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828 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 36 17.84 ID K7zHtFuW0 よーし。この流れを斬るべく困報告いくぜー。 似たような事例っつーか全く同じような事例を以前ここで見たが。 SW2.0。参加してきたプリーストファイターがなんか口癖の如く「神は死んだ」とフリードリヒ・ニーチェの言葉を吐き続ける。 言う度にたしなめてみたものの、治らない。 卓を重ねる事になんかどんどん主張が激しくなっていく。 例えるならば「神は死んだからこの世界に奇跡などは存在しない」とかそんなん。 いや、お前の使ってる魔法はなんだよ、って思いながら突っ込んでも治らない。 業を煮やしたのかGMが「この世界の神聖魔法は神の信仰によって為されているものなので、そこまで神の実態を信じられないのであれば、技能をはく奪します」と言ってプリースト技能を剥奪。 その差分の経験点を返却したのだが、そのPLはムギャオーした。 曰く 「これは信仰を確かめるロールプレイの一種であり、このキャラクターなりの信仰方法である。それをGMの独断で剥奪するとか有り得ない」 だとか言い出してなんかよくわからない宗教論を高らかに主張し始めて正直金星あたりから電波でもゆんゆんしてんじゃないかって発言が大量に噴出してきた。 流石にこれは、と言うことになってシャットアウトしたのが先週である。 いや、いるもんだな。ああいうの。 829 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 37 11.00 ID VmtdhgMQ0 [4/4] 美少女ならツンデレで許された・・・? 830 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 38 37.42 ID bz4oyufw0 乙 神を試みてはならんな 831 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 39 08.60 ID nRjKXQGe0 [12/12] 乙だ わけわかんねえ奴もいたもんだ 832 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 40 03.16 ID oufuifVM0 ツンデレやるなら本心もロールのあとにつけろや 834 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 40 41.20 ID zwFEK8SQ0 [3/3] 報告乙。正直なんで経験点返却したのか問いただすレベルだがキッチリ損切りできてるのでGJw 835 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 41 29.44 ID U9CEk+em0 [3/3] 828 あの世界普通に神召喚出来る上に小神クラスならその辺ほっつき歩いてても文句言えない世界なんだけどな ルーフェリア行けば神の化身みたいなのもいるし 836 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 42 27.17 ID Mrbw41yHP [12/12] その言葉に執着した意味がまったく読めんが、その時期に覚えて使ってみたかったのかな。 837 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 42 37.05 ID DdwlMmx/0 [8/10] 828 それも酷いな どうしようもなく場を白けさせる/セッションの雰囲気をぶち壊す設定だかの浮いた言動を連発されると厳しいよね 他の参加者達がそのロールプレイを受け入れてるならともかく 838 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 43 31.81 ID DdwlMmx/0 [9/10] つか、「神は死んだ」をやるなら明らかにALSだよなぁ・・・扉絵にそう描いてあるくらいだし 839 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 48 49.57 ID MkPi/cBHP ただ神の死を仮定して自らの信仰心を試すという行為はまあ理解できちゃう コンセンサスなしにそれずっとやられ続けたら嫌だが 840 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 56 37.00 ID 1zslsXlB0 [12/13] まあ、他の人も言ってる通り「神はいる」って判明してるっぽい世界だから、あんましつこいとね。 混沌の渦とかでやるべきだったw 841 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 59 03.20 ID DdwlMmx/0 [10/10] 840 判明というか……ワリとゴロゴロしてる PCに保護されたり、PCに直接依頼したり同行したり、大神殿に実際いたりするレベルで 少なくとも幾つかのリプレイではそうだし 844 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 23 59 58.71 ID 1zslsXlB0 [13/13] 841 おお、そこまでですか。 基本ルルブを持ってるんだけど、軽く読んだだけなんでわからなかった。どもです。 845 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/17(月) 00 03 13.38 ID rMEZpE/a0 [1/7] 844 とりあえず 目の前にいきなり現れたツンデレ少女が本当に神で、直接その場でPCにプリースト技能を与えた事もリプレイであるレベル 無論、そのPCは経験点を払ったが そんな世界で神を否定してたらキリないと思う スレ374
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このページはこちらに移転しました そうめがっさ那須! 作詞/つまだ S)ジジィ ブラブラ チンチン ボンボン! ジジィ ブラブラ チンチン ボンボンボン! きっざーむ はっりーぅあ ふーりぃれっきしー きっざーめ はっりーぅお ふーりぃてぃんぷぉー (そぅめがっさ那須!) A)カンージロ!メスー犬! 嫌ーアンアンアンアン どぅだすげぃだろオィラの那須ー そいだど今じゃしなびた過去 なんだこりゃ今じゃボッキ不全(ああああああああ!!) B)キカンボウ なつかし 黒光り回春剤! キカンボウ もどれよ 羅針盤逆回転! S)ジジィ ブラブラ チンチン ボンボン! ジジィ ブラブラ チンチン ボンボンボン! きっざーむ はっりーぅあ ふーりぃれっきしー きっざーめ はっりーぅお ふーりぃてぃんぷぉー (そぅめがっさ那須!) (このページは旧wikiから転載されました)
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85 名前:名無しのやる夫さん[sage] 投稿日:09/06/25(木) 03 13 43 ID 9hmr/CYT ちくびに空気読みつつと言われながら空気を読まずに新作レシピを投下するぜ。 ○材料(1人前) 素麺 200g 野菜 冷蔵庫の残り物でOKだたし荷崩れしやすいものはNG (オススメはトマト 茄子 キャベツ ニンジン 大根等 ) ウェイパー 小匙半分 塩 小匙半分 卵 1個(俺はL玉) 煎り胡麻 お好みで(俺は小匙1) 胡麻油 小匙半分 ○手順 水 一人前辺り200cc+50ccの分量を火にかける 即、ウェイパー、塩を投入 煮立ったら卵をといて汁をかき混ぜながら静かに垂らす。 野菜を全部2mm幅くらいの細切りにして鍋に投入 別鍋で素麺をかなり硬めに茹でる 湯で上がった素麺を水切りだけして鍋に投下(冷水で〆ません!!) 素麺が柔らかめ程度の硬さまでそのまま煮直す。 火を止めてから、胡麻油、煎り胡麻を投入 深めの皿(どんぶり等)に盛って出来上がり これからの季節に冷やした素麺だけじゃ夏バテしそうだなと思って開発しました 完全にオリジナルじゃなくて近所の台湾料理屋で出してたメニューを記憶を頼りに再現したってだけだが、 結構美味いと思うので冷たい素麺に飽きたら作って見て欲しい。
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◆ニンテン! アナ! ロイド! テディ! ◆そして すべての ゆうきある こどもたち 。 ◆いまが そのときです! ◆あなたたちの おぼえてきたうたを わたしに きかせて。 ◆そう。そう・・・このうただった。 ◆ああ・・・・ギーグ・・・・ ◆ほんとうの こどものように かわいがったのに・・・・・ ◆しっぽを ふってた あかちゃんだった・・・・ こもりうたを・・・・でも・・・・ ◆ああ ジョージ! あなたの つま マリアです 。 ◆あなたのまつ てんごくに わたしも いまから むかいます・・・・ ◆クイーンマリーは ニンテンに かたりおえると かぜのなかに きえていった 。 ◆そして マジカントのくにも また あとかたもなく かききえた 。 ◆マジカントのくに とは マリーのいしきが うみだした まぼろしだったのだ 。 動画 高画質版 コメント付き 9 40~ http //www.nicovideo.jp/watch/sm737298 詳細 ストーリー +クリックで表示(!注意:ストーリーの核心部分に触れています) 主人公の曾祖母マリアはかつて地球に現れた飛行物体に拉致され、侵略者ギーグの子守役を任された。 彼女は結局地球に帰ることの無いまま生涯を終えたが、その精神は平和の国マジカントを産みだし具現化した。 約80年後、マジカントの国を訪れた主人公達は国の女王クイーンマリーとして君臨したマリアと出会うが、彼女は生前の記憶を失っていた。 臣下が言うには、彼女はときおり何かの歌を唄いかけては思い出せずに苦しんでいるという。 主人公たちは世界中を旅してまわり、各地に散らばる8つのメロディを集めた。これを聞いたクイーンマリーは マリアとしての記憶、そして忘れていた歌を思い出す。それはかつて自分がギーグに唄っていた子守唄だった。 唄い終えたマリアは夫の名を呼びながら、マジカントと共に風の中に消え去った。 解説 +クリックで表示 それまではバラバラに鳴っていたメロディの欠片が、1つの曲として完成する場面。美しい旋律と消え行くマリアの台詞が印象深い。 彼女の残した子守唄は、この後地球を侵略せんと襲い掛かるギーグを止める唯一の手段となる。 この展開とあわせて、タイトル「MOTHER」の意味を考えさせられる、ある意味本作の集大成のシーンとも言える。 名前 コメント
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11 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 11 29.26 ID bzrfH0/60 1乙 ついでに前スレで推理物の話になってた時に思い出したが、書き込み損なったプチ困GMの話 そのコンベは「ジャンルは推理物」というだけで推奨ビルド等などの他の情報は一切無かった 当日にGMから聞かされた詳細を統合すると、どう考えてもMMRごっこをしたいという内容だった そしてGMに聞いてみるとまさにその通りだと言われたのだ (MMR:一人が奇想天外・荒唐無稽な推理を披露し、周りの者が「なんだってー!?」と驚愕する そして物語内ではその内容が真実であるものとしてまかり通ってしまう、というお約束展開があるマンガ) 事前告知なしに色モノをやられても困るし、何よりも全PL4人中の2人がMMRについての知識がなく 置いてきぼりになることは明らかなので、みんなで路線変更を要求した しかしGMは食わず嫌いせずやって見れば面白いはず、の一点張りで意見を曲げない 腹が立ったので開始直後に被害者の死因を、古代帝国の遺跡から放たれた謎パワーがピタゴラスイッチ的に作用した仕掛けをでっちあげ 「これは事故死だったんだよ!」 「「「なんだってー」」」 という予め打ち合わせておいたPL4人の協力プレイで卓を速攻で終わらせた しかし卓崩壊したはずなのにGMはそれで満足なのか、ニコニコしながら別のシナリオを取り出し 何事もなかったかのように「では本番を始める」とか言いだしたのだ 始まったシナリオは出来の良し悪しはともかく常識的な推理シナリオだった 最初のは始めから一発ネタで終わらせるつもりだったのかも知れないが、そんなもの周りは知る由もないし ネタを知らない人まで巻き込んで自分の趣味を周りに押し付けるなよと言いたかった 12 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 18 40.48 ID kJ2+PQkKO 押し付けるつもりはあっても、押し付けっぱなしにするつもりは無かったような対応だと思うが。 困ったちゃんと言えるかどうか。 13 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 20 30.69 ID dk13QhwT0 困ったちゃんというか未熟って感じ 14 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 44 20.28 ID LShl7AYy0 何度読み返してもどこに問題があったのか解らん 15 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 48 57.73 ID DJoeOoJV0 単にMMRネタをやりたかった(もっと言えばPL全員でMMRネタをやらせたかった)だけなんで、その妄執が晴れてまともになったんだろう まぁ困認定するならその後毎シナリオでMMRネタ(アトランティス帝国が云々とかヤハウェは日本産云々とか火星人がMIBに化けて云々とか)を絡めてくるようになってからだな 16 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 51 11.30 ID DgDLIU0z0 11 まぁ確かに一人だけの自己満足に付き合わされるのは激しく面倒だよな すぐに終わったからいいけど 17 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 17 52 18.23 ID 9nnPR2Cz0 「これが本当のキャラクターシートです」のGM版だと思えばいいのか?w 14 問題はなかったんじゃない、回避されただけだ。 結果的に問題なかったという意味ではその通りだけど。 18 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 18 03 38.25 ID LShl7AYy0 17 回避できないから困なんじゃないの? 知らないとMMRごっこが出来ないと言うのがまず疑問。 それに、コンベなら想定と時間がズレるのもよくあるから気が回る人なら予備のシナリオを準備してたりする。 19 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/01/31(木) 18 08 53.98 ID DCkZnWpOO 出来るかどうかとそれを楽しめるかは全く別問題だから 166 名前:11[sage] 投稿日:2013/02/01(金) 00 58 41.60 ID 62q85Tt10 ここまで話題になってるとは思わなかった 詳細を知りたい人へ説明する責任があるだろうと思って書いてはみたけど この議論にうんざりしてる人ばかりだろうから以降はもう完全に無視して欲しい スレを騒がせて本当に悪かった 自分がそのとき参加してたのは繋がりの薄めのサークルで 最古参組以外は、よくてまあ知人以上友人未満の人くらいの関係性 基本的には1卓しか立たないコンベンションを開き、参加見込みが増えた時は複数卓が立つこともあった その日は1卓予定でありサークルの掲示板には「ジャンルは推理物です」という告知だけがされていた GMとなったのはお調子者のA(最古参組でわりとで常連) PLは自分(そこそこ古参で常連、MMR既読) まったり気質のB(最古参組で常連、MMR知識はあるが未読) まじめそうに見えるC(そこそこ古参だが数ヶ月に一度参加、MMR知識なし) まじめそうに見えるD(初参加、MMR知識なし) 当日にGMから簡単な説明があった所、どう考えてもMMRごっこをしたいとしか思えなかった(Aは割と2ch経由のネタとかが好きだった) 「というかこれMMRじゃないか?」と言ったら「それそれ、キバヤシなやつ」見たいな感じでちょっとAと盛り上がったのだが BCDは曖昧に笑ってたり話もせずにルルブ読んでたんで聞いてみると上記のようなMMR知識の有無が判明 2人だけが盛り上がっててなんか明らかな温度差を感じたし、そもそも事前通知無しで色物をやるとか反則だろとも思った とにかく全員の意見を聞いてみることにした。まとめると 自分:内輪でない人が混ざってる時にネタが通じてること前提みたいなシナリオはまずいだろ B:初参加者もいるし、できれば全員が十全に楽しめるであろうシナリオをやりたい C:シリアスを期待してきたので、色物に走るなら帰りたい D:できるならばまじめなシナリオをやりたい で、全員が望んでいない感じだったので過去シナリオ出すとかして何とかならないかと言ってみたが GMは食わず嫌いせずやって見れば面白いはず、の一点張りで意見を曲げない でCが帰ろうとしたのもAが引き止めて「ちょっとやってみてくれて判断してくれ、絶対面白いから」みたいに主張してて 自分は段々ムカついてきた。結局30分くらいの押し問答の末に自分はムカムカ、Bは半笑い、Cは不機嫌、Dは無言な感じになり Bが「とりあえずキャラメイクだけはしよう、Cは面白くなかったら即帰る。ていうかそのときはもう解散でってことで」とまとめ、キャラメイクに入る そしてキャラメイク中にAがトイレに行った瞬間にCが爆発、Aへの不満をぶちまけ始まったら速攻で帰ると言い始める Dは遠慮気味に萎縮していたので内心は分からなかったが、自分とBは不快感を強く抱いていたようでそれに同調してしまう で、速攻で卓が終わったらAをハブって遊びに行かないか、何ならTRPGの2次会をしてもいいって話で盛り上がり、Dも自分も参加したいと言った そんな話の中頃でAは戻ってきた そしてシナリオが開始、頭にナスビの刺さった被害者が出てきた時点でCがやっぱり面白くないので帰ると言い出し どうせ卓崩壊するんなら最後くらいAの望みどおりにしてやりゃあいいと皮肉めいた気持ちが湧き上がり BCDに「自分が今から変な推理するから『これは○○だったんだよ!』って言ったら『なんだってー!?』て返して」って頼み実行 Bが「じゃあこのシナリオは終了ってことで」って〆をしたらAはルーズリーフの別のページをめくって 「では本番を始める」と言い出した その内容がまじめな推理物であるということを聞いてCがさらにヒートアップした BとDは知らないが自分も腹が立った 最終的な言い合いの末に、自分とCは何とか落ち着きを取り戻し先ほどビルドしたキャラを流用しシナリオをプレイ そのシナリオの方はまともなシナリオだった。ただ険悪な雰囲気は結局取れなかった という流れでした スレ345
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/4535.html
218 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/01/28(水) 13 18 09 ID ??? まあ、このスレで求められているレベルの困ったちゃんではないな 219 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/01/28(水) 13 32 58 ID ??? 最近まとめスレを見てから本すれ見ると物足りなく感じる 困ったちゃんのレベルが下がってるのは良いことのはずなんだが‥‥ 220 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/01/28(水) 13 34 07 ID ??? 218 お前どんだけ感覚が麻痺してんだよ。 まとめを直前にでもみてきたのか? スレ216
https://w.atwiki.jp/chuitter/pages/16.html
ちゅいったーAPI ちゅいったーでは、デベロッパー様が自由にちゅいったーアプリを作成できるようにAPIを提供しています。 twitter互換なAPI 基本的にAPIの仕様はtwitterと互換性のある仕様になっています。ただし、Oauthは使えませんのであしからず。 APIルート http //chuitter.jp/api を使って、様々なメソッドでAPIを使用できます。 http //chuitter.jp/api/statuses/public_timeline.xml http //chuitter.jp/api/statuses/show/chu.xml http //chuitter.jp/api/friendships/exists.json?user_a=ch user_b=kt API認証 APIにはベーシック認証を使っています。 JSONコールバック JSONスタイルのコールバックが提供されています。 http //chuitter.jp/api/statuses/public_timeline.json?callback=foo API制限 今のところ制限はないのですが、サービス停止をせざるを得ないような利用はお避け下さい。 Statusのメソッド public timeline friends timeline user timeline show update in_reply_to_status_id対応 replies destroy 各ユーザーのタイムライン http //chuitter.jp/api/statuses/friends_timeline/[username].rss http //chuitter.jp/api/statuses/replies/[username].rss Userのメソッド friends liteパラメーターには未対応。ソートは登録順でなくフォロー順 followers liteには未対応。 liteパラメーターには未対応。ソートは登録順でなくフォロー順 featured 未対応 show 存在しないユーザーの場合404 Not Foundを返します。emailアドレスを指定した場合ユーザー名は必要ありません。 Direct Messageのメソッド direct_messages sent せんとくんじゃないよっ new destroy 未対応 Friendshipメソッド create destroy ユーザー名ではなくユーザーID(数字)による指定を推奨 exists Social graphメソッド ids (friends) ids (followers) Accountメソッド verify_credentials プロフィール全部を返します。 end_session 未対応 update_location update_delivery_device 未対応 rate_limit_status 現在制限なしなので常に100 Favoriteメソッド favorites create destroy 未対応 Notificationメソッド follow 未対応 leave 未対応 Blockメソッド create destroy Helpメソッド test downtime_schedule 未対応 検索 ちゅいったーではtwitter互換の検索APIを提供しており、AtomもしくはJSONフォーマットで結果を返します。 Atom http //chuitter.jp/api/search.atom?q=ちゅいったー JSON http //chuitter.jp/api/search.json?q=ちゅいったー callbackオプション JSON形式を指定した際に指定したコールバック名で結果を返します。 rppオプション 1から始まる検索結果のページ数目を指定します。 since_idオプション 指定したstatus ID以降のみを検索対象とします。 注意点 twitterで採用されているfrom やto といった検索文法には未対応です。
https://w.atwiki.jp/beginners_kingdom/pages/61.html
ビギナーズ王国、王城の執務室。 床に千切れた紙をばら撒いて、刻生・F・悠也は憤っていた。 王と華族にのみ伝えられた宰相府の対応、それが許せなかった。 「ジェントルラットを潰すだと………宰相は何を考えている」 あの莫迦宰相め、猫を潰すための口実が欲しかっただけだろうに。 盟友を救おうと尽力した全員を卑下するつもりかあの莫迦め。 誰一人死人が出なかったことを喜ぶ感情は無いのか莫迦め。 責任はあっても死ぬほどのことではないというのに莫迦め、それすらもわからないのか。 ああ、莫迦め、莫迦め、としか出てこない己の語彙にも怒りつつ、やはり宰相への怒りは大きかった。 大声で叫びたい気分だが、そんなことをしたらこの国も潰れる。 たくまが指揮官の一人だった手前、今や監視がどこにいるかわからない状態なのだ。滅多な事は言えない。 「国民を一人残らずか、えぐいことを……」 怒りながらも言葉を選び、当たり障りの無いようにつぶやき、 既に原形をとどめていない宰相府からの手紙を何度も踏みつける。 怒りに任せて千切ったものの、その文面は全て頭に焼きついていた。 絶滅部隊(ディンゴコープス)のジェントルラット藩国への派遣。 一人残らず処刑するための牙が、何の罪のない人にまで及んでしまう。 刻生は舌打ちをすると、頭をかきながら窓に向かった。それを開けて外を見る。 広がっているのは平和そのものの、自分たちの王国。 おそらく、まだジェントルラットもこんな風景が見られるのだろう。 だが、すぐになくなる。 眼下の人々が蹂躙される様を想いい、刻生は吐き気を覚えた。 邪悪だ、これは邪悪といってもいいほどの『理不尽』だ。 これは見過ごすことは『誠義』に反する。 『誠義』の遵守と、『理不尽』への反逆こそが刻生の魂といえるものである。 ならば、それを守らないのは、魂を捨てることになる。 それだけは、どうしても許せなかった。 目を閉じて、祈るように天を仰ぐ。 自分に勇気があるか、どうかじゃない。 重要なのは唯一つ。 「それが、俺の魂か、どうかだ」 決意を言葉にし、目を開く。 覚悟は出来た。 やりたいことをする力もある。 もう迷わない。そうつぶやいて、端末を恐ろしい速さで操作し始めた。 メイドを呼んで部屋の掃除を命じると、下宿先に連絡し、執政権限で代表を全員招集。 ちょっと出張だから、リックによろしくと短く伝え、自身は部屋を出る。 向かったのは会議室。 全員が来るまで時間はある。さて、どんな口上を言おうか。 これが、執政としての最後の仕事だ。 「カッコよく、決めていこうか」 刻生の中で最も短く、そして、長い戦いが始まろうとしていた。 続く
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2752.html
第二話:面割姫 近くの喫茶店に足を踏み入れる。通学路、国道からも離れており、そこは静かだった。人の集まり具合はまぁまぁでどの人も都会の喧騒を避けたいと思っていそうな顔をして、コーヒーやら紅茶やらをすすっている。 俺もたまに真那を連れてここにはくるのだが、今回連れてきたのは……。 「へぇ……。こんな穴場があったんねぇ……。今度、弧域君と一緒に行きたいなぁ」 「おいおい。鉄子ちゃんよぉ。色気づくのは良いけどそれは今度にしようぜ?」 「そうねぇ……」 「いいんじゃないか? その時はごゆっくりってな。割引券でもやろうか?」 「尾上君まで!」 この厄介者共である。正体を隠しきれなかった自分の落ち度だがどうしたものか……。そんな事を考えながら俺は席に二人を案内するとアイスティーを二人分頼んだ。 「で、何でわかった?」 「何でって言われると……なんとなく、やね。私は弓道部にいて、君が剣道部にいたのは見ていて顔は知っていたし、それで大学で同じ顔を見たから、もしかしたらって思って」 竹櫛は遠慮しがちな口調で俺の質問に答える。 要するに見つけたのは偶然だが、表の顔をすでに知っている事、裏の顔の証拠であるさっきの画像から、話しかけて人違いであるという可能性はないと考えての行動のようだ。二つの顔を見た上でのそれならおかしくはない。 「なるほどな。近くの奴に気を配りきれていなかったか……」 「ところで何で正体を隠そうとするん? 別にこの大学なら恥ずかしいところじゃ……」 「俺は元々、神姫を気味が悪いと思っていた。友人も例によってそういう類の奴らばっかりで大っぴらにはできん」 守を初めとする神姫とは縁遠い友人が多いのは俺がそういう人間だったからだ。変わった自分がなんと思われるのか、まだわからない。俺の状況を不思議そうに聞いている鉄子の様に簡単とはいくまい。 「確かにそういう人達もいるから何とも言えない所かもだけど、『双姫主』なんて珍しいから他の人から漏れるんじゃないかな? それに、その友達は神姫を持っただけで離れて行ってしまうん?」 「わからん。だからこそ、今は隠す。そういう奴なのか、そうでない奴なのかを知っておくためにな」 「なぁんだ。要するに友達にバレるのが怖いってだけじゃん。意気地なしだなぁ」 おしとやかな竹櫛とは対照的にテーブルを占拠しているコタマは鬼の首を取ったかのようにドヤ顔で俺に質問をしてきた。 しかしその言葉は間違っていない。恐れは確かにあるのだから。 「何とでも言え。それが『俺』だ」 「張り合いねぇな」 「そこでムキになる方が下策さ。特にお前の様なお調子者の相手にはな」 「んだと!?」 「それが下策ってんだ。そうなった方が負けだ」 挑発のカウンターをするとコタマはそれにつられて怒り出す。 挑発をかわすのは慣れている。神姫関連でそんな事は日常茶飯事だったのだから正体バレに比べれば楽なものだ。 「ははは。コタマも形無しだなぁ。さすが双姫主? ……ってダメだよね」 「ああ。すまんが、言わないでくれると助かる」 「くっそぉ! 勝負だ! お前の正体を賭けてだ!」 頭にきたコタマがいきなり勝負を仕掛けてきた。その内容は勝っても負けても微妙なことになりそうなものである。 「ああ。コタマったら……。尾上君。この子の言う事は聞かんくていいからね? 私は押し付ける気、あらへんから……」 「……いいだろう。こいつは腹いせにバラすのが目に見えている」 「えっ」 「っしゃあ! なら、勝負だ。ただ、戦うんじゃ面白くねぇ。アクセルロンドだ。アクセルロンドで勝負だ!!」 随分と変化球なルールできたものだ。一応、俺もその経験はあるが、あれほど風変わりなものもないだろうに、このキツネも物好きなものだ。 「……構わないが、お前が負けたらどうするんだ?」 「お前の正体は言わないことを約束してやる!」 ひとまず、これで正体を言わない確約を取り付けた。これで勝てばこいつも大人しくなるだろう。見た所、口が悪くともまがった事が嫌いで約束はしっかり守ってくれそうだ。 「それでいい。勝負は今週末の土曜日にどうだ?」 「それならええよ。バイトも丁度空いていたし」 「OK! 三対三だからちゃんと人を集めてこいよ!」 「それはいいが、メンバーに俺の事をバラすなよ?」 「……わぁってんよ」 「ごめんね。コタマのわがままを聞いてくれて……」 「気にするな。どうしてもって言うならこいつの手綱をしっかり握っててくれ」 「う~ん……。努力してるけど、難しいんよね……」 「それもそうか。苦労してるな」 「おいコラ! そりゃどういう事だよ!」 竹櫛の言葉に同情する俺にコタマが首を突っ込んでくる。察していない所を見ているとやはりというべきか気づいていないらしい。 「オーナーの苦労ってヤツさ。……アイスティーが来たからテーブルのど真ん中にいるのはそろそろやめておいてくれよ?」 「おっと。悪いな。……じゃなくて!」 「あはは。ホント、コタマのペースが狂っとるね。もしかして尾上君の事、気になる?」 「鉄子ちゃん! なに言ってんだぁ!」 コタマの慌てぶりに俺と竹櫛は笑う。なんだかんだ言ってこいつらとは友達にはなれそうな気がしてきた。そもそも悪い奴でもないし、正体バレさえなければ別に何か悪い所なんてない。いいコンビだ。 それを見ながらスマートフォンを取り出す。真那に遅刻のメールを打つためだ。 「誰かにメールするん?」 「ああ。待たせている奴がいるんだ。知らせておこうと思ってな」 「え? 引き止めちゃった?」 「……お前らが正体を知らなければ、今頃そいつと会っていたって事になるな」 俺が言うまでもない事を説明すると竹櫛はバツの悪そうな顔をして謝る。 「それはごめんねぇ。誰と会うん? 恋人さんならなおさら申し訳あらへんねぇ」 「……まぁ、そういう感じのヤツだ」 「へぇ。無愛想そうなこいつにも彼女がいるとは隅には置けねぇなぁ。鉄子ちゃん?」 「え!? 何で私に振るの!?」 「今は三人でもいずれは二人になるかもだからなぁ」 三人から二人。それは竹櫛と一ノ傘が背比を本当の意味でモノにするという事を意味している。こいつらは噂じゃ、恋人と友達などと聞こえてくるが、いずれそういう決着がつくことになるだろう。 その時、まるでライトノベルの様な三人の関係がどういった形のものになるのか、真那一人に決め終わっている俺には想像がつかない。 結果は……怖くて聞けそうにない。 「何にしても悔いの残らない様にな」 「え? 何で二人して……」 「心配ってヤツさ。まぁ、その辺は追々考えるとして、ミコちゃんよ。行ってやんなよ。話は一通りしたろ?」 コタマは空気を読んでくれて、俺に行くように促した。 「ああ。そういってくれると助かる。俺のは待たせると何をするかわからんはねっかえりなんでな」 「お~お~。じゃじゃ馬娘ってヤツか。確かにお前の好みそうなもんだ」 「想像に任せる。竹櫛と一ノ傘をどっちか選ぶのと比べると……そっちの方が大変そうかもな」 「ま、そうかもな。ほら行きなよ。待たせてくたばっても知らね~ぞ」 「そうだな。急ごうか。勘定はこっちで済ませておくから後はゆっくりしていてくれ」 「あ、ありがと……」 「何、気にすんな。背比の事、応援してるぜ」 「ちょ、ちょっと!」 その言葉に返事せず、俺はアイスティーの勘定を済ませると、何とか少しでもセンターに行くべく急ぐ事にした。 「ミコちゃん、正体バレたの!?」 「ああ。ヤバい事になった。このままだと俺の正体が大学中に知れ渡る羽目になるかもしれん」 場所は変わって神姫センター。遅刻のメールを送り、待ち合わせ場所で事情を説明すると遅刻を怒るよりも俺の正体がバレそうになっている事の驚きが上回ったのか、そんな返事が真那から飛んできた。 「ミコちゃんの友達に知られたら……つらいわね」 状況をこれまで聞いてきた話から察してきた真那が心配そうな目を向ける。こいつにしては珍しいが、本気で心配してくれているようだ。 「ああ。全くだ。だから今週末、そいつと正体を賭けた戦いをする。もっとも、勝負したがっているのは神姫の方でマスターは勝敗関わらず喋らないでくれそうなもんだが」 「アクセルロンドのメンツは?」 「蒼貴と紫貴、それともう一人だ。真那は今週末は平気か?」 「学校の用事があるけど、何とか間に合わせるようにする」 「いいのか? 用事ってなんだよ」 「ちょっと……レポート」 「はぁ? なんのだよ?」 「心理学の」 用事とは何かと思えば俺と同じだった。こいつの場合はどうにも計画をしていないらしく、自信のなさそうな顔をしている。このままでは俺の対戦を気にし過ぎて自爆するのは確かそうだ。 「……しゃあねぇな。俺も心理学のレポートがある。一緒にやるか?」 「いいの!? やった!!」 「喜ぶのは良いが、代わりに書くなんてのはしねぇぞ?」 「それでもよ。助かるわ。文才ないし」 「さいで……」 「ところで蒼貴はどうするの? バックユニットなんてないでしょ?」 「一応あるぞ? サマーフェスタでたっぷりいただいたからな」 そう。イリーガルマインド騒動の時に参加していたサマーフェスタで色々な装備を手に入れていた。 その中には一つ、いいバックユニットがあるのだ。 それは不死鳥の翼。鳥の様に動くことのできる翼型のバックユニットで飛行機にはできないトリッキーな動きができる。これなら蒼貴の機動にも対応してくれるだろう。 さらに武器も多く手に入ったので蒼貴と紫貴に色々と装備させておく予定だ。 「そういえばその不死鳥の翼って何か組み合わせがなかったっけ?」 「あったな。不死鳥の尾ってのはさすがに持っていないが」 「それを付けたら?」 「そうだな.。あれば、やれることが増える」 「確か、リップル辺りで売ってるわね。お金はあるの?」 「それに関して一つ手がある」 俺はカバンから三枚の紙を取り出した。それはこれまで一枚も使っていなかったパーツレンタルの試用チケットだった。 「それまだ持っていたの? よく使わずに頑張ってこられたわね……」 「蒼貴と紫貴が上手くやってくれるから、これを使う機会もなくなってしまってな」 「ああ……。納得……」 呆れる真那に苦笑で返した。蒼貴と紫貴がこれまであるもので対応してくれたおかげでそれを使うまでもなく、これまでを切り抜けてきた。 もう使う事もない、そう思っていたが、そういう訳にもいかなくなった。正体は守るためには使える手はいくらでも使う。尾を使わせてもらって便利なら本格的に買うのも悪くないから、いい機会でもあるかもしれない。 「ホント、あんた達はそんな装備でやるわよね。何個かいらないパーツでも進呈してやろうかしら? レポート手伝ってくれる代わりに」 「一番いい技を用意しているからさ。レポートの代金はいらんよ。俺はお前を助けたいからそうするだけだからな」 「なっ!? 何を言ってんのよ!!」 「お前が俺を助けてくれるように、俺もお前を助けたい。それじゃダメか?」 「もう、何でそんなカッコつけな言葉をナチュラルに言えるのよ……」 「当たり前の事を言っただけなんだが……」 「ああ! もう! 知らない! 知らないわよ!! ほら! アクセルロンドの練習にしましょう! どういう走り方をするかとか考えるんでしょ!?」 「あ、ああ。そうだな。アイテムの使い方、走行手段とか作戦は組んだ方がいい」 何だかこいつの顔が赤い。随分と焦っていたようだが、なんだというのだろうか。 だが、これにツッコむと面倒なことになるのはわかったので、俺は大人しく、真那のアクセルロンドの特訓に付き合う事にした。これ以上怒られてもしょうもない。 そして今週末の土曜。俺と真那はレポートを終わらせ、アクセルロンドの特訓を終えて、『ポーラスター』に足を踏み入れた。そこはいつもの通りのバトルロンドの光景が広がっていたが、今回はそちらに用は無い。 アクセルロンドに設定可能なシミュレータ。それが今回の戦いの舞台となる。そこに足を運ぶとそこには竹櫛とコタマ、そして…… 「へぇ。本当に来たのね。双姫主」 「助っ人を頼むって言われて来たけど、驚いたな。どうしてそうなったし」 男女が一人ずつ。真那と似たタイプの性格そうで、彼女より胸の大きい女性の方は知らないが、男の方は梨々香を助けた時に見た事がある。確か、ノーザンクロスでメルというアルトアイネスを操っていた貞方祥太だ。まさかこうして会う事になろうとは世の中、わからないものだ。 「うん。ちょっと事情があってね」 「僕が尊です。よろしくお願いします」 「普通にしゃべってくれていいわよ。私は峰山愛。鉄子の頼みで来たのよ」 「そうか。わかった」 「双姫主と戦える事に釣られているって感もあるけどー?」 「レーヴェ! ……まぁ、否定しないわ。あれだけ噂になっているんだから」 レーヴェというらしいのんびり屋そうなアルトレーネが愛の本音をぶちまけて峰山がツッコむ。まぁ、何とも性格的な意味で相性良好そうなコンビだ。戦いでもこんな調子だったりするのだろうか。 「俺は……」 「お前は知っているぞ。貞方祥太だったな」 貞方の方は既に知っているのでこちらから名前を言ってみせる。 「な、何で知ってんだ!?」 「ノーザンクロスで対戦しているのを見た事があってな。フランドールとの対戦、途中までしか見れなかったが、良い腕だった。今から戦える事を楽しみにしてるぜ」 「お、おう。よろしく頼む」 いきなり名前を当てられて戸惑った様子だったので、俺は緊張をほぐすのも兼ねて素直な腕前の感想を言う。そうすると貞方は戸惑いがすっかりなくなったようでニッと笑ってみせる。 自己紹介が終わって、簡単な経緯を俺と竹櫛で口裏を合わせて、話をする。言ってしまえばイベントで会った間柄という事で、対戦を竹櫛から申し込んだというシナリオだ。その話の中で複数人集めるのに予定が合ったのが竹櫛は友人であるらしい峰山、実は知っているが、竹櫛の同級生でもある貞方という事を知る事ができた。 背比や一ノ傘を連れてくるかと思ったが、今日は予定が合わなかったのだろうか。 「ひとまず、そんな感じでアクセルロンドをすることになったんよ」 「ふぅん。イベントがなんなのかは気になるけど……」 「いや、それは……」 「神姫センターのサマーフェスタ。そこで景品の揉め事で知り合った」 「そ、そうそう。そういう事」 「まぁ、実際は私がそうなってミコちゃんを巻き込んだんだけどね」 少々疑われてもいるが、何とか俺と真那で嘘と本当が混ざったフォローを入れて誤魔化す。疑われる度に「俺が」冷や汗もんだ。 「ああ。あそこなら確かに縁もありそうなもんだよな。背比から乗換でも企んでたり?」 「そうやないっ。それに尊君は既に彼女持ちや」 「なるほど。まぁ、鉄子が背比の事は決着ついたって言ってたけど、それで終わるとは限らないもんね」 「な、何言ってん……」 今度は鉄子に矛先が向く。どうも一週間の内に背比の件は決着が付いたらしいが、この様子だと第二ラウンドでもこの先起きるのではと仄めかしているように見える。三角関係にはまだ続きがあるとでもいうのだろうか。 それにしても随分と仲がいいように思える。同じ大学の貞方はともかく、峰山は大学で見た事がない顔だ。もし別の大学の人間だとしたら竹櫛も竹櫛で交友関係は広い方という事になりそうだ。 「あ~、皆さん。そろそろ本題と行かない? アクセルロンド、やるんでしょ?」 珍しく真那が止めに入り、話を進める。そうすると竹櫛チームは竹櫛いじりをやめてこちらに目を向けてくる。 「そうだな。じゃあ、走る順番を言おうか」 「こっちはメル、レーヴェ、コタマって順番や」 「なるほど。俺の方はルナ、紫貴、蒼貴だ」 「OK。じゃあ、まずは同級生君のお手並みでも見ますか」 「期待されちゃ、行かない訳にはいかんな。行ってくるぜ」 「真那、頼むぞ」 「ええ。まっかせなさい」 先鋒である真那と貞方が前に出て、それぞれの神姫をアクセルロンド仕様のシミュレータにセットする。 『System AccelRondo Complete』 そうする事でシミュレータは起動し、アクセルロンドの画面へと変更される。現れたフィールドはオーソドックスなサーキットコース。特に遮蔽物のないシンプルなものだ。 そこにルナとメルが転送される。メルはノーマルなアルトアイネス装備、ルナはアーンヴァル装備を中心としてMk-2、エウクランテの物も混ぜた混合装備だ。 「よろしくお願いしますっ」 「こっちこそよろしく。駆けっこだからって手加減はしないよ!」 互いに挨拶をし、スタートラインに立つ。そして互いのバックユニットのエンジンに火を付けてスタートダッシュの準備に入る。 『Get Ready!! ……3……2』 カウントダウンが近づくと共に二体の神姫のエンジンが唸りを上げていく。これからレースが始まる。この戦いは俺の正体を賭けた戦いだ。負ける訳にはいかない。 『……1』 カウントが終わると同時にスタートのシグナルが甲高く鳴り、ルナとメルが空へと走り始めた。 15周の疾走が始まった。理由は誇れたものではないが、俺の正体を守り通してみせる。何もわからない今、正体をバラすわけにはいかない。 前へ 次へ
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◆ 「なんで助けたんですかッ!? なんでッ!?」 吠える様に、唸るように康一がそう言った。康一に胸ぐらを掴まれたマウンテン・ティムは、何も言えず俯いた。 カウボーイハットを深くかぶりなすと、その表情を暗く影に隠れるようにする。しかし大きく俯いてもその口元までは隠しきれなかった。 怒りに震えるその唇を。真一文字に結ばれたその口元を。 マウンテン・ティムは口を開く。その声は自らに対する怒りで低く、くぐもっていた。 「君が俺を殴りたいというのであれば甘んじてそれを受けよう。君が俺を罵倒して気が済むならばいくらでもそれにつき合おう」 「そんな話がしたいんじゃないッ! 僕が話したいのは……ッ!」 「君を救うためだ。君を助けるためにはどうしたって誰かが足止めしなきゃいけなかった。 誰かがあの化け物を相手にする必要があった。そしてあの娘はそれを望んだんだ。 だから俺はそうした。ああ、そうさ、康一君。俺は逃げたんだよ。彼女を見殺しにした。彼女を助けにずに、時間稼ぎの生贄に利用した。 責任があるというのであれば判断を下した俺だ。俺の……この俺の、ミスだ」 「……ッ!」 矛先のない怒りが康一の中を駆け巡った。 八つ当たり気味に振りあげた拳はマウンテン・ティムの胸の前で止まり……かわりに地面に向かって叩きつけられた。 違う……違うッ! 康一もわかっていた。マウンテン・ティムはあえて悪者になろうとしている。 康一の向けどころのない怒りを受け止め、その感情のはげ口になろうとしてくれている。でも違う。康一もわかっているのだ。マウンテン・ティムは何も悪くない。 むしろ彼のおかげでこうして康一は生きていられるのだ。今身体を駆け巡る怒りがあるのも、電流のように流れる節々の痛みも、全てティムが救ってくれたおかげだ。 「……悪いのは、僕なんだ」 重苦しい沈黙を切り裂くように、康一がそう言った。 ―――そうだ、由花子さんを殺したのは……僕だ。 「僕がもっと強かったなら! 僕がもっと冷静だったなら! 僕がもっと辺りを見ていられたら! 警戒を怠っていなければ! 僕が……僕が……僕がッ! 全部僕がいけなかったんだッ! 由花子さんを殺したのは僕だッ!」 「……康一君」 せきを切ったように康一の口から言葉が溢れだした。途中からその声は涙でぬれ、ほとんど何を言っているかわからないほどになっていた。 康一を励ますようにマウンテン・ティムが肩に手を置く。その手は暖かった。 しかし……康一はそっとその手を引きはがす。その優しさに溺れてはいけない。その甘さに目をそむけてはいけない。現実を見つめるんだ。 山岸由花子を殺したのは……僕だ。由花子が死んだのは、広瀬康一が……弱かったから。 好きになったわけではない。まだ会って数時間、共に過ごした時間は数えるのも馬鹿らしくなるほどの短い間だ。 恋人になりたいとかだとか、共に生きていたいだとか……そんなことを問われれば、わからない、と康一は答えるだろう。 二人が過ごした時間はあまりに短く、入り組んでいた。それでもきっと出会い方が違ったなら……そう思ったのも事実である。 第一印象は最悪だった。なんだこの人は。なんなんだこのヒステリックな女の子は。正直に言えばそう思った。 しかしそれだけじゃないのだ。彼女の言葉を受け止め、彼女の視線を見つめ、一度だけではあるが共に戦い……康一は由花子の中にある強さも見ていた。 そのダイヤモンドのように固く輝く彼女の強さに……見とれていたのも事実である。いや、正確に言えば見惚れていた。 少しずつではあるがハッキリとイメージは浮かんでいた。そうか、未来の僕はこの人と一緒に過ごすのか、と。 一緒に学校に登校したり、休日には買い物に出かけたり、ご飯を食べに行ったり、映画を見に行ったり……。 そう思うと悪くないなという気持ちだった。恋人だとかは置いておいても結構僕たち、いい友達になれるんじゃないかって本気で思ったりした。 「…………守れなかった」 しゃがれた声で康一がそう言った。 だけどそう思った少女はもういない。康一に輝く未来を見せてくれた少女は死んでしまったのだから。 糸が切れた様に全身から力が抜ける。崩れ落ちた身体でその場にうずくまり、康一は地面を見つめた。 とりとめもなく、涙が溢れた。後から後から感情がこみあげてきて、それはどうしようもなく止められなかった。 由花子が笑うことはもう二度とない。嫉妬に怒り狂うこともなければ、不機嫌そうに顔をしかめることも、もう、ない。 彼女と共に歩む未来はその手をすり抜け、二度と掴めない。友達から始めませんか、そう言って差し出した手を由花子が握ることも決してないのだ。 守れなかった、未来の恋人を。友達になって欲しいと差し出した手を握った女の子を……守れなかったのだ、康一は。 康一は大声をあげて泣いた。少女の名を呼び、情けない自分を呪い、地面を叩き、涙した。何度も、何度も叫び、泣いた。 いっそのこと喉が張り裂けてしまえと康一は思った。地面を叩く拳も壊れてしまえばいい。なにもかもが、もう、どうでもいい! 康一は自らを罰するかのように、ずっとそうしていた。 だって由花子さんは痛みすら感じられなくなってしまったじゃないか。だって由花子さんは僕のせいで死んでしまったじゃないか……! 少年の叫びが辺り一面にこだまする。 マウンテン・ティムは何も言わず、ただ康一の傍で立ちつくすことしかできなかった。何もすることができない自分がふがいなかった。 獣のような吠え声が住宅街に響き渡る。康一の叫びはいつまでも、いつまでも途切れることなく、辺りに轟いていた。 【山岸由花子 死亡】 ◆ ―――物語を少々遡って…… 「ちょっと、えと、由花子さん……!?」 「しょうがないじゃない、こうしてないと危ないんだから」 「そんなこと言ってもこんなにくっつかないでもいいじゃないかな……?」 暗闇に包まれた民家の、その中でもさらに暗い場所でのこと。康一と由花子は身を寄せ合って辺りの様子を伺っていた。 先の由花子と康一の戦いで辺りには木片が散り、家具は壊れ、部屋中がひっちゃかめっちゃかな状態になっている。 由花子が伸ばしたラブ・デラックスは依然辺りに広がったままで、その一番濃い部分、中心地に二人は寄りそうにように立っていた。 由花子はそっとスタンドを動かすと伸ばしていた髪を集め、二人を包むように展開していく。 それはまるで巨大な繭のようだった。真っ黒で、禍々しくて、人二人をゆうに包み込める大きな繭。 二人がぴったりと体を寄せ合っているのでそれほど窮屈ではない。怪我をしている康一も由花子が気を使ってラブ・デラックスで支えているので、問題なく立つことができている。 敵のスタンドはなにか光に関連したものだろう、と二人はあたりをつけていた。 ガラスに映ったぼんやりした影。康一を襲った謎の閃光。おおまかであるが何かしら光が関連しているか、あるいは光を利用したスタンド攻撃なのではないだろうか。 康一も由花子もスタンドによる戦いの経験は少ない。戦いながら相手のスタンド能力を推測することにはまだ慣れていないのだ。 とにかく、二人はとりあえずの防御態勢を取ることにした。 由花子のラブ・デラックスで光を遮る。同時にクッションのように二人を包み込むことで突然の襲撃にも対応できるようにする。 康一の傷はそれほど深くはない。依然出血があるものの、それも由花子の応急処置で対処できている。 言い換えれば、相手の攻撃は『それまで』の攻撃なのだ。 謎の襲撃者のスタンドは由花子のラブ・デラックスのように窓をぶち破ったり、人を持ち上げたりすることはできない。 康一のエコーズのように、火を発生させたり、音をぶつけたり、そういう能力もないようだ。 ならば由花子のラブ・デラックス二人をで包めば、光が差し込むこともないし、ある程度の攻撃も防げるだろう。 無論それで全ての攻撃が防げるわけではないだろうし、繭の中であれば安全が保障されているわけでもない。 最大限の防御を引いているだけで、いずれは破られる可能性だってある。ラブ・デラックスを貫く一撃もあるだろうし、二人のスタンド予測が的外れな可能性だってある。 結局のところ、あとは戦いの中で見つけていくしかないのだ。経験が皆無と言っていい、スタンド使い二人の力を合わせて、戦うしか……! 「それで、どうするつもりなの?」 黒繭のなか、由花子が康一にそう尋ねる。今の状況、正直言えば防戦一方だ。 「一応助けは呼んでおいたよ、僕の『スタンド』でね」 「……そんなので大丈夫なの? 助けにやってきたところを逆に返り討ち、なんてなったら目も当てられないわよ」 「大丈夫だよ、僕は仗助くんたちを信じてる。すっごく便りになる人達なんだ。由花子さんもきっとすぐ友達になれるよ」 「……まぁ、いいわ。それでその助けが来るまで呑気にここで待ってればいいのかしら?」 「由花子さんは何か考えある?」 「……自分で聞いておいて言うのも何だけど、ない、わね。光が攻撃になるって言うならこの防御を解くのを相手がまっている可能性は高いでしょうね。 外に逃げようものなら光に身をさらすことになるからそれは危険。暗闇で隠れていても相手の能力次第では懐中電灯も必殺の道具になる。 お手上げ、かしら? 動いた途端やられるとわかっている以上、下手に動かずこうしているのが最善策……。 じれったいわね。まるで壁越しに拳銃を突きつけられたみたい」 「我慢比べってことかな? 一応僕のスタンドで少しずつあたりを伺ってみるよ」 「あまり無理しちゃ駄目よ」 「わかってるって」 二人がそうしてからどれくらいの時間が経っただろう。焦れる様な、ひりつくような緊張感の中を二人は長い事ただ待っていた。 由花子が康一の怪我の様子を見直したり、エコーズでほんの一瞬だけ辺りを見回ったり……。 結構な時間がたったが、その間に何か起きるわけでもなく、かえってそれが二人を不安にさせた。 繭の外の様子に変化はなかった。薄暗い部屋、照りつける太陽、静寂に包まれた住宅街。襲撃者の影一つ見当たらなかった。 康一は少し危険を犯してまで先に自分が攻撃を喰らった窓ガラス辺りを調べてみたが、そこにも人影は見当たらなかった。スタンドの気配もなかった。 諦めたのだろうか……? いや、まさか。 敵は二人が戦っている最中も、粘り強く隙を伺っていたようなヤツなのだ。獲物の位置がはっきりとしている今、そんなヤツがこのチャンスを逃すだろうか? 現状由花子と康一は圧倒的不利な状況におかれている。そうまでして追いつめた獲物を、わざわざ諦める様なことをするだろうか? いいや、しないだろう。必ずや相手は何か仕掛けてくる! 由花子と康一が光に身を晒さざるを得ない状況を作り出す……ラブ・デラックスから二人を引きずりだす攻撃を仕掛けてくる……。 そう、そんな風にならざるを得ない何かを……! 必ずや、何かを仕掛けてくるッ……! 「ねぇ」 唐突に由花子が言った。振り向いた康一の視界に写るのは暗闇のみ。辺りは真っ暗なため由花子がどんな顔をしているかわからない。 だがどことなく不機嫌な声音だった。恐怖と言うよりは、不愉快だと言わんばかりの声だ。 「なんだか熱くない?」 確かに少し康一も汗をかいている。だがそれは気にするまでもない、普通のことだと思っていた。 髪の毛の繭に包まれている今、その性質から汗をかくのも不思議ではないと思っていた。髪の毛の保温性は高いし、その中にいる二人が熱く感じるのは当然のことだ。 しかしよく考えてみれば、確かにおかしい。由花子も汗をかいてる。自分も汗をかき『始めている』。 「まさか……」 康一は思わずそう呟いた。即座にスタンドを呼び出すと外の様子を慎重にうかがう。 この現象が意味することは気温が上昇しているという事実。それも汗をかくほどまでに、急激に! 急速にッ! そしてそれが意味することは即ち……! 「エコーズッ!」 スタンド越しに見た民家は数分前とはうって変わって明るく、光を放っていた。康一の口から思わず呻き声が漏れる。 火だ……! 敵は火を放っていた! 籠城を決めこんだ由花子と康一に対して相手がとった手は古典的だが効果抜群の策ッ! 火炙り、火攻め、炎の流法! しかもただの火炙りではない。敵には同時に光を使った攻撃手段もあるのだッ! それが意味するものは即ち、火と光の挟み撃ち! 火から逃れようと動けば光のスタンドが容赦なく二人をねらう。光のスタンドから身を隠し続ければいずれは二人に火の手が伸びる。 攻撃は既に完成していた! 相手は何もしていなかったわけではない。『既に』だッ! 二人の策、そして由花子のラブ・デラックスを前に『襲撃は完了』していたのだッ! 「由花子さん」 「……覚悟を決めろ、って顔してるわね」 「火、凄く広がってた」 「…………なるほどね」 「……」 「なら仕方ないわね」 「え?」 そう言って由花子は康一を強く抱きよせた。突然のことに康一は何が何だかわからないという顔をしている。 「康一君、まさかと思うけど貴方こんな風に考えてないかしら。 僕が囮になる、だからその間に逃げて、とか。それか僕が敵の注意をひきつける役をするからその間に安全な場所まで走ってだ、とか。 僕がなんとかしている間に近くにいるはずの仲間を呼んできて、だとか」 図星だった。由花子は康一が考えていたことを、まさに言い当てた。 康一には覚悟も度胸もなかった。由花子と一緒にこの場で焼け死ぬという覚悟と度胸も。共に手を取り逃げだす覚悟と度胸も。 由花子を死なすわけにはいかない。だけどこれと言った策が思いつくわけでもない。そんな康一が思いついたことといえば愚直なまでに身体を張ることだけだった。 英雄(ヒーロー)のように、その身一つで全てを抱え込むこと。女の子を守ること、庇うこと。 「まぁ貴方が考えそうなことよね。でもね、敵もそんなこと承知で火を放ったんじゃないかしら。 火を放つまでかかった時間から考えても相手はなかなか頭が回るヤツよ。下手に康一君が囮になったとしても最悪二人ともやられる、なんてこともあるわけ」 「じゃあ、どうしろって……?」 「それはね……」 だが由花子は断じてただの女の子ではない! 彼女はスタンド使いだ。そして何より守られるだけの女の子では決してないし、ましてや庇ってもらうべき者でもないッ! 由花子は夢見る少女だ。広瀬康一に恋する少女だったのだ! 二人を包んでいた繭が狭く、そして少しだけ薄くなる。エコーズをひっこめた康一にはなにが起きているかがわからない。 いったいこの繭の外で、由花子が何をしようとしているのか、何をしているのか。 問いかける様に見上げても、由花子は何も答えてくれなかった。途切れた言葉はふわりと宙に浮かび、どこに落ちるわけでもなく宙ぶらりんでぶら下がっている。 由花子は鋭く輝く目で康一を見返し、ほんの一瞬微笑んだだけだった。そして次の瞬間、キッ、と表情を険しいものに変えると彼女は叫んだ。 由花子が康一を抱き寄せたのは“こうする”ためだ。 『ラブ・デラックス』がその黒い体を振るわせる。それはまるで暴れるまえに大きく息を吸い込む、巨獣のようで。 「正面からぶち壊すッ!」 由花子の言葉と共にラブ・デラックスがその力を解き放った! 二人を中心として四方八方伸びていく髪の毛。とてもじゃないがそれは髪の毛には見えなかった。 それを髪の毛と呼ぶには、あまりに太く逞しすぎた。電信柱をゆうに越す長さと大きさで、ラブ・デラックスが辺りにあるもの全て、なぎ払っていく。 それはまるで黒い濁流! 何百、何千もの髪の毛を一つにまとめ上げ、力任せに振り回す! その力は民家の柱を叩きおり、窓を粉砕し、壁をも突き破る! ガードに回していた髪の毛をも動員したこの圧倒的破壊力ッ! 未だ内側にいるためその全貌を見ることは叶わないが、突然聞こえてきた轟音に康一は眼を白黒させて驚いたッ! 「焼け死ぬ? 酸欠で死ぬ? そんなのはまっぴらごめんねッ そんな風にここで小さくはいつくばっているぐらいなら、いっそのこと全部ぶっ壊してやるわッ」 半壊していた家は由花子が言葉を吐くごとに、更にその安定感を失っていく! 傾いた屋根が更に大きく傾く! 家を支えていた大きな柱が、由花子の暴力的な衝動を前に堪え切れず折れ始めるッ! 「火がなんだっていうの? 炎? 火災? ならその火ごとこの家と共に押しつぶすッ! 敵が近くにいるかもしれない? 好都合よ。なら私たちと一緒にまとめて民家の影に叩き落とすッ!」 折れまがった水道管から勢いよく水が噴き上がる! 降りそそぐ天井が、瓦礫の破片が火を押しつぶし消していくッ! 由花子の狙いはこれだ! 遠い昔、江戸時代に人々が火災の際に柱を倒し、家を壊したのと同じこと! 燃え広がる前に、叩き壊す! シンプルだが効果は抜群だッ! それに彼女のスタンドならば家の内側から壊しても押しつぶされるようなことはない。 なにより今の彼女は恋する乙女なのだから。憧れの彼のまさに眼の前でいるのだから! カッコ悪いところなんて見せていられようかッ! やがて遂には砕け落ちてきた天井をも由花子はスタンドで支えると、ぐっと力を込めて投げ飛ばす。 勢いよく跳んだ残骸が地面ではねあたり、轟音を立てて崩れていく。 砂埃があたりを包み……そして静寂が響いた。聞こえるのは未だ吹きあげ続ける水の音。そして僅かに燻る残り火の音。 再び火が燃え上がるようなことはないだろう。なぜなら辺りにはもはや由花子と康一を残して一切なにも残ってないのだから。 暗闇が二人を包んでいた。薄く残ったラブ・デラックスを透かしてみても辛うじて残った瓦礫が積み重なり、大きな影として日光を遮っている。 呆然としたままの表情で康一が由花子を見つめる。何を見るでもなく立ちつくしていた由花子はその視線に気づくと振り向き、そしてにっこりと笑った。 その時、康一の脳裏に浮かんだのは仗助と噴上の言葉だった。 放送前のちょっとした時間、由花子について話をした時、二人はとっっても微妙な顔をしていたことを康一は思い出した。 曰く、見ればわかる。あんまりアイツのことは話たくねェ―な。とにかくパワフルなヤツだ。プッツンしてるが悪いヤツじゃない。 その言葉が今になってようやくわかった。 眼の前で微笑む山岸由花子を見て、広瀬康一は一つの真実を悟った。 自分は決して山岸由花子に敵わない。自分は一生この娘に勝つことはできないだろう、と。 山岸由花子。ただの少女でありながら彼女が持つ底なしのエネルギーを前に、康一は何も言うことができなかった。 ◆ 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ