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私はスライムである。 能力は汚物の剥離と内包、そして生体細胞の活性化である。 特徴として擬似的な単一細胞生命体であり、どんなに細切れになろうとも能力は損なわれない。 見た目は翠。多少の濃淡はある。 骨は無いので肉質の説明に移る。 寒天、ゼラチン所謂柔らかい。が、肉ほど硬くは無い。 子供の握力程度でも千切る事は可能だが、隣り合わせれば直に融着する。 思考能力は無く、根源は一つ。 私がスライムであり、ここディセト・カリマの地下水窟から水脈を経て地上の娼館の洗浄室の蛇口の元栓までを満たすその全てが、 私ことスライムである。 ちなみに課せられた職務は、地下水窟にて汚水汚物の浄化を行っている亜獣“ムトゥ”のサポートである。 私が水脈の流れを滞りないものにし、固形軽量な汚物なども円滑にムトゥへと届ける。 そして私は、触れた人肌を健康に保つのである。 と、ここまでが所謂テンプレートである。 私の創造主であるネビオラに与えられた全てである。 私が生まれた経緯などを説明しよう。 『実験事故である。』 単純にして真実。しかし時に失敗は予想外の事象を齎す事もある。 まず実験の主題が“対象を毒まみれにするグロティッカーな蟲兵の創造”だった。 狂った自己理念と狂気じみた常識により、日々の研究や実験を進めるネビオラには、 普通の実験であった。 勝手が違っていたのは…そう、“世界樹の枝”の@@@を****した事だろうか。 …ん? どうやら“藪医者”にも公言して良い事とそうでない事の最低判断は残っていたようだ。 ネビオラが深層心理にて“言えない”事は私も“言えない”。 で、だ。ネビオラは蟲の扱いには特に通じている。 何せ自身も蟲、蟲人なのだから。 どういった経緯で娼館に落ち着いたのかは定かでは無いが、日々の行動を鑑みれば、 私がネビオラの雇い主もしくは上司であれば、出勤初日に解雇通告を出しているだろう。 話が少しそれた様だ。 ネビオラは蟲に関しては得意であるが、植物に関してはそうではない。 一度算数、数学で躓いた子供がそれっきり苦手なままでいる様に、 ネビオラは、理解しようとせずにその場の勢いや勘に任せて植物を取り扱う。 だーかーらー、失敗したのである。 世界樹の枝より採取した※※を融解させ実験蟲体の髄液に化合させる。 その課程で発生する××××を考慮していたかどうかは今は闇の中であるが、 案の定××××が過剰に発生し、蟲体を溶解するだけでは飽き足らず、 周囲に設置されていた実験設備に満たされていた@@@-@まで溶かし、融合してしまった。 その時ネビオラは笑っていた。 魔女の釜を引っくり返した騒動が治まった後に、実験施設のある“阿片窟の地下”を満たしていたのが、 私、スライムである。 最初に行ったのが、その実験施設、一度も掃除をした気配の無い実験施設の洗浄である。 器用に汚れだけを壁や床、設備から剥離させた私を見たネビオラが勢い良く飛び出して行ったかと思えば、 娼館の主であるアクナを引っ張ってきて熱心に話をしていた。 次にアクナが連れて来たのが娼館を護衛する傭兵達である。 彼女達はネビオラの指示の下で私を掻き集め、そのまま全て汚水口に流し込んだのである。 そして私は汚水をムトゥへと届ける水脈を流れ、彼女が鎮座する地下水窟へと辿り着いたのである。 一つ言い忘れていたが、どうやら私は汚物に惹かれる…いやいやいや、引かれる本能があるようで、 一旦汚物を取り込み至福の時を…いやいや、活動を弱めるとムトゥの貪欲な吸引力により彼女の元へと吸い寄せられ、 その身に蓄えた汚物を謙譲するのである。 ちなみにだが、彼女、ムトゥは…ヤドカリ?…イソギンチャク?…まぁ中身は良く分からないのだが、 娼館よりも巨大な厳めしいごつごつとした貝殻から無数の触手が伸びている生物である。 その触手の先端から、浄化による産物である清水が放射されるのである。 その清水は清水のための水脈を通り、ディセト・カリマが誇る大オアシスや娼館へと流れていくのである。 素晴らしい循環システムである。 ここまで来て何ではあるが、私は他者に意思を伝える術を持たない。 四肢も無ければ口も無く、音を発生させる器官も無い。 伝える術がないのと同様に、他者の言葉や音、行動を感知する術も持たない。 神経も無く目も無く耳も無い。 では、今こうしている私は何なのか?と問われれば、 それは意思、“心”というものなのだろう。 ネビオラの一貫した研究主題に、“創造物への心の授与”というものがある。 何故そうするかは誰にも、ひょっとしたらネビオラ本人にも分からない事なのかも知れないが、 実験や研究の最終段階に於いて、その身の魂を引き千切らんまでの凶事を行い、 その成果に心を与えて完成と成すのである。 では何故外と交わる事のできない私が、この様に心の中とは言え講釈をたれているのか?という自問に自答しよう。 『直近に私が汚物を採取するために接触した対象の心を模倣する』 からなのである。 口癖や思考などが、それによって私の中で形成されるのである。 私が街の汚れを運んでいる間も、私が娼館で誰かの体を洗浄している間も、 私は誰かの心を写し、その心で誰にも伝えることの無い吐露を繰り返すのである。 つい最近までは、まぐわうことについてだけで心が埋まる状態であったが、 今回、私が私を語るにあたって知性的な心になっていたのは幸いである。 どうだろう、私ことスライムについて分かってもらえただろうか? 私としてはこれ以上無い成果が出たと確信している。 私はスライム。 現時刻を以って、ミッション完遂と成す。 ────────────────── オアシスの街を支えるぷるんぷるんした大黒柱であるスライムの自分の中での 自分語りとでも思って頂ければ幸いです。 「ちょっとー、そんなとこにおしゃべり蟲つないで何やってんのー?」「…何でもない…」 -- (名無しさん) 2012-08-01 16 24 48 これはリチャードがスライムで身体を洗ったからというk(想像するのをやめた -- (としあき) 2012-08-01 16 35 58 「亜獣」というのは新しい概念かな。普通の動植物と違って精霊力や神力で変異した魔獣のようなものだろうか -- (名無しさん) 2012-08-04 20 44 01 地球にはいない種族を亜人と言うなら、地球にいない動物は亜獣でいいかなーという軽さ -- (名無しさん) 2012-08-05 19 11 37 とてもそんな有用な発明をしそうにないネビオラが偶然生み出したすばらしいECOと無数のふれあいと出会いと一個孤独に生きるスライムに感嘆しました -- (名無しさん) 2014-11-13 23 11 14 勘まかせで享楽主義なマッドサイエンティストってどうなんだ -- (名無しさん) 2015-04-17 20 54 24 名前 コメント すべてのコメントを見る
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DQⅨ スライム形のかわいらしい被りもの。全職業で装備できる。 装備すると守備力が13、攻撃魔力と回復魔力が8上がる。 入手方法は【とんがりぼうし】+【スライムゼリー】×3の錬金のみ。 クエストNo.18「ぼくらのかわいいペット」を達成するためには、これと【スライムの服】を装備する必要がある。 また、それと共に装備すると見た目が【スライムタワー】みたいになる。
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トップ|基礎知識|ガーディアンシステム|悪魔合体|悪魔|魔法・特技|アイテム|マップ|攻略|その他 継承スライム カジャ系|ンダ系|カジャ系・ンダ系|防御系|回復系 カジャ系 【タルカジャ】 妖鬼:ハンニャ(24)×魔獣:カーシー(14)=妖獣:ギュウキ(27)① 妖獣:ギュウキ(27)①×妖精:ウィリー(2)=外道:スライム(LV27で作成可能) 【ラクカジャ】 妖精:エルフ(16)×地霊:ブッカブー(15)×夜魔:ナイトメア(19)=地母神:ヴェスタ(18)① 妖鬼:ハンニャ(24)×魔獣:カーシー(14)=妖獣:ギュウキ(27)② 地母神:ヴェスタ(18)①×妖獣:ギュウキ(27)②=外道:スライム(LV27で作成可能) 【スクカジャ】 地霊:ブッカブー(15)×堕天使:ガギソン(12)×妖鳥:オキュペテー(18)=破壊神:アレス(33)① 破壊神:アレス(33)①×堕天使:ベリス(44)=邪神:ミシャグジさま(44)② 邪神:ミシャグジさま(44)②×鬼女:アルケニー(33)=外道:スライム(LV44で作成可能) 【マカカジャ】 夜魔:キャク(5)×地霊:ブッカブー(15)=魔獣:カーシー(14)① 魔獣:カーシー(14)①×妖鬼:ハンニャ(24)=妖獣:ギュウキ(27)② 妖獣:ギュウキ(27)②×堕天使:ガギソン(12)=外道:スライム(LV27で作成可能) 【デカジャ】 妖魔:イフリート(50)×鬼女:アルケニー(33)×鬼女:カリアッハベーラ(37)=妖魔:ハヌマーン(60)①(アキラルートは会話で仲魔に) 鬼女:ランダ(59)×妖魔:ハヌマーン(60)①×堕天使:ガープ(49)=天津神:タケミカヅチ(58)② 天津神:タケミカヅチ(58)②×夜魔:ナイトメア(19)=堕天使:ベリス(44)③ 地霊:ティターン(41)×堕天使:ガープ(49)=邪鬼:ギリメカラ(53)④ 堕天使:ベリス(44)③×邪鬼:ギリメカラ(53)④=外道:スライム(LV60で作成可能) 【タルカジャ・スクカジャ】 魔獣:カーシー(14)×妖精:エルフ(16)×夜魔:サキュバス(32)=破壊神:アレス(33)① 鬼女:アルケニー(33)×夜魔:インキュバス(27)=邪龍:タラスク(38)② 破壊神:アレス(33)①×邪龍:タラスク(38)②=外道:スライム(LV38で作成可能) 上へ ンダ系 【タルンダ】 妖鬼:ハンニャ(24)×魔獣:カーシー(14)=妖獣:ギュウキ(27)① 妖獣:ギュウキ(27)①×妖鳥:オキュペテー(18)=外道:スライム(LV27で作成可能) 【ラクンダ】 妖鬼:ハンニャ(24)×魔獣:カーシー(14)=妖獣:ギュウキ(27)① 魔獣:カーシー(14)×夜魔:ナイトメア(19)=妖鳥:ケライノー(22)②(レイコルートは会話で仲魔に) 妖獣:ギュウキ(27)①×妖鳥:ケライノー(22)②=外道:スライム(LV27で作成可能) 【スクンダ】 天使:パワー(36)×堕天使:ガープ(49)×妖魔:イフリート(50)=魔王:ロキ(61)① 魔王:ロキ(61)①×地霊:ブッカブー(15)=魔王:アスタロト(65)② 魔王:アスタロト(65)②×地霊:ブッカブー(15)=魔王:アカ・マナフ(67)③ 堕天使:ベリス(44)×堕天使:ガギソン(12)=精霊:フレイミーズ(13)④ 魔王:アカ・マナフ(67)③×精霊:フレイミーズ(13)④=魔王:アスタロト(65)⑤ 魔王:アスタロト(65)⑤×魔獣:カーシー(14)=外道:スライム(LV67で作成可能) 【デクンダ】 堕天使:ウコバク(7)×堕天使:ガギソン(12)=精霊:フレイミーズ(13)① 精霊:フレイミーズ(13)①×堕天使:ウコバク(7)=堕天使:ガギソン(12)② 妖鬼:ハンニャ(24)×魔獣:カーシー(14)=妖獣:ギュウキ(24)③ 堕天使:ガギソン(12)②×妖獣:ギュウキ(24)③=外道:スライム(LV27で作成可能) 【タルンダ・ラクンダ・スクンダ】 天使:パワー(36)×堕天使:ガギソン(12)×妖魔:キンナリー(12)=幽鬼:ヤカー(31)①・・・ランダム合体で出るのを待つ 幽鬼:ヤカー(31)①×魔獣:カーシー(14)=外道:スライム(LV36で作成可能) 上へ カジャ系・ンダ系 【デカジャ・デクンダ】 地霊:ティターン(41)×堕天使:ガープ(49)=邪鬼:ギリメカラ(53)① 邪鬼:ギリメカラ(53)①×龍王:ヴリトラ(51)=邪鬼:ヘカトンケイル(64)② 鬼女:ランダ(59)×堕天使:ガープ(49)×妖魔:イフリート(50)=地母神:ドルガー(59)③ 邪鬼:ヘカトンケイル(64)②×地母神:ドルガー(59)③=外道:スライム(LV64で作成可能) 上へ 防御系 【テトラジャ】 夜魔:キャク(5)×地霊:ドワーフ(18)=魔獣:カーシー(14)① 魔獣:カーシー(14)①×妖鬼:ハンニャ(24)=妖獣:ギュウキ(27)② 妖獣:ギュウキ(27)②×堕天使:ガギソン(12)=外道:スライム(LV27で作成可能) 【マカラカーン】 地霊:ムスッペル(53)×堕天使:ベリス(44)=邪鬼:ギリメカラ(53)① 邪鬼:ギリメカラ(53)①×魔獣:カーシー(14)=外道:スライム(LV53で作成可能) 【テトラカーン】 夜魔:ヴァンパイア(45)×鬼女:アルケニー(33)=邪龍:バジリスク(48)① 邪龍:バジリスク(48)①×地霊:ブッカブー(15)=外道:スライム(LV48で作成可能) 【マカラカーン・テトラカーン】 地霊:ムスッペル(53)×夜魔:ヴァンパイア(45)=魔獣:グリフォン(50)① 魔獣:グリフォン(50)①×堕天使:ガギソン(12)=妖鬼:シュテンドウジ(40)② 妖鬼:ハンニャ(24)×魔獣:グリフォン(50)=妖獣:スキュラ(43)③ 妖鬼:シュテンドウジ(40)②×妖獣:スキュラ(43)③=外道:スライム(LV53で作成可能) 上へ 回復系 【メディアラハン】 龍王:ヴリトラ(51)×夜魔:サキュバス(32)=邪龍:バジリスク(48)① 邪龍:バジリスク(48)①×LV48未満のDARK系悪魔×LV48未満のDARK系悪魔=邪龍:ティアマット(70)② 邪龍:ティアマット(70)②×地霊:ブッカブー(15)=外道:スライム(DARK3身合体によりLV61で作成可能) 【ペンパトラ】 天使:パワー(36)×堕天使:ガギソン(12)=大天使:ラミエル(29)① 夜魔:ナイトメア(19)×鬼女:アルケニー(33)=邪龍:ワイバーン(32)② 大天使:ラミエル(29)①×邪龍:ワイバーン(32)②=外道:スライム(LV36で作成可能) 【サマリカーム】 夜魔:ニュクス(51)×鬼女:アルケニー(33)=邪龍:バジリスク(48)① 邪龍:バジリスク(48)①×地霊:ブッカブー(15)=外道:スライム(LV51で作成可能) 上へ
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『擦れ違いのその後に』 「擦れ違い……ねえ」 そんな私の呟きに反応したのか、隣にいるこなたがスッとイヤホンを外した。 「……どったの、かがみん? 急にそんなこと言い出して?」 「いやね、テレビでやってた映画がさ、若いカップルが擦れ違いながらも結ばれるっていう内容だったのよ」 ふとテレビに視線を戻すと、映画はもう終わっていてニュース番組が放送されていた。 こなたとの話のほうが重要と判断した私は、それに集中する為にテレビの電源を消した。 「それはまた随分と古典的な……今時そんなの流行らないよ」 「昔の映画だったからね~。ていうか、あんたも一緒にいたんだから内容分かるだろ?!」 「いや~、私こっちに夢中だったし! それにイヤホンも付けてたしさ~!!」 こなたは目の前にのテーブルにあるノートパソコンを指差しながらそう言った。 画面表示を見る限り、ネットゲームでもしていたのだろう。 自分の部屋に戻ってすればいいものの、私がリビングにいる時はわざわざノートパソコンを持ってきてこなたはここでゲームをする。 それも私と一緒にいたいんだなーなんて思うと、微笑ましかったりするのだけど。 さっきだってイヤホンしてたのに、私の声には敏感に反応したし…… まったく、こういうところは何時まで経っても可愛いと思う。 「それにしても、本当に擦れ違いなんて流行らないわよね。どうしてかしら?」 「ふっふっふ、それにはちゃんと理由があるのだよ、かがみん!」 こなたは自分だけが知っているのが凄く嬉しいらしく(何時もはそんなことほとんどないし)、嬉々とした表情をしている。 なんだか悔しいような気もするけれど、ほんの少しだけ興味がわいた。 「へぇ~、どんな理由があるの?」 「これはお父さんから聞いたんだけどさ。知ってる? かがみ。 小説家、特に推理作家はどうやって携帯電話を使えないようにするかを考えるのに苦労してるって話」 「知らない。でも凄く分かるような気がするわ」 こなたの言った事は初めて聞いた事だった。でも言われみると確かに納得できる。 携帯電話があるとお話の中では不便であることが多いかもしれない。 推理小説など携帯電話で助けを呼ばれたら、お話にならないだろうし。 「今の時代どこでも携帯電話が通じるから、大変らしいよー」 「確かに昔の小説とか読んでたら『なんで携帯電話を使わないんだー』っていいたくなる場面あるものね」 外国ならともかく、今時電話線を切られたくらいで外部との連絡が不可能になるとは思えない。 それに最近では地下ですら電波が届くのだから、山奥とかじゃない限り携帯電話は使えてしまうだろう。 その山奥でさえ、これからはどうなっていくことか? 高校時代にこなた達と山で遭難しそうになったことがあったけど、それだって携帯電話が通じてなんとかなっちゃったし。 そう考えると、推理小説、それも本格と名のつく物の行き先は暗いのかもしれない。 「それと同じで、擦れ違いの場面を書くのも難しいし、書いても現実性がなくなっちゃうみたいだよ。 待ち合わせ場所にいるはずの相手が見つからない。それじゃあメールか電話で連絡だって、今はそれが普通になっちゃってるもん。 携帯持ってない人なんて、今じゃほとんどいないしね」 「それでもあんたは、なかなか携帯持ち歩かなかったけどな」 「それは昔の話だよ……」 こなたは私の突っ込みにバツが悪るそうに肩を竦めた。 昔のこなたを思い出す。 思えばこいつはいつも携帯電話を忘れきて、それでいて待ち合わせの時間に遅れていた。 そしてそれを当たり前だと思っていたのだから、当時の私は非常に悩ましく思っていたのを覚えている。 今は流石に携帯電話も持ち歩いているし、それに……大抵の場合一緒に出かけるから問題なのだけど。 「と言うわけで、ロマンチストのかがみには生きにくい世の中になってしまった訳だよ」 「誰がロマンチストだ! でもまあ、話の内容は納得。確かにこんな時代にドラマみたいな擦れ違いなんて起きないわよね」 便利になったというか、夢がなくなったというか…… 電話が普及して手紙を書くことが少なくなったように、メールが普及して年賀状を書かなくなったように、 便利さというのは夢や風情と反比例するのかもしれない。 「かがみはさ、してみたい? そういうドラマチックな擦れ違い?」 「あー、絶対いいわ。ここに至るまで、散々すれ違ってきたから。もうたくさん、おなかいっぱいって感じ」 「そうか……そうだね。私ももうしたくないや」 思えば擦れ違いの連続だった。 互いの感情と擦れ違い、生き方で擦れ違い、そして家族、友人ともすれ違った。 おそらくは普通の人が体験するよりもずっと多く…… 「でも……今じゃそれも悪い事じゃないように思うから不思議よね」 すれ違って、すれ違って、すれ違って、それでもそれが重なるたびに何か大切なものを得たような気がする。 そう思えるほどには歳を取ったのだと思う。 「思い出にすらツンデレとは、流石かがみん! 私の嫁!!」 「ツンデレ言うな!」 お約束ともなったこなたとのこのやり取り。一体どれだけしてきた事だろう。 だけど、最近私は思うようになっていた。 「ねえ、こなた?」 もうこのやり取りも終わりにしようと…… 「いい加減、その『私の嫁』っていうの止めてもらうわ……」 「え~、なんで?! 私の嫁は私の嫁じゃん!かがみは私のお嫁さんだよ!」 嫁、嫁、嫁、ねえ…… 「いいえ違うわ……こなた!」 「ほえ?」 私は少しでも優位に話を進める為に、バッと立ち上がった。 話を優位に持ち込むには目線を高くするのが基本なのだ。 そしてビシッと座り込んでいるこなたに向かってはっきりと宣言した。 「あ・ん・た・が、わ・た・し・のお嫁さんなの!!」 「いきなりトンデモ発言きたー!! 」 流石に私がそんな突拍子もないことを言うとは思ってもいなかったのだろう。 私の言葉にこなたはただただ目を丸くしていた。 「大丈夫? かがみ。いきなりそんなこと言い出し始めて、頭とか打ってない?」 「私は至って正常よ」 確かに私がそんなことを言ったら、変だと思うかもしれない。 だけど、私は真剣そのものだった。 「いい加減ハッキリしておきたいのよ、この問題は。嫁、嫁言われてたら、何時の間にか既成事実になっちゃいそうだしね」 「かがみ?」 こなたはまだ私の気持ちを分かってはくれない。だから私はもう一度、ハッキリと言い放った。 「もう一度言うわ。私がこなたのお嫁さんじゃなくて、こなたが私のお嫁さん。分かった?」 「全然分からない!いいじゃん、別にかがみが私の嫁だって!! 別に言いたいだけなんだからさ!」 大切なところがすれ違ってると思った。考えてみたらどうしてそんなことを言ったのか、私はこなたに話していない。 まったく、私はいつも大切なところを言わないのだから困まったものだ。 自分の段取りの悪さに思わず苦笑してしまう。こなたが絡んでいなければ、こんなことは絶対にありえないのになぁ…… 「駄目よ……」 「だから何でさ?」 「だってそうしたら嘘になっちゃうじゃない。この紙……」 私は近くの引き出しに大切にしまって置いた紙――婚姻届を取り出して、こなたの前にそっと置いた。 我ながらなんと恥ずかしい事をしているなとは思うのだけど、もう見せてしまったから後には引けない 「言っとくけど、本物だからね。後は右側をこなたが書いてお終い。っていっても、実際に出すわけじゃないんだけど」 「かがみ……」 こなたは目を丸くして私の顔をじっと見つめていた。 きっと驚いているのだろう、さっきとは違う意味で…… 「私言ったわよね。もうすれ違うのは嫌だって。だからこういうのがあれば……」 擦れ違いそうになるとき、互いを結び付けてくれるのではないか? そう言おうとしたのだけど、何故か声が出なかった。 きっと緊張で喉が渇いているからだろう。 「ねえ? こなた。私頑張ってるわよ。こなたが苦労しないように、こなたの隣にいる為に、私頑張ってる。だから……」 私はこなたの手を両手で包み込んで、こなたの目を真っ直ぐ見て言った。 「右側……埋めてくれるとすごく嬉しい」 こなたは顔を赤らめると、私の視線に耐えられなくなったのか俯いて黙ってしまった。 それからどれくらいたっただろう? こなたはゆっくりと顔を上げて私を見つめた。その顔の赤さは今の私にだって負けてないだろう。 「かがみは卑怯だよね。私のどうでもいい一言に、こうやって大事なことのっけてきてさ……」 「かもね」 「……プロポーズ?」 「かもね」 私の言葉を聞くと、こなたは大きくため息を吐いた。 そして近くにあったペンを握り締めると、その紙にせっせと自分の名前を書き始めた。 「……はい、書いたよ」 「うん……」 私はこなたの名前が書かれたそれを見つめると、大事に元にあった場所にしまった。 この紙が私達を結び付けてくれると信じて。 しかしこの行為といい、さっきのこなたのため息といい、こういうことって普通こなたがするものよね。 でもまあ、たまにはこんな風にしてみるのも悪くないかと思う。 「どうだった?こなた。久しぶりの擦れ違いは?」 私はこなたの隣に座りなおすと、からかい気味にそう聞いてみた。 「擦れ違い?今のが?」 「さっきの言い争いだって立派な擦れ違いよ。嘘だと思うなら、お得意のそれで調べてみたら?」 私が目の前にあるノートパソコンを指差すと、こなたはそれに従ってインターネットに接続し始めた。 そして「擦れ違い」の言葉を辞書検索し始める。検索結果が表示されるのにものの1秒もかからなかった。 『 すれ‐ちがい〔‐ちがひ〕【擦れ違い】 1 触れ合うほど近くを反対方向に通りすぎること。「―に呼びとめられる」 2 時間や位置などがずれて、会えるはずが会えないこと。「共働きで―の夫婦」 3 議論などで、論点がかみあわないこと。「会談は―に終始した」 』 「ね?」 「うーん……なんだかよく分からないけど、かがみが言うんだからそうなんだろうね」 「そうよ。そういうことにしておきなさい」 私がそう言うとこなたは首をかしげながらも、うんと頷いた。 「で、感想は?」 「まあ、こういう擦れ違いだったら悪くないかな。でも……」 「でも?」 こなたはそう言うなり私にギュッと抱きついてきた。 こなたの体から感じる温もりが、心地よくて気持ちいい。 「私はやっぱり、こっちの方がいいや……」 「……同感」 こなたの温もりをより感じたくて、私はこなたを抱き寄せる。 それにあわせるように、こなたの抱きつく力も強くなったような気がした。 私達はこれまで、何度も何度もすれ違ってきた。 そしてその度に大切な何かを得てきたような気がする。 だけど、私は……私とこなたは思うのだ。 やっぱり私達は、こうして重なっていた方がいい。 コメントフォーム 名前 コメント さいこーです -- 名無しさん (2023-12-10 13 54 28) GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-18 09 00 21) 婚姻届!? -- かがみんラブ (2012-09-15 19 15 02) こなたが嫁だろ -- 名無しさん (2010-04-07 22 27 25) こなたが嫁派です! GJ -- 白夜 (2009-10-17 00 30 03) どっちが嫁でもいける私は幸福GJ -- 名無しさん (2009-06-05 04 54 30) 私はこなたが嫁派だ。このかがみさんカッコいいし。 というわけでGJ! -- 名無しさん (2009-06-01 15 29 31) かがみが嫁だろ… -- 名無しさん (2009-06-01 14 21 29) さらっとやってしまうのが かがみっぽいですね。 -- 無垢無垢 (2009-05-27 21 28 12) 何気ない瞬間のプロポーズは卑怯ですよ?かがみさん。 でも「こうかはばつぐんだ!」でしたね。 -- こなかがは正義ッ! (2009-05-27 14 11 32) 俺も思う GJ! -- 名無しさん (2009-05-27 08 16 22) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/nicomad_srs_event/pages/1644.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm29681412 作品名:【MAD】両さんとサブリナのすれ違い【こち亀】 作者名:まさか! 作者コメント:AniPAFE2016 まさかまさかの3作品目 AniPAFEに複数投稿する場合の制限が合計10分までだったので 折角だから尺を目一杯使うために作ったw 秋本先生、40年間お疲れ様でした。 例のごとくブロマガも書いてます http //ch.nicovideo.jp/masaka-bikkuri/blomaga/ar1106650 この作品のタグ:こちら葛飾区亀有公園前派出所 すれ違い マイナスターズ 第90回MAD晒しの宴 レビュー欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oracabattle2/pages/36.html
ロケテストの情報のため製品版とは違う可能性があります スライム・シルバー OBS00-023パラメーター 成長パターン 初期コマンド 覚える技 ???? 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 コマンドサンプル スライム・シルバー OBS00-023 パラメーター 出現章 ロケテスト 性別 無 属性 風 HP(Lv.1) 88 クラス ★★ 攻撃(Lv.1) 17 種族 スライム 素早さ(Lv.1) 67 EX(形式調査中) エサ化→調査中 入手方法 スライム(Lv不明)+赤の王女(Lv不明) CPU対戦時アイテム 調査中 成長パターン + HP Lv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 + 攻撃 Lv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 + 素早さ Lv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 初期コマンド ★ ★★ ミス ミス ミス EXゲージ+1 EXゲージ+1 EXゲージ+2 EXゲージ+2 EXゲージ+2 ★→★★ EXゲージ+3 EXゲージ+4 EXゲージ+4 覚える技 ミス EXゲージ+1 EXゲージ+2 EXゲージ+3 EXゲージ+4 ★→★★ ???? 出現条件 調査中 クラスチェンジ派生 スライム・シルバー(Lv不明)+魔獣クイックシルバー(Lv不明)→スライム・ゴールド 解説 調査中 コマンドサンプル ★ ★★ 【説明】 ※当ページはオレカバトル@wikiを参考にして作成しています。
https://w.atwiki.jp/deadend/pages/443.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ハミングスライム.jpg) ハミングスライム 使用スキル イロウジョン アシッド(1) ■被通常ダメージ一覧 名前 被回数 最小被ダメージ 最大被ダメージ 被ダメージ合計値 被通常ダメージ合計値 0 ■被スキルダメージ一覧 スキル名 使用回数 最小被ダメージ 最大被ダメージ 被ダメージ合計値 ソニックブロウⅡ 7 30 36 239 ブラッドピアッシングⅠ 22 41 75 1274 ソニックブロウⅠ 14 27 72 518 スキルダメージ合計値 2031(2031) 総合ダメージ合計値 2031(2031) 推定HP2050
https://w.atwiki.jp/fantasylifel/pages/91.html
【名前】グリーンスライム 【内容】 緑色の粘液。核があり、それだけ深緑色の球体をしている。 魔法で攻撃するか、核を破壊するかで倒す事が可能。肉を溶かすことはできないが、鉄や繊維を溶かすことはする。つまり服を剥かれる 大きさは個体によってまちまち。まとわりつかれると苦しいので気をつけよう 【注意】 基本的に単体では危険が無いが、襲われた後がかなり怖い スライム避けの香草もあるので、持ち歩くと良いだろう。しかし大きな個体には効果が薄いので、過信はいけない。
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【モンスター】 魔力を吸収するスライム。 襲われた者はSPに相当する魔力や気力を吸い取られて気絶する。 それ以外は基本的に無害。 イルミンスール魔法学校付近の森にのみ出没する。 特定の繁殖期のみ、大量発生し、世界樹にたかったり、内部に侵入してきたりする。それ以外の時期は、地中に隠れている。 繁殖期のみに、合体分裂を促すホルモンが分泌され、一度紫に合体した後に分裂した後はこのホルモンがないため、再合体はしない。ただし、人為的にこのホルモンを抽出し、人為的に繁殖させることは不可能ではないようだが、技術的には確定しているという話は聞かない。 繁殖期は、異性のスライムを求めて移動するため、おとりに異性を使えば誘導が可能である。 通常は地下100メートルほどにすんでおり、繁殖期以外はあまり地上には出てこない。 単細胞生物の群体なので、本来の意味で個体の概念はなく、集合分離が自在のゲル状生物。通常は、たらい一杯分ほど(約5リットル)の大きさだが、状況によって大きさは変化する。最大では、巨大な湖ほどにまでなる。 赤い雌と青い雄の二種類が確認されている。また、二つが合わさった紫も確認された。紫になった直後は、爆発的に増殖する。この時点では雌雄同体であり、水分を確保することによって複数の雌雄に分離し、また地下に隠れる性質を持っている。 生命力は高くなく、火力で簡単に焼き殺せる。ただし、巨大集合化した物は、その程度ではまるで効かない。物理攻撃はほとんど効かない。 魔力を織り込んだ魔糸も好物としており、分解吸収する。 動植物・モンスター辞典/ま 魔法スライム駆除作戦 魔糸 魔糸を求めて
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DQM2 モンスターズ2に登場するモンスター。 ぱふぱふ、アモールの雨といった珍しい特技を覚える。 イル編の天空の世界の北に浮かぶ島に生息している。 配合にはホイミスライムが必要で、ひとつめピエロやヘルボックルと配合すれば誕生する。 ライオネックと配合することできりさきピエロが、ゾンビ系と配合することでエンゼルスライムが生まれる。 ちなみにPS版だとひとつめピエロの代わりにきりさきピエロでもよい。 また、イル編ではブッチと一緒に出てくるが、なんとビッグバンを修得している。 一体何と配合して作ったのだろうか? 名前にエロスを感じる貴重なモンスター。