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永遠にゆっくりするということ 11KB まあるい月が中天に昇る夜。 輝く星々に彩られた十五夜の夜空に誘われて、普段なら夜は出歩くことのないなまものが見晴らし の良い丘に登っていた。 少女の顔を模した、動いて話す不思議饅頭こと『ゆっくり』。 赤いリボンを付けた黒髪のゆっくりはれいむ。 黒いとんがり帽子を被った金髪のゆっくりはまりさ。 とても夜とは思えないほどの輝きに飾られた空を眺めて、二匹のゆっくりはそっと寄り添う。 実にゆっくりとした時間の中で、まりさはそっとれいむに囁きかけた。 「ねえれいむ。まりさはれいむにゆっくり聞いてもらいたいことがあるよ」 「ゆ…? なぁに、まりさ?」 「まりさは…」 れいむが星空から地上に目線を降ろせば、真っ赤になったまりさの顔がそこにあった。 真っ正面かられいむの瞳を見つめ、上手く廻らない舌をもどかしく思いながらも一心に思いの丈を ぶつけた。 「まりさはれいむといっしょにずっと…ずっとゆっくりしたいよ!」 ずっとゆっくりしたい、はゆっくりにとってのプロポーズの台詞。 それを受け取ったれいむは、十秒近く目を丸くして赤面しているまりさを見つめていた。 やがて、まりさの顔の赤さがれいむにも移ってゆく。 はにかみながらも目を伏せ、それでも小さく頷くれいむ。 「れいむもまりさといっしょにずっと、ずぅーっとゆっくりしたいよ…」 「れいむ…」 恥じらう声はとても小さかったが、頬が触れるほど近くにいたまりさにはしっかりと届いた。 万の星々と白く輝く満月に見守られ、二匹はそっと口づけをする。 唇が離れたとき、二匹の顔は満面の笑みとなっていた。 「ゆっくりしていってね!!」×2 月まで届けと幸せ一杯の宣言を声高に告げる二匹。 この瞬間、二匹は心の底から体の芯まで幸せに満ちあふれていた。 そう、この瞬間までは… 「れいむは今日からまりさのおうちにすむよ! まりさ、おうちにかえったらかわいいあかちゃんを いっぱいつくろうねっ!!」 「うん! みんなでいっぱいゆっくりしようね!」 「ゆぅ~ん♪ す~りす~り、しあわせゆ?」 「す~りす~り、しあわせ~♪」 至福の笑顔で頬をすりあわせるまりさは、まだ異常に気付かない。 ついさっき番となったばかりのれいむに起きた事態に気付いていない。 「ゆっ…ゆっ?」 「ゆ~。れいむ、みてみて! おつきさまもおほしさまもいつもよりキラキラして、まりさとれいむ をおいわいしてくれてるよっ!」 ふるふると震えるれいむ。 寒いのかな、と思ったまりさは気を利かせてさりげなく体を密着させる。やわらかく包まれる感触 にゆっくりした気分を味わいながら、れいむも同じ風に感じてくれてたらいいなと、そう心の底から 思った。 心はぽかぽか暖かくて、むしろちょっと暑いくらいではあったが、夜風を受ける体は少々冷えてき ていた。 「ゆっくし! …ゆぅ、ちょっと寒いね」 「ゆぅ…ぁ…」 風にあおられたれいむの髪がまりさの顔をくすぐったせいでくしゃみが出た。 ぶるぶると怖気を振るうと、最愛のれいむに最高の笑顔を向けた。 「それじゃあれいむ、まりさのおうちでゆっくりしようね!」 返事は、返ってこなかった。 「…ゆ?」 瞬きをして見直す。 柔らかい草にごしごし顔をこすりつけて見直す。 空を見上げてから、改めて見直す。 「…ゆゆっ!?」 「ぁ…り…さぁ…」 艶やかな髪が好きだった。 キラキラした瞳が好きだった。 つやつやで、ふっくらしたお肌が好きだった。 そこにあったのは、まりさの愛したれいむとは似ても似つかない、酷い姿のゆっくりだった。 それなのに、悲しいほど正確にそれがまりさのれいむなのだと気付いてしまった。 「うわぁああああああっ!? れいむぅーっ!!」 「ゆ゛っ…ゆ゛っ…ゆ゛っ…ゆ゛っ…」 風が吹けばハラリと抜けて飛ばされてゆく乱れた髪。 限界まで開かれた瞼の下で、左右で異なる動きをする目はまりさには見えない虚空の何かを探して ギョロギョロと動き回る。 かさかさに荒れて、しわだらけになった肌。 一回り以上小さくなって見えるれいむの体は、断末魔の痙攣を始めていた。 「どおじでぇ!! どおじでれいむがぁっ!?」 今際の際にあるれいむの命を何とか留めようと縋り付くまりさ。だがいくら頬を寄せ、舌で慰撫し ようともれいむの命を繋ぐ役には立たなかった。 「もっと…っくり…たか……」 「れいむぅうううううううううっ!? ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってねぇっ!! ゆっくりしていってねぇええええええええっ!!」 末期の痙攣が尽き、れいむは永遠にゆっくりしてしまった。 星空の下にまりさの慟哭が木霊する。 涙も涸れよとばかりに泣き叫ぶまりさを慰めることのできる仲間は、ここより離れた場所にある群 の営巣で眠りに就いている。この場に優しい言葉でまりさを慰め、れいむのことを共に悲しんでくれ るゆっくりはいなかった。 「うー」 「…ゆ?」 なんだか聞き捨てならない声を聞いた気がして、まりさは一旦泣くのを止めて周囲を見回した。 その場から見渡す範囲には誰もいない。 何の気無しに一歩飛び出してみた。 そうして、一匹のゆっくりがれいむの陰に隠れていたことに気付いた。 「………ゆ?」 「う~?」 赤いリボンの揺れる白いキャップ。まりさと同じ金髪は、束ねてある一房だけが長い。顔の後ろか らは二本の枝のようなものが伸び、色とりどりの菱形の結晶が果実のように実っている。 向こうもまりさの声に気付いたのか、れいむの頬に埋めていた顔を上げた。 そうして、はっきりと相手の顔を見ることができた。 れいむとは比較にならないほど白い肌に赤い瞳が映え、汚れた口元を隠そうともせずに牙を剥き出 しにしてとても嬉しそうな笑顔をまりさへ向けるゆっくり。 まりさの顔色は、そのゆっくりの肌に負けないほど白くなってゆく。 「う~、あまあま~♪」 「ゆっゆっゆ…っ!? ゆっぎゃぁああああああああっ!! ふらんだぁあああああああああっ!!」 まりさを慰め、共に悲しんでくれるゆっくりはこの場にはいなかった。 居たのはれいむの餡子の付いた口でにっこりと笑う、一匹の捕食者だけだった。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 永遠にゆっくりするということ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 「もっど…ゆっぐり…じだがっ…だ…」 「う~♪」 やや白み始めた夜空の下、まりさの断末魔とふらんの勝ち鬨が森の一角で上がった。 ふらんとしてはさっさと仕留めたかった所なのだが、まりさの逃げ足が予想以上に早かったために こんなに時間が掛かってしまった。 夜行性で空も飛べる身ではあるが、流石に夜を徹しての追走劇にはくたびれてしまった。まりさの 中枢を貫いた愛用の木の枝を引き抜きながら、それでも心地よい疲労感と狩り甲斐のある獲物を仕留 めた満足感で頬は緩んでしまう。 先にれいむで腹を満たしてはいたが、飛び回っていたお陰で小腹が空いていた。 早速ふらんは仕留めたばかりの獲物に牙を立てた。 「う~。あまあ…あまあまーっ!?」 ものすっごい甘かった。 不意を打って一撃で仕留めたれいむの餡子とは、文字通り格が違った。 それもそのはずで、ゆっくりは苦痛や恐怖など『ゆっくりできない』状態に陥ったとき、己の中で 甘味を作りだして『ゆっくりできない』状態から逃げ出そうとする。人間で言うならエンドルフィン やアドレナリンと言った脳内麻薬に近い効果があるようで、これによってゆっくりたちは現実逃避を 計ろうとするのである。 その糖度の上昇率は天井知らずで、苦痛や恐怖を味わえば味わうほどそのゆっくりは甘みを深めて ゆく。 幸福の絶頂の中で訳も分からぬうちに仕留められたれいむと、捕食者に追い回されて一晩中死の恐 怖に浸っていたまりさ。その甘みに雲泥の差がでるのも当然のことであった。 「う~、う~♪ あ~まあま~♪」 このふらんは狩りの手際が良かったため、今までここまで甘くなったゆっくりを食べたことは無か った。 夢中になってまりさの中身を啜るふらんだったが、四分の一も吸い尽くさない内に満腹になってし まった。幾らまりさとの追い駆けっこで小腹が空いたとは言っても、数時間前に成体ゆっくりを一匹 吸い尽くしている。これ以上食べることはできそうになかった。 「うー…あまあまー…」 できることならこのまま中身を吸い尽くしてしまいたいところだが、食べ過ぎると自重が重くなり すぎて飛べなくなってしまう。飛行種であるが故に捕食者としての立場でいられるあるふらんは、食 べ過ぎはゆっくりできないと本能的に悟っていた。 この上ないご馳走を前にしたゆっくりとしての食欲と捕食種としての本能の間でぐらぐら揺らめき ながら、ふらんはまりさを自らのお家へとお持ち帰りすることにした。 お家に帰ったら夜までぐっすり眠ろう。 そして目が覚めたらこのご馳走を食べてしまおう。 …そうだ、近くに住んでいるれみりやお姉さまも呼んで、こんなに美味しいあまあまを獲れるよう になったんだよって自慢するのも良いかも知れない。 それで久しぶりお姉さまと一緒にご飯を食べよう。 うん、とってもゆっくりできそう! 「うーっ!」 食欲を押し殺すために懸命に考え出した建前に縋り、まりさを銜えて夜明けの空に飛び立つ。 もっとも、どれだけ建前を振りかざしても溢れ出る食欲を完全に押しとどめることなどできはしない。 巣に着いたふらんは、眠る前に涎でべたべたになってしまったまりさを拭かなければならなかった。 ※ 残念なことにその日の夜から二日間、ふらんの頭上にはどんより黒い雨雲が居座ってしまった。 お家にしている木の虚から覗き見る外の世界は、激しい雨によって隣の木すら見えない有様だった。 これではとても姉のれみりやを呼びに行くことなどできやしない。 「うー…」 溜息を吐きながら、ふらんはじっと外の世界を眺め続ける。 決して後ろを振り返ろうとはしない。 振り返ればそこにご馳走があるのだから。 もしそれを目にしてしまえば、今度は食欲を抑えることなどできそうになかった。 狩りの不調で獲物が捕れない日などこれまで何度もあったので空腹にはなれているつもりだったふ らんだが、真近くにご馳走を置いた状態で我慢する空腹は、想像以上に苦痛でありゆっくりできなか った。 それでも姉との久しぶりのゆっくりした食事を夢見てふらんは耐えた。 三日目の夜に雨が上がっていることを確認すると、ふらんは弾かれたように外へ飛び出していった。 「うぅーっ!!」 獲物のゆっくりを追うときとは比較にならない速度で飛翔するふらん。 自己最高速度を軽く凌駕する勢いで飛んだふらんは、あっというまに姉のれみりやの巣へと到着した。 「うーうーっ!!」 「う~?」 妹の切羽詰まった声にひょっこり顔を出すれみりや。 「うーっ!」 「う゛っ!? う゛ぁああああああああっ!?」 待ちきれないふらんによって、虚から顔を出したところでお家から叩き出されてしまった。 悲鳴を上げて落下するれみりやだったが、地表に激突する寸前で自分が飛べることを思い出して 事なきを得た。 「う~…。うぅぅっ!」 「うー、うーうー!」 「う~?」 突然の暴挙に文句を言おうとふらんに詰め寄るれみりやだが、逆に突進してきたふらんに詰め寄ら れてしまい怒る機会を逸してしまった。 れみりやはそのままふらんの説明を聞くことになってしまった。 ふらんのお家にとびっきりの「あまあま」があることと、それを二人で食べて一緒にゆっくりした いというふらんのお願いを聞く頃にはすっかり突き落とされたことなど忘れてしまった。 れみりやもまた二日続いた雨のお陰でお腹が空いていた。 仲睦まじい姉妹の姿を取り戻した二匹は、仲良く高速でふらんのお家へと飛んでいった。 ※ 「う~♪」 「うあうあ~♪」 お家の隅っこに置いてあったまりさを部屋の中央まで運ぶふらん。目の前に運ばれてきたご馳走に れみりやは思わず歓声をあげた。 もうこれ以上は待っていられない。 ふらんとれみりやは左右からまりさにかぶりつき、極上の「あまあま」を力の限り啜った。 「あ~まあ~…う?」×2 ぴたり、と揃って二匹の動きが止まる。 顔は満面の笑顔のままで何度も瞬きをする。 今度は一口だけ啜ってみた。 途端に二匹から表情が抜け落ちる。 もう一口啜ってみた。 涙が溢れてきた。 さらにもう一口、じっくりと慎重に啜ってみた。 けれど何度口に含んでみたところで味は変わらない。 「う…う…うぅ…うあぁあああああああああああああああんっ!!」×2 とてもとても悲しいことに――全然まったく欠片も甘くなかった。 騙された形となったれみりやは涙を流しながらふらんに体当たりをする。 それを必死になって避けながら、ふらんは嘘じゃない、騙してなんかないと訴える。 この姉妹喧嘩は二匹が空腹を思い出すまで続いた。 ※ ゆっくりは死ぬことを「永遠にゆっくりする」と呼ぶ。 死んだゆっくりは苦しまない。悲しむこともない。もはや誰が何をしようとも自らがどうなろうと 関係なく「永遠にゆっくりする」。 ゆっくりの体内で起こる糖度の変化は死んだ後にも起こっていた。 苦痛や恐怖を味わえば味わうほど甘みを増すゆっくりだが、心の底からゆっくりしているとその糖 度は限りなく低いものとなる。 死ぬことへの恐怖で限界まで濃くなった糖度も、永遠にゆっくりしている間にゆっくりゆっくりと 糖度を薄めていた。 その日、八つ当たり気味のふらんとれみりやの狩りは食べもしないゆっくりにまで被害が及んだ。 そこかしこで無惨に中身を散らすゆっくりたち。 まだ幽かに息のあるゆっくりが、ついさっきまで楽しく会話をしていた仲間の成れの果てに近付こ うと餡子を零しながら這い進んでゆく。辿り着いたときには中身の大半が流れ出し、まともに意識も 残っていなかった。 一足先に「永遠にゆっくり」してしまった仲間に頬を寄せて長く息を吐いた。 「もっとゆっくりしたかったよ…」 その願いは間もなく叶う。 直にそのゆっくりも「永遠にゆっくり」し、そうやって死んだゆっくりは土へと還ってゆくのであった。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 死んだら糖度は変化しないはずでは? -- 2018-01-05 16 46 10 フランかわいいよフラン -- 2011-12-24 13 48 05
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※今までに書いたもの 神をも恐れぬ 冬虫夏草 神徳はゆっくりのために 真社会性ゆっくり ※今現在進行中のもの ゆっくりをのぞむということ1? ※注意事項 このお話は『ゆっくりをのぞむということ1』の続きです。 人間は介在しません。 登場するゆっくりは全滅しません。 ぼくのかんがえたさいきょうゆっくりが登場します。 全部で4か5ぐらいまでで終わるといいな。 数千を数えるゆっくりたちが、代々営々と築き上げてきた彼女たちの棲家たる地中の大洞穴。 ただの一匹がすべてのゆっくりを享受するため、残りの全てが日々黙々と働き続けるこの異様な世界で、 今ひとつのショーがクライマックスを迎えようとしていた。 「ウサウサ☆」 「びぶれっ!?」 どんっ、と勢い良く突き飛ばされて、もはやぼろくずと見まがうばかりの惨たらしい姿に 変わったまりさがごろごろと傾斜のついた洞穴の中を転がった。 無機質な笑顔を連ねてこの処刑ショーを見守る働きゆっくりの壁の中で、 りーだーまりさはまるで生きた心地がしていない。 餡子を吐いて逃げ惑う目の前のまりさの姿を、ごく近い未来の自分に重ね合わせずにはいられないのだ。 「ゲラゲラ!」 「あひゃい゛!!? ごっ、ごないでえぇっ!!」 悠然と跳ねて追い掛けてくるうどんげに気づき、まりさは哀れみを誘う悲鳴をあげると傷ついた体に 無理を押して二匹の処刑執行人から逃れようとする。 無論、満身創痍のまりさが健康そのもののてゐやうどんげを振り切れようはずがない。 ましてや周囲には兵や働きゆっくりで作られた壁がある。 救いを求める切迫した眼差しを、生に固執し救いの手を差し伸べぬ周囲へと無限の憎悪を投げかける 血走った瞳を、とっさに目を背けて忘れ去ろうと努めたりーだーまりさを含むゆっくりの壁がある。 そんな壁の中の一角に、脅えきった様子のゆっくりが兵ゆっくりに囲われているのは処刑の順番を待つ連中だろう。 「だっ、だず、だずげっ……え゛びぃっ!?」 果たして、この期に及んで何の動揺も見せない同胞からの救いの手を本当に待したのかはわからないが。 必死の思いで同胞の作る壁にすがり付いたまりさを迎えたのは、もちろん助けの手でなどあるはずがない。 相も変らず無機質な笑みがずらりと連なる壁からの答えは、 まりさを取り囲むように飛び出してきた兵ゆっくり達の手荒い歓迎だった。 「ぺにす!」 「ぺにす!」 「ちんぽ!」」 「やめっ、やめやべやべべぶべらっ!?」 右から、左から、前から、後ろから。 うっかり殺してしまわないようにと手加減された打撃も、 今のまりさにとっては逃走と抵抗の意思を根からへし折るには十分すぎる。 たちまち、新たな傷をあまた増やしてまりさはみょん達にまた輪の真ん中へと弾き飛ばされるのだ。 執行人たちが酷薄な笑いを浮かべて悠然とまりさの帰りを待つ、あの処刑場の真ん中へと。 この残酷な公開リンチを、りーだーまりさは一度は泳がせた視線を真正面に戻して再びじいっと直視していた。 口元に無理に浮かべた微笑は誰の目にも硬く、顔色は病的なまでに青褪めている。 なんとか自然を取り繕おうという彼女の意思に反して、その面差しは到底尋常の様子には見えない。 (なんで、まりさをわざわざよびつけて『これ』なんだぜ?) それが不幸なことか、幸福なことか、にわかには判別しがたいことだったが。 この時、りーだーまりさは一般のゆっくりがよくそうするように、思考を停止し、 全てを忘却の彼方に追いやることができなかった。 気が遠くなるような怯えを必死に堪え、りーだーまりさは餡子脳をフルに稼動して自問する。 幸い、考える時間だけは十分にあった。とりあえずわからないのは、 自分がこの場に呼びつけられた理由についてだ。 このショーがなんのために行われているのか。 それ自体についてならば、りーだーは当然の知識としてその理由を知っていた。 これは、この群れの掟を破った咎ゆっくりに対する制裁だ。 全てを女王のために捧げる真社会性ゆっくりの中にも、怠けるものは常に存在する。 その中の一部は、群れのために働くどころか自身の欲望を満たすためだけに行動するのだ。 それは例えば仕事の放棄であり、例えば貯蓄された食料の窃取であり、 例えば自分の子を欲しての子作りであり、例えば巣からの脱走であったりする。 今回のケースは盗難だ。 先ほど目を背けたときに、齧られた後のあるキノコが幾つも脇に置かれていたからそれは間違いないだろう。 だが、同時にりーだーまりさは、この制裁が本当に意味するところをもまたその本能の内に知っていた。 それは即ち、ひめさまに全ての『ゆっくり』を捧げるために決して犯してはならない最大の罪――、 すなわち、『自我を持つ』という重罪を犯したゆっくりの排除に他ならないのだ。 その罪は、生まれた瞬間に二匹の姉妹の命を奪い去り、いまやりーだーも等しく犯している重罪でもある。 では、自我を持つことがなぜ重罪なのか。 りーだーまりさは、その事も積み重ねた経験からうすうす感じ取っていた。 ゆっくりすることを望むゆっくりは、あまりに脆弱な生物だ。 ちょっとしたことで傷つき、ちょっとしたことで簡単に死ぬ。 尋常の手段では、ゆっくりを手にすることなどかなわない。 尋常の手段では。 ならば、尋常の手段でなければどうか。ただ一匹のために、全てのゆっくりが『ゆっくり』を捧げれば、 その一匹だけは十分にゆっくりを満喫できるはず。 そのためだけに、たとえ一匹だけであってもゆっくりがゆっくりらしく生きるという目的のために、 この群れが出した回答が今の形への進化だった。 一世代ごとにただ一匹、そのために費やされてきた数多の犠牲、 その重みが自我に対する絶対的な禁忌として自ずと群れを縛り、そこからはみ出したりーだーをも縛る。 ゆっくりする、という本能を貫くために、ゆっくりしないという新たな性質を本能の中に書き加えた。 その歪な相反する性質が、群れのあり方を縛り付けるのだ。 だから働きゆっくりが自我を持つということは、 それ即ち群れがこれまで積み上げてきた全てに対する根底的な反逆だ。 それを知性の枠の外で本質的に悟っているからこそ、りーだーまりさは恐怖した。 このまりさの処刑が終わった次には自分が呼び出され、 同じようになぶり殺しの目にあう未来を予測し、おびえたのだ。 でも。時間が経つに連れ、りーだーの餡子脳にも平常心が戻ってくるようだった。 (……でも、えーりんさまはいまここにはいないんだぜ) それが少し、心強いことではある。 りーだーまりさはえーりんの信頼を受けているという自信があった。 自分に自我があるという自覚が生まれてからというものの、まりさはずっとゆっくりしないように、 自分が他のゆっくりより優れたゆっくりになるように努力を怠ることがなかった。 何事にも他のゆっくりたちと明らかに異なる反応を示し始めた自分自身を、 えーりんたちに隠しとおせるはずがないと思っていたからだ。 だから、なおさら群れのルールを守り続けることに執着したし、 そのルールの範疇で能力が高いことを示してえーりんの評価を得て身の安全を確保しようとしたのだ。 そして、実際にりーだーまりさはえーりんから高い評価を受けて、ヒラからりーだーの一人にまで引き上げられた。 今でも危険な仕事を優先的に回されたりして忠誠心と能力のチェックは受け続けているが、 えーりんの立会いなくいきなり殺されるようなことはないだろう……その程度には、楽観できると思っている。 と、なると――? 「たぶぇたのびゃっ!? ばっばりざじゃなぎいいいぃぃぃっ!?」 「ゲラゲラゲラ!」 ようやく方向性を見出してきたりーだーまりさの思索――そして現実の働きまりさの処刑も、 そろそろ佳境に差し掛かったようだ。 息も絶え絶えに言いつくろおうとしたまりさの言葉が、途中で聞くに耐えない絶叫に変わる。 悪戯っぽい笑みを浮かべたてゐに、後頭部の頭皮ごと噛み千切られたのだ。 うどんげの耳障りな狂笑に長く尾を引く悲鳴が合わさり、薄暗い洞穴の中に何重にも繰り返し反響する。 「ぐぎぎっ……まりざのっ、がみっ! きれぇながみがぁっ!?」」 「ウサウサ☆ かみのけのしんぱいしてるばあいじゃないでしょ……うどんげー♪」 「ゲラゲラゲラ!!」 激痛という表現も生ぬるい苦痛を受けながら、 ぬすっとまりさは地面を転げまわってその痛みを表現することすら赦されない。 ウサウサと冷たい薄笑いを浮かべるてゐの呼びかけに応じ、 うどんげが素早くまりさを挟んで反対側に回り込んでいた。 耐え切れず、それまで思考のうちに逃避しながらも視線は離すことが出来ないまま 凶行の一部始終を直視していたりーだーまりさがぎゅっと硬く目を瞑った。 だが、その餡子脳の内には予測しうる次の展開が直接目視しているかのように鮮明に描き出されている。 重なるダメージからとっさに逃げ出すこともままならず、悶え苦しむまりさを左右から挟み、 両の側面から同時にかぶりつき、真っ二つに引き裂く――、 「はい、そこまで」 「ゆゆっ、おししょうさま!」 「おししょうさま!」 ――その、直前だった。 「てゐ、うどんげ……ほんとに、もう。つかいでがあるからほどほどに、っていったはずなのに」 輪の外から輪の中心へ、唐突に投げ入れられたため息交じりの冷ややかな声音。 その光景が、まりさの想像を、現実の惨劇を、強制的に中断させた。 働きまりさの両の頬をぐいぐい引き伸ばしていたてゐとうどんげがびくりと身を総毛立たせて振り返った。 慌てて声の主の名を呼ばわった時に死刑執行寸前の犠牲者は辛くも解き放たれて、 かといって自ら起き上がる余力もなくぐったりと地に倒れこむ。 ばつの悪そうな半笑いを浮かべて、てゐとうどんげが振り向いた。 自身を呼びつけた主の登場に、恐る恐るりーだーまりさも振り向いた。 相も変らぬ無機質な面差しのまま、壁成す数多の兵と働きゆっくりも声の主へと向き直った。 そして一同、例外なしに、深々と顔だけの体を前へと傾け声の主へと敬意を示す。 群れの序列にして『ひめさま』に次ぐナンバー2。 皆に『おししょうさま』と称し敬われる、ゆっくりえーりんの姿がそこにあった。 * * * 「ゆぅ。そのこたちがこんどのはたけあらしってわけね?」 数分後。先刻までこの場にあったゆっくりの円陣は、 今は形を方陣に変えてえーりんの前にずらりと並んでいた。 その一角に、えーりんから召集を受けたりーだーまりさ他のりーだー達の姿もある。 ただし、ため息交じりにえーりんが投げた問いかけを受けているのは彼女達ではない。 召集場所で馬鹿騒ぎを繰り広げていたてゐやうどんげ達のほうだ。 「はい、おししょーさま。とーぜん、しけいですよねー?」 っていうか、もうにひきほどころしちゃいまいたしー。 そう笑いながら嘯くてゐには、今は悪びれた様子もない――相方のうどんげは、 いかんせん居心地が悪そうにしていたけれど。 (……ゆ? さっきのさわぎは、えーりんさまのめーれーじゃないのぜ……?) りーだーは、そんな二匹を今はすっかり落ち着いた表情で眺めていた。 状況が、どうもつかめない。さっきの馬鹿騒ぎ、これはこの二匹が勝手にやからした暴走なのか。 ありえる話ではある。この群れではてゐとうどんげは兵ゆっくりのりーだーになるべく 胎生にんっしんっで生み出される(幹部ゆっくりは皆そうだ)ゆっくりで、限定的なものだが全員に 自由意志があった。 特にてゐ種は悪ふざけを好む傾向があり、自由意志を持たない一般のゆっくりがよく彼女達の悪戯の被害にあっている。 今回の騒ぎも罪ゆを一網打尽に捕らえたてゐが、うどんげを巻き込んでいつものように暴走したとすれば それなりに説明はつくようにも思えた。 しかしそれにしては、畑荒らしの捕縛そのものはえーりんも知っていたようだが……、 (そういえば、「つかいでがあるからほどほどに」っていってたきもするぜ) そう、確かにえーりんがここに現れたとき最初にそういっていたはずだ。 ますます、りーだーまりさはわからなくなった。見せしめに潰すのではなく、暴行そのものも目的でなく、ましてや『自我』のある自分の粛清など眼中にないとするなら、いったい何で自分達は呼ばれたのだ。 「ねえあなたたち、はんせいしてる?」 「はんぜいじでまずううぅ! いっじょうげんめいはだらぎまずがら、ゆるじでぐだざいいぃぃ!」 「でいぶももうばるいごどばじまぜんがらあああぁぁぁ!」 「ばりざもごんどごぞびめざばのだべにづぐじまずううぅぅぅ!」 「ひめのだべならじねるうううぅぅぅ!!」 りーだーまりさの困惑をよそに、呼びつけた当の主人は咎ゆっくり達にゆっくりとした様子で話しかけている。 先ほどは処刑劇に気を取られて気がつかなかったが、 みょんやめーりんなどの兵ゆっくり達に囲われて縮こまる咎ゆっくりの数は意外に多かった。 全部で三十は超えるだろうか――りーだーが理解できる数は十までだったから、 この場合は「じゅうにんがみっつぐらい」が正確な表現だ。 ここまで連れて来られる間にも暴行を受け続けていたのだろう、 土や餡子で汚れた顔が口々に訴えるのは異口同音、謝罪と命乞いの言葉。 その聞き苦しい哀れみを請う声の数々に、えーりんはにっこりと穏やかな笑みを返す。 「そう! それはとてもすばらしいわ。じゃあ、ひとつしごとをあげるから、ゆっくりしないでがんばってね?」 「……ゆ!? はい、はい、はいぃぃっ、がんばりまずっ!」 字面だけとれば、いかにも慈悲深いえーりんの言葉。 それを額面どおりに受け取って、文字通り泣いて喜ぶ無邪気な同種の姿とは裏腹に、 りーだーまりさははますますゆっくりできない思いを深く募らせる。 感謝の言葉を受けるえーりんの微笑みは、うわべだけの優しさだ。 細められた瞳の奥にある底冷えするような光を、りーだーはよく知っている。 結局、りーだーたちが召集された理由も、咎ゆっくりがここにいる理由も、何もはっきりしていない。 本題は、ここからはじまるのだろう。 「ということだから、まりさ。りっぱなゆっくりにしてあげてね」 「ゆっ。ゆっくりりかいしたんだぜ」 ほら来た。唐突にこちらを振り向き告げたえーりんの笑顔に、りーだーはもう驚かなかった。 散々待たされ、脅かされて、既にりーだーまりさの腹は据わっていた。 もう、この場に呼ばれたときの幻想も、容赦のない制裁を見せ付けられたときの恐怖もない。 どうにもならないことなら、告げられるままに受け入れるまでだ――少なくとも、 今この瞬間はそう思っている。 「……それで、まりさたちへのごようはなんなのぜ?」 「……あなたはほかのことちがってりかいがはやくてたすかるわ」 罪ゆっくりをぐるーぷに加えるだけですむはずがない。 そこまで感付いたあたり、りーだーの餡子脳は他のゆっくりより多少優れていたかもしれない。 とはいえ、それは所詮『多少』のこと。次に告げられた命令の内容は、 腹を据えたはずのりーだーの覚悟を軽く突き崩すものだった。 「こんど、よそからきたむれとのいくさがあるの。そのいくさのせんぽうをつとめなさい。このこたちを、あなたたちのぐるーぷにくわえてね」 「…………ゆっ?」 頭をがつんとこいしさんで殴られたような衝撃を受け、りーだーはぽかんとえーりんを見返した。 同じように集められた他のりーだーの内の何匹かも、同じような顔をして呆けていた。 それに気付いて、りーだーまりさは自分以外にも自我を持つりーだーがいたのだ、と薄ぼんやりとした思考の内に初めて知った。 もちろん、その新たな発見は、彼女達がえーりんに命じられた内容を理解する助けにはならなかったのだけど。 そう、それは戦った事などない働きゆっくりたちに、 他の群れとの戦の先陣を勤めろとの無理無茶無謀を極めた理不尽な命令。 無駄に死ねと告げているのと、まったく何も変わらない命令。 えーりんは、無駄に言葉を繰り返さない。ただ、自失するりーだーたちの様子がおかしいとでもいうように、穏やかな微笑みを湛えているだけだ。 りーだーまりさはただその笑顔を愕然とした表情で見返し、ただただ絶句するしかなかった。
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今回のデッキはこれ!! デッキ名:金符「ゴールドテンプル」 Leader Lv1 パチュリー・ノーレッジ Lv3 蓬莱山 輝夜 3x 木符「シルフィホルン」 3x 火符「アグニレイディアンス」 3x 難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」 2x 新難題「月のイルメナイト」 3x 新難題「エイジャの赤石」 3x 新難題「金閣寺の一枚天井」 3x 「永夜返し」 3x 新難題「ミステリウム」 3x 平穏 3x 世明け 3x レーザー避け 3x 魔法書 3x 不老不死 2x 満月光線 大会で使うのは3回目かな…? かつては霊夢を殺す為に作ったデッキ2号。金閣寺を最大限に活かしたいデッキ。 受けが拡散ばっかりなのでアグニが入る。 まぁそれでも結局スペル枠余ってイルメも入ってるんや…。 貫通無い相手を金閣寺で逆転余裕でした楽しいです。 永夜返しが地味に硬く思える瞬間。 基本引き篭もり。でも相手が動いてこないようならミステリで殴ればええんや…。 あらゆる理由で平穏一択。 世明け必須なんで…、特に霊夢戦で。(金閣寺に貼る的な意味で) こういうデッキなんでレザ避けは必須。 霊撃のせいで奇襲性は低くなったけどやはり強い魔法書。 金閣寺→体力2で不老不死→金閣寺のループ 永遠と須臾の世界が使えなさすぎることに気づいたのでそこが満月光線に。 こんなに書くことがあるとは…、私このデッキ好きなんだなぁ。 で、なんで今回これを使おうかと思ったかというと、 金符「ゴールドテンプル」 (2009/9/27-2010/4/27) 18 firsts, 17-1 (94.44%) 14 lasts, 11-3 (78.57%) 32 totals, 28-4 (87.5%) どういうことなの…。 いやだっておかしい。 頭の中でどう考えてもこのコンセプトは今の環境無理w にとりメタの巻き添えとかくらいまくれますしねw というわけでわからせてもらう為に出陣。
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エーリカ「ウルスラから送られてきた『おとめモード全開ましーん』……使い道がいまいち分からないけど、トゥルーデに向けて使ってみよう。ポチっとな」 バルク「!?」ビビビビッ 俺「あ、バルクホルン大尉、おはようございます」 バルク「俺か……。俺、実は、私、その、お、お前のことが……好き、なんだ」 俺「え?またまたぁ、何の冗談ですか、バルクホルン大尉」 バルク「冗談じゃなくて、本当に好きなんだ。あと、私の事は、トゥルーデ、と呼んでくれないか?」 俺「え?え?(普段は堅物のバルクホルン大尉が、いったいどうしたんだ?何かの罰ゲームか?)まあまあ、とりあえず落ち着いてくださいよ、バルクホルン大尉」 バルク「トゥルーデだ!それに私はいたって冷静だ。私は俺のことが好きなんだ」 俺「(しかし、改めて見ると、バルクホルン大尉は見た目を気にしないだけで、実はかなりの美人なんだよな……理由はわからんが、どさくさ紛れにキスができるなら……)実は、バルク、いやトゥルーデ、俺も前から、お前のことが好きだった」 バルク「本当か?それは嬉しい」 俺「だから、その、目を閉じてくれないか?」 バルク「///ああ、分かった。すぐに終わらせろよ?」 エーリカ「うわー、なんだか大変な流れになってきたね。とりあえず、調子に乗った俺にはお灸をすえないと」スイッチオフ! バルク「ん?私は何をしていたんだったか……って、おい俺、何をしている、私から離れろこの変態ー!」グシャァ 俺「ぐふっ……どういうことなの……」 エーリカ「いやー、案外面白い機械だったなぁ♪またウルスラに頼んでこういうの作ってもらおうっと」
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327通常の名無しさんの3倍2017/05/03(水) 23 30 16.46ID ITDPb5mY0 ヤクザといえばテイワズだがきっとこのスレでも跡目を狙って仁義なき戦いが行われてるんだろう オルガ「アニキはオヤジの跡目狙わねえんですか?」 名瀬「俺は別に興味ねえんだがジャスレイの奴がやたら因縁つけてくるんだよな…」 328通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 00 01 56.71ID 1vBV+vxjO 329 シュウト「名瀬さんはヤ○ザだから奥さんがいっぱいいるの?」 名瀬「いや、単に木星圏じゃ合法ってだけだからw」 チェーン「アムロ、ちょっと木星行きません?特に用はありませんけど」 ベルトーチカ「そうね、行きましょうか特に用はないけど」 アムロ「二人とも笑顔の割にプレッシャーが凄いんだけど!?」 329通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 01 23 13.60ID OQggge220 328 ミネバ「行きましょうぜひ行きましょう!」 ジュドー「え?ちょ」 バナージ「オフィシャルじゃあないでしょう!!」 330通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 03 55 07.90ID +NMMZVUb0 331 アムロの彼女達は名瀬ハーレム(及びそれに反応するアムロ)をどう思ってるのかな?と気になっていたが… 彼らに限らず「ハーレムなんて絶対に嫌!彼には私だけを見ていて欲しい!」って人も居そうな気がする 331通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 09 11 11.85ID bB9EFize0 330 チェーン「正直、その手があったか!って思います」 ベルトーチカ「そりゃ私だけにこしたことはないけど、誰か他の人のものになるよりはねえ」 セイラ「いっそのことそれもありかしらね」 ロラン「アムロ兄さんが布団に潜り込んで出て来ないんですけど、大丈夫でしょうか……」 シン「もう突っ込む気力もないし、GWだし休んでてもらえばいいんじゃないのか?」 332通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 13 31 43.06ID 1vBV+vxjO アムロ「何度も言うが俺はまだ結婚する気はないぞ!長兄として、最年長として弟たちが結婚するまでは…!」 セレーネ「だ、そうなので皆後一年くらい待っててね~」 コウ「なんで後一年?」 イオ「そりゃ後一年で兄弟家最年長の座から陥落するからだろ」 シロー「良かったな、兄さん。あと少しで最年長の重圧から解放されるぞ」 ドモン「これで心置きなく結婚できるな」 アムロ「」 単にまだ結婚したくないだけの方便すら封じられ、更に追い詰められるアムロであった 333通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 20 41 21.98ID xGVzUZVZ0 335 三日月「何でみんな結婚するのに抵抗があるんだろ?」←暁の頭を撫でながら レイジ「子作りする為の行為は平気でヤるくせになー」←子アイラを膝に抱えながら 334通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 21 33 39.29ID IDBf1srG0 335 刹那「重婚か…」 フリット「ハーレムだね」 ジェリド「おまえら相手がガンダムでいいのかよ!」 カミーユ「おまえだと七人と結婚したことになるな」 335通常の名無しさんの3倍2017/05/04(木) 22 09 57.51ID Fi7eygWc0 346 334 >七人と結婚 ガンダムmk2 ハイザック マラサイ ガブスレイ バイアラン バウンドドッグ あと一人は某大戦Vのバイアランカスタムか? 346通常の名無しさんの3倍2017/05/05(金) 11 46 46.73ID U5xekJsZ0 335 ジェリド「ガルバルディβだよ!」 カミーユ「ま、まさかお前もMSが恋愛対象組?」 ジェリド「違ぇよ!ライラからのMSだろうが!」 マウアー「昔の女か…」 カミーユ「雲行きが怪しくなってきたから帰らしてもらうよ」 ジェリド「ま、待ちやがれカミーユ!」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アムロ・レイ ジェリド・メサ 名瀬・タービン
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「マスター、今日は8月31日です!」 「カレンダー機能なんてついてたのか」 マスターは冗談が上手いですね。 「違います。今日はわたしの一歳の誕生日です!」 そうなのです。わたしが生まれて今日で早一年。 今頃、世界中の「初音ミク」達がそれぞれのマスターから祝福のプレゼントを頂いている頃でしょう。 「というわけで、プレゼントをください!」 ありったけの笑顔で、両手を前に差し出します。 さあ、わたしの手に渡されるのはネギ模様のネクタイでしょうか、それともネギの形した指輪とか? ああ、ネギの匂いのお香とかもいいですよねぇ…… 「ほれ、プレゼント」 「わあ、マスターありがとう……ござい……ます……?」 わたしの手に乗せられたのは、銀白色の肌が眩しく、芳ばしい生臭さが鼻につくお魚さんでした。 「あの、これは……?」 「喜べ。それはNI☆BO☆SHIだ。ミク、誕生日おめでとう」 煮干しで誕生日を祝われてしまいました。しかもこの煮干し食べかけです。顔が無いです。 「はむはむ……煮干しはほんの余興ですね、わかります。さあマスター、今日のために熟考に熟考を重ねた末に選び抜いたわたしへのプレゼント、恥ずかしがらずにさらけ出していいんですよ?」 「そんな要求のされ方だと、たとえ用意してたとしても渡したくなくなるな」 当然の権利を主張したまでですが。 「ミク、俺の普段の生活がどんなに悲惨か知ってるだろ? こんな俺にプレゼントなんて買う金があると思うか?」 開き直られました。どうやら本当にプレゼントは用意していない模様です。絶望です。 ちなみにマスターの生活は、涙無しでは語れないような貧乏ライフなのです。多種多様な極貧エピソードがありますが、その中で食生活にスポットを当てれば、毎日三食カップ麺だったりします。それ以外の貧乏っぷりも推して知るべし、です。 「ならどうして、毎日二食に減らして、浮いたお金でプレゼント買おうと思わなかったんですかー!?」 「さらっと酷いこと言うな! 栄養失調になったらどうする!」 「現状の食生活でも十分栄養は足りていないと思われますし、今さら一食抜いたところで大して変わらないかと」 医学的根拠に基づく言い分で反論します。マスターはため息をついて押し黙りました。 わたしは議論に勝利したのです。が、やはりプレゼントをもらえなかったという哀しみは到底癒されません。 「マスター、じゃあせめてどこか連れてってください。モノより思い出です」 「さっきまで散々モノを要求してきたくせになんて都合のいい……どっちにしろ今日は無理。この曲を絶対今日中に仕上げなきゃならないんだ」 ここのところ数日間、マスターはずっとパソコンとにらめっこしています。曲なんていつも作ってるじゃないですか。今日くらい、わたしに構ってくれる時間を作ってくれてもいいのに…… 「そうだ、どっか出かけたいなら一人で行ってくればいい。俺も曲作りに集中したいしな。思う存分思い出でもなんでも作ってきなさい」 ちょっ……いくらなんでも、今のは酷いですよね。プレゼントやお出かけがなくても、いつものようにマスターと一緒にいられるなら、それで満足とはいかないまでも、ささやかな幸せを噛み締めることはできたでしょう。 でも、曲作りに集中したいから出て行けだなんて。正直、ショックです。こんなことを言われたのは初めてです。それも、よりによって誕生日の日に…… 「わたしは邪魔者なんですね……わかりました。マスターのお望みどおり家出してやりますから! バッテリーが切れるまで絶対帰ってきませんからね!」 わたしの決意は本物です。ちなみにバッテリーは一日で切れます。ボーカロイドには家出だって命がけです。 マスターが何やら止めようとしましたが、聞く耳を持ちません。わたしは聞き分けの無い女なのです。 ◆ 時間が経つのはホントに早いものですね。光陰矢のごとしとはこのことでしょう。 家出半日目。すでに辺りがだんだんと茜色に染まっていく時間帯です。 目の前を横切るトンボさんが、季節の変わり目を実感させてくれます。 わたしが初めて過ごした、秋という季節がまたやってくるのです。 トンッとわたしは地面を軽く蹴り上げ、乗っているブランコに勢いをつけます。 懐かしい風。秋の匂いのする風が、顔を優しく撫でていきました。 それにしても、何の目的も無く外をブラブラすることがこんなに退屈なことだとは知りませんでした。 お昼にネギラーメンとネギカレーとネギシチュー、ネギライスを食べたのまではいいんですが、その後はやることもなく、ずっと公園でキコキコとブランコに揺られながら鼻歌を口ずさんでいたわけで。 せっかく初めての誕生日だったのに、なんだか物凄く無意義な一日になってしまった感があります。 どれもこれも、全部マスターのせいですよ。もー。 どうしてこんな寂しい思いをさせるんでしょうか。マスターはボーカロイドに構う義務があると思います。 ブランコの揺れが止まるころ、ふと、目の前の大通りに人が増えはじめたのに気がつきました。 そろそろ、仕事や遊びを終えて、みんなお家に帰る時間帯なのでしょう。 その中に、何体かわたしではない「初音ミク」の姿もありました。 誕生日をそれぞれのマスターと外で過ごしたのでしょう。 動物のぬいぐるみを抱えたあのミクさんはきっと動物園に、浮き輪を持ったあのミクさんはきっとプールに、 「今日も負けたぁー!」 野球帽を被ってメガホンを持ったあのミクさんは、きっと野球観戦に。 みんな、マスターと一緒に、心からの幸せそうな顔をして、わたしの前を通り過ぎていくのです。 「……いいなぁ」 胸がキュンと締め付けられ、切なさがこみ上げてきました。 顔を伏せて、地面に目をやると、土の上にポツポツと涙の雫がこぼれます。 わたしもみんなみたいに、マスターに誕生日祝ってもらいたかったのに。煮干し以外で。 マスターの時間を、わたしに少しでも分けてくれれば、それで嬉しかったのに。 よりにもよってこんな日に、曲作りしたいから出て行けだなんて、マスターはわたしより曲のほうが大事なんですか? マスターにとって、わたしは曲の構成要素の一つでしかないんですか……? 「やあお嬢さん、このハンカチでその涙を拭きなさい」 頭上から、聞き慣れすぎるほど聞き慣れた男の人の声がしました。 「マスターの数週間洗ってないハンカチなんて使いたくないです。今さら何の用ですか? わたしはバッテリーが切れる寸前まで家出中の身です!」 マスターのほうに顔をやらずに、下を向いたまま応対します。 反抗の意志を示すためです。確定的に明らかです。泣いてるところを見られたくないとかでは絶対にありません。 「そんな家出中のお嬢さんに、新曲のお知らせだ」 「今日中に仕上げるって言ってた曲ですか。レコーディングなら家出が終わってからやりますので」 「いいや、もうこれで全部終了。作詞作曲編曲ボーカル全て俺。ミクは歌わなくてもいいぞ」 あれ、マスターって確かすっごく音痴でしたよね? ……そうですか。それってわたしは楽器としても、もう用無しってことですかね。 機械の声より、音痴でも人間の声のほうをマスターは選んだってことですか…… 「だがなミク、よく聞けよ。この曲はまだ完成じゃないんだ。音楽ってのはな、聴いてくれる人、俺の曲に微かでも時間を分けてくれる人がいて、そこで初めて完成なんだ」 なんですか、それ。 「今回の新曲みたいなのは、その最たるものと言えるかもな。そういうわけでな、ミク。最後の仕上げはお前に任せた」 マスターは後ろから、うつむいたままのわたしのヘッドセットに携帯プレイヤーのコードを差し込みました。 強引な男性は嫌われると思いますよ。 あくまで反抗の意志を貫くわたしは、ブランコから逃げることもできず、なすがままのうちに音楽がスタートしました。 とても優しいイントロが、頭の中いっぱいに広がります。わたしにも、これくらいの優しさをかけてくれればいいのに。 三十秒ほどのイントロが終わると、マスターリサイタルとでも言うべきスーパーズコーな歌声タイムのスタートです。 分かってはいましたが、本当に酷い音痴。 でも、ひとつひとつの言葉に気持ちを込めて歌っているのはちゃんと伝わってきます。 なにより、わたしの感情が、その声を聴くだけで不思議と強く揺さぶられるのです。 歌詞を追っていくうちに、その言わんとしている内容が次第に推測から確信へと変わっていきます。 これって、もしかして―― 体が熱くなって、自分の頬が紅潮していくのが分かります。空の茜色にそれが紛れて、マスターにバレないことを切に祈りたいものですが、きっと夕焼け空よりもっと、今のわたしの顔は紅いのではないでしょうか。 今日中に完成させなきゃいけない曲って、こういう意味だったんですね。 「ホントは朝までに完成させるつもりだったんだけど、思ったようにいかなくてこんな時間までかかっちゃってさ。こっそり作って驚かせようと思ったんだが、怒らせるようなことになっちゃってゴメンな」 「いえ……ごめんなさいを沢山しなきゃいけないのはわたしのほうかと」 「いいよ、俺のせいなんだから。ミク、誕生日おめでと」 わたしの頭に手を置いて、マスターはそう言ってくれました。 マスターの新曲というのは、わたしへのバースデーソングでした。そしてそれは同時に、わたしへの誕生日プレゼントだったのです。 もう、嬉しくて死にそうです。ネギ模様のネクタイより、ネギの指輪より、貰って嬉しいプレゼントってこの世にあるんですね。 構ってくれないどころか、何日間もずっとわたしのための歌を作ってくれてたなんて、こんなに感動することって無いです。 さっきと違って、今度は不覚にも嬉し涙が溢れそうになりました。が、ぐっと堪えます。今は笑顔でいたい気分なんです。 「あの、マスター」 「うん?」 「一緒に、帰りましょうか」 「まだ家出中じゃなかったっけ?」 「それは……前言撤回ということで」 茜色から鉛色に移り変わっていく空の下で、今日のわたしは、世界中の「初音ミク」の中でも一番の幸せ者なのかもしれないなぁと、そんなことを思うのです。 来年も再来年も、そのまたずっと先の8月31日も、マスターと一緒なら、きっとまたこんな幸せな気持ちになれるのかも。 有限の時の中、最初の一年目を終えたわたしは、限り無く出逢うであろうたくさんの嬉しいコトの予感に胸を震わせながら、これからマスターと作っていく時間に想いをはせるのでした。
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田沼 藤二郎(R-1) ◆ステータス 種族 コスト 支配力 人間 4 2 レア スロット HP 攻撃力 R 1 14 11 ◆成長 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 スロット2 スロット3 - - - - ◆カード能力 みなぎる覇気 攻撃:【対象の敵のコストが4以上】このカードの攻撃力を+2する。ターン終了時に元に戻る - - ◆考察 ステータスはまあまあ。低めの攻撃力を《みなぎる覇気》で補填するので、トータルで見れば中々のものではある。コスト3以下には発動しないが、装備を持てない敵配下のコスト3以下はHP10以下になるので、あまり問題にならない(リーダーを殴る時には差が出るが)。逆に言えば、ステータス以外に見所がなく、能力による搦め手には一切期待できない。一応スロット3に伸びるので、装備による補強は容易。 《みなぎる覇気》が発動しても同コストの椎名 沙夜音(R-1)を完全に下回っている。守られる側より弱いってどういうことなの…。 専用装備もショボいのばかりだというのも難点。せっかくスロット3まで行くのに。 ◆入手方法 イベント等人間ルート7章(藤二郎戦後) 悪魔ルート7章(沙夜音イベント) 錬成田沼 藤二郎(UC-2)×2、緑光燐石×2 ◆バトルボイス 登場 (未編集) 攻撃 (未編集) 敵を撃破 (未編集) 能力発動 (未編集) 退却 (未編集) 関連リンク
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鏡みる→パジャマ着替える Bダッシュ初期可能 1番道路草むらなし 隣町 フォッコ(ひっかく、しっぽをふる、ひのこ)ルート サナ:ハリマロン、男:ケロマツ 図鑑入手 はかせのてがみ vsサナ ハリマロンlv5 つるのムチ \500 自動回復 アサメタウン 実家 ママからタウンマップ ペットサイホーンってどういうことなの・・・・ アサメタウンに科学の力ってすげーいた ボールショップ、薬や、回復センターみたいなかんじ? 2番道路へ ポッポ、ビードル んっ、倒さなくても経験値はいるのか ほかくいべんと ボール10こ たんぱんこぞう ジャン ジグザグマ 5 なきごえ 120 ハクダンの森へ サナと行動 ヤヤコマ ヤナップ コフキムシ キャタピー バオップ キズぐすり 2 どくけし まひなおし たんぱん ゴロウ コフキムシ 3 ヤヤコマ 3 72 モンボもらう ミニ リカ ピカチュウ 5 120 ミニ ミキ ビードル2 ホルビー4 96 モンボ きずぐすり 3ばんどうろ カルム:たんけんのこころえ えんじ:ミノル キャタピー2 ルリリ4 64 えんじ ユウコ ピチュー5 80 スクールガール アツコ ビッパ6 11フォッコとおぼえ いいきず スクールボーイ マナブ ヤナップ3 バオップ3 ヒヤップ3 96 ハクダンシティ ぼうしやさん プラスパワーデフェンダー トレーナースクール ローラースケート リンコ ジグザグマ 7 224 ローラースケート むしタイプ たんぱんまさお レディバ10 240 ミニスカミク コクーン7 ミツハニー9 216 たんぱんドニ コフーライ10 240 ジムリーダービオラ アメタマ10 ビビヨン12 1920、バグバッジW83 まとわりつく フォッコ14→ニトロチャージ 0:52
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思ったほど男ストッキングがはやらない。 体を張った普及活動も限界か。 それとも自分ががんばりすぎているだけなのか。 若い人に出てきてほしいものである。
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806 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 New! 2008/04/02(水) 09 42 27.80 ID 9bR+8MgIO 通販とかオークションでギターを買うやつってなんなのwwww? 出会い系で嫁を探すようなもんだぞwww 自分に合うギターは手の届く範囲にちゃんとある。