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※ご覧頂く前の注意書き※ 初SSです。宜しくお願いします。 「ぺにぺに」表現が1ヶ所ですがございます。 俺設定込みです。 原作キャラがほんの少しですが登場します。 注意書きは以上です。それでは、お楽しみ頂けると幸いです。 2/21 加筆しました。 by 作者 少し前に「サッカー」というスポーツが流行した幻想郷。最近は違うスポーツが流行り始めている。 名を「野球」。外から来た友人曰く、守備側がボールを持つ珍しいスポーツらしい。 必要な道具が少し多いのが難点ではあるが、面白さはサッカーに匹敵する。むしろ私は野球の方が気に入ってたりする。 この野球、「ボール」という丸い物体を多く使う。初めの頃は香霖堂で調達していたのだが、 だんだん在庫が少なくなってきたので、仕方なく代替案を考えることになった。 そこで出た案が幻想郷のどこにでもいる饅頭、ゆっくりを使うというものだ。 確かに数は多いし、タダで手に入る。皮を硬化させるスプレーを使えば強度も問題ない。 しかも硬くなっているとはいえ野球ボールより柔らかいし、女性や子供用の軽くて軟らかいバットも開発されたので安全に楽しめる。 まあ、主にやってるのは大人の男と子供たちが中心だ。意外と女性がやってるのも見るが。 ……そういえば子供達が野球をやってるのを見たことがあるが、稗田さん家の阿求ちゃんがものすごい打球かっ飛ばしてたなあ。 あの小さい体のどこにあんなパワーがあるんだろう。しかも女の子なのに。 そんな訳で、当初とは違った形で野球が浸透していったのである。 今日の営業を終了し、友人と飲みに行った。友人はいわゆる「虐待お兄さん」である。 ちなみに彼は私が所属する人里商店街チームの4番バッター。打席に入ると目の色が明らかに変わるのは私の気のせいか。 私はあまりゆっくりの虐待を好まない(野球用ゆっくりは悪事を働いたものが殆どなので、まあ仕方ないかと思っている)ので、 彼がする虐待の話は適当に流しているが、まあ良いやつだ。 今日も野球談議(と、友人のするゆっくりの話)に花を咲かせ、飲み終わって家に帰ることになった。 ……先週の試合は4の0だったからなー、しかも来週は強豪の加工所チームと対戦だし。帰ったら素振りでもしておこう。 そんなことを考えつつ家に帰り着くと、中で物音がしていた。 ――泥棒か? 慌てて扉を開けると、何かがいるようだった。明かりを点けてみると何てこった。部屋が荒らされているじゃないか! 大きいのが2つ、小さいのが8ついる。大きいのは香霖堂で見たバスケットボールとかいうやつと同じ大きさぐらいで、 小さいのは4つが野球ボールより一回りか二回り大きく、あとの4匹は野球ボールと同じぐらいの大きさ。 そう、ゆっくりである。 半分の5つが帽子をかぶり、あと半分はリボンを付けている。まりさ種とれいむ種だ。 私が呆然としていると全員がこっちを向いて「「「ゆっくりしていってね!!!」」」とか言ってきた。うるさい。 その言葉で我に返り、とりあえず部屋を見回していると帽子をかぶった大きな饅頭が口を開いた。 「ここはまりさたちがみつけたゆっくりプレイスだよ! あとからきたおにいさんはでていってね!」 「しょーだしょーだ!」 「きょきょはれいみゅたちのゆっきゅりぷれいちゅだよ!」 「おにいさんはゆっくりできるひと?」 「ゆっくりできないならでていってね!」 「ごはんをくれたらいてもいいよ!」 「ゆえーん、おきゃーしゃんあんよいぢゃいよう……」 「ゆー、ゆー、ゆゆゆー……。れいみゅだいじょぶ?」 「ぺーろぺーろ……。ゆっ! こどもたちにごはんをちょーだいね! あとけがをしたこをなおしてね!」 帽子が口を開いた途端、リボン付きと小さな饅頭たちも口々に騒ぎ出した。 一方的に喋られるのもなー、と思ったのでこちらからも質問してみる。 「えーと、君たちはここで何をやってるのかな?」 すると大きな饅頭2匹が答えを返してきた。大きさから見て親だろう。 「ゆっ? まりさたちがみつけたゆっくりプレイスでゆっくりしてたんだよ!」 「でもごはんがあんまりなかったんだよ! こどもたちにごはんをあげてね! あとけがしたこをなおしてね!」 あー、今日は外で食べるつもりだったから食べ物があんまり無かったんだっけ、そういえば。明日買いに行こう。 「おにいさん! きいてるの?」とリボン付き饅頭。親れいむか。 「今日は食べ物がないんだよ、ごめんな。それよりどうやってここに入ったんだい?」 一応友好的に聞いてみる。 小さいが商店を経営しているので戸締りは欠かさない。今日も飲みに行く前に3回確認した。 明かりもちゃんと消している。となると……。 「これをつかってはいったんだよ!」と石を取り出す親まりさ。 やはりゆっくり達は石を使い、窓を割って入ってきたに違いない。窓割れてるし。 しかも明かりの無い部屋を荒らせるとは、こいつら多少なりとも夜目が利くようだ。 そういえばガラスの破片付近に1匹動きが悪いのがいて、何匹か周りで雑音を撒き散らしている。 友人から聞いたところによると歌で励ましているらしいが、私には雑音以外に聞こえない。 「れいむのけがしたかわいいあかちゃんをなおしてあげてね!」親れいむはさっきからこれしか言わないな。 もしくはガラスの破片で怪我した赤ちゃんれいむの底を舐めてるかどっちかだ。 「あーはいはい」自業自得なので適当に返事をしておく。 ゆっくり達とそんなやりとりをしているうちに、ある重要なことに気がついた。 ――店は大丈夫なのか? 迂闊だった。家は奥が居住スペース、道沿いが店になっている。 奥から入ってきたが、すぐ店の方に注意がいかないなんて商売人失格だ。 慌てて店に走り、見るとそこは瓦礫の山とでも言えばいいのだろうか。大切な商品が散乱していた。 取り扱っている割れ物は半分以上が割れたか欠けたかという状況だ。完全に酔いが醒めた。 明日の営業は休止にするか、良くて午後からである。相当な損害も受けた。完全復旧までには結構な時間と資金がかかるだろう。 あの饅頭ども……。土足で上がりこんで人の生活荒らしやがって……。しかも飯よこせたあいい根性してんじゃねえか……。 私はゆっくり虐待派では無い。だが人間に迷惑をかけるようなゆっくりを懲らしめるのには全く躊躇しない。 別に殺しても構わないと思う。 今回は人の家に土足で上がり込み、窓ガラスと大事な商品に損害を与えた。少ない額では無い。 損害額を弁償させるのが最も良いが、連中は金など持っていない。 ――だから、あのゆっくり親子には相応の罰を与えなければならない。 さて罰を与えるのは決まったが……どう与えよう? ゆっくりに危害を加えたことが無かったので方法がすぐに思いつかなかった。 しばらく思案していたら、あることに思い至った。私は家に入る前、帰ったら何をしようとしていただろうか? ……やることは決まった。道具はあるが、足りないものもある。足りないものを借りに行くついでに、友人も呼んでこよう。 放っておいてもゆっくり共にこれ以上部屋を荒らされることはないだろう。もう荒らすものが無いからだ。 家から走って1分のところに住んでいる友人にこれからやることを手伝ってほしいと言うと、二つ返事で来てくれた。 加工所製の透明な箱持参である。 あと紐が必要だが、家にあるので問題なし。家について扉を開けて中に入る。 するとまた「ゆっくりしていってね!!!」だとか「おじさんはでてけ」だとか言ってくる。 さっきはお兄さんだったのにおじさんに格下げですか。 怪我してるやつも死んではいないようだ。良かった。ゆっくり共は口々にわめいている。 さて……。 「ゆっくりしていってね!」 注目を集めるためにはこの台詞が一番だそうだ。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」と本能に従って返してくる。実に単純。 親まりさが「はやくごはんをもってきてね! そしたらまりさたちのおうちからでていってね!」とか言ってきたが無視。 今は私のターンなのだ。 「ご飯もいいんだけど、もっとゆっくり出来ることをしてあげるよ」と言うと、すぐに反応が返ってくる。 「ゆっ? ごはんよりもゆっくりできるの?」 「はやきゅまりしゃたちにちょうだいね!」とか何とか好き勝手わめいている。 「うん、物をあげるんじゃないんだけどね。いいところにお兄さん達が連れて行ってあげよう」 後ろでは友人がニヤニヤしている。 「この箱に入れば連れて行ってあげるよ。親はこっちの箱、子供はこっちの箱に入ってね」 そう言ったらもう入れ食い状態である。子ゆっくり共が我先にと透明な箱に入り込んできた。 「れーみゅがしゃきだよ!」 「ゆっ! れーみゅよりもきゃわいいまりしゃのほうがしゃきだよ!」 「おねーちゃんにゆずってね!」 「おねーちゃんこそかわいいれいむにさきにはいらせてね!」 軽い喧嘩になっている。親は「けんかはだめだよ!」とか「ゆっくりしてね!」とか言っている。 よし、全部入った。怪我した赤れいむは親の箱に入っているが、まああんまり関係無いので良しとする。 「それじゃあ皆が入ったから、どこに連れて行ってあげるか発表します」 子ゆっくり共の眼が輝いてる。「わくわく」とか言ってるがそれは言葉にすることなのだろうか。 「ぺーろぺーろ」とかの擬音も。 「えー今回は、君達をお月様とお星様の所に連れて行ってあげます!」 「しゅぎょーい!」 「おつきさまってまんまるでれいむたちみたいだよね!」 「今日は丸くないけどね。さあ外に出よう。外からじゃないと行けないんだ」 「おにーしゃんはまほーちゅかいしゃんだね!」 魔法使いか。使うのは黒魔法だがな。 外へ出てきた。箱を置いて物干し竿に紐を引っかける。子ゆっくり共は 「れーみゅはおちゅきさまのところにいきたいよ!」 「まりしゃはおほちちゃまがいいよ!」だとか 「まりさがさきにいくんだよ!」 「ゆっ! かわいいまりさのほうがさきにおつきさまのところにいくよ!」 「ぶちゃいくなおねーちゃんはだまっててね!」だとか言ってる。 親はなだめるのに必死だ。怪我した赤れいむは少し回復しているみたい。まあゆっくりはしばらく放っておこう。 まずは子ゆっくりと赤ゆっくり、8匹の処刑だ。 「じゃあ半分ずつにするか」と友人に言う。 すると「いや、お前の家荒らされたんだし俺は2匹でいいわ」と返ってきたので、ありがたく6匹貰うことにした。 準備運動として3、4回ほど素振りをする。よし、そろそろ始めよう。 ゆっくり共はまだ騒いでいる。静かにできないもんかね。 パンパン 「はいはい、皆聞いてねー。静かにしないとお月様もお星様も怒っていなくなっちゃうよー」 と言うと効果テキメン。一気に静かになった。 「では説明しまーす。これから一匹づつ」 「まりさたちは『ひき』じゃないよ! ちゃんと『にん』でかぞえてね!」 ――うっさいなあ。他のゆっくりはどうか知らんが店と家荒らした時点で俺の中じゃあてめーら動物以下なんだよ、ゴミども。 と思ったが顔には出さず、「ごめんねー。それじゃあ説明するよ」と営業スマイルで優しいお兄さんを演じる。 ……後ろでニヤニヤしてる男がいるが気にしない。 「これから君達をこのバットっていう棒を使って、一人ずつお兄さんの魔法でお月様かお星様に連れて行きます。 で、選ばれた子はこの紐を体に結び付けてもらいます」 紐とバットを取り出すと子ゆっくり共はこちらに寄ってきた。箱で遮られてはいるが。 「最初は誰がいいかな?」と立候補を募ると、 「れーみゅがいちばんしゃきだよ!」 「ゆっ! まりちゃがしゃきにきまってるでしょ!?」 「いちばんぷりちーなれいみゅをさきにおつきさまにゆっくりちゅれていってね!」 「ぶさいくないもーとはだまっててね! おおきいじゅんだよ!」 「「どぼぢでぞんなごというのおおおお?」」 「ゆっ! いもーとにそんなわるぐちをゆうわるいおねえちゃんはしね!」 「ちね! ちね!」 「おねーちゃんにそんなひどいことをいういもーとたちこそゆっくりしんでね!」 実力行使には至っていないが大喧嘩である。無事に解放されても今まで通りには暮らせないだろうなー。帰さないけど。 親は「げんがはやめでねええええええ」だとか 「どぼぢでながよぐでぎないのおおお? いままでながよじだっだでじょおおおお?」 とか言って何とか収めようとしている。もちろん涙目。 収拾がつかないので静かにさせることにする。 パンパン 「静かにしてねー。あんまり煩かったり喧嘩してたりする悪い子達はお月様のところに行けないよー?」 これで収まるはず。 すると子ゆっくり共は「ゆっ! いいこにするよ!」といった感じで静かになった。よろしい。 「君たちに任せるとなかなか決まらないから、お兄さんたちが決めさせてもらいます。皆行けるから安心してね!」 子ゆっくりは了承したようで静かにしている。不満顔のやつもいるが無視。 「じゃあ、最初は怪我をしてたれいむから連れて行ってあげよう! おめでとう!」2人で拍手。 一方の怪我赤れいむは戸惑っていたようだったが、親に「よかったね! いってらっしゃい!」と言われて行く気になったようだ。 怪我で死ななくて良かった。私が殺す楽しみが残っていて良かった。 つまんで箱から出してやり、紐に結びつけて吊るす。 「ゆゆっ! おちょらをとんでるみちゃい!」 そうかそうか。これから本当に飛んでもらうけどな。魂だけ。 「れいむは月と星、どっちに行きたい?」 「ゆっ? んーとにぇ、それじゃあね、れーみゅね、おほちちゃまにいきたいな!」 「分かりましたー。それじゃあ呪文を唱えるから皆静かにしてね! 煩いと魔法が利かなくなっちゃうからね」 「ゆっ! みんなしずかにするよ!」 「ゆっくりわかったよ! し〜ん……」 それも口に出すのかい。 「じゃあ行きます。アブラカタブラエコエコアザラクムニャムニャムニャユックリシテイッテネ……」 適当な事を言っているが、ゆっくり共は呪文だと思っているようで興味津々の顔をしている。 気合いを入れた後、ニコニコしていた赤れいむをフルスイング。飛び散る餡子と空飛ぶ皮。 顔だった部分を見ると笑顔に驚きが入ったような表情をしていた。れいむは星になった。おめでとう。 星に「いった」と星に「なった」、わずか3文字の違いである。大して変わらないだろう。 漢字だと「行った」と「逝った」の違いだな。れいむ良かったね! しばらくの静寂の後、親ゆっくりが騒ぎ出した。 「れいむのあかちゃんがあああああ!?」 「まりさのあかちゃんどこいったのおおおお!?」 子ゆっくり共はいきなり赤れいむが消えたので頭の上に「?」を浮かべたような顔をしている。 「ゆっ、おにーさん。れいむはどこいったの?」と聞いてきたので 「お星様のところに行ったんだよ。言ったでしょ?」と言うと、 「ゆゆっ! れいむよかったね! つぎはれいむをつれてってね!」と言ってきたのではいはいと適当に返しておいた。 子供は喜んでいるが親はどうやら月云々が嘘だと気付き始めたようで、必死に箱から出ようと体当たりを繰り返している。 「でいぶのあがぢゃんをがえぜええええ!!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおお!?」といった具合である。 無視して続けてもいいが、思いついたことがあるので子ゆっくり共に話しかけてみる。 「あのさあ、君たちのお父さんとお母さんがさっきから煩いでしょ?」 「うん! まりさたちおつきさまにいけるのにゆっくりしてないね!」 「さっきも言ったけど、周りが煩いとお月様やお星様の所に行けないんだ。君たちで親を静かにさせてくれないかな?」 「わかったよ! みんな、おかあさんたちをゆっくりしずかにさせようね!」 「「「はーい!」」」 よしよし。 「おかあさんたちがしずかにしてくれないとまりさたちがおつきさまにいけないよ!」 「おきゃーしゃんたちはちずかにちてね! ゆっくりできないよ!」 「まりしゃたちをおつきしゃまにいきゃせたきゅにゃいの? ばきゃなの?」 「さっきもごはんをくれなかったしこんどはゆっくりさせてくれないしむのうなおやだね!」 「むのうなおやはいらないよ! ゆっくりいなくなってね!」 うーむ。自分で言っておいて何だが、もう少し穏やかな言い方は無いのだろうか。 「「どぼじでぞんなごどいうのおおおおお!?」」 親は滝のように涙を流している。 子供たちが浴びせる罵詈雑言の酷さに親たちは沈黙してしまった。 「じゃあ、2人目行きまーす。次は……2番目に大きいまりさ、行こうか」 「ゆっへん!」 選ばれて嬉しそうである。姉妹達も祝福している。しかし親は 「おぢびぢゃんだめえええええええ!!」 「おぢびぢゃんをはなぜええええええ!!」 と叫んだり箱に体当たり(効果 自分にダメージ)したりで忙しい。 「またれいむたちのじゃまするの? ばかなの?」 「「ばかなの? しぬの?」」 それを聞いて子ゆっくり共は親にまた罵詈雑言を浴びせている。放っておこう。 「はい注目ー。今度は君たちに呪文を唱えてもらいます」 「「「ゆっ?」」」 「お兄さんが合図をしたら、皆で『いち、に、さん!』って言ってほしいんだ」 「「ゆっくりわかったよ! いーち、」」 「ストーップ! お兄さんが合図をしてからって言ったでしょ? ……じゃあ行くよ、さんはい!」 「「「いーち、にーい、さぁん!」」」 「「だめええええええええええええええええええ!!!」」 スパァン! 「ゆぶっ」 うむ、良い感触。間違いなく芯で捕らえた。 外から来た友人が言ってた「コーシエン」って所でも長打コース、もしかしたらホームランだろう。 「ゆぎゃあああああああ!!」 「じじいはじねえええっ! じねええええっ!!」 おーおー好き勝手言いなさる。今度はじじいですか。意味の無い体当たり、御苦労様です。 「さて、どんどん行こうか。次は――」 「あー、ちょっと待った」傍で見ていた友人が声をかけてきた。 「あのさあ」 「ん? どした?」どうしたのだろうか。 「ちょっと思いついたことがあるんだよ。んでさ、必要な物があるからしばらく待っててくんない?」 「いいけど、何持ってくるんだ?」 「それは持ってきてから説明するわ。じゃ、ちょっと待っててな」 「おー。焦んなくていいぞー」友人は自分の家に何かを取りに行った。 ゆっくり共は……。 「「おぢびぢゃんがえぜえええええええ!!」」 「「「うるさいおやはしんでね! おほしさまにいけないよ!」」」 「「どぼじでぞんなごどいうのおおおおお!?」」 大体こんな感じである。見ていて面白くなってきたので、そのままにしておくことにした。 2、3分で友人は戻ってきた。 「それは何だ?」 「防音仕様の透明な箱だよ。普通のよりちょっと高いんだ」 「ほー」 「蓋を閉めると外からの音を防ぐんだ。でも中の音は漏れてくるんだよ」 「不思議アイテムだな……。で、何に使うんだ?」 「とりあえず、子ゆっくりを移し替えてくれ」 「分かった」 ゆっくり共に目を戻すと、まだ子供が親を罵っていた。 パンパン 「皆聞いてねー。こっちのお兄さんが今より魔法が効きやすくなる特別製の箱を持ってきてくれましたー。皆感謝してね!」 「おにいさんありがとう!」 「おにいさんはゆっくりできるひとだね!」 「ゆっくりしていってね!」 子ゆっくり共は大喜びだ。友人は……一応ニコニコしている。 箱から子ゆっくり共を出して防音箱に移し替えようとすると、親ゆっくりが 「お゛ぢびぢゃんいまのうぢににげでええええ!!」とまた箱に意味の無い体当たり(笑)を繰り出している。 それを見た子ゆっくりは「うるさくてゆっくりできないよ!」とか 「れいみゅたちがおほちちゃまにいきゅじゃまちないでね!」とか、また罵っている。 このまま生きててもろくな大人にならないだろう。やはりここで始末するのが正しい。 詰め替えが終了した。さて。 「詰め替え終わったけど、この後どうするんだ?」 「今まで通り続けてくれ」 だったら今までの箱でも良かったんじゃないかと思ったが、何か思惑があるんだろう。続けることにした。 「おにいさんゆっくりしすぎだよ! はやくつれてってね!」 「まいちゃたちはかんぢゃいだけど、おにーしゃんがあんみゃりゆっきゅりちてるとぴゅんぴゅんしゅるよ!」 「待たせてごめんね。次は……一番小さいまりさにしよう」 「ゆっ! やっちゃね!」 「まりしゃおめでとー! さきにゆっきゅりちてね!」 赤まりさを箱から出し、紐に結び付けて吊るした。 「おちょらをとんでるみちゃい!」 これから好きなだけ飛べるからな。……永遠に降りられないが。 と、そこで友人が子ゆっくり共に近づいた。何かするのか。 「お兄さんが持ってきた魔法の箱は、この蓋を閉めると外からの音が聞こえなくなるんだ。 音を聞こえなくすると、魔法がかかりやすくなるんだよ」 「「おにいさんすごーい!」」 「じゃあ、閉めるよ」 「まりちゃゆっくりちてね!」 「さきにいったいもーととおねーちゃんによ……しく……」 おっ、声が小さくなった。こっちからの音は聞こえるのだろうか? 「おーい、ゆっくり達聞こえる?」 結構大きめの声で言ったが無反応である。本当に外からの音は聞こえなくなったようだ。 「待たせたな、そろそろ始めてくれ」 「分かった」 私は打つ準備に入る。するといきなり友人が 「おい、そこで吊るされてるゆっくりよ。お前本当に月になんて行けると思ってるのか?」 「ゆっ!?」 お? 「やっぱゆっくりは馬鹿で間抜けだな、バットなんかで月になんか行けるわけねーだろ。 馬ぁ鹿なのぉ? 死ぃぬのぉ? あっ、これからお前死ぬんだっけ、悪い悪い」 「おにーちゃんにゃにいっちぇるにょ? まりしゃはおちゅきちゃまにいきゅんだよ!」 「だから、それは嘘なの! 魔法使いってのも大嘘! お前の姉だか妹だかはこいつが持ってる棒で死 ん だ ん だ よ っ!! ハハッ!」 「ゆううううううっ?」 ……そう来たか。虐待お兄さんから見ると虐待分が足りなかったのだろうか。 親ゆっくりは「だがらいっだでじょおおおお!?」 「あ゛がぢゃんにげでええええええ!!!」 と、またも叫びながらの体当たり(爆笑)だ。だから無駄なんだって。 「親は気付いてたのになー。お前ら子供は耳も傾けもしないでなにやってたんだろうね」 「おぎゃーじゃんぎょめんなじゃいいいいい!」 「謝っても遅いぜ。お前は死ぬんだ。第一、親じゃなくてこいつに先に謝るべきだろうよ。 というわけで、俺の友の家を荒らした馬鹿でゲスなゆっくりは死んでね! さあっ! 殺れっ!」 よっしゃ行くぜい。 「ぎょめんなじゃいいいいい!」 「あ゛がぢゃんにげでえええええ!!」 「ゆるじでぐだざいいいいいい!!」 いいや駄目だねっ! ぶら下がってるまりさを強っ振ッ! ボンッ!! 「ゆぴっ」 「ゆぎゃあああああああ!!!」 「でいぶのあ゛がぢゃんんんんん!!!」 飛び散る餡子と宙を舞う皮。先ほどの2匹とは違い、苦悶の表情である。また新しい星が誕生した。 友人を見ると……とてもいい顔をしていた。 子ゆっくり共に目を向けると……皆楽しそうな顔をしている。 私は……あれ? 楽しい? 「さあ次だ! 早く早く早く早くっ!」 「んな急かすなって……」 友人のテンションの上がりっぷりにタジタジになりながらも、蓋を開ける。 「まりさよかったね! つぎはれいむをつれていってね!」 「まりさをつれていってね!」 「れいみゅだよ!」 「じゃあ今度は……真ん中ぐらいのれいむ! おめでとう!」 「ゆーっ! やったね!」 「おねーちゃんおめでちょー!」 「さきにゆっくりしてね!」 「みんなありがとうね!」 箱から出して蓋を閉めると、親ゆっくりの命乞い大合唱&体当たり祭だ。無視無視。 蓋を閉じると子ゆっくり共の声が小さくなった。 「れいむよかったね!」 「ちゅぎはまりしゃがいきちゃいな!」 蓋を閉じる前よりかなり声の大きさは小さくなったが、まだ聞こえる。 さて、殺ろう。れいむを紐に結び付けてぶら下げ、スイングの態勢に入る。 「なあれいむ。今から行くところがお月様じゃなくてあの世だってことが分かったらどう思う?」 「ゆっ? おにいさん、なにいってるの? おばかさんなの?」 「あー、親達があんな必死に教えようとしてたのに気づいてなかったんだね。 今からお前は死 ぬ ん だ よ。二度とゆっくりできないの! 魔法で月に行くなんてのはお お う そ な の!」 「ゆうううううううっ!?」 「ハハハハハッ! ねえねえ今まで月に行けると思って有頂天だったのに、 本当は殺されるって聞いてどんな気持ち? ねえねえっ、どぉんな気ぃ持ちぃ?」 「ゆえええええええん!! おとーさんたすけてえええええ!!」 さっきまで散々虚仮にしてきたのに助けてくれとは。どういう神経をしているのだろう。 しかし効果があったのか、親がさっきから箱にやっている体当たりの勢いが少し増しているように思える。 顔も今までより必死になっている。もちろん無駄ですよ? そういえば、もし箱の側面に棘が付いてたらこいつら体当たりするのかな。まあいいや。 「勝手に人間の家に入り込んだり大事な商品壊したり、お前は間違いなく地獄行きだな! 知ってる? 地獄ってのはそりゃあつらくて辛くてぜえーったいにゆっくりなんてできないんだぞ!」 「やぢゃあああああ!! おうぢがえるううううう!!」 「何言ってんだよ、てめーらコイツの家の窓割って勝手に入り込んで『おうち』って宣言したんだろ? お望み通り『おうち』のお庭でゆっくりしていけや」 「ゆわああああああん! ごめんなざあああああああいいいい!!!」 「ばりざのおぢびじゃんはなぜえええええ!!!」 「おねがいでずうううう!! ゆるじでぐだざああああいい!!!」 「貴様等饅頭の言うことなど聞く耳持たぬわっ! さあっ! レエエエエエッツ! キイイイイイル!!!」 待ってました。俺のターン! 今度は実際の試合でバッターボックスに立ってるときをイメージして打った。心なしか振りが鋭かった気がする。 そんな感じで、残り2匹も箱から出す→友人の罵詈雑言→フルスイング→星という順で片づけていった。 これで私の分は終了である。正直言ってスッキリした。 友人の番になるのでバットを渡し、同じように残った2匹のうち子れいむを星にした。 さすがは我がチームの主砲、私より振りが鋭かった。 そして箱から最後に残った赤まりさを取り出し、紐にぶら下げていく。親はまだ騒いでいるが、子供は幸せそうな顔をしている。 「なあそこの腐れ大福、お前姉妹が全部月とか星に行けたと思ってる?」 「ゆうっ? あちゃりまえでちょ? おにーちゃんのまほうでみんにゃゆっきゅりちてるよ! あとまいしゃはくちゃってないちだいぷきゅでもにゃいよ! ゆっきゅりあやまっちぇね! ぴゅんぴゅん!」 「あー、ゆっくりは馬鹿だから困るよ。何でさっきからお前の両親が箱に体当たりしたり叫んだりしてたか分からない?」 「ゆっ! まりしゃたちがしゃきにおちゅきしゃまにいけるからうらやまちいんだよ!」 「あがぢゃんぢがうううううう」 「おねがいにげでええええええ」 「うるちゃいね! ゆっきゅりできにゃいよ!」 「ブッブー、はっずれえー。答えは他の子供が殺されようとしてて、それを助けるためでしたー」 「なにいっちぇるの? おねーちゃんたちはしゃきにゆっくりちてるんだよ! ばきゃにゃの?」 「馬鹿なのはお前さんだよ。ただの人間に魔法なんて使えるわけねーだろ。みーんなこの棒で殺されたんだよ! なぁ?」 こっちに振ってきたので、肯定の頷きを返す。 「ゆっ? じゃあ、みんにゃおちゅきちゃまいけてにゃいにょ?」 「ピンポーン。正解でーっす。みーんな死んじゃいましたー。という訳でユーもこれから死にます。オーケー?」 「ゆうううううっ? やぢゃよ! まりしゃちにちゃくにゃいよ!!」 「喜んでよー。今のクイズに正解したご褒美なんだからさ」 「いやぢゃあああああ!! ごほうびじゃにゃいいいいいい!!!」 「まっ、本当は俺の友の家を荒らして暫く商売できなくしたからなんだけどね。 という訳で、正解不正解に関わらずお前は死ぬのでした。おめでとうっ! 拍手っ!」 ハチパチパチパチ。 「ぎょめんなじゃああああああああい!!!」 「饅頭の命乞いなんて聞くと思ったの? 馬鹿なの? 死ぬの? あ、これから死ぬんだっけ。ごめんごめん」 今までのように罵声を浴びせると、赤まりさは大泣き。親も大泣き。 さてスイングタイムかな、と思っていたら友人は赤まりさを半分食べてしまった。 すると顔がほころび、 「あー、やっぱ上げて落とした赤ゆっくりは旨いねー」と言い、 「お前も食べないか? 旨いぞ」と勧めてきた。 私は甘い物をあまり食べない。従ってゆっくりもほとんど食べたことが無い。 一度親ゆっくりを食べたことはある。甘いがパサパサしていて、あまり美味しいとは言えなかった。 ゆっくりは旨いのか? まあ勧められたんだし食べてみよう。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」とか言いながら痙攣してやがる。いただきます。 パクッ おお? 何だこれは? 甘くて旨いぞ! 甘いものはあまり食べないがこれは良いぞ! 私の様子を見た友人は嬉しそうに解説してくれた。 「ゆっくりの親は餡子がパサパサしててそんなに旨くないんだけど、子ゆっくりとか赤ゆっくりは親に比べてかなり甘いんだ。 それに、恐怖を与えるとより甘くなるんだよ。恐怖を与える前にゆっくりさせてるとさらに甘くなる。 打つ前にあれこれ言ってたのはそういう訳なのさ」 「へえーっ。初めて知った」 「前に話したはずなんだがなぁ……。まぁいいや。そうだ、親どうする?」 「そうだなぁ……。甘くなってるんだろうけど食う気にはならないしなあ」 「うーん……。そうだ。こいつらでゆっくり作って、しばらく経ったらまた打撃練習用の球にすればいいじゃん。 生きてる球の方がいいって言うしな」 いやあの、生きてる球の意味が違うんですが。 「どうする? 俺の言ったとおりにするんだったらこいつら預かってほしいんだけど」 「何で?」 「いやさあ、俺虐待趣味じゃん? 衝動的に潰しちゃったりするんだよ。 こいつらはお前の家荒らしたんだし、虐待好きじゃなくてもくたばる瞬間見たいだろ?」 「まあ……そりゃあ……」 「打撃練習以外にも赤ん坊産ませて食べられたりするからさ。どうよ? 飯はゴミでも食わせときゃいいんだし」 「分かった。そこまで言うなら引き取るよ」 「おっ、サンキュー」 「赤ん坊は何日ぐらいでボールぐらいに育つんだ?」 「赤ん坊がボールの大きさまで育つのは大体3日ってところだな。繁殖方法分かるか?」 「確か揺らすと発情して、放っておいたら子供が出来るんだろ」 「正解。植物型妊娠だと一回に10匹は出来るから、そっちの方がいいだろ。 そうだ、動物型の妊娠しないようにしてやるからちょっと待ってろ」 言うと友人は家の方へ走り、2、3分で戻ってきた。持ってきたのはペンチと大きめの透明な箱である。 友人は疲れた様子で 「じじいはじねえええ……。ぢびぢゃんがえぜえええ……」 「ぢびぢゃん……あがぢゃん……ごべんねえええ……」 とか言ってる親ゆっくりを箱から取り出し、顎の下をまさぐって突起物をペンチで切り取った。 「ゆぎゃあああああ!!」 「でいぶのべにべにがああああああ!!!」 おお、まだ叫ぶ元気があったとは。 「よし、これで動物型の妊娠はしない、っと。んじゃあ、こいつら宜しく。 家族ごと入るように大きめの箱やるからさ、ちゃんと入れとけよ」 「おお、悪いな。もう家荒らされるのは勘弁だからな、しっかり入れとくよ。またこれやる時に呼ぶよ」 「楽しみにしてるわ。じゃあ帰るな。お休みー」 「お休みー」 こうしてボール兼菓子生産用ゆっくりを手に入れたおかげで、素振りのみだった頃よりも効果のある練習ができるようになった。 練習の効果が出たのかは分からないが、週末の試合は4の4で2打点。 翌週の試合はホームランまで打ってしまい、チームの連勝に貢献することができた。 成績が良くなったのはゆっくりを打つことに対してためらいが無くなったこともあるのだろう。 飲みに行った際に友人のゆっくり虐待話も前よりは聞くようになっている。 打つ時に親を入れる箱は側面に棘が付いているタイプに変えた。 これだと親が体当たりを尻込みするので、助けようとしない親を子供が罵りまくってさらに楽しくなる。 子供にゲス気質がある時なんて爆笑ものだ。 友人に話したらその発想は無かった、と大笑いされた。 ……もしかしたら虐待お兄さんに近づいてたりするのだろうか。打ってるとき楽しいし。 今日は育てた赤ゆっくりを打つ日だ。 「はーい、皆聞いてねー。これから魔法使いのお兄さんがお月様やお星様に連れて行ってあげるからねー」 おしまい あとがきのようなもの お読み頂き、ありがとうございます。 少し前の話ですが、我らが魔将ガイエルの残留が決定しました。という訳で(でもないんですがw)、野球をネタにしたSSです。 書いているうちに去年SSを書いてた某超魔神スレを思い出しました。懐かしい。 ゆっくりの表記が変わっているのは(達→共)、主人公のゆっくりに対する心境の変化を表してるとお思いください。 幾つかネタはあるんですが、色々と忙しいのとドが付く遅筆なので、ゆっくり書いていきたいと思います。 就活こわい。
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戻る その他短編SS 何が書きたかったのかもうひとつ見えてきませんでした。 授業の説明が長く、羅列になっているので間延びしていてだんだん読むのが辛くなっていきました。 キャラクターがみな桜高の先生、という設定は面白いのに、授業の話しかしていないのでキャラクターが今ひとつ生きていないのが残念。 辛辣なようですが正直な感想です。 -- (名無しさん) 2014-07-15 12 22 03 下のコメに集約されてます。 テーマは悪くないと思うので、内容を整理して色んなエピを盛り込んでいけばいいと思います。 でも、そうすると短編では納まりませんね。 -- (名無しさん) 2014-07-15 16 42 19
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この季節になると着るものも薄着に変わってくるのでむだ毛が気になって来ます。 ただでさえ面倒くさいものなので特に冬は脱毛をさぼりがち。 ついこの前までほとんど忘れかけてたといっても良いくらいです。 だけど洋服を着たときにチラッと見えたときの肌にむだ毛があるのはすごく目立つみたいですね。 先日子供にもじゃもじゃ~なんて指摘されてしまいました。 お風呂に入っててもそんなこと言ってこないのに。 今年は前から挑戦してみたかった脱毛店にも通おうかとおもいます。
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2005.8.31 原田準子 仰向けに寝て膝をくの字に曲げます。そうです、固い床がいいですね。 その下に、毛布、タオルケットなどをくるくるとロールケーキ状に丸めた物を指しいれます。医者はこのまま眠れといいますが、 いつもうつ伏せに近い形で眠る私にはなかなか難しい。 そこで更に足首を縛って(何だか拷問みたいですが)この体勢を保ちます。 痛みはかなり改善されるはずです。 2005.8.31 石倉 療法はないのです。無理をしないで、楽な姿勢で横たわっているのが一番良い。迂闊に治療に出かけますと、痛みを加速させてくれる治療師がいますから。 そうして少しずつ良くなっていって、一週間もすれば歩けるようになります。 2005.8.31 早瀬 私の知り合いはベッドにベニア板を敷いて寝ていたということでした。おっ しゃるように、床に寝るというのもいい方法のように思います。 2005.9.1 万代 通常使われているバネ入りのマットレスは、腰には良い影響を与えません。私はココナッツの繊維で作られた固めのマットレスを使用しています。これは日本人整体師、タワカル病院のフィジオテラピストの両名から薦められ、永年使用しています。通常のマットレスより価格はやや高め、キングサイズでRM1,200程度します。お気に入りの家具やに尋ねてみては如何ですか?私はOld Klang Road の家具やで購入しました。床に寝ると腰を冷やしすぎて良くないと思いますがね。
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気になった本を書いておくページ Amazon.co.jp: ゲームで極める シェルスクリプトスーパーテクニック 山森 丈範 本 Amazon.co.jp: 強くなるロボティック・ゲームプレイヤーの作り方 ~実践で学ぶ強化学習~ 八谷 大岳, 杉山 将 本 Amazon.co.jp: C++言語のカラクリ 誕生の秘密と舞台裏 επιστημη 本 Cプログラムの中身がわかる本 書籍版 DirectX9実践プログラミング (I・O BOOKS) DirectX9.0 3Dアクションゲーム・プログラミング―DirectXを使った3Dアクション・ゲーム作成のノウハウ (I・O BOOKS) ゲームコーディング〈Vol.1〉Direct3D/COM編―「DirectX9」「VisualC++.NET2003」「VisualC++.NET」「VisualC++6.0」対応 (IO BOOKS)
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澪先輩の家政婦になって数ヶ月がたった。 先輩は相変わらず忙しい日々だけど、一番近くに居れる家政婦は私にとって凄く嬉しくて楽しい・・・けど澪先輩に依存しちゃて良いのか不安にならない事もない。 結論を後回しにするのは悪い癖だけど、今この時は澪先輩の役に立てるならと思い気を引き締め晩御飯の準備に取りかかった。 あいなしに、澪先輩がキッチンに入って私に話掛けてきた。 澪「梓頼みがあるんだ。」 何だろう? 梓「どうしたんですか?」 澪「先週一緒に行ったデパートに取りに行って貰いたい品物があってな。 インフォメーションに置いて貰ってあるからお願いできるかな? 今日はもう遅いから明日で良いんだけど」 梓「了解です。 澪先輩は行けないんですか?」 澪「今晩から明後日までは仕事が詰ちゃってさ」 梓「大丈夫ですか?澪先輩無理してませんか」 澪「明後日まで頑張れば、明明後日からは二週間は休めるから取材も兼ねて一週間位 沖縄に旅行でもと思ったてチケット取ったんだ、だから旅行の準備もお願いできるか、二人分の準備は大変だろうけど」 梓「だから最近特に忙しかったんですか・・・とゆうか旅行の準備二人分て?」 澪「忙しくても仕事をこなせるのは梓が頑張ってくれてるからだしお礼みたいなものかな、それとも梓は、恥ずかしがり屋の人見知りの私に一人で行けと?」 梓「分かりました、澪先輩のボディーガード務めさせてもらいます」 澪「じゃあ頼んだぞ梓、私は仕事の続きをするから」 そういって澪は自室へ戻った。 梓『うわ、澪先輩と旅行って/// とりあえず明日品物取りに行って、明後日までには旅行の準備して澪先輩が終わらせれる様に精一杯補助しなきゃ』 梓は更に気合いをいれた。 一方自室に戻った澪は 澪『多分自惚れじゃない筈だよな梓 この旅行で私は・・・』 澪「良しその為には明後日までには仕事かたずけなきゃな。」 日付は流れて旅行当日の朝 梓は澪に頼まれた事を余裕を持って終わらせていたが、澪は抱えていた仕事 を明け方に何とか終わらせて、慌ただしく空港に到着した。 梓「澪先輩大丈夫ですか?徹夜ですよね。」 心配そうに、澪に声を掛ける。 澪「大丈夫だよ、楽しみにしてた旅行だしな梓と二人きりの」 言いながら悪戯ぽく笑う。 梓「///」 梓は赤くなって黙って俯く 澪「おっと時間だ梓いくぞ」 梓の手を取り搭乗口まで駆け出し、梓も手を握り返しかけだした。 (沖縄) 梓「澪先輩飛行機に乗った途端に寝るんですから、ビックリしました。」 クスクス笑いながら梓が言った。 澪「ごめんな梓、気を抜いたら寝ちゃてた///」 澪は罰悪そうに梓に謝る。 梓「怒ってませんよ、澪先輩の寝顔見れましたし」 澪「あずさ~」 そんなやりとりをしながら、2人は色々な所を時間を掛け見て回った。 紺碧の海・マングローブ・縄文杉・本当に偶然奇跡的に見れた西表山猫 どれもこれも澪の創作意欲を満たすに相応しい物ばかりか、澪と梓の息 抜きの旅行としても最高だった。 楽しい時間はあっという間だ、今日がホテルに泊まる最終日明日の夕方の 便で帰る事になる。 二人はホテルのベランダで夕日に染まる海を眺めていた。 澪「梓楽しかったか?」 梓「凄く楽しかったです、澪先輩は?」 澪「楽しかったよ、梓と一緒だったからな」 梓「みおせんぱい」 梓は澪の一言の言葉に胸を締め付けられた、 その『梓と一緒だったからな』は澪を愛してる 梓にとっては一番気に掛かった当然だろう、そんな梓に 澪は目を見ながら続ける。 澪「梓、私が梓に家政婦をしないかと言ったのは梓の事が心配だったのは 勿論だけど一番の理由は///」 澪が顔を赤くして言葉を詰まらせる。 梓「み・おせんぱい?」 澪「梓の事好きだから・・・同性同士だけど梓の事が軽音部に 入った時一目惚れしたんだ、だから梓が軽音部に残ってくれる よう支えたんだ、あれからずっと心にくすぶってた思いが、梓 とカフェで会った時耐えきれなくなって家政婦を持ちかけた、 ズルいとは思ったけど、梓に一緒に居て欲しかった、梓を独占 したかった卑怯なやり方かも知れないけど・・・」 澪が一気に自分の思いの丈を告白した、そんな澪を見て梓も澪 に伝える。 梓「澪先輩はズルくないです。ズルいのは私です カフェで本題ですと言いながら澪先輩に愚痴ちゃいましたよね あの時実は虫の良い話かもしれませんが、先輩の側に居たいから家のお手伝いさ せて下さいて頼みに行ったんです」 澪「あずさ」 梓「大好きな澪先輩の側に居たいです・・・ずっと」 二人はお互いの告白に顔を赤くしたが、夕日の光がそれを隠す。 澪「梓コレを」 澪は梓にリングを手渡す。 リングには(Mio Azusa)と刻印されていた。 梓「これは、先輩と私の名前が掘ってありますけど・・・」 澪「梓の事を愛してる、誰にも渡したくない例え依存だとか白い目で見られようともこの気持ちに嘘は付けない、私の方も同じリングを持ってる。 梓に渡したのが私のサイズで、私が持っているのが梓のサイズだ。 もしこの思い受けてくれるなら左手をだしてれ。」 澪の言葉を聞きそっと左手を差し出す梓 左手薬指にリングをはめながら 澪「ずっと一緒だよ、梓愛してる」 リングをはめ終えた澪は自分の左手を梓の前に差し出す 梓「澪先輩愛してます。ずっと隣りに居させてください」 梓が澪に言いながらリングをはめ終えると、澪は梓を抱きしめ少し腰を 屈めて梓の顔の前に自分の顔を持っていくと、 澪「梓これからも一緒に歩いていこうな、二人だけの路を」 囁いてキスをした。 空には沈んだ夕日の替わりに南の島の満天の星空が瞬いていた。 二人を祝福するかのように
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秋の匂いが漂う中、久しぶりに一人でショッピングなんかしてみたりして街を歩く。 ブラブラとそのまま街を歩いていると、お洒落なカフェを見つけた。 少し休んでいこうかな。そう思って店に入ると、遠くに誰かと面影が重なる人を見つける。 (誰かに似てる…?) 頬杖をついて窓の外をぼんやり眺めているその顔にどこか懐かしさを覚えたあたしは、その人の隣の席に座る事にした。 とりあえずコーヒーを注文して、チラリと隣の様子を伺う。 相変わらず窓の外に目をやっているから、きっと誰かと待ち合わせなんだろう。 運ばれてきたコーヒーの匂いが鼻を擽る。 いつからか、この匂いに心が落ち着くようになった。それは良い事なのか分からないけど、多分色んな意味で大人になったからなんだと思った。 コーヒーを口に運びながら、再びチラリと隣を盗み見ると。 (ヤバ、目が合っちゃった…!) 向こうもあたしを見ていた。きょとんとした瞳に、懐かしい人を頭に描く。まさか…。 「…ゆかちゃん?」 どこか聞き覚えのある声。多分あの頃より少し低くなってる気がする。 「のっち…?」 「やっぱりゆかちゃんだ!うわぁ…すっごい久しぶりじゃね」 「それコッチの台詞じゃわ。大学卒業してから、ちっとも電話もメールも返さんから心配しとったんよ?」 「ごめんごめん」 あの頃より少し低い声で、でもあの頃と変わらない子供みたいな笑顔で話すのっち。 …あたしの、好きだった人。 あたし達は幼なじみだった。 ずっと一緒だったのに大学を卒業してからというもの、連絡がとれなかったからかれこれ8年くらい会っていない。 「あ〜ちゃんは元気?」 「うん。この間も会ったよ」 「そっか。…あ〜ちゃんにも会いたいな」 「会ったら絶対カミナリ落ちるけどね。連絡ちっともとれん!って怒っとったし」 「あーそれはやだなぁ…」 苦虫を噛み潰したような顔をしてみせるのっち。やっぱり、すっかり大人になった。 少し伏せた目と横顔に少し心が揺れたけど、今は気づかないフリをした。 「…ゆかちゃんはもう結婚してるの?」 「ううん、まだ。…付き合っとる人はおるけど」 「そうなんだ。…のっちもまだなんだ」 「じゃあ、付き合っとる人はおるんじゃね…」 「うん…まぁ、もう30だしね」 そうだ。もうお互いいい大人になったんだよね。 全部がもう、あの頃とは違う。 のっちの優しい瞳も大人びて見えるし、長い指も手も少し骨ばって見えた。 「…もしかして彼氏と待ち合わせ?」 「ううん、一人だよ。ゆかちゃんは?」 「ゆかも今日は一人」 「じゃあこのままどっか遊びに行かない?」 席を立つのっちにつられてあたしも席を立つ。 差し出された手に少し躊躇ったけど、そっとその手を握った。 ざわめく街の音がどこか遠くに聞こえる。 握った手が汗ばんでるの、のっちは気付いてるでしょ? ねぇ、ゆかはのっちが好きだったんだよって言ったら、今ののっちは何て言うかな? 「…久しぶりに会えて嬉しかったよ」 はにかんでそう言うのっちに、まるで考えが読まれたんじゃないかってドキッとしてしまう。 「のっち…」 「今度はちゃんと連絡するから、また会ってくれるかな?」 「……」 握った手から、見つめる目から、あの頃ののっちが蘇る。忘れてた感情が蘇る。 「…うん。だってうちら…友達じゃろ?」 上手く笑えてますように。 そう願って、あたしはそっと手を離した。 のっちと再会してから5日後の事。 携帯に連絡が入った。のっちからだった。 『ゆかちゃん?明日、会いたいなって思って…』 電話越しの声に、胸がきゅうっと締め付けられる。 閉じ込めてた気持ちが胸の奥から溢れそうになるのを、目を閉じてやり過ごす。 …大丈夫。昔みたいに話せる。 「…いいよ」 翌日、のっちが車に乗って迎えに来てくれた。 玄関を出たら、運転席から助手席側のドアを開けてくれた。 「乗って」 優しい微笑みに勘違いしてしまいそうになって、こっそり苦笑いする。 のっちはあたしのものではないのにと。 「着いたよ」 着いたと言われた先は見知らぬ住宅街。 「…ここ、もしかしてのっちの家?」 「うん。大学卒業した後引っ越したんよ」 のっちに促されて家の中へと入っていく。 「ごめん、ちょっと汚いかも…」 「もう…相変わらずじゃね、まったく」 溜め息を一つついて、足元に散らばる雑誌を手に取る。 「こんなんじゃ結婚できんくなるよ?」 何冊かを纏めて本棚に入れようと立ち上がった瞬間。 「結婚なんかせん…」 後ろからぎゅっと抱きしめられた。 足元にバサバサと音を立てて本が落ちていく。 のっちの腕に、声に、体温に、匂いに、吐息に、眩暈がする。 「…の、っち…?」 まるで全身が心臓になったみたい。ドクドクと早鐘をうっている。 「ゆかちゃん…」 あの頃より少し伸びた背のせいで耳元に降ってくる声。甘いそれに背中が震えた。 なんで…?なんで抱きしめるの?なんで甘い声で名前を呼ぶの? 言いたい事も聞きたい事もあるのに、唇が上手く動かない。 それでもなんとかのっちの腕からすり抜けた。 「ゆかちゃん」 のっちに向き合うと昔と変わらない八の字眉で、それなのに昔と違う顔で、声で、あたしを呼ぶ。 (…だめだ。やっぱりゆか、のっちの事…) 「今日だけ、のっちのものになって…」 掴まれた腕が熱を帯びていく。囁かれた言葉は甘く切ない誘惑だった。 その日、あたしはのっちに抱かれた。 優しい瞳と腕を、あたしは一生忘れないだろう。 「ん…」 ふと目が覚めた。時計に目をやるとAM2 00の文字が蛍光ライトとともに浮かんでいる。 身体を反転させて、のっちと向き合う。 のっちの身体はまるでタオルケットみたいに優しくて温かくて、ずっとこうしていたいなんて思ってしまった。そんな事、許されるはずもないのに。 「…ん…ゆかちゃん…」 ゆっくりとのっちの瞼が持ち上がる。 「ごめんね、起こした…?」 「ううん…」 そのままぼんやりとあたしを見つめていたのっちが、不意にあたしを抱きしめる。強くて優しい力で。 「のっち…?」 「ゆかちゃん…」 「……なんで、泣いてるん…?」 見上げると、のっちが声もなく静かに涙を零している。 あたしは頬を両手で包んで、それをそっと親指の腹で拭ってあげる。それから唇の端にキスをした。 「もう…うちら、あの頃には戻れないんだよね…」 「…うん。だって、ゆか達…もう大人じゃろ…?」 「うん…。そう…だよね…」 少し大きくなった手が伸びてきて、あたしの頬をそっと親指でなぞっていく。 何度もそうするから、ああ、あたしも泣いてるんだなって分かった。 なぞる指が止まったと思ったら、くすりと笑う吐息が聞こえた。 「…あのね。ずっと、ずっと好きだったんだ。ゆかちゃんの事」 こつん、と額が合わさる。両手で頬を包まれて、胸が苦しくなった。 「ほんとに大好きだったんよ…」 「のっち…」 「だから、ゆかちゃんに出会えて良かったんだって…幸せだったんだなぁって思ったら、切なくなっちゃった」 切なくて苦しくて、ぎゅっとのっちに抱きついた。 あたし達は大人になって、大切な何かを、想いをどんどん忘れていく。それは悲しいけど仕方のない事で。 「…ゆかも、のっちが大好きだったよ…」 「……うん」 「世界でいちばん、大好きだったよ…」 そうやって、皆変わっていくんだよね。 でも、のっちを好きだった気持ちはずっと変わらずどこかに存在していた。それはきっと本当にあたしにとって大切な存在だったから。 だからあたしも言うよ、一番大切な貴女へ。 「のっちに出会えて、よかった…」 今度こそ伝わりますように。 「…じゃあ、また連絡するね」 「うん」 助手席から降りて振り返る。のっちも運転席から降りた。 少しだけ眉を八の字にしながら、それでもあたしに微笑む。 「またね、のっち」 「うん、またね」 それから、さよなら。大好きだった人。 次会う時は、うちらは友達に戻ってるんだね。 そう思うと少し寂しかったけど、心に閉じ込めたままだった気持ちはどこか遠くに置いてこれたような気がしたんだ。 「今度は三人で遊ぼうよ」 「うん。約束」 あたし達はもうあの頃には戻れない。 でも、世界はそんな事などお構いなしに目まぐるしく廻る。あたし達の日々も。 その中であたしは大切な何かを手に入れた気がするから、これから先もそれだけで生きていける。今ならそう思える。 のっちを乗せた車が走り去る。 小さく手を振って見送ったあと。ふと、空を仰いでみる。 見上げた秋の空はどこまでも青く澄み渡っていて。あたしはちょっとだけ誇らしく、小さく微笑んだ。 END
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朝起きると――キョンになっていた。 いやホントに。夢かと思ったけど、頬をつねっても一向に覚めないし。 最初に違和感を感じたのは髪の毛だったわ。あたしってこんなに短かったっけ?ってまず思った。 そして本格的にオカシイと感じたのは――下半身。 なんか・・・『あらぬモノ』が付いている気がするのよね・・・。 あたしは何気なくその違和感の元を手で触ってみた。 『ムニュ』 え?何よ、ムニュって、おかしいわね・・・。 思わず寝転がりながらパジャマの中を覗いてみる。 あれ?あたし、こんなヘンなパンツだったっけ?と寝ぼけアタマで考えつつ、その奥に目を凝らすと・・・ ――しなびたキノコがあったとさ・・・。 「って・・・えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」 あたしは思わず叫んでしまった。ここでやっと気付いた。 髪が短い理由も、叫んだ声が随分と低かったのも、全部合点がいった。 急いでベッドから飛び降り、姿見の前に立つ。 「あたし・・・何でキョンになってるの?」 そこにいたのは我が神聖なるSOS団のヒラ団員にして雑用係、まさしくキョンその人だった。 落ち着いて部屋の中を見回すと・・・何のことはない正真正銘あたしの部屋だ。 「でもそれなら何であたしがキョンに?」 そんな疑問に駆られつつ、よーく辺りを見回すと、 さっきまで寝ていたはずのベッドがまだ異様に膨らんでいるのが目に留まった。 ――あれ?誰か寝てるのかしら・・・? 恐る恐る布団を剥いでいくと・・・そこにいたのは――あたしだった。 しかも髪は寝癖でグチャグチャ、パジャマはなぜかはだけまくり。 ブラが殆ど見えてしまっている。 そして、改めて自分の(キョンの)身体を見てみると・・・なぜか上半身裸・・・。 服着てるとわかんないけどキョンって意外に逞しい・・・って違うわ! よく考えると、この状況って・・・いわゆる・・・。 一気に顔が赤くなるのが自分でもよくわかる。 姿見に映るその顔は・・・ああ、照れてるキョンって意外にカワイイ♪って・・・違うわ! 「う・・・ウソーーーーーーーーー!!!!」 あたしは思わず部屋を飛び出し、トイレに駆け込んでしまった。 落ち着いて状況を整理するわ・・・。 ウンウン、SOS団団長たるもの常に冷静沈着が信条であることだし・・・。 なぜかあたしがキョンになっている。勿論原因不明。 ↓ そしてなぜかあたしの隣では『あたし』が寝ている。勿論こちらも原因不明。 ↓ 状況的には、2人は×××な関係? 「どうしよ~・・・・」 思わず嘆くあたし。勿論キョンの声で。 こうして聴くとやっぱりキョンの声って渋くて素敵かも・・・って違うわ! 考えるのよ!涼宮ハルヒ!こうなった原因を、そして解決方法を! 「・・・ってわかるわけないじゃなーい!!!!!!」 トイレの個室にあたしの叫び声が響く。 「そう・・・これは夢よ」 そうでないと納得できない。寧ろ何で早くそれに気付かなかったのかしら? 頬をつねったから夢が覚めるなんて漫画の世界じゃあるまいし、こういう夢もあって不思議じゃないわ。 あたしはそう納得することにした。 そして、せっかく夢の中でキョンの身体になってしまって・・・しかも『あたし』まで なぜかいるのだから、ちょっと『面白いコト』をしたくなってきてしまった。 具体的に言うと・・・あたしがキョンに『して欲しいこと』をやってしまおうということだ。 告白すると、あたしはキョンのことがその・・・好き、だし・・・、キョンにこんなコト言って欲しいな~、 とかして欲しいな~、とか色々あるのよ。ん?恋愛なんて精神病の一種なんじゃなかったのかって? 悪かったわね!どうせあたしは病気ですよ~だ! そして、部屋の前まで戻ると・・・何やらガサガサと音がしている。 まさか・・・『あたし』が起きたのかしら・・・? そう言えばあたしが『キョン』になっている夢を見ているってことは、 キョンは『あたし』になっている夢を見ていたりなんかしたりして・・・。 確証も何もないそんな考えがアタマに浮かんだ。 「でも、まあ夢の中だし・・・所詮お互い起きたら忘れてるわよね。 だったら・・・思いっきりイタズラしちゃおっと!」 あたしはそうひとりごちながら、部屋の扉を開けた。 そこには正真正銘『あたし』がいる。 やはり既に起きていたようで、部屋の中に立ちつくしていた。 あれ?『あたし』が手に持ってるのは・・・写真? あの写真は確か・・・あーーーーーーーーーーーー!? そう、それはこの前の合宿の時のみんなで撮った集合写真を切り抜いたもの。 なんでそんなことをしたかというと・・・キョンと・・・。 ・・・って、見たわね? しかもなぜか部屋のタンスが開けられた形跡がある。しかも下着が入っている段。 ・・・見たわね? 『あたし』のその軽率な行動は、燃え上がるイタズラ心に更に油を注ぐことになった。 「えっ、俺?」 あたしの姿を見るや否や、そうこぼした『あたし』。 ってことはやっぱり・・・。まあ、いいわ。所詮、夢だし。 「何やってるんだ、ハルヒ?」 声をかけてみる。キョンの喋り方ってこんな感じだったわよね? 「い、いやぁ・・・何でも・・・」 誤魔化す『あたし』。無駄よ、ネタは上がってるんだから。 「っていうか・・・なぜここに・・・」 尋ねてくる『あたし』。そんなの、コッチが聞きたいわ。 さて、ちょっとカマかけてみようかしら? 「何言ってんだよ、ハルヒ。昨日は俺が泊ったんだから、いて当然だろ?」 ああ・・・もしこんなセリフをキョンに言われたら、あたし・・・って違うわ! 自分で自分のセリフに酔ってどうするのよ!? 『あたし』は、ポカーンと口を開いて呆然としている。我ながら何かマヌケね。 「俺もついさっき起きたんだけど・・・スヤスヤ寝てるお前を見たら起こすのが忍びなくてな。 ちとトイレに行ってたんだよ」 あたしは、更に追い討ちをかける。 「昨日は随分激しかったからな~。疲れてたんだろう?」 自分で言ってて恥ずかしいわ。でももしこんなことキョンに言われたら嬉し・・・って違うわ! 『あたし』は見るからに顔を赤らめ、狼狽している。 ふふ~ん?もう一押しね? 「ん?顔が赤いぞ。どうしたんだ?」 一歩一歩、『あたし』に歩み寄る。 「もしかして・・・昨日の夜のこと思い出したか?」 どうやらもう陥落寸前ね。 「照れてるハルヒって・・・結構可愛いな・・・」 ベッドへと向けて、『あたし』を追い込んでいく。 「何か・・・そんなお前見てたら・・・俺・・・」 うーん、我慢出来なくなった男ってこんな感じかしら・・・。 もしあたしがキョンにこういう風に迫られたら・・・もう即・・・って違うわ! 「ダメだ。我慢できね」 そう言って、あたしはロクに抵抗もしない『あたし』をベッドに押し倒した。 まあ、もし本当にキョンがこういう風に迫ってきたら・・・あたしもこうなっちゃうだろうけど・・・。 勿論、他の男だったら返り討ちにボコボコにしてやるけど・・・ってもう自分にツッコむのにも疲れたわ・・・。 うーん、でも女の子相手にこういうことって・・・どういう風にやればいいんだろう? あたしは勿論、初めてはキョンと・・・キャッ♪・・・って(ry まあ、正直夢の中とはいえ自分で自分を×××する羽目になるなんて・・・。 『アブノーマル・・・新たな属性の目覚めが期待される・・・』 五月蝿いわ、脳内有希!大体、今あたしはキョンだから女じゃないわ。 「それじゃあ、頂きます」 そう耳元で囁くと、『あたし』は、 「アッーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 と、断末魔の叫びを上げた。何よ、失礼ね。 「ほえっ!?」 ・・・気がつくと、そこはいつものあたしの部屋。 見慣れた家具に机、ベッド・・・・。 壁に立て掛けられたギターに机の上の写真もいつも通りの位置・・・。 タンスも開けられた形跡は皆無・・・。 「やっぱり・・・夢だったんだ」 予想通りだけど、ちょっとガッカリしたわ。ホントにちょっとだけよ!? そして、あたしは元の身体に戻っていた。 しかも・・・ 「マジ・・・?」 あたしの身体はどうしようもないくらい火照っていた。ついでに汗びっしょり。夏でもないのに。 そりゃあ、あたしだって健全な若い女だから身体を持て余すことだってあるけど・・・。 いくらなんでもコレは・・・。 結局その日は、学校に行ってもキョンの顔をマトモに見ることが出来なかった。 あんな夢の後で恥ずかしかったのは勿論だけど・・・何よりもキョンを見ると、 あの『しなびたキノコ』をどうしても思い出してしまうから・・・。 「でも・・・もしキョンがあんなに強気だったら・・・あたしもこんなに苦労しないのになぁ」 授業中、まだ直視しても大丈夫なキョンの背中をまじまじと見つめながら、 あたしは聞こえるはずもない、そんな小さな独り言を呟いていた。 (おわり) ハルヒになっちゃった
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平沢家 唯「ふう疲れちゃった… それにしてもムギちゃん、特盛全部食べちゃうなんてすごかったねえ」 憂「そうだね…ねえお姉ちゃん今日さ…」 唯「私やっぱりお風呂入って寝るね?アイス用意しといてね憂!」 憂「あ…うん…」 憂(お姉ちゃん…七夕の約束忘れちゃってる…) 憂「もういいや、私だけで書こう…」 憂(はあ…何書こうかな… それにしてもお姉ちゃん、最近軽音部のことばかりで私のことなんて全然…そうだ) 憂「お姉ちゃんが私をもっと好きになりますように…っと」 憂(はぁ…何やってんだろ私…バカみたい…) 翌日 唯「ういー…」 憂「あ、お姉ちゃんおは…」 唯「ういいいいいい!」ギュー 憂「きゃっ…ちょっとお姉ちゃん?包丁持ってるんだから危ないよ?」 唯「ういーなんで昨日一緒に寝てくれなかったのー?寂しかったよー」スリスリ 憂「ど、どうしたのお姉ちゃん…?」 憂「お姉ちゃん早く学校行かなきゃ遅れちゃうよ?」 唯「やだー!憂と一緒のお弁当がいい!」 憂「いつもお姉ちゃんパンでいいって…」 唯「憂と一緒じゃなきゃやなの!」 憂「わ、わかったから…ちょっと待ってて?」 唯「うん!」 憂(お姉ちゃん、どうしちゃったんだろ…) 憂「遅刻しちゃう…お姉ちゃん、ほら行くよ?」 唯「ういー手つないで学校行こう!」 憂「え?別にいいけど…」 憂(お姉ちゃん…急にどうしちゃったんだろ?うれしいけど…) 唯「ういー」 憂「な、なに?」 唯「ちゅー」 ズキュウウウン 憂「あ…お…おね…あ…あ…」 唯「へへー憂のくちびる柔らかーい♪」 憂(お…お姉ちゃんが…私にキス…!こ、これは夢…?) 唯「憂、なにほっぺたつねってるの?」」 憂「い、いや、何でも…」 唯「痛いの痛いの、飛んでけー!ちゅー!」 憂「ほ(っぺに)…お(姉ちゃんが)…き(すをした)…」 唯「ほうき?」 憂(も…もう…死んでもいいや…) 教室 梓「あ、おはよう憂遅かったね…ってなんで唯先輩が?」 唯「へへ、ギリギリまで憂と一緒にいるの!」 憂「おやほう梓ちゃん…えへへ…」 梓「う、憂…気を確かに!目がヤバいよ!憂!?」 唯「あー!あずにゃん私の憂に乱暴しちゃダメ!」 梓「ゆ、唯先輩?なんなんですかもう!」 憂「お姉ちゃんとキス…お姉ちゃんとキス…えへ、えへへへへ」 昼休み 梓「ねえ憂、大丈夫?朝からずっとそんな感じじゃない」 憂「あじさちゃん…私、今世界が滅亡しても一向に構わないよ…」 梓「あじさって誰よ…何言ってるか意味分かんないし!もうお昼にしよう?」 ガラガラ 唯「ういー!お弁当一緒に食べよう!?」 憂「お姉ちゃん…うん!どうぞ?」 唯「へへ、お邪魔しまーす」 梓「先輩、今日はどうしたんですか?なんか憂が変なんですよ」 唯「憂、あーん」 梓「聞いてないし…っていうかあーんて!?」 憂「そ、そんなお姉ちゃん…皆の前で恥ずかしいよ…」 唯「何言ってるの?私全然恥ずかしくないよ!はいあーん♪」 梓「いやその理屈はおかしいですよ!」 憂「あーん…パク」 唯「えへへ、おいしい?」 憂「うん!おいしいよ! 私が作ったけど、なんかお姉ちゃんが作ったような気がしてきたよ!」 梓「…もう付き合ってらんない…」 唯「あ、憂、口の周りにご飯つぶついてるよ?ペロリ」 憂「お…お姉ちゃ…またなめ…」 梓「なんなの一体…」 放課後 憂(結局…今日はずっとお姉ちゃんのこと考えたら一日終わっちゃったな…) 憂「えへ…えへへへへ…」 憂(お姉ちゃん…私のことだけ見ててくれてる…お姉ちゃんは私だけのものなんだ…) ガチャ 唯「ういー!一緒に帰ろー?」 憂「お姉ちゃん…うん!」 唯「今日は一緒に夕飯のお買い物していこ?」 憂「お菓子ならあまり買いすぎはダメだからね?…あ、お姉ちゃん、今日部活はいいの?」 唯「いいんだよー!憂と一緒にいる方が大事だもん!」 憂「お姉ちゃん…うれしい…!」 リリリリリリリリリリ 唯「あ、りっちゃんから電話だ…」 唯「もしもしー?」 律『もしもしじゃないだろ!今日部活どうしたんだよ?』 唯「ごめん、私憂と一緒にいたいから部活は行けないの!じゃあね!」 律『は?何言って…プッ』 憂「お姉ちゃん、いいの?」 唯「うん!それより早くお買い物!」 憂「う、うん…」 憂(今日は皆さんに迷惑だったかな…でも、たまにはいいよね?) 唯「ういー小枝買ってえ?」 憂「あ、お姉ちゃんさっきたけのこの里も入れたでしょ?だーめ!」 唯「ぶー!憂の意地悪!」 憂(こうやって買い物に来るなんて、久しぶりだな… そうだよ、こんな日があったってバチは当たんないよね…) 夜 唯「ういー」 憂「なに?さっき夕飯食べたばかりだからお菓子はダメだよ?」 唯「ううん、そうじゃなくてね?」 憂「なに?」 唯「お風呂、一緒に入らない?」 憂「ぬ…」 唯「最近一緒に入ってなかったし、たまには背中流してあげるよ!」 憂「ね…」 唯「じゃあ私先に入ってるから憂も後から来てね!」 憂「の…」 憂(お姉ちゃんと一緒に…お風呂…?私、心の準備が…) 風呂場 憂(…な、なに緊張してるんだろ、姉妹で一緒にお風呂入るなんて普通のことじゃない…) 唯「憂!早くおいでよ!」 憂「い、いまいきゅよ!」 憂(噛んだ…と、とにかく心を決めて…) 憂「は、入るよお姉ちゃん!」 唯「どーぞ!」 ガラガラ 憂「お、お邪魔しまーす…」 唯「いらっしゃいういー…どしたの?」 憂(お、お姉ちゃんの裸…最近全然見てなかったからし、刺激が…) 憂「な、何でもない!」 唯「……」 憂「ど、どうかした?」 唯「…憂、私より胸大きい…」 憂「へ!?」 唯「ずるい!」ムニッ 憂「っ…!」 憂(お姉ちゃんが私の胸をわしづかみにこれってそういうことじゃていうかそういうことってなんだ) 唯「うむむ…やっぱり私より大きいね…!ショックだなあ…」モミモミ 憂「おねえちゃ…は、はな…」 唯「いいなあ…なんでこんなおっきいの?」モミモミ 憂(①大人の対応で引き離す②私もお姉ちゃんの胸を揉む③押し倒す…さあどうしよう…) 憂(神様がくれた千載一遇のチャンス…やるしかない!③だ!) 唯「…ふう、そろそろ背中流してあげるね!」 憂「う…」 唯「どうしたの憂?」 憂「あ…じゃあお願いお姉ちゃん…」 唯「うん!任せて!」 憂(無理…こんなかわいいお姉ちゃんに私なんてことを…) 3
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自分の歌を好きになる これまで上げた項目以外の質問について、簡単にまとめました。 自分の声に自信を持つための、自分が歌った歌を好きになるための、ヒントにしていただけたら幸いです。 自分の歌にクセがあるみたい、どうしたら? ・回答1 自分自身が好きなくせかどうかで扱いは変わってくると思います。 自分の好きなくせなら、そこを残しつつ音が悪く聴こえないようにする必要があるでしょうが、難しいでしょうね……。 歌い方のくせというのは、修正した方が歌が良くなる場合がほとんどなので、多少時間がかかっても直していった方がいいと思います。 ・回答2 無意識にやっている癖は、なかなか直せないと思います。直さないといけない、という類のモノでもないですが 癖を自分でコントロールして(意識して)やれていないと、歌わされてる、という聴く側の印象につながることもあります。 男ですが、女声曲を原曲キーで歌ってみました! ハイトーン全部叫んでますね~。もう、無理してる感がひしひしと伝わってきちゃいます。 無理ならキー変えるなどして、もう少し余裕のある歌い方をしては。 これは、表現のひとつ、と取れなくもないですが、そうだとしてもあまりいい表現だとは感じないです。 声が前に飛びきっていないのでこもっているというか、自分の手の届く範囲にしか世界がない印象を受けます。 マイクに向かって歌う、喋るではなく、もっと遠くに向かって歌うんだーという意識を持つだけでもだいぶ違ってくると思います。 歌で感情を表現する際の注意点 ・表現しよう、という意識が先行していて、内容がついてきていないことがあります。ヒトのココロをつかむ表現をするには、逆に感情を抑える必要もあります。 演奏時に感情を込めることに気を取られすぎて、表現のための細かい気配りが疎かになると、酔っぱらいの歌みたいになってしまいがちなものです。 私が歌うと、曲のイメージと違うものになってしまうような気がします。 ・歌詞のイメージ云々は、あまり気になりませんでした。 というか、聞き手に「そういうもんだ」と思わせるオリジナリティが「歌ってみた」には必要じゃないか、と私は思っているので。 ・「(某ボーカロイド人気曲のタイトル)」は、他にも男性歌い手さんが多いせいか、歌い方に似たり寄ったりなイメージがあります。 「これが俺だ!」というような歌い方や曲が見つかるといいですね。 歌ってみたい曲があるのに、私の声質には合わないみたいです……。 ・私も同じようなことで悩んでます。 どうやっても声にハリが出なくて……。 練習次第で改善されることもあるようですが、私は自分の個性と捉えて、あまり無理せず、自分の声に合ったうたをうたうようにしています。 それでも、好きな曲はガンバって歌っちゃうんですけど(^^; 声にビブラートをかけるの注意点 ・曲にもよりますが、全然かけないのもさびしいですし、かけすぎるとウザいです。