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50分更新 たまによく判らないので、芝村さんの意図が判りますように。 あのSSはなんだと考える。 多分儀式魔術で何かやるためのものだ。 全く訳が判らないが、何処かに正解があるはずだ。 なら、まあ、もし当たってれば。うまくやりゃあ蒼龍出てくるんじゃないだろうか。 7人の乗り手の中に。 一か八か俺の信じる最強の札をSSとして出して、奉納に変えてみよう。 ぶっちゃけアップする手段が無いので、SSしかできん。蒼龍の思い出を、7人の乗り手の下へ出撃するまでを書くことで代えよう。 俺の仕事は、蒼龍をエントリーさせる事だ。 7人乗り手の中の、武装の一つを描写するのだ。本題に沿ってるか全く自信がない。 EV178では、NWCを通じて蒼龍を召喚出来た。 なら、今回も出来るはずだ。 自分を信じないが、吾妻さんが書いたものは信じられる。これを叩きつけよう。 http //wikiwiki.jp/aduma/?%C1%F3%CE%B6%A1%A7%B7%E8%C0%EF%BB%C5%CD%CD 帝國トップクラスの開発者の技を、奉納するのである。 くらえ。 事務作業が上達しますように。 PCが生きて携帯を持っている以上、PLACEはNWに居たはずで、かつ越前でフェアリーが未成年に指定されている以上、問題が出たら必ず行く。問題が起きなかったと言う結末は、時間犯罪でも流石にないと思う。 ならばPLACEは越前で生きているはずだ。 残った資料を分析するに、たとえ今の機体が壊れていても、6月28日付で出来た新しい蒼龍のボディはある。 作成者の吾妻さんは帝國軍として宇宙に居るので、死亡して計画頓挫も有り得ない。 そして新型と現行の2つのボディがある以上、どちらかは残っている筈だ。仮に吹き飛ぶとしてもAI入りの方だし、蒼龍は二つに分裂したりしない。 そして加護がある以上、蒼龍は生きている。たぶんまだ宰相府の吾妻工廠跡か膝元の星鋼の研究室、あるいはお礼状に書いてある孤児院前に。 多分ドラゴンのように裏返った味方と戦ったか、あるいは自分を停止させたのだ。 ならば、宰相府が吹っ飛んで文殊のバックアップが吹き飛んでいる今、わやになってる事務手続きを終わらせ、データを呼び出してインストールすれば起動するはずだ。 時間犯罪もへったくれもない。 操縦技術が上達しますように。 思えばなんというか、蒼龍のDAIANは初めから話が通じない奴だった。 作戦内で普通に無茶をするくせに、定義だけは守る。 奴と話す時はエアリード機能をオフにして全部説明する気でないと、会話が通じない。 感情論は通じず、利害を解かないと対話にならない。とは言え、人の感情を人でないものに押し付けるのもすさまじく失礼な話ではあるので、逆に考えればある意味気楽に話せる相手である。 機械相手の失言とは、感情に由来しない。 蒼龍は鎖がついた異世界の獣、とは誰の言だったか。 航空機でありつつも、その思考は本気で訳が判らない。元は艦船用だそうだが、お前の思考は艦船でもわかんねぇよ。 どんな武装でも使いこなすし、どんな無茶振りにも答えるAIである。 ソレは正しく剣だった。うまくやれば宇宙や赤い糸や子供の喧嘩まで切れるが、使い方がすげぇ難しい。 蒼龍の武装が何か、と言うのは余り思い出がない。何があっても余り関係が無いからだ。 そもそも馬に載せられるような武装はない。むしろ馬になる側である。 そして機体が変わるなら、全く関係がない。 機械には魂がある。ソレは人と違うかもしれないが、缶コーヒーに種類がある現代で、魂に種類があっても問題は無いはずだ。 あいつに魂があるのなら、その一部はこの胸にある何かでもあるはずだ。 その声に従い、今この場を持って呼び覚まそう。 そして戦場へ送るのだ。俺の中の蒼龍が叫んでいる。まだ終わりではないと、戦わせろと。 そしてソレについていけるぐらいに腕を磨くのだ。コクピットに乗っていなくてもいい。 あいつの戦う道を、指し示せるぐらいに。 対話が成立しない相手と、普通に話せますように。 時空が歪む今ならば、正しく声は伝わるかも知れない。 武具は用意した。戦場も、志も。 後はお前だけだ。こい、蒼龍。7の1の剣となってくれ。 蒼龍へ。 ミッションナンバー00 オペレーション”キュウリのウマ” まあ7人の中に入るかは兎も角、ちょっと行ってみようぜ。
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4-1 「ふう・・・」 図書館のドアを開けると、その隙間からふわぁと涼しい空気が流れてきて、火照った身体に心地よい清涼感を与えてくれる。 こんな真夏の一番暑い時間に図書館に人なんぞいるのだろうか、と思っていたのだが、意外も意外、結構人はいるようだ。 このヒマ人め、と以前の俺なら思ってしまいそうだが、悔しいかな、ここの快適さ・・・とはいっても俺の場合、本を読む、というよりは、その快適な温度の中での、敗北と決まっている心地よい睡魔との闘いの一時を指すのだが、それをここにくる度に味わっている身としてはそんなことは言えんのだ。むしろ、俺のほうがヒマ人みたいだしな。 俺がぼけーっとそんなことを考えているうちに、朝倉(小)は、あちこちきょろきょろしながらすたたたたっと走っていこうとする。 こらこら、図書館では走っちゃいけません。それにお前が読むような本はそっちじゃないぞ。 朝倉(小)を呼び止め、まずは児童書コーナーを探す。この図書館には何度もお世話になっているのだが、児童書コーナーなぞ初めてだ。受付で目的地の場所を聞き、言われたとおりの方向へ向かう。 「そういや長門。お前はいいのか?」 「…何が?」 長門は、言いたいことが分からない、とでも言いたそうにミリ単位で首を傾げた。 「いや、ほらさ、いつもはお前、ここに来るとすぐにフラフラとどこかへ行っちまうだろ?なのに今日はまだここにいるからさ。どうしたのかな、と思ったわけだ」 「今日はあの子の為に来た。だからわたしが好き勝手に行動するわけにはいかない。それに………」 と一旦言葉を切って、改めて視線を合わせてきた。 「それに、あなたたちと一緒にいたい」 一瞬ドキッとしてしまった。そんな言葉が返ってくるとは考えもしなかったからな。 それにその、なんだ。可愛い女の子にじっと見つめられて、そのまま目を合わせ続けるなんて芸当、俺にはできん。まあ古泉ならあのスマイル貼り付けていとも簡単にやっちまいそうだが。 「そうか、分かった。それじゃ、今日一日はあいつに付き合ってもらうぞ」 コク、と頷く長門。 「涼子が呼んでいる」 長門に言われて視線を前に移すと、そこには手でこっちこっちと手を振っている朝倉(小)の姿があった。どうやらちょっと立ち話が過ぎたようだ。 「そうみたいだな。俺たちも行くとするか」 小走りでそこへ向かうと、そこで娘に怒られてしまった。 「おとーさん、としょかんではしっちゃだめじゃない。ちゃんとしずかにしないといけないんだよ?」 「そう。この子の言うとおり。あなたはもう少し図書館でのマナーというものを身につけるべき」 と後ろから歩いてきた長門からも攻撃をくらう。おいおい、お前もかよ。 「確かに走るのはマズイと思うが・・・。小走りくらい別に構わないんじゃないか?」 「「だめっ!」」 ・・・だってさ。二人とも申し合わせたかのように全く同じポーズで。腰に軽く両手を当てて。 なあ、俺はなんて言い返したらいいんだ? そしてこの頬の緩んでしまいそうな感覚は何なんだ? 頼む、誰か教えてくれ。仕方ないからこの場は差しさわりの無い言葉で済ませるが、今後は要注意だな。娘と嫁の言いなりになる、もとい、尻に敷かれる父親。カッコ悪いったらありゃしない。 「はいはい、俺が悪かった。んで、なんか読みたい本はあったか?」 うん、これ!と俺に一冊の絵本を見せた。 「銀河鉄道の・・・夜?」 コク、と母親よろしく頷く。 「分かった。じゃ、これ、一緒に読むか」 と言って俺は朝倉(小)を連れて読み聞かせができるスペースに移動する。 「ほら、長門。お前も来いよ」 じっと俺たちを見ていた長門に声をかけてやると、すたすたとついてきた。 読み聞かせスペースと言うのは、児童書の一角にあり、絨毯のようなものが敷いてあって、そこに直に座るようなところだ。 俺は、窓際のクーラーの風が当たり過ぎず、日光が当たってポカポカと暖かい場所に陣を敷いた。 そこにあぐらをかき、ぽんぽんと自分の膝を叩く。 「さ、ここに座りな。父ちゃんが読んでやるからな」 顔をぱぁと綻ばせてちょこんと俺の足の間に鎮座する朝倉(小)。 長門もそんな俺の横にきれいな正座をして座る。 「よし、いいな?読むぞ」 やれやれ。子供に本を読み聞かせるなんて何年ぶりだっつーの。 考えてみると最後にこんな事やったのって、妹が小学校に入るか入らないか、といった頃だな。ええい、なせば成る。もうヤケクソだ。観念するとしよう。 俺は大きくひとつ深呼吸すると、「銀河鉄道の夜」を開いた。 「―――理科の授業のときでした。先生は黒板につるした大きな星座の図の、上から下へ白くけぶったおびのようなところをさして、いいました。 『みなさんは、このぼんやりと白いものが、ほんとうがなにか、知っていますか―ジョバンニさん。』」 一言一言自分自身で確認していくようにして、朝倉(小)にも聞きやすいように、ゆっくりと読み始める 余裕なんてあったもんじゃない。こういうのって、一旦どこかでつっかえちまうと、それ以降次々とつっかえるようになるからな。何故か、と俺に聞かれてもよく分からん。古泉にでも聞けば、長ったらしい解説で答えてくれそうだが。ただ、俺が思うに、一度ミスると、次のミスが怖くなって、余計焦っちまうからなんじゃないだろうか。 そんな訳で、とにかく必死に読み進める。 「―――そのころ、カンパネルラはほかのこどもたちといっしょに、舟にのって川の中にいました。 ――――『カンパネルラ、ぼくたちは天の川の中にいるみたいだね。』 いっしょにのっているマルソがいいました。 『うん、でもほんとうの天の川だって、ほら、あそこに見えるよ』 白くけぶった銀河の流れは、空に大きくかかって、そのはては、遠くの川の流れとつづいているように見えました。 『ジョバンニ、おそいなあ。まだしごとがおわらないのかな。』 カンパネルラは、なんどもなんども川岸のほうをふりかえっていました。」 視線を下に移すと、朝倉(小)が夢中になって聞いている。横を見ると、長門もじっと聞き入っていた。うん、何かこういうのも悪くはないな。 ジョバンニの目の前に汽車が現れて、それに乗り込んだあたりで、朝倉(小)の興奮が増したようだ。視線を絵本から移さない。おいおい、そんなに見つめると本に穴が開いちまうぞ。 「―――ジョバンニが思わず声をかけようとしたとき、その子が頭をひっこめて、こっちを見ました。それはカンパネルラだったのです。 『みんなはね、ずいぶん走ったけれど、追いつかなかった。ザネリ帰ったよ。お父さんがむかえにきたんだ。』 カンパネルラは、なぜかそういいいながら、すこし顔色が青ざめて、どこか苦しいというふうでした。 『この汽車、どこを走っているんだろう。』 『この汽車はね、銀河鉄道を走っているんだよ。』 『銀河鉄道・・・・・。』 『銀河鉄道はね、天の川の左の岸にそって、ずうっと南のほうへつづいているんだ。』」 ん?何か変だぞ。読み始めてからしばらくすると、なんだか多くの視線を感じるようになった。おかしいな。今は朝倉(小)と長門しかいないはずなんだが。 その違和感を確かめるべくふと顔を上げてみると、なんと近くに知らないちびっ子が数人座って俺の話を聞いているではないか。しかもその近くにはその母親と思われる人々が。 その中の一人と目が合い、会釈をされる。 はぁ。さいですか。 こうなったら一人も数人も変わらん。さっさと読むとしよう。 「―――『ジョバンニ、お母さんは、ぼくのことをゆるしてくださるだろうか。』 いきなり、カンパネルラが、思いきったというふうにいいました。 『なぜそんなことをいうの。』 『ぼくはお母さんが幸せになるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、お母さんのいちばんの幸せなんだろう。』 『きみのお母さんは、きみがいるっていうことだけで幸せだよ。お母さんって、そういうものだと思うよ。』 『ぼくわからない。けれどもだれだってほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだね。だからお母さんは、ぼくをきっとゆるしてくださると思う。』 『だいじょうぶだよ、カンパネルラ、きっとゆるしてくださるよ。』 『そうだね、ジョバンニ、ありがとう……。ぼく、これで安心した……。』 カンパネルラは、なにかほんとうに決心しているように見えました。」 ふう、と一息いれる。やっと半分くらいか。それにしても、何故朝倉(小)はこの本をえらんだのだろうか。もっと他の本もあるだろう。クレヨンなんたら、とか。それとも何か考えがあってのことか?なんてな。こんなちびっ子に何か考えがあるなんて思えん。 だってこの本に身を乗り出すようにしてるんだぞ。それは他のちびっ子共にも言えるが。 ・・・おっと。足の間のお嬢が俺の顔を見ているではないか。しかも少し眉を寄せている。 早く読めってか。はいはい。 「―――『えらいなあ。ぼくも心をうつくしくもって、みんなの幸せになれるような生きかたをしたい。みんなのためになるなら、死んだってかまわない……。』 ジョバンニは、目が熱くなるのを感じました。 『そうだね、みんなもそう思っているんだね。人をたすけるために死ぬのなら幸せだって……。ああ、ぼく、安心した……。』 カンパネルラの顔は、なぜか明るく、かがやいているように見えました。」 ガーッというクーラーの音と俺の声だけがこの空間に響く。まるで他の音など消えてしまったかのように。 「『―――さそりはいっしょうけんめいにげているうちに、とうとう井戸に落ちてしまったの。さそりははじめて気がついたの。こんなことになるんだったら、はじめからいたちに自分を食べさせてやればよかったって。そして神さまにおいのりしたの。神さまこんど生まれ変わるときは、どうぞほんとうの幸せのために、わたしのからだをおつかいくださいって。そしたらさそりは、いつのまにか自分のからだが、まっかな美しい火になって、暗い夜の空をてらしているのを見たんですって。』 ――――『でも、ほんとうの幸せって、なんだろう。』 『ぼく、まだわからないよ。』 『ぼくだってまだわからない。でも二人でいっしょに、ほんとうの幸せをさがそう。ね、カンパネルラ、ぼくたち、どこまでもどこまでもいこうね。』 『うん、きっといくよ、ジョバンニ。ごらん、あそこはなんてきれいなんだろう。みんながあつまっているよ。あそこがきっとほんとうの天上なんだ。』 カンパネルラは、窓の外にひらけた、きれいな空の野原をさして、さけびました。 ジョバンニもそっちを見ましたが、そこは白くけむっているばかりで、なにも見えませんでした。 ジョバンニがふりかえって見ると、そこにはもうカンパネルラの姿はなく、ただ、座席の青いビロードばかりひかっていました。 『カンパネルラ……。カンパネルラ……。』」 俺が読むのを区切ると、しーんとした、少し重たい静寂が場を支配した。 「………ょ……こ…」 長門のよく聞き取れない呟きを聞いて俺はその方向を向く。 ・・・え? その時俺は自分の目を疑った。 信じられないのも無理は無い。だって。だってだぞ。 ―――――――――あの長門有希の頬に一筋の雫が伝っていたのだから。 あっちの世界の長門ではなく、この世界の長門が涙を流している。 瞳には悲しみと後悔を映して。 その事実は、俺の思考を停止させるのに十分な威力をもっていた。 いかん。ひとまずジョバンニと共に俺たちも夢の中から帰らなくては。 俺が思考停止状態に陥ってた時間がちょうどいい余韻となっていたようだ。 そのおかげか、俺はスムーズに話に戻ることができた。 「―――『カンパネルラは、あの女の子やさそりと同じように、人の幸せのために死んでいったんだ。……カンパネルラ、ぼくはきみと二人で乗った銀河鉄道をわすれないよ。そしてコールサックの中で、きみとちかいあったことも、いつまでだってわすれない。ぼくもカンパネルラのように、みんなのために、きっとほんとうの幸せをさがしていくよ。』 ジョバンニは、空をあおぎました。心の中に泉のようにきらめきながらわきあがってくるものがあるのを、ジョバンニは、はっきりと知りました。 ちょうどそのとき、東の空はばらいろにそまり、太陽は、しずかにのぼりはじめたのでした。」 ――――――――――――――――――。 俺が本を読み終えると、そこには心地よい沈黙が訪れた誰も何も言おうとしない。 あれ?もしかして俺、なんかやっちまったのか?ページ飛ばしたとか? おい!誰か!もしそうならさっさと教えてくれ!これじゃ蛇の生殺しだ! ぱちぱちぱち・・・。 そんな俺の考えを消すかのように突然に響く拍手。 その音の主は我が娘だった。その小さな手で精一杯ぱちぱちやっている。 おう、ありがとな。といって頭を撫でてやる。 朝倉(小)の拍手がスイッチとなったのか、気がつくとその小さな拍手は大きな拍手へと変化していた。 うお、なんか凄いぞ!何の拍手だ・・・・ってまさか俺の朗読!? 改めて顔をあげて見回すと、結構な数の親子が笑顔で俺を囲んでいる。 よく見ると、近くのソファーではおじいさんまでもが拍手をしているではないか。 俺は照れながら、いやぁ、最後まで聞いてくださってありがとうございます、などと言っておく。 そうしたらなんだ、またやってくださいね、とか、おにーちゃんじょうずだったよ、とか、次はいつやるんですか、とかそういう返事がたくさんきやがった。 うれしいやらはずかしいやら。どうしたもんかね、これ。 そんな感じで『THE・俺の朗読会』は体制今日の中で幕を閉じた。 そしてその帰り道。 あ、そういえば、と俺はふと思い出した。 「長門。お前さっき俺が本読んでいる最中に泣いてなかったか?」 「見られていた。うかつ…………でも禁則事項」 と俺の唇に人差し指をくっつけて言ってきた。 「今はまだ教えることはできない。時が来たら教える」 だってさ。長門がそういうんなら時とやらを待ってやろうじゃないか。 というよりその時が来ない限りは俺は涙の理由とやらを知ることはできないのだから、待つより他はないわけだ。 あー、それにしても何か今日は長門にドキッとさせられすぎだ。長門ってこんなキャラだったっけ?俺個人としては嬉しいのだが、いつ狂い死にするかわからんので、少々控えて欲しい。少々だぞ、少々。全く辞めてはならんぞ。 んで、娘は娘で大はしゃぎしている。 「おとーさんものすごくじょうずだったよっ!すごいすごい!でねでね、わからないことがあったんだけど・・・きいてもいい?」 ん?なんだ? 「ほんとうのしあわせってなんなの?」 ・・・うーん、いきなり難しい質問だな。本当の幸せ、ねぇ。 「よく分からん。だがな、父ちゃんはいつも通りの日常をいつも通りに過ごすことが一番の幸せだと思うぞ?」 「いつも通り・・・?」 「そうだ。SOS団の仲間がいて、友達がいて、家族がいて、朝起きて学校行って、夜は家に帰ってから飯食って寝る。そんないつもと同じ生活ができることが、何一つ欠けずに生活できることが、父ちゃんの一番の幸せかな。ま、今は夏休みで学校はないが、それもまた幸せの一つなわけだ」 「ふーん・・・じゃあわたしもしあわせかな?」 「お前が楽しいんなら、そりゃ絶対幸せだ」 うんっ、と今日一番の100万ワット超の笑顔。 よしよし、いい笑顔だ。その顔を見ると、俺までつられて笑っちまう。 それくらいこいつの笑顔には魅かれるものがある。 心のそこからの笑顔には、誰も逆らうことなどできんのだから。 「それにしても、カンパネルラねぇ」 なぜだろう。絵本の中の人物のはずなのに、なぜか俺の知っている人間のような気がする。 そのことが俺の心になにかもやもやとしたものを残した。 そう。その時まだ俺は何も分かっていなかった。いや、分かってやれなかったんだ。 そのもやもやがなんなのか、を。 四章後半へ
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4-1 「ふう・・・」 図書館のドアを開けると、その隙間からふわぁと涼しい空気が流れてきて、火照った身体に心地よい清涼感を与えてくれる。 こんな真夏の一番暑い時間に図書館に人なんぞいるのだろうか、と思っていたのだが、意外も意外、結構人はいるようだ。 このヒマ人め、と以前の俺なら思ってしまいそうだが、悔しいかな、ここの快適さ・・・とはいっても俺の場合、本を読む、というよりは、その快適な温度の中での、敗北と決まっている心地よい睡魔との闘いの一時を指すのだが、それをここにくる度に味わっている身としてはそんなことは言えんのだ。むしろ、俺のほうがヒマ人みたいだしな。 俺がぼけーっとそんなことを考えているうちに、朝倉(小)は、あちこちきょろきょろしながらすたたたたっと走っていこうとする。 こらこら、図書館では走っちゃいけません。それにお前が読むような本はそっちじゃないぞ。 朝倉(小)を呼び止め、まずは児童書コーナーを探す。この図書館には何度もお世話になっているのだが、児童書コーナーなぞ初めてだ。受付で目的地の場所を聞き、言われたとおりの方向へ向かう。 「そういや長門。お前はいいのか?」 「…何が?」 長門は、言いたいことが分からない、とでも言いたそうにミリ単位で首を傾げた。 「いや、ほらさ、いつもはお前、ここに来るとすぐにフラフラとどこかへ行っちまうだろ?なのに今日はまだここにいるからさ。どうしたのかな、と思ったわけだ」 「今日はあの子の為に来た。だからわたしが好き勝手に行動するわけにはいかない。それに………」 と一旦言葉を切って、改めて視線を合わせてきた。 「それに、あなたたちと一緒にいたい」 一瞬ドキッとしてしまった。そんな言葉が返ってくるとは考えもしなかったからな。 それにその、なんだ。可愛い女の子にじっと見つめられて、そのまま目を合わせ続けるなんて芸当、俺にはできん。まあ古泉ならあのスマイル貼り付けていとも簡単にやっちまいそうだが。 「そうか、分かった。それじゃ、今日一日はあいつに付き合ってもらうぞ」 コク、と頷く長門。 「涼子が呼んでいる」 長門に言われて視線を前に移すと、そこには手でこっちこっちと手を振っている朝倉(小)の姿があった。どうやらちょっと立ち話が過ぎたようだ。 「そうみたいだな。俺たちも行くとするか」 小走りでそこへ向かうと、そこで娘に怒られてしまった。 「おとーさん、としょかんではしっちゃだめじゃない。ちゃんとしずかにしないといけないんだよ?」 「そう。この子の言うとおり。あなたはもう少し図書館でのマナーというものを身につけるべき」 と後ろから歩いてきた長門からも攻撃をくらう。おいおい、お前もかよ。 「確かに走るのはマズイと思うが・・・。小走りくらい別に構わないんじゃないか?」 「「だめっ!」」 ・・・だってさ。二人とも申し合わせたかのように全く同じポーズで。腰に軽く両手を当てて。 なあ、俺はなんて言い返したらいいんだ? そしてこの頬の緩んでしまいそうな感覚は何なんだ? 頼む、誰か教えてくれ。仕方ないからこの場は差しさわりの無い言葉で済ませるが、今後は要注意だな。娘と嫁の言いなりになる、もとい、尻に敷かれる父親。カッコ悪いったらありゃしない。 「はいはい、俺が悪かった。んで、なんか読みたい本はあったか?」 うん、これ!と俺に一冊の絵本を見せた。 「銀河鉄道の・・・夜?」 コク、と母親よろしく頷く。 「分かった。じゃ、これ、一緒に読むか」 と言って俺は朝倉(小)を連れて読み聞かせができるスペースに移動する。 「ほら、長門。お前も来いよ」 じっと俺たちを見ていた長門に声をかけてやると、すたすたとついてきた。 読み聞かせスペースと言うのは、児童書の一角にあり、絨毯のようなものが敷いてあって、そこに直に座るようなところだ。 俺は、窓際のクーラーの風が当たり過ぎず、日光が当たってポカポカと暖かい場所に陣を敷いた。 そこにあぐらをかき、ぽんぽんと自分の膝を叩く。 「さ、ここに座りな。父ちゃんが読んでやるからな」 顔をぱぁと綻ばせてちょこんと俺の足の間に鎮座する朝倉(小)。 長門もそんな俺の横にきれいな正座をして座る。 「よし、いいな?読むぞ」 やれやれ。子供に本を読み聞かせるなんて何年ぶりだっつーの。 考えてみると最後にこんな事やったのって、妹が小学校に入るか入らないか、といった頃だな。ええい、なせば成る。もうヤケクソだ。観念するとしよう。 俺は大きくひとつ深呼吸すると、「銀河鉄道の夜」を開いた。 「―――理科の授業のときでした。先生は黒板につるした大きな星座の図の、上から下へ白くけぶったおびのようなところをさして、いいました。 『みなさんは、このぼんやりと白いものが、ほんとうがなにか、知っていますか―ジョバンニさん。』」 一言一言自分自身で確認していくようにして、朝倉(小)にも聞きやすいように、ゆっくりと読み始める 余裕なんてあったもんじゃない。こういうのって、一旦どこかでつっかえちまうと、それ以降次々とつっかえるようになるからな。何故か、と俺に聞かれてもよく分からん。古泉にでも聞けば、長ったらしい解説で答えてくれそうだが。ただ、俺が思うに、一度ミスると、次のミスが怖くなって、余計焦っちまうからなんじゃないだろうか。 そんな訳で、とにかく必死に読み進める。 「―――そのころ、カンパネルラはほかのこどもたちといっしょに、舟にのって川の中にいました。 ――――『カンパネルラ、ぼくたちは天の川の中にいるみたいだね。』 いっしょにのっているマルソがいいました。 『うん、でもほんとうの天の川だって、ほら、あそこに見えるよ』 白くけぶった銀河の流れは、空に大きくかかって、そのはては、遠くの川の流れとつづいているように見えました。 『ジョバンニ、おそいなあ。まだしごとがおわらないのかな。』 カンパネルラは、なんどもなんども川岸のほうをふりかえっていました。」 視線を下に移すと、朝倉(小)が夢中になって聞いている。横を見ると、長門もじっと聞き入っていた。うん、何かこういうのも悪くはないな。 ジョバンニの目の前に汽車が現れて、それに乗り込んだあたりで、朝倉(小)の興奮が増したようだ。視線を絵本から移さない。おいおい、そんなに見つめると本に穴が開いちまうぞ。 「―――ジョバンニが思わず声をかけようとしたとき、その子が頭をひっこめて、こっちを見ました。それはカンパネルラだったのです。 『みんなはね、ずいぶん走ったけれど、追いつかなかった。ザネリ帰ったよ。お父さんがむかえにきたんだ。』 カンパネルラは、なぜかそういいいながら、すこし顔色が青ざめて、どこか苦しいというふうでした。 『この汽車、どこを走っているんだろう。』 『この汽車はね、銀河鉄道を走っているんだよ。』 『銀河鉄道・・・・・。』 『銀河鉄道はね、天の川の左の岸にそって、ずうっと南のほうへつづいているんだ。』」 ん?何か変だぞ。読み始めてからしばらくすると、なんだか多くの視線を感じるようになった。おかしいな。今は朝倉(小)と長門しかいないはずなんだが。 その違和感を確かめるべくふと顔を上げてみると、なんと近くに知らないちびっ子が数人座って俺の話を聞いているではないか。しかもその近くにはその母親と思われる人々が。 その中の一人と目が合い、会釈をされる。 はぁ。さいですか。 こうなったら一人も数人も変わらん。さっさと読むとしよう。 「―――『ジョバンニ、お母さんは、ぼくのことをゆるしてくださるだろうか。』 いきなり、カンパネルラが、思いきったというふうにいいました。 『なぜそんなことをいうの。』 『ぼくはお母さんが幸せになるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、お母さんのいちばんの幸せなんだろう。』 『きみのお母さんは、きみがいるっていうことだけで幸せだよ。お母さんって、そういうものだと思うよ。』 『ぼくわからない。けれどもだれだってほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだね。だからお母さんは、ぼくをきっとゆるしてくださると思う。』 『だいじょうぶだよ、カンパネルラ、きっとゆるしてくださるよ。』 『そうだね、ジョバンニ、ありがとう……。ぼく、これで安心した……。』 カンパネルラは、なにかほんとうに決心しているように見えました。」 ふう、と一息いれる。やっと半分くらいか。それにしても、何故朝倉(小)はこの本をえらんだのだろうか。もっと他の本もあるだろう。クレヨンなんたら、とか。それとも何か考えがあってのことか?なんてな。こんなちびっ子に何か考えがあるなんて思えん。 だってこの本に身を乗り出すようにしてるんだぞ。それは他のちびっ子共にも言えるが。 ・・・おっと。足の間のお嬢が俺の顔を見ているではないか。しかも少し眉を寄せている。 早く読めってか。はいはい。 「―――『えらいなあ。ぼくも心をうつくしくもって、みんなの幸せになれるような生きかたをしたい。みんなのためになるなら、死んだってかまわない……。』 ジョバンニは、目が熱くなるのを感じました。 『そうだね、みんなもそう思っているんだね。人をたすけるために死ぬのなら幸せだって……。ああ、ぼく、安心した……。』 カンパネルラの顔は、なぜか明るく、かがやいているように見えました。」 ガーッというクーラーの音と俺の声だけがこの空間に響く。まるで他の音など消えてしまったかのように。 「『―――さそりはいっしょうけんめいにげているうちに、とうとう井戸に落ちてしまったの。さそりははじめて気がついたの。こんなことになるんだったら、はじめからいたちに自分を食べさせてやればよかったって。そして神さまにおいのりしたの。神さまこんど生まれ変わるときは、どうぞほんとうの幸せのために、わたしのからだをおつかいくださいって。そしたらさそりは、いつのまにか自分のからだが、まっかな美しい火になって、暗い夜の空をてらしているのを見たんですって。』 ――――『でも、ほんとうの幸せって、なんだろう。』 『ぼく、まだわからないよ。』 『ぼくだってまだわからない。でも二人でいっしょに、ほんとうの幸せをさがそう。ね、カンパネルラ、ぼくたち、どこまでもどこまでもいこうね。』 『うん、きっといくよ、ジョバンニ。ごらん、あそこはなんてきれいなんだろう。みんながあつまっているよ。あそこがきっとほんとうの天上なんだ。』 カンパネルラは、窓の外にひらけた、きれいな空の野原をさして、さけびました。 ジョバンニもそっちを見ましたが、そこは白くけむっているばかりで、なにも見えませんでした。 ジョバンニがふりかえって見ると、そこにはもうカンパネルラの姿はなく、ただ、座席の青いビロードばかりひかっていました。 『カンパネルラ……。カンパネルラ……。』」 俺が読むのを区切ると、しーんとした、少し重たい静寂が場を支配した。 「………ょ……こ…」 長門のよく聞き取れない呟きを聞いて俺はその方向を向く。 ・・・え? その時俺は自分の目を疑った。 信じられないのも無理は無い。だって。だってだぞ。 ―――――――――あの長門有希の頬に一筋の雫が伝っていたのだから。 あっちの世界の長門ではなく、この世界の長門が涙を流している。 瞳には悲しみと後悔を映して。 その事実は、俺の思考を停止させるのに十分な威力をもっていた。 いかん。ひとまずジョバンニと共に俺たちも夢の中から帰らなくては。 俺が思考停止状態に陥ってた時間がちょうどいい余韻となっていたようだ。 そのおかげか、俺はスムーズに話に戻ることができた。 「―――『カンパネルラは、あの女の子やさそりと同じように、人の幸せのために死んでいったんだ。……カンパネルラ、ぼくはきみと二人で乗った銀河鉄道をわすれないよ。そしてコールサックの中で、きみとちかいあったことも、いつまでだってわすれない。ぼくもカンパネルラのように、みんなのために、きっとほんとうの幸せをさがしていくよ。』 ジョバンニは、空をあおぎました。心の中に泉のようにきらめきながらわきあがってくるものがあるのを、ジョバンニは、はっきりと知りました。 ちょうどそのとき、東の空はばらいろにそまり、太陽は、しずかにのぼりはじめたのでした。」 ――――――――――――――――――。 俺が本を読み終えると、そこには心地よい沈黙が訪れた誰も何も言おうとしない。 あれ?もしかして俺、なんかやっちまったのか?ページ飛ばしたとか? おい!誰か!もしそうならさっさと教えてくれ!これじゃ蛇の生殺しだ! ぱちぱちぱち・・・。 そんな俺の考えを消すかのように突然に響く拍手。 その音の主は我が娘だった。その小さな手で精一杯ぱちぱちやっている。 おう、ありがとな。といって頭を撫でてやる。 朝倉(小)の拍手がスイッチとなったのか、気がつくとその小さな拍手は大きな拍手へと変化していた。 うお、なんか凄いぞ!何の拍手だ・・・・ってまさか俺の朗読!? 改めて顔をあげて見回すと、結構な数の親子が笑顔で俺を囲んでいる。 よく見ると、近くのソファーではおじいさんまでもが拍手をしているではないか。 俺は照れながら、いやぁ、最後まで聞いてくださってありがとうございます、などと言っておく。 そうしたらなんだ、またやってくださいね、とか、おにーちゃんじょうずだったよ、とか、次はいつやるんですか、とかそういう返事がたくさんきやがった。 うれしいやらはずかしいやら。どうしたもんかね、これ。 そんな感じで『THE・俺の朗読会』は体制今日の中で幕を閉じた。 そしてその帰り道。 あ、そういえば、と俺はふと思い出した。 「長門。お前さっき俺が本読んでいる最中に泣いてなかったか?」 「見られていた。うかつ…………でも禁則事項」 と俺の唇に人差し指をくっつけて言ってきた。 「今はまだ教えることはできない。時が来たら教える」 だってさ。長門がそういうんなら時とやらを待ってやろうじゃないか。 というよりその時が来ない限りは俺は涙の理由とやらを知ることはできないのだから、待つより他はないわけだ。 あー、それにしても何か今日は長門にドキッとさせられすぎだ。長門ってこんなキャラだったっけ?俺個人としては嬉しいのだが、いつ狂い死にするかわからんので、少々控えて欲しい。少々だぞ、少々。全く辞めてはならんぞ。 んで、娘は娘で大はしゃぎしている。 「おとーさんものすごくじょうずだったよっ!すごいすごい!でねでね、わからないことがあったんだけど・・・きいてもいい?」 ん?なんだ? 「ほんとうのしあわせってなんなの?」 ・・・うーん、いきなり難しい質問だな。本当の幸せ、ねぇ。 「よく分からん。だがな、父ちゃんはいつも通りの日常をいつも通りに過ごすことが一番の幸せだと思うぞ?」 「いつも通り・・・?」 「そうだ。SOS団の仲間がいて、友達がいて、家族がいて、朝起きて学校行って、夜は家に帰ってから飯食って寝る。そんないつもと同じ生活ができることが、何一つ欠けずに生活できることが、父ちゃんの一番の幸せかな。ま、今は夏休みで学校はないが、それもまた幸せの一つなわけだ」 「ふーん・・・じゃあわたしもしあわせかな?」 「お前が楽しいんなら、そりゃ絶対幸せだ」 うんっ、と今日一番の100万ワット超の笑顔。 よしよし、いい笑顔だ。その顔を見ると、俺までつられて笑っちまう。 それくらいこいつの笑顔には魅かれるものがある。 心のそこからの笑顔には、誰も逆らうことなどできんのだから。 「それにしても、カンパネルラねぇ」 なぜだろう。絵本の中の人物のはずなのに、なぜか俺の知っている人間のような気がする。 そのことが俺の心になにかもやもやとしたものを残した。 そう。その時まだ俺は何も分かっていなかった。いや、分かってやれなかったんだ。 そのもやもやがなんなのか、を。 四章後半へ
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#blognavi とうとう明日ですね。 お悩み相談室。楽しみです。 悩みがある人がいれば、力になってあげたいですねえ。 マクラ博士張り切ってやるんで。 本当にお楽しみにー。 カテゴリ [マクラ博士がしゃべる] - trackback- 2006年01月09日 09 00 00 #blognavi
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登録日:2019/02/12 Tue 14 56 47 更新日:2024/06/29 Sat 04 44 56NEW! 所要時間:約 13 分で読めます ▽タグ一覧 KanKan PQLが閲覧上限値を超過しています SCP Foundation SCP-1374-JP SCP-JP SCP財団 お前も笑顔にしてやろうか? しあわせ どうあがいてもしあわせ ニコちゃんマーク メタ 外部エントロピー 大団円 強制ハッピーエンド 悪 悪のコンテスト 悪意 情報災害 愉悦 望まれない結果 災害 畜生 笑顔 第四の壁 列1 aSCiPNETへようこそ。 a aSCP-1374-JP関連文書(3)を閲覧しますか?(y/n) y a… a a…… a a……… a aあなたの許容クオリア値(Permissible Qualia Level)は閲覧上限値を超過しています。閲覧にはクリアランスに応じたクオリア抑制処置パターン-714が必要です。 a a処置パターン-714を実行しますか?(y/n) y a a前頭葉にアクセスしています………成功 a a生体データをデータベースに照会しています………成功 a a機器を脳波に同期しています………成功 a a処置パターン-714を開始します。 a a… a a…… a a……… a aレベル4/1374-JPクリアランス向け処置パターン-714(PQL 20-48)が完了しました。情報が開示されます。閲覧中、あなたの脳波は常に測定され、異常が認められた瞬間機動部隊がアクセス端末の存在する座標に派遣されます。閲覧終了後は、必ず抑制解除手順を行って下さい。 a aファイル#01「SCP-1374-JP報告書」を開きます……… a 誰もが望んだ、誰からも望まれぬ結末。 SCP-1374-JPとは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト (SCiP) 。 項目名は「大団円」。 JPのコードが示す通り日本支部で生まれたSCPであり、2018年に開催された「悪のコンテスト」のエントリー作品である。 そしてコイツ、数あるオブジェクトの中でもかーなーりーのクセモノである。 特別収容プロトコル まず、コイツは前提として、冒頭に書いた手続きを踏まないと報告書が読めない。 が、そのために「許容クオリア値」略して「PQL」が設定されており、上限値を超えると抑制処理を受ける必要がある。 閲覧そのものはできるが、[PQLが閲覧上限値を超過しています]と表示され、一定の部分が読めなくなる。 で、読めなくなる部分の中にオブジェクトクラスが含まれている。つまり、コイツのオブジェクトクラスは実質不明。 そして肝心の特別収容プロトコルだが、 SCP-1374-JPに関する全資料はSCP-1374-JP-Bに分類され、閲覧する際には前頭葉への電気刺激によるクオリア抑制処置パターン-714が行われます。閲覧中にSCP-1374-JP-Vが発生した際は、1374-JP-V接触用処置パターン-714(PQL 5)を受けた低PQL機動部隊わ-0"寡黙"により確保し、[PQLが閲覧上限値を超過しています](以下、座標1374-JP)へ移送します。 座標1374-JPに集合しているSCP-1374-JP-V群は、ガラスの天井が備え付けられた収容施設をSCP-1374-JP-V群を覆うように建設することで収容します。座標1374-JP外のSCP-1374-JP-Vは機動部隊によって確保、内部へ移送します。 全SCP-1374-JP-AやSCP-1374-JP-C及びそれらを記録したデータは、機動部隊やRAISAの担当職員らによって削除されます。またメディアを常に監視し、大規模なSCP-1374-JPの流出を事前に防ぎます。 つまり、この報告書自体がオブジェクトの一部なのである。 概要 コイツが何かと言うと、ミーム的拡大効果を持った情報災害である。 この情報は、図形であるSCP-1374-JP-A、文書であるSCP-1374-JP-B、音声であるSCP-1374-JP-Cの三つが存在する。 通常のクオリア値がだいたい100なのだが、このレベルのPQLを持った対象がこのうちいずれかに接触すると、これら情報の内容が何だろうが「楽しそう」とか「幸せ」とか[PQLが閲覧上限値を超過しています]とかのポジティブな好意的/楽観的クオリアを取得し、笑い声をあげながらSCP-1374-JP-Vに変化する。 ただし、クオリア抑制処置を受けてそのレベルが一定以下になっていれば、変化することはない。 で、それぞれの情報について解説する。 SCP-1374-JP-A いわゆるニコちゃんマーク。異常性があり、たまに不明な手段で増殖する。PQLが14~17以下であれば、感染はしない。 SCP-1374-JP-B Aに言及したあらゆる情報。人の記憶以外、全てが感染性を持つ。PQLが17~74以下であれば、感染はしない。 SCP-1374-JP-C オブジェクトの異常性に暴露してSCP-1374-JP-Vになってしまった人々が放つ音声。笑い声や歌声、[PQLが閲覧上限値を超過しています]なども含まれる。一番おっそろしいのがコレで、死亡していようが骨だけになっていようが、肉体が再生して-Vに変化する。PQLが6~9以下ならば、感染はしない。 とまあ、特に音声の非汚染PQLが途轍もなく低い。 このため、専門の機動部隊のPQLは5以下に保たれている。此処まで来ると人間的な感情の発露はほぼなくなるが。 で、肝心のSCP-1374-JP-Vだが、本来の顔の代わりに黒線で描画されたSCP-1374-JP-Aが存在する。 発声は問題なく行い、ほぼ常時SCP-1374-JP-Cを発している。 特筆すべき事象として、変化した瞬間元々持っていた疾患やケガなどのダメージが一瞬で完治、さらにスーパー耐性を獲得するため全く死ななくなる。 変化から最短で数秒、最長で数日経過すると、このSCP-1374-JP-V……「曝露者」は、ある特定の座標である[PQLが閲覧上限値を超過しています]をめざし移動を始める。 普通なら死んで当然のルートを通るのだが、スーパー耐性があるため死なずに移動する。 で、その座標に到着すると、既に到達している別の「曝露者」と手をつないで円陣を組み、SCP-1374-JP-Cである歌唱曲「[PQLが閲覧上限値を超過しています]」を歌い始める。 ちなみにその座標にいる「曝露者」の総数は[PQLが閲覧上限値を超過しています]とまあ、とんでもねー規模に跳ね上がっている。 このままではAKおよびXK-クラスの世界終焉シナリオが発生する、というわけで、瀬戸茂博士により「曝露者」の終了か無力化の方法が模索されている。 SCP-1374-JPによる精神汚染は、収容中のオブジェクトの収容違反を引き起こす恐れがある為、許容されません。 例えSCP-1374-JPによってしあわせになれるとしても、我々の理念を忘れてはならないのです。 タイムライン 報告書の中には、財団とこのオブジェクトのせめぎ合いのタイムラインが記されている。 全てが始まったのは、2018/8/1である。 2018/8/1 日本のとある村において、初めてSCP-1374-JP-Aとその「曝露者」が確認されている。 2018/8/2 光の量は変わらないにも関わらず、太陽が肉眼で視認できるようになった。しかも、その表面にはSCP-1374-JP-Aが存在していた。 絵本のおひさまか。 その通りだ。 2018/8/3 [PQLが閲覧上限値を超過しています]に到達している4人の「曝露者」が発見された。 元はとある一家だった模様。 2018/8/8 今度は被子植物の一部にSCP-1374-JP-Aが確認され始めた。 だから絵本の花か。 その通りだと言っている。 2018/8/9 財団の調査を受けた瀬戸博士により、SCP-1374-JP-Aには自己複製能力がある、という仮説が立てられた。 増殖を防ぐべく、曝露した植物の焼却が立案されたのだが……。 2018/8/15 日本上空の雲にSCP-1374-JP-Aが確認。 無意味と化した焼却計画はとん挫した。 2018/8/17 「曝露者」の増殖は恐ろしい勢いで進み、この時点で世界[PQLが閲覧上限値を超過しています]ヶ国の全ての国民が「曝露者」になってしまった。 これは、世界人口全体の[PQLが閲覧上限値を超過しています]%にもあたる。 2018/8/23 この時点で世界の生物の全てが「曝露者」になってしまった。 財団オワタ。 ここから3つほどタイムラインがあるが、[PQLが閲覧上限値を超過しています]。 2018/9/8 しあわせは認められなかった。 ……書くまでもないが、発生から世界終焉シナリオまでわずか37日である。 インタビュー記録 「曝露者」と化した元研究員に対し、専用の処置を受けクオリアを抑制した瀬戸博士が行ったインタビューがある。 とはいえ、相手の方は発声全てが感染の媒介であるため、応答は一つを除いて[PQLが閲覧上限値を超過しています]である。 だが、このオブジェクトが一体なんであるのか、そして何を意味しているのか、瀬戸博士の質問が全てを語っている。 瀬戸博士:その歌で、一体何を伝えようとしているのでしょうか。団結の呼び掛け?それとも、我々の無力さへの嘆き? SCP-1374-JP-V-1 [PQLが閲覧上限値を超過しています] 瀬戸博士:ええ、理解しました。SCP-1374-JPは、望まれなかった選択肢なのですね。しあわせは当事者の間では殆どの場合望まれますが、その上で見ている彼らにとっては、必ずしも望ましいものではないようです。だから、報復や見せしめ、或いはその罪の代償として、この平行宇宙をしあわせにしている。違いますか? SCP-1374-JP-V-1 [PQLが閲覧上限値を超過しています] 瀬戸博士:その通りです。しかし、例えその事実があろうと、我々は義務を果たさなければありません。我々は[PQLが閲覧上限値を超過しています]である以前に、この世界を守る「財団」なのですから。 SCP-1374-JP-V-1 [PQLが閲覧上限値を超過しています] 瀬戸博士:今の私に悲しみのクオリアは発生しません。これが終われば、私は記憶処理されて、悲しみを覚えることもありません。これを知るのは、この世界のごく一部の人間と、あちらの世界の人間だけで十分でしょう。その中に、私が入る理由はありません。 そして、インタビューの最後はこんなやり取りで締めくくられる。 瀬戸博士:質問ですか、どうぞ。 SCP-1374-JP-V-1 あなた達は何故、私たちのしあわせを望まないのですか? 瀬戸博士:質問にお答えください。どうして彼らと我々を[PQLが閲覧上限値を超過しています]するのですか? やり取りがやや不明瞭である。 「曝露者」に対し質問を許可しているのに、瀬戸博士の応答は「質問にお答えください」。あんた質問しましたっけ? ちなみに、この質問に対する回答は未だにない。 SCP Foundation 元記事のタグには「外部エントロピー」が存在する。 これは、熱力学第一・第二の法則を破ってエネルギーを生産する……要は、外世界から財団世界に何かを生み出しているオブジェクトに対して付与されるタグである。 記事を読んでいただけたならわかるだろうが、このオブジェクトに対し、財団が現在のプロトコルを制定した経緯が書かれておらず、タイムラインの最後も若干意味が通らない。 しかしこれは、視点を変えると全景が見えてくる。 いわゆる第四の壁を越えるタイプの記事なのだが、このオブジェクトの場合、財団世界に飛び込んだうえで、創作を行う我々を見上げるのがミソである。 このSCPというコンテンツは「オブジェクト」「財団」「創作者兼閲覧者」の三つで成り立っている。 インタビューの最後の部分は、このようなカッコ書きをつけると意味が通る。 瀬戸博士:質問ですか、どうぞ。 SCP-1374-JP-V-1 (SCP記事の執筆者と評価者に対して)あなた達は何故、私たちのしあわせを望まないのですか? 瀬戸博士:(SCP記事の執筆者と評価者に対して) 質問にお答えください。どうして彼らと我々を[PQLが閲覧上限値を超過しています]するのですか? もう一度言うが、この質問に対する回答は未だにない。 共同創作サイト「SCP Foundation」。 そこに、様々なSCPオブジェクトの記事が執筆され、投稿されている。しかし、その全てがリストに乗り、残るわけではない。 Wikiへの参加者によって評価が行われ、その評価が一定を下回れば、削除され、否定される。 言い換えれば、SCP記事として残るのは、参加者たちが良い評価を付けた、彼らに望まれた選択肢。 国を問わずその多くは、財団世界の人々に苦難が振りかかり、最悪の場合世界が滅亡したり、既に滅んでいたりする。 そうでなくとも、犠牲を払い続けていることもザラにある。 だから、いわゆるハッピーエンド、全てが丸く収まった「大団円」は望まれない。 そのような記事を投稿しても、DownVote(低評価)を受けて消えていくだけだろう。 瀬戸博士も「曝露者」達も、それがわかっている。わかっているから、「しあわせ」を求め団結した。 だが、「しあわせは認められませんでした」。 だから、問う。 あなた達は何故、私たちのしあわせを望まないのですか? 冷酷に答えよう。 それでは面白くないからだ。 そんな「当たり前」に何の意味がある? 苦難なき財団世界に何の面白みがある? オブジェクトに脅かされ、ほうほうの体で対処し続け、痛み苦しみそして終焉する。そのほうが見ていて面白い。 財団世界は我々読者にとっての「オモチャ」なのだ。だから、我々が愉しむために破壊されるべきなのだ。 それが、財団世界に対する、読者の総意である、と。 かつて、同じことに気付いたある男は我々をこう評した。 ホラー作家の一団のように趣味の悪い連中だ、と。 「曝露者」達はそのような我々への報復あるいは代償行為として、この世界を「しあわせ」にしている。 その代わりに、既存の社会を破壊しようとも。 さあ、次はどんなバッドエンドが待っているのだろうか? 列1 a抑制解除手順を実行しますか?(y/n) y a a前頭葉にアクセスしています………成功 a a機器を脳波に同期しています………成功 a a抑制解除手順を開始します。 a a… a a…… a a……… a aクオリア抑制の解除が正常に完了しました。 a a不明な精神体があなたの精神構造内に確認されています。不要な情報漏洩を防ぐ為、精神体の強制ログアウト処置を開始します。 a a… a a…… a a……… a aログアウト Site-8122 アニヲタ a aお疲れ様でした、アニヲタ。いつものように、我々を苦しめ、痛め付け、絶望させる選択肢を追記/修正しにお戻り下さい。 a aそれでは、さようなら。 a a……… a a…… a a… a CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1374-JP - 大団円 by kankan http //ja.scp-wiki.net/scp-1374-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 大団円のオブジェクト無かったっけ -- 名無しさん (2019-02-12 19 18 06) ↑1983や1363-JPとか -- 名無しさん (2019-02-12 20 41 50) 初見でメタ視点ってことには気づかなかったなあ。 オブジェクトを確保すること=しあわせを排除すること、だから財団が悪になってしまった、ってことなんだとずっと思っていた ディスカッションの「この質問は瀬戸博士に向けられたものではありませんからね。」の意味もこれでやっと分かったわ -- 名無しさん (2019-02-12 21 18 21) 怪奇ものだからねぇ……大団円とか世界平和とかそういう概念が宇宙外に流失してんじゃないのか財団世界 -- 名無しさん (2019-02-12 22 44 54) うーん、なんかむかし創作の人物が自分の世界しっちゃかめっちゃかにする作者に復讐しにくるって作品がらあったような -- 名無しさん (2019-02-12 23 37 42) 宇宙世紀「せやせや」エスコン「戦争ばっかさせるのやめちくり〜」 -- 名無しさん (2019-02-13 02 02 38) タローラン研究員「あいつらマジでクソ」 -- 名無しさん (2019-02-13 02 50 47) 大団円の記事がないわけじゃないけど多数派ってわけでもないからね -- 名無しさん (2019-02-13 03 29 46) ↑2 絶対タローランおるやろと思ったら案の定で草 -- 名無しさん (2019-02-13 08 55 20) スマイルワールド? -- 名無しさん (2019-02-13 09 27 06) 「怪獣はなぜ現れるのか」っていう話か。結局「外部の知性にそう望まれるから」。だとすると我々の過ごす世界を望んだ外部知性は発想力が貧困な上にずいぶんと悪辣な性格をしていらっしゃるようで -- 名無しさん (2019-02-13 09 56 40) ハッピーエンドを望んでも1374(意味無し)、か・・・ -- 名無しさん (2019-02-13 10 39 50) lol排除の風潮だとかLGBTプライドだとか報告書以外のメタの部分でも『しあわせ』は遠ざかっているよね・・・ -- 名無しさん (2019-02-13 10 42 01) フューチャー・インパーフェクトとかも地球自体を使って強大なオブジェクトを撃退して人間は脱出してやったぜだから大団円といえる -- 名無しさん (2019-02-13 10 47 00) たのしい財団(笑)とか言って初期の平和的なのけそうとするしなこの人ら -- 名無しさん (2019-02-13 12 19 53) オブジェクトクラスなんだったんだろうね…確実にKeter以上だし、でも「Keter」が検閲されるとも思えないから固有クラスまたは絶望的過ぎて逆に"しあわせ"になれそうなヤツかな -- 名無しさん (2019-02-13 13 23 46) ワルコンは8/1開始で9/8結果発表予定だったのもなんか関係ありそう -- 名無しさん (2019-02-13 13 46 23) 怪物とかチートとかそういうのないリアルな世界設定でもがく人間を見たいんや!と読者に望まれれば、こうもなろう! とか? 我々の過ごす世界を望んだ外部知性は~ -- 名無しさん (2019-02-13 15 56 53) 面白ければハッピーエンドでも許されるがなぁ……意思を持った世界改変するタイプライターを壊したハードボイルド探偵(SCP-3043)、プラモデルを作れる余裕がある未来を示すオブジェクト(SCP-1961-jp)とか。悪意的に捉えすぎじゃないのこれ? -- 名無しさん (2019-02-13 17 48 25) ヘッドカノンは自由だからそういったSCPもないのかもよ -- 名無しさん (2019-02-13 22 42 39) クレジットなんですが、kankanではなくKanKanが正しいかと思います。 -- 名無しさん (2019-02-13 23 40 17) ↑3 それらはSCPにおいてメインストリームでもなんでもない。悪意を持った何かが罪もない人を犠牲にしてるような代物が殆どだよ。少なくともこのSCPを論ずる上で数少ない例外を考慮する必要は無いと思うけどね。 -- 名無しさん (2019-02-14 21 17 35) ↑4逆にそういうSCPを好意的に捉えすぎじゃない? -- 名無しさん (2019-02-20 09 21 32) 「財団の明日」を望まないのは誰か? -- 名無しさん (2019-04-09 16 51 16) このwikiに記事が作成されるSCPがどれもこれも「財団の明日」ENDなのもまさしく、って感じだな。もちろん面白いからだ -- 名無しさん (2019-08-27 04 53 23) それでも悪意だけでは無いと思うんよ -- 名無しさん (2019-10-27 16 48 09) そのうち、SCP世界からこちらに、「俺たちの苦しみもお前たちも味わってみろよ!」と、破滅的な災いがやってきたりしてね……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル -- 名無しさん (2019-10-27 18 41 31) 顔文字が注釈になるくらい震えとるぞ -- 名無しさん (2019-10-27 18 55 48) 笑顔を… -- 名無しさん (2020-02-05 11 34 40) ↑2,3吹き出した -- 名無しさん (2020-02-24 01 25 08) ↑3 っていうかコメント欄でfootnoteプラグインが機能したことにビックリだよ! 勝手ながらコメ編集したけど、これwikiの不具合じゃ……。でも「'」と違ってエスケープで解決できないのか。 -- 名無しさん (2020-02-24 07 23 30) これって、考え様によっては「SCP版救済の魔女」と言えなくもないのかな…。 -- 名無しさん (2020-04-17 19 03 57) 「お前も笑顔にしてやろうか?」うーん、スマイルワールド… -- 名無しさん (2020-04-26 21 04 00) 「冷酷に告げよう。それでは面白くないからだ。』ここからの一連の流れはいろんな意味でゾワっと来た。 -- 名無しさん (2020-04-27 15 15 51) ワーイワーイ♪ [PQLが閲覧上限値を超過しています]ガ デキテ タノシイナ・・・ -- 名無しさん (2020-04-27 15 31 23) 悲劇が面白いなんてのは他人事だからいえることだわな。当事者は絶望しかない -- 名無しさん (2020-06-18 20 25 46) ハッピーエンド厨への皮肉に見せかけたバッドエンド厨への皮肉って解釈をどっかで見た -- 名無しさん (2020-09-15 04 24 58) 幸せ=面白くない、か。 ひょっとしたら数年前から流行ってるなろう小説の正体も実はSCP-1374に感染した誰かが書いて広めてたりするのかもな。 -- 名無しさん (2020-09-19 09 43 51) ↑べつになろう小説に限らずその手の話はありふれてるでしょ -- 名無しさん (2020-09-19 10 56 46) このSCP記事を読む度にRe Creatorsを思い出す。 -- 名無しさん (2020-12-10 16 29 06) これは元記事より解説動画の方が面白かった -- 名無しさん (2020-12-21 03 44 15) 途中送信 最後の問答で2人が突然こっち向くから第4の壁に向かってるのが1発でわかるやつ -- 名無しさん (2020-12-21 03 45 31) ありきたりなバッドエンドが増えすぎて面白味が絶えてしまった財団世界のアポトーシス的な機能説 -- 名無しさん (2021-06-26 20 51 33) 大団円に至れなかった彼らの怒り・悲しみ・無念自体がその他のバッドエンド達と同様に面白がって創作された物の1つだと知ったら彼らはどう思うかな -- 名無しさん (2021-07-11 00 26 15) このSCP、[データ削除済]で隠すと思われる部分が[ ⚠PQLが閲覧上限値を超過しています]になってるから削除されてないってことなんだよね、だとしたら、削除する必要はないと意味しているのでは?... -- 名無しさん (2021-07-18 09 40 28) 何が面白いってこのニコちゃんマークが投稿者の手書きじゃなくて素材ってところ -- 名無しさん (2021-08-17 22 52 36) 幸せを許容しないものと幸せを押し付けるものと、2つの「悪」が存在するんだろう -- 名無しさん (2021-09-13 17 46 37) ↑37(多すぎ) この世界を望んだものにとってはこの世界は異常なのかもしれないぞ -- \(^o^)/ (2022-04-19 17 25 08) 友人「お前テスト何点だった」 -- 名無しさん (2022-11-20 19 12 01) ↑ごめんなんかコピペ暴発した -- 名無しさん (2022-11-20 19 12 29) なんだかんだでこれがscpのなかで一番好きだわ -- 名無しさん (2022-12-23 13 31 49) 我々は物語の登場人物である以前に、この世界を守る「財団」なのですから。 -- 名無しさん (2023-01-02 09 56 02) なるほど、我々が不幸にした世界の「しわよせ」が「しあわせ」という形でこの報告書の世界に来たのか -- 名無しさん(2023-01-23 17 56 08) ↑tomato -- 名無しさん (2023-08-11 15 32 36) SCPのクラスが[ ⚠PQLが閲覧上限値を超過しています]なのは、「楽しそう」とか「幸せ」とかに該当する概念だった場合、Safeではないにしても安全・安心とかを表すクラスになってる可能性もなくはない。なんならEuclidでも「なんだEuclidか」って安心してしまうかもなので、基本は非公開にしないとダメなのかも? -- 名無しさん (2023-11-05 09 30 59) 外部エントロピータグを見た時点で察した -- 名無しさん (2024-03-23 23 49 30) you are an idiot! -- 名無しさん (2024-06-12 19 26 38) 名前 コメント
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あそぶ キノココ あそぶ タマタマ あつい キノココ あつい タマタマ あとで しよう ある モンジャラ いい すごい イエス イエス いく いく いく すごい いく のって いっぱい しよう いまから しよう えらい おおきい えらい ちいさい おお マンキー オー マンキー おお まんぞく オー まんぞく おお マンタイン オー マンタイン おお マンムー オー マンムー おおきい えらい おおきい キノココ おおきい キノココ おおきい すごい おおきい タマタマ おおきい の? オドシシ ね オドシシ ネイティ オドシシ ネイティオ オドシシ ねえ オドシシ ねー オドシシ ねえねえ オドシシ ネオラント オドシシ ねて オドシシ ねよう オドシシ ねる オドシシ ネンドール オドシシ ねんぴょう か ウパー か エスパー か エレキッド か エレキブル か エレキブル か エレブー か エレベーター かのじょ しよう がまんする できない カラナクシ ね カラナクシ ネイティ カラナクシ ネイティオ カラナクシ ねえ カラナクシ ねー カラナクシ ねえねえ カラナクシ ネオラント カラナクシ ねて カラナクシ ねよう カラナクシ ねる カラナクシ ネンドール カラナクシ ねんぴょう かわいがろう キノココ かわいがろう タマタマ きたえよう キノココ きたえよう タマタマ きたえる キノココ きたえる タマタマ きて きて キノココ あそぶ キノココ あつい キノココ おおきい キノココ おおきい キノココ かつ キノココ かった キノココ かわいがろう キノココ きたえよう キノココ きたえる キノココ きれい キノココ クサイハナ キノココ げんき キノココ さいこう キノココ しあわせ キノココ しよう キノココ しんか キノココ すごい キノココ すごすぎ キノココ ちいさい キノココ チェンジ キノココ チャージ キノココ つよい キノココ ナエトル キノココ バージョンUP キノココ ハッサム キノココ バトル キノココ ベロリンガ キノココ ポッポ キノココ みせて キノココ みせて キノココ みたいな キノココ みて キノココ もうしこみ キノココ ゆうしょう キノココ ユレイドル キノココ ランク キノココ レベル きれい キノココ きれい タマタマ きれい マンキー ぎん ぎん きん タマタマ クサイハナ キノココ クサイハナ タマタマ ケーシィ ね ケーシィ ネイティ ケーシィ ネイティオ ケーシィ ねえ ケーシィ ねー ケーシィ ねえねえ ケーシィ ネオラント ケーシィ ねて ケーシィ ねよう ケーシィ ねる ケーシィ ネンドール ケーシィ ねんぴょう げんき キノココ げんき タマタマ コロボーシ ね コロボーシ ネイティ コロボーシ ネイティオ コロボーシ ねえ コロボーシ ねー コロボーシ ねえねえ コロボーシ ネオラント コロボーシ ねて コロボーシ ねよう コロボーシ ねる コロボーシ ネンドール コロボーシ ねんぴょう さいこう キノココ さいこう タマタマ さいこう マンキー しあわせ キノココ しあわせ タマタマ しよう あとで しよう いっぱい しよう いまから しよう かのじょ しよう キノココ しよう タマタマ しよう ねえ しよう ねえねえ しよう マンキー しんか キノココ しんか タマタマ しんじられない すごすぎ すごい いい すごい いく すごい おおきい すごい キノココ すごい タツベイ すごい タマタマ すごすぎ キノココ すごすぎ しんじられない すごすぎ タマタマ タツベイ すごい タツベイ どんどん タマザラシ ね タマザラシ ネイティ タマザラシ ネイティオ タマザラシ ねえ タマザラシ ねー タマザラシ ねえねえ タマザラシ ネオラント タマザラシ ねて タマザラシ ねよう タマザラシ ねる タマザラシ ネンドール タマザラシ ねんぴょう タマタマ あそぶ タマタマ あつい タマタマ おおきい タマタマ かつ タマタマ かった タマタマ かわいがろう タマタマ きたえよう タマタマ きたえる タマタマ きれい タマタマ きん タマタマ クサイハナ タマタマ げんき タマタマ さいこう タマタマ しあわせ タマタマ しよう タマタマ しんか タマタマ すごい タマタマ すごすぎ タマタマ ちいさい タマタマ チャージ タマタマ つよい タマタマ ナエトル タマタマ ハッサム タマタマ バトル タマタマ ベロリンガ タマタマ ポッポ タマタマ みせて タマタマ みせて タマタマ みたいな タマタマ みて タマタマ もうしこみ タマタマ ゆうしょう タマタマ ユレイドル タマタマ ランク タマタマ レベル ちいさい えらい ちいさい キノココ ちいさい タマタマ チェンジ キノココ チャージ キノココ チャージ タマタマ つよい キノココ つよい タマタマ できない がまんする どんどん タツベイ ナエトル キノココ ナエトル タマタマ ナッシー ね ナッシー ネイティ ナッシー ネイティオ ナッシー ねえ ナッシー ねー ナッシー ねえねえ ナッシー ネオラント ナッシー ねて ナッシー ねよう ナッシー ねる ナッシー ネンドール ナッシー ねんぴょう ヌオー マンキー ヌオー まんぞく ヌオー マンタイン ヌオー マンムー ねえ しよう ねえねえ しよう のって いく のって のって のむ ? のもう っス のる よ! バージョンUP キノココ ハッサム キノココ ハッサム タマタマ ピクシー ね ピクシー ネイティ ピクシー ネイティオ ピクシー ねえ ピクシー ねー ピクシー ねえねえ ピクシー ネオラント ピクシー ねて ピクシー ねよう ピクシー ねる ピクシー ネンドール ピクシー ねんぴょう ヒトデマン コイキング ヒトデマン コイル ヒトデマン コイン ヒトデマン コータス ヒトデマン こおり ヒトデマン コクーン ヒトデマン ココドラ ヒトデマン こたえた ヒトデマン こたえて ヒトデマン こたえよう ヒトデマン こたえる ヒトデマン コダック ヒトデマン こっち ヒトデマン コドラ ヒトデマン コノハナ ヒトデマン コモルー ヒトデマン こよう ヒトデマン こらっ ヒトデマン コラッタ ヒトデマン コリンク ヒトデマン コロトック ヒトデマン コロボーシ ヒトデマン こわい ヒトデマン こんにちは ヒトデマン コンパン ヒトデマン こんばんは ヒノアラシ ね ヒノアラシ ネイティ ヒノアラシ ネイティオ ヒノアラシ ねえ ヒノアラシ ねー ヒノアラシ ねえねえ ヒノアラシ ネオラント ヒノアラシ ねて ヒノアラシ ねよう ヒノアラシ ねる ヒノアラシ ネンドール ヒノアラシ ねんぴょう ベトベトン マンタイン ベロリンガ キノココ ベロリンガ タマタマ ほう けいけんち ほう ケイコウオ ほう けいじばん ほう ケーシィ ほう チリーン ホエルオー マンキー ホエルオー まんぞく ホエルオー マンタイン ホエルオー マンムー ポッタイシ ね ポッタイシ ネイティ ポッタイシ ネイティオ ポッタイシ ねえ ポッタイシ ねー ポッタイシ ねえねえ ポッタイシ ネオラント ポッタイシ ねて ポッタイシ ねよう ポッタイシ ねる ポッタイシ ネンドール ポッタイシ ねんぴょう ポッポ キノココ ポッポ タマタマ マグマラシ ね マグマラシ ネイティ マグマラシ ネイティオ マグマラシ ねえ マグマラシ ねー マグマラシ ねえねえ マグマラシ ネオラント マグマラシ ねて マグマラシ ねよう マグマラシ ねる マグマラシ ネンドール マグマラシ ねんぴょう マンキー きれい マンキー さいこう マンキー しよう マンキー みせて マンキー みて マンタイン ベトベトン みせて キノココ みせて キノココ みせて タマタマ みせて タマタマ みせて マンキー みせて ミルタンク みせて モンジャラ みたいな キノココ みたいな タマタマ ミツハニー とうぜん ミツハニー とうたつフロア ミツハニー とかいって ミツハニー とくい ミツハニー とくせい ミツハニー とくべつ ミツハニー トゲキッス ミツハニー トゲチック ミツハニー トゲピー ミツハニー トサキント ミツハニー トドグラー ミツハニー トドゼルガ ミツハニー ともだち ミツハニー トランセル ミツハニー とりあえず ミツハニー トリデプス ミツハニー トリトドン ミツハニー トロピウス みて キノココ みて タマタマ みて マンキー ミルタンク みせて もしもし ね もしもし ネイティ もしもし ネイティオ もしもし ねえ もしもし ねー もしもし ねえねえ もしもし ネオラント もしもし ねて もしもし ねよう もしもし ねる もしもし ネンドール もしもし ねんぴょう モンジャラ ある モンジャラ みせて ユキノオー マンキー ユキノオー まんぞく ユキノオー マンタイン ユキノオー マンムー ユキワラシ ね ユキワラシ ネイティ ユキワラシ ネイティオ ユキワラシ ねえ ユキワラシ ねー ユキワラシ ねえねえ ユキワラシ ネオラント ユキワラシ ねて ユキワラシ ねよう ユキワラシ ねる ユキワラシ ネンドール ユキワラシ ねんぴょう ユクシー ね ユクシー ネイティ ユクシー ネイティオ ユクシー ねえ ユクシー ねー ユクシー ねえねえ ユクシー ネオラント ユクシー ねて ユクシー ねよう ユクシー ねる ユクシー ネンドール ユクシー ねんぴょう ユレイドル キノココ ユレイドル タマタマ よーし ね よーし ネイティ よーし ネイティオ よーし ねえ よーし ねー よーし ねえねえ よーし ネオラント よーし ねて よーし ねよう よーし ねる よーし ネンドール よーし ねんぴょう よし! ね よし! ネイティ よし! ネイティオ よし! ねえ よし! ねー よし! ねえねえ よし! ネオラント よし! ねて よし! ねよう よし! ねる よし! ネンドール よし! ねんぴょう わたし ね わたし ネイティ わたし ネイティオ わたし ねえ わたし ねー わたし ねえねえ わたし ネオラント わたし ねて わたし ねよう わたし ねる わたし ネンドール わたし ねんぴょう わたしおっぱい -- 名無しさん (2010-08-03 15 59 11) 名前 コメント
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レジェンドカード レジェンドヒーロー No 名前 キャラクター HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 備考 - 伝説の賢者 大魔女バーバラ 2123 24 397 35 88 カードマシン - 伝説の勇者 伝説の勇者 2800 255 192 128 55 - - 伝説の商人 武器屋トルネコおどる宝石よるのていおう 1909 88 85 51 26 - - 伝説の戦士 王宮戦士ライアンホイミンジョニー 2321 121 17 138 42 バトルマスター転職試験 - 伝説の魔物使い 伝説の魔物使いピエールゲレゲレ 2512 28 80 50 18 - 大会モードでも使用できるただし、職業が「レジェンドチーム」であるため各職業の大会では使用できない お気に入りチームに登録できる 獲得した経験値はしあわせの箱に入る SPカードを使用できる 魔王・大魔王のまりょくは通常時と同じように溜まる つばぜりあいできる おしゃれ着の効果を受けない レジェンド魔王 No 名前 HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 備考 B-01IIR 悪の化身竜王 4600 228 97 63 74 - B-02IIR 邪神官ハーゴン 4800 166 199 58 115 - B-03IIR 魔王バラモス 4900 228 172 101 56 - B-04IIR 魔剣士ピサロ 4900 423 82 95 89 - B-05IIR 邪教の使徒ゲマ 4100 193 158 52 31 - B-06IIR 魔王ムドー 4300 189 287 41 63 - B-07IIR 魔王オルゴ・デミーラ 4200 206 153 46 68 - B-08IIR 魔性の道化師ドルマゲス 4600 248 374 73 82 - B-09IIR 闇竜バルボロス 5000 389 112 120 91 - 大会モードでも使用できるただし、職業が「レジェンドチーム」であるため各職業の大会では使用できない お気に入りチームに登録できない「職業を選択してカードスキャン」→「レジェンドチーム」から選択して使用する 獲得した経験値はしあわせの箱に入る SPカードを使用できない 魔王・大魔王のまりょくは溜まらない つばぜりあいできない おしゃれ着の効果を受けない レジェンド大魔王 No 名前 HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 備考 B-10IIR 闇の覇者竜王 7300 730 283 140 45 - B-11IIR 破壊神シドー 7900 666 413 179 60 - B-12IIR 大魔王ゾーマ 8700 400 727 113 55 - B-13IIR 魔族の王デスピサロ 7000 706 113 104 55 - B-14IIR 魔界の王ミルドラース 6600 674 208 83 42 - B-15IIR 幻魔王デスタムーア 7200 821 109 99 33 - B-16IIR 天魔王オルゴ・デミーラ 7400 582 648 71 92 - B-17IIR 暗黒神ラプソーン 7600 392 441 100 50 - B-18IIR 堕天使エルギオス 7100 736 392 87 73 - B-19IIR 地獄の帝王エスターク 6300 745 124 112 61 - B-20IIR 魔神ダークドレアム 8000 999 255 146 77 - 大会モードでは使用できない アーケードモードのバトルロードモード(ひとりであそぶ)時に該当する大魔王を召喚し、戦うことができる通常(いわゆる白目)→真の力を解放(いわゆる赤目)の2連戦になる 所持していると、チーム選択前に使用するかどうか確認される アーケードモードのバトルロードモード(ふたりであそぶ)時にプレイヤーが使用することができるモード自体は2人プレイ用だが、1人でプレイすることになる 獲得した経験値は選択した両方の冒険の書のしあわせの箱に入る お気に入りチームに登録できない「職業を選択してカードスキャン」→「レジェンドチーム」から選択して使用する 獲得した経験値はしあわせの箱に入る SPカードを使用できない 魔王・大魔王のまりょくは溜まらない つばぜりあいできない おしゃれ着の効果を受けない スペシャル
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いちご「律っちゃん」 律「何だよ唯? いや、あたし別におっぱいおっきくないし」 純「両思いの姉妹から恋の相談されたんだけど」 梓「雪影」 律「およそ五十センチメートルの距離」 唯「憂とずっとイチャイチャしていたい」 唯「憂ともっとイチャイチャしていたい」 梓「唯先輩なんて大嫌いだもん」 梓「約束 ~悲しきオスティナートの終わり~」 唯「それぞれのしあわせ!」 唯「迷い道」 梓「純のポスター!」 ねこ耳梓「誰か拾って可愛がってください…」 紬「暇ねえ…ね?律」 梓「すれ違い」 紬「あ~ずにゃん♪」 唯「うちの猫にありがちなこと」 澪「ぷにぷに」 澪「唯、デート行こう。デート!」 梓「澪先輩とデート」 その1 その2 その3 その5 その6 その7 その8 その9 その10 戻る
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創作設定の一覧。 中には設定がなく、キャラクターだけのところもあります。 ハコニワールド 3つの国と1つの地下都市から成る世界のおはなし。 奇妙な日常生活 現代にある大都市での日常と非日常のおはなし。 善と悪と? 天使と悪魔が戦っていたり協力したりするおはなし。 北の大地と守護者達 北海道市町村キャラクター化。 Fairytale+ 童話モチーフ創作。 エーデルシュタインのしあわせ 宝石モチーフ創作。 コスモスクエア 天体擬人化。 深淵からの呼び声 クトゥルフ神話の怪物擬人化。 嘘から出たXXX SCP擬人化。 メモなど キャラデザメモ キャラの仮ラフやボツにしたデザイン置き場。 デザインにおこしていない文字メモもここ。
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前ページ次ページ三重の異界の使い魔たち ~Extra Episode 流れゆく伝説~ ムジュラの仮面は、完全に追い詰められていた。 紅蓮の炎も、高速の疾走も、連続の魔力弾も、眼前の少年剣士には通じない。どんな攻撃を 仕掛けようとも、この剣士はあっさりと活路を見出し、逆にこちらへダメージを与えていくのだ。 歯が立たない。 現状を表すべきその言葉に、ムジュラの仮面は内心唖然とする。たかだか12か13を数えた ばかりだろう少年に圧倒されている事実に、屈辱よりも驚きが優っていた。それでも、相手の 強さへの恐れはない。そもそも、魔物、魔族は極端に恐怖心が薄い。相手が自分より強いと しても、迷うことなく襲いかかるのがモンスターという存在だ。 だから、今心にあるのは、恐れや怯えではない。 宙を飛んで間合いをとり、ムジュラの仮面は鞭を剣士へと放つ。しゃにむに繰り出す鞭の 嵐は、しかし剣士の構えた盾に全て防がれてしまった。それどころか、こちらの攻撃の隙を突き、 剣士は弓矢を射てみせる。飴色の光を纏った魔法の矢がムジュラの仮面に突き刺さり、得も いわれぬ激痛が全身を貫いた。 その戦いの最中、ムジュラの仮面は一切の恐怖は感じていなかった。今まさに命の危機が 迫っているのだとしても、そこに恐れはなかった。 あるのは、ただ妙な落ち着きだけ。 視界に、剣を構えて向かってくる少年剣士の姿が見える。こちらが放っていたトゲ付きのコマを 避けながら、こちらへ突進していた。一方、ムジュラの仮面は剣士の放った魔法の矢のダメージが 抜けきれず、まだ動けそうにない。そして、次にあの剣士から一刀でも受ければ、恐らくそれが 止めの一撃になるだろう。 それを理解しながらも、ムジュラの仮面に焦りはなかった。最早抵抗もできない身体では あったが、何故だか心は静かだった。 眼前で、少年剣士が刃を振りかぶる。それを見据えながら感じていたことは、ただこれで 終わるのだという、その一点だった。 ムジュラの仮面程の力を持ったモンスターが、1度倒されただけで果たしてそのまま滅びるのか ということに関しては、特に考えることもなく―― 戦いは終わったようだった。離れた位置からそれを確認すると、ムジュラの仮面を闇の封印から 解いた張本人、しあわせのお面屋は一息ついた。どうやら、あの少年剣士はムジュラの仮面を 子鬼から取り戻すという約束を守ってくれたようだ。 見れば、その少年剣士は仮面を盗んだ子鬼や妖精2人とともに、なにやら談笑しているようで ある。それを少し微笑ましく思いながら、紫の衣をまとったお面屋は少年たちの許へ歩み寄って いった。ムジュラの仮面を返してもらわないといけない。 と、その途中で、お面屋は足許に転がっているものに気が付いた。少年に敗れたムジュラの 仮面が、無造作に放られていたのである。 ――一応、ワタクシのものなんですがねえ 思わず苦笑が漏れる。これが月の墜落騒ぎの元凶であることは承知しているが、伝説の呪物を 打ち捨てたままにしておくとはなかなかの罰当たりぶりだ。 苦笑いまじりにムジュラの仮面に手を伸ばすと、今度は別の意味で驚く。 「おお、やはり仮面から邪気が無くなっている……」 仮面を手に取りながら、我知れず声が漏れていた。剣に、古来より魔を追い払うといわれる 武器によって倒されたのだから予想はしていたが、実際に確認すれば驚きもする。それだけ、 この仮面は禍々しい力を発していたのだから。 一方、その呟きで気が付いたらしく、少年たちがこちらへ顔を向けてくる。 「たしかに受け取りましたよ」 言いながら、背負っている大型のリュックにムジュラの仮面をしまい、少年へ会釈した。 「さて、ワタクシは旅の途中ですので、これで……」 これでもしあわせのお面屋はそれなりに忙しい。様々なお面を集めるため、東西南北を巡り 回らなければならない身だ。なので、約束の期限――少しオーバーしてはいるが――で少年が ぎりぎりムジュラの仮面を取り戻してくれたことは、幸運であったといえる。リュックを軽く 背負い直し、お面屋は少年と子鬼の間を通っていった。罪の意識からなのか、子鬼がやけに 震えていたが、もはや終わったことだ。今更この子鬼を責める気はない。もう十分手酷い目に あったようだし。 しばらく歩いて少年たちから距離を取ると、ふと足を止めて振り返る。 「アナタもそろそろお帰りになられた方がよろしいのでは……?」 静かに言いながら見据える先は、仮面を取り戻してくれた少年だ。 「出会いがあれば必ず別れは訪れるもの。ですが、その別れは永遠ではないはず……」 緑の服にとんがり帽子の少年剣士が、僅かにはっとした表情を見せる。 「別れが永遠になるか一時になるか……それはアナタ次第」 少年の眼を真っ直ぐ見詰めながら、そう言葉を締めくくった。この少年が、何かを探しながら 旅をしているのだということは、なんとなく察しが付いている。それは、恐らく過去の絆。かつて 別れた、誰かを求めてのものだということが、少年の眼から見て取ることができた。 自分も古今東西のしあわせのお面を求めてさすらう身。求めているものこそ違うが、同じ何かを 探しての旅を続ける者として、ついこんな言葉を掛けてしまっていた。 「では、失礼します……」 そんな老婆心が我ながら可笑しくなり、誤魔化すようにもう1度会釈してその場を去ろうと する。と、そこでまたも足が止まった。今度は、お面屋として気が付いたことがあったのだ。 「おや、アナタ随分たくさんの人をしあわせにしてあげましたね」 言いながら、少年が持っているだろう幾多のお面の気配を探る。 「アナタの持っているお面にはしあわせがいっぱい詰まっている」 言葉の通り、彼の持つお面は、人々の幸福の念で満ちていた。愛し合う男女の心、自分の 願いを託す想い、新たに拓けた道への希望、それらが少年への感謝という形で幸せを形作って いる。 「これは実にいいしあわせだ」 最後にそれだけ言い残し、今度こそしあわせのお面屋はタルミナを去っていった。 それから少しばかり経ってのこと。森の中で、しあわせのお面屋は切り株に座りながら休憩を 取っていた。 「いやあ、あれは本当にいいしあわせでした」 あの少年の持っていたお面のことを思い返しながら、呟いてみる。 「少し、惜しかったかもしれませんねえ」 あれほど幸せの詰まったお面はそうそうない。1つぐらい譲ってもらった方がよかったのでは ないかと、今更ながら思ってしまう。 「まあ、それも無粋というもの……」 軽く頭を振って、その考えを打ち消す。あれらのお面は、あの少年への感謝が合ってこその 幸福で満たされていた。やはり、彼の許にあるのがあるべき姿だろう。 それにしても、僅か3日間であれだけ人々に感謝され、幸福にしてしまうとは、今にして思えば あの少年も凄まじいことをやってのけたものだ。 「まあ、だからこそこの仮面の呪いに打ち勝てたんでしょうがね」 一人ごち、ムジュラの仮面を取りだす。伝説に謳われる程の邪悪で凄まじい力を宿していた、 伝説の仮面。事実、手にした時はその禍々しさに身の毛がよだった。それを見事に打ち破り、 邪気を祓ってみせたあの少年。彼が丁度ムジュラの仮面と関わることになってくれたとは、 僥倖としかいいようがない。 「さて、ではそろそろ行きますか」 十分に休みは取れた。そろそろ出発しようかと腰を浮かせると、不意に違和感に気付く。空気の 流れが妙だ。普通とは違う、何やら奇怪な気配をすぐ傍から感じる。 異様な雰囲気が周囲に漂う中、突然目の前の空間が揺らぎだした。それに驚く間もなく、揺らぎは やがて形となり、銀色の鏡のようなものとなって顕現する。 「こ、これは一体?」 突然の出来事に呆然としていると、うっかりムジュラの仮面を持つ手から力が抜けてしまった。 「あっ!」 声を上げる間にも、ムジュラの仮面と鏡との距離はみるみる縮まり、やがてそれはゼロとなる。 刹那、再び空気が揺らいだ。銀色の鏡はムジュラの仮面を飲み込むと、みるみるしぼんでいって しまう。 そして、周囲の空気が静けさを取り戻した頃には、鏡は影も形もなくなっていた。その中に 取り込んだ、ムジュラの仮面とともに。 「ああ、なんということだ……」 折角取り返してもらったばかりの伝説の仮面が、また何処かへ消えてしまった。恐らく、先程の 鏡のようなものは大物モンスターを倒した時等に出現するワープ・ゲートのようなものだったの だろう。ムジュラの仮面の2度目の喪失に、しあわせのお面屋は天を仰ぐ。 「またあの仮面が野放しになってしまうのか、邪気が無くなったとはいえ、魔力はまだかなり 残っていたというのに……」 口にする声に、懸念が滲む。そう、ムジュラの仮面は確かに邪気こそ失われてはいたが、 それでも魔力の方はまだまだ強大と呼べるレベルだった。魔物の中でも特に強力なものは、 ただ倒すだけでは蘇ることがあるのだ。某大魔王や、某風の魔人等がいい例である。 「これはとんでもないことになってしまった……」 邪気はなくても、あれだけの魔力があるなら悪用されれば、また恐ろしいことになる だろう。 しかし、そこでふとお面屋は考える。 「正しい使い方ならば、どうなるでしょうか……」 顎に手をやり、思い起こす。先程の妙な鏡、あそこからは少なくとも邪気は感じられなかった。 誰がなんのために開いたゲートかは判らないが、あれを開いた者に悪意はないと見ていいだろう。 ならば、と、しあわせのお面屋は何処の誰とも知らない相手に語りかける。 「ムジュラの仮面を持っていってしまった誰かさん。その仮面の力は、恐らくアナタの想像を 遥かに超えているでしょう」 虚空を見据えながら、お面屋は言葉を続けた。 「ですが、それは今や災いを招くためだけの力ではないはず……その力が世に仇為すか、それとも しあわせをもたらすか、それはアナタ次第……」 もはやことは自分の手を離れてしまった。それならば、自分にできることは、この言葉を託す ことのみ。 「自分の正しいと思ったことを、信じなさい……信じなさい……」 それは、半ば自分に対して言い聞かせる様なものだった。恐らく届いてさえいないだろうその 言葉は、祈り程度の意味しか持たないかもしれない。 それでも、今はこの言葉に全てを込めるしかなかった。しあわせのお面を求める自分が手に 入れた、あの伝説の呪物が、今度こそ世に幸福を与えてくれる。その願いとともに。 「でも、後でちゃんと返してくださいね」 ~Extra Episode Fin.~ 前ページ次ページ三重の異界の使い魔たち