。 そんな僕とみょんの生活は実に3ヶ月にも及んだ。 しかし、最近みょんの様子が少しおかしい。 まらまらと何だか寂しげだ。 そろそろ、ゆっくりのお友達が欲しいのかも知れない。 ゆっくりを飼うのに馴れてきた気がしいないでもない僕は、みょんのためにもう一匹ゆっくりを飼う事にした。 「というわけで、買いに来たよ」 「急にそう言われてもなぁ。野良ゆっくりって今、一匹しか残ってないんだよ」 「えー、あんなにいたのに?」 「誰かと違って、大量に買ってくれたお客様がいらっしゃったんだよ」 「僕も何匹か買っただろ。一匹ずつだったけどさ。とりあえず残ってるの見せてよ」 「せっかくだから調教済みの買わないか? 今ならこのれいむが5万──」 「部屋こっちだったよね? 先に入るよ」 僕は守銭奴の友人を残し、ズカズカと店の奥へ進んだ。 部屋の中には一匹のゆっくりを残し、ガラ空きの水槽が並んでいた。 残っていたゆっくりは、黄色い髪に赤いカチューシャをしている。なんか地味だ。 「これ何て名前なの?」 「これはありすって言うんだ。後、名前じゃなくて種類な」 「やっと、とかいはのわたしをむかえにきたのね! おそいわよ!」 「初対面なのに怒られるし。どんな都会派だよ」 「本人が言ってるんだから、都会派なんだろ」 「そっかー、まぁ他に選択肢もないしこれにするよ」 「そういえば向こうに3万円の調教済みまりさがいるんだけど」 「はい100円」 友人のポケットに100円玉を押し込み、ありすをエコバッグに押し込む。 ありすは最初嫌がっていたが、これは都会派なバッグなんだよと教えると、喜んで中に入ってくれた。 なかなか物分りの良い奴だ。僕はあまりの嬉しさに、バッグをブンブン振り回しながら帰路についた。 「ただいまー、みょん」 「ちーんぽ!」 「今日はみょんにお友達を連れてきたぞー。ほらありす、みょんに挨拶して」 「ん、ん、んほおおおおぉおおおおお!! みょんかわいいわぁぁあああ!! ありすのとかいはのてくで、めろめろにしてあげるうぅううう!!」 「ちんぽおおぉおおおおおおお!?」 結論から言うと、みょんにお友達は出来なかった。 ありすが到着早々その性欲を全開にし、僕のかかと落としを食らったためだ。 だが、みょんに家族が出来た。 僕のかかと落しが炸裂する前に、みょんの中に新しい命が宿っていたのだ。 今日も部屋からは、ちんぽちんぽの大合唱が聞こえる。 僕はゆっくりを飼う事ができた。 みょんには家族ができた。 もうため息をついて新しいゆっくりを買いに行く事はないだろう。 おわり ■書いたもの 餡れいざー ゆっくりサファリパーク 赤ゆっくり物語 潜入ゆっくりの巣24時 ゆっくり昼メロ このSSに感想を付ける
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注意書き 俺とゆっくりの話 と、ほんの少し関係がありますがたぶん知らなくても大丈夫だと思います。 バッジ設定があります、詳しい設定については「俺とゆっくりの話 1」を読んでください。 タイトルのとうり、人間はゆっくりを愛でてます、でも虐待成分もありますし、そっちがメインだと思っています。 そんなわけで飼われているゆっくりがいます。 また、多少人間虐めな部分もあります。 そして頻繁に視点が移り変わっています。たぶんかなり読みにくいとは思いますが許してください、ごめんなさい。 オリジナルキャラがいますが、名前はないので親子間でも「お母さん」「娘」などと呼び合っています。 「おかぁさん、れいむとちぇんはあした、ほかのひとにもらわれていくんだね?」 「そうだよ、きっとそのひともおにいさんみたいにやさしいひとだからゆっくりいうことをきいてね」 「わかるよー!ちゃんということきいてゆっくりするよー!!」 俺の飼っているゆっくり達が寝床として用意した小屋の中で会話しているのが聞こえた。 彼女(?)らの言う通り、明日子れいむと子ちぇんは近所に住む人の所にもらわれていく。 俺がゆっくり達と「れいむ一匹とちぇん一匹以外はみんなペットショップか他の人に引き取ってもらう」という約束をしたからだ。 今はれいむとちぇんを飼っている俺だが、その子供全員まで面倒を見る余裕がないことをれいむとちぇんは理解していたし、 生まれたばかりの赤ゆっくりも最初は泣き叫んだが、親の賢明な説得の結果、自分が貰われることを承諾し、それまでの間精一杯親とゆっくりしようとしている。 今までも何匹かの子ゆっくりが他の他人や友人に引き取られていった。前の飼い主や親ゆっくりに会うとホームシックみたいな症状が起きてしまうことがあるので、 様子を見に行くことはできなかったが飲み屋で会った友人宅のゆっくりはちゃんと彼のいうことを聞いているらしい。 当然だ、何のために自分が育てる予定のない赤ゆっくりにまでシルバーバッチを持たせたと思ってるんだ、飼い主がちゃんとしていれば悪いゆっくりに育つはずがない。 次の日、子れいむと子ちぇんは少し離れた所に住む女性とその娘に引き取られていった。 父親は仕事で帰りが遅く、女性もたまに夜遅くまで出かけて行くことがあるらしい。昼の間娘がさみしい思いをしないように…とゆっくりを飼おうとしたんだそうだ。 とりあえず娘が親ゆっくりや子ゆっくり達と遊んでる間に女性に簡単な買い方の説明をする。 飼い方といっても基本的な躾についてはたぶん問題ないだろうが、ゆっくりにあまり触れない人にとってゆっくりは未知の固まりだ、お勧めの飼育書の紹介して、 買って読んでくださいねと言った。女性も 「あら、そんな本があるのね…じゃあ帰りにでも買っていこうかしら?」 と言ってくれた。これで買ってくれないと困る、ゆっくりに限らずペットを飼うのは大変なのだから。 最期に二人は俺にお礼を言ってから家を出て行った。 夕日に照らされた少女の腕に抱かれて頭をなでられる子れいむの顔を見て、俺もこの人たちならきっとゆっくり育ててくれるだろうと思った。 あれ?あっちに本屋ってあったっけ? 妹のちぇんと一緒におねーさんに運ばれて15分ほど移動した。 お兄さんの家より大きい家に着くとおねーさんが「きょうからここがあなたたちの家よ、ゆっくりしていってね!」と言ってくれた。 「ありがとう!おねーさん!!おねーさん!!ゆっくりしていくね!!」 「きょうからここがおねーさんたちとちぇんたちのいえになるんだねー!!わかるよー!!」 「いやぁね、この子たちは、今日から私のことはお母さんって呼んでくれていいのよ?お姉さんなんて呼ばれたら逆にくすぐったいじゃない?」 おねーさんのおかーさんが笑いながら言った、自分たちのお母さんはれいむお母さんとちぇんお母さんだけど、この家でゆっくりする以上 お姉さんのお母さんはれいむたちにとってもお母さんなんだと思った。 「わかったよ!!きょうからよろしくね!!おかーさん!!」 「よろしくね、さて、今日はれいむちゃん達が来たお祝いをしなくちゃね、晩御飯の準備をするから娘と遊んで待っててね」 「ごはん!!わかるよ!!ゆっくりまってるよー!!」 「ゆっくりつくってね!!おねえさん、ゆっくりあそぼうね!!」 「うん!じゃあ付いて来て、私の部屋に案内してあげる!!」 お姉さんに連れられてお姉さんのお部屋にきた。 お姉さんはニッコリ笑いながられいむとちぇんの頭をなでてくれた。 「ゆ、ゆ、ゆ~っくり~」 「ゆっくりできるよ~わかるよ~」 「あはは、かわいい!!」 さいしょはお姉さんの話を聞いていたり、お歌を歌ってもらったりしていたのだが、お姉さんは途中からちぇんの尻尾を触り始めた。 「ゆゆっ!?」 「あはは、ふさふさして気持ちいい~!!」 「ゆゆゆゆ、や、やめてよ!ちょっといたいんだよ!わかってね!!」 「キャハハ、ほら、クリクリ~」 さらにそのままちぇんの尻尾と尻尾をこすり合わせて楽しんでいる 「い、いたいよー!!ゆっくりやめてね!!」 「おねえさん!!れいむのいもうとがいたがってるよ!!ゆっくりやめてね!!」 「えー?ふさふさして気持ちいいのに…じゃあれいむであそぶ!!」 「ゆっくりあそんでいってね!!」 あの後、ちぇんちゃんのしっぽに何度か触ろうとしたけど、れいむちゃんは怒って触らせてくれなかった、ふさふさしてて気持ちよかったのになぁ… 尻尾に触れなかったので、頬を突いたり、軽く転がしたりして遊んであげた、れいむちゃんも、ちぇんちゃんも笑ってくれたので、楽しかったみたい。 また尻尾に触りたいけど、ちぇんちゃんに嫌われるのは嫌だから触らないで上げよう。 「ちぇんの尻尾には触れないようにしましょう ちぇん種の尻尾は非常に敏感で、強く握ったりするとゆっくりに激痛が走ります、また若い個体れあれば少し触れただけでも強い刺激になるのでちぇん種を飼育する場合は注意してください」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 お姉さんといっぱい遊んでいるとお姉さんのお部屋の外からお母さんの「ごはんよ~、はやくおりてらっしゃ~い」という声が聞こえた。 お姉さんに抱っこされて、ちぇんと一緒にお台所に行く。テーブルの上にはたくさんのお料理が並べられていた、そのうちいくつかは 本当のお母さんやお兄さんと一緒に食べたことはあったけど、こんなにいっぱい並んだご飯は初めてだった。 「きょうはれいむちゃん達の来たお祝いにお母さん、たくさんご飯作っちゃったわ、いっぱい食べてね!!」 「いまれいむちゃん達の分もよそってあげるね!!」 テーブルの上に載せられ、前に置かれたお皿に盛られるたくさんのご飯、全部食べきれるかなと思ったけど、せっかくお母さんが作ってくれたんだから全部食べなきゃ。 「じゃあ、いただきます」 「いただきまーす!!」 「「ゆっくりいただきます!!!」」 いただきますの挨拶をして目の前のご飯を食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~」 「おいしいんだね!わかるよー!!」 「あら、そう言ってくれるとお母さんも作ったかいがあったわ!!」 「とってもおいしいよ!!ゆっくりできるよ!!」 「おかあさん!おりがとうだよー!!!」 そんな話をしながられいむとちぇんはご飯を食べた、あまりの美味しさに気がついた時はまわりを汚しちゃってたけどお母さんは仕方ないと笑ってくれたし、 お姉さんはれいむとちぇんのお口を拭いてくれた。途中でおかあさんとお姉さんは難しいお話をしてた、何の話をしていたのかよくわからなかったけど、 お父さんという人は、今日帰ってくるのはとても遅くなるらしい、お姉さんのおとうさんなら、れいむたちのお父さん。今日のうちに挨拶したかったな… 「むーしゃ、むーしゃ、とってもしあわ…」 「もぐもぐたべるよー!!…」 ゆっくり、しかし激しく食事をするれいむとちぇん、しかしある料理を口にした瞬間、動きが止まり、白目をむいてガタガタと震え始めた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆっぐりできない゛よ゛お゛ぉぉぉぉ!!!」 「ど、どうしたの?れいむちゃん、ちぇんちゃん!!」 「おがあざん!!このごはん゛は゛きら゛い!!ゆっぐりで゛き゛な゛い!!」 「ごめ゛ん゛ね゛!!でも゛こ゛れ゛だけ゛は゛の゛こ゛さ゛せ゛て゛ね゛!!」 「…だめよ、好き嫌いはいけないの、わかるわよね?」 「でも、でもぉ!!」 「ゆっくりできないよ!!!」 「嫌いなものでも食べないといけないわよ、ほら、半分にしてあげるからちゃんと全部食べなさい!!」 「お母さん…でもこの子たちの嫌がり方、すごいよ?」 「でもお母さんは好き嫌いは許さないわよ、あなたもピーマン、残さずに食べなさい。」 「はぁーい」 いま、お母さんは何て言った?「全部食べないといけない?」 そんな、あの食べ物は口に入れた瞬間、れいむの中身が熱くなっちゃうのに!?ゆっくりできないのに!? でも、お兄さんや、本当のお母さんは「ちゃんと、新しい飼い主の言うことを聞くんだよ」といった、だかられいむも、ちぇんもちゃんと食べなくちゃ、 お母さんのいうことを聞かないと 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「ゆ゛っく゛り゛でき゛な゛い゛ん゛だね゛!でも゛ち゛ぇん゛は゛ま゛け゛な゛い゛よ゛!!」 「がんばって食べるのよ!お母さん、応援するからね!!」 れいむちゃん達がいきなり叫び出した時、間違ってゆっくりにとって毒になるものでも入れたのかしらと不安になった。 でも確かにれいむちゃん達は「このごはんきらい」といった、そういえばゆっくりは雑食っていうし、人間が食べれるのにゆっくりが食べれないものなんてあるはずがないわよね? でも好き嫌いはいけないこと。私も母に嫌いな食べ物を残さず食べろと言われ、いくら泣いても食べ終わるまで許してくれなかったことが何度かある。 結局私はなんでも食べれるようになったから、母には感謝してる。れいむちゃん達も、きっといつか私に感謝してくれるはずだ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「ゆ゛っく゛り゛でき゛な゛い゛ん゛だね゛!でも゛ち゛ぇん゛は゛ま゛け゛な゛い゛よ゛!!」 「がんばって食べるのよ!お母さん、応援するからね!!」 正直、ゆっくりが嫌いな食べ物というだけでここまで叫ぶとは思えなかった、きっとあの飼い主さんが甘やかしすぎたのね。 「ゆっくりに辛いものは厳禁!! 基本的に人間が食べるものはなんでも食べれるほど雑食性の強いゆっくりですが、唯一辛いものだけは食べさせてはいけません。 辛いものは餡子でできたゆっくりの体にとって猛毒であり、子供のゆっくりならほんの少しのハバネロで即死することすらあります。 また、香辛料なども種類によっては毒となることもあるので、ゆっくりにご飯を上げるときは注意してあげてください。」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 なんとかご飯を食べ終えたれいむとちぇんは母親に言われ、娘と一緒にお風呂に入ることになった。 「おねぇさん!れいむをゆっくりお風呂に入れてね!!」 「おふろだねー!わかるよー!!」 この気楽な饅頭についさっきまで毒を食わされてたんだぞ、と突っ込んではいけない。彼ら自身も辛いものが毒だということが分かっていないため、好き嫌いを直そうと自ら積極的に毒を食ったのだ。 れいむとちぇんはおねえさんといっしょにお風呂に入った。 人間って不思議、れいむも、ちぇんも、ゆっくりはあまり変わらないのに、人間は結構違う。 前に一緒にお風呂に入ったお兄さんにあったぶらぶらしたものが、お姉さんには見当たらない。 お姉さんがちぇんの頭を洗ってあげるのを見ている、れいむはそんな事を考えていた。 「はい、これでおしまい!!」 「すっきりさっぱりしたよー!!わかるよー!!」 そんなどうでもいいことを考えているうちにお姉さんがちぇんの頭を洗い終わったようだった。 「じゃ、お風呂にはいろっか」 「ゆっくりぃ~」 「わがるよぉ~」 「あはは、なにそれ、おじさんみたい!!」 れいむとちぇんにはお風呂は大きかったけど、お姉さんが用意してくれた桶の中に入るからゆっくり沈んだりしないよ! 「「ゆ~ゆゆゆ~ゆ~♪」」 れいむちゃんとちぇんちゃんが気持ち良さそうに歌を歌っていた。どこか音程のずれた、おかしな歌だったけど、それが逆に聞いてて楽しくなる、そんな感じがした。 「ゆっ!そろそろれいむたちはおふろからあがりたいよ!!」 「おねえさん!ゆっくりだしてねー!!」 歌を一曲歌い終わったと思ったらすぐにお風呂から上がりたいと言ってきた、まだ3分ぐらいしか経っていない、私はもっと入りたいのに。 「え~?私ももっと入りたいよ?それにすぐに上がっちゃうと湯冷めしちゃうよ?」 「ゆざめ?なにそれ?」 「もしかしてゆっくりできないの?」 「うん、とてもゆっくりできないよ」 「じゃあ、ゆっくりがまんするよ…」 「でも…このままお風呂に入っていてもゆっくりできなくなっちゃうよ、わからないよー…」 ほんと、ゆっくりってわからない、お風呂が大好きですみたいな事をさっきも言っていたのに、本当はお風呂、嫌いなのかな? このままお風呂に入っているとゆっくりできない、それはたしか本当のお母さんに最初に教えてもらったこと。 でも、すぐにお風呂からでると「YUZAME」になってゆっくりできなくなるってお姉さんは言った。 じゃあれいむもちぇんも、どっちにしろゆっくりできないの?どうすればいいの? 「お、おかあさーん!!」 「どうしたの!?何があったの!?」 「れいむちゃんとちぇんちゃんが溶けちゃったぁ!!」 娘がタオルも巻かずに飛び出してきたときはどうしようかと思った。だが、娘の持ってきた洗面器の中には黒い水が入っていてぶよぶよとした気味の悪いものが浮いている。 「おかぁ…さん…たすけてねー…」 「ゆっくり…したけっかが…」 私は急いで洗面器から二匹を取り出した。 「ゆっくりと水について ゆっくりは基本的にきれい好きな動物のため、子育て期などの特別な場合を除き、頻繁に水浴びをします。 飼いゆっくりの場合も少なくても三日に一度はお風呂に入れてあげましょう。別に毎日でもかまいません。 ですが注意点がいくつかあります。ゆっくりの皮は比較的軟らかいため、少し力が入っただけでもすぐ破けてしまいます。体や頭を洗ってあげるときでもできるだけ力を込めず、 手で表面を軽くこするように洗ってあげましょう。 次は入浴時間です。一般にはあまり知られていないことですが、ゆっくりは長時間水につかっていると皮が溶け、餡子が漏れ出してしまいます。 水の場合で約五分、お湯の場合で三分以上は濡らさないで上げてください。 もし、餡子が溶け出てしまった場合、すぐ自ら上げて体をタオルなどで優しく拭いてあげましょう。しばらく待って餡子の流出が止まらないようであれば重症です、ゆっクリニックに行きましょう。」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 れいむとちぇんが飼われてから、三か月ほどたった。 結局れいむもちぇんも、たまに尻尾をいじられ、頻繁に出される辛い物を「すききらいはいけない」と、泣きながら食べた。 お風呂でふやけた時は症状が軽くて助かったが、あれ以降お風呂は一分ぐらいしか入れてもらえなくなった。 毎日毒を食う生活だった、だけど、れいむもちぇんも自分は幸せなんだと信じていた。 昔、本当の母親に言われた一言「飼い主さんのいうことをちゃんと聞いたらきっとゆっくりできるよ!」その言葉をずっと信じて居たため、 二匹は他の飼いゆっくりには見られない位に飼い主に従順なゆっくりになっていた。 通常、野生のゆっくりは4か月ほどで亜成体となり独り立ちする、辛いもの以外は栄養豊富な食べ物をたらふく食べたこの二匹はもう、成体のゆっくりとほとんど変わらない大きさをしていた。 そして人間でいえば思春期のゆっくりが二匹、同じところで生活している。そうすればどうなるか、答えは明確だった。 もうすっかり夜になった。 おかあさんも、おねえさんも、おとうさんもたぶん寝ているぐらいの夜。 自分もちぇんも多分こんな遅くまで起きた事はないと思う。でもなぜか、今日はれいむもちぇんも寝るに寝られなかった。 「おねえちゃん…」 「なぁに、ちぇん、ゆっくりはなしてね」 「ちぇん、なんだかおねえちゃんといっしょにいるとなんだかうずうずむずむずするんだよ…」 「じつはれいむもなんだよ…」 「れいむおねえちゃん…」 「ちぇん…」 お互い見つめあう二人、少しずつ近づいて行き、触れ合う肌 「んほっ!?」 「に゛ゃっ!?」 その瞬間、二匹に電流が走った 「な、なに、いまのは!?」 「わ、わからないよー!!」 生物的に成熟し始め、早すぎるすっきりで朽ちてしまうゆっくりが現れ始めるこの時期、野生なら親に、飼いなら飼い主に性教育を受ける頃だ。 だが、親にも飼い主にも性教育を受けていない二匹には何が起こったのかわからない、ただ、未知の刺激を感じた二匹の心は新しいおもちゃを見つけたような興奮を感じていた。 「わ、わからないけど…もういちどやってみるよ…」 「わかったよー、ゆっくりやってね…」 二匹が本能的に交尾を開始するまでにそんな長い時間はかからなかった。 今日も私はいつものように6時に起きた。ちぇんちゃんとれいむちゃんを飼うようになってから、朝起きるのが少し早くなった。毎朝朝ごはんの前にれいむちゃん達と遊ぶのがとても楽しい。 居間に降りてみるとれいむちゃんの姿が見えなかった、ちぇんちゃんが古新聞を居間の隅に積み重ねているのを見つける。 「おはよう、ちぇんちゃん」 「ゆっ、おはようなんだね、わかるよー!!」 「それで…何してるの?」 「お、おねがいするよ!!それをどかさないでね!!」 「だめだよ、ゴミを散らかすとお母さんに怒られちゃうよ?」 「わからないよぉー!!」 遂に泣き叫んでしまうちぇんちゃん、でも散らかったのをこのままにしておけないし…私はちぇんちゃんにごめんね、と言ってから積み重なった新聞紙の上の方をどかした。 「ゆゆっ、おねえさん、おはよう!!でもゆっくりしんぶんさんをもどしてね!!!」 新聞紙の山の中にはれいむちゃんがいてこっちを向いて挨拶をしてきた、でも、その頭には植物の茎のようなものが生えていて、それには8個くらい、ちゃっちゃいゆっくりが付いていた。 「…」 「ゆっ」 「お…おかぁさーん!!大変!れいむちゃんが!!」 「ゆっくりの性欲について ゆっくりはそのほのぼのした外見、生活からは想像しにくいですが性欲の旺盛な生物です。 ですが、若いゆっくりは交尾をすると疲労や子供に栄養を取られ死んでいしまうことがあるので対策をしっかり行いましょう。 生まれてから五か月~半年ぐらいでゆっくりは性欲を感じ始めるのでその前からゆっくりに性教育をしてあげてください。 内容はお互いが激しく体をこすり合わせることがすっきりであること、すっきりすると子供ができることがあること、若い時にすっきりしてしまうと死んでしまうことがあること、 この三つで十分です。ゆっくりは性に関することは割合速く覚えるため教育にあまり苦労はしないでしょう、成体のゆっくりと一緒に飼育しているならその個体に教育してもらうのも一つの手です。 また、性欲が解消されないとゆっくりは自慰行為に依存したり自傷行動を行ってしまうこともあるので、繁殖させる予定がない時は何らかの対策を立てる必要があります。 プロのブリーダーは定期的にゆっくりをすっきりさせてあげることがありますが、とても難しい方法なので去勢手術、避妊手術を行うことをお勧めします。」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 娘の悲鳴で起こされたその日以来、なぜかれいむちゃんは新聞紙の山の中に隠れるようになり、ちぇんちゃんはれいむちゃんに新聞紙をかぶせ、その前に立つようになった。 今までこんなことはしなかったのにどうしたのかしら? さすがにゴミを散らかされると困るし、たまには日光浴もしないとれいむちゃんにも、あかちゃんにも悪いわよね? 「ゆっくりやめてね!!おかあさん、はなして!!かたづけないでね!!」 「だめじゃない、れいむちゃん、古新聞を散らかしちゃ?」 「でもそれがないとゆっくりできないよぉ…」 でも、言った時は新聞紙から出てくるけどまたすぐに新聞紙を散らかして二匹は中にもぐりこんでしまう、何度言ってもその時はいうことを聞くのに、何時間かたったらまた何かをちらかしてその中にもぐりこんじゃう。 そして新聞紙かられいむちゃんを取り出すと大声で泣き始めちゃう。 ちぇんちゃんが泣きながらないてるれいむちゃんに紙くずをかぶせてたけど何を考えているのかしら? れいむがにんっしんしてから何日かがたった。 ここ何日かずっと怒られてばっかりだ、もちろん悪いのはれいむたち、それは分かっているのに…頭に赤ちゃんができてからなぜか広いお家が怖くなってきた。 れいむはとにかく狭い所に入りたくて新聞紙という紙を散らかしちゃう。 お母さんやお父さんに怒られたから悪いことだということは分かっているのに…わかっているのに新聞紙の中に入りたくて、ちぇんにれいむを隠すようにお願いしちゃう。 ちぇんも悪いことだとわかっているのにれいむを隠すのを止められない。れいむたちは悪いゆっくりなのかな? なんで悪いことを止められないんだろう?今も夜でれいむとちぇん以外が部屋に居ない事をいいことにちぇんに新聞紙をかぶせてもらっている。 悪いことなのに、怒られるのに、それがわかっていて泣いてるのに。気がついたら新聞紙に隠れようとしている。 新聞紙や、周りのいろんなものをちぇんが集めている時、隣の部屋からお父さんの声がした。 「まったく、だから躾けられないならゆっくりなんか飼うなと言っただろう!!」 隣の部屋からお父さんの声が聞こえた。 「そんなこと言ったって、最初に飼いたいって言ったのはあの娘なのよ!あなただって飼って良いって言ったじゃない!?」 「それはお前が自分も躾を手伝うからと言ったからじゃないか!!あいつら、昨日は俺の仕事の書類まで新聞紙に混ぜて潜ってたんだぞ!!」 ごめんなさい、お父さん。ごめんなさい、ちぇんもなんでそうしちゃうかわからないんだよ!!でも今口にくわえているのはお父さんのお仕事の紙? あああ、悪いことなのに、悪いことなのに…この紙はここに置こうね、お姉ちゃん…わからないよ… 「まったく、だから軽い気持ちで生き物を飼うなと言ったのに…あいつらの子供が全部埋まれたらどうする気なんだ!?全部面倒を見る余裕は家には無いのは分かっているだろう!!」 「なによ!!自分はまったく関わろうとしない癖に悪いことがあったら全部私のせいにするの!?」 「そうは言っていないだろう!!」 ああ、なんでちぇんもれいむおねえちゃんもこんな怒られるようなことをしているんだろう、ゆっくりできないよ… はじめてお父さんに挨拶したときは笑顔で「娘と遊んでやってくれ」って言ってくれたのに…いまのちぇんたちはおねえちゃんとまったく遊んでいないよ…。 いつからだろう、こんなにゆっくりできなくなったのは、れいむおねえちゃんを隠したくなったのは… そうだ、わかる、わかるよ。こいつだ、れいむおねえちゃんにはえてるこいつらがでてきてからちぇんも、れいむおねえちゃんも、おねえちゃんも、おかあさんも、おとうさんもゆっくりできなくなったんだね。 わかる、わかるよ~、こいつらがいたから、ゆっくりできないんだね!!いまわかったよ!! その時、れいむから生えてた茎、それについていた実の一つが震えて地面に落ちた。 「ゆっ、ゆっくりちていっちぇね!!」 とっても純粋な笑顔で、虐待お兄さんが思わずつぶしたくなるような、ゆっくりから見れば天使のようにゆっくりした笑顔で赤れいむがそう言った時、ちぇんの中で何かが弾けた。 「ゆっくりしんでね!!ちぇんはゆっくりしたいんだよ!!」 ああ、今までゆっくりできなかったけど、ついにれいむとちぇんの赤ちゃんが生まれた、とってもゆっくりした赤ちゃん、天使のような笑顔で 「ゆっ、ゆっくりちていっちぇね!!」 とれいむにゆっくり言ってくれた。 「ゆっくりしんでね!!ちぇんはゆっくりしたいんだよ!!」 何が起こったのかわからなかった、目の前にはちぇん、その足元には丸く広がる何か…もしかして、ちぇんが赤ちゃんを? 「どお゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛ぉぉぉぉ!!!!」 「こいつらがいるからちぇんも、おねえちゃんも、みんなみんなゆっくりできないんだよ!!おねえちゃんはわかるよねー!!」 そうだ、れいむのあかちゃんが、あたまからでてきたとき、それかられいむはゆっくりせまいところにいきたくなってとまらなくなって、それでみんなにおこられるおうになって、ゆっくりできなくなったんだ。 じゃあこいつらがいなくなればれいむたちはゆっくりできる、このおうちにはじめてきたときみたいに、みんなでゆっくりするんだ!! 「ゆっくりおちろおぉー!!」 あたまをおもいっきりゆらしてあたまにはえたごみどもをかべにたたきつける、なんひきかは「ぶびゅ」とかいってつぶれた、ゆらしたことでうまれはじめたやつもいたけど、 そいつらはちぇんがかたずけてくれる。 「どうした、何があったんだ!!」 物音に気づいた父親と母親が隣の部屋から入ってきた。 彼らが見たのはまさに地獄絵図だった、あたり一面餡子で覆われ、れいむとちぇんが自分の子供を手当たり次第に叩き潰している。 「な、何をやっているの!?」 「ごみどもをつぶしてるんだよ!おかあさん、わかるよねー!!」 「よごしてごめんねおかあさん!!おとおさん!!あとでゆっくりあやまるからいまはだまってゆっくりみててね!!こいつらがいなくなればみんなゆっくりできるからね!!」 「れいむ!ちぇん!おまえたちは自分が何をやっているのかわかっているのか!?じぶんの子供を殺しているんだぞ!!」 父親が悲痛な叫びをあげた。 「なぁに、おとうさん、なにかあったの…?」 そして、娘が眠そうに目をこすりながら部屋に入ってくる。 「まっててね、おねえちゃん、こいつがさいごだよ!!」 「こいつをやればゆっくりできる!!わかる、わかるよー!!」 れいむとちぇんは最後の一匹の両頬を加え、思いっきり引っ張った。 「お、おかあちぁん、ゆっちゅり、ゆっちゅ、ゆぶべべっぇっっ!!!」 「「ゆっくりしねぇ!!」」 「ゆびゅ!!」 鈍い音を立てて最後の赤ちゃんが真っ二つになった。 「やった、やったよ、おねえちゃん、これでいっしょにゆっくりできるね」 「おとうさん、おかあさん、もうちぇんたちはおこられることはしないよ、ずっといっしょできるよ、わかるよ…」 れいむとちぇんが帰り餡子まみれのまま、光のない眼で娘に近づいてきた。 「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」 深夜の人里に少女の甲高い悲鳴が木霊した。 「ゆっくりは本来、木の根元の空洞等に巣を作って生活する動物です、それは飼いゆっくりでも変わらず、ゆっくりだけの安全な空間を欲します。 巣への依存度はあまり高くはありませんが、それでも多少のストレスを感じることがあるので出来るだけ巣となる小屋などを用意してあげてください。 お金に余裕がなければ段ボールなどを使うのも一つの手です、とにかくゆっくり以外が入れない狭い空間を作ってください。 巣の掃除ですが、ゆっくりは基本的にはきれい好きなので特に必要ありません。ただ、異臭がするなどの異常がある場合は掃除をする必要があります。その時はゆっくりと一緒に掃除をしましょう。 成体のゆっくり、特ににんっしん中のゆっくりは非常に怖がりになるため巣に引きこもりがちになります。この時期のゆっくりは非常にストレスに敏感なので、 むやみに巣から出したりしないでたまに入口をのぞいてあげるぐらいにしてください。ご飯もこのときは入口の近くに置いてあげれば自分で食べてくれます。 ゆっくりが心の底から飼い主を信頼している場合はにんっしん中でも巣の中にいるより飼い主のそばにいることを望みますがそこまでなついてくれなかった時も無理やり可愛がろうとはせずに、 ゆっくりが自分から出てくるのを待ってください。この時期飼い主が巣を荒らしたり、子供が巣の外から丸見えなところに移動させたりすると強いストレスがかかり、最悪精神崩壊を起こして自分の子供を殺してしまうことすらあります」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 「こんな野蛮な生き物、今すぐ引き取ってください!!」 まったく、いきなりこれかよ?朝早くドアノックの音で起こされた俺は家の前にすごい剣幕のあの女性がいるのを見たとき、なにかあるなと思いゆっくり達に隣の部屋で静かにするように言った。 「こんな自分の子供を殺すような生き物…!!おかげで娘は部屋に引きこもっちゃったのよ!!」 女性は両手に虐待用透明な箱(防音)を俺に押し付けてきた。中のれいむもちぇんも何かを叫んでいるが声は聞こえない、ただ、涙をながしながら女性に何かを訴えていた。 「ゆっくりして、ゆっくりしようよ!!」 「なんでちぇんをすてちゃうの?わからない、わからないよ!!」 おれにゆっくりを押しつけてすぐ帰ろうとする女性を捕まえてなんとか何が起こったのか聞き出す。 ふざけるな、妊娠中の動物はストレスに敏感なんだ、それを何度も引っ張り出した…? 俺の腕を振り切ろうとする女性に俺はどうしても聞きたかった事を聞いた。 「なんで飼育書を飼わなかったんです!?そうすりゃこいつらだって自分の子供を殺すようなことは…」 「あなたが本をくれなかったのが悪いのよ!!こんなに手のかかる生き物だと知っていたらゆっくり何て飼おうとは思わなかったのに!!」 俺はそれを聞いて唖然とした、俺は確かゆっくりを上げるとき、飼育書を飼ってくださいと言った。なのに俺があげないから悪いとは? なんというか、俺より年上の人が、DQNというか、ゆとりというか、にんげんゆっくりというか…そしてそれを見抜けなかった自分が、何より情けなく思った。 俺は、こいつらをどうすればいいんだ?こいつらをここまで追い詰めてしまったのは、あんな飼い主に渡してしまった俺の責任だ。 こいつらはもうまともなゆっくりとしての生活は送れない、人間に媚びて諂い、そのためになら子供まで容赦なく殺してしまうようになってしまった。 でも、自分には何の罪もない、少なくとも、自分のせいで子供殺しという罪を犯してしまったこいつらを処分してしまうなんてできない。 家で飼うにも、今のこいつらは子ゆっくりをゆっくりできなくする存在として殺してしまう。最悪、兄弟や実の親であってもだ。 俺は、どうしたらいいんだ?? あとがき ちゃんとした知識もなく、動物を飼った結果起こった悲劇…みたいなものを書いてみました。 何度もあきらめようとして、そしたらアイデアが浮かんで、途中でアイデアが浮かばなくなって…そしたらアイデアが… というループを繰り返した結果、SSの視点が飼い主のお兄さん、れいむ、ちぇん、娘、母親、完全な第三者ところころ変わるという非常に読みにくいものになってしまいました。 なんとか文の書き方や中身で誰の視点か分かりやすくはしたつもりでしたが…ごめんなさい、わからないならそれは自分の力不足です。 この話、実話をモデルにしています。 四分の一は自分がハムスターを飼っていた時のこと。 四分の三は兄の持っていた動物関連の本に乗っていたある獣医の体験談です。 現実にも犬に葱食わせて殺しかけた、赤ちゃんを不用意に近づけてかみ殺された。 猫にマグロの刺身食わせて殺しかけた。 ハムスターを同じところに集めた結果共食いが起きたなどの「飼い主が少し知識を集める」ことで防げたはずの悲劇が起きてます。 皆さんも動物を飼うときは気を付けてくださいね 9月10日 2209 セイン このSSに感想を付ける
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■ゆっくりを飼いたいお兄さん 僕はゆっくりが飼いたい。 人間の言葉を喋る不思議なお饅頭。 なんと興味をそそられる存在なのだろう。 だが子供のころにシーモンキーを飼って以来、僕はペットを飼った事がなかった。 こんな僕でも上手く育てられるだろうか? 疑念は尽きない。 そう言えば飼ってたシーモンキーは、気がついたら水が無くなって全滅していた。 今回もダメかも知れない。 そんな僕に、ペットショップに勤める友人から、ゆっくりを飼わないか? と誘いがあった。 拾った野良ゆっくりの在庫が勝手に繁殖し、在庫が在庫を呼ぶバーゲンセール状態らしい。 そんな物売るなよとも思ったが、これは迷っていた僕にとって、またとないチャンスだろう。 一匹100円で良いよと言う友人の言葉も、僕の決意を後押しした。 「いらっしゃいませ──って、お前か。よく来たな」 「うん、やっぱり飼う事にしたよ」 後日、僕は友人の勤めるペットショップへとやって来ていた。 店内には犬や猫、よくわからない昆虫と一緒に、ゆっくりが所狭しと並んでいる。 ケースの中のゆっくりは寝ていたが、ふと気になって値段を見てみた。 桁が違う。お隣の血統書付きわんわん様と同じ値段だ。 「そっちはちゃんと調教されてるからな」 「だろうね。こんな値段じゃ買う気も失せるよ」 「現金な奴だなぁ。じゃあ、ちょっと奥に来いよ」 どうやらワンコインゆっくりは奥にいるらしい。 友人の後を追い、店の奥へと進んで行く。 「どれにする?」 友人に連れられ入った部屋には、ゆっくりの詰められた水槽がいくつも並んでいた。 水槽の中のゆっくりは足の踏み場もないらしい。 身動きも出来ずにゆっゆっと声をあげている。 こんなに多いと迷ってしまう。 というより、どれも同じに見えて仕方ない。 「なんか大きさ以外、どれも同じに見えるんだけど」 「飾りをよく見ろよ! ぜんぜん違うだろ!」 確かに違うが、僕にはその違いの意味が解らなかった。 きっとカブト虫とクワガタ虫の違いみたいな物なのだろう。 それなら強い奴の方が良い。長生きしそうだ。 「どのゆっくりが一番強いの?」 「お前はゆっくりで何がしたいんだよ!」 「あー、ごめんごめん。どのゆっくりが一番丈夫なの?」 「丈夫さなら、やっぱり大きい奴だな」 「じゃあ、これで」 僕はパッと見で一番目立った、大きなゆっくりを指差した。 赤いリボンのついた丸々と太った奴だ。 「れいむか。まぁ初心者は飼いやすいかもな」 「へー、もう名前ついてるんだ」 「いや、これは種類で──」 友人の説明を右の耳から左の耳に聞き流す。 やたらと種類がいるようだが、どうせ飼うのは一匹だ。 覚えても意味がないだろう。 「じゃあ、そのれいむとやらを買うよ。100円で良いんだよね?」 「ああ、もっと欲しくなったら言ってくれよ。当分、このまま置いておくからさ」 友人に100円を渡しながら、れいむをエコバッグの中に詰め込む。 れいむが何か言っていたが、家につくまで我慢してもらうとしよう。 僕はゆっくりとの生活に夢を馳せながら、るんるん気分で帰路についた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、れいむ、ここで一緒に暮らそうね」 「ゆゆっ! やっとおそとにでられたよ。きのきかないおにいさんだね。でも、ここは、なかなかいいおうちだね。ここをきょうかられいむのおうちにするよ! おにいさんはゆっくりしてないで、れいむのためにごはんをもってき──ゆべぇえええええ!!」 やってしまった。 気づいたら潰していた。 なんという事だ。 家に持って帰って5分もたってない。 シーモンキーですら一夏持ったのに……。 僕は大きくため息をつき、また明日、新しいゆっくりを買いに行く事にした。 「ちょ、もう殺したのかよ」 「いや、なんか偉そうだったんで、つい」 「仕方ないなぁ。今度は殺すなよ」 翌日来店した僕を、友人が呆れ顔で迎えた。 再び友人に連れられて、ゆっくり部屋に移動する。 今度は失敗しないよう気をつけよう。 「どれにしようかなぁ? 大きいのはダメだったから、今度は小さいのにしようかなぁ?」 「えっ? 赤ゆっくりにするの?」 「いや、もう赤いのはいいよ。また潰しちゃうし」 「飾りの色じゃなくて、赤ちゃんにするのかって意味」 「あー、赤ちゃんだから赤ゆっくりね。なるほどね」 僕は友人の言葉に納得し、水槽の中から一番小さいゆっくりを探し出す。 小さいのは他のに潰されたりしてたので、なかなか探すのが大変だった。 「あっ! そこの隅っこに三匹いる黒い帽子の奴で頼むよ。一番小さいのを一匹ね」 「赤まりさか。まだ生き残っていたんだな」 「また名前が付いてるのか。ゆっくりって便利だなぁ」 「昨日説明しただろ! これは種類で──」 友人の説明を右の耳から左の耳に聞き流す。 種類も名前も大差ないじゃないか。 どうせ僕はこの黒い帽子のをまりさと呼ぶんだし。 「じゃあ、そのまりさとやらを買うよ。100円で良いんだよね?」 「小さいから50円でいいよ。何ならもう一匹赤まりさを買っておくか?」 「いや、同じのが二匹いると、名前を呼ぶとき面倒そうだからいい」 友人に50円を渡しながら、まりさをエコバッグの中に詰め込む。 まりさが何か言っていたが、家につくまで我慢してもらうとしよう。 僕はゆっくりとの生活に夢を馳せながら、るんるん気分で帰路についた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、まりさ、ここで一緒に暮らそうね」 「………」 「あれ?」 バッグを開けたのに、まりさの返事がない。 それどころか姿もない。 不審に思った僕は、エコバッグをひっくり返し、中身を床にブチまけた。 1.5リットルのペットボトルが2本。冷凍チャーハンが2袋。サンマの缶詰が5個。潰れた饅頭が1個。 帰りにスーパーで買った品物しかない。 いや、待て待て。潰れた饅頭は買った覚えが無い。 よく見るとソレがまりさだった。 何たる不覚。 家に帰って5分どころか、家につく前に殺してしまった。 しかも殺した記憶すらない。 僕は大きくため息をつき、また明日、新しいゆっくりを買いに行く事にした。 「いやぁ、小さすぎるのも問題ありだね」 「俺はお前が問題ありな気がするよ」 友人が失礼な事を言ったが、軽く聞き流しておく。 さっさと次のゆっくりを決めなければならない。 こっちは忙しいのだ。 「今日は中くらいの奴にしとこうかなぁ? でも、赤いのと黒いのばっかだしなぁ」 「お前、本当にゆっくりが飼いたいんだよな?」 「もちろんだよ! あ、この紫の帽子の奴くれよ!」 「ぱちゅりーか。何でこいつを選んだんだ?」 「一番数が少なかったから」 「ああ、そう」 僕は友人に100円を渡し、嬉々としてエコバッグの口を開く。 「ちょっと待て。今日はこのレジ袋をサービスでやるから、これにいれて帰れ」 「地球の環境考えろよ」 「いいから! いいから!」 「むきゅぅ、なんだかここはせまいわ」 「ほら、なんか文句言ってるし。やっぱりエコバッグの方が」 「いいから! ぱちゅりーはこの本を読んでてね!」 「むきゅ! これはきょうみぶかいほうこくしょなのよ!」 「スーパーのチラシじゃん、それ。キャベツがすごく安かったよ」 「いいから、帰れよ!」 追い出されるようにペットショップを後にし、僕はスキップしながら帰路についた。 レジ袋の中でぱちゅりーも、むきゅぅむきゅうぅと喜んでいた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、ぱちゅりー、ここで一緒に暮らそうね」 「む、むっきゅぅ……」 「ぱ、ぱちゅりいいいぃいいいい!!」 レジ袋の中のぱちゅりーはぐったりし、今にも死んでしまいそうだ。 ヤバイ。最短記録を更新してしまう。ヤバイ。 あれ? でも昨日の赤ゆっくりは家につく前に死んでたから、あれが最短になるのだろうか? 思わず考え込んでしまいそうになったが、今はぱちゅりーを助けるのが先決だ。 僕は対処法を聞きだすため、友人に電話をかけた。 「あっ、僕僕、僕だけど」 「なんだよ。もう殺したのかよ」 「酷い事言う奴だな。まだ死んでないよ」 「じゃあ何だよ!」 「それがさぁ、死んでないけど、今にも死にそうなんだよねぇ」 「どうやったらそうなるんだよ! このゆっくりキラーが!」 「失礼な。元はと言えば、お前がエコバッグに入れなかったせいだろ」 「いや、それ絶対に関係ないし!」 「あー、まぁいいや。ところでさぁ、死にそうなゆっくりってどうすればいいの?」 「具体的には、どう死にそうなんだよ?」 「なんかぐったりしてる。お前んちのポチくらいヤバイ」 「ポチは元気だよ! オレンジジュースでもかけとけ! あと死ね!」 切られた。気の短い奴だ。 まぁ、対処法は聞けたのだから良しとしよう。 さてと、それじゃさっそくオレンジジュースでも買いに── 「し、死んでる!」 ぱちゅりーは電話の最中に死んでしまったようだ。 こっちの気も短かったらしい。 僕は大きくため息をつき、また明日、新しいゆっくりを買いに行く事にした。 「ふぅ……やっぱり生物を飼うのって大変だよね」 「お前が言うと違和感があるけど、まぁそうだよな」 「わかるよー、わかるよー」 「おっ、なんかこのゆっくりが俺の気持ちを解るらしい。今日はこいつにしようかな」 「今日の犠牲者はちぇんか」 「犠牲者って言うなよ! 僕はゆっくりが飼いたいんだよ!」 「わかるよー、わかるよー」 「良いゆっくりだなぁ。よし、こいつに決めた! はい100円」 「さよなら、ちぇん」 友人の差し出すレジ袋をお断りし、エコバッグにちぇんを詰める。 わからないらしいが、お家に着くまでの辛抱だ。頑張ってくれ。 僕はゆっくりとの生活に夢を馳せながら、るんるん気分で帰路についた。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、ちぇん、ここで一緒に暮らそうね」 「わから……わかるよー!」 おっ、今回は何だか上手くいきそうだ。 嬉しくなった僕は、ちぇんと一緒に酒を飲む事にした。 今日は無礼講だ。朝まで飲むぞ! 「でさー、最初に買ったソフトがアトランチスの謎だったわけよ」 「わかるよー、わかるよー」 「ん~? 本当に解ってるのか? あのゲームはすごいんだぞー」 僕は不条理なゲームについて、ちぇんと熱く語りあった。 ちぇんは僕の話にわかるよーと相槌を打ってくれる。 モアイと758の関連性について語り合ったとき、僕はちぇんとなら上手くやっていけると確信した。 「そっかー、わかるのかー。ちぇんは良い奴だなー」 「わかるよー」 「あれ? お前、ぜんぜん飲んでないじゃん。ほら、ぐっと飲みなよ」 「わ、わからないよー!」 「酒の味が解らないなんて、ちぇんはまだまだ子供だなー」 「わからな……いよ……」 「ほらほら、ぐっとぐっと!」 「わか……ら……ない……よ……」 翌朝、目が覚めると、二日酔いで頭が痛かった。 ちぇんも二日酔いなのだろうか。何だかぐったりとしている。 いや、もう自分を騙すのはよそう。 ちぇんは酒に飲まれて死んでいた。 今日もペットショップに行かなくてはならない。 「まぁ、だんだん長くなってるから大丈夫だよね」 「1年飼えるようになるまでに、何匹殺すつもりなんだよ!」 「失敬な。殺す気なんてないよ。うっかり殺してるだけだよ」 「わからないよ!」 「何だよ、お前ちぇんかよ。あ、そうだ。このさい、喋らないゆっくりはいないの?」 「もうお前、犬とか飼えよ……」 「うちはペット禁止のアパートなんだよ!」 ゆっくりも大差ない気がしたが、逆ギレしてしまった以上引くわけにはいかない。 「昨日のちぇんはさ、何か上手く行きそうだったんだよね。あんな感じ奴で頼むよ」 「あー、じゃあこれにしろよ」 「これ?」 「ちーんぽ!」 僕は頭がクラクラしてきた。 なんて卑猥な奴なんだろう。 「え? なにこれ? 名前はちんぽ?」 「これはみょんって言うんだ。でも正式名称は──」 「うん、みょんね! なんかちぇんと名前の響きも似てて良い感じだよ!」 「人の話聞けよ。だからお前はダメなんだよ」 友人が何か言っていたが、僕はもうみょんに夢中だった。 友人に100円玉を握らせ、みょんを片手に帰路へつく。 みょんもちんぽちんぽと大はしゃぎだ。 途中、警官に職質されたけど、ゆっくりを飼える喜びで乗り切った。 「ふぅ、やっと家についたよ。さぁ、みょん、ここで一緒に暮らそうね」 「ペニスッ!」 こうして僕とみょんの生活が始まった。 湯上りで素っ裸の僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 朝の生理現象中の僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 トイレで用を足してる僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 何となく全裸になった僕をみて、ビッグマラペニスッ! と言ってくれるみょん。 みょんは最高だった。 そんな僕とみょんの生活は実に3ヶ月にも及んだ。 しかし、最近みょんの様子が少しおかしい。 まらまらと何だか寂しげだ。 そろそろ、ゆっくりのお友達が欲しいのかも知れない。 ゆっくりを飼うのに馴れてきた気がしいないでもない僕は、みょんのためにもう一匹ゆっくりを飼う事にした。 「というわけで、買いに来たよ」 「急にそう言われてもなぁ。野良ゆっくりって今、一匹しか残ってないんだよ」 「えー、あんなにいたのに?」 「誰かと違って、大量に買ってくれたお客様がいらっしゃったんだよ」 「僕も何匹か買っただろ。一匹ずつだったけどさ。とりあえず残ってるの見せてよ」 「せっかくだから調教済みの買わないか? 今ならこのれいむが5万──」 「部屋こっちだったよね? 先に入るよ」 僕は守銭奴の友人を残し、ズカズカと店の奥へ進んだ。 部屋の中には一匹のゆっくりを残し、ガラ空きの水槽が並んでいた。 残っていたゆっくりは、黄色い髪に赤いカチューシャをしている。なんか地味だ。 「これ何て名前なの?」 「これはありすって言うんだ。後、名前じゃなくて種類な」 「やっと、とかいはのわたしをむかえにきたのね! おそいわよ!」 「初対面なのに怒られるし。どんな都会派だよ」 「本人が言ってるんだから、都会派なんだろ」 「そっかー、まぁ他に選択肢もないしこれにするよ」 「そういえば向こうに3万円の調教済みまりさがいるんだけど」 「はい100円」 友人のポケットに100円玉を押し込み、ありすをエコバッグに押し込む。 ありすは最初嫌がっていたが、これは都会派なバッグなんだよと教えると、喜んで中に入ってくれた。 なかなか物分りの良い奴だ。僕はあまりの嬉しさに、バッグをブンブン振り回しながら帰路についた。 「ただいまー、みょん」 「ちーんぽ!」 「今日はみょんにお友達を連れてきたぞー。ほらありす、みょんに挨拶して」 「ん、ん、んほおおおおぉおおおおお!! みょんかわいいわぁぁあああ!! ありすのとかいはのてくで、めろめろにしてあげるうぅううう!!」 「ちんぽおおぉおおおおおおお!?」 結論から言うと、みょんにお友達は出来なかった。 ありすが到着早々その性欲を全開にし、僕のかかと落としを食らったためだ。 だが、みょんに家族が出来た。 僕のかかと落しが炸裂する前に、みょんの中に新しい命が宿っていたのだ。 今日も部屋からは、ちんぽちんぽの大合唱が聞こえる。 僕はゆっくりを飼う事ができた。 みょんには家族ができた。 もうため息をついて新しいゆっくりを買いに行く事はないだろう。 おわり ■書いたもの 餡れいざー ゆっくりサファリパーク 赤ゆっくり物語 潜入ゆっくりの巣24時 ゆっくり昼メロ このSSに感想を付ける
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ゆっくりを飼う え、と…ね、ゆっくりを飼おうの小説版っぽいものん 【ゆっくりを飼おう】 「そこのおぬぃさんまりさをかってほしいんだぜ」 と声をかけるのは『ゆっくりまりさ見切品\498』 「今まで飼っていたユックリが死んでしまったので、買いに来てみたが…」 あるん女がペットショップを訪れまりさを買って行くんと。 家に帰りまりさを開放するん。 「ひろいおうち~」 とりあえず安かったので買って家へつれて帰った 「ゆお~ だぜ~」 ハシャグまりさ 「すごくきにいったよ!ここをまりささまのゆっくりぷれいすにするんだぜ」 「ばばぁはめざわりだからゆっくりしね!」 グッ 女の中で何かがキレた ゲスの見分け方 以下はゲスの特徴 目下に盛上、ニヤついた口、まるもっこりみたいな目、 何でも自分が見つけたものの所有権を主張する、 毒舌か誹謗発する キレたおねぃさんはハンマーか潰し ゲスまりさは圧死した 「やっぱ安物は駄目ね~ もうちょっと奮発するかな 今度はぱちゅりーでも飼ってみるかな~」 \バタンッ/ 女はドアを閉めつ、出かけた。 再びペットショップろさか ここは難有り品コーナーか 安いけど瞬殺しそうだからなぁ ショーケース団地みたいなとこに売られてるユクリ達 なすび型れいむ100円は「ゆう ゆぅ」爆睡し でいぶ\50_ は「ゆっくりしね!」と罵りり ゲスまりさ\50_は「うんうんするよ」と脱糞し 種付け用アリス\50_ 「んほぉぉぉ!」と発情しまくり …女はナンアリから離れ正規コーナーを見るぞとあ 「ぱちゅりーはっと、」 ぱちゅりー \10000 「むきゅ!」 「うわ高いなぁ!」 「ゆっへっへっ!おねぃさん、まりさをかってくれたら きもちよくしてやるのぜ」 ゲスぃ見た目ん・まりさ \2000 がゲスく話し掛ける 「このまりさゲス化してるな 店員さんに報告しておこう 難有り行きおめでとう」 ふとゲスまりさから目を反らすると 「ゆっくりしていってねっ!!」 いちりんが話し掛けるか 新入荷で価格は\50000 「かわいい…(キュン)」 続く? 【ゆっくりを飼おう・続】 あーすz-うんこして寝ろ!* 飼いユクリが死んでしまったので新たに買うことになった女は激安まりさを買うもゲスく失敗殺処分 安物の反省から改めてショップを訪る ナンアリは激安で正規価格なパチュリを買うこととしたが 高くて買うのを渋る 隠れゲスなまりさを店員ぬナンアリ移動提唱し いちりんに一目惚れ高いが買った 本編 <「ありがとうございました~!」 <「なんでまりささまが なんありにいどうなんだぜ はなすんだぜぇぇぇ!」 「買ってしまった」 いちりんを買い上げ、店を出る女 「ゆっくりできそうなおうち~ やさしいおねぃさんに かってもらえてしあわせ~」 「痛い出費だわ…五万円ぁ、 今月は卵かけご飯にのり玉で我慢するしかないか…はぁ」 お辞儀→「ふつつかものですが おせわになります おねぃさんをゆっくりさせれるように がんばります」 「まぁ…」 「かわいいなぁ、もう! これならのり玉でも我慢できそうだわ」 「ゆっくりしていってね!(ラジオ)」 「ゆっくりしていってね!」 「『注意ゆっくりいちりんは 自身の命が危ない時などに 特殊な能力が働く場合があります』??? まぁ虐待するわけでもないし別に気にすることじゃないわねさ」 「さ、晩御飯だよゆっくり食べてね」 「おししそ~だよ~」 「むーしゃむーしゃ…」 「あら?『しあわせー』しないのかしらら」 「んぐっ」 ゴクンッ 「しあわせー!」 「あぁお口に入ってるのを食べてからするのね お行儀いいわねーさすが五万円、躾も完璧だわ」 「おさらさんきれいにするよ」 ぺ~ろぺ~ろ ペロペロ 「おねぃさんおさらさんぺ~ろぺ~ろしてきれいにできたよ!」 「なんという優秀な子!」 公園デビュー 「ちょうちょさんゆっくりまってね!」 「楽しそうね」 「ちょっとトイレに行ってくるからそこで待っててね」 「ゆっくりいってらっしゃい~」 「ゆゆ~」 ヌッ… 「ゆっへっへっ…こんどはあのゆっくりですっきりして じんげんのいえにころがりこんでやるのぜ いただくのぜー!」 「ゆあ?!」 「まりさのじまんぺにぺにでにんっしんさせやるのぜ!」 ドンッ 「やだぁぁ」 「やめてぇ!」ガン!「ゆぶお!」 ヒリヒリ 「なんてことするんだぜー! やさしくしてあげたら つけあがりやがって もうようしゃしないんだぜ!」 「おねぃさん!」 「やっぱ公園なトイレじゃすっきりできないわ!」 「おねぃさ~ん!」 「ゆっへっへっおかしてやるのぜぇ」 「ゆ~ん」 「あ!うちのいちりんにゲスっぽいまりさがせまってる!」 「いま助けるわよ! ええっと…こいつでいいわ!」 「あ~すっきりしたいわぁ~」 ガシッ! 「ゆほ?」 「ゆっくり弾いけぇ!どっせい!」 ドッギャァァァンッッ!」 「ゆほおぉぉ!おそらをとんでるみたいだわぁ」 メリ… 「ゆぎゃぁぁ!」 ドクシャァ! 「ゆぅ~ん」 なでなで 「もうだいじょうぶだよ」 「ゆぎぎぎ…いったいなんなんだぜ」 ぬぅ 「あらぁ~とってもすてきなまりさねぇ~」 「ゆっぎゃぁあぁぁぁ!」 「んほおぉぉぉぉ!えきべんすっきりいくわよぉぉぉん!」 「ゆ っゆ っゆ っ」 「ほら、もう泣かないの帰ったらいっぱい遊んであげるから」 スッ 「ん?」 シングルれいむとその子れいむ二匹が立ちはだかるさ 「にげもんさんここをとおりたかったら つうこうりょうのあまあまをおいていってね!」 「よこちぇ~」 「ゆっひゃっひゃ!」プッ 「ここをとおりたいんでしょ? はやくあまあまちょうだいね わからないの? ばかなの?しぬの?」 ぎゅ! 子れいむを掴む女 「おきゃーつぁーん!」 「でいぶのこどもになにずるのー!」 2分後… か~ば ば~ぶ~♪ でいぶのまむまむに子ユクリ、 子ユクリのあにゃるにもう子ユクリを詰め込む 「ゆがあぁぁぁ!でいぶのまむまむがざげるぅぅぅぅ! おちびぢゃあぁん」 「ゆ っゆ っ」 「ゆ っゆ っ」プリンップリンッ 帰宅 「おうち~ただいま~」 「いちりん~そんなにはしゃぐところぶわよ~」 ドンッ! 「ゆあ?!」 「いちりん!」 何かがいちりんにぶつかる 「ゆあぁーん! いたいよ~おねぃざあぁーん!」 「いちりん!傷は浅いわよ! な、何者?!」 「ここはまりさたちのおうちのおうちだよ!」 「ばばぃぁはさっさとあまあまもってきてね」ぷく~ 「よこちぇ~」 留守間に家をゲスまりさゲスれいむ ゲス子まりさなる三匹に家を占拠されていた しかし女は怯まなかった このゲスまりさ一家は徹底的に痛め付けたあと 庭に穴を掘り ゆっくり処分穴と称した穴に半埋さ 「ほら、いちりん~傷なおしてあげるからこっちにおいで~」 「ゆ、ゆぴ…」 「ほら、我慢我慢 さ、今日はもう寝なさい」 「ゆ~んゆ~ん おねぃうさ~ん」 一緒に寝たがるいちりん 「ゆぅゆぅ」 「まったく、甘えんぼうさんね」 「コンビニにおやつを買いにいって来るから ちゃんとお留守番していてね」 「いちりんとうりでおるすばんできるよ!」 「ゆぅ…ゆぅ…」 眠りるいちりんさ 「ゆぅ…」 ヌッ ガッシャーン! 「ゆあ?な、なに?」 「んほおおぁおおお~~!!」 「ゆんやあぁーー!! お、おねぃさぁ~ん!!」 5分経過… っくた~んと~ん♪ 女が帰るとかそこで見たのは 頭から蔓を生やしたいちりん 蔓には既4つの実ゆがなっていた その横でレイパ死骸や 「ゆぁあぁぁん!おねぃざあぁん い、いちりんにんっしんしちゃったよおぉぉぉ!」 「い、いちりん な、なんてことを… でも、なんでレイパーのほうが死んでるの…?」 前5分… ぽ~ん♪ ヌッチ 「もぉやめでぇぇ!」 ヌッチ 「ぬふぅ!いっぱつくらいじゃ まだまだおわらないわよぉ!」 ヌッチ 「ゆあああぁぁぁぁ! 『しにたくない』 よおぉぉぉ!」 モクモク モクモク すといちりんの額から煙が吐きか ドンッ 煙は形を変え顔や -思い出始め (『記憶 ゆえ~ん ゆあ~ん』 干からびた弟な赤まりさを見て泣くんありす) -思い出終了※赤レイパーありす参照 ヌッチ 「ぬふぅ!ぉとうとの まりさいじょうの いやらしいからだだねぇ!」 ヌッチ ドゴン 「ゆ っ!」 ビダーンッ! 「ゆぴゅっ!」パキッ ゴゴゴゴ… 今に至れ 「そんなことがあったのね… (想像以上ね…いちりんの能力) ひっく ひっく あとは実ゆっくりをどうするか…」 蔓にいる4つの実ゆを見るとありすが三匹なっていた いずれもペニペニ突き出している 「ゆぅ」 「ゆぅ」 「ゆぅ ちゅっきりぃ」 (心の声「なんてふてぶてしい顔… しかもぺにぺに立てて… 生まれる前からレイパー確定してるわね 潰してやろうかしら」) で、根元に近い実ゆを見ると… 「まぁ!いちりんに似た子が一匹だけいるわ!」 「ゆ!おねぃさんいちりんそのこをそだててあげたいよ!」 自分似な子教育や熱心ないちりん 「う~ん…まぁ一匹ならいいかな その代わり他のレイパー似な子はダメよ、 またいちりんに危険が及ぶかもしれないからね」 「ありがとうおねぃさん!いちりんがんばっていいこにそだてるよ!」 「んじゃ、邪魔なレイパーら子は切り離すわね」 ヂョキッ 蔓になる実いちりんから先端寄りを切断し 突然栄養源から切り離された実ありす達は 窮地に追いやられ 切り口に近いやつから次々苦悶の表情を浮かべ苦しみ始める 「もっちょ…ゆっきゅ」 「みゃ…みゃぁ…」 「ちゅっきりしたかっ…ちゃ…」 レイパな自分似ない子からと いちりんは我が子とはいえ 実レイパを気に止めず悔いはないよだ 「…なんだろうこの苦悶な表情をみてるとなんだかゾクゾクするわ… 風邪かしら」 続くどこかへ
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いままで書いたもの とかいはコーディネイター 植物型ゆっくり 魔理沙とゆっくり~邂逅篇~ 取替えられた子 お前なんかドスじゃない ばーさすちれーでん ねるねるねるゆ ゆっくりを飼うって難しい ゆっくり分身 れいぱー 「ふぅ……ここが凍凶か」 通行人で溢れかえる餓野駅の前で、明らかに田舎臭いいでたちで僕は そう呟いた。 僕の家は農家であったが、親の後を継ぐ事が決められた人生に嫌気が さし、料理人を目指して情熱の赴くままここ東京まで修行に来たのだ。 「よーし、まずは働ける場所と治安のいい公園を探すぞー」 しかし、傍から見ればいくらなんでも無計画すぎであった。 と、そう意気込んでいる僕の視界の端に、それがふらふらふわふわと 舞い込んできた。 「うー! うー!」 それは一匹の胴なしゆっくりれみりゃであった。田舎にいた時はさん ざん料理の材料として使ったものだ。 なかなかウマそうだと思って見ていると、一人の幼女がそのれみりゃ に向かってとてとてと駆け寄った。 「あ、れみりゃだー。可愛いー」 瞳をキラキラと輝かせながられみりゃを見る幼女。便宜上、仮にオリ 江ちゃんと名づけよう。オリキャラなので。 「おいでおいでー」 オリ江ちゃんは中空のれみりゃに向かって手招きをした。 「うー♪」 するとれみりゃは何の警戒心もなくオリ江ちゃんの下へと舞い降りて そのぷにぷにした細腕の中にしまいこまれてしまった。 「ふかふかー♪」 「うー♪ うー♪」 れみりゃはオリ江ちゃんに抱きしめられ、えらくご満悦のようで楽し げに声を上げる。 オリ江ちゃんは、そんなれみりゃのほっぺとむにむにとつまみながら 笑顔で一言。 「それにおいしそう……」 「う、うー?」 その言葉に違和感を感じたのか、れみりゃが不安げな顔でオリ江ちゃ んの顔を見上げた、 オリ江ちゃんの口の端からは滝のようにだらだらとヨダレが垂れ流さ れていた。 「いただきまーす」 そして、食べやすいように90度ほど横に回転させられ、オリ江ちゃ んの未熟でチャーミングな犬歯に噛み千切られるれみりゃのほっぺ。 「う゛ー?!」 身が裂かれる痛みに、れみりゃは涙を流しながら苦悶の声を漏らす。 しかしオリ江ちゃんはそんなれみりゃなど全く気にせずに声を上げた。 「おいし~いっ!! おいしいお汁が「ピュピュ」って出てくる!!」 れみりゃのほっぺから勢い良くあふれ出る熱々の肉汁。それはまるで 水鉄砲のような勢いでオリ江ちゃんの顔を汚していく。しかもその量 はまるで汁もののエロゲの汁のように、れみりゃの小さな体から出て きたとは思えないほど明らかに異常な量である。 僕はその光景を目の当たりにして、ビビッと第六感がサタデーナイト フィーバーした。 「そうだ、僕がやりたかったのはこれだったんだ。僕は幼女の顔に熱 いお汁をピュピュっとかけたかったんだ!」 それは世の全ての人間が目指す一つの到達点。いわゆる悟りの境地で あった。僕はれみりゃの肉汁によって、悟りの境地に達したのだ。 と、僕が達した快感の余韻に浸っていると道の向こうからばたばたと おそろいの服を着た屈強な男達が現れた。 「いたぞ!」 「逃がすな!」 「取り押さえろ!」 その屈強な男達はオリ絵ちゃんに向かって勢い良く飛びかかると、 「うー?!」 その手に握られていたほっぺのかけたれみりゃを手際よく地面に引き ずり倒した。同時に、引きずり倒した男から確保という声が響いた。 その男達は警官だったのだ。 警官たちは呆然と立ちすくむオリ江ちゃんを見ると、悲壮な顔で叫ん だ。 「あぁっ! 見ろこの子の顔を! 濁った体液でどろどろだ!」 「くそっ! なんて卑猥なんだ! 許せん!」 「ゆっくりれみりあ! 貴様を公然猥褻の現行犯で逮捕する!」 「う゛、う゛ーーーーー?!」 細かい話は理解できていないようだが、言葉の難しさと警官の態度か らそれがゆっくりできない事だとは理解できたれみりゃが泣き声のよ うな叫びを上げた。 「う゛ー! う゛ー!」 瞳から頬の痛みが原因ではない涙を滝のように流しながら必死に警官 に向かって声を上げるれみりゃ。 警官はそんなれみりゃをきっと睨みつけると、こう言い放った。 「犯罪者は皆そう言うんだ! 言い訳は署で聞く! さっさと来い!」 同時に仰々しい護送車が現れ、中から現れた屈強な男達が慎重にれみ りゃを護送車の中に引きずり込む。 「う゛ぁ゛ーーーーーー!!」 れみりゃは最後にそう叫び声を上げると、署内胸毛ランキング1位か ら10位が勢揃いといった風体の男達と共にその護送車の中に閉じ込 められ、厳重に3重ロックをかけられてしまった。きっとれみりゃは あの中でもかもかされてしまうんだろう。 ブロロロロという重厚なエンジン音を残して去っていく護送車を眺め ながら、僕はぼそっと呟いた。 「そうか……熱いお汁をかけるのは駄目なのか……じゃあ料理人にな んかならなくていいや。実家継ごう」 そして僕は餓野駅で田舎に向かう新幹線の切符を買った。 おわり このSSに感想をつける
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注意書き 俺とゆっくりの話 と、ほんの少し関係がありますがたぶん知らなくても大丈夫だと思います。 バッジ設定があります、詳しい設定については「俺とゆっくりの話 1」を読んでください。 タイトルのとうり、人間はゆっくりを愛でてます、でも虐待成分もありますし、そっちがメインだと思っています。 そんなわけで飼われているゆっくりがいます。 また、多少人間虐めな部分もあります。 そして頻繁に視点が移り変わっています。たぶんかなり読みにくいとは思いますが許してください、ごめんなさい。 オリジナルキャラがいますが、名前はないので親子間でも「お母さん」「娘」などと呼び合っています。 「おかぁさん、れいむとちぇんはあした、ほかのひとにもらわれていくんだね?」 「そうだよ、きっとそのひともおにいさんみたいにやさしいひとだからゆっくりいうことをきいてね」 「わかるよー!ちゃんということきいてゆっくりするよー!!」 俺の飼っているゆっくり達が寝床として用意した小屋の中で会話しているのが聞こえた。 彼女(?)らの言う通り、明日子れいむと子ちぇんは近所に住む人の所にもらわれていく。 俺がゆっくり達と「れいむ一匹とちぇん一匹以外はみんなペットショップか他の人に引き取ってもらう」という約束をしたからだ。 今はれいむとちぇんを飼っている俺だが、その子供全員まで面倒を見る余裕がないことをれいむとちぇんは理解していたし、 生まれたばかりの赤ゆっくりも最初は泣き叫んだが、親の賢明な説得の結果、自分が貰われることを承諾し、それまでの間精一杯親とゆっくりしようとしている。 今までも何匹かの子ゆっくりが他の他人や友人に引き取られていった。前の飼い主や親ゆっくりに会うとホームシックみたいな症状が起きてしまうことがあるので、 様子を見に行くことはできなかったが飲み屋で会った友人宅のゆっくりはちゃんと彼のいうことを聞いているらしい。 当然だ、何のために自分が育てる予定のない赤ゆっくりにまでシルバーバッチを持たせたと思ってるんだ、飼い主がちゃんとしていれば悪いゆっくりに育つはずがない。 次の日、子れいむと子ちぇんは少し離れた所に住む女性とその娘に引き取られていった。 父親は仕事で帰りが遅く、女性もたまに夜遅くまで出かけて行くことがあるらしい。昼の間娘がさみしい思いをしないように…とゆっくりを飼おうとしたんだそうだ。 とりあえず娘が親ゆっくりや子ゆっくり達と遊んでる間に女性に簡単な買い方の説明をする。 飼い方といっても基本的な躾についてはたぶん問題ないだろうが、ゆっくりにあまり触れない人にとってゆっくりは未知の固まりだ、お勧めの飼育書の紹介して、 買って読んでくださいねと言った。女性も 「あら、そんな本があるのね…じゃあ帰りにでも買っていこうかしら?」 と言ってくれた。これで買ってくれないと困る、ゆっくりに限らずペットを飼うのは大変なのだから。 最期に二人は俺にお礼を言ってから家を出て行った。 夕日に照らされた少女の腕に抱かれて頭をなでられる子れいむの顔を見て、俺もこの人たちならきっとゆっくり育ててくれるだろうと思った。 あれ?あっちに本屋ってあったっけ? 妹のちぇんと一緒におねーさんに運ばれて15分ほど移動した。 お兄さんの家より大きい家に着くとおねーさんが「きょうからここがあなたたちの家よ、ゆっくりしていってね!」と言ってくれた。 「ありがとう!おねーさん!!おねーさん!!ゆっくりしていくね!!」 「きょうからここがおねーさんたちとちぇんたちのいえになるんだねー!!わかるよー!!」 「いやぁね、この子たちは、今日から私のことはお母さんって呼んでくれていいのよ?お姉さんなんて呼ばれたら逆にくすぐったいじゃない?」 おねーさんのおかーさんが笑いながら言った、自分たちのお母さんはれいむお母さんとちぇんお母さんだけど、この家でゆっくりする以上 お姉さんのお母さんはれいむたちにとってもお母さんなんだと思った。 「わかったよ!!きょうからよろしくね!!おかーさん!!」 「よろしくね、さて、今日はれいむちゃん達が来たお祝いをしなくちゃね、晩御飯の準備をするから娘と遊んで待っててね」 「ごはん!!わかるよ!!ゆっくりまってるよー!!」 「ゆっくりつくってね!!おねえさん、ゆっくりあそぼうね!!」 「うん!じゃあ付いて来て、私の部屋に案内してあげる!!」 お姉さんに連れられてお姉さんのお部屋にきた。 お姉さんはニッコリ笑いながられいむとちぇんの頭をなでてくれた。 「ゆ、ゆ、ゆ~っくり~」 「ゆっくりできるよ~わかるよ~」 「あはは、かわいい!!」 さいしょはお姉さんの話を聞いていたり、お歌を歌ってもらったりしていたのだが、お姉さんは途中からちぇんの尻尾を触り始めた。 「ゆゆっ!?」 「あはは、ふさふさして気持ちいい~!!」 「ゆゆゆゆ、や、やめてよ!ちょっといたいんだよ!わかってね!!」 「キャハハ、ほら、クリクリ~」 さらにそのままちぇんの尻尾と尻尾をこすり合わせて楽しんでいる 「い、いたいよー!!ゆっくりやめてね!!」 「おねえさん!!れいむのいもうとがいたがってるよ!!ゆっくりやめてね!!」 「えー?ふさふさして気持ちいいのに…じゃあれいむであそぶ!!」 「ゆっくりあそんでいってね!!」 あの後、ちぇんちゃんのしっぽに何度か触ろうとしたけど、れいむちゃんは怒って触らせてくれなかった、ふさふさしてて気持ちよかったのになぁ… 尻尾に触れなかったので、頬を突いたり、軽く転がしたりして遊んであげた、れいむちゃんも、ちぇんちゃんも笑ってくれたので、楽しかったみたい。 また尻尾に触りたいけど、ちぇんちゃんに嫌われるのは嫌だから触らないで上げよう。 「ちぇんの尻尾には触れないようにしましょう ちぇん種の尻尾は非常に敏感で、強く握ったりするとゆっくりに激痛が走ります、また若い個体れあれば少し触れただけでも強い刺激になるのでちぇん種を飼育する場合は注意してください」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 お姉さんといっぱい遊んでいるとお姉さんのお部屋の外からお母さんの「ごはんよ~、はやくおりてらっしゃ~い」という声が聞こえた。 お姉さんに抱っこされて、ちぇんと一緒にお台所に行く。テーブルの上にはたくさんのお料理が並べられていた、そのうちいくつかは 本当のお母さんやお兄さんと一緒に食べたことはあったけど、こんなにいっぱい並んだご飯は初めてだった。 「きょうはれいむちゃん達の来たお祝いにお母さん、たくさんご飯作っちゃったわ、いっぱい食べてね!!」 「いまれいむちゃん達の分もよそってあげるね!!」 テーブルの上に載せられ、前に置かれたお皿に盛られるたくさんのご飯、全部食べきれるかなと思ったけど、せっかくお母さんが作ってくれたんだから全部食べなきゃ。 「じゃあ、いただきます」 「いただきまーす!!」 「「ゆっくりいただきます!!!」」 いただきますの挨拶をして目の前のご飯を食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~」 「おいしいんだね!わかるよー!!」 「あら、そう言ってくれるとお母さんも作ったかいがあったわ!!」 「とってもおいしいよ!!ゆっくりできるよ!!」 「おかあさん!おりがとうだよー!!!」 そんな話をしながられいむとちぇんはご飯を食べた、あまりの美味しさに気がついた時はまわりを汚しちゃってたけどお母さんは仕方ないと笑ってくれたし、 お姉さんはれいむとちぇんのお口を拭いてくれた。途中でおかあさんとお姉さんは難しいお話をしてた、何の話をしていたのかよくわからなかったけど、 お父さんという人は、今日帰ってくるのはとても遅くなるらしい、お姉さんのおとうさんなら、れいむたちのお父さん。今日のうちに挨拶したかったな… 「むーしゃ、むーしゃ、とってもしあわ…」 「もぐもぐたべるよー!!…」 ゆっくり、しかし激しく食事をするれいむとちぇん、しかしある料理を口にした瞬間、動きが止まり、白目をむいてガタガタと震え始めた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆっぐりできない゛よ゛お゛ぉぉぉぉ!!!」 「ど、どうしたの?れいむちゃん、ちぇんちゃん!!」 「おがあざん!!このごはん゛は゛きら゛い!!ゆっぐりで゛き゛な゛い!!」 「ごめ゛ん゛ね゛!!でも゛こ゛れ゛だけ゛は゛の゛こ゛さ゛せ゛て゛ね゛!!」 「…だめよ、好き嫌いはいけないの、わかるわよね?」 「でも、でもぉ!!」 「ゆっくりできないよ!!!」 「嫌いなものでも食べないといけないわよ、ほら、半分にしてあげるからちゃんと全部食べなさい!!」 「お母さん…でもこの子たちの嫌がり方、すごいよ?」 「でもお母さんは好き嫌いは許さないわよ、あなたもピーマン、残さずに食べなさい。」 「はぁーい」 いま、お母さんは何て言った?「全部食べないといけない?」 そんな、あの食べ物は口に入れた瞬間、れいむの中身が熱くなっちゃうのに!?ゆっくりできないのに!? でも、お兄さんや、本当のお母さんは「ちゃんと、新しい飼い主の言うことを聞くんだよ」といった、だかられいむも、ちぇんもちゃんと食べなくちゃ、 お母さんのいうことを聞かないと 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「ゆ゛っく゛り゛でき゛な゛い゛ん゛だね゛!でも゛ち゛ぇん゛は゛ま゛け゛な゛い゛よ゛!!」 「がんばって食べるのよ!お母さん、応援するからね!!」 れいむちゃん達がいきなり叫び出した時、間違ってゆっくりにとって毒になるものでも入れたのかしらと不安になった。 でも確かにれいむちゃん達は「このごはんきらい」といった、そういえばゆっくりは雑食っていうし、人間が食べれるのにゆっくりが食べれないものなんてあるはずがないわよね? でも好き嫌いはいけないこと。私も母に嫌いな食べ物を残さず食べろと言われ、いくら泣いても食べ終わるまで許してくれなかったことが何度かある。 結局私はなんでも食べれるようになったから、母には感謝してる。れいむちゃん達も、きっといつか私に感謝してくれるはずだ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「ゆ゛っく゛り゛でき゛な゛い゛ん゛だね゛!でも゛ち゛ぇん゛は゛ま゛け゛な゛い゛よ゛!!」 「がんばって食べるのよ!お母さん、応援するからね!!」 正直、ゆっくりが嫌いな食べ物というだけでここまで叫ぶとは思えなかった、きっとあの飼い主さんが甘やかしすぎたのね。 「ゆっくりに辛いものは厳禁!! 基本的に人間が食べるものはなんでも食べれるほど雑食性の強いゆっくりですが、唯一辛いものだけは食べさせてはいけません。 辛いものは餡子でできたゆっくりの体にとって猛毒であり、子供のゆっくりならほんの少しのハバネロで即死することすらあります。 また、香辛料なども種類によっては毒となることもあるので、ゆっくりにご飯を上げるときは注意してあげてください。」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 なんとかご飯を食べ終えたれいむとちぇんは母親に言われ、娘と一緒にお風呂に入ることになった。 「おねぇさん!れいむをゆっくりお風呂に入れてね!!」 「おふろだねー!わかるよー!!」 この気楽な饅頭についさっきまで毒を食わされてたんだぞ、と突っ込んではいけない。彼ら自身も辛いものが毒だということが分かっていないため、好き嫌いを直そうと自ら積極的に毒を食ったのだ。 れいむとちぇんはおねえさんといっしょにお風呂に入った。 人間って不思議、れいむも、ちぇんも、ゆっくりはあまり変わらないのに、人間は結構違う。 前に一緒にお風呂に入ったお兄さんにあったぶらぶらしたものが、お姉さんには見当たらない。 お姉さんがちぇんの頭を洗ってあげるのを見ている、れいむはそんな事を考えていた。 「はい、これでおしまい!!」 「すっきりさっぱりしたよー!!わかるよー!!」 そんなどうでもいいことを考えているうちにお姉さんがちぇんの頭を洗い終わったようだった。 「じゃ、お風呂にはいろっか」 「ゆっくりぃ~」 「わがるよぉ~」 「あはは、なにそれ、おじさんみたい!!」 れいむとちぇんにはお風呂は大きかったけど、お姉さんが用意してくれた桶の中に入るからゆっくり沈んだりしないよ! 「「ゆ~ゆゆゆ~ゆ~♪」」 れいむちゃんとちぇんちゃんが気持ち良さそうに歌を歌っていた。どこか音程のずれた、おかしな歌だったけど、それが逆に聞いてて楽しくなる、そんな感じがした。 「ゆっ!そろそろれいむたちはおふろからあがりたいよ!!」 「おねえさん!ゆっくりだしてねー!!」 歌を一曲歌い終わったと思ったらすぐにお風呂から上がりたいと言ってきた、まだ3分ぐらいしか経っていない、私はもっと入りたいのに。 「え~?私ももっと入りたいよ?それにすぐに上がっちゃうと湯冷めしちゃうよ?」 「ゆざめ?なにそれ?」 「もしかしてゆっくりできないの?」 「うん、とてもゆっくりできないよ」 「じゃあ、ゆっくりがまんするよ…」 「でも…このままお風呂に入っていてもゆっくりできなくなっちゃうよ、わからないよー…」 ほんと、ゆっくりってわからない、お風呂が大好きですみたいな事をさっきも言っていたのに、本当はお風呂、嫌いなのかな? このままお風呂に入っているとゆっくりできない、それはたしか本当のお母さんに最初に教えてもらったこと。 でも、すぐにお風呂からでると「YUZAME」になってゆっくりできなくなるってお姉さんは言った。 じゃあれいむもちぇんも、どっちにしろゆっくりできないの?どうすればいいの? 「お、おかあさーん!!」 「どうしたの!?何があったの!?」 「れいむちゃんとちぇんちゃんが溶けちゃったぁ!!」 娘がタオルも巻かずに飛び出してきたときはどうしようかと思った。だが、娘の持ってきた洗面器の中には黒い水が入っていてぶよぶよとした気味の悪いものが浮いている。 「おかぁ…さん…たすけてねー…」 「ゆっくり…したけっかが…」 私は急いで洗面器から二匹を取り出した。 「ゆっくりと水について ゆっくりは基本的にきれい好きな動物のため、子育て期などの特別な場合を除き、頻繁に水浴びをします。 飼いゆっくりの場合も少なくても三日に一度はお風呂に入れてあげましょう。別に毎日でもかまいません。 ですが注意点がいくつかあります。ゆっくりの皮は比較的軟らかいため、少し力が入っただけでもすぐ破けてしまいます。体や頭を洗ってあげるときでもできるだけ力を込めず、 手で表面を軽くこするように洗ってあげましょう。 次は入浴時間です。一般にはあまり知られていないことですが、ゆっくりは長時間水につかっていると皮が溶け、餡子が漏れ出してしまいます。 水の場合で約五分、お湯の場合で三分以上は濡らさないで上げてください。 もし、餡子が溶け出てしまった場合、すぐ自ら上げて体をタオルなどで優しく拭いてあげましょう。しばらく待って餡子の流出が止まらないようであれば重症です、ゆっクリニックに行きましょう。」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 れいむとちぇんが飼われてから、三か月ほどたった。 結局れいむもちぇんも、たまに尻尾をいじられ、頻繁に出される辛い物を「すききらいはいけない」と、泣きながら食べた。 お風呂でふやけた時は症状が軽くて助かったが、あれ以降お風呂は一分ぐらいしか入れてもらえなくなった。 毎日毒を食う生活だった、だけど、れいむもちぇんも自分は幸せなんだと信じていた。 昔、本当の母親に言われた一言「飼い主さんのいうことをちゃんと聞いたらきっとゆっくりできるよ!」その言葉をずっと信じて居たため、 二匹は他の飼いゆっくりには見られない位に飼い主に従順なゆっくりになっていた。 通常、野生のゆっくりは4か月ほどで亜成体となり独り立ちする、辛いもの以外は栄養豊富な食べ物をたらふく食べたこの二匹はもう、成体のゆっくりとほとんど変わらない大きさをしていた。 そして人間でいえば思春期のゆっくりが二匹、同じところで生活している。そうすればどうなるか、答えは明確だった。 もうすっかり夜になった。 おかあさんも、おねえさんも、おとうさんもたぶん寝ているぐらいの夜。 自分もちぇんも多分こんな遅くまで起きた事はないと思う。でもなぜか、今日はれいむもちぇんも寝るに寝られなかった。 「おねえちゃん…」 「なぁに、ちぇん、ゆっくりはなしてね」 「ちぇん、なんだかおねえちゃんといっしょにいるとなんだかうずうずむずむずするんだよ…」 「じつはれいむもなんだよ…」 「れいむおねえちゃん…」 「ちぇん…」 お互い見つめあう二人、少しずつ近づいて行き、触れ合う肌 「んほっ!?」 「に゛ゃっ!?」 その瞬間、二匹に電流が走った 「な、なに、いまのは!?」 「わ、わからないよー!!」 生物的に成熟し始め、早すぎるすっきりで朽ちてしまうゆっくりが現れ始めるこの時期、野生なら親に、飼いなら飼い主に性教育を受ける頃だ。 だが、親にも飼い主にも性教育を受けていない二匹には何が起こったのかわからない、ただ、未知の刺激を感じた二匹の心は新しいおもちゃを見つけたような興奮を感じていた。 「わ、わからないけど…もういちどやってみるよ…」 「わかったよー、ゆっくりやってね…」 二匹が本能的に交尾を開始するまでにそんな長い時間はかからなかった。 今日も私はいつものように6時に起きた。ちぇんちゃんとれいむちゃんを飼うようになってから、朝起きるのが少し早くなった。毎朝朝ごはんの前にれいむちゃん達と遊ぶのがとても楽しい。 居間に降りてみるとれいむちゃんの姿が見えなかった、ちぇんちゃんが古新聞を居間の隅に積み重ねているのを見つける。 「おはよう、ちぇんちゃん」 「ゆっ、おはようなんだね、わかるよー!!」 「それで…何してるの?」 「お、おねがいするよ!!それをどかさないでね!!」 「だめだよ、ゴミを散らかすとお母さんに怒られちゃうよ?」 「わからないよぉー!!」 遂に泣き叫んでしまうちぇんちゃん、でも散らかったのをこのままにしておけないし…私はちぇんちゃんにごめんね、と言ってから積み重なった新聞紙の上の方をどかした。 「ゆゆっ、おねえさん、おはよう!!でもゆっくりしんぶんさんをもどしてね!!!」 新聞紙の山の中にはれいむちゃんがいてこっちを向いて挨拶をしてきた、でも、その頭には植物の茎のようなものが生えていて、それには8個くらい、ちゃっちゃいゆっくりが付いていた。 「…」 「ゆっ」 「お…おかぁさーん!!大変!れいむちゃんが!!」 「ゆっくりの性欲について ゆっくりはそのほのぼのした外見、生活からは想像しにくいですが性欲の旺盛な生物です。 ですが、若いゆっくりは交尾をすると疲労や子供に栄養を取られ死んでいしまうことがあるので対策をしっかり行いましょう。 生まれてから五か月~半年ぐらいでゆっくりは性欲を感じ始めるのでその前からゆっくりに性教育をしてあげてください。 内容はお互いが激しく体をこすり合わせることがすっきりであること、すっきりすると子供ができることがあること、若い時にすっきりしてしまうと死んでしまうことがあること、 この三つで十分です。ゆっくりは性に関することは割合速く覚えるため教育にあまり苦労はしないでしょう、成体のゆっくりと一緒に飼育しているならその個体に教育してもらうのも一つの手です。 また、性欲が解消されないとゆっくりは自慰行為に依存したり自傷行動を行ってしまうこともあるので、繁殖させる予定がない時は何らかの対策を立てる必要があります。 プロのブリーダーは定期的にゆっくりをすっきりさせてあげることがありますが、とても難しい方法なので去勢手術、避妊手術を行うことをお勧めします。」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 娘の悲鳴で起こされたその日以来、なぜかれいむちゃんは新聞紙の山の中に隠れるようになり、ちぇんちゃんはれいむちゃんに新聞紙をかぶせ、その前に立つようになった。 今までこんなことはしなかったのにどうしたのかしら? さすがにゴミを散らかされると困るし、たまには日光浴もしないとれいむちゃんにも、あかちゃんにも悪いわよね? 「ゆっくりやめてね!!おかあさん、はなして!!かたづけないでね!!」 「だめじゃない、れいむちゃん、古新聞を散らかしちゃ?」 「でもそれがないとゆっくりできないよぉ…」 でも、言った時は新聞紙から出てくるけどまたすぐに新聞紙を散らかして二匹は中にもぐりこんでしまう、何度言ってもその時はいうことを聞くのに、何時間かたったらまた何かをちらかしてその中にもぐりこんじゃう。 そして新聞紙かられいむちゃんを取り出すと大声で泣き始めちゃう。 ちぇんちゃんが泣きながらないてるれいむちゃんに紙くずをかぶせてたけど何を考えているのかしら? れいむがにんっしんしてから何日かがたった。 ここ何日かずっと怒られてばっかりだ、もちろん悪いのはれいむたち、それは分かっているのに…頭に赤ちゃんができてからなぜか広いお家が怖くなってきた。 れいむはとにかく狭い所に入りたくて新聞紙という紙を散らかしちゃう。 お母さんやお父さんに怒られたから悪いことだということは分かっているのに…わかっているのに新聞紙の中に入りたくて、ちぇんにれいむを隠すようにお願いしちゃう。 ちぇんも悪いことだとわかっているのにれいむを隠すのを止められない。れいむたちは悪いゆっくりなのかな? なんで悪いことを止められないんだろう?今も夜でれいむとちぇん以外が部屋に居ない事をいいことにちぇんに新聞紙をかぶせてもらっている。 悪いことなのに、怒られるのに、それがわかっていて泣いてるのに。気がついたら新聞紙に隠れようとしている。 新聞紙や、周りのいろんなものをちぇんが集めている時、隣の部屋からお父さんの声がした。 「まったく、だから躾けられないならゆっくりなんか飼うなと言っただろう!!」 隣の部屋からお父さんの声が聞こえた。 「そんなこと言ったって、最初に飼いたいって言ったのはあの娘なのよ!あなただって飼って良いって言ったじゃない!?」 「それはお前が自分も躾を手伝うからと言ったからじゃないか!!あいつら、昨日は俺の仕事の書類まで新聞紙に混ぜて潜ってたんだぞ!!」 ごめんなさい、お父さん。ごめんなさい、ちぇんもなんでそうしちゃうかわからないんだよ!!でも今口にくわえているのはお父さんのお仕事の紙? あああ、悪いことなのに、悪いことなのに…この紙はここに置こうね、お姉ちゃん…わからないよ… 「まったく、だから軽い気持ちで生き物を飼うなと言ったのに…あいつらの子供が全部埋まれたらどうする気なんだ!?全部面倒を見る余裕は家には無いのは分かっているだろう!!」 「なによ!!自分はまったく関わろうとしない癖に悪いことがあったら全部私のせいにするの!?」 「そうは言っていないだろう!!」 ああ、なんでちぇんもれいむおねえちゃんもこんな怒られるようなことをしているんだろう、ゆっくりできないよ… はじめてお父さんに挨拶したときは笑顔で「娘と遊んでやってくれ」って言ってくれたのに…いまのちぇんたちはおねえちゃんとまったく遊んでいないよ…。 いつからだろう、こんなにゆっくりできなくなったのは、れいむおねえちゃんを隠したくなったのは… そうだ、わかる、わかるよ。こいつだ、れいむおねえちゃんにはえてるこいつらがでてきてからちぇんも、れいむおねえちゃんも、おねえちゃんも、おかあさんも、おとうさんもゆっくりできなくなったんだね。 わかる、わかるよ~、こいつらがいたから、ゆっくりできないんだね!!いまわかったよ!! その時、れいむから生えてた茎、それについていた実の一つが震えて地面に落ちた。 「ゆっ、ゆっくりちていっちぇね!!」 とっても純粋な笑顔で、虐待お兄さんが思わずつぶしたくなるような、ゆっくりから見れば天使のようにゆっくりした笑顔で赤れいむがそう言った時、ちぇんの中で何かが弾けた。 「ゆっくりしんでね!!ちぇんはゆっくりしたいんだよ!!」 ああ、今までゆっくりできなかったけど、ついにれいむとちぇんの赤ちゃんが生まれた、とってもゆっくりした赤ちゃん、天使のような笑顔で 「ゆっ、ゆっくりちていっちぇね!!」 とれいむにゆっくり言ってくれた。 「ゆっくりしんでね!!ちぇんはゆっくりしたいんだよ!!」 何が起こったのかわからなかった、目の前にはちぇん、その足元には丸く広がる何か…もしかして、ちぇんが赤ちゃんを? 「どお゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛ぉぉぉぉ!!!!」 「こいつらがいるからちぇんも、おねえちゃんも、みんなみんなゆっくりできないんだよ!!おねえちゃんはわかるよねー!!」 そうだ、れいむのあかちゃんが、あたまからでてきたとき、それかられいむはゆっくりせまいところにいきたくなってとまらなくなって、それでみんなにおこられるおうになって、ゆっくりできなくなったんだ。 じゃあこいつらがいなくなればれいむたちはゆっくりできる、このおうちにはじめてきたときみたいに、みんなでゆっくりするんだ!! 「ゆっくりおちろおぉー!!」 あたまをおもいっきりゆらしてあたまにはえたごみどもをかべにたたきつける、なんひきかは「ぶびゅ」とかいってつぶれた、ゆらしたことでうまれはじめたやつもいたけど、 そいつらはちぇんがかたずけてくれる。 「どうした、何があったんだ!!」 物音に気づいた父親と母親が隣の部屋から入ってきた。 彼らが見たのはまさに地獄絵図だった、あたり一面餡子で覆われ、れいむとちぇんが自分の子供を手当たり次第に叩き潰している。 「な、何をやっているの!?」 「ごみどもをつぶしてるんだよ!おかあさん、わかるよねー!!」 「よごしてごめんねおかあさん!!おとおさん!!あとでゆっくりあやまるからいまはだまってゆっくりみててね!!こいつらがいなくなればみんなゆっくりできるからね!!」 「れいむ!ちぇん!おまえたちは自分が何をやっているのかわかっているのか!?じぶんの子供を殺しているんだぞ!!」 父親が悲痛な叫びをあげた。 「なぁに、おとうさん、なにかあったの…?」 そして、娘が眠そうに目をこすりながら部屋に入ってくる。 「まっててね、おねえちゃん、こいつがさいごだよ!!」 「こいつをやればゆっくりできる!!わかる、わかるよー!!」 れいむとちぇんは最後の一匹の両頬を加え、思いっきり引っ張った。 「お、おかあちぁん、ゆっちゅり、ゆっちゅ、ゆぶべべっぇっっ!!!」 「「ゆっくりしねぇ!!」」 「ゆびゅ!!」 鈍い音を立てて最後の赤ちゃんが真っ二つになった。 「やった、やったよ、おねえちゃん、これでいっしょにゆっくりできるね」 「おとうさん、おかあさん、もうちぇんたちはおこられることはしないよ、ずっといっしょできるよ、わかるよ…」 れいむとちぇんが帰り餡子まみれのまま、光のない眼で娘に近づいてきた。 「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」 深夜の人里に少女の甲高い悲鳴が木霊した。 「ゆっくりは本来、木の根元の空洞等に巣を作って生活する動物です、それは飼いゆっくりでも変わらず、ゆっくりだけの安全な空間を欲します。 巣への依存度はあまり高くはありませんが、それでも多少のストレスを感じることがあるので出来るだけ巣となる小屋などを用意してあげてください。 お金に余裕がなければ段ボールなどを使うのも一つの手です、とにかくゆっくり以外が入れない狭い空間を作ってください。 巣の掃除ですが、ゆっくりは基本的にはきれい好きなので特に必要ありません。ただ、異臭がするなどの異常がある場合は掃除をする必要があります。その時はゆっくりと一緒に掃除をしましょう。 成体のゆっくり、特ににんっしん中のゆっくりは非常に怖がりになるため巣に引きこもりがちになります。この時期のゆっくりは非常にストレスに敏感なので、 むやみに巣から出したりしないでたまに入口をのぞいてあげるぐらいにしてください。ご飯もこのときは入口の近くに置いてあげれば自分で食べてくれます。 ゆっくりが心の底から飼い主を信頼している場合はにんっしん中でも巣の中にいるより飼い主のそばにいることを望みますがそこまでなついてくれなかった時も無理やり可愛がろうとはせずに、 ゆっくりが自分から出てくるのを待ってください。この時期飼い主が巣を荒らしたり、子供が巣の外から丸見えなところに移動させたりすると強いストレスがかかり、最悪精神崩壊を起こして自分の子供を殺してしまうことすらあります」 民明書房 ゆっくりの飼い方 第4版より抜粋 「こんな野蛮な生き物、今すぐ引き取ってください!!」 まったく、いきなりこれかよ?朝早くドアノックの音で起こされた俺は家の前にすごい剣幕のあの女性がいるのを見たとき、なにかあるなと思いゆっくり達に隣の部屋で静かにするように言った。 「こんな自分の子供を殺すような生き物…!!おかげで娘は部屋に引きこもっちゃったのよ!!」 女性は両手に虐待用透明な箱(防音)を俺に押し付けてきた。中のれいむもちぇんも何かを叫んでいるが声は聞こえない、ただ、涙をながしながら女性に何かを訴えていた。 「ゆっくりして、ゆっくりしようよ!!」 「なんでちぇんをすてちゃうの?わからない、わからないよ!!」 おれにゆっくりを押しつけてすぐ帰ろうとする女性を捕まえてなんとか何が起こったのか聞き出す。 ふざけるな、妊娠中の動物はストレスに敏感なんだ、それを何度も引っ張り出した…? 俺の腕を振り切ろうとする女性に俺はどうしても聞きたかった事を聞いた。 「なんで飼育書を飼わなかったんです!?そうすりゃこいつらだって自分の子供を殺すようなことは…」 「あなたが本をくれなかったのが悪いのよ!!こんなに手のかかる生き物だと知っていたらゆっくり何て飼おうとは思わなかったのに!!」 俺はそれを聞いて唖然とした、俺は確かゆっくりを上げるとき、飼育書を飼ってくださいと言った。なのに俺があげないから悪いとは? なんというか、俺より年上の人が、DQNというか、ゆとりというか、にんげんゆっくりというか…そしてそれを見抜けなかった自分が、何より情けなく思った。 俺は、こいつらをどうすればいいんだ?こいつらをここまで追い詰めてしまったのは、あんな飼い主に渡してしまった俺の責任だ。 こいつらはもうまともなゆっくりとしての生活は送れない、人間に媚びて諂い、そのためになら子供まで容赦なく殺してしまうようになってしまった。 でも、自分には何の罪もない、少なくとも、自分のせいで子供殺しという罪を犯してしまったこいつらを処分してしまうなんてできない。 家で飼うにも、今のこいつらは子ゆっくりをゆっくりできなくする存在として殺してしまう。最悪、兄弟や実の親であってもだ。 俺は、どうしたらいいんだ?? あとがき ちゃんとした知識もなく、動物を飼った結果起こった悲劇…みたいなものを書いてみました。 何度もあきらめようとして、そしたらアイデアが浮かんで、途中でアイデアが浮かばなくなって…そしたらアイデアが… というループを繰り返した結果、SSの視点が飼い主のお兄さん、れいむ、ちぇん、娘、母親、完全な第三者ところころ変わるという非常に読みにくいものになってしまいました。 なんとか文の書き方や中身で誰の視点か分かりやすくはしたつもりでしたが…ごめんなさい、わからないならそれは自分の力不足です。 この話、実話をモデルにしています。 四分の一は自分がハムスターを飼っていた時のこと。 四分の三は兄の持っていた動物関連の本に乗っていたある獣医の体験談です。 現実にも犬に葱食わせて殺しかけた、赤ちゃんを不用意に近づけてかみ殺された。 猫にマグロの刺身食わせて殺しかけた。 ハムスターを同じところに集めた結果共食いが起きたなどの「飼い主が少し知識を集める」ことで防げたはずの悲劇が起きてます。 皆さんも動物を飼うときは気を付けてくださいね 9月10日 2209 セイン このSSに感想を付ける
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いままで書いたもの とかいはコーディネイター 植物型ゆっくり 魔理沙とゆっくり~邂逅篇~ 取替えられた子 お前なんかドスじゃない ばーさすちれーでん ねるねるねるゆ ゆっくりを飼うって難しい 道を歩いていると、目の前にいきなり一匹のゆっくりれいむが飛び出 してきた。 「ゆっくりしていってね!」 「断る」 俺は迷わずそいつを蹴り飛ばし、そそくさと家に帰った。 れいむはゆっくりしていってねと言ったのにゆっくりしてもらえない どころか蹴り飛ばされて自分がゆっくりできなくなったので草葉の陰 で泣いた。 それから一週間。 俺はまたあの時の道を歩いていた。 すると、目の前に一匹のゆっくりれいむが飛び出してきた。 「ゆっくりまっ」 「断る」 喋っている途中のれいむの口目掛けて爪先をねじ込み、そのまま何度 か爪先を持ち上げたり勢い良く地面に振り下ろしたりしてから適当な 方向へ投げ捨てる。 れいむはゆべっとかゆ゛っゆ゛っとか呻きながら白目で口から泡など 吐いて痙攣していた。俺はそれを見届けると、れいむが通行の邪魔に ならないよう道の脇にそっとどけてそのまま家に帰ろうとする。が、 やけに足首が重いような気がして(気のせいかと思ってしばらくその まま歩いてたが、やはり重い)見てみると、まるで地面を引き摺られ てきたような哀れな姿になったれいむが靴紐に必死にしがみついてい た。 「ゆ゛……ゆ゛っぐり……ま゛っでね……」 「あ、あぁ……」 その地獄から響き渡るような声に俺はつい返事をしてしまう。 すると、れいむは急に元気に立ち上がった。 「ゆふふ……れいむはこのまえゆっくりしてくれなかったおにいさん をゆっくりさせるためにきびしいしゅぎょーをつんできたんだよ! ちからづくでゆっくりさせてあげるからかくごしてね!」 れいむはそう言って、きっとこちらを睨みつけてきた。 そして、俺は…… 「……………………………………………………………………この前?」 「どぼじでおぼえでないのー?!」 全く身に覚えがないのでとりあえず困っておいた。 れいむは泣いた。自分はずっとお兄さんの事を考えて過ごしてきたの に、お兄さんはれいむの事などどうでもよかったのだ。 お兄さんはそんなれいむを見かねて、若干申し訳なさそうな表情を浮 かべる。 「いやぁなんかスマン。全く覚えてないけど。今日は別に急いでない からゆっくりしてやってもいいぞ」 お兄さんからの提案。 ゆっくりしてないお兄さんからの完全降伏。これを受けてれいむは。 「どぼじでぞんなごどいうのー?!」 泣いた。 そしてそのまま続ける。 「それじゃせっかうのしゅぎょーがむだになっぢゃうでじょー?!」 「俺にどうしろと」 若干目的を見失っている感のあるれいむにお兄さんは言う。れいむは 器用にもみあげを動かして涙を拭うと、お兄さんを見上げて告げた。 「れいむとせいせいどーどーしょうぶしてね! れいむがかったらゆ っくりしてもらうよ!」 「……まぁ別にいいけど死んでも恨むなよ?」 所詮はただの饅頭であるれいむを労わりそう言ってきた。しかし、そ のような言葉に恐れるれいむではない。 「ゆふふ、りょうてりょうあしへしおってでもゆっくりしてもらうっ てばよ!」 「そんな状態じゃゆっくりできねーよ」 「うるさいよ! じゃあいくよ!」 そして闘いが始まった。 「ゆふふ、これがれいむのひっさつわざだよ! ぶんしんのじゅつ!」 れいむが叫ぶと、突如れいむの姿がゆっくりしてない速度で動き始め やがて残像が見えるほどになる。しかも、その残像は少しずつはっき りとした輪郭を持ち始め、とうとう元のれいむと同じ姿を持って地面 に立ったではないか。 4つに増えたれいむ達は揃って声を上げた。 「「「「これじゃどれがれいむかわからないでしょ! ゆっくりこう さんしてね!」」」」 「じゃあとりあえず一番右端から」 俺はなんとなく選んだそいつに軽くケリを入れてみる。 「ゆびぇっ?!」 そいつは潰れた饅頭のような悲鳴を上げると勢いよく後方に吹っ飛び ボールのようにぽよんぽよんと弾むと太い木にぶつかり、また潰れた 饅頭のような悲鳴を上げて止まった。 その様子を見て、残った三匹のれいむは薄笑いを浮かべて叫ぶ。 「「「ひっかかったね! そっちはほんたいだよ!」」」 「本体がやられちゃ……駄目なんじゃないか?」 そう聞くと、三匹の分身は揃って小首をかしげ、「何を言ってるんだ こいつ」みたいな顔をする。 「おにいさんのいうとおりだよ! ぶんしんははやくたたかってね!」 と、その間にずりずりと元の位置まで這ってきた本体が声を上げた。 三匹の分身は無様な本体の姿を一度見下ろし、お互いの顔を見合わせ て相談を始めた。 「だれからいく?」 「どうしよう」 「じゃあれいむがいくよ」 「いやいやここはれいむが」 「でもあえてれいむがいくよ」 「れいむがいくって」 「ぎゃくにれいむが」 「やっぱりれいむが」 誰かが声を上げると他の誰かが志願し、それを見たほかの誰かがさら に立候補する。 いつまでも終わらない議論。それを見ていた本体は憤り声を上げた。 「なにしてるの! ぷんぷん! こうなったられいむがいくよ!」 「「「どうぞどうぞ」」」 分身たちはこれ以上ないほど息のあった声を上げた。 そして本体のれいむは不敵な笑みを浮かべながらこちらに向かって飛 びかかってきた。 「おにいさんはゆっくりしたれいむにゆっくりやられてね!」 思い切り跳ね上がるれいむ。その位置は丁度俺の右拳の延長線上。 俺は躊躇わず拳を打ち込んだ。 打ち下ろし気味の右拳は容赦なくれいむを地面に叩きつけ、スーパー ボールよろしくれいむを上空へと跳ね上げた。 およそ3メートルほど。その高さから落ちながられいむは叫ぶ。 「どぼじでごうなるのーーーぉんぶ?!」 そして顔面から地面にぶつかり、再度潰れた饅頭のような声を上げた。 戦場がしーんと静まり返る。この隙に攻撃すればもう終わりなのだが、 そういうのはオサレではないしなんだか悪い事をしてるみたいな気分 になってきたので控えておく。 しばらくして、れいむが起き上がって言った。涙を滝のように流しな がら。 「でいぶいだいのもうやだ! づぎごぞぶんじんがいっでね!」 そしてぽよんぽよんと分身たちの後ろに隠れようとする。 集まっていた分身たちはサッと別れ、三方から本体れいむを取り囲む。 「だいじょうぶ! つぎこそかてるよ!」 「もーいっかい! もーいっかい!」 「ほんたいさんのちょっといいとこみてみたーい!」 そして、見事なコンビネーションで本体れいむをおだて始めた。 「ゆ~、じゃあもういっかいだけだからね!」 「「「ゆわーい」」」 普段褒められ慣れていないれいむは棒読みくさいその言葉にあっさり と乗せられ、まだ涙の跡が残る顔をこちらに向けて跳ねてきた。 「れいむにぶんしんたちのまえでいいかっこさせてね!」 そう言って渾身の体当たりを繰り出してくる。 その姿が余りに痛々しくて、俺は右拳を入れてやらなくちゃいけない 所をつい平手でべちんと頬を引っぱたいてしまう。 「ゆべしっ!!」 横から衝撃を受けたれいむは、綺麗なきりもみ回転を疲労しつつ頭か ら地面に突き刺さった。 まさか平手でもそこまでのダメージを負うとは思わなかった俺は、上 下逆さで地面に横たわるれいむにそっと手を伸ばす。 「ごべんなざいーー! もうでいぶのまげだがらいだいごどじないで ねーーー?!」 と、それを追撃だと思い込んだれいむは大声で泣きながら降参の意を 示した。 大声で泣き続けるれいむを前に、すっかり困った俺は残っている分身 たちに目を向けた。 分身たちはにたにたと笑っていた。 「ゆふふ、ほんたいがやられたようだね」 「ほんたいはれいむたちのなかでもいちばんのこもの」 「にんげんさんごときにやられるとはれいむのつらよごしだよ」 「「「おぉよわいよわい」」」 先ほどまでの嫌らしい笑みから一点、大声で笑い始める分身たち。本 体のれいむはその場で(上下逆さで動けないため)声を上げた。 「どぼじでぞんなひどいごどいうのー?!」 「うるさいよ!」 「うごけないほんたいなどひつようないよ!」 「ゆっくりしね!」 そう言って分身たちは揃って上下逆さの本体の上に飛び乗り、本体れ いむを押し潰した。 「ゆぴぃっ!」 「「「きたないはなびだね!」」」 三匹が縦に重なりまるでトーテムポールのような形になってそう言う 分身たち。こいつらどこの戦闘民族なのだろうか。 俺は、いい顔でそこに佇むトーテムポールに向かってささいな疑問を 投げかけてみた。 「お前ら、分身なのに本体なしで存在できるのか?」 「「「…………」」」 それを聞いた分身たちは、目を白黒させる。 そして、揃ってこう叫んだ。 「「「うっかりー!」」」 分身たちが叫ぶと同時に、一番下の分身の体が潰れた本体れいむの餡 子の中へずるずると引きずり込まれだした。きっと母なる海へと帰る のだろう。 涙目になった分身達は、引きずり込まれながらも俺に向かって言葉を 投げかける。 「これでかったとおもわないでね」 一匹目が完全に飲まれる。 「たとえれいむがきえてもひとのこころにゆっくりしてないこころが あるかぎり」 二匹目中ほどまでが飲まれる。 「だいにだいさんのれいむがおにいさんのまえにあらわれるよ」 三匹目の足が飲まれ始める。 「そのときまでせいぜい」 そして、三匹目の頭が完全に飲まれるかどうか、という所で。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 声を揃えてそう言うと完全に分身達はこの世から消え、後には一匹分 のれいむの死体だけが残った。 俺は、あの分身たちの言葉を思い出す。 『ひとのこころにゆっくりしてないこころがあるかぎり――』 人がゆっくりするまで、ゆっくりという哀しい存在は生まれ続ける。 人はもっとゆっくりするべきだ。それを教えるため、ゆっくりは生ま れ、そして死んでいくのだろう。 俺は、もうれいむのような哀しい存在が生まれないよう願いながら、 言った。 「さて、余計な時間を食ったし急いで帰るか」 おわり このSSに感想をつける
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・ぬちゃぬちゃあきです。 ・全二部作の一部です。 ・普通に虐待モノです。 ――――――――――――――――――――――――― 「おねーさん!!まりさをゆっくりかってくれてありがとうなんだぜ!!さっさとあまあまちょうだいね!?」 「どういたしまして。まりさ♪でもあまあま今無いの。」 今日ペットショップに行ったんだ。 そこでまりさを買った。 なんだか飾りが欠けてたり髪の色が薄い、さらにゲスっていうのですごく安かった。 目的? もちろんゆっくりを飼うため。 お金だして買ってきたんだから、ちゃんとしっかり飼ってあげるつもり。 前に飼ってみたれいむは『もっとゆっくりしたかった』って言って死んじゃたんだよなぁ。 ゆっくりにとってのゆっくりって何だろ? 甘いご飯をいっぱい食べること? うん。確かれいむはとっても喜んでた。それじゃあたくさん甘い物を食べさせてあげよう。 あんまり運動しないこと・・・・? うん。これもれいむがそう言ってたね。 しょっちゅう物にぶつかって痛がって、物に八つ当たりして壊してまた痛がる。 そんな生活かわいそうだ。動かなくて済む生活させてあげよう。 あとは・・・・・あ!赤ちゃんだ! れいむがいた頃はいっつも赤ちゃん赤ちゃんってうるさかったしなぁ。 うん。子沢山はゆっくり出来るはずだ。 ついでに余ったら私がもらって食べよっと。 「それじゃあ加工所行って必要なもの買わないとねー。」 「ゆゆ!?かこうじょさんはゆっくりできないんだぜ!!」 「大丈夫大丈夫♪」 嫌がるまりさを説得する。 「必要なもの買わないと、ゆっくりさせてあげる事もできないの。」 「ゆぅ・・・それならしかたないんだぜ・・・・・」 理解が早くて助かるよ。 さ、加工所に向かいましょっかねー。 というわけで私たち加工所に向かって、必要な物を買って、後は真っ直ぐ家に帰ったのでした。 ――――――――――――――――――――――――― 家には帰ってきたけど、今もう十時。 もう寝る時間である。早寝早起きが私の信条なのだ。 「さ、今日はもう遅いからこの中で寝ましょうねー?」 まりさを加工所で買ってきたプラスチックのお皿に乗せてあげる。 「ゆゆ!?まだまだよるはこれからなんだぜ!!もっとあそぶのぜ!!!」 まりさはどうにも寝るつもりは無いらしい。 「でもね、私は寝たいの。わかる?」 「うるさいんだぜ!!まりさをもっとゆっくりさせるのぜ!!!いいかげんにしないとおこるのぜ!?」 そう言ってまりさは『ぷくー』というゆっくりの威嚇をしてきた。 なんということでしょうー。 飼いゆっくりだというのにこのふてぶてしさ。 飼い主に対する態度がなっていないとは。 「はぁ。ごめんねー。これも私がまりさをゆっくりさせてあげられてないからなんだよね。」 うん。反省しなければ。 「わかったらいいのぜ!!ならあそぶのぜ!!くずはきらいn・・・・すーやすーや・・・・」 ごめんね。ゆっくりさせてあげられなくて。 私は一刻も早くまりさをゆっくりさせてあげなければと思い、とりあえず『ラムネスプレー』という物を使ってみた。 一瞬で寝ちゃうんだから加工所の技術ってすごいよね。 「さて、それじゃあ頑張ってみるかなー?」 ――――――――――――――――――――――――― ~朝~ 「すーやすーや・・・・・・ゆゆ!!ゆっくりおきたんだぜ!!」 まりさが朝の日の光を浴びて目を覚ました。 「ゆゆーん!あさののーびのーびするんだぜ!!のーびのーび♪ ゆん!!とってもゆっくりできるんだぜ!!つぎはあさのじょぎんぐさんなんだぜ!!・・・・・ゆ? ゆゆゆ!?な、なんでまりさのしゅんっそくあんよがうごかないのぜ!? ど、どおしてなんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」 「うーん・・・?朝からうるさいなぁ・・・」 まりさが騒いだせいで私が起きてしまった。近所迷惑にならなければいいんだけどなぁ。 「お、おねーさん!!まりさのみらくるすてきなあんよがうごかないのぜ!!??」 「あー・・・うん。じゃあ成功だ。さすが加工所だね♪」 「な、なにいってるのぜ・・・・?」 まりさは理解できていないようなので、一からしっかり説明してあげよう。 「それね、私がやったの。 だって前飼ってみたれいむは運動はゆっくりできないって言って、動きたがらなかったからなの。 どう?ゆっくり出来た?」 私の言葉を聞くとまりさは小さく震え始めた。 感動しすぎて震えちゃったのかな? 「な、なんてことしてくれたんだぜぇぇぇぇぇぇ!!!!???? まりさはまりさなんだぜ!?れいむじゃないんだぜ!! こんなことされたらまりさはゆっくりできないのぜ!!??」 なんと。そうだったのか・・・・・・ 「そ、その・・・・ごめんね?まりさ・・・・」 「ごめんですむわけないんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!??? さっさともとにもどすんだぜ!!!さっさとしろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 うーん・・・そう言われても・・・・ 店員さんに『絶対に直らない、痛くないけどあんよが動かなくなる薬』って言って持ってきてもらったものだし・・・ とりあえずパッケージを確認してみよう。 「えーと・・・あー・・・・ごめんねー。無理みたい?」 「むりじゃないぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!さっさとやれぇぇぇぇぇぇ!!!!」 私はどうするべきだろう・・・まりさにゆっくりさせないことをしてしまった。 謝っても済まない。・・・ならもっとゆっくりしてもらうしかない! よし!次は頑張るよ!! 「うん!決めた!!」 「なにをきめたんd・・・・・・すーやすーや・・・・・」 とりあえず今は眠ってもらうことにしよう。 とにかく、やると決めたことを試すんだ! ――――――――――――――――――――――――― 次はご飯を試してみよう! 加工所で色々聞いてみたけど、とにかくゆっくりって甘い物が好きみたい。 で、店員さんに『じゃあ、ゆっくりが食べられる一番甘いものってなんです?』って聞いたらこれが出てきた。 そう。ゆっくりだ。 虐めれば虐めただけ際限なく甘くなるらしい。 でも虐めるのっていやだって言ったらいい方法を教えて貰えた♪ とりあえずものは試しだ。やってみよう。 「えーと・・・・・赤ゆをパッケージから取り出す・・・・」 赤ゆのは言った箱を開け、中に入っているれいむの赤ゆを出した。 「「「「・・・ゆゆ!ゆっきゅちうまれちゃよ!!」」」」 何でも店員さん曰く、れいむは比較的ゆっくり通常種の中で丈夫なんだって。 それと、このパッケージの中に入ってるときは茎にくっついてる状態と変わらないって話。 パッケージから取り出して、外の空気に触れると初めて生まれた状態になる商品らしい。 その名も『もぎたて赤ゆ! ~ゆっきゅちうまれちゃよ!!~』 ネーミングセンスヒドいなー・・・・・・ 「ゆぅ・・・・にゃんであいしゃつしちぇくりぇにゃいにょ・・・・」 「ひじょいよ・・・・・」 「ゆっきゅちできにゃい・・・・・」 「ひじょいくじゅおやだにぇ!!!」 「おぁっと。存在を忘れてたよ。ごめんごめん。」 えーと・・・・次は眠らせて・・・・ 「「「「ゆっくちできにゃいくしょおやはちねっ!!ゆっきゅt」」」」 『ラムネスプレー』照射!よし。黙らせた。 「で、飾りが邪魔になるから取って置いて・・・・」 蒸し器に放り込む、と。 「水の代わりにオレンジジュースを入れて・・・・・よし。準備完了!」 これでまず弱火で三分。その後強火で沸騰するまでやって、放置。 最初の弱火はゆっくりを起こすためにあるらしい。 ま、うまく完成することを祈ってるよ。 「まりさの糧になってねー。」 ――――――――――――――――――――――――― ~鍋内部~ 「ゆゆ!?ゆっくちおきちゃけど、にゃんだきゃあちゅいよ!!」 「あちゅいあちゅいしゃんはゆっきゅりできにゃいね・・・・」 「ゆゆ!?あんよしゃんがゆかしゃんにくっちゅいてうごかにゃいよ!?」 「ゆ!!ほんちょだよ!?これもあにょゆっきゅちできにゃいくじゅおやのせいなんだにぇ!!!」 自分たちが危機的状況に置かれているのが理解できていないのか助かろうとするよりも悪口を言う事を優先し始めた。 「くじゅはちねっ!!」 「れいみゅたちはゆっきゅりしなくちゃいけにゃいんだよ!?」 「さっさとちね!!」 「ゆゆーん♪くじゅおやのわりゅぐちはゆっきゅりできるにぇー。」 とはいえこんな事が続いたのは最初だけ。 一分と経たない内にそこは地獄絵図と化した。 「あ!あぢゅいっぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」 「もうころちてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」 「れいみゅのびきゃきゅがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!うごかにゃいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 「さっさとたちゅけりょぉぉぉぉぉ!!!!くじゅおやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 本来なら死んでもおかしくない、いや、赤ゆなら既に死んでいるはずの温度になっても死なないでいた。 なぜなら下にあるのが水でなくオレンジジュースだから。 蒸発して上がってくるのはオレンジジュース。 沸騰したオレンジジュースがたまに体に掛かるのもまた、生き残っている原因となっていた。 「あじゅいぃぃぃぃぃ!!!もうころちでぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁあぢゅいぃぃぃぃ!!!なんでれいみゅのきずしゃんなおってるのぉぉぉぉぉ!? これじゃちねにゃいでしょぉぉぉぉぉ!!??」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!もうおうちきゃえりゅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」 「ぢねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!くじゅおやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 かくしてしばらくの間、赤ゆたちは灼熱地獄を味わったのだった。 赤ゆたちが灼熱地獄から解放されたのは蓋が外され、皿に盛られたときだった。 「ゅ・・・ゅ・・・」 「ちべたい・・・・・・・・」 「ゅ・・」 「くじゅ・・・・・・・くじゅ・・・・・」 「あらぁ。上手くできたみたい♪さ、さっそくまりさに持っていこっと♪」 赤ゆたちは皿の冷たさに生きてる実感を感じていたが、それもほんの少しの間だった。 ――――――――――――――――――――――――― 「さ!まりさ!おきて!!ごはんできたよ!!」 今度こそゆっくりして貰えるはずだ! 「ゆ・・・ん?・・・ゆゆーん♪おいしそうなにおいがするんだぜー♪」 「はい♪どうぞ♪」 私はまりさの口の中に赤ゆを一匹放り込んだ。 「ゅ?・・・ゆぴっ!?」 赤ゆの断末魔が聞こえたけど、気にしない。さぁ・・・どうだ! 「むーしゃむーしゃ・・・・・・・!!??し、し、し、」 「し?」 「しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」 やった!やっとまりさに喜んで貰えた!! 「ねぇ!もっとたべる?あと三つあるんだよ?」 「たべたいんだぜ!!!さっさとするんだぜ!!!こんなあまあまいままでたべたことないのぜ!!!」 「うん!それはよかった!!はい、2個目。」 「し、しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!! さっきのよりあまあまなんだぜぇぇぇぇぇぇぇx!!!!!!」 一個、また一個と食べていくうちになぜか赤ゆの甘さは上がっていったようで、とっても喜んでくれた。 「ねぇ?まりさ。ゆっくりできた?」 「あたりまえなのぜ!!!あまあまはさいっこうなんだぜ!!!」 やった!ゆっくりしてもらえたって! 「んふふー♪それじゃあ私、ゴミ捨ててくるね。さっきの赤ゆの飾りなんて取っておいても仕方ないしー。」 あぁ。今日は最高だ。誰かにこんなに喜んでもらえるなんてなんて幸せなんだろ。 ほんっと!さいっこうね!! 「・・・・ゆ?・・・・・・赤ゆって・・・・なんのことなのぜ・・・・・・?」 「んー?まりさが今食べたじゃない♪飾りって布だし、まりさは食べられないからあらかじめ取っておいたの。」 今の私はとっても上機嫌♪なんでも答えるよー♪ 「ゆ・・・・・・ゆぅ!!??ゆっげぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「ま、まりさ!?どうしたの?」 よく分からないけど突然まりさがアンコ吐いちゃった! ど、どうすればいいんだろ・・・ 「そ、そうだ!オレンジジュース!!」 さっきの余りがあるはず!そう思って台所からオレンジジュースを持ってきてまりさにかけてあげる。 幸いにもお皿の上にまりさは居たからオレンジジュースが床にこぼれるって事はなかった。 「・・・・・・・・・・」 「まりさ。だいじょうぶ?」 なんだかさっきも同じ光景を見た気がする。デジャヴュ? いやいや、確かまりさのあんよを動かなくさせたときだったっけ? 「な・・・・なんてことしてくれたんだぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!! なんでおちびなんてたべさせるんだぜぇぇぇぇぇぇ!!!!????」 「え、だって・・・甘い物が好きだって聞いたから・・・」 「おちびはあまいものなんかじゃないんだぜぇぇぇぇぇ!!!??? いくらあまくたって、ゆっくりがゆっくりをむーしゃむーしゃして、よろこぶわけないでしょぉぉぉぉぉぉ!!!???」 「えぇ!だってさっきしあわせーって。」 「うるさいんだぜ!!!それはそれ!これはこれなのぜ!!!!」 「それに知り合いのお兄さんの所のふらんちゃんはいっつも赤ゆ食べてるし・・・・・」 「ふらんは、ほしょくしゅでしょぉぉぉぉぉぉ!!!!!! ばかなのぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」 「捕食種?・・・・・ふらんちゃんはゆっくりを食べるゆっくりで、まりさはゆっくりを食べないゆっくりって事?」 「あたりまえでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!??????」 当たり前なのか。知らなかった。 「あー・・・・・なんか、ごめんねっ♪」 「ごめんでゆるされないでsyすーやすーや・・・・」 あぁ、なんということでしょう。 まりさをゆっくりさせてあげようと思ってやったことなのにゆっくりさせてあげられないなんて・・・・・ うん!次は頑張る!私、頑張るよ!!! ――――――――――――――――――――――――― 次!赤ちゃんだ!! ゆっくりはみんな赤ちゃんが好きだって聞いた。 向かいのふらんちゃんの大好物だし、まりさだって赤ちゃんが好きだからあんなに怒ったんだろうなぁ・・・・・ ま、いっか。まだまだ時間はあるんだし。 えっと・・・次の加工所アイテムは・・・・ 『自宅で簡単ゆっくりファーム ~おちびちゃんはゆっくりできるね!~ ありすの凝縮精子餡タイプ』 『出産予定日自由自在 ~これさえあれば赤ゆの生まれるタイミングが自由自在!~』 『全自動オレンジジュース注入装置~ ~青狸印の秘密道具だよ!~』 いやぁ。加工所さん。商品名もうちょっとマシなのにしようよ・・・・ ま、そんなことより準備準備~♪ えーと。凝縮ごにょごにょ・・・はゆっくりのまむまむに入れるのか。 なんだか一定量以上の赤ゆができたら一旦作らなくなるんだって。 見た目なんだか白い玉。なんだか嫌だなぁ・・・・・ 自由自在は・・・・シール? へー。なんか人間には害のない薬で生まれないようにするんだって。生ませたくなったらシールを外すと。 半年が交換の目安なんだ。意外と長持ち? 青狸印の方は・・・・・あ、突き刺せばいいだけなんだ。 形としてはペットボトルの横にパイプが付いただけみたいな感じ。 店員さん曰く、パイプの先にあるセンサーがゆっくりの中のアンコの量を計算して、足りなくなったらオレンジジュースを注入する仕組みなんだって。 太陽電池で動いてるから電池の交換とかは無いんだって。 「んー。なんだかハイテクって感じー。」 さて、それじゃあ早速やってみますか。 「赤ちゃんが出来れは喜んでもらえるかなー? あ、そう言えば店員さん倉庫とか家の中じゃない所でやった方がいいって言ってたっけ?」 ――――――――――――――――――――――――― 結論から言おう。 また怒られちゃった。 しかもまりさを庭の温室から出せない状態になっちゃったよ。 いやぁ、店員さんの言うとおり家の中でやらなくてよかったよかった。 ついでに言えば温室持っててよかった。昔、果物育てようかと思ってあきらめてそのまんまだったんだよね。 「どぉ?まりさー?ゆっくりできてるー?」 「ゆっくりできるわけないでしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 うーん。子沢山ならゆっくり出来ると思ったんだけどなー? まりさの頭には十数本の茎が出来ており、そこにはありすとまりさが大量になっていた。 もしかしたら私、ゆっくり飼うの下手なのかも・・・・・ はぁ、この調子明後日来るあの子もゆっくりさせてあげられないかもなぁ・・・・ あとでまたあのお兄さんにゆっくりの飼い方聞いてみよっと。 「ちょっと疲れちゃった。まりさー?一匹貰うよー?」 「ゆぴっ!?も・・もっちょゆっきゅ・・・・」 うん、甘露甘露。甘くておいしー♪ 「なにしてるのぉぉぉぉぉぉぉ!!!!????まりさのおちびでしょぉぉぉぉぉぉ!!!???」 「え?・・・・だってお腹空いたし・・・・・」 「いみがわからないんだぜぇぇぇぇぇ!!!???」 「んー?あぁ、ほら、あれ。ふらんちゃんはゆっくりを食べるでしょ?それと同じ♪」 「おねーさんはふらんじゃないでしょぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「うん。でもゆっくりを食べるって点では一緒かな?」 「ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 「ふざけてないって。ホントごめんねーまりさ。 一応ここ暖かくしておくし、死ぬことは無いと思うから、後は頑張ってゆっくりしてねー。」 とりあえず相談に行こう。 このままじゃあの子までゆっくりさせてあげられないよ。 「ふざけるなぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 まりさがなんか言ってるけど、なんかもういいや。 ――――――――――――――――――――――――― すぐさまお兄さんの家に向かって、事のあらましをお兄さんに話したら引かれた。 なんかムカつく・・・・・ 「え・・・・そんなことしたの・・・?」 「どういう意味ですか。それは。」 前回の失敗を踏まえてまりさにはゆっくりして貰おうと考えて一生懸命やったのに。 「い、いやぁ。なんていうか・・・・・的外れっていうか・・・・」 的外れぇ・・・・? 「あー。まぁ・・・・次はさ、自分で考えるんじゃなくてゆっくりと一緒に考えてみたらどう? それから加工所アイテムは使わない方がいいよ。」 「そうしてみます。ていうかもっと核心を突く的確なアドバイスが欲しいです。」 そう言うとお兄さんはニヤッと笑ってこう言った。 「だって自分から気づかないと意味ないだろ?他人に頼ってたら真の意味での達成はできないよ?」 うわー。この人今絶対いいこと言ったとか思ってるよ。 やだねー。いやらしいねー。 「はぁ。分かりました。もう聞きません。 全く、ふらんちゃんはこんなにも素直だというのに・・・・この人ときたら・・・・・」 「ちょっと!?なにそれ!」 「ねー?ふらんちゃん?」 私がふらんちゃんの居る方に声をかけるとふわふわ飛びながらこっちにやってきた。 「うー?」 「はぁぁ・・・ふらんちゃんかわいいですねぇ・・・・」 「うー☆」 素直でかわいいふらんちゃんを抱き、このどうしようもない鬱憤を晴らしていく。 「んー☆」 「うー☆」 結局その後一時間くらいふらんちゃんに癒されてからおいとました。 「あー。ふらんちゃんもいいなぁ・・・・・」 ってだめだめ!浮気はだめ!明後日あの子が来るんだから・・・・・ にへへ・・・・・・ 顔がニヤケるのがはっきりと分かるくらいニヤケながら私は帰路についた。 続く ――――――――――――――――――――――――― 後書き はいどうも、後書きの長いぬちゃぬちゃあきです。ごめんなさい。 これ、続くんです。ちなみに次回は愛でメインです。気持ち悪いぐらいの愛でです。 いろいろな方が書いている勘違いお姉さんやら勘違いお兄さん等々、とにかく書いてみたかったんです。 次回『ゆっくりを飼うのが上手くなった人?』 ってな題名にするっぽいです。 見かけたら読んであげてください。僕の気力ゲージが120位になります。 新しくできたスレに感想が入れてあげてください、気力ゲージが150になります。 ついでにイデゲージが最大まで上がります。 ピサソールを一撃で光にしたり、とにかく皆殺しになります。 最後に勝利するのは勇気ある者なんです。 気力ゲージがたまったらゆっくり風呂とかシンメトリカルの続き書きます。 うん。劇場版の柿崎みたいに頑張る。あ、出番無かったっけか。 え?ネタが分からない? それならあなたは正常です。 全部分かってしまった人は諦めてください。あなたはもう助かりません。 以上ちょっと風邪気味なぬちゃぬちゃあきでした。 ではでは