約 295,303 件
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/63.html
木下の自転車。チョコレートとビールと、そして何より自転車の国ベルギー王国の自転車メーカー(元塗装屋)のRIDLEYが作っているHelium SLにShimano UltegraとFulcrum race3を組んだヒルクライム専用マシン。2014年10月に就航。 フレーム単体で750gという超軽量なのに、お安い。しかもロット・ソウダルがレースで使用しているモノそのものである(あくまでフレームだけです)。 2012年に起こした頚椎損傷のときに入った保険金を「あぶくぜにだから」というよくわからない理由でつぎ込んで購入したため、別名「頚椎」と呼ばれている。 当然狙いはヒルクライムレースなわけで、龍勢50分切りを目論んでいたのに2014年の開催が中止になるなどその活躍の場は2015年シーズンまでお預けとなった。 と、思っていたら龍勢はそのまま大会の開催自体が中止の憂き目を見たことから、2016年シーズン以降は富士ヒルクライムや美ヶ原、乗鞍といったメジャー大会に無謀にも挑戦している模様。 2018年に近代化改修を実施し、パイオニアのパワーメーターを装備すると同時にホイールをMavic ksyrium pro exalith slに換装。クランクとチェーンリングもDura-Ace化した。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/20.html
本名不明の女性。 職業不明。しかし神戸に出張するなど、移動の多い仕事であることが察せられる。以前はぎょうせいに勤めており、フォーブス日本語版の編集に携わっていた。 木下未来と行動をともにした記録が随所に見られる。木下未来の創作した架空の人格ではないかといわれているが、茜や堀口氏と、木下未来とでつきあいがあったことを示唆する記録がある。 木下未来の情報によれば、1969年4月14日生まれ。牡羊座。血液型はO型。 体型はスリムで、ウェーブがかかった長い黒髪が特徴。目は切れ長の一重。いわゆる和風美人。 性格はおっとりしているが、周りの人をぎょっとさせるようなことをしても本人は比較的動じない。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/53.html
四谷三丁目の某所、戸建ての店舗で営業しているおでん屋。犬夜来がしつらえてある塀に囲まれた閑静な構えで、のれんや看板の類は一切出していない。一階はカウンター席、二階は座敷席となっているが、客が少ないためか二階座敷が使われることはめったにない。 女将は小函さんという年齢不詳の和服美人。アルバイトでスナギモという女性が働いている。 木下が執筆活動するときの隠れ家。携帯電話の電源を切り、二階にこもって仕事をし、衣食住の面倒を小函さんにお願いしてしまうと、ほぼ逼塞状態になる。 木下はこの場所を気に入っていて、誰にも教えていないが、あまりこもりすぎるとそのまま世捨て人になりかねないと自ら危惧しており、繁くは立ち寄らないようにしている。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/39.html
本名は渚彩乃(なぎさあやの)。 1982年11月28日生まれ。射手座。 帝都計画建設公社の社員。 木下から「芸名みたいな本名」「どっちが名字か解らない名前」「箪笥くさい女」「宇宙人ぽい人」「ようじや」とさんざんに言われている。 最近自転車を買ったので、木下にポタリングと称して引っ張り回されている。 2010年3月以来、音信が不通になる。→詳細
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/12.html
男性。1969年生まれ。双子座のO型。 都内板橋区在住。帝都計画建設公社勤務。情報収集担当。2009年度からは万田塀の事務所にて街区のプランニング担当となった。 2011年度からは困難クライアント担当として働いていた。 2013年度からは帝都公安本部でヒミツの仕事をしていた。 2015年度からは被災地で復興にかかわる仕事をしていた。 2017年度からは帝建でロビイストみたいな活動をしていた。 2020年度からはコロナ対策で忙しく働いている模様。 東京狸穴高等学校で非常勤講師をしている。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/21.html
本名は佐東ひなた(さとうひなた)。 1990年3月14日生まれ。魚座。 2008年3月に東京狸穴高等学校卒業。同年、早稲田大学教育学部に推薦入学。 木下未来からホワイトデーにかこつけた誕生日プレゼントをもらおうとするが、毎年失敗している。中目黒君から、「何故誕生日プレゼントにかこつけたホワイトデーのチョコにしないのですか」と訊かれて「木下先生は恋愛対象じゃないから」と言った。 中目黒君とよく連絡を取っているようである。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/58.html
富士重工が生産する乗用車のフラッグシップ。ここでは木下が乗っている2004年製スバル・レガシィ2.0R(BP5)のこと。 もともと佐倉家の所有だったが、2010年に木下が譲り受けた。 佐倉家の長男が大変気に入っている車で、「レガちゃんが木下君にもっていかれる」と大泣きされた。以降、長男と木下がスキー場で一緒になるときには必ず「レガちゃんを大事にしている?」と確認されるハメに。 木下は運転が下手であり、数カ所へこみを作ってしまっている。2012年に修理。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/29.html
2001年1月1日、東京都知事設楽鬢太郎が発表した、21世紀の東京のあり方を示したマニフェスト。今までの需要対応型の都市運営から、政策主導型に舵切りをした都政運営のターニング・ポイントといわれる。特筆すべきは都市整備の方向性を明確にしたことである。 「都市が成熟した今般の状況にあって、帝都東京が世界に冠たる多機能集約型都市として生まれ変わるために、今までの合意形成を前提とした都市整備の手法を尊重しつつ、公共の福祉のために主権の制約を含む手段も併用し、一層の都市機能の充実を図る」 この方針を受け、帝都計画建設公社が設立された。
https://w.atwiki.jp/himitsu-kichi/pages/57.html
尾瀬岩鞍スキー場近くのあばら家っぽい宿。 スキーシーズンの木下の定宿。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53449.html
登録日:2023/02/28 Tue 03 17 00 更新日:2024/09/12 Thu 16 20 34NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 2008年 さらばキー坊 わさドラ映画リンク アニメ アニメ映画 キー坊 シンエイ動画 トラウマ ドラえもん 何故かなかなか立たなかった項目 劇場版 大野木寛 大長編 怪作 戦争 映画 映画ドラえもん 東宝 植物 渡辺歩 環境問題 緑の巨人伝 緑の星 賛否両論 迷作 僕らの希望が未来を動かす。 監督 渡辺 歩(*1) 脚本 大野木 寛(*2) 主題歌 絢香「手をつなごう」 『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』とは『映画ドラえもんシリーズ』の第28作目のタイトルでわさドラ映画としては3作目。オリジナル映画は『ワンニャン時空伝』から実に4年振り、わさドラでは初のオリジナル映画となる。 ●目次 概要 あらすじ 登場キャラクターメインキャラクター ゲストキャラクター緑の星の中心人物 森の民 『もう一つの"緑の巨人伝"』登場キャラクター 設定 登場したひみつ道具 漫画と映画の差異について 余談 概要 環境問題を扱った名作として名高い『さらばキー坊』を原案に作られた物語で、キー坊がメインキャラとして登場する。序盤の流れは原作をなぞり、中盤の緑の星以降がほぼオリジナル展開となる。また『森は生きている』や『雲の王国』(*3)を彷彿とさせる展開も入っている。 映画版と漫画版にかなり物語や設定等で差異があるのだが本項目では映画版をメインに記す。異なった経緯については後述。 本作の公開に合わせて『もう一つの"緑の巨人伝"』という特別回も放送された。本項目ではそちらについても記す。 あらすじ ある日、のび太は裏山のゴミ捨て場で一本の苗木を見つける。見過ごす事の出来なかったのび太はその苗木を持って帰るも「植えてはいけない」とママから叱られる。そこでドラえもんは「植物自動化液」を使ってその苗木が歩く事を出来るようにした。その苗木にのび太は「キー坊」と名前を付けて可愛がり、町を一緒に歩いたり、みんなと遊んだりと楽しく過ごしていた。 そんなある日、ドラえもん達は怪しげな壺らしき物を見かけて追いかけるがそこから出てきたのは謎の緑色のスライムのような怪物。この怪物は突然木を吸い始め、逃げきれなかったのび太達も吸い込まれてしまった。 そして目を覚ますとなんと地球が目の前に。敵に見つかりそうになったドラえもん達は出口らしき所へ逃げ込むが、そこから通じていたのは 緑の星 という植物人が住む星であった。そこでドラえもん達は恐ろしい計画、「地球遠征法」が進められようとしている事を知る… 登場キャラクター メインキャラクター ドラえもん CV 水田わさび お馴染み22世紀のネコ型ロボット。 殆どのひみつ道具をドラミに 出さなくていい分まで 修理に出させてしまい、結果役に立たない道具しか残っていなかった。 実はエンディングにて一人だけ「あたたかい目」をやってたりする。 のび太 CV 大原めぐみ 彼の名前には「すこやかで大きく、どこまでも伸びて欲しい」という意味が込められている。(*4)本作はのび太が全面的にメインの映画。かっこいい活躍というよりはのび太本来の優しさがどの映画作品よりも強く出ており、特に終盤の彼の言動、行動は必見。 + 終盤のネタバレ注意! 「正義って、いい事なのに… いい事の為にどうして喧嘩をするの?」 のび太は正義の為に争いを行う植物人を疑問に感じていた。力だけでは自然を守れない事をのび太はきっと思っていたのだろう。植物人達が国を信じるようにのび太もまた巨人になったキー坊が自分達を忘れていない事を信じており、そしてそれは的中、巨人の放ったビーム攻撃はのび太とリーレを丁度避けていた。 そしてキー坊に招かれるように巨人の中へ入ったのび太は枯れたキー坊を見つける。 キー坊を助ける為、沼に苦しみながらも水を運び、そしてその姿を見たリーレものび太を支え、水を運んでキー坊に水をやった。これはのび太がキー坊を救う為にした精一杯の行動であり、この思いがキー坊にも伝わったのか自我を取り戻す事に成功している。 この言動、行動は後に長老が語った思いやり、愛が命を紡ぐというメッセージにも繋がっている。 しずかちゃん CV かかずゆみ リーレの一言で全て意見が賛成の方向でまとめられた事に対し、「偉い人の一言でみんなの意見が決まっちゃうのね。」と呟いた。 リーレの心の中の寂しさに一人だけ気付き、彼女と距離を縮めようと直接話しかけた。(*5)。そしてそれが彼女にも伝わったのか比較的穏やかに話が出来ており人間の中では一番リーレが心を開きかけた相手だった。 スネ夫 CV 関智一 特にこれと言って良いほどの活躍も無いばかりか、ズボンが緩くなってずり落ちたりと散々な目に会う。ナエちゃんは一目惚れで好きになった。細かい点ではあるが弱気になって叫んだのがいつもの「ママ〜」ではなく何故か「お母様」呼びだった。(*6) ジャイアン CV 木村昴 序盤はいつもの調子だが、緑の星に来てみんなの不安が募る中、リーレに対し潔く土下座して地球に帰させて欲しいと頼み込んだり、枯れかけのキー坊に水をあげる為に自ら探索に行く事を名乗り出るなど、今回はいつにもましてカッコいい。 ママ CV 三石琴乃 相変わらずペット嫌いであるが、本作では元が苗木という事もあってか映画版、漫画版共にキー坊を家に住ませる事を許可している。また映画版では手伝いをしてくれたキー坊に愛着が湧き、のび太をおつかいに行かせる際に「肥料を買ってきて」と頼むほど。映画版では愛情というテーマを印象付けるキャラの一人であり、地球へ帰ってきたのび太を優しく出迎えてくれた。 パパ CV 松本保典 漫画版は殆ど出番無しだが映画版では愛情を表す役割としては非常に重要なキャラ。キー坊をママよりも先に受け入れ、そして地球へ帰ってきたドラえもんを家族として暖かく迎えてくれた。(*7) 出木杉 CV 萩野志保子 映画版のみ登場。 森林が無くなる事を恐れているのび太に、現在は緑地として保全している事を教えて安心させた。また、彼のおじいさんが言った「人間は過ちを犯すけれども、その過ちから学べるのが人間」というのは本作を物語る上でかなり重要なセリフだったりする。 ゲストキャラクター キー坊 CV 吉越拓矢 『さらばキー坊』の時と同じく「植物自動化液」をかけた事で知能を持った苗木。原作からデザインが変更されて、普通の幼い子供のような姿になっている。また性格も無邪気な子供といった感じであり、元気いっぱい。漫画版では紙や鉛筆を無駄遣いするのび太に怒ったりと木としての一面が描かれている反面、映画版では町の人々や森の民との交流から、キー坊という子供としての一面が描かれている。 + キー坊の演説 「地球に時間をくださりありがとうございます。今、地球人達は深い反省と共にこのままではいけないと気付き始めました。今まで見ようとしなかった問題にも人間達は取り組み出したのです。一人一人が行うささやかな行動が大きな物となり、将来きっと、きっと!地球をあるべき姿にし、美しい自然を取り戻すでしょう!」 みんなが言葉を理解出来るようになった後、 演説にてキー坊が語った内容。 実際序盤の町の場面を見ると分かる通り、のび太が目にした新聞に環境保全の取り組みが進められている事が書かれていたり出木杉が今は緑地として保全すると言っていたように実は自然を大事にしようと人間達は解決の為に取り組んでいた最中だったのだ。 これは地球出身の植物人として地球を見てきた苗木のキー坊にしか分からない事でもあり、ただ動物が自然を破壊する敵だと決め付けていた植物人(特にシラー)はキー坊や長老が言うまでこの事を気付きもしなかった。 そして「沢山勉強して長老のようになりたい」とキー坊はのび太に願い、のび太はそれを受け入れてキー坊はのび太と別れ、宇宙へ行く事となった。そして、月日は経ち… 因みにこのような演説は原案の「さらばキー坊」にもあり、「文明が栄えすぎて人間達は地球を自分だけのように思い込んでいたが最近ではそれを反省する声も高まってきている、このままではいけないと気付き始めている。植物を愛し大事に育ててくれる人間もいるから、もう少し時間が欲しい。」という風に植物人を説得していた。 赤いジョーロの女の子 CV 松元環季(*8) 映画版の序盤に登場。キー坊と仲良くなって一緒に水浴びをしていた。この女の子の持っているジョーロがキー坊のこの子との思い出である。 緑の星の中心人物 リーレ姫 CV 堀北真希/渡辺菜生子(幼少期) 本作のもう一人の主役。作中に登場する植物人の中では一番人間に近い容姿の持ち主(*9)。緑の星の女王であり、全宇宙植物議会総長。…だが発言は原稿を読み上げただけだったり、性格はワガママだったりと姫としての素質がなっていないように思えるが、これは両親が早く亡くなってしまった為に心を閉ざしたからである。本当は寂しがり屋だったりするが、中々それを表せないでいる。ドラえもん達や森の民、長老と交流をする事で徐々に彼女の心に変化が現れ始める。(*10)『もう一つの"緑の巨人伝"』では幼少期の頃が描かれており、その頃はまだ本編程性格が荒れてはいなかった。尚、その頃には既に両親共に亡くなっている。 シラー CV 大塚周夫 緑の星の大臣的な立ち位置だがリーレに姫の自覚がまだ付いていない為、実質的に全権限はシラーにある。その為リーレの言い分を無視して「地球遠征法」を実行、映画版では実際に 地球を緑で埋め尽くし 、全動物を滅ぼそうとしていた。尚、漫画版では最後まで悪役らしい振る舞いをしていたが映画版では自身の行いを後悔する場面があり、最終的な印象はかなり異なる。 長老ジィ CV 三宅裕司 森の民から慕われている長老。緑の星へやってきたキー坊を助け、のび太達にも協力をしてくれる。シラー達の争いで解決するやり方には反対しており、「緑の危機は内なる物である」と言い放っている。 + 長老が最期に語った言葉 「命を紡ぐ全ての者たちよ。そしてのび太さん、キー坊さん。私は君たちの姿に、遠い昔の自分を重ねた…一人と一粒。それがこの星の始まりだった。互いに思い合う心。命が命を繋いで守ってきた思いやりを、人々は繁栄と引き換えに、みんな忘れてしまった…最後の力で…今、それを伝えよう。生命の全てが互いに支え合い、宇宙は成り立っている…!これは変わる事の無い、真の愛だ!そう…宇宙は愛で満ちている!私は信じる…この愛を!未来を担う君たちが、大きく育ててくれる事を…!」 本作のこれまでの物語をこのメッセージと共にまとめると「昔、一人の人間と一粒の植物の種から繋いできた思いやりは繁栄と共に争いという形で失われてしまい、今もこうして緑を守るという建前で争いを続けた為、緑を失う結果に繋がった。」という事であった。 しかし長老は最後の力で緑を再生させ、「生命同士が支え合う愛によりこの宇宙は成り立っている。のび太やキー坊、リーレを含む未来を担う子供達は愛で命を紡ぎ、これからも未来を大きく育てて欲しい。」というようなメッセージを残した。 漫画、映画どちらともに正体が明確には描かれていないが、映画版ではこの人間が長老であるとするならば彼もまた一人の人間であり、緑の星を創世した者であるという事になる。この通りならば「私から盗んだ物を返して欲しい」という長老のセリフにも繋がる。 パルナ CV 有田哲平(くりぃむしちゅー) ナスのような見た目をしている。シラーの配下であり、度々ドラえもん達と対立する。やや強引な所があり、森を傷つけた事を指摘されても「傷つけましたが何か?」と言い返した。 森の民 ヤマ CV 石田ことみ ロクちゃんを追いかけた際、ドラえもん達と出会う。 漫画版では名前こそ無いがそれらしきキャラが登場し、 ドラえもん達を動物として少しの間敵対視していたが、 映画版では最初から温厚にドラえもん達と接していた。 ロク CV 土屋蓉子 ドロムシを見に森へ入って来た。 漫画版ではヤマ同様それらしきキャラが登場、 ドラえもん達を敵対視していた。 ナエ CV 上野一舞 映画版のみ登場。 スネ夫のズボンを直してくれた。 モヤ CV 渡邉甚平 ジャイアンに似ており、最初ヤマとロクはジャイアンをモヤと間違えた。漫画版でも似たようなキャラがおり、そっちでは更にスネ夫に似た者もいた。 『もう一つの"緑の巨人伝"』登場キャラクター ドラボテン のびテン CV 水田わさび(ドラボテン)/大原めぐみ(のびテン) さすらいの吟遊詩人で、ドラえもんとのび太によく似ているサボテン。メキシカンめいたラテン系の恰好をしている。「サボテンブルース」という曲を歌っているが歌が下手な為、周囲からの評判は散々。グリンピアで出会ったリーレと共に半ば強引に「禁断の森」に行く事となる。 設定 緑の星 漫画版ではグリンと名付けられている。 緑の問題を取り上げる「全宇宙植物議会」という物が存在しており、今作では地球が問題のある星として挙げられた。 巨木のような城のある水上都市「グリンピア」と、そこから離れた所に森の民が生活する森林地帯があり、『もう一つの"緑の巨人伝"』では巨人がいると噂される「禁断の森」が存在する。 映画版では戦争により一度文明が滅亡したようであり、 現在でも地底に存在しているが、それを覆い隠すように緑に溢れている為か誰一人として気付いていない。漫画版では地球よりも土が痩せ細っており、どちらも内なる緑の危機が迫っている事が確かであるのが分かる描写が存在する。 緑の巨人 漫画版では動物達を森の奥へと連れ、戦いを終結させた守り神として伝説に残っている。が、リーレによれば実は動物達を消し去った事で戦いを終わらせた兵器のような物であり、実際シラーは人間達を滅ぼす為に巨人の研究をしている。 映画版では巨人というより巨木となっており、戦争が激化した中で生き残った人々を守ってくれた伝説が残されている。キー坊を核にして復活させようとする所は両方とも同じだが、映画版ではキー坊の憎しみと悲しみに「巨人の黒双葉」が反応して巨木となり、緑の星の兵士でも制御が出来ない程となってしまった。 『もう一つの"緑の巨人伝"』ではどんな願いでも叶えてくれる伝説が残っており、リーレは両親とまた会いたいという願いを叶える為に巨人に会いに行こうとしていた。 地球遠征法 植物人の調査により発覚した自然破壊が問題となっている地球の植物を救う為に考えられた方法。それは地球の全植物を根こそぎ奪い取り緑の星へ移し替えるという物である。当然、植物が奪われてしまえば酸素供給源が無くなる。つまり 動物はやがて死滅するので、非常に人間からしたら恐ろしい計画である。 (*11)しかし、シラーはそれだけに飽き足らず、更に全動物を直接滅ぼそうと言う案も裏で考えていたのだ。『雲の王国』で天上人がやろうとしていたノア計画と似ているが、あちらと明確に異なるのは全動物を確実に滅ぼそうとしている点であり、また話し合いの余地すらも残してはくれなかった。(*12)漫画版では緑兵を使って人類に直接攻撃をして滅ぼそうとしていたが、映画版では緑で埋め尽くす事で滅ぼそうとしていた。何気にそこと、その描写からの終盤の展開はわさドラ映画には滅多に無い不気味な雰囲気が漂っており、トラウマになりそうな程。 因みにこの遠征法は「さらばキー坊」に登場した植物人達が考えていた物とほぼ同じ。 登場したひみつ道具 植物自動化液 植物を自由に歩かせる事の出来る道具。映画版ではやたらと量が多い。 かたづけラッカーDX 映画版のみ登場。 ゴミに吹きかけると持ち主の元まで戻す道具。裏山に不法投棄されたゴミに使用。原作に登場した落とし物カムバックスプレーと効果が変わりないように見えるが… 落とし物カムバックスプレー 漫画版では実際にこの名前に変更。効果もやはり上記と変わりない。 どちらの展開でも0点の答案がのび太の元へ帰ってきた。 心の石 漫画版のみ登場。 砕いてばら撒くと意思を持つようになる道具。『森は生きている』に登場した「心の土」とよく似ている。 作中では裏山に使用しており、後に裏山が地球を救う事となる。 畑のレストラン 漫画版のみ登場。緑の星では地球より土が痩せ細っていた為、味も量もいまいちな物が出来上がった。 時門(漫画版)/タンマウォッチ(映画版) 時門は閉めれば閉めるほど時間の流れが遅くなる道具(*13)で、タンマウォッチは作動した瞬間、自分以外の全ての時が止まる道具(*14)であり、これが後に地球を救う事となる。時門は裏山が完全に閉めたおかげで助かったのだがタンマウォッチの場合はポケットからたまたま降ってきて、偶然にも木に引っかかった事で作動した為助かった事となっている。 タケコプター ドラえもんが空から落ちるのび太とキー坊を救う際に使用。(*15) 実は映画版の使用場面はこれだけであり、漫画版にはそもそも登場しない。 緑アンテナ 映画版のみ登場。 風に当てて回すと心地よくなれる(ドラえもんも使い方を忘れており本来の用途は不明)。 一部資料では「植物と心を通わせることができるらしい」とされているが、作中では上記の通りドラえもんがどんな道具か忘れてしまっており本当のところは不明。 双葉型の笛 「心の石」で打ち解けた裏山がくれた笛。 漫画版では上記の緑アンテナに当たる道具であり、 キー坊の正気を取り戻すのにも役立った。 役者ダイコン 映画版では身に着けながら観察した相手に短時間のみ変身できる道具。兵士に化けて何故か本人に本人役として喋りかけたのだが脱出に成功している。漫画版ではダイコンが直接変身する道具で、作中では五人に化けてもらい囮役に使ったりしていた。どちらも時間制限があったり芝居がまさに大根だったりと欠点が存在する事には変わりない。 ネムケスイトール 漫画版のみ登場。その名の通り眠気を吸い取る道具だが、その眠気を弾にして撃つ事も出来、どうやら吸い取った眠気の具合により眠らせる力が変わるようだ。作中では朝に吸い取ったのび太の眠気を使用したが、一発で眠らせられるほどの強力な物だった。 スカイリーフ 漫画版のみに登場するが、実は映画の予告編で出てきたり、リーレやパルナ含む兵士が本編で似た物を使用していた。 緑の星にある空を飛べる乗り物であり、これをドラえもん達も使用していた為 タケコプターの出番は無かった。 ドラえもん気球 映画版のみ登場。キー坊を助けるべく乗り出したのがこれ。 ジャイアンが吹いた際に 鼻水が噴出した事で 操縦不能となり墜落した。(*16) 漫画と映画の差異について 漫画版と映画版は細かなストーリー及び主軸となるテーマが異なっており、町の人々との交流、森の民の文化の数々、終盤の戦争を示唆する描写は映画版にしか無い。(*17)設定自体が違うキャラや道具も多い為、比較してみるのもまた良い。とはいえ何故ここまで違う物になってしまったのか、と気になる人も多い筈。 + 監督の見解について 映画版において監督の見解としてのテーマやストーリーは実は「わからない」。 最初に言っておくがこれは渡辺監督が語った反省でもある為、公式の見解とはまた異なるので注意。 後年のインタビューにて監督は、 最初は「ゆうれい城へ引っこし」がベースの別の映画を作るつもりだったが藤子プロからキー坊の話を制作してほしいと提示された(『ゆうれい城』自体は渡辺が後に絵コンテを描いて通常回として放送している) 環境問題を取り扱うに辺り藤子先生の元の作品から託されたものに回答を出せず曖昧になった(そもそも『さらばキー坊』やその実質的な続編『雲の王国』でも明確な答えは出せていなかった) 回答が出せないため、意味の無いシーンをつなぎ曖昧にしていった(終盤の多くのシーンがそれに当てはまる) 緑の巨人と言った単語がなんなのかはわからないが少なくとも作中でその言葉の意味も否定してしまった(前述の巨木の描写に繋がる) と……諸々の原因が重なって「制作している側にすら誰もわからない作品になってしまったこと」を反省点として挙げており、駄作であったと自評した。 漫画版はストーリーを再構成してあるため筋の通った物語となっているのだが、少なくとも映画版においては意味や筋が通る部分は「無い」と監督は断言してしまっている。 事実曖昧なシーンや意味を汲み取りにくいシーンは確かに多く、それに対して「回答は無い」のもあってか前衛的な言動も多い。 例を出すと前述の緑アンテナは作中の映像ではドラえもんたちはクルクル回るといい気分になっていたものの、その道具は出してみただけで「特に意味は無い」。本作は「感じてもらう」タイプの映画として実際に作られている為か、個人の受け取り方によって評価が180°程変わる事もある。 劇中だと「わからない」といった単語が頻出することもあってか、ドラえもん映画としては「面白い」「つまらない」というより「わからない」と言う独自の基軸で語られがちな映画である為 こうあるべきだったとも言い難いのが本作の難しい所でもあり、実際残念ながら本作は2023年現在でも評価が割れてしまっている。 最近のわさドラオリジナル映画がメッセージを直接伝える作りになっているのは本作の評価を見てなのかもしれない。 しかし、監督が言ったからと言って駄作の一言で片付けるには惜しい部分や大事なメッセージも多い為、よく分からなかった人も是非「暖かい目」でもう一度この作品を見てみると分かる事もあるかもしれない。また本当に理解不能な作りかと言われると別にそうではない。本作はメッセージを間接的に伝えておく作りな為、色々自分で考察してみると段々と理解が出来てくる。本作のテーマ、主軸は 「無意味な争いを止め、共に助け合い愛し合い、次へ命を紡ぎ育ててゆく」 という上述した長老が最期にのび太へ語った事がそうであるという見解が強い。 監督を担当した渡辺は映画公開時のトークショーにて「環境問題といった大きな問題を扱うと、作品の中でそればかりが目立つリスクがあり、難しかった」と振り返り、後年には『アニメスタイル002』などの雑誌において本作に関する反省や制作に関する裏事情について明かしており、本作の評価は渡辺の監督としてのキャリアにも大きく影響を与えたようだ。 余談 本作以降はオリジナルとリメイクを交互に公開するのが定番となっていた(*18)が2017年公開の『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』以降は『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』を除いてオリジナル作品が続いた。 本作の町の舞台設定は通常回や他の映画作品と比べると前時代的な描写がされており、2008年にしてはやや違和感を感じるような描写もある。(*19) ニンテンドーDSでゲーム化されている。ジャンルは過去2作のわさドラ映画のゲーム版とは異なり横スクロールアクション。尚、物語は漫画版をベースにしているが、シラーが最後改心するなど映画版の要素もある。 前作:ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~ 次作:ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史 「新規項目を立てちゃダメなら…追記・修正すりゃ良いんだ!」 「そうか、追記・修正すれば良いんだなるほど…?」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] わざわざ評価について荒れやすいって記載するのはちょっと -- 名無しさん (2023-02-28 06 16 49) 修正しました。ありがとうございます。 -- agxa (2023-02-28 06 19 45) 立てるならテンプレート守って。 -- 名無しさん (2023-02-28 07 09 57) 修正しました。 -- agxa (2023-02-28 07 33 00) 光る葉っぱの謎、大臣悪人フラグとはなんだったのか、終盤のあの演出の意味とはなどなど気になるとツッコミどころが金太郎飴のように出てくるぞ。なおインタビューによると制作に関して結構葛藤があったようで。 -- 名無しさん (2023-02-28 09 08 04) 時門は正確には時間を止めているわけではない。のび太達以外の時間の流れをゆっくりか繰り返しかにしている感じ。実際、のび太達がこれを使って遊んでいる間、野比家で野比ママが『冬のソナタ』っぽいドラマを観ていたら同じであろう回を何度も繰り返し観る事になり、段々疲れていっていた。 -- 名無しさん (2023-02-28 11 34 29) 最近アマプラでこれを見返してたけど、全体的に設定とか人物描写がとっ散らかってて収拾がつかないまま最後まで行っちゃった感がある内容だったなぁ。 -- 名無しさん (2023-02-28 15 18 02) 制作も納得のいかない出来だと言ってるし制作過程でゴタゴタがあったのは確かだろうね -- 名無しさん (2023-02-28 17 46 51) 地球とは無関係の筈の植物星人が終始上から目線なのが謎 -- 名無しさん (2023-02-28 18 10 09) これが公開されてた時期に放送された「もう一つの緑の巨人伝」についてはどうだったんだろう -- 名無しさん (2023-02-28 20 11 57) 監督の見解はともかく、ドラえもん公式としての見解は「映画ドラえもん超全集」で出てますよ -- 名無しさん (2023-02-28 20 47 45) 設定や色んなシーンの意味がガバガバ(というか無意味)なのは事実だが、ストーリー自体は何も分からんというほどでも無いような。 -- 名無しさん (2023-02-28 22 10 06) わからない!?そんなのアリか!? -- 名無しさん (2023-02-28 23 02 28) 偶然かもしれないけどこの頃の時代の劇場版アニメは賛否両論作が多い印象がある -- 名無しさん (2023-03-01 02 15 13) 作品がダメになる過程を体験出来たとか監督に言われてた気がする -- 名無しさん (2023-03-01 06 45 17) 終盤の樹脂に町が覆われていくところがトラウマになった -- 名無しさん (2023-03-01 07 49 24) 本当ならポシャってもおかしくなかったレベルだったのが、なまじ完成「できちゃった」のがコレなのかな -- 名無しさん (2023-03-01 10 19 55) 「キー坊と一緒に植物星との争いを止める」がテーマで「王女リーレに温もりを与え共に手を助け合うことの大切さを学ぶ」がストーリー主軸だよ。退職した後に監督が言ってる言い分だけを取り上げるんじゃなくて公式資料も取り上げようよ -- 名無しさん (2023-03-01 11 58 04) 意見を反映して一部文章の内容を修正しました。 -- agxa (2023-03-01 12 38 14) 監督の見解はまぁ「思った通りに作れなかった無念」みたいなもんだろう。 -- 名無しさん (2023-03-01 14 36 08) この映画の失敗が近年のわさドラオリジナルのクオリティの高さにつながっていると考えればある意味では必要な犠牲とも取れなくはないかな…? -- 名無しさん (2023-03-01 15 29 18) わさドラ初期の作品だから制作側も色々と模索してたんだろうなという感じはある -- 名無しさん (2023-03-01 23 27 05) 科学の象徴のドラえもんを自然環境に勝たせるわけにいかなかったんだっけか -- 名無しさん (2023-03-02 12 55 39) ↑2しかも前2作は過去作リメイクでわさドラ映画としては初のオリジナル脚本だからなあ -- 名無しさん (2023-03-03 00 41 56) この映画は評価は低くなるけど決してつまらなくはないと思う -- 名無しさん (2023-03-03 13 50 47) ↑その辺はやっぱ天下の国民的アニメだよなぁ -- 名無しさん (2023-03-03 14 33 15) タンマウォッチが宇宙全体を止めると思ってたけど、実際は状態固定(地球上のみ)なのね -- 名無しさん (2023-03-03 19 13 07) ↑ひみつ道具の限界とか効果範囲とかはエピソード次第で上下するから、その時時によるかな -- 名無しさん (2023-03-04 09 01 39) うちは好きだけどなあこの作品。感覚で殴りつけてくる感じは嫌いじゃないけど、監督自身が本作を失敗としているのが何か悲しい…… -- 名無しさん (2023-03-04 15 15 40) ぶっちゃけ漫画版の方が面白い -- 名無しさん (2023-03-05 10 43 10) 個人的見解だけど渡辺監督も藤子先生も「人類の営みそのものが環境問題の要因ではあるけど、人類(やそれらが生み出した科学技術)が自然にとって悪でしかないのか」という問いに対して、人類と自然との間で折り合いがつくような答えを出したかったんだと思う。 -- 名無しさん (2023-03-05 12 49 35) 素直にゆうれい城を映画化した方が良かったかもしれない。 -- 名無しさん (2023-08-31 20 53 55) 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-11-17 18 41 48) ガキの頃見た時は普通に楽しめたんだよな(強いて言えば序盤に出てくるデカい緑のスライムがめちゃくちゃ気持ち悪って思った位で)、案外子供はどんな脚本でも楽しめるのかもしれない -- 名無しさん (2024-05-10 21 12 21) 正直。観たはずなんだけど全然内容思い出せない。 -- 名無しさん (2024-05-10 21 18 50) まさに怪作。様々な要因が絡み合って評価するのがとても難しい映画。良い部分もあるけど監督が失敗だったと自嘲するのも頷ける出来なのもまた… -- 名無しさん (2024-05-29 02 41 36) (自然愛護のテーマ優先だから仕方ないとはいえ)原作の時点から正直モヤる内容ではあったけど、ぶっちゃけ植物星人のやってる事って「他所の星の生態系や文明に上から目線で首突っ込んできた侵略行為」でしかないんだよね。地球が砂漠化しようが緑化しようが関係ないわけだし -- 名無しさん (2024-05-29 03 24 58) 本編が良くも悪くも話題がありすぎてゲーム版が(純粋に横スクアクションとして)良作な事が中々触れられない、ドラゲーとしては不憫な子 -- 名無しさん (2024-06-21 12 08 20) 正直キー坊の演説も傲慢に感じちゃうんだよなぁ、原作の方はそうでもなかったんだが -- 名無しさん (2024-07-30 21 49 31) 『ミノタウロスの皿』の星に地球人が行ってウスを保護の名目でさらってズン類を虐殺するようなものだよな。 -- 名無しさん (2024-07-30 22 01 13) 長老ジィが語る場面の中で、映画「ぼくのうまれた日」の一場面( あの病院の木の場面 )が出たのはビックリしたな......。 -- 名無しさん (2024-08-04 20 04 12) 植物に根付かれることを「寄生」と捉える岩石星人なんてのがいたとしたら、彼らにとっては植物も自然の破壊者にほかならない事になるわけで -- 名無しさん (2024-08-06 19 07 17) CMで新たなドラえもんがって流れてて映画館でぽかんとなった思い出。最初のオリジナル映画だから手探り感覚だったのかも。 -- 名無しさん (2024-08-06 19 16 44) ↑2 宇宙漂流記のゴロゴロが該当するかな。 -- 名無しさん (2024-08-06 19 25 45) 監督はドラから降ろされたみたいだけど良作メーカーに戻ってくれてよかった -- 名無しさん (2024-09-12 16 20 34) 名前 コメント