約 620,104 件
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/313.html
不都合なものは見えない ◆X5fSBupbmM ●次の質問に答えて下さい。 問.「柊かがみとは何者か」 1.「魔法使い、もしくは悪魔」 (確かに水が欲しいとは言ったけど、塩水は飲めないっての!) それがふわふわとした感覚の中、結城奈緒が水に叩き落された時に覚えた感想だった。 口から、鼻からどんどん酸素が溢れ、塩辛い水が体を満たす。 泥酔していた彼女はそこでようやく呼吸ができないことを実感し、一気にパニックへ陥った。 手足をバタつかせて、頭を掴む誰かの手を外そうとしても、アルコールのせいでまともに回らない頭や力の入らない腕では叶わない。 唐突に、髪を引っ張られて水から解放された。 酸素を吸おうとした咳き込んだ矢先、また頭が、鼻が、口が水中へと逆戻りさせられる。 一瞬の安堵によって倍増された苦痛の中、奈緒はもがいた。 耐えられないと意識が消え入りそうになった時に限って、水が奈緒の世界から消える。 そこで反射的に呼吸をしてしまって、永遠と海水に捕らえられ続ける。 何時までも何時までもそれが続いていき、奈緒の意識が朦朧とし始めた頃、水から頭を引き上げられた。 嫌悪し恐怖する、魔女・柊かがみについて質問された。 水の中に戻されることを避けようと、咳と呼吸の合間に、必死に説明する。 不死身の柊かがみの再生能力。 奈緒がいた会場での所業や、水族館で聞いた他の世界での所業。 そして色んな殺し合いの場を渡り歩きながら、人の間に潜り込み配下を増やしていっていること。 今回の殺し合いの参加者が、柊かがみの関係者ばかりであること。 この会場にも何人かその配下と、そして魔女達の大元となる“柊かがみ本体”がこの会場にいること。 交渉しようという考えが、塩水とアルコールがシェイクされた脳みそから生まれるはずもなく。 エレメントを出して抵抗する余裕もなかった。 頭がガンガンと痛む、喉がいたい、苦しい。 朦朧とする意識の中、唐突な痛みによって意識が覚醒し……また、水に沈む。 時折、勘違いじゃないか、とか夢でも見たのではないか、と尋ねられる。 奈緒はそれらの問いに首を横に振った。 夢だと思いたいのに、かがみは逃れられない現実として存在するのだ。 「あー、言ってることはよく分からねえが……。どうせ後で分かるしまあいいか」 プールの中に体がほとんど沈んでいる状態では、陸から押さえつけている相手を見るにも、首が上を向く形になる。 涙も混ざった塩水のせいで滲んだ視界の中、奈緒は金髪の男のギラついた目を見た。 声に含まれるふざけた調子など感じさせず、その青い目からは冷たさしか感じない。 何度か修羅場も潜ってきた奈緒にとって、戦いの場における殺気、というものには覚えがある筈である。 しかし殺人鬼の狂気を孕んだものを目の当たりにすることは、彼女の人生においてなかった。 ――殺される。 そう直感した奈緒の右手が水辺から離れようと、プールのフチへ動く。 ベキャ。 鈍い音が手から響いた。男が舌打ちと共に踏み砕いたのだ。 赤い花が奈緒の右手に咲く。一拍遅れて、熱が彼女の手から体中へ回った。 痛みに奈緒が声を上げようと口を開いた瞬間、彼女の世界は再び水の中へ沈む。 取り込んだ酸素が零れていく。 ごぼごぼと、空気の泡が浮き沈みする音が聞こえる。 呼吸できない苦痛のせいで、いつの間にか右手の痛みは感じなくなってしまっている。 踏まれる感覚だけが、しつこく残っていた。 (あ、こりゃダメだわ、死ぬ) 今までと違っていつまで経っても引き上げられない。さっき色々なことを話しすぎたと、後悔する。 恐怖で強張っていた手足から、力が抜けていく。肺どころか胃までが、水に満たされる。 苦痛から解放されるなら、かがみの恐怖から逃れられるのなら、と奈緒は意識を……。 手放すことができなかった。 息苦しさも水の感触も、鼻や喉を焼く塩辛さも。苦痛として体を蝕み続ける。 ふざけんなと思う程水中にいるはずなのに、苦しいという感覚に潰されそうな状態で、奈緒は奈緒を保っている。 『あ……ま……3セ……♪ ……、にって……』 『……にしろ!』 陽気な音楽が、唐突に海水にふやけた鼓膜を揺らす。それと同時に、髪を掴む手がなくなった。 反射的に水中から頭を上げた。 踏みつけられた右手はそのままに、左肘を軸にプールのフチから身を乗り出す。 激しく咳き込み、肺に溜まった海水を吐き出した。 「がふッ……うぇ、げぼ……ぅぇ……!」 気道だけでなく、過剰に摂取した塩分を排除しようと食道からも海水がせり上がり、他の胃の内容物と共に口から流れ出た。 視界の端に、妙なスクリーンが浮かんでいる。放送がかかっているのだ。 耳からも流れ出る水とはっきしない意識が邪魔をして、何を言っているのか聞き取れなかった。 『かがみ』 その名前を除いては。 (ぇ――!?) 奈緒は目を見開いた。 柊かがみが死んだ。奈緒に苦痛を強いていたあの魔女が、死んだ。 咳き込みながらも周囲に視線を這わす。 プールの傍に自らのエレメントで破壊した別の水槽が見えた。 半分海側に突き出したショープールとステージがあるここは、彼女がこの会場で初めに転送された場所だ。 あの時沈んだ客席の水は排水されたらしく、歪な池は消え濡れた瓦礫が日の光に輝いている。 ゲームの舞台は消えていなかった。 放送が終わり、呼吸が整い始めたところでようやく、奈緒は殺し合いの継続を認識した。 (終わらない……の?) 二度目のゲーム開始前からの消耗。 加えて水責めによる精神的疲労を負った彼女に、この現実はさらなる追撃をなってダメージを与えた。 柊かがみさえ死ねば、殺人ゲームの連鎖が消滅すると思い込んでいた奈緒にとって、耐え難いものとして。 紫色の唇がわなわなと動く。 奈緒の手にエレメントが出現し、武装から赤い糸が放たれた。 「……ぅ、あぁぁああああぁぁっっッ!!」 悲鳴とも怒声とも取れぬ絶叫と共に、プールの傍のショーステージが切り裂かれた。 奈緒は鋼柔自在の糸を使い、プールのステージ側から客席へと跳躍する。 潰された筈の手の痛みが引いていたが、それを気にする余裕はなかった。 それを凌駕する、疑問と恐怖と混乱に身をまかせ、腕を振るい続ける。 攻撃対象はさっきまで自身に苦痛を強いていた男……ではなく、殺戮ゲームの舞台。 ショー用のステージ、客席、水槽、他に目に入る風景――この世界そのものに向かって、がむしゃらに凶刃を振るっていた。 日の光を反射する水面が半分に割れる。ステージが刻まれ、瓦礫と化したその一部が派手に水しぶきを上げて、プールの底へ沈んでいった。 「どうし、消えな……、何で、何でよ……ッッッ!!!」 柊かがみは死んだ。放送で名前を呼ばれた。 地球破壊爆弾No.V-7が言っていた、あの女の大元が呼ばれたのだ。 別世界の彼女が主催であるこのゲームは消えてなくなっているか、停止していないとおかしいことになる。 でも、消えなかった。終わりもしない。ゲームは続く、奈緒の苦痛はずっと続いていく。 「消えろっ……消えろぉッッ!!」 彼女は世界に向かってエレメントを振り回す。 地表から僅かに飛び出している、プールからドッと水が溢れ出した。 客席の方まで流れ出て、奈緒の足首まで沈めていく。 転落防止用に設置された手すりが、糸に切断され、屋外に設置されたショープールや、それを半円状に覆うステージが削られていく。 ただ、目の前にあるものを刻み続けた。 やがて、ステージが崩壊する轟音が辺りに響き渡った。瓦礫が海へと落ちていく。 しかしステージと比べて、客席側はその3分の1も傷ついていない。 ヤケになった奈緒が目に付いたものから刻んでいた為だ。 壊れていない場所を見て、そちらへ体を返そうとして――あるものを目撃してしまった。 「つっ!?」 手が滑って、勢い余った糸が自身の左の腿を引き裂いてしまった。 思わず傷口を左手で庇う。スカートごと裂いた傷に塩を含んだ布が当り、酷い痛みが生まれる。 冷えた手に熱い血がドクドクと流れ出す感触が伝わった。相当深く斬ってしまったらしい。 それでも足を押さえたまま、顔を上げた。 先程の光景が夢であることを祈って、奈緒は傷を生んだ原因をもう一度見る。 「あーあ……ナオちゃん、随分と派手なことしてくれんじゃねえか? さすがにブチ切れちまったか!? いや、悪ぃな、ちょっとばかしやり過ぎた!」 「お、お前……!」 瓦礫の一部だろう細い水道管を持って、未だに名前も知らない男が段になった客席の残骸を踏みしめて立っていた。 崩壊するステージやプールの傍にいた癖にその瓦礫に埋もれることなく、傷を受けることもなく、さっきまで彼女に水責めを強いていた張本人が平然とそこにいた。 「そりゃあ、心の底から殺しが大好きな俺も思ったんだよ。 これからは人を殺すにしても一思いに、即座に、一瞬で終わらせてやろうってなあ」 奈緒にとって、信じたくない現実を携えて。 「まあでも、ナオちゃんの場合は特別だ。 かがみちゃんの名前を聞いちまったし、話聞こうにも呂律回ってねえし? よりにもよって飲んだのがあの酒だったし、これから殺さなくちゃいけねえピエロ共が指を銜えて待っているんでなぁ! 色ーんな理由があって、ああした訳だよ。酔っ払いにゃ水をぶっ掛けろっつーが、沈めた方が効果的だな」 喜色を含んだ声で、男は訳の分からない言葉をまくし立てる。 目にはギラギラとした、だが耐えようとするかのように捩れ捻られた殺意の光。 その光を向けられ、妙に迫力のある声を身に浴びせられているだけで、精神を磨耗した奈緒の足がすくむ。 しかし、奈緒にとっての問題はそれとは別。 「あいつと……かがみと、お、同じ能力……!」 奈緒の初撃を受け、深く切り裂かれた男の左腕。 その傷に、流れ出た血が収束して修復していく。 かつて“不死身の柊かがみ”が奈緒へ見せたものと同じ光景が、そこにあった。 「なぁるほど。かがみちゃんの不死身ってのは、やっぱりあの酒のおかげだったって訳か」 「お前もアイツの手下なの……!?」 「は?」 納得した、とばかりに頷く男に、奈緒は半ば確信をもってそう尋ねた。 呆けた声で男がトボける。 (ふざけんなっ、あたしやかがみのことを知ってたクセにっ!) 憤りながらも、奈緒は事態を把握する。 この男も、衝撃のアルベルトやさっきの集団と同じ、かがみの仲間だったのだ。 同じ不死身の力を持っているということは、より彼女に近い手下なのかもしれない。 敵だ。またしても“かがみの味方”で、“奈緒の敵”。 そういえば、この水族館でかがみを敵対視する男女の会話を聞いた。 (あいつらは、生きているのかな……?) 言葉尻からして彼らは間違いなく“かがみの敵”だ。 できれば合流したい。 だが今は、この状況と目の前の敵を、 (どうにかしないと……!) 放送でかがみの名前が呼ばれても、殺し合いの連鎖が止まることはなかった。 恐らく名簿に記された“柊かがみ”も、ただのコピーに過ぎなかったのだろう。 魔女の大元は、まだどこかで生きているのだ。 足の傷から震える左手を放し、身構えた。 「あれ?」 しっかりと立つことができた自分の体に、彼女は違和感を覚える。 恐怖が度を過ぎると痛みを感じにくくなる、とはよく聞く。しかし、足に血が伝う感触は重力に逆らって感じるものなのだろうか? それに血に触れたり傷を負ったりした両手が肌色を保っていること自体、妙だ。 「あーあ、ナオちゃんまだ気づいていなかったのかよ」 「な、え……?」 男の呆れたような声も耳に入らないまま、奈緒は自分の手を凝視した。 流血する足の傷を押さえていた筈の左手は、エレメントを装備しているだけでこれといって色がついた様子がない。 ひどい怪我を負った筈の右手も、痛みどころか靴痕すら残っていない。 体中を蝕む痛みも綺麗に消えていた。 まさか、と奈緒は左手で先程の傷に触れた。 なにもなかった。傷の痛みも血の熱さも、何かが重力に逆らって足を伝う感触も。 破れたスカートの濡れた感触だけしか手に伝わらない。 「ナオちゃんもさぁ、かがみちゃんと一緒じゃねえか」 足の傷が、綺麗に消えていた。 それだけではない。ぐっしょり濡れて水を滴らせる左腕に、あるはずのものがなかった。 奈緒の頭が真っ白に染まる。 「う……そ……?」 かつて奈緒が与えた傷が倍返しになって襲ってくるという、柊かがみの呪い。 その発動の鍵である黒いリボンが、奈緒の左手から消えていた。 しかし、その傷を受けた痛みも記憶も彼女にはない。 身体に起こった変化といえば……。 (ちょっと待ってよ、これが外れたら死ぬはずなんじゃ……? 話が違――げッ!?) 愕然として生まれた決定的な隙を突かれ、男に距離を詰められる。 慌てて糸を放出しようと腕を上げようとしたが、男が振るった鉄パイプで両腕とも弾かれた。 痛みに怯む間もなく腹に膝が打ち込まれ、前のめりになった瞬間に頭部を強打される。 「ぐ、ぅッ!?」 「……つまり、だ!」 客席の階段部分におもいっきり顎をぶつける。腕を捻り上げられた。 ぐわん、と脳が揺れて目が眩んだ。口の中に広がった血の味。 「俺も、ナオちゃんも、かがみちゃんも! みんな、みーんな、」 しかし、男の口上が耳に入る度にそれは薄まり怪我の痛みも引いていく。 その感覚が、奈緒の視界を絶望という黒に染め上げた。 (……イヤだ、) 一体、何の冗談なのだろう。 パチリ、と頭の中でピースが埋まり、一つの結論が生まれる。 柊かがみは、間違いなく魔女か悪魔の化身だったのだ。 うじゅり、とかがみの傷が治っていく光景が蘇る。血が、肉が、髪の毛が本体に戻っていくあの光景。 奈緒の頭に男の右手が乗せられた。視界が塞がれて、暗くなっていく。 (イヤだ、そんなの、認めない……!) かがみの血に混じって、ぐずぐずに溶けた自分が取り込まれるビジョンが脳を焼いた。 そう、あのリボンによる呪いは、奈緒を殺すためのものではなく――。 「同じ“モノ”ってこった」 ――奈緒を不死身の柊かがみと同じ体にするためのものだったのだ。 2.「外道、あるいは狂人」 B-6。 病院から包帯やガーゼ、消毒液などの簡単な治療品の調達を済ませたシグナムは、ラスカルと共に市街地を歩いていた 。 探索の途中で、ある病室からロビーにかけて派手に崩れているのを見つけた。 ラスカルによると自分達が病院に訪れた時には既に、ああなっていたらしい。 病室には少年の死体が転がっていたが、彼はスバルとアルフォンスの手によって霊安室に安置したようだ。 自らに危険が及ぶ可能性もあったというのに、彼らは見ず知らずのシグナムの怪我の処置し、その後も留まって面倒を看ようとしてくれたという。 頭が上がらない。彼らにも、隣を歩くラスカルにも。 『次の放送は6時間後になる。私にまた会いたかったら次の次、12時間後を楽しみにすることだな。 以後の諸君らの健闘を祈る』 『バイニ~』 シグナムは空に浮かぶ巨大なスクリーンを睨む。 一回目の放送における奴らの醜態はラスカルから聞いてはいたものの……聞いた以上に、酷かった。 (テスタロッサ……? ……いや、別人か) 最後の方で呼ばれた死者はシグナムの知り合いと名前こそ同じとはいえ、姓が違った。 出遭った場が違ったなら、好敵手となりえただろう魔導師ではない。 その名前が、前回の名簿に複数記載されていたことが気になったが……今はそれどころではない。 ラスカルの主人、やる夫の名も呼ばれていたのだ。 シグナムはフェイト・T・ハラオウンの名前の横に他の死者と同じく『×』と書き込み、この人物への思考を打ちとめた。 放送を聞き、眉間の皺を増やした彼を見る。 「ラスカル殿、」 『シグの字、これからどこに向かう? すぐ南は禁止エリアに指定されてしまったが、まだ時間に余裕はあるぞ』 シグナムの声を遮るように、質問をぶつけられた。 何も言うな、とその鋭い目が語っていた。深追いしても無駄だろう、とシグナムは悟る。 「……その前に一つ、聞いてくれないか?」 地面に膝を着け、二足で立つ彼と目線を合わせた。 「ラスカル殿の言うとおり、この先どうするか考えてみたのだが……。 ……やはり、私は主はやての下に戻りたいと思う」 ラスカルは渋面を作った。 『しかし、セフィロスは……』 「そうだな。あの者が朽ちた以上、ここに主の生死を知る術はない」 自分は一度ならず二度までもはやての思いを裏切り、一度命を失った。 死体と化した己はどういう因果か蘇り、主の先を託した男も同じゲームに呼ばれ……死んだ。 「ならば、確かめに行けばいい。 私がいた殺し合いの会場に戻り、確認すればいい。 主があの場を脱出できたのか、それとも未だゲームが続いているのかを」 もしも、もしもはやてが無事ならば……今度こそ彼女の力になりたい。 不甲斐無い従者でおまけに死人の身ではあるが、それでも主を護るための機会が巡ってきたのだ。 シグナムはそれを無駄にすることなど、できなかった。 「スバル・ナカジマとアルフォンス・エルリック。彼らに協力して、ここから抜け出す道を探る」 そして、この場にいるシグナムは、殺戮の道を辿り主の下へ行くことを選択できない。 八神はやてを生き残らせるべくゲームに乗り……その所業を他でもない本人から涙ながらに叱責された彼女には。 悔しいが、あの冷徹で恐ろしく強靭な天使は、道を見失った己よりも主のことを理解していたのだろうと、シグナムは思う。 でなければ剣を交えたあの時、自分を諭すような言葉を放つ意味がない。 彼がその領域に行き着くまでの経緯は、今も全く想像できていないが。 『……そうか』 ラスカルはそこまで聞いて、納得したように頷いた。 シグナムは水族館で彼が柊かがみの情報と共に、零した内容を思い出す。 思わず口から出たように気の抜けた感想だった。 『あいつの回りはどこか抜けた空気が満ちていた。笑える奴は強い。特にこんな殺し合いではな。 奴ならば、俺がいなくなった後も、きっと……』 そこで言葉を濁して、誤魔化すように彼はかがみについての詳細を語り始めた。 シグナムは思う。 (もしかしたら、私はラスカル殿の主の意向に応えたいのかもしれないな……) こんな答えを自分が出したのは、セフィロスやはやてだけが要因ではないことを。 そう考えていると、ラスカルが前方を見て声を上げた。 『シグの字、参加者だ』 釣られて顔を向けると、覚束ない足取りで駆ける赤い髪の少女が見えた。 シグナムとラスカルはそちらに向かうが、 「ち、……近づくな!」 彼らに気づいた少女は、怯えた様子で身構える。 「待て、我らはゲームに乗っていない!」 『何があった?』 「――ぁ……」 シグナムとラスカルの声を聞いて、少女は小さく呟いた。 一人と一匹を交互に見ながら、引きつった声で彼女は言う。 「もう、一度」 「……なに?」 「もう一度、喋ってくれない……?」 少女の手甲を構えた腕は震えていた。目からはぽろぽろと涙を零していた。 彼女を、これ以上混乱させてはまずいとシグナムは直感する。 (しかし、何と言えばいいのか……) 『……そうだ、自己紹介を忘れていたな、シグの字』 「! あ、ああ、申し遅れた。 私はシグナム。もう一度言うが、このゲームに乗っていない」 『その支給品、ラスカルだ』 二人の言葉を……いや、声を聞いた少女は安堵の表情を浮かべた。 心の底からホッとしたような笑みだった。 「良、かった……」 そう呟いて、彼女は糸が切れた人形のように崩れ落ちた。 地面に衝突する前に、シグナムはその体を抱きとめる。 『怪我か?』 「いや、外傷も毒を服用した形跡もない。だが……」 冷え切った体はまるで濡鼠だ。少女を抱えるシグナムのコートにまで水が染みる。 「このままでは体調を崩しかねん。どこかで休ませて、詳しい事情を聞こう。 私達のことを知っているようだったが……ラスカル殿、この子に見覚えは?」 『ないな。やる夫のクラスメイトなら、俺のことを聞いた可能性もあるが……。 シグの字も、会ったことはないのだな?』 「……ああ」 『それで、どこに行く? 病院に戻るか?』 「いや、この子の変えの衣服さえ手に入れば、この辺りで構わないだろう」 少女を抱え上げながら、ふと、シグナムはこの会場にいる幼い魔導師を思い出す。 心の芯も正義感も強い彼女――高町なのはは、既にこの殺し合いの打破に向けて行動しているのだろう。 同時に、気を失う前に見た彼女とどこか似た少女の顔が浮かぶ。 ―― シグナム副隊長! ―― この言葉が、未だ魚の小骨のようにシグナムの中に引っかかっていた。 3.「一般人? それとも悪女?」 「……ぶはっ! がッ、ゴホッ! ゼェ……糞っ、またかよ」 水族館側の水辺。海から這い出てきたラッド・ルッソは荒く息を吐く。 まさか、一日に二度も水落ちするハメになるとは。 「にしても、どうなってやがんだ……?」 破けた袖に覆われた右腕を眺めた。 不死者の殺害条件――右手を相手の頭に乗せ『喰いたい』と願う。 奈緒を相手に、その条件を満たしたはずだが……何も起こらなかった。 呆気に取られてから数秒後、奈緒の手から無理やり関節外す音を聞き、身を転がしたところで恐慌さが増した彼女に右手を斬られた。 その後、錯乱し再度無差別攻撃を繰り出す奈緒を見て、ラッドは思った、「面倒だ」と。 攻撃の狙いはデタラメ、トリッキーな動きが強みであろう鋼線を用いているにも関わらず、軌道は全て直線的。 瓦礫が撒かれようが、その攻撃を避けるのは容易だった。 だが、それを掻い潜ってから不死者である彼女を殺すのは手間がかかる。 水責めの合間に、色々と引きちぎったり石やガラス片で刻んだり、鼻骨をへし折ったりしてみたが、奈緒は死ななかった。 頚動脈を抉っても傷口が修復されていった時は、思わず感嘆の声を上げた程だ。 その不死者を、簡単に仕留められる手段は潰れた。 沈黙させて禁止エリアに放り込めばいいのだろうが、奈緒が追撃を仕掛けているのは壊れかけの舞台。 長居は無用、と放置し撤退しようとした時だった。 半壊したショープールとステージの強度が限界に達したらしく、海に面していた側が完全に崩壊。ラッド自身も海に転落した。 瓦礫の大部分が先に落下していった為、海の底で埋もれなかっただけマシか。 そして、水を吸い錘と化したコートは海中に棄て、ここに泳ぎ着いた訳である。 周りを見渡す。 どうやらここは、水族館の半地下にあたる場所らしい。職員用の出入り口が近くにあった。 波打ち際の岩の上に、派手な色彩の厚紙が打ち上げられているのを見つけた。 「『強……、装……』? チッ、ロクに読めやしねえ」 ラッドが手にしたそれは、支給品・DMカード(強制脱出装置)@ニコロワ。 ゲーム開始直後に6/氏(神)が海で紛失した後、会場のループを経由し、ここに打ち上げられていたものである。 ラッドがそれを知るはずもない。 だが、用途の知れない拾い物がトンでもない代物である場合が存在することは、よぉく身に染みていた。 ゴミかと疑いつつも、念のためデイパックにそれを仕舞う。 入れ替わりに取り出したのは黒いリボン。 奈緒がプールでもがいている内に解け、目についたのでなんとなしに回収したものだ。 なんの変哲もない、ただの布切れ。 そういえば、前回のゲームで遭遇した時も奈緒はこのリボンを手首に巻いていた。 「こいつが、そんなに大切なお守りだったんかねえ」 左腕を見た奈緒の愕然としていた様子と、その後の狂乱っぷりを思い出す。 彼女が語った情報についても。 「さてさて、どうしようか? こうなると、かがみちゃんから話を聞いた方がいいのかねぇ?」 6/氏(かがみ)というややこしい名前の参加者は死んだらしいが、本人は生きている。 百貨店で遭遇したかがみは自分を知っていたようだが、その態度は“不死身の柊かがみ”とは乖離していた。 ラッドはこの島と螺旋王の実験場以外で、彼女に会った覚えは全くない。 では、あのかがみらしき人物は一体なんだったのか? 死に際の記憶が消失していただけのシンヤはともかく、彼女に対する疑問はラッドの中で燻り続けていた。 だからこそ、かがみが不死者であることを語った奈緒から、強引に情報を吐かせたのである。 結果、残ったのは更なる疑問だ。 奈緒の話通りならば、柊かがみはとんだモンスターの上、参加者兼主催側のボスということになる。 職員用の通路を辿り、ショープールへ戻る。 案の定、奈緒の姿は消えていたが、床に残った水滴を追えば足取りは掴めるだろう。 そう考えながらも、ラッドはかがみについての思考を続ける。 百貨店で見たかがみは、つかさとかいう連れを庇っていた。 狡猾な魔女とやらが、自らを犠牲にしようとするか? そういえば抜群のタイミングで邪魔が入ったが、かがみはそれを予測していたのか? じゃあシンヤと緑髪の女はかがみの仲間? かがみの下僕? いやねえよそれはない。あのブラコン野郎がラダムとかいう宇宙人以外の何かを信奉する訳も意味も理由もない。 では“柊かがみ”とは一体なんだ? ただの一般人か? 狡猾な悪女か? 化け物か? 人か? かがみはかがみをかがみががかがみがかがみをかみがかがみん参加者をかがみが主催かが……………………。 「ああああああぁあああ! 面倒臭ぇっ! 考えてもしかたねえ、本人から聞きだしゃいいだけだ。 んで、殺す! 悪魔だろうが戦闘狂だろうが化け物だろうが、死ねば全てきれいさっぱり片付く! ぁあ!? 死んでもバトロワにかこつけて逃げられるってか!? じゃあまたぶっ殺す!! よし、決まりだ決まり!」 ラッドは苛立ちに任せてまくし立てる。 訳が分からずイラつくことはもう一つあった。 奈緒が語った、前回のバトロワについての情報だ。奈緒は螺旋王の実験場にいた。これは確実だ。聞き出した。 しかし、同じ場所にいた筈の奈緒とラッドの記憶には齟齬が多すぎた。 奈緒は“金ぴか”ことギルガメッシュが、かがみに殺されたと言ったのだ。 元が金色だろうが黒色だろうが、色も原型も分からなくなる程に磨り潰してやろうと思っていたあれは、正真正銘のバケモノだった。 ラッド自身、彼の殺害がほぼ不可能と直感していた程である。あの時は死んでも殺すつもりだったが。 それを、柊かがみが殺した? 多少修羅場を潜った様子はあったが、柊かがみの纏う空気はどう見ても素人だった。 いくら慢心しまくりの相手とはいえ、素人が果たしてギルガメッシュを殺せるだろうか。 それに、果たしてかがみはいつ殺害を敢行し、奈緒はいつそれを知ったのか。 螺旋王の管轄内、映画館での戦闘。 そこで奈緒とギルガメッシュが共にいたことは知っている。 だがその後、再度遭遇した時の奈緒にギルガメッシュの死を知った様子は見られなかった。 夢でも見てたんじゃねえの? と思わず聞いたが、奈緒はこの言葉を覆そうとはしなかった。 ここは死んだ人間ばかりを集めた闘技場と思っていたが、どうにもおかしい。 その情報と『相手を喰うことでその記憶と知識、経験を自らのものにできる』という支給品の説明書に気を取られ、過剰な程に水責めを行ってしまった。 悪手を打ってしまった、と今更ながら後悔する。 おまけにその方法にも踏み切ることができないまま、放送を迎えてしまったとは間抜けなこと極まりない。 (ああ糞、意味が分からねえ…………ん?) 崩落したステージから戻る途中、事務室と書かれた扉が開いているのにラッドは気づく。 部屋の中で、『録音再生』と記された電話機のボタンが赤い光を撒いていた。 問.「柊かがみとは何者か」 時刻は日中。 彼らがその回答の一つを知るまで、あと――。 【B-6/1日目-日中】 【結城奈緒@アニ2】 [状態]:不死者、気絶、疲労(大)、精神疲労(大)、柊かがみ症候群、ずぶ濡れ [装備]:なし(エレメントは引っ込んでいます) [持物]:なし [方針/目的] 基本方針:柊かがみを滅して、この殺し合いを終わらせ、元の世界へ帰る。 0:……。 1:不死能力を消したい。 [備考] ※登場時期は、212話「その少女、ゼロのリスタート」の直後です。 ※柊かがみが全ての元凶であり、魔女である彼女を滅すれば殺し合いは無くなると思い込んでいます。 ※衝撃のアルベルト、スーツ姿の外人(ラッド)は柊かがみの手下だと思い込んでいます。 ※爆弾、こなた、6/氏、ウッカリデスを柊かがみの手下だと疑っています。 ※不死者になったと気づきましたが、柊かがみが呪いをかけた結果によるものと思い込んでいます。 ※奈緒が聞いた第二回放送の「かがみ」の名前は、6/氏(「かがみ」)のものです。またそれ以外の内容を把握していません。 【シグナム@なのはロワ】 [状態]:疲労(小)、ダメージ(小) [装備]:ラスカル@やる夫ロワ [持物]:支給品一式(食料少し減)、治療道具(外傷用)@現地調達、不明支給品0~2(確認済み・少なくとも刀剣類はない) [方針/目的] 基本方針:プレシア主催のゲーム会場へ戻り、はやての安否を確かめる。 1:情報収集。赤毛の少女(奈緒)を保護、話を聞きたい。 2:柊かがみに激しい警戒。 3:21時に豪華客船でアル、スバルの両名と合流する。 4:出来れば眼帯の男と戦いたい。 [備考] ※第一放送を聞き逃しましたが、ラスカルから内容を把握しました。 ※主はやて(@なのはロワ)の安否が確認できないと理解しました。 【ラスカル@やる夫ロワ】 [状態]:健康 [方針/目的] 基本方針 シグナムの行く末を見守る。 1:赤毛の少女(奈緒)を保護、話を聞きたい。 2:21時に豪華客船でアル、スバルの両名と合流する。 [備考] ※シグナムの心が安定していないことを理解しています。 ※パラレルワールドについて理解しました。 ※スバル・ナカジマ、アルフォンス・エルリック、衝撃のアルベルト、以上三名と情報交換をしています。 ※ですが、スバルの世界についてはシグナムには話していません。 【治療道具(外傷用)@現地調達】 B-6病院よりシグナムが調達した。医療施設の定番調達品。 素人でもなんとか使えそうな道具類。 【C-7/水族館・事務室/1日目-日中】 【ラッド・ルッソ@アニ2】 [状態]:不死者(不完全)、ずぶ濡れ [装備]:黒いスーツ(損傷(小)) [持物]:デイパック、基本支給品一式、結城奈緒のデイパック(基本支給品一式(食料ほぼなし))、DMカード(強制脱出装置)@ニコロワ(2日目深夜まで使用不可)、 :黒いリボン@アニ2、テッカマンエビルのクリスタル@アニ2、不死の酒の空瓶@アニ2 [方針/行動] 基本方針:参加者を皆殺しにして優勝。そして主催者達も皆殺しにする。 1:奈緒を追う? 他の参加者を探す? 2:あの変態野郎(阿部)を探し出して、完膚なきまでに殺す。 3:武器をどこかから調達する。 4:かがみから奈緒の情報の真偽を聞き出す。そして殺す。 5:死にたがってる奴は殺してやる。死にたがってない奴も漏れなく殺す。 [備考] ※238話「ディナータイムの時間だよ(食前)」の、死亡前から参加。 ※自分が不死者化していることに気づきました。 ※他の不死者を『喰う』ことができないことに気づきました。その原因を分かっていません。 ※遊城十代の遺体はB-6病院内、霊安室に安置されています。 126 予定通りの非日常 投下順に読む 128 私にできること/一緒にできること 122 女はひとり道をゆく 時系列順に読む 123 RHKにようこそ! 111 こくまろみるく 結城奈緒 111 こくまろみるく ラッド・ルッソ 115 Survivor Series シグナム
https://w.atwiki.jp/estorisetu/pages/36.html
ポリンコインを3枚支払う事により以下のアイテムと交換可能です。 コインは一日1回、その日に最初にログインしたキャラに10枚配布されます。 また、ポリン系モンスター・強化MVP・バドンカイザーを倒す事などでも入手できます。 アイテム名 個数 戦闘教範50 3 バブルガム 3 カプラの名刺 5 巨大なハエの羽 50 凸面鏡 10 ブレッシング 30 速度増加 30 アスペルシオ 20 アスムプディオ 20 ウィンドウォーク 10 アドレナリンラッシュ 10
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6880.html
129 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 35 26.24 ID ??? ダイス目が悪かったりしたパーティにGMが救済措置を出す事はままあるけど、その逆は困る。 「死人が出るギリギリでバランス調整した!」と自信満々にシナリオを始めたのは良かったものの、 ボスの能力値を見て厳しそうだとPCが撤退を提案すると「後ろの扉は入った時に鍵が下りた様で逃げられない」事にされ、 それでも何人か気絶しつつもあと一撃で撃破まで追い込んだ途端、 PCには復帰手段も無いのに立ってるPCを無視して気絶したPCを攻撃しだし、立ってるPCは無視する訳にもいかずに気絶者をかばって全滅。 「俺の屍を越えていけ的なものを期待してた」って、それをやるべきPCが気絶してるんだからどうしようもないじゃねぇか。 本気でただ殺しに来てどうすんだよ。 131 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 44 53.85 ID ??? 「独りでは逝かん、お前も連れて行く」ってことなんかね それはそうと、あと一撃なら涙を呑んでボスを殴ればよかったんじゃないか? 132 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 46 05.03 ID ??? 131 生き残ってたのがパーンみたいな奴なんだわさ 133 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 49 04.78 ID ??? あと一撃で殺れるなら殺ればいいんじゃね? 全滅したら全員死ぬんだろ?犠牲が出る程度よりはまだマシだ 134 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 50 48.32 ID ??? うーん、そこは全滅よりは倒すべきだと思うなぁ 135 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 52 31.64 ID ??? 気絶してたら「俺の屍を越えていけ」的なセリフを言えないし、ただただ他人を見殺しにする光景になる罠 何より死人がギリギリ出ないバランスだったのを、PCやPLの感情に訴える行動で全員気絶に改変したGMが困だな 報告乙 137 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 53 55.90 ID ??? そうは言うけど、今まで「仲間見捨てるなんてありえん」だったキャラがいきなり打算的に味方を切り捨てたら変じゃない? 能動的に見捨てるってやるとプレイヤー間の空気も悪くなるし。 138 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 55 26.69 ID ??? かばっても耐える目があるなら、かばっていいと思う。 かばっても耐える目がないなら、倒れてる方が俺のことはいいとか言えばいいんじゃね。 139 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 55 59.56 ID ??? GMは脳内の美しい物語を実現しようとして、NPCの行動に整合性が無くなってるな 140 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 56 45.39 ID ??? 138 倒れてる方は気絶してるんだって。 141 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 57 20.52 ID ??? きっと 137の書き込みに対して「今までやらなかった選択肢を、熱く選ぶチャンス」って言い出す連中がいて、 GMもそういった類の人なんだろうな そういうのはPL自身にもPC自身にも「そうしたいorそうすべき」って自発的に思わせるべきであって、 そうでないタイミングでは全て吟遊っていうかGMの独り善がりなんよね 142 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 57 51.68 ID ??? といっていた回想シーンを挟む。 謎の精神体になって伝える。 プレイヤーがいいからやっちゃえと快く言う。 好きなのをどうぞ。 143 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 59 03.53 ID ??? GMの態度とバランスについてはなんともいえないけど、 倒せるのに倒さず、全滅を選んだのはPL全員の選択だろう。 そこで文句言うのは筋違いだと思う。 144 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 22 59 18.02 ID ??? やりたくないPLにその選択を強要するのは困だろうな 146 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 01 30.08 ID ??? システム的にかばうのにどれだけの犠牲が必要かだな 自動命中くらいならアリだけど、行動放棄とかならやめとこうぜ 135 犠牲の上の勝利を演出したかったGMと、それを善しとせずに全滅の危険を選んだPL GMが改変したわけじゃないだろ 151 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 06 06.19 ID ??? 148 その状況に強制的になったならともかく、戦闘の結果なったのはしょうがないんじゃね そして、戦闘のバランスがわからないからなんともいえない 154 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 10 23.99 ID ??? 聞く限りだと、若干戦闘バランスが厳し過ぎた普通のセッションに聞こえるんだよなぁ。 PCを殺すのは良いことではないけど、困ではないぞ。 161 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 20 53.04 ID ??? 151 件のボスモンスターはGMのオリジナルの高レベルPCキャラ2体。 一方は基本攻撃が壁役に2~3割、他に8~10割ダメージの全体攻撃にそれで傷付くと3割ダメージの毒付き。 攻撃食らった時に命中判定で対決して負けると即気絶する軽減不能のダメージが来るカウンターが三回使えて、 味方の行動を1度だけ無効に出来るというスキルを持ってる。 もう一方は、上の奴を再行動させるスキルと無効スキルの使用回数を復活させるスキルを持ってる。 んでパーティは前座で消耗して回数制限スキルとかはほぼ種切れの状態。 出目は非常によく2d6の平均値が9くらいあった。 と、かなり厳しめだと思う。 165 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 23 06.54 ID ??? 161 それ、壁役以外一撃で落ちるって書いてあるように見えるんだが、戦いになったのか? 166 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 24 33.39 ID ??? 161 それはバランス厳しめというか、狂ってると言わせて。 高威力全体攻撃連発、高ダメージカウンター能力はやってて楽しくないと思うんだわ。 171 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 27 05.10 ID ??? このデータなら気絶した奴じゃなくて起きてる奴殴っても落ちて元から勝ち目なかったんじゃ てか何故わざわざあげる 174 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 28 34.50 ID ??? 165 毒ダメージが来るのがターンの最後で、壁が一人かばえるから一応1ターン1気絶者くらいで戦闘になったよ。 一回目のカウンターでいきなりアタッカーが落ちてたら負け確だったろうけど、出目が良かったし。 177 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 31 42.70 ID ??? 「出目がよくないと負け確」の時点でバランスはキツキツ。 それで撤退すら許さない上、GMがメタ行動でPC殺しにかかるならもうどうしようもない気がする 181 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 23 34 44.07 ID ??? バランスだけ見ても崩壊してるのは事実だが、バランスが仮に適正だったとしても GMの行動は困だと思うけどなー 173の言を借りるなら、加減を間違えてる スレ307
https://w.atwiki.jp/25438/pages/3503.html
‐0‐ 「わたしの初恋は、和ちゃんだったんだ」 ‐4‐ 上から聞こえるやかましい音が、わたしの意識を現実世界に引き戻す。 ガチャガチャ言ってる目覚まし時計の頭を思いきり叩く。 鳴りやんだ時計の短針は「8」を指していた。 枕元に置いてあるスマホを確認する。 11月26日の予定、特になし。会社は休み。 これならもう一眠りできると思い、布団の中に潜り込んでみる。 しかし、頭の隅でなにかが引っかかっていて、それが睡眠をしつこく妨げていた。 わずらわしい。 原因はよくわかっていた。先程まで見ていた夢だろう。 それについては、今更なにを見せてくれたのやらと呆れる反面、 結局今でも確認できていないことを、まざまざと教えられているわけで、 どうにも気持ちよく横になることはできない。 この日付も原因だ。 仕方ない。今日はもう起きてしまおう。 ささっと用意したトーストとバターと目玉焼きとをテーブルに並べ、 軽く朝ご飯を済ませる。窓の外は明るい。おでかけ日和だ。 なにも予定はなかったけれど、せっかくなので作ってしまおうかと考えた。 壁に掛けられたコルクボードをぼんやり眺める。 沢山の写真が、隙間なく留められていた。 昔通っていた学校、車窓から見えた山、大きな時計塔、夜のビル群。 懐かしい笑顔の人たち。 でもその笑顔は、わたしからそっぽを向いているように見えていた。 ‐5‐ 適当に映画鑑賞でもしようかと、電車を乗り継いで町に出る。 スーツを着込んだ仕事真っ最中の人たちとすれ違いながら、 ぶらぶらと道を歩いていく。 「あれ、和さん?」 声をかけられた。振り向くと、同じ会社で働く後輩が立っていた。 後輩も休みのため、ラフな格好をしている。 「こんなところで会うなんて偶然ですね」 「そうね。あなたは、なにか用事?」 「いえいえ暇つぶしです。どうしよーもないくらい暇だったんで」 せっかくなので、わたしたちは行動を共にすることにした。 この後輩は、わたしの一年後に入社してきた。 非常に人懐っこい性格で、同期は勿論のこと、 一通りの先輩とも入社一年目から仲良くなってしまった強者だ。 仕事については、やる気はあるが、どうも空回りしがち。 しかし人間関係は上手く構築できているため、 よく周りから手を貸してもらうことができている。 わたしも幾度となく彼女の手助けをしてきて、その度に懐かれてきた。 「そういえば先輩の私服って初めて見ます」 少しどきっとした。 「わたしも、あなたに同じこと思ってたわ」 「まあ、休日会うような機会もなかったですしねー。 じゃあ今日は記念日ですね?」 「そこまでのものじゃないわよ」 わたしは肩を竦めて、くすりと笑った。 後輩の顔にはそれ以上の笑顔が浮かんでいた。 「じゃあじゃあ、適当に服見ていきましょうよ」 「お金あるの?」 「無いので見るだけです!」 こういった潔いところも、後輩の長所。 少し遠慮が足りないといえるかもしれないけれど、 これといって嫌悪感を持つことはなかった。―― ‐2‐ ――二十歳という区切りを越えたわたしは、バスに揺られながら、 市内の多目的ホールに向かっていた。 鞄の中に入っているのは、成人式の招待状。 車内には同じ目的地なのだろうなと思しき人がちらほら見られる。 スーツに身を包んだ若い男性に、華やかな振袖の女性。 一方でわたしは黒い、パンツスタイルのスーツを着ていた。 せっかくの機会だから振袖を着てみないかと両親には言われたものの、 自分はこのスタイルが一番しっくりくる上に、 振袖は色々手間がかかるということで、今の服装になった。 若いうちにやっておかなくちゃ後悔するかもしれないと、 誰かが言っていたかもしれないけれど、 やりたくないことをやって後悔することだってある。 前の女性が歩きにくそうにしながらも、なんとかバスから降りた。 その後ろについて行って、さっと降車する。 後ろはまた振袖を着た女性が降りようとしていた。 ホール前は市内の二十歳で溢れていて、そこかしこから歓声が上がっていた。 久しぶりの再会だ、嬉しくないわけがない。 ホールの入り口に向かって歩いていると、 わたしもすぐ同じ体験をすることになった。 「おっ、和!」 走り寄ってくる女性。 その姿は、多少違う点が見られるものの、概ね変化がない。 時を重ねてもイメージ通りの彼女が目の前に現れて、 わたしは何故だか急に吹き出してしまった。 「ふふっ」 「なんで笑う!?」 「ごめんごめん、あまりに律のままだったから」 「くっそー、わたしだって成長してんだぞー!」 律は案の定スーツ姿だったけれど、 カチューシャを外し、髪は下ろされていた。 「律がいるってことは、澪も一緒に来てるでしょ?」 「ああ。ほら、あそこに」 指された方向を見ると、華やかな振袖によく似合う、 落ち着いた雰囲気をもった澪が、わたしの知らない人となにか話している。 中学時代の友人だと、律は話した。 成人式は自分の住所を基準にして会場を振り分けられる。 つまり、高校時代の友人とはあまり会うことがなく、 小中学校の友人との再会が自然と多くなる。 小中学校の友人は、高校に入ってめっきり会わなくなった人も多く、 懐かしさもひとしおだろう。 一方で律や澪とは高校で会った友人のため、懐かしさはそう大きくない。 大学に入っても一緒のお互いにとっては、尚更のことだと思う。 そして、わたしにも恐らく大きな懐かしさは感じないだろう友人が、 ここに来ていることも推測できていた。 「あぁ! 和ちゃんにりっちゃん!」 ほら来た。抱き付かれる直前に、頭を押さえて制止させた。 「はいはい、せっかくの晴れ着が崩れるでしょう」 「ぐむむむ……」 「はは、この扱い方も変わってないな。そういえば和は留学したんだって?」 「ええ、半年だけね」 「酷いんだよー、わたしに相談の一つもなしに行っちゃうんだもんー」 この子の家を訪れた、あの日を思い出す。 留学をするか決断しきれず、心の中を右往左往していた時期だった。 そんな時、ふとしたことでこの子のお母さんに家へ呼ばれ、 この子に久しぶりに会って、勇気づけられた。 本人に自覚はないみたいだけれど、本当に助けられたと思ってる。 ただ、その悩みがとても大きかったことと、 まさかこの子と二人きりで対面することになるなんて思わなかったこととで、 あの時のことを聞き出すことは出来なかったのだ。 口を尖らせているこの子――唯を見る。 今、唯は隣にいる。 いつも通りの唯が。―― ‐6‐ ――服以外にも色々見ていこうと、デパートに入る。 お金がないと言ったばかりのはずだったこの後輩は、 遠慮一つしないでそこかしこを次々と見て回る。 見たことのあるような英語の文字列を視界の隅に捉えながら、 ここ割とお値段高めのブランドよね、などとモヤモヤ考えていた。 「いつかこんなの来て、街中を歩いてみたいですー!」 「したり顔してるあなたの顔が思い浮かぶわ」 「あ、わかります」 「本人が言ってどうするの」 後輩は照れ笑いを浮かべ、頭の後ろを掻いた。 「あ、これ和さんに似合ってるかも」 「……そうかしら」 「普段の和さんとはイメージ変わりますけど、似合いますよー。 もう少し髪伸ばしたら、さらに似合うと思いますけど」 わたしは肩にも届かない自分の髪に指を通した。 無抵抗に指が髪の間を通り、そしてすぐにするりと抜けた。 少しずれてしまった眼鏡の位置を直した。 「髪は伸ばさないんですか?」 「そうね。この長さだと楽だし、それに」 「それに?」 「ずっと昔からこういう髪型だったから」 なら、余計に変えてみるのもいいと思います。 後輩はわたしと、その服とを並べてまじまじ見ながら、そう言った。 ‐7‐ 特に理由もなくインテリアショップに入っていった。 入るや否や商品に手を伸ばす後輩は、 こんな柔らかいソファがあれば、ベッドがあれば、 もう贅沢は言わないからクッションでもあれば、 すぐに暮らしは変わるんだと、しきりに熱弁していた。 買えばいいのに、と言うとお金がないと言う。 わたしの部屋には座椅子が一つある。 実家から持ってきたもので、それだけ長い年数使っているのだから、 当然のようにオンボロである。 「買い替えればいいじゃないですか」 「物は大切にするものよ。使えるうちは使っておくの」 「これはこれ、それはそれです。変えた方が結果的に経済的だった、なんてこともありますし」 「それ実体験?」 「……つい一ヶ月前に修理に出した掃除機が、再び故障しました」 「なるほどね」 買い替えの時期を見極める。それは少し苦手かもしれない。 後輩が、なら小さなものから新しくするのはどうでしょう、と言ってきたので、 小物売り場を見ることにした。 部屋の中に緑を増やす模造の草花。 適当なものをしまうのに丁度いい小柄で可愛らしいカゴ。 落ち着きのある橙色を含んだランプ。 心安らぐ香りのアロマオイルと、ディフューザー。 「へえ……」 意外なことに、初めは小さなことから始めようと思っていたそれは、 いつの間にやら部屋全体の雰囲気を変えようという段階まで進んでいた。 「ノリノリになってきましたね?」 「見るだけだから」 そうは言っても、頭の中の想像を止めることは出来ない。 本当に実行してしまおうかしら、と考えるぐらいには進んでいた。 お金に余裕が出来たら、あるいは実現できるかもしれない、 そんなことを思っていたところに、あるものがわたしの目を引きつけた。 「でも、そうね。これ買おうかしら」 「コルクボードですか?」 「家にあるのは一杯になっちゃったから」 「ははあ、なるほど……で、その家にあるものには、 どんな写真を貼ってあるんです?」 「学生時代の写真がほとんどね。風景とか、友達との写真とか」 「えー、彼氏とかの写真じゃないんですかー?」 「いないわよ、そんなの。できたこともないし」 会話が途切れる。首を回すと、後輩は目を丸くしていた。 「い、意外です。和さんって、こんなに綺麗で、仕事もできるのに」 「ありがと」 「これだけ揃っていると、高嶺の花ってことで手を出しにくいとか……?」 「勝手に想像膨らまされると困るんだけど」 「あ、和さんって女子高だったんですよね。 あれですか、和さんってボーイッシュでしたし、モテました?」 「モテちゃいないわ。友達に、そういうのが一人いたけれど」 「うはぁ~、やっぱいるとこにはいるんですね~。 でもその人がいなければ、和さんがそのポジションだったのかもしれませんね!」 わたしは苦笑いをすることしかできなかった。 つくづく遠慮のない子ね、と心の中で呟いた。―― ‐3‐ ――唯たちの大学では今日、学園祭が行われている。 大学の学園祭は、高校までのものとは比べ物にならないほどの規模で、 一つ一つの質も非常に高い。 三年生となったわたしや唯たちは、来年就職活動であくせくすることになる。 となれば今年に一番力が入っているわけで、わたしはそんな唯たちの演奏が聴きたく、 本人たちには伝えずここに来たのだった。 演奏までの時間はまだ少しある。 しばらく他の催し物を見て回ろうと思ったが、その矢先のことだった。 唯の姿を見つけた。 唯は誰かと一緒に歩いていた。 ショートカットで、後ろ姿は男性に見えなくもないが、 ちらりと見えた整った綺麗な顔立ちから、女性だとわかる。 その女性の腕に、唯が自分の腕を絡めた。 女性は迷惑そうに振り払おうとするものの、唯もなかなかしぶとい。 大学でも、唯は誰かに懐いていた。 わたしは、唯たちの圧倒的な演奏を客席から聴いて、それから、帰宅した。 唯がお父さんと同じような、海外出張の多い仕事に就いたと知ったのは、 もう唯が日本から出て行ったあとのことだった。―― ‐8‐ ――ウィンドウショッピングもそこそこに、 デパート近くにあったレストランへ足を運ぶ。 周りを見ると家族連れの人も多く、値段設定もやさしいお店だった。 向かい側の席では、後輩がメニューを広げて唸っている。 「目玉焼きとハンバーグの組み合わせって半端ないと思うんですよ。 誰なんでしょう、この組み合わせを考案した天才は……」 「そう。じゃあわたしペペロンチーノにするね」 後輩はハンバーグにすることまで決めたものの、 上にチーズを乗せるか目玉焼きを乗せるかで逡巡していた。 そういえば今朝の目玉焼き、トーストに乗せて食べるのも良かったかもしれない。 後輩は首をあっちへ捻り、こっちへ捻りを繰り返し、 また随分と時間をかけてから、メニューの一ヶ所を勢いよく指さした。 「決めました、目玉焼きにします!」 「店員呼ぶわね」 注文を店員に伝えてから、新しいお冷も一緒に頼む。 既にグラスの水は半分以下になっていた。 「和さんはそのコルクボードに、なに貼るんですか?」 「そうね……これから写真を撮る機会があれば、それを貼るでしょうね」 「じゃあここで一枚撮っときます?」 「そんな程度のことで貼ってたら、あっという間に埋まっちゃうわよ」 「地味にキツイこと言いますよね、和さんって……」 自覚はないのだけれど。 「それにしてもここから始まるんですね」 「なにが?」 「和さんの部屋、劇的ビフォーアフターがですよ」 頭の中で、例の曲が流れ始める。 「そこまでのものじゃないけれど、そうね。ちょっとずつ変えなくちゃね」 「和さんって、髪型はそうですけど、私服もあんまり変えない人ですか?」 「さすがに高校時代のものは着ていないけれど、趣味はそう変わってないわ」 「ほうほう。眼鏡も変わってないですしねー」 「一応いくつか持ってるのよ。これをメインで使ってるだけで」 「失礼いたします」 そこにピッチャーを持った店員が現れた。わたしのグラスに水が注がれる。 まだ半分以上残っていた後輩のグラスにも、同じように水が満たされる。 グラスを傾ける。中の氷がかちゃりと鳴いた。 冬本番間近とはいえ、ぬるい水よりは冷たい水がおいしい。 静かにそれを口に近づけ、喉を潤した。 喉をすっと通り抜ける冷たさが心地よい。 頭もじわりと冷えていくようだ。 その頭で、ふと先程の会話を思い出す。 「……待って。あなた、わたしの高校時代をどうして知ってるの?」 「あっ」 「眼鏡のことは一つも話してないはずだけど?」 「……あちゃー」 後輩は頭を掻きながら、困ったような笑みを作っていた。 私服のこと、髪型のことは言ったものの、眼鏡のことは一つも言っていない。 「いやまあ最後まで隠すつもりはなかったんですよ。 ほんと、どこまでバレないかなーって遊んでたっていうか」 「あなたも桜高の生徒だったってこと?」 「はい。和さんの、一つ下の学年でした」 初耳のことだった。 「今まで知らないフリをずっとしてたのね……」 「いえでも、私服とかは知りませんよ。 あと、会社に入りたての頃は全然気づきませんでしたし」 しばらく一緒に働いていて、わたしが桜高に通っていたことを知り、 最後はこの眼鏡と髪型で気がついたのだという。 「まあ、だからどうってわけじゃないけど。 よく今まで隠し通せたものね」 「ですねえ。まあわたしも、なんかの式とかで、前に立っていた和さんを見たぐらいです。 気づかれなくても無理はないですね」 しばらくして、それぞれ注文した料理がテーブルに運ばれる。 後輩はこういう性格をしていながらも、 意外とナイフとフォークを器用に扱い、ハンバーグを切っていた。 「そういえば和さんって、軽音部のあの方と仲がいいんですか?」 「軽音部の子たちとは友達だったけど、誰のこと?」 「ほら、演奏の合間のトークで無茶ぶりしまくってた人ですよ」 唯のことだ。 「ああ……そうね、結構仲良かったわよ」 「ですよね。なんか、たまにあの人が和さんに引っ付いてるとこ見ましたもん」 「あの子は誰にでも引っ付く子よ」 「なるほど。わたしもよく引っ付いてた人だったんですよー」 「あなたが?」 「特定の先輩だけでしたけど」 一口大に切ったハンバーグを、 とろっと流れ出ている目玉焼きの黄身につけて、口に運ぶ。 後輩は目を瞑り、しきりに頷いた。 「やはりエッグハンバーグにして正解でした」 「それで、その先輩とは今も会ってるの?」 「あ、はい。今でも仲良くしてもらってます。 初めは随分と迷惑がられましたが、先輩が三年生のときの学祭で、 思い切って気持ちを全部ぶつけてみたんです」 「それで上手くいった、ってことね」 「そういうことですね」 この子は上手くいった。でも、わたしはわからない。 不意にそんな言葉がわたしの脳裏に浮かび、ぐるぐると渦を巻き始めた。 わたしはわからない、とはなんだ。 上手くいかないかもしれない、ということだ。 なにが上手くいかない、というのか。 それは、あの日を境に知ろうとしたことだ。 機会なら何度もあった。それが全て流れてしまった。 だからわたしはあの日のままでいながら、 実は少しだけでも変わってしまったソレに接しながら、 そのズレに長い年月悩まされていた。 悩みは年月で薄くなり、溶けてなくなる。 しかし不意の出来事でまた凝固し、こうして眼前に表出する。 目の前の後輩を見る。珍しく、ちょっと自己嫌悪の感情を覚えた。 「でもね、唯はもう日本にいないの」 「あ、唯っていうんですか、あの人。ライブの紹介で言ってましたっけ。 でも日本にいないっていうのは、どういう……?」 「海外出張の多い仕事に就いたみたいでね。 あの子、親もそうだったから、影響されたのかしら」 「へえ。なんだかカッコいいですね。できる大人、ってやつでしょうか!」 胸の奥が、軋む音が聞こえる。 少しのズレは、もう、決定的なズレだった。―― 2
https://w.atwiki.jp/jigasho/pages/21.html
あの事がもしなかったなら、 僕達は知らないままだったのかもしれない。 あの事があったから、 僕達は出会えたんだ。 あんなことは二度とゴメンだけど、 本当に出会えて、よかった・・・。 ※この話はフィクションじゃないかもしれないです コメント等あればどうぞ。 名前 コメント すべてのコメントを見る -
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/4828.html
488 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/23(土) 22 02 00 ID ??? 愚痴スレ見てたら思い出した。 ここで取り挙げるような話題じゃないかもしれないんだが……。 サークルメンバーに若い奴がいる。 何かと青い奴で邪気眼丸出しの厨二病患者なんだが、 雑談時の話題で彼に兄弟がいることがわかった。 俺「へえ、年が近い兄弟いるのか。やっぱケンカとかしたりする?」 彼「いや、しないっスよ。しても絶対に俺勝ちますしね」 俺「凄い自信だな」 彼「アニキは足が不自由なんスよ。負けるわけないっスね。楽勝ですよ」 俺「……」 ゲームでもまあ、厨二病的な傾向があって周りを苦笑させる奴ではあったが……・ 何ていうか、本当にケンカをしているかどうかという問題以前に、 何か重要なものが抜けているんじゃないかと不安視させられた。 493 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/23(土) 22 43 02 ID ??? 若いんだろ?下手な同情の台詞をもらって空気を沈めたく無かった――と文面だけならとれるな 俺もそういう事あるし 494 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/23(土) 22 49 13 ID ??? 493 凄く好意的な解釈だな。眼から鱗が落ちたよ。 496 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/23(土) 22 54 09 ID ??? 兄が自力で生活してるなら腕力はかなりのもんだと思うが、能天気に生きてるオタが勝てるのか まあ多分段差あるとこから石投げるとか言う勝ち方だろうが 497 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/23(土) 23 01 58 ID ??? 496 そういう問題じゃない 506 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 03 43 21 ID ??? 488 俺「へえ、年が近い兄弟いるのか。やっぱケンカとかしたりする?」 彼「いや、しないっスよ。しても絶対に俺勝てませんしね」 俺「そんなに強いのか?」 彼「アニキは足が不自由なんスよ。だからむかついても手を出すって訳にもいきませんし」 俺「あ……そうなのか」 ならまだいい話ですんだかもしれないが。 幼稚園児の弟を腕力でねじ伏せるから負けないって自慢してるのと変わりない痛さだなぁ。 いやもっとひどいか。 507 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 03 49 15 ID ??? いい話? どっちにしろ微妙な空気になりそう 508 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 04 13 03 ID ??? 彼「昔、病気の時、兄貴につきっきりで看病してもらったことがありましてね。それ以来、手が出せないんですよ」」 俺「アッー!」 これならいい話 509 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 04 49 20 ID ??? いや イイ 話じゃないか 513 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 05 27 15 ID ??? 俺「へえ、年が近い兄弟いるのか。やっぱケンカとかしたりする?」 彼「いや、しないっスよ。しても絶対に俺勝ちますしね」 俺「凄い自信だな」 彼「アニキはガラハドなんスよ。負けるわけないっスね。楽勝ですよ」 俺「……」 514 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 05 48 45 ID ??? お前らいいかげんうざい 兄よりすぐれた弟がいるわけないだろ 515 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 05 54 10 ID ??? 弟より優れた兄の方が稀な気がしなくもない 516 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 07 43 40 ID ??? 兄弟が多いと過去の経験を次の子育てに生かせるようになるから成功率が上がるんだよ。 と、俺の友達のおかあちゃんがゆってた。 517 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 08 59 08 ID ??? つまり第一子は親にとっても捨て駒 518 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 09 34 59 ID ??? 親「新しいルルブ買ってきたからちょっとキャラ作成でもしてみるか」 519 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 09 50 22 ID ??? 次男次女は新サプリつかってんのか。そりゃつえーわw 520 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 10 00 29 ID ??? キャンペーンの途中で出てきた敵のイラストをGMが出すと数話前に倒したボスキャラと同じ画像で 「俺は〇〇の兄だ」 なんて言ってきた事があるなあ。データも使いまわしだから瞬殺だったけどw 525 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/05/24(日) 12 23 11 ID ??? さっきの息子は間違いでした、こっちが本当の息子です。 スレ224
https://w.atwiki.jp/loversrock/pages/41.html
町山智浩の映画塾!「ゾンビ ディレクターズ・カット版」 <予習編> https //www.youtube.com/watch?v=uUNcHQBgmD4 ダリオアルジェントが抱えていたバンドがあるんですけども、ゴブリンというバンドですけども その音楽を全面的にフィーチャーしてるんですけども そのゴブリンの音楽っていうのは、なんて言ったらいいのかなあ、テクノみたいなもんですね、で凄くハイエナジーなんで 有名なそのゾンビのテーマソングってのはダダダダッダッダダダダダッダダッ・・・・・・ 336 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 12 27 04.67 jhdDOV2Y 映画塾!「ゾンビ ディレクターズ・カット版」 <予習編> https //www.youtube.com/watch?v=uUNcHQBgmD4 (3 37-) 「ダリオ・アルジェントが抱えてたバンドがあるんですけど、ゴブリンっていうバンドですけど」 → http //en.wikipedia.org/wiki/Goblin_(band) They frequently collaborate with Dario Argento (3 47-)「ゴブリンの音楽っていうのは、なんて言うんですかね、 いわゆるテクノみたいなものですね、すごくハイエナジーなんで」 → Goblin - Zombi (Dawn Of The Dead Theme) https //www.youtube.com/watch?v=6NLg-Hq-1Pw 338 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 13 40 55.93 iWD67zc4 ゴブリン=アルジェントが抱えていたバンド? 一体どうしてこんな勘違いができるんだ? 例えば英wikiのディスコグラフィー(活動再開前まで)を見ても Profondo Rosso (1975) Roller (1976) Suspiria film soundtrack (1977) La Via Della Droga (1977) Il Fantastico Viaggio Del "Bagarozzo" Mark (1978) Zombi film soundtrack (1978)- Patrick film soundtrack (1979) Amo Non Amo (1979) Squadra Antigangsters (1979) Buio Omega (1979) Contamination film soundtrack (1980) Volo (1982) Notturno (1983)- film soundtrack Phenomena film soundtrack (1985) La Chiesa (1989) とこれだけ作品があって アルジェント関係といえるのは Profondo Rosso (1975) → サスペリア2 Suspiria film soundtrack (1977) → サスペリア Zombi film soundtrack (1978)- → ゾンビアルジェント版 Phenomena film soundtrack (1985) フェノミナ La Chiesa (1989) デモンズ3 アルジェントはプロデュースで非監督 ゴブリンも楽曲提供のみ この5作だけなんだが テクノとハイエナジーに関しては知らない言葉を使うなとw 参考までにハイエナジーの超有名曲 Dead Or Alive - You Spin Me Round (Like a Record) http //www.youtube.com/watch?v=PGNiXGX2nLU 340 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 13 44 12.67 iWD67zc4 ちなみにゴブリンは一般に「プログレ」ですな ディスクユニオンとかによく行く人なら この辺は聞いてなくてもわかると思う 341 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 13 51 39.53 er+43eXo ゴブリンってプログレの中じゃあ結構有名バンドだぞ。 だから音楽関係はすぐ薄いのバレるから語るなと言ってんのに、無茶しやがって・・ 343 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 13 55 49.11 iWD67zc4 もしかしてエンディングのこの曲の Goblin - Zaratozom http //www.youtube.com/watch?v=d2hmaCmP0gc 反復感をテクノと勘違いしたんだろうか? 知らないって恐ろしいね・・・ 知ったかぶりをそれと気づけないで「塾」とか開けちゃうんだから 346 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 14 06 50.25 er+43eXo 343 普通こういうのってさ、情報発信する前に自分がちゃんと知らないんだから 得意のウィキとかで調べたりするよな。 仕事が荒れすぎ。 だから当てにならないって全部調べられて指摘されるんだよ・・ ゴブリンがテクノなら これなんか余裕でテクノに入れていいわw Pink Floyd - On The Run http //youtu.be/VouHPeO4Gls 354 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 15 23 54.79 er+43eXo 音楽のカテゴリ分けをしたいわけじゃない。 町山のゴブリン評は、例えば地獄の黙示録しかコッポラの映画を観てないやつが 「コッポラの映画は戦争もので、ちょっといろいろな要素が入ってて・・」 て言ってるのと一緒だぞ。 専門外とはいえ自称ロック好き評論家がこんなこと言っていいわけねえだろ。 355 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 15 27 09.35 iWD67zc4 いわゆるテクノ Jeff Mills - The Bells http //www.youtube.com/watch?v=KevUFO2moZI 電気グルーヴ - 電気ビリビリ http //www.youtube.com/watch?v=G7DpTn88VIY Autechre - Gantz Graf http //www.youtube.com/watch?v=nfwD05XA2YQ 356 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 15 49 35.04 OeMT6LNT 音楽でも映画でもちゃんと積み重ねた歴史があるんです! 知らないで語っちゃダメなんです! みたいなこと言ってたけどな 町山。 つまらなくてもジャンルや歴史ってのはあるのよ。 ジャンル分けが分かってないor自信ないなら テクノとかハイエナとか使わないで 「シンセの音が特徴的」とか言えばいいのに。 「テクノ」はおっさん世代では「シンセポップ・テクノポップ」をそう呼んじゃう奴もいるけど 厳密には「デトロイト発の4つ打ち反復ダンス音楽」を指す。両者は基本別モノ。 90年代以降、そっちの(狭義の)テクノがメインストリームになったので 「テクノ」といえばそっちを指すのが常識。 ハイエナは、まあユーロビートみたいなやつだね。 ゴブリンは、ダンスミュージックでもないし、 テクノポップですらない。 みんなの言うようにアレはプログレ(=シンセをフィーチャーした大仰なロック)で、 「いわゆるテクノみたい」なんてデタラメもいいとこ。 367 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 17 12 35.48 OeMT6LNT 364 テクノ、ハイエナジーは、れっきとした音楽のジャンル名です。 「ゴブリンはすごくハイエナジーでいわゆるテクノみたいなもの」 というのは、「間違った知識」の披露ですよ。 テクノやハイエナがジャンル名だと知らないのだとしたら、 シーブリーズを商品名だと知らないのと似たようなもんです。 376 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 18 51 37.97 OeMT6LNT 369 テクノというのは、 無機質な繰り返しのリズム (基本的にはドラムマシーンを使った四つ打ち)のダンスミュージックです。 80年代にデトロイトで生まれ、90年代以降イギリスはじめ欧州や日本に飛び火し、一般化しました。 80年代にYMOらが日本で「テクノポップ」と呼ばれましたが、上記のテクノとは別のジャンルです。 かれらは音的には「シンセサイザーをつかったポップス=シンセポップ」に分類されます。 ゴブリンは、これらのムーブメント以前の、70年代のロックバンドです。 「無機質なドラムマシーンの繰り返しが継続し続けるダンスミュージック」という テクノ独自の特徴を持っていません。 70年代当時は、 シンセサイザーを導入してドラマチックなサウンドを作り出すロックバンドが流行、 キング・クリムゾン、EL&P、ピンクフロイド、PFMなど、ひとつのブームをつくりました。 いわゆる「プログレッシブ・ロック」というジャンルで呼ばれ、 ゴブリンはここにに入ります。 テクノと共通するのはシンセというテクノロジーを使うことぐらいで、 それは電子音楽一般やシンセポップにも言えるので、そこをもって「テクノっぽい」とは言えません。 かれらのシンセ使用の狙いは、ほとんどが「ドラマチック、大仰さ」の演出を狙ったもので、 抑揚を押さえて機能性に特化した「テクノ」のシンセ使いとは別のものです。 ゴブリンは、テクノではないし、テクノっぽくもないバンドです。 町山が「ゴブリンはテクノみたい」というのは、形容詞としても間違っています。 413 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/09(水) 21 59 09.79 iWD67zc4 はっきり言って「ブラーのソング2をニルヴァーナと思っちゃう女の子」のことは言えた口ではないと思う 458 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/10(木) 10 46 32.70 BbGipW8R ダリオアルジェントはゴブリンは私が作ったと言ってたが メンバーはダリオはどの曲がいいか選んだだけと否定してた 488 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/07/10(木) 17 42 46.87 PBB1nam4 481 「”この映画での”ゴブリンはテクノみたいなもんですよ」って言っておけば といってもいろいろあるんだなこれが http //www.youtube.com/watch?v=MwK1EpQtTUo ↑これはいかにもシモさんなシンフォ曲だが ↓こっちを聞いてバンド名を当てられるやつは知ってる奴だけではないか http //www.youtube.com/watch?v=QlPGz780zeA そして「どちらもテクノみたいなもん」では全くないよねw 【映画評論家】町山智浩【ウェイン町山】Part56 http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/movie/1404490801/l50
https://w.atwiki.jp/japanesehiphop/pages/1849.html
Format Title Artist Label Model Number Release Press 12 SHERMANSHIP EP なのるなもない BLUES ENTERACTIONS,P-VINE RECORDS PLP-6365 2006/03/17 - 217791800_624.v1422363557.jpg Side Track Title Produce A 1 SHERMANSHIP YAMAAN 2 海月 KOR-1 3 まわらないで地球 feat.toto KOR-1 B 4 風の詩 KOR-1 5 まわらないで地球(Inst) KOR-1 6 SHERMANSHIP(Inst) YAMAAN PERTAIN CD メルヘントリップス
https://w.atwiki.jp/16seiten/pages/1206.html
ナイトオブラウンドのエビルナイトと呼ばれる 円卓の国の守護騎士 国を追われたダークエルフの生き残りの少女 自由を求めて円卓の国に来たが内乱により両親を殺されて自らも無為な暴力により死の淵に立たされた その暗惨とした心を暗黒の鎧に見初められて暗黒騎士となり世界に復讐を誓うこととなる だがこれも内乱と同様エージェント:フューチャーズの仕業であった 本来は明るい活発な性格であったが度重なる絶望により心を閉ざしており、弟王軍の先兵として戦っていたが歴史の闇すら肯定し背負おうとするライカ姫と激突することで次第に感情を取り戻していった エージェント:フューチャーズもろとも自爆しようとしたところをデュークダイナに諭され、現在は円卓の国の守護騎士として罪を償っている 守護騎士となった後も漆黒の重装鎧に身を包み暗黒魔術で戦うがかつてのような怒りをぶつけるような戦い方ではなく守護騎士のそれとなっている 透き通るような銀色の髪は月属性の魔力を秘めており、また幸運を招くという言い伝えもある メイド達に人気が高いが本人は全くそれに気づいていない
https://w.atwiki.jp/starve_io/pages/19.html
サウンド追加 ドラヘル強くなる 農民の服 泥棒無効 種成長速度up 冬の農民の服 上位互換 プロット(植木鉢)で成長速度up 冬のフード 上位互換 パンクエ追加 雪でパン100個集めたら農民の服の素材 スキン追加(6種類) パンと鉱物を交換できる市場追加 冬で過ごすクエスト 冬のフードの素材ゲット クエスト報酬をほしいときに受け取れる ヘルムにタイマー 池の時間増加 スターターキット再設計 アイテム削除のとき、1つ消す、全て選べる1つリサイクルするを選択できる 復活時ピッケルも消える バケツ追加 平和クエでスパイク使用禁止 ダイヤ、アメ槍弱体化 井戸追加 チェストのピッキングのレシピとクラフト時間を減らす バッグのレシピ減らす、フードのレシピ変更 鉱物の資源量増加 スコップで掘るときランダムに鉱物 ゲームのガイド追加 宝箱のスポーン修正