約 1,622,170 件
https://w.atwiki.jp/break_joker/pages/3814.html
仮面ライダーBLACK RX&仮面ライダージョーカー【SP ver.】 仮面ライダーBLACK RX&仮面ライダージョーカー【SP ver.】 BJNo 2 レア ★★★★★ 属性 主人公 最大レベル 1 スート クラブ ユニット HP 種族 ライダー バッタ 攻撃 時代 その他 チャージ 1 No.1073編集 作品 仮面ライダー鎧武 MAXレイズ 425 スキル 必殺 ジョーカーキック 160 相手に直接ダメージを、このカードのHPの300%分与える(無属性) 超必 リボルケインアタック 320 自分のHPを、このカードの攻撃力の300%分回復する ディーラースキル(リーダー) なし ディーラースキル(ヒット) なし カウント BJエフェクト フレーバーテキスト 黒い仮面ライダー同士の戦い。技と技がぶつかり合う。 入手方法 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/921.html
シナリオ名 夢のために システム ゴリラ 誰にでも、叶えたい欲望があるだろう。 それはゴリラも同じだ。 これは、そんな夢や欲望を抱くゴリラたちの物語―…… あるゴリラは全てのゴリラを自らの支配下におきたいと言う欲望(夢)を持ち、 自らに協力した者には褒美を与えると言った。 また、あるゴリラは全てのゴリラが平等に暮らせるようにという欲望(夢)を持っていた。 ぶつかり合う互いの夢。こうなればゴリラとして、なにより一頭のオスとして戦うのはもはや運命 君たちはどちらの欲望(夢)に賛同し相手の夢を喰むのだろうか…… ~自分達の欲望のために相手を欲望を壊すしかないのだろうか?~
https://w.atwiki.jp/sen-d/pages/249.html
武将名 かねまきよしのぶ C印牧能信 朝倉家臣。力尽きて織田の捕虜となった。信長はその武勇と名を惜しんで許そうとしたが、武士の意地を通すためこれを拒み、その眼前で自刃して果てた。「忠義は貫く、それが俺の性分でな」 出身地 不詳 コスト 1.0 兵種 槍足軽 能力 武力2 統率5 特技 計略 残兵譲渡 範囲内の最も武力の高い味方の兵力が、最大兵力を超えて回復する。その効果は自身の兵力が多いほど大きい。発動後、自身は撤退する。 必要士気4 Illustration 内田章夫 1コストの槍で、文官寄りのスペック。 計略は味方単体を自身の残り兵力に応じて回復させ、自身が撤退するもの。 この効果は、兵力の上限を超えて得られる。 対象の兵力が高い状態でも回復の効果が得られる。 ただし、1コスト一枚とはいえ一体分の枚数不利を強いられることになるので注意。 大筒や敵の虎口に味方を押しこみたい時や、自軍の虎口防衛時に肉壁を構成して守りたい時に兵力の後一押しがほしいなら使ってもよいだろう。 ぶつかり合いの最中に使うには、最大を超える恩恵を捨ててしまうし、自身の兵力が温存、つまり仕事をしていない状態でないと効果が薄い、しかもそのあと撤退してしまう、とあまりいい所がない。 先の展開を見越してあらかじめ使っておくようにするのがいいだろう。 特に基本の兵力が少ないうえにぶつかり合うことが仕事の高コスト騎兵に使うことで高い費用対効果を得ることができる。 SR浅井長政の正義の進軍を敵陣に押し上げる材料としても良好。 R真柄直澄の死なばもろともに使えば真柄が撤退する前に敵を倒しきることも可能となる。1コストは同勢力に優秀な競合が多いため使われにくいが独自の仕事を持っているためお呼びがかかることもあるだろう。 また自己撤退計略なので、キーカードを育成しつつその効果に有用なSR甘粕景持と相性がよい。 またR如春尼との組み合わせによってデメリットが軽減される。
https://w.atwiki.jp/break_joker/pages/3815.html
仮面ライダーBLACK RX&仮面ライダージョーカー【SP ver.】 仮面ライダーBLACK RX&仮面ライダージョーカー【SP ver.】 BJNo 3 レア ★★★★★ 属性 主人公 最大レベル 1 スート クラブ ユニット HP 種族 ライダー バッタ 攻撃 時代 その他 チャージ 1 No.1074編集 作品 仮面ライダー鎧武 MAXレイズ 425 スキル 必殺 ジョーカーキック 160 相手に直接ダメージを、このカードのHPの300%分与える(無属性) 超必 リボルケインアタック 320 自分のHPを、このカードの攻撃力の300%分回復する ディーラースキル(リーダー) なし ディーラースキル(ヒット) なし カウント BJエフェクト フレーバーテキスト 黒い仮面ライダー同士の戦い。技と技がぶつかり合う。 入手方法 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/640.html
━━━季節が移り変わるのは早いもので、気が付けばカレンダーが最後の一枚になっていた。 俺の波乱万丈な2006年も、あと少しで終ろうとしている。 思えば、今年はいろんな事がありすぎた。 本当に色々と・・・ まあ、ハルヒと付き合う様になってからは、比較的に穏やかな日々が続いている気がするが。 そして、俺は今朝も早朝サイクリングの如くハルヒを迎えに自転車を走らせているのだ━━━━ 【凉宮ハルヒの指輪@コーヒーふたつ】 いつもの待ち合わせ場所に着くと、俺より少しだけ遅れてハルヒはやって来た。 しかし・・・何故か、私服だ・・・。 「おはよう・・・。」 -おはよう・・・どうした? 「うん・・・アタシ・・・今日は休むわ。」 -えっ? 「迎えに来てくれて悪いんだけどさ?ちょっとね・・・」 -あ・・・ああ、別に気にするな。それより大丈夫か? 「・・・。」 -ハルヒ? 「後で、メールするから。」 そう告げるとハルヒは背中を向け、自宅へと戻って行った。 俺は驚きのあまり詳しく話も訊けずに、しばらく唖然としてしまった・・・。 だって、そうだろ? 何が何でも、学校だけは休まなかったハルヒが・・・だぜ? 何かあったんだろうか。 心配ながらも、とりあえず俺は学校へと急ぐ。 考えてみれば、一人で学校へ行くのは久しぶりだ。 たまにはこういう感じも気楽でいい。 ただ、少しだけペダルが軽すぎる気もするが・・・。 学校へ着いて、下駄箱に向かうと谷口と国木田が居るのが見えた。 向こうも此方に気が付いたらしく、「アレ?」という顔をしている。 やはりハルヒが学校を休むって事は、第三者のコイツらにとっても意外な事なんだろうな。 とりあえず、挨拶を交しに俺は彼等に近付いた。 -よう! 「あれ?今日はキョン一人か?さては・・・遂に破局かっ?」 「珍しいね?凉宮さん、風邪かな?」 谷口に「アホ」の二文字が付いて国木田に付かない理由は、おそらくこの発想に関する格差に因るところだろうな。 アホな谷口はスルーして、話を続ける。 -ああ。俺もよく判らないんだが、具合が悪いらしい。 (本当によく判らないんだよな。 特に調子が悪そうにも見えなかったし。) 俺はハルヒが休んだ理由を少しだけ考えながら、二人と共に教室へと向かった。 普段通りに席に着き、授業の準備をする。 そして授業が始まり、退屈な時間が過ぎていく。 ふと振り返ると、誰も居ない後ろの席が俺の視界に触れた。 (放課後にでも、会いに行くかな・・・) そんな事をボンヤリと思いながら、俺はゆっくりと流れる退屈に身をまかせた。 放課後、俺はとりあえず部室へ向かい、ハルヒが休んだ件と心配なので家に寄ってみる件をみんなに告げると、そのまま帰り支度をして自転車に飛び乗った。 少し急ぎながら、いつもの坂道を登っていくと、ポケットの中で携帯が一度だけ震えた。 (たぶん、ハルヒからだ。) 慌てて自転車を停め携帯を開くと、案の定ハルヒからのメールだった。 『今から来れる?』 (いつもなら『今から来て』とかなのに。何だか、ハルヒらしくないな・・・) 俺は、その短いメールから今朝のハルヒの様子を思いだして、少し心配になる。 そして、手短に【もう向かってる】と送り返すと、再び自転車に飛び乗って先を急いだ。 いつもの公園に近付くと、ハルヒが時計台の下に立っているのが見えた。 少し元気が無さそうだ。 俺は自転車を停めて、ハルヒに駆け寄る。 -待たせてすまないな? 「あ、ううん・・・大丈夫。」 -そう・・・か。 会話が続かない理由は、ハルヒの様子が普通じゃない事に他ならない。 あれほど訊きたかった休んだ理由さえも訊けずに、俺はただハルヒの前に立ち尽くす。 そしてしばらく沈黙が続いた後、ハルヒが呟く様に喋り出した。 「あのね、キョン・・・」 -ん?何だ? 「驚かないで聞いてくれる?」 -あ、ああ。 「・・・アタシ・・・妊娠した・・・。」 まさか! 頭の中が、真っ白になった。 何て答えたらいいのか・・・わからない。 ハルヒは、おそらく愕然としているであろう俺に続ける。 「しばらく、生理が無かったのよ。でも、元々アタシは規則正しく来る方じゃ無かったから、特になにも気にしなかった。 でもね、何日か前から嫌な予感がして・・・今朝、コレを使ったの。」 そう言いながら、ハルヒは白い小さな棒状の物を俺に見せた。 -なんだ?それ・・・ 「妊娠検査薬。・・・ここの小さい穴にね?・・その・・・オシッコをかけるのよ。それで青い線がでると妊娠してる事になる・・・。」 ハルヒが指差した穴の部分には、まぎれもなく青い線が出ていた。 俺は、返す言葉も無く黙りこむ。 ありったけの思考を巡らすが、この現実を受けとめるので限界だ。 それに・・・考えても仕方がなかった。こんな重大な事を聞かされて、簡単に語るべき言葉が浮かぶ筈がない。 今はただ、俺の心の中の妙な反射神経が「冷静になれ、冷静になれ」と呪文の様に俺の頭の中で煩いだけだ。 -わかった!大丈夫だから・・・とにかく、また明日来るから・・・体、大事にしててな? 俺は、今言える精一杯の言葉をハルヒに告げると、その場から立ち去った。 (何やってんだよ、俺っ!まるで逃げ出すみたいじゃないか!) 情けない自分を壊してしまいたい衝動に駆られて、俺は馬鹿みたいに全力で自転車をこいだ。 さっきのハルヒの表情が、頭の中にコビリついて離れない。 (俺は、どうすればいい・・・) 気が付くと、俺は家に着いていた。 全力で自転車をこいで、少しだけ疲れたせいだろうか。 さっきより、自分が平常心を取り戻している事に気が付く。 (真剣に・・・考えなきゃな・・・) とりあえず部屋に戻り、椅子に座る。 そして、今するべき事を必死に頭の中に思い浮かべて掻き集める。 俺の親とハルヒの親に報告・・・というよりは謝る事になるか。あとは出産費用の準備・・・そして学校は・・・当然辞める事になる・・・だろうな。 中絶?まさか・・・それだけは絶対に避けたい。 俺はもの心ついた時には、産まれたばかりの妹の世話を手伝っていた。 その為だろうか、中絶という行為は絶対に許せない。 こう言うと語弊があるかもしれないが、俺にとって中絶とは「赤ん坊を殺してしまう」事と同義なのだ。 だから、このような結果になってしまった以上は、ハルヒには産んでもらいたいと思う。 ただ、それには問題が多すぎて・・・かといって、しかも考えがまとまらないうちは、誰かに相談する事も出来ない。 そして一番の問題は、まだ俺は年齢的にハルヒと一緒になれないということだ。 考えれば考える程、深みにはまっていく。 そして、どうする事も出来ないまま俺は目を閉じた。 気が付くと、窓の外はすっかり暗くなっていた。 どうやら、椅子に座ったまま眠ってしまったらしい。 明かりも灯さないまま、俺は再び考え始める。 そして、いちばん肝心な部分を忘れている事に気が付いた。 (ハルヒは、どうしたいんだろうか。) 確かめなくてはいけない・・・そう思って、机の上の携帯に手を伸ばす。 そして、ハルヒの番号を呼び出しかけて・・・やっぱりやめた。 自分の考えもまとまっていないのに、ハルヒに「お前は、どうしたい?」なんて聞ける筈も無かったから。 そして、逆に俺はどうしたいのか考えてみる事にする。 ハルヒには産んでほしい・・・その為には俺は・・・どんな努力や苦労も惜しまない・・・そして・・・ ハルヒと一緒にいたい! 一日やそこら悩んだところで、出せる答えはこの程度だろう。 しかし俺は、明日ハルヒに会って直接伝えようと思う。 ハルヒがもし、違う答えを出していたら・・・その時は仕方が無いのだが、今は考えずに行こうと思う。 とにかく、明日・・・ 結局、俺は眠れずに夜を明かした。 窓から差しこむ朝の日射しが、今日の晴天を告げている。 寝不足にも関わらず、自然と体は軽い。 とにかくハルヒに会いに行くんだ。 そして、伝えよう。 俺は、ハルヒが起きる時間を狙って電話をかけた。 -もしもし・・・? 「・・・キョン?」 -ああ。今日・・・学校はどうする? 「・・・今日も休む。」 -そうか。俺も休むよ。 「・・・なんで?」 -話があるんだ。 「昨日の・・・事だよね?」 -あたりまえだろ? 「うん・・・解った。」 十一時に行く・・・俺はハルヒそう告げると電話を切った。 そして慌てて着替え、玄関から飛び出して自転車に飛び乗ると、学校とは反対の方向へ向かって走りだした。 しばらく走ったこの先に、十時から開店するショッピングモールがある。 俺は少し時間を潰して開店を待ち、開店と同時に急ぎ足で店内へと進んだ。 そして、アクセサリー売り場の前で立ち止まり財布の中を確かめる。 (5千円と、ちょっとか・・・) とにかく、買える範囲の指輪を選ぶ事にする。 当然、ハルヒへ贈る為の物だ。 なんとなく気休地味た事かもしれないけど、俺が出した答えを伝えるには指輪が絶対に必要・・・なのだ。 ショッピングモールを出ると、慌てて買い物を済ませた筈なのに時間は十時半近くになっていた。 とにかく急ごう・・・ハルヒの待つ、あの公園へ。 いつもの公園に近付くと、ハルヒが待っているのが見えた。 なんとなく、昨日より元気そうで少し安心する。 -ごめん!待ったか? 俺は自転車を停めながらハルヒに声をかけた。 少しビクッとして、ハルヒが此方に目を向ける。 構わずに急いでハルヒに駆け寄ると余程驚いたのかだろうか、ハルヒは目を丸くしていた。 -どうした? 「う・・・うん、びっくりした。いつものキョンじゃないみたい・・・。」 (最近のお前だって、そうだったさ・・・) -いや、すまない。あのなハルヒ・・・俺、頑張るから・・・産んでくれないか? 「・・・!・・・な、なによ!突然・・・」 -本気なんだ! 「・・・ワケわかんない・・・。何て事言うのよ!アタシは、何とかするから心配しないでって言うつもりで来たのよ!? 変な事言って混乱させないでよっ、バカキョン!」 -何とかしなくていい。いや、むしろしないでほしい。 「か、簡単に考えるんじゃないわよ!アタシ達、まだ高校生なのよ?学校とかどうするのよ!」 -辞める事になる・・・だろうな。でも俺はハルヒが側に居ればそれでいい。 「・・・SOS団のみんなは?親には?何て言えばいいのよ・・・。」 -俺から話をする。 「・・・結婚だって・・・。」 -少し待てば出来るさ。 ハルヒは黙りこむと目を閉じて深く息を吸った。 そして目をあけ、少しだけ俺に近付くと静かに呟いた。 「キョンは・・・それでいいの?」 俺は何も言わずに、ハルヒの左手をそっととり、さっき買ったばかりの指輪を薬指に通した。 ハルヒが驚いて俺を見上げる。 -もし、ハルヒがそれを望まないなら・・・今すぐ外して捨ててくれ。 俺が言葉を終えないうちに、俺を見上げたハルヒの瞳から大粒の涙が溢れ落ちた。 そして俺を見上げたまま左手をそっと胸に当て、右手で左手の薬指を確かめる様に触れる。 「・・・バカよ。本当に・・・。」 俺もハルヒを見つめたまま、しばらく動かずにいた。 そして、ただ静かに言い様のない力が胸の奥から沸き上がって来るのを感じていた。 数時間後・・・俺達は電車の中に居た。 とりあえずハルヒを、隣町の産婦人科へ連れていく為だ。 一度は行かなければならないと思ったし、なによりも俺達は妊娠や出産に関して解らない事だらけだったから・・・。 目的の駅で電車を降りると、ホームから見える線路際の看板にこれから行く産婦人科の広告が出ていた。 (北口から100メートル進んだ左側か・・・) 俺はハルヒの手をとると、ゆっくりと歩き出した。 駅から少しも歩かないうちに、産婦人科へは辿り着いてしまった。 入り口に立つと、電車を降りてから無言のままだったハルヒが、俺の手をギュッと握り締める。 俺は「大丈夫だ」と声をかけ、入り口のドアを開けた。 病院の中には妊婦さんらしき人が一人、待合室の椅子に座っているだけだった。 空いている事に安心しながら、とりあえず受付を済ませる事にする。 ハルヒが受付に保険証を差し出すと、受付の女の人が「おや?」という顔をした。 俺は、すかさず「初診です、お願いします。」と告げ、ハルヒの手を引いてその場を離れた。 そして、待つこと数分・・・「凉宮さーん、凉宮ハルヒさーん!1番にお入りくださーい!」と呼び出しのアナウンスが流れた。 繋いだままのハルヒの手から、彼女の不安と緊張が伝わって来る。 -待ってるから・・・な? 「うん・・・行ってくる・・・。」 ハルヒはゆっくりと立ち上がると、「1」と書いてあるドアの向こうへと消えた。 「付き添いの方ですね?凉宮さんの・・・」 不意に声をかけられて顔をあげると、俺の前に看護婦さんが立っていた。 -はい、そうですが? 「1番に、お入りください。」 -俺が・・・ですか? 「はい。」 俺は訳の解らないまま、ハルヒが診察を受けている部屋へと呼ばれた。 ドアを開けると、ハルヒと向かい合って座っている先生が、俺に「彼氏さんね?」と声をかける。 若い女の先生だ・・・。 先生は少し笑いながら続けた。 「・・・短刀直入に言うわね?凉宮さんは・・・只の生理不順よ。」 -えっ? (な・・・なんでだ?そんな筈は無い・・・) 「つまり、妊娠はしていません!って事。」 -そ、そんな・・・。 ハルヒは黙ってうつむいている。 俺は、驚きを隠せずに立ち尽した。 「あら、もう少しホッとした顔をするかと思ったのに!フフッ」 -い、いや・・・でも先生!検査薬で・・・ 「確かに、アレは便利なモノなんだけどね?必ずしも正確とは限らないのよ。」 -そう・・・なんですか・・・。 「そう。でも、ホントに意外だったわ?」 -何が、です? 「いや・・・私ね?アナタがもし、少しでもホッとした顔をしようものなら怒鳴り飛ばしてやろうと思ってたのよ。 こんな可愛い彼女を不安にさせて、アンタは何をやってるんだ!ってね? だから、アナタをここへ呼んだ。」 -は、はぁ・・・ 「でも、アナタの様子を見てたら・・・そんな気は失せたわ。 余程覚悟を決めてきたみたいだし・・・ね?」 -・・・はい。 「・・・うん、まあいいわ。その覚悟に免じて、ひとつだけ忠告してあげる。 私は・・・医者の私がこんな事を言うのはどうかと思うんだけど、たとえ高校生同士であっても、愛し合ってSEXをしてしまう事はは仕方が無い事だと思ってる。」 -・・・。 「でもね?それによって、お互いが傷ついたり悩んだり・・・困ったりする様な事になるのは絶対にダメ。 だから、お互いが・・・いや、まず第一に彼氏であるアナタが、責任を持って行動しなければならない。解るわね?」 -・・・はい! 「よし!二人とも帰ってよろしい!・・・ふふっ、今日の所はお代はいらないわ。」 俺達は・・・呆然としたまま、病院を後にした。 力が抜けた・・・というか・・・何も考えられない。 ボンヤリと駅まで歩き、切符を買ってホームに向かう。 ただ、なんとなく歩いて・・・俺達は、気が付くとホームの端に居た。 -なあ、ハルヒ・・・ 「・・・なによ?」 -何か・・・飲むか? 「・・・うん。」 俺は、少し離れた所にある販売機でコーヒーとカフェオレを買い、カフェオレをハルヒに手渡した。 「・・・ふふっ」 カフェオレを受け取ったハルヒが、不意に笑い出す。 -どうした? 「ううん・・・なんか、カフェオレを買って来てくれたキョンが、いつも通りのキョンに戻った気がして・・・ さっき、アタシに指輪をくれた時のキョンとのギャップがおかしくて・・・ごめんね?」 -な、なんだよ!それ・・・ 「ごめん!それと・・・今回の事も・・・ごめんね。」 -別に・・・ハルヒが謝る事じゃないさ。 「アタシ・・・キョンの事・・・いっぱい悩ませて、しなくてもいい決心させて・・・」 そう言いながら、ハルヒは左手の薬指から指輪を抜き取って俺に差し出した。 「そして、必要無い買い物までさせちゃったわね・・・」 -ハルヒ・・・。 「ふふっ、かなり嬉しかったけどねっ!まあ、この指輪の分は後で何か奢るからさっ?」 俺は指輪を受けとると、ポケットにしまった。そして少しだけ考える。 (これで・・・良かったのか?) 「ちょっと、キョン?何黙ってんの?」 -ん?ああ・・・なあ、ハルヒ・・・ 「・・・?」 -もしも・・・もしも、だぞ?俺達の気持ちが、この先も・・・ずっと変わらずにいられたら・・・その時は・・・ 肝心な言葉を言いかけた時、俺達しか居ないホームを回送列車が騒がしく走り過ぎた。 そして、それまで線路の向こうから照らしていた西日を遮り、俺達を・・・驚いたハルヒの表情をフラッシュバックさせる。 思いがけずに激しく交錯する光の中、俺は躊躇わずにハルヒの左手をとり、薬指に再び指輪を通した。 「・・・キョン?」 気が付くと、ホームは静けさを取り戻していた。 俺は何と無く恥ずかしくなってハルヒから目をそらし、線路が続く彼方を見つめた。 そんな俺には構わず、ハルヒはいつもの調子で喋り出す。 「まったくキョンは・・・普段はトロい癖に、妙に気が早い時があって困るのよねっ!」 -う、うるさい!要らなければ返せっ! 「い・や・だ・っ!返さないっ!死んでも返さないっ!・・・うふふっ、ねえ?キョン・・・」 -な、なんだよ? 「えっと・・・一度しか言わないから、良く聞きなさいよっ?」 ハルヒはそう言うと、俺の肩を掴んで自分の方へ向かせ、グッと詰め寄って俺を見上げた。 「アタシを・・・キョンのお嫁さんにしてください。」 おしまい
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/661.html
━━━季節が移り変わるのは早いもので、気が付けばカレンダーが最後の一枚になっていた。 俺の波乱万丈な2006年も、あと少しで終ろうとしている。 思えば、今年はいろんな事がありすぎた。 本当に色々と・・・ まあ、ハルヒと付き合う様になってからは、比較的に穏やかな日々が続いている気がするが。 そして、俺は今朝も早朝サイクリングの如くハルヒを迎えに自転車を走らせているのだ━━━━ 【凉宮ハルヒの指輪@コーヒーふたつ】 いつもの待ち合わせ場所に着くと、俺より少しだけ遅れてハルヒはやって来た。 しかし・・・何故か、私服だ・・・。 「おはよう・・・。」 -おはよう・・・どうした? 「うん・・・アタシ・・・今日は休むわ。」 -えっ? 「迎えに来てくれて悪いんだけどさ?ちょっとね・・・」 -あ・・・ああ、別に気にするな。それより大丈夫か? 「・・・。」 -ハルヒ? 「後で、メールするから。」 そう告げるとハルヒは背中を向け、自宅へと戻って行った。 俺は驚きのあまり詳しく話も訊けずに、しばらく唖然としてしまった・・・。 だって、そうだろ? 何が何でも、学校だけは休まなかったハルヒが・・・だぜ? 何かあったんだろうか。 心配ながらも、とりあえず俺は学校へと急ぐ。 考えてみれば、一人で学校へ行くのは久しぶりだ。 たまにはこういう感じも気楽でいい。 ただ、少しだけペダルが軽すぎる気もするが・・・。 学校へ着いて、下駄箱に向かうと谷口と国木田が居るのが見えた。 向こうも此方に気が付いたらしく、「アレ?」という顔をしている。 やはりハルヒが学校を休むって事は、第三者のコイツらにとっても意外な事なんだろうな。 とりあえず、挨拶を交しに俺は彼等に近付いた。 -よう! 「あれ?今日はキョン一人か?さては・・・遂に破局かっ?」 「珍しいね?凉宮さん、風邪かな?」 谷口に「アホ」の二文字が付いて国木田に付かない理由は、おそらくこの発想に関する格差に因るところだろうな。 アホな谷口はスルーして、話を続ける。 -ああ。俺もよく判らないんだが、具合が悪いらしい。 (本当によく判らないんだよな。 特に調子が悪そうにも見えなかったし。) 俺はハルヒが休んだ理由を少しだけ考えながら、二人と共に教室へと向かった。 普段通りに席に着き、授業の準備をする。 そして授業が始まり、退屈な時間が過ぎていく。 ふと振り返ると、誰も居ない後ろの席が俺の視界に触れた。 (放課後にでも、会いに行くかな・・・) そんな事をボンヤリと思いながら、俺はゆっくりと流れる退屈に身をまかせた。 放課後、俺はとりあえず部室へ向かい、ハルヒが休んだ件と心配なので家に寄ってみる件をみんなに告げると、そのまま帰り支度をして自転車に飛び乗った。 少し急ぎながら、いつもの坂道を登っていくと、ポケットの中で携帯が一度だけ震えた。 (たぶん、ハルヒからだ。) 慌てて自転車を停め携帯を開くと、案の定ハルヒからのメールだった。 『今から来れる?』 (いつもなら『今から来て』とかなのに。何だか、ハルヒらしくないな・・・) 俺は、その短いメールから今朝のハルヒの様子を思いだして、少し心配になる。 そして、手短に【もう向かってる】と送り返すと、再び自転車に飛び乗って先を急いだ。 いつもの公園に近付くと、ハルヒが時計台の下に立っているのが見えた。 少し元気が無さそうだ。 俺は自転車を停めて、ハルヒに駆け寄る。 -待たせてすまないな? 「あ、ううん・・・大丈夫。」 -そう・・・か。 会話が続かない理由は、ハルヒの様子が普通じゃない事に他ならない。 あれほど訊きたかった休んだ理由さえも訊けずに、俺はただハルヒの前に立ち尽くす。 そしてしばらく沈黙が続いた後、ハルヒが呟く様に喋り出した。 「あのね、キョン・・・」 -ん?何だ? 「驚かないで聞いてくれる?」 -あ、ああ。 「・・・アタシ・・・妊娠した・・・。」 まさか! 頭の中が、真っ白になった。 何て答えたらいいのか・・・わからない。 ハルヒは、おそらく愕然としているであろう俺に続ける。 「しばらく、生理が無かったのよ。でも、元々アタシは規則正しく来る方じゃ無かったから、特になにも気にしなかった。 でもね、何日か前から嫌な予感がして・・・今朝、コレを使ったの。」 そう言いながら、ハルヒは白い小さな棒状の物を俺に見せた。 -なんだ?それ・・・ 「妊娠検査薬。・・・ここの小さい穴にね?・・その・・・オシッコをかけるのよ。それで青い線がでると妊娠してる事になる・・・。」 ハルヒが指差した穴の部分には、まぎれもなく青い線が出ていた。 俺は、返す言葉も無く黙りこむ。 ありったけの思考を巡らすが、この現実を受けとめるので限界だ。 それに・・・考えても仕方がなかった。こんな重大な事を聞かされて、簡単に語るべき言葉が浮かぶ筈がない。 今はただ、俺の心の中の妙な反射神経が「冷静になれ、冷静になれ」と呪文の様に俺の頭の中で煩いだけだ。 -わかった!大丈夫だから・・・とにかく、また明日来るから・・・体、大事にしててな? 俺は、今言える精一杯の言葉をハルヒに告げると、その場から立ち去った。 (何やってんだよ、俺っ!まるで逃げ出すみたいじゃないか!) 情けない自分を壊してしまいたい衝動に駆られて、俺は馬鹿みたいに全力で自転車をこいだ。 さっきのハルヒの表情が、頭の中にコビリついて離れない。 (俺は、どうすればいい・・・) 気が付くと、俺は家に着いていた。 全力で自転車をこいで、少しだけ疲れたせいだろうか。 さっきより、自分が平常心を取り戻している事に気が付く。 (真剣に・・・考えなきゃな・・・) とりあえず部屋に戻り、椅子に座る。 そして、今するべき事を必死に頭の中に思い浮かべて掻き集める。 俺の親とハルヒの親に報告・・・というよりは謝る事になるか。あとは出産費用の準備・・・そして学校は・・・当然辞める事になる・・・だろうな。 中絶?まさか・・・それだけは絶対に避けたい。 俺はもの心ついた時には、産まれたばかりの妹の世話を手伝っていた。 その為だろうか、中絶という行為は絶対に許せない。 こう言うと語弊があるかもしれないが、俺にとって中絶とは「赤ん坊を殺してしまう」事と同義なのだ。 だから、このような結果になってしまった以上は、ハルヒには産んでもらいたいと思う。 ただ、それには問題が多すぎて・・・かといって、しかも考えがまとまらないうちは、誰かに相談する事も出来ない。 そして一番の問題は、まだ俺は年齢的にハルヒと一緒になれないということだ。 考えれば考える程、深みにはまっていく。 そして、どうする事も出来ないまま俺は目を閉じた。 気が付くと、窓の外はすっかり暗くなっていた。 どうやら、椅子に座ったまま眠ってしまったらしい。 明かりも灯さないまま、俺は再び考え始める。 そして、いちばん肝心な部分を忘れている事に気が付いた。 (ハルヒは、どうしたいんだろうか。) 確かめなくてはいけない・・・そう思って、机の上の携帯に手を伸ばす。 そして、ハルヒの番号を呼び出しかけて・・・やっぱりやめた。 自分の考えもまとまっていないのに、ハルヒに「お前は、どうしたい?」なんて聞ける筈も無かったから。 そして、逆に俺はどうしたいのか考えてみる事にする。 ハルヒには産んでほしい・・・その為には俺は・・・どんな努力や苦労も惜しまない・・・そして・・・ ハルヒと一緒にいたい! 一日やそこら悩んだところで、出せる答えはこの程度だろう。 しかし俺は、明日ハルヒに会って直接伝えようと思う。 ハルヒがもし、違う答えを出していたら・・・その時は仕方が無いのだが、今は考えずに行こうと思う。 とにかく、明日・・・ 結局、俺は眠れずに夜を明かした。 窓から差しこむ朝の日射しが、今日の晴天を告げている。 寝不足にも関わらず、自然と体は軽い。 とにかくハルヒに会いに行くんだ。 そして、伝えよう。 俺は、ハルヒが起きる時間を狙って電話をかけた。 -もしもし・・・? 「・・・キョン?」 -ああ。今日・・・学校はどうする? 「・・・今日も休む。」 -そうか。俺も休むよ。 「・・・なんで?」 -話があるんだ。 「昨日の・・・事だよね?」 -あたりまえだろ? 「うん・・・解った。」 十一時に行く・・・俺はハルヒそう告げると電話を切った。 そして慌てて着替え、玄関から飛び出して自転車に飛び乗ると、学校とは反対の方向へ向かって走りだした。 しばらく走ったこの先に、十時から開店するショッピングモールがある。 俺は少し時間を潰して開店を待ち、開店と同時に急ぎ足で店内へと進んだ。 そして、アクセサリー売り場の前で立ち止まり財布の中を確かめる。 (5千円と、ちょっとか・・・) とにかく、買える範囲の指輪を選ぶ事にする。 当然、ハルヒへ贈る為の物だ。 なんとなく気休地味た事かもしれないけど、俺が出した答えを伝えるには指輪が絶対に必要・・・なのだ。 ショッピングモールを出ると、慌てて買い物を済ませた筈なのに時間は十時半近くになっていた。 とにかく急ごう・・・ハルヒの待つ、あの公園へ。 いつもの公園に近付くと、ハルヒが待っているのが見えた。 なんとなく、昨日より元気そうで少し安心する。 -ごめん!待ったか? 俺は自転車を停めながらハルヒに声をかけた。 少しビクッとして、ハルヒが此方に目を向ける。 構わずに急いでハルヒに駆け寄ると余程驚いたのかだろうか、ハルヒは目を丸くしていた。 -どうした? 「う・・・うん、びっくりした。いつものキョンじゃないみたい・・・。」 (最近のお前だって、そうだったさ・・・) -いや、すまない。あのなハルヒ・・・俺、頑張るから・・・産んでくれないか? 「・・・!・・・な、なによ!突然・・・」 -本気なんだ! 「・・・ワケわかんない・・・。何て事言うのよ!アタシは、何とかするから心配しないでって言うつもりで来たのよ!? 変な事言って混乱させないでよっ、バカキョン!」 -何とかしなくていい。いや、むしろしないでほしい。 「か、簡単に考えるんじゃないわよ!アタシ達、まだ高校生なのよ?学校とかどうするのよ!」 -辞める事になる・・・だろうな。でも俺はハルヒが側に居ればそれでいい。 「・・・SOS団のみんなは?親には?何て言えばいいのよ・・・。」 -俺から話をする。 「・・・結婚だって・・・。」 -少し待てば出来るさ。 ハルヒは黙りこむと目を閉じて深く息を吸った。 そして目をあけ、少しだけ俺に近付くと静かに呟いた。 「キョンは・・・それでいいの?」 俺は何も言わずに、ハルヒの左手をそっととり、さっき買ったばかりの指輪を薬指に通した。 ハルヒが驚いて俺を見上げる。 -もし、ハルヒがそれを望まないなら・・・今すぐ外して捨ててくれ。 俺が言葉を終えないうちに、俺を見上げたハルヒの瞳から大粒の涙が溢れ落ちた。 そして俺を見上げたまま左手をそっと胸に当て、右手で左手の薬指を確かめる様に触れる。 「・・・バカよ。本当に・・・。」 俺もハルヒを見つめたまま、しばらく動かずにいた。 そして、ただ静かに言い様のない力が胸の奥から沸き上がって来るのを感じていた。 数時間後・・・俺達は電車の中に居た。 とりあえずハルヒを、隣町の産婦人科へ連れていく為だ。 一度は行かなければならないと思ったし、なによりも俺達は妊娠や出産に関して解らない事だらけだったから・・・。 目的の駅で電車を降りると、ホームから見える線路際の看板にこれから行く産婦人科の広告が出ていた。 (北口から100メートル進んだ左側か・・・) 俺はハルヒの手をとると、ゆっくりと歩き出した。 駅から少しも歩かないうちに、産婦人科へは辿り着いてしまった。 入り口に立つと、電車を降りてから無言のままだったハルヒが、俺の手をギュッと握り締める。 俺は「大丈夫だ」と声をかけ、入り口のドアを開けた。 病院の中には妊婦さんらしき人が一人、待合室の椅子に座っているだけだった。 空いている事に安心しながら、とりあえず受付を済ませる事にする。 ハルヒが受付に保険証を差し出すと、受付の女の人が「おや?」という顔をした。 俺は、すかさず「初診です、お願いします。」と告げ、ハルヒの手を引いてその場を離れた。 そして、待つこと数分・・・「凉宮さーん、凉宮ハルヒさーん!1番にお入りくださーい!」と呼び出しのアナウンスが流れた。 繋いだままのハルヒの手から、彼女の不安と緊張が伝わって来る。 -待ってるから・・・な? 「うん・・・行ってくる・・・。」 ハルヒはゆっくりと立ち上がると、「1」と書いてあるドアの向こうへと消えた。 「付き添いの方ですね?凉宮さんの・・・」 不意に声をかけられて顔をあげると、俺の前に看護婦さんが立っていた。 -はい、そうですが? 「1番に、お入りください。」 -俺が・・・ですか? 「はい。」 俺は訳の解らないまま、ハルヒが診察を受けている部屋へと呼ばれた。 ドアを開けると、ハルヒと向かい合って座っている先生が、俺に「彼氏さんね?」と声をかける。 若い女の先生だ・・・。 先生は少し笑いながら続けた。 「・・・短刀直入に言うわね?凉宮さんは・・・只の生理不順よ。」 -えっ? (な・・・なんでだ?そんな筈は無い・・・) 「つまり、妊娠はしていません!って事。」 -そ、そんな・・・。 ハルヒは黙ってうつむいている。 俺は、驚きを隠せずに立ち尽した。 「あら、もう少しホッとした顔をするかと思ったのに!フフッ」 -い、いや・・・でも先生!検査薬で・・・ 「確かに、アレは便利なモノなんだけどね?必ずしも正確とは限らないのよ。」 -そう・・・なんですか・・・。 「そう。でも、ホントに意外だったわ?」 -何が、です? 「いや・・・私ね?アナタがもし、少しでもホッとした顔をしようものなら怒鳴り飛ばしてやろうと思ってたのよ。 こんな可愛い彼女を不安にさせて、アンタは何をやってるんだ!ってね? だから、アナタをここへ呼んだ。」 -は、はぁ・・・ 「でも、アナタの様子を見てたら・・・そんな気は失せたわ。 余程覚悟を決めてきたみたいだし・・・ね?」 -・・・はい。 「・・・うん、まあいいわ。その覚悟に免じて、ひとつだけ忠告してあげる。 私は・・・医者の私がこんな事を言うのはどうかと思うんだけど、たとえ高校生同士であっても、愛し合ってSEXをしてしまう事はは仕方が無い事だと思ってる。」 -・・・。 「でもね?それによって、お互いが傷ついたり悩んだり・・・困ったりする様な事になるのは絶対にダメ。 だから、お互いが・・・いや、まず第一に彼氏であるアナタが、責任を持って行動しなければならない。解るわね?」 -・・・はい! 「よし!二人とも帰ってよろしい!・・・ふふっ、今日の所はお代はいらないわ。」 俺達は・・・呆然としたまま、病院を後にした。 力が抜けた・・・というか・・・何も考えられない。 ボンヤリと駅まで歩き、切符を買ってホームに向かう。 ただ、なんとなく歩いて・・・俺達は、気が付くとホームの端に居た。 -なあ、ハルヒ・・・ 「・・・なによ?」 -何か・・・飲むか? 「・・・うん。」 俺は、少し離れた所にある販売機でコーヒーとカフェオレを買い、カフェオレをハルヒに手渡した。 「・・・ふふっ」 カフェオレを受け取ったハルヒが、不意に笑い出す。 -どうした? 「ううん・・・なんか、カフェオレを買って来てくれたキョンが、いつも通りのキョンに戻った気がして・・・ さっき、アタシに指輪をくれた時のキョンとのギャップがおかしくて・・・ごめんね?」 -な、なんだよ!それ・・・ 「ごめん!それと・・・今回の事も・・・ごめんね。」 -別に・・・ハルヒが謝る事じゃないさ。 「アタシ・・・キョンの事・・・いっぱい悩ませて、しなくてもいい決心させて・・・」 そう言いながら、ハルヒは左手の薬指から指輪を抜き取って俺に差し出した。 「そして、必要無い買い物までさせちゃったわね・・・」 -ハルヒ・・・。 「ふふっ、かなり嬉しかったけどねっ!まあ、この指輪の分は後で何か奢るからさっ?」 俺は指輪を受けとると、ポケットにしまった。そして少しだけ考える。 (これで・・・良かったのか?) 「ちょっと、キョン?何黙ってんの?」 -ん?ああ・・・なあ、ハルヒ・・・ 「・・・?」 -もしも・・・もしも、だぞ?俺達の気持ちが、この先も・・・ずっと変わらずにいられたら・・・その時は・・・ 肝心な言葉を言いかけた時、俺達しか居ないホームを回送列車が騒がしく走り過ぎた。 そして、それまで線路の向こうから照らしていた西日を遮り、俺達を・・・驚いたハルヒの表情をフラッシュバックさせる。 思いがけずに激しく交錯する光の中、俺は躊躇わずにハルヒの左手をとり、薬指に再び指輪を通した。 「・・・キョン?」 気が付くと、ホームは静けさを取り戻していた。 俺は何と無く恥ずかしくなってハルヒから目をそらし、線路が続く彼方を見つめた。 そんな俺には構わず、ハルヒはいつもの調子で喋り出す。 「まったくキョンは・・・普段はトロい癖に、妙に気が早い時があって困るのよねっ!」 -う、うるさい!要らなければ返せっ! 「い・や・だ・っ!返さないっ!死んでも返さないっ!・・・うふふっ、ねえ?キョン・・・」 -な、なんだよ? 「えっと・・・一度しか言わないから、良く聞きなさいよっ?」 ハルヒはそう言うと、俺の肩を掴んで自分の方へ向かせ、グッと詰め寄って俺を見上げた。 「アタシを・・・キョンのお嫁さんにしてください。」 おしまい
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/19345.html
るみなすしたい【登録タグ danierukunP る 曲 結月ゆかり 蒼姫ラピス】 作詞:danierukunP 作曲:danierukunP 編曲:danierukunP 唄:蒼姫ラピス・結月ゆかり 曲紹介 今年ラストは前回にキャラだけ登場したゆかりさんにも歌ってもらいました! 頭突きってのはただの物理攻撃だけではなく、 心と心が魂と魂がぶつかり合う神聖なる儀式なのであーる(作者コメより転載) 歌詞 (動画より書き起こし) もう気づいていた その瞳の 奥に宿る メモリー そう感じている 奇跡を起こして ひとつになりたい 戸惑い隠せない いつか見た 風景が過る 幼い頃 夢で見た キミの姿 乱反射してた よー ※1 止まらない衝動は いつまでも続いてく 運命の悪戯に 心まで惹かれる メーカーを乗り越えて 魂をぶつけ合って ルミナスしたい foo woo 夢かリアルか 止まった時間は 何を語るの? 記憶の点と点が 結ばれた時 もう迷いはない 輪廻で残された 意思の欠片 今ひとつになる よー ※2 いつか見た青い空 今ここで蘇る 降り注ぐ光の中 二人だけの世界 マルシーを蹴散らして コネクトを始めたら ルミナスしたい 繰り返されてる 歴史の中 もう逃げない もう離さない Umm... ※1くりかえし ※2くりかえし foo woo ずっとこのまま この空の下 永遠に コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sengokusi/pages/382.html
隠岐観光シナリオ。 あらすじ B.C.0年根の国の破壊神スサノオ隠岐にありて巨大な力を持ちて大和を破壊し尽くさんとす。 巫女アマテラス破壊神を倒さんと謀略を仕掛けスサノオの恋人イナダヒメを捕らえスサノオを丸腰にし手にした十柄剣で何度も切りつける。スサノオは怒りの形相をたたえたまま倒れず。仕方なく巫女は大きすぎるスサノオの魂を2つに分け芦原の国に封印す。根の国に日が射し平和が戻る。だが芦原と根の国の時は同期す。 根に残りし巫女、十柄剣大地に刺し葦原の国にスサノオと自らのの魂封印す。巫女、スサノオを監視するため自らも魂を分け芦原の国に向かう。 イナダヒメ、スサノオの封印を打ち砕くべく呪術詠唱す。2000年後の封印破壊に成功するも命を落とし2000年後に転生しスサノオと再び添い遂げると誓う。 2000年後スサノオの魂もつ2人のもののふ魂の共鳴を経てぶつかり合う 破壊神の光臨にふたたび巫女はこの地に光臨したるや如何に。 さて第二段は隠岐島観光です。 かの創世神話の多くの謎が隠されている神秘の島にあなたを案内します。 今回も料金は5000円ポッキリ。どこかの国際的な遊園地と同じ値段で行けるんですよ。 行かなきゃ損損。神秘の世界があなたを待っています。 世界観光協会 バトルロワイヤル なお今回も早い者勝ちです。予約はお早めに。 (OPより) 入手先 なんとなく戦国史妄想 備考 シナリオデータ シナリオ名: 惹かれ合う魂~隠岐観光記~ 作者: 隙アリ 現バージョン: - 最終更新: 2006年5月8日更新 動作環境: SE◎ FE○ 旧× 規模: 隠岐 開始年月: 2006年3月 観光者数: 20 観光地数: 77 観光客数: 102 攻略難易度表(難 S ~ F 易) S A B C D E F キャプチャ画像 リプレイサイト 関連項目 以下、加筆求む
https://w.atwiki.jp/cooklab/pages/16.html
「名物に旨いものなし」 様々な場所で、場面で、まことしやかに呟かれるその言葉を、りあらりんは否定したいと思っていた。 たけきの藩国で収穫される食材はなんと言っても素晴らしい。 寒流と暖流のぶつかり合う近海の豊かな漁場でとれる新鮮な魚。 藩国の土壌に合うように品種改良を重ねたとびきり美味しいお米。 藩王を喜ばせようと、必要以上に作り過ぎちゃった藩王の好物、じゃがいも。 藩王の名にあやかって作られるようになったきのこ類。 パンダの住まう竹林でとれる良質のたけのこ。 これらの素晴らしい食材をいかして名物料理を作れば、旨いものができない筈がない。 こうして、名前だけは仰々しくたけきの料理研究所・開発室と名付けた自宅の台所で、りあらりんによるたけきの藩国名物料理の開発が始まったのである。 (文:りあらりん)
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/815.html
忍び達は主達の向かい合わせの位置に並んで、両足を抱えて腰掛ける。 「構わずに足を伸ばせ、窮屈じゃろう」 遠慮がちに足を伸ばしきると皆の足首からつま先のあたりまでがぶつかり合う。 主達がえい、えい、と忍び達の足をつついてくるので 「はしゃぎすぎですってば!もう!!」 やれやれ、と応戦につき合ってやる。 身体がほぐれたところで皆で酒を一口ずつまわし飲みし、皆で談笑に興じた。 軽く酔いがまわってきて、体が気だるく感じはじめる頃。 「ふう、ひとやすみさせてくださいね」 謙信が湯に足だけを残して湯船の縁に腰掛け、風にあたる。 信玄の毛の薄い頭に滲む汗をてぬぐいで撫でるように拭う。 「はーあ、せっかくいい場所なのにさぁ…何、ふたりとも枯れちゃってんの?」 もっといいところ見せてよ、とせっつく 「おいおい、そんなに言ってくれるな、佐助」 「そう、こころせくこともないでしょうに。…それに」 はぁー、とため息をついて 「てんがみている…」 邪淫は神に背く行為だからと自分を頑なに戒める。信仰心の呵責が邪魔をして 一線を越えることをためらってしまっている。 「ま、そういうことじゃから無理を言うな」 信玄は謙信の信仰を踏みにじってしまうことを良しとせず、自ら事を起こすことは できずにいる。 しがらみに囚われずに素直になってしまえばいいのに、と忍び達はもどかしく思う。 そこで、ここはひとつ、ふたりをけしかけてみようと密かにたくらむ。 「ねぇ…それってさ、俺たちに対しての嫌味?」 努めてひねくれた物言いで謙信を攻撃する。 忍び達の態度の急変ぶりにきょとんとする信玄と謙信。 「謙信様のおっしゃるとおりならば…私達はお傍にいることもかなわぬ程に、 汚れた存在…」 「…俺たちはとっくに神様から見放されちゃってるやねぇ。忍びの仕事は なんでもありだし、物心つく前から汚いことばーっかり仕込まれるんだからさ」 忍び達からそんなにトゲのある言葉が返ってくるとは思わず、謙信は慌てて訂正する。 「あっ、いえ、おまえたちをそのようにいうつもりは…」 「いーや、そういうふうにしか聞こえないって」 「立場が違いますものね、人の上に立つお方から見れば、くのいちなど卑しい 雌犬同然…」 「汚れ仕事は俺たちの役目。…まっ、人以下の扱いには慣れてっからね」 「…ちがう!そんなっ…おまえたちをいやしいなどとは、ただのいちども…」 「へぇ…」 「ふーん…」 いつになく冷たい態度を見せる忍びたちに 「………はぁ、わたくしがいけませんでしたね」 素直に忍び達の言い分を受け入れて非礼を詫び、許しを請う。 武田軍×上杉軍5