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「むきゅむきゅ~ん」 セミの音が騒々しくなりつつある夏の朝 質素な日本家屋の縁側で、 人ですら読む人間を選びそうな分厚い古文書を開いて、 ゆっくりパチュリーことゆっちゅりーが楽しげな声を上げる もちろんゆっくりには、古文書どころか文字を読む知能などはない しかし、このゆっちゅりーは『本を読む』と言う行動を好み、 暇さえあればこうして本を開いている 「お前はいつもそうやって本を眺めているが楽しいのか?」 そんなゆっちゅりーに隣に座っていた上白沢慧音がたずねる 慧音は、赤ん坊の時に両親とはぐれ、 一匹で死に掛けていたゆっちゅりーを保護して以来ずっと面倒を見ているのだった 「むきゅ!知識を得るのはとても楽しいよ!」 ゆっちゅりーは当然とばかりに答える 文字も読めないのに、と慧音は思うが本人が楽しそうなので特には何も言わなかった 「うむ、では私はそろそろ寺子屋にいかねばならない。留守番を頼んだぞ」 「むきゅ!いってらしゃい!」 慧音は本に熱中しているゆっちゅりーに一言言って寺子屋へと向かった …もしかしたら寂しいのかもしれない 寺子屋に向かう道で慧音はゆっちゅりーの事を考えていた 自分は毎日寺子屋に出かけ夕方まで帰らないし、 家に帰っても翌日の教材の準備などで忙しい 休日も妹紅などがしょっちゅう遊びに来るのであまり構ってやれない わざわざ保護しておきながらあまりに無責任だったのでないだろうか ゆっくり一匹満足に面倒見られずに子供達の指導などできるだろうか 生来生真面目な慧音は自分のあり方について悩んでいた そんな考えが頭に残り一日中授業にあまり身が入らなかった 悶々とした気持ちで授業を終えた慧音は、早めに家に帰ってみることにした 「むきゅ!」 「ゆっ!わかったよ!」 「ゆっくり理解したよ!」 慧音は家に帰ってみて驚いた なんと30匹ほどの様々なゆっくり達が庭に集まって集会を開いていたのだった そして、慧音の飼っているゆっちゅりーが縁側の高台に座り、 仲間達になにやら演説めいた事をしていた 「むきゅきゅ!よく聞いてね!!」 ゆっちゅりーは仲間達に餌のとり方、生き残るための知識に始まり、 たどたどしいが道徳についてまで幅広く語って聞かせていた そう、これは授業だった 教師は慧音のゆっちゅりー、そして内容は慧音が以前ゆっちゅりーに教えた事そのままだった 「ゆっ!パチュリーのおかげで沢山の食べ物が集まったよ!」 「どーとくのお陰で人間とも仲良くできるようになったよ!」 授業が一通り終わり家路に着くゆっくり達は、口々にゆっちゅりーに感謝の言葉をかけて行く どうやらなかなか好評なようだった 「むきゅ!おねえさんお帰りなさい!」 少し離れて授業を眺めていた慧音に気が付いたゆっちゅりーが声をかけてきた 「お前、ゆっくり達に授業なんてしていたのか?」 様子を見るにゆっちゅりーの授業はもう何度も開かれていたようだ 自分が知らないうちに慧音の庭はゆっくり達の学校になっていたらしい 「むきゅ!そうだよ!大好きなおねえさんみたいに立派な先生になれるようにがんばるよ!」 そのゆっちゅりーの言葉に慧音は思わず言葉を詰まらせた 本を読む仕草も、授業もすべて慧音を真似ていたのだった こちらの小賢しい思惑など関係ない 子供たちは大人の行動を見て育っていく 大人に出来ることは、子供たちの範としての姿を見せる事 慧音はそんな教育者としての姿をゆっちゅりーを通して改めて自覚したのだった 「…ふふ、お前はもう立派な先生だよ」 「むきゅ?」 慧音はゆっちゅりーを抱き上げながら言った 「迷っていた私に道を示してくれたんだからな」 慧音は自分の頭の中にかかっていたモヤが晴れるような気持ちだった 慧音はゆっちゅりーの頭をやさしく撫でる 「よし、これからはわからない事があったらなんでも聞くんだぞ」 「むきゅ!上手な頭突きの当て方を教えて!騒ぐ子に注意するんだよ!」 …私はそんなに頭突きをしているのか…ちょっと反省しないとな 慧音は思った ゆっちゅりーかわいいいいいいいい -- 名無しさん (2008-10-20 22 36 35) はぁはぁ・・ゆっちゅりーたん・・。なんて善い子なんだろぅ・・。あーう、スキマ妖怪の仕業かしらないが、ゆっくりが現実にいるかのような錯覚まで!!ほしいっ!!ゆっくりほしい!!むきゃー!! -- ゆっけの人 (2008-10-26 01 48 23) けーね先生の頭突きは我々の業界ではごほうびです。 -- 名無しさん (2010-11-27 14 38 20) ↑がうわさのドMの会か -- 名無しさん (2012-08-11 15 06 59) 名前 コメント
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(slowlove_uljp00090.pngにインスパイアを受けました) ぱちゅりーとかいだん 「むきゅうううう……」 玄関を開けるなり聞こえてきたのは、くぐもったゆっくりぱちゅりのうめき声。 お留守番をお願いしていたゆっくりぱちゅりーのせっぱつまった鳴き声に、買い物袋も放り投げて書斎へ急ぐ。 ぱちゅりーが静かに本を読めるようエアコンの効いた締め切った部屋に置いていたというのに何事だろう。 その答えは、書斎へ通じる扉を開いた瞬間わかった。 むわっと、こもった8月の暑気が中から吹き付ける。 締め切ったガラス戸からはレースのカーテン越しに、遠慮のない燦々と輝く陽光。 中に入るだけでも汗ばみそうな熱の園に、愛しのぱちゅりーがへにょんと横たわっている。 「ぱ、ぱちゅりー!?」 「む、むきゅううう、ぐるじいいのおおお……」 慌ててかけより助け起こす。 いつもは弾力に満ちた肌も熱にあたったのかふにゃりと芯がなく、まるで内部が液状になったかのよう。 出かける前にエアコンで涼しいほどに冷やしていたというのに、なんということだ。今、そのエアコンは職務を放棄して静かに壁際にたたずんでいるばかり。 とりあえず、一刻も早く冷えた空気をぱちゅりーに届けたいと床に落ちていたリモコンを拾いあげる。 そして気づいた。設定温度が40度になっていることに。 これは、まさに今の室温。締め切った真夏の室内の気温。 なぜこんなことにと小首を傾げたくもなるが、いまはぱちゅりーの身が大切だった。設定温度をどんどん下げていく。 すぐさまエアコンが震えるように動き始め、むわっとした空気を払いのけるかのような涼風を噴出す。 汗ばんだ体をぞくりと冷やす風だが、今のぱちゅりーには特効薬だろう。 そのぜえぜえという聞いているだけで苦しくなりそうな吐息は、穏やかな呼吸に代わりつつあった。 とはいえ、いつもしっとりしている肌がややカサカサ。 急いで、熱中症の介抱をしなければならない。 たらいに氷水。 そのキンキンに冷えた水で絞ったタオルをぱちゅりの紫の頭にのせる。 そのまま、抱えて唇に冷蔵庫から出したばかりのオレンジジュースを含ませた。 「むきゅうん、気持ちいいのおお」 その声に、心からほっとする。 何度か、その頭のタオルを代えてあげる頃には、ぱちゅりーがうっすらと目を開けていた。 「むきゅうううん、おにいさん……」 「起きなくていいから、ゆっくりねていてね」 体力のないぱちゅりー種だけに、飼い主を安心させるためだけの無駄な体力を使わせたくはない。 ぱちゅりーの頬の赤みをなでながら、それでも必要なことだけを静かに語りかける。 「どうして、エアコンのリモコンをいじったんだい?」 事故の再発を避けるために、どうしても聞かなければならないことだった。 パチュリー種は賢い。 だからこそ、こういう道具を半端に使えてしまう。 「むきゅうん……読んでいたご本に、おんだん化ってあったの。あんまり、えあこんさんに頼ったらだめなの」 なるほど、ぱちゅりーが小学低学年向きの本「よくわかる、おんだんか対策」につっぷして倒れていた理由がようやくわかった。 「それで、せってい温度をあげたらすっごく暑くなってきて……すこしだけならいいかなって、ちきゅうさんに謝った後でさげようとしたんだけど……むきゅう」 下げ方がわからなかったと。 上三角で室温が上がれば、下げるときは下三角と連想がきくとは思うのだが、それがゆっくりの理不尽さなのだろう。 だからこそ愛おしいし、全力で守ってあげたくなる。 気がつけば、ぱちゅりーのやわらかい体を、そっと抱きしめていた。 「むきゅーん、暑いの」 ぱちゅりーは他のゆっくりと違って自立心が強いのか、あまりべたべたされるのを嫌う。 今回も顔だけは真っ赤にしながら、ぶるんと少し嫌がった震え方。 僕が手を離すと、それでも膝元にぴったりよったまま、そこに体を預けてゆっくりと休む。 室温もだいぶ落ち着いてきて、ぱちゅりの眼はまどろみの一歩手前。 やがて、膝枕に安心したような寝息をたてはじめる。僕は買い物袋のアイスをいまさらながらに思い出してもなお、ぱちゅりーを起こさないように身動き一つせず、その寝顔を見守っていた。 「西瓜をどうぞ」 「むきゅーん、みずみずしいのおおお!」 しゃくしゃくと、おいしそうな咀嚼音。 ぱちゅりーが半分にきった西瓜に頭からつっこんで、おいしそうにその甘味を楽しんでいる。 やがて、完全に食べつくして、そのまま西瓜の皮に収まってしまう。 西瓜のウツワに自らが盛られたようなゆっくりぱちゅりー。 思わず、その頭に今食べ終えた僕の西瓜を被せたくなるが、ぱちゅりーが嫌うだろう。 「そうだ、ぱちゅりー。すいかと一緒にたべちゃいけないものがあること、知っているかい?」 「むきゅう、知っているわよ。てんぷらでしょ!」 僕の問いかけに即座に返してくる物知りパチュリー。 「そうだよ、すごいね、さずがぱちゅりー」 「むきゅきゅーん♪ とうぜんよー♪」 僕が褒め称えると、ぱちゅりーはすいかのウツワの上で身をくねらせる。 本当は、この質問はもうこの夏だけで5回目だ。答えられて当然の質問かもしれないけど、僕にとって大切なのはゆっくりぱちゅりーの満足そうな表情と、賞賛の一環として頭をナデナデしてあげても自然に受け入れるこの瞬間。 普段ならこんなことをすると、「むきゅん、こども扱いしないでね!」と嫌がる場面だ。 「さて、そろそろ西瓜の皮を片付けるよ」 「むきゅん、もっていかないで~♪」 持ち上げて西瓜の皮から離すと、いつもの名残惜しそうな台詞。 あの灼熱のお留守番の影はすでにない。 西瓜をのせていた皿を台所まで片付けに行っていると、ぱちゅりーはいつものように書斎にゆっくりと近づいていく。 僕はすかさずエアコンを稼動させ、ぱちゅりーが寝入るまで管理するためポケットに隠した。 「むきゅん、おにいさん。えあこんはだめだよ! にさんかたんそがふろんで、ちきゅうがたいへんなの!」 そんな僕の行動もぱちゅりーの非難を受けてしまった。 思わず、肩をすくめる。 「いいの。おにーさんはちきゅうなんかより、ぱちゅりーが一番大切なんだから」 「む、むきゅうう!?」 瞬間、湯沸かし器のように湯気を吹き上げて真っ赤になるぱちゅりー。 ぎこちない動きで書架までかけようると、本の隙間にその顔をつっこんだ。 「むきゅう! きょ、今日のほんは何にしようかしら!?」 僕はわざとらしく気にしない素振りを見せているものの、真っ赤な体全体がまったく隠しきれていない。 いつも落ち着いた青紫が、今はなぜか火照った赤紫に見えていた。 僕はそんなパチュリーを見て、心に優しさがわきあがっていくのを感じる。 そっと窓を閉めると、あれほど騒がしかった夏の虫の声や、ミンミンと響く蝉の忙しなさも遠くなった。あとはエアコンの作動音と、ぱちゅりーが唇でページをめくる紙ずれの音が響くばかり。 しばらく、ぱちゅりーにお付き合いして本を読んでいたが、風が心地よくて抗いがたい眠気がわきあがってくる。そして、僕に抗う理由はない。 目をつぶると、とたんにのしかかってくる眠気に意識を遮られて、僕はうたた寝を始めていた。 膝が暖かい。 その感覚に目をさますと、ひざの上にかけられたタオルケットが目についた。 これは、寝室の僕のベッドの上にあったものだ。そして、僕に夢遊病の気はない。 寝室まで開いた扉の隙間を見るからに、僕にタオルケットをかけてくれたのは、そ知らぬ顔で読書を続けているゆっくりぱちゅりーだろう。 「ありがとう、ぱちゅりー」 呼びかけるとぱちゅりーは気づかれないと思っていたのか、取り乱した様子で思わず読みかけの本を閉じた。 「むきゅん、知らないわ! それより、おにいさん。ご本読んでね!」 あからさまな誤魔化しを口にして、その口に一冊の本をくわえて向かってくる。 ある程度の文字は読めるぱちゅりー。 とはいえ、漢字がたくさん混じるとお手上げ。 でも、どうしても読みたい本があると、こんなふうにして本の朗読を頼まれる。 今回も興味を引くものに出くわしたのだろう。 「ああ、いいとも。どれどれ」 了承の言葉を返しながら、その本のタイトルを見てみる。 「むきゅん、その本を読めばすずしくなるの! おんだん化たいさくもばっちりなの!」 ぱちゅりーはえらくはしゃいでいるが、果たしてそのとおりだろうか。 その薄い本の表紙には「背筋がすずしくなる恐怖体験談!」と書いてある。 明らかに、ぱちゅりーは漢字が読めなかったのだろう。 大丈夫かな? でも、確かに涼しくはなれるかもしれない。 僕はゆっくりぱちゅりーを膝にのせて、ゆっくりとした調子でその本を読み始める。 「……こうしてコトリバコは、いまも呪いを放ちながらその土地で眠っているのです」 「い、いやあああああ、むきゅうううううううん!」 だめだった。 最初のお話だけでパチュリーの体から涙、よだれ、謎の液体が噴出しはじめている。 ぱちゅりーをのせていた膝の上もぐっちょり。 というか、僕も怖いよ、これ。もうやめよう。 本を閉じると少し安心したのか、ぷるぷると震える体で床に下りるぱちゅりー。 でも、腰が抜けたのか飛び跳ねられない。 なめくじのように這って本の森に逃げ込もうとしているその様子を見ると、ぱちゅりーに頼まれたこととはいえ罪悪感が芽生えてしまう。 「ごめんね、ぱちゅりー。怖かったよね」 「なななななにをいっているの。ぜぜぜぜんぜんんんこわくなかったわよっ! ムキュキュキュ……」 ごめん、ムーンサイドの住人っぽいのでやめてください。 というか、さすがにこの状態のぱちゅりーを一人にはしておけなかった。 「いや、僕はすっごく怖かった。だから今日は一緒に寝ないかい?」 呼びかけると、振り向いたぱちゅりーからぱあと喜びのオーラ。 表情自体はまるで変わっていないし、その口はあいかわらずの三角だが、長年いっしょにいた僕にはわかる。 喜びと安堵。 でも、ぱちゅりーの自立心の強さも僕はよくしっていた。 「むきゅう……ぱちゅりーは一人でも大丈夫だよ!」 言いながら、開いた本を頭に被って本棚にもぐりこむぱちゅりー。 甘えてくれたほうが嬉しいのだけど、ぱちゅりーがそういうなら仕方ない。 本のベッドでぱちゅりーがうつらつらとゆれ始めたのを確認して、寝冷えしないように少しだけ空調の温度をあげる。 そうして、部屋の明かりを消して隣の僕の寝室へ。 ぱちゅりーとの穏やかな一日が今日も終わろうとしていた。 が、寝る前に怖い話というのはどうもよくない。 読みふけっていたときは話の流れを必死におっていて、怖いというよりドキドキしていた。 けれど、今、冷静に怖い話を思い出すと目がさえてしまって仕方が無かった。 部屋のくらがりに誰かの目があるような空想や、眠っている僕の足元の見えない位置に何かいるような妄想。 ギシッ。 質量のともなったきしみ音。本当に、何かいる。 「だれだ!」 自分の中に生まれた怖さをかきけすために、大きな声を出して室内灯をともす。 「……!?」 オレンジの灯りに照らし出されたのは青紫。 ゆっくりぱちゅりーが、おののいた表情でそこに固まっていた。 ぼくもきっと同じような顔をしているのだろう。 お互い、夏の真夜中に緊張した顔で向かいあって何をしているのだろうか。 「むきゅうーーーーーーーーーーーーーん!!!」 そんな僕の思考を打ち砕くように、ひときわ甲高いぱちゅりーの絶叫。 そのまま、へにゃりと芯を失ったようにへたりこむ。 僕はキンキンと反響する耳を無視して、ぱちゅりーの元へ。 ぱちゅりーはいつも知的な面影もどこへやら、僕を見上げた瞳からぽろりとこぼれる涙が一筋。 「こ゛わ゛い゛ゆ゛め゛みちゃったのおおおお!」 縮こまって震えているぱちゅりー。 僕を前に安心したのか、ついにはえぐえぐと盛大に泣き始める。 「よしよし、もう大丈夫だよ」 落ち着くよう、その頭をなでてあげるとぱちゅりーも少し落ち着いたのだろう。 いまだ涙目なものの、穏やかさを取り戻した表情になる。 ぼくもほっとしていた。 何を怖がっていたのだろう。我が家にはこんな可愛い同居人がいるというのに。この闇も、ぱちゅりーと一緒にいると思えば穏やかでゆっくりできる空間だ。 安堵してベッドに戻る。 すると、ぱちゅりーはその身を屈めて、ぴょんとベッドに飛び乗ってきた。 ベッドに落ちた衝撃で、べしょっとたわむぱちゅりーの体。 思わず大丈夫かなと覗き込むと、ぱちゅりーの目に再び浮かび上がっていた涙。 べそべそと泣きながら、僕の体の上にぴょんと乗ってきた。 「お゛に゛い゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん! こ゛わ゛く゛て゛、ひと゛りし゛ゃ、ね゛れない゛の゛お゛お゛お゛!!」 シャツに涙と鼻水のしみが広がっていく。 ああ、可愛そうに。ずいぶんと甘えん坊になってくれたものだ。 愛おしさを感じながら、その髪をそっとでていた。 「今日は、いっしょにゆっくり眠ろうね」 「う゛んっ! き゛ょう゛は、お゛に゛い゛さ゛んと、ゆっぐりずるのおおお」 言いながら、体をすりつけてくるパチュリー。 「今日は」じゃなくて「今日も」なら、もっといいのになと思いながら、ぱちゅりーが安らかな寝息をたてはじめるまで、僕はそっとのその髪をなで続ける。 そんなこんなで終わっていく僕とパチュリーの一日。 ごくありきたりに、ずっと続いていく幸福の一場面だった。 やばい、ゆっくりパチュリー可愛すぎる! -- 名無しさん (2008-08-04 01 02 35) おにいさんとゆっくりの絵を誰か描いてくれないかな・・・ -- 名無しさん (2008-08-05 03 20 31) 俺もこんな同居人が欲しい -- 名無しさん (2008-08-05 19 12 20) 何この。何この萌えもやし! くそうぱちゅ萌えのツボを突かれすぎる。ていうかゆっくりにコトリバコって拷問だろうと。 -- YT (2008-09-10 02 34 50) 萌えない、萌えないと言い聞かせてたのに!だめだよぉかぁいいよぉ!! -- 名無しさん (2008-11-05 01 24 02) ぱちゅりーさん! 俺もさびしくてひとりじゃねれないのぉぉぉ!!! -- 名無しさん (2009-05-25 03 16 11) ↑www -- 名無しさん (2009-08-17 03 32 28) なんだこの萌えゆちゅりーはw 可愛すぎるぜ・・・ -- ゆっくり愛で派 (2010-03-30 10 49 09) ぱちゅりーかわいいいい -- kyって空気よめる? (2010-04-16 23 11 03) んほぉぉぉぉっ!! とかいはなぱちゅりーねっ!! -- ゆっくりありす (2010-06-02 18 41 06) ちくしょう、ぱちゅりーがかわいくて堪らないや、この頃のゆっくりもかわいいんだな -- 名無しさん (2010-06-02 23 53 48) ダメだ、もともとゆっくりパチュリーは好きだったが、このゆっくりパチュリーは反則すぎる -- 名無しさん (2010-06-07 16 24 42) パチュリーほしいわ!むきゅう〜 -- りせりー (2010-07-11 19 58 39) ぱっちぇさんまじぷりてぃ。温暖化はデマ。 -- 名無しさん (2010-11-27 18 09 16) 鼻血ぐはああああああああああああああ -- ゆっくり愛護団体団員 (2011-03-20 04 06 30) とても、ほのぼのとした話でした ゆっくり飼いたいなぁ -- サー (2011-10-08 14 56 37) そんなに萌えてて 大丈夫か? -- 大丈夫だ、問題nぐはっ (2012-08-12 19 39 11) 可愛すぎて -- 名無しさん (2012-08-15 00 55 12) てんぷらはなぜだめなのだ? -- 名無しさん (2012-12-14 07 18 46) これは可愛い♡ -- 希少種スキー (2013-02-26 18 50 26) スイカ食べたい -- 名無しさん (2013-06-27 14 20 08) 心がきゅんきゅんしました。キュウリとコンニャクも伝承で合食禁らしいです(医学的根拠は無し) -- 名無しさん (2016-11-28 23 01 15) ムーンサイドw マザー2ネタかな?にしてもぱちぇ可愛い! -- 名無しさん (2017-01-29 09 48 46) 名前 コメント
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新居浜まちゅり 携帯画像 都道府県 愛媛県 肩書き 新居浜市ふるさと応援キャラクター 公式サイト http //machuri.com/ 解説 一宮神社の小女郎狸伝説から狸の女の子をモチーフにしている。耳飾りには太鼓台の「くくり」&「房」、ポケットにはいつも太鼓の鉢とお手玉、笑顔の種が入っている。後ろは可愛らしい尻尾と新居浜の市章があしらわれている。歩くと、尻尾が小刻みに揺れる。 攻略難易度 ★★やや易。新居浜市のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報
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ゆっくりぱちゅりー ゆっくりぱちゅりー 中身は「クリーム」 ふたば 体が弱く喘息持ちのゆっくり。希少種。 人間がちょっと小突いただけでも死んでしまうことがある。 本が大好きで(饅頭にしては)頭が良く簡単な漢字なら読める個体も居る。 亜種 (胴付き)ゆっくりぱちゅりー 虐待スレ版 基本的にはふたばと変わらないが、人間を格下扱いし 人間の家に入り込んで本を盗んだりだめにしたりする。 (これはゆっくりが舌で本をめくる為べとべとになってしまうから。) また野外で本を持ってる人を見ると自分の本だと主張し人間を泥棒扱いしてくることもある。 これらは大抵、強い個体の影で隠れて図に乗って生きてきたか純粋に頭の悪いパチュリー種であると明言しておく。
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注意!!! HENTAIネタがあります 「ぺにぺに」「まむまむ」あります 今回虐待はありません 独自の解釈・設定があるので超注意 時代設定とか目茶苦茶です 一種のパラレルワールドとして考えてください fuku3380に出てきたゆっくりが出てきます。 それでも構わない方、「どんとこーい!!!」な上○次郎教授な方 どうぞご覧下さいませ ぱちゅりーの失敗 - 1 「いやあああああ!!! ぼおやべでええええええ!!!!」 今叫び声を上げているのはとある群れの中で一番の美れいむ。 今日も今日とて売春をやらされている。 そのれいむの幼なじみであるまりさは、れいむを助け出そうと作戦を練っていた。 本当はすぐにでもれいむを助けたいが、れいむを監視しているゲス三匹と戦っても勝てない事はよく知っていたし、 れいむを助けようとすれば客としてれいむを犯しているゆっくり達だって敵になりかねない。 何とか単独でも勝てる方法を模索するまりさを見て、まりさを慕っている沢山のゆっくり達がまりさの手助けを申し出た。 このまりさは、非常に性格の良い個体で、ほとんどのゆっくりから慕われていた。 そのため、性格の悪い美れいむを助けるのは嫌だ。と考えてる者も皆「まりさのため」に美れいむを助ける事を決意したのだ。 まりさはみんなの心遣いに感謝し、幼なじみの美れいむを何としても助けねばと思ったのだ。 同時に、まりさはあることを不審に思っていた。 それは、ゲス達がなぜ突然美れいむを襲ったのかと言うことだ。 まりさ自身、ゲス達が美れいむに良いように使われていたことを知っていたし ※これについては美れいむにいつも「あいつらわるいやつらだからつきあっちゃだめだよ!」と注意していたが、 美れいむは「わかった」と言いながらもやめなかった。 それに、お世辞にも頭の良いと言えない三匹が、れいむに売春をさせて餌を入手する。なんて考えつくとは思えない。 そして、まりさは結論に至った -ゲス三匹の背後に誰かが居て、そいつがれいむをこんな目に遭わせた犯人なんだ・・・ -ゲス共はみんなでゆっくりできなくしてやるけど、真犯人はこの手でゆっくりできなくしてやる! そして、まりさは独自に調査し、真犯人を突き止め、その真犯人を今追い詰めた。 「まりさはしってたんだよ! あのさんにんにへんないれぢえをしたわるいゆっくりがいることね!」 「むきゅ、私はあの三人に楽にごはんを手に入れる方法を教えてあげただけよ」 「うるさい! おまえのせいでれいむが…れいむ、れいぶううううううう!!!」 自分の将来の伴侶となるはずだった相手が今どんなことをされているのかを想像してしまい、慟哭するまりさ。 「むきゅ、うるさいのよ、ぱちぇの計画の邪魔をする気ならさっさと死んでね!!!」 「ゆっへん! ぱちゅりーのこうげきなんてかんたんにかwぎゃああああああああああ!!!」 ぱちゅりーとは思えないほどの強烈な体当たり(ゆっくり比)をまともに食らい、壁に叩きつけられたまりさ。 「ゅげふっ、ぐべっ」 「むきゅ、そこで死んでてね!」 ぱちゅりーは餡子を吐きながら苦しむまりさを一瞥してどこかへと去っていった。 二ヶ月前 「むきゅ! まりさにれいむ、よく聞いてね!」 「ゆん? なんなんだぜ?」 「なぁに、ぱちゅりー」 この三匹は現在人間に飼われているゆっくり。 「ぱちゅりーたちのすっきりーテクニックは最高なのよ! だからお姉さんをぱちゅりーたちのてくでめろめろにしてすっきり-奴隷にするのよ!」 「ゆっ! そうだぜ! まりささまたちはにんげんよりもえらいんだぜ! おねえさんをどれいにしていっぱいゆっくりするんだぜ!」 「おねえさんをどれいにすればもうそとにすてられたりしないね! ぎゃくにおねえさんをおいだすこともできるね! さすがぱちゅりーだよ!」 「むきゅきゅ! 前の馬鹿なお姉さんは失敗したけど今度は大丈夫よ!」 今 この三匹は元々別に人間に飼われていたのだが、傲慢な性格が災いして捨てられ、つい最近になって現在の飼い主に拾われた。 前の飼い主はいわゆるHENTAIお姉さんであったため、三匹はHENTAI用ゆっくりとして、ぺにぺにを人間のそれと同等ほどに肥大化させられている。 この三匹は再び捨てられないためと、自身が前の飼い主の元でしていたように毎日「すっきりー」したいために、 前の飼い主に鍛えられた性テクニックで現在の飼い主のお姉さんを快楽漬けにして、支配してやろうと目論んでいるのだ。 そして、今の飼い主のお姉さんに拾われて三ヶ月、おとなしいゆっくりを演じることですっかりぱちゅりー達に心を開いているに違いない。 ぱちゅりーたちはそう信じていた。 「ただいま~」 何も知らない飼い主お姉さんの帰宅。 三匹は意気揚々とお出向かいにゆく。 「「「ゆっくりおかえり!!!」」」 「みんな良い子にしてましたか?」 「そんなことよりもごはんたべさせてね! れいむたちおなかぺこぺこだよ!」 「そうだぜ! それにごはんのあとはまりささまたちをすっきりー! させてほしいんだぜ!」 「むきゅ! 早くみんなでごはんにしましょう」 お姉さんは苦笑いし、食事の支度をした。 食後。女性はソファーの上で、まりさを抱きながら撫でていた。 「むきゅ! そういえばお姉さん、婚約者とはうまくいってるの?」 ぱちゅりーが話しているのはお姉さんの婚約者についてだ。 相手は資産家の息子、いわゆる玉の輿。 親が勝手に決めた縁談だが、婚約者と何度か会っており、その際にとても優しい人であることを知り、 お姉さんはこの人となら生涯添い遂げてもいいと考えていた。 「私まだ20になったばかりですよ。結婚なんてまだ早いわ」 苦笑いしながら答える。 「むきゅ、そんなこと言ってるとあっというまに年をとっちゃうわ! 結婚は早めがいいのよ!」 ぱちゅりーが結婚を勧めるのにはもちろん理由がある。 詰まるところ、飼い主が結婚すれば相手の資産は飼い主の物も同然、飼い主を性奴隷にすればその資産は主人である自分たちの物。 ぱちゅりー達>>>>>>>お姉さん>>結婚相手 ぱちゅりーの頭の中では結婚後、このような序列になることが決まっていた。 だから、さっさと性奴隷にしてしまって、婚約者に嫁がせたい。 ぱちゅりーはいつか見た金持ちに飼われているありすのように好き放題やって王様気分に、そしていずれはゆっくりの王になりたい。 れいむはお姉さんを沢山犯し、飽きたら他のお姉さんや美ゆっくりを連れてこさせてハーレムを作りたい。 まりさは美味しい物をいっぱい食べ、大好きなれいむと子供を沢山作りたい。 この計画のためにも、お姉さんの結婚は絶対必須であった。 「ゆっ! おねえさん、れいむはすっきりーしたくなってきたよ! おねえさんもすっきりーさせてあげるからはやくはだかになってね!」 「ゆふふふ、まりささまのてくですっきりーできるおねえさんはしあわせものだぜ!」 「はいはい、馬鹿なこと言わないでくださいな」 しかし、すっきりさせて欲しいという願いはあっさりと断られる。 「どうするんだぜ? ことわられちゃったんだぜ?」 「れいむ、おねえさんですっきりしたいよ!!!」 「むきゅ、焦らないでね。罠はもう仕掛けてあるわ! むきゅきゅきゅ…」 しかし、これはぱちゅりーにとっては計算の内らしい。 「さ、お風呂に入れてあげるからこっちにいらっしゃい」 三匹は専用の風呂桶にお湯を張り、それに浸かる。 お姉さんに髪を洗って貰い、体も洗って貰う。 「「「すっきりー!!!」」」 「ほら、すっきり出来たでしょう? 私もお風呂に入ってきますから、 あなた達はお部屋に戻って下さいね。」 三匹は居間に戻り、お姉さんは風呂場へ向かう。 「ゆっ! おねえさんはいまおふろではだかなんだぜ! いまいけばすっきりーできるぜ!」 「そうだよ! いまがちゃんすだよ!」 「むきゅ、落ち着きなさい二人とも! 今行っても抵抗されてすっきりー出来ないわ!」 お姉さんの裸体を想像しながら犯しに行こうとする二匹をぱちゅりーが止める。 「ふう、本当はその時になったら教えてあげたかったんだけど、今教えてあげるわ! 今日のごはんの時にお姉さんのごはんにこれを入れたのよ!」 ぱちゅりーは自分の帽子から何かを包んだ葉っぱを取り出した。 開けると、そこには包みに使った葉っぱをすりつぶしたものがこびりついてた。 「ゆ~? なにそれ?」 「ゆっ! まりさはおぼえてるんだぜ! そのはっぱさんをたべるとびりびりしてうごけなくなるんだぜ!」 「むきゅ! 人間でもこれを食べるとびりびりして動けなくなるわ! ちょうどお姉さんがお風呂からあがる頃に効果が出るからそれまで待てばお姉さんを好きに出来るのよ!」 早い話が遅効性の痺れ薬の原料となる葉っぱであり、ぱちゅりーはお姉さんが食事の用意をしている間にスープに少量、 お姉さんが気付かない程度に盛ったのだ。 ぱちゅりーは以前の飼い主に中身の増量などにより知能が格段に上がっている。 そして、当時の飼い主の教育により、野生種だけでなく、他の飼いぱちゅりーと比べものにならないくらい知能が発達していた。 同時に戦闘訓練も施されたため、本来病弱であるぱちゅりー種でありながら、他の通常種よりも丈夫になっている。 そして、三ヶ月の間にお姉さんの生活パターンも熟知している。 -ぱちゅりーの計算では寝巻きに着替えて、居間で三匹とゆっくりしているうちに痺れ薬が効いてくる。 -寝巻きであれば脱がすのは簡単。 -痺れ薬なので意識があっても抵抗は出来ないだろう。 -意識があって動けない状態で散々犯して、お姉さんが自分たちより格下だと言うことを思い知らせてやる。 -あとは奴隷として毎日犯して、金持ちと結婚させれば、相手は奴隷の旦那だからもちろん自分たちの奴隷だ。 -精々利用できるだけ利用してやる。 ぱちゅりーはそこまでを二匹に教え、むきゅきゅと笑った。 「さすがぱちゅりーなんだぜ! すごくゆっくりしたかんぺきなさくせんなんだぜ!」 「ぱちゅりーはてんさいだよ! れいむすごくかんどーしたよ!!!」 「むーきゅっきゅっきゅっきゅ!」 ここまでの準備はとても大変だった。 頭の悪い二匹の教育に、良い子ちゃんを演じること、そして痺れ薬の調達。 ぱちゅりーは村の周りの森や川などを一生懸命散策し、痺れ薬となる葉を探した。 そして、その葉がとあるゲスまりさ達の巣である洞窟内に生えていることを知った。 ぱちゅりーがその気になればゲス三匹くらいは簡単に始末できるが、 問題は群れの連中に見つかると群れに襲われる可能性があることだった。 なるべく安全に確保したい思いもあって、そのゲス達を観察し、あることを思いついた。 それは、ゲス達に美れいむを犯させ、その美れいむを使って「商売」をする。ということだ。 彼女は早速行動を起こし、ゲス達に色々な知識や「商売」の運営のノウハウを授け、実行させた。 面白いようにゲス達は美れいむを使っての「商売」を成功させ、ぱちゅりーを敬うようになった。 そのため、本来であれば嫌がる自分たちの巣の中への侵入も許し、目的の痺れ薬の原料を手に入れることが出来た。 あとはもうこの群れにも、ゲス達にも用はない。 村に引っ込み、群れには近づかない。あの群れやゲス達がどうなろうとも知ったことではない。 冒頭に出てきた美れいむの幼なじみまりさも体当たり一発で沈めてやったし、問題ない。 仮に生きていたとしても野良如きが村に居ようものなら村人に潰される。 運が悪ければ虐待お兄さんに捕まり生き地獄を味わうだろう。 そんな事を思い出していると、風呂から上がったお姉さんがよろよろしながらやってきた。 「あ、あれ…? なんか、から、だ…が…」 ばたん お姉さんは痺れ薬の効果で動けなくなってしまった。 「むきゅ、予定よりちょっと早いけど、さっそく始めるわ!」 「ゆっへっへ! じゃあ、さいしょはまりさがすっきりーするんだぜ! かんしゃするんだぜ! まりささまがおねえさんのばーじんもらってやるんだぜ!」 「ゆっ! じゃあ、まりさのつぎはれいむがすっきりーするよ! まりさがばーじんもらうなられいむはあにゃるばーじんもらうね!!!」 -この子達は一体何を言っているの? お姉さんは自由に体が動かない不快感と激しい頭痛でぼんやりする意識の中で思った。 しかし、三匹が顎の下から出した人間のそれと同サイズのぺにぺにを見せつけられ、 言葉の意味を理解した。 -この子達…私を犯す気だ! 危機に陥ったことを理解することで覚醒した頭で何とか助かる方法はないかと考える。 しかし、声も出ず、体を動かすことも出来ない状態では何も出来ない。 ただ、三匹から犯されることに恐怖することしかできなかった。 三匹はお姉さんの寝巻きを乱暴に脱がしていく。 体は痺れて動かないのに、脱がされる感覚だけは妙にわかる。 「ゆっへっへ! おねえさんのはだか、そそるんだぜ!」 「むきゅきゅきゅきゅ! これからいっぱい楽しむわよ!」 「いっぱいすっきりさせてね!!!」 しばらく時間がかかったが三匹はお姉さんを裸にすることが出来た。 お姉さんは長い時間かけて脱がされることにより恐怖と羞恥で涙を流していた。 「ゆっ! れいむにぱちゅりー! さっそくぺにぺにをまむまむにいれるからおねえさんのあしをひろげてほしいんだぜ!」 「ゆっくりりかいしたよ!!」 「むきゅ! しかたないわね!」 お姉さんを仰向けにし、足を拡げにかかる二匹。 がちゃ 「こんばんわー! 隣の者だけどー!」 二匹がお姉さんの足を拡げ始めるのと同時に、隣のお節介おばさんが尋ねてきた。 おばさんは玄関から居間でまるで死体のように横たわってるお姉さんを見て 「どうしたの!? 大丈夫!?」 と駆けつけた。 「た…すけ…て…」 少しだけ回復したお姉さんは気力を振り絞って助けを求める。 駆けつけたおばさんが見たものは 千切られたり散乱する衣服に、 全裸で仰向けに転がされるお姉さん、 顎の下から人間のそれと同等のぺにぺにを生やした三匹 二匹はお姉さんの足を拡げようとお姉さんの足を押している そして、もう一匹は足が拡がったら挿入しようとスタンバイしている。 この光景を見たおばさんは一瞬でこれがただごとでない、お姉さんの貞操の危機だと直感し、 一番危険となるであろうまりさを蹴り飛ばした。 そして、ぱちゅりーにはアンダースローのようなフォームからアッパーカットを見舞い、 れいむはシンプルに投げつけた。 「ゆげえええええ!!!!」 「ぎゅうううう!!!」 「むぎゃっ!!!!」 三匹はおばさんの一撃をまともに貰い、悪態をつくこともままならないまま意識を失った。 普通なら一瞬で餡子の塊になったであろう攻撃を受けて気絶で済んだのは、 この三匹の栄養状況が良かったからであろうか。 それから数日間はお姉さんにとって地獄のようなものであった。 隣のお節介おばさんによって貞操の危機は何とか免れたものの、犯されそうになった事実は噂として村を駆けめぐった。 噂には例に漏れず尾ひれがつき、 お姉さんは普段からゆっくりで性欲を解消しているHENTAIお姉さんだったんだ。とか、 とんでもない淫乱で人間の男に飽きたらず、ゆっくりにも手を出したんだ。とか 勝手な妄想は「そうなのかも知れない→そうなんじゃないのだろうか→そうに違いない→そうだ!」というプロセスを経て事実と言うことにされてしまった。 噂は噂を呼び、婚約は解消、職場も追い出され、両親からは勘当を申し渡された。 時として事実は噂に塗り替えられてしまうこともあるのだ。 どんなにお姉さんが弁明しても皆噂を信じてしまっている。 街を歩けばひそひそ話に、酔っぱらいは「やらせろ!」と絡んでくる始末。 そのたびに隣のお節介おばさんが助けてくれたものの、お姉さんの心はぼろぼろだった。 お節介おばさんに邪魔された三匹は次の日からおばさんによりそれぞれ透明な箱に閉じこめられた。 会話は出来るものの、狭い箱の中では動き回ることが出来ない。 「ごめんね、まりさ、れいむ。ぱちぇがもっと気を付けていれば良かったのに…」 「ゆっ! ぱちゅりーはわるくないよ! わるいのはすっきりーさせてくれないおねえさんとじゃましたばばあだよ!」 「あのばばあがよけいなことしなければぱちゅりーのさくせんどおりいっぱいすっきりーできたのに! あのばばあだけはゆるせないんだぜ!」 野生のゆっくりであればぱちゅりーを責めるのであろうが、 今回れいむとまりさの怒りの矛先はお節介おばさんへ向かっていた。 「次こそはもっと完璧な作戦を立ててお姉さんを奴隷にするのよ! そしてゆくゆくは婚約者の財産を乗っ取って、いっぱいゆっくりするのよ!!!」 「さすがぱちゅりーなんだぜ!!!」 「こんどこそおねえさんですっきりーするよ!!!」 決意を新たにするぱちゅりーにそれに同調する二匹。 お姉さんは仕事を失い家に籠もるようになった。 その際に手紙で婚約解消の知らせと、両親からの勘当の旨を知らされた。 「むきゅ! お姉さん! お仕事しなくちゃぱちぇ達のご飯買えないでしょ!」 「まりさはごはんたべられなくなるのいやなんだぜ!」 「おしごとしないなられいむたちをすっきりーさせてね!」 三匹がぎゃあぎゃあうるさいのでお姉さんは散歩に出かけることが多くなった。 しかし、散歩に行っても周りの目を気にするばかりで、余計にストレスを溜めてしまった。 三匹はお姉さんが散歩に行っている間に、今までの行動を振り返ったり、これからの作戦を立てたりしていた。 それから数日すると、突然お姉さんのお出かけが多くなった。 たまに夜も帰らずに明け方帰るような日もあった。 「むきゅ! きっとお仕事で"残業"をいっぱいしているのよ! これでぱちぇ達は今まで通りいっぱいご飯食べられるのよ!」 「それならよかったんだぜ! でも、おねえさんの"ざんぎょう"のひはあのばばあがくるからめいわくなんだぜ!」 「ゆー、それよりもはやくこの"はこ"からでたいよ!」 狭い箱の中に閉じこめられてはすりすりも出来ないし、外に出かけることも出来ない。 三匹はどうしてもそれが不満だった。 「大丈夫よ! きっとお姉さんも仕事で疲れれば頭も冷えてぱちぇ達を出してくれるはずよ!」 ぱちゅりーは二匹を元気づけるために言う。 実際、ぱちゅりーはすぐにでも出してもらえると本気で信じているし、 二匹もぱちゅりーの言ってることだからきっと大丈夫。 出して貰ったらまた新しい計画を立てて、今度こそお姉さんを奴隷にしてやろうと考えていた。 そして、三匹がお姉さんを襲ってから二月が経った。 続く 後書きとかはまた後で書きます。 このSSに感想を付ける
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【ぱちゅりーとお姉さんとすぃー】 すぃー。 四角い板に車輪が付いただけのそれは、ゆっくりの自動車だった。 エンジンもハンドルもない。燃料を容れるところも存在しない。強いてあげれば、乗車するゆっくりの感情と思考が燃料であり、またハンドルである。 すぃーは一定数以上の群れに自然発生するが、適当な板におもちゃの車輪を付けたものでもすぃーとなる。要は、ゆっくりが「これは自分が乗って動かせるものだ」と認識できればよいのだ。 ――――― ここはすぃー教習所。といっても建物が並んでいたりきちんと整備された道路があるわけではなく、適度に開けた場所に石や木の枝をそれっぽく置いただけの簡素なものである。 曲がり角や障害物の傍には教官のゆっくりがおり、各場所で運転のチェックをする。 しかし、何故これほどまでに整った設備が形成されたか。それには、このような背景がある。 ――――― この群れにすぃーが発生して間もない頃は、事故も少なかった。だが、次第にすぃーが数を増やしてくると、速度の出し過ぎや不注意などでの事故が多発するようになった。 すぃーにより群れの行動範囲は広がったが、その弊害として、轢かれたり撥ねられたりして命を落とすゆっくりが出てきたのだ。 長ぱちゅりーは、教習所を設立して筆記と実技の学習およびテストを行い、合格した者に免許を発行することにした。 反対意見もあったが、みすみす仲間を事故で死なせるわけにはいかない。群れのゆっくりの大半は、長ぱちゅりーの案に賛同した。 かくして、 「免許を持たずにすぃーを運転したゆっくりは群れを追放」というルールが作られ、教習所は開始された。 ――――― すぃーは操作の簡単な乗り物だ。思考によって動く乗り物だから、性格の穏やかな者や思慮深い者が乗れば安全な運転になる。 が、凶暴だったり浅慮な者が乗れば暴走をしかねない。そのための教習所であり、そこには以下のカリキュラムがあった。 1.操作や交通ルールの筆記学習 2.事故の対処の仕方、応急処置の実技学習 3.すぃーに乗り実技指導 の三つである。1から段階をおいて学習させることにより、安全を徹底させる。三つともそれぞれ一日をかけての勉強であり、勉強嫌いの者はそれだけで免許を取得できないが、もとよりそんな者に免許を与える意義はない。 受講料は果実や昆虫などの食料、もしくはすぃー用道路整備の労働でもよしとされた。 教官は長ぱちゅりーが選出した優秀なゆっくりたちであり、彼らと長ぱちゅりーが最初期に免許を取得したゆっくりである。 教官ゆっくりの持つ色付きのどんぐりが認可の証で、三つの色付きどんぐりを持った者が長ぱちゅりーのテストを受け、合格と見なされた者に長ぱちゅりー手書きの免許証が手渡される。 群れのゆっくりにとって、権威ある長ぱちゅりーから直々に渡される免許証とは栄誉の証であり、また信頼を置けるゆっくりであることを証明するものであった。 ――――― 「れいむ、長であるぱちゅりーの質問にしっかり答えてね。 ……すぃーにのるときに確認することは?」 「まわりをみて、ほかのすぃーがきていないか、ちかくにだれもいないか、しっかりかくにんするよ!」 「坂道をくだるときはなにをするのかしら?」 「おりますよー! っておおきいこえでいって、さかみちのさきのすぃーやゆっくりにしらせるよ!」 「すぃーを運転するときにこころがけることはなに?」 「あんぜんうんてんだよ! いくらいそいでいても、すぴーどをだしすぎてはいけないし、つねにまわりにちゅういしなきゃだめだよ!」 「……むきゅ! 合格よれいむ! 免許証さんをあげるわ!」 「ゆわーい!」 ――――― 長ぱちゅりーは満足していた。すぃーの発生と、それに伴う事故の発生には戸惑ったものの、教習所の設立によりかなり改善された。 ほとんどのおとなのゆっくりはすぃー免許証を持ち、群れの発展に多大な貢献をしていた。 すぃー用道路と歩行ゆっくり用道路はきれいに分けられ、標識も見やすく設置されている。 「お姉さん、ぱちゅりーがんばったよ……」 長ぱちゅりーは、かつての飼い主の顔を思い出していた。 ――――― 長ぱちゅりーは、子供のときに親に捨てられた。赤ゆっくりの頃から聡明で、たびたび両親に意見したため、 「生意気だ」 と疎まれたのだ。両親は自分たちよりも知能の高い子供に嫉妬していたのだ。 運動が得意ではない長ぱちゅりーにとって、一匹になることは死と直結していた。途方に暮れた長ぱちゅりーを見つけて拾い育ててくれたのが、お姉さんだった。 お姉さんは長ぱちゅりーの聡明さとかわいらしさに惹かれ、長ぱちゅりーはお姉さんの優しさに懐いた。 お姉さんはドライブが好きで、長ぱちゅりーも連れていってくれた。 窓を開けると、涼やかな風が肌をなぶる。残像となって揺らめく景色のなかに、黒い陰が見えた。 お姉さんとの楽しい生活は、不意に終わりを告げた。 衝撃が全身を突き抜け、空気がうなりをあげて、お姉さんと長ぱちゅりーは空を舞った。 飛び出してきた大型の車とぶつかり、一人と一匹は路上に投げ出されたのだ。 ゆっくりである長ぱちゅりーは体が軟らかい。衝撃を上手く吸収し、なんとか命を留めた。しかし、人間のお姉さんは違った。あらぬ方向に曲がった手足、裂けた衣服の奥からは血が流れている。助からないと一目でわかった。 それでも、お姉さんは気力を振り絞って長ぱちゅりーに言葉を遺した。 「お姉さん、ずっと一人だったんだけどね……ぱちゅりーがきてから、寂しくなくなったんだよ。……私はお父さんとお母さんに見捨てられちゃったけど……ぱちゅりーはかわいいし、あたまがいいから……。また、家族みんなと仲良くなれるよ」 眼は虚ろに、光は薄くなる。深く息をついて、押し出すようにして言葉を紡ぐ。 「ごめんね……二人で、ずっとゆっくりしようねって言ったのに、約束破っちゃったね……。ごめんね……また、会えたら」 何も見えなくなった瞳を動かし、震える唇でもう一度、約束する。 「……今度は絶対……ずっと、一緒に………………」 それきり、お姉さんは動かなかった。長ぱちゅりーがいくら声をかけても、約束の言葉を繰り返しても、お姉さんの大好きなお菓子を分けてあげると言っても、笑ってくれなかった。 ――――― お姉さんの家族は顔を真っ赤にして泣いていた。見捨てられてなんかいない。自分も、そうだろうか。家族は、待ってくれているだろうか。 お姉さんは白い煙になって真っ青な空に昇っていった。 瞼の裏でほがらかに笑うお姉さんと再会を約束して、群れのある森へと帰っていった。 ――――― それから紆余曲折があった。両親と和解し、群れをまとめ、制度を作る。優秀さを古老のゆっくりに認められ、初代の長となった。 忙しさのなかで、お姉さんとの思い出も悲しみもしだいに薄れていった。 すぃーは危険な乗り物だが、悪いことばかりではない。注意するべき点を熟知していれば、事故は未然に防げる。 それでも、避けられない不幸というものはある。背負わねばならない悲しみもある。だから、長ぱちゅりーは自分のように悲しむゆっくりも人も少なくなればいいと思う。 零が無理だとしても、限りなくその近くへ。 長ぱちゅりーは今日もせっせと、免許証発行の準備をする。 頑張る長ぱちゅりーの姿を見て、後ろでお姉さんが笑っている。そんな気がして振り返ってみても、そこには誰もいなかった。 ――――― 《すぃー運転免許証》 むきゅ! 合格おめでとう! あなたは長ぱちゅりーが認めたゆっくりよ! 急がず焦らず、ゆっくり運転していってね!!! 完
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注意!!! HENTAIネタがあります 「ぺにぺに」「まむまむ」あります 今回虐待はありません 独自の解釈・設定があるので超注意 時代設定とか目茶苦茶です 一種のパラレルワールドとして考えてください 今更ながらに、人間が酷い目に遭います fuku4126の続きです ぱちゅりーの失敗-2 そして、三匹がお姉さんを襲ってから二月が経った。 こんこん 「はい、どうぞ」 お姉さんは三匹をおばさんから借りた大きめの籠に詰め、ある家を訪ねていた。 「こんにちは、お世話になります。」 「今お茶入れるから、適当に寛いでくれる? てんこ、お湯湧かして」 出てきたのはごく普通に見える青年。 変わっていたのは、ゆっくりてんこ(体付き)にお湯を沸かすように指示したこと。 「お邪魔しまーす」 靴を並べてから中へ入るお姉さん。 青年はれみりゃに大きめの透明な箱をとってくるように指示し、お姉さんを居間に通した。 青年は籠を受け取り、れみりゃに持ってこさせた大きい透明な箱に三匹を移した。 「ゆ! ここはどこなんだぜ!?」 「おにいさんだれ? ゆっくりできるひと?」 「むきゅ、少なくともあの婚約者じゃないことは確かね!」 青年は薄い透明なビニールシートで三匹を区切り、蓋をする。 「ぷっでぃ~んをもってくるんだどぉ♪」 箱を持ってきたれみりゃは青年に箱を渡すと、お姉さんにプリンを要求しだした。 すると、居間のドアを開け、ふらんが乱入してきた。 「うー! ゆっくりしね!」 「やべるんだどぉー! ざぐやにいいづげるんだどぉー!!」 れみりゃに暴力を振るうふらん。 「「れ、れみりゃだー!!! ふらんもいるよ!! なんでええええ!!!」」 久々に捕食種を見て恐怖に縮こまる二匹 「むきゅ! 愚鈍なれみりゃと単純なふらんならぱちぇがなんとかできるわ!」 ぱちゅりーだけは勝てる自身があるらしい。 「うるさいですね」 お姉さんはそう呟くとにこにこ顔でふらんの顔面に拳をめり込ませた。 「…! …!」 ふらんは涙目になり、殴られた場所を押さえながらお姉さんを睨む。 ぐしゃ! 次に泣きわめくれみりゃを壁に叩きつけた。 れみりゃはビクンビクンと痙攣し、気絶した。 「おねえさんすごいんだぜ!」 「れみりゃたちをやっつけたらこんどはれいむたちをたすけてね!」 しかし、お姉さんはにこにこと微笑むだけ。 「お湯が沸いたのは確定的に明らか」 居間に入ってきたてんこは青年にお湯が沸いた事を伝える。 「おお、むのうむのう」 その後に湯気を立てる湯飲みをお盆にのせたきめぇ丸が続く。 きめぇ丸はテーブルにお茶を並べる。 「ありがとうな」 青年はお茶を入れてくれたきめぇ丸に頭を撫でながら礼を言って、 三匹が入った箱をどこかへと持って行った。 バシン! バシン! 「やめてください しんでしまいます」 お姉さんは意味もなくきめぇ丸の頭を殴る。 ドンッ! 「てんこをいじめてね!!!」 きめぇ丸を押しのけたてんこが恍惚の表情でいじめてね宣言をした。 「れいむたちをさっさとここからだしてね!」 「まりささまはおなかがすいたんだぜ! ごはんをもってくれば、ゆるしてやるんだぜ!!!」 「むきゅ、ぱちぇはお姉さんとお話ししたいの! 余計なじじいはどっかいってね!!!」 三匹は運ばれている間中抗議を続けた。 青年は気にすることなく三匹を地下に運び込む。 そこには20匹程度のゆっくりの家族がいた。 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 箱に詰め込まれた三匹を見るなり挨拶をするゆっくりの家族達。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 三匹も本能に従い返事をする。 だが、青年は更に奥の部屋に入り、箱を下ろす。 テレビとビデオデッキを三匹に見えるようにセットした。 「てれびとびでおなんだぜ!!! なにをみせてくれるんだぜ!?」 「ゆっ! ゆーVをみせてくれるんだね! れいむはれいむとまりさのゆーVが見たいよ!!!」 「むきゅ、それなら、上でも良かったんじゃない? なんでここで見せるの?」 青年はビデオテープをセットし、再生ボタンを押し、上へと戻っていった。 「むきゅ、あのじじいが何したいのかぱちぇには理解できないわ!!!」 「きっとまりささまたちにゆっくりしてもらいたいんだぜ!!!」 「ゆ~、ゆーVなんて久しぶりできんちょうするね!!!」 そして画面に映ったのはゆーVの画面ではなく飼い主であるお姉さんだった。 そして、次に現れたのは、この家の主である青年。 三匹揃って頭に「?」マークを付けて首(?)をかしげる。 画面の中の二人は見つめ合い… /*エロ描写カット! ここから 画面からは青年とお姉さんの性行が様々な角度から流れました。 ぶっちゃけこの部分はゆっくりに何ら関係ないのでカットしますた。 二人がどういう事をしているかはゆっくりの台詞から察してあげてください。 /エロ描写カット! ここまで 「ゆあ"あああ"あ!!! じじい! おね"えさんのばーじんはま"りざがぼらうっでやぐぞくじでたんだぞおお"おお"お!!!」 「おねえざんのうらぎりものおお"おおお"お!!!!」 「むぎゅうう"うう"う!!!! おねえざんにはごんやぐしゃがいるでしょおおおお!!! うわきなんがずるなあああああ!!!!」 三匹が何を言おうとも画面の中の出来事は「すでに起こった事」なので止めることなど出来ない。 画面の中の二人は騒ぐ三匹に関わることなく、果てるまで交わり続ける。 映像が終了すると体付きのえーきがニコニコ顔で「よいぞっ!」と言いながらビデオを交換する、 そのビデオにも青年とお姉さんの性行が記録されており、三匹はずっとそれを見続けていた。 えーきはビデオの交換と同時に箱に空いた小さな穴に餡玉を押し込み、餌として与える。 途中、「うー!うー!」だの「よいぞっ!」など小さな雑音が入っていたが、 三匹はお姉さんと青年の行為に釘付けになってしまい、気付かなかった。 /*エロ描写カット! ここから ちなみにビデオの映像は青年が飼っている体付きゆっくり達が撮影しています。 何でそんなことが出来るかというと、都合という名の仕様だからです。 でないと、ただのハメ取りになりますからねぇ /エロ描写カット! ここまで 「やべでえええ!!! おねえざんのあに"ゃる"ばーじんはでいぶがぼらう"よでいだったんだよ"お"おお"おおぉぉ!!!」 「うれじぞうながおずるな! びっぢおねえざんんん!!!」 「うるざいい"いい"!!! おねえざんはまりささまだぢのどれいなんだぜええええ!!! じじいのおんななんかじゃないんだぜえええ!!!」 「ああ"あああ"あ"もっどやってほじいいとがいうんじゃないんだぜえええ!!!」 二匹は映像に対して泣き叫ぶが、ぱちゅりーだけはこの映像を見せる意味を理解し始めていた。 (これは、あのじじいの陰謀ね!!! お姉さんを自分の奴隷にして、 あの婚約者に嫁がせて裏から操ってやろうって言うぱちぇ達の作戦をぱくったのね!!! おそらく、このビデオをぱちぇ達に見せつけることでぱちぇの作戦のお陰でお姉さんを奴隷に出来たぞ! ってことを自慢するためのものね!!!) ぱちゅりーは考えた。 自分たちが奴隷にしてやろうと考えていたお姉さんを寝取られてしまった。 しかも自分たちは捕らえられてしまっている。 地下室にゆっくり達が監禁されていることから、あの青年が虐待お兄さんである可能性が高い。 もはや、あのお姉さんは諦めて他の馬鹿な人間を奴隷にする作戦を立てなければいけない。 そのためにはまずここから脱出する方法を考えなければ…。 しかし、身動きも取れないし跳ねても箱の蓋には中からは外せない簡易ロックがされているため、自力での脱出は不可能。 ビデオの交換にやってくるえーきに頼んで開けて貰おうとも考えたが、えーきは涙目で「らめぇ」と言うばかりで全く役に立たない。 外にいる連中に開けさせるか? とも考えたが、あの頭の悪そうな連中が鍵を開けられるとは思えない。 れいむとまりさがぎゃーぎゃー喚き、ぱちゅりーが脱出方法に頭を痛めている内にビデオの再生が終わっていた。 すると、今度はえーきではなく青年が現れた。 青年はぎゃーぎゃーわめく三匹を無視しながら二階の寝室に運び込んだ。 「むきゅ! お姉さん! これは一体どういう事なの!?」 ぱちゅりーはベッドに腰掛け、本を読んでいるお姉さんに聞いた。 お姉さんは何も答えない、いつも通りのニコニコ顔で本から目を離さない。 青年はテーブルに箱を乗せると、お姉さんを呼ぶ。 今度は返事をして、青年のもとへ向かう。 そしてまた性行を始める、ビデオでしたことを三匹に見せつけるように。 れいむとまりさもこのお姉さんをこの意地悪な青年に寝取られてしまった事を理解した。 自分たちの呼びかけに応じず、青年の命令だけを聞く姿は、夢想していた奴隷となったお姉さんの姿そのものだった。 青年に嬲られ喘ぐお姉さん。 (本当はれいむたちがお姉さんですっきりーして、気持ちよくなるはずなのに…、どおしてこんなことに…) (じじいじゃなくてまりさ様達のテクですっきりーしまくって、まりさ様達をすっきりーさせるはずなのに…) 二匹が存分に絶望を味わっている間もぱちゅりーだけはこの場から脱出する方法を考えていた。 (じじいがぱちぇ達を虐めようと箱を開けたときにぱちぇがじじいの顔に体当たりを当てて、 ひるませているその隙に逃げるしかないわね!!!) 考えがまとまる頃には青年とお姉さんは果て、お姉さんは青年の腕に抱かれすやすやと安らかな寝息を立てていた。 青年もそのまま眠りにつく。 青年が寝ている間に、ぱちゅりーは二匹に自分の考えとこれからの脱出方法を伝えた。 二匹はぱちゅりーの話しを理解し、明日脱出する際の行動などを確認しあった。 そして体力を回復させるために眠りについた。 夜が明け、三匹が目覚めた。 「ゆ~、くらいんだぜぇ、ここどこなんだぜぇ…」 まりさははっきりしない頭で考える。 -おうちにいるなら朝日が見えるはずなんだぜ、でも薄暗いんだぜ…、カーテン閉めてるのかな、お姉さん! カーテン開けてだぜ! -ゆっ? お姉さん、、、あ"あああ"ああ"あああ"あ そしてまりさは昨日起こったことを思い出した。 「れいむ! ぱちゅりー! おきるんだぜ!」 「ゆー、まりさうるさいよ…、ゆっくりしようね」 「むきゅ、まりさ、気持ちは分かるけど、今は少しでもよく寝て体力を付けるのよ!」 まりさはここで、昨晩、三匹で立てた脱出作戦について思い出した。 -そうだった、まりさ達はじじいが箱を開けたら渾身の体当たりを当てて、大怪我させて逃げるんだった。 そのうち、お姉さんと青年が起き出した。 二人はそれぞれ身支度を調えると、箱を居間に運び込んだ。 (むきゅ! これは好都合なのよ! わざわざ玄関の近い居間からなら逃げられやすいわ!) ぱちゅりーはこっそり二匹に伝えた。二匹も脱出作戦の成功を信じて疑わなかった。 きめぇ丸がやや警戒しながらお姉さんと青年にお茶を出す。 二人ともニコニコ顔で受け取る。 きめぇ丸はお姉さんに叩かれなかったことがうれしかったのか、ヒュンヒュンと首を高速で動かす。 野生のゆっくりであればきめぇ丸の高速首振りに拒絶を表すが、この三匹は脱出作戦に集中しているため、全く動じない。 「さあ、それじゃあ、早速始めますか」 そして作戦決行の時が来た。 青年が簡易錠を外し、蓋を開けた途端に、 ぼよん! 青年の顔にぱちゅりーが体当たりする。 「うわ! っと!!!」 青年がバランスを崩し、倒れる。 大抵のゆっくりは人間に勝てると思いこみ、執拗に攻撃するものだが、 この三匹はぱちゅりーと計画したとおり、青年を無視し、出口に向かう。 -ゆっへっへっへ! ばかなじじいなんだぜ! お陰でまりさ様達は逃げられるんだぜ! 確かに三匹の作戦は完璧とは言えないが、最初の体当たりさえ成功すれば成功率はぐんと上がる。 お姉さんは青年に駆け寄るし、居間の扉は半開き、そして玄関のドアは取っ手を下に倒して開けるタイプの物。 このタイプのドアノブなら三匹にも開けることが出来る。しかもこのとき、青年は鍵をかけていなかった。 おねえさんが三匹を追いかけても、その頃には外に出てしまえる。 まさに千載一遇のチャンスであった。三匹は確信した。ここから脱出できることを。 居間の戸を開け、玄関に向かう。出口はすぐそこ。 しかし、れいむとまりさは突然何者かに捕まり、身動きが取れなくなってしまった。 そしてぱちゅりーも捕まってしまった。 れみりゃとふらんとれーせん。三匹とも体付きだった。 三匹はぎゃーぎゃー騒ぐが、体付き達は全く意に介さない。 「うー! だっそうはゆるされないんだど~!」 「にげられずにゆっくりしね!!!」 「げらげらげら!!!」 そして、居間に再び運び込まれる三匹。 青年はてんこときめぇ丸に透明な箱を持ってくるように指示し、三匹を捕まえた体付きの頭を撫でた。 きめぇ丸達はすぐさま透明な箱を用意し、その中に三匹を押し込む。 青年はまずれいむを箱から取り出した。 「やめてね! じじいはれいむにひどいことしないでね!!!」 「まりささまのれいむにひどいことするななんだぜ!!!」 -何をしようとして居るんだこのじじいは! れいむに何かしようとしたら絶対ゆるさないんだぜ!!! -ゆっ? れいむがばーじんかだって? ゲラゲラゲラ、れいむはまりさのためにばーじんのままなんだぜ! -まりささまのれいむになにしているんだぜ!? なんでれいむをぶるぶるさせるの!? -え、なんでじじいぺにぺに出してるの? 「よーし、んじゃ、始めるぞー」 青年はれいむを振動で興奮させ、まむまむを出させ、今、青年のマグナムをそこに押し当てている。 「ゆっくりやめでね!!! でいぶのばーじんまむまむはまりさのなんだよ!!!」 ズンッ! 「ゆあ"あああ"あああ"あ!!! ゆ"ぎゃああ"あああ"あああ"ああ"あ!!!」 叫びだしたのはまりさ。 れいむは放心状態になっている。 -あああああ! じじい殺してやる! よくもまりさ様のれいむのばーじんを! -せっかく、ぱちゅりーの言うことを聞いて、いっぱいゆっくり出来るようになったらいっぱいすっきりーするって約束したのに!!! しかし、悪夢は終わらない。 ズンッ!ズンッ! 「これはある意味浮気なんでしょうか…」お姉さんが少し悲しそうに呟く。 ガタガタ震えながらも、ぱちゅりーはこの青年の正体を今悟った。 -こいつは虐待お兄さんじゃない、HENTAIお兄さんね!(以降、青年→HENTAIお兄さん となります) ゆっくりと性行、つまりHENTAI行為を行うことを進んで行う人間(男)の総称。 大抵、HENTAI行為に走る者達は人間の女児を模した体付きゆっくりをより人間の女児に似せるように整形させ、行為を行うが、 このHENTAIお兄さんと呼ばれる者は、人間の女児を模しているからゆっくりを襲うのではなく、 本当に「ゆっくりそのもの」に欲情し、襲うのだ。 ゆっくりを専門に犯すものだから、ゆっくりの性感帯などを熟知しており、相手をさせられたゆっくりはたとえ貞淑な嫁ゆっくりだろうが、 赤ゆっくりだろうが、老ゆっくりだろうが例外なく「すっきりー」させられてしまう。 -じゃあ、あの地下にいたゆっくりたちはこれからあのじじいに無理矢理犯されて死んでしまうのね!!! 普通、ゆっくりのぺにぺにやまむまむと言った器官は体の大きさの比率で人間のそれとは比べものにならないくらい小さい。 そのため、人間が挿入すれば裂けて中の餡子を抉り、高確率で死んでしまう。 しかし、この三匹は以前HENTAIお姉さんと呼ばれる人物に性欲処理係として、ぺにぺにを人間のそれと同じくらいに巨大化させられている。 そして、ぺにぺにとまむまむは表裏一体。まむまむの深さはぺにぺにの大きさに比例しする。 人間の女性器と同じくらいの深さとなったまむまむは人間の男性器の侵入に対し、十分な容量がある。 れいむはというと 「ゆっ! ゆぅん! ゆんっ! ゆんっ!」 この状況下においてHENTAIお兄さんとのHENTAI行為で快感を感じ始めていた。 HENTAIお兄さんはれいむのまむまむをゆっくりと突き上げながら、れいむの性感帯を刺激し、快感を与える。 HENTAIお姉さんの下にいた頃から性欲饅頭であったれいむは初めて自分が責められる快感に身を委ねている。 「やべでえええ!!! でいぶにひどいごとじないでえええええ!!!」 たまらず泣き叫ぶまりさ。 ぱちゅりーがゆっくりできるお家と奴隷を手に入れたられいむと沢山すっきりー!して沢山子供を作って… 幸せな未来を夢想し、れいむと二人ですっきりーを我慢していた頃を思い出し、まりさの目から大量の涙が溢れる。 -どおしてこんな事に… 「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! すっきりいいいいいいいいいんんんんん!!!」 そんなまりさの気持ちを知っていようがいまいが、HENTAIお兄さんはれいむをすっきりー! させ、れいむの顔に迸りを浴びせた。 深く息をつくれいむ。 自らの顔を汚す白濁液も気にせず、行為の余韻に浸る。 お姉さんは慟哭するまりさといつ自分が同じ目に合わせられるのか、 ガタガタ震え、恐怖におののくぱちゅりーを見てくすくすと笑った。 「さあ! 次はまりさの番だぜ!!!」 れいむの蜜で光るマグナムをそびえさせながらHENTAIお兄さんがまりさを持ち上げた。 -もう逃げられない。まりささまのばーじんもじじいに奪われるんだね… -でも、じじいの思い通りにはさせないよ! じじい一人だけですっきりーさせてやる! そして早漏って馬鹿にしてやる! 「やべでええええ!!! でいぶのだいじなばりざのばーじんうばわないでええええ!!!」 まりさが犯されそうになった時にれいむは我に返った。 咄嗟に叫ぼうとも、もう遅い。HENTAIお兄さんのマグナムはまりさのまむまむを貫いた。 「いぎゃああああああ!!! まりざっ!!! ゆぎゃああああああ!!!」 れいむの無様な姿を見てお姉さんはうっとりしている。 -ゆううぅぅぅぅう!! 何これ! 前のお姉さん(HENTAIお姉さん)ですっきりするよりすごく気持ちいいよ! -ほっぺぶうぶるされると弱いよぉ!! 最初の決意はどこへやら、まりさはHENTAIお兄さんのテクに酔いしれ、すっかり虜になってしまった。 「ゆんっ! ゆぅっ! ゆあっ! もうっ! すっき、りー、しちゃ、うん、だぜぇっ!!!」 「もうイキそうなのか? 案外早いんだな」 「ゆう"ううう"ううう"うう"ううう"! すっきりーーーーーーーーーー!!!」 まりさの抵抗は功を奏さず、あっさりとHENTAIお兄さんにすっきりーさせられてしまった。 れいむ同様体全体に迸りを浴びるまりさ。 「むぎゅうう"う"う! やべでえええええ!!! おねえざん!!! だずげでえええええ!!!」 HENTAIお兄さんの手がぱちゅりーに伸びるとぱちゅりーはお姉さんに助けを求めた。 しかし、 「ふふっ、だーめ!」「むぎゅう"うう"う!!!」「残念でしたー♪」 あっさりと断られた。 「やべで! ぱちぇのばーじんはおにいざんにあげるのおおおおおお!!!」 もはや退路もない、助けもない。ぱちゅりーが絶望に顔をゆがませる。 -こんな酷いじじいに奪われるくらいなら、お兄さんにぱちぇのばーじんあげたかったな… ぱちゅりー種というものは体が弱い。 だが、このぱちゅりーだけは昔の飼い主による訓練で体が強くなっていた。 先ほど言った「お兄さん」のことである。 もともと、裕福な家庭の飼いゆっくりであるぱちゅりーから生まれたぱちゅりーは、その家の息子に可愛がられていた。 ある時はぱちゅりーの体を鍛え、ある時は沢山本を読み聞かせ、またある時は一緒にビデオ映画を見せてやった。 ある日、息子はぱちゅりーに大金持ちに飼われているありすを遠くから見せた。 そのありすは専用の付き人を従え、まるで絵本で見た王様のようだった。 しかし、ありすはその辺のゴミ箱をひっくり返したり、魚屋の魚を荒らし、 起こった店長に対して、付き人に金を払わせ「これで満足?」と嫌みらしく言った。 息子は「ぱちゅりー、きっとお前はゆっくりの王様になれるぜ! でも、あんな性悪クズゆっくりにはなるなよ!」とぱちゅりーに話した。 ぱちゅりーの目にはありすは「迷惑な糞饅頭」ではなく「自分の理想」として映った。 傲慢で物怖じせず好きなように振る舞う姿は最高にゆっくりしている気さえした。 そのため、あんな糞饅頭にはなるなという注意もぱちゅりーには届かなかった。 その日から、ぱちゅりーは人間を見下すようになった。ぱちゅりーの中では人間は格下のくせに威張っている悪い奴という印象になってしまった。 しかし、息子だけは好きだった。昔から自分を可愛がってくれ、いろんな事を教えて貰い、 また、体を鍛えて貰ったことで、他のゆっくり達よりも強くなれた。 息子の両親は日に日に態度が悪くなっていくぱちゅりーに対して堪忍袋の緒が切れ、遠く離れた街に捨てた。 本当はそこの人間かに潰されるか、野生に生きようとして、餌のまずさに何も食べずに餓死するはずだったが、運良くHENTAIお姉さんに拾われた。 まりさとれいむとはそこで知り合った。 HENTAIお姉さんにぺにぺに拡張を行われているときは激痛に苛まされたが、大きな武器が出来たと喜んだ。 -偉大なゆっくりには何か他のゆっくりと一線を画すものが必要だ。この人間サイズのぺにぺには都合が良い。 そして、ある日HENTAIお姉さんが留守の時にHENTAIお姉さんが愛読していたポルノ雑誌を読み、ある物語に夢中になった。 それは若い人妻を寝取り、夫に気付かれないよう人妻を利用して金を手に入れ、ギャンブルや女に金をつぎ込む執事の話だった。 そして、その時にぱちゅりーはお姉さんに行おうとした「作戦」を思いついたのだ。 -これの通りにうまくやればお金持ちになれるわ! そして、お金に物をいわせてお兄さんの元に帰れるわ! その時のぱちゅりーは純粋に最初の飼い主の下に戻りたいだけだった。 それからしばらくすると、HENTAIお姉さんは飼っていた全てのゆっくりを捨てた。 まりさとれいむ以外は思うがままに森へ行ったり、民家に押し入ったりして殺されたり、野生の餌を受け入れずに餓死したり。 ぱちゅりーは自分を慕う二匹と自分の餌についてはゆっくりを捕食することで賄った。 時たまれみりゃやふらんに襲われることもあったが、全て返り討ちにしていた。 不幸なゆっくりを演じて、あまり頭の良くなさそうな人間のお姉さんの同情を誘い、ペットとして受け入れられることに成功した。 そしてある日、お姉さんから金持ちの婚約者の話を聞き、「作戦」の決行を決意したのだ。 ズンッ! HENTAIお兄さんのマグナムがぱちゅりーのまむまむを貫いた。 「むぎゃあ"ああ"あああ"ああ"!!!!」 「…」「…」 れいむとまりさは放心状態になっており、とてもぱちゅりーを気遣う余裕など無かった。 「むぎゅっ! ぎゅっ! むぎゅんっ! むきゅ?」 絶望の表情で犯されるぱちゅりー。 あまりにも間抜けな顔をするものだから、お姉さんだけでなく、その場に居合わせたHENTAIお兄さんの飼いゆっくりまで吹き出してしまう。 「むぎゅ………、、、っ! むきゅううううううーーーーー!!! やべでええええええ!!!」 「っ、どうしたんでしょうか?」 「そろそろすっきりーしそうなんでしょうね。それですっきりーしたくないものだから、ああやって暴れて抵抗するんでしょう」 ぱちゅりーの変化に驚いたお姉さんの問いにきめぇ丸が答える。 「むぎゅーーーーーーー!! いやあああああ!!! そこまでにしtすっきりーーーーーーーー!!!」 例に漏れず、ぱちゅりーにも迸りを浴びせる。 精液まみれの汚い饅頭が三つ出来た。 「それでは、この子達しばらく預けますね。」 「うん、様子とかはビデオにとって届けに行くから」 「はい、ではまた今度」 「またね」 簡単に挨拶を済ませ、お姉さんはHENTAIお兄さんの家を後にした。 お姉さんとHENTAIお兄さんは恋人同士だった。 あの三匹の襲撃後、全てを失って途方に暮れ、川に身投げして自殺を図ったお姉さんをたまたま助けたのが事の始まり。 HENTAIお兄さんは必死に説得し、自殺を思いとどめさせ、その後も暇を見つけてはお姉さんを元気づけた。 -大丈夫! 君がおかしな人間でない事はきっとみんな分かってくれる! -人の噂も七十五日ってね、無責任な噂なんてすぐになくなってしまうさ! -辛ければ俺に話してくれ。少しは気が晴れると思うよ。 ある日、ふとしたことからお姉さんはHENTAIお兄さんの正体、本物の鼻つまみものであることを知った。 その事を聞いてみると、HENTAIお兄さんは正直に話してくれた。 お姉さんは正直に全てを話してくれたHENTAIお兄さんを受け入れた。 根も葉もない噂で苦しめられてる自分を元気づけてくれた彼を自分が支えたいと思うようになり、いつの間にか恋人同士になっていた。 ある日、お姉さんはHENTAIお兄さんに復讐を手伝って欲しいと願い出た。 HENTAIお兄さんはあまり気は乗らないが、内容を聞いたらやる気満々になった。 内容は、自分がHENTAIお兄さんに抱かれる場面を見せつけること。 そして、HENTAIお兄さんがあの饅頭共を犯し倒すこと。 大まかにはこの二つ。 HENTAIお兄さんは前者はともかく、後者にも魅力を感じていた。だってHENTAIだもの。 前述したとおり、通常種のゆっくりに挿入すると餡子を抉って死んでしまうため、通常種は一回しかHENTAI行為が出来ない。 だが、加工場で売られているゆっくりはまむまむを改造されてはいるものの、性格まで改造されている。 HENTAIお兄さんとしては、そんな良い子ちゃんなゆっくりでなく、我が儘で仲間を裏切ったり、無様に命乞いをするゆっくりとHENTAI行為をしたかった。 しかし、通常種のまむまむ拡張は恐ろしく時間がかかる上に、大抵は死んでしまうため、なかなか出来るものではない。 その点、あの三匹は性格が悪いまままむまむ拡張が施されているため、HENTAIお兄さんからすれば理想のゆっくりであった。 提案した日から早速作戦の準備が始まった。 とはいっても行うのは性感帯開発と性行。 あの三匹の前で抱かれるときに苦痛で表情を歪ませようものなら、あの三匹が自分たちに抱かれてないから痛がってるんだ!と勘違いする可能性がある。 だからあらかじめ性行に慣れていれば、HENTAIお兄さんに抱かれて悦んでいる姿を見せつけてやれる。 HENTAIお兄さんに嫉妬し、悔しがるあの三匹の姿と、HENTAIお兄さんに犯され無様に泣き叫ぶ姿を想像するだけで気分が良くなった。 作戦は必要以上に効果を発揮した。 処女喪失シーンはビデオにとって見せつけた。映像を見せたときの三匹の無様な姿(ビデオに記録した)、お姉さんとHENTAIお兄さんが愛し合う姿を見せたときの絶望の表情。 そしてお姉さんを犯そうとした三匹が逆に自分たちが一匹ずつ犯されるときの恐怖と絶望の表情。 全てがお姉さんを満足させた。 HENTAIお兄さんにはこれからしばらくのあの三匹を貸す。 その間毎日のように犯されるだろう。HENTAIお兄さんだけでなく、彼の飼っている体付きゆっくり達からも犯されるはず。 その時の無様な姿が待ち遠しい。 お姉さんは自分に協力してくれた恋人に感謝しながら帰路についた。 続く 気が済むまで制裁・虐待しようとするとやたらと長くなってしまい・・・ このSSに感想を付ける
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ぱちゅりーのご本 ゆっくりぱちゅりーといえば本が大好きな事で有名。 しかし飼いゆっくりならともかく、野山の奥深くに生きる野生のゆっくりぱちゅりーはいかにして本を手に入れているのでしょうか? ここはぱちゅりーの村。どうやらここにはいろんなゆっくりが尋ねて来るようです。 「むきゅ!白蓮、ゆっくりおはよう!」 「おはようぱちゅりー、ゆっくりしていってね」 するとお家からぱちゅりーやまりさの子供たちが飛び出してきて 「ゆっ!びゃくれんさんだじぇ!」 「むきゅ!エア巻物!エア巻物!」 子供達にせがまれた白蓮はエア巻物を取り出すと子供達に読み聞かせをしてあげました。 白蓮はとても長生きなのでいろんなことを知っています。その経験がエア巻物に記録されているのです。 それは子供達にも大人達にも興味深いものでした。 昼頃になるとめーりんが狩りから戻ってきました。 「じゃおっ!今日の狩りは大成功だったよ!」 「お疲れさまめーりん、ゆっくりしていってね!」 母ぱちゅりーはめーりんをお家の中に案内し、ふかふかの干し草のベッドの上に 座らせると野イチゴを出してもてなした。 ただでさえ気持ちいいふかふかのベッドの上いっぱい食べためーりんはシエスタモードに入った。 「むきゅ、めーりんはシエスタモードに入ったようね。お母さんは外で見張って来るわ。おちびちゃんはめーりんのシエスタを邪魔しちゃだめよ。」 「むきゅっ!わかってるわ!」 子ぱちゅりーはめーりんを起こさないようにそっと帽子をとった。 「むきゅぅ~っ!!」 帽子の下には若干穴の空いた絵本があった。この絵本はめーりんが天敵のゆっくりさくやから身を守るために生えてくるものである。 昔からナイフに対抗するのは本と決まっている物である。 内容はめーりんの夢が絵本になった物で子供にも読みやすいのだが、 まれに大人のめーりんの場合そこまでよ!な内容もあったりする。 まあそんな精神的ブラクラのような事もあってぱちゅりーのそこまでよ!な事に対する抵抗感も育まれていくのだが… 夕方にはゆっくり阿求が尋ねてきた。 阿求は気候や暮らしなどこの村の様々な事を記録しているのだが、 どうやら一冊分たまったのでぱちゅりーの書庫に保存を頼みにきたようだ。 「むきゅっ!わかったわ。この本はゆっくり保存させてもらうわ。」 村の奥にある洞窟は書庫になっており今までの阿求の記録や、生え変わっためーりんの絵本が保存されていた。そしてもう一つ… ぱちゅりー達はゆん生を全うすると、さあお食べなさい!をするように真っ二つに割れ一冊の本を残す。 その本にはぱちゅりーのゆん生、子供達への想いが残されていた。 狩りや子育て、困った事があったらいつも母ぱちゅりーは自分のお母さんのご本を読んで頑張った。 「お母さん、今日もゆっくりしていってね!!!」 ぱちゅりーはお母さんのご本にすりすりをすると書庫の洞窟に蓋をして子供達のところへ戻って行った。 もっちり 名前 コメント
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「むっきゃっきゃっきゃきゃっ!ばかなゆっくりどもからさくしゅして、むしゃむしゃするごはんはたまんねええええええええ! むーじゃ!むーじゃ!し、し、し、しあわぜええええええええええええええええ!むっきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!!!」 銀行の本部となる洞窟の奥にて大量の食料をガツガツと口に入れるぱちゅりー。 もはやその醜悪なゲスの本性を隠そうともせずにくっちゃくっちゃと醜く音を立てながらバカ食いをし、大声で笑い声を上げている。 「むきゅきゅきゅ!それにしてもあのうつむいたままなにもできずにくやしそうにしているおさのかおったらなかったわね! いいきみだわー!そもそもいだいなけんっじゃであるこのぱちぇをさしおいて、あのむのうがおさをやっていることじたいがおかしいのよ!」 だがそれもまあ今だけの話だ。 今にこのかんっぜんむけつのけんっじゃであるぱちぇが群れを支配する事になる。 そう。全ては計算通り。すべて順調に進んでいるのだ。 全てのきっかけは、この洞窟だった。流石にこの洞窟を自力で発見したことだけは幸運によるものだと、ぱちゅりーも認めざるを得ない。 だがその後の一連の流れは全てぱちゅりーの策略によるものだ。 まずぱちゅりーはいつまで経っても働かないような、がらの悪い不良ゆっくりたちに声をかけた。 今から自分の教えるゆっくりは、昼間おうちには居ないから、ためてある食料が盗み放題だよ、と。 事実簡単に空き巣行為を成功させることができた不良ゆっくりたちは大喜びだった。 その後もぱちゅりーはそのゆっくりたちを指示し続け、大量の食料と不良たちの信頼を得ていった。 好都合だったのは、自分達のほかにも便乗して空き巣を働くゆっくりたちが複数いたことだ。 まあずさんな下調べのせいで何匹かは捕まったりしたようだが、目くらましとして大いに役立ってくれた。 そしてある程度時期が来たのを見計らって、ぱちゅりーは不良ゆっくりたちに次なる策を提案をする。 このまま空き巣を続けていても、毎度毎度おうちに忍び込んで食料を運ぶのは面倒ではないか? それに、最近は警戒して、つがいの片方をのこすゆっくりも増えてきた。 それよりも、自分たちは働かずに、勝手にゆっくりたちが、食料を持ってくる方法があるのだが協力しないか? この提案をぱちゅりーのことを信用していた不良ゆっくりたちが断るはずもなかった。 こうして出来たのがぱちゅりー銀行だった。 始めは銀行という形態をとり、面倒な管理の手間をかけてまで、食料の預金を預かった理由は二つある。 一つは、今まで盗んでためてきた食料を隠すため。 木を隠すには森とはよく言ったもので、洞窟に大量に食料があれば、どれが盗んだものでどれが預かったものか区別はつかない。 二つ目は、当面の貸し出し分の食料を得るためである。 流石に盗んだ分だけでは、群れの子どもがいるつがい全員分の食料を貸し出すことは不可能である。 どうしても、大量に食料を集める必要があった。 だがその分、いったん集めてしまえばこっちのものだとぱちゅりーは思っていた。 この群れは、子どもがいるゆっくりに対して、子なしゆっくりのほうが圧倒的に多い。 よって子なしゆっくりたちから食料を集められれば、子どもがいるゆっくりに貸し出すぶんには、出たり入ったりする分を考慮しても十分すぎる量が確保できるというわけだ。 食料さえ確保できれば、後はバカなゆっくりたちをそそのかして、借金漬けにするだけだ。結果はご覧の通りである。 だが偉大な賢者の計画はこれからが本番だ。 いま群れに存在しているほとんどの子ゆっくりたちはぱちゅりーに大量の食料の借金をし、奴隷となっている。 と、いうことはだ、これから先この子ゆっくりどもが成長し、また子どもを作れば、自動的にそいつらもぱちゅりーの借金を負うことになるのだ。 今はスッキリ制限のせいで、子どもが作れないが、そのうち上の老ゆっくりの連中が死ねば規定数に空きができて子ゆっくりが増えるだろう。 そうなればまた、ぱちゅりーの奴隷がどんどん自動的に増えるという算段だ。 群れの若い世代を支配するということは、群れの将来を支配するということなのだ。 自分は何にもしないでも、かってに奴隷どもが、決して返済する事のできない借金を返すために必死で食料を運んでくる。さらに奴隷どもは自動的にその数を増やしていくのだ。 こんな愉快な事があるだろうか。 まあ、最近は噂が広がって、新たにぱちゅりー銀行に食料を借りにくる輩はいなくなったが、対策は既に考えてある。 その対策とはこうだ。 まず、つがいになり、身ごもった一家を探し出す。 当然だが、身ごもっていないほうのゆっくりは、狩りに奔走していることだろう。 そのゆっくりを奴隷ゆっくりを使い、秘かに亡き者とするのだ。 残された身重のゆっくりは途方に暮れるだろう。なにせ自分はにんっしんして動けないのに、つがいは死んでしまっているのだ。 そこでぱちゅりー銀行の出番だ。シングルマザーのゆっくりに食料を貸し出す提案をするのだ。 まあ、初めは嫌がるかもしれない。だがやがて気づくだろう。自分と、おちびちゃんが生き残るには、食料を借りるよりほかに方法はないということに。 と、まあこんなふうに食料を借りざるを得ない状況を奴隷を使って故意に作り出していけばいいのだ。 この完璧な計画に死角はない! 「むっきゅっきゅっきゅきゅ!いだっいなけんっじゃのぱちゅりーさまのまえに、すべてのゆっくりがひれふすひもちかいわね! ああ!ゆかい!ゆかい!むきょきょきょきょ!」 洞窟内にてぱちゅりーのゲスな笑い声がこだました。 「うう、いったいどうすれば……」 長ありすは自分のおうちでどうすればこの事態を収めることができるか必死に考えていた。 あのぱちゅりーは自分が正義などとのたまっていたが、そんなことは絶対にない。あのゲスは悪いことをしている。それは間違いない。 だというのになぜか反論できない。やはりこの辺の思考の低さが野生のゆっくりの限界なのか、長ありすはどうなっているのか訳がわからないのだ。 いっそのことあの奴隷たちや群れの仲間をつのってぱちゅりー銀行を攻撃するか? いやだめだ。あそこは、みんなの食料を預かっているのだ。そこを力ずくで潰すとなれば当然反発が起こるだろう。当然ぱちゅりー亡き後は誰がどれだけ食料を預けていたかで揉めることになる。 何より掟を破ったわけでもないのに、暴力に訴えては、群れというルールの概念自体があやふやなものとなってしまう。力だけが正義ならみんなで協力する意義が失われてしまうのだ。 だが、このまま悠長にあのぱちゅりーを放っておいても結局同じことのように思える。 長ありすは気づいていた。群れのほとんどの子ゆっくりたちが、すでに借金漬け状態になっていることに。 このまま群れの未来を担うはずのおちびちゃんたちが成長していったとしたら、きっと群れはぱちゅりーの所有物同然になってしまうだろう。 それだけはだめだ! やはり自分が全ての罪を被り、あのげすぱちゅりーと刺し違え、銀行を崩壊させるより他に手はないだろう。 その後群れは秩序を失い、完全なる弱肉強食の時代になるだろうが、今のままよりはましなはずだ。 「ゆうう!もうこれしかてはないわ!」 長ありすは覚悟を決めた。 と、そのときである。 「あー、こんちわ長。群れの視察にきたよっと」 「むきゅ!こんにちわ長」 長ありすの覚悟とは対称的な呑気な男の声がおうちの外からかけられたのであった。 この危機的状況を脱することのできる救いの声が! 「ふーん。成る程ねえ、そいつぁ難儀なこって」 長ありすから事情を聞いた男がそう感想を呟く。 この男と連れのぱちゅりーは、定期的に人間との協定が守られているかどうかチェックするためにやってくる国営機関の人間であった。 最近のゴタゴタですっかり長ありすは忘れていたが、もうそんな時期だったのだ。 だが長ありすにとってこれはまたとない僥倖。さっそく相談を男に持ちかけるのであっつた。 「にんげんさん!なんとかならないかしら?このままじゃむれがあのぱちゅりーにのっとられてしまうわ!」 長ありすは必死になって男に訴える。 もうこの群れの状況を打開するには人間の力を借りるしかないと思っていたからだ。 だがしかしそこへ、 「そこまでよ!むっきょきょきょきょ!はあはあぜえぜえ……」 突然、今話題にしているゲスぱちゅりーがおうちの前に現れたのだった。 慌ててやってきためか、若干息切れしている。 それもそのはずで、群れへ人間がやってきたという情報を聞いてから急いでこの場へやってきたからだ。 ゲズぱちゅりーもまた、もし今の自分の計画が覆されれるとしたら、人間の介入しかありえないと考え、 いつ人間が視察に来てもいいように、長ありすのおうちを他のゆっくりに見張らせていたのだ。 強いものにはしっかりと媚を売ろうとするところがいかにも小悪党を思わせる。 「おさ!いわれのないちゅうしょうを、にんげんさんにふきこむのはやめてもらおうかしら! ぱちぇはなんらむれのおきてにふれるようなことはしていないわ! むしろ、げすなゆっくりは、むこうのほう!なにせ、かりたものもかえせないんですからね! そのけっかとして、すすんでぱちぇのどれいになるのはとうぜんのことだわ! ばかで、くずなゆっくりには、にはそれくらいしかつかいみちがないものね!むっきょきょきょきょ!」 ふふんと胸を張ってそう主張するゲスぱちゅりー。 「なに言ってるの!ぱちゅりー!あんなたいりょうのりしをはらえるわけないじゃない! こんなふざけたけいやくは、むこうよこのいなかもの!」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!すべてそうほうのどういのうえでのけいやくよ! それとも、いちむれのおさともあろうものが、ぼうりょくでむりやりなかったことにするつもり? こっちは、こういでしょくりょうをかしてあげたのに、そっちのかってなつごうで、ふみたおすき? それじゃどろぼうとおなじね!おお、げすいげすい!このむれのおさはとんだどげすね! おさがげすじゃあ、むれのゆっくりたちがげすなのもしかたないわね! やはりここはけんじゃなぱちぇがむれをしはいするのがただしいのよ!むきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!」 「なんですってー!いわせておけばぁ……」 「お前らちょっと黙れよ!」 「ゆひっ!」「むきゃ!」 再び長ありすがゲスぱちゅりーに噛み付こうとしたそのとき、男の一喝が二匹を縮み上がらせる。 「あー、話は大体わかったよ。まあ何だ、この場合はぱちゅりーが正しいな。 事前に借りる前に、双方で契約内容の同意があったなら、それをあとからゴチャゴチャ言うのはルール違反だわ」 男は静かに言う。 「むっひゃひゃひゃひゃ!さっすがかしこいにんげんさんは、はなしがわかるわね! このむれにいるむのうなゆっくりたちとはおおちがいね!むっきゃっきゃっきゃっきゃ!」 「そっ、そんな!にんげんさん……」 勝ち誇ったように笑うゲスぱちゅりー。 それとは対照的にがっくりと意気消沈してうなだれる長ありす。 「まあ、とは言えさ、もちょっと負けるなり何なりしてくれてもいいんじゃないか?借りた連中はもうはじめにもらった食料の程度は返してるんだろ? もうちょっと利子を緩めてもお前さんはもう損をしないわけなんだしさ」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!いくらにんげんさんのたのみでも、それだけはきけないわ! けいやくは、かならずまもられなければならないものよ! それともにんげんさんも、このげすなおさとおなじように、ちからずくでぱちぇのぎんっこうをつぶかんがえかしら?」 「まさか。約束するよ『オレ』は『お前』に何もしないとね」 男はしっかりとした口調でゲスぱちゅりーに約束する。 「むっきょきょきょきょ!それでこそかしこいにんげんさんだわ!にんげんさんとはいいかんけいをきずけそうね! つぎにしさつにくるころには、ぱちぇがむれのおさになっているとおもうから、そのときはよろしくね!むっきゃきゃきゃきゃ!」 それだけ言うと、自分の計画が脅かされることがないと安心したのか、満足げな表情で、ゲスぱちゅりーは去っていった。 その姿が、見えなくなったところで、 「はっ、小悪党が、ヘドが出るねぇ」 そうぼそりと男は呟いた。 「むきゅ!人間さんはやっぱりあのぱちゅりーを何とかする気なの?」 それを聞いて、男に尋ねるぱちゅりー。 「まあね。このまま放っておいたら、借金に追い詰められた奴隷ゆっくりたちが、集団で麓の村へ食料を奪いにくるなんて自体も考えられなくもないしね。 人間にしろゆっくりにしろ、借金に追い詰められたやつは基本ろくなことしないからねぇ。今の内に潰しといたほうがいいだろう」 そう連れのぱちゅりーに答える男。 「え?え?どういうことなのにんげんさん? ありすにきょうりょくしてくれるってことなの? でもさっきぱちゅりーがただしいって、それにあのげすぱちゅりーにはなにもしないってやくそくしたような…」 頭にクエッションマークを浮かべなら男に質問する長ありす。 「ああ、それはさ、オレが動くまでもないってことさ。 あのバカは致命的なミスを犯している。オレに言わせりゃ今までもってたほうがおかしいくらいだよ。 まっ、そんなわけで、極めて合理的にあのクソ銀行を叩き潰す手段をお前さんに教えよう」 「ほんとなの!にんげんさん!」 長ありすは驚いた。あの完璧とも思えるぱちゅりー銀行を潰す手段があるというのか。 「まあね。ルールで相手を縛ろうとする者は、自分もまたルールに縛られるものさ」 男はそうぼそりと呟いた。 そして次の日。 「みょん!たいへんだみょん!ねてるばあいじゃないみょん!」 銀行である洞窟の奥にて、呑気に寝ているゲスぱちゅりーを、慌てた様子の社員ゆっくりが起こしにきた。 「……ふぁあああ!いったいなんのさわぎなの!このけんっじゃの、すーぱーおひるねたいむをじゃまするなんて、 よっぽどのじたいなんでしょうね!」 気持ちよく寝ていたところを無理やりに起こされ、すこぶる不機嫌な声で言うゲスぱちゅりー。 「それがたいへんなんだみょん!むれのゆっくりがしょくりょうをひきだしにきたんだみょん!」 「はああああああああ!そんなことで、けんじゃのぱちぇをおこしたのおおおおおおおおお! ふざけるなああああああああ!そんなのさっさとはらってやればいいでしょおおおおおおお! そんなこともわからないの?いくらばかだからって、げんどってものがあるわよ!」 銀行にゆっくりが食料を引き出しにくるのは当然の事である。 だったらその分の食料をさっさと渡してやればいいだけのことだ。そんなことまでいちいちぱちぇが指示しなければならないのか! まったく自分がけんっじゃなのは当然としても、周りの連中がここまで低脳だと、いちいち指示を仰がれるのもわずらわしいものだ。 と、バカにしたような顔でみょんを見るゲスぱちゅりー。だがしかし、実際の事態はそんな悠長なことを言っている場合ではなかった。 「ちがうんだみょん!ぎんっこうにあずけてたすべてのゆっくりが、いっせいにしょくりょうをひきだしにきたんだみょん! もうぎんっこうには、しょくりょうのひかえがないんだみょん!」 「な、な、な、なんですってえええええええええええ!」 「さっさと、れいむのあずけたしょくりょうをもってきてね!すぐでいいよ!」 「はやくもってきてね!えいっぎょうじかんないなら、いつでもひきだせるってやくそくだよ!」 「あずけたしょくりょうが、ひきだせないってどういうことなの!さっさとせきにんゆをだしてね!」 ぱちゅりーが洞窟の入り口近くまで来てみると、そこには食料を引き出そうと詰め掛けてきた群れのゆっくりで溢れ返っていた。 今はまだかろうじて社員ゆっくりがなだめているが、いつ暴動に発展してもおかしくないほど殺気立っている。 それも当然だろう。自分の預けた食料が返ってこないかもしれないのだから。 「む、むぎゃぎゃ、これはいったい…」 騒然とざわめく目の前の光景に直面して、放心したように呟くゲスぱちゅりー。 昨日までは何の問題もなかったはずなのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか。 いったい何が起こっているのか、ゲスぱちゅりーにはさっぱりわからなかった。 「ゆゆ!でてきたわねぱちゅりー!さあ!このじたいをせつめいしてもらおうかしら! あずけておいたしょくりょうがおろせないとは、いったいどういうことかしら?」 洞窟前に出てきたゲスぱちゅりーを、目ざとく見つけた長ありすが鋭く問う。 「ありす!このさわぎは、あなたのしわざね!」 ぐぬぬぬと歯軋りしながらゲスぱちゅりーは長ありすを睨みつける。 「ゆゆ?なんのことかしら?ありすたちはただ、せいっとうなけんりをようきゅうしているだけよ! そんなことよりも、はやくありすがあずけたしょくりょうをもってきなさい」 「ゆぐぐぐぐ!」 何か言い返したいのに、唸る事しかできないゲスぱちゅりー。 (ゆふふふ。にんげんさんのいったとおりになったわ!) 胸の中でそう感想をもらす長ありす。 しらばっくれてはいたが、勿論この事態を引き起こしたのは長ありすの仕業である。 昨日、ゲスぱちゅりーが、長ありすのおうちを去った後、男はこうアドバイスをしたのだ。 「群れ全体にさ、噂を流すんだよ。 あのぱちゅりー銀行はキケンで今にも潰れそうな状況だ。 ぱちゅりーたちが必死になって借金を取り立てているのは、自分たちがみんなの預けてある食料を食っちまったせいで、 首がまわらなくなったせいだ。 このままあの銀行に預けたままにしておくと、今に取り返しのつかないことになる。 つまり、預けておいた食料が帰ってこなくなるかもしれない。そうならないように、いまの内に全食料を引き出しておいたほうがいい。 と、まあこんな感じの銀行の危機を煽るような噂をさ」 長ありすは、この男のアドバイスに従い、これらの噂を群れ中に流した。 そして噂はあっという間に群れ中に広がっていったのだった。 それでなくとも、ゲスぱちゅりーたちがかなりあくどい取立てを行っていることは有名であったし、 調子に乗って群れの広場で公開制裁なんぞ馬鹿なことをやったせいで、借金をしてない群れのゆっくりたちからの印象も最悪だったのだ。 そしてこれらの要素は、どうやら噂どおりあの銀行に預けたままにしておくとなんかやばいかも、と群れのゆっくりたちに思わせるには十分だった。 その結果が今朝のこの事態の原因である。 ちなみに、噂が群れを駆け巡っている最中、当のゲスぱちゅりーはというと、 洞窟の奥で大量の食料をがっつき「けんじゃ!けんじゃ!」と叫びながら、 自分が群れを支配したときのことを妄想していたので、今朝になるまでまったく気づかなかったという。 「さあさあ、ぱちゅりー!さっさとみんなのぶんのしょくりょうをこのばにもってきなさい!」 「そうだ!そうだ!」 げすぱちゅりーに詰め寄る長ありすと、その他のゆっくりたち。 「ゆげげげどうするんだぜぱちゅりー!」 「みょん!もうしょくりょうのあきがないみょん!なんとかするみょんぱちゅりー!」 「わからないよー!このままじゃやばいんだよー!」 取り巻きの社員ゆっくりたちもぱちゅりーを急き立てる。 「む、む、む、く、むぎゃ、むんっと……」 ぱちゅりーは必死になって打開策を考えるが、まったくもって良案は思い浮かばない。 そりゃそうであろう。 いまぱちゅりー銀行に起こっている事態は、俗にいう取り付け騒ぎというやつだ。 これは金融機関などが信用不安に陥った時などに預金者が銀行に殺到して騒ぎになる現象のことである。 ゲスぱちゅりーたちが行ってきた行為は、言ってみればヤミ金業者のそれに近いが、建前上は銀行と同じ形態を取っている。 銀行や保険といった、実際になにか物を作り出しているわけでない商売でもっとも大切なものは信用である。 何故ならば、銀行はその構造上、預金者が一斉に預金を引き出せば、嘘みたいにあっけなく潰れるのだ。だからこそ銀行経営者は信用に気を使う。 銀行などが実際は別として、昔からお堅いイメージを持っているのはこのためなのだ。社員のスキャンダルなどもってのほかである。 だがぱちゅりー銀行はというと、信用などどこ吹く風で、借金をしたゆっくりにやりたい放題、ぱちゅりーや社員はゲス行為をしたい放題である。 ゆえに、ちょっとした噂の揺さぶりで、こうして簡単に崩壊する。 ゲスぱちゅりーの策は別に完璧でも何でもなかった。男に言わせれば、むしろ今まで破綻しなかった方が不思議なくらいなのだ。 「いいかげんにしてね!やっぱりぱちゅりーたちが、あずけておいたしょくりょをほとんどたべちゃったってうわさはほんとうだったんだね! こんなとんでもないげすをしんようして、しょくりょうをあずけたれいむがばかだったよ! にどとこんなことがおきないようにこのげすはみんなでせいっさいするよ!」 「そうだ!そうだ!」 「かまうことないよ!やっちゃえ!」 いつまでもまごまごと口ごもるゲスぱちゅりーを前に、とうとう殺気立ちはじめるゆっくりたち。 「むぎゃぎゃぎゃ!ま、まってねみんな!べつにぱちぇたちがしょくりょうをたべてしまったわけではないの! あずかったぶんのしょくりょうはちゃんとあるの! どれいゆっくりたちから、しょうらいてきにとりたてるぶんをこうりょにいれれば、りょうてきにはぜんぜんもんだいないわ! だ、だからちょっとだけまってちょうだい!そうだ!おくれたぶんは、それだけりしをつけるわ! ね!それでもんくないでしょ!だからきょうのところはかえってね!けんじゃのおねがいよ!むきゅ!」 気持ち悪いウインクをしながら、必死になって取り繕うゲスぱちゅりー。 ゲスぱちゅりーの言っていることは、まあ正しい。 現在借金をしているゆっくりたちからの取立てを計算に入れれば、今食料を引き出しにきているゆっくりたちに返済を終えたとしても、 なお有り余るだろう。そもそも元の貸し出しが、預けられた食料を元にしているのでそれは間違いない。 だが所詮それは書類上の架空の食料というやつで、今のところは現実にないも同然なのである。 そしてそんな不確かなものを引き合いに出してきた以上、この場に食料がないことを認めたも同然だった。 「ふざけないでね!あずけたしょくりょうはえいぎょうじかんないならいつでもひきだせるってけいやくでしょ! そっちのかってなつごうでけいやくをへんこうするき?ずいぶんむしのいいはなしじゃないの! たしか、けいやくをやぶったげすは、すすんでどれいになるのがあたりまえなんじゃなかった?」 長ありすが昨日の意趣返しといった感じでゲスぱちゅりーに対して一気にたたみかける。 「あとでかえすなんて、あずかったしょくりょうをたべちゃうようなげすはしんようできないよ!」 「ゆゆ!これだけのりょうはどれいになったってかえせっこないよ! それよりもこいつらをせいっさいしないと、れいむのきはおさまらないよ!」 「そうだ!そうだ!みんなのしょくりょうをだましとるようなげすはせいっさいしろ!」 ゆっくりたちの殺気は凄まじい。 まあ人間の場合でも、銀行に預けてある全財産が、ある日突然、すいません投資で失敗してちゃったのでなくなりました、と言われたときのことを考えればその怒りも理解できようものだ。 「ゆげえ!ま、まつんだぜえ!」 このまま制裁されてはたまらないと、一匹の社員ゆっくりであったまりさが大声で叫びだす。 「ま、まりさもひがいゆなんだぜえ!こんなことになるなんてぜんぜんしらなかったんだぜえ! まりさたちは、ただこのげすぱちゅりーのしじにしたがっていただけなんだぜえ!」 出た!ゲスまりさのお家芸!裏切り行為だ! おそらくぱちゅりー一匹に罪をなすり付け、自分だけは助かろうという算段なのであろう。 「なにいってるのおおおおおおおおお!おまえだってよろこんできょうりょくしてたでしょおおおおおおおおお! くだらないこといってないで、けんじゃであるぱちぇをたすけなさいいいいいいいいいい!」 突然のまりさの裏切り行為に激昂するゲスぱちゅりー。 だがそれにかまわずまりさの発言は続く。 「うるさいんだぜ!このげす!むのうゆっくり! もとはといえば、おまえがまりささまたちにあきすをしじたのがすべてのはじまりなんだぜえ! あれのせいであとにはひけなくなってしまったんだぜえ!」 「なっ!いったいそうれはどういうことなの!」 まりさの口から出た聞き捨てならない台詞に思わず質問する長ありす。 「ことばのとおりなんだぜえ!このげすは、まりささまたちに、ひるまだれもいないおうちをおしえて、あきすをしじしたんだぜえ! そのあと、いうことをきかないと、このことをばらすってまりささまをおどしたんだぜえ!」 「いいかげんにしろおおおおおおおおお!じぶんがなにをいってるのかわかってるのかこのばかゆっくりいいいいいいいい!」 まりさの告白に顔を歪めて絶叫するゲスぱちゅりー。 まりさは気づいていない。自らの告白がゲスぱちゅりーはおろか、自分自身さえも窮地に追い込んでいるということに。 だがもうなにもかもが遅い。 「なんてことなの!ひとむかしまえのあきすさわぎもこいつらのしわざだったなんて!」 「わかるよー!それでじぶんのぎんっこうにあずけるようにしむけたんだねー!」 「こんなげすみたことないよ!」 「ゆう!それじゃにども!にどもれいむのしょくりょうをうばったってことに!このげすめえええええええ!」 ゆっくりたちの怒りのボルテージはもはや最大にまで上がりきっていた。 「ゆゆ!そうなのぜ!ぜんぶこのげすぱちゅりーがわるいのぜ! だからまりさはわるくないのぜ!みんなまりさといっしょにこのげすをせいっさいするのぜ!」 「そ、そうなんだみょん!みょんたちはりようされてただけだみょん!」 「そうだよー!ちぇんたちもひがいゆなんだよー!わかってねー!」 まりさにならって、次々にゲスぱちゅりーを裏切る社員ゆっくりたち。 「お、おまえら!このばかどもがああああああああ!ゆっがっは!えれえれえれ!」 あまりの怒りに興奮しすぎたせいか、急に顔色を悪くして口から少量のクリームを吐き、えれえれとやりだすげすぱちゅりー。 次の瞬間、この混乱した事態に収拾をつけるべく長ありすの号令が周囲に響き渡った。 「みんな!もうまようことはないわ!むれをみだすこのげすどもをつかまえて、せいっさいすることにするわ!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」 長ありすの号令を受けて、一斉にゲスどもに飛び掛る群れのゆっくりたち。 「なんでなんだぜえええええ!」 「わからないよおおおおおお!」 「ゆっげ…えれえれえれえれ!」 混乱するゲスぱちゅりー一味をよそに、容赦のない攻撃を仕掛ける群れのゆっくりたち。 「よくもれいむたちがいっしょうけんめいあつめたしょくりょをうばってくれたなああああああ!」 ドン!と勢いよくまりさに体当たりするれいむ。 「ゆぎゃは!いだいいいいいいいいい!」 しばらく狩りをせずになまっていたまりさは、あっさりと吹っ飛ばされ苦悶の声を上げる。 「あずかったしょくりょうをかってにもちだすなんてしんじられないよ!」 高く飛び上がってベチンとみょんを思い切り踏みつけるまりさ。 「みょおおおおおん!やべでええええええ!つぶれれるううううううううううう!」 上からの圧力に、歪に潰れながら悲鳴をあげるみょん。 「このいなかものがあ!」 ありすは、ちぇんのしっぽに噛み付いたかと思うと、勢いよいよくそれを引きちぎった。 「いぎゃあああああああ!ちぇんのしっぽがああああああああ!わがらないよおおおおおおおおお!」 自慢のしっぽを引きちぎられ、金切り声をあげるちぇん。 「この!この!なにがけんじゃだこのげすめ!ただみんなにめいわくかけただけじゃないの!このしゃかいのごみめ!」 集団で四方から細い木の枝で突かれるげすぱちゅりー 「ゆぎゃあああああああああ!もうやめてええええええええ!ぷすぷすしないでえええええええ! ぱちぇはけんじゃよおおおおおお!えれえれえれえれ!」 「おらおらこんなもんじゃないよ!もっといためつけてやる!」 「ゆゆ!むれのひろばにつれていって、さらしもんにするよ!しゃっきんをしているゆっくりたちもうらみがあるだろうからね!」 ……こうしてゲスぱちゅりーの完璧(笑)な計画であるぱちゅりー銀行は、男が群れにやってきてから一日と持たずしてそれはそれはあっけなく崩壊した。 群れの広場の中心にて、長い木の棒によって丸い物体が貫かれたいくつかの奇妙なオブジェが立っている。 ぱちゅりー率いる銀行の一味の成れの果ての姿だった。 その身体にはまるでサボテンのように大量の細い木の枝が身体中に突き刺さっており、今も凄まじい苦痛を与えていることだろう。 そして何よりも不幸なことは、これだけやられてもまだしばらくは生き続けることだろう。 簡単に死なないように急所は上手く外してあるのだ。これから毎日長い間、群れのゆっくりたちに痛めつけられ続けることとなる。 「やれやれ、小悪党の成れの果てとはいえ、無残なもんだね」 「むきゅ、そうね」 広場を通りかかった男はそう感想をもらす。群れのゆっくりの数の確認も終わり、もう引き上げるところだった。 「に、にんげんさん…」 と、男が通りかかったのに気づいたのか、ブルブルと苦痛に耐えながら、必死に言葉をつむぐゲスぱちゅりー。 「た、たすけって…ぱ、ぱちぇは…けん、じゃよ、きっとにんげんさん…のやくにたつわ…」 男に見当違いな助けを求めるゲスぱちゅりー。 あるいは男がぱちゅりーを連れているので、もしかしたらという期待があったのかもしれない。 「どうしてオレがお前を助けなきゃいけないのやら理由が一つでもあれば教えてもらいたいもんだ。 とは言え理由があってもだめだけどね。オレはお前に対して何もしないと昨日約束しちまったからな」 「そん…なの…」 「自分に有利な約束は守るように強要しておいて、自分に不利な約束は知らんってのはちょっと虫がよすぎるよな。 結局お前さんがこういう目にあっているのもそれが原因だしね。 お前さん攻撃はそこそこだったけど防御がダメダメだったわけだ。まあほんとどうでもいいけど。 それじゃあな。せいぜい早く死ねるように祈っといてやるよ。当分無理だろうけどさ」 それだけ言うと、あっさりと踵を返す男。それに続く連れのぱちゅりー。 「ゆ…うううう!どうして…けんじゃが、こんなめに…」 痛みに苦しみながら呆然と呟くゲスぱちゅりー。 これから続く長い苦しみのゆん生の中で、ゲスぱちゅりーが男の言ったことを意味を理解することはなかった。 おしまい 以下全然読む必要のない後書き。 こんな拙い文章を最後までよんでくださってありがとうございました。 ここのところゆっくりってレベルじゃねーほど忙しかったせいで、だいぶ期間が空いてしまいました。 そのせいで今回のコンペは結局不参加に。一応ネタは考えていたんですが、まあしかたないですね。 えーと、それと、前回の話を書いたとき、感想掲示板のほうで、名前について質問してくださった方がいましたが、 一応ナナシが名前です。名乗るほどの者じゃない的な意味で。 まあもうしばらくしたら、前回考えてもらった名前を使わせてもらうなり何なりして新しく名乗るかもしれませんが、 正直あまり頻繁に投稿しているわけでもないし、沢山書いたわけでもないので、しばらくはナナシでいいかなぁと思ってたりします。 と、まあそんなわけで、また次の機会があったときはよろしくお願いします。 ナナシ。 過去作品 anko1502 平等なルールの群れ anko1617 でいぶの子育て anko1705 北のドスさま 前編その1 anko1706 北のドスさま 前編その2 anko1765 北のドスさま 後編その1 anko1766 北のドスさま 後編その2 anko1845 お飾り殺ゆ事件 前編 事件編 anko1846 お飾り殺ゆ事件 後編 解決編 anko1919 とってもゆっくりできるはずの群れ
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「むっきゃっきゃっきゃきゃっ!ばかなゆっくりどもからさくしゅして、むしゃむしゃするごはんはたまんねええええええええ! むーじゃ!むーじゃ!し、し、し、しあわぜええええええええええええええええ!むっきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!!!」 銀行の本部となる洞窟の奥にて大量の食料をガツガツと口に入れるぱちゅりー。 もはやその醜悪なゲスの本性を隠そうともせずにくっちゃくっちゃと醜く音を立てながらバカ食いをし、大声で笑い声を上げている。 「むきゅきゅきゅ!それにしてもあのうつむいたままなにもできずにくやしそうにしているおさのかおったらなかったわね! いいきみだわー!そもそもいだいなけんっじゃであるこのぱちぇをさしおいて、あのむのうがおさをやっていることじたいがおかしいのよ!」 だがそれもまあ今だけの話だ。 今にこのかんっぜんむけつのけんっじゃであるぱちぇが群れを支配する事になる。 そう。全ては計算通り。すべて順調に進んでいるのだ。 全てのきっかけは、この洞窟だった。流石にこの洞窟を自力で発見したことだけは幸運によるものだと、ぱちゅりーも認めざるを得ない。 だがその後の一連の流れは全てぱちゅりーの策略によるものだ。 まずぱちゅりーはいつまで経っても働かないような、がらの悪い不良ゆっくりたちに声をかけた。 今から自分の教えるゆっくりは、昼間おうちには居ないから、ためてある食料が盗み放題だよ、と。 事実簡単に空き巣行為を成功させることができた不良ゆっくりたちは大喜びだった。 その後もぱちゅりーはそのゆっくりたちを指示し続け、大量の食料と不良たちの信頼を得ていった。 好都合だったのは、自分達のほかにも便乗して空き巣を働くゆっくりたちが複数いたことだ。 まあずさんな下調べのせいで何匹かは捕まったりしたようだが、目くらましとして大いに役立ってくれた。 そしてある程度時期が来たのを見計らって、ぱちゅりーは不良ゆっくりたちに次なる策を提案をする。 このまま空き巣を続けていても、毎度毎度おうちに忍び込んで食料を運ぶのは面倒ではないか? それに、最近は警戒して、つがいの片方をのこすゆっくりも増えてきた。 それよりも、自分たちは働かずに、勝手にゆっくりたちが、食料を持ってくる方法があるのだが協力しないか? この提案をぱちゅりーのことを信用していた不良ゆっくりたちが断るはずもなかった。 こうして出来たのがぱちゅりー銀行だった。 始めは銀行という形態をとり、面倒な管理の手間をかけてまで、食料の預金を預かった理由は二つある。 一つは、今まで盗んでためてきた食料を隠すため。 木を隠すには森とはよく言ったもので、洞窟に大量に食料があれば、どれが盗んだものでどれが預かったものか区別はつかない。 二つ目は、当面の貸し出し分の食料を得るためである。 流石に盗んだ分だけでは、群れの子どもがいるつがい全員分の食料を貸し出すことは不可能である。 どうしても、大量に食料を集める必要があった。 だがその分、いったん集めてしまえばこっちのものだとぱちゅりーは思っていた。 この群れは、子どもがいるゆっくりに対して、子なしゆっくりのほうが圧倒的に多い。 よって子なしゆっくりたちから食料を集められれば、子どもがいるゆっくりに貸し出すぶんには、出たり入ったりする分を考慮しても十分すぎる量が確保できるというわけだ。 食料さえ確保できれば、後はバカなゆっくりたちをそそのかして、借金漬けにするだけだ。結果はご覧の通りである。 だが偉大な賢者の計画はこれからが本番だ。 いま群れに存在しているほとんどの子ゆっくりたちはぱちゅりーに大量の食料の借金をし、奴隷となっている。 と、いうことはだ、これから先この子ゆっくりどもが成長し、また子どもを作れば、自動的にそいつらもぱちゅりーの借金を負うことになるのだ。 今はスッキリ制限のせいで、子どもが作れないが、そのうち上の老ゆっくりの連中が死ねば規定数に空きができて子ゆっくりが増えるだろう。 そうなればまた、ぱちゅりーの奴隷がどんどん自動的に増えるという算段だ。 群れの若い世代を支配するということは、群れの将来を支配するということなのだ。 自分は何にもしないでも、かってに奴隷どもが、決して返済する事のできない借金を返すために必死で食料を運んでくる。さらに奴隷どもは自動的にその数を増やしていくのだ。 こんな愉快な事があるだろうか。 まあ、最近は噂が広がって、新たにぱちゅりー銀行に食料を借りにくる輩はいなくなったが、対策は既に考えてある。 その対策とはこうだ。 まず、つがいになり、身ごもった一家を探し出す。 当然だが、身ごもっていないほうのゆっくりは、狩りに奔走していることだろう。 そのゆっくりを奴隷ゆっくりを使い、秘かに亡き者とするのだ。 残された身重のゆっくりは途方に暮れるだろう。なにせ自分はにんっしんして動けないのに、つがいは死んでしまっているのだ。 そこでぱちゅりー銀行の出番だ。シングルマザーのゆっくりに食料を貸し出す提案をするのだ。 まあ、初めは嫌がるかもしれない。だがやがて気づくだろう。自分と、おちびちゃんが生き残るには、食料を借りるよりほかに方法はないということに。 と、まあこんなふうに食料を借りざるを得ない状況を奴隷を使って故意に作り出していけばいいのだ。 この完璧な計画に死角はない! 「むっきゅっきゅっきゅきゅ!いだっいなけんっじゃのぱちゅりーさまのまえに、すべてのゆっくりがひれふすひもちかいわね! ああ!ゆかい!ゆかい!むきょきょきょきょ!」 洞窟内にてぱちゅりーのゲスな笑い声がこだました。 「うう、いったいどうすれば……」 長ありすは自分のおうちでどうすればこの事態を収めることができるか必死に考えていた。 あのぱちゅりーは自分が正義などとのたまっていたが、そんなことは絶対にない。あのゲスは悪いことをしている。それは間違いない。 だというのになぜか反論できない。やはりこの辺の思考の低さが野生のゆっくりの限界なのか、長ありすはどうなっているのか訳がわからないのだ。 いっそのことあの奴隷たちや群れの仲間をつのってぱちゅりー銀行を攻撃するか? いやだめだ。あそこは、みんなの食料を預かっているのだ。そこを力ずくで潰すとなれば当然反発が起こるだろう。当然ぱちゅりー亡き後は誰がどれだけ食料を預けていたかで揉めることになる。 何より掟を破ったわけでもないのに、暴力に訴えては、群れというルールの概念自体があやふやなものとなってしまう。力だけが正義ならみんなで協力する意義が失われてしまうのだ。 だが、このまま悠長にあのぱちゅりーを放っておいても結局同じことのように思える。 長ありすは気づいていた。群れのほとんどの子ゆっくりたちが、すでに借金漬け状態になっていることに。 このまま群れの未来を担うはずのおちびちゃんたちが成長していったとしたら、きっと群れはぱちゅりーの所有物同然になってしまうだろう。 それだけはだめだ! やはり自分が全ての罪を被り、あのげすぱちゅりーと刺し違え、銀行を崩壊させるより他に手はないだろう。 その後群れは秩序を失い、完全なる弱肉強食の時代になるだろうが、今のままよりはましなはずだ。 「ゆうう!もうこれしかてはないわ!」 長ありすは覚悟を決めた。 と、そのときである。 「あー、こんちわ長。群れの視察にきたよっと」 「むきゅ!こんにちわ長」 長ありすの覚悟とは対称的な呑気な男の声がおうちの外からかけられたのであった。 この危機的状況を脱することのできる救いの声が! 「ふーん。成る程ねえ、そいつぁ難儀なこって」 長ありすから事情を聞いた男がそう感想を呟く。 この男と連れのぱちゅりーは、定期的に人間との協定が守られているかどうかチェックするためにやってくる国営機関の人間であった。 最近のゴタゴタですっかり長ありすは忘れていたが、もうそんな時期だったのだ。 だが長ありすにとってこれはまたとない僥倖。さっそく相談を男に持ちかけるのであっつた。 「にんげんさん!なんとかならないかしら?このままじゃむれがあのぱちゅりーにのっとられてしまうわ!」 長ありすは必死になって男に訴える。 もうこの群れの状況を打開するには人間の力を借りるしかないと思っていたからだ。 だがしかしそこへ、 「そこまでよ!むっきょきょきょきょ!はあはあぜえぜえ……」 突然、今話題にしているゲスぱちゅりーがおうちの前に現れたのだった。 慌ててやってきためか、若干息切れしている。 それもそのはずで、群れへ人間がやってきたという情報を聞いてから急いでこの場へやってきたからだ。 ゲズぱちゅりーもまた、もし今の自分の計画が覆されれるとしたら、人間の介入しかありえないと考え、 いつ人間が視察に来てもいいように、長ありすのおうちを他のゆっくりに見張らせていたのだ。 強いものにはしっかりと媚を売ろうとするところがいかにも小悪党を思わせる。 「おさ!いわれのないちゅうしょうを、にんげんさんにふきこむのはやめてもらおうかしら! ぱちぇはなんらむれのおきてにふれるようなことはしていないわ! むしろ、げすなゆっくりは、むこうのほう!なにせ、かりたものもかえせないんですからね! そのけっかとして、すすんでぱちぇのどれいになるのはとうぜんのことだわ! ばかで、くずなゆっくりには、にはそれくらいしかつかいみちがないものね!むっきょきょきょきょ!」 ふふんと胸を張ってそう主張するゲスぱちゅりー。 「なに言ってるの!ぱちゅりー!あんなたいりょうのりしをはらえるわけないじゃない! こんなふざけたけいやくは、むこうよこのいなかもの!」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!すべてそうほうのどういのうえでのけいやくよ! それとも、いちむれのおさともあろうものが、ぼうりょくでむりやりなかったことにするつもり? こっちは、こういでしょくりょうをかしてあげたのに、そっちのかってなつごうで、ふみたおすき? それじゃどろぼうとおなじね!おお、げすいげすい!このむれのおさはとんだどげすね! おさがげすじゃあ、むれのゆっくりたちがげすなのもしかたないわね! やはりここはけんじゃなぱちぇがむれをしはいするのがただしいのよ!むきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!」 「なんですってー!いわせておけばぁ……」 「お前らちょっと黙れよ!」 「ゆひっ!」「むきゃ!」 再び長ありすがゲスぱちゅりーに噛み付こうとしたそのとき、男の一喝が二匹を縮み上がらせる。 「あー、話は大体わかったよ。まあ何だ、この場合はぱちゅりーが正しいな。 事前に借りる前に、双方で契約内容の同意があったなら、それをあとからゴチャゴチャ言うのはルール違反だわ」 男は静かに言う。 「むっひゃひゃひゃひゃ!さっすがかしこいにんげんさんは、はなしがわかるわね! このむれにいるむのうなゆっくりたちとはおおちがいね!むっきゃっきゃっきゃっきゃ!」 「そっ、そんな!にんげんさん……」 勝ち誇ったように笑うゲスぱちゅりー。 それとは対照的にがっくりと意気消沈してうなだれる長ありす。 「まあ、とは言えさ、もちょっと負けるなり何なりしてくれてもいいんじゃないか?借りた連中はもうはじめにもらった食料の程度は返してるんだろ? もうちょっと利子を緩めてもお前さんはもう損をしないわけなんだしさ」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!いくらにんげんさんのたのみでも、それだけはきけないわ! けいやくは、かならずまもられなければならないものよ! それともにんげんさんも、このげすなおさとおなじように、ちからずくでぱちぇのぎんっこうをつぶかんがえかしら?」 「まさか。約束するよ『オレ』は『お前』に何もしないとね」 男はしっかりとした口調でゲスぱちゅりーに約束する。 「むっきょきょきょきょ!それでこそかしこいにんげんさんだわ!にんげんさんとはいいかんけいをきずけそうね! つぎにしさつにくるころには、ぱちぇがむれのおさになっているとおもうから、そのときはよろしくね!むっきゃきゃきゃきゃ!」 それだけ言うと、自分の計画が脅かされることがないと安心したのか、満足げな表情で、ゲスぱちゅりーは去っていった。 その姿が、見えなくなったところで、 「はっ、小悪党が、ヘドが出るねぇ」 そうぼそりと男は呟いた。 「むきゅ!人間さんはやっぱりあのぱちゅりーを何とかする気なの?」 それを聞いて、男に尋ねるぱちゅりー。 「まあね。このまま放っておいたら、借金に追い詰められた奴隷ゆっくりたちが、集団で麓の村へ食料を奪いにくるなんて自体も考えられなくもないしね。 人間にしろゆっくりにしろ、借金に追い詰められたやつは基本ろくなことしないからねぇ。今の内に潰しといたほうがいいだろう」 そう連れのぱちゅりーに答える男。 「え?え?どういうことなのにんげんさん? ありすにきょうりょくしてくれるってことなの? でもさっきぱちゅりーがただしいって、それにあのげすぱちゅりーにはなにもしないってやくそくしたような…」 頭にクエッションマークを浮かべなら男に質問する長ありす。 「ああ、それはさ、オレが動くまでもないってことさ。 あのバカは致命的なミスを犯している。オレに言わせりゃ今までもってたほうがおかしいくらいだよ。 まっ、そんなわけで、極めて合理的にあのクソ銀行を叩き潰す手段をお前さんに教えよう」 「ほんとなの!にんげんさん!」 長ありすは驚いた。あの完璧とも思えるぱちゅりー銀行を潰す手段があるというのか。 「まあね。ルールで相手を縛ろうとする者は、自分もまたルールに縛られるものさ」 男はそうぼそりと呟いた。 そして次の日。 「みょん!たいへんだみょん!ねてるばあいじゃないみょん!」 銀行である洞窟の奥にて、呑気に寝ているゲスぱちゅりーを、慌てた様子の社員ゆっくりが起こしにきた。 「……ふぁあああ!いったいなんのさわぎなの!このけんっじゃの、すーぱーおひるねたいむをじゃまするなんて、 よっぽどのじたいなんでしょうね!」 気持ちよく寝ていたところを無理やりに起こされ、すこぶる不機嫌な声で言うゲスぱちゅりー。 「それがたいへんなんだみょん!むれのゆっくりがしょくりょうをひきだしにきたんだみょん!」 「はああああああああ!そんなことで、けんじゃのぱちぇをおこしたのおおおおおおおおお! ふざけるなああああああああ!そんなのさっさとはらってやればいいでしょおおおおおおお! そんなこともわからないの?いくらばかだからって、げんどってものがあるわよ!」 銀行にゆっくりが食料を引き出しにくるのは当然の事である。 だったらその分の食料をさっさと渡してやればいいだけのことだ。そんなことまでいちいちぱちぇが指示しなければならないのか! まったく自分がけんっじゃなのは当然としても、周りの連中がここまで低脳だと、いちいち指示を仰がれるのもわずらわしいものだ。 と、バカにしたような顔でみょんを見るゲスぱちゅりー。だがしかし、実際の事態はそんな悠長なことを言っている場合ではなかった。 「ちがうんだみょん!ぎんっこうにあずけてたすべてのゆっくりが、いっせいにしょくりょうをひきだしにきたんだみょん! もうぎんっこうには、しょくりょうのひかえがないんだみょん!」 「な、な、な、なんですってえええええええええええ!」 「さっさと、れいむのあずけたしょくりょうをもってきてね!すぐでいいよ!」 「はやくもってきてね!えいっぎょうじかんないなら、いつでもひきだせるってやくそくだよ!」 「あずけたしょくりょうが、ひきだせないってどういうことなの!さっさとせきにんゆをだしてね!」 ぱちゅりーが洞窟の入り口近くまで来てみると、そこには食料を引き出そうと詰め掛けてきた群れのゆっくりで溢れ返っていた。 今はまだかろうじて社員ゆっくりがなだめているが、いつ暴動に発展してもおかしくないほど殺気立っている。 それも当然だろう。自分の預けた食料が返ってこないかもしれないのだから。 「む、むぎゃぎゃ、これはいったい…」 騒然とざわめく目の前の光景に直面して、放心したように呟くゲスぱちゅりー。 昨日までは何の問題もなかったはずなのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか。 いったい何が起こっているのか、ゲスぱちゅりーにはさっぱりわからなかった。 「ゆゆ!でてきたわねぱちゅりー!さあ!このじたいをせつめいしてもらおうかしら! あずけておいたしょくりょうがおろせないとは、いったいどういうことかしら?」 洞窟前に出てきたゲスぱちゅりーを、目ざとく見つけた長ありすが鋭く問う。 「ありす!このさわぎは、あなたのしわざね!」 ぐぬぬぬと歯軋りしながらゲスぱちゅりーは長ありすを睨みつける。 「ゆゆ?なんのことかしら?ありすたちはただ、せいっとうなけんりをようきゅうしているだけよ! そんなことよりも、はやくありすがあずけたしょくりょうをもってきなさい」 「ゆぐぐぐぐ!」 何か言い返したいのに、唸る事しかできないゲスぱちゅりー。 (ゆふふふ。にんげんさんのいったとおりになったわ!) 胸の中でそう感想をもらす長ありす。 しらばっくれてはいたが、勿論この事態を引き起こしたのは長ありすの仕業である。 昨日、ゲスぱちゅりーが、長ありすのおうちを去った後、男はこうアドバイスをしたのだ。 「群れ全体にさ、噂を流すんだよ。 あのぱちゅりー銀行はキケンで今にも潰れそうな状況だ。 ぱちゅりーたちが必死になって借金を取り立てているのは、自分たちがみんなの預けてある食料を食っちまったせいで、 首がまわらなくなったせいだ。 このままあの銀行に預けたままにしておくと、今に取り返しのつかないことになる。 つまり、預けておいた食料が帰ってこなくなるかもしれない。そうならないように、いまの内に全食料を引き出しておいたほうがいい。 と、まあこんな感じの銀行の危機を煽るような噂をさ」 長ありすは、この男のアドバイスに従い、これらの噂を群れ中に流した。 そして噂はあっという間に群れ中に広がっていったのだった。 それでなくとも、ゲスぱちゅりーたちがかなりあくどい取立てを行っていることは有名であったし、 調子に乗って群れの広場で公開制裁なんぞ馬鹿なことをやったせいで、借金をしてない群れのゆっくりたちからの印象も最悪だったのだ。 そしてこれらの要素は、どうやら噂どおりあの銀行に預けたままにしておくとなんかやばいかも、と群れのゆっくりたちに思わせるには十分だった。 その結果が今朝のこの事態の原因である。 ちなみに、噂が群れを駆け巡っている最中、当のゲスぱちゅりーはというと、 洞窟の奥で大量の食料をがっつき「けんじゃ!けんじゃ!」と叫びながら、 自分が群れを支配したときのことを妄想していたので、今朝になるまでまったく気づかなかったという。 「さあさあ、ぱちゅりー!さっさとみんなのぶんのしょくりょうをこのばにもってきなさい!」 「そうだ!そうだ!」 げすぱちゅりーに詰め寄る長ありすと、その他のゆっくりたち。 「ゆげげげどうするんだぜぱちゅりー!」 「みょん!もうしょくりょうのあきがないみょん!なんとかするみょんぱちゅりー!」 「わからないよー!このままじゃやばいんだよー!」 取り巻きの社員ゆっくりたちもぱちゅりーを急き立てる。 「む、む、む、く、むぎゃ、むんっと……」 ぱちゅりーは必死になって打開策を考えるが、まったくもって良案は思い浮かばない。 そりゃそうであろう。 いまぱちゅりー銀行に起こっている事態は、俗にいう取り付け騒ぎというやつだ。 これは金融機関などが信用不安に陥った時などに預金者が銀行に殺到して騒ぎになる現象のことである。 ゲスぱちゅりーたちが行ってきた行為は、言ってみればヤミ金業者のそれに近いが、建前上は銀行と同じ形態を取っている。 銀行や保険といった、実際になにか物を作り出しているわけでない商売でもっとも大切なものは信用である。 何故ならば、銀行はその構造上、預金者が一斉に預金を引き出せば、嘘みたいにあっけなく潰れるのだ。だからこそ銀行経営者は信用に気を使う。 銀行などが実際は別として、昔からお堅いイメージを持っているのはこのためなのだ。社員のスキャンダルなどもってのほかである。 だがぱちゅりー銀行はというと、信用などどこ吹く風で、借金をしたゆっくりにやりたい放題、ぱちゅりーや社員はゲス行為をしたい放題である。 ゆえに、ちょっとした噂の揺さぶりで、こうして簡単に崩壊する。 ゲスぱちゅりーの策は別に完璧でも何でもなかった。男に言わせれば、むしろ今まで破綻しなかった方が不思議なくらいなのだ。 「いいかげんにしてね!やっぱりぱちゅりーたちが、あずけておいたしょくりょをほとんどたべちゃったってうわさはほんとうだったんだね! こんなとんでもないげすをしんようして、しょくりょうをあずけたれいむがばかだったよ! にどとこんなことがおきないようにこのげすはみんなでせいっさいするよ!」 「そうだ!そうだ!」 「かまうことないよ!やっちゃえ!」 いつまでもまごまごと口ごもるゲスぱちゅりーを前に、とうとう殺気立ちはじめるゆっくりたち。 「むぎゃぎゃぎゃ!ま、まってねみんな!べつにぱちぇたちがしょくりょうをたべてしまったわけではないの! あずかったぶんのしょくりょうはちゃんとあるの! どれいゆっくりたちから、しょうらいてきにとりたてるぶんをこうりょにいれれば、りょうてきにはぜんぜんもんだいないわ! だ、だからちょっとだけまってちょうだい!そうだ!おくれたぶんは、それだけりしをつけるわ! ね!それでもんくないでしょ!だからきょうのところはかえってね!けんじゃのおねがいよ!むきゅ!」 気持ち悪いウインクをしながら、必死になって取り繕うゲスぱちゅりー。 ゲスぱちゅりーの言っていることは、まあ正しい。 現在借金をしているゆっくりたちからの取立てを計算に入れれば、今食料を引き出しにきているゆっくりたちに返済を終えたとしても、 なお有り余るだろう。そもそも元の貸し出しが、預けられた食料を元にしているのでそれは間違いない。 だが所詮それは書類上の架空の食料というやつで、今のところは現実にないも同然なのである。 そしてそんな不確かなものを引き合いに出してきた以上、この場に食料がないことを認めたも同然だった。 「ふざけないでね!あずけたしょくりょうはえいぎょうじかんないならいつでもひきだせるってけいやくでしょ! そっちのかってなつごうでけいやくをへんこうするき?ずいぶんむしのいいはなしじゃないの! たしか、けいやくをやぶったげすは、すすんでどれいになるのがあたりまえなんじゃなかった?」 長ありすが昨日の意趣返しといった感じでゲスぱちゅりーに対して一気にたたみかける。 「あとでかえすなんて、あずかったしょくりょうをたべちゃうようなげすはしんようできないよ!」 「ゆゆ!これだけのりょうはどれいになったってかえせっこないよ! それよりもこいつらをせいっさいしないと、れいむのきはおさまらないよ!」 「そうだ!そうだ!みんなのしょくりょうをだましとるようなげすはせいっさいしろ!」 ゆっくりたちの殺気は凄まじい。 まあ人間の場合でも、銀行に預けてある全財産が、ある日突然、すいません投資で失敗してちゃったのでなくなりました、と言われたときのことを考えればその怒りも理解できようものだ。 「ゆげえ!ま、まつんだぜえ!」 このまま制裁されてはたまらないと、一匹の社員ゆっくりであったまりさが大声で叫びだす。 「ま、まりさもひがいゆなんだぜえ!こんなことになるなんてぜんぜんしらなかったんだぜえ! まりさたちは、ただこのげすぱちゅりーのしじにしたがっていただけなんだぜえ!」 出た!ゲスまりさのお家芸!裏切り行為だ! おそらくぱちゅりー一匹に罪をなすり付け、自分だけは助かろうという算段なのであろう。 「なにいってるのおおおおおおおおお!おまえだってよろこんできょうりょくしてたでしょおおおおおおおおお! くだらないこといってないで、けんじゃであるぱちぇをたすけなさいいいいいいいいいい!」 突然のまりさの裏切り行為に激昂するゲスぱちゅりー。 だがそれにかまわずまりさの発言は続く。 「うるさいんだぜ!このげす!むのうゆっくり! もとはといえば、おまえがまりささまたちにあきすをしじたのがすべてのはじまりなんだぜえ! あれのせいであとにはひけなくなってしまったんだぜえ!」 「なっ!いったいそうれはどういうことなの!」 まりさの口から出た聞き捨てならない台詞に思わず質問する長ありす。 「ことばのとおりなんだぜえ!このげすは、まりささまたちに、ひるまだれもいないおうちをおしえて、あきすをしじしたんだぜえ! そのあと、いうことをきかないと、このことをばらすってまりささまをおどしたんだぜえ!」 「いいかげんにしろおおおおおおおおお!じぶんがなにをいってるのかわかってるのかこのばかゆっくりいいいいいいいい!」 まりさの告白に顔を歪めて絶叫するゲスぱちゅりー。 まりさは気づいていない。自らの告白がゲスぱちゅりーはおろか、自分自身さえも窮地に追い込んでいるということに。 だがもうなにもかもが遅い。 「なんてことなの!ひとむかしまえのあきすさわぎもこいつらのしわざだったなんて!」 「わかるよー!それでじぶんのぎんっこうにあずけるようにしむけたんだねー!」 「こんなげすみたことないよ!」 「ゆう!それじゃにども!にどもれいむのしょくりょうをうばったってことに!このげすめえええええええ!」 ゆっくりたちの怒りのボルテージはもはや最大にまで上がりきっていた。 「ゆゆ!そうなのぜ!ぜんぶこのげすぱちゅりーがわるいのぜ! だからまりさはわるくないのぜ!みんなまりさといっしょにこのげすをせいっさいするのぜ!」 「そ、そうなんだみょん!みょんたちはりようされてただけだみょん!」 「そうだよー!ちぇんたちもひがいゆなんだよー!わかってねー!」 まりさにならって、次々にゲスぱちゅりーを裏切る社員ゆっくりたち。 「お、おまえら!このばかどもがああああああああ!ゆっがっは!えれえれえれ!」 あまりの怒りに興奮しすぎたせいか、急に顔色を悪くして口から少量のクリームを吐き、えれえれとやりだすげすぱちゅりー。 次の瞬間、この混乱した事態に収拾をつけるべく長ありすの号令が周囲に響き渡った。 「みんな!もうまようことはないわ!むれをみだすこのげすどもをつかまえて、せいっさいすることにするわ!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」 長ありすの号令を受けて、一斉にゲスどもに飛び掛る群れのゆっくりたち。 「なんでなんだぜえええええ!」 「わからないよおおおおおお!」 「ゆっげ…えれえれえれえれ!」 混乱するゲスぱちゅりー一味をよそに、容赦のない攻撃を仕掛ける群れのゆっくりたち。 「よくもれいむたちがいっしょうけんめいあつめたしょくりょをうばってくれたなああああああ!」 ドン!と勢いよくまりさに体当たりするれいむ。 「ゆぎゃは!いだいいいいいいいいい!」 しばらく狩りをせずになまっていたまりさは、あっさりと吹っ飛ばされ苦悶の声を上げる。 「あずかったしょくりょうをかってにもちだすなんてしんじられないよ!」 高く飛び上がってベチンとみょんを思い切り踏みつけるまりさ。 「みょおおおおおん!やべでええええええ!つぶれれるううううううううううう!」 上からの圧力に、歪に潰れながら悲鳴をあげるみょん。 「このいなかものがあ!」 ありすは、ちぇんのしっぽに噛み付いたかと思うと、勢いよいよくそれを引きちぎった。 「いぎゃあああああああ!ちぇんのしっぽがああああああああ!わがらないよおおおおおおおおお!」 自慢のしっぽを引きちぎられ、金切り声をあげるちぇん。 「この!この!なにがけんじゃだこのげすめ!ただみんなにめいわくかけただけじゃないの!このしゃかいのごみめ!」 集団で四方から細い木の枝で突かれるげすぱちゅりー 「ゆぎゃあああああああああ!もうやめてええええええええ!ぷすぷすしないでえええええええ! ぱちぇはけんじゃよおおおおおお!えれえれえれえれ!」 「おらおらこんなもんじゃないよ!もっといためつけてやる!」 「ゆゆ!むれのひろばにつれていって、さらしもんにするよ!しゃっきんをしているゆっくりたちもうらみがあるだろうからね!」 ……こうしてゲスぱちゅりーの完璧(笑)な計画であるぱちゅりー銀行は、男が群れにやってきてから一日と持たずしてそれはそれはあっけなく崩壊した。 群れの広場の中心にて、長い木の棒によって丸い物体が貫かれたいくつかの奇妙なオブジェが立っている。 ぱちゅりー率いる銀行の一味の成れの果ての姿だった。 その身体にはまるでサボテンのように大量の細い木の枝が身体中に突き刺さっており、今も凄まじい苦痛を与えていることだろう。 そして何よりも不幸なことは、これだけやられてもまだしばらくは生き続けることだろう。 簡単に死なないように急所は上手く外してあるのだ。これから毎日長い間、群れのゆっくりたちに痛めつけられ続けることとなる。 「やれやれ、小悪党の成れの果てとはいえ、無残なもんだね」 「むきゅ、そうね」 広場を通りかかった男はそう感想をもらす。群れのゆっくりの数の確認も終わり、もう引き上げるところだった。 「に、にんげんさん…」 と、男が通りかかったのに気づいたのか、ブルブルと苦痛に耐えながら、必死に言葉をつむぐゲスぱちゅりー。 「た、たすけって…ぱ、ぱちぇは…けん、じゃよ、きっとにんげんさん…のやくにたつわ…」 男に見当違いな助けを求めるゲスぱちゅりー。 あるいは男がぱちゅりーを連れているので、もしかしたらという期待があったのかもしれない。 「どうしてオレがお前を助けなきゃいけないのやら理由が一つでもあれば教えてもらいたいもんだ。 とは言え理由があってもだめだけどね。オレはお前に対して何もしないと昨日約束しちまったからな」 「そん…なの…」 「自分に有利な約束は守るように強要しておいて、自分に不利な約束は知らんってのはちょっと虫がよすぎるよな。 結局お前さんがこういう目にあっているのもそれが原因だしね。 お前さん攻撃はそこそこだったけど防御がダメダメだったわけだ。まあほんとどうでもいいけど。 それじゃあな。せいぜい早く死ねるように祈っといてやるよ。当分無理だろうけどさ」 それだけ言うと、あっさりと踵を返す男。それに続く連れのぱちゅりー。 「ゆ…うううう!どうして…けんじゃが、こんなめに…」 痛みに苦しみながら呆然と呟くゲスぱちゅりー。 これから続く長い苦しみのゆん生の中で、ゲスぱちゅりーが男の言ったことを意味を理解することはなかった。 おしまい 以下全然読む必要のない後書き。 こんな拙い文章を最後までよんでくださってありがとうございました。 ここのところゆっくりってレベルじゃねーほど忙しかったせいで、だいぶ期間が空いてしまいました。 そのせいで今回のコンペは結局不参加に。一応ネタは考えていたんですが、まあしかたないですね。 えーと、それと、前回の話を書いたとき、感想掲示板のほうで、名前について質問してくださった方がいましたが、 一応ナナシが名前です。名乗るほどの者じゃない的な意味で。 まあもうしばらくしたら、前回考えてもらった名前を使わせてもらうなり何なりして新しく名乗るかもしれませんが、 正直あまり頻繁に投稿しているわけでもないし、沢山書いたわけでもないので、しばらくはナナシでいいかなぁと思ってたりします。 と、まあそんなわけで、また次の機会があったときはよろしくお願いします。 ナナシ。 過去作品 anko1502 平等なルールの群れ anko1617 でいぶの子育て anko1705 北のドスさま 前編その1 anko1706 北のドスさま 前編その2 anko1765 北のドスさま 後編その1 anko1766 北のドスさま 後編その2 anko1845 お飾り殺ゆ事件 前編 事件編 anko1846 お飾り殺ゆ事件 後編 解決編 anko1919 とってもゆっくりできるはずの群れ