約 5,031,212 件
https://w.atwiki.jp/log_trpg/pages/23.html
ようやくアキバへ帰還したプレイヤーたち オダワラから帰還する間に人の集まるアキバでは様々な問題が起きていた ギルド間の権益などに合わせ、人権的な問題も浮上しつつある 一部のギルドでEXPポーションを初心者から巻き上げ、販売しているなどもその一つだ そんななか、大小含め過半数以上のプレイヤーが居るギルドにて構成される アキバ円卓会議が発足した どのような組織なのか、目的を持っているのかはまだ広まっていない中、 円卓会議の1人である三日月同盟のマリエールがプレイヤーたちの 集まっている場所におもむいた プレイヤーの中にもマリエールと親交を持っている人もおり、 彼女が表裏のない明るい気さくな人物であることがわかるはずだ。 さて、彼女の折り入っての話とは?・・・・ 円卓会議主導で、人権を侵害されている低レベル冒険者たちの救出および、 PKを楽しむ悪質な冒険者たちを撃退する段取りとなったことを話す。 大災害直後はプレイヤーたちがアキバにいなかったため、 円卓会議への協力を打診できなかったことについては謝罪したいということ、 面倒事とは理解しているが、この大規模な作戦を実行するうえで、 作戦に協力してくれそうなメンバーは不足している現状を告白する。 虫のいい話とはわかっているが、大災害の混乱の中、オダワラから帰還した胆力を見込んで、 この作戦に協力をして欲しいと頼んできた。 アキバの現状を憂いていたプレイヤーたちは、その考えに賛同し助力を申し出る 作戦内容については、マリエールではわからないため、三日月同盟の戦闘指導係の小竜が伝えに来るという 作戦立案はシロエという古参の付与術師であるらしい。(プレイヤーたちは「腹黒メガネ」の通り名を思い出した。) しばらくすると、小竜が作戦を伝えるためにあらわれた 内容を端的にいうと、 ギルド会館に軟禁にされている冒険者を救出するチームと、 アキバの地下道(旧地下鉄)を根城に活動しているPK舞台を包囲殲滅する部隊を編成し、 相手に相談する暇を与えずに、一気に殲滅する。 武闘派で慣らしたプレイヤーたちには、PKの包囲殲滅部隊に参加して欲しいというのだ。 こちらの部隊には、PKの排除を試みていたギルド、「西風の旅団」「黒剣騎士団」がともに参加する。 プレイヤーたちは、地下鉄の駅構内に潜伏しているPK達を追い立て、 地上部隊と連携してPKを殲滅する重要な役目を託された 同行部隊として「西風の旅団:ドルチェ隊」 地上支援部隊として「西風の旅団:イサミ隊」への指示をたくされた プレイヤーたちは、PKたちが潜伏していると思われる、複雑な地下構内の 新御茶ノ水・小川町・淡路町へ乗り込んだ プレイヤーたちは、次々とPK達を追い詰め撃破していき、 岩本町方面に通じる線路の先までPK首魁であるソーサラーを追い詰めた プレイヤーたちが肉迫すると、「こっちには奥の手があるんだ、簡単にやられるもんかよ」と悪漢の決まり文句をいうと、宝玉をかざす あたりが鳴動しし、天井が崩れる。 瓦礫とともになにか蠢くものが降ってくる・・・ グール、グーラー、 渋谷のグールの親玉であるドゥームスカベンジャー ! ソーサラーには逃げられ、アキバの地下にいるはずもない敵との遭遇に、 混乱と苦戦を強いられたが、なんとか撃退することができた。 混乱に乗じて逃げたPKソーサラーは、アイザックの率いる部隊で拘束できたらしい。 プレイヤーたちは、PK達を包囲殲滅するこの作戦に重要な活躍を担うことができた プレイヤーたちはアキバの街を取り戻したのだ 円卓会議では地下鉄の空間を悪用されないように、要所に駐屯地を配置しする必要があるとの判断になった そこで、プレイヤーたちにギルドホールとして利用をしてもらう代わりに、駐屯してもらえないかと とあるビルの提示を受ける プレイヤーたちのギルドホールが手狭になっているところに、今回のこの申し出は渡りに船となり、 自分たちの根城を手に入れることができた。
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/183.html
DQⅦ Ⅶに登場するシステム。 一度「板についた」状態(★5)まで修行を積んだ職から他の職に転職し、そして元の職に再度転職してから30回戦闘に勝利すると、その職の勘を取り戻す。 こちらは【熟練度】と違い、弱い敵と戦っても影響は無い。 【職歴技】を覚える場合、職業レベルが5以上又は勘を取り戻すのが条件になる なお、アイラは踊り子を極めた上で戦士の職に就いているが、そのまま戦士★5にしてもつるぎのまいは習得しない。 踊り子の勘を一度取り戻す必要があるので注意。 しかしその場合、何故か「勘を取り戻した!」じゃなくて「踊り子が板についてきた!」になる。 すでにパーティー入りする前にマスターしてるのに…と疑問に思うが、そこは村の中で嫌々踊ってたのと違い、旅しながら自ら進んで踊ったのでようやく板についてきたんだと強引に解釈してみる。
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/538.html
過去編 第3話「カールスラントを取り戻したら」 ~お見舞い二日目、病院~ ここに脚を運んだのを『命令』という理由にして昨日と同じ病院へと足を運んだ。 ネウロイの恐怖から来る陰鬱とした病院内の空気には自分も気が重くなってしまう。 コンコン 「どうぞ」 ガチャ 俺「こんにちわ。暇だったので来ました」 バルクホルン「帰れ」 俺「まぁまぁそう堅いことを言わずに。 どうぞ、お見舞いの握力きたえるやつです」 バルクホルン「む、すまない」 ハルトマン「(なんだそれ……)」 俺「体調はどうですか?」 バルクホルン「……上々だ」 目も焦点が定まっており、しっかりと憎たらしい俺の顔をとらえている。 唇がわずかに湿っているところをみると唾液もでているし、顔色も決して悪くはない。 指を交差させて握っているところもみると手も十分に動くみたいだし、足の先はさっきからちょいちょいと動いているのでこれも同様。 だが、やっぱり昨日と同じでどこか無理して表情を作っているために、雰囲気には暗雲がたちこめていた。 俺「そのようですね。安心しましたよ、昨日通りで」 ハルトマン「俺はトゥルーデを見にきたの?」 俺「ええまあ、その通りです」 バルクホルン「そうか。しかし二日連続来るとは思いもしなかったな」 俺「暇でしたので。迷惑なのは知ってますけど」 バルクホルン「見事にずうずうしいな……」 俺「それに、今のあなたを一人にしておくとちょっと危険ですから」 ハルトマン「……危険?」 俺「ええ、今のバルクホルンさんは……ほうっておくと何するかわからないですから」 バルクホルン「……」 俺「いや、俺の勘ですよ。あてにしないでください、逆に適当なこと言ってすみませんでした」 白い部屋を沈黙が占める。なにやら言ってはならぬことを口に出してしまったようだ。 自分のデリカシーの無さに驚きを感じ得ず、自分の手を思いっきりつねる。 ハルトマン「そ、それはそうと。明日から私は部隊のほうでもいろいろあるから毎日トゥルーデの見舞いにこれないんだ」 バルクホルン「……すまないな。私もすぐに復帰できると上に言ったんだが……」 俺「ここで無理してでてこられても面倒なので少し休んでろ、と言われたんですか」 バルクホルン「む、その通りだ」 俺「俺も、そんな感じで。ちょっと手ひどくやられたんで部隊機能が、ね」 ハルトマン「じゃあ暇なの?」 俺「最初に言ったとおり」 ハルトマン「じゃあここに毎日これる?」 バルクホルン「お、おい!ハルトマン!まさか……!」 ハルトマン「そのつもりだよー。俺は毎日ここにきてトゥルーデの看病できる?」 バルクホルン「ま、まて。私はひとりでも大丈夫だ!」 ハルトマン「俺はさっきトゥルーデを一人にしてはいけないって、毎日暇だって言ったんだから……毎日これるよね?」 しまった。しゃべりが過ぎたようだ、厄介なことを押し付けられてしまった。 ……しかし流れからして断る雰囲気ではない。 俺「ええ、大丈夫ですよ。バルクホルンさんが迷惑でなければ毎日看病に来ます」 心で否定しつつも口ではそう答えていた。どれだけ雰囲気に流されやすいんだ、情けない。 ハルトマン「じゃ、よろしくね。あ、でもトゥルーデに何かしたらただじゃおかないよ」 俺「心配しなくても、そんな趣味はありませんから」 バルクホルン「(どんな趣味があるんだ、こいつは)」 俺「それでは、明日もきますね。なにか必要なものはありますか?」 バルクホルン「いらない!おまえも来なくていい!」 ハルトマン「一応着替えも食べ物もあるからいらないかな」 俺「了解しました」 バルクホルン「お、おい!」 俺「それでは」 ガチャ……パタン…… バルクホルン「お、おい。どういうつもりだ、ハルトマン!」 ハルトマン「私も、今トゥルーデを一人にしちゃいけないと思ってたからさ」 バルクホルン「だからってあいつを……」 ハルトマン「他の人は来れないし、俺は都合がいいみたいだし。それに……」 バルクホルン「な、なんだ?」 ハルトマン「トゥルーデと気が合いそうだから。俺は目が死んでるけど、信用できそうだよ」 バルクホルン「しかしだな……」 ハルトマン「トゥルーデは覚えてないと思うけど、信用できるって思える理由が1つあるんだよね」 バルクホルン「は?」 ハルトマン「実はトゥルーデが気絶して、私が医者を連れてきたときにさ―――」 ~さらに翌日~ コンコン 「……どうぞ」 ガチャガチャ 俺「おはようございます」 バルクホルン「……おはよう」 俺「気分はどうですか?」 バルクホルン「最悪だ」 顔をぷいと逸らしてぶっきらぼうに答えるバルクホルン。 そんなやりぐさに少しだけ嘆息しつつ、とりあえず容態は安定している方なので安堵した。 俺「元気そうでなによりです。検診はすみましたか?」 バルクホルン「ああ、さっきな」 俺「今日は、ハルトマンさんは来ないんですね」 バルクホルン「いろいろと、忙しいからな」 俺「俺は暇ですが」 バルクホルン「そうか」 俺「なにか要りますか?」 バルクホルン「いや、特にはいらないな。それより早くにでも軍に復帰したいところだ」 俺「今は休むことの方が大切ですよ。ですが、気を抜きすぎないように。一気に脳にストレスがきて死にますよ」 バルクホルン「気を抜いたことなどない」 俺「そういえばバルクホルンさんはカールスラント出身で?」 バルクホルン「ああ、そうだ。おまえは?」 俺「さぁ?一体全体どこで生まれたのか、検討もつきませんね」 バルクホルン「意味が分からない」 俺「俺は捨て子ですから。どこで生まれたのかなんて知りませんからね」 バルクホルン「あ……それはすまない」 俺「いえ気になさらないでください。つまらないことですよ」 バルクホルン「じゃあ親の顔とかも覚えてないのか?」 俺「ちっとも。ただ育ててくれた人はいますよ」 バルクホルン「その人は今どこにいるんだ?」 俺「ブリタニアです。カールスラントにはもういられませんから」 俺はどこかのバス停のそばに捨てられていたそうだ。 そこ育て親が通りがかり拾ってくれ、律儀にも色々と養育してくれたのでここまで育ったのだ。 なかなか口にはしないが、感謝しているし、生きていたことにはかなり安堵したっていうのは内緒である。 バルクホルン「すまない……私がもっとしっかりしていれば……」 俺「カールスラントを奪われたのはバルクホルンさんの責任だけではありませんよ」 バルクホルン「それでも……」 俺「まぁ生きてただけでもうれしいですし、でも……会いたいとは思いませんけど」 バルクホルン「なぜだ?会いたくはならないのか?唯一の家族みたいなものだろう」 俺「これもまたつまらないことですよ。情けない姿を見せたくないんです」 バルクホルン「なぜだ?別に情けない姿なんてあまり感じ無いが……私を助けてくれたのもあるし」 俺「俺はまだ子供ですけど、自分に殴りたくなるほど情けない人間になってしまいましたから。あ、でもカールスラントを取り戻したら……もう一度会いたい ですね」 バルクホルン「カールスラントを取り戻したら……か」 バルクホルンがわずかに顔を伏せる。 その動作の意味が自分の無神経さを言葉もなく責めたてた。 今のバルクホルンの心的状態からは禁句の一つでもあって、それを口に出してしまうことは本当に細心の注意をはらうべきだったのだ。 止めることのできない沈黙が流れだす。 それを遮ろうと、言葉を発する前に、バルクホルンが先に口を開けた。 バルクホルン「本当に……すまない」 顔をわずかに上げ俺を捉えたバルクホルンのきれいな瞳が強くぐらりと揺らいだ。 目に涙をかすかに浮かべたバルクホルンが俺の目を強く捉える。 俺はその懺悔の視線に耐え切れずに目を逸らし顔を伏せた。 俺「……」 バルクホルン「そう、だな。カールスラントを取り戻さないとな」 俺「(……やっぱりまだ信じきれないか)」 バルクホルン「カールスラントは………ネウロイの手に落ちてしまったんだな」グスッ 俺「……事実です。変えようない、終わってしまったことです」 嘘は言えなかった。 事実を再確認した瞬間バルクホルンがぎゅっと握りしめたシーツに一滴の雫がこぼれ落ちた。 バルクホルン「えぐっ……うぅぁ……くそぅ、うぐっ……」 俺「……ちょっと、外の空気を吸ってきますね」 俺は無機質な白色の部屋をでてドアをゆっくりと静かに閉じた。 それと同時に漏れてきた泣き声と嗚咽は胸を突き刺すような、苦しい音だった。 ドア越しから聞こえてくるその音は理由はわからないが俺の中でなにか深く心に食い込んでくるものがあった。 理由もわからない悔しさにぎゅっと拳を握りしめ ただひたすらに廊下で突っ立って 少女を抱きとめ慰めてもやれない自分を 酷く 強く 殺したいほどに 憎んだ その後30分後に入室すると少しまぶたが赤くなった少女が顔を俯かせながら乱れてしまったシーツを直していた。 後ろ姿をみながら俺はすっかりしぶくなってしまったティーを注ぎぐいと飲み干す。 渇いたのは喉ではないことを俺は知らずに、ぐいと飲み干したのだった。 その日はほかに何事もなく終わりまた明日尋ねる約束を取り付け、自分の部隊に戻ったのはいいが、またもや上官に呼び出されいろいろと報告をさせられた。 第3話終わり 第4話「嫉妬と粛清とからかい」
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/7237.html
autolink() LB/W21-039 カード名:取り戻した絆 カテゴリ:クライマックス 色:緑 トリガー:宝 【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。 (宝:このカードがトリガーした時、あなたはこのカードを手札に戻す。あなたは自分の山札の上から1枚を、ストック置場に置いてよい) CR:葉留佳「ずっと自分だけがつらいんだと思ってた …本当はわかってたはずなのに」 RRR:佳奈多「許して、…くれるの?」 葉留佳「…うん」 レアリティ:CR RRR illust. 13/05/10 今日のカード。 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 “いつもの笑顔”葉留佳 3/2 10000/2/1 緑
https://w.atwiki.jp/1548908-yo/pages/99.html
不動遊星:取り戻した絆:☆2 解説 不動遊星が使用。好感度を☆大2にするとデッキレシピが貰える。 攻略 ※チェック待ち。 合計40枚+12枚 上級04枚 クイック・シンクロン×2 ターレット・ウォリアー×2 下級16枚 シールド・ウィング×2 ジャンク・シンクロン×3 ゼロ・ガードナー デブリ・ドラゴン チューニング・サポーター×2 ボルト・ヘッジホッグ×2 マックス・ウォリアー×2 マッシブ・ウォリアー×2 ロックストーン・ウォリアー 魔法13枚 大嵐 サイクロン 地砕き 死者蘇生 地割れ 精神操作 戦士の生還 洗脳-ブレインコントロール 増援 月の書×2 ハリケーン 光の護封剣 罠07枚 エンジェル・リフト×2 激流葬 シンクロ・ストライク×2 シンクロン・リフレクト 聖なるバリア-ミラーフォース- エクストラ12枚 アームズ・エイド×2 ジャンク・ウォリアー×2 スターダスト・ドラゴン×2 ターボ・ウォリアー×2 ニトロ・ウォリアー×2 ロード・ウォリアー×2
https://w.atwiki.jp/souku/pages/3250.html
《遅延》《公開済》SNM001873 シナリオガイド 公式掲示板 野盗達に奪われた少女の手紙を取り戻せ! 担当マスター 竜田大輔 主たる舞台 シャンバラ大荒野 ジャンル 冒険 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2012-07-14 2012-07-16 2012-07-20 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2012-08-02 - 2012-12-02 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 陽動側に参加する + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 MCを派手に活躍させたい ▼キャラクターの目的 陽動側に参加する ▼キャラクターの動機 野盗の気を引くよう、派手に攻撃しまくる ▼キャラクターの手段 雅羅の陽動側に参加し、俺の乗り物は荷台に隠しておく。 野盗団が現れたら、できるだけ引き付けるように荷馬車を走らせるが、向こうはバイクだし、すぐに追い付かれるだろう。 追い付かれたら荷台に移り、乗り物に乗って不意打ちを仕掛けるぜ! わざと空に向かって銃を撃ったりして、派手に攻撃しまくり、野盗団の注意を引き付けるぜ。 襲撃側に参加する + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 人の想いを大切にしたいMCを描いて欲しい ▼キャラクターの目的 襲撃側に参加する ▼キャラクターの動機 少女の手紙を取り戻してあげたいです ▼キャラクターの手段 一生懸命書いたお孫さんの手紙は、お婆さんもとても楽しみにしていると思います。 想いはお金には代えられませんから、少女の手紙を取り戻してお婆さんの元に届けたいです。 そのためにも陽動が成功した連絡を受けたらアジトに突入し、戦利品の保管場所を探します。 見つからなかったら、残っている野盗さんに少々痛い思いをしてもらってでも聞き出しましょう。 戦利品が回収できれば、後は残っている野盗さんを倒してアジトを爆破します。爆破はセイニィさんに任せましょう。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM シャンバラ大荒野 冒険 竜田大輔 遅延公開済】
https://w.atwiki.jp/compels/pages/64.html
「ボ~」 電灯に照らされる夜の公園の中で、ふたば幼稚園に通う五歳児──ボーちゃんは、まずしんのすけたちを探そう、と決意した。 ボーちゃんは知っていたからだ。 毎回こういった非日常にはしんのすけが関わっている、という事を。 残虐に、二人の兄弟と思わしき子供を殺した乃亜の事は恐ろしかった。 だが、しんのすけ率いるかすかべ防衛隊はこれまで多くの危機を乗り越えてきた。 どんな強敵も、困難も、しんちゃんと一緒に、五人で潜り抜けてきた。 だから、今回もきっとそうなるはず。 楽観ではなく確かな信頼として、ボーちゃんはそう信じていた。 「ボ!」 そうと決まれば、さっそく行動開始だ。 取り合えず、地図を検めて、しんちゃん達が向かいそうな場所をチェックすることにする。 勿論、その前に周囲に誰か忍び寄っていないか確認するのも忘れない。 鼻水を垂らし、とても聡明そうには見えない見た目の少年だったが、ボーちゃんは五歳児とは思えない程の冷静さを兼ね備えていた。 「ボ…?」 だが、そんな時の事だった。 夜目が効かない子供の為に設置されたであろう電灯に照らされて。 そこは心なしかきらきらと光沢を放っている様だった。 事実、そこは電灯の光を反射して光っていた。 目を凝らして見てみると、その場所は年幼いボーちゃんでも馴み深い砂場だった。 その砂場でボーちゃんはある物を見つけた。 「ボ~!」 見つけたのは、彼がコレクションして集めている味わい深い石だった。 光に照らされて存在感を放つその石は、他のものが見れば何の変哲もない石だったが。 ボーちゃんにとっては、得も言われぬ惹かれる物を感じた。 きょろきょろと辺りを見回して、周囲に影がないことを確認する。 そしてそそくさと、その石に近づき、拾い上げた。 「ボォ…!これは、いい石!」 拾い上げた石は本当に何の変哲もない石だったが、ボーちゃんにとってはがっちり心を掴まれる一品だった。 この程度なら荷物にもならないし持っていこう、手に取った瞬間からそう決めた程だ。 大事にポケットに仕舞い、満足げに垂れている鼻水が揺れる。 さぁ、幸先のいいスタートを切ったところで今度こそしんちゃんを探しに行こう。 そう思い、砂場から離れようとした所で──異変が起こった。 「ボ……!?」 足が、砂場の砂に沈み込んでいる。 まるで、深い沼に嵌まった様だ。 直ぐに抜け出そうと足に力を籠め、直後、彼の両足を激痛が襲った。 「ボ!?ボォオオオオッ!!!」 血しぶきが舞い、ボーちゃんの手と足元の砂を濡らした。 最初は何が起こったのか分からなかった。 焼けた鉄の棒を足に急に押し付けられた様な鋭い痛みが両足を襲い、その痛みに導かれるように視線を下げる。 そして、それを見た瞬間、背筋が凍った。 足元の砂がボーちゃんの足にまとわりつき、押しつぶしていたのだ。 しかも、起きる異変はそれだけに留まらない。 「こ…!この砂場、深いッッ!?」 ボーちゃんの体全体が、砂場に埋まり始めていた。 まるで、底なし沼か、砂漠で起きるという流砂の様に。 普通の砂場ではまずありえない現象がそこでは起きていた。 「た…助けて、しんちゃん!風間君!ネネちゃん!マサオくん!」 沈み込んでいく身体は、痛みさえも一瞬意識の外へ行ってしまうほどの恐怖だった。 何とか抜け出そうと藻掻くものの、壊れた足ではどうにもならない。 むしろ藻掻けば藻掻くほど体は沈み込んでいくのだ。 「ボォ…たす、助けて!ボク、まだ死にたく……!!」 助けを求める声が、虚しく公園の中に木霊する。 何時もならこういう時絶対に来てくれる筈のしんのすけ達や、お助けの大人は、今回は現れない。 そうしている間にも、どんどん体は沈み込んでいく。 「ボォ~!!」 恐怖に耐えきれず、叫び声をあげる。 それと、殆ど同時だった。 公園の入り口の辺りに、人影を見たのは。 一瞬、ボーちゃんの心の中で希望が湧いた。 やった、これで助かる、と。 だが、入り口から歩いてくるその人影が電灯に照らされた瞬間、希望は絶望へと反転する。 「ぼ、ぉ……!」 電灯に照らされて佇むその少年は、まだ年齢は少年という外見だったが、ボーちゃんより一回りは上である様だった。 紅い髪に、隈取の様な深い隈、額に刻まれた文字、少年の背丈ほどもある大きな瓢箪。 それだけなら変わったいで立ちという話で済んだ。 ボーちゃんの心胆を何より凍らせたのは、少年のその瞳だ。 深い深い…暗闇の様な目だった。 その目を見た瞬間、語らずとも目の前の少年がこの事態を起こしたのだと直感する。 だが、その時にはもうすべてが遅かった。 「ぼ、ぼぉ……しん、ちゃん……!」 もう体は、胴を通り過ぎて胸まで砂に埋まっている。 抜け出すどころか、藻掻く事さえ今となっては困難を極めた。 ボーちゃんはこの時自分の運命を悟った。 そして、ただ絶望するだけでは彼は終わらない。 片手をわざと砂の中に突っ込み、ポケットの中から先ほど拾った石を取り出す。 そして、砂に埋まりながらも自身の血で染まった指を走らせた。 「後は……頼んだよ……!」 綴る文字はこの凶行に及んだ下手人である少年の額に刻まれた文字。 ボーちゃんはその文字がなんて書いてあるのか読めなかったが、真似して石に書くことはできた。 真っ赤な地文字で書かれた「愛」の一文字が、石に記される。 そうして書いた石を、砂場の外に放り投げた。 それは、ボーちゃんも家族と一緒に見る推理ドラマで行われていた行為だった。 ダイイングメッセージという名の、死者から生者へ遺すメッセージだ。 それを終えると、ボーちゃんができる事は完全に終わった。 (……しんちゃん達が……ここに……来て、ませんように……) 最後に思い浮かぶのは両親と、今迄多くの冒険を繰り広げてきた友達の顔だった。 もししんちゃん達がいたら、自分を殺した少年には気を付けて欲しいけれど。 それでもやっぱり、こんな殺し合いにいないのならそれが一番だと、そう思った。 それが、ボーちゃんの意識が闇に閉ざされる前の、最後に考えた事だった。 【ボーちゃん@クレヨンしんちゃん 死亡】 ──貴女の名は我愛羅 ──我を愛する修羅…… ──自分だけを愛しなさい、そして自分のためだけに戦いなさい。 ────そうすれば、アナタは存在し続ける。 「あぁ……分かってる、分かってるよ、母さん……」 先ず一人目だ、砂隠れの里の忍、砂漠の我愛羅は今しがた殺した子供の荷物を奪いながらそう思った。 最初に自分の犠牲になったのは忍者ですらない、ただの子供だったらしい。 全くと言っていいほど、歯ごたえのない相手だった。 一応唯一抵抗らしい抵抗であった、最後に放り投げた石は少し見てから放り捨てた。 自分が下手人である事を隠すつもりなど毛頭なかったから。 これでは足りない。まだまだ母さんと夜叉丸に捧げる血が足りない。 只の子供を何百人と喰らった所で、食前酒にもなりはしない。 より強い力の相手を、より強い憎しみを下した時にのみ、自分は己の生を実感できるのだから。 石を見て更なる敵が来てくれるのなら、それは願ったりだ。 「………次だ」 奪ったデイパックの中身を検分しながら、砂の化身を宿した少年は次の獲物を、次の血を求めて歩みだす。 乃亜の存在自体は至極どうでも良かったが、彼の殺しあえという命令は今の我愛羅にとってとてもよく馴染む物だった。 一条の光も刺さない孤独こそ、我の強さ。 汲んでも汲みつくせぬ憎しみこそ、我の存在理由。 故に振るう凶行に、全てを殺すという殺戮に、意味はいらず。 ただ、自分以外の全てを自らの砂の下へ沈めるために、彼はこの殺し合いに参加する。 ───貴女は、愛されてなどいなかった……! ……本来であれば。 彼にはもっと違う未来が待っているはずだった。 過去の呪いを、己の出自を乗り越えて。 誰もが認める長に成長する筈だった。 ──いつも痛いんだ…血は出ないけど、胸の…ここんところが凄く痛いんだ。 ──今、ここに敵はいない! ──何故なら皆、暁に傷つけられた痛みを持っている! ──砂も岩も木ノ葉も霧も雲も無い! ────あるのはただ、“忍”だ!! 過去と未来。 人の心の痛みを知っていた少年の面影を、今は憎しみと言う闇が閉ざす。 【我愛羅@NARUTO-少年編-】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品×2、ランダム支給品2~6 [思考・状況]基本方針:皆殺し 1.出会った敵と闘い、殺す [備考] 原作13巻、中忍試験のサスケ戦直前での参戦です 守鶴の完全顕現は制限されています。 046 イッツァ ショータ~~イム! 投下順に読む 056 play with blood 時系列順に読む START 我愛羅 029 たった1つの石ころで人生は大きく変わる START ボーちゃん GAME OVER
https://w.atwiki.jp/jojobr3rd/pages/339.html
「立ち話も何だ、席に着いたらどうだね?」 ディ・ス・コは動こうとしなかった。座るどころか動くことすら危ういと、彼は感じ取っていた。 目の前の男の存在感は圧倒的だった。それはもう、あまりに圧倒的だった。 例えるならば丸裸丸腰でライオンの檻に閉じ込められたも同然の如く。それは下手に動けば死が訪れることを嫌でも意識させられた。 DIOが椅子を指し示した指先は、長いこと、ただいたずらに宙にかざされていた。やがて彼は腕を下ろし、それを肘掛椅子の上に戻した。 男は何も言わなかった。代わりにその真っ赤な目をゆっくりと細ばめた。 百獣の王、生まれついての捕食者としての目線がディ・ス・コの身体を舐めまわしていく。 身体の隅から隅まで、一部の隙間もなく。ディ・ス・コの肌はゾクリと震えた。 そうかい、私は遠慮なく座らせてもらうがね、と男は言った。 男のの言葉には苛立ちや怒気は込められていなかった。ただ面白そうな何かを見つけた、純粋な興味がにじみ出ていた。 DIOは深々と身を沈めると息を吐き、肘掛椅子の上で頬杖を突く。しばらくの間彼は無言で天井を見つめた。 ディ・ス・コも喋らなかった。何を言えばいいかわからなかった。 沈黙が蜘蛛の張った糸の巣のように辺りにからまり……しばらくの間、二人は共に動くことも、話すこともしなかった。 沈黙を破るきっかけは音だった。 カタカタと微かに聞こえる音にDIOは首を傾けると、男の腕が激しく震えているのが目に映った。 肩にかけたデイパックがその振動を伝え、音を発していたのだ。DIOは頬笑みを浮かべ、ゆっくりと彼に向かって語りかけた。 「震えているのかい? このDIOを前にして」 ディ・ス・コは身体を固くした。それはその声がとても美しかったからだった。 美しいと思って、そして一瞬聞き惚れてしまいそうになった自分に動揺して、彼は身を固くしたのだった。 何を馬鹿なことをしているんだ、と彼は思った。この男を前に自分はなんて呑気なことを。こんなことをしている場合など断じてないというのに。 先手必勝だ。唇を噛みしめ、ディ・ス・コは自身を勇気づける。 相手は椅子に座ったまま余裕を醸し出している。そのどたまにスタンド能力を叩きこんで、一瞬で始末してやれ。 震える腕を伸ばしスタンド出現させ、構える。構えようとして……彼は、動けなかった。 そうわかっているはずだ。そう思っているはずなのに……ディ・ス・コは動かない。動けない。 DIOが話を続けても、スタンドを構えることすらしなかった。 それは彼が心の底では、男の言葉をもっと聞きたいと願っていたからかもしれなかった。 「脅えることはない、何も私は君を取って食おうとしているわけじゃあないんだ……安心してくれ」 男は安心させるよう手を広げ、そして次いではディ・ス・コに向かって笑いかけて見せた。 どうやら彼を気に入ったらしい。肘掛椅子に投げ出していた身体を持ち上げると、男は姿勢をただし、椅子の先に乗り出すように座りなおした。 膝を組み替えてリラックスした様子で、DIOはそっと囁くように続けた。 「安心と恐怖は感情の双子の様なものだ。隣り合わせ、鏡写し……言葉は何であれ、つまるところ恐怖があるから安心があり、安心があるから恐怖がある。 そもそも人間は誰でも不安や恐怖を克服し、安心を得るために生きている。名声を手に入れたり、人を支配したり、金もうけをするのも安心するためだ。 結婚したり、友人をつくったりするのも安心するためだ。人の役立つだとか、愛と平和のためにだとか、すべて自分を安心させるためだ。 安心をもとめる事こそ、人間の唯一にして究極の目的だ……」 不思議と続きが気になる話し方を、DIOはした。彼は話の最中に身振り手振りを加えることをしなかったし、大声で声高々に主張することもしなかった。 しかし、ディ・ス・コは知らず知らずのうちにその話に引き込まれていく。耳を傾け、聞き惚れ、頷いてしまう。 彼は一呼吸置くともう一度口を開いた。相変わらず、その声は囁くような声音であった。 「人間は生まれた時から死ぬ運命を背負っている。 それは誰一人例外でなく、誰にしも赤ん坊だった時があり、少年だった時があり、青年、成人、そして老人……。 やがてそうやって人は皆老い、そして死んでいく。 死は避けようもない人類共通の恐怖だ。いまだかつてそれを克服した人間は誰一人としていない。 このDIOを除いては、だが……」 快活な笑い声を挟んで、DIOは更に話を続けた。 「恐怖こそが人間を支配する感情だ。恐怖を克服するためならば、人間は死に物狂いで何かを成し遂げることができる。 君が今身につけている服も、私が手にしているグラスも、口にしているワインも全て、全てその結果だ。 恐怖という鞭が人間を進化させ、安心という飴を手に入れるために人間は生きているのだ。 そう考えると人間とは随分低俗で、愛らしく……哀れな生き物だと思わないかね? 人間は限界がある。恐怖を上回ることも、安心という檻から出ることもできない。 人間は実に物悲しい生き物だよ……。いたたまれなくて、時には見ていられなくなるほどに……」 ディ・ス・コは答えを返さなかった。 何を言えばいいのかわからなかったし、何を言っても間違った答えになるような気がして、黙って口を閉ざした。 DIOは一向に気にしていないようだった。彼は誰かに話すというよりも、自分の考えを思いのまま、口にしているだけのようだった。 「では吸血鬼になり、永遠の命を得たこのDIOは何に恐怖すればいいのだろうか? 何を目的に生きていけばいいのであろうか?」 沈黙。空白。言葉を切ったDIOはじっと宙を見つめ、そしてまた口を開く。 「……スタンドはその人物の精神の象徴といってもいい。私のスタンドの名は『世界』。能力は、そうだな……文字通り『世界を制する力』といっておこうか。 どちらにしろそれほど重要なことじゃあない。ここで取り上げるのは能力でなく、名のほうだ。 『世界』、私はこの名をいたく気に入っている。運命的な出会いとってもいいかもしれない。 その名前を初めて聞いた時、私はまるでその二文字の言葉が私だけのために用意されていたと思えたほどだ。 感動すらした。クローゼットの中でずっと袖を通すのを待っていた仕立て済みの服かのように、ピッタリと馴染んだんだ。 いずれ『世界』を制するであろう私に、まさにうってつけの名前だ。君もそう思わないかね……?」 ディ・ス・コは黙って頷いた。DIOが言うのであればそうなのだろう、そう思って彼は素直に首を縦に振る。 世界を制する。並みのものなら夢物語と馬鹿にされるだけだろうが、彼が言うとその言葉は途端に説得力に満ちたものに変わった。 本当にこの男なら成し遂げてしまうのだろう。ディ・ス・コは実際にそう思って、思ったので頷いた。 DIOは言う。彼の話はまだまだ続いた。 「再び問いかけだ。では世界を制するとは何をもってそう言えるのだろうか? 何を成し遂げれば世界を制したことになりえるのか?」 今度は頷かなかった。ただ黙ったまま頭を何度か左右に振った。 ディ・ス・コにはそんなことはわからなかったし、ただのそれ以上、思いつきもしなかった。 彼にとって沈黙が答えだった。だがそうして黙っていると、奇妙に暗闇が広がっていきそうな感覚が男を襲った。 どちらも口を閉ざしたまま長いこと時間が経った気がした。実際のところはわからない。 「君は神を信じているか?」 DIOが言った。それは突拍子もない疑問で、突然言い放たれた言葉だった。 だが、それが大切な問いかけであることはディ・ス・コにはわかった。DIOの口調でそれがわかった。ディ・ス・コは首をゆっくりと横に振る。 DIOは何も言わなかった。確認のつもりだったのか、彼はそれを見て満足そうに、小さくうなずくだけだった。 サイドテーブルからグラスを取ると、一含みを口の中に流し込み、男は言う。 「かつて最も神に近づいた男がいた。その男は数々の奇跡を起こし、人々に神と崇められ、その思想は今も生きている。 彼は水をぶどう酒に変えた。家が吹き飛ぶ嵐を片手で静めた。何の変哲もない石や水をパントとワインに変え、海の上を歩き、イチジクから命を吸い取り、そしてまた人々に命を分け与えた。 そして彼は、一度死んだ後に蘇り、その奇跡が決して不純なものでなく奇跡以外の何でもないことを証明して見せた。 人々は彼を神と呼んだ。今も呼んでいる。そしてこれからも呼び続けるだろう。人間が生き続ける限り」 それはまさか“あの方”のことを言ってるのですか。喉元まで込み上がった言葉を押し戻し、ディ・ス・コは訳もなく動揺している自分に動揺した。 そんな、まさか。ありえない。しかし本当にあり得ないかどうかとDIOに問われたら、彼は自信を持って返答できたろうか。 DIOならなれる。いや、DIOにならば“彼”を越えて見せれるのではないかと、そう思うほどまでにディ・ス・コの中には確固たる“何か”が芽生え始めていた。 「私は、神(ディオ)になるべき男だ。世界を制するとは、神(ディオ)となり、人々を導くことだと私は思っている」 だから彼はこんなにも私を怯えさせているのだろうか。 こんなにも恐怖で私を竦ませているのは、彼が神に近い男で、私に安心と恐怖を刻みなおすためなのだろうか……? 私にこれからの道筋を、導きを、もう一度示しなおすためなのだろうか……? 「惜しむべきは彼は二度の奇跡を起こさなかった事だ。結局彼が死を克服することはなかった。 だがこのDIOは違う。私は死を克服した。世界を制する力を手に入れた。 彼ができない、決して手にすることのない奇跡を、今すぐにでも実践できる力が私にはある。 このDIOこそが神に相応しいのだ。私は全てを制して見せる。運命も、生命も、世界も、時空も、空間も制し……全ての頂上に私は立って見せる……!」 力を貸してくれないか。そう囁かれた言葉が自分に向けられたものだと気付くのには、時間がかかった。 顔を上がればいつの間にかDIOは椅子より立ち上がり、ディ・ス・コと同じ地べたで同じ高さで、手を差し伸べていた。 直々に。その身で、直接。ディ・ス・コという男のために。 その時、男は初めてDIOの眼を見た。 真っ赤だった。そしてとてもきれいだった。 闇の中でもハッキリとわかるほどに、その目は光って、輝いていた。 自分を見つめるその真っ赤な目から目が離せない。吸い込まれていきそうだ。どこまで澄んでいて、輝いていて、美しくて。 すぅ……と縦に開いた瞳孔が彼を映しだす。真っ赤な輝きとは正反対に、そこには底知れない黒さが潜んでいた。 その輝きから目が離せなかった。その底知れなさに呑みこまれたいとすら、ディ・ス・コは思った。 このままずうっと見ていたいと、ディ・ス・コは思ったほどだった。叶うことならば、ずっと、そのまま……。 ディ・ス・コは何も言わなかった。ただDIOが彼を見つめていることが、たまらなくうれしくて、彼の心は大きく震えた。 その震えは今まで感じたどんな震えよりも大きな震えだった。どんなに人生で幸福だった時よりも、どんなに生涯で嬉しかった記憶よりも……。 奇妙な安心感が男を包む。ディ・ス・コは息を漏らすと、そっと瞳を閉じた……。 ▼ 「DIOさま……」 「期待しているよ、我が部下ディ・ス・コよ……」 勿体のないお言葉……、と言い放たれた言葉を最後に男の姿は闇に紛れ、そして扉を閉めるような音が微かに響いた。 DIOはしばらくの間身じろぎもしなかったが、やがて面白くもなさそうに鼻を鳴らすと、彼は椅子に深く座りなおした。 どうやら男の興味は既に次のものへと移っているようだった。先ほどとは違って、部屋には新たな緊張感が満ちていた。 見知らぬ誰かを探るような、警戒心に近い緊張感。DIOはそのままの姿勢でじっとしていて……そして不意に笑い声を洩らすと闇に向かって囁いた。 「いつまで隠れている気だい?」 それを合図としたように、ぬっと姿を露わにした男が一人。 「短い間に随分とお行儀が悪くなったじゃないかい、マッシモ」 からかうような言葉に返事もせず、マッシモ・ヴォルペは無言のままDIOの正面の席に腰かけた。 表情は硬く、顔は白い。DIOもしばらくの間は笑顔を浮かべていたが、そんな彼の様子に笑いをひっこめると、彼の顔をじっと見つめた。 二人は長いこと話さなかった。ヴォルペを落ち着かせるように、DIOは彼の膝に手をやると、そっと優しく撫でてやった。 まるで子供をあやす母親のような仕草だった。ほどなくして、ヴォルペが重々しく口を開いた。 「今、俺はこの場で死んでもいいと思ってる」 「それは何故?」 「俺の心に安心は存在しないからだ。二度と、俺の心に安心が吹くことはない」 DIOは問いかける様に彼の眼を見た。ヴォルペは黙って首を振り、その白く濁った眼で彼を見返した。 吸血鬼の彼もゾッとしない、何も見ていない眼を彼はしていた。 ふむ、と唸り声をあげDIOは顎を撫でる。そして腕を伸ばすと、躊躇いなくヴォルペの首元へとその鋭い指先をのめりこませていった。 DIOはヴォルペの血管を指先でつまんだまま動かなかった。青年もまた、動かなかった。 ほんのわずか、どちらかが身体を傾けでもすれば大動脈はかっ切られ、その男は死ぬだろう。 すぅ……と裂けた皮膚から一滴だけ血が流れ落ち、首筋に赤いラインを描いていく。 同時に俯むき具合の彼の頬に、幾筋もの涙が下りていくのをDIOは見た。 静寂の中、二つの液体だけが滴る音が響いた。涙と血。青年は泣き、血を流した。 DIOは首元から手を離した。それは長い長い沈黙の後のことだった。その間もヴォルペは泣き続けていた。音もなく、男は涙していた。 吸血鬼は立ちあがるとぶ厚いカーテンを閉めた窓際に寄りかかり、男に向かって言い放った。 「すまなかった。君を侮辱することになってしまった」 「……別にかまわない」 ヴォルペは本気だった。本当に心の底から死んでしまってもいい、と思っていた。 深い深い絶望が彼を襲い、すさんだ感情が彼を覆っていた。DIOはそれを肌越しにも感じ取った。彼の涙を見て、それを理解した。 青年の深い悲しみと、失意、そして虚無感が本物であり、自分がその事を疑ったことを恥じた。DIOはそっと視線を自らの足元へと落とした。 ヴォルペの頬を伝う涙は追悼の涙だった。一人の少女と一人の老人を想う涙。 彼と彼女がくれた安心。それが二度と戻ってこないと改めて突きつけられたのは辛かった。 一度失って、もしかしたらこの地でもう一度得ることができたかもしれなかっただけに、その辛さはより鋭く、彼の心をえぐっていた。 死んでもいいと言ったのは本当だった。何もかもが空っぽに思えた。 自分にはなにもないし、なにもわからない。わかっていない。 分かり合える時があったはずだったのに、それがわかった時には全て失った後だった。いつも、そうだった。 ヴォルペはうな垂れた。涙はとめどなく流れていた。 そうやって感情が収まっていくと、ようやく自分の正直な気持ちがわかってきて、そこにたどり着くまでにまた随分と時間がかかる自分に嫌気がさした。 暴発的に誰かに殴りかかり、感情的に心許せる男の前で涙し、そうしてようやく自分の気持ちに気づく。 ヴォルペの固く閉じた唇から言葉が零れ落ちた。それは紛れもない、彼の本心だった。 ただ……、どうしようもなく…… 「虚しいんだ」 ヴォルペは虚しかった。自分の生きている意味がわからなかった。どうしようもなく自身が空っぽに思えた。 DIOが言っていた幸福も、不安や恐怖も安心も、全部が全部自分にはもはや関係ないもののように思えて辛かった。 自分はどこにも属せない様な強い疎外感が彼を包んでいた。そして、だからこそ自身が唯一安心感を覚えた麻薬チームがどこまでも懐かしくて、愛おしかった。 それが全て終わったものだと知っていても、それを懐かしめれるほどに、彼は強くなかった。ヴォルペには彼を支える今がなかった。 虚しかった。本当に虚しかった。 壊れたオルゴールのように、その言葉をヴォルペはただいたずらに繰り返した。 DIOはじっとヴォルペを見つめていた。彼はゆっくりと立ちあがり、また元の肘掛椅子に座った。 ヴォルペの真正面に位置する椅子だ。男は青年を落ち着かせるように、そっと彼の背中に手を置き、ヴォルペの気が済むまでそうしていた。 やがて青年の心がすっかり平静を取り戻したころ、DIOはゆっくりと口を開いた。 「なぁ、マッシモ」 青年はゆっくりと顔をあげる。DIOは彼の眼を覗き込みながら、話を続ける。 「あるところに男がいた。 その男は容姿に優れ、素晴らしい運動神経と優れた知性を持ち、比類なき勇気と判断力を持っていた。 それだけでなく高潔な人間性、熱い情と強い正義感を持ち合わせていて、おまけに有り余るほどの金を持った財団とのコネがあり、更に先祖をたどれば高貴なるジョースター家直属の血統付きときたものだ。 更に更に彼、空条承太郎はこのDIOと同じタイプのスタンド、同じ能力を持っている。 ヤツが願うことはないだろうが……うまく立ち回れば世界を制することもできるかもしれない。 いや、そう願わなくても、ある程度はヤツを中心として自然と世界は回るだろう。きっとこのDIOを打ち倒した後の世界でな」 「……打ち倒した?」 「ああ、そうだとも」 「君が、敗北した相手なのか。その……空条承太郎という男は」 「正確に言えば、“ある世界”では“敗北しうる相手”と言い直させてもらおうか。 “この”DIOにとってはそれは未来に起こり得ることなので何ともいいかねることだ」 「とても信じられないな」 「私もさ、マッシモ」 DIOの口元には薄く妖艶な笑みが、貼り付けられたように浮かんでいた。 ヴォルペはその笑みから目が離せなくなっていた。その笑みにの裏には灼熱に燃え上がる何かが潜んでいることを、彼は感覚的に理解した。 「そんな全てを手にして空条承太郎という男だが……きっとヤツは今嘆いてる事だろう。慟哭していることだろう。悲しみに打ちひしがれていることだろう。 言うなれば、ヤツの屈辱的喪失初体験ってところかな……? フフ……! 空条徐倫……やつに姉や妹がいないことは把握している。母の名は知っているが、その名は既に放送で読み上げられている。 となるとこの女はヤツの妻か、娘と言ったところか……。どっちにしろ、母を亡くした男にとっては手痛い損失だな……!」 話がどこに向かっているのかわからない。いきなり持ち出された男の話に混乱するヴォルペ。それを察したDIOは丁寧にもう一度その男の話をした。 空条承太郎。その男と彼の血縁。繰り返された話を整理するうちに、ヴォルペもいつしか冷静さを取り戻していた。 涙は止まり、呼吸は整い、今しがたまで荒れていた青年はいつものように冷静な面持ちで彼の話に耳を傾ける。 大きく頷くと、ヴォルペの頭の中ではおぼろげながらに男の存在が像として浮かび上がり始めていた。 なんとも凄まじい人生を歩んできている男だ、とヴォルペは思った。 同時に、羨ましいとため息がこぼれ落ちた。どれほどの充実感、安心感を彼はその手でつかみとってきたのだろう。どれほどの満足感を、彼は築き上げてきたのだろう。 ヴォルペが決して成し遂げられないことを成し遂げれるその男が眩しかった。自分と対極的だとそれがわかり、冷えた心にチクリと痛みが走った。 DIOは気の毒そうに顔を歪めていた。ヴォルペのことを心から同情するような顔をしていた。 青年が顔あげれば彼は慈愛に満ちた頬笑みを浮かべ、励ますようにこう言った。 「不公平だと思わないかい、マッシモ」 一瞬何を言っているのかわからなかった。ヴォルペは不公平という言葉を繰り返し、DIOはその言葉に頷いた。 「君のように不運を掴まされ、不幸な人生を味わい、虚しさに身を縮めている一方で全てを手にしていた男がほんの少しの喪失で君と同じ感情を覚えているんだ。 君が望んでも得られなかった幸福感をそれこそ山ほど持っていた男が! ほんのちょっぴりを失っただけだというのに! ついこの間まで人生を大いに謳歌していた男と、この世全ての不幸を一身に背負っていたような男が同時に失い、しかしどちらも身を引き裂かれたような痛みを嘆くのだ。 こんなおかしなことはないと思わないかい……?」 じんと頭が痺れるような感触をヴォルペは覚えた。 目の前で淡い光がちかちかとちらつき、眩暈を感じた青年は椅子の中で身を固くする。 不公平。確かにそうだと思った。実際にヴォルペは空条承太郎を妬んだ。羨望した。ずるいとすら思った。 そしてその彼が今自分と同じ失望感に沈んでると考えてみると……不思議と心が揺れた。 それはとても奇妙な感覚だった。 暗く閉め切った部屋の中に浮かんだ二人の影が歪な形に膨らんでいく。 ヴォルペの中で、虚しさ以外の感情が次第に大きく首をもたげ始めていた。 「DIO……俺は」 男は何も言わなかった。ただ彼の顔には艶やかな邪さを秘めた、含み笑いが浮かんでいた。 それは、何も言わずとも君の言いたいことはわかるよ、と言わんばかりの表情だった。 男は椅子から立ち上がり、部屋から出かけの途中でヴォルペの肩に手を乗せこう言った。 焦ることはない、自分の気持ちに戸惑うことは誰だってある。じっくりと時間をかけて自分と向き合う時間が誰だって必要なのだよ、と。 いとおしむように最後に頬を包んだ彼の手の温かさが、ヴォルペは忘れられなかった。 DIOが部屋を後にする際、扉を閉めた音がこびり付いたように耳から離れない。 ヴォルペはしばらくの間石のように動かなかった。ようやく動けるころになると、彼は立ち上がり、男がずっと座っていた椅子に目をやった。 まるでそこに空条承太郎という名の男を創り出そうとするかのように、彼はずっとそこを見つめていた。 ドクドクと心臓が鼓動をたてる音が聞こえた。身体を包んでいた無力感、虚しさはもう薄れていた。 かわりに新しく芽生えた“何か”が、怪しいばかりの生々しさを訴えていた。だがその何かが、今のヴォルぺにはわからなかった。 結局自分は何もわかっていない。自分のことも、仲間たちのことも。そして……DIOのことも。 「知りたい」 そうヴォルペは呟いた。自分が今抱いている感情が一体何なのか、どうなるのか、そしてそれをどうすればいいのか。 同じ無知でも今はそれは絶望の無知ではなかった。DIOが与えてくれた新しい無知、興味だった。 ヴォルペは椅子に腰かけたまま、そっと頬に手をやり、そしてそれを薄暗がりの灯りに透かしてみた。 「空条承太郎、DIO、そして俺自身……」 室内の淡い灯りが青年の細い影を長く落としていた。影に紛れて、彼の表情は伺えない。 最後に呟いた言葉は、誰一人も耳にすることなく、やがて暗闇吸い込まれ、消えてしまった。 【E-2 GDS刑務所 外/一日目 午前】 【ディ・ス・コ】 [スタンド] 『チョコレート・ディスコ』 [時間軸] SBR17巻 ジャイロに再起不能にされた直後 [状態] 健康。肉の芽 [装備] なし [道具] 基本支給品、シュガー・マウンテンのランダム支給品1~2(確認済み) [思考・状況] 基本行動方針 DIOさまのために、不要な参加者とジョースター一族を始末する 1.DIOさま…… [備考] ※肉の芽を埋め込まれました。制限は次以降の書き手さんにお任せします。ジョースター家についての情報がどの程度渡されたかもお任せします。 【E-2 GDS刑務所1F・女子監周辺一室/一日目 午前】 【DIO】 [時間軸] JC27巻 承太郎の磁石のブラフに引っ掛かり、心臓をぶちぬかれかけた瞬間。 [スタンド] 『世界(ザ・ワールド)』 [状態] 健康 [装備] 携帯電話、ミスタの拳銃(5/6) [道具] 基本支給品、スポーツ・マックスの首輪、麻薬チームの資料、地下地図、石仮面 リンプ・ビズキットのDISC、スポーツ・マックスの記憶DISC、予備弾薬18発、ワイン一本とグラス二つ [思考・状況] 基本行動方針 帝王たる自分が三日以内に死ぬなど欠片も思っていないので、いつもと変わらず、『天国』に向かう方法について考える。 1.しばらくはヴォルペを一人にする。その後は……? 2.マッシモとセッコが戻り次第、地下を移動して行動開始。彼とセッコの気が合えば良いが? 3.プッチ、チョコラータ等と合流したい。 4.『時空間を超越する能力』を持つ主催者を、『どう利用する』のが良いか考えておく。 5.首輪は煩わしいので外せるものか調べてみよう。 [備考] ※『ジョースターの血統の誰か(徐倫の肉体を持ったF・F)』が放送中にGDS刑務所から逃げ出したことは、感じ取りました。 ※参戦時期はJC27巻 承太郎の磁石のブラフに引っ掛かり、心臓をぶちぬかれかけた瞬間でした。 ※時間軸の違いに気づきました。 ※余分な基本支給品×4(内食料一食分消費)は適当な一室に放置されてます。 ※ディ・ス・コから情報を聞きだしました。 ※不明支給品の内、ポコのものは予備弾薬、重ちー(矢安宮重清)のものはワイングラス二つとワイン一本でした。 エンポリオの支給品はスモークグレネードのみでした。 【マッシモ・ヴォルペ】 [時間軸] 殺人ウイルスに蝕まれている最中。 [スタンド] 『マニック・デプレッション』 [状態] 疲労(小)、空条承太郎に対して嫉妬と憎しみ?、DIOに対して親愛と尊敬? [装備] 携帯電話 [道具] 基本支給品、大量の塩、注射器、紙コップ [思考・状況] 基本行動方針:空条承太郎、DIO、そして自分自身のことを知りたい。 1.空条承太郎、DIO、そして自分自身のことを知りたい 。 2.天国を見るというDIOの情熱を理解。しかし天国そのものについては理解不能。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 115 死亡遊戯(Game of Death)1 DIO 138 裏切りの虹村形兆 115 死亡遊戯(Game of Death)1 ディ・ス・コ 133 最強 105 トータル・リコール(模造記憶)(上) マッシモ・ヴォルペ 138 裏切りの虹村形兆
https://w.atwiki.jp/hyakukami/pages/2903.html
依頼主 ミーミル(神) 出現条件 ミーミル解放後 クリア条件 2013/10/31 12 00 までに以下の神様を解放するミーミル(第一進化) 成功報酬 豪華骨付き肉脂したたる骨付き肉を贅沢に炙ったもの。肉の旨味がよくわかる、シンプルな味付け。親密度が1500も上がります! 依頼時 私の力は十分ではない。1回目の進化を手伝ってくれるなら、対価にいいものを渡そう…どうだ? クリア時 ありがとう。…これはお前のものだ、好きに使ってほしい。
https://w.atwiki.jp/ta0rukettow0mouitid0/pages/340.html
概要 かなしみホッチキスさんによるRPGツクール2000使用のフリーゲーム。 RPG。シンボルエンカウント制。2010年作品。 備考 製作途中の体験版が配布されていたもの。ほんとうに途中でおわります。 その後、タオルケットをもう一度5~frey~として完成されました。 もどる